◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:18:42.46 ID:8Ub7EkSLo<>

―――事務所


「ピニャ、ピニャーア」ゴロゴロ


加蓮「……なにあれ」

泰葉「さぁ……」


「ピーニャ…ピニャン」ノビーッ


加蓮(事務所に来たらよく分からないのが)

泰葉(ソファーでくつろいでた)


李衣菜「……ちょっとかわいい、かも」

加蓮「えっ」

泰葉「えっ」

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<>モバP「だりやすかれんと緑のアイツ」
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:21:19.62 ID:8Ub7EkSLo<> 「ピニャッ?」


泰葉「あ」

加蓮「こっちに気づいた」


李衣菜「よーしよしよし、おいで〜」

加蓮「ちょ、ちょっと李衣菜……! そんな得体の知れない生き物を――待ってそもそも生き物?」

「ピニャー!」トテチコ

李衣菜「おお〜♪ 来た来たっ」

泰葉「意外と人懐っこい……」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:24:05.77 ID:8Ub7EkSLo<> 李衣菜「よしよし」ナデナデ

「ピー、ニャー♪」

加蓮「……電池で動いてるんじゃないの、これ」

李衣菜「えー? こんなにふっかふかなのに」モフモフ

泰葉「おもちゃにしては……ちょっと動きが自然すぎる気がするけど」

加蓮「裏っ側にタグとか付いてるんじゃ……」ヒョイッ

李衣菜「あっ! 加蓮そんな乱暴しちゃダメだよ!」

「ピニャアン…♡」

加蓮「ってお尻の穴あった!?」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:26:04.34 ID:8Ub7EkSLo<> 泰葉「じゃあやっぱり生き物?」

李衣菜「当たり前でしょ、まったくもう」

「ピニャピニャー」

加蓮「うぅ、わけ分かんない生き物のお尻見ちゃった……!」

李衣菜「ねぇ、キミどこから来たの?」

泰葉「さすがに言葉は通じないんじゃ……」

「ピニャ!」ピッ

李衣菜「あっちだって」

加蓮「当然のように意思疎通しないでよ……」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:29:44.43 ID:8Ub7EkSLo<> 「ピニャ…」ジーッ

泰葉「え? あ……わ、私になにかようかな?」

「……」ジッ

泰葉「……えっと」


「…ピニャーン!」ピョーン

泰葉「へっ――」


びたーんっ


泰葉「※♭%#@$〜〜〜ッッ!!!???」

「ピニャー♪」

加蓮「顔に張り付いたー!?」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:32:45.03 ID:8Ub7EkSLo<> 泰葉「と、とって! とっへ〜っ!」モガモガ

加蓮「や、泰葉! 待ってて今すぐ取るから! 離れなさいよこのっ、緑!」グイグイ

「ピーニャーピーニャー♪」

泰葉「い、いたいいたいっ! かっ加蓮もっと優しく……!」

加蓮「なにこの吸着力おかしいでしょ! 李衣菜も手伝っ――」

李衣菜「いいなぁ泰葉……」

加蓮「李衣菜!!」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:34:40.61 ID:8Ub7EkSLo<> 李衣菜「わ、分かったよ……そんな怒んないでよ。……良い子だから、泰葉から離れてあげて、ね?」

「ピニャ…」


「ピニャッ」ピョイッ

泰葉「っぷは! はぁ、はぁ……!」

加蓮「李衣菜の言うことは聞くんだ……泰葉、大丈夫?」

泰葉「な、なんだか……ミントみたいないい匂いがした……」

加蓮「嘘!?」

「ピニャー♪」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:37:05.85 ID:8Ub7EkSLo<> 李衣菜「いきなり飛びついたり、ミントの香りしたり……キミ、けっこうロックだね!」

「ピニャン!」フンス

泰葉「もう少しだけ嗅いでいたいかも……」

加蓮「えぇー……」

「ピーニャ?」

李衣菜「いいよ、って言ってるみたい」

泰葉「ほ、ほんと? ……じゃ、じゃあ……失礼します」ヒョイ

「ニャーピニャ」

泰葉「くんくん……ふふっ♪」

加蓮「泰葉までおかしくなった」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:38:56.27 ID:8Ub7EkSLo<> 泰葉「加蓮もどうぞ? とってもいい匂いだから」

加蓮「わ、私まで巻き込まないでよ! 絶対イヤだからっ」

李衣菜「ほら、ミントと言えば加蓮なとこあるじゃん」

加蓮「私の曲汚さないで! なにが悲しくてこんな緑でブサイクな……!」


「ピニャ…」ウル…


泰葉「あ……」

李衣菜「泣きそう」

加蓮「ちょ」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:40:57.02 ID:8Ub7EkSLo<> 「ピニャ…ピニャン」ホロリ

李衣菜「あーあ……泣かしちゃった」

泰葉「加蓮……。さすがに可哀想よ……」

加蓮「だ、だって、でも……!」

「…ピーニャ?」

加蓮「う……!」


「ピニャー…」トテトテ…

「ピニャ…♪」ピトッ スリスリ


加蓮「」キュン <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:44:27.83 ID:8Ub7EkSLo<> 加蓮「……そ、その」

「ピニャ」

加蓮「…………ご、ごめんね。ひどいこと言って」

「ピニャン♪」スリスリッ

加蓮「許して……くれるの?」

「ピニャピニャ」

加蓮「……ふふ。あったかいね、アンタ」ナデ…

「ピーニャァ♡」グリグリ

加蓮「ちょっと、もう……くすぐったいでしょ。ふふっ♪」


泰葉(いいお話……!)

李衣菜(うん……!) <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:46:04.79 ID:8Ub7EkSLo<> 加蓮「あ……ほんとにミントの香りする」ハスハス

「ピピニャン♪」

李衣菜「あはは、笑ってる」

泰葉「ふふ、かわいい……♪」

「ピニャンッ」

加蓮「意外と愛嬌あるじゃない。ねぇ、アンタ……ここに住む?」

「ピニャ?」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:47:45.23 ID:8Ub7EkSLo<> 李衣菜「え、ここに住むって……」

泰葉「ああ、そっか。この子、どこから来たのか分からないものね」

加蓮「うん、隙間から入り込んで来たのかもしれないし。野良……猫? 犬? どっちか分からないけど」

「ピニャ? ピーニャア」

泰葉「あれ? 首振ってる……」

李衣菜「誰かに飼われてるのかな?」

加蓮「んー、リボン付いてるからそうなのかなぁ。残念……」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:49:40.26 ID:8Ub7EkSLo<> 李衣菜「お? 加蓮、すっかりこの子にご執心?」ニヤニヤ

加蓮「えっ、あ、その! く、くせになるかわいさというか、なんというか……!」ゴニョゴニョ

泰葉「ふふ……♪」

「ピニャニャン♪」


がちゃり


P「ただいまー。おまたせぴにゃ、ご飯買ってきたぞー!」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:52:30.01 ID:8Ub7EkSLo<> 泰葉「あ、Pさん。お疲れさまです」

李衣菜「おかえりなさい……って、ぴにゃ?」

「ピッ! ピーニャー♪」ピョイーン

加蓮「あ!」


P「お、みんなお疲れさま。……おーおー、悪かったなぴにゃこら太。遅くなった」ナデナデ

「ピニャ♪ ピーニャア♪」スリスリスリスリ


李衣菜「……すごく懐いてる」

泰葉「もしかして……」

加蓮「Pさんのペットなの!?」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:54:16.31 ID:8Ub7EkSLo<>

―――


P「――ごめんな、なにも言わずにこいつ置いといて。家の自動給餌器が壊れちゃってさ、連れてきたんだよ」


ぴにゃこら太(ペット)「ピニャ!」


泰葉「そうだったんですか……どうりで人懐っこいはずです」

李衣菜「Pさん、ペットなんて飼ってたんですね。知りませんでした」

P「まー、独り暮らしも長いからな。癒やしをくれるぞ、こいつは。なー?」

ぴにゃこら太(ペット)「ピニャーン♪」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:55:48.98 ID:8Ub7EkSLo<> 加蓮「ふふ、なんだかPさんが帰ってきたらすごく嬉しそう」

ぴにゃこら(ry「ピニャンピニャン」グリグリ

P「はは、甘えん坊なんだよ。……お前たちみたいにな?」

泰葉「こっ、ここまでじゃないです! ……た、たぶん……」カァ…

李衣菜「そ、そうですよ! こんなに甘えられるわけ……」モジモジ

加蓮「あ、甘えていいなら思い切り甘えてあげてもいいけど……」テレテレ

P「冗談で言ったんだが」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:57:25.60 ID:8Ub7EkSLo<> ぴにゃ(ry「ピーニャ! ピニャニャー♪」ピョンピョン

P「ん? どうした……あぁ、……ふふ、そっか」

李衣菜「なんて言ってるんですか?」

P「『仲良くしてくれて嬉しい』ってさ。ありがとな、三人とも」

泰葉「……ふふ。私たちも嬉しいです」

李衣菜「へへ、はいっ」

加蓮「だからなんで意思疎通出来るの?」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 22:59:07.79 ID:8Ub7EkSLo<> P「なにを言ってるんだ加蓮。犬や猫じゃないんだから出来るに決まってるさ」

加蓮「犬や猫じゃないんだ!?」

李衣菜「まぁどう見ても違うよね。緑の毛色って見たことないし」

泰葉「骨格からして違うものね」

加蓮「それはそうだけど……じゃ、じゃあなんなのこの子は?」

P「ぴにゃこら太はぴにゃこら太だぞ? それ以下でもそれ以上でもない」

ぴ(ry「ピニャ?」

加蓮「……無理やり納得しないといけない流れだよね、これ」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 23:01:08.91 ID:8Ub7EkSLo<> 李衣菜「まぁなんだっていいじゃん! かわいいは正義って言うし!」

泰葉「ええ、そうね。Pさん、私に抱かせてくださいっ」

P「ああ、いいぞ。ほらいけぴにゃ、遊んでもらえ!」

緑「ピニャーン♪♪」ピョコーン

泰葉「きゃっ! ふふっ、もう顔に張り付いちゃダメだよ?」ナデナデ…

李衣菜「えー、私はむしろ張り付いてもらいたいんだけど」

加蓮「そ、それはちょっと……泰葉、私にも抱かせてっ」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>saga<>2015/12/17(木) 23:03:43.51 ID:8Ub7EkSLo<> 泰葉「待って、もう少しだけ……もふもふ……♪」

李衣菜「次私ー♪」

加蓮「あっ、李衣菜ずるい! 私が先〜♪」

緑「ピニャピニャ♪」


きゃいきゃい ぴにゃぴにゃ……


P「……うん、和む」ニコニコ



おわり



ちひろ「新種です。新種ったら新種なんです。新種。OK?」 <>
◆5F5enKB7wjS6<>sage<>2015/12/17(木) 23:05:44.40 ID:8Ub7EkSLo<> というお話だったのさ
前回が最終回だと思った人、大丈夫自分もこれじゃ最終回だと思った

ネタが生まれる限りだりやすかれんは続く…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/17(木) 23:30:19.32 ID:tKnSnjhsO<> 乙でしてー
いくらでも続けて欲しい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/17(木) 23:38:31.87 ID:OPngbfIH0<> ぴにゃはミントの香りなのか……
乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/18(金) 00:14:03.03 ID:XxCS6Ay50<> 乙です。
緑って見て最初ちひろさんを想像しちゃった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/18(金) 02:46:41.50 ID:KldrP/TNo<> ラストでちひろさんがどっかの研究所とかに新種の生き物を売り付けようとしてるのかと思った <>