以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:12:23.10 ID:t1JD7OEZo<>
春香「この事務所にみんなで入って、はや二ヶ月かー」

千早「早いものね。だけど最近忙しくなってきたわね」

伊織「いい事じゃない。頑張った成果が出てるのよ」

春香「けど仕事の空き時間にこうやってまったりするのって最高だね」

千早「まあ、確かに落ち着くわね」

伊織「合間におしゃべりする時間って本当にいいわよね」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1483456342
<>千早「アイドルはトイレに行かない」 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/01/04(水) 00:13:18.43 ID:t1JD7OEZo<>
春香「事務所って、何か落ち着くよね」

千早「そうね。お茶菓子でも何でもあるし」

伊織「誰かいる事も多いからおしゃべりの相手にも困らないしね」


春香「…けどさ。事務所で1つだけ不思議な事があるんだけど」

千早「ん?」

伊織「何よ?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/01/04(水) 00:13:56.49 ID:t1JD7OEZo<>
春香「なんでうちの事務所って、女子トイレがあるのかな?」

千早「あ、え、ええ…」

伊織「ああそうよね。確かに」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/01/04(水) 00:14:58.84 ID:t1JD7OEZo<>
春香「私達アイドルって、トイレに行かないから必要ないのにねー」

千早「え、ええ…」

伊織「本当よね」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:16:01.40 ID:t1JD7OEZo<>
二人とも、事務所のトイレに行ったのを見た事がない。

なぜって、アイドルはトイレに行かないから…。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:16:39.12 ID:t1JD7OEZo<>
春香「トイレ行くなら、その人はアイドルじゃないからねー」

千早「そ、そうね…」

伊織「ええ、その通りよ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:17:58.61 ID:t1JD7OEZo<>
私もみんなに合わせ事務所のトイレは使わない。

どうしてもしたくなった時には、近くのコンビニに買い物に行くふりをして

こっそりそこのトイレを利用させてもらっている。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:19:04.64 ID:t1JD7OEZo<>
伊織「まあきっと、お客さん用じゃない?」

春香「あ、そうかもね。アイドルじゃない人はトイレ行くもんね」

千早「…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:20:17.92 ID:t1JD7OEZo<>
生きている以上、排泄は避けて通れない。

それは当たり前の事。

けれど二人とも本当にトイレに行かないのだ。

私のようにこっそりコンビニのトイレを使ってる様子もない。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:20:58.20 ID:t1JD7OEZo<>
二人は、私と違う生き物なの…?

アイドルって、人間と何か根本的に違うの…?

私はもしかして、間違って居てはいけない場所に紛れ込んでしまったのかしら?
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:22:39.94 ID:t1JD7OEZo<>
今の仕事は楽しい。

歌うのは好きだし、観客を沸かせるのもやりがいがある。

けれど私が普通にトイレを利用する普通の女の子だと周りにバレたら

一体どうなってしまうのだろう。

もしかしたら、アイドルを辞めさせられてしまうのかしら?
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:23:34.04 ID:t1JD7OEZo<>
今はまだ駆け出しだからいい。

けれど、これから長時間拘束される仕事が増えたら…。

そして、その間にもよおしてしまったら…。

そんな事を考えると、不安で眠れなくなる事もあった。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:24:37.57 ID:t1JD7OEZo<>
春香「…あ、私ちょっと行って来るね」

千早「ん?どこに?」

春香「ちょっとあそこにね…。じゃあ、行ってくるねー」

千早「ちょっと春香、どこに…」

伊織「ええ、行ってらっしゃい」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:25:13.90 ID:t1JD7OEZo<>
私は最近気付いた。

みんなが時々席を外してどこかに行く事に。

そう、まるでトイレに行くような頻度で。

トイレのある方へ行く様子はなかったので、

今まで気にしてなかったんだけれど…。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:26:12.93 ID:t1JD7OEZo<>
千早「私も、ちょっと…」

伊織「千早も?」

千早「え、ええ…」

伊織「私一人になっちゃうじゃない。早く帰ってきなさいよ」

千早「え、ええ、わかったわ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:26:56.36 ID:t1JD7OEZo<>
事務所を抜け、こっそり春香のあとをつける。

どうやらトイレに向かうようではないけれど…。

春香はビルの裏口から外へ出て行った。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:27:44.81 ID:t1JD7OEZo<>
春香「さーてと…」ゴソゴソ

千早「…?」


狭いビルとビルの隙間。

物陰から様子を伺っていると、春香は履いていたズボンをずり下げ

やがて、おもむろに…。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:28:14.04 ID:t1JD7OEZo<>
春香「…」シャァァァ…

千早(えっ、ええー!?)


私は思わず物陰から飛び出した。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:28:50.96 ID:t1JD7OEZo<>
千早「はっ、春香!」

春香「ん…?きゃあ、な、何!?千早ちゃん!?」

千早「春香、一体これはどういう事!?」

春香「ど、どういう事って…。とりあえず見ないで!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:29:19.61 ID:t1JD7OEZo<>
春香が慌てて手でお尻を隠す。

私は同じく慌てて後ろを振り向く。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:29:58.65 ID:t1JD7OEZo<>
やがて、春香がズボンを履き終えて…。


春香「ち、千早ちゃん何!?千早ちゃんって変態なの?」

千早「それはこっちのセリフよ!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:30:49.87 ID:t1JD7OEZo<>
千早「それより春香、これは何?アイドルはオシッコしないんじゃないの?」

春香「え?そんな訳ないよ。千早ちゃんってバカなの?」

千早「くっ…。こんな所でオシッコする人にだけは言われたくないわ…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:31:43.97 ID:t1JD7OEZo<>
千早「大体、どうしてこんな所でオシッコなんかしてるのよ?」

千早「トイレですればいいじゃない」

春香「え?だってアイドルはトイレに行かないんだよ?大丈夫?」

千早「くっ…。じゃあ、家にいる時はどうしてるのよ」

春香「お風呂とか庭の隅っこでしてるよ?」

千早「春香の頭こそ大丈夫!?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:32:44.75 ID:t1JD7OEZo<>
千早「ちょっと待って、混乱する…。そもそも、何でこんな所でするようになったのよ?」

春香「えっ、それは事務所に初めて入った時にプロデューサーさんが…」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:33:45.46 ID:t1JD7OEZo<>
(回想)

P「アイドルの心得?」

春香「ええ、何か気をつける事はないですか?」

P「そうだな、いつも笑顔を絶やさない事」

P「それと、ファンを大切にする事」

P「あと、そうだな…。トイレに行かない事かな」

春香「え?と、トイレに…?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:34:42.76 ID:t1JD7OEZo<>
P「そうだ。アイドルはトイレになんて行かないからな、ハッハッハ」

春香「へぇー、そうなんですかー」(←冗談が古くて通じてない)



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:35:37.51 ID:t1JD7OEZo<>
春香「って、言ってたからここのビルの隙間で…」

千早「…春香。プロデューサーはどこに居るの?」

春香「え?たぶん、会議室だと思うけど…」

千早「…」ダッ
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:36:26.30 ID:t1JD7OEZo<>
(会議室)

ガチャ

千早「…」

P「ん?なんだ千早か。どうしたそんな血相変えて」


千早「…」ツカツカ

P「ん?何だ何だ?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:36:52.80 ID:t1JD7OEZo<>
千早「死ね!」パァーン!

P「ぶべらっ!?」


おわり
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:38:11.99 ID:t1JD7OEZo<>
「アイドルはトイレに行かない・雪歩編」


P「合格おめでとう。歓迎するよ、雪歩」

雪歩「ええ、ありがとうございます」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:38:44.22 ID:t1JD7OEZo<>
P「というわけで、これから大変な事も色々あるだろうけど」

P「僕と、そして皆で一緒にアイドルのトップを目指していこう」

雪歩「ええ、宜しくお願いしますねプロデューサー」

P「何か聞きたい事はないか?」

雪歩「あ、この事務所っておトイレはどこにあるんですか…?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:39:17.57 ID:t1JD7OEZo<>
P「トイレ…か…」

雪歩「え…?どうしたんですかプロデューサー…?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:39:44.02 ID:t1JD7OEZo<>
P「アイドルになった以上、トイレに行くことはできない」

雪歩「えっ?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:40:33.47 ID:t1JD7OEZo<>
P「アイドルは、トイレなんて行かないんだから」

雪歩「え、ええっ!?」

雪歩「じゃ、じゃあもししたくなったら…?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:41:20.34 ID:t1JD7OEZo<>
P「その時は…」

P「プロデューサーである僕が、全部飲む事になっている…」

雪歩「えっ、えー!?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:42:16.35 ID:t1JD7OEZo<>
P「…正直、これはものすごく辛い」

P「けれどこれも、プロデューサーという道を選んだ以上仕方のない事だと諦めている…」

雪歩「の、飲むってお、オシッコをですか…?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:43:02.36 ID:t1JD7OEZo<>
P「ああそうだ。アイドルはトイレに行かないんだから代わりに…ん?今したいのか?」

雪歩「い、いえ今は別に…」

P「遠慮するな。ほら練習だと思ってやって見ろ」ゴロン

雪歩「そ、そんな…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:43:43.23 ID:t1JD7OEZo<>
P「あー、辛い」

P「アイドルのオシッコ飲まなきゃいけないからプロデューサーってマジ辛い」

P「けれど雪歩。君を一人前のアイドルにするためなら僕はどんなに辛くても耐える自信がある!」

P「さあ、遠慮するな!パンツを下ろして僕の口めがけて思いっきりするんだ!」

雪歩「えっ、えっ…」


ガチャ

律子「プロデューサー、今度入った新人…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:44:53.84 ID:t1JD7OEZo<>
P「行き詰まったら、こうやって空を見上げるんだぞ。わかったな、雪歩」

律子「…床に寝っころがって何をしてるんですか」

雪歩「え、えっとあの…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:45:47.63 ID:t1JD7OEZo<>
雪歩「お、お家でしたくなったらどうしたらいいんですか…?」

律子「ん?何の話をしてたんですか?」

P「ハッハッハ。さーて、ちょっくら挨拶回りにでも行って来るかなー」スタスタ
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:46:53.93 ID:t1JD7OEZo<>
雪歩「アイドルはトイレに行かないから、そ、そのプロデューサーのお口に…って」

律子「…ちょっと詳しく聞かせてもらえるかしら」ガシッ

P「いやー、離してもらわないと遅刻しちゃうな、ハッハッハ」







<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:47:37.86 ID:t1JD7OEZo<>
雪歩「あの、プロデューサー辞めちゃったんですか?」

律子「ええ、逮捕されてね」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:48:39.39 ID:t1JD7OEZo<>
律子「好みのタイプでついムラムラしてやった」

律子「せめてパンツ下ろした所だけでも見たかった…、だそうよ」

雪歩「へ、変態…」


おわり
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/01/04(水) 00:49:21.42 ID:t1JD7OEZo<> お食事中の方失礼しました
依頼出してきます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/01/04(水) 00:50:58.11 ID:tldP6tr9o<> 「アイドルは焼肉に行かない」だったらどうなっていたことやら


乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/01/04(水) 00:54:10.10 ID:GRa0IDzco<> アイドルはもやしなんて食わない、と伝えて高槻家の財政を圧迫しよう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/01/04(水) 08:12:47.73 ID:OzYIHPqZO<> もやしを食べないごときでやつれる高槻家ではないと思われ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/01/04(水) 09:34:25.61 ID:O8aIVWp+o<> やよい「うっうー!時代は豆苗ですよ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/01/04(水) 10:20:13.62 ID:mBLLa6sG0<> 乙
多分おっきい方も物陰でしてた可能性あるな春香… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/01/04(水) 12:36:32.57 ID:c+lazJ93o<> 乙乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/01/04(水) 17:09:25.57 ID:erZOX/dpO<> 是非見たいですねぇ <>