◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/02(火) 22:20:04.16 ID:NAblu6c8o<>以前京太郎スレに、書き込んだSSです
続きを書こうと思ってスレ立てました


《注意点:以下の事が気になる人はスレからの撤退をお勧めします》

1.京太郎とのイチャイチャ要素
2.主人公は清澄面子
3.申し訳程度の艦これクロス要素
4.ドン亀のような更新速度
5.若干壊れ要素あり
6.よく稀にある安価

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433251194
<>【咲-saki-安価】京太郎「朝の光〜」 咲優和久まこ「眩しくて!」【艦これ要素】
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/02(火) 22:21:31.99 ID:NAblu6c8o<> カチ… カチ……

今日は残暑でインターハイの熱気に包まれていた八月のあの日と同じくらい暑い。
夏休みも終わって生徒の声も学校に戻っていたが、その暑さのせいかどこか元気が無かった。
尤も、初出場の全国大会で優勝し日本中にその名を轟かせた清澄高校麻雀部にとっては暑さなど関係ない。


ナニヨモー!



「だぁぁ! だから何でそこでダメージ食うかなぁあ!!」


その証拠にパソコンの前に座ってマウスを操作する京太郎の顔には汗ひとつ見当たらない。


オドリャアー!

「……クッ、大破かよ! 撤退だな……」

カチ


全国大会優勝の栄誉と共に、部室用のエアコンが手に入ったのだから。
ちなみに、清澄高校で部室用エアコンを保有しているのは麻雀部だけ。
京太郎はさらにマウスをカチカチさせる、その時、涼しい部室の扉が開く。


「やっほー、須賀君早いわねー」

「よぉ、京太郎、何やっとるんじゃ?」


部長を引退した久と、部長を引き継いだまこが入ってくる。
後には1年女子トリオの姿も見える。 <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/02(火) 22:22:00.21 ID:NAblu6c8o<> 「こんにちは、部長、染谷先輩。実はブラゲを少々……」


まこの問いかけに少々シドロモドロになりながらも正直に答える京太郎。
部活は始まっていないので遊んでいても問題はまーったく無いのだが、少々後ろめたかったようだ。
ちなみに、京太郎は未だに久の事を部長、新部長のまこの事を染谷先輩と呼んでいる。


「……ぶらげ?」

「咲さん、ブラウザゲームの略ですよ。あの重課金で悪名高きモバ○スもブラウザゲームですね」

(あれ? モ○マスってソシャゲだよな)


機械音痴でネットなど殆ど弄らない先にとってはブラゲといった言葉は分からない様子。
一方の和はネットはお手の物、機械にも強く自宅では真空管ラジオの自作までやっている始末。
大学は工学部志望らしい。
その和が咲に端的に説明するが、その説明のちょっとした間違いにまこが心の中で突っ込む。
まこの方が和よりもサブカルチャーに対して造詣が深いようだ。


「……重課金…… って京ちゃん! まさかお小遣いつぎ込んだりしてないよね!? 破産するよ!!」


分からないなりにも和の言葉の意味を理解した咲は京太郎に詰め寄る。
好意を持っている男の子がゲームで破産などして欲しくない恋する乙女だ。
重課金の言葉はテレビのニュースで知っていたらしい。 <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/02(火) 22:23:29.66 ID:NAblu6c8o<>
「するかっ! 米帝プレイは俺のポリシーに反するっちゅうの!?」

「米帝……」

「プレイ……?」

「あっ!?」


咲の自身に対する認識に思わず声を荒げて反論する京太郎。
思わず、自分のしていたゲームのヒントを与えてしまったのはご愛嬌。
京太郎は「しまった!」といった表情をするが時すでにお寿司。


「一体何をやってたんだじぇ? 京太郎、見せろ!」

「ちょ!?」


優希がその小柄な体を生かして京太郎とPCの間に割り込み、京太郎を押しのける。
そして、優希をはじめ久、まこ、和、咲がパソコンの前に群がる。


「あーーっ、これって話題のMNB.com(陸奥になるビームドットコム)の艦隊これくしょんじゃない!」

「あちゃー」


パソコンの画面を見て久が声を上げ、京太郎が顔に手を当てて天を仰ぐ。


「艦隊これくしょん?」


そう、京太郎がやっていたのは最近アニメにもなった艦隊これくしょんだった。
サービス開始時に目標はユーザー数2万人と設定されていたが……
現在では登録ユーザー300万人を突破!
「目標とは一体…… うごご!」と言いたくなるゲームである。


「よくアカウント取れましたね、抽選でしかアカウント取れないはずですが」

「ネットとかで情報は見ちょるが、本物の提督にははじめてお目にかかったのぉ」

「どれどれ、所属とレベルはどんな……」


和とまこは当然のごとく詳細を知っていた。
で、優希はさらに京太郎の秘密を暴こうとマウスを操作する。
表れた画面に映っている情報を見て咲以外の皆が凍りつく。


「横須賀…鎮守府……?」

「司令部Lv150……?」

「あっ、アハハッハハッハ……」


艦これ最古参のベテランだった。
京太郎はあさっての方向を向いてわざとらしく笑って誤魔化そうとしている。


「??」


尤も、咲には横須賀鎮守府や司令部Lvが示す意味はサッパリのようだが…… <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/02(火) 22:23:58.73 ID:NAblu6c8o<> 「よし、艦娘も見てみるじぇ」

「あーっ、もう止め々々!! 部活はじめよう!」

「ちょ!」


更にさらに京太郎の秘密を暴こうとする優希を強引に横に押しのける京太郎。
抗議の色の乗った声を優希があげるがお構いなしにブラウザを終了させる。


「仕方ないわね」


そんな様子を見てヤレヤレと言った感じで久が肩をすくめた。 <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/02(火) 22:24:35.79 ID:NAblu6c8o<>
部活終了後、久が「女子だけで話し合いをしたいから先に帰っててくれる?」と言ったので京太郎は先に帰宅した。
現在部室に居るのは清澄麻雀部の女子クインテットだった。
どうやら良からぬ企みの真っ最中らしい。


「…で皆、残ってもらった理由は分かるわよね」

「もちろんじゃ」

「ええ」

「もちろんだじぇ」

「????」


久の言葉に肯定の返事を返すまこ、優希、和。
咲だけは頭に?を浮かべていた。


「フッフッフ、須賀君をびっくりさせるわよ!」


何やら黒い笑みを浮かべて発破をかける久に「おー!」と同調する3人。
実は皆、京太郎に恋心を寄せているので酷い事にはならないと信じたい。


「??????」


咲だけは相変わらず?が頭の中で犇めいていたが…… <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/02(火) 22:25:24.09 ID:NAblu6c8o<>
京太郎提督発覚事件からおよそ一週間後、この日も残暑が猛威を振るい運動部をグラウンドから駆逐している。
額にうっすら汗を浮かべた京太郎は部室目指して歩いているのだが、いつもならもう既に部活が始まっている時間だ。
見た目によらず生真面目な彼がこの時間に部室に居ないのは久から部活の開始時間を遅らせると連絡が入ったからなのだが……


「それにしても、何で今日に限って一時間遅く開始なんだ?」


疑問は尽きることはないが、部室の前に到着しコンコンと扉をノック。
部室に入るのにノックがいるか?っと思うかもしれないが以前ノックなしで部室に入って咲の着替えを目撃したことがあるのだ。
それ以来、部室に入るときにノックは欠かさない京太郎だった。


「はーい」

「須賀です、入りますよ〜」


そういって扉を開ける京太郎。
っと次の瞬間、頭の中が真っ白になって硬直する。
目に飛び込んできた景色が突拍子もなかったので、脳がフリーズしたのだ。


「こんにちはー。軽巡洋艦、大井です。どうぞ、よろしくお願いいたしますね」


オリーブ色のセーラ服と濃い緑色のプリーツスカートをはいた久と、


「生まれは大阪、所属は呉。うち、浦風じゃ、よろしくのぉ!」


肩まで袖を捲ったノースリーブのセーラーに黄色のスカーフ、股下ギリギリのスカートと白いロングの手袋をつけたまこに、


「元気ないわね! そんなんじゃダメだじぇ!」


いつもの改造制服ではなく、清澄のキチンとしたセーラーを来て大きな碇を担いだ優希、


「古鷹といいます。重巡洋艦のいいところ一杯知ってもらえるとうれしいです」


いつもの制服を着ているが、カラコンを入れているのか左右で瞳の色が違う咲、安物のカラコンを使っていないと信じたい。
4人とも服だけでなく、腕や太ももに装着したり、背中に背負うオブジェもばっちり付属している。
そう、まさしくそれは……


「……いつから部室は艦これコスプレ喫茶になったんですか……?」


まんま艦娘のコスプレだった。
久は軽巡洋艦「大井」、まこは駆逐艦「浦風」、優希は駆逐艦「雷」、咲は重巡洋艦「古鷹」のコスをしている。
再起動を果たした京太郎は頭痛いといった感じで手を顔に当て天を仰ぐ。


「あら、提督が喜ぶと思って頑張ったんだけど? どう、よく出来てるでしょ!」

「まあ、みんな元が可愛いからよく似合ってますけど…… ところで和は?」 <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/02(火) 22:26:18.29 ID:NAblu6c8o<>
さらりと木っ端恥ずかしいセリフを言って4人を京太郎。
なんやかんやと言っても彼も男、女の子の似合うコスプレを見れて嬉しくないわけがない。
ちなみにコスプレ娘カルテット、京太郎のセリフを聞いて顔を赤くしている。
和が見当たらないので京太郎がキョロキョロしているところに、ガチャッと音を立てて部室の扉が開く。


「駆逐艦、春雨です! 護衛任務はお任せください」


黒の布地に白襟のセーラに身を包み、頭に赤いリボンのついた白い帽子を被った和が入ってくる。
ご丁寧に、左手にゴツイ飯盒を持参して艤装ももちろん装備済み。
駆逐艦「春雨」のコスプレだ。
元が美少女の和である、コスプレも似合っていて申し分ない、それに京太郎も異存はない。
しかし…… 和が春雨のコスプレをするのは彼のポリシーとして認められないらしく……


「…違う…… 違うぞ、和! お前は間違っている!!」


びしっと春雨和に指を突き付け断言する京太郎。
久もウンウンと頷いて同意しているところを見ると彼女も同意見のようだ。


「そのとおりよ和。ところで、須賀君。和は誰のコスプレをするべきだと思う?」


久のその言葉に、溢れ出るパトス全開で京太郎の演説が始まる。
曰く、和のピンク髪は確かに春雨向きだろう、それは認める。
曰く、和の性格と春雨の性格の間には完全な不一致がある。
曰く、白露型はそんな立派な胸部装甲を持っていない!


「それらを総合すれば、和は乳風(注1)のコスプレをすべきなんだァ!!」

「ブッ飛ばしますよ!? あれだけ熱弁ふるっておいて胸しか共通点が無いじゃないですか!!」

「それが一番重要だろうが!!」

「このおっぱい魔人! クソ提督にもほどがありますよ!!」


ギャアギャアと姦しく口げんかする京太郎と和。
と言うか、和の性格がちょっと変わっている……


「……和に駆逐艦「曙」の性格が混じっちょらんか?」

「コスプレで裏の性格が表に出たのかな?」


まこと優希がヒソヒソと耳打ちしている。
その横にいる久はというと……


「和ー、超乳の浜風も確かに似合うわよー。 でも私は機械に強い面を押して工作艦「明石」が似合うと思うー、あの艦娘も性欲強そうだしねー」


火に油を注いでいた。
すったもんだの挙句、和のコスプレに関しては肉体言語も交えつつ話し合いが続き、春雨ということで決着がついた。
で、京太郎だけコスプレなしかと思いきや、久が部室の奥から旧海軍の第二種略装を持ち出してくる一幕もあり、ようやく部活開始と相成った。
ちなみに、部活中はコスプレしたキャラに成りきることが久の鶴の一声で決められた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 22:26:23.58 ID:lDOzDBJBO<> パンパカパーンか?
それとも雲龍あたり? <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/02(火) 22:26:49.10 ID:NAblu6c8o<>
タン…… タン……


「う〜ん、京太郎も成長してきたのぉ。次の秋の新人戦はいいとこまで行けるかもしれんのォ」

「そうねぇー、それと浦風。京太郎じゃなくて提督、もしくは司令官」

「はいはい、わーった、大井さん」


ゴゴゴゴゴ……

(京ちゃん…… じゃなくて、提督の方から凄いオーラが……)

(京太郎… 司令官め、デカい手を張ってるじぇ)

ウゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
 

「……のぉ、大井」

「……なに浦風……」

「なんか、京太郎の周りの空間が歪んどるように見えるんじゃが……」

「……そうね……」


チャ……


「ツモ!」


山から牌をツモり、京太郎が上がりの宣言と同時に手牌をオープンしたその瞬間、
部室の中を眩い光と衝撃波が駆け抜けた。
京太郎たちには何が起こったのか全く分からなかっただろう。
次の瞬間には6人の姿が部室から消えていた。
何故か開いた窓から吹き込む一陣の風が部室に残された雀卓を撫でていく。
京太郎がオープンした手牌は―――

白白白發發發中中中東東東北北

トリプル役満だった。 <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/02(火) 22:27:43.08 ID:NAblu6c8o<>

潮風が心地よく吹き込んでくる初夏の空。
赤いレンガで出来た質実剛健のなかにもセンスが光る建物が海辺に建っている。
他にも工場らしき建物や倉庫らしき建物も何棟か同じ敷地に建っていてここが何かの施設であることが窺える。
赤レンガの建物のある一室に1人の少女が居た。


「そ、そろそろ来られるのですよね……」


少女がそう呟いたその時、赤レンガの建物の上空に異変が起こる。
ある一点が白く光ったかと思うと六つの黒い点が生まれ、建物目がけて一塊になって落ちていく。
空気以外に遮るものの無い自由落下によってグングン加速していく黒い点。
それは―――――


「うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉお!」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!」


――――人の姿をしていた。



視点を戻して少女の居る部屋。


「や、優しい司令官さんならうれしいのですが……」


彼女の言葉が部屋の空気に溶け込むか溶け込まないかと言った瞬間、
部屋の天井が爆ぜた!


「はにゃぁぁぁっぁぁぁああああああああ!」


上空から建物目がけて落ちていた人型の物体が屋根に衝突、天井をブチ抜いたのだ。
この部屋は3階、慣性に従ってそのまま床をブチ抜き、2階の床も受け止めるには役不足。
そのまま1階の床にめり込んだ。 <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/02(火) 22:32:00.70 ID:NAblu6c8o<>

余りに突然の出来事に声を上げて腰を抜かす少女。
しかし、今の字自分は以前の只の少女ではなく、人類の命運を背負う者である。
すぐに心を落ち着けて、大急ぎで直下の1階へ急行する。
その目に飛び込んできたのは……


「そ、そこの彼女…… い、医者を呼ん… でくれると…… うれ…しいなぁ……」

「あ゛ー、死ぬかと思ったじぇ……」


司令官と思しき海軍2種軍装を着た少年と、5人の艦娘と思しき少女。
つまりは咲たちだ。
ドクドクと血は流れているが、相当な高さから強制紐無しバンジーをした割には軽傷……
命に別条は無さそうである。
このあまりに非常識な光景を見て流石の少女もパニックに落ちた。 <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/02(火) 22:39:37.52 ID:NAblu6c8o<>

取りあえず場は落ち着き、咲たち6人と少女は自己紹介をして情報の交換をして事態の把握に努めた。
件の少女は駆逐艦「電」の艦娘と名乗った。

京太郎たちにとっては冗談のような話で最初は信じなかったが、電が艤装を実際に動かして見せると信じざる得なくなる。
しばし、ボーゼンとした6人だったが、今後の身の振り方もある。
現状を確認するために電を交えて日が暮れるまで話し合うことになった。
把握の結果分かったことは

1.清澄の6人は京太郎が作り上げたトリプル役満のエネルギーによって違う世界に飛ばされた可能性が高い
2.この世界は深海棲艦が人類の生存を脅かしている“艦これ世界”だと言うこと
3.京太郎は司令官として5人の艦娘を連れてこの鎮守府に着任することが何故か前もって大本営から電に知らされていた
4.推論であるが、元の世界に還る為には、おそらく京太郎がもう一度ガチの麻雀でトリプル役満を上がる必要があるのではないかと言うこと
5.現在、何故かこの世界では雀卓・麻雀牌が超贅沢品で高級品でまず手に入らないこと
6.海軍の状況は逼迫の一途である、当分の間戦力の補充は出来ない

以上の5つの事だった。


「4も致命的だけど…… 5で完全に詰んだわね……」

「そもそも、1〜3の時点で色々おかしいんじゃが……」

「お、大井さん、浦風さん… 一応、大本営は戦果ランキングでトップを取れば雀卓・麻雀牌を支給してくれると言ってますし……」

咲たち女子5人の身体が完全に艦娘に成っていることは電に確認してもらっている。
かなりの葛藤(戦いたくないな〜、痛いのはイヤだなぁ〜)があったが、帰る為には艦娘として戦線に立つしかないと5人は覚悟を決めていた。
何せ、先だつものを何も持っておらず…… 加えて戸籍すらない可能性が高い、と言うか確実に無いだろう。
こんな状況で海軍の庇護下から離れるなど自殺行為以外の何物でもない。
絶望的な状況に髪を掻き毟る大井(久)にフォローを入れる電。


「電ちゃん…… 所属艦娘6人で戦果ランキングのトップを取れると思う?」

「はぅうっ!」



京太郎の言葉にビクッと身を竦ませた電であったが、ハッと何かを思いだし、京太郎たち6人に伝える。
尤も、それは特大の爆弾であったのだが…… <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/02(火) 22:40:03.49 ID:NAblu6c8o<>
「大切なことを伝え忘れたのです。深海棲艦との戦闘ですが…… 真面に攻撃を喰らえばいきなり轟沈するのです」

「そ、その辺はゲームとは違うのォ……」

「なのです。が、あることをすると大破進軍しない限り沈むことは無くなるのです」

「そ、そうなの、電ちゃん?」

「なのです、古鷹(咲)さん。その方法とは……」

「その方法とは……」


電の発言に空いた間でゴクリと唾を飲み込みながら次の言葉を待つ咲たち6人
6人の目を真っ直ぐ見て電の可愛い唇が言葉を紡ぐ。
何故か少しばかり電の頬が赤くなっていた。


「し、司令官さんの精を子宮に収めておくのです」

「……は?」


今、電は何と言った?
司令官の精を子宮に収めておく?
司令官とはこの場合、京太郎のことだ、精を子宮に収めるとは×××をするのであって……
つまりは京太郎と夜のベットでくんずれほっつれ……
此処で6人の思考は限界を迎える。
ボンと言う音共に倒れる6人、こんなことで果たして元の世界に還れるのであろうか……? <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/02(火) 22:41:27.96 ID:NAblu6c8o<> 取り敢えず、一旦ここまで。
ドン亀スレですがよろしくです。

安価もちょくちょく取る予定なのでよろしくです。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 22:41:38.41 ID:GA4xeQOzO<> ほお
まあ期待 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 22:42:30.49 ID:AXeYw42bO<> ???「上埜さんが大井さんなら私は北上さまですね」オメメピカー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 22:51:03.40 ID:Gc/yGktKo<> >>17
完全に古鷹じゃないっすか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 23:11:55.76 ID:RNQt3qTwo<> 期待 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 23:19:33.56 ID:zmNVYvVCO<> 期待 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 23:38:08.11 ID:4v7QU9qwo<> ふむ...期待 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>!蒼_res<>2015/06/03(水) 00:12:04.19 ID:GE3qynxE0<> 軍といえば亦野誠子さんナッシュ化不可避?のフィッシャーさんと

シャープシューター菫さんバイク無しでリミット・オーバー・アクセル・クリアマインドできそう遊星超えできそうなSSSさん

大正義白糸台の二人に期待
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 02:51:18.40 ID:nhQLJ4mNO<> 見た目で艦娘が決まるなら
島風がスピードを捨てて圧倒的な制圧力を手に入れますね…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 06:41:50.72 ID:ik4JLlXSO<> 艦これほとんど知らんが一応ブクマ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 12:17:30.43 ID:apjFoCM9O<> 部長…わざわざクレイジーサイコレズを選んで性癖さらんでもいいのに <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 13:27:44.86 ID:15fKmGLGO<> 好きな人を喜ばせたい←ええやん
コスプレしよう←いやそれはちょっと…
呼称変えるレベルのプレイ←(ドン引き) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>!桜_res<>2015/06/03(水) 14:22:30.96 ID:GE3qynxE0<> 孕む裸wwさんはうちはマダラをHENTAIにした人ですからね人をHENTAIにする才能は侮れません <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>!美鳥_res<>2015/06/03(水) 14:25:30.40 ID:GE3qynxE0<> 大座さんやシャープシューター菫さん【SSS】だったら遊戯王能力のチートで深海棲艦位何千体来ても楽勝 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 16:54:47.88 ID:k1s62tecO<> >>1を呼んでないのか百合豚がわいてるのな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 17:00:20.84 ID:WNwJKWq3o<> >>8
赤くするみんな可愛いね
これは清澄ハーレムかな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>!red_res<>2015/06/03(水) 19:48:27.71 ID:GE3qynxE0<> 主人公は清澄面子即ち須賀京太郎ハーレムで

須賀京太郎以外の清澄麻雀部員達が

大正義白糸台や巫女集団永水女子とイチャイチャしている須賀京太郎をみて

放火魔咲と淫ピとタコスと若布とムーミンヒッサが禿げるのですね

放火魔咲淫ピタコス若布ムーミンヒッサ「須賀(君)京太郎(京ちゃん・犬)が大正義白糸台や巫女集団永水女子とイチャイチャしていていて禿げた」

という訳か理解したよ最強の西條拓巳が妄想したから決定事項
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 20:18:48.65 ID:toF2ghjdO<> とりあえずsageよ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 20:42:37.80 ID:mxwHggAj0<> 池田ァ、とーか、巴さんは(胸部装甲的に)軽巡、潜水艦は一ちゃん、深海凄艦(イベントボス)がはやりん(負けると提督が攫われる)だったりするのかな。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>!red_res<>2015/06/03(水) 22:48:30.46 ID:GE3qynxE0<> 32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りしますさんは石戸霞さんですねこんばんわ

狩宿巴さんが巫女の勤めもせずに何をやっているのですかって向こうで怒ってましたよ

須賀京太郎「有能と思い込んでる無能の霞さん巴さんの頑張りを自分の手柄みたいに演出するなんて最低です」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>!蒼_res<>2015/06/04(木) 12:49:39.86 ID:yxoOU+QV0<> スレ立て主イッチ逃走?

早く大正義白糸台と巫女集団永水女子が活躍する内容

厳密にはシャープシューター菫さんがバイクに乗らずにクリア・マインド

亦野誠子さんが闇堕ち無しで大座さん化「ナッシュ化」

姫様【神代小蒔ちゃん】寝ずに神様を降臨させる

狩宿巴さん 深海棲艦の悪を祓い元の艦娘達に戻す

宮永照は・・・英霊 大星淡【諸星ウルミちゃん】は・・・謎の女黄金聖闘士  たかみーは・・・樹海降誕できそう

ここまで内容を提供したノンケは投げやり
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>!red_res<>2015/06/04(木) 13:12:30.97 ID:yxoOU+QV0<> 足柄ポジションは誰だお願いだから私を捨てないでと須賀京太郎提督に縋る年増ポジションの咲-saki-とか言う二次創作作品のキャラ <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/04(木) 23:36:59.58 ID:b02dQd63o<> じゃあ、ちょっと進めますね〜 <> ◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/04(木) 23:37:28.17 ID:b02dQd63o<> ザザーン ザザーン 

ミャーウー ミャーウー


何時しか日は暮れ、海がオレンジ色になる時間
鎮守府内の埠頭の先で海に沈む夕日を見つめながら考えに浸る少年が一人


「……はぁ、本当にやっていけるのかな……」


その一言に京太郎の全ての想いが乗せられている
余りに意味不明な現象に巻き込まれ、大事な部員たちと艦これ世界で生きることを余儀なくされた
この世界は自分たちの世界とは違い、いつ何時、理不尽な目に遭うか分からない世界
しかも、彼の大切にしている咲たち麻雀部の仲間は5人ともが、コスプレしていたせいか艦娘になってしまっている
さらにさらに、今まで軍隊などとは全く無縁だった自分が指揮を執ることになった

全員無事に元の世界に戻れるのか?
果たして自分はみんなが怪我しないような指揮を取れるのか?

様々な不安が、京太郎に伸し掛かっている


ザッ……

「ん?」


そんな時、京太郎の後ろで音がしたので振り向いたら
そこに一人の少女が立っていた。


安価↓3(誰が立っていた?)
1.電
2.咲
3.優希
4.和
5.まこ
6.久 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/04(木) 23:37:32.05 ID:K48c+o/eo<> きたー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/04(木) 23:37:37.13 ID:9kq4+mFko<> うい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/04(木) 23:38:36.53 ID:K48c+o/eo<> 4 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/04(木) 23:38:42.17 ID:p4d02aUP0<> 2 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/04(木) 23:38:53.96 ID:7JwDlaY3O<> 4 <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/04(木) 23:53:05.94 ID:b02dQd63o<>
「須賀君、こんなところで風邪ひきますよ?」

駆逐艦「春雨」の制服を着、艤装を背負った和だった
ピンク色の綺麗な髪が何度見てもよく似合っている
尤も、胸部装甲には違和感しか感じなかったが……

「和か……」

お互いの呼び方であるが
電との情報交換している時に話し合って、「ロールプレイをしている余裕はない」と判断になり、何時もの呼び方に戻すことになった。
もっとも、艦隊無線などの時は他の鎮守府との混乱を避ける為、艦船名ですることも決めていた。
その時に電の本名も聞いている
彼女の名前は「吾妻 稲美」と言うらしい


「須賀君、悩み事ですか?」

「ああ、分っちゃう?」

「顔にしっかり出てましたよ」


ガシガシと頭を書いて「参ったなー」とこぼす京太郎にクスッと笑みをこぼす和


「……大丈夫ですよ」

「えっ?」

「無事に元の世界に戻れますよ」

「和……」

確定した出来事を語るかのような自信をのぞかせる和

「それに、私たちは艦娘になってしまっています…… 元の世界に戻るには戦うしか術はない、さっき確認しましたよね?」

「ん」

「皆を気遣える須賀君なら…… ちゃんと指揮をとれます。私たちが進むべき正しい航路を示す羅針盤になれます」

「……ッ!?」 <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/05(金) 00:14:06.24 ID:J3NLTVZho<>
和に悩んでいたことをズバリと当てられて動揺する京太郎
そんな彼を見てまたまた微笑む和


「ふふっ、やっぱりここで黄昏てた理由はソレですか」

「……ッ! ハァ…… やっぱ、和にはかなわんわ……」

「須賀君、指揮官はどんな絶望的な状況に陥ってもドッシリト構えて笑っていなきゃダメなんですよ?」

「部下が動揺するからだろ? それにしても驚いたな」


和の口から軍の指揮官の心得に関する発言が出たことに若干驚く京太郎
彼女と軍事ほど接点の無さそうなものも珍しいと思っていたからだ


「クスッ、A secret makes a woman woman.ですよ。まぁ、それはさておいて……」

「須賀君、だから堂々とした態度で命令を下してください。染谷先輩も部長も、先輩ですけど…… 今の私たちの関係は対外的には提督とその配下の艦娘なんですから」

「……分かってるんだけどなぁ」

「そのうち慣れますよ」

「電さんも含めてこの世界の事をよく知ってるのは、元の世界で艦これをプレイしていた須賀君なんですから…… 絶対いい方向に事態を持って行けます、自身を持ってください」


和に励まされて、心の滓が消えたのか、京太郎はさっきよりも自然な笑みを浮かべる
彼はパンと両頬を叩いて気合を入れると、勢いよく立ち上がった


「そうだな、皆で力を合わせればなんとでもなるよな!」

「その意気です、提督。そろそろ夕食の時間ですから戻りましょうか」

「おう!」


そう言って鎮守府の建物に向かって歩き始める二人


「そう言えば、電さんから伝言ですけど…… 大本営からの通達でこの鎮守府の本格稼働は4日後らしいです」

「4日後? 明日じゃなくて? 何で?」

「……そ、それは……」

「ん?」


顔を赤くして急に小声でゴニョゴニョと言いだす和
不審げな顔をする京太郎


「と、突然の轟沈防止の件覚えてますか……?」

「あぁ、司令官の精…… まさか……」

「そ、その4日間のウチに致すことを致せということです……」


沈みゆく夕日よりも赤い顔をする二人
おじさん臭いにも程がある大本営の配慮
未だ、青い果実である二人には生々しすぎて、足が止まってしまっていた


****************************************************** <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 00:15:01.21 ID:aiKIPE7bo<> のどっちかわいいなあ <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/05(金) 00:17:21.01 ID:J3NLTVZho<> 短いですが今日はここまで〜
京太郎たちは無事に元の世界に還れるのか?
他の麻雀仲間たちは?

全てはあなたの回す羅針盤が知っています!


……元の世界に戻ったら、戻ったでややこしい問題が出そうだなぁ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 00:17:58.99 ID:I6q/EQOEo<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 00:19:42.48 ID:aiKIPE7bo<> 乙です <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/05(金) 00:24:40.29 ID:J3NLTVZho<> じゃあ、もう一回安価取っておきます
この安価で暫定秘書艦を決めます
一応、書記官と言う事で電を確率的に優遇します

↓3(コンマの一桁目 1なら咲 3なら優希 5なら和 7ならまこ 9なら久 それ以外は電) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 00:26:23.16 ID:BqHZCNgnO<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 00:26:46.89 ID:I6q/EQOEo<> あい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 00:27:11.24 ID:aiKIPE7bo<> ほむり <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/06/05(金) 00:28:36.34 ID:J3NLTVZho<> 電に決定ですね
暫定なのですぐに交代の予定です
では、明日も学校があるのでおやすみなさいです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 00:38:28.40 ID:aiKIPE7bo<> 乙です
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 11:22:47.33 ID:3yu5OROMo<> 乙ー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 12:16:31.48 ID:NloGwuySO<> 乙
ヤるだけヤっていざ出撃ってなったら元の世界に帰還でもいいのよ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 14:57:33.68 ID:m+a2I+54O<> おつー <>
◆4whq3Y72HQ<>saga<>2015/06/06(土) 00:00:00.00 ID:J3NLTVZho<> 少しだけど、進めますね
投下までしばしお待ちを <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/06(土) 00:02:51.04 ID:OkXD+xy+o<> プロのゾロ目ww <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/06(土) 00:08:02.87 ID:9kIakhQcO<> これは何かあるな!! <>
◆4whq3Y72HQ<>saga<>2015/06/06(土) 00:09:50.48 ID:ERTyaZ21o<> まさかのオール0ゾロ目!
これは良いことが有りそうだ






*****4日後*****


本日は鎮守府の初動日
本来なら仕事はソコソコに鎮守府開設祝いの宴会をするところではあるが……
京太郎たちの鎮守府ではピリピリとした雰囲気が張りつめていた

鎮守府の一角にある広い部屋をブリーフィングルームとして、そこに6人が集まっている


「……鎮守府開設の記念すべき日だけど…… 厄介ごとが起こった……」


京太郎が沈痛な面持ちで言葉を吐き出す
久が「聴いているわ」と発言し、他の4人もウンウンと頷く


「聴いているなら話は早いですね…… 早速ですが○○鎮守府の第1回目のブリーフィングを始める! 電ちゃん、頼んだよ」

「はいなのです!」


安価↓5(鎮守府の名前を決めてください、あんまりなのは安価↓) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/06(土) 00:22:50.94 ID:q1oRW1UYO<> 遠いな
マンガン泊地 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/06(土) 00:26:31.54 ID:9kIakhQcO<> 遠いのと思い付かなかった
安直?に清澄泊地 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/06(土) 00:29:56.56 ID:PN2Q4m/Ao<> サントリニテ=ロゴス泊地

元ネタは豪運麻雀漫画に出てくる教皇の必殺技(大三元・字一色) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/06(土) 00:35:37.03 ID:CWZRH74ro<> 呉ちんで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/06(土) 00:41:43.87 ID:OkXD+xy+o<> ↑3 <>
◆4whq3Y72HQ<>saga<>2015/06/06(土) 00:59:38.79 ID:ERTyaZ21o<>
部屋の電気が消え、部屋の前に掛けてあったスクリーンにプロジェクタが画像を映す
AXE & HAMMERのロゴが出て、プロジェクタが起動し鎮守府周辺の海図を映し出す

【BGM:https://www.youtube.com/watch?v=Y6__YBUTxkI】


「近隣の漁港所属の沿岸漁船から深海棲艦発見の報告が届いた」

「また、同時に海軍の沿岸レーダーによって複数の深海棲艦の接近も確認されている」

「この清澄鎮守府周辺は我が方が制海権を確保しており、我が方に気づかれず敵の大規模艦隊が此処まで侵入するとは考えられない」

「その事から深海側艦隊の目的は偵察! 艦隊も小規模艦の少数編成と思われる」

「予想される艦としては駆逐イ級、ロ級、ハ級、軽巡ホ級である」

「小規模艦隊とは言え鎮守府周辺の敵の跳梁は鎮守府の物資の搬入だけでなく、民間航路および漁業上の大きな障害となる」

「この障害を除くため鎮守府近海の警備航海を行い、敵艦隊を発見次第、これを撃滅する!」


何時ものホワホワした電からは想像もつかないようなキビキビとした作戦説明
流石は本物の艦娘だと思わせるものだった


「作戦は電ちゃんの説明してもらった通り、何か質問は?」


電の説明を引き継いだ京太郎が皆を見渡す


「質問は無いようだな、では…… 艦隊出撃!」

「はい!」



安価↓2(艦隊の名前を決めてください、あんまりなのは安価↓)


今日は遅いので此処までにします

↓5位で何か書いて欲しいネタを募集します <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/06(土) 01:03:09.43 ID:9kIakhQcO<> ksk <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/06(土) 01:15:55.65 ID:FkrnSTNmo<> 清澄第一艦隊 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/06(土) 01:43:05.76 ID:9kIakhQcO<> ksk <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/06(土) 04:47:04.82 ID:pVAc/vhsO<> ↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/06(土) 05:27:10.17 ID:pM+1H4is0<> 大破した清澄メンツと入渠の様子を眺める京太郎 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/06(土) 05:35:32.02 ID:X4xEViASO<> あの、一番大事なシーンが抜けてると思うのは俺だけですか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/07(日) 01:31:24.97 ID:dKIVkVB80<> ヒント:次鋒 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/07(日) 17:46:02.86 ID:tiGVrqArO<> 宥姉(出るか分からんけど)を北方海域に飛ばしたらどうなるんですかねぇ <>
◆4whq3Y72HQ<>saga<>2015/06/08(月) 00:05:51.45 ID:uBSAfOGwo<> チョットだけ進めます <> ◆4whq3Y72HQ<>saga<>2015/06/08(月) 00:07:17.69 ID:uBSAfOGwo<>
――鎮守府正面海域――


「だっしゃーーーーーぁ!!!」

気合の声と共に人の胸くらいまであるストックレスアンカーが空を切る
遠心力の十分乗ったソレは無機質な黒い魚の様なものに衝突する


「おおー、かなり飛んだのォ」

「流石、雷ちゃんなのです!!」


清澄泊地を出港して1時間ほどという沿岸で、一隻の駆逐イ級を発見した咲たち
当然、見て見ぬふりなど出来る訳でもなく、戦闘に突入する
で、ここで若干脳筋の気がある優希が手に持ったアンカーで雷スペシャルをお見舞いするところで冒頭に至る


「もう、ゆーき! もう少し戦術と言うものを!!」

「まぁまぁ、和ちゃん、相手は一匹だったから……」


優希の脳筋丸出しの行動にプリプリ起こる和とそれを宥める咲
久は笑いながらも周辺の警戒を怠らないのは年長者故の貫録か


「一撃で沈めたわね〜 優希、泊地周辺だから良いけど、これから先は自重しなさい」

「はいだじぇ」


旗艦は電なのだが、より旗艦らしいオーラが出てたりする
ガガッっと電子音がしたかと思うと通信機から入電が入る

《コチラ、清澄泊地司令官・須賀…… 清澄第一艦隊状況ヲ報告セヨ…… 送レ……》

「こちら、清澄第一艦隊旗艦・電。敵艦隊からはぐれたと思しき駆逐イ級を一隻を発見、これを撃沈す…… 送れ」

《コチラ清澄泊地、承知シタ…… 艦隊ノ損害オヨビ戦闘ノ詳細ヲ報告セヨ…… 送レ……》

「こちら電、損害は皆無なり。戦闘は敵艦発見と同時に雷が突撃、アンカーでの一撃で撃沈す…… 送れ」

《コチラ清澄泊地、脳筋ナ行動ヲ取ッタ雷ヲドツイテオケ…… 艦隊ソノママ警備ヲ継続セヨ》

「こちら電、了解」


通信は清澄泊地で留守番の京太郎からだった
やり取りの後、和が優希に拳骨を喰らわせ、艦隊はさらに進路を沖へとる
妖精さんが羅針盤を回し、指し示す進路を取る


「……初陣にこんな事言うのは何じゃが…… なんか嫌な予感がするのォ……」


浦風(まこ)の呟きは風に溶けていく <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 00:09:17.64 ID:0OQRT6FNo<> そういえば京ちゃんベテラン提督だし、開発レシピとか暗記してるんだろうか? <>
◆4whq3Y72HQ<>saga<>2015/06/08(月) 00:21:23.52 ID:uBSAfOGwo<>
複縦陣で航行する清澄第一艦隊
先頭を行くまこの電探が敵艦隊を捕えた


「電探に感あり! 反応3、方位2-2-8! 旗艦、どうするけぇ?」

「浦風さん、距離と敵艦種は?」

「距離およそ2万、艦種不明……」

「ブリーフィングでは軽巡以上は確認されていないとのことでした、ならば軽巡と駆逐艦の水雷戦隊が妥当だと思いますが」


和が自分の予想を告げる
異論のない意見だった
更に、軽巡1、駆逐2の編成程度なら圧殺できるだけの戦力を清澄第一艦隊は持っている


「……艦隊転進、方位2-2-8。見つけた以上、見て見ぬふりは出来ません…… 古鷹さん、大井さん」

「はい」

「何、電ちゃん?」


電が決断し、咲(古鷹)と久(大井)に声を掛ける


「こちらの戦力が圧倒しているので万が一は起こらないと思いますが…… そのまさかが起こり得るのが戦争なのです」

「その時は重巡と軽巡のお二人の働きが重要になります。よろしくお願いします」

「もちろんだよ!」

「そうね、私たちは仲間よ!」

「ありがとうなのです! 艦隊、陣形変更! 単縦陣!!」


複縦陣から単縦陣に移行しつつ砲撃戦に備える <>
◆4whq3Y72HQ<>saga<>2015/06/08(月) 00:32:17.17 ID:uBSAfOGwo<>
「!! こちら春雨・和! 敵艦隊・見ゆ!!」


敵艦隊との交戦距離に入り、敵艦が視界に入った
しかし、次第にはっきりとする姿、艦隊に激震がはしる


「な、何なのです!! あれは!!」

異形の艦影……

「う、うそ……」

今まで誰も……

「何であんなのが居るんだじぇ!!」

見たことが無い……

「そんなオカルト有り得ません!!!」

深海棲艦が……

「な、なんじゃとぉお!?」

そこに……

「ひ、怯んだらダメよ!!」

居た!!!!












     (.          ,. -──……──- .
 ー┬ァ (.        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、
  ノ    |      /:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:\
  ニニ,   |.   /:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:./:.:/.:.:.:}:.:.:|:.:.}:.:.:.: ヽ
  _,ノ  {     ′:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:. //}/∨ハ/レ'ヽ:.:.:i:l:i
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 ノ こ   |.    |:.:.:.:.:|.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:| {{    }}    {{ }}:.:|
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       /     } | l  ヽ _____________,ノ .| l i |
       {      { | |             | | / | <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 00:37:11.48 ID:Wex+lOm9O<> これは激しく異形デスネ(白目) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 00:43:01.87 ID:0OQRT6FNo<> おい、唯のギャグじゃねぇかww <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 00:44:02.54 ID:momqnOfQo<> ひぃぃぃぃ!!!

あれ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 00:44:14.36 ID:byCti0yGo<> 草生えた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 00:51:53.17 ID:0OQRT6FNo<> 何か前にこのネタどっかで見たことあるような・・・ <>
◆4whq3Y72HQ<>saga<>2015/06/08(月) 00:56:49.38 ID:uBSAfOGwo<>
「て、敵艦隊は戦艦級と思し旗艦1隻、軽巡ニ級2隻!!」

「既に敵艦隊の射程に入っています! 警戒を厳に!!」

「隻数ではこちらの圧倒ですが、練度の低いこちらが不利と思われます! 応戦しつつ、期を見て撤退……」


素早く状況を整理した電が指令を出す
しかし、一歩遅かった


「敵艦が発砲したじぇ!!」

「拙い! 回避!!!!」


咲たちが回避行動を始めたその瞬間、敵戦艦の砲弾が降り注いでくる


「あああぁっぁぁぁああ!!」

「ひぃぃぃぃいいい!!」


阿鼻叫喚の地獄が出現した
運よく回避できたまこと和も敵戦艦の二射目に捕まり大破する


「あ…… ガ……っ」

「くぅ……っ……」


追い撃ちをかける様に斉射を続ける敵戦艦
メッタ撃ちにされ清澄第一艦隊の面々の戦意はボッキリと折れていた
その後、8斉射程打ち続けた敵艦隊は悠々と砲戦海域を離脱していく
海戦とは名ばかりの虐殺が行われた海域にはボロボロになった咲たちが残されるのみだった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 00:58:11.13 ID:Wex+lOm9O<> とりあえず、すこやんを倒さないと帰れない感じかな? <>
◆4whq3Y72HQ<>saga<>2015/06/08(月) 01:02:59.39 ID:uBSAfOGwo<> マジで?




――その頃の清澄泊地――


突然、応答しなくなった無線機に向かって京太郎が声を張り上げていた


「おい! 応答しろ!! 清澄第一艦隊、応答しろ!!」


しかし、うんともすんとも返信を返さない無線機
京太郎の背中に冷たい汗が流れる


「……緊急事態かよ……!」


鎮守府周辺海域
ハッキリ行って重巡1、軽巡1、駆逐4の艦隊で手こずるような海域ではない
京太郎の脳裏で激しくアラームが鳴る
内線電話を取ると、電話に向かって怒鳴る


「緊急事態だ! 近隣の鎮守府に清澄第一艦隊の救援要請急げ!!」 <>
◆4whq3Y72HQ<>saga<>2015/06/08(月) 01:04:16.05 ID:uBSAfOGwo<> じゃあ、今日はこの辺で
次回>>73を書くと思います


>>86マジで? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 01:05:21.44 ID:Wex+lOm9O<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 01:18:30.86 ID:0OQRT6FNo<> 乙
前にどっかで見た記憶はあるんだよなぁ・・・ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 02:13:23.64 ID:Wex+lOm9O<> >>92
戦闘民族スレが序盤から流れが早すぎて読むのを止めちゃったから、そっちで使われているかわかんないけど、同じ作者のエイスリンがメインのスレで、照(DBのセル)が叫ぶAAに似てるとかじゃないかな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 02:20:14.74 ID:Wex+lOm9O<> 戦闘民族じゃないや、麻雀民族だ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 02:23:06.21 ID:J08b/wphO<> エタった艦これクロスのやつじゃね? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 02:56:57.64 ID:4MlX5Esk0<> エタった艦これクロスの方であってると思う <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 02:58:38.29 ID:Wex+lOm9O<> 「このネタ」が>>81のAAを指してるのかと思ったスマン <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 03:01:21.65 ID:4MlX5Esk0<> アラフォーAAもあったんよそのエタった艦これクロス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 03:14:02.60 ID:eSkj6NdzO<> というか照のあれはセルのAA改変だから全くの別物でしょ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/08(月) 15:00:17.12 ID:UszAWxvFo<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/14(日) 13:12:44.85 ID:aM8VnBOUo<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/27(土) 14:51:02.97 ID:+xK5UK3v0<> アラサーさんのAAとても笑いました <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>age<>2015/07/11(土) 23:55:14.10 ID:pWNo6FBSO<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/07/26(日) 14:37:30.85 ID:XZogrcrB0<> お前らがパクりどうとか言ってるから、イッチが来なくなったじゃねーか
責任とれや <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/08/09(日) 22:14:17.14 ID:I/2zB41mo<> お久しぶりです

リアルが忙しすぎて気づいたら以前の投稿がちょうど2か月前・・・・
危なかった
次回の投下、もうしばらくかかると思います <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/09(日) 23:11:39.70 ID:FcRxGAMKo<> おつかれさまー

たのしみしにてますよーぅ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/05(土) 19:15:50.80 ID:cHiTTZtSO<> 来ない <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/07(月) 09:48:30.77 ID:HCFqbRppo<> _ <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/09/24(木) 00:15:14.44 ID:RFPXznr30<> |  |     みんな、>>1のこと忘れちゃったっポイので置いていきますね
|  |∧_∧    
|_|´・ω・`) そ〜〜・・・
|桃|o旦 o
| ̄|―u'
"""""""""" <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/09/24(木) 00:15:40.43 ID:RFPXznr30<>
第一艦隊がボコボコにされて這う々々の体で帰り着いたその夜
鎮守府の茂みをガサゴソと移動する怪しい影
人目につかないところを選びつつ、その影は船渠のある方向へ向かっていく


「チチ、フトモモ…… ロテンブロ!」


血走った目で危ない言葉を呟きつつ匍匐前進する不審者・須賀京太郎提督、御年16歳
どこで手に入れたのかギーリースーツを纏い、頭にはほっかむり
腰には小さな懐中電灯と紛うことなき不審者である


「艦娘の体調把握は提督の仕事…… これは業務、これは業務」


業務と言い張るなら堂々としろと言いたい
仮にも所属艦娘全員と関係を持ったのだから一皮剥けてほしいところである
まぁ、艤装は廃棄処分一歩手前だったが、彼女たちの体自体には大したことがなかったからこその覗き敢行
切り替えの早さは一流と言っていいかもしれないが……


<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/09/24(木) 00:16:10.31 ID:RFPXznr30<>
暴走気味の野獣が向かっている船渠と呼ばれているところは、露天風呂である
比喩でもなんでもない
鎮守府における船渠は2つあり、一つは艤装メンテ用のドライドック
もう一つが艦娘が体を癒すためのウェットドック、露天風呂である

「はー気持ちいいわー」

「久ー、年寄みたいじゃのォ」

「まこもねー」


謎の大戦艦に滅多打ちにされてそれぞれの艤装はボロボロで廃棄寸前
京太郎の鎮守府には艤装メンテ用の船渠は2つしかなく6人の艤装のフルメンテが終わるのは明日の昼前になる予定だ
よって帰投から明日の昼までフリーになった艦娘たち
京太郎の○○をエネルギーとして引き出された艤装の不思議パワーによって体に傷はついていたがそれはせいぜい掠り傷、ドックに溶かし込まれた妖精印の不思議成分ですでに全快だった


「くーぅ、この乳、この乳で同じ駆逐艦とは納得いかないじぇ!」

「ゆーき! 揉まないでください!!」

「本当にすごいのです…… これが同じ駆逐艦とは……」

「電さんも、揉まないでください!!」

「和ちゃん、本当に大きいよね…… 重巡になった私はぺったんこ……」

「咲さん! 暗黒面に落ちないでください!!」


世界を渡って艦娘になった清澄5人組、まこが体に少し変化が出た以外は元の世界にいた時のまま
ちなみにまこの変化だが、胸がFカップまでサイズアップ
おそらくこの世界の浦風の存在に肉体が引っ張られたようである
地味に喜んでいるまこだった
変化がない、つまりは駆逐艦「春雨」の艦娘になった和のスタイルもそのままである
結果、世に出たのはKカップの春雨という世界の理に真っ向から喧嘩を売る駆逐艦だった
この世界の春雨(Bカップ)が知ったら血の涙を流すこと請け合いである


「それにしてもまこだけ育ったわよね〜」

「いきなり大きくなったけぇ、バランスをとるのに少し苦労したがのォ」

「そう言いつつも、二日前に須賀君に好きにさせて悶えてたじゃない」

「にゃ!」

「あー、なんか腹立ってきたわ」

「こ、こりゃ! 揉みしだくなわりゃ!」


野獣が解き放たれて、こちらに向かっていることも知らずにドックで行われているのは若々しい女の子の絡み合い
そう桃源郷(アルカディア)はここにあった


<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/09/24(木) 00:16:37.90 ID:RFPXznr30<>
「よし、ここからなら露天風呂がしっかり覗ける! 事前に見取り図を調査した甲斐があったぜ」


しょうもない事に全力を注ぐ御仁である
その熱意をもっと別のところに向けてもらいたい


「うおおお、和はやっぱりデカいなぁ。そういえば染谷先輩もデカくなったしここは天国か!」


ドックまでの距離およそ20m
偽装も完璧にこなし気配も完全に遮断するという離れ業を披露する京太郎なので発見は困難なはずである
しかしドックという名の露天風呂にいるのは本日死線を潜り抜けた戦士たち
邪な視線を感じ取ったらしく……


「……ねぇ、邪な視線を感じない?」

「大井さんもですか、実は私もなのです」

「……あっちの茂みの方からじゃのぉ」

「考えられる可能性は一つだけですね……」

「覗きだじぇ」

「覗きだね」


意見が満場一致、結論にたどりつけば当然次の行動は……


「……排除なのです」


各々が木桶を手に取り視線の元へ


「海の藻屑となりなさいな!」「おどりゃあ!」「なのです!」「ってー!」「砲戦、始めます!」「主砲狙って、そう…。撃てぇー!」


一斉砲撃(弾種:木桶)がなされた
低伸弾道で京太郎の元に殺到する湿って重い木桶6つ
狙い澄まして投擲されたそれらは欲望の権化と化した野獣・京太郎を打ち据え轟沈させる


「くぁwwせdrftgyふじこlp;@:「」」




●提督・京太郎 vs 艦娘6人連合○
  時間無制限一本勝負
決まり手 0:00:00:30 主砲斉射・気絶によるTKO


この世の悪が退治された瞬間であった <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/09/24(木) 00:18:40.27 ID:RFPXznr30<>

さて京太郎が目を覚ますと折檻が開始される
6人にボコボコにされて再び意識が遠のいていく京太郎
彼の耳に入ってくるのは
「こそこそ覗くな!情けない!」「今更裸見られた程度どうでもいいけど、犯罪者みたいな真似するな!」「正直に「見せろ」と言いにこい!」「なのです!」等々
彼女らが怒っているのはコソコソと覗くような真似をしたからで、堂々と言ってくれればそれ以上のこともOKっと言うことで一歩遅かったがそのことに気付く京太郎
今度からは正面突破しようと心に誓って再び気絶する京太郎だった

なお、翌日は司令官体調不良のため鎮守府が臨時休業に落ちいたのは言うまでもない


<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/09/24(木) 00:20:02.94 ID:RFPXznr30<>       今回はここまでだよ、忙しいから次は何時になるかわかりませんが気長に待ってください
|  |   
|_|  ピャッ!
|桃| ミ
| ̄|     旦
"""""""""""""""" <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/24(木) 00:21:42.39 ID:rT1bdRJ1O<> 久しぶり〜
そして乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/24(木) 00:41:57.22 ID:sAlqLBSko<> 久々に乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/24(木) 06:50:43.51 ID:rtDd4R8SO<> ブクマ削除してたよ復活おめ&乙

そこはかとなく文体に見覚えが…>>1極楽好きだったりする? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/24(木) 07:33:41.49 ID:pSELR6JmO<> おつー

待ってたかいあったわ <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/09/24(木) 08:18:51.37 ID:RFPXznr30<> おはようです
いや、忙しくて放置してた、お待たせして申し訳ない

>>117極楽がGS美神のことなら愛蔵版コミックを所持・週1で読むくらいには好きだよ
でもなんで? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/24(木) 09:50:58.10 ID:vtqJNDrCo<> きてるー!
復活ちょーうれしいよー
面白いから是非このまま続けてほしい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/24(木) 12:18:33.71 ID:rtDd4R8SO<> >>119
いや、某GSクロスの人の書き方と似てるように思ったから
別人なのね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/24(木) 15:06:52.08 ID:ThoKKX3j0<> 大事なシーンがキンクリされてたから気付かなかったが
そういえば電にも轟沈防止措置をしてるんだな <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/09/25(金) 00:03:02.64 ID:kbLl4oKz0<> >>121
おそらく、本人です

次がサッサと書けたのでもう少ししたら投下しますね <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/09/25(金) 00:09:16.77 ID:kbLl4oKz0<>
prrrrrr prrrrrr

朝の清々しい空気が満ちた部屋に電話の着信音が響く
この部屋、リビングなのだが広さが半端ない
そのうえ派手ではないが高価そうな調度品が品よく並んでいて相当の資産家の家であることが分かる


「はい、龍門渕でございます。どちら様でしょうか?」


部屋の格に相応しく執事然とした男性が電話を取る
執事然と言うかまさしくプロの執事なのだが


「はいはい、承知しました。しばらくお待ちください」

「お嬢様、鶴賀の加治木様からお電話です」

「あら、加治木さんから? はい、透華ですわ」

『ああ、龍門渕か? 単刀直入に言うが、清澄の事件を聞いたか?』

「はい? いえ存じませんが……」


そうここは龍門渕家の屋敷、火曜日の朝である
まだ登校前なので龍門渕のメンバーが制服姿で勢ぞろいしていた


「珍しいな、加治木から電話なんて」

「うん、女子が純宛以外で電話してくること自体が珍しい」

「だから、俺は女だっつうの!」


毎度毎度のやり取りが行われている
此処まではまぁ、日常の風景だ
しかし次の瞬間、透華の絶叫によって一気に非日常へと変わっていく……


「何ですってぇぇぇぇえ!! 清澄麻雀部のメンバーがまとめて行方不明ぃぃぃぃぃいいい!?!?」


後にこの大絶叫によって窓ガラスに罅が入っていた事が分かるのは割とどうでもいい話だった。

<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/09/25(金) 00:09:54.00 ID:kbLl4oKz0<>
時は進んで午後3時、龍門渕家のリビングに紅茶の香気が満ちる
しかしこの場に居るのは清澄麻雀部と交友関係にある高校のメンツだ
清澄の連中がまとめて行方不明と言う事実を前にピリピリと殺気立ち、その芳香を楽しむ余裕のあるものは居ない



「ワハハー、いい香りだなー」


そんな余裕のある者は居ないはず……


「うーん、美味しいぞー」


どうやら図太い神経をお持ちの方がいらっしゃったようだ


「蒲原…… 久たちがまとめて行方不明だというのにお前はずいぶん余裕そうだな……」


額に青筋を浮かべて自分の部の元部長をにらむ加治木ゆみ18歳
一方の鶴賀の元部長・蒲原智美はワハハーと笑いつつゆみに返す


「まぁ、警察も動いてるだろうし、私たちがここで焦ってもどうにもならないしなー」

「焦りはいい結果を生まないってゆみちんいつも言ってるしなー」

「それなら折角、美味しい紅茶を出してもらったんだ。飲んで頭を冷やした方が良い考えが浮かぶと思うぞー」


いつもは部長らしくないと散々言われていた智美だが、ここ一番の胆力は相当のものらしい
この部長がトップにドデンと座っていたのだ、色々部の雑事で動いていたゆみも動きやすかったろう
それが前回の長野予選での鶴賀躍進の要因の一つかもしれない
閑話休題、智美の一言で場の雰囲気も和み各々、ハギヨシが淹れた紅茶を楽しみだす


「それはそうと、事態が呑み込めていないのですが…… 一体何があったんですか?」


風越の文堂が聴く
この場に居るのは龍門渕、風越、鶴賀のレギュラーメンツと風越のコーチ・久保貴子と麻雀プロの藤田靖子、それと龍門渕の執事・ハギヨシ


「うーんそうだな、なんと説明したらいいか……」

「長い説明はいらないし! 五行程度で頼むし!」 <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/09/25(金) 00:10:23.04 ID:kbLl4oKz0<>
この中で一番情報を得ているゆみがどう説明しようか悩むと横から池田華菜が茶々を入れる
尤も即座にコーチから制裁を喰らって池田ァ!になっていたが


「ふむ五行か…… 端的に言うとだな。「清澄の 麻雀部室で コスプレし 対局中の 神隠しかな」と言ったところだな」

「いや、狂歌でまとめられても…… それにしても何ですかその意味不明な状況は……」


まったくもって未春の言うとおりである
しかし状況としてはそうとしか説明できないのもまた事実
実は京太郎たちが神隠しにあった日、後々に面白い材料になると久が部室にビデオカメラを仕掛けていたのだ
カメラには一部始終が収められており、京太郎が手札を開けたと同時に画面がフラッシュ
光の奔流は3秒ほどで収まるのだか、そこには蛻の殻となった部室が映るのみだったという


「どうやら原村に作らせたものらしくてな、ガワは不細工だがパーツは一級品を組み合わせたあったらしくてな。そこらのメーカーの既製品より性能が良かったらしい」

「……加治木先輩、どこからそんな情報仕入たんすか?」

「ん? 清澄高校に来てた刑事の人に上目遣いでお願いしたら一発だった」

「……そうっすか……」


長野県警、それで大丈夫なのかと言いたい話である
あと久、黒歴史になるからそういった録画はあまりお勧めしないぞ
ゆみの発言で微妙な空気が流れたが、靖子が空気を変えようと口を開く


「そこまでハッキリとした証拠が残ってるなら警察も動きが速いんだろ?」

「ええ、まぁ、その…… 警察は拉致・誘拐の線で捜査するらしくて……」

「……どう見ても超常現象か神隠しの類だと思うんだが……」

「どうやらお役所は科学に拘ってるらしくて…… そんなオカルトあり得ないと言ってました」


部屋の空気がさらに微妙になった
ちなみに科学に拘ったために長野県警の担当者が6人ほど胃痛で病院に担ぎこまれていたりする
また捜査の閉塞感を打破するために、和謹製ビデオの映像が後日一般に開示することが警察内部で決定していた
久たちにとってはコスプレ姿が全国に放送、つまりは公開処刑
インターハイ全国優勝選手たちのコスプレ姿ということで2ちゃんねるでは鯖落ちが頻発する祭りが発生するのだが、それはどうでもいいことだ


「正直、信じ難いです。でも証拠がそろってるならそれが真実に近いのでしょう」

「福路の言うとおりだな」

「ですので一度現場に行きましょう。それとオカルトに詳しい知り合いに連絡を取りませんか? それがいま私たちにできる精一杯の対応だと思います」


美穂子の提案に全員が賛成する
とりあえず清澄高校に行こうということで全員で移動を始める
また、全国大会を戦ったライバルたちにも連絡が行き、この長野の大地にインターハイの実力者たちが再集結を果たすことになる



<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/09/25(金) 00:10:50.72 ID:kbLl4oKz0<>


さて、元の世界で警察沙汰かつ大事になっているとは露とも知らない京太郎たち清澄6人衆
その頃何をやっているのかというと……


「フッフッフ… 提督、覚悟はいいかしら」

「大井、舐めてもらっちゃ困るな。どこからでもかかってこい」


ダークグリーンのテーブルの上で跳ね回る白いセルロイド製の玉
そして京太郎と久(大井)の手に握られたゴムを張った木製の板

そう卓球だった

清澄鎮守府の娯楽室にある卓球台で鎮守府卓球大会の真っ最中である


「フン!」

「何を!」

「この!」

「あっ!?」

「だぁらっしゃぁぁぁぁ!!」


久のリバウンドが大きく跳ねてチャンスボール
それを京太郎が惚れ々々するようなスマッシュで決める


「それまで! 勝者、司令官なのです!」

「よっしゃあ! 約束は守ってもらいますよ!」

「くっ! 煮るなり焼くなり好きにしなさいよ!」


かなり楽しそうである
自分たちの失踪が警察沙汰になっているとか
6人でコスプレ麻雀をやっていた動画がニュースで全国のお茶の間に流れたとか
知らぬが仏とはこのことか……
もはや艦これ世界に骨を埋めた方が咲たち6人にとっては幸せ、なのかもしれない……
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/09/25(金) 00:12:36.23 ID:kbLl4oKz0<> 短いですが本日はここまで〜

感想とかもらえると嬉しいです

それにしても清澄の6人…… おそらく親は泣いてるぞ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/25(金) 01:51:26.75 ID:MRtX+iviO<> 乙です
感想はまだ話が進んでないので何とも
コスプレ公開処刑で清澄勢は帰って来ない方が良いのか…
もしくは開き直って、来年(又は次の大会)はコスプレして出場だな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/25(金) 02:06:23.66 ID:pU/oo67Zo<> 乙

間も空いてたし話もさほど進んでない現状で感想って言われてもなー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/25(金) 07:26:13.24 ID:/AMQOzcSO<> 乙よーやっぱり同じ人だったか
そう思って見るとまこが豊乳化してるのもある意味納得 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/25(金) 07:50:59.45 ID:osKQYIn7O<> 乙ー

これもとの世界に戻れても割りとあれだな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/25(金) 11:52:51.67 ID:MlDHOcWvo<> 面白い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/25(金) 23:22:51.16 ID:33Kmr0nM0<> >>132
神隠しにあったと思ったら大人の階段登って帰ってくるとか犯罪臭いな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/03(土) 15:37:24.01 ID:JceXT6JL0<> うわぁ…こんな所にも艦豚が湧いてるよ…
艦豚は巣から出てくるなよ気持ち悪い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/04(日) 10:09:02.40 ID:WTVShrQco<> 乙です <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/10/12(月) 23:16:38.14 ID:TNe+oM1ao<> お久しぶりです
明日投下する予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/12(月) 23:20:26.10 ID:8lBJmLYcO<> まってた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/12(月) 23:40:08.89 ID:jR9zSaJJo<> きた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/13(火) 13:41:33.62 ID:txer7/+3O<> おしゃ <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/10/13(火) 14:58:37.29 ID:zcKXy11Go<> そろそろ投下しますね〜 <> ◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/10/13(火) 15:32:18.18 ID:zcKXy11Go<>
鎮守府の一日は早い
太陽が水平線から顔を出し、朝の光が眩しい
天気は快晴でほとんどの人が一日良い事がありそうな予感を感じるだろう


「……おはよう、咲ー……」

「……あぁぶひょう… …おはよございまふぅ……」


超常現象によって世界線を超え、艦これ世界に迷い込んだ咲達
艦娘になってまだ日が浅いのでライフサイクルが上手く働かず非常に眠そうだ


「……眠いれふぅ……」

「……私も…」


重たい瞼を擦りつつ、朝の歯磨きをする二人だった
その後、制服(もちろん艦娘の)に着替えて朝食を食べに食堂へ

漂う炊き立てのご飯と味噌汁の匂い
そして焼きたての塩鮭の香り俄然食欲も湧いてるく


「おぅ、遅かったのォ」

「待たせたわね」

「お腹ペコペコだじぇ」


食堂に揃った清澄第一艦隊のメンツ6人
だが、肝心のもう一人が食堂に来ていなかった


「……そういえば京ちゃんは?」

「さっき執務室に寄ったのですが、昨日の夜に大本営から大量の仕事を回されたらしくて…… 書類を抱いて溺死しそうになってたのです」

「そ、それはお気の毒ですねぇ……」


まだ慣れの点で怪しい清澄高校メンツなので、今でも電が秘書艦を続けていた
膨大な量の書類と格闘しているであろう京太郎に黙とうを捧げる
しかし誰も手伝いに行こうと言い出さないあたり薄情ではある


「まぁ、どうせ海軍の書類関係を私たちが手伝えるわけないしね」


久(大井)が宣が、言い訳にしか聞こえない


「取りあえず、食べんか? 冷めるぞ」

「そうですね、じゃあ…… いただきまーす!」

「「「「「いただきまーす!」」」」」


電の合図で一斉に合唱して朝食と格闘を始める艦娘たちだった


<>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/10/13(火) 15:32:46.29 ID:zcKXy11Go<>
午前中の業務を終えて再び食堂に全員集合するが
やはりそこに京太郎の姿はない


「午前中いっぱい使って終わらない量の書類って一体……」

「どれだけ積みあがってるんですかねぇ……」


モクモクとお昼のメニューを平らげつつ久と和が話す
最初は京太郎を待とうとしたが、執務室に寄ってきた電が先に食べようと言い出す


「先に食べてくれって、司令官さんの伝言なのです」


気遣いにあふれる言葉だが、飯も食わずに黙々と書類を処理する京太郎を想像するといっそ哀れになってくる
朝食も先に食べたので、後ろめたさを感じつつもお昼ご飯を食べ始める6人
部活で麻雀ばっかりやってた時と比べると、今やっているのは命を懸けた殴り合い(砲雷撃戦)
咲たちの食事の量も増えていた。


「あっ、間宮さん。 お代わりをお願いします!」





カリカリとペンを動かす音だけが聞こえる提督室
京太郎は目の下に濃いクマを浮かべて一心不乱に紙にペンを走らせる
周りには空になった栄養ドリンクの空き瓶が20本ほど転がっている


「……やっと3分の2が終わったかぁ」


朝とお昼を片手で済ませられるおにぎりで済ませた京太郎提督
彼に平穏が訪れるのはまだ先だった


<>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/10/13(火) 15:33:33.48 ID:zcKXy11Go<>
「あ゛ー、お腹すいたじぇ」


時刻は1900、業務も終わり夕食の時間である
食堂には香ばしい香りが漂っていた


「おー、夕飯はカツカレーけぇ。旨そうじゃ」

「そーいえば、今日は金曜だったわ」


ワイワイと姦しい艦娘6名
そろそろ食べようかと言うタイミングで食堂の扉がギィィーっと開く


「やっと終わった…… めし……」

「て、提督お疲れ様です」


幽鬼のような京太郎が食堂に入ってくる
若干引きながらも応対した間宮がカレーの用意をしに厨房へ


「お、お疲れさまだね…… 京ちゃん」

「全くだ…… ほぼ貫徹なうえに朝飯、昼飯はおにぎりのみ…… おまけに眠気覚ましの栄養ドリンクが40本…… 体も胃もガタガタだぜ……」

「す、須賀君…… 本当にお疲れさまでした……」

「ブラック企業も真っ青だじぇ…… 犬、よく頑張ったな……」

「お疲れ様なのです…… あと雷ちゃん、いくら身内だけだからって司令官さんを犬呼ばわりはちょっと良くないのです」


その後もダークなオーラを漂わせてブチブチと文句を垂れる京太郎に優しく対応する咲達
清澄麻雀部と初期艦は懐が広いのだ


「と、取りあえず冷めないうちに食べましょう! いただきまーす!」

「「「「「いただきまーす!」」」」」

「……いただきます」


京太郎のカレーが運ばれてきたのを確認して久が食べようと音頭をとる
話題変換なのはバレバレだった
まぁ、放って置いたら京太郎の愚痴が延々と続いただろうから適切な判断だった

間宮謹製のカツカレーは絶品だった
顰めっ面だった京太郎も一口食べたら表情が綻んだ
ワイワイと話題が弾み、皿に盛られたカレーがどんどんお腹の中に納まっていく
旨い飯は人生のオアシスなのだ
<>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/10/13(火) 15:34:04.79 ID:zcKXy11Go<> 「間宮さん、お代わりお願いします!」


サッサと食べきった咲が2回目のお代わりの要求を出す
流石に清住高校のメンバーの手が止まり目を丸くして咲を見る
一方の電はもきゅもきゅとカレーを胃に納める作業を続けている


「……咲、おまえそんなに食って大丈夫なのか?」

「へっ? 京ちゃん、なにが?」

「肉体労働してるとは言え、大盛りカツカレーを3皿は三皿は流石に多いのォ」

「そう言えばまこは、食べる量減った? 向こう(の世界)じゃ、朝、早弁、昼、夜と結構食べてたじゃない」

「そう言われれば減っちょるのォ。久、お前さんは多少増えてるようじゃな」


京太郎の指摘に何の事かわかっていない様子の咲
しかし、まこと久のやり取りを聞いて「そう言えばこんなに食べれなかったよね、わたし……」とようやく疑問に思い始めた様子
和と優希は少し増えたが運動の量を考慮すると、実はあまり変わっていないとのことなので、食べる量が大きく変化したのは咲、久、まこの三人と言うことになる


「あぁ、それはよく有ることなのです」

「電ちゃん、どういうことか教えてくれる?」


どうやら電には事態の原因が分かっているらしい
あとどうでも良い事だが京太郎は電のことをちゃん付けと言うことが発覚した


「艦娘になると艦種に応じてご飯の食べる量が変化するのです。駆逐艦が普通の女の子基準なのです」


電の説明によると
軽巡、重巡、軽空母、戦艦、正規空母の順で食べる量が増えていくらしい
艦娘のときは艤装の展開などその他諸々のせいでカロリーの消費が半端無いので食べないと逆にブッ倒れるので食欲の赴くままに食べるべき
だから太る心配は無い、艦娘であるうちは……
退役すると消費カロリーが艦娘になる前に戻る
艦娘のうちに付いた食い癖は退役後も続くので鋼の意思をもってので食事量のセーブすべし


「駆逐艦なら心配ないのです。食事量は普通の女の子と同じですから」

「わしは減ったぞ?」

「元々の食べる量が多かったのでしょう。大食いの少女が駆逐艦娘になったとたん少食になった事例は数多いのです」


まこの疑問に的確にこたえる電 <>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/10/13(火) 15:34:30.67 ID:zcKXy11Go<>
「問題は軽巡以上なのです。退役後油断してるとあっと言う間にお相撲さんなのです」


その一言に真っ青になる久と咲
特に咲などは元の世界と艦これ世界での食事量の差が凄まじいことになっている


「この世界には艦娘の適性検査が制度化されているのですが…… 適性が駆逐艦か潜水艦以外と判定されると泣いてしまう子は多いのです」

「一番人気のある適性が駆逐艦娘、むしろ駆逐艦しか人気がない時点でお察しなのです」

「私も内心ビクビクだったのです。駆逐艦『電』に適性があると分かってホッとしたのは昨日のことのように覚えているのです」

「戦艦や正規空母の適性持ちは、わかった途端に気絶なんてこともあるのです。 ……食事量と言う意味で……」

「私の近所に住んでる5つ上のお姉さんは適性が『赤城』だったので3週間ほど鬱になって引きこもったのです……」


更なる事実の暴露に若干引きがはいる清澄メンツ
電の説明は続き退役後のアフターケアの話まで及ぶ
退役した後は海軍軍令部と大本営の全面的なバックアップがあること
具体的には精神科、消化器内科などの病院と連携して退役後の栄養指導やメンタルケアが充実していること、もちろん受診料はタダ
ジムや運動施設等も海軍指定施設なら退役者証明で無料で利用できるし、指定施設以外なら領収書を添えた後日申請で費用の還付があるということ
取りあえず、元艦娘のメタボ対策は国を挙げた一大政策になっているようである


「そ、それなら安心だね、部長良かったですね!」

「本当ね!」


咲と久が手を取り合ってほっとした表情をする
充実したバックアップがあると知って、退役後の肥満は回避されそうだと感じたのだろう
だが、ここで特大の爆弾を落とす愚か者が居た


「……あれ? 俺らが退役ってイコール元の世界に帰るって事だからアフターケア受けられないような……」


京太郎の一言で二人のムンクが誕生したのは言うまでもない




本日の咲ちゃんの食事

《朝食》
ご飯(お代わりを含めて3杯)
味噌汁
塩鮭
ほうれんそうのお浸し
お漬物

《昼食》
親子丼(お代わりを含めて2杯)
味噌汁

《夕食》
カツカレー(お代わりを含めて3杯)
サラダ大盛り

<>
◆4whq3Y72HQ<>sage<>2015/10/13(火) 15:34:56.01 ID:zcKXy11Go<>


そのころ、元の世界の清住高校―――


「どう、衣? 何か見えまして?」

「オカルトの残滓は見えるが…… 何なのかは分からない……」

「お嬢様、衣様で分からないとなるとなるとここに居られるメンバーではお手上げかと……」


集合している鶴賀・風越・龍門渕のメンバーの中で一番オカルトに適性の有る衣の霊視を行っていた
尤も結果は惨敗、何かの残滓は見えるが全く分からないとのこと


「やはりオカルトの専門家を呼ぶべきなのか……」

「ワハハ、じゃあ宮守に連絡入れるぞー」

「永水に連絡入れる必要もあるっスね」

「北海道の…… 有珠山と阿知賀、あと宮永さん関係で白糸台にも連絡を入れるべきでは?」


ゆみの呟きに智美、桃子、睦月が連絡を入れるべき高校のリストアップを行っていく
何気にチームワークが良い


「オカルトのせいで何処かに飛ばされたとしてだ… 連れ戻すにしても飛ばされた場所も特定をしないといけないな」

「ネット小説なら異世界って言うのがセオリーだし!」

「さ、流石にそれはないよね、華菜ちゃん……」

「さ、さぁ……」


風越の面々は久保コーチが中心となってどう連れ戻すかを考えていた
だが、分かっていることが少なすぎて、新作アニメの企画会議のような内容になっているのはご愛敬である


カタカタとキーボードを叩くのは智紀
どうやらネットで情報収集するようだ


カタカタカタ ダーン

「これで良し、何らかの情報は集まるはず」



画面には某ちゃんねるのスレッド画面
新しく建てられたと思しきスレが見える
そのスレに付けられたタイトルは『【もしかして】知り合いがコスプレしてたら神隠しにあった、どうしよう?【異世界トリップ】』だった
真面な情報が集まるかどうかはかなり眉唾だった <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/13(火) 15:36:19.52 ID:zcKXy11Go<> それでは、本日の投下はこれにて終了
次の投下までお待ちください



【質問】この板ってR18オッケーだっけ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/13(火) 16:26:37.06 ID:N7yYgbc5O<> ええよ

ただし事前喚起はいるかな
スレタイもしくは1でやるのがベスト <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/13(火) 16:43:29.51 ID:txer7/+3O<> おつよー

板としては問題なかったはずだけど、そういうのが死ぬほど嫌いって人もいて、それで荒れる可能性があるから宣言したりとかで対策を講じる必要はあると思うぜ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/13(火) 16:54:54.63 ID:5lD4qZh+o<> 乙です
面白かった <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/13(火) 16:55:38.41 ID:zcKXy11Go<> >>149、>>150
サンクス、まだ書くとは決めてないんだけどね
回答ありがとうね
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/13(火) 17:52:15.83 ID:iEKQzVHSO<> おつおつ
みんなやって来たらハギヨシと分担しても間違いなく枯れるぞどうする

さて、カレー温めてくるかな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/13(火) 18:39:18.10 ID:9+LgKk5nO<> 乙 <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/16(金) 21:42:09.37 ID:r3tELgkxo<> おばんです
今夜中に投下できたらしたいと思います
少なくとも明日の夜には投下したいなぁ、って思います <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/16(金) 22:04:48.65 ID:70SfpH1SO<> まってるてる <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/16(金) 23:17:49.53 ID:r3tELgkxo<> 何とか出来た……
誤字チェックをするから45分くらいに投下します
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/16(金) 23:49:35.40 ID:r3tELgkxo<> それじゃ、投下します
今回は咲世界の話ばかりになりました


************************************





咲たちが艦これ世界に飛ばされてから2週間経った頃
ちょうど警察の想定と能力の斜め上をアクロバットでブッ飛んでいく事態にストレスで病院送りになった警察官が二桁に達する頃でもある
和の家でも一目で分かるほど意気消沈している人物がいた


「………………」

「あなた、いい加減に復活しなさい」


そう、和の父親である原村恵(年齢:49才 職業:弁護士)その人だった
普段の凛とした厳格な父親の面影は全くない。


「……お前は和のことが心配じゃないのか!?」


リビングに一緒にいたピンク髪の中年女性に声を荒げる和の父
ピンク髪の夫人は和の母、原村明子だ


「もちろん我が子だもの、心配よ。でもね、あの映像を見る限り今の私がどうこう出来る状況じゃないのは分かるでしょ?」

「それは分かってる! ああ、わかってるさ!!」

「だがな! 今この瞬間にも和が危険な目にあってるかもしれないんだぞ!! 落ち着いていられるか!!!」


さらに激昂する恵、だがそれは現状で何もできない自分にイラついているだけで直ぐに落ち着く


「…怒鳴ってしまってすまない…… 父親として何もできない自分が情けなくてな……」

「仕方ないわよ… でも和は私と貴方の自慢の子よ、きっと無事で上手くやってるわよ」

「そうだといいんだがな……」


和の母は肝っ玉が据わっているらしい、この状況でも全く動じていないように見える
「もう遅いし、そろそろ休みましょう」っと恵を促して寝る支度を始めた
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/16(金) 23:50:08.46 ID:r3tELgkxo<>
一方こちらは須賀家のリビング


「全く、因果なものだよ」


『白洲』と大書されたウィスキーグラスをテーブルに置きながら京太郎の父親である須賀京介が呟く
鼻腔をくすぐるお気に入りの国産ウィスキーの香りも少し鈍く感じられる


「須賀家代々の呪いと言ったところかしら〜」

「本当に呪いと言っても過言ではないかもな……」


艶やかなロングの金髪の女性の言葉に苦笑しながら返す京介
金髪の女性は京太郎の母、愛子
年齢を感じさせる落ち着いた雰囲気と、少女のようなふんわりとした雰囲気が同居する不思議な女性である
また、一児の母とは信じられないほど若い容姿でもある


「京太郎が麻雀仲間と失踪したのはやっぱり……」

「ああ、間違いなく須賀の血の宿命だな。須賀の血を引く男系男子はある一定の年齢に達すると何らかのトラブルで異世界に飛ばされる……」

「遺伝だとしたらY染色体に異常があるのかもな… もしくは呪いでY染色体を狙い撃ちされたか……」


ずいぶんとピンポイントな呪いである


「貴方も、お義父さんもそうだって言ってたわね〜」

「それどころか… 俺の爺さんに曾爺さん、12代前まで遡れるが全員が同じ目にあってるさ。尤も、傍にいた人間が巻き込まれたのは今回が初めてだが……」


苦笑いをして再びウィスキーを口に含む
いつもなら至福と感じられる味も、今日は少し苦いような気がする
テーブルに置かれている須賀家の直系が受け継いできた百冊はあろう文献にチラッと視線を走らせる


「親父はトラン○ヴァール皇国とか言う国に行ったらしい、ロストテク○ロジーと言うものにびっくりしたと言ってたぞ」

「苗字は違うが従弟はトリ○ティン王国と言う国に飛ばされて苦労したと言っていたな、苦笑しながらの「もう使い魔なんぞ御免だ」が口癖だったな」

「それで、代々飛ばされた先の記録がこの文献なのね」

「あぁ、飛ばされた先の文化、風習、技術その他諸々が克明に記録されている… 当然、私もしっかり書いたさ、ノート4冊分にはなったがな」

「これに名前を付けるとしたら『須賀家異世界見聞録』と言ったところか」

クィっとウィスキーを呷って「この文献が世の中に流出したら世の中が大混乱になるな、まぁ秘匿されるべき須賀家の家宝だ」と言ってハッハッハッと笑う京介
愛する息子が、友達と一緒に異世界に飛ばされた
本来なら錯乱モノの事態だが、耐性があるらしいこの夫婦は落ち着いたものだった
まぁ、京介自身がその事態を経験しているから当然である
で、何か帰還に役立つ情報は無いかと代々受け継がれた『須賀家異世界見聞録』を引っ張り出したのだが


「まぁ、モノの見事に飛ばされた場所がバラバラ、帰還の状況もバラバラ… 参考にならないわねぇ〜」

「全くだ…… 親父のト○ンスヴァール皇国に従弟のトリス○ィン王国、扶桑○国、アルヴァ○スタ……」

「ウステ○オ共和国、オー○ア連邦、ノースポイ○トっていう国もあるわね〜」


ため息しか出なかった
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/16(金) 23:50:38.12 ID:r3tELgkxo<>
「まぁ、帰還できなかった例は知る限り無いからな、大丈夫だとは思うが……」

「尤も帰還できなかった場合の記録が失伝していたとしたら安心なんぞ出来ないんだが、な…」

「私と貴方の息子よ〜 大丈夫よ!」

「確かにな、彼奴なら須賀の血を引く京太郎なら無事に帰ってくれるだろう」


どうやら京太郎への須賀夫妻の信頼は篤いらしい
それはそうとして妻の愛子が夫にそっと語りかける


「……その血の宿命のこと恨んでる?」

「…恨んではいないな…… 息子も巻き込まれたことを思えば困ったものだとは思うがな…」

「むしろこの宿命が無ければ君と出会えなかったからな、感謝半分、困惑半分と言ったところか」

「ふふっ、私に出合えてよかった? 元呉守府提督・須賀海軍特務大将?」


はにかんだ妻のセリフを聞いて京介は両手を広げる
当たり前だと態度で示しながら愛する妻にはっきりと告げる


「もちろんさ! 愛してるよ、愛宕」

「ヨーソロー!」




















夫婦の愛を確かめ合った後もう一度『須賀家異世界見聞録』をチェックしてみる二人

「それにしても、代々こっちに帰ってくるときに嫁さんを連れて帰ってくるところがまた……」

「まるで異世界での嫁探しの旅ね…… スケールだけは大きいわね〜」

須賀家の業はマリアナ海溝よりも深かったようだ


<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/16(金) 23:51:05.54 ID:r3tELgkxo<>
さてさてその頃、清澄高校の麻雀部部室では―――


パリーーーーン

「うッ!?」

「さ、塞! だいじょーぶ!?」


臙脂色の髪をお団子にまとめた髪型がチャーミーな塞に駆け寄るのは大柄な女子校生・豊音
今日もどこかでモノクルが割れたようだ


「…怪我なくて良かった」

「サエ、ダイジョウブ?」

「モノクルが割れるなんて、何が起こったの……?」

「どうやら霊視対象の力が強すぎたみたいだねぇ」


白望、エイスリン、胡桃と彼女らの顧問である熊倉トシが塞を気遣う
どうやら塞の眼力で霊視をしていたようだ


「熊倉先生… すいません… せっかく頂いたモノクルが…」

「いいんさ、塞が無事なら。道具なんてまた揃えりゃいいんさ」

「大丈夫ですか? 臼澤さん、あと何か見えまして?」


塞を気遣いつつ、結果を聞いてくる透華


「ごめんなさい、龍門淵さん… なにか大きな力があることは分かったんですけど、それが何なのかは全く……」

「何とも奇怪なものだねぇ……」


塞の力では何も分からなかったようだ
トシも自身の経験のない事態に戸惑い気味である


「お嬢様、永水女子学園の方と有珠山高校、阿知賀女子学園の方々が到着なされました」

「ハギヨシ、さっそくここにお通しして」

「ハッ」


続々と清澄高校に集結するインターハイに出場したオカルト使いの女子雀士たち
彼女たちの行動が、状況に更なる波瀾を巻き起こす!
かもしれない……
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/16(金) 23:53:34.66 ID:r3tELgkxo<> 本日は以上です〜
お目汚し失礼しました

次の投下までこの子でも愛でてお待ちください


         _______
        /       \
     / ,.. -‐‐- 、   \
     }∠,..艦__これ_ \    \
     /.:.:.:./ \|\:.:.:.\\    ,
    ,′i:/n    n\i:.:.:.:.i‘,  }
.    i:人| U    U  l:.:.:Λ:‘,/
  <人(          ,':.:./__):.∠ニZ
   /:.个: . __▽__ ,./:∠:._{>o<}    >>1乙カリー
    {:.:.:‘,( ) ( )__L/´    /:.:.|    
   人:.:.:.: (・x ・l ト--{〉   ノi:.:./    
    `¨¨´|   |___,.{   、_,.ノ
        |   |   \
        |   |___ __/
       /   | |_|
     ⊂ノ⊂ノ 」.|
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/16(金) 23:56:38.65 ID:PqIuhO9dO<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/17(土) 01:32:09.71 ID:L3/84uLso<> 面白い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/17(土) 06:59:29.15 ID:yko50yCWO<> これは京太郎は自分の親の若い姿みる事になるのかね
須賀一族は戸籍の無い人と結婚している事になるのか……
乙カレー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/17(土) 07:30:42.16 ID:hi8umWwSO<> 乙!
行った先は中の人の出演作品?13代じゃ済まないから未帰還も多いな… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/18(日) 11:45:02.33 ID:Ct6uyeV9o<> 乙です <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/30(金) 21:43:42.11 ID:lBXavOfJo<> お久です。
では、今日も投下します〜 <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/30(金) 21:44:25.62 ID:lBXavOfJo<>

ドォォォオオォオオオオン………


「よーし、敵艦隊撃破だじぇ!」

「い、雷ちゃん、突出しすぎなのです〜…」


ここは鎮守府正面海域、時折、駆逐艦2〜3隻で構成される深海凄艦のはぐれ艦隊が現れる以外は至って平穏な海域だ
今日は沿岸漁船から深海凄艦発見の電信を受けて撃破のために来ていた


「周辺警戒終わりました。事前に通報を受けた隻数と撃破隻数が一致したのでもう大丈夫でしょう」


他に深海凄艦が居ないか警戒偵察を終えた和が今回の旗艦を務める咲に報告する
ホウレンソウは大事なのだ


「和ちゃん、了解だよ。それじゃ、みんな、始めよっか?」

「「「「「おう!」」」」」


咲の号令に5人が元気よく返答すると、まこが装備していた九四式水中聴音機を起動させるよう艤装に乗り込んでいた妖精さんに指示を出す
久も同じようにしているが、そもそもここは鎮守府の正面海域
敵潜水艦の出没は深海凄艦との海戦以来一度も確認されていないし、侵入されてはならない海域だ
警戒は怠るのは論外だが二隻同時に水中探信儀を最大稼働させるのは流石に過剰警戒……


「水中聴音機に感ありじゃ! 方位○○○! 距離××」

「こっちもよ! 方位△△△ 距離◆◆!!」


目を閉じて水中聴音機に集中していたまこと久が何かを感じ取り声を張り上げる


「見張り妖精さん、お願いね」


二人の情報を元に咲がその海域を見張り妖精に見るように頼む
本当に潜水艦が侵入したかのような騒ぎである
咲の艤装に乗っていた見張り妖精は敬礼で答える


「うん、ありがとう! 電ちゃん! 和ちゃん! 優希ちゃん! これからデータを送るからその通りに航行して爆雷を投下して!!」

「「「よーそろー(だじぇ!)!」」」


妖精さん経由で咲からデータを受け取った3人は指定されたルートをなぞるように航行し……
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/30(金) 21:44:51.10 ID:lBXavOfJo<>
「てーッッ!!」

「なのです!」

「私が守ります!!」


盛大に九四式爆雷を海にばら撒く
ポイポイっと海中に投下された爆雷は重力に従って海中をユラユラと沈んでいき

起爆深度に到達するとその身に蓄えられていたエネルギーを解き放った



ドォォオォォオォオオオオオオオン……



海面が一瞬で白く濁り、次の瞬間には巨大な水柱が出現する
至近弾なら敵の潜水艦はひとたまりもない
良くて潜航不能に陥り浮上
最悪浮翌力を完に全喪失し姿を見せることなく沈没する
撃沈すれば油や浮翌遊物が浮いてくるはずである


「居たのです! 全艦、戦闘よーい!!」

「「「「「よーそろー!!」」」」」


電が何かを見つけ戦闘用意の号令をかける
その号令からは敵潜水艦が浮上してきたと思える
しかし、全艦が主砲と副砲を海域に向けるかと思いきや、取り出して構えたのは何故かタモ網……


「秋刀魚、ゲットだじぇ!!」


そう、清澄鎮守府の面々
攻略した海域で秋刀魚の発破漁をしているのだ、爆雷を使って……


「これで… これで1週間ぶりのたんぱく質にありつけるのです!!」

「もう箸の立たないお粥は懲り々々だじぇ!」

「ほんとよね…… 全く、近場の鎮守府の一航戦が問題さえ起こさなければ……」


京太郎率いる清澄鎮守府は馬鹿食い艦が居ないので食料や資源が不足することはまずないのだが……
清澄鎮守府の近くの鎮守府が食料を予定以上に消費したため、ご近所の鎮守府が割りを食ったのだ
その割を食った鎮守府に清澄鎮守府も含まれていて、ここ1週間まともな飯を食っていなかったのだ


「清澄鎮守府指令。こちら旗艦、古鷹。どうぞ」

『こちら鎮守府…… 感動良好…… 遅れ……』

「こちら古鷹、秋刀魚の捕獲に成功! 大漁だよ、京ちゃん!!」

『こちら鎮守府指令…須賀…… 皆よくやった…! 今日は秋刀魚パーティーだ……!』

「「「「「やったーーー!!」」」」」


些細なことで盛り上がれるメンツであるが、食は士気の向上にとって大切なのだ

<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/30(金) 21:45:17.20 ID:lBXavOfJo<>
そのころ、元の世界の清住高校―――


「力及ばず申し訳ないです……」


心底申し訳無いと言った感じで、頭を下げているのは石戸霞
後ろには他の永水女子のメンバーもいて一応にしょげた表情をしている


「いえいえ、試して頂いただけでもありがたいですわ。お気になさらずに」


そう言って透華がフォローをする
駄目で元々で試してもらったのだ、責めるのはお門違いと言うものだ


「大きな力があるというのは分かるのですが…… それが何なのかサッパリ見当がつかないんです」

「こんな事は初めてなのですよー」


龍門渕メンツはインハイ出場選手の誼を通してオカルトが得意な高校に清澄の部室の鑑定を依頼していたのだ
他にも宗教と関係がある有珠山などにも来てもらっている
と言うか、清澄と関係が深いインハイ出場校はすべて集合していた
阿知賀女子、白糸台、宮守女子、永水女子、姫松、千里山女子、鹿老渡、臨海女子、龍門渕、風越女子、鶴賀、有珠山、平滝、高遠原中学、新道寺

いずれも久たち清澄のメンバーと誼を結んだ少女たち
6人が纏めて行方不明になったと聞いていてもたってもいられず駆けつけたのだ
友情に篤い少女たちである

また、藤田靖子の関係らしいが何名かのプロの雀士(小鍛冶健夜、三尋木咏、瑞原はやりなど)も顔を見せている
麻雀の報道関係者がみれば卒倒しそうな状況だ

さて、永水女子、宮守女子、有珠山とオカルトや宗教に関わりの深いメンバーの能力を頼って神隠しの原因を探ろうとしたわけだが……
目論見は見事に玉砕した
少なすぎる情報ではどうすることも出来ず頭を抱える少女たち

完全な手詰まりである
まぁ、こんな状況になると普通ではない人物が突破口を開くのが常だが……


「ワハハー、手詰まりだなー」

「蒲原…… お前、本当に呑気だな……」

「そんなことないぞー、ゆみちん。まぁ、他に手がないなら状況を再現してみるかー」

「「「「「……は?」」」」」


ワハハーっと智美の零したセリフに一瞬固まるメンバー
やはり智美の発想は常人ではないらしい
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/30(金) 21:46:40.74 ID:lBXavOfJo<>
「ワハハー、清澄のメンツが消えた状況を再現して見れば何かわかるんじゃないかー」

「なるほど…… 現状が手詰まりなら別の角度から攻めてみるのも手か……」


智美の説明に菫が一理あると理解を示す


「悩んでるよりは実行あるのみか…… で具体的にはどないするんや?」


元々、深く考えるのが苦手で脳筋気味な洋榎が乗っかる
他にも部長クラスが智美の案に賛意を示したため状況を再現するべく当時の分析を始める


「まず、コスプレやな…… 全員艦これのコスプレしてるからそこを統一すべきちゃう?」

「フム… 須賀がトリプル役満を上がってるな… トリプル役満も鍵の一つか?」

「それもあるけど、全国優勝の猛者3人とほとんど初心者が1人……」

「その初心者が大物手を上がっている点も注目に値しますね」


喧々諤々の議論が繰り広げられ意見が出されていく
最終的には以下の点に落ち着くこととなる

1.この場に居るメンバー全員(コーチ・プロ陣を含む)で艦娘のコスプレをする
2.初心者1人と最強クラスの雀力の持ち主3人で卓を囲む
3.対局は全力で、初心者のメンツはトリプル役満のみを目指す
4.部室の備品類は当時と同じ状態にする

艦娘のコスプレに抵抗を示すメンツも居たには居たが
多数決、数の暴力にあがらいきれず押し切られた格好だ


「確かに大きな力が部室に渦巻いてるし、当時の状況が再現できれば何か起こるかもしれないけどねぇ……」


宮守女子の監督・熊倉トシさん御年63歳
トントン拍子に進んでいく事態に理解を示しながらも、ご自身までコスプレに巻き込まれたので少々困惑気味
なお女子高生会議の全会一致によって、トシさんは練習巡洋艦『香取』のコスプレをすることが内定している


「皆さん、何かあったら竹井さん達みたいに何処かへ飛ばされるかもしれません。なのでこれをお渡ししておきます」

「岩戸さんこれは?」

「霧島神境に伝わる念話符です。持っている人同士なら念話で意思疎通が出来ます」

「おいおい、それってスゲー貴重なモノなんじゃ……」

「はい、霧島神境の門外不出の品です。なので失くさないでくださいね?」


霞の言葉に言葉を失う面々
そりゃ霧島神境の秘宝だ、その希少性や重大性に気づかないものは居ない
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/30(金) 21:47:09.99 ID:lBXavOfJo<>
「……そんなものをいいのか?」

「お父様には内緒でくすねてきましたが、お友達を助けるためです。後で私が怒られるだけで済みますから」


そう小蒔がハッキリと言い切る
普段はポヤポヤと頼りない娘ではあるが、このような事態には果敢な判断が出来る娘のようだ


「じゃあ、始めようか」


こうして女子高生雀士たちによる異色の清澄麻雀部救出作戦が幕を開ける! <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/10/30(金) 21:48:52.67 ID:lBXavOfJo<> ということで、今回の投下はここまで〜
今日のアップデートでローマのハロウィングラが来ていて狂喜乱舞しました
ローマってなんか塞に似ていると思うのは>>1だけかな……


ではでは、次回の投下までしばしお待ちください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/30(金) 21:59:29.46 ID:kEkXTuBOO<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/30(金) 22:05:11.46 ID:2wySbE+SO<> おつー
初心者枠がかおりんなら京太郎よりだいぶハードル下がるな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/31(土) 12:06:23.56 ID:qbwwxuwdO<> おつおつー

かおりん砲で一発か? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/31(土) 12:21:20.77 ID:ooFPdMw1o<> 乙です <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/11/01(日) 10:42:13.46 ID:cHkpiClho<> 【悲報】
>>1、トシさんの年齢を10歳間違える
設定では53歳だそうです・・・・・ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/01(日) 11:23:26.99 ID:gdZb6uJko<> 53かww <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/06(金) 14:12:43.16 ID:hfdW7DDCo<> 乙です <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/11/19(木) 22:09:49.15 ID:nE+ifEgio<> こんばんは〜
誤字チェック後、0:00くらいに投下します <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/19(木) 22:11:04.40 ID:K3F2bhwSO<> あいあいさー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/19(木) 23:44:38.55 ID:HCHOshjBo<> はい <>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/11/19(木) 23:52:54.42 ID:nE+ifEgio<> そろそろ投下します <> ◆4whq3Y72HQ<><>2015/11/19(木) 23:53:31.93 ID:nE+ifEgio<>
(回すよ〜)



ジャアァァァアァァァアァァァァアアア……


「ねえ、まこ…… いや浦風」

「なんじゃ、ぶちょ… 大井さん」

「羅針盤って回すものだっけ?」

「ワシの記憶が確かなら違うはずじゃが」


ここは通称1-4と呼ばれる海域
咲たちは順調に海域を進んで現在鎮守府周辺では一番遠いこの海域まで進出している
実践もそれなりの数をこなして練度も程よく上がって来たので、ここを制圧して鎮守府周辺の安全を確保するのが京太郎の目論見である

重巡『古鷹』(咲)が居るので敵艦隊の撃破は順調である
しかしそれ以上の難敵が居ようとは艦隊の6人は想像もしていなかった
もっとも艦これユーザーとしては超古株の京太郎
現在はガチの提督となった京太郎はある程度予想していたみたいであるが


『おーい、ぶちょ… 大井… 羅針盤はどうなったー…? どうぞー…』

「こちら大井、羅針盤は南西を示している、どうぞ」

『だーぁーーーッ! また航路が逸れたぁぁぁぁあああ……!?』

「……」

<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/11/19(木) 23:54:01.24 ID:nE+ifEgio<>
無線から聞こえてくる京太郎の奇声
鎮守府でどんな奇行が行われているのか無線越しでも想像できてしまいそうである
そう、歴戦の艦これユーザーをして震え上がらせる最終ボス、その名を羅針盤と言う
カラカラと自由気ままに回転し、艦隊に指し示す航路は運任せ
この羅針盤のドツボに咲たちの艦隊が嵌ってしまったのだ
此処のところ羅針盤が荒ぶり、海域のボスへ向かう予定の航路を全く進めずにいた


「ねえ、京ちゃんって海域マップ暗記してるのかな」

「熟練の古株ベテラン提督でしたからあり得る話ですね……」

「深海凄艦からすれば、どこで待ち伏せてるか丸裸も同然だじぇ、恐ろしい話だじぇ……」


ヒソヒソと話す咲、和、優希
この世界では、京太郎がチートそのものだと頷き合う
尤も、チートだからと言って羅針盤に勝てないのが艦これであるのだが……


『お願いだから、ルート進ませて!? 何でもしま(ry!』


無線から聞こえる京太郎の声にため息が出る6人だった


<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/11/19(木) 23:54:43.73 ID:nE+ifEgio<>

そのころ、元の世界の清住高校―――


「とーか、似合うか!」

「に、似合ってますわ、衣」


無邪気に今着ている衣装が似合っているか透華に尋ねる衣
それに顔を引き攣らせながらも何とか似合っていると返す透華
ここ清澄高校の麻雀部の部室は異様な様相を呈している


「しかし、これはまた…… 頭の痛くなる光景だな……」


本当に頭痛を感じているのか両方の蟀谷を揉み解すゆみ
集まった女子高生雀士が揃いも揃って艦これのコスプレをしている
ここは東京ビッグサイトの控室かとツッコミが入るだろう
真面目な彼女にとっては負担の大きい光景である


「………ッツ!?」

「……晴絵ちゃん、笑いたきゃ笑っていいんだよ」

「アッハハッハハハッハッハ!」


恩師であるトシに向かって大爆笑をかます赤土晴絵
尤も53歳という年齢でコスプレしているトシさんが目の前にいる
仕方のないことも確かである…… はずだ
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/11/19(木) 23:56:05.06 ID:nE+ifEgio<>
「ワハハ、それにしても異様な光景だなー、な、ゆみちん」

「こうなったのも半分はお前の提案のせいなんだがな、蒲原?」

「ワハハー。それとも「ぴゃぁ!」と言えばいいのかなー」


ちなみに衣は駆逐艦『島風』のコスプレ……
超ミニなスカートに臍出しな上着、コスプレでなければただの痴女なのだが、同じ龍門淵の国広一よりもマシというのが一の業の深さを物語っている

ほかのメンツのコスプレを見てみると
熊倉トシは練習巡洋艦『香取』、よくお似合いです
智美は軽巡洋艦『酒匂』、マッチしすぎて怖い
ゆみは軽空母『隼鷹』、まだヒャッハーとは言ってない様子
他にも色々居るのだが、軽巡洋艦『那珂』が二人いたとだけ言っておこう
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2015/11/19(木) 23:56:35.38 ID:nE+ifEgio<>
「で、これから麻雀をするんですよね? メンツは?」


駆逐艦『文月』の格好をした由暉子
いつもの可愛いらしい服とは違い、中学時代の制服に似た睦月型の服
結構似合っている
世に文月のあらんことを


「そ、そうですよ、それが本題ですよね!?」


何故自分までコスに巻き込まれるのかと目で訴える本内成香(Ver.駆逐艦『浜風』)
胸がペタン娘なのが惜しい


「それは」

「私たちと」

「そこの妹尾さんの4人やね」

「ふえぇ!?」


ユラリと強烈なオーラを出しながら雀卓につく三人
元インハイ個人戦チャンプ、宮永照
見た目はヤクザな個人戦元3位、辻垣内智葉
いつも何故かナース姿の個人戦2位、荒川憩

そんな恐ろしいトリオにご指名をいただいた妹尾佳織
蛇に睨まれた蛙状態である

ちなみに照は軽巡洋艦『鬼怒』、智葉は戦艦『霧島』もちろんメガネは伊達だ、憩は駆逐艦『白露』の格好をしている
そして、そんな3人への挑戦者という名の生贄、佳織は伊號第八潜水艦、つまり潜水艦『伊8』のコスである

潜水艦一隻に対して戦艦に率いられた軽巡駆逐各一隻の艦隊……
[ピーーー]気満々である
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/11/19(木) 23:57:03.93 ID:nE+ifEgio<>
「で、これから麻雀をするんですよね? メンツは?」


駆逐艦『文月』の格好をした由暉子
いつもの可愛いらしい服とは違い、中学時代の制服に似た睦月型の服
結構似合っている
世に文月のあらんことを


「そ、そうですよ、それが本題ですよね!?」


何故自分までコスに巻き込まれるのかと目で訴える本内成香(Ver.駆逐艦『浜風』)
胸がペタン娘なのが惜しい


「それは」

「私たちと」

「そこの妹尾さんの4人やね」

「ふえぇ!?」


ユラリと強烈なオーラを出しながら雀卓につく三人
元インハイ個人戦チャンプ、宮永照
見た目はヤクザな個人戦元3位、辻垣内智葉
いつも何故かナース姿の個人戦2位、荒川憩

そんな恐ろしいトリオにご指名をいただいた妹尾佳織
蛇に睨まれた蛙状態である

ちなみに照は軽巡洋艦『鬼怒』、智葉は戦艦『霧島』もちろんメガネは伊達だ、憩は駆逐艦『白露』の格好をしている
そして、そんな3人への挑戦者という名の生贄、佳織は伊號第八潜水艦、つまり潜水艦『伊8』のコスである

潜水艦一隻に対して戦艦に率いられた軽巡駆逐各一隻の艦隊……
殺る気満々である
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/11/19(木) 23:58:11.20 ID:nE+ifEgio<>
「頑張るっすよ! 佳織先ぱ…いや、はっちゃん先輩! このメンツの中で素人は先輩だけっす!!」


自分に火の粉が降りかからることは絶対ないと確信している桃子が無責任なエールを佳織に贈る
実は成香もド素人なのだが、生贄は勘弁と隠している
佳織が三徹でブッ倒れた後にバレて生贄にされる未来が待っているなどこの時に知る由もないのだが……
ちなみに桃子のコスプレは駆逐艦『初霜』だ


「うむ、妹尾さんゼナもユンケルもリポDもバイアグラもグロス単位で用意してあるので心配なく嬲られてください」

「全然安心できないよ!?」


那智の格好をした睦月も無責任にエールを贈る
ちなみにこれだけの強壮剤を用意したのはもちろん彼しかいない
竜門淵家執事・ハギヨシ
彼も提督のコスプレをしている


「ところでハギヨシ、何故ずっと窓のほうに顔を向けているんですの?」


コスプレ女子雀士が集った時からジーッと窓の外を向いているハギヨシに透華が疑問をぶつける
というか答えがわかりきっているのだが……


「お嬢様、さすがに私も枯れた老人や案山子ではないので……」

「? どういうことですの?」

「何と言いますか…… 少々露出の多い方もおられまして… 私も男ですので……」


耳を澄ませると「色即是空、空即是色」だの「お地蔵さん、お地蔵さん、私は道端のお地蔵さん……」と呟いているのが聞こえる
ハギヨシ20代男性、少々この空間は刺激がキツイ様で必死に煩悩と戦っていた


「さて……」

「それじゃ……」

「始めようか」

「嫌ぁぁぁあああ!!」


ヌラリと照、憩、智葉が佳織に向かって宣言し、生贄の佳織の悲鳴が清澄の部室にこだまする
さらに不幸にも佳織は揺杏の不穏な「そうだ! 介護おむつもいるなぁー!」発言を聞き逃した

妹尾佳織16歳、乙女真っ只中の彼女に明日はあるのか?
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/11/20(金) 00:01:08.35 ID:KxS5wNPho<> というわけで今回はここまで
お目汚し失礼しました

そろそろR-18も挑戦して見ようかなという今日この頃
↓5のコンマで決めます
00-29:まこ
30-39:咲
40-49:有機
50-59:和
60-69:久
70-79:電
80-99:まこ

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/20(金) 00:11:36.42 ID:feMVb0U0O<> ふぉいあ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/20(金) 00:13:34.65 ID:9DhTIEhUO<> ……有機 ? <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/11/20(金) 00:23:18.47 ID:KxS5wNPho<> 悲報、>>1
優希を有機と誤字る
これはけじめ案件か…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/20(金) 00:32:58.79 ID:9DhTIEhUO<> とりあえず乙です
続きまってます! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/20(金) 00:33:45.77 ID:oatCnuRBo<> ↓2とか3でも良かったかもね
のどっち出ないかなー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/20(金) 00:34:25.06 ID:oatCnuRBo<> 電ちゃんか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2015/11/20(金) 00:34:49.19 ID:pYgbc7Fo0<> ぞろ目ボーマスとけじめ案件でもう一人R18枠追加しよう <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/11/20(金) 00:41:51.29 ID:KxS5wNPho<> >>200の言を受け入れてもう一人逝こう
↓3
憲兵さんは怖いんやgkbr

00-29:まこ
30-39:咲
40-49:有機
50-59:和
60-69:久
70-99:まこ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2015/11/20(金) 00:42:36.31 ID:pYgbc7Fo0<> そしてまたミスる>>1であったw <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/20(金) 00:43:27.30 ID:yOr5cN4OO<> これは全員書かないとな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/20(金) 00:43:37.63 ID:oatCnuRBo<> これはひどいww <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/20(金) 00:47:16.11 ID:9DhTIEhUO<> イッチェ…… <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/11/20(金) 00:50:29.39 ID:KxS5wNPho<> 何もかもコピペが悪いんやgkbr

アイエエエエェェ!、憲兵=サン、いやこれはですね!


というわけで>>1のけじめルーレット
↓3
ぞろ目:半年ROM
00-49:全員のr-18
50-99:取った人の自由安価
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/20(金) 00:52:29.74 ID:Nh7+fJzA0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2015/11/20(金) 00:54:35.49 ID:pYgbc7Fo0<> てい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/20(金) 00:56:09.63 ID:4sTKWLFW0<> あ <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/11/20(金) 01:08:22.43 ID:KxS5wNPho<> 羅針盤の導きによりケジメは>>209(ID:4sTKWLFW0)の自由安価です
>>209さんお願いしますね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/20(金) 01:17:34.85 ID:4sTKWLFW0<> 久と和との3P <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/20(金) 05:50:17.90 ID:Lpd9aujYo<> 乙です
面白かった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/20(金) 07:05:03.88 ID:uyvidylSO<> おつおつ
あらゆるSSの中でも人間らしさを見せるハギーめっちゃ久々ww <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/20(金) 07:44:58.65 ID:uieo/YCTO<> おつおつー

こういうハギヨシもいいよな <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/11/25(水) 15:47:00.31 ID:en7oyr8qo<> ども、こんにちは
大学と艦これイベが忙しくて透華遅れそうです

今E-4削り中、ツェッペリンドがロップしました <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/25(水) 16:11:47.96 ID:QLZ9JzMyo<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/25(水) 16:48:17.69 ID:ADMb0SYpO<> がんばりやー <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/12/09(水) 17:34:09.04 ID:ldM1XXxeo<> こんばんわ、お久

艦これイベントは甲勲章、鹿島、グラ子、萩風、嵐をゲット
現在、執筆中につきしばしお待ちを
エロ書こうとして、集中できなくなったので集中するため般若心経聞いたらさらに筆が止まった件 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/09(水) 17:42:01.15 ID:zaxSBvbMO<> 待ってます
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/09(水) 18:26:24.58 ID:vebqeTa1o<> きたー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/09(水) 19:48:06.70 ID:oj92hrYOO<> お、おう...

まぁ、気長に待っとるさ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/10(木) 22:47:02.02 ID:E02QFUZWO<> なぜそれを聞いたんだ… <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/12/11(金) 19:49:12.58 ID:PkzVWwZfo<> こんばんわ〜
今日の23時ごろに投下できそうです <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2015/12/11(金) 19:51:50.91 ID:PkzVWwZfo<> 酉テスト
次の投下はR18なので別酉にします <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2015/12/11(金) 19:53:10.94 ID:PkzVWwZfo<> よって見たくない人、年齢的に見えない人は◆gb4ndwMf/kをあぼーんしてください
今後、R18のときはこの酉で行きますので <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/11(金) 20:08:56.80 ID:W3xiVXMfO<> 地味に>>188でもいきなり校名を間違えてるよ…。

清住→清澄 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/11(金) 20:29:17.14 ID:GT5j/nxCo<> ういうい <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2015/12/11(金) 23:05:16.95 ID:PkzVWwZfo<> そろそろ投下します



「んん〜〜〜〜っ! 今日もよく働いたなぁ」

「お疲れ様なのです」


執務机の上に山と積まれていた書類を一日かけて片付けるのは想像以上の重労働のようで
京太郎がグーッっと伸びをすると体のあちこちからバキバキっと音が鳴った
体が少しほぐれたところで、電の淹れてくれた熱い煎茶を啜る


「あー、癒されるなぁ……」

「司令官さんお茶のお代わりはいかがです?」

「あっ、もらえるかな」


京太郎の要求に笑顔で「はいなのです」と答えて執務室備え付けの給仕場にお茶を淹れに行く電
少々ご機嫌のようで「海〜の娘の艦隊委勤務〜♪」と鼻歌も聞こえてくる
元の世界でも有名な曲であるが、この世界の歌詞は海の”漢”ではなく”娘”らしい
歌の意味を知っている京太郎は「休みなしか……」と少々げんなりしていたが


「はい、お茶のお代わりなのです」

「ああ、ありがとう」


お代わりのお茶はさっきよりも熱めで、京太郎は体の疲労がさらに抜けたように感じる
電は自分の湯飲みにもお茶を淹れて飲んでおり
申し合わせたわけではないが二人同時にホゥっと息をつく


「それにしても、ここ最近は深海棲艦の出没も無く平和だな」

「なのです、でも深海棲艦の襲撃はまた必ず起こるのです」

「「Si vis pacem, para bellum」か… やれやれ、いつになったらノンビリできるのやら… 俺たちは普通の高校生なんだけどなぁ」

「それは…… 申し訳ないのです」

「電ちゃんが気にすることじゃないよ」


そのまま無言で茶を飲む二人
飲み終わると、電は湯飲みを直しに、京太郎は重要書類を金庫に仕舞い鍵を掛ける


「それじゃ、今日の業務は終了ということで」

「あの! 司令官さん……」

「ん?」

「今夜、お部屋に伺っても良い…ですか……?」


頬をほんのり染めて上目遣いで訪ねてくる電
健康な男子高校生にとっては破壊力抜群である
ドキッとしながらOKを出しつつ京太郎はこう思うのであった
「ああ、明日の業務は眠気との戦いだなぁ……」っと


<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2015/12/11(金) 23:05:42.55 ID:PkzVWwZfo<>

「んあぁ! いぃ… あぁあん!」


ぐちゅぐちゅと水音が響く室内
薄暗い中で金髪で大柄な少年とブラウンの髪の小柄な少女がお互いの体を貪っている
蒸し暑い季節のなか、部屋の中に密度の濃い空気が満る


「電…ちゃん……ッ! 締まるっ!」

「あん!司令官さんの!大きい!!」


ベットに寝転がった京太郎の上で盛んに腰を上下させる電
抜くときはゆっくり、入れるときは一気に
さらに膣全体がカリ首で擦られるように角度を上下動のたびに変えていく


「ああっ!」


絶頂を迎えブルブルっと電の体が震えたかと思ったら
背筋がピンと伸び僅かに弓なりに反り返る
小さな舌が口から顔をのぞかせ、実に艶めかしい
ピクッ、ピクッっと硬直した上半身とは対照的に、下半身のその中心
電の雌壺は盛んに京太郎の息子を締め付け精液を強請る


「クッ、射精るッ…!」


一方の京太郎も、電の膣の攻めに負け鈴先から精液を迸らせる
京太郎の息子が射精前に僅かに膨らむ感触と子宮口に叩きつけられる精液の熱い感触は電をさらなる絶頂に叩き上げる
性の快楽という暴風に翻弄された電
硬直はしばらく続き、糸が切れたかのように京太郎の体の上に倒れこむ


「ハァハァハァ… 司令官さん… 素敵なのです…」

「ハァ…フゥ…」


全力疾走以上のエネルギーを使った二人
当然息も相当上がっているのだが、恍惚といった表情を浮かべている
電の慎ましい胸を京太郎の胸板に押し付けた格好で下半身は繋がったまま
未成熟ながらも少女特有の柔らかい体が密着している感触を感じ、京太郎の息子はムクムクと硬さを取り戻していく


「アンッ! 司令官さんのまだ元気なのです…」

「ア、アハハハハ……」

「嬉しいのです、電をもっと悦ばせてください…淫靡の海に沈めて欲しいのです」


逸物を艶めかしく包み込む媚肉が再びおねだりを始めたのを感じた京太郎
負けてなるものかと、夜戦の続きに突入する
この夜の京太郎と電の夜戦は2回で終わるはずもなく、空が白み始めるまで続けられた

この夜戦直後の出撃での電は気力満々で、MVPを連発したのはまた別の話 <>
◆4whq3Y72HQ<>saga<>2015/12/11(金) 23:06:48.66 ID:PkzVWwZfo<> 今日はここまで、京×電でした
R-18なので短めです

次は京×久を書かねば・・・・

<>
◆KUwTeJ0lVM<>saga<>2015/12/11(金) 23:07:42.23 ID:PkzVWwZfo<> あれ? 酉おかしい・・・・? <> ◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/12/12(土) 00:04:55.08 ID:xjxKRSAso<> すいません、酉の問題解決しました
どうやら全角スペースが後ろに入っていたみたいです
お騒がせしました <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/12(土) 01:07:15.50 ID:IUMu/7TEo<> すごくよかった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/12(土) 01:44:46.75 ID:sIZTXrqAo<> これは良いものであるな... <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/12(土) 10:30:43.48 ID:2KfC+EjAo<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/16(水) 15:14:17.07 ID:J8Lviaxvo<> かわいいねえ <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/12/22(火) 00:51:43.22 ID:6LOgUmkFo<> 突然ですが、お約束してた久のR-18を投下します
例のごとく見たくない人、年齢的に見えない人は◆gb4ndwMf/kをあぼーんしてください <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/12/22(火) 00:52:27.86 ID:6LOgUmkFo<>
ミャーウ… ミャーウ…


程よい潮風の中にウミネコの鳴き声
午前中の透明感のある空気と生気あふれる日差し
何百キロと離れた海域で水柱が白く立ち上り、爆煙が黒く漲っているとは思えないほどの平和な雰囲気の中
独りの少年が鎮守府の埠頭に胡坐座りで沖を見つめている


「みんな… 無事に帰ってきてくれよ」


彼の名前は須賀京太郎
長野県立清澄高校に通う一年生で、麻雀部の黒一点… だった少年
加えて、原因不明、正体不明の謎の現象によって、部活仲間の少女5人と共にこの艦これ世界に異世界トリップをする羽目になった少年でもある
現在はここ「清澄鎮守府」で何故か提督業に精を出して、元の世界への帰還の方法を探っている


「! 帰ってきた!!」


水平線の上に黒い染みのような物が見えると、間髪入れず支給品の双眼鏡を覗く


「ひい、ふう、みい…… 5人…?」


×10の双眼鏡ではあるが、ハッキリと人影だと解る
人数を数えるが5人までしか数えることができない、鎮守府から出撃したのは6人
1人足りない勘定だ


「もしかして、轟沈…… いや、ちゃんと報告は受けてたし、そんなはずは……」


徐々に不安にかられ、ぐるぐるとマイナス思考の渦に嵌まっていく京太郎
しかし、艦隊が目視できる位置にまで来たと同時に安堵のため息と一緒に不安も一緒に吐き出すことが出来た
1人が大破して肩を貸していたので2人が1人に見えただけであった


「艦隊、無事帰還したじぇ!」

「おう、ご苦労様!」


旗艦の雷(優希)が敬礼とともに報告を行う
ちなみに、優希、いまだ慣れないのか陸軍式の敬礼になってしまっている
咲の隣で「雷ちゃん、後で補修なのです……」と呟いていた電が少し怖かった


「部ちょ… 大井が大破か…」

「まぁ… 仕方ないわ、こんな時もあるわよ」


強がって見せる大井(久)だが、かなり辛そうだったので京太郎はすぐにドック生きを命じ艦隊を解散させる


「優… 雷、夕方までに報告書出せよ?」

「じぇぇぇぇええ!?」


書類仕事が苦手でいつも期限ギリギリ、京太郎にきっちり釘を刺された優希
その姿が可笑しくて埠頭に皆の笑い声が木霊した
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/12/22(火) 00:53:03.95 ID:6LOgUmkFo<>




コンコン


「はい、どうぞ」

「須賀君、失礼するわね」


夜の帳も下りた頃、指令執務室にノックが響く
京太郎が入室を促すと、扉が開き久が姿を表す
勤務時間もとうの昔に終わっているし、部屋には2人だけなので言葉遣いは清澄高校麻雀部員としてのものだ


「それにしても、今日はボコボコにやられましたね」

「ちょっと油断したら、いつの間にか喰らってたのよ」

「……部長、その慢心が命とりですよ……」

「……分かってるわよ……」


京太郎が手ずから淹れたコーヒーを飲みながら話す2人
他愛もない話で談笑し、話題が今日の大破に移る
久は慢心だと素直に告げ、それを京太郎が諫めた
今は上司でもある後輩に慢心を諫められた久は口を尖らせる


「ま、部長を始め皆が無事でよかったですよ。 ……大破を無事のカテゴリに入れていいかどうかはともかくとして」

「……傍目には大怪我に見えるけど入渠すれば元通りだし、なぜか体にはダメージが殆ど無いから無事の範疇でいいと思うわ」

「まぁ、極論を言えば撃沈されなければいいんだけれど、釈然としないのは確かね……」


この世界にきてまだ然程時間が経っていないせいもあり元の世界とのギャップに戸惑うこともしばしば


「それにしても、麻雀したくなってきますね部長」

「そうよ! こう、牌に触れたくてウズウズするのよ!!」

「……そう言っても、麻雀牌が超高級品で手に入らないとか」

「……一体、どこをどうしたらそんな世界になるのか…… 神様がいたら小一時間聞いてみたいわね」


腐っても現役麻雀部員の2人である
常日頃触れていたものが無い喪失感にハァっとため息をつく
カップに残っていた冷めたコーヒーをクッと飲み干す京太郎
椅子から立ち上がりつつ「そろそろ寝ましょうか」という彼の袖を久がクィっと引っ張る


「ねぇ、須賀君… 抱いてくれない?」


頬を赤く染めて上目づかいの久
普段は勝気な彼女のしおらしい姿を見た京太郎

―据え膳食わぬは男の恥―

答えは当然YESだった
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/12/22(火) 00:53:52.14 ID:6LOgUmkFo<>

「ああっ! あんっ!」

「部長! どうです! 気持ちイイですかッ!?」

「もっと! もっとコスって!!」


提督用の寝室で爛れた親交を深める京太郎と久
ベットで四つん這いになった久の尻にぱしぱしと京太郎は己の腰を叩きつける
ゆっくりとしたストローク、変化をつけるため様々な角度からの突き上げ
それは次第にハイペースになっていく
そして、久の膣内の様々なところを擦りあげていた京太郎のイチモツはその穂先を久の子宮口だけに向けられていく


「あぅん! もっと、もっと突いてぇ!!」


激しい快感に翻弄されつつ
もっと激しい愛情を求める久
しかし限界は突然やってくる


「あっ…… ああぁぁあッ!!」


久の背筋が弓なりに反り、ブルブルっと断続的に痙攣する
淫肉が収縮を繰り返して京太郎の射精を促す
久の体の淫らなおねだりに応えるように京太郎の鈴口から熱々の白濁液が子宮口に叩きつけられる
自分を割り開く肉棒の感触と、精液の熱感で久はさらに高みに昇る


「ふああぁぁぁあ! 射精てる! 中に射精だされてるぅぅッ!!」


その後、力尽きたかのようにベットに体を預ける久
もっとも下半身にはまだ元気な京太郎の息子が入り込んでいるので、高々と尻を掲げたある種屈辱的な姿勢であった

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/12/22(火) 00:54:33.64 ID:6LOgUmkFo<>
「部長・・・ すごくイイです・・・」

「須賀君… ううん、京太郎君、部長なんて呼ばないで…」

「ここにいるのは、男の貴方と… メスの竹井久… 名前で呼んで…」


久の甘い声とその内容にに元々元気だった京太郎の息子がさらに暴れん棒ぶりを発揮する
密壺の中で京太郎のイチモツはムクムクとさらに育つ
その感触は、久の中にあるただの雌として犯され乱れることに対する最後の恐怖と嫌悪感を取っ払た
そして久の頭の中は京太郎に犯されること一色に染まる


「あああぁぁぁ………」


京太郎が肉棒をニュルル引き抜くとカリ首が久の膣壁から愛液を掻き出す
膣口のビラビラが捲れ上がり、ヌラヌラとラブジュースで濡れ光る小陰唇が冷たい空気に触れる


「んぁぁあああ!!」


そして京太郎が勢いよく息子を突き込むと、久の膣口から愛液が溢れ出す
コリコリとした子宮口が突き上げられ、さらなる快楽が久を翻弄する


「ひぃ! ヒィ! ンぁ! んヒぃ!!」


もはや、力が入らないのか上半身は完全にベッドに預けられている
汗でヌラヌラと濡れた健康的な乳房がシーツと体にサンドイッチされムニュっと押しつぶされている
尻を京太郎に抱えられ、セックスという激しい責め苦を久は悦びながら受け入れていた

互いが互いの肉体を貪る男女の狂宴
いつまでもこうして快楽を貪りたいと本能で感じていた2人だったが
その悦楽の時間にも終わりが来る


「ああぁっ! んくっ! んんうぅー! イクぅーーー!」

「うぅっ! 出る! 出るッ!!」


京太郎の肉棒から思いの丈が迸り、その熱で久の膣壁を焼いていく
二発目とは思えないほどの量、粘り、熱を持ったそれは久を狂わせるには十分すぎた
脳の許容量を超えた快感に久は口をパクパクとさせ、気を失う
京太郎も激しい性行に力尽きたのか、己の分身を挿入したまま久の体の上に倒れこむ


「…くるし…… …きもちいい……」



ベッドと京太郎にサンドイッチされ身動き取れない久だが譫言を呟く
どうやら無意識の中でこの圧迫感に快感を見出しているご様子
京太郎との激しいエッチが久の中に眠るマゾの本性を開花させたようだった
これ以降、久は京太郎との秘め事には荒縄を持参するようになったが、それはまた別のお話
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/12/22(火) 00:56:27.36 ID:6LOgUmkFo<> しまった! 酉変えるの忘れてた!!

申し訳ないです……
まぁ、やってしまったものは仕方がないので次回から気を付けます



とりあえず、次の久&和との3Pを書いてきますね、そのあと本編再開にします <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/22(火) 05:36:13.49 ID:nZYKGuTAO<> 乙! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/22(火) 10:43:40.03 ID:ltCRas04o<> おつおつー! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/22(火) 12:30:43.06 ID:qCJhqrqSO<> おつー
>>1の中の人的に最後はあの人で◯◯した後だろうな〜と想像しつつそこまで行くのはいつになるやと心配も(^_^; <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/12/22(火) 22:17:35.58 ID:6LOgUmkFo<> ちょっとみんなに聞きたいんだけど
ガイトさんってどっちのイメージ?

@霧島(日本のヤの付く自由業の方)
ARoma(イタリアンマフィア) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/22(火) 22:21:09.36 ID:qCJhqrqSO<> その2つなら1 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/22(火) 22:27:17.17 ID:x4AoZ/dUO<> 1やな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/22(火) 22:34:04.63 ID:ltCRas04o<> イタリアンマフィアとか言われちゃうとアレだけど、見た目は2かな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/23(水) 00:32:34.10 ID:6Bhj208n0<> 1 霧島はサラシだし。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/23(水) 03:59:07.61 ID:/rgbVyUfO<> 1です
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/23(水) 11:43:58.09 ID:50nf6ZqLO<> 1。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/23(水) 15:33:59.52 ID:3a3tGKlFo<> 1 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2015/12/29(火) 00:28:11.81 ID:yo/Ag0/Oo<> 今晩は、年末が以上に忙しいので次の投下は来年になります
お雑煮やお蕎麦を食べてゆるりとお待ちください


次は京久和の3Pの予定です


では、良いお年を <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/29(火) 01:03:32.43 ID:rrEA4dQio<> 楽しみ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/29(火) 09:24:50.83 ID:urGfjx/Lo<> 良いお年を <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/29(火) 09:45:46.61 ID:ZPlF0uECo<> 期待 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/01/08(金) 18:57:09.78 ID:ipXk6Qqxo<> あけおめことよろ〜

お久です
今日の夜にでも投下
出来たらいいな・・・ っと思います <> 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<>sage<>2016/01/08(金) 19:42:45.71 ID:XgTXKVB7o<> あけおめー <> 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<>sage<>2016/01/08(金) 20:27:58.42 ID:gz5jueMBO<> まってるわ
あけおめちゃん <> 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<>sage<>2016/01/08(金) 22:05:31.21 ID:C1N93aqSo<> 待つ <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/01/08(金) 23:13:09.57 ID:ipXk6Qqxo<> それでは投下します。
R-18なので酉が変わります
見たくない人、年齢的に見えない人は◆gb4ndwMf/kをあぼーんしてください <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/01/08(金) 23:16:21.71 ID:ipXk6Qqxo<>
「ああぁんっ! 須賀君! イイですぅ!」


グチュグチュと淫らな音を下半身から響かせて和がよがり狂う
京太郎の巨根が出入りするたびに和は体を震わせ甘い声を上げる


「ふあぁぁぁあ! イク! イちゃいますうぅぅぅうう!」


咥えこんだイチモツを離さないぞとばかりに強く収縮を繰り返す和の膣
普段の清楚な彼女からは信じられないくらいの淫乱ぶりを見せつけていた


「もっとぉぉおぉぉお!!」


麻縄が彼女の女性らしい肉付きのいい身体を更に淫靡に演出している
後ろ手に縛られて自由を奪われ、その豊かなおっぱいも縛られその大きさをより強調するように縊りだされている
下腹部に目をやれば、見事な亀甲が圧迫感を和に与えている
対面座位で京太郎に子宮を突き上げられ、快楽に溺れる和を不自由で窮屈な緊縛がより淫乱な気分にさせていた
縊りだされ、ツンと前に突き出た乳房は京太郎の胸板に押しつぶされ、勃起した乳首が上下に擦りつけられる


「あぁっっ! イクぅうう!!」


ついに性の高みに昇りつめた和
体が限界まで弓なりになり、プルプルと痙攣する
京太郎の性を撃ち込まれた子宮が歓喜に震え、和に女の喜びを叩きこんでいく


「和、すっげぇ良かった……」

「ふぁい… ありがとうございまふぅ…」


京太郎の言葉にもほとんど上の空な反応しかしない和
よほど強烈な快楽に翻弄されたのか前後不覚である
そんな二人の隣を見れば、和と同じように麻縄で体に化粧をされた久は蛙が引っ繰り返った様な格好で気を失っている
大胆なM字開脚状態なので、秘所が丸見え
気を失っていてもパクパクと閉じ開きする膣口、小陰唇は精液と愛液でヌラヌラに濡れていてかなりエロい




さて、何故このような状況が発生したのかを語ろう
時間は一時間ほど前に遡る
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/01/08(金) 23:17:03.31 ID:ipXk6Qqxo<>
「フンフンフンフ〜♪」


深夜とは言えないが消灯時間も過ぎて、暗く静まり返った廊下に小さな鼻歌が聞こえる


「須賀君が私室にいることは確認してるし、夜這いかけるわよー」


鼻歌の主はこの鎮守府所属の軽巡「大井」こと竹井久
清澄高校麻雀部部長殿である
どうやら二つ下の後輩で、現鎮守府提督の京太郎の部屋に夜這いをかけて、可愛がってもらおうとの魂胆のようだ


「……部長、どこに行かれるのですか?」

「そりゃもちろん、須賀君のところに夜這いに……」


普段はキリッとしている反動か、いつもの彼女からは想像もできないほど気が抜けていたらしい
突然掛けられた声になんの疑いもなく返答しているあたり、頭の中身はピンク一色だったようだ
はっと気が付いて、声がした方を見れば、和がジト目で見つめている


「の、和……」

「部長、最近頻繁に抱かれてますよね」


じとーっと音がしそうな視線で久を見つめる和
その不思議な眼力に久はタジタジだ


「えーっと…… そのー……」

「別に責めてる訳ではありません。だた、最近本当に頻繁だなっと…」

「あ、あのね……」


尚も、和の目からじとーっと音が聞こえそうである
観念したのか久は両手を軽く上げる


「…はいそうです… ここ最近、二日おきで通ってました……」

「やっと吐きましたね」


ついに折れた久、問われていたことをゲロった


「まぁ、その気持ちは分からないでもないのですが、須賀君を好きなのは部長だけではないのですよ? 他の娘にも配慮してもらわないと」

「はいその通りです……」

「という訳で、私も混ぜてもらいます。今夜は3Pです」

「……は?」


一瞬、和の言葉の意味が解らずフリーズする久
そんな久を尻目にさらに和は畳みかける


「良いですか、部長? 私たちは竿姉妹なんですよ? 隠し事をする方が可笑しいと思いませんか?」

「さ、竿姉妹…」


思い起こせば、和だけでなく咲、優希、まこそして電も竿姉妹である
今更であるが、そのことに気づいて顔を真っ赤にする久
一方の和も自分の言葉で恥ずかしくなったのか、箍が外れたのかどんどん饒舌になっていく


「黒子の数から、好きな体位まで… お互いが知るべきことが多いと思いませんか?」


和の暴走は止まらない「イクときの顔も晒しましょう」とまで宣う始末
この時点で久は和を止めることを諦めて、流れに身を任せることにした
そうしてなし崩し的に後日7Pの狂宴が行われることが決定し、今宵の3Pも確定したのだった <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/01/08(金) 23:17:56.83 ID:ipXk6Qqxo<> という流れで現状の3Pに至った訳である
和の膣から京太郎が己のイチモツを引き抜く
その頃には久も目を覚ましていた


「あんっ… んぅ…」


が、発情しきっているらしく盛んに太腿を擦り合わせている
溢れ出た愛液が太腿をテラテラと濡らしているのを見て唾を飲み込む京太郎
何か思いついたのか少し思案顔になった後、いきなり大声でこう宣う


「そうだ! イイこと思いついた!!」


どうやらロクでも無いことを思いついた様である



「す、須賀君… いったい何を…?」

「こ、こんな格好、恥ずかしいです…」

「いいからいいから、絶対気持ちイイって!」


困惑顔の久と和に、晴れやかないい笑顔で答える京太郎
正直言って不安しか湧かないであろう

お互いを抱き合う様な格好にされた久と和
状態としては抱き地蔵が近いだろう
更に両手は相手の背中で縛られ、両足も相手の腰に回して下半身が密着するように組まされたうえでこちらも縛られている
おまけに乳首同士も密着するように細い糸で縛られれていて下手に身動きがとれない


「の、和の胸の感触… すごい…」

「部長の体… 柔らかいです…」

「さて、始めますかね!」


お互いの体の感触にドキドキしている二人をよそに、京太郎が二人の腰に自分の腰を近づける
そして…


「ひやぁぁあ!?」

「ああぁぁあん!?」


密着している二人のオマンコの間に挿れ、ピストン運動を始めた
俗にいうオマンコサンドである
激しく出入りする京太郎の肉棒が二人のビラビラを強烈に刺激する
そして何より…


「んんあぁぁぁあああ! クリが擦れるぅぅう!!」

「ダメえぇぇぇえ! すり切れちゃうぅぅぅぅう!!」


ここ最近とみに育った二人のクリトリスが擦られるのだ
痛みすら感じる快感に二人は神経が焼ききれそうな錯覚に陥る
感じに感じるが、お互いの体を抱き合う様な格好で縛られているので十分に身動きが取れない
結果どうなっているかというと……
相手の体を強く抱きしめて全身を擦り合わせるという淫靡な状態
汗で滑る肌が快感にさらなる華を添える


「の…どか! あんまり動かないでぇ! ちくびがぁ!!」

「ふあぁぁぁあ! 乳首とれちゃうぅう!!」


加えて糸で結ばれた乳首同士がコリコリと…
2人にとっては地獄に等しい責め苦であろう
そんな久と和の痴態に興奮した京太郎はさらにペースアップする <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/01/08(金) 23:18:35.27 ID:ipXk6Qqxo<>
「んふぅ… んんぅ…」

「んぅぅ… ふぅぅ…」


もはや真面な思考などできない状態で、目の前には同じ様に快感に翻弄される雌の顔
無意識のうちに2人はディープなキスをしていた
お互いの舌がお互いの口を嘗め回し、舌同士を淫靡に絡ませあう
そして、2人に限界が訪れる


「イックうぅうぅぅぅぅぅ!!」

「ああぁ! イッてる! イッてるぅぅぅう!!」


久と和が絶頂を迎える
そう、”久と和が”である……


「全く… 2人だけで勝手にイッてずるいですよ?」

「あああぁぁあぁん!!」

「ひあぁぁぁぁぁああ! ゆるしてぇぇぇええ!!」


まだ達せず元気な京太郎
2人のオマンコの間だけではなく、久と和の膣内への挿入も始める
不規則に、しかし力強く子壺を突き上げられるたびに哀れな二匹の雌の腰が跳ね上がる
そして京太郎の巨根による蹂躙がしばらく続き


「クッ! 射精すぞ!!」


そう言って京太郎は2人のオマンコの間にイチモツを突き入た
鈴口からすでに二回出しているとは思えないほどの濃い白濁液が迸る
勢いよく飛び出たソレは久と和の胸からお腹を汚していく


「ハァハァハァ…」


流石の京太郎も疲れたのか、ベットに倒れこんで寝息を立て始める
一方、体の自由が利かない2人は


「……」
「……」


肌で感じ取った京太郎の性液の熱で絶頂し…
そのまま気を失っていた
このまま日が昇り始める時間まで仲良くピクリとも動かなかった3人
目が覚めると同時に大慌てで証拠隠滅を図り、昨夜の惨状をほかのメンツに隠すことには成功した
しかし、後日これより酷い7Pサバトが行われたことを考えると隠す意味があったのかは疑問だった <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/01/08(金) 23:20:10.05 ID:ipXk6Qqxo<> 本日の投下、以上です
正直、過激すぎたと反省

次は本編を進めます
……少し間が空くと思いますが、七草粥でも啜って待っていてください <> 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<>sage<>2016/01/08(金) 23:24:04.06 ID:C1N93aqSo<> 乙よー <> 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<>sage<>2016/01/08(金) 23:59:07.28 ID:eWri+uVfO<> 乙です <> 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<>sage<>2016/01/09(土) 08:59:57.78 ID:DmeSOz72o<> おつー

これは良い <> 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<>sage<>2016/01/09(土) 10:17:20.87 ID:FWzv6+Ljo<> すばら <> 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<>sage<>2016/01/09(土) 23:01:16.90 ID:A7EzRYGc0<> 深海棲艦(はやりん、すこやん等)に拉致られてもこの京太郎の精力なら、お土産(艦娘?に戻したプロ勢)を持って帰って来れそう。 <> 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<>sage<>2016/01/10(日) 10:47:15.79 ID:EHDMEEizo<> すごく良かった <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/05(金) 02:01:35.04 ID:gP90GwFlo<> 一か月近く音沙汰なく申し訳ない
リアルが忙しくてつい放ったらかしに…
今、書いてるとこなので恵方巻きでも食べてもう少しお待ちください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/05(金) 02:32:52.54 ID:iwqOiCuJo<> モグモグ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/05(金) 08:39:05.37 ID:JYbhVhh8o<> (うまうま) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/05(金) 10:36:14.80 ID:YA04p7u2o<> かゆ うま <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/05(金) 11:42:20.30 ID:tpnaHUXHo<> 了解 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2016/02/05(金) 22:59:23.38 ID:AT6W6ac20<> 了解
それと初めてはみんな一緒だったのか、一対一だったのでしょうか。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/06(土) 18:40:04.34 ID:VR0PFtr3o<> 現在、大体進捗率60%ほど
プロットはできてるので1週間以内を目途に投下したいな…


>>279
流石にはじめては一対一だった模様
リクがあれば書く可能性が微レ存? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/06(土) 18:46:05.88 ID:GXzLADlUo<> あるある <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/06(土) 19:56:55.52 ID:mUfmwXiPo<> たのむ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2016/02/07(日) 09:19:15.00 ID:47MZ8XyY0<> 初めては是非

小鍛治(自覚が小遣いの範囲の米帝プレイ)や、久保コーチ(ながもんプレイ)、池田ァ(気分転換にやる無課金ユーザー)、ともきー(情報収集の一環で始めた新米提督)とかの女性提督も出してほしいっす。
あと、ハギヨシはプレイする(ユーザー)側じゃなくプレイさせる(運営)側なイメージしか湧かないのは何故だろう。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/07(日) 11:50:25.64 ID:7ajl2uWYO<> >>283
聞かれてないことまで書くなよ
クレクレは帰って、どうぞ <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/08(月) 00:39:50.98 ID:4lue6KMTo<> 必死で書いたよ…
後30分ほどで投下できると思います

今回は約二名が悲惨な目にあってますがご容赦を <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2016/02/08(月) 00:57:24.25 ID:0cHupP+f0<> おk <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/08(月) 01:05:13.61 ID:4lue6KMTo<> じゃ、投下しますねー <> ◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/08(月) 01:05:39.87 ID:4lue6KMTo<>
ミャーウ… ミャーウ……


「コレが例のブツだよ、須賀提督」

「確かに受け取りました。感謝します、犬吠埼提督」


清澄鎮守府の第一埠頭でガシッと両者の手が力強く握られる
2人の若き提督、須賀と犬吠埼
その顔はこれから困難な戦いに挑む戦士のようだった


「これがないと毎日が辛いですから……」

「分かる、分かるよ須賀君! 俺なんか以前昼夜三交代制で相手させられかけたんだ……」

「全く、艦娘の性欲は底なしかと思いますよね…」

「然り然り…」

「「コラ、そこの2人!! なに失礼なこと言ってるのよ!!!」」


海軍謹製の特別性精力剤「種馬ビンビン」の受け取りついでに意気投合している京太郎と犬吠埼
何気に失礼な発言を耳に挟んだ久と犬吠埼提督の艦隊所属の大井が突っ込みを入れる


「アホなこと言っちょらんと、はよう演習始めんか?」


そう、犬吠埼提督の艦隊が清澄鎮守府にいる理由
それは咲達清澄鎮守府の艦隊と演習を行うためである
ちなみに犬吠埼の艦隊は旗艦に『電』を置き、『古鷹』『大井』『雷』『春雨』『浦風』…
つまりは京太郎の艦隊と全く同じ編成である
同じ水雷戦隊で戦術行動と作戦の確認と研究を行うために、条件をそろえた結果である


「…まこ、その通りなんだけど、和はどうした?」


ちなみに、この場では艦名呼びをすると必ず同名が2人いて余りににもややこしい
その対策として本名で呼ぶことになっている


「艤装の調整に不備が有ったらしくて急いで再調整をしているところなのです」

「…ありがとう稲子(京太郎指揮下の『電』の本名)、妖精さんめ… 寝呆けてたな…」

「まぁ、そうゆうこともあるさ須賀提督。僕らは気にしないから」

「ありがとうございます、犬吠埼提督…」


情けない理由に肩を落とす京太郎
それを犬吠埼が慰める
そんな哀愁漂う提督2人を尻目に艦娘たちは和気藹々と交友を深めている

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/08(月) 01:06:06.53 ID:4lue6KMTo<>
「清澄鎮守府の『春雨』ってどんな人かな、少しワクワクします」

「きっと優しい人だよ」


犬吠埼提督の鎮守府… 長いので犬鎮と略す
犬鎮の春雨と古鷹のおしゃべりが聞こえてくる
どうやらここにまだ来ていない和のことが気になる様子である


「すいませーん! 遅れました!!」

「こんにちは! 私、犬吠埼提督麾下の『春雨』で…すっうっ!?!?」


とてとてと駆けてくる和の声が聞こえてくる
同じ艦の和に会うのを楽しみにしていた春雨が真っ先にあいさつの声をあげる…が
和の姿を見ると同時に凍りついた


「お、お待たせー、しましたー」


駆け足ゆえ、大きく上下する体
当然それにつられて和の豊かに実った果実がたゆんたゆんっと揺れる
駆逐艦「春雨」(Ver.和)、Kカップという異形の駆逐艦である

ちなみに、同じ艦の艦娘というのは複数存在している
特に駆逐艦娘は適正者が多く(他の艦種に比べてという意味で、絶対量は決して多くない)同一艦でン十人の艦娘がいることも珍しくなかったりする
同じ艦だからと言ってハンコで押したように皆同じ姿なわけはない
1人1人顔だちも違うし、性格も異なる
だか、やはり傾向というのは存在していて似た様な娘が集まるのもまた事実だったりする
因みに、駆逐艦「春雨」の傾向は、ピンク髪でちょっと控えめな性格、胸は慎ましやか目で将来にわたって成長の見込みも薄い…
他にもあるのだろうが現時点で分かることはこんな感じらしい、あまりと言えばあんまりな現実だった

その和の超弩級のおもちを見たときの春雨の表情は… <>
◆RW9l2xb5q2<>saga !red_res<>2016/02/08(月) 01:08:39.36 ID:4lue6KMTo<> (<●>三<●>)カッ <> ◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/08(月) 01:09:26.82 ID:4lue6KMTo<> っと言った感じだった <> ◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/08(月) 01:10:09.13 ID:4lue6KMTo<>

「……く……」

「く?」

「くぁwsでfrgtひゅじこlp;@:!!!」

「はわわわーー、春雨ちゃんが壊れたのですーーー!」

「でんちゅーーー! 殿中じゃぁぁああ!!」

「春雨止めろーー!! 味方の艦を撃沈するつもりかーー!!」


奇声とともに艤装を展開、そして流れるかのように和に照準を合わせる犬吠埼春雨
その動きは芸術的ですらあった
尤も、味方であるはずの和に照準を合わせてトリガーに指がかかっている現状は拙すぎる
犬吠埼麾下の艦娘と提督自ら体を張って取り押さえにかかっていた


「はなしてくださいぃぃぃいい!! あんな巨乳な春雨など存在してはいけないのです!!」

「分かった! 分かったから落ち着け春雨ぇええええ!!」

「神は死んだーーー!! こんな貧富の差なんか認められませーーーん!」

「おち、落ち着くのですぅぅう! とりあえず艤装は解除するのです!!」

「おのれぇぇぇえ! 未来のない私の胸に代わって天誅じゃぁぁああ!!」



そんなこんなで、何とか春雨(犬吠埼所属)を宥めたあと演習に漕ぎ着ける事は出来たのだが…
接敵と同時に艦隊から突出し和を狙い打ちする春雨
仕舞にはクロスレンジまで近づいて殴りかかるなどのもはや陣形もクソもなかった
当然、そんな状況で序列を正して戦術行動などとれるはずもなく両陣営とも無秩序の乱戦に突入する

当初の戦術行動と作戦の確認と研究なんてものは行えるはずもなく、演習の目的は木端微塵に…
須賀・犬吠埼の両提督が青筋を浮かべて頭を抱える羽目になった
この後、両提督からそれぞれの艦娘たちにきつーいお仕置きが執行されたのはまた別のお話
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/08(月) 01:11:37.50 ID:4lue6KMTo<>
そのころ、元の世界の清住高校―――


タン、トン、タン…


「ごめんね、妹尾さん… ツモ、ピンフのみの500・300点」

「ダアァアンケエェェェェェェエエエエ!!」


パタパタと照の手牌が倒されると同時に、佳織の大絶叫が清澄高校の麻雀部部室に木霊する
乙女としてどうよ? な感じの叫び声だったが、無理もなかった
なぜなら佳織の手牌は…


「かおりん先輩、惜しかったっすねぇ… 大三元四暗刻単騎聴牌」

「大三元四暗刻単騎聴牌なんて初めて見たわよ… それをあんなゴミ手で流されるとか…」

「カワイソウ…」


桃子、塞、エイスリンを筆頭にこの場に集っている女子校生雀士とプロ勢は憐れむような視線を麻雀卓に突っ伏す佳織に向ける
京太郎たちが行方不明になった時の状況の再現を始めたのは良かったが…
あまりに条件が厳しすぎて8日目に突入していた
ここにその条件を整理の為に記してみよう

1.この場に居るメンバー全員(コーチ・プロ陣を含む)で艦娘のコスプレをする
2.初心者1人とインターハイ強豪クラスの雀力の持ち主3人で卓を囲む
3.対局は全力で、初心者のメンツはトリプル役満のみを目指す
4.部室の備品類は当時と同じ状態にする

1.、2.、4.の条件はまあ簡単にクリアできるが…
問題は条件3.である
こんな条件が早々クリア出来る訳も無く、正直試行回数を重ねるしか方法がない
もっとも幾ら試行回数を重ねても達成できるか怪しいものであるが…

そんなこんなでなるだけ試行回数を重ねるために24時間ブッ通しで打つことに皆の意見が一致した
佳織と成香を除いてだが…
ちなみにこの2人、10か月前までは牌に触れたことすらないお誂え向きの素人である


「ところで成香はどうしてる?」

「まだ仮眠用のベッドで寝てますね… 流石に丸三日も寝ずに麻雀を打たされたので参ってるようです」

「今は休ませてあげよう、どうせ二日後には… ね…」

「そうですね」

「南無南無」


そういって休憩用の簡易ベッドや寝袋が置いてある方を向き拝みだす誓子、揺杏、由暉子、爽
何気に自分たちが成香のような目に合わなくてホッとしていたりする
その成香はハギヨシの用意した簡易ベッドとは名ばかりのかなり寝心地のいいベッドで爆睡中だ
ほぼ一日寝ているにもかかわらず起きる気配もない
尤も、丸々三日の三徹麻をすればそうなっても仕方がないのだが…

この試み、最初は強豪枠の照、智葉、憩の3人と素人枠の佳織でスタートした
そして、現在この場にいるのは誰もが全国大会のレギュラーたち
強豪枠は控えがあふれている一方、素人枠に適合するのは佳織と成香の2人だけ…
結果、強豪枠は昼夜6交代制で素人枠は三徹交代制の24時間無休麻雀という異常なまでの不条理が取り決められた
試行回数を増やすという大義名分のもと対局中は中座は許されないという理不尽さ
食事はおにぎりやサンドウィッチなどの摘まんで食べられるもののみ
トイレに関しては尿瓶まで用意されるという過酷さ、乙女のプライドは木端微塵である
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/08(月) 01:13:26.77 ID:4lue6KMTo<>
現在、8日目
最初の3日は佳織が、次の3日は成香が打った
そして再び佳織の順番が回ってきて1日半が経っている


「流石に私でもこれはすばらくないですねぇ…」


メンタルに定評のある煌も流石にこの扱いに関しては冷や汗を流しつつそう宣った
確かに交代すれば風呂(龍門淵が財力に任せて仮設のものを設置)にも入れるし、体の欲するまま睡眠もとれる
美味しくまともな食事もとれるのだが… 如何せん3徹が辛すぎる
ちなみに、体がボロボロなので風呂には必ず2人ほど付き添いがついている…
というか自分で入れないので手伝いが必要なのだ


「わははー、佳織ー、交代まであと39時間だー、もうすぐだぞー、頑張れー」

「アヘ… さ、さんじゅうくじかん…」

「う、うむ… そうだ妹尾さん!交代になったらマッサージしてあげますから頑張りましょう!!」

「ま… さーじよりねたい…」

「かおりん先輩! ハギヨシさんにとびっきり美味しいサンドイッチ頼んでありますから頑張ってっす! あとこれ、ゼナっす!!」

「も、もう… えいようどりんくは… いや…」

「頑張れ、妹尾! お前なら出来る!!」

「おいかじゅてきとうぬかしてんじゃねーぞこら」


口々に佳織を励ます鶴賀の面々、励まされる方の佳織はというと…
伊8のコスプレである紺色のスク水に腿までの白いハイソックス、むっちりとした肉体が強調されて、ちょっと危ない香りがする。佳織だけに
さらに、徹夜の影響で目の下には隈が出来、死んだ魚のような目をしている
さらにさらに、綺麗だった金髪は油が浮いてボサボサ、肌には垢が浮き始めている
乙女として完全にアウトである
佳織にゾッコンな男子が見たら1万年の恋も冷めるレベルで

麻雀卓に身を任せてこのまま寝ようか… と睡魔の誘惑にその身を任せかけた佳織であったが
霞がその手にバチバチと音の鳴る黒いモノ(痴漢撃退用スタンガン)を持ってニコニコと近寄って来るのを見てガバッと起き上がる


「ふぇええええん! 何で私がこんな目にーー! ちくしょーーーーー!!!」


修行僧並みの苦行のせいで若干キャラが崩れつつある佳織であった



ちなみに、この苦行の成果?で佳織と成香の麻雀の腕がぐーーーーんと伸たのだがそれはどうでもいい話だったりする

さらにどうでもいい話だが、久保コーチと赤坂監督代理、愛宕監督、アレクサンドラ監督が2人の麻雀の腕の成長を見てこの苦行を特訓に取り入れようかと検討したとかしなかったとか…

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/08(月) 01:17:37.10 ID:4lue6KMTo<> 本日は以上です

投下までにかなり時間がかかった…
ごめんなさい

咲たちの初体験ですが、書く方向で考えてます
尤も短い予定ですが
明日ちょっとした安価を取ろうと思います
安価開始予定は23:00〜24:00ごろを考えてます

あと感想とか書いていただければ>>1は嬉しくて狂喜乱舞するので良ければ書いてください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2016/02/08(月) 01:35:22.34 ID:m2kztzqrO<> この拷問は心が折れる。
あと、風呂に入れなくてもお絞りか濡れタオルで拭いてあげなよ。中学生のマホは素人枠に入るっけ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/08(月) 01:46:12.85 ID:ku7byEfEo<> 乙
半日交代でいいんじゃ…とか言っちゃダメすか

本筋のストーリーは固まってるの? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/08(月) 12:27:00.63 ID:H0tel+0SO<> ビギナーズラックが抜けたかおりん…強くなるのか弱くなるのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/08(月) 12:31:53.14 ID:aixSyjxSo<> すばらでした <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/08(月) 16:46:02.85 ID:R3+mwu0d0<> 上手くは表せないですが楽しく読ませてもらってます。本編も面白いし初体験描写や夜の営み描写にも期待です。

あと清澄を単語登録した方が良いと思います。何カ所か間違ってるので…。

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/08(月) 17:27:17.39 ID:tx+sQ4ZYO<> アカン、沈んでないのにわるさめちゃんになってまう。
春雨イ`

ハギヨシさんが来たら、執事提督か。
女神妖精は必ず積むが、仕事はさせないだろうな. <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/08(月) 23:07:17.44 ID:4lue6KMTo<> 皆さんこんばんは

>>297
本編の大筋は大体決まってきてますが、初体験は全くの白紙です

>>297
深夜のテンションで書いたから半日交代なんて発想が出なかったよ…
まぁ、誰とは言わないけれど「追い詰められた方が大物手が出やすくなるし!」と発言したからとでも思っておいてください

>>298
それは運は据え置きで技術の上がったかおりん…
無敵かな?

>>299
ありがとうございます

>>300
ありがとうございます、あと辞書登録しました

>>301
艦娘もこういう経験をして大人になっていくのです
ハギヨシ提督か… かなり有能そうですね


さて本日の安価というのは初体験の順番を決めたいと思います
15分ごろに安価を出します
で、コンマの小さい順=初体験の順番とします
また、レスには咲、優希、まこの何れかの名前を書いてください
コンマがぞろ目の場合、そのキャラのR-18を執筆します


6つの安価を出します。
取れるのは一人ひとつまで、二つ目を取った人がいれば安価下ということでお願いします
ただ、人がいなかった(安価を出した後2時間を超えても6つ埋まらなかった場合)は一人で二つ以上もOKとします

司令はん、ご協力よろしゅうな <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/08(月) 23:17:30.78 ID:4lue6KMTo<> では安価行きます

↓1 咲
↓2 優希
↓3 和
↓4 まこ
↓5 久
↓6 電 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/08(月) 23:18:12.49 ID:Xbioj4oQo<> よ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2016/02/08(月) 23:18:13.20 ID:8SpWyw9z0<> てい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/08(月) 23:18:14.26 ID:ku7byEfEo<> 優希 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/08(月) 23:19:56.21 ID:BBaZLFTOo<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/08(月) 23:21:19.41 ID:2x0S7VtG0<> やあ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/08(月) 23:23:31.58 ID:tj8viHJIO<> お <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2016/02/08(月) 23:30:12.80 ID:0cHupP+f0<> 優希、まこ、和、久、咲、電の順か。
それとコンマが被った場合はどうする予定でしたか。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/08(月) 23:31:25.20 ID:4lue6KMTo<> あっという間に埋まりましたな
このスレ人が少ないからもう少しかかると思ってました…

ご協力感謝です!
というわけで初体験の順番は優希、まこ、和、久、咲、電ちゃんとなりました
書くのは次の次あたりになると思います
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/08(月) 23:32:11.98 ID:4lue6KMTo<> >>310
考慮してなかったですねぇ…
たぶん決選投票安価してたと思います <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/08(月) 23:34:27.21 ID:2x0S7VtG0<> 和と久が入れ替わっているだけで、ほぼ団体戦の順番通りか。
この段階では、まこのお胸は成長してないのかな? <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/08(月) 23:38:39.66 ID:4lue6KMTo<> >>313
揉むと成長するっていうしね!

それじゃ、次の話の投下までお事汁でも食べて待っていてください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/09(火) 00:11:29.51 ID:XVoiEWOso<> 了解 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2016/02/09(火) 15:43:34.59 ID:L4OHZu9V0<> >>44と>>288で清澄鎮守府の電の本名が異なってますがどっちが合ってますか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2016/02/09(火) 22:15:07.23 ID:6JV8RZJu0<> ふと、京太郎や仲間に稲子(稲美)と呼ばれ「稲美(稲子)なのです!」と電が言い返す(やり過ぎるとプラズマ化します)やり取りが浮かびました。
ハギヨシさんの場合は提督(プレイヤー)より大本営付きの大淀(運営)の方がしっくりきます。ハギヨシは遊ばせる側のイメージは出来るけど、遊ぶ側のイメージが出来ないのは何故だろう。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/11(木) 22:45:19.14 ID:QR4VRpTeo<> >>316
申し訳ない、ナチュラルに>>44で設定してたの忘れてた…
稲美が正しいです
稲子は稲美に脳内変換してください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/14(日) 22:57:35.10 ID:6yYl5G0p0<> 他校の人達は一緒懸命麻雀やって艦これ世界にいこうとしてるけど、ぶっちゃけお前ら行ってどうもならんだろう過ぎるわ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/26(金) 19:13:12.44 ID:tKxiw81SO<> GS美神のやつ間違って画面メモ無くしてしまった
まだ続き書くならURLぷりーず <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/29(月) 20:47:24.17 ID:HgBZfDg6o<> お待たせしてます
本日中に投下できたら良いな… という状況です
最悪明日になるかもしれません

>>320
今、スレでは書いてないです
Over The Rainbowというサイトに載せさせてもらってます
そこのエルクカディスの書庫にSSを置いてあります
…今スランプ中でして更新が止まっていますが、最新話はちょこちょこ執筆中
現在60%完了と言ったところですね <> 320<>sage<>2016/02/29(月) 21:42:28.47 ID:6oRADNtSO<> >>321
そのサイトの名前忘れてたから行き方分からなかったのよありがとう!早速再登録しました
こっちもあっちも楽しみに待ってます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/29(月) 21:47:47.72 ID:HFwAopmmO<> はいなー <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/02/29(月) 23:12:28.49 ID:HgBZfDg6o<> >>322
よかったです
これからもあっちもこのスレもよろしくです!


【悲報】最新和の投下、明日になります

申し訳ない… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2016/02/29(月) 23:26:28.40 ID:MtZw005P0<> ネクタイだけじゃ辛いから靴下も履いて待ってます。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/02/29(月) 23:50:51.38 ID:ihcDlSVGo<> 了解 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:25:21.29 ID:leb3Dazoo<> 【悲報】>>1、京太郎総合スレに投下予告を誤爆する


やってしまった… やっぱり確認は大事やね…

35分前後に最新和投下します…

テンション下がるわ… <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:35:36.36 ID:leb3Dazoo<> それでは投下します <> ◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:36:02.27 ID:leb3Dazoo<>

「咲…」

「京ちゃん…」


どことも知れない部屋の中、咲と京太郎が抱き合っている
真っ白なシーツ、裸で抱き合う2人
ぶっちゃけ情事の最中である


「咲、世界で誰よりも愛してるぜ」

「京ちゃん… 嬉しい!」


京太郎の囁きにキュンと胸を高鳴らせる咲
彼女は眼を瞑り、口を差し出してキスをねだる
そして、京太郎の口が彼女の口に近づき…

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:37:22.47 ID:leb3Dazoo<>

チュンチュン


「ほら、咲、起きんか」

「グヘヘ… 京ちゃん… もうお腹いっぱぃ… 出しすぎだよぉ…」


現在、朝6時5分
業務開始の時間が早いのは海軍に限らず軍事組織なら普通のこと
それは艦娘も同じで特別な事情がない限り6時起床、8時課業開始は変わらない
で、咲は盛大にお寝坊をかましているわけだ

それも寝顔はだらしなく弛緩し、口の端から涎まで垂れている
挙句の果てに何やら頭の悪い寝言まで連発している
一体「何を」出しすぎなのかは語るまでもない


そして…、当然これは『 鉄 拳 制 裁 』の対象である


「こーの… 呆けなす! 早う起きんか!!」

「ぐえぇ!?!?!」


乙女とは思えない悲鳴を上げる咲
まこによる会心のボディプレスが咲のお腹に直撃したのだが
自業自得である

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:37:51.44 ID:leb3Dazoo<> 日は快晴なり
青く澄みわたった秋晴れの朝である
その心躍るかのような天気のよさのせいか、鎮守府全体も何だかいつもよりも明るい雰囲気に感じる
いや、本日は午前10時には課業が終了し実質休日だ
さらに休日だけでなく、鎮守府に詰めている人間にとっては心待ちの特別の日である


「じゃあ、渡そうか。軽巡洋艦『大井』、竹井久」

「はい!」

「これがこの世界での通帳らしいです。それとこの封筒には給与明細に銀行印が入っています」

「ありがとうございます!」


司令官の京太郎から久に通帳と給与明細が手渡される
受け取った久はすぐにそれらを左手に持ち替えて、ビシッと挙手の敬礼をする
こちらに飛ばされて暫く経ち、だいぶ軍人らしい所作が身についているようだ
京太郎の返礼を受けて一歩下がる久


「次、駆逐艦『浦風』、染谷まこ」

「はい!」


続いてまこに通帳と給与明細、印鑑が手渡される
まこも久と同じく敬礼を行う、彼女も中々様になっていた
そして次々と電、優希、和、咲と手際よく渡されていく
そう今日は艦娘および鎮守府提督の給料日だった


「これで全員渡し終えたかな?」

「はい、全員間違いなく受け取りました!」


京太郎の確認に対して敬語で答える久
清澄高校では久が先輩、京太郎が後輩だったので、京太郎にとってこれには違和感しか感じない
そう久とまこらか敬語を使われるという事態など想像の彼方だった
しかし今は京太郎が司令官で久たち6人は指揮下の艦娘で部下
更に曲がりなりにも給与の支給という公式行事である
こればかりは仕方ない、所謂ケジメというやつである


「うん、じゃあ海軍勤務規則により本日午前10時以降および明日は完全休日とする… 業務連絡は以上、解散!!」

「総員、提督に対しー、敬礼!!」


今日の秘書艦当番である久の号令で一糸乱れぬ敬礼を見せる艦娘6人
特に清澄の5人は、つい数週間前まで只の高校生だったとは思えない動きだ
これも5人が艦娘をやると決めた日から始まった電のサンダース軍曹顔負けの特訓の成果だろう


「じゃあ、皆で外に買い物に行こうかのぉ! 京太郎も来るじゃろ?」

「ははは… もちろん行きますよ。荷物持ちが必要でしょうから」

「おぉ、犬自ら荷物持ちを志願するとは偉いじぇ!」

「もう! 優希ちゃん、いくらプライベートな時間だからと言っても司令官さんを犬呼ばわりはダメなのです! 最低限のマナーなのです!」

「優希ちゃんと稲美ちゃん、仲いいよねー。ね、和ちゃん」

「そうですねー」


京太郎が解散を指示し、公の時間が終わりここからは私的な時間
そうなった途端に砕けた雰囲気になる7人
この一つの家族のような空気が清澄麻雀部の空気である
その中に電も違和感なく溶け込んでいるようで何よりである


「じゃあ、私服に着替えたら正面ゲートに集合。守備隊の人たちには俺の方から連絡しておくから、夕飯も外で食べようぜ!」

「おーーーーっ!!」


そこにいたのは、人類の命運を掛けて戦う艦娘とその司令官ではなく
青春を謳歌する年頃の少年少女の姿だった

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:38:27.86 ID:leb3Dazoo<>
「お給料かー… こんなの貰うのはまだ先だと思ってたよ」

「私もですね、大学に進学するつもりでしたから最低でも7年後の話だと思ってました」


私室に戻る道すがら
咲と和が話している
自分たち給与を貰える身分であるのがいまだに信じられないようである


「そうよね、清澄の生徒は9割9分は大学に進学するからね」


そんな咲と和の会話に割り込む久
清澄は実は長野の公立ではトップの進学校だ
久も受験しか考えておらず、職を得るなんて夢にも思っていなかった


「そう言えば、幾ら貰えたんじゃろうな?」

「言われてみれば気になるじぇ!」

「あれ? 従軍契約書をよく読んでなかったのですか?」


給与の額面が気になると言ったまこ、それに乗っかる優希
電の方はバッチリ契約書を読んでサインしていたようで給料を把握している様子


(大卒の初任給が20万前後… 私たちは高卒… いえ、高卒ですらないですから… 15万有れば御の字…?)

(10万くらいかな… それだけあれば本がいっぱい買えるよ!!)

(5万くらいだとタコス食べ放題だじぇ!!)

(うーん… 時給800円と換算して、12〜13万くらいかのぉ…)

(確か… 一番お母さんが大変だった高1の時に特別に許可をもらってしたバイトで… 月6万円だったから、9万円くらいかしら?)


それぞれが誰の考えなのかはご想像にお任せする

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:41:17.16 ID:leb3Dazoo<>
「じゃあ、ここで明細書を見てみます?」


電の提案に二つ返事で応じた麻雀部女子面子
封筒の封を開け、明細書に手を掛ける
そして…


「いくわよ… せーの!」


久の掛け声で一斉に明細書を見る一同


「うーん…」

「4万円ですか…」

「よし! 大体予想通りだじぇ!!」

「…まっ、こんなものよね」

「!?!??!?!?!」


咲、和、優希、久がこんなものかと言った顔をしている一方で
まこはハトが収束波動砲を喰ったような顔をしている


「わ、わりゃ等の目は節穴か!? 桁を数えて見んさい! 桁を!!!」

「…へ?」

「え〜っと… いち、じゅう、ひゃく…」

「へっ? えっ!? ご、50万円!?!?!?」

「ど、どういうことだじぇ!?」

「えーっと… 艦娘としての基本給では標準額なのですが…」


そう、明細書には基本給50万と記されている
税金などでそこそこ持っていかれるだろうが、それでも想像を上回る金額だ
咲達5人を一瞬でパニックにするには十分すぎた


「お、落ち着いてくださいなのです! 50万は基本給で…」

「ひっ、ひっ、ふー… 落ち着いたわ、電ちゃん… で、基本給ということはもしかして…」

「なのです、他にも出撃手当、遠征手当、夜間業務手当、危険業務手当、待機手当が月の仕事量に応じて加算されるのです」

「・・・・…………」


想像を絶する厚遇である
尤も人類の未来が双肩に掛かるのが艦娘という職業だ
この程度の人件費は当たり前と言ったら当たり前かもしれない
因みに、最も稼げる艦種は潜水艦だったりする


「き、金銭感覚狂いそう…」

「流石にこれは…」

「なのです、だから艦娘のほとんどは艦娘向けの預貯金ファンドとか、利率の良い信用金庫や艦娘組合の信託投資とか利用するのです」

「是非、紹介してほしいんじゃが…」

「なのです!」

「あと、このお金で京太郎に何かしてあげるじぇ」

「賛成ー!」


<> 誤字を発見したので>>333の再投下です
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:42:56.37 ID:leb3Dazoo<>

「じゃあ、ここで明細書を見てみます?」


電の提案に二つ返事で応じた麻雀部女子面子
封筒の封を開け、明細書に手を掛ける
そして…


「いくわよ… せーの!」


久の掛け声で一斉に明細書を見る一同


「うーん…」

「4万円ですか…」

「よし! 大体予想通りだじぇ!!」

「…まっ、こんなものよね」

「!?!??!?!?!」


咲、和、優希、久がこんなものかと言った顔をしている一方で
まこはハトが収束波動砲を喰ったような顔をしている


「わ、わりゃ等の目は節穴か!? 桁を数えて見んさい! 桁を!!!」

「…へ?」

「え〜っと… いち、じゅう、ひゃく…」

「へっ? えっ!? ご、40万円!?!?!?」

「ど、どういうことだじぇ!?」

「えーっと… 艦娘としての基本給では標準額なのですが…」


そう、明細書には基本給40万と記されている
税金などでそこそこ持っていかれるだろうが、それでも想像を上回る金額だ
咲達5人を一瞬でパニックにするには十分すぎた


「お、落ち着いてくださいなのです! 40万は基本給で…」

「ひっ、ひっ、ふー… 落ち着いたわ、電ちゃん… で、基本給ということはもしかして…」

「なのです、他にも出撃手当、遠征手当、夜間業務手当、危険業務手当、待機手当が月の仕事量に応じて加算されるのです」

「・・・・…………」


想像を絶する厚遇である
尤も人類の未来が双肩に掛かるのが艦娘という職業だ
この程度の人件費は当たり前と言ったら当たり前かもしれない
因みに、最も稼げる艦種は潜水艦だったりする


「き、金銭感覚狂いそう…」

「流石にこれは…」

「なのです、だから艦娘のほとんどは艦娘向けの預貯金ファンドとか、利率の良い信用金庫や艦娘組合の信託投資とか利用するのです」

「是非、紹介してほしいんじゃが…」

「なのです!」

「あと、このお金で京太郎に何かしてあげるじぇ」

「賛成ー!」

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:43:46.27 ID:leb3Dazoo<>

……一方その、頃提督室で着替え終わった京太郎はというと


「…手取りで19万円か、これなら皆に奢って慰労してあげることが出来るな」


自身の給与明細を見てお金の使い道を考えていた
尤も、ソレの殆どが咲達の為というのが泣けてくる話である

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:44:36.71 ID:leb3Dazoo<>
――その頃の清澄高校――


久たちの行方の手がかりを探るという大義名分のもと行われていた拷問… もとい実験はすでに11日目を迎えていた
現在、卓についてるのは智葉、衣、淡、佳織(2徹目)
両の手どころか数えるのも億劫になるくらい叩きのめされている佳織と成香
普通の打ち手なら…
心がバキバキに折られていても不思議ではない
そんな地獄すら生ぬるい対局を傍目に見つつ健夜が恒子に詰め寄っていた


「こーこちゃん…」

「どうしたのかな〜… すこやん…」

「私のこの格好はいったいどう言うことなのかな? カナ?」

「良く似合ってると思うよ〜、すこやん」


昨日までは重巡洋艦『羽黒』の格好をしていた健夜であったが…
今日の格好は一味違った

ちょっと青めに調整された色白の化粧をして純白のレオタード、そして漆黒のマントを羽織っている
さらに手足の生えた禍々しくも巨大で口のような模様のある帽子を被っていて、黄色のカラーコンタクトまで装着済み
そう、それはまさに…


(空母ヲ級だな…)

(空母ヲ級Flagshipね…)

(フラヲじゃな…)


ちなみにこのヲ級の衣装、恒子が用意したものである


「なんで私だけ艦娘じゃなくて深海棲艦なのかな? カナ?」


ゴゴゴ… っと音が聞こえてきそうな表情でさらに詰め寄る健夜
しかも、水色のオーラのようなものまで出てきている
もはや空母ヲ級改Flagshipである

さて、そんな怒れるフラヲ改『健夜』を口八丁手八丁で宥め透かした恒子
現在進行形で進んでいる処刑… もとい対局に話題を移す

「彼女、かなりメンタル強いねー ねぇ、すこやん」

「いや、こーこちゃん… 強いなんてもんじゃないよ?」

(…確かに… 私が高校時代に小鍛治プロに直撃もらった以上の惨事だからなぁ… 普通なら牌握れなくなるどころの騒ぎじゃないよなぁ…)


闘牌を観戦している健夜と恒子が佳織のメンタルの強さに舌を巻く
そんな二人の会話を聞いていた晴絵はその意見に頷くとともに、自身の高校時代の出来事を思い出して複雑な気持ちだった

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:45:14.91 ID:leb3Dazoo<>
「こ。小鍛治プロ… 彼女… 妹尾さんですが、恐ろしい速度で成長してますね」

「確かにそうですね、末恐ろしいです」

「運がいいのはビギナーズラックだと思ってましたが…」

「本人の資質… 産まれながらの豪運だったみたいですね…」

「そして現在、技術も着実に身についている…」


晴絵が健夜に話しかける
体が少し震えていたが、それは仕方がないだろう
なにせ晴絵に一時的とはいえ牌を握れないほどのトラウマを植え付けた張本人なのだから
まぁ、話しているうちに無意識の苦手意識は薄れたのか普通に会話できていた


「来年のインターハイは彼女が嵐を巻き起こすかもしれんな…」


そういったのは靖子、そしてほかのプロ勢もその意見に同意している
まだまだ、荒削りで初心者を脱するか脱しないかの域であるが…
一年もあれば十分に化けるだろう
と言うか、運にステを極振りしたキャラに攻撃力と防御力が備わるなど悪夢でしかない
そんな化け物に麻雀で勝てる者がいるなら、ぜひ御尊顔を拝んで見たいものである


「…それだけじゃなくて何か憑いてるようにも見えるんだがねぇ…」


そうのたまったのは練習巡洋艦『香取』の格好をした熊倉トシ、御年53歳
トシさんの仰る通り、追い詰めに追い詰められた佳織の様子は少し変だった

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:45:55.17 ID:leb3Dazoo<>
「フヒッ… ふひひっ… 不合理に身をゆだねてこそギャンブル…」


脂でバサバサになった髪の毛に大きな隈が目の下にハッキリと見える
スク水で強調された健康な肉体も少しくすんで見える
しかし、彼女の纏っているオーラは凄まじい…


(クッ、手が進まん上に大物手を張ったな… やっと条件達成成るかといったところか…)

(摩訶不思議! 衣の支配が一切効かないだと!? 一体全体どうしたというのだ!?!?!?)

(この高校100年生の淡ちゃんの思い道理にいかないってどういうことなの!?)


佳織と対局している面子の思いは様々であるが…
事実として手が一向に進まないのに、佳織だけが着実に大物手に向かって駆け上っているのが分かった
そして彼女たちはハッキリと見えた気がした
佳織の背後に眼光鋭く白髪の顎の長い老人の姿を…


「きたぜ、ぬるりと…」


佳織が山から牌をツモる、彼女の口から普段の彼女とは思えないような低い声とセリフを出しつつ…
この瞬間、オカルトに敏感な娘たちは部室に巨大なエネルギーが急速に集まるのを感じた


「ツモ…」


佳織がアガリを宣言し手牌を倒していく


倒される牌を部室に集まった一同は固唾を呑んで凝視する…


そして佳織のアガリ役は…


「四暗刻字一色大四喜…」

東東東南南南西西西北北北白白

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:46:21.35 ID:leb3Dazoo<>











その瞬間…  清澄麻雀部の部室に真っ白な光が満ちた――















<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:46:48.44 ID:leb3Dazoo<>
『夕方5時のニュースをお伝えします。本日正午過ぎ、長野県立清澄高校の旧校舎の一室で原因不明の爆発が起きました』

『当時部室には他校の麻雀部の部員とその指導者、プロ麻雀選手など数十人が居り、爆発に巻き込まれた模様です』

『爆音に気付いた教職員が警察、消防に通報し救助が行われ爆発に巻き込まれた人が病院に搬送されました』

『病院の医師の診断によりますと、全員、気絶してはいますが擦り傷のみの軽傷です』

『当時、現場に何人の人間がいたか、正確な数は不明で、警察が詳しく調べているところです』

『また、現場は以前発生した「清澄高校麻雀部集団失踪事件」の現場でもあり、警察が関連を調べています…』 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/02(水) 00:50:14.17 ID:leb3Dazoo<> では、本日の投下は以上です
次は初体験のSSかな…?

とりあえず、誤爆したスレへのお詫びのSSSを書いてみます…


次の投下まで菱餅でも食べて待っててください
ただ、菱餅は海上でのつかみ取りとなっています <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/03/02(水) 01:16:52.62 ID:WLC7rHbn0<> 乙です。

部室メンバーの努力は報われたのか…。
そして他のメンバーのコスプレは誰なのか…。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/03/02(水) 02:49:26.34 ID:dvWpzE8n0<> 一日で一気に進んでてワロタ
乙 <> 320<>sage<>2016/03/02(水) 06:44:24.00 ID:dZjAQL2SO<> おつー
敵側コスの人がそのまま敵側に就いたら今度は帰還が厳しいな

給与額の事実を知らない司令官は幸せ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/03/02(水) 09:26:02.15 ID:3MjPnIIUo<> すばらだ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/03/02(水) 09:44:29.70 ID:Y8zkqtYlo<> かおりん... <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/03/02(水) 22:03:13.69 ID:NNZqq6bBo<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2016/03/02(水) 22:30:40.24 ID:UdfGO8na0<> 乙
かおりんの上がりだと、咲世界とよく似た別の世界(何時の時代かは不明)に飛びそうな気がする。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/03/02(水) 22:34:13.01 ID:QGobfBgDo<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/03/03(木) 10:52:00.23 ID:AwpzsFmro<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/03/15(火) 00:31:08.63 ID:pQV5mViAO<> 乙! <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/03/31(木) 22:26:48.74 ID:0zNne9GQo<> ああ… 2015年度が終わってしまう…
リアルが忙しくて結局年度内に書くことができなかった…
申し訳ない! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/01(金) 00:48:20.91 ID:vOScBp/D0<> 大丈夫ですので無理しないで下さい!
待ってます。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/01(金) 12:14:05.86 ID:7HCnnV21O<> ええよー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/01(金) 17:48:58.20 ID:lfPaDwYLo<> 了解です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2016/04/02(土) 11:17:23.84 ID:rr8ohj9U0<> かおりんの方は闇に舞い降りそうですが了解 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/15(金) 09:35:24.40 ID:nqajMX2xo<> 今思ったが、横須賀の古参提督ってことは、初期艦・大井だったりするんだろうか? <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/04/20(水) 21:42:20.45 ID:HE4GUnvPo<> お久しぶりです
流石に年末年始はしんどいわ…
もう2〜3日で投下できると思います。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/04/20(水) 21:42:59.62 ID:HE4GUnvPo<> 誤字ぇ…

×年末年始
○年度終わりと年度初め <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/20(水) 21:43:11.85 ID:yrVWsqYjo<> まってる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2016/04/20(水) 21:54:01.76 ID:/9yw4f0U0<> 了解 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/21(木) 08:17:15.85 ID:4dqP8XULO<> あいあい! <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/04/22(金) 00:05:41.03 ID:K2SUXw0go<> こんばんわ〜
何とか区切りが出来たので投下します
R-18なので酉が変わります
見たくない人、年齢的に見えない人は◆gb4ndwMf/kをあぼーんしてください <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/04/22(金) 00:06:20.69 ID:K2SUXw0go<>

「えーっと… この段ボールは?」

「それは用済みの書類なのでまとめて紙ごみなのです」

「稲美ちゃん、こっちのは?」

「それも用済みなのですが、一応機密書類なので第二保管庫へお願いするのです。棚に入れるときに緑のラベルをはっておいて欲しいのです」

「よーそろー」


執務室で6人がゴソゴソと片づけをやっていた
書類棚に溜りに溜まった紙切れを一枚々々確認し、段ボールに放り込んでいく
箱が一杯になったら要らないものは建物の入り口に、一応必要なモノは倉庫のような部屋に運び込む
既に10は超える段ボールを片していた


「やっと終わりがみえてきたわね」

「そうですね、あと少しです。頑張りましょう」


その後も淡々と片付がすすみ
2時間後には綺麗になった


「やっと終わったー!」

「綺麗になりましたね」


作業を終えた咲達が執務室にあるソファーで寛いでいると、京太郎の机からバサッと何冊かの本が落ちた
「仕方ないわね」っと久が言いながら一冊々々拾い上げて机の上に戻していく
が、あるノートを手にしたとたんその動きが止まる


「久、どうしたんじゃ?」

「これ…」

「部長、その本はなんだじぇ? なになに… 日記?」


そう、京太郎の日記帳だった
ある意味個人の究極のプライバシーの塊ともいうべき日記帳
しかも自分たちの思い人のそれがいま手元にある
6人娘の脳裏で悪魔がささやいた

――京太郎は此処にいない、なーにこっそり見て元のところにおいておけばバレはしないさ

悪魔の誘惑に屈した咲達は禁断の扉を開いた <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/04/22(金) 00:07:21.43 ID:K2SUXw0go<>
「○月×日仏滅… って私たちがこっちに吹っ飛ばされた日じゃない、須賀君その日から日記を書いてるなんてかなりマメね…」

「しかもかなり詳細に記述しちょるのぉ、というか一日分が最低2〜3ページとか…」

「一体どこの報告書ですかねぇ…」


もはや日記を超えて日報や報告書の領域に片足を突っ込んでいた
一日分を読むだけでも一苦労である


「何々、○月△日大安… 鎮守府の埠頭で考え事中に和に励まされる。俺の悩みを見透かされていて吃驚したが「須賀君なら皆の航路を示す羅針盤になれる」と言われて勇気が出た…」

「のどちゃん、皆の知らないところでしっかり点を稼いでいたんだな…」

「いや、あの! だからですね!?」


日記を読み上げる咲
丁度、不安に押しつぶされそうになった京太郎が埠頭で和に励まされた日の分だ
内容を聞いた優希がジト目で和を見て、当の和は顔を赤くしながらあたふたと言い訳をしている


「青春ねー」

「なのです」

「赤面した和とか珍しいのぉ、いいもん見れたわ」


のほほんと清澄一年トリオを見る久に電
まこまで赤面した和にのほほんとしている
しかし、次の日付のページの内容で全員が顔をトマトみたいに真っ赤にすることになる


「ええっと、次は○月×日赤口…」

「ん? なんだか覚えがある日付だじぇ」

「そう言われるとそうじゃのぉ」

「まず本日起こった大きな出来事を要約しておこうと思う、それだけ濃い一日だったからだ。今日、優希と染谷先輩とセックスした。この一言がこの一日を現すといっても過言ではない…」


咲が内容を読み始めると優希とまこが吹いた
日付に覚えがあって当然である
○月×日… 優希とまこが思い人の京太郎に膜を破られ、『乙女』から『女』になった日だ
そりゃ印象深くて当然だろう
因みに京太郎の童貞卒業の日でもある

日記には優希やまこと致した行為が第三者のような視点で淡々と描かれていた
ここまで感情がこもらない書き方は見事の一言に尽きる
一方で当事者たる優希とまこの羞恥心を煽る力も十分にあった


「………」


場がしーんと静まりかえった
まこと優希は羞恥心で床の上で悶え狂っている
誰も喋ろうとしないなか、勇者がこの場にいた


「…で、ゆーき。実際にはどんな感じだったんですか?」

「じょ!?」

「ちょ、ちょっと! 和!」


優希に京太郎との行為の様子を聞き出そうとするとは誰も思わなかっただろう
優希は度肝を抜かれ、久が慌てている
しかし火のついた和は止まらない
「私たちは須賀君を中心にした棒姉妹という家族、家族の間で隠し事は無しですよ」と持論を掲げて優希とまこに迫る
余りの迫力に自分の初体験を暴露する羽目になったまこと優希だった
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/04/22(金) 00:08:21.13 ID:K2SUXw0go<>
「優希、実はな… あ、あのな…」

「な、なんだじぇ… は、ハッキリ言え… きょ、京太郎…」


お互い初対面の相手とお見合いするように若干緊張しつつ話す京太郎と優希
いや、二人の性格からすると初対面の相手であってもここまで緊張しないのではないか?
どちらにしろ初々しくて微笑ましいことには変わりはない
2人が素っ裸でベッドの上に正座していることにさえ目を瞑ればだが…


「い、いやな… お、俺初めてだから…」

「わ、私もはじめてだじぇ…」


もじもじとお互い童貞・処女だと告げる2人
京太郎は横を向いて頬をポリポリと?き
優希は恥ずかしいのか太腿を擦り合わせながら俯く
そのままたっぷり30分は沈黙が流れ…
気まずさに耐えられなくなった京太郎が優希をコロンと押し倒し股を割り開いた


「ちょ! 何するじぇ… あぁん!」


初めて見る乙女の秘所を目の当たりにした京太郎
興奮してきたのか、優希の声に気が付かないし、股間がギンギンに張りつめていく
ハァハァと息を荒くした京太郎の顔がクパァっと指で広げられた優希のタテ筋に近づき
生暖かい京太郎の舌が優希の敏感な粘膜を這い回りはじめる


「あ゛っ! ああっ!!」


ねろっ… ねろぉー… っと京太郎の舌に舐られて優希の体がビクッと跳ねる
これから想いを寄せていた京太郎に抱かれるということで濡れ始めていた優希
拙いながらも一生懸命な京太郎のクンニで子宮口からトロトロと愛液が流れ出てくる
無我夢中でそれを舐め取り、飲んでいく京太郎
次第に舌は優希の膣内に侵入していく


「んぁ、ああん!」


膣内を刺激される快感で優希は時折ピクッ、ビクッと体を震わせるがまだ未開発な体はそう易々と絶頂には至らない


「ゴメン… 優希、もう挿れたい… 挿れるぞ」

「う、うん…」


満足するまで優希のオマンコの味を堪能したのか顔を上げて京太郎が聞く
まだイッておらず不完全燃焼気味の優希は不満げだが同委の意を京太郎に伝える
そして、この時初めて優希は京太郎のイチモツをジックリ間近で見ることになる


「デカ!?」

「で、でかいか?」


おおよその長さ約19cm、直径約4cm
紛うことなき巨根である
優希からビビった様子を見て取った京太郎は「止めとくか?」っと気遣ったが…
この一言が優希に火を付けた

<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/04/22(金) 00:09:07.01 ID:K2SUXw0go<>
「なにおー! 女は度胸だじぇ! さっさと挿れろ!」


そういってベッドの上で自らの股を大きく開く優希
少し綻びたそこはテラテラヌラヌラと怪しく光り輝いている
優希の言葉に意を決した京太郎は膣口に己のイチモツを宛がう


「い、挿れるぞ」


巨杭が優希のちっちゃく狭い膣を割り開いていく
亀頭の先に行く先を阻むものを感じた京太郎は一息にそれを突き破り最奥まで突き進む
ブチブチィ、優希はそんな音が自分の胎の中からするのを確かに感じた
それと同時に破瓜の痛みが脳を突き抜ける
葉を食いしばり、目じりに涙を浮かべる優希


「だ、大丈夫か? 優希」

「だ、大丈夫だじぇ」

「大丈夫って、お前、泣いてんじゃねえか…」

「これは京太郎に初めてを貰ってもらえた嬉し涙だじぇ、それよりも… キスして欲しいじぇ」


気遣う京太郎に強がって見せ、キスをねだる優希
目を瞑り差し出された桃色の小さな唇に京太郎は自分の唇を重ねる
そのまま彼の舌が彼女の口に侵入し、彼女の舌と絡み合う
くちゅくちゅとお互いの唾液を交換し合い、いったん口と口を離すころには破瓜の痛みは消えていた
優希に感じられるのは、自分の膣内を埋める京太郎の圧倒的な存在感
それと大好きな人と繋がることが出来たという圧倒的な幸福感だった
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/04/22(金) 00:10:04.24 ID:K2SUXw0go<>

「優希…」

「もう大丈夫だじぇ… だから思いっきり動いていいじぇ」


その言葉を聞いて京太郎は抽送を始める
初めての女の膣内、小さな膣なので少々キツく締め付けるそれは京太郎に今まで味わたことのない快感を与える
次第に理性が溶けていく京太郎、本能で腰を前後させる


「あん! ああん! イイ!」

「クッ! 優希! 気持ちイイぞ!!」


部屋にグチュグチュと湿った音が篭る
盛った犬のように必死に相手を求める優希と京太郎
体と同じく小さな優希の膣はかなり刺激が強い
やっと童貞を捨てた京太郎にとっては少し厳しい相手であった


「きょうたろォ! もっと突いて!!」


だいぶ膣もこなれて昂ってきた優希
京太郎にもっともっとと締め付けでおねだりをするが…
無情にも京太郎が限界を迎えてしまう


「で、射精る!」


高校生男子の腰に痺れるような感覚が走り、優希の中に白い精を放つ
粘っこく熱い精液が胎内に注がれていくのを感じる優希
その熱量は優希に強い快感を与えるが…
彼女を絶頂に追いやるには今一歩足りなかった
絶頂に至るまでのミッドウエーで敢え無く撃沈した京太郎
お預けを喰らった感じの優希は不満そうな顔をする


「…京太郎」

「……」


優希の声に沈黙でしか返せない京太郎
完全に目が泳いでいる


「…早すぎだじぇ」

「……」

「…わたし、まだイケてないじぇ」

「…ごめん」


責めるようで不満げな優希の視線に耐えきれず小さな声で謝る京太郎
何とも締まらない、二人の初体験であった

<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/04/22(金) 00:10:38.46 ID:K2SUXw0go<>

京太郎と優希の情事の熱気が未だ残る室内にコンコンっと扉をノックする音が響く
部屋には京太郎が居るのみ、優希は少し前に簡単に身づくろいをしてドックに湯を浴びに向かっていた


「どうぞ」


京太郎が答えると間髪入れずドアが開いた
入ってきたのは駆逐艦『浦風』の制服を纏ったまこ
彼女の顔は少し赤くなっていたのは、室内に残る精液と愛液の匂いを嗅いだせいだけではないだろう


「きょ、京太郎… お、お邪魔するけぇ…」


少しキョドリながら部屋に入ってくるまこ
これから致すことを想像して完全に気が動転している
彼女も性に興味があるお年頃、そして生娘である
緊張して当然といえよう


「染谷先輩、そんなに緊張せずに… まぁここに座ったらどうです?」


そういってベッドに腰かけていた京太郎は自分の隣の部分をポンポンと叩く
そこそこ手慣れた感じが出てきている
優希で童貞を卒業した成果か、一皮剥けたようだ
勧められるまま、京太郎の隣に座るまこ、移動する間もカチコチなのが微笑ましい


「…で、これからする訳ですが… いいですね?」

「…うん」


ギシッと自分の隣に座ったまこに確認をする京太郎
既に昨日、自分とセックスすることに承諾をとっているので態々確認せずに始めてしまっても問題ないのだが…
まこのカチコチ具合を見て一拍置くことにしたようだ
京太郎の問いかけにまこは小さく頷く
それを見た京太郎は不意打ち気味に彼女の唇を奪った


「んんぅ!?」


突然のキスに驚くまこ、反射的に口を閉じる
しかし問答無用で侵入した京太郎の舌が口内を舐っていくと次第に気分が昂ったのか積極的に舌を絡めていく
クチュクチュとお互いの唾液を交換する
プハッという息継ぎとともにキスは終わり、二人の口の間には透明な橋が架かる


「ふ、不意打ちは卑怯じゃ…」

「す、すいません…」


まこの抗議に謝る京太郎
むーっと彼女は京太郎を睨むが、その姿はどこか可愛らしい
そのまま時間が経つが…
先に進もうと京太郎はまこの服を脱がせる作業に入る
上着、スカート、そしてなぜか先にパンツと脱がせた…


「…京太郎、なんか手つきがいやらしいし手慣れちょらんか…?」

「…まぁ、さっき優希で少し慣れましたから…」


京太郎の手がまこの背中に回り、ホックが外される
スルッとまこの胸からブラが落ち、彼女の胸がその姿を現した
若者特有のスベスベした肌、その透明感のある色はすごく健康的だ
こちらに来て何故かサイズアップしたボリュームのある綺麗な丸み、未産婦特有の目で見て分かるほどの張り
そしてその頂点にはピンク色の乳首が…


「…無い? 陥没してる?」


直球で宣う京太郎
そんな彼の顔面にまこグーが直撃する「デリカシーッちゅうもんを考ぇ! バカたれ!!」と言うお言葉とともに
そうまこの乳房の頂にはそこに存在しているはずのモノが無かった
いわゆる陥没乳頭である
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/04/22(金) 00:11:23.36 ID:K2SUXw0go<>
「…痛てて… いきなりグーは無いでしょ?」

「フン!」


乙女心は秋の空… 先ほどのキスで盛り上がった雰囲気は一気に吹っ飛んでいた
完全に臍を曲げたまこはプイっと横を向く
京太郎はどうやって機嫌をとるかと思案するが、如何せん女性経験が足りなさ過ぎていい案なぞ浮かばない
無い知恵を絞りに絞った京太郎は面倒くさくなったのか、実力行使に出る
拗ねていたまこを押し倒した


「ちょ!? 京太郎…んあぁ!」


コロンと仰向けに転がったまこに覆いかぶさる京太郎
そしてまこのおっぱいにむしゃぶりついた
すべすべの肌をナメクジのように這い回る京太郎の舌そして片手でもう片方の乳房を揉みしだく


「ちょ…! きょうたろ…! お、おっぱい!熱い…ッ!!」


やはり童貞を卒業してまだ数時間しかたっていないので京太郎の愛撫は拙い
しかしまこの方は未だ生娘、股を開いた経験どころか肌を許したことさえ無い
そんなまこにとって拙いとはいえ京太郎の愛撫は刺激が強い
瞬く間に体が昂ぶってくる


「……くふぅ! んんッ! ひゃぁあん!」


その証拠に乳輪がふっくらと膨れ上がってきている
下半身は無意識に大股開きになり、その付け根はトロトロと愛液を零し始めていた


「ふひゃぁぁぁあぁぁぁん!! あぁぁぁン……!!」


ひときわ大きな喘ぎがまこの口から洩れる
京太郎の舌が乳首が陥没した穴に侵入し隠れた乳首を刺激し始めたのだ
もう片方の乳房でも指が穴に入り込み、ホジホジと乳首を攻め立てる
今まで外気にすら触れたことのないまこの乳首、もはや彼女にとっては未知の感覚である


「! ンひゃぁぁあぁぁああ!!!!」


ついに勃起したまこの乳首が、生まれて初めて顔を出した
すかさず京太郎はフルボッキした乳首を甘噛みし、もう片方をキュキュっと扱きあげる
あまりの刺激の強さは、まこを絶頂させるのに十分すぎた


「ハァ… ハァ… ハァ… きょ、京太郎… わりゃおっぱい好きなんか…?」

「えーっと… 割と好きです…」

「そうけぇ、じゃがおっぱいばっかりじゃなくこっちも可愛がって貰わんとのぉ」


そういって自分の女性を指で広げて見せつけるまこ
愛撫のおかげか、雌穴は大洪水だ
しかも白く濁った本気汁を湛えている
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/04/22(金) 00:11:50.06 ID:K2SUXw0go<>
かなりエロい光景に京太郎は生唾を呑み込んだ
自身の息子の穂先をまこの秘唇にあてがい
一気に突き込んだ


「ふあぁぁぁあぁあああああん? 挿入いってきたぁあ?」

「! 染谷先輩、大丈夫ですか!?」

「ゾクってきたぁ…?」


挿入れるときはほとんど本能的な行動だったみたいで
膣奥に亀頭が当たる感触でハッと我に返る京太郎
慌ててまこを気遣うが、当の彼女は痛みを感じるどころか快感で表情を蕩けさせていた
ここでとっさに気遣える分、男として成長がみられる京太郎だ

優希に比べればまこの膣内は緩いがその分キュッキュっとメリハリよく京太郎のイチモツを締め付ける
優希とは別の方向性を持った名器だ
当然非童貞歴たかだか数時間の京太郎がそんな中に突っ込んで我慢できるわけもなく…
オスの本能に従って腰を振り始めた

部屋に湿った音が響く
若い青い性をお互いにぶつけ合う京太郎とまこ
尤も京太郎は余裕のない表情で必死でまこの膣内を擦り、まこは蕩けた表情で京太郎の息子の感触を味わっていた
染谷まこ、京太郎に破られるまでは処女だったがここまでの乱れよう
どうやら彼女はセックスに関してはなかなかの逸材だったようだが…


「あぁん! 京太郎! 好きじゃ! 大好きッ!!」


原因はそれだけじゃないようだ
清澄の麻雀部面子は皆、京太郎に好意を持っている
もちろんLIKEではなくLOVEの方で、だ

まこも他の4人と同じく京太郎のことが好きなのだが…
恋の成就を諦めていた節がある
幼馴染の咲、積極的に京太郎に絡みに行く優希
巨乳で男子の高嶺の花の和に年上の色気を備えた久
それに比べて自分は地味で中途半端
そんな低い自己評価があったせいで、恋は実らないと思い込んでいた

だから、なりいきと6人でシェアとは言え京太郎と結ばれるのが嬉しかった
そんな感情ゆえ痛みを感じ無いどころか、乱れに乱れる初体験になっとのだ


「クチュ ジュル… ヌチュ… ンンッう! ぷふぅ……」


上の口でも繋がりながらお互いの肉体を貪る2人
絡み合う舌の感触がさらに興奮と快感を呼び寄せる
が、至高の時間もそろそろ終わりに近づく


「で、射精そうです! 染谷先輩!!」

「な、中に…ッ! 胎中に射精してぇえ!」

「くウぅッ!!」

「んああぁぁぁあ! 出ちょる! 膣内に射精されちょるぅう!!」


京太郎のイチモツを締め付けて精液をおねだりするまこの膣の感触
遂に耐えきれなくなり京太郎は思いのたけをまこの子宮口めがけてぶちまける
精液の熱に焼かれてまこも昇りつめ体をピクピクと痙攣させる
男根が引き抜かれると、拡げられて閉じなくなったまこの女性器からゴプリと精液と愛液が零れてきた


「ハァ ハァ ハァ…」


因みに、行為の時間は優希の時と比べておよそ1分長かった
それなのに二人ともイケたのは京太郎の成長の証か…
むしろまこが感じやすくイキ易い体質だった可能性の方が濃厚である

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/04/22(金) 00:13:02.76 ID:K2SUXw0go<> 以上で本日の投下終わります〜
時間がかかって申し訳ない…
次は和と久ですかね

煩悩溜まるまで時間がかかるかもしれないのでゆっくりと柏餅でも食べて待っててください
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/22(金) 00:21:49.14 ID:r1MEw12Yo<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/22(金) 00:36:17.45 ID:5VFT0/jzO<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/22(金) 17:54:49.47 ID:oap5N9Jyo<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2016/04/23(土) 17:47:31.78 ID:9FxdxuNb0<> 乙・・・ふう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/05/05(木) 08:16:17.94 ID:KW8hlQHEo<> 乙です <> スレッドムーバー
<>sage<>2016/05/17(火) 20:50:20.60 ID:???<>
このスレッドは一週間以内に次の板へ移動されます。
(移動後は自動的に移転先へジャンプします)

SS速報R
http://ex14.vip2ch.com/news4ssr/

詳しいワケは下記のスレッドを参照してください。。

■【重要】エロいSSは新天地に移転します
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462456514/

■ SS速報R 移転作業所
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463139262/

移動に不服などがある場合、>>1がトリップ記載の上、上記スレまでレスをください。
移転完了まで、スレは引き続き進行して問題ないです。

よろしくおねがいします。。
å <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/05/17(火) 22:57:25.21 ID:NLv2EBYZo<> お久しぶりです、>>1です
なんやかんやリアルが忙しくてあんまり筆が進んでいません…
なのでもうしばし、お待ちを!!

あと、板の移動があるらしいです
まぁ露骨なR18ネタを書いてるので島流しは当たり前ですよね
今後ともよろしくお願いです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2016/05/17(火) 22:59:27.69 ID:eNIVeTef0<> 了解 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/05/17(火) 23:24:42.39 ID:mTIzlf94o<> 了解です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/05/17(火) 23:26:29.41 ID:fO+oA8ErO<> 了解 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/05/18(水) 00:30:09.84 ID:olCA7GrAO<> 了解! <> 横須賀鎮守府<><>2016/05/18(水) 14:05:56.37 ID:Rq/UIiuU0<> 日向師匠地の文永い

尭淡イェイ

須賀京太郎様ハーレムオワッタ作品で思い返す謎白糸台一軍最強【100年分】で三連覇安価 <> 横須賀鎮守府<><>2016/05/18(水) 14:20:48.40 ID:Rq/UIiuU0<> 運営終了は犯罪ナノデスよライダー

「ダンジョンズ&プリンセス」は、2015年12月28日(月) 15:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMMオンラインゲームをよろしくお願いいたします。

「ハーレムカンパニー」は、2015年10月30日(金) 12:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMMオンラインゲームをよろしくお願いいたします。


「ラビリンスバインド」は、2016年3月31日(木) 17:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMMオンラインゲームをよろしくお願いいたします。

「ひつじ×クロニクル」は、2016年3月31日(木) 14:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMMオンラインゲームをよろしくお願いいたします。

ユエツべで観てオサライ氏よ麦野N <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/05/18(水) 19:45:01.18 ID:gJUvzUib0<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/05/18(水) 21:24:42.37 ID:Lmjp3dLvo<> はいなー

ワガママだけども移動先のスレurl張ってほしい所存
もちろん探すけど、万が一があるからね... <> 真真真・スレッドムーバー<><>移転<>この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)<> 横須賀鎮守府<><>2016/05/25(水) 00:40:23.48 ID:/iOUw/uC0<> はいなー

ワガママだけども移動先のスレurl張ってほしい所存
もちろん探すけど、万が一があるからね...

分かる貼られると見やすい <>
◆RW9l2xb5q2<><>2016/06/09(木) 23:28:19.92 ID:RAPjbu6eo<> お久しぶりでございます〜
やっとめどが立ちました!
初体験・和編、明日か明後日にはアップする予定です

それにしても、長かった… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/06/10(金) 06:13:25.32 ID:3xxdsy08O<> りょーかい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/06/10(金) 23:30:55.74 ID:jZynfAD50<> 初投稿が2015/06/02(火)だから、一周年か
なんだかんだで逃亡せずに続けているのはすばらだわ <>
◆RW9l2xb5q2<><>2016/06/11(土) 21:51:07.12 ID:31uzOukpo<> こんばんわ〜
遅くなりましたが、出来たので投下します
R-18なので酉変えます
見たくない人、年齢的に見えない人は◆gb4ndwMf/kをあぼーんしてください

では、初体験和編、お楽しみください <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/06/11(土) 21:52:00.72 ID:31uzOukpo<>

優希とまこの口から語られる生々しい初体験の様子
全員顔が真っ赤になっている


「そ、そんな感じだったんだ…」


辛うじてたどたどしい口調で口を開く咲
ちょっと興奮してきたのかモジモジと太腿を擦り合わせている


「わ、ワシらの事を話したんじゃけェ次は和と久の番じゃ!」

「そうだじぇ! 私たち二人だけとか納得いかないじぇ!!」

「…もちろんです、隠し事なしと言ったのは私ですからケジメはきっちり取ります」

「…えっ? もしかして私も…?」


まこと優希の抗議の声に毅然と言い返す和
ケジメをつけるその態度は立派だが、真っ赤な顔で言われてもイマイチ締まらないが…


<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/06/11(土) 21:52:27.96 ID:31uzOukpo<>

「……………」

「……………」


2人の美青年美少女が無言で俯きながらベッドに腰かけている
京太郎と和である
どうも、お互い相手に気恥ずかしくて声を掛け辛くなっているようである
優希、まこと立て続けに2人を抱いて男としてのレベルを上げた京太郎だが…
憧れの少女とこれから交わると思うと緊張したらしい
和にいたっては顔が真っ赤っかだ


「あのな、和…」

「な、なんです…?」

「その… サンキューな」

「…?」

「一昨日… アレだ… 埠頭で励ましてくれただろ? あれで大分吹っ切れたんだ。和のおかげだよ」

「…クスッ、どういたしまして。勇気が出たようで何よりです」


不器用な京太郎の感謝が可笑しかったのかクスッと小さく笑う和
笑みと同時に緊張もほぐれた様で表情も大分自然体になっている


「でも、感謝をするのは私の方ですよ」

「?」

「私が… 私たちがインターハイで全力を出せる様に雑用を一手に引き受けたり、環境を整えてくれていたこと… 知ってるんですよ?」
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/06/11(土) 21:52:57.31 ID:31uzOukpo<>
ニッコリと微笑みながら和は京太郎に告げる
インターハイの期間中、京太郎は久から頼まれた雑用以外にも本来なら部長がするべき事務仕事の一切合切すらこなしていた
彼は、皆が気にして集中出来なくなるとマズイと思って久以外には内緒にしているつもりだったのだが
どうやらバレバレだったようだ


「あちゃー… バレてたのか…」

「女の勘は鋭いんですよ」

「ハハハ… こりゃまいったな、隠してたつもりだったんだけど…」

「…だからこそ、部長をはじめ染谷先輩、咲さん、ゆーきが好きになったんですよ。もちろん私もですが…」

「ん? 何か言った?」

「いえ、何も。ただ、須賀君がいなかったら全国優勝なんて私たちにとって見果てぬ夢だったんだなぁと思いまして」


ボソッとした和のつぶやきはどうやら京太郎の耳には届かなかったようだ
彼女の言う通り全国優勝するにあたっての京太郎の献身は決して無視できるものではない
自分は2か月も牌を握ることなく、ただただメンバーの為に必死に雑用と言う名の仕事をこなしていた
それは決して表に出ることはないだろう、讃えられることのない清澄全国優勝の裏の立役者と言ってもいいだろう
もっとも京太郎は自分の栄誉など眼中になく、皆の活躍を自分のことのように喜んでいた
そんな彼だからこそ和達5人は京太郎に惚れたのだが…

因みに、清澄の教師たちは京太郎の貢献と女子5人の心情を完全に把握している
女子面子のうち誰かが京太郎とデキるのは目に見えていたので… 
校長主催で誰が京太郎とくっつくかと言うお昼のお弁当券トトカルチョが行われている始末
本命は咲で、対抗は何故か久。大穴は5人同時と、おい教師共それでいいのか?と言いたくなる状況だ
長野県立清澄高校、どうやらかなりおおらかな校風の学校のようだ

閑話休題、和にインターハイの時の話題を振られてバリバリと頭を掻いて照れている
ちょっと恥ずかしそうに下を向いていた彼の顔が突然、和の手で正面を向くようにあげられ…
唇に柔らかい少女の唇が押し付けられた


「…ん…んん…ハフゥ…」

「…ン…フゥ… ぷはぁ! の、和…?」

「フフフ、須賀君。お喋りは此処までにして、本来の目的を果たしませんか?」


和からの突然のキスに京太郎は目を白黒させる
キスを終え離れた和の顔は少し赤らんでいる
何とも言えない色気を出している和の表情を見て、京太郎の息子は次第にその硬さを増していた
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/06/11(土) 21:53:23.64 ID:31uzOukpo<>

「そう言えば、須賀君… いつも私の胸を見てますよね?」

「あ、あはははは…」

「…触ってみますか?」

「えっ!?」


何か思い出したよーに和が言う
彼女の言う通り、京太郎は部活中、結構和の胸を見ていた
まぁ、和の超弩級のおっぱいである、彼も健康的な男子高校生であるその程度のスケベは普通だ
京太郎にしてみればバレ無いように見ていたつもりだったのだが…
もろバレだったようである
むしろ和に言わせれば部活仲間全員が知っているらしい
時折京太郎への皆の態度がつっけんどになるのは、彼が和の胸ばっかり見て自分の方を見ないからと言う嫉妬からくるものだった


「い、いいのか…?」

「はい… と言うかこの後、それ以上のことをするんですよ?」


恐る々々和の胸に手を伸ばす京太郎
白露型共通の制服の上から和の胸に手を当てた京太郎は、その圧倒的な質量に気圧される
優希はペタン娘、まこもデカくなっていたが流石に和ほどではない
服の上からでもわかるその質量と、マシュマロのようなフニフニとした弾力
無意識に京太郎の手が動き、それに合わせて和が「あん…」と小さく声を上げる


「…服の上からじゃなくて、直接触ってください…」


そう和が宣うと、京太郎はゴクリと生唾を飲み込む
制服の裾から手を入れ、ブラと肌の間の隙間から和の胸の感触を堪能し始める京太郎
そのまま暫く胸をいじっていた京太郎だったが、和の方が焦れたのか自ら股を開いた
その時の彼女の表情は、まさしく発情した雌
どうやら和、結構性欲が強いらしい


「須賀君… 胸ばっかりでなく、オマ… こっちも… こっちの方も可愛がってください…」


両足の間にある未だ男を受け入れたことのないぴっちりと閉じられたタテスジはトロトロと濡れて準備万端だ
その姿をみてゴクりと生唾を飲み込む音が京太郎の喉から聞こえ…


「和ーーーーー!!」

「きゃうん! す、須賀くぅん!!」


ついに京太郎のタガが外れた
もともと和目当てで麻雀部に入ったようなものだ
つまりは和のような女がドストライク
そんな女の子がエッチなおねだりをしてくるのだ、暴走して当たり前である
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/06/11(土) 21:53:57.40 ID:31uzOukpo<>
「あん! そんなにがっつかなくてもぉ!!」


ベッドの上で京太郎に組み敷かれた和
おっぱいをはじめ体中を舐められ、彼女の体はさらに昂る
京太郎も和も、雰囲気に当てられ理性が飛んでいた


「和! 和! 入れるぞ!!」

「ああぁ、来てください!」


京太郎のイチモツが和の密壺をロックオンする
クチュリと亀頭が和の陰唇に触れ水音を立てる
そして、オスの本能の赴くまま京太郎は和の膣内へ己の肉槍を一気に突き込んだ


「んはぁぁあああああ!!」


自分の身を割り開かれる感覚にたまらず声が出てしまう
しかし、不思議と痛みを感じない
感じるのは今まで自分に足りていなかった最後のピースが嵌まったような
そんな満たされた感覚だけだった


「…! 和、大丈夫か?」


和に自分の分身を突っ込んだところで正気に戻った京太郎が慌てて和を気遣う


「大丈夫ですよ… 痛みは感じませんし、むしろ気持ちイイです」


京太郎に二コりと笑って答える和
その蕩けそうな表情からも嘘を言ってるわけではなさそうだ
そして和は脚と手を京太郎の背後に回しギュッと体を押し付ける
京太郎の固い胸板に押しつぶされた両の乳房が横にはみ出る


「私を… 私の中をもっと無茶苦茶にしてください…」


京太郎の耳元で和が囁く
ハァハァと完全に発情した雌の息遣いは再び京太郎の理性を奪うには十分すぎる破壊力だった
頭の中でヒューズが飛ぶ音を聞いた京太郎、再び獣となる


「和ァ!!」

「ふあわぁぁぁあぁああああ!! スゴイィィイイイ!!」


腰と背中で手足を絡められてるせいで身動きがとりづらくなっているが…
京太郎は強引に腰を振る
京太郎の尻が前後するたびにグチュ、ジュプッっと湿った音が響く
そして凶悪な肉の凶器が和の膣内を容赦なく攻め立て、その度に和の脳裏に真っ白な火花が散る
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/06/11(土) 21:54:23.86 ID:31uzOukpo<>

「あひゃぁああ!」


パンパンと腰が動くと当然上半身もその反動で動く
京太郎の胸板に押しつぶされた和の胸もグニュグニュと休む間もなくその形を変えていく
その中にあって固く勃起した和の乳首は、京太郎の胸で擦られてさらに固くなるという快感のスパイラルに陥っていた


「和の膣内! メッチャ! キモチイイ!!」

「あぁぁああああン! もっと! 和で! 気持ち良くなってくださいぃいい!!」


どちらともなく、キスを求め口を加えあいながらお互いの体を高め合っていく2人
そこにいるのは甘酸っぱい青春を謳歌する高校生ではなく、ただただ肉の快楽を求めあうオスの獣とメスの獣だった
そしていよいよクライマックスが訪れる


「和! 射精るッ!!」

「射精してェ! 膣内に出してェ!!」


和の膣内で十分に育った京太郎のムスコは
一瞬その動きを止め、最後のトドメとばかりにその大きさを膨らませる


「ふあわぁぁぁあぁああああン!!」


ギュッと和の膣口に自らの腰を押し付ける京太郎
彼の肉棒の鈴口から熱い白濁液が和の子宮口に叩きつけられた
熱い熱い精の迸りを胎の奥に受けた和は今までで一番深い絶頂を極める


「ああぁあぁぁあああぁっぁああ! イッてる! いっちゃってますぅぅぅうう!!!」


暫く、ピクピクと痙攣していた和の体は、力が抜けたのか手足をダラッとベッドに預ける
その表情は口を半開きにし、だらしなく舌を出した当に雌の表情
膣から京太郎の陰茎が抜かれ、グポッという音を立てる
ぽっかりと開き切った膣口から京太郎と精液と和の愛液が混ざった泡がツツッと糸を引いた
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/06/11(土) 21:56:09.48 ID:31uzOukpo<> 本日の投下は以上です!
次は初体験久編になるかな?
感想等いただければ嬉しいです。

それにしてもたったコレだけの文章書くのに何で一か月もかかってるんだろう、俺… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga sage<>2016/06/11(土) 22:26:30.15 ID:YwWiO0PW0<> 乙
妄想は天啓ですから <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga sage<>2016/06/11(土) 22:44:10.95 ID:YwWiO0PW0<> 別の天啓が来たなら何か用事を入れて一旦切り上げ、また後日で良いのではないでしょうか。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/06/11(土) 23:15:30.84 ID:n7usl4JCO<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/06/11(土) 23:28:14.36 ID:NVE7A1uro<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/06/12(日) 16:57:31.37 ID:U/9MX6i60<> 脳内妄想が大変はかどります!
具体的には透け透けのネグリジェをプレゼントされてベッドインする咲と和と部長との4Pやお仕置きで両手を縛られてオムツを履かされて京太郎の前でおもらしして京太郎に交換される赤ちゃん羞恥プレイとか! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/06/12(日) 17:08:37.16 ID:dMQActTH0<> おっぱい描写が和編は物足りなさを感じた。
まこ編の方がこねくり感があってグッときたな。
まあ、俺がおっぱいスキーなのもあるが。

天啓がなかなかこなかったら、本編や番外編を進めるのもありなんじゃない?
流石に初体験の順番入替はまずいが。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/06/12(日) 20:38:33.33 ID:zPBbCpm0o<> 見てくれてる人がそこそこいるようで嬉しいです
取りあえず、部長のシチュの妄想は朧げながら出来てるので、あとは文の形にするだけです
…そこが難しいのですがね…

>>406
すまぬすまぬ…
>>1はまこが好きなのでその辺で無意識に依怙贔屓が出たかな…(汗)
ただただ>>1がエロネタ書くのが下手なだけで和に含むところはないのよ <> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 11:03:12.64 ID:GuCbrhc90<> ○過去スレ
【咲 -Saki-】 須賀京太郎ハーレムスレ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1254839912/
【咲 -Saki-】 須賀京太郎ハーレムスレ 2
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1260957472/
【咲 -Saki-】 須賀京太郎ハーレムスレ 3
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1276013174/
【咲 -Saki-】 須賀京太郎ハーレムスレ 4
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1338048810/
【咲 -Saki-】 須賀京太郎カプ統合スレ 4
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1339168176/
【咲 -Saki-】 須賀京太郎カプ統合スレ 5
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1342000997/
【咲 -Saki-】 須賀京太郎カプ統合スレ 6
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1343561373/
【咲 -Saki-】 須賀京太郎カプ統合スレ 7
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1345807603/
【咲 -Saki-】 須賀京太郎カプ統合スレ 8
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1350211745/
【咲 -Saki-】 須賀京太郎カプ統合スレ 9
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1355102371/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ統合スレ10
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1360020498/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ統合スレ11
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1363879203/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ統合スレ12
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1366172806/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ統合スレ13
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1368768696/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ統合スレ14
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1372679960/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ統合スレ15
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1375461690/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ統合スレ16
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1377083466/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ統合スレ17
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1378414309/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ18
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1379600895/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ19
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1380486440/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ20
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1381320681/ <> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 11:15:53.16 ID:GuCbrhc90<> 【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ21
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1382119195/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ22
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1382840090/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ23
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1383574216/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ24
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1384238013/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ25
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1384856239/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ26
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1385547070/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ27
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1386475959/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ28
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1386940557/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ28
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1386940557/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ29
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1387723762/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ30
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1388464938/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ31
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1389022311/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ32
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1390059434/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ33
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1391096437/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ34
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1392125304/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ35
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1392982883/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ36
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1393563389/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ37
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1394106140/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ38
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1394641932/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ39
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1395268703/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ40
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1396090063 <> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 11:19:46.00 ID:GuCbrhc90<> 【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ41
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1396882207/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ42
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1397480085/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ43
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1397922809/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ44
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1398434258/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ45
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1399120355/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ46
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1399737796/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ47
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1400408040/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ48
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1401299682/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ49
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1402221564/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ50
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1403520513/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ51
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1404917501/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ52
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1406450692/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ53
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1408240480/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ54
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1410155285/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ55
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1412499903/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ56
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1415715969/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ57
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1418389947/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ57(※スレタイミス 58)
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1422198143/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ59
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1424185406/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ60
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1425102911/ <> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 11:20:28.83 ID:GuCbrhc90<> 【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ61
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1425713660/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ62
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1426392271/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ63
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1427253545/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ64
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1427961340/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ65
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1428805148/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ66
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1429837775/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ67
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1431528382/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ68
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1432712348/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ69
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1433740675/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ70
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1435071048/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ71
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1436624660/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ72
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1437954311/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ73
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1439797832/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ74
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1442088055/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ75
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1444654823/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ76
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1446879353/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ77
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1448950241/
【咲-Saki-】須賀京太郎カプ総合スレ78
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1450974534/
【咲-Saki】須賀京太郎カプ総合スレ79
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1452768630/
【咲-Saki】須賀京太郎カプ総合スレ80
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1454021774/ <> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 11:22:25.55 ID:GuCbrhc90<> 【咲-Saki】須賀京太郎カプ総合スレ81
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1456254865/
【咲-Saki】須賀京太郎カプ総合スレ82
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1458608017/
【咲-Saki】須賀京太郎カプ総合スレ83
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1460954363/ <> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 11:24:43.08 ID:GuCbrhc90<> こちらは「咲-Saki-」の登場人物、須賀京太郎と女の子達がキャッキャウフフなことをしている妄想を楽しむスレです。
妄想小ネタ・SS・雑談などをしながら、みんなで盛り上げていきましょう。
京×女の子ならハーレムなど、なんでもOKです。職人様大歓迎!どんどん投下してください。

・荒らしは徹底スルーして下さい。構う人もまた荒らしです。
・過度なエロネタ、グロ、暴力表現は禁止。18禁SSはまとめWikiに直接置いてください。
・次スレは総書き込み量が480KBを超えた後に最初に書き込む人か、>>980レスを超えた後に最初に書き込む人が宣言して立てること。
 無理なら代役をお願いしてください。

○まとめWiki
咲-Saki- 京太郎SSまとめ
http://www34.atwiki.jp/kyotaross/

○避難所
http://jbbs.shitaraba.net/anime/10605/

○前
【咲-Saki】須賀京太郎カプ総合スレ84
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1462622418/ <> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 14:18:44.69 ID:GuCbrhc90<> こちらは「咲-Saki-」の登場人物、須賀京太郎と女の子達がキャッキャウフフなことをしている妄想を楽しむスレです。
妄想小ネタ・SS・雑談などをしながら、みんなで盛り上げていきましょう。
京×女の子ならハーレムなど、なんでもOKです。職人様大歓迎!どんどん投下してください。

・荒らしは徹底スルーして下さい。構う人もまた荒らしです。
・過度なエロネタ、グロ、暴力表現は禁止。18禁SSはまとめWikiに直接置いてください。
・次スレは総書き込み量が480KBを超えた後に最初に書き込む人か、>>980レスを超えた後に最初に書き込む人が宣言して立てること。
 無理なら代役をお願いしてください。

○まとめWiki
咲-Saki- 京太郎SSまとめ
http://www34.atwiki.jp/kyotaross/

○避難所
http://jbbs.shitaraba.net/anime/10605/

○前
【咲-Saki】須賀京太郎カプ総合スレ84
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1462622418/

【咲-Saki】須賀京太郎カプ総合スレ86雌早よ <> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 14:26:17.88 ID:GuCbrhc90<> おすすめゲーム

淫妖蟲 禁 〜少女姦姦物語〜 敗者の入ない敗北数表示無はアリガタイ
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恋姫†夢想〜英雄烈伝〜 イマダニアンパンマン作家〜マイケルジャクソン出来て無い
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ギャングオブヘブン 善い天運営終了は犯罪ナノデスよライダー(ラビリンスバックアップハヨ縛ってチン巫女バックアップハヨ)
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戦乱プリンセスG 此処も未だ正式ファンサービスマダ(金髪は正義)
戦乱プリンセスG
<> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 14:29:40.53 ID:GuCbrhc90<> おすすめゲーム

対魔忍アサギ〜決戦アリーナ〜 敗北数削除イベント早よ
対魔忍アサギ〜決戦アリーナ〜


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X-Overd R 公式ゲーム艦これ化早よ戦術敗北Ⅽ削除アイテム早よ
X-Overd R
<> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 14:45:16.16 ID:GuCbrhc90<> おすすめゲーム

淫妖蟲 禁 〜少女姦姦物語〜 ロード永いヨタバイト替え
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神姫PROJECT R
<> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 15:07:32.16 ID:GuCbrhc90<> 「こんにちは、部長、染谷先輩。実はブラゲを少々……」


まこの問いかけに少々シドロモドロになりながらも正直に答える京太郎。
部活は始まっていないので遊んでいても問題はまーったく無いのだが、少々後ろめたかったようだ。
ちなみに、京太郎は未だに久の事を部長、新部長のまこの事を染谷先輩と呼んでいる。


「……ぶらげ?」

「咲さん、ブラウザゲームの略ですよ。あの重課金で悪名高きモバ○スもブラウザゲームですね」

(あれ? モ○マスってソシャゲだよな)


機械音痴でネットなど殆ど弄らない先にとってはブラゲといった言葉は分からない様子。
一方の和はネットはお手の物、機械にも強く自宅では真空管ラジオの自作までやっている始末。
大学は工学部志望らしい。
その和が咲に端的に説明するが、その説明のちょっとした間違いにまこが心の中で突っ込む。
まこの方が和よりもサブカルチャーに対して造詣が深いようだ。


「……重課金…… って京ちゃん! まさかお小遣いつぎ込んだりしてないよね!? 破産するよ!!」


分からないなりにも和の言葉の意味を理解した咲は京太郎に詰め寄る。
好意を持っている男の子がゲームで破産などして欲しくない恋する乙女だ。
重課金の言葉はテレビのニュースで知っていたらしい。

京太郎「偏見にも程がアル」

後清澄敗退でクーラは俺の須賀京太郎様の自腹だ <> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 15:32:45.00 ID:GuCbrhc90<> カチ… カチ……

今日は残暑でインターハイの熱気に包まれていた八月のあの日と同じくらい暑い。
夏休みも終わって生徒の声も学校に戻っていたが、その暑さのせいかどこか元気が無かった。
尤も、初出場の全国大会で優勝し日本中にその名を轟かせた清澄高校麻雀部にとっては暑さなど関係ない。


ナニヨモー!



「だぁぁ! だから何でそこでダメージ食うかなぁあ!!」


その証拠にパソコンの前に座ってマウスを操作する京太郎の顔には汗ひとつ見当たらない。


オドリャアー!

「……クッ、大破かよ! 撤退だな……」

カチ


全国大会優勝の栄誉と共に、部室用のエアコンが手に入ったのだから。
ちなみに、清澄高校で部室用エアコンを保有しているのは麻雀部だけ。
京太郎はさらにマウスをカチカチさせる、その時、涼しい部室の扉が開く。


「やっほー、須賀君早いわねー」

「よぉ、京太郎、何やっとるんじゃ?」


部長を引退した久と、部長を引き継いだまこが入ってくる。
後には1年女子トリオの姿も見える。

毎回嘘優勝書き込むの義務NANO清澄は二位で敗退だよ

別ブロッグでは先鋒飛ばしの弘世菫様の天和地獄だよ(天和一点)司会者ルールだ <> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 15:48:53.67 ID:GuCbrhc90<>
「するかっ! 米帝プレイは俺のポリシーに反するっちゅうの!?」

「米帝……」

「プレイ……?」

「あっ!?」


咲の自身に対する認識に思わず声を荒げて反論する京太郎。
思わず、自分のしていたゲームのヒントを与えてしまったのはご愛嬌。
京太郎は「しまった!」といった表情をするが時すでにお寿司。


「一体何をやってたんだじぇ? 京太郎、見せろ!」

「ちょ!?」


優希がその小柄な体を生かして京太郎とPCの間に割り込み、京太郎を押しのける。
そして、優希をはじめ久、まこ、和、咲がパソコンの前に群がる。


「あーーっ、これって話題のMNB.com(陸奥になるビームドットコム)の艦隊これくしょんじゃない!」

「あちゃー」


パソコンの画面を見て久が声を上げ、京太郎が顔に手を当てて天を仰ぐ。


「艦隊これくしょん?」


そう、京太郎がやっていたのは最近アニメにもなった艦隊これくしょんだった。
サービス開始時に目標はユーザー数2万人と設定されていたが……
現在では登録ユーザー300万人を突破!
「目標とは一体…… うごご!」と言いたくなるゲームである。


「よくアカウント取れましたね、抽選でしかアカウント取れないはずですが」

「ネットとかで情報は見ちょるが、本物の提督にははじめてお目にかかったのぉ」

「どれどれ、所属とレベルはどんな……」


和とまこは当然のごとく詳細を知っていた。
で、優希はさらに京太郎の秘密を暴こうとマウスを操作する。
表れた画面に映っている情報を見て咲以外の皆が凍りつく。


「横須賀…鎮守府……?」

「司令部Lv150……?」

「あっ、アハハッハハッハ……」


艦これ最古参のベテランだった。
京太郎はあさっての方向を向いてわざとらしく笑って誤魔化そうとしている。


「??」


尤も、咲には横須賀鎮守府や司令部Lvが示す意味はサッパリのようだが……

安価勿論元始(存在シナイクライ)

バグ提督

米帝天龍ちゃんの食テロか <> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 16:09:37.13 ID:GuCbrhc90<> カチ… カチ……

今日は残暑でインターハイの熱気に包まれていた八月のあの日と同じくらい暑い。
夏休みも終わって生徒の声も学校に戻っていたが、その暑さのせいかどこか元気が無かった。
尤も、初出場の全国大会で優勝し日本中にその名を轟かせた清澄高校麻雀部にとっては暑さなど関係ない。


ナニヨモー!



「だぁぁ! だから何でそこでダメージ食うかなぁあ!!」


その証拠にパソコンの前に座ってマウスを操作する京太郎の顔には汗ひとつ見当たらない。


オドリャアー!

「……クッ、大破かよ! 撤退だな……」

カチ

京太郎「糞1−1で無限で二回目で悲鳴"(-""-)"かよ」


全国大会優勝の栄誉と共に、部室用のエアコンが手に入ったのだから。
ちなみに、清澄高校で部室用エアコンを保有しているのは麻雀部だけ。
京太郎はさらにマウスをカチカチさせる、その時、涼しい部室の扉が開く。


「やっほー、須賀君早いわねー」

「よぉ、京太郎、何やっとるんじゃ?」


部長を引退した久と、部長を引き継いだまこが入ってくる。
後には1年女子トリオの姿も見える。

毎回嘘優勝書き込むの義務NANO清澄は二位で敗退だよ

別ブロッグでは先鋒飛ばしの弘世菫様の天和地獄だよ(天和一点)司会者ルールだ <> 横須賀鎮守府<><>2016/06/14(火) 16:17:15.55 ID:GuCbrhc90<> 全国大会優勝の栄誉と共に、部室用のエアコンが手に入ったのだから。米注意白糸台一軍最強【100年分】で三連覇貰い物デス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/06/15(水) 14:28:57.99 ID:G0XpGs8wo<> >>400
乙です
すばらだった
あえていうならおっぱいをもうちょっとほしいくらい <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/06/28(火) 23:41:56.85 ID:rSEAcYJ1o<> こんばんは
何故か筆が乗り久編が出来てしまいました。

投下します。
またまた例によってR18ですので見たくない人何かは ◆gb4ndwMf/kをNGにしてください

では、行きます <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/06/28(火) 23:42:24.79 ID:rSEAcYJ1o<>
和との情事が終わり、腰に力が入らない和はフラフラとよろけながら部屋を出ていく。
部屋には未だ濃いオスとメスの匂い、そしてセックスのあとの独特の熱気を含んだ空気が残っていた。
2人の汗と精液、愛液、唾液とあらゆる体液でぐしょぐしょになったシーツはどこからともなく現れた妖精さんがさっさと交換していった。
まっさらなシーツが敷かれたベッドの上に腰かけてぼーっとする京太郎。

くじびきの結果で次は久を抱く番である。
で、京太郎はあることを心に誓って久を待っている。
それは…

(部長は激しく責め立てて、ヒイヒイ泣かしちゃる!)

なんともしょうもない事を心に誓っている…
何故そう決めたのかというと、久の因果応報というほかない。
インターハイ制覇まで雑用ばっかりだった京太郎。
まぁ、そのことについては理解もしてるし、納得もしている。
むしろ全く麻雀で貢献できない自分が縁の下の力持ちとしてチームに貢献できると喜んでいたぐらいだ。
が、ここで久のよろしくない性格が発揮されていた。
お使いを頼むとき、買い物リストの中に「下着」と書き入れてみたり、ミーティングの時に爆弾発言かまして右往左往する京太郎を見てによによ楽しんだり…
まぁ、京太郎に小悪魔的で些細な悪戯を仕掛けて楽しんでいたのだ。

尊敬してるし、その行動力と頭の良さで憧れの先輩ではある。
しかし、その悪戯は如何にかして欲しかったし、いつか仕返してやると考えていた。
そんな中で久を抱くという思いがけない機会が舞い降りてきたのだ。

(…機は熟した…)

実は京太郎、エッチの後にまこへ相談を持ちかけていた。
久の初夜を手荒いものにしても大丈夫かどうかと言う、頭の悪い相談を…
まこは呆れつつも、理由を聞き「フム…」と思案すると、意外なことにGOサインを出した。


「まぁ、久のやつもわしらと同じで京太郎とのエッチを心待ちにしとるんじゃけぇ、多少手荒ろうしても大丈夫じゃろ」

「部長の気の強さと、悪戯好きを懲らしめるいい機会じゃ、盛大にヤりんさい」


むしろ久にとっていい薬になると積極的賛成票を投じていた。
哀れ、昨日のうちに久の初体験は良いムードの中行われるのでなく、容赦なく肉棒で責め立てられてイキ狂うことが決定した。
そんな事になってるとは露知らず、今頃、久は軽い足取りでココに向かってるのだろう。
暫くして、提督用の寝室の扉がコンコンとノックされる。 <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/06/28(火) 23:43:26.00 ID:rSEAcYJ1o<>
「やっほー、須賀君!」


京太郎が入室を促すとずいぶん軽く明るい調子で声を掛けながら久が入ってきた。
表情はいつも通り小悪魔的な笑みが浮かんでいたが… どこか硬い印象がする。
加えてちょっと頬が赤いか…


「えらく軽いですね、部長」

「そりゃ、先輩だもの!」


京太郎の問に、答えになってない答えを返す久。
久もまだ未経験の処女のはず、それなのにこの軽い態度は一体何なのだろうか。
しかし、すでに3人の女の子を抱いて経験値を順調に積んだ京太郎にはピーンとくるものがあった。


「…部長、実は強がってません?」

「……」


京太郎の一言に久は凍り付き…
ボンと音が出そうな勢いで顔を真っ赤に染め上げる。


「…な…な…なん…で……?」


口をパクパクさせて尋ねる久。
その態度で図星なのは一目瞭然だ。
その様子に苦笑しながら京太郎は説明する。


「ちょっと笑みが硬かったですしね」

「それと、部長も初めてって聞いてましたから… これから初めてを奪われる女の子がそんな軽い態度で来る方が違和感を感じますよ」

「…むー…」


年下の男の子に心の内を読まれ、挙句の果てに揶揄われるなど久の矜持が許さない。
しかし、抑え込んでいた羞恥心が一気に出てきたので巧い言い返しの言葉が見つからない。
結果、頬を膨らました膨れっ面で拗ねることしかできなかった。
ちょっと臍を曲げたそんな久を見てちょっと可愛いと思ってしまった京太郎。
この気の強い久が、この後、責めに責められてよがり狂うところを想像してしまい股間がムクムクと反応する。
そして、彼は早速行動に出た。


「それ!」

「ちょ! 須賀君!!」


スッとお姫様抱っこしたかと思うと、ポンと優しくベッドの上に転がす。
アッと言う間の早業だった。
女の子とはいえ久はそこそこ身長もあるほうだ、そんな彼女を軽々扱うのだから京太郎の身体能力は高い。
ハンドボールで鍛えていたスポーツ少年らしい一面だ。


「きゃっ!!」


一方の久は予想外の京太郎の行動に全くアクションが取れなかった。
気づいたら、ベッドに転がされて…
上から覆いかぶされ、両手を押さえられて身じろぎしかできなくなっていた。


「す、須賀く…!! うむぅ!!」


抗議の声を上げようとした久だったが、京太郎の唇で口を塞がれてしまう。
完全に主導権を握られた久は、軽くパニックに陥り…
京太郎の蹂躙を許してしまう。
ヌメヌメと京太郎の舌が久の口の粘膜を、下を、歯茎を這いずり回る。
硬く驚きを張り付けていた表情は次第に緩み、久の方から積極的に舌を絡めだす。
ナメクジの交尾のように執拗な二人の舌のダンスは10分ほど続く。
プファっと二人の唇がドッキングを解くとそこには銀色の粘っこい橋がツツッっと架かる。
久の口元はヌラヌラと怪しく光っている。 <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/06/28(火) 23:44:10.06 ID:rSEAcYJ1o<>
「どうです、久さん?」

「しゅ、しゅがくぅん…」


今、主導権を握っているのはどっちかを久に意識させるために態と名前でよぶ京太郎。
その久だが、キスだけでほとんど骨抜きになっている。
いい感じになってきたのでテンションが上がる京太郎。
ちょっと手荒気味に久の服を剥ぎ取っていく。
つい先日まで童貞だったとは思えない手際の良さである。


「んあぁ… いやぁ…」


京太郎のなすがままアッと言う間に下着姿にされた久。
健康的で適度な太さを持った脚、プリッと突き出て魅惑的カーブを描く尻。
無駄なお肉がついていないお腹に胸の膨らみは大きいほどではないが、手のひらに収まる絶妙な大きさ。
そしてその全ては少し白くスベスベした綺麗な肌色。
優希の無邪気な元気さ、まこの健気なエロさや和のむっちりした魅力とはまた違った、年上の色気と言うものが漂っていた。
これからこの肢体を自由にできる。
そう思うと、京太郎は無意識に生唾を飲み込んでいた。


「ちょ、ちょっと… 恥ずかしい…」


久の恥丘のヘアーは薄かった。
一本一本が細いせいもあるが、本当に薄い。
優希やまこ、和とはまた違ったソコをじっくり観察する京太郎。
そうすると、ピッチリと閉じられたワレメからトロッと一筋の愛液が落ちてきた。


「久、こんなに濡らしちゃって… 期待してるのかな?」

「いやぁ…」


垂れてきた愛液を指ですくって舐めてみせる京太郎。
恥ずかしさが増したのか、赤くなった顔をイヤイヤと横に振る久。
京太郎は、もう一度愛液を指で掬ってそんな彼女の口に持っていき、指ごと口に突っ込んで自身の愛液を舐めさせる。


「うむんぅ… くちゅ…」

「キスと見られただけでこんなに濡らして、久は淫乱なんだな…」

「いや… わたし淫乱なんかじゃ」


強引にというか、いじめられた方が燃える気質なのか溢れる愛液の量が増える。
久も自覚してないようだが、Mの気質ありと見える。
そんな久の隠れた素質を見抜いたのか、偶然なのか、呼び捨てと言葉攻めで巧みに攻める京太郎。
いままで掌で転がされるように揄われたり、理解し納得していたのだが雑用ばっかりの扱いに思うことがあったのだが…
ちょっぴりそのことへの意趣返しも含んでいたりする。
言葉で久をいじめると、男を狂わせるフェロモンを出し始めた久の雌穴に顔を近づけて… むしゃぶりついた。
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/06/28(火) 23:45:15.49 ID:rSEAcYJ1o<>
「ああっ! すがくぅん!」

「ん… むちゅ… ぢゅぢゅぅ…」

「ん…! はぅ…ッ! ぁああっ…!」


普段、自分で慰めるときとは違った強烈な感覚。
それは久の脳裏をバチバチ焼き、快楽という責め苦で追い詰めていく。
京太郎の生暖かい舌が粘膜をレロレロと撫で上げるたびにビクビクッと久の体が跳ね上がる。
処女… しかもキスも今日が初めてという久にとっては強烈すぎた。


「しょ、しょこらめぇ…!!」


しかし、お構いなしに久のメスを責めあげていく京太郎。
遂には、最も敏感な秘芯をその下でとらえる。
余りにも激烈な感覚に、久は悲鳴に近い大声を上げる。


「………ッッッ!!! ッッ!!!」


京太郎がクリトリスを唇で咥え、甘噛みを始めると久は瞬く間に天辺まで上り詰めた。
肢体もビクビクッと久の意思とは関係なく暴れるのだが、京太郎がベッドに巧く抑え込んでしまっているので逃れることが出来ない。
そのまま、いまだに男を許していない久の女の部分を容赦なく責めあげる京太郎。
目を限界まで開き、エビ反りになる久。
その脳天で爆ぜてる快楽はいかほどのものか。
京太郎の愛撫にいいように踊らされている久を見て、京太郎の嗜虐心が擽られ箍が少しづつ外れていく。

京太郎は容赦なくクリを甘噛みし続ける。
歯と歯に挟まれてくにゅくにゅと刺激を受けるたびにソレはムクムクと大きさと硬さを増していくのがわかる。
もっとも久にとってはそんなことを気にする余裕はとっくの昔に吹っ飛んでしまっている。
彼女にできるのは、肉芽が送り続ける暴力的なまでの快楽にただ翻弄されるだけ。
最早、逝きっぱなしである。


「…………ッッッ!! んはぁぁあああああああ!!!」

「うわっ!!!」


京太郎がカリッとちょっと強めに噛んだら、久は今までとは比べ物にならないくらいの大声をあげ…
オマンコから思いっきり透明な液を噴き出した。
突然の潮吹きに、京太郎の顔はモロに愛液の直撃を受けてしまった。
吃驚して顔を逸らした京太郎、とりあえず目元だけを腕で拭って久の秘所に目を向ける。
久のオマンコはまだピュッピュッっと少量の潮を吹きながらも、白く濁った本気汁を流し始めていた。
ピッチリと閉じられていたワレメは解れたのかパクパクとオスの棒を欲しがっている。
一方、下半身とは違って久の上半身は疲労困憊、前後不覚。
しかし、まだ準備段階で本番はこれからである。


「部長… 挿入れますけど、いいですか?」

「…ハヒィ …いいれすぅ…」


本当の目的はこれからとは言え、須賀京太郎。
まだまだ攻めるつもりのようである。
京太郎は己の肉棒を久の膣口に持っていく。
激しすぎる前戯のおかげか、確認するまでもなく久のオマンコは大量の愛液で濡れて準備万端だ。
もっとも、上半身の方はどうかわからないが…
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/06/28(火) 23:45:52.82 ID:rSEAcYJ1o<>
破瓜の衝撃は短い方がいいと考えた京太郎は…
亀頭が久の入り口をロックオンすると間髪入れずに、一気に奥まで突き込んだ。


「ああああぁぁぁぁぁぁああああああッ!!」


再び自分の体を貫く衝撃に頭の中が真っ白になる久。
破瓜の痛みを感じる余裕すらなくなっている。
ただ、おなかの奥がジンジンするようなキュンキュンするような不思議な感覚だけはハッキリと感じ取っていた。


グチュ  ズチュ   ヌププッ  パチュン


「らめぇええええ! はげししゅぎりゅうぅぅぅうう!!」


湿った摩擦音に、パンパンと肉をぶつける音が部屋に響く。
逃げないよう腰をガッチリとつかまれたうえ、深くペースの速いストロークで子宮口をガンガン突き責められる。
最初から全力で飛ばしていく京太郎の成すがまま。
目じりに涙、半開きの口からは涎、蜜壺からは愛液、そして激しいセックスゆえの汗。
あらゆる体液を垂れ流しながら犯される久。
呂律が回らない舌で必死に懇願する。


「ひゅるひへぇええ!!!」

「ダメです! これはお仕置きです!」

「なひぃぃぃいいのぉぉぉおお!!」

「さんざん! 俺を! からかって! 悪戯した! お仕置きです!!」

「はやまりゅかりゃあぁぁあ!! ひゅるひへぇええ! ひょめひぇぇぇぇえええ!!」


もう自分でも何を言ってるのか分からない久。
髪を振り乱し、嬌声を上げることしかできないでいる。
しかし、激しいセックスにイヤイヤする上半身とは対照的に、下半身は…
脚は京太郎の後ろに回り、組まれているうえ、膣肉は京太郎の息子をキュウキュウと締め付ける。
子宮口は緩み、クパァクパァっと精液をおねだりして、射精を今か今かと待ちわびている。
止めてほしいという意思と更なる快楽を求めるからだとの板挟みの久。
心と体がバラバラになってしまっている。


「くぅぅッ! そろそろ射精しますよッ!!」

「はひゃくぅだひぃてぇえ!!」


痺れるような感覚を腰に感じて、射精が近いことを悟る京太郎。
己のムスコを久の雌穴の奥深くにつき刺し密着させる。
一瞬、肉棒が膨らみ、その鈴口から勢いよく熱い精液が発射された。


「!! …………ッッッ!! イクぅぅぅうううううううぅぅぅ!!!」


自分のもっとも大切な場所をオスの熱で焼かれる感覚に、久の快楽神経は最大限の信号を脳にたたきつける。
今まで味わったことのない激感に、彼女は何回目かも分からない絶頂を極める。
しなやかな体は弓なりに反って、ビクビク痙攣し、膣肉もキュウゥゥッとペニスを締め付ける。
1分ほど射精と絶頂の余韻でその姿勢のまま動かない久だったが、急に力が抜けたかのようにベッドへ崩れ落ちた。


「ハァ… ハァ… ハァ… ハァ…」


荒い息をついてベッドに横になる久。
完全に白目をむいていて、完全な前後不覚。
自分の様子も分かっているのか怪しかった。
久を苛め抜いた京太郎の陰茎がゆっくり抜かれると、久の陰唇がパクパクとまだオスの肉棒が欲しいのか誘ってくる。
押し広げられた穴から白い精液がしたたり落ちる。
京太郎の目には汗、涎、涙、鼻水、愛液に精液まみれになった久の体がとても妖艶で美しく映った。


後に久は語る。
この初夜が、後のドM少女・竹井久の誕生の瞬間であったと…
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/06/28(火) 23:49:22.47 ID:rSEAcYJ1o<> 今回の投下は以上です
なんで久のエロって書きやすいんだろうか…?
優希の約5.36倍(当社比)は書きやすかったぞ

次はいよいよ幼馴染の咲の出番ですな
水無月でも食べながらお待ちください

あと感想、指摘あれば書き込んでください

ではでは(^^)/~~~



追伸:GSとのクロスオーバーも最新話を更新したので良ければに見入ってください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/06/29(水) 00:06:24.98 ID:iBkqRt/bo<> おつです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/06/29(水) 05:54:24.35 ID:pWFs5d1AO<> 乙! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/06/29(水) 14:27:01.45 ID:BDW0p7hi0<> 楽しみです! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2016/06/29(水) 20:44:35.97 ID:KqXAD9aK0<> 乙
部長は何故か攻めより受けの方が似合う。
ここの咲さんはムッツリさんな気がします。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/07/06(水) 10:17:40.23 ID:W1t+TapAo<> すごく良かったわ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/07/08(金) 18:59:00.74 ID:Szis2d0b0<> 激しいプレイも良いけどローションぬるぬるプレイもいいかも! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/07/15(金) 23:44:08.27 ID:JAJi6QSLo<> 京太郎SSでこういう内容だけにハギヨシ提督は勘弁して欲しいところ <> 横須賀鎮守府<><>2016/07/16(土) 23:29:50.41 ID:tPsRuqq60<> You just summoned a Ruthless Angel. あなたは残酷な天使を召喚しました。

Your IP address is 219.122.166.85

I am a Ruthless Angel.
私は、残酷な天使。
ERROR! Your post is too excessive.
エラー! あなたの投稿は過剰すぎます。
I am regulated you.
私はあなたを規制しました。
So you will not be able to write for a while.
なので(従って)、あなたはしばらく書き込めません。

List is here. Ruthless Angel List at hanabi.2ch.net

Other angels

2ch

anago baseball carpenter daily fox hayabusa3 hayabusa6 hayabusa7 hello hope kanae maguro mastiff nhk orpheus peace viper wc2014 wktk yomogi

bbspink

aoi nasu




You can write to be introduced the RONIN.
浪人すると書くことができます。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/07/20(水) 22:33:04.44 ID:GMh9hXRo0<> ? <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/07/31(日) 21:29:33.66 ID:L2LMgIJ5o<> お久しぶりです
前回の投稿から1月か…
もう少しお待ちください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2016/07/31(日) 21:53:06.65 ID:ZoeQSe+u0<> 領海
深海の襲撃が出会いの為だったら泣ける <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/08(月) 01:37:03.03 ID:dmst7dVDo<> 海の底からこんばんわー!
>>1です

ようやく出来上がったので投下します
例のごとく例によってR18ですので見たくない人何かは ◆gb4ndwMf/kをNGにしてください

では、レッコーーーー <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/08/08(月) 01:37:31.65 ID:dmst7dVDo<>

「まぁぁぁぁこぉぉぉぉぉ!!」


額に青筋を浮かべてまこに迫る久。
少々おかんむりのようである。


「フン、自業自得言うといるじゃろうが」


そんな久を軽く流すまこも結構いい根性をしている。


「さぁ、次は咲さんと電さんの番ですよ」

「なのです!?!?」

「わ、私も!?」

「当然だじぇ、恥を忍んで私たちの痴態を暴露したんだから、2人だけ聞き逃げは許さないじぇ!」


<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/08/08(月) 01:37:57.44 ID:dmst7dVDo<>
ギシッとベッドのきしむ音が部屋に響く。
ベッドの端に腰を掛けるのは京太郎とその幼馴染の咲。
肩が触れ合うくらいにお互いの身を寄せている。


「ねえ、京ちゃん…」

「なんだ? 咲」

「ん… 呼んでみただけ」

「全く、咲は変な奴だよな」

「ムッ… 女の子に向かってその言い方は無いと思うよ… 京ちゃん」


半時間ほど言葉無く過ごしていた2人、ポツリと咲が京太郎に話しかける。
意味もなく読んだだけだという咲に答える京太郎。
ちょっとそっけない答えに咲は頬を膨らませる。


「ハハハ… ごめんごめん」


京太郎は膨らんだ咲の頬をツンツンと突きながら謝る。
少女特有の柔らかい肌はプニプニとしていてなんだか癖になりそうな感覚に襲われる彼。
2人の間には気負いのない、熟年夫婦のような空気が流れる。


「ねえ、京ちゃん…」

「なんだ? 咲」

「私ね… 京ちゃんのことが好きなんだ… LikeじゃなくてLoveのほうだよ」


不意打ちだった。
いきなり咲から告白されるとは思っても見なかった。
京太郎にとって咲は手のかかる幼馴染で、気負いなく付き合える親友で、世話の焼ける妹のような存在だった。
そんな彼女からの突然の告白、返す言葉が出てこない。
もっとも、そう思っていたのは京太郎だけだったらしく、咲はその恋心を中学時代から温めていた。
引っ込み思案のその性格が災いして、今まで言い出せなかったのだ。

<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/08/08(月) 01:39:24.95 ID:dmst7dVDo<> 「私、すっごく不安だった… 優希ちゃんみたいに積極的になれないし、和ちゃんみたいにおっぱいはおっきくない…」

「………」

「染谷先輩のように家庭的で優しくないし、部長みたいに年上の魅力もない… いつか京ちゃんが誰かに取られちゃうんじゃないかって…」


ポツリポツリと咲の独白は続く。。
元々内向気味の彼女が今になってこんな告白をしたのか…
それはチームメイトの4人が京太郎に抱かれたことが彼女の心に大きく影響していた。
彼女もまこと同じで自分に女としての自信が無い方だ。
それゆえ先に他の4人が京太郎とエッチしたことで「京太郎が自分から離れてしまうんじゃないか」と危機を感じたのだ。
彼女の心の内は不安に彩られていた。


「…バカだな、咲は」


もっとも京太郎にとっては何をバカなことを言ってるんだとしか思えない。
何かあればすぐ迷子になり、本ばっかり読んでコミュニケーション力は最低限。
おまけに泣き虫と、京太郎にとっては手がかかって目が離せない妹みたいな幼馴染だ。
彼だって年頃の男子高校生、当然女の子に興味はあるし、そういった妄想もする。
しかし、それ以上に咲から目を離す積りはなかった。
咲1人で上手くやっていけると思えるようになるまで傍にいるつもりだった。
そう咲に語る京太郎、最早、父親の発想である。


「むーー…」


そんな言葉を聞かされた咲の心中は複雑だ。
少なくとも京太郎が自分の傍から居なくなることは無い、その点は彼女にとって喜ばしい。
しかし、その理由が保護者視点によるものと言うのは腹が立つ。
自分を異性として見ていない証拠を突き付けられて、咲の胸にモヤモヤした感情が生まれる。
引っ込み思案ゆえに告白は出来なかったが、中学時代からコツコツと好きアピールは続けていたのだ。
それがこの朴念仁に全く伝わっておらず、あまつさえ被保護者扱い。
憤るのも無理はなかった。


「…………京ちゃん」

「なんd… ムグゥ!!」


たっぷりと間を作って、京太郎の名前を再度呼ぶ咲。
振り返る京太郎の口を自分の口で塞いだ。
咲には珍しい強引さであったが、まぁ、乙女心を理解していない朴念仁には丁度いいかもしれない。
優希、まこ、和、久と4人の女の子とエッチしたが、まだ乙女心を完全に理解は出来ないようだ。

無理やり京太郎のキスを奪った咲はそのまま舌と舌を絡ませる。
いきなりだったので目を白黒させていた京太郎だったが、咲の舌が口の中に入ってきた段階で反撃とばかりに積極的に舌を絡めだす。
クチュクチュっとお互い舌で舌を、上顎を舐め合う2人。
たっぷり時間をかけて唾液を交換し合った咲と京太郎。
唇と唇の間に銀の端がツツッと架かる。


「…どう、京ちゃん… …私は本気なんだよ?」

「艦娘として戦うから仕方なくエッチするんじゃなくて… 私は京ちゃんだから、大好きだからエッチしたいの」

「京ちゃんが好きだって気持ちは、優希ちゃんにも和ちゃんにも染谷先輩にも… 部長にも負けないよ」


京太郎を見つめる真っすぐな咲の目はその意思の強さを感じ取るには十分だった。
此処で答えをはぐらかす様では男が廃る。
そう思った京太郎は、今度は自分からキスすることで答えた。
2人は先ほどよりもより深く唇を咥えこみ、より奥まで舌で繋がろうとした。
プハッと離れる唇、再び銀色の橋が2人の口をつないだ。
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/08/08(月) 01:40:23.85 ID:dmst7dVDo<>
「…全く、俺は果報者だよ」

「優希も和も、染谷先輩も部長も… それに可愛い幼馴染も、俺みたいな奴のことを好きってくれるなんてな」

「だけど、現状誰か1人を選ぶことはできねーし… 咲はそれでいいのか?」


京太郎の問いはある意味ズルかった。
好意を持ってくれている5人の女の子を抱きはするが、誰か1人を決めるわけではないと宣言しているに等しい。
彼らが置かれた現状を考えると仕方のないことではあるが… 
普通ならビンタを貰ってサヨウナラと言われても文句のいえないセリフだ。
しかし、天下の清澄高校麻雀部は普通ではなかったらしい。


「私はいいよ、仕方ないし…」

「それに皆と相談したんだけれど、現状で1人を選ぶのは誰も得しないし… もう流れに身を任せて京ちゃんに5人まとめて面倒見てもらうって結論になったから」

「だから、皆平等に愛してね」


想像以上に強かだった自分のチームメイトたちに言葉が出ない京太郎。
1人を選んで修羅場をつくる可能性が消えたのでまだマシともいえるが…
これはこれでかじ取りの難しさを感じずにはいられない。
女の子たち公認のハーレム、世の男子垂涎の偉業を成し遂げたわけだが、京太郎は素直に喜べない。

(と言うか、元の世界に戻ったときどうすりゃ良いんだ? これ…)

その点に気づいた時点で特大の爆弾を抱え込んだことに気づいた京太郎。

(コッソリ世間に隠れて5人と関係を持つ? 皆が協力的だから出来ないことも…)

(いやいや、絶対バレる! なら、このままこの世界に骨を埋めた方が…)

禍福は糾える縄の如しとはよく言ったもの。
美少女5人と肉体関係をもつ幸福の後に来たのは、世間体と言うあまりに巨大な壁。
れをどうこうすることを考えるとこの世界にいるままの方が割に合うのではないか…
難題過ぎて頭痛がしてきた京太郎である。


「むー… 京ちゃん、何を悩んでるのか知らないけど、今は私 だ け を 見てくれないかなぁ」


難しい顔して冷や汗流し始めた京太郎。
そんな京太郎に不満ゲージがたまったのか、またもや膨れっ面で抗議する咲。
それどころか彼の顔を両手で挟んで無理やり自分の方に向ける始末。
ゴキュっと音が鳴ったのは聞かなかったことにしよう。

再び、キスを求めてくる咲を見て京太郎は…

(あぁ、もうどうにでもなれ!)

やけっぱちになって、流れに身を任せることにした。
これを問題の先送りともいう。


「…咲、腹脱がすぞ」


先のことはすっぱり忘れて今を楽しもう、開き直った京太郎は咲を脱がせに掛かる。
清澄の制服とよく似た古鷹型の制服。
少し手間取ったが、なんとか咲をすっぽんぽんにした。


「うう… 京ちゃん、恥ずかしいよぉ…」


左手で胸を、右手で秘所を隠しながらモジモジと太腿を擦り合わせる咲。
幼馴染のエロいその姿に、京太郎は無意識に生唾をのみこんだ。
そのまま飛び掛かりたい衝動に駆られるが、ここはグッと堪えた京太郎。
自分も服を脱ぎ全裸になる。

元運動部のそこそこ鍛えられた体に、股間にそそり立つイチモツ。
それを見せつけるように咲の前に仁王立ちする。
京太郎の裸体が見えた瞬間、両目を手で覆った咲だが…
指の間の隙間からチラチラ見ているのは丸分かりだった。
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/08/08(月) 01:40:51.26 ID:dmst7dVDo<>
「咲、こっちこいよ」


そう言ってベッドの縁に腰かける京太郎。
咲は顔を赤くしながらも、よたよたと京太郎近づき…


「キャッ!」


京太郎の手の届く範囲に来たら、京太郎は咲を無理やり自分の上に座らせた。
京太郎の腿の上に深く腰掛けて、京太郎にギュッと抱きしめられる咲。
背中に京太郎の胸板がピタリと密着し、咲は不思議な安心感を感じるが…
俗にいう  京太郎のビンビンに勃起した肉棒がお尻から腰に掛けて押し付けられていた。
ピクピクと脈動し、体温とは違った熱放つソレの感触に咲は胸をドキドキさせる。


「きょ、京ちゃ… ふわぁあっぁあああ!?!?」


声を掛けようとした咲の口から嬌声が上がる。
咲を抱きしめていた手が体を弄り出したのだ。
左手は慎ましやかな胸を、右手はツツッとその位置を下げて咲の股を這い回る。
揉まれてムニュムニュと胸は形を変え、時折、コリコリと乳首が捻られる。
肉付きの薄い咲の大陰唇を少し弄った後、京太郎の右手が咲の中を荒らし始める。

今まで、何回も京太郎をオカズにして自分を慰めたことがある咲だったが、その思い人に自分の女を弄られる感覚は予想以上のものだった。
思いもよらない快感とちょっとの恥ずかしさから無意識に足を閉じようとした彼女、だが京太郎はそれを許さなかった。
自分の足と彼女の足を絡めて閉じれなくしたのだ。
抱きしめる腕にもギュッと力を入れられ身動きが取れなくなる。
哀れ、咲は須賀京太郎と言う名の拘束椅子に囚われ、ただ快感と言う名の電流で処刑されるのを待つ女囚に成り下がっってしまった。

そして、本格的に快楽責めが始まる。
始めは中指だけが咲の膣を攻め立てていたが、今では薬指も参戦し二本を下の口に咥え込まされている。
最初はクチュクチュと大人しい出し入れだったが、今ではグチュジュポっと大きな音を立てるほど激しくなっている。
しかもただ出し入れするだけではなく、毎回角度を変えたり、膣内で指を曲げたり伸ばしたり。
単調にならないように変化を付けつつ、咲の弱いところを探っている。

快感と言う電撃に焼かれ、咲の体が痙攣する。
少し細いが健康的な四肢は無意識に動こうとし、白い肌を見せる腹筋はピクピクと引き攣る。


「あ…ッ!ア…っ! んァァァアアア!!」


遂に絶頂を極める咲。
京太郎に戒められているために手足は動かない、その代わりか腰が浮いている。
「これで一息つける…」そう無意識に咲は思っていた。
しかし、それは非常に甘い考えだった。


「きょ、京ちゃ…! やすましぇ…! ンぅぅゥゥうウうッッ!!」


イってキュウキュウ締め付ける咲の膣壁を京太郎は更に擦り始めたのだ。
意地の悪いことに探り当てていた咲が最も弱い部分、いわゆるGスポットを。
イっている最中の咲にとって、それはまさに処刑に等しい。
昇り詰めた咲の脳裏にさらに暴力的な快感が叩きつけられる。


「ッッッッ………!!!」


声にならない声を上げ口をパクパクさせる咲。
脳裏は真っ白に弾け、全身の筋肉が強張る。
たっぷり一分はその状態が続き、ようやく京太郎が指を彼女の胎内から抜いた。
その手は咲の出した愛液で濡れに濡れていた。 <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/08/08(月) 01:41:43.52 ID:dmst7dVDo<>
「ハヒィ… はひぃ…」


ようやく快楽の暴力から解放された咲は、一気に力が抜け崩れ落ちる。
京太郎の胸板に寄りかかるようにへたり込んだ彼女はゼーゼーと荒い息を吐く。
目の焦点は合わず、完全に放心状態だ。
そんな咲の股間に異変が起こる。
力が抜けたことで尿道も緩んだらしい、チョロチョロと黄金色の液体が京太郎の膝を濡らす。
ツンとしたアンモニア臭が漂い、放尿の快感からか咲の表情は更にだらしなく緩んでいた。


「お漏らしするなんて、咲は悪い娘だな…」

「いやぁ… 見ないでぇ…」

「取りあえず、体勢を変えるぞ?」


そう言って、京太郎は咲の体の向きを変える。
お互いが向き合ういわゆる対面座位と言うやつだ。
体に力が入らない咲、京太郎は両手で彼女の体を持ち上げて己の肉槍の先に咲の雌穴を宛がった。


「これから挿れるけど… いいな?」

「うん… 私を京ちゃんので女にして」


咲が頷いたのを見て、腕の力をふっと抜く。
それまで支えられていた彼女の体は、重力に従い少し落ちる。
ヌププっと京太郎の亀頭が咲の割り開いていく。
ある程度入ると、処女膜に引っかかった。


「ふあぁぁぁぁああああ!」

「ちょっと痛いかもしれないけど… 我慢しろよ」


そう言って一気に処女膜を突き破る京太郎。
処女膜が破られた痛みで咲の表情が少しゆがむ。
その様子を見て、挿入を躊躇う京太郎。
だが、ここで止めても痛みが長引くだけだと思い挿入を再開する。


「咲、全部入ったぞ」

「…うん」


己の肉棒が咲の胎内に収まりきったのを確認して、京太郎は咲に言葉を掛ける。
京太郎の言葉にコクンと頷く咲。
痛みはあるが京太郎が自分の中に居る感触を感じられて、胸に温かいものが満ちてくる。

(これが京ちゃんの… 京ちゃんのカタチ覚えなきゃ)

自分の膣を割り開いている京太郎の肉棒の存在感。
それをもっと感じたいと、痛みを我慢しつつ、意識的に膣を締める咲。
キュッキュッと締め付ける膣壁の感触は京太郎に快感を与える。
次第に動きたい衝動が沸き起こってくるが、京太郎はキスしたり、フェザータッチしたりして咲が痛みになれるまで待つ。
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/08/08(月) 01:42:21.49 ID:dmst7dVDo<>
「もう大丈夫だよ… 京ちゃん」


痛みに慣れてきたのか京太郎に動くように言う咲。
己の分身をキュウキュウと締め付けられて自制心が限界の京太郎は待ってましたとばかりに動き出す。
咲の腰をガシッと掴み、彼女の体を上下に揺り動かす。
前戯の絶頂で体に力の入らない咲は京太郎のなすがまま。
それはまるで…


「ふわぁぁぁあああ!! わらしぃ! きょうちゃんのオナホになってりゅぅぅううう!!!」


そう、まるでオナホールのような扱いだった。
ただ京太郎が自分の快楽の為に使う生きた肉の穴。
そんな屈辱的な扱いを受けている咲だが、その様子はどこか嬉しそうだ。

次第に上下だけでなく、突き込んだうえで左右に揺らして を刺激してみたり。
斜め方向に角度をつけてピストン運動させて見たり。
挙句の果てに完全に引き抜いた状態から一気に奥まで突き込んでみたりと京太郎の行動はエスカレートしていく。

処女を失ったばかりだというのに、すぐに絶頂に達する咲…
いや、イキっぱなしと言った方が正しいだろう。
ビクビクと痙攣し続ける小さな少女の体の中のオマンコ。
それは本能に従って、京太郎の精液を強請って猥らにうねる。
1分ほどもすると、京太郎の腰にゾクゾクとした寒気とも何とも言えない感覚が上ってくる。


「咲…ッ! 膣内に出すぞッ!!」

「らしてぇぇえええ! なかにらしてぇぇぇぇえ!」

「クゥっ!!」


咲の叫びのような返事を聞くと、ズッポシと己の肉槍を咲の子宮口に打ち込み、密着させた。
そして遂に京太郎が限界を迎える。
僅かに亀頭が膨らみ、次の瞬間には鈴先から熱い熱い精液が迸り、咲の子宮口を焼く。
その熱は今日一番の頂へ咲を追いやるのには十分で…


「ッッッッーーー………! ァァァーーーー…ッ!!!!」


限界まで仰け反らせ、深い深い絶頂を極める咲。
そんな咲の体をギュッと抱きしめる京太郎は、咲の膣に更に思いの丈を注ぎ込む。
フィナーレは30秒ほど続いただろうか。
糸が切れたように咲の体から力が抜け、京太郎の胸に寄り掛かった。
同時に尿道も緩んだのだろうか、再び咲の股から黄金水がチロチロと漏れ出した。


「…全く、咲はしょうがないな」


自分の膝を汚されたのに、苦笑いで咲の頭をなでる京太郎。
撫でられている咲の方は、深すぎる絶頂のせいで気を失っていたが、その表情は緩み切って幸せそうだった。
これが、幼馴染同士が男と女の関係になったあらましだった。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/08(月) 01:43:46.53 ID:dmst7dVDo<> 本日の投下は以上!
次は電編をやってようやく本編に戻ります。

感想貰えるとすごく嬉しいのでどんどん書いてください。
では、次の投下までしばしお待ちください。
(^^)/~~~ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/08/08(月) 01:45:38.98 ID:lkJOrKM8o<> ようやく本編か

……あれ?本編ってなにをするんだっけ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage saga<>2016/08/08(月) 19:12:20.65 ID:jL2N9/D/0<> 本編でもナニをするんです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2016/08/08(月) 22:19:35.11 ID:GUD9996o0<> 本編は出会いを求めて鎮守府や地上を襲撃する棲艦(喪女)と提督を奪い合うのだっけ? <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/11(木) 16:54:06.85 ID:fmpCAgHRo<> こんにちは、次の電編はサラッと流します
明日〜土曜の間には投下できると思います


それにしてもクソ熱い( ̄◇ ̄;) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/08/11(木) 17:35:47.03 ID:ql1I3UteO<> 楽しみです。それと熱中症にご注意を! <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/11(木) 18:54:12.60 ID:fmpCAgHRo<> >>455
ありがとうございます
三時ごろ手元の温度計見たら37℃…
10年前でこんな温度見たことなかったような気がするのは気のせいかな…? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/08/12(金) 11:25:12.25 ID:V/8ejOXtO<> 咲ちゃんはおもらし娘か…。戒めとしてオムツを夜の下着にしちゃおう! <>
◆KUwTeJ0lVM<><>2016/08/12(金) 21:22:02.90 ID:M9hcshqQO<> >>457
だって原作であれだけおトイレ描写があればねぇ

今日の深夜、続きを投下します
お楽しみに <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2016/08/12(金) 22:18:07.89 ID:ZLrwlEv00<> 咲さんは憑かれている疑惑が有り、本当にトイレで用を足しているのか…
照の妹の咲は既に死んでいて、別人に憑りついている可能性を匂わせる描写有りませんでしたっけ <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/12(金) 23:39:45.19 ID:Nh2tM9Kdo<> >>459
そんなんあったんや…

>>458の酉おかしいですけど、>>1のカキコです。携帯からなので酉を失敗しました。

もう少ししたら電編投下しますのでよろです <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/12(金) 23:54:12.00 ID:Nh2tM9Kdo<> それじゃ、投下していきます。
毎度のごとくR-18ですので(以下略 <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/08/12(金) 23:55:09.77 ID:Nh2tM9Kdo<>

「はい、どうぞー」


コンコンと寝室の扉を叩く音が聞こえたので、京太郎は尋ね人の入室を促す。
まぁ、誰が訪ねてきたのかはわかりきっているのだが…


「失礼するのです」

「いらっしゃい、電ちゃん」


駆逐艦娘『電』こと吾妻稲美である。
繰り返すが、ここは京太郎が寝泊まりする司令官用の寝室だ。
そしてさっきまで咲と激しく性交していた場所でもある。
彼女がここに来る…
それが意味することはただ一つだ。


「ん? なんだかかすかにアンモニアの匂いがするのです」

「き、気のせいじゃないかなぁ…」


クンクンと鼻を鳴らしながら言葉をこぼす電。
それに対しきょどりながらも否定する京太郎。
咲がエッチの時に二回もお漏らししたが、それは妖精さんの不思議パワーで綺麗に掃除されている。
小さな妖精さんが力を合わせてエッチラオッチラとベッドを取り換えていたのは… かなりシュールな光景だった。
その妖精さんのおかげでほぼ完ぺきに綺麗になっていたはずの寝室。
しかし、電は空気中に漂う僅かなアンモニア臭を嗅ぎ取った。
実に恐ろしきは、彼女の嗅覚の良さか。


「…司令官さん。あまり女の子に激しいことをしてはダメなのです」

「…はい」


此処で何がったのかを推測しきった電はジト目を京太郎に向ける。


「分かっていただければいいのです」


そう言いながら電は新しくなったベッドの縁に腰かける。 <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/08/12(金) 23:55:36.09 ID:Nh2tM9Kdo<>
「1つ聞いてもいいかな?」

「なのです?」


京太郎が電の隣に座りながら聞く。


「いや、これから何するかは十分わかってると思うけど…」

「…………」

「咲や部長、和に優希と染谷先輩は少なくとも半年近い付き合いがあるからまだ分かるんだ…」


躊躇いがちに言い出す京太郎に電は微笑みで続きを促す。
それを見て「でも…」と言いながら京太郎は続ける。


「電ちゃんと出会って… まだ3日だ… たった3日間の付き合いだ…」

「正直、そんな女の子を抱いていいのか… すごく迷ってる」


まがりなりにも咲達は京太郎に恋心を持っていてそれをぶつけてきた。
複数の少女をほぼ同時に抱くなど京太郎からすればアウトどころかビーンボールだ。
それでも出来たのは、彼女たちの安全と恋心があったからこそ。
しかし電は事情が全く異なる。
出会ってわずかに3日、それでコトに及ぼうとしているのだ。
京太郎はスケベな男子高校生だが常識を置き忘れてはいない。
当然そういう状況をすんなり呑み込めるわけはなかった。


「確かに、普通はそうなりますね… でも私は艦娘なのです」


京太郎の問いにそう答えた電が語り出す。


「艦娘になるときに海軍省から散々説明を受けた上に、しつこい位に何回も確認されました。納得していますし、覚悟の上なのです」


そう言い切る電の目に覚悟の色を京太郎は見た。
彼女は絶対に意思を曲げない。
その確信が彼にはあった。
それに、ここで彼女を抱かなければ非常に命の危険がある状態で戦争に送り出すことになる。
京太郎は覚悟を固めた。


「それに、司令官さん…」

「なに?」

「エッチから始まる恋と言うのもあるのですよ?」


ニッコリと微笑む電の表情は非常に艶めかしく色気があった。

<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/08/12(金) 23:56:36.44 ID:Nh2tM9Kdo<>


「あっ! アッ! あアぁッ!!」


ギシギシとベッドが軋む音が寝室に響く。
京太郎の大きく育った怒張が電の小さな入り口を目一杯拡げている。
京太郎の腰が前後するたびにグチュグチュと湿った音がする。
雁首が膣壁を引っ掻くたびに電の胎内から次々に愛液が溢れ出す。


「い、電ちゃん! どうだ!? 気持ちイイか!?」

「気持ちイイのです! もっと! もっと突いてェ!!」


お互いの意思確認が終わった後の2人は直ぐに服を脱いだ。
両者とも、どこか硬さが残っていたが京太郎の方から声を掛け、愛撫が始まった。
電の体はほぼ優希と同じくらい、発達具合も同じくらいだった。
京太郎が可愛らしい頂を舌で舐り、乳首に吸い付く。
内太腿やお尻を優しく撫でるとピクピクと体を反応させる電。
雌穴に指を突っ込まれた際には可愛らしい声を上げたりもした。
そんな具合に電の体をほぐす目的で、前戯はそこそこに。
そのまま本番へと移った訳である。


「んぁぁあぁぁあああ! キス! キスしてくださいぃ!!」


肉棒を挿れられた直後は痛みで体を硬くしていた電。
暫く動かずに様子を見て、痛みが引いてきた頃合いに京太郎は腰を動かした。
本能に従い電の雌穴が愛液を出し始めると、ヌルヌルと粘膜が滑りスムーズな抽送になる。
それは2人の体に耐えがたい快感を産み、次第に行為に没頭させていく。
コツンコツンっと亀頭が子宮口をノックすると、その刺激で雌の本能が膨れ上がり電がキスをねだる。
電の求めに応じて接吻をする京太郎。
京太郎の唇が、電の小さく桃色をした唇を咥えこむ。


「ン… ムチュ… クチュ…」


下だけでなく上で繋がった2人はすぐに舌を絡めだす。
上あご、内頬、下あご、歯茎、お互いの口の中を嘗め回し、舌をナメクジのように絡め合う。
上がっていた息がさらに上がり、2人の性的興奮は更に高みに昇っていく。


「ふぁあああ! 司令官さんのオチンチンで電犯されてるですぅ!」


自分の小さな膣が硬く勃起したペニスのカタチに矯正されているような感覚に襲われる電。
快感で半分以上働かなくなった頭で、今、少女から女に改造されているのだと朧げなから感じている。
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/08/12(金) 23:57:09.54 ID:Nh2tM9Kdo<>
「ほら! ここがイイんでしょ!?」

「しょこはりゃめぇれしゅううう!!」


組み敷いた電が自分の肉棒に溺れていく様をみて京太郎は更に攻める。
Gスポットのあたりを浅く何回も亀頭で擦ると面白いように電は乱れる。
深く浅く優しく力強く。
電が刺激に慣れないように変化を付ける。


「やぁぁぁあ! コリコリしちゃらめぇ!! んひゃぁあああああ!!!」


時折、優希と同じくらい未発達な胸の乳首やクリトリスをつまんで扱きあげる。
この京太郎とのセックスが初体験だった彼女には強すぎるその刺激は、絶頂を迎えるのに十分だった。
ビクンビクンと体が痙攣する電の膣もビクビクと京太郎の肉棒を締め付ける。
電の膣内は初物とは思えないくらいに淫らに熟れ切っていた。


「電ちゃん! 射精そうだ!!」

「だ、だしてくりゃはぁい! 司令ひゃんのぉ! 熱いおチンポミルクぅ! 稲美の胎内に出してくりゃしゃいぃぃ!!」

「よ、よし! 出すぞ! くぅうぅぅッ!!」

「あっぁぁあああ! でてりゅぅう! せいえきがいなみのなかでぴゅっぴゅっでてりゅうう!!」


電の足を割り開いて自らの腰をズッポシ嵌め込む京太郎。
快感のせいで降りてきた電の子宮がグイッと京太郎のペニスに持ち上げられ、その感覚だけで彼女は達してしまう。
そして、彼女の膣内で育った怒張の鈴先から勢いよく精液が飛び出す。


「あつい… あついのです…」

「電ちゃんどうだった?」

「すごく… よかったのです…」


電の胎内から陰茎が引き抜かれて湿った音を立てる。
愛液と精液が交じり合った泡が陰唇を伝い、中から納まりきらなかった精液がこぼれ出してきた。
そんな自分の性器をじーっと見つめた電はクスリと笑って京太郎に一言投げかけた。


「やっぱり、エッチから始まる恋はあったのです」

<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/08/12(金) 23:58:11.02 ID:Nh2tM9Kdo<>


「………………」

「………………」


初体験を語り終えた電と咲。
2人とも顔がトマトのように真っ赤になっている。
なんだかんだ言って自分の情事を赤裸々にするのは恥ずかしいし、棒姉妹とはいえ照れくさいのだ。


「…なんだか須賀君の日記帳ひとつで豪い状態になったわね…」

「…まぁ、まさか日記にワシ等を抱いたことが克明に書かれちょるとは思わんかったしのぉ…」

「と言うか、この日記帳… 物凄く冷静で客観的かつ克明に書いてますけど、須賀君は書いてるときに恥ずかしく無いのでしょうか…?」


繰り返すが、京太郎の日記帳。
一日当たりの平均ページ数が2〜3ページ、多い時で5ページを超えている。
おまけに克明に説明調で書かれている。
いったいどこの報告書かと突っ込みどころ満載である。
そのせいで6人の初エッチの部分を読んだだけなのにもう日が暮れていた。


「ところで次の日は何が書いてあるじぇ?」

「ゆ、優希ちゃん…」

「雷ちゃん…」

「だって、咲ちゃん、稲見ちゃん… 気になるじぇ」

「あー… 確か次の日は初めての出撃だったな」

「あっ、そうだった!」

「で、鎮守府周辺をぐるっと哨戒して帰投して、で初出撃のお祝いパーティーやったよなぁ」

「思い出したのです! 皆で大騒ぎ… なのです?」

「ん? さっきの声って…」

「も、もしかして…」


ここで皆、気が付く。
なんか聞きなれた男の子の声がするなぁっと…
ギギギッと油の切れた蝶番みたいな様子で声のする方… 執務室の入口の方を向く艦娘6人。
そこには第一種軍装を着た京太郎が腕を組んでガイナ立ち。
額には青筋が浮かび、かなり怒っておられるようだ。
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2016/08/12(金) 23:58:44.41 ID:Nh2tM9Kdo<>

「し、司令官さん… 今日は軍令部の方に用事で遅くなるはずでは…」

「あぁ、提督同士の懇親会の予定だったんだけど、皆忙しいらしくて集まりが良くなかったんだ。後日に食事会をするってことで今日はお流れ」

「な、なのです…」

「だから、皆と夕食食べようと急いで帰ってきてみれば…」

「あ、あ、あ、あのね… 京ちゃん… こ、これには深海よりも深ーい訳が…」

「ほーぅ… じゃあその訳とやらを聞かせてもらおうか、『古鷹』?」

「ひぃぃぃっ!!!!」


咲が何とか京太郎の怒りを鎮めんと、弁解を試みるが…
その咲に、あろうことか艦種名で返してくる京太郎、かなりお怒りのご様子である。


「執務室の片づけは… まぁ、綺麗にしてくれたんだから有り難いし、感謝してます」


ニッコリと笑顔で宣う京太郎。
だが、目が笑っていない。


「だけど… 人の日記帳を盗み見るとはどうゆう了見なんだ!!!」

「ごめんなさぃぃいい!!」


クワッと目を開いて一括する京太郎。
そのあまりの迫力に艦娘6人衆は尻もちを搗いてひたすら謝ることしかできない。
そんな彼女たちに京太郎は非情な宣告下す。


「ええぃ、許さん! 今日は全員晩飯抜きだ!!」

「そ、そんな! 殺生だじぇ!!」

「あと海軍精神注入棒でお仕置きするから覚悟しろよ!!」

「いやぁぁぁああああ!!」


その夜、お腹を空かせたうえ、お尻にたっぷり注入棒で海軍精神を叩きこまれた哀れな咲たち…
腹の虫をグーグー鳴らし、唸りながら眠れる夜を過ごす羽目になったらしい。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/13(土) 00:01:09.21 ID:8Kz+fqiMo<> と言うわけで本日の投下は以上です。
海軍精神注入棒がガチなのか(笑)なのかは皆さんのご想像にお任せ

ガチなら痛みで寝れないし痔の危機、(笑)なら火照って寝れないのでしょうね

次からは本編行きます! 
感想とかもらえるとすごく嬉しいし励みになりますのでどんどん書いてください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/08/13(土) 18:36:03.65 ID:GkGUi93G0<> 乙なのです! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/08/14(日) 13:42:36.20 ID:RUKCDs+TO<> 他の県の子たちは艦娘ならんのかな? <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/14(日) 14:49:51.83 ID:QjLt+iKRo<> 遂に、16年夏イベント!
やっとE-2のラストダンスに入りました。
提督の皆さんは熱中症に気を付けて頑張ってください

>>470
なりますよ〜
次か次々回あたりで登場させます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2016/08/14(日) 16:04:31.33 ID:jg95pybO0<> 乙
お尻の場合は感染症を避ける為、洗浄したりと準備が大変らしいです。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/18(木) 23:47:21.16 ID:4ssYcXMPo<> 突然ですが、マルマルマルマル頃に次の投下をしますね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/08/18(木) 23:54:11.66 ID:ySbHUiDEo<> はーい <> ◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/18(木) 23:59:54.57 ID:4ssYcXMPo<> では、短いですが投下します


*************************************************************************************


天気明朗なれど波高し。
腫れてはいるが少々風が強くて海が荒れ模様なある日のこと、京太郎たちの清澄鎮守府は何故か臨時休業と相成った。


「で、提督。今日の出撃の予定を全部ドタキャンして何があったの?」


執務室のソファでコーヒーを啜りながら軽巡『大井』の制服を纏った久が聞く。
今朝、起きたらいきなり全ての予定が変更だと伝えられたのだ、そりゃ訊ねたくもなる。
なお咲と優希はソファの余りの座り心地の良さに、完全にタレ咲とタレ優希と化している。


「俺も昨日の深夜に緊急の連絡を受けたんですよ。寝ようと思った直前に電信で」

「ふーん、何と書いてあったんじゃ? ああ、話せる範囲でいいけェ」

「まぁ、別に機密じゃないし… 平文で来たので隠すものでもないので『発、大本営。宛、清澄鎮守府司令提督須賀京太郎中佐。○月×日ノ出撃、遠征ノ予定ハ全テ中止シ以下ノ通リ行動セヨ。1300、執務室ニ提督、艦娘全員集合ノコト。1人モ欠ケズニ参集スルコトヲ期待スル』」

「正直、何の意図があってこんな電信寄越したんだか…」


京太郎は命令文を読み上げ、サッパリ分からんと両手を軽く上げる。
確かに軍事行動の全てを中断し、執務室に集まれとだけ言われても意味不明だ。
ツカツカと机まで歩いていき、上等な椅子にドカッと座り込む京太郎。
どうやら大本営の意図を読むことを放棄したようだ。


「まぁ、分からないものをあーだこーだ言っても仕方ない。もう少しすればヒトサンマルマルになる。そのとき分かるだろうさ」

「待つのも戦術の内けぇ… 京太ろ… いや、提督さんお茶淹れたけェ」

「おっ、染谷せ… いや… 浦風、ありがとう」


苦笑いと共にそう言い切る京太郎。
その京太郎の言に相槌を打ちつつ、本日の秘書艦のまこが紅茶を淹れて持ってくる。
2人とも未だに提督呼び、艦娘名呼びに慣れていないのか本名で呼び合ってしまうのが微笑ましい。
京太郎はティーカップを受け取り、カップに口をつける。
鼻腔を擽る芳醇な香りを楽しみつつ、茶を喫する京太郎。
「うん、旨い!」そう言ってニッコリ笑みをまこに向けて礼を言う。
笑みを向けられたまこはちょっと顔を赤くして嬉しそうな表情を緩める。


「染谷せ… 浦風さん、私にも紅茶いただけませんか?」

「あっ、私も欲しいのです」


そう言ってまこにお茶を要求する和と稲美。
自らは稲美とチェスを嗜みながら、元の世界での先輩に給仕を要求する和。
図抜けた肝の太さだが、提督室に隣接された給湯室の管轄はその日の秘書艦が担当する。
他のメンバーはなるべく立ち入らないとの不文律が出来てしまっているので仕方がなかった。


「おう、ちょっと待っちょれ」


そう言って給湯室に消えていくまこ。
平和な鎮守府での日常の光景である。

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/19(金) 00:00:46.63 ID:olGdlxg7o<>

12時56分… 海軍流に言えばヒトフタゴーロク。
見事に晴れ渡った空に異変が起こる。
一瞬、新星のようなものがピカッと光ったかと思うと、空に黒い染みが1つ生じる。
そして、それは時間が経つごとにだんだん大きくなっていき…

12時58分、ヒトフタゴーハチ頃には、それが複数の人型の物体だと見分けがつくまで大きくなった。
猛然としたスピードで自由落下を続けるソレは…


「いやぁぁあああああああああああ!!!」
「しぬ! シヌ! 死ぬぅぅぅぅうううう!!!」
「なんでこんな目に合うのぉぉぉおぉおおおお!!!!」


絶叫を上げて紐無しバンジーを決める少女達だった。
因みに落下する物体の質量を50kg、空気抵抗係数を0.24kg/m、重力加速度を9.80665m/s^2とした時に4分掛かる落花距離は凡そ11000m。
地球の対流圏の高さも高度11000m…
ほぼ成層圏からのダイビングだ。

恐怖と滅多に体験することのない強烈な負のGのせいで完全なパニック状態。
助かろうと必死に両手を鳥のようにバタバタさせて飛ぼうと涙ぐましい努力をする者もいるが…
焼け石に水の典型だろう。
そのまま猛烈なスピードで落下を続ける彼女たち。
彼女たちの落下点と思しき所に見えるのは清澄鎮守府の建物。
しかし、彼女たちが最後に行きつく先はそこではないだろう。
まず間違いなく着地した後の行先は病院か三途の川のはずだ、普通の人間ならば。


<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/19(金) 00:02:07.49 ID:olGdlxg7o<>


「ヒトフタゴーキュウ… そろそろ指定された時間になるんだが…」


そう言って執務室の壁に掛けられた時計をチラッと見る京太郎。
秘書官のまこはその斜め後ろに控えているが、他のメンツはソファーでだらけたり、チェスに熱中したりと好き好きに過ごしている。


「一応、予定はヒトサンマルマル見たいですが時間通りとは限らないのでは? 電さん、チェックです」

「確かに多少は時間が前後すると思うのです。春雨さん、チェック返しなのです」


チェスの盤面を睨みながら和と電が言う。
かなり白熱した対局のようで二人とも眉間に皺を寄せている。
コーヒーを飲み過ぎてもよおしたのか、久が「ちょっとトイレに…」と言って執務室を後にする。
壁にはコチコチと秒針を進める時計、その時計が13:00を示した瞬間…


――――執務室の天井が爆ぜた


「はにゃぁぁあああああ!!」
「きゃぁあああああああ!!」
「あべしーーーーーーー!!」
「ひでぶぅぅううーーー!!」



そう先ほど紐無しバンジーをしていた少女たちが建物に着弾したのだ。
轟音を撒き散らし、京太郎たちを巻き込んで部屋の床をぶち抜く肉弾たち。
執務室は3階、2階の床もその衝撃を受け止めるには役者不足…
1階の床にめり込んで漸く止まった。
屋根と床が抜けただけで建物自体は無事だったのが幸いである。
人的被害を除けばの話だが…

因みに質量50kg、空気抵抗係数0.24 kg/m、重力加速度9.80665 m/s^2の条件で物体が11000 mから落下すると凡そ163 km/hのスピードが出る。
ここから計算される運動エネルギーは51076 J。
分かりやすく例えるとプリウス(車重1.4 t)の車が31 km/hで衝突した時と同じ威力になる。
思ったほど威力は出ていない、空気抵抗は偉大なのだ。
空気抵抗がなかった場合は最終着弾速度は1,672 km/hになり、衝突エネルギーは5390000 Jとなる。
凡そ2 tトラックがが52 km/hで衝突した時と同じである。
プリウスならば300 km/hオーバーだ。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/19(金) 00:03:04.54 ID:olGdlxg7o<>
閑話休題


「ちょっと! 何事!?!?」


建物がブッ壊れる音を聞いて慌ててトイレから戻ってくる久。
しかも轟音は執務室の方から聞こえてきたのだ、焦らないはずはない。
着弾の衝撃でドアが吹っ飛んでいて、入り口から見えるのは砂埃が濛々と舞う床の抜けた執務室。
それを見た久は、大急ぎで階下へ走る。
執務室直下の1階の部屋、娯楽室なのだが、そこも砂埃で濛々としており中を窺えないほどだ。


「ゲホ ゴホ… ちょっと! みんな大丈夫!?」


ハンカチを口に当てても咳が出てくるなか、仲間の身を案じて呼びかける久。
執務室に京太郎以下6名の姿が見えない以上、ここにいることは間違いないはずだ。
次第に砂埃が収まってくると、部屋の床に出来たどでかいクレーターが目に飛び込んでくる。
この部屋に置いてあった高級そうなビリヤード台とかその他諸々はバラバラに壊れている。


「須賀君! 皆! 無事!?」


部屋の惨状から無事であろうはずがない。
少なくとも重症、下手しなくても命を落としている可能性が高い。
最悪の予想が脳裏を過り、冷たい汗が久の背中を伝う。
そんな彼女の耳に声が飛び込んでくる。


「ぶ、部長…… い、医者を呼ん… でくれると…… うれ…しいなぁ……」

「あ゛ー、死ぬかと思ったじぇ……」


よーく見るとクレーターの中央に京太郎を含めて10は超えるだろう人の姿が見える。
京太郎と優希以外は目を回して失神しているようだが。
頭からドクドクと血を流しながら手を久に伸ばす京太郎と、全身擦り傷だらけの優希。
よくもまぁ、こんな大惨事に巻き込まれて助かったものだと感心する。


「わ、分かったわ! 医者呼んでくる!」


京太郎の求め通りに医者を呼びに走る久だった。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/19(金) 00:04:41.27 ID:olGdlxg7o<> 本当に短かったですが、本日は以上です
さて、空から降ってきた女の子はいったい誰なんでしょうかねぇ?
ではまた次のお話までしばらくお待ちください

提督の皆様方、イベントの進捗は如何ですか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage saga<>2016/08/19(金) 00:08:41.91 ID:THks9Wo00<> 乙ですー

宿毛湾泊地の自分は、現在E-4甲を攻略中です! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<><>2016/08/19(金) 05:54:32.25 ID:MWC3jWeWO<> 期待! <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/19(金) 15:26:33.67 ID:olGdlxg7o<> >>480
僕は大湊ですね、いまE-4乙攻略中です
お互いに頑張りましょう!

>>481
ありがとうです、つぎ期待しててください!
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2016/08/19(金) 21:19:29.93 ID:WsgEiXae0<> 期待(ぷんすこ)
レ級以上の火力と制空力を持った「ぼくのかんがえたさいきょうくうぼ(すこやん)」は? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/08/20(土) 19:38:00.74 ID:KA6etNvO0<> ぷんすこしながら舞ってる <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/27(土) 22:30:34.79 ID:BUrSzYHjo<> こんばんわ
もう少しで出来上がりそうです。
今晩中に投下できるといいなぁ、と言った感じです。

イベントですが甲甲甲乙で完走しました。
アクィラは諦めましたが…
現在はE-1でニム掘りの真っ最中です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage saga<>2016/08/27(土) 22:40:12.17 ID:vSec2zPH0<> 期待です!

自分はE-4攻略中にアクィラが来てくれました♪
現在E-3でニムと嵐・沖波・風雲・酒匂を掘ってます
おかげで燃料が凄い勢いで減っていく……orz <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/28(日) 00:36:26.45 ID:9j3CoBaqo<> 遅くなりました〜
投下します。
推敲、誤字チェックはほどほどなのでところどころおかしいところがあるかもしれませんが、ご勘弁を <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/28(日) 00:37:06.84 ID:9j3CoBaqo<>
ここは鎮守府の大会議室。
机がコの字型に並べられ、議長席に京太郎が、彼の左隣に秘書艦、右隣に先任艦娘が座っている。


「さて、現状確認を始めようか?」


机に肘をつき手でAの字を作ってそこに鼻先を乗っけるゲンドウスタイルの京太郎。
そう言ってぐるりとこの場にいる面子を見渡す。


「須賀く… いえ、提督。艦娘の古鷹以下5名が軽傷なのはいいとして… なんで頭から血を流して重傷だった提督がもうピンピンしてるんですか?」

「気になるか? 大井」

「ええ、すごく」

「ならば教えてやろう… ギャグ空間では主人公とその仲間は死なない!」

「何、メタい発言してるんですか? 酸素魚雷撃ちますよ?」


艦娘になれば一般人に比べて力が強くなるし、体もかなり頑丈になる。
そんな艦娘である咲たちが気絶したとはいえ、ほぼ擦り傷のみの軽傷だったのはまぁ理解できる。
理解できないのは京太郎だ。
一般人の体で、なおかつ重傷を負っていたはず…
なのにもう既に怪我が治りピンピンしている。
不思議に思った久が話を振るが帰ってきたのは何ともメタな答え。
ちょっとイラッときた久は何処からか九三式酸素魚雷を京太郎に突き付ける。
脂汗を流して「すまん」と京太郎が謝ると、酸素魚雷をひっこめる久。
ニコニコ顔が少し怖い。

ゴホンと咳払いをして場を仕切りなおす京太郎。
現在、この場には京太郎を含め16名が顔をそろえている。
そのうち京太郎以下7名が鎮守府関係者、のこり9名が今回建物の屋根を突き破って着弾した面々である。
まぁ、その9名… 京太郎たちの顔見知りだったのだが…


「まずは自己紹介かな… まぁ、ほとんどの面子は顔見知りなわけだが電ちゃんのためにもしておいた方がいいだろう」

「では言い出しっぺの俺から。清澄高校1年の須賀京太郎です。今は訳あってこの清澄鎮守府の提督です。階級は中佐」


起立して自己紹介する京太郎、そのあと秘書艦の久、先任の電が挨拶をする。


「竹井久よ。艦種は軽巡洋艦『大井』。階級は秘書官を拝命しているので今は特務中尉、本来の階級は一等兵曹よ。みんな久しぶりね」

「吾妻稲美といいます。艦種は駆逐艦『電』で先任艦娘を拝命しています。階級は特務大尉。よろしくお願いなのです。」


ぺこりとお辞儀をする電。
ちなみに電が拝命している先任艦娘と言う役、これは鎮守府に所属する艦娘のまとめ役で、各鎮守府に定員1名で設置される。
艦娘同士の揉め事の仲裁、提督不在時および死傷時の指揮権の引き継ぎ、鎮守府内での艦娘の犯罪に関する逮捕・起訴権の執行など。
かなり強烈な役職で、その鎮守府でも練度が高く海軍の空気に馴染んだ艦娘が適任とされることから、鎮守府内の一番古株の艦娘が着くことが多い。
更に付け加えると秘書艦を上回る強権を持つために一般の艦娘がもらえる階級では最上位の特務大尉に自動的に昇格する。
艦娘の階級は上から特務大尉・特務中尉・特務少尉・兵曹長・上等兵曹・一等兵曹・二等兵曹の7階級である。
なお秘書艦の任に就いた場合と各艦隊の旗艦に就いた場合、臨時階級(temporary rank)として特務中尉の階級が任務に就いている間だけ与えられる。

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/28(日) 00:37:58.05 ID:9j3CoBaqo<>
「駆逐艦『浦風』こと染谷まこじゃ。階級は二等兵曹じゃ」

「い、一等兵曹の宮永咲です。艦種は重巡洋艦『古鷹』」

「片岡優希だじぇ、駆逐艦『雷』で二等兵曹だじぇ」

「同じく二等兵曹の原村和です。駆逐艦『春雨』をさせていただいてます」


その後、まこ、咲、優希、和と順に自己紹介をして、いよいよ天井を打ち抜いた面々の自己紹介だ。


「じゃあ、私から… 新道寺高校2年生の花田煌です。和と優希たちの無事が分かってすばらです!」

「…阿知賀女子の1年、新子憧よ。和、いったい何がどうなっているのかちゃんと教えてよ?」

「…鶴賀学園2年生の妹尾佳織です… ククク…」

「白糸台の3年生、宮永照。そこの咲とは姉妹だよ。吾妻さん」

「臨海女子の辻垣内智葉だ、3年生だ」

「大阪の姫松高校3年生の末原恭子や。いったい何があったんや?」

「岩手の宮守女子の臼沢塞よ、3年生ね。で、こっちにいるのが同じく…」

「…小瀬川白望… 宮守女子3年… だる…」

「…………ハッ! すいません! 永水女子の神代小蒔です! 2年生です!!」


そう、顔見知りと言うか…
インターハイでも思いっきり鎬を削り合った面々である。
しかも何故か付き合いの深い高校の面子ばかり…
まぁ、知り合いだったので余計な悶着が起きなかったのは不幸中の幸いである。
もっとも…


「…で、和。その艦これのコスプレと、ここの妙に気合の入ったセットと、そこにいる吾妻さんとの関係と、なんでパラシュートもなくあんな高さを落ちて私たちが無事なのか、それに直撃した貴方たちがなんで無事なのか全部話してもらうわよ」


頭の中身は未だ混乱中。
当然だろう、清澄の部室で麻雀していたら突然目の前が真っ白になって、気が付いたら豪快な投自由落下の真っ最中。
そして地面に叩きつけられて失神、目が覚めたら探していた行方不明の面々が目の前にいたのだ。
普通の精神をしていたら何が何やらである。


「……ククク… 狂気の沙汰ほど面白い… ククク…」

「おい、花田… 妹尾ってあんなぶち濃いキャラじゃったか?」

「…そっとしておいてあげて下さい、染谷さん… 此処に来るために彼女、辛い目に合ってるんでまだ現実逃避中なんです…」


そんな疑問とは程遠い人もいる…
俯き加減で、ニヤリとした表情で呟く佳織だ。
その麻雀の玄人(バイニン)みたいな雰囲気を漂わせる彼女だが、スク水にニーソックスと言う破滅的にアンバランスな格好なのでちょっと近づきたくない。
そんな彼女を横目で見てまこと煌がひそひそ話をする。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/28(日) 00:38:49.38 ID:9j3CoBaqo<>
「はいはい、色々と疑問があるかと思いますが… とりあえず此方の状況説明をします」


パンパンと手を叩き、皆を注目させながら宣う京太郎。
司令官ぶりが板についてきた成果か、かなり様になっている。


「ふむ、須賀君だったか? この場なら3年生で部長の竹井が説明するものと思ったが…」

「提督… この場なら須賀君呼びの方がいいかしら? 今は須賀君が私たちの指揮官なのよ、だから立場的に不思議じゃないわ、辻垣内さん」

「…まぁ、そちらの方で何かあったんだろう。別に私は構わんよ」


智葉がフッと浮かんだ疑問を口に出す。
それに久が答える。


「納得いただけましたか? じゃあ説明を始めますね」


そう言って京太郎が、話し始める。


「まず、結論から言います。ここは艦これの世界で、俺たちはこの清澄鎮守府で艦隊を結成し深海棲艦と戦火を交えてます」

「………………………………は?」


ズバリと結論から切り込んだ京太郎。
そのあまりにも突拍子の無い言葉に9名の少女たちの思考が停止する。


「ちょ、ちょっと待って! 私たち、ゲームの世界に来ちゃったの!?」

「まぁ、正確に言うとゲームの設定によく似た世界ですね… 詳しい議論は終わりが見えないので今度にしましょう。とりあえず質問は後で纏めて聴きますので… 続きを話します」


それから京太郎は咲たちにも話を振りつつ、ここに来てからの話を分かりやすく語る。
もちろん時間の関係や、機密などで話せない部分は言わない。
たとえば、一発轟沈防止処置のこととか…
たっぷり2時間は使って語られた内容は9人の少女たちにとっては衝撃的だった。


「し、信じられない…」

「これはすばらなのかどうかも分かりませんねぇ…」

「ねぇ、すごく不思議なんだけど…」

「ん? なんだ臼沢?」


憧と煌が頭を抱えて唸るような声を出す。
その中でフッと疑問が浮かんできたので智葉に声を掛ける塞。


「あの時、清澄の部室に30名以上いたよね? なんで、ここに飛ばされたのは私たち9人だけなんだろう…?」

「そう言えばそうですね…」

「確かに… うち等である必然性が全くないなぁ。偶然やと考えることも出来るんやけど…」


そう言って腕を組み、頭をひねる新規転移組。
9人の共通点を探そうとするが全くと言っていいほど思い当たる節がない。
一方で咲たちには思い当たる節がある。
だが、今はまだそのことについて教えるのは控えようとアイコンタクトで意思疎通をする清澄麻雀部+電。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/28(日) 00:39:47.41 ID:9j3CoBaqo<>
「ああ、きっと艦娘適正のせいだじぇ… ムグゥ!!」


が、空気の読めない娘がここにいた。
慌てて優希の口を和が塞ぐが時すでに遅し。
口から出た言葉は引っ込めるはずもない。


「…私たちが…」

「…艦娘…?」

「あちゃー…」


優希の言葉を聞いて新規転移組の動きが止まる。
目を丸くしながら優希を、そして咲たちを見る。
一方の京太郎はややこしい事態になったと、額に手を当てて溜息をついた。


「和、私たち本当に艦娘の適性があるのですか?」

「ええ、確かにありますよ。全員に…」


煌が和に問い、素直に和が答える。
ここに至って変に隠し事をすると後々話がこじれると判断したからだ。
ちなみに、艦娘になった少女は他の艦娘(元や適性持ちも含む)と一般人とを見分けることができる。
それは外見に特徴があるとかそんなのではなく、電に言わせると「こう… ティンとくる感じなのです」らしい。
何処のアイドル事務所の社長だ?
京太郎は咲たちにも尋ねたことがあるが、彼女たちも「確かに、艦娘を見るとピーンときますね…」と仰る。


「そうか… 私たちも艦娘になれるのか」

「それならそうと早く言えばいいのに」

「客分だと養ってもらうだけで、すばらじゃないですからね。和、優希、手伝いますよ!」

「…怠いけど、帰るためだから手伝う…」


京太郎たちはしばらくの間は9人を客分として扱うつもりだったが、その意思に反して艦娘として戦う気になった新規転移組。
当然、所属艦娘が咲たち6人しかいない現状を考えれば、艦娘として戦線に立って貰うのが一番助かる。
客だと衣食住諸々を世話しなければならないので余計な手間(大半が書類)が増えるだけでデメリットしかない。
しかし、それでも彼女たちを客として受け入れることを京太郎たちは決めていた。
ちなみに、その決断の理由の9割は…


「ちょっと、須賀君! どうするのよこれ!?」

「俺に振らないで下さいよ! これ大体優希の責任ですよ!!」

「ゆーき… あとでお仕置きです… 性的な」

「そんな! のどちゃん、待って欲しいじょ!!」

「それよりもこの場をどう乗り切るかじゃな… 艦娘として所属してもらうなら一撃轟沈防止処置の件は避けて通れんぞ…」

「初対面じゃないけど、そこまで付き合い深くないよね? 京ちゃん」

「あぁ、一応全員と連絡先の交換位はした仲だが… その程度の仲で艦娘として戦うために抱かれろとか言えるわけがないぞ……」

「まず間違いなくドン引きされる… と言うか一歩間違えれば性犯罪者よ?」

「…なのです」

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/28(日) 00:40:37.28 ID:9j3CoBaqo<>
清澄の面々+電が鼻を突き合わせてヒソヒソと相談を始める。
そう、新規転移組を客として扱う理由…
それが一撃轟沈防止処置… つまりは出撃前に行われる提督と艦娘のエッチだ。
子宮に司令官の精を納めておけば、破滅的な一撃をもらっても大破で踏みとどまれるという謎現象。
そりゃ安易に「艦娘になって一緒に戦ってよ」と言えるわけがない。
しかも、出撃のたびに抱かれる必要があるというトドメの一撃まである。
この世界の艦娘になる少女たちはその辺についても海軍から何回も確認を取られるし、純潔を失うことの覚悟はきちんと持っている。
と言うか、この世界では常識で広く知られている。
しかし、照、煌、憧、佳織、智葉、恭子、塞、白望、小蒔たちはそんな常識や覚悟など毛の先ほどもないし、そんな話をすれば間違いなく過剰反応する。
咲たちにしてみれば京太郎に恋心を持っていたし、むしろエッチしたいと思ってたから問題はなかった。
本人たち公認の6股という問題点に目を瞑ればだが…
話は反れたが、要は、いきなり艦娘となってもらうのは問題が多すぎるので、取りあえず客として迎えて様子を見る。
その間に、問題なさそうなら一人々々声を掛けて了承してもらってから艦娘として参加してもらい、無理な人間には声を掛けずにそのまま客としていてもらう。
そう言うプランだったのだ、優希のウッカリで台無しになったが…


「あの… 急にヒソヒソ話をされてどうしたんですか…?」

「戦闘があるんでしょ? 痛いのは嫌だけど、和たちもそれを耐えて戦ってるんだから私も我慢するわよ」


小蒔と憧がヒソヒソ話をする京太郎たちを訝しみながら声を掛ける。
憧に至っては覚悟を決めた顔をしている。
その覚悟は立派である。


「憧… 皆さん… 落ち着いて聞いて下さい…」

「和、やっぱり話すの?」

「ええ、いま話さなくて隠しておいた方が問題になりそうなので…」

「確かに… こんな展開になった以上、厄介ごとは芽のうちに摘んでおくに限るわね… 説明頼むわね」


和の言葉に納得した久は、説明を彼女に一任する。
本来なら責任者の京太郎がすべきなのだが…
事が事だけに彼が説明するととんでもない混乱が起こるのは火を見るより明らか。
よって同性かつ顔がインターミドル覇者として顔が売れている和が説明する流れになった。

さて、和が説明するのだが。
親が弁護士と検察官でその影響を受けているうえ、彼女自身が工学部に進む気満々の理系。
説明もかなり理論的で上手、皆、分かりやすいのでうんうんと聞き入っている。
艦娘の任務と待遇、階級、給与や元の世界に変えるための計画の話などは問題なかった。


「…で、艦娘は戦場に立つ兵士です。ゆえに怪我、最悪、戦死もあり得ます」

「………」

「ただ、怪我の方は艤装のパワーでほとんど心配ありません。戦死の可能性もある方法を取れば殆ど0に等しいです」

「なっ! そんな方法があるのか!?」

「すばらですねぇ、でもそれならなんで、先ほどは話すのを躊躇っていたのですか? 和」

「……その方法とは……」

「その方法とは…?」


何故かここでタメをとる和。
新規転移組の面々がゴクリと唾を飲み込む音が聞こえる。
ちなみに咲たちは心臓がドキドキ言っている。


「提督に抱いてもらって精液を胎の中に納めておくこと」

「「「「………………………はい?」」」」


新規転移組の9人がピタッと固まる。
和が「もう一度言います“提督に抱いてもらって精液を胎の中に納めておくこと”です」と言い、その言葉がじっくり皆の中に溶け込んでいった後…
部屋の空気が爆発した。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/28(日) 00:41:26.97 ID:9j3CoBaqo<>
「そ、それって… せ、せ、せっく…ッ!!」

「なっ! 一体どういうことだ!?!?!」

「えっ! えっ!? ちょっと待ってください!! と言うことは和と優希は須賀君と…?!? ええっ!!」

「なんだそんな事なんだ、じゃあ京ちゃん、不束者だけど宜しくね」

「ちょっと私たちまだ高校生よ!! そんな破廉恥な!!」

「だ、だる…」


座っていた椅子を蹴飛ばして怒鳴り声を上げる面々。
当然の反応だった。
約一名、お菓子好きのインハイチャンプはこれ幸いと京太郎の方に寄り三つ指でちゃっかり挨拶するなど例外もあるが、それ以外は顔を真っ赤にして抗議と怒号の嵐。
憧なんかは刺激が強すぎて真っ赤な顔して目を回しバタンキューと倒れている。
そして7組の強烈な視線が椅子に座った京太郎に降り注ぐ。
ふんだんに軽蔑と侮蔑の色が混じったそれで針の筵になる京太郎。
京太郎に責任は一切ないし、彼から強要した訳ではないのでそんな目で見られる謂れは全くないのだが…
彼はあえて黙ってその視線を受ける。
ここで言い訳しても火に油を注ぐだけで事態は収束しない。
それなら自分が耐えるだけで場が落ち着くならそうしようと考えてのことだった。
だが、京太郎をその視線から遮るように立つ影が2つ。


「おう、京太郎をそげな目で見んなや」

「そうね、幾ら貴女たちでも… それは許せないわ」


まこと久だった。
京太郎は彼女たちにとっては大切な想い人。
そんな彼が軽蔑の視線に晒されるなど我慢できなかったのだ。


「だがなぁ、竹井に染谷!」

「少のォとも、京太郎はわりゃぁ等に強要はしちょらんぞ?」

「それに私たちの方は納得済み… むしろ最後まで反対していたのは須賀君の方だったのよ?」


抗議の声を上げる智葉だったが、まこと久の言葉と眼光にたじろぐ。
幾ら戦死の危険が無いといっても艦娘が向かうのは戦場。
その幾つかの修羅場を潜り抜けた久とまこである。
威圧感は半端ないし、その顔は兵士のそれである。
死線を潜り抜けたことのないただの女子校生の智葉が敵うはずがない。


「その程度の覚悟がないのなら戦場では足手まといに成るだけなのです。それなら、お客さんとして大人しくしてもらった方が遥かに助かるのです」


そこに電の追撃が加わる。
さらに咲、優希、和が京太郎を守るように立ち位置を移動させ、新規転移組を睨む。
一触即発のこの空気、この空気を変えたのは京太郎だった。


「はい、そこまで」


パンっと柏手を打ち椅子から立つ京太郎。


「咲、和、優希、まこ、久、稲美、そこまでだ。少なくとも彼女達からしてみれば俺は6股かけた最低野郎で女の敵だ。どんな理由があろうともな」

「でも、それだと京ちゃんが!」

「そんな俺を理解して庇ってくれる女の子が6人もいるんだ。十分だよ」


肩をすくめながら咲たちを宥める京太郎。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/28(日) 00:42:10.56 ID:9j3CoBaqo<>
「花田さん、憧、辻垣内さん、臼澤さん、小瀬川さん、妹尾さん、神代さん、末原さん… 少なくもこの6人との関係は遊びではありません、真剣なんです」

「そりゃ悩みましたよ… 制度というかシステムというか、不可抗力とはいえ不義理も甚だしいです」


そう言って語りだす京太郎。
飾らず、自分の胸の内にある思いを吐き出していく。
筋も倫理もあったものではないが、咲たちを思う気持ちは伝わってくる。
少なくとも京太郎は本気で彼女らを守ろうとしてるし、向ける想いも本物である。
落ち着いて話す彼の言葉で次第に場も落ち着いてくる。


「まぁ、立ったままと言うのもなんです。座りましょう」


そう言って全員に着席を促す京太郎。
彼が先に座るとそれに続くように各々も元の席に座る。


「皆、落ち着きましたか?」

「………ああ、済まなかった」

「それは重畳」


ニッコリとほほ笑む京太郎。


「取りあえず話を整理しよう… 電、確かに辻垣内さんたち9人に艦娘の適性があるんだな?」

「は、はい。キチンと調べないと断言できませんが、恐らく辻垣内さんは戦艦『霧島』の適性持ちだと思うのです!」

「ふむ… 他の面々は?」

「花田さんは重巡『衣笠』、新子さんは駆逐艦『村雨』、臼澤さんは戦艦『Roma』、小瀬川さんは空母『雲龍』」

「妹尾さんは潜水艦『伊8』、神代さんは潜水母艦『大鯨』、宮永照さんは軽巡『鬼怒』、末原さんは軽巡『神通』の適性持ちだと推測するのです」


電の報告を頷きながら聞き、聞き終わると咲たちの方に視線を向け確認を取る。
アイコンタクトでその通りだと5人から返事をもらった京太郎は顎に手をやって話の続きを再開する。


「まぁ、この際艦娘適正とかはどうでもいい。一つ言えることは辻垣内さん以下9名を司令官権限でお客として受け入れます」

「それは… いいのか? 須賀」


京太郎の言葉に、智葉が返す。
京太郎は頷きながら更に言葉を続ける。


「これが現状で一番の方法でしょう。少なくとも艦娘として参戦してもらうのは無理がありすぎます」

「システムを理解はしても感情面で納得してもらえなければ… 本人だけでなく他のメンバーをも危険に晒します」

「キチンと納得の上でなければ古鷹以下6名との間に軋轢が生じるでしょう、それは非常に不味い」

「確かに戦力は欲しい…! が、戦力を欲して連携や士気を滅茶苦茶にしては本末転倒です。それに、俺も向こうの世界の出身ですからね、嫌がる女性と一夜を共になんて御免ですよ」


おどけた調子でそういう京太郎。
現状で艦娘として働けないなら鎮守府から出てもらう必要があるのだが…
そんなことをすればこの世界での戸籍がない智葉たちは一発で路頭に迷う。
同じ世界の人間としてそんな冷たい対応は出来ない、ならば負担は増えるが司令官権限でお客として鎮守府でタダ飯を食ってもらった方がいい。


「なに、俺の書類が少し増えるだけです。追い出したり、艦娘になれとは言いません。衣食住は責任を持って俺が保証します。安心して鎮守府で過ごしてください」


新規組に向かってそう言い切る京太郎。
その姿はとても高校一年生には見えず、貫録のようなものがにじみ出ていた。
咲たちが艦娘として成長したみたいに、京太郎も指揮官として成長していたのだ。
こうして、とりあえず騒動は収まった。
清澄鎮守府は新たに9名の人間を迎え入れて、まだまだ先の見えない対深海戦争を戦い抜いていくことになる。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/28(日) 00:47:04.41 ID:9j3CoBaqo<> はい、本日は以上です!
なんかダラダラと長いだけの文になってしまった…
もう少しメリハリのある文章を書きたい…

感想、指摘、意見は大歓迎です。
むしろ書いていただくと励みになります。

では次回までしばしお待ちください


>>486
アクィラくそ裏山
こっちに寄越せヽ(`Д´#)ノ <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/28(日) 00:48:45.12 ID:9j3CoBaqo<> そう言えば、原作で和のお母さんが登場したようで…
どうしよう、このSSと食い違ってしまった…

リッツよ、今頃になってそのキャラ出すんかい… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/08/28(日) 01:34:54.54 ID:bwQFpJZ9o<> 乙
その辺は気にしだしたらキリがないからここではこれ!でいいと思 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/08/28(日) 02:13:36.66 ID:Amt2TIxKo<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2016/08/28(日) 07:26:49.43 ID:YXxt8cc70<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2016/08/28(日) 07:28:50.40 ID:YXxt8cc70<> それと、この世界の提督の死亡原因の一位は腎虚、腹上死な気がします。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/28(日) 07:41:46.66 ID:9j3CoBaqo<> >>500
何故裏設定 バ レ た し ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2016/08/28(日) 08:44:05.52 ID:YXxt8cc70<> 提督が夜戦(意味深)で戦死して提督代行の艦娘が運営している連絡、補給専門の鎮守府とかもあるのでしょうか。
戻るのに厚紙か何かで作った手作りの麻雀カードで代用できないかとプラズマ状態の電さん、顎が尖っている佳織からツッコミは受けないのだろうか。
のどっち母は二次創作と割り切るか娘の行方不明が転機になったとか設定は転がせます。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/08/29(月) 01:00:44.48 ID:D98Wv6TcO<> 鎮守府に飛ばされなかった島風衣たんは海に放り出されてドロップ待ちですか?
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<><>2016/08/29(月) 13:02:45.57 ID:IV2KVmofO<> 和による性的なおしおきが気になってしまう……。

取りあえず、≫172 で登場した念話符で連絡は取れると思うからひとまず原村夫妻は安心するでしょう。

オカルトを二人が受け入れたらの話ですが……。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/31(水) 00:56:32.00 ID:iFhmxVoCo<> こんばんわ
明日に続きを投下する予定です。
お楽しみに

>>504
そりゃもう、放置プレイに決まってますよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/08/31(水) 00:58:18.73 ID:YPwqUZjlO<> 安価スレと書いてるけど実質コンマスレだよな
安価ねえし <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/31(水) 01:04:51.08 ID:iFhmxVoCo<> >>506
立てた当初は安価とコンマを使う予定だったんですが…
いつの間にかほとんど使わなくなってしまったんですよ…

ややこしいなら新スレ立ててタイトルから【安価】抜いたほうがいい? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/08/31(水) 01:45:43.48 ID:uPvdC2HRO<> 安価とらないんなら抜いてもいいんじゃない? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2016/08/31(水) 18:29:05.79 ID:qO7hM75N0<> どうするかは埋まってからで良いのじゃね。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/31(水) 23:12:07.49 ID:iFhmxVoCo<> もう少ししたら投下します! <> ◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/31(水) 23:27:18.63 ID:iFhmxVoCo<>

パパパパー パパパパー パパパパッパパッパパー

シュッコウヨーイ!!


鎮守府の青く澄んだ空に高らかに出港ラッパが鳴り響く。
それと同時に妖精さんの掛け声がかかり、艦娘たちが背負った艤装の主機の音がより大きくなる。。
第1、第2、第3、第5、第6、第7番バースからゆっくりと動き出す艦娘たち。
古鷹を機関に据え、大井、鬼怒、春雨、雷、電を僚艦とした水雷戦隊が航行序列を整えつつ外洋に向かう。
鬼怒が隊列からはみ出したり、速度を合わせられずにアタフタしているが、まあ仕方ないと言える。
彼女はつい先日戦線に加わった新人なのだから。

そんな艦隊を埠頭から見送る複数の人影がある。
2人は軍帽を振る… いわゆる帽振れで見送り、残りの8人は手を振って見送っている。
その見送りは艦隊が水平線の向こうに沈むまでつづけられた。


「行きよったのォ… チャンピ… 鬼怒は大丈夫じゃろうか?」

「まあ、重巡1、軽巡2、駆逐3の水雷戦隊で5名はそこそこ手練れだからなぁ… 少なくとも鎮守府正面海域で手古摺ることは無いはずだ」

「たしかのそうじゃのォ」


京太郎とまこが見送りながら話をしている。
その会話の途中でまこがクククっと急に笑い出し、京太郎が不思議な顔をする。


「…どうしたんだ浦風、いきなり笑いだしたりして」

「なに、つい先日までわしに敬語、ちょっと前はしどろもどろなタメ口で話ちょったのに、今はずいぶん慣れたもんじゃなっとおもっての」


そう言って再び含み笑いをするまこ。
それを京太郎は苦笑して「4ヶ月もたてば流石になれるさ」っと返す。
そんな会話を楽しそう視する2人を見つめるのは煌、憧、佳織、智葉、恭子、塞、白望、小蒔の8人。
顔には何とも言えない表情が張り付いている。


「さて、それじゃ執務に戻るか。皆さんも、今朝渡した地図の立ち入り禁止区域以外なら何処でも自由に過ごしていいですよ」

「あ、ああ… ありがとう… 安心してくれ、言いつけは守る」

「それと、滅多にないと思いますが警報が出た場合は直ぐに防空壕に避難してくださいね」


クルリと回れ右をして智葉たちに声を掛ける京太郎。
どもりながら返事をするのは智葉、どうやらまだ軍人モード(久命名)の京太郎に慣れないようだ。
返事を聞いて京太郎はニッと笑いながら色気のある挙手礼をする。
同じく隣でまこも挙手礼。


「で、提督。昨日抱いた鬼怒の具合はどうじゃった?」

「…いきなり下世話だなぁ、おい… オッサンみたいだぞ浦風」

「何とでも言いんさい。棒姉妹のことが気になるのはおかしいん?」


和気藹々と表現するにはちょっとアレな話題ではあるが、仲良さげに会話しながら鎮守府の本部等に向かって歩く京太郎とまこ。
2人のあとを智葉達8人が追いかけていく。
さわやかな海風が、朝の軍港を吹き抜けた。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/31(水) 23:27:47.96 ID:iFhmxVoCo<>
さて、鎮守府の提督の仕事は多い。
艦隊司令部への報告書や兵站関係の要求書。
鎮守府内の資材管理はもちろんのこと、各種問題が発生したときの専門機関への依頼等々。
変わったところでは、各地方自治体の要望陳述や漁協への深海棲艦の活動予測・予報の提供等がある。
そして、一番重要なことであるが艦娘の管理・ケア。
これらを毎日こなさなければならないのだからかなりの激務だ。
つい先日まで清澄鎮守府は提督1人に艦娘6人体制、当然、艦隊を出動させれば秘書艦も出撃してしまう…
そして、執務机に積みあがる書類は提督1人でこなせる量ではない。

で、何が言いたいのかと言うと…


「浦風、ここからここまでの書類は秘書艦裁量で決済できるから片付けといて」

「ほい、了解じゃ」

「あと、艦隊司令部への報告は3日後だからその旨をボードに書いといて」

「わかった」

「うーん、大分片付いたぞ… 休憩するか、浦風ー、お茶淹れて」

「はい、おつかれさん」


昨日、照が鬼怒として艦隊に参加したので、艦隊出撃中でも秘書艦が鎮守府にとどまることが出来る。
これがどのくらい喜ばしいかと言うと、京太郎がもろ手を挙げて万歳三唱をするくらいだ。
秘書艦が居るだけで仕事の効率は倍以上に跳ね上がる。
地味に重要なことだ。


「しかし… 宮永照が艦娘になることを即断しよったのは予想できんかった…」

「…まぁ、咲と同じくらい長い付き合いだから…」

「妹と幼馴染じゃけぇ、その姉とももちろんっちゅう訳けェ」

「仲は良かったと思う… でも、いきなり抱いてとはな…」


小休止にお茶と間宮羊羹を楽しみつつ雑談をする2人。
話題は咲の姉、照のことだ。
こっちに飛ばされた日に三つ指ついて京太郎に挨拶、そして艦娘になることを二つ返事で了承。
全く迷うそぶりのない即断即決のお手本だった。

京太郎自身、照と仲がいいのは理解していたが、まさかエッチOKなほど好意を持たれているとは予想外だった。
実は京太郎は忘れているが本当に幼い時にこんな会話がった。

「京ちゃん、結婚しよう」

「照ちゃん、結婚て大人のモノだよ」

「じゃあ、大人になったら結婚しよう!」

「うーん… うん、いいよ」

「約束だよ! 絶対だからね!」

微笑ましい子供同士のじゃれ合いだ。
この後、照が約束のしるしとして何かを欲しがったので、京太郎が100円のおもちゃの指輪を上げている。
ここで終われば本当に微笑ましい子供時代のエピソードで終わったのだが…
この約束、今でも照は覚えていて成就させる気満々なのだ。
白糸台の部活でも「将来を約束した人がいる」と言って地味に話題になっていたりする。
こんなことが背景にあったので、『艦娘になる=京太郎とのエッチ必須』と言うのは彼女にとって渡りに船。
答えは『はい』か『イエス』の二択である。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/31(水) 23:28:14.68 ID:iFhmxVoCo<>

「…まぁ、わし等の取り決めに従っちょるんなら文句は言えん」

「仲良く頼むぜ… 他の鎮守府だと修羅場で死人が出るなんとこともあるらしいからな…」


京太郎の麾下の艦娘になるにあたってまこ達はいくつかの取り決めをしている。
1つ、京太郎ノ独占ヲ禁ズ
1つ、京太郎ノ負担ニ成ルコトヲシナイ
1つ、艦娘同士ノ仲ヲ良好ニ保ツヨウニ務メルコト
1つ、京太郎ノ求メニハ原則応ジルコト
他にもいくつかあるのだが、主なものはこの4つ。
基本的な考えは、京太郎を平等にシェアしよう、節度モラルをもって仲良くしよう、修羅場は回避しようと言う淑女協定だ。

因みに、複数の艦娘と肉体関係を持つという提督の仕事柄、鎮守府の修羅場の発生率は決して低くはない。
これ、実に大きな問題なのだ。
後方から艦隊に指令を出し、艦娘とエッチして、書類を書くだけ…
これで提督の仕事の9割を締めるので、なんとも楽な仕事と思われるだろう。
しかし、提督の戦死・殉職・離職率、意外に高い。
年に3〜4人は死んでおり、その何倍もの離職者が居る。
その原因を高い順に上げると…

一位:シュラバヤ沖海戦(痴情の縺れ)48%
二位:アンアンキシムサウンド=ベッドウエー海戦(腹上死・腎虚)40%
三位:深海棲艦の襲撃10%
四位:その他2%

となる。
艦娘と言えど、元は適正を持っていただけの普通の少女たちだ。
当然、そのような複数の少女たちと肉体関係を持つのだから上手に立ち回らないと嫉妬による泥沼の関係が発生する。
言い争いや、鎮守府の雰囲気が悪くなるくらいならまだ良い、最悪の場合は刃傷沙汰に発展し死傷者が出る。
この修羅場の発生率が原因で、40年ほど前には男子のなりたい職業ベスト5に入っていた提督と言う職業、いまやワースト3にランクインしている。
艦隊司令部、海軍省、大本営もこの問題には頭を痛めているが、如何せん根本的な解決策は見つかっていない。
提督の成り手が無ければシーレーンは深海棲艦によってズタズタにされ、日本の存続すら危うくなる。
その故、提督の適性を持つ男子が見つかれば陸海空軍、学校、地方公共団体が一丸となって入隊の説得にあたるというのが年度末の風物詩だ。
説得される方の男子にとってはいい迷惑である。

まぁ、長々と説明したが…
ようは京太郎たちは上手くやっているということだ。
京太郎のコミュ力と咲たち艦娘の協力があってこその円滑な鎮守府運営である。


「さて… 小休止はここまでにして残りの仕事を片付けるぞ!」

「了解じゃ!」
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/31(水) 23:28:40.79 ID:iFhmxVoCo<>
その後、サクサクと仕事を進め、執務机に山と積まれていた書類も日が傾くころには綺麗に無くなった。
執務終了時刻まではまだ間があるが、今日の業務は終わりにすると決めた京太郎。
まこと再びお茶を嗜んでいた。
2人でまったりとしていたところ、執務室の扉がコンコンっとノックされる。


「はい、どうぞ」

「須賀君、すまんな。お邪魔する」


京太郎の返事とともに入ってきたのは智葉、小蒔、塞の3人。


「で、3人そろって何の用じゃ?」

「ちょっと、相談しなければいけないことがあってな」

「ふむ… まぁ取りあえずソファに掛けてください」


そう言って新調されたばっかりの高級ソファに座るよう勧める京太郎。
先日の新規組自由落下事件で破壊された執務室と娯楽室であるが…
妖精さんの不思議パワーで一晩のうちに直っていた。
内装の家具なんかは、艦隊司令部に連絡するとその日のうちに届く始末。
因みに予算は司令部持ちで、京太郎たちの懐は一切痛まなかった。


「で、相談とは…」

「まぁ、まずはこの札を見てくれ」

「…なんじゃ? このぶち古そうなお札は?」

「それは霧島神境に代々伝わる念話符です。持っている人同士なら念話で意思疎通が出来ます」

「それはまた… 何ともオカルトチックな…」

「そういうなら須賀君たちが異世界に飛ばされていることも十分オカルトチックだと思うわよ?」


渡された念話符をしげしげと見つつ、飛び出してきたオカルト話に苦笑を浮かべる司令官・京太郎。
尤も塞に突っ込まれてさらに苦笑が深くなったのだが。


「で、わりゃら、こんなもんわしらに見せて何がしたいんじゃ?」

「元の世界に居るだろう皆に、私たちと君たちの現状を伝えたい」

「それに清澄の皆さんのご両親にも無事を伝える必要があると思います」

「…なるほど… その念話符の使用許可と、伝えるべき情報の取捨選択が相談の内容ですか…」

「そうなんだけど… 察しが良すぎない? 須賀君」


智葉と小蒔の言葉を聞いて凡その相談内容にあたりをつけた京太郎。
ほぼ正解を言い当てていて、その読みの鋭さに塞が呆れた顔をする。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/31(水) 23:29:07.61 ID:iFhmxVoCo<>
全ての情報を伝えないのは、情報過多になって相手方が混乱しないようにとの配慮と…
異世界とはいえ軍事情報が含まれているので、機密漏えいを起こさないための配慮である。
この辺のことを察した彼女たち、結構優秀である。


「まあ、基本的に軍事情報と言っても漏れて痛いものは少ないですね」

「じゃけど、擦り合わせは必要じゃな。あと、アレだけは伝えられたらあずるけぇ…」

「確かに… 一撃轟沈防止処置は知られたら困るな…」

「心配しなくても、それを伝える気はないわよ…」


腕を組み、情報の内容を頭に浮かべる京太郎。
特に困る情報は無いが、一撃轟沈防止処置だけは例外だ。
正直、元の世界の人間にこれが知られたら気まずいどころの話ではない。
と言うか各々の両親に知られたら…
考えたくもない事態である。


「…一度、全員で話す必要があるな…」

「そうじゃの… しかし暫くは出撃や出張の予定がつまっちょるぞ」


ペラペラと予定表を見ながら相談する京太郎とまこ。


「…よし、ここだな… 10日後の土曜日、この日なら全員非番にしても大丈夫だ」

「そうじゃの」

「と言うことで… 辻垣内さん、臼澤さん、神代さん、10日後の土曜日に16人全員そろって話し合ってから、その念話符を使用する。それでいいですか?」

「結構時間が空くが、まぁ、仕方ないだろう。了解した」

「でも、向こうから念話があった場合はどうするの?」

「その時はさらっと概要を伝えるだけ、後日、詳しい情報を教えると伝えてください」

「仕方ないですね」


こうして後日、元の世界との情報のやり取りを行うことになった。
取りあえずその日まで、智葉たちには艦これ世界の常識とか情報とかを学んでもらうことにした京太郎。
テレビの視聴は許可を出すだけでよかったが、書籍、雑誌の購入手配で仕事が僅かばかり増えることになった。

話は変わるが、出撃していた艦隊は無事に日が落ちる前に無事帰投した。
重巡1、軽巡2、駆逐3と言うフル編成の水雷戦隊。
駆逐イ級をタコ殴り、3隻編成の深海棲艦水雷戦隊に圧勝して帰ってきた。
ダメージもカスダメのみと言う結果で、照の初陣としては大成功だろう。
そして帰投した艦隊にも10日後の件が伝えられ、その日までに各々が何を伝え何を伝えないかを考えておくことになった。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/08/31(水) 23:31:32.34 ID:iFhmxVoCo<> 今夜は以上です!
提督の皆々様は夏イベお疲れでした。
…結局>>1はアクィラとニムを掘り当てることが出来ずじまいで凹んでます…

新スレにして【安価】をタイトルから抜くのはもう少し考えてみようと思います。
それでは次回までしばしお待ちを


感想、意見等大歓迎です!
どんどん書いてください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/09/01(木) 00:30:58.43 ID:CoZGEt1ho<> 乙
タイトル云々はこのスレが終わって次スレ立てる時でいいのよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/09/01(木) 08:01:49.72 ID:rnMwrq3AO<> 乙です。
>>511で『機関』となってますが『旗艦』だと思います。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/09/04(日) 10:43:09.41 ID:CVxUtrrDO<> 久しぶりに来たら大分更新されてた乙
…俺もどっちも出なかったよ、次頑張ろう… <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/09/10(土) 21:13:58.03 ID:hQdwlYv1o<> お久しぶりです
ちょっと研究が忙しくて、筆を執る時間がないのが何とも…
ちょっと間が空くと思いますが、お待ちください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/09/11(日) 11:02:36.56 ID:ghBJc5Quo<> 乙乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/09/15(木) 08:19:02.54 ID:VtfOUpRnO<> 【名前】 秋田 美羽 あきたみう
【性別】 女
【容姿】 長身だが胸はそんなにない
【性格】 常に余裕ぶっており超然としている
【学年】 2年
【高校】 清澄
【特記】観察力が強く相手の考えを予測できる <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/10/16(日) 23:46:10.76 ID:QpRvoW3Co<> お久しぶりです
リアルが忙しすぎてほとんど手がついていない現状…
誠に申し訳ない <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/10/16(日) 23:47:34.93 ID:6xo9NH2io<> 続ける意思があるなら気にせんよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/10/20(木) 22:09:44.71 ID:LG+TaQuo0<> まあ、ここの1は1-3ヶ月、間を開けることが何回かあったが、それでも続いているから、そういう意味では安心 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/11/12(土) 21:31:27.04 ID:e29i8VVho<> 凄まじくお久しぶりです。
最新話を投下するのでご笑納ください。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/11/12(土) 21:31:53.50 ID:e29i8VVho<>

智葉達が艦これ世界に飛ばされてから十数日後…
鎮守府の大会議室に16人が集まっていた。


「さて、向こうに伝える情報はこんな感じかな?」


議長役の須賀京太郎提督が皆の顔を見渡して発言する。
ここ数日、何人か手隙のメンバーで討議を重ねていたのも功を奏し、かなり分かりやすい感じで情報がまとまった。
伝える事柄が多すぎず、少なすぎずイイ感じで、これをまとめたメンバーの能力の高さがうかがえる。


「よし! それじゃあ元の世界と連絡を取ろう」

「あっ… でもこの札ってどうやって使うんですか?」


京太郎の音頭で早速始めようと言った時に佳織がふと疑問を挟む。
因みに彼女、二晩グッスリ寝たら憑き物が落ちたかのように元の性格に戻っていた。


「それはですね… 送信側は左右どちらでもいいので耳に符を当てて、目を閉じて…」


小蒔が懇切丁寧に念話符の使い方を説明する。
まぁ、とりあえず元の世界との連絡の準備が整ったのだ。
これでこちら側の現状を伝えることが出来るし、帰還の方法も分かるかもしれない。
何より突然異世界に飛ばされて2か月…
心配している親たちに無事を伝えることが出来る。
色々な期待を載せて、世界を越えた通信が今始まる。




<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/11/12(土) 21:32:19.77 ID:e29i8VVho<>

変わって、清澄高校の麻雀部部室。
何処から調達したのか部屋のど真ん中にチークで出来た高級そうな円卓がドデンと据えられていた。
その周りを囲むように座るのは久たちを救出する目的で集まった麻雀インハイ出場校の面々。
物々しい雰囲気の中、議長役の透華が口を開く。


「…2日前の爆発で辻垣内さん、臼澤さん、小瀬川さん、神代さん、宮永さん、花田さん、妹尾さん、、末原さん、新子さんが行方不明とは…」

「それにけが人が数人出てしまいましたわ…」


まるで自分を責めるかのように声を絞り出す。


「一番の重症がハギヨシさんの大腿骨と上腕骨の骨折… それ以外はかすり傷程度の軽傷なのが救いと言ったら救いかな…」


透華のセリフに一が補足する。
透華がチラッと後ろを振り返るとそこには右足と右手にギプスを着けて車いすに座ったハギヨシが居た。
なお、ハギヨシがこんな状態なので給仕その他は純と歩が代理で頑張っている。
ハギヨシ以外のけが人もいたのだが、一の言う通り包帯こそ巻いているが、一週間のうちに完治する擦り傷ばかりである。


「…私を爆発から庇ったばかりに… ハギヨシ、申し訳ありませんわ」

「頭を上げてください、お嬢様。執事として当然のことをしたまでです。むしろ職務を全うできずに申し訳ありません」


出来た主従である。
そのまま謝罪合戦になりそうな透華とハギヨシ、一が止めなければそのままお互い謝り続けていただろう。


「で、どうするのよー?」

「9人も一気に行方不明になるなんて流石に予想外やからなー… 親御さんには連絡したん?」

「ええ、それはもちろん… 気が重かったですがしないわけにはいきませんし」

「龍門淵さんに全部押し付けた様で申し訳ないねぇ」

「お気になさらないでください、まあ、全員、理解のある親御さんで助かりましたが…」


現状確認のための雑談だが、9人が新たに神隠しに遭って事態は更に悪化したと言えよう。
考えれば考えるほど頭を抱えたくなる事態だ。
なにせ神隠しに遭ったメンツの共通点と言えばインハイ出場経験…
いや、京太郎も入れれば全く共通点が見いだせない。


「はぁ、どないすればいいんや…」


絹が頭を抱えてため息を吐いたとき、突然それは来た。
ピーンと言うかキーンと言うか何かがつながったような感覚が頭の中に感じられる。
それは絹だけでなくこの場にいる全員が感じたらしく、見渡せば誰も彼もがキョロキョロと周りを見渡している。
例外は永水女子のメンバーだけで…


「来ました! 符を使った念話です!!」


それは待ちに待った小蒔たちからの通信に間違いなかった。
その声を聴いた皆は、事前のレクチャー道理に符を耳に当てだした。


「もしもし! 小蒔ちゃん!?」


大慌てで小蒔に語りかける霞さんじゅうはっさい。
が、帰ってきた返事は…

『モシモシ、カスミチャン!?』

「ファッ!?!?」


まるでビデオを倍速回しにした、もしくはターンテーブルのスピードを思いっきり速くしたような声が聞こえる。
早すぎて内容が聞き取れないくらいに…


「小蒔ちゃん! 早口じゃなくてゆっくりしゃべって!!」


<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/11/12(土) 21:32:46.88 ID:e29i8VVho<>
一方、その頃の清澄鎮守府
小蒔を始めとした後から転移してきたメンツが念話符を耳に当て元の世界との交信を行っている。


「何だか異様な光景ね… お札をを耳に当てて…」


久の言葉に首を縦に振る京太郎たち。
年頃の女の子たちがそろいもそろって耳にお札を当てている…
どこの新興宗教だと問いたくなる光景である。


「来ました!」


そう小蒔が声を上げたとき、念話を試みているメンツは頭の中に何処からともなく声が聞こえるような感覚を覚える。
が、聞こえてきたのは…


『モーーーーーーシーーーーーーモーーーーーーーシーーーーーーーー… コーーーーマーーーーキーーーーチーーャーーーンーーーーーー……』

「ファァアアッ!?!?!?」


ビデオの超スロー再生のようなド低音の不気味な音声だった…


「何この声!?」

「おい、神代! 念話符の声ってこういう風に聞こえるものなのか!?」


混乱する念話符メンツ。
一番混乱しているのは小蒔だったりする。


「いえ… 普通に聞こえるはずなんですが… もしもし!霞ちゃん!?」


智葉の質問に否定の返事を返しつつ、呼びかける小蒔。
が、またしても帰ってきたのは…


『コーーーーマーーーーキーーーーチーーャーーーンーーーーーー…… ハーーーーヤーーーークーーーーチーーージーーャーーーーナーーーークーーーーテーーーー… ユーーーッークーーーーリーーーーシーーャーーーベーーーッーーテーーーーーー……』


またもや超スローのド低音。


「もう! 霞ちゃん! もっと早くしゃべって!!」


ちょっと苛立ちつつ、早くしゃべる様に早口でまくしたてる小蒔だった。

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/11/12(土) 21:34:48.68 ID:e29i8VVho<>

一方、その頃の清澄高校麻雀部部室では、聞こえてくる念話がどんどん早くなっていて、耳を澄まさないとキュルキュルとしか聞こえなくなってきていることに霞が苛立ち始めていた。


「小ーまーきーちゃん! もーっとーゆーっくーりー、しゃーべーってー!」


すこし間延びした声で額に青筋を浮かべながら交信する霞。
さて、賢明な読者諸兄は何が起こっているのかもうお分かりかと思う。


何故か清澄高校側では超早送り、清澄鎮守府側では超スローで聞こえる
            ↓
清澄鎮守府側が早くしゃべる様に早口で伝える
            ↓
高校側がより早送りで聞こえるため、ゆっくりしゃべる様にゆっくりした口調で伝える
            ↓
鎮守府側ではさらにスローで聞こえ、早くしゃべる様にさらに早口で伝える
            ↓
高校側ではさらにさらに早送りで聞こえ、以下無限ループ


こんな状況に陥ってるのだ。
で、念話符を耳に当てている面々。
高校側の全員と、鎮守府側の後から転移したメンツはお互いのその意思疎通のすれ違いにヒートアップしている。
清澄鎮守府の会議室で小蒔たちの念話を見ている京太郎たち。
冷静に… と言うか何が起こっているのかよく分からないので傾げている。


「一体どうなっているんですかね?」

「…さあ、全くわからんわ…」


頸を傾げるまこと京太郎。
ところどころの発言内容で向こうの声がスローで聞こえることは把握している。
さらに向こうはゆっくりしゃべる様に要求しているらしいことも漏れ聞こえる発言から推測出来る。
ここで、理系の和があることに気づいた。


「…もしかして、元の世界とこの世界では時間の流れが違うのかもしれませんね…」

「どういうことなのです?」

「向こうの世界でこちらの声が早く聞こえて、こちらの世界であちらの声がスローで聞こえることもこれで説明が付きますから…」


そう言って電の疑問に説明で答える和。
たとえに出したのはビデオだ。


「ビデオの早回しとスローで考えると分かりやすいのですが… 早回しにすると声が早く聞こえますよね?」

「そうだけど… それがどうしたの?」

「例えばですよ、ビデオを5倍速で5分間再生するとビデオの中の時間は25分経つことになります」

「でも、見ている私たちの時間は5分間のまま変わることはありません」

「ふんふん」

「なるほど、逆で5倍スローの場合は5分間私たちが視聴したとしても、ビデオの中では1分しか経っていない」

「その通りです。倍率は分かりませんが向こうの声がゆっくり聞こえるこちら側は時間が速く流れて…」

「こっちの声が早く聞こえる向こう側はゆっくりと流れているわけね…」

「おそらく」


中々の洞察力である。
取り合えず、この推測を紙に書いて頭に血が上っている小蒔たちに渡すことにした京太郎一行。
このメモを見て何が起こってるのか小蒔たちもようやく把握した。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/11/12(土) 21:35:17.47 ID:e29i8VVho<>
で、改めて意思疎通を図るのだが、やはり中々もどかしいものがある。
それでも粘り強くお互いの情報を交換していく。
途中で京太郎たちがストップウォッチを持ち出し、時間の流れの倍率の割り出しにかかる。


「うーん… 誤差が酷いけど… 凡そ4〜6倍こっちの時間は早く流れているか…」

「まぁ、正確な倍率を出したからと言って意味は少ないんだけどね」

「しかし… これはこれでメリットもあるし、デメリットもあるのォ…」

「じぇ?」

「…ゆーき、分かってます?」

「じぇんじぇん」


頭の上にクエスチョンマークが見て取れそうな表情の優希に、和が呆れながら説明を始める。


「この場合、メリットは私たちの帰還が多少遅れたとしても向こうではあまり時間が経っていないことです」

「まぁ、4倍だと仮定すると20ヶ月… こっちで2年以内に帰ることが出来れば向こうでは年度内に帰れるわ」

「デメリットですけど… 元の世界の人よりも歳をとることですね」

「まぁのぉ… 向こうで1年たったとして… 級友が1年しか年取っていないのにワシらは4年歳をとる計算じゃからのォ」

「それは… なるべく避けたいじぇ…」

「染谷先輩と部長、20歳過ぎて高校生することになりますもんね…」

「咲、俺らも19歳で高校生だぞ? その場合…」


ゲンナリした表情で予測される未来を語る京太郎たち。
帰るなら早く帰る算段を付けた方がいい、下手すると自分たちと世界とのギャップに悩むことになる。
本格的に帰る手段が見つかるのが遅くなったらこの世界に骨を埋める… そんな考えが皆の頭をよぎる。


「まぁ、とりあえず麻雀牌を手に入れることに集中しよう…」

「須賀君の言うとおりですね、木を使って自作してみましたけど… 牌が不揃いすぎてゲームになりませんでしたし…」


実は以前に、木や竹を使って麻雀牌の自作を試みていた。
しかし、結果は大失敗…
形や大きさは不揃いなうえ、木目なんかで使っているうちにどの牌か判別できてしまうのだ。
ナチュラルにガン牌が出来るのではゲームにならない。
ユリア樹脂の入手も考えてみたが…
制海権を深海棲艦に握られているので物資についてはある程度の統制が行われているのがこの艦これ世界だ。
不足しているほどではないが、充分とも言い難い。
なのでユリア樹脂どころか、プラ系の材料は入手が不可能だった。
まぁ、仮に手に入れられたとしても加工法が分からないのでどのみち無理なのだが…
結論として、戦果を挙げて褒賞の麻雀牌を手に入れるしかなかった。


「そもそもなんで麻雀牌が超貴重品になるのよ…」


久が天井を見上げて嘆く。

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/11/12(土) 21:35:43.83 ID:e29i8VVho<>
「ん? なんか焦げ臭くないか?」


京太郎が異臭がすると言い出した。
その声に反応してクンクンと鼻を鳴らす咲、和、久、まこ、優希。
言われ見れば何かが焦げるにおいが微かにする。


「おい、浦風! 給湯室!!」

「そげなバカな! 元栓は締めたはず!!」


京太郎が言うと、まこは慌てて給湯室に掛けていく。


「給湯室は大丈夫じゃ!」


暫くしてまこから給湯室に異常はないと報告が上がる。
じゃあこの異臭はどこから!?
そういって原因を探そうとする咲たち。
結論から言うとすぐに見つかった。


「ねぇ提督… 私の目が確かなら… 神代さんたちが使ってるお札全部から煙が上がってるんだけど…」

「安心しろ大井… 俺にもそう見える…」


清澄メンバーの目に映ったのは小蒔たちが使っている念話符の端から上がる黒い煙…
当の小蒔たちは念話でのやり取りに夢中で全く気が付いていない。
京太郎たちが慌てて知らせようとしたその刹那。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/11/12(土) 21:36:09.95 ID:e29i8VVho<>
パァァアアアアン!!


控えめな爆音を轟かせながら念話符が爆発した。
音の大きさは癇癪玉より少し大きい程度で、京太郎たちはビックリするだけで済んだ。
問題は小蒔たちである。
念話符を持っていた全員が、念話の為に符を耳に当てていたのだ。
耳の直近で癇癪玉を上回る破裂音。
同然耳に大ダメージ… 下手すれば鼓膜破裂で失聴だ。


「んぉぉおおおおおお!!!」

「すばら! スバラ! すばらぁぁああああ!!!」

「きゃだぁああえあえあえ!!」

「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」?!?!}」


案の定、爆音と耳に走る激痛でパニックになって床を転げまわる念話組。
と言うか早く医者に連れて行かなければ取り返しがつかなくなる恐れがある。


「医者! 医者を呼んで!!」


咲が叫ぶが、そこで京太郎が追加の指示を出す。


「医者もだけど、ウェットドックの用意を急げ!! 艦娘の適性があればドックを使えば傷を治すことができるはずだ!! バケツの使用も許可する!!」

「はわわ! 了解なのです!!」

「取りあえず、ドックで治るか試みろ! そっちの方が医者を呼ぶより早い!」

「合点じゃ!」

「和は万が一の時に備えて医者を連れてこい! ドックで治っていた場合にも一応診察してもらう!」

「はい!」

「事態は一分一秒を争う! かかれぇぇぇえッ!!」

「「「よーそろー!!」」」


京太郎の機転ですぐに露天風呂(ウェットドック)に放り込まれた念話組、狙い通りバケツを投入後すぐに回復し後遺症等の心配はないとのことだった。
一方、元の世界では清澄の部室に集っていた面子も念話符が爆発し大ダメージを受けていた。
小蒔たちからの情報を紙に書いてまとめていたハギヨシが無事だったため病院に直行することができ、こちらも後遺症が出なかったのが不幸中の幸いだった。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/11/12(土) 21:37:37.16 ID:e29i8VVho<> はい、本日の投下は以上です
リアルが忙しい + WoWSにハマってしまい時間が取れずにこんなに遅く・・・
申し訳ありませんでしたm(_ _)m

次回の投下もお楽しみに! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/11/12(土) 21:44:11.47 ID:QONKLRbQo<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/11/12(土) 22:27:50.20 ID:/fTrvhtx0<> 乙です! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2016/11/12(土) 23:41:05.14 ID:jFRJUGrP0<> 乙です
オカルト的な物だし深海棲艦から強奪した物(他の姫と楽しむ為に持っていたほっぽは奪われ涙する)じゃないと効果が無いのかもしれないが、注文生産で職人さんに作って貰えば十万単位の高価な物になるかも知れないけど、ガン牌出来ない精度の製品を作ってくれそう。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/11/12(土) 23:44:41.36 ID:6A7jXwEm0<> 乙! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/11/13(日) 08:41:19.08 ID:xM/cE1eN0<> そういや、原作だと一応あったけどこっちではどうなんだっけ?
家具の雀卓 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/11/13(日) 16:20:03.24 ID:vDI+t54Eo<> 家具職人が必要=貴重品って感じなんじゃないの <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/11/14(月) 22:25:12.46 ID:duE53SLO0<> 乙でした <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2016/11/16(水) 23:15:00.70 ID:mrripxAg0<> 雀卓は独特なシルエットの某軽空母のあの人に代わりを務めて貰おう。
もしくは夜戦明けでフラフラのメンバーの誰かが彼女を見て良からぬ妄想をするとか。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/12/07(水) 18:01:29.83 ID:mtWkQG+30<> 乙 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/12/14(水) 22:00:36.67 ID:9h70ajrZo<> お久しぶりです。
RJいじめは止めるんだ!

という事で新話投下していきます <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/12/14(水) 22:01:46.46 ID:9h70ajrZo<>


「重巡り級を旗艦とした敵水雷戦隊見ゆ! 全艦、単縦陣!」


水平線に幽かに艦影を認めた咲は手持ちの双眼鏡で艦種の識別を行う。
その艦影が深海棲艦だと確認すると旗艦の咲が凛々しく号令を発する。
間髪入れず、残りの五人は警戒航行序列を解き、見事な単縦陣に移行する。


「左舷、砲雷撃戦、用意!」

「私、砲雷撃戦って聞くと…燃えちゃいます。」

「ってー!!」

「陣形を保ちつつ、臨機応変に、行くよ!」

「なのです!」

「砲雷撃戦、開始じゃ!」


それぞれが掛け声を掛けながら敵艦隊へ接近していく。
そして始まる砲撃戦。
砲弾の着弾による水柱が白く立ち上り、両艦隊が砲弾を打ち出す爆煙が黒く漲る。
砲弾の雨を潜りながら更に艦隊間の距離が縮まり魚雷の射程内に入る。
水雷戦隊の本領、雷撃戦の開始である。


「雷撃戦… 開始!!」


咲の号令とともに一斉に魚雷が海に放たれる。
敵艦隊も魚雷を撃ったのか、自分たちに向かって真っすぐに伸びてくる白線が青い海にはっきりと見える。


「各艦、回避!」




<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/12/14(水) 22:02:54.05 ID:9h70ajrZo<>



場所は変わって清澄鎮守府の執務室。
本日の秘書艦は駆逐艦『春雨』こと和だ。
京太郎の執務机と直角になる様に配置された秘書艦用の机で、書類のチェックと秘書艦権限で出来る決済をこなしている。
提督の裁可が必要な書類は手を伸ばせば届く提督の机の上に置く。
京太郎と和、二人とも黙々と手を動かし書類をさばいていく。


「うーん… ここらで休憩を入れるか、春雨」

「はい、提督」


ぐいーっと背を伸ばしつつ休憩の宣言をする京太郎。
2時間は机に齧りついていたので集中力が切れてきたのだ。
答えた和は直ぐにペンを置き、給湯室に入ってお茶の準備を始める。
頭の中を空っぽにしてボーっと机の上に飾られた写真を眺める京太郎。
現在の清澄鎮守府に所属する艦娘7人と京太郎が写った写真だ。
写真を眺めつつ…


「やっぱり和の胸ってデカいよなァ…」


健全な15歳男子なのだから仕方は無いのだが、今考える事かと問いたい。
写真に写った和の姿。
白露型特有の黒のセーラー服を押し上げてその存在感を存分に主張する和の両胸。
駆逐艦『春雨』は小ぶりな胸の艦娘が多い中、和のKカップは尋常ではない。
駆逐艦でこれに匹敵する艦と言えば『潮』『浦風』『浜風』など数えるほどしかいないだろう。
駆逐艦のおっぱいビッグセブンの一角に食い込む和の胸恐るべしと言ったところか。


「須賀君、お茶入りましたよ」


そう言ってお盆に大きめの湯飲み2つを載せて運んでくる和。
どうやら今日のお茶請けのお菓子は間宮羊羹らしい。
湯飲みと一緒に乗っているお皿の上の羊羹に視線を走らせた後、チラッと和の巨乳に目が向いてしまう。
意外とこういうチラ見は目の動きからバレてしまう事が多い。
清澄高校にいたころの乙女な和なら、顔を少し赤くし、両手で胸を隠すような仕草と非難するような目線を向けてくるのが常だったが、此処にいるのは女になった和である。
クスッと微笑を浮かべ、湯飲みとお皿を机に置き…


「須賀君、意外とそれ分かるんですよ」


余裕綽々と言った様子で一言いい、あまつさえ京太郎の腕に抱きつくくらいのことは平気でするようになった。
ナチュラルに「当ててんのよ」を… いや、この場合は完全に意図的にやっている。
スキンシップと自身のセックスアピールは欠かさないらしい。
因みに、京太郎以外の男が和の胸をチラ見した場合、ゴミを見るような目で非難の視線を向けてくる。
どうやら和の中では、自分の体は京太郎の所有物で京太郎専用という意識があるらしい。


「ハハハ、ごめんごめん今度からは分からないように上手くやるさ」

「そこでやめると言わないんですね」


対する京太郎も慣れたもので軽く流す。
既に肌を重ねて、お互いの恥ずかしいところの隅々まで見せ合った仲である。今更照れるのもバカらしいのだろう。
しばし休憩して英気を養った後、書類との格闘を再開する2人。
やはり人手が倍になると効率がいいのか、見る見るうちに書類は減っていく。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/12/14(水) 22:03:20.41 ID:9h70ajrZo<>
「よし! 本日のお勤め終了!」

「提督、お疲れ様です」


処理すべき書類がすべて片付いたら京太郎が業務は終わりと宣言する。
同時に和は艦隊司令部へ発送する書類の発送手続きに鎮守府の隣にある陸軍の出張所へ向かった。

基本、どんな国でも陸軍と海軍の仲は悪いものだ。
あのアメリカでさえ予算や権限の奪い合いで陸と海の間に深海よりも深い溝が存在した。
だが深海棲艦が猛威を振るっているこの世界、資源を輸入に頼る日本にとってシーレンの防衛はまさに死活問題… いや、国家存亡にかかわる問題である。
そんな状況において陸軍と海軍で仲違いなど出来るはずがない。
陸軍にとっても消費する資源が入ってこなければ困るのだ。
そのシーレンの防衛を一身に背負っているのは海軍と艦娘、陸軍としても両者を応援こそすれ敵視する理由はほとんどなかった。

海軍が深海棲艦との戦いに専念できるよう、日本国内の陸上にかかわる事は全て陸軍が引き受けている。
海軍の公文書・機密文書の輸送についても陸軍が請け負っており、両軍の間には完全な信頼関係が成立していた。
…もっとも、見目麗しい娘が多い艦娘にかっこいいところを見せたいという、泥臭い陸軍の男の下心も見え隠れしているのだが…

そんな背景があるので、全ての鎮守府に小さいながらも陸軍の出張所が併設されているのだ。
此処には憲兵もおり、なにか騒動があった時に鎮守府の治安維持や警備に出てくることもある。


「うーん… コーヒーでも入れるかな? でも給湯室に俺が入ると皆がうるさいし…」


突如、コーヒーが飲みたくなった京太郎。
給湯室に淹れに行くかと思ったが、途中でやめた。
艦娘の皆の間で給湯室は秘書艦の聖域とされ、それ以外が入ることはタブーになっている。
こうなった理由は、一日中書類漬になる京太郎に雑事をさせたくないという可愛い理由だった。
提督自室にもサイフォンやティーセットがあるが、京太郎はまだ日が出ているうちに自室に行くことはほとんどしない。
日の高いうちから自室とかヒッキーみたいと言う理由らしい。

そんなこんなで少し手持ち無沙汰な京太郎。
ボーっと壁に掛けられた時計を見ていると、コンコンと扉がノックされた。


「はい、どうぞ」
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/12/14(水) 22:03:53.99 ID:9h70ajrZo<>
「お邪魔します」


そう言って入ってきたのは智葉をはじめとした後期転移組。


「どうしたんです、皆さん揃って? 何か不都合でも?」

「いやなに、扉の横のサインプレートが【執務終了】【在室】になってたのでな。世間話でもと皆で来たんだ」


京太郎の疑問に、智葉が代表して答える。
どうやら彼女、後期転移組のリーダに収まったようだ。
皆に席を勧めて、京太郎は給湯室に向かう。
来客があるのにお茶すら出さないのは流石に無礼だし、何より自分もコーヒーが飲みたい。
咲達に何か言われても作戦の高度で柔軟な運用だと押し切る気満々である。


「どうぞ、男手のコーヒーだけど」


そう言って人数分のコーヒーを出す京太郎。
ちなみに京太郎、ハギヨシに色々教わっているので紅茶やコーヒーを入れる腕前はそこらの喫茶店よりも良かったりする。


「すばらな味です! それにしても突然押しかけて迷惑ではなかったですか?」


コーヒーを一口飲みその香り高い苦みを堪能した煌が旨いと褒める。
そして突然の訪問で迷惑を掛けていないか聞いてくる。


「大丈夫ですよ、すでに今日のノルマは終えましたし… あとは出撃している艦隊の帰還を待つだけですから」

「ずいぶん手際がいいわね… どんな手品なの?」

「どんな手品って… 憧、こっちに飛ばされて数ヶ月経ってるんだ、流石に書類仕事にも慣れるさ」


コーヒーを啜りながら他愛もない話をする面々。
そんな中、戻ってきた和がノックもそこそこに執務室に入ってくる。


「あれ、皆さんいらっしゃってるんですね」


智葉達9人を見てそう発言する和。
彼女らの手元にコーヒーカップがあることを見て京太郎が給湯室に入ったことも瞬時に察している。
まぁ、来客なのだから仕方がないが…
やはり秘書艦の聖域を犯されたことはお気に召さないのかちょっと膨れっ面になる。


「須賀君… 給湯室は秘書艦の管轄ですよ…」

「ハハハ、いや済まない。だがこれは高度で政治的かつ戦略的な作戦の柔軟な運用だ。許してくれ」

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/12/14(水) 22:04:20.14 ID:9h70ajrZo<>

一応は勤務時間なのだが、先ほど勤務終了を京太郎が宣言していたので提督に対する艦娘の口調ではなく同級生に対する口調になっていた。
和の可愛い抗議に笑いながらユーモアを交えて良いわけをする京太郎。
予想通りの返答なので和は軽くため息をついて、お代わりのコーヒーの準備をするべく給湯室に姿を消す。
その2人の慣れたやり取りを見て大阪出身の逸般人の恭子が一言。


「なんや2人のやり取り。妙に慣れてるというか自然体と言うか… 夫婦見たいやな」


その後、和を世間話を交えて世間話で盛り上がる。
こんな他愛のない会話でもお互いの人間性はよくわかるものだ。
智葉達にしても京太郎は悪い奴じゃないと解っていても、こうやって交流を持たないことには実感は出来ない。
そう、須賀京太郎という男子をもっと理解するためにあえて彼女たちはこうやって押しかけたのだ。
京太郎たちの方もそれは重々承知の上で、いらぬ不和を産まないためにもこう言ったやり取りは大切にするようにしている。
そして交流を重ねるごとに京太郎との距離は確実に縮まっている。
この鎮守府に飛ばされた時は、軽蔑と侮蔑の色が混じった目線を向けていたことを考えると驚きの進歩である。
咲や和、他4名の様子を見ていても京太郎が女の子を無下に扱う下種ではないことは一目瞭然だし、その心にある思いはホンモノだと実感できる。
それどころか、真剣に執務に取り組み、艦娘のことを考えてあらゆる手を打つ姿を見ていて、そんな男の子に大切に扱われたいと思うのが乙女心だろうか。
何人かは無意識に京太郎に想いを寄せ始めていたりする。


「そろそろ艦隊の帰投予定時間か…」


そう言ってカップのコーヒーを飲み干し腰を上げる京太郎。
執務室を出て、埠頭まで艦隊の出迎えに向かった。

日が水平線に近づき、徐々に空が茜色に染まりつつある。
埠頭では程よい海風が吹き抜け、潮の香りが心地よい。


「もうそろそろ見えるはずなんだがな…」


そう言いながら双眼鏡で水平線を見渡す京太郎。
傍には和や智葉達も同じように双眼鏡を覗いている。


「ねぇ、須賀君。水平線の向こうってことは結構距離があるんじゃ…」


京太郎にそう聴く佳織。
まぁ、水平線の彼方と言うのは結構遠距離と思うのが普通ではあるのだが…


「そう思うでしょ、妹尾先輩。実は水平線までの距離って4kmくらいなんですよ」

「嘘!?」


長野住まいの彼女にとって海はある種の憧れがあったのだろう。
水平線の彼方と言うのは未知なる世界と同じような感覚だったのだが、歩いて僅か1時間ほどの距離だと聞いて目を丸くしていた。
実はこの事実、京太郎たちもこっちの世界に来てから知った事実だったりする。


「まぁ、観測する高度によって水平線までの距離は変わるんですけどね… と、見えました。艦隊が帰ってきましたよ」


水平線にポツポツと6つの黒い影が浮かび上がる。
双眼鏡で見ると咲たち艦娘艦隊だとはっきり分かった。


「速度はおよそ半速(9ノット)程ですね、だとすると20分ほどで接岸ですね、提督」


和がざっと暗算で到着時までの時間をはじき出す。
京太郎も同じ計算だったらしく、うんうんと頷いていた。

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/12/14(水) 22:05:01.47 ID:9h70ajrZo<>

「艦隊戻りました!」

きっちり20分後には埠頭に出撃していた6人の姿があった。
旗艦を任されていた咲の号令で京太郎に対して一斉に海軍式の敬礼。
それに京太郎が答礼し簡単な報告を受ける。
詳細な報告は後程書類でなされるので本当に簡単なものだ。


「中破1名、小破2名。海域の攻略は成功しました!」

「ご苦労様。小破以上は直ぐにドックに入って傷を癒すこと。古鷹、あとで報告を頼むぞ」


そんなやり取りで解散を命じる京太郎。
心の中で誰一人欠けなかったことに安堵していた。
いくら昨日の夜に轟沈防止処置をしていたとしても行く先は戦場…
何があるかは分からないのだから。

解散の命が下りたら思い思いに過ごしていいと決めてあったが…
ほぼ全員の行動は一致している。
必ず決まって京太郎の周りにたむろするのだ。


「お・ま・え・ら! 戯れは良いから損傷してるやつは早くドックへ行ってこい!!」


埠頭に京太郎の叫びが木霊した。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2016/12/14(水) 22:06:14.12 ID:9h70ajrZo<> という事で今回の投下はここまで

最近やたら文章がくどくなったような気がするんだが…
なんでだろうか?

感想意見等募集中
どんどん書いてください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/12/14(水) 23:36:53.83 ID:qzUjAgNoo<> 乙ー
後発組との個別のエピソードなんかも <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/12/15(木) 14:38:25.11 ID:2RszVSPIo<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2016/12/15(木) 23:03:51.07 ID:sbeYlrxf0<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2016/12/16(金) 06:43:43.56 ID:YyNDs1Ew0<> 乙! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2016/12/21(水) 22:18:42.78 ID:avbVq3r50<> ほっぽ「マージャンナイ…カエレ!!(麻雀卓を背中で隠し威嚇)」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/01/04(水) 18:41:22.52 ID:RYgl/4lH0<> 舞ってる <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/01/09(月) 23:06:16.78 ID:aFjHf5OBo<> お久しぶりです。
リアルが忙しいもので時間が空いてしまい申し訳ないです。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/01/09(月) 23:07:04.84 ID:aFjHf5OBo<> 長野にあるとある喫茶店、扉には『本日臨時休業』の札が掛かっている。
その扉の前に若々しい女性の姿がある。
女性は何のためらいもなく扉を押して店の中に入っていく。
店の中には大体同じ年代の女性が13名、一つの大きなテーブルを囲っていた。


「皆、遅くなってごめんなさい!」

「大丈夫よ愛子、皆さっき来たばっかりだし…… 約束の時間までまだあるから」


店の中に入ってきたのは須賀愛子、京太郎の母親である。


「明子、久しぶりね。仕事で忙しいって聞いたけど?」

「ええもう本当に! 今日は有給を使ったのよ」


もう一人の女性は原村明子、和の母親だ。
どうやらこの2人、結構親しい知り合いのようである。


「愛子さん、何か飲まれますか?」

「ありがとう夕子ちゃん、紅茶お願いできる?」

「はい」


愛子に注文を伺いに来たのは染谷夕子、お察しの通りまこの母親で、この喫茶店の名前は『roof-top』。
まこの実家である。


「愛子、とりあえず座ったら? 一服して話を始めましょう」

「そうね…… そうさせてもらうわ」


愛子が席に着くとすかさず夕子が紅茶を持ってくる。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/01/09(月) 23:07:31.38 ID:aFjHf5OBo<>
「あら、良い香り」

「今年採れたダージリンですよ」


紅茶の良い香りを堪能しつつ、慣れた手つきで茶を喫する愛子。
ほどなくしてカップを置くと徐に口を開く。


「今回のことは本当に御免なさいね…… ウチの息子のトラブルに大切な皆の娘を巻き込んでしまって……」

「何を言ってるんや、愛子はん。大切な子供に一大事が起きたんはそっちも同じやんか」


いきなり愛子が謝罪の言葉を口にする。
実はここに集っているのは清澄高校の麻雀部部室で神隠しに合ったメンバーの母親たちである。
ここで出席者を整理しておこう。
京太郎の母親の愛子、和の母親の明子、まこの母親の夕子の三人はご存じのとおり。
残りの面子を紹介しよう。
残りの清澄メンバーの母親は片岡天美、宮永雪子、竹井亜矢乃。
清澄以外のメンバーの母親は花田千歳、新子和江、妹尾汐依、小瀬川響、臼澤陸奥美、辻垣内朝子、神代霧江、末原龍江である。


「そうですよ。こんな事態、誰も予測できませんよ」

「そうそう」

「まぁ、責任の追及のしようもないですし、前向きに解決策を考える方が健康的ですよ」

「あらあら」


愛子の謝罪に帰ってきた言葉は何とも思いやりと理解のありすぎる言葉である。
と言うかこの母親ズ、妙に親しげで何とも言えない和やかな雰囲気だ。
大事な子供たちが神隠しに合ったというのにこののほほんとした空気はいったい何なのだろうか……


「相変わらずマイペースなようで、気ィ使いやな…… 愛宕」


そんな中、龍江が特大の爆弾を放り投げた。
京太郎の母親の正体をいきなり当ててきたのだ。


「フフフ…… もう四十を超えたけど人の本質って変わらないものね、龍驤」

「ハッ、そうそう性格が変わるわけないで」


さり気に愛子の発言も爆弾だ。
末原龍江、御年49歳。
その正体は元軽空母艦娘の龍驤である。


「須賀海軍特務大将を慕ってこちらの世界に来て…… 28年経ちますか、月日の流れるのは早いものですね」

「でも皆若々しいですよ、艦娘だったころとあまり変わってないですから」


何と驚いたことに、『roof-top』に集った14人の母親、全員元艦娘である。

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/01/09(月) 23:07:59.25 ID:aFjHf5OBo<>
………………………
………………
………
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/01/09(月) 23:08:29.67 ID:aFjHf5OBo<>
「じゃ愛宕、須賀家の方で持ってる情報を教えて。私の方でも独自に情報を集めてるけど…… 貴女のところが一番詳しいと思うの」

「分かってるわ明石。『須賀家異世界見聞録』の抜粋と要約を持ってきたわ」

「ウチ等も子供たちから拾える情報は拾ってきたで」

「これだけ揃えば何とか解決策が見つかるかもしれませんね」

「そうだといいんだがな……」


場を仕切りなおして本来の目的の情報の交換を始める元艦娘の母親達。
ちなみに皆の経歴は……

元重巡艦娘『愛宕』の須賀愛子、優希の母親の片岡天美は軽巡艦娘『天龍』、咲照姉妹の母親の宮永雪子は駆逐艦娘『雪風』、原村明子は工作艦娘『明石』である。
和の機械好きは血筋だったようだ、なぜか法曹界で職を得ているのかは謎である。
『roof-top』の名物女将の染谷夕子は元駆逐艦娘『夕雲』、竹井亜矢乃は軽巡艦娘『矢矧』、水上機母艦娘『千歳』だった花田千歳。
此処に集った面子は千歳の娘の煌が大酒呑みになるだろうと予想している。

新子和江、元戦艦艦娘『大和』、妹尾汐依は潜水艦娘の『伊401』である。
小瀬川響、名前そのまま元駆逐艦娘『響』で、臼沢陸奥美は戦艦艦娘『陸奥』、こちらも名前そのままである。
辻垣内朝子は駆逐艦娘『朝潮』、まじめ一辺倒の彼女は現在警察官をやっている。
小蒔の母親の神代霧江は戦艦艦娘『霧島』、霧島神境に嫁いだのも何となく納得である。
大阪住まいの末原龍江は軽空母艦娘『龍驤』、こちらも大阪住まいは納得である。


「うーん…… 竜門淵の御嬢さんによると艦これ?世界に飛ばされたってことらしいけど……」

「艦これって、あのMNB.comの『艦隊これくしょん』ですよね? あれには驚かされました」


明石の言葉に朝潮が反応する。
そう、件の『艦隊これくしょん』の世界観は彼女たちが住んでいた世界と本当によく似ているのだ。

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/01/09(月) 23:08:56.19 ID:aFjHf5OBo<>

「本当に驚きましたね。と言うか絶対私たちの世界から転移してきた人が開発に加わってるって思っちゃいました……」

「事実は小説よりも奇なりとはよく言ったものだよね」

「まぁ、それは置いておくとして…… 帰ってくる方法が皆目見当がつかないとは……」


大和、汐依、矢矧が眉間に皺を寄せながら言う。


「まぁ私たちの子供達だからね、無事に帰ってくるとは思うよ」

「あらあら、娘を随分信頼してるのね? 響」

「普段は怠い怠いって言ってるけど…… やる時はやる娘だからね」

「それに向こうに飛ばされたのは私たちの娘さ、生存率10%と言われたアイアンボトムサウンドすら生き抜いた私たちの血を分けた娘たちだよ、これくらいは切り抜けられるさ」

「確かに私たちの娘ならそれ位は切り抜けて欲しい所ね」

「そして司令官は須賀海軍大将と愛宕さんの息子、絶対に戻ってこれるさ」


響、陸奥、霧島が会話する。
響は娘、と言うか皆を信頼しているようで楽観的な見方をしている。
霧島は霧島でこっちも結構楽観的だ。

幾ら話し合ってもこれだという対策は出てこず、次第に世間話に移っていく元艦娘の奥様方。
暫くおしゃべりした後、時折こうして集まって意見交換会を開くと約束してお開きになった。 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/01/09(月) 23:10:35.82 ID:aFjHf5OBo<> 短いですけどここまで
今回は京太郎たちが居なくなった世界での親の行動を書いてみました

原作と母親の名前が違う!と言うのが何名か居るのですが……
そこはご容赦ください
ではまた次回の投稿でお会いしましょう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/01/09(月) 23:55:01.85 ID:NqMEDiyz0<> つまりタコスの中二病は親譲り <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/01/10(火) 00:49:39.60 ID:0ZWaxDm6O<> 乙
クロス物、改変注意を明記すれば問題無いっす。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/01/10(火) 06:33:14.21 ID:8KxB4Sv60<> 乙! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/01/10(火) 19:55:49.65 ID:n6mCd4KK0<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/02/24(金) 11:04:18.29 ID:ZBRrsDV2o<> 乙 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/03/02(木) 17:45:12.38 ID:vrk1G1Y4o<> すいません、リアルが忙しいのとモチベが下がっていて長い間空いています……
もう少ししたら投下できると思いますので、しばしお待ちを! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2017/03/02(木) 21:22:15.11 ID:GyPeKocZ0<> まっ照 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/03/03(金) 04:37:27.55 ID:ewNR8VkTO<> ゆっくり
まっ照 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/03/11(土) 07:08:02.89 ID:lJ7txbJ7o<> まっ照 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/05/04(木) 22:04:44.33 ID:c9CRllVio<> 超絶お久しぶりです
なんやかんやで以前の投下からおおよそ4か月・・・

お待たせして申し訳ない
取りあえず続きの投下をしますね <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/05/04(木) 22:05:18.87 ID:c9CRllVio<>

ペラ カリカリ… ペタ    ペラ カリカリ… ペタ


現在の時刻はヒトヒトサンマル、お昼前の提督執務室は書類にペンを走らせる音と判をつく音が聞こえるほど静かだ。
本日の秘書艦は大井(久)で、2人とも集中しきって業務をしていせいで先ほどから一言も喋っていない。
まぁ、サッサと書類を処理し終われば早めに終業できるからなのだが。

「うーん! もうすぐお昼か…… 書類は粗方片付いたし、今日は出撃もない。日の高いうちに終業に出来るな!」

「あ゛ー…… 大分集中してたわねぇ、体が硬いわ」

ググッと伸ばした背中からバキバキっと音がする。
朝から座りっぱなしで作業していたのだから体が硬くなるはずだ。
少し休憩することにした京太郎と久、お茶を淹れに給湯室に入っていく久の背中を見送りながらつい数か月前では全く想像もしえなかった自分たちの境遇に想いを馳せる。

(それにしても、人生どうなるか分からんよなぁ……)

艦娘と提督になったこともそうだが、何よりも本人たち公認の7股している自分が信じられなかった。
元の世界に帰った時が怖いが……
今は取りあえず久が入れてくれた緑茶を堪能することに集中しようと意識を切り替えた京太郎だった。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/05/04(木) 22:06:56.71 ID:c9CRllVio<> で、作業は順調にはかどりヒトロクマルマルには本日分の仕事が終わった。
あとは暇をつぶしつつ遠征に出た咲達の帰りを待って夕食を摂るだけだなと、ボーっとしながら考えていたのだが、突然のノックにその思考が途切れた。

「はいどうぞ」

京太郎が返事をすると、入ってきたのは煌、憧、佳織、白望、智葉、小蒔、塞に恭子の8人。
照を除いた後期転移組の面々である。

「みんな雁首揃えてどうしたんですか?」

「いや、丁度執務が終わったと連絡があったから来たんだ。大事な話をしようと思ってね。予め執務が終わったら連絡をくれるように久に言ってたからな」

皆にソファーを進めて、用件を尋ねる京太郎。

「須賀君、まどろっこしい話は後にして単刀直入に言うわ」

「…………」

「私達8人を艦隊に加えてもらえないかしら?」

大事な話の下りで何となく話の内容を察していたのか塞の言葉に眉をピクリと動かすだけでほとんど表情を動かさなかった京太郎。
久の淹れたお茶を啜りながら「なるほど」と相槌を打つ姿には妙な貫禄があった。

「うん? あんまり驚かへんねんなぁ」

「まぁ、何となく。話の切り出し方から察しは付きましたし…… でも良いんですか? 艦隊に加わるということは……」

「まぁ、確かに軽々しく受け入れるような話やないけど」

「この1ヶ月、須賀君たちの様子を見ていたらそれもいいかなって」

京太郎の言葉に恭子と憧が答える。
彼女たちも決断するまで結構悩んだようだ。
しかし、この1か月ほど京太郎たちの様子をずっと見ていたが、京太郎は咲達に誠実であったし、咲達は京太郎と一緒に居ることを幸福に思っていた。
もちろん照を含めると七股……
元の世界の価値観で行けばトンデモなかったが、この世界にはこの世界の流儀がある。
お互いが納得しているならそれでいいかなという考えに煌たちも自然と毒されてきていた。

「それに、稲美ちゃんからある言葉を聞きまして……」

「それは?」

「「エッチから始まる恋もあるのですよ」ですね」

それを聞いた京太郎と久は苦笑いする。
そう言えば自分たちもこっちに飛ばされて踏ん切りがつかなかったときに電から同じことを言われたなと。

「それじゃ、最後にもう一度確認させてください…… 艦娘として戦線に参加するんですね?」

「ええ、私たち8人の命と将来、須賀君に預けるわ」

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/05/04(木) 22:09:38.92 ID:c9CRllVio<> 短いですが今回の投稿はここまで
やけにあっさり仲間になったなと思いますが、>>1にはこれ以上の描写無理でした…・・
取りあえず悩みに悩みまくった部分が過ぎたので以降は気楽に書いていこうと思います

艦これの春イベも始まりましたし、やることが増えたなぁ(白目)
提督の皆様方はリアルに触らない程度に武運長久を祈ってます

では次の投下でお会いしましょう

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/05/05(金) 00:58:21.07 ID:ObG9o2yY0<> 乙! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/05/08(月) 11:53:47.81 ID:v3wU81hgo<> 乙です。
ずっと待っていたのよ゚・。*(゚∀゚*)。・゚+ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/05/08(月) 14:48:50.93 ID:hoJvPwyC0<> 乙
まずはテルーの描写を見たい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/05/12(金) 02:27:27.63 ID:TsRjcMuRO<> 久しぶりの更新あざッス

生存報告さえあればゆっくり待ってますのでねっとりな描写オナシャス
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/05/19(金) 00:26:14.90 ID:ib8Wn7o3o<> こんばんわ!
2週間目で新話投下だぜ!! <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/05/19(金) 00:26:46.97 ID:ib8Wn7o3o<>

ペラ カリカリ… ペタ    ペラ カリカリ… ペタ

今日も今日とて執務室で書類処理に勤しむ京太郎。結構誤解されるのだが高級将校(少佐以上)は戦場で戦うのが仕事ではなく、組織集団での指揮監督が主な役割、つまり主戦場は後方のデスクの上、書類と格闘するのが主な任務なのだ。

「くわぁぁぁ…… もうヒトロクヨンマルか、疲れたなぁ」

 緑色の第三種軍装に身を包んだ京太郎はチラリと時を見ながら大きな欠伸を一つする。

「さて、そろそろ迎えに来るって言ってた時間になるんだけどな……」

京太郎がそう呟くと、執務室の扉がコンコンとノックされる。

「入れ」

「失礼します。司令官さん、歓迎会の準備が完了したのでお迎えに上がったのです!」

「ご苦労様」

入ってきたのは電、ビシッと敬礼を決めつつ要件を手短に言う。それに微笑みながら京太郎が返答をする。
 

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/05/19(金) 00:27:18.77 ID:ib8Wn7o3o<>


 話は朝の課業開始前に遡る。

「歓迎会?」

「そうなのです。塞さ…… Romeさんたち9名が新たに艦隊に加わるので、歓迎会を開こうと」

課業前に電が相談があるというので応接セットのソファーで話を聞いた京太郎。眠気覚ましのコーヒーの香りを楽しみつつ、電の口から出たのは新規移転組の歓迎会の提案だった。
 
「それに、この鎮守府が発足したときも一寸したお祝い程度しかしていませんし…… 丁度いいからパーティーを開こうと思うのです」

「なるほどね」

 京太郎としても賛成である。もっとも最大の問題は準備と予算であるが……

「準備の方なら大丈夫なのです。間宮さんには話を通してあります。司令官さんのOKが出ればすぐに動けるのです」

「……根回しの良いことで…… フム、予算の方もC会計なら通るな…… よし、許可する。駆逐艦『電』、歓迎会の総指揮を任せる」

「なのです!」

こうして怒涛の勢いで歓迎会の開催が決まったのであった。



<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/05/19(金) 00:28:07.97 ID:ib8Wn7o3o<>

「それじゃ…… 照さん、塞さん、白望さん、恭子さん、智葉さん、煌さん、小蒔さん、佳織さん、憧の仲間入りを祝して乾杯!!」

「かんぱーい!!!」

それぞれのグラスに飲み物が注がれ、京太郎の乾杯の音頭で歓迎会が始まる。会場は鎮守府の食堂で、テーブルにはこれでもかと言うくらい美味しそうな料理が並んでいる。

 「……ん?」

 飲み物を口に含んだ瞬間、京太郎に怪訝な表情が浮かぶ。彼のグラスに入っているのはオレンジジュース、そのはずだ。しかし、口の中に今まで味わったことのない変わった風味が駆け抜ける。ちょっと苦いような何とも言い難い風味だ。

「これってもしかして……」

頭の中で何かが引っかかったのだろう。京太郎は電が注いで回ったジュースの瓶のラベルを確認する。そんな彼を余所目に配下の艦娘たちは早くも盛り上がってジュースをガブ飲みし、料理にドンドン箸をつけ始めている。

「アルコール5%…… ってこれ酒じゃねぇか!? おい! 電!!」

そうグラスに入っていたのはアルコール入りジュース…… 所謂、酎ハイだ。大慌てで歓迎会の幹事を呼ぶ。

「なんです? 司令官さん」

「なんです? じゃねえだろ!! これ酒じゃねえか!?」

「お酒ですよ。それがどうかしましたか?」

いきり立つ京太郎の言葉に堂々と返す電。余りにあっさりと返されたので逆に京太郎の思考が停止してしまうほどだった。

「いや…… 俺たち未成年…… お酒は二十歳になってから……」

京太郎が何とか言葉を返すが、それを聞いて「ああ」と合点が行く電。

「大丈夫なのです。艦娘や提督になれば軍属ですから酒類の年齢制限は取っ払われるので合法なのです」

「……それ、初めて聞いたぞ」

アルコールのせいではない頭痛がしてきた京太郎、おでこに手を当てつつ軽いため息をつく。チラリと咲達の方を見てみると誰も訝しむ様子もなく飲んでいた。

「というよりか、あいつらも気づけよ……」

「ああ、司令官さんが来る前に説明していましたから」

「認識済みかよ、おい!!」

突っ込みに疲れた京太郎はもう何も考えず、宴会を楽しむことにした。どうやら考えたり悩むのが馬鹿らしくなったみたいである。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/05/19(金) 00:28:36.05 ID:ib8Wn7o3o<>
「きょーちゃん! なに一人で黄昏ているのかなぁ? 一緒に飲もうよ!!」

顔を赤くしながら咲が絡んでくる。完全に酔いが回ってるようで、ご機嫌なご様子。咲が絡み始めると、途端にみんなが京太郎に絡み始める。

「須賀君、これおいしいれすよ」

「ワハハ! 京太郎! 呑んじょるか?」

最早、魔女のサバトである。普段は怠そうな顔でダレている白望がノリノリのニコニコ顔の時点で相当な違和感だ。お酒の力は本当に怖い、「お前、そんな性格だったか?」と突っ込みどころ満載の連中が量産されている。

「熱い! なんだか熱いわよ! この部屋!!」

そう叫びなが服を脱ぎ捨て真っ裸になっている脱ぎ魔は憧。

「……だから私はおかしいと思うんですよ…… ちゃんと聞いてます?」

赤ら顔でグチグチと説教くさい愚痴を垂れ流しているのは小蒔。こやつは怒り上戸らしい。

「一番、塞! 海軍軍歌、歌います!! 雪―の進軍―氷を踏んでー」

「塞― それ陸軍だじょ」

調子はずれで「雪の進軍」を歌いだす塞に突っ込む優希。海軍の軍歌を歌うと言っておきながら陸軍軍歌を歌う時点で脱力ものである。

「ウフ…… ウフフフフ……」

久は久で壁の方を向いて笑っていてかなり不気味である。

「どう収拾つけるんだよ…… これ……」

頭を抱える京太郎であった。チラリと他所に目を向ければまだ2ケースはあろうかと言う未開封の酒瓶が置いてある。ラベルは見えないが焼酎やウォッカなども混じっているようだ。本格的にため息をつく京太郎、そしてそんな彼に更なる災難が襲い掛かる。

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/05/19(金) 00:29:10.68 ID:ib8Wn7o3o<>
「なに一人素面のままなんだ? ほら呑め!」

「イッキ! イッキ!」

目が据わった智葉に、顔を真っ赤にしてハイテンションの佳織が絡んでくる。手に持ってる瓶には『大魔王』のラベルが……

「いや、俺は……」

「つべこべ言わずに飲め!!」

断ろうとしたら持ってるコップに有無を言わさずなみなみと注がれる透明の液体。智葉の眼光に気圧された京太郎にはyesといって飲む以外の選択肢など無かった。

「……クッ!」

覚悟を決めてコップの中の液体を飲み干す京太郎。

「おお! 良い飲みっぷり! ジャンジャン行こう!!」

そう言って空になると間髪入れずに注がれてしまい、休まる暇など無い。ですぐに限界が訪れてダウンしてしまう京太郎。そんな彼を尻目に艦娘たちのサバトは夜遅くまで続いたのだった。
翌日、お決まりの二日酔いでダウンする京太郎。当然、執務など出来るはずもなく鎮守府は臨時休業と相成った。一方で咲達はケロリとしていていつも通りの体調、艦娘と言うのは肝臓も鋼鉄なのかと心の奥底で寒気を感じた京太郎だった。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/05/19(金) 00:30:29.43 ID:ib8Wn7o3o<> では、今日の投下はこれで終了
次の投下までお待ちください

感想など書いてもらえると>>1は大変うれしいです

最後にこれだけは言っておかねばなるまい

「お酒は20歳になってから!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/05/20(土) 05:14:17.26 ID:CnClUyngo<> 乙ー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/05/21(日) 01:19:21.56 ID:vkjZV2jQO<> 更新乙です!

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2017/05/21(日) 16:54:40.20 ID:jws+mb7r0<> 更新乙― <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/06/29(木) 21:21:30.46 ID:NG5ohWCto<> お待ちどうさま
書き終わったので新話投下します <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/06/29(木) 21:24:24.31 ID:NG5ohWCto<>
「イッチ、ニー、サン、シー…… ニー、ニッ、サン、シー……」

カラッと晴れ渡った鎮守府の空、その蒼空に少女たちの声が溶け込んでいく。施設の1つである運動場に集まった15人の艦娘たちが、準備運動を兼ねたラジオ体操をしていた。

「それにしても、体力測定とは…… まるで学校みたいだな」

そう言いつつ真面目に体操をこなしていく智葉。

「まぁ、実際に鎮守府には就学年齢の女の子が所属することも多いので学校としての機能も備えているのですよ」

智葉の言葉に真面目に答えを返す電。その後、「学科に関しては通信ですが」と付け加えている。今、グラウンドには15人…… 清澄鎮守府に所属する全艦娘が集まっていた。

「はい! 準備運動は終了なのです! 説明をするので集合してください!」

一通り体操が終わり、電が皆に集合をかける。咲達清澄高校のメンバーはザッと乱れなく一瞬で集合する。この辺りは数か月ほど先行して軍隊経験を経た賜物である。一方で、つい最近来た照達後発組はオタオタと少し時間がかかってしまう。

「はい、今日は三か月に一度の定期体力測定なのです。項目は100m走、5km走、ハンドボール投げ、反復横跳び、懸垂、柔軟、立ち幅跳び、走り幅跳び、垂直飛び、握力なのです」

「それと初めての人も多いので注意しておきます。艦娘になると身体能力が大きく向上するので、今までの体の感覚と狂いがあるかもしれません。それを修正することもこの体力測定の目的の1つなのです」

電が一通り説明をし、体力測定が始まる。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/06/29(木) 21:25:00.91 ID:NG5ohWCto<> 「……ほんと、何て言ったらいいのか分からないけど…… こんなに簡単に記録が伸びちゃっていいのかな?」

100m走と3km走の測定を終えて一息入れようと休憩タイム。2種目の自分の記録を見て佳織が呟く。5月に学校でした体力測定の結果と比べると異常なほど伸びていたのだ。具体的には100m走で10秒後半、3km走も10分台と驚愕の数字である。

「おー、やってるな」

そんな中、のんきな声を上げながら京太郎がやってきた。今日の執務はほとんど無かったので早々に終えて見物に来たみたいである。

「ほー、次はハンドボール投げか……」

電から次の測定種目を聞いて目の色が変わる京太郎。元ハンドボール部員として心に火が付いたらしい。

「よし、俺も投げるぞ!!」

そう言ってボールを持ち投げる所定の場所に移動する京太郎。そんな姿を苦笑いで見つつ測定員として準備する電と優希と恭子。

「よし! じゃあ投げるぞ!!  ……ドォォォォォリャァァァァ!!!」

妙な掛け声とともに空高く舞い上がるボール、放物線を描きながら飛んでいき記録はなんと48m。

「おお!すごいのぉ!!」

「流石、京ちゃん!」

かなりの記録に見ていた咲達も盛り上がる。久しぶりに体を動かしたにしては上出来の記録に、美少女たちの声援で鼻高々な京太郎。しかし、この後彼は顎が外れんばかりの驚きに見舞われることになる。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/06/29(木) 21:25:29.43 ID:NG5ohWCto<>
「私も負けられないね……  ッテェェェェェ!!」

臼澤塞、記録47m

「わしも頑張ろうかのォ。おどりゃぁぁあああ!!」

染谷まこ、記録39m

「私だって頑張るんだから!!」

宮永咲、記録42m

「咲にも、皆にも負けない」

宮永照、記録41m

「これはこれは、皆さスバラです! では私も!!」

花田煌、記録44m

「あわわ! わ、私も頑張ります!!」

神代小蒔、記録30m

「負けるのは癪だな。私も頑張るか」

辻垣内智葉、記録47m

「てぇえええええ!!」「なのです!!」

片岡優希、吾妻稲美(電)、記録35m

「撃つわよ!!」

竹井久、記録40m

「負けませんから!!」

原村和、記録37m

「みんな頑張りすぎでしょ!!?」

新子憧、記録37m

「だるい……」

小瀬川白望、記録46m

「これは負けられへんな」

末原恭子、記録42m

「わ、私も負けません!」

妹尾佳織、記録25m
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/06/29(木) 21:26:11.64 ID:NG5ohWCto<> どいつもこいつも女子レベルでは超高校級、男子レベルでもめったにお目にかかられない記録を連発する。おまけに全員ボールが着地する場所がど真ん中と正確である。流石の京太郎も表情が引き攣っている。一応は皆よりもいい記録を出しているので元ハンド部の面目は立ったのだが、油断すると抜いていきそうなのが何人も……
これからは執務と並行して体を鍛えていこうと心に誓った京太郎であった。夜の生活の為にも必要だろうから英断である。

「み、皆スゲーな……」

「私頑張ったでしょ? 京ちゃん、褒めて褒めてー!!」

お尻に尻尾が付いてたらブンブンと振り回されている勢いで京太郎に甘える咲。ちなみにそのセリフは悪夢と呼ばれた駆逐艦のモノだ。
右手で咲の頭をワシャワシャと撫でまわしながら皆を見渡す京太郎。

「それにしても、一昔前の体操服みたいな格好だなぁ。ブルマとは今時珍しい……」

そう零す京太郎。上は白のトレーニングシャツに下は赤のブルマ。確かに昭和の体操着と言えばその通りである。京太郎のセリフで少し顔を赤くする者がチラホラ。京太郎に見られて少し羞恥心がわいたらしい。

「あら、須賀君ってば私たちの姿に欲情しちゃった? ほらほら、幾らでも見ていいのよ」

羞恥心の欠片もなく煽ってくるのは久だった。ニヤニヤと体のラインを強調するようなポーズをとるあたり完全に面白がっている。

「ほら、塞なんてお尻のライン滅茶苦茶綺麗だと思わない? あっ、それと私今下着つけてないのよ」

「最後の情報は要らなかったなぁ! おい!!」
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/06/29(木) 21:27:41.18 ID:NG5ohWCto<> 明け透け過ぎて逆に京太郎の方が羞恥心を感じてしまう。
塞の方は久の発言すぐ後にシャツの裾を引き延ばしてお尻を隠そうとしていた。エロい。
ちなみにこの体操着も大本営の指定である。
ブルマに関して最初は抵抗感が強かったのだが、鎮守府内で着るので人目につくことは全くないこと、後、京太郎にセックスアピールできると思い当たるとそそくさと全員着始めるという一幕があった。
ちなみに電は待ったく抵抗感がなく、他の皆が恥ずかしがった理由がさっぱりわからない様子だった。

「全くもう……」

顔を少し赤くして再び周りを見渡す京太郎。
もうすでにここにいる全員と一線を越えて夜の営みをしたというのに初心なものである。艦娘の皆は次の測定種目に備えてストレッチや軽く体を動かし始めていた。
京太郎の目があってまだ少し恥ずかしいが、ここで恥ずかしがってもどうせ夜にはそれ以上に恥ずかしい姿と痴態を彼に披露する羽目になることに思い至り、開き直ることにしたようだ。
女は度胸である。
一方の京太郎の方はそこまで開き直れないようで目のやり場に困っていた。
特に開脚しての前屈ストレッチなど目に毒過ぎる。
何人かブルマに染みが出来ているのはおそらく汗のせいだろう、いやそうに違いない。そしてこんな状況だ、当然京太郎の息子は仰角を上げてもっこり状態になる。
荒ぶる息子を鎮めようと必死に精神を統一する京太郎だが、そんなもので静まるようなら世話は無い。
女性陣も気づいてはいるが京太郎のことを思って見てみぬふりの優しさである。もっとも舌なめずりしている淫乱娘も何人かいたようであるが……
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2017/06/29(木) 21:29:05.40 ID:NG5ohWCto<> 今日の投下は以上です。
次の投下までしばしお待ちを

次は照の初夜あたりにしようかな
筆が乗る時と乗らないときの差が激しいのでまったりと待っていてください

では次の話でお会いしましょう

感想などは大歓迎です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2017/06/29(木) 22:24:04.21 ID:c9g5xrwm0<> 乙
艦娘の元ネタの馬力を考えるとハンドボールの記録は…まあ、深く追求しない方が良いですね(優しい笑み) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/06/29(木) 23:00:33.39 ID:vMYrYlRwO<> 乙
個人的にブルマのみってのはいただけませんねぇ…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/06/29(木) 23:23:48.81 ID:Em80tluho<> 1500mじゃないのか…
あと、女子だと1000mだったよね? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/06/30(金) 00:35:37.74 ID:d7A4oHeO0<> おつです  GSのほうもいつの日か続きが来るとしんじております <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/07/10(月) 10:31:56.08 ID:ujxs6kCu0<> 乙。おかげさまで妄想が止まらなくて最高です。
<>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/07/18(火) 22:32:41.43 ID:49osHTuGo<> >>599
追及しないで上げてください(笑)

>>600
さ、咲の世界では下着なんて九牛の一毛だから(震え声)

>>601
あー、その辺は結構適当に書いたので流していただけるとありがたいです
むしろ艦娘として力が底上げされている艦娘がただの女子なのだろうか? いやない(反語)

>>602
お待たせして申し訳ありません
今、ちまちまと書いていて大体7〜8割書き終ったところです
ハーメルンでもう一本別のモノ書いてるのでそちらを読んで待っていただけると嬉しいです(ダイマ)

>>603
楽しんで頂いてるようで何よりです!


いま、照との初夜を書いてます
もう少しお待ちください
<>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/07/22(土) 00:40:23.27 ID:cU5ulvF7o<> こんばんわ
明日か明後日あたりに次話の投下が出来ると思います <> 全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる<>sage saga<>2017/07/22(土) 08:47:18.45 ID:8q4id4de0<> 菫「松風君に決めた」

誠子「神風BBA君に決めた」

淡「春雨君に決めた」

尭深「朝風君に決めた」

ギャラクシーエンジェル多聞丸照NTR幽霊放火魔殺気絶対殺すマン「飛龍比叡君達に決めた」


清澄阿知賀女子「」チーン

須賀京太郎様のハーレム「少し脅す程度だったが遣りすぎた」

後に県大会〜清澄女子と阿知賀女子は除名に成り県大会二位が全国で白糸台永水女子臨界女子の餌食として散った腋臭的な意味で <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/07/22(土) 10:11:28.27 ID:NLDN9yU+O<> まってますー!! <>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/07/22(土) 23:57:00.35 ID:cU5ulvF7o<> それじゃ、予告通り投下します
R-18なので見たくないor見れない人は ◆gb4ndwMf/kをNGで <>
◆gb4ndwMf/k<><>2017/07/22(土) 23:57:51.29 ID:cU5ulvF7o<>

日は完全に沈み、夜の帳が下り切っている。
薄暗い鎮守府の廊下を緊張した面持ちで歩くのは、この鎮守府のトップである須賀京太郎中佐である。
いま彼は自室に向かって移動しているのだが、なぜか少し緊張している。
理由はと言うと……

「ううっ…… 今日照ちゃんを抱くんだよなぁ……」

そう今日は照との初夜である。
京太郎から見れば照は実の姉と言っていいぐらいの間柄である。
正直言って幼いころは咲よりも仲がよかったかもしれない、主に姉弟として。
そんな女性を抱くのだ、京太郎の心の内は背徳感と罪悪感と羞恥心のごった煮状態である。

「すーはー…… スーハー……」

そんなこんなで悶々としているうちに私室の扉の前に着いてしまう。
心臓バクバクである。
自室に入るのに何故ここまで緊張せねばならないのか……
世の不条理を嘆きつつ、扉を開ける京太郎。

「おかえりなさい京ちゃん。ご飯にする? お風呂にする? それとも私?」

行き成りジャブが飛んできた。
新婚カップルがいちゃつくときのセリフベスト5で出迎えたのはもちろんのこと軽巡『鬼怒』として新たに加わった照だ。
今日、京太郎との初夜であるから彼女がここに居るのは問題ではない。
問題なのは……
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◆gb4ndwMf/k<><>2017/07/22(土) 23:58:23.83 ID:cU5ulvF7o<>
「て、照さん! 何て格好してるんですか!?!?」

その恰好である。
素っ裸の上にエプロン…… つまりは裸エプロンと言うやつだ。
咲達6人を散々抱いてきたのだ、今頃女性の裸の一つや二つで動じる京太郎ではないが、流石にこれは不意打ちの上に刺激が強すぎた。
思わず動揺する京太郎。

「裸エプロンだよ、京ちゃんが喜ぶかなって思って」

上目づかいで見つめてくる照。
この追い打ちは破壊力抜群である。
ドキドキと早くなる鼓動を何とか落ち着ける京太郎。
取りあえずは確認しておかなければならないことがある。

「照さん、本当に良いんですね? これから出撃のたびに俺に抱かれるということになるんですよ? 思い留まるなら今の…… ムグッ!」

本当に艦娘として加わるのか最後の確認と言うことで話を始めた京太郎だったが、その口を照が自分の唇で塞ぐ。
京太郎の唇を加えこんだ照はそのまま自分の舌を京太郎の中にねじ込む。クチュクチュと舌同士が絡み合う水音が僅かに部屋に漏れる。

「プハァ!!」

「これが私の答えだよ、京ちゃん」

「照さん…… でもなんで?」

「小さいころ約束したでしょ? 大人になったら結婚しようって。ほらこれもまだ持ってるんだよ」

そう言って左の薬指に付けた指輪を見せる照。

「えっ、それって小さいころに俺があげたおもちゃの指輪……」

「おもちゃでも私にとっては宝物、京ちゃんとの約束のしるしだから」

再び、京太郎にディープキスをする照。女の子がここまでアピールしてくるのだ、答えなければ男が廃る。京太郎はそう思い至り天井を見つめて軽いため息を吐いた。

「照さんには敵わないなぁ…… それじゃ照さん。照さんの全て、俺が貰い受けるけど良い?」

「うん」

<>
◆gb4ndwMf/k<><>2017/07/22(土) 23:58:50.74 ID:cU5ulvF7o<>
照の返事を聞いた京太郎。彼女をお姫様抱っこしてベッドまで運び、真新しいシーツの上に転がした。そしてパパッと手早く服を脱いで裸になると、彼女の上に覆いかぶさる。京太郎の目の前には健康的なスベスベした照の裸体。京太郎の息子がその仰角を上げて戦闘態勢にはいっていく。

「ンぅ…… ムチュ……」

今度は京太郎の方から少々強引にキスをする。いきなりで吃驚した照だがすぐに受け入れ、自分の舌を京太郎の舌に積極的に絡めていく。クチュクチュとたっぷりお互いの唾液を交換し合った2人、もうすでに照の目はトロンとしていてスイッチが完全に入っていた。

「ンはぁ…… んん……」

京太郎の右手が照の秘唇に伸び、密壺を優しく解していく。これから初めてを奪うのだ、しっかり柔らかくしておかないと照が苦痛ばかり感じてしまう。しかし、照の雌は愛撫が必要なのか首を傾げるほどに濡れていた。

「照さん、すごく濡れてる」

「だってぇ…… 京ちゃんとエッチすると思うと…… ひゃあん!!」

これまで咲、和、優希、まこ、久、電を数え切れないほど抱いてきた京太郎。これだけ見ればただの最低スケコマシ野郎だが、実態は真剣交際で全員公認の6股かつ必要な業務と意味の分からない状態である。まぁ、6人の少女で経験豊富なので膣のどのあたりが弱いのか直感であたりをつけ、照のソコをコリコリと指で擦る。途端に照の体はビクンと反応し、ピンク色の唇からは可愛い悲鳴が漏れ、膣肉が指をキュウキュウと締め付ける。
雌穴を虐めている間にも京太郎はキスをしたり、少し薄めの胸やお尻を揉んだりとあの手この手で照を昂らせていく。

「京ちゃん…… お願い、挿れて……」

体に襲い掛かり続ける切なさに負けたのか、潤んだ瞳で京太郎に挿入をお願いする照。その表情は完全に発情しきった雌の顔。あまりに色気がありすぎて京太郎はゴクリと喉を鳴らした。まぁ、ここで固まっていても何にもならない。大量の愛液を分泌してヌラヌラと光る照の陰唇に己の亀頭を宛がう。照の恥丘はポッテリと膨らみ、ラビアも充血してはみ出している。そして京太郎のイチモツを早く早くとねだる様にパクパクと開いたり閉じたりを繰り返す。

「照さん…… 行きますよ!」

そう言って京太郎は己の肉槍を照の照の膣の中にねじ込む。膜は凶悪な穂先に貫かれてあっと言う間に破られ、子宮口が突き上げられる。
<>
◆gb4ndwMf/k<><>2017/07/22(土) 23:59:18.21 ID:cU5ulvF7o<>
「あぐぅっっ!!」

初めてを奪われる痛みに襲われて照は顔をしかめる。

「照さん、大丈夫ですか?」

「うん…… ちょっと痛いかも……」

二人の接合部から少女が女になった証の赤いものが一筋流れる。

「これで…… 私は京ちゃんのモノになったんだよね」

「ええ、そうですよ」

「嬉しい……」

照の双眸から一筋、二筋と涙が流れる。もちろん悲しみの涙ではなくて喜びの涙だ。痛みは徐々に引いてきたみたいだが、まだ若干痛そうな照。そんな彼女を見て京太郎は「痛みが無くなるおまじないです」と言って再び照に接吻する。軽く唇に触れる程度のキスだったが…… 不思議と痛みが消えた。痛みが消えた後に残っているのは自分の中にある京太郎のイチモツの圧倒的な存在感と、お腹の奥がキュンキュンと疼く不思議な感覚だった。

「京ちゃん、もう大丈夫だから…… 動いていいよ」

照のその言葉が合図になって、京太郎はゆっくりと己の息子を動かしだす。最初は単純に出し入れのみ。暫くすると照の膣肉が熟れ柔らかくなってくる。そうなってくると運動は左右へ上下へと様々な方向へ角度をつけてイチモツが動く。

「あっ、あっ、ああンっ!」

膣内の様々な場所を擦られ、さっきまで生娘だったとは思えないほど艶のある声を上げる照。完全に経験豊富な京太郎の性技に翻弄されている。そうしているうちに照の弱い部分を見つけた京太郎。意地悪くもそこを重点的に攻め始めた。

「ンあァ!? ソコだめぇ!!」

あまりに激しい快感の波に完全に飲まれた照、陰裂から大量の愛液を噴出し、嬌声はさらに大きくなっていく。顔も涙と涎でぐしゃぐしゃとひどい有様だが、彼女にそれを気にしている余裕はない。
<>
◆gb4ndwMf/k<><>2017/07/22(土) 23:59:43.59 ID:cU5ulvF7o<>
「照さんッ! 今度は思いっきり突きますよッ!!」

そう言って角度をつけた挿入から今度は前後に長く勢いをつけたピストン運動に変化させる京太郎。雁首が照の膣口から出るぐらいまで腰を引き一気に突き入れると、京太郎の鈴先が照の子宮口を勢いよく打ち据える。

「ンぅひィィい!?!?」

子宮口を突き上げられる度に照の体はビクンビクンと跳ね痙攣する。そうして何回か照を串刺しにし責めあげる。そして今度は腰を照の股座に密着させ子宮口を更に強く押し上げる。

「あ! んんッ!! ひぁああ!!」

これだけでもさっきまで生娘だった照には絶頂モノの行為なのだが、京太郎は更に腰を上下左右に振ってグラインドさせる。鈴口が子宮口を捏ね繰り回し、照に暴力的な快感を叩きこんでいく。もはや京太郎の成すがままに責めあげられ、自分の体をコントロールできない状態に陥る照。そんな状態でも雌の本能は健在で、京太郎を離すまいと彼の腰の後ろで組まれる照の脚。そうしているうちに照の身体は十分に発情し、ついに決壊のときを迎える。

「んぁぁああ!! イクぅ!! イックゥゥううう!!!」

今まで以上に体を痙攣させ絶頂する照。両の手足は京太郎の後ろでがっしりと組まれ、膣内はグネグネと京太郎のイチモツを締め上げて射精を促す。子宮口はクパクパと精子をねだって京太郎の鈴口に吸い付く。

「くぅっ!! 照さんッ! 射精ます!!」

そう言って京太郎は照の胎内に精液を叩きつけるように吐き出した。熱いそれは瞬く間に照の胎内を白濁に染め上げる。自分の最も大切なところに雄の欲望が迸るのを感じて照は今日最大の絶頂を迎える。

「あひぃぃぃいいいい!!!」

ハアハアと荒い息をしながら京太郎と照はセックスの余韻を味わう。おもむろに精を出し切った陰茎を照の膣から引き抜く京太郎、名残惜しそうに緩く締め付ける照の膣肉。京太郎の肉槍で拡張された照の膣口からは精液と愛液が混じり合いあぶくを立てている。

「京ちゃん…… すごく良かったよ……」

「照さんのオマンコも気持ちよかったですよ」

セックス後の気怠さを楽しみながら会話する京太郎と照。何方ともなしに軽いキスをする。

「京ちゃん、これからお願いね」

「ええ、こちらこそ宜しくお願いします照さん」

その後、性欲に火が付いた照のおねだりで5回戦まで搾り取られた京太郎だったが、さすがは咲達6人を相手してきただけあって逆に照を返り討ち、前後不覚になるまで攻め立てた。翌朝、とても幸せそうな表情で咲達の話の輪に加わる照であった。
<>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/07/23(日) 00:01:55.52 ID:kDKHxdN3o<> 本日の投下は以上です
……やはりエロは難しい……
かなり文章が不自然になって出来はイマイチかなっと思います
もっと精進しなければ

GSクロスもガルパンクロスも停滞気味なんですよね(汗)
ここらで気合を入れなおして書いていきますので今後ともよろしくです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/07/23(日) 01:03:49.55 ID:tZ1VdSnwO<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/07/23(日) 06:33:25.12 ID:aJqIGj450<> 乙です! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2017/07/23(日) 10:15:34.48 ID:4lYODcXQ0<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/08/12(土) 13:57:59.27 ID:o4S7WSL30<> 乙です。描写が上手くて妄想が膨らみます!

久は京太郎の反応を楽しんでますね。京太郎、次の体力測定の時に同じようにからかわれたら反撃のチャンスやで?

大井をブルマ姿のまま呼び出してそのまま抱くんや…。麻縄で縛り上げ、汗を舐めればMな彼女なら羞恥と期待ですぐ濡らすでしょう。
<>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/08/16(水) 01:20:43.08 ID:ySEN/AT0o<> おはこんばんわ
今日の22:00〜24:00あたりに次話投稿できそうです
もう少しお待ちください <>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/08/16(水) 23:07:09.99 ID:ySEN/AT0o<> それじゃ、約束通り次話の投下始めますよ〜 <> ◆RW9l2xb5q2<><>2017/08/16(水) 23:08:11.85 ID:ySEN/AT0o<>
「はっちゃん、オリョール海での任務から戻りました」

「ご苦労様、報告書見せてもらえる?」

鎮守府の一角にある提督執務室、そこで佳織が京太郎に任務の報告をしていた。
伊8、つまり潜水艦娘の彼女は他の水上艦娘と一緒に出撃や遠征に出ることは少なく、ほとんどは単独での出撃で日々の任務をこなしていた。

「ふむ、なるほど…… で、今回の獲得資源は?」

「燃料が50、弾薬が45と言ったところです」

「上出来上出来、じゃあ今日はもう上がって良いから。残りの残務はこっちで片付けておくよ」

佳織の出撃先はオリョール海。近日行われるであろう大規模作戦に向けて資源をコツコツ備蓄するために何回も同じ海域に出撃していたのだ。

「でも、資源大丈夫かな? 須賀君」

「まぁ、大丈夫でしょう。早々に破綻するような資源管理はしていませんし、それに佳織先輩だけに負担を掛けるわけにもいかないです」

「私は大丈夫だよ?」

「その気持ちだけで結構ですよ」

鎮守府の備蓄資源とそれを運用する京太郎の負担を心配して佳織が再出撃を具申するが、笑顔で退ける京太郎。

「……須賀君との出撃前エッチもしたかったんだけどな……」

「ん? 何か言いました?」

「ううん、何も言ってないよ」

どうやら出撃前に必ずする、京太郎とのエッチが最大の目的だったようだ。彼女も完全に京太郎に抱かれることに抵抗感がなくなったどころか、かなりハマりこんだようだ。

「それじゃ、この後はお休みいただくね」

「はい、ゆっくり英気を養ってください」

佳織がビシッと敬礼をし、それに返礼する京太郎。佳織は敬礼を解くとそそくさと執務室を後にする。
パタンとドアが閉まると、京太郎は軽くため息をつきドアの方に向かって呟いた。

「今日はもう流石に出ませんよ……」

そう言って机の引き出しから栄養ドリンクを取り出し、クッと呷る京太郎だった。

<>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/08/16(水) 23:08:37.49 ID:ySEN/AT0o<>
さて、まだオリョールを往復する予定でいた佳織だが、突然降ってわいた半休である。
何をするか全く決まっていなかったので、当てもなく鎮守府内をぶらぶら歩く。
いつの間にか埠頭付近まで歩いていたので、近くにあるベンチに座って一息つくことにした。

「うーん、本当に何しようかな…… 予定外のお休みだからどうしようかな?」

「ふぁーあ…… 良い天気だし、なんだか眠くなってきちゃった……」

そう一言呟くとそのままスースーと寝息を立て始めた。
そんな佳織が居眠りするベンチに近づいてくる人影が一つ。

「うーん、今日は非番で暇だなぁ…… 京ちゃんとお喋りしようにも今忙しいだろうし……」

作戦の都合上、駆逐艦と軽巡が全力出撃のため重巡以上の大型艦娘はお休み、重巡「古鷹」になった咲も当然本日は完全オフ。休みだからと言って一日部屋でダラダラと言うのも何か勿体ない。かといって京太郎は大規模作戦前の現在、執務で忙しいので提督執務室に遊びに行くのも気が引ける。

「天気もいいし、海風がきもちいいなぁ」

で達した結論が散歩である。雲一つない快晴に暑くも寒くもない気温、絶好の散歩日和と言えよう。

「あれ? ベンチで誰か寝てる……」

咲の視界に佳織の寝ているベンチが目に入る。

「佳織さんか…… 佳織さーん、こんなところで寝てたら風邪をひきますよー」

佳織とはさん付けで呼ぶくらい打ち解けているようだ。体調を心配して起こそうとするがぐっすりと眠った佳織は中々起きない。

「起きないなー…… ん?」

とその時、咲の目にあるものが入った。佳織ははっちゃんこと潜水艦娘『伊8』だ。その姿はスク水にニーソ、眼鏡と水兵帽と言ういでたちに何故か本を持っている。そのいつも持っている本がベンチで寝ている佳織の横にポンと置かれているのだ。
此処で思い出してほしい、咲は元々引っ込み思案の文学少女。友達とワイワイやるよりも大人しく本を読んでいるような娘だったのだ。そんな彼女の前に読んだことがない装丁が立派な本が無造作に置かれているのだ。本好きの本能がビンビン反応してもおかしくは無い。そして、気付ばいつの間にかその本を1冊手に取っていた。

「ちょ、ちょっとくらいなら大丈夫だよね」

そういって本の表紙をゆっくり開く咲だった。

<>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/08/16(水) 23:09:09.25 ID:ySEN/AT0o<>
ドッゴォォォッォオオオオオオオオオン!!!

「なんだぁ! 何事だ!?!?」

突如として聞こえた轟音に、書類を書いていた京太郎は慌てて立ち上がり扉を開けて外を見渡す。
窓ガラスがビリビリと震えるくらい強烈な爆音だった。
慌てながらも鎮守府中に警報を発令するスイッチをONにしているあたり大分軍人稼業が手慣れた感じだ。今は、鎮守府中にサイレンと深海棲艦の襲撃の可能性を伝える放送が鳴り響いている。

「須賀君! 大丈夫!?」

「俺は無事です! それよりも状況は!? 深海棲艦の襲撃か!?」

息を切らせて走りこんできたのは戦艦『Roma』こと臼沢塞、本日の秘書艦である。

「ごめんなさい、まだ不明です! 今、非番だった娘達に爆発のあった地点を確認するように指示しました!」

「とりあえず須賀…… 提督は地下の臨時司令室へ! トップに何かあったら大変だわ!」

「了解! なるべく単独行動は避けること、深海棲艦の襲撃の可能性があるから気を付けるように全員に指示してくれ」

京太郎の指示を受け、執務室内にある緊急放送機器で連絡事項を流す塞。それが終わると京太郎と塞は地下に設けられた臨時司令室に急いで移動する。ここは周囲が1mのコンクリで覆われていて少々の爆弾程度は何度かしのげる。もっとも艦船の主砲弾が直撃すればその限りではないが……

「提督。智葉…… 霧島から連絡です。第4埠頭近辺に爆発によるクレータが確認されました。なお…… 近辺に伊8と古鷹が倒れているのも同時に確認されました」
<>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/08/16(水) 23:09:35.16 ID:ySEN/AT0o<>
「なっ!? 二人は大丈夫なのか!?」

「気を失っていますが命に別状は無いとのことです。先ほど煌…… 衣笠がドッグに連れて行きました」

「そうか…… で、状況はどうなっている?」

「爆発痕は1つのみ、古鷹は上半身真っ黒になって倒れていて、伊8は近くにあった倉庫の壁に大の字になって張り付き気絶していたようです」

「ふむ、となると何らかの爆発があり2人が巻き込まれたという事か…… 問題はその爆発の原因だ。深海棲艦の砲撃や爆撃だとしたら厄介だぞ」

「提督、幸い現場近くに防犯カメラがあります。もしかしたら何か写っているかもしれません」

「よし、確認してみよう」

「では録画データを大鯨に持ってこさせます」

暫くして地下司令室に智葉と白望、煌がやってきた。それから少し遅れて録画データの入ったメモリを持った小蒔が入室してくる。
早速データを再生してチェックし、その場にいる全員が頭を抱えてしまった。

「……おい、これいったいどう始末をつけようか……」

画面に映っているのは予想の斜め上を行く状況だった。ベンチで寝こける佳織、その隣で伊8の艤装の一部である本をコッソリ読もうとする咲。彼女が本を開いた瞬間、本から魚雷が飛び出し咲の顔面を直撃、そして大爆発を起こす一部始終がバッチリ映っていた。

「……深海棲艦の襲撃でもなく、事故でもなく、ただの自爆か……」

呆れてものも言えないと言った表情で呟く智葉。

「流石にこれは……」

後頭部にデッカイ汗を浮かべながら顔を引きつらせる煌。

「……で、提督、どうしますか……? 非常警報を出したら本営に報告をあげなきゃいけなかったはずですが……」

「……言わないでくれ…… 胃が痛い」

米神を揉みつつ京太郎に聞く塞に、お腹を摩りながら泣きそうな顔をする京太郎。

「……取りあえずもみ消すのは論外、正直に言うしかないだろうな…… あと、敷地の修繕に必要な経費と資材の見積もりを頼む」

「……大規模作戦に向けてせっかく溜めたのに……」

その後、本営に事情を報告し、破損個所の修繕を手配し、近隣の鎮守府に謝罪安行する羽目になった京太郎。ブラック企業も真っ青になるくらい動いた。さらに修繕につかって減った資材を再び溜めるため予定外のオリョクルをする羽目になった佳織。ドックから戻って直に出撃を支持された彼女の背中は黄昏れていた。当然だろう、本来なら貰えたはずの休みが全部潰れたのだから。で事の元凶たる咲には当然お仕置きが待っていたのだった。
<>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/08/16(水) 23:10:26.22 ID:ySEN/AT0o<> それじゃ今回の投下はこれまでです
次話でお会いしましょう!

意見感想大歓迎
どしどし書いてください! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/08/17(木) 00:06:27.48 ID:UcgSwKyS0<> そりゃ文学少女が本を見つけたら読んで見たくなっちゃいますね…。そしてその中から魚雷が飛び出すなんて思ってもみないと…。

はっちゃんへ。
黄昏れてるけどエッチの口実が出来て良かったと喜ぼう!(現実逃避)

咲ちゃんへ。
おしおきの内容は何だったのかな? お尻ペンペン? オムツ着用? 風呂掃除?
教えてね♪ 妄想に使うから♪

こんな感じで描写外でのエッチを妄想するのも楽しみになっています。
此処に書きたいですが書き込むのはさすがに自重します。

それでは乙でした! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/08/17(木) 01:52:52.10 ID:Ubf565HKO<> 乙 <>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/09/19(火) 23:22:44.92 ID:M8QNuTEro<> 生存報告です
ネタが下りてきたので1〜2週間以内(リアルの状況にもよるが)で投下できそうです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2017/09/20(水) 20:42:34.45 ID:cU31+pEk0<> 乙です。
赤疲労で座った眼をしてオリョクルする艦娘は居なかった <>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/11/13(月) 23:25:48.94 ID:gmqo9GwT0<> 本当にお久しぶりでございます
あの後9.25けもフレ事件があって凹んだり
リアルが突然忙しくなって書く時間無かったりで時間がかかりました

取りあえず、拙いですが新話投下します <>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/11/13(月) 23:26:17.40 ID:gmqo9GwT0<>
コッ!

鮮やかな緑に染められた高そうな羅紗の上を純白の球が勢いよく転がる。そして三角形に綺麗に並べられた同じ大きさの色とりどりの球に衝突し大きな音を立てた。白球の運動エネルギーによってあちらこちらへ散らばる色とりどりの球。そのうちの1つが穴の中に落ちる。

「ナイスブレイク」

「塞、上手いじゃない」

塞に京太郎と智葉の称賛の声を掛ける。少し照れくさいのか後頭部を掻きながら塞ははにかむ。

「まぁ、冬の岩手って遊ぶとなるとこんな室内ゲームくらいだからね、よくやってたのよ」

そう言いながら手の持っている棒を羅紗の張られた台の上で構える。極端な前傾姿勢と上半身に平行になる様に構えられた棒、そして棒の先には樹脂製の重そうな白球。そう三人はいま娯楽室でビリヤードをプレイしているのだ。

「……フッ!」

コン! と言う音共にキューで突かれた手玉は勢いよく転がり狙い通りに1番の的玉に衝突する。そして弾き出された的玉は更に別の的玉の方に向かって転がっていき……

「惜しい!!」

ポケットの手前で止まった。

「フッ…… では、次は私の番だな」

そう言ってキューの先端にチョークを塗っていた智葉が不敵な笑みを浮かべながらショットの態勢をとる。そして一拍の後、手玉を鋭くショットすると1番玉を弾き勢いよくポケットに落とす。続いて2番玉、3番玉と手際よくドロップしていくがついに4番玉のときにミスショットしてしまう。
<>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/11/13(月) 23:27:33.05 ID:gmqo9GwT0<>
「それじゃ、次は俺の番ですね」

制服の上着を脱ぎつつ京太郎が台に向かう。
いきなりショット態勢に入ることなく暫く台の周りを歩いてボールの位置を観察する。
そして納得のいく作戦が立てられたのかショット姿勢をとり、キューのチップを手玉の前まで持っていく。

「……俺の勝ちですよッ!」

一拍の後、鋭く手玉を撞いた。
純白の手玉は勢いよく転がり、オレンジ色の5番玉に当たって反射し、さらに転がっていく。

「ちょ、ちょっと!」

「おいおい、嘘だろ!」

そして転がっていった先にあるのは黄色の帯が描かれた9番玉。
手玉は9番玉を掠めるように通過し、9番玉を動かす。
そして9番玉の転がった先にあるのはポケットだ……

ゴトン

吸い込まれるようにポケットにドロップする9番玉、この瞬間ゲームの勝者が決まった。

<>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/11/13(月) 23:28:49.78 ID:gmqo9GwT0<>
「ッし!」

「あーあ、負けちゃった」

「いや、なかなか見事なショットだな」

小さくガッツポーズする京太郎に、称賛の声を掛ける塞と智葉。

「ビリヤード、楽しくていいんだけど……」

「まぁ、あれはどうにかして欲しいな……」

そう言ってそこそこ広い娯楽室の一部を一瞥する2人、そこにいるのは余りに騒がしい一団、いや騒がしい2人とそれを取り囲む野次馬だった。

<>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/11/13(月) 23:29:16.60 ID:gmqo9GwT0<>
「たのむで、頼むで藤河! この試合負けたら仕舞いなんや! 阪神の日本シリーズ進出の為にも堪えや!」

「アライさん! ここで一発デカいのカマしちゃれ!!」

テレビのど真ん前を白黒の縞模様の法被を着た恭子と赤の法被を着たまこが陣取り大騒ぎしていた。い
まテレビに映っているのはクライマックスシリーズ最終戦、日本シリーズ出場を掛けた天王山である。
スコアは2 ? 1で阪神がリード中だ。

『9回の裏、2アウトランナーフルベース、カウント1ストライク3ボール。ピッチャー藤河、構えて投げました! バッターアライ! どうだーーーー! センター背走諦めたーー! 文句なしーー!』

「藤河ーーーー!! なんでや! なんでなんやーーー!」

「アライさんよくやった! 最高じゃ!!」

広島カープの逆転サヨナラ満塁ホームランでゲームは終了、阪神日本一の夢は露と消えた。

「こいほー! 流石はカープじゃ! このまま日本一とったれ!」

「なんでや! なんでやねん!! あと2ストライクや無いか!! もう少し粘らんかい! 藤河のあほーーーー!!」

ピョンピョン飛び跳ねて全力で喜ぶまこ、鬼の形相でテレビを掴みカタガタと揺する恭子。
天国と地獄、対照的な2人だが周りに迷惑をかけまくっているという点では共通している。

「3、3、4! 3、3、4!」

「なんでや! 阪神関係ないやろ!!」

ヒートアップし恭子を煽るまこ、それに乗せられる恭子。
もはやどうやって収めるんだこれ、と言った状況である。
<>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/11/13(月) 23:29:45.52 ID:gmqo9GwT0<>
「……ちょっと注意してくる」

「あ、あぁ…… 任せたぞ」

ちょっと腹に据えかねたのか京太郎がボソッと呟き、まこと恭子の方へ向かう。
結構な迫力があったので答える智葉が少し引き気味であった。
で、うつむき加減の京太郎が近寄ってくることに一切気づかないまこと恭子、京太郎は右手でまこの頭を左手で恭子の頭をガシッと鷲掴みにする。

「へっ?」

「ふぁ?」

「……二人とも…… いい加減にしろ!!!」

怒鳴り声とともに二人の額同士を思いっきりぶつける京太郎。
ゴッ!っと目から火花でも散りそうな音が遊戯室に響き、あまりの痛さに額を押さえて床を転げまわるまこと恭子。

「……ッ!! ッッッ……!!」

痛すぎて声も出ない様子である。
そんな二人を睥睨する京太郎。

「何も野球観戦を楽しむなとは言いません…… ただね、周りの迷惑も考えてください!」

怒鳴る京太郎。

「二人にはお仕置きを受けてもらいますから覚悟してくださいね?」

「す、すまん京太郎! 反省しちょるからお仕置きだけは勘弁!」

「これから気を付けるからそれだけは堪忍して!!」

京太郎の言葉に電光石火のごとく反応して土下座で謝るまこと恭子。
しかし、返す京太郎の言葉は無情である。

「ダメです、これは決定事項です」

京太郎の後ろからお仕置きを実行すべく麻縄を持った咲達が近づいてくるのを茫然とした表情で見つめることしかできないまこと恭子だった。

<>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/11/13(月) 23:33:01.17 ID:gmqo9GwT0<> 短いですが以上です。
次あたりはエロ回行こうかなっと思います。
という事でアンケート

1.智葉
2.塞
3.恭子
4.白望
5.小蒔
6.佳織
7.照
8.煌
9.憧

誰のエロ回が見たいですか?
次の日曜の12:00までに書き込んでください
ついでに感想などもお願いしますね! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/11/14(火) 00:51:51.03 ID:skMkSFE0O<> 6 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/11/14(火) 09:39:07.27 ID:PHqDpoVcO<> 乙


くっころが似合うガイ卜さん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/11/14(火) 13:50:24.52 ID:WhM6WQjC0<> 乙です。
一人を選ぶのは非常に悩ましいですがここは4で。

いつか照以外の後期転移組の初夜も待ってます。

あとオシオキ描写も気になってしょうがないです。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2017/11/14(火) 21:05:05.11 ID:9Up5Zpw30<> 染谷先輩が野球でヒートアップするイメージが無かったですが、カープの危機なのだから仕方が無い。
リクは誰か一人を選ぶのは難しいですが、腰が凶器のドスケベ団子の塞さんで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/11/16(木) 18:00:43.05 ID:MALdjzC50<> 乙。

白望、姫様、憧の三人の淫らな姿が見たいです! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/11/18(土) 18:02:07.85 ID:aDgPFAvzO<> 8
きょうちゃんがちゃんとしててほっこりするわね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga<>2017/11/19(日) 08:11:43.47 ID:bAzbcnbtO<> 4
寡黙な巨乳美少女のエッチな姿をぜひとも! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2017/11/19(日) 17:29:40.06 ID:M7FR6SEZO<> 今日初めて読ませてもらい、作者の表現力もさることながら継続力に感服
一点だけ気になったのが、小蒔も大鯨ならば前回の潜水艦出撃に入れるべきだったような……蛇足な意見失礼
今後の更新にも期待です <>
◆RW9l2xb5q2<><>2017/12/23(土) 22:08:06.95 ID:JI7UgigH0<> 生存報告です
年末で忙しいので次話の投下に時間がかかっています

あとR-18はアンケートの結果白望で行きますね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga sage<>2017/12/24(日) 09:32:17.66 ID:95ebxH7g0<> 生存報告 乙 <> 生存報告
◆RW9l2xb5q2<><>2018/03/25(日) 18:06:57.64 ID:XNxhOoJf0<> R-18って書くの体力と気力がいりますね……
コツコツ書いてるので今大体60〜70%くらい書きあがりました
もうしばしお待ちください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<><>2018/03/25(日) 19:42:05.52 ID:IArGS01F0<> 気長に待ってる <> 投稿予告
◆RW9l2xb5q2<><>2018/05/31(木) 01:09:40.05 ID:xg2hKik90<> どうもお久しぶりです。
明日(5/31)の深夜にでも白望とのR-18を投下します
大変長らく失礼いたしました。
もうしばらくお待ちください
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2018/05/31(木) 01:43:16.73 ID:l9RT5LL30<> おう、待っとるぜ <>
◆RW9l2xb5q2<><>2018/05/31(木) 23:07:09.02 ID:xg2hKik90<> こんばんわ!
長らくお待たせしました、白望と京太郎の濡れ場です
R-18なので何時も通り
で見たくないor見れない人は ◆gb4ndwMf/kをNG設定でお願いします! <>
◆gb4ndwMf/k<><>2018/05/31(木) 23:08:28.43 ID:xg2hKik90<>
太陽が水平線の彼方に沈んで空が群青色に染まるころ、清澄鎮守府庁舎の廊下を4人の少女が歩いていた。

「はぁ…… 今日は散々にやられましたねぇ、すばらく無いです」

「まぁ、そういう日もあるじゃろ。一撃死の可能性が無いだけましじゃ」

「そうよね、ほんと須賀君に中出ししてもらうと轟沈防止になるって一体どんなシステム何だか……」

重巡『衣笠』こと煌、駆逐艦『浦風』ことまこ、戦艦『Roma』こと塞、空母『雲龍』こと白望だ。4人とも制服はボロボロになっていて、まこに至っては右手で服を押さえておかないとおっぱいが丸出しになりそうな様子だ。何があったかと言うと今日の出撃で深海棲艦の有力な水上打撃艦隊と鉢合わせになって一方的に撃ち負けたのだった。

「負けるのだるい…… 早く横になりたい……」

「先にお風呂(ドック)だよシロ! 全く…… シロに注意するのは胡桃の役割だったのに」

一番きわどい格好の白望が心底怠そうな顔と声で愚痴を零す、それを注意する塞はまさにお母んと言った感じだ。

「おっ、皆さんお疲れ様、今回は手ひどくやられましたね」

「あっ! 提督!」
<>
◆gb4ndwMf/k<><>2018/05/31(木) 23:09:30.45 ID:xg2hKik90<>
そんな折、廊下を歩いてきた京太郎が4人に声を掛ける。
慌てて挙手の敬礼する彼女たちに京太郎は返礼しながら「もう勤務時間は終わってますから、気楽にしていいですよ」と言う。
ちなみに敬礼した瞬間にまこのおっぱいがプルンとむき出しになったので、チラ見どころかガン見していた京太郎。
スベスベと軟らかそうでいてツンと張りのある見事なおっぱいだった。
京太郎の視線に気づいたまこが「きゃっ!」っと慌てて胸を隠す。
揉まれたり舐められたり穿られたり抓まれたり吸われたりと散々京太郎に蹂躙されたおっぱいだ、見られたくらいで恥ずかしがるなんて今更じゃないか思われるが、ボロボロの制服を着て乳房を曝け出すのは流石に羞恥心が沸くらしい。

「まこ先輩、煌先輩、塞先輩、小瀬川先輩、まぁ、ゆっくり風呂に浸かって英気を養ってください。俺はまだ用事があるので失礼しますね」

そう言って廊下を歩いていく京太郎、その背中を見つめる8つ4組の瞳。
そのうちの一組は何やら不満そうな色を湛えていた。


<>
◆gb4ndwMf/k<><>2018/05/31(木) 23:10:23.16 ID:xg2hKik90<>
「ふぃー…… 疲れたー」

野暮用を終えた京太郎が一人言葉を零しつつ、自室に向かって廊下を歩く。
日が落ちてから大分時間が経ち21:00を回ったところだ。
この後、秘蔵のつまみでノンアルコールビールでも飲むかと邪な考えをしつつドアの取手を握って扉を開ける。
そして一歩部屋に踏み込もうとしたときあるものが目に入り足が止まった。
そのまま1秒、2秒と静かに時間が流れる。
京太郎はそっと扉を閉め「俺、疲れてるのかな…… 違う部屋に入っちまったぜ……」と呟きながら親指で蟀谷を揉みほぐす。
しかし、確認のため扉に掛かっているプレートに目をやるとそこには『提督私室』の文字が間違いなく書かれていた。
さっきのは見間違いだ、幻覚を見るくらいに疲れているんだきっと、と自分に言い聞かせながら再びドアの取手を手に取り部屋の中に入る。
そしてそこにはさっきと同じものが変わりなく存在していた。

「なんでだよ……」

京太郎のベッドに素っ裸で寝転がり、静かに寝息を立てている白望が居たのだった。


<>
◆gb4ndwMf/k<><>2018/05/31(木) 23:11:54.86 ID:xg2hKik90<>
「で、一体なんでこんなことをしたんですか?」

予想外のモノを目撃したせいかドッと疲れが出てきた京太郎。
面倒臭そうなことは後回しにすることにして、まず私室にあるシャワーを浴びることにした。
シャワーでサッパリした後、まだ寝息を立てていた白望を優しく揺り起こした。
その時ユサユサと魅惑的に揺れる二つのおもちが目に入り、ゴクリと生唾を飲み込む京太郎。
思わず手で揉みかけたが何とか理性を総動員して耐えた。

「………」

京太郎の問いかけに無言を貫く白望、非常に気まずい沈黙が室内を支配する。

「はぁ…… 小瀬川先輩、俺が何かしたんならそう言ってくださいよ、でないと何が悪いのかさっぱり……」

「それ」

「えっ?」

沈黙に耐えかねて喋り出した京太郎に白望が反応する。
しかし、「それ」と言われても何のことかさっぱりわからない京太郎は間抜けな声を上げて困惑する。

「えっと…… 小瀬川先輩? 「それ」と言われても何のことかさっぱり……」

「だからそれ…… 名前……」

「……名前?」

京太郎の聞き返しにコクリと頷いて肯定する白望。

「みんなは名前で呼んでるのに、私だけ苗字……」

「えーっと…… つまり俺が小瀬が…… 白望さんだけ苗字で呼んでいたのが気に入らなかったと……」

「うん、なんか仲間外れにされてるみたいで……」

「あー…… その…… なんかすいません……」

白望の話を聞いて気まずくなった京太郎、言いよどみながらも素直に謝罪する。
まぁ、白望に疎外感を与えていたのは京太郎なのでこれは仕方がないだろう。

「でも…… 小瀬…… 白望さんは俺のこと好きじゃないでしょ? そんな俺に名前呼びされたら逆に嫌じゃないかなと思ってたんですが……」

「そんなことない」

京太郎の言葉を少し強めの語気で否定する白望。

「確かに、こっちに来たときは6股なんてとんでもない奴だと思った」

白望は「だけど」と続きを語る。
久たち6人のことを大切にし、なおかつ全員と真剣に付き合ってる姿を見て、とんでもない奴からいい奴に考えが変わったこと。
そのあとも京太郎のことを見定め続けた結果、自分の運命を託しても良いと…… 
抱かれても良いと思えるようになったと……

「私だけじゃなくて、塞たちも皆同じ気持ち…… なのに京は皆を名前呼びしておいて、私だけ苗字呼び…… ずるい」

要はみなと同様に扱ってほしいのに一人だけ扱いが違うことに関する不満だった。
女心は複雑奇怪。
コミュ力の化け物の京太郎でも読み切るのは難しい代物だが、ここまで言われれば流石に白望の本心の想いくらいは読み取れる。
スッと白望の裸体を優しく抱きよせる京太郎、そして、耳元で優しく囁く。

「寂しい思いさせてすいませんでした…… これからはそんな思いをさせませんからそれで許してくれますか?」

「……うん、許す」
<>
◆gb4ndwMf/k<><>2018/05/31(木) 23:14:30.18 ID:xg2hKik90<> 白望の答えを聞いた京太郎はそのまま彼女の唇を奪う。
何回も薄く柔らかい唇を啄ばみ、咥えこむ。
つながった口の中で二人の舌が絡まり合い、クチュクチュと水音を立てる。
次第に気分が昂ぶってくる京太郎と白望、夢中になってお互いの舌を求めあう。

「プハッ! 白望さんって結構情熱的に求めてきますね」

「……」

息が続かなくなったので一旦キスを終える京太郎、かなり白望は積極的に舌を絡めていたらしい。
京太郎のその言葉に恥ずかしいのか、白望は顔を赤らめて無言で顔を反らす。
その反応が可愛らしいのだが無言はつまらないと思った京太郎、そっと右手を白望の股間に伸ばし、少なめな茂みの中にあるクリトリスを強めに押しつぶした。

「!?!? きゃああああっ!!! ンンンッッ!!」

「無言じゃつまらないですよ、白望さん。もっと可愛い声で啼いてくださいよ」

クリトリスの激烈な刺激に思わず悲鳴を上げる白望。
その声でドSスイッチが入ったのか京太郎は悪い笑顔を浮かべて親指と人差し指でクリトリスを強く扱きあげる。
その度にビクビク体を痙攣させる白望、しかしドSスイッチの入った京太郎は止まらない、白望が絶頂を迎えても手を休めずに責め続ける。

「ァァァァッ…… ダメ! ダメェ!」

発情して敏感になったクリトリスを扱かれ続け、肉芽に生じた苦痛すら感じる快感が白望を責め苛む。
脳裏に火花が弾け飛び、首をイヤイヤと激しく振り乱す。
しかし、白望の肉壺は彼女の意思とは正反対に京太郎の肉槍を欲しがってクパクパァと大輪の肉花を咲かせている。

「ンァァァァァアアアアアァァァアアアアアッ!!!」

5分も休まず扱かれ続けただろうか、それは彼女の感覚では永遠にも等しい時間だっただろう。
体中の筋肉が痙攣硬直し、長い長い絶叫が響き渡る。
体を弓なりに反らして秘裂からは大量の愛液が噴出した。
深い絶頂が過ぎると体が弛緩してベットの上でぐったりとなる白望。
オマンコからは間欠泉のようにピュッピュとまだ愛液を噴き出している。
半分意識を飛ばして疲労困憊と言った様子だがまだまだ責めは終わらない。
京太郎の肉魚雷が航空母艦『雲龍』、本名・小瀬川白望を撃沈雷撃処分すべく彼女のウィークポイントに照準を定める。
そして、勢いよく発射された肉魚雷は狙いを外さずに彼女に突き刺さり、最奥で快感と言う大爆発を起こした。

「うあああああああぁぁあああああああ!」

いきなりの快感に無理やり意識を取り戻させられた白望。
瞬く間に絶頂に至って膣で京太郎の陰茎をキュッキュと締め上げる。
しかし、何人もの少女を悦ばせ、快楽と性欲の泥沼に叩き堕としてきた京太郎のイチモツはそれ位余裕で耐えられる。
そのまま力の抜けた白望の腰を京太郎はがっしりと両手でつかみ責めを再開する。
所謂、吊り橋と言う体位だ。
深く腰をストロークさせてGスポットをカリで削るたびに白望の上体は激しく揺さぶられ、その豊かな胸がまるでスライムのように激しく踊る。
ズッポシと奥に突き入れた後、腰をグリグリと上下左右に擦りつけると、槍先がポルチオを?き回し白望の腰がビクビクと細かく跳ねる。
あまりの激しい攻めに白望の人格から余分なものがどんどん削られていく。
尊厳やプライドと言ったものが一つ一つ剥がされていき、雌の本性のみが残されむき出しになっていく。
もはや此処にいるのは宮守女子高校麻雀部の先鋒を務めた小瀬川白望でもなく、艦娘『雲龍』になった小瀬川白望ですらない。
ただ白望と名がついた純粋な性欲の塊が、生きるオナホールがそこにあった。
<>
◆gb4ndwMf/k<><>2018/05/31(木) 23:17:17.29 ID:xg2hKik90<>
「あぅ! アン! アッ! アアァッ!! アアァッ アクゥ! アン!」

その声は快楽に身を任せ、ただただ悦びの色、一色に染まっていた。
そして責める側の京太郎もこの状況に興奮し我を忘れている。
ぷっくりふんわりと充血した恥丘、ウネウネネットリと絡みつく膣、コリコリとした子宮口。
そのすべてが最高の快楽を味わう肴となっていた。
腰をパンパンと叩きつけ、グリグリと擦りつけてこの極上のオナホールを必死になって堪能する。
そんなオスとメスの饗艶にもついに終わりが訪れる。
ピストン運動がどんどんスピードを増していき、そして思いっ切り腰を股倉に食い込ませた瞬間に

「…………………………ッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」

白望の体が今までよりも激しく強張り、背骨が折れるんじゃないかと言うほど弓なりに反りあがる。
口からは声にならない嬌声と絶叫が響く。
最後の一突きで京太郎の肉魚雷が白望の最後の防壁だった子宮口を突破。
白望のもっとも大事な部分である子宮に直接精液と言う名の白濁した爆風を叩き込んだのだ。
普通の女の子はペニスで子宮口を突破などされたら激しい痛みを感じるか、最悪性器が壊れてしまう。
ところが今の白望は艦娘である。
艤装と妖精さんの不思議パワーで艦娘の体は常人の何倍も頑強になるのだ。
子宮口を突破されたくらいで壊れるような軟な体ではなく、それを快感ととらえるほどだ。
むしろ久やまこのようにMっ気の強い娘はそれを求めて、激しいセックスをおねだりする位である。
たっぷり30秒ほどかけて白望の子宮に白濁液を流し込んだ京太郎。
ゆっくりと陰茎を引き抜くと仰向けでM字に開脚された白望の蜜壺から泡立った愛液が垂れ落ち、アヌスをぬらぬらと怪しく濡らしていく。
完全に弛緩した表情筋に涙や汗、鼻水に涎で白望の顔はぐしゃぐしゃだ。
目は開いているが焦点がどこにも結ばれていないのを見ると、完全に意識が飛んでしまっている。
オマンコという自分のもっとも恥ずかしい部分を完全に曝け出し、無防備にベッドに横たわる豊満なその女体は背筋がゾクゾクするほど美しい。

まだまだ夜はこれからだ。
この女体を今宵、好きなだけ貪り尽くせるかと思うと京太郎のムスコはムクムクとより固く、さっきよりも少し大きくなる。
元々、巨大な京太郎のイチモツだ。
それが更にサイズアップとくれば挿れられる方には拷問と変わらないが、その拷問こそ白望の望んだものなので問題は無い。
それどころか失望させないためにも京太郎は朝まで頑張らなければならない。
長丁場に備えて妖精さん印の超強力精力剤の瓶を開けて中身をクイッと呷る京太郎。
夜は始まったばかりである。
イキり勃つ自分のイチモツに手を添え、二回戦を始めるべく白望の膣口に亀頭を宛がう京太郎。
次の瞬間、京太郎の寝室に女の悦びの絶叫が木霊した。
<>
◆RW9l2xb5q2<><>2018/05/31(木) 23:18:52.77 ID:xg2hKik90<> はい、今回の更新は以上です!
次は日常回になると思います。
では皆様、次回の更新までしばしなお待ちを。
感想など書いていただけると嬉しいです! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage saga<>2018/06/01(金) 23:57:05.96 ID:mF3dwqw20<> 乙です
シロさんだと、聞かれたらダルがりながらも全部話してくれそう(鎮守府の仲間に限る) <>
◆RW9l2xb5q2<><>2018/07/25(水) 23:34:08.08 ID:xGk3LeKJ0<> 時間がかかりすぎですねぇ……
最新話、コッソリ投下しておきますね <>
◆RW9l2xb5q2<><>2018/07/25(水) 23:34:42.08 ID:xGk3LeKJ0<> 透き通るような青い色の空と深みのある群青色の海が何処までも続く。
モンスーンが強く吹いているが比較的な身も穏やかであり自然の美しさを感じさせる。
大部分は一見すると平和な海だが、世界中で深海棲艦と人類との生存が行われている。
現にインド洋にあたるこの海域でも、今現在、爆音が響いているのだから。

「ギィ! ギィ!」

「チッ! チッ!」

深海棲艦の軽巡洋艦と駆逐艦が海域一体に沈降爆雷をばらまいている。
ユラユラと重力に従って海中を沈んでいき、設定深度に達すれば中に詰められた爆薬がそのエネルギーを盛大に放出する。
ドォン! ドォン!と海中に響く爆音は、海の中に身を潜める潜水艦にとっては死神の足音にも等しい。
その強烈な衝撃波を身に浴びて傷でも受ければ、潜水艦にとってのもう一つの死神、水圧が見逃してはくれない。
そのまま屍を海底に晒すことになる。

「…………………」

深海棲艦が爆雷をばら撒いているということは、この海域に彼らの敵である潜水艦娘が潜んでいることを意味する。
つい半日ほど前に輸送ワ級が沈められたので敵討ちとばかりに猛攻を加えているわけである。
で、今現在、深海棲艦の獲物となっている潜水艦娘はと言うと……

(全く、勘の悪い猟犬達だね…… 見当違いの場所に爆雷を放り込んで。まぁ、そうしてくれた方が離脱は楽だから良いんだけど)

とっくの昔に深海棲艦たちが対潜攻撃に躍起になっている海域から離脱していた。
耳を澄ませながら悠々と無音で潜水を続ける潜水艦娘。
スクール水着に包まれたムチッとした体、すらっと伸びた脚にはニーソックス、綺麗なブロンドの金髪に顔に載ったトレードマークのメガネ。
『伊號第八潜水艦』、通称『伊8』の艦娘をやっている妹尾香織である。

(さて…… 陽が落ちるまで浮上できないから少し寝ようかな……)

艦娘になったことで水中での息が長く続くようになった佳織、もうかれこれワ級を沈めてから数時間潜りっぱなしである。

<>
◆RW9l2xb5q2<><>2018/07/25(水) 23:35:27.37 ID:xGk3LeKJ0<> (ううっ…… 寝れない…… やっぱり対潜攻撃受けたから気分が昂ってるのかな? それにアソコも疼くし……)

水中に浮かびながら太腿の内側をモジモジと擦り合わせたり、ピッチリ張り付く水着の上からお股を擦りあげ始めた。
中深度の海中でホバリングしながら股間を弄って自慰に浸るスク水金髪娘、しかもBGMは離れたところで行われる対潜攻撃の爆雷音とクジラの鳴き声……
余りにもシュールな光景である。
次第に体が痙攣し出し、大きく背が弓なりに反って絶頂を迎える。

「……ンン! ハァ!須賀くぅん! ……あっ!!」

で、絶頂の瞬間に思わず声が出てしまう佳織。
ちなみに潜水艦の最大の持ち味はその隠密性。
当然、潜水航行中の騒音はご法度である。
その点は艦娘であっても全く変わりはないのだが、佳織はあろうことか対潜攻撃をしのいでいる最中に嬌声を上げてしまった。
さっと彼女の顔色が青くなる。
耳を澄ませてみると深海棲艦が佳織の居る海域に向かってくる航行音が聞こえる。
こうして佳織は[田島「チ○コ破裂するっ!」]による自業自得の結果、要らぬ苦労を背負い込む羽目になった……
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2018/07/25(水) 23:36:17.37 ID:xGk3LeKJ0<> [なんか文字化けしたので再投稿]


(ううっ…… 寝れない…… やっぱり対潜攻撃受けたから気分が昂ってるのかな? それにアソコも疼くし……)

水中に浮かびながら太腿の内側をモジモジと擦り合わせたり、ピッチリ張り付く水着の上からお股を擦りあげ始めた。
中深度の海中でホバリングしながら股間を弄って自慰に浸るスク水金髪娘、しかもBGMは離れたところで行われる対潜攻撃の爆雷音とクジラの鳴き声……
余りにもシュールな光景である。
次第に体が痙攣し出し、大きく背が弓なりに反って絶頂を迎える。

「……ンン! ハァ!須賀くぅん! ……あっ!!」

で、絶頂の瞬間に思わず声が出てしまう佳織。
ちなみに潜水艦の最大の持ち味はその隠密性。
当然、潜水航行中の騒音はご法度である。
その点は艦娘であっても全く変わりはないのだが、佳織はあろうことか対潜攻撃をしのいでいる最中に嬌声を上げてしまった。
さっと彼女の顔色が青くなる。
耳を澄ませてみると深海棲艦が佳織の居る海域に向かってくる航行音が聞こえる。
こうして佳織はオナニーによる自業自得の結果、要らぬ苦労を背負い込む羽目になった……
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2018/07/25(水) 23:36:46.70 ID:xGk3LeKJ0<>
「北緯△△度▽▽分●●秒、東経××度○○分■■秒…… 大体この辺りですね」

その名の通り非常に平穏な海面が広がる太平洋の大海原。
この海で深海棲艦と人類の生存を掛けた戦争が行われているとはとても思えないほど静かだ。
そんな海の上にセーラー服を模したエプロンドレスに身を包み、手には野菜が入ったバスケット、肩には魚雷の入ったトートバッグを持った超巨乳美少女が立っている。
京太郎の清澄鎮守府に所属する潜水母艦『大鯨』こと神代小蒔である。

「まぁ、この辺の敵艦は粗方片付けたけぇ、大丈夫じゃと思うが……」

「気を付けた方が良いやろうな、あいつらゴキブリみたいに出てきよるし」

油断なく12.7 cm連装高角砲(後期型)を構え周囲を警戒するまこ。
そして同じく20.3 cm連装砲を何時でも撃てるようにした軽巡『神通』こと末原恭子が同意する。

「まぁ、潜水艦も厄介ね。ホント、どこから撃ってくるかわからないし……」

そう言いつつ水中探針儀に注意を傾ける駆逐艦『村雨』こと新子憧。

「正直言って、はっちゃんの音と深海潜水艦の音って区別できないからややこしいのよね……」

「おいおいおいおい、村雨。同士討ちは避けェや」

「分かってるわ、浦風」

などと危ない会話を交わしつつ、まこ、恭子、憧の3人は海域の確保と大鯨の護衛を続ける。
と、その時、探針儀に反応が出た。

「……ッ! ソナーに感あり! 方位0-8-9!」

憧の一声と同時に両手に爆雷を構えるまこと恭子。
深海棲艦かもしれないという緊張感が漂う。

<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2018/07/25(水) 23:37:17.51 ID:xGk3LeKJ0<> 「プハァ!!」

が、いい意味でその緊張感は徒労に終わる。
接近浮上してきたのは合流予定の『伊8』の佳織だった。
佳織の姿を確認したまこたち4人はとりあえず戦闘態勢を解除し、佳織のそばに駆け寄る。
もちろん戦闘態勢は解いていても警戒は怠らない。

「お疲れ様です。はい、これ食料と飲み物です!」

笑顔でバスケットの中のサンドウィッチとスポーツドリンクやオレンジジュースを手渡す小蒔。
受け取った食べ物にすぐかぶりつく佳織、およそ3日ぶりにまともな食事にありついたためか顔がほころぶ。
食事の合間に伊8の艤装に弾薬と燃料の補給も忘れずに手際よく済ませていく。

「ご苦労さんじゃったのぉ、首尾はどうじゃった?」

「もぐもぐ…… んー… ワ級が27隻と護衛の軽巡が3隻、駆逐艦が2隻かな」

「へぇ、大戦果じゃない!」

「まぁ、深海棲艦の兵站路が判明したからね。待ち伏せして襲撃するだけだから」

「でも、大変なんやろ?」

「それなりに、見つかって攻撃されたら反撃のしようもないし」

まこ、憧、恭子に律儀に答えを返す佳織、ある程度お腹も膨れたのかケプッと可愛いげっぷをしながらジュースで喉を潤す。

「それにしても、なんで私ってこんな目にばっかり合うんでしょうね……」

「「「ん?」」」
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2018/07/25(水) 23:37:45.69 ID:xGk3LeKJ0<>
「こっちに来る前には三徹で麻雀を強要されたり、こっちに来たら来たで忍耐の強いられる潜水艦任務、しかも5日間も……」

ブツブツとブルーが入ってきた佳織に若干引きつつ小蒔が声を掛ける。

「ま、まぁ、その分須賀君にしっかりご褒美をもらったらいいと思いますよ!」

フンスと力を入れながら言う小蒔の言葉に佳織がピクリと反応する。

「ご、ご褒美……」

そして何故か赤くなる顔、それを見て彼女が何を想像したのか一発で理解した4人は顔をニヤけさせる。

「おうおう、何を想像しよったんかのぉ?」

「エッチな事かな〜?」

「子宮も疼いとるんとちゃうか?」

「もう!!!!」

同僚のからかいに声を大きくして抗議する佳織、しかし、顔はさらに赤くなる。
事実、彼女の子宮はズクズクと疼いているし、海に浸かっているので分からないが秘唇からはトロリと愛液が溢れている。

「まぁ、これ以上じらすと佳織が可哀そうじゃけぇ、さっさと鎮守府に帰えるかのぉ」

「「「おー!」」」

まこの一声で鎮守府に帰還すべく航行を開始する清澄鎮守府所属の艦娘5人。
鎮守府に帰還した後の戦果報告は提督の京太郎が十分満足できるものった。
その褒賞で4日の特別休暇と欲しいものを1つ貰えることになった佳織、彼女が欲したモノは丸1日に渡る京太郎との情事だった。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2018/07/25(水) 23:38:39.13 ID:xGk3LeKJ0<> はい、本日の投下はこれまで
感想とかは大歓迎ですのでどんどん書いてくださいね
ではまた次の投稿で <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2018/07/26(木) 06:21:28.06 ID:GyoAw7aRO<> 乙!
潜水艦はエロいな! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage saga<>2018/07/28(土) 21:51:47.72 ID:0U4h7rSb0<> 乙
今回の任務で死んだ目のゴーヤが過労防止のポスターになっている事まで連想しました。
潜水艦娘も提督同様成り手が少なくて募集に難儀しそうです。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<><>2018/10/15(月) 18:45:15.54 ID:ewgI4QB4O<> 復活上げ <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2018/12/16(日) 23:57:26.78 ID:EAfrfRfu0<> お久で御座い
SS速報のエラーとかリアルとかあって長い間離れてました

一応、次の話が書きあがったのですが……
>>1の妄想が爆発してまこ&恭子の結構エゲツナイR18に仕上がってしまい投下したモノかどうか悩んでるところです。
見たい人が居れば投下しますが、決してイチャラブでは無いのは念押しします
(そもそもまこ&恭子のお仕置話ですので……)

以上のことを踏また上で見たいという方が居たら投下することにいたします。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2018/12/17(月) 00:15:21.92 ID:+8dyubnyO<> 過去に久&和の結構ガチな奴あったし無問題無問題
何より恭子のエロってあまり見ないし楽しみです <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2018/12/17(月) 00:45:45.71 ID:WL6Tz9R30<> >>672
まぁ、主:まこ、従:恭子 みたいな感じですが……
それなら投下してみるかな?
次あたり恭子メインのエロ書いてみるか……

明日の10時くらいに投下しますね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2018/12/17(月) 16:21:38.20 ID:5BjYSu3L0<> 待機 <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2018/12/17(月) 21:34:38.77 ID:WL6Tz9R30<> さて、そろそろ投下しようと思うが……
もう一度警告しておく……
これはイチャラブに非ず、エゲツナイエロであると!

(分類上ソフトSMかな?)

そういうのが苦手なよゐこの皆は◆gb4ndwMf/kをNGにしてブラウザバックだ!
お兄さんとの約束だゾ!! <>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2018/12/17(月) 21:35:54.17 ID:WL6Tz9R30<>
時は真夏、外では太陽が燦々と降り注ぎ汗が噴き出る陽気の中、鎮守府の地下の一角は薄暗く少し空気が肌寒い。
ここは深海棲艦の空襲を警戒し洞窟を改造してつくられた防空施設で防空司令部や通信指令室、緊急資材・食糧庫、情報分析室など鎮守府の緊急時に必要な施設が集中して配置されている。
頑丈で出入り口が1か所という点を利用して拘置施設もあったりする。
そんな拘置施設の中、現在進行形で正座姿の2人の少女が提督と数多の艦娘に取り囲まれている。
よく見ると正座している少女二人は手を縄で後ろに縛る、いわゆる高手小手で拘束されている。
そして、ガクガクと小刻みに体が震えているのは何も肌寒いからだけではない。

「さて…… 二人とも、覚悟は出来てますね? お仕置きの執行を始めます」

「きょ、京太郎…… わ、わしらが悪かったけぇ」

「か、堪忍や」

体操服姿(ブルマ+少しサイズの小さい上着)で縛られているまこと恭子が平身低頭で減刑を願い出るが、京太郎の冷たい目線であえなく撃沈する。

「で、京ちゃん。二人のお仕置きは何するの? 私が魚雷を暴発させた時はベッドに磔にされて擽りの刑6時間だったけど、同じ?」

かつて自分に執行されたお仕置きを思い出しながらまこと恭子に執行するお仕置きの量刑を確認する咲。
その咲の言葉を聞いて、和、優希、憧がヒソヒソと内緒話を始める。

「あの時の咲ちゃんは凄かったじぇ」

「噴水のように失禁していましたから」

「大も小もね、後始末が大変だったわよ」

しかし、バッチリ咲の耳には届いていたようだ。
かつてお仕置きとはいえ自分が晒した醜態をこうもあからさまに語られると恥ずかしい。
顔を真っ赤にして「3人とも! 怒るよ!」と大声で抗議する。
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2018/12/17(月) 21:36:20.68 ID:WL6Tz9R30<> 「しかし、司令官さん。擽り刑を2人同時に執行は執行人数の関係で無理じゃありませんか?」

「うん、だから今回2人には新しいお仕置きを受けてもらう」

頸を傾げつつ聞いてくる電に答えながら京太郎は部屋の一角に安置されているモノに歩み寄っていく。
それには白いシーツが掛けられていて正体をうかがい知ることは出来ない。

「実は横須賀の山本提督と話をしている時にお仕置きの話題になったんだけど…… じゃあ、これ使ったらいいよって山本提督が送ってくれたんだ」

「や、山本元帥が直々に、ですか?」

そして白いシーツを掴んで勢いよくのける京太郎。
そこに現れたのは……

「乗馬マシン?」

「えっ? これってお仕置きになるの?」

「ダルい事には変わりない……」

そう、見た目は普通の乗馬マシンだ。
皆が言うとおり緊縛されてこれに乗せられても疲れるだろうがお仕置きとしては物足りないだろう。
乗馬マシンを見た瞬間、心の中でちょっとホッとしたまこと恭子。
しかし、それは余りに甘い考えであった。

「えーっと、お仕置用張型付き乗馬マシン取扱説明書……」

電が乗馬マシンについていた取扱説明書を手に取ってタイトルを読み上げた瞬間、まこと恭子の表情が凍りついた。

「えっ、これってバイブ取り付けて使うの?」

「確かに座面にアタッチメントらしきものがあるな」

「二つあるってことは…… オマンコとアナルの同時攻め? うわ、結構エグイね」

「肝心のディルドは何処に?」

「この箱に入ってるみたい…… ってなにこれ!? 大きい!!」

お仕置きを受けない面々は好奇心の赴くままに乗馬マシンの見分をするが、そのセリフが聞こえてくるたびにまこと恭子の顔は青褪めていく。

「電さん、コレすごく凶悪な形をしていますけど…… これをオマンコとアナルに入れるんですか?」

「そのようですよ、大鯨さん。張型はS、M、Lの3サイズ用意されてて、これはSサイズみたいですね」

艦娘になる前は純粋な箱入り娘だった小蒔も、潜水母艦『大鯨』として働くために京太郎と体を重ねまくっているので、性的な事柄には完全に耐性を付けたようだ。
普通に下ネタ全開の会話に加わっている様を永水女子の面子が見れば「純粋だった姫様は一体どこへ……」と嘆くこと請け合いだろう。

「えーっと、説明書に張型の機能について載っているのでちょっと読んでみるのです」

そう言って説明書を手に機能の説明を電が始める。
張型の機能その一、ピストン機能。
文字通り、乗馬マシンに仕込まれたモーターとクランクシャフトで子宮口を突き上げる。
張型の機能その二、回転機能。
張型は4つの節に分けられていてそれぞれにギアが仕込まれている。
それによって一段目と三段目は右回転、二段目と四段目は左回転して膣壁を責める。
張型の機能その三、薬液射出機能。
マシン本体に供えられたタンクから薬液が供給され、張型の先端から膣内に射出される。
高速修復剤の成分と媚薬成分を配合した専用の薬液を使えば体や精神を壊すことなく長時間のお仕置でも執行可能である。
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2018/12/17(月) 21:36:46.84 ID:WL6Tz9R30<>
「…………………」

電の説明を聞いて誰も言葉が出ず、場を静寂が支配した。
この上、乗馬マシンとしての機能もあるのだから余りに凶悪なお仕置き器具である。

「……つまりなにか? 乗馬マシンで体を上下前後左右に揺さぶられて膣をかき回されてるうえに、胎内でこの凶悪な張型が回転とピストンで大暴れしつつ疑似射精すると……」

「うわぁ…… 10分も経たずに失神しそうですねぇ、すばらくないです」

執行されるのが自分でない事を神に感謝しつつ、被執行者たる2人に憐れみの目線を向ける京太郎配下の艦娘達。
憐れみの視線を向けられる方と言えば可哀そうになるほど顔が青くなり、体がガタガタと震えている。

「まぁ、お仕置きはしなきゃいけないんで、このまま進めましょう。ちなみに、海軍の法規集と判例集からすると、この乗馬マシン刑6時間が妥当みたいなので…… 軽巡「神通」、駆逐艦「浦風」に処分を言い渡す。張型付き乗馬マシンの刑6時間の刑に処す。謹んで執行を受け入れるように」

「電、優希、憧、マシンの準備を手伝ってくれ。残りの面子は、2人を逆海老縛りに。足は屈脚固定縛りで、あと、脚と手は縄で繋いでおいてくださいね」

「「「はーい」」」

京太郎の指示のもと、それぞれが作業を開始する。
電、優希、憧以外の面々は縄を持ってまこと恭子の元へにじり寄る。

「ちょっ! 後生じゃーーー! 許してくれ!!」

「堪忍やーー! 一生のお願いやから許してーー!!」

まこと恭子は必死になって抵抗するも、艤装を付けた戦艦や空母、重巡に生身の駆逐艦や軽巡が敵うはずもなく、あっという間に制圧、縛り上げられていく。

「司令官さん、どのサイズの張型使うのですか?」

「うーん…… 実際どのサイズでもいいんだけどな? L入るのか? コーラのガラス瓶位の大きさがあるぞ?」

「問題ないと思うわよ」

「じゃあ染谷先輩たちの悪運を試すという意味でこのサイコロで決めるじぇ!」

「それ面白そうじゃない」

何やらお仕置きの厳しさがサイコロによって決められようとしていた。
面白い、面白くないで自分の運命を決められるとかまこたちからすれば「ふざけるな!」と抗議したいものだが……
縛り隊に必死に抵抗している今の彼女たちにそれを気にする余裕などなかった。

「じゃあ1・4ならSで、2・5ならMで、3・6ならLってことで。じゃあいくじぇ!.」

「あっ6が出たわね」

「それじゃLサイズを取り付けるのです」

そんな会話を京太郎たちがしている間に、まこと恭子の緊縛が完成した。

「須賀君! 縛り終ったわよ!」

「ご苦労さんです、濡れてなかったら辛いと思うのでみんなで濡らしてあげてください」

「「「はーい」」」

久の報告を聞いて京太郎は次の指示を出す。
そして機械の大まかなセッティングを終えて京太郎を手伝っていた憧以外の面々もまこと恭子の方に合流する。
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2018/12/17(月) 21:37:12.88 ID:WL6Tz9R30<>
「こ、こりゃあ! 久! 止めんか! ……あぁん!」

「あら、あんなに太いバイブを咥えるんだからしっかり濡らしておかないと辛いのはまこよ? これは貴女の為なんだからシッカリ感じなさい」

ブルマのクロッチ部分をずらして蜜壺に舌を這わせながらまこの抗議をサラッと流す久。
他にも咲、優希、煌、電に照がまこの体を弄っている。
比較的というか明らかに胸のボリュームが少ない娘ばかりがまこに集っているが、一人だけ艦娘化した時にバストサイズがアップした裏切り行為に対する私怨など一切混じってはいない。
あくまでもまこの身を案じての行為である。
執拗に陥没した乳首を穿ったり、乳房を揉みしだいたり、乳輪を舐ったりしているが私怨は全く無いったら無いのだ。

「あ、アナルはアカンて! 感じてまう!!」

「だから感じさせるためにやってるんだから…… それにアナルを解しておかないと本当に辛いと思うよ」

一番の性感帯を舌で責められて叫ぶ恭子に、いったん顔をあげて声を掛ける塞。
しかしすぐに舌でアナルを解す作業に戻ってしまう。
そして、2人とも無数の手と舌で柔肌を弄られながら黒い布の目隠しとボールギャグを噛まされる。

「よーし、それじゃ準備の最終段階に行くぞー。二人をマシンに乗っけろー」

「「「よーそろー」」」

「「むぐー! むぐー!」」

新たな京太郎のオーダーが発せられる。
オーダーに答えて2人を担ぎ上げる艦娘達、必死になって命乞いをするまこと恭子。
「許して」と言っているつもりだがボールギャグのせいで言葉になってない。
そんなことをしているうちに乗馬マシンの横まで運び終わり、いよいよ乗せる段階になる。

「えーっと…… こっちが前で、こっちが後ろだよね? これ本当に入るの?」

「「んんっーーーーー!!」」

股が割り開かれた格好で乗馬マシンの上に掲げられるむっちりとした肢体。
クロッチをずらされて顔をのぞかせる可愛くすぼまった菊穴とサーモンピンクの花びらが花開いた陰唇、ヒクヒクと収縮するそこにディルドの先端がロックオンする。

「よーし、降ろすわよ。イチ、ニ、サン」

無慈悲に秘唇と菊門を掻き分けて潜り込んでいく巨大バイブ。
大きすぎるため一息に入れるのはダメだという判断からか押し込んでは少し引き抜きと、3歩進んで2歩下がると言った感じに小刻みに挿入れていく。

「オッ… オオッ! オォオッ!」

「ムグゥ! ンンッ! ウムグゥ!」

時間をかけて丁寧に体が降ろされていく。
愛撫によって濡れたオマンコとアナルをバイブが擦りあげながら沈み込んでいく。
数分ほどで残酷なインサートが終わり2人の艶めかしい肢体は極太バイブを完全に咥え込んだ。
膣壁と腸壁が大きく引き伸ばされて快感を絶え間なく生み出す。
さらに、バイブとバイブの間の座面には長さ3cmほどの硬質プラスチックの突起が3つほどあり、それが体重の助けを借りて蟻の門渡りを強く猥らに刺激する。
マシンに跨っているだけで責め苛まれるまこと恭子。
もうこの段階で軽くイキそうになっている。

「えーっと、このベルトがこうだから……」

マシンの下部にあるゴムベルトをひざ裏に通して金具で固定、これで体は下に引っ張られるのでマシンから落ちることは無くなる。
ついでに乗馬マシンの座面の突起に会陰が押し付けられてズキンズキンと痛み出す。
そして天井の梁からもベルトが下げられ、脇下を通してバックルで留められる。
この時天井のベルトはある程度の緩みを持たせているが、上半身を完全に倒すことは不可能になる。
これでお仕置きの全ての準備が整った。
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2018/12/17(月) 21:37:43.59 ID:WL6Tz9R30<>
「司令官さん、準備完了 ……と言いたいところですが、取説には試験運転をせよとあるのです」

「試験運転?」

「なのです。機材の作動確認と被執行者に過剰な負担がかからないようにらしいのです。リモコンの黄色のボタンを押すと試験運転が始まるらしいのです」

「おっけー、このボタンだな…… ポチっとな」

リモコンのボタンが押しこまれると乗馬マシンがグオングオンと前後左右に大きく動く。
試運転のためなのかその動きは遅くとも移動量は多い。
当然、座面に取り付けられた二つのバイブも大きく動く。

「ムゥゥゥッゥウウ!」

「ンンッッゥゥゥ!!」

マシンの動きに合わせて腰を強制的に動かさせられる2人。
腰が動くことでバイブの亀頭部分がびっしりと生えた軟質ブラスチックの突起で刺激しながら子宮口をはじく。
腰の動きに合わせて体をビクビク痙攣させるまこ、イヤイヤと頭を振る恭子。
2人とも大分キている様である。
1分ほど動いた後、ピタリとマシンが止まる。
責め苛まれた膣壁を休めれるとホッと一息つけると思うのだが、それは甘い考えであった。

「???!!!!ふギぃぃぃぃっっっっ!!!ン、ンひぃっ!!」

彼女たちの膣と直腸に侵入しているディルドには3つの機能があることを忘れてはいけない。
そのうちの一つ、回転機能の試運転が始まったのだ。
ギチギチに膣と直腸に収まった張型が胎内をローリングしていく。
スロー回転から次第に速く、最終的にはマックススピードまで回転数を上げていく。
表面に拵えられた突起が粘膜を掻いていく。
まるで性感帯を巻き取られるような未知の感覚が2人を襲う。
艦娘になって年齢の割には性経験が豊富とはいえこの激しすぎる性快感には免疫が無かった。
背筋がピーンと一本立ちし、バイブの激姦から逃れようと腰が無意識に動く。

「ムグゥゥゥゥゥゥゥウウウウウ!!」

しかし、その動きでバイブが強く当たる部分を頻繁に変えることになり、より強い快感が生まれてしまう。
骨盤に生じたゾクゾクとした感覚が次第に腰椎の方へ上り、体は快感を爆発させて絶頂を極める準備が整う。
盛大にイクかと思われたその瞬間にバイブの回転が突如として停止した。

「ム、ムゥゥゥ……」

「なんで?」と言ったのだろうか、ボールギャグから色気たっぷりの吐息を漏らす恭子。
まこの方も自由の利かない体を動かし、腰をくねらせて快感を得ようとしている。
絶頂直前の中途半端な状態でお預けをくらい、切なさで体が悲鳴を上げる。
こんな生殺しの目に合うくらいなら、あのまま暴力的な快楽で上り詰めて気絶した方がマシだったろう。
放置プレイに無意識に不満を持ちだした2人だったが、その認識は甘い。
これはまだ試運転で、尚且つまだ試運転を行っていない機能もあるのだ。
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2018/12/17(月) 21:38:10.21 ID:WL6Tz9R30<>
「むぅ? おぉぉ…… おほゥ……」

2つ目のピストン機能の試運転が始まった。これも最初はスローテンポでドンドン早くなっていき……

「ンッ! ンッ! ンッ! ンッ! ンンッ!!」

どんどんとテンポアップしていく突き上げに同調するように間隔の短くなっていく2人の喘ぎ声。
接合部からは愛液が飛び散り、固定されて動きが制限されているがイヤらしくくねる腰。
そして最後に子宮口をゴツンと叩くように、勢いよく膣の最奥まで付きこまれるバイブ。
その瞬間に最後の機能である疑似射精機能が起動する。
内蔵されたヒーターによって人肌より熱めに温められた薬液がバイブの先から迸る。
強力媚薬成分と高速修復剤、アルギン酸やフコダイン等の増粘剤が絶妙なバランスで配合された薬液が勢いよく子宮口に叩きつけられ、そのドロドロとした粘り気によって敏感になった粘膜にベッタリと張り付く。

「ムッグゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウ!!!」

「ンンンッッッッゥゥゥゥッッッッッッンンンン!!!」

女の子の一番大事なところの入り口を疑似精液の熱で焼かれ、ついに絶頂する2人の女囚。
矢を放つ直前の弓のように背中が反り、肌には大量の汗が浮かぶ。
かなり深い絶頂だったのかそのままピクピクと動く以外は体を硬直させ、1分ほど経つとぐったりと体から力が抜け、完全にグロッキー状態である。
しかし、これはまだ本番ではないのだ。

「そ、それでは…… お仕置きを本執行するのです!」

試運転で二人を前後不覚に追い込んだマシンの威力にドン引く京太郎たち。
執行の宣言をする電も腰が引けていた。
どうやら自分が乗せられた時のことを想像してしまったらしい。
電の宣言を聞いて激しく首を横に振って慈悲を乞うまこと恭子。
だが無慈悲にもお仕置きは本執行を迎える。

乗馬マシンが前後左右上下に揺れ出す、いきなりギャロップで。
二穴に刺さった極太バイブは唸りをあげて節々を回転させ、上下にピストン運動を始める、いきなり全力で。
試運転の時に膣出しされた疑似精液の超強力媚薬成分が粘膜を通して吸収されていき……
強制発情状態にされた体にこの責めはきつすぎる。

「ムグゥ! ムグゥ! ムグググゥ!! (アカン! アカン! 止めてぇえ!!)」

「ムゥゥゥウウ! ムグゥゥゥゥウウウウ!!(いやぁああ! 壊れるぅうううう!!)」

ボールギャクを噛まされているので言葉にならないのだが、必死に止めるように懇願する恭子。
グングンと高まっていく快感に翻弄され、理性がどんどん削られていく。
ビリビリとした快感が腰骨に溜り、子宮がズクンズクンと激しく疼く。
意識では高まる暴力的な快感を拒否するのだが、体は雌の本能で快感を追い求めてしまう。
そのギャップが恭子を追い詰めていく。
そして、それはまこも同じで……

「フゴォォォォォォォオオオ! ムグゥウウウウ!!(きもちいい!! 死ぬぅうウう!!)」

悲鳴を上げながら暴力的な性感から少しでも逃れようと腰を必死にくねらせるが、膣の擦られる部分を増やすだけで全く意味をなしていない……
いやむしろ、腰の動きも加わりより強い性感に苛まれる結果になってしまっている。
モノの5分も経たずにアクメに達してしまう。
そして、この機械の真に恐ろしい所は此処からである。
もしこれが京太郎に犯されていたとするなら、アクメを決めた後に少しくらいは動きが止まって一息入れることが出来ただろう。
だが相手は生身の人間の京太郎ではなく、電気で動く機械だ。
その動きに慈悲の欠片も、人間の情と言うものも全くと言って無い。
つまりは……

「ふぃったぁぁあぁぁああ!! ふぁってふぃるぅぅぅうううう!!」

「ふぃっふぇるふぁらぁぁぁぁ!! ふぉふぇふぇぇぇぇぇえええ!!」

体をピンと弓なりに反らせてイキまくるまこと恭子。
絶頂を極めた体に無慈悲に叩き込まれる快感。
今の彼女たちにとって絶頂は全く救いにならない。
アクメの頂に上り詰めたまま降りられない…… いや更なる高みに強制的に上らされていく。
こうなると、気絶なり、壊れて色狂いになる方が遥かに救いがある。
しかし、それすら許されないのだ。
<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2018/12/17(月) 21:38:42.85 ID:WL6Tz9R30<>
「ふぁ! ふぁつふぃいい!!」

全くランダムなタイミングで勢いよくなかだしされる、程よい熱さのドロドロネバネバ疑似精液。
この中に配合された高速回復剤が気絶や精神崩壊の一切をブロックするのだ。
そして膣粘膜と腸粘膜から吸収された媚薬が2人の体をさらに敏感にする地獄の無限ループ。

「おいおいおいおいおい…… 海軍所属の艦娘に対するお仕置ってこんなにエグイモノばっかりなのかよ!?」

世の中には一罰百戒という言葉がある。
要は見せしめでキッツイお仕置きを執行して見せて軍紀違反を戒めるという事だ。
まぁ、個人の意思で一軍艦に匹敵する力を行使できるのが艦娘と言う存在だ、当然、軍紀違反でそんな存在が大暴れしたら社会的にもたまったものでは無い。
だから海軍省は艦娘に対して飴と鞭の強化を持って統制を図っているのだ。

「ま、まぁ、私たちの持つ力を考えたら軍紀違反に対する罰が厳しいのは当たり前なのですが……」

「……取りあえず通常執務に戻ろうか」

お仕置本執行開始からおよそ15分経過(まこと恭子は早くも13回目のアクメを決めていた)したころで、京太郎の一声で皆が退出する。
もちろん30分交替の見張りが2人ほど部屋に残ることにはなった。

……………………………
……………………
……………


<>
◆gb4ndwMf/k<>saga<>2018/12/17(月) 21:39:12.92 ID:WL6Tz9R30<>
さて、6時間が経過したお仕置き部屋。
そこには縄による戒めと目隠し、ボールギャグは外されてマットレスに転がされたまこと恭子の姿があった。
瞳からはハイライト先生がサヨナラし、少し上を向いた半白目状態。
表情は弛緩し、半開きの口からはベロンと舌を出した完全なアヘ顔。
上半身は縄跡がついて痛々しいが、体操服に隠れてそれは見えない。
一方でその体操服は汗と涙と鼻水と涎でぐちゃぐちゃに濡れて肌に張り付いている。
そのせいでフル勃起した乳首がその存在をアピールしているのがはっきりわかってしまう。
捲れて見えお腹だが、普段はトレーニングで鍛えているので美しく引き締まっているのだが……
お仕置中に膣と腸に出された疑似精液のせいで子宮の位置あたりがポッコリ一回りほど膨らみ、ヒクヒクと小刻みに痙攣を繰り返している。
上半身でここまで悲惨な姿なのだ、苛め抜かれた下半身はもっと悲惨である。
蜜壺と菊門はブルマで覆われて見えないが、そのブルマも愛液、腸液、疑似精液その他諸々でドロドロに濡れている。
で、そんなあまり触りたくない布に隠された二人の女の神秘の部分はと言うと……
ぽってりと膨らんだ大陰唇は咥えるものを強請るようにパクパクと開閉し、そこからはみ出る小陰唇は充血しきって赤黒い大輪の花を咲かせている。
包クリは乳首と同じで今までないくらいにフルボッキして包皮から顔をだし、クロッチに擦られて未だ引っ切り無しに快感を延髄に届けている。

「……須賀君、このスバラくないお二人、どうします?」

「とりあえず、風呂に入れて綺麗にしてやって…… 一週間の休暇かな? 2〜3日は足腰立たないだろうし」

京太郎の言うとおり、淫毒に塗れ滲みこんだ体が一晩で治まるはずもない。
事実、ベッドの上でまこと恭子の2人は4日間にわたり昂ぶりきった体を慰め続ける羽目になる。
こんな発情した状態で出撃なんぞ危険すぎて出来やしない。
そのクールダウンのための1週間の休暇である。

「まぁ、体調が戻ったらバリバリ働いてもらうさ」

この1週間後、無事にまこと恭子は復帰することになったのだが……
思わぬ方向に事態が進むことになる。
恭子は「もうあんな木馬に跨りとうない」と普通の反応なのだが、問題はもう片方である。
どうやら久を上回るドMの快感に目覚めたらしく、夜伽の度に例の木馬を使った激しすぎる前戯をおねだりするようになってしまったまこ。
流石の京太郎も唖然である。
後に憧とティータイムしている時に「ウチの麻雀部には変態しかいないのかよ……」と愚痴ったそうだ。
<>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2018/12/17(月) 21:43:49.71 ID:WL6Tz9R30<> 以上で投下終わりィ!!

はい、妄想の赴くまま調子乗って書いてしまいました……・
なんか、筆の進み自体は遅いんだけど、なんやかんや長文になってしまいました。

あれだよ、まこと恭子に恨みがあるんじゃないお。
むしろ咲キャラの中で一番好きなのはまこなのです!
末原さんも好きだけど5番目くらいかな?

何度見返してもやっぱりエゲツナイエロですよねこれ……
今後はこういったものは自重しますので今回はお目こぼしを……

次は日常回逝きます。

ではでは、また次の投下まで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2018/12/18(火) 13:22:27.74 ID:JT+aVm0A0<> 投下乙です
結構エグいみたいなことでしたが艦娘化の上でのお仕置きって状況ですし
このレベルならむしろ次以降も投下してほしいですよ
十分エロかったし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2018/12/18(火) 21:13:11.46 ID:DQ04klwN0<> 拙者これくらいのレベルの責め大好き侍
次も期待してます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2019/01/02(水) 11:33:16.49 ID:9kXDRpWG0<> 乙です <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2019/05/14(火) 00:14:16.71 ID:buninRKd0<> ひっじょーに長い間ご無沙汰して申し訳ありませんでした。
スランプ・リアルの用事いろいろあってなかなか書く時間が確保できなかったせいです。

やっと新話が書きあがったので投下させていただきます。
今回は麻雀牌の秘密についてです。
ご笑納ください <>
◆RW9l2xb5q2<>saga<>2019/05/14(火) 00:15:49.79 ID:buninRKd0<>
今日も今日とて世界中の海路を深海棲艦から奪還すべく世界中の艦娘たちが馬車馬のごとく働いている昼下がり。
そんな世界平和の一翼を担っている清澄鎮守府の一角に艦娘たちの声が響く。

「ポン!」

「甘いじぇ! チー!」

「麻雀牌が無いからって、トランプでセブンブリッジかよ……」

咲、和、優希、憧の1年組がトランプで麻雀もどきをやっている、提督執務室で……
ただいま京太郎は報告書、予算書その他諸々の決済の途中だ、気が散ること甚だしい。

「おーい、そこの不良娘ども。トランプやるならせめて娯楽室でやれ」

「えー、だってここより人口密度低いから寂しいもん」

「おまえら……」

取りあえず注意してみるが、糠に釘。
おまけに咲から根も葉もない言い訳が帰ってきて呆れの気持ちが強くなる。
出てくる溜息を抑えきれない京太郎を見て苦笑いするのは本日の秘書艦『衣笠』こと煌だ。

「それにしても、麻雀牌が超貴重で超高級品って、何故なんでしょうねぇ……」

「あれ、衣笠さん、知らないんですか?」

咲達のセブンブリッジを見てふと麻雀のことを思い出した煌。
彼女が口にした素朴な疑問を聞いた電が聞き返す。

「いや、電ちゃん…… 俺たちも知らないんだけど……」

ここで驚愕の事実が発覚する。
何と電だけが麻雀牌の事実について知っているという事が……

「えっ? そうだったのですか?」

ビックリ顔の電にその場にいた艦娘全員が無言で頷いて肯定する。
それを見た電は、しばし顎に手を当てて考えて……

「それなら鎮守府の皆で麻雀牌のことを勉強しに行きましょう。幸いこの周辺の深海棲艦は大人しくなっていますし、大規模作戦も当分ないのです」

「ウチの受け持ち分を暫く近隣の鎮守府にお願いすれば4〜5日は全員で休みをとっても大丈夫なのです!」

電のその言葉で、清澄鎮守府主催「麻雀牌の秘密を探るツアー」の開催が決まった。


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◆RW9l2xb5q2<>saga<>2019/05/14(火) 00:19:01.98 ID:buninRKd0<>
それから数日後……

「電さん、ここって陸軍基地よね……?」

「そうですよ、村雨ちゃん」

清澄鎮守府御一行は東北にある陸軍基地の門前に佇んでいた。
この駐屯地は東北地方の太平洋岸に面していて、深海棲艦の上陸侵攻を水際で阻止する任務を負っている。
所謂、最後の砦と言う奴だ。
今のところ海軍所属の艦娘戦力が有効に機能しているので敵勢力の本土上陸と言う最悪の事態に陥ったことはないが、備えは必要という事だろう。

「えっと…… 陸軍と麻雀牌に何の関係が……?」

憧の疑問ももっともだ。
今回は麻雀牌が超スーパー高級品だという事を探りに来たのに連れてこられたのは陸軍施設。
脈絡がなさ過ぎて理解が全く追いつかない。

「まぁまぁ、そのうち分かるのです。あっ、守衛さん。私たち先日連絡を入れた清澄鎮守府のモノなのですが……」

世間話でもするかのように正門で立番している門衛に声を掛ける電。
同じ軍人だけど全く別組織の人間にここまで気軽に声を掛けられるものなのかと疑問がわくが……
実はこの世界の日本には陸軍、海軍、空軍の3軍が存在するが、お互いの中はすこぶる良いのだ。
帝国陸海軍では最悪の仲だったことなど微塵も感じさせることは無いほど……
と言うよりも、深海棲艦の脅威によって人類滅亡が目前に迫っている状況では役所の縦割りを巡って権力争いなど出来るはずがない。

「はっ! 当基地の司令より伺っております! ようこそ相馬基地へ! どなたが代表ですか?」

ビシッと切れのある敬礼を決めて挨拶する門衛。
その眼には艦娘をはじめとする海軍軍人に対する敬意がありありと浮かんでいる。

「あっ、俺…… いえ、私が清澄鎮守府司令官の須賀京太郎大佐です。若輩者ですがよろしくお願いします。本日はお世話になります。えっと……」

「自分は館林曹長です、大佐殿。それと敬語は結構ですよ、大佐殿の方が上級者ですので」

「承知しまし…… 承知した、ごくろう、館林曹長」

「はっ!」

京太郎にとってこういった軍隊式のあいさつは未だ慣れないものだ。
どう見ても自分の倍の年齢は行っているであろう人から敬礼と敬語を受け、自分は相手を呼び捨てにする……
中学時代に体育会系の部活で活躍した京太郎からすれば違和感バリバリだ。

「司令と連絡が取れました。自分が案内いたしますので、どうぞこちらへ」

心の中で葛藤している京太郎をよそに、館林曹長が一行を司令室まで案内していった。


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◆RW9l2xb5q2<>saga<>2019/05/14(火) 00:19:29.19 ID:buninRKd0<>
「それじゃ、この基地は本土防衛の最終ラインなんですね?」

「ええ、須賀大佐。この基地で自分が預かっているのは東北太平洋方面第168独立大隊、水際防御の中心部隊ですよ」

「この大隊の定員は810名。3個歩兵中隊に1個砲兵中隊、それと戦車中隊、輜重隊と衛生隊が所属しています」

テーブルを挟んで相馬基地司令の前田陸軍中佐と京太郎が話をする。
清澄側が大人数なので、挨拶もそこそこに指令室から大会議室に移動しお茶を頂いている。

「で、前田司令。この吾妻特務大尉の言では麻雀牌が何故あんなに貴重なのか、その秘密を教えていただけるそうですが……?」

「ははは、もちろんですよ。それにしても、はじめその話を持ってこられたときは何のことやらわかりませんでしたが…… 大佐殿や艦娘の皆さんの境遇を聞いて合点がいった次第です。それにしても災難でしたね」

「ははは、恐縮です」

前田司令は気さくな人柄で、京太郎が軍隊式の会話にまだ慣れ切っていないことを打ち明けると「承知しました。ではお互い気楽な口調で行きましょう」と快く受け入れてくれた。
この辺り、前田中佐は頭の固い一般の陸軍軍人とは一線を画した人物と言えるだろう。

「では、参りましょうか。ちょうど訓練の日程も近かったものですからちょうどよかったですね。陸軍では定期的に訓練を実施していまして、この訓練を見れば麻雀牌の秘密も一目瞭然でわかりますよ」

「お手数をおかけします」

そして、前田司令の案内で相馬基地の訓練を見学することになった清澄一行。
連れてこられたのは上陸作戦をするには申し分のない長さを持った砂浜がある海岸線。
そこを一望できる場所に視察所が設けられていた。
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◆RW9l2xb5q2<>saga<>2019/05/14(火) 00:19:55.72 ID:buninRKd0<>
「砲兵中隊の実弾の発射訓練も行うのでここから見学してください。従卒に飲み物を持ってこさせましょう。お替りが御所望なら従卒に申し付けてください」

視察所についてからしばらくして、訓練が始まった。
想定状況は、海軍と艦娘部隊が突破され、敵深海棲艦の1個上陸艦隊が迫っているというものだ。

「きゃあ! 砲撃ってこんなにすごいんだね!」

「お前ら…… いつも海上でバカスカ打ち合いしてるじゃねえか……」

「いや、ほら…… 艦娘の主砲は体のサイズに合わせて縮小化されてるから……」

「それで41センチ砲とか21センチ砲とかと同じ威力だから艦娘のテクノロジーってホントどうなってるんだ?」

「でも、この野戦砲結構大きいですよ? これだけ離れててもこんなスバラな砲撃音がしてますから」

「155mmのFH70ですね。まぁ、海軍さんの艦砲には負けますがね」

離れてても届いてくる衝撃波にビックリしつつも興味津々に演習を見学する清澄鎮守府御一行。そのうちに演習は次の内容に移る。

「さて、牽制砲撃で敵の注意を引き付けた後は擲弾部隊による攻勢に移ります。これが水際戦で一番大事なフェーズになります」

前田司令の言葉通り、砲撃が散発的になり海岸線に平行に掘られた塹壕に動きが見える。
塹壕から屈強な兵士が這い出てきて膝を付いた低い姿勢のまま長大な横隊を作り上げる。

「あれ? 一列横隊って…… 現代戦じゃ無意味なんじゃ……」

咲が気が付きポロッと口を滑らせる。
その時、さらに横隊が次の行動に移る。

「ええっ!? ハンマー投げ!? なんで!?」

そう、屈強な陸軍兵たちが一斉にハンマー投げのハンマーの投擲準備にかかったのだ。
一糸乱れぬ動きで展開されるハンマー投げ……
重いハンマーは確かに武器になるが、戦術的にも全く無意味なこの行動。
投げられる方は室伏○二似の百人以上のマッチョな兵士たちが横一列で同時にハンマーを投げてくる光景にビビるだろうが、それだけである。
ハッキリ言って咲たちは訳が分からず混乱する。

「こ、この行動って意味があるんですか!?」

思わず前田司令に聴いてしまう照、そんな彼女が可笑しかったのか吹き出しながら答える前田司令。

「アッハハハ! 麻雀牌について知識が無ければこの光景は無意味に見えますよね! では、弾薬庫の方に向かいましょうか。そこに秘密のすべてが隠されていますよ」

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◆RW9l2xb5q2<>saga<>2019/05/14(火) 00:20:35.28 ID:buninRKd0<>
ガラガラと重い音を立てて防火扉が開かれる。
温度湿度共に完璧に管理された漆黒の室内に明るい光が差し込んだ。

「ここが弾薬庫です。第三区画の方へ行きましょう」

前田司令の言葉に従って涼しい弾薬庫の中を移動する清澄鎮守府の面々。

「さて、着きましたよ。そしてこれがお目当ての弾薬です」

「あれ? この入れ物どこかで見たことがあるんですが……」

ヒョイと気軽に保管されている弾薬の箱を手に取る前田司令。
その箱を見て、煌が首を傾げながら呟く。
実は見たことがあるどころか、こっちの世界に来るまでは毎日目にしていたモノなのだが……

「フフフ…… 見たことがあるのも当然ですよ。これは麻雀牌なんですから」

「ハァ!? 麻雀牌!?」

前田司令の言葉に、一同揃って驚愕の声を上げる京太郎達。
そりゃそうだろう、弾薬庫なんかに麻雀牌が保管されていることなど想像の埒外である。

「なんと! これ全部麻雀牌ですか!?」

広い弾薬庫の一角に高く積み上げられた箱、箱、箱。
麻雀牌の箱の山を見上げて煌が驚きの声を上げる。

「ええ、ざっと1万発はあります。陸軍基地ならどんな小さな基地であっても最低3000発は備蓄されています」

麻雀セット1万箱……
流石に雀荘の娘のまこであっても、これほど高くそびえる麻雀牌セットの山なんて見たことがない。
余りに現実離れした光景に言葉が出てこない。
暫く茫然としていたが、不意に久の意識が現実に戻る。

「えーっと…… これだけ麻雀牌があってなんで貴重品として扱われているんですか……? いえ、そもそもなんで陸軍がこんなに麻雀牌の在庫を抱えているんですか?」

久のもっともな疑問に前田司令は二かッと笑う。

「ええ、当然の疑問でしょう。麻雀牌が此処に保管されている理由…… それは、麻雀牌が深海棲艦にダメージを与える兵器だからです」

「ふぁっ!?」

「この麻雀牌の箱を深海棲艦にぶつけると箱が光って14枚の牌が出てくるんですよ。なぜかそれ以外の牌は消えてしまいますが…… で、その14枚で出来る役で倒せる深海棲艦の数が決まります。大三元なら13体って具合に」

前田司令の説明は続く。
そもそも麻雀牌で深海棲艦が倒せることが分かったのは全くの偶然らしい。
そのことを発見したのはレスター准尉率いるアルベイン曹長、バークライト軍曹、衛生隊のアドネード軍曹、クライン伍長、藤林伍長の6名からなる義勇軍分隊。
ヨーロッパ戦線で水際防御線を展開している時に周りにあるものを手当たり次第、ヤケクソ気味に投げつけていた時だった。
たまたま近くにあったジャンパイを箱ごとぶつけたら深海棲艦が吹っ飛んだのだ。
この情報は瞬く間に広がり、世界中の軍事組織は驚愕した。
そして生身の人間でも対抗できる手段が見つかったことに歓喜した。
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◆RW9l2xb5q2<>saga<>2019/05/14(火) 00:24:31.35 ID:buninRKd0<>
「で、こうやって陸軍の弾薬庫に麻雀牌が収められるに到ったってことです。ちなみに麻雀牌を大砲で撃ちだすわけにはいかないので、砲丸投げで投射している訳です。陸軍歩兵にとって砲丸投げは必須技能ですよ」

「……………………」

余りと言えば余りにも斜め上な話に固まる京太郎達。

「そ、それじゃこの世界の人たちは麻雀で遊ばないのですか?」

何とか現実に戻ってきた和が疑問をぶつける。

「いえ、特別な免許を受けた雀荘で遊べますよ。その雀荘で使う分や交換分は弾薬備蓄分とは別に確保されています。量は本当に少ないですが」

「そ、それじゃ。その雀荘以外の人が麻雀牌を持っていたら……?」

「犯罪ですね。ちなみに麻雀牌の密造とそれの不法所持は懲役1年もしくは10万円以下の罰金ですね。正規に製造された麻雀牌の不法所持は武器弾薬の横流しに当たるので死刑もしくは終身懲役の重罪です」

「……………………」

麻雀牌に対する厳格すぎる扱いに声も出ない一同。
さらに前田司令が「密造はそうでも無いんですが、不法所持は軍法では死刑のみになるんですよね……」とか「1年ほど前に横須賀で麻雀牌を隠し持って闇雀荘を開いてた駆逐艦娘が複数人摘発されましてね、賭博も加わって即日軍法会議でしたよ……」などと口にすると皆の背中に嫌な汗が流れ始める。

(あれ? 俺たちめっちゃ危ない橋、渡ってんじゃ……)

(大丈夫なのです。あの竹製は麻雀牌としては出来が悪いにも程があるので引っかからないのです)

アイコンタクトで意思疎通をする京太郎と電。
電はこの辺りのことはきちんと把握していたらしく、以前、咲たちが竹で麻雀牌を作った時、一定以上の質に達していないので、これは罪にならないと分かっていたらしい。

(それに、密造麻雀牌は自主的に提出した場合、罪に問われるどころか弾薬の提供と言う形になるので逆に感謝状がもらえるのです)

どうやら清澄鎮守府の面々は憲兵のお世話にならなくて済みそうである。

「まぁ、鎮守府の戦果によって配布される麻雀牌は正規のモノですから大丈夫ですよ。ぜひもらえるように頑張ってください」

「は、はひ! ありがとうございます!」

返事をする久の声も少し上ずっていた。

「そういえば麻雀牌ってどれだけ製造されてるんですか?」

「そうですねぇ、世界中で大体年1億セットくらいかな? そして同じくらいの数が毎年使われて消費されます」

「麻雀牌の製造は日本がトップシェアですね。そして麻雀牌の輸出は貿易黒字の3割くらいになります」

こっちの世界に飛ばされるまで当たり前のように身近にあった麻雀。
それが余りにも遠い世界に行ってしまったような気がしてショック感じてしまう。
しかし、元の世界に戻るには何としても麻雀牌を手に入れる必要がある。
最も密造や不法所持は余りにもリスキー過ぎる。
此処は正攻法で戦果を稼ぎ、何とか褒賞の麻雀牌を手に入れると心に誓い、決意を新たにする京太郎と咲たちであった。
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◆RW9l2xb5q2<>saga<>2019/05/14(火) 00:27:24.19 ID:buninRKd0<> はい、今回の投下は以上になります。
設定当はノリと勢いのガバガバ設定ですから細かいツッコミは無しで……


次の話ははっちゃんのエロ話に行こうかな?
それともちょっとシリアスな修羅場話に行こうかな?

まぁ、首を長くして楽しみに待っていてください。
感想等お待ちしてます。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2019/05/15(水) 06:02:53.96 ID:fE8kZ3cpO<> 乙!
ジャンパイネタてテイルズやんけ!
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2019/06/09(日) 12:44:47.00 ID:D60s2mt+0<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2019/08/05(月) 21:20:17.15 ID:vtYfo11B0<> 乙!雀牌で持ち点(HP)が無くなり艤装が弾け飛び全裸になって吹っ飛んで目を回す深海棲艦(沈んでいません)が浮かびました。
ほっぽちゃんや妹ちゃんとかのペド勢に使うと憲兵案件ですね。

大所帯になると提督は艦隊戦が主になりそうです。艦隊戦を生き残り逆に撃滅(意味深)出来る水準に京太郎が達したと思うと成長を感じます。愛宕母さん、提督に一人で挑み続け大丈夫だったのだろうか。 <>
◆4whq3Y72HQ<><>2019/09/02(月) 02:10:12.98 ID:YzqCfqas0<> PCの買い替えなんかがあって専ブラが開けなくなったのでスレに接続自体久しぶりになりました
Janeが新PCでなんか過去ログとか色々吹っ飛んだのでやる気降下
専ブラ乗り換えようか悩み中 <>
◆KUwTeJ0lVM<><>2019/09/02(月) 02:10:46.38 ID:YzqCfqas0<> あれ?
トリップおかしい? <>
◆4whq3Y72HQ<><>2019/09/02(月) 02:16:16.47 ID:YzqCfqas0<> これでいいみたいだ……
とりあえず、そろそろ煩悩もたまりそうなので近いうちに新話投下したいと思います <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2019/09/02(月) 08:40:01.04 ID:aU6fcRjoO<> 了解 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2019/09/08(日) 17:57:20.44 ID:GdzC4R2R0<> GSのほうもいつか煩悩がたまることを、そこはかとなく期待してます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga<>2019/10/12(土) 00:24:14.39 ID:aR6fxIzDO<> 咲達の後ろの処女って、どうなっているのだろう。 <>
◆4whq3Y72HQ<><>2019/11/01(金) 00:29:08.04 ID:wrMSqWvn0<> おはこんばちは
非常にお久しぶりです。
明日の夕方〜夜の間に書き上げた新話を投下します。
お楽しみに! <>
◆4whq3Y72HQ<><>2019/11/01(金) 00:30:50.29 ID:wrMSqWvn0<> おはこんばちは
非常にお久しぶりです
明日の夕方〜夜に書き上げた新話を投下します
お楽しみに! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2019/11/01(金) 00:40:46.75 ID:ivVU9NTPO<> 待ってました! <>
◆4whq3Y72HQ<><>2019/11/01(金) 00:52:01.86 ID:wrMSqWvn0<> すまぬ……
もし良ければでいいんだが
PCを引っ越したせいでJaneStyleでSS速報が開けなくなってしまった……
解決法わかる諸兄、情報求む

というかいた一覧にSS速報Rが存在しない状態なのだ <>
◆4whq3Y72HQ<><>2019/11/01(金) 20:38:05.78 ID:wrMSqWvn0<> おはこんばちは
では、これより新話を投下していきます!! <>
◆4whq3Y72HQ<><>2019/11/01(金) 20:39:19.58 ID:wrMSqWvn0<>
「提督、昨日の報告書纏まったから持ってきたわよ」

「おう、ROMAか入ってくれ」

気持ちよく晴れたある日のお昼前、京太郎は執務室で書類仕事に精を出していた。
そこに決裁書類を抱えた本日の秘書艦の塞が入室してくる。

「ホント毎日毎日、これだけ多くの書類を捌くなんてご苦労様ね」

机の上に積みあがった書類を手早く処理していく京太郎を見てため息をつく塞。

「まぁ、慣れですよ…… この書類、優希の奴だな、誤字だらけじゃねぇか」

手に持ってた書類を決裁不可の箱にいれながら返事を返す京太郎。

「まぁ、できる限りは手伝うわ。さっさと仕事片付けちゃいましょう」

そう言いながら秘書艦でも決済できる書類のいくつかを手に取り、秘書艦用の机で処理しようと京太郎に背を向ける。
ちょうど京太郎の目線の位置に塞のお尻が来る感じになる。スカートの上からでもわかる丸くて大きくて形のいい塞のお尻、京太郎の手が自然な動きで伸びていき、下着の上からサワサワと撫で上げた。

「きゃぁぁあああ! もう! いきなり何するの!!!」

「あははは、ごめんごめん。塞の魅力的なお尻が目の前にあったからつい」

尻が魅力的とか宣うくせに、視線は書類の上を走り続ける京太郎。
塞としては京太郎にお尻を触られるのは別段嫌ではないが行き成りは吃驚するのでタイミングは考えてほしいところ。
おまけにただ撫でるだけでなく、下着の上からだが中指と薬指でお尻の割れ目のところを摺り上げていたのだ。

「でもベッドの上じゃ、いつもお尻でもヤってるから今更じゃないか?」

「吃驚するから時と場合を考えてって言ってるの!!」
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2019/11/01(金) 20:39:47.42 ID:wrMSqWvn0<>
京太郎のボケた発言にプリプリと怒りながら取り落とした書類を拾い上げる塞。
実は京太郎に触られて密かに発情スイッチが入ってしまった塞。
下着が湿るのを自覚しつつ、とりあえず仕事を消化しようと秘書艦の机に向かう。

(今日の夜は絶対に満足するまでシテもらうんだから!!)

どうやら今宵の京太郎の睡眠時間が犠牲になりそうである。

「すばら! 提督、失礼しますよ!!」

京太郎と塞がじゃれ合っているなか、突然、入室してくる重巡衣笠こと花田煌。
ノックもなくバーンといきなり扉を開けての登場なので思いっきりびっくりする塞。

「もう、衣笠! いきなり入ってきて取り込み中だったらどうするのよ!!」

「おや、これは失礼。まぁ、ズッコンバッコンお取込み中でも私は気にしませんよ。お互い穴の奥まで知り尽くした仲ですし。むしろ、塞さんと京太郎君が過激なオフィスラブの途中なら私も悦んで仲間に入れてもらいますし」

「あ、あんたねぇ……」

ハイテンションでフィグサインを突き出しながら羞恥心ゼロの表情で宣う煌に、眉間にしわを寄せて青筋を浮かべる塞。
なお、彼女の怒りは卑猥なやり取りに対してではなく、上司の執務室への入室マナーに関してである。
このまま午後は煌と二人で京太郎専用の執務室据え付け肉便器になるのも良いかなと考える程度にはこの娘も頭の中がピンク色に染まっている。

「で、なんの用だ、衣笠? まさか執務の邪魔をしに来ただけではないでしょ?」

「すばら、そうでした。Romaを揶揄うのが楽しくて本題を忘れてました」

「あ、あんたねぇ!」

このまま二人を放っておくとさらに危険な方向に話が進みそうだったので話題の転換を図る京太郎。
なお、塞のこめかみに青筋が増える結果になったが……

「提督、本土の海軍省より荷物が届いてます。荷物の量は段ボール4箱、どこに運び込みます?」

ピシッと敬礼を決めて要件を告げる煌、さっきの塞を揶揄った色ボケ娘とは別人である。

「わかった、じゃあここに運んでくれ」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<><>2019/11/01(金) 20:40:30.00 ID:wrMSqWvn0<>
……………………………
……………………
……………


「京ちゃん、全員集合って何があったの?」

「ん、海軍省から荷物が届いた。みんなに関係あるから全員集合をかけたんだ」

薄っすらとかいた汗を拭きながら聞く咲に答える京太郎。
幸い本日は出撃もなく、訓練に汗を流したり書類仕事を片付けたりして過ごしていたので京太郎の集合に全員が集まることができた。

「私たちに関係あるものって何? 全員となると想像もつかないんだけど……」

「まぁ、現物を見た方が早いな。これだよ」

咲の疑問に、段ボールの中身を出しながら答える京太郎。
段ボールから出てきたのは……

「何だじぇ、これは? アクセサリー?」

優希をはじめ艦娘の皆は取り出されたモノを見て首をかしげる。
初めて見たモノだから当然だろう。
一方の京太郎にはよくよく見覚えのあるものだった。
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2019/11/01(金) 20:41:09.79 ID:wrMSqWvn0<>
(これって誤解体防止用のロックマークだよな……)

そう、それは多くの艦これ提督が実装を望んだ誤解体を防ぐためのロックをかけたことを示すマークだった。
京太郎も元の世界で艦これをやっているときに誤解体で白雪一号を解体して2〜3日ふさぎこんだことがある。

「元の世界では誤って艦娘を解体しないようにロックをかけたことを示すマークなんだがな…… どうやらこっちの世界では指揮する提督が一人に固定された艦娘を示す徽章らしい」

意外かもしれないが、提督も艦娘も海軍所属なので公務員である。
当然、転勤も存在する。
しかし、艦娘は任務を安全にこなすには提督と「性交」をしなくちゃならない。
転勤で2〜3年おきに所属する提督がころころ変わるようでは艦娘としてはたまったものじゃない。
出来る限り相性のいい提督のもとに居たいと思うのは自然な感情だろう。
もっとも、転勤を受け入れるドライかつ奇特な艦娘も少数居たりはするのだが……
で、出来上がったのが希望する艦娘に関しては指揮下に入る提督を固定するという制度だ。
この制度の適用を選択した艦娘がつける徽章が件のハート型の南京錠マークというわけである。
ついでに言うとこの制度のせいで提督もほとんど転勤がなくなるという副作用も発生している。

「へー…… そんな事情があるんですね」

「まぁ、その辺は大人の事情って奴じゃないか? で、色々と種類があるけど、みんなはどれを選ぶんだ?」

京太郎の言う通り、段ボールの中には指輪型、イヤリング型、ネックレス型と様々な種類の装飾品が入っている。
軍の徽章がバリエーション豊かなアクセサリーなんかでいいのかと疑問は沸くが、階級章とかと違って必須のものではない。
おまけに艦娘が提督に対する自分の意思を表現するものなのでこっちの方が都合がいいとして海軍省がノリノリで作ったのだ。
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2019/11/01(金) 20:41:43.15 ID:wrMSqWvn0<>
「うわぁ、それも可愛い!」

「……可愛いのか?」

憧の声に疑問を投げかける京太郎、そんな京太郎の声を無視してきゃあきゃあ言いながら物色する艦娘たち。
ちなみに、心理学者の偉い先生たちはどの種類の徽章を選ぶかで艦娘の心理状態が分かると主張していたりする。

「ん、こんなものもあるのけぇ」

指輪型なら提督に対する恋心、イヤリング型なら友情、ネックレス型なら尊敬という風に。
もっとも仮説が乱立している状況なのでコレといった定説があるわけではない。
しかし、ほぼ全ての学者が同意する見解が一つだけ存在する。
それは……

「わしはこれに決めた!」

「まこ、それ良いわねぇ。私もそれにするわ!」

「わ、私も!」

「私もだじぇ!!」

「ぶふぉぉっ!!」

まこが満面の笑みで取り出した徽章を見て口に含んだお茶を思いっきり吹き出す京太郎。
そして我も我もと同じ徽章を選び出す京太郎麾下の艦娘たち。

「お、お前らなんでよりにもよってそれなんだよ!! もっと良いものがあるだろう!!」

「えっ? だってこれすばらで気に入りましたし……」

「そうだぞ、京太郎。これが気に入ったから選んでるんだ」

「だからってなんで“首輪型”なんて選ぶんだよ…… というかそんなもん作んなよ! 海軍省!!」

心理学者たちが満場一致で賛成する意見、それは「首輪型の徽章を選ぶ艦娘の心理状態は“依存”である」というもの。
そんな学術世界の論争など知らない清澄鎮守府所属の咲達15名の艦娘は、全員が首輪型の徽章を選ぶこととなった。
自分の仲間たちが嬉々としてお互いの首に首輪を付け合っていく光景に頭を抱える京太郎。
はてさて、彼女たちの心の内は一体どうなっているのか?
それは本人たちすら気づいてないだろう。
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2019/11/01(金) 20:44:29.34 ID:wrMSqWvn0<> はい、本日の投下は以上!
ネタは京太郎たちの飛ばされた世界での解体ロックマークはどうなっているかでした
いや、意外とアレ現実にあったとしたらどんなものなのか謎なんですよ、自分の中で
なのでその疑問から妄想を飛ばしてみました

それにしても咲達の深層心理がだいぶヤバいのでは?
書いててなんですが背筋が凍りますねぇ

ではあとがきも以上
次話ができるまでお待ちください

解散! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2019/11/02(土) 00:28:31.25 ID:pg9UiTB+O<> 乙!
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage saga<>2019/11/03(日) 08:24:59.54 ID:qKWZw69oO<> 乙!
艦娘に繋がれる提督もいるのかな。
イベントで、ほっぽがクリスマス飾りや菱餅を落とす事の解釈も楽しみです。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2019/11/28(木) 23:42:01.53 ID:Mg4j8J2Do<> 久しぶりに来たら更新されてた。
ここの1はさすがだ。

ガイトさんの首輪、そそるな〜。

ところで衣笠さんや村雨のように改ニで激変する艦娘になったすばらさんやあこちゃも、容姿が激変するんですかね? <>
◆4whq3Y72HQ<><>2020/05/27(水) 01:21:08.72 ID:hMQ+GMzY0<> お久ぶりでござい
皆はコロナ大丈夫だったかな?
本日の夕方あたりに最新話の投稿しようと思います。
一応R-18です。
良ければ見に来てください。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/27(水) 05:53:53.47 ID:XPF7IgT+0<> うおっマジか投下予告が…!楽しみにしております! <>
◆gb4ndwMf/k<><>2020/05/27(水) 21:51:51.05 ID:hMQ+GMzY0<> よっしゃ、それじゃ投下していくぞ <> ◆gb4ndwMf/k<><>2020/05/27(水) 21:52:17.00 ID:hMQ+GMzY0<>
「くふぅ…… んはぁ……」

薄暗い部屋に濃密な雌の匂いと栗の花のような匂いが立ち込める。
その濃厚な空気に女の喘ぎ声が溶け込んでいく。

「あぁぁ…… 京太郎…… イイ……」

「さ、智葉さん…… お、俺もイキそうです……」

ベッドに腰掛けた京太郎の膝に対面で座る智葉。
ムチムチのお尻をモゾモゾと動かして彼女の唇が甘い吐息を紡ぐ。
全裸の男女から立ち上る濃密な気配、京太郎も智葉も高校生らしからぬ艶やかな色気だ。

「あぁ、京太郎…… もっと…… もっと子宮口を抉って……」

大きくゆっくり腰をグラインドさせていたかと思うと、小刻みに腰を上下させて胎内にある京太郎の肉槍を感じる智葉。
対する京太郎は腰は動かさずに、彼女の背中に回した両手で、彼女の体をグッと自分の体に押し付けるように密着させる。
男のたくましい胸板に押しつぶされた弾力のある乳房がムニュっと横にはみ出す。
時折、背中をツツッと優しくなでたり、お尻の間にある窄まりを指で摩ると、智葉は「アァァん……」と甘い声を出し、体を細かく痙攣させて小さく絶頂する。

「京太郎…… キスが欲しい……」

彼女がそうリクエストをすると、京太郎はそれに答えて智葉の唇を自分の唇で塞ぐ。
最初は啄むようなキスで、次第に咥え込む時間が長くなる。
遂には唇はくっつきっぱなしになり、くちゅくちゅと水音を立ててお互いの舌がそれぞれを求めて絡まり合う。
体の昂ぶりがより強まり、子宮がさらなる刺激を欲する。
智葉の腰は子宮の欲求に従い、より早く、より大きく上下運動をしていく。
京太郎はというと、右手で智葉のお尻をサワサワと撫でまわし、その後アナルに指を持っていき中指をゆっくり中に差し込んでいく。
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◆gb4ndwMf/k<><>2020/05/27(水) 21:52:49.15 ID:hMQ+GMzY0<> undefined <> ◆gb4ndwMf/k<><>2020/05/27(水) 21:53:22.27 ID:hMQ+GMzY0<> 「ぐぅぅぅぅっ! で、射精る!!」

「あ、熱いィぃいい! イックゥウううう!!」

智葉の淫らな締め上げに耐え切れず京太郎の鈴口から大量の白濁が迸る。
雌を孕ませる精液の熱を直接子宮に浴びた智葉はさらに上の快楽の頂に押し上げられる。
お互いの体を強く抱きしめながら種付けの幸福感に浸る京太郎と智葉。
ビクッビクッっとした痙攣も収まり弛緩した智葉の肉付きのいい体が京太郎の胸板にしなだれる。

「あぁぁ…… 京太郎……」

蕩けそうな甘い声で京太郎の名を呼ぶ智葉。
京太郎はその口を自分の口で塞ぎ、激しいセックスの後のアフターキスと洒落込む。
じっくりとお互いの舌を絡め合って余韻を楽しむ二人。
ここまでゆっくり性交を楽しむということは中々できなかったりする。

「智葉さん、いつになく積極的ですね」

「……今日みたいに最後の番でないとこうはいかないだろ?」

そう言ってベッドの周辺に視線を走らせる智葉。
その視線の先に映るのは智葉と同じスッポンポンで股から白い粘液を溢れさせてノビている|艦娘〈なかま〉たち……
そして所々に転がっているヌラヌラに濡れた電マやディルド、双頭バイブにローターといった大人のおもちゃの数々……
魔女のサバトであってもここまで酷い光景ではないだろう。
ちなみにこの部屋、16人が寝転んで少し手狭と感じるぐらいの広さでデカいベッドが1つ、そして床は弾力があって肌触りの良いマット製だ。
よって、ベッドで寝ようが床で寝ようが快適な睡眠は約束されている。

「こうやって京太郎に抱かれながら皆の痴態を眺めるというのも不思議な感覚だな…… ほら見ろ、宮永が双頭バイブで原村と繋がりながら寝ているぞ……」

「智葉さん、生々しいから止めて……」

ちなみにこの部屋、京太郎たちは交流部屋と呼んでいるが……
妖精さんたちは密かに乱交部屋と呼んでいる。
月に2〜3回ある全員一斉休暇の前日の夜にこの部屋で今日のように全員で裸の付き合いをするのが恒例となりつつある清澄鎮守府だ。

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◆gb4ndwMf/k<><>2020/05/27(水) 21:57:08.90 ID:hMQ+GMzY0<> undefined <> ◆gb4ndwMf/k<><>2020/05/27(水) 22:01:57.32 ID:hMQ+GMzY0<> なんかおかしくなったから再投稿


「ゥンン……!」

ネットリと菊の窄まりを指で穿られる感覚に体が勝手に反応してしまう。
ビクビクと体が痙攣すると、アナルの括約筋が侵入してきた京太郎の中指をキューっと締め付ける。
それと同時に智葉の膣も窄まり、京太郎のイチモツを食い占めてより強い快感に体を煮込まれていく。
女の悦びに翻弄される智葉を見て京太郎はさらに悪ノリをする。
中指一本でもきつかった智葉のアナルに人差し指を、そして薬指を順番に突っ込んでいく。
普通はモノを入れる穴ではないのだが、京太郎の巨根に後ろの処女も捧げ済みな清澄鎮守府の艦娘には指三本程度は余裕だ。

「ふァあああ…… アあぁァあン!」

拳すら飲み込むのではないかと思うくらい伸びるアナル。
直腸内で京太郎の指がぐちゅぐちゅと動くたびに智葉の口から甘い嬌声が上がる。
快感が強すぎるのか次第に彼女の腰が上の方へ逃げていく。
それが京太郎の悪辣な罠だと知らずに……

「フゥうッ!! んンっッっ!!!」
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◆gb4ndwMf/k<><>2020/05/27(水) 22:03:27.69 ID:hMQ+GMzY0<> 726-727は>>722の続きね

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視界が真っ白に染まり、脳裏でパチパチと火花が散るような快感。
好いている男に抱かれる精神的な充足感も相まって智葉は悦びの頂点に立とうとしていた。
しかし、無意識に腰が上へと逃げて行くせいで京太郎のイチモツは膣から抜けていく。
それでも京太郎の肉槍を掴んで離すまいとする膣肉、抜けていく動きで小陰唇が捲りあがり部屋の明かりに照らされてヌラヌラと妖しく輝く。
そして、このタイミングで京太郎が智葉に止めを刺すべく動く。
アナルを攻め立てていた右手の指を勢いよく引き抜き、両の手で智葉の腰をがっしりとつかんだ。
掴んだ勢いで彼女の腰を勢いよく思いっきり下に押し付けると同時に、自分は腰を跳ね上げるように下半身を動かす。

「……ッ!! アァァぁアアァッ!!」

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◆gb4ndwMf/k<><>2020/05/27(水) 22:04:05.07 ID:hMQ+GMzY0<> 京太郎の肉槍の先端がこれ以上ないくらいの速さで膣内を通過し、子宮口を串刺しにした。
本来、異物が入ることなどない子宮に太い京太郎の亀頭が侵入したのだ。
普通の少女なら激痛で気絶、最悪子を宿すことが不可能なほどのダメージを受けるものだが……
艦娘になった智葉の肉体はその程度では壊れない。
貫かれた一瞬、鋭い痛みが脳裏を駆けるが、すぐに強烈な快感が追い打ちをかける。
痛みと快感の二重責めで嬌声を上げながら絶頂し、膣が京太郎の肉棒を締め上げる。

「ぐぅぅぅぅっ! で、射精る!!」

「あ、熱いィぃいい! イックゥウううう!!」

智葉の淫らな締め上げに耐え切れず京太郎の鈴口から大量の白濁が迸る。
雌を孕ませる精液の熱を直接子宮に浴びた智葉はさらに上の快楽の頂に押し上げられる。
お互いの体を強く抱きしめながら種付けの幸福感に浸る京太郎と智葉。
ビクッビクッっとした痙攣も収まり弛緩した智葉の肉付きのいい体が京太郎の胸板にしなだれる。

「あぁぁ…… 京太郎……」

蕩けそうな甘い声で京太郎の名を呼ぶ智葉。
京太郎はその口を自分の口で塞ぎ、激しいセックスの後のアフターキスと洒落込む。
じっくりとお互いの舌を絡め合って余韻を楽しむ二人。
ここまでゆっくり性交を楽しむということは中々できなかったりする。

「智葉さん、いつになく積極的ですね」

「……今日みたいに最後の番でないとこうはいかないだろ?」

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◆gb4ndwMf/k<><>2020/05/27(水) 22:05:12.22 ID:hMQ+GMzY0<> そう言ってベッドの周辺に視線を走らせる智葉。
その視線の先に映るのは智葉と同じスッポンポンで股から白い粘液を溢れさせてノビている|艦娘〈なかま〉たち……
そして所々に転がっているヌラヌラに濡れた電マやディルド、双頭バイブにローターといった大人のおもちゃの数々……
魔女のサバトであってもここまで酷い光景ではないだろう。
ちなみにこの部屋、16人が寝転んで少し手狭と感じるぐらいの広さでデカいベッドが1つ、そして床は弾力があって肌触りの良いマット製だ。
よって、ベッドで寝ようが床で寝ようが快適な睡眠は約束されている。

「こうやって京太郎に抱かれながら皆の痴態を眺めるというのも不思議な感覚だな…… ほら見ろ、宮永が双頭バイブで原村と繋がりながら寝ているぞ……」

「智葉さん、生々しいから止めて……」

ちなみにこの部屋、京太郎たちは交流部屋と呼んでいるが……
妖精さんたちは密かに乱交部屋と呼んでいる。
月に2〜3回ある全員一斉休暇の前日の夜にこの部屋で今日のように全員で裸の付き合いをするのが恒例となりつつある清澄鎮守府だ。

「……それはそうと、あの二人…… ちょっとヤバそうな痙攣してますけど、大丈夫ですかねぇ……?」
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◆gb4ndwMf/k<><>2020/05/27(水) 22:05:47.57 ID:hMQ+GMzY0<> そう言いながら部屋の一角をチラ見する京太郎。
そこに居るのは縄でキツく縛められたまこと佳織。
実に見事な亀甲縛りに、手足も背面でキッチリ緊縛。
ついでに豊満なおっぱいにも縄が回され、うっ血しない程度に縊り出されている。

「あの二人は艦娘《わたしたち》でもドン引くドMだからな、あれぐらいがちょうど良いんじゃないか? それにあれは痙攣しているんじゃなくて、絶頂《イキ》っぱなしなだけだろ」

(いや、それはそれで充分ヤバいんじゃ……)

京太郎とヤッているとき以外は艦娘どうして双頭バイブで百合あったり、舐め合ったりして過ごしていた。
ちなみに、籤で決まった京太郎とのエッチの順番はまこが1番で、佳織が2番目。
で、二人とも京太郎とヤッた後であるが……
手早く縄で縛られたうえ、電マ、ローター、電動ピストンバイブ、双頭バイブ、尿道バイブなんかを使われて、皆のおもちゃにされた。
寄ってたかって道具《おもちゃ》で穴という穴をほじられ、敏感な突起を舐って、噛んで、抓られて……
京太郎の精液《ねんりょう》を子宮《タンク》に補給したばかりで感じやすくなっている体には地獄の責め。
当然のイキっぱなしの状態になるが、交代でおもちゃにされるのでその状態が数時間続いた。
そうして、ぱっくりヒクヒクと大開になったオマンコから精液と愛液の混じり汁を垂らしながら体をビクビクと痙攣させる残念美少女が二人出来上がった訳である。
あの二人にチンコを突っ込んだら気持ちよさそうだな等と外道なことを考える京太郎だが……
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◆gb4ndwMf/k<><>2020/05/27(水) 22:08:42.17 ID:hMQ+GMzY0<> 「今は私の番だろ? 他の女のことを考えるのはマナー違反じゃないか? ん?」

ちょっと怖い笑顔で京太郎に迫る智葉、どことなくヤの付く自由業な雰囲気を纏っているのは艦娘「霧島」の影響か否か。
流石の京太郎も顔を青くして智葉に集中する。
自分の方を向いてくれた京太郎に満足した智葉、昂る体を本能のままに京太郎のうえで腰を振る。
そのまま京太郎のタマタマから三回精液を搾り取って流石の智葉も限界が来た。
京太郎に抱き着いたまま糸が切れたように寝入る智葉、ついでに京太郎も限界で一緒に意識をシャットダウン。
当然、下半身は繋がったままである。
それにしても恐るべきは、妖精さん印の特性精力剤を飲んでいたとはいえ15人の恋人《かんむす》を一晩で相手する京太郎の体力・精力である……


……………………………
……………………
……………

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◆gb4ndwMf/k<><>2020/05/27(水) 22:09:15.52 ID:hMQ+GMzY0<>
「京ちゃん! 京ちゃん! 起きて! 朝だよ!!」

前日大乱交《サバト》で疲労困憊の体も若いからか深い睡眠ですっきりと回復している。
しかし、やはり普段通りとは行かず起きるのに少しばかり苦労する。
可愛い幼馴染の声で意識を深淵の淵から浮上させ、すがすがしい朝の光を瞳に取り入れようと瞼が重くも持ち上がる。

「……んぁぁ…… 咲か…… おはよう……」

「もう! 寝坊だよ! 今日はみんなで街へお出かけの予定でしょ!!」

「そうだった!!!」

ガバっと勢いよく飛び起きる京太郎、だったが……
昨日、智葉のオマンコにチンチン突っ込んだまま寝てしまったので、そのように勢いよく飛び起きると……

「ひゃぁぁああ!!」

勢いよく引き抜かれる陰茎に膣壁を擦られて、エッチな目覚めを強制される智葉

「おい、京太郎! 朝一から何をするんだ!!」

当然、抗議ものだが、昨日京太郎のイチモツを心行くまで味わったうえ挿入したまま寝入った娘が何を言うか。
そんな智葉の抗議をガン無視する京太郎。

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◆gb4ndwMf/k<><>2020/05/27(水) 22:09:57.99 ID:hMQ+GMzY0<>
「もう! みんなエッチなお汁でベタベタだからお風呂入ってるよ。 京ちゃんも早く綺麗にしてきてよ!」

全くもって咲の言うとおりである。
皆、体中が愛液や精液、汗、涎まみれになって昨夜楽しんだのだ、そのまま寝起きで街に行けるような状態じゃない。
お出かけ予定の時間まであと少し、慌てて風呂場に駆け込む京太郎と智葉だった。


……………………………
……………………
……………


「戸締りは?」

「全部チェックしたわ、OKよ!」

清澄鎮守府の正門前、門扉の施錠チェックをする京太郎と久。
今日は一日、鎮守府は閉庁日。
担当の海域の安全は近場の鎮守府がカバーしてくれる。
兵士にも休息は必要なのだ。

「よーし、それじゃ今日は街で羽を伸ばすぞー!」

「「「「「「おーーー!!」」」」」」

京太郎の掛け声に声を合わせる咲達。
全員、艦娘の制服ではなく元の高校の制服を着ている。
京太郎も清澄高校の夏服だ。

「あれ、稲美ちゃん。それって……」

「似合いますか? 清澄高校の制服なのです。これで優希ちゃんとお揃いですね!」

なんと、稲美が着ているのは駆逐艦「電」の制服ではなく、京太郎もよく見慣れた清澄高校の制服だった。
どうやら、妖精さんが仕立ててくれたらしい。
姉妹艦の優希と一緒なのが嬉しいのか、ニコニコ顔である。
なお、京太郎たちがこの世界に飛ばされた時はコスプレしていた時なので高校の制服なぞ持っているはずはないのだが……
そこは妖精さんの謎技術、寸分違わず再現して見せていた。
というかより高級な生地が使われていて着心地が本物よりも良かったりする。

「須賀君、時間は有限ですよ。早く行きましょう」

冷静な顔をしているが内心のウキウキ感が全身から滲み出ている和がせかす。
見渡せば同じように、まだかまだかと待ちきれないメンツがちらほらと……
そこに居るのは、命を懸けて海上航路の安全を守る艦娘と呼ばれる兵士ではなく、これから始まる一日の自由時間を全力で楽しむ青春真っ盛りの16人の少年少女たちだった。
<>
◆4whq3Y72HQ<><>2020/05/27(水) 22:11:35.70 ID:hMQ+GMzY0<> はいでは、今回の投下は以上です
R-18の警告入れ忘れたけど、年齢的にアウトな人は見ないでくださいね
また次回の投下をお待ちください

感想いただけると幸いです

ではまた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/28(木) 00:22:36.65 ID:p+2cG8gK0<> 相変わらず素晴らしいエロス描写なうえ智葉好きなので大変ありがたい…
あとヤり終えた女達がたくさん転がる乱交部屋というシチュが超ツボ
乙です!
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/28(木) 08:35:15.11 ID:qaXH+O4/O<> 待ってたぜおつおつ
実にエロい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/30(土) 05:47:23.87 ID:dLA03kc30<> 来てたのか!乙
エッチシーン見たいキャラもまだまだいますな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage saga<>2020/06/06(土) 05:50:24.28 ID:UfEXq1ev0<> 乙!
更新嬉しい。そしてガイトさんとてもかわいいです。 <>