◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/10(金) 23:26:59.31 ID:Ucxb9mJ30<>このスレは安価やコンマで、剣と魔法な世界を生き延びていくスレでした
無事に本編を終え、おまけイベントまで行えるのもご参加くださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございます
亀更新、深くは考えていない行き当たりのため、途中で色々変わってしまうかもしれませんがご容赦を

1スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1540304018/
2スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1542121865/
3スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1543929376/
4スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1545921848/
5スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1548681923/
6スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1551797151/
7スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1554041371/
8スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1556032998/
9スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1559569280/
10スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1562509135/
11スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1567088566/
12スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1571062469/
13スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1580309195/

<>【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その14
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/10(金) 23:27:51.74 ID:Ucxb9mJ30<> 〜簡単な当スレの解説〜

※ストーリーそのものは1〜10スレ目で完結済です
※キャラクター詳細や歩んだ道のり等は、過去スレをご参照ください
※1000ボーナスや残ったゾロ目チケットを消費してのおまけのイベントがメインのスレとなります
※チケット残数は現在1枚
※これまでのおまけは以下の通り

EX1【戦いを終えて〜〜深紅の令嬢との約束〜〜】
EX2【戦いを終えて〜〜帝国皇女姉妹の冒険〜〜】
EX3【戦いを終えて〜〜聖国新米衛生兵の奮闘〜〜】
小イベ『綺麗綺麗しましょ』
EX4【戦いを終えて〜〜帝国皇女と王国騎士の触れ合い〜〜】
EX5【戦いを終えて〜〜帝国恋愛模様〜〜】
EX6【戦いを終えて〜〜帝国第二皇子の初体験〜〜】
小イベ『歌うことは心の豊かさ?』
EX7【戦いを終えて〜〜帝国恋愛模様・今と過去〜〜】
EX8【戦いを終えて〜〜帝国メイド長と可愛いコ達〜〜】
EX9【戦いを終えて〜〜帝国兄妹の旅行〜〜】
EX10【戦いを終えて〜〜聖国・愛の祭り〜〜】
EX11【戦いを終えて〜〜かつての帝国皇女姉妹〜〜】
EX12【戦いを終えて〜〜三国教育事情〜〜】
EX13【戦いを終えて〜〜帝国第三皇子と大切な人達〜〜】

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/10(金) 23:29:09.54 ID:Ucxb9mJ30<> ・このスレは参加して下さる皆さんのおかげで成り立っています
・行動選択、多数決以外でのゾロ目は基本的になんらかのボーナスがつくと思います(状況的に奇数より偶数ゾロの方がいい結果が多いです)
・判定は通常判定と特殊判定がありますが、基本的に差はありません。特殊判定はゾロ目チケットが使えないだけです
・ゾロ目の中でも00はハイパークリティカル。確実にプラス傾向のイベントになります
・頻繁に安価とコンマ判定が飛びます
・質問には答えられる範囲で答えます
・特殊判定は判定内容により、高コンマがよかったり低コンマがよかったりと変化します
・コンマ結果は全て運です。誰かを責めたりせずに楽しみましょう。自分を責めるのもやめましょう。ある意味ここが一番大事です
・ゾロ目チケットは範囲外のゾロ目三連打やイベント等で補充されるかも……?
・おまけのイベント等は、その都度安価募集。多数決とコンマを用いて採用します
・処理している情報量が増えた&想定外なこと乱舞の為、数値を間違えることが多々あります。お許しください
・抜けている判定などがあれば、ご指摘をお願いします

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/10(金) 23:31:51.16 ID:Ucxb9mJ30<> 前スレで次スレ案内する前に埋まってしまったけど大丈夫かな?
そして前スレ1000覚悟はしていましたが、了解致しました
ただ、デートが長引く可能性がある+キアラとマックスが至るまでの過程を色々考えるので、お時間は頂くと思います

とりあえず今は目の前のアーシャさんを処理します(白目) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/10(金) 23:34:45.75 ID:6g1KA3yL0<> 新スレ乙です!
とうとうキアラとマックスの初めてが見られる…だと…!?
前スレ1000グッジョブ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/10(金) 23:35:36.33 ID:rcH0MdWS0<> うーん、次スレのリンク貼られるまで待とうとしたらあの自己中らしき奴に>>1000埋められてたか…
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/10(金) 23:42:49.58 ID:Ucxb9mJ30<> 前スレ特殊判定結果(>>994、>>995)


アーシャとのデート・本の購入

1アーシャの選んだ本

01〜20:ペットの本(健全)
21〜40:王国料理本
41〜60:裁縫の本
61〜80:王国戦術書
81〜00:スカーレット将軍著書

偶数ゾロ目:家族旅行の本
奇数ゾロ目:ペットの本(いかがわしい)

コンマ77

 7 7

奇数ゾロ目:ペットの本(いかがわしい)


※清楚な出で立ちの黒髪美人がこんな本を凝視している姿をご想像ください(白目)


2アベルサイフダメージ

50>28

※基準値を下回った為、ダメージ無し。ちゃんと予算は多めに持っているようです

――


アーシャ「……」キョロキョロ


王国レシピ本「……」テーン


アーシャ「……」キョロキョロ


王国裁縫本「……」ミテミテ


アーシャ「……」ワクワク

アーシャ「ど、どうしよう。こんなに色々あると、目移りしちゃう……」

アーシャ「かといって、全部買うなんて真似ははしたないにも程があるわ」

アーシャ「きょ、今日はアベルの好意に甘えて一冊だけ……///」


王国戦術書「……」ズーン


アーシャ「あら、これは王国の?」ペラペラ…

アーシャ「へぇー……ふむふむ……」ジー…

アーシャ「っていけないいけない。このままじゃ読みふけっちゃう」モドシ

アーシャ「もう少し、どんな本があるかを確認して……」



スカーレット本「……」ズギャアアァァン!




アーシャ「きゃっ!?///」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/10(金) 23:47:16.88 ID:DMbhMuVMO<> デートの開幕から何ロケットスタートしてんだアーシャ… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/10(金) 23:52:44.72 ID:Ucxb9mJ30<> アーシャ「お、驚いたわ……」ドキドキ…

アーシャ「あんな本まで置いているなんて、王国はすごいですね……」

アーシャ「流石にあれは私には早すぎる気がしますし……///」

アーシャ「……あら?」





『今日からペット生活〜〜ご主人様に躾けてもらおう!〜〜』




アーシャ「ん゛っ!?」

アーシャ「こ、これは……!?」ドキドキ

アーシャ「……」キョロキョロ…


アーシャ「……///」ペラペラ

アーシャ「〜〜///」パタパタ!



王国民1「ママー、あのおねーさんなにしてるのー?」

王国民2「きっとスカーレット将軍の部下なのよ。そっとしておきましょう?」



アーシャ(す、すごい……こ、これが王国流……///)

アーシャ(こ、こんな……///)

アーシャ(も、戻しましょう。いくらなんでも、アベルとのデートでこんな……)スッ…


鍛えられた兵士「お、あったあった! やっぱ残り少なかったか。危なかったぜ!」スッ!

アーシャ「あっ……」

アーシャ(お、男の人も買うんだ……)

アーシャ(そして今の人が買ったおかげで、これが最後の一冊に……)

アーシャ(……)

アーシャ(……)ゴクリ…


……


―― <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/10(金) 23:56:00.33 ID:FrHdz9wbO<> なんで買ってるんだよ一般兵 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/10(金) 23:58:04.63 ID:QScXzCwy0<> きっとスカーレット将軍の部下なのよ。そっとしておきましょう? <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/10(金) 23:58:58.97 ID:Ucxb9mJ30<> ――

……




アーシャ「……///」モジモジ…

アベル「ん、アーシャ。いい本は見つかったかな?」

アーシャ「え、えぇ……///」

アーシャ「ただその、何と言うか……」

アベル「はは、心配するな」

アベル「アーシャのことだ。意表をついて戦術書を選ぶといったことも想定済みだ」

アベル「確かに戦術書は高めだが、それくらい――」



アーシャ「こ、これなんですけど……///」サッ!



『今日からペット生活〜〜ご主人様に躾けてもらおう!〜〜』ズドーン!



アベル「ん゛おっ!?」

アーシャ「さ、流石に恥ずかしいんですけれど、でも最後の一冊で……///」モジモジ…

アベル「」

アベル「」

アベル「」

アベル(お、落ち着くんだ。ここは冷静になれアベル……!)



追加特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/10(金) 23:59:20.23 ID:QScXzCwy0<> n <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/11(土) 00:07:15.21 ID:1+ACzyg80<> アベルの挺身

75>23

※基準値を下回った為、羞恥心も何もかも投げ捨てます

――

アベル(落ち着くんだ。アーシャが人知れず、変わった趣味を持っていたことはもう知っていることじゃないか)

アベル(し、しかしこのアーシャが、清楚な彼女がこんな本を買う場所を見られたら?)

アベル(何も知らない王国の民に、奇異の目で見られてしまうのではないか?)

アベル(――それだけは避けねば!)グッ!



アベル「わ、わかった。その本がいいんだな?」パシ

アーシャ「え?」

アベル「き、君の好きな本を選ぶように言ったのは俺だ。何の問題も無い」

アーシャ「ま、待ってアベル! それは私が払って……」アセアセ

アベル「代金も俺が払うと言った。つまり……」




アベル「――これを会計に持っていくのも俺一人だっ!」ダダダ!



アーシャ「アベルーッ!?」




アベル「この本を頂こうか!」ドン!

会計「えーっと、……え?」ヒキ…

アベル「……」ゴゴゴゴ…

会計「お、贈り物ですか……?」


アベル「――自分用だっ!!!」


ザワザワ…


会計「か、かしこまりましたー……」



アーシャ(アベル……ごめんなさいっ……!)ウッウッ…



……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/11(土) 00:09:53.05 ID:1+ACzyg80<> まさかの本の購入から始まったあたりで今日はここまで
……いつものことながら、開幕の判定のゾロ目率高過ぎませんかね?
なおアーシャは分別はついているので、買って外でこれを読んだりはしません

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/11(土) 00:15:50.14 ID:4lfplcHyO<> おつおつ
ほら真面目な優等生だってたまには弾けたくなる日もあるし?
しかしスカーレットさんの所業って国民にも知れ渡ってしかも理解?されてることもびっくり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/11(土) 00:28:45.28 ID:AEZfTCcDO<> 乙です
キアラとマックスの初体験がどうなるかも今から楽しみ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/11(土) 06:24:44.09 ID:mAQxEEMV0<> おつです
アベル男前だなあ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/11(土) 12:29:07.70 ID:XIcGTvWb0<> 偶数ゾロならば姉は別としてアーシャ家とかなり和気藹々できた可能性があったかこれは

まあシュタイナーもそうだったけど一手違うだけで全く展開が変わるのが改めて醍醐味よな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/11(土) 22:08:41.83 ID:b7gzTIY4O<> 間違いなくゾロ目でプロットズタズタだろうに吐血こそすれちゃんと展開を書くスレ主は結構貴重だよね
最初から危ない判定を表に入れなければいいってのはあると思うけど <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/11(土) 23:47:19.20 ID:1+ACzyg80<> こんばんはー
短いですが少しだけ再開です <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/11(土) 23:48:04.70 ID:1+ACzyg80<> ――


……


アベル「ほら、アーシャ」スッ…

アベル「贈り物用の包装でなくてすまないが、受け取ってくれ」

包まれた本「……」ピッチリ

アーシャ「あ、ありがとうアベル」ギュ…

アーシャ「いえ、この場合はごめんなさいよね……」

アベル「別に、構わないさ」

アベル「誰にだって、好みはある。それに前に言っただろう?」

アベル「この程度で、俺が君を手放すことはないよ」

アベル「……まぁ、確かに以前と同じように驚いてしまったのは事実だがな」ポリポリ…

アーシャ「ご、ごめんなさい///」

アーシャ「まさか王国でこんな本が、堂々と売られているなんて思わなくて」

アーシャ「そ、それにこの本、最後の一冊だったの!」

アーシャ「もし次に来た時に無くなっていたらと思うと、つい……///」

アベル「まあ君がそう言うということは、おそらく次は無くなっていたんだろうな……」

アベル「恐らくだが、この本は王国兵向けの本だろうからな」

アーシャ「え、そうなんですか!?」

アベル「何しろあのスカーレット将軍がいるからなぁ……」

アベル「マックスやパトラの話を聞く限り、兵士にそういった趣味の者がいても不思議ではない」

アベル「だからアーシャ。あまり気に病むことではないぞ」

アベル「確かに帝国では珍しい趣味だが、王国では普通のこと……」

アベル「これから更に王国との交流が増えれば、理解者もきっと増えるだろう」

アーシャ「アベル……」ジーン…






アベル「――でも読むのは帰ってからにしような?」

アーシャ「そ、それくらいの配慮はできますよ///」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/11(土) 23:48:52.01 ID:1+ACzyg80<> ――

……


【王国・王都】


アベル「さて、こっちには質のいい服屋があるんだが……」

アベル「アーシャ、何か希望はあるか?」

アーシャ「そうですね……」

アーシャ「折角ですけれど、今日は服は大丈夫ですよ」

アベル「そうか?」

アーシャ「ええ。私、あまり派手なものは苦手で……」

アーシャ「どちらかといえば、大人しい服の方が好きなんです」

アーシャ「その、アベルからすれば飾り気の無い女と思われてしまうかもしれないけど……」

アベル「いや、そんなことはないぞ? 今着ているその服も、アーシャによく似合っているからな」

アーシャ「あ、ありがとうございます///」

アーシャ「確かに王国製の服の方が、質感や見栄えはいいのかもしれませんけど……」

アーシャ「私は簡素だけど丈夫で長持ちする帝国製の方が好きですね」

アーシャ「だから、今日じゃなくて……」

アーシャ「ま、また今度……帝国で一緒にお買いものする時に、見繕って頂けるかしら?///」

アベル「ああ、了解した。今度は帝国の店も調べておくよ」

アーシャ「///」

アーシャ(ちょっとずるいかもしれないけど……)

アーシャ(これでまた、アベルとおでかけできますね……///)

アベル「……しかし、たまには違う格好のアーシャというのも新鮮かもしれないな」

アベル「その、なんだ……以前の温泉で髪型を変えていた君は、その……///」

アーシャ「ふふ、あなたが望むならそれも悪くないかも……?」






アーシャ「――でも、流石にあの服はちょっと……」


宝石服「……」ジャランジャラン!


アベル「安心しろ、あれは流石に俺も許容できない」

アーシャ「本当に王国って色々なものがあるのね……」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/11(土) 23:49:49.46 ID:1+ACzyg80<> ――

……


アーシャ「……♪」

アベル「いいのか、アーシャ?」

アーシャ「何がです?」

アベル「いや、服だけでなく他の店も……」

アベル「軽く眺めるばかりで、買ってはいないだろう?」

アベル「本のことなら気にするな。なんなら鎖を買ってくれと言われても、俺はもう動じないぞ?」

アーシャ「だ、大丈夫ですから///」アセアセ

アーシャ「……」

アーシャ(アベル。あなたは、卑しい私を知っても受け入れてくれた)

アーシャ(家柄なんかじゃなくて、ありのままの私自身を見てくれた)

アーシャ(そんなあなただから、私は……)

アーシャ「……」ギュ…

アベル「アーシャ?」

アーシャ「私は、この時間をこうして……」

アーシャ「あなたと手を繋いで過ごせているというだけで、とても幸せなんです///」

アーシャ「こんな時間を過ごせるだなんて……昔は、想像もしていませんでしたから」

アーシャ「あなたの野心を知って、それからあなたに協力することを決めて……」

アーシャ「城塞に転がりこんで、エリスちゃんとロウルちゃんとも一緒に過ごして……」

アーシャ「大人になって、あなたに愛して貰えて……///」

アーシャ「思えばあなたと出会って以来、私はずっと幸せが続いているかもしれませんね」クスリ

アベル「……///」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/11(土) 23:50:45.19 ID:1+ACzyg80<> アーシャ「だからアベル。このまま……」









クゥ〜…








アーシャ「」

アベル「……」

アーシャ「……」

アーシャ「……///」パタパタ

アベル「くく……」プルプル

アベル「いや、すまなかった。君が本当に望んでいるものを察せられなかったとは恥ずかしい」

アーシャ「ま、待って待ってアベル///」パタパタ

アーシャ「今のは違うんです! 決してそういうわけでは……!?」

アベル「ああ、わかっているとも」

アベル「可愛らしい催促にも応えられるよう、飲食店の場所も把握できているからな?」

アベル「昼時で混んでいるかもしれないが……アーシャ、何を食べたい?」

アーシャ「も、もうアベル……!///」

アベル「何、ちょうど俺も腹は減っていたところだ」クゥ

アーシャ「ア、アベルだって鳴らしているじゃない……!///」

アベル「俺のはいつものことだ。アーシャが先に鳴らしたことに意味がある」

アベル「君はなかなか隙を見せてくれないしな」クツクツ

アーシャ「……///」


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/11(土) 23:51:49.52 ID:1+ACzyg80<> ――

……

【王国・飲食店】



アーシャ「へぇ〜……」キョロキョロ

アーシャ「王国でも、こんなお洒落だけど親しみやすいお店もあるんですね」

アベル「王国はやはり、豪奢さに重きを置く店も多いが……」

アベル「国王がまともになった影響も大きいんだろうな」

アベル「下手に格式ばらず、気兼ねなく入れる店も増えているみたいだぞ?」

アーシャ「なるほど……」キョロキョロ

アベル「……」

アベル(……アーシャの性格的に、あまり高すぎる店を選ぶとかえって遠慮してしまいそうだからな)

アベル(前に見かけた庶民寄りの店を選んだものの……)

アベル(こ、これでよかったんだろうか?)ドキドキ…

アベル(しかしここならアーシャが本当に凄まじい空腹でも、満足いくまで食べられるだろうし……)ムム…

アーシャ「アベル?」

アーシャ「っとすまない。注文は決まったかな?」

アーシャ「ええ」




特殊判定
↓1〜2コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/11(土) 23:52:06.81 ID:add57j/K0<> ん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/11(土) 23:52:22.82 ID:AEZfTCcDO<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/11(土) 23:52:52.43 ID:N1WFbbn6O<> そぉい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/11(土) 23:57:40.90 ID:hUyJfDFQO<> たっか <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/12(日) 00:03:27.28 ID:bA8NdmV90<> 判定を取ったあたりで今日はここまで。よかったまたゾロ目じゃなくて……
アーシャは実家帰省時のコンマがかなり重要になってしまうと思いますが、そこはご了承ください

それとは別の問題で、正直一晩考えたのですが、どうにもキアラとマックスの一線越えまでの過程が現時点で全く思いついていません(白目)
今までもコンマがめちゃくちゃな荒ぶりをしてきて頭を悩ませたことは多々あるのですが、はっきり言うと今回が一番きついです
というのも、キアラのガード判定が総じて異常なまでに高い超鉄壁なのが原因です(白目)
以前お伝えした通り、このスレの最後のイベントはダブル偶数ゾロの影響もありアベルとエリスの結婚式→式後の一夜→妊娠の予定でした
でもこれまでの流れで、皇族の結婚式はアベルが一番(キアラが式を挙げるにしても後)でキアラは貞操観念が強い(式を挙げてから初夜)
という状態に加えて、夢オチは以前使ってしまっているという塞がり具合(白目)

お手すきの方、何か妙案がございましたらお願いします(土下座)

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/12(日) 00:09:50.58 ID:DRqv0ko0O<> おつおつ
確かに相当難しいな……ここはマックスとキアラのお忍びデート止まりにして、一線越えはアベルエリスの式の後に後日談的な感じで盛り込むとかかな?

ただ事情が事情だし夢オチ二回目でも個人的には構わんよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/12(日) 00:16:44.69 ID:mGmuJ8C50<> 代わりにゾロ目チケット1枚でもみんな怒らないと思う <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/12(日) 00:25:40.06 ID:9yLgI4pb0<> 乙です!
キアラとマックスの初体験正直もの凄く見たいですが無理なら夢オチでも構いませんよ!
ただできればやっぱり見たいなー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/12(日) 00:25:50.68 ID:Olu2OSHr0<> 乙
夢オチでなかったらスカーレットさん著の官能小説のモデルが明らかにキアラとマックスでそれをうっかり見てしまったキアラかマックスの妄想とかかな?
仮にゾロ目券に変換するにしてもキアラとマックス主体のイベントが優先的に選ばれるようにしてほしいかな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/12(日) 00:30:59.34 ID:9yLgI4pb0<> すみません、コメントしたばっかりでアレですが夢オチにするにしてもマックスとキアラが初体験の後祝福される感じのも見たいかなというわがままみたいな気持ちはあります
まあ最終的に決めるのは>>1なのでどんな決断でも構いません! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/12(日) 10:27:23.72 ID:TwLRVUf90<> 最後の一つ前のイベントに回して、キアラとマックスの関係がばれるor自分から付き合ってると公表する→マックスがキアラとの仲を認めてもらうため、アベル等が出す様々な試練(別名ボスラッシュ)を受ける→それを乗り越えてキアラとマックスの結婚が正式に認められる→一旦数年後に時間が飛んで結婚と初夜

もしくは一気に十数年後まで飛んで未来(他のカップルの夫婦生活や子供たちの姿を出しつつ)の物語ということで、
キアラとマックスの子供に、かつての四天と同等以上に知性と自我を持つほど進化したキアラの大天使が性教育という形で初体験の様子を赤裸々に語ってしまうとか

後半はネタに走ってしまったけど、夢オチではなく現実に起こせそうな初体験イベントで思いついたのを書いてみました

どうしても無理そうならキアラかマックス主体(健全orちょいエロ?)のイベントを再安価という手もあるけど最終的な判断は>>1に任せます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/12(日) 11:01:08.00 ID:6GZj7fW/O<> 実際無理に現代の時点での初夜は入れなくても良い気はする
何らかの原因でキアラが発情しちゃったとか
マックスが理性を失って……でも起きなければね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/12(日) 15:24:29.72 ID:mGmuJ8C50<> いつやってほしいとは書かれてないし、終盤まで置いといてもいいのでは?
その間に判定とかまたすれば変わるかもしれない <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/12(日) 17:36:51.68 ID:z3PJtdc30<> 過去に>>1000の内容にイチャモンつけていざ自分が無理難題取ったらゾロ目券に替えろとか他人の振りして後回しでもいいとか自己中の極みだなID:mGmuJ8C50 <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/12(日) 23:39:47.48 ID:bA8NdmV90<> こんばんはー
色々な案をありがとうございます
とりあえず、極力安価コンマ結果は曲げたくないので、こちらも色々と考えさせていただきます
万が一どうしようもないと判断した場合は、キアラとマックスの別のイベントでという形になってしまうかもしれませんが……
まずは、結構時間かかりそうかつトップバッターのアーシャが既に波乱ありそうなデートイベントをしっかりこなしていこうと思います

少しだけですが、判定結果から再開です <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/12(日) 23:40:27.60 ID:bA8NdmV90<> パフェを注文、どうなる?

1:パフェのサイズ

01〜40:ミニサイズ。すぐに食べ終わっちゃうよ?
41〜60:ノーマルサイズ。順当に
61〜80:ビッグサイズ。甘いものは別腹
81〜00:スカーレット将軍考案の超ビッグサイズ

コンマ81

81〜00:スカーレット将軍考案の超ビッグサイズ

2アベルの耐久力

82>75

※基準値を上回った為、最後まで食べさせ合い

――


……


アベル「よかったのかアーシャ?」

アーシャ「何がです?」モッモッ…

アベル「サンドイッチだけだなんて。さっきの音から察するに……」

アーシャ「も、もう!///」

アーシャ「アベルだって、似たようなものじゃないですか!」

アーシャ「むしろ紅茶ばかり飲んで、お腹は大丈夫なの?」

アベル「ああ。それに流石は王国というべきか、紅茶がいい香りでな……」

アーシャ「確かに、この値段でこの味は相当なものだと思いますけど……」

アベル「パンも凄く柔らかい。いや、軽いというべきか?」

アーシャ「そうですね。気がついたら口の中から無くなっているような不思議な感じです」

アベル「おそらく帝国のパンとは根本的に作り方が違うのだろうな」

アーシャ「……」モッ…

アーシャ「……」

アーシャ「確かにこのサンドイッチも、すごくさっぱりとしていて食べ易いです」

アーシャ「ですが……」

アベル「軽くてまだ腹は満たされていない、か?」

アーシャ「むぅ……///」

アベル「はは、遠慮するなアーシャ。俺も少し食べたりないとは思っていた。何か追加しようか?」

アーシャ(――来ましたねアベル)

アーシャ(少し恥ずかしいけれど、私がいつまでもあなたにからかわれたままだと思わないでくださいね?)

アーシャ(このメニューが軽いことは予測済。そして優しいあなたなら、追加の注文も認めてくれる……)

アーシャ(これなら、あなたも少しは恥ずかしがってくれるかしら?)


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/12(日) 23:41:15.82 ID:bA8NdmV90<> アーシャ「で、ではお言葉に甘えて……もう一品だけ、追加注文をしても?」

アベル「ああ。構わないよ」

アーシャ「ありがとうアベル。それじゃあ……」

アーシャ「折角あなたと一緒にいるんですから。今しか食べられないこれを」スス…










『男女ペアのお客様限定! あの深紅の令嬢が考案した限定メニュー!!
 スカーレットレッドヴァーミリオンベリーベリーベリーキャッスルカップルパフェ〜〜燃え滾る愛の甘味城塞〜〜』








アベル「しょ、正気かアーシャ!?///」ガタ!

アベル「俺もメニューを見た瞬間から、この明らかに浮いている異様なものは目に入ってはいたが……」

アーシャ「正気ですよ? 普段食べられないもの、食べてみたくないですか?」

アーシャ「これなら、私もあなたも物足りないお腹が満足すると思うのだけれど」

アベル「く……」

アベル「わ、わかった。君がそこまで食べたいというなら……」

アーシャ「ありがとうアベル」クスクス

アーシャ「それじゃあ……すみません、追加の注文をしても大丈夫ですか?」

店員「はい、ありがとうございます! ご注文は?」

アーシャ「えっと……///」

アーシャ「このスカーレットレッドヴァーミリオンベリーベリーベリーキャッスルカップルパフェ〜〜燃え滾る愛の甘味城塞〜〜を///」

店員「かしこまりました!」バッ!

アーシャ「い、いざ注文すると恥ずかしいですね……///」

アベル「……指で示しながら、これを一つでも通じたんじゃないか?」

アーシャ「……///」


……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/12(日) 23:44:51.43 ID:bA8NdmV90<> ……


店員1「お、お待たせいたしました〜……」プルプル…

店員2「ご注文の、スカーレットレッドヴァーミリオンベリーベリーベリーキャッスルカップルパフェ〜〜燃え滾る愛の甘味城塞〜〜になります」





甘味城塞「……」ズオオオオオォォォォォ!




アベル「な、なんだこの大きさは!?」

アーシャ「それに凄く赤いわ……」

店員1「このパフェは、カップルのお客様限定のメニューでございます」ニコニコ

店員2「これでもかとふんだんに使った、ストロベリー、ラズベリー、クランベリー、三種の赤がお客様の食欲と愛をかきたてます」ニコニコ

店員1「またこのパフェをお召し上がりいただく際には……」




店員2「――愛の炎をより強く燃え上がらせるため、お二人にはお互いの口にスプーンを運んでいただきます」ニッコリ




アベル「」

アーシャ「」



店員1「こちら、専用のスプーンになっております」ナガーイ

店員2「それでは、どうぞごゆっくり燃えあがってくださいませ」ニコニコ



アベル「」

アーシャ「」

甘味城塞「……」

アベル「――はっ、呆けている場合じゃない。まさかここまで常軌を逸しているとは思わなかったが……」

アーシャ「まさにそびえ立つお城ですね。赤いクリームも、果汁を練り込んであるのかしら?」

アーシャ「色々と参考にしてみたいこともあるけれど、今は……///」

アベル「うむ……/// 頼んだのは俺達だし、これほどのものを作るには職人もかなりの神経を使ったことだろう」

アーシャ「作ってくれた人の想いと、食材を無駄にしないためにも……」

アベル「た、食べるしかないな……///」

アーシャ「た、食べさせ合いで、ですね……?///」

アベル「……///」

アーシャ「……///」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/12(日) 23:45:11.13 ID:ZRQgZgscO<> なんだそのスタバの呪文じみたスイーツは… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/12(日) 23:45:46.84 ID:bA8NdmV90<> アベル「……アーシャ、口をあけてくれ」

アーシャ「ん……///」プルプル…

アーシャ「あむ……///」モムモム…

アーシャ「お、美味しいです。とってもさわやかでさっぱりしていますね」

アーシャ「そ、それではアベル? 今度は私が。あーんってしてください」

アベル「くっ……///」アー…

アベル「ん……///」パクッ

アベル「こ、これは随分と甘いクリームだな。砂糖も惜しげなく使っているのか?」

アーシャ「果物の方はすっきりとした酸味ですから、それで調和をとっているのかしら?」

アベル「なるほど。それならば……今度は両方同時に口に運ばなければな?」ヒョイ

アーシャ「そ、そうですね///」アーン…

アーシャ「んむ、やっぱり一緒に食べることを想定しているのかも?」

アベル「とはいえ、このそびえ立つ高さ、クリームの量が圧倒的だぞ?」

アーシャ「……」

アーシャ「それならアベル、たっぷりのクリームをどうぞ……?」コンモリ

アベル「ま、待てアーシャ! そんなに一口で甘いクリームだなんて……」

アーシャ「ふふ、今更隠さないで? アベル、甘いもの大好きでしょう?」

アーシャ「あなたが真っ先にメニューのデザートに目をやったの、私が気がつかないとでも?」クスクス

アベル「くぅ……!?///」

アーシャ「ほらほら、また口をあけてくださいな?///」

アベル「ん……凄い甘さだ……///」トロン…

アベル「アーシャも、試してみるといい///」スッ…

アーシャ「あ、甘ぁい……///」


……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/12(日) 23:47:11.91 ID:bA8NdmV90<> アーシャ(本当は甘いもの食べたいのに我慢しているアベルに、恥ずかしがりながらも食べて欲しかっただけなのに///)

アーシャ(こうやって一口一口、交互に食べさせ合うだなんて……///)


アベル(アーシャに子供のようにこうして物を食べさせて貰うことは、初めてではない)

アベル(しかしこうも何度も、お互いがいつまでも食べさせ合うなんて経験はないぞ……///)


アーシャ(私がスプーンをアベルの口に運ぶ度に、恥ずかしげな表情を浮かべてくれる……)

アーシャ(それでいて、口の中いっぱいに甘いものが広がった時、ちょっとだけ嬉しそうにする)

アーシャ(普段はなかなか見られないようなアベルの顔を、こんな間近で見られるだなんて……///)


アベル(俺がスプーンをアーシャの口に運ぶ度に、真っ赤に染まった彼女の顔が愛おしい……)

アベル(それでいて気品も損なうまいと、綺麗に食べて見せるアーシャの健気な振る舞いがまた……)

アベル(知的で冷静な彼女を、俺がこんな顔にさせているのだと思うと……余計に気恥ずかしい……///)



アーシャ「はい、アベル……///」アーン…

アベル「ほら、アーシャ……///」アーン…



アーシャ(アベルの顔は真っ赤。きっとロウルちゃんに見せたらからかうこと間違いなしね)

アベル(アーシャの顔は真っ赤だ。なるほど、パフェだけじゃなくて確かに食べる側も真っ赤になるということか……)

アーシャ(だけど幾度も幾度も繰り返していると、だんだん感覚が麻痺してきちゃう……)

アベル(間違いなく恥ずかしい。恥ずかしいが、アーシャのこんな顔が見られるなら悪くないかとすら思えてしまう)


アベル(それよりも、今一番問題なのは……)

アーシャ(別方向からやってきた、この恥ずかしさ……)



パフェ「……」チョビ…



アベル(あれだけ難攻不落に見えた城塞が、陥落……完食寸前というこの事実)ダラダラ

アーシャ(恥ずかしくて、どれだけ食べたかは憶えていないけれど……)ダラダラ




アベル(――こ、ここまで生クリームに飢えていたと思われていないだろうな?///)ドキドキ…

アーシャ(――これを食べきってしまうくらい、お腹を空かせていたなんて思われてないですよね?///)ドキドキ…



アベル「……アーシャ」スッ…

アーシャ「……アベル」スッ…



パフェグラス「」カラン…



アーシャ(なく、なっちゃった……)

アーシャ「あ……」

アベル「?」



特殊判定
↓1コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/12(日) 23:48:39.56 ID:Vd6DDIz60<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/12(日) 23:54:11.48 ID:wvkTjlQ6O<> おしり <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/13(月) 00:00:05.97 ID:Or8jhzod0<> 残った生クリーム量

56>50
※基準値を上回った為……?

――


アーシャ「もう、アベル? 夢中になってパフェを食べたのはわかりますけど……」

アーシャ「ほっぺたに、少し生クリームが残っていますよ?」

アベル「な、何……?」

アーシャ「ふふ、なんだか可愛いですね」

アベル「あ、あれだけの量を食べたんだ。多少はついても……」

アーシャ「あ、待ってアベル。私がとってあげますから……///」ズイ

アベル「そ、そうか――」





チュッ…




アベル「っ!?///」

アーシャ「ふふ、綺麗にとれましたよアベル?///」

アーシャ「ごちそうさま……///」ペロリ

アベル「」

アーシャ「〜〜〜っ///」

アーシャ(わ、私ったら、勢いでとんでもないことを……!?)ワタワタ

アベル「……アーシャ」

アーシャ「は、はい!?」ビク




チュゥ…




アーシャ「っ!?!?///」ボッ!

アベル「……君は唇に残っていた」

アベル「――まだ食べたりないくらいに、甘くて美味かったぞ?」

アーシャ「〜〜〜〜っ!!?///」バタバタ!


アベル(お、俺はなんてことを……///)




店員1「……」ニコニコ

店員2「……」ニコニコ

アベル&アーシャ「「!?」」

店員1「パフェ、追加注文なさいますか?」

アベル&アーシャ「「お会計お願いしますっ!!!」」


……


――
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 00:04:01.66 ID:pLBs8skqO<> そういやこのシリーズって多分だけど大食いキャラいなかったよね <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/13(月) 00:08:18.20 ID:Or8jhzod0<> ――


【王国・街道】


アベル「……///」

アーシャ「……///」

アベル「……///」

アーシャ「……///」

アベル「……///」

アーシャ「……///」

アベル「……///」

アーシャ「……///」

アベル「…………」

アベル「な、なんだか熱いな///」

アーシャ「そ、そうですね///」

アベル「店も見たし、腹も膨れた」

アベル「ちょっとどこかで、涼みながら休憩でもしようか?///」

アーシャ「は、はい! そうしましょう!///」アセアセ



アベル(な、なんだこの恥ずかしさは……///)

アーシャ(あぁ、私ったらなんてことを……///)



……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/13(月) 00:13:34.30 ID:Or8jhzod0<> 【王国・公園】


ソヨソヨ…



アベル「……ふぅ」

アーシャ「いい風ですね……」

アベル「ああ……」

アベル(おかげでようやく顔の熱もひいてきた……)

アーシャ(慣れないことはするものじゃありませんね……///)

アベル「しかし、何気なく寄ってみたが……」

アベル「何の変哲もないこういった場所ですら、王国のレベルの高さを感じるな」

アーシャ「ええ。風も気持ちいいし風景もよくて……」

アーシャ「今度は、こういったところでお弁当も悪くないかもしれませんね」

アーシャ「今だとエリスちゃんのお弁当に負けてしまうかもしれませんけど……」

アーシャ「私だって、パトラさんに教えつつ自分の練習だって怠ってはいなかったんですよ?」

アベル「流石はアーシャだな。これは次の弁当が楽しみだ」

アーシャ「ふふ、期待していてね? この広い緑の景色に負けないくらい、いいお弁当を用意してみせますから!」

アーシャ「あ、そういえばパトラさんのご両親は……」

アベル「ん? ああ。そういえば確かこの辺りに住まわれていたな」

アベル「とはいえ天幕暮らしだ。今はもう移動なさっているかもしれないが……」

アーシャ「前にパトラさんからちょっと聞いてて、一度お会いしてみたいと思ったんだけれど……」

アーシャ「流石に難しそうですね」

アベル「そうだなぁ。仮にお会いできたとして、アーシャも結構な衝撃は受けるだろうし」

アーシャ「……そう言われると余計に会ってみたい衝動にかられる、人間の不思議ですね」

アーシャ「……」

アーシャ(貴族の両親、か……)



特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 00:14:30.85 ID:GrxZ2MGDO<> はい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/13(月) 00:25:14.58 ID:Or8jhzod0<> アーシャ、実家への想い

01〜40:正直、一人で帰るのは怖い……(アベルの言葉によっては和解あり)
41〜80:なんとか両親とは和解できるといいな。両親とは
81〜00:帰る気なんてないんですけど、一応最後の礼儀として……

コンマ85

81〜00:帰る気なんてないんですけど、一応最後の礼儀として……


※アーシャ、挨拶と同時に両親と敵対決定!


――


判定を取ったあたりで今日はここまで……
うん、アーシャの実家への帰り具合コンマといい、よっぽど帰りたくないみたいですね(白目)
本やパフェで悶えてましたが、実家に帰った瞬間にこれで波乱は確定です

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 00:27:16.20 ID:5NIEBSLIO<> 乙
そもそも手紙だけ投函とかで帰らなくても良くねとか思う <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 00:31:24.77 ID:pLBs8skqO<> おつおつ

やっぱりコンマさんはロックス隊といい腐敗貴族といいクズ指数高いキャラへの慈悲が無い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 01:00:55.78 ID:WaYsKWXoO<> おつです

シャナの設定レスを出した者なんですがアーシャが1家を見限った理由として
・本編前にアーシャがシャナ友人の自殺関係を問い詰めてシャナが殺意を煽る様に喋って、刃物を提供した上で更に殺意を煽る。両親が突然現場に現れてシャナは泣いて両親に抱きつく(もちろん嘘泣きで両親の凸もシャナの仕込み)。完全に勘違いした両親がアーシャの言い分を聞こうともせずに責め立ててシャナ側につく。この件でアーシャは両親を完全に見限った

っていうのを思いついたんですが如何でしょうか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 08:23:47.19 ID:BImliWpW0<> おつおつ
こんだけ楽しげなアーシャも姉どころか親と遭遇したら開戦待った無しってデート時の反動もあってすごいことなりそう
アベルがなんとか止めてくれるといいけど <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 08:45:20.33 ID:GrxZ2MGDO<> 乙
実家との和解可能性少しはあるかなと思ったけど完全に縁を切るルートか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 13:57:41.19 ID:itemwHd8O<> 最初の本選びに家族旅行があったり今回の判定も8割で和解の可能性提示してたり、>>1も和解ルートの可能性高めてると思うがコンマ神が容赦ないな… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/13(月) 23:38:15.30 ID:Or8jhzod0<> こんばんはー
時の流れでアーシャ家も軟化しているかもと思い、和解判定も用意していましたが、シャナと併せて綺麗に吹っ飛んだ次第です
今日も少しづつ進めて行きます


>>58
案をありがとうございます
ただ、アーシャの両親(というか家)は地位の確保のを最優先としており、
アーシャも当初はそれに従っている状況の中でアベルと出会って……
なので、アーシャの家への不信はこの保身貴族+シャナの存在とある程度固まっています <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/13(月) 23:38:48.30 ID:Or8jhzod0<> コンマ85

81〜00:帰る気なんてないんですけど、一応最後の礼儀として……

――

アーシャ「……」

アーシャ「本当に、パトラさんが羨ましいわ」

アベル「どういう意味だ?」

アーシャ「恵まれない人に、私財をなげうって……」

アーシャ「たとえ自分の家が没落してなおその姿勢を貫くというのは、並大抵の覚悟ではできません」

アベル「あの人達は少々行き過ぎていた感じもするがな」

アベル「パトラが必死に頑張っていたのも、わかる気がするよ」

アーシャ「ふふ。でもパトラさん、とても誇らしげでもありましたよ?」

アーシャ「……貴族として誇れる両親。私とは、大違い……」ボソリ…

アベル「……アーシャ」

アーシャ「なんですアベル?」

アベル「君は以前、俺に言ったな。両親の命で、俺に接触をはかったと」

アーシャ「えぇ、その通り。当時の私自身も、保身の為にそれに逆らわなかった……」

アベル「俺はそんなことを少しも考えず、あの日からずっと君と共に暮らしてきた」

アベル「俺の記憶が確かなら、君はあれから一度も家に帰っていなかった気がするが……」

アーシャ「その通り。何度か手紙だけは送りましたけど、それだけです」

アベル「……やはり、家とはあまりいい関係を築けているわけではないのか」

アーシャ「……」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/13(月) 23:39:27.04 ID:Or8jhzod0<> アベル「だが……」ギュ…

アーシャ「っ……!///」

アベル「こうして、君ともこういった関係になったんだ」

アベル「少し遅くなったが、やはり君のご両親には報告すべきだとは思う」

アベル「複数人に手を出すなど、かなり恥知らずととられかねんが……」

アベル「思惑とは異なるとはいえ、君は確かに俺との繋がりを持った」

アベル「俺と共にそれを報告すれば、少なくとも君は……」

アーシャ「ふふ、アベルったら。エリスちゃんがいるのに、本当に私とも結婚してくれるというのですか?」

アベル「当たり前だろう?」

アーシャ「まったく……悪い人ですね。あなたも、私も」

アーシャ「もしエリスちゃんがアベルの独占欲強かったら、どうなっていたのかしら?」

アベル「……」ダラダラ…

アーシャ「でも……やっぱり、嬉しい」コテン

アーシャ「これからもこうして、あなたと一緒にいられるんだって思うと……///」

アベル「アーシャ……」ナデ…

アーシャ「……そうですね。この幸せを、より確かなものにする為にも」

アーシャ「最低限の礼儀……いえ、けじめはつけるべきなのかも」

アベル「けじめ……?」

アーシャ「……アベル、この後もまだ時間を頂いちゃっても大丈夫?」

アベル「ああ、勿論。君が行きたい場所があるなら――」

アーシャ「――本当は、もう少しここで一緒にゆっくりしていたいけれど」

アーシャ「今のこの幸せな気持ちならきっと、私もしっかりと割り切れると思うから」

アーシャ「だからアベル――私の我儘を、聞いて貰えるかしら?」

アベル「アーシャ……?」



……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/13(月) 23:40:40.93 ID:Or8jhzod0<> ――



【帝国・アーシャ家】



アベル「ここが……」

アーシャ「何年振りかしら……変わっていませんね」

アベル「アーシャ、やはり……」

アーシャ「大丈夫。手筈通りに、お願いします」

アーシャ「そうすればきっと、アベルも理解できると思いますよ」

アベル「……」

アベル(アーシャの話が本当ならば、俺は……)

アベル「……わかった」

アーシャ「ごめんなさいアベル。せっかくの時間を、こんなことに使ってしまって」

アベル「元はと言えば俺がそれを口にしたからだ。俺こそ、また今度埋め合わせをしよう」

アーシャ「ふふ、それじゃあ今度はさっきも言ったけれどお弁当を持って一緒に、ね?」

アベル「ああ、約束だ」

アーシャ「ふふふ……!」ニコリ

アーシャ「さて……」




アーシャ「――その為にも、早いところ片づけちゃいましょうか」




アベル(秀才。この言葉はまさにアーシャを表している)

アベル(誰にでも優しく、温厚で、真面目で、優雅で……)

アベル(そんな彼女が、ここまで明確な敵意を誰かに見せたのは……初めてだろう)



アーシャ「……」コンコン


ガチャ…


使用人「はい、どちら様で――」


アーシャ「父と母。そして姉に伝えてください」



アーシャ「――不出来な娘、アーシャから大切な話があると」




……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/13(月) 23:41:42.76 ID:Or8jhzod0<> ――


……



アーシャ父「おぉっ……! 久しいなアーシャ!」

アーシャ母「何年振りかしら? 手紙も数年に一通で、寂しかったんですよ?」

アーシャ「……ご無沙汰しております。父上、母上」ペコリ

アーシャ父「うむ。つもる話はあるだろうが……」チラ…

アーシャ母「まずは……」チラ…

アーシャ父「そ、そちらの黒騎士様が……?」チラチラ

アーシャ母「こんなところで立ち話もいけません。どうか、兜を脱いでお上がりください?」チラチラ

黒騎士「……」スッ…





アベル「――お邪魔する」





アーシャ父(おおおおぉぉぉぉ! あの顔は、間違いない!)グッ!

アーシャ母(アーシャ、やったのですね! これで我が家はさらに……!)グッ!



アベル「……」



アーシャ「……姉上は?」

アーシャ父「ああ、シャナは……」




特殊判定
↓1〜2コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 23:41:59.15 ID:ywPFenhl0<> ん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 23:42:15.19 ID:GrxZ2MGDO<> はい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/13(月) 23:44:38.51 ID:Or8jhzod0<> うわあああぁぁぁぁぁ(白目)
何度目かわからないけどやっぱり皆さん判定内容見えてませんか(吐血) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 23:46:31.85 ID:3ucbGP3c0<> 低コンマでやばいの引くタイプだったか… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 23:47:11.47 ID:b3sKKf3KO<> シャナの在宅判定+機嫌判定とかかな? <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/13(月) 23:54:37.99 ID:Or8jhzod0<> シャナ判定

1:シャナのアーシャへの今の感情(姉妹仲最悪の為、−15補正。最大値50)

15−15

= 0


 よ く も 帰 っ て こ れ ま し た ね ? これを機にあらゆる手段を講じて殺しましょう


※アーシャに対してはむしろ殺意が募っていたようです(白目)


2:シャナのアーシャ以外への慈悲(キャラシート補正により−20補正)

19−20

= 0

 た だ じ ゃ あ 殺 し ま せ ん ♪ またお友達みーんな追い込んであげます♪


※アーシャの関係者全員がターゲティングされました(白目)


※アーシャ家内で、追加イベント発生です(吐血)

――

アーシャ母「声はかけてありますから、きっともうすぐ……」


コツ…


アーシャ「……!」ピク!



コツ…コツ…



シャナ「――久しぶりね、アーシャ」コツコツ…

シャナ「久々に顔を見せたと思ったら、まさかアベル皇子と一緒だなんて」

シャナ「お姉ちゃん、驚いちゃったわぁ……」



アベル(この女が、アーシャの姉……そして……)



シャナ「初めまして、アベル皇子」

シャナ「アーシャの姉、シャナと申します。どうぞ、お見知りおきを」ペコリ

アベル「……ああ」

アベル(こいつ……)



イベント発生につき追加特殊判定
↓1〜2コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 23:55:28.19 ID:3ucbGP3c0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 23:55:42.32 ID:ywPFenhl0<> ん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 23:56:05.28 ID:b3sKKf3KO<> もう追放しか無いんじゃないかなこの姉……というかアベルの周りだと一番危なそうなのはティア辺りか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 23:56:28.44 ID:bFHh2Ne/O<> この姉はあかん(白目) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 23:59:17.67 ID:ns/fFEP50<> もうこいつ抹殺してもいいんじゃないかな?(暴論) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/13(月) 23:59:46.98 ID:su8OLG+zO<> こんなんただの王国腐敗貴族第二弾じゃねえか(白目) <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/14(火) 00:07:38.61 ID:/f3/knSZ0<> 1シャナの今のアベルへの評価


85>19(ふん、どれだけ経とうが、妾の子は妾の子。第一皇子以外に価値などないというのに……)

※基準値を下回った為、アベルに靡いたりということもないようです

2シャナのレベル(貴族教育+初期帝国から時間経過の為1/2撤廃。奇数ゾロ目だと……?)

コンマ32

レベル32

※最終決戦時のアーシャのレベルは331です。

――



シャナ(ふん……やはり、妾の子ですね)

シャナ(いくら外見を鎧で隠したところで、私に相応しい品性や知性というものを感じられません)

シャナ(まさかあのアーシャが本当に第三皇子を籠絡できたというのは驚きですが……)

シャナ(いつもいつも、ちょっと私より試験の成績がよかっただけで、他に取り柄の無いあの子が絡め取れる程度の存在)

シャナ(そう、落ちぶれた者同士では、ある意味お似合いかもね……?)クスクス


アベル(これは、凄いな……)

アベル(この手の侮蔑の視線にはとうに慣れたつもりだったんだが……)

アベル(ここまでのものは、初めてだ……)


シャナ「あら、どうなされたのですか?」クスクス

アベル「……いや」


アベル(俺も人のことをいえんが、この女も仮面を被り、本性を隠している類だ)

アベル(それも、得体の知れない程の……)

アーシャ「……」

アーシャ母「と、ところでアーシャ?」

アーシャ母「久しぶりに帰ってくるなり、アベル皇子と一緒に大切な話があるって……」ドキドキ…

アーシャ父「そ、それはつまり……」ドキドキ…



アベル「……率直に言おう。彼女、アーシャを……我がものとしたい」



アーシャ両親((き、きたあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!))グッ!

シャナ「……」フンッ…



アベル「……」

アベル「……そのための挨拶と、いくつかの確認に来たのだ」

アーシャ父「か、確認、でございますか……?」

アベル「何、簡単なことだ……」



……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/14(火) 00:09:25.90 ID:/f3/knSZ0<> ――

……



使用人「し、失礼致します……」コト…

アベル「……ありがとう」

アーシャ「……」


アーシャ父「……」ドキドキ

アーシャ母「……」ドキドキ

シャナ「……」

アベル「……」コク…

アベル「そう身構えずともいい。先にも言ったが、簡単なことだ」

アベル「この娘を我がものとするにあたって、改めていくつか確認したいことがあるだけのこと」

アーシャ父「……」ゴクリ…

アベル「アーシャとは数年間を過ごしたが、なるほど見事な娘だ」

アーシャ父「あ、ありがとうございます……!」

アベル「貴族の娘はそれなりにいるが、全てがこの域には達していない」




アベル「――いったい、どのような教育をしてきたのか。少し、それが気になっただけだ」




アーシャ母「そ、それは……」シドロモドロ…

アベル「……実力主義に近い教育か?」

アーシャ母「!!」ピク!

アベル「……恥じる必要はない。実力主義はこの世の理。間違ってはいない」

アーシャ母「え?」

アーシャ父「し、しかしアベル皇子は……」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/14(火) 00:13:04.73 ID:/f3/knSZ0<> アベル「……父ギルバートに戦いを挑んだ件か?」

アベル「簡単なこと。あれは全て、兄アドルランの計画だからだ」

一同「「!?」」

アベル「この世は実力主義。我はそれを信念としている」

アベル「だからこそ……兄との決闘に敗れた際、兄の計画に従うことにした」

アベル「たとえそれが我が理想と反していたとしても、強者の兄がそれを正しいといえば、正しくなる」

アベル「ただそれだけのこと。我が実力主義に重きを置いているのは今も昔も変わらない……」

アーシャ父「おぉ、そうだったのですか……! いやはや、やはりアベル皇子は聡明でいらっしゃる!」

アーシャ父「ならばきっと、ご満足いただけることでしょう!」

アーシャ母「ええ、ええ! 何しろ……」

アーシャ父「当家も――実力主義を信念に、発展を遂げてきたのですからな!」

アベル「……」

アベル「聞かせて貰おう。実力主義の教育を」

アーシャ父「はい。まず、他の貴族に劣らぬよう様々な技能を身に付けさせます」

アーシャ父「勉学は勿論のこと、当然剣の腕も」

アーシャ母「そして、ギルバート様の理念を忠実に守り……弱者は排除していきました」

アーシャ母「いくら教育を施そうと、弱者と関わればろくなことになりませんからね」

アーシャ父「お恥ずかしい話、アーシャは当時はここの理解が足りなく、難儀したものです」

アーシャ父「世話係にしていた使用人、たまたま外で出会った薄汚い子供すらを友達などと呼ぶ有様で……」

アーシャ母「見かねたシャナが、身の程を弁えない連中を躾けてくれなければ、アーシャも今頃は堕落していたでしょう」

シャナ「いえ、姉として、貴族として。当然のことをしたまでですよ?」ニコリ

アーシャ父「この通り、シャナは当時から賢い子で助かったものです」

アーシャ父「しかしまさか、諦めていたアーシャがこんな……」

アーシャ母「うぅ、本当に成長したのねアーシャ……!」




アーシャ「……っ」ギリッ…

アベル「……」ギュ…

アベル(アーシャ……)


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/14(火) 00:15:58.14 ID:/f3/knSZ0<> えー、中途半端なところですが今日はここまで
……おかしい、純粋なデートの後の挨拶だから、やんわり和解とかも考えていたのにどうしてこうなったな勢いで殺伐としてきています
かつてのシュタイナー彷彿させるレベルですよこれは……(白目)
既にもう極限状態な気もしますが、まだ若干判定は残っていたりします

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 00:23:50.30 ID:mB2nafF00<> 乙です!
うーんこのクソ貴族 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 00:27:30.69 ID:PEPLXfPAO<> 乙
アドルランやキアラに届く縁談申し込み元も
大抵はこんな感じのペラい連中なんだろうな
シャナさんはアーシャのローキックで
色々な意味で再起不能になるのが良さそうやね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 00:32:23.86 ID:Ft+oSX14O<> おつです
レベル32なら親子揃ってアーシャにバスケされるレベルだけど、まぁ性格的に直接手を汚さない厄介さとかあるんだろうなぁ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 00:32:29.00 ID:+nbhUHw0O<> おつおつ
シャナがってよりこれもう家全部駄目ですね(断言)
アーシャの意思にもよるけど、もうお家取り壊ししていいんじゃないかな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 07:42:14.66 ID:EUhs3enGO<> 今回のアーシャ家ってアベルのif状態かもな
カインが改心せずに無能且つ狡猾なままでノワールさんが荒ぶらず
他の身内とも佳い関係が築けていない……全く別物になるけど有り得たのも事実 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 10:07:23.35 ID:Wch4tf/10<> こんな連中も割と余裕で更正させてしまいそうなマークス修道院 <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/14(火) 23:02:04.83 ID:/f3/knSZ0<> こんばんはー
判定コンマにどきどきしつつ、今日もゆったり進めて行きます <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/14(火) 23:02:31.83 ID:/f3/knSZ0<> アベル(なるほど、アーシャが俺達に家のことをあまり語らないわけだ……)

アベル(俺も、念入りに仮面を被らねばな……)

アベル「成程。実力主義の基本、弱者の淘汰を徹底的に行ったわけか」

シャナ「ええ。ですけど、ただ邪魔者を殺すのも貧民共と同じで能が無いでしょう?」

シャナ「だから、私は優雅に貴族らしく躾けたのです」

アベル「……?」

アーシャ父「シャナはアーシャと違って、こちらの才が特に素晴らしくてですね……」

アーシャ母「貧民の中には、誰かを殺されると敵討ちにくる野蛮な人がいるでしょう?」

シャナ「まぁ、最初の頃はアーシャもその野蛮人だったのですけど……?」チラ

アーシャ「……」

シャナ「私はちょっと、自称アーシャの友達と『お話』して『遊んだ』だけなのに」

シャナ「この子ったら、私がお友達を殺したんだって泣き喚いて、みっともないったらありませんでしたのよ?」

アーシャ母「あの頃は、本当に大変でした……」

アーシャ父「何度アーシャに、我々は付き合う人間を選ぶべきなのだと教え込んだことか……」

シャナ「何人身の程を弁えるまで躾けたかは忘れてしまいましたけど……何年かはかかりましたよね?」

アーシャ母「ええ……アーシャが黙々と稽古に励むようになるまで、苦労の連続でしたね……」

アーシャ父「しかし我々の努力も、ようやくこうして実を結んだのだと思うと……!」ウッ…

アーシャ「……」

アベル(違う……っ!)

アベル(努力をしたのはアーシャの方だ! 断じて貴様らなんかじゃない……っ!)ギリッ…

アーシャ「……」ソッ…

アベル(アーシャ、君の方が……)グッ…



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/14(火) 23:03:46.49 ID:/f3/knSZ0<> アベル「……」

アベル「……面白いものだな」

アーシャ父「え?」

アベル「我は、アーシャをなかなか見つからない逸材と思っている」

アベル「だからこそ、我がものにしたいと思ったのだが……」




アベル「――あなた達の話を聞く限り、姉のシャナはさらに優れた逸材ということなのか?」

アベル「――実に、興味深い」




シャナ「!!」

アーシャ父「え、ええ! その通りでございます!」

アーシャ母「確かに、試験結果などでは僅かにアーシャに劣っていましたが……」

シャナ「……」ギリィ…

アーシャ母「その程度、些細なことでしかありません」

アーシャ父「先程も申しました通り、シャナは完璧な心構えの持ち主です」

アーシャ父「ゆくゆくは、アドルラン皇子と共に、我が家に更なる栄光をもたらしてくれる子だと確信しております!」

シャナ「当然ですわ」フフン

アーシャ母「ですからまさか、本当にアーシャがアベル皇子に選んで頂けるなんて、信じられない光栄ですわ」

アーシャ父「ああ。我が家にアドルラン皇子に加えてアベル皇子まで……盤石と言う言葉すら可愛く聞こえますな!」ハハハハ!

アーシャ父「シャナ、アドルラン皇子との仲はどこまで進んでいるのかな……?」

シャナ「っ……ご、ご心配には及びません」

シャナ「あの方は多忙ですから、なかなかお会いすることはできませんけど……」

シャナ「お会いできた日には、これ以上ない程に濃密な時間を過ごしていますわ」


アベル(……よくもまあ、そこまで見え透いた嘘を吐けるものだ)

アベル(アドルラン兄様からは勿論、ヒバリやルーシェからもシャナの存在は一度たりとも聞いていない)

アベル(あの兄様のことだ。興味の無い貴族の女など、いても頭と視界から消して鍛錬のことを考えるだろうからな)

アベル(ヒバリがずっと傍にいたことで、自分も近づけると思いあがりでもしたのか、この女は?)

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/14(火) 23:05:27.24 ID:/f3/knSZ0<> アベル「なるほど……兄アドルランも認める程の……」

アベル「それはそれは――ますます興味がわく」クツクツ…

アーシャ(アベル……?)

アベル「兄の……やがて我の義姉になる方に、手出しするような真似はできないが」

シャナ(おぞましい、何を当たり前のことを。この妾の子は……)イラッ…

アベル「ああ、しかしやはり興味深い」

アベル「我にとっての逸材アーシャ。それを超えるというシャナ……」

アベル「少しでもいいから、この目で見てみたいものだ」

アベル「――我の見識を広めるためにも、二人の実力差というものを」



シャナ「!!」

アーシャ「!!」ピク!



アベル「そうだな……実力主義、やはり力こそが全て」

アベル「どうだろうか。我が想像もできぬほどのその実力……見せていただけないだろうか?」

シャナ「っ……」

アーシャ父「そ、それは……」

アーシャ父(ど、どうする? あれから何年も経ったが、昔から武術はアーシャの方が秀でていた)

アーシャ父(いや、シャナもアドルラン皇子と仲を進める程。きっと今はより強く成長しているに違いない)

アーシャ父(し、しかしシャナが勝ってしまったら、アベル皇子はアーシャではなくシャナを選んでしまうのではないか?)

アーシャ父(それは不味い。本命はシャナが連れてくる次期皇帝のアドルラン皇子だ)

アーシャ父(アベル皇子に、このままアーシャを貰って貰うのが一番得をするのだが……)ムムム…


シャナ「――ご心配なく、父上」スッ…

アーシャ父「シャナ?」

シャナ「……」

アーシャ「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:06:05.50 ID:wdXRYVBc0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/14(火) 23:16:37.27 ID:/f3/knSZ0<> シャナの承認(前判定により範囲増大)


50>25

※基準値を超えたため、シャナ承認

――


シャナ「いいじゃないですか」

シャナ「折角、アベル皇子たってのご希望なのです……」

シャナ「ここは貴族として、それを叶えることこそが最優先。違いますか?」

アーシャ父「し、しかし……」チラ…

アーシャ「……」

アーシャ「姉上の、仰る通りですね」

アーシャ(アベル、あなたもしかして……)

アベル「……」コクン

アーシャ「……皇族の方が望まれるのであれば、私達が断ることはできないでしょう」

アーシャ「――たとえそれが、受け入れ難い結果に繋がるとしても」

シャナ「ふふ……あなたも、少しはお利口さんになったみたいね♪」

シャナ「そう。いくら私達が貴族でも、皇子の命とあらば……」

シャナ「本当は、すごくすごく心苦しくても……」



シャナ「――あなたと、戦わなければならないのですよ?」ニコリ



アーシャ「……」

シャナ「――ところで、アベル皇子?」

アベル「?」

シャナ「私も妹も、実力を示すことに異存はありません」

シャナ「ですが……」


了承したため追加特殊判定
↓1コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:18:22.64 ID:0OhpY8YtO<> 何だろ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:18:25.56 ID:M7b8FtuuO<> せいや <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:25:44.31 ID:ZLo75CmnO<> アーシャ両親の腐り具合どこかで既視感あると思ったらあれだ、FE風花雪月のベルナデッタの父親だわ
あれも
・帝国貴族
・平民への差別意識
・娘への度を超えた躾
・娘から嫌われている
・娘が強キャラ
と共通点が多い <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/14(火) 23:28:36.63 ID:/f3/knSZ0<> 模擬戦か、決闘か

01〜50:模擬戦
51〜99:決闘

コンマ64

51〜99:決闘

※決闘になった為……

――


シャナ「折角、アベル皇子の目の前で披露するのです」






シャナ「――美しくない訓練用の木製武具なんて、無粋でしかないでしょう?」




シャナ「――正式な決闘。一対一の、正規の武器を用いた戦いを所望しますわ♪」



一同「「!?」」



アーシャ父「な、何を言いだすんだシャナ!?」アセアセ

アーシャ母「決闘ってあなた……血がでるのですよ!?」アセアセ

シャナ「ええ、心得ております♪」

シャナ「アベル皇子におみせするのに、半端なものでは失礼でしょう?」



シャナ(待っていましたよ、この時を……♪)


シャナ(皇族立ち合いの場で、正式に、アーシャ、あなたを……)





シャナ(――この手で殺せるなんて……♪)ゾクゾク!

シャナ(あぁ、これで。忌々しい妹を葬り去り、かつての僅かな傷を拭い去って、私は更に高みに……♪)




アベル「……っ」

アベル(……どこまで愚かなんだ、この女は)

アベル(アーシャを相手に、真剣を抜かせるだと? もはや自殺願望でもあるようにしか見えんぞ……)

アベル(アーシャには万が一もないだろうが……)チラ…

アーシャ「……」チャキン

アベル「アーシャ……」

アーシャ「……大丈夫ですよ、アベル」ボソリ…

アーシャ(ええ、大丈夫……)


……


―― <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:31:16.01 ID:0OhpY8YtO<> トンファーキック待ったなしやな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:32:38.46 ID:ZLo75CmnO<> 「オイオイオイ」「死ぬわアイツ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:33:41.43 ID:M7b8FtuuO<> これシャナ死んだんじゃね? <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/14(火) 23:34:53.15 ID:/f3/knSZ0<> ――

……



【帝国・アーシャ家庭園】




アベル「……では、両者共準備はいいか?」


シャナ「えぇ、いつでも?」

アーシャ「……」コクリ


アベル「……決闘はどちらかが、降参するか――死ぬまでだ」


アベル「……良いのだな、二人とも?」



シャナ「ふふん……勿論ですよ?」

アーシャ「……ええ」




アーシャ父「……」ドキドキ

アーシャ母「……」ドキドキ


アベル「……わかった」

アベル「……」スゥ…





アベル「――始めっ!!!」バッ!



シャナ「……!」バッ!

アーシャ「……!」バッ!



特殊判定
↓1コンマ二桁

※コンマ次第で…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:35:31.90 ID:xYMBkm9I0<> ん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:35:42.69 ID:0OhpY8YtO<> まだえっちな目に遭ってないのでロストは嫌よぉぉぉ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:37:48.51 ID:mB2nafF00<> むしろシャナは死んでいいだろこれ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:40:29.22 ID:QY0WcmH60<> 高い方で死ぬなら死んだな <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/14(火) 23:41:53.70 ID:/f3/knSZ0<> おぉ……これはまた凄いところが……(白目)
アーシャの理性の踏みとどまりなのかも…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage saga<>2020/04/14(火) 23:42:59.71 ID:ZLo75CmnO<> この反応は半殺しでギリ踏みとどまった辺りか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:43:31.42 ID:0OhpY8YtO<> これはギリギリセーフか
つかアベルが流石に殺しそうならば止めるだろうしなあ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:45:36.08 ID:q2CrjGCA0<> アーシャがバスケに夢中になりすぎて
シャナの生命が0になる前にタイムオーバーでミリ残った感じ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:48:14.17 ID:QY0WcmH60<> もし殺しちゃってもシャナの悪評を流しておけば「死んでもしゃーない」感じでごまかせそうだが…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/14(火) 23:48:44.50 ID:1zc/dUwTO<> 世紀末スポーツゲームかと思ったら戦国陸上だった件
あれは永久すると減らないことで話題だし <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/14(火) 23:59:59.03 ID:/f3/knSZ0<> シャナとの命懸けの決闘。募り募ったアーシャは……


01〜05:無駄な争いはしない
06〜30:武器を速攻で弾いてプライド粉砕
31〜80:一回全力で顔面粉砕してからマウント
81〜90:誰の目からも明らかな蹂躙
91〜95:心身再起不能確定
96〜00:公開処刑

コンマ90

81〜90:誰の目からも明らかな蹂躙

――



「さぁ、アーシャ――」



シャナが口を開いた次の瞬間、辺りに鈍い音が響いたのを誰もが聞いた。



「かっ……へ……?」



一番その音を遅く聞いたのは、シャナ自身だ。
何が起きたのか、わからない。
声をあげようと、妹を罵りいたぶろうと思うが、それができない。


「――たとえば、敵陣で」


そんな時に、澄んだ妹の声は嫌に耳にするりと入ってきた。


「迂闊にも隊から離れ、一人油断している兵士がいた時」


「――生け捕りにしたければ、まずは叫べないように喉を潰す。よくある手ですよね、姉上?」


「――あなたが、あの子にした仕打ちの一つ。知らないとは、言いませんよね」


「あ……あ゛あ゛あ゛ぁ……!?」


ようやくシャナは、自分の喉が妹の手によって破壊されたのだということを知る。
すぐそばから両親の悲鳴も聞こえた気がするが、痛みと恐怖でそれどころではない。
目の前にいる妹の、見たこともない程の殺意。

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/15(水) 00:05:03.56 ID:byusCcU6O<> 正直Sにはたまらん展開ですわこれ
下手なエロシーンよりも興奮する <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/15(水) 00:09:48.20 ID:+iHRaPm50<> 「っ……ひゅ……ぁ……!」

「どうしたんですか姉上? 口をパクパクさせて」

「それは、姉上の言うみっともない姿なのではないですか?」


アーシャは淡々と言葉を続ける。
それが、余計に恐ろしさを増幅させる。
まいった、そう口にしたいのに、掠れた音しか出てこない。


「……」


涙を零しながら、立会人の姿を見る。
しかし彼は動かない。
両親がかけあっているが、全て聞き流している。
濃紫の瞳には、底知れぬ冷たさがあった。

そう、これは自らが望んだ決闘。

死ぬか、降参を口にしない限り、終わらない。


「あれ? まだ降参なさらないんですか姉上?」

「――私、まだこの剣、抜いてもいないのに?」


衝撃。


左脚に激痛が奔り、声にならない悲鳴をシャナはあげて草の上をのたうちまわる。
何をされたかなんて、もうどうでもいい。
わかるのは、自分の脚があらぬ方向に曲がっていることだけだ。


「ほら、まだです。ちょっと蹴っただけですよ? まだ剣を抜いていません」


怒るでも、笑うでもない。
ただただ冷静に、淡々と。


「脚が折れたくらいで泣き叫ぶな。これは確か、あなたが階段から突き落とした使用人の子に言った言葉ですよね?」

「あ゛あ゛ぁっ……!」

「片足でも立てます、立ちなさい……だったかしら?」


ひっ、と短い悲鳴をあげて、シャナは残された脚でなんとか立ち上がり、逃げ出そうとする。


「いぎぃっ……!?」

「そうしてあなたは、あの子をさらに突き飛ばした」


直後、再びの鈍い音。
そして無事だった筈の脚を襲う激痛。
両の脚が砕かれたシャナは、もう立ち上がれない。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/15(水) 00:13:51.06 ID:OZsPRvtr0<> これでギリギリ心を折れないって凄い技術では? <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/15(水) 00:22:49.12 ID:+iHRaPm50<> 「っ……っ……」

こんなものは、もはや決闘とは呼べない。
ただの蹂躙……
そう、絶対的な強者が獲物を屠る行為。
もう、やめてくれ。
そう声に出せたなら、どれだけよかったことか。

「……」

アーシャは、小さく息を吐き出しただけ。
でも、次の瞬間にはあの剣を抜かれるかもしれない。

自分は他に、妹の友に何をしたのだったか。
自分で直接殺したことはない。
だが、鬱憤を晴らす様にいたぶってきたのは事実。
生きる希望を奪い、しかし殺しはしない。やがて絶望した弱者が自ら命を絶って行っただけ。
そうだ。喉を潰して声を奪った。
両脚を砕いて自由を奪った。
あと、何を奪った……?



ああ、そうだ。


目にゆっくりと針を差し込んで、光を奪ってやりもしたんだった。




「さて、そろそろ……」



優雅に引き抜かれた細剣の先端が、まるであの日の光を奪う針のように見える。
やめてくれ、頼むから。


もう、やめて。


お願いします。



追いつめた弱者達が、みんな口にした言葉。


今の自分は、それを口に出来ない程、さらに惨めだ。

それでも、シャナは願った。

ただ、生きたいと……



「……っ! ……っ!」


両脚を折られて、元から這いつくばっていた地面に、シャナは必死に頭を擦り付けた。
まだ無事な両手も前に差し出し、生まれて初めて心の底から誰かに許しを乞うた。


「……」


ゆっくりと鞘に納められる細剣。


「……降参を口にしていないが、その構えは降参を示しているだろう」

「アーシャ、それでいいな?」

「ええ……」



その言葉を聞いた瞬間、シャナは意識を手放した。



……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/15(水) 00:25:07.08 ID:+iHRaPm50<> アーシャが姉の抹殺をコンマ1の差でぎりぎり踏みとどまったあたりで今日はここまで
あと一回だけ判定が残っていますが、それはまた後日

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/15(水) 00:29:40.69 ID:goHRlPnCO<> おつおつ
本当にコンマさんの匙加減が絶妙
あと

>>目にゆっくりと針を差し込んで、光を奪ってやりもしたんだった。

これ、かつて実質自分の身代わりに弟が視力失ってるアドルラン兄様からしたら究極の地雷じゃないか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/15(水) 00:35:42.90 ID:5pSJHfBJO<> おつおつ
シャナには当然の報いだけど、いつもほのぼのやイチャラブ書いてる>>1がこういう展開書けたことに驚き
なんかコンマ運がよかっただけで下手すりゃヒロイン達も負けたらこういう目にあってたのかと思うとぞっとする <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/15(水) 00:38:11.38 ID:byusCcU6O<> 乙
再起不能ではないが再起には相当険しい道のりやね
……両親共々ゾロ目券で改心させつつ更正させるのも有りかもしんない <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/15(水) 00:42:49.39 ID:CZYPpK6u0<> 乙です!
抹殺しても良かったけどコンマ神は生かす道を選んだか… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage saga<>2020/04/15(水) 18:06:23.72 ID:k3ONUHyIO<> そういえばこのシリーズって肉親殺しもコンマで徹底的に弾かれてるんだよね

お兄ちゃんとは早々に和解してパパンもフローレンも生存、シュタイナーもリーナ・アルフォートと敵対するけど、トドメどころか実は一回も二人からは攻撃喰らってない(リーナは護衛の天使消し飛ばしただけ、アルフォートは妹組に全部持ってかれた)
それに加えて今回のシャナへの寸止めですよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/15(水) 18:38:14.73 ID:9TNiCW9JO<> お兄ちゃんとの和解、王城組との早期交流、一夫多妻容認、結婚指輪、パパンとフローレンの生存、結婚式……
このスレの殊更重要そうな判定が全部偶数ゾロ叩き出してるのが凄いわ
アルフォンスの連続66からの判定振り直してなおエリスに狙われるとか、テンション上がりきったところで偶数ゾロってパパンにミンチにされたマラートとか、
最後の決戦で意地の奇数ゾロ連打で波動ぶっ放してきたシュタイナーとか、聖国サイドもコンマ運すごいけど <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/15(水) 23:43:32.28 ID:+iHRaPm50<> こんばんはー
本当に大事なところの判定を一発偶数ゾロってのを何度もってのが、アベル達の被害ほぼ0でエンディング迎えられた最大の要因だと思います……

遅くなりましたが、アーシャパート最後まで進めればと思います <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/15(水) 23:44:45.63 ID:+iHRaPm50<> ――


シャナ「」ピクピク



アーシャ母「ああ、シャナ!」

アーシャ父「な、なんと惨い……!」バッ!

アーシャ母「アーシャ! あなた一体何を考えているの!?」

アーシャ「姉上が、私との決闘を望まれた。だから、応じたまでですよ?」

アーシャ父「な、何もここまで……!」

アベル「……命があるだけ、儲けものだと思うがな」

アーシャ父「!!」ビクッ!

アベル「……失望させてくれる。どれ程かと期待すれば、この程度とは」

アベル「あれだけ大きな口を叩いて、アーシャに掠り傷も負わせられない体たらく」

アベル「強者が聞いて呆れる……」

アーシャ母「あぁ……」ブルブル

アベル「しかしこれでわかった。アーシャの才は、この家の教育によるものではないということがな」

アベル「アーシャよ。この女とは違い、貴様は我が見込んだ通りのようだ」

アベル「今後とも、我に尽くすがいい」

アーシャ「仰せのままに」ペコリ

アーシャ父「あ……」

アーシャ父「アーシャの方は、貰って頂けるのですね……!?」

アベル「……あぁ」


アベル「――しかし、貴様達の家が弱者に過ぎないとわかった以上、遠慮はいらんな」

アーシャ母「え?」

アベル「弱者はただ奪われる。その仕組みはよく理解しているだろう?」






アベル「――貴様らにアーシャは任せられん。我が、今この時を持って、奪い取らせて貰おう」






アーシャ両親「「!?」」




<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/15(水) 23:45:15.39 ID:+iHRaPm50<> アーシャ父「ま、待ってくださいアベル皇子、そんな!?」アセアセ

アベル「黙れ。あれだけ強者の持論を述べておいて、いざ自分が狩られる時はそんな態度か?」

アーシャ母「ア、アーシャを娶ってくださるということは、当然私達の地位も……」

アベル「下らん。我はアーシャを奪うと言ったのだぞ?」

アベル「今後、アーシャにはこの家との縁を断ち、我のものとして生きて貰う。そういうことだ」

アベル「当然――貴様らの地位は保証しかねるな」

アーシャ父「わ、我々はこの帝国では有数の貴族なのですよ!?」アセアセ

アベル「帝国では、な。そして言わせて貰うが……」

アベル「我ら皇族も付き合う人間は選ぶ。貴様達もその考えでここまでやってきたのだろう?」

アベル「我はアーシャ個人に価値を見出し、貴様達は不要と判断した。それだけのことだ」

アベル「ではな……行くぞ、アーシャ」スタスタ

アーシャ「はい」スタスタ

アーシャ「……」クルリ




アーシャ「父上、母上……そして姉上」

アーシャ「今まで、お世話になりました」ペコリ

アーシャ「――さようなら」





アーシャ父「あ、あぁ……!」ガクリ…

アーシャ母「こ、こんなことって……!」ガクリ…

シャナ「」ピクピク…



アベル「……」

アベル「ああ、そうだ。最後にもう一つ」

アーシャ両親「「!?」」ビックゥ!

アベル「我に見限られたからといって、そこまで悲観する必要もないだろう」

アーシャ父「……はい?」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/15(水) 23:45:45.01 ID:+iHRaPm50<> アベル「我が選ばなかったというだけで、兄がシャナを選ぶこともあるだろう?」

アーシャ母「!!」

アベル「そうすれば、我のものとなる以上の栄誉は約束される」

アーシャ父「お、おぉ……」

アーシャ父「そうだ、そうであった! アーシャなどおらずとも、我が家の未来は既に決まっていたではないか!」

アーシャ母「そう、そうです! あなた、シャナの怪我が治ったらすぐにでもアドルラン皇子と!」

アーシャ父「ああ、私としたことが、なんてつまらないことで取り乱してしまったのだろう……」

アーシャ父「やれやれ……では、第三皇子殿? その武力しか取り柄の無いハズレの娘でよければどうぞどうぞ」

アーシャ母「私達は、第一皇子のアドルラン様と共に更なる地位を手に入れるのです……」

アーシャ母「その際には、あなたがアーシャの狼藉を咎めなかったこと……しっかり報告させていただきますからね?」

アーシャ母「あなたが奪い取れるのは、アーシャだけ。この家も地位も奪えないし、もう跨がせません」

アーシャ母「どうぞ、お早いお引き取りを?」フフ…

アベル「ああ、そうさせて貰おう」








アベル「――この家は、第一皇子に自惚れた女を嫁がせようとしたと、父上に報告しなければならないからな」






アーシャ両親「「」」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/15(水) 23:46:13.36 ID:+iHRaPm50<> アーシャ父「ま、まままま、待ってくださいアベル皇子――」


アベル「いやはや、これは怖い。父上は次期皇帝アドルランの妻、つまりは未来の皇妃には大きな期待を寄せていたからな」

アーシャ「ええ。築いた帝国がこの後どうなるか、それを決めかねないですからね」

アベル「当然、父上の思想は理解しているだろう?」

アベル「そう、我など足下にも及ばない超実力主義。己が力で全てを切り拓く、圧倒的な力の信奉者」

アベル「そんな父が、もし兄に力無き娘を推薦していることが知れたら……」

アーシャ父「し、知れたら……?」





アベル「――まず、父上本人が直接シャナの実力をはかるために、戦いを挑んでくるだろうな」





シャナ「」ビクンビクン!

アーシャ「まぁ、大変ですね姉上。ギルバート様は文字通り、竜すら一捻りにしてしまうお方……」

アベル「アーシャ相手にあれでは、もはやどんな状態になってしまうかはとても言えないな……」

アーシャ母「」ブクブク…

アベル「そしてシャナを消せば、ますまず父上の怒りは燃え盛ることだろうな」

アーシャ「決闘に臨んだら、不完全燃焼。当然、残った力は別の方向に向かいますよね。そうなると……」





アベル「――怒りのあまり、この家を父上自らが解体するだろうな」

アーシャ「ああ、怖い!」





アーシャ父「」

アーシャ父「」



アベル「話は終わりだ。我は大人しく、アーシャだけを頂いて帰るとしよう」スタスタ




アーシャ父「」

アーシャ母「」

シャナ「」


……

――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/15(水) 23:46:46.06 ID:+iHRaPm50<> ――


……


アーシャ父「あああぁぁぁ……!」ガタガタ!

アーシャ母「一体、一体どうすればいいのぉ……!?」ブルブル!

シャナ「」コヒューコヒュー…

アーシャ父「シャナを皇妃にしなければ、我が家の栄光の道が……」

アーシャ母「でも、このままだとシャナは……どうなってしまうの!?」

アーシャ父「わからん、わからんが……」


シャナ「」ズタボロ


アーシャ父「少なくとも、これがマシに思えてくる程の酷い目に遭わされてしまうかもしれない……!」

アーシャ父「何しろ、あのギルバート様なのだ……!」

アーシャ母「これより酷いって、もうそれは殺されるっていうことですよ……!?」

アーシャ父「ああ、どうすればいいんだ!」

アーシャ父「このまま帝国で地位を維持したい! しかしこのままでは何もかもを喪ってしまう!」グルグル!

アーシャ母「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/15(水) 23:47:30.26 ID:CZYPpK6u0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/15(水) 23:52:22.82 ID:TKCW+SwmO<> アーシャさんは帰ったら心行くまでペット扱いでのプレイを所望しそう <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/15(水) 23:58:27.21 ID:+iHRaPm50<> アーシャ家、その後どうする?

01〜45:聖国、聖国に亡命しましょう!
46〜90:王国、王国なら新しい貴族との繋がりも……!
91〜00:いや、流石にギルバート様もそこまではしないでしょう?大丈夫ですよ

コンマ26

01〜45:聖国、聖国に亡命しましょう!

――



アーシャ母「もう、帝国にはいられません……」ブルブル

アーシャ母「どれだけお金と地位があっても、この国ではやはり力が無いと、狩られてしまう……!」

アーシャ母「そうです……聖国、聖国に逃げるのです……!」

アーシャ父「そ、そうか! 聖国も今では王国と帝国とも関係を持っていると聞く……!」

アーシャ父「見ず知らずの帝国貴族でも、疑われもせず穏やかな暮らしが手に入るではないか……!」

アーシャ母「優雅な暮らしから遠のいてしまうのは辛いけれど……」

アーシャ母「大切なのは、生きることです……」ガクリ…

アーシャ父「……」

アーシャ父「いや、まだあきらめるのははやいぞ!」

アーシャ母「え?」

アーシャ父「確か、今の聖国は二人の代表、兄妹が国を治めていると聞いたが……」

アーシャ父「兄の方は器量のいい――独り身だと聞いたことがある」

アーシャ父「この兄に、シャナを近づけるのだ! そうすれば……!」

アーシャ母「――シャナは聖王妃として、絶対的な地位を得られる!?」

アーシャ父「その通り! そして聖王家の影響力が大きい聖国なら、我々の権力も今以上に……!」グッ!

アーシャ父「それに聖国ならシャナの怪我も治せる。これぞまさに神の導きではないか!?」

アーシャ父「こうしてはおられん! すぐに聖国に発つ準備をしなくては!」バタバタ!

アーシャ母「ええ! ほら、シャナ! 辛いでしょうけど頑張って! あなたの輝かしい未来も待っているんですよ!?」

シャナ「」ズルズル…


……

――

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 00:00:18.91 ID:EFl+kjMGO<> いっそ清々しいまでに腐ってやがる…… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/16(木) 00:01:20.23 ID:iKOhy9680<> ――

……


アベル「……よかったのか、アーシャ?」

アーシャ「ええ」

アベル「父上に報告する気もないし、仮にしたところで興味も持たず、捨て置けの言葉で片されるかもしれないが……」

アベル「あの一族は、今後どうするつもりだ?」

アーシャ「あれだけ脅せば……そうですね、まだ欲にしがみついたまま聖国辺りに逃げ出すんじゃないでしょうか?」

アーシャ「あ、今度念の為、アルフさんに姉を警戒するように伝えておかないと」

アベル「さ、流石に連中の性格をよく理解しているんだな……」

アーシャ「ふふ、悲しいことに血は繋がっていますからね」

アーシャ「……」

アーシャ「ごめんなさいアベル。折角の日の最後なのに、私の我儘にあなたを巻き込んでしまって……」

アベル「いや、俺は別に……」

アベル「……アーシャが、家の事を俺に語らなかった理由は、よくわかったよ」

アベル「しかしやはり……」


アーシャ「――私が帰るべき場所は、あなたやみんながいるあの城塞だけです」


アーシャ「昔の私は弱くて……あの子達の事も、助けてあげられなかった」

アーシャ「喪うのが怖くて、いつの頃からか、ただ両親の命に従うだけの人形になっていたんです」

アーシャ「そうあることを望まれた、作られた名家の娘……」

アーシャ「でも、あなたは……家柄なんて気にせず『アーシャ』を見てくれた」

アーシャ「たとえどんな苦境に立たされても、絶対に折れない。そんな強い意志を感じさせてくれたあの瞳」

アーシャ「私や家が愚かなのだということを教えてくれたあなたに、私は焦がれて。そして……」

トン…

アーシャ「今、ここにいます……///」

アーシャ「名家の娘じゃない。ただのアーシャとして、ここに……///」

アベル「……」ギュ…

アベル「……アーシャはアーシャだよ。昔も、今も変わらない。手放すものか」

アーシャ「……ありがとう、アベル」

アーシャ「あなたはいつも、私を照らしてくれる……」 <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/16(木) 00:03:09.48 ID:iKOhy9680<> アーシャ「さっきも、あなたが止めてくれなければ……私は姉を突き刺していたと思います」

アベル「俺としては、別にそれでも構わなかったのだがな」

アベル「……あんな者でも、君の肉親だからな」

アーシャ「もう、それなら最初から予定外のことをしないで貰える?」

アーシャ「突然実力を見せろだなんて、私への殺意を隠せていない姉なら、決闘を選ぶとわかっていた筈でしょう?」

アベル「俺も、想像を上回る状況にかなり苛立っていたからな……」

アベル「すこし、俺の私情も入り過ぎたか。すまなかった」

アーシャ「いえ、それは私も。あなたの立会いのもと、あの子達の苦しみの一部でも刻み付けてやるって……」

アーシャ「我ながら、頭に血がのぼりすぎました」フゥ…

アーシャ「やっぱり、あそこは堪えて本来の策で行くべきだったのではないでしょうか?」

アベル「しかしなアーシャ、本来の策って……」







ペット首輪「……」ズギャアアァァン!

ペットリード「……」ジャジャーン!







アベル「……これを君につけて四つん這いにさせるって……効果があったか甚だ疑問だぞ……?」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 00:06:38.24 ID:q/gEYGDvO<> まぁ聖国にはマークス神父がいるし、あの人なら数年〜十年ぐらいの説法(筋肉)で改心させることも出来るんじゃないかなっていう謎の安心感がある

あとアーシャまでドピンク組に片足突っ込んでないこれ? <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/16(木) 00:07:13.16 ID:iKOhy9680<> アーシャ「ぜ、絶対に効果はあったと思いますよ?」

アーシャ「我のものにすると言ったな! それはこういうことだ! 見ろ、お前の娘は者ではなく物なのだ!」

アーシャ「お前達も、この家畜と同じように調教されたいか! ……とかアベルがちゃんと言ってくれれば」

アベル「……俺は確実に危険人物として見られるだろうな」

アーシャ「私もですね」

アーシャ「でも、向こうからしたら関わり合うとろくなことにならない。つまり縁を切ってしまおうと判断される筈です」

アーシャ「姉も、いくらか鬱憤は減ったでしょうしね」

アベル「まあ、今となっては済んでしまったことだが……」

アベル「……」

アベル「ところでアーシャ?」

アーシャ「はい?」

アベル「アーシャの家に向かって、これを機に縁を切ると決めたのは数時間前の王国でだ」







アベル「――なんでその時から、首輪などをバッグの中に入れていたんだ?」






アーシャ「……///」

アベル「そ、そんな顔をしても答えにはなっていないぞアーシャ!?」

アーシャ「アベルは……ありのままの私を受け入れてくれるのですよね……?///」

アベル「あ、ああ! それは勿論……」

アーシャ「……そういうことです///」

アベル「!?」

アーシャ「さ、すっかり遅くなってしまったわ。そろそろ帰りましょう?」

アーシャ「城塞に戻るまでがデートですよ。さ、繋いで貰えるかしら?」

アベル「こ、この首輪をか!?///」

アーシャ「も、もう!/// 違います、手ですよ! 手!///」

アベル「あ、そうだよな……すまないアーシャ///」ギュッ

アーシャ「……///」ギュ…






アーシャ(……ちょ、ちょっと考えちゃった///)

アーシャ(でも、手を繋ぐのも大好きだから、これでいいかな……♪)

アーシャ(アベル、こんな私ですけれど……)



アーシャ「これからも、一緒にいてくださいね?」スリスリ…

アベル「こちらこそ、これからもよろしくな。アーシャ」ナデナデ…




……

―― <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 00:10:28.56 ID:F205ig/YO<> 尻尾あったらタケコプターになってそう <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/16(木) 00:11:15.51 ID:iKOhy9680<> アーシャとの一日が済んだあたりで、今日はここまで
元々アーシャ家はよろしくない貴族の予定でしたが、シャナ設定+その後のコンマでえらいことになりましたね……
ですがぎりぎり踏みとどまれたので、アーシャも解放感は得られたことでしょう

さて、最後に次のデート相手を↓1〜3多数決コンマで先に決めておこうと思います
デート内容に関してはまた後日改めて自由安価募集致します

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 00:12:26.07 ID:F205ig/YO<> おつ

淫ピのシアさんで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 00:12:39.35 ID:cY5rAJzz0<> ティア <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 00:13:02.58 ID:9pF2l5MDO<> 乙です
ティアで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 00:14:54.47 ID:EFl+kjMGO<> おつおつ
本来の作戦の場合のシャナ達の反応もちょっと気になるな……
次はペット流れでシアさんとか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 00:15:46.84 ID:q/gEYGDvO<> おつおつ
次はティアで決定として、とりあえず聖国に挨拶には行かないとな
あと何となく気になるのは、ティアの胸はキアラルート(突然変異)なのかフィーアルート(親からの血筋)なのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 16:40:51.12 ID:4OtpyMaf0<> そういや今回アーシャもだけど、アベルがここまで露骨に相手に敵意向けるのも初めてか?両親への非難の言葉も演技じゃなくて素だろうし
ティアも不明だけど両親次第でまた波乱ありそう <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/16(木) 23:11:16.06 ID:iKOhy9680<> こんばんはー
次はティアとのデートですね。どうなるか……
それに伴う判定及び、デート内容の自由安価まで進めればと思います <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/16(木) 23:12:13.94 ID:iKOhy9680<> ――

……


【帝国・アベルの城塞】


アベル「すまん、少し遅くなったな」

アーシャ「すみません。私事でちょっと」

ロウル「おかえりなさい。どうでしたか、一日ゆったり過ごされて?」

アーシャ「ええ、ちょっと厄介な問題も片付いたし、充実した一日でしたね///」

アベル「そうだな」

アベル「しかし、明日こそは――」

エリス「それが……」



新人メイド「ど、どこからお掃除すればいいのー!?」ワタワタ

新人執事「お、おい。茶器の並べ方これであってるっけ!?」ワタワタ



エリス「鍛錬場は勿論、城塞内でもお仕事を全部持っていかれちゃって……」オロオロ

パトラ「身体が鈍ってしまいそうですけど、これは後進の研修。邪魔をするわけにもいきません」

ティア「でも、ただお部屋に籠ったままというのもいけないかなって……」アセアセ

シア「アベルさん達がおでかけしている間に、すご〜くいいことを思いついたんですよ〜?」

アベル「いいこと?」

シア「この状況下、私達もアベルさんもしばらく時間を持て余しちゃいますので〜……」



シア「日替わりで、私達がアベルさんとおでかけしてみようかな〜って!」パン!



アベル「ひ、日替わり……?」

ロウル「アーシャさんが今日のおでかけで満足されたみたいですし、悪くないと思いますよ?」

パトラ「ええ。団体行動は多かったですけど、アベルさんと二人でおでかけする機会というのは、あまりありませんからね」

エリス「もちろん、アベル様が受け入れ難いのであれば、大人しくお部屋に閉じ籠もります……」

アベル「うっ……」


ヒロインズ「「……」」ジー…


アベル「……」チラ

アーシャ「私だけ楽しい時間を満喫するわけにもいかないでしょう?」

アーシャ「アベル、覚悟を決めるべきですよ?」フフフ

アベル「……」ハァ…

アベル「わかった。ただ、あまり期待はしないでくれよ……?」



ヒロインズ「「やった!!!」」ピョン!


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/16(木) 23:12:46.65 ID:iKOhy9680<> アベル(確かに、誰かと個人個人でゆっくりとした時間は、取れてこなかったかもしれない……)

アベル(そして今日という日がある以上、アーシャだけを特別扱いするわけにも……)

アベル(ここは全員と出かけるべき。それはわかるが……)




アベル(……デートの知識など、俺にはほとんどないというのにどうしろと)ガクリ…




アベル(合間で、そういった本で勉強をした方がいいかもしれんな)

アベル(あとは、アーシャのように洒落た服の用意も必要か……?)ムムム…

ロウル「あんまり難しく考えなくていいんですよーアベルさん?」

ロウル「気分転換のちょっとしたお散歩ですよお散歩!」

アベル「しかしだな……」

アーシャ「ふふ、自信を持ってアベル。私は大満足ですよ?」ニコニコ

アベル「くぅ、期待値をあげないでくれアーシャ……!」

アベル「……少し、俺も計画を練ってくる」スタスタ






……




アーシャ「ふふふ、直球で伝えることにしたんですねみんな?」

シア「はい〜。アーシャさん、とっても嬉しそうだったので、乗っからせてもらいました〜」

ロウル「あくまでアベルさんとアーシャさんの個人的なデートですからね」

ロウル「余計な詮索はしませんけど、アーシャさんの表情を見れば上々だったのはよくわかります」

ロウル「これは、この後も期待できるかもしれませんね!」パタパタ! <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/16(木) 23:13:39.84 ID:iKOhy9680<> アーシャ「私もまた別の日に約束をしてもらったから、きっとみんなも何回でもおでかけはできる筈よ?」

エリス「な、何回もアベル様と二人っきりでおでかけ……」ゴクリ…

パトラ「しかし、今回は他の方々の協力もあってのまとまった空き時間です」

エリス「まずはみんなで一回ずつアベル様との時間を堪能してからですね」

パトラ「そうですね。マックスは何故だか、俺も新米だから仕事手伝ってくるって言って聞かなかったのですが……」

ロウル「一番大変な鍛錬場の再建を自ら選んだんですよね? そうなるとマックスさんはおでかけ難しそうですから……」

アーシャ「残った候補は、私以外のみんなですね」


エリス「……」ドキドキ

ロウル「……」ドキドキ

シア「……」ドキドキ

パトラ「……」ドキドキ

ティア「……」ドキドキ


シア「明日、アベルさんとおでかけするのは誰なのか……」

シア「またまた、このくじ引きで決めますよ〜!」サッ!

パトラ「さ、最終的には全員に巡ってくるとわかっていても、ドキドキしますね」

シア「それじゃあ、せーのでいきますよ〜?」





一同「「せーの……!」」シュッ!





ティア「……あ?」アタリ!


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/16(木) 23:14:56.48 ID:iKOhy9680<> シア「ティアさんが当たりくじですね〜」

ティア「わ、私!? 私なんかがアーシャさんの次なんて、大丈夫なんでしょうか……!?」ワタワタ

ティア「そ、それにいざアベル様と二人っきりだなんて……///」

アーシャ「大丈夫ですよティアちゃん。アベルはちゃんと、私達のことを見てくれていますから」

アーシャ「アベルが何をするかも今考えてくれているかもしれないけど……」

アーシャ「たまには、ティアちゃんから我儘を言ってみるのもいいじゃないかしら?」

ティア「私の、我儘……?」

アーシャ「ええ。実は私も、ちょっと我儘を言ってしまったの」

エリス「アーシャさんの我儘……想像もつきません……」

ロウル「そりゃあアベルさんも驚いたでしょうね……」

ロウル「まあ、ここにいる皆さんだとアベルさん、私以外の我儘はなんでも聞いてくれそうですけどねぇ」

シア「大丈夫、ロウルさんの我儘も聞いてくれますよ〜」ポヤポヤ

ロウル「う〜ん……私、普段が普段なもので///」

ロウル「とにかく、ティアさんの我儘は大丈夫でしょうし、今から考えとくのはありだと思いますよ?」

シア「勿論、無理に我儘を考える必要もないですよ〜?」

エリス「アベル様とただ歩くだけ……それだけでも、十分嬉しい時間ですものね」

アーシャ「ティアちゃんは、どこに行くのかしら……?」

パトラ「……」



パトラ「あの、ちょっとよろしいでしょうか?」



一同「「?」」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/16(木) 23:16:07.19 ID:iKOhy9680<> パトラ「ふとした疑問なのですが……」

パトラ「確かに三国間の協定で、各国の出入りは自由になっています」

パトラ「ですがティアさん……私の記憶通りだと、最初に帝国に捕まってから聖国に戻っていませんよね?」

ティア「は、はい。どうしてもアベル様の隊に入りたくて……」

ティア「ヒバリさん達の根回しもあって、そのまま今に至ります……」

パトラ「やはり……」

パトラ「折角のアベルさんとのおでかけですから、明日すぐにというわけではないのですが」

パトラ「ご両親がご健在なら、無事である報せは出した方がいいと思いますよ?」

パトラ「私も人のことはあまり言えないのですが……///」

パトラ「それでも、王国騎士として戦場を駆けていた私と、教会のシスターであったあなたは立場が違いますからね」

パトラ「急に前線の衛生兵として送り出されたとあっては、不安も感じてしまうかなと……」

パトラ「……すみません。お節介でしたね」ペコリ

アーシャ「……でも、確かに家への報告は必要かもしれませんね」

アーシャ「手紙だけでも問題はないと思いますけど、何か区切りをつけたい思いがあるなら……」

ティア「あの、その……」

ティア「……」


特殊判定
↓1〜3コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 23:16:32.98 ID:hF8WRsaJ0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 23:16:44.77 ID:9pF2l5MDO<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 23:17:22.31 ID:m4BKZUHMO<> おまたせ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/16(木) 23:20:46.54 ID:iKOhy9680<> きゃあああぁぁぁぁ!?(白目射出)
これは流石に想定してなかったというかどうしようこれぇ!?(吐血) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 23:27:28.48 ID:GJYCK9Iz0<> どういう判定なのか気になるんですが…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 23:33:01.93 ID:HGJnweK6O<> 流石聖国だけあってコンマさんが絶好調だなぁ(白目) <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/16(木) 23:36:34.97 ID:iKOhy9680<> ティア家あれこれ(前判定より、両親生存は確定)

1ティア両親のアベルへの心証(聖王撃破+リーナの演説により評価補正相殺)

98(道を違えそうになっていた聖国をエカチェリーナ様と共に正してくれた、恩人です)

※非常に高評価。元から穏健派だったようです


2ティア、連絡はしてたの?

>50

コンマ77

 7 7


奇数ゾロ:正直に赤裸々に全部手紙にして送ってます


※氷プレイまでばれています(白目)


3おまけ。ティアの胸は遺伝?

偶数:お母さん遺伝
奇数:神の悪戯

コンマ31

奇数:神の悪戯


※……娘にド変態な真似をしている他国の皇子をほぼ最高評価で受け入れる両親ってどういうことなのでしょう?(白目)

――



ティア「その……」

ティア「確かに、実家には戻っていないのですが……」

ティア「ちゃんと、お母さんとお父さんへお手紙は送っています」

パトラ「あ、なんだ……で、ですよね、お恥ずかしい///」

ティア「あの日、すごく怖くて……ただ、生きたいと願ってしまって……」

ティア「お父さんとお母さんの顔も、思い出しました……」

ティア「でもアベル様に救って頂いて、本当に嬉しくて……!」

ティア「流石にすぐにお手紙を送ることはできなかったんですけれど……」

ティア「戦争が終わって、すぐにお手紙を書いたんです」

ティア「帝国のカインさんとアベル様に、命を救われたって」

ティア「帝国は異教徒なんかじゃなくて、優しい人が沢山いる国だったって!」

シア「うんうん、その通りですよ〜」

シア「私はアベルさんに無理を言って、戦争真っ只中で実家に戻りましたけれど〜……」

シア「改めて戻るのもいいかもしれませんね〜」

ティア「わ、私はまずアベル様の隊になる為に必死で、そこまで考えはまわってなかったです……///」

ティア「でも、小まめにお手紙は出していたんです」




ティア「――アベル様に、この身の全てを捧げたことも///」ポッ!




一同「「」」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 23:40:55.14 ID:VrkPeR7eO<> 一族揃って淫乱シスターの可能性……? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 23:41:23.81 ID:3itut4OMO<> 身体はともかく性癖は両親の遺伝だったんじゃないのかなこの娘() <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/16(木) 23:43:23.67 ID:M3rqubJUO<> ティアママももしかしたらティアパパに堕とされたド淫乱シスターだったのかもしれない <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/16(木) 23:50:33.08 ID:iKOhy9680<> パトラ「え、えーっと……」

ロウル「それはつまり……?」

エリス「あ、アベル様と一緒に――」





ティア「はい/// アベル様と一緒に朝までずっと汗まみれ――




シア「わああああぁぁぁぁぁ/// な、なんてことを手紙に書いちゃっているんですかあぁぁぁぁ!?///」パタパタ





ティア「そうしたらお父さんもお母さんも喜んでくれて///」




一同「「」」




アーシャ(……ティアちゃんの家、私とは違った意味でよろしくない気配がします……)

アーシャ(このままだと、私達も恥ずかしい思いをしてしまいそうですし……)チラ…

パトラ(話題を戻しましょう……)コクン

パトラ「そ、そうでしたか! それはなによりですね!」アセアセ

アーシャ「それなら何の気兼ねも無く、明日のおでかけの計画を練れますね!」アセアセ

シア「そ、その通りです〜! さぁ、ティアさん考えましょう〜?」アセアセ

ティア「……///」

ティア「アベル様と、二人で……///」

ティア「そうですね……」ウーン…



……



―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/16(木) 23:53:49.39 ID:iKOhy9680<> えー、なんかティア家が混沌とした事態となりましたが、今日はここまで
まだ混乱していますが、進めつつ色々考えたいと思います
それでは、ティアのデート内容を自由安価募集したいと思います

本日もありがとうございました!

↓1〜3あたりコンマ二桁自由安価(混ぜれそうなら混ぜます) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage saga<>2020/04/16(木) 23:57:57.98 ID:M3rqubJUO<> おつおつ
とりあえずは聖国で両親とご対面して、あとはティアの思いでの場所とか色々案内してもらうのはどうだろ?

……あと欲を言うと両親の夜の内容バレてる流れでティアとのエロ見たいのはあったりする(地味にまだ本番のあるシーンは一回だけだし) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/17(金) 00:24:33.14 ID:2yJlg/Dt0<> >>165+場所の候補としては野生や保護された動物と戯れることができる自然公園とか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/17(金) 07:41:31.21 ID:C9BfrEug0<> おつです
アベルが手作りサンドイッチとか持っていってピクニックデートはどうでしょう? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/17(金) 08:26:28.08 ID:70mIywD10<> 乙ー
聖国って王国より散策してないし、ティアから教わりながらゆったり散歩も悪くないかも <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/17(金) 19:12:16.09 ID:dARwKOd10<> なんとなくティアの両親は父が年下で母が年上の印象がある
いや、これまでの夫婦やカップルは大体男が年上で女が年下だからそろそろ逆パターンもあるかなとか、母親もティアやシア並みの淫乱疑惑が出てきているからとかの勝手なイメージだが <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/17(金) 19:15:41.61 ID:18JUWv2/O<> ティアって元々シスターだから教会に所属してたと思うんだけど、マラート司祭の教会所属だったから徴兵されたのか、それとも徴兵されてマラート司祭の部隊に配属されたのかどっちなんだろ?
もしも後者なら教会にも挨拶行くべきかね? <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/18(土) 23:24:37.82 ID:pGeWVDmO0<> こんばんはー
すみません、間が空いてしまいましたが、とりあえず今日はティア家まで進めて行こうと思います <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/18(土) 23:25:13.44 ID:pGeWVDmO0<> ――


ティア「……」

ティア「アベル様となら、どんな場所でも安心できると思いますけど……」

ティア「や、やっぱり緊張はしてしまいます……」ブルブル

シア「大丈夫ですよ〜。アベルさんですもの〜」

パトラ「しかし、緊張してしまうという気持ちもわかります」

パトラ「私も、今からかなり緊張していると言いますか……///」

ロウル「ふーむ、まぁ確かに、私達はアベルさんとの付き合いが長いですけど……」

アーシャ「ティアちゃんはまだ部隊配属になってから日が浅いですからね」

アーシャ「それに元々遠慮がちですし、この緊張を解すには……」

エリス「鍛錬にうちこみましょう!」

ティア「えぇっ!?」ガーン!

エリス「と、言いたいところですけど、今はそれもできませんからね……」

エリス「そうなると……自分が落ち着ける場所などはいかがでしょう?」

ティア「落ち着ける場所、ですか?」

パトラ「いいですね。でもおでかけをしてかつ落ち着ける場所となると……」

シア「!!」ピコーン!

シア「それなら、いい案がありますよ〜」

シア「ティアさんが、王国や帝国のどこかに行きたい場所があるなら、そこが一番ですけど〜」

ティア「だ、大丈夫です」



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/18(土) 23:26:36.21 ID:pGeWVDmO0<> シア「――聖国のティアさんのお気に入りの場所に行くんですよ〜!」

シア「ティアさんはアベルさんと一緒で楽しいですし、アベルさんも聖国を知るいい機会になります〜」

ロウル「おぉ、言われてみれば確かに、聖国はあまりしっかりと観光していませんでしたねぇ」

アーシャ「あの日、市街地も駆けたけど……なんだか本当に一気に駆け抜けちゃいましたからね」

エリス「その後はドレスを……///」

パトラ「強い目的を持っての訪問……穏やかな観光は、確かに一度もしていませんね」

パトラ「マックスの報告だと、危険な司教こそいたものの聖国全体は平和な空気だったと言いますし」

ティア「聖国に、アベルさんと……」






ティア「」ガタガタガタガタガタ!






シア「えぇぇぇぇぇ〜!?」ガーン!

シア「わ、私の案、そんなに駄目でしたか〜!?」オロオロ

ティア「リリリリリーナ様ががががががが……」ガクブル!

ロウル「あぁー……」ナットク

ロウル「大丈夫でしょう。凄い顔はされるかもしれませんが、もう射殺案件にはならないと思いますよ?」

アーシャ「まさか彼女も、自国で騒ぎを起こすことはないと思います。……多分ね?」

パトラ「そもそも都合よく街中で遭遇するということもないのでは?」

エリス「い、いざと言う時も、アベル様がいらっしゃるわけですし!」アセアセ

ティア「そ、そうか……アベル様もいるから……大丈夫?」ホッ…



ロウル(リーナさん、自国の敬虔な信徒にここまで怖がられるのは、王女としてまずいですってぇ……)



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/18(土) 23:27:46.82 ID:pGeWVDmO0<> ティア「そ、それなら……」

ティア「行ってみたいところ……」

ティア「アベル様にご紹介したい場所なら、あります……///」

シア「よかったです〜!」

ティア「でも、アベル様に気に入っていただけるかどうか……」ブルブル…

アーシャ「ふふ、大丈夫ですよ」

アーシャ「今日一日アベルと一緒にいた私が、保証します」

アーシャ(……とはいえ、ティアちゃんのこの感じ……)

アーシャ(アベルからもフォローがしやすいように、明日はティアちゃんということは伝えておこうかしら?)

ティア「アーシャさん……」

アーシャ「さ、行きたい場所も決まったみたいだし、今日はそろそろ休んだ方がいいですよ?」

アーシャ「ドキドキしすぎて、すぐには眠れないなんてこともあるかもしれませんしね?」

ティア「は、はい!?」





シア(あ、ああは言いましたけど〜……)

シア(わ、私もアベルさんとおでかけ、するんですよね〜……///)

ロウル(場所、したいこと……確かにいざ言われると……)

パトラ(悩んで、しまいますね……これは)

エリス(ティアさんのように、アベル様に喜んで頂ける場所を選ぶというのも選択肢ですけど……)




一同((じ、自分の時の場所考えてなかったなぁ……))




……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/18(土) 23:28:55.82 ID:pGeWVDmO0<> ――


……


【城塞・アベルの私室】



アベル「明日はティアと?」

アーシャ「ええ。黙っていた方があなたも楽しめたと思うんだけど……」

アーシャ「あの子はあの通り、控えめな子ですからね」

アーシャ「アベルの事は信用していますけど、もしかしたら出先で何かあるかもしれません」

アベル「成程、俺が予め用意を整えておく為というわけだな」

アーシャ「そういうことです」

アベル「……俺にできる用意など、たかが知れている気がするが」

アーシャ「ふふ、それでも頑張るんですよ?」

アーシャ「大丈夫。今日は私にとってとてもいい日になったんだもの……」

アーシャ「本当に、ありがとうアベル」

アベル「いや、俺の方こそ。ありがとうアーシャ」

アーシャ「ふふ、私にしたように、ティアちゃんのこともしっかり見てあげてくださいね?」

アベル「……」

アベル「流石にティアにあの本は……」

アーシャ「あ、あれは本当に忘れてください///」

アーシャ「残り一冊になったのがいけないんですっ!///」プイッ!

アベル(改めて、アレが売れる王国の謎が深まった気がするな……)

アーシャ「あ……」

アベル「?」

アーシャ「あと、機会があればでいいのですが……ティアちゃんのご両親にもちゃんと会っておいた方がいいかも」

アベル「む、そういえば確かにそうだな」

アーシャ「……果たしてアベルがどう伝わっているのかが怖いですけど」ボソリ…

アベル「ん、何か言ったか?」

アーシャ「い、いえ何も! とにかくアベル、明日も頑張りつつ、楽しんでくださいね」

アーシャ「それじゃあ、お休みなさいアベル」

アベル「ああ、お休みアーシャ」


パタン…


アベル「……」

アベル「今日を踏まえて、出来ることか……」




……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/18(土) 23:29:54.15 ID:pGeWVDmO0<> ――



……翌日




ティア「きょ、今日はよろしくお願いしますアベル様!」ペコリ!

アベル「ああ、よろしくティア」

アベル「とはいえ、息抜きの外出だ。そこまで硬くならなくていいぞ?」

ティア「は、はい!」

アベル「さて、折角の機会だ。早速出ようと思うんだが……」

アベル「ティアはどこか、行きたい場所はあるか?」

ティア「あの、その……」

ティア「アベル様が、お許しくださるなら……」

ティア「せ、聖国の方に、行きたいなと……!」

ティア「その、アベル様に是非、見て頂きたいものもありますので……」

アベル「ほう?」

ティア「……」ドキドキ

アベル「それは気になるな。よし、聖国に向かうことにしようか」

ティア「あ、ありがとうございます!」パアァ!

ティア「あ、あと……」モジモジ…

アベル「?」






ティア「わ、私のお父さんとお母さんにも、会って頂けたら……///」




アベル(さ、流石アーシャ。こうなることを読んでいたいたのか……?)

アベル(しかし好都合だ。むしろ挨拶としてはかなり遅くなってしまっているからな)

アベル「いや、構わない。俺の方が先に気にするべきことだったな」

アベル「先にご両親に御挨拶に伺ってからでも、大丈夫か?」

ティア「は、はい! 勿論です!」

アベル「よし、それじゃあ行こうかティア。ほら、手を」ギュ

ティア「あっ……///」



ティア(ど、どうしよう……)

ティア(まだ出発もしてないのに、もう……嬉しい……///)



……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/18(土) 23:31:28.26 ID:pGeWVDmO0<> ――

……


【聖国・王都】



アベル「……やはり、帝国とも王国とも違う、独特な雰囲気があるな」

ティア「マックスさんもですけれど、やはり他国の方には不思議に感じる方が多いようですね?」

ティア「……」スゥー…

ティア「うん、もう前みたいに嫌な空気じゃありません……」

ティア「私の知っている、落ち着いた聖国の空気です……」

アベル「リーナとアルフの尽力もあるだろうが……」

アベル「やはり、元々聖国の人々に温厚な者が多かったということなんだろうな」

ティア「はい……!」

アベル「しかしティア、よかったのか?」

ティア「な、何がでしょう?」

アベル「……あまり変わり映えのしない俺が言うのも変だが」クロシフクー

アベル「ティアのそれは、仕事着ではないのか? 休みの日ぐらいは……」

ティア「あ、す、すみませんアベル様!?」シロホウイー

ティア「そ、その、ですね……///」

ティア「アベル様も知っての通り、私の身体はその……///」

ティア「ですので、実はこの服が一番隠しやすくて……///」

アベル「そ、そうだったか。すまん、気が利かずに……」

ティア「い、いえ! 私こそ、アベル様とのお出かけで申し訳ないです……」

アベル「いやいや、俺の方こそこんなただの真っ黒で……」

アベル「……今更だが、俺のこの出で立ちは聖国ではあまりに異質すぎるのでは?」

ティア「それは大丈夫ですよ? 確かに聖国は、建造物も衣服も穢れの無い白を基調としていますけど……」






ティア「――そんな中で、マークス神父の上半身がどれだけ異彩を放っていたと思います?」

アベル「なるほど、納得した」

ティア「ですから、ご安心ください!」

ティア「わ、私はアベル様の格好……好きです///」

アベル「そ、そうか?」

ティア「きっと、お父さんもお母さんもアベル様を気に入ってくれる筈……」

ティア「もうすぐ、着きますよ」


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/18(土) 23:34:59.92 ID:pGeWVDmO0<> ――


……


【聖国・ティアの実家】




アベル「ここが……」

ティア「はい。小さいですけれど、私の実家になります」

ティア「両親は、少しは魔法が使えましたけど……」

ティア「神に愛されている、という程でもなく。兵士や神父になることもありませんでしたから」

ティア「本当に、私を含めて普通の聖国の民です」

ティア「ですので、もし万が一アベル様に失礼があっても……」オロオロ

アベル「だ、大丈夫だ。むしろ俺の方が失礼だからな……」

ティア「ど、どうしてですか?」

アベル「考えてもみろ。ティアが帝国に衛生兵として送られて来てから、まともに帰らせていなかったんだぞ?」

アベル「確かに一時は捕虜にしたとはいえ、戦争が終わって尚報告に向かわなかったというのは……」

ティア「あ、それは大丈夫です。私、お手紙は送っていましたから……」

ティア「アベル様のことも、しっかり……!」

アベル「そうだったか……すまないな、本来ならば俺がしっかりするべきなんだが」

ティア「いえ。そ、それでは……開けますよ?」

アベル(そこまで緊張しなくてもいいと思うんだがなぁ……)

アベル(昨日アーシャの実家の真実を見てしまったし、むしろ普通の両親の方が遥かにありがたい……とは言えないが)


コンコン…



ティア「お父さん、お母さん。お久しぶりです、ティアです!」





おまけ特殊判定
↓1〜3コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/18(土) 23:35:31.23 ID:EqPSqof60<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/18(土) 23:35:46.96 ID:59EVy90DO<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/18(土) 23:36:09.00 ID:m1BhrbiJ0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/18(土) 23:39:25.27 ID:27TbCUG2O<> 何か出たぞオイ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/18(土) 23:39:49.33 ID:Yt0p+BoBO<> やったぜ。 <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/18(土) 23:41:07.23 ID:pGeWVDmO0<> ……はい!?(白目吐血)

しょ、少々お待ちください…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/18(土) 23:41:48.49 ID:m1BhrbiJ0<> 意外と落ち着いていた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/18(土) 23:43:23.30 ID:0DUK61QTO<> コンマさんもインターバルで力を溜めておられたのか <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/18(土) 23:52:17.29 ID:pGeWVDmO0<> 3連特殊判定結果(前判定により、ティアの性癖理解は確定)

1:ティア母の純愛願望度

23(ティア、なんて羨ましい……!)

※おそらくティアの資質は遺伝です(白目)


2:ティア母の夜レベル

96(神は仰った! これは新たな生命を産む神聖な行為! だから大丈夫なのぉ!)

※おそらくティアの資質は遺伝です(白目)


3:ティア家の挨拶に来たアベルへの期待度

コンマ00

 ハ イ パ ー ク リ テ ィ カ ル 


※ハイパークリティカルの為……?


――


<ンアアアァァ!? コンナトキニ!?



アベル「!?」ビクッ!

ティア「///」



ドタバタ!


ガタンガタン!


アベル「……な、何やらお忙しいようだし、日を改めて……」ソロリ…



ガチャ!




ティア母「まぁ、ティア……!」ツヤツヤ!

ティア「お母さん……!」

ティア母「よく無事で……! ちょ、ちょっとだけ待っていてくださいね?」アセアセ




アベル(……何故だろう、すごく嫌な予感がする)ダラダラ…



……


――
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/18(土) 23:54:33.66 ID:0DUK61QTO<> ……この流れもしかして両親の目の前で孫作っちゃう?() <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/18(土) 23:55:38.93 ID:pGeWVDmO0<> えー……すみません、もう少し進める予定でしたが、予想外の結果になったため今日はここまで
おまけの判定でしたが、この母親+クリティカルの為、ちょっとだけイベント追加ですね(白目)
そしてさらにおまけでティア父の夜レベルも↓1コンマ二桁で取っておきましょうか

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/18(土) 23:55:52.24 ID:EqPSqof60<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/18(土) 23:57:38.27 ID:0DUK61QTO<> おつおつ
そして新たなギュボボボボ被害者が生まれてしまった…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/18(土) 23:57:51.70 ID:2uV9fbsaO<> コンマ神仕事し過ぎだろ……
一体何が始まるんです!? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/18(土) 23:58:35.33 ID:m1BhrbiJ0<> 1人しか子供生まれていないのか…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/18(土) 23:59:30.41 ID:Brv1Mx140<> ティア父、アベルにティア母寝取られそう(白目) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/19(日) 00:00:30.42 ID:RjkP/RG80<> 乙です!
このタイミングでハイパークリティカルは草 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/19(日) 00:03:33.31 ID:ZSJ8DFjN0<> よし、ティアパパは童顔で小柄な体格ということにして疑似オネショタ路線で行こう(願望) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/19(日) 00:05:57.43 ID:qw+/ARqUO<> アーシャ家とは違った意味でやっべー家だな
ティアが16歳だからティアママンは40前後……ノワールママンに夜レベル含め近い筈なのに、この溢れ出る危険な香りはなんなのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/19(日) 00:06:13.75 ID:Xlrkford0<> アベルがティア母攻略して母娘丼みたい(適当) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/19(日) 09:39:44.52 ID:OfJBo1ncO<> スカーレットさんと凄く仲良くなれそうなティア一家である <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/19(日) 23:00:19.10 ID:Mgor+YEnO<> ティアの反応だと家の中で何が起こってたのか明らかに察してたっぽいし、もしかすると幼少期から両親の営みを見続けてたのかもしれない <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/19(日) 23:44:00.28 ID:F852cuJ70<> こんばんはー
ゆったり昨日の00による追加おまけ判定まで進めればと思います
……おまけのおまけのおまけってどうしてこうなった(白目) <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/19(日) 23:45:08.41 ID:F852cuJ70<> ティア父の夜レベル

24(僕は捕食される側です……)

※かつてのカインレベルに搾り取られているようです

――


ティア母「まぁ、ではこの方が!?」

ティア「はい、帝国のアベル皇子です!」

ティア母「娘の命を救って頂き、本当にありがとうございました……!」フカブカ

アベル「い、いえ。私は……」

アベル(丁寧な女性だ。先程の悪寒は気のせいか……?)

ティア母「あなた、ティアが帝国のアベル皇子と一緒に戻られましたよ!」

ティア母「はやくはやく!」







ティア父「ど、どうも、初めまして……」ゲッソリ…





アベル「ぉっ!?」

アベル(奥から、ひどくやつれた男性が……)

アベル(ま、まさかこの男性が……!?)

ティア父「む、娘を助けて頂いたそうで……本当に……」プルプル…

ティア「だ、大丈夫お父さん……?」

アベル「ティア、お父上は具合が悪そうだ。少し、休んでいて貰おう」

ティア「は、はい。では私が……」

アベル「いや……」チラ

ティア母「?」

アベル「ティアも積もる話があるだろう?」

ティア「え、ええ……」

ティア母「そうですね。あなたには色々と聞きたいことがあります」

ティア「わ、私も……!」


アベル「だ、大丈夫ですか?」

ティア父「も、申し訳ないです……」

ティア父「ちょっと、肩をお借りしても……?」

アベル「ええ、どうぞ」サッ…



……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/19(日) 23:46:05.27 ID:F852cuJ70<> ――



【ティア家・とある部屋】



アベル「ソファ……ここでよろしいのですか?」

ティア父「ええ……」トサリ…

ティア父「その……寝室は今、とても……///」

アベル「……」

アベル(まさかとは思ったが、嫌な予感が的中したか……)

ティア父「本当に申し訳ありません……まさか、娘だけでなく僕までこんな……」

アベル「流石にそのお顔を見れば、私でなくとも心配すると思いますよ?」

アベル「急に押しかけてしまった形ですし、日を改めて……」

ティア父「いえ、お気づかいなく……」

ティア父「日を改めても、大体僕はいつもこんな具合ですので……」

アベル「……」ゾッ…

ティア父「はは、しかし本当に驚いたなぁ……」

ティア父「まさか帝国のアベル皇子が、こんなに優しい人だっただなんて」

ティア父「ティアの手紙にあった通りの方ですね……」

アベル「……ティアは、手紙になんと?」

ティア父「優しくて、あったかくて、傍にいると安心できて……」

アベル「……///」









ティア父「――私を縛って氷で躾けてくれる素晴らしいお方だと」







アベル「おいティアァァァ!?」ガタン!

ティア父「おや、違うのですか?」

アベル「ちがっ……わなくはないのですが、その……」シドロモドロ



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/19(日) 23:47:14.45 ID:F852cuJ70<> ティア父「あはは、大丈夫ですよ……」

ティア父「別に、娘を傷物にしたとかで怒り狂うわけではありません」

アベル「……」ドキドキ

ティア父「むしろ――本っ当に申し訳ありませんでしたっ!!!」ガバッ!

アベル「なっ!? か、顔をあげてください!?」ワタワタ

ティア父「おそらく娘から、ティアから懇願されたのではありませんか?」

アベル「うっ……」

ティア父「手紙を読んで、ティアの無事は何よりも嬉しい報せでした……」

ティア父「しかし同時に、恐れていたことが起きてしまったかと、アベル皇子の身も案じておりました……!」

アベル「お、恐れていたこと?」

ティア父「はい。いえ、大元は僕がいけないのですが……」

アベル「?」

ティア父「僕はさしたる才もありませんでしたが、人々の役に立とうと医者をしていました」

ティア父「いかに神の御加護がある魔法といえど、僕達人間が扱う魔法は万能ではありませんから」

ティア父「回復魔法も使えますが、頼り切りはよくないと薬の調合ばっかりしていたんです」

アベル「立派なお考えではないですか。しかし、それとティアは……」

ティア父「……」

ティア父「ある日のことです。僕の元に、一人の女性が運ばれてきました」

ティア父「彼女は酷い怪我で、高位の治療師がいる教会まではとても持ちそうになかったんです」

ティア父「この人を助けられるのは僕しかいない……ありったけの薬と、僕に出来る限りの魔法を施しました」

ティア父「そして彼女は一命を取り留め……今では、僕の妻となっています」

アベル「おぉ……」

アベル「……」

アベル「し、失礼ですが、どこにもあなたの落ち度はない。むしろ誇るべきだと思うのですが……」

ティア父「……そ、それが」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/19(日) 23:48:10.28 ID:F852cuJ70<> ティア父「現物の薬を使う以上、どうしても回復魔法による治療よりも請求費は高くなってしまいます」

ティア父「いかに聖国といえども、全く金銭のやりとりをしていないわけでもありません」

ティア父「他国よりは遥かに控えた価格とはいえ、当時の彼女には大金でした」

ティア父「彼女は一命を取り留めた後、私にこう言ったんです。先生にお支払いできるだけのお金を持ち合わせておりません」







ティア父「――だから、この身体で払います! とね……」トオイメ






アベル「」

ティア父「ご覧の通り、部屋で薬の調合ばっかりしていた僕はヒョロヒョロで」ヒョロ…

ティア父「混乱した僕は、すぐさま彼女に押し倒されたんです」

アベル「」

ティア父「ごめんなさいごめんなさいと謝りながら、彼女は僕を貪りました……」

アベル「」

ティア父「こんな身体でごめんなさい、胸が薄くてごめんなさい、だからせめてこちらで精一杯……!」

ティア父「彼女は僕に跨りながら、とんでもない腰づかいで動き、膣壁は容赦なく僕を絞め続けた……」

アベル「」

ティア父「先生、罵ってください! この駄目な女を、罵って縛って叩いてください!」

ティア父「私は一生、先生の肉奴隷になると誓います! こちらの穴も使ってください!」

ティア父「……もう僕の意識はほとんどありませんでしたが、多分その場でお尻にも呑み込まれたんだと思います」

アベル「」

ティア父「手紙を読んで、確信しました。ティアは、妻から引き継いではいけない才能を引き継いでしまったのだと……」ブルブル…

アベル「」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/19(日) 23:50:11.18 ID:F852cuJ70<> ティア父「なんとか当時の妻とも、そういった爛れた関係を正そうと思ったのですが……」

ティア父「先生見捨てないで、と潤んだ瞳で迫られてしまうと、その……///」

ティア父「結局、断りきれぬまま関係が続いてしまい、彼女はティアを身籠りました」

アベル「」

ティア父「あ、誤解が無いように言っておきますけど、彼女は少々性的に強いだけであって……」

ティア父「普段はとっても献身的で優しくて、私の仕事の手助けもしてくれるんですよ?」

ティア父「ですから私も、責任を取らねばと……アベル皇子?」

アベル「」ハッ!

アベル「し、失礼しました。かなりその、衝撃的な内容だったので……」

ティア父「ですよねぇ……」ハハハ…

ティア父「しかしアベル皇子も、恐らくはティアに相当強く迫られたのではありませんか?」

アベル「え、えぇ……」

ティア父「よくぞご無事で……」

ティア父「私は長年の研究の成果として、この独自調合した薬を毎日服用してなんとか命を繋いでいますが……」

アベル「ティ、ティアも普段は大人しい子ですから……」

ティア父「いやいや、油断はなりませんよアベル皇子」

ティア父「妻も、しばらくはティアの為に控えていましたが……」

ティア父「――年月が経つとやがて、あの子に妹か弟を作ろうと前以上の凄まじさに」トオイメ

アベル「」

ティア父「僕の精力が弱いのか、未だにティアに妹も弟もいないんですけどね」トオイメ

ティア父「いいなぁアベル皇子は。見るからに逞しい身体で、きっと夜もお強いのでしょう?」

アベル「」

ティア父「これならもしティアがあの頃の妻のようになっても、なんとかなるかな……?」

ティア父「いやぁ、憧れちゃうなぁ」

アベル「」






アベル(挨拶に伺った家で、こんな内容の話をするなんて予測できるわけないだろう……!?)





……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/19(日) 23:50:57.36 ID:F852cuJ70<> ――


ティア父「……」ゴクゴク…

ティア父「ふぅ、これでまたしばらくは大丈夫」スクッ

アベル(だ、大丈夫なんだろうか……)

ティア父「これでも、以前よりは慣れましたから」

ティア父「それに僕も妻も歳を取りましたからねぇ……お互い、衰えはあるんですよ」

アベル「そ、そうなのですか?」

ティア父「……彼女が1で僕が9の割合だと思いますけど」ゲソ…

アベル「……」

ティア父「だから彼女も最近では少し変わってきたんです」

ティア父「ティアからの手紙を受け取ってからは、より一層」

アベル「よ、よかった。あまり無茶をしては――」








ティア父「――妹や弟は駄目でも、ティア自身に子供が一杯生まれそうでよかったって、はしゃいではしゃいで」








アベル「」






ティア父「……」ポン

アベル「」

ティア父「本当に申し訳ありません……」

ティア父「さぁ、そろそろ居間に戻りましょう。あまりお時間を割いていただくのも申し訳ない」ヨイショ

アベル「」






アベル(今の話を聞いてからでは、あまり戻りたくないっ……!)





……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/19(日) 23:52:28.23 ID:F852cuJ70<> ――


……



ティア父「ごめんよ、心配をかけて」

ティア母「あらあなた、大丈夫ですか?」

ティア父「アベル皇子に薬のある部屋まで運んでいただいて、休めたからね。大丈夫さ」

ティア「お父さん、よかった……」ホッ…

ティア「アベル様、ありがとうございます」ペコリ

アベル「い、いや……」

ティア母「ねぇ、あなた聞いてくださる?」

ティア母「今、ティアと話していたんだけど……」






ティア母「アベル皇子――夜がすっごくお強いんですって///」






アベル「」

ティア父「おぉ、やはり。服の上からでもわかる、逞しい身体をしているからねぇ」

ティア「その……し、下の方も、すごく、ご立派で……///」キャッ!

ティア母「意識が飛ぶ朝まで愛して頂けたそうですよ/// まるであの日の私とあなたみたいですね///」

ティア父「はははは……立場が完全に逆だけど……」ボソリ…

アベル「」

ティア「え? お父さんとお母さんも?」

ティア母「あら、そういえば話してなかったかしら?」

ティア母「私は昔、この人に命を救われてね。でも返せるものが何もなかったから、この身体で返したの///」

ティア「まあ///」

ティア母「ふふ、やっぱり親子なのかしら……?」

ティア母「……」



00クリティカル・おまけ特殊判定
↓1コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/19(日) 23:52:41.25 ID:ptHiKoY20<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/19(日) 23:55:33.35 ID:Xlrkford0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/20(月) 00:09:44.15 ID:JwgPsB7G0<> ティア母の昂ぶった理由(高夜レベルの為補正−20)

01〜30:慈愛母「ティア、本当にいい人と出会えてよかったですね……」
31〜99:性欲母「ティア、ちょっと実際にどんな具合か見せていただくことは……?」

00:???

コンマ25

01〜30:慈愛母「ティア、本当にいい人と出会えてよかったですね……」


※娘の『本当の』幸せを願うお母さんだったようです

――


ティア母「本当に、良かった……」ポロポロ…

アベル「……!?」

ティア「お、お母さん!?」ワタワタ

ティア母「……アベル皇子?」

アベル「は、はい!?」

ティア母「ティアの話を聞いていて、よくわかりました」

ティア母「――あなたは、本当にティアを愛してくれているのだと……」

アベル「え?」

ティア母「……私も、この子も。この地区で生まれ、育ちました」

ティア母「この地区を統括していたのはマラート司教。とても厳格な方でしたが……」

ティア母「彼は、私達に教えの一環で帝国と王国の有様も説いていたのです」

ティア母「――帝国は野蛮な異教徒の集まりで、女は拷問された後に性処理の肉奴隷にされてしまうのだと」

ティア母「この子も、当然それを前提として考えていた筈です」

ティア「……」コクリ

ティア母「確かに、私もこの人に獣のように犯されるのは大好きです///」

ティア母「でも、それは……この人にされるから。もし、帝国の野蛮な男に、それ以上の行為を……ティアに強制していたとしたら」

ティア母「震えが止まりませんでした……」

ティア母「でも、そんなことはなかった。いえ、あなたが助け出してくれたおかげで、ティアはそのような目に遭わなかった」

ティア母「そればかりか……こんなに嬉しそうに、幸せそうにティアが語る程に、愛してくださった」

ティア母「子供の頃からこの子が悩んでいる身体も、気にせずに。ありのままに……」

ティア母「――本当に、ありがとうございます」フカブカ

アベル「……っ」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/20(月) 00:11:32.12 ID:Sg7cBiUl0<> ちょっと高い方見たかった…… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/20(月) 00:13:20.29 ID:JwgPsB7G0<> 中途半端なところですが、今日はここまで
自分で高めに用意しておいてなんですけど、完全な色欲一家にならなくてよかったなと思います(白目)
完全両親公認の後、自然公園に向かう流れとなりますが……

フレーバーですが、触れ合う動物の名前をよろしければ2〜3挙げて頂けると助かります

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/20(月) 00:17:52.62 ID:8b1mCAlW0<> 乙です!
↓2だったらどうなってたのかもの凄く気になるww
あ、動物は鹿とかどうでしょう? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/20(月) 00:20:45.09 ID:Sg7cBiUl0<> 動物は、カピバラで。いるかわからないけど

あとゾロ目のリクエストとかで「パラレル設定でこういうのみたい」のはありなのでしょうか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/20(月) 00:24:19.19 ID:ekuz/CaDO<> 乙です
動物はウサギでお願いします <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/20(月) 00:25:15.64 ID:eY6D1HrjO<> おつおつ
よかったかなりやばいお母さんだったけど、ちゃんとティアの心配しててくれて……
動物はネズミとか?種類によっては意外と可愛いというかハムスターもその仲間だし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/20(月) 00:40:32.23 ID:vPvHLmgSO<> エロ方面に突き抜けてるけど他は有能ってやっぱりスカーレットさんじゃないか(確信)
ウサギを見ていて微笑ましいと思ったら交尾始めちゃってあてられちゃう二人とか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/20(月) 08:27:12.76 ID:Eg0TCphc0<> パトラ家シア家もまともだったし、ティア家も一応娘思い
アーシャの悲惨さがより際立つな… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/20(月) 13:09:05.11 ID:k8XHvwe7O<> パトラ家はちょっとまともじゃなかったんじゃないかなあ……良い人達ではあるけど
まあこの先シアやパトラの家族と会う場合少なくとも
アベルへの評価は最低保証80-90はありそうで安心ではある <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/21(火) 23:36:29.24 ID:otF3GHeP0<> こんばんはー
今日も少しづつですが再開します
自然公園の判定までいければと思います <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/21(火) 23:38:07.37 ID:otF3GHeP0<> ――

……



ティア父「……ティアは、子供の頃から何故か胸の発育がよくてね」

ティア母「私にちょっと分けて欲しいぐらいに、どんどん育ってしまって……」

ティア「///」

ティア父「中には心無い言葉をかける者もいてね。辛い思いをしてきたんだ」

ティア母「私まで批難されたことがあるんですよ? 日夜色に狂う女だなんて失礼しちゃうわ」

ティア父「はははは……」

アベル「やはり聖国だからと言って、そういった輩が全くいないというわけではないのですね」

ティア母「ええ。神もお認めになられている行為を忌み嫌うなんて、あちらがおかしいのだと思います」

ティア父「神は偉大な方ですし、我々聖国の民の多くが神の御力……魔法に秀でているのは間違いないでしょう」

ティア父「ですが、だからといって我々は神ではなく人間……他国の人達と同じなのですよ」

ティア母「幼いエカチェリーナ様やアルフォンス様にすら、批難の言葉があった国ですからね……」

アベル「なるほど……」

ティア父「そんな環境でしたが、僕達も娘には真っ直ぐ幸せな道を歩んで欲しいと願った」

ティア母「いろいろとすくすく育ったティアが、教会で働き始めて……」

ティア母「そして、兵として徴集されたと聞いた時は驚きました」

ティア「わ、私も嫌だったけど、マラート司教が……」

ティア父「……聖王様もですが、聖国は高位の存在の権力が大きすぎるのかもしれませんね」

ティア母「でも、エカチェリーナ様とアルフォンス様……」

ティア母「そしてこうしてアベル皇子も動いてくださっているのです。きっと、聖国も本来の姿を取り戻すことでしょう」



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/21(火) 23:40:06.63 ID:otF3GHeP0<> ティア父「ティア、今やアベル皇子は聖国にとっても大きな意味を持つ方だ」

ティア父「精一杯、お助けするんだよ?」

ティア「はい!」

ティア母「私達にはあなたが幸せを掴むことが、何よりの良い報せです」

ティア母「アベル皇子、不束な娘ですけれど……どうかよろしくお願い致します」

アベル「いえ……私もまだ未熟者。彼女にも助けられてばかりです」

ティア「そ、そんなことは……///」

ティア母「奴隷でなく、皇子の妻の一人として頂けるだなんて……本当に光栄なことです」













ティア母「――これは、近いうちに早くも孫の顔が見れると思ってもいいんですよね!?」ハァハァ!







アベル&ティア「「!?!///」」ボッ!

ティア父「こらこら!?」アセアセ

ティア母「私達では、なかなかティアの弟か妹を用意できませんでしたが、アベル皇子ならば大丈夫!」

ティア母「あっ、良い報せが続いている今なら、身体も喜んで妊娠しやすくなっているかも?」

ティア母「あなた! 子どもと孫の同時誕生を狙いましょう///」バッ!

ティア父「うわああああぁぁぁぁ!?」バターン!


アベル「」

ティア「ご、ごめんなさいアベル様。二人とも、昔からすごく仲が良くて……///」


ティア父「す、すみませんアベル皇子っ! 大したお構いもできず……!」ググ…

アベル「い、いえ! 突然押しかけたのはこちらですから!?」

ティア父「ほ、本当に危ない時は、僕に声をかけて頂ければ、同じ薬を処方しますので、あっ……!?」ズル!


アベル「し、失礼いたしました!」バッ!

ティア「お、お父さんお母さん、また来ますね!」バッ!


アアァァー…


……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/21(火) 23:42:01.35 ID:otF3GHeP0<> ――



【聖国・街道】


アベル「……凄いご両親だな」

ティア「ええ……///」

アベル「もっと落ち着いて挨拶をしたかったところだが、止むを得ないか」

アベル「今日は、ティアとの時間だしな」ナデ…

ティア「///」

アベル「ところでティア、実家以外に行きたいところがあるとのことだったが?」

ティア「は、はい! その……」

ティア「……」

ティア「アベル様や、部隊の皆さんは……きっと、聖国が異教徒に厳しい国だったと思われていますよね?」

アベル「……今はともかく、過去のことを言っているなら否定はできないな」

アベル(エリスの両親の件もある。おそらく、シュタイナーが聖王となるその前から既にその兆候は……)

ティア「そうですよね……」

ティア「私も、すごく悲しかったです。落ち着いて平和だった聖国が、あんな物々しい雰囲気になって……」

ティア「教会すら、息苦しかった程なんです。シスター失格ですよね……」

アベル「そんなことはない。ティアはただ、この国が変わっていくことが嫌だったんだろう?」

ティア「はい……」

ティア「――でも、今も昔も好きな場所はあるんです」

ティア「子供の頃、この身体のせいであまり人前に出たくなかった時……」

ティア「マラート司教の部隊に配属となる前、心を落ち着かせたかった時……」

ティア「神へのお祈りと同じくらい、私を支えてくれた場所……」

ティア「聖国の、博愛の心を感じられる場所……そこに、アベル様をご案内したいと思います///」

アベル「ティアの支えとなった場所か……その言い方だと、教会ではないのだな」

ティア「はい。こっちです……!」タタタ!

アベル「おっと、慌てるなティア!?」


……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/21(火) 23:43:29.84 ID:otF3GHeP0<> ――

……


【聖国・自然公園】


ドオォォォォォン!



アベル「こ、ここは……」

ティア「聖国が誇る、自然公園です!」エヘン!

ティア「人以外の動物にも慈愛の心を持って接する、神の大切な教え……」

ティア「この辺り一帯はその為に、保護区域となっているんです」

アベル「野生動物の保護、人の不可侵……なるほど、実に聖国らしい」

ティア「かつては聖王様……今は、リーナ様が結界を張ってくださっているので、野生動物の保護具合は他国よりもずっと優れている筈です」

アベル「あのシュタイナーが……」

ティア「聖王様も、本来はとても心優しい方だったのですよ?」

ティア「そしてこの自然公園は野生動物の保護だけでなく、一部は飼育もされているんです」

ティア「動物と触れ合い、慈愛の心を学ぶ為だそうですが……」

ティア「――この触れ合える動物が、可愛くて可愛くて///」モジモジ

ティア「昔は、本当にここでずぅっと動物さん達と戯れていたんです……///」

アベル(すごく、嬉しそうだな。本当に動物が大好きらしい)

ティア「ですので、今日は是非アベル様にもそれを知って頂こうかと!」

アベル「確かに、帝国にはこんな広大な自然公園も……ましてや動物と触れ合う機会などなかったな」

アベル「ま、まったくの未経験者が入っても、大丈夫だろうか?」ドキドキ

ティア「はい! アベル様なら大丈夫ですし、万一の時は私がお助けします……!」グッ!

アベル「すまないな。それじゃあ折角だ。ティアのおススメの動物がいればそれから紹介して貰えるか?」

ティア「かしこまりました! それでは、まずは……」


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/21(火) 23:45:01.14 ID:otF3GHeP0<> ――



【触れ合いの場・鹿ゾーン】



鹿「……」トコトコ…



ティア「ほら、アベル様! 見てください!」パタパタ!

ティア「可愛い鹿さんが、のんびりお散歩をしています!」パタパタ!

アベル「ま、まさか真っ先に案内されるのが鹿とは……」

アベル(てっきり、犬や猫かと……)

アベル(いや、自然公園という珍しさを考えれば当然のことか?)

アベル(しかし、鹿か……)


ティア「かわいいですねぇ……///」

鹿「……」トコトコ…


アベル「……」ジー…


鹿「!!」ハッ!

アベル「……」

鹿「……」


特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/21(火) 23:45:31.36 ID:TStS7gDS0<> ん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/21(火) 23:45:41.95 ID:Gweh7zGDO<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/21(火) 23:45:44.49 ID:V0UAO/HH0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/21(火) 23:50:18.64 ID:xw/nhrOjO<> 鹿と聞くとまず最初に雄叫びやステップで混乱させてきたり踏みつけやかちあげで大ダメージぶちこんでくる記憶が蘇る <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/22(水) 00:02:37.24 ID:e8NjSG8Q0<> 1:アベルにとって、鹿とは?

50>36(美味い。昔からいいご馳走だよな)
※基準値を下回った為、アベルにとって鹿は食糧のイメージが強いようです

2:アベルの動物あやし技量

95(なんとなく、どこを触れば喜ぶか察せられる天性の感覚)>70

※基準値を超えたため、ティアと共に仲良く撫でられます

※鹿は食べるものと思いつつも、しっかりと懐かせることもできる不思議な状態に

――


アベル「……」

アベル「――丸々としていて、美味しそうじゃないか……」ゴクリ…



鹿「!?」ガーン!

ティア「!?」ガーン!



ティア「だ、駄目ですよアベル様っ!?」ユサユサ!

アベル「――はっ!? 俺は何を!?」

鹿「……」プルプル

ティア「アベル様、今この子を食べたいって……」

アベル「す、すまない。怯えさせてしまったな……」スッ…

鹿「!!」ビク!


ナデナデ…


鹿「!?」

鹿「……」

鹿「……///」スリスリ

ティア「えっ……!?」

アベル「ふぅ、どうにか許して貰えたらしいな……」ナデナデ

ティア「アベル様凄いです……!? わ、私も……」ナデナデ

鹿「///」ホクホク

ティア「〜♪」

アベル「……成程、確かにこうしてみると可愛いな」ナデナデ

ティア「で、ですよね!」ナデナデ

ティア「でもアベル様、さっきはどうして……?」

アベル「……」

アベル「帝国にも、野生動物はいたんだ」

アベル「正確には、整備されていない暗黒街故に、森がそのまま残っていたと言うべきだろう」

アベル「……そこの鹿は凄まじく凶暴でな。妙な動きで俺を惑わしたかと思えば、思いっきりかちあげて殺しに来た」

ティア「」

アベル「ロウルが仕留めてくれなければ、危ないところだったよ。だがそういう苦労もあり、その後の鹿肉は特に美味くてな……」

アベル「そうだ、あいつとこの鹿ではまず目つきが違うと言うのに。怖がらせて本当にすまなかったな」ナデナデ

鹿「///」

ティア(や、やっぱり帝国は怖いところのようです……)

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/22(水) 00:05:54.79 ID:e8NjSG8Q0<> ふれあい途中ですが、今日はここまで
食肉と思いつつもあやす技能が高いというのはどういうことなのか……
非常に高い値だった為、カピバラもウサギも判定無しで一緒になでなでできますね

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/22(水) 00:18:47.46 ID:AfPbV9ypO<> 乙
ケ○ビステップ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/22(水) 00:53:41.72 ID:d0/tUUfqO<> おつおつ!やはり鹿はそのイメージ強すぎるよなぁ…
撫で撫で技能はエリスやロウルで自然と上達した感ある <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/22(水) 12:46:31.36 ID:FF4BIlXsO<> 前の料理判定の時にロウルが鹿料理してたしこの結果は必然か
ところでこの判定カピバラとうさぎにはしないよね?うさぎはともかくカピバラは食われる姿が想像できん <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/22(水) 23:27:53.58 ID:e8NjSG8Q0<> こんばんはー
今日もゆっくり再開です <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/22(水) 23:28:33.97 ID:e8NjSG8Q0<> ――

……


鹿「……///」

ティア「ふふふ……///」ナデナデ

アベル「……」

アベル「いい顔だな、ティア」

ティア「えっ?///」

アベル「動物と触れ合っている時、すごく嬉しそうだ」

アベル「見ているこちらまで、嬉しい気分になるよ」

ティア「そ、そんな……///」

ティア「わ、私なんかじゃなくて、この子をみてあげてください!///」

アベル「はは、そうだったな」ナデナデ

鹿「……///」

アベル「しかし、本当によく人に馴れているな?」ナデナデ

ティア「アベル様の撫で方が上手いのも大きいと思いますけど……」

ティア「元々は、やむなく野生区域とは別の環境で過ごしてきた子が多いからなんです」

アベル「というと?」

ティア「主に、魔物に襲われて傷を負った子達を、聖国の人が助けてその流れで……ということが多いです」

アベル「なるほどな……やはり、聖国にも魔物は出没するか」

ティア「はい。数は少ないですけれど……」

アベル「昔は、もっと数が多かったと聞くが、謎の多い生き物達だな」

アベル「連中は好戦的かつ、一般的な動物よりも殺傷能力に秀でている。こうして保護しなければ、狩り尽くされるわけか」

ティア「その前に聖国兵が鎮圧するんですけれど、間に合わないことも多くて……」

ティア「たとえば両親を殺されてしまった仔を保護して、一人前になったら野生に返すということもするのですが……」

鹿「……」ペロペロ

ティア「きゃっ!?///」

アベル「こうして、懐ききってしまうこともあると。そして飼育した側も、情が湧いてしまうんだな」

ティア「そ、その通りです///」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/22(水) 23:29:45.57 ID:e8NjSG8Q0<> 鹿「……」ペロペロ

ティア「もう、くすぐったいですよ……///」

アベル「この鹿も、ティアは自分の味方だと分かってくれているんだな」

ティア「わ、私が弱すぎて脅威として見られていないというのもあるかもしれませんけど……」

アベル「そう卑下するな。ティアの優しさは、動物にも伝わっている筈だ」

ティア「そうだと、いいのですが……///」



鹿2「……」トコトコ…



アベル「ん? もう一匹……角が無い雌か?」

ティア「あ、この子を呼んでいるみたいですね」

鹿「……」チラ

ティア「……」

ティア「ちょ、ちょっと名残惜しいですけれど、夫婦の仲をお邪魔するわけにもいきませんね」スク

ティア「ここにくればいつでも触れあえますし、今日はここまでにしておきましょう」

ティア「アベル様にお見せしたい動物は、まだいますしね」

アベル「そうか。では、またな」フリフリ

鹿「……」ショボン

ティア「また来ますね……!」




……

――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/22(水) 23:31:12.84 ID:e8NjSG8Q0<> ――


【触れ合いの場・カピバラゾーン】



カピバラ「……」ノホーン…



アベル「……」

アベル「な、なんだあの生き物は……?」

ティア「あ、アベル様でもご存じないのですね?」

アベル「ああ、あれは……ネズミか?  それにしてはえらく大きいが」

ティア「あの子は、聖国でも珍しい動物……カピバラさんですよ!」キラキラ!

アベル「カピバラ……」

ティア「すっごく大人しくて、平和で、のんびり屋さんで、聖国でも特に人気のある子ですよ」

ティア「……のんびりしすぎて、魔物に襲われたらひとたまりもないので保護しているのですが」

アベル「確かにあの顔つきは、争いとは無縁そうだな……」




カピバラ「……」トコトコ…

カピバラ「……」

カピバラ「……キュル?」トコトコ…



アベル「!?」ズザ!

ティア「ど、どうしたんですかアベル様っ!?」

アベル「な、なあティア、確認しておきたいんだが……」



アベル「――あのカピバラ、急に白い翼が生えてきて暴風を起こしたりしないよな?」ドキドキ

ティア「しませんよ!?」ガーン!

カピバラ「キュル?」ジー…

アベル「そう、だよな。すまない、忘れてくれ」



アベル(サクと鳴き声が似ていて、どうにも頭の中で姿がちらつく……)


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/22(水) 23:32:58.23 ID:e8NjSG8Q0<> ティア「大丈夫ですよ。本当にこの子はとても大人しい子で……」オイデオイデ

カピバラ「キュルー」トコトコトコ!

ティア「こうして撫でてあげると」ナデナデ

カピバラ「キュルーン……///」ホクホク

ティア「ほら、とっても可愛いんです///」ナデナデ

アベル「すごいな。さっきの鹿よりもさらに警戒心が薄いというか……」スッ…

カピバラ「……」ブワッ!

アベル「ぬおっ、毛が逆立った!? これは威嚇か……?」

ティア「違いますよ。これはもっと撫でて撫でてという合図です」ナデナデ

アベル「そうなのか。随分と変わった生き物だが……」ナデナデ


カピバラ「キュルル……///」ホッコリ


アベル「……確かに可愛いな」ナデナデ

ティア「ですよねぇ……///」ナデナデ

アベル「……」ナデナデ

カピバラ「……」ホクホク

アベル「……」




特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/22(水) 23:33:46.09 ID:9CFFfgeU0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/22(水) 23:45:31.54 ID:e8NjSG8Q0<> カピバラとの触れ合い、この後どうなる?

偶数:林檎を食べさせてやる
奇数:アベル、さらに撫で続行

コンマ09

奇数:アベル、さらに撫で続行

――


カピバラ「……」ホクホク

アベル「嬉しそうだな……」ナデナデ

ティア「この子達は、撫でて貰うことが元々大好きですからね」ナデナデ

ティア「ふふ、こんなに目を細めちゃって……♪」

アベル(……)

アベル(……この感じ、どことなくロウルを彷彿とさせる……)

アベル(尻尾の周りを撫でれば、このカピバラも喜ぶのだろうか?)

アベル「……」スッ…

ティア「アベル様?」

アベル「……」サワサワ…

カピバラ「!?」




カピバラ「キュ……キューン……///」ウットリ…



ティア「!?」

アベル「おお、ここか? この辺りが気持ちいいのか?」サワサワ…

カピバラ「キュ、キュ……///」トローン…

ティア(ほ、本当に凄いアベル様……)

ティア(何も教えていないのに、この子達が一番気持ちいい場所を探り当てた……!?)

カピバラ「キュ〜……///」コテン…

アベル「ん、横になってそんな……もっと撫でろと言うのか?」サワサワ

ティア(ああ、アベル様の手がお尻を撫でる度に、あの子あんなに気持ち良さそうに……)

ティア(お、お尻を……///)ドキドキ…

ティア(……)


特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/22(水) 23:46:35.25 ID:7aB5HNDDO<> はい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/22(水) 23:48:41.66 ID:e8NjSG8Q0<> おいティア……(白目) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/22(水) 23:49:08.36 ID:cgu3pf7z0<> 相変わらずティアはやばい <> ◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/22(水) 23:57:00.62 ID:e8NjSG8Q0<> ティアの理性


25≧25


※基準値と同値の為……?

――


ティア「……」ゴクリ…

ティア(アベル様に、お尻を撫でられる……)

ティア(あ、あんなに、気持ちよくなるまで……?)



カピバラ「キュゥ……///」ピクピク

アベル「このまま撫で続けたら、眠ってしまうんじゃないか……?」サワサワ



ティア「あ、あの、アベル様?」

アベル「ん、どうしたティア?」

ティア「その……///」







ティア「――私も、カピバラさんの気持ちを知りたいなって……///」ヨツンバイ





アベル「」

ティア「ほ、本当にお尻を撫でられるだけで、あんなに気持ちいいのかなって///」フリフリ…

アベル「」

ティア「わ、私のお尻も撫でてください……///」



追加特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/22(水) 23:58:10.55 ID:9CFFfgeU0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/22(水) 23:59:41.58 ID:cgu3pf7z0<> コンマ神ィ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/23(木) 00:01:03.29 ID:cfQ8lDbOO<> 聖国のこのタイミングでの奇数ゾロとか確実にやばいですわwww <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/23(木) 00:02:29.70 ID:oukkewjH0<>  う わ あ あ あ あ あ あ ぁ ぁ ぁ ぁ お い ぃ っ ! ? (爆発四散)

本当にこの子どうなっているの……少々お待ちください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/23(木) 00:03:47.45 ID:9W4F7xYX0<> イッチがまるで北斗神拳喰らったようなレベルのダメージ受けている… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/23(木) 00:07:24.29 ID:T0Pm9pou0<> もはや恒例行事
それにしても聖国の夜関連コンマは神がハッスルしてるよね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/23(木) 00:09:05.93 ID:9W4F7xYX0<> >>252
待って…もしかして聖国の聖って実は『性』の方なんじゃ……? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/23(木) 00:10:29.75 ID:lt5s9Xw1O<> これはティア発情かな?

続けたまえ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/23(木) 00:16:41.77 ID:oukkewjH0<> ――

アベルの対応

01〜85:「落ち着けティア。カピバラが不思議がるだろう?」
85〜95:「……一撫でだけな?」
96〜00:「服の上からだが、それくらいは我慢するんだぞ?」

偶数ゾロ:軽く撫でただけで本当にコロンとカピバラと一緒に寝ちゃうティア
奇数ゾロ:スイッチインアベル。外だけどちょっと意地悪に悪戯

――
コンマ55
 
 5 5 

奇数ゾロ:スイッチインアベル。外だけどちょっと悪戯

――


ティア(あ、ああぁぁぁ……///)

ティア(わ、私ったら、勢いでなんてことを……///)

ティア(アベル様とのおでかけで、この子達と触れ合えるだけで満足なのに……)

ティア(す、すぐに立たなきゃ……)


サワ…


ティア「んひぃ!?///」



アベル「――どうだ、ティア? 気持ちいいか?」サワサワ…

ティア「ひ、あっ……!?///」ゾクゾク…!

ティア(ア、アベル様の声が、耳元で……!?///)

アベル「なるほどなるほど……」

カピバラ「……」スヤァ…

アベル「この子も眠ってしまった。少しの間だけ――代わりの『動物』を撫で回すのも悪くないかもな?」ニヤリ

ティア(アベル様の雰囲気が、あの時みたいに……)

ティア(ああっ……アベル様、こんな私の魔が差した欲にもお応えいただけるのですね……!)ゾクゾク!


……


―― <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/23(木) 00:19:07.71 ID:T0Pm9pou0<> >>253なんかそれはそれであり得そうで怖いかも知れない
えっ、シスターってそんな夜の素質が必要な仕事だったっけ(混乱) <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/23(木) 00:19:49.84 ID:oukkewjH0<> えー……いつも思うんですけど、よりによってな位置を綺麗にぶち抜かれたあたりで今日はここまで
流石にデート途中なんで本番まではないですけど、悪戯はしちゃいます。まだウサギ残ってるのに……
アーシャといいティアといい、これこの後のヒロインデートもゾロ目狙撃覚悟しておかなきゃダメかなぁ……

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/23(木) 00:30:46.30 ID:ypwMUagWO<> おつおつ
ほっこりからのティア発情からのアベルSモードってこのスレのコンマ神ほんとやばい

>>253
シアさん→聖国シスター。説明不要のエロさ
エリス→聖国ハーフ。ピュアだけど生クリームソーププレイににんっしんっ確定
ティア→聖国シスター。カピバラを見て発情する←NEW!
あながち間違ってないな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/23(木) 05:37:40.21 ID:vTAxdI+DO<> 乙
ああ……次は尻尾生やしたり固いもの口にする展開だ…… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/25(土) 23:59:30.66 ID:xtnI9DeT0<> こんばんはー
すみません、連絡も無くかなり間が空いてしまいました……
明日には更新再開できるかと思いますので、よろしくお願いします

そして先にコンマ判定を済ませておきます
特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/26(日) 00:02:01.69 ID:N7auCsNi0<> ゾロ目 <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/26(日) 23:43:28.71 ID:tdSbVaE30<> こんばんはー
またしても遅くなってしまい申し訳ないです……
とりあえず、触れ合い後の次の判定まで進めればと思います

そして先取りしたコンマがまたすごい値でびっくりです(白目) <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/26(日) 23:43:57.06 ID:tdSbVaE30<> ――


ティア「んっ、あぁ……///」

アベル「どうしたティア、そんな声を出したりして」サワサワ…

ティア「はっ、ふぅ……///」

ティア(やだ、声が抑えられない……!///)

ティア(アベル様の手、とっても優しいけど……)

アベル「お前もカピバラみたいに甘えた声を出していいんだぞ?」サスリサスリ…

ティア「あっ、あっ、あぁぁ……///」

ティア(どう、して……///)





ティア(――も、物足りないよぉ……///)





ティア「あ、アベル、様……///」フリフリ…

アベル「やれやれ……」

アベル「尻尾が無いのに、幻視したぞ? もう少し強くしてほしいのか?」モニュッ!

ティア「んっ、くあぁ……♪」ゾクゾク!

ティア(お尻、揉まれちゃってる……///)

ティア(お外なのに、カピバラさんがそこにいるのにっ……)




ティア(私――気持ちよくなっちゃってる……!///)ブルブルッ!




アベル「……」モニュモニュ…



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/26(日) 23:45:33.93 ID:tdSbVaE30<> ティア「はぅっ……はぁっ……///」

ティア(駄目なのに、こんなの駄目なのに……///)

ティア(どうして、どうしてこんなに気持ちいいの……!?)

ティア「アベル、様ぁ……もっと、もっとぉ……///」

アベル「……カピバラなら、この辺りを特に嬉しそうにしていたかな?」ツプ…

ティア「あんっ!?/// そこ、はぁ……///」プルプル…

ティア(は、入ってる……!?)

ティア(私の不浄の穴に、お尻に、少しだけど、アベル様の指が入ってるの!?///)

ティア「だ、めぇ……♪」

アベル「ん? 何が駄目なんだ。さっきまでとやっていることは一緒だぞ?」サワサワ…

ティア「んっ、くぅ……♪」フルフル…

ティア(ああ、お尻撫でられてる……///)

ティア(本当に、優しく撫でられてる、それだけだけど……っ)

ティア(たまに、アベル様の片手が私のお尻、広げるように動いて……♪)

ティア(もう片方の手の親指が、少しだけお尻の中に入ってきてるんだ……♪)

アベル「クク……」グリッ…

ティア「あっ……♪」ビクン!

ティア(今の……あっ、もう行っちゃった……)

アベル「ティア……」サスリサスリ…

ティア「んうぅぅ……///」

ティア(また、優しく撫でてっ……///)

ティア(お尻が、切ないですアベル様……)

ティア(撫でている時にたまに押すだけじゃなくて、もっと、もっとぉ……///)


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/26(日) 23:49:30.22 ID:tdSbVaE30<> ティア「アベル様、アベル様ぁ……///」グイグイ!

アベル「お、おいティア?」

ティア「もっと、強くても大丈夫です……///」グイグイ!

ティア「法衣越しじゃ、どれだけ頑張っても指先だけです……///」ペロン…

ティア「し、下着も、邪魔ですよね……?///」トロ…

ティア「もっと強く、深く……直接……♪」ゾクゾク!

アベル「……」






アベル「よし――そろそろ立て、ティア」




ティア「……え?」







アベル「ティアの望みは、カピバラと同じようにされて気持ちいいか知ることだろう?」

アベル「結果はこの通り。カピバラでなくとも、十分気持ち良さそうな声だったじゃないか」

アベル「流石にあれ以上強くすれば、カピバラもきっと嫌がっただろうからな」

アベル「どうだ? カピバラ気分は味わえたかティア?」クツクツ…


ティア「〜〜〜〜〜!?///」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/26(日) 23:53:28.28 ID:tdSbVaE30<> ティア「あ、その、私……!?///」カアァ!

アベル「しかしやはりティアとカピバラは違うらしいな」

アベル「カピバラは気持ちよさげに眠ってくれたが、ティアは息を荒げて興奮するばかり」

ティア「い、言わないで……///」

アベル「自ら尻を押し付け、あまつさえ下着まで脱ごうとするとあっては、快眠とは程遠いな」

ティア「あああぁぁぁ……///」

ティア(私、なんてことを……!)

ティア(でも、でも……)



ティア(アベル様の声を耳元で感じながら、あんなにお尻を弄られたら……)

ティア(き、気持ちよくなって当然じゃないですかぁ……///)



アベル「さて……触れ合いはここまでにしておくか」

ティア「あっ……」シュン…




カピバラ「グッ!」ムスゥ!




アベル「……この子も、ティアの声で眠りから呼び戻されて少し不機嫌そうだしな」

ティア「ああああぁぁぁぁ!? ご、ごめんなさいごめんなさい! 私……!?」ワタワタ

アベル「……俺も少し悪戯が過ぎたな。すまなかったな二人とも」

アベル「これで少しは許してくれるだろうか?」ナデナデ

カピバラ「キュルル……///」コテン…

ティア「んっ……///」



ティア(お尻じゃなくて、頭だけど……)



ティア(やっぱり、アベル様に触ってもらうとすごく気持ちいい……///)ホクホク



……


――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/26(日) 23:55:18.25 ID:tdSbVaE30<> ――


……


【触れ合いの場・ウサギゾーン】



ティア「さ、先程は失礼致しました……///」

アベル「いや。カピバラ気分は楽しめたかな?」

ティア「は、はい……///」

ティア(ほ、本当はもっとあのまま……///)モジモジ…

ティア(でも、危なかった。本来の目的を見失っちゃ駄目……)

ティア(今日はアベル様に、聖国の良い面も知って頂かねば!)グッ!

ティア「つ、次は私が一押しの動物との触れ合い場です!」

ティア「とっても可愛いんです……♪」

アベル「ほう、先程のカピバラよりも?」

ティア「な、悩ましいですけど、守ってあげたくなるのは今から会いに行く子でしょうか?」

アベル「ならば……先程のティアよりも?」

ティア「〜〜〜っ!?///」ボッ!

ティア「わ、忘れてくださいアベル様///! ほ、ほらアベル様! あの子ですよ!」ワタワタ





ウサギ「……」ピョンピョン




アベル「ウサギか……」

ティア「はい! 見た目も仕草も、とっても可愛いんです///」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/26(日) 23:56:53.79 ID:tdSbVaE30<> アベル「……なるほど、本当に保護されて人に慣れているんだな」

アベル「野生のウサギなら、ここまでの接近を許さずに地面を蹴って警戒心を表す筈だからな」

ティア「ええ。臆病な子が多いですけど……」オイデオイデ

ウサギ「……」タタタ!

ティア「ここの子はほら、こうしてあちらから寄ってきてくれるんです///」ナデ…

アベル「おぉ……」ナデ…

ウサギ「……///」フルフル…

アベル「確かに生きたウサギをこんな風に撫でられたのは初めてだ」

ウサギ「……」ヒクヒク

アベル「これは確かに、かなり貴重な体験かつ……悪くない///」ナデナデ

ティア(やった……!)

ウサギ「……」ジー…

アベル「……この目は、何かを訴えかけている?」

ティア「あ、もしかしてご飯かも?」

ティア「さ、さっきはつい忘れてしまいましたけど……///」

ティア「この自然公園には、一部に野菜の用意がされていて、それを食べさせてあげることもできるんですよ」

アベル「無償で、か? 随分と気前のいい……」

ティア「この子なら、ニンジンの用意がされている筈なんですけど……」キョロキョロ






ウサギ2「……」ピョンピョン

ウサギ3「……」キョロキョロ


アベル「他にもウサギがいるからな。用意されている分を食べ尽くしたんじゃないか?」

ティア「いえ、用意はかなりされているので……あ、あっちの籠ですね」

アベル「ん、あの籠か。他のウサギに隠れて見落として――」







ウサギ4「……!」パンパン!

ウサギ5「……///」ブルブル!







アベル「」

ティア「」

アベル「と、取り込み中か……」

ティア「」

ティア「……」

ティア「……///」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/26(日) 23:59:09.78 ID:tdSbVaE30<> 特殊判定結果(>>261)

ティアの発情(前判定より判定軟化、基準値−25)


70>69(だ、駄目……! 我慢、しないと……///)


※ティア、超ギリギリセーフ!

――



ティア(ああ、後ろからあんなに……///)

ティア(大人しくて可愛いこの子達も、やっぱり子づくりの時は……///)

ティア(わ、私も……///)トロッ…




アベル「すまない、ちょっとだけこの籠を借りるぞ」サッ


ウサギ4「……!」

ウサギ5「///」


アベル「おぉ、結構重いな……」ズシ…

アベル「こんなに野菜が……帝国なら、普通に盗難にあってしまうだろうな」

アベル「ティア、本当にこれは……」

ティア「〜〜〜〜っ!///」バタバタ!

アベル「ど、どうしたティア!?」

ティア「アベル様、神様、愚かな私をお許しくださいっ……!」

アベル(ま、まさか……)チラ…


ウサギ5「///」ビクンビクン!


アベル(……今度、あの体位でやってほしいということなのだろう)

アベル(だが今は……)

アベル「……よくわからないが、これだけあれば俺もティアも餌やりを楽しめるだろう?」ヒョイ

ティア「あ……」

アベル「このウサギが怖がらないやり方、教えて貰えるか?」

ティア「!! は、はい! お任せください!」

ティア(そう、今はこの子達との触れ合いにきたの! だから、ちゃんと我慢しないと……!///)


……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/27(月) 00:05:36.75 ID:fdSM6i/y0<> ――

……


ウサギ「……♪」モシャモシャ

アベル「おおっ……美味いか?」

ウサギ「ぷぅ、ぷぅ♪」

アベル「これは……」

ティア「喜んでいますね。はい、こっちもどうぞ?」サッ

ウサギ「〜〜♪」モシャモシャ

ティア「可愛い……///」

アベル「ティ、ティア? 俺にももう一つニンジンをくれないか?」

ティア「ふふ、もちろんですよ」サッ

アベル「ほら、まだこっちにもあるぞ?」

ウサギ「ぷぅ♪」

アベル「……」

アベル「いかん、柄にもなく何か癖になってしまいそうだ……!」

ティア「いいじゃないですかアベル様?」

ティア「この子達と触れ合って、慈しみの心を学ぶ……」

ティア「それがこの自然公園の目的の一つなのです」

ティア「だから、アベル様の抱かれたその感情は、どこもおかしくないのですよ……?」

アベル「だ、だがな……」

ウサギ「ぷ?」

アベル「……こ、このことは秘密にしておいて貰えるか?」

ティア「はい、アベル様の望みであれば」

ティア(皆さんは私よりもずっと長くアベル様を見て来られたのです)

ティア(多分、アベル様がこの子達にも優しいって、気付かれてると思いますよ?)
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/27(月) 00:14:11.18 ID:fdSM6i/y0<> ウサギ「〜〜♪」モシャモシャ

アベル「……それにしてもこのウサギ、よく食べるな」

アベル「白くて柔らかくて大人しくて、どことなくティアに似ていると思ったが……」

ティア「ア、アベル様?/// それは、私が普段から食べ過ぎだという警告なのでしょうか……?」

アベル「ああいや違う違う。そういう意味ではない」

アベル「ティアに似ているとは思ったが、食欲だけは似ていないなと、そう思っただけだ」

アベル「ティアはむしろ、普段からもう少し食べた方がいいと思うぞ?」

ティア「そ、その……も、元々小食だと思うのですが、誰かに見られていると恥ずかしいといいますか……///」

ティア「それに、帝国の食糧事情を考えると、私なんかが一杯おかわりをしてしまうのは……///」

アベル「くく……なんだ、そんな遠慮などいらないというのに」

アベル「帝国も、以前よりはだいぶ改善されている。みんなもアーシャの食事はよく食べているだろう?」

アベル「ティアだけ遠慮して満足に食べられないなど、あってはならないことだぞ?」

ティア「……///」

アベル「まあ、食が細そうなのもわかるが……」ゴソゴソ

ティア「?」

アベル「……一応、昼食を作ってきたのだが、これくらいは食べられるか?」パカッ



ティア「――えっ!?」



特殊判定
↓1コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/27(月) 00:16:19.51 ID:K+n6+q9pO<> とう <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/27(月) 00:18:45.29 ID:fdSM6i/y0<> アベルのコンマ運どうなってんだこれ!?(白目) <> ◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/27(月) 00:25:16.62 ID:fdSM6i/y0<> アベル、慣れない手作り弁当。味はともかく(技能94)量大丈夫なの?
※西瓜割り同様、程々(コンマ50)が最良

←01(少ない)〜50(適量)〜99(多い)→

コンマ51


51(限りなくティアに配慮した量。美味しく綺麗に食べ終えると同時に満足感も得られる)


※ほぼ最良の結果です(白目)

※これにより、昼食後追加イベント

――


お弁当判定を取って結果だけ公表したあたりで今日はここまで
ティアはギリギリで盛るのを回避、アベルはほぼ最高の結果ってどういうことなの……
少しだけイベントを追加した後、平和に過ごすことになりそうです

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/27(月) 08:27:32.36 ID:btI9chEH0<> おつおつ。アベルはほんと戦闘以外のコンマ強いな
しかし改めるとティアのこの反応、アベル隊ヒロインってもしかしてパトラさん以外みんなペット属性ある? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/27(月) 10:06:25.38 ID:seVI9PsgO<> エリス:アベルのために尽くす忠臣
アーシャ:ペット願望持ち
ロウル:唯一の動物属性持ち(身体的な意味で)
シア:牝奴隷願望持ち
ティア:上に同じ(※こっちの方がヤバい) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/27(月) 12:09:55.46 ID:DV/sPF6JO<> パトラさんもチョコの時の反応見る限り危ない可能性も…?
しかしティアは確かにうさぎっぽいな。白くて臆病でそして発情頻度(ry
ロウルは明確に狼(喜ぶ反応はまさに小型犬だが)だけど他の子は動物だと何に似てるかな <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/29(水) 23:34:02.40 ID:oV8b3v1g0<> こんばんはー
たびたび間が空いてしまい申し訳ないです……
とりあえず、以前の判定から追加判定まで再開です <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/29(水) 23:34:58.58 ID:oV8b3v1g0<> 51(限りなくティアに配慮した量。美味しく綺麗に食べ終えると同時に満足感も得られる)

――


サンドイッチ「……」ジャーン!



ティア「えっ、えっ!? アベル様が、これを……!?」

アベル「あ、ああ。あまり普段作らないんだが……///」

アベル「ティアと折角外に出かけるのだから、作っておいた方がいいと思ってな」

アベル「元々はティアの性格上、あまり人目につく場所での食事は好まないだろうと思ってだったが……」

アベル「今日の天候、そして自然豊かな場所。はからずも絶好の場所じゃないか」

アベル「先程ちらりと見えたが、飲食可能な場所も用意されているのだろう?」

ティア「は、はい。あちらの方に、自然と動物を眺めながら持ち込んだものを食べられる場所が……」

ティア「で、でも……」

アベル「ん、やはり量が多かったか?」

アベル「普段のティアを見ていて、これくらいがちょうどいいのではないかと思ったんだがな」

ティア「ふ、普段の私!?///」カアァ…

ティア「アベル様、私がご飯食べているところ、見ていらしたんですか……?///」

アベル「あ、安心してくれ! 決してやましい気持ちがあったわけではないぞ?」アセアセ

ティア「///」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/29(水) 23:36:07.86 ID:oV8b3v1g0<> アベル「……俺も自分が料理は似合わないとは思う」

アベル「アーシャがいつも作ってくれるし、俺もみんなもアーシャの料理は大好きだ」

ティア「はい、アーシャさんのお料理、どれも美味しくて大好きです」

アベル「彼女の素晴らしいところは、たとえ安い食材でも廃棄率を極限まで減らし、かつ完成した品が美味いことだ」

アベル「彼女も好きで作っているということで、俺もついつい甘えてしまうが……」

アベル「当然、休みたい日もあるだろう。あるいはなんらかの事情で用意できないこともあるかもしれない」

アベル「そんな時、代わりに誰が作るという話になった時は……俺が動かざるをえないだろう?」

アベル「今でこそエリスは見違えるほどの成長をしたが、当時は本当に……独創的だったからな」

アベル「それにやはりたまには隊を率いる者として、料理を振舞う場面も出てくるかもしれない」

アベル「そう思うと、自分の技術だけじゃなく……食べて貰うみんなのことも考える必要がある」

ティア「みんなのこと?」

アベル「ああ。元々帝国では何かを食べられるだけでも十分に幸せなことだった」

アベル「おかげで俺の舌もどうやら大抵のものを美味いと認識できるようになっているようだが……」

アベル「やっぱり、美味しいの中にもみんなの好みが見え隠れするからな」

アベル「一番わかりやすいのはロウルだな。彼女は肉類は下手に味を弄らず分厚く切ったものを好んでいる」

ティア「あ、それは確かに私でもわかりますね」

アベル「他の子も、ロウルほどわかりやすくはないがしっかり好みがある」

アベル「それを知る為にも、ついつい食事中はそれぞれの反応を目で追ってしまうんだよ」



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/29(水) 23:38:03.18 ID:oV8b3v1g0<> アベル「そしてティアは、食が細い」

ティア「うっ」

アベル「好む味付けはさっぱりとしたもの」

ティア「ううっ」

アベル「肉と野菜の比率は常に野菜多め」

ティア「うううぅっ……///」

アベル「ただし、鳥胸肉の時はいつもよりも食べる速度がはやい」

ティア「は、恥ずかしいですからもうやめてくださいっ!///」

ティア(ああぁぁ/// 全部アベル様の言う通りだよぉ……///)

アベル「とまあ、そういった具合だ」

アベル「あくまで俺が見た感じからであって、違ったらすまない」

アベル「それに偉そうなことを言っておいて、見ての通り簡素なものだからな」

ティア「か、簡素って……」


サンドイッチ「……」ジャジャーン!


ティア「……」ゴクリ

ティア(綺麗で、美味しそうで、量も丁度いい……)

ティア「ぜ、絶対にすごく手を込んでますよね!?」アセアセ

アベル「いや、そんなことはないぞ?」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/29(水) 23:38:50.59 ID:oV8b3v1g0<> アベル「流石に挟んでいるパンを焼いている余裕はなかったから市販のものだし」

ティア「パンから手作りだともっと萎縮しちゃいますよ……!?」

アベル「中身の具も、簡単なものだ」

ティア「……本当ですか?」ジトリ

ティア「さ、参考までにお伺いしてもよろしいでしょうか?」

アベル「ん、別にいいが……」

アベル「鳥胸肉は皮を全て引きはがして分ける。勿論剥した皮は別の料理用に取っておくぞ?」

アベル「……少し不安はあったが、肉は酒蒸しした」

ティア「!」ビックン!

アベル「念入りに飛ばしたから安心してくれ。蒸して粗熱を取ったらほぐしてボウルに入れる」

アベル「事前に用意しておいた塩と胡椒とレモンを混ぜた汁とあえる。これで具は出来上がりだ」

ティア「こ、これは!?」

アベル「野菜はもっと簡単だ。ニンジンもキャベツも千切りにして塩揉みしてレモン汁をかけただけだぞ」

アベル「あとはパンを二等分にして中央に切りこみを入れる」

アベル「内部にマスタードバターを薄く塗ってからレタスを敷いて、そこにさっきの肉と野菜を一緒に挟む」

アベル「これで完成だ。どうだ、難しい手順はどこにもなかっただろう?」

ティア「そ、そうかもしれませんけど……」

ティア(でも、この美味しそうな見た目は……)

ティア(そう簡単にできるとは思えません……!)ゴクリ…



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/29(水) 23:41:54.93 ID:5UWrECegO<> 更新きたと思ったら飯テロォ! <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/29(水) 23:42:47.70 ID:oV8b3v1g0<> アベル「まあ気を付けるところがあるとすれば、水気はよく取ることくらいかな」

ティア「キャベツ、紫色ですけどこれは……」

アベル「王国産は色々な色があって楽しくてな。こちらの方が彩りがいいと思わないか?」

ティア「は、はい」

アベル「あと、申し訳程度だが食後の甘味として一応これも持ってきた」パカッ



ウサギリンゴ「……」テーン



ティア「わぁ、可愛い! ……こ、これもアベル様が?」

アベル「い、言うな!/// わかっている、わかっているぞ! 似合わないことぐらい///」

ティア「そ、そんなことないです!?」アセアセ

アベル「……俺も、何故だかその切り方が身体に染みついているんだ」

アベル「た、食べられそうになかったら言ってくれ。俺が責任を持って食べる」

ティア「いえいえいえ!? ぜ、是非食べさせてくださいアベル様っ!?」



ウサギ「ぷぅ♪」モシャモシャ



ティア(ニンジン多めのサンドイッチに、ウサギさん林檎……)

ティア(もしかしてアベル様、私がここに来ることも読んでたり……!?)

ティア(……さ、流石にそれはないよね?)


……


――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/29(水) 23:45:53.46 ID:oV8b3v1g0<> ――


……

【自然公園・休憩所】




アベル「なるほど、丘の上の休憩所か」

アベル「これは気持ちのいい光景だな」

ティア「ええ、本当に……」

アベル「しかも、妙な人工物があるでもなくそのまま草の上に座れる贅沢さ……」ファサ…

ティア「……」ファサ…

アベル「我ながら、弁当を持ってきてよかったと思うよ」カパ

アベル「あ、紅茶の用意もあるぞ。飲みたくなれば言ってくれ」

ティア「す、すみませんアベル様……」

ティア「本来であれば私が色々とアベル様を気遣うべきですのに……」

アベル「はは、別にこれくらいなんということは無い。気にするな」

アベル「よし、それじゃあ……」

ティア「い、いただきます……!」


パクッ!


ティア「!!」

ティア「お、美味しい……!」パクパク!

アベル「お気に召してくれたようでなによりだ」ホッ…

ティア(本当に、美味しい……)

ティア(アベル様の言う通り、ものすごく手が込んでいるわけじゃないけど……)

ティア「……」


追加特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/29(水) 23:46:26.75 ID:yh0ChSeE0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/29(水) 23:46:50.88 ID:5UWrECegO<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/29(水) 23:49:44.51 ID:r21BQvnKO<> おしり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/29(水) 23:51:29.26 ID:41beJX8z0<> 25秒遅かったらやばかったな <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/29(水) 23:57:53.06 ID:oV8b3v1g0<> ティア、感情の動き(アベルの最高弁当により補正+20)

75+20
=95(わ、私もアベル様に……///)>50

※基準値を超えたため……

――


ティア(美味しいけど、ただ美味しいだけじゃない……)パクパク

ティア(食べやすくて、私でももう一口もう一口ってなっちゃう)パクパク

ティア(このサンドイッチ、本当に私のために作ってくださったんだって……)

ティア(アベル様の想いが、伝わってきます……///)パクパク



アベル「……」ジー…



ティア「ひゃあ!?///」

ティア「ど、どうしてそんなに私を見ているんですかアベル様っ!?///」ドキドキ

アベル「くく、いやな? 頬張っている様がさっきのウサギに似て愛らしいなと」

ティア「〜〜〜〜!///」パタパタ!

ティア「んぅ!?」

アベル「っと、喉に詰まったか? ほら、これを飲んで」サッ

ティア「……!」コクコク

アベル「大丈夫かティア?」

ティア「ア、アベル様のせいですよ……!?」ナミダメ

アベル「す、すまない」

ティア「もう……///」



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/30(木) 00:08:31.44 ID:Rr/F8y440<> ティア「……アベル様?」

ティア「アベル様はやっぱり、美味しいご飯はお好きですか?」

アベル「そうだな……」

アベル「何かを食べられるだけで幸せではあるが、確かに欲を言ってしまうとそうなるな」

ティア「……アベル様がお好きなものは?」

アベル「基本的にはなんでも食べる主義だが……」チラ

アベル「あえて言うなら、この林檎だろうか?」シャリシャリ

ティア「そ、そうなのですね」

ティア「……」

ティア(私は……)

ティア(私は、アベル様の肉奴隷になるつもりだった……)

ティア(ちゃんと覚悟を決めて、どんな責め苦も受け入れる気でいた)

ティア(でもアベル様は、私を……愛してくれて……///)

ティア(あんなに激しく、私のこの身体を求めてくれた……///)

ティア(隊の皆さんに、戦闘は当然ほかの技能で全然勝てなくて……)

ティア(私はやっぱり、肉穴としてご奉仕するしかないと思っていたけど……)

ティア(アベル様のお弁当を食べていると……愛の表現の仕方は、一つだけじゃないって思える)

ティア(心のどこかで、望んじゃいけないとわかっていながら、諦めきれていなかった……)

ティア(――正しくアベル様を愛し、愛されたいというこの想い)

ティア(今はまだ、届かないけれど……)

ティア(前のシチューは、結構評価して貰えたし……)

ティア(私も、もっともっと頑張って……)



ティア(――この身体以外で、アベル様を笑顔にさせてみたいです///)



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 00:10:36.78 ID:8FIq67I80<> ティアの料理判定したっけ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 00:13:11.37 ID:3LWB3xeDO<> ティアとの夜イベの前にやったよ
ゾロ目ではないけど確かそれなりに高数値だったはず <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/30(木) 00:16:14.88 ID:Rr/F8y440<> ティア「ふふ……///」

アベル「ふっ……」

ティア「!?」ハッ!

ティア「ア、アベル様!? ど、どうして今、笑われたのですか!?」アセアセ

ティア(もしかして、声に出てた……?///)

アベル「いや、すまないな」

アベル「俺も、まだまだ読みが甘かったということだ」

ティア「え?」


バスケット「」カラッポ


アベル「まさか、あっという間に俺の分まで食べてしまうとは驚いたよ」

ティア「!?///」ボッ!

ティア「あ、ああああ、あの、申し訳ありませんでしたっ!?」

アベル「いや、気に入ってくれたなら嬉しいよ。今度はもう少し多めに用意しよう」

アベル「ただ、今日はその分この林檎は俺が多めに貰うからな?」シャリシャリ

ティア「本当に申し訳ありません〜!?」ガバッ!

アベル「いやいや、なかなか珍しいものがみれて満足だよ」ニヤリ

ティア「〜〜///!」

アベル「ただ、食べ過ぎているかもしれないからな」

アベル「せっかくの景色だ。少し、ここでこのまま休憩しようか」

ティア「はい……///」



特殊判定
↓1コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 00:16:43.11 ID:89PN7Pe60<> えい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 00:21:17.92 ID:8FIq67I80<> 見えるぞ……叫び声を出して白目になっている>>1が…… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/30(木) 00:23:08.85 ID:Rr/F8y440<> なんで最後にのんびり終わるはずの内容でまでとどめの奇数ゾロ出せるんですかねぇティアさーんっ!?(白目吐血)
えー、混乱していますが、判定を取ったあたりで今日はここまで
なんでこのまま平和に終わるところで本当にこの子は……
ちなみにティアの料理技能は71と高めです(アベル隊全体が高すぎて霞んでいますが十分高い)

次でティアとのデートの終了となりますが……
ちょっと今週、諸事情につきいつも以上に更新が安定していないです
そのため、次のデート対象安価は次回更新時の最後に取ろうと思います(上手くいけば明日に来れるかも)

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 00:27:09.18 ID:9mVtQysF0<> 乙です!
ちなみにさっきのやつ偶数ゾロだったらどうなってたのかものすごく気になる…! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 00:30:16.41 ID:F2DySRH6O<> 乙!
このシュタイナーじみた飛び交うゾロ目はやはり聖国の神はコンマ神なのか…!?
せっかくドエロシスターが他の分野にも目覚めそうなのに何が起きるのか気になる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 00:47:43.71 ID:OaScROg8O<> おつおつ
ドピンクシスター+奇数ゾロ目+休憩と来たら休憩(意味深)が最初に浮かんだわw <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 02:10:47.04 ID:MgEDl6dKO<> 乙
これは身体以外でアベルを笑顔にからの
やっぱまずは身体でアベルを笑顔にしたいってパターンかな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 08:39:41.97 ID:/OzPxbFD0<> コンマ神「シスターは絶対にエロくします」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 11:39:23.53 ID:OszMKe1TO<> (――この身体以外で、アベル様を笑顔にさせてみたいです///)

(でもどうすれば良いのか方法が分かりません……)

(まずは私が出来ることからですね!)ヌギヌギ

こうか <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/30(木) 23:30:33.35 ID:Rr/F8y440<> こんばんはー
それでは短いですが、ティアデート最後の追加判定まで進んでいきたいと思います <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/30(木) 23:31:26.30 ID:Rr/F8y440<> 穏やかな時間。公園での休憩

偶数:アベル
奇数:ティア

コンマ11

 1 1


奇数ゾロ目:膝枕は膝枕だけど……

――


ソヨソヨ…


アベル「いい風だ……」

ティア「はい。お天気もよくて、本当に……」ポカポカ

アベル「帝国にも、こういった場所を作りたいものだな」

アベル「何もかもを忘れて、自然の中でこうやって風に吹かれる」

アベル「そして可愛らしい動物が過ごす、触れ合える」

アベル「こんなにも平和な時間は、俺や帝国には無縁の存在だったからな……」

アベル「……」

アベル「俺は昔、聖国での暮らしに憧れていたこともあるんだ」

ティア「そ、そうなのですか?」

アベル「ああ。差別も無く、飢えも無い。神の名の許に誰もが平等な国」

アベル「帝国の子供の目には、本当に眩しく映ったんだ」

ティア「……」

アベル「勿論、今は帝国が問題を抱えていたように、聖国には聖国の問題があったことも理解している」

アベル「父上を下した以上、俺は責任を持って帝国と運命を共にしなければならないこともな」

アベル「だがやはり、聖国には昔の俺が描いた幸せもこうして確かに実在していた」

アベル「ありがとう、ティア」

ティア「い、いえ! 私はただ……///」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/30(木) 23:32:55.36 ID:Rr/F8y440<> ティア「私も、帝国の良い面を知れたから、アベル様にも聖国の良い面を知って頂きたくて……」

アベル「帝国の、良い面?」

ティア「はい。……元々は、司教様達の教えの影響も大きかったのですけど」

ティア「私達聖国の民にとって、王国は堕落した国。帝国は野蛮な国という認識でした」

アベル「……間違ってはいないんだがな」

ティア「いいえ、間違っていますよ?」

ティア「確かに、パトラさんのお話しを聞くと王国には堕落された方も多いのでしょう」

ティア「でもそれを語るパトラさんはそうじゃない。決して全ての人が堕落しているわけではありませんでした」

ティア「帝国もそうです。あの日、皇帝の剣で粉々に砕かれるマラート司教の姿は多分、一生記憶から消えません」

ティア「思い出すだけで、身体が震えてしまうくらい……」ブルブル…

ティア「でも、同時にあの日はカインさんに助けられて……そして、アベル様にお会いすることができました」

ティア「怖い思いをしたけど、いいこともあった。帝国にも、ちゃんと優しい人がいた」

ティア「兵士の人達も強面の方が多いですけど、私が治療した時は、笑顔でお礼を言ってくれました」

ティア「平等を良しとする聖国も……陰では、そうでなかった部分もあります」

ティア「結局……どこの国にも、いい人も悪い人もいる。いいところも悪いところもある」

ティア「国の一括りで決めつけないで、もっとしっかりと自分の目で見てみる……」

ティア「聖国から出た私が、気がつくことのできた大切なことです」

ティア「そしてその機会を与えて、救ってくださったアベル様には、本当に感謝しかありません」

ティア「アベル様、本当にありがとうございます」ペコリ

アベル「……/// 最初にティアを連れ出したのはカイン兄様だ。礼ならそっちに頼む///」フイッ

ティア「ええ、カインさんにも感謝していますよ?」フフ

ティア「それでもやっぱり……一番はアベル様なのです」コテン…

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/30(木) 23:34:50.40 ID:Rr/F8y440<> アベル「ティア……」ナデ…

ティア「皆さんがアベル様を慕う気持ち……よくわかります」

ティア「それに、アベル様の傍にいるだけでなんだか安心感があるんです」

ティア「だからきっと、動物たちもすぐにアベル様に懐いたんだと思いますよ?」

アベル「そういうものなのか?」

ティア「はい。優しさを持たない人に、あの子達は近寄りませんよ」

ティア「それに……ふぁ……?」

アベル「ティア?」

ティア「アベル様にこうして撫でて頂けると……ますます安心してしまうといいますか……」

ティア「なんだか、気持ちよくて、眠気さえもが……」カクンカクン…

アベル「そ、それは陽気のせいじゃないか?」

ティア「ふあぁ……ご、ごめんなさい……」ウツラウツラ…

アベル「……結構歩いたからな。ティアも知らず知らず疲れが溜まっていたのかもしれん」

アベル「少し、横になるといい。俺の膝でよければ貸そう」

ティア「お、おそれ、おおい……」ムニャ…

ティア「それに、食べて、すぐ横に、なると……」

ティア「だらしない、からだにぃ……」ポテ…

ティア「んみゅ……」

ティア「……」スヤァ…

アベル「……」ナデナデ…


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/30(木) 23:35:35.40 ID:Rr/F8y440<> ……



ティア「くー……くー……」

アベル「いい寝顔だな……」

アベル「やはり疲れが溜まっていたんだろう」

アベル「アーシャ達とティアの体力差をもう少し考えておくべきだったか」

アベル「今度は、もっと気を遣わないとな」ナデナデ…

ティア「んぅ……」コロン…

アベル「おっと。危ない、俺側に寝返りをうったか」

アベル「流石に地面に顔面衝突させるわけにはいかんからな……」

アベル「起こさないように、慎重に少し腕で支えてやるか」グイ…

アベル「このまま俺の方に顔を向けていれば、転がり落ちることもあるまい」

ティア「……くーくー」

アベル「よし、まだ寝ているな……」








ティア「……」ドキドキドキドキドキドキ

ティア(はわわわわぁぁぁぁぁ///)

ティア(つい眠気に負けてしまいましたが……)

ティア(起きるなり、なんなんですかこの状況!?///)

ティア(神よ、これは私への試練なのですかっ!?///)

ティア(ア、アベル様の逞しい太ももの感触……///)スリスリ…

ティア(アベル様のいい匂い……///)スーハー…

ティア(そ、それに……///)ゴクリ…




ティア(ちょっと顔を動かせば、アベル様のおちんちんがすぐそこに……!?///)

ティア(……って、駄目です駄目です! 肉奴隷以外でもって、さっき誓ったのに……!///)

ティア(……)


追加特殊判定
↓1コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 23:36:22.94 ID:xnUB/q4G0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 23:37:22.34 ID:F2DySRH6O<> このドピンクシスターめ! <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/30(木) 23:38:57.38 ID:Rr/F8y440<> あぶねええぇぇぇぇ!!!(白目) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 23:39:17.86 ID:8FIq67I80<> 1足りなかったか… <> ◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/30(木) 23:51:41.90 ID:Rr/F8y440<> ムラムラティア、我慢できる?


95>94(ああぁ……欲しい、欲しいけど駄目なのぉ……///)

※基準値を下回った為、さっきの誓いを守って我慢成功!

※でもすっごくギリギリだ!

――


ティア(あっ、あっ……///)モゾ…

ティア(アベル様に、撫でられてる……///)

ティア(それに、ちょっとだけ身体動かすと……)ムニュウ…

ティア(おっぱいが、アベル様の太ももに押されて……///)


ムニュムニュ…


ティア(あ、はぁぁ……こう動けば……)モゾ…

グニ!

ティア(あぅ、乳首……いいの……♪)グリグリ…

ティア(このまま、ずりずりと動けば……)ズリ…

ティア(アベル様が、アベル様が……だ、だめなの……)グッ…




アベル「だ、大丈夫かティア? もぞもぞ動いてやはり俺の足では寝ずらかっ――」




ティア「はわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?///」ビクビクビクーン!

アベル「うおぅ!?」ビクッ!

ティア「ご、ごごごごごごめんなさいアベル様ぁぁぁぁぁ!?」グルン!

アベル「待てティア! そっちに転がると坂に……!」


コロン…


ティア「あれ?」


コロンコロン!


ティア「ああああぁぁぁぁぁぁ!?」コロコロ!

アベル「ティアアアァァァァ!?」ダッ!



ティア(これは罰なのですね……)コロコロ…

ティア(神よ、どうか私に強き意志をお与えくださいっ……!)コロコロ…


……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/04/30(木) 23:54:42.71 ID:Rr/F8y440<> 最後の判定を取ったあたりで今日はここまで
ティアのコンマは極端だったりギリギリだったり気が休まりませんね(白目)
なんとか我慢はできたので、この後は平和に帰宅となります

そして次のデート相手を先に決めておこうと思います
ロウル、シア、パトラ、エリスのいずれか
↓1〜3多数決コンマ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 23:57:55.41 ID:A9MFXiuQO<> おつおつ
次は平和にロウル行っておきたい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 23:58:24.01 ID:wi6N8a7rO<> おつおつ
コンマさんマジトリックスター

次はロウルで
エリスは最後、二連聖国もちょっと避けてみたい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/04/30(木) 23:59:29.29 ID:AP+JGzSDO<> 乙
ロウル <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/01(金) 00:01:17.49 ID:34Q88c1IO<> シアさんも気になるがこの流れだと真っピンクになりかねんしロウルで健全デート <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/01(金) 00:03:26.80 ID:2Ln124Uj0<> 思ったより埋まるのが速かった……
次のデートはロウルとなりました。
明日は来れるか少々怪しいので、↓1以降で先にロウルとのデート内容なども募集しておきます
本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/01(金) 07:28:52.24 ID:E6F/PJ2cO<> 貧民街を回りながらアベルと色々な思い出を振り返る
あるいは裁縫に使う物品をロウルの希望で見てから
アベルがロウル為に女の子らしい服を買ってあげようと服屋へ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/01(金) 08:13:19.19 ID:14wVe/BK0<> ロウルに誘われアベルのお裁縫チャレンジ
簡単なもので大丈夫です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/02(土) 00:52:24.03 ID:H+dThFdKO<> ロウルは両親いないんだっけ?
もう挙がってるけど服を見に行くのはいいな。あんまり着飾るイメージ無いからこそたまにはって感じで <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/03(日) 00:06:55.56 ID:7N5CDY5B0<> こんばんはー
日を跨いでしまいましたが、次の判定部分まで少しだけ再開です

ロウルとのデート内容は思い出の地を巡りつつ、服屋でロウルの服を見たりアベル裁縫チャレンジとなりそうですね
そうなると帝国内かな? <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/03(日) 00:07:31.96 ID:7N5CDY5B0<> ――

……



アベル「だ、大丈夫かティア?」

ティア「は、はい。ご迷惑をおかけしました///」

アベル「すまないな。やはり俺の足では寝心地が悪かっただろう」

アベル「今度は予め寝具一式を持参すべきか……?」

ティア「い、いえ決してそのようなことは!?」ワタワタ

ティア「むしろ私には過ぎたご褒美といいますか……///」

ティア「多分、私以外の皆さんもきっとお喜びになると思いますよ?」

アベル「そ、それはそれでなんだか恥ずかしいな……///」

ティア(私の方が恥ずかしいことを考えていたのは、黙っておきましょう///)

アベル「まあ、休めたというならそれでいいんだが……」

アベル「それじゃあティア、次はどこに向かう?」

ティア「……」

ティア「いえ、今日はもう帰りましょう」

アベル「え? もういいのか?」

ティア「はい。奥の森もありますけれど、深入りすると結構時間がかかってしまいますからね」

ティア(それに何より、私の下着がもう……///)トロトロ…

アベル「そうか……」

アベル「では、他の動物はまたの機会に見せてもらえるか?」

ティア「!!」

ティア「はい、勿論です!」

ティア「こ、今度は……」

ティア「今度は、私がお弁当をご用意致します……///」

ティア「アベル様ほど、上手くできるとは思えませんけど……」

アベル「そんなことはないよ。次を楽しみにしているぞ?」

ティア「えへへ……///」


……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/03(日) 00:08:15.02 ID:7N5CDY5B0<> ――

……


ティア「えっと、次はこっちですね」テクテク

アベル「来た道とは違う道で帰るのは何故かと思ったが……」テクテク

アベル「なるほど、こういうことか」

ティア「はい。保護区域は景観を壊さない為に建造物も少ないのですが」

ティア「こちらはその分、聖国式の建築物が多いのです」

ティア「特にここは、古き時代から残っている歴史深い通り……」

ティア「異教徒と誰かを排してしまう前の時代からあった場所なんです」

アベル「ここも、俺に見せたかった場所というわけだな」

ティア「はい。賑やかさは無いですけど、とても落ち着いて安らぐ場所でしょう?」

アベル「落ち着く、かは難しいな」

アベル「厳かというか、気を引き締めざるをえない空気と言うか……」

ティア「ふふ、やっぱりそうですよね」

アベル「?」

ティア「聖国の人でも、この辺りは特に神の御力を感じる場所として有名ですから」

ティア「何かに迷ってしまった時、揺らいでしまった時、神に新たな誓いをたてたい時……」

ティア「そんな時に、ここを訪れる人は多いのです」

ティア「そして……あの泉の中で、神の像にお祈りをするんですよ」

アベル「あそこか。あの女神が、聖国の神の姿なのか?」

ティア「いえ、あれは聖書に記載のある神の御姿の一つに過ぎません」

ティア「神は大いなるお方。その姿は定まっていませんし、歴代の聖王様でも感じ取れるのは神の声のみ」

ティア「いつの頃からかはわかりませんが、あの像の御姿は聖国の民の中では馴染み深いものになっていますけど」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/03(日) 00:09:04.93 ID:7N5CDY5B0<> アベル「いかにも、慈愛に溢れているという具合だな……」

ティア「ええ。だからこの御姿が特に広まっているというのもあるのでしょう」

アベル「聖国のわかりやすい象徴ということか。ん、この像は……」

ティア「四天様の像ですね。四天様も聖書にその御姿の記載があるのです」

アベル(シュタイナーが生み出したものとそっくりだな……)

ティア「四天様も天使様を束ねる長にして、神の補佐を担う大いなる存在」

ティア「この世の理を司り、我々をお守りくださっているんですよ」

アベル「神に並び、聖国の信仰を集める存在か……」

アベル「それにしては、随分と像が小さいな?」

ティア「それは仕方がないんです。神の像との比率の関係が……」

アベル「……神は四天が小さく見える程に巨大なのか?」

ティア「ええ、何しろ大いなる方ですから!」

アベル(……シュタイナーが天使を作れるならば、神に似せて作れるのではないかと思ったこともあるが)

アベル(この体躯では、シュタイナーの魔力でも作成は厳しかったということか)

アベル(或いは、彼も流石に偽神は作りたくなかったのか……今となってはわからないか)

アベル「……色々と、考えさせられる場所だな」

ティア「ええ……」

アベル「ところでティア、俺にここを見せたかったということは、俺に神の像の前で誓いをたてろと言うことか?」

ティア「ち、違います違います!?」ワタワタ

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/03(日) 00:09:55.50 ID:7N5CDY5B0<> ティア「アベル様は神の信徒ではありませんから、無理強いはできませんよ」

ティア「ただ、ここも聖国を象徴する場所ですし、落ち着いた場所ですからご紹介したくて……」

ティア「あ、あと……」

アベル「あと?」

ティア「私は少し神に懺悔をしないといけないなって……///」

アベル「な、何かあったのか?」

ティア「い、言えません!///」

ティア「神への祈りや懺悔の内容は、あまり他言しないものですよ?///」

アベル「そうなのか……」

ティア「すみません、少しだけ……」スッ…


ティア「……」オイノリ

神の像「……」



アベル「……」

アベル(ティアの祈る姿……流石に、様になっているな)

アベル(凄く真剣だ。彼女も色々とある身、信ずる者に伝えたい言葉は沢山あるのだろう)






ティア(神よ! 愚かな私をお許しくださいっ!)

ティア(私は肉欲に幾度となく溺れかけたはしたない女ですっ!)

ティア(でも……)

ティア(――仕方がないんですっ! 私はもうアベル様専用の身体になっちゃったんですっ!)

ティア(新たな生命のためとかではなく、ただ私の身体に刻まれた快楽が忘れられないんですっ!)

ティア(悔いています! 悔いております! 本当なのですっ!)

ティア(だから、だからどうか慈悲深き我らが神よ……)

ティア(私に、欲に抗う意志の力を。そして……)


神の像「……」



アベル(一体何を祈っているのだろう……)


……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/03(日) 00:10:26.33 ID:7N5CDY5B0<> ――


……


【帝国・アベルの城塞】



アーシャ「あら? 思ったよりも早かったですね?」

ティア「その、私の問題もありまして……///」

アベル「結構動いたからな。ティアには疲れがたまりやすかったかもしれん」

アベル「まあ、行けなかった場所はまた今度な」

ティア「はい……///」

アーシャ「あらあら」フフ

アーシャ「その様子だと、二人とも楽しめたみたいですね?」

ティア「///」

アベル「ああ。聖国の良い場所を巡って来たよ」

アベル「帝国にもああいった場所は欲しいところだな」

アベル「しかしアーシャがここにいるとなると……」

アーシャ「ええ、相変わらずローズさんの部隊にお仕事は全部持っていかれているわ」

アーシャ「明日もおでかけねアベル?」ニコニコ

アベル「むぅ……今日の反省を踏まえるなら、相手の体力にも気を遣って……」ブツブツ…

ティア「アベル様、私は元気ですから大丈夫ですよ……!?」

アーシャ「ふふ、アベルは結構そういうこと気にしがちだから」

アーシャ「あの様子だと、今夜もまた色々悩んじゃうかしら?」クスクス

アーシャ「ティアちゃん、アベルとのお出かけはどうでした?」

ティア「よ、よかったです///」

ティア「……」

ティア「それで、あのですね……今度は、私がお弁当を用意したいのですが……」

ティア「アーシャさんさえご迷惑でなければ、お弁当の作り方を教えていただけると……」チラ…

アーシャ「あら、アベルったら早速お弁当作り始めたんですね」

アーシャ「ええ。私ももっと上達したいし、喜んで協力させて貰いますね?」

ティア「ありがとうございます……!」


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/03(日) 00:11:35.39 ID:7N5CDY5B0<> ――



ロウル「……」ピクピク

ロウル「どうやら、ティアさんも満足されてお戻りになられたようですよ?」

シア「よかったです〜。ティアさん、かなり緊張していましたからね〜」

パトラ「……」

パトラ「き、緊張度合なら、私も負けていないと思いますよ?ドキドキ

パトラ「シアさん、毎日このくじ引きをするの止めにしませんか?」

パトラ「こちらも、心の準備というものが……」

ロウル「およ? それじゃあパトラさんはくじを引かない、アベルさんとのおでかけ無しでいいんですか?」

パトラ「そ、それとこれは別ですっ!?///」

エリス「……」ドキドキ…

シア「ほら〜、エリスさんもさっきからずっとドキドキして待っているんですよ〜?」

シア「勿論、私も〜」ドキドキ…

エリス「パトラさん、多分みんなドキドキしています……」

パトラ「そ、そうですよね。何しろアベルさんと一日おでかけ……」ドキドキ

ロウル「もー、お散歩なんですからそこまで緊張しなくていいんですよ皆さーん?」

ロウル「引かなきゃはじまりませんし、そろそろ行きましょう!」

シア「そ、それじゃあ……」




一同「「せーの……っ!」」シュッ!






ロウル「……おぅ!?」アタリ!



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/03(日) 00:12:12.05 ID:7N5CDY5B0<> パトラ「あ、ロウルさんが当たりですね」ホッ…

エリス「ロウルさんなら緊張もしていませんし、ちょうどよかったかもしれません」

シア「私達は、今の内にこの緊張をどうにかしておきましょう〜」





ロウル「」ガタガタガタガタガタ




一同「「!?」」



ロウル「あばばばば……ま、まさか私が引いちゃうなんて……!?」ガタガタ

ロウル「だ、大丈夫でしょうか!? アーシャさんにティアさん、確実にアベルさんの中で敷居は上がっていますよね!?」

ロウル「どうしようどうしようどうしよう……」

ロウル「私、本当にアベルさんとただお散歩したかっただけなのに……」

ロウル「お散歩だけとわかったら、アベルさんもつまらないでしょうし……」グルグル

ロウル「私は一体どうすればっ!?」



パトラ「一番緊張していたのロウルさんじゃないですか!?」ガーン!

エリス「だ、大丈夫ですよロウルさん。アベル様なら、どんなことも受け入れてくれますから!」アセアセ

シア「そうですよ〜。難しく考えない方がいいと思いますよ〜?」

ロウル「うぅ……」

ロウル(困りました……)

ロウル(確かにアベルさんなら、とは思いますけど……)

ロウル「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/03(日) 00:12:32.55 ID:AhGRt12A0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/03(日) 00:14:01.73 ID:DggszuWHO<> デート編入ってからみんなコンマ荒ぶってないか?w <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/03(日) 00:15:39.68 ID:7N5CDY5B0<> 開幕ゾロ目ってこれもう二桁入るくらい被弾しているんじゃないですかねぇ!?(白目)
と、とにかく判定をとったあたりで今日はここまで

ただロウルのデート内容に問題はないんですけど、女の子らしい服がいざとなると思いつかない……
こちらはちょっと考えるか、安価に頼ってしまうかもしれません
本日もありがとうございました! <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/04(月) 22:57:46.54 ID:NoqUyt7e0<> こんばんはー
コンマがこの後もあらぶらないことを祈りつつ、ロウル編ゆったり進めて行こうと思います <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/04(月) 22:58:33.78 ID:NoqUyt7e0<> 特殊判定結果
ロウルのデートへの心の余裕

コンマ55

 5 5

奇数ゾロ:「お散歩だけじゃ駄目……もっと身体を張らないと!?」グルグル


※精一杯アベルにアプローチしますが……
※若干後の判定が増えます

――


ロウル(アーシャさん……)

ロウル(なんでもできる、頼れるお姉さんです)

ロウル(でも、最近はたまーに変なことを言いだします)

ロウル(何故か私の耳と尻尾も時々羨ましそうに見られている気がしますし……)

ロウル(以前ご一緒した時の様子からしても、どうにもペットな扱いを望まれています)

ロウル(もし、アーシャさんとアベルさんのおでかけが『そういった散歩』なのだとしたら……)

ロウル(わ、私もやっぱり四つん這い首輪した方がいいんですか……!?)グルグル

ロウル(……)

ロウル(いや、アーシャさんはそれでも分別はしっかりしている人です)

ロウル(貴重なお休みですから、きっと有意義に使ったに決まっています)ウンウン

ロウル(……じゃあティアさんは?)

ロウル(アベルさんの部隊では一番の新人で、エリスさんと同じく最年少です)

ロウル(なんというか、見た目や佇まいにあの不安な戦闘技能……守ってあげなきゃって気分になる人ですよねぇ)

ロウル(でも、それに反するかのようなとんでもないものをお持ちですからね)

ロウル(ご本人は気にしているようですし、リーナさんのあの反応からして聖国には居づらかったかもしれません)

ロウル(それでもやっぱり、あれは嫉妬を通り越して凄いとしか言えません)

ロウル(あの揉み心地たっぷりなシアさんより大きいわけですから、アベルさんも夢中になっているかも……)

ロウル(それに、アベルさんへのあの懐きっぷり。私も最初からそうしていればなぁ……)

ロウル(あの様子なら、たとえ外でも喜んで裸になるくらいは……)

ロウル(……)

ロウル(いや、ティアさんも聖国の敬虔な信徒ですからね)

ロウル(流石にそんな真似はしないでしょう。こんなことを考えちゃうだけで、それこそ神様に怒られますね)



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/04(月) 23:01:22.11 ID:NoqUyt7e0<> ロウル(つまり結局、二人ともやましいこともなく普通に楽しまれて……)チラ…


エリス「?」


ロウル(エリスさん……誰よりも早く、私よりも早く、本当に子供の頃からアベルさんを想ってきた人)

ロウル(あんなちっちゃい頃から今まで、ひたすらにアベルさんの為にあらゆる努力を欠かさない尊敬できる人)

ロウル(一夫多妻にすら寛容で、こんなくじ引きすら許してくれる。本当に頭があがりません……)


シア「?」


ロウル(シアさん……多分、アベルさんの計画が大きく動く切っ掛けを作った人)

ロウル(いつでも誰にでも優しくて、アベルさんの命も救ってくれて、そして私達の性教育の師でもあります)

ロウル(あげくあの身体ですからね。どう頑張っても勝てるわけがありませんよ……)


パトラ「?」


ロウル(パトラさん……シアさんと同じく、王国との良好な関係は彼女がいなければ成り立たなかった筈です)

ロウル(貧民街の子供達からも慕われて、それを嫌な顔一つ見せずに面倒を見る優しくて頼りになる本当の貴族)

ロウル(でも鎧で隠しているだけで、シアさんと同じくらい魅惑的な身体の持ち主。その差にアベルさんも……)


ロウル「……」






ロウル(だ……駄目ですってこれえええええぇぇぇぇぇ!?)

ロウル(アーシャさんとティアさんが、え……えっちなことしていなくても、この後が駄目……!)

ロウル(私よりもずっと肉感的なお二人に、一番アベルさんへの忠愛が高いエリスさん!?)

ロウル(ぜぇったいにアベルさんの方が我慢しきれなくなりますって!)

ロウル(どうしようどうしよう、折角の二人きりのおでかけ。ちゃんと思い出にしたいです……)

ロウル(でも皆さんいい人ばかりで、しかもスタイルもよくて、私だけが貧相で……)

ロウル(――こ、こうなったらやられる前にやるしかないんですか!?)グルグル

ロウル(アーシャさんとティアさんがまだなら、私の方から今の内に行った方がいいんですかねぇ!?)グルグル!?


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/04(月) 23:05:56.72 ID:IsMAdWeJO<> ティアは半ばアウトだったよね…
残るメンバーだとシアが本気でデート中発情しそう <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/04(月) 23:06:44.22 ID:NoqUyt7e0<> ロウル「あーうー!?」グルグル!



シア「ま、ますます混乱しちゃったみたいです〜?」

エリス「ロウルさん……」

パトラ「しかし、エリスさんとロウルさんは幼少期からアベルさんと共に過ごしてきたのでしょう?」

パトラ「私やシアさんと比べると、緊張はしにくいと思っていましたが……」

エリス「いいえ、パトラさん」フルフル

エリス「確かに私達は、アベル様とずっと一緒でした」

エリス「でも、ずっと一緒で……家族のようなものだったんです」

エリス「私にとってもロウルさんにとっても、アベル様は頼りになる……お兄さんで」

エリス「後になってその地位と目的を知って、仕えるべきご主人様になってからは……」

エリス「そういう感情を持ってはいけないと、蓋をしていたんです」

エリス「だから、アベル様に……あ、愛して頂ける今は///」

エリス「なんでもないようなことでも、気恥ずかしさを覚えてしまうものです……///」

パトラ「な、なるほど……///」


ロウル「ええそうですよそうですよ! キャベツを信じていた頃が懐かしいですよぉ!///」

シア「できればあの時のことは忘れて下さい〜///」パタパタ!

シア「……でも、だからといってアベルさんとロウルさんの信頼関係は無くなっていませんよ〜?」

シア「緊張するかもしれませんけど、ここはいつも通りの自然体が一番いいんじゃないかな〜って〜」ポヤポヤ

ロウル「し、自然体……ですか」ゴクリ

ロウル「……」


……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/04(月) 23:10:21.84 ID:NoqUyt7e0<> ――



……翌日




マックス「あ、アベル皇子。おはようございます! 今日はどちらにおでかけですか?」

アベル「おはようマックス。行き先はまだ決まっていないんだが、今日もしばらく留守にするだろう」

アベル「しかしすまないな。本当に休暇も取らずに働き詰めで大丈夫か?」

マックス「いえいえこの程度は大丈夫ですよ。ローズさんが連れてきたメイドと執事もいますしね」

マックス「それにキアラちゃんとフィーアちゃんに、重い建材運ばせて怪我させちゃうなんて嫌ですしね」

アベル「あの二人も時々無茶をするからなぁ……」

アベル「すまないマックス。苦労をかけるが、よろしく頼む」

マックス「ええ、もちろんですよ!」ビシ!

マックス「まあ見ててくださいって。あと数日以内に元の鍛錬場に……ん?」



ロウル「およ、お早いですねお二人とも。おはようございます」ペコリ



アベル「ああ、おはようロウル」

マックス「おはようロウルちゃん」

アベル「……」

マックス「……」

マックス「ところで……」


特殊判定
↓1コンマ二桁


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/04(月) 23:11:02.18 ID:X0evG4uDO<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/04(月) 23:11:49.18 ID:kReO1g+k0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/04(月) 23:26:20.61 ID:NoqUyt7e0<> 攻めすぎぃ!

ロウルのアプローチ作戦。服の布面積で誘惑だ!


18(かなり最小限。身軽だけどふともとやお腹周りは全部出てる)

――


マックス「そ、その格好に荷物、ロウルちゃんとアベル皇子が出かけるのかな?///」

ロウル「ええ。今日はお願いしますよアベルさーん?」ウリウリ

アベル「あ、あぁ……///」



マックス(うおぁぁ……おっぱいは無いけど、なんだこれ……なんだこれ!?)ドキドキ

マックス(え? ロウルちゃんってこんなに身体……ええぇ!?///)ドキドキ

アベル(ど、どうしたんだロウル……今日はまた一段とその、布が少ないような……?)ドキドキ



ロウル(ああああぁぁぁ……///)カアァ!

ロウル(み、見られてますね! 見られてますよこれはぁ……///)

ロウル(アベルさんは表情を崩していませんけど、心なしか頬が赤いですし……)

ロウル(マックスさんに至ってはもうしっかり視線を感じます……///)

ロウル(でも、これで確信しました。たとえ胸が無くとも、私はまだ戦えます……!)グッ!



ロウル「いやぁ、晴天に恵まれてこれも日頃の行いですかねぇ///」

ロウル「むしろ暑いくらいで、こんな陽気でいつものローブや装備なんてつけられませんよねぇ」パタパタ

ロウル(本当に顔だけはすっごく熱いです……)

アベル「そ、そうだな……///」

アベル(暑い……のか?)

アベル(いやしかし、確かにいつもロウルには耳と尻尾を隠すローブばかり……)

アベル(よし、ロウルの希望を聞いて可能であればあの場所へ……)

アベル「それじゃあ今日は一日よろしくなロウル」

ロウル「ええ、期待してますよアベルさん?」ニヤリ


マックス(す、すげぇアベル皇子! もういつもの顔に戻ってる……)

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/04(月) 23:35:17.20 ID:NoqUyt7e0<>
アベル「ロウルは行きたい場所とかはあるか?」

ロウル「ん〜……そうですねぇ」ムムム

ロウル「……」

ロウル「それではですね……」



……




マックス「……すごかったなぁ」ドキドキ


ティア「あ、マックスさん。おはようございます」ペコリ

マックス「あ、おはようティアちゃん。と、アーシャさんも?」

アーシャ「おはようございます。っと……その様子だともうアベルとロウルちゃんは出かけちゃった後かしら?」

マックス「え? ええ。ついさっきですけどね」

アーシャ「うぅ、ティアちゃんとのお料理に夢中になって、ロウルちゃんへのアドバイスが遅れてしまうなんて……」

マックス「アドバイス?」

アーシャ「そう。……ロウルちゃん、格好はどうでしたか?」

マックス「どうって、その……///」

マックス「か、かなり刺激的というか、太ももが眩しいというか……///」

アーシャ「ああ、やっぱり……」ガクリ

ティア「ロウルさん、大胆です……///」

マックス「だ、だよね/// でもアーシャさんのその反応だと、何かまずかったんですか?」

アーシャ「実は私も一度犯してしまった過ちなのだけれど……」



アーシャ「――アベルは女性の過度な露出は苦手なんですよ……」



マックス「」

ティア「」


……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/04(月) 23:43:54.79 ID:NoqUyt7e0<> ――


……


【帝国・貧民街】



アベル「本当によかったのかロウル?」

ロウル「何がです?」

アベル「折角の休みだというのに、向かう先がここではいつもと変わらないだろう?」

ロウル「だから言ったじゃないですか、お散歩だって」

ロウル「それに、丸っきりいつもと同じわけでもないでしょう?」

ロウル「アベルさんも私もほら、こんな軽装です」

ロウル「今まではどうしても警邏や公務での来訪で、武装した状態でばかり来ていましたからねぇ」

ロウル「皇族の一人が無防備にここを歩くだなんて、ちょっと前までは誰も想像もできなかった筈です」

ロウル「……ちょっと、改めて昔と今の違いを実感したかったんですよ」

アベル「ロウル……」

ロウル「あっ、もしかしてアベルさんあれですか!?」

ロウル「ここには†聖暗黒騎士アベル†の装いじゃないと来たくなかったとかですかぁ?」ニヤニヤ

ロウル「それならそうと言ってくれれば、ちゃんと用意しましたのにぃ」ニヤニヤ

アベル「だ、誰がそんなことを言った!? そんなわけがないだろう……」

アベル「正直、俺も黒騎士としての立ち振る舞いには結構気を張っていたんだぞ?」

アベル「今となってはカイン兄様が尽く悶えるのにも少し共感してしまうぐらいだ……」

ロウル「あー、あの人はあの人で思い出したくない過去作ってましたもんねぇ」

ロウル「しかもそこから復帰する要因がまた思い出したくない凄惨なものですし……」

アベル「言ってやるな……」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/04(月) 23:49:16.52 ID:NoqUyt7e0<> ロウル「しかし黒騎士の姿で無いことに不満がないなら、一体どうして?」

アベル「いや、元から不満は無いよ」

アベル「ただ、ロウルが俺に遠慮をしたのではないかと、そう思っただけだ」

ロウル「あっははは! この私が、アベルさんに遠慮するわけないじゃないですかぁ!」

ロウル「私、思ったことはアベルさん相手でもがんがん言っちゃいますからねー?」

アベル「はは、そうか。それならいいんだが」





アベル「……ロウル、やはり少し肌を出し過ぎなのではないか?///」





ロウル「んっ!?///」ビクン!

ロウル「や、やぁですよぉアベルさん?」ドキドキ

ロウル「元々私は身軽さが売りで、軽装のことが多かったでしょう?」

アベル「それはそうだが、軽装にも限度というものが……」

ロウル「い、いいですかアベルさん? 弓兵は素早さ身上なんですよ?」ドキドキ

ロウル「どの道、弓を射れない程に接近されたらお終いです」

ロウル「そうなると防具なんてあって無いようなもの。むしろ拘束具とも言えてしまうかもしれません」

ロウル「つまり弓兵が完全な状態、完璧全力の機動力を確保するには、可能な限りの装備品を脱ぎ去ってしまうのが一番なんです!」

ロウル「そう、これは今後に備えた私の更なる飛躍のためなんですっ!」ドキドキ

アベル「そ、そうだったのか。すまない……」

ロウル「いえいえ、わかっていただければそれでいいんです」

アベル「……///」ドキドキ

ロウル「……///」ドキドキ



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/04(月) 23:52:03.59 ID:NoqUyt7e0<> アベル(と、ということはなんだ……?)

アベル(これから先、ロウルの装備はこれくらい際どいものになるということか……!?)ドキドキ


ロウル(ああああぁぁぁぁ! や、やっぱり大胆に攻めすぎましたかねこれはぁぁぁぁ!?///)

ロウル(で、でもちゃんと大切なところは隠していますし、まだ大丈夫ですよね……?///)ドキドキ





少年「あ、ロウルねーちゃんだ!」タタタ!

少女「それに、鎧着てないけどアベル様だ!」タタタ!




アベル「んっ!?」ピクン!

ロウル「っぉ!?」ピクン!


アベル「おお、久しぶりだなお前達」ドキドキ

ロウル「お元気そうでなによりです」ドキドキ

アベル&ロウル((こ、子供達の前では平常心でいないと……))



少年「なぁアベル様、なんかいま帝都の方が大変だって聞いたんだけど大丈夫なのか?」

少女「その、元皇帝陛下がまたあらぶっている、とか?」

アベル「はははは……いや、大丈夫だ。心配はいらないよ」

ロウル「ちょっと運動不足っていうだけで、また皇帝に返り咲こうというわけではないですよ」

ロウル(多分、今のところは……)

少年「そっか。アベル様達がそういうなら大丈夫なんだろうけど」

少女「それにしても珍しい……というより、初めてかも?」

アベル「何がだ?」

少女「鎧を着ていないアベル様。相変わらず真っ黒だけど、お洋服だけだし……」

少年「……」


特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/04(月) 23:53:24.96 ID:UQzQCeoIO<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/04(月) 23:53:30.75 ID:kReO1g+k0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/04(月) 23:54:16.20 ID:kReO1g+k0<> 判定次第では今日も白目でるかなー? <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/05(火) 00:04:20.17 ID:YRBFPA0Y0<> 特殊判定結果


1:少年のロウルの格好に対する反応(子供補正+10)

96+10

= 1 0 0 ( エ ロ い )>85


※子供故にド直球での指摘入ります(白目)
※指摘されたので後ほど……?


2:貧民街の現在の治安(三皇子の功績により合計補正+15)

75+15

=90(今までが嘘みたい。たまに残党がいるけど治安はとってもよくなりました)>50

※基準値を超えたため、襲われる心配も無くなりました

――


少年「いやお前、アベル様も珍しいけどさ……」

少年「それ以上に凄いものがあるだろ……///」ドキドキ


アベル「ん?」

ロウル「え?」

少女「なに?」








少年「――なんか今日のロウル姉ちゃんすっげーエロい///」ドキドキ







ロウル「ん゛っ!!?」ビクンビクン!

アベル「ほら見た事かロウル! わかったら俺の上着を貸すから少し隠せ!」バサ!

ロウル「///」プシュウゥゥゥゥゥ…

少年「……アベル様の上着の下から見える姉ちゃんの脚が余計に……///」

ロウル「〜〜〜〜ッ!?」カアアァァ!

少女「こ、こら! お姉ちゃんに変なこと言わないのっ!」ゴン!

少年「あてっ!?」


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/05(火) 00:08:09.31 ID:YRBFPA0Y0<> えー、途中ですが今日はここまで
ロウルの服装コンマがかなり際どい値が出て冷や冷やした直後の遭遇一発目でもう指摘されるというね……
しばらくロウルは恥ずかしがりながらもアベルと一緒にお散歩することになりそうです
なおこれにより洋服店訪問はアベルからの誘いで確定となりましたが、見繕ってあげる服でいい案がある方はお願いします(土下座)

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/05(火) 00:23:46.00 ID:8h25OnJQ0<> 乙です!
服…、ボーイッシュな格好してみるとか….? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/05(火) 00:25:43.93 ID:7ICPXDIhO<> これはむしろロウルの服を入手する大義名分ができたのかも <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/05(火) 05:41:00.16 ID:CRsRPzyC0<> おつです
ワンピースに麦わら帽子とかがあれば
ちゃんと尻尾と耳が出せるように加工してもらいたいです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/05(火) 07:00:18.82 ID:jXCdWQANO<> おつおつ
個人的趣味になるけど巫女服のようなものとか?
ロウルのぺったんボディなら似合いそうな気するし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/05(火) 11:58:42.05 ID:Qcopy9W80<> こういう子には似合わないからと着そうにないドレスやフリフリものも捨てがたい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/06(水) 23:54:29.50 ID:CEb9d6m80<> こんばんはー
短いですが、次の判定部分まで進めればと思います <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/06(水) 23:55:04.22 ID:CEb9d6m80<> ――




少年「ご、ごめんよ姉ちゃん……」

ロウル「い、いやいや。確かに子供にはちょっと刺激が強すぎたかもしれませんね///」

アベル「だから言っただろうロウル……」

少女「……」

アベル「ん、どうした?」







少女「う、上着を脱いだアベル様の上半身逞しいなぁって……///」ポッ…






アベル「」

少年「お、お前だって俺と似たようなもんじゃないか!?」

少女「わ、私は違うもん……!?」

ロウル(アベルさんの上着……)クンクン…

ロウル(な、なんてやっている場合ではありません。このままでは子供達の教育によろしくありません)

ロウル(とにかくこの場は、発端の私がなんとか鎮めないと……)

ロウル「あ、あのですね? 私もアベルさんがこんな格好なのも作戦の一環なのですよ?」

少年&少女「「え?」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/06(水) 23:55:35.59 ID:CEb9d6m80<> ロウル「まあ、確かにご指摘の通り今日の私は服の面積が少ないです」

ロウル「そしてアベルさんも鎧を着ていないし、ご覧の通り軽装です」

ロウル「なんでだか、わかりますか?」

少年「な、なんでって……」チラ

少女「わ、わからないです」

ロウル「うんうん、それはそうですよね」

ロウル「実はこんな軽装なのは、アピールのためなんですよ」

少年「アピール?」

ロウル「ええ。確かに以前はこの場所も治安がよろしくなかったですけど……」

ロウル「最近は、かなり改善された筈です」チラ

アベル「……ああ。完璧、とまでは言えないが前と比べれば格段に治安は良くなった筈だ」

アベル「お前達のように、子供達まで立ちあがってくれたというのも大きいのだがな」

少年「へへ……///」

少女「ううん、アベル様にアドルラン様、それにカイン様がここを気にかけてくれるようになったからだよ?」

ロウル「みんながみんな、頑張った成果ですよ」

ロウル「ただ、どうしても嫌な連中やまだ不安で外をお散歩できないっていう人もいますからね」

ロウル「だから私とアベルさんが、すっごい軽装で動き回っているんです」

ロウル「こんな服で出歩いても大丈夫なくらい、治安は良くなったんですよっていう宣伝といえばいいんですかね?」

ロウル「万が一妙な輩がいても、私達なら楽に取り押さえられますますからね。それを釣れるかもしれないという思いもあります」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/06(水) 23:56:02.46 ID:CEb9d6m80<> 少年「へえぇ……そうだったのか!」

少女「私達のためにそこまで頑張ってくれてるんだ……!」ジーン…

ロウル「あはは、なにこの程度は当然ですよ。ねえアベルさん?」

アベル「あ、ああその通りだ。もう黒騎士としてここを見回ることもないだろう」

アベル「……次回はもう少し露出を抑えた軽装でくるよ」

ロウル「そ、そうですね」アセアセ

少年「俺達のための作戦だったってのに、本当にごめんよ……」

ロウル「いえいえ! 私も先に説明するべきでしたからね!」アセアセ

アベル(軽装の理由がさっきと違うのは、黙っておこう……)

アベル「だが本当に、治安はよくなったようだな」

アベル「以前ならこの格好で歩いていれば、俺も狙われていただろう」

少女「アベル様が見回ってくれるようになってから、威張る人もだいぶ減ったの!」

少年「それにあの日。アベル様達が皇帝陛下に宣戦布告した時、嫌な連中が顔出して来ただろ?」

ロウル「ああ、あのよくわからない人達ですね」

少年「あの時にあいつらまとめて縛り上げてさ、俺達でも頑張ればこの程度の相手なら勝てるんだって自信にもなったんだ」

少女「もっと強い人を相手に頑張っているアベル様達に、あんな人たちのことまでお願いするわけにはいかないって」

少女「みんなみんな、前よりももっと頑張れるようになったんだよ」

少年「今まで守ってもらってばかりだったからな。今度は俺達がここのみんなを守って見せるぜ!」

アベル「ははは、頼もしい限りだな」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/06(水) 23:56:30.12 ID:CEb9d6m80<> ロウル「将来有望な兵士さんですね。おや……?」クンクン

アベル「ん、この匂いは……」

少年「あ、やべ! 今朝の炊出しもう始まってるのか!? 急がないと!」ダッ

少女「じゅ、順番を守らなきゃいけないから慌てなくても大丈夫だよ!? ああ、もう!」

少女「ごめんなさい。あの子、どうもまだ突っ走っちゃうから……」

ロウル「いやいや、子供は元気なのが一番ですよ」

アベル「その通りだ。そしてあまり長蛇の列に並ぶのも嫌だろう?」

アベル「また今度、あの子と一緒に話を聞かせてくれ」

少女「は、はい! それじゃあ、また……!」ペコリ


タタタ…


アベル「……あの子達も、本当に立派になったな」

ロウル「えぇ……」

ロウル「食糧の供給って、この辺りはどのくらい進んでいるんです?」

アベル「治安はともかく、やはり食糧の完全な安定供給となるとな……」

アベル「大量に用意しやすい煮込みものや乾物ばかり、味の面はどうしても二の次になってしまうのが現状だ」

ロウル「毎日何かを食べられるっていうだけでも、大きな進展でしょう? これからきっともっとよくなりますよ」

ロウル「ほら、あっちの方は自分で畑を耕しておられるみたいですし」

ロウル「ここの人達も、もうただ黙って奪われ続けるだけの人じゃないんですから」

アベル「そうだな……」

ロウル「……アベルさん?」

アベル「ん、どうした?」

ロウル「その、この格好については謝罪しますけど……///」

ロウル「ちょっとだけ、このままお散歩につきあってもらえますか?」


……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/06(水) 23:57:40.28 ID:CEb9d6m80<> ――

……


【貧民街・街道】


ロウル「……」テクテク

アベル「……」テクテク

アベル(……確かにあの子の言う通り、ロウルの脚が……)ムズ…

ロウル「あっ」

アベル「!」ピク!

ロウル「懐かしいですねぇ。ほらここ……」

アベル「ただの林……いや、違うここはそうか」

アベル「夜襲を受けて執拗に追われて、あの日逃げ込んだ場所か」

ロウル「ええ、あの時はまだ私も未熟でした……」

アベル「いや、それを言えば俺もだ」

アベル「暗黒街を抜け出し、まだましな貧民街まで辿りついたことで俺もどこかで油断していた」

ロウル「……いえ、やっぱりあの時は私が一番油断していました」

アベル「ロウル?」

ロウル「……」

ロウル「私、物心ついた時には一人で生きていました」

ロウル「両親がどんな人なのか、私はどうして人とは違う姿なのか、未だに知らないままです」

ロウル「それでも、この耳と尻尾は珍しいもので。捕まればお金にされるということだけは幼い身でもわかりました」

ロウル「誰にも頼れず一人でそういった連中から逃げ続け、何をするでもなくただ生き続けて……そしてついに、死にかけて」

ロウル「そんなあの日、あなたは見ず知らずの私を助けてくれた」

ロウル「傷が治ってから、人を信じるということができなかった私は、あなたに酷い言葉を口にしたものです」

アベル「……さてな。そんな酷いことを言われた記憶は無いな」

ロウル「もう……」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/06(水) 23:58:47.27 ID:CEb9d6m80<> ロウル「エリスさんと一緒に三人で生き延びて、ちょっとずつだけど前に進んで……」

ロウル「……今だから言いますけど、本当に嬉しくて楽しくて、たまらなかったんです」

ロウル「だからつい……私も油断しきって、警戒を怠って……」

アベル「どんな人間も、常に気を張っていれば疲労する。ロウルは悪くないよ」

ロウル「これでも幼いながらに、耳と鼻の感覚には自信があったんですけどねぇ……」

ロウル「あの時の夜襲は、幸せを手に入れた私に苦境の時間を思い出させてくれましたよ」

ロウル「子供相手に容赦なく追剥してこようとする大人達」

ロウル「応戦しようとする私とエリスさんを嗜めて、ここまで逃げることを提案したアベルさん」

ロウル「結局、アベルさんの考えが正しくて、私達はこうして無事でいられるんですよね……」

アベル「別に、大した作戦でもない」

アベル「あの時は暗く、凶暴な生物も潜む林の中に逃げ込むのはかなりの危険を伴うものだった」

アベル「賊も子供三人とその危険、どちらを選ぶか。それを考えたんだ」

アベル「俺の最初の予測では、あそこで諦めてくれるはずだったんだがな」

ロウル「あいつら、まさかの林の中まで来ましたからね……」

アベル「あれは流石に驚いたな。とはいえあの時、奴らは広い範囲を捜索するために全員が散る愚策を取ってくれたからな」

アベル「息を潜め固まっていた俺達の元に誰かが辿りついても、一人だけなら楽に処理できたというわけだ」

ロウル「いやぁ、本当に危ないところでしたよねぇ……」

ロウル「そういえば、あの後……」


特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/06(水) 23:59:16.68 ID:DFnR6b1D0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/06(水) 23:59:31.39 ID:+hNLM6XDO<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/06(水) 23:59:44.83 ID:BwNQy+7c0<> ゾロ目 <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/07(木) 00:13:23.38 ID:mNEitybz0<> 特殊判定結果

1当時の夜襲切り抜け後

01〜33:三人揃って怯えていた
34〜66:三人とも怯えていたが、みんな堪えた
67〜99:怯えている二人をアベルがあやした

コンマ68

67〜99:怯えている二人をアベルがあやした


2現在のロウルの羞恥心

50>39

※基準値を下回った為……?

――


ロウル「あの後、私もエリスさんも怖くて震えていたのに」

ロウル「アベルさんだけは、ずっと冷静でしたよねぇ……」

ロウル「正直あれは今までの中でも、かなり危険な状態だった筈です。よく平気でしたね?」

アベル「いや、俺もあの時は恐怖を感じていたよ」

アベル「だからこそ、三人で生き延びられるように必死に頭を働かせた」

アベル「……」

アベル「俺にとっての恐怖は、お前達を奪われることだ」

ロウル「っ!?///」

アベル「だから、離すまいと……震えるお前達を両腕かき抱きながら、俺はずっとそう考えていた」

ロウル「……///」

アベル「ふふ、そうしているうちにお前達が安心したように眠ってくれたのは、本当に嬉しかったよ」

ロウル「あ、ぅ……///」

ロウル「だって、アベルさんの腕の中にいると、本当に安心できたんですもの……」

ロウル「……こ、子供の頃の話ですよ!?///」ワタワタ

ロウル「い、今はエリスさんはいませんけど、今もアベルさん同じことできますか!?///」

ロウル「でき――」


アベル「……これでいいか、ロウル?」ギュゥ…

ロウル「は、はわぁっ!?///」ドキドキ

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/07(木) 00:15:08.00 ID:mNEitybz0<> 途中までですが、今日はここまで
結構厳しめにしても、アベル女の子の前では隙を出しませんね……
服の指摘はされましたけど、現在羞恥心が下回ったのでロウルはこの後もちょっとだけ勇気を出し続けます。

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/07(木) 00:17:46.16 ID:LD2WEJlu0<> 乙 <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/09(土) 23:06:08.89 ID:Y2Nayeko0<> こんばんはー
立て続けに間が空いてしまい本当に申し訳ないです……
ようやく一段落ついてきたので、以前の更新頻度に戻せればと思います

それでも短いですが、少しだけ再開します <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/09(土) 23:06:45.07 ID:Y2Nayeko0<> ロウル(アベルさんに後ろからだだ抱きしめられ……っ///)

アベル「流石に、あの頃のように俺の中に収まることはないか」グッ…

ロウル(あぁっ、アベルさんの息が声が匂いが上からあぁぁ……!?)ドキドキ

アベル「立派になったな、ロウル」

ロウル「ふ、ふふん! 当然でしょう?」ドキドキ

ロウル(待って待って待って……///)

ロウル(そりゃあ、子供の頃はこうして抱きしめられて……)

ロウル(私は一人じゃないんだって、ぐっすり寝ても大丈夫だって、思えましたけども……///)

ロウル(お、大人になった今こんなことをされると……///)




ロウル(――な、なんだかお腹の奥が熱くなってくるような///)ドキドキドキ…




ロウル(というよりも)

ロウル(こんな服で出てきたもんだから……)

ロウルお腹「……」サスサス…

ロウル(ア、アベルさんの手で直に撫でられてるっ……///)

ロウル「……」ゴクリ…



追加特殊判定
↓1コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/09(土) 23:07:48.25 ID:sa6zqQ2E0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/09(土) 23:22:29.19 ID:Y2Nayeko0<> ロウルの発情度


50>25(いやいや、ここ外ですよ!? 不味いですって!)

※基準値を下回ったため、耐えきります

――



ロウル(き、気持ちいいですけど……///)

ロウル(こんなところでするのは、それこそ獣ですって!)

ロウル(私、耳と尻尾ありますけど人間ですもん! 節制というものは心得ています!)

ロウル(……ちょっと、勿体ないけど)

ロウル「こーら、アベルさん?」パシ

アベル「ん?」

ロウル「いたいけな女の子のお腹を直接撫でまわすなんて、変態と思われても仕方がありませんよ?」

アベル「!?」

ロウル「まぁ? 私の身体の魅力に抗えないという気持ちはわかりますけどねぇ?」ニヤニヤ

アベル「す、すまないっ!?」

ロウル「あはははは! いいですって。冗談ですよ、冗談」

ロウル「……昔、こうして撫でられて、くすぐったくて」

ロウル「でも嫌じゃなくて、悪態つきながらもアベルさんにじゃれていた、子供の頃の私」

ロウル「アベルさんも、思い出してくれたんでしょう?」

アベル「……ああ」

ロウル「私も、懐かしかったです」

ロウル「……でも、さっきもいいましたけどそれは子供の頃の話ですからね?」

ロウル「今のアベルさんと私がやったら、あらぬ誤解を受けるのはアベルさんですから気をつけてくださいよ?」

アベル「わ、わかった」

ロウル「……ちゃんと場所を弁えてなら、大歓迎ですので」ボソリ…

アベル「ん?」

ロウル「何でもありませんよー? さて、もう少しお付き合い願いますよ?」

ロウル「次はそうですね……」


……


―― <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/09(土) 23:26:23.00 ID:fwb35WEIO<> ロウル、それ言うとティアの立場が(白目) <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/09(土) 23:27:08.66 ID:Y2Nayeko0<> ――

……


【帝国貧民街・居住区付近】


ロウル「おうおう、ここも懐かしいですねぇ」

ロウル「暗黒街ばりに淀んでいた記憶がありますが」

ロウル「ふむ、帝都と比べるとまだまだといった具合ですけどこれは……」

アベル「ここも、当時と比べると変わってきたな」

ロウル「昔、ここでも苦労しましたよねぇ……」

ロウル「食べれそうな木の実や生き物が残っていないんですもん」

アベル「今思うと、他の区画に比べて住民の数が集まり過ぎていたのが原因だろうな」

アベル「少人数であれば、十分に食いつなげただろうに」

ロウル「まあ、少し食糧が多くて水源もあるなんてわかったら、他の場所からも群がる人が出て当然ですけどねぇ」

アベル「おかげで結局は食糧を巡っての殺し合い。殺されるのは決まって弱者ばかりだったな……」

ロウル「あの時、何人かは助けられたと思いますけど……今どうしているんでしょうね」

アベル「わからん。俺達が助けた後にやはり命を落としたか、どこかへ逃げたか……」

アベル「昔も今も、俺達に出来ることは目の前の人を一時的に救うことしかできないんだ」

ロウル「それでも、見殺しにするよりはいい選択だったと思いますよ?」

ロウル「この調子で全帝国民を救えるような凄い政策、期待してますよアベルさん?」ウリウリ

アベル「む、無茶を言う。そのつもりで動きはするが、時間はかかるぞ」

ロウル「わかってますって。私もずっと助けてあげますから、あの頃のように……」

ロウル「諦めずに、ゆっくりでも前に進んでいきましょう。ね?」

アベル「……そうだな。よろしく頼むぞ、ロウル」

ロウル「お任せあれ!」



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/09(土) 23:29:45.88 ID:Y2Nayeko0<> ロウル「大丈夫ですって。かなり凄惨だったこの場所がこれだけまともになっているんです」

ロウル「アベルさんが政が苦手でも、意外となんとかなりそうですよ?」

アベル「悪かったな……」

アベル「しかしまともになったとはいえ、何しろ元が元だ。まだまだ改善の余地はありそうだな」

ロウル「私としては、死体の臭いが無くなっただけでも凄い進歩だと思いますよ」

アベル「それは確かにな。ん、あれは……」





住民1「配給に頼りっぱなしじゃ、いざって時にまた苦労するからな」

住民2「やっぱり狩りは続けないとまずいよなぁ……」





ロウル「ほうほう、殊勝な心がけの人達ですね」

アベル「元々、そうして生き延びて来た者達だ。習慣づいているというのもあるだろうが……」

ロウル「この辺りの獲物って確か……」

アベル「あぁ……」



特殊判定
↓1コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/09(土) 23:32:10.38 ID:WeBWgARN0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/09(土) 23:43:15.30 ID:Y2Nayeko0<> 貧民街・配給以外での食糧事情

50>38(飲み込めればそれは全部貴重な食料!)

※基準値を下回ったため、狩猟食に変化なし

――


カラス「カァー! カァー!」バサバサ!



住民1「あ、くそ逃げるな!?」

住民2「貴重な肉が飛んで行っちまう!?」




アベル「……やはり、あれなのか」

ロウル「嫌でしたけど、死体につられてやってくるカラスが一番多く目にする獲物でしたからねぇ」

アベル「死臭が無くなっても、カラス達もすっかりここに住み馴れてしまったということか」

ロウル「そして住民もそれを狩って食べることに慣れてしまい、今も続いていると」

ロウル「……別に私は平気なんですけど、今後の他国との交流を考えると、こういった食生活も控えた方がいいんですかね?」

アベル「なかなか、難しい問題だな……」

アベル「俺も食べているうちに慣れたし、現状でアレが彼らの食糧になっていることも事実だ」

アベル「衛生面に気を遣うようにすれば、意外といけるんじゃないか?」

ロウル「ま、それは追々考えるとして……」



カラス「カァー!」ミクダシ


住民1「くそ、嫌な目しやがって!」



ロウル「ちょっとだけ、手伝ってあげますかっ!」ビシュ!



カラス「グゲ!?」ドスゥ!


ボト…


カラス「」



住民達「「!?」」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/09(土) 23:53:54.64 ID:Y2Nayeko0<> アベル「おぉ、相変わらずすごい命中精度だな」

ロウル「昔はあいつに矢も当てられなくて、すすり泣いたものですよ……」

ロウル「でも、アベルさんのおかげですよ。私に狩猟術や生きる術を教えてくれたから、今の私があるんです」

アベル「元々は、母上の教えだがな。役に立てたなら、何よりだが」

ロウル「ふふん、そして今ではこうして投石だけで撃ち落とせるんですから、我ながらなかなかの上達具合です」

アベル「ふふ、初めて矢で撃ち落とした時は本当に大はしゃぎしていたな」

ロウル「そ、それは……アベルさんだって、嬉しくなりません? そういった時って」

アベル「ああわかるよ。俺もロウルの上達に驚くと同時に、笑うお前の姿が嬉しかったからな」

ロウル「……///」

アベル「……あのカラスがあの後まさか、あんなことになるとは思わなかったが」

ロウル「あー駄目駄目! エリスさんのあれはもう忘れましょう!」ワタワタ!




住民1「い、今のは一体……」

住民2「すげぇ、石を投げて仕留めたのか!?」

住民1「あれは、まさかアベル様!?」



住民達「「――そしてなんか際どい服の子がいるぞ!?///」」



ロウル「〜〜〜〜!?///」パタパタ!

アベル「ほらな? 子供達以外からも、そういう目で見られてしまうんだ……」

アベル「……」

アベル「なぁロウル。こうして貧民街も、昔よりもよくなったことはわかったんだ」

アベル「もし、お前が嫌じゃなければ……次は、俺が行きたい場所に行ってもいいか?」

ロウル「え?」


……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/09(土) 23:56:49.37 ID:Y2Nayeko0<> ――

……


【帝国・帝都】


ロウル「て、帝都まで……」

ロウル「アベルさん、一体どこに向かわれるつもりなんです?」

アベル「……俺も、人の事を言えた義理ではないが」

アベル「ロウル、流石にその服装は不味かったと思う」

ロウル「あうぅ……///」

アベル「……」

アベル「だが、だからと言っていつもの格好。目深にかぶれるフード付きのローブばかりというのも不味いだろう」

ロウル「え?」

アベル「確かに、今までの帝国の情勢であれば耳持ちの者は狙われていただろう」

アベル「それでなくとも、容姿のいい華奢な弓兵。徒党を組んで囲い攫う輩も現れたかもしれない」

アベル「だが、今は違う」

アベル「完璧ではないが治安もよくなり、ロウルもずっと強くなった」

アベル「そして、俺も傍にいる」

アベル「……お前も、もう自由に女の子らしくお洒落というものをしてもいいと思うんだ」

ロウル「ね、年中真っ黒なアベルさんに言われたっ!?」ガーン!

アベル「だから、俺も人の事は言えないといっただろうが!///」

アベル「もういい! とにかくだ、俺がロウルに普段とは違う服を着て貰いたいと思っただけだ!」

アベル「嫌なら、後で脱ぎ捨ててくれて構わない! だから……」



帝国服屋「……」エイギョウチュウ



アベル「あそこに入るぞロウルッ!」グイ!

ロウル「えぇっ!? ちょ、ま、待ってくださいよぉ!?///」


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/09(土) 23:58:38.60 ID:Y2Nayeko0<> ――

……


【帝国服屋店内】



ロウル「い、いいですって別に!」ワタワタ

ロウル「私はほら、この耳と尻尾ですし!」パタパタ

ロウル「さっきもいいましたけど、動きやすい格好の方が色々と都合がですね!?」アセアセ

アベル「観念しろロウル。俺が言い出したら聞かない男なのは知っているだろう?」

ロウル「で、ですけどぉ……」

ロウル(お、お洒落そうな服が沢山……)

ロウル(私には、似合わないと思うんですけどねぇ……)

ロウル(でも……)チラ


アベル「……」フーム…


ロウル(アベルさんの目つき、凄く真剣です)

ロウル(本当に、私なんかのために服を選んでくれているんだ……)




アベル「……」ムムム…

アベル(さて、勢いで入ったはいいが。やはり悩ましいな)

アベル(洒落た格好など、まず俺自身が勉強する側だ)

アベル(そんな俺がロウルに似合った服を探せてやれるかは怪しい)

アベル(とはいえ、ロウルに違う格好をしてもらいたいというこの気持ちは本物だ)

アベル(……ここは、俺の直感に頼ろう。ロウルが着て、一番似合いそうなのは……



――

※アベル、どの服を選ぶ?

1:男の子っぽいが、活発なロウルには一番馴染むか? ボーイッシュな服
2:なんだか涼やかなイメージが心地よいな。 ワンピースと麦わら帽子
3:見慣れないが美しい衣装、王国からの輸入品だろうか? 巫女服
4:新たな道が開けるかもしれない。このいかにもな少女服! ふりふりした服
5:アーシャは何着か持っていたが、ロウルはないだろう。 大人なドレス
6:その他自由安価

↓1〜3多数決コンマ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/09(土) 23:59:27.86 ID:WeBWgARN0<> 4 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/10(日) 00:00:42.95 ID:2LpwXKLDO<> 3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/10(日) 00:01:09.50 ID:jBpfaVI/0<> 2 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/10(日) 00:01:44.87 ID:HA6bMdIbO<> 3 <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/10(日) 00:05:21.22 ID:CZlarFVC0<> 票数分散、コンマ95最大値のため

3:見慣れないが美しい衣装、王国からの輸入品だろうか? 巫女服

普段着?になるかはわかりませんけど、確実にいつもの服とは違う新鮮さがありますね
購入する服が決まったあたりで今日はここまで

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/10(日) 13:00:30.65 ID:4X/lvtVA0<> 乙です
巫女服着た姿のイメージが東方の某犬耳キャラでしっくりきたわ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/10(日) 18:31:33.60 ID:WdtNvaCFO<> おつおつ
地味に>>374から三連偶数ゾロ出てるしロウルもこの後荒ぶるんじゃと期待してしまう
てか巫女服ってコスプレに近いしアドルラン兄様と遭遇したらめっちゃ褒めてくれそう <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/10(日) 23:15:10.83 ID:CZlarFVC0<> こんばんはー
それでは今日も少しづつ再開です <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/10(日) 23:16:24.26 ID:CZlarFVC0<> アベル、見慣れない美しい装束を発見

――


アベル「ん、これは……」


巫女服「……」テテーン


アベル(随分と、独特な服だな)

アベル(明るく、上下でくっきりとした色分け……)チラ…


ロウル「……」オロオロ…


アベル(ロウルは店の入り口まで戻ってしまったか)

アベル(俺が何を選ぶかまでは見えないだろうし、都合はいい)

アベル(清廉な雰囲気、そしてこの肌の露出の少なさ。これはいい具合の服をみつけたかもしれない)

アベル(肌着の上にこの白衣を着て、それから下の紅衣を履く……いや、結びつけるのかこれは?)

アベル(この衣服の感じ、以前の温泉宿にあったあれに少し似ているな)

アベル(そうなると、王国からの輸入品なのだろうか?)

アベル「……」

アベル「すまないが、少しいいだろうか?」


店員「はいっ!? なんでございましょうアベル様っ!?」ビクーン!


アベル「いや、そこまで警戒しなくても大丈夫だ」

店員(皇族の方があの服をじっくり観察されていれば、誰でも驚きます!)

店員「も、申し訳ありませんが、そちらは女性用となっておりまして……」ビクビク

アベル「いや、俺が着るわけではないぞ……?」



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/10(日) 23:17:30.25 ID:CZlarFVC0<> アベル「着るのは、俺が連れている少女なんだが」

店員「あ、ですよねー!」アセアセ

アベル「この服は、見たところ帝国のそれとはだいぶ違うな」

アベル「以前少しだけ似た服を着たことがあるのだが、これは王国産か?」

店員「は、はい! その通りでございます!」

店員「あの日以来、王国や聖国との交流も少しづつではありますが増えておりまして」

店員「中には長期滞在や移住する方もいらっしゃいます」

店員「そう言った方のご要望にお応えし、当店はこれからの時代にも適応しようと……」アセアセ

アベル「だからそこまで慌てずとも。別に抜き打ちの査定に来ているわけではない」

アベル「俺の格好を見ろ。こんな格好で公務をするわけがないだろう?」

店員「そ、それは確かにそうなのですが……」

店員「カイン様は、戦時も私服もスーツということが多く判断に困るという例がありまして……」

店員「ああっ!? 失言でした! お忘れくださいっ!?」ガバ!

アベル「ああ、わかっているよ」

アベル(カイン兄様も、俺とは違った理由で普段の服に悩まれているんだろうな……)

アベル「とにかく、今日の俺はただの客だ」

店員「か、かしこまりました」

アベル「では続けて聞きたいのだが……」



アベル「……この服、尻尾を出せるようにすることは可能か?」



店員「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/10(日) 23:18:09.15 ID:2LpwXKLDO<> はい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/10(日) 23:31:40.11 ID:CZlarFVC0<> 店員の獣人への嫌悪感

50>
15≧15

※基準値を下回った為、嫌悪感無し
※さらに第二基準と同値の為、むしろ大好き

――


店員「も、もしかして」

アベル「ん?」



店員「もしかしてアベル様も、獣人がお好きなんですかっ!?」クワッ!




アベル「ど、どうした急に!?」

店員「わかります、わかりますよ……!」グッ!

店員「以前、王国からとある貴族の方がお越しになられた時に初めて目にしたのですが……」

店員「その時に連れられていた猫の耳を生やした子のまぁ可愛いこと可愛いこと!」

店員「やはり尻尾の問題がありまして、その時は当店も用意が出来ておらず心苦しさのあまり身が割けそうでした!」

店員「ですが二人は責めることなく、手直しで時間がかかってもいいと仰ってくれたのです」

アベル「そ、そうか」

店員「あれ以来、私はそういったお客様が現れてもいいように、色々と考えました」

店員「何しろただの人間である私達には、尻尾の都合はまるでわかりません」

店員「適当に穴を開けただけでは、尻尾が上手く出せないかもしれない!」

店員「大きすぎたら、お尻が見えてしまうかもしれない!」

店員「こうした問題を解決するにはどうしたらいいかっ!」バン!

店員「そう、答えは簡単です。その道の人に手伝って貰うのが一番!」

店員「なので……」リーン!




猫娘「はーい! 呼んだ―?」ピョコ



店員「その彼女に仕事を補佐して貰うことにしたのです!」

アベル「」
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/10(日) 23:41:42.84 ID:CZlarFVC0<> 店員「彼女のおかげで、当店はまだ少量ではありますが尻尾対策完備の服のご用意があります!」

猫娘「あ、呼ばれたからそうなんだろうけど、このお客さんって私達にも理解ある人なんだね」

猫娘「嬉しいなぁ。王国だと変な奴に捕まると大変なことになっちゃうし……」

店員「安心してくれ。この御方は今の帝国のトップの一人であるアベル様だ」

店員「そのようなお方が理解を示されたとなれば、帝国の未来は明るいぞ!」

猫娘「やったー! 主様と引っ越してきて正解だったね!」

アベル「」

店員「っと、失礼致しました。少々浮かれてしまい……///」

店員「こちらの服の穴開きは既に奥にご用意があります」

店員「お連れの方がいらっしゃれば、すぐにでもご試着できますよ」

アベル「そ、そうか」

アベル(正直、これは想定していなかったな……)

アベル(いや、ロウルが嫌な思いをしなくていいんだ。むしろありがたい)

アベル「わかった。少しだけ待っていてくれ」


ロウルー?

!?



ロウル「うぅ、耳も尻尾も全く隠さないで店内に来いだなんて、アベルさん何考えて……」




店員「狼もイイッ!」ブパ!

猫娘「仲間だ!」キラキラ!




ロウル「うえええぇぇぇぇぇ!?」



……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/10(日) 23:50:31.11 ID:CZlarFVC0<> ――

……


【試着室】


ロウル「ま、まさかこんな場所で同族の方と出会うなんて……」

猫娘「私とは耳も尻尾も違うけどね。かっこいいなー」

ロウル「あ、ありがとうございます///」テレ…

ロウル「しかしアベルさん、俺が服を選ぶって言ってましたけど……」

巫女服「……」

ロウル「ま、また妙なものを選ばれたものですねぇ」シゲシゲ

ロウル「あまり、激しく動くことには適していなさそうです」

ロウル「というより、この服の構造……んん?」

猫娘「あ、やっぱり着方わからないかな?」

猫娘「私は主様に何回か着させて貰ったことあるけど、着つけ手伝った方がいい?」

ロウル「うぅ、ここまで来て着ずに出るのも選んでくれたアベルさんに申し訳ないです」

ロウル「……申し訳ありませんが、よろしくお願いします」ペコリ

猫娘「はーい!」



……



シュルシュル…



猫娘「……ここでこうして、こう」シュ…

猫娘「そしてここで結ぶ」ギュッ!

ロウル「なるほどなるほど。仕組みさえ理解すれば、思ったよりも楽ですね」

ロウル「動きやすいかは、また別問題ですけど」

猫娘「あはは……」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/11(月) 00:06:37.13 ID:uxci9VyD0<> ロウル「アベルさん、こういった変わった服が好きなんですかねぇ?」

ロウル「多分生まれて初めてですよ、こんな服着たのは」

ロウル「まったくアベルさんは……」

猫娘「……」

猫娘「すごく、大切なんだね。あの男の人のこと」

ロウル「うぇっ!?///」ワタワタ

猫娘「隠さなくてもいいよ。私も、助けてくれた主様のことが大好きだから」

ロウル「……あなたも、やはり?」

猫娘「うん。自分がどうしてこんな姿なのかもわからないまま、気がついたら売り物にされてた」

猫娘「その時に私を買ったのが主様。きっと酷いことされるんだって、怖かった……」

猫娘「散々暴れて酷いことも言ったけど……それでも主様は、怒らないで私をずっと可愛がってくれているの」

ロウル「……王国の、腐っていない貴族の方だったのですね」

猫娘「うん。本当に、私を買ってくれたのが主様でよかったよ」

猫娘「あなたも、あの人に買われたの?」

ロウル「……」

猫娘「あ、ごめんなさい。私……」

ロウル「いや、いいんですよ。自分と一緒の種族がこうして話すなんてなかなかないですからねぇ」

ロウル「私も、物心ついた時には周りから狙われていました」

ロウル「子供ながらに一人孤独に生きて逃げ続けて……とうとう捕まりそうになった時」

ロウル「そんな時にあの人は、自らを危険に冒してまで助けてくれたんです。その後も、今に至るまでずっとね」

猫娘「わぁ……///」パタパタ

ロウル「なかなか、素直に気持ちは伝えられません。伝えても、むしろあの人からはどうしたと不思議がられるかもしれません」

ロウル「まあ元々は最初から素直になっていなかった私のせいなんですけどね///」パタパタ

猫娘「じゃ、じゃあその格好であの人に伝えちゃおうよ!」

ロウル「えっ!?」

猫娘「あなたもだいぶ印象変わったと思うから、中身も変わったと思って正直に、さぁ!」グイグイ!

ロウル「ちょ、ちょっと待ってくださいよぉ!?」


……


――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/11(月) 00:12:07.79 ID:uxci9VyD0<> ――

……


アベル「……」ソワソワ

店員「ご安心くださいアベル様」

店員「あの子にあの服を選ばれたアベル様は、間違っておられません!」

店員「さぁ、もうすぐです。もうすぐですよぉ……」ハァハァ…

アベル「……」





ロウル「……」ヒョコッ



アベル「ロウル?」

ロウル「その、アベルさん?」

ロウル「私なんかに服を選んでくれたのはありがたいのですが……」

ロウル「これはあまり着慣れていない服といいますか……」

ロウル「多分、ヒバリさんとかが一番似合う服なんじゃないかなーって……」

アベル「……俺は、ロウルが着た姿を見たいな」

ロウル「あぅ……///」

ロウル「……あーもう! わかりましたよぉ!///」



バッ!




巫女ロウル「こ、これで満足ですかっ……!?///」





特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/11(月) 00:12:47.66 ID:/qH4M0UD0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/11(月) 00:13:02.49 ID:rbAU2EiDO<> はい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/11(月) 00:14:02.11 ID:uxci9VyD0<> ……皆さんやっぱりコンマ操れるんじゃないですかね?(白目吐血) <> ◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/11(月) 00:17:20.01 ID:uxci9VyD0<> と、とりあえず判定を取ったあたりで今日はここまで
本当に結構大事な判定はほとんどが偶数ゾロの最良結果を持っていくのはなんでなんだろう?

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/11(月) 00:22:09.89 ID:mRbfMLDP0<> 乙です!
もう偶数ゾロが予定調和みたいになってるww <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/11(月) 00:22:50.16 ID:/qH4M0UD0<> 乙乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/11(月) 00:26:53.23 ID:u+/PUPHMO<> おつおつ
この感じだとアベルにドストライクだった感じかな
店側のコンマも良かったし不安がるロウルに対してのコンマ神の加護がすごい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/11(月) 23:26:11.90 ID:uxci9VyD0<> こんばんはー
今日も短いですが進めて行きます
偶数ゾロ目率って本当に5パーセントなのか疑問がつきませんね…… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/11(月) 23:26:54.87 ID:uxci9VyD0<> 特殊判定
↓1〜2コンマ二桁


普段着ることの無い巫女服、どう?


1:アベルの反応

コンマ66

 6 6

偶数ゾロ目: も う 普 段 か ら 着 せ よ う 

※もしかしたらアドルランの性癖が伝染ってきているのかもしれません(白目)


2:ロウルの抵抗

50>49(ア、アベルさんが選んでくれた服ですから、着ますよ……///)

※基準値を下回った為、このまま着ていてくれます

※アベルが突き抜けロウルも抵抗が無いため……?

――




アベル「おっ……おぉ……///」フルフル…



ロウル「ちょ、なんですかその反応は!?///」

アベル「す、すまない。俺も語彙力はあまりなくてな……」

アベル「その、なんだ……」





アベル「――どうしようもなく似合っている。これ以外の言葉が思いつかん……///」





ロウル「〜〜〜っ!?///」バタバタ!

店員「ですよねっ!」

猫娘「やったね!」

ロウル「くぅ、なんなんですか、この恥ずかしさは……///」

ロウル「た、確かに? 着てみると我ながら意外としっくりくる気はしますけども」

ロウル「尻尾も苦になりませんし、ちょっと可愛いかな、とも思いますけど」

ロウル「でもやっぱり、動くのには適していないと思うんですよね!」

ロウル「その、あまり派手に動いちゃうと着崩れてしまうと言いますか……」

ロウル「この垂れた袖とか、かなり足先まで覆ってくるこの袴というものは開脚には適してなくてですねぇ……」

アベル「……」

アベル「激しく動かなければ問題ないな」

ロウル「えぇっ!?」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/11(月) 23:28:19.86 ID:uxci9VyD0<> アベル「服については詳しくないが、おそらくこの服は聖国の祈服に似たものなのではないか?」

店員「ええ、そのように聞いております」

アベル「静かに整然と。そんな印象を受けたよ」

ロウル「うぅ、どうしてそんな服を私に……///」

アベル「似合うと思ったのもあるが、やはり露出だな」

アベル「弓兵としての常識ある軽装は認可できたが、流石にあそこまで大胆なものは駄目だ」

アベル「ロウルも、貧民街をうろついてわかったと思うがな」

ロウル「うぐぐ……」

アベル「まぁ……つまるところ、あまり他の者の前で肌を晒して欲しくないという俺の我儘だ」

ロウル「ア、アベルさん……///」

アベル「だがしかし、俺の想像以上だ」

アベル「ただ肌を隠し、露出を控えるだけじゃない」

アベル「普段は活発な印象を受けるロウルが、服一つでここまで印象が変わるとはな……」

ロウル「ど、どういう印象です……?」

アベル「……こういうと怒るだろうが、淑やかさだな」

アベル「ロウルの赤眼と銀の髪も色合い的に合っていて、落ち着いた雰囲気の中にも意志の強さを感じられるし……」

アベル「それに、ロウルの細くしなやかな身体の邪魔もしていない。凛とした佇まい……」

アベル「あとはなぜだろうか? 弓を射る姿や短刀を振るう姿もきっと様になると確信が持てる」

アベル「……非の打ちどころがないな」

ロウル「う、うあああぁぁ……///」プシュゥゥゥ…

アベル「もういっそ、普段から着ていてほしいと思ってしまうくらいだ」

ロウル「そんなにですか!?」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/11(月) 23:30:19.22 ID:uxci9VyD0<> ロウル(アベルさんがあんなに褒めてくれるなんて、そりゃあ嬉しいですよ……)パタパタ

ロウル(私自身、普段は絶対着ない服に浮足立っている自覚もあります)

ロウル(それでも、やっぱり……)

ロウル「あ、あのですねアベルさん?」

ロウル「私はこれでもアベルさんの副官ですし、それを誇りに思っています」

ロウル「貧民街も以前よりも遥かに安定して、こうして正体を隠さずにお買いものもできる……」

ロウル「本当に、アベルさんや私達が望んでいた世界に近いづいているんだなって、実感できます」

ロウル「……だけど、欲のある人間というものはしぶといものです」

ロウル「思った以上の数がいるし、個々も蹴散らして尚執拗に狙ってくることがあります」

ロウル「王国と聖国にも、よからぬ考えの輩がいたんです」

ロウル「それこそ、帝国だって嫌な貴族が今も秘密裏に何かを画策しているかもしれないんです」

ロウル「アベルさんを狙う敵が、今後も現れないとは限らないんですよ」

ロウル「……私は、あなたを守りたい。これはからかいではなく、私の本心です」

ロウル「だから……こ、この格好では目立ってしまいますし、動きの制限があってですね///」アセアセ

アベル「……ありがとう、ロウル」










アベル「だがエリスもメイド服、それも丈の長いスカートで戦場を駆けぬけていたぞ?」









ロウル「エリスさんのばかぁ!///」

アベル「さらに言ってしまうと、ローズさんの格好はもっとすごい」

ロウル「そうでした、今や帝国はメイドが主戦力になっているんですよねぇ……」ガクリ…



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/11(月) 23:33:23.60 ID:uxci9VyD0<> ロウル「うぅ、その二人を例に挙げられたら、服を理由に戦えないって言えないじゃないですかぁ……」

アベル「そうか、やはり俺が柄にもなく興奮しているだけで、ロウルは嫌なんだな……」

ロウル「あ、いや、そうじゃなくて!」アセアセ

ロウル「私も思ったよりいい服だって思いますし、選んでくれたアベルさんには感謝しかありませんよ!」

ロウル「ただ、ただですよ? 普段からこの格好ってなると……」

ロウル「と、当然城塞のみんなや、街中の人にまで見られるんですよ……?///」

ロウル「アベルさん、さっき私の肌をあまり人にみられたくないとか……///」

アベル「肌を見せるのと可愛らしい様を見せるのは全く別だと思うが」

ロウル「あううぅ!?///」

ロウル(こ、こんなにぐいぐい来るアベルさん初めてです……)

ロウル(本当に、それだけこの服が私に似合っているということなんでしょうか?)パタパタ

ロウル「……」ゴクリ…

ロウル「……」

ロウル「…………」

ロウル「あー、もう! わかりました!」

ロウル「きょ、今日は折角のお休みなわけですし、この服の着心地も悪くないことは認めましょう!」





ロウル「ま、まずは……今日だけ、試しに着続けてあげても、いいですよ……///」パタパタ





アベル「おぉ、本当かロウル!」パアァ!

ロウル「……と、特別ですからね?///」ピョコピョコ!

猫娘(耳があんなに……素直じゃないなぁ)ホクホク

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/11(月) 23:35:35.33 ID:uxci9VyD0<> 店員「いやはや、本当に実にお似合いですよ……!」

店員「この姿を見せないだなんて、帝国の損失です!」

ロウル「そんな、アベルさんといい大げさですよ……///」

アベル「安心しろロウル。何か妙なことを言ってくる輩がいれば黒氷を叩きこんでやる」

ロウル「アベルさんも、少し落ち着きましょう!? いつもの冷静さを取り戻してくださいよ!」

アベル「そうは言われてもだな……」チラチラ

ロウル(わ、悪い気はしませんけど、やっぱり凄い恥ずかしい……)

店員「アベル様の興奮、私もよくわかりますとも」

店員「まさか帝国にもこんな逸材がいたとは……」

店員「……」

店員「ところで、なのですが」

アベル「?」

店員「見たところこのお嬢さん、よく髪を結いあげているのでしょう?」

店員「ここは一つ、髪をおろすことで更なる変化を楽しんで見るのもよいのでは?」

ロウル「!?」

アベル「ふむ……」



※ロウルの髪、おろす? おろさない?

※ロウルの基本髪型はポニーテール(アーシャより長め)です


おまけ多数決安価
↓1〜3

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/11(月) 23:39:25.10 ID:rbAU2EiDO<> おろす <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/11(月) 23:46:11.06 ID:MkeUKwPR0<> せっかくだしおろす <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/11(月) 23:46:23.57 ID:8QmcOvO20<> おろそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/11(月) 23:47:21.00 ID:u+/PUPHMO<> おろしちゃおう <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/11(月) 23:55:23.22 ID:uxci9VyD0<> たまには気分を変えて……

――


アベル「折角だ。ここまで変わったロウルをさらに変えてみよう」

アベル「……ということだロウル。いいか?」

ロウル「ま、まあ髪をおろすくらいなら、すぐにできますけど……」

ロウル「そんなに変わるものですかねぇ?」スッ…



ファサ…





ロングロウル「……あ、あまり変わらないでしょう?///」サラサラ…





アベル「」

店員「」

猫娘「」

ロウル「ちょ、ちょっと! 無言は困りますって!///」





アベル「ロウル」





ロウル「は、はいっ!?」ビク!






アベル「今日は、その格好で過ごしてくれ」

店員&猫娘「「お願いします!」」バッ!



ロウル「〜〜〜〜っ!///」カアァ!

ロウル「もうわかりましたよぉ! 服が違うんですから、今更髪型程度じゃ怯みません!」

アベル「ありがとうロウル。……では、そろそろ失礼する」

店員「今後とも、どうか御贔屓に!」


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/12(火) 00:04:10.96 ID:KH7bcvd+0<> ――

……

【帝国・帝都街道】


ザワザワ…


アベル「いや、思わぬ収穫だったなぁ……」ホクホク…

ロウル「〜〜〜///」


ザワザワ…


ロウル(み、見られていますよ完全に……)

ロウル(別に私は今更好奇の目で見られても大丈夫ですけど、アベルさんの評判にまで傷がついたらどうしよう……)


アベル「すまなかったなロウル。我儘を言ってしまって」

ロウル「い、いえ。さっきも言いましたけど、私もこの服が嫌いではありませんから」

ロウル「ただ、これも一緒にと無償で渡されたこの履物といい……」

ロウル「歩きにくいわけではないんですけど、動きにくいといいますか……」

ロウル「なんだか、ゆっくり静かに歩かなければという気持ちにさせるんですよねぇ」

アベル「本当に、全然印象が変わるものだ……」

ロウル「どうせ普段の私は、お淑やかさなんてありませんよーだ……」


ザワザワ…


ロウル「でも確かに、我ながらだいぶ見た目は変わっているんじゃないかと思いますよ」

ロウル「もし知り合いに出会っても、気がつかれなかったりするんですかねぇ?」

ロウル「女の子を手籠めにすることで有名なアベル皇子の傍に、新たな美少女現る! 今度の獲物は彼女なのか!?」

アベル「こ、こら!?」

ロウル「なーんて、冗談ですってぇ」



特殊判定
↓1〜2コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/12(火) 00:05:11.24 ID:julu4yvm0<> えい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/12(火) 00:06:29.66 ID:iiwrz4xDO<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/12(火) 00:06:34.64 ID:qsUweLxBO<> そぉい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/12(火) 00:09:15.67 ID:KH7bcvd+0<> 連続66……だと……!?(白目吐血)

判定を取ったあたりで今日はここまで
どうなっているんですかねロウルのこのコンマ運は……

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/12(火) 00:26:44.28 ID:qsUweLxBO<> 乙
アベルの反応からしてロウルの戦闘服が巫女服になるとすると
ロウル→ケモミミ巫女服
エリス→メイド服
シア→シスター服
見た目的にはとんでもない色物部隊になりそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/12(火) 02:34:25.07 ID:g+Cg3Y1i0<> 乙
完結近くなったら、全判定のゾロ目率とか集計、計算してみたいわ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/12(火) 23:25:23.78 ID:KH7bcvd+0<> こんばんはー
それではアベルの反応に続いてゾロ目が出た判定結果からゆるりと再開です <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/12(火) 23:26:35.63 ID:KH7bcvd+0<> 1:遭遇・休憩中の人達

01〜10:ギルバート
11〜20:フローレン
21〜40:アドルラン
41〜60:ヒバリ
61〜80:ルーシェ
81〜00:ノワール

コンマ24

21〜40:アドルラン

2:対象者の髪おろし巫女ロウルへの反応

コンマ66

 6 6


偶数ゾロ目: 持 っ て 帰 ろ う


※第一皇子、駄目ですってそれは!(白目)

――


アドルラン「ん、そこにいるのはアベルか?」

アベル「アドルラン兄様? こんなところでどうされたのです?」

アドルラン「何、今日も変わらず父上と鍛錬を続けているのだがな……」

アドルラン「流石の私も、少し休憩というわけだよ」

アベル「なるほど、気分転換の散策ですか」

アドルラン「いや、部下達もへとへとだからな」

アドルラン「彼らの分の水や薬草もまとめて買って帰るつもりだ」ズッシリ…

アベル「兄様、それは休憩ではなく普通に重労働です……」

アドルラン「はははは! このくらい、父上との鍛錬の後だと休憩にしか感じないぞ?」

アドルラン「アベルこそ、息抜きの散歩……ん?」



巫女ロウル「……///」

ロウル(うわあぁぁ……本当に知り合いに会ってしまうなんて最悪です……///)

ロウル(変に思われなければいいんですけど……)







アドルラン「」キュン!






アベル「!?」

ロウル「!?」




<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/12(火) 23:27:26.66 ID:KH7bcvd+0<> アドルラン「ア、アベル?」ドキドキ

アベル「な、なんでしょうか兄様?」

アドルラン「――お前の後ろに隠れている子は、誰だ?」ドキドキ



アベル「」

ロウル「」



ロウル(嘘、アドルラン様ったら本当に私と気がついていないんですか!?)

アベル(兄様のこの反応は、まさか……)

アベル「兄様、この子は」

ロウル「……///」ササッ!

アドルラン「おっと、ますますアベルの後ろに。私が怖いのだろうか?」

アドルラン「ん、それは尻尾……?」

ロウル「!!」

アドルラン「もしかして……」

ロウル(そう、そうですよアドルラン様!)





アドルラン「また、困っている女の子を助けたんだなアベル。立派だぞ!」

アベル「あ、いやその……」

アベル(ま、全くロウルと気がついていない……)

ロウル(これは悦ぶべきか、悲しむべきか……)



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/12(火) 23:30:08.07 ID:KH7bcvd+0<> アドルラン「怯える必要はない。私もアベルも、君に手出しはしないからね」

アベル「兄様……」

アドルラン「わかるよ。どことなくその子は、ルーシェに雰囲気が似ている」

アドルラン「辛い目に遭い、怯え……華奢で儚げで、それでも芯を持つ子だ」

アドルラン「その愛らしさに服装、王国の貴族の元から逃げ出して来た子なのだろう?」

アベル「兄様……」

アドルラン「……君さえよければ、私のところにこないか?」

アベル「兄様!?」

アドルラン「心配はいらないよ。仮に私を信じられずとも、君と同じ苦しみを知る子もいる」

アドルラン「彼女なら、きっと君の辛い経験も理解して受け止めてくれる。絶対に孤独にはならない」

アドルラン「できれば、私のことも信じてもらいたいところだがな」ハハハ

アドルラン「それにここだけの話だが……」

アドルラン「どうやら私は獣の耳や尻尾、そして異国の服装に弱いようでな……///」

アベル「兄様!」

アドルラン「会ったばかりだというのに、個人的に守ってやりたくて仕方がな――」

ロウル「〜〜〜〜っ!///」





ロウル「――アドルラン様っ! 私ですっ! ロウルですよっ!!!///」







アドルラン「…………なぬ???」

アドルラン「……」チラ

アベル「……ロウルです」

アドルラン「……」チラ

ロウル「こ、こんな格好ですけど、アベルさんの副官のロウルです///」

ロウル「この声でも、わかりませんか?」

アドルラン「……」


アドルラン「〜〜〜〜〜っ///」ボッ!

アベル「……心中お察ししますが、俺は再三呼び止めましたからね?」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/12(火) 23:32:03.22 ID:uOPBW9Jq0<> 本当にアドルラン兄さんなギャップ萌えが本当に好きだなぁ…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/12(火) 23:35:25.55 ID:lF7N2wwaO<> これはヒバリさんとルーシェもつけ耳待ったなし <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/12(火) 23:36:35.31 ID:KH7bcvd+0<> アドルラン「さ、さっきの話は、全部聞かなかったことにしてくれるかな……///」

アベル「難しい相談ですよ……」

ロウル「一番恥ずかしいのは、多分私ですよ?///」

アドルラン「むぅ……///」

アドルラン「いや、しかし……」

アドルラン「本当にすまないロウル君。私としたことが、君を判別できないだなんて……」

ロウル「あはは、私も誰だかわからないんじゃないかなーって考えてはいましたから」

ロウル「……まさか、あそこまでわからないというのは、驚きでしたけど」

アベル「俺はそれ以上に、ちゃっかり自分の配下に引き入れようとしていたことに驚きましたよ……」

アドルラン「そ、それはだな……/// 本当に、ルーシェに似ていたものでついな……」

アドルラン「どうしても、そういった子を見かけると……」

ロウル「私とルーシェさんでは、似ても似つかないと思いますけどねぇ」

アベル「それもあるのでしょうが、後半聞きたくなかった兄様の性癖も出ていましたよ……?」

アドルラン「本当に、忘れてくれ。頼む……///」

ロウル「どうしましようかねぇ。かなり恥ずかしい台詞でしたけど」ニヤニヤ

アドルラン「ああ、ようやくロウル君の雰囲気が……」

アドルラン「――しかし、本当によく似合っているぞ!」

ロウル「ッ!?///」

アドルラン「あの可愛らしい服は、アベルが選んだのか?」

アベル「え、ええ。ロウルになら似合うと思ったので」

アドルラン「素晴らしい判断だぞアベル!」グッ!

アベル「俺も我ながらそう思っています!」グッ!

ロウル「ああもう、やめてくださいよお二人ともー!///」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/12(火) 23:43:45.53 ID:KH7bcvd+0<> アドルラン「ふふ、これ以上二人の邪魔をするわけにもいくまい」

アドルラン「私はそろそろ失礼するよ」サッ

アドルラン「……戻り次第、無心で父上と更なる鍛錬に励まないとまずそうだしな」

アベル「お、お気をつけて……」


タタタ…



ロウル「あぁ、もう……/// どうして私がこんな目に……///」

アベル「確かに俺も驚いたが、よかったじゃないかロウル」

ロウル「え?」

アベル「俺だけじゃない。アドルラン兄様もロウルの姿をあれだけ褒めていたんだぞ?」

アベル「もっと自信を持って、大丈夫だ」

アベル「それに、遠巻きに見ている民達の声もよーく聞いて拾ってみろ」

ロウル「……?」ピョコピョコ



カワイイー!

カワイイー!



ロウル「……///」

ロウル「は、はやくここを抜けましょうアベルさん!///」パタパタ!

アベル「その服だと、走りにくいんだろう? 慣れない服だとお前でも転んでしまうかもしれない」

アベル「だからほら」スッ…

ロウル「あ……」ギュ…


アベル「手を繋いで、転ばないようゆっくり歩くとしよう」テクテク


ロウル「あああああぁぁぁ!/// アベルさんのいじわる〜っ!///」

アベル「違う、欲深いだけだ」

アベル「アドルラン兄様や多くの者が目を惹かれるお前も、俺だけのものなのだと示したい……そんな欲だ」

ロウル「〜〜〜〜もうっ!///」


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/12(火) 23:50:24.14 ID:KH7bcvd+0<> 【帝都・商店街】


ロウル「うぅ、あんなゆっくりあちこち歩いてぇ……///」

ロウル「なのに、だんだん慣れてきた私自身が恨めしいですよ……」

アベル「似合っているんだから、なんの問題も無い」

ロウル「かつては狙われていたこの身体も、まさかあんな声や熱視線を向けられるとは予想外ですよ」

ロウル「これも、帝国が良い方向に動いていると好意的に捉えるべきなんでしょうか?」

アベル「そうだな。その服もいいが、今度は別の服も探して街を練り歩くのもいいかもしれないな」

ロウル「……考えておきます」

ロウル(恥ずかしいですけど、悪い気はしませんからね……///)

ロウル「……アベルさん、やっぱりこの格好は帰るまでずっとですよね?」

アベル「俺としては、今後も着続けて欲しいけどな」

ロウル「黒い服以外に興味を持っていなかったアベルさんにそこまで言わせるとなると、本当に改めて驚きですよ」

ロウル「アドルラン様まであんな……あ、そうだ」

アベル「ん、どうした?」

ロウル「私、この服を見た時からヒバリさんに似合いそうだなーって思ってたんですよ」

ロウル「私にあれだけの反応をするくらいですし、ヒバリさんが着たらどんな反応するか気になりません?」

ロウル「あ、ルーシェさんの雰囲気の話もしていましたし、お二人とも……」

ロウル「確かヒバリさんは猫耳の装身具を持っているとのことでしたし、もしかしたら面白いことになるかもしれませんよぉ?」ニヤニヤ

アベル「はは、だいぶ余裕が出てきたなロウル」

ロウル「慣れって怖いですねぇ……」

ロウル「まあアベルさんの言う通り、段々自信がついてきたのかもしれません」

ロウル「後は、この服での動きにも慣れることができれば言うこと無しなのですが」パタパタ

アベル「俺が意図的に普段のロウルが着ないであろうものを選んだからな。それは仕方がないだろう」

ロウル「丸っきり動けないわけじゃないんですけど、可動域が微妙にわかりませんからね」

ロウル「うっかり妙なところに変な力が入って、破れちゃったら大変です」

アベル「ロウルの腕ならすぐに修復できるんじゃないか?」

ロウル「それはそうですけど……」

ロウル(折角アベルさんが買ってくれて、褒めてくれた服。大切にしたいに決まっているじゃないですか……)

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/13(水) 00:02:31.06 ID:8R/cU94m0<> ロウル「実を言うと、こういう服を着慣れていないのは勿論のことですが」

ロウル「こういう色合いの服も着たり作ったりする経験もあまりなかったんですよ」

ロウル「それに生地も帝国の服とは違いますからねぇ……」

ロウル「アベルさんのコートと同じようにすぐに縫って直すというのは難しいでしょう」

ロウル「上は白地ですから色移りも気をつけたいですね」

アベル「……こういう時、黒服はやはり便利だと思うよ」

ロウル「あ、折角ここまで出てきたわけですし、ちょっとだけ買い物をしてから戻りましょう」

アベル「買い物?」

ロウル「ええ。この服の修復に使えそうな布や糸、それに針もですね」

ロウル「私が今愛用しているものだけじゃ足りないなら、買うしかないでしょう?」

ロウル「勿論、ついてきてくれますよね?」

アベル「ああ、当然だ」





……





【帝国・裁縫店】



ロウル「これとあれと……」ヒョイヒョイ

ロウル「これも買っておいて……」ヒョイ

ロウル「んー、針はこれですかね?」

アベル「俺には違いがわからんぞ……」

ロウル「駄目ですよーアベルさん?」

ロウル「縫う布の厚さに合わせて針も変えないと、大変なことになりますから」

ロウル「極端な例えになりますが、細くて尖ってればいいという認識だとアーシャさんの細剣でもいいことになっちゃいますからね?」

ロウル「それでアベルさんのコートを縫ったらどうなると思います?」

アベル「よ、よくわかった……」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/13(水) 00:07:45.66 ID:8R/cU94m0<> ロウル「あとは、これで……うん、これだけ揃えれば大丈夫でしょう」

アベル「多いように見えて、たったこれだけでロウルはいつも裁縫をしているんだよな……」

ロウル「アベルさんの服にはこれに加えて魔力糸とかも織り込んでありますけどね」

ロウル「耐久性は上がりますけど、結構大変なんですよぉ?」

アベル「すまないな。ロウルの腕にはずっと助けられてばっかりだ」

ロウル「ふふん、それほどでもありますかね!」パタパタ

ロウル「……」

ロウル「そう言えばアベルさん?」

アベル「ん?」





特殊判定
↓1〜2コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/13(水) 00:09:35.49 ID:/EAqOU7r0<> ゾロ目 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/13(水) 00:16:59.39 ID:1eazHLzYO<> ふ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/13(水) 00:21:01.07 ID:8R/cU94m0<> んー、わかってはいましたが見てくださっている方も大分減ってしまいましたね……
コンマ判定のみで埋まらないというのはそういうことなわけですし、
状況を見て、このスレ内でエンディングまで行ってしまうことも考えます
とりあえず自分のコンマで取るのはあれなのでコンマは↓1のものを使用したいと思います

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/13(水) 00:33:53.51 ID:Ev/+RxF60<> 乙です!
俺は毎日ちゃんと見てるんですけどね、コメントはあまりしないような… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/13(水) 01:11:46.89 ID:kDSHfCYs0<> 乙
自分も毎日チェックしてるし毎日の楽しみなので、早畳みはせず当初の予定通り進めてほしいというのが正直なところ
感想やコンマ参加は極力するんで

今までにないくらいロウルが照れてて最高です(小並)
巫女プレイとか見てみたい... <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/13(水) 07:31:57.30 ID:xGOIGFaDO<> 乙
昨日はたまたま見れなくと書き込み出来なかったけど見てます
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/13(水) 08:25:56.39 ID:2jnB7Rbs0<> ぶっちゃけ更新時刻が遅くてリアルタイムで見れない(白目)
見続けてはいるのでゆっくりでも更新続けてほしいです。欲を言うと更新時時刻を早(ry <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/13(水) 13:11:44.67 ID:vmrNbfNYO<> 乙です
平日の遅い時間、且つ安価の数が少なくてほのぼのとなると
安心して他の参加者に任せて後から結果だけ……になりがちなのよね
絶対に過疎ってことはないだろうからそこは安心してほしいね <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/13(水) 23:35:13.47 ID:8R/cU94m0<> こんばんはー
すみません、埋まっていることに気が付いていなかったので、コンマは本来通り>>435を使用します

皆さま、温かいお言葉ありがとうございます
確かに大元は私の更新が元々遅いのに加えて時刻に難があるんですよね……
ただどうしても早めに更新、というのは難しい状況でして、書くのが遅いのも判定結果を受けて続きを構想しているため書き溜められないという
深夜帯は人がいなくても埋まるよう安価コンマを減らすのが最善だとは思うのですが、
予期せぬコンマや安価があった方が私も楽しめるという理由で、勝手ながら従来通り続けさせていただきます
こんなスレですが、今日もお付き合いしていただける方はよろしくお願いします
少しだけ再開です <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/13(水) 23:35:56.45 ID:8R/cU94m0<> 特殊判定結果

1アベルの裁縫技能

49(多少のほつれや破れ程度なら直せるが、本格的なものは無理)


2アベルの裁縫への意欲

50>39(ロウルがいるしなぁ……)

※基準値を下回った為、この後の判定で無補正

――


ロウル「アベルさんって裁縫はできるんですか?」

アベル「……一応、簡単なものに限れば」

アベル「その場しのぎ、応急処置程度でも衣服の繋ぎ止めは必要だと思ったからな」

ロウル「おや、少し意外ですねぇ」

ロウル「それならどうしてコートのほつれも直さないのか疑問ですけど」

アベル「……」

アベル「まだ暗黒街でもがいていた頃だな。夜盗に襲われ、俺の服はよくボロボロになったものだ」

アベル「そんな時に……ロウル、お前が言ったんだぞ?」

ロウル「え?」

アベル「ボロボロの格好は、それだけで相手に弱みを見せている。外見だけでも相手に隙を見せないようにしないといけない、とな」

アベル「俺はまだ大丈夫だと思ったが、お前に有無を言わさず脱がされたからよく覚えているよ」

アベル「その時……お前はあの環境下でも、小さく笑いながら俺の服を縫ってくれた」

ロウル「!!」

アベル「辛いことばかりのあの場所でだ。そんな中でお前が笑ってくれたことが、嬉しくてな……」

アベル「勿論あの時はいつもいつも直せるわけではなかったから、俺も破かないよう注意は払ったぞ?」

アベル「だがそれでも駄目だった時は、いつのまにか俺もエリスもロウルに頼むようになっていたんだ」

アベル「楽しむだけじゃなく、ロウルの仕事はすごく丁寧だったのも大きな理由なんだがな……」

ロウル「アベルさん……」



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/13(水) 23:41:19.75 ID:8R/cU94m0<> ロウル(……多分、小さい私が笑っていたのは違う理由ですよアベルさん)

ロウル(確かに縫い物は好きです。でも、あの時は……)

ロウル(血と埃に土……嫌な臭いの中にも、あなたの匂いを感じられたから)

ロウル(あの日、私を背負ってくれたあなたと同じ匂い)

ロウル(最初に素直になれなかった私は、エリスさんみたいにあなたの胸に飛び込むような真似はできなかった)

ロウル(だから、直接じゃなくても。あなたの服からあなたの匂いを感じることで、私は満足感を得ていたんですよ?)

ロウル(こんなこと、今更言えませんけどね……)

アベル「ロウル?」

ロウル「やれやれ……」

ロウル「つまりあれですね、幼くして笑顔で素晴らしい技術を披露する私の腕に惚れ込み、頼りにしきってしまったということですね!」

アベル「ああ、そうだな」

ロウル「んっ……!?///」

ロウル「んん、私も罪な女ですねぇ。でもアベルさん?」

アベル「なんだ?」

ロウル「本当に小さなほつれ程度なら、ご自身で直せるんですよね?」

アベル「そ、そうだな」

ロウル「……その割には、結構依頼頻度ありましたよね?」

ロウル「私の方からもよくほつれを見つけて修復するって声をかけることもありましたけど」

ロウル「アベルさん自身が直すの上手くなろうって思うことはなかったんですか?」

アベル「……ロ、ロウルがいると思うとついな……///」

ロウル「んもぅ……た、頼りにされるのは悪い気はしませんけどね……?///」テレテレ…

ロウル「アベルさんも何も致命的に不器用ってわけじゃないんですから、たまにはやってみたらどうですか?」

アベル「お、俺がか?」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/13(水) 23:45:00.01 ID:8R/cU94m0<> ロウル「ええ、そうです」

ロウル「いざやってみると、本当に楽しいですよ?」

ロウル「壊れたものを直すのは、まだまだ使えるなと得した気分になれますし、それがお気に入りなら尚更です」

ロウル「そして裁縫は直すだけではありません。0から作ることもできますからね」

ロウル「布と糸に針があれば誰でも挑戦はできます。あ、冬なら編み物もいいですねぇ」

アベル「む、むぅ……」

ロウル「あ、まだ渋ってる!」

アベル「仮に俺がやったとして、どう足掻いてもロウルには届かんぞ?」

ロウル「やれやれ、その気はないですけど……もし私がいなくなったらアベルさん大変ですよー?」

ロウル「……」

ロウル「よし、折角お店にいるんです。これも買って……」ポイポイ

ロウル「結構動きましたし、今日はこの後城塞に戻ってアベルさんの裁縫チャレンジをしましょう!」

アベル「!?」

アベル「ま、待てロウル。本当にそんなことに時間を使っていいのか!?」アセアセ

ロウル「ええ、別に構いませんけど?」キョトン

ロウル「お散歩は出来ましたし、まさか新しい服まで買って頂けるとは思ってもおらず」

ロウル「あとは城塞に戻ってゆっくり過ごすのも、いい時間の使い方だと思いませんか?」

アベル「……裁縫はゆっくり過ごすことなのか?」

ロウル「もちろん。何も商売用の服を期日までに何着縫いあげろとか、そういう話ではないんですから」

ロウル「肩の力を抜いて、軽ーい気持ちで楽しんだ人の勝ちですよ!」

ロウル「それじゃ、いきましょアベルさん!」グイ!

アベル「こ、こらロウル!?」


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/13(水) 23:51:23.77 ID:8R/cU94m0<> ――


……


【帝国・アベルの城塞】



ロウル「ふんふふーん♪」

アベル(ど、どうしてこうなった)

アベル(しかし、ロウルも何故か楽しそうだ)

アベル(……まあ、危険なことでもないんだ。たまには裁縫も悪くないだろう)

アベル(ロウルに頼りきりというのも、確かにまずい話だしな……)

ロウル「……」

ロウル(アベルさん、どれくらいできるのかな……?)

ロウル(でも、アベルさんの言う通りなら、私の方が上手な筈です)

ロウル(そ、それならアベルさんに、教えることが出来る筈……)

ロウル(針の持ち方とか、縫い方とか、アベルさんの手を握りながら……///)

ロウル「……///」ブンブンパタパタ!

アベル(ほ、本当に嬉しそうだな……)

アベル「さて……」



特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/13(水) 23:52:20.30 ID:vU5xgP9dO<> ちょいさ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/13(水) 23:53:07.06 ID:AoiMONXAO<> そりゃ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/13(水) 23:53:15.95 ID:VnaoQcZxO<> はい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/14(木) 00:05:39.17 ID:NjXORSMi0<> 1遭遇・城塞メンバー

コンマ30

21〜30:シア


2雰囲気まるで違うロウル、気がつける?

75>06(全く気がつかない)


――


ガチャ


シア「あら〜?」

シア「アベルさん、思ったよりもはやいお帰りですね〜?」

アベル「あ、ああ。少し予定が変わってな」

シア「そうなんですか〜」

シア「……」キョロキョロ…

シア「……」キョロキョロ…

シア「ん〜?」

アベル「ど、どうしたシア?」

シア「ロウルさんとお出かけしに行ったんですよね〜?」

アベル「ああ、そうだが?」

シア「……ロウルさん、置いてけぼりですか〜?」ジトー…

アベル「なっ!? そ、そうではなくてだな……」アセアセ


ロウル「……」スッ…


シア「……」

アベル「……」

ロウル「……」

シア「……」

アベル「……」ダラダラ

ロウル「……///」

シア「……アベルさ〜ん? 女の子とのデートに行って、なんで他の子を連れ込もうとしているんですか〜?」ジトォォォ…

アベル「ご、誤解だ!? おい、ロウル!?」アセアセ

シア「え?」

ロウル「ぷ、く、あははははははは!」

ロウル「や、やっぱりシアさんも私だと気がつきませんでしたか?」

ロウル「いやぁ、恥ずかしいですけど服と髪型の効果って凄いんですねぇ……」

シア「え、えええええぇぇぇぇぇぇぇぇ〜!?」ガーン!


……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/14(木) 00:16:20.49 ID:NjXORSMi0<> ――


……



シア「ご、ごめんなさい〜……」ショボン

アベル「いや、謝ることはないぞ?」

ロウル「えへへ、ちょっとした悪戯ですよ」

ロウル「あまり実感無いんですけど、今の私はだいぶ違って見えるようだったんでつい///」

シア「驚きましたよ本当に〜?」

ロウル「いやぁ、でもあそこまで気がつかないものなんですかねぇ?」

ロウル「服と髪型は変えてますけど、この耳と尻尾はほぼそのままですよ?」ピョコピョコ

シア「その、ロウルさんは今日は大胆な格好でお出かけしたって聞いたもので〜///」

ロウル「そ、それは忘れてください/// もう着ませんので……///」

シア「うんうん、それが一番ですよ〜。大胆な服は、後から後悔するものですからね〜……///」

ロウル(シアさんの言葉に、凄く重みを感じます……)

シア「でも、本当に可愛いですね〜」

ロウル「に、似合ってますかねぇ?///」

シア「とってもですよ〜♪」

ロウル「それなら、よかったです///」パタパタ

ロウル「私だけだったら、多分絶対に着ないし買いませんからねぇ」

ロウル「これだけでも今日は十分な日ですけど、この後もうちょっとお楽しみがありますからね」

シア「そうなんですか〜?」

ロウル「はい。というわけで、帰ってきたけどももう少しアベルさんはお借りしますね」

シア「どうぞどうぞ〜。今日はロウルさんの日ですからね〜」

ロウル「ささ、私の部屋に行きますよアベルさん!」パタパタ!

アベル「わかったわかった。そう慌てるなロウル」




シア「……」



特殊判定
↓1コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/14(木) 00:16:45.73 ID:wHiHCnGj0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/14(木) 00:16:59.49 ID:PhukfzQ0O<> ふんす <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/14(木) 00:20:51.08 ID:NjXORSMi0<> 判定を取ったあたりで今日はここまで
この後簡単なアベル裁縫チャレンジ後、とある追加判定をとってロウルデートの終了となります
そして少し早いですが、次のデート相手を決めておこうと思います

本日もありがとうございました!

残るはシア・パトラ・エリスです
↓1〜3コンマ多数決 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/14(木) 00:21:55.30 ID:QWjpThRHO<> おつです
ここはちょうど出たしシアで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/14(木) 00:23:21.06 ID:hXg+1zfa0<> シア <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/14(木) 00:25:24.49 ID:VrLAxc7n0<> 乙です!
これはエリスはやっぱりトリになる流れかな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/14(木) 00:27:07.50 ID:a7F+cdpjO<> おつおつ
なんとなく可愛いイメチェンしたロウルに対するシアさんの反応ぽいし、次のデート相手もシアさんで
アドルラン兄様じゃないけどギャップ萌えはやっぱり強い
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/15(金) 23:29:34.67 ID:cIeNNT550<> こんばんはー
昨日の今日ですが、今日も遅いので更新お休みさせて頂きます……申し訳ありません
明日は少しは早めに来れればと思います

次のデートはシアとなった為、先に少し関係するかもしれない判定結果だけ公開
そして↓2から、シアとのデート内容も募集します
なおデート内容はこれまでのデート内容と被っても問題はありません <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/15(金) 23:30:13.31 ID:cIeNNT550<> 特殊判定結果

シアの羨望

73>70

※基準値を超えたため……?


――


シア「……」

シア(い、いいなぁ〜……)

シア(可愛くて品があって、ロウルさんも凄く嬉しそうでした)

シア(アベルさんが、あの服を〜……?)

シア(アベルさんもちゃんと女の子の好みを考えられるようになったんですね〜)ホクホク

シア「……」

シア「…………」

シア(あ、あと残っているのは、私とパトラさんにエリスさんです……)ドキドキ…

シア(アベルさんとのデート、前はただ一緒に歩くだけでも楽しかったですけど〜……)

シア(ロウルさんに可愛い服をプレゼントできる程になったアベルさんは、一体私達にはどんなことを?)

シア「……」

シア(も、もしかしたら、ロウルさんと同じく大胆な服で行くと可愛いお洋服を探して貰える可能性が……!?)ガーン!

シア(それなら、まだ私のお部屋にはあの紐が……)

シア「……って駄目です駄目です駄目ですよ〜!?///」ゴロゴロ!

シア「あんな水着でデートなんて、神様から絶対に天罰下ります〜!///」ゴロゴロ!

シア(……肌を隠せとアベルさんの服をそのまま貸して貰える可能性も?)

シア「……わ、私はさっきから何を考えているんですかあぁぁぁぁ〜!?///」

シア「うわああああああああ///」ゴロゴロゴロ!



……


――

※シアとのデート時、低確率でシアが荒ぶる可能性が出て来ました

――

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/15(金) 23:37:24.93 ID:bJuaBqvC0<> 乙です!
シア荒ぶったら面白そうww
デート内容はいいのが思いつかないんでパスします <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/16(土) 06:44:52.88 ID:nFdvGBQ20<> おつです
ゆっくりで大丈夫ですよ、リアルを大事に
デートは…王国でお菓子屋さん巡りとかいかがでしょう
アーシャのときはパフェ食べたけど、今回はケーキとか焼き菓子とかいろんなものを <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/16(土) 14:52:27.54 ID:UVdftAD/0<> で、うっかりウイスキーボンボン食べちゃって暴走と <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/16(土) 16:53:38.62 ID:1ziQ7Og/O<> デート編入ってから見事にみんな荒ぶりコンマ出してるし、元々ゾロ目モンスターのシアさんだと波乱の予感しかしない
デートかどうか怪しいけど、シアさんからアベルにお菓子作って貰うとかありかな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/16(土) 22:45:40.47 ID:nCdf9CQpO<> シアが期待してるみたいだし、ロウルの時みたいにアベルがシアに服を買ってあげるのはどうだろ?
流石に際どすぎるのはゾロ目とかでも出ない限りは無さそうだけど、普段のシアとは印象ガラリと変わる服とか選ぶのも良さそう <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/16(土) 23:01:01.99 ID:0e3le4F00<> こんばんはー
シアデートは食べ歩きに服さがし、余裕があればお菓子つくりといったところかな?
それではゆったりとロウルによるアベル裁縫チャレンジから再開です <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/16(土) 23:01:27.81 ID:0e3le4F00<> ――


【城塞・ロウルの私室】


ロウル「さぁさ、上がってくださいアベルさん」

ロウル「別にお茶とかは出せないですけどねぇ」

アベル「いや、別に構わないぞ」

アベル「しかし、相変わらずきっちりと纏まった部屋だな」

ロウル「アーシャさん程じゃないですけど、私も散らかって汚れた部屋は嫌いなんですよ」

ロウル「あれどこにやったかなーって探すのも面倒ですからね」

ロウル「よく使うものは、すぐに目に入るところにしまうようにしてあります」

ロウル「なので……」ゴソゴソ…


裁縫道具「……」コトン


ロウル「こうやってすぐに一式用意できるわけですよ」ムフー

アベル「流石だな……だが裁縫チャレンジと言われても、俺は一体何をすればいいんだ?」

ロウル「そうですねぇ、いきなり服を一着というのは難易度高いですし……」

ロウル「よし、初回ですから様子見で壁掛けの小物入れでも作ってみましょう」

アベル「小物入れ?」

ロウル「垂れ布に小物を収納する場所を用意したような、簡単なやつですよ」

ロウル「ただし!」

アベル「!?」

ロウル「然程工程もありませんし、私が最初から手伝っちゃうとそのまま完成しかねません」

ロウル「それを避けるためにも、えーと……どれにしましょうかね?」ゴソゴソ…


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/16(土) 23:03:16.89 ID:0e3le4F00<> ロウル「……よし、ここら辺ですかね」



生地の山「……」ドン!



ロウル「この中からお好きなものを選んで、お好きなように裁断し、お好きなように縫ってください」

アベル「」

ロウル「別にこれも難しいことじゃありませんよー?」

ロウル「確かに見た目がちぐはぐする問題は出てきますけど……」

ロウル「端切れを掻き集めて一つのものを作ることだってあるんです」

ロウル「むしろ下手にお手本が無い方が、独創的なものが作れるかもしれませんよ?」

ロウル「……そう、独創的なものがね!」ニヤニヤ

アベル「くそ、明らかにそっちを狙っていないかロウル!?」

ロウル「いーえー? そんなことあるわけないじゃないですかー」

ロウル(アベルさんも、そこまで不器用なわけじゃありません)

ロウル(それに私にこの服を選んでくれていますし、美的感覚がずれているということも無い筈です)

ロウル(怪しい場所があるとすれば、布の質の違いとかですね)

ロウル(私の見立てでは、アベルさんがどこかでつまづくか上手く完成させるかは五分五分と言ったところでしょうか?)

アベル「ロウル?」

ロウル「おっと、すみません。それじゃあ早速、アベルさんの裁縫チャレンジスタートです!」

ロウル「ご安心を。あまりに酷いと思ったら、私が助けてあげますからね」ニヤニヤ

アベル「く、醜態は避けたいところだな……!」バッ!



特殊判定
↓1コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/16(土) 23:03:33.45 ID:lNykSNW+0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/16(土) 23:14:55.34 ID:0e3le4F00<> アベルの裁縫チャレンジ結果(アベルの技能レベル49とほぼ平均値のため補正増減無し)


50>45(致命的ではないが悪戦苦闘。完成品は使えないことはないけど、使おうとも思えない……)


※基準値を下回った為?……

――


アベル(壁掛けの小物入れ……)

アベル(単純な作りで言ってしまえば、確かに簡単ではありそうだ)

アベル(鋲で止めるにしろ、木材を通すにしろ、まずは大元の大きな生地を用意する)ファサ

アベル(ここに、小物を入れる袋を複数つければそれだけで壁掛けの小物入れにはなる筈)

アベル(つまり大元の生地の上に別の生地を重ね、それの三方を縫い合わせれば……)ポス…

アベル(これで、すぐに完成するはずなんだが……)ヌイヌイ…


ロウル「……」ジー…



アベル「ん……?」ヌイヌイ…

アベル(なんだろう、何故か嫌な予感がするぞ?)



後付けポケット「」ギッチギチ!



ロウル(あー、駄目な方に転んじゃいましたねアベルさん……)

ロウル(縫った部分は当然開かなくなるんですから、余分に空きを作っておかないと何も入れられないですよ?)


アベル「んんん……!?」グググ…


ロウル(――これは、助け舟を出すしかありませんね!)



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/16(土) 23:26:54.51 ID:0e3le4F00<> アベル「むむ……!?」


スッ…


ロウル「駄目ですよアベルさん。縫い針は折れやすいんですから、あまり力を入れ過ぎてはいけません」

アベル「ロ、ロウル!?///」

ロウル「危なそうだったので、流石に私も出しゃばりますよ?」

ロウル「まあこうして後ろからアベルさんの手を握って、誘導したりするだけですけどね」ギュ…

ロウル「ほら、ここは一回針を戻して。糸も抜いて最初からやった方が確実です」シュッ!

アベル「あ、ああ……///」ドキドキ

ロウル「……///」ドキドキ




アベル(ろ、露出の無い服でまだ助かった! 後ろから感じるこのロウルの熱は……///)

ロウル(ああぁ……/// 教える名目で、アベルさんに後ろから抱きつくみたいになっちゃってます……///)





アベル&ロウル((これは縫う手元に集中しないとまずい……!///))




ヌイヌイ…


スイヌイ…



アベル「よし、ここまでくれば……」スッ…

ロウル「あっ……!? 駄目ですって、そこ生地薄いから!」

アベル「っ!?」プス!

ロウル「ああほら、だから言ったのに……」

アベル「す、すまない。もうすぐ終わりかと思って、油断したな」ジワ…

ロウル「アベルさん、最初の生地選びで間違えちゃってますからね」

ロウル「厚い生地と薄い生地の違いくらいは覚えないと、力加減間違えてそうやって刺さっちゃいますからね?」

アベル「肝に銘じる……」ジワ…

ロウル「……」


追加特殊判定
↓1コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/16(土) 23:28:57.02 ID:1ziQ7Og/O<> はい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/16(土) 23:42:54.98 ID:0e3le4F00<> ロウルの理性

25>02


※基準値を下回った為、ちょっと大胆に……?

――


ロウル「ほら、結構血が滲んでいるじゃないですか」

アベル「む……」ジワ…

アベル「まあ、この程度で済んで幸いだったか。放っておけば、すぐに治まるだろう」

ロウル「……駄目ですよ」


バッ!


アベル「っ!?///」

ロウル「んっ……」チュパ…

ロウル「布地に血液は結構な敵なんですから……」レロ…

ロウル「ちゅぅ……しっかり、念入りに……」チュゥ…

ロウル「こうやって、綺麗にしないとですよ?」ペロペロ

アベル「ロ、ロウル……!///」

アベル「わかった、もう大丈夫だ! 今度こそ仕上げよう!///」バッ!

ロウル「あれぇ? なんでアベルさん赤くなってるんですかぁ?」ニヤニヤ

アベル「……///」








ロウル(うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?///)ドキドキドキ!

ロウル(わ、わたし、何をして……っ!?///)

ロウル(アベルさんの指先から血が滲んでいるの見たら、なんだか頭がぽぉーっとして……///)

ロウル(どうしよう、今朝の服といいアベルさんに変な誤解をされなければいいんですけど……///)ドキドキ

ロウル「……」

ロウル(でも……)





ロウル(――アベルさんの指、美味しかったかもしれません……♪///)

ロウル(機会があれば、今度はもう少し……///)


……

――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/16(土) 23:55:48.29 ID:0e3le4F00<> ――


壁掛け小物入れ「……」ヨレ…


アベル「な、なんとか形にはなったか?」

ロウル「んー、まあ合格でいいんじゃないでしょうか?」

ロウル「さっきも言いましたけど、最初の生地選びは大切ですよ?」

ロウル「ほら、ここの袋の生地は薄いからちょっと重い物いれたらびりぃってなりますよ?」

アベル「改めて、ロウルの凄さがわかった気がするよ……」

アベル「俺も、もう少し裁縫ができるようにならないとまずいかな」

ロウル「見ていた感じ、そこまで酷くは無かったですからね」

ロウル「後は少し怪我しながらでも、慣れて行けば大丈夫でしょう」

ロウル「あ、でも針を刺してそのまま続けようとするのは駄目ですからね?」

ロウル「それまで上手く行っていても、一か所にでも血の跡が残ったら目も当てられませんから」

ロウル「……もし、またさっきみたいなことがあれば私を呼ぶこと! すぐに綺麗に舐めとってあげますから!」パタパタ!

アベル「こ、今度は自分で処置をするから大丈夫だ!///」

ロウル「……」ニヤリ

アベル「!?」

ロウル「言質を取りましたよーアベルさん?」

ロウル「今度は自分で、つまりまた裁縫をやってくれるということですよね?」

アベル「あ、ああ」

ロウル「それは喜ばしいことです。ですがアベルさんの部屋には当然裁縫道具なんて置いてあるわけがありません」

ロウル「そしてこの城塞のどこなら一番道具が揃っているかと言えば、そうこの部屋です!」

ロウル「しかも美人な先生もいる! これはまた今度、ここで再チャレンジするしかありませんねアベルさん!」パタパタ!

アベル「……そうだな。悪いが、その時は頼めるかロウル?」

ロウル「勿論ですよ!」ブンブンパタパタ!


ロウル(キアラ様もお上手ですが、これだけは譲れませんよ……!)

ロウル(私だってもっと上手くなって、アベルさんに色々作ってあげたいんですからね……///)


ロウル「一緒に、裁縫の達人を目指しましょうアベルさん!」ビシ!

アベル「いや、そこまでは……」

ロウル「目標は大きく、ですよ!」パタパタ!


……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/16(土) 23:59:47.54 ID:0e3le4F00<> ――


壁掛け小物入れ「……」プラーン


アベル「ロウルのちょっとした手直しで、あそこまでまともになるとは……」

ロウル「基本はできていましたからね。あとは本当に少し手を入れただけですよ」

ロウル「うーん、一仕事完了! 今日は充実した日でしたねぇ」ノビー

ロウル「熱中していたおかげか、結構いい時間にもなりましたし……」

ロウル「そろそろ、夕食の時間ですかね?」

アベル「もうそんな時間か。時間が経つのは早いな……」

ロウル「アベルさんのコートを縫っている時とかも、いつの間にか夜になっていること多かったですねぇ」

アベル「すまないな。俺も大切に使ってはいる筈なんだが……」

ロウル(まあ私がアベルさんの匂いを堪能する分、余計な時間がかかっているというだけなんですけどね……)

ロウル「ふふ、いいんですよ。あってもほつれ程度。もの凄い修復が必要なことは滅多にないじゃないですか」

ロウル「それはつまりアベルさんが大きな怪我も無く、日々を無事に過ごせているという証でもあるんですから」

アベル「そう、だな……」

ロウル「さ! 片づけは後で私がまとめてやっておきますから、そろそろ食堂に行きましょうアベルさん?」

アベル「……その格好のままでいいのか?」

ロウル「シ、シアさんは褒めてくれましたし、他のみんなの反応も気になるんですもの……///」パタパタ

ロウル「大丈夫です! 綺麗に食べて、絶対に服を汚すようなことはしませんからね!」

アベル「ふっ……そこまで気に入ってくれるとはな。俺も選んだ甲斐があったよ」

ロウル「///」

アベル「まあ、みんなもまずその服がロウルに似合っていると言うと思うが……」

アベル「やはり初見では、ロウルとわからない可能性もあるかもな」

ロウル「その時は、ちょっと小芝居して見るのも面白いかもしれませんね!」

アベル「ほどほどにな?」

ロウル「さてさて、どうなりますかね?」ワクワク


特殊判定
↓1コンマ二桁


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/17(日) 00:00:12.93 ID:DjAS9yaiO<> えい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/17(日) 00:11:02.80 ID:kJpN25f80<> ――

ヒロイン達によるロウルの巫女服評価(最低保証50)

93( か わ い い ! )>85


※基準値を超えた為、普段着の可能性も?

――

【城塞・食堂】



アベル「すまない、少し遅れたか?」

アーシャ「あらアベル。ちょうど用意ができたところですよ」

エリス「あとはロウルさんで……」



巫女ロウル「……///」



アーシャ「」

エリス「」



アーシャ「――可愛い、ロウルちゃん!」ギュゥー!

ロウル「んおぅ!?///」

エリス「アベル様! このお洋服をロウルさんの普段着にしませんか!?」

アベル「ああ、俺もそれを真剣に考えていた」

ロウル「!?///」


シア「わぁ〜、やっぱり可愛いです〜」ヒョコ

パトラ「ま、まさか本当にシアさんの言った通りロウルさんが……」

ティア「一部王国貴族が好んでいたという、ミコフクという装束で間違いないんですか?」

パトラ「ええ、かなり独特な服だから見間違うことはありません」

パトラ「しかし、それよりも今大事なのは」



ヒロインズ「「ロウルちゃん(さん)かわいい……!///」」



ロウル「〜〜〜〜〜〜っ!?///」マッカ!

ロウル「う、嬉しいけど、ここまでは流石に想定していませんよ〜!///」パタパタ


アベル(……あんなに恥ずかしがるロウルは初めて見たかもしれん)

アベル(今日は本当に、色々と収穫のある一日だったな……)


……


――


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/17(日) 00:12:15.74 ID:kJpN25f80<> ――

……



アーシャ「……ロウルちゃん、真っ赤になってお部屋に戻っちゃいましたね」

シア「でも、似合っていて可愛いのは間違いないですよ〜」

ティア「はい。いつものロウルさんと違った魅力を感じました!」

パトラ「王国貴族の娯楽服かと思っていましたけど、見方が変わりましたね」

パトラ「ロウルさんが着ると、どことなく神聖さすら感じました……!」

パトラ「流石にあの服で戦うということは、難しそうですが……」

エリス「え? 私もスカートは長めですけれど、慣れれば全然動けますよ?」

アーシャ「エリスちゃんは特別……と言いたいけれど、帝国のメイドはみんな当てはまるのが怖いところです」ブル…

ティア「そ、それにロウルさん、私とは比較にならない程に抜群の運動神経ですし」

ティア「もしかしたら、すぐに身体に馴染ませて動き回れるようになるかも……?」

シア「見てみたいですね〜」

アーシャ「一番いいのは、戦闘が起こらないことですけれどね」

アーシャ「さて、それじゃあそろそろ恒例のくじ引きの時間に入りましょうか」

ティア「ロウルさんも大満足なご様子でしたし、きっと次の人も……」ドキドキ

エリス「……」ゴクリ…

パトラ「き、緊張するわ……」ゴクリ

シア「……///」ドキドキ

アーシャ「三人とも、用意はいいですか?」スッ…





一同「「せーの……っ!」」シュッ!




<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/17(日) 00:13:18.72 ID:kJpN25f80<> シア「はわぁっ!?」アタリ!


パトラ「シアさんが当たり……ということは?」

エリス「あ、明日は私かパトラさん……」

パトラ&エリス「「ドキドキする……」」





シア「……///」バックンバックン!




ティア「お二人より、シアさんの方が大変そうですよ!?」ワタワタ

アーシャ「のんびり屋のシアさんでも流石にこれは緊張するのかしら?」




シア「……」



シア(どうしましょうどうしましょう〜!?)グルグル

シア(ロウルさんいいなぁって、ちょっと雑念を抱いている時にどうして当たりを引いちゃうんですかぁ!?)グルグル

シア(落ち着いて、落ち着かないと……深呼吸!?)グルグル


シア「ひっひっふぅー!?」

パトラ「シアさん、呼吸が何かおかしいですけど大丈夫ですか!?」

エリス「回復した方がいいですか!?」



シア(ロウルさんは、大胆な服を着て、その後どうなさったんですか〜!?)グルグル

シア(もしかしてあの可愛い服は、大胆な服を着れない状態にしてしまったから、急遽用意したとか……!?)グルグル

シア(……外で、服を、着れない状態……)グルグル



シア「ああああああぁぁぁぁぁぁぁ!?///」ゴロゴロゴロ!



特殊判定
↓1コンマ二桁


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/17(日) 00:13:59.05 ID:p7VeRB4J0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/17(日) 00:20:13.90 ID:kJpN25f80<>
シアの煩悩(前判定より判定激化)

35>05

※基準値を下回った為、デート開始前からの荒ぶりは回避!

――

ロウルデートを終え、次のシアの判定をとったあたりで今日はここまで
巫女ロウルは結構厳しい判定も全部潜り抜けてあちこちで高評価となりましたので、恥ずかしがりながらもこれから着続けてくれることでしょう
シアもちょっと厳しくなった判定をまさかの切り抜けでしたが、今後の判定次第はまだどうなるかわかりません
シアも服選びをするとなると、また案を出して頂けると助かります(土下座)
(なおシアは普段着も戦闘着も真っ白のローブで、一切露出は無い設定です)

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/17(日) 00:35:10.37 ID:q3TJzCp20<> 乙です!
シアのどピンクっぷりなら何着させてもエロい方になりそうww <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/17(日) 06:32:34.03 ID:lcYmZHg20<> おつです
いつも白一色みたいだし、逆に青とか深緑とか落ち着いた色のドレスはいかがでしょう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/17(日) 10:26:40.49 ID:mT3jhH6A0<> 乙です
獣少女と和服の親和性は一体何なんだろうか

シアさんの服……女教師やOL風のブレザーが良いなあ
知的で教え上手の雰囲気にマッチするし
何よりああいう服って少しサイズや丈の長さ間違えると
警察が職質に駆けつけるレベルの変態に見えるし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/17(日) 13:04:39.93 ID:ItgJVFoN0<> ロウルが普段と違う服を着る
みんな「かわいいー!」←わかる
シアが普段と違う服を着る
みんな「エッチィ!」←多分こうなる

ロウルがめっちゃ可愛い評価だしわりと本気でシアこうなりそう
普段白いゆるふわ娘なら逆にシックに黒や濃紺のキャリアスーツに眼鏡とかで淫乱さを払拭する知的コーデとかどうだろう <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/17(日) 23:50:03.04 ID:kJpN25f80<> こんばんはー
かなり遅くなってしまったので、短いですが次の判定場所まで投下します <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/17(日) 23:50:30.89 ID:kJpN25f80<> シアの煩悩(前判定より判定激化)

35>05

※基準値を下回った為、デート開始前からの荒ぶりは回避!

――



シア「ああああ、だからどうしてえぇぇぇぇぇぇ!?///」ゴロゴロゴロ!




アーシャ「す、凄いとり乱し方ね……」

パトラ「日数が経過する度に確率はどんどん上がるわけですから、シアさんも覚悟はしていたとは思うのですが……」

パトラ「もっとも、私も未だに緊張が拭えないのですが」ドキドキ

エリス「わ、私もです」ドキドキ

ティア「でも、シアさんのように転がってはいませんよね?」

ティア「大丈夫ですよシアさん。アベル様、本当にお優しいですから!」

シア「あうぅ……///」

シア(私はなんという妄想を……///)

シア(きっとティアさんは私と違って、清く正しくアベルさんとのデートを楽しんだ筈……)

シア(今の私ではよからぬ考えにはしりかねません。ここは落ち着いて……)

シア「……」スー…

シア「ふぅ、ごめんなさい〜。ちょっと、焦ってしまいました〜」ムクリ

エリス「いえ、お気持ちはよくわかります!」

シア「その、いざアベルさんとのデートと言っても、どうすればいいのかな〜って混乱しちゃって〜……」

パトラ「うんうん、二人きりでおでかけというだけでどうにかなりそうですからね」

シア「……参考までにお伺いしたいのですが、ティアさんとアーシャさんはどのようなデートだったんですか〜?」


ティア「!?」

アーシャ「!?」


シア「あ、全部じゃなくて、少しだけでもいいので〜」アセアセ


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/17(日) 23:51:15.26 ID:kJpN25f80<> ティア「わ、私はその、両親に無事を伝えた後、聖国の自然公園の方に……///」

シア「ああ、あそこですね〜? うさぎさんとか可愛いですよね〜」

ティア「そうですそうです! アベル様も、気に入ってくれたみたいで///」

シア「私も今度久々に行ってみようかな〜……」

シア「でも、それだと私は一緒にならない別の場所がよさそうです〜」

シア「アーシャさんはどうですか〜?」

アーシャ「そう、ですね……」

アーシャ「王国の本屋や飲食店に寄った後、私の我儘で帝国のとある場所に」

アーシャ「色々とアベルを振り回してしまいましたけど、いい一日でしたね」

アーシャ「そしてロウルちゃんは、お散歩に新しい可愛い服を買って貰ったという感じですね」

シア「……むむむ〜」

アーシャ「シアさん、あまり深く悩まれても解決は難しいと思いますよ?」

ティア「わ、私ならまた自然公園でもいいと思いますけど……」

シア「アベルさんにも楽しんで頂きたいですし、同じところはどうなんでしょう〜?」

エリス「アベル様なら、よほどの場所でもない限りお許しになられると思いますけど……」

シア「う〜ん……」

シア(……同じでも、大丈夫……)

シア(確か前にアベルさんとデートをした時は、帝国の甘味を沢山……)ゴクリ…


シア「!!」ピコーン!


シア「アーシャさん、飲食店では何を食べました〜?」

アーシャ「え? その……サンドイッチと、限定の名前の凄いパフェを///」

シア「ふむふむ。パトラさん、王国って甘いものは美味しいですか〜?」

パトラ「そう、ですね……」ウーン…

パトラ「貴族の嗜好品から民の間まで、甘味系は広く出回っていると言えます」

パトラ「良くも悪くも、貴族の暇を満たす為に王国の食文化は非常に多岐に渡っているのも大きいのでしょう」

パトラ「その……チョコフォンデュとか、チョコレートの扱いに関しては、聖国の方が上かもしれませんけど///」

エリス「……///」

シア「なるほどなるほど……」


シア(わ、私のアベルさんに対するこの感情は、よからぬ色欲です……///)

シア(これを打ち倒すには、より強力な欲求があれば大丈夫の筈)

シア(――食欲で、アベルさんとのデートを平穏に済ませますよ〜!)グッ!


……

――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/17(日) 23:52:26.89 ID:kJpN25f80<> ――



……翌日



アイナ「かわいいー! これ、アベル様が!?」

スミレ「見事な着こなしです!」


ロウル「あ、ありがとうございます///」ミコフクー


ローズ「世の中、まだまだ可愛い服はあるものネ。今度天使達にも作ってあげようかしら?」

キアラ「可愛いけど、私達じゃロウルさんみたいに上手く着れないかも……」

キアラ(前の浴衣に似ているとなると、また脱げちゃうかもしれないし……///」

フィーア「せめて私も、ロウル姉様みたいな身長があれば……!」


ロウル「あの、皆さん? そろそろ解放していただけると……///」モミクチャ




アベル「……ロウル、気に入ってくれて嬉しいぞ」

シア「本当に似合ってますもの〜。アベルさんお手柄ですよ〜?」

アベル「ん、おはようシア」

シア「おはようございます〜」ペコリ

シア「それでは、今日は私が一日アベルさん貸切ですね〜」ポヤポヤ

アベル「よろしくなシア。しかし……」

シア「?」シロローブ

シア「ああ、この服ですか〜?」

シア「やっぱり私は、この服が一番落ち着きますので〜」

シア「……」



特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/17(日) 23:52:43.65 ID:IewD308N0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/17(日) 23:54:19.04 ID:+iGmb8q50<> イチタリナイ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/18(月) 00:01:04.29 ID:o5OJMjp70<> シアの服、どっちから提案?

01〜50:シア
51〜00:アベル

コンマ65

51〜00:アベル

――


アベル「……」

アベル「シアが良ければ、今日は服を見に行くか?」

シア「ふぇ!?///」

シア「いえいえそんな、悪いですよ〜!」ワタワタ

アベル「あれだけロウルの服を気にしていれば、俺でもわかるぞ?」

アベル「シアも、たまには違う格好をしたいんじゃないか?」

シア「あぅ……///」

シア「そ、その通りです〜///」

シア「全然違う別人みたいになっちゃったロウルさんを見たら、なんだかいいな〜って///」

アベル「そうか……」

アベル「……俺の好みがシアの好みに合うかはわからないが、探してみようか」

シア「!!」パアァ!

シア「わ〜い!」

アベル「き、期待はするなよ?」アセアセ

シア「いえいえ、あのアベルさんが私の為にお洋服を選んでくれるというだけで感激ですよ〜?」


シア(やっぱり、ロウルさんに対する羨望は見抜かれていましたか〜……)

シア(ちょっと恥ずかしいですけど、流石はアベルさんです〜)

シア(自分で言いだすのは勇気がいるし、これも神様のお導きですかね〜?)ニコニコ

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/18(月) 00:12:40.80 ID:o5OJMjp70<> アベル(シアに似合う服か……)

アベル(普段が白く、聖国の規律のような格好だからな)

アベル(ロウルのような大きな変化を望んでいるなら、いっそ真逆の色がいいか……?)ムム…

アベル(……少し、考えておこう)

アベル「……とはいえ、流石に服探しだけで丸一日を潰すわけではないだろう?」

アベル「シアの様子からして、他にもやりたいことはあるという感じだったしな」

シア「そ、そんな顔してましたか〜?///」

シア「なんだか恥ずかしいです〜……///」モジモジ…

シア「でも、その……実は、今日はこれ! という天啓は昨夜あったのです〜!」

アベル「ほう?」

シア「……」

シア「…………///」

アベル「シ、シア?」

シア「……笑わずに、聞いてくださいね〜?」

アベル「も、勿論だ」

シア「その……ですね」






シア「――お、王国のお菓子の食べ歩きをしてみたいな〜って///」





アベル「あ……やっぱりか」

シア「ちょ、それはどういう意味ですかアベルさん〜!?」

アベル「……その手にパトラから借りたであろう甘味の本を握りしめていれば、誰でもわかる」

シア「!?」ガーン!

アベル「それに、だな……」



キュルル…キュー…



アベル「……さっきから小さいがずっと腹が鳴っているぞ?」


シア「うわああああん!?///」カアアァ!



……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/18(月) 00:15:07.67 ID:o5OJMjp70<> 出発間際まで進んだあたりで今日はここまで
お菓子食べ歩き→服選び→状況でお菓子作りの流れになるかな?
なおイベントの関係で途中フレーバーのとある技能判定が二人に行われる予定です
平穏なコンマをお願いします!

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/18(月) 00:21:40.00 ID:sj+e/0R/O<> 乙ー
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/18(月) 00:34:08.82 ID:BhgJVwRy0<> 乙です!
シアの理性はどこまで保つんだろうか…? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/18(月) 13:23:52.18 ID:yODaLmoEO<> 特に描写なかった筈だけど、なんかシアさん甘いものはどか食いしてそうなイメージ。しかも太らないで胸に行きそう <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/18(月) 23:19:16.44 ID:o5OJMjp70<> こんばんはー
それではゆるりとシアとの甘味デート進めて行こうと思います <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/18(月) 23:19:47.31 ID:o5OJMjp70<> ――

……


【王国・王都】


ガヤガヤ…



シア「わぁぁ〜……」キョロキョロ

シア「帝都も凄かったですけど、こちらはさらに賑やかですね〜」キョロキョロ

アベル「王国もどんどんと復興しているということなんだろう」

アベル「帝国にも王国からの移住者が現れたり、行動力があるのが国民性なのかもしれないな」

アベル「そういえば、聖国には王国からの移住者とかはいなかったのか?」

シア「ん〜、難しいですね〜」

シア「聖王様が攫った王国の人の中には、そのまま聖国に住むという方も結構いらっしゃったそうですけど〜……」

シア「やっぱり天使の問題が大きくて、帝国と比べるとどうしても少ないですね〜」

アベル「そうか……」

シア「帝国に対しては、やっぱりアベルさんのご活躍も大きいと思いますよ〜?」

アベル「俺はそこまで活躍したつもりはないがなぁ……」

アベル「水天を無傷で葬ったのはエリスだし、サクと友好的な関係になれたのもフィーアとアーシャのおかげだ」

アベル「俺は炎天と戦ったが……」

アベル「シアのこれが無ければ、命を落としていたかもしれんからな……」チャリ…

シア「あ、まだつけてくれているんですね〜♪」ニコニコ

アベル「シアがわざわざ作ってくれた大切な贈り物だからな」

アベル「俺の色と合わないという程度は、些細なことだ」

シア「アベルさんも思い切って、真っ白な服を着てみるのはどうでしょう〜?」

アベル「……ロウルが笑い転げる未来が見えた」

シア「あ、あぁー……」ナットク


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/18(月) 23:20:27.57 ID:o5OJMjp70<> アベル「まあ、俺の服はいい。シアの服も後で見るとして……」

アベル「まずは、お望み通りの甘味めぐりをするとしようか」

シア「わ〜い!」

シア「どのお店から行こうかな〜?」ワクワク

アベル「本当にシアは甘いものが好きなんだな……」

シア「甘いものが嫌いな女の子はほとんどいませんよ〜?」

シア「王国産のお菓子は前々から気になっていましたし、アベルさんと一緒なら美味しさも倍増です〜」

アベル「俺はそんなに食べられないと思うがな」

アベル「王国産の紅茶は好きだから、そっちばかり飲むかもしれんぞ?」

シア「え〜? 一緒に色々なお菓子を食べましょうよ〜?」








アベル(……よし、シアにはまだばれていないか?)ドキドキ





アベル(――実は俺が甘いものに目が無く……今日の予定に内心小躍りしていることにっ……!!!)







アベル(王国産の菓子の食べ歩きだなんて、本来ならばとてつもない贅の極みだ)

アベル(俺の私欲で買い漁れば、アーシャに小言を言われるかもしれんが……)

アベル(シアもこれだけ楽しみにしているんだ。多少の奮発は許される)

アベル(そして俺も合法的に愉しむことができる……!)グッ!




シア「アベルさ〜ん?」キョトン

アベル「っとすまない。少しどの店にすべきか考えていた」

シア「えへへ〜、実は最初のお店はもう決まっていたりするのですよ〜」ニコニコ

アベル「なに?」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/18(月) 23:27:22.26 ID:o5OJMjp70<> シア「あのお店ですよ〜」クイ




甘い匂いを放つ店「……」フワァァ…




アベル「な、なるほど。この距離でもあの店が甘味処というのがよくわかる」

シア「実はパトラさんに教えて貰った、焼き菓子のお店なんですよ〜?」

シア「なんと、このお店では『詰め放題』なる素晴らしいものがあるんです〜!」キラキラ!

シア「用意された袋に入りきれば、何枚でもお菓子を詰め込んでお値段そのまま〜!」

アベル「資金に余裕のある王国らしい手法……と言いたいところだが」

シア「?」

アベル「おそらく、設定金額分を詰め込むだけでもかなりの労力が必要と見た」

アベル「そうしなければ、いくら王国の店とはいえ利益にならないだろうからな」

シア「なるほどです〜」

シア「でも、まずは実際に見てみないと始まらないですよね〜」トテトテ…

アベル「ああ、こら!? 危ないから一人で歩きだすな!?」ギュッ!

シア「我慢できなくて〜///」

シア「それにこうしてアベルさんがすぐに駆けつけてくれますから、大丈夫ですよ〜」ポヤポヤ

アベル「まったく……」




甘い匂いを放つ店「……」フワァァ…




アベル「……」ゴクリ

アベル(この甘い匂い、期待せざるをえんな……!)


……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/18(月) 23:30:50.38 ID:o5OJMjp70<> ――


【王国・甘い焼き菓子店】



シンプルな焼き菓子「……」

チョコ味の焼き菓子「……」

オレンジ味の焼き菓子「……」

しっとりとした焼き菓子「……」



シア「……」ゴクリ

アベル「……」ゴクリ



店員「いらっしゃいませー! ご注文はお決まりですか―?」



シア「あの、そのですね〜……」

アベル「詰め放題というものをお願いしたいのだが……」

店員「かしこまりました! では、こちらの袋をどうぞ!」サッ!

店員「袋からはみ出ても、こちらの会計所までこぼさずに持ってこれたら大丈夫です!」


小さ目の袋「……」カラッポ


アベル(やはり、袋の大きさは小さいか……!)

シア(でも、頑張ればあれもこれも贅沢に〜?)



シア「――いきますよ〜!」バッ!

アベル「狙い目は……!」バッ!


特殊判定
↓1〜2コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/18(月) 23:31:37.94 ID:lo3D6BEz0<> ん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/18(月) 23:31:53.54 ID:MC9Lf2pc0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/18(月) 23:44:29.79 ID:o5OJMjp70<> 詰め放題チャレンジ・結果は?(コンマ1/3切り上げの枚数)


1シア

コンマ94×1/3=32枚(もはや執念の見える驚異的な枚数。常人には真似できない)>25

※基準値を超えたため……?

2アベル

コンマ54×1/3=18枚(それなり。もうちょっと頑張れたかも?)<25

――




アベル「う、うおおぉぉ……」プルプル…


詰まった袋「……」ピチピチィ


アベル「こ、これは思っていた以上に難しいな……」

アベル「切りよくあと2枚は狙いたいところだったが、迂闊に詰め込んで失敗しては意味が無い」

アベル「元手を考えれば、これでも得はしているだろうしな」オカイケイ

店員「えーと、全部で18枚ですね。ありがとうございまーす!」

アベル「これだけあれば、しばらく楽しめそうだな」ホクホク

アベル「シアはこういったことが苦手そうだし、足りなければ分けて――」


ザワザワ!


アベル「ん?」




シア「んんんんんんんん〜……っ!」プルプル…



臨界突破袋「」ヤマモリ



シア「あと一枚、あと一枚だけ……!」プルプル…

シア「神よ、どうか御加護を〜……!」グッ!



一般客1「す、すげぇなあの嬢ちゃん……」

一般客2「なんだあの建造物は……」


アベル「」


……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/18(月) 23:57:47.71 ID:o5OJMjp70<> ――

……


店員「さ、32枚ですね。ありがとうございましたー……」



シア「わ〜い! 一杯詰められましたよ〜!」ホクホク

アベル「な、なんだそのとんでもない詰め方は……」ゾクッ…

シア「もうちょっと頑張りたかったですね〜」

シア「アベルさんも、もっと詰め込めたんじゃないですか〜?」

アベル「俺の袋は既に限界寸前だったぞ?」

アベル「何をどうしたら、シアみたいにそこまで詰められるんだ?」

シア「まずは四角いものから底に敷き詰めて、安定感を出した方がいいですね〜」

シア「土台の安定感を作ったら、次は真ん丸のものを詰め込んで、あえて隙間を作ります〜」

シア「そして次に堅薄焼きのもので結界を張るように壁を作ってあげて〜」

シア「それぞれの隙間に噛み合うようなものを探して、ひたすら縦に挿していけばいけますよ〜」

アベル「」

シア「アベルさん〜?」

アベル「多分、アーシャでもそこまで緻密な計算はできないぞ……?」

アベル「もはや執念というかシア、どれだけ沢山食べたかったんだ?」

シア「そ、そんな沢山は食べませんよ〜!?///」ワタワタ

シア「ただ、アベルさんにお金を出して貰っていますし、それを無駄にするわけにもいかないですし〜……」

アベル「まぁ、確かにどれだけいけるかという挑戦は、心揺さぶるものはあったがな」

アベル「シアが満足できたなら、それでいいさ」

アベル「これだけの枚数、このまま持ち帰ってもいいが、折角だ」

アベル「店内での食事もできるというし、早速少し食べてみるとしよう」ワクワク

シア「待ってました〜!」ワクワク


……
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/19(火) 00:11:13.55 ID:WtEXaXgT0<> アベル「うん、うん……」サクサク…

アベル「悪くないな」ゴクン

シア「アベルさんが選んだの、真っ黒いのが多いですね〜」サクサク!

アベル「別に狙ったわけではないんだがな」

アベル「以前のチョコレートで学習したが、こういった色合いのものは甘さが程よいんだ」サク…

シア「私は、このあま〜いチョコレートのものがお気に入りです〜♪」サクサクサク!

シア「アベルさんも、是非一枚どうぞ〜」スッ…

アベル「ん……?」パク

アベル「……なるほど、これは甘い」サク…

シア「それがいいんですよ〜♪」サクサクサクサク!

アベル「紅茶も頼んで正解だったな」コク…





アベル(しくじったか……シアが選んだものの方が甘い……!)

アベル(それにこの紅茶を飲むことで、またあの甘味を味わいたいと2枚目以降にも手が伸びてしまいそうだ!)

アベル(しかし、シアに追加をせがむのは流石に……)

アベル「……ん?」




シア「あ……もう最後の一枚になってました〜……」ショボン…

シア「美味しいと、ついつい止まらなくなっちゃいますよね〜」サクサク!

アベル「ま、待てシア!? あれだけあっただろう!? 俺のはまだこれだけ残っているんだぞ!?」

シア「あ……」ジー…

アベル「……わかったわかった、俺の分も食べていい」サッ…

シア「わ〜い、アベルさんありがとうございます〜!」サクサクサク!

アベル(もう2枚消えただと……)

シア「美味しくてお得で、種類も豊富……!」サクサク!

シア「何度でも通いたくなるお店ですね〜」ホクホク

アベル「客が全員シアだったら、この店は潰れてしまうのではないか?」

シア「そ、そんなことありませんよ〜!?///」

アベル「まさかそんなに食べるとはなぁ……」

シア「ふ、普通です〜! 女の子はこれが普通なんです〜!///」プンプン!




アベル(……元々多めに金は持って来たつもりだが、大丈夫だろうか?)ダラダラ


――

※シアは甘味に関しては相当大喰らいだったようです

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/19(火) 00:14:25.05 ID:WtEXaXgT0<> 途中ですが、今日はここまで
ほぼ最高枚数コンマ出したシアさん、甘いものには目がない+娯楽の多い王国のため、
この後のデートコースで分岐イベントが起きるかもしれません
(なおアベルも前回アーシャと巨大パフェを完食しているため、言う程人のことを言えません)

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/19(火) 00:17:14.14 ID:Lfi5p2BT0<> 乙です!
シアさんスーパーのおばちゃんみたいやなww <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/19(火) 00:18:16.97 ID:bVJB1u+ZO<> 乙
甘いものと渋いお茶の組み合わせが好き <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/19(火) 00:26:02.56 ID:v8+9Jje0O<> おつおつ
シアさん性欲どころか食欲も強いってシスターとして大丈夫なんですかねぇ?
クッキー詰め放題32枚ってリアルでも完全に達人クラスやで…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/19(火) 00:31:32.82 ID:NAJkccGc0<> 乙
スイーツバイキングにでも連れていくしかないな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/19(火) 01:38:22.27 ID:sXcyO7UpO<> こいつらこれだけ甘いもの食べたんなら
しっかりと運動(意味深)せないけませんねえ…… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/19(火) 23:19:27.79 ID:WtEXaXgT0<> こんばんはー
今日はちょっと短いですが、前回の判定によるイベント分岐の多数決安価だけ取りたいと思います <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/19(火) 23:20:58.89 ID:WtEXaXgT0<> ――


……


シア「美味しかったです〜!」ポヤポヤ

シア「次はどのお店にしましょうかね〜?」キョロキョロ

アベル「あれだけ食べて、まだ食べたりないのか?」

シア「むぅ〜/// アベルさんだってお腹がなっていますよ〜?」

アベル「シア程の枚数を取れず、しかも残った数枚も渡したからな?」グゥー…

シア「……///」

アベル「恥ずかしがるくらいなら、節度を守ればいいだろうに」

シア「だ、だって〜……」

シア「目の前にあれだけ美味しいものがあれば、誰でも飛びついちゃいますよ〜?」

シア「むしろアベルさんが不思議です〜」

アベル「美味いものほど、食べたいと同時に大事に取っておきたいという衝動に駆られるんだよ」

アベル「こればかりは、性分だな」

アベル(幼い頃の座学と鍛錬の最中、母上が差し入れてくれた焼き菓子……)

アベル(きっとそれが原因なのだろうが、語るわけにもいくまい)

シア「うんうん、その気持ちもわかりますよ〜」

シア「……でも、私は最後には食べちゃいます〜///」

アベル「……」ムムム…

シア「アベルさん、どうしたんですか〜?」

アベル「いや、そのシアの甘味に対する原動力を何かに活かせないかと考えたんだが」




アベル「真っ先に思いついたのが、シアの前に焼き菓子をぶらさげて走らせたらどれくらい走るのかな、と……」




シア「アベルさん酷いです〜!?」ガーン!

アベル「わ、悪かった。実際にはやらないから安心してくれ」

シア「当たり前ですよ〜!?」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/19(火) 23:21:29.94 ID:WtEXaXgT0<> アベル「そんなことより、次の店を探そう」

シア「あ、そうですね〜」

アベル(……アーシャと以前行った店だけは回避しないとまずいな)

アベル(この短期間で二度もあれを注文すれば、確実に店側からも記憶されるからな……)

シア「どこがいいかな〜……」キョロキョロ




ザワザワ…



シア「ん〜?」

アベル「あの人だかりは、店の行列というわけでもないな」

シア「ちょっと気になりますね〜」トテトテ

アベル「……危ないから、手を握っておけシア」ギュ

シア「///」



……



アベル「こ、これは一体……」

シア「なんでしょう〜?」




【王国甘味大食い大会・受付】




受付「おや? 飛び入りの参加者かな?」


アベル&シア「「!?」」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/19(火) 23:22:29.08 ID:WtEXaXgT0<> アベル「い、いえ。人だかりが気になったもので」アセアセ

シア「これは、なんのお祭りですか〜?」

受付「この大会は、とある貴族の支援もあって開かれることになった祭りさ」

受付「王国の菓子といえば、どの国にも負けない美味いものや珍しいものが揃っている」

受付「しかし一般人には嗜好品、食べようと思ってもなかなか手が出せない……」

受付「そこでとある貴族はこう考えた」

受付「――この美味い菓子をもっと多くの人に食べて貰いたい、広めたいとね」

受付「ただ闇雲に配るだけじゃ混乱しそうだからということで、こういう形になったんだ」

アベル「……大会、競いあうということか?」

受付「その通り。どうせお腹一杯になるまで食べるなら、限界も見てしまおうというわけさ」

受付「優勝者にはなんと賞金と景品まで出て、参加費は無料!」

受付「誰もが夢見るだろう? もう食べられないという程にまで甘いものをひたすら食べ続けるだなんて……!」

アベル「し、信じられん。帝国からすれば皇族すらおいそれとはできない、贅の極致じゃないか……」プルプル…

シア「聖国もですよ〜? それだけ大量のお菓子、本来ならみんなで分け合うか神様のお供えになりますよ〜……」プルプル…

受付「ははは、帝国と聖国の人かい? 確かに他国からみれば、貴族の道楽としか映らないだろうね」

受付「だが、予選だけでもこれだけの参加者がいる。みんなが興味を持ってくれているのは間違いないよ」


参加者「」ズラー!


アベル「こ、これが全員……!?」

受付「中には当然、勝ち上がることを考えていない人もいるよ」

受付「ただ、参加するだけで参加賞と予選のお菓子は食べ放題なわけだからね」

受付「もっと他のお菓子も食べたい、自分の限界を知りたいという人が勝ち進むだろう」

アベル「なるほどな……」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/19(火) 23:23:56.44 ID:WtEXaXgT0<> アベル「王国、やはり帝国には持ちえない感性があるなぁ……」

アベル「……」

シア「……」





アベル&シア「「お菓子の食べ放題……無料……」」ゴクリ…





アベル(な、何を考えているんだ、俺は?)

シア(食べ放題……で、でも〜……)



――

※王国甘味大食い大会、参加する? 参加しない?

※参加した場合判定増加。コンマ次第で事件になったり賞金が手に入ったりするかもしれません

※参加しない場合、のんびり他の甘味のお店をまわります(それでも低確率でシアが荒ぶるかもしれませんが)


1:参加する(アベルも巻き込むか否かも)

2:参加しない


↓1〜5多数決 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/19(火) 23:29:19.72 ID:L3GZHpMgO<> 1 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/19(火) 23:38:03.83 ID:9FbDIrgXO<> アベル巻き込んで参加 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/19(火) 23:43:52.95 ID:NAJkccGc0<> 1 アベルも一緒に <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/19(火) 23:44:36.35 ID:Rx0W6mGR0<> 1アベル巻き込む <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/19(火) 23:52:47.13 ID:Lfi5p2BT0<> 俺は2にしようと思ったけど1になってたww
いや確かにその方が面白そうだけどww <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/20(水) 00:08:34.66 ID:yAEl1b69O<> アベルのお財布ダメージやシアが満足するまで食べるって意味ではこれ以上ない最高のイベントだけど……
もしコンマが荒ぶってシアが優勝したらどうなっちゃうんだろう?
一番やばいのは食べる対象に酒が入っていた時だけど <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/20(水) 23:44:34.69 ID:ybJ2eWkx0<> こんばんはー
見事にアベルを巻き込んでの参加になりましたね……
大会結果もコンマ次第。少しだけ再開します <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/20(水) 23:45:19.48 ID:ybJ2eWkx0<> アベルと一緒に参加

――

シア「……」

シア「……」グッ!

シア「わ、私でも参加していいんですか〜?」オソルオソル…

アベル「シア!?」

受付「勿論大丈夫さ! でも、大丈夫かい?」

シア「王国の文化を知る、いい機会だと思いまして〜」

シア「参加賞だけ頂いたら失礼します〜」

受付「はは、なるほどそういう考え方もありだね」

受付「それじゃあ、このプレートをつけてくれるかな」

シア「なんだかドキドキしますね〜」

受付「そっちのお兄さんはどうする?」

アベル「お、俺は……」

シア「……」ジー…

アベル(……これは想定していなかったぞシア?)

アベル(しかし、あのシアが自ら進んで参加したいと思ったんだ)

アベル(彼女の意思を尊重すべきだが……)

アベル(どれだけ甘いものに飢えていたんだシア?)

アベル(今度、城塞でも定期的な茶会の場を設けたほうがいいのだろうか)

アベル(……まぁ、俺もこの大会にまるで興味が無いと言えば嘘になる)

アベル(出かけ先の王国でシアを一人にするわけにもいかないし、俺も腹を括るべきだな)

アベル「……参加が許されるなら、参加したい」

受付「はいよ! お兄さんも優男って感じだけど、参加賞狙いかな?」

アベル「ええ、俺も王国の文化には興味があるので」

受付「それじゃあこのプレートを。頑張りなよ!」グッ!



シア「アベルさん、ありがとうございます〜」ポヤポヤ

アベル「あんな顔をされれば、参加せざるをえないだろうに」

シア「だ、だってやっぱり、甘いものを食べ放題だなんて……」

シア「普通にしていたら、絶対に経験のできないことですよ〜?」

アベル「それは確かにな。帝国では夢のまた夢……」

アベル「しかし、いつかは帝国も食の豊かな国にしたいものだ」

シア「アベルさん……」

アベル「……それに、さっきのシアの言葉が本当か気になったというのもある」

シア「え?」

アベル「女の子はこれが普通、だったか? 果たしてこの場にどれだけシアと同じ速度で食べれる者がいるか見てみたい」

シア「!?///」ボッ!



……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/20(水) 23:46:13.05 ID:ybJ2eWkx0<> ――大食い大会・予選――



実況者「さぁ、始まりました王国甘味大食い大会!」

実況者「ご覧ください、この盛況っぷり!」


選手たち「「甘いものはやく!」」ワーワー!


観客たち「「がんばれー!」」ワーワー!



実況者「正直、私も驚いている!」

実況者「次回はもっと大々的に宣伝してみてもいいかもしれない、そう思わせてくれます!」

実況者「そしてそして、飛び入り参加者も多数!」

実況者「聖国と帝国からの参加者もいます!」

実況者「甘味を愛する感情に国境は無いと言うことなのか! そうに違いない!」



アベル「……」ドキドキ

シア「……」ドキドキ



実況者「しかしこれは大会! いわば帝国式、実力主義の険しい道だ!」

実況者「より沢山、より色々な種類の甘味が食べたいという人は、勝ち進むしかない!」

実況者「そしてこの人数を一気に振るいにかける予選の甘味は、こちらっ!」



ソフトクリーム「……」クルーン



実況者「王国産の新鮮な生乳から作られた美味しいソフトクリームです!」

実況者「これを制限時間内に食べた個数の多かった選手が、本戦出場となります!」



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/20(水) 23:47:16.95 ID:ybJ2eWkx0<> アベル「な、なんだあれは?」ヒソヒソ

シア「ソフトクリーム、氷菓の一種ですね〜」ヒソヒソ

シア「味も甘くて冷たくて美味しいですよ〜?」

アベル「以前海で用意されていた氷菓とはまた違うな。しかし……」


ソフトクリーム「……」クルーン


アベル「見た目はなかなか愛らしいな。フィーアが好きそうだ」

シア「あ、参加賞を貰ったらフィーアちゃん達にわけてあげましょうよ〜!」

シア「……そ、そう思うとさっきのお菓子も、残しておけばよかったかも〜///」

アベル「時間があれば、帰りにもう一度寄るか……っと、そろそろ始まるようだな」

シア「これを好きなだけ食べられるなんて、幸せですね〜」


実況者「――よーい!」



ドン!




……



参加者1「さむ、さむむむ……」ガタガタ…

参加者2「ぐわ、頭がががが!」キィーン!

参加者3「濃厚で美味しい、けどそれが私のペースをあげさせない……」チョビチョビ…


ザワザワ…


実況者「折り返し時間を過ぎましたが、これは皆さん予想だにしていなかったでしょう!」

実況者「そう、これは夢のような企画であると同時に大会! 当然、競い合う面もあるのです!」

実況者「冷たいソフトクリームばかり食べ続ければ体温は下がりますし、濃厚さで思ったよりも速度が上がらない!」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/20(水) 23:48:31.28 ID:ybJ2eWkx0<> ワーワー!


実況者「多くの選手が、ソフトクリームの食べ放題に感動すると同時に苦しんでいる! そんな中で……」




アベル「……」パクパク



実況者「こちらの黒髪の青年、表情を変えずに一定の速度を維持したままソフトクリームを食べ続けているっ!」

実況者「濃厚な甘さや強烈な冷たさに苦しんでいる様子を、一切外に見せない! なんという鉄面皮!」



アベル(甘い、美味い……! 止まる理由がないだろう?)

アベル(暗黒街での暮らしに、黒氷装で氷を纏う俺からすればこの程度の体温低下はもはや苦にならんしな)


実況者「これは、飛び入りながら逸材か!? そしてもう一人!」



シア「……」ペロペロペロペロ!



実況者「のんびりした空気のピンク髪の女性だが、口元だけはのんびりしていないっ!」

実況者「両手で持って上品に食べている筈なのに、ソフトクリームはいつの間にか彼女の中に消えているぞぉ!?」


シア「おかわり〜♪」


実況者「そうこうしているうちに次に行った! あとなんか口の端から垂らしている跡に男性陣の視線が集まっています!」

男性選手「……///」


……




実況者「――しゅーりょぉぉぉぉぉ!」カンカンカン!


ザワザワ…


実況者「……これは、予想外の好記録の連発!」

実況者「誰もが一目でわかる程に、圧倒的です!」

実況者「本戦出場は、この6人だー!」


パチパチ!



アベル「……」

シア「……」


アベル&シア「「……え?」」


アベル(気がついたら……)

シア(本戦に残ってしまいました〜!?///)


……


――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/20(水) 23:49:19.76 ID:ybJ2eWkx0<> ――



アベル「……」

シア「……///」

アベル「……とりあえず、シア」

シア「は、はい!?」

アベル「少なくともシアが食べる量が一般的な女の子に当てはまるわけではないのは証明されたな」

シア「〜〜〜っ!/// アベルさんだって、残っているじゃないですか〜!?」ワタワタ

アベル「俺は空腹も手伝い、冷気に耐性があったおかげだろう。たまたまだ」

シア「むぅ〜……でも、どうしましょう……」

シア「まさか本戦に進んでしまうくらい食べていただなんて、気がつきませんでした〜///」

アベル「俺もだ。しかし来てしまった以上、こうなったらとことん行くべきだろう」

アベル「――どうせなら、勝ち進んで色々食べてみようじゃないか?」

シア「そ、そうですね〜! 頑張りますよ〜!」



――大食い大会・第一ラウンド――



実況者「さあ、この甘味大食い大会! 幸せだけども大変でもある!」

実況者「なんとこれは連戦勝負! 休憩時間はありますが、お腹に前の甘味が残った状態で次の試合となります!」

実況者「これは、予選で飛ばし過ぎた選手には辛いか!?」

実況者「しかし余力も見えた! そんな彼ら彼女らを迎えうつ本戦の王国甘味は、これだぁ!」バッ!






チョコバナナ「……」ズドーン!



シア「!?」

アベル「!?」




実況者「これは見るからに甘いっ!」

実況者「甘〜いバナナの上に甘〜いチョコレート、さらにその上から甘〜いトッピングのカラフルなチョコ!」

実況者「甘さの三段攻撃、一試合目からしてなんと垂涎物かつ強敵なおやつとなっております!」

実況者「第一試合! このチョコバナナを既定の本数食べきれば次の試合に臨めます!」

実況者「よーい……!」


ドン!



特殊判定
↓1〜2コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/20(水) 23:49:50.31 ID:8amHh+Jt0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/20(水) 23:49:52.53 ID:pl6/zTkJ0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/21(木) 00:08:06.70 ID:fFusQVGm0<> 第一ラウンド・チョコバナナ勝負(基準値30)

1アベル
31>30

※基準値を超えたため第一ラウンド突破!


2シア
53>30

※基準値を超えたため第一ラウンド突破!

――


参加者1「んぐ、んご……!?」


実況者「慌てない慌てない! 良く噛んで、良く味わって食べましょう!」

実況者「王国産バナナは騎士団も御用達の美味しく健康的なおやつです!」

実況者「この試合を見て食べたくなった人は、王都の店で是非お買い求めください!


参加者2「甘い、甘いよぉ……」


実況者「当然です! 甘味大食いですし、どこをどう食べたって甘いものしか使っていないんですからね!」

実況者「さぁ、やはり今回も選手たちが幸せと同時に苦しみを味わっていますが……」



アベル「……」モグモグ


実況者「やはり、この人は変わらない鉄面皮! そして一定速度で食べ続けております!」


アベル(先程と違い、今度は規定量を食べきればいいらしい)

アベル(それならば下手に焦らず、時間をみつつ食べきればいいだけのことだ)

アベル(しかしどうにも頭にパトラの姿が……///)モワモワ…

アベル(いかん、雑念を払って集中しなくては……!)



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/21(木) 00:09:01.30 ID:fFusQVGm0<> 実況者「そして……こちらも凄い!」


シア「……」モッモッ!


実況者「相変わらず両手でしっかり持って上品に食べている彼女ですが……」ゴクリ…


シア「……」モッモッ!


実況者「何故でしょう、妙に心臓が高鳴ってしまうのは!?///」ドキドキ



シア(甘くて美味しいです〜♪)

シア(それに以前用意されたバナナよりも小ぶりですし……)

シア(あの時は、アベルさんのものを想定した大きさだったからですかね〜?)

シア(この大きさなら、私でも楽にご奉……)


シア「げふんげふん!?」

実況者「!?」ビク!


シア(……今日は、食欲に集中するって決めたんです)

シア(このくらいならまだ大丈夫。頑張りますよ〜!)モッモッ!



……



実況者「そこまでっ!」


ザワザワ…


実況者「な、なんと……6人中5人が規定本数を食べきるというハイレベルな試合!」

実況者「食べきれなかった彼も、あともう少しの大健闘でした!」

脱落選手「いや、みんな凄いですよ……でも、これだけ食べれたんで満足です!」



アベル「……シア?」

シア「……アベルさん?」

アベル「……勝ち残ってしまったぞ?」

シア「……勝ち残っちゃいましたね〜」


アベル(これは……)

シア(もう、包み隠さず……全力で優勝を狙った方が傷が少ないのでは……!?)


……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/21(木) 00:11:32.71 ID:fFusQVGm0<> 二人そろって第一ラウンドを突破したあたりで今日はここまで
なお勝ち進むほどにアベルとシアの甘味欲はお互いにばれます
コンマが荒ぶらなければ、二人とも順当に途中で事件も無く脱落する……筈です

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/21(木) 00:13:16.26 ID:PE+/jShHO<> 乙
それはフラグでは… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/21(木) 00:41:45.73 ID:iIlCMN3DO<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/21(木) 05:10:39.30 ID:NOx0b/5v0<> おつです
平和に終わるといいなあと思いつつ、トラブル起きろと念じてしまう自分がいる… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/21(木) 08:34:54.81 ID:QaNbOBHRO<> 既にシアさん食べ方がそこはかとなくエロいのはコンマ次第でやらかすからか
しかし甘味大食いでソフト→チョコバナナとくるともしかしてこの後はたらいプリン→各ご当地銘菓→ホールケーキになるのか……? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/21(木) 13:05:55.76 ID:Dt2SyHKXO<> 毎度毎度イッチの食べ物に関する描写がクッソ丁寧なせいで
深夜に読むと飯テロです <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/21(木) 23:42:56.30 ID:fFusQVGm0<> こんばんはー
遅くなってしまったので、次の判定まで投下しておきます
しかしまさか甘味の順番を当てにくる人がいるとは驚きです…… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/21(木) 23:43:57.60 ID:fFusQVGm0<> ――

……


――大食い大会・第二ラウンド――


実況者「さあ、休憩時間を終えたらもう次の試合です! これは過酷!」

実況者「しかし甘いものに飢えた選手達は、次なる甘味に心を躍らせているかもしれません!」

実況者「続いての王国甘味は、これ!」バッ!



プリン「……」プルプル…



実況者「出ました! みんな大好き蒸し甘味の定番、プリンです!」



ワーワー!



アベル「シア……」コソコソ…

シア「あれは、プリンですよ〜。プティングとも呼ばれますね〜」

シア「たっぷりのお砂糖と卵に牛乳で作られた綺麗でプルプルかわいいおやつですよ〜♪」

シア「焦がしカラメルソースが、またプリンの甘さを引きたててくれてもう……」ジュル…

アベル「……」ゴクリ…

シア「これもフィーアちゃん達が好きそうですし、後でお土産にしましょうか〜」



実況者「しかーし!」



アベル「!?」

シア「!?」



実況者「先程のチョコバナナを食べ尽くした選手達、この愛らしいプリン数個ではとても満足するわけがない!」

実況者「と、いうわけで……」ゴロゴロ…

実況者「用意したのがこれだ!」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/21(木) 23:45:06.69 ID:fFusQVGm0<> カパ!




巨大プリン「……」プルップル!



シア「!!!」ガタ!

選手達「「!!!」」ガタ!

アベル(た、立つ流れか?)ガタ!

アベル(いや、しかしなんだあの大きさは……!?)



実況者「プリンをお腹一杯に食べたい。子供なら誰もが夢見たことでしょう」

実況者「それを実現するために、このプリンは金盥で作られた代物です!」


ザワザワ!


実況者「さらに、それだけじゃないぞ!」バッ!

実況者「プリンの上が、空いていて寂しい! なので!」


プルン!


ババロア「……」ズドーン!


実況者「プリンの上に、これまたプルプルなババロアも乗っけてしまおう!」


アベル「シア――」

シア「……///」キラキラ!

アベル(……食べてから何なのか聞くか)


プリンonババロア「……」プルンプルン!



実況者「おっとぉ、しかし駄目だぁ! ババロアの真ん中に穴が開いているじゃないかぁ!」

実況者「これでは満足できない! もっと満足するにはどうすればいいか!?」

実況者「――そう! 穴を埋めるしかない! 穴にこの白いプルプルも投入しましょう!」



パンナコッタ「……」フヨンフヨン…



アベル「さ、先程とは次元が違わないか……!?」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/21(木) 23:46:23.40 ID:fFusQVGm0<> 実況者「そしてこれを盛ったお皿に、クリームとフルーツで彩りを加えれば完成!」




プリンonババロアinパンナコッタ「……」ズズズズズズズ!




実況者「夢のような揺れ動く魅惑の甘味の三重奏! とくとご賞味あれ!」

実況者「制限時間内により多くを食べきった選手が第三試合に進めるぞ!」

実況者「果たして誰が美しくも圧倒的なこの要塞に打ち勝つのか!?」


アベル「くっ……!」バッ!

シア「……!」バッ!


実況者「よーい……!」


ドン!



特殊判定
↓1〜2コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/21(木) 23:47:35.51 ID:TEVgvxH/O<> うわっと <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/21(木) 23:53:37.34 ID:7knFs85GO<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/21(木) 23:54:56.58 ID:OEuBmd1fO<> まずそいつら材料全部同じじゃね……? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/21(木) 23:56:01.75 ID:JT1WjJW50<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/22(金) 00:12:05.66 ID:ibgTbWF00<> 第二ラウンド・盥プリン勝負(基準値50)

1シア
51>50

※基準値を超えたため第二ラウンド突破!


2アベル
34<50

※基準値を下回ったため第二ラウンド脱落!

――


参加者1「あたまが、あたまがプリンプリンする……」クラクラ…


実況者「さぁ、夢の揺らめきを次々に口に運ぶ選手達!」

実況者「しかし、その苦戦する様相は先程のバナナの比ではないぞ!」


参加者2「うあああああ……」カツン…


実況者「見ての通りその重量は尋常ではない! とうとうスプーンを落とす選手も現れた!」

実況者「なお、完食出来ずとも残ったものは全て我々が責任をもって美味しく頂くのでご安心ください!」

実況者「私達、甘いものなら人の食べかけでも全然大丈夫ですので!」


ザワザワ…


アベル「ぐ……!」


実況者「あーっと! ここで、鉄面皮がついに崩れた!」

実況者「苦悶の表情で、スプーンを握りしめたまま動けないっ……!」


アベル(迂闊、だったか……!)

アベル(この三種の甘味、似ているようで全くの別物……!)

アベル(クリームの防壁もさることながら、上段から食べ進むのは完全な愚策だった……)

アベル(美味い、甘い。だがしかし、残り時間で他の者より多くを食べきるのは……)チラ…





実況者「苦戦者が相次ぐ中、しかしそれでもやはり彼女は止まらないのか!?」


シア「……」パクパクパク!


実況者「一口は小さい筈だが、プリンが凄まじい勢いで抉り取られていく!」

実況者「男性選手を差し置いて、凄まじい食べっぷりだー!」



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/22(金) 00:13:19.46 ID:ibgTbWF00<> アベル(す、凄まじいなシア……)タラリ…

アベル(不甲斐ないが、俺はここまでのようだ……)

アベル(本来であれば、投げ出さず最後まで足掻きたいところだが)スッ…

アベル(さっきの言葉を聞く限り、これはしっかりと別の者が食べるらしいからな)

アベル(せめて、綺麗な形で食べ終わろう)スッ、スッ…

アベル(……まさかこの俺が、食べ物を残す様な真似をすることになるとはなぁ)

アベル(王国、ある意味で恐ろしい……)カラン…


カンカンカン!



実況者「そこまでっ!」


アベル「……無念だ」ガクリ

シア「え? あれ!?」ワタワタ!


……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/22(金) 00:15:33.90 ID:ibgTbWF00<> 途中ですが、今日はここまで
順当にアベルが脱落しましたが、シアは第三試合まで勝ち進むという……
試合は第五で最後ですが、どうなるやら

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/22(金) 00:18:12.54 ID:MkHAfYyM0<> 乙です!
シアもコンマ的にだいぶギリギリっぽいから次で負けそうやな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/22(金) 00:24:21.68 ID:PZjlA6prO<> おつおつ
まずこんなもん食ったら糖尿病待った無しというか普通にシアに奢ってたらサイフ弾け飛んでたんじゃないかな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/23(土) 12:58:30.60 ID:dmPPqaiA0<> むしろシアさんの下着のサイズが弾け飛んでほしいです
というか今回食べた糖分も全部胸や尻にいってほしいです <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/23(土) 23:08:26.97 ID:kLN4hQOa0<> こんばんはー
それではゆるりと再開していきます
なおシアの方は勝ち進むことでとある内部値が蓄積していますが、そろそろ次で負けるかな……? <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/23(土) 23:09:36.03 ID:kLN4hQOa0<> ――


……


実況者「なんと、ここで脱落してしまうか鉄面皮青年!」

参加選手「……ゲフ」タスカッタ…

アベル「少し、配分を間違えたかな……」

実況者「余力はまだありそうですが、制限時間に負けたといったところか!?」

実況者「量こそ僅差で最下位ではありますが、この綺麗な残し方と余力……」

実況者「これは次回の活躍に期待ができそうな選手です!」

アベル「はは、どうもありがとう」




シア「ア、アベルさん〜!?」ワタワタ

アベル「すまないシア、俺にはあのぷるぷるとした要塞は荷が重すぎた」

シア「ええっ!? あんなに喉ごしがいいのにですか〜!?」

アベル「俺にとっては初見の食材だったからな……」

アベル「上段と下段はともかく、中段のババロアだったか? あれは他に比べて詰まっているように感じたな」

シア「ああ、似ていますけど材料が違いますからね〜。最初にお伝えしておくべきでした〜……」

アベル「まあ、仮に先に下段から切り崩していたとして、どのみち許容量の問題で上位陣には勝てなかっただろう」

アベル「それよりも俺は、シアが勝ち進んでいることに驚きだよ……」

シア「〜〜〜っ///」カアァ!

アベル「本当に甘いものが好きなんだな。城塞での定期的な茶会、真剣に検討しておくよ」

アベル「……予算の都合で、毎回こんな量は用意できないがな?」

シア「わ、わかっていますよ〜! 私だって、お祭りだからちょっとだけ羽目を外しただけです〜///」

アベル(ちょっと……?)

アベル「最後まで共に戦えなかったのは残念だが、応援しているぞシア」

シア「もぅ……」

シア(恥ずかしいですけど、アベルさんも応援してくれていますし〜……)

シア(行けるところまで行ってみましょう……!)


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/23(土) 23:10:27.26 ID:kLN4hQOa0<> ――


……


――甘味大食い大会・第三試合――


実況者「さあ、勝負は佳境に入ってまいりました!」


実況者「予選から数えればこれで四試合目! 流石の選手達もそろそろお腹が一杯かもしれません!」

実況者「しかしこの試合を勝ちぬいた上位三名が、決勝戦へと駒を進めます!」

実況者「決勝戦の甘味は一際豪華です! ここは踏ん張りどころでもあります!」


選手達「「……」」ゴクリ…


実況者「そして、大事なこの第三試合の甘味ですが……」

実況者「試合総数の関係で、まだまだ紹介できていない甘味が王国には沢山あってどうしよう!」

実況者「そんな問題を解決するために考案された試合となっています。 つまり……!」バッ!



薄焼菓子「……」チョコ…

丸い菓子「……」チョコ…

鳥型の菓子「……」チョコ…

包まれた菓子「……」チョコ…

その他菓子「……」ズラー!


実況者「一個一個は量が控えめですが、王国各地の名菓を沢山揃えました!」


ザワザワ!


実況者「なお、これらの品は本来取りそろえるのが手間ですが、本日は特別!」

実況者「大会終了後、あちらの店にて期間限定で全て販売させていただきます!」


アベル(いくつあるんだ、王国の菓子は……)

アベル(しかし確かに一つ一つは程よい量に見えるな)

アベル(……俺も後で、買ってみるか)

アベル(しかし数の暴力は恐ろしいものがある。シアは大丈夫だろうか?)



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/23(土) 23:11:25.95 ID:kLN4hQOa0<> 実況者「第三試合は、この王国名菓を制限時間内により先まで食べ進めた上位三名が勝ち残りとなります!」

実況者「これだけ数がありますが、食べる順番が決まっているのです!」

実況者「食べてみたい名菓があっても、それが後半のものだったら食べ続けるしかありません!」

実況者「最初の名菓は、王国北方領で人気の品!」


薄焼き菓子「……」コト…


実況者「サクサクとした食感と、挟まれた甘いホワイトチョコレートの調和が堪らない一品です!」



シア「……」ゴクリ…


選手達「「……」」ゴクリ…



実況者「それでは……よーい……!」




ドン!



特殊判定
↓1コンマ二桁


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/23(土) 23:15:53.68 ID:Pkjy1jEYO<> ゴゴゴ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/23(土) 23:16:51.27 ID:LQDCQdhzO<> ちぇい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/23(土) 23:20:03.95 ID:Gv7SCNfP0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/23(土) 23:26:02.39 ID:kLN4hQOa0<> 第三ラウンド・ご当地名菓ラッシュ(基準値66)


シア
68>66

※基準値を超えたため第三ラウンド突破!



――


……


実況者「さぁー、実に凄まじいことになっています!」


空箱「……」カラッポ


実況者「北方領のお菓子は軒並み完食され、各選手が王都名菓に手を伸ばす!」

実況者「王都の有名なお菓子といえば、これ!」

実況者「可愛らしい鳥の姿を模した焼き菓子ですね! 薄皮の下にはぎっしりみっちり豆餡が詰まっております!」

実況者「本来なら可愛くて美味しい至高の一品ではあるのですが……」


参加者1「うぐぅ……」チビチビ…


実況者「これは、厳しいか……! もはや薄皮だけをちぎって食べております!」

実況者「こうなると、残る三名は安全圏? いやいや、勝負は何が起こるかわからない!」



シア「……」モグモグ



シア(可愛いお菓子ですね〜。これもフィーアちゃんが好きそうです〜)

シア(他のお菓子も美味しかったし、みんなお土産で買ってもいいかも〜?)

シア(……)

シア(あの人、もう苦しそうですね〜……)

シア(このまま行くと、もしかしなくても私が決勝戦に残ってしまうのでしょうか〜?)

シア(……でも、それだと……)チラ…


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/23(土) 23:36:52.05 ID:kLN4hQOa0<> ワーワー!



実況者「そ、そんな中で彼女はひたすら爆進しているっ!」



参加者A「……」モグモグモグモグ



実況者「これまでも黙々と甘味を胃に収めてきた彼女ですが、この第三試合は速度を上げてきたか!?」

実況者「勝ち残る選手はほぼ確定と見ているのか、先に他の相手に実力の差を見せつけようという魂胆なのか!?」

実況者「それとも純粋に甘味が好き過ぎるのか!?」


参加者A「おかわりください」


実況者「あっとここでおかわり! 次の王国名菓に入ります!」


粉を塗す餅「……」テーン


実況者「続いてはこちら! 名前の由来は不明ですが将軍餅です!」

実況者「ぷるぷるとしたお餅に、専用の豆粉をたっぷり塗して仕上げにこの黒い蜜をかけて食べる魅惑の一品!」

実況者「この粉と蜜も甘味の一部ですので、綺麗に食べきる難易度の高い――」


参加者A「……」ガシッ!

参加者A「……」ザァー!

参加者A「……」チュウゥゥゥ!



実況者「ひえええぇぇぇぇ!? 餅を口に含んだ後、豆粉を粉薬のように流し込んだ挙句に蜜を直接飲み干したぁ!?」ガタガタ


ヒエエェェ……


参加者A「おかわりください」

実況者「強い、圧倒的に強い! 独走態勢です!」ブルブル!



シア(あ、あの人と戦うことになるんですよね〜……?)ゾク…

シア(私は、ゆっくり食べましょう……)モグモグ…


……


――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/23(土) 23:48:26.41 ID:kLN4hQOa0<> ――


……


カンカンカン!


実況者「そこまで!」


シア「……!」ピタ!



実況者「決勝進出者は、この三人だー!」バッ!



参加者A「……」

二位参加者「……」ハァハァ…

シア「……本当に残っちゃいましたね〜」ポヤポヤ



アベル「……」パチパチパチ

アベル(まさか、ここまでとはな……)



実況者「圧倒的な実力で唯一全ての菓子を食べきった猛者!」

実況者「それに喰らいつき、常に後ろにぴたりとつけていた彼女!」

実況者「そして穏やかな雰囲気とは裏腹によく食べ続けるこの女性!」

実況者「参加賞貰ったら帰るといいつつ、これはもしかしてしまうのか!?」

シア「い、言わないでくださいよ〜!?///」

実況者「休憩を挟んだあと、いよいよ最終決戦ですが……」

実況者「ここで、先に最後の甘味をご紹介しましょう」

一同「「!?」」






実況者「――最終試合の甘味! それは、ウエディングケーキだああぁぁぁぁぁ!」






シア「」





……



――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/23(土) 23:56:53.19 ID:kLN4hQOa0<> ――


……


アベル「た、大変なことになったな……」

シア「軽い気持ちで参加したら、まさかすぎます〜……」

アベル「いや、しかし凄いじゃないかシア」

アベル「たとえどんなことであれ、これは立派な試合」

アベル「ここまで勝ち進んできただけでも凄いが、次を勝てば優勝なんだぞ?」

シア「で、でも〜……」

シア「他の選手がちょっと怖いですよ〜……?」

アベル「……それは俺も思った」

シア「……」

アベル「……?」

シア「……ねえ、アベルさん?」

アベル「なんだシア?」

シア「最後の甘味、ウエディングケーキだそうですよ〜?」

アベル「それも驚いた。もはや通常の甘味ではない気もするが……」

シア「……世の中は、全てが平等ではない。競い合うことも大切だ」

シア「アベルさんが教えてくれた、実力主義のいい一面です」

シア「ここまで、私は皆さんと競い合って〜……なんでか、勝ち残ってしまいました」

シア「次が最後。それなら、私も全力を尽くそうと思います」

シア「もし……」

シア「……」



特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/23(土) 23:59:01.98 ID:dZPTCAb80<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/23(土) 23:59:20.45 ID:K60TtKhDO<> はい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/24(日) 00:02:41.58 ID:1QUjQuID0<> 超えるんかいっ!(白目吐血)
少々お待ちください…… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/24(日) 00:12:37.82 ID:1QUjQuID0<> シア、最終戦の結果は?

1決勝戦!花嫁ウエディングケーキ勝負(最大難関の為基準値95)

98>95

※基準値を超えたため、シア優勝!

2シアの願望

01〜33:……なんでもないです///
34〜66:……その、アベルさんにもお手伝いを///
67〜99:……ドレス姿で帰ってもいいですか?///

コンマ45
34〜66:……その、アベルさんにもお手伝いを///


――


判定結果だけ先に公表したあたりで今日はここまで
まさかのシア優勝(白目)
箍が外れたら城塞の食費が跳ね上がるかもしれませんね……
またまさかの優勝により、シアにとある判定が追加で発生します(奇数ゾロ目で悲惨)
さらに願望判定で二段階目以上に入った為、アベルにも一つ追加です

本日もありがとうございました!
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/24(日) 00:47:44.88 ID:DUTxJyxY0<> 乙です!
シアまさかの優勝で草 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/24(日) 03:37:07.93 ID:GnhK4kBr0<> 乙
北方領の薄焼き菓子→雪やこんこ
鳥型の菓子→ひよ子
粉を塗す餅→信玄餅
かな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/24(日) 08:13:24.82 ID:Tx+QRs/tO<> おつー!クソキツい基準ここでクリアとかシアさんやっぱりもってるな

>>571
アレンジ入ってるけどバナナやたらいプリン、何よりきな粉と黒蜜を直飲みする化けもんってリアルであった甘味大食い大会が元ネタと思われる。もう20年近く前だけどあれは脳に焼きつく
だから最初の菓子は北海道の白い恋人、間飛ばしてひよ子、そして信玄餅の筈。最後のウェディングケーキは前大会の品だった気がするけど元ネタ通りならちょっとエロいイベント起きるかも <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/24(日) 23:04:18.10 ID:1QUjQuID0<> こんばんはー
今もあの大会知っている人がいるのは結構びっくりです
それでは甘味勝負決着後の安価までゆるりと再開できればと思います <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/24(日) 23:05:34.62 ID:1QUjQuID0<> シア、最終戦の結果は?

1決勝戦!花嫁ウエディングケーキ勝負(最大難関の為基準値95)

98>95

※基準値を超えたため、シア優勝!

2シアの願望

01〜33:……なんでもないです///
34〜66:……その、アベルさんにもお手伝いを///
67〜99:……ドレス姿で帰ってもいいですか?///

コンマ45
34〜66:……その、アベルさんにもお手伝いを///



――


シア「もし、アベルさんがよろしければ……」

シア「……その、アベルさんにもお手伝いを///」

アベル「俺が手伝い? 別に構わないが……」

シア「ほ、本当の本当にいいんですか〜?」

アベル「ああ、俺に出来ることであればな?」

シア「……///」カアァ…

アベル「?」

シア「……こ、これで絶対に勝てると思いますよ〜!///」パタパタ!

アベル「何、勝負に関係することなのか!?」

アベル「悪いがシア、こっそりと代わりに食べてくれとかそういうのは無理だぞ?」

シア「ち、違いますよ〜。そんなことをすれば天罰が下ります〜」

シア「わ、私的には、勝負に大きな影響のあることなのですけど〜……///」

アベル「不正ではない勝負に関することだと……」ムムム…

アベル「もう少し具体的な説明をくれないか?」

シア「……///」

シア「つ、次の最終戦の甘味がウエディングケーキというのは聞きましたよね〜?」

アベル「ああ。だからこそ驚いたわけだが」

シア「実はですね〜……///」ゴニョゴニョ…

アベル「なっ……なんだと!?」




……


――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/24(日) 23:06:30.89 ID:1QUjQuID0<> ――決勝戦! 花嫁ウエディングケーキ勝負――



ザワザワ…



実況者「さぁ、いよいよやってまいりましたこの時が!」

実況者「ご覧ください!」バッ!



三段ウエディングケーキ1「……」ズドォォォォン!

三段ウエディングケーキ2「……」ズドォォォォン!

三段ウエディングケーキ3「……」ズドォォォォン!



実況者「圧巻! まさに圧巻です! 王国の職人たちが丹精込めて作り上げた特注のウエディングケーキ!」

実況者「決勝戦を飾るに相応しい、なんとも優美で甘美で豪奢なケーキでございます!」

実況者「そしてこれに立ち向かうのは勿論……!」


スッ…


花嫁参加者A「……」シャラーン!



観客達「「!?」」



実況者「ウエディングケーキに挑むのは花嫁であるべきでしょう!」

実況者「勝ち進んだ選手達に贈る、甘味以外の特別演出でございます!」

実況者「なお、エスコートしているのは今大会警備担当兵の方達でございます」

実況者「決勝戦に挑む三人ともが独身とのこと。是非ともこの試合で先に花嫁気分を味わって頂きたいものですね」


スッ…


花嫁参加者2「う、動きにくい……///」シャラーン!



オォー!


実況者「お二人とも実に美しい! もしかすると、今大会が縁で良い縁談が生まれるかもしれませんね!」

実況者「……あれ? 最後の一人は……?」キョロキョロ



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/24(日) 23:08:10.63 ID:1QUjQuID0<> スッ…




花嫁シア「……///」シャラーン!

花婿アベル「……///」ピシッ!




実況者「なっ!?」


ザワザワ!


実況者「なななんとぉ!? 最後の一人をエスコートしているのは大会で奮戦してくれた鉄面皮青年だぁ!?」

実況者「これは早くも、そういうことなのかぁ!?」



アベル(ま、まさか最終戦がこのような仕様とは……///)

アベル(しかしあそこまで懇願されては断るわけにも……)


シア(……聖国とは違うけど、純白の花嫁のドレス……)

シア(アベルさんに導かれて、こうしてゆっくり歩いて……)

シア(あくまで気分だけ、ふりですけど……少し、皆さんの憧れの理由がわかった気がしますよ〜///)

シア(……エリスさん、これは本番ではないから許してくださいね〜?)アセアセ




参加者A「っ!!!」ギリィ!

参加者2「っ!!!」ギリィ!



シア「はわぁ!?」ビクゥ!

アベル「お、落ち着けシア。試合が始まれば彼女達も落ち着く筈だ」ヒソヒソ



実況者「三者三様、この決勝戦に対する猛烈な熱風が吹き荒んでいるぞぉ!?」

実況者「この熱気の中、いよいよ始まる!」

実況者「栄光は誰の手に!? 決勝戦、いよいよ始まります!」




ゴーン!




……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/24(日) 23:12:26.18 ID:1QUjQuID0<> ――


……



参加者A「かあああぁぁぁぁ!」バクバクバクバク!

参加者2「っ……!」バクバク!



実況者「こ、これは凄まじい光景だぁ!」

実況者「王国の職人が丹精込めて作り上げた純白の巨塔の一段目は為す術も無く陥落!」

実況者「続く二段目、ケーキの上に置かれたフルーツタルト達も蹂躙!」

実況者「二段目本丸もまさに現在解体されております!」

実況者「なんなんだ、彼女達のこの迫力は!?」

実況者「そしてただ一人出遅れてしまったのは……」



シア「……」モグモグ



実況者「恐らく彼女達の闘争心に火をつけたであろうこの人だ!」

実況者「相変わらず上品に食べているが、形振り構わぬ先頭二人に引き離されているぞ!」

実況者「どうした頑張れ! 後ろで花婿も心配そうに見つめているぞ!」

アベル「……」ダラダラ



シア「あうぅ……」

シア(お、美味しいのに……まだ、食べられるのに……)



ウエディングドレス「……」ギチギチィ!

シア胸「」ミチミチィ!



シア(む、胸やお腹が締め付けられて苦しいです〜……)

シア(アベルさんが傍にいてくれれば大丈夫と思ったけど、これじゃあ……)

シア(この苦しささえ無くなれば……)チラ

アベル「?」

シア「……」



特殊判定
↓1〜2コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/24(日) 23:13:14.69 ID:azIG0KPH0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/24(日) 23:13:34.96 ID:OW9DkRjDO<> はい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/24(日) 23:23:34.54 ID:1QUjQuID0<> 特殊判定結果
シアとアベル、ドレスの攻防

1シアの大胆さ

69(は、恥ずかしいけど……///)>30
※基準値を上回った為、ドレスの背中約7割をオープン!

2アベルの理性(前判定基準)

96(無の境地に達しろアベル……)>69
※基準値を上回った為、アベル完全防御!

――


シア「……アベルさん」ボソリ

アベル「ど、どうしたシア?」ヒソヒソ




シア「――私のドレス、緩めてもらえますか〜?///」



ザワザワ!



アベル「ゆ、緩めるって……」

シア「ドレスがきつくて、上手く食べられないんですよ〜……」

シア「このドレス、背中に留め具がついているものです。ですからこれを……///」

アベル「ど、どのくらい……?」ドキドキ




シア「――ずーっと♪ ずーっとあなたの手で下ろしてください♪///」カアアァァ!




アベル「」

実況者「」

観客「「」」

参加者A「」

参加者2「」


シア「さ、さあ///」

アベル「……」ゴクリ…

アベル(む、無心になれアベル……!)グッ!

アベル(これは、シアが勝つために必要な一手なんだ……!)スッ…


ハラリ…


シア「あっ……♪///」

シア(アベルさんの指が、ちょっとだけだけど……///)

シア(……恥ずかしいですけど、これでだいぶ楽になりましたよ〜!)バッ!

アベル(シアの白い背中に下着がほぼ全て……っ)

アベル(落ち着け……俺が今為すべきことは、公衆の目からシアの背を守ること!)



……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/24(日) 23:27:10.34 ID:1QUjQuID0<> ――


……



実況者「こ、これは一体どうなるんだ!?」


参加者2「」モウムリデス


実況者「一人がついに脱落し、一騎討ちとなったこの状況!」


参加者A「ふぅー! ふぅー!」バクバク!


実況者「まるで飢えた獣のような眼光で、ウエディングケーキを見るも無残な姿に解体する彼女が勝つのか!?」



シア「負けませんよ〜!」モグモグ!



実況者「それとも、花婿の援護を受けてから猛追する彼女がかつのか!?」

実況者「なおその背中はただいま大変なことに――」


アベル「……」ヒュオオォォォ…


実況者「なっておりますので、皆さん試合の行方の方に注目しましょう!」ゾクゾク!



参加者A「ふぅ……ふぅ……」ピタ…


実況者「……! 飛ばし続けてきて、ついにここでその動きが止まった!?」


シア「今ですよ〜!」モグモグ!


実況者「そしてこれを待っていたと言わんばかりに、迫る迫る!」

実況者「その速度は試合開始から常に一定のものを維持! この土壇場でも、それは変わらない!」

実況者「こ、これは……!」


参加者A「……っ!」モグ…

シア「……!」モグモグ!



ゴーン……ゴーン……!



実況者「――そこまでぇ!」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/24(日) 23:30:55.18 ID:1QUjQuID0<> 実況者「……!」

実況者「接戦を制したのは――聖国のシア選手だあああぁぁぁぁぁ!」バッ!



シア「や、やりましたよ〜!」



参加者2「」モウムリ…

参加者A「……敗けたわ」スッ…

シア「いえいえ、本当にぎりぎりでしたよ〜……」スッ…


ギュ!


実況者「稀に見る大接戦でした……!」


パチパチパチ!


実況者「この盛り上がりも当然のことでしょう!」

実況者「優勝者には賞金と、副賞として豪華甘味の詰め合わせが贈られます!」スッ

シア「あ、どうもですよ〜」ペコペコ

実況者「皆さん、素晴らしい試合を見せてくれた彼女達に今一度大きな拍手を!」



パチパチパチ!



実況者「いやあ、本当にいい大会でした! そして皆さんお疲れ様です!」

実況者「あ、よろしければそのドレスもお持ち帰り頂いて結構ですがどうします?」

シア「い、いえいえ! 折角ですけど、遠慮します〜///」アセアセ


アベル「おいシア、後ろを緩めたままで去ろうとするな!?」ダッ!


シア「〜〜〜!?///」



……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/24(日) 23:35:14.76 ID:1QUjQuID0<> ――

……


【王国・公園】



シア「けぷ……」

アベル「だ、大丈夫かシア?」

シア「さ、流石に食べ過ぎたかもしれません〜……」

アベル「帝国ならば何食分に匹敵するかという量だったからなぁ」

アベル「しかし何にせよ、優勝おめでとうシア」

シア「あ、ありがとうございます〜///」

シア「アベルさんがいてくれたからこその勝利ですよ〜?」

アベル「俺は途中で負けてしまっただけだと思うが……」

シア「最初にアベルさんと一緒に参加していなかったら、予選落ちだったと思います」

シア「その、あの場の熱気に気圧されてしまうと言いますか〜……」

シア「アベルさんがいてくれたからこそ、私も頑張ろうって思えるんですよ〜?」

アベル「そ、そういうものか?」

シア「そういうものですよ〜」

シア「それに、頑張った甲斐もありました〜!」ホクホク


賞金「……」

甘味詰め合わせ「……」ミチミチ


アベル「これは凄いな……流石王国貴族が絡んでいるだけのことはある」

シア「これだけあれば、私達は勿論のこと城塞の皆さんにも配れます〜」

シア「この賞金は、アベルさんの貯金に回してくださいね〜」

アベル「い、いいのかシア? これはシアが頑張った末に得た金だろう?」

シア「私は甘いものを沢山食べられたので、それで満足ですよ〜」

シア「それに、アベルさんにもご迷惑をおかけしちゃいましたし〜……」

アベル「ん?」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/24(日) 23:41:22.80 ID:1QUjQuID0<> シア「今日は、アベルさんとのデートだったのに……」

シア「甘いものに釣られて大会に参加して、私だけ美味しい甘いものを一杯食べちゃって〜……」

シア「アベルさんに申し訳ないな〜って……」

アベル「い、いや俺も参加したからな? 負けてしまったのは俺の責任なわけだし」

シア「で、でも〜……」

アベル「……」フゥ…

アベル「わかった。それなら、この金は城塞での茶会の資金に回すことにするよ」

シア「!!」

アベル「今日ほどの無茶はできないが、みんなと話しながら甘いものをつまむことはできる筈だ」

シア「あ、ありがとうございます〜!」

アベル「……それとな、シア」

アベル「確かに結構な時間になってしまったが、まだ今日は終わりではないぞ?」

アベル「約束通り、シアの服を見に行こう」

シア「アベルさん……」

アベル「……食後の運動も兼ねてな」スッ…

シア「も、もぉ〜!?/// ひどいですよ〜!?」

シア「私が太っちゃうって言いたいんですか〜!? 今まで平気だったんですからね〜!?」ワタワタ

アベル「……今まであの量を日常的に?」ヒキッ…

シア「違います〜!」プンプン!

アベル「はは、確かにあれだけ食べたのにまだ元気そうだな……」

アベル「だが、その元気さではしゃいではぐれないようにな?」ギュ…

シア「むぅ……そう言うなら、さっきみたいにアベルさんが私を誘導してくださいよ〜?」ギュ…

アベル「さ、さっきって……///」

シア「……///」

シア「さ、さあ行きましょうアベルさん〜!」

アベル「そ、そうだな! 確かこの時間でも営業している店は……」


……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/24(日) 23:45:10.21 ID:1QUjQuID0<> ――

……


【王国・服屋】



店員「いらっしゃいませ!」


アベル「なるほど、これはまた……」


色々な服「……」ズラー!


シア「た、沢山ありますね〜……」キョロキョロ

シア「あ」



巫女服「……」テーン



シア(普通にロウルさんと同じ服も置いています……)

アベル「見慣れない服もかなり取り扱っているな」

アベル「シア、何か着てみたい服とかはないのか?」

シア「ん〜、そうですね〜……」

シア「私にとって、白の法衣は聖国教会の象徴で馴染み深いものでしたので〜……」

シア「いざこれ以外と言われると、なかなか思いつかないです〜」

シア「ここは、アベルさんにお任せします〜!」ワクワク!

アベル「や、やはりそうなるか……」

アベル「だが今朝も言ったが、期待はするなよ?」



アベル(さて、どうするかな……)




――

※シアの服、どれを選ぼう?

1:普段が白いからたまには気分を変えて。 青や深緑色の落ち着いたドレス

2:人に物を教えるのが得意なシアなら似合うのでは? 女教師・OL風ブレザー

3:さらに知的に。 黒や濃紺のキャリアスーツに聖王家も愛用していた眼鏡をプラス

4:その他自由安価


↓1〜3多数決コンマ




<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/24(日) 23:45:35.89 ID:azIG0KPH0<> 1 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/24(日) 23:46:52.27 ID:OW9DkRjDO<> 1 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/24(日) 23:47:22.01 ID:tctnhWEDO<> 2
タイトスカートならなおよし <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/24(日) 23:53:13.37 ID:1QUjQuID0<> 選ぶ服が落ち着いたドレスに決まったあたりで今日はここまで
優勝は予想外でしたが、暴走コンマは回避しているため平和……かな?
なお優勝による副産物のおまけはもう少し先ですが、先に判定だけ↓1コンマ二桁で取っておこうと思います
本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/24(日) 23:54:59.30 ID:yuWU4Fn50<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/24(日) 23:59:26.46 ID:DUTxJyxY0<> 乙です!
アベル暴走してたらどうなったんだ…ww <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/25(月) 00:01:42.13 ID:hOVaqbHe0<> >>591
それ。
解説だけでもないものか…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/25(月) 00:31:47.18 ID:ZqKy0FI4O<> 乙!
ウェディングドレス脱がせるとか背徳感半端ないと思うんだ
マックスもだけどこれまでのアベルも大概理性激強かくそ雑魚かの二極な気がする <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/25(月) 19:04:34.73 ID:oTVueHeq0<> 落ち着いたドレスになってもシアはエロい雰囲気になってそう
夜レベルは普通の筈なのにどうしてこの人はこんなエロいのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/25(月) 19:26:27.68 ID:f67zbMVA0<> アベルの公衆の場における理性のオリハルコンっぷりよ
何か最後のエリスは反動で行く先々でエリス襲って結果世継ぎが……とか、あ、それはそれでありじゃね <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/25(月) 23:24:37.53 ID:PmcD1BaG0<> こんばんはー
おまけのコンマ結果にちょっと驚きつつ、少しだけ再開します

なおアベルが荒ぶっていた場合、追加判定を行い場合によってはこの服選びの試着室内での悪戯が起きていました <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/25(月) 23:25:04.99 ID:PmcD1BaG0<> アベル、落ち着いた色のドレスを発見

――


アベル「シアは普段が白い服だからな……」

アベル「そうなると、この辺りか?」


青色ドレス「……」テテーン

深緑ドレス「……」テテーン


アベル(普段着には向かないかもしれないが、落ち着いたいい色合いだ)



シア「……」ドキドキ…



アベル(……シアは土魔法の応用で樹木の魔法を使うからな)

アベル(そうなると、新緑を思わせるこちらがよりイメージに近いか?)

アベル(彼女の鮮やかな髪色も、まるで華のように見えそうだしな……)

アベル(シアの落ち着いた空気とも、きっと合う筈だ)

アベル「……」

アベル「シア、ちょっと来てくれ」テマネキ

シア「はい〜?」トテトテ

アベル「俺はあの服がシアに似合いそうだと思うんだが……」

シア「どれどれ〜?」



女教師服「……」ミニミニパッツパツ!




シア「さ、流石にあれは恥ずかしいですよ〜!///」

アベル「どこを見ているんだ!? こっちだこっち!」





<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/25(月) 23:26:18.30 ID:PmcD1BaG0<> 深緑ドレス「……」


シア「あ、こっちですね〜……///」アセアセ

シア「落ち着いていて、可愛い色合いです〜」

シア「聖国では白が基本ですので、落ち着いた色でも珍しいんですよ〜?」

シア「もっと言うと、髪色も白寄りの人が多いんです〜」

シア「聖王家の皆さんや、ティアさんがそうですね〜」

アベル「言われてみると確かにそうだな……」

シア「神様の光の魔力の加護があるのかもしれませんね〜」ポヤポヤ

アベル「なるほど……ん?」




シア「ん〜?」マッピンク



アベル「……そうなるとシアは別の神の加護が?」

シア「あ、あくまで白い人が多いだけで絶対じゃないですよ〜!?」ワタワタ

シア「マークス神父だって金色ですし、私の信仰心が足りないとかそんなことは〜!?」ワタワタ

アベル「はは、冗談だ」

アベル「俺はシアの明るい髪の色は好きだよ。それにシアの雰囲気にもあっている」

シア「えへへ……///」

アベル「だから、このドレスならシアも華のように見えるのではないかと思ってな」

シア「……///」

シア「ちょっとドキドキしますけど〜……」

シア「アベルさんが選んで下さった服、早速着てみますね〜!」サッ!




<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/25(月) 23:28:20.30 ID:PmcD1BaG0<> ……


店員「試着室はあちらになります」



アベル「俺はここで待っていよう」

店員「それでしたらお客様、お待ちの間にお客様に似合う服を……」

アベル「ありがたい申し出だが、今日のところは大丈夫だ」

アベル「今日は彼女の服を見に来たのだからな」




大量の荷物「……」




アベル「……それに、この荷物を抱えたまま店内をうろつくのは迷惑だろう」

アベル「ここで大人しく待っているよ」

シア「すぐに着替えますから、ちょっとだけ待っていてくださいね〜?」

アベル「ああ」




特殊判定
↓1〜2コンマ二桁





<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<><>2020/05/25(月) 23:29:04.51 ID:hOVaqbHe0<> 3
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/25(月) 23:29:58.39 ID:GAnYwrcp0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/25(月) 23:42:52.06 ID:PmcD1BaG0<> 試着室内ハプニング

1シア、一人で着れる?

51>25

※基準値を上回った為、一人で着れました


2アベルの選んだドレス、色はともかく露出具合は?

70>39(清楚に控えめ。少し見える肌色がまさに大人の女性を演出)

※基準値を下回った為、シアも煩悩を振り払います

――



【試着室】



深緑ドレス「……」


シア「……」シュルシュル…


パサ…


ファサ…



シア「……」ゴソゴソ…

シア「えへへ……///」


深緑シア「……おぉ、ぴったりですよ〜」

深緑シア「……」チラ…

鏡「……」

深緑シア「なんだか、自分が新鮮に映りますね〜」

深緑シア「自分で言うのも変ですけど、なんだか大人の女性な感じです〜!」ホクホク

深緑シア「落ち着いた色に、この品の良さ。パトラさんにも似合いそうですけど……」

深緑シア「……アベルさんが、私の為に……///」テレテレ

深緑シア「……」

深緑シア「…………」

深緑シア「……もっと淑女になれという、アベルさんの想いなのでしょうか〜?」

深緑シア「ああああぁぁぁぁ! だとしたらさっきのドレスを緩める行為なんて〜!///」

深緑シア「いやあああぁぁぁ! アベルさんに幻滅されちゃいます〜!?///」ゴロゴロ!






店員「……お連れ様、気分が高揚されているのでしょうか?」ヒソヒソ…

アベル「……」アタマオサエ

店員「あと今アベルと聞こえましたけど、まさかアベル皇子……」

アベル「ハハ、ヨクマチガエラレルンダ」

店員「は、はぁ……」


……



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/25(月) 23:50:54.26 ID:PmcD1BaG0<> ――


……



シャ!



深緑シア「ど、どうでしょうか〜?///」



店員「おぉ……」

アベル「ああ、よく似合っているぞシア」

シア「よ、よかったです〜///」

アベル「……だがなシア」

シア「はい?」

アベル「試着室内では静かにしような……?」

シア「〜〜〜っ!? 声に出ていましたかぁ!?」

アベル「あぁ……」

店員「ご安心ください。あのくらいならばまだ許容範囲ですので!」

シア「あううぅぅぅぅ!?///」カアアァァ!



シア(は、恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいです〜!?)

シア(やっぱりアベルさんは、このドレスのように……)

シア(私に慎ましく野に咲く花のようになれと仰りたいのですね〜!?)

シア「……///」プシュー…



アベル「……」



特殊判定
↓1コンマ二桁




<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/25(月) 23:51:41.88 ID:f67zbMVA0<> 更に判定か <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/25(月) 23:52:37.89 ID:f67zbMVA0<> そろそろ反動くるとは思ってた(汗) <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/25(月) 23:53:06.35 ID:PmcD1BaG0<> ……すげえなアベル(白目) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/25(月) 23:53:40.51 ID:3HeFw0ni0<> お、ゾロ目だ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/25(月) 23:54:47.15 ID:hOVaqbHe0<> こういうときでいい目を出す主人公 <> ◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/26(火) 00:03:55.17 ID:3DovDEa30<> 普段と違うシアの淑女ドレス、どう?

アベルの反応

コンマ88

 8 8 


偶数ゾロ目: こ の 華 は 俺 だ け の も の


※ロウルに続き、普段と違う格好のシアにときめいた模様

※兄アドルランの性癖が確実に伝染しているとしか思えません(白目)

――



アベル「……」ゴクリ

アベル「……」スッ…

シア「ひゃわっ!?///」


アベル「俺は今の落ち着いたシアも、夜に乱れるシアも、両方が好きだ……」ボソリ…

シア「〜〜〜〜っ!?///」ボッ!

アベル「どちらも、シアだ。無理に変わろうなどと、考える必要はない……」ボソリ…

シア「……!」ゾクソク!

アベル「俺の見立て通り、まさに華のような美しさだが……」ボソリ…








アベル「――この華を手折っていいのは、俺だけだ……」






シア「〜〜〜〜〜〜っ!!!///」ビクンビクン!


店員「お客様ぁ!?」



シア(アベルさんの声で、私の耳が孕んでしまいそうです〜……!///)ゾクゾク!




……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/26(火) 00:08:52.31 ID:3DovDEa30<> えー、途中ですが今日はここまで……
エリスのウエディングドレス(偶数ゾロ目)ロウルの巫女服(偶数ゾロ目)シアの淑女ドレス(偶数ゾロ目)
ここまで来ると、アベルもアドルラン同様にイメチェンした子に対する耐性が皆無なのかもしれません(白目)

さて、まだ帰還後の判定も残ってはいるのですが、先に次のデート相手を↓1〜3多数決コンマで先に決めておこうと思います
残るはパトラとエリスとなります

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/26(火) 00:10:00.78 ID:pwT9ojJ70<> 乙
やっぱり最後はエリスにしたいからパトラ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/26(火) 00:10:27.88 ID:1S2JEQkcO<> 乙
パトラさんで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/26(火) 00:12:51.15 ID:NdXlsxExO<> おつおつ
耳が孕むってシアさんもかなり危ない発言ですよ!
次はパトラさんで。アベルの反応見る限りパトラさんも服選びした方がいいのかな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/26(火) 00:16:23.66 ID:1t0hj0TW0<> 乙です!
やっぱり最後はエリスか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/26(火) 00:36:01.22 ID:2JEOWXZK0<> パトラさん多数決で影響無いとはいえ偶数ゾロ出してるし……

格好はシアさんが着られなかったスーツも合いそうだけど個人的には自衛官ルックとかも似合いそうやなあ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/26(火) 23:17:48.81 ID:3DovDEa30<> こんばんはー
次はパトラ、最後がエリスですね。
今回はシアの暴走こそありませんでしたが、残る二人もプロットクラッシャーなのでドキドキですね……
それではおまけを含めたシアデートを最後まで行ければと思います <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/26(火) 23:18:30.40 ID:3DovDEa30<> ――

……


店員「あ、ありがとうございましたー……」



シア「〜〜〜〜///」マッカ!

アベル「いい店だった。また来させてもらうとしよう」

シア「……」チラ…

アベル「ん、どうしたシア?」

シア「ア、アベルさん……さっきの〜……///」

アベル「……本心だ。本当に、よく似合っているぞ///」

シア「あ、ありがとうございます〜……///」

シア「……」ギュ…

シア「このドレス、大切に大切にしますからね〜?」

アベル「それはありがたいが、折角買ったんだ。着てくれた方が嬉しいな」

シア「も、勿論着ますよ〜!?」アセアセ

シア「でも、普段着とかではなくて……大事な日に着たいと思います〜」

シア「その方が、長持ちもしそうですしね〜」

アベル「ロウルに頼めば、綺麗に修復してくれると思うぞ?」

シア「そ、それでもですよ〜」

シア(……さっきのアベルさんの囁き、本当に頭がくらくらしました〜……)

シア(多分、もうこの服を見るだけで思い出しちゃいますよ〜?)

シア(そしてそこからアベルさんの……っ///!?)

シア「と、とにかく大切で特別だから、大事に着るんです〜!///」ワタワタ

アベル「そ、そうか」

アベル「まぁ確かに、シアがずっとその格好では良からぬ虫も吸い寄せられるか……」ボソ…

シア「〜〜〜っ!?///」ボッ!

シア「さ、さあそろそろ帰りましょうアベルさん〜!」アセアセ

アベル「ん、もう少し大丈夫だがいいのか?」

シア「もう十分に満足ですよ〜!」

シア「……だから、最後は」


ギュ…


シア「……前みたいに、こうして手を繋いでゆっくりと帰りたいな〜///」

アベル「ふふ、それならお安い御用だ」ギュ!

シア「……///」


シア(アベルさんの声も、手も……みんな、大好きですよ〜……///)



……


――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/26(火) 23:20:59.31 ID:3DovDEa30<> ――

……


【帝国・アベルの城塞】


シア「遅くなっちゃいましたね〜」

アベル「ああ。だがこのくらいは大丈夫だろう?」

シア(本当は、王国の甘味を一杯食べて覚えて……)

シア(アベルさんに作ったりとかしたかったんですけどね〜)

シア(でも今度からお茶会が開かれるわけですから、その時でもいいかな〜?)



ロウル「あ、アベルさんにシアさん。お帰りなさい!」パタパタ!



アベル「ああ、ただいまロウル」

ロウル「お、シアさんも新しい服を? 優しい色合いでとってもお似合いですよ!」

シア「ありがとうございます〜///」

ロウル「ん……?」クンクン

ロウル「面白い、王国のドレスは甘くていい香りがするんですねぇ」

シア「あ、それはドレスじゃなくてですね〜?」ゴソゴソ


焼き菓子袋「……」トン


シア「こっちの匂いだと思いますよ〜?」ニコニコ

ロウル「ふおぉ……!? な、なんですかこのいい匂い!?」ゴクリ…

ロウル「この匂いは間違いなく王国の最高級素材使ってますよね!?」ブンブンパタパタ!

アベル「ははは、落ち着けロウル」

ロウル「いやいや、まさかこんな高級なお土産……」チラ…

シア「?」

ロウル「……わ、私が食べてもいいんですよね?」チラチラ!

シア「勿論ですよ〜! 他にもありますからね〜」ジャーン!

シア「城塞のみんなに配れる量はありますよ〜」

ロウル「っ!? こ、これは凄い……」

ロウル「でもシアさん? この量だと相当なお金が吹っ飛んでいますよね……?」オソルオソル…

シア「なんと無料です〜♪」

ロウル「な、なんですってえええぇぇぇぇぇぇ!?」

ロウル「ちょ、ちょっと私も今から王国に飛んできます!?」ダッ!

アベル「待て待てロウル。実はだな……」


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/26(火) 23:24:16.66 ID:3DovDEa30<> ――


【城塞・食堂】



アベル隊一同「「シアさんが大食い大会で優勝したぁっ!?」」ガターン!



アベル(当然、驚くよなぁ……)

アーシャ「シアさんがお洒落なドレスを着ていることが霞んでしまう衝撃的な話ですね……」

一同「「うんうん……」」

アーシャ「あ、明日からの食費大丈夫かしら……!?」ドキドキ

ロウル「わ、私はまたその辺のカラスを適当に捕まえて食べるようにしますっ!」グッ!

エリス「私はその辺の草や木の根っこを!」グッ!

シア「ま、待ってください〜!///」アセアセ

シア「大食い大会じゃなくて、甘味大食い大会ですからね〜!?///」アセアセ

ロウル「いや、同じですって!」

アーシャ「むしろ甘味の方が、お腹には来るんじゃないかしら……?」

ティア「わ、私には真似できません。そんな恐ろしいこと……」ブルブル

ティア(シアさんはスタイルがいいけど、私がやったらお腹までだらしなくなっちゃう……///)

エリス「お腹一杯になるまで無料でご飯を食べられる……な、なんて素晴らしいのでしょう!」

パトラ「その分を、恵まれていない民に回せと言いたくもあるのですが……」

パトラ「王国経済のことも考えると、これはこれで成功しているのでしょうか?」

アベル「一応参加は誰でも出来て、参加賞は全員配布だったな」

アベル「俺もシア程では無いが、こうして貰えている」ドサ

パトラ「そうでしたか。しかし昨日段階で王国甘味に興味津々だったシアさんはともかく……」

ロウル「まさか、アベルさんまで参加するとは驚きですよ」ニヤニヤ

アベル「お、王国の文化を知るためだ。他意は無いぞ?」アセアセ

アーシャ(ふふ、シアさんと同じ甘いものを食べたかったのでしょうアベル?)クスクス

エリス「見たことも無いお菓子が沢山……」キラキラ

エリス「これは是非、今後の参考にしたいですね!」

ティア「わ、私も、少しだけ食べてみたいかも……///」

アーシャ「そうね。これだけあるし、シアさんとアベルの厚意に甘えて後でみんなで食べましょうか?」

シア「ちょっと遅いけど、お茶会の時間ですよ〜!」ワーイ!


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/26(火) 23:25:38.94 ID:3DovDEa30<> ――

……


紅茶「……」トポトポ…


エリス「アベル様、紅茶のおかわりをどうぞ」

アベル「ああ、ありがとうエリス」

ロウル「いやぁ、王国のお菓子って本当に面白いです……」サクサク

アーシャ「見た目も味も、全然違うんですね」モグモグ

パトラ「良くも悪くも、王国の文化なのです。王国ほど食に対して貪欲な国はないと思いますよ?」

パトラ「しかし、まさかバナナをそれだけ無料で食べれるとは……!」

パトラ「少しだけ、私も参加したかったかなという思いがありますよ」ウズウズ…

ティア「バナナ……」ゴクリ…

アベル「まあ、あの試合はまだ常識内だったとは思うが……」

シア「確かに、次のプリンに各地のお菓子連続責めとかは大変でしたね〜」

シア「――でもやっぱり、一番大変だったのは最後の試合ですね〜」

シア「まさかウエディングドレスを着てウエディングケーキを食べるなんて、夢にも思いませんでしたよ〜」

シア「あ、合わせて着替えたアベルさんも格好良かったですね〜///」




一同「「!!??」」ガタ!



シア「お菓子もですけど、今日は本当に貴重な経験ばかりできて満足――」


シアサン! ソノハナシモットクワシク!

キャー!?

ワーワー!



エリス「……」



特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/26(火) 23:27:48.80 ID:j6mwm9+M0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/26(火) 23:42:26.69 ID:3DovDEa30<> まさかの花婿アベル先取りシア、エリスの忍耐力は?


80(シアさん、本当にいい体験ができましたね!)>25

※基準値を超えたため、嫉妬せず

※非常に高い値、全く気にしていないようです

――


エリス「シアさんシアさん、花婿のアベル様と一緒に歩かれたのですか?」

シア「!!」ピク!

シア「は、はい〜。階段を降りて、ちょっとの距離でしたけれど〜……」ビクビク…

エリス「いいなぁ……」

エリス「きっとアベル様もシアさんも綺麗で……///」

シア「……エリスさん〜?」

エリス「はい?」

シア「その、私も驚きましたけど、怒ったりとかは〜……」

エリス「え、どうしてです?」キョトン

シア「……」

シア(お、怒られなくて助かった反面、いいんですかエリスさん〜!?)

シア(それに私、あなたを差し置いてこんないいドレスまで〜!?)

エリス「シアさんがアベル様と素晴らしい一日を過ごせたなら、私も嬉しいです!」キラキラ!

シア「ふぐぅ! 謎の痛みが〜!?」

エリス「シアさん!?」ビク!

ティア「食べ過ぎでお腹痛めたんですかシアさん!?」

シア「へ、平気ですよ〜?」アセアセ

アーシャ「それならいいんですけど……あ、花婿ということはアベルは白い服だったのかしら?」

ロウル「あ、貴重な光景を見損ねました!?」ガーン!

パトラ「アベルさんの白い正装……確かに気になりますね」


モットキカセテー!

キャー!?


エリス「アベル様の正装は、ご立派だったろうなぁ……///」

エリス「私もアベル様に相応しくなれるよう、もっと頑張らないと……!」グッ!


……

―― <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/26(火) 23:44:04.99 ID:IQxixlyBO<> 一緒に婚約指輪買ってもらった仲やんなこの二人は <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/26(火) 23:46:29.05 ID:hx2GDuWbO<> エリスの懐の広さよ
もしエリスが嫉妬深かったら今頃アベルどうなってたんかな <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/26(火) 23:52:33.17 ID:3DovDEa30<> ――

……



シア「ふぅ」

シア「皆さんにあんな質問責めされるなんて〜……」

シア「エリスさんが気にした様子でなかったのはよかったですけど〜……」



ムニ!



シア「ま、まさか私のお腹まで触られるとは思いませんでしたよ〜///」

シア「ほとんどロウルさんとティアさんだった気がします……」

シア「た、確かに沢山食べれたな〜て思いますけど……!」

シア「あ、あんなに美味しかったんだもん……!」

シア「皆さんだって、きっとあの場にいけば私を同じくらいは食べていた筈です〜!」

シア「決して私が突きぬけているとか……」

シア「この城塞の家計に大打撃を与えるとか……」

シア「そ、そんなことはないですよね〜……?」

シア「……」

シア「…………」ダラダラ

シア「だ、大丈夫、大丈夫……」

シア「なんだか嫌な汗が流れている気がしますけど……」

シア「ちょっとゆっくりお風呂に入って落ち着いたほうがいいですね〜」トテトテ


……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/26(火) 23:53:04.81 ID:3DovDEa30<> ――

特殊判定結果(>>590)

生きとし生ける者の悩み、美味しい食事の後の絶望

コンマ二桁目:避けられない増量

偶数:お腹と二の腕の弛みがぁ!?
奇数:養分は頭では無く胸が吸う

コンマ3

奇数:養分は頭では無く胸が吸う

コンマ一桁目:どれだけ増えた?(コンマ1/2Kg増量)
被害小←1〜0→被害大

コンマ0(最大値)

コンマ30

※シアの『胸』のポイントが『5』上がった!(80→85)

※激太り回避!



――


【城塞・浴場】


シア「ふぅ〜……」ユッタリ…

シア「お風呂は落ち着きます〜……」

シア「でも、今日は本当に楽しかったなぁ……」

シア「甘いものを沢山食べて、アベルさんと一緒に王国をまわって、素敵なドレスまで……///」

シア「……」チラ…


シア腹「……」スベスベ


シア「ふ、太ってないですよね〜……?///」

シア「昔から神様のおかげか一杯食べても太るということはなかったですけど〜」

シア「流石に今日は人生で一番食べたと思いますし、やっぱりちょっと怖いかも……」



シア胸「……」プカァ…


シア「……」

シア「…………」

シア「……こ、心なしか大きくなっているような……?」ドキドキ…

シア「なんだかウエディングドレスも下着もきつかった気がしますし、まさか〜……」

シア「……///」ザプン!



……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/26(火) 23:55:56.86 ID:3DovDEa30<> ――


ロウル「うーん、シアさんにはお風呂に逃げられましたか……」

ロウル「まあシアさんも楽しんだ分お疲れでしょうし、これ以上の追及はやめておきましょうか」

アーシャ「そうですね。ちょっと、王国の行事に色々と期待が膨らんでしまうけれど」ワクワク

パトラ「いいものばかりでもありませんよ? 陛下ならば、悪しき文化はどんどん消していくとは思いますけどね」

パトラ「どうあれシアさんが王国での一日を楽しんでくれたのならば何よりです」

アーシャ「優勝の件が衝撃過ぎましたけど、あのドレスもいいものでしたね」

ロウル「アベルさん、これまで興味を持っていなかっただけで意外と服を選ぶ才能があるんですかねぇ?」

エリス「……///」

アーシャ「ふふ、私も今度アベルに選んで貰おうかしら?」

アーシャ「でも今はその時ではない。いよいよ、残るは二人ですよ?」

ティア「シ、シアさんがいないので今日は私がご用意いたしました……!」

ティア「二本だけですけど、どうぞ!」サッ!



パトラ「く……」ゴクリ…

エリス「っ……」ゴクリ…




二人「「せーの……っ!」」シュッ!




パトラ「うっ!?」アタリ!

エリス「パトラさんがあたり……私は最後ということですね」ハズレ


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/26(火) 23:59:49.63 ID:3DovDEa30<> パトラ「くぅ、覚悟はしていましたがとうとう私の番がやってきましたか……」

エリス「……パトラさん、アベル様とのおでかけはお嫌いですか?」ショボン…

パトラ「いえ、そんなことは! ……ただ、不安は拭えないのです」

パトラ「私は誇りある貴族として、そして王国の騎士として……」

パトラ「恥じぬ生き方を、心がけてきたつもりです」

パトラ「ですが、世の中は広いものです」

パトラ「このアベルさんの隊だけでも、皆さんは私にはないものを沢山持っています」

パトラ「……ひたすらに貴族であり騎士であり、そればかりを優先してきた私は面白みのない女でしょう」

アーシャ「パトラさん、そんなことはありませんよ?」

パトラ「……った」ボソリ…

アーシャ「え?」




パトラ「――私が明確に皆さんより勝っているのは、年齢です!」

パトラ(23)「アベルさん(22)よりも、お姉さんなんですっ!!!」

パトラ(23)「だから、その貴重な勝ちを有意義に使おうと……!」

パトラ(23)「お、大人のお姉さんとしてアベルさん(22)をデートでも余裕を持って引っ張って行きたかったんですよっ!」

パトラ(23)「……でも結局、今になるまで何も思い浮かばなかったんですよ〜!」ウワアァァン!


ロウル(18)「……パトラさんも大概負けず嫌いですよねぇ」

アーシャ(22)「大人のお姉さん……ではありますけど、アベルとそこまで離れてもいないですよ?」

ティア(16)「わ、私にはパトラさんはまさに憧れのお姉さんですよ……!」

エリス(16)「私もです! 騎士として貴族として、人として。見習いたいところが沢山あります!」

パトラ(23)「ありがとうございます……」ゴシゴシ…

パトラ(23)「ああ、でも本当にどうしようかしら……?」


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/27(水) 00:06:23.46 ID:qVazBZHQ0<> パトラ導入まで進んだ辺りで今日はここまで
シアは絶望することなく、エリスも嫉妬することなく……平和だ
パトラも慌てこそすれ平和なデートができるでしょう
ということで↓1からパトラのデート内容などを募集します

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/27(水) 00:22:42.87 ID:XyeMXn+WO<> お姉さんぶろうとして空回りするのが何となくアベルに対してはそれっぽいかも <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/27(水) 00:26:08.16 ID:MR07Rl7E0<> 胸が五cm大きくなったのはかなりすごいことなのでは?
今後も胸に行くとしたらいつか超巨乳タイプになりそうだぞ…シア <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/27(水) 00:32:26.33 ID:K1VzcUHx0<> 乙です!
なんか普通に歩くだけでも良さそう
あとは流れに乗って服買うとか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/27(水) 05:09:00.82 ID:OgOteTrq0<> おつです
まあ要所要所でゾロ目やらスナイパーコンマやらが出てるとはいえ確かに平和ですね
デート内容は…一緒に馬で早駆けとかどうでしょう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/27(水) 09:58:24.52 ID:aS7tobst0<> パトラさん真面目だし本人がデートのつもりでもいつの間にかいつもの仕事になってたり、途中子供に出会ったらついそっちのお世話に回ったりしてそうなイメージ
お姉さんぶろうとして空回り、今日は私がアベルさんに愛情料理を作りますとかもいいかも <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/27(水) 10:10:44.90 ID:jj9pdhV+O<> こうして改めて年齢見ると最年少組は揃って恐ろしいスキル持ちなんだな……
エリス:ヒロイン最強(戦闘力的な意味で)
ティア:ヒロイン最強(夜的な意味で)かつ最胸 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/27(水) 20:45:48.27 ID:uso9iLkh0<> 大人デートの鉄板なら、街を一望できるレストランで優雅なディナーとかかな
パトラならお酒飲んでも大丈夫だし <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/27(水) 23:17:06.55 ID:qVazBZHQ0<> こんばんはー
見たところパトラデートは内容が混ぜ込みにくい(歩くor馬、料理orディナー)のため、
途中途中でコンマ判定を行いルートを決めて行きたいと思います
それではほんの少しだけ再開です

>>831
すみません、5cmも大きくなってないです。80→85は大体の目安表現です(キアラが87なので、ちょっと下回る程度です)
偶数で体重増加だったらそのまま5kg増加してましたけど <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/27(水) 23:18:38.96 ID:qVazBZHQ0<> ――




……翌日




ロウル「……結局パトラさん、悩み続けてましたねぇ」

ティア「それもかなり夜遅くまで、大丈夫でしょうか……?」

シア「私がお風呂に行っている間に大変だったんですね〜」ポヤポヤ

アーシャ「パトラさんなら、悩みつつもそつなくこなしてくれそうですけどね」

エリス「アベル様もきっとパトラさんの想いを察してくれますから大丈夫です!」


マックス「あ、皆さんおはようございます!」

キアラ「おはようございます」


ロウル「おや、お二人とも。おはようございます」

マックス「えーっと、この感じだと……今日はアベル皇子とパトラ将軍がおでかけですかね?」

ティア「はい。……マックスさんは、キアラ様と?」

キアラ「ちょっと、足りないものを補充するために帝都まで」

マックス「俺は護衛です!」

ロウル「いやぁ、マックスさんも成長したもんですねぇ……」

エリス「はい。初めてお会いした時よりも、ずっと強くなられたと思います!」

マックス「そりゃこの城塞の異様な鍛錬に、あの怒涛の戦いがあればねぇ……」トオイメ

マックス「でもやっぱり、パトラ将軍も一緒にいたってのは大きいと思いますよ」

マックス「あの人は本当に真面目で真っ直ぐで、俺の憧れの騎士ですからね」

マックス「将軍が毎日頑張っているのに、部下の俺が怠けるわけにもいかないでしょう?」

ティア「わ、私ももっと鍛錬を……」プルプル…

シア「ティ、ティアさんはゆっくりでいいと思いますよ〜?」アセアセ

シア(私もいつの間にか慣れていましたけど、ティアさんの体力だと鍛錬中神様に導かれかねませんしね〜……)

マックス「ま、俺も強くなれたんだし、ティアちゃんもいつかは強くなれると思うよ」

マックス「……エリスちゃんとパトラ将軍を鍛錬相手にするのは止めた方がいいけど」

エリス「ひどいですっ!?」ガーン!

アーシャ「……残念だけど、同意しかありませんね」ポン

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/27(水) 23:19:54.98 ID:qVazBZHQ0<> ロウル「エリスさんもパトラさんも、鍛錬が全力ですからね」

シア「鍛錬用の人形があっという間に砕け散っちゃいますもんね〜……」

ティア「……」ブルブル…

マックス「あ、でも本気を出したキアラちゃんよりは大丈夫なのかな?」

マックス「ほら、今回ってうっかりキアラちゃんとフィーアちゃんが加減を間違えて鍛錬場壊しちゃったわけだし」

キアラ「マ、マックスさん……!///」アセアセ

アーシャ「ローズさんが魔道具を作った理由が、よくわかりますね」ウンウン

シア「あんな危ないものを投げて大丈夫なのは、聖王様とギルバートさんくらいですからね〜……」

マックス「スカーレット将軍も火がついたらしくてさ、また一から鍛え直しているって話ですよ?」

ロウル「王国の人の気質なんですかね? 周りに触発されて鍛錬を頑張るというのは」

エリス「確かにマックスさんもパトラさんも、それにクラウス様も当てはまりますね」

アーシャ「ふふ、お互いを意識しあって高める……素晴らしいものだと思いますよ?」

マックス「ですよね。やっぱり目標があると人って頑張れるんだなぁって常々思いますよ」

マックス「俺ももっともっと、色々なことを頑張って……胸を張れる男になりたいですね!」グッ!

キアラ「ふふふ……!」

マックス「王国騎士の誓いに恥じないよう、日々精進あるのみ!」

ロウル「お、パトラさんっぽいですね!」

マックス「へへ、この心構えを叩きこんでくれたのもパトラ将軍…………ん?」

一同「「?」」

マックス「……ついうっかり話し込んじゃったけどさ」





マックス「――パトラ将軍ってもう出発したのかな?」





一同「「え?」」




……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/27(水) 23:20:45.33 ID:qVazBZHQ0<> ――


……



アベル「い、いやまだ出てはいないぞ?」

アベル「というか今日はパトラなのか。彼女なら安心はできるな」

シア「アベルさ〜ん! それはどういう意味ですか〜!?」

アーシャ「まあまあ、アベルの言いたいこともわかります」

ロウル「実際、私達の中ではパトラさんが一番大人で常識がありそうですからねぇ」

エリス「そうですね。でも、まだアベル様が城塞に残られているということは?」

ティア「パトラさんも、まだ城塞なのでしょうか……?」

アーシャ「昨日、あれだけ悩んでいたのに……」

アベル「……俺も今の内に、改めて考えておくか」




ドタンガタン!




一同「「!?」」



ドタドタ!



シア「ん〜……これは、多分あれですね〜」

シア「――考え過ぎて夜更かししてからの朝寝坊ですよ〜」



アーシャ(パトラさん……)

ティア(大人のデート、ちょっと参考にしたいです……)ドキドキ



ガターン!


パトラ「はぁっ、はぁっ……!」

パトラ「すみませんアベルさん! お待たせしましたっ!」

アベル「お、おぉおはようパトラ……」

パトラ「今日は一日、よろしくお願いします!」

パトラ「それでは早速……」




特殊判定
↓1コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/27(水) 23:22:04.58 ID:/BQ9isn00<> ん <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/27(水) 23:41:18.59 ID:qVazBZHQ0<> パトラ将軍、いざ出発! ……何で?

01〜50:ファフニールで早駆けしましょう!
51〜00:徒歩で帝国の巡回に行きましょう!


コンマ58

51〜00:徒歩で帝国の巡回に行きましょう!

――



パトラ「――きょ、今日も帝国の巡回に向かいましょう!」




エリス「」

アーシャ「」

ロウル「」

シア「」

ティア「」



アベル「……ん?」



パトラ「少々寝不足ですが、この程度で王国騎士は怯みません!」

パトラ「準備も整っています!」カンゼンブソウ!


ロウル「」

ロウル「あ、あぁ……」ポン

ロウル(パトラさんも、結局私と同じようにアベルさんとお散歩したいってことに落ち着いたんですかね?)チラ

アーシャ(でもロウルちゃんと同じだとお姉さんらしくないから……或いは、お散歩という軽い言葉を言えなかったのか……)チラ

ロウル(どちらにせよパトラさん……不器用すぎます!?)


アベル「わ、わかった。俺もすぐに準備をしよう」スッ…

ロウル「あ、あーお二人とも?」

ロウル「一応ある程度は平和になってきていますから、そんな鎧着込んで槍をかざしていたら国民もまた戦争かと焦るんじゃないかなーって……」アセアセ

エリス「そ、そうですよ! 妙な敵が現れても、アベル様達の実力ならば短剣だけでも十分です!」アセアセ

パトラ「そ、そうでしょうか?」

ティア「それに鎧はやっぱり重いですし、一日しっかり歩くとなると体力が……」アセアセ

シア「もう少し、涼しい格好の方がいいんじゃないかな〜って……」アセアセ

アーシャ「ええ、そうです。軽装の警邏でも問題ないと思いますよ?」アセアセ

パトラ「ふむ……それもそうですね。すみません、すぐに脱いできますので」ガチャガチャ


一同「「……」」フゥー…


アベル「……パトラは真面目だな」


一同「「ですね……」」



……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/27(水) 23:55:22.78 ID:qVazBZHQ0<> パトラ(ああああぁぁぁぁぁぁぁ!/// どうして大人らしいデートの一つも思いつかなかったのパトラアアァァァァ!///)ゴロゴロ!

パトラ(一緒に横に並んで歩くだけでもと思ったけど、それだけのことで浮かれていると思われるのも不味いかと思って鎧まで持ち出して……///)

パトラ(みんなの援護が無ければ、本当に危ないところだったわ……)

パトラ(ここからなんとか、挽回しないと……!)



パトラ「……」スー…ハー…


カチャカチャ


パトラ「ふぅ……」

パトラ「騎士として、鎧は馴染んだ装備だったけれど……」

パトラ「確かに今は、無い方が楽ですね」ミガルー

パトラ「……」

パトラ「アベルさんと、二人きりのデートか……」

パトラ「少し前の私に聞かせたら、どんな顔をするのかしら?」クスリ

パトラ「……きっと騎士として弛んでいるとか、叱責したのでしょうね」

パトラ「……」

パトラ「清廉な貴族の騎士が、たった一人の男性とのお付き合いで浮かれるなんて……」

パトラ「でも、それでも……」

パトラ「……私も、騎士である前に女でしかなかったということなのかしら?」

パトラ「……」フルフル…

パトラ「いいえ、どちらも私」

パトラ「だからこそ、あの人の前では正しい姿で振舞っていたい……!」



パトラ「け、軽装って言ってもこのくらいの服でいいのかしら……?///」

パトラ「あまり肌を晒すのは……」ウーン…

パトラ「でも、大人らしさを感じさせるにはこっち……?」スッ…

パトラ「それに護身用の武器も、こっちがいいかそれともこっちがいいか」スチャ

パトラ「小回りがきくのはこっちだけど、賊を一撃で仕留めるならこっち……」

パトラ「――って、なんで私はこんなことでも悩んじゃうの!?」ガーン!

パトラ「これじゃあ今日使う武器が決まらないとか言ってた裕福貴族騎士と同じじゃないっ!」

パトラ「あああぁぁぁぁ、はやく決めないと……!」オロオロ



――


アベル「……パトラ、大丈夫かな?」

アーシャ「じょ、女性の支度は時間がかかるものですから」アセアセ

ロウル(わかりますよパトラさん……! 私もお散歩だけなのに、服とかもの凄い悩みましたからね……!)


……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/28(木) 00:06:59.57 ID:5Iu1a5KK0<> 途中ですが、今日はここまで
あれこれ考えつつも、パトラなら酷い暴走はないでしょう

さて、イベント途中なのですが少々確認したいことがございます
前スレ>>1000のマックスとキアラの話なのですが、
このスレの残量を考えると、パトラとエリス+αで行えない可能性が高いです
スレを跨いでしまう申し訳なさもありますが、現在その内容でも悩んでおります
現在構想中の案としては

・『現代の現実において』マックスとキアラが一夜の一線を越える
・キアラの色事に関する防御力は全キャラ中ぶっちぎりの最強(知識だけはシアよりある)
・なので『マックスの為に自分の中の結婚後という常識をキアラが先に捨てる』という形式
・上記の為に、そこに到るまでの経緯を書く
・多分その経緯が(いつもかもしれませんが)長い。各デート終了後から投下→本番までに時間がかかる見込み

以上でも問題ないよ、あるいは形式を変えた方がいい、ゾロ目チケットに変えるべき等
少々ご意見を伺いたいと思います……

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/28(木) 00:35:49.32 ID:C4aSA6gj0<> 乙です!
キアラとマックスに関しては作者さんの構想が俺のどストライクなのでできればそのままでお願いします!
しかしパトラデートはどうなるんでしょうねww <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/28(木) 01:24:52.36 ID:ttt3Icmj0<> 乙!
丁寧に描写していただけるのはむしろ大歓迎、そのままを希望します!
パトラさん頑張れ... <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/28(木) 05:40:29.77 ID:RkoVMc9L0<> おつです
キアラとマックスに関してはそのままで
パトラさんガンバレー(波乱を期待しながら) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/28(木) 08:18:45.37 ID:4nG8zRp7O<> 乙です
キアラとマックスは構想通りで見たいです
しかしパトラさんも本編では本当波乱万丈だったからねえ
最初の説得に応じる場面や単身壊滅状態の王国に戻ったり
天使に天使と一緒に死にかけたり隙あらば槍投げたり…
最初に出会った地で決闘始めたりするのもパトラさんらしくて面白そう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/28(木) 08:29:28.26 ID:0Xes6CNDO<> 乙です
むしろじっくり見たいので問題ありません <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/28(木) 23:51:11.59 ID:5Iu1a5KK0<> こんばんはー
ではキアラとマックスは、この流れでゆったり考えていこうと思います
元々亀更新なんで、そこは改めてご了承ください

だいぶ遅くなってしまったので、とりあえず次の判定まで投下します <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/28(木) 23:52:02.13 ID:5Iu1a5KK0<> ――


……




【帝国・貧民街】



パトラ(結局、いつもの私と変わらない白と緑の服装に……)ガクーン…

パトラ(普段あまり着ないスカートに手を出しただけでも、誰か褒めて……)

パトラ「……」チラ

アベル「ん、どうしたパトラ?」

パトラ「あ、いえ……!?」アセアセ

パトラ「……アベルさんは、軽装でも風格があるなぁ、と……///」

アベル「そ、そうか? 相も変わらず黒く染まっているだけな気もするが……」

パトラ「そんなことはありませんよ?」

パトラ(そう、アベルさんはお洒落には興味が無いと言う風を装っていますが……)

パトラ(――大人な雰囲気がするんですよっ!)

パトラ(アベルさんの身体がしっかりしているからなの?)

パトラ(貴族のように沢山の装飾品をつけていないけど、だからこそアベルさんの線がはっきりわかる……)ゴクリ…

パトラ(それに、少しだけ見える白いシャツがどうしても目を惹きつけて……)

パトラ(その下にある逞しい胸板まで思い出してしまうというか、あのシャツはもしかして以前私が買ったものなの……!?)

パトラ(ふぐぅ! 嬉しいけど、大人っぽい雰囲気を出さないでアベルさん……!)

パトラ(私、お姉さんになれない……!)

アベル「俺はパトラの格好の方が、風格あると思うがなぁ」

パトラ「えっ!?///」

アベル「軽やかな装いだが、華やかさと品を損ねていない」

アベル「休暇だからと気を抜き過ぎず、それでいて重くも無い。流石はパトラとしか言えないな」

パトラ「そ、それほどでも///」テレテレ

パトラ「……」



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/28(木) 23:52:35.68 ID:5Iu1a5KK0<> パトラ「その……日々の日課を蔑ろにするのもいけませんけど、でも休暇でもあって……」

パトラ「ちょ、ちょっとだけ普段と気分を変えて、スカートにしてみたんですけど……大丈夫でした?///」

アベル「ああ、よく似合っているよ。大人びているというか、落ち着いているというか……パトラのイメージにあっている」

パトラ「……お、大人びていますか///」



パトラ(よしっ……!)グッ!




パトラ(あまり自信は無かったけど、黒く決まっているアベルさんからの評価! これは嬉しいです……!)

パトラ(正直、上はいつもの白鎧の代わりにって白い服着ただけで深く考えていなかったのだけど……)ドキドキ

アベル「しかしパトラは本当に凄いな」

パトラ「何がでしょう?」

アベル「さっきも言ったが……休暇だからと気を抜き過ぎず、日々の職務も怠らない」

アベル「清廉で、実直で……まさに、誇るべき騎士だ」

アベル「俺も少々浮かれていたかもしれんからな。今日はきっちりと、この格好で巡回を行おう」

パトラ「……」

パトラ「……」スル…

アベル「パ、パトラ?」

パトラ「私は、貴族として。そして王国の騎士として、正しくあろうと常に思っています」

パトラ「でも……これでも、私としてはかなり気を抜いているつもりなんですよ……?///」

パトラ「ア、アベルさんと二人きりでおでかけって……もう、それだけで私、色々考えちゃって……///」

パトラ「アベルさんからすれば、物足りないかもしれませんけど……」



パトラ「――私には、こうして騎士の鎧を脱いで……ただあなたと二人で歩くだけでも嬉しいことなんです///」



アベル「っ……///」

パトラ「……面白みはないかもしれません。でも、私の在り方はそう簡単には変えられません」

パトラ「普段とあまり変わらない……だけど、少しだけ気を楽にして一日を過ごす。そんな日があってもいいと思いませんか?」クスリ

アベル「あ、あぁ」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/28(木) 23:54:23.67 ID:5Iu1a5KK0<> パトラ「……アベルさんは、真面目ですから」

アベル「え?」

パトラ「きっと、アーシャさんの時もティアさんの時も……」

パトラ「ロウルさんの時もシアさんの時も、そしてきっとこの後のエリスさんの時も……」

パトラ「どうすればみんなが楽しめるか。どこまでみんなの望みに応えるべきか。色々と悩み続けたんじゃありません?」

アベル「うっ……」メソラシ

パトラ「ふふ、アベルさんの方が私よりも立派だと思いますよ?」

アベル「……そんなことはない」

パトラ「だから、今日はアベルさんはあまり深く考えなくてもいいんです」

パトラ「私は日常と非日常を切り離しきれませんし、こうして並んで手を繋ぐだけでも十分だから……///」

パトラ「アベルさんも、楽にしていいんです。普段よりも、気を緩めて……」






パトラ「――お姉さんに、甘えてくれてもいいんですよ……?///」






アベル「パトラ……」ゴクリ…






パトラ(――言えた!? 私、今言えましたよね!?)ニマニマ…

パトラ(よし、これで――)






少女「あっ、パトラお姉ちゃんとアベル様だ!」パタパタ!





パトラ「んぅぅぅ!?///」ンバッ!

アベル(凄まじい速度で俺から手を離した!?)ブオン!



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/28(木) 23:56:01.78 ID:5Iu1a5KK0<> パトラ「あ、あらお久しぶりですね。元気にしていましたか?」ドキドキドキドキ

パトラ(み、見られてませんよね!? というより、今の私の顔大丈夫……!?)ドキドキ

少女「うん! お姉ちゃんとアベル様は今日も見回りしてくれているの?」

アベル「……ああ、そうだ」

パトラ(す、すごいアベルさん。もう普段の様子になってる……)ドキドキ

パトラ(私はこんなにドキドキしているのに……)ムゥ…

少女「今日も鎧を着ていないってことは、ロウルお姉ちゃんと同じ作戦なの?」

少女「あれ、でもパトラお姉ちゃんの格好……ロウルお姉ちゃんみたいにものすごい格好じゃないね?」

アベル「……」

アベル「作戦というものは、継続も大事だがその途中で少しづつ変えていくこともあるんだ」

アベル「今日は、軽装でも敵に高貴な騎士がいるぞと悟らせられるかを試しているところだ」

少女「そうなんだ! うんうん、お姉ちゃん鎧着てなくてもすっごくお洒落で高貴な感じする!」

パトラ「そ、そうですか?///」テレテレ

少女「……あの子はロウルお姉ちゃんの格好を気に入ってたけど、私はパトラお姉ちゃんの格好がいいなぁ」

少女「そして私も、パトラお姉ちゃんみたいな騎士になって、この街を守るんだ!」エヘン!

パトラ「ふふ、ありがとう///」ナデナデ

パトラ「私もあなたの目標であり続けるために、一層の努力を続けることを誓うわ」

少女「えへへ……」

アベル「負けていられない、か?」

パトラ「ええ!」

少女「あ、そう言えばパトラお姉ちゃん……ちょっといいかな?」




特殊判定
↓1コンマ二桁





<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/28(木) 23:57:01.71 ID:QbiTw+nZO<> へい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/29(金) 00:04:09.51 ID:PuXasWY10<> デート中?の子供との遭遇。パトラ、優先順位は?

01〜33:何が起きても日々の職務を遂行します!
34〜66:今はアベルさんとの時間が大切です!
67〜99:子供の面倒を見てあげるのもお姉さんの仕事です!


コンマ71

67〜99:子供の面倒を見てあげるのもお姉さんの仕事です!


※パトラ、子供にはやはり弱い……!

※予定外の時間消費により、パトラの内心焦り値が蓄積されます

――

判定を取ったあたりで、今日はここまで
真面目な性格なので暴走はありませんが、真面目故に焦りが蓄積されます
うまく最後のディナー(or奇跡の料理成功)に行けることを祈りましょう

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/29(金) 00:13:35.08 ID:rq9YLwjT0<> 乙です!
パトラさん大丈夫なんですかね…? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/29(金) 00:46:55.46 ID:9BwqE99jO<> おつおつ
なんでだろう?パトラさんって本編でも色々活躍したし間違いなくいい人なのにどこかポンコツなのが凄く似合う気がする <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/29(金) 19:17:56.67 ID:Kj8jwD9P0<> パトラさんって仮に料理作るにしても何作れるんだろ?
王国出身だからアベルが知らないようなもんを知ってるかもってアドバンテージはあるけど <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/29(金) 19:21:03.26 ID:CjXbhD9s0<> どんな飯になるか予想できない <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/30(土) 23:31:28.78 ID:IRPGP69T0<> こんばんはー
遅くなりましたが、ゆるゆる再開です

パトラが料理を作るかどうかも最終的にはコンマですが、もし作ることになった場合は
いくつかの選択肢+自由安価になるかと思います <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/30(土) 23:32:27.07 ID:IRPGP69T0<> コンマ71

67〜99:子供の面倒を見てあげるのもお姉さんの仕事です!


※パトラ、子供にはやはり弱い……!

※予定外の時間消費により、パトラの内心焦り値が蓄積されます

――



パトラ(うぅ、どうしましょう……)

パトラ(この子のお願いを無碍にするわけにはいきません)

パトラ(でも、今は形式上職務の途中……)

パトラ(そ、それに……)

パトラ(それに、アベルさんとの……)

パトラ(……)チラ…

パトラ(……っ、ごめんなさい!)グッ!




パトラ「何かしら? 私にできることなら、なんでも言って?」シャガミ

少女「あのね、実は……」





……





少女「お姉ちゃん、本当にありがとう!」ニコニコ

パトラ「お役に立てたならよかったわ。それじゃあ、またね?」フリフリ

パトラ(よかった、簡単なお願いごとで。これなら……)



少年1「あ、パトラ姉ちゃんだ!」タタタ!

少年2「わーい!」タタタ!

パトラ「!?」



アソンデアソンデー!

チョ、チョットマッテネ!

ワーワー!



アベル「……」




……

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/30(土) 23:34:03.73 ID:IRPGP69T0<> ……



パトラ「そ、それじゃあそろそろ、私はお仕事に戻るわね?」

少年少女達「「ありがとうパトラお姉ちゃん! また来てね!」」





アベル「お疲れ、パトラ」

パトラ「あ、アベルさん……ごめんなさい!」バッ!

アベル「な、何を謝っているんだ?」

パトラ「今日はアベルさんとの時間だと言うのに、私はあの子のお願いを引き受けました」

パトラ「それが終わっても、その場の流れで他の子達とも遊んでしまい……」

パトラ「その……」オソルオソル…

アベル「なんだ、そんなことか」

アベル「むしろ、流石はパトラと感心したぞ?」

パトラ「え?」

アベル「しっかりと子供と向き合い、誰一人として差別することなく集まった子全員の面倒を見ていたじゃないか」

アベル「とても内心で時間が経つことに焦っている素振りも見せずに、だ」

アベル「まだここでの暮らしは大変なことが多いだろうに、あの子達はみんなが笑顔になっていた」

アベル「とても誰もが真似できることではないぞ?」

パトラ「そう、でしょうか……///」テレテレ

アベル「ああ」

パトラ「……しかしやはり、職務中に脇道にずれてしまうというのは」

アベル「あくまで今日はパトラの心構えによる巡回だろう?」

アベル「俺との時間と言うのは……」

アベル「……パトラさえ嫌でなければ、またいつでも機会はあるさ」

パトラ「そ、そんな嫌だなんてありえませんよ!?」ブンブン!



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/30(土) 23:37:14.45 ID:IRPGP69T0<> アベル「そうか、ありがとう」

パトラ「……でも、よろしいのですか?」

アベル「ん?」

パトラ「私は……多分、この癖が染みついてしまっています」

パトラ「もしまたアベルさんとおでかけをすることになっても、同じことを繰り返してしまうかも……」

アベル「はは、パトラらしいじゃないか」

アベル「それに次の話をしているが、まだそこまで時間が経ったわけでもないからな」

アベル「まだこの後も……あ、流石にあれだけの数の子供を相手にするのは疲れたか?」

アベル「それならすぐに戻って休――」



パトラ「大丈夫ですっ!!! 行きましょうっ!!!」クワッ!



アベル「お、おぉ……」タジ…




パトラ(ああああぁぁぁぁぁ……!)ドキドキ

パトラ(どうしようどうしよう、アベルさんはこう言ってくれているけど……)

パトラ(どんな魔法を使っても、過ぎ去った時間は戻ってこない!)

パトラ(それに、あの子達と遊ぶのは嫌いじゃないけど……)

パトラ(子供に混じって遊ぶ、子供っぽいとか思われていないかしら……?)ドキドキ

パトラ(ほ、褒めてくれたのは嬉しかったけど……///)

パトラ(それはそれ、これはこれです……!)

パトラ(なんとか、なんとか次で挽回しないと……!)




パトラ(大人らしく――最後にアベルさんを驚かせて、そして喜んでもらうためにも……!)グッ!




……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/30(土) 23:38:39.27 ID:IRPGP69T0<> ――


【帝国・帝都】


ガヤガヤ…



アベル「やはり、貧民街との差はまだまだあるな……」テクテク

パトラ「帝都も賑わっていますが、これは飽和状態でもあるんですね」テクテク

アベル「あぁ。帝国は山岳や森林など未開拓な場所も多々ある」

アベル「人が安定して住める場所が帝都だが、そこから溢れた者……弱者が犠牲になってきたわけだ」

パトラ「そして力有る人が、帝都内でも更に領地を力ずくで拡大、蹴落とされた人が貧民街へ……」

アベル「そいつがなまじ力があるから、貧民街で横暴を働き……元いた者がさらに下へと落とされてきた」

パトラ「……大丈夫です。アベルさん達は、そんな実力主義を断ち切ったんですから」

パトラ「それに、貧民街の子達だけではなく、ご高齢の方も活気に満ち溢れていましたからね」

パトラ「すぐには難しいかもしれませんけど、きっとみんなの暮らしもよくなっていく筈ですよ」

アベル「その為には俺達も、頑張らないとな」

パトラ「ええ。あの子達に恥じない……そういえばアベルさん?」

アベル「ん? なんだ?」

パトラ「さっき私が子供達の面倒を見ている時、アベルさんはずっと私の様子を見ていたんですか?」

アベル「う……」

パトラ「……」ジトー…

アベル「し、仕方がないだろう。あの状態で俺が割り込んでも、何にもならん」

アベル「パトラは自覚が無いのかもしれんが、そもそもあそこの子達があそこまで懐くのが驚きだ」

パトラ「みんなとてもいい子達ですよ?」

アベル「……単純な貧民街の警邏の時間は、パトラよりも長年城塞にいた俺達の方が遥かに上」

アベル「アーシャ達も懐かれてはいるが、あんな子供が次々に喜んで集まってくるほどではない」

アベル「パトラは遥かに短い時間で、子供達の心を掴んだんだよ。本当に凄いことだよ……」

パトラ「いやいや、そんなことは……///」テレテレ

アベル「俺では、子供達からあれだけの信頼を得ることは無理だ」

アベル「だからこそ、ついパトラと子供達の姿には目を惹かれてしまうんだよ」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/30(土) 23:40:20.36 ID:IRPGP69T0<> パトラ「ですけどアベルさんも、あの子達から慕われていましたよ?」

パトラ「大きくなったらアベル様のお嫁さんになるのって言う子もいたんですからね?」クスクス

アベル「そ、それはありがたいが……何と言えばいいのだろうな」

アベル「子供達が俺を慕ってくれていたとしても、それは黒騎士や皇子としての俺だ」

アベル「つまり親しみではなく畏怖の感情の方が強いだろう」

アベル「それに、だな……」

パトラ「?」

アベル「――こ、子供に遊んでくれとせがまれたとして、俺はパトラのように上手くできる自信が無い///」

パトラ「ふふ、大丈夫ですよ。私も難しいことはしていませんし、あの子達も純粋ですから」

アベル「一体、最近の子供達は何をすれば喜ぶんだ? 子供と触れ合ったことなど、思い返せばあまりないぞ?」

パトラ「あまり、ということは少なからず経験はおありなのでしょう? それを活かすだけで大丈夫ですよ」

アベル「……キアラとフィーアだぞ?」

アベル「大人しくて、いつも俺に本を読んでくれと控えめにやってきたキアラと、俺が抱き抱えるだけで笑っていたフィーアだぞ?」

アベル「とても貧民街の子達と同じではないだろう?」

パトラ「あ、あぁー……確かに、お二人ともアベルさんのことが最初から大好きといったご様子ですものね」

パトラ「ほ、他には?」

アベル「他に、か。……いることはいるが」

パトラ「ではその時のことを――」



アベル「あの子達よりもさらに幼かったエリスにはナイフの使い方、ロウルには獲物の心臓の位置を教えたりだったんだが?」ダラダラ



パトラ「……あ、あの子達もちゃんばらごっこは好きでしたし?」アセアセ

アベル「できれば、その風習も薄れて欲しいんだがな」

アベル「物心ついた時から戦いのことばかり考えなくてもいい、子供らしいことができる帝国を……」

アベル「……何が子供らしいかが、わからないんだがな」ハァ…

パトラ「……」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/30(土) 23:41:57.36 ID:IRPGP69T0<> パトラ「確かに、子供達もみんながみんな同じことを喜ぶわけではありません」

パトラ「でも、多くの子供達が喜ぶことはありますよ?」

アベル「そ、そうなのか?」

パトラ「ええ。そしてアベルさんも、もう何度もやっていることですよ」

アベル「俺が?」

パトラ「ふふ……ちょっと失礼?」

アベル「?」




ポフ




パトラ「良く頑張ったね。いい子いい子♪」ナデナデ





アベル「」

アベル「〜〜〜〜〜〜っ!?///」カアアァァ!

アベル「や、やめろパトラ!///」バッ!

パトラ「あれ? 頑張ったことを褒められるのって嬉しくありませんか?」

アベル「い、言いたいことはわかるが、俺はもう大人だぞ……!?」

パトラ「ふふ、でも私からみれば年下ですからね!」ムフー!

アベル「く、確かにそうだが!」

パトラ「それにアベルさん、エリスさんやロウルさんをよく撫でているでしょう?」

パトラ「彼女達も、凄く喜んでいるじゃないですか。褒められて撫でられて嬉しいのに、あまり年齢は関係ないと思いますよ?」

パトラ「だからアベルさんも、褒めて欲しい時は私に言って下さい」

パトラ「こうして、撫でてあげますからね?」ナデ

アベル「け、結構だ……!///」

パトラ「ふふふ!」


パトラ(なかなか貴重な反応ですね……!)

パトラ(……ノワール様のこと、それにみんなを率いる将としての立ち振る舞い)

パトラ(それを考えれば、アベルさんは誰かに褒めて欲しくても、撫でて欲しくても、決して口にはしなかった筈)

パトラ(本当に、何年もずっと頑張ってきたのだから。本当に私の前でだけでも、肩の荷をおろしてくれていいのに……)





特殊判定
↓1コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/30(土) 23:42:07.83 ID:qozaNfUk0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 00:01:59.82 ID:K6St1hpp0<> 帝都でのタイムロス(前判定焦り蓄積により補正+10)

83>50+10

※基準値を超えたため、問題無く進行!


――


アベル「だ、誰かに見られたら不味いだろう……?///」

パトラ「ふふ、軽く撫でるくらいなら見られても大丈夫ですよ」

パトラ「もし何かを言われたら、頭のゴミを払っていたとでも逃げれば良いのです」

アベル「それはそれで、情けない姿になりそうな気もするんだが……」

パトラ「……」ジー

アベル「な、なんだ?」

パトラ「いえ、そう言いつつもアベルさん、私の手を払わなかったなーって」

パトラ「心底嫌だったら、もっと強く拒絶できたと思いますよ?」

アベル「……っ」

アベル「……確かに、恥ずかしさは相当なものではあった」

アベル「だが……悪い気はしなかったよ///」

アベル「流石パトラ、慣れているな……」

パトラ「いえいえ。でも、これで子供達が来ても大丈夫かもしれませんね」

アベル「俺の場合、パトラのように自然な笑顔で子供に接せられない問題点もありそうだがな……」

パトラ「普段から慣れていれば、自然とそうなると思いますよ?」

アベル「普段から俺がそんな笑顔では、示しがつかない気もするが?」

パトラ「では、もう一度撫でたら表情を崩してくれるのかしら?」クスクス

アベル「も、もういいからな!?」バッ!

パトラ「あら、なかなか道のりは遠そうですね……」

パトラ「でも、撫でてちょっと気がついたんですけど……アベルさん、髪の毛ってお手入れしています?」

アベル「……だ、駄目だったか?」ドキドキ

パトラ「あ、いえ。いい意味でですよ? とても艶やかで柔らかくて、ちょっと驚きました」

アベル「そ、そうか。おそらくは母上のおかげだろうな」

パトラ「あ、なるほど。確かにノワール様の髪の毛、羨ましい程にお綺麗ですものね」

アベル「……それに、父上の影響もあるのかもな」

パトラ「えっ!?」

アベル「ああ見えて、父上も髪質はいいんだ。兄様達や妹達の金の髪も身内贔屓を抜きにしても綺麗だろう?」

パトラ「い、言われてみれば……」

パトラ「……」

アベル「……念の為言っておくが、あの人の頭を撫でてみようとかは考えるなよ?」

パトラ「わ、分かっていますよ!?」アセアセ


パトラ(ふふ、こうしてただ話しながら歩くだけでも、楽しいですね)

パトラ(もめ事も起きていないし、これなら次の予定には間に合いそう……)

パトラ(次は、大事な場所! 気合を入れるのよパトラ!)グッ!

……
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 00:04:28.51 ID:K6St1hpp0<> 途中ですが、今日はここまで。帝都での少し高めのもめ事判定はクリアです
そして先に↓1コンマ二桁で判定を取っておきます
来れれば明日のお昼過ぎ、自由安価を出すかもしれませんのでお手すきの方はよろしくお願いします

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/31(日) 00:05:37.61 ID:dtJhjXEt0<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/31(日) 00:21:08.97 ID:ZxlzYdmz0<> 乙です!
明日の昼は無理そうですね… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 13:45:17.75 ID:K6St1hpp0<> こんにちはー
コンマ結果がまた絶妙で驚きましたが、自由安価部分まで投下しておきます
続きはまた夜に来られれば <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 13:46:30.71 ID:K6St1hpp0<> ――

……


【帝都・街道】


ガヤガヤ…


アベル「ふむ。特に問題無さそうだな」

パトラ「以前カイン皇子が暴徒を即座に制圧されたようですからね」

アベル「ああ、エメリナとの休暇中に遭遇したと言っていたな」

パトラ「やはり休暇とはいえ、気を抜き過ぎるわけにもいかない事例ですね」

アベル「確かにそうだな。今日がたまたま落ち着いているだけという可能性もあるか」

パトラ「……」

パトラ「ですが、今日落ち着いているということもまた事実」

パトラ「この様子なら、私達も少しは休暇としての時間を使っても大丈夫でしょう」

アベル「……ほう」

アベル「それではパトラ、どこか行きたい場所があるのかな?」

パトラ「え、えぇ……///」ドキドキ

アベル「ふふ、パトラもようやく緊張がほぐれたといったところか?」

アベル「その真面目さは称賛に値するが、たまには息抜きも必要だからな」

アベル「この辺りであれば、俺も把握している」

アベル「パトラの望む場所へ向かおう」スッ

パトラ「そ、それでは……」



……



―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 13:47:11.96 ID:K6St1hpp0<> ――


【帝国・服屋】



パトラ「……///」

アベル「なるほど」

アベル(ロウルにシアと、続けて服を買ってきたからな)

アベル(それに二人ともよく似合っていて、パトラの評価も同じくだ)

アベル(……パトラも新しい服が欲しくなっても、不思議ではない)





色々な服「……」ズラリ





アベル(しかし、問題があるぞ?)

アベル(パトラも普段基調としているのは白い服や緑の服)

アベル(だが彼女は日毎に少し違う服……上下の色が逆になることもある)

アベル(それに今の服の着こなしといい……)

アベル(ロウルやシアと比べると、普段から服への拘りは強そうだ)

アベル(そんなパトラに、俺の選ぶ服が果たして通用するのか……?)ダラダラ…


パトラ「……」

アベル「……」

パトラ「……」ゴクリ…

パトラ(い、言わなきゃ……!)



――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 13:47:54.59 ID:K6St1hpp0<> 特殊判定結果(>>671)

服屋の攻防。アベルとパトラ、どっちから?(焦りによりパトラ-10補正)


01〜60:アベル「それじゃあパトラ、こんな服はどうだ?」
61〜00:パトラ「今日は、お姉さんの私がアベルさんの服を選んであげます!」

コンマ61

61〜00:パトラ「今日は、お姉さんの私がアベルさんの服を選んであげます!」

※ギリギリパトラの先制!

――



アベル「――」

パトラ(っ、アベルさんが口を開きかけている!)

パトラ(違うの、今日は私にじゃなくて……!)




パトラ「――それじゃあ早速、アベルさんに似合う服を探しましょう!」パン!




アベル「……ん?」



パトラ「きょ、今日はお姉さんの私が、アベルさんの服を選んであげますからね!」ムフー!


アベル「お、おいパトラ!?」アセアセ


パトラ(……い、言えたっ!)ドキドキドキ!

パトラ(言えたわよね? 私いま、ちゃんと言えましたよね?)

パトラ(アベルさんだってみんなの服を選んでばかりじゃなくて、誰からか選ばれてもいい筈!)

パトラ(ここは年長者として、私の出番!)

パトラ(……)

パトラ(でも、どうしよう。いざアベルさんの服を選ぶと言っても……)



――

※パトラ、アベルにどんな服を選ぶ?

※基本アベルは黒い服しか持っていません

↓1〜3コンマ二桁自由安価

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/31(日) 15:33:10.31 ID:Ggh/6c8C0<> タンクトップとダメージジーンズでワイルドな感じ?で <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/31(日) 16:53:13.74 ID:dkggMKy1O<> >>677で
アベルの肌露出増えたらシアさん辺り発情しそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/31(日) 17:22:06.47 ID:+LcIdptDO<> ベジータの私服みたいな
ポロシャツと動きやすいズボンのコーディネート
色は白地を選ぼうとするもアベルの嘆願で上着は灰色で妥協 とか <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 22:52:34.71 ID:K6St1hpp0<> こんばんはー
それでは続きからゆったり再開です <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 22:53:07.98 ID:K6St1hpp0<> パトラ、ワイルドな服を発見

――


パトラ「さて、冷静に考えないと……」

アベル「パトラ? 俺は別に……」オロオロ

パトラ「ご安心ください。必ずやいい服を探し出して見せます!」ダッ!

アベル「パトラァ!?」




パトラ「……」キョロキョロ

パトラ(アベルさんは基本、黒い服で統一しています)

パトラ(戦時の際も黒鎧に黒剣、操る氷魔法さえ黒みがかっている徹底ぷり……)

パトラ(今のアベルさんの格好は、白いシャツが差し色になっていますけど、やはり黒く固められています)

パトラ(確かにアベルさんのイメージカラーは黒。これは揺るぎませんし、本人もそう思っているでしょう)

パトラ(ロウルさんとのやりとりを見ている限り、白い服は避けたいところなのかしら?)

パトラ(そうなると、やはり基本は黒。そして白以外の刺し色が出来る様な……)キョロキョロ







タンクトップ「……」テテーン

ダメージジーンズ「……」テテーン





パトラ「――これですっ!」バッ!

アベル「パトラ!?」



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 22:54:19.72 ID:K6St1hpp0<> アベル「待て待てパトラ!?」

パトラ「大丈夫! 絶対にアベルさんに似合いますから!」グイグイ!

アベル「いや、これは軽装が過ぎるというか……」

アベル「そもそもなんだこれは!? 膝の部分が破れかけているというか……」

アベル「これでは防御力に問題があるのではないか?」

パトラ「アベルさんまでエリスさんみたいな思考をしないでくださいよ!」

パトラ「いいですか、アベルさん?」ピッ!

パトラ「これは、戦場に着ていく服ではありません。今日みたいな休暇の時、息抜きの時に着る服です」

パトラ「この破れかけはあえての加工、きっちりし過ぎずに少しくずした雰囲気を演出させます」

パトラ「そして上のこの服も、両腕と胸元の露出こそありますけど過剰ではありません」

パトラ「組み合わせれば、その……///」

パトラ「アベルさんの男らしさと言いますか、逞しさと言いますか……///」

パトラ「と、とにかく! いつものアベルさんとは違うアベルさんが見られると思うんです!」

アベル「そ、それはそうだろうな……」

アベル「俺の中では、こういった服を着ると言う発想がそもそも出てこない」

アベル「色が黒色というのは、俺に気を遣ってくれたのはわかるんだが」

パトラ「ええ、一番大胆に違うアベルさんになるには私みたいに白い服を着るのが早いとは思います」

パトラ「でもそれだと、肝心のアベルさんが耐えきれずにそわそわしてしまうでしょう?」

アベル「ああ……。俺がシュタイナーのような格好をするなど、考えられん」

アベル「それにロウルは下手をすると笑い死んでしまうのではないか?」

パトラ「私は白い服のアベルさんも素敵だと思いますけど、それはいずれ慣れてもらいましょう」

パトラ「今日のところは、アベルさんの好みに合わせて黒色です」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 22:55:13.02 ID:K6St1hpp0<> パトラ「黒い服は大人びていますけど、重さや怖さもあります」

アベル「むぅ……」

パトラ「あと、アベルさん本人が暑くなりますね」

アベル「それは身を持って経験しているな……」



パトラ「でも、この服ならその問題も解決しますよ!」バァン!



パトラ「膝や両腕に胸元……」

パトラ「アベルさん自身の肌が、黒に対する刺し色になってくれる筈です!」

パトラ「そして軽やかで涼しい! 新しいアベルさんの誕生ですよ!」

アベル「……そ、そうか?」

パトラ「ええ!」グイ!


アベル(まさか、パトラがこれほど押してくるとは……)

アベル(しかし彼女がわざわざ俺の為に選んでくれた服だ)

アベル(俺一人ではあれこれ悩み、結局はいつもの服に落ち着いてしまうだろう)

アベル(このシャツも、以前パトラが用意してくれたものだし……)

アベル「……わかった」

パトラ「!!」




アベル「――少し、着てみるよ」




パトラ(よし、やりました……!)グッ!



……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 22:55:58.46 ID:K6St1hpp0<> ――

……


【試着室】


アベル(あえて衣服に傷を作るか……)

アベル(これも王国の文化なのだろうか?)


ヌギヌギ…


アベル(意外と穿くとしっかりと脚に馴染む感じなんだな……)


ヌギヌギ…


アベル(う、上もか。確かに全体的には引き締まった感じがするのかもしれないが……)チラ


傷痕「……」


アベル(まあ、両腕を出せばそうなるな)

アベル(腹の傷痕が出ていないだけいいのかもしれないが、一般的にはどうなのだろう?)

アベル(本当に、俺一人では絶対に選ばない服だな)




シャッ!





ワイルドアベル「ど、どうだパトラ……?///」





パトラ「……」




特殊判定
↓1〜2コンマ二桁



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/31(日) 22:56:25.72 ID:NqBhhCqX0<> ゾロ目 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/31(日) 22:56:51.80 ID:ATNJl2iyO<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/31(日) 22:56:52.61 ID:Ggh/6c8C0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 23:07:10.14 ID:K6St1hpp0<> 1アベルの満足感

72(わ、悪くないな……///)>50

※基準値を超えたため、今後も着ます


2ワイルドに溢れるフェロモン、パトラ大丈夫?

80(あ、これはいけません……///)>75

※基準値を超えたため、パトラの平常心を保つのも必死です

※この後の判定コンマに変化発生

――



ワイルドアベル「お、俺としては……」

ワイルドアベル「悪くない……いや、良いなと思うんだが……///」

ワイルドアベル「パ、パトラ?」




パトラ「///」ポー…





パトラ(うああああああぁぁぁぁぁぁぁ!?///)

パトラ(な、なんですか!? なんですかこれは!?)

パトラ(さらに軽装になったアベルさんが新鮮ではあるけど……)ドキドキ



アベル腕「……」ムキィ!

アベル胸板「……」ガシィ!


パトラ「ふああぁぁ……///」

アベル「パトラ!?」

パトラ「――いいです、アベルさんっ!」グッ!

アベル「そ、そうか。ありがとう///」



パトラ(アベルさんの鍛えられた身体が、刺し色どころかもの凄い魅惑的です……)ゴクリ…

パトラ(細身に見えるような服を選びましたけど、そのおかげかアベルさんの身体のラインがこんなはっきりと……///)

パトラ(お、落ち着くのよパトラ……!)ドキドキ!

パトラ(まだ、まだこの後があるんだから……!)



……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 23:23:38.68 ID:K6St1hpp0<> ――



店員「あ、ありがとうございましたー……///」




パトラ(さっきのお店の店員さんも、アベルさんの雰囲気にドキドキしているようでしたね……///)

アベル「だ、大丈夫なのかパトラ?」

パトラ「え、ええ。大丈夫ですよ!?」

アベル「それならばいいんだが……」

パトラ「惜しむべきは、どうして元の格好に戻ってしまったんですかアベルさん……」

パトラ「や、やっぱり実は無理をして……?」オソルオソル…

アベル「い、いや。悪くないと思ったのは本当だ」

アベル「だがあれは休暇、息抜き用なのだろう?」

アベル「こうして隣に貞淑なパトラがいるのに、俺があんな開放的な姿は流石に不味いだろう」

パトラ「!!」

アベル「俺個人が散策する分には快適だと思うがな。ありがとうパトラ」

パトラ「い、いえ……///」




パトラ(うわああああぁぁぁぁ!/// 目先のアベルさんの肌色に釣られてしまうなんて……!?)

パトラ(そ、そうでした……緊張のあまり忘れそうになっていたけど、最終目的地は……)

パトラ「……」ゴクリ…

アベル「パトラ?」

パトラ(でも、アベルさんも気に入ってはくれたようですし……)

パトラ(それにさっきの言い方だと、公の場以外でなら一緒にいても着てくれる……?)

パトラ(もう一度、さっきの男らしいアベルさんの姿で……)

パトラ(でも……)


パトラ「……」



↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/31(日) 23:24:06.33 ID:LUNiKfUL0<> ん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/31(日) 23:26:47.75 ID:ATNJl2iyO<> これはみんなのお姉さん(笑) <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 23:28:26.68 ID:K6St1hpp0<> ここで強烈なマイナス補正跳ね除けるってどうなってるのパトラさん(白目) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/31(日) 23:30:10.78 ID:NqBhhCqX0<> 何が出たのだろうか? <> ◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 23:38:32.39 ID:K6St1hpp0<> パトラのデートゴール地点(焦りで-10、アベルフェロモンのせいで−30補正)

01〜10:お、大人に相応しいお店で夜食を共にしましょう!
11〜00:城塞に戻って、私の渾身の手料理を……!(追加判定あり)

ゾロ目:お姉さんは抜かりないのですよ?

コンマ33

 3 3

ゾロ目:お姉さんは抜かりないのですよ?


※ゾロ目のため……?

――


パトラ「……」スゥー…フゥー…

アベル「だ、大丈夫かパトラ?」

パトラ「――大丈夫です」

パトラ「やはり、先程のアベルさんの格好はよかったなぁと」

アベル「そ、そうか///」

パトラ「ですけど、確かにアベルさんの仰る通りですね」

パトラ「私としたことが、ついアベルさんに惑わされてしまいましたが……」

パトラ「このひと時は、気を抜き過ぎていけないと言ったのは私ですからね」

パトラ(アベルさんの格好が元々しっかりしていたので、つい私も崩した服を選んでしまいましたが……)

パトラ(大丈夫。王国騎士は、貴族は、――お姉さんは慌てない!)

パトラ「……うん、時間も大丈夫ですね」

パトラ「アベルさん」

アベル「ん?」

パトラ「この後は、このまま帝都を散策して……」

パトラ「――最後に、どうしても向かいたい場所があるのです」




……


―― <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/05/31(日) 23:42:03.02 ID:ATNJl2iyO<> パトラさんも要所でゾロ目の最高結果出すことに定評あったなそういえば <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/05/31(日) 23:57:21.91 ID:K6St1hpp0<> ――



【帝都・街道】



帝国兵「あ、アベル皇子! お疲れ様です!」ビシ!

帝都民「あ、アベル様だ!」



アベルさんは、今や帝国でも遥かにその知名度を上げている。
あの皇帝ギルバートに宣戦布告を行い、部下達と共に打ち倒したのだから当然だろう。
皇帝の座にはつかずとも、次期皇帝のアドルラン皇子も認める右腕……
これからの帝国に、なくてはならない人。


聖国旅行者「あれが、道を誤ってしまった聖国を正してくださったアベル皇子……」


そしてその名は、他国にも広まっている。
聖王シュタイナーをも打ち倒し、その弟と妹とは同盟を築いて見せたのだから当然だろう。
私達の王国に関しては、言わずもがな。
アベルさんがいなければ、私もマックスも……王国そのものが、この世から消えていたことだろう。

三国に大きな影響を及ぼしたアベルさん。
その功績と容姿から、帝国貴族や王国貴族も縁談の話を持ちかけているのは当然の流れだろう。


帝国貴族「よ、横の娘は誰じゃ? 我が娘をなんとしてでもアベル様に近づけねば……」オロオロ


でも、彼らは知らない。
アベルさんにはもう、婚約者がいるということを。
それも複数人。皇族ならば、珍しいものではないけれど。
恐れ多くも、私も……その一人に含まれている。
アベルさんを……愛してしまっている。


けれどそれは、まだ公にすることは許されない。
少なくとも私は、そう考えている。
どう言い繕っても、私はエリスさんの優しさに甘えているのだから。

だから……デートという甘美な言葉は私には重すぎた。
ロウルさんのように、気楽なお散歩という表現も……まだ難しい。
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/01(月) 00:17:12.79 ID:ewVjqRzt0<> エリスさんの想いは本物で、アベルさんもそれを一番に応えるだろう。
もう式場も押さえてある。時期がくれば、きっとお二人はすぐに式を挙げる筈。
メイドという身分ではあるけれど、エリスさんの強さとあらゆることに対する弛まぬ努力は私でも知っている。
間違いなく、良い妃となってアベルさんを支えることでしょう。


だから、まだ私はあまり目立ってはいけないのだ。


アーシャさんは元々帝国貴族。ロウルさんもエリスさんと同じくアベル様との付き合いは長い。
シアさんとティアさんは、外では殊更にアベルさんへの従属の姿勢を強く見せる。
帝都をアベルさんと一緒に歩いていても、誰も違和感は感じないだろう。

だけど、私はそうもいかない。
アベルさんに身も心も捧げたとはいえ、私は王国への忠誠心を捨てたわけではない。
そして私の家……没落した貴族の家。
それを再興させようと躍起になっていた、かつての私。
私がアベルさんの名を利用して家の再興を考えていると思われる可能性も、0ではない。


帝国兵2「お疲れ様です! 今日も、街の警邏ですか?」

アベル「――」

パトラ「――はい。とはいえ重装備ですと皆さんを不安にさせてしまいますので、この軽装で」

帝国兵2「なるほど! ありがとうございます!」


だから、色々浮かれてしまうけど。
アベルさんと二人きりと言うだけで、冷静さも失ってしまうけど。
どうしても私は、気を抜き過ぎるわけにもいかない。

アベル隊の一人として、アベルさんと共にいるだけ。
少なくとも帝都では、補佐官のような立ち位置でなければならない。


……それでも。


……それでも私も、アベルさんを愛してしまった者の一人。


……どれだけ蓋をしても、自分の欲は閉じ込めきれない。


……心のどこかで、今日と言う日を楽しみにしていた。


……他に何を考えられなくても、ここだけはという場所は。


……ずっと前から、決めていた。



……

――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/01(月) 00:26:06.73 ID:ewVjqRzt0<> ――

……


【帝国・とある店】


アベル「随分と帝都から離れたが……」

アベル「ここは一体?」

パトラ「……」

パトラ「普通のお店で夜食を共にすることを考えました」

パトラ「でも、そういったお店は周りの目がありますからね」

パトラ「それこそ、大人の二人が夜にそういう場所で飲食を共にしていれば……」

パトラ「噂は、広まってしまいます。アベルさんは特に有名人なんですからね」

アベル「それは……」



パトラ「――でも、このお店なら大丈夫ですよ」



パトラ「私はその、お恥ずかしながら、まだ料理には苦戦しています///」

パトラ「それでも……アベルさんと静かに二人きりの食事というものに、憧れはあったんです」

パトラ「だから、デートの内容や道順とかはまるで考えられなくても……最後のお店だけはずっと決めていたんです」

パトラ「……いざ本番となると、色々と焦ったり記憶が飛んだりしましたけどね///」

アベル「パトラ……」

パトラ「このお店なら……周りを気にすることなく、二人きりになれます……///」



……


――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/01(月) 00:28:33.98 ID:ewVjqRzt0<> 途中ですが、今日はここまで
まさかのゾロ目で確定成功の隠れ家ディナーを引くとは……
ロックス隊へのゾロ反撃とかもそうですけど、パトラは一発逆転コンマが多い印象です

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/01(月) 00:46:42.41 ID:FKpNEpmC0<> 乙です!
パトラも地味にコンマ運あるなww <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/01(月) 00:57:48.97 ID:ev1Zgbxi0<> 乙
今回もったいないとしたらパトラの洋服選ぶことができなかったことぐらい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/01(月) 08:27:17.06 ID:1xz62pjW0<> パトラさんもなんだかんだ言って根っこの部分はアベルが普段しない出来ないことをさせてやりたいだしアベルもパトラさん気遣ったりして
他とはまた違うというか本当に大人な感じがするなぁ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/01(月) 19:00:50.98 ID:V7Ga4XnSO<> パトラさんが成功して嬉しい反面、頑張り料理もちょっと見てみたかったな <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/01(月) 23:10:24.91 ID:ewVjqRzt0<> こんばんはー
それではゆったりと再開していきます <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/01(月) 23:10:53.41 ID:ewVjqRzt0<> ――

……


【隠れ家・店内】



アベル「驚いたな……」

アベル「まさか帝国に、こんな店があったとは」

アベル「パトラの言う通り落ち着いた雰囲気が素晴らしいが……」キョロキョロ

アベル「本当に俺達以外の客はいないんだな」

パトラ「本当に隠れたお店ですからね」

パトラ「アベルさんが知らないのも、無理はないですよ」

パトラ「何しろこのお店は……」




店員「ようこそお越しくださいました」ペコリ

店員「今宵はパトラ将軍の計らいにより、アベル様の貸切とさせていただきます」

店員「どうぞ、ごゆっくりお食事をお楽しみ下さいませ」





アベル「!?」

パトラ「ふふ、実はかなり無理を聞いて貰っているんです」

パトラ「このお店を見つけた時に、然るべき時に備えた無期限の予約を……///」

アベル「そ、そこまでしていたのか……」

アベル「しかし今の店員の反応と所作、もしかして?」

パトラ「はい。このお店は、私の王国の知り合いのお店なんですよ」



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/01(月) 23:11:38.61 ID:ewVjqRzt0<> アベル「やはりか。しかし王国の者が何故?」

パトラ「……私がこのお店を見つけられたことを含めて偶然、というべきでしょう」

パトラ「かつての天使の襲撃で王国の貴族は大打撃を受けましたが……」

パトラ「腐敗貴族がほとんどとはいえ、良識ある貴族も少なからず巻き込まれていたのです」

パトラ「このお店の店主もその一人で、なんとか命は助かったけど家は全焼してしまいました」

アベル「それはまた……」

パトラ「ただ、彼は私と違って資金力はありましたからね。燃えずに残った財を金に換え、帝国へ」

パトラ「家も無くなり生き延びたのだから、新しい人生を歩んでみようと思ったそうですよ?」

パトラ「そして帝国で、移住をしたがっている貴族を見つけたんです」

パトラ「ちょうど私が警邏中にその現場に居合わせたのが始まりですね」

アベル「移住を希望する帝国貴族だと?」

パトラ「ええ。詳しくは知らないのですが」

パトラ「なんでも、実力主義の撤廃は許せないとお金で雇った自称強者を率いて王城の方へ」

パトラ「一番弱いであろうカイン皇子から狙ったとかなんとか……」

アベル「……カイン兄様、色々な意味で怒っただろうなぁ」

パトラ「一瞬で蹂躙されたそうですよ? そして当の貴族は一刻も早く帝国から移住しないと殺されると怯えていて」

パトラ「王国から流れてきた彼は帝国貴族の領地がまさに探し求めていた場所で」

パトラ「とんとんと話は進み、結果的にお互いの領地を交換するような形になったわけですね」

アベル「……王国の方は大丈夫なのか?」

パトラ「あの様子は心の底から怯えている様子でしたからね。万が一があっても、場所は把握しているので大丈夫ですよ?」

アベル「そうなのか。しかしまさか、王国貴族が帝国の領地を買うとは驚きだ」





<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/01(月) 23:12:35.14 ID:ewVjqRzt0<> パトラ「アベルさんはご存じだと思いますけど、王国の領地は広大です」

パトラ「しかし、王都や貴族領地は賑わいすぎていたり、過度な装飾が目に痛いでしょう?」

アベル「ああ、言わんとすることはわかるな」

パトラ「かといって僻地の方に行くと……私の実家の天幕とか、そういったものしかありません」ガクリ

パトラ「ですので、自然豊かで静かな場所であり、かつ人が全く来れない場所でもない……そんな場所を探していたそうです」

アベル「なるほど、そういうことか」


店員「お待たせしました。こちら、本日のおすすめの品となります」トン





高そうな酒「……」デデーン!





アベル「」

アベル「」

アベル「――はっ!?」

パトラ「だ、大丈夫ですかアベルさん!?」

アベル「す、すまない。どうにも酒を見るとな……」トオイメ

パトラ「……お気持ちはわかります」

パトラ「でも、アベルさん自身はお酒を愉しまれていたでしょう?」

パトラ「私も、お酒に強いわけではありませんけれど……」

パトラ「こうして食事の時に嗜む程度には、飲めるつもりですよ?」フフ

パトラ「――城塞ではできないこと、折角だからしてみませんか?」

アベル「パトラ……」

パトラ「さ、アベルさん」

アベル「……あぁ」



「「――乾杯」」スッ…




特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/01(月) 23:14:31.93 ID:pp8gMqIT0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/01(月) 23:27:18.72 ID:ewVjqRzt0<> アベル、実際どのくらい酒は好きなの?

93(みんなには黙っていたけど、すごく好きなんだ……)

※アベルは城塞の安全の為に酒を撤去しましたが、実は大好きだったようです

※落ち着いて飲めるパトラの存在は非常に大きかったようです

――



アベル「……」コク…

アベル「!!」

アベル「これは、美味いな……」

パトラ「ええ、本当に」コト…

パトラ「ふふ、やっぱりこのお店を選んでよかったです」

アベル「え?」

パトラ「アベルさん今、かなり表情が緩んでいましたよ?」

パトラ「やっぱりみんなの為に飲んでいないだけで、本当はお好きだったのでしょう?」

アベル「っ……///」



店員「前菜になります」コト…



アベル「ほう、これはまたいい彩りの前菜だな」

パトラ「小さくまとまっていますけど、本当に綺麗ですね」

パトラ「それに……」コク…

アベル「……この酒とまた、よく合うな///」コク…



店員「当店では、各料理にあったものをご提供させて頂いております」

店員「心ゆくまで、お楽しみください」ペコリ



アベル「料理毎に酒を変えるか……帝国では、なかなか見られない光景だろうな」

パトラ「そうかもしれませんね。でも……」コク…

アベル「……」コク…

パトラ「この感じだと、二人でしっかり一本は空にしてしまうかしら?」クスクス


……

――

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/01(月) 23:29:50.61 ID:e/4AByfcO<> 流石パパンとママンの子である <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/01(月) 23:35:16.17 ID:ev1Zgbxi0<> 一回の行為で出来ただけはある <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/01(月) 23:45:30.47 ID:ewVjqRzt0<> ――


……


カチャ…


アベル「これは、猪肉と鹿肉か。丁寧な仕込みだな……」モグモグ

パトラ「さ、流石アベルさん。お詳しいですね」

アベル「野生動物は、危険も伴ったが貴重な食料だったからな」

アベル「生き延びるため、粗方のものはとりあえず食べたと思うよ」

アベル「ここまで、しっかりとした料理にまでは昇華していないけどな」フキフキ

パトラ「王国では、貴族の趣味の一つとして狩猟がありましたからね」

パトラ「ただ狩るだけではつまらないと、それらを調理する技術も発展したようです」

アベル「なるほど……」

アベル「しかしこれも、また合わせて出てきた酒がよく合うな……」コク…

パトラ「ええ。最初のものよりも渋みが強いですけど、それがまた……」コク…

アベル「……」コク…

パトラ「……」ジー…

アベル「ん?」

パトラ「あ、ごめんなさい」

パトラ「アベルさん、お酒が好きなのはわかりましたけど……思ったよりはゆっくり飲むなぁって」

アベル「あぁ、これか」コト…

アベル「……確かに、俺は酒が好きだ」

アベル「だが流石に、父と母ほどではない。あんな真似をすれば俺でも即座に潰れる自信があるからな」

パトラ「そ、そこまでですか……」ゾク…

アベル「どちらかといえば、俺は料理と一緒にゆっくり楽しむのが好きなんだろう」

アベル「さほど量は無くていい。ただ、落ち着いて飲みたい……」コク…

パトラ「……」コク…

アベル「……ふぅ」コトン



アベル「――ありがとう、パトラ」

アベル「――確かにこんな時間を共に過ごせるのは、パトラだけだろうな」



パトラ「〜〜〜〜っ!///」カアアァァ!


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/02(火) 00:02:47.87 ID:YAD2L0/70<> アベル「……思い返せば、そもそも夜にこういった落ち着いた食事をしたのも初めてか?」

パトラ「そ、そうなのですか?///」

アベル「あぁ。王城にいたころは気など休まらなかった」

アベル「暗黒街にいた頃は、ただただ生き延びることに必死だった」

アベル「城塞で暮らし始めてからは、みんなと卓を囲んだ」

アベル「そしてパトラも知っての通り、城塞から酒は全部取っ払ったからな」

アベル「……間違いないな。初めての経験だ」

アベル「……みんなと食べることは大好きだが」

アベル「――これも、悪くない」コク…

パトラ「……よ、よかったです///」

パトラ「その、アベルさんお一人で飲まれることは?」

アベル「……昔、少しだけあったかもしれないな」

アベル「だがやはり、折角美味いものを飲むのなら誰かとそれを共有したいという気持ちはあるな」

アベル「……人は、どれだけ強くなろうとも」

アベル「一人では、生きていけない。生き延びても、その生は果たして本当に愉しめているのか」

アベル「誰かと何かを共有できる。これは素晴らしいことだと思うよ」コク…

パトラ「そう、ですね……///」コク…

アベル「とはいえ、あまり俺に合わせて飲み過ぎるなよ?」アセアセ

パトラ「大丈夫ですよ。これでも節度はあるつもりです」

パトラ「折角アベルさんが愉しめているのに、私が酔って醜態を晒したら台無しでしょう?」

アベル「……少し見てみたい気もするな?」クツクツ

パトラ「絶対に晒しませんからね!?///」

アベル「冗談だ。……なぁ、パトラ?」

パトラ「なんでしょうか?」

アベル「……偶にでいい」

アベル「こうして、またいつか俺と飲んでくれるか……?」

パトラ「ふふ、勿論ですよ」

パトラ「……一緒に、大人の時間を愉しみましょう?」コク…

アベル「あぁ……」コク…


……

――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/02(火) 00:08:11.45 ID:YAD2L0/70<> 途中ですが今日はここまで
まさかのアベル酒スキーでしたが、本当に一緒に程よく飲める相手はパトラしかいないという奇跡
(ノワールやルーシェは水の様に飲むレベルのため)
コンマを味方につけてるパトラさん、この後の最後の判定もこの流れならきっと大丈夫でしょう

そして少し早いですが、最後の相手のエリスとのデート内容ももう募集しておきます
本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/02(火) 00:23:06.29 ID:iRwG9Ux20<> 乙です!
もうこの流れでエリスも服見繕ってあげよう(提案) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/02(火) 01:28:46.87 ID:aQQ6WKX4O<> おつおつ
デートイベントの締めになるけど、エリスと初めて出会った貧民街を歩いて色々なことを振り替える

帝国を一望出来る場所(小高い丘とか)で帝国を見下ろして、改めてこれからも自分に着いてきてくれるように頼む
とかどうかな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/02(火) 05:54:36.23 ID:AcvmFQxC0<> この世界にウユニ塩湖的なスポットってあるのかな
天も地も満天の星空に包まれた中で、改めてプロポーズの言葉を伝える、とか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/02(火) 07:12:46.01 ID:v3RW4avkO<> おつおつ
パトラさんお酒飲んでも乱れないってこれ唯一無二の武器なんじゃないか?
エリスは何しても喜びそうだけど、ファフニールに乗って馬に慣れつつゆったり散歩とかどうだろう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/02(火) 07:20:01.93 ID:Hhdba9H10<> 乙
デート中に迷子の子供になつかれて結果的に疑似親子みたいに感じになるとか <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/02(火) 23:09:31.10 ID:YAD2L0/70<> こんばんはー
それではパトラデート最後まで進めればと思います

エリスデート、ウユニ塩湖はちょっと難しいかもですね
確かに絶景ですけど、大元の環境が過酷だったり描写が難しいかなと。申し訳ないです…… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/02(火) 23:10:06.89 ID:YAD2L0/70<> ――

……


アベル「……」チラ…



夜景「……」キラキラ…



パトラ「綺麗でしょう?」

パトラ「ここを選んだのは、この景色もあったからなんですよ」

アベル「……いい、眺めだ」

アベル「……」

アベル「王国であれば、きっとさらに素晴らしい景色も見られるのだろう」

アベル「聖国であれば、整然とした美しい街並みが見られるのだろう」

アベル「俺は、この国が……帝国が嫌いだった」

パトラ「……」

アベル「それでも……俺は、帝国の風景が好きでもある」

アベル「行き過ぎた実力主義者が多かったのは紛れもない事実ではある」

アベル「だが、そんな帝国でも真剣に競い合う者もいた」

アベル「そういった活気が、街の賑わいが、この夜の灯りが……好きだ」

パトラ「ふふ……」

パトラ「アベルさんが変えると願い続け、そして今それは叶いつつあります」

パトラ「あなたの愛した帝国の風景、これからも守り続け……」

パトラ「そして、より素晴らしいものに変えていく為にも、頑張らないといけませんね?」

アベル「あぁ、勿論だ」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/02(火) 23:12:00.63 ID:YAD2L0/70<> アベル「……」コク…

アベル「しかし店の雰囲気に夜景……」

アベル「それに素材の味を活かした数々の料理とそれに合う酒……」

アベル「本当に良い店を見つけたものだなぁ」コク…

パトラ「それほどでも///」テレテレ

アベル「……それに、俺とこうして落ち着いて飲んでくれるパトラもいる。実に素晴らしい時間だ」

パトラ「〜〜〜っ!///」カアアァァ!

アベル「どうしたパトラ? 随分と顔が赤いぞ?」クツクツ

パトラ「よ、ようやくお酒が回ってきたのかもしれませんね///」

アベル「そうだな。俺もこれだけ飲んだのは……」

アベル「……」

アベル「美味しく酒を飲めたのは、初めてだな」

パトラ(一体アベルさんは過去にどれだけ飲まされたのかしら……)

アベル「酔いが回ってきたのなら、この一杯で俺も最後にするとしよう」

パトラ「そうですね。それにそろそろ……」



店員「こちら、デザートとなります」コト…



パトラ「わぁ……!」

アベル「最後まで抜かりのない店だな」


サク…


アベル「……いい甘さだ」ホクホク

パトラ(……)

パトラ(そう言えばアベルさん、シアさんと甘味の大食いをするくらいだから……)

パトラ(甘いものは本当に好きな筈。これくらい食べきりのデザートなら、いつか私も作れるといいなぁ)


……


――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/02(火) 23:12:40.63 ID:YAD2L0/70<> ――


……


紅茶「……」カタ…


アベル「……ふぅ」

パトラ「……ふぅ」


パトラ「……」

アベル「……」

パトラ「……長く続いて欲しいと思う程」

パトラ「時間というものは、早く経ってしまうものですね」

アベル「そうだな……」

アベル「……」

アベル「……また、いつの日か来よう」

パトラ「ええ……」



夜景「……」スゥ…



パトラ「灯りも、減ってきましたね」

アベル「ああ……」

アベル「本当に、時が経つのは早いな。ゆっくりと楽しんでいたせいだというのはわかるが……」

アベル「……」

アベル「…………」

パトラ「アベルさん?」

アベル「……パトラ、一つ聞きたいことがあるんだが」

パトラ「なんでしょうか?」




特殊判定
↓1コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/02(火) 23:13:53.51 ID:D5C03wsa0<> ん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/02(火) 23:15:08.02 ID:wYUQbt9r0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/02(火) 23:29:41.42 ID:YAD2L0/70<> ゆったりディナーに大満足……帰宅時刻は大丈夫?


51>50

※基準値を超えたため、パトラ抜かりなし!


――


アベル「時を忘れていた俺が悪いんだが……」

アベル「……城塞に今から戻る時間が無いように思うんだが」ダラダラ…

アベル「外泊をするにしても、パトラも用意はないだろうし……」

パトラ「……」





パトラ「――大丈夫ですよアベルさん。私に抜かりはありませんよ?」ドヤ!




パトラ「アベルさんとの外泊……天幕で一夜を過ごすというのも、悪くは無いのですけど///」

パトラ「今回の休暇は、一人一日ですからね。その取決めを反故にしては貴族の名折れです」

パトラ「……私が一番アベルさんを長く占領してしまっていますが、あくまで範囲内だから大丈夫なのです!///」

パトラ「昨夜のうちから、内容こそ決まらずともアーシャさん達には少し遅くなるかもとは伝えてあります」

アベル「そ、そうだったのか」

パトラ「それに、こうしてつい時間を忘れてしまっても大丈夫なように……」ゴソ…



転移の護符「……」ジャーン!



パトラ「ちゃんと帰還手段も用意してありますよ!」

パトラ(これなら万が一私が酔い潰れても大丈夫でしたからね……)

アベル「転移の護符か。しかしまた高価なものを用意していたな?」

パトラ「いえ、これはカイン皇子から頂いたものです」

パトラ「時間を見つけてはエメリナさんと試作品を作られているそうで、その余りを」

パトラ「アベルさんの城塞にしか飛べない代物ですが、私達には丁度いいでしょう?」

パトラ「……」

パトラ「さて、名残惜しいですけど」スッ…

パトラ「日付が変わる前に、そろそろ戻りましょうか」

アベル「……そうだな」


……


――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/02(火) 23:41:50.16 ID:YAD2L0/70<> ――


……


【帝国・アベルの城塞】


シュイン!



アベル「っと!」スタ!

パトラ「っ、用途限定ですけど、ほぼ王国の物に遜色ありませんね」スタ!

パトラ「後日カイン皇子にもお礼を言っておきましょう」



ロウル「うおぅ!? まさか転移で直帰りとは予想外です!?」ビク!

アベル「す、すまない。かなり遅くなったな」

パトラ「申し訳ありません。私も転移の護符に甘えて、アベルさんを独占しすぎてしまいました」

ロウル「いやいや、それは別にいいんですけどね。結構心配しましたよー?」

ロウル「……出発前のパトラさんがアレでしたしねぇ」

パトラ「……面目ないです///」

ロウル「でもその様子だと、しっかり楽しめたようですね」

ロウル「こんな遅くまで、パトラさんと何をしていたんですかアベルさーん?」ウリウリ

アベル「いや、それはだな……」


フワ…



ロウル「!!!???」ズザザザザザザザ!



アベル「!?」

パトラ「!?」



ロウル「お、お二人とも……お酒飲んでいますね!?」ガタガタ!

ロウル「あの悪魔の飲み物を、飲んじゃってますね!?」

ロウル「特にアベルさん、かなり! 私の鼻はごまかせませんよぉ!?」プルプル

アベル「あ、あぁー……すまん、ロウル……」

パトラ「そ、そんなに臭うかしら……///」

ロウル「うぅ、そういうことですか……」ナットク

ロウル「とりあえず、お酒が匂いますけどお二人とも入ってください」ハナオサエ

ロウル「お二人を心配して、まだ皆さん起きていますからね。戻った報告だけはきっちりお願いします……」


……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/02(火) 23:51:55.31 ID:YAD2L0/70<> ――


……


アーシャ「確かに、遅くなるかもとは聞いていましたけど……」

ティア「まさか、アベル様とお酒を飲んでいただなんて……!?」ブルブル

シア「ひいぃぃ〜! お酒はいけない飲み物なんですよぉ〜!」ブルブル

ロウル「ああ、思い返すだけでも恥ずかしい……///」

エリス「あの日は、色々な方にご迷惑をおかけしましたからね……///」

アベル「ロウルはともかく、みんなもやはり今の俺は酒臭いと感じるか……?」

パトラ「ちょ、ちょっと湯浴みしてきていいですか?///」

シア「そ、そんなことはないんですけど〜……」

アーシャ「何しろ、かつての事件がありますからね……」

ティア「皆さんも私と同じくらいお酒に弱いと知った時は嬉しかったのですけど……」




ヒロインズ((アベルさん(様)がお酒をこんなに飲むということは、本当は飲みたかったんだ……!))




ヒロインズ「「……」」




おまけ特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/02(火) 23:52:52.54 ID:0Ve/1qXFO<> とう <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/03(水) 00:10:22.53 ID:Sw6G86Z00<> お酒の飲める大人、パトラさんへの羨望


54>50

※基準値を超えたため、ヒロインズから大人認定!

――



ヒロインズ((す、すごいパトラさん……!))



ロウル「そ、その! どんな感じで、お酒を飲んだんですかっ!?」

エリス「参考までに! 参考までに聞かせてください!」

パトラ「どんな感じと言われても難しいのですが……」ウーン…

パトラ「普通に、グラスに注いでこう……」クイ…

ロウル(所作に余裕を感じますし、淀みもありません……)

エリス(昨日今日飲めるようになったのではない……お、大人の余裕を感じます!?)

シア「こ、怖くはなかったんですか〜?」

ティア「お酒は、人を惑わす飲み物です……」

パトラ「確かに、私も強い部類ではありませんけど……」

パトラ「いきなり飲み干す真似をしないで、少しづつ味わっていけば大丈夫ですよ」

パトラ「……流石にシアさんと同席していたら、お酒にも恐怖したかもしれませんけど」

シア「うわ〜ん! わかっていましたけど私に対してだけはやっぱり風当たりがきついです〜!」

ティア(お酒を全く恐れていない……こ、これが大人のお姉さんなのですね……!?)


アーシャ「……アベル、お酒は楽しめた?」

アベル「そ、そうだな……自分でも気がつかなかったが、匂いでわかる程度には飲んでいたのだろう」

アーシャ「そう、それならよかったわ」

アーシャ(アベル、私達の為に黙っていたんですね……)

アーシャ(そしてパトラさんはそれに気がつき、城塞を離れる今日アベルとお酒を楽しんできた……)

アーシャ(今の私達じゃ、到底真似のできないことを……!)




ヒロインズ「「パトラさん……本当に大人のお姉さんだったんですね……!」」キラキラ!



パトラ「ん゛っ!?///」

パトラ「そ、そうですよ?///」テレテレ

パトラ「だから言ったじゃないですか! 私はみんなよりも、アベルさんよりも、お姉さんなんですからね!///」ドヤ!



ワーワー!


アベル(パトラも楽しそうで何よりだが……)コソコソ…

アベル(酒の匂いはすぐに落としてこよう。ロウルとシアはこの匂いでも危ういからな……)コソコソ…


……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/03(水) 00:15:38.56 ID:Sw6G86Z00<> ――深夜……

【城塞・エリスの私室】



エリス「……」




エリス「……どうしましょう、眠れません」

エリス「……」ゴロン…

エリス「パトラさん、わかってはいましたけど大人ですね……」

エリス「アベル様と、一緒に……」

エリス「私は……」ゴロン…

エリス「……くじ引きは運ですから、仕方がないですけど」

エリス「まさか、私が最後にアベル様とお出かけすることになるなんて……」

エリス「皆さん、やたらと応援してくださいましたけど……」ゴロン…

エリス「……」



特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/03(水) 00:16:00.32 ID:81lzpbGQ0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/03(水) 00:19:06.52 ID:Sw6G86Z00<> 判定を取ったあたりで今日はここまで
少し判定がギリギリでしたが、パトラは綺麗にデートを終えられたのでエリスもそうなってほしいところです

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/03(水) 00:19:38.98 ID:81lzpbGQ0<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/03(水) 00:25:13.98 ID:VTEFpkyOO<> おつおつ
どこかポンコツ臭するけど真面目で優しいお姉さんのパトラさん大好き
エリスは多分荒ぶるんじゃないかなあ。だってエリスだもん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/03(水) 00:30:05.01 ID:64dPs87f0<> 乙です!
確かにエリスは荒ぶりそうww <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/03(水) 23:15:00.99 ID:Sw6G86Z00<> こんばんはー
それではエリス編ゆるりと進めて行きます <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/03(水) 23:15:38.40 ID:Sw6G86Z00<> エリスのデート服

01〜50:前に買った白ワンピース
51〜00:当然メイド服です!


コンマ32

01〜50:前に買った白ワンピース

※なんだかんだで、アベルとのデートは楽しみなようです

――



エリス「……」

エリス「皆さん、お洒落をしていましたよね……」

エリス「私はアベル様の剣でメイド。いつ如何なる時も、アベル様の傍に」

エリス「でも……」ゴロン…

エリス「……」チラ…



白の私服「……」



エリス「……///」

エリス「アベル様とのお出かけ……」

エリス「明日限りですけど、特別な日……」ゴロン…

エリス「やっぱり、特別な日くらいはメイドをお休みしても……?」

エリス「うぅぅぅ〜///」パタパタ!



〜〜〜


ロウル「……よし、これはエリスさんちゃんと私服を着ますね」コソコソ

ティア「い、いいんでしょうか? こんな盗み聞くようなこと……」オロオロ

アーシャ「確かにあまりしたいことではないけど、エリスちゃんもパトラさんに近いから……」コソコソ

パトラ「メイド服もエリスさんに似合っていますけど、やっぱり彼女も息抜きは必要ですからね」ヒソヒソ

シア「エリスさん前に選んだ私服を気に入ってくれてましたし、それを着てくれますかね〜?」

アーシャ「……あとは、明日のアベルに任せましょう」スス…

一同「「……」」コクン


〜〜〜



……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/03(水) 23:16:51.63 ID:Sw6G86Z00<> ――


……翌日



私服エリス「アベル様、今日はよろしくお願いいたします!」ペコリ

私服アベル「その服を着てくれたか。相変わらず似合っているぞエリス」

エリス「……///」




コソコソ…


ロウル「よし、関門は突破ですね!」グッ

ティア「エリスさん、白い服が似合うなぁ……」

パトラ「アベルさんは本当に私服も黒ばかりなのね」

パトラ「……エリスさんとのデート用の服を選ぶべきだったかしら?」

パトラ「いやでもあの服とアベルさんの身体の組み合わせはやっぱり捨てがたい……」ムムム…

アーシャ「……パトラさん、後ほどそのお話し詳しく」

シア「ど、どんな服を選ばれたんですか〜!?」ドキドキ

パトラ「そ、それはまた後日。今日はエリスさんが楽しめることを願いましょう」



アベル「ところでエリス、出発前に言っておきたいんだが」

エリス「はい?」


真麟の双剣「……」ジャキィン!


アベル「腰のそれは置いていけ」

エリス「で、でもそれじゃあ」アセアセ

アベル「流石にその服に対して帯剣するものではないだろう……」



アーシャ(アベル、メイド服でも帯剣するものじゃありませんよっ!)


アベル「……今日はメイドは休みだ。エリスもそう思ったから、その服を着てくれたんだろう?」

アベル「なに、いざとなれば俺は氷剣を出せる。エリスが武器を持たずとも、守ってやれるさ」

エリス「アベル様……///」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/03(水) 23:18:44.11 ID:Sw6G86Z00<> アベル「今日もいい天気だ。俺はある程度向かうところは決めているが……」

アベル「エリスはどこか行きたいところはあるか?」

エリス「いえ、アベル様のお傍にいられれば、それで十分です///」

アベル「そうか。それじゃあ……」




ファフニール「ヒヒーン!」バッ!



エリス「きゃ!?」

アベル「おお、ファフニール。そっちから来てくれるとはな」ナデナデ

ファフニール「ヒヒン///」

エリス「え? アベル様もしかして……」

アベル「ああ。今日はファフニールに乗っていこうと思ってな」バッ!

アベル「エリスもファフニールならなんとか大丈夫だろう?」

エリス「え、えっと、アベル様は……」ワタワタ

アベル「ふっ……」


ヒョイ!



アベル「俺と一緒だ。放さないから安心しろエリス」ギュゥ…

エリス「は、はいぃ……///」ギュッ…

アベル「戦場で高速移動するのではない……」

アベル「ゆったりと揺られながら普段とは少し違う景色を楽しめれば、エリスも少しは馬に慣れるかと思ってな」

アベル「ちょうどいい機会だと思ったんだ」

エリス「あ、ありがとうございますアベル様///」

アベル「よし、それでは早速出るとしよう。頼むぞファフニール!」

ファフニール「ヒィン!」



トコトコ…



エリス「あ、本当にゆっくりです!」

アベル「速くても大丈夫な時は言ってくれていいからな?」

エリス「はい!」



……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/03(水) 23:22:05.94 ID:Sw6G86Z00<> ――


【帝都・街道】


パカ…パカ…


エリス「……もう少し速くても、大丈夫かもしれません」

アベル「エリスもだいぶ馬に慣れてきたか?」

エリス「い、いえ」アセアセ

エリス「乗っているのがファフニールというのと、アベル様がここにいる安心感があるおかげですので……///」

アベル「はは、まあ焦ることはない。今を楽しめているならそれでいいよ」

エリス「馬がみんな、ファフニールみたいならよかったんですけどね」

ファフニール「ヒヒヒン///」

アベル「ファフニールほど懐きやすく、この体躯に健脚を持つ馬など滅多にいないだろうな」

アベル「改めてクラウス王には感謝しかないよ」

エリス「ええ、本当に」

エリス「ところでアベル様、向かわれているのはもしかして……」

アベル「……ああ」

アベル「デート先には向かないのはわかっているんだがな」

アベル「……この数日で、少し俺も思うことがあったんだ」

アベル「用が終われば、また帝都に方に戻ってくるつもりだが……」

アベル「エリスが向かいたくなければ、勿論向かわない。このまま帝都の中心に向かえばそれでいい」

アベル「どうするエリス?」

エリス「いえ。先程も述べました通り、私はアベル様のお傍なら何処へでも」

エリス「それに、ファフニールの背から見下ろすこの道は、新鮮でもありますし」

アベル「そうか……」

アベル「では、向かうとしよう。掴まっていろよエリス?」

エリス「はい!」ギュッ!

アベル「駆けろ、ファフニール!」

ファフニール「ヒヒーン!」パカパカ!





特殊判定
↓1〜2コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/03(水) 23:22:41.35 ID:vOJKxEC40<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/03(水) 23:22:59.88 ID:AppEs8FDO<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/03(水) 23:24:26.33 ID:ZO/LKheUO<> コンマさん『待っていたぜ!この瞬間(とき)をよぉ!!』 <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/03(水) 23:25:28.28 ID:Sw6G86Z00<> エリスはなんでこんなに頻繁に偶数ゾロ目叩きこんでくるんですかねぇ!?(白目吐血)
少々お待ちください…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/03(水) 23:26:41.04 ID:vOJKxEC40<> エリス隠しスキル:偶数コンマ発生 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/03(水) 23:29:47.42 ID:XkkL5BxaO<> 荒ぶるんじゃないかと言われて速攻荒ぶるってもう草しか生えない <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/03(水) 23:44:23.91 ID:Sw6G86Z00<> 暗黒街とエリスの記憶

1迷子判定

50>35

※基準値を下回った為、迷子はおらず
※帝都での迷子発見確定。見られるのも帝都の人間となりました


2幼少期のエリス、その後

>50

コンマ88

 8 8

偶数ゾロ目:アベル、幼少期より……?

――


【帝国・暗黒街】


ファフニール「ヒヒーン!」ダダン!


暗黒住民1「!?」

暗黒住民2「ひぃ!?」


アベル「ああ、怯えずとも大丈夫だ。危害は加えない」


暗黒住民達「「こ、皇族の方だー!?」」ピュー!


アベル「あ、おい!? ……流石にこの辺りは、貧民街以上に警戒は厳しいか?」

エリス「皇帝陛下達も最初はここまで堕ちたわけですから、その時の名残も大きいのではないでしょうか?」

アベル「ああ、父上達も葉っぱ一つですぐにのし上がったんだったな……」ブル…

エリス「皇族というだけで恐怖が染みつくのも、わかります……」ブル…

アベル「それにしても……」キョロキョロ



シーン…



アベル「ここも、随分と人数が減ったものだ」

アベル「環境改善としてまず貧民街への移住を進めているが、その効果だろうか?」

アベル「いずれは貧民街もこの暗黒街も、帝都に並ぶくらいにはしたいものだが……」

エリス「先程の様子からすると、まだ住まわれている方はいるんですね」

エリス「色々と事情はあると思いますけど……」

アベル「そうだな……」

アベル「しかし昔はあれだけ苦労した道が、こうも簡単に踏破できてしまうとはな」

エリス「ファフニールのおかげもありますけど、やっぱり誰かから襲われることがないというのは……」

アベル「それが一番大きい要因だな。ここも平和に近づいている証拠だと思いたいところだ」

アベル「しかしこの様子なら、目的地もすぐにつくかな……」

エリス「?」

アベル「……」



……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/03(水) 23:58:32.87 ID:Sw6G86Z00<> ――



黒い巨馬が、暗黒街を駆け抜ける。

跨るのは黒服の青年と白服の少女。

しっかりと抱き抱えられた少女は、かつての暗黒街からすれば攫われているようにも見える。

だがそれを止める者は誰もいない。

数を大きく減らした住人。馬の装具に施された、黒騎士団の証。

皇族がこんな僻地になんの用なのだと、問い詰める者がいるわけがない。

そもそも誰も、馬に追いつけない。

すぐに走り去るのだから、我が身が可愛い者は彼らをいないものとして扱う。

帝国の最下層、暗黒街。

その暗黒街の、さらにさらに奥。

あまりにも僻地過ぎて、今や誰も人が残っていないような場所。


「……」


誰も、第三皇子がそんなところを目指しているとは夢にも思わない。



(ここ、は……)



ただ一人、抱き抱えられた少女だけは周りの光景に見覚えがあった。

忘れたくても、忘れられるわけがない。

辛く、苦しい記憶の場所。

そして――運命の場所。



(え……?)



年月が経ち、朽ちかけた家屋が見える。

焼け焦げた痕は、あの時のまま。



しかしそこには、少女の見知らぬものが二つあった。


……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/04(木) 00:16:39.72 ID:GZiSnPWv0<> 【暗黒街・旧エリスの家跡】



ファフニール「……」ピタ!



エリス「こ、ここは……」スタッ

エリス「私の、お家……」

エリス「でも、あれは……?」





二つの墓石「……」




エリス「お墓、なの……?」

アベル「……」スタッ

アベル「……あの日」

エリス「!」

アベル「あの日、エリスと初めて出会った日」

アベル「俺は、まだ自分が強者のつもりでいた」

アベル「頼れる者は誰もいない。自分の力こそが全て……」

アベル「そう信じ……他の者もそうあるべきだと、子供のお前にナイフを渡した」

エリス「……」ギュ…

アベル「……だが」

エリス「え?」

アベル「そうしてから……俺は不安に駆られた」

アベル「本当にあれでよかったのか。俺がもう少し傍にいてやるべきだったんじゃないか」

アベル「……あのまま泣き崩れ、そのまま死んでしまったんじゃないか」

アベル「俺は……しばらくしてから、引き返していたんだ」

エリス「!!」

アベル「だがそこにはもう泣いていた子供の姿はなかった。俺の言葉を受けて、生き延びようと一人でどこかへ去っていた」

アベル「あれだけ泣いていたのに、両親の亡骸に縋ることもなくな……」

アベル「……強い子だと思ったが、せめて一緒に二人を弔うくらいはすべきだったと。後になって後悔したよ」

アベル「頭の冷静な部分は、何をやっているんだと警鐘を鳴らしているくせに……俺は、拙い子供の手で穴を掘って……」

アベル「不格好な、墓を作っていた。名前も知らない、我が子を最後まで守ろうとした強者の……」

アベル「――エリスを産んでくれた二人の、墓をな……」

エリス「アベル、さま……っ!!!」ジワ…

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/04(木) 00:19:59.93 ID:GZiSnPWv0<> 途中ですが、今日はここまで
……容赦なくゾロ目をぶち込んでくるエリスの恐ろしさを改めて実感しました(白目)
帝都の方では荒ぶらないことを祈ります
そして偶数ゾロ目でエリス旧家となったため、先に追加の判定も↓1コンマ二桁で取っておきます

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/04(木) 00:21:02.98 ID:4POc5und0<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/04(木) 00:34:18.23 ID:TzhJDZxa0<> 乙です!
やたらコンマ高いけどこれはいいコンマ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/04(木) 00:55:44.56 ID:jMGoDDSC0<> 乙
この時点で、デート編ラストに相応しい展開だ... <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/04(木) 08:25:39.88 ID:DOSCgcBE0<> 乙ー
これってアベルもエリス見た時から気になってたってことか
あれ?確か十数年前だからエリスガチロリだよね?アベルロリコ(ry <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/04(木) 08:50:08.98 ID:4POc5und0<> >>755
初恋?がエリスで今でも好きなのでただの純愛なのでは? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/04(木) 15:03:52.88 ID:hCSXkuZU0<> しかし作者の構想や伏線も俺らの想像の遥か上をいくねえ
意外な展開すぎてたまげたわ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/04(木) 23:35:05.04 ID:GZiSnPWv0<> こんばんはー
遅くなりましたが少しだけ再開します
そしてゾロ目直後にこのコンマ、やはりエリスの運は凄まじいですね…… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/04(木) 23:35:52.76 ID:GZiSnPWv0<> アベル「……」ゴソゴソ…

ファフニール「ヒン」スッ…

エリス「?」


慎ましい花「……」


エリス「あっ……」


アベル「もう少し早く考えていれば、さらに手の込んだものを用意できたんだがな」

アベル「シアに無理を言って、彼女が育てている花を少し貰ったんだ」ソッ…


献花「……」


エリス「アベル様……」

アベル「……勇敢なる、エリスの父君と母君よ」

アベル「あなた達が亡くなって幾年も経ちますが、娘さんは強く優しく立派に成長しました」

アベル「私は、そんなエリスに幾度となく救われてきました」

アベル「命を、そして心を……」

アベル「……彼女にはこれからも、傍にいて欲しい」

アベル「あなた達が命を賭して守り抜いた宝を、私が奪ってしまうことをどうかお許しください」

アベル「――絶対に、不幸にはさせないと。ここに誓いましょう」ザッ…

エリス「……」スッ…

エリス「……お父さん、お母さん。お久しぶりです」

エリス「私がわかりますか? エリスです」

エリス「あの日、私を守ってくれてありがとう……」

エリス「もしあの時、私が捕まらなければ。もしあの時、今の強さがあったなら……」

エリス「そう思う時もあるけど……今、私はとても幸せです」

エリス「アベル様に助けて頂いて、それからお友達も出来て……」

エリス「そして……アベル様に、愛して頂いて……///」

エリス「聖国で、少しだけ二人のことも知れたんですよ?」

エリス「……もう、あの日は繰り返させません」

エリス「アベル様達と共に、帝国も聖国も手を取り合える世界を必ず実現させます」

エリス「だからどうか心配しないで、やすらかに……」スッ…


……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/04(木) 23:36:33.15 ID:GZiSnPWv0<> ――


……


エリス「……ふぅ」

アベル「……すまないな」

アベル「しかしやはり、ご両親には報告をしておきたいと思ってな」

エリス「……アベル様、本当にありがとうございます」

エリス「私、あの時はまだずっと幼くて、辛くて……」

エリス「お父さんとお母さんが、もう動かないんだって……」

エリス「でも、温かいお兄さんが私を助けてくれたということだけは、焼きついていて」

エリス「お礼も何も言えてなくて。身を守るのに必要だった筈のナイフまで渡してくれて……」

エリス「……ただただ、もう一度あの人に会いたいなって。宛もなく、彷徨っていたんです」

エリス「でもまさか、アベル様が戻られてお父さんとお母さんを弔ってくれていただなんて……」

エリス「なんとお礼を申し上げればよいのか……」フカブカ

アベル「いや、俺は大層なことはしていない」

アベル「それにあの日……俺がもっと強く、もっと早く駆けつけていれば。三人とも助けられたかもしれないというのに」

エリス「……」フルフル

エリス「それはアベル様の責任ではありません。既にこの命を救って頂いただけでも、返しきれない程です」

アベル「俺もエリスにこの命を救われたがな。一人で戦えるつもりで、囲まれて無様に俺は地に這いつくばった」

アベル「まさかそこでエリスと再会して、助けられるとは夢にも思わなかったよ」

エリス「私も無我夢中でした。人にナイフを突き立てるなんて、きっと当時の私は怖くてできなかったでしょう」

エリス「でも、そうしないとこの人もお父さんやお母さんみたいにいなくなってしまう……」

エリス「そう思ったら、身体が勝手に動いていたんです」

エリス「今も、そうです」

エリス「アベル様を失いたくない……そのためなら、私はどんな敵にでも立ち向かえます!」

アベル「……ありがとう、エリス」

アベル「だが、無茶はやめてくれよ? エリスを失いたくないのは、俺も同じだ」

エリス「ええ、勿論。私は、いつまでもアベル様のお傍に……」ギュ…

アベル「あぁ……」ギュ…


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/04(木) 23:37:24.93 ID:GZiSnPWv0<> 墓石「……」


エリス「っ、お父さんとお母さんの前で少しはしたなかったでしょうか///」バッ!

アベル「す、すまん。俺もつい……///」バッ!

アベル「……」

アベル「しかし改めて見るとやはり子供の俺が作った代物だ」

アベル「倒壊していないのが不思議な程だが、やはりしっかりとしたものに作り変えるべきか」

アベル「いや、そもそももっと根本的な供養を……」

エリス「いいえ、アベル様。この街が跡形も無くなるならばともかく、しばらくは二人はあのままでお願いします」

アベル「しかしだな……」

エリス「あまり豪華にしてお供えをしても、もしかしたら誰かに盗られてしまうかもしれませんし」

エリス「それに、この場所は……」

エリス「大変だったけど、私達の思い出が詰まった場所でもありますから」

アベル「そうか……」

エリス「お父さん、頑張ってこの家を用意したんだって、お母さんが言っていた記憶があります」

エリス「だからこのアベル様が作ってくださったお墓も、家も……」

エリス「まだ、このままでお願いします」

エリス「……」チラ…



エリス旧家「……」ボロッ…



エリス(私達が、暮らしていた家……)

エリス(……)



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/04(木) 23:38:56.71 ID:GZiSnPWv0<> 特殊判定結果(>>752)

エリス家の散策

01〜50:朽ち果ててもう鼠の巣窟に……
51〜70:何もかも奪われているが、思い出は蘇る
71〜85:お父さんの使っていた剣が残っていた
86〜95:お母さんの作りかけの子供服が……
96〜00:???

コンマ98

96〜00:???

――


エリス「……ごめんなさいアベル様」

アベル「ん、どうしたエリス?」

エリス「その……少しだけでいいんです」




エリス「――少しだけ、家の中を覗いてもよろしいでしょうか?」




エリス「も、勿論何か残っている可能性は低いですし……」

エリス「もしかしたら色々な生き物の住処になってしまっているかもしれませんけど……」アセアセ

エリス「それでも……」

アベル「ああ、安心しろエリス」

アベル「思い出の詰まった家なら、気になって当然だ」

アベル「咎めるわけがないだろう。何かが出てきても、俺が黙らせる」

エリス「アベル様……」

エリス「その、では……一緒に入って頂いても?」

アベル「勿論だとも」

エリス「で、では……」ゴクリ…

エリス「……」

エリス「――ただいま、私のお家」



ギギギギ…



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/04(木) 23:50:29.91 ID:GZiSnPWv0<> パラ…


パラ…



エリス「あ……?」

アベル「これは、驚いたな……」



ボロボロの椅子「……」

ボロボロの机「……」

朽ちた食器「……」



アベル(外観の朽ち果て具合、そして経過年数)

アベル(そこから考えれば、これだけ原型を保つなどありえない筈だが……)キョロキョロ

アベル(それに野生動物が大量に住み着いているわけでもないだと?)

アベル(これは一体……む?)コツ…


砕けた宝玉片「……」


エリス「あ、それ……」

アベル「っとすまない! 思い出の品だったのか?」

エリス「いえ。でも確か、お母さんが使っていた記憶が……」スッ…

エリス「子供の頃はわからなかったけど、これ……もしかして?」

アベル「……もしかすると、聖国の結界か」

エリス「!! そう、それです!」

アベル「なるほど、しばらくこれがこの家を守っていたのか……」

エリス「お母さん……」

アベル(正体を感づかれないよう微弱なもの。だがそれ故に結界の陣も長く持ったのか……)

アベル(人間の侵入は防げずとも雨風や動物を長年弾き続ける……エリスの母君は相当魔法の扱いに長けていたらしいな)



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/04(木) 23:56:44.05 ID:GZiSnPWv0<> エリス「も、もしかしたら、何か残っているかも……!?」ソワソワ

アベル「お、俺は下手に触るとまずいな。大人しくしておこう……」


カパ…


エリス「……やっぱり、色々と誰かに持っていかれているようですね」

アベル「真っ先に狙われるのは食糧や金銭だからな……」

アベル「だが家具が残っている以上、可能性はあるぞ」

エリス「そうですよね! あとは……」


朽ち果てた長剣「」ボロボロ…


エリス「お父さん……」

アベル「これは、父君の?」

エリス「はい。お父さん、狩りにもこの剣使ってたなぁ……」


風化した布きれ「」ボロボロ…


アベル「これは……」

エリス「多分、お母さんのものだと思います」

エリス「お母さん、布を繋ぎ合わせて何かしていましたから……」


ゴソゴソ…


エリス「……やっぱり、時間が経ち過ぎているんでしょうね」フゥ…

エリス「子供の私が、何かを持ち出して旅立つという発想をしていればよかったのですが」



朽ちた長布「……」ボロッ…



エリス「あれ、は……」

アベル「エリス?」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/05(金) 00:03:43.88 ID:byJEp05d0<> エリス「……もしかして」スッ…


朽ちた長布「……」ポロポロ…



ファサ…



くたびれた小さな本棚「……」


エリス「あ……!」

アベル「その布が壁になっていたのか。棚は傷んでいるが中の本は……」

エリス「……」バッ!

エリス「……! ……!」パラパラ!

アベル(見たところ、数冊の魔道書か?)

アベル(母君の使っていたものなら、大切な形見にもなりそうだが……)









エリス「――あ、あった……! これ……! のこって、た……!」ギュゥ…!








アベル「エリス……!?」オロオロ

エリス「アベル様、残っていました……!」ポロポロ…

エリス「お父さんと、お母さんの思い出……!」ポロポロ…

エリス「ほら、見てくださいアベル様!」バッ!

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/05(金) 00:13:20.06 ID:byJEp05d0<> 【――家族揃って――】


エリス父『……』ニッコリ

エリス母『……』ニッコリ

幼エリス『……』ニッコリ



アベル「なっ……これは……!?」

アベル「覚えているぞ。この顔はあの頃のエリスそのもの……」

アベル「そうなると、後ろの二人が……?」

エリス「はい。私のお父さんとお母さんです!」

エリス「よかった……アベル様に、お見せできることができるなんて……」グス…

アベル「エリス……」

アベル「しかしこれは一体……絵というには、あまりにも精巧すぎる……」

エリス「……この魔道書は、お母さんが一番大切にしていたものなんです」

エリス「お父さんも不思議がっていて、私もよくわからないけどすごいってはしゃいで……」

エリス「お母さんは、この魔道書をいつか思い出で埋め尽くそうって……」

アベル「思い出で埋め尽くす……?」

エリス「はい」



エリス「――これは、お母さんの作った魔道書。残しておきたい光景を、そのまま魔道書に焼き付けられるんです!」




アベル「!?」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/05(金) 00:17:53.06 ID:byJEp05d0<> 途中ですが、今日はここまで
まさかここに来てもう出ることはないだろうと思っていた初期アイテムが出るとは……
元々はもっとエリスのメンタルが脆かった時用の支えでした(エリスどころかティア以外みんな強メンタルですが)
帝都用の判定はまた後日

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/05(金) 00:21:27.23 ID:+k3LeH610<> 乙です!
エリスの相変わらずのコンマ運よww <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/05(金) 00:39:56.03 ID:3tfQgvQVO<> 乙です
これもうデートちゃう、ゴールイン前の重要イベントや <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/05(金) 07:20:04.31 ID:dYYHMuTx0<> おつです
すごいなエリス母…
これはエンディングで魔導書にみんなで記念撮影するしかないな! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/05(金) 18:58:01.54 ID:WBHxAW+s0<> エリスハウスに向かうのが偶数ゾロ(5%)でそこから本棚見つけられるのがコンマ96〜00(5%)だからこれは0.25%の良イベント……
うん、ソシャゲの最高レア排出率よりは高いから普通だな!(感覚麻痺)
てかこの世界カメラや写真の文化は無かったのね。それを一個人で生み出すってエリスママン相当すごくない? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/05(金) 19:04:01.67 ID:9EMkXF/J0<> 意外と暗黒街は弱い人以外にも
こういう訳ありの人々がひっそり住んでいたりするんだろうな
自我を得たはぐれ天使兵とかいたりして

しかしエリスのアベルへの好感度は最早無限大の彼方って感じだろうな <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/06(土) 23:02:28.07 ID:TRrdq7Ee0<> こんばんはー
エリスは過去に誓いの指輪とドレス反応でも連続偶数ゾロを繰り出していますからね……
確率1/400ってそんなに出るものなのか?

間が空いてしまいましたが、今日もゆるりと再開です <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/06(土) 23:03:11.59 ID:TRrdq7Ee0<> エリス「どういう原理なのかまでは、私も詳しくは知らないのですが……」パラパラ

エリス「白紙の状態の頁を開いて、魔力を流す……」コォォ…

エリス「こうするとっ!」キィィィン!

アベル「うっ!?」

エリス「魔道書の上に、光球が出てきますので……」

エリス「……」

エリス「折角ですから、外でアベル様の勇姿を残しましょう!」グッ!



……



エリス「アベル様、用意はいいですか?」ソワソワ

アベル「用意も何も、ただ立っているだけでいいのか?」

エリス「はい。この状態で、残したい光景を前にして魔道書を構え、追加で魔力を流す……!」


キュイィィィィィン…


アベル「お、おいエリス!? 魔力の収束音が凄いが大丈夫なのか!?」アセアセ


パシャァ!


アベル「ぬぉっ!?」マブシイ


シュゥゥゥ…


エリス「はい! これで、アベル様のお姿が記録された筈ですよ」

アベル「あの発光は説明が欲しかったぞ……」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/06(土) 23:03:45.70 ID:TRrdq7Ee0<> アベル「しかしあれだけで、本当に記録ができているのか? どれどれ……」


アベル『……』


アベル「ほ、本当に俺の今の姿が……」

アベル「シュタイナーの操る天使も凄まじい魔法だったが、これも凄まじい魔法だな」

アベル「魔道書の中に式を完全に記録して術者を選ばないというのも利点だが……」

アベル「これだけ精巧かつ短時間で光景を記録するなど、これからの時代が変わりかねん」

エリス「そう、なのでしょうか?」

アベル「移動や保存が難しいもの、人や物を問わず後世に情報を残すことができる」

アベル「王国であればなんらかの似た道具を生み出している可能性も無くはないが……」

アベル「鮮やかに情報をそのまま本に焼き付けるという技術は、そうそう容易くは作れまい」

アベル「本当に、エリスの母君は凄い方だったのだな……」

エリス「う〜ん、私にとっては優しいお母さんというだけで、凄さは感じなかったんですけれどね」

エリス「……」

エリス「でも、もしお母さんの魔法が凄いものなら、リーナさん達に解析してもらおうかな」

エリス「世界中に広まれば、色々な人が思い出をとっておけるということですものね?」

アベル「そう、だな。だがエリス、その魔道書は……」

エリス「はい。二人の思い出が詰まった……そして今、アベル様も詰まった私の宝物です///」

エリス「も、もうちょっとだけ、私の手元に置いておきたいなって……///」

アベル「ああ、それがいい」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/06(土) 23:08:04.06 ID:TRrdq7Ee0<> エリス「まだ白紙の余裕がありますし……」ペラペラ…

エリス「こうしてアベル様を記録すると、あれもこれもと記録したいものが出てきてしまいました///」

アベル「いいじゃないか。母君との約束をエリスが引き継ぐんだ。誰にも文句は言わせない」

エリス「ありがとうございます、アベル様」ギュッ…

アベル「しかし、母君もさぞ無念だっただろうな……」

アベル「見たところ、埋まっているのは魔道書のかなり手前部分だけだろう?」

エリス「そう、ですね。私もまだまだ小さい頃でしたし、場所も場所ですから」ペラペラ

エリス「本当に私が小さい頃のものばかり……でも、こうして残っていたのです。今から続きを……あっ!?」

アベル「ど、どうしたエリス!?」

エリス「……」カタカタカタ…

アベル「一体何を見たんだ!?」バッ!





【――エリス、初めての馬との戯れ――】



幼エリス『』

馬『……』ガブガブ!




アベル「……」

エリス「お母さん……記録する前に、助けて……」カタカタカタ…

アベル「こ、これがエリスの馬が苦手な原因か……」

アベル(ここまで噛まれては、苦手意識も生まれるだろうな……)

エリス「……」パタン

エリス「今日からは、いい思い出を沢山記録します!」

アベル「そ、そうしようか……」

エリス「幸い、今日はアベル様と二人きりのおでかけ……」

エリス「アベル様が二人のお墓を作っていてくれたことも知れて、思い出の本も見つけ出せて……///」

エリス「きっと、この後もいいことが沢山起きそうな気がしますもの///」

アベル「あまり期待しすぎないでくれよ? だが、全力で応えると約束しよう」

エリス「ふふ、それではそろそろ行きましょうか?」

アベル「もうここはいいのか?」

エリス「はい。またいつか、二人に報告することが出来た日に」

アベル「そうか。では……駆けろ、ファフニール!」

ファフニール「ヒヒーン!」パカパカ!


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/06(土) 23:10:33.92 ID:TRrdq7Ee0<> ――


【帝都・街道】


エリス「……」キョロキョロ

アベル「どうしたエリス?」

エリス「あ、いえ。この魔道書……」スッ

エリス「思い出だけじゃなくて、綺麗な景色もどんどん記録すれば楽しそうだなって」

エリス「遠く離れた地の人も、本を見るだけでその光景を楽しむことができますし」

アベル「そうだな。どれだけ上手く描いたところで、その焼きついた光景にはそうそう並べまい」

アベル「いつかその技術が広まれば、そういった楽しみ方もできるだろうな」

エリス「はい! で、でもこれは、今は私だけの本です///」ギュッ…

エリス(次に、そしてこれからも残したいものは、もう決まっていますもの……)

エリス「ところでアベル様、次はどちらに?」

アベル「ああ、変わり映えがしないと思われてしまうだろうが……」

アベル「……エリスの新しい服を、探してみたくなってな///」

エリス「ええっ!?」

エリス「そ、そんな! 私、以前のこの服だけでも十分に……///」

アベル「俺がまた違う格好のエリスを見たいんだ。頼まれてくれ」

エリス「あうぅぅ……///」プシュゥゥ…

アベル「確かに今の服も素晴らしいが――っ!?」

アベル「止まれ、ファフニール!」グッ!

ファフニール「ヒヒン!」ピタァ!



特殊判定
↓1〜2コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/06(土) 23:11:35.40 ID:B/Bjyte20<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/06(土) 23:13:38.30 ID:rh9Yiftx0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/06(土) 23:26:38.85 ID:TRrdq7Ee0<> 特殊判定結果

1迷子の性別
奇数:男の子
偶数:女の子

コンマ40
偶数:女の子


2迷子のアベル認知

50>30

※基準値を下回ったため、アベルのことはわからない様子

――



金髪少女「うあああぁぁぁぁ……」ポロポロ…

金髪少女「お父さーん、お母さーん……」ポロポロ…



エリス「あれは……」

アベル「何かに巻き込まれたのかはわからんが……」



アベル(父と母を求めて泣くあの子の姿は……)

エリス(あの時の私と同じです……)



アベル「……エリス、悪いが」チラ

エリス「ええ、勿論です!」グッ!



エリス「あの子を、助けてあげましょう!」



スタッ!


アベル「……大丈夫か?」シャガミ

金髪少女「えぅ……!?」ビクッ!

エリス「安心して。私もこの人も酷いことはしませんからね?」シャガミ

エリス「どうして、泣いていたの?」

金髪少女「あっ……」ジワァ…

金髪少女「お父さんと、お母さんと……」ヒック…

金髪少女「お買いものに一緒に来てたけど……いなくなっちゃって……」ヒック…

金髪少女「私、一人でっ……!」

エリス「よしよし、怖かったですよね……」ナデナデ

アベル「ただはぐれただけか……」ホッ…

アベル「しかし帝都ではぐれたとなると、少し面倒だな」

アベル「帝都の治安も完璧ではない。この子を一人にするわけにもいかないだろう」

エリス「私達で、この子のお父さんとお母さんを探してあげましょう!」

金髪少女「?」キョトン
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/06(土) 23:39:12.76 ID:TRrdq7Ee0<> ――

……


アベル「……少しは落ち着けたか?」

エリス「お父さんとお母さん、絶対に見つけてあげますからね」

金髪少女「あ、あり、がとう……」グス…

金髪少女「でも……」

アベル「……別に、何かを要求するつもりはないから安心してくれ」

アベル「元々俺達も馬に乗って帝都をゆっくり散策するつもりだったんだ」

アベル「のんびりするついでに君の両親を探す。だから何も気にする必要はないぞ」

エリス「ほら、見てください。凄く大きい馬でしょう?」


ファフニール「ヒヒン!」ドヤ!


金髪少女「わあぁ……!?」

エリス「この子に乗って探せば、きっと見つかりますよ!」

金髪少女「だ、大丈夫かな……?」

アベル「ファフニールは身体は大きいが温厚だから大丈夫さ」

アベル「子供が一人増えても、問題は無い」

エリス「…………こ、怖かったらこのお兄さんにしがみつけばもっと大丈夫ですよ!」

エリス(大丈夫……ファフニールなら、私も振り落とされないはずです……)ダラダラ…

アベル「探すなら、はやく探した方がいいだろう。ほら」ダキアゲ

金髪少女「!?」

アベル「どうだ、ファフニールの背から見た景色は?」ストン

金髪少女「わああぁぁぁぁ! すごい、すごい! お父さんに乗るよりもたかーい!」キラキラ!

アベル「ふふ、ようやく笑ってくれたか」

エリス「よ、よし……」ドキドキ

エリス「それでは、さっそくお父さんとお母さんを探しに行きましょう!」

アベル「駆けろ、ファフニール!」

ファフニール「ヒヒヒーン!」パカパカ!

金髪少女「わっ!? はやいはやーい!」キャッキャッ!



……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/06(土) 23:48:17.56 ID:TRrdq7Ee0<> ――

……



【帝国・帝都】


ガヤガヤ…



アベル「この混み具合では、もう少し速度を落とした方がいいか」

ファフニール「ヒヒン」トコトコ

エリス「この子のお父さんとお母さんも探しているかもしれませんし……」

エリス「もしかしたら、はぐれてしまったお店で待っているかもしれません」

金髪少女「ご、ごめんなさい……」

金髪少女「私、お店の場所覚えてなくて……」ショボン…

アベル「帝都は似た構えの店も多いから仕方がないか」

エリス「どうやって探しましょうか?」ウーン…

アベル「速度を落としてもファフニールの脚は健在だ」

アベル「それにこの高さなら人混みにこの子も紛れずに済み、かつ人目につきやすい」

アベル「両親が見つけられずとも、誰かが俺達の姿を覚えていれば、そこから両親が辿りつけることもあるだろう」

エリス「このまま散策しながら探すのですね! かしこまりました!」

アベル「さて、はやく見つかってくれるといいんだが……」


特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/06(土) 23:49:12.72 ID:/rLzyxYI0<> どうだ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/06(土) 23:54:21.34 ID:Dya3PIm9O<> くっ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/07(日) 00:05:17.35 ID:9a5Sizzo0<> 72>70

※基準値を上回った為、捜索難航
※この後のとある判定に補正がかかります

――

……


アベル「……と、言ったはいいが」


人だかり1「「」」ワラワラ

人だかり2「「」」ガヤガヤ


アベル「この人の多さは想定外だな……」

アベル「これではこの子がはぐれるのも無理はない」

エリス「そうですね……下手をすると、新たな迷子も見つけてしまいそうです」

金髪少女「……」

アベル「そう不安そうにするな。大丈夫だ」ポンポン



「おっ? アベル様!」


アベル「む?」

八百屋1「お久しぶりですアベル様!」

八百屋2「アベル様のおかげで、今日もこいつとぶつかりあいながら商売させて頂いてます!」

アベル「おぉ、お前達か。久しいな。あの時は脅す様な真似をして悪かったな」

八百屋1「いえいえなんの! 俺達がこうしていられるのもアベル様の言葉があってこそです!」

八百屋2「今日はまた一段といい林檎を仕入れています! お安くしますよ!」

アベル「……」チラ

金髪少女「……」ジー…

アベル(捜索に時間がかかる可能性がある以上、手軽に食べられる食料も必要か)

アベル「そうか。ならばいくつか買わせて貰うとしよう。それで、今日のところはどちらが美味いのかな?」

八百屋1「そりゃあ勿論俺の方でさぁ!」

八百屋2「何を言う! 今日も俺の林檎の方が安くて美味いね!」

アベル「ふっ、ならば今日も両方から買わせて貰おうか」

八百屋達「「ありがとうございます!」」



……



八百屋1「あの反応だと、引き分けかねぇ……」

八百屋2「だろうなぁ……」

八百屋達「「……」」

八百屋1「と言うよりも、お前見たよな?」

八百屋2「ああ、見た。正直そっちが気になりすぎて商売忘れそうだったぜ」

八百屋1「アベル様が、でかい馬に金髪の可愛い子と小さい子供乗っけてたけど……」

八百屋2「……まさか、アベル様の子供なのか?」


……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/07(日) 00:08:46.73 ID:9a5Sizzo0<> 途中ですが、今日はここまで
緩めにしていた両親捜索難易度が基準値を越えたため、少しだけアベルとエリスが放浪します
そしてそれを考えると、名前を呼ばずにいることが難しいので、フレーバーですが迷子の名前を考えていただけると助かります
あと、先にエリスに選ぶ服も(土下座)
そして判定も先に↓1コンマ二桁で先に

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/07(日) 00:09:36.47 ID:1pnZg11DO<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/07(日) 00:09:43.88 ID:v3MB0VKk0<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/07(日) 00:10:41.48 ID:v3MB0VKk0<> ちくしょう!8秒遅かった! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/07(日) 00:14:30.46 ID:0zN3aFdmO<> おつおつ
アベルもエリスも面倒見良さそうだし、金髪ともなれば誤解は確かにしそう
迷子の名前はアリスとか?なんとなくア(ベル)と(エ)リスの子的な感じで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/07(日) 00:28:14.60 ID:7zwKSrQ90<> 乙です!
無駄に高いコンマのせいで親の捜索難航するとか俺のアホー!
あ、子供の名前はアリスに1票でお願いします <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/07(日) 06:06:50.67 ID:msk48Brj0<> おつです
名前はアリスで賛成です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/07(日) 14:47:51.60 ID:aCEMDTEu0<> 個人的にアリスは本当のアベルとエリスの子供の名前に取っときたい気持ちもあるから(実際に本編では登場しないだろうし、そもそも子供が男の子の可能性もあるけど)
迷子の名前はスリアで
後エリスが選ぶ服はアベルとお揃いで黒をベースにした服あたりで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/07(日) 19:26:42.00 ID:dDe7JDaXO<> そうか本当の子供ようにとっておくってのもありだったな……
賛成してくれてる人もいるけど、スリアの方がいいかも?
エリスの服は上はシンプルな白インナーにピンクロングスカートとか。ピンクも似合いそうだし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/07(日) 19:29:34.22 ID:dDe7JDaXO<> あれ?ID変わってるけど>>790です <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/07(日) 23:43:25.44 ID:9a5Sizzo0<> こんばんはー
実は今回の迷子判定の子の性別が後のアベルとエリスの子の性別になっていたりします
(男の子で黒髪・女の子で金髪でした)
名前はアリス優勢でしたが、ご本人がスリアに変えているのと、私自身アリスが二人の子供の名前に丁度いいなと思ったので
今回はスリア採用とさせていただきます

遅くなりましたが少しだけ再開です
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/07(日) 23:44:30.79 ID:9a5Sizzo0<> ――

【帝都・離れの道】


アベル「少し、時間がかかるかもしれないな」

アベル「腹は減っていないか? 林檎であれば軽くつまめると思うが」

金髪少女「あ、ありがとう。えっと……」

エリス「あ、そういえば私達まだ名乗っていませんし、この子の名前も聞いてなかったです!?」

アベル「む、そういえばそうだったな」

金髪少女「あ、ごめんなさい……」

スリア「私、スリアっていうの」

アベル「スリアか。こちらこそ自己紹介が遅れたが、俺はアベルだ」

エリス「私はエリスです。よろしくねスリアちゃん?」

スリア「うん! アベルお兄ちゃん、エリスお姉ちゃん!」ニコ


アベル(やはり、俺を知らないか。その方が下手に萎縮されなくて済むんだが)

エリス(フィーア様に姉様と呼ばれることはあっても、なんでしょうこの新鮮な気持ち……?)


スリア「でもアベルお兄ちゃん、さっきのおじちゃん達から褒められてた……?」

アベル「ん、あー……昔、ちょっと縁があってな。大したことじゃないんだ」

アベル「それより、先に林檎を食べてしまおう。腹が減っては、上手く探せないかもしれないからな」

エリス「では、私が。スリアちゃん、よーく見ててね?」

スリア「?」

エリス「林檎をこうして……」ホッ!

スパスパーン!

ウサギ林檎「……」テーン

スリア「わあぁぁぁ、すごーい! どうやったの? どうやったの!?」

エリス「ふふ、そんなに難しくないですよ? ゆっくりやると、こうして……」シャリシャリ…

スリア「……♪」ジー

アベル(あのエリスが、小さい子の面倒を見ているとはな)

アベル(なんだろう、この気持ちは……?)




……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/07(日) 23:46:11.33 ID:9a5Sizzo0<> ――


スリア「林檎、可愛くておいしかった!」ニコニコ

エリス「ふふ、よかったです」

アベル「よし、それじゃあ捜索を再開しよう」

エリス「スリアちゃん、どんなお店に行っていたかは覚えている?」

スリア「えっとね……お父さんが武器のお店に行って、お母さんがおやつの食べられるお店に行きたいって……」

アベル「……スリア、どれくらい歩いたかは覚えているか?」

スリア「一緒に手を繋いで、ちょっと歩いたかも……?」

アベル「ふむ……帝国の武具店は数多くあるが、甘味処は帝国ではまだ少ない筈だ」

エリス「それも高級店が多いですし、徒歩圏内となると少し絞れるかもしれません」

アベル「スリアの背丈からして、両親も歩く速度は落としていた筈。さほど距離は離れていないと見るべきだろうな」

エリス「武具店なら、私いろいろと知っています! そこから辿れば……!」

アベル「甘味店は俺も把握しきれていないからな。それで行くか」

アベル「待っていろスリア。必ず両親を見つけてやるからな」

スリア「うん、ありがとうアベルお兄ちゃん!」

エリス「まずここから近い武具店は、西の方です!」

アベル「よし、行くぞファフニール!」

ファフニール「ヒヒン!」パカパカ!

スリア「はやいはやい! アベルお兄ちゃん、お父さんよりも馬に乗るの得意なんだね!」キラキラ!

アベル「そ、そうか? ファフニールが優秀なんだと思うがな」

スリア「ファフニール、この子の名前……かっこいい!」ナデナデ

ファフニール「ヒィン///」


エリス(……私も、ファフニール以外の馬に早く慣れたいなぁ……)



……


―― <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/07(日) 23:49:00.60 ID:7zwKSrQ90<> お、名前スリアになったか
確かにアリスは2人の子供の名前の方が良いわな <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/07(日) 23:49:09.37 ID:9a5Sizzo0<> ――

……


【帝国武具店】


スリア「んー……ここじゃないかも?」

スリア「えっとね、入り口に大きな鎧があったの!」

アベル「入口に大きな鎧か。なるほど」

アベル「しかし武具店を訪れるということは、お父さんは兵士だったのか?」

スリア「うん。俺も強者になるんだーって、よく言ってた!」


店員「おや、エリスちゃん久しぶりだね。どうだい、王国から仕入れた新作の投剣があるんだけど……」

エリス「……」ゴクリ



的「」ドスドスドスドスドス!


店員(……全て致命箇所命中。怖い)ブルブル

エリス「おお、軽くて投げやすいですね!」グッ!

アベル「……エリス。それは今度買おうな?」チラ

エリス「あ!? ご、ごめんなさい///」アセアセ


スリア「よ、よくわからないけどかっこいい……!」キラキラ!

アベル「……スリア。あれはエリスが特別なんだからな?」

アベル「スリアは、刃物を扱う時はちゃんと気をつけてしっかり持つんだぞ?」

スリア「はーい!」


店員「……金髪の子供? まさかエリスちゃんの……?」



……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/07(日) 23:55:32.95 ID:9a5Sizzo0<> ――


……



アベル「エリス、武具店では顔が広いな……」

エリス「えへへ/// 自分の技量もですが、自分に合った武器を探すために巡りましたからね」

スリア「エリスお姉ちゃん、かっこよかった!」キラキラ!

スリア「お父さんよりも強そう! アベルお兄ちゃんも強いの?」

エリス「ええ。私よりもずっと」

スリア「すごーい!?」キラキラ!

アベル「こ、こらエリス! 子供に嘘を教えるな!?」アセアセ

エリス「本当のことなのに……」

アベル「ともかく、情報を合わせると……」


新築武具店「……」


アベル「あの店に寄った可能性が高い」

アベル「どうだスリア、あの店か?」

スリア「あ、うん! あのお店!」

エリス「さっきのお店で聞いた通り、最近できた鎧の専門店だったんですね」

エリス「鎧は使わないので盲点でした……」

アベル「さて、そうなると最後に寄った甘味処は……」



甘味処「……」



アベル「……あれか」

アベル「運よくまだ周辺にいてくれればいいんだが」


……


――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/08(月) 00:01:38.64 ID:d+u1VyqF0<> 特殊判定結果


金髪少女を連れての行動。帝都民の誤解は?

70>47+20(放浪)

※基準値を下回った為、大事にはならず

※興奮ギルバートの乱入は防げました

――

【帝都・甘味処】



アベル「そう都合よくもいかないか……」

スリア「……」ショボン…

アベル「そう気を落とすな。はぐれた場所までは帰ってこられたんだから」

エリス「そうですよ。それよりほら、この焼き菓子をいただきましょう?」

スリア「え、いいの……!?」

アベル「ああ、ファフニールに乗っていたとはいえ少し疲れただろう?」

アベル「甘いものを食べて、休憩をすることも大事だぞ?」サクサク

アベル「それに俺とエリスだけじゃ食べきれるかも怪しいからな」

エリス「ええ。スリアちゃんにも食べて欲しいかな?」サクサク

スリア「えへへ、ありがとう……!///」サクッ!

スリア「あま〜い♪」ニコニコ

エリス「ふふ……」

アベル「おっと、美味いからと言って慌てて食べては駄目だぞ?」

スリア「うん!」サクサク

アベル「いい子だスリア」ナデナデ


店員「ん、今スリアと言ったかな?」

店員「もしかして迷子の……!?」


スリア「!!」

アベル「ああ、そうだ。両親からはぐれていたこの子を俺達が保護した」

エリス「なんとか最後に立ち寄ったこのお店までは戻って来れたのですが……」

店員「おお、良かった! あの二人、さっきからこの辺りでその子を探していたんだよ!」

店員「すぐに呼んでくるからね!」ダッ!


アベル「よかった、思ったよりも時間はかかったが、なんとか見つかったな」

スリア「お父さんとお母さんに、会えるの?」

エリス「ええ、もう少しだけここで待っていましょう?」ナデナデ



特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/08(月) 00:04:45.48 ID:jhDIqfDBO<> 終わりも近い… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/08(月) 00:07:22.22 ID:51jVEdNNO<> パパン乱入とかさり気なくやべーイベントじゃねぇか!?
かわせてよかった反面、興奮パパンもちょっと見たかったかも <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/08(月) 00:10:43.28 ID:d+u1VyqF0<> 判定を取ったあたりで今日はここまで
ギルバートの誤解は無事に避けられて一安心と言ったところでしょう
アベルとエリスでアリスは本当にしっくりきましたね
本人が出てくるわけではありませんが、エンディング時に名前は出てくると思います

この後はエリスの服選びになりますが、もう一案ほどまだ募集中です
本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/08(月) 00:49:41.80 ID:0ZtqCyR/0<> 乙です!
パパン乱入したらデートどころじゃなくなるからほんと良かった! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/08(月) 05:16:57.53 ID:n/6IMtoR0<> おつです
服…淡い黄色のシンプルなドレスに、小さな青いリボンとか
リボンは紐タイプで、髪をまとめる感じで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/08(月) 08:25:37.09 ID:EWaCGH+50<> そういやパパンもママンも孫に興味津々だったもんなぁ…
服は結婚したら流石にメイドじゃなくなるだろうしメイド服風の黒基調に白のフリルなドレスとか <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/08(月) 23:14:15.27 ID:d+u1VyqF0<> こんばんはー
服の追加案、ありがとうございます!(フレーバーなんですけどね……)
それではゆるりと再開していきます <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/08(月) 23:14:46.52 ID:d+u1VyqF0<>
特殊判定結果

スリアとの別れ

85>48

※基準値を下回ったので、ここでお別れ

――


……


スリア父「スリア!」バッ!

スリア母「大丈夫!? どこも怪我してない!?」バッ!


スリア「あ、お父さん! お母さん!」パアァ!


スリア父「すまない、俺達がちょっと目をはなしたばかりに……」

スリア母「でも、無事でよかったわ……」

スリア「うん! お兄ちゃんとお姉ちゃんがここまで連れてきてくれたの!」

スリア「だから私、全然怖くなかったよ!」ニコニコ

スリア父「ああ、なんとお礼を言っていい……やら……?」


アベル「無事に合流できて何よりだ。今度ははぐれないように気を付けるんだぞ?」

スリア「うん!」


スリア父「アベベベベベ、アベル様ぁっ!?」ズザザザ!

スリア母「も、申し訳ありませんうちの子がぁっ!?」ガバッ!

アベル「お、落ち着いてくれ。今日は休暇で公務の妨げになるようなことは……」

スリア父「アベル様の休暇を潰したっ!? ど、どのように詫びれば……!?」オロオロ

エリス「落ち着いてください。スリアちゃんのご両親を探そうと思ったのは、アベル様と私の意思です」

スリア父「よく見れば君も知っているぞ!? メイド試験で暴れ回り、皇帝陛下にすら臆さず切り込んだ子だ!?」

スリア母「お助けをっ!? 切り刻まないでください!?」ブルブル

エリス(な、何故一介のメイドである私までここまで畏れられるのでしょう……?)

スリア「むー……お父さん、いつもみたいにびしっとしてよー」

スリア父「スリア、よく聞いてくれ!? この方達は普通のお兄ちゃんとお姉ちゃんじゃないんだよ!?」アセアセ

スリア「え?」


……

――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/08(月) 23:15:31.46 ID:d+u1VyqF0<> ――

……


スリア「それじゃあお兄ちゃん、皇子様だったの!?」

アベル「一番下の第三、アドルラン兄様とカイン兄様の補佐しかできない身だがな」

エリス「私はメイドですので、偉くはないから大丈夫ですよ?」

スリア父「またまた御謙遜を」

スリア父「確かに新しい帝国を造りなおしているのはアドルラン様ですが……」

スリア父「あの日、皇帝陛下に挑んだ者達を率いていたのはアベル様、あなたです」

スリア父「今もきっとお忙しい……いや」チラ…

エリス「?」

スリア父「……大切な時間を過ごされていたであろうお二人の手を煩わせてしまうなど、本当になんとお詫びすれば……」

アベル「俺達は別に構わない。スリアを放っておけないと思い、俺達が勝手に動いただけだ」

アベル「だから詫びるなら、スリアにだな。この人混み、今度はしっかりと手を握っておくことだ」

スリア母「そうですね……ごめんねスリア」ヨシヨシ

スリア父「今からでも、おでかけの続きをしような……!」

スリア「……」チラ

スリア「アベルお兄ちゃん、エリスお姉ちゃん……また、会える?」

アベル「ん? ああ、俺達は基本は帝国にいるし、あちこちをうろついているからな」

エリス「私はお買いものにもよく出ますから、お店なら会えるかもしれませんね」

スリア「そっか……!」

スリア「それじゃあ、またね! 今日は本当にありがとう!」ニコニコ

アベル「ああ、またな」フリフリ

エリス「スリアちゃん、お父さんとお母さんと仲良くね?」フリフリ

スリア「うん!」

スリア両親「「本当にありがとうございました……!」」バッ!


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/08(月) 23:18:07.71 ID:d+u1VyqF0<> ――


スリア「……あーあ、もうちょっとお兄ちゃんとお姉ちゃんと一緒に遊びたかったなー」

スリア父「こ、こらスリア!」アセアセ

スリア母「さっきも言ったでしょう? アベル様はいまやこの国でもとっても偉くて忙しい人なのよ?」

スリア母「エリスちゃんだって、休暇のアベル様の直属の護衛ともなればお父さんよりも偉いのよ?」

スリア「うん、それはよくわかったよ! さっきのお父さんプルプルしてたもん!」

スリア父「うぐ、仕方がないだろう? 一兵士の俺からすれば、雲の上みたいな人たちなんだからさぁ……」

スリア「……でも、お兄ちゃんもお姉ちゃんもとっても優しかったよ?」

スリア父「そうか……」

スリア母「皇族の方が迷子の面倒まで見てくれる……これから帝国がどうなっていくのか、楽しみねあなた?」

スリア父「そうだな。同僚でも納得いってない連中もいるけど、俺も今後の帝国には期待が持てるなぁ」

スリア母「ふふ、それにしても一時はどうなることかと思ったけど……」

スリア母「スリアには、凄い日になっちゃったわね。同年代の子、誰も経験できないことよ?」

スリア「うん、本当に凄かったの!」キラキラ

スリア「アベルお兄ちゃん、お父さんよりずっと馬に乗るのが上手くて速くてね!」キラキラ!

スリア「エリスお姉ちゃんは刃物を使うのが上手くて、林檎も的も全部一瞬で切れちゃうの!」







スリア「――お父さん、強者になるんでしょ? お兄ちゃんやお姉ちゃんよりも強くなるの!?」ワクワク






スリア父「」

スリア父「」

スリア父「」

スリア母「……そうね、スリア。いつかなってくれるといいわね……」

スリア母「で、でもほら! 今日はさっきのおでかけの続き! 今度は絶対に手を離さないからね!」ギュ!

スリア「うん!」

スリア父(……娘に父の威厳を見せられる日、来るのかなぁ……)



……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/08(月) 23:20:40.13 ID:d+u1VyqF0<> ――

……


アベル「……よし、スリアも両親も今度はしっかり手を繋いでいるようだ」

アベル「あれならもうはぐれることもあるまい」

エリス「お父さんとお母さんが見つかって、本当によかったですね!」

アベル「そうだな」

エリス「スリアちゃん、どこか昔の私に似ていて」

エリス「お父さんとお母さんに会えないって泣いちゃう気持ち、よくわかりましたからね……」

エリス「状況が違いますけど、かつての私に対するアベル様のように……」

エリス「スリアちゃんの希望になれたなら、嬉しいです」フフ

アベル「大丈夫だろう。スリアもエリスには随分と懐いている様子だったじゃないか」

エリス「それを言ったら、アベル様にも凄く懐かれた様子でしたよ?」

ファフニール「ヒヒン!」

エリス「あと、ファフニールにも」

アベル「純粋な子だったからな。子供はやはり、泣いているより笑っているほうがいい」

エリス「そうですね!」

エリス「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/08(月) 23:21:57.82 ID:55KP6O5i0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/08(月) 23:22:16.56 ID:uj0YymR8O<> ゾロ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/08(月) 23:26:31.54 ID:d+u1VyqF0<> 補正抜きで突破するあたりもう流石エリスとしか(白目) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/08(月) 23:27:34.83 ID:zRceQJkD0<> また隠しスキル『流石エリス』が発動したか… <> ◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/08(月) 23:40:47.99 ID:d+u1VyqF0<> 続・エリスの子供願望

82+20(放浪)>80

= 1 0 0 (私にも子供が出来たら、女の子がいいなぁ……///)

※基準値を超え、振り切りました(白目)

※エンディングの一夜時、エリスが積極的になります

※エンディング時、少しイベントが増えました

――


エリス(……スリアちゃん、可愛かったですね)

エリス(アベル様にだけでなく、私にまであんなに懐いてくれて……)

エリス(もし私とアベル様の子供ができたなら、いつかあんな感じになるのでしょうか?)

エリス(……///)

エリス(手を繋いで一緒におでかけをしたり……)

エリス(今はまだ難しいけど、馬に乗ってお散歩したり……)

エリス(一緒にお店を見て回って……)

エリス(……アベル様と、親子三人で……///)

エリス(アベル様はきっと誰の子であっても、優しく等しく愛してくださいます)

エリス(私も自分の子には辛い思いはさせたくないですし、出来る限りずっと傍にいてあげたい……)

エリス(……男の子かな? 女の子かな?)ワクワク

エリス(ああ、でもさっきのスリアちゃんを見ていると、女の子の方がいいかも……?)

エリス(アベル様のような男の子もいいですけれど、もしアベル様のように危険をかえりみない子になってしまったら……)ブルブル…

エリス(いや、もしそうなってしまった時は、私が頑張る時です!)

エリス(事実、ノワール様という例があります!)

エリス(お母さんになってからも、ひたすら鍛錬を積んで我が子を助けられるようにならなければ!)

エリス(……)

エリス(でも、アベル様との子供……///)

エリス(もし実現すれば、私も鍛錬を疎かにして甘やかしてしまうかも……///)



アベル「……エリス?」


エリス「ひゃいっ!?///」ビクーン!

アベル「だ、大丈夫か?」

エリス「は、はい! 大丈夫です!? 何も問題ありません!?///」ドキドキ

アベル「そ、そうか……」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/08(月) 23:42:25.10 ID:ZSxb6U69O<> そういやエリスって最強だったねえ……
忘れてたけど <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/08(月) 23:46:52.12 ID:X2RFC/t4O<> あの夜レベル2だったエリスがこんなに育っちゃうなんて(歓喜) <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/08(月) 23:51:00.83 ID:d+u1VyqF0<> ――

……


エリス「……///」

アベル「落ち着いたか?」

エリス「は、はい。もう大丈夫です」

エリス(うぅ、私やっぱり最近少し欲深くなっちゃってる……///)

エリス(しっかりしないと!)グッ!

エリス「スリアちゃんも無事にご両親と合流できましたし、気持ちを切り替えましょう!」

アベル「そうだな。予定は少し狂ったが、大きな影響はない」









アベル「――このまま当初の予定通り、エリスの服を見に行こうか?」ニコリ








エリス「……ふぇ?」

アベル「な、なんでそんな顔なんだ? 少し前に伝えたとは思うんだが」

エリス「……」

エリス「…………」

エリス「…………////」プシュー…

エリス「はわわ!? だ、大丈夫ですアベル様ぁ!?」

エリス(い、今はちょっと、頭の整理がついてなくて……///)

アベル「遠慮をするなエリス。駆けろファフニール!」

ファフニール「ヒヒーン!」ドドドドドド!

エリス「ま、待ってくださいアベル様ぁ!? は、はやいですー!?」ギュゥ!


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/08(月) 23:57:38.80 ID:d+u1VyqF0<> ――


……

【帝国・服屋】



アベル「さて、さて……」イソイソ…

アベル「エリスは普段、メイド服しか着ないからな」

アベル「ある意味で、俺と同じ。しかし俺とは違い色々な物が似合う可能性を秘めている」

エリス「……///」

アベル「そのワンピースも捨てがたいが……」

アベル「俺はエリスの色々な姿を見てみたいんだ」

アベル「わかってくれるなエリス?」

エリス「は、はい///」

アベル「よし。それでは早速……」

アベル(とはいえ、やはり俺の感覚がエリスと合っている保証は無い)

アベル(無難に行くべきか、攻めるべきか……どうするかな)



――

※エリスの服、どれにしよう?

1:大人っぽく黒基調の服でまとめて、アベルとお揃いに

2:白い服とピンクのロングスカートで可愛くまとめよう

3:淡い黄色のドレスと髪をまとめる青リボンのコーデで

4:今を忘れない、メイド服風のモノクロフリルドレスを

5:その他自由安価

↓1〜3多数決コンマ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 00:01:47.13 ID:OfOYe1R/O<> 迷うが2番 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 00:02:42.02 ID:ecrBySiB0<> 3が以外と良さそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 00:04:07.99 ID:qRwtaykwO<> 1
帝国の皆さんに「ああ、アリス様がログインしたのってあの時かあ」と思って欲しいです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 00:04:44.72 ID:q16weO5y0<> コンマかな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 00:05:28.79 ID:qRwtaykwO<> …なんかアホみたいなこと書いたらとんでもねえ数値出して申し訳ない <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/09(火) 00:13:07.12 ID:12dg80hV0<> 票が割れましたが、99ゾロ最大値ですのでアベルとお揃いに決定しました
そして決まったところで今日はここまで。エリスのコンマでエンディングが膨らんでいく恐怖……
この後また少しエリスとのデートは続き、途中のエリス家の魔道書を回収しているため、城塞帰還後にも少しイベントが発生します
おそらくそれでもこのスレ内で収まり、マックスとキアラの話の前フリをして次スレという流れになるかと思います

そしておそらく、次スレが最後のスレになるかと思います(多分。残りチケットは1枚+このスレ1000のボーナスでイベント一つなので)
前スレにて誘導前に埋まってしまった反省点もあるので、デート編が終わった後
マックス達の話に入る前に、チケット+1000ボーナスを先取る形で、イベントを2つ範囲を広げてコンマ多数決で取ることを考えています
まだ少し先の話ですが、最後のイベント安価となるため、その時は事前の通知を行いたいと思います

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 00:20:00.88 ID:ecrBySiB0<> 乙です!
とうとう次で最後のスレか、感慨深いなぁ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 00:48:28.51 ID:QwEd/8q20<> 年単位で連載してくれてたんだよなあ
1スレ目から追わせて貰った身としては改めて本当に感慨深いですわ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 10:01:02.24 ID:iu8EYhJt0<> デート編はこのスレほぼ丸々使ってるしイベント次第で次々スレまで行くかと思ったが、どの道あともう少しで終わっちゃうのか……
最後のイベント安価にはなんとか参加できるようにしたいな <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/09(火) 23:04:27.33 ID:12dg80hV0<> こんばんはー
多分、一年半以上書いているんですよねぇ……
本当に支えてくださる皆さんには感謝しかありません

それでは今日も少しづつ進めて行きます <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/09(火) 23:05:03.21 ID:12dg80hV0<> アベルとお揃い、黒いコーデ

――


アベル「うーむ……」




ピンクスカート「……」

黄色ドレス「……」

フリルドレス「……」





アベル(……どれもエリスに似合いそうな気がするぞ?)

アベル(しかし、どれも可愛い感じのものが多いな)

アベル(今エリスが着ているのもそちらに近い)

アベル(どうせ買うのであれば、少し角度を変えたいところだが……ん?)



黒ロングスカート「……」

黒ブーツ「……」

黒コート「……」



アベル「……」チラ

鏡「……」マックロアベル

アベル「……」

アベル「…………」

アベル(俺と似た格好のエリス……それもありか?)ゴクリ…

アベル(元々メイド服が似合う時点で、エリスは黒い服も似合う筈だ)



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/09(火) 23:06:31.44 ID:12dg80hV0<> アベル「エリス、ちょっと来てくれ」

エリス「は、はい!」タタタ!

アベル「ちょっと俺の趣味が前面に出ているが、あれを着てみてくれないか?」



黒統一装備「……」テテーン!



エリス「う、上から下まで真っ黒……?」

エリス「まるでアベル様みたいな……」チラ…




アベル「……///」フイ…




エリス「あ……///」

エリス(アベル様と同じ、黒い服……)

エリス(メイド服とは違う、可愛らしさのあるスカートですけど……)

エリス(上に着る服も、下に穿く靴まで全部黒で統一するのは、まさに黒騎士のアベル様と同じです)

エリス(な、なんだかそれだけでドキドキしちゃいます……///)

アベル「あー……、勿論エリスが嫌ならば着なくていいぞ?」

アベル「あっちにも、エリスに似合いそうな服は沢山あったからな」

エリス「い、いえ! アベル様が選んで下さったお洋服ですもの!」ガシ!

エリス「ちょっと、試してきますね!」タタタ…


……

――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/09(火) 23:07:41.79 ID:12dg80hV0<> ――

……


【試着室】



黒統一装備「……」


エリス「……」ゴクリ…

エリス「……」シュルリ…


ファサ…

ゴト…

ガチャンガチャン…


エリス(な、なんだか大人っぽい雰囲気もしますね……///)

エリス(……)ゴソゴソ…

エリス(あ、これなら武器も隠しやすくて動きやすいかも?)

エリス(でも、上手く着こなせているのかな……)

エリス(アーシャさんならきっと、綺麗に着れると思うけど……)

エリス(……)





特殊判定
↓1〜2コンマ二桁

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 23:09:39.34 ID:72cshqY6O<> 思えば一つのシリーズでよくここまで来たもんだなぁと感慨深く感じる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 23:09:46.05 ID:q16weO5y0<> ゾロ目 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 23:11:05.47 ID:RpSTUxpPO<> アーシャで見慣れてるせいかあまり琴線に引っ掛からない感じかな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 23:12:00.73 ID:vEJwS9TeO<> 今見てきたけど1スレ目が10月23日だから、更新速度的に無いとは思うけどあと4ヶ月続いたら二周年するね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 23:12:54.63 ID:W1u03Lc/O<> ちょっと待って脱ぐ時に変な音出てるんだけど? <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/09(火) 23:14:19.85 ID:12dg80hV0<> エリス……(白目)
誰ですかこの子をこんなに性に目覚めさせたのは!? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 23:16:14.70 ID:q16weO5y0<> 低いと逆にヤバイ性癖に目覚めるやつだったの!? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 23:22:43.17 ID:vEJwS9TeO<> 低くてヤバいとなると
思いの外服がキツい→『締め付けられると気持ちいいです……///』
とか? <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/09(火) 23:28:16.16 ID:12dg80hV0<> 1エリスのコンプレックス(控えめ身長と胸)

50>34(ブーツのおかげで背も高く見えます! ちょっと大人っぽいです!)

※基準値を下回った為、このまま着てくれます


2アベル様とお揃い……アベル様と? 仄かな欲


10>05(お揃いなら……本物のアベル様の服が……///)

※基準値を下回ってしまったため、エリスにお揃い(真)願望

※アベルの服そのものを着たがる願望を持ち始めました。ロウルとの仲が更に深まることでしょう(白目)



――


黒エリス「こ、これが私……」ドキドキ

黒エリス「なんだか大人っぽくなれたような……///」

黒エリス「おこがましいですけど、ノワール様にちょっと近づけたかな……?」

黒エリス「えへへ、アベル様とお揃い……///」ニヤニヤ

黒エリス「……」

黒エリス「アベル様と、お揃い……」

黒エリス「……お揃い、同じ……」

黒エリス「アベル様の、服……」



〜〜〜〜



ロウル「ふんふんふ〜ん♪ 今日も何かと理由をつけてアベルさんの服を預かれました!」ホクホク

エリス「ロウルさん?」

ロウル「おわぁ!? エリスさん!?」

エリス「あれ? それはアベル様のお洋服ですよね?」

ロウル「な、内密にお願いします! 別に変なことをするつもりではないんです!」

ロウル「ただ、ちょっと……アベルさんの服を着て、アベルさんを色々と体感したいなって……///」



〜〜〜〜


エリス「……///」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 23:35:50.00 ID:W1u03Lc/O<> 彼シャツか……
生クリームprprといいエリスはもう横にアベルいるだけで幸せ絶頂するんじゃなかろうか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 23:41:44.34 ID:1pnM43UVO<> 性癖的に比較的まともなパトラ以外のヒロインズはもうアベルの何らかの動作で絶頂するぐらいの条件付けとかされそう <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/09(火) 23:42:43.22 ID:12dg80hV0<> ――

……



アベル「……妙に着替えに時間がかかっているような?」

アベル「サイズはエリスに丁度良いものを選んだ筈なんだが……」



シャッ!



黒エリス「い、いかがですかアベル様……?///」



アベル「おお……///」

アベル「やはりエリスは黒い服も似合うな」

アベル「エリスの綺麗な金の髪が際立つと同時にいい刺し色にもなっている」ウンウン

エリス「刺し色とは確か、着ている色と少し違う色を混ぜ込むことでしたよね?」

エリス「アーシャさんとパトラさんから教わりましたよ!」エヘン!

エリス「ちょっと、自信が無かったのですけれど……///」

エリス「アベル様と、お揃いになれていますでしょうか?」

アベル「あ、あぁ。そうだな」

アベル「俺と……お揃いだ……///」

エリス「ふふ、嬉しい……!///」

アベル「……///」



エリス「――で、ではよりお揃いになるために、アベル様の服をお借りしてもよろしいですかっ!?」



アベル「待て待て、どうしてそうなった!?」

エリス「ロ…………その、お揃いなら、真にお揃いの方がいいかなって……///」

アベル「服の共有というのは、確かに無くはないが……」

アベル「それは同性や体格が似ている場合がほとんどだろう?」

アベル「流石に俺とエリスでは体格が違いすぎる」

アベル「下はまあベルトで無理矢理固定することはできなくもないが、上は流石にな……」

アベル「……」


追加特殊判定
↓1コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/09(火) 23:43:56.60 ID:JSFyql3X0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/09(火) 23:52:13.67 ID:12dg80hV0<> 服交換、試してみる? アベルの理性


60(見えてしまうだろう……///)>25

※基準値を超えた為アベル我慢!


――


アベル(エリスが、俺の服を……)

アベル(間違いなくぶかぶかというか、エメリナを更に悪化させた具合になりそうだ)

アベル(そ、そんなことになれば……///)


アベル「だ、駄目だ駄目だ!///」ブンブン!

エリス「えぇっ!?」

アベル「そんな姿、誰にも見せんぞ! 見た奴は凍らせて砕く!」

エリス「で、でもアベル様の……」ショボン…

アベル「……」

アベル「…………」





アベル「――ふ、二人きりの時なら、な?///」ボソリ…

エリス「〜〜〜〜〜!?///」








店員(……あれ、アベル様だよなぁ。おしのぶ気も無さそうだけど)

店員(あの女の子と随分仲が良さそうだけど、やっぱりそういう子なのかね……?)


……


――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/10(水) 00:08:28.96 ID:cTaWhlGB0<> ――


【帝都・街道】



黒エリス「ふんふ〜ん♪」

アベル「俺の服ではないが、そのまま着てくれるのか?」

エリス「勿論! なんだか大人になれた気がしますし、アベル様とお揃いなのは間違いないですし……///」

エリス「ファフニールと合わせると、本当に今の私達はアベル様色ですね」

アベル「確かにな。その分エリスの髪がよく映える」サラ…

エリス「……///」

エリス「あ、でもこうして武器を構えたら銀色も刺し色になるのでは?」チャキン!

アベル「こら、また武器を隠し持って……」

エリス「ちゃ、ちゃんといつもの剣は置いてきましたもの」アセアセ

アベル「エリスらしいといえば、エリスらしいがなぁ……」

エリス「アベル様をお守りすることこそ、私の使命ですから!」

アベル「……」

アベル「エリス、今日は楽しめたか?」

エリス「はい! 勿論です!」

エリス「アベル様の計らい、家族の思い出、スリアちゃんと一緒に回った帝都、そしてアベル様とお揃いの服まで……」

エリス「私には勿体ないくらい、いい一日でした!」

アベル「そうか、ありがとうエリス」

アベル「……だが、最後に」

アベル「最後にもう一か所寄りたいところがあるんだが……いいか?」

エリス「アベル様が望まれるなら、私はどこまでもご一緒しますよ?」

アベル「……そう時間は取らない。頼むぞファフニール」

ファフニール「ヒィン!」パカパカ!


……

――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/10(水) 00:10:54.41 ID:cTaWhlGB0<> 途中ですが、今日はここまで
明日か明後日にはデート編も終わることでしょう
そして最後のコンマ判定も先に↓1コンマ二桁で取っておきます

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/10(水) 00:13:59.06 ID:3pqJT0ZDO<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/10(水) 00:15:35.32 ID:AENm3sMY0<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/10(水) 00:34:00.22 ID:MOdpitL50<> 乙です!
何の判定なんだろう、コンマ低いけど大丈夫かな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/10(水) 08:27:12.64 ID:QQvBqyTK0<> 多分帝都の住民はあいつら爆発しろってアベル達見てるんだろうなぁ
ところでエンディング近づいちゃってるけど、裏ボス的なものとかいる?
パパン意外と楽に倒せたし、裏ボス倒して真エンドとかよくあるし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/10(水) 09:23:26.15 ID:2uM4qUfZO<> 戦力的にはパパン以上とか考えられないしなぁ……
『ヒロインズの心は満たしたので最後に体を満たせ』みたいな感じで全員に大立ち回り(&アリス+αがログイン)みたいなアホなことぐらいしか浮かばない <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/10(水) 23:46:15.86 ID:cTaWhlGB0<> こんばんはーってコンマにもげぇっ!(白目吐血)
もう覚悟を決めるしかないようですね……
遅くなってしまった為、エリスデート終了まで投下していきます


>>855
皇帝はあれ、コンマ運が凄く良かったから勝てたと思うんですよね? 最後の攻撃命中率25パーセントですよ?
一応データを確認してみましたが、ファイルを分けていた超ボス2体のデータは残っていました(ストーリー展開により登場機会を失った)
とはいえ片方はギルバートには届かないため消化試合確定、もう一体は単体ではギルバートを下回りますが、最大徒党を組んだ状態だと
もしかするとギルバートを超える=隠しボスにはなるかもしれませんが……
私の性分なのかもしれませんが、登場させるまでの流れを省きたくはない=普通に長めのイベント+戦闘時間になるので
万が一やるにしてもチケット消費とさせていただきます。ご了承ください…… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/10(水) 23:47:33.91 ID:cTaWhlGB0<> ――

……


【帝都・小高い丘】



サアァァ…



エリス「ここは……」

アベル「……昔から、俺はこの帝国が嫌いだった」

アベル「だが、ここから眺める景色と夕陽だけは好きでな」

アベル「俺が一人で出歩いた時は、よく訪れていたんだ」

エリス「綺麗……」

アベル「俺が子供の頃から、ほとんど変わらない景色だ」

アベル「だが……」



ギュ…



エリス「ア、アベル様?」

アベル「だが……俺はもう不平不満を口にして、気晴らしにこの景色を眺める様な真似はできない」

アベル「帝国は実力主義の国。それは俺の忌み嫌うものだが、父を慕い焦がれる者がいたのもまた事実」

アベル「俺は、俺の抱いた欲望を叶える為に彼らを蹴落とした」

アベル「上に立つ者は、その責任を負う。上に立つ者は、自分がいつか蹴落とされる覚悟も持たなければならない」

アベル「俺は、皇帝の器ではない。しかし、己の野心を通したんだ」

アベル「アドルラン兄様にカイン兄様、キアラにフィーア……」

アベル「皇帝の血を継ぐ者として、俺も俺の責務を果たさなければならない」



アベル「……」



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/10(水) 23:49:10.93 ID:cTaWhlGB0<> ――

特殊判定結果

アベルの本音

10>06

※基準値を下回った為、包み隠さずストレートに想いを伝えます

※エンディング時のフル描写確定。エリスの『全て』を堪能します(白目)

――



アベル「……こんな形になるとは思わなかったがな」

エリス「え?」

アベル「いつの日か、帝国を変える。俺の、誰にも譲れない野心だった」

アベル「まさか王国を天使から救い、聖国の聖王を討ち……」

アベル「王城ではなくコロセウムで父と決着をつけることになるなど、誰が考えつく?」

エリス「それは確かに……」

アベル「まあ過程はどうあれ……俺の抱いた野心はこうして現実のものになっている」

アベル「勿論、まだまだだ。本当に望む姿までは遠い道のりになるだろう」

アベル「この景色は、もう眺めるものではない」

アベル「これから守り、より素晴らしいものに変えていかなければならないものだ」

アベル「だが果たして、本当に俺に今更皇族としての責務が果たせるのか?」

アベル「……こうして帝国を見下ろしても、覚悟以上にその不安な気持ちが大きいんだ」

エリス「アベル様……」

アベル「……」








アベル「――だからエリス。俺を、支えてくれ」

アベル「――俺のすぐ傍でずっと、いつまでも……」








エリス「――っ!」




<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/10(水) 23:52:27.06 ID:cTaWhlGB0<> アベル「俺は、一人で生きていけるつもりでそうではなかった」

アベル「助け合わねば、生きていけない」

アベル「守るべきものがあれば、俺は俺を見失わず立って進むことができる」スッ…

エリス「あっ、アベル様……」ギュ…

エリス「も、勿論です。私はアベル様の剣でありメイドです」

エリス「何時如何なる時も、お傍で……」

アベル「違う」

エリス「え? あ――っ!?」


チュゥゥ…


エリス「ん、んふぅ……///」クチュクチュ…

アベル「……っ……ん」チュピ…

エリス「はぁ……///」トロン…

アベル「……もうすぐ、お前はメイドではなくなる」

アベル「――俺の妻になるんだ」

エリス「ふあぁ……!?///」カアァ!

アベル「俺と共にいつまでも過ごし、やがては俺を看取ってほしい」

アベル「いつか生まれる子に、自由な選択ができるような帝国を造れるよう俺を支えてほしい」

エリス「は、はい……/// で、でもアベル様? 私以外にも皆さんが……」

アベル「……確かに、お前の優しさに甘えて俺は数多くの女性に手を出してしまった」

アベル「そして、彼女達もエリスと同じく守るべき、手放したくない存在であることも事実だ」

アベル「だが……」グイ!

エリス「あ、んふぅ……///」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/10(水) 23:59:41.81 ID:cTaWhlGB0<> アベル「――お前は、俺が初めて抱きたいと……自分のものにしたいと思った子だ」

アベル「――そして正直に言おう……今は誰よりも先に、孕ませてしまいたいと。俺の子を産んでほしいと思ってしまっている」

アベル「――お前をどこまで気遣えるかわからないほどに、俺の中の独占欲が黒く渦巻いているんだ」

アベル「――絶対に、お前を手放したくない……!」ギュゥゥ…

アベル「こんな俺だが、どうか……」

エリス「……」ギュゥゥ…

アベル「エ、エリス?」

エリス「……勿論です。たとえ私が剣でもメイドでも無くなったとしても……」

エリス「私は、アベル様にこの身も心も捧げています。一人の人間として、あなたを愛しています……///」

アベル「ありがとう、エリス……」チュゥ…

エリス「アベルひゃま……///」チュゥ…

アベル「……蕩けた声を出さないでくれ。俺の本性が出かねん」

エリス「んっ……/// アベル様が望まれるなら……///」

エリス「その、少し怖いですけど、シアさんにしていたこととかでも……///」

アベル「い、いやあれは別に……」

アベル「……」

アベル「だが、そうだな……」

サワサワ…

エリス「んぅっ!?///」ビクン!

アベル「初めてお前を抱いた時に……少しだけ、こっちが気になったんだ」

アベル「エリス――俺はお前の全てが欲しい……」ボソリ…

エリス「〜〜〜〜っ!?///」ゾクゾク!

アベル「……今はまだ、その時ではないのが残念だ」スッ…

エリス「あっ……」

アベル「待っていてくれエリス。近いうちに、必ず……」

エリス「はい、アベル様……///」



ファフニール「ヒヒヒーン!」ダンダン!



エリス「あ、ファフニールが……!?」

アベル「……俺ももう少し自制心を身につけないといけないな」

エリス「……そろそろ、戻りましょうかアベル様?」

アベル「そう、だな……」

エリス「……帰り道も、私を抱き抱えてくれますか?」

アベル「勿論だ」ギュッ…


……

――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/11(木) 00:02:39.76 ID:1/Bi8xRS0<> 短いですが、今日はここまで
城塞帰還後は、また明日ということで……
しかしまさかエリスもアベルも10以下をぶち抜いてくるってどういうことなの……(白目)

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/11(木) 00:20:42.31 ID:8CX5gAOY0<> 乙です!
凄いコンマブチ抜いたなww
しかしそろそろマックスとキアラが楽しみになってきた…! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/11(木) 02:05:35.33 ID:BMABF3zhO<> 乙です
裏ボスは判断難しいなあ……下手に損害とか出ちゃって
エピローグ以降の平和な状況にヒビが入るのは正直望むところじゃないし
鉄拳TTみたいに誰かの夢の中の話とかでエキシビジョンチックにやるのも手かも
首尾良く勝てれば何故か枕元に……的な感じで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/11(木) 06:27:02.71 ID:GOvRqgll0<> おつです
イッチはどこまで砂糖を生産させれば気が済むんだ!!!(ビターン) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/11(木) 08:22:06.61 ID:vBqQw9tAO<> コンマ神「アリスログイン見たい」

しかしこれもしかして、最後エリスお尻も堪能されちゃうと見ていいんですかね!?
裏ボスもちょっと怖いが見てみたいかも。あんだけコンマ荒ぶって竜に天使に人を辞めたシュタイナーやら強敵ごろごろ出てきて誰が控えていたのか気になる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/11(木) 08:53:04.43 ID:V0dj94nDO<> 乙です
徒党を組んだ裏ボスとなると本編では各個撃破された、竜or天使全員集合&最後に一つに合体して超竜or超天使形態みたいなの想像したけど実際は何だったのか気になります <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/11(木) 23:01:52.17 ID:TCQYMo0eO<> 改めて考えると裏ボスはシュタイナーと天使達が究極合体に成功した姿とかかな
コンマが荒ぶり続けていたこともあって聖国関連の敵とは正直戦いたくないかも(冷汗) <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/12(金) 00:00:02.88 ID:1/Bi8xRS0<> こんばんはー
かなりギリギリですが、城塞のやりとりを経てデート編終了まで投下したいと思います

隠しボスは意外と気になる人いるんですね……
結局はコンマ次第なんで、ギルバートよりも弱いおまけボスになる可能性もあるのですが
なお、仮に戦うことになってもエキシビジョン的な扱いなのでアベル達や三国の情勢が致命傷を負うことはないです
(勝っても負けても問題なし) <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/12(金) 00:01:05.10 ID:9rBFy2JV0<> ――


……


【帝国・アベルの城塞】



ファフニール「ヒヒン」トコトコ



ロウル「お、二人とも帰ってきましたね」ピョコピョコ

パトラ「思ったよりは早い……いえ、私が遅かったんですね」



アベル「今戻った。ん? なんだか騒がしくないか?」

エリス「も、もしかして私達がいない間に何か事件が!?」

ロウル「あーいえ、そういうわけではないですよ」

ロウル「それよりもエリスさん、その格好は……」

エリス「……アベル様とお揃いなんです///」ポッ…

パトラ「よく似合っていますよ。アベルさんもすっかり洋服選びが得意になられたようで」

アベル「か、からかうなパトラ……」

ロウル「でも私のこれみたいに、すごい大胆な冒険でもないんですねぇ」ミコフク!

エリス「その服はロウルさんだからこそ似合うと思うんです!」ガシッ!

ロウル「も、もう。みんなしてそうやって……///」パタパタ


ロウル(……エリスさん、どうでした?)コソコソ…

エリス(……ロウルさんの気持ちがわかった気がします///)

ロウル(えっ!? と、というとあれですか、エリスさんもアベルさんの匂いを……?)ゴクリ…

エリス(ちょっと違うのですけど、アベル様の服をそのまま着てみたいなって……///)

ロウル(あー、わかりますわかります! ご安心ください。私の部屋にアベルさんの服は少しありますよ!)パタパタ!

エリス(……///)


アベル「何を話しているんだ二人とも?」

アベル「それよりパトラ、結局この騒がしさは……」

パトラ「ああ、実はですね……」


……

――

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/12(金) 00:01:46.38 ID:9rBFy2JV0<> ――

【城塞内部】


新人メイド達「」

新人執事達「」




アイナ「み、みんなお疲れ様! 貴重な経験が積めたんじゃないかな!」アセアセ

スミレ「とはいえ、この後は戻られるアベル様達に紅茶の……駄目だ、もう聞こえていないかも」

ローズ「ちょっと無理をさせ過ぎちゃったかしらネ?」

マックス「だと思いますよ。アベル皇子達に揉まれて強くなった俺も普通にしんどいですし……」ゼェゼェ…

キアラ「ご、ごめんねマックスさん?」

フィーア「でもマックスさんのおかげで、私と姉様も怪我をすることなく鍛錬場の修復ができました!」

アーシャ「皆さんお疲れ様でした。紅茶を淹れてありますがお飲みになる方は?」

シア「焼き菓子もありますよ〜」ポヤポヤ

ティア「シアさん、まずは回復した方がいいのでは……?」



新人メイド達「」ピクピク

新人執事達「」ピクピク



ローズ「……んもぅ! これじゃあどっちがメイドや執事なのかわからないじゃないの!」

アーシャ「私達はアベルについていって体力もついていますけど、新人の子にはやっぱり酷だと思いますよ?」

アーシャ「もっともみんなの協力があってこそ、私達もここ数日を満喫できたのですけどね」

アイナ「ねぇねぇ、アベル様とどんなことしたの?」ワクワク

ティア「ふ、普通のことですよ? 可愛い動物を聖国に見に行ったんです」ホクホク

アイナ「あ、いいなそれ。私も今度行ってみようかな。シアさんは?」

シア「わ、私はその、甘いものを食べ歩いて〜///」

アイナ「あ、それもいい!」パン!

スミレ「……アイナさん。あまり根掘り葉掘り聞くのは失礼だと思いますよ?」

アイナ(だ、だって、私もローズさんとの参考に……///)ゴニョゴニョ…

スミレ(……そのお気持ちは、よくわかりますけども///)



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/12(金) 00:02:27.33 ID:9rBFy2JV0<> ネスト「っと。ただいま戻りましたよーっと」シュタ!

アーシャ「あ、おかえりなさい。どうでしたか?」

ネスト「殿下はエリスちゃんと一緒に玄関でお話中だったんで、もうすぐ来るかと」

ネスト「そして王城の方も、なんとか無事に片付いたってところですかねぇ」

ネスト「明日からは、また前みたいな通常業務に戻れると思いますよ」

アーシャ「……そっちの鍛錬場で行われていた耐久鍛錬の結果はどうなりました?」

ネスト「流石にバケモノの元皇帝陛下も、疲労の色は出てたんですけどねぇ……」

ネスト「残念ながら、挑んだ者達は軒並み返り討ちですよ」

ネスト「なんか『アベルやエリスは挑んでこないのか?』とか名指し指定もあったそうですけど……」

アーシャ「……二人が巻き込まれなくて本当によかったと思います」

ネスト「なんでもあの人、殿下とエリスちゃんの子供を心待ちにしているって聞きましたけど?」

ネスト「まさかここにきて、おじいちゃんの目覚め――」

アーシャ「……多分、将来有望な戦闘能力を持つからでは?」

ネスト「ですよねー」



ガチャ…



アベル「今もどっ……これはすごいな」

エリス「皆さん、この数日の疲れが一気に出てしまったのですね……」

パトラ「私達が羽を伸ばしている間に、少し申し訳ない気分になってしまいますけど……」

ロウル「でも、確かに大変ですけど私達は昔から城塞内の雑務は結構こなしてきましたからねー」

ロウル「きっとこの新人さん達もいつかは慣れて、立派な執事やメイドになってくれますよ!」

アイナ「後輩って、なんだか憧れるよね……///」テレテレ

スミレ「ですが、ボク達は手本となる必要が出てきます。より一層、ローズさんの為に精進しなくては」

ローズ「この様子だと、まだまだあなた達に追いつくのは大変そうだけどネ……」ヤレヤレ



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/12(金) 00:04:08.63 ID:9rBFy2JV0<> アベル「ローズさん、ロウル達から話は聞きました」

アベル「この数日間、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」ペコリ

ローズ「いいのいいの! 大切な人との時間は、大切にしなきゃ駄目ヨ?」

キアラ「アベル兄様、ごめんなさい」ペコリ

フィーア「私達も、ついうっかり鍛錬場を壊してしまったばっかりに!」ペコリ

フィーア「ここには入れませんでしたけど、サクちゃんもきっと謝っていると思います!」


<キュルルーン!


アベル「いや、二人とも気にしなくていいからな?」ナデナデ

アベル「マックスも、すまなかったな。お前だけ休暇を用意してやれないとは……」

マックス「いえいえ、修復作業もいい鍛錬になったと思いますし、俺でもお役に立てたならそれで十分ですよ」

マックス(仕事中とはいえ、キアラちゃんと結構な時間一緒にいられたしな……///)

アベル「そうは言ってもだな……俺は同行できないかもしれんが、お前にも休暇は必要だ」

マックス「アベル皇子……」ジーン…

キアラ「あ……それなら、私が今度マックスさんの休暇に同行します!」

マックス「!?」

アベル「キアラが?」

キアラ「はい。私もお仕事を貰ったけど、兄様達程忙しくないですし」

キアラ「それに、マックスさんにはよくお世話になっていますから。私でも、帝都の案内くらいはできますよ?」

アベル「ふむ……マックス、それでいいか?」

マックス「も、もちろんでっす!?///」

フィーア「じゃあ私はお休みのマックスさんの代わりに、マックスさんの見回りのお仕事をやっておきます!」ピョン!

マックス「うぅ、フィーアちゃんまで……ありがとう……!」

マックス(か、完全フリーの休暇をキアラちゃんと……頑張ってよかったー!)グッ!



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/12(金) 00:04:51.40 ID:9rBFy2JV0<> アベル「ネスト、そういえばお前達にも休暇を用意できてなかったが……」

ネスト「はっはー、殿下? 俺達を甘く見ないでくださいよ?」

ネスト「俺達は殿下の斥候兼王国のお助け員ですよ? 任務こそが生きがいに……」

アベル「……」ジー…

ネスト「……ごめんなさい嘘つきました。任務に没頭してないと、フローレンに見つかった時が怖いんです、はい」ブルブル

アベル「……クラウス王に頼んで、王国の方で少し休暇を貰うといい」

ネスト「ええ、考えておきますよ。ん?」



モミクチャ!



シア「エリスさーん? どうだったんですか〜?」ズイ!

ティア「き、気になります……!」ズイ!

アーシャ「まあ、そのお揃いの服を見たらわかりますけどね?」フフ

パトラ「アベルさんですから心配はいらないと思うのですが、やはり気になります」ズイ!

ロウル「エリスさん! さっきの話をもうちょっと詳しく!」ズイ!

エリス「え、えっとですね……?」ワタワタ

エリス「……」

エリス(ど、どうしましょう。城塞にこんなに沢山人がいる時に限って……)

エリス(私もかなり恥ずかしいことを考えてしまいましたし、スリアちゃんのことを広めるのも……)

エリス「……!」ピコーン!

エリス「そうだ! 今日は、とてもいいものが残っていたんです!」


一同「「いいもの?」」


……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/12(金) 00:07:07.60 ID:9rBFy2JV0<> ――



エリス「えっと、もう少し右に詰めてください!」

シア「こ、こうでしょうか〜?」ムギュ

アベル「お、おいエリス? 考えていることはわかったが……」



↓↓↓
→ア←



アベル「俺を中心とした状態に何故みんなが押し寄せている構図になるんだ!?」ムギュゥゥゥ!

フィーア「アベル兄様の傍が一番です!」ダキッ!

キアラ「でも、すごいなぁ。風景を記録できる魔法だなんて」ムギュ

ティア「高度な魔法の平和利用、きっと神も望まれていることだと思います」ムギュ

パトラ「王国の技術力も、これからそういったことに活かしたいですね」ムギュ

アーシャ「ええ。でもやっぱり……」ムギュ

ロウル「エリスさんの思い出の品が見つかった。最後の日に一番いいことがありましたねぇ」ムギュ

マックス「と、ところでこれ、俺達も入っていていいんですかね?その、色々と……///」ムギュ

ネスト「エリスちゃんからのお願いだし、大丈夫じゃないかなー?」ムギュ

アイナ「あわわ、なんだか私達場違いじゃないかな?」ムギュ

スミレ「ですが、いずれはアドルラン様達も招いて、もっと多くの人が入る予定とのことですし……」ムギュ

ローズ「予行演習も兼ねているのかしらネ? でも……」ムギュ


窓サク「キュルルーン!」ガシガシ!


エリス「あ、おさまりましたよ! これで……」

ローズ「……駄目ヨ。エリスちゃん」パッ

エリス「え、あ!?」

ローズ「肝心のあなたが入っていないじゃないの! ほら、アタシが代わるからあなたも入るのヨ! これに魔力を込めればいいのよネ?」

エリス「きゃ!?」


アーシャ「ほら、エリスちゃん!」テマネキ

ロウル「アベルさんのここ、空いてますよ!」コイコイ

アベル「ここって、俺の下か!?」

ロウル「抱き抱えるくらいできるでしょう?」

エリス「はわ……///」



ローズ「よーし! いくわヨー!」キュオォォォォ!




パシャア!





……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/12(金) 00:13:44.19 ID:9rBFy2JV0<> ――


……



アベル「な、なんとも恥ずかしい気分だったが……」チラ…


集合写真「……」


アベル「悪くは、ないな……///」

エリス「ええ。今度は、アドルラン様達もお呼びしてもう一度撮りたいですね」

エリス「シアさんにティアさん、それにローズさんも興味津々でしたし、いつかこれもいっぱい作れるのでしょうか?」

エリス「そうしたら、もっともっとアベル様と皆さんを写せますね!」ワクワク!

アベル「俺は今度こそ潰れるんじゃないか?」

エリス「……」カリカリ…


【〜〜私の大切な人達と一緒に〜〜】


アベル「……なるほど。そうして後から、題を記入するわけか」

エリス「はい。これからも、もっと沢山思い出を作っていきたいですね」パタン

アベル「ああ、勿論だ。だがとりあえず、明日は……」

エリス「またしばらく任務を再開するのですね」

アベル「いや、それもあるんだが……」チラ…






ノワール「……」ソワソワ




アベル(……珍しく隠れきれていない母上を写してやってくれないか?)ヒソヒソ

アベル(どうにも俺同様、さっきの状態に混ざるのが恥ずかしかったらしい……)ヒソヒソ

エリス(ノワール様ごめんなさいっ!?)



――


EX13

戦いを終えて〜〜帝国第三皇子と大切な人達〜〜

おしまい


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/12(金) 00:22:29.15 ID:9rBFy2JV0<> おまけ13が終了したあたりで今日はここまで

次はマックスとキアラのお話ですが、その前に先に最後のイベント安価を行いたいと思います(チケット残り1+このスレの1000ボーナスの2つ分)
明日(金曜日)の22時から私の書き込み↓1〜7コンマ二桁で高コンマor票数が多かった二つを最後のイベントとして採用しようかと考えています
時間を早めるのは少々難しいかもしれませんが(21時がどう頑張っても限界です)時刻や範囲、採用方式を変えた方がいいという方はご提案お願いいたします
なおイベント安価収集のため、明日の話の更新はお休みとさせていただきます

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/12(金) 00:32:44.34 ID:ok/nwAPq0<> 乙です!
マックスとキアラの話のフラグしれっと立てていて笑いましたww
安価に関してはいつもが23時頃の更新なのでそれくらいが分かりやすいのでは?
もちろん22時でも構いませんよ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/12(金) 01:14:52.73 ID:2jMvdTNEO<> おつおつ。やっぱ思い出を残せるのっていいよね
安価方式はそれで大丈夫と思う。しかし最後と思うとイベント何がいいか悩みどころだわぁ…
被害無いなら裏ボス二体とも見てみたい、でも他にもあれやこれや見たいものが沢山
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/12(金) 08:26:40.75 ID:TK1AvlsY0<> 参加できるか怪しいけど方法はそれで大丈夫です
ところでもしゾロ目が三つとか出たら特別に三つ採用とかになるんです? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/12(金) 10:05:08.90 ID:+bl61dfZO<> 見たいものめっちゃ悩むなぁ
個人的にはやっぱRスレだしもう終わってしまうわけだから最後にそっち方面見たいのはあるけども <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/12(金) 22:03:43.50 ID:9rBFy2JV0<> こんばんはー
それでは最後のイベント自由安価を取って行きたいと思います
票数が割れた場合はコンマ最大値採用。00>偶数ゾロ>奇数ゾロ>その他

※エリスとの一夜はエンディングで確定しているため除外します

※今日の24時までに範囲が埋まらなかった場合、既に出されたものの中で判定します



イベント自由安価
↓1〜7コンマ二桁多数決 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/12(金) 22:05:13.97 ID:C9tXX/kjO<> 出来ることならヒロインズの夜(確定枠のエリス以外)も見てみたい……

無理であれば、エンディングに追加する形で数年後の帝国とか見たいかな
(エリスや妹組の年少組がどんな成長したかとかそれぞれのカップリングに子供はどれぐらいいるのかとか、いくらか判定取ることになりそうだけど) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/12(金) 22:06:31.61 ID:wVDT28iQO<> 来たか
裏ボス二体との戦い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/12(金) 22:07:55.63 ID:ok/nwAPq0<> アルフとリーナの奮闘記みたいなのも読みたいですね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/12(金) 22:14:15.76 ID:7Sq8knHbO<> 写真の件でアベル達を羨ましがった&フィーアにさらに一緒にいたいと考えたサクが、竜の力を持つスミレをヒントにどうにか人の姿も取ることが出来ないかと模索するとか見たい

写真のところで窓ガシガシしてるサク見ててふと浮かんだ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/12(金) 22:53:59.34 ID:UbpEivp7O<> ふと思ったんだけど裏ボスがエキシビジョンマッチなら真体パパンVS裏ボスとかできる?
無理ならパパン視点の今の帝国放浪記とか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/12(金) 23:08:27.07 ID:shb/Ln8QO<> 悩ましいが夜かな、一人一人書くと時間かかりそうなら性癖の似たシスターズやペットコンビ(アーシャロウル)はまとめるとか
ちなみに時間かかりそうな場合はゆっくり待ち続けます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/12(金) 23:10:50.17 ID:O44bvcY00<> 数〜十数年後の皆の後日談みたいなのを <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/13(土) 00:32:25.64 ID:BWCrA6me0<> 統計するとエリス以外のヒロインの夜パートが高コンマ+2票
隠しボス出現も2票、そして後日談も2票……
わぁ、見事なまでに大変そうなのオンパレード(白目)

正直なところ、後日談は濁す予定でした(エンディング後の考える余地が好きなので)
そしてR部分は私は薄いうえに超遅筆です(白目)流石に全員は大変なことになりそう
……こちら二つは採用ですが、それに伴うコンマ判定に任せたいと思います
とりあえずこの後の流れはおそらく
マックスキアラ一線越え→隠しボスVSアベル隊(おまけのギルバート)→ヒロインズorエリス→エリスorヒロインズ→後日談(軽めの予定)
になるかと思います

本日はご参加ありがとうございました!
↓1〜2コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/13(土) 00:35:46.12 ID:gXpI3HKO0<> 何のコンマだ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/13(土) 00:36:58.56 ID:7HnnMS/DO<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/13(土) 00:38:50.47 ID:TQf5imZN0<> あ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/13(土) 12:16:31.60 ID:BWCrA6me0<> 特殊判定結果

最終イベント描写

その1
ヒロインズとの夜パート、エリス以外の人数
(アーシャ、ロウル、シア、パトラ、ティアから選択自由安価)

01〜15:全員
16〜30:+4人
31〜45:+3人
46〜85:+2人
86〜00:+1人

コンマ12

01〜15:全員←

※!?


その2
後日談の経過年数と状況

01〜15:15年後(成長した子供達の旅立ち)
16〜30:7年後(子供達に囲まれるアベル)
31〜45:5年後(初武器持ちアリスvs還暦ギルバート)
46〜85:3年後(ヒロイン達の子供状況、フィーアの成長判定)
86〜00:1年後(各国の好転、アリス誕生)

コンマ56

46〜85:3年後(ヒロイン達の子供状況、フィーアの成長判定)

――

こんにちはー
結果、こうなりまし……うぼぁ!(自爆)
デートの時といい、なんでしっかり全員を射抜けるんですかね?
……最後なので、時間は強烈かかると思いますが頑張ります
(シチュ、人数などは考案中。もしかしたら再度安価頂くかも)

盛大な自爆をやらかしましたし、ここまで来たらもう隠しボスの方も片方は
しっかりストーリー上で抹殺して、この世界最後の深い闇も消して完全平和の方向に向かおうと思います(白目)

それでは今日の夜辺りからまずは前スレ1000ボーナスのマックスとキアラの一線越えの導入部分からゆったり始めようと思います
ただ、行き着いた結論の都合から導入が長い+アベルとヒロインズとの時とは状況が異なる(そのため内容安価無しの固定)
この点はご承知ください

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/13(土) 12:23:25.15 ID:m+nTGIguO<> その2はゾロ目券使いきってでも7年後辺りまでは見たいですねえ……
サク辺りはもはや自分の種族忘れるレベルでアベル達の子どもと楽しくやってそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/13(土) 17:08:53.79 ID:gXpI3HKO0<> 乙です!
コンマ低かったから大丈夫かな?と思ったらいい方のやつだったww
いよいよマックスキアラですね!時間はたっぷりかけて構わないので楽しみにしてます! <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/13(土) 23:26:19.74 ID:BWCrA6me0<> こんばんはー
それではおまけ14、マックスとキアラをゆるりとはじめて行きたいと思います <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/13(土) 23:28:18.59 ID:BWCrA6me0<> ――



EXイベント14


【戦いを終えて〜〜帝国第一皇女に迫る闇と王国騎士〜〜】




―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/13(土) 23:28:58.42 ID:BWCrA6me0<> ――



【帝国・アベルの城塞】


フィーア「それでは、行ってまいります!」ビシ!

ロウル「私も同行するんで、ご安心を!」

アベル「ああ、頼んだぞロウル」

マックス「ごめんよフィーアちゃん。あまり変なところは見回らなくていいからね?」

フィーア「はい! 気をつけて警戒任務にあたります!」

ロウル「まあ私とフィーア様の組み合わせは、警戒ということに関しては無敵ですけどね!」

アベル「フィーアとロウルが見回り、マックスが休暇でキアラが案内……他にこの後予定がある者はいるか?」

アーシャ「そうですね……私は午後に少しお買いものを」

シア「私とティアさんは、エリスさんの魔道書をちょっと調べてみたいです〜」

ティア「エリスさんのお母さん、聖国の方だったんですよね? もしかしたら少しお手伝いできるかなって……」

エリス「ありがたいのですが、前の方の頁はあまり見ないでくださいね……?///」

パトラ「私は直ったことですし、鍛錬を。楽しい休暇でしたが、日課を疎かにしては衰えてしまいます」

アベル「そうか。ではすまないが、適当に留守も任せていいか?」

アーシャ「あら? アベルもどこかへおでかけですか?」

アベル「ああ、俺もそろそろ公務に戻らないといけない」

アベル「兄様達に任せきりというわけにもいかないからな」

アベル「まあ、あれだけ休暇を楽しんだんだ。また次の休暇を楽しむためにも、しっかりやってくるよ」

アベル「マックスは遅くなったが、休暇を満喫してきてくれ」ポン

マックス「は、はい!」ドキドキ

キアラ「……///」



……



―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/13(土) 23:29:50.09 ID:BWCrA6me0<> ――


【城塞・皇女の私室】



キアラ「……どの服にしようかな」ソワソワ

キアラ「アベル兄様には、案内役っていうことにしてあるし……」

キアラ「皇女の身分は隠しておいた方がいい筈です」

キアラ「そ、それに帝都の案内ということは、はぐれてしまう可能性もゼロではありません」

キアラ「……」

キアラ「……手を、握った方が安全ですよね……?///」プシュー…






キアラ「――健全な恋人なら、手を握ることは普通ですし……///」





キアラ「あの日、マックスさんの誓いの剣を受け取ってから……」

キアラ「一緒の時間は増えたけど、私はマックスさんに恋人らしいことは何一つできていない……」

キアラ「アベル兄様達は、きっと……///」

キアラ「わ、私も……///」ゴクリ…

キアラ「私も今日は、少しはマックスさんを楽しませてあげたいな……///」

キアラ「恋人、らしく……///」チラ…



伊達眼鏡「……」

髪留め「……」



キアラ「……」

キアラ「確かあの格好、マックスさんも褒めてくれたよね?」

キアラ「よし……!」グッ!




……


――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/13(土) 23:30:54.09 ID:BWCrA6me0<> ――


……



マックス「……」ソワソワ






キアラ「お、お待たせしましたマックスさん!」パタパタ




マックス「だ、大丈夫! 全然待ってない、から……」

キアラ「その、以前と同じキャルの格好で申し訳ありません……///」ミツアミメガネー

キアラ「色々と悩んだのですけど、身分を隠した方が動きやすいと思いまして///」

キアラ「それにこの格好は前にマックスさんにも褒めていただいたので……///」

キアラ「その……」チラ…

マックス「うんうん/// やっぱり可愛い……///」ホクホク

キアラ「あ、ありがとうございます///」

キアラ(よ、よかったぁ……)ホッ…

マックス「やっぱキアラちゃんは元々が綺麗だからさ、何を着ても似合うんだよ///」

キアラ「そ、そんなことは……///」モジモジ…

マックス「あ、ということは今回もキャルちゃん呼びの方がいいのかな?」

キアラ「あ……そう、ですね」

キアラ「……」

キアラ「――でも、二人きりの場所では……ちゃんと私の名前を呼んで欲しいかも?///」

マックス「ふおおおおぉぉぉぉぉ!?///」

マックス(ふ、二人きりになれる場所に連れて行ってくれるのかなこれはぁ!?)ドキドキ!

キアラ「マックスさん!?」ワタワタ

マックス「よし、行こう! すぐ行こう!」

キアラ「あ、待ってください。今日は私が帝都をご案内するのです」

キアラ「……あ、危ないので、手を握っていきませんか……?///」ギュ…

マックス「ふおおおおおおあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!///」

キアラ「マックスさん!?」ワタワタ



マックス(やっぱり何度握ってもおててが気持ちいいのぉ……///)ニギ…



……


――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/13(土) 23:32:15.68 ID:BWCrA6me0<> 〜〜

……

【帝国・王城】


ガチャ…



アベル「アドルラン兄様、カイン兄様。いらっしゃいますか?」

カイン「ん、早かったなアベル」

アドルラン「すまないな。まだ休暇の余韻を楽しんでいたかっただろうに」

アベル「いえ、俺ばかりが休むわけにもいきません」

アベル「兄様達こそ、お休みになられては?」

アドルラン「はははは! それこそ私も休んでばかりもいられないからな」

アドルラン「何しろここ数日分の仕事を全てヒバリとルーシェに任せてしまったからね……」

アドルラン「彼女達のため、そして帝国のためにも私は頑張らねばならないのだよ」

カイン「まったく、ずっと父さんの相手だなんて考えただけで気が狂いそうだよ」

カイン「これだから鍛錬馬鹿の兄さんは困るね」ヤレヤレ

アドルラン「はははは、褒めるなカイン!」

カイン「褒めてないよ! ま、僕も母さんの相手は結構疲れてね……」

カイン「むしろ公務の方が新鮮な息抜きになりそうだよ」

カイン「今日のこれは、量も多くてすぐに片づけて終わりってわけにもいかないからね」ドサ!




書類の山「……」ズドーン!




アベル「これは……」パラパラ…

アベル「帝国軍の将兵の一覧でしょうか?」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/13(土) 23:36:02.19 ID:BWCrA6me0<> カイン「そうだ。僕も目にしてびっくりしたよ」

カイン「まさか帝国にこんなに兵士がいただなんてねぇ……」パラパラ…

カイン「僕にとっては、ほとんどがどうでもいい奴ばっかりだったからさ」

カイン「正直、これを見ても僕の部下を全員思い出せるかは怪しい」

アベル「確かにこれは、かなりの人数ですね」

アベル「俺も一応は帝国将の一人の扱いで戦場には出ていましたけど……」パラパラ…

アベル「これだけいたのならば、もう少し帝国が優位に動いていたのでは?」

アドルラン「おそらく、この名簿は長い間完全には管理されていないからだろう」

アドルラン「兵士の採用試験は存在するが、半ば形骸化していた」

アドルラン「そしてその後、父上も母上も放任していたからなぁ……」

アドルラン「鍛えて上を目指すも、怠けてその座を奪われるも、自己責任」

カイン「戦場で死ぬのも自己責任……なるほど、登録したあとの消除をしていないってことだね」

アベル「つまり実際はこれよりも遥かに少ないと……」

アベル「ん? しかしところどころには死亡の印や辞めた日付の記載がありますね」パラパラ

カイン「父さんが放任して、兵士も報告を怠っていた……」

カイン「逆に言えば、珍しいちゃんと報告をする兵士もいたってことだね」

アベル「なるほど。あ、この兵士の顔は覚えています。確かアドルラン兄様の部隊に所属していたと記憶していますが……」

アベル「……留学???」

アドルラン「ああ、彼も貴重なちゃんと報告を怠らなかった兵だな」

アドルラン「ティア君に治療されて以来、聖国の在り方が気になったそうでね」

アドルラン「あちらとの同盟を組んでから、嬉しそうに聖国への留学に向かったよ」

アドルラン「今頃はきっと、もっと立派な兵に成長してくれていることだろう」ウンウン

カイン「結構そういう兵士も多いらしいねぇ……」パラパラ…

アドルラン「今日アベルを呼んだのは、今後の帝国、各国との同盟のことを考え――軍縮を行うためだ」

アドルラン「その為にまずは、管理がずさんだった帝国の兵力の所在を確認したい」

アドルラン「これはなかなか骨の折れる作業だとは思うが、どうか力を貸して欲しい」ペコリ

アベル「かしこまりました。とはいえ、俺も一般兵の記憶はあまりないのですが……」スッ…


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/13(土) 23:43:40.40 ID:BWCrA6me0<> ――


……


カリカリカリ…



アベル「……ふと気になったのですが」

カイン「ん? どうしたアベル?」

アベル「一般兵はともかく、将は報告をしているものが多いのですね」

カイン「……騎士団を辞める報告ばかりね」

アベル「兵ほどではありませんが、まさか将もこんなに存在していたとは」

アベル「よく末端の俺にまで出陣が回ってきたものですね?」

カイン「あいつらも帝国兵や将だって言っても、本質は昔の僕と同じ」

カイン「ちょっと強いからってうかれて鍛錬もしていなかったせいで、王国軍や聖国軍に負けていたんだ」

カイン「そしてその部隊を、お前の部隊が楽に蹴散らしたばかりか味方に引き入れた」

カイン「負けた将兵の面目丸潰れ、帝国軍では肩身が狭いというか下手すりゃ父さんに殺されかねない」

カイン「そりゃあ多少地位が下がっても帝都民にくだると思うよ……」ブルブル…

アベル「な、なるほど……」

アドルラン「アベルは父上の打倒を目指していたから、少し感覚がずれてしまっているのかもしれないな」

アドルラン「アベルの隊はかなり前から、帝国のいかなる将兵も寄せ付けない無双の部隊に育っていたのだぞ?」

アドルラン「おかげで私や私の部下達は鍛錬にすごく熱をいれられたがね!」ハハハハ!

カイン「兄さんのところの兵士は兄さんの影響なのか、暑苦しい奴らが多いよねぇ……」パラ…

カイン「ん? なんだこの将兵達? 出陣もしていない日に突然団体で軍を抜けたいって何があったんだ?」

アベル「……この日付、おそらくメイド試験に覆面審査員として乗り込んでいたのでは?」

アドルラン「……エリス君に心を折られたか」

カイン「……帝国の将兵が減っている理由、大半はお前達が原因なんじゃないか?」

アベル「さ、流石にそれは濡れ衣ですよ」アセアセ


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/13(土) 23:49:02.52 ID:BWCrA6me0<> カイン「よく見れば、帝国将はほとんど残っていないんじゃないか?」パラ…

カイン「まぁ、軍縮の手間が省けるか。それに僕達がいれば、しばらく帝国の防衛に困ることは……」

カイン「……」

アドルラン「ん? どうしたカイン?」

カイン「こいつらも、軍を抜けていたのか。いや、あいつの性格を考えれば当然なのか?」

カイン「しかしこれは……」ムムム…

アベル「こいつらとは、この将とその部下達のことですか?」

アベル「……将だけでなく、その部下全員が同日に? 出陣したわけでもないのに、確かに少し妙ですね」

アドルラン「ふむ。戦績も悪くなかったようだが……この日付に、一体何が?」

カイン「……」

カイン「……アベルが、父さんに聖国の攻略を一任した日だな」

アベル「ま、また俺が原因ですか!?」

カイン「いや、これは父さんにも原因があるというかなんというか……」

カイン「父さんは、一度かわした約束は違えない。だからアベルのために、こいつらの出陣希望を全部却下したんだろう」

カイン「そんな日々が続けば、こいつはもう軍にいる意味を見出せないだろうからな」

アドルラン「……恥ずかしいことだが、私も軍部を全て把握しきれているわけではない」

アドルラン「彼について知っていることは、若くして魔法の才を持つということだけだ」

アベル「俺もこの将とは出会ったことが無いですね。何者なのですか?」

カイン「……こいつは、僕の嫌いな奴だった」

アベル「え?」

カイン「直接話したことはほとんどない。ただ、纏うその風と臭いが堪らなく不愉快だったからよく覚えているんだ」

カイン「こいつは、対聖国軍にしか出兵しない将。そして帝国では非常に珍しい、魔法を主体とする将」

カイン「それだけならまだいいが、こいつの黒い噂は僕も耳にしたことがある」




カイン「――戦場で胸の大きな聖国兵を見つけては、その場で犯し倒している異常性欲者」

カイン「――暗将ルーシオ。闇の呪術を堂々と戦闘でも扱うクソ生意気な餓鬼だよ」

カイン「……なんだろうね、何か嫌な風を感じるよ」


アドルラン「……」

アベル「……」


……

――

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/13(土) 23:51:29.76 ID:XN/DNeT1O<> ロックスの帝国バージョンか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage saga<>2020/06/13(土) 23:55:03.94 ID:/tm67X93O<> 1スレ目のこいつか!

【名前】ルーシオ
【年齢】13
【性別】男
【所属】帝国
【外見】薄い紫色をしたおかっぱ頭に黒いローブ、禍々しいデザインの杖を装備している。見た目はなかなかの美少年
【性格】子供特有の残酷さに加え、狡猾で陰湿な一面を持つ
【情報】弱冠13歳の少年でありながら、天才的な魔法の才能を持ち実力で帝国の将にまで成り上がった
中でも闇属性の魔法の才に恵まれており、彼と魔法でやり合える者は例え聖国においてもそうはいない
また歳の割に性欲も非常に強い
特に胸の大きな女性を好み、幼気な少年を装って相手が油断した所で本性を現し、犯すという手口をよく使う
基本的には年相応の少年らしい口調で話すものの、その端々にはどこか狂気的な部分が垣間見える
【その他備考など】
元は聖国の出身で、魔法が得意なのはそのためである
しかし闇魔法の使い手は不吉だとされ、周りの人間からいじめられ、両親に捨てられて帝国に行きついた
そのため、聖国への復讐に燃えている

聖国+巨乳ってことはシアティアも危なかったのか、まぁあの二人はもう完堕ちしてるから問題ないけど <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/14(日) 00:00:12.14 ID:WNnOzpMn0<> ――



【帝国・???】



???「……」ジッ…



窓の外「キャッキャウフフ」



???「あぁ、イライラするなぁ……」

???「どうして聖国の人間が、帝国にまで出てき始めているの?」

???「ねぇ、答えてよお姉さん?」



聖国兵「んん、んぐぅぅぅぅ……!」ポロポロ…



???「なんで、帝国に来たの?」

???「なんで、僕がやっと手に入れた理想郷に土足で踏み入ってきたの?」

???「なんで、アベル皇子は聖国との同盟なんで頭のおかしいことを言ったの?」

???「ねぇ、答えてよ。なんで、お互い歩み寄っちゃってるの?」

???「帝国にとって聖国は蹂躙するもので、聖国にとって帝国は異教徒なんじゃないの?」


聖国兵「んぅぅ、んむぅぅぅぅ……!」


???「答えてよ。さっきお姉さん僕にこう言ったじゃない」

???「困っていることがあるなら、私が少しでも私がお助けしますって」

???「僕、本当に困っているんだ。突然陛下から趣味をやめさせられたどころか、馬鹿な皇子が聖国と同盟組むって言ったんだよ?」

???「もうこのままじゃ僕、頭がおかしくなってどうにかなりそうなんだ」

???「でもお姉さんは僕の質問に答えてくれない。それじゃあさぁ……」


グポォ!


聖国兵「んんんんんんんん〜〜〜!!??」ビクビク!


???「んっ! はぁ……! それじゃあ僕が困っている、もう一つのこれ♪」ギンギン!

???「お姉さんの身体で鎮めてよ♪」グポッ!

???「――おさまらないと、次のおっぱい大きいお姉さん攫いにいけないからさぁ……♪」



……


―― <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/14(日) 00:01:24.46 ID:Nt2Jqg7E0<> スカーレットさんにおねショタの相手になってもらうか
リーナ見てヤバいリアクションとらせてお別れですとなるか <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/14(日) 00:05:52.86 ID:WNnOzpMn0<> 途中ですが、今日はここまで
マックス達メインの話なのに、導入の関係で本番まではまだ先です……

なお帝国や王国の将兵の出番が無くなった理由は本当に順調に強くなりシアやパトラ達を速攻で引き抜いたアベルが原因です
ルーシオ隊も本来はかなり強め。展開次第でアベル隊とぶつかりました。今回は諸々の理由からマックス達の話に出演することに
本番が近くなったら、再び書き溜め期間を頂戴したいと思います
本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/14(日) 00:30:26.38 ID:o5FaYvfL0<> 乙です!
これはカインにでも潰して貰わないと…、と思ったけどわざわざマックスキアラの一線越えの導入に入れてんだからやるならマックスか
楽しみにしてます! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/14(日) 00:43:57.58 ID:IjuSnMdLO<> おつおつ
始まりが相変わらず甘酸っぱいキアラ達の後にこのシリアスな感じって……
キアラ、襲われないよね?ちゃんとマックス間に合うよね? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/14(日) 20:29:06.49 ID:hv3kw1oo0<> おつです
ルーシオ不穏…と思ってたらマックスがさりげなく幼児化してる?w?w?w <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/14(日) 23:26:58.01 ID:WNnOzpMn0<> こんばんはー
それでは続きからゆるりと再開していきます <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/14(日) 23:27:33.37 ID:WNnOzpMn0<> ――

……


【帝国・帝都】



キアラ「ここが、最近見つけた私のお気に入りの書店です」

キアラ「戦術書や鍛錬書もあるから、マックスさんももしかしたら欲しいものがあるかも?」

マックス「へぇ、建物の見た目じゃわからないな」

マックス「王国とはまた違うっていうか……」ペラペラ…

マックス「流石帝国、戦闘絡みの本は中身しっかりしているのに安価なんだな」

マックス「でも、キャルちゃんもこんなもの読んだりするの?」

キアラ「ええ。元々はアベル兄様の力になれればって戦術書を少しばかり」

キアラ「流石にアーシャさんの戦況にあわせた布陣は真似できませんけど、少しはできるんですよ?」

マックス「陣形って結構大事だもんなぁ。うちだと、パトラ将軍を筆頭として後ろに騎馬隊が整然と並ぶ感じだったけど」

キアラ「突進力を重視した形ですね。私はどちらかというと、待ち構える陣形を考える方が得意かな?」

マックス「キャルちゃんにはそっちのほうが似合っているよ。というか、もう戦闘なんて起きないのが一番いいけどさ」

キアラ「ふふ、そうですね」ニコリ

キアラ「勿論、戦に絡んだ本ばかりじゃないですよ? ほら、たとえばこの本とか!」サッ!



初心者の料理入門「……」テーン!



マックス「ん゛っ!」

キアラ「マックスさん、まだまだお料理は苦手みたいですし」クスクス

マックス「教えて貰ってから、上達している気はするんだよ」

マックス「ただいかんせん元がね……」

キアラ「でも、もう火柱はあがらなくなったじゃないですか。これは大きな前進ですよ?」

マックス「そ、そりゃあ毎回俺はともかくキャルちゃんまで水浸しにするわけ、には……」


スレスケー…


マックス「――煩悩退散っ!!!」ゴン!

キアラ「マックスさん!? その本の角は普通に硬いですよ!?」オロオロ

マックス「だ、大丈夫。自分への戒めだから……」

マックス「でも確かにこの本、わかりやすいな。俺と同じ失敗談も書いてあって凄く共感できる」ウンウン

マックス「よし、これも縁だな! この本は買っちゃおう!」

キアラ「よかった。それじゃあ、代金は私が……」

マックス「いやいや! 完璧に俺のものだしここは俺が出すよ!?」

キアラ「え? でも……」

マックス「というか今日は買い物とか俺が全部出すから、任せてくれ!」グッ!

キアラ「マックスさん……」

マックス(だ、大丈夫。いざという時に備えて貯金してきた俺に隙は無い筈……!)


……


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/14(日) 23:28:28.07 ID:WNnOzpMn0<> ――


……


マックス「……こ、ここは?」ドキドキ

キアラ「帝国では珍しい、クレープの屋台です」

キアラ「その、私も兄様に連れられて来たことがあるだけなのですが……///」チラ…



男女二人「「……///」モジモジ…

食べさせ合う者共「「……///」」イチャイチャ…



キアラ「見たところその……」

キアラ「こっ、恋人達が立ち寄る店と、判断しました……!///」カアアァ…

マックス「……///」

マックス(や、やっぱりこれって、あれだよな……)

マックス(休暇と言う名の、キアラちゃんとのデート……!)

マックス(そして、今キアラちゃんから恋人って……///)

マックス(真っ赤になって可愛いなぁ……///)ニヘ…

マックス(今日死んでも構わないってくらいに、幸せ過ぎるぜ……///)

キアラ「その、王国ならばもっと相応しい場所があったりするのかもしれませんが……」

マックス「いやいやそんなことないって!? というか色々ありがとうっ!」

マックス「俺さ、前のチョコレートでわかったと思うけど……甘いもの大好きなんだよ///」

マックス「もう虫みたいに砂糖水もどんどん舐めちゃうくらいにな!」

キアラ「くっ、ふふ……! ご、ごめんなさい。想像したらちょっと可笑しくて……!」プルプル

マックス「あ、あくまで例えだからね!? 流石に王国騎士としてそこまで行儀悪いことはしないよ!?」アセアセ

キアラ「ふふ、わかっていますよ」ニコニコ


……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/14(日) 23:30:17.73 ID:WNnOzpMn0<> ――

……



キアラ「うん、美味しいです///」ハムハム

マックス「ああ……///」モグ…



マックス(目の前のキアラちゃんが可愛くて味がわからないなんて言えない///)

マックス(流石に俺も砂糖水を舐めとるまではしないけど、やっぱこうしてると品の違いって出ちゃうなぁ……)

マックス(溢したら拭いてあげようなんて俺の邪な煩悩を嘲笑うかのような、なんて綺麗かつ可愛い食べ方なんだ///)

マックス(本当に、キアラちゃんは皇女様なんだなって改めて思うけど……)

マックス(お、俺の恋人ってのも、夢じゃ……ないんだよな?///)



マックス「……///」ポー…


ポト…



マックス「って、うおぅ!? あー……俺がやらかすとは……」ガックリ

キアラ「だ、大丈夫ですか?」

マックス「ん、大丈夫。ちょっとクリームを溢しちゃっただけだよ。これくらいすぐに拭けば……」

キアラ「あ、駄目ですよ!」タタタ!

マックス「!?」ピク!

キアラ「いきなりそんな風に拭っては、余計に汚れが広がっちゃいます」

キアラ「まずはちゃんと摘んで大部分を取り除いてから、丁寧に拭かないと……」コシコシ…

マックス「」

キアラ「ん……」コシコシ…

マックス「」

キアラ「……ふぅ。よかった、染みにならずに済みそうですね」

マックス「」

キアラ「あれ? マックスさん!?」ユサユサ!




マックス(神様って、本当にいるのかもなぁ……///)



……

――
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/14(日) 23:32:17.93 ID:WNnOzpMn0<> あ、しまった。途中ですが少し中断
すみません、ちょっと取り忘れていたコンマ判定をマックスだけ先に

↓1コンマ一桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/14(日) 23:33:12.94 ID:J8egvkEn0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/14(日) 23:33:41.27 ID:Q7yADcsrO<> なんだろ? <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/14(日) 23:37:10.68 ID:WNnOzpMn0<> ――

※真体ギルバート撃破ボーナスレベルアップ(多人数のため、効果分散)


7マックス

コンマ一桁4

240+4+30(ギルバート撃破)

=レベル274

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/14(日) 23:38:26.29 ID:WNnOzpMn0<> ――


……


マックス「いや、さっきはごめんよ。待ったがかけられたから動いちゃいけないと思って」アセアセ

キアラ「い、いえ。私こそいきなりすみません」

マックス「いやいや、キャルちゃんのおかげですぐに綺麗になったしむしろお礼を言わなきゃだよ」

マックス「あの店もいい店だったし、また行きたいな」

キアラ「そう、ですね。……また、二人で一緒に……///」

マックス「……///」

キアラ「……///」

マックス「そ、それじゃあこの後はどこに行こうかっ!?///」

キアラ「え、えっと……///」


マックス(アベル皇子は、この前の休暇で服選びのセンスがいいことがわかった)

マックス(大人びたエリスちゃんにシアさん。そして最初誰だかわからないくらい印象の変わったロウルちゃん……)

マックス(俺にもそんなセンスがあればいいけど、当然そんなものはない)

マックス(それ以前に、流石にキアラちゃんの服を選ぶことは難しいだろう)

マックス(下手をすれば、ローズさんにぶっ飛ばされかねないし……)

マックス(服以外で、どこか……)

マックス「……ん?」



迷子「うぇ〜ん……」



キアラ「あれは……」

マックス「もしかして、迷子なのか?」

マックス「……」

マックス「ごめんキャルちゃん。ちょっとだけ待っててくれるかな?」

キアラ「いえ、私も!」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/14(日) 23:43:05.58 ID:WNnOzpMn0<> キアラ「大丈夫ですか?」

迷子「う……?」

マックス「お父さんやお母さんとはぐれちまったのか?」

迷子「……」ジー…

キアラ「?」

迷子「……うん、僕お父さんとお母さんからはぐれちゃったの」

キアラ「まぁ……帝都は人が多いから、探すのは大変そうですけど……」

マックス「このまま放置するわけにもいかないしな。君、お父さんとお母さんの特徴はわかるか?」

迷子「ううん、前からお父さんとお母さんには迷子になった時には、先にお家に戻りなさいって言われてるの……」チャリン…

キアラ「家の、鍵?」

マックス「ま、迷子に一人で家に帰れって、結構無茶言ってないか君のお父さん達?」

迷子「……僕、お家の場所だけはしっかり覚えてるの」

迷子「でも……やっぱり、ここから一人で帰るのは、怖くて……」ブルブル…

迷子「まだ帝都でも、悪い人は、残っているから……」ブルブル…

マックス「……」チラ

キアラ「……」チラ

マックス「……なんだ。そんなことなら安心してくれ!」

迷子「え?」

マックス「こう見えて俺は騎士だからな。悪い奴が来ても、すぐに追い返してやるぜ!」ドン!

キアラ「私も、少しは魔法が使えます。だから安心して?」ナデナデ

迷子「あ……///」ムク…

迷子「ほ、本当にいいの?」

マックス「勿論! 騎士に二言はないぜ!」

キアラ「さあ、行きましょう?」ニコリ

迷子「……うん!」


……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/14(日) 23:48:31.35 ID:WNnOzpMn0<> ――

……


【帝国・???】


マックス「結構、遠いんだな?」

キアラ「帝都からは、少し外れた場所でしょうか?」

迷子「変な人に襲われないようにって、見つかりにくい場所にあるんだ」

マックス「なるほど、そういうことか」

マックス「でも、良かったな。こうしてここまで誰にも襲われずに済んだし」

キアラ「そうですね。やっぱり、帝都も治安がよくなってきたのでしょう」

迷子「……」

迷子「……もうすぐだよ」

迷子「ほら、あそこが僕のお家なんだ」




黒い館「……」



マックス「へぇ、結構立派な屋敷じゃないか」

キアラ(かなり、裕福な子なのでしょうか?)



迷子「ありがとうお兄ちゃん、お姉ちゃん!」

迷子「こんなに優しくして貰ったの初めてだよ!」

マックス「なーに、騎士として当然のことをしたまでさ!」

迷子「僕、子供だからすごいお礼とかできないけど……」

迷子「そうだ、お家の中にいいお茶とお菓子あるんだよ!」

迷子「二人ともここまで歩いて、ちょっと喉渇いちゃったでしょ?」

迷子「これくらいしかできないけど、せめてものお礼……!」


マックス「ど、どうする?」ヒソヒソ

キアラ「……ここはこの子の厚意に甘えるべきでは?」ヒソヒソ



迷子「……」ニタリ…



マックス「……」



特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/14(日) 23:48:58.86 ID:EbcxkDoDO<> はい <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/14(日) 23:57:14.44 ID:WNnOzpMn0<> 奇襲判定


86>50+20(???)


※基準値を上回った為、奇襲回避!


――


【???の館】




ガチャ…


キアラ「ま、真っ暗ですね」ブル…

マックス「……」

迷子「待っててね、今灯りをつけるから」

迷子「あれ? おかしいな。どこだろう?」ゴソゴソ…

迷子「ごめんね二人とも。この辺りだと思うんだけど、一緒に探してくれないかな?」

キアラ「え、ええ。わかりまし……」スッ…




マックス「――下がって!」



キアラ「!?」ビク!

迷子「!?」ビク!


…ジリ……


キアラ「っ……!」バッ!

キアラ「これは!」

マックス「こそこそ隠れてないで、出てこいよ卑怯者が!」バッ!




迷子「……へぇ?」

迷子「お兄さん、頭悪そうなのに感覚は鋭いんだ……?」




ルーシオ「――みんないつも、闇からの奇襲で無様に取り乱すのにねぇ♪」



ババババ!



ルーシオ隊員達「「……」」チャキン!



マックス「こ、こいつら!?」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/15(月) 00:08:28.41 ID:SxI8h1ZS0<> ルーシオ隊員1「た、隊長! すみませんしくじりました!」

ルーシオ「いいよ別に。僕もちょっと驚いたけどまだ問題は無いし」

マックス「た、隊長だって……?」

ルーシオ隊員2「ひひ、今日はついてるな。今度は眼鏡巨乳の娘か……!」ジュルリ

ルーシオ隊員3「本当、隊長はいい女を釣るのが上手いぜ……!」


キアラ「……!?」


マックス「下がって! ここは俺が!」チャキン!


ルーシオ「あははははははは! かっこいいねお兄さん?」






ルーシオ「――でも僕はお姉さんにしか興味ないんだ」

ルーシオ「――だから早く闇に沈んでよ、ねぇ?」ゴオォォ!





マックス「くっ……!」

マックス(敵の狙いはキアラちゃん……!)

マックス(何をしてくるかもわからない以上、ここは俺一人でやるしかない……!)



――戦闘開始!!!
<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/15(月) 00:10:02.60 ID:SxI8h1ZS0<> 【アベル隊】

マックス:レベル274
【スキル】
★『王国の未来を担う者』★
戦闘時、敵のレベルが自身より高い場合、常時補正+30
このスキルを持つ限り、劣勢を受けられる回数を3にする
さらに補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う

★『フレアミラージュ』
劣勢判定を一度だけ回避する
発動後、敵の回避、カウンタースキルの成功率を半減させる

★『ファイナルストライク』★
期待の新人の未完の必殺剣。
優勢取得時、万能属性による3劣勢を相手に与える
このスキルはカウンターを受けつけず、敵の耐久値を確実に減らせる時のみ発動する
発動後自身の武器は粉々になり、自身に−100の補正をかける



VS



【ルーシオ隊】

暗将ルーシオ:レベル70
【スキル】
★『聖者への呪い』
敵対象に基準値以上の胸を持つ女性がいた場合、常時補正+40を加える
さらに敵に聖国関係者がいた場合、常時補正+40

『奪明の呪術』
優勢取得時、一度だけ発動
敵を盲目状態とし、戦闘時常時−10、逃走時に−30の補正を与える

『衰毒の呪術』
敵が回復スキルを使用した時、一度だけ発動
回復を無効化し、戦闘時常時−30の補正を与える

『闇影を纏う者』
奇襲判定に補正+20を加える

★『???』

ルーシオ隊員:レベル22×10人
【スキル】
『狂化・憎しみの呪術』
敵に聖国関係者がいた場合、常時補正+30

レベル総計70+22×10=290



【状況・拮抗】

【攻撃状態】
マックス:レベル274
『王国の未来を担う者』補正+30


VS


【攻撃状態】
ルーシオ隊:レベル290


レベル差-16=補正−10
スキル補正+30

補正+20



コンマ30以上で優勢
コンマ29以下で劣勢

↓1コンマ二桁
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 00:11:24.09 ID:2/vQshnW0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 00:11:31.89 ID:3ARdMaoO0<> どうなる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 00:12:08.97 ID:2/vQshnW0<> ごめん…… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/15(月) 00:17:43.85 ID:SxI8h1ZS0<>
コンマ09

――マックス劣勢!




ルーシオ「――かかれ!」バッ!



ルーシオ隊員×10「「ひょおおおおぉぉぉぉぉぉ!」」ババババ!


マックス「くっ!?」

マックス(1、2……11人!? くそ、多勢に無勢って次元じゃないぞ!?)


ルーシオ隊員1「うらあ!」ブオン!

マックス「っ!」ヒラリ

ルーシオ隊員2「ぬうん!」ブオン!

マックス「っと!」ヒラリ




ルーシオ「ふひ……!」ギュオオオオ!


マックス「やっべ、魔法か!?」


――『フレアミラージュ』発動――
劣勢判定を回避


マックス「……」ユラ…


ルーシオ「……!?」

マックス「あ、あぶねえなぁ!」チャキン!

ルーシオ隊員3「な、なんだこの餓鬼……!?」



マックス(思ったよりは動けるけど、流石にこの数は厳しいか……?)ジリ…


コンマ30以上で優勢
コンマ29以下で劣勢

↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 00:18:53.79 ID:ztt27CTDO<> はい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 00:19:10.32 ID:kcdARZIm0<> おら! <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/15(月) 00:22:27.74 ID:SxI8h1ZS0<> マックスが優勢判定を取ったあたりで今日はここまで
(なお、負けても救援判定があるため大丈夫です。というかギルバート戦の処理をしていなかったせいで負けイベだとばかり……)
キアラは現状正体も魔力も隠しているため、戦闘はこのままマックス一人で行います
……新米騎士で戦力にはならない筈だったマックスが、一人で中盤の相手を部隊丸ごと相手にできるって結構な異常事態なのでは?

残りの面々の判定はまた後日
本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 00:24:38.00 ID:2/vQshnW0<> 乙
最初のコンマで足引っ張ったから静かに見ます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 00:28:37.94 ID:kcdARZIm0<> 乙です!
久しぶりの戦闘判定いいね!
というか普通に勝てたらいいなあ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 00:33:31.36 ID:+bzpvfkOO<> おつおつ。
まさに姫(キアラ)を守る騎士なマックスほんと強くなったなぁ。あと一撃かつこっちは耐久3ならなんとか勝てるか
しかしルーシオ隊ぱっと見はやっぱ中ボスな感じだけど、対聖国だと+100補正かかるって本当に特化してるな。シアさん達がこいつらに襲われなくてほんとよかった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 06:28:36.52 ID:QEmk9WZk0<> 乙 マックス頑張れ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 08:27:09.65 ID:iNIyn3Ge0<> 敵にガードスキルないし、ファイナルストライクで一発キル決まったかな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 08:52:29.34 ID:kT5b9lNXO<> ルーシオの一番下に???の★スキルあるから一応油断は禁物やで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 12:27:52.37 ID:h/v/NqLOO<> 次回は戦闘となると何気にスレの残りが懸念よね
負けても九円が来るとはいえここはできればしっかり勝っておきたいね <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/15(月) 23:00:23.13 ID:SxI8h1ZS0<> こんばんはー
確かにちょっとスレの残量が微妙ですね……
せめて本番前まではこのスレで終わっておきたいですし、マックス以外のレベルアップコンマは
昨日の私のレスから↓5までのコンマ二桁を使おうと思います
集計後、ゆったり再開していきます <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/15(月) 23:01:19.46 ID:SxI8h1ZS0<> いやあああああクリティカルゥゥゥゥ!?(白目吐血) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 23:07:05.20 ID:cw8zS0XaO<> 『昨日の私のレス』の直下にまさかのハイパークリティカル出てて草 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 23:08:26.64 ID:2/vQshnW0<> はい。出したのは自分です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 23:10:30.13 ID:Y7aE5fBLO<> これはwww <> ◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/15(月) 23:12:17.72 ID:SxI8h1ZS0<> ――

※真体ギルバート撃破ボーナスレベルアップ(多人数のため、効果分散)

各コンマ二桁or一桁+30(ギルバート撃破)

コンマ
 0 0 ( ハ イ パ ー ク リ テ ィ カ ル )
94
36
52
65



1アベル:559+20(ハイパークリティカル)+30=609
2エリス:654+20(ハイパークリティカル)+30=704
3アーシャ:331+9+30=370
4ロウル:308+4+30=342
5シア:346+3+30=379
6パトラ:286+6+30=322
8キアラ:292+5+30=327
9フィーア:266+2+30=298
10アドルラン:289+6+30=325
11カイン:201+5+30=236

★スキル習得はもうご勘弁を(土下座)
正直スキルがあろうがなかろうが隠しボス戦の難易度変わらないでしょうし……
クリティカルの補填は少し考えておきます……

あと確かにマックス優勢で即ファイナルストライク撃てますね……
こちらも安価で……

一気に勝負を決めるか否か
↓1
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 23:16:16.76 ID:gxqcRqQu0<> 決める <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/15(月) 23:27:53.84 ID:SxI8h1ZS0<> ――


コンマ79

――マックス優勢!



マックス(それにしても……)ヒラリ

マックス(こいつら……)ヒラリ

マックス(思ったよりも……)ヒラリ


ルーシオ隊員達「「はぁ……はぁ……な、なんで当たらない!?」」



マックス(……弱い? 昔の俺と同じ程度じゃないか?)

マックス(多数に囲まれているけど、アーシャさんみたいに逃げ道が全部塞がれるでもない)

マックス(暗闇に紛れた攻撃だけど、ノワール様に首元に剣を当てられた時と違ってまるで恐怖を感じない)


ルーシオ隊員4「うおらっ!」

マックス「……」スッ…

ルーシオ隊員4「うっ!?」

マックス「おらぁ!」ドゴォ!

ルーシオ隊員4「ぐげぇ!?」ドサッ…

マックス(パトラ将軍やエリスちゃんみたいな、相手を確実に仕留めるって気迫も感じない)

マックス(……落ち着いて対処すれば、俺でも勝てる! 速やかに、確実に!)ヒュオン!


ルーシオ隊員達「「!?」」ギョ!


ドガ! バキィ! ドゴォン!



ルーシオ隊員達「「ぐあああ!?」」ズシャアア…


ルーシオ「ど、どういうことさ……!? この闇の中で、たった一人に……!?」ジリ…

マックス「ふん、闇討ちばっかりで鍛えてこなかったんじゃないのか!?」



キアラ「すごい、マックスさん……!」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/15(月) 23:34:15.32 ID:SxI8h1ZS0<> マックス「子供だからって、手加減はしないからな!」グオッ!

ルーシオ「わ、待って、待ってよぉ!?」ワタワタ


マックス(迷子のフリをして、ここに誘い込んできたんだ……こいつは、ただの子供じゃない)

マックス(兵士を束ねる、立派な敵将。他の部下が駆けつける可能性もあるし、確実に仕留める!)



キィィィィィン!



――『ファイナルストライク』発動――





マックス「くらええええええぇぇぇぇぇ!!!」ブオン!


ルーシオ「うわあああああぁぁぁぁぁぁ!?」



ルーシオ残耐久2−ファイナルストライク威力3

=−1



ゴガアアァァァァン!




ルーシオ「あ……」ドシャァ…



マックス「……ふぅ」パキパキ…バリン

マックス(くそ、また剣が折れちまった。なんとかこれ直さないと、必殺技にはならないよなぁ……)

マックス(でもとりあえず今は、キアラちゃんを守ることができたぜ!)



――勝利!!! <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/15(月) 23:45:07.27 ID:SxI8h1ZS0<> ――

……


ルーシオ「……」プシュゥ…



マックス「まったく、まさかこんな子供がいるなんてな……」

キアラ「マックスさん!」パタパタ!

マックス「キアラちゃん、怪我はなかった?」

キアラ「は、はい。マックスさんのおかげで大丈夫です」

キアラ「もしマックスさんが声をかけてくれてなかったら、私は今頃……」

マックス「いやいや、俺もたまたま嫌な気配を感じ取れただけだよ」

マックス「それに、こいつらが意外と大したことなかったってのも大きいよ」

キアラ「さっきのマックスさん、すごく格好よかったです……///」

マックス「そ、そうかな?///」テレテレ

マックス「まあ、あれで剣が砕け散らなければ様になるんだけどね……」

マックス「とりあえずこいつらは適当に縛り上げて、兵士を呼んだ方がいいかな」

キアラ「そうですね。私達以外にも、被害に遭ってしまった方がいるかもしれません。後で兄様にも報告をしないと」

キアラ「縄くらいなら、この館にないかな?」キョロキョロ



ミシ…



マックス「っ!?」


――『闇の執念』発動――


★『闇の執念』
敗北判定時に2回発動
戦闘時常時+10補正を加えて劣勢状態で復帰する


ルーシオ「――あはぁ♪」キュオオオ!

キアラ「っ!?」ビクン!

ルーシオ「――キアラ様ぁ♪ 僕の呪術、受け入れてよ♪」ジュルリ!



マックス「うおおおおおぉぉぉぉ!」バッ!


――

※ファイナルストライク使用による武器消滅により、マックス確定被弾

――


ギュオオォォォ!


マックス「ぐあああああぁぁぁぁぁぁぁ!?」

キアラ「マックスさん!?」


<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/15(月) 23:50:44.14 ID:SxI8h1ZS0<> ルーシオ「ああ、もう! 邪魔しないでよお兄さーん!?」

マックス「お前……なん、で……」ドサ…

ルーシオ「そう簡単に倒れるわけないでしょぉ? 僕の闇を……聖国への憎しみを舐めないでよぉ……?」ケタケタ

キアラ「聖国への、憎しみ……?」

ルーシオ「そうだよー? でも、驚いたなぁ」

ルーシオ「まさかいい獲物だと思ったお姉さんがキアラ様だったなんて!」

ルーシオ「僕ね? お城にいる頃から、いつかそのおっぱいを滅茶苦茶に揉んでみたいなぁって思ってたんだ♪」

キアラ「……っ」

ルーシオ「でも……キアラ様なら僕のこと、わかってくれるよね?」

キアラ「え?」

ルーシオ「……僕ね、聖国の生まれなんだ。だから魔法も色々使えるんだよ」

ルーシオ「でも、僕が持っていた闇の呪術の才は異質……世界の理から外れた術だって」

ルーシオ「聖王様の、神様の偉大なる光に刃向かう許されざる闇だって、周りから虐められたんだぁ」

ルーシオ「そして最後にはお父さんとお母さんに捨てられた。闇以外の魔法だって、ちゃんとみんなより上手く使えたのにっ!!!」

キアラ「……」

ルーシオ「……僕は誓ったよ。いつかあの国を暗い闇で染めてやるって。聖国に復讐してやるんだって!」

ルーシオ「そのために、僕は生き延びた! 帝国将にまで登りつめた! 順調だったのに……っ!」ギリッ…!

ルーシオ「……僕がどれだけ苦しんで、辛い思いをしたかわかるでしょ?」

ルーシオ「キアラ様だって、お城でいらない子扱いされてたんでしょ?」

ルーシオ「おっぱい大きいのも、僕のために大きくしてくれたんでしょ!?」ハァハァ!

ルーシオ「僕達は似た物同士なんだよ! だからさぁ……!」ボロン!


キアラ「っ……!?///」カアァァ!


ルーシオ「僕と……!」



ガシ!



ルーシオ「え?」

<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/15(月) 23:56:56.84 ID:SxI8h1ZS0<> マックス「キアラちゃんに、手出しさせるかよぉっ……!」グググ!


ルーシオ「ひっ!? なんでまだ……!?」ズザ!


シュル…ゴォォォォォォ!


ルーシオ「な、なにこの魔力……僕よりも遥かに……」ガタガタ…


キアラ「……どんなに自分が辛くても、誰かを傷つけていい理由にはなりません」

キアラ「――だから、これは私の身勝手なわがまま」キュオン…

キアラ「一度ならず二度までも、不意討ちだなんて……!」

キアラ「マックスさんを傷つけたあなたは……許しませんっ!!!」ゴオオオォォォォ!


ルーシオ「ひぃぃぃ!?」ズザザ!


ダダダダ!


カイン「そこまでにしときなよ、このクソ餓鬼!」ゴオォォォ!

アベル「キアラ、マックス!? ……貴様ぁっ!」ヒュオオォォ!

アドルラン「……止むを得ん、制圧させて貰うぞ!」ジャキン!

キアラ「え……兄様達!?」ブオン!


――『天崩嵐』発動――
――『黒氷葬』発動――
――『天昇月閃』発動――
――『ロードオブヴァ―ミリオン』発動――


ルーシオ「ひっ! ひいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」ガタガタ!


――

ルーシオ残耐久1−天崩嵐威力3−黒氷葬威力3−天昇月閃威力3−LoV威力4

=−12

――


ズドオオオオオオオオオォォォォォォォン……!


ルーシオ「」プシュゥゥゥゥ…

――『闇の執念』発動――
劣勢状態で復帰

ルーシオ「あは、あは、あははははぁ……?」ガクブルガクブル…


マックス「……!?」

カイン「……自分の呪術で、無理矢理身体を立たせているのか」

カイン「ま、無駄だけどねぇ」


――『溢れ出る魔力の奔流』発動――


※キアラレベル327×1/2=レベル164以下の相手を封殺


ルーシオ「ひぎゃああああぁぁぁぁ!?」グシャアアアアァ!


キアラ「……」


――勝利!!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/15(月) 23:58:52.51 ID:6rXv0yMEO<> なんつーオーバーキル…… <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/16(火) 00:00:18.07 ID:JmIpG1fA0<> ――

……


ルーシオ「う……あぁ……」ピクピク…

ルーシオ隊員「」ビクンビクン

カイン「なんだ。こいつまだ生きてるの?」

キアラ「……少しだけ、加減はしました」

キアラ「お父さんとお母さんに認めて貰いたい。その気持ちだけは、私もわかりますから……」

カイン「やれやれ。キアラに感謝するんだな」

ルーシオ「……」


アベル「……奥の部屋に、こいつらの被害者と思われる女性がいました」

アベル「衣服の残骸からして、おそらく全員聖国関係者と思われますが……」

聖国兵1「うぅ……」ボロボロ…

聖国兵2「助かった、のですか……? おぉ、神よ……」ヨロ…

アドルラン「アルフとリーナ君に、どう詫びればよいというのだ……」

アドルラン「折角築いてきた帝国と聖国の繋がりが、これでは……」

カイン「帝国で裁いてもいいが、ここは聖国に引き渡すべきかな」

カイン「全く、嫌な予感ばかり当たるよ……」

アベル「……」



特殊判定
↓1コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 00:00:41.68 ID:IIEWnmo4O<> でもこれまだローズさんの怒りが残ってそうだよね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 00:00:43.36 ID:wi8TWGH70<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 00:01:20.68 ID:kFiyM6GD0<> せっかくだから救援無しにマックスソロで勝って欲しかったなあ
そんなシーンはもう二度と見られないだろうにもったいない <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 00:04:28.93 ID:x60MJzOS0<> 一気に力を出したためだよな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 00:06:46.53 ID:8e2OdA/10<> どうせいつもの自分に甘く他人に厳しい自己中野郎だろうが後出しで文句言うの最高にダサいからやめろ
だったら事前言えよ
マウント取るために黙ってたのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 00:10:04.98 ID:kFiyM6GD0<> もったいないとは思ったけど別に甘いだの厳しいだのはどうでもいいんだけどね
ファイナルストライク使うつもりは俺はなかったし(使う安価したのは俺ではありません) <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/16(火) 00:12:31.79 ID:JmIpG1fA0<> ルーシオの処罰

01〜50:リーナ般若矯正
51〜99:マークス教会送り

奇数ゾロ目:スカーレット将軍お願いします
偶数ゾロ目:狂乱ローズ乱入
00: 全 部

コンマ68

51〜99:マークス教会送り

――


アベル「……ここは、とりあえずマークス神父に引き渡そう」

アベル「キアラが良からぬ輩に目をつけられたのは、今回が初めてではない」

アベル「キアラは優しく、その時も今回も相手の命を奪わなかったんだ。その意思を汲む必要がある」

キアラ「兄様……」

アベル「件のヘリング司教の更生を行えているマークス神父なら、こいつを叩き直すこともできるやもしれん」

カイン「僕はこの場でバラバラにしてやってもいいと思うけど……」

カイン「はぁ……ま、死ぬより辛いことって世の中色々あるからねぇ」

カイン「精々、馬鹿な自分達を悔いるといいさ」

ルーシオ「い、いやだ……聖国に、なんて、誰が……」プルプル…

アベル「……」

アベル「……そういえば、マークス神父の胸は凄かったなぁ」

ルーシオ「!?」ピクン!

アベル「ですよね、アドルラン兄様?」

アドルラン「あ、ああ。惚れ惚れするくらいではあったが……」

ルーシオ「……」ニヘ…


カイン(こいつ本当に馬鹿だな……)


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 00:14:22.95 ID:IIEWnmo4O<> 確かにマークス神父の雄っぱいはスゴイヨナー <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/16(火) 00:21:04.73 ID:JmIpG1fA0<> キアラ「それにしても、兄様達はどうしてここへ?」

アドルラン「カインとアベルと帝国将兵の確認をしていたんだ」

アドルラン「その時、たまたまこのルーシオという将が目にとまり、カインが不穏な空気を感じ取った」

カイン「まさか、キアラまで狙っているとは思わなかったけどね」

カイン「しかしお前、コサージュある時に不意を突かれたら危なかっただろうに。よく無事だったね?」

キアラ「マックスさんが、私を庇って戦ってくれたんです。だから……」

カイン「へぇ……あいつが」

キアラ「その、マックスさんの怪我の具合は……?」オソルオソル…


マックス「だ、大丈夫だよキアラちゃん……」


キアラ「マックスさん!」パアァ!

アベル「魔法を被弾したということだったが、幸い目立った外傷はなかった」

アベル「マックス、すまないな……休暇時に戦わせたばかりか、キアラまで守ってくれて本当にありがとう」ペコリ

アドルラン「うむ。私達が駆けつけた時には既に大勢は決していた様子だった。本当に、見事なものだよ」

マックス「へへ、本当は最後まできっちり決めたかったんですけどね……」

マックス「でも……キアラちゃんを……守れたなら……それで…………」フラ…



ドシャ…



アベル「マックス!?」

キアラ「マックスさん!? マックスさん!?」オロオロ

アドルラン「馬鹿な、傷はどこにも……!?」

カイン「……ちっ、そういうことか! だからこの餓鬼は嫌いだったんだ!」

カイン「マックスが受けたのは闇の呪術、僕の視力を奪ったのと同じで外じゃなくて内側にダメージを残すんだ!」

キアラ「いや……そんな、マックスさん! マックスさんっ!!!」ダキッ!

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 00:26:50.04 ID:6rjUE05YO<> おおそういう感じでいっちゃうのね
確かに献身的そうなキアラにはピッタリのシチュかも <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 00:28:39.92 ID:kFiyM6GD0<> あー、こういう流れになるならどっちにしろ救援判定必須だったか
先程は申し訳ありませんでした <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 00:30:32.17 ID:x60MJzOS0<> 申し訳ない <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/16(火) 00:31:16.98 ID:JmIpG1fA0<> カイン「落ち着けキアラ! 僕のこの眼も、シアの手で治すことができたんだ!」

カイン(……とはいえ、この餓鬼の呪術は特に傾向が偏っている)

カイン(完全に聖国を潰すためだけに生み出されているとなると……)

カイン(呪術を回復しようとした術者に、反撃を加える命令式を与えている可能性もあるか……?)

アベル「マックス、大丈夫か!? 息はできるか!?」

マックス「だ、大丈夫です……頭とかも、問題ないです……ちょっと、休めば……治りますって……」ハァハァ…

アドルラン「何を言う、そんなに息を荒げて辛そうに……!」

キアラ「兄様達、少し離れてください。駄目かもしれないけど、全力で魔法を使ってみます!」コォォォォォ!



――『光癒結界』発動――



キアラ「お願い、マックスさん……!」ポロポロ…

マックス「キ、キアラちゃん……駄目だよ……俺から、離れて……」

キアラ「できません! 私を庇ったせいでマックスさんが……!」ギュウゥゥ!

マックス「おっ/// だ、駄目なんだって……ほんとにまず……あっ///」

キアラ「……?」

キアラ「……」チラ



マックス股間「……」ギチギチギチィ!




キアラ「えっ!?///」



マックス(これ、発情の呪術なのかなぁ……)ハァハァ…

マックス(キアラちゃんにこんなの使いやがって、あいつぜってえ許さねえ……)

マックス(ああ、やばい……キアラちゃんが柔らかくて……お、抑えろマックス……!)


……

―― <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>saga<>2020/06/16(火) 00:31:21.93 ID:5y+bU90p0<> >>967死ね 最初から偉そうな口叩くな自己中野郎 <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/16(火) 00:35:39.90 ID:JmIpG1fA0<> もう少しで前フリ終了のところですが、今日はここまで
なんとなく察せてしまう方もいるかもしれませんが、あまりにもガードが硬すぎるキアラの牙城を崩す方法はこれくらいしか思いつきませんでした(白目)
開幕クリティカルの補填はまた後日
あと低確率を撃ちぬかれて全員分となったヒロインズとの夜パートですが、少し煮詰まったので予定を変えて
エリスと結婚式→そのまま孕ませ→妊娠して無茶できないエリスの代わりにヒロインズが入れ替わりで……な展開にしようと思います

本日もありがとうございました! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 00:36:15.46 ID:6rjUE05YO<> 兄貴たちすっげえ困惑してそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 00:38:57.24 ID:0Jk0zQDwO<> おつおつ
そりゃスカーレット将軍をして『染められない』とまで言わしめたキアラだもんなぁ
にしてもゾロ目の狂乱ローズさんってそれは『ローズ』さんではなく『ローゼン』で来るんじゃなかろうか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 00:40:31.85 ID:fE7lQRRDO<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 00:46:07.92 ID:kFiyM6GD0<> 乙です!
確かにこれは兄貴たち困惑しますわ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 08:03:38.62 ID:ALwxmhD5O<> 乙です
これはこの後が楽しみだ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/16(火) 22:33:26.11 ID:ltVxWXf/O<> ルーシオってまだガキだし生い立ちも複雑だし
おっぱい好きはそのままに改心させれば外伝や続編で
メイン張れるポテンシャル持ってそうな気がする
まあ流石に作者さんがキツいか <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/16(火) 23:37:55.18 ID:JmIpG1fA0<> こんばんはー
それでは本番直前まで投下していきます <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/16(火) 23:38:57.19 ID:JmIpG1fA0<> ――

……


マックス股間「……」バッキバキ!



キアラ「……///」プシュー…



マックス(ああ、絶対キアラちゃんにはばれてるよなぁ、これ……)

マックス(違うんだ、これはあいつの妙な魔法のせいで……!)



キアラ「……///」チラ…


皇子ズ「「?」」



キアラ(アベル兄様達は、まだ気がついていないみたいだね……)

キアラ(マックスさんの呼吸が荒くて苦しそうなのは、間違いなくこれが原因の筈)

キアラ(さっきまでは大勢を相手に立ち回っていたマックスさんが、いきなりこんなことになるわけがない……)

キアラ(つまりこれが――闇の呪術の影響///)

キアラ(ど、どうしてこんなところに……///)


マックス「う……ぅぁ……」モウロウ…

キアラ「マックスさん!?」




マックス(ああ、やばい……このままじゃ爆発しちまう……」ボソ…





キアラ「!?」ガーン!

キアラ(ど、どうしよう……!?)オロオロ




<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/16(火) 23:39:54.94 ID:JmIpG1fA0<> キアラ(お、落ち着かないと……)

キアラ(とにかく、マックスさんを助けるには……)

キアラ(お……おちん……///)

キアラ(ここに滞留している呪術を払わないといけない筈……)

キアラ(確か前に読んだ聖国の本だと、普通の傷と同じように回復魔法でも払えはする)

キアラ(でも普段よりもより強い魔力の解放、そして傷にかざすのとは違って、直接呪術の根源に触れないといけない……)




マックス股間「……」ミチミチィ!



キアラ(あ、あそこに、直接触れるって……///)

キアラ(それはもう……///)

キアラ「……」


アベル「キアラ、大丈夫なのか!?」


キアラ「……!」

キアラ(いや、恥ずかしがっている場合じゃない!)

キアラ(マックスさんは、私を庇ったからこんなに苦しんでいる……!)




キアラ(――私が、私が治さなきゃ!)グッ!




カイン「呪術の厄介さは身を持って知っているが、キアラの魔力でも駄目なのか……」

カイン「仕方がない。アベル、急いでシアとティアを――」





キアラ「ま、待ってください!」

カイン「キ、キアラ?」



<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/16(火) 23:41:59.90 ID:JmIpG1fA0<> キアラ「大丈夫、です。私も、呪術に関する知識はあります」

キアラ「……かなり大がかりな呪術だったので、空間ごと私の結界を張りました」

キアラ「この呪術は……おそらく聖国の魔力を感知すると術者を襲撃する仕組みがあります!」

カイン「なにっ!? やっぱりか……!」

キアラ(実はわからないんだけど、あの子の言葉を聞く限りそれくらいは仕掛けていても不思議じゃない)

キアラ(シアさんとティアさんを万が一にも巻き込むわけにはいかないし……)

キアラ(そ、それにマックスさんのを握るのも、いけないもんね……///)

キアラ「幸い、私の魔力なら大丈夫そうですので……!」コオォォォ!




キアラ「――このままここで、私がマックスさんを治療します!」




アベル「こ、ここで!?」

アドルラン「む、屋内とはいえその状態ではマックス君も辛いだろう」

アドルラン「なんとか王城の医務室までは運べないものだろうか?」

カイン「……いや、ここはキアラに任せよう」

アベル「兄様?」

カイン「僕も、光を奪っていたのが呪術ってわかってから色々調べたんだ」

カイン「呪術の中には、対象を特定の場所に縛りつけるものもある」

カイン「手順を踏まずに無理にその場所から離れた瞬間……対象者の命さえ奪う高度なものもね」

アベル「!!」

カイン「この餓鬼にそこまでの力があるかはわからないけど、魔力に優れるキアラが大がかりな呪術って言ったんだ」

カイン「可能性はゼロじゃないし、聖国の治療師に対する執念を考えるとシア達では危険が伴う」

カイン「兄さんがこの馬鹿連中を聖国に引き渡す仕事で忙しくなれば、ルーシェとヒバリまでここに置くことは避けたい」

カイン「状況、実力から言っても、キアラ以外に適任はいないだろうね」

アドルラン「確かに、この者達も放置はできないが……」チラ…

アベル「囚われていた彼女達の手当などもありますし、そうなると……」チラ…


キアラ「任せてください!」

キアラ「マックスさんは、私が必ず助けてみせますから!」



……

―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/16(火) 23:46:18.43 ID:JmIpG1fA0<> ――



入口障壁「……」キイィィィン!



キアラ「……よし。これで、誰も簡単には入ってこれないよね」」



――私は、兄様達に嘘をついてしまった。

――でもマックスさんと必ず助けるという言葉だけは本当だから、どうか許してください。



キアラ「マックスさん、立てますか……?」プルプル…

マックス「あ、あぁ……だいじょう、ぶ……だけど……」ハァハァ…

マックス「キアラ、ちゃん……どうして、アベル皇子達を……」

マックス(なんとかキアラちゃんも戻して、こっそり一人で抜いておかないと……)

キアラ「……ほら、掴まってください」

マックス「う……あぁ……///」

マックス(やばいやばい! 普段なら嬉しいけど、今だけはやばいって……!)

キアラ「……」



――今私が考えていることは、間違っているのかもしれない。

――シアさんの実力なら、呪術の反撃も力づくで抑えこめたかもしれないのに。

――私は、マックスさんを助けたいと言っておきながら、自分の幼稚な我儘も貫こうとしている。



キアラ「……さっき、あっちの部屋に寝台を見つけましたから。そちらまで」

マックス「あ、あぁ……」



――そして、淑女としても間違っているだろう。

――自分でも、頭の中がぐるぐる回っているのがわかる。それでも……私は。

――私の為に傷ついて、今もそれを耐えているこの人を……




<>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/16(火) 23:52:11.11 ID:JmIpG1fA0<> ――

……

寝台「……」

マックス「……ふ……ぅ……」トサ…

マックス「ごめん、キアラちゃ……」

キアラ「……」フルフル

キアラ「謝らなければいけないのは、私の方です」

マックス「わ、悪いのはあいつで……」


サワ…


マックス「おぅ!?///」ビクン!

キアラ「……マックスさん、無理をしないで?」

キアラ「さっきの呪術で、こんなことになってしまったんですよね……?///」サワ…サワ…

マックス「キ、キアラちゃんっ……!? だ、駄目だって、こんな……!?///」

キアラ「大丈夫です。これは、呪術のせいですから……」

キアラ「大丈夫、なんです……」ギシ…

マックス「キアラ、ちゃん……?」

キアラ「ちゃんと、治して見せます」

キアラ「今の私にできるのは、これくらいしかないけど……」


ニギ…


マックス「おほっ!?///」

キアラ「……呪術を払うには、直接その箇所に触れなければならないんです」

キアラ「……」

キアラ「…………///」

マックス「キ、キアラちゃん……?///」ドキドキ




キアラ「――は、はしたない子って、嫌いにならないでくださいね……?///」




ズルッ!



マックス「ふおぉ!?」カイホウー!

マックスソード「」ブルゥゥゥン!


ベチン!


キアラ「ひ、きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?///」ズザザザザザザザザザ!

マックス「ご、ごめんよキアラちゃあぁぁぁぁぁぁん!?///」


キアラ(あ、あれがマックスさんの……!?///)ドキドキ

キアラ(カイン兄様のよりも、ずっと大きい……!?///)ドキドキ

キアラ(で、でも……私が、やらないと……!///)グッ!


―― <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/16(火) 23:56:27.66 ID:JmIpG1fA0<> 一線越え直前までたどり着いたあたりで今日はここまで
この後はようやく本番ですが、例によって書き溜め時間を頂きたいと思います
そして時間がかかってもいいものができる保証はないのは相変わらずご了承ください……
投下は出来上がり次第次スレにて行いますので、余ったこのスレの残りは何か質問等があればゆるゆる答えて行こうかと思います

本日もありがとうございました!

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/17(水) 00:48:57.29 ID:ruZdSUCb0<> 乙です!
ゆっくりお待ちしてます! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/17(水) 07:28:03.59 ID:9zc9fOsc0<> 乙
流石に状況が状況だけに内容安価やコンマ判定は無くて>>1が全部考える感じですね
とにかく次の更新をとても楽しみにしつつのんびり待ってます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/17(水) 08:49:43.24 ID:Mo7gLdFZO<> もうパンツ弾け飛んだ

ところでキアラはなんでお兄ちゃんのナニのサイズ知ってるんですかねぇ……? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/17(水) 10:11:59.18 ID:dkcm6VmcO<> 確か酔った時にお兄ちゃん脱いでたはずだし、その時に見えたんじゃ?
本編前の兄妹の関係性を考えるとそれぐらいしか可能性無いっぽいし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/17(水) 11:57:51.85 ID:s9L+49o60<> 姉妹奇数ゾロの印象が強いけど旅行の卓球の時お兄ちゃんもポロリしてたはず <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/17(水) 12:37:52.21 ID:ZfR5Ea/dO<> 卓球はシスターズ4人(妹的な意味で&役職的な意味で)がやらかした印象あったけどお兄ちゃんも全員に見られちゃったんだよなぁ
しかも確認したら直後にティアに追い討ちされてた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/17(水) 13:17:33.21 ID:JjauJ3eJO<> 何故かこの流れで晒し上げのネタにされてしまうカインお兄ちゃんである
改心後はヘタレた場面もちょいちょいあったけど奮闘して活躍した場面も多かったねえ
愛すべき存在だ <>
◆gEU9La026k<>saga<>2020/06/18(木) 23:18:45.90 ID:gafQ8Rbh0<> んー、やはり安価コンマスレですから少しは判定取った方がいいですかね?
一線越えのおおまかな流れは一緒だけど、少し展開をコンマに委ねてみます

↓1〜2コンマ二桁 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/18(木) 23:20:39.27 ID:oIRG9piN0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/18(木) 23:21:08.39 ID:+sUvoDQqO<> はいな
とりあえず判定取ったあとの残りは誘導用に残しておこうか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/18(木) 23:42:25.93 ID:sNJM+qEg0<> 更新来てたか
判定内容気になる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/22(月) 00:22:54.57 ID:doU1RL8z0<> 、 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/22(月) 00:23:43.96 ID:doU1RL8z0<> 、 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/22(月) 00:24:14.59 ID:doU1RL8z0<> く <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/22(月) 00:24:44.71 ID:doU1RL8z0<> じ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします<>sage<>2020/06/22(月) 00:25:13.96 ID:doU1RL8z0<> し <> 1001<><>Over 1000 Thread<>             /          \
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                   /  i   /      /       /  ,   `   /
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                      /      ヽ._ ノ   /     \     /
ヽ.                    /               .  ,. --、   /
  \                /                  /   ト. /
   ヽ、_             /                  /`ヽ、_/ l /、
       ̄ ̄``ヽ、      /                /'     // i
            \.     /                ァ′      //   |   
             ``ヽ./          ___./     //    l      SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
                 ̄  ̄  ̄ ̄  ̄ ̄     /      /ー'  ̄  ヽ、    http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
<> 最近建ったスレッドのご案内★<><>Powered By VIP Service<>【安価】オルランドゥ大武術会15【コンマ】 @ 2020/06/21(日) 23:54:24.56 ID:k40vL5icO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1592751264/

シャミ子「すぷらとぅーん?ですか?」 @ 2020/06/21(日) 23:07:30.18 ID:nrhuWxCw0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1592748449/

女「私は鼻が効きますから」 @ 2020/06/21(日) 22:47:04.45 ID:YHIwkFnj0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1592747224/

武内P「もしも歴代シンデレラの皆さんがレベル5(超能力者)だったら」【U】 @ 2020/06/21(日) 20:58:25.87 ID:OSFL4AUy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1592740705/

モードレッド「んじゃ、ちょっと席を外すぜ」獅子刧「うんこか?」 @ 2020/06/21(日) 20:50:43.25 ID:CfbKDyMAO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1592740243/

樋口円香「ばーーーか」 @ 2020/06/21(日) 20:37:28.73 ID:SU8ObpYy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1592739448/

黒人差別もそうだけど韓国・朝鮮人に対する差別も問題だよね @ 2020/06/21(日) 19:46:05.88 ID:mDnMIO+E0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1592736365/

北条加蓮「藍子と」高森藍子「梅雨の晴れ間のカフェテラスで」 @ 2020/06/21(日) 18:55:10.02 ID:xy5DKUaE0
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