以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 10:52:12.03 ID:nVPl9tZ2o<>美優『はい……! 皆さん、かなり酔っていて……!』

武内P「成る程」

美優『私、もうどうしたら良いかわからなくて……!』

武内P「そうですか」


武内P「……頑張ってください」


美優『……』

美優『それだけ……ですか……!?』

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<>武内P「泥酔、ですか」 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 10:54:35.89 ID:nVPl9tZ2o<> 美優『あ、あのっ……! 凄く、大変なんです……!』

武内P「成る程」

美優『だから、こうやってお電話を……!』

武内P「そうですか」


武内P「……頑張ってください」


美優『……』

美優『いえ、だから……あの、本当にそれだけですか!?』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 10:56:30.65 ID:nVPl9tZ2o<> 美優『私一人じゃ、手に負えないんです……!』

武内P「成る程」

美優『お願いします……! もう戻らないといけなくて……!』

武内P「そうですか」


武内P「笑顔です」


美優『……』

美優『笑ってられる状況じゃないんですよ……!?』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/23(土) 10:58:55.10 ID:w0sBKQKso<> 待ってたよー! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 10:59:16.96 ID:nVPl9tZ2o<> 美優『いつ、何が起きてもおかしくないんです……!』

武内P「成る程」

美優『私だけしか、冷静な人が居なくて……!』

武内P「そうですか」


武内P「……笑顔で、楽しんできてください」


美優『……』

美優『楽しむとか、そういう事じゃなくてですね……!?』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 11:01:27.84 ID:nVPl9tZ2o<> 美優『私の言いたいこと、わかりますよね……!?』

武内P「はい」

美優『! だったら――』

武内P「三船さん」


武内P「貴女の担当プロデューサーには、連絡しましたか?」


美優『……』

美優『すみません、ちょっと電波状況が悪いみたいで』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 11:03:16.97 ID:nVPl9tZ2o<> 美優『もしもし? もしもし? 聞こえますか?』

武内P「はい」

美優『良かった! じゃあ――』

武内P「三船さん」


武内P「貴女の担当に、連絡は、しましたか?」


美優『……』

美優『あれ? もしもし? もしもーし?』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 11:07:50.68 ID:nVPl9tZ2o<> 美優『本当にすみません……聞こえますか?』

武内P「はい」

美優『お願いします! すぐ、来てくだ』

武内P「三船さん」


武内P「貴女の担当プロデューサーは、どんな方ですか?」


美優『とっても素敵な方です///』

美優『頼りがいがあって、でも、少し抜けてる所もあって……///』

美優『だから、お互いが補い合っていければ……な、なんて///』


武内P「今の状況も、補って貰えば良いのでは?」


美優『……』

美優『もしもし? あれ? もしもーし?』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 11:14:10.10 ID:nVPl9tZ2o<> 美優『ここなら大丈夫かしら? あの、聞こえますか?』

武内P「はい」

美優『……お願いします! 助けてく』

武内P「三船さん」


武内P「貴女の担当は、その状況で役に立ちませんか?」


美優『そんな事ありません!』

美優『でも、皆さん本当に酔っているんですよ!?』

美優『全員魅力的なのに、酔ってとっても大胆になってて……』

美優『……だから私、心配なんです』


武内P「私の心配は、して頂けないのでしょうか?」


美優『あれ? 電波が本当に……もしもーし?』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 11:20:29.84 ID:nVPl9tZ2o<> 美優『……はい! これで、大丈夫です!』

武内P「はい」

美優『助けてください! 貴方の力が、必要なんで』

武内P「三船さん」


武内P「他にも、担当に連絡を入れない理由はありますか?」


美優『……迷惑をかけたく……無いじゃないですか』

美優『だって、来たら確実に辛い思いをするんですよ?』

美優『私、プロデューサーさんには笑っていて欲しいんです』

美優『それが……私の笑顔にも、繋がりますから///』


武内P「それを聞いて、私はどんな表情をしたら良いのでしょうか?」


美優『……笑顔です?』


武内P「笑えません」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 11:24:09.47 ID:nVPl9tZ2o<> 武内P「しかし、お話はわかりました」

美優『! それじゃあ!』

武内P「はい」

美優『待ってますから! 私、待ってますから!』


武内P「可能な限り、急ぎます」


美優『はいっ! お願いします!』


ピッ!


武内P「…………」

武内P「……さて」


武内P「残った仕事を急いで片付けよう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 11:29:05.97 ID:nVPl9tZ2o<>   ・  ・  ・

prrrr!prrrr!

武内P「……はい、もしもし」


美優『ひどい……ひどすぎます……!』

美優『待ってるって、そう言ったのに……!』

美優『どうしてですか!? なんで、あんな嘘を!?』


武内P「三船さん」

武内P「私は、助けに行くとは一言も言っていません」


美優『言いました! 確かに、この耳で聞きました!』

美優『男の人って、どうして平気で嘘をつくんですか……!?』


武内P「本当の事です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 11:35:26.59 ID:nVPl9tZ2o<> 美優『兎に角! すぐに来てください!』

武内P「検討します」

美優『いえあの、検討とかじゃなくてですね……!?』

武内P「三船さん」


武内P「そちらの状況を教えて頂けますか?」


美優『! はい!』

美優『皆さん、半裸で命燃やしてこ』


武内P「……」

ピッ!


prrrr!prrrr!

武内P「……」


美優『――どうして切ったんですか!?』


武内P「……すみません、つい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 11:42:13.64 ID:nVPl9tZ2o<> 美優『一回歌う毎に、服が一枚ずつ脱げていくんです……!』

武内P「恐ろしい歌ですね」

美優『ほんの数人しか居ませんから! まだ間に合います!』

武内P「三船さん」


武内P「姫川さんは、どうしていますか?」


美優『全裸で、ずっとイチロー選手のモノマネをしています』

美優『ジョッキを持ち、振り子飲法と言ったり……』

美優『レーザービームと叫びながら、つくねを投げつけてき』


武内P「頑張ってください」


美優『…………冗談です』


武内P「間が」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/23(土) 11:43:40.90 ID:ZIt2mh23o<> 助け求めずにお前も飲めばええんやで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 11:48:15.90 ID:nVPl9tZ2o<> 武内P「しかし、お話はわかりました」

美優『! それじゃあ!』

武内P「はい」

美優『助けてに来て頂けるんですよね!?』


武内P「貴女が困っているのなら、はい」

武内P「担当プロデューサーは、きっと駆けつけるでしょう」


美優『…………こ、困ってませんけど?///』

美優『でも、駆けつけてくれますかね……?///』


武内P「はい、必ず」


美優『ふふっ……そうですか///』

美優『……』

美優『いや、あの、だからですね……!?』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 11:56:44.76 ID:nVPl9tZ2o<> 美優『もうっ!……もうっ!』

武内P「しかし、皆さんかなり酔っているようですね」

美優『だから、そう言ってるじゃないですか……!』

武内P「三船さん」


武内P「貴女も酔ってしまう、というのはどうでしょうか?」


美優『……駄目です!』

美優『あれだけ酔ったら、プロデューサーさんの家に押しかけて……』

美優『それから……それで……』

美優『……』


美優『酔います』


武内P「笑顔で、楽しんできてください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 12:02:40.67 ID:nVPl9tZ2o<>   ・  ・  ・

武内P「……ふぅ」

武内P「今日は、これで帰るとするか……」


prrrr!prrrr!


武内P「……」

武内P「はい、もしもし」


美優『酔えないんです……!』

美優『皆さんがひどすぎて、心配で酔えないんです……!』


武内P「頑張ってください」

ピッ!……prrrr!prrrr!

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 12:14:04.60 ID:nVPl9tZ2o<> 武内P「……もしもし」

武内P「申し訳ありませんが、私は――」


『ちょっと君ぃ! 美優ちゃん困らせるなんてタイホよ!』
タイホ? タイホ? タイ? ホー! ホーッホホアッホアッホアッ!
『わかるわー! うん、えっ? 何がって? わかるわかる!』
ワカランワー! ワワワッ、ワッ、フククッ、プーッフフフフフッ!
『長島やりまーす! あ、一茂の方ね! 一茂の!』
ヨイショオッ! アッ、ゴメーン! コレ、イチローダッター! アッハハハー!
『キャハッ! ウサミン星在住の、ってそんな星ないですからー!』
イツマデヤルンデショーネー!? キャハッ、ハッ、ウグウウゥッ……!
『信じえばあるぞ☆ ないけど☆ ないない、なーんにも無いぞ☆』
スウィーティー? ノー、ビター! ジンセイ、ブラック! オッ、フッ、ウフウウゥッ…!


武内P「……」

武内P「……これはひどい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 12:22:20.39 ID:nVPl9tZ2o<> 美優『す、すみません! 携帯を取られてしまって……!』

『ふふっ! 出しっぱなしでしまってませーん♪ うふふっ!』


武内P「いえ、お気になさらず」


美優『でも、こっちの状況は伝わりましたよね……!?』

『ふふっ! ジョー、今日の状況で上京、うふふっ!』


武内P「はい」


美優『お願いします……! 助けてください……!』

『おーねがいー♪ シーンデレラー♪ ふふっ♪ うっふふふっ♪』


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 12:27:08.94 ID:nVPl9tZ2o<> 武内P「あの……一つ、お聞きしても?」

美優『はい、飲んでる場所ですか!?』

武内P「いえ、そうではなく」

美優『それじゃあ、何が聞きたいんですか!?』


武内P「皆さん、担当プロデューサーがいらっしゃいます」

武内P「なのに……何故」

武内P「何故、私に助けを求めるのでしょうか?」


美優『……』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 12:34:35.28 ID:nVPl9tZ2o<> 美優『私以外の、担当プロデューサーさんに……という意味ですよね?』

武内P「はい」

美優『答えたら、来て頂けますか?』

武内P「納得のいく理由でしたら」


美優『皆さん、電源が入っていないか電波が届かない所に居るみたいなんです』


武内P「……」

武内P「今日、飲み会だと皆さんは伝えて?」


美優『……た、みたいです』


武内P「……」

武内P「成る程」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 12:41:56.59 ID:nVPl9tZ2o<> 武内P「お話はわかりました」

美優『! それじゃあ!』

武内P「他の方に、助けを求めましたか?」

美優『誰も、電話が通じません!』


武内P「……本当に、私しか居ませんか?」

武内P「他に、誰か……居ないのでしょうか?」

武内P「そもそも、自分たちで何とかするという選択肢は……」

武内P「……切れている」


ヒュポッ!


武内P「LINEに……地図が」

武内P「……行かないよう、努力はしてみましたが」


武内P「泥沼、ですか」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 12:42:31.49 ID:nVPl9tZ2o<> 続けて書きます
載せないでください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/23(土) 12:45:14.11 ID:zabSU+Q50<> それぞれの担当Pも「飲み会あるなら教えてね(逃げるから)」って感じなのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 20:54:32.26 ID:nVPl9tZ2o<> 書きます


武内P「下着泥棒、ですか……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 20:58:51.33 ID:nVPl9tZ2o<> 蘭子「し、静まり給え!」

武内P「す、すみません」

蘭子「皆に知られるのは、我の望む所ではない……」

武内P「そう、ですね……」


飛鳥「蘭子、もう何も無かったと考えるべきだよ」

飛鳥「蘭子の黒いエッチな下着なんて、最初から無かったんだ」

飛鳥「そう考えれば、セカイは上手く回るんだからね」


武内P「……」

武内P「ん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 21:02:47.64 ID:nVPl9tZ2o<> 蘭子「あ、飛鳥!/// 我が友に、言うべきではない!///」

飛鳥「ああ、すまない。これは気遣いが足りなかったね」

蘭子「……だが、また再び聖域より衣が失われぬとも限らない」

飛鳥「そうだね。でも、きっと大丈夫さ」


飛鳥「手に入れ……盗まれた、蘭子の下着」

飛鳥「あれは、キミのお気に入りだったんだろう?」

飛鳥「だったら、ボク……犯人も、満足しているはずさ」


武内P「……」

武内P「あの、二宮さん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 21:06:37.85 ID:nVPl9tZ2o<> 飛鳥「どうしたんだい? 怪訝そうな顔をして」

武内P「二宮さんは、どこまでご存知なのでしょうか?」

飛鳥「これはこれは、随分と曖昧な質問だね」

武内P「……すみません」


飛鳥「それで? 具体的に、ボクに何が聞きたいんだい?」

飛鳥「下着の着け心地だったら、教えられないな」

飛鳥「何せ、ボクと蘭子はスリーサイズが違うから正確じゃない」


武内P「……」

武内P「二宮さん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 21:12:09.30 ID:nVPl9tZ2o<> 蘭子「我が友! 我に、道を示し給え!」

武内P「……お聞きしても良いでしょうか?」

蘭子「? 何を……?」

武内P「……」


武内P「昨晩、二宮さんは神崎さんの部屋に泊まりましたか?」


蘭子「うむ! 闇深き中での語らいは、至福の時となった!」

飛鳥「気付いたら、蘭子は寝てしまっていたけれどね」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 21:18:00.93 ID:nVPl9tZ2o<> 飛鳥「蘭子の天使のような寝顔が見られて、ボクも嬉しかったよ」

蘭子「ぴっ!?/// うぅ……翼休めし時を……///」

飛鳥「だから、下着の件はもう忘れようじゃないか」

蘭子「飛鳥……」


飛鳥「あれは、消えてしまったのさ」

飛鳥「複雑に絡み合った運命の糸がほぐれるように」

飛鳥「凝ったレースの刺繍もほどけてなくなってしまったんだ」


武内P「……」

武内P「二宮さん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 21:23:42.22 ID:nVPl9tZ2o<> 飛鳥「なんだい? ボクに、言いたい事がある顔だね」

蘭子「我が友? 飛鳥に、何か……?」

武内P「……二宮さん」


武内P「室内では、コートを脱いではどうでしょうか?」


飛鳥「それは出来ないな」

飛鳥「ボクは今、下着を二枚重ね……」

飛鳥「……」

飛鳥「確かに、この部屋は適温だと言えるね」

飛鳥「だけど、ボクにとってそれは関係の無い事さ」


武内P「二宮さん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 21:30:44.09 ID:nVPl9tZ2o<> 飛鳥「蘭子、キミのプロデューサーは何が言いたいんだろう」

蘭子「えっ?」

飛鳥「ボクに、上着を脱がせるという行為にどんな意味があるのかな」

蘭子「そ、それは……や、優しい……から?///」


飛鳥「果たして、本当にそうなのかな」

飛鳥「ボクには、彼の目がそうではないと語っているように見える」

飛鳥「まるで、セカイの真実を見つけたと言わんばかりだ」

飛鳥「何が理解っているのかな? キミは」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 21:35:31.38 ID:nVPl9tZ2o<> 武内P「神崎さん、耳をふさいで貰えますか?」

蘭子「? 封印を?」

武内P「はい、お願いします」

蘭子「……封印は成された」


武内P「貴女が犯人ですね?」


飛鳥「もしもそうだとしたら、どうするんだい?」

飛鳥「そうだとしたら、ボクは蘭子の下着を手に入れている事になる」

飛鳥「つまり、無敵だ」

飛鳥「いずれにせよ、ボクを責めるというのは無意味になる」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 21:42:11.44 ID:nVPl9tZ2o<> 武内P「神崎さん、ありがとうございます」

蘭子「……我が友?」

武内P「神崎さん、落ち着いて聞いてください」

蘭子「な……何を……?」


武内P「下着を盗んだ犯人は、この部屋の中に居ます」


蘭子「!?」


飛鳥「いや、ちょっ!?」

飛鳥「キミは、あくまでも傍観者な立ち位置……普通、言う!?」

飛鳥「再構築不能な決壊を招いても構わな……普通、言うかい!?」


武内P「言います」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 21:49:39.19 ID:nVPl9tZ2o<> 蘭子「そ、そんな……!?///」

飛鳥「蘭子、違うんだ!」

蘭子「で、でも……!///」

飛鳥「彼は……んんん、馬鹿! 馬鹿なだけさ!」

蘭子「その……い、いつの間に……!?///」


武内P「神崎さんが、眠っている間に……」

飛鳥「蘭子! 彼の言葉に耳を傾けてはいけない!」


蘭子「そ、そんな……プロデューサーが……!///」


武内P・飛鳥「……」

武内P「待ってください! 誤解です!」

飛鳥「凄い……! 蘭子の下着を着けていると、本当に無敵だ……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 21:55:58.12 ID:nVPl9tZ2o<> 武内P「神崎さん! 今の二宮さんの言葉を聞きましたか!?」

蘭子「ぴっ!?///」ビクゥッ!

武内P「今、彼女は神崎さんの下着を着用しています!」

蘭子「あ……飛鳥?」


飛鳥「ボク、そんな事しない」

飛鳥「盗み、良くない」

飛鳥「良くない事、しない」


蘭子「やはり……そのような事、あり得ないわ」


武内P「片言! 片言になっていますよ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 22:03:12.72 ID:nVPl9tZ2o<> 蘭子「プ、プロデューサーは……その……///」

蘭子「わ、私の下着が……欲しかったんですか……?///」

武内P「神崎さん、それは誤解です!」

蘭子「ご、誤解……?」


飛鳥「蘭子、彼を許してあげようじゃないか」

飛鳥「彼は、盗もうと思って盗んだんじゃないんだよ」

飛鳥「キミの、年齢にそぐわないエッチな下着が悪いんだ」

飛鳥「犯人が居るとすれば、正しくこの黒い下着こそ、黒なんだから」


蘭子「飛鳥……」


武内P「‘この’と言っています!」

武内P「‘この黒い下着’と、自分を指さしています!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 22:13:16.40 ID:nVPl9tZ2o<> 蘭子「こ……此度の事は、我が胸に秘める///」

飛鳥「蘭子は優しいね」

蘭子「だが、黒き衣失われし時、我とて焦燥に身を焦がさん///」

飛鳥「焦った姿もまた、蘭子の魅力の一つだと認識したよ」


蘭子「な、汝が求めんと欲するならば……///」

蘭子「言ってくれれば、えと、その……///」

蘭子「や……やぶさかではない!///」ビシッ!


武内P・飛鳥「……」


武内P「神崎さん!? 何を仰っているんですか!?」

飛鳥「次は、ワインレッドの下着が良いと思うよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 22:23:02.86 ID:nVPl9tZ2o<> 蘭子「わ、ワインレッドの……!?///」

飛鳥「蘭子、下着泥棒は犯罪だ」

飛鳥「……だけど、キミが進んで下着を差し出すならば?」

蘭子「く、供物を捧げるのは……あ、在るべき姿///」


武内P「犯罪です!」

飛鳥「渡す時の様子は、映像として記録しておく価値があるね」


蘭子「う、う〜っ……///」チラッチラッ!

蘭子「衣に移りし魔力を清めたならば……///」モジモジ!


武内P「洗濯をすれば大丈夫、ではありません!」

飛鳥「むしろ、その逆。洗わない方が、セカイが広がる」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 22:27:48.77 ID:nVPl9tZ2o<> 蘭子「わ……我、しばしの時を求める!///」

蘭子「お、おお、お疲れ様でした!///」


武内P「神崎さん!? あの、待ってください!」


蘭子「〜〜っ!///」

ガチャッ! バタンッ!


武内P「神崎さん! 待ってください!」

武内P「神埼さーん!」

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 22:33:31.02 ID:nVPl9tZ2o<> 武内P「何故……こんな事に……!?」

飛鳥「それが、セカイの選択というわけさ」

武内P「……」

飛鳥「だけど、良かったんじゃないかな」


飛鳥「下着を盗まれたと思っていた蘭子に、笑顔が戻った」

飛鳥「ボクも、これで罪の意識を感じる事なく、この下着を楽しめる」

飛鳥「キミは、蘭子の使用済み下着が今後手に入るかも知れない」

飛鳥「……どうだい?」

飛鳥「考えようによっては、全員が幸せな結末だよ」


武内P「……」

武内P「…………」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 22:39:28.14 ID:nVPl9tZ2o<> 武内P「……神崎さんの誤解を解きます」

飛鳥「おっと、それはオススメ出来ないな」

武内P「……何故、ですか?」

飛鳥「そんなの、決まってるじゃないか」


飛鳥「誤解を解いたら、ボクが犯人だと蘭子にバレるだろう?」

飛鳥「そうなった時、彼女はどう思うかな」

飛鳥「いずれにせよ……」

飛鳥「ボクが、蘭子の部屋に泊まる機会は失われるだろうね」


武内P「……あの」

武内P「それは、完全に二宮さんの都合では……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 22:50:34.18 ID:nVPl9tZ2o<> 飛鳥「けれど……そうだね、取引をしようじゃないか」

武内P「……取引ですか?」

飛鳥「ああ、そうさ。ボクが、橋渡しをしよう」

武内P「それは……どういう意味ですか?」


飛鳥「蘭子が、キミに下着を渡す」

飛鳥「キミは、ボクにそれを渡す」

飛鳥「そこでちょっと、まあ……うん」

飛鳥「そして、ボクが下着を洗って、蘭子に返す」

飛鳥「どうだい? 悪い取引じゃないだろう?」


武内P「……あの」

武内P「それに、何の意味が……いえ、言わなくて結構です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 22:57:06.17 ID:nVPl9tZ2o<> 飛鳥「マネー・ロンダリングならぬ、下着・ロンダリングさ」

武内P「言わなくて結構です、と言いました」

飛鳥「キミも強情だね。土下座でもするかい?」

武内P「お願いします、やめてください」


飛鳥「ハッキリ言おう」

飛鳥「ボクは、蘭子の使用済み下着が欲しい」

飛鳥「このインパルスは、誰にも止められないよ」

飛鳥「例えそれが、誰かを傷つける事になってもね」


武内P「……あの」

武内P「それは、今度は使用済みのものを盗むという宣言ですか……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 23:04:36.56 ID:nVPl9tZ2o<> 飛鳥「盗むなんて、人聞きが悪いな」

武内P「事実です」

飛鳥「ボクはただ、蘭子の黒いエッチな下着を着けただけさ」

武内P「訂正します。より、悪いです」


武内P「そして……二宮さん」

武内P「神崎さんが退室してからの会話」

武内P「これを……全て、録音させていただきました」


飛鳥「……ははっ」

飛鳥「土下座でもするかい?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/23(土) 23:39:56.67 ID:nVPl9tZ2o<>   ・  ・  ・

蘭子「……す、すみませんでした」

武内P「いえ、誤解が解けて何よりです」

蘭子「よく探したら、ちゃんとありました……」

武内P「はい、良かったです」


飛鳥「下着泥棒なんて、最初から存在しなかったんだ」

飛鳥「ただ、少しばかり下着は出かけていただけ……」

飛鳥「……そうだろう?」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


蘭子・飛鳥「……ふふっ!」ニコニコ!


武内P「今後、泥棒が入ることは無いと信じていますが……」


武内P「出かける際は十分に注意してください」





おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/23(土) 23:41:32.14 ID:Qm0v/dklo<> おつ蘭子ちゃん待ってました <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/24(日) 00:25:57.43 ID:fyivF1NDO<> なんかこの蘭子は腹パンしたくなる鈍臭さを感じる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/24(日) 01:21:25.40 ID:tM4DkMbDo<> クールの一員なのにるぁああんこには痴女さとか猛獣のオーラがないな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/24(日) 01:56:06.97 ID:o6DoxwFPo<> 劇場版シティーハンターに感化されたアイドル達でお願いします <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/24(日) 05:40:43.06 ID:ziZ8pv9oo<> >>50
クールに対する風評被害が凄い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/24(日) 06:36:46.12 ID:It2T62Zco<> んー以前よりモブ化が進んでる感じ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/24(日) 17:15:18.12 ID:DPvEPlk50<> >>50
そりゃ下着を着けてるからね。クールの中では最弱よ
本当のクールはノーブラかノーパンだから <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/24(日) 17:21:28.59 ID:fyivF1NDO<> >ノーブラ、ノーパン

ありすですね。わかります <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/24(日) 17:23:17.32 ID:Haa+J5pGO<> 凄いクールになると一周まわってpの下着を吐履き始めるからね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/24(日) 20:04:58.00 ID:S4eWhH9r0<> え、パンツ食べる?(難聴 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/24(日) 20:14:49.56 ID:vz+XI9wBO<> 奇行諸々の酷さを見るにノー(脳)みその可能性も視野に入れにゃならんわ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/24(日) 20:30:40.69 ID:o5Zx5igvo<> >>53
メイン回が大分前になるアイドルがかなり多いと気付けました、有り難い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/24(日) 21:05:43.44 ID:o5Zx5igvo<>
「ククク……我が闇の祝福を与えし地か!」


 右の手の平、中指と薬指の間からプロデューサーを見る。
 呼び出されたから、何か仕事の話かなって思ってたの。
 プロデューサーって、とっても真面目な人だもん。
 そんな私の予想は、外れてはいなかった。


「いざ! 我らが翼を広げ、彼の地へと羽ばたかん!」


 左の手の平を広げ、プロデューサーへ向ける。
 急な話だったけど……えへへ、嬉しいな♪
 だって、今度のLIVE会場の下見に、一緒に行けるんだもん!
 最近、プロデューサー忙しそうだったから……。


「あ、いえ……今日の話ではなく、ですね」


 プロデューサーが、右手を首筋にやって困った顔をしてる。
 う、ううっ……は、恥ずかしいよ〜!
 ちゃんと話を聞かずに、行きましょう、だなんて言っちゃった〜!
 えと、こういう時は、


「ふむ……時を司る神、クロノスが我らを阻むか」


 右手を下ろして、今度は前に出していた左手を顔の前へ。
 指の隙間から、プロデューサーを見る。


「我が友よ! 鬨の声が上がるは、いずれの時か!」


 プロデューサー、行くのはどの日ですか?


「そう、ですね……」


 プロデューサーは手帳を出し、カレンダーのページを開いて見せてきた。
 ポーズをやめて、デスクに近づいてそれを見る。
 プロデューサーの指先が示したのは、第二週と第三週の、日曜日。
 確か、この日はまだレッスンの予定も、仕事の予定も無かった……と思う。


「この、どちらかの日は……どうでしょうか?」


 少し遠慮がちな、プロデューサーの声。
 それは多分、その日をお休みにする事も出来るから……ですよね?
 でも、私の答えは決まってますよ!
 だから、そんな遠慮なんてしないでくださいっ。


「アーッハッハッハ! この身に安息は不要! 求めるは、さらなる高みへと登る力!」


 私、今がとっても楽しいんです!
 予め会場の下見をすれば、
ファンの人に喜んで貰えるアイディアが浮かぶかも知れませんし!
 そのためだったら、頑張っちゃいます♪


「……ありがとうございます」


 向けられる、優しい……ほんの微かな笑顔。
 いつか、満面の笑みをさせたいなぁ〜……な、なんて!


「そこで……一つ、お願いがあるのですが……」


 はい? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/24(日) 21:48:41.66 ID:o5Zx5igvo<>   ・  ・  ・

「目立たない格好?」


 346プロダクションに所属するアイドル専用の女子寮。
 その食堂に集まった皆が、口を揃えて言った。
 予想外だったのか、やっぱり驚いてる。
 私の普段の服装は……目立たない、という言葉から程遠いから。


「戦装束を纏っていては、人の世に紛れる事は叶わない……」


 私の普段の服装は、目立つ。
 せっかくプロデューサーとお出かけだから、バッチリ決めていこうと思ってた。
 でも、それだとファンの人に見られて下見にならないかも知れない、って。
 そう……言われちゃった。


「しかし、我が衣は全て漆黒の魔力を放っている……」


 他にあるのは、学校の制服。
 でも、多分それだと……プロデューサーが捕まっちゃうかも知れない。
 プロデューサーは、知らない人が見たら怖い顔をしてるもん。
 最近は、警察の人に職務質問される事は少なくなってきたらしい……けど。



「――話はわかったにゃ!」



 みくちゃんが、大きな声を出して席を立ち上がった。
 そして、胸に手を当てながら楽しげに笑って、


「みく達で、蘭子チャンをコーディネートするにゃー!」


 そんな言葉を聞いた皆が、おー、と声を上げた。


「そ、それは真か……?」


 そうして貰えると、本当に助かる。
 出来るだけ可愛い格好をして行きたいな、って思うと……やっぱり、
私はいつもの服装を選んじゃうから。


「もっちろんネコミミも!……は、ジョーダンだけど」


 みくちゃんが、私の隣に来て椅子に座った。
 そして、ため息をつき、肩をすくめながら、


「前、Pチャンと出かけた時は制服で……二回捕まったの」


 なんて、冗談みたいな思い出話を語りだした。
 うわぁ……やっぱり、勇気を出して皆に相談して良かった〜!
 せっかく、私のためにプロデューサーが誘ってくれたんだもん。
 それなのに、悲しい思いをさせたくないもんね!


「フフッ! ランコは、アー、着せ替え人形、ですね?」


 アーニャちゃんが、両手をポンと合わせて言った。
 そして、あれよあれよと……私が、ボクが、うちが、アタシが、って、
誰が一番私を可愛く出来るか勝負だ、なんて事に。


「ふ、フヒ……キノコは何にでも合うぞ……」


 ……そ、それはちょっと遠慮させて〜!? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/24(日) 22:40:26.58 ID:o5Zx5igvo<>   ・  ・  ・

「ううっ……! 結界が……!」


 女子寮の前に、車が停まっている。
 約束の時間まではもう少しあるけど、
それよりも早くプロデューサーが来ているのはわかっていた。
 なのに、私の足は一向に女子寮の外へ出ようとしてくれない。


「心配ない、です! ランコ、とっても可愛い♪」


 アーニャちゃんが、ニコニコと笑いかけてくる。
 今日の服は、ほとんどアーニャちゃんに借りた物だった。
 それが一番……ううん、二番目に似合うって皆が言ったから。
 シンプルだけど、女の子らしい……普通の服装。


「フフーン! まあ、ボクの次位にはカワイイと思いますよ!」


 幸子ちゃんが、そうやって勇気づけてくれる。


「そうやねぇ、髪に櫛を入れたうちも安心して送り出せるわぁ」


 紗枝さんが、これは……は、早く行けって意味……!?


「やっぱり、胸にクマさんのシャツに着替える?」


 美穂ちゃん、あのシャツは、その……ごめんなさい。


「クッ……! 降臨せし時は、今ではない……!」


 皆が応援してくれるけど、踏み出せない。
 今日は二つにくくっていない髪が、サラリと揺れた。
 被った帽子と、いつの間にか置かれていた伊達眼鏡。
 準備は万端……だけど、



「で……デートの時間が減っちゃうよ……?」



 小梅ちゃんが言った――デート、という言葉。
 其の言の葉が降魔の剣と化し我が翼を此の地へと縫い付ける。
 羽ばたきは意味を為さず、只、乙女達の園の門を打ち鳴らす。
 嗚呼! 嗚呼、我が友よ! 汝は、今、何を想うのか!


「――蘭子ちゃん!」
「ぴっ!?」


 私を呼ぶ声で、正気に戻る。
 うぅ……ビックリして、変な声が出ちゃったよ〜!
 恐る恐る、後ろを振り返る。
 きっと皆、モタモタしてる私に怒ってるよね……?


「せーのっ――」


 ……なんて、私の考えは……全然当たって無くて、



「――闇に飲まれよ!」



 笑顔の力で、背中を押された。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/24(日) 23:04:57.17 ID:fyivF1NDO<> よーし、こっひは後で全裸で一緒に風呂に入るように <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/24(日) 23:17:44.05 ID:o5Zx5igvo<>   ・  ・  ・

「……」


 車の助手席に座りながら、横目でプロデューサーを見る。
 今日のこの格好の感想は……聞いてない。
 言おうとしてくれてたんだけど、私が喋り続けて……そのまま。
 だ、だって! は、ははは、恥ずかしいっちゃもん!


「……あの」


 プロデューサーの、低い声。


「はいっ!?」


 私の、裏返った高い声。


「その服は……神崎さんの物ですか?」


 聞かれて、私はポツリポツリと話し始めた。
 目立たない格好と言われて、少し困ってしまった事。
 そして、寮の皆に相談して、コーディネートを手伝ってもらった事。
 プロデューサーは、それを時折合いの手を挟みながら、静かに聞いてくれた。


「……成る程、それで」


 プロデューサーは、何に納得したのかわからないけど……頷いた。
 続く言葉が、どんなものなのかは……わからない。
 でも、私は心のどこかで、普段通りの私の服装の方が似合うと言って欲しかった。
 だって、あれが――我が身を包むに相応しい衣だから。


「とても、よく似合っていると思います」


 私は、少しだけ俯き、



「……仲間達の力を一つに集めた、友情の衣」



 すぐに、ハッと顔を上げた。


「……で、合っているでしょうか?」


 答えは、決まってます!


「そう! この姿は――乙女達により導かれし、覚醒した姿!」


 どちらの方が、じゃなく……どっちも似合う、で良い!


「人々の目を欺き! 使命を果たさんとする我を……しかと目に焼き付けよ!」




 結局、プロデューサーは職務質問を受ける事になった。
 人々の目を欺くための衣が、よもや我が魔力を高める事になろうとは……!
 でも、プロデューサーとのデー……下見!
 下見は楽しく……じゃなくて! ちゃんと出来たから、良いの!



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/24(日) 23:19:58.25 ID:S4eWhH9r0<> 変な英字Tシャツよりマシだから体罰は不要 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 02:28:03.70 ID:lg4fPkDdo<> 癒やされる。武蘭て親子だよね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 03:34:13.16 ID:zTgHrB8p0<> >>1の地の文好きだよ
脱糞除くと蘭子メインはだいぶ少ないかな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 03:39:06.20 ID:I+KaV2Lb0<> いい話だった
蘭子は初々しくて可愛いなぁ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 12:19:33.74 ID:DXLCpSvUo<> 書きます


武内P「お嫁さんにしたい有名人アワード」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 12:21:20.67 ID:DXLCpSvUo<> 卯月・美穂「アイドル部門……グランプリ」

武内P「五十嵐さんが選ばれた賞……ですね」

卯月・美穂「……」

武内P「あの……それが、何か?」


卯月・美穂「どうしてですか?」


武内P「……」

武内P「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 12:24:57.03 ID:DXLCpSvUo<> 武内P「どうして、とは?」

卯月「プロデューサーさん、わからないんです」

武内P「? 何がですか?」

美穂「勿論、響子ちゃんが選ばれるのはわかるんです」

武内P「はい」


卯月・美穂「私達は?」

卯月「17歳で、もう結婚できる歳なのに……」

美穂「選ばれなかった私達は、どうすれば良いんですか?」


武内P「……あの」

武内P「どう……と、言われましても」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 12:28:31.85 ID:DXLCpSvUo<> 卯月「頑張りが足りなかったんでしょうか?」

武内P「い、いえ! そんな事は……」

美穂「それじゃあ、どうしてなんですか?」

武内P「それは……すみません、わかりません」


卯月「結婚したいアイドル、グランプリの響子ちゃん」

美穂「ファンの人も、私達を応援しながら――」

卯月・美穂「――結婚するなら響子ちゃんなんだけどね」

卯月・美穂「って、思ってるって事ですよね!?」


武内P「そ、それは……どうでしょうか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 12:31:32.92 ID:DXLCpSvUo<> 卯月「プロデューサーさんから見て、私達はどうですか!?」

武内P「その……どう、とは?」

美穂「響子ちゃんよりも、結婚したくないアイドルですか!?」

武内P「あの……表現が、刺々しすぎませんか?」


武内P「私はプロデューサーで、貴女達はアイドルですので……」

武内P「そういった事は、考えもしていなかったと言うのが……はい」


卯月・美穂「じゃあ、考えてください!」


武内P「……えっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 12:39:12.35 ID:DXLCpSvUo<> 武内P「か、考えろとは……その……」


卯月「何を頑張れば良いんですか?」

卯月「お嫁さんにしたいと思って貰えるには……」

卯月「何を頑張れば、キラキラ輝けるんですか!?」

美穂「もう……もう、限界なんです!」

美穂「年上のお姉さんなのに、差が! 格差が!」

美穂「……上手く笑顔が出来なくなってきてるんです!」


卯月・美穂「お願いします! プロデューサーさん!」


武内P「島村さん、小日向さん……」

武内P「……」

武内P「わかりました」


武内P「私なりにですが、色々と考えてみます」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 12:43:45.70 ID:DXLCpSvUo<>   ・  ・  ・

武内P「……あれから、一週間」

武内P「お二人とも、何か変わったことはありますか?」


卯月・美穂「……」フルフル…


武内P「そうですか」

武内P「……この一週間、独自の調査を進めてきました」


武内P「――何故、五十嵐さんがお嫁さんにしたいアイドルなのか」


武内P「これからお見せする映像が、何かの参考になれば幸いです」

卯月・美穂「……」

武内P「それでは、始めます」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 12:53:02.42 ID:DXLCpSvUo<>   ・  ・  ・

武内P『すみません、簡単なアンケートを取っているのですが……』

武内P『お時間がありましたら、お付き合い頂けますか?』


■■『アンケート? 別に良いわよ!』


武内P『ありがとうございます』

武内P『それでは――ハンバーグ、と言えば?』


■■『ハンバーグぅ?』

■■『そうねぇ……どうせなら、焼き肉の方が良いわね!』

■■『軽く炙った位のハラミで、ビールをグイッと!』

■■『焼き肉に比べたら、ハンバーグなんて軽犯罪みたいなものね!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 12:57:26.98 ID:DXLCpSvUo<>   ・  ・  ・

卯月「あの……今の」

武内P「プライバシー保護のため、映像と音声を加工しています」

美穂「軽犯罪、って言ってましたけど……」

武内P「それは、お気になさらず」

卯月・美穂「……」


武内P「それでは、お二人にお聞きします」

武内P「――ハンバーグ、と言えば?」


卯月「え、えっ……で、デミグラスソース……ですか?」

美穂「えと、えっと……わ、和風おろし! 大葉も!」


武内P「……それでは、別の映像を御覧ください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 13:00:55.33 ID:DXLCpSvUo<>   ・  ・  ・

武内P『すみません、簡単なアンケートを取っているのですが……』

武内P『お時間がありましたら、お付き合い頂けますか?』


響子『アンケートですか? はいっ、私で良ければ!』


武内P『ありがとうございます』

武内P『それでは――ハンバーグ、と言えば?』


響子『ハンバーグ?』

響子『う〜ん、そうですねぇ……』

響子『――ソースとケチャップ』

響子『ハンバーグを焼いた後のフライパンで絡めて……』

響子『……えへへ、あのソース美味しいですよね♪』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 13:01:37.33 ID:FkOj7LZDO<> Passion AGE28 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 13:05:37.94 ID:DXLCpSvUo<>   ・  ・  ・

武内P「……おわかり頂けましたか?」


卯月・美穂「……!」


武内P「その表情を見るに、お気づきのようですね」

武内P「まず、最初の映像の方に関してですが……」

武内P「……これは、コメントの必要は無いと思います」


卯月・美穂「……まあ、はい」


武内P「……そして、お二人と五十嵐さんの回答」

武内P「全員が、ソースに関する答えだったのは、流石です」

武内P「しかし……その内容に、違いがありましたね?」


卯月・美穂「……はい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 13:11:34.01 ID:DXLCpSvUo<> 美穂「卯月ちゃんの答え――デミグラスソース」

美穂「これは……外食をイメージさせますよね」

美穂「漂ってくる――良い所のお嬢さん感」

美穂「お嫁さんにしたい、と言うより……」

美穂「あー、お金持ちのご家庭なんですねー、って思いました」


卯月「美穂ちゃんの答え――和風おろし」

卯月「これは……通ぶってる感じがしました」

卯月「確かに、美味しいんですけど……大葉も、って」

卯月「お嫁さんにしたい、と言うより……」

卯月「えー、ちょっとおじさんみたいだなー、って思いました」


卯月・美穂「……」


武内P「お二人とも、ここで争うのはやめましょう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 13:18:19.20 ID:DXLCpSvUo<> 武内P「五十嵐さんの回答については、どう思いましたか?」


卯月・美穂「……家庭的」


武内P「はい、そう思われる方が多いと思います」

武内P「ソースとケチャップを合わせたもの……」

武内P「……これは、ミラクルレシピでも何でもありません」


卯月・美穂「……はい」


武内P「ただ……ご飯のおかわりはあるから、安心してね」

武内P「……付け合せのニンジンもちゃんと食べなさい」

武内P「そんな声が聞こえてくるような答えです」


卯月・美穂「……」


武内P「……それでは、次の映像を流します」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 13:24:54.73 ID:DXLCpSvUo<>   ・  ・  ・

武内P『すみません、簡単なアンケートを取っているのですが……』

武内P『お時間がありましたら、お付き合い頂けますか?』


□□『アンケート? 構わないわ』


武内P『ありがとうございます』

武内P『それでは――ラーメン、と言えば?』


□□『ラーメン?』

□□『そうねぇ……炭水化物は、あまり取りたくないわ』

□□『塩分も油分も多いし、美容にはあまり良いものじゃないしね』

□□『だけど、この場合は味を聞いてるのよね? わかるわ』

□□『ラーメンと言えば、やっぱり醤油じゃない?』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 13:27:46.75 ID:zTgHrB8p0<> (誰だか)わかるわ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 13:28:37.94 ID:DXLCpSvUo<>   ・  ・  ・

美穂「あの……今の」

武内P「プライバシー保護のため、映像と音声を加工しています」

卯月「わかるわ、って言ってましたけど……」

武内P「それは、お気になさらず」

卯月・美穂「……」


武内P「それでは、お二人にお聞きします」

武内P「――ラーメン、と言えば?」


卯月「……醤油! あっさりした、醤油味です!」

美穂「……ううぅ、豚骨です! 自分に嘘はつけません! 豚骨です!」


武内P「……それでは、別の映像を御覧ください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 13:30:37.39 ID:FkOj7LZDO<> 両方28なのはどうして <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 13:32:41.31 ID:zOsPOBzqo<> なんて残酷な話なんだ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 13:33:09.68 ID:DXLCpSvUo<>   ・  ・  ・

武内P『それでは……続いての質問です』


響子『はいっ、何でも聞いてください』


武内P『ありがとうございます』

武内P『それでは――ラーメン、と言えば?』


響子『ラーメン?』

響子『う〜ん、そうですねぇ……』

響子『――サッポロ一番』

響子『お昼ご飯に、たまにラーメン食べたくなりますよね♪』

響子『そういう時に、ネギを刻んで、あればハムものせて……』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 13:38:32.97 ID:DXLCpSvUo<>   ・  ・  ・

武内P「……おわかり頂けましたか?」


卯月・美穂「ずるくないですか!?」


武内P「いえ、そんな事はありません」

武内P「あれは、彼女が……五十嵐さん自身が導き出した答え」

武内P「……普通の方は、味を答えるでしょう」

武内P「しかし、答えは――サッポロ一番だった」


卯月・美穂「……!」


武内P「……笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 13:47:17.63 ID:DXLCpSvUo<> 卯月「やっぱり、普通じゃ駄目なんですか……?」

卯月「あっさりした醤油味が好きなんです……」

卯月「普通が一番だ、って……思ったんです……!」


美穂「私の言った豚骨は、九州の豚骨味なんです♪」

美穂「豚の頭を丸ごと煮込んだ、獣臭〜いドロドロのスープですよ♪」

美穂「すりごまだけじゃなく、ピーナッツも入ってます♪」

美穂「それが香ばしくて、お店の近くに行くだけでもう匂いが……えへへ♪」


卯月「美穂ちゃん、頑張って!」


美穂「……卯月ちゃん?」

美穂「――はっ!?……うちらアイドルやぞ! 小日向美穂だぞ!」

美穂「いいのか! いいのか! そんなことでいいのか!」


卯月「美穂ちゃん……!」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 13:55:43.99 ID:DXLCpSvUo<> 武内P「しかし……もう、おわかりになりましたね?」


卯月・美穂「……はい」コクリ


武内P「五十嵐さんの回答は、あまりに家庭的すぎます」

武内P「勿論、外食を否定するつもりはありません」

武内P「しかし……家の食卓」

武内P「それが、結婚したら充実したものになるだろう」

武内P「気取らず、安らげる家庭を築けるだろう」

武内P「五十嵐さんは……そう、思わせてくれます」


卯月・美穂「……」


武内P「掃除、洗濯などの家事も趣味と公言していますし……」

武内P「……彼女の年齢を考えると、家庭的すぎとは思いますが」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 14:03:42.41 ID:DXLCpSvUo<> 卯月「私……決めました!」

卯月「お家でも、ママのお手伝い……いえ!」

卯月「家事も、ちゃんと分担してやるようにします!」


武内P「それは……とても、いい心がけだと思います」

武内P「家事をする時に、手伝う、という感覚ではなく」

武内P「生活をしていく上でやるべきだ、と考えるのは、大事なことです」


美穂「私は……お掃除をします!」

美穂「部屋だけじゃなく、女子寮の共有スペースも、出来るだけ!」

美穂「後は、変なものを見つけたら……持ち主の机の上に置けば良いですか?」


武内P「待ってください」

武内P「それは、家庭的さのベクトルが違います」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 14:07:49.16 ID:DXLCpSvUo<> コンコン


武内P「? はい、どうぞ」

卯月・美穂「……?」


ガチャッ!

楓「――失礼します」


卯月・美穂「楓さん」

卯月・美穂「おはようございます!」


楓「はい、おはようございます」


武内P「おはよう、ございます」

武内P「あの……何か、御用でしょうか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 14:15:24.13 ID:DXLCpSvUo<> 楓「食べ物に関しての、アンケートをとっていると聞いて……」

楓「それで、お仕事の前に寄って行こうと思ったんです」


武内P「は、はあ……」


楓「私は、好き嫌いはありません」

楓「けれど、そうですね……」

楓「――今日は、お魚」

楓「そんな気分です」


武内P「……高垣さん、すみません」

武内P「仰っている意味が、よく……」


楓「……?」パチクリ


一同「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 14:24:46.38 ID:DXLCpSvUo<>   ・  ・  ・

響子「……あれ?」


武内P「……」ズーン…


響子「あの、どうかしたんですか?」

響子「なんだか、元気が無いように見えますけど……?」


武内P「……五十嵐さん」

武内P「いえ……食べ物に関するアンケート、と言いますか……」

武内P「――今晩のリクエストを聞いている」

武内P「……と、勘違いされてしまって」


響子「今晩のリクエスト?」

響子「う〜ん……何でもいい、じゃなかったら良いと思います!」

響子「何でもいい、が一番困りますから!」


武内P「……ええ、そうですね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/25(月) 14:36:33.53 ID:DXLCpSvUo<> 武内P「ちなみに、リクエストはお魚なのですが……」

響子「お魚ですか? この時期なら……ハタハタ、とか?」

武内P「ハタハタ、ですか」

響子「はいっ♪ 煮付けにすると美味しいですし……お酒も進むそうです♪」

武内P「……そう、ですか」


響子「――あ、もしかして飲み会なんですか?」


武内P「…………はい、そうです」


響子「だったら、飲み過ぎには注意してくださいね!」

響子「日が長くなったとは言え、夜はまだ寒いですし……」

響子「ちゃんと、温かい格好をして行かないと駄目ですよ?」


武内P「……」

武内P「五十嵐さんは……本当に、良いお嫁さんになりそうですね」


響子「へあっ!?///」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 14:40:10.17 ID:bbuKzl8uo<> おつ
楓さん以外のお姉さんの扱い可哀想過ぎて草
特にS・Kさん(28)なんて可愛らしいところ見せたことあったっけ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 14:49:48.64 ID:S5UniX3/O<> 今日は響子ちゃんの料理をつつく会を開けばみんな幸せだったかもしれない <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 16:31:19.47 ID:PQaoHVQCo<> 女性Pの話も読んでみたいですね(オカマではなく) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 19:03:54.58 ID:o7TRn4Xwo<> >>97
莉嘉のカブトムシクワガタ籠城のとき <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 22:19:25.72 ID:0L8JhS9SO<> もしかして宅飲みを所望してるのか?25歳児は… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 23:14:46.86 ID:pnFu8mYfo<> ハタハタの煮付けって食ったことねえな(秋田県民
塩焼きか、ハタハタ寿司(なれ寿司)ぐらいだ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 23:28:29.38 ID:c8pjqtxZ0<> 卵抱えたハタハタの鍋は旨かった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/25(月) 23:42:50.36 ID:JEBfFlNFo<> 中畑→はたはた

なんのことかわかるヤツはいないと思うが一応書いておいた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/26(火) 00:11:11.45 ID:GOV8DneDO<> パトレイバーだっけ?後藤隊長が食べたがっていたのは <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2019/03/26(火) 01:15:08.33 ID:KJh6+hjeO<> 響子は全部作る側目線なんだな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/26(火) 09:06:54.69 ID:cRkwn99MO<> 飲み会に疲れたPを癒してくれそうだね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/26(火) 13:28:51.07 ID:Irv3/gKSO<> ラーメンにニンニクを入れますか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 21:48:29.79 ID:vxfIq2Mxo<> >>99
んでは女性Pっぽいと言われてたのを


炎陣P「あー……吐きそ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 21:53:39.41 ID:vxfIq2Mxo<> 夏樹「おいおい、大丈夫か?」

炎陣P「ちょっち今日は厳しいわー……」

里奈「ボスPちゃん、昨日も飲み過ぎー?」

炎陣P「そうでもないと思ったんだけどねー……」

涼「シャキッとしてくれよ、プロデューサーサン」

炎陣P「あー……」


炎陣P「拓海が今度の衣装でフリフリ着てくれたら頑張れるわー……」


拓海「意味がわかんねぇぞコラァ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 21:56:56.03 ID:vxfIq2Mxo<> 夏樹「だとさ、拓海?」

拓海「着ねえっつってんだろ!?」

炎陣P「うぷっ!?」

里奈「まぢヤバ!?  リバっちゃう系!?」

涼「ここで吐かないでくれよ!?」

炎陣P「う……おえっ……」


炎陣P「ピンクの……フリフリ……!」


拓海「馬鹿言ってねぇで、さっさとトイレ行って来いや!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 22:02:50.49 ID:vxfIq2Mxo<>   ・  ・  ・

炎陣P「……あー、きっつい」

夏樹「そんなんで仕事になるのかい?」

炎陣P「美少年のカレシが欲しいわー……中学生くらいの」

里奈「ボスPちゃん!? その発言はまぢでヤバいって!」

涼「……今日は仕事になりそうにないな」

炎陣P「しょーがないでしょー……ストレス溜まるんだって」


炎陣P「拓海ちゃーん……水買ってきてー……」

炎陣P「フリフリじゃなく、フリッ位にしとくからさー……」


拓海「おおっ、マジか! 二言はねぇな!?」

拓海「……」

拓海「いや、オイ! アタシをパシる気か!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 22:08:18.62 ID:vxfIq2Mxo<>    ・  ・  ・

炎陣P「……プハーッ!」

炎陣P「うん、だーいぶマシになった!」

夏樹「強くないのに、そんなに飲むからだぞ?」

炎陣P「まあ、わかってるんだけどねー……」


炎陣P「お酒の席って、結構大切なのよ?」

炎陣P「特に、アンタ達の担当してるとね」


四人「……」


炎陣P「まあ、ビールはどの時期に飲んでも美味しいけどねん♪」


四人「……おいおい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 22:15:58.21 ID:vxfIq2Mxo<> 炎陣P「ホラホラ、レッスン行って来なさい」

炎陣P「お仕事お仕事!」


夏樹「まあ、ここで話してても仕方ないしな」

里奈「行ってくるねー♪ オミヤゲは何が良い?」


炎陣P「315プロのピエールきゅんが良いな」


涼「はぁ……目がちょっと本気なんだよな」

拓海「戻ってもまだ腑抜けてるようなら、気合入れっからな!?」


炎陣P「はいはーい」


ガチャッ、バタンッ!


炎陣P「あー……学生の頃より弱くなったなー……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 22:20:51.15 ID:vxfIq2Mxo<>   ・  ・  ・

ガチャッ

亜季「おはようございます……」


炎陣P「おはよー……って、元気ないわね」

炎陣P「いつもの元気はどこ行ったの?」


亜季「いえ……私も、昨日は飲みすぎたであります」

亜季「プロデューサー殿は、大丈夫でありますか?」


炎陣P「まあねー」

炎陣P「……顔がちょっちむくんでる位?」


亜季「……あはは」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 22:25:35.09 ID:vxfIq2Mxo<> 炎陣P「だから言ったでしょー?」

炎陣P「あんな飲み会、付いて来るものじゃない、って」


亜季「いえ……自分は、仮にも年長者でありますから」

亜季「プロデューサー殿のお手伝いが少しでも出来るようになれば、と」

亜季「……結果は……逆に、気を遣わせてしまって」

亜季「――申し訳ありませんでした!」バッ!


炎陣P「良いの良いの、気にしないで」

炎陣P「アイドルを守るのは、プロデューサーの役目だからね」

炎陣P「ん? サーじゃなくて、プロデューマム?」


亜季「あ、いや……プロデューサーで問題ないかと」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 22:30:42.40 ID:vxfIq2Mxo<> 亜季「しかし……その……」


炎陣P「プロデュース方針に関して色々言われてたんだ、って?」


亜季「……はい」

亜季「私達が、今のように……自分らしく、アイドル活動が出来る」

亜季「それは――」


炎陣P「――それは、亜季達自身の力」

炎陣P「私がやってるのなんて、ちょっと道を整備してるだけよ」

炎陣P「だから、ちゃーんと自信を持ちなさい」


亜季「……はい!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 22:34:44.64 ID:vxfIq2Mxo<> 炎陣P「大体、男共は自分の欲望に忠実すぎるのよ」

亜季「は、はあ……」


炎陣P「――スタイルが良いんだからグラビアの仕事を増やせ」

炎陣P「とか!」

炎陣P「――もっと一般受けするように指導していけ」

炎陣P「とか!」


亜季「……」


炎陣P「……ゴメン、愚痴った」


亜季「い、いえ! お気になさらないでください!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 22:40:07.24 ID:vxfIq2Mxo<> 亜季「しかし……」

炎陣P「ん? 何ー?」

亜季「その言葉にも……一理あるかと」

炎陣P「……まあねー」


炎陣P「やっぱり、仕事だから」

炎陣P「売れるように……っていうのは当たり前の事」

炎陣P「確かに、言われた通りにすればお金は手に入る可能性は高い」


亜季「……」


炎陣P「でも、それじゃつまらないでしょ?」


亜季「つ、つまらない……で、ありますか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 22:45:13.79 ID:vxfIq2Mxo<> 炎陣P「スタイルが良くて、いっぱい愛想を振りまいて」

炎陣P「……別に、そういうアイドルを否定する訳じゃないのよ?」

炎陣P「私、どちらかと言うとそういう子好きだし」

炎陣P「キューンと来て、抱きしめちゃいたくなるのよねー」


亜季「……ならば、何故?」

亜季「どうして、つまらないと思うのですか?」


炎陣P「んー……」

炎陣P「別に、アンタ達がそれをやる必要は無いから、かな?」


亜季「……はい?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 22:51:13.99 ID:vxfIq2Mxo<> 炎陣P「何て言えば良いのかしら……」

炎陣P「んー、ポエムくんなら、詩的に表現するんだろうけど……」

亜季「ポエムくん?」

炎陣P「そう、ポエムくん」

亜季「……ああ、あの人でありますか」


炎陣P「あー……階段を登る、って言うでしょ?」

炎陣P「アイドルとして、成長したり、ファンが増えたり、活動の幅が広がる事を」

炎陣P「亜季が仲良くしてる、楓ちゃんとか言ってるの聞いたこと無い?」


亜季「ありますな」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 22:55:34.32 ID:vxfIq2Mxo<> 炎陣P「じゃあ、階段を登るのが、正しい事だとします」

炎陣P「それってつまり、上に行く、って事でしょ?」

亜季「そう……で、ありますな」

炎陣P「そこで一つ、疑問が生まれるのよ」


炎陣P「――上に行くためには、階段しか無いのかな?」

炎陣P「って」

炎陣P「――他にも、色々手段があるんじゃないかな?」

炎陣P「ってね」


亜季「……な、成る程?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 23:01:16.07 ID:vxfIq2Mxo<> 炎陣P「んー、難しい?」

亜季「しょ、少々……難解であります」

炎陣P「じゃあ、こう例えましょっか」

亜季「……」


炎陣P「今から、北海道に行くとするわよね」

炎陣P「色々、ルートが考えられない?」


亜季「そう……でありますな」

亜季「空路、陸路、海路……それも、無数のルートがあります」

亜季「……ああ!」


炎陣P「そゆこと♪」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 23:10:19.25 ID:vxfIq2Mxo<> 炎陣P「テッペン取る、だっけ?」

亜季「はい、拓海が言っていたであります」

炎陣P「面白い事言う子よねー」


炎陣P「――要は、トップアイドルになれば良いの」

炎陣P「舗装された階段を登るのは、一番楽」

炎陣P「……でも、アンタ達は違うでしょ?」


亜季「……そうですなぁ」

亜季「私達は、階段を登るよりも……」

亜季「……獣道を行軍する方が向いていると思われます!」ニカッ!


炎陣P「女子力低い発言よねぇ……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 23:18:54.98 ID:vxfIq2Mxo<> 炎陣P「だけど、そこはホラ……私も会社人だし?」

炎陣P「上手くやっていく必要があるってわけ」

亜季「いや……あの戦闘での立ち回り、見事でありました」

炎陣P「ナイスバディで、悩殺しちゃうわよん♪」クネッ!


炎陣P「……とまあ、そんな感じかなー」

炎陣P「すぐに売れたい、って言うなら方針を変えるわよ?」

炎陣P「もう、こーんな面積の小さい水着来ちゃってさー?」


亜季「そ、それは遠慮したいであります……!」


炎陣P「あはは!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 23:24:59.33 ID:vxfIq2Mxo<> 炎陣P「今回は、どうしても亜季が付いて来るって言ったから……」

炎陣P「だから、一緒に来て貰ったわけなんだけど」

亜季「はい」

炎陣P「……悪いわね」


炎陣P「アンタ、ああいう席はしばらく待機」


亜季「ど、どうしてでありますか!?」


炎陣P「はわはわしちゃって、使い物にならないからよ」

炎陣P「やっぱり、まだまだ子供よねー」


亜季「……む、無念!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 23:33:18.52 ID:vxfIq2Mxo<> 炎陣P「……さて! そろそろ仕事しますかー!」

亜季「あの……一つ、お聞きしても?」

炎陣P「ん? 何ー?」

亜季「自分らしくアイドル活動出来るのは、自身の力ならば……」


亜季「……その」

亜季「たまに――妙に可愛らしい系の衣装や」

亜季「かなりキワドイ衣装があるのは、どうしてでありましょうか?」


炎陣P「自分でも気付いてない魅力を引き出す……これも仕事」

炎陣P「それに、持ってるカードを一切使わない……これは怠慢」

炎陣P「あとは、私の趣味って所かな?」


亜季「……最後のは、聞きたくありませんでしたなぁ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 23:39:52.81 ID:vxfIq2Mxo<> 炎陣P「あ、この話はオフレコね」

亜季「……了解であります」

炎陣P「ん? 妙に素直ね?」

亜季「何か、考えがあるでしょうから」

炎陣P「ま、ねー」


炎陣P「変に気を遣われるとさー、疲れるじゃない?」

炎陣P「私、疲れるの嫌なのよねー」

炎陣P「一週間位休み取って、ハワイにでも行きたいわー」


亜季「……ふふっ」

亜季「そういう事にしておくでありますよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/26(火) 23:59:21.73 ID:vxfIq2Mxo<> 亜季「それでは、私は帰投するであります」

亜季「本日は休暇でしたが、顔を見に来ただけなので」

炎陣P「えー、ずるーい」

亜季「ずるくはありません」


炎陣P「あ、良いこと思いついた」

炎陣P「ハワイでのグラビア撮影の仕事を入れたら……」

炎陣P「……会社の経費でハワイに行けるんじゃない?」


亜季「……」

亜季「さっきまでの話は、どこへ行ったでありますか!?」


炎陣P「良いじゃない、セクシーな水着!」

炎陣P「ハワイで、サービスサービスぅ♪」


亜季「背中から撃たれた気分でありますよ!」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/27(水) 00:25:46.01 ID:RvsJ3d0Po<> 最後の無くてもCV三石琴乃だったけどもう最後のせいで頭でイメージ出来ちまったわ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/27(水) 02:30:51.12 ID:ow3y6i5go<> なんだろう…女性Pと言うより、オネエPっぽい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/27(水) 05:31:55.84 ID:pAgDcj/wo<> 俺は最初からオネエだと思ってたわ
CV小野坂だった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/27(水) 09:23:12.87 ID:szqnRd3E0<> 炎陣はTOKIO路線行けそう。
里奈とか土木関係の資格めちゃくちゃ取りそうだし。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/27(水) 15:58:41.11 ID:voKqIyFHO<> >>104
今更だがファミスタか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 21:25:17.38 ID:kaHyzSm/o<> 書きます


武内P「中の人、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 21:29:55.16 ID:kaHyzSm/o<> 未央「そう! カレーメシくんの!」

武内P「それが、気になって仕方がない……と」

未央「そう! 教えてよ、プロデューサー!」

武内P「……何か、あったのですか?」

未央「そう! あったの! ありまくっちゃったんだよ!」

武内P「……成る程」


未央「今日、お昼に話しててさ――」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 21:33:11.54 ID:kaHyzSm/o<>   ・  ・  ・

茜「いただきまーす!!」

未央「おっ、今日はあかねちんはカレー?」

茜「はい! カレーとごはんの組み合わせは最高ですから!」

藍子「ふふっ、確かに美味しいよね♪」

未央「……あ、そういえばさ」


未央「カレーメシくんの中の人って、どんな人なんだろうね?」


茜・藍子「……えっ?」

…カランッ!


未央「……」

未央「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 21:36:34.00 ID:kaHyzSm/o<> 未央「あれ? そんなに変なこと言った?」

茜・藍子「……!」


未央「あかねちん? スプーン、落としたよ?」


茜「はいっ!? は、はは、はい! はい! 落としましたね!」ワタワタ!

ひょいっ…カランッ!

茜「あっ、あわっ!? わっ!?」モタモタ!

グッ!

茜「ひ、拾いました! はい! 無事、拾えましたよ! スプーン!!」アワアワ!


未央「……いや、ちょっとちょっと?」

未央「なんか、様子が変だよ?」


茜・藍子「……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 21:40:45.55 ID:kaHyzSm/o<> 未央「ねえ、あーちゃんもそう思うよね?」

藍子「ふわっ!?」ビクッ!


未央「あーちゃん? 砂糖、どれだけ入れるの?」


藍子「さ、砂糖? えー、えっと……んー、んふふっ♪」ユルユル!

パサッ…パサッ…

藍子「何の話だっけ? えっと、んー? 何だっけ?」フワフワ!

パサッ…パサッ…

藍子「あっ、砂糖ね、うん♪ どれだけかなぁ〜♪」ユルフワ!


未央「……いや、ちょっとちょっと?」

未央「明らかに、様子が変だよ?」


茜・藍子「……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/27(水) 21:43:54.41 ID:pAgDcj/wo<> ピュアすぎんだろ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 21:45:33.66 ID:kaHyzSm/o<> 未央「どうしたの? ねえ、二人共!」

茜「えっ!!? どうもしませんよ!!?」ワタワタ!

未央「明らかにおかしいじゃん!」

藍子「うふふっ♪ そうかなぁ〜? どうかなぁ〜?」ユルフワ!

未央「……」


未央「――カレーメシくんの、中の人」


茜・藍子「っ!?」ビクッ!


未央「いやー! あっははは!」

未央「……何か、まずいの?」

未央「カレーメシくんの中の人に関する事って」


茜・藍子「っ……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 21:48:41.05 ID:kaHyzSm/o<> 未央「ねえ、あかねちん」

茜「べ、別のスプーンを取ってこないと!」フイッ!

未央「ねえ、あーちゃん」

藍子「き、今日はいいお天気だよね♪」フイッ!

未央「……」


未央「これから、尋問を開始します」


茜・藍子「……」

茜・藍子「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 21:53:20.79 ID:kaHyzSm/o<> 未央「あっか〜ねちんっ♪」ニコッ!

茜「!? ぼっ、ボッンーバー!!」ニゴォッ!

未央「知って〜るの〜?♪」ニコッ!

茜「!? なっ、な〜に〜を〜!!?」ニゴォッ!


未央「――カレーメシくんの、中の人」


茜「知って……」


未央「知って?」


茜「し、知って……し……! し……!」オロオロ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 21:57:03.11 ID:kaHyzSm/o<> 未央「ん? し……何?」

茜「し……しぃっ……しー……!」ワタワタ!

未央「んー? んん〜?」


茜「しー……しーろごはん!! しーろごはん!!」ヨイ!

茜「ごーはんごはん!! しーろごはん!!」ヨイ!


未央「いや、ちょっと……あかねちん?」


茜「ほかほかごはん!! しーろごはん!!」ヨヨイのヨイ!


未央「……」

未央「あーちゃん?」チラッ


藍子「っ!?」ビクッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 21:59:43.13 ID:kaHyzSm/o<> 未央「あっあ〜ちゃん♪」ニコッ!

藍子「は、は〜あ〜い〜♪」ニゴォッ!

未央「教え〜てよ〜♪」ニコッ!

藍子「なっ、な〜に〜を〜?」ニゴォッ!


未央「――隠してること、全部」


藍子「……全部?」


未央「全部」


藍子「いや、でも……その……!」オロオロ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 22:05:51.83 ID:kaHyzSm/o<> 未央「二人共、中の人のこと知ってるんだよね?」

藍子「え、えっと……その、だから……!」オロオロ!

未央「教えてよ。隠さないでさ」


藍子「……ふふっ」

藍子「もう……隠しきれそうにないね」


未央「やっぱり……何か、あるんだね」


藍子「でも、ちょっと待って」

藍子「話すと長くなるから、一息入れてからで……ね?」


未央「……まあ、その位なら」


茜「おいしいごはん!! しーろごはん!!」ヨヨイのヨイ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 22:09:31.37 ID:kaHyzSm/o<>   ・  ・  ・

未央「――って感じで、ゆるふわしてる間に誤魔化されちゃって!」

武内P「……そうでしたか」

未央「ねえ! プロデューサーは知ってるんでしょ!?」

武内P「……本田さん」


武内P「――カレーメシくんの、中の人」

武内P「それを知るのは、重要なことでしょうか?」


未央「二人のリアクションを考えると重要っぽいじゃん!」

未央「そうじゃなかったら、あんなに慌てなくない!?」


武内P「……そうですね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 22:17:26.03 ID:kaHyzSm/o<> 武内P「本田さん、アイドル活動は楽しいですか?」

未央「……いや、どしたの急に」

武内P「……」

未央「うん……まあ、楽しいよ。充実してるって感じ」


武内P「それは……良かったです」

武内P「本田さん」

武内P「これからも――宜しくお願いします」ペコリ!


未央「あっ、うん」

未央「こちらこそ――よろしくね、プロデューサー!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 22:22:38.80 ID:kaHyzSm/o<> 未央「――って、違うよね!?」

未央「なんか良い雰囲気を出して誤魔化さないで!」

武内P「っ!?」ビクッ!

未央「ねえ、カレーメシくんの中の人って、何者なの!?」

武内P「そ、それは……その……!」


未央「……」

未央「もしかして……私の知ってる人?」


武内P「………………ます」…ボソボソッ


未央「声ちっさい!」

未央「えっ!? 知ってる人なの!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 22:28:06.38 ID:kaHyzSm/o<> 未央「もしかして、上田しゃん!?」

ズイッ!

武内P「あ、あの……! 本田さん……!」

未央「それとも、別の人!?」

ズズイッ!

武内P「あの……か、顔が近いので、その……!」

未央「っ!?///」

…バッ!


未央「ご、ごめん……!///」


武内P「い、いえ……お気にならず」


未央「……じゃなくって! 誰なのさ!?」

ズズズイッ!

武内P「っ……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 22:35:04.82 ID:kaHyzSm/o<> 未央「あかねちんとあーちゃんは知ってるんだよね!?」

武内P「そ、それは……!」

未央「何で!? 何で、私だけ知らないの!?」

武内P「え……笑顔です」

未央「今、笑顔は関係ないよね!?」

武内P「で……では、二択は……どうでしょうか?」

未央「! 良いよ! うん、二択ならオッケー!」


武内P「A……上田さん」


未央「はい!」


武内P「B……その他」


未央「B! この感じは、B!」

未央「……」

未央「二択だけど! 二択だけどさぁ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 22:43:33.31 ID:kaHyzSm/o<> 未央「プロデューサー、教える気無いでしょ!?」

武内P「……本田さん」キリッ!

未央「何、急にキリッとして」

武内P「……」


武内P「私は、貴女に嘘はつきたくありません」

武内P「なので……もう、許して頂けませんか?」


未央「……」

未央「えっ、そんなに言えない感じ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 22:53:33.72 ID:kaHyzSm/o<> 未央「いや……そこまでなら、良いけど」

武内P「しかし――本田さんに、覚悟がおありでしたら」

未央「あーいや、もう良いって」

武内P「……カレーメシくんの中の人をどうしても知りたいのでしたら」

未央「いや、良いってば……」


武内P「私も……覚悟を決めます」

武内P「……本田さん」

武内P「聞けば、もう後戻りは出来ません」

武内P「……よろしいですか?」


未央「いや……ちょっと待って!」

未央「何? えっ? そんなに!?」

未央「……い、良い! やっぱり、言わなくて良いよ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 23:02:51.87 ID:kaHyzSm/o<> 武内P「日清さんは、大企業ですから……」


未央「やめて! 良いって、プロデューサー!」


武内P「日清食品さんの、名前の由来は……」

武内P「――日々清らかに豊かな味をつくる」

武内P「……という、創業者の方の願いから生まれました」


未央「やめてって言ってるじゃん!」

未央「良い事言ってるけど、逆にそれが怖いってぇ!」


武内P「……今なら、まだ引き返せます」

武内P「どう、されますか?」


未央「良いです! 知らなくて、良いです!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 23:12:37.38 ID:kaHyzSm/o<>   ・  ・  ・

武内P「……もしもし」

武内P「はい……はい、予定通りに……はい」

武内P「連絡頂き、助かりました……ええ」


武内P「今回の事で、本田さんは……」

武内P「……カレーメシくんの中の人」

武内P「その正体を知ろうとは、しなくなるかと」


武内P「……はい、心得ています」

武内P「はい――」


武内P「――ジャスティス」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/27(水) 23:27:40.71 ID:kaHyzSm/o<>   ・  ・  ・

未央「あかねちん、あーちゃん! この間はごめんね!」

未央「なんだか、空気悪くしちゃって!」

茜「大丈夫ですよ!!……何か、ありましたっけ?」

藍子「うふふっ♪ さぁ〜? 忘れちゃった♪」


未央・茜・藍子「……」


未央「……今度さ、ポジパでLIVEあるよね」

茜「……た、楽しみですね!! ボンバー!!」

藍子「……が、頑張って盛り上げようね!」


未央・茜・藍子(『スパイスパラダイス』……)

未央・茜・藍子(カレーメシver.じゃなくて良かった……!)


未央・茜・藍子「あは、あははははっ……!」





おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/27(水) 23:31:30.84 ID:liQ6KzaAo<> びにゃやったり●●ー●●やったり中の人は大変だなあ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/28(木) 00:01:57.14 ID:NHum8ahSO<> ムキムキターザンはもしかして武内P? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/28(木) 06:41:18.88 ID:GcjLggQf0<> >>154
その理由は実は後付けで、美智子さまの実家の日清製粉から取ったらしいけどね
その頃は皇太子の婚約者という事でとにかく注目が集まっていたから。もちろん実家の日清製粉にも
あさま山荘の件といい百福氏はそういうコマーシャル戦略に非常に長けていたんだよな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 20:08:47.55 ID:cQRlUPtqo<> 書きます


武内P「理想のデート、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 20:11:46.34 ID:cQRlUPtqo<> 凛「うん。加蓮と奈緒と話しててさ」

武内P「何故、私にその質問を?」

凛「別に……ただ、何となく」

武内P「……」

凛「ねえ、プロデューサーの理想のデートってどういうの?」


武内P「――笑顔です」


凛「……」

凛「まあ、言うと思ってたけど」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 20:14:52.57 ID:cQRlUPtqo<> 凛「デートしたら、笑顔になるものじゃないの」

武内P「ええ、そうですね」

凛「楽しかったら、笑顔になるでしょ」

武内P「いえ、そういう意味ではなく……」

凛「? どういう意味?」


武内P「――思い出したら、笑顔になれる」

武内P「そんなデートが出来れば、理想ですね」


凛「……ふーん」

凛「具体的じゃないけど……悪くないかな」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 20:18:12.77 ID:cQRlUPtqo<>   ・  ・  ・

凛「――って、プロデューサーは言ってたかな」

奈緒「思い出したら笑顔になれる、って……全然わかんないぞ!?」

凛「まあ、プロデューサーらしい答えではあるよね」

奈緒「……まあ、確かにそれもそうか」


加蓮「……んふふっ」ニマニマ


凛・奈緒「……」

凛・奈緒「……加蓮?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 20:22:33.70 ID:cQRlUPtqo<> 加蓮「……ん? あっ、何の話だっけ?」

凛「いや、理想のデートの話だけど」

奈緒「っていうか、さっきから自分の手を見て……何なんだ?」

加蓮「あー……手じゃなくて、爪、ネイル」

凛「ふーん?」

奈緒「だ〜か〜ら〜、ネイルがどうしたって言うんだよ?」


加蓮「……良い色でしょ?」

加蓮「これ、プレゼントして貰ったんだよねー……」ニマニマ


凛・奈緒「……プレゼント?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 20:28:01.02 ID:cQRlUPtqo<> 奈緒「プレゼントって……誰に貰ったんだよ?」

加蓮「んー、秘密♪」

凛「そんな言い方されると、気になるんだけど」

加蓮「えー? そう?」


凛・奈緒「……加蓮?」


加蓮「あははっ! ハイハイ、わかりましたよ」

加蓮「んー……年上で、背が高くて……」

加蓮「見た目が怖いって、よく言われてる人だね」


奈緒「……なあ、それって」

凛「……ふーん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 20:34:29.26 ID:cQRlUPtqo<>   ・  ・  ・

武内P「はい、確かにお話の通りです」

凛「……職務質問を受けそうになって」

武内P「北条さんに助けていただきました」

凛「……それで、そのお礼に、って?」


武内P「ショッピングの途中だったようなので……はい」

武内P「北条さんに、若者の好みも知っておくべきだ、と言われまして」

武内P「同行を許可して頂き……その御礼も兼ねて、ですね」

武内P「……購入を悩んでいた様子でしたが」

武内P「きっと、似合うだろうと思ったので……私から」


凛「……」

凛「……ふーん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 20:37:23.59 ID:cQRlUPtqo<>   ・  ・  ・

凛「――って、プロデューサーは言ってたけど」

加蓮「んー?」ニマニマ

凛「……ねえ、ちょっと」

加蓮「……あ、ゴメン。何?」


奈緒「……んふふっ」ニヤニヤ


凛・加蓮「……」

凛・加蓮「……奈緒?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 20:43:17.62 ID:cQRlUPtqo<> 奈緒「……ん? あっ、な、何だよ?」

加蓮「いや、私のデートの話だけど」

凛「そんなんじゃないでしょ。ただの買い物だから」

加蓮「ねえ、奈緒? さっきから、何見てるの?」

凛「それ……キーホルダー?」


奈緒「い、いや……これは……!」

奈緒「なっ、何でも無い! 気にするなって!」

奈緒「あ、あはははは……!」


凛・加蓮「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 20:47:47.97 ID:cQRlUPtqo<> 加蓮「何でも無い、って感じじゃなさそうだけどー?」

奈緒「な……何だよ?」

凛「それ、奈緒が好きなアニメのキャラだよね」

奈緒「そう! ついに劇場版が公開され……」


凛・加蓮「……奈緒?」


奈緒「……あああもう! わかった、言うよ!」

奈緒「かっ……買って貰ったんだよ!///」

奈緒「別に良いだろ!?/// 嬉しかっ……違う!///」


加蓮「……ねえ、それって」

凛「……まさか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 20:53:18.02 ID:cQRlUPtqo<>   ・  ・  ・

武内P「はい、確かにお話の通りです」

凛「……また、職務質問を受けそうになって」

武内P「神谷さんに助けていただきました」

凛「……うん、それで?」


武内P「映画を見に行く途中だったようなので……はい」

武内P「神谷さんが、神アニメだから絶対みるべきだ、と言われまして」

武内P「同行を許可して頂き……その御礼も兼ねて、ですね」

武内P「……さすがに子供っぽすぎるか、と悩んでいた様子でしたが」

武内P「買わずに居たら、後悔されるだろうと思ったので……私から」


凛「……」

凛「……ふーん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 20:58:37.22 ID:cQRlUPtqo<> 凛「プロデューサー」

武内P「? はい、どうかされましたか?」

凛「二人共、喜んでたよ」

武内P「それは……はい、良かったです」


凛「うん、本当にね」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


凛「ふざけないでよ!!!!!!!!!!!」


武内P「っ!?」ビクゥッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 21:04:05.15 ID:cQRlUPtqo<> 凛「アンタ! 私の! プロデューサー! でしょ!?」

武内P「し、渋谷さん……!?」

凛「アンタ! 私の! プロデューサーぁぁぁあああ!?」

武内P「は、はい! その通りです!」


凛「…………何なの?」


武内P「えっ!?」


凛「何なの!!? ねえ!! 何なの!!?」


武内P「えっ!? ぷ……プロデューサーです!」

武内P「私は、渋谷さんの、プロデューサーです!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 21:08:46.73 ID:cQRlUPtqo<> 凛「……そうでしょ?」

武内P「は……はい!」

凛「あり得ないから。この状況、おかしいから」

武内P「な……何が、ですか?」


凛「はっ?」ギロッ!


武内P「っ!?」ビクッ!


凛「ねえ……何がおかしいか、わからない?」


武内P「えっ?」

武内P「……えっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 21:17:16.57 ID:cQRlUPtqo<> 武内P「か、考えられる可能性は……有ります、が……」

凛「何、それ?」

武内P「ですが、その……」

凛「言って」


武内P「その……トライアドの、北条さんと神谷さん」

武内P「お二人は、私の担当で無いにも関わらず……」

武内P「……親しくし過ぎではないか、と」


凛「! そう!」


武内P「今後は、プロデューサーとアイドル」

武内P「そこをしっかりと意識し、適切な距離をおくべきだ、と」

武内P「……そういう事ですね?」


凛「!? そう!?……いや、ちょっと待って!」

凛「それだと……待って、ストップ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 21:25:07.38 ID:cQRlUPtqo<> 凛「……プロデューサーの、理想のデートは!?」

武内P「えっ?」

凛「プロデューサーの! 理想のデートは!?」

武内P「お、思い出したら……笑顔になれる……」

凛「そう! それじゃあ――」


凛「わ、私をスカウトした理由は!?///」


武内P「……笑顔です」


凛「つまり!?/// わかるでしょ!?///」


武内P「…………」

武内P「……?」


凛「何なの!!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 21:33:12.00 ID:cQRlUPtqo<> 武内P「渋谷さん……一つ、質問があるのですが」

凛「何!?」

武内P「……間違っていたら、申し訳ありません」

凛「どうせ正解しないから、早く言えば良いでしょ!?」


武内P「渋谷さんは……貴女が、笑顔になれる」

武内P「私の理想のデートの様に……思い出しても、笑顔になれる」

武内P「……そんなデートをプロデュースしろ、と」

武内P「……そう、仰っしゃりたいのでしょうか?」


凛「……」

凛「そう……! そう、それ……それ!」コクコクコクコク! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 21:37:29.68 ID:cQRlUPtqo<> 凛「えっ!?/// 何なの!?///」

武内P「? 何が、でしょうか?」

凛「何か……急に、察しが良くなってない!?///」

武内P「……はい」


武内P「――渋谷さん」

武内P「私は……貴女のプロデューサーですから」


凛「ちゃ……ちゃんと見ててにぇにぇ!?///」


武内P「はい?」


凛「……!///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/28(木) 21:38:41.31 ID:BRsYFVcXo<> 一転攻勢されると弱いしぶりんかわいい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 21:42:03.44 ID:cQRlUPtqo<> 凛「待って……ちょっと、考えがまとまらない……!///」

武内P「だ、大丈夫ですか?」

凛「大丈夫……!/// いや、わからない……!///」

武内P「あの……渋谷さんは、何か希望がありますか?」

凛「きっ、希望って何の!?///」


武内P「理想のデートの、です」


凛「でっ――!?///」

凛「えっ……とぉっ……///」オロオロ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 21:56:45.63 ID:cQRlUPtqo<>   ・  ・  ・

凛「――ねえ、この間の話の続きなんだけど」


加蓮・奈緒「ん?」


凛「二人にとって、理想のデートってどういうの?」

凛「その……出来れば、具体的な希望とか」


加蓮・奈緒「……凛?」


凛「参考までに……じゃなくて」

凛「いや、ほら……あるでしょ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 22:10:01.92 ID:cQRlUPtqo<> 奈緒「そりゃ……無い事も無いけどさぁ」

加蓮「どうしたの? 何かあった?」

凛「別に……ただ、なんとなく」

加蓮・奈緒「……」


加蓮・奈緒「――!」ピーンッ!


凛「……無いの?」


奈緒「あ……あたしは、お任せで……///」

加蓮「うん……アタシも、お任せで……///」


凛「……ふーん」

凛「それも、まあ……悪くないかな……///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 22:17:23.61 ID:cQRlUPtqo<>   ・  ・  ・

武内P「……?」

ちひろ「プロデューサーさん、どうかしましたか?」

武内P「いえ……渋谷さん、北条さん、神谷さんからLINEが来て……」

ちひろ「? 三人、それぞれですか?」

武内P「はい」


武内P「スケジュールの空いている日と……」

武内P「――お任せします」

武内P「……と言う文が送られて来たのですが……」


ちひろ「? なんですか、それ?」

武内P「さあ……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 22:27:56.79 ID:cQRlUPtqo<> ちひろ「三人から、っていう事は……」

武内P「トライアドで、何か……という事でしょうか?」


ちひろ「……ふふっ♪」

ちひろ「案外、どこか遊びに連れていけー、って」

ちひろ「……そういう事かも知れませんよ?」


武内P「成る程」

武内P「そう、ですね……だとすると……」

武内P「……私も含め、全員がオフの日があります」


ちひろ「あら、良いじゃないですか!」

ちひろ「休日出勤しないよう、見張って貰えますね♪」


武内P「……そう、ですね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/28(木) 22:50:19.37 ID:cQRlUPtqo<> 武内P「では、後ほど返事を返しておきます」

ちひろ「今じゃなくて、ですか?」

武内P「いえ、色々と考えなくてはなりませんし」

ちひろ「……ふふっ、真面目なんですから♪」ニコッ!


武内P「……ええ」

武内P(――理想のデート)

武内P(皆さんが、それをはっきりと思い描けるようになれる)

武内P(……そんな計画を立てられれば良いのだが)


武内P「現実問題、難しいですから」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/28(木) 23:54:07.76 ID:NHum8ahSO<> 田中と上野さん見ているみたいだ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/28(木) 23:54:35.84 ID:HXQ7qArh0<> ヒェッ、修羅場待ったなしやないか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/29(金) 01:08:07.12 ID:2uVkdxCqo<> 乙 アイドル達が甘えすぎたが故に陥った修羅場だな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/29(金) 03:35:40.30 ID:wkoawPPzo<> 武とアイドルってどっちが給料もらってんだろうか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/29(金) 05:29:20.16 ID:D8eNRyyPo<> アイドルが歩合制なのかどうかによるんやないの?
月給制か歩合でもあんまり売れてないアイドルならPのほうがもらってそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/29(金) 06:09:50.45 ID:usuRThkbo<> ジャギP「アイドルより給料が少ないプロデューサーなど存在しねえ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/29(金) 08:58:14.05 ID:xzUivhu5o<> よそ所属のアイドルりトラブル処理って経費で落ちないの <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/29(金) 08:59:57.37 ID:lAauyo30o<> 他事務所のYOSHIKIPと武内Pの邂逅 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/29(金) 10:21:06.60 ID:8s9R8oO70<> YOSHIKIP「輝かせよう、アイドルの全て―――」

専務「まさか、あのポーズは…『シャイニー・オブ・スマイル』 もしやあの人は伝説の…」ガクガク
武内P「知っておられるのですか専務!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/29(金) 11:25:38.41 ID:/spuppH3o<> 佐久間Pも呼ぼう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/29(金) 21:44:55.77 ID:sypzftFn0<> ジャギPという謎のパワーワード
アミバPとかもおるんか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/29(金) 22:17:06.27 ID:2uVkdxCqo<> サウザーP(小学生組のP)とトキP(医務室担当?)は居たな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/29(金) 22:43:59.24 ID:kflme5KWo<> ではレイ書きます


レイ「とときら学園の収録に連れて行って貰おうか!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/29(金) 22:48:03.33 ID:kflme5KWo<> 武内P「あ……貴方は!」


レイ「女の格好をしていれば――」

レイ「――貴様らの様なPがすぐ飛びついてきやがる」

レイ「そんなお前らでも役に立つことはある」

レイ「それは……」

レイ「アイリの所へおれを運んでいく事だ!」


莉嘉・みりあ「あの人……知り合い?」

武内P「……そう、ですね」

武内P「ある意味では……ですが」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/29(金) 22:51:52.49 ID:kflme5KWo<> 莉嘉「お兄さん、Pくんの知り合いなの?」

みりあ「赤城みりあです! お兄さんは?」


レイ「おれか?」

レイ「おれの名は――レイ!」

レイ「アイリの幸せを願う男……」

レイ「南斗水鳥拳のレイだ!」


武内P「……十時さんのファンの方です」

莉嘉・みりあ「ファン?」

武内P「はい……それも、かなり熱狂的な」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/29(金) 22:56:03.56 ID:kflme5KWo<> 莉嘉「えー!? アタシのファンじゃないのー!?」

みりあ「ねえねえ! そんなに愛梨ちゃんが好きなの?」


レイ「……フッ」

レイ「おれは、義の星に生きる男」

レイ「☆……ましてや★には、興味など無い」

レイ「おれが愛するは、ただ一人!」

レイ「おれの愛は、全て妹のアイリに向けられている!」


莉嘉・みりあ「妹?」

武内P「……と、彼の中ではそうなっている様なのです」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/29(金) 22:58:12.20 ID:D8eNRyyPo<> やべー奴やんけ…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/29(金) 23:04:05.09 ID:kflme5KWo<> 莉嘉「どうして妹だと思ってるの?」

武内P「……彼には、本当の妹が居たようなのです」

みりあ「えーっ!? 本当の妹!?」

武内P「……はい。それも、とても美しい方だった、と」


レイ「ああ……そうだ!」

レイ「その美しさ故に、アイリは帰らぬ人となったのだ!」


莉嘉・みりあ「帰らぬ人……」


レイ「さあ……お喋りは終わりだ!」

レイ「おれをとときら学園の収録現場に連れていくか……」

レイ「それとも、地獄へ行くかをな〜っ!」


武内P「遠方へお嫁に行き、お正月も毎年は帰省しない、と」

武内P「……そう、仰っていました」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/29(金) 23:10:09.92 ID:kflme5KWo<> 武内P「荒れ果ててしまった彼の心」

武内P「妹さんを忘れようと……」

武内P「……何度も、出会いと分かれを繰り返した、と」


莉嘉・みりあ「……」


武内P「――その荒野で見つけた、一輪の花」

莉嘉・みりあ「それが……愛梨ちゃん?」

武内P「……の、ようです」


レイ「胸に七つの傷を持つ男を知っているか?」


武内P「七回振られた、と」

武内P「……そう、仰っていました」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/29(金) 23:17:47.57 ID:kflme5KWo<> レイ「わかっているのならば、話は早い!」

レイ「さあ! おれをアイリの元へ連れて行け!」


武内P「……それは、出来ません」

武内P「とときら学園は、公開録画は行っていません」

武内P「……何度も申し上げた通りです」

武内P「テレビの前で、部屋を明るくして離れて見てください」


レイ「……フッ、それが答えか」

レイ「どうやら……死にたいらしいな!」

レイ「ヒョオオオ……!」

スウウッ…


莉嘉・みりあ「警察呼ぶ?」


レイ「!? や……やめろ! やめてくれ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/29(金) 23:26:10.12 ID:kflme5KWo<> 武内P「城ヶ崎さん、赤城さん……待ってください」

莉嘉「Pくん?」みりあ「プロデューサー?」

武内P「もう少しだけ、彼と話をさせて頂けませんか?」


レイ「……情けをかけたつもりか?」

レイ「フッ……つくづく甘い男だ」

レイ「……良いだろう、話とやらを聞いてやる!」

レイ「だが! それも全てアイリのため!」

レイ「このおれが、とときら学園へ向かうまでの余興にすぎぬ!」


武内P「また来られても……はい、困りますから」

莉嘉・みりあ「なるほどー!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/29(金) 23:33:17.29 ID:kflme5KWo<> 武内P「先程も申し上げた通りです」

武内P「十時さんの所へは、連れて行けません」

レイ「聞こえんな」

武内P「……」

レイ「どうした、話とやらはもう終わりか?」


武内P「これが続くようでしたら……」

武内P「貴方を……十時さん関連の、全てのイベント」

武内P「それへの出入りを全面的に禁止させて頂きます」


レイ「何!? ば、馬鹿な!?」

レイ「そんな事が……そんな事が、あってたまるか!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/29(金) 23:38:48.76 ID:kflme5KWo<> レイ「お前は、これ以上おれから奪うつもりか!」

レイ「とときら学園の収録を見る権利だけでなく……」

レイ「サイリウムすら振らせねえつもりか〜っ!」


武内P「収録を見る権利は、最初からありません」

武内P「……今回限りにして頂けるならば」

武内P「LIVEの方も、出入り禁止にさせて頂きます」


レイ「……フッ」

レイ「邪魔立てするならば、この拳で!」

レイ「南斗水鳥拳で、バラバラに切り刻んでくれる!」


莉嘉・みりあ「今の、動画撮れたよ〜!」


レイ「な……何ぃっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/29(金) 23:46:12.81 ID:kflme5KWo<> 莉嘉「この動画があれば〜、にひひ!☆」

みりあ「ねえねえ、あんまりワガママ言ったら駄目なんだよ?」


レイ「くっ、ぐおお……!?」

レイ「その動画をどうするつもりだ!?」

レイ「返答次第では、容赦せんぞ!」


莉嘉「……あのさ、愛梨ちゃんがチョー好きなのはわかるケド」

みりあ「自分のせいで皆が困ってる、って思っちゃうかもしれないよ?」

莉嘉・みりあ「……愛梨ちゃんが」


レイ「……!」

レイ「あ……アイリが!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/29(金) 23:50:38.95 ID:kflme5KWo<> レイ「な……何を言っている!」


莉嘉「ホラ、自分のファンの人がメーワクな事してるのって、さ」

みりあ「うん……やっぱり、悲しくなっちゃうよね」


レイ「!?」

レイ「お……おれが、アイリを悲しませる!?」

レイ「そんな……おれは、アイリの笑顔を見ようと……!」


莉嘉「だったら、さ」

みりあ「テレビの前で、待ってて欲しいな」

莉嘉・みりあ「サイッコーの番組にするから♪」ニコッ!


レイ「……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/29(金) 23:59:36.61 ID:kflme5KWo<> レイ「……」

レイ(自分の事よりも……アイリの心を案ずるとは)

レイ(……まだ、年端も行かぬ子供なのに)


莉嘉「そうだよね、Pくん☆」

みりあ「みりあ、頑張るね♪」

武内P「……はい、とても楽しみです」

莉嘉・みりあ「えへへっ!」ニコッ!


レイ「それを……!」

レイ「っ……!」グッ…!

…ギュオオオオッ…! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 00:08:40.42 ID:B0ZNW+2Po<> レイ「この悪魔め……!」


莉嘉「えっ!? なんか、チョー怒ってない!?」

みりあ「どうしたのかな!? みりあ、怒らせちゃった!?」


武内P「……いえ、恐らくですが」

武内P「彼は、渋谷さんのファンでもあるようで……」

武内P「……それに加えて、お二人の先程の笑顔に魅せられた」

武内P「そんな三人の担当をしている、私への……その」

武内P「……怒りかと」


莉嘉・みりあ「……」


レイ「……!」

…ギュオオオオッ…! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 00:14:14.21 ID:B0ZNW+2Po<> レイ「てめえの……! てめえの……!」


莉嘉「……それってぇ、アタシ達がミリョク的ってコト?」

みりあ「……うんうん! そういう事だよね?」

武内P「え、ええ……そう、ですね」

莉嘉・みりあ「……んふー♪」ニコッ!

ぎゅっ!

武内P「じょ、城崎さん!? 赤城さん!?」

莉嘉・みりあ「えへへっ♪」ニコニコ!

ぎゅうっ!

武内P「あのっ!? これ以上、彼を刺激しては!」


レイ「てめえらの血は、なに色だ――――っ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 00:19:33.89 ID:B0ZNW+2Po<> レイ「貴様には、見えるだろう!」

びしっ!

レイ「天に輝く、死を告げる星……死兆星がな――っ!」


莉嘉・みりあ「……星?」

武内P「……ですか?」


レイ「そうだ! あの、光り輝く星が!」

レイ「あれこそが、お前の命が尽きると――……」


莉嘉・みりあ「……見えないよね?」

武内P「はい……見えませんね」


レイ「ば……馬鹿な!?」

レイ「このおれの頭上に、死兆星が輝いているだとっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 00:28:22.00 ID:B0ZNW+2Po<> レイ「一体、何が……!?」



「うっきゃ〜っ! 遅れてごめんにぃ〜っ!」



莉嘉・みりあ「あっ!」

武内P「いえ……集合時間までは、まだ」


きらり「うぇへへ、良かったにぃ☆」

きらり「おっはにょー☆ きらりーん、もーにん!……ぐっ!」


レイ「……!」

レイ(185cm)「諸星の……きらり……!」


きらり(186、2cm)「……にょわ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 00:39:15.17 ID:B0ZNW+2Po<>   ・  ・  ・

レイ「……!」

レイ(とときら学園……!)

レイ(おれは、収録中のアイリを近くで見るまで……)

レイ(……例え泥をすすってでも生き延びる!)


レイ「おれは、南斗六聖拳……義の☆の男」


レイ「……ぐうっ!?」

…がくっ!

レイ「フッ……さすがに、無事とはいかんか……!」


レイ「……――義の星の男!」

レイ「義の星は人のために生き……人のために死ぬ……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 00:44:25.83 ID:B0ZNW+2Po<>   ・  ・  ・

武内P「……」

武内P(諸星さんの……悲しそうな顔での、ガチ説教)

武内P(そして、落ち込んだ所を次は励まし……元気にする)

武内P(……良い、笑顔でした)


武内P「……その、一部始終の動画」


武内P「これは……PCにも保存しておきましょう」

武内P「彼が、次に何か問題を起こした時……」


武内P「皆さんのために、社会的に[テーレッテー]貰うために」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/30(土) 01:45:38.02 ID:jnL5LN9DO<> テーレッテレーに草生える <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/30(土) 08:34:21.42 ID:og7MoMRG0<> 早く北斗有情破顔拳で葬らなきゃ…(使命感) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/30(土) 10:43:32.77 ID:oB0opy1ko<> ただの危険人物で笑う <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/30(土) 11:10:14.05 ID:jnL5LN9DO<> でも、リアルでいそう…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/30(土) 14:40:04.05 ID:qivY9ExVo<> 白ジャムとか仕込んでそうだよね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/30(土) 14:53:33.45 ID:LbOKUvzMo<> 北斗世界の住人だけに精子掛けてくらしてそうな奴だな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/30(土) 16:45:42.76 ID:uJ7BX14X0<> うるせぇ佐藤ハート様ぶつけんぞ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/30(土) 20:16:19.79 ID:jnL5LN9DO<> 財前トキ子様「はぁ?!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 21:07:38.46 ID:B0ZNW+2Po<> 書きます


武内P「ホットケーキ、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 21:10:37.77 ID:B0ZNW+2Po<> アーニャ「プロデューサーは、甘いものが好き、ですね?」

武内P「はい、そうですが……」

アーニャ「ハラショー♪ アーニャも好き、です♪」

武内P「あの……それが、どうかしたのでしょうか?」


アーニャ「マーマが、とっても美味しいバターを送ってくれました」

アーニャ「そのバターで、ホットケーキを食べて欲しい、です♪」


武内P「成る程……そういう事でしたか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 21:16:32.67 ID:B0ZNW+2Po<> アーニャ「カフェのキッチンを、借りられるよう、お願いしています」

武内P「アナスタシアさんが、ホットケーキを焼く、と?」

アーニャ「ダー!」フンス!

武内P「しかし、そこまでして頂くのは……悪い気がします」


アーニャ「ニェート! それは、違います!」

アーニャ「私は、プロデューサーに、喜んでもらいたい!」

アーニャ「だから、言って欲しい言葉は……違いますね?」


武内P「……そう、ですね」

武内P「ありがとうございます、アナスタシアさん」


アーニャ「ダー♪ 楽しみにしていて、ください♪」ニコッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 21:21:42.97 ID:B0ZNW+2Po<>   ・  ・  ・

カフェ、店内

アーニャ「――いらっしゃいませ♪」ニコニコ!


武内P「アナスタシアさん……その格好は?」

美波「ふふっ♪ メイドさんの衣装、似合ってますよね♪」

武内P「はい。とても、似合っています」


アーニャ「スパシーバ♪」ニコニコ!

アーニャ「今日のアーニャは、二人のためのアーニャ、です♪」ニコニコ!


武内P「……成る程」

美波「ホットケーキ、楽しみですね!」

武内P「はい、食には関心があります」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 21:27:48.39 ID:B0ZNW+2Po<>   ・  ・  ・

アーニャ「――お待たせ、しました」

アーニャ「アーニャの、アー、特製ホットケーキ、です♪」


武内P「これは……とても、上手に焼けていますね」

美波「もしかしてアーニャちゃん、寮で練習したの?」


アーニャ「ダー♪ 失敗しないよう、練習してきました!」

アーニャ「……プロデューサー、美波!」

アーニャ「あったかい内に、食べてください♪」

アーニャ「今から……フフッ♪ バターを乗せます♪」ニコニコ!


武内P「……良い、香りです」

美波「それじゃあ、お言葉に甘えて……」

武内P・美波「いただきます」


アーニャ「召し上がれ♪」ニコニコ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 21:35:33.25 ID:B0ZNW+2Po<>   ・  ・  ・

武内P「――ごちそうさまでした」

アーニャ「……どう、でしたか?」

武内P「はい。一口目を食べた時にも言いましたが――」


武内P「練習したと言っていた通り、ホットケーキの絶妙な焼き加減」

武内P「そして、新鮮なバターの絶妙な塩気」

武内P「……とても、美味しかったです」


アーニャ「……ウラー♪ やりました♪」ニコニコ!

アーニャ「喜んでもらえて、アーニャも嬉しい、です♪」ニッコニコ!


美波「――駄目よ、アーニャちゃん」


武内P「……新田さん?」

アーニャ「……美波?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 21:41:16.55 ID:B0ZNW+2Po<> アーニャ「駄目……? 美波、何が駄目ですか?」

美波「確かに、とっても美味しいホットケーキだったわ」

アーニャ「ダー! プロデューサーも、喜んでくれました!」

美波「……ええ、そうね」


美波「――でも、このホットケーキは……未完成!」

美波「本当は、もっと美味しくなれるの!」


アーニャ「ダーティシトー!? アー、本当ですか!?」

アーニャ「美波! どうすれば、もっと美味しくなりますか!?」


美波「――シロップよ」


アーニャ「シロップ……!?」


武内P「いえ、あの……」

武内P「私は、十分に美味しく感じましたので……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/30(土) 21:44:51.43 ID:AbCCUCPZO<> 美味しんぼかな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 21:46:34.46 ID:B0ZNW+2Po<> 美波「アーニャちゃん、このシロップは……普通の市販のものよね?」

アーニャ「ダー。その通り、です」

美波「良い? よく考えてみて」

アーニャ「シトー……?」


美波「ホットケーキは……練習して焼いたもの」

美波「つまり、アーニャちゃんの愛情が詰まってるの」


アーニャ「ダー!」


美波「バターも……アーニャちゃんのお母さんが送ってくれたもの」

美波「つまり、親子愛……愛情が詰まってるわ」


アーニャ「ダー!」

アーニャ「……っ!?」

アーニャ「シロップには……愛情がありませんね!?」


武内P「あの……本当に、美味しかったですから……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 21:52:45.45 ID:B0ZNW+2Po<> アーニャ「……ニェート! ニェニェニェニェ――ット!」

美波「わかったでしょう? まだ、未完成だった……って」

アーニャ「プラスチーチェ パジャールスタ……許してください……」ションボリ…

武内P「い、いえ! お気になさらないでください!」


美波「――プロデューサーさん」

美波「ちょっと、お願いがあるんですけど……良いですか?」


武内P「新田さん?」

武内P「あの……何でしょうか?」


美波「――まだ、ホットケーキは食べられますか?」


武内P「……えっ?」

アーニャ「……美波?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 22:02:24.71 ID:B0ZNW+2Po<> 美波「アーニャちゃん……完成品、食べて貰いたいわよね?」

アーニャ「ダー! プロデューサーに、喜んで欲しい、です!」

美波「……ふふっ! そうこなくっちゃ!」

アーニャ「アーニャは、アー、完成品を食べて欲しい、です!」


美波「――プロデューサーさん」

美波「良ければ……もう一回、チャンスを貰えますか?」


武内P「チャンス、ですか?」


美波「このホットケーキに相応しいシロップ……」

美波「それを手に入れて、戻ってきますから」

アーニャ「ズドーラヴァ! とってもいい話、です!」

アーニャ「プロデューサー、お願い、します!」


武内P「……ええ、わかりました」

武内P「私は体が大きいので……かなり、食べる方ですから」ニコリ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/30(土) 22:06:25.63 ID:jnL5LN9DO<> maple syrup

なのか

mock maple sirup

なのかどっちだろう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 22:10:15.09 ID:B0ZNW+2Po<>   ・  ・  ・

武内P「……あの」


美波「はぁ……はぁ……お待たせしました///」

アーニャ「……///」

美波「ちゃんと、シロップは手に入りましたよ!///」

アーニャ「だ……ダー……///」


武内P「……妙に、顔が赤く」


美波「すみません、急いだので……///」

アーニャ「アー……ウー……///」

美波「それじゃあ、待ってくださいね///」

アーニャ「ほ、ホットケーキ……や、焼いてきますね……///」


武内P「……待ってください! すみません、待ってください!」

武内P「あの……不穏な感じが! あのっ、お二人とも!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 22:18:08.34 ID:B0ZNW+2Po<>   ・  ・  ・

美波「――上手に焼けたわね、アーニャちゃん♪」ニコッ!

アーニャ「ダー♪ さっきよりも、美味しそう、です!」ニコッ!


武内P「え、ええ……そう、ですね……!」


美波「最初ので、ここのキッチンのコツを掴んだのかな?」

アーニャ「とっても、アー、自信作! フワフワですね♪」


武内P「はい……とても、美味しそうです、ね……」


美波・アーニャ「ふふふっ♪」ニコッ!


武内P「……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 22:22:35.75 ID:B0ZNW+2Po<> 武内P「……新田さんは、食べないのでしょうか?」

美波「はい。せっかくですけど、食べ過ぎになっちゃいますから」

武内P「そう、ですね……はい」


アーニャ「バターをのせますね♪」

…ほわ〜ん


武内P「……良い、香りです」

美波「もう、この時点でさっきよりも美味しそうですよね」

武内P「……はい。なので、普通のシロップでも――」


美波「さあ、アーニャちゃん!」

美波「シロップ、たっぷりかけてあげましょう♪」ニコッ!


アーニャ「……だ……ダー///」


武内P「っ……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 22:26:05.09 ID:B0ZNW+2Po<> 武内P「あ、あのっ!」


美波「プロデューサーさん?」

アーニャ「どうか、しましたか?」


武内P「そのシロップは……どんなシロップなのでしょうか……!?」


美波・アーニャ「……」

美波「それは――勿論、愛情たっぷりの♡」

アーニャ「と……特製シロップ……です♡」


武内P「……こ」

武内P「答えに……なっていないのですが……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/30(土) 22:26:48.57 ID:jnL5LN9DO<> ラブジュースの方かな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 22:35:19.95 ID:B0ZNW+2Po<> 武内P「あの! 入手方法や、成分は一体……!?」

美波「ふふっ♡ それは、内緒です♡」

武内P「えっ!?」

アーニャ「アー、隠し味、です♡」


アーニャ「フフッ♡ たくさん、かけます♡」

とろとろっ…


美波「あっ、ヤダ……アーニャちゃんったら♡」

美波「そんなにいっぱいかけちゃうだなんて♡」

美波「……もうっ、愛情たっぷりすぎるわ♡」


美波・アーニャ「ふふふっ♡」ニコニコ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P(何故……『♡』まみれなのですか!?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 22:42:32.46 ID:B0ZNW+2Po<> アーニャ「――どうぞ、アー、召し上がれ♡」ニコッ!

…ふわっ


武内P「……!」

武内P(匂いは……メープルシロップと、変わりない!)

武内P(言動に、少々不審な点があるものの……)

武内P(これは、普通のシロップなのでは!?)


アーニャ「美波も、手伝ってくれたシロップ、です♡」

美波「ふふっ♡ それじゃあ、これは――」

美波・アーニャ「ラブライカの――ラブシロップ、です♡」ニコッ!


武内P「……」

武内P(ネーミングが! ネーミングが、あまりに不穏すぎます!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 22:49:50.04 ID:B0ZNW+2Po<> 美波「? プロデューサーさん、どうしたんですか?」

アーニャ「食べないと、さめてしまいますね?」


武内P「そ、そう……ですね……」

武内P「では……い、いただきます……」


美波・アーニャ「……///」ジーッ…


武内P「ん……ん……!」

武内P(……ままよ!)

武内P「!」

…ぱくっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 22:58:15.00 ID:B0ZNW+2Po<> 武内P「――っ!」

武内P「これは……とても、美味しいですね……!」

武内P「先程の、普通の市販のシロップには無い……味と匂い」

武内P「その風味が、バターの塩気と絡み合い、音楽を奏でています」

武内P「……そう、ですね」

武内P「ホットケーキというステージの上で行われる、LIVE」

武内P「まさに、ラブライカのお二人のような」

武内P「非常に調和の取れた、美しいハーモニーが――」


アーニャ「ハラショーぉ……♡」…ウットリ

美波「良かったわね、アーニャちゃん♡」


武内P「……」

武内P「…………」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 23:03:51.19 ID:B0ZNW+2Po<>   ・  ・  ・

武内P「――……ご馳走さまでした」


美波「どうでしたか? 最初のと比べて」

アーニャ「美味しくなっていましたか?」


武内P「……はい、美味しかったです」


アーニャ「スパシーバ♪ 美波のおかげ、ですね♪」

美波「いっぱい頑張ったのはアーニャちゃんよ」

美波「私は、ちょっと手助けをしただけ……ねっ?」

アーニャ「美波……はいっ♪」

美波・アーニャ「……ふふふっ!」ニコニコ!


武内P「……良い、笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 23:16:27.04 ID:B0ZNW+2Po<> アーニャ「プロデューサー!」

武内P「……はい、何でしょうか?」

アーニャ「また、ホットケーキを焼いたら……」

武内P「……」


アーニャ「……食べて、くれますか?///」モジモジ!


武内P「それ、は……」

武内P「……」

武内P「何度も、こうやって頂くのは……気が引けますので」


アーニャ「ニェート! 大丈夫、です!」

アーニャ「お料理、とっても楽しい♪」ニコッ!


武内P「そう……ですか……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 23:24:45.69 ID:B0ZNW+2Po<> 美波「アーニャちゃん、ちょっと控えた方が良いと思うわ」

アーニャ「美波? どうして、ですか?」

美波「ふふっ! だって、次は作り過ぎちゃうと思わない?」

アーニャ「アー……かも……しれません」


美波「愛情たっぷりのものって、つい食べ過ぎちゃう……」

美波「……そういうの、幸せ太りって言うのよ?」

アーニャ「……ダー! パーパも、言っていました!」

アーニャ「マーマの料理は、いくらでも食べられる、って!」


美波「プロデューサーさんの健康の事も考えないと♪」ニコッ!


アーニャ「ダー♪ 健康は、大切、ですね♪」ニコッ!


武内P「……ありがとう、ございます」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/30(土) 23:32:39.00 ID:B0ZNW+2Po<>   ・  ・  ・

武内P「……」

武内P(あれから……まだ、ホットケーキは焼かれていない)

武内P(……確かに、美味しいホットケーキだった)

武内P(だが……シロップの詳細は、謎のまま)


武内P「……愛情たっぷり、ですか」


ちひろ「――あ、あのっ!///」

ちひろ「スタドリを差し入れする時の、軽い冗談を……ですね?///」

ちひろ「そう、しみじみ言われると……その……///」


武内P「……すみません」

武内P「愛情とは何なのか……少し、考えてしまって」


ちひろ「…………はい?」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/30(土) 23:54:25.85 ID:K8zfP+qMo<> 結局何が入ってたんだろなあ
マ●汁なんて入ってたらうまいわけないし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/31(日) 00:31:28.78 ID:9E2TulWR0<> これはちひろさんエンドか… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/31(日) 01:00:11.75 ID:kI1RSDTwo<> 新サクラ大戦にアナスタシア登場

やっぱりアーニャと呼ばれるのだろうか?

https://web.smartnews.com/articles/fLgxM5mKvpv <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/31(日) 01:06:09.52 ID:ARlK1MaO0<> サクラ大戦の新作にアイドルより歌上手いと評判の事務員と歴代のCGが三人も居てびっくりした <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/31(日) 01:08:55.33 ID:Qh9lpkVRo<> お、とときんか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/31(日) 01:22:10.63 ID:YQoPGAsSO<> アンナ・錦ノ宮かな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/31(日) 01:49:22.45 ID:OTPfSY02o<> アーニャ(しぶりん) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/31(日) 02:21:40.37 ID:VHFHMAwd0<> 照れアーニャ可愛い…
どんな愛情添加されたからわからんけど <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/31(日) 07:51:37.82 ID:PRw0xhRC0<> 愛の蜜 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/31(日) 08:16:45.26 ID:8ixe0RqHo<> 歴代シンデレラガールの中の人が3人いるってすげえな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/31(日) 09:02:06.49 ID:VPGTvGtDO<> >>259
サクラ大戦かよ…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 20:55:36.51 ID:2537htubo<> 書きます


シンデレラ大戦 〜熱き血潮に〜 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 21:00:23.53 ID:2537htubo<>
 平正三十一年


 首都・東京


 かつて、華撃団と呼ばれる乙女達がいた……


 夢と、希望と、明日と……そして、正義


 そのために、一歩も退くこと無く戦い抜いた、乙女達がいた…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 21:06:40.57 ID:2537htubo<> トレーナー「――卯月ちゃん」


卯月「――あ、お疲れ様です♪」


トレーナー「それは……この間のLIVEの写真?」

卯月「はい。私も、早くステージに立ちたいな、って」

トレーナー「そうねぇ……」


トレーナー「――この間のシンデレラオーディション」


トレーナー「惜しかったじゃない」

卯月「えっへへへ……」

卯月「……やっぱり、難しいです」

トレーナー「卯月ちゃん、頑張ってるわよ」

トレーナー「同期の子も、皆どんどんやめてっちゃったのに」


卯月「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 21:13:27.54 ID:2537htubo<> 卯月「……ぃよしっ!」

卯月「私、もっと頑張りま〜す……!」

ぐぐっ…!

卯月「ててててっ……!」

トレーナー「こらこら、頑張るのは良いけど無茶は駄目よ」

卯月「えっへへへ……ごめんなさい」


――ガチャッ!


卯月・トレーナー「……ん?」


とす、とす、とす…

武内P「……」


卯月・トレーナー「うぃっ!?」

トレーナー「誰かしら……知ってる人?」ヒソヒソ

卯月「い、いえ……」

トレーナー「――ど、どなたですか?」

トレーナー「御用でしたら、受付の方にどうぞ!」


武内P「いえ、私は……」


卯月「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 21:16:46.19 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・

卯月「いち、に、さん、し……!」

ぐっ…ぐっ…!


――ガチャッ!


卯月「……あ」


武内P「……」


卯月「ああっ……!?」


武内P「……」

とす…とす…とす…とす…


卯月「あ……ま、ま……ママ――ッ!」


武内P「――島村、卯月さんですね?」

スッ…


卯月「ぅぁ……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 21:21:02.30 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・

卯月「――346プロダクション、シンデレラプロジェクト……」

卯月「……プロデューサー」

卯月「ぷっ、プロデューサーさん!?」


武内P「はい」


武内P「――シンデレラオーディション」


武内P「貴女もお受けになったと思いますが」

武内P「……欠員が、三名出まして」


卯月「それって、もしかして……」

卯月「デビュー出来るって事ですか……?」


武内P「ええ」


卯月「……!」

卯月「で……デビュー!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 21:24:01.15 ID:2537htubo<> 卯月「私……遂に、アイドルに!」


武内P「受けて……頂けますか?」


卯月「はいっ! 勿論です!」

卯月「島村卯月、頑張ります!」


  ・  ・  ・


卯月「――うん、うん……そうだよママ!」

卯月「私、本当にデビューが決まったの!」

卯月「……うんっ、すぐ帰るよ!」


卯月「……ん?」

卯月(お花屋さん……?)

卯月「……お花かぁ〜!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 21:31:55.38 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・

武内P「……」


卯月「ええっと……」

卯月「首都の平和を守るため、新規武門を立ち上げ……」

卯月「……アイドルとしても、多方面にプロデュース!」

卯月「わぁ〜っ! 私は、その内の一人なんですね!」


武内P「はい」


卯月「私以外の方は、もう武所に入られてるんでしょうか?」


武内P「あ、いえ……再選考の内の、貴女が一人目です」


卯月「あ、そうなんですか……?」


武内P「武所への配属は、残り二人の選考後、一斉に行うことになります」

武内P「申し訳ありませんが、島村さんにはしばらく待機して頂く事になります」


卯月「うぇ……そ、そうなんですか……」


武内P「はい」

武内P「引き続き、修練所でのレッスンをお願いします」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 21:35:13.68 ID:2537htubo<> 卯月「……わかりました!」

卯月「島村卯月、頑張ります♪」


武内P「……他に、質問は?」


卯月「えっ? ええっと……」

卯月「――あ、はい!」

卯月「CDは、いつ出せますか?」


武内P「現在、企画中です」


卯月「なるほど〜!」

卯月「……テレビには、いつ出られますか?」


武内P「現在、企画中です」


卯月「……なるほど〜!」

卯月「あの……LIVEとか、出来るんでしょうか?」


武内P「……それも企画中です」


卯月「あ……なるほど〜……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 21:40:25.30 ID:2537htubo<> 卯月「あとは、ええっと……」


卯月「私の――頼武(らいぶ)は、いつ調整するんでしょうか?」


武内P「……それも企画中です」

卯月「……」

武内P「……」

卯月「あとは、ええっと……」


卯月「どうして、私なんでしょうか?」


武内P「……と、言いますと?」

卯月「ええと、私……」


卯月「霊力の基準を満たしてなかったみたいで……」


卯月「……一度、このオーディションに落ちているので」

卯月「今回の選考理由とか、聞かせてもらいたいな、って……」



武内P「……――笑顔です」


卯月「ぁ……笑顔……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 21:42:53.65 ID:2537htubo<> 武内P「はい」

武内P「……説明不足でしょうか?」


卯月「……いえ」

卯月「いいえっ!……ふふっ♪」


卯月「――笑顔だけは自信があります! ぶいっ♪」ニコッ!


武内P「……」


  ・  ・  ・


卯月「――あと二人かぁ〜!」

卯月「どんな人達なんだろう……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 21:48:57.44 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・

渋谷


少年「うえっ……ひっく、ぐすっ……!」

凛「……」


官憲「あっ……ちょっ、ちょっとキミぃ!」


凛「……」

官憲「少し、話を聞かせてもらえるかな!」

凛「別に……何もしてないよ」

官憲「何でも無いって事は――」


少年「うええっ! えっ、ええっ……!」


官憲「あっ……」

凛「……」


「どうしたんだろう……」

「さあ……男の子に何かしたんじゃない?」


凛「……何もしてないってば」



武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 21:53:14.50 ID:2537htubo<> 凛「何もしてないってば……」

官憲「じゃあ、どうしてこの子はこんなに怯えてるんだ!」


武内P「――失礼」

「んぉっ……」

「……ん」


官憲「一旦、署の方へ来てもらえるかな!」

凛「えっ!? ちょっと……!」


武内P「あの……」


凛・官憲「っ……!?」


武内P「もう少し、彼女の話を聞いては……」


官憲「なっ、何ですか!? 貴方は……!?」

凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 21:57:24.49 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・
交番

凛「……」


官憲「ええっ!? おもちゃのネジを落とした……!?」

少年「うん……歩くと踏んじゃうと思って……」グスグスッ…

少年「……お姉ちゃんに、止まって貰ったの……」グスグスッ…


武内P・凛「……」


官憲「こ、これはどうも! とんだ誤解を!」


凛「ああ、いえ……」

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 22:02:09.43 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・

武内P「申し訳ありません……」

武内P「どうも、自分のせいでかえって面倒を……」

凛「……」

凛「べ、別に……私の方こそ、巻き込んじゃって……」


武内P「――あの」


凛「んっ……?」

武内P「私、こういう者ですが……」

凛「……」


武内P「――アイドルに、興味はありませんか?」

スッ…


凛「……無い」ムッ…

凛「何だ……勧誘の人だったんだ」

凛「声かけたのも、それが狙いだったわけ?」ジロッ!


武内P「いえ……そういう訳では……!」


凛「――悪いけど」

凛「アイドルなんて訳わからないもの、興味ないから」

スタスタスタスタ…


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 22:05:49.05 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・

…ガチャッ!


武内P「……」


卯月「――あっ、お疲れ様です!」

トコトコトコトコ…

卯月「今日は、何をしましょう?」


武内P「レッスンを……お願いします」


卯月「レッスンですね、頑張ります♪」グッ!

卯月「皆に会うまでに、少しでもダンス……上手くなっておきたいです!」

卯月「それに……」


卯月「ちょっとでも、霊力を高めておかなきゃ、って!」


武内P「……お願いします」


卯月「はいっ♪」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 22:09:57.49 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・

女学生達「ん……?」

犬「ワンワンワンワンワン!」フリフリ!


武内P「……」

スッ…

凛「だから……何で居るわけ……」

武内P「……」

凛「私、興味ないって言わなかったっけ……」

武内P「……」


武内P「せめて……名刺だけでも」

スッ…

武内P「受け取って頂けないかと……」


凛「……」

スタスタスタスタ…


女学生達「何だったんだろ今の……」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 22:12:02.89 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・

武内P「……」

スッ…

凛「……!」


「何〜……?」ヒソヒソ…


  ・  ・  ・

武内P「……」

スッ…

凛「……!」


「また居るよ……」ヒソヒソ…


  ・  ・  ・

武内P「……」

スッ…

凛「……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 22:15:30.45 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・

凛「――何度来ても同じだって」

凛「アイドルなんて、興味無いから」

スタスタスタスタ…


武内P「……」

スッ…


  ・  ・  ・


卯月「――お疲れ様ですっ♪」ニコッ!


武内P「……」


卯月「今日は、何をしましょう?」

トコトコトコトコ…


武内P「では……レッスンを……」


卯月「レッスンですね、頑張ります!」グッ!

卯月「苦手なステップ――」

くるっ!

卯月「――ちょっと、上手くなってきたんです♪」ニコッ!

卯月「それに、霊力も……うわっ、ととと!」

よろよろっ…!


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 22:21:00.37 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・
学校

凛「……」

とん…とん…

凛「……」

凛(入部届、って……)


女学生A「――凛! 部活決めた?」


凛「いや……まだ……」

女学生「吹奏楽、入ろうよ! 音感イイじゃん!」

凛「んー……」


タッタッタッタッ!

女学生B「――ねえねえ聞いた? 不審者の話!」

女学生B「最近近くに出るって噂だよ〜!」


女学生A「マジで?」

女学生B「しかもなんか、目つきのヤバ〜イ感じの!」

女学生A「えー、こっわ!」

女学生A・B「あっははは!」


凛「ん……?」

凛「…………!」


女学生A「ん? どしたの凛?」


凛「ああ……えっと――」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 22:26:15.96 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・

犬「わん! わん! わんわんわん!」フリフリ!


凛「――アンタ、もう来ない方が良いよ」

武内P「……」

凛「変な噂、立ってるから」

武内P「……話を……聞いていただきたいのですが」

凛「……」


武内P「――せめて、名刺だけでも」

スッ…

官憲「ちょっとキミ!」

ガシッ!


凛「……また!?」


官憲「ちょっと、来てもらおうか……!」

武内P「いや、自分は別に……」

官憲「じゃあ今、この子に何してたの」

官憲「この辺に、不審者が居るって通報が――」


凛「……あ」

凛「あのっ!」

凛「違うんです、この人は――」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 22:30:35.97 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・

喫茶店


凛「……はぁ」


武内P「……すいません」


凛「あのさぁ……」

凛「そもそも私の何を見て、アイドルになれって言ってるわけ?」


武内P「――笑顔です」


凛「……はっ?」

凛「私……アンタの前で、笑ったことあったっけ……?」


武内P「いえ……今は、まだ」


凛「……もしかして、テキトーな事言ってる?」

武内P「……」

凛「……もう良いよ」

ガタッ

武内P「あ、あのっ!」

ガタンッ!


武内P・凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 22:34:05.86 ID:2537htubo<> 武内P「……今、貴女は楽しいですか?」


凛「……えっ?」


武内P「……」


凛「……どういう意味?」

凛「ってか、それアンタに何か関係あるの」


武内P「それは……わかりません」

武内P「ただ、貴女は今、夢中になれる何かを……心動かされる何かを」

武内P「持っているんだろうかと……気になったものですから」


凛「……」

凛「――アンタには関係ない」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 22:42:28.71 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・

ガチャッ…バタンッ

武内P「……」


卯月「――あっ、見てくださいプロデューサーさんっ!」

くるっ…きゅっ!

卯月「――ふふっ!」ニコッ!

卯月「……どうですか?」


武内P「……良い感じですね」


卯月「じゃあ、今日は何をしましょう!」


武内P「レッスンを――」


卯月「ううあれぇぇっ!?」

がくっ!

卯月「そ……そうですよね……」

卯月「……わかりました! 私、レッスンがんばります♪」


武内P「…………」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 22:47:41.35 ID:2537htubo<> 武内P「……申し訳、ありません」ペコリ

卯月「う、ええっ!?」ワタワタ!

武内P「レッスンばかりで、お待たせしていて……」

卯月「え、あー……わ、私! レッスン大好きですから!」


武内P・卯月「……」


卯月「ぁ……ぇへへ……あの……」

卯月「残りの二人は、まだ……?」

武内P「……はい」

卯月「……ですよね」

武内P「……」


武内P「今――‘アイドルとしての’一人は、交渉中で……」


卯月「……!」

武内P「今日もこれから、会いに行ってくる予定です」

卯月「えっ……あの……今からですか?」

武内P「? はい……」


卯月「あ、あのっ……私も一緒に行って良いですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 22:55:06.79 ID:2537htubo<>   ・  ・  ・

卯月「――可愛いワンちゃんですね♪」

ナデナデ…

ハナコ「クゥーン……」フリフリ!


凛「あ……うん」


卯月「あの……お名前聞いても良いですか?」


凛「え、あ……ハナコ」


卯月「――ハナコちゃんですか♪」

卯月「私は、島村卯月って言います――ハナコちゃん♪」ペコリ!


凛「えっ!?」

凛「ハナコは、犬の名前で……」


卯月「えっ!? うわあああっ……すみません!……はぁ……」


凛「……ぷっ! ふふふふっ……ふふふっ!」


卯月「えへ……えへへへへ……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 22:59:35.36 ID:2537htubo<> 凛「――凛」


卯月「んっ?」


凛「渋谷凛……私の名前」


卯月「……! はいっ!」

卯月「よろしくです、渋谷さん」ニコッ!

凛「凛で良いよ」

卯月「! じゃあ……」


卯月「よろしくね、凛ちゃん」


凛「よろしく。えっ、と……」

卯月「卯月、って」


凛「……卯月」


卯月「ふふふっ♪」

卯月「ええっと……それであの、凛ちゃん!」

凛「何?」


卯月「これから、アイドル一緒に頑張りましょうね♪」グッ!


凛「…………」

凛「えっ?」


卯月「へっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 23:02:25.11 ID:2537htubo<> 卯月・凛「……」


凛「あー……あのさ」

凛「そもそも私、アイドルなんてなる気無いし……」


卯月「えっ?」


凛「最初からずっとそう言ってるのに……あの人が」


卯月「えっ?」


卯月「ええ〜〜〜っ!?」


  ・  ・  ・


卯月・凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 23:06:37.77 ID:2537htubo<> 卯月「……」

凛「……」


凛「――あの人さ」


卯月「へっ?」

凛「ああ、いや……変じゃない? あの人?」

卯月「うん……?」



武内P「……」



卯月「プロデューサーさん……ですか?」

凛「うん。毎日来て……アイドルになりませんか、ってそれだけ」

凛「不審者に間違われたりとか……」

卯月「あ、あはは……」


凛「選ばれた理由も――笑顔しか言われてなくって……」


卯月「えっ!? わ、私も同じこと言われて……!」


凛「えっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 23:11:53.04 ID:2537htubo<> 凛「あー、でも私……卯月の笑顔は、本当の理由だと思う」

卯月「そ、そうでしょうか……?」

凛「うん」

卯月「……」


卯月「――良いんです!」

卯月「それでもプロデューサーさんは……」

卯月「……私の長年の夢を叶えてくれる人かもしれないから!」


凛「夢?」

凛「――アイドルになるのが?」


卯月「はいっ♪ ふふふっ♪」ニコニコ!


凛「あの、さ……」

凛「卯月はどうして、アイドルになりたいの?」


卯月「ええっ? ど、どうして……?」

卯月「ええっ、と――」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 23:14:06.42 ID:2537htubo<> こっから大戦です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 23:21:09.16 ID:2537htubo<> 武内P「――お話中、すみません」


卯月・凛「うわっ!?」


武内P「……急ぎの仕事が、入りました」

武内P「なので、私はこれで……」


凛「ふーん……?」

卯月「っ……!」

凛「? どうしたの?」

卯月「あ、あのっ! プロデューサーさん!」


卯月「急ぎの仕事って、もしかして……」


武内P「――はい」


卯月「……!」

卯月「プロデューサーさん! 私にも出来る事はありませんか!?」


凛「卯月……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/31(日) 23:22:02.82 ID:YQoPGAsSO<> 体が勝手に風呂場に行くのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/31(日) 23:25:46.97 ID:kI1RSDTwo<> 花見の準備しなくちゃ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 23:31:41.93 ID:2537htubo<> 武内P「いえ……今は、まだ」


卯月「お願いします! プロデューサーさんっ!」


武内P「……わかりました」

卯月「……! はいっ!」

武内P「ですが、決して無理はなさらないでください」

卯月「はいっ! 島村卯月、無理をしないよう頑張りますっ!」


凛「ちょ、ちょっと待って」

凛「ねえ……一体、何なの?」


武内P「……すみません」

武内P「説明は……出来ません」

卯月「……ごめんね、凛ちゃん」


凛「……」

凛「何なの……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 23:38:19.99 ID:2537htubo<> ブロロロロ――キキーッ!


凛「な……何!? あの車……!」


武内P「行きましょう、島村さん」

卯月「はいっ!」


凛「ちょ、ちょっと!」


…ガチャッ!

武内P「――千川さん、お疲れ様です」


ちひろ「お疲れ様です、プロデューサーさん♪」


凛「ねえ! ちゃんと説明して!」

卯月「わわわわっ!? 凛ちゃん、押さないで〜っ!?」


武内P「っ!? 渋谷さん……!?」


…バタンッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 23:48:08.36 ID:2537htubo<> ちひろ「時間がありません、発車します!」


武内P「待ってください! まだ――」


ちひろ「運転中は、話しかけないでください……!」


武内P「っ……!?」

凛「ねえ! これも、アイドルの仕事なの!?」

武内P「いえ、これは……」

卯月「それとは、また別で……ですね!?」

凛「だったら、どうしてアンタも卯月も――」


凛「っ――!?」

凛「ちょっと!? 行き止まり……ぶつかる!」


ウィィィン……!


凛「!? 道路が、下がって――」


ウィィィン……パシュゥンッ…! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/03/31(日) 23:56:02.72 ID:2537htubo<> 凛「えっ……!?」

凛「地面の下に……何なの、この道路……!?」


武内P「……島村さん」

武内P「お願いが、あるのですが」


卯月「! はいっ!」


武内P「今回、現れた――負闇(ふあん)」

武内P「出現したのは、二体の様です」


卯月「はいっ!」


武内P「なので……私が、一人で出撃します」


卯月「はいっ!」

卯月「……って、ええ〜っ!?」


武内P「島村さんには、渋谷さんのお相手をお願いしたいのですが……」


凛「しゅ……出撃?」

卯月「あー……そう、ですよね……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 00:01:23.75 ID:gAVkrg0Xo<> キキーッ!


武内P「それでは……後をお願いします」


ガチャッ!


凛「あっ、ちょっと!」


…バタンッ!


凛「……卯月」

卯月「は、はいっ!」ビクッ!

凛「……この状況は、何なの?」

卯月「ふえっ!? ええっ、と……」

凛「……」

卯月「な……何て説明したら良いんだろう……!?」


凛「……」


卯月「あ、あはははは……は……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 00:09:20.42 ID:gAVkrg0Xo<> ちひろ「――良ければ、私から説明しましょうか?」


卯月・凛「えっ?」


ちひろ「アシスタントの、千川ちひろです」

ちひろ「貴女が……島村卯月ちゃん!」

ちひろ「これから、宜しくおねがいします♪」ニコッ!


卯月「は、はいっ!」

卯月「こちらこそ、宜しくおねがいします!」


ちひろ「それで、貴女は……」


凛「……渋谷凛」

凛「納得のいく説明を聞かせて」


ちひろ「よろしくね、凛ちゃん♪」ニコッ!


凛「……よ、よろしく……お願いします」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 00:15:38.99 ID:gAVkrg0Xo<> ちひろ「――ゴホンッ!」

ちひろ「それでは、まず最初に――」

ちひろ「――私達は、正義の味方です♪」


凛「……そう言われると、怪しいんだけど」

卯月「そ、それは本当の事ですから!」

凛「正義の味方って言われても……」


凛「何? 悪者と戦ってる……とでも言うの?」


ちひろ「ピンポーン♪ 正解です♪」


凛「……本当に?」

卯月「本当です!」


ちひろ「……ねえ、凛ちゃん?」

ちひろ「卯月ちゃんに確認しないと……信じてもらえない?」


凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/01(月) 00:28:45.85 ID:AtiiiDluo<> 読めたぞ
>>1はサクラ大戦が大好きだ
しかも>>252を見るまで新作のことを知らなかったな
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 00:32:00.77 ID:gAVkrg0Xo<> 凛「……ねえ、もしかして」


ちひろ「――帝国華撃団」

ちひろ「太正時代に……闇と戦い、帝都の平和を守った」

ちひろ「……学校の教科書で、習ったわよね?」


凛「っ!? それじゃあ……!?」


ちひろ「――346プロダクション」

ちひろ「業界では老舗の芸能プロダクション……は、表向きの姿」

ちひろ「新たに新設された、アイドル部門……」

ちひろ「……その、知られざるもう一つの顔」


ちひろ「――帝国華撃団・時組!」


ちひろ「まだ、メンバーが揃ってないから名前は仮のものらしいけど、ね♪」


凛「そんな……じゃあ、卯月は!?」

卯月「はい……メンバーの内の、一人です」


凛「……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 00:44:31.51 ID:gAVkrg0Xo<> ちひろ「……人々の負の感情の……闇」

ちひろ「それが、この時代になって形を持ち――再び動き出したの」

ちひろ「……だけど、それを知られるわけにはいかない」

ちひろ「事が公になったら、もっと闇は強さを増すから」


凛「……」


ちひろ「だから……人知れず、負の闇――負闇(ふあん)を照らす」

ちひろ「笑顔の力――パワー・オブ・スマイル」

ちひろ「その、光の霊力を動力源とする、霊子甲冑――頼武(らいぶ)で」

ちひろ「だから、元々霊力が高い子を集めて――」

ちひろ「――アイドル活動もして、更に力を高めるの」


卯月「あの……一つ、質問なんですけど」


ちひろ「うん? どうしたの?」


卯月「プロデューサーさんは……アイドルじゃありませんよね?」


ちひろ「プロデューサーさんは、元々霊力の高い人で……」

ちひろ「それに、担当アイドルからの信頼度によって――」

ちひろ「――プロデューサーさんへも、光の霊力が注がれるのよ」

ちひろ「頼武が、『頼』っていう字を使ってる理由の一つがそれね♪」ニコッ!


卯月「なるほど〜!」

凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 00:55:49.07 ID:gAVkrg0Xo<> 眠いので寝ます
おやすみなさい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/01(月) 01:27:27.67 ID:faXM9oBNo<> いいねえ乙
とりあえずやる夫で予習してきた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/01(月) 01:49:58.30 ID:8VTNlS0b0<> なんとなく炎陣強そうな世界 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/01(月) 02:21:33.22 ID:/bABEec+0<> おつ
これは長編で見たい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/01(月) 06:57:48.63 ID:eHp8Vw2Io<> あんた時々長編かくよなうまくまとめてしかもエタらずに
やっぱ物書きの仕事しとるじゃろ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 20:24:18.55 ID:gAVkrg0Xo<>   ・  ・  ・

プロジェクトルーム


今西武長「――負闇は、まだその姿を見せていない」

今西武長「現在は、結界内に閉じ込めてはいるが……」

今西武長「……彼女達の帰りを待つ余裕は無いね」


武内P「はい」

武内P「皆さん……アイドル活動の方を頑張っていますから」

武内P「それは、とても重要な事です」


今西武長「……やれやれ」

今西武長「プロデューサーは、あまり舞台に上がるものじゃない」


武内P「……」


パシュウンッ―!


凛「――ふざけないでよ!」


武内P「……渋谷さん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 20:31:38.17 ID:gAVkrg0Xo<> 卯月「ま、待って凛ちゃん!」

ちひろ「誤解よ! プロデューサーさんは、そんな人じゃ!」


武内P「すみません……何が、でしょうか?」


凛「担当アイドルからの信頼度によって……」

凛「……アンタにも、光の霊力が注がるんでしょ」


武内P「はい」


凛「……だったら、最初からそう言えば?」

凛「楽しいか、とか……夢中になれる何か、とか……!」

凛「笑顔とか! 全部テキトーだったんでしょ!」


武内P「いえ、それは……」


『負闇が姿を現すまで、もう時間がありません!』

『至急、出撃してください!』


武内P「……すみません」

武内P「その件に関しましは……また、後ほど」


凛「! 逃げないでよ!」


武内P「……」


パシュゥンッ―!


凛「……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 20:42:40.75 ID:gAVkrg0Xo<> 凛「何なの……!」

卯月・ちひろ「……」


今西武長「――やあやあ、随分と元気な子だね」


ちひろ「! すっ、すみません、武長!」

今西武長「彼女は?」

ちひろ「プロデューサーさんが、スカウトしようとしている……」

今西武長「ああ、そうか……話には聞いているよ」


凛「……何? 話って」


今西武長「――アイドル」

今西武長「やってみるつもりは、無いのかい?」


凛「……絶対に嫌」

凛「嘘をついてまで、スカウトしようとするだなんて……!」


今西武長「ふむ……キミは、何か勘違いをしているみたいだ」

今西武長「彼は、キミを担当するつもりは無かった」

今西武長「ただ、純粋に……華撃団のメンバーとしてではなく――」

今西部長「――普通のアイドルとして、スカウトをしていただけさ」


凛「……」

凛「はっ……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 20:53:32.73 ID:gAVkrg0Xo<> 凛「……そんなはずない」


卯月「そう言えば……プロデューサーさん」

卯月「――‘アイドルとしての’一人、って」

卯月「そう……言ってました」


凛「ねえ、どういう事なの!?」


今西武長「アイドルは、ソロ活動もだが……ユニット活動もあるからね」

今西武長「そこの彼女――島村卯月くんは、更に別の活動もあるが……」


卯月「……」

凛「そんな……嘘でしょ……?」


今西武長「本当かどうかは、戻ってきたら本人に確かめてみると良い」

今西武長「尤も――」


今西武長「――絶対に帰ってくるという保証は出来ないが」


凛・卯月「……えっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 21:06:41.35 ID:gAVkrg0Xo<> 今西武長「それはそうだろう」

今西武長「彼は、アイドルでは無い」

今西武長「――華撃団のメンバーが揃っていない、今」

今西武長「彼の頼武は、出力の二割も出ないだろう」


卯月「そんなっ!?」

凛「だったら、何で!?」


今西武長「――笑顔」


卯月・凛「笑顔……?」


今西武長「彼は、帝国華撃団の隊長だ」

今西武長「そんな男が――」


  ・  ・  ・


武内P「……」

『――間もなく、地上に出ます!』

武内P「はい、わかりました」

『……ご武運を!』

武内P「ありがとうございます――」


頼武・黒『――出撃します』


  ・  ・  ・


今西武長「――悪を見過ごして」

今西武長「アイドルの笑顔の手助けが出来ると思うかい?」


卯月・凛「……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 21:23:24.19 ID:gAVkrg0Xo<>   ・  ・  ・

河川敷


…ゴウッ――!


頼武・黒『――!』

ズゥゥン!


武内P「……」

武内P(やはり……思うようには、動かないか)

武内P(……だが、やるしかない)

武内P(結界内は、外との連絡は不可能……)

武内P(……負闇が居る限り、結界が解除される事は無い)


負闇・い『……』


頼武・黒『……』

スラッ――チャキッ!


武内P「今の出力では……二刀は扱えない、か」

武内P(一刀で、一体ずつ……仕留める他に、無い)


頼武・黒『――推して参る!』


負闇・い『GYUOOOOOOO!!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/01(月) 21:35:08.02 ID:+3OrahmDO<> イ級駆逐艦のツラでおけ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 21:36:00.03 ID:gAVkrg0Xo<>   ・  ・  ・

卯月「――わ、私も出撃しますっ!」


凛「卯月っ!?」

今西武長「しかし……キミの頼武は、まだ」

ちひろ「そうよ、卯月ちゃん! 危険だわ!」


卯月「……でも――夢なんです」


凛「……!」


卯月「スクールに入って、同じ候補生の子達とレッスンを受けながら……」

卯月「……私、ずっと待ってました」

卯月「アイドルに……キラキラした何かになれる日が」

卯月「皆を笑顔を守れるようになれる日が、きっと私にも来るんだ、って」

卯月「……そうだったら良いな、って……ずっと思ってて」


卯月「そうしたら――プロデューサーさんが、声をかけてくれたんです」


凛「アイツが……」


卯月「……ふふっ」

卯月「プロデューサーさんは――私を見つけてくれたから!」

卯月「私は……きっとこれから、夢を叶えられるんだな、って!」


卯月「それが――嬉しくて!」ニコッ!


凛「――……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 21:46:21.88 ID:gAVkrg0Xo<> 「クゥンキュゥンクゥンキュゥ〜ン…!」

カチカチカチカチッ!


凛「この声……ハナコ!?」

凛「車の中で待ってて、って――」


  ・  ・  ・


凛『良い? 此処で、大人しく待ってるんだよ?』

ハナコ『ワンッ!』


  ・  ・  ・


ちひろ「ドアを閉める時、外に出ちゃってたのかしら……!」


パシュゥンッ―!


ハナコ「――ワンッ! ワンッ!」フリフリ!


凛「もうっ、待っててって言ったのに……!」


ハナコ「――ワンッ! ワンッ!」

タタタタタッ…!


凛「あっ、コラ! どこ行くの、ハナコ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 21:57:12.53 ID:gAVkrg0Xo<>   ・  ・  ・

凛「……!」

タッタッタッタッ…!


ハナコ「――ワンッ! ワンッ!」フリフリ!


凛「――コラ! どうして言うこと聞かないの!」

凛「って……何?」

凛「この……穴は……」


卯月「凛ちゃ〜〜ん!」


凛「……卯月」

卯月「はぁ……はぁ……やっと追いついた……!」

凛「その……なんか、ごめん」


ハナコ「ワンッ! ワンッ!」


凛「ハナコ? どうして、穴に向かって……」

卯月「あ……これって、もしかして……」

凛「卯月、知ってるの?」

卯月「はいっ! レッスンで、習いました!」


卯月「帝国華撃団のメンバーは、この穴を抜けて――」

卯月「――頼武に乗って、出撃するんです!」


凛「……この穴から?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 22:06:49.52 ID:gAVkrg0Xo<> 凛「なんで、そんな事を……」


卯月「うぅっ……やっぱり、緊張するなぁ……!」

…はしっ


凛「ちょっと、卯月!?」

凛「まさか、本当に!?」


卯月「……えへへ」

卯月「次に会った時は……凛ちゃん!」

卯月「一緒にアイドルをやってくれる、って言ってくれたら……な、なーんて」

卯月「その……また、お話しましょうねっ!」


凛「……」


卯月「それじゃあ――島村卯月、頑張ります!」ニコッ!

―とんっ!


「……って、角度が急で……ま、ママ〜〜っ!」


凛「……」

凛「……ねえ、ハナコ」

ハナコ「クゥ〜ン?」


凛「――今度は、良い子で待ってられる?」


ハナコ「ワンッ!」フリフリ!


凛「……それじゃ、行ってくるから!」

―とんっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 22:16:09.39 ID:gAVkrg0Xo<>   ・  ・  ・

「……――ひゃああ〜っ!?」

ぽーんっ!


…どすんっ!

卯月「ひぐうっ!?」

卯月「あ、あたたた……お尻うっちゃった……!」


…とんっ!


卯月「えっ?」


凛「えっ、と……また会ったね」


卯月「……わ〜っ♪ 凛ちゃん、とっても似合ってます!」


凛「へっ?」

凛「似合ってる、って……」

凛「えっ!? 何、この格好……!?」


卯月「ステージ衣装です♪」

卯月「よいしょっ、と……」

卯月「……どうですか? 私も、似合ってますか?」


凛「うん……似合ってる、けど……」


卯月「えへへ♪ ピンクとブルーで、デザインはお揃いですね♪」ニコッ!


凛「だから……なんでこんな格好なの……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 22:29:06.57 ID:gAVkrg0Xo<>   ・  ・  ・

頼武・黒『……』


負闇・い『GYUUU……OOO……!』

ヨロヨロッ…


武内P「……」

武内P(一体目は、問題ない)

武内P(二体目が姿を見せる前で……助かった)


頼武・黒『……!』

チャキッ!


負闇・い「……GYUUOOOOOOOO!!」


頼武・黒『覚悟――』



負闇・ろ「GYAAAAAAAAA!!」

ドスドスドスドスンッ!



頼武・黒『――っ!?』



負闇・ろ「GYAAAAAAAAA!!」

ガガァンッ!

頼武・黒『う……おおおっ……!?』


武内P「……!」

武内P(まずい……押される……!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 22:36:42.86 ID:gAVkrg0Xo<> 負闇・い「――GYUOOOOOO!!」

ドスドスドスドスンッ!


負闇・ろ「GYAAAAAAAA……!」

グググッ…!

頼武・黒『……!』


武内P(この体勢では……躱せない……!)



…ゴウッ――!



武内P「っ!?」



頼武・桜『――わ! わ! わ! わっ!?』

頼武・桜『――卯月! ねえ、下! 下っ!』



…ズゥゥン!



頼武・桜『あたたた……! 霊子甲冑でも尻もちだなんて……!』

頼武・桜『何かが……クッションみたいになって、助かった……?』



負闇・い「GYUAAA……AAA……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 22:50:47.34 ID:gAVkrg0Xo<> 頼武・黒『その機体に、その声は……!?』


pi!

武内P「……島村さん!」


卯月『ちゃ、着地失敗しちゃいました……えへへ』

凛『――ねえ! 今、やられそうになってた!?』


武内P「やはり、渋谷さんも……!」

武内P「島村さん、彼女を連れて早く離脱を――」


凛『質問に答えて!!』


武内P「っ!?」


卯月『ん……? ひ、ひええっ!?』

卯月『負闇の上に乗っちゃって……!』


武内P「待ってください、今は――」


凛『逃げないでよ!』



凛『――アンタ、私のプロデューサーでしょ!?』



武内P「っ――!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 23:08:40.29 ID:gAVkrg0Xo<> 負闇・い「GYAAAAAAA!!」

グワアッ!

頼武・桜『きゃああっ!?』

ズズゥンッ…!


負闇・ろ「GYAAAAAAAAA!!」

グググッ…!

頼武・黒『……』

ググググッ…!

負闇・ろ「!?」



頼武・黒『……』

―チャキッ!



頼武・黒『狼虎滅却――』


――斬!


頼武・黒『――快刀乱麻』



負闇・ろ「GYAAA……AAA……A……」

シュオオオオッ…



頼武・黒『……少しだけ、時間をください』

頼武・黒『残った仕事を片付ける必要が……ありますので』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 23:26:37.09 ID:gAVkrg0Xo<>   ・  ・  ・

346プロ、前


卯月「……」

卯月「あっ!」


凛「――おはよう、卯月」


卯月「凛ちゃん……」

卯月「おはようございます♪」ニコッ!


凛「中に入らないで……待ってたの?」


卯月「えへへ……」

卯月「だって……今日が、初めてだから」

卯月「事務所に入るなら、一緒が良いな、って」


凛「だったら……もうちょっと早く来たのに」


卯月「あああ、いえ! 私も、今来た所ですから!」


凛「……ねえ」

凛「だったら、私だけ先に入ってたかも知れないんじゃない?」


卯月「えっ……ええっ!?」


凛「冗談。私も、待ってるつもりだったから」


卯月「……凛ちゃ〜ん!」


https://www.youtube.com/watch?v=nEJeHJrW4Vw <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 23:34:26.30 ID:gAVkrg0Xo<>   ・  ・  ・

346プロ・玄関ホール


武内P「……」

武内P「ん……」


卯月「――プロデューサーさん、おはようございますっ♪」ニコッ!

凛「――おはよう、プロデューサー」


武内P「島村さん、渋谷さん」

武内P「……おはようございます」

武内P「今日は、先日お話しました通り……」

武内P「施設内のご案内をしようと思っています」


凛「ねえ、ちょっと待って」

卯月「凛ちゃん?」


武内P「はい、どうかしましたか?」


凛「それって――‘アイドルとして’?」

卯月「あっ! 確かに……今日は、どうするんですか?」


武内P「そうですね、時間の関係上……」



「――あら?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 23:40:38.74 ID:gAVkrg0Xo<> 卯月・凛「っ――!?」


武内P「――高垣さん」

武内P「おはよう、ございます」


楓「はい、おはようございます」ペコリ


卯月・凛「お……おはようございます!」


楓「ふふっ、貴女達が……新人の子達ね?」


卯月・凛「は、はいっ!」


楓「これから、一緒に頑張りましょうね」ニコッ!

楓「ふふっ! ふあんなんか、吹き飛ばして……うふふっ!」


卯月・凛「……えっ?」


楓「それじゃあ……お先に、失礼します」ペコリ


武内P「はい」コクリ


卯月・凛「……」

卯月・凛「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/01(月) 23:51:16.91 ID:gAVkrg0Xo<> 卯月「あ、あの……プロデューサーさん?」

凛「高垣楓……さん、と……知り合いなの?」


武内P「ええ」

武内P「――同じ武門ですから」


卯月「も、もしかして……なんですけど……!」

凛「メンバーって……全員新人じゃ……!?」


武内P「ありませんが……」

武内P「……お伝えして、いませんでしたか?」


卯月・凛「えっ!?」


武内P「既に、以前からアイドルとして活動していた方も……はい」

武内P「お二人も、ご存知の方が居るかと――」


卯月・凛「……」

卯月・凛「ええ〜〜っ!?」




平正三十一年……改め!


――零和元年!


夢、希望、明日……そして、正義を守る乙女達――シンデレラガールズ!


彼女達の、愛と平和の時計の針が――動き始めた!


https://www.youtube.com/watch?v=ur4BkAkR71w



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/02(火) 00:28:32.39 ID:35ZJMvyqo<> ゲーム化決定 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/02(火) 01:01:40.95 ID:yD4PT/Rd0<> 予約しなきゃ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/02(火) 04:14:12.49 ID:upI3pYf1o<> 乙。続けられる題材だぜこれ
まあでも好きに書いてください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/02(火) 04:55:56.00 ID:i/fzwj2AO<> 乙!
正直、こっちの方のが面白そうだな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/02(火) 08:44:16.60 ID:bFh5COS+o<> 本田さんだけ出番無し <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/02(火) 11:46:23.08 ID:oSEDmfhbo<> やち天! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/02(火) 12:22:52.69 ID:kVGeag6Fo<> >>334
この続きがあれば出てくるさ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/03(水) 15:00:36.76 ID:4wBCujmfo<> 双子アイドルか…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/03(水) 17:44:56.90 ID:TrNf0TpS0<> なーちゃんのマンションポエムは346に通じるのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/03(水) 19:43:13.60 ID:16Um56mSO<> アイドルはどんな嘘をつくんだろ?できたみたいとか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/03(水) 19:44:09.55 ID:ij/U/5KHo<> もしもシティーハンターが346プロに雇われたら <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 21:15:50.28 ID:J+6V1sXeo<> サクラ大戦ネタは一晩悩んだ結果、導入のここで一旦終わっときます
続き〜最後までは、最低でも前期の残り12話分の台詞全書き出しが必須っぽいので気が向いたらで

>>340
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1510232193/725-767 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 21:34:42.63 ID:J+6V1sXeo<> 書きます


武内P「できたみたい、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/03(水) 21:36:29.21 ID:ij/U/5KHo<> >>341
もうあるのかよシティーハンターネタ
まだ見つけてないけど <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 21:38:10.42 ID:J+6V1sXeo<> かな子「はい」

武内P「……三村さん」

かな子「できました」ニコリ

武内P「……三村さん」


武内P「現在の体重を教えてください」


かな子「できたみたいです」


武内P「……」

かな子「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 21:42:03.70 ID:J+6V1sXeo<> 武内P「……三村さん」

かな子「うふふっ、どうしたんですか?」ニコリ

武内P「現在の体重を教えてください」

かな子「あっ……ちょっと待ってください」


かな子「……蹴りました〜♪」ニコッ!


武内P「何がですか?」


かな子「……」

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 21:44:52.21 ID:J+6V1sXeo<> 武内P「三村さん」

かな子「できたんです」

武内P「……三村さん」

かな子「何ですか?」


かな子「……パパ?」


武内P「多方向に誤解を生む呼び方はやめてください」


かな子「……」

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 21:48:36.09 ID:J+6V1sXeo<> かな子「アイドル、仕事、楽しい」

武内P「何故、片言に?」

かな子「お金、入る、嬉しい」

武内P「……まあ、はい」


かな子「美味しい、お菓子が、できました」

かな子「……と、言うことは?」


武内P「……」


かな子「ぃ、よいしょ〜っ!」

すぱぁんっ!


武内P「待ってください、自分のお腹を叩くのは……あまりにも」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 21:51:50.79 ID:J+6V1sXeo<> かな子「じゃあ……できてたとしますよ?」

武内P「はい?」

かな子「仮の! 仮の話です! 仮の!」

武内P「……はあ」


かな子「……できるだけ、栄養を取らないといけない」

かな子「そうは思いませんか?」

かな子「良かった〜! やっぱり、そうですよね!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「口を挟む暇は頂けませんか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 21:57:26.43 ID:J+6V1sXeo<> かな子「じゃあ……仮にですよ?」

武内P「聞く必要がありますか?」

かな子「できてなかったとします。仮に、ですからね?」

武内P「……何ですか」


かな子「見てください、このお腹」

…ぽっこり!

かな子「……ねっ?」ニコッ!

かな子「アイドルがして良いお腹じゃないですよね?」


武内P「……」

武内P「はい、仰る通りです」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 22:01:05.44 ID:J+6V1sXeo<> かな子「でも、私はアイドルですよね」

武内P「……はい」

かな子「そうです、三村かな子です〜♪」ニコッ!

武内P「……」


かな子「だから……できたみたい、です」

かな子「でなきゃ、説明がつきませんもんね♪」ニコッ!


武内P「食べ過ぎです」


かな子「……」

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 22:05:36.82 ID:J+6V1sXeo<> かな子「じゃあ……まさか、なんですけど」

武内P「はい」

かな子「私、カロリー計算を間違ったんでしょうか?」

武内P「今週、甘い物を何回持ってきましたか?」


かな子「えっと……ひの、ふの……」

かな子「……数える指が足りないので、わからないです〜♪」ヤレヤレ!


武内P「……三村さん」

武内P「二桁に乗っているだけで、十分すぎます」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 22:09:29.36 ID:J+6V1sXeo<> かな子「えへへ……失敗しちゃいました♪」テヘペロッ!

武内P「良い、笑顔……いえ、笑い事では無く」

かな子「じゃあ、どうすれば良いんですか?」

武内P「ダイエットをしましょう」


かな子「オイルマッサージですか?」

かな子「美波ちゃん式ですか?」


武内P「それで薄くなるのは、お腹ではなく本です」

武内P「そして、新田さん式という表現はやめましょう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 22:14:32.36 ID:J+6V1sXeo<> かな子「じゃあ、どうすれば良いんですか?」

武内P「甘い物を控えましょう」

かな子「そもそも、ダイエットって何ですか?」

武内P「無駄な抵抗はやめてください」


かな子「――個性」


武内P「その一言で片付けようとしないでください」


かな子「……」

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 22:18:01.97 ID:J+6V1sXeo<> かな子「――あっ、プロデューサーさん」

武内P「? どうしましたか?」

かな子「上着の、右ポケットに……取りますね」

武内P「すみません……糸くずでもついていましたか?」


かな子「――マシュマロが」

ぱくっ!

かな子「ん〜っ♪ マシュマロ美味しい〜♪」ニコニコ!


武内P「……三村さん」

武内P「大事な話の最中、技を駆使しないで頂けますか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 22:24:41.29 ID:J+6V1sXeo<> 武内P「CANDY ISLANDでの、LIVEが控えています」

かな子「はいっ♪ レッスン、頑張ってますよー!」

武内P「ステージ衣装は、着られますか?」

かな子「あっ、プロデューサーさん。肩に――」


かな子「――サーターアンダギーが」

ぱくっ!

かな子「……すみません、口の中の……水分が」


武内P「……三村さん」

武内P「せめて、今は我慢出来ませんか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 22:31:47.31 ID:J+6V1sXeo<> 武内P「今日の夕食の献立は、把握していますか?」

かな子「はいっ♪ 山菜の天ぷらです」

武内P「そう、ですね……旬の味覚も大事ですから」

かな子「天ぷらだから、量は控えめにします!」


かな子「……だけど、山菜だけじゃ寂しいかなー、って」

かな子「アイスクリームの天ぷらも挑戦します!」

かな子「天つゆじゃなくて、シロップで♪」ニコッ!


武内P「三村さん」

武内P「カロリーモンスターで寂しさを紛らわせないでください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 22:37:38.89 ID:J+6V1sXeo<> かな子「……プロデューサーさん、ちょっと考えてみてください」

武内P「何をですか」

かな子「できてた方が、良いと思いませんか?」

武内P「……一応聞いておきます」


武内P「何故、そう思われるのでしょうか?」


かな子「生まれたら、お腹がへっこみます」

かな子「ねっ? できてた方が、良いですよね?」


武内P「生まれるかどうかは、関係ありません」

武内P「お腹がへこむ予定日だけ、お願いします」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/03(水) 22:45:01.11 ID:5oWLkQnKo<> >>341
一晩も悩んでくれたなんて
あんたは本当にエエ人やで… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 22:47:38.40 ID:J+6V1sXeo<> かな子「責任……取ってくださいね///」

武内P「何のですか?」

かな子「何の、って……も〜、わかってますよね///」

武内P「いえ、全く」


かな子「LIVEは、三週間後なんですよ?///」

かな子「ふふっ、うふふっ♪ えへへっ♪」ニコニコッ!


武内P「……三村さん」

武内P「お腹の前に、その笑顔を引っ込めてください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 22:59:40.24 ID:J+6V1sXeo<> かな子「三週間じゃ、生まれませんよ?」

武内P「待った所で、時計の針が進むだけです」

かな子「ウェストの数値は増えます!」プンプン!

武内P「今、私が怒られるのは理不尽すぎませんか?」


かな子「……それじゃあ、プロデューサーさん」

かな子「三週間で、間に合うと思いますか?」ムッ!


武内P「…………」

武内P「……」


武内P「諦めなければ、きっと道は開けます」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 23:07:49.07 ID:J+6V1sXeo<> かな子「でも、無理は駄目ですよ〜!」

武内P「自分で自分にかける言葉ではありません」

かな子「前みたいに倒れて、迷惑かけちゃうかも……」

武内P「大丈夫です。きちんと管理をしますので」


かな子「……わかりました!」

かな子「私、頑張ります!」


武内P「……三村さん」


かな子「それじゃあ……失礼します」


武内P「待ってください」

武内P「何を頑張るのですか、三村さん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/03(水) 23:16:41.33 ID:J+6V1sXeo<> かな子「何をって……アイスクリームの天ぷらをですけど……?」キョトン

武内P「何一つご理解いただけていない、と」

かな子「すぅっ――ふぅはああぁぁ〜〜っ……」ヤレヤレ

武内P「待ってください。そのため息は、あまりに大きすぎます」


かな子「今日の献立は、もう決まっちゃってるんです」

かな子「だから……お願いします、プロデューサーさん」


武内P「……三村さん」

武内P「ダイエットをする気は、ありますか?」


かな子「勿論です!」


武内P「……その言葉は、信じても?」


かな子「――はいっ♪」ニコッ!

かな子「明日から、頑張りますー♪」ニコニコ!




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/04(木) 01:56:36.64 ID:9KFPLa9Qo<> 乙したなにごとも気が向いたらでええんやで
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/04(木) 02:00:47.88 ID:hx4FUaZW0<> 乙

杏の食生活に対しては逆に食べさせる事に指導するPをください! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/04(木) 02:13:22.67 ID:ttYkwuj/o<> 乙
一番ご飯食べさせたいのは小梅 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/04(木) 02:25:24.16 ID:tyYtUUls0<> 新規の子らも細っこいの多いな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/04(木) 06:09:03.53 ID:Suqi5L/sO<> むしろなんでかな子だけが食べた分だけ体重に跳ね返るのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/04(木) 07:33:12.78 ID:ZYsHyJeAo<> かな子って脱糞してたっけ?
ものすごいのしそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/04(木) 16:13:54.35 ID:bp6gNJ3GO<> アンチ乙
かな子の尿はジンジャエールの香りだから <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/04(木) 20:35:37.40 ID:PSiZO2Vno<> どっかのアル重巡みたくγ−GTPが53万超えてそうだからやめて <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/04(木) 20:38:56.46 ID:PSiZO2Vno<> すまん、GTPじゃなくてGPTかミスった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/04(木) 22:24:16.96 ID:l0nqr7PNo<>
「ただいま」


 玄関のドアを開けて、言ってみる。
 返事が無いのは、わかってる。
 だけど、もしかしたら……なんて。
 いつも通り、二人の靴は無い。


「……」


 靴を脱ぎ、廊下を歩く。
 ウサギさんのスリッパが、パタパタと音をたてる。
 この子達は、いつも二人一緒。
 良いなぁ、羨ましいなぁ。


「……」


 リビングのドアを開けて、電気を点ける。
 テーブルの上を見ても、何も無い。
 しょうがないよね。
 だって、皆お仕事なんだもん。


「……」


 電気を……消して、ドアを閉める。
 誰も居ないのに、つけっぱなしは勿体無いもんね。
 あれ? 点けたり消したりする方が、電気代がかかるんだっけ?
 ちょっとだけ首を傾げて、部屋に向かう。


「……」


 部屋のドアを開けたら、鞄をちょっとの間だけ床に置く。
 コートを脱いで、ハンガーに。
 もう桜が咲いてるのに、風は冷たい。
 まだまだ、活躍してもらっちゃいそう。


「あっ」


 気付かなかった。
 肩の所、桜の花びらがついてたんだ。
 親指と人差し指で、ピンクのそれをちょこんとつまむ。
 ついてたのは、一枚だけ。


「……」


 ピンク色で、小さくて。
 風に吹かれて、こんな所まで来てしまった、一枚の花びら。


「……あれ?」


 目に、ゴミでも入ったのかな。
 いつの間にか……涙が、頬を伝っていた。
 反対の手で、軽くすくい上げるように拭う。


「……」


 涙は、もう止まっていた。
 どうしちゃったんだろ、わたし。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/04(木) 22:48:32.82 ID:l0nqr7PNo<>   ・  ・  ・

「おはようございます」


 プロジェクトルームのドアを開けて、挨拶をする。
 そうしたら、返ってくる。
 低い、低い声で。
 気付いたら、すぐに振り向いてくれて。


「緒方さん、おはようございます」


 ほら、ねっ?
 最初の頃は……怖い人なんじゃないかと思ってたの。
 だけど、今はそうじゃない。
 だって、


「プロデューサー、おはようございます」


 こうやって、笑顔を向けると、


「はい、おはようございます」


 ほんのちょっとだけ、口の端が上がってるから。
 プロデューサーは、笑顔が好き。
 だって、『笑顔』が口癖みたいになってますから。
 だから……えへへ♪


「はい♪ おはようございますっ♪」


 わたしは、プロデューサーに笑顔を向ける。
 今の笑顔、どうですか?
 皆と比べて、一番じゃないかも知れないけど。
 わたしの――智絵里の出来る、一番の笑顔です♪



「……あの、緒方さん」



 なのに。
 それなのに、プロデューサーは右手を首筋にやって、困った顔をした。


「……?」


 なんで?
 プロデューサーは、笑顔が好きなんですよね?
 どうして、困った顔をわたしに向けるんですか?
 智絵里、わからないです。
 どうしよう……どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよ――


「挨拶は、一回で十分ですので……はい」


 ――あっ、そうですよね!
 あう、はずかしいです〜……。


「そ、そうでした……」


 顔が熱くなって、下を向く。
 そのまま、上目遣いでプロデューサーを見る。
 その表情は、とっても優しい――笑顔。


 ……えへへ、良かった。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/04(木) 23:22:34.55 ID:l0nqr7PNo<>   ・  ・  ・

「いただきます」


 今日は、テレビ収録のロケ。
 メンバーの誰とも一緒じゃない、わたし一人のお仕事。
 ちょっと不安だったけど、プロデューサーが一緒に来てくれた。
 今は、そのお昼休憩中。


「……」


 控室のテーブルの上に置かれたお弁当。
 プロデューサーは、まだそれに手を付けてない。
 今日のロケ弁は、ちょっと豪華。
 なのに、手元の資料から目を離さずに居る。


「あの……プロデューサー」


 声をかける。


「はい、どうかされましたか?」


 視線が、わたしに向けられる。


「今日のお弁当……ハンバーグが入ってます」


 目玉焼きがのったハンバーグ。
 それが見えるように、箱の両端を掴んで斜めに持ち上げる。
 あ、あわわ、持ち上げ過ぎちゃった!
 煮物のニンジンさんが転げ落ちそうになり、慌てて元に戻す。


「お……美味しそう、ですよね……?」


 今の、プロデューサーに聞こえたかな?
 もう一度、言った方が良いのかな。
 だけど、もし……



『――仕事中だから』



「……っ」


 ……なんて、言われたら。
 そう思っただけで、声が出ない。
 言いたい言葉があるのに、聞いて欲しいお願いがあるのに。
 アイドルとして頑張ってきて、自信がついたと思ったのに。



「――ええ、そうですね」



 プロデューサーは、テーブルの上でトントンと資料を整えた。
 それを汚さないように、ちょっと遠くに置くと、


「せっかくなので、ご一緒させてください」


 そう言って、微笑んでくれた。


 ……量が多くて、全部食べられないと思ってたのに。
 美味しくて、ごちそうさまを言うまでずっと笑顔でいられた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/04(木) 23:55:02.04 ID:l0nqr7PNo<>   ・  ・  ・

「……」


 レッスンが終わって、シャワーを浴びて。
 後はもう帰るだけ……と、思ったら……忘れ物に気付いた。
 お昼に見つけた、四葉のクローバー。
 多分、まだ机の上にあると思う。


「……」


 はぁ……気付いて良かった〜。
 四葉のクローバーは、
宿題をやろうと思って持ち歩いていた古典の辞書に挟んである。
 事務所に来た時に比べて鞄が軽くて、不思議だなー、って思ってたんだよね。


「……」


 レッスンが終わったらそのまま帰る、って言ってたから……。
 わたしが戻ってきたら、プロデューサー驚くかな。
 もしかしたら、居ないかも知れないよね。
 わ、忘れ物をして戻ってきたって言うのは……ちょっぴり、恥ずかしい。


 だから……居なくても、大丈夫です。


「……」


 そっと、プロジェクトルームのドアを開けると、



「緒方さん?」



 椅子から立ち上がる途中のプロデューサーと、目が合った。
 なっ、何て言おう?
 あぅ……ドアを開ける前に、考えておくんだった〜!
 えーと、えーっと……!?



「おかえりなさい……?」



 プロデューサーは、不思議そうな顔をして、言った。


「……あっ……た、た――」


 手が、勝手にドアを勢い良く開ける。
 声が、上ずって……だけど、言いたい。
 言わなきゃ……言わなきゃ――!



「ただっ、いま!……です」



 えへへ……智絵里、帰ってきました……。
 ただいまです、プロデューサー♪


 四葉のクロバーが挟まった辞書を手に取りながら、思う。
 お仕事やってて、良かったなぁ……って。



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/05(金) 01:25:37.55 ID:nU0NsMRQO<> 乙
何だろう、微笑ましさと重さが渾然一体となってヤバさが増してる…ここまで依存してると武内pに何かあったら一番取り乱すのは案外智絵里かもしれんね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/05(金) 01:28:44.02 ID:9fTNpRLJo<> 乙したこの小動物が心を許してる感がほんとすき <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/05(金) 05:40:59.86 ID:NQNMDJmdo<> こんな様子見せられると担当変えたくなりますねぇ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/05(金) 08:17:14.82 ID:iYWuCrKSO<> 下品なの注意報発令 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/05(金) 16:23:11.11 ID:ZPmJD1g/0<> ちえりん可愛いなぁ
このいつのまにか懐いてた仔犬感 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/05(金) 20:27:13.25 ID:bd/5KK9u0<> 辞書の栞の四つ葉のクローバーを忘れて鞄が軽いが最初理解出来なくて
黄金のクローバーでも拾ったのかはたまた辞書に挟まれたクローバーの有無を感じとる繊細さを持つ黄金の筋肉でも持ってるのかと一瞬真面目に考えてしまった
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/05(金) 22:23:00.06 ID:hqcVN+MUo<>
「漏れる」


 何がですか?
 ……そう聞こうと、テーブルの上に置かれた資料から目を離し、顔を上げた。
 そこにあったのは、
先程まで興味深げにアイドルとしての活動内容を確認していた顔では無かった。


「……!」


 諦観。
 彼女は、何もない筈の中空の一点を見つめ、


「……ごー」


 カウントダウンを開始した。


「……」


 今の私も、彼女と同じ表情をしているだろう。
 破滅への時を刻む声が、
事務所に置かれた時計の秒針と重なり、部屋に響く。
 そして、また、



「「……よん」」



 もう一つ、声が重なった。


「……えっ?」


 重なったカウントダウンは、私のものではない。
 彼女と同じユニット。
 彼女の相棒が発したものだった。
 ちなみに、今驚きの声を上げたのは……私です。


「……さん」


 不意を突かれ、カウントダウンが止まった相棒を見て、


「……にー!」


 彼女は、笑った。
 その笑顔から感じるのは、意志。
 相棒を独りではいかせない。
 漏らすのならば、二人一緒だという……傍迷惑な、決意。


「っ、待ってください!」


 並んでソファーに座りながら、彼女達は手を取り合っている。
 そんな余裕があるのならば、トイレまで我慢出来ないものか。
 片方が漏らしたとしても、その後処理を残った方が出来ないものか。
 そもそも、何故五秒前と言う限界点へと至ってしまったのか。


「せめて、お一人ずつ!」


 無駄とわかっていても、最後の足掻きとして声を上げた。
 びしっと☆Shit! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/05(金) 22:49:31.21 ID:hqcVN+MUo<>
「「……いち!」」


 二人の声が、綺麗に重なる。
 こういった場面で無駄にハモるのは、流石と言った所だろうか。
 しかし、今の私にそれを褒めるだけの心の余裕は無い。
 一刻も早く、彼女を止めなくてはならないのだから。


「待ってください!」


 二人一緒ならば、恥ずかしさも半分。
 一人ではないという心強さが、
腹立たしい事に彼女達の歩みを止めてくれない。
 そして、厄介なのは……それだけではない。


「ふっ……!」


 歩幅が、違うのだ。
 一人は、目をつぶって穏やかな川の流れが如く。
 一人は、歯を食いしばって噴火直前の火山が如く。
 そう――


 ――バディ!


「あぁ……」


 私は、右手を首筋にやって俯いた。



「はっ……!?」「なっ……!?」



 彼女達の性格は、あまり似通っているとは言い難い。
 だが、視界の端に写った表情は、全く同じ。
 鏡合わせ、瓜二つ……コピー&ペースト。
 決定的に違うのは、



「「そっち……?」」



 一人は、小。
 一人は、大。
 大は小を兼ねるので、正確に言えば一人は小、もう一人は大小、か。
 ……と、まだ状況を冷静に判断出来ていると、自分に言い聞かせる。


「「……」」


 二対、四つの瞳が私に向けられているのが、わかる。
 顔を上げたくないという欲求が、胸の奥で悲鳴を上げている。
 嗚呼……たまりにたまった、有給休暇。
 せめて、今この時だけ、嗅覚が休暇をとって……ダジャレを言っている場合ではない。


「……今、換気をします」


 ソファーから立ち上がって、窓へと向かう。


「……」


 涙が流れそうになっているのは、差し込んでくる太陽の光のせいだと……そう、思います。
 だから……どうか、お願いします。
 この臭いを消し飛ばす北風よ、吹いてください。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/05(金) 23:22:39.47 ID:hqcVN+MUo<>
「……」


 春風が、前髪を揺らす。
 そろそろ散髪に行った方が良いだろうか?
 満開の桜を眺めながら、顎に手を当てて思考し――即座に、振り返る。
 危ない……春の陽気に誘われて、今を見失いそうになっていた。



「……?……?」
「……!……!」



 右の革靴の踵を軸にして、クルリとターン。
 窓枠に両手を置き、軽く息を吐き出す。
 ……さあ、もう一度振り返ろう。
 先程の光景は、何かの間違いだろうから。



「……?……?」
「……!……!」



 先程、目に飛び込んできた地獄は……果たして、其処に存在していた。
 一方――大をした方が。
 一方――小をした方に。



「……?……?」
「……!……!」



 ……――目で、疑問を投げかけているのだ。


 一緒じゃないのか、と。


 そっちは大をしないのか、と。


 あまりにも、あんまりな。
 疑問と呼ぶには、生ぬるすぎる。
 脅迫めいた、純真無垢な視線。


「……?……?」


 バディッ!
 ソファーによって変化した放屁が、突撃命令を下すラッパの様に部屋に響いた。
 ですが、貴女達はユニットでデビューしているとは言え、
そのプロデュースの方向性に関しましては、まるで同じではありません。



「――絶対に、駄目です」



 己の、限界。
 プロデューサーレベルの、その向こう側へと至るまで。
 それだけの力を込めて、私は残された彼女へ声をかけた。
 心中させる訳には、いかないのだ。



「うぷ、っ……!?」



 その結果、彼女は口元を手で覆った。
 上か☆Wake Up! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/05(金) 23:52:24.40 ID:hqcVN+MUo<>   ・  ・  ・

「……」


 互いが、互いを補い合うかのように。
 それだけでなく、高め合うかのように。


「……」


 一人が吐いたら、もう一人は三秒後に――もらった。
 その勢いのまま、大をした方は――二人になった。
 ひとしきり内容物を出し切った後、彼女達は……笑った。
 涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を突き合わせ、笑ったのだ。


「……」


 一人、此処に残った私からは最も遠い表情。
 自分は車輪だと自己暗示し、淡々と事後処理をする。
 彼女達は細身なので、量が多くないのが幸い……ではなく、
そもそも何故こんな事になったのか、戻り次第説教しながら――


「……笑顔です」


 ……いけない、冷静にならなくては。
 冷静……そう、クール。
 例えば、彼女達を同じタイプではなく、別のタイプに分類するのはどうだろうか。
 そうすれば、別の仕事も増え、今回の様な連鎖爆発が起きる可能性は下がる。


「……」


 二人は、別個の人間なのだ。
 便も、硬めと柔らかめ。
 吐瀉物に見える、未消化のパスタと……やめよう。
 いくら私でも、悲しいという感情が湧き上がってくるのを止められなくなってしまう。


「……」


 彼女達は、きちんと謝罪をしてくれた。
 親御さんの教育の賜物だろうか。
 個性を尊重しつつ、しっかりと言うべき事は言える子達だ。
 惜しむらくは、きちんとトイレへ行くという教育がなってはいなかった事、か。


「……」


 だが、やはり似ている。
 互いを相棒と呼び合うだけは……はい、ありますね。
 私も、彼女達の間に入れる……とまでは言わないが、
良い信頼関係を構築出来るのだろうか。


「……」


 ……今、考えるのはよそう。
 アイドルとして活動していく事に前向きな彼女達に後ろ向きなまま、
全力で走ってしまいたくなってしまうから。
 

「……」


 ピウ、と風が吹いた。
 新鮮な空気は冷たく、少しだけ……心に沁みた。



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/06(土) 01:13:34.15 ID:GI+o42QW0<> 初めて書かれるのがこれなのか・・・
容赦ないな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/06(土) 02:36:58.81 ID:o1xJNU/ao<> はじめてなのにこんなクソミソな体験か
ダイナマイトをケツにぶち込み過ぎてやがる
乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/06(土) 05:24:03.96 ID:sr4kf6rbo<> うーんこの <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/06(土) 13:57:52.01 ID:S5LOSd4aO<> その内ゲロを口移しで流しこもうとする過激派が出てこないとも限らない <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/06(土) 14:53:49.84 ID:UW5dVGYs0<> 武内Pが独りで花見の場所取りするって知ったら何人のアイドルが押しかけるんだろう?抜け駆けする気満々で。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/06(土) 14:55:19.58 ID:esJxZ7Pxo<> >>389
25歳さんは酔った勢いでキスしてそのままゲロぶちまけそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 17:09:16.39 ID:fMe4IiPho<> 作りました


https://www.dropbox.com/s/80awto58djbjmzk/%E6%AC%A1%E5%9B%9E%E4%BA%88%E5%91%8A%E5%8B%95%E7%94%BB.mp4?dl=0 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/06(土) 19:34:16.64 ID:sr4kf6rbo<> なにこれ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 20:19:31.06 ID:fMe4IiPho<> サクラ大戦風アイドルマスターシンデレラガールズ予告です
下品は予想出来ても動画は予想出来ないだろう、と <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/06(土) 21:07:52.04 ID:GI+o42QW0<> まさか本人なのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 21:15:59.40 ID:fMe4IiPho<> >>390
書きます


武内P「お花見、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 21:18:50.13 ID:fMe4IiPho<> 部長「ああ、そうだ。良い考えだとは思わないかい?」

武内P「そう、ですね……」

部長「どうした、歯切れが悪いじゃないか」

武内P「あの……何故、それを私に?」


部長「キミに仕事を頼みたい」

部長「……やってくれるね?」


武内P「……」

武内P「一体、どんな内容なのでしょうか――」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 21:22:50.87 ID:fMe4IiPho<>   ・  ・  ・

早朝


武内P「……場所取り、か」


武内P「……」

武内P(……部長の事だ)

武内P(きっと、働き詰めの自分に気を遣ってくれたのだろう)


武内P「花見の場所取りがてら、一日ゆっくり休め、と」

武内P「……そういう事ですね、部長」


武内P「……」

武内P「……そうであって欲しいものだ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/06(土) 21:24:44.85 ID:9/l4uKqro<> まさに「花見の準備をせよ!」か <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 21:25:54.71 ID:fMe4IiPho<> 武内P「……花見は、明日」

武内P(今日は、一日読書でもしていよう)

武内P(……幸い、このテントは広い)

武内P(閉塞感を感じることなく、ゆっくり出来る)


武内P「……」

…ごろんっ

武内P「下に敷いたマットレスも……」

武内P「……良い、塩梅です」


「ワンッ! ワンッ! ワンッ! ワンッ!」


武内P「っ!?」ビクッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 21:28:38.79 ID:fMe4IiPho<> 武内P「一体、何が……!?」


「――こら! ちょっと、ハナコ!」

「ワンッ! ワンワンッ! ワンッ!」


武内P「この声は……」

ジイイッ…!

武内P「!……やはり」


凛「……プロデューサー?」

ハナコ「ワンッ! ワンッ!」フリフリ!


武内P「……渋谷さん」

武内P「その……おはよう、ございます」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 21:33:07.66 ID:fMe4IiPho<> 凛「おはよう……って、何してるの?」

武内P「明日の花見の場所取り、ですね」

凛「……テントまで張って?」

武内P「ええ……そう、ですね」


凛「……ふーん」

凛「あ、結構中は広いんだ」

凛「もしかして、後から誰か来たりするの?」

凛「そうじゃないんだったら、ちょっとだけお邪魔しても良い?」

凛「ハナコの散歩をして、気付いたらかなり遠くまで来てて疲れちゃって」

凛「良い?」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 21:38:26.72 ID:fMe4IiPho<> 武内P「……渋谷さん」

凛「駄目なの?」

武内P「すみません、お聞きしたい事が」

凛「何?」


武内P「今は――朝の五時半なのですが」


凛「朝の空気って澄んでて、気持ち良いよね」

凛「だから、たまに早起きしたら……ちょっと得した気分」


武内P「此処は――渋谷さんのご自宅から、かなりの距離が」


凛「アイドルになって、レッスンをして体力ついたと思う」

凛「運動は得意じゃなかったけど、大分成長したんじゃないかな」


武内P「……」


凛「何?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 21:43:56.18 ID:fMe4IiPho<>   ・  ・  ・

正午


武内P「……何とか、帰って頂けた」


武内P「……」

武内P(しかし……渋谷さんの鬼気迫る表情は、一体?)

武内P(……親御さんに連絡して、来て頂いて正解だったか)


武内P「彼女が此処に来たのは……きっと、偶然だろう」

武内P「……そうですよね、渋谷さん」


武内P「……」

武内P「……ええ、そうに違いありません」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 21:51:09.52 ID:fMe4IiPho<> 武内P「……このまま、何事も無ければいいのだが」

武内P(いや……ある筈が無い)

武内P(……余計な事を考えるのは、やめよう)

武内P(部長の計らいを無駄にしては……ならない)


武内P「……」

…ごろんっ…ごろんっ

武内P「シートの下全てに、マットレスを……」

武内P「……かなり、くつろげます」


「プロデューサーさーん」


武内P「……この声は」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 21:54:00.91 ID:fMe4IiPho<> 武内P「いや……そんな筈がない」


「あれ? もしかして、居ないのかしら……?」

「だけど、このテントは……もしかして、寝てる?」


武内P「……やはり」

ジイイッ…!

武内P「いえ……起きています」


ちひろ「あっ、良かった〜!」

ちひろ「差し入れ持ってきましたよ、プロデューサーさん♪」ニコッ!


武内P「……千川さん」

武内P「その……ありがとう、ございます」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 21:57:57.62 ID:fMe4IiPho<> ちひろ「ログインボーナスの、スタミナドリンクです♪」

武内P「は……はい、ありがとうございます」

ちひろ「これを飲んで、頑張ってくださいね!」ニコッ!

武内P「ええ……そう、ですね」


ちひろ「……へー」

ちひろ「実際に見てみると、結構広々としてますね」

ちひろ「プロデューサーさん体が大きいから、不安だったんです」

ちひろ「私、丁度今はお昼休みなので、ちょっとだけお邪魔しても良いですか?」

ちひろ「駄目ですか?」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 22:02:57.29 ID:fMe4IiPho<> 武内P「……千川さん」

ちひろ「はい?」

武内P「すみません、お聞きしたい事が」

ちひろ「どうかしましたか?」


武内P「休憩時間は――一時間です、よね?」


ちひろ「はい、そうですね」

ちひろ「それが、どうかしましたか?」ニコッ!


武内P「此処は――事務所から、かなりの距離が」


ちひろ「はい、そうですね」

ちひろ「それが、どうかしましたか?」ニコッ!


武内P「……」


ちひろ「サンドイッチ、作ってきたんですよ♪」ニコッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 22:09:17.44 ID:fMe4IiPho<>   ・  ・  ・




武内P「……良い、サンドイッチでした」


武内P「……」

武内P(しかし……千川さんの移動手段は、一体?)

武内P(……休憩時間終了の五分前まで、此処に居たが)


武内P「ですが……とても、良い笑顔をしていました」

武内P「……詮索してはいけないのですね、千川さん」


武内P「……」

武内P「……深く考えるのは、やめよう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 22:16:04.00 ID:fMe4IiPho<> 武内P「……さすがに、もう誰も来ないだろう」

武内P(来客はあったが……大分、ゆっくり出来た)

武内P(たまには、こうやってゆっくりするのも……良いかも知れない)

武内P(いや……仕事と思うから、こうしていられるのか)


武内P「……今は」

…ごろんっ

武内P「……仕事が、恋人のようなものですから」


「ここに居るって話だけど、わかるー?」

「わかるわ。テントの色は、調べてきたから」

「ふふっ♪ いざ、夜桜! うふふっ♪」


武内P「……」

武内P「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/06(土) 22:16:42.64 ID:W2DHC5EDO<> 埼玉よしのん以外にもワープを使えるキャラが(ry <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 22:22:40.83 ID:fMe4IiPho<> 武内P「……!」


「確か……あっ、あれよ。きっとそうだわ」

「へー! かなり立派なテントじゃないの!」

「あら? シートの下に……敷いてあるのに、マットレス! うふふっ♪」


武内P「……!?」

武内P(何故……彼女達、三人が!?)


「キャハッ! あれなら、ゆっくり出来そうですね!」

「やーん、お酒買っといて良かった☆ 飲むぞ☆」

「スマホもあるし、夜桜見ながらの野球観戦! くうーっ、サイコー!」


武内P「……!?」

武内P(……三人ではない!?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 22:32:42.28 ID:fMe4IiPho<> 武内P「……!」

武内P(ろ……六人も、外に!?)


「あっ、こっちよこっちー! 見つけたわー!」

「でも……こんな大人数になるだなんて」

「今晩が、丁度皆の都合が良かった日だったからね」


武内P「!?」

武内P(皆……!? 皆とは、一体……!?)

武内P「っ……!」

ジイイッ…


大人組「……」


武内P「……」

…ジイイッ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/06(土) 22:35:02.19 ID:HEtUYxhKo<> ゲロの海に溺れて溺死しそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 22:44:44.09 ID:fMe4IiPho<>   ・  ・  ・

部長「ああ、そうだ。いい考えだとは思わないかい?」

武内P「そう、ですね……」

部長「どうした、歯切れが悪いじゃないか」

武内P「あの……何故、内密で私に?」


部長「キミに仕事を頼みたい」

部長「……だが、断ったね?」


武内P「……」

武内P「ええ、こんな内容とわかっていたら……」


大人組「カンパ〜〜イッ♪」ニコニコ!


部長「――酒なくて、何が己の桜かな」


武内P「…………」


武内P(……明日ありと、思う心の仇桜)




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 22:48:44.73 ID:fMe4IiPho<> 補注

○酒なくて、何が己の桜かな

花見と言ったらやっぱ酒でしょ!


○明日ありと、思う心の仇桜

桜が明日も咲いてると思っても、夜に嵐で散っちゃうかもよ
何が起きるかわからない、嗚呼、無常 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/06(土) 23:02:36.63 ID:W2DHC5EDO<> 桜花咲く緑の風に、軽く吹かれて校門入れば、俺も今日から生徒さん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/06(土) 23:51:36.03 ID:9/l4uKqro<> このまま7人で泊まるのか…? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/06(土) 23:52:23.37 ID:fMe4IiPho<> >>392はやらかしてたので消しました
一から勉強して作ったけどしゃあなしです!
忘れてください! お願いします! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/07(日) 01:51:50.14 ID:XiN4t680o<> ええんやで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/07(日) 01:53:56.47 ID:EC2ihoENo<> 次は頑張って <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/07(日) 04:34:17.45 ID:GFe1qxDno<> どんな頑張りでも応援するで
にしても武クラスに花見の場所取りをさせる人材不足 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/07(日) 08:23:28.28 ID:wb1x/qHfo<> >>419
そ、そうか残念だな

(どこをどうやらかしたのかわからない、なんて言えない…)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/07(日) 09:02:02.24 ID:XiN4t680o<> ワイは気付いたけど指摘して皆が見に行ってもあかんからよう言えんかったわ
本人が気付いてくれてよかった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/07(日) 09:49:09.97 ID:TT3J4wrao<> 別に>>1が怪しいとか、そういう訳ではないんだけど、基本的にダウンロード系のアドレスって警戒して踏まないようにしてるから、結局見れずじまい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/07(日) 10:48:20.76 ID:XiN4t680o<> >>425
これはあるな
たまたまネカフェで見たから踏んだけど <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/07(日) 11:36:37.14 ID:TZQZobPYo<> 名前に「令」「和」の文字が入ってるアイドルで何か1ネタお願いします <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/07(日) 13:21:31.11 ID:6lsfXDIyo<> 大人組なのに美優さん(心の癒やし)がいないとは <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 21:31:26.28 ID:b9mUVecYo<> >>427
書きます


武内P「令和ユニット、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 21:33:40.48 ID:b9mUVecYo<> 専務「そうだ」

武内P「確かに、一時的には仕事が入ると思いますが……」

専務「その間に、注目度を高めておくのが狙いだ」

武内P「……成る程」


武内P「しかし……何故、その話を私に?」


専務「キミに、そのユニットの担当をして貰いたい」


武内P「……」

武内P「私が、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 21:37:43.98 ID:b9mUVecYo<> 専務「どうした、不服か?」

武内P「い、いえ……そんな事は」

専務「キミに担当を任せたい理由は、ある」

武内P「……その理由とは、一体?」


専務「キミは、キュートとクールの複合ユニット――」

専務「――アスタリスクを成功に導いた実績がある」

専務「……それを見込んでの事だ」


武内P「……成る程」

武内P「令和ユニットは――」

武内P「――キュートとクールのユニットだ、と」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 21:41:07.26 ID:b9mUVecYo<> 専務「話が早くて助かる」

武内P「いえ、そんな事は」

専務「やはり、キミは優秀な人材だ」

武内P「いえ……あの、専務?」


専務「令和ユニットのメンバーは――」

専務「キュート――兵藤レナ君」

専務「クール――和久井留美君」

専務「……以上だ」

専務「キミには期待している」


武内P「せ……専務!?」

武内P「私は、彼女達と面識が……ほとんどありませんが!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 21:44:09.05 ID:b9mUVecYo<> 専務「まず、令の字」

専務「兵藤レナ君の‘レ’が‘令’の字の可能性が、無くはない」


武内P「待ってください、専務!」


専務「そして、和の字」

専務「これは、和久井留美の‘和’」

専務「大和亜季君も候補に上がったが、私の独断で和久井君に決まった」


武内P「お願いします! 話を聞いてください!」


専務「その必要は無い」

専務「これは、決定事項だ」


武内P「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 21:48:57.36 ID:b9mUVecYo<> 専務「……時に、キミに尋ねたい事がある」

武内P「すみません、今は私の方が……」

専務「キミは、宮本フレデリカ君をどう思う?」

武内P「えっ?」


武内P「とても……素晴らしいアイドルだ、と」

武内P「……そう、思います」


専務「もっと具体的に言いなさい」


武内P「その……とても、自由な方だと思います」

武内P「そして、可愛らしさと美しさが同居している容姿」

武内P「そのギャップが、彼女の笑顔を魅力的に見せている、と……」


専務「今の話を録音させて貰った」

専務「意味はわかるだろう?」


武内P「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 21:54:09.17 ID:b9mUVecYo<>   ・  ・  ・

専務「……」

専務(キミにこの仕事を頼んだのは、訳がある)

専務(兵藤くん……そして、和久井くん)

専務(彼女達は――担当と、親しすぎるのだ)


専務「……スキャンダル」


専務(平成も、もう終わりだと言うのに……)

専務(……このままでは、我が社のイメージに傷がつく)

専務(だが、キミにならば……安心して任せられる)


専務「調査によれば……」


専務「……キミは、彼女達のタイプからは外れているそうだからな」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 22:02:10.41 ID:b9mUVecYo<> 専務「……」

専務(彼女達の担当も、もう限界が近かった)

専務(引いている手は、お姫様のものなのだから)

専務(魅力を引き出すのが仕事とはいえ……皮肉なものだな)


専務「……冷却期間」


専務(ユニットの仕事があれば、二人の時間も減る)

専務(その間に、お互い冷静になれるだろう)

専務(令和ユニット……色々と、期待している)


専務「さて、キミは……」


専務「……彼女達の、どんな輝きを見せてくれる?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 22:08:44.34 ID:b9mUVecYo<>   ・  ・  ・

武内P「……――コンセプトは、以上になります」

武内P「何か、質問はありますか?」


レナ「いいえ」

留美「ないわ」


武内P「では……私から、一点だけ」

武内P「ユニットを担当するのが、貴女達の担当ではなく……」

武内P「……申し訳、ありません」


レナ「えっ!? い、いいのよ、そんな……謝らなくても……」

留美「そ、そうよ? 確かに、担当が彼じゃないのかと思ったけど……」


レナ・留美「……」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 22:12:35.93 ID:b9mUVecYo<> 武内P「お二人は……」

武内P「担当プロデューサーをとても信頼されているのですね」

武内P「……彼らは、とても優秀な方ですから」


レナ「ま、まあ……///」

留美「そう、ね……///」


武内P「今回の活動は、彼らもあまり把握出来ていません」

武内P「勿論、おおまかな計画は存じていると思いますが……」

武内P「……詳細まで、ハッキリとは」


レナ・留美「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 22:16:56.41 ID:b9mUVecYo<> 武内P「なので――これはチャンスだ、と」

武内P「……そう、捉えて頂けると幸いです」


レナ・留美「えっ?」


武内P「直接会う機会は、どうしても減ってしまいます」

武内P「ですが……ユニット活動を通じて」

武内P「お二人が、互いの良い点を吸収し……成長出来れば」

武内P「――彼らの、今後のプロデュースにも」

武内P「幅が……広がるのでは無いでしょうか?」


レナ・留美「…………」

レナ・留美「……」


レナ・留美「……!」コクコクコクコクコクコク!


武内P「あの、そこまで頷かれなくても……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 22:22:59.35 ID:b9mUVecYo<> レナ「今後のプロデュースの……」

留美「……幅が、広がる!」


武内P「はい」


レナ「そうね……レイズは、させられるのよ」

レナ「だけど……ベットまでは、ね」

レナ「でも、この活動を通じてワンペア、ツーペア……スリーカード!」

レナ「そうなったら、もう……うふふっ、フルハウスね!」


武内P「? は、はあ……そうですね……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 22:30:45.48 ID:b9mUVecYo<> 留美「お互いの良い点を……」

レナ「……吸収して!」


武内P「はい」


留美「そうね……駆け引きが、学べそう」

留美「逆に、私が教えられるのは――パートナーとしての役割、かしら?」

留美「……傍に寄り添って、歩いていくための方法」

留美「ふふっ、これは……夢が、叶いそうね!」


武内P「? は、はあ……そうですね……?」


レナ・留美「……うふふっ!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 22:35:21.41 ID:b9mUVecYo<>   ・  ・  ・

専務「キミは、彼女達に一体何をした?」

武内P「えっ? 何を……とは?」

専務「彼女達の担当の様子がおかしいと、知っているか?」

武内P「そう……なのですか?」


専務「兵藤くんの担当は……」

専務「――分の悪い賭けは、嫌いじゃない」


専務「和久井くんの担当は……」

専務「――わくわくさーん!」


専務「……と、時折独り言を言うようになったそうだ」


武内P「……はあ、そうですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 22:41:50.27 ID:b9mUVecYo<> 武内P「私は……これと言って、何も」

専務「何も、だと?」

武内P「はい」

専務「だが、この事態をどう説明するつもりだ」

武内P「そう、ですね……」


武内P「兵藤さんは、和久井さんに事務作業を学び……」

武内P「――担当プロデューサーが仕事に追われている時」

武内P「――笑いかけながら、その作業を手伝うと言ったら」

武内P「――オールイン」

武内P「……と、言われたとは聞きましたが」


専務「待ちなさい」

専務「彼は、既にチップを全て賭けてしまったのか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 22:47:26.13 ID:b9mUVecYo<> 武内P「すみません……意味が、よく」

専務「和久井くんの方は、どうした」

武内P「えっ?」

専務「その様子だと、彼女からも何か聞いているのだろう」

武内P「そう、ですね……」


武内P「和久井さんは、兵藤さんに、駆け引き? を学んだそうで……」

武内P「――担当プロデューサーと久しぶりに会った時」

武内P「――少しだけそっけない態度をとった後に、笑いかけたら」

武内P「――キュンときた」

武内P「……と、言われたとは聞きましたが」


専務「待ちなさい」

専務「それは、駆け引きというには初歩の初歩すぎる」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 22:51:39.80 ID:b9mUVecYo<> 専務「君は、それを黙って聞いていたのか?」

武内P「いえ……そんな事は、決して」

専務「ならば、彼女達にどんな言葉をかけた」

武内P「……」


武内P「笑顔です」


専務「……笑顔?」


武内P「その話をしている時の、彼女達の笑顔」

武内P「その笑顔の力――パワー・オブ・スマイルがあれば」

武内P「夢は、必ず叶うだろう、と」

武内P「……そう、言いました」


専務「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 22:54:43.92 ID:b9mUVecYo<> 武内P「専務」

専務「……」

武内P「専務」

専務「……ん、えっ? あ、うん、何?」

武内P「専務?」

専務「……ゴホンッ!……何だ?」


武内P「……令和ユニット」

武内P「お話を聞いた時は、どうなる事かと思いましたが……」

武内P「……良い、ユニットです」


専務「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 23:00:15.65 ID:b9mUVecYo<> 専務「そうだな……」

専務「今回の件に関しては、特別に目をつぶろう」

武内P「えっ? あの、とても順調……なのですが」

専務「優秀過ぎるのも考えもの、という事だ」

武内P「は、はあ……」

専務「だが……目をつぶるには、条件がある」

武内P「条件、ですか?」


専務「……もしも」

専務「もしも、私がユニットを組むとしたら……」

専務「……キミは、ダンスパートナーに誰を選ぶ?」


武内P「……」

武内P「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/07(日) 23:11:11.98 ID:b9mUVecYo<> 武内P「すみません……どういう意味でしょうか?」

専務「質問しているのは私だ」

武内P「いえ、ですから……」

専務「答えなさい」

武内P「……」


武内P「――ソロ・デビューです」

武内P「専務は、一人の女性として……いえ、人間として」

武内P「誰かとペアを組まずとも、輝ける方ですから」


専務「成る程、そうか」

専務「全てを白紙に戻す」


武内P「!? 何故、そんな突然!?」


武内P「平静を失わないでください!」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/07(日) 23:31:51.82 ID:vhks9nlX0<> 良かった
襲われる武内Pはいなかったんだな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/07(日) 23:50:11.92 ID:9LVtUVWSO<> この二人との飲み会は静かだっただろうなー。
あと静かなのは礼さん礼子さん志乃さん木場さんノアさんかな?
いつもの面子と比べたら面白いことになりそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/08(月) 00:24:36.37 ID:EXJWDaANo<> さてはオチありきで作ったな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/08(月) 00:28:02.58 ID:9ojssFTpo<> 織田nonが嬉々として美城常務のアイドル姿描きそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/08(月) 03:04:29.35 ID:GfBbl7Dwo<> 平静を失って白紙に戻すの遣唐しました
ウフフ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/08(月) 06:22:09.93 ID:+6yCCQXao<> 平静を失うのもしょうわないですねえ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/08(月) 08:09:13.70 ID:JshVWFEWo<> 同じクロス物はもうやらない方針だっけ
劇場版面白かったからシティーハンター熱が再び湧いてしまったよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/08(月) 10:04:30.21 ID:77+PMqeCo<> 同じネタ元ならキン肉マンみたいなあ
今また熱くなってるし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/08(月) 11:33:23.82 ID:9YLBaudd0<> フレちゃんのくだりで吹いた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/08(月) 18:25:50.19 ID:MrY5ZQA80<> 櫻井桃華「クレイジーバッファロー」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1552915890/

たぶん>>1のキン肉マンクロス
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/08(月) 18:29:36.98 ID:hlIsb+dXO<> >>458
いや、それはキン肉マンじゃなくて、ストリートファイターの方のバイソンだろ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/08(月) 18:40:48.14 ID:Rte5lbl8o<> >>456
カナディアンマンの最後を年少組に見せたい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/08(月) 22:30:12.25 ID:z5Va9Inbo<> 体調不良につき今日は寝ます、申し訳ない

>>458
「Bison's Dream」が超格好良くて、つい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/09(火) 01:56:15.97 ID:cI6d9EWYo<> おう休んでや <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 13:45:02.10 ID:aRLHXNvGo<> 書きます


武内P「遠慮、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 13:48:29.58 ID:aRLHXNvGo<> 莉嘉「そう! Pくんってアタシ達に遠慮してるでしょ!」

武内P「そう、でしょうか……」

みりあ「プロデューサー、気付いてなかったの?」

武内P「すみません……自分では、よく」


きらり「Pちゃんがきらりん達をだいずぃ〜にしてる、ってわかるゆ」

きらり「でもでも……ちょ〜っとさびすぃーにぃ」

莉嘉・みりあ「うん……」


武内P「……!」

武内P「皆さん……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 13:51:33.69 ID:aRLHXNvGo<> 武内P「すみません……皆さんに、そんな思いをさせていたとは」

莉嘉「……そうだよ! だ・か・らぁ〜☆」

みりあ「これからは、もーっと仲良くしようねっ!」

きらり「遠慮なんてポーイッ! ハピハピしようにぃ☆」


武内P「はい……わかりました」


莉嘉・みりあ・きらり「……えへへ!」ニコッ!


武内P「凸レーションを解散します」ニコリ


莉嘉・みりあ・きらり「……」

莉嘉・みりあ・きらり「えっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 13:54:15.79 ID:aRLHXNvGo<> 莉嘉「Pくん!? 今、何て言ったの!?」

武内P「? 凸レーションを解散します、と」

みりあ「何で!? 何で何で何で!?」

武内P「えっ? 遠慮をするなと、仰られたので……はい」


きらり「それが、どうして凸レーションの解散になるの〜!?」


武内P「はい。凸レーションを解散し――」

武内P「――諸星さんには、本格的にモデルとして活動して貰います」


莉嘉・みりあ・きらり「……」

莉嘉・みりあ・きらり「はいっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 13:57:43.51 ID:aRLHXNvGo<> 莉嘉「きらりちゃんが……モデル活動?」

武内P「はい。以前から、その考えはあったのですが……」

みりあ「凸レーションを解散しないと駄目なの!?」

武内P「……ええ、残念ながら」


武内P「城ヶ崎さんと赤城さんは、今だ義務教育課程にあります」

武内P「なので、あまり海外に撮影等で行くのは……難しいからです」

武内P「本人的にも、会社的にもイメージが悪いですから」


きらり「……海外?」


莉嘉・みりあ「……」

莉嘉・みりあ「きらりちゃん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 14:01:10.24 ID:aRLHXNvGo<> 武内P「はい。諸星さんのスタイルは、世界で通用します」

きらり「にょわっ!? せ、世界って……他の国って事ぉ!?」

武内P「ええ、勿論です」

きらり「で、でもでも……!」


武内P「アイドルとして活動してきて学んだ――笑顔」

武内P「……諸星さん」

武内P「貴女の輝きは――ガチの、世界レベルです」


きらり「……世界」


莉嘉・みりあ「……」

莉嘉・みりあ「きらりちゃん!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 14:07:02.56 ID:aRLHXNvGo<> 莉嘉「きらりちゃん、なんかノリ気になってない!?」

きらり「うっぴゃー!? そ、そんな事ないゆ!?><」

みりあ「きらりちゃん!? 受け答えが、アイドルモードだよ!?」

きらり「だいじょーぶいっ☆ きらりん、ハピハピスマ〜イル☆^^」


武内P「ですが……即、海外は流石に難しいものがあります」


きらり「……そ、そうだよね!」

きらり「だからぁ、今はアイドルを頑張るにぃ〜☆」


武内P「なので、城ヶ崎美嘉さんのモデルとしてのルート」

武内P「手始めに、その活動の場を全て頂こう、と」

武内P「……そう、思います」


莉嘉「おね――ちゃ――ん!?」

みりあ「すごーい! プロデューサー、本気の目をしてるよ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 14:10:35.67 ID:aRLHXNvGo<> きらり「そ、それじゃ美嘉ちゃんに迷惑がかかっちゃうゆ!」

武内P「そう、ですね……」

美嘉「お姉ちゃんの仕事、減っちゃうってコト!?」

みりあ「美嘉ちゃん、最近はモデルの仕事多くなってたもんね……」


武内P「はい」

武内P「ですが……安心してください」

武内P「――会社としての利益は、増えます」


莉嘉・みりあ・きらり「……」

莉嘉・みりあ・きらり「あ、はい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 14:17:40.38 ID:aRLHXNvGo<> 莉嘉「きらりちゃんが……モデルとして活動する、ってコトはぁ」

みりあ「美嘉ちゃんみたいに……自分らしく、って感じで?」

きらり「にょ、にょわ……きらりん、ちょっぴり自信無いにぃ……」

武内P「……いえ」


武内P「――全て、私のプロデュース方針に従って頂きます」

武内P「諸星さんの、可愛らしいものを好むという……自身の個性」

武内P「それに関しては、我慢して頂く必要があります」


莉嘉・みりあ「え〜っ!?」


武内P「必然……相談する機会を増やす事になります」

武内P「なので、二人の時間は今よりもかなり長くなりますね」


きらり「……」

きらり「Pちゃん、ちょお〜っと詳しく聞きたいにぃ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 14:23:07.87 ID:aRLHXNvGo<> 武内P「詳しく……ですか?」

きらり「はい」

武内P「そう、ですね……例えば……」

きらり「はい」


武内P「諸星さんは、まだ高校生です」

武内P「なので、やはりまだどこか子供らしさを感じる場面も」

武内P「それも魅力の一つなのですが……」

武内P「教養や立ち振舞等の、大人の女性としてのレッスン」

武内P「……そちらも、受けて頂く必要があります」


きらり「それは……Pちゃんも一緒に居るのぉ〜?」


武内P「? はい、勿論」


きらり「……」

きらり「にょわー……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 14:27:38.79 ID:aRLHXNvGo<> 武内P「そして……これは、申し訳無いのですが」

きらり「はい」

武内P「海外でも、モデルとして活動する場合……」

きらり「はい」


武内P「やはり、長距離での移動は増えてしまいます」

武内P「それに……あちらでの滞在期間も」

武内P「なので、フットワークの都合上……」

武内P「……どうしても、少人数での移動になってしまいます」


きらり「それは……Pちゃんと二人っきりの場合もぉ〜?」


武内P「ええ、何度も出てくると思います」


きらり「……」

きらり「にょわわー……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 14:32:56.22 ID:aRLHXNvGo<> 武内P「ですが……今の、諸星さんの持つ輝き」

きらり「はい」

武内P「それを失うのは、良い選択とは言えません」

きらり「はい」


武内P「なので……仕事外の、プライベートで」

武内P「……可愛らしい洋服や小物等」

武内P「それら我慢していた分を満たして頂こうと考えています」

武内P「――オンとオフの切り替え」

武内P「これが、とても重要になるかと……そう、思います」


きらり「それは……Pちゃんも付き合ってくれるのぉ〜?」


武内P「? 私で良ければ……はい、当然です」


きらり「……」

きらり「にょわわわー……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 14:38:02.55 ID:aRLHXNvGo<> 武内P「これが、今後の大まかな方針になります」

きらり「はい」

武内P「具体的には、相談して決めていくことになりますが……」

きらり「はい」


きらり「でも……P……」

きらり「――プロデューサーさん」

きらり「きらりん……」

きらり「――私は、凸レーションの活動も大切です」


莉嘉・みりあ「きらりちゃん!?」

莉嘉「どうしたの!? いつものきらりちゃんじゃない!」

みりあ「うんうん! なんか、表情がオトナぽいよ!?」


きらり「そんなことありませんのだ」


莉嘉・みりあ「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 14:43:51.26 ID:aRLHXNvGo<> 莉嘉「きらりちゃん、正気に戻って!」

きらり「莉嘉ちゃん……?」

みりあ「みりあ、きらりちゃんだーい好きだよ!」

きらり「みりあちゃん……」


きらり「……ありがとにぃ!」

ツカツカツカ……ツカッ!

きらり「きらりん、二人共だぁ〜い好きだゆ☆」キリッ!

クルッ―

きらり「うぇへへ! だから、これからもヨロシクにぃ〜☆」

ツカツカツカツカ……


武内P「……良い、モデルウォーキングです」


莉嘉・みりあ「きらりちゃ――んっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 14:51:06.95 ID:aRLHXNvGo<> 莉嘉「Pくん! きらりちゃんばっかりズルーイ!」

武内P「えっ?」

みりあ「みりあ達の事、ほったらかしにするのー!?」

武内P「いえ、そんな事はありません」


武内P「お二人には、よくご存知の方とユニット活動をして頂きます」

武内P「その方は、トップアイドルの一人として活躍されていて……」

武内P「……諸事情により、スケジュールに空きが出来ます」

武内P「活動を通じて、良い点を学んで頂き……」

武内P「その方のファンも、取り込んでいく形を目指します」


莉嘉「お姉ちゃんじゃん! どう考えても、お姉ちゃんじゃん!」

みりあ「美嘉ちゃんのファンを……うん! みりあ、頑張る!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 14:58:13.80 ID:aRLHXNvGo<> 莉嘉「ムリだよぉ〜……そんなの、出来ないもん!」

武内P「城ヶ崎さん?」

莉嘉「だって、お姉ちゃん……凄いアイドルだし……」

武内P「……安心してください」


武内P「凸レーションは、城ヶ崎さんと赤城さん」

武内P「お二人を諸星さんが優しく見守りながら、一緒に楽しんでいく……」

武内P「……そういった形のユニットでしたが」


莉嘉「……うん」


武内P「――新しい方とのユニット」

武内P「こちらは、お二人の元気な、明るい部分を全面に押し出し……」

武内P「……その方を浮いてるように見せようと考えています」


莉嘉「……おおう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 15:04:11.58 ID:aRLHXNvGo<> みりあ「莉嘉ちゃん! きっと、出来るよ!」

莉嘉「みりあちゃん……」

きらり「みぃ〜んなで、ハピハピしようにぃ〜☆」

莉嘉「きらりちゃん……」


莉嘉「――トーゼンっ☆」

莉嘉「アタシは、カリスマJCアイドル、城ヶ崎莉嘉だもん☆」

莉嘉「どんどんセーチョーして、皆をメロメロにするんだからっ!」


莉嘉「――こんな風にねっ★」ビシッ!


みりあ・きらり「莉嘉ちゃん……!」


武内P「……良い、カリスマです」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 15:12:20.34 ID:aRLHXNvGo<> 莉嘉「……ヤバい! なんか、ワクワクしてきた!」

みりあ「うんうん! 考えただけなのに、楽しいね!」

きらり「うぇへへ! ワク☆ワク☆ワーキーング☆」


莉嘉・みりあ・きらり「えへへっ!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」



美嘉「――ちょっとカリスマ★」



莉嘉・みりあ・きらり「……えっ?」

武内P「……城ヶ崎さん」



美嘉「……話はゼンブ聞かせて貰ったよー★」

…バタンッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/09(火) 15:19:32.56 ID:FnpuyUQSO<> >>470
すでにいたな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 15:19:48.82 ID:aRLHXNvGo<> 莉嘉「お……お姉ちゃん、いつから聞いてたの!?」

美嘉「最初からだよ」

みりあ「ええっ!? なんでなんで!?」

美嘉「外に居たからだよ」

きらり「にょわっ!? ずっと部屋の外に!?」

美嘉「その通りだよ」


美嘉「――もうちょっと、アイツと仲良くなりたい」

美嘉「……そう、相談されたからさ?」

美嘉「――遠慮しないよう言ってみればイイんじゃないのー★」

美嘉「……なーんてアドバイスして、見守ってた」

美嘉「カリスマJKアイドル、城ヶ崎美嘉の――アタシだよっ★」ビシッ!


莉嘉・みりあ・きらり「……」

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 15:21:03.71 ID:aRLHXNvGo<> >>470
これはガチミスでした

誤)>美嘉

正)>莉嘉 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 15:28:54.16 ID:aRLHXNvGo<> 美嘉「はぁ……アンタ達……はぁ……」

武内P「……城ヶ崎さん」

美嘉「はぁ……特にアンタ……はぁ……」

武内P「……」


美嘉「ちょっとアンタねええっ!?」カーッ!

美嘉「ミンナに遠慮しなくなったら、何!?」カーッ!

美嘉「最終的に、アタシはどうなるっての!?」カーッ!

ツカツカツカツカ!


武内P「――アイドル兼、アシスタントとして」

武内P「私と一緒に、彼女達をプロデュースして頂こう、と」

武内P「……そう、考えています」


美嘉「……ぃよぉ――し!」

クルッ! ツカツカツカツカ…

美嘉「話、聞こうじゃん!?」

…ストンッ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/09(火) 15:31:59.56 ID:bnTiC1dAO<> このカリスマチョロい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 15:38:42.73 ID:aRLHXNvGo<> 武内P「まず、城ヶ崎さんのアイドルとしての経歴は素晴らしいものです」

美嘉「オッケー★ まずは、そうやっておだてる作戦ね!」

武内P「ですが、数年後を見越した時……方向性に、難しいものがあります」

美嘉「オッケー★ 次に、あげておとす作戦ね!」


武内P「なので……今のうちから、新たな方面での活動を」

武内P「初めは、私と一緒に彼女達のプロデュースをし……学んで頂き」

武内P「ゆくゆくは、プロデューサーとして……いえ」

武内P「元カリスマアイドルの――カリスマ★プロデューサーとして」

武内P「活躍して頂けるのではと……思っています」


美嘉「一緒にってコトは……どの位の期間?」


武内P「そう、ですね……三年ほど、でしょうか」


美嘉「……はいはい」

美嘉「ハイハイハイハイ★ なるほどねー★」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 15:45:40.78 ID:aRLHXNvGo<> 美嘉「三年って、ケッコー長いよねぇ」

武内P「そう、ですね……」

美嘉「三年一緒ってコトでしょ? だよね?」

武内P「ええ、そうなります」

美嘉「そっかそっか、なるほどねー★」


美嘉「…………」

美嘉「……」


美嘉「――アタシ、実は料理得意なんだよね」

美嘉「和食なんか、ケッコー自信アリ★」


武内P「えっ?」


莉嘉・みりあ・きらり「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 15:51:45.97 ID:aRLHXNvGo<> 莉嘉「――やっぱり、今のままがイチバンだよ☆」

みりあ「――うんうん! だって、すっごく楽しいもん!」

きらり「――うぇへへ! きらりんも、そう思うにぃ☆」


武内P「皆さん……」


美嘉「あっれ!? えっ!?」

美嘉「アタシの、TOKIMEKIエスカレートプランは!?」


武内P「……すみません」

武内P「先程までの話は、忘れてください」


美嘉「いやいや、待って待って!?」

美嘉「なんか……なんかアタシ、不安だけが残るんだケド!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 16:01:40.20 ID:aRLHXNvGo<> 武内P「……先程の、皆さんの答え」

武内P「それを聞いて……私も、考えを改めました」

武内P「やはり――凸レーションは、解散すべきではありません」


莉嘉・みりあ・きらり「えへへっ!」ニコニコ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「その笑顔の輝きは……何物にも、代えられませんね」


美嘉「ちょっと!? さっき、アタシに言ったコトは!?」

美嘉「ホラ、アシスタントとか……プロデュースの手伝いとかさ!?」

美嘉「数年後とか……ねえ、ちょっと!」


武内P「それは、その……笑顔です」


美嘉「今更遠慮しないでよ!」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/09(火) 16:49:19.27 ID:OihdihytO<> 乙!
オチもカリスマだなw <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/09(火) 19:58:38.15 ID:cI6d9EWYo<> オチてなお輝くのがカリスマよ
いい勢いだ流石だな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 20:44:45.27 ID:aRLHXNvGo<> 書きます


武内P「クールになりたい、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 20:48:36.91 ID:aRLHXNvGo<> 夏樹「ああ」

武内P「はあ……そう、ですか」

夏樹「そうなんだよ」

武内P「……頑張ってください」


夏樹「ははっ!」

夏樹「クールになりたいんだよ」


武内P「……」

武内P「いえ、あの……お話が、よく……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 20:51:39.44 ID:aRLHXNvGo<> 夏樹「……聞いてくれるかい?」

武内P「聞かなくても良いのでしたら……」

夏樹「オーケー、聞いてくれ」

武内P「……何故、聞いたのでしょうか?」


夏樹「アタシは――熱いロックの魂を持ったアイドルだ」

夏樹「……アンタもそう思うだろ?」


武内P「あの……木村さん」

武内P「仕事中なので、出来れば手短に……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 20:55:43.59 ID:aRLHXNvGo<> 夏樹「……ギターをかき鳴らして、魂をぶつける」

武内P「ええ……」

夏樹「……ファンの熱気と声援が、最高のステージを演出する」

武内P「そう、ですね……」


夏樹「目指すは――スターさ」

夏樹「熱い血の流れる……燃えるロックだ」


武内P「……木村さん」

武内P「帰っていただいても、良いでしょうか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 20:58:13.36 ID:aRLHXNvGo<> 夏樹「……でもな、気付いちまったんだ」

武内P「! ようやく、核心に……!」

夏樹「……聞いてくれるかい?」

武内P「どうぞ、話してください」


夏樹「そうだな……」

夏樹「あれは、つい三日前の事――……」


武内P「……」

武内P「えっ!? あの……回想に入るのですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 21:01:21.83 ID:aRLHXNvGo<>   ・  ・  ・

三時間前


夏樹「――アタシに憧れるのは、やめる?」

李衣菜「うん」

夏樹「おいおい、どうしたんだよ急に?」

李衣菜「私……考えたんだ」


李衣菜「憧れてちゃ……背中ばっかり見てちゃ駄目だ、って!」

李衣菜「なつきちとは対等な友達……ううん!」

李衣菜「――仲間になりたいから!」ニコッ!


夏樹「だりー……お前……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 21:05:03.14 ID:aRLHXNvGo<>   ・  ・  ・

武内P「待ってください?」

夏樹「うん? どうしたんだい?」

武内P「三日間……悩んだ末に相談に来たのかと……」

夏樹「ははっ! 何を言ってるんだよ!」


夏樹「ロックに生きる人間の人生ってのは、スピードが早いんだ」

夏樹「つまり――三日前も三時間前も、大した違いは無いのさ」


武内P「……そう、ですか」

武内P「すみません、どうぞ続きを……」

武内P(……割とすぐに相談に来るほどの事があった、と) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 21:09:00.18 ID:aRLHXNvGo<>   ・  ・  ・

三時間前


夏樹「……ははっ、嬉しい事を言うじゃないか!」ニコッ!

李衣菜「へへっ! なつきちなら、そう言うと思った!」ニコッ!

夏樹「でもな、だりー?」

李衣菜「何?」


夏樹「対等な仲間なら、せめてギターは弾けないとな!」

夏樹「エアギターも悪くはないが、さすがにしまらないだろ?」


李衣菜「ぎ、ギターは練習中だから!///」

李衣菜「……でも、楽しみにしててよね!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 21:11:49.92 ID:aRLHXNvGo<> 夏樹「やれやれ、いつの事になるやら、だ」

李衣菜「……あっ、ちょ、ちょっと待ってて!」

夏樹「ん? どうした?」

李衣菜「ごめん、すぐ戻るから!」



李衣菜「――涼さーん!」ニコニコ!


涼「――ん? 李衣菜じゃないか」


夏樹「……」

夏樹「うん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 21:15:56.94 ID:aRLHXNvGo<> 涼「どうしたんだ、そんな慌てて?」

李衣菜「いっ、いえ!/// 涼さんの姿が見えて……それで///」

涼「ははっ、嬉しい事言ってくれるな」ニコリ

李衣菜「わ、私は思った事を言っただけですよ!///」


李衣菜「涼さんは、私の憧れですから!///」

李衣菜「クールで、ロックで……格好良くて!///」

李衣菜「私も、涼さんみたいになりたいなぁ、って!///」

涼「そ、そうなのか?」

李衣菜「はいっ!/// 服装も、涼さんを意識して……」

李衣菜「……あっ、あはははは!///」


夏樹「……」

夏樹「おや?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 21:20:54.32 ID:aRLHXNvGo<> 涼「まあ……とりあえず落ち着きな」

李衣菜「あっ、は、はいっ!///」

涼「ふふっ、だけど……そう言われて悪い気はしないね」

李衣菜「え……えへへ///」


涼「だけど、そういう言葉は――」

…とん、とん

涼「――口に出さず、胸の中にしまっとくものさ」

李衣菜「涼さん……」

涼「魅せるのはプレーで」

涼「――その方が、クールだろ?」ニコリ!

李衣菜「は……はいっ!///」ジュンジュワー!


夏樹「……」

夏樹「んんっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 21:26:42.30 ID:aRLHXNvGo<>   ・  ・  ・

夏樹「――熱い思いを叫ぶのも、ロックだろ!?」

武内P「その、つまり……」

夏樹「だりーの奴……なんだ、あの顔!」

武内P「……」


武内P「多田さんは……そういう所がありますから」

武内P「なので、彼女はキュートではなく――クールなのです」


夏樹「いいや、あの顔はキュートだった!」

夏樹「クソッ! あのキュートさ、みくの影響だろ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 21:31:03.00 ID:aRLHXNvGo<> 夏樹「兎に角、このままじゃだりーは女の子になっちまう!」

武内P「あの……多田さんは、既に女の子ですが」

夏樹「何!? それは、どこ情報なんだ!?」

武内P「えっ!? その……色々です」


夏樹「……なんてこった!」

夏樹「もう、だりーは手遅れだってのか!?」


武内P「……木村さん」

武内P「少し、心の火力を落として頂けますか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/09(火) 21:34:14.44 ID:ykblEd0TO<> にわか糞野郎の要素がクール成分だとは知らなかった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 21:34:58.88 ID:aRLHXNvGo<> 武内P「……ですが、安心しました」

夏樹「安心?」

武内P「はい、私はてっきり……」

夏樹「おい、ハッキリ言ってくれよ」


武内P「憧れる相手を――乗り換えた」

武内P「木村さんではなく……松永さんへと」

武内P「貴女は、その事に関して複雑な感情を抱いt」


夏樹「アタシから……涼に!?」


武内P「……」

武内P「すみません、今の発言は忘れてください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 21:44:04.52 ID:aRLHXNvGo<> 武内P「しかし……成る程、そんな事が」

夏樹「なあ、乗り換えたってのは……」

武内P「そう、ですか……と、言うことは……」

夏樹「おい、聞いてるのかい?」


武内P「はい」

武内P「エルドリッチ・ロアテラー with 多田李衣菜」

武内P「その準備として……彼女に、ホラー映画鑑賞をして頂く、と」

武内P「……その必要性が出てきましたね」


夏樹「……」

夏樹「ははっ、おいおい……何て?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 21:51:07.48 ID:aRLHXNvGo<> 夏樹「アタシは、クールになって……だりーの目を覚まさせようと、な?」

武内P「はい、それは理解しています」

夏樹「本当だな? じゃあ、良い方法はあるかい?」

武内P「ええ、勿論です」


武内P「まず、ゾンビの扮装をして……白坂さんに、お願いします」

武内P「恐らく、ほぼ確実に了解が得られるでしょう」

武内P「そして、白坂さんから松永さんに話を通していただき……」

武内P「――笑顔です」


夏樹「ユニットを組むまでの流れじゃなくてだな!?」

夏樹「アタシが、クールになる方法を聞いてるんだよ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 22:00:19.97 ID:aRLHXNvGo<> 武内P「す、すみません……新しい可能性に目が眩んで、つい」

夏樹「今は、だりーを何とかするのが先決だろ?」

武内P「……ええ、確かにそうですね」

夏樹「! わかってくれたか!」


武内P「! そう言えば……多田さんが、先日――」

武内P「――日焼けサロンに行ってみたい」

武内P「……と、言っていたのは……まさか!?」


夏樹「……ああ」

夏樹「アウトじゃないのか、それ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 22:05:34.61 ID:aRLHXNvGo<> 武内P「いえ、それはすぐに考え直して頂けたのですが……」

夏樹「すぐに? いや、そんな簡単にいくか……?」

武内P「はい、簡単に」

夏樹「だりーは、結構頑固な所もあると思うが……」


武内P「――多田さんは、肌が綺麗なので」

武内P「――そのままでも十分に魅力的なので、勿体無いと思いますが」

武内P「……と、説得したら……はい、すぐに」


夏樹「……あー、うん」

夏樹「だりーなら……まあ、説得されるな、それ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 22:09:33.15 ID:aRLHXNvGo<> 夏樹「でも、何とかしなきゃいけない……だろ?」

武内P「ええ……確かに、その通りです」

夏樹「それには、アタシがクールな魅力を見せて……」

武内P「多田さんに、憧れさせなおす……と」


夏樹「何か、良い方法はないか?」


武内P「そう、ですね……」

武内P「……自己暗示は、どうでしょうか?」


夏樹「……自己暗示?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 22:19:03.62 ID:aRLHXNvGo<> 武内P「ロックな魂……それは、心の在り方と言う事かと」

夏樹「まあ……確かに、そういう言い方も出来る」

武内P「なので、自ら言い聞かせる事によって……」

夏樹「まあ……他人に何かされるよりは、効果がありそうだ」


夏樹「……」スッ…

夏樹(クール……クールになるんだ……クール、クール……)


武内P「! 凄い……!」

武内P「今の木村さんは、燃え盛る炎ではなく……」

武内P「高温の……青い炎の様です……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 22:24:13.89 ID:aRLHXNvGo<> 夏樹「クール……クール……クール……!」


武内P「……人々の心を動かすロックな魂」

武内P「それは……自分の心ですら、動かしてしまうのですね」


夏樹「クール……クール、クール、クール――」


武内P「っ!? まずい!」


夏樹「――COOL! COOL! COOL! COOL!」


武内P「ああっ!?」

武内P「COOLからHOTになってしまった!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 22:28:07.52 ID:aRLHXNvGo<>   ・  ・  ・

ガチャッ!

李衣菜「――おはようございま……」


武内P「待ってください! それは、ダイナミックです!」

夏樹「はぁ……! はぁ……クソッ、駄目か!」

武内P「木村さん、もうこれ以上は……!」

夏樹「ははっ……アタシを誰だと思ってるんだい?」

武内P「木村さん……」

夏樹「見ててくれよ? アタシの生き様!」ニコッ!

武内P「……良い、笑顔です……!」


李衣菜「……な」

李衣菜「何してるの……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 22:34:36.29 ID:aRLHXNvGo<>   ・  ・  ・

李衣菜「――もう! そういう事は、ちゃんと言ってください!」

武内P「す、すみません……」

李衣菜「なつきちも! ‘らしく’ないよ!?」

夏樹「わ、悪いな……確かに、そうだった」


李衣菜「確かに……涼さんに憧れてはいるよ?」

李衣菜「でも、そう言うのじゃないし……」

李衣菜「それに、あくまでも‘今の’私の目標ってだけでね?」

李衣菜「ギターがちゃんと弾ける様になったら、また別」

李衣菜「だって、涼さんボーカルだし」


武内P・夏樹「……」

武内P・夏樹(……クール!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/09(火) 22:44:13.19 ID:KGs27/m1o<> レンタルボディガードのマスターはテクニシャンだったんだよな……一度も指名受けなかったけど <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/09(火) 22:46:23.72 ID:aRLHXNvGo<> 夏樹「だりー……実は、結構考えてたんだな」

李衣菜「ええっ!? そんなにしみじみ言うこと!?」

武内P「はい……私も、少し驚いています」

李衣菜「……もー! 私だって、色々と考えてるんですからね!」プンスコ!


夏樹「ははっ! そう怒るなって、だりー!」

武内P「……よろしければ、聞かせて頂けますか?」


李衣菜「えっ? ええっ、と……」

李衣菜「――家事スキルは、後五年もすればきっちり仕上がる、とか?」

李衣菜「二十代前半の需要が高い内はアイドルをやって……」

李衣菜「二十代後半になったら、ロックな電撃結婚で引退して……」

李衣菜「なーんて、考えてますけど……えへへ!」ニコッ!


武内P「…………良い、笑顔です」


夏樹「クールぶってる場合じゃないだろ!?」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/09(火) 23:00:25.93 ID:QnKEFDaDO<> 大丈夫。ありすも晴もクールだ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/10(水) 02:31:54.95 ID:QT9lMz9+o<> 思考じたいは周りを見てると凄く健全に思える不思議 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/10(水) 05:41:56.84 ID:LPG6vDuLo<> うん、これはFOOL! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/10(水) 06:00:44.92 ID:EIxe2D8E0<> 英語ネイティブなアイドルはヘレンさんがCoolなのを納得してそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/10(水) 16:50:14.23 ID:7vxZSn4BO<> ホラーユニット欲が抑えられないP <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 21:08:23.11 ID:OV68Ckl5o<> 書きます


武内P「恋愛映画を……克服したい、と?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 21:12:29.13 ID:OV68Ckl5o<> 奏「ええ、そうなの」

武内P「速水さんは、恋愛映画が苦手なのですか?」

奏「……見てて、恥ずかしくなるし」

武内P「それは……意外ですね」


奏「でも、演技のためならそうも言ってられないでしょう?」

奏「それに……プロデューサーさんとなら、悪くないかな、って」


武内P「そう、ですか……」

武内P「……それが、貴女にとって必要な事ならば――」

武内P「――協力、させて頂きます」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 21:17:46.54 ID:OV68Ckl5o<> 奏「ふふっ、貴方ならそう言ってくれると思ってたわ」

武内P「いえ、プロデューサーとして当然の事です」

奏「実は、もう見る映画は……ホラ、用意して来てるの」

武内P「準備が良いですね」


奏「物静かな大人の男と、大人に憧れる少女の……」

奏「キスから始まって――キスで終わる、愛の物語」

奏「……ふふっ! ネタバレは、控えた方が良いかしら?」


武内P「……」

武内P「その……兎に角、映画を見てみましょう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 21:20:34.32 ID:OV68Ckl5o<>   ・  ・  ・

武内P「――速水さん」

奏「ん……」

武内P「速水さん、起きてください」

奏「あら……私、寝ちゃってたの?」


武内P「……はい」

武内P「開始十分のキスシーンで、こう……顔を手で隠して」

武内P「はい……そのまま……」


奏「……ふふっ」

奏「起きてたわよ、寝てなんか無いわ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 21:23:23.24 ID:OV68Ckl5o<> 武内P「えっ? 今、寝ちゃってたの、と……」

奏「冗談に決まってるでしょう?」

武内P「……内容は、どういったものだったでしょうか?」

奏「もうっ、私を疑ってるの?」


奏「物静かな大人の男と、大人に憧れる少女の……」

奏「きっききキスから始まって――キスで終わる、愛の物語」

奏「……ふふっ! 合ってるでしょう?」


武内P「……」

武内P「あの……合っては、いますが……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 21:28:48.48 ID:OV68Ckl5o<> 武内P「……速水さん」

奏「あら、どうしたの?」

武内P「失礼ですが、映画を鑑賞中の様子を……撮影していました」

奏「ふぅん? そうなんだ」


奏「――それじゃあね、私はもう行くわ」

奏「ふふっ! さよならのキスはして貰えるのかな?」


武内P「いえ、それは出来ません」

武内P「――苦手克服のため、現状を正しく把握しましょう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 21:34:25.96 ID:OV68Ckl5o<> 武内P「速水さんは、本当に恋愛映画が苦手なようですね」

奏「う〜ん……自分じゃ、よくわからないわ」

武内P「この映像を見て頂ければ、おわかりになるかと」

奏「それじゃあ、見せて貰おうかな」

武内P「はい」

ピッ!

  ・  ・  ・

奏『終わった? ねえ、キスシーン終わった?』

  ・  ・  ・

奏「……へぇ」

奏「最近のCGって、良く出来てるわね」

武内P「映像には、一切手を加えていません」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 21:39:03.81 ID:OV68Ckl5o<> 奏「そんな筈ないでしょう? だって、記憶に無いもの」

武内P「……覚えていないのですか?」

奏「当たり前でしょう? 私、こんな事しないわ」

武内P「……」

  ・  ・  ・

武内P『は、速水さん? 見なくては、克服も何も……』

奏『ふふっ、確かに貴方の言う通りね……』

奏『……あっ、駄目! えっ、エッチ! 駄目、エッチ!』

  ・  ・  ・

奏「……エッチ、って」

奏「今どき、そんな風に言ったりする?」

武内P「……言うようです」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 21:45:46.02 ID:OV68Ckl5o<> 奏「もう……こんな、手の込んだ映像まで用意して」

武内P「いえ、素材そのままです」

奏「ふぅん……まだ、言い張るの?」

武内P「……」

  ・  ・  ・

奏『もう、終わったわよね? ねえ、終わった?』

武内P『……終わりました』

奏『……ふふっ! 案外、アッサリ――嘘つき!』

奏『もう! もうっ! エッチ! 馬鹿、エッチ!』

  ・  ・  ・

奏「……」

武内P「……」


武内P・奏「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 21:51:19.48 ID:OV68Ckl5o<> 奏「はぁ……貴方って、意地悪なのね」

武内P「えっ?」

奏「だって、そうでしょう?」

武内P「あの……何故、そう思われ――」

  ・  ・  ・

奏『もう騙されないわよ?』

奏『……この両手のヴェールが上がる時』

奏『それは――唇が触れ合う時だけ』

武内P『……』

奏『…………すぅ……すぅ……』…コテンッ

  ・  ・  ・

武内P「――何故、そう思われたのですか?」

奏「その前に、ちょっと映像を止めて」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 21:57:31.68 ID:OV68Ckl5o<> 武内P「……止めました」

奏「もし、仮に。仮に、あの映像が本物だったとしてよ?」

武内P「はあ……」

奏「私、恋愛映画は苦手だって言ったわよね?」


奏「だったら――そういうシーンに差し掛かったら」

奏「終わっていそうなタイミングまで、注意を逸してくれないと」

奏「……でしょう?」


武内P「あの……速水さん?」

武内P「貴女は、その……映画のラブシーンが流れた時の、両親的な」

武内P「……そんな助けを私に期待していたのですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 22:04:46.66 ID:OV68Ckl5o<> 奏「はぁ……貴方には、期待してたんだけどな」

武内P「すみません……失望されるのは、釈然としません」

奏「何? もしかして、チャンスが欲しいのかしら」

武内P「いえ、それは……結構です」

奏「……」


奏「…………」…ウルッ!


武内P「……チャンスをください」


奏「……ふふっ! お願いされちゃ、仕方ないわね」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「ですが……泣き落としは、やめてください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 22:13:44.24 ID:OV68Ckl5o<>   ・  ・  ・

奏「――ふぅ……見終わったわね」

武内P「……ええ、まあ」

奏「セクシーなシーンもあったし……とっても、大胆だったわ」

武内P「……はい、そうですね」


武内P「速水さん」

武内P「何故、映画をもう一本用意していたのですか?」

武内P「それも……ジャッキー・チェン主演の映画を」


奏「? 安心して見られるでしょう?」


武内P「……すみません」

武内P「私も、その……普通に楽しんでしまいました」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 22:19:12.37 ID:OV68Ckl5o<> 武内P「最初のキスシーンに差し掛かり……」

奏「ええ、貴方が声をかけてくれたのよね」

武内P「その……うめき声を上げだしたので」

奏「うめき声? ふふっ、なぁにそれ?」

武内P「……」

ピッ!

  ・  ・  ・

奏『あっ……あーあー、うーううー!』

  ・  ・  ・

武内P「……」

ピッ!

奏「発声練習よ。アイドルには、重要でしょう?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 22:27:18.13 ID:OV68Ckl5o<> 武内P「その後、鞄からもう一枚のDVDを取り出し……」

奏「……こっちにしましょう、って貴方に渡した」

武内P「ケースを持って、バタバタしていただけでしたが……?」

奏「そうだったかしら? 覚えてないわ」


武内P「……」

ピッ!


奏「……」

ピッ!


奏「ふふっ、貴方ってとってもチャーミングね」

武内P「今、このタイミングで言う必要がありましたか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 22:35:37.10 ID:OV68Ckl5o<> 武内P「しかし……本当に、恋愛映画が苦手なのですね」

奏「そうね……でも、これで少しは克服出来たかしら」

武内P「貴女が何をもってそう判断されたのか、まるでわかりません」

奏「あら、だってそうでしょう?」


奏「物静かな大人の男と、大人に憧れる少女の……」

奏「プロデューサーと、アイドルの物語」

奏「どんな物語になるかは……貴方次第」

奏「……ふふっ! なんて、ね」ニコッ!


武内P「速水さん……」

武内P「……良い、笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 22:42:32.10 ID:OV68Ckl5o<> 武内P「――ですが、一点だけ」

奏「? どうしたの?」

武内P「ジャッキー映画を見る時は、注意してください」

奏「あら、どうして?」


武内P「あの……速水さんは、ですね……」

武内P「アクションシーンに魅入っている時、その……」

武内P「……こう、口がパッカリと開いています」


奏「……ふふっ!」

奏「嫌ね、そんな筈無いでしょう?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 22:51:21.94 ID:OV68Ckl5o<> 武内P「……今後は、気をつけてください」

奏「閉じてるわ。キスする時の、瞼みたいにね」

武内P「……映像は、全て消去しておきます」

奏「あら、そう?」


武内P「この映像が、万が一世に出回ってしまったら……」

武内P「……貴女のイメージに、傷がついてしまいます」


奏「そんな私の姿を……貴方だけが、知ってるのね」

奏「もしかして、傷物にされちゃった?」

奏「ふふっ! この責任は、どう取ってくれるのかしら?」ニコリ!


武内P「映像を全て消去します」

武内P「そして……なるべく早く、忘れます」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 23:03:41.40 ID:OV68Ckl5o<> 奏「さて……それじゃ、もう行こうかな」

武内P「はい、もう良い時間ですから」

奏「恋愛映画も、完全に克服出来たし」

武内P「いいえ、微塵も」


奏「そうそう……皆には、内緒にしておくわ」

奏「でないと、何を言われるかわからないもの」

奏「……二人だけの秘密、出来ちゃったわね」ニコッ!


武内P「ええ……そうして頂けると、助かります」

武内P「そして……これっきりにして貰えると、幸いです」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/10(水) 23:27:56.70 ID:OV68Ckl5o<>   ・  ・  ・

武内P「……成る程」

武内P「速水さんが、他人事の様に話題にし……」

武内P「……確認してみたら全員そうだった、と」


奏・美嘉・周子・志希・フレデリカ「……」…コクリ


武内P「ジャッキー映画のアクションシーンで――」

武内P「――皆さん、口がパッカリ開いていた、と」

武内P「それを克服したい、と……そういう事ですか」


奏・美嘉・周子・志希・フレデリカ「♪」ニコッ!


武内P「映画を見る時は……口は、閉じるものですからね」


奏・美嘉・周子・志希・フレデリカ「応援上映は?」


武内P「…………」

武内P「すみません、さすがに閉口してしまいました」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/10(水) 23:37:36.84 ID:dy5EacLwo<> ふたりきりで恋愛映画とか一部アイドルが黙ってませんねこれは <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/11(木) 00:55:43.97 ID:shOhtwbFO<> ジャッキーといえばもうすぐこれが公開だな
https://the-foreigner.jp/sp/ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/11(木) 01:24:16.55 ID:8YFZrRluo<> てっきり乗じてなだれ込む作戦かと <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/11(木) 09:09:11.36 ID:Rte1Y23s0<> 武内PがPってより保育士に思えてくるな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/11(木) 16:23:21.90 ID:pIeCYS43o<> 時折挟まれるうんこやゲロの話を見ると介護士だな
……以前の勝手に改蔵ネタ的によろしく実は老人ホームだった? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/11(木) 19:36:17.04 ID:XRzP7uEuo<> アイドルに成りたいなんて一般人じゃないんだからこれはもうしょうがないと思うの
ただしスカウト組は除く <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 20:58:23.99 ID:afEElaFFo<> 書きます


北原伊織「芸能人の」今村耕平「客が来る?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 21:03:15.31 ID:afEElaFFo<> 奈々華「だから二人共……粗相の無いようにね?」


伊織「何を言ってるんですか奈々華さん!」

耕平「ええ、粗末なのはコイツのナニだけですよ」

伊織「粗相だっつってんだろ! それに見ろ、俺のご立派様を!」

耕平「どこが立派なんだ? 俺の目には、何も写っていないが」

伊織・耕平「……ハッハッハ!」


伊織・耕平「オラァァ!!」

ドグシャアッ!


千紗「服を着ろって言ってるのよ馬鹿共」

奈々華「あ、あはははは……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 21:11:40.37 ID:afEElaFFo<> 伊織「それにしても……本当に芸能人が来るんですね」

耕平「カヤ様が来るんだ、誰が来てもおかしくはないな」

伊織「お前の判断基準はそこなのか」

耕平「当然だろう! 俺は、あのLIVEの感動が忘れられん!」

伊織「そこまでか?」

耕平「ああ! カヤ様の歌声は、正に天上の調べ!」

伊織「お前は実際天井にポスターを貼ってるけどな」


奈々華「ふふっ! もうすぐ来るお客さんも、とっても歌が上手いのよ?」

奈々華「それに、とっても美人で……不思議な魅力がある人」


伊織「へぇ! そいつは楽しみですね!」

耕平「奈々華さんがそこまで言うなら……三次元とは言え、興味が出てきたな」


千紗「……とりあえず、さっさと服を着ないと叩き出すからね?」


https://www.youtube.com/watch?v=0PpTUtHtwt4 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 21:16:59.87 ID:afEElaFFo<>   ・  ・  ・

伊織「しかし……ダイビングの客じゃないんだな」

耕平「確か、飲み友達と言っていたな」

伊織「……奈々華さんの飲み友達、か」

耕平「? どうした、伊織」

伊織「いや、‘あの’奈々華さんの飲み友達なんだぞ?」

耕平「それがどうした」


伊織「――俺達以上の力を持っている可能性が高い」


耕平「伊織……」

耕平「俺が言うのも何だが、さすがにもう中二病は卒業した方が良いぞ」


伊織「ちげえよ!」

伊織「俺達よりも酒が強いだろう、って言う意味だ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 21:22:36.52 ID:afEElaFFo<> 耕平「いや……さすがにそれは無いだろう」

耕平「俺達も、もう随分とPaBで鍛えられたんだからな」

伊織「まあ……それはそうなんだが」

伊織「……なんだか、妙な胸騒ぎがするんだ」

耕平「!? おい、そういう事を言うのはやめろ!」

伊織「? なんでだ」

耕平「馬鹿が! そういった発言は『フラグ』と言ってだな――」


…ガチャッ


耕平「――ん?」

伊織「あっ、いらっしゃいま――」


武内P「あの……」


伊織・耕平「……!」

耕平「伊織キサマあああ!! お約束にも程があるだろうがああ!」

伊織「えっ!? 俺のせい!? 俺のせいなのか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 21:27:15.10 ID:afEElaFFo<> 武内P「すみません……」


伊織・耕平「ひいっ!?」

伊織「な、何だあの目は!? 強盗か!?」

耕平「そんな生易しいもんじゃない! あれは殺し屋だ!」

伊織「何っ!? 殺し屋だと!?」

耕平「声が低くて、よく聞き取れなかったが……」

伊織「……ああ、確かに言っていた!」


伊織・耕平「ただではすみません……とな……!」…ゴクリ!


武内P「……いえ、あの」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 21:34:09.62 ID:afEElaFFo<> 武内P「……少々お尋ねしたいのですが」


伊織・耕平「っ……!」

伊織(お尋ね者……だと!?)

伊織(この現代社会で、賞金を懸けられてるってのか!?)

耕平「っ――!?」

耕平「……おい、伊織!」ボソボソ!

伊織「何だ!? こんな時に!」ボソボソ!

耕平「俺のセンサーが告げている……!」ボソボソ!

耕平「奴は、JKやJC達に囲まれた生活をしている……!」ボソボソ!

伊織「俺は、お前が謎のセンサーに絶対の自信を持っているのが気になる」ボソボソ!


耕平「――クソオオッ! なんて羨ましいんだああっ!」

…ガクッ!


伊織「チイッ! 耕平がやられたか! 相変わらず使えん奴め!」


武内P「あの、すみません……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 21:44:21.44 ID:afEElaFFo<> 武内P「――小手川奈々華さんは、ご在宅でしょうか?」


伊織「っ!?」

伊織「そうか……お前の狙いは、奈々華さんか」

伊織「――生憎だが、俺はお前には何も教える気は無い!」

耕平「い、伊織……!」

伊織「どうした耕平、復活が早いな」

耕平「……ああ! 今は、うかうか寝てられないからな!」

伊織「……その通りだ!」


伊織「――奈々華さんは、俺の姉のような存在!」

伊織「そんな人を危険に晒すわけにはいかない!」


耕平「――お願いします! 小さな女の子達に囲まれる秘訣を!」

ガバッ!

耕平「この通り土下座もします! 最大で、五枚まで出せます!」


伊織「……」

…グシャリ!

耕平「な、何だ!? 頭に重圧が……これが、プレッシャー!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 21:45:00.29 ID:afEElaFFo<> 誤)>小手川

正)>古手川 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 21:52:21.69 ID:afEElaFFo<> ?「――あら? もしかして、お留守?」


伊織・耕平「!?」

伊織「この声……なんだか、聞いたことがあるな」

ぐりぐり…!

耕平「聞こえる……何故か、ららこたんの声が聞こえるぞ!」

伊織「ん? 後ろに、誰か……」


武内P「……少し、待って頂けますか」


?「……えっ?」

…ひょこっ

楓「――何か、あったんですか?」


武内P「いえ……」


伊織「……アイドルの、高垣楓?」

ぐしゃっ!

耕平「おぐうおっ!?」


武内P「……現在、進行中です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 22:05:08.00 ID:afEElaFFo<>   ・  ・  ・

伊織・耕平「――すいませんでした!!」


千紗「全く……少し、買い出しで離れてる間に……!」

奈々華「ま、まあまあ千紗ちゃん」

千紗「でも……!」


伊織「ええい、千紗! お前に謝ってる訳じゃないんだぞ!?」

耕平「むしろ、古手川! お前からも言ってくれ!」

伊織「何をだ」

耕平「『魔法少女ららこ』実写化の暁には、是非母親役! 通称ままこ――」

伊織「千紗、こいつは許さなくていいぞ」

耕平「何っ!? 伊織キサマ、裏切るつもりか!?」

伊織「お前の野望の仲間になった覚えはない!」


楓「――ふふっ!」クスクスッ…!

楓「奈々華ちゃんの言ってた通り、楽しい子達ね……うふふっ!」ニコニコ!


伊織・耕平「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 22:11:55.68 ID:afEElaFFo<> 伊織「その……本当に、すみませんでした」

耕平「本当に、尊敬しています」

武内P「いえ……慣れて、いますから」

伊織「誤解とは言え、色々言っちまって……」

耕平「靴まで舐めます」

武内P「本当に……お気になさらず」


伊織・耕平「……ありがとうございます!」

伊織「ほんの、短い間ですが――」

耕平「どうか、これから――」


伊織・耕平「――宜しくお願いします!」

伊織・耕平「[ピ――!]さんっ!」ニカッ!


武内P「待ってください!」

武内P「最終的に息はピッタリですが、その……」

武内P「……途中の会話の意味等、ほぼ違う内容では!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/11(木) 22:21:10.57 ID:FFNDYB34O<> なんか汚いあまんちゅが始まったんだが… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 22:25:43.21 ID:afEElaFFo<> 奈々華「でも……どうして急に?」

楓「この近くの温泉で、撮影があって」

楓「それが予定よりも早く終わって、せっかくだから……って」ニコッ!

千紗「そういうのって、止められたりするんじゃ無いんですか?」

楓「ええ、明後日もお仕事があるから……止められちゃったの」

楓「――楓さんを温泉と飲み友達の近くに置いては帰れない、って」

奈々華「あはははは……」

楓「だから、他の子の付き添いで来てた、あの人に――」


伊織「殺し屋……Pさん」

耕平「同志……Pさん」

武内P「口に出ている……!」


千紗「……怖いの、見た目だけなんだ」

楓「えっ? 可愛いらしいと思うけど……」パチクリ!

奈々華「……楓さんって、変わってますよねぇ」

千紗「それ……お姉ちゃんが言う?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 22:41:23.89 ID:afEElaFFo<> 楓「……ふふっ! だから、帰りの心配はしなくて良いの」

奈々華「わぁ、それじゃあ……思いっきり飲めますね♪」ニコッ!

千紗「……どれだけ飲む気なの?」

楓「ふふっ! お猪口で、ちょこっとだけよ? うふふっ♪」ニコッ!

千紗「……本当は?」


楓・奈々華「ビールを、浴びーる程飲みまーす♪」ニコニコ!


千紗「はぁ……やっぱり」

千紗「でも、さすがにこの時間からは早いと思うけど」

楓「そうねぇ……せっかくだから、お散歩でもしようかしら」

奈々華「潜って行かないんですか?」

千紗「!」パッ!

楓「今回は、やめておこうかと思って」

千紗「……」プシュ〜…


楓「ダイビングは、もう少しゆっくり出来る――良いタイミングで、ね♪」ニコッ!


千紗「……!」コクコク! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 22:55:04.13 ID:afEElaFFo<>   ・  ・  ・

伊織「はぁ……それにしても、高垣楓……さん、が来るなんて」

耕平「意外だったな、常識に疎いお前があの人を知っているとは」

伊織「お前に言われたくねえよ。っつーか、さすがに知ってるさ」

千紗「……あのプロデューサーさんも、何回か来てるよね?」

奈々華「ああ、千紗ちゃんはあんまりお話した事無かったっけ」

千紗「うん」

奈々華「そうねぇ……」


奈々華「……あの人、ちょっと困った所があるから」


伊織・耕平・千紗「困った所?」

伊織「それは、やっぱり……何人か殺してるって事ですか?」

耕平「馬鹿を言うな。幼女に囲まれている人が、そんな事をする筈がない」

千紗「あんた達、人を何だと思ってるの?」


奈々華「……とにかく!」

奈々華「あの人には、あんまり飲ませちゃ駄目よ?」


伊織・耕平「まあ……奈々華さんがそう言うなら」

千紗「……とりあえず、お料理の準備しちゃいましょ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 23:05:43.59 ID:afEElaFFo<>   ・  ・  ・

伊織「……さて、そろそろ戻ってくる頃かな」

prrrr!prrrr!

伊織「ん? 電話……」

ピッ!


山本『――大変だ、北原!』


伊織「落ち着け、山本」

伊織「先輩達や梓さんの前にお前が出た事の方が大変だ」

山本『何を言ってる』

伊織「いや、こっちの話だ」

伊織「……それよりどうした?」


伊織「遂に、お前が一生童貞を卒業出来ない運命だと気付いたのか?」


山本『そんな運命なんか知るか!』

山本『もし仮に気付いたとしたら、その時点で運命を変えてみせる!』


伊織「言ってる台詞は格好いいな」

伊織「だが、今気づけていない時点で一生運命は変わらないと思うぞ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 23:11:00.79 ID:afEElaFFo<> 山本『良いから聞け、北原!』

伊織「何だよ、やけに興奮しやがって」

山本『俺は、いつもの様に天使を――マイ・エンジェルを探していたんだ』

伊織「……そ、そうか」

伊織(やはり……こいつに奈々華さんの存在を知られると危ないな)

伊織(主に、俺の命が)


山本『そこで……俺は、見つけちまったんだ』

山本『微笑みを浮かべながら、海辺を歩く――女神をな!』


伊織「っ!?」

伊織(これは……まずい!)

伊織(下手な事を言ったら、あの二人の事を誤解して……)

伊織(……最悪、スキャンダルって形になっちまう!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 23:15:09.53 ID:afEElaFFo<> 伊織「そ、そうか……女神か」

山本『聞いて驚くなよ? なんと、あの――』

伊織「待て、山本!」

山本『何故止める』

伊織「その女神は……お前が見つけた、女神なんだろう?」

山本『まあ……俺が見つけた、俺だけの女神だが』

伊織「お……おう」

伊織(お前だけのじゃねえよ、皆のアイドルだよ)


伊織「……俺達は、友達だろう?」

伊織「だから、女神の正体をお前だけが知ってても……気にしないさ!」


山本『北原、お前……へっ!』

山本『気持ち悪いこと言い出しやがって、何が狙いだ……なんて思ったが』

山本『――お言葉に、甘えさせて貰うぜ!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 23:24:58.08 ID:afEElaFFo<> 山本『だが……女神の近くに、悪魔がいやがったんだ!』

伊織「……ほう」

山本『あの目は、確実に何人も殺してる目だ』

伊織「お……おう」

山本『……俺は無力だった! どうする事も、出来なかったんだ!』

伊織「山本……」

山本『北原……俺は、決めたよ』


伊織「何をだ」


山本『男ってのは、いつでも戦える状態じゃなきゃいけない』

山本『そうじゃなかった俺は……しっとりした』


伊織「しっとりって……まさか、お前!?」


山本『……ありがとな、話を聞いてくれて』

山本『今度会った時――履き心地、教えてやるよ』


伊織「馬鹿、よせ! この歳で、その装備は早すぎる!」

伊織「せめてお年寄りになってから……山本?」

伊織「山本おおおっ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 23:38:27.55 ID:afEElaFFo<>   ・  ・  ・

耕平「――どうした? 電話が盛り上がっていたようだが」

伊織「いや、馬鹿が明後日の方向へ行っただけだ」

耕平「ふむ、明日のその先へ行ってしまったか」

伊織「明日すらどうなるかわからないのに、困ったもんだ」


愛菜「……アンタ達、何の話してるの?」


伊織「おおっ、ケバ子も来てたのか!」

愛菜「ケバ子言うな」

耕平「先輩達も、もうすぐ来るみたいだぞ?」

愛菜「なんか、気合が入ってたけど……」

伊織「あの人達が飲み会に気合が入ってるのはいつもの事だろ?」

愛菜「ダイビングサークルとしてはどうなの、って感じだけどね……」


伊織・耕平「それがPaB(俺ら)の流儀だろ」


愛菜「あぁ……納得しちゃうあたり、毒されてるなあって感じる……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/11(木) 23:42:08.46 ID:afEElaFFo<> 明日飲み会を書いて終わりです
寝ます、おやすみなさい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/12(金) 22:03:51.81 ID:Hv/97SoSo<>   ・  ・  ・

楓・奈々華・梓「カンパーイ♪」

千紗・愛菜「か……乾杯」


楓「あら? どうしたの?」

愛菜「いっ、いえ! 何でもありません!」

梓「ははーん? 何、緊張してるの?」

愛菜「そ、そりゃしますよ!」

楓「ふふっ! そういう時は、お酒を飲めば良いんでーす♪」

愛菜「成る程……って、本人に言われても!」

奈々華「あはは、確かに……最初は私もそうだったなぁ」

梓「ちーちゃんも、最初は緊張した?」


千紗「いえ、それよりも……あれ……」


楓・奈々華・愛菜「ん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/12(金) 22:09:34.89 ID:Hv/97SoSo<> 時田「……ぐうっ!?」

がくっ!

寿「や、やはりお前でも無理だったか……!」

時田「ああ、俺も成長したと思ったんだが……やはり、強い!」


武内P「――いえ」

武内P「たまたま……調子が良かっただけですから」


時田「ふっ……さすがですね」

寿「そう言われちゃ、何も言えなくなっちまう……」

時田・寿「……ははっ!」ニカッ!


武内P「……良い、笑顔です」


伊織・耕平「――ちょっと待てぃ!!」

伊織「アンタら、何で野球拳でそんな爽やかな感じ出してるんだ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/12(金) 22:14:55.22 ID:Hv/97SoSo<> 伊織「そもそも、アイドルが居るのに全裸になるか!?」

時田「何を言う。負けたら脱ぐのが野球拳だろう?」

寿「伊織、お前にも羞恥心というものがあるとは思わなかったぞ」

伊織「恥ずかしいのは、あんた達だよ!」

耕平「――待て、伊織。気が付かないのか?」

伊織「あん? 何にだよ」

耕平「……あの人の格好を見てみろ」


武内P「……」


伊織「……スーツの上下だな」

耕平「そんなものは見ればわかる!」

伊織「お前が見ろというから見たんだが」

耕平「違う! あの人は、野球拳をしたんだぞ!?」

伊織「……はっ!?」


武内P「……」


伊織「服が一枚も脱げていない……何故だ!?」

伊織「野球拳をしたのに、身だしなみがきっちりしている!」

耕平「まあ、一回も負けなかっただけなんだが」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/12(金) 22:23:09.49 ID:Hv/97SoSo<> 時田「ほろ酔いのあの人は、野球拳が滅茶苦茶強くてなぁ」ブラーン!

寿「今回はいける気がしたんだが、気のせいだったようだ」ブラーン!

伊織「先輩達は負けなくても脱ぐでしょう」

時田・寿「ああ」

耕平「……」


耕平「――俺と、勝負をして貰いたい」


武内P「えっ?」


伊織「馬鹿な!? 今の話を聞いてなかったのか!?」

耕平「冷静に考えてみろ」

耕平「先輩達が野球拳でまるで歯が立たない相手に……勝ったら、どうなる?」

伊織「そりゃ……あの人が全裸になるだけだろ」

耕平「違う!」

  ・  ・  ・

武内P『くっ……! とても、野球拳が強いのですね……!』ブラーン!

耕平『ふっ……これも、ららこたんへの愛の力ですよ』


武内P『その、愛の力――私の担当する15歳以下のアイドルの方へ――』

武内P『――私に代わり、プロデューサーとして注いではみませんか?』


耕平『……良いだろう!』

耕平『今日から俺は――今村Pだ!』

  ・  ・  ・

耕平「……と、こうなる」

伊織「ならねえよ馬鹿!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/12(金) 22:32:05.22 ID:Hv/97SoSo<> 耕平「魔法使いに、俺はなる!」

伊織「お前が言うと意味が違ってくる!」

耕平「ええい、やはり馬鹿では話にならん!」

伊織「お前は俺と会話をしてたか!?」


耕平「――さあ、勝負だ!」

耕平「俺の、真実の愛と……貴様の、アイドルへの愛!」

耕平「どちらが強いか、ハッキリさせようじゃないか!」


伊織「貴様って、お前失礼な……!」


武内P「……わかりました」

武内P「そう言われてしまっては……私も、引き下がれません」


耕平「それでこそ! 越えるべき壁は、高い方が良いと言うもの!」

耕平「――勝負だあああっ!!」


  ・  ・  ・


武内P「……」キッチリ!


耕平「くっ……惜しかった!」ブラーン!

伊織「ストレートで負けてんじゃねえか!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/12(金) 22:46:19.03 ID:Hv/97SoSo<> 時田「さて、伊織」

寿「後は頼んだぞ」

伊織「何の話ですか」

時田・寿「仇をとってくれ」

伊織「そうは言いますけど……正直、勝てる気は微塵も……」


耕平「……ううっ!?」

…がくっ!


伊織「どうした耕平。まさか、もう酔ったのか?」

耕平「き……気をつけろ、伊織……!」

伊織「何にだ」


時田「ちなみに、勝てなかったら‘こいつ’を一気だ」

…ちゃぽんっ

寿「一応言っておくが、不戦敗は‘こいつ’を一気だ」

…ちゃぽんっ


伊織「……」


時田「どうした? 早くしないと量が減ってしまう」

寿「こっちもだ。どんどん蒸発しちまってる」


伊織「ドチクショウ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/12(金) 22:53:44.89 ID:Hv/97SoSo<> 伊織「くっ……!」

伊織(裸になるのは全く問題無いが……)

伊織(……あんなもんを大量に飲んだら死んでしまう!)

伊織(かと言って、どうやったら勝てるって――)

伊織「――はっ!?」


伊織「――プロデューサーさん!」ニコッ!


武内P「? どうかしましたか?」


伊織「一回勝負する毎に――勝っても負けても、酒をお互い飲む」

伊織「……って言うのはどうですか?」

伊織「ほら、せっかく酒の席ですし!」ニコニコ!


武内P「そう、ですね……確かに、その通りです」

武内P「その方が盛り上がる、と……そう、思います」


伊織「おおっ、ノリが良いですね!」

伊織「それじゃあ、軽めのを一杯……はい、どうぞ!」ニコニコ!


武内P「ありがとうございます」


伊織「それじゃあ、カンパーイ!」

武内P「はい、カンパ――」


武内P「――ンゴフゥッ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/12(金) 23:01:54.64 ID:Hv/97SoSo<> 武内P「こっ、これは……軽めでは……!?」

伊織「ははっ! やだなぁ――」


伊織「――軽めのジャブ、って事ですよ」ニヤァッ!

…トンッ

『スピリタス――アルコール度数96%』


武内P「くっ……!?」

伊織「ちなみに、今のは勝負事のじゃありませんよ」

伊織「勝っても負けても……ですから」

伊織「まあ、勝利の前祝いの酒、って所ですかね」


伊織「……ほろ酔いなら、野球拳が滅茶苦茶強い」

伊織「なら――泥酔してたら、どうなんですかねぇ〜?」ニタァ〜ッ!


時田「なるほど、考えたな」

寿「うむ、清々しいほどクズだな」


伊織「……すみません、プロデューサーさん」

伊織「この勝負、勝たせて貰いますよ!」


武内P「くっ……!?」



耕平「……ん?」

耕平「何か、忘れているような……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/12(金) 23:12:00.63 ID:Hv/97SoSo<> 千紗「……ほっといて良いの?」

梓「良いんじゃない? 楽しそうだし」

愛菜「楽しそうと言うか、いつものノリと言うか……」


楓「あっ、このお刺身……とっても美味しい!」パアッ!

奈々華「はい、新鮮なのを選んできましたから」

楓「奈々華ちゃんは、良いお嫁さんになれそう」

奈々華「あ、あはは」

楓「はぁ……日本酒が、スルスルっといけちゃう♪」

奈々華「ふふっ、今日は飲みましょうね♪」


梓「……あっちを止めるか、こっちで飲むか」

梓「二人は、どっちが良い?」

千紗・愛菜「飲みます」

梓「あはは、だよねぇ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/12(金) 23:23:09.61 ID:Hv/97SoSo<> 愛菜「この前の女子会は、何かアレだったし!」

千紗「うん……まあ、確かに」

楓「女子会?」

奈々華「千紗ちゃんの部屋で、この四人で飲んだんです」

梓「大騒ぎも良いけど、たまには〜、ってね」

楓「……でも、何かあったの?」

愛菜「その……」チラッ!

千紗「あのDVDは私のじゃないから!」

愛菜「う、うん……そうだね///」

千紗「違うからね!?」

梓「二人の胸のサイズについて語ったりねー」

千紗・愛菜「梓さん!?」

奈々華「……」ウンウン!


楓「……ふふっ!」

楓「お刺身だけじゃなく、ネタには困らなさそうね♪」ニコッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/12(金) 23:33:27.87 ID:Hv/97SoSo<>   ・  ・  ・

千紗・愛菜「ううっ……」

…ぐで〜っ!

梓「あらら、二人共もうダウン?」

愛菜「いや……かなり飲んだんで……」

千紗「あの二人のペースに乗せられて……」


楓「ん〜っ♪ タイを食べた〜い、うふふっ♪」ニコニコ!

奈々華「ふふふっ♪ どんどん飲みましょう♪」ニコニコ!


梓「駄目だよー、自分のペースを保たないと」

千紗・愛菜「はい……」

梓「そうじゃないと――」



武内P「……」

…ざんっ!



梓「――……気付いたら、上半身裸になってるから」

千紗・愛菜「いやいやいやいや!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/12(金) 23:38:51.23 ID:Hv/97SoSo<> 武内P「あの……」


梓「あちゃー……完全に酔っ払ってるみたいだねぇ」

千紗「えっ!? 素面に見えますけど!?」

愛菜「顔に出ないにも程がありません!?」


武内P「――アイドルに、興味はありませんか?」


千紗・愛菜「……はい?」

梓「あはは、やっぱりそうきたか」


武内P「こちらが名刺になります」

スッ…

『スピリタス――アルコール度数96%』


千紗・愛菜「意味がわからない!」


武内P「すみません、間違えました」

…ぐいっ!

武内P「ぷはぁっ……こちらが名刺になります」

スッ…


千紗「あ、梓さん!?」

愛菜「ど、どうすれば良いんですか!?」

梓「とりあえず、名刺受け取っておけば?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/12(金) 23:49:57.08 ID:Hv/97SoSo<> 梓「この人、酔っ払うとすぐスカウトしてくるんだよねぇ」

千紗「……そうなんですね」

愛菜「ん? でも……」


武内P「申し訳ありません」

武内P「貴女をスカウトする事は、出来ません」


愛菜「……」

愛菜「いや、そこまでハッキリ言われると……」


武内P「貴女は――今、恋をしていますね?」


愛菜「へあっ!?///」


武内P「貴女の笑顔は、多くのファンの方に向けられるものではありません」

武内P「……見た目だけでなく、中身で判断してくれる男性」

武内P「そんな……身近な方に向けられる想いが、見て取れますから」


愛菜「な、何ば言いよっとね!?///」

梓「しかも、変に鋭いんだよねぇ」

千紗「愛菜?」

愛菜「違うからね!?/// この人の、勘違いやけん!///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/12(金) 23:57:51.97 ID:Hv/97SoSo<> 千紗「でも、それじゃあ……私?」

武内P「はい」

千紗「いや……遠慮しておきます」

武内P「……」


武内P「貴女は――ダイビングが、お好きですか?」


千紗「はあ……好きですけど」


武内P「もしも、アイドルになったならば」

武内P「海外での撮影の機会もあると思います」

武内P「……当然、ダイビングを楽しむ時間も」


千紗「……」…ピクッ!


武内P「貴女がアイドルになれば、機会が増えます」

武内P「そう……ダイビングの楽しさを広く伝える事が可能になります」


千紗「……」…ピクピクッ!

千紗「……アイドル」ボソッ!


愛菜「ああっ、チョロい!」

梓「あっはっは!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 00:14:25.03 ID:PISwuEuro<> 奈々華「――うふふっ♪ 何の話ですか?」ニコニコ!


千紗「っ!?」

愛菜「千紗、正気に戻った!?」

千紗「……正直、危なかった」


武内P「はい」

武内P「妹さん――千紗さんをスカウトしていました」


梓「ちーちゃん、見てな」

梓「奈々華のあしらい方、イントラの勉強にもなるんじゃない?」

千紗「! 確かに」


武内P「貴女と――奈々華さんと、千紗さん」

武内P「姉妹での、ユニットデビューが目標です」


奈々華「まあ、そうなんですね」ニコニコ!

奈々華「でも、そのお話――」


武内P「今よりも、二人の時間が増えます」


奈々華「――詳しく聞かせてください」キリッ!


千紗「!?」

愛菜「いやあれ、完全に乗り気になってますよね!?」

梓「……あらら」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 00:21:53.75 ID:PISwuEuro<> 千紗「でもほら、お店が……!」

武内P「ダイビングのシーズン中はスケジュールを調整します」

奈々華「お父さんは、どうやって説得したら?」

武内P「……」


武内P「――笑顔です」

武内P「お二人の輝く笑顔ならば……」

武内P「……お父様も、きっと納得される事でしょう」


奈々華「……確かに」チラッ!

千紗「いや、乗り気になられても……!」


武内P「――奈々華さん、千紗さん」

武内P「一歩、踏み出してみませんか?」

武内P「そこにはきっと――新しい世界――の海――……が」

武内P「……広がっています」


奈々華・千紗「……!」


愛菜「言い方が意味深!」

愛菜「どうするんですか!? あのままほっといたら……!」

梓「……まあ、そろそろ――」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 00:25:50.01 ID:PISwuEuro<>
…ペチリ!


武内P「……?」


楓「……」


武内P「……高垣さん?」

楓「はい、高垣楓です」

武内P「何か、御用でしょうか……?」

楓「はい、御用です」

武内P「……」


武内P「……すみません、高垣さん」

武内P「今、奈々華さんと千紗さんをスカウトしていまして……」


楓「……」


…ペチリ!


武内P「? あ、あの……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 00:36:43.74 ID:PISwuEuro<>   ・  ・  ・

伊織「――はっ!?」

耕平「気がついたか、伊織」

伊織「俺は……何故、床で寝ていたんだ?」

時田「何回か勝ちはしたんだがなぁ」

寿「惜しかったな、伊織」


伊織「? 何の話ですか?」


耕平「そんな事も覚えていないのか」

伊織「まあ、大した問題じゃないだろう」

時田「記憶が飛んでいるのに、よく言い切れるな」

寿「馬鹿と大物は紙一重とは、こういう事なんだろうな」

伊織「ん? あれは……」



楓「……」

ペチペチ!

武内P「あの……奈々華さんと千紗さんをスカウトしたいのですが」

楓「……」

ペチペチペチペチ!

武内P「待ってください、何故無言で……あの、高垣さん?」



伊織「――何故、アイドルの高垣楓が此処に!?」


耕平・時田・寿「伊織、お前……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 00:48:05.88 ID:PISwuEuro<>   ・  ・  ・

翌日


奈々華「――また、遊びに来てくださいね!」

楓「ふふっ! 今度はダイビングも、ね♪」ニコッ!

千紗「……!」コクコクコクコク!

梓「ちーちゃん、首大丈夫なのそれ?」

愛菜「でも、一緒にダイビングするの……楽しみです!」


時田「帰りは、気をつけてくださいね」

寿「まあ、大丈夫だとは思いますが……」

武内P「ご心配、ありがとうございます」

武内P「昨日は、少し飲みすぎてしまいましたが……」

耕平「……いや、少しって量じゃなかったと思うが」

伊織「」あの、本当にもう大丈夫なんですか?」


武内P「はい」

武内P「特製のスタミナドリンクを飲みましたから」

武内P「これを飲めば、強制的に大丈夫になります」


伊織「おい、なんか怖い事言ってるぞ」

耕平「合法と非合法の間な代物のようだな」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 00:57:50.89 ID:PISwuEuro<> 武内P「それでは高垣さん、行きましょうか」

楓「……」

武内P「あの……何故、何も仰らないのでしょうか……?」

楓「高垣さんは、お休み中です」

武内P「ええ、スケジュールもそうなって……」

楓「……」

スタスタスタ…


武内P「……待ってください!」


楓「……」

…ピタッ!


武内P「車が停めてあるのは、そちらでは……」


楓「……」

スタスタスタスタ!


武内P「高垣さん!? あの、何処へ!?」

武内P「……高垣さん!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 01:08:25.90 ID:PISwuEuro<> 愛菜「……ねえ、もしかしてなんだけど」

千紗「どうしたの?」

愛菜「いや、あの二人って……」

奈々華「う〜ん……どうなのかしら?」

梓「そもそも、奈々華はそういうの疎いでしょ」



楓「……!」

タッタッタッタッ…

武内P「……!」



伊織「……まあ、なんだ」

伊織「お互い、苦労してるんだろうなと思う二人だったな」

伊織「だから、その分だけ――」



楓「――ふふっ♪」…クスッ!

タッタッタッタッ…

武内P「……」…クスッ!



伊織「――楽しいのかも知れないな」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/13(土) 01:34:42.98 ID:24JKYN/q0<> 完全に恋人のそれ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 14:34:30.23 ID:PISwuEuro<> 書きます


武内P「ジャンケン、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 14:38:43.71 ID:PISwuEuro<> 早苗「そっ! 買い出しジャンケン!」

瑞樹「宅飲みで部屋を使わせてもらってるのに……流石だわ」

楓「ふふっ! でも、その方が面白そうですね」

武内P「いえ、私が行ってきますので……」

早苗「あっ、なんなら……野球拳にする〜?」ニヤリ


友紀「えっ、何々!? 野球の話ー!?」ペカー!


一同「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 14:41:27.18 ID:PISwuEuro<> 菜々「友紀ちゃん……えっと、違いますよ?」

友紀「えっ? でも……野球って言ってた」

心「野球拳って言ったんだぞ☆ 落ち着け☆」

友紀「んっ? でも……野球って言ったよ?」

早苗「いや……確かに、言ったけどさぁ」


友紀「だよねー!? やっぱり、野球の話だよね!」ペカー!


一同「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 14:44:34.45 ID:PISwuEuro<> 楓「ふふっ! 友紀ちゃんは、本当に野球が好きなのね」

友紀「うん! 好きー!」ペカー!

美優「だから……や、野球拳って言葉にも反応しちゃったのね」

友紀「するするぅー! だって、野球でしょー!?」ペカー!

武内P「あの……では、行ってきますね」


友紀「ちょおっと待ったー!」

友紀「買い出しに行きたいなら……あたしと野球拳で勝負だよ!」ペカー!


一同「……」

一同「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 14:47:30.05 ID:PISwuEuro<> 早苗「友紀ちゃん、何言ってんの!?」

友紀「? 野球の話だよ?」

瑞樹「野球拳で勝負って言ったわ」

友紀「? だって、野球ってついてるよね?」

武内P「姫川さん……冗談、ですよね?」


友紀「あっはっは! やだなー、もー!」ペカー!

友紀「……そうやって、あたしを油断させようとしてるね?」ニヤリ!


一同「……!」

一同(この子……本気で言ってる!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 14:52:30.10 ID:PISwuEuro<> 菜々「だだっ、駄目ですよそんな事しちゃ!」

友紀「いやいや、だって野球拳って……野球でしょ?」

心「野球の名前を冠したジャンケンだぞ☆ 全然野球じゃないから!」

友紀「もしかして、皆……あたしが負けると思ってる?」

美優「いや、その……だって、ジャンケンだし」


友紀「……ふっ――」

ググッ…

友紀「!」

…ピタッ!

友紀「――ふうっ!」

ヒュンッ!


一同「……」

一同(何故……投球モーションを……?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 14:55:18.15 ID:PISwuEuro<> 早苗「友紀ちゃん……今の、何?」

友紀「……見たでしょ?」

瑞樹「そりゃ見るわ」

友紀「今のを見たんなら……わかるよね?」

一同「……?」


友紀「声援よろしくぅ!」ペカー!

友紀「――さあ、勝負!」キリッ!


一同「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 14:58:37.75 ID:PISwuEuro<> 早苗「まあ……今日の友紀ちゃん、割と重ね着してるし」

武内P「か、片桐さん?」

瑞樹「そうね……買い出し、早く行って欲しいわ」

武内P「か、川島さん!?」


一同「……プレイボール!」

友紀「しゃいしゃいー!」ペカー!


武内P「……わかり、ました」

武内P「では……三球勝負で、お願いします」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 15:02:21.16 ID:PISwuEuro<> 菜々「あっ! 三回なら……セーフですね!」

心「考えたな☆ 考えざるを得なかっただけかな?」

美優「三回勝負なら、きちんと決着も着きますね」

武内P「ええ、それに……」


友紀「へっへっへ! オッケー、三球勝負ね!」ペカー!

友紀「良いね良いね、燃えてきたよー!」ペカー!


武内P「……収集が、つきそうにありませんから」

一同「……あはは」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 15:07:10.79 ID:PISwuEuro<> 一同「――や〜きゅ〜う〜す〜ぅるなら〜♪」


友紀「――今、あたしの魂が燃え上がる!」

武内P「……はあ」


一同「こういう具合にしやしゃんせ〜♪」


友紀「――44ソニック・オン・スマ――イルッ!」ニッコリ!

武内P「!……良い、笑顔です」


一同「アウト♪ セーフ♪ ヨヨイノヨイ♪」


友紀「!」・武内P「……」

グー・パー


一同「……」


友紀・武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 15:11:03.97 ID:PISwuEuro<> 友紀「へへっ……やるじゃん?」

…パサッ!

友紀「今のあたしは、バッターに対する気持ちでグーを放った」

友紀「……だけど、それが間違いだったね」

友紀「そっちは、バッターじゃなく……キャッチャーの気持ちだった」

友紀「そりゃ、剛速球を投げてもパーに吸い込まれるよ」


友紀「……でも! もうタネはわかった!」カッ!

友紀「これからの二球は、掠らせもしないよー!」ペカー!


早苗「えっ? 毎回こんなコメント挟まるの?」

瑞樹「早苗ちゃん、面倒臭がっちゃ駄目よ」

一同「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 15:13:58.46 ID:PISwuEuro<> 一同「――や〜きゅ〜う〜す〜ぅるなら〜♪」


友紀「――あたしは目指す、アイドルの星を!」

武内P「……はあ」


一同「こういう具合にしやしゃんせ〜♪」


友紀「――いくよ! シンデレラボール一号――ッ!」ニッコリ!

武内P「!……良い、笑顔です」


一同「アウト♪ セーフ♪ ヨヨイノヨイ♪」


友紀「!」・武内P「……」

グー・パー


一同「……」


友紀・武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 15:21:23.63 ID:PISwuEuro<> 友紀「いやいや……大したものだよ」

…パサッ!

友紀「よく、あの一瞬でシンデレラボールの弱点を見抜いたね」

友紀「シンデレラボールは……球質が、軽い」

友紀「アイドルは体重が軽いから、仕方ない所ではあるけどさ」

友紀「……まさか、あんなに簡単にスタンドまで運ばれるとはだよ」


友紀「……でも! 次の球は違うよ!」カッ!

友紀「次の一球で、そのバットを粉々にするからね!」ペカー!


菜々「ば、バットを粉々って……え、ええっ!?///」

心「おーい、パイセン!? 何考えてるんだ!?」

一同「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 15:22:55.73 ID:PISwuEuro<> 一同「――や〜きゅ〜う〜す〜ぅるなら〜♪」


友紀「――女の魂、充電完了!」

武内P「……はあ」


一同「こういう具合にしやしゃんせ〜♪」


友紀「――おおおっ! 女球――ッ!」ニッコリ!

武内P「!……良い、笑顔です」


一同「アウト♪ セーフ♪ ヨヨイノヨイ♪」


友紀「!」・武内P「……」

グー・パー


一同「……」


友紀・武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 15:28:45.99 ID:PISwuEuro<> 友紀「あっはっは……やるじゃん!」

…パサッ!

友紀「魂と魂のぶつかり合いを制したのは……そっちだったね」

友紀「……でも、知ってる?」

友紀「あたしは、試合の最後まで諦めないんだよね」

友紀「そうじゃないとさ、申し訳ないじゃん?」


友紀「……応援してくれる、ファンの皆に!」カッ!

友紀「そして何より――野球が好きな、自分にね!」ペカー!


楓「えっと……靴下を発掘した……うふふっ!」

美優「脱いでた靴下を履かせて、続行させるんですか……?」

一同「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 15:34:18.08 ID:PISwuEuro<>   ・  ・  ・

友紀「……あたし、野球好きだからぁー!」

…パサッ!

友紀「野球ってついてるから、野球拳もいけると思ってぇー!」

友紀「でもー! 延長しても、ボッコボコでぇー!」

友紀「……ぐやじぐっでぇー!」ウルッ!

友紀「……!」

…ごしごし!


友紀「……うっし! 泣き言は、もうやめ!」キリッ!

友紀「へへへっ、ここからが本当の勝負だよ!」ペカー!


武内P「待ってください! あの、タイムで!」

武内P「次に負けたら、下着が……待ってください!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 15:43:25.50 ID:PISwuEuro<> 友紀「やああだああっ! 勝負するのおおっ!」ピー!

武内P「姫川さん、落ち着いてください!」


早苗「――ねえ、キミ……逃げるの?」

瑞樹「――あり得ないわ。勝負するべきよ」

菜々「――お願いします! ナナからも、お願いします!」

心「――はぁ、全く……やってやれって☆ やれよ☆」

美優「――それが、野球が好きな友紀ちゃんのためです」

楓「――ふふっ! じゃけん、ジャンケンしましょうね? うふふっ♪」


友紀「皆……!」ジーン…!


武内P「……ほ」

武内P「ほだされている……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 15:50:39.35 ID:PISwuEuro<> 友紀「あたし……今、皆の魂を背負ってる!」ペカー!

友紀「具体的には、ランナーが六人出てる状態ね」

友紀「ダイヤモンド二個分、オッケー!」

友紀「つまり……勝ったら、一気に七得点!」

友紀「逆転満々塁の、サヨナラホームランになる!」


友紀「さあ……正々堂々、勝負!」キリッ!

一同「ファイトー!」

友紀「声援、ありがとー!」ペカー!


武内P「待ってください!」

武内P「正々堂々とは、一体……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 15:59:50.45 ID:PISwuEuro<>   ・  ・  ・

友紀「あっはっははは! あはっはははは!」ケラケラ!

…パサッ!

友紀「勝てねー! ホンット勝てないね、あっははは!」ケラケラ!

友紀「連敗連敗、大連ぱ――いっ!」ケラケラ!

友紀「下着が見えるからって、目隠しもしてもらってさー!」ケラケラ!

友紀「何? 何その打法? 座頭市打法? あっははは!」ケラケラ!


友紀「ちくしょう……チクショオオオオ!」

友紀「もう、脱ぐものが何も無いよおおっ!」

友紀「あたし……あたし、もうプレイが出来ないよおおおっ!!」


武内P「わ、わかりましたから!」

武内P「あの……服を着て頂けますか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 16:06:00.47 ID:PISwuEuro<> 早苗「諦めちゃ駄目よ、友紀ちゃん!」グスッ!

友紀「早苗さん……」

瑞樹「わかるわ。伝わった、野球への愛が」グスッ!

友紀「瑞樹さん……」

菜々「ナナも……ナナも、ひっぐ……えぐうっ!」グスグスッ!

心「こらこらー☆ 泣いたら……泣い、ひーん!」グスグスッ!

美優「ごめんなさい……もっと、応援出来てれば……ううっ!」グスグスッ!

友紀「皆……」


友紀「ごめん……ごめん、皆……!」ウルッ!

友紀「あたし……勝てなかった……!」ウルウルッ!


武内P「あの……目隠しをしていて、見えないのですが!」

武内P「一体、何がどんな状況になっているのですか……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 16:15:01.68 ID:PISwuEuro<> 楓「……友紀ちゃん」グスッ!

友紀「こんな滅多打ちにされたら、一軍にはいられ――」


友紀「――はっ!?」


友紀「……あった」

一同「……友紀ちゃん?」

友紀「あった! あったよ! あたしには、まだ残されてた!」


友紀「一軍に居続けるためには……」

友紀「……怪我があったら、駄目だよね!」

友紀「そう――毛が!」ペカー!


武内P「……」

武内P「冗談、ですよね?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/13(土) 16:32:24.33 ID:PISwuEuro<>   ・  ・  ・

武内P「……」


早苗「これ、ちゃんとメモのやつ買ってきてね」

瑞樹「友紀ちゃんのためなの。お願いね」

楓「ふふっ! 結局、薬局にも行く事に、うふふっ!」

菜々「まさか、全く勝てないとは思わなかったですよねぇ……」

心「勝負は時の運って言うしな☆ そういう時もあるある☆」

美優「外は寒いので、暖かい格好をして行った方が良いですね」


カチャリ…ひょこっ!

友紀「お酒も、忘れずにねっ!」ニコッ!

…パタンッ


武内P「……試合に勝って、勝負に負けた、と」

武内P「しかし、当初買ってくる予定だった物とは……」


武内P「点数差が、凄いことになってしまいましたね」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/13(土) 19:38:53.17 ID:YBucmBTNo<> 剃ったのか…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/13(土) 19:59:10.79 ID:1qR6H+WQ0<> 高校球児らしく丸坊主か <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/13(土) 20:08:46.65 ID:YBucmBTNo<> そういえば奈緒ちゃんも剃った、でいいんだよな…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/13(土) 20:26:02.82 ID:c+UdnvnEo<> 酔いが覚めた後が大変だな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/13(土) 20:43:24.00 ID:RSOzqY6fo<> ユッキは今丸出しなんだぞ?そして剃るというキーワード
そこから導かれる結論は、剃ったのはユッキのギャランドゥー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/13(土) 20:47:09.23 ID:TcZD/gNDo<> 765プロでも野球拳の話題を未成年が話してたしアイドル業界では野球拳流行ってるんですねぇ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/13(土) 20:51:34.07 ID:lO5huWrSo<> ちひろがジョークで作った武内Pの肖像画入り紙幣が
いつの間にか事務所内通貨になっている世界をお願いします

参考
犬紙幣
https://togetter.com/li/1336383

猫紙幣
https://togetter.com/li/1336423 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/14(日) 14:07:37.98 ID:s/TCyPDDO<> ここで野球拳をしてはいけません! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/14(日) 14:59:46.40 ID:gtHFVkeDO<> とときんとさとみんと雫とりあむに、後はあーちゃんなら是非やって下さい。お願いしまむら



あ、佐藤。何脱ごうとしとるか! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 20:05:21.55 ID:3eR6Ke4go<> 書きます


凛「プロデューサーが家に泊まる」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 20:09:58.94 ID:3eR6Ke4go<> 未央『えっ、そうなの?』

凛「うん。なんか、そういう話になって」

未央『どういう流れでそうなったのさ?』

凛「ほら、ちょっと家の――花屋の人手が足りないから、って……」

未央『休日だから、プロデューサーが手伝ってくれたんだよね?』

凛「うん」


凛「良いから、って言ったのに」

凛「――いつも助けられていますから」

凛「……って」


未央『何々ー?』

未央『しぶりん、なんか声が嬉しそうじゃーん!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 20:14:17.54 ID:3eR6Ke4go<> 凛「別に、そんなんじゃないから」

未央『はいはい! それで?』

凛「せっかくだから、夕食も一緒にー、ってなって……」

未央『しぶりんと、しぶりんパパママと……プロデューサーの?』

凛「うん、四人で」


凛「それで、プロデューサーとお父さんが盛り上がっちゃって……」

凛「ねえ、男同士で話すのってそんなに楽しいの?」

凛「途中から、私とお母さんが置いてきぼりだったんだけど」


未央『そんなもんだよ? 多分』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 20:18:33.69 ID:3eR6Ke4go<> 凛「まあ、そんな感じで……かなりお酒飲んで」

未央『パパリンはプロデューサーを気に入ったんだね!』

凛「ぱ、パパリン?」

未央『ままま、それは置いといて!』

凛「……お母さんも、仕方ないわねぇって感じで笑っててさ」


凛「お父さんが――良かったら泊まっていってください」

凛「まだまだ話したりませんし、飲みたりませんから」

凛「……って、今も下で飲んでる」


未央『うわー……何の話してるんだろうねぇ』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 20:22:56.48 ID:3eR6Ke4go<> 凛「とりあえず、客間にお布団敷いて寝るみたい」

未央『しぶりんのベッドで寝れば良いじゃん』

凛「良い訳ないでしょ」

未央『あっはは! そりゃそうか!』

凛「……もう」


凛「っと、もうこんな時間」

凛「あんまり喋ってるとハナコが眠れないし、切るね」

凛「――それじゃ、おやすみ」


未央『はいはーい、おやすみん!』

未央『ああっ、遂にしぶりんが大人の階段を登るのね!』


凛「ちょっと、未央!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 20:24:51.95 ID:3eR6Ke4go<>   ・  ・  ・

凛「……」

…ごろん

凛「……」

…ごろんっ

凛「……」パチッ


凛「……全然、眠れない」


凛「……」

凛「……何なの?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 20:28:05.58 ID:3eR6Ke4go<> 凛「……」

凛(プロデューサー……もう、寝てるかな)

凛(……っていうか、何なの?)

凛(私のプロデューサーでしょ?)

凛(せっかくの機会なのに、お父さんとばっかり話して……)


凛(……ちょっと待って)


凛(‘せっかくの機会’って、何?)


凛「……」

…ごろんっ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 20:30:47.02 ID:3eR6Ke4go<> 凛「……」

凛(今日のお礼も、ちゃんと言えなかったし……)

凛(いや……それは良いのかな?)

凛(――家での働きぶりも今後の参考になります)

凛(……なんて言ってたから)


凛「……」

…むくっ


凛(……一応)

凛(一応、お礼だけは……言っておこうかな) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 20:35:48.73 ID:3eR6Ke4go<> 凛「……」

凛(いや、でも……この格好はどうなんだろ)

凛(シャツにハーパン……って、どうなの?)

凛(確か、卯月が見せたのってパジャマで……)

凛(……ピンクで、可愛いやつだったよね)


凛「……」


凛(それに比べて……って思われるのって、なんか癪)

凛(だけど、着替えるのも何だし……とりあえず、保留) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 20:39:09.07 ID:3eR6Ke4go<> 凛「……」

凛「っ……///」

凛(……いや! いや、何考えてるの!?)

凛(未央が変な事言うから! あり得ないから!)

凛(そんなの、絶対に無い!)


凛「……」


凛(……っていうのも、何かモヤッとする)

凛(なんだか……そう、プライドの問題っていうか) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 20:44:00.31 ID:3eR6Ke4go<> 凛「……」

…ごそごそっ

凛(うわっ……そうだった)

凛(白やピンク、せめて青とかなら……)

凛(……グレーって、ちょっと)


凛「……」


凛(全然! 全然、関係ないんだけど!)

凛(万が一! そう! 万が一の場合を考えてだから!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 20:47:49.89 ID:3eR6Ke4go<> 凛「……どうしよ」

凛(着替える?)

凛(いや、でも……)

凛(気合を入れた格好をするのも……変だよね)

凛(ダサいとか、子供っぽいと思われるのも……何か、イヤ)


凛「……」


凛(出来るだけ、自然で……)

凛(それでいて、大人っぽい寝る前の格好って……) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 20:53:37.79 ID:3eR6Ke4go<>   ・  ・  ・

客間・前


凛「……」

凛「――へくちっ!」

凛「うぅ……寒っ……」

凛(でも……これなら、大丈夫かな)


凛「うん」


凛(全裸だったら、自然だし大人っぽいと思う)


凛「……」


凛(…………ぜ)

凛(全然大丈夫じゃない! 駄目でしょ!? あり得なくない!?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 20:57:53.39 ID:3eR6Ke4go<> 凛「……!」

凛(何で!? どうしてこうなったの!)

凛(確かに、服装について触れられる事は無いけど!)

凛(は……早く!)

凛(早く、部屋に戻らないと――)


トン、トン、トン、トン――


凛「!?」


凛(誰か、下から上がってくる!?)

凛(ちょっと待って! ねえ、嘘でしょ!?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 21:00:51.24 ID:3eR6Ke4go<>   ・  ・  ・

客間・中


凛「……!……!」


トタトタトタトタ…


凛「……!」

凛(気付かれなかった……よね!?)

凛(全裸で部屋の間に居たの、バレなかったよね!?)


凛「っ――!?」


武内P「……zzz」スヤァ…


凛「……!」ホッ…!

凛(良かった……寝てた……良かった……!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 21:05:59.62 ID:3eR6Ke4go<> 凛「……」

凛(咄嗟に中に入る時、電気が点いてなかったから……)

凛(だから、大丈夫だと思ったけど……本当に良かった……!)

凛(バレたら、絶対大変な事になってから……!)


武内P「……zzz」スヤァ…


凛「……」

凛(何だろ……この、何て言うか……)

凛(私が、これだけ焦ったのに、ぐっすり寝てるなんて……)

凛(……なんか、ちょっとモヤッとする) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 21:10:31.07 ID:3eR6Ke4go<> 武内P「……zzz」スヤァ…


凛「……」

凛(……でも、今日は疲れたんだろうな)

凛(慣れない仕事を手伝ってくれて……それも、嫌な顔をせず)

凛(――重たいものは、自分が)

凛(なんて……私だって、時々やってる仕事なんだから)


武内P「……zzz」スヤァ…


凛「……」

凛(――ありがとう、プロデューサー)

凛(今日は、お疲れ様)


凛「――へくちっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 21:12:57.21 ID:3eR6Ke4go<> 凛「っ!?」

凛(まず――)


武内P「……zzz」スヤァ…


凛「……」

凛(――く、無かった)

凛(なんか……全然起きそうにない)


武内P「……zzz」スヤァ…


凛「……」

凛「…………」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 21:16:01.90 ID:3eR6Ke4go<>   ・  ・  ・

武内P「……zzz」スヤァ…

凛「……」

武内P「……zzz」スヤァ…

凛「……」


凛(――いや! これはさすがにまずいでしょ!)

凛(一緒の布団に入るなんて……それも、私裸だから!)

凛(無い! 有り得ない! この状況は何なの!?)


武内P「……zzz」スヤァ…

凛「……」


凛(……あったかい) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 21:20:31.82 ID:3eR6Ke4go<> 武内P「……zzz」スヤァ…

凛「……」

…もぞもぞっ

武内P「……zzz」スヤァ…

凛「……」


凛(――ちょっと! 何考えてるの!?)

凛(どうせだったら腕枕……って、はあっ!?)

凛(プロデューサーが起きなかったから助かったけど!)


武内P「……zzz」スヤァ…

凛「……」


凛(……まあ、悪くないかな) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 21:26:33.56 ID:3eR6Ke4go<> 武内P「……zzz」スヤァ…

凛「……」

…ぎゅっ

武内P「……zzz」スヤァ…

凛「……」


凛(――違うから! 別に、そんなんじゃないから!)

凛(くっついてないと、寒いから! そう、あったかい抱き枕!)

凛(しょうがないでしょ!? 私、何も着てないんだから!)


武内P「……zzz」スヤァ…

凛「……」


凛(……ふーん) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 21:30:29.01 ID:3eR6Ke4go<> 武内P「……zzz」スヤァ…

凛「……」

ぎゅっ

武内P「……zzz」スヤァ…

凛「……」

すりすり…


武内P「……zzz」スヤァ…


凛「……」

凛(これは……朝まで起きそうになさそう)


武内P「……zzz」スヤァ…

凛「……」


凛「……zzz」スヤァ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 21:38:50.12 ID:3eR6Ke4go<>   ・  ・  ・

翌日


未央「……ん? あれは……」

未央「ふっふっふ! 早速からかってあげますかー!」

タッタッタッタッ!


未央「おっはよー! しーぶりんっ!」


凛「未央?」キラキラッ!


未央「うおおおっ!? 何その輝き!?」


凛「ふふっ、輝き?」キラキラッ!

凛「どうしたの急にそんな事言いだして」キラキラッ!


未央「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 21:44:54.74 ID:3eR6Ke4go<> 未央「えっ、しぶりん!? まさか……マジで!?」

凛「何が?」キラキラッ!

未央「大人の階段登る君はまだシンデレラさ!?」

凛「ちょっと、何言ってるの」キラキラッ!


未央「ねえ……昨日、何があったの!?」

未央「正直に言ってよ! ここだけの話! ねっ!?」

未央「プロデューサー、何してくれてんの!?」


凛「プロデューサー、ずっと寝てたよ」キラキラッ!


未央「……へっ? そうなの?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/14(日) 21:55:06.96 ID:3eR6Ke4go<>   ・  ・  ・

武内P「――はい。特にこれと言って……何も無かったかと」

未央「……本当に?」

武内P「はい」

未央「……どうやら、嘘はついてないみたいだけど」


凛「ね? だから言ったでしょ?」キラキラッ!


未央「……あれ、どうして?」

武内P「さあ……私にも、わかりません」


凛「ふふっ! アンタ、私のプロデューサーでしょ?」キラキラッ!

凛「ちゃんと見ててよね」キラキラッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「ですが……そう、ですね」

武内P「ハッキリと思い出せないのですが……今朝方――」



武内P「心臓が止まるような思いをした気がします」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/14(日) 22:37:34.16 ID:/3zehL3go<> 実は武内Pは既にs…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/14(日) 22:56:41.17 ID:qBIoybjj0<> 今までで一番攻めたな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/14(日) 23:03:24.00 ID:jNfHI13SO<> ここのせいでさらざんまいが可愛いく思えてきた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/15(月) 00:09:40.74 ID:vpbYZQF7O<> 親御さんが起こしに来なくて良かったね…
来なかったからなんとかなってるんだよね…? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/15(月) 00:37:58.47 ID:azqQswWyo<> 親御さんは気を使って起こしに来なかったに決まってるじゃないかw <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/15(月) 02:52:08.65 ID:fbaiK7Xwo<> 起きて発見してうろたえて転んで頭打って失神してママリンに発見されて事なきを得た感じか
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/15(月) 22:50:00.82 ID:LWtsUkSMo<>
「……」


 ――時は金なり、と言うだろう?


「……」


 そう言って笑った、今西部長の顔が思い出されました。
 部長は、プロジェクトクローネの活動もしばしば見に来るのです。
 美城常務が、美城専務になって……忙しくなったから、でしょうか。
 皆はそう言っているのですが、私は、どうも違う気がしています。


「……」


 膝の上に乗せた本の読んでいるページに指を挟み、そのまま本を閉じました。
 そして、美しい装丁のカバーだけをめくり、
そこに挟まっていた紙――紙幣をペラリと持ち上げて、眺めました。
 紙幣と言っても、日本円や、外国の紙幣ではありません。


「……」


 それは、部長が言うには……ジョークグッズ。
 片面には、プロダクションの外観が印刷され、
その逆の面には……紙幣らしく、人の顔が印刷されているのです。
 その人とは――シンデレラプロジェクトの、プロデューサーさん。


「……」


 この紙幣の事を……あの人は、知っているのでしょうか。
 いえ、もし知っていたとしても、
いつもの様に、右手を首筋にやって……困った顔をするのかも知れません。
 美波さんが言うのは、見た目と違って……本当に、怒らない方らしいので。


「……」


 失くしてしまった、栞の代わりに。
 そう言って渡されたのですが……少し、勿体無いという気がします。
 あまり詳しくは無いのですが、こういった物を作るのは手間がかかると思いますから。
 けれど、渡された理由を考えたら……栞として使うのが、正解なのでしょうね。


「……」


 折り曲がらないように、ゆっくりと。
 指を挟んでいたページの間に、紙幣を挟んで本を閉じました。
 もう、読むのは三回目の本なので、正確なページを把握する必要はありません。
 しかし、だからこそ、栞を挟んでどこまで読んだかをわかるようにしておくのが、
正しい本への向き合い方なのではないかと……。


「……」


 オータムフェスで、私が倒れてしまった時……。
 あの人は、途切れそうだった物語を繋ぎ、その先へと続けてくれました。
 そう考えると、あの人が描かれた紙幣を栞にするというのは、
私にとって、何か、特別な事のように……不思議と、感じられます。


「……」


 壁にかけられた時計を見ると、レッスンの時間が近づいていました。
 時は金なり……では、ありませんが、急がないと。
 慌てて行動すると、失敗をしてしまいますから。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/15(月) 23:25:26.66 ID:LWtsUkSMo<>   ・  ・  ・

「……」


 更衣室へ向かうため、エレベーターの前で待ちます。
 待っている間、ほんの少しだけ……手持ち無沙汰でしたので。
 持っていた本をめくり、挟まっていた紙幣を眺めました。
 1000P……というのは、この紙幣の通貨単位が、Pという事でしょうか……?


「……」


 それにしても……本当に、凝った作りになっています。
 流石に、ぼかしは入っていませんでしたが……それでも、よく出来ています。
 一体、どの様な状況で使う、ジョークグッズなのでしょうか。
 考えてみても、当然答えは出る筈も無く……すぐ、その思考を振り払いました。


「……」


 何故ならば、エレベーターの到着を告げる音が響いたからです。
 考え事をして乗り過ごした、等という失敗は……流石に、したくはありませんから。。
 開いていく、エレベーターのドア。
 そして、



「――おはよう、ございます」



 目が合って、かけられた低い声。


「っ!?」


 驚き、咄嗟に手に持っていた本を胸に抱き寄せました。
 もし、万が一……この本を取り落としてしまったら。
 そして、その拍子に挟んでいた紙幣が飛び出し、この人の目に留まってしまったら。
 私は、頭の中がその考えで満たされてしまい、
乗り込む筈だったエレベーターへと、歩を進める事を忘れてしまっていたのです。


「……あの」


 そんな私へと、再び低い声がかけられました。
 しかし、その声は先程よりもどこか控えめ……いえ、気遣っている様に感じました。
 本を胸に抱きながら、エレベーターの中に居るプロデューサーさんに、目を向けます。


「……あっ」


 開ボタンを押しながらなので、見えない右手。
 でなければ、あの右手はきっと首筋に添えられていたでしょう。
 ……そう思ったのには、理由があります。


「……」


 この人は――エレベーターを降りようとしている様に見えたからです。
 自分の容姿が、私を怖がらせていると……そう考えさせてしまった。


「っ……!」


 ――そんな事、無いのに。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/15(月) 23:57:12.88 ID:LWtsUkSMo<>
「……どうぞ」


 思っていた通り、プロデューサーさんはエレベーターから降り、
右手だけを中に残して、開ボタンを押し続けています。
 ……こんな時に、なんと声をかければ良いのでしょうか。
 人と話すのも、目を合わせるのも苦手だというのが、
今回程問題だと思った事は有りません……。


「……!」


 ……けれど、せめて。
 せめて、誤解だけは解いておかなくてはいけない、
という思いが私の体を突き動かしました。


「――えっ?」


 本を左手で胸に抱き、


「……!」


 残った右手を前に出し、


「……!」


 プロデューサーさんの左腕を押したのです。
 半身になっていたので、左の肩越しに視線を向けられているのを感じます。
 当然、私は顔を上げられませんでした。
 本当に、合わせる顔が無かったからです。


「……!」


 それでも、プロデューサーさんはまるで動きませんでいた。
 戸惑っているでしょうが、そもそも体格がまるで違いますから。
 本の移動で重い物を持つのに慣れてはいますが、それとこれとは訳が違います。
 けれど、


「……」


 ほんの小さな……聞き逃してしまいそうだった、微かな空気の音。
 その音が何だったのか、私にはわかりませんでした。
 わかりませんでしたが、プロデューサーさんは、


「はい」


 と、一言だけ言って、エレベーターの中へと戻って行きました。
 それを見て安堵し、ホッと胸を撫で下ろしました。
 しかし、そのまま立ち尽くすばかりで居たら、先程の繰り返しになってしまいます。
 それは……避けなければいけません。


「……おはようございます」


 同じページを繰り返さないように。
 最初に言うべきだった言葉と共に、一歩前へと踏み出しました。


  <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 00:56:55.72 ID:hWdd6UE9o<>   ・  ・  ・

「あの、それでは……」


 私の目的の階に、エレベーターが止まりました。
 ゆっくりと開いていくドアを視界の端に捉えながら、前髪の隙間から目を向けます。
 その視線は、今の私に出来うる限りの……途切れがちな、真っ直ぐなものです。


「はい。レッスン、頑張ってください」


 プロデューサーさんは……右手で開ボタンを押しながら、言いました。
 ほんの少し……人から見れば、他愛のない日常会話。
 けれど、私にとってはそうではない……前へと進んだと、実感出来る会話。
 その成果の一つが、こうやって激励の言葉をかけて頂けたという事です。


「――ありがとうございます」


 すれ違いざま……だったからでしょうか。
 本当に、自然と言葉が出て、目を合わせる事が出来たのです。
 ……しかし、何か失敗をしてしまったのかも知れません。
 少し、驚いたような表情を……されてしまいましたから。



「……良い、笑顔です」



 ……そんな私の考えは、閉じかけたドアの隙間から聞こえてきた低い声に、
完全に否定されてしまいました。
 私は、自ら出した答えが間違っていると言われ、下を向きました。
 ……この顔の熱さは、一体、どんな感情によるものなのでしょうか。
 そう思い、ふと顔を上げて視界の端に写ったのは、


「……えっ?」


 先程までとは、真逆の方向へと向かっていくのを示す、
エレベーターの現在位置を知らせるランプの光。


「えっ……?」


 果たして、その光は――私がエレベーターに乗った階で、止まりました。
 ……それが示す意味。
 そして、私がとった行動を思い返すと、
踏み出した一歩は大きかったのかも知れませんが……大きすぎた事に、気付きました。


「っ……!」


 呆然とする私の両手から、本が滑り落ちていきました。
 動揺をそのままに、しゃがんで本へと手を伸ばします。
 ページに折れは……良かった、無い。
 ああ、でも……次に会った時、なんと言えば……?


「……えっ?」


 本の状態を確認していたら、気付きました。
 挟んでいた筈の、あの紙幣が消えていた事に。
 今以外に落とすような場面はありませんでしたし、
周囲を探してみても……見つかりませんでした。



 思えば、あの紙幣が全てのきっかけだった様な気がします。
 良い事もあったにせよ、高くつきすぎでは無いでしょうか……。


おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/16(火) 01:46:46.58 ID:FYj+m1nao<> ぐぬぬ理解が追いつかん
何回も読まないと <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/16(火) 02:45:12.23 ID:SxiJHB1co<> ふみふみが乗って来た階、そこで降りるはずだった武内Pを
わざわざエレベーター内に押し戻して、しばらく二人っきりの時間を作っちゃったって事か

1000P払ってw <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/16(火) 12:49:25.99 ID:iAH+zryso<> 他のアイドルだったらもっとゲスい展開になってただろうな
文香を選んでここまで書ける>>1はやっぱりすごい

凛「私なら10000P出すわ!」
美波「私なら30000Pくらいは…」
菜々「え?マンピーのG★SPOTがどうかしましたか?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 21:52:51.00 ID:hWdd6UE9o<> 書きます


武内P「デート、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 21:57:07.00 ID:hWdd6UE9o<> 美嘉「次の曲のイメージが、そうなんだよねー」

武内P「成る程」

美嘉「それで、デートに関してイロイロ聞いてるってワケ★」

武内P「しかし、私の考えが参考になるでしょうか?」

美嘉「それは、聞いてみないとわかんないっしょ★」


莉嘉・みりあ「えっ? デートのお誘いじゃないの?」


武内P・美嘉「……」

武内P・美嘉「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 21:59:15.81 ID:hWdd6UE9o<> 美嘉「ちょっ、ちょっと!?/// 何言ってんの!?///」

莉嘉「えー? 聞くより、実際にデートした方が早くない?」

武内P「ですが、アイドルがデートと言うのは……」

みりあ「えー!? なんでなんで!?」


莉嘉・みりあ「デートくらい、良いんじゃないの?」


武内P・美嘉「……」

武内P・美嘉「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 22:01:31.98 ID:hWdd6UE9o<> 美嘉「いっ、良いワケ無いでしょ!?///」

莉嘉「でも、その方がイメージが掴めるよね?」

武内P「しかし、城ヶ崎さん自身のイメージが……」

みりあ「えー!? なんでなんで!?」


莉嘉・みりあ「カリスマJKアイドルだよ?」


武内P・美嘉「……」

武内P・美嘉「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 22:04:18.55 ID:hWdd6UE9o<> 美嘉「だ、だから……な、何?」

莉嘉「ギャル系だしー、オトナのデートとかアリでしょ☆」

武内P「確かに、そうかもしれませんが……」

みりあ「えー!? なんでなんで!?」


莉嘉・みりあ「なんで、デートしちゃいけないの?」


武内P・美嘉「……」

武内P・美嘉「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 22:08:36.96 ID:hWdd6UE9o<> 美嘉「そ、それは……さっきから言ってるでしょ!」

莉嘉「えー!? アタシ、全然わかんないよー!」

武内P「私は、彼女の担当ではありませんし……」

みりあ「えー!? なんでなんで!?」


莉嘉・みりあ「もしかして、嫌なの?」


武内P・美嘉「……」

武内P・美嘉「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 22:11:08.52 ID:hWdd6UE9o<> 美嘉「い、イヤとか……そういう問題じゃなくて!」

莉嘉「じゃあ、お姉ちゃんはデートしてもイイってコトだよね?」

武内P「嫌、というのとは……違う話と言いますか」

みりあ「えー!? なんでなんで!?」


莉嘉・みりあ「もしかして、好きなの?」


武内P・美嘉「……」

武内P・美嘉「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 22:16:39.57 ID:hWdd6UE9o<> 美嘉「そっ、そんなワケないじゃん!?///」

莉嘉「じゃあ、デートしてもヘーキでしょ☆」

武内P「いえ……平気ではありません」

みりあ「えー!? なんでなんで!?」


莉嘉「あくまでも、お仕事のためのデートでしょ?」

莉嘉「好きだったらヤバいカモだけどぉ〜……年齢的にも?」


美嘉「いや、まあ……確かにそうだけど」


みりあ「ファンの人のためになるんだから、デートするべきだよ!」

みりあ「……あっ! プロデューサー、えっちな事考えたの……?///」


武内P「い、いえっ! そんな事は、決して!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 22:20:17.01 ID:hWdd6UE9o<> 莉嘉「ゼッタイ、デートした方がイイやつじゃん☆」

美嘉「えっ!? そ、そうなの……かな?」

みりあ「うんうん! プライベートじゃなく、ビジネスだよっ!」

武内P「ですが、誤解される場合も……」


莉嘉・みりあ「じゃあ、お家デートで良いんじゃない?」


武内P・美嘉「……」

武内P・美嘉「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 22:27:18.64 ID:hWdd6UE9o<> 莉嘉「誰にも見られなきゃ、誤解されないもんね☆」

美嘉「いっ……言ってるコトは、わかるケド!///」

みりあ「ねえねえ、他に何か問題ってあるかな?」

武内P「その……家への出入りの瞬間を捉えられる可能性も」


莉嘉「お父さんとお母さん、GWはラブラブ旅行行くんだよね」

莉嘉「だから、お家デートの場所は城ヶ崎家でオッケー☆」


武内P「な……成る程」


みりあ「出入りも、莉嘉ちゃんとみりあが一緒だから大丈夫〜!」

みりあ「メンバーの家庭訪問って、アリバイ工作も出来るよ♪」


美嘉「ま……待って待って!?」

美嘉「なんか、ズンドコ話が進んでってるんだケド!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 22:33:58.07 ID:hWdd6UE9o<> 武内P「で、ですがそういった状況でお邪魔するというのも……!」

莉嘉「Pくん」

武内P「な、何でしょうか?」


莉嘉「――アイドルの姉妹……それも、カリスマでチョー可愛い☆」

莉嘉「そんなアタシ達が、二人っきりで過ごすんだよ?」

莉嘉「……それって、ちょっとヤバくない?」

莉嘉「もしも何かあった時……どうするの?」

莉嘉「……Pくんは、守ってくれないの?」


武内P「っ……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 22:39:50.78 ID:hWdd6UE9o<> 美嘉「いや……二泊三日だし、そんな……」

みりあ「美嘉ちゃん」

美嘉「な、何?」


みりあ「別に、そんなに怖がらなくても大丈夫だよ」

みりあ「二人っきりじゃなく、莉嘉ちゃんもみりあも居るよ」

みりあ「だから、安心して家デートして良いんだよ」

みりあ「平気だよ、みりあを信じて? ねっ?」

みりあ「信じてくれるよね? ねえ、美嘉ちゃん……」


美嘉「っ……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 22:43:33.88 ID:hWdd6UE9o<> 莉嘉「ファンの人達のため、そして、アイドルのため」

武内P「……!」

みりあ「絶対、ゼーったいデートするべきなんだよ」

美嘉「……!」


莉嘉・みりあ「デートしないのは、逆に裏切りだよ!」


武内P・美嘉「!?」

武内P・美嘉「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 22:48:53.01 ID:hWdd6UE9o<> 美嘉「あ、アタシが……ファンを裏切る……!?」

莉嘉「ギャルなら、デート位ヨユーでしないと!」

武内P「あ、アイドルのため……!?」

みりあ「うんうん! キラキラした……笑顔のためだよ!」


莉嘉・みりあ「お泊まり会――」

莉嘉・みりあ「……」

莉嘉・みりあ「――デート、するべきだよ!」


武内P・美嘉「……」

武内P・美嘉「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 22:52:10.21 ID:hWdd6UE9o<> 美嘉「ん? んっ? ちょっと待って……何て?」

莉嘉「デート、するべきだよ!」

武内P「あの……お泊まり会、とは?」

みりあ「お泊まり会は、皆でお泊りする会だよ?」


武内P・美嘉「……」


莉嘉・みりあ「……」


一同「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 22:56:39.78 ID:hWdd6UE9o<> 美嘉「アンタ達……アタシをダシに使おうとしたね?」

莉嘉「……かっこいいシールが手に入ったから、つい」

武内P「城ヶ崎さんの家でお泊まり会、と……そう言う事ですか?」

みりあ「……えへへ、プロデューサーも居たら楽しいだろうなぁ、って」


莉嘉・みりあ「ダメ……?」


武内P・美嘉「……」

武内P・美嘉「はぁ……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 23:01:57.99 ID:hWdd6UE9o<> 美嘉「……もー! そういうコトなら正直に言いな!」

莉嘉「ゴメーン! どうやって誘おうか迷っててー!」

武内P「では、デートの話は……冗談だったのですね」

みりあ「えへへ! 二人共、ごめんね♪」


莉嘉・みりあ「お泊まり会、しよっ?」

莉嘉「チョーカッコイイシールあるから! 見せたげる!」

みりあ「あのねあのね、皆で晩ごはん作ったりしたいなー!」


武内P・美嘉「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 23:06:24.42 ID:hWdd6UE9o<> 美嘉「……どうする? アタシは、別に良いと思うケド?」

武内P「城ヶ崎さん……?」

美嘉「それに、お泊まり会したら……デートの話も聞けるっしょ★」

武内P「……ええ、そうですね」


莉嘉・みりあ「〜〜っ!」パアッ!

莉嘉・みりあ「わーい! お泊まり会だー!」ニコニコ!


美嘉「ふふっ! そんなに喜ぶコト?」クスッ!

武内P「……良い、笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 23:10:49.03 ID:hWdd6UE9o<>   ・  ・  ・

武内P「――と、言う訳で」

武内P「城ヶ崎さんの家で、お泊まり会をする事になりました」


ちひろ「騙されてますよプロデューサーさ――んっ!?」


武内P「えっ?」

武内P「騙されている……誰がですか?」


ちひろ「プロデューサーさんがですよ!」

ちひろ「それに、美嘉ちゃんもコロッと騙されてます!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 23:15:22.19 ID:hWdd6UE9o<> ちひろ「ちゃっかり、お泊りの約束をしてますよ!?」

武内P「ですが、ただのお泊まり会なので……」

ちひろ「女の子しか居ない所に泊まるんですよ!?」

武内P「? はい」


武内P「眠くなるまで、お話や……ゲームをしよう、と」

武内P「……そう、言われました」


ちひろ「〜〜っ!?」

ちひろ「プロデューサーさん、ちょっと楽しみにしてませんか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 23:21:56.39 ID:hWdd6UE9o<> ちひろ「最初に無理難題を出して、次に本命の話をする……!」

武内P「交渉術、ですね」

ちひろ「それに、まんまとやられちゃってますよ!?」

武内P「私が、ですか?」


武内P「…………」

武内P「……」


武内P「!?」


ちひろ「……気付いて貰えましたか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 23:25:19.71 ID:hWdd6UE9o<> 武内P「ど、どうすれば……良いのでしょうか……!?」

ちひろ「兎に角、謝ってキャンセルするしかありませんよ」

武内P「……!」

ちひろ「あの……どうかしたんですか?」


武内P「……いえ」

武内P「お泊まり会をしたい、という言葉を……」

武内P「……他にも、何件か頂いていて……はい」


ちひろ「……」

ちひろ「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 23:28:34.46 ID:hWdd6UE9o<> ちひろ「あの……まさか」

武内P「……すみません」

ちひろ「……」

武内P「せ……千川さん?」


ちひろ「……今回の件は、とても難しい問題です」

ちひろ「それに、早急に対策を考えないといけません」

ちひろ「……良いですね?」


武内P「は……はい」

武内P「その……ご迷惑をおかけして、すみません……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/16(火) 23:34:14.87 ID:hWdd6UE9o<> ちひろ「もうっ、本当にアイドルの子に甘いんですから!」

武内P「……返す言葉もありません」

ちひろ「とにかく、話し合いましょう」

武内P「はい……お手数をおかけします」


ちひろ「そうですね……」

ちひろ「外に漏れるとまずい話なので……」

ちひろ「今日の仕事が終わったら――」

ちひろ「――私の家で、緊急対策会議をしましょう」


武内P「千川さん……!」

武内P「……ありがとう、ございます」ペコリ!


ちひろ「……良いんですよ、プロデューサーさん」


ちひろ「本当に……気にしないでください♪」ニコッ!




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/16(火) 23:55:51.61 ID:XDTENVNDO<> このちっひは悪いヤツだなぁ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/17(水) 00:33:41.69 ID:gXyDTnnp0<> 幼女は強いしちっひもさすが <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/17(水) 02:35:15.71 ID:KKuBrprFo<> もっと主体性をもって <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/17(水) 09:40:33.30 ID:TcbPS72io<> ちっひ悪い奴やなあ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 14:41:52.12 ID:M9m6cHObo<> 後で自分で見返す可能性が高いので、ここに
ルパンは再び書くきっかけの一つになった作品で、このスレとはあまり関係無いですが申し訳ない


ルパン三世 嵐を呼ぶ子供!
https://yutori7.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1266954729/


『クレヨンしんちゃん』は、子供時代好きでよく見ていたアニメでした
放送当時子供だった人とかは、しんのすけの口調が流行ったのとか覚えてるかも知れません
放送時間帯もあって、当時の子供の心を鷲掴みにしていた作品、という記憶があります
漫画は、子供の頃買うには高くて、買える年齢になった頃には卒業してたなぁ
内容的に、親は良いイメージを持っていなかったでしょうけどねw


『ルパン三世』は、これもまた子供時代とても好きだった作品です
今晩ルパンが放送する、ってわかったらまずは準備から入ってた記憶があります
VHSの新品のテープをデッキにつっこんで、全部とるため5分前から録画をスタート
漫画とかTVシリーズも見てはいますが、所謂ガチ勢の知識には遠く及ばないと思います
しかし、あのワクワクは、今でも色褪せる事無く残っています


何を書いたら良いかわからなくなったので、終わります <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 21:48:16.84 ID:M9m6cHObo<> 書きます


武内P「忍として成長したい、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 21:51:15.19 ID:M9m6cHObo<> あやめ「いかにも! そのためにお力をお借りしたく、ニンッ!」

武内P「あの……何故、私に?」

あやめ「ははは、またまたご冗談を!」

武内P「えっ?」


あやめ「忍とは、闇に生き……闇に死す定め」

あやめ「つまり――闇について、よく知る必要があるという事!」

あやめ「そこで、貴方の担当アイドルが闇を抱えていると聞いt」


武内P「待ってください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 21:54:24.42 ID:M9m6cHObo<> あやめ「? どうしましたか?」

武内P「私の担当アイドルの方は、闇を抱えていはいません」

あやめ「ニンとッ!?」

武内P「ですから、お力にはなれないと思います」


あやめ「手に入れた情報に、誤りが……?」

あやめ「情報によれば――幸せの四葉の君」

あやめ「その方が、闇を抱えていると聞いt」


武内P「待ってください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 21:57:24.88 ID:M9m6cHObo<> あやめ「? どうしましたか?」

武内P「その情報は、どこから?」

あやめ「! では、やはり……!」

武内P「浜口さん、お答えいただけますか?」


あやめ「ふっ、それは言えません!」

あやめ「たとえ、どんな責め苦を受けようとも、決して!」

あやめ「……はっ!?/// まさか、いやらs」


武内P「待ってください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 22:01:38.79 ID:M9m6cHObo<> あやめ「……兎に角、情報は確かなようですね!」

武内P「……他言無用で、お願いします」

あやめ「御意! お力をお貸し頂く訳ですからね!」

武内P「……わかり、ました」


あやめ「――それでは、早速!」

あやめ「幸せの四葉の君に、お話を伺いたく思います!」

あやめ「その方は、一体いずこに?」


武内P「待ってください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 22:07:37.59 ID:M9m6cHObo<> あやめ「? どうしましたか?」

武内P「その闇は、気軽に触れていいものではありません」

あやめ「覚悟は、決めて参りました!」

武内P「……」


あやめ「何よりも――同じ事務所に所属する忍同士!」

あやめ「――あやめは、アイドルとして!」

あやめ「――幸せの四葉の君の抱える闇は……アイドルを守る者として!」

あやめ「分かり合えない道理が、ありましょうか!?」


武内P「……」

武内P「待ってください?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 22:10:11.45 ID:M9m6cHObo<> あやめ「? どうしましたか?」

武内P「緒方さ……幸せの四葉の君が抱える、闇」

あやめ「えっ? 今、名前を……」

武内P「彼女が抱える闇とは、お抱えの忍という意味ではありません」


あやめ「に、ニンとっ!?」

あやめ「ならば……闇とは、一体!?」


武内P「それは、その……」

武内P「……」

武内P「プライベートな話ですから……はい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 22:14:02.59 ID:M9m6cHObo<> あやめ「話すことは出来ない、と?」

武内P「はい」

あやめ「そう……ですか」

武内P「すみません」


あやめ「――フッ!」


ヒュッ――


武内P「吹き矢!?」

武内P「――プロデュース・二指真空把!」


パシッ! ヒュッ――


――プスッ!

あやめ「あうっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 22:19:24.47 ID:M9m6cHObo<> 武内P「あの……何故、突然吹き矢を?」

あやめ「素直に喋るようになる秘伝の薬が塗ってあるからです。はっ!?」

武内P「……だと、思いました」

あやめ「くっ……こちらの手を利用するとは、中々の手練!」


あやめ「このままでは、闇を学んでより忍として成長し!」

あやめ「忍ドルとして、プロデューサー殿に認めていただき!」

あやめ「胸に秘めたる恋を叶えるためのうおおおおおっ!?///」


武内P「……」

武内P「成る程」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 22:27:10.29 ID:M9m6cHObo<> あやめ「うふぃー!? 効果が抜群すぎます!」

武内P「……良い、機会です」

あやめ「き、汚い! 忍者を利用するなんて、汚い!」

武内P「担当プロデューサーに、恋をされているのですか?」


あやめ「ちゅき! いっぱいちゅき!」

あやめ「……いやあの、お慕いしていると言いますか!?///」

あやめ「恋と憧れの合体忍術でニャンニャンニンニンうふぃいいいい!?///」


武内P「……」

武内P「成る程」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 22:35:28.22 ID:M9m6cHObo<> 武内P「……今回の件は、担当Pに報告させて頂きます」

あやめ「お、おおっ、お待ちください!///」ブンブン!

ババババババ!

武内P「……あの、その手の動きは?」


あやめ「後生です! 何卒、プロデューサー殿には!」

…巳、未、申、亥、午、寅ァ!

あやめ「――火遁・豪火球の術!」

ゴォウッ!


武内P「!? 熱い!」

武内P「あの……あの、今何を!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 22:43:38.26 ID:M9m6cHObo<> あやめ「チャクラを練って印を結び、術を発動させました」

武内P「そんな、サラリと言われましても!?」

あやめ「あやめ的には、これは忍者ではなく……NINJAなので、はい」

武内P「そ、そう……ですか」


あやめ「――お願いします! 何卒!」

あやめ「あやめは、恋に関しては今だ未熟!」

あやめ「――いつの間にか、傍に居なくてはならない存在になるまで!」

あやめ「どうか! お見逃しください!」


武内P「…………」

武内P「……」


武内P「ええ、勿論です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 22:50:42.83 ID:M9m6cHObo<> 武内P「ですが……約束して、頂けますか?」

あやめ「約束?」

武内P「貴女の担当プロデューサーへの想いは、口外しませんので……」

あやめ「……これ以上、幸せの四葉の君の詮索はするな、と?」


あやめ「……承知しました」

あやめ「しかし、あやめは忍としての修練は怠りませんよ!」

あやめ「――他にも、仁奈ちゃんが闇を抱えているらしいので!」

あやめ「仁奈ちゃんに話を聞きます、ニンニン!」


武内P「待ってください!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 22:58:15.83 ID:M9m6cHObo<> あやめ「? どうしましたか?」

武内P「浜口さんは……忍らしい、忍ですね」

あやめ「えっ!? わたくし、忍らしいですか!?」パアッ!

武内P「はい」


武内P「こう……天井裏に潜んで、ですね」

武内P「槍で、一突きにされるタイプの……そんな忍です」


あやめ「わあっ! 呻き声だけで、姿が見えないやつですね!」

あやめ「……」

あやめ「何故!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 23:05:09.82 ID:M9m6cHObo<> 武内P「兎に角……市原さんに聞くのも、やめておきましょう」

あやめ「えっ!? 何故ですか!?」

武内P「それは、その……ですね……!」

あやめ「教えてください! 何故、駄目なんですか!?」


武内P「あの……りゅ――」

武内P「――……流派、が」

武内P「浜口さんとは……流派が違うからです」


あやめ「……」


武内P「……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 23:08:32.04 ID:M9m6cHObo<> あやめ「流派が、違う?」

武内P「え、ええ……そういった感じです」

あやめ「……成る程」

武内P「……!」


あやめ「――それならば、致し方ありませんね!」

あやめ「忍法とは、本来ならば門外不出!」

あやめ「同じ城に潜むとは言え、手の内は全て晒せませんから!」


武内P「……!」

武内P「はい! おわかり頂けて、良かったです!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 23:16:25.30 ID:M9m6cHObo<> あやめ「それならそうと、言って頂ければ!」

武内P「え、ええ……そうですね」

あやめ「しかし……それでは、成長のきっかけが……」

武内P「っ……!」


武内P「は……浜口さんは、大丈夫です!」

武内P「名匠の鍛え上げた刀剣の放つ、美しい輝き――」

武内P「――それにも似た、担当プロデューサーへの恋」

武内P「その、刀の様に美しい恋を……心に忍ばせています」

武内P「……それは、忍として」

武内P「いえ、くノ一として必要なものを既に持ち合わせている、と」

武内P「……そう、思います」


あやめ「……え」

あやめ「えー?///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 23:21:13.28 ID:M9m6cHObo<> あやめ「本当に、そう思いますか?///」

武内P「はい」

あやめ「……」スッ…

武内P「吹き矢は、やめてください」


武内P「ですが、注意してください」

武内P「先程、浜口さんが仰っていた様に……」

武内P「――忍ならば、手の内は全て晒してはいけません」


あやめ「! この恋心がプロデューサー殿に知られたら……」

あやめ「……」

あやめ「あっ、考えただけで恥ずかしいので、無しで!///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/17(水) 23:35:11.68 ID:M9m6cHObo<> あやめ「恋心を胸に秘め……機が熟すのを待つ、ですね?」

武内P「はい、そういう事になります」

あやめ「ニンニン! あやめ、精進します!」ニコッ!

武内P「……良い、笑顔です」


あやめ「プロデューサー殿の食事に仕込んでいる、恋の秘薬!」

あやめ「それが効果を発揮するまで……」

あやめ「わたくし、忍ドルとして、成長していきます!」


武内P「……秘薬?」


あやめ「はい! 恋は――戀!」

あやめ「糸繰りの術を用いて言質を取ります、ニンッ!」


武内P「忍とは言え、手段は選んでください!」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/17(水) 23:40:09.66 ID:Pn1FhkxSO<> あやめ殿はやーらしか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/17(水) 23:49:15.24 ID:kc7QblRxo<> あやめ殿のPは狼と呼ばれてそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/18(木) 00:07:02.03 ID:tbocO1rS0<> 怒ると服が破けそうなPだな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/18(木) 01:15:45.23 ID:hNHfPCgs0<> BBAに子犬扱いされる隻腕の狼P <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/18(木) 02:31:50.55 ID:Kgq6T10ho<> 流石に印をコピーまではできないか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/18(木) 02:33:02.26 ID:Kgq6T10ho<> モンキー・パンチで思い出したけどけどセブンドールズってssあったなあ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/18(木) 22:09:45.26 ID:HgJr7bveo<> >>715
昔俺が書いたやつですね
前に晒したと思ったら一年前の話でした
案外続くもんすなぁ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/18(木) 22:12:25.71 ID:CtyLPaN3o<> イナイレとのクロスは流石の作者でも無理かな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/18(木) 22:30:12.27 ID:fWUy8kLY0<> 「平成の最後に」という言葉を付けて色々な要求を武内Pに叶えてもらおうとするアイドル達・・・・ろくなことにならないだろうな。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/18(木) 22:33:12.81 ID:jLc454DAo<> コナンとのクロスってもうやった? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/18(木) 22:39:07.50 ID:HgJr7bveo<>
「……!」


 唇を噛み締め震えながら歩く彼女に、今は寄り添う事しか出来なかった。
 彼女は、屋外でのLIVE終了後に……腹痛を訴えた。
 同ユニット内のメンバーの方の、露出多め、という言葉。
 彼女もそれに賛成し、ヘソ出しの衣装に身を包み、お腹を冷やしてしまったのだ。


「……頑張ってください」


 ゆっくりと歩く、小さな姿。
 LIVEの時、ステージの上で見せた天真爛漫な笑顔は見る影もない。
 爽やかさとは程遠い、額に浮かんだ脂汗。
 苦痛が、まだ幼い彼女を苦しめているのが、わかる。


「うんっ……!」


 私の言葉に反応し、彼女はこちらを見て……微笑んだ。


「っ……!」


 踏みしめられた花が、それでも太陽へと向けて咲く様な。
 暗い闇が支配するトンネルの先には、必ず光が待つと信じているかの様な。
 そんな……良い、笑顔。
 思わず締め付けられた胸の痛みに耐え、力強く頷く。


「……!」


 スタッフ用の仮設トイレまでは、あともう少し。
 そう、ほんの10メートル程度で……視界には、映っている。
 駆け足になれば、すぐにでも届き得る距離だ。
 だが、その駆け足という行為が……最速の行動こそが、最悪の結果を生んでしまうのだ。


「もう、少しですから……!」


 それ程までに、彼女の腹……いや、お腹には限界が来ていた。
 確認はしていないが、この痛がり方から察するに、
LIVEの最中から既に彼女は痛みを感じていたのかも知れない。



「えへへ……頑張る……!」



 しかし、ファンの方の笑顔のため。
 アイドルとして、最高のパフォーマンスだけを魅せるため。
 彼女は、笑顔の力――パワー・オブ・スマイルでもって、
痛みを忘れ去り、置き去りにしていたのだろう。


「……!」


 その代償が、今の彼女の状態だ。
 当然、私に何か出来ることはないかと問うてみた。
 しかし、返ってきたのは、首を横に振る動作。


 ――えへへ……安心したら、出ちゃうよ。


「頑張ってください……!」


 そう言われ、慌てて彼女から離れた時、思った。
 私に触れられると安心して頂ける事を喜べば良いのか、
爆破スイッチのような扱いをされて寂しく思えば良いのか、どちらだろう……と。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/18(木) 22:39:11.82 ID:CtyLPaN3o<> 武内Pの部屋のどこを探してもエロ本が一冊も無いことにドン引きするアイドル達とか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/18(木) 23:03:17.25 ID:VUMKX0UmO<> >>721
じぇじぇじぇ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/18(木) 23:08:04.66 ID:HgJr7bveo<>
「もう……ちょっと……!」


 目尻に涙を浮かべながら、
一歩と呼ぶには短すぎる距離を靴を地面に擦りながらの移動。
 足が接地する時の衝撃すら、彼女にとっては拷問なのだろう。
 見事なすり足……此処が、武道館です。


「はい……もう、少しです……!」


 まだ、幼い。
 まだ、子供。


「……!」


 ……彼女の事をそう考えていたのだが、改めなくてはならない。


「もう……ちょっと、ぉ……!」


 履いているのはガラスの靴ではなく、動物のぬいぐるみがあしらえてあるポップなスニーカー。
 纏っている衣装はドレスではなく、カラフルなヘソ出しのステージ衣装。


「はぁ……っ、はぁ……!」


 だが、彼女は紛れもなく――シンデレラだ。
 諦めず、自分の足でここまで辿り着いた事に、私は感動すら覚えていた。


「っ……!」


 ――どうぞ、ビニール袋です。


 ――お姉ちゃんなんだから、ちゃんとトイレでする。


 そんな、仮設テント内での会話が思い起こされ、不意に涙がこみ上げてきた。
 私は、慌てて眉間に力を込め、意志の力でそれを断ち切った。
 彼女が、泣き言すら言わずに居るのに、担当プロデューサーの私が涙すべきではない。
 輝く笑顔のお姫様に相応しいのは、涙ではないのだ。


「ついたぁ……!」


 小さな手が、仮設トイレのドアにかかった――



 ――……が、



「あ、今出まーす★」



 待ち受けていたのは、あまりにも無慈悲な現実だった。


「……」


 はい……今、出ました。


「……」


 彼女の顔からは全ての感情が消え去り……ただ、無が存在していた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/18(木) 23:12:20.43 ID:LWcdF5Xso<> カリスマァ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/18(木) 23:36:53.97 ID:HgJr7bveo<>   ・  ・  ・

「……」


 ――女の子がトイレ使うのに、近くに居るとか有り得ない!


「……」


 そう言われて、私は今、仮設トイレから少し離れた位置に居る。
 彼女からしてみれば、当然の言葉だったのは、わかる。
 しかし、あの時の状況を考えれば、
平時と同じ対応をする事が正しいとは言えなかった。
 だが、


「……」


 ――えへへ、心配してついてきてくれたんだよね?


「……」


 彼女は、そう言って……笑ったのだ。
 手を後ろで組み、上半身を前に倒し、上目遣いで。
 傍から見れば、とても可愛らしい仕草だろう。
 しかし、悲しい真実は……そうではないのだ。


 後ろで組んでいるように見える両手は、尻を必死に抑えている。


 上半身は倒したのではなく、直立するのすら困難なだけ。


 上目遣いな瞳の奥にあるのは――……優しさ。


「……」


 漏らしてしまった事を悟られまい、と。
 気付かれてしまっては絶対に駄目だ、と。
 崩れ落ちそうになる城壁を必死に支え、守ろうとしたのだ。
 だから、私は……大人しく、あの場を離れるしかなかった。


「……」


 あの仮設トイレの中で、何が起きているのだろう。
 その……大をしている、というのはわかってはいます……はい。
 汚れてしまっただろう下着や、数々の問題。
 そして、あのドアが開いた時に……何と、声をかけるべきなのか。


「……」


 スーツの右ポケットに手を入れ、中に入っていたビニール袋をクシャリと潰す。
 その時――


「っ!」


 ――仮設トイレのドアが、開いた。
 中から顔を覗かせた彼女は、少し辺りを見回し……私の姿を捉えると、


「えっ?」


 ちょいちょい、と。
 近くに来るよう、手招きしてみせた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 00:10:33.83 ID:+K3HxB/9o<>   ・  ・  ・

「……ごめんね、プロデューサー」


 申し訳なさそうに、眉をハの字にして彼女は謝ってきた。


「いえ、謝る必要はありません」


 しゃがみこんで、目線の高さを合わせて。
 彼女の目を真っ直ぐに見据え、言う。


「でも……」


 いつも元気いっぱいの彼女の顔が、曇っている。
 理由は恐らく、私の左手が掴んでいるビニール袋の中身のせいだろう。
 しかし、なればこそ、その雲は晴らさなくてはならない。
 私の心は今、彼女という太陽のおかげで、青く澄み渡っているのだから。


「私は、貴女のプロデューサーですから」


 私は、あまり感情が顔に出る方ではない。
 だが、今の私は、自然と微笑んでいる事だろう。
 私の想いが伝わって欲しい、と……そう、思います。


「……えへへ」


 照れくさそうな、こそばゆそうな……そんな、笑顔。
 彼女の輝きを封じ込めていた分厚い雲は、少しは晴れた様だ。
 ……本当に、良かった。



「――ありがと、プロデューサー」



 不意に回された、彼女の両腕。
 右の首筋に触れた感触は、恐らく顔だが……一体、どの部分だろうか。
 そして、私がそれに反応する暇もなく、彼女は離れ、


「えへへっ♪」


 とても……良い、笑顔を見せてくれた。
 その笑顔のまま、彼女は元気よく、仲間の待つ場所へと戻っていった。


「……」


 ――お腹が痛くなってしまうかも知れないから。
 ――妹がオムツを着けている感じを知るために買っていたから。


 万が一の場合に備えて……彼女は――オムツを履いていたのだ!


 子供と言うのは、いつの間にか成長しているものだ。
 あの歳でオムツを履くのを成長とするかは、この際置いておこう。
 ですが、彼女は……その……立派です、間違いなく。


 ……この先も、私の行く道には困難が待ち受けているかも知れない。
 しかし、時には奇跡が起きる事も有ると知れただけで、頑張れます。





おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/19(金) 00:16:33.46 ID:Ms2iIr32o<> いやその…オムツでどうにかなるレベルで良かったな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/19(金) 02:29:16.08 ID:oRirQpc1o<> いつものパターンじゃないだけマシだな……
み、いやMさんのバブみはやはり天下一やで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/19(金) 07:31:47.42 ID:y7FBThRDO<> もう、みりあちゃんには近づけない…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/19(金) 10:46:49.70 ID:RLnDge4fo<> 覚えたくもない他アイドルの変な技ばかりラーニングしてしまう蒼魔道士しぶりんお願いします <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/19(金) 17:10:57.10 ID:dzx732KLO<> 流行りに乗って、異世界転生してみちゃう? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/19(金) 19:24:11.55 ID:oRirQpc1o<> オーラロードが開かれちゃう? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/19(金) 20:16:16.53 ID:+6wSXhnZ0<> 汚いので危機回避したのって初か?
他にもいたっけか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/19(金) 20:52:03.23 ID:MhwpC7kZo<> だから相手にするなってw <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 21:53:36.66 ID:+K3HxB/9o<> >>730
書きます


武内P「魔法を使えるのは、皆さんです」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 21:58:03.46 ID:+K3HxB/9o<> 卯月「それって……笑顔の魔法、ですか?」

武内P「はい」

卯月「ふふっ! 笑顔だけは、自信があります♪」ニコッ!

武内P「……良い、笑顔です」

凛「笑顔の魔法、ねぇ……」


武内P「勿論、他にもありますが……」

武内P「その使用は、こちらで制限させて頂いています」


凛・卯月「……」

凛・卯月「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 22:02:56.16 ID:+K3HxB/9o<> 卯月「あのー……冗談、ですよね?」

武内P「冗談?」

凛「待って。ねえ、本気で言ってるの?」

武内P「はい」


武内P「丁度、総選挙の時期なのでお話しておきますが……」

武内P「第三回、そして、第五回シンデレラガールのお二人」

武内P「渋谷さんと島村さんは、笑顔以外の魔法も使えます」


凛・卯月「……」

凛・卯月「はいっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 22:07:12.42 ID:+K3HxB/9o<> 卯月「えっと、それって……他の皆もですか?」

武内P「ええ、勿論」

凛「ちょっと! テキトーな事言ってるでしょ?」

武内P「えっ?」


武内P「十時さんがいくら服を脱いでも、大事に至らない……」

武内P「……その光景を何度か目撃しています、よね?」


凛・卯月「……」

凛・卯月「あれ、魔法!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 22:10:01.56 ID:+K3HxB/9o<> 卯月「じゃ、じゃあ! 蘭子ちゃんの魔法は!?」

武内P「お二人同様、制限させて頂いています」

凛「じゃあ、クローネの周子も使えるって事!?」

武内P「はい。担当外なので、詳細はわかりませんが」


武内P「……あの」

武内P「そこまで、驚くような事でしょうか?」


卯月「驚きますよ!?」

凛「これに驚かなかったら、何に驚けば良いの!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 22:14:06.82 ID:+K3HxB/9o<> 卯月「あわわ……ど、どうしましょう凛ちゃん!?」

凛「どう、って聞かれても……!?」

武内P「心配しなくても、大丈夫です」

凛・卯月「どこが!?」


武内P「私が、貴女達の担当プロデューサーでいる限り」

武内P「せめて、高校を卒業するまでは……」

武内P「……魔法の使用制限を解除するつもりは、ありませんから」ニコリ


凛・卯月「笑顔……」…ホワッ

卯月「……って、そんなに優しく微笑まれても!」

凛「ねえ! こっちとしては、安心出来ないんだけど!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 22:19:51.05 ID:+K3HxB/9o<> 凛「そもそも、私の使える魔法って何!?」

武内P「いえ、それは……」

凛「ちゃんと説明して! でなきゃ、笑顔になんてなれない!」

武内P「っ!?……わかりました」


武内P「渋谷さんの魔法は――」

武内P「――敵の技を何らかの方法で覚え、自ら使用出来る様になる」

武内P「――所謂、青魔法と系統が似た魔法で……」


卯月「ええっ!? 凛ちゃん、そんな凄い魔法が使えるんですか!?」


凛「凄いとか凄くないとか、そういう問題じゃないから!」

凛「そもそも、敵って何!? 意味がわからないんだけど!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 22:24:55.63 ID:+K3HxB/9o<> 武内P「いえ、あくまでも似た系統の魔法です」

凛「だから何なの!?」

武内P「渋谷さん、安心して下さい」

凛「……何に?」


武内P「渋谷さんが使える魔法――蒼魔法は」

武内P「敵ではなく……仲間から覚える、と」

武内P「……そういった違いがあります」


卯月「えっと……仲間と同じ事が出来るようになる、って事ですか?」

凛「あれ……なんか、そんなに特別な魔法じゃない……よね?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 22:29:39.39 ID:+K3HxB/9o<> 卯月「えっ? そうですか?」

凛「うん。ほら、そういうのって普段もやってるでしょ」

卯月「普段って……あっ、そういう事ですか!」

凛「うん」


凛「仲間の良い所を見て、それを覚える」

凛「歌だったり、ダンスだったり……笑顔だったり」

凛「……ふふっ、そういう事でしょ?」ニコッ!


武内P「いえ、違います」


凛「ふざけないでよ! 今の私の笑顔、返して!」

卯月「いっ、良い笑顔でした! 一刀両断でしたけど、良い笑顔でしたよ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 22:33:09.81 ID:+K3HxB/9o<> 凛「じゃあ、蒼魔法って何なの!?」

武内P「その……青魔法は、主に特技を覚えます」

卯月「特技……歌とか、ダンスとかですか?」

武内P「ええ、そうなりますね」


武内P「ですが――蒼魔法は、違います」

武内P「蒼魔法がラーニング出来るのは――」

武内P「――主に、趣味です」


凛「……ふーん」

凛「馬鹿にしてるでしょ!? ねえ、ちょっと!」

卯月「凛ちゃん、落ち着いて下さい! 凛ちゃん!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 22:39:44.68 ID:+K3HxB/9o<> 凛「何なのその魔法!? むしろ、魔法なの!?」

武内P「ええ、とても強力な魔法です」

卯月「その……趣味を共有する、みたいな感じですか?」

武内P「はい、その通りです」


武内P「……渋谷さん、大丈夫です」

武内P「絶対に、蒼魔法の制限は……はい」

武内P「――私を信じて下さい」


凛「…………」

卯月「り、凛ちゃん? 何か言って下さい、怖いですから!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 22:43:26.99 ID:+K3HxB/9o<> 凛「……信じられない」

武内P「えっ?」

凛「蒼魔法なんて、信じないから!」

武内P「っ!? 待ってください!」


武内P「蒼魔法を信じないというのは、自分を信じない事と同じです!」

武内P「それでは……笑顔が!」

武内P「笑顔の魔法までも、力を失ってしまいます!」


凛「だって、しょうがないでしょ!?」

凛「魔法が使えると思ったら……趣味を覚えるだけなんて!」

凛「そんな魔法なんかじゃ、笑顔になんてなれない!」


卯月「あれっ!? 凛ちゃん!?」

卯月「怒ってた理由って、それですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/19(金) 22:46:07.54 ID:DxT4uk/s0<> やっぱもっと派手な魔法の方がいいよな
中二病的には <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 22:47:35.39 ID:+K3HxB/9o<> 武内P「し、しかし……本当に強力で……!」

凛「っ!」ギロッ!

武内P「っ!?」ビクッ!

凛「……解除して」

武内P「えっ?」


凛「そんなに言うんだったら、蒼魔法の制限を解除して!」

凛「アンタ、私のプロデューサーでしょ!?」

凛「ちゃんと見てれば、少しの間なら平気じゃないの!?」


武内P「っ……!?」


卯月「プロデューサーさんっ!」

卯月「ちょっと気になるので……私からも、お願いします!」


武内P「渋谷さん、島村さん……」

武内P「……わかり、ました」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 22:52:38.51 ID:+K3HxB/9o<> 武内P「ですが、制限無しの蒼魔法は……まだ、早いと思います」

武内P「なので、危険だと判断した場合……すぐに、制限を戻します」

凛「……わかってる」


凛「――信じてるから、プロデューサーを」


武内P「渋谷さん……」

武内P「……心の準備は、よろしいですか?」


凛「……うん」


卯月「凛ちゃん、頑張って下さい!」ワクワク!


武内P「……制限――解除」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 22:55:25.93 ID:+K3HxB/9o<> 凛「……別に、特に変わった感じはしないかな」

…ひょいっ

卯月「あれ? 鞄を持って……何処へ行くんですか?」

凛「どこって……そんなの、決まってるでしょ?」


凛「――プロデューサーの、机の下」

凛「じゃないと、没頭出来ないから」


卯月「何言ってるんですか凛ちゃん!?」

武内P「これは……まだ、危険が無い方の趣味ですね」

卯月「どこがですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 23:02:18.47 ID:+K3HxB/9o<> 凛「それじゃ、ちょっと中に入れさせて貰うよ」

…もぞもぞっ


卯月「机の下って言う事は……仲が良いから、乃々ちゃん?」

卯月「そこで、ポエム作りを――じゃなくって!」

卯月「行動が、おかしくなってませんか!?」


武内P「ええ、それはある程度想定していました」

武内P「渋谷さんの年齢は、趣味に熱中しがちですから……」

武内P「加えて、とりあえず色々と手を出してみる場合も」

武内P「……なので、まだ早いと判断していたのです」


凛「……ふーん、これがプロデューサーの机の下、ね」

凛「まあ、悪くないかな」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 23:07:02.00 ID:+K3HxB/9o<> 凛「確か、鞄に……」

…ごそごそっ


卯月「多分、ノートを取り出そうとしてる……んですよね」

武内P「いえ、それはまだわかりません」

卯月「えっ? でも、ポエムをノートに書くのが……」

武内P「それは、森久保さんの趣味の場合です」

卯月「へっ? だけど、机の下に入るのなんて……」


凛「――あった」ニコッ!

凛「キノコの山」


卯月「!?」

武内P「星輝子さん、ですね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 23:11:07.00 ID:+K3HxB/9o<> 卯月「えっと、趣味は確か……キノコ栽培?」

武内P「はい、そうですね」

卯月「でも、あれ……キノコの山ですよね?」

武内P「栽培出来るキノコはありませんし、渋谷さんはチョコレートが好きですから……」


凛「……箱を開けて準備良し、と」

凛「ふふっ! それじゃあ行くよ――」

凛「――蒼い風が、駆け抜けるように!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

卯月「このまま見守るんですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 23:13:56.23 ID:+K3HxB/9o<> 武内P「まだ、危険ではありませんから」

卯月「確かに、そうかも知れませんけど……」


凛「……ふっ! はっ!」

カチッ! カチッ!


卯月「あの……あれ、何してるんですか?」

武内P「ご存知ありませんか?」


凛「……ふーん」

…ピタッ!

凛「これは、楽しめそうだね」


武内P「キノコフェンシングです」

卯月「どうして知ってると思ったんですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 23:19:10.89 ID:+K3HxB/9o<> 卯月「キノコフェンシングって、何なんですか!?」

武内P「キノコ同士で戦いごっこをし、勝敗を決する遊びです」

卯月「狂気しか感じませんよ!」

武内P「! 見て下さい、決着が着きました――」


凛「……それじゃ、始めようか」クスッ!

凛「仕方ないよね、負けた方がメスキノコになるってルールだし」

凛「……暴れたら、承知しないから」ニコッ!

凛「チョコ……レー……トォ――ッ!」


卯月「制限! 早く、制限を戻してあげて下さい!」

武内P「えっ? しかし、いい笑顔で……」

卯月「良いから、早く! 私が笑顔になれなくなっちゃいますから!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 23:26:46.87 ID:+K3HxB/9o<> 武内P「!? 島村さんが、笑顔になれなく……!?」

卯月「そうです! だから!」

武内P「……わかりました」

卯月「お願いします!」


凛「ふーん、チョコとは裏腹に、正直なビスケットだね」

凛「でも、いつまでも我慢出来るものじゃないでしょ」

カチッ! カチッ!

凛「一歩、踏み出してみれば」

凛「そこにはきっと、新しい世界が広がってるから――!」

カチッ! カチッ!


武内P「島村さんの笑顔は、私を助けてくれました」

武内P「貴女の、その輝く様な笑顔を……もう二度と失いたk」

卯月「早く――っ! 早あああ――くっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 23:36:27.61 ID:+K3HxB/9o<>   ・  ・  ・

武内P「――私が制限をかけていた理由が……わかって頂けましたか?」

卯月「……はい、よくわかりました」

武内P「島村さん、わかっていただけて幸いです」

卯月「……」

武内P「……渋谷さん」


武内P「貴女の蒼魔法が、とても強力だとわか」


凛「――話しかけないでって言ってるでしょ!?」


武内P「……」

卯月「まだ、その……机の下で、そっとしておいてあげて下さい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 23:41:32.08 ID:+K3HxB/9o<> 武内P「もう少し、成長すれば……」

武内P「他の方の趣味に、あそこまで影響されなくなるでしょう」

卯月「よ……良かったです!」

武内P「そう、ですね……」


武内P「……自分が、あまり興味の無いものでも」

武内P「適度に、他の方の趣味も楽しめるようになり――」

武内P「――お互い、とても楽しい時間が送れる」

武内P「……そんな魔法の使い方が出来るようになる、と」

武内P「……そう、思います」


卯月「すっ……素敵ですね!」


凛「……もう、変にフォローしなくて良いから……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 23:44:13.19 ID:+K3HxB/9o<> 武内P「そう、ですね……良い機会なのかも知れません」

卯月「へっ?」

武内P「島村さんも、試しに制限を解除してみますか?」

卯月「えっ!?」


凛「――卯月」

凛「私達……友達でしょ?」


卯月「……」

卯月「ええっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 23:49:58.19 ID:+K3HxB/9o<> 卯月「わっ、私は大丈夫です! やめておきます!」

凛「卯月」ニコッ!

卯月「え、笑顔の魔法ですね!」ニコッ!

凛「卯月?」ニコッ!

卯月「はいっ! 島村卯月、笑顔の魔法を頑張ります!」ニコッ!


武内P「島村さんの魔法は……はい、普通ですね」

武内P「特に、驚きは無いでしょうが……」

武内P「……どう、されますか?」


凛・卯月「……」

凛・卯月「普通って、何!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/19(金) 23:54:23.65 ID:+K3HxB/9o<> 卯月「私、普通に魔法が使えるんですか!?」

凛「納得いかない! どうして!?」

卯月「凛ちゃん!?」

武内P「島村さん、どうされますか?」


武内P「島村さんが使えるのは――恋の魔法ですが」


卯月「制限を解除してください」

凛「ずるくない!? ねえ、この差は何なの!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 00:04:42.07 ID:aArvLcoCo<> 卯月「ち、ちなみに! どんな感じなんでしょうか!?」

武内P「そう、ですね……」


武内P「誰とでも仲良く……それこそ、異性ともです」

武内P「そして、笑顔の魔法と併せて――」

武内P「――あれ? この子は自分が好きなんじゃないか?」

武内P「……と、そう相手に思わせる」

武内P「――そんな魔法ですね」ニコリ


卯月「…………」

凛「その……卯月、なんかごめん」


武内P「試しに、魔法の制限を解除してみますか?」


卯月「…………」


武内P「……沈黙、ですか?」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/20(土) 00:35:30.16 ID:hvlF7UhPo<> 卯月の魔法は未央も得意そう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/20(土) 00:53:54.79 ID:Xym72JVso<> 武内Pの隠された趣味をラーニングしたら…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/20(土) 01:52:03.47 ID:To26ThbH0<> きのこたけのこでレウクトラの戦いを再現した動画を思い出した <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/20(土) 17:10:20.62 ID:EsESSISg0<> 未央が今年習得できるといいな
話題に出なかった大人2人の魔法は知りたいような知りたくないようなだな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/20(土) 19:34:23.60 ID:fLK7NUzOo<> 凛がラーニングしたのは自爆だったか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/20(土) 19:42:51.42 ID:yofH3Czgo<> 流石に未央は今年のシンデレラに選ばれなければ立場上アカンというか、
引退してプロデューサーとケッコンもやむなしじゃろうなぁ(りあむに投票済み) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/20(土) 20:26:06.31 ID:mXolYGeR0<> 逆にずっとシンデレラなれんかったらそれはそれとしてオイシイ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/20(土) 20:48:41.83 ID:u5VxI3bfo<> Paの浮動票がりあむに流れてそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/20(土) 20:52:40.99 ID:CDJjuPAGO<> 今度こそ加蓮を一位にしたい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 21:09:32.72 ID:aArvLcoCo<> 書きます


武内P「お嫁さんにしたい有名人アワード、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 21:14:38.24 ID:aArvLcoCo<> 菜々「キャハッ! アイドル部門の一位を目指しますよー!」

大人組「シンデレラガール総選挙は……?」

武内P「確かに、前回のシンデレラガールに選ばれましたが……」

菜々「ピピッ、ウサミン電波を送信ーっ♪」


菜々「シンデレラガールになっても――」

菜々「――結婚できる訳ではないんです」


大人組「……」

大人組「!?」

ざわっ…!

武内P「いえ、あの……それはそうだと思いますが」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 21:17:23.95 ID:aArvLcoCo<> 菜々「キャハッ! 皆さんは、そう思ってませんでしたよね?」

大人組「……!」

武内P「えっ? 皆さんは……結婚出来る、と?」

菜々「ピピッ、ウサミン電波を送信ーっ♪」


菜々「シンデレラガールになると――」

菜々「――むしろ、結婚から遠のきます」


大人組「……」

大人組「!!?」

ざわっ…!

武内P「み、皆さん……あの、表情が強張り過ぎでは……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 21:23:09.21 ID:aArvLcoCo<> 菜々「キャハッ! 意外でしたかー?」

大人組「……!」

武内P「シンデレラガールは、そういったものでは……」

菜々「ピピッ、ウサミン電波を送信ーっ♪」


菜々「これからも、ずっと――」

菜々「――アイドルとして輝く姿を見ていきたい」

菜々「……ですって!」ヤレヤレ!


大人組「……」

しんっ……

武内P「それは……担当プロデューサーの言葉ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 21:26:52.51 ID:aArvLcoCo<> 菜々「キャハッ! すっごく嬉しかったです!」

大人組「……」…コクリ

武内P「そ、そう……ですよ、ね……?」

菜々「ピピッ、ウサミン電波を送信ーっ♪」


菜々「いぃつぅまでぇええええええっ!?」

菜々「今まで! 一緒に! 頑張ってきて!」

菜々「やっと! シンデレラガールに! なって!」

菜々「いぃつぅまでぇええええええっ!?」


大人組「……!」

…ごくりっ!

武内P「あ、安部さん!? 落ち着いて下さい、安部さん!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 21:32:29.59 ID:aArvLcoCo<> 菜々「キャハッ! なーんちゃって、冗談ですよ〜♪」ニコッ!

大人組「……!」ホッ!

武内P「い、い……良い、演技です……!」

菜々「ピピッ、ウサミン電波を送信ーっ♪」


菜々「……中学時代、仲が良かった友達」

菜々「今度……子供が幼稚園に入るんですって」


心「ノースウィーティー! ノースウィーティー!」

大人組「……!」ガタガタ…!

武内P「えっ!? い、良い話では!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 21:39:24.12 ID:aArvLcoCo<> 菜々「キャハッ! シンデレラガールは、大忙しです♪」ニコッ!

大人組「……!」…ゴクリ!

武内P「え、ええ……メディアへの露出も増え、新曲もありますから」

菜々「ピピッ、ウサミン電波を送信ーっ♪」


菜々「シンデレラは、魔法がかかってお城に行って……」

菜々「……魔法が解けても、王子様が迎えに来てくれるんです」

菜々「一方、シンデレラガールはぁ〜?」

菜々「仕事が忙しくなってぇ、ビジホに一人で泊まったしまぁ〜す!」ドヤー!


大人組「……」

大人組「……!」ギロッ!

武内P「な、何故私が睨まれているのですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 21:47:10.23 ID:aArvLcoCo<> 菜々「キャハッ! ナナは17歳なので、まだ平気ですけどね!」ニコッ!

大人組「……」

武内P「……そう、ですね」

菜々「ピピッ、ウサミン電波を送信ーっ♪」


菜々「憧れていたお姫様――シンデレラは……」

菜々「優雅な暮らしじゃなく、馬車馬の様に働いてたんですねぇ」

菜々「――あっ! これお伽噺じゃなく、ナナの話でしたー!」

菜々「第七代目シンデレラガールの、ナナの話でしたー! いえーい!」ビシッ!


大人組「……」ズーン…

武内P「み、皆さん? あの……え、笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/20(土) 21:47:11.39 ID:ERuMidVMo<> 6代目は混じってるのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 21:53:49.03 ID:aArvLcoCo<> 菜々「キャハッ! ほらほら、笑顔ですよ笑顔ー!」ニコッ!

大人組「……」

武内P「そ、その通りです!」

菜々「ピピッ、ウサミン電波を送信ーっ♪」


菜々「笑う門には、福来たる」

菜々「……まあ、今のこの感じは、正直言うとですね?」

菜々「なんかもうおかしくて笑っちゃいますよ、プークスクス!」ケラケラ!


大人組「……」ズーン…

大人組「……ぐすっ!」ウルッ!

武内P「っ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 22:00:29.93 ID:aArvLcoCo<> 武内P「――た、高垣さん!」

楓「はい?」

武内P「高垣さんからも、何かおっしゃって下さい!」

楓「私が、ですか?」パチクリ!


楓「ええ、と……今は、仕事が恋人のようなものですし」

楓「だから、ファンの人と一緒に階段を登っていきたいんです」

楓「一緒に――笑顔で!」ニコッ!


大人組「……!」パアッ!

武内P「……良い、笑顔です……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 22:09:34.42 ID:aArvLcoCo<> 菜々「キャハッ! とっても良いお話ですね〜!」

大人組「っ……!」

武内P「皆さん! 頑張って、耐えて下さい!」

菜々「ピピッ、ウサミン電波を送信ーっ♪」


菜々「階段を登って、登って、登り続けて……」

菜々「……いつまでも、階段は終わらないんです」

菜々「屋上に着くと思うでしょう? 着かないんです」

菜々「見えるのは、そう……窓から見える青空だけ……」


大人組「……」ズーン…

楓「窓から外は見える……窓際族?」

武内P「高垣さんは、お酒を楽しんでいてください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 22:16:53.37 ID:aArvLcoCo<> 菜々「キャハッ! だ・れ・に・し・よ・う・か・な〜♪」

大人組「!?」

武内P「あの、その指差しは……何が目的なのですか!?」

菜々「ピピッ、ウサミン星からアドバイスを受信しましたよー♪」


早苗「セクシー・チェ――ンジッ!」

早苗「――セクシー・チェンジとは!」

早苗「あたしがピンチに陥った時、美優ちゃんに代わって貰う必殺技!」


美優「え゙っ!?」


菜々「了解しました! チェンジオッケーでーす!」


美優「ええっ!?」

武内P「三船さん……頑張って下さい!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 22:27:08.63 ID:aArvLcoCo<> 菜々「担当プロデューサーさんと、仲が良いですね?」

美優「えっ!? ええ、と……はい」

菜々「キャハッ! ぶっちゃけ、良い感じですよね?」

美優「ええっ!?/// その……は、はい///」


菜々「……今の、その想い」

菜々「大人になってからの、少女時代にも感じた甘酸っぱい感情」

菜々「……しっかり胸にしまって、大事にしてくださいね」フッ…


美優「しまわないといけないんですか!?」


大人組「……!」ゴクリ…!

武内P「もう……もう、この話はやめませんか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 22:34:43.17 ID:aArvLcoCo<> 菜々「キャハッ! だ・れ・に・し・よ・う・か・な〜♪」

大人組「!!?」

武内P「待ってください! これ以上の犠牲者は!」

菜々「ピピッ、ウサミン星からアドバイスを受信しましたよー♪」


瑞樹「わからないわ」

瑞樹「いやもう、本当にわからないわ……ええ、わからない」

瑞樹「わかる?」


心「えっ?」


菜々「チュクシュイーン! AH〜♪ 全速力で♪」


心「うっそだろ!? マジ!?」

武内P「……笑顔です!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 22:46:53.82 ID:aArvLcoCo<> 菜々「担当プロデューサーさんに、グイグイいってますね?」

心「う……うっす☆ はぁとは、いつでもスウィーティー☆」

菜々「キャハッ! ナナ達、魔法少女ですもんね♪」

心「そうだぞ☆ 菜々パイセン、ネガんなネガんなー☆……やめて?」


菜々「これからも、一緒に頑張りましょうねっ!」ニコッ!


心「……!」

心「モチのロンだってー☆ はぁと達は、みんなのアイドル☆」

心「でもでも、責任を取ってくれる人は決まってるぞ☆」


菜々「これからも、一緒に頑張りましょうねっ!」ニコッ!


心「……こらこらー☆」

心「その台詞さっきも聞いたぞ……こらこらー☆」


一同「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 22:56:06.33 ID:aArvLcoCo<> 菜々「キャハッ! シンデレラガールって、ゴール感があるんです!」

大人組「……」

武内P「は、はい! なので、そこへ向かって……!」

菜々「ピピッ、ウサミン電波を送信ーっ♪」


菜々「でも、ゴールしても終わりじゃないんです」

菜々「頑張って、登って……辿り着いて」

菜々「ゴールした後にも、カチカチ回し続けるんですよ」

菜々「……職業アイドルの、人生ゲームって」


大人組「……」

大人組「……」ジッ…

武内P「そ、そんな目で見られましても……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/20(土) 22:57:38.15 ID:yofH3Czgo<> 早く窓をぶち破って脱出するんだ!間に合わなくなるぞ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 23:04:40.08 ID:aArvLcoCo<> 菜々「キャハッ! だから、お嫁さんにしたい有名人アワードです!」

大人組「……!」

菜々「そこでぇ! アイドル部門でぇ! 一位を取ってぇ!」

大人組「……!」ウンウン!


菜々「さすがに! さぁっすがに、結婚を意識して貰ってぇ!」


大人組「はい!」


菜々「さーて、ここでクエスチョン!」

菜々「どうしたら良いんでしょうね!」

菜々「わっかんないです! ナナ、もーお手上げですよ!」


大人組「……」

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 23:16:20.17 ID:aArvLcoCo<> 菜々「キャハッ!……わかりますか?」

大人組「……」

武内P「えっ!?」

菜々「ピピッ、ウサミン星から電波を送信ーっ♪」


菜々「シンデレラガールには、なりました」

菜々「でも、お嫁さんには……なれる気がしないんですよ」

菜々「……むしろ、シンデレラガールになってから」

菜々「担当のプロデューサーさん、他の子の方を気にかけるように……」


大人組「……」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 23:23:50.30 ID:aArvLcoCo<> 武内P「それは……信頼です」

菜々「信頼?」

武内P「はい」

菜々「本当ですか? 放置少女と間違えてませんか?」


武内P「……それまで、一緒に歩いてきた道のり」

武内P「時に躓き、挫けそうになっても……頑張ってきた」

武内P「その経験を共有しているからこそ、信頼しているのです」

武内P「そう……『ガールズ・イン・ザ・フロンティア』の歌詞にもあります」


武内P「自分の足で歩けシンデレラ、と」


菜々「蘭子ちゃん、凛ちゃん、卯月ちゃんに伝えて良いですか?」


武内P「土下座で許して頂けますか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 23:31:09.61 ID:aArvLcoCo<>   ・  ・  ・

ちひろ「――プロデューサーさん」

武内P「……」

ちひろ「あの、プロデューサーさん」

武内P「っ!? す、すみません……何でしょうか?」

ちひろ「どうしたんですか? 朝から様子が変ですけど……」

武内P「ああ、いえ……」


武内P「シンデレラプロジェクトのメンバーを……」

武内P「……十代で固めると、そう判断した」

武内P「あの時の自分は間違っていなかった、と」

武内P「……そう、考えていました」


ちひろ「……はい?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 23:35:24.84 ID:aArvLcoCo<> 武内P「いえ……お気になさらず」

ちひろ「はあ……?」

武内P「それよりも、何かありましたか?」

ちひろ「ああ、いえ――」


ちひろ「――お嫁さんにしたい有名人アワードのアイドル部門」

ちひろ「……ふふっ!」

ちひろ「皆、やる気になってるみたいですよ?」


武内P「……」

武内P「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/20(土) 23:42:53.67 ID:aArvLcoCo<> 武内P「あの……何故、でしょうか?」

ちひろ「う〜ん……」


ちひろ「……346プロのプロデューサーさんは」

ちひろ「時たま、思わせぶりな態度を取るからじゃないですか?」


武内P「そう、なのですか?」

ちひろ「ええ、困ったことに」

武内P「成る程……私も、気をつけるようにします」

ちひろ「ええ、そうしてくださると助かります」


武内P「――千川さん、ありがとうございます」

武内P「貴女が居て本当に良かった、と」

武内P「……そう、いつも思っています」


ちひろ「……私の話、聞いてました?」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/20(土) 23:59:31.63 ID:yofH3Czgo<> 【既成事実!】を図る時、一番いいスタートを切れそうなのはやっぱりちっひだね!
乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/21(日) 00:21:39.80 ID:6AxIQsYg0<> 成人アイドルの悲痛な叫びが
飼い殺しにされてるんやなって <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/21(日) 00:53:41.07 ID:OzoS9jYso<> ウサミン電波で〜
メンヘルチェンジ〜
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/21(日) 01:38:48.39 ID:8YHeMVZSO<> 人妻アイドルのなにがあかんのやろうな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/21(日) 02:29:37.35 ID:1ln7POTVo<> リアルとごっちゃになるからじゃないかしらね
実例ががが <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/21(日) 10:11:16.64 ID:u0dU62x6o<> はぁととか結婚した方が幅広がりそうな気がするから
全然結婚した方がいいと思うんですけどねえ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/21(日) 10:59:26.50 ID:5QarzpmDO<> はぁとが子供を作って、その子が二代目はぁとを襲名したらライバルが、ウサミンとヘレンになった飛鳥というネタなら知ってる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/21(日) 16:03:11.70 ID:LbBHqvM+O<> >>799
舞さん(オーガ)とかいるし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/21(日) 16:27:21.44 ID:5QarzpmDO<> 福山は好きだが、日高は……チートしすぎて(Zガンダムのアムロ以上)嫌い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/21(日) 16:30:13.03 ID:AT3GtwLLO<> あんちゅわ〜ん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/21(日) 21:22:47.28 ID:L56yI6sK0<> アニメでの楓さんも大概チート、創立3年目の部署のアイドルのくせにCM数多すぎー
ぶらり温泉旅特集シリーズとか好き勝手やってたんだろうな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/21(日) 21:31:34.95 ID:u0dU62x6o<> 346プロダクションは美城芸能の新部門という枠だから
モデルとしての高垣楓の経歴はある程度あるんじゃね
というか、高垣楓が当たったからプロダンジョン作った可能性すらあるし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/21(日) 22:18:10.80 ID:Amg4rqXZo<> >>806-807
書きます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/21(日) 22:43:52.59 ID:Amg4rqXZo<>
「新規部門の立ち上げ……ねぇ」


 右手を首筋にやって、廊下を歩きながら呟いた。
 アイツめ、やってくれるじゃないか。
 気心の知れた仲ではあるにせよ、もう少し伝え方というのも考えて欲しいね。
 おかげで今は、煙草が吸いたくって仕方が無い。


「……」


 我らが346プロダクションは、老舗の芸能プロダクションだ。
 俳優や歌手等も多く所属し、テレビや映画に限らず、
映像のコンテンツに関する企画も幅広く行っている。
 社内に撮影施設もあり……まあ、非常に儲かっている会社さ。


「……」


 業界内にも多く、そして、太いパイプを持ち、
それらのほぼ全てがうまく機能している。
 モデル部門では、雑誌の表紙やCMに出演する新人も出てきた。
 あの子は、きっと金の卵ってやつだろう。


「……っとと」


 いけないいけない、思考が脇道にそれてしまった。
 私も、歳を取ったという事かねぇ。
 どうも、真っ直ぐに目的地に向かうのが下手になってしまったよ。
 ま、喫煙室には真っ直ぐに向かえる……っと、コーヒーを買っていこうか。


「……」


 廊下を曲がって、談話スペースへと向かう。
 あそこの自販機じゃないと、甘いカフェオレは売ってないんだ。
 いつもはブラック派だが、今日はちょいとばかり事情が違う。
 なにせ、考え事をするからには脳に糖分を送らないといけないからね。


「……」


 アイツと古くから付き合いのある社員が、部屋に呼ばれて。
 会議の予定は無かっただろうと気を抜いていたら、これだ。


「……」



 ――我々の求める、アイドルの理想像。



「……」


 奴は、本当にやってくれたよ。
 まさか、あの言葉を言うためにこの会社を大きくしてきたんじゃないか、
なんて錯覚すらしそうになったんだから。
 だが、わかってしまうんだよ……残念ながらね。


「……」


 この男は、思いつきで物を言っている、ってね。
 そして、我々は――346プロダクションは、それを実現するだけの力がある。
 嫌らしいのは、付き合いの古い面子の中でも、
こういう時にストッパーとなる奴を呼び出さなかった事だね、間違いない。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/21(日) 23:12:06.28 ID:Amg4rqXZo<>   ・  ・  ・

「よっこいせ、っと」


 自販機の取り出し口から、缶コーヒーを取り出す。
 こういう時に掛け声を言ってしまうのは歳をとった証拠だって?
 ははは、馬鹿を言っちゃいけない。
 証拠が無くても見ればわかるってものだろう?


「……」


 ひんやりと冷たい缶を軽く弄び、喫煙室へと向かう。
 長年親しんできたあの部屋と、もうすぐお別れになってしまう。
 喫煙者の減少や、昨今の禁煙の流れに乗って……と言うことらしい。
 時代の流れというのは、本当に厳しいものだ。


「……」


 あの部屋の壁紙は、もう煙草のヤニ汚れが取れなくなってしまっている。
 張り替えたのは、コスト削減という名目で随分と前だったかな。
 ……寂しいねぇ。
 実に、寂しい。


「……」


 気合で勝ち取った喫煙スペースの設置まで、お世話になるよ。


「おっ」


 喫煙室のドアを開けると、中には誰も居なかった。
 これは、一人でゆっくり考えろという神様の思し召しかな。
 中に入って、ドアを閉める。
 この部屋に染み付いた臭いは、非喫煙者の人からすればたまったものじゃないだろうしね。


「……」


 嫁に言われて、子供に言われて、健康のために。
 そう言って、数多くの仲間がこの部屋に通わなくなっていった。
 それは、喜ぶべきことであり、私も祝福の言葉を投げつけてやったよ。
 胸のポケットから煙草の箱を取り出し、
クンとフィルター越しに香りを楽しんでから口に咥え、火をつける。


「はぁ……」


 意識していなかった緊張が、紫煙と共に口から出て、消えていく。
 ニコチンが、たるんだ脳細胞を締め上げ、思考をはっきりさせる。


「ふぅ……」


 呼ばれた面子は、多様性に富んでいた。
 真面目で頑固一徹な奴も居れば、飄々として掴みどころのない奴も居る。
 嫁さんに尻に敷かれていたり、すぐに孫の話をしだす奴だって居る。
 要するに、バラエティーに富んでいる、ってやつさ。



「……部長、ねぇ」



 ――お前がやるだろう?


 なんて目で、部屋に居る全員が見てくるんだから、敵わないね。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/21(日) 23:43:12.85 ID:Amg4rqXZo<>
「ふぅ〜っ……」


 深く吸い込んだ煙をゆっくりと吐き出し――


 ――さあ、考えよう。


「……」


 我々には、これまで芸能界で食ってきたノウハウがある。
 アイドル事業に参入するのも、それほど難しい話ではないだろう。
 むしろ、業界からは非常に注目を集めるだろうね。
 何せ、346プロダクションが立ち上げるアイドル部門、なのだから。


「……」


 城は、ある。
 それも、大きく……これ以上を望むのは欲張りだろう、と言える程の美しい城が。
 レールも敷ける……いや、この場合は、階段と言うべきかな。
 それも、立派なものを用意するだけの自信がある。


「……」


 しかし、人が居ない。
 お姫様――シンデレラどころか、それを導く魔法使いも居ない。
 魔法使いは年寄りの場合が多いが、それだけじゃあ駄目だ。
 年寄りでは思いつかないような、出来ないような熱量が欲しいのだから。


「……」


 やるからには――「新しい」アイドルのカタチ。
 それを求めなければ、346プロダクションが参入する意味がない。
 だって、そうだろう?
 普通のアイドル事務所には出来ない事が、我々ならば出来るんだ。


「……」


 集めるならば、優秀な人材を。
 情熱に溢れた、若者を。


「……いやはや、色々と大変だなぁ」


 落ちかけていた煙草の灰をトンッと灰皿に落とし、
少しぬるくなってしまった缶コーヒーのプルタブを開ける。
 ……うん、甘い。
 甘い物というのは、時たまこうやって口にするとどうしてこんなに美味いのか。


「……」


 アイドルは、スカウトとオーディションで……だな。
 オーディションを任せられるのは……あちゃあ。
 早い段階で、アイツを説得しなきゃあいけないのか。
 新しい事には消極的だが、人を見る目は確かだからねぇ。


「……はっは!」


 ああ、もう。
 年寄りの胸をこんなに踊らせるんじゃあないよ。
 これはもう、高い酒を奢って貰わなきゃ割に合わない。
 娘に睨まれるからとしぶるだろうが、知った事じゃあないね! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/22(月) 00:36:34.89 ID:FF8m/BLBo<>   ・  ・  ・

「……」


 我が、346プロダクションのアイドル部門の目標。
 それは、多くのプロジェクトを同時に動かす事によって、
才能のあるアイドル達に活躍の場を提供する事だ。


「……」


 だが、まずは……まだ見つかっていない才能のあるアイドルが、
城へ来たいと思うようにしなくてはならない。
 そのための仕掛けは、我ながら上手く行っていると思う。


「……」


 地方局出身の元女子アナの子に、自分はカワイイと自信に溢れた子。
 読者モデルだった子や、九州から出てきた私服がユニークな子。
 同年代の女子に支持されているギャルの子に、とても元気なラグビーが好きな子。
 現役の女子大生で少しばかり暑がりな子に、突然やってきたモデル部門の子。


「うんうん」


 なんとも、バラエティーに富んだ面子じゃあないか。
 これからも、もっと個性溢れる子達が集まってくるだろう。
 ……何故、言い切れるかって?


「……」


 それは、私の前でまだ緊張が解けない彼らが――プロデューサーだからさ。


「……」


 誰も彼も情熱に溢れ、理想を目指している。
 良いね。
 若者は、こうでなくっちゃあいけない。
 一人一人の顔を見て、頷く。



「私が、アイドル事業部部長の今西だ」



 まだ言い慣れない、自己紹介。
 だが、言い終わった後にニヤリと笑う。
 それを見たプロデューサー達が、口の端を釣り上げた。
 そうだ、緊張なんてしている暇は、君たちには無いよ。


「これから一緒に、楽しんでいこうじゃあないか」



 346プロダクション、アイドル部門が設立され、始動した。
 今後、一体どんなお姫様達が城へと来るのかは、まだわからない。
 だが、この事業は必ず成功させてみせるさ。


 酔った勢いで、失敗したら禁煙してやる、なんてアイツに言ってしまったんだから!




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/22(月) 01:47:16.66 ID:uzBUlI4s0<> 私服がユニーク……神崎蘭子さんかな()
おつ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/22(月) 02:27:53.37 ID:PAUF/DVGo<> アイドルに五等分されかかる武内P <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/22(月) 03:12:56.04 ID:s+nRx7rvo<> アイドルの数が足りないんじゃないかな(小並) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/22(月) 04:05:38.90 ID:3TIZ6tGUo<> 乙です
ホラー映画が好きな子はいつ来たのかな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/22(月) 04:18:49.60 ID:8BMcfXMQ0<> ここから続いて欲しいな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/22(月) 08:07:35.78 ID:DetYmetXo<> 17分割くらいかな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/22(月) 17:37:45.56 ID:I+YLFaSWo<> 約束された1/1まゆP <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/22(月) 21:03:51.13 ID:EmSpEftco<> >>813
こっひなんだよなあ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/22(月) 22:19:59.82 ID:FF8m/BLBo<>
「あの……こ、この会場は……なに……?」


 お母さんから、ホラー映画の試写会みたいなものって言われてて。
 でも、スクリーンなんて、どこにもなくって。
 むしろ、見られているのは……私の方。
 名前を呼ばれたから返事をして、質問してみたけど、声がうまく出せない。


「私、よく知らないまま、来たんですけど……」


 だけど、何か言わなくちゃいけないと思って、必死に喋る。
 喋れば喋るほど、私を見る視線は――どうしよう――というものに変わっていく。
 いつも向けられる、この目。
 皆には見えないお友達の事をちょっとでも話した時の目。


「……」


 眼鏡をかけたおじいちゃんも、右手を首筋にやって困ってる。
 それに、横に座ってた綺麗な女の子達も、チラチラとこっちを見てる。


 ――どうして此処に居るんだ。


 ……そんな風に思ってるんだろう、って……ハッキリわかる。


「う、うう……」


 パーカーの袖を握りしめて、俯いた。
 前髪で、私の顔が全部隠れれば良いのに、なんて思いながら。
 今日は、とっても楽しくなると思ったのに。
 もう……もう、嫌だよ……!



「アイドルのオーディションです」



 低い声が、響いた。
 大きい声じゃないんだけど、静かだったから……ハッキリ聞こえた。


「あ、アイドル……?」


 思ってもみなかった……なんて、事は無くて。
 もしかしたらそうなんじゃないか、とは薄々気付いてた。
 だって、前に質問されてた子が、とってもキラキラした答えを返してたから。
 だけど、


「ど、ど、どうして私がそんなところに……」


 絶対に、私には向いてない。
 まず、明るい場所が苦手。
 お母さん、外に出た方がいいって言ってたけど……。
 でも……だからって、


「と、突然アイドルのオーディションなんて……」


 ……今だって、怖くてたまらないのに。


「う、うう、ううう……」


 喉から勝手に声が出て、涙も出てきた。
 ゾンビがこの場に居たら、今すぐに食べて欲しい……勿論、私を。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/22(月) 22:39:03.30 ID:FF8m/BLBo<>
 だけど、



「なにか話してください」



 また、低い声が響いた。
 私が泣いていると思って、少しざわついた部屋。
 それでも聞こえたのは、真っ直ぐ私へと向けられてたから。


「しゃ、喋れない……」


 その低い声の男の人は、皆に見られていた。
 だから、さっきよりもちょっと楽になって……そう、言えた。
 あ、あ……相手は大人の人だから、今のじゃ駄目……だよね。
 け……敬語、使わなきゃ……!


「喋れないん……です」


 きっと、怒られると思った。
 話して下さいって言われたのに、出来ないって言ったんだもん。
 でも、男の人は全然表情を変えなかった。
 まるで……ゾンビみたいに。



「それは、何故ですか?」



 な、何故?
 どうしてって、それは……。


「人と話すの……とっても、苦手だから……」


 普段でも、誰かと話すのは苦手のなのに。
 今みたいに、知らない人と話すのは……もっと無理。



「成る程……そう、ですか」



 そう言って、男の人は手元の紙に何かを書き込んだ。
 多分、私が今言ったことをメモしたんだと……思う。
 ……それが、当然の事みたいに。
 だから、わかった。


 ――この人は、アイドルのオーディションをしてるんだ。


 ……って。
 だけど、私はどうしたら良いのか、全然わからない。
 でも……この人なら、



「なにを話したら……いいですか?」



 こうやって聞いたら、ちゃんと答えてくれると思った。
 いつもみたいに……苦笑いして、終わったりなんかしないで。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/22(月) 23:03:11.48 ID:FF8m/BLBo<>
「わ、私、明るくなくて……無口だし……」


 そんな私は、何を喋れば良いですか?


「その……」


 ……アイドルのオーディションだって、わかってるけど。


「かわいいことなんて、なにも……」


 私がそう言うと、


「……」


 男の人は少しだけ考えて、



「では、趣味の話を」



 表情を変えずに、言った。
 ……趣味?
 私の話じゃなくって……いいんだ?
 ……それなら、出来るかも。



「えっと……ほ、ホラー映画が好き……です!」



 それから私は、ホラー映画の中でも、特にゾンビが出てくる映画が好きな事。
 ゾンビは、ノロノロ歩いて、襲ってきて、可愛いと思っている事。
 あと……パニックものが、最高な事も!
 今まで、ほとんど話した事の無い――



「怖いけど、ゾンビはかわいくて……ふふ、ふふふふ……!」



 ――私の話をした。
 その間も、男の人は私の事をずっと見ていた。



「……良い、笑顔です」



 えっ?
 あの……今、何か言いましたか?
 でも、気のせいだったかも知れない。
 だって……う、うん……気のせいだよ……。


「ありがとうございました」
「は……はい」


 ほんの少し、もうちょっとだけ。
 お喋りしたかっ――


 ――……あ……喋れてた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/22(月) 23:38:16.61 ID:FF8m/BLBo<>   ・  ・  ・

「――かわいいから合格!」


 オーディションが終わったのに、私だけ残れって言われて。
 そうしたら、眼鏡をかけたおじいさんが、ニコニコと笑いながら、そう言った。


「か、かわいいって……」


 何を言ってるんだろうと、他の人達も見てみる。
 表情は、同じ。
 皆、ニコニコと笑ってた……一人だけ、笑ってなかったけど。


「……ゾンビじゃなくて?」


 私がそう言ったら、


「君がだよ。さすがに、ゾンビを合格にするのは難しいからね」


 私が?


「か……かわいくない……ですよ……! かわいくないです……!」


 そ、それに……合格?
 合格、って……え、えええ……。


「新作のホラー映画かなにかですか……?」


 いきなりゾンビ化……じゃなくて、アイドル化なんて。
 パニックになりそうになった私は、あの人を見た。
 ゾンビみたいに、表情が変わらなくて。
 今も真っ直ぐに私を見ている、あの人を。


「ホラー映画の出演を希望される……という事でしょうか?」


 え、えええ……!?
 私が、ホラー映画に出られるの……!?


「た、食べられる方も……た、食べる方でも……!」


 そんなの、思ってもみなかった!
 ……と、立ち上がりかけた私に、眼鏡のおじいちゃんは苦笑いしながら、言った。
 声の低い男の人は、あんまり人と話すのが得意な方じゃない、って。


「そ、そう……なんだ……」


 でも――


「えへへ……い、一緒……だね」



 ――この日、私はアイドルになった。
 アイドルは、やりたかったわけじゃなかった。
 でも……電話をして、お喋りをする練習を一緒にしよう……って。
 そう約束したから、生きてる間は頑張ろうって思えた。





おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/22(月) 23:54:27.39 ID:IINY1ICh0<> 最高かよ… 乙です。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/23(火) 00:35:57.78 ID:qrqdIugs0<> 生きてる間はとか重すぎー
でもそれが小梅ちゃんらしい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/23(火) 01:36:20.05 ID:MzvY8fWN0<> はーかわ
今選挙やってるデレマスのゲームだと仕様上Pが投票してるけど、346のPは投票すると贔屓とかなるよな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/23(火) 02:45:49.62 ID:y6BOfq+/o<> きれいな小梅ちゃんですか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/23(火) 04:23:41.88 ID:+ELfB6Eao<> そういやデレステのコミュ1ではこんな感じだったなw
あの「かわいいから合格!」を部長が言ったと考えると笑えるw
そして武内Pとの親近感 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/23(火) 08:31:52.25 ID:6BlLlHRuo<> これは信頼度高いですねえ
愛情度はここから上がるんでしょうけど <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 21:51:50.48 ID:kQ6cl/f5o<> 書きます


武内P「投票券、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 21:54:26.62 ID:kQ6cl/f5o<> ちひろ「はい、プロデューサーさんの分です」

武内P「あの……何故、私に?」

ちひろ「あれ? 聞いてなかったんですか?」

武内P「えっ?」


ちひろ「プロデューサーには、投票券が配られるようになったんです」

ちひろ「ログインボーナスだけですけど、一日一枚ずつ♪」


武内P「……」

武内P「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 21:58:28.69 ID:kQ6cl/f5o<> 武内P「それは、皆さんご存知なのでしょうか!?」

ちひろ「えっ? 皆さん、って……」

武内P「アイドルの方達です!」

ちひろ「えっ?」


ちひろ「当然、知ってますけど……」

ちひろ「……それが、どうかしましたか?」


武内P「……」

武内P「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 22:03:18.38 ID:kQ6cl/f5o<> 武内P「な……何枚、ですか!?」

ちひろ「えっ?」

武内P「投票券は、何枚頂けるのでしょうか!?」

ちひろ「えっ? ええっ、と……」


ちひろ「投票期間は、4月16日〜5月14日だから……」

ちひろ「――全部で、29枚も手に入りますよ♪」ニコッ!


武内P「……に」

武内P「29枚……ですか……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 22:06:38.24 ID:kQ6cl/f5o<> 武内P「その……頂ける枚数は、増減しますか!?」

ちひろ「えっ? 増えも減りもしませんけど……?」

武内P「と、投票をしたかどうかは、確認出来ますか!?」

ちひろ「えっ?」


ちひろ「きちんと全ての投票券を使用したか――」

ちひろ「――PCで入力し、確認するみたいですよ?」


武内P「……!?」

武内P「そんな……まさか……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 22:09:43.44 ID:kQ6cl/f5o<> 武内P「わ……私は、どうしたら……!?」

ちひろ「あの、プロデューサーさん?」

武内P「29枚……!? か、考えなくては……!」

ちひろ「あの、何かお困りですか?」


武内P「最悪の場合になりますが……」

武内P「――シンデレラガールが、決まる頃」

武内P「私は――既に、この世に居ないかも知れません」


ちひろ「……」

ちひろ「えっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 22:12:34.85 ID:kQ6cl/f5o<> ちひろ「ど、どういう事ですか!?」

武内P「……今まで、ありがとうございました」

ちひろ「一人で諦めてないで、訳を話して下さい!」

武内P「……」


武内P「……29枚の、投票券」

武内P「この枚数は、どう投票しようと……角が立つからです」


ちひろ「……あの」

ちひろ「ぶつけたら死んじゃうほどの角、立ちますか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 22:15:52.72 ID:kQ6cl/f5o<> 武内P「……千川さんは、どう投票されますか?」

ちひろ「私が、プロデューサーさんの立場だったら……って事ですよね?」

武内P「はい」

ちひろ「そうですね……」


ちひろ「……プロデューサーさん♪」ニコッ!

ちひろ「引き継ぎは、しっかりやってくださいね!」


武内P「…………」

武内P「……」


武内P「はい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 22:20:31.74 ID:kQ6cl/f5o<>   ・  ・  ・

武内P「……」


武内P「……」

武内P(プロジェクトメンバーの方)

武内P(そして、メンバーの方達と関わりのあったアイドルの方)

武内P(その方達に……一人、一枚ずつ)

武内P(……一見、角が立ちそうに無い投票方法)


武内P「……プロジェクトメンバーの方から、不満が出るだろう」

武内P「直接担当していた私達と差がないのか、と」

武内P「……そう、思われるでしょうね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 22:24:10.61 ID:kQ6cl/f5o<> 武内P「……」


武内P「……そして」

武内P(プロジェクトメンバーの方に、二枚ずつ)

武内P(加えて、初期からお世話になった城ヶ崎さんに残りの一枚を)

武内P(……これも、一見角が立ちそうに無い投票方法)


武内P「……城ヶ崎さんには投票したのに、何故?」


武内P「……」

武内P「そう言われたら……何も、言えなくなってしまう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 22:26:54.61 ID:kQ6cl/f5o<> 武内P「……」


武内P「……あえて」

武内P(誰か一人に、全ての投票券を使用する)

武内P(……いや、この考えは捨てよう)

武内P(……色々と、角が立つ上に)


武内P「諦めたら、そこでログイン終了だ……」


武内P「っ……!」

武内P「もう……ストレスが、胃に……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 22:32:33.96 ID:kQ6cl/f5o<> 武内P「……なるべく」

武内P(なるべく……公平に)

武内P(不満が、一番少なくなる方法……)

武内P(贔屓感を出さず、皆さんが幸せになれる方法……)


武内P「……そんな投票方法は、あるのだろうか」


武内P「だが……考えなくてはならない」

武内P「皆さんの笑顔を……見続けていくために……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 22:35:33.63 ID:kQ6cl/f5o<>   ・  ・  ・

武内P「――と、考え続けて一週間が経ちました」

ちひろ「そ、そうですか……」

武内P「はい」

ちひろ「あの……今日のログインボーナスの、投票券です」

武内P「ありがとうございます」


武内P「今の所、誰にも投票せずに居るのですが……」

武内P「……紛失してしまった場合は、どうなりますか?」


ちひろ「……再発行されます」


武内P「はい、そうだろうと思いました」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 22:39:49.27 ID:kQ6cl/f5o<> ちひろ「投票に関して、何か皆に聞かれましたか?」

武内P「いいえ、何も」

ちひろ「えっ!? なんだか、意外ですね……」

武内P「ええ、ただ……」


武内P「皆さん――とても、優しくしてくださいます」

武内P「キラキラした、良い笑顔で」

武内P「そうですね……通常の三倍の輝き、ですね」


ちひろ「……」

ちひろ「それは……その、良かったですね……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 22:44:57.92 ID:kQ6cl/f5o<> ちひろ「優しく、って……」

武内P「はい」

ちひろ「……想像してなかったアプローチですね」

武内P「そう、ですね……」


武内P「皆さん、私がどう投票をするか迷っている、と」

武内P「……そう、察してくれているのでしょう」


ちひろ「だから、気遣ってくれてるって事ですか?」


武内P「ええ、恐らく」

武内P「ですが……これだけ優しくされたら、投票しないわけには、と」

武内P「……そう、思ってしまいました」


ちひろ「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 22:50:44.07 ID:kQ6cl/f5o<> ちひろ「……プロデューサーさん!」

武内P「千川さん?」

ちひろ「大切なのは、貴方が誰に投票したいか、です!」

武内P「っ!」


ちひろ「プロデューサーさんが知ってる、うちの子達は――」

ちひろ「――義務感や心遣いで投票されて、喜びますか?」

ちひろ「それで、良い笑顔をする子達ですか?」


武内P「……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 22:58:03.74 ID:kQ6cl/f5o<> 武内P「いえ……そんな事は、決して!」

ちひろ「ふふっ♪ そうですよね!」

武内P「はい……!」

ちひろ「それじゃあ、プロデューサーさんは誰に投票するんですか?」


武内P「――誰にも投票しません」

武内P「専務に掛け合って、この制度を即刻中止して頂きます」


ちひろ「……」

ちひろ「ちょっと懐かしい言葉になりますけど……」

ちひろ「……忖度、極まってますね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 23:06:07.56 ID:kQ6cl/f5o<>   ・  ・  ・

武内P「――と、言う訳ですので……即刻、中止してください」

専務「ふむ……君も、そう言うのか」

武内P「えっ?」

専務「なに、同じ意見を――」


専務「――君以外の、全ての者からもされてな」

専務「今後、投票券の配布はしない」

専務「……君は、それで満足か?」


武内P「……!」

武内P「専務……私は、貴女を憎いと思ったことは一度もありません……!」


専務「何故、それを今言う?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 23:12:53.53 ID:kQ6cl/f5o<> 専務「明日、正式に通達されるだろう」

武内P「……ありがとうございます!」ペコリ!

専務「だが……残念がっている者も、中には居た」

武内P「えっ!?」


専務「担当外のアイドルに――」

専務「――君の担当するアイドルの、三村かな子君」

専務「彼女に全て投票していたのが、担当したアイドルに知られた者が居る」

専務「確か、さく」


武内P「専務」

武内P「明けない夜は、ありません」

武内P「例え夜だとしても、きっと紅く輝く星が彼を照らすことでしょう」


専務「……ふむ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 23:17:08.88 ID:kQ6cl/f5o<>   ・  ・  ・

ちひろ「……今日のログインボーナスの――」

武内P「……!」…ゴクリ!

ちひろ「――スタミナドリンクです♪」

武内P「!」


武内P「……千川さん」

…ガクッ!

武内P「ありがとう……ございます……!」

スッ…


ちひろ「ぷ、プロデューサーさん!?」

ちひろ「どうして跪いてるんですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 23:20:22.71 ID:kQ6cl/f5o<> 武内P「す、すみません……あまりの喜びに、つい」

ちひろ「……ふふっ! 投票券は、ありませんよ?」

武内P「ええ、大丈夫です」

ちひろ「……ふふっ♪」ニコッ!


武内P「……ん?」

武内P「この、社内メールは……」

武内P「……」

武内P「っ!?」


ちひろ「……プロデューサーさん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 23:25:58.92 ID:kQ6cl/f5o<> ちひろ「あの……何が、書いてあったんですか?」

武内P「……ご覧になりますか?」

ちひろ「良いんですか?」

武内P「ええ……大丈夫です」


ちひろ「――本日より、投票券の配布は中止」

ちひろ「――既に投票したものに関してはリセットされ……」


ちひろ「……再配布?」


ちひろ「第八回目、という事もあり――」


ちひろ「――配布済みの投票券は、有効なものとする……!?」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 23:32:19.17 ID:kQ6cl/f5o<> 武内P「今、手元にある投票券は――8枚です」

ちひろ「……!?」

武内P「貴女ならば、この意味がわかるかと思います」

ちひろ「……はい」


武内P「――立つ予定の角が、鋭くなりました」

武内P「千川さん」

武内P「私は、どうしたら良いのでしょうか?」


ちひろ「……すみません」

ちひろ「私には……何も、言えません」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/23(火) 23:39:15.47 ID:kQ6cl/f5o<> 武内P「忖度などと……言っている場合では、ありませんね」

ちひろ「……プロデューサーさん」

武内P「今回の件は、良かれと思ってやった事なのでしょう」

ちひろ「あの……ぷっ、プロデューサーさん!?」

武内P「ですが――」


武内P「――私達に投票権を与えないでくれ、と」

…ガタッ!


武内P「――どうしても角が立ってしまうだろう、と」

ゆらり…


武内P「……そう、専務に言ってこようと思います」

ずんっ…ずんっ…!



ちひろ「っ!?」ビクッ!



武内P「心を鬼にして」





おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/23(火) 23:47:31.24 ID:y6BOfq+/o<> ナターリア独走か… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/24(水) 00:20:46.94 ID:3QTV415Ho<> しょうがないな、責任取って未央ちゃんをもらうしかないね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/24(水) 10:18:36.93 ID:JOmTWNqPo<> 卯月ちゃん誕生日おめでとう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/24(水) 11:44:56.76 ID:5hFE6WwDO<> シャニマス一周年おめ


で、甜花ちゃんに入れるにはどうしたらいいんだろう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/24(水) 19:49:34.99 ID:HqW5mJ7bo<> >>855
中間でてるん? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 21:23:49.07 ID:74LoEOXMo<> 書きます


武内P「島村さんの家でパーティー、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 21:26:44.01 ID:74LoEOXMo<> 卯月「は、はいっ! お誕生日パーティーです!」ソワソワ!

武内P「成る程。では、当日は早めに帰れるように……」

卯月「えっ!?」

武内P「えっ?」


卯月「プロデューサーさん、来てくれるんですか!?」パアッ!


武内P「……えっ?」


未央「しまむー、今から誘うんじゃなかったっけ?」

凛「うん。完全に早とちりしてるね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 21:30:01.11 ID:74LoEOXMo<> 卯月「あっ!? も、もしかして……!」

武内P「し、島村さん?」

卯月「な、何でも! 何でもありません!」ブンブン!

武内P「はぁ……?」


卯月「サプライズゲストなんですもんね!」ニコッ!

卯月「……あっ、言っちゃった!」ガビーン!

卯月「ご、ごめんなさい! 何でも無いです!」ニマニマ!


武内P「……えっ?」


未央「しぶりんや。私としては、もうちょっと見てたい」

凛「卯月の表情がコロコロ変わって……ふふっ、可愛いしね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 21:34:18.47 ID:74LoEOXMo<> 卯月「えへ……えへへへっ♪」ニコニコ!

武内P「あの……島村さん?」

卯月「はいっ♪ 島村卯月、頑張ります♪」ニコッ!

武内P「……」


武内P「その日は、収録時間が遅くなる予定の――」

武内P「――新田さんの仕事が、入っていまして」


卯月「はいっ♪」

卯月「……」

卯月「っ!?」ガツンッ!


未央「……あちゃ〜、仕事だったかー」

凛「期待してた分……衝撃が、遅れて来たみたい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 21:37:24.15 ID:74LoEOXMo<> 卯月「あ、あはは……そうなんですね……」

武内P「……ええ」

卯月「だったら、一緒に付いてて上げないとですもんね!」ニコッ!

武内P「……はい」


卯月「お仕事、頑張って下さいっ♪」ニコッ!

卯月「わ……私も、頑張ります……」

卯月「頑張って、頑張って、笑顔で……誕生日頑張ります……」

卯月「あ、あれ? 頑張らなくても誕生日はくるから……あれ……?」


武内P「し、島村さん!?」


未央「よし、助けに行こう」

凛「うん、ちょっとまずそう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 21:41:32.21 ID:74LoEOXMo<> 未央「はいはーい! ちょっとごめんね!」

武内P「ほ、本田さん?」

凛「良いから、私達に任せて」

武内P「渋谷さん……お、お願いします……」


未央「しまむー、落ち込むこと無いって! 大丈夫だから!」

凛「卯月。今度の17歳の誕生日は、何回目?」


卯月「えっ? ええ、と……」

卯月「……」

卯月「ごっ、ごめんね二人共! 心配かけちゃって……!」ペコペコ!


未央・凛「気にしないで良いよ」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 21:47:15.48 ID:74LoEOXMo<> 未央「でもさ……プロデューサー、何とかならないの?」

武内P「えっ?」

凛「美波の収録って、絶対に付いていかなきゃ駄目なの?」

卯月「み、未央ちゃん!? 凛ちゃん!?」


武内P「絶対……という訳では、ありませんが」

武内P「新田さんは、まだ未成年ですし……」


卯月・未央・凛「……」


武内P「――収録終了後に軽く食事に、と」

武内P「……そう、言われていまして」


卯月・未央・凛「……」

卯月・未央・凛「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 21:53:00.32 ID:74LoEOXMo<> 未央「ま、待って待って!? どういう事!?」ワクワク!

武内P「えっ? そのままの意味ですが……」

凛「ふざけないでよ!! アンタ、私のぷるぅおおおあああ!!?」ギロォッ!

武内P「渋谷さん!? 何故、急にアクセル全開に!?」

卯月「え、えと……あ、あはは……」ヘラッ…


卯月「そ、それは……楽しみですね♪」ニコッ!


未央・凛「!?」

未央(しまむー……この状況で、笑顔に!?)

凛(う、卯月……どうして笑ってられるの!?)


武内P「はい、とても」ニコリ!


卯月・未央・凛「笑顔!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 22:02:22.52 ID:74LoEOXMo<> 未央「えっ!? そんなに楽しみなの!?」

武内P「ええ……恥ずかしながら」

凛「恥ずかしい事をさせるのが、そんなに楽しみなわけ!?」

武内P「あの……意味が、よく」

卯月「はっ……ふ、む……」ワナワナ…!


卯月「――む〜ね〜キュンで、はにかんで♪」ニゴォッ!

卯月「右手を振ぅった〜け〜れど〜〜♪」ピクピク!

パシパシパシパシ!


武内P「っ!? 島村さん!?」

武内P「何故、高速で左胸を叩いているのですか!?」


未央「ギブ!? ギブアップって事なの、しまむー!?」

凛「待って! きっとあれ、心臓マッサージも兼ねてるから!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 22:07:52.10 ID:74LoEOXMo<> 未央「しまむー! とりあえず、歌うのやめよう!?」

卯月「チャ〜ンス〜を〜追い越し〜た青春〜の道〜♪」ギギ…ギ…!

凛「卯月! アイドルがしちゃいけない顔してるから!」


卯月「――む〜ね〜キュンで、はにかんで♪」ニコッ!


未央・凛「! 持ち直した!」


卯月「――かっ、カヒューッ! ヒューッ!」グチャァッ!


未央・凛「息ができないくらい!?」


武内P「島村さん!? 一体、どうしたのですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 22:13:12.15 ID:74LoEOXMo<>   ・  ・  ・

卯月「うぅ……ん……!」


未央「……とりあえず、寝かせておこうか」

凛「……うん、そうした方が良いかも」

未央「いやー、しまむーの体がくの字に曲がってたよね」

凛「私と未央のダブルボディー、綺麗に決まったからね」


武内P「……本田さん、渋谷さん」

武内P「――暴力は、いけません」キリッ!


未央・凛「……何て?」ギロッ!


武内P「……」

武内P「今日は少し寒いので、毛布をかけておきましょう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 22:16:16.30 ID:74LoEOXMo<> 未央「まあ……しまむーの気持ちもわからないでもない」

武内P「えっ?」

凛「だって、卯月の誕生日パーティーより……その……」

未央「みなみんとの、デー」

凛「美波と食事に行くのが、楽しみなんでしょ」

未央「……まあ、仕事の後だけどね」

武内P「……その、ですね」


武内P「――美味しいハンバーグのお店を知っている、と」

武内P「……そう、仰っていまして」


未央・凛「……」

未央・凛「はい?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 22:22:31.04 ID:74LoEOXMo<> 未央「ハンバーグ?」

武内P「はい。上にかかっている、トマトソースが絶品らしく」

凛「それだけ?」

武内P「いいえ。その上に、なんと……チーズまで」

未央・凛「……」


武内P「――ハンバーグを切った時に出る、肉汁」

武内P「それをトマトソースと絡め、チーズと一緒に」

武内P「……深夜になりますので、新田さんは遠慮するとの事ですが」

武内P「一口だけ分けてくれれば十分だ、と」

武内P「……そう、言っていました」


未央・凛「…………」

未央・凛「……」


未央・凛「だから何!!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 22:29:21.69 ID:74LoEOXMo<> 未央「誕生日パーティーより、ハンバーグ優先って事!?」

武内P「えっ?」

凛「ちゃんと説明して! でなきゃ、納得出来ない!」

武内P「……」


武内P「――笑顔です」


未央「……おっけー、みなみんにLINE入れといた」

凛「何て送ったの?」

未央「……ほら、こんな感じで」

凛「うん……ハンバーグは今度にする、って言ってるね」


武内P「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 22:36:37.53 ID:74LoEOXMo<> 未央「さて……仕事も、一人で平気って言ってるし」

武内P「待ってください! 新田さんに、何と!?」

凛「プロデューサーは知らなくていいから」

武内P「いえ、しかし……!?」


未央「予定が空いたんだからさ……わかるよね?」

凛「あのさ……全部言わなきゃ、わからない?」

未央・凛「ねえ、プロデューサー?」


武内P「っ……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 22:41:01.81 ID:74LoEOXMo<> 武内P「いえ……ですが……!」


卯月「……――ハンバーグ」

…むくっ


武内P・未央・凛「!?」


卯月「ハンバーグには……自信があります」

卯月「……頑張ります! 頑張ります! 頑張ります! 」

卯月「島村卯月、一生懸命頑張ります! ハンバーグ!」


未央「しまむーが得意なの、ロールキャベツだよね!?」


卯月「――ママのお手伝い、頑張ります!!」


凛「……あー、そう言えば得意って言ってたね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 22:47:24.95 ID:74LoEOXMo<> 卯月「だから……プロデューサーさん!」

武内P「島村さん……」

卯月「私のお誕生日パーティー、来て下さい!」

武内P「……ですが、しかし」


卯月「ハンバーグの上に、黄身がトロッとした目玉焼きものせます!」


武内P「――笑顔です」

武内P「貴女の誕生日パーティーに、私が出席して……」

武内P「……笑顔になれるのでしたら、喜んで」ニコリ!


卯月「〜〜っ! はいっ♪」ニコッ!


未央・凛「……」

未央・凛(良い笑顔なんだけど……なんか……なんか!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 22:55:17.51 ID:74LoEOXMo<> 卯月「……えへへっ♪」ニコニコ!

未央「良かったじゃん、しまむー!」

凛「誕生日パーティー、楽しみだね」

卯月「未央ちゃん、凛ちゃん……はいっ♪」ニコッ!

武内P「あの……場所は、どこの予定なのでしょうか?」


卯月「私の家です♪」ニコッ!

卯月「プロデューサーさんも誘う、って言ってあって……ですね///」モジモジ!

卯月「ママも、パパも――ベレッタちゃんも!」

卯月「とっても楽しみ、って言ってます♪」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


未央・凛「……」

未央・凛(……ベレッタちゃん?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 23:04:58.38 ID:74LoEOXMo<> 未央「ねえ……しまむーって何か飼ってたっけ?」ヒソヒソ

凛「いや……それは無いと思うけど」ヒソヒソ

未央「盛り上がってるし……携帯で一応調べてみようか」ヒソヒソ

凛「そうだね。卯月、凄く幸せそうだし」ヒソヒソ


卯月「ママも、プロデューサーさんが来るならおめかししないと、って!」

武内P「そう……なのですか?」

卯月「パパも、ベレッタちゃんをピカピカにしておかないと、って!」

武内P「はあ……」


未央・凛「……」

未央・凛「ベレッタ社――イタリアの大手銃器メーカー」ボソッ

未央・凛「……」

未央・凛「ベレッタちゃん!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 23:10:49.70 ID:74LoEOXMo<> 未央「しまむー!? その……ベレッタちゃんって生き物!?」

卯月「えっ? 違いますよ?」

凛「卯月! ベレッタちゃんって……ねえ、ちょっと!?」

卯月「はい?」キョトン


卯月「あっ、そうだ!」

卯月「パパが、‘おいしそうな’ひき肉を用意する、って言ってました!」

卯月「だから……ハンバーグ、楽しみにしててくださいね♪」ニコッ!


武内P「それは……はい、楽しみですね」ニコリ


未央・凛「ストップストップ!」

未央・凛「ちょっと、二人共その笑顔スト――ップ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 23:17:32.33 ID:74LoEOXMo<>   ・  ・  ・

卯月「はぁ……」

未央「も、もー! 元気だしなよ、しまむー!」

凛「そ、そうだよ卯月! せっかくの誕生日なんだから!」

卯月「……はい、そうですね!」ニコッ!


卯月「やっぱり……先に約束してたのは、美波ちゃんですし」

卯月「17歳の誕生日は、また来年もありますから♪」ニコッ!

卯月「来年は、誕生日パーティーに来て貰えるように……」

卯月「……島村卯月、頑張ります♪」ニコッ!


未央・凛「……」

未央・凛「うん、そうだね!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/24(水) 23:28:21.95 ID:74LoEOXMo<> 未央「……でも、危なかったよね」

凛「……うん、色々と」

未央「みなみんと食事って、別に二人きりじゃなかったみたいだもんね」

凛「まあ……よく考えてみれば、そうかな……って」


卯月「未央ちゃ〜ん、凛ちゃ〜ん!」

卯月「どうかしたんですか〜?」


未央「ごめんごめん、しまむー!」

凛「すぐ追いつくから!」


未央・凛「……まあ、時計の針は止まってるけど」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/25(木) 01:26:38.80 ID:MZueujoWo<> ウサミンもいつかは平成生まれのキャラになるのかなあ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/25(木) 02:28:23.35 ID:L0ILrbuLo<> 少し書き方変えた? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/25(木) 02:30:06.06 ID:YCgYOrAOo<> なんだこの……この気持ち……こわひぃ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 17:49:08.44 ID:AA+m6EZ1o<> >>883
武内Pと小梅の出会いを書いたら、今まで100あったやる気が5になりました
やる気が無くなった理由は、達成感とか満足感というポジティブなものです
ゲームをクリアした感覚に近いですね!

ですが、ここまでやる気が無い状態は初めてなので逆に幸運だな、と
やる気5の時に書き続けたらどうなるかを見られるチャンスなので

……という事なので、スレ閉じちゃっても問題ないと思います
ここから先はマジで期待出来そうにありませんからw <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/25(木) 20:36:56.47 ID:HuAVAnCio<> ええやん!ある意味てきとーにやるってことやろ?
それはそれで面白そうやん! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 20:58:46.51 ID:AA+m6EZ1o<> 書きます


武内P「胸が……小さくなった?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 21:01:37.25 ID:AA+m6EZ1o<> 瑞樹「そうなのよ! 緊急事態なの!」

楓「あの……どうしたら良いと思いますか?」

武内P「……そう、言われましても」


武内P「お二人とも、変わりない様に見えますが……」


瑞樹・楓「……」


武内P「……」

武内P「あの……川島さん? 高垣さん……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 21:04:13.42 ID:AA+m6EZ1o<> 瑞樹「ねえ、楓ちゃん。今の聞いた?」

楓「ふふっ! 胸に関する旨……うふふっ!」

武内P「いえ、あの……」


瑞樹・楓「えっち」


武内P「!?」


武内P「ま、待ってください!」

武内P「確かに、先程の発言は……ん、んんん!」

武内P「……すみませんでした……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 21:07:19.82 ID:AA+m6EZ1o<> 瑞樹「もうっ、ふざけてる場合じゃないわ」

楓「そうですね、急がなきゃいけないのに……」

武内P「すみません……事情が、よく」


瑞樹「今日の朝、起きたら――」

楓「――早苗さんの胸が、小さくなってたんです」


武内P「…………」

武内P「……」


武内P「はあ、そうですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 21:11:46.17 ID:AA+m6EZ1o<> 瑞樹「……ねえ君、信じてないでしょ?」

楓「くすん……とても、悲しいです」

武内P「っ!? す、すみません……!」

瑞樹「どう見ても鳴き真似じゃないの」


瑞樹「とにかく、本当の事だわ」

楓「早苗さんの胸……誰かに、盗まれてしまったんでしょうか?」

瑞樹「あっ! 早苗ちゃんが検挙した犯人が、恨みで!?」


武内P「……あの」

武内P「何故、私にそれを……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 21:14:54.21 ID:AA+m6EZ1o<> 瑞樹「実際に見ないと、信じないつもりね」

楓「部屋の外で、呼ばれるのを待ってるんです」

武内P「あの……何故、私に!?」


瑞樹・楓「――どうぞ!」


ガチャッ!


武内P「っ――!?」


武内P「……いえ、あの」

武内P「誰も……居ませんが……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 21:16:53.27 ID:AA+m6EZ1o<> 瑞樹「……最低だわ」

楓「……!」

バシバシ!

武内P「たっ、痛っ……えっ? あの……」


瑞樹「そこに居るじゃない、早苗ちゃん」

瑞樹「はぁ……男って、本当に胸ばっかり見てるのね」


武内P「えっ!?」

楓「……!」

バシバシ!

武内P「えっ!?……えっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 21:20:40.31 ID:AA+m6EZ1o<> 武内P「あの……ドッキリか何か、ですか?」

瑞樹「早苗ちゃん、何かアイドルっぽい事やって」

武内P「……川島さん。私は、仕事中なので――」


早苗「バキューン!」ニコッ!


武内P「――っ!?」

武内P「い、一瞬見えて……消えた!?」

楓「……!」

バシバシ!

武内P「あ、あの……どうして、叩かれているのですか……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/25(木) 21:23:14.27 ID:czzwEtrOo<> 名誉メスドラフがハーヴィンに!? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 21:25:56.90 ID:AA+m6EZ1o<> 瑞樹「叩かれて当然だわ」

武内P「えっ? すみません……何故、ですか?」

楓「その話、お受け出来ません」

武内P「私と話をして頂けますか?」


早苗「タイホしちゃうぞ!」ニコッ!


武内P「っ!?」

武内P「また、消えた……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 21:32:49.21 ID:AA+m6EZ1o<> 瑞樹「でも、これでわかったでしょう?」

武内P「あの……一瞬のことなので、よく」

楓「早苗さん、もう少し眺めなアイドルらしい事を……」


ぎゅっ!

武内P「っ!? う、おおっ!? 手に何かが!?」

早苗「あたしよ」

武内P「あの……どなたd」

早苗「あたしよ」

ぎゅううっ!

武内P「っ!? 手が! 手が!」


瑞樹「凄い握手会だわ」

楓「ふふっ! 握手は、好手……うふふっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 21:37:38.65 ID:AA+m6EZ1o<> 武内P「お、お願いします……どうか、手を!」

早苗「手を?」

ぎゅううっ!

武内P「は、離して下さい!」

早苗「あたしの胸が小さくなったら、なんで見えなくなるのよ?」ニコッ!

ぎゅううっ!

武内P「っ……!?」


武内P「そのお話は、後ほど……!」

武内P「アイドルの方と手をつなぐのは、その……いけません……!」


早苗「……」

早苗「え、そっち?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 21:43:38.00 ID:AA+m6EZ1o<>   ・  ・  ・

瑞樹「……っぷふっ! に、似合うわ……!」ピクピク…!

楓「あの、一緒に写真を撮っても良いですか?」ニコニコ!


早苗「駄目に決まってるでしょ!?」

早苗「――よりによって、とときら学園のスモック!?」


武内P「……その」

武内P「とても……その、はい……似合っています」


早苗「そうね! あたし、童顔だもんねぇ!?」


瑞樹「っふうっ!? あ、あはっ、あはははは!」ケラケラ!

楓「一枚だけ。お願いします、一枚だけで良いですから」ニコニコ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 21:49:05.96 ID:AA+m6EZ1o<> 瑞樹「に、似合うわ! あはっははは!」ケラケラ!

早苗「もうヤケクソよ! セクシーでしょ!?」ウッフン!

楓「は〜い♪ 撮りま〜す♪」ニコニコ!


楓・早苗「♪」ニコッ!

…パシャッ!


早苗「――だから! 撮らないでって言ったわよね!?」


武内P「……良い、笑顔でした」

瑞樹「カメラを向けられたら笑顔になるあたり、アイドルよねぇ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 21:54:50.68 ID:AA+m6EZ1o<> 早苗「もう……どうしてこんな事に……!?」

武内P「朝起きたら、‘そう’なっていた……と?」

早苗「そうよ! 寝て起きたら、‘こう’なってたの!」

武内P「……前日の夜に、何か変わったことは?」


早苗「別に、何もしてないわよ!」

早苗「瑞樹ちゃんの家で、皆で飲んでて……!」

早苗「酔った勢いで、痩せるクリームを胸に塗って……!」

早苗「……変わった事なんて、別に何もしてないったら!」


武内P「…………」

武内P「……」


武内P「あの」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 22:00:01.16 ID:AA+m6EZ1o<> 瑞樹「待って、早苗ちゃん」

武内P「! 川島さん……」

早苗「な、何よ? そんな顔して……」

瑞樹「……」


瑞樹「私が買い出しに行ってる間、そんな事してたの!?」

瑞樹「あのクリーム、高かったのよ!?」


武内P「!? 待ってください!」


早苗「楓ちゃん以外は全員使ったわ!」

楓「私は……これ以上痩せたらダンスが」

早苗「……はぁ〜、羨ましいわ〜」


武内P「お願いします! どうか、話を!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 22:06:18.88 ID:AA+m6EZ1o<> 武内P「塗ったという、痩せるクリームが原因では!?」

瑞樹「あり得ないわ」

武内P「えっ?」

瑞樹「……あのねぇ」


瑞樹「痩せるクリームだって、そんなに効果は無いわよ」

瑞樹「注意書きには――」

瑞樹「――効果には個人差があります」

瑞樹「――体に異常を感じた場合、すぐお近くの医師に相談を」

瑞樹「……って書いてあるけど、ねぇ?」


早苗・楓「うんうん」コクコク!


武内P「待ってください!」

武内P「あの……これは、異常では!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 22:13:28.58 ID:AA+m6EZ1o<> 楓「――プロデューサーは、アイドルの事を知っている」

武内P「高垣さん?」

楓「だから、心当たりは無いかと思って……」

武内P「あの、クリーム……高垣さん?」


楓「早苗さんは、アイドルの仲間であり――」

楓「――大事な、お友達です」

楓「確かに、今の早苗さんは可愛らしいけれど……」

楓「……あら?」

楓「――可愛い、かはいい、ですか? 置いておいて」

楓「……う〜ん、イマイチ」


早苗「あの……もうちょっと深刻になれない?」

武内P・瑞樹「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 22:21:27.17 ID:AA+m6EZ1o<> 楓「ふふっ! 深刻な申告は、深呼吸をしてから……うふふっ!」


瑞樹「……駄目だわ。羽みたいに軽く見てる」

早苗「もう……どうすれば良いのよ……!」

武内P「医師の方へ相談してみては?」

早苗「医者に? どうしてよ!」

武内P「えっ!? どうしてと、言われましても……」


早苗「豊胸手術でもすれば良い、って言うの!?」

早苗「タイホするわよ!? タイホ!」


武内P「ち、違います!」

武内P「皮膚科に! いや……皮膚科……!?」

武内P「とにかく、医師の方にご相談を!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 22:28:21.28 ID:AA+m6EZ1o<> 早苗「セクシー……すぎるから!」

早苗「――あたし、もう少し胸が小さくても良いわー」

早苗「なんて言ってた昨日のあたしをタイホしたいわよ!」カーッ!


瑞樹「勝手に使ったから、とりあえず窃盗罪だわ」


早苗「このままじゃ、アイドルなんて続けられない……!」ブンブン!


瑞樹「聞きなさいよ」

瑞樹「っていうか、本当に楓ちゃん以外全員使ったの?」


早苗「――また、婦警に!」

早苗「合法ロリータ・キューティーポリスになるしかないじゃない!」


武内P「……少し、乗り気ですね」

瑞樹「……前向きだわ。で、どうなの楓ちゃん?」

楓「すみません……焼酎が美味しくて、覚えていなくて……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 22:38:30.71 ID:AA+m6EZ1o<> 武内P「……片桐さん」

早苗「何よ!?」

武内P「アイドルは、今のままでも続けられます」

早苗「いい加減な事言わないで!」


武内P「笑顔です」


早苗・瑞樹「はっ?」


武内P「片桐さんの笑顔の輝きは、何一つ変わっていません」

武内P「貴女が笑顔になった時は――」

武内P「――とときら学園のスモックを着ていなくても」

武内P「私にも、貴女の姿が確認でき」

楓「……!」

バシッ!

武内P「ったぃ……すみません」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 22:42:21.31 ID:AA+m6EZ1o<> 瑞樹「そうね……彼の言う通りだわ」

早苗「瑞樹ちゃん……」

楓「早苗さん、一緒に――笑顔で!」

早苗「楓ちゃん……」


早苗「二人とも……!」ウルッ!


瑞樹「今の気持ち、わかるわ」

楓「はい。けれど……」

早苗「……ええ、そうね!」


早苗・瑞樹・楓「ふふっ♪」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 22:47:03.44 ID:AA+m6EZ1o<>   ・  ・  ・

ちひろ「あ、あの……それで!?」

武内P「痩せるクリームの効果は一時的なものだったらしく……」

ちひろ「えっ!?」


武内P「ご自宅に帰り、やけ酒をして寝たら――」

武内P「――元に、戻っていたそうです」


ちひろ「どうして、一時的なものなんですか!?」


武内P「? 千川さん?」

ちひろ「……なんでもありません」

武内P「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 22:52:32.19 ID:AA+m6EZ1o<> 武内P「ですが……とても役に立つ情報でした」

ちひろ「えっ?」

武内P「一時的にせよ、効果があるようですので」

ちひろ「……ああ」


ガチャッ!

かな子「――おはようございます♪」ニコッ!

かな子「プロデューサーさん、ちひろさん♪」ニコニコ!

かな子「良いクリームがあるから、って……」ニコニコ!

かな子「えへへ、どんなクリームなんだろう〜♪」ニコニコニコニコッ!


ちひろ「……なるほど」

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/25(木) 23:00:26.76 ID:AA+m6EZ1o<> 武内P「三村さんに、是非試していただきたいクリームが」

スッ…

かな子「わぁ〜! ステキな容れ物ですね〜♪」ニコニコ!

武内P「これは、痩せるクリームです」

かな子「……えっ?」


武内P「効果に個人差があるようですが、試してみて下さい」

武内P「……もうすぐ、LIVEがあります」

武内P「今は、お腹が……その……大きく……はい」


かな子「えっ、と……」

かな子「あれ? 痩せるクリーム……?」

かな子「――食べるクリームじゃ、ないんですか!?」


武内P「はい」

武内P「ですが、万が一にでも効果が得られた場合――」



武内P「美味しいから、大丈夫です」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2019/04/26(金) 19:34:00.96 ID:wKrzyKM80<> 三村関はブレねえなあ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 21:51:29.85 ID:R+ERJxi7o<> 書きます


武内P「私の挨拶がおかしい……と?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 21:56:04.93 ID:R+ERJxi7o<> 美嘉・奏「そう、おかしい」

武内P「すみません……自分では、よく」

美嘉・奏「……本気で言ってる?」

武内P「はい……言っています」

奏「どうやら……本気で言ってるみたいね」

美嘉「これは……ちょっと、聞き込みが必要じゃない?」

武内P「あの、聞き込みとは……?」


美嘉・奏「……」

スタスタスタスタ…


武内P「……行ってしまった」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 22:01:31.83 ID:R+ERJxi7o<>   ・  ・  ・

美嘉「――と、言うワケで!」

奏「――何か、知ってるんじゃない?」


周子「んー……」

周子「……いや、何の話?」


美嘉「アイツの挨拶、おかしいんだって!」

奏「きっと、特別な事情があるに違いないわ……」


美嘉・奏「……フレちゃんと挨拶する時、手を振ってるのは!」


周子「あー……あれかー……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 22:05:46.15 ID:R+ERJxi7o<> 美嘉「! やっぱり、何か知ってるんだ!?」

奏「ふふっ、読みが当たってたみたいね」

周子「まあ、知ってるけど……」


周子「二人は、知ってどうするつもりー?」


美嘉・奏「…………」

美嘉・奏「…………別に?」


周子「……」

周子「そっかー、なんとなく、って感じかぁ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 22:11:19.36 ID:R+ERJxi7o<> 周子「ま、良いよ。教えたげる」

美嘉・奏「!」

周子「それで、何から聞きたいの?」

美嘉・奏「どうして、手を振るようになったか」


周子「見返りは?」ニヤリ


美嘉「歴史の話になるケドさ、京都で池田屋事件ってのがあったよね★」

奏「新選組が襲撃した事件……今度は、何処が襲撃されるのかしらね?」


周子「……そうきたかぁ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 22:15:24.83 ID:R+ERJxi7o<> 周子「ま、大した事じゃないから良いか」

美嘉・奏「!」

周子「丁度、二週間くらい前の事だね」

美嘉・奏「一体……何が?」


周子「フレちゃんって、挨拶する時いつも笑いかけてくるよね?」

周子「そんな感じで、あの人にも笑いかけたんだよねー」


美嘉・奏「……それだけ?」


周子「いやいや、それだけじゃないって」

周子「もう、ひたっすら手を振り続けたんだわ」


美嘉・奏「……」

美嘉・奏「はい?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 22:19:08.41 ID:R+ERJxi7o<> 周子「こんな感じで――」ニコッ!

ひらひらひらひらひらひら…

周子「――ず〜っと……さ」ニコニコ!

ひらひらひらひらひらひら…


美嘉「いやいや、ちょっと待って?」

奏「ねえ、本当にそれだけなの?」


周子「それだけだよー」

周子「右手が限界に来て、途中から左手にしてたけどね」


美嘉・奏「……」

美嘉「右手は限界を迎えたの!?」

奏「何が、フレデリカをそこまで……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 22:24:08.90 ID:R+ERJxi7o<> 周子「理由は……なんとなくじゃない?」

美嘉「……有り得るのが困る!」

周子「あれだけされたら、手を振り返すしかないよねぇ」

奏「……観念して、って事なのかな?」

周子「ま、そういう事」


周子「参考になった?」


美嘉・奏「まあ……なった」


周子「そっかそっか、役に立てて良かったよー」

周子(あたしも一緒にやってて――)

周子(――手を振ったら振り返してくれるのは、黙ってた方が良さそうだね) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 22:31:49.58 ID:R+ERJxi7o<>   ・  ・  ・

美嘉「手を振り続けたら、振り返してくるようになる……ね」

奏「思ってたより、簡単な方法だったわね」

美嘉「ちなみに……奏は、どうして?」

奏「手を振り返して欲しいか、って?」

美嘉「うん」


美嘉「ちなみにアタシは、なんか面白くない、って言うか?」

美嘉「付き合いが長いのに、アレ? 何ソレ? 的な?」

美嘉「……じゃ、なくってぇ!」

美嘉「……」

美嘉「なんとなくってカンジ★」ビシッ!


奏「美嘉、別に聞いてないんだけど」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 22:38:40.00 ID:R+ERJxi7o<> 美嘉「アタシのコトはどーだってイイじゃん!」

奏「まあ、私は……興味があるから、かな?」

美嘉「……興味?」

奏「そう、興味」


奏「ほら、だってカレってチャーミングじゃない」

奏「それでいて、手強い所がムキにさせてくれるの」

奏「そんなカレが、ちょっと照れくさそうに手を振ったりしたら……」

奏「……――チャーメスト」

奏「チャーム、チャーマー、チャーメスト……でしょう?」


美嘉「奏って、英語苦手だったっけ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 22:44:07.37 ID:R+ERJxi7o<> 美嘉「まっ……ここに隠れておいてアイツが来たら――」

奏「――順番に挨拶する、って所かしら?」

美嘉「どっちが先に行く?」

奏「それじゃあ、先は譲るわ」

美嘉「ん? どうして?」

奏「後から追いかける方が、燃えるじゃない?」



武内P「……」



美嘉・奏「!」

美嘉・奏「来た……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 22:48:43.74 ID:R+ERJxi7o<> 武内P「……」


美嘉「――おはよっ★」ニコッ!

ひらひらっ


武内P「城ヶ崎さん……」


美嘉「ンフフッ★」ニコニコ!

ひらひらひらひら…


武内P「――おはよう、ございます」

武内P「今日の城ヶ崎さんの笑顔は……」

武内P「……いつにもまして、輝いていますね」ニコリ


美嘉「…………」

…ひらっ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 22:54:11.24 ID:R+ERJxi7o<>   ・  ・  ・

美嘉「――いつにもまして、輝いていますね」ニコリ

美嘉「って……も――っ!★★★★★★」ニパー!

美嘉「ねねね! 見てた? ねえ、見てた?」ニマニマ!

美嘉「こんな朝から、急に褒めるとかさー★」ニヤニヤ!


奏「ええ、見てたわ」


美嘉「……うはーっ!/// ハッズ――イ!///」テレテレ!

美嘉「いつにもまして……ってさ」

美嘉「いつも見てるってコトじゃん!/// えーっ!///」ヤンヤンッ!


奏「ええ、見てられないわ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 22:58:52.09 ID:R+ERJxi7o<> 奏「美嘉、とりあえず落ち着いて」

美嘉「奏にもぉ、お・す・そ・わ・け★」ニコッ!

奏「……おすそわけ?★」

奏「っ!?」

美嘉「そっ★ カリスマ、似合うじゃーん★」

奏「……ちょっと、本当にやめて」

美嘉「ゴメンゴメンゴ★」テヘペロ!


奏「美嘉、貴女……目的を忘れてない?」


美嘉「……目的?」

美嘉「……」

美嘉「――はっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 23:04:01.26 ID:R+ERJxi7o<> 美嘉「……け、結果オーライじゃ?」

奏「無いわよね?」

美嘉「……無いよね、うん」

奏「はぁ……どうして貴女って……」


奏「――良いわ。そこで見てなさい」

奏「手を振ったら、振り返して貰う……なんて事は言わないわ」

奏「私、速水奏の――リーダー的な」

奏「リーダー的、朝の挨拶のやり取りを見せてあげる」


美嘉「リーダー的、って……」

美嘉「……何をして、何を返させるつもりなの……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 23:12:50.72 ID:R+ERJxi7o<>   ・  ・  ・

武内P「……」


奏「――おはよう、今日もチャーミングね」ニコッ!


武内P「速水さん」

武内P「おはよう、ございます」


奏「――んっ ♡」ニコッ!

Chu ♡


武内P「……いや、あの……えっ?」



美嘉「……!?」

美嘉(リーダー!? 投げキッスは無理だって!)

美嘉(むしろ、なんで返してくると思ったの!?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 23:18:46.36 ID:R+ERJxi7o<> 奏「……んっ ♡んっ ♡」ニコッ!

Chu ♡Chu ♡


武内P「……は、速水さん?」


奏「んっ ♡んんっ ♡んっ ♡ん〜っ ♡んっ ♡んっ ♡んっ ♡ん〜っ ♡んっ ♡」ニコニコッ!

Kiss ♡me ♡chu ♡chu ♡chu ♡chu ♡chu ♡chu ♡lip ♡


武内P「り……リズムに乗られましても……!?」


奏「……!///」

スタスタスタスタスタスタ!


武内P「……」




美嘉「……だよねー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 23:25:12.38 ID:R+ERJxi7o<>   ・  ・  ・

奏「……話が違うじゃない」

奏「ちょっと手をこう、唇に当ててから振るだけでしょう?」

奏「なのに……どうして返してこないのかしら」

奏「……もしかして、勘違いしてたのかな」


美嘉「ねえ、返されても困らない?」


奏「私、カレにとってどうでも良い存在だったのかしら」

奏「……ふふっ、だとしたら笑っちゃうわ」

奏「それなのに、あんなに必死になって……」

奏「……本当、馬鹿みたいね」


美嘉「まあ、それは本当じゃない?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 23:39:52.64 ID:R+ERJxi7o<> 美嘉「まあ……アタシはこのままでも十分かな」

奏「へぇ?……私、案外諦めの悪い女なの」

美嘉「アレ、諦める諦めない以前だった気がするんだけど……」

奏「そう? 続けてれば、観念するんじゃないかしら」

美嘉「それじゃあ……まあ、そういう事で」

奏「……なんだか、納得がいってなさそうね」


美嘉・奏「……はぁ」


美嘉「……とりあえず、レッスン行こうか」

奏「……そうね、そうしましょ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/26(金) 23:57:49.39 ID:R+ERJxi7o<>   ・  ・  ・

武内P「私の挨拶がおかしい、と」

武内P「……そう、言われました」

武内P「確かに、考えてみれば一部の方に対して……」

武内P「……やむを得なく、手を振っていました」

武内P「ですが――」


志希「だったら、あたしのヨーキューはノープロブレ〜ム!」

志希「ハグしてキス位、フツーだってー!」

志希「おかしい方が楽しいけれど、挨拶はフツーで良いよん♪」ニコッ!


武内P「――それは、あまりにアメリカンすぎます!」


志希「もしかして、やらしいコト考えてる〜?」ニマニマ!

志希「にゃははははは♪」



武内P「……本当に、とんだご挨拶ですね」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 00:50:40.14 ID:9n6ZkJcdo<> やらしいこと考えてる武内くんをみたい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 01:26:14.74 ID:Yl6CZNJno<> >>933
やらしい事は考えても、その対象はアイドルではなさそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 01:43:03.32 ID:SpW1VdwpO<> つまりアシスタント… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 02:42:04.47 ID:938S6+1Oo<> 乙した分け与えるカリスマってアンパンマンじゃないんだから <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 02:43:43.57 ID:YCij3n8Z0<> 武内Pがやらしいこと考える対象が全く考えられねえ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 03:06:23.32 ID:KCLry5Qz0<> 結婚相手になら欲情する努力をすると思う <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 05:34:56.69 ID:oKo23ZNDO<> ありす「欲情……するんですね」スリスリ


武内P「それが……私たちに笑顔をもたらすなら」




ありす「あぅっ! っあ、くっ……う――、うぁ゛ァッ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 14:58:04.10 ID:OgbER7HMo<> 書きます


武内P「格闘技、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 15:00:58.45 ID:OgbER7HMo<> 拓海「ああ、アタシは強くなりてえんだ」

武内P「……頑張って下さい」

早苗「それはつまり、応援するって事よね?」

武内P「……あの」


拓海「っつー事はよぉ! 相手、してくれんだよな?」

早苗「君なら、訓練相手に丁度良さそうだと思ったのよ!」


武内P「……」

武内P「その話、お受けできません」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 15:03:54.01 ID:OgbER7HMo<> 拓海「あぁん!? 断るっつーのか!?」

武内P「はい、申し訳ありませんが……」

早苗「どうしてよ? 別に、それ位良いじゃないの」

武内P「……」


拓海「アンタ相手なら、遠慮する必要はねぇからな!」ニカッ!

早苗「体も大きいし、頑丈そうだし……ねっ? お願い♪」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「……」

武内P「ですが、お受けできません」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 15:08:12.18 ID:OgbER7HMo<>   ・  ・  ・

レッスンルーム


早苗「――良い? あたしの指示には、ちゃんと従うのよ!」

拓海「はいはい、わーってるよ」

早苗「返事は一回!」

拓海「っ〜〜はいっ!……これで良いんだろ、これで!」


早苗「今日の特訓は、実戦を想定してやるわ」

拓海「だから、シャツにショーパンの普段着なんだろ」


武内P「……」

武内P「……何故、こんな事に」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 15:10:49.78 ID:OgbER7HMo<> 早苗「とか何とか言って、ちゃんと準備してくれたじゃないの」

拓海「おぉ! こんなでかいマットレスあったんだな!」

武内P「これは……アクションシーンの練習に使うものです」

早苗・拓海「へー!」

武内P「万が一にでも、怪我があってはいけませんから」


拓海「上等だよ! アタシが怪我なんかするワケねえだろ?」ニヤリ!

早苗「油断は禁物よ。これ、強くなるための条件の一つね」


武内P「……」

武内P(本当に……怪我をしたく、ありませんから) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 15:13:01.79 ID:OgbER7HMo<> 拓海「アンタは着替えなくて良いのか?」

武内P「えっ?」

早苗「スーツは男の戦闘服……って事でしょうね」

武内P「えっ?」


拓海「チッ! だったらアタシも、特攻服で来るんだったぜ!」

早苗「激しい訓練になるけど、頑張りましょ!」


武内P「!?」

武内P「そ……そこまで激しい訓練をするのですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 15:20:28.18 ID:OgbER7HMo<> 早苗「あたしが今日教えるのは――テクニック!」

拓海「喧嘩だけじゃあ身につかねえ技術……だな」

早苗「勿論! これを喧嘩に使うのは禁止よ!」

拓海「わかってる! 何度言わせんだって!」


拓海「アタシは、最強――テッペン目指してるだけだ!」

早苗「拓海ちゃんの炎に、技という水が合わされば……」


拓海・早苗「すなわち、最強!」ニカッ!


武内P「待ってください!」

武内P「その相手をする私は、無事でいられますか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 15:27:39.68 ID:OgbER7HMo<> 早苗「あたしに稽古をつけて欲しい、な〜んて珍しいと思ったら……」

拓海「有香の奴……また、強くなってやがったからな」

早苗「同年代にライバルが居るって良いわよねぇ」

拓海「早苗……さん! が、たまに練習相手してるからだろ!」


拓海「……まぁ良い、とっととおっぱじめようぜ!」

早苗「ビデオで撮影して、後で確認するから存分にやんなさい!」


武内P「……」

武内P「待ってください! あまりに本格的すぎます!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 15:31:15.16 ID:OgbER7HMo<> 早苗「それじゃあ、まずは――」

早苗「――右手で、掴みかかろうとして!」


武内P「は……はぁ」

スッ―


早苗「拓海ちゃん! その右手を掴んで――」


拓海「おうよ!」

ガシッ!


早苗「引き込むようにして、グラウンドに持ち込む!」


拓海「おっしゃあ!」

グイッ!

武内P「っ!?」


―ズダンッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 15:35:11.25 ID:OgbER7HMo<> 武内P「っ……あ、あの! 大丈夫ですか!?」

拓海「早苗さんよ! こっからどうすんだ!?」


早苗「今は、相手が上になってるわよね!」

早苗「つまり、もの凄く不利な状態なの!」


武内P「……」

武内P「っ!? す、すみませ――」


早苗「だから、両足で相手の胴体を挟む!」

早苗「しっかりホールドして、マウントを取られないように――」

早苗「――ガードポジションを取るのよ!」


拓海「っらぁ! こうか!」

ガシィッ!

武内P「っぐ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 15:41:39.87 ID:OgbER7HMo<> 早苗「……一見、不利に見えるその体勢」

早苗「――でも!」

早苗「そこからの展開次第では一気に勝ちに持ち込めるわ!」


拓海「チッ! やっぱりデケエな!」

拓海「挟んだ足が、安定しねえ!」


早苗「腰の動きで、位置を調整するのよ!」


拓海「腰の動き?……こうか?」

……クイッ、クイッ

拓海「こうだな! へへっ、コツが掴めてきたぜ!」

クイッ、クイッ!


早苗「良いわね! すっごく良い感じよ!」


武内P「…………」

武内P「待ってください! これは、いけません!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 15:46:14.04 ID:OgbER7HMo<> 武内P「この体勢は、その……い、一度離れ――」

ぐっ…!

拓海「う、おっ……!?」


早苗「逃しちゃ駄目よ! 打撃がくるから!」

早苗「両手で、相手の服を掴んで――」


拓海「!」

ガシッ!

武内P「!?」


早苗「自分の方に、引き寄せなさい!」


拓海「オラァァ!」

グイッ!

武内P「――っ!?」

武内P「い……いけません! いけません!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 15:52:10.17 ID:OgbER7HMo<> 早苗「その距離になれば、打撃の威力はほとんど出ないわ!」

早苗「その状態から、さらに足で相手の胴体をシメる!」


拓海「っしゃあ!」

ガシィッ!

武内P「待ってください! 待ってください!」

グイグイッ!


早苗「暴れられても、さっきみたいに腰を動かして対応!」

早苗「相手の動きに、しっかり合わせるの!」


拓海「こうか! へへっ、こうだろ! オラァ!」

クイッ! クイッ! クイ〜ッ! ククイッ!

武内P「お願いします! もう、勘弁してください!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 15:56:28.30 ID:OgbER7HMo<> 早苗「――見てみなさい! 相手の表情を!」


拓海「相手の表情……?」

武内P「っ……!///」

拓海「顔が真っ赤になってやがんぞ!?」


早苗「顔が近いから、よくわかるわよね!」

早苗「それ、胴体をしめられて苦しんでるのよ!」


武内P「ち、違います!/// これは……!///」

拓海「あぁん!? だったらもっと……シメてやんよ!」

ガシィッ! グイッ! グイグイッ! グイ〜ッ!

武内P「う……お、おおっ……!?///」


早苗「あれ……? なんか、変な感じが……」

早苗「……」

早苗「ま、気のせいよね!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 16:03:34.70 ID:OgbER7HMo<> 武内P「……!///」

武内P(落ち着け……!)

武内P(これは、あくまでも格闘技の訓練……!)

武内P(ならば、今の私にできることは――)


武内P「――南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経……!」


拓海「はっは! 念仏を唱えだしたぜ、オイ!」

拓海「こりゃあ、相当キテるって事だよなぁ!」

グイッ! グイッ! グインッ!

武内P「南無妙法蓮華経! 南無妙法蓮華経!」


早苗「――今よっ!」

早苗「相手に隙が出来た今、上と下を入れ替えるの!」


拓海「っしゃあ!」

ガバッ!

武内P「なむっ!?」


―ズダンッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 16:09:00.77 ID:SCO3GLYj0<> 元婦警による強姦教唆 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 16:09:13.64 ID:OgbER7HMo<> 早苗「さあ! ここからが本番よ!」


武内P「つっ……つ……!」

拓海「おいおい、大丈夫か?」

武内P「え、ええ……」


早苗「マウントポジションを取った――」

早苗「――拓海ちゃんが上を取った、今からが!」

早苗「逆襲のチャンス! キメるわよ!」


拓海「――お楽しみは、これからだろ?」ニンマリ!

武内P「……」


武内P「……!?///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 16:14:59.84 ID:OgbER7HMo<> 武内P「ど、どいてください!/// 向井さん!///」

グンッ! グンッ!

拓海「っ!? ブリッジで、アタシを跳ね除けようと……!?」

ヨロッ…


早苗「足腰の力で、バランスを取りながら耐えるの!」

早苗「両手で、相手の上半身を抑え込むのも有効よ!」


拓海「――こうかっ!」

ガシィッ!

武内P「本当に!/// この体勢はいけませんから!///」

グンッ! グンッ! グゥンッ!

拓海「くっ、ふうっ!? 下になってるってのに、ヤベえ!」


早苗「うん……? やっぱり、変な感じが……」

早苗「……」

早苗「ま、気のせいよね!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 16:21:19.11 ID:OgbER7HMo<> 拓海「このっ……! アタシを舐めんじゃねえぞ!」

グインッ! グッ! グイ〜ッ!

武内P「そういう問題ではなく!///」

グンッ! グンッ! グゥンッ!

拓海「くっ、オラッ! ヘヘッ、慣れてきたぜぇ!……オラッ!」

ドスンッ!

武内P「ふ、ぐっ!?」


早苗「上手い!」

早苗「タイミングよく相手の腰を地面に叩き落として――」

早苗「――完全に、主導権を握ったわ!」


拓海「……っつー事で、観念しろ?」ニヤリ!

クイッ! クイッ!

武内P「……!?///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 16:25:44.27 ID:Lx0gZHWxo<> 南無妙法蓮華経は念仏ではなく「お題目」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 16:27:28.15 ID:OgbER7HMo<>   ・  ・  ・

ガチャッ!

有香「――押忍!」

有香「ここで特訓をしていると聞いて――」



拓海「オラオラァ! もうヘバったのかぁ!」

クイッ! クイッ!

武内P「待ってください!/// 待ってください!///」

早苗「拓海ちゃん、すっごく良い感じよ!」

拓海「ヘッ! アタシは、特攻隊長向井拓海だぜ!」

クイッ! ククイッ! クインッ!

拓海「炎も水も――」


拓海「熱くってたまらねえ! それに、大洪水だぜ!」



有香「……!?///」

バタンッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 16:30:07.45 ID:z+XILQR1o<> どう見ても逆レです本当にありがとうございました
だいしゅきホールドしっぱなしで元気なお子さんが3人くらい余裕で生まれるな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 16:34:03.06 ID:OgbER7HMo<>   ・  ・  ・

武内P「……」ゲッソリ

拓海「ふぅ〜っ! いい汗かいちまったぜ!」ツヤツヤ!

武内P「……」ゲッソリ

拓海「……ありがとな、付き合ってもらってよ」キラキラ!

武内P「……はい」ゲッソリ

拓海「だが……これでアタシは、最強に近づいたな!」ニコニコ!


拓海「それでよ……なんだ……」ソワソワ!

拓海「……また、相手して貰っても良いか?///」チラッ!


武内P「……待ってください」ゲッソリ

武内P「今は……その、何も考えられません」ゲッソリ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/27(土) 16:42:03.37 ID:OgbER7HMo<>   ・  ・  ・

有香「……いや、きっと勘違いです!」

有香「あれも、何かの修行に違いありません!」

有香「……ん、あれは――」



早苗「――それじゃ、これからビデオの確認よ!」

拓海「――おう! 楽しみでしょうがねえぜ!」

早苗「あら! 随分とやる気じゃない!」

拓海「当然だろ! テクニックってやつを身に着けんだから!」



有香「〜〜っ!///」



拓海「そのためには、道具も上手く使いこなさねえと、な」



有香「ハイレベルすぎてついていけません、押忍!!///」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 17:00:00.87 ID:OAM6+xnSO<> ナターリアとブラジリアン柔術したい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 17:23:46.24 ID:oCoS2TZuo<> 武内Pにも物理的な色仕掛けは有効、りんおぼえた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 17:50:08.49 ID:z+XILQR1o<> 武内Pは無知ックスと無邪気ックスに弱い、覚えた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 19:35:35.83 ID:oKo23ZNDO<> みりあもやるー!

薫もやりまー! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 19:42:04.00 ID:qfLeevM0o<> たくみんこれどう見えてるか教えたらどうなっちゃうんやろ…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2019/04/27(土) 19:46:07.67 ID:ep3xUEDgO<> 有香はムッツリだなぁ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 22:00:03.14 ID:V4h5klGnO<> ここの武内Pと拓海のからみ好き <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/27(土) 22:01:14.76 ID:Yl6CZNJno<> >>966
※ただし巨乳に限る <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/28(日) 00:55:23.27 ID:OeqNcjo00<> プロデューサーの仕事の流儀が知りたい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 22:18:54.51 ID:Wh1KEvtWo<> 書きます


武内P「値切り交渉、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 22:21:30.98 ID:Wh1KEvtWo<> 早苗「そうよ! せっかくの海外ロケなんだし!」

武内P「はあ……」

拓海「チッ! 値切りなんて面倒だろ!」

早苗「何言ってんのよ、拓海ちゃん!」


早苗「相手に言われるがまま物を買ってご覧なさい!」

早苗「あっ、という間にお金が無くなっちゃうんだから!」


拓海「……そりゃあ、あんまり面白くねえな」

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 22:24:42.66 ID:Wh1KEvtWo<> 早苗「でしょう? だから、値切りは重要なの!」

武内P「そういった交渉が出来るお店は、限られていますが」

早苗「そっ! だから、君に着いてきて貰ったんじゃない」

拓海「まあ、確かに――」


武内P「……」


通行人A「……」チラッ

通行人B「……」チラッ


拓海「――アンタの見た目なら、海外でも舐められねえみたいだ」

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 22:28:14.24 ID:Wh1KEvtWo<> 早苗「か弱い女の子二人で歩き回るのは危ないしねぇ」

拓海「あぁ!? か弱いだぁ!?」

早苗「何? 何か言いたげだけど?」

拓海「当たり前だろ!」


拓海「か弱いも、女の子二人ってのも間違っt」

早苗「――何? 何か言いたげだけど?」


拓海「……チッ! 何でもねえよ!」

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 22:33:50.99 ID:Wh1KEvtWo<> 早苗「とにかく! ちゃ〜んと値切り交渉をして、上手に買い物をする!」

早苗「……それとも〜、特攻隊長が買い物一つ怖がるのかしら?」

拓海「んなワケあるか! 値切り上等だよ、コラァ!」

早苗「よーし、その意気よ!」


武内P「あの……すみません」

武内P「大事な話があると、仰っていたのは?」


早苗「? 嘘よ?」


武内P「……そう、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 22:38:43.25 ID:Wh1KEvtWo<> 早苗「それじゃ、まずはあたしがお手本を見せるわね」

拓海「ヘッ! お手並み拝見といこうじゃねえか!」

早苗「よ〜く見てなさい。目を離したら――タイホしちゃうわよ」

武内P「……大丈夫です、帰りませんから」


早苗「拓海ちゃん、彼をちゃんと見張っててね」

早苗「じゃないと、自分達で荷物を持って帰る羽目になるんだから」


拓海「早苗さん……マジで容赦ねえな」

武内P「……わかっては、いました」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 22:45:22.38 ID:Wh1KEvtWo<>   ・  ・  ・

武内P「……あの店に、決めたようですね」

拓海「服やアクセまで……色々ある店だな」

武内P「……では、見学しましょう」

拓海「おう、そうだな」



早苗「ワーオ! イッツ、キュート!」パアッ!

早苗「ハウマッチ、イズイット?」ニコッ!

むぎゅっ!


店員「OH……!///」



拓海「うおいっ!? いきなり胸を寄せて見せたぞ!?」

武内P「そ……そう、ですね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 22:53:17.87 ID:Wh1KEvtWo<> 武内P「――ですが、重要なのは……笑顔です」

拓海「あぁ?」ギロッ!

武内P「笑顔で、好印象を相手に与えています」

拓海「……」



店員「50 dollars」


早苗「オーノォー!」ガーン!

ゆさゆさっ!

早苗「イッツマッチトゥーエクスペンシブ!」イヤイヤン!

ゆっさゆっさ!



拓海「胸だろ!? なあオイ、重要なのは笑顔じゃねえよなぁ!?」

武内P「…………すみません」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 22:58:59.19 ID:Wh1KEvtWo<> 武内P「し、しかし! やはり、笑顔が!」

拓海「アタシは嫌だからな!? あれをやんのはよ!」

武内P「わ、私に言われましても……」

拓海「っ……!」



早苗「ディスカウント! ディスカウント、プリーズ!」キャルンッ!

ゆさっ!

店員「O……OK!///」デレデレ!

早苗「ワーオ! サンキュー♪ サァンキュー♪」ニコニコッ!

ゆさゆさっ!


武内P「…………良い、笑顔です」

拓海「ひねり出すように言ってんじゃねえぞコラァ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 23:03:36.26 ID:Wh1KEvtWo<>   ・  ・  ・

武内P・拓海「……」


どっさり!


早苗「ふふっ! ま、ざっとこんな所よ!」

早苗「あのお店の男の子、チラチラ見てると思ってたのよねー!」

早苗「お姉さんのセクシーが、海を渡っちゃったみたいな?」


武内P「確かに……凄い量ですね」

拓海「わかってんのか? アンタが持って帰るんだぞ?」

武内P「……はい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 23:10:36.40 ID:Wh1KEvtWo<> 早苗「でも、良い買い物したわ〜!」

武内P「ちなみに……全部で、おいくらだったのでしょうか?」

早苗「さあ? いくらだったかしら?」

拓海「……はっ?」


早苗「もう、持ってる現金分は買えるだけ買おうと思って」

早苗「カードもあるしー、後で引き落とせば良いしー?」

早苗「だけど……結構な赤字になったんじゃないかしら」

早苗「……本当、セクシーって罪ね」フッ…


武内P「……あの」

拓海「アンタ、鬼か!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 23:16:12.50 ID:Wh1KEvtWo<> 早苗「鬼じゃないわよ、セクシーよ」

拓海「メシは食って帰るとか言ってただろ!?」

早苗「言ったわよ?」チラッ

武内P「……えっ?」


早苗「――さあ、次は拓海ちゃんの番よ!」

早苗「今のを参考に、上手に値切って買い物してくるの!」


武内P「待ってください!」

武内P「何故、先程私の方を見たのですか!?」

拓海「今のを参考に!?」

拓海「アタシに、あんま真似をしろってのか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 23:22:01.21 ID:Wh1KEvtWo<> 早苗「大丈夫よー! 発音なんて、割とテキトーで通じるから!」ケラケラ!

拓海「言葉の心配をしてんじゃねえんだよ!」

早苗「? じゃあ、何が不満なのよ」

拓海「あんなみっともねえ真似が出来るか!」


早苗「ビビってんの?」


拓海「泥須火運斗上等だコルァァ!」


早苗「そうよ! その意気!」

武内P「あの、片桐さん!? まさか、私に奢れと!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 23:28:50.06 ID:Wh1KEvtWo<> 拓海「でもなぁ! やるからには、アタシ流だ!」

早苗「はっ?」

拓海「アタシの熱い魂で、没汰苦離を燃やし尽くしてやんよ!」

早苗「……ふっ、面白い事言うじゃない」


早苗「――それじゃあ、見せて貰うわ!」

早苗「拓海ちゃん流の値切り交渉術を!」


拓海「――おぉよ、見とけ!」

拓海「仏恥義理の泥須火運斗で、火の車にしてやんよ!」


武内P「待ってください! 店員の方は、既に半泣きで……」

武内P「私も、気を抜くと彼と同じ表情をしてしまいそうです!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 23:35:09.77 ID:Wh1KEvtWo<> 早苗「……やっぱり、骨のある子は良いわね!」

武内P「あの、はい……片桐さん?」

武内P「遠慮しましたが……片桐さんが奢る、という話だった筈では……」

早苗「しっ! 拓海ちゃんが、店員くんに話しかけるわ!」

武内P「……」



拓海「――おう」

拓海「ちょっと、色々と見せて貰うぜ」


店員「イ……イラッシャィマセー!」

店員「トテモ、イイモノ、イッパイアルヨー!」



早苗「あの子、日本語出来たんじゃないの!」

武内P「……あるある、ですね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 23:42:20.67 ID:Wh1KEvtWo<>   ・  ・  ・

拓海「今日は駄目な日で……もう店じまいするから、って」

武内P「……はい」

拓海「お姉さんに似合うだろうから、って」

武内P「……そう、ですね」


拓海「貰った」

…キランッ!


早苗「ざっっっけんじゃないわよ!」

早苗「はぁ!? なんじゃそら!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 23:47:36.79 ID:Wh1KEvtWo<> 早苗「何々? どういう事?」

拓海「いや……このアクセ、マブいじゃねえか、って」

早苗「そうね、うん。ステキなブレスレットね、はいはい」

拓海「あの店員が作ったらしく……その……」

早苗「へー! そうなんだー!」


拓海「……スイマセンした!」ペコリ!


早苗「ねえ、なんであたし謝られてるの?」

早苗「あはは、ちょっとやだもー! なんで? ねえ?」

武内P「わ、私に聞かれましても……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/28(日) 23:54:27.88 ID:Wh1KEvtWo<> 拓海「……スイマセンした!」ペコリ!

早苗「わかんないわかんない、なんで謝るの?」

武内P「ですから、どうして私に……!?」

早苗「……とりあえず」


早苗「値切り交渉成功……」

早苗「……って事で、良いわね?」


拓海「本当……スイマセンした!」ペコリ!


早苗「だから! なんでガチ謝りしてんのよ!」

早苗「顔上げないと[バキューン]するわよ!?」

武内P「片桐さん! 海外とは言え、公衆の面前ですから!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/29(月) 00:07:26.32 ID:WkjcBmcko<>   ・  ・  ・

早苗「んぐっ、んぐっ……プハーッ!」

武内P「片桐さん、もうその位で……」

早苗「はぁん!? まだまだこれからでしょ!?」

拓海「クソッ……逃げ遅れた……!」

武内P「……笑顔です」


早苗「――あ、もしもし?」

早苗「LINEで送った店で飲んでるから来てよ!」


拓海「ああ言ってるが……アンタ、奢る気か?」

武内P「……あまり、高額にはならなさそうですから」


武内P「笑顔のためならば――安いものです」


拓海「なんつーか……本当、バーゲンだな」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/29(月) 00:11:23.87 ID:WkjcBmcko<> bargain /バーゲン

1.安売り、格安品、お買い得品、特売品、掘り出し物
2.駆け引き、取引、(売買)契約

他動
1.〔値段を〕交渉で決める
2.予測する <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/29(月) 00:16:27.15 ID:WkjcBmcko<> 埋めます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/29(月) 00:17:25.38 ID:WkjcBmcko<> 埋め <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/29(月) 00:17:54.32 ID:WkjcBmcko<> 埋め <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/29(月) 00:18:42.04 ID:WkjcBmcko<> 次立てるかは明日以降の気分で決めます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/29(月) 00:19:08.23 ID:WkjcBmcko<> 埋め <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/29(月) 00:19:41.09 ID:WkjcBmcko<> 埋め <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/29(月) 00:20:07.43 ID:WkjcBmcko<> 埋め <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/04/29(月) 00:20:34.70 ID:WkjcBmcko<> 1000! <> 1001<><>Over 1000 Thread<>                  ヽ人人人人人人人人人人人人人人人ノ
         / ̄(S)~\  <                      >
       / / ∧ ∧\ \<  嫌なら見るな! 嫌なら見るな!  >
       \ \( ゚Д,゚ ) / /<                      >
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