◆6QdCQg5S.DlH<>saga sage<>2016/05/04(水) 01:49:58.56 ID:XjZT6+yf0<>茜「そうしたら、こうなりました!!!」
文香「鷺沢文香です!!!!!」
文香「よろしくお願いします!!!!!!!!!」
ありす「」
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<>茜「文香さんと一ヶ月トレーニングしました」
◆6QdCQg5S.DlH<>saga sage<>2016/05/04(水) 01:50:40.16 ID:XjZT6+yf0<> ありす「あの、文香さん……?」
文香「はい、文香です!!」
文香「好きな食べ物は小説です!」
ありす「意味わからないんですけど!?」
ありす「ちょっと、茜さん!」
茜「なんですか!?」
ありす「何をどうしたらこうなるんですか!?」
ありす「あの、寡黙でおとなしかった文香さんが!」
ありす「知的で美しかった文香さんが!」
文香「ほ、褒められるのは恥ずかしいです!」
ありす「照れる文香さんかわいい!」
ありす「……じゃなくて!」
ありす「どうやったらこんな茜さんみたいな性格になるんですか!?」 <>
◆6QdCQg5S.DlH<>saga<>2016/05/04(水) 01:51:05.95 ID:XjZT6+yf0<> 茜「簡単な話です!」
茜「日野家に代々伝わるトレーニングをしました!」
ありす「なんですかそれ!?」
茜「もっとも、1ヶ月お試しコースなんですけどね!」
ありす「代々伝わるトレーニングにお試しがあるんですか!?」
茜「はい!」
茜「日野家の子供は9歳最後の1ヶ月でそのお試しコースのトレーニングを行います!」
茜「万が一、お試しコースも満足に出来なければ日野家から勘当されます!」
ありす「厳しいですね!?」
ありす「……」
ありす「……もしかして、文香さんはそのコースを……?」
茜「はい!」
ありす「なるほど……だから、あんな茜さんみたいに――」
茜「まったく出来ませんでした!」
ありす「――えぇ!?」 <>
◆6QdCQg5S.DlH<>saga<>2016/05/04(水) 01:53:02.29 ID:XjZT6+yf0<> 茜「走っては倒れ介抱し、走っては倒れ介抱し……」
茜「それだけで一ヶ月が過ぎました!」
ありす「それなのに、あんなのになっちゃったんですか!?」
茜「はい!」
茜「最初の方は文香ちゃんも大人しかったのですが……」
茜「介抱するたびに『やれば出来る!もっと出来る!頑張れば出来る!』って感じのことを隣でずっと叫んでたらいつの間にかこうなってました!」
ありす「洗脳じゃないですか!?」
文香「いえ、洗脳ではありません!」
ありす「!?」
文香「私はひとつの大切なことを失いかけてました……」
文香「それは、根性!」
文香「熱血!」
文香「頑張る心!」
文香「あきらめない気持ち!」
文香「その他もろもろの熱い気持ち!」
ありす「一つどころじゃない!?」
文香「茜さんはそんな失われかけていた大切な気持ちを思い出させてくれました!」
文香「今の私なら出来ないことなんて、何にもありません!」
文香「ローマの道は一日にしてつきます!」
ありす「文香さん!?」 <>
◆6QdCQg5S.DlH<>saga<>2016/05/04(水) 01:53:31.69 ID:XjZT6+yf0<> 文香「ありがとうございました、茜さん!」
文香「こんなすばらしく晴れやかな気分は久しぶりです!」
茜「いえいえ、文香ちゃんも頑張りました!」
茜「トレーニングは100分の1もこなすことは出来てませんでしたけど!」
ありす「何してたんですか!?」
文香「ずっと寝てました!」
ありす「サボってただけじゃないですか!?」
茜「違います!」
茜「体力面の問題で寝てることが多かっただけです!」
文香「……そう、私にはまだ体力がありません」
文香「だから、体力をつけたい!」
文香「茜さんに負けない体力を!!!」
茜「よく言った!!!」
茜「それじゃあ、次の仕事場まで走りましょう!!!!」ダッ
文香「はい!!!!」ダッ
ありす「え……ちょ、ちょっと、待ってください!」ダッ <>
◆6QdCQg5S.DlH<>saga<>2016/05/04(水) 01:54:09.05 ID:XjZT6+yf0<> 文香「はぁ……はぁ……」
文香「はぁ……はぁ……」
文香「……げ、限界です…………がくっ」
ありす「まだ事務所から出て5分も立ってませんけど!?」
文香「全力疾走は……私には厳しい……」バタッ
ありす「だっ、大丈夫ですか文香さん!?」
茜「いつものですね!」
ありす「いつもの!?」
文香「あ、茜さん……助けて……」
茜「はい!」
茜「えっと……じゃあ、今日は仕事場まで運びますね!」
文香「よろしくお願いします……」
茜「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ありす「……いいなぁ、私も文香さんをお姫様抱っこできたら……」
ありす「……」
ありす「はっ、違う!」
ありす「追いかけなきゃ!」 <>
◆6QdCQg5S.DlH<>saga<>2016/05/04(水) 01:54:54.51 ID:XjZT6+yf0<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ありす「やっとついた……茜さん早すぎます」
ありす「えっと……たしかここのスタジオですよね」ガチャ
文香「鷺沢文香です!!!!」
文香「好きな味はファンタジーです!!!」
文香「今から全身全霊をこめてBright Blueを歌います!!!!」
ありす「あぁ、始まってる……」
茜「いよっ!!!」
ありす「あそこで野次を飛ばしてる茜さんは何なんでしょう……」
文香「……」
ありす「……あ、さすがに歌が始まったら静かですね」
ありす「よかった……いつもの麗しい文香さんが――」
文香「飛ばした!!!! ページを!!!! 読み返すように!!!!!」
ありす「――一瞬で消えた!」
文香「心と!!!! 向き合えば!!!!」
ありす「そんな勢いよく熱血に歌う歌じゃないですよね、これ!?」
ありす「あぁ、ほら、スタッフさんがみんな困惑してる!」 <>
◆6QdCQg5S.DlH<>saga<>2016/05/04(水) 01:55:31.66 ID:XjZT6+yf0<> 文香「顔上げてみたら!!!! きれいな空!!!!」
文香「今日はいつもより!!!」
文香「熱き乙女行動中!!!!!!!」
茜「レッツゴー!!!」
ありす「茜さんの歌が混じってるんですけど!?」
文香「ふぅ……」
文香「……」
文香「……間奏でじっとしてるの耐えられません!!!!」
文香「ちょっと走りますね!!!」
ありす「なんでですか!?」
茜「私も負けるか!」
ありす「茜さんまで!?」
茜「うおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
文香「うおおおおおおおおおおお!!!!!!」
ありす「……ちょ、ちょっと、文香さん!」
ありす「二番始まってます、二番!」
文香「うおおおおおおおおおおお!!!!!!」
茜「うおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
文香「うおおおおお……あ、もう、無理……」バタッ
ありす「文香さん!?」
文香「はぁ……はぁ……」
茜「文香さん!!!」
茜「これ、マイクです!!!!」
文香「はぁ……はぁ……」
文香「……すぅ」
文香「Bright……Blue……」
文香「……がくっ」
茜「文香さああああああああんっ!!!」
ありす「なんだこれ」 <>
◆6QdCQg5S.DlH<>saga<>2016/05/04(水) 01:55:58.96 ID:XjZT6+yf0<> ありす「当然のごとく追い出されましたね」
文香「何ででしょうか!?」
ありす「間違いなく文香さんのせいです」
文香「私の……!?」
茜「文香さんはあんなに全力でやってたのに!」
文香「くっ……やはり私の体力が足りないから……!」
ありす「いえ、その有り余るやる気のせいだと思います」
文香「やる気の……」
ありす(……あれ、今なら聞いてくれる?)
ありす「はい」
ありす「いつもの文香さんにやる気がなかったとは言いません」
ありす「ただ、今の文香さんはあまりにも巨大すぎるやる気に空回りされているみたいです」
文香「空回り……」
ありす「はい」 <>
◆6QdCQg5S.DlH<>saga<>2016/05/04(水) 01:56:45.73 ID:XjZT6+yf0<> ありす「今みたいな熱血文香さんもかわいいと思います!」
ありす「新しい文香さんが見れて私はとてもうれしいです!」
ありす「でも、私はいつもの文香さんが!」
ありす「触れると光となって消えてしまいそうな儚さを持つ文香さんが!」
ありす「木漏れ日で静かに書物を読んでいそうな幻想的な文香さんが!」
ありす「『ありすちゃん、ほっぺにご飯粒がついてますよ』って言いながら私のほっぺからご飯粒を取ってくれるけど、自分のほっぺにもついてるおちゃめな文香さんが!」
ありす「そんないつもの文香さんが一番かわいいくて、私は好きです!」
文香「かわいい……好き……」
文香「……」
文香「わ、私がですか!?」ボンッ
文香「えっ、あ、いや、あの……」
文香「ちょっと走ってきます!」
ありす「やばい! かわいいの単語だけで顔真っ赤にして爆発する文香さんすごくかわいい!!」
ありす「……じゃなくて、また倒れるだけなんだからもう走らないでください、文香さん!」
<>
◆6QdCQg5S.DlH<>saga<>2016/05/04(水) 01:57:19.99 ID:XjZT6+yf0<> 文香「きゅぅ……」
ありす「ほら、だから言いましたのに……」
文香「す、すいません……」
茜「じゃ、また私が運びますね!」
茜「えっと……事務所でいいですよね?」
文香「はい……」
茜「それじゃ……よっと!!」
ありす(……またお姫様だっこ)
ありす「……」
茜「じゃ、行きますよっ!」
茜「うおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
ありす「……」
ありす「私も……」
ありす「……」
ありす「……あ、追いかけないと!」 <>
◆6QdCQg5S.DlH<>saga<>2016/05/04(水) 01:57:49.77 ID:XjZT6+yf0<> ありす「ついたっ!」
茜「あ、ありすちゃん、お帰りなさい!」
ありす「橘です!」
ありす「……あれ、文香さんは?」
茜「仮眠室で寝てます!」
ありす「そうですか……」
ありす「……」
ありす「あの、茜さん」
茜「なんでしょう!?」
ありす「茜さんって、力持ちですよね」
ありす「文香さんをお姫様抱っこできて」
ありす「……」
ありす「……私もしたいのに」
茜「……なるほど!」
茜「文香さんを抱っこできるくらいに強くなりたいと!」
ありす「……はい」
茜「それなら、ありすちゃんもしましょう!」
茜「日野家に代々伝わるトレーニングお試しコースを!!!」 <>
◆6QdCQg5S.DlH<>saga<>2016/05/04(水) 01:59:13.92 ID:XjZT6+yf0<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
茜「ありすちゃんと一ヶ月トレーニングしました!!!!」
茜「そうしたら、こうなりました!!!!」
ありす「橘ありすです!!!」
ありす「好きなイチゴはパスタです!!!」
文香「……!!」
ありす「文香さん!!!」
ありす「私もわかりました!!!」
ありす「熱血、やる気、根気、元気、その他もろもの熱い気持ちすべてを、学びました!!!!」
ありす「今、とても晴れやかな気持ちです!!!!!」
文香「私と同じですね、ありすちゃん!!!!」
ありす「はい!!!」
茜「もちろん、私も同じ気持ちです!!!!!」
文香「それでは、ありすちゃん、走りましょう!!!」
文香「一緒に、3人で!!!」
ありす「はい!!」
茜「次の現場へ向かって全力疾走っ!!!」
茜「うおおおおおおおおおおおお!!!!」
ありす「うおおおおおおおおおおおお!!!!」
文香「うおおおおおおおおおおおお!!!!」
おわり <>
◆6QdCQg5S.DlH<>saga<>2016/05/04(水) 02:03:52.31 ID:XjZT6+yf0<> ふみふみと茜ちゃんの組み合わせを作ってくれたスタッフには感謝の嵐
誤字脱字、コレジャナイ感などはすいません。読んでくださった方ありがとうございました <>
◆6QdCQg5S.DlH<>saga<>2016/05/04(水) 02:04:33.05 ID:XjZT6+yf0<> 前の茜ちゃんとふみふみ
茜「ポップン体操」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460736397/
前のありすちゃんとふみふみ
ありす「ありすちゃん観察日記……?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461070293/
最近書いたの
朋「まゆちゃんとユニットを組むかもしれない」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461766783/
よかったらこちらもよろしくお願いします <>
◆6QdCQg5S.DlH<>saga<>2016/05/04(水) 02:09:01.73 ID:XjZT6+yf0<> 今更だけどタイトル訂正です
×茜「文香さんと一ヶ月トレーニングしました」
○茜「文香ちゃんと一ヶ月トレーニングしました!」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/05/04(水) 02:36:19.72 ID:fyMLCmP9O<> おつ! <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/05/04(水) 08:03:45.63 ID:mBeHnmpQ0<> 面白かった おつ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/05/04(水) 08:41:50.28 ID:EL1D2mlTo<> 乙 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/05/04(水) 12:20:27.63 ID:/98vtNgm0<> 乙
対抗するには日高家に代々伝わる(ry <>