◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 21:52:14.49 ID:hVRdJ0B4O<>オリジナルです。
更新頻度は長めです、よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1452257534
<>男「これが例の機械娘!」 sagaは必要そうな時に入れます
◆vmvALZx64s<>saga<>2016/01/08(金) 21:56:53.80 ID:hVRdJ0B4O<> 男「…」

父「おい、さっさと掃除してくれ」

男「親父、これって」

父「ん?」

男「爺ちゃんが作ってた…」

父「あー…なんだっけ」

男「えっと…あれだよ、機械…機械…」

父「機械娘だ!」

男「ああ、それだ!」

父「懐かしいな、男が子供の頃だったか?」

男「爺ちゃんが逝く2、3年前だし…中学生の頃かな」

父「そういやこんなの作ってたな」

男「確か何種類かあったはず」

父「おい、掃除してるのに散らかすなよ」 <> sagaは必要そうな時に入れます
◆vmvALZx64s<>sage<>2016/01/08(金) 22:01:54.18 ID:hVRdJ0B4O<> 男「えっと…あ、あったあった」

父「今度のは子供っぽい機械娘だな」

男「確か『タイプB』だったかな」

父「そんな型式付いてたか?」

男「親父、あんまり使ってなかったんだっけ?」

父「男が中学生の頃って言えば、出世して仕事が忙しくなった時期だったからな…」

男「そうだっけ」

父「だから、ほとんどその機械娘のことは知らん」

男「そういや俺だけ実験台にされてたな」

父「根暗なお前の為に作られた物だしな」

男「そんな理由だったっけ」

父「俺はそう聞いてる」

男「確か…初めて見たのが…中学2年かな」

父「ちょっと思い出してろ、コーヒー淹れてくる」

男「あ、ありがとう」

男「えっと…爺ちゃんがまだ元気な時で…中学2年で…親父が仕事で忙しい時期…」 <> 基本は回想メイン
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 22:05:15.82 ID:hVRdJ0B4O<> ーー男が中学2年の頃ーー

男「ただいまー…」

男「…」

爺「おお、おお、男か」

男「あ、爺ちゃん」

爺「ちょっとこい」

男「え…やだ」

爺「なんだ、冷たいな」

男「どうせまた変な話でしょ。ゲームしたい」

爺「ゲームなんかより面白い物があるぞ」

男「どんな物?」

爺「うひひひひひ…」

男(なんか下衆な笑いが…)

爺「まあ、まあ、こっちこい」

男「うぇー…つまんなかったら部屋行くからね」

爺「うひひひひひ…」

男(なんか怖い) <> 基本は回想メイン
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 22:08:07.37 ID:hVRdJ0B4O<> 爺「これじゃ!」テテーン

?「テテーン!」

男「…なにこれ…」

爺「うひひひひひ…」

?「初めまして。タイププロトです!」

男「プロト?」

爺「まあ、試作機じゃな」

男「試作機…えっ、機械?」

爺「うひひひひひ…そう。これは『機械娘』じゃ!」

?「いぇー!」

男「…ごめん、ちょっと頭痛が」

爺「…プロトちゃん。キャッチ」

?「はーい」ガシッ

男「えっちょ、動くの?」 <>
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 22:11:37.44 ID:hVRdJ0B4O<> 爺「当たり前だろうが。さっき喋ったじゃろ」

男「いやまあ喋ったけど…なんでこんな精巧な物が」

爺「うひひひひひ…」

男「いや教えてよ」

爺「それはプロトちゃんから聞くのじゃ」

男「えっ」

プロト「よろしくお願いします!」

男「え…うん」

爺「こら」

男「ん?」

爺「よろしくと言われたら、よろしくと言い返すのが礼儀じゃろが」

男「あ…えっと、よろしく。プロト…ちゃん」

プロト「はい!よろしくお願いします!」

男(これはまあなかなか…媚びるなあ…)

爺「じゃあわし見たい番組あるから、その間に仲良くなっとくんじゃぞ」

男「え、いきなり?」

プロト「大丈夫ですよ、変なことしませんし」

<>
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 22:15:23.60 ID:hVRdJ0B4O<> 男「いやしないしされてもなあ…」

プロト「何か聞きたいことあるんじゃないですか?」

男「あ、うん」

プロト「答えれる範囲なら答えますよ!」

男「えー…じゃあ、名前は?」

プロト「タイププロトです!」

男「…」

プロト「反応薄いとちょっとショックですね」

男「いや、そういうの苦手で」

プロト「そうなんですか?じゃあ、その辺考慮しますね!」

男(考慮て)

男「えっと、出身は?」

プロト「ここです!」

男「ここって…じゃあ、君の生みの親は…」

プロト「男さんの、お爺さんですね」

男「うぇええ!」

プロト「おっ、いいですねー。オーバーリアクション好きなんです」

<>
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 22:19:35.65 ID:hVRdJ0B4O<> 男「え、爺ちゃんが?君を?」

プロト「はい」

男「ここで?」

プロト「ここですね」

男「イチから?」

プロト「その辺はちょっと…」

男「うぇええええ!」

プロト「…男さん、変な人ですね」

男「えっと、試作機ってことは、今は君だけなんだよね?」

プロト「多分…そうだと思いますけど」

男「…君の原動力は?」

プロト「なんか急に質問変わりましたね」

男「いや、ふと気になって」

プロト「水らしいですよ」

男「水!?」

プロト「細かいことは分かんないですけど…」

男「えっと…身体能力は、一般人と比べてどれくらいなのかな?」 <>
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 22:23:59.04 ID:hVRdJ0B4O<> プロト「確か、一般的な20代女性と変わらなかったと思います」

男「あ、そこは普通なんだ」

プロト「本物に近づけたい、とかで」

男「…髪の毛とか、本物なの?」

プロト「…どうなんでしょう、データにないので」サラ

男「記憶とかはやっぱりデータなんだ」

プロト「脳だけは無理って、ぼやいてましたもん。…あ、触ってみます?髪」

男「あ、いいの?」

プロト「はい」

男「じゃあ、ちょっと失礼して…」

プロト「んっ…」

男「うわっ」サッ

プロト「あ、すいません。他人に触られると、変な感じするんですよね」

男「なんか、ほんとの人間みたいだ…」

プロト「どうでした?髪」

男「…人間の物と遜色ないよ」 <>
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 22:29:25.50 ID:hVRdJ0B4O<> ーーお掃除中の部屋ーー

男「ていう感じだったかな」

父「へー…」

男「あれは衝撃的だったよ」

父「の割には冷めた反応多かったな」

男「なんでだろ、子供のくせにね」

父「自分で分からんのかい!」

男「まあ一番驚愕だったのは、爺ちゃんが機械娘を作ったってことだよ」

父「そこなんだよな…そんな技術持ってたのか」

男「頭が良かったことは知ってたけどね」

父「こんな某有名漫画みたいなの作れるのは別次元だけどな」

男「ていうか、あれだけひっぺがえして出てきたの2体だけ?」

父「タイプAとBしかなかったぞ」

男「プロト、どこ行ったのかな」

父「ていうか、タイプAはプロトと何が違うんだ?」

男「ああ、それはね…」 <>
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 22:32:21.25 ID:hVRdJ0B4O<> ーープロトと会った2週間後ーー

男「ただいま」

爺「おお、おお」

男「ただいま爺ちゃん」

プロト「おかえりなさい!」

男「ただいま、プロトちゃん」

プロト「遂に2号機ができたんですよ!」

男「2号機って…2人目?」

爺「そう。タイプAじゃ!」

男「もう少しネーミングセンスどうにかならないの…ていうか、プロトちゃんすっかり家族みたいだね」

プロト「えへ」

爺「こっちじゃ、こっち」

男「今度はどんなの?」

爺「うひひひひひ…」

男(下衆いなあ…)

プロト「とってもキュートですよ!」 <> 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<>sage<>2016/01/08(金) 22:32:46.55 ID:0lbLE1U1o<> 期待 <> 夜ご飯食ってました
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 22:55:55.65 ID:hVRdJ0B4O<> 爺「これじゃ!」

タイプA「…」

男「…」

爺「型式はタイプA。名前は…」

プロト「たぺ、って名前だよ」

男「た…たぺ、ちゃん」

たぺ「…よろしく」

爺「うんうん。仲良くしろよ」

男「え」

プロト「もうご飯食うんですか?」

爺「たぺの仕上げで疲れたんじゃ」

プロト「しょうがないですね…私が作りますよ」

爺「そういうわけじゃ」

男「そういうわけって…」

たぺ「ねえ」

男「あ、はい!」

たぺ「別に、私と話したくないなら話さなくてもいい」

男「え」

<> 語弊が…
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 22:59:29.62 ID:hVRdJ0B4O<> たぺ「初対面だもん。話しにくそうだし」

男「いや、そんなことないよ!」

たぺ「そうなの?」

男「うん、そうそう」

たぺ「ふーん…」

男「…」

たぺ「…」

男(あ、この子、こういう感じのタイプなんだ)

たぺ「…」

男「ねえ」

たぺ「なに?」

男「たぺちゃんって、なんでそんな名前なの?」

たぺ「…ダメなの?」

男「え、いや、悪く言ってる訳じゃないけど…」

たぺ「タイプA、タープA、たぺ…」

男「ああ、訛ってるんだ」

たぺ「うん。安直」

男「でも、可愛い名前だよ」

たぺ「そう?」

<> 語弊が…
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 23:04:33.31 ID:hVRdJ0B4O<> 男「うん。なんか、ほわってしてる」

たぺ「ほわ…」

男「ほわほわってね」

たぺ「…よくわからない」

男「んー…綿みたいな感じかな」

たぺ「…ほわほわ」

男「うん。ほわほわ」

たぺ「ほわほわ…可愛い?」

男「うん、可愛い」

たぺ「…ちょっと嬉しい、かな」

男「…たぺちゃんは、人と話すの好き?」

たぺ「好き。でも、話すのは苦手」

男「?」

たぺ「受け答えはできる。話すのは…話題を振るのは、苦手」

男「ああ、俺もだよ」

たぺ「でも、今お話できてるよ」

男「えっとね…俺、学校では凄く無口なんだよ」

たぺ「嘘、よくないよ」

男「ほんとだよ。家だと、何か話しやすいんだよね」 <>
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 23:09:11.56 ID:hVRdJ0B4O<> たぺ「そうなんだ…変だね」

男「たぺちゃんもね」

たぺ「私、変なの?」

男「俺と同じで、変わってるかな」

たぺ「…ちょっと、ショックかも」

男「でも、俺も変わってる」

たぺ「…」

男「俺たち、似た者同士だね」

たぺ「私達が、似てる…」

男「うん。嫌かな」

たぺ「ううん。嬉しい」

男「じゃあ良かった。俺も嬉しいよ」

たぺ「…男」

男「ん?」

たぺ「私達、友達なの?」

男「友達だよ」

たぺ「でも、私は機械で…」

男「俺は人間。けど、たぺちゃんは限りなく人間じゃないか」

たぺ「そうなの?」

男「こんな機械、世界中探してもここだけだよ」 <>
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 23:13:57.87 ID:hVRdJ0B4O<> たぺ「じゃあ、特別なんだ」

男「うん。特別な、機械人間」

たぺ「…男」

男「うん?」

たぺ「これから、もっと話そ」

男「…うん。いいよ」

たぺ「私、いつもここにいるから」

男「俺も、いつも家にいるよ」

たぺ「じゃあ、いつでも話せるの?」

男「うーん…学校とか、寝る時間もあるから…」

たぺ「うん」

男「けど、今日みたいに学校から帰ってきて、寝るまでは話せるよ」

たぺ「ほんとに?」

男「うん」

たぺ「じゃあ、夜、男の部屋で寝た方がいい?」

男「え」

たぺ「そうしたら、話す時間も増える」 <>
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 23:18:07.63 ID:hVRdJ0B4O<> 男「まあ確かにそうだけど…そんなに俺と話したいの?」

たぺ「うん」

男「まあ、俺も話せるのは嬉しいけど」

たぺ「…私ね」

男「?」

たぺ「男のこと、好きだよ」

男「えっ」

たぺ「だめ?」

男「え、いや、その、ダメとかはないかな」

たぺ「じゃあ、好き」

男「あ、うん…あ、ありがとう」

たぺ「…男は、私のこと好きかな」

男「…えっと」

たぺ「…やっぱり、機械相手だとためらっちゃう?」

男「…いや、言いにくいんだけどね。俺、こういう経験なくて」

たぺ「…プロトも、告白したって言ってた」

男「え?」

たぺ「博士が、そういう風にプログラムしたって」 <>
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 23:22:41.56 ID:hVRdJ0B4O<> 男(ハーレムでも作ろうとしてるのか?)

たぺ「…男は、プロトのほうが好み?」

男「いや、そもそもプロトに告白されてたとか知らなかった」

たぺ「じゃあ、私と付き合える」

男「…ごめん、明日まで、待ってもらっていいかな」

たぺ「…うん」

男「ごめん。せっかく、言ってくれたのに」

たぺ「大丈夫だよ」

男「…爺ちゃん!」

爺「おん?」

男「そこにいたのかよ」

爺「今戻ってきたとこじゃ」

男「ちょっと来て」グイッ

爺「なんじゃなんじゃ、引っ張るな」

男「あれ、どういうこと?」

爺「ああ、告白でもされたか」

男「されたよ」

爺「で、返事は?」

男「まだしてないよ!」

爺「なんじゃ、ヘタレめ」 <>
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 23:27:05.92 ID:hVRdJ0B4O<> 男「いやヘタレとかじゃなくてさ、心の準備ってものが」

爺「ふむ、まあそうじゃな。相手が機械ってこともあるからのう」

男「なに、ハーレムでも作る気?」

爺「いや、お前には彼女ができた時の練習をさせとこうと思ってな」

男「え」

爺「実際に街でデートしてみればええんじゃ」

男「いやいやいやいや」

爺「恥ずかしいのか?」

男「いや恥ずかしいとかじゃなくて、なんていうか」

爺「大丈夫じゃ。知らん人からすれば人間にしか見えん」

男「…」チラッ

たぺ「?」

男「まあ確かにそうだけどさ」

爺「じゃろ?元々そういう意図で作ったんじゃからな。有効活用してくれんと」

男「…別に、そんなの求めてないんだけど…」

爺「でも、告白されてドキッとしたじゃろ?」

男「…」

爺「…じゃろ?」

男「あーもう!」

爺「ほっほっほ。思春期思春期」 <>
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 23:31:36.70 ID:hVRdJ0B4O<> ーーお掃除中の部屋ーー

男「っていう」

父「…続きは?」

男「…話すの?」

父「そこで止めたら生殺し過ぎるだろう」

男「ここまで話しただけでも恥ずかしいんだけどね…」

父「まあでも、確かに人間にしか見えんなこれ」

男「だよね」

父「機械とは思えん出来だな…こんなのに告白されたら、そりゃ焦るわな」

男「当時の俺の気持ちが伺えるでしょ」

父「心中お察しします」

男「初めての告白だったから、心臓バックバクだよ」

父「で、続きは?続きは?」

男「えー…やっぱ話すの…。どこからだっけ」

父「告白されたあたりから」

男「えーっと…そうそう。あのあとね」 <>
◆vmvALZx64s<><>2016/01/08(金) 23:33:05.05 ID:hVRdJ0B4O<> この辺で一旦切ります。
次の更新日時は不明です。1〜3週間後を目処にしています。 <> 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<>sage<>2016/01/08(金) 23:35:37.99 ID:q4Ocnt3K0<> 乙乙 <> 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<>sage<>2016/01/09(土) 00:41:34.47 ID:TW3rMGlEo<> 長いな
まぁ忘れてなければ楽しみにしておく <> 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<>sage<>2016/01/09(土) 09:05:51.36 ID:DmeSOz72o<> おつかれぃ <>
◆vmvALZx64s<><>2016/01/17(日) 21:05:56.74 ID:l06r4nJPO<> 今週中を予定しています <> 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<>sage<>2016/01/17(日) 21:24:02.43 ID:qL1reJZ0o<> 待機 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/01/31(日) 20:43:12.34 ID:ZbHTdqy9o<> 待ってるからな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/23(火) 11:55:19.71 ID:Di0HyqrDo<> おう大丈夫か <>