◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/11/11(水) 23:13:20.09 ID:PLYoCqCvO<>

―――事務所


李衣菜「…………」ジリッ

泰葉「…………」ジリジリ

加蓮「…………」ジリジリジリ…


P「ちひろさん大変です」

ちひろ「どうしましたプロデューサーさん?」

P「愛しのアイドルたちが細い棒状の物を咥えながらにじり寄ってきます」

ちひろ「なんと」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1447251200
<>モバP「だりやすかれんとポッキーゲーム」
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/11/11(水) 23:15:13.63 ID:PLYoCqCvO<> 李衣菜「…………」ススス

泰葉「…………」スス…

加蓮「…………」ススッ


P「よく見たらポッキーでした」

ちひろ「でしょうね」

P「なんのつもりでしょう?」

ちひろ「そりゃまぁ、プロデューサーさんとポッキーゲームしたいんじゃないかと」

P「ポッキーゲームですか」

ちひろ「今日は11月11日ですしね」

P「なるほど」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/11/11(水) 23:17:28.73 ID:PLYoCqCvO<> ちひろ「してあげたらどうです? ポッキーゲーム」

P「えー。それはちょっと……」

ちひろ「あら、嫌なんですか?」


「「「!?」」」


P「だって最終的にキスすることになりますよね?」

ちひろ「ですね」

P「そんなことしなくても愛してますもん」


李衣菜「っ♪」トテテ

泰葉「……♪」トテトテ

加蓮「♡」テテテッ


P「くっ、こっちに来るスピードが上がっただと……!?」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/11/11(水) 23:19:24.31 ID:PLYoCqCvO<> 李衣菜「…………」ササッ

泰葉「…………」サササ

加蓮「…………」ササ…


P「俺を中心に回りながら近づいてくる……」

ちひろ「まるで獲物を狙う肉食獣のようです……!」

P「え、俺って獲物なんです?」


加蓮「がおーっ」

李衣菜「がおー」

泰葉「が、がおー」


P「かわいい」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/11/11(水) 23:21:11.06 ID:PLYoCqCvO<> 加蓮「――Pさん、んっ!」

P「ついに包囲された……。や、しないからな?」

泰葉「愛を確かめましょう、Pさん?」

李衣菜「ガッとやってチュッとしましょう!」

P「よく喋れるなポッキー咥えてて――あれ、ポッキーじゃない!?」

李衣菜「これトッポですよ」

泰葉「私、フラン担当です」

加蓮「私は普通にポッキーだけどね」

P「なんてことだ……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/11(水) 23:22:00.72 ID:xo77iuvU0<> つまりポッキーゲームできるのは加蓮だけじゃないかなんてこった… <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/11/11(水) 23:22:25.21 ID:PLYoCqCvO<> ちひろ「ふふっ。観念したらいかがですか?」

P「まぁ俺、プリッツ派なんですけどね。サラダ味が好きで」

李衣菜「なっ……!」

泰葉「そ、そんな……」

加蓮「どうしよう、持ってないよっ」


ちひろ「あ、私持ってますよ?」

「「「さすがちひろさんっ!」」」

P「ちひろさん!?」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/11/11(水) 23:24:10.15 ID:PLYoCqCvO<> 李衣菜「んー、んー」ツンツン

泰葉「んんー……」ツンツン

加蓮「んぅー」ツンツン

P「あははくすぐったい、咥えたプリッツで突っつくなって」

ちひろ「うふふ、ヒナ鳥みたいですね♪」

P「親鳥をつつくヒナがどこに――ちょ、いい加減痛いってのっ」


ぽきっぱきぺきっ


「「「あっ」」」

P「あ、折れた」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/11/11(水) 23:25:44.45 ID:PLYoCqCvO<> ちひろ「おっとと、もったいないっ」パパパッ

加蓮「わっ、ちひろさんすごっ!」

泰葉「落ちる前に全部拾っちゃった……」

P「どんな反射神経してんですかあなたは」

ちひろ「ふっふーん、たとえ小銭を落としても、地面に落ちる前にキャッチ出来ますから♪」ドヤァ

李衣菜「と、特技……なんですか、それ?」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/11/11(水) 23:27:20.43 ID:PLYoCqCvO<> P「がめついなぁ……っとそんなことより。はいはい、折れたんだからおしまい! レッスン行ってこいっ」

加蓮「ええー!」

李衣菜「そんなぁ! まだたくさんあるのに!」

泰葉「い、一回だけでもっ……!」

P「あー、そういえば今日はマストレさん、予定空いてるって聞いたなー。電話してみよっかなぁ?」


「「「い、行ってきまーすっ!!」」」ピューッ


P「よし」

ちひろ「もう、悪い人ですね」クスッ <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/11/11(水) 23:28:45.17 ID:PLYoCqCvO<> P「超えちゃいけない一線ってのがありますから」

ちひろ「ちょこっとやって、途中で折っちゃえばいいじゃないですか」

P「……俺が我慢できるかどうかはまた別問題です」プイ

ちひろ「ふふ♪」

P「と、とにかく。アイドルな以上、迂闊なマネはさせませんし、しませんよ」

ちひろ「アイドルでなくなったなら、どうします?」

P「それは……あの子たちが望まないでしょう。少なくとも、今は」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/11/11(水) 23:30:27.15 ID:PLYoCqCvO<> ちひろ「ですね。失礼しました」ペコリ

P「いえ。……さっきの折れたプリッツ、くれますか?」

ちひろ「? はい、どうぞ」

P「気持ちだけはもらっとかないと。ぽりぽり」

ちひろ「うふふ……愛してるのは本当なんですね」

P「当然です。やっぱ美味いな」ポリポリ

ちひろ「ああ、そうそう。預かり物があったんです」ゴソ…

P「へ? 預かり物って――」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/11/11(水) 23:31:48.75 ID:PLYoCqCvO<>

―――レッスンスタジオ、更衣室


李衣菜「――ね、Pさん受け取ってくれたかな?」

加蓮「ふふっ、ちひろさんに預けたんだし大丈夫だよ」

泰葉「ポッキーゲームは失敗だったけど……あっちなら、きっと」

加蓮「うん、あれなら実用性あるよね♪」

李衣菜「私たちもお揃いだしね!」

泰葉「そうね、今日も頑張れる気がするっ」

李衣菜「へへ、一心同体ってやつ? ――よし、行こうっ!」タッ

加蓮「うんっ!」

泰葉「ええ!」


――― <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/11/11(水) 23:33:27.07 ID:PLYoCqCvO<>

―――


P「――靴下、ですか?」

ちひろ「お揃いみたいですよ? ふふっ、こっちが本命だったのかもしれませんね」

P「真正面から渡してくれればいいのに……」

ちひろ「恥ずかしかったんですよ、きっと♪」

P「ポッキーゲームのほうがよっぽど恥ずかしいと思うんだけどなぁ……ふふ、まぁいいや――」


P「こうなったら、穴が空くまで履いてやりますよ!」



おわり <>
◆5F5enKB7wjS6<>sage<>2015/11/11(水) 23:35:53.83 ID:PLYoCqCvO<> というお話だったのさ
ポッキーかと思った?靴下ちゃんでした!ってことでひとつ

今日は靴下の日でもあるらしいよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/11(水) 23:36:06.77 ID:hjIAVEAbO<> おつ
やはりだりやすかれんとの距離感はいいものだ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/11(水) 23:38:00.92 ID:xo77iuvU0<> こう、いつでもほっこりできるのがいいよなぁ…
いつもありがとう。乙ー <>