以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/22(土) 23:43:48.92 ID:TZIk6JI0<>ここは「らき☆すた」のSSスレです。

・どんなジャンルでもどんどん投下したまへ〜 by こなた
・でも、他所からの作品の無断転載は絶対ダメよ! by かがみ
・あとね、あんまりえっちなのはちょっと恥ずかしいから遠慮してほしいな by つかさ
・長編作品はタイトルをつけてもらえるとまとめるときとかに助かります by みゆき
・荒らしへの反応は絶対ダメ。反応する悪い子は逮捕だ! by ゆい
・初めてでもよっしゃーいっちょ書いたろかって人大歓迎するでー by ななこ
・最近保守してくれる人が減ったから下がってたら保守してくれよなー。
 私はめんどくさいからやらねーけどな by みさお
・まとめてくれる人募集中です…そして、現状のまとめ人には感謝してます…by みなみ
・お題を出せば書いてくれる職人さんもいるっス。ネタのため……
 いや、いろんなSSをみてみたいので、いいお題があったら書いてみてください! by ひより

☆えっと、コンクールやってます。よかったら参加してね。お題は「ウィンタースポーツ」です by ゆたか
 (第七回コンクール概要)
 http://www34.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/72.html

(避難所)
 PCから->http://jbbs.livedoor.jp/auto/5330/
 携帯から->http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/auto/5330/

(まとめサイト)
 http://www34.atwiki.jp/luckystar-ss/

(SSスレ用画像掲示板)
 http://www.sweetnote.com/site/luckystar/
<>らき☆すた ss 〜早く第二期製作決定の発表をして欲しいと思う今日この頃〜 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/22(土) 23:45:43.33 ID:B4eqF3ko<>いっちょつ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/22(土) 23:46:35.83 ID:B4eqF3ko<>…コンクールのところ修正し忘れてるぞ
お題は「ホラー」な<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/22(土) 23:47:50.12 ID:8p8lE6SO<>>>1
乙!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/23(日) 11:13:54.89 ID:JDu.wzE0<>乙!

みなみ「ゆたか……お題、ウィンタースポーツじゃなくて、ホラー」
ゆたか「え? はうー、一度定着したテンプレってなかなか変えられないよぅ」
みなみ「めげないで(困ってるゆたか……可愛い)」
ゆたか「うん、頑張るね(みなみちゃん、いつも励ましてくれてありがとう)」

ひより「自分もう末期症状っすね……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/23(日) 18:47:42.06 ID:0ja02RIo<>前スレ埋まったな…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/23(日) 20:13:09.67 ID:5fJcpMDO<>埋まった埋まった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/23(日) 20:36:43.50 ID:YpmhosDO<>まさか>>1000がらき☆すたじゃなく
らきすたのこなたはかがみの嫁で締めくくるとはな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/23(日) 20:55:11.46 ID:kOvlXUDO<>新スレ祝い(?)ということでコンクール作品を投下します。
ホラーというよりは悲劇かもしれませんね……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/23(日) 21:01:09.57 ID:kOvlXUDO<>>>9もう一つ言うと、少しヤバめなところがありますのでお気をつけて……<> 最後の鬼ごっこ 1/18<><>2008/03/23(日) 21:02:27.84 ID:kOvlXUDO<>夏休みも中盤に差し掛かったころ、『夏だし恒例じゃん!』という泉こなたの提案で、四人は県内にある小学校の旧校舎にやってきた。
十数年も前に校舎は新しく建てられたのだが、予算が厳しいために取り壊しも行われていない。
湿気を伴った風が、彼女達の間を吹き抜けていく。暑苦しい大気が急に冷え込んだような気がした。

「……まるで爆撃のあとね……」

五階建ての校舎を見上げ、柊かがみが言った。
校舎の窓ガラスは全て割れている。壁の色が茶色がかっており、広島の原爆ドームを彷彿とさせる。
その時、青ざめた顔をした柊つかさが、高翌良みゆきの袖をくいくいと引いた。

「ね、ねぇ……帰ろうよぉ……! ここ、絶対に何かいるよ……!!」

目尻に涙を浮かべ懇願してくる姿を見て、みゆきは少し可哀想な気がしてきた。
つかさはこの話に乗ったわけではない。こなた達に無理矢理連れてこられたようなものだ。
帰りましょうか? と、そう言おうとしたその時、

「せっかくここまで来たんだから行こうよ。赤信号、みんなで渡れば怖くないっ!」
「ふぇぇ!?」

こなたがつかさの手を引っ張って校舎に入っていってしまった。
嫌がっているのだから、つかさだけでも帰した方がいいのではと思ったのだが。

「そんなに心配しなくても大丈夫よ、みゆき。幽霊なんか、いるわけないんだから」

そう言うと、かがみも校舎の中に入っていってしまった。
だが、みゆきは入るのをためらった。この旧校舎について、いくつか怖い噂を耳にしているからだ。
『自殺した女の子の霊が校内を彷徨っている』だの、『踏み込んだ男子数名がそのまま行方不明になっている』だの。<> 最後の鬼ごっこ 2/18<><>2008/03/23(日) 21:03:51.44 ID:kOvlXUDO<>「みゆきー! 置いてくわよー!」
「あ、はい!!」

かがみの声で我に返り、みゆきは駆け出した。



――何事も起こらなければよいのですが――



/



月光が差し込み、中は比較的明るめだったが、外よりも荒れ果てていた。壁のコンクリートが崩れていて、床もボロボロ。所々に穴が空いていた。

「怖いよぉ……」
「大丈夫よ。みんなが一緒にいるんだから」
「さ、行こっか!」

こなたが先頭を切って進む。その後ろをみゆき、そして柊姉妹と続く。
一階にある音楽室、理科室、各教室を廻っても、特に怪奇現象のようなことは起こらなかった。
四人は一階の探索を終え、階段を上って二階へとあがる。
そしてしばらく進んだところで、かがみが小さく呟いた。<> 最後の鬼ごっこ 3/18<><>2008/03/23(日) 21:05:07.11 ID:kOvlXUDO<>「それにしても、荒れ果ててるわねぇ」
「あ〜、こういうとこってさ」

こなたが振り返りもせず、人差し指を立てて言った。

「普通に歩いてるだけでもさ、『床が抜ける』っていうお約束――」

突然、こなたの身体がぐっと沈みこんだ。

「が?」

自分の足下が、崩れていた。

「おわあぁぁぁぁあ!!」

重力に逆らえるはずもなく。
ボロボロのトタンを踏み抜いて、こなたは建材や床板と共に下の階へと転落していった。

「こなた!!」
「こなちゃん!!」
「泉さん!!」

一階に残された三人は穴の縁から階下を覗き込む。
腰のあたりをさすりながらゆっくりと上半身を起こすこなたの姿が、そこにはあった。

「いたた……も〜、なんなのさ〜……」

自分で言ったことなのだが、まさか現実に起こるとは思ってもみなかったのだろう。

「こなた、無事!?」
「うん、大丈夫……ッ!」

かがみの問いかけに答え、立ち上がろうとしたのだが、そのまま座り込んで左足の足首を両手で押さえた。<> 最後の鬼ごっこ 4/18<><>2008/03/23(日) 21:06:10.78 ID:kOvlXUDO<>「……足、挫いちゃったみたい……」

上を見上げるこなたの顔が、青ざめていた。
こなたもこの旧校舎の噂を聞いていた。それだけに、『何か起きたとしてもすぐに逃げられない』という恐怖が生まれたのだろう。
いつものお気楽な感じが鳴りをひそめていた。

「泉さん、待っていてください。今すぐそちらに向かいますから」
「たく、手間かけさせるわね」

かがみとみゆきは立ち上がり、元来た道へときびすを返す。
だが、つかさはその場に残っていた。『こなたを一人きりにさせる』ことが、逆に怖かったのだ。

「つかさ、早く!」
「う、うん……」

かがみに急かされ、つかさはやむを得ず二人の後を追った。
だが不安は拭えず、途中で何度も何度も後ろを振り向く。こなたが大丈夫か、気になって仕方がないのだ。
階段を目の前にして、ついにつかさは立ち止まった。<> 最後の鬼ごっこ 6/18<><>2008/03/23(日) 21:07:11.04 ID:kOvlXUDO<>「つかさ。こなたなら、大丈夫よ。まごついてたら、逆に助けに行くのが遅くなるじゃない」
「……うん、そうだね」

もう結構な距離を歩いてきた。自分一人だけ戻ることもできない。
だからつかさは、二人の後を追った。それからは一度も振り返らず。



――そうだ。こなちゃんなら、大丈夫だよね。だから、さっき聞こえたこなちゃんの叫び声は、気のせいなんだよね――



/



一階の廊下は、二階の床板やらが散乱していた。
最初に通った時には天井に穴は開いていなかった。だから、ここがこなたが落下したところなのだろう。
だが、廊下には、こなたの姿は見えなかった。

「こなた、どこ行ったのかしら?」
「近くにいるといいのですが……」

近くの教室を覗き込むが、人影はない。
これはこなたなりのイタズラなのか? そう思った時、気が付いた。
つかさが、先ほどの場所で身体をガタガタと震わせていることに。<> 最後の鬼ごっこ 6/18(こっちが本当)<><>2008/03/23(日) 21:08:53.30 ID:kOvlXUDO<>「つ、つかさ……?」
「どうされました……?」
「お姉ちゃん……ゆきちゃん……こなちゃんが……こなちゃんが……!!」

つかさは、階段を降りる手前で聞いたこなたの叫び声のことを話した。
やはり二人には聞こえていなかったみたいで、その事実を知った時、霊の類をまったく信じないかがみですら息を呑んだ。

「早く泉さんを捜しましょう!」
「ええ!!」

三人は一階を駆け回った。音楽室、理科室、各教室と――だが、見つからない。

「二人とも、いました!」

みゆきがそう言ったのは、捜索から五分後のことだった。
ドアを開けて中に入ると、その教室には、確かにこなたがいた。
後ろ姿ではあるが、月明かりに照らされた青い髪、てっぺんから出たアホ毛で判断できる。<> 最後の鬼ごっこ 7/18<><>2008/03/23(日) 21:10:08.06 ID:kOvlXUDO<>「こなちゃん……!」

名前を呼んで、つかさが駆け寄ろうとするが……様子が変だ。

『……ねえ、お姉ちゃん達……』

後ろ姿というより、若干斜めになっていると言うべきか。だから、その言葉がこなたの口から発せられたことはわかった。
だが……その声は、いつものこなたの声とは質感がまるで違った。

『鬼ごっこしようよ……。鬼は私で、お姉ちゃん達が逃げるの。捕まったら……』





『コロシテアゲルカラ……』
「――!!!」

振り向いたその姿は、もはや泉こなたのものではなかった。
抑揚のない言葉、蒼白く不気味な顔、虚無に沈み茫洋とした瞳、そして――右手に握り締められた鉄パイプ。
目の前にいる存在が『こなたであってこなたでない』。そう気付くまでに、数秒の時間を要した。
それほどまでに、彼女は変わり果てていたのだ。<> 最後の鬼ごっこ 8/18<><>2008/03/23(日) 21:11:19.56 ID:kOvlXUDO<>「う……うわあぁぁあああぁぁぁああぁぁあ!!」
「つ、つかさ!」

衝撃波が発生しそうなスピードでつかさは教室を飛び出していき、その後をかがみが追う。
だがみゆきは腰を抜かして座り込み、恐怖でその場から動くことすらできなくなっていた。

「ひ……あ……!」
『まず……あなたから殺してあげるね……』

音もなくみゆきの前に忍び寄り、持っていた鉄パイプを掲げ、そして――
みゆきに向かって、勢いよく振り下ろした。

「が……!!」

相当な衝撃がみゆきを襲った。痛みは――あまりの痛みに痛覚が麻痺したのだろう――まったくと言っていいほどなかった。
顔を流れる液体を拭ってみると、掌は真っ赤に染まってしまった。

「い、泉さん……! や、やめてください……! やめ――」

みゆきが抵抗する間も、こなたは容赦なくみゆきを殴打する。
桃色の髪は赤く染まり、美しい顔が恐怖に歪む。

「い……ずみ………さ…………」

その声は届かなかった。反応すらせず、ただひたすらにみゆきを殴打する。
そして、みゆきは遂に動かなくなった。
この部屋に残っている『人』は、みゆきの返り血で全身を赤く染め上げた彼女一人だけ。

『うふふ……あは、あはは……あははははははははははははは!!』

彼女は不気味な笑い声を教室に響かせ、そして呟いた。<> 最後の鬼ごっこ 9/18<><>2008/03/23(日) 21:12:38.19 ID:kOvlXUDO<>『あと二人……ドコニイルノカナ……?』

彼女が歩く後には、鉄パイプから流れ出た血が、ポタポタと音をたてながら床に落ちていった。



――ねえ、鬼ごっこなんだよ?

――もっとみんな、楽しもうよ

――ほら、逃げる人はこう言わなきゃ



  オニサンコチラ……



  テノナルホウヘ……



/



「はぁっ……はぁっ……」

校内をひたすらに走り、つかさが辿り着いたのは五階の教室だった。
とにかく、こなたから――こなただった存在から逃げ出したかった。<> 最後の鬼ごっこ 10/18<><>2008/03/23(日) 21:14:00.42 ID:kOvlXUDO<>「……こなちゃん、が……」

親友が、幽霊に取り憑かれた。彼女を恐怖で震え上がらせるには充分な出来事だ。
一刻も早くここを出ていきたかった。さっさと家に帰って、温かい飲み物でも飲みたかった。
だが、それはできない。ここから出ていくということは、かがみやみゆき、そしてこなたを置いていくということになる。

「どうしよう……どうしよう……!!」

帰りたい、帰れない、帰りたい、帰れない、帰りたい、帰れない、帰りたい、帰れない、帰りたい、帰れな……

「そ、そうだ!」

その時、名案がつかさの頭に浮かんだ。
霊に取り憑かれているのなら、お祓いすればいいのだ。
つかさの家は神社、父がお祓いをやっているところを見たことが何回かある。
父を呼んで、こなたをお祓いしてもらおう。
そう思って立ち上がり、教室のドアを開け放つと――

『み〜つけた……』
「ひ!!」

目の前に、こなたがいた。
彼女の髪は、服は、顔は、血液で真っ赤に染まっている。これは、つかさでなくても恐怖を抱くだろう。

「ぁ……う……」
『次は……お姉ちゃんを殺してあげる……』

次は。
つまり、誰かがもうすでに……?

「うわあぁあああぁぁぁぁああああ!!」

その事実に気が付いた時、彼女は教室を走り去っていった。
親友が取り憑かれたという恐怖、誰かが殺されたという恐怖、自分が殺されるかもしれないという恐怖……。
彼女はもう、限界だった。<> 最後の鬼ごっこ 11/18<><>2008/03/23(日) 21:15:36.46 ID:kOvlXUDO<>「ゼェ……ゼェ……! い、いや! 来ないで、来ないでぇ!!」
『あはは……あはは……』

必死に走るつかさを、こなたは邪悪に笑いながら追い掛ける。
そのスピードは、こなたの方が圧倒的に上だった。
それでも、まだ距離はある。教室とかを使って巧みにやり過ごせば、あるいは――!
……だが。

「ゼェ……うそ……行き止まり!?」

目の前にはガラスがあるだけ、教室も階段も何もない、完全な行き止まりだ。
後ろを振り向くと、こなたはもうすぐそばまで来ていた。

「もう……やだ……! 誰か……助けて……!!」

彼女の叫びは、誰にも届かない。
こなたは彼女のすぐそばににじり寄り、赤く染まった鉄パイプを振り上げ――

『タスケテアゲル……』
「……え……?」
『ソノ……クルシミカラネ……!!』

ガラスごと、彼女を突き飛ばした。

「きゃあああぁああぁぁあああああぁああああ!!!」

叫びながら彼女は地面に落ちていく。
何かが潰れる音が響き――彼女の声は、聞こえなくなった。<> 最後の鬼ごっこ 12/18<><>2008/03/23(日) 21:17:48.72 ID:kOvlXUDO<>『うふふ……あと一人……あと一人……!!』

つかさが落ちていった後を見下ろしながら、こなたは不気味に笑った。



――どうしてそんなに怯えてるの?

――鬼ごっこしてるのに、楽しくないの?

――私と鬼ごっこするのが、怖いの?



  ジャア、私ガラクニシテアゲル……

  ラクニシテアゲル……

  ラクニシテアゲルネ……!!



/



「はぁ……はぁ……つ、つかさ……逃げ足だけは早すぎ……」

少し前、つかさの後を追っていたかがみは膝に手をついていた。
必死になってつかさを追ったのだが、追い付くどころか逆に見失ってしまったのだ。

「みゆきなら無事でしょうけど……つかさは怖がりだから……早く見つけてあげなくちゃ……」

そう自分を鼓舞し、かがみはまず階段を上って二階へと向かう。
教室やトイレをひとつひとつ入り、つかさが隠れていないか捜すが、見つからない。
二階にはいないと判断し、かがみは三階へとあがっていく。
ちなみにその三階にはすでにこなたがいたのだが、かがみが教室内に入っているうちに素通りしてくれたために鉢合わせすることはなかった。<> 最後の鬼ごっこ 13/18<><>2008/03/23(日) 21:19:46.29 ID:kOvlXUDO<>「……いないわね……」

三階をくまなく捜したが、つかさはいなかった。
三階から四階へ、かがみは向かう。

突き当たりまで捜したが、四階にもつかさの姿はなかった。
隠れているのではなく、校内を走り回っているのではないか、そう思ってきびすを返した瞬間――

「きゃあああぁああぁぁあああああぁああああ!!!」
「え……」

後ろから、つかさの叫び声が聞こえてきた。
後ろには窓しかないはずなのに……そう思って振り返ると――
つかさが恐怖で顔を歪ませながら、窓の向こうで落ちていくではないか。

「つか……!!」

駆け寄り、窓の下を除くと、グシャグシャに潰れたつかさの姿が――

「……うそ……うそよ……そんなの……」

かがみは頭を抱えて力なく地面に崩れ、大粒の涙をポロポロと流した。

「いや……いやーーーーーーーー!!」

小さい頃から共に育ち、互いが互いを必要としあっていた、最愛の妹が逝ってしまった。
そんなの……受け入れられるはずがない。

「えぐ……ひぁ……つ……つかさぁ……」

嗚咽をあげながら、泣き続けるかがみ。
涙を拭こうともせず、ただただ床を見つめていた。<> 最後の鬼ごっこ 14/18<><>2008/03/23(日) 21:21:16.36 ID:kOvlXUDO<>『もう……お姉ちゃんで最後だよ……』

突如、そう声がした。振り返るとそこには、血で真っ赤に染まったこなたが。

「もう……最後ですって……?」

ゆっくりと立ち上がり、呟く。
その声が震えているのは――悲しみのせいではない。

『そうだよ……後の二人は殺してあげた……あとはお姉ちゃんだけ……』
「あんた……つかさだけじゃなく……みゆきまで!!!」

彼女にはもう、怒りの心しかない。
血まみれのこなたに対する恐怖も、みゆきとつかさを失ったという悲しみも、すべてが目の前の存在に対する怒りへと変化していた。

『安心して……スグニアナタモコロシテアゲルカラ……』

かがみにゆっくりとにじみ寄り、鉄パイプを高くかかげる。
だが、邪悪に笑うその顔が、逆にかがみの神経を逆撫でする。

「……死ぬのは……」

振り下ろされた鉄パイプを驚異的なスピードで避け、かがみは鉄パイプを奪い取った。

『な……』
「アンタよ!!!」

奪い取った鉄パイプを、こなたの頭に振り下ろす。<> 最後の鬼ごっこ 15/18<><>2008/03/23(日) 21:22:35.00 ID:kOvlXUDO<>『が……!!』

血しぶきが、かがみの髪を、服を、顔を、真っ赤に染め上げていく。
実体を持たない幽霊の状態なら、鉄パイプは空振りしていたであろう。
だが、今はこなたに取り憑いている。ダメージも直接幽霊に届いているようだ。
もっとも、今のかがみにそれを考えるだけの知能は存在していなかった。

「あはははは! どう!? これがみゆきが!! つかさが!! 味わった恐怖なのよ!! あはははははははははは!!」

かがみは憎しみから、ただひたすらに鉄パイプを振り下ろしていた。
みゆきとつかさを殺した幽霊、それが『泉こなたに取り憑いている』ことも忘れて……

「殺してやる……殺してやる!!!」

血に染まったその顔は、それこそ『鬼』であるかの如く、怒りに満ちていた。
鉄パイプを両手で高く掲げ、これが最後だと言わんばかりに振り下ろそうとした時――

「か、かが……み……」
「え……」

かがみは、鉄パイプを落とした。

「こ……こなた……? 正気を取り戻したの……?」
「みたい……だけど……かがみ……これ……やり過ぎ……だよ……」

そこでようやく気が付いた。自分が今、なにをしていたのか。
ただ一心不乱にこなたを殴打し続けていたのだが……こなた自身には、何の罪もないのだ。
何の罪もないのに、かがみは……こなたを殺そうとしていた。<> 最後の鬼ごっこ 16/18<><>2008/03/23(日) 21:25:44.31 ID:kOvlXUDO<>「私……もう……ダメみたい……」
「こなた……ごめん……ごめんね……!!」
「ううん……かがみは……悪く、ないよ……悪い、のは……みんなを誘った、私……」

自分は、なんてことをしてしまったんだろう。かがみの流した涙が、こなたの頬にポタリと落ちる。
だが、今ごろ後悔しても、もう無駄なのだ。後悔しても、起きてしまった出来事は変わらない。

「最期に……かがみと、話せてよかったよ……これで……ちゃんと……サヨナラ、が、言える……」
「イヤぁ……サヨナラなんて……言わないでよぉ……」

こなたはフーっと息を吐くと、先ほどまでとは違う、優しい笑顔をかがみに向けた。

「かがみ……短い、間だったけど……この三、年間……楽し、かったよ……」
「うん……私も……楽しかったよ……」
「今まで……ありがとう……来世で、も……友達、で……いよう……ね……」
「……こなた……?」

その瞬間、こなたの瞳から、光が消えた。

「……イヤ……こなたぁ……」

かがみは、動かなくなったこなたの身体にしがみついて、ただひたすら、涙を流した。
それは、友を失った悲しみの涙なのか、それとも――<> 最後の鬼ごっこ 17/18<><>2008/03/23(日) 21:26:54.93 ID:kOvlXUDO<>


/



それから数ヶ月後、かがみは自らが通う高校・陵桜学園の屋上にいた。
転落防止のフェンスを乗り越え、ギリギリに立ったところで、天(そら)を仰ぐ。

「みゆき……つかさ……こなた……私、みんながいない世界を生きていくなんて……できないや……」

天に向かって一人呟き、首を縦に振る。

「……わかってる。本当は、みんなの分まで生きなくちゃいけないんだよね。でもね……私、どんどん成績が落ちていってる。しかもこなた以下なのよ?」

グラウンドで、何人かの生徒がかがみを指差して騒いでいた。
それを気にせず、かがみは一人、天に向かって話し続ける。

「それに、私の罪は未だ償われてない。正当防衛が適用されたらしいけど、だからって、私の罪が消えたわけじゃない」
「おい、柊!! お前何やっとんねん!!」

隣の、こなた達のクラス担任・黒井ななこが屋上にやってきた。
だが、それすらも無視して、かがみはひたすらに話し続ける。

「自分勝手でごめんね。だけど、私もう……生きていくのに疲れちゃった。だから今……そっちに逝くね」
「!? お、おい柊! 柊!!」

かがみはトンっとジャンプし、空中に身を預けた。<> 最後の鬼ごっこ 18/18<><>2008/03/23(日) 21:27:57.32 ID:kOvlXUDO<>


――私は……鬼ごっこの鬼なの……

――死んでしまった友達を追い掛ける……

――哀れで、寂しがり屋の鬼……



/



――ねえ、鬼ごっこしようよ……

――鬼なら、私がやるから……

――みんなは、鬼の私から逃げるの……

――捕まったら……



『コロシテアゲル……』



<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/23(日) 21:29:57.83 ID:fA7Zq6wo<>スリラーだぜこりゃあ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/23(日) 21:38:20.86 ID:kOvlXUDO<>>>28以上で投下終了です。
つかさ並みに怖いものが苦手な私は、自分で書いてて怖くなりました。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/23(日) 21:44:43.53 ID:MA5z7.SO<>>>30
GJ!
これはヤバイですね……
欝ですね……
怖いDEATHね……

つかさを突き落として潰れたって所が特にヤバカッタ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/23(日) 21:45:04.20 ID:9adEcH.0<>>>28
すごく怖いですね(汗)
スリルあっていいや<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/23(日) 22:06:25.62 ID:x5fTJII0<>>>28
GJです。
これにはいろんな要素の怖さが含まれているように思う。それが良かった。<> 第七回コンクール主催者<><>2008/03/23(日) 22:20:48.31 ID:MA5z7.SO<>さぁて、今週でコンクールもラストか。
そろそろ投票所準備でもしますかね。

後どれくらい投下いるんだろう? 俺を含めて<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/24(月) 00:51:21.23 ID:o0aHjys0<>>>30
KOEEEEEEEEEEEEwwww
GJだっぜwwまさにホラーだった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/24(月) 01:27:51.97 ID:zvUQcvk0<>ホラーって一番重要なのはオチだからね。
その点>>28のオチは王道ながらビシッと決めてて良かったと思う!
GJ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/24(月) 01:27:52.09 ID:m8yaB.w0<>コンクール作品、桜のヤツと月光のヤツのオチが良く分からんのだが……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/24(月) 04:29:21.18 ID:gAfKTwDO<>>>37
私もわからないです……
明記せずに読者に考えさせるのもテクニックの一つですが、これは……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/24(月) 12:10:57.42 ID:B8kWR6SO<>>>37-38
桜は全く理解できない(^-^;
月光の方は不浄霊となったこなたがかがみとずっと一緒にいるのかそれともかがみも死んでしまったのか・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/24(月) 12:17:47.62 ID:y4L.Ol.o<>桜の方はこなた化したかがみでいいと思うけど
名前の呼び方がみゆきとかゆたかちゃんになってるし<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/24(月) 12:21:58.00 ID:oT1LKts0<>……この場合、真相を語るべきか
それとも読み手の想像にお任せ(ryで済ますべきか……!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/24(月) 12:47:13.86 ID:gAfKTwDO<>>>40
桜は一応理解してはいると思うんですよね。『かがみの人格や性格がこなた化した』みたいな。
でも、かがみの中身は完全に別人ですか?つかさやみゆきさんは生きてるんですか?いろいろ悩みがつきません。
>>41さん、できれば教えてほしいです。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/24(月) 13:27:48.36 ID:oT1LKts0<>スマン……そっちの作者じゃあ無い<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/24(月) 15:05:53.67 ID:DjxO.M60<>「読み手の想像にお任せ」でFAだろ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/24(月) 17:23:12.36 ID:9zTdR2g0<>知りたい人がいるなら言っちゃえヴぁ?
まあ、〜は、こうだ。って言いきるより、〜と思って書いた、とか
読み手側の想像する余地も残した方が良いと思うけど。 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/24(月) 18:42:28.18 ID:zL42NBQ0<>オチがはっきりしている話を好む人にとっては、複数の解釈が出来る話は不満かもしれないね。
だけど、正しい解釈が一つだけだと考える必要は無いと思うよ。
作者によって、一番正しい解釈というものを決めている場合と、そうでない場合がある。
だから、自分の解釈が作者にとって正解だったのかを考えても仕方が無い。
自分の好みで解釈をしたらいいと思う。

もっとも、それ以外の解釈が出来ないように書かれているのなら別だけど。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/24(月) 18:43:33.34 ID:lyIK.wwo<>俺の大好きなドラクエ6がシリーズ中であまり人気が高くないのと同じか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/24(月) 20:00:23.32 ID:S0jneVo0<>>>47
ハッサンのとびひざげりの効果を知らずに乱用していた時期が僕にもありました

まとめの美術室設置してくれた人乙
絵師が来て盛り上がると良いのだがww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/24(月) 22:51:03.19 ID:/rDLIqko<>>>47
人気が低いってのはどういう意味で?
売り上げ的な意味で?

ま、俺はドラクエ7が一番好きなんだけどね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/24(月) 22:55:14.04 ID:kPuUGgSO<>>>49
同志よ
石版集めが楽しかったぜwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 00:46:29.19 ID:Hdcpmwc0<>美術室設置されたのかー
乙です!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 11:48:54.04 ID:5APPpkc0<>【☆月★日、美術室にて、同人誌即売会開催!】
ジャンル不問、成年向け可(801もあるよ)…
ひより「とか考えてるんスけど、どうスかね?」
ななこ「駄目やろ」
かがみ「…(orz)」
みなみ「…(orz)」
ただお「…(orz)」
ななこ「…(おっさん誰やねん)」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 12:09:07.45 ID:5ot87.SO<>>>52
こなた「…(ひよりん・・・やんなくていいよ)」
そうじろう「…(危なかった)」
ゆたか「…(?)」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 12:18:04.46 ID:lwS2MgSO<>おっさん誰やねんwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/25(火) 18:18:45.64 ID:lwS2MgSO<>本屋に行ったらやはり
らきすたオンラインは売ってなかた

代わりにらきすたアンソロ第2弾
というのを発見したんだが、買わなかった

買った方が良かったのかな?
誰か持ってる人がいたらオススメかどーか教えてくれ><<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 19:26:50.59 ID:1z59okAO<>おっさん誰やねんになぜか激しく笑ったwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 20:54:15.16 ID:LwVEF1Y0<>>>55
百合好きなら買うべし<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 21:19:59.64 ID:lwS2MgSO<>>>57
百合要素あるのか!!
おk把握www<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/25(火) 21:25:49.88 ID:.yks3two<>3年の担任なら進路の面談とかで顔見てるんじゃ・・とか言うのは無粋でしょうか(´・ω・`)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:02:11.70 ID:lwS2MgSO<>みゆきさんはヤンデレが似合いそう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>age<>2008/03/25(火) 22:04:16.89 ID:Ug9MuADO<>>>60何を今更







あぁここバルサミコ酢の方だったか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:09:34.72 ID:lwS2MgSO<>>>61
どこだとヤンデレなんだよww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:12:23.63 ID:Ug9MuADO<>>>62ここ(パー速)にはヤンデレこなたスレがあるんだが・・・シラネ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:19:12.83 ID:lwS2MgSO<>あそこはこなただけがヤンデレだと思ってたんだが……見た事ないから解らんww
こなた以外もヤンデレなのかww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:22:11.17 ID:Ug9MuADO<>みゆきさん怖いんだぜ
今はヤンデレ更新されてないがな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:26:04.23 ID:lwS2MgSO<>ちょろんと読んできた
なかなか面白いのでウィキをブックマークしたぜww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:28:00.40 ID:Ug9MuADO<>今は居ないが過去にはすごい書き手が居たもんだよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:38:34.15 ID:lwS2MgSO<>ヤンデレネタを書こうとしてもこっちには白石しかいないんだよなぁ……

オリキャラでも出現させるかな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:41:37.19 ID:Ug9MuADO<>男とか友ぐらいならおk
だが他に出すとなると直ぐに「新キャラ房乙」って言われるから気をつけろ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:43:22.50 ID:XN88Xbs0<>>>65 ヤンデレみゆきってやつ?
みゆき好きなのでkwsk
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:46:23.35 ID:lwS2MgSO<>なるほど、気をつけるわ


「僕は男です」
「見ればわかるわよ、名前は?」
「……男です」
「は? だから名前――」
「男です」
「……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:47:49.73 ID:Ug9MuADO<>>>70まあヤンデレこなたってスレの中には
こなただけでなくらき☆すたのキャラをヤンデレ化したSSがあるわけで
んでその中にみゆきさんのヤンデレがあるんだ
まあ見てきなさいってこった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:52:01.03 ID:Ug9MuADO<>>>71ちょwwwwそれは突っ込んだらいかんwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:57:11.30 ID:lwS2MgSO<>>>71を書いてて思ったんだが……かがみって1番書きやすいな

みゆきさんの話題だったのに、ネタの相手が真っ先に浮かんだのが、かがみだし


とか言う俺はこなたが好きなんですけどww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 22:59:34.00 ID:Ug9MuADO<>>>74たしかにかがみは書きやすいしSSも多いな




みさおだけは渡さん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 23:09:06.84 ID:lwS2MgSO<>1分みさお<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 23:10:49.84 ID:lwS2MgSO<>更に3分追加だぜ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 23:12:38.39 ID:2tCvPAAO<>阻止<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 23:14:21.71 ID:kLX3h/o0<>ただお「ん〜?…あ、おい、まつり」
まつり「なに?」
ただお「ヤンデレって、何の事か解るか?」
まつり「ヤンデレ?ヤンデ…ああ、確か病んで、あ、いや、『ヤングででれでれ』
    若々しくて、でれでれしてるって、事だった…かな?」
ただお「ヤングででれでれ…か。最近は解らない言葉も増えてきたな」
まつり「まぁね…」
     <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/25(火) 23:16:02.42 ID:JmGm9VEo<>そういえば今日CDショップでみさおのキャラソンが売ってたんだぜ。
3秒考えて5秒後に買ったんだぜ。
しかし発売日は明日のはずだぜ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 23:17:09.88 ID:lwS2MgSO<>良かったな>>75
>>78が阻止してくれたぜ^^


オヤスミッコスヘルカスタム!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 23:45:40.87 ID:Ug9MuADO<>俺が風呂に行っている間にそんなことがあったのか
有り難う>>78
良い夢見ろよ>>81<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/25(火) 23:48:39.15 ID:Ug9MuADO<>>>79その発想法はなかったわほんとは病んでるなのになwww
>>80なら明日俺は100枚買いに行くからな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 01:58:59.87 ID:rjVMq6AO<>やみゆき様化とはまた違うのか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 02:52:39.40 ID:mSe8Ovo0<>闇はつかさで言う黒。
ちと違うな。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/26(水) 08:02:39.72 ID:PXxIygSO<>未だにコンクール作品を執筆中

オチを鬱にするかノーマルにするか迷うぜ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 13:27:34.43 ID:udibIgAO<>らき☆すた二巻41ページにあきら様っぽい人がいるんだが……、知ってた?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 21:11:03.96 ID:udibIgAO<>九時間だれも書き込みがないとは<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 21:17:31.10 ID:PXxIygSO<>僕、参上!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/26(水) 21:21:25.42 ID:fnk/xQDO<>>>86どっちもみたいがあえて言うならノーマルかな
他の奴の意見もきいたほうがいいけどな

>>87俺漫画全部捨てられて鬱なんだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 21:29:08.96 ID:udibIgAO<>ロムってる人が多いのかな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 21:40:37.34 ID:60n91IDO<>最近、長編のSSがスランプってます……。しばらくロムor短編になるかと<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 21:40:53.78 ID:VBY1.6U0<>コンクールのかいてます\(=ω=.)/
ねんどろいどぷちの2弾、ななこ先生ははだYみたいだすね。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 21:43:15.40 ID:PXxIygSO<>>>90
ちょ……漫画捨てられるなんて最悪だなそれ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 22:05:33.25 ID:udibIgAO<>>>90
何故売らなかった!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 22:11:04.88 ID:PXxIygSO<>お昼休み

こなた「柊かがみがやってくる〜、お腹を空かせてやってくる〜♪
    かがみんは、躊躇がない。なぁ〜んでぇ〜もぺろ〜り〜♪」

つかさ「あはは……」
こなた「どう? 昼にここに来るかがみのテーマソング」
つかさ「こなちゃん後ろ……」
こなた「え?」


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ……

かがみ「こぉ〜なぁ〜たぁ〜」
こなた「あ、かがみ……」

かがみ「お言葉に甘えて躊躇なく食べさせてもらうわ」
こなた「いたっ! かがみ痛い! ごめんってば!!」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 22:23:04.44 ID:rjVMq6AO<>みゆきさん…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 22:30:37.94 ID:PXxIygSO<>普通に忘れてた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 22:36:19.06 ID:fnk/xQDO<>>>94吊りたい気分だ
>>95だから捨て「られた」んだよ強制ですハイ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 22:38:47.12 ID:fnk/xQDO<>100だ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 22:42:34.77 ID:PXxIygSO<>俺は101匹わんちゃん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 22:52:19.53 ID:VBY1.6U0<>みなみ「…106…107…108…108、除夜の鐘、108の煩悩…108人のゆたか…
    …いけない…鼻血が…」 

カシャ!

みなみ「!?(ゆかりさん!?…どこ?…いない…)」

みゆき「うふふふふ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 23:03:31.03 ID:rjVMq6AO<>108にはバルサミコ酢プレゼント<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 23:06:13.94 ID:PXxIygSO<>ksk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 23:09:00.88 ID:udibIgAO<>私は明日からやみゆき様の崇拝者になります。
108の人は特別にやみゆき様からワカメをいただけるそうです。
さあ、ワカメを食べて私ややみゆき様と一緒に……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 23:14:32.53 ID:fnk/xQDO<>ksk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 23:16:53.81 ID:PXxIygSO<>ksk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 23:26:59.01 ID:VBY1.6U0<>つかさ「もらい!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 23:29:57.90 ID:fnk/xQDO<>>>108おめ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 23:35:22.66 ID:udibIgAO<>やみゆき様のワカメとバルサミコ酢を使って「わかめの酢の物」を作って見ました。
これを>>108様に頂いてもらいます。もちろんこれで、やみゆき様はあなたを永遠の下部として、新世界へ招いて下さることでしょう。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 23:46:47.71 ID:XeTNk6AO<>>>110
永遠の日下部に見えたwwww

みさおキャラソン記念日<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/26(水) 23:49:53.24 ID:rjVMq6AO<>なんだこの宗教w
ゆたか108人教のほうがまだいいw
ピンクワ…やみゆき様とつかさって仲悪かったよね
一日持たず2党に内部分裂しそうだww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 00:13:13.84 ID:bdy59oAO<>俺なんてもちろんこれでを
ちん…いやなでもないよただおさん
疲れてるだけです<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 00:17:25.12 ID:Gmq87EAO<>108を逆さにすると801
わ、ちょっとただおさん、やめて、アーーッ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 00:21:38.47 ID:4pCPp6SO<>なんだこのカオスwwwwww
そうじろうは近づかない方がいいなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 00:29:38.66 ID:Gmq87EAO<>ひよりが見ています<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 00:38:49.74 ID:hKLvcUAO<>そうじろう「家に居ればあの同性愛者達には会わないから大丈夫」
ピンポーン

ただお「そうじろうさーん入りますよー」

かがみ「こなたー待っててねー今行くからー」

みなみ「大丈夫……ゆたかの為なら何でも出来る……窓からも侵入出来る」

かがみ「流石ねみなみちゃん。ほらお父さんも」

ただお「分かってる」
かがみ「こなた……」
ただお「そうじろうさん……」

みなみ「ゆたか……」
「「「見ぃーつけた」」」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 00:46:39.95 ID:Gmq87EAO<>思えば泉家の住人はみんな相手がいるんだな。
公式にはみなみとゆたかのペアだけなはずなんだけどな。公式と言っても原作じゃあほんとにただの親友くらいなもんだけど<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 02:43:58.31 ID:0U4PPkY0<>柊家の泉家に対する愛情は狂気だよなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 10:35:55.58 ID:4pCPp6SO<>こなたとかがみはらき☆すたオンラインでななこ先生に夫婦認定されてる
理由はいつも一緒にいるからだそうでww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/27(木) 12:08:53.02 ID:Kg83jBso<>窓から侵入も出来るww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 12:17:59.78 ID:Wc/74QSO<>ところで、らきすたオンライン
amazonでのレビューが酷いんだけど……
著者の宣伝ネタって何?
本編で書かれてるってことか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 14:12:44.52 ID:nT8PBnU0<>レビュー見る限りそういう事だろう。
本編内に作者の他作ネタがあると。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/27(木) 19:27:09.11 ID:YdRxk9Io<>桜藤祭派生のSSって書いたりしちゃったりしていいのか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 19:48:21.88 ID:Wc/74QSO<>>>123
そーなのか……
買う気が無くなったww

>>124
良いと思うよ
ゲームのやつだよね?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/27(木) 20:23:39.90 ID:YdRxk9Io<>>>125
そうそう
ゲームでは超が3つ付くほど重要キャラなのに>>1でセリフすらもらえないこーちゃんに救いの手を…と思って<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 21:01:39.10 ID:I91gz2DO<>>>124是非頼む<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 21:19:17.54 ID:Wc/74QSO<>>>126
wktk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/27(木) 21:52:02.41 ID:IdEnKfso<>>>126
ちょっと前のテンプレにはいたぞ
以下引用
2007/11/28よりのテンプレ。
☆印の項目はその時期によって変更する項目とします(コンクール開催など)。
-----------------------------------------------------------------------------

ここは「らき☆すた」のSSスレです。

・どんなジャンルでもどんどん投下したまへ〜 by こなた
・でも、他所からの作品の無断転載は絶対ダメよ! by かがみ
・あとね、あんまりえっちなのはちょっと恥ずかしいから遠慮してほしいな by つかさ
・長編作品はタイトルをつけてもらえるとまとめるときとかに助かります by みゆき
・荒らしへの反応は絶対ダメ。反応する悪い子は逮捕だ! by ゆい
・初めてでもよっしゃーいっちょ書いたろかって人大歓迎するでー by ななこ
・最近保守してくれる人が減ったから下がってたら保守してくれよなー。
 私はめんどくさいからやらねーけどな by みさお
・まとめてくれる人募集中です…そして、現状のまとめ人には感謝してます…by みなみ
・お題を出せば書いてくれる職人さんもいるっス。ネタのため……
 いや、いろんなSSをみてみたいので、いいお題があったら書いてみてください! by ひより

・えと、避難所はここでいいんだよね?こなたお姉ちゃん by ゆたか
(避難所)
 PCから->http://jbbs.livedoor.jp/auto/5330/
 携帯から->http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/auto/5330/

・まとめサイトはここだよ?昔の作品に目を通してみると何かいい事あるかも by あやの
(まとめサイト)
 http://www34.atwiki.jp/luckystar-ss/

・きみ、絵上手いな、どう?アニ研に入らない? by こう
(SSスレ用画像掲示板)
 http://www.sweetnote.com/site/luckystar/


あやのも消されたんだな……彼氏持ちだから仕方ないか。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 22:03:10.85 ID:A5/5KcDO<>>>129美術室がある(できた?)んだから、こうはそれの担当にすればどうですか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/27(木) 22:05:56.92 ID:YdRxk9Io<>なるほど

じゃあ次スレからこーちゃん再登板記念ってことで桜藤祭派生のry<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 22:08:03.30 ID:Wc/74QSO<>>>130
ナイスアイディーア!

でももっと皆の意見を聞かないと……
前は勝手にテンプレを変えたことで良くないと思ってる方も居たようでしたから<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 22:20:37.97 ID:bdy59oAO<>別に固いことは言わないけど文にもよるよね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/27(木) 22:34:36.71 ID:wAb44kDO<>>>129
なんでテンプレ変わったんだろうね?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 22:50:19.13 ID:bdy59oAO<>詳しくはわからないけど、長いより短いほうがいいからではないかい?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/27(木) 22:53:13.49 ID:IdEnKfso<>>>134
下の三つがうざいという苦情から<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 23:12:46.93 ID:CBZ/V5c0<>もう少しでコンクール作品できそうなんで、投下しても大丈夫でしょうか??<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 23:15:45.71 ID:Wc/74QSO<>>>137
書きながら投下するという事か!?

全然大丈夫ですよ、日曜日の夜までが投下期間なんで<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 23:21:13.39 ID:/lv1C7A0<>テンプレってそういえば、あきら様のも一度だけあったよね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 23:35:12.08 ID:CBZ/V5c0<>>>138
その必要はなくなったみたいだぜw

では投下させてもらいます。一応、コンクール作品です。
読むに当たっての軽い注意書きを2つ。

*色んな意味でこわいです(つまりホラーに入るか微妙
*色んな意味でえっちです><(全年齢対象に入るか微妙

それではどうぞ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 23:36:17.35 ID:CBZ/V5c0<>

かたかたかた。
リズムを刻むような子気味のいい音が、部屋の一室で鳴り続けている。


俺の名は、泉そうじろう。
幼なじみのかなたと結婚してこなたという一人娘を授かったのも束の間、かなたに先立たれ、それ以降はこうして娘のこなたと2人で暮らしてきた。
そこに親戚の小早川ゆたかことゆーちゃんが加わり、最近ではますます賑やかな我が家となっている。

我が娘は勿論、ゆーちゃんも娘に負けず劣らず愛らしい。そんな2人に囲まれながら、皆で仲良く和気あいあいと暮らしている俺はつくづく幸せモンだなぁ、と思う。
かなたのことは勿論今でもいとおしい。だがいつまでも悲しんでいるわけにはいかないし、やっぱり目先の幸せに男は目が行ってしまうものなのだ。

「ふぅ」

ぷつん、と接続の切れた音。
一応小説家として飯を食っている俺は、次の締め切りまでに大体のプロットが出来たことに満足すると、パソコンの電源を落としてとりあえず今日は休むことにした。
ベッドに潜り込み、布団をかぶる。どこかきな臭いような匂いが鼻腔に伝わってきた。
そういえばこの布団、最後に干したのはいつくらいだろう。今度の休みにでも干しておくか。

そんなことを考えつつ、今日仕上げたプロットの回想を頭に思い浮かべてうとうとと夢見ごこちな気分に陥っていく。
至福の刻(とき)の訪れだ。



草木も眠る丑三つ時。
深い眠りに落ちていたはずの俺は、何らかの違和感を感じて目を覚ました。

何らか、と言ったのは本当に自分でも何の違和感なのか自覚がもてないからだ。例えば蚊にかまれた部分がむず痒くて目が覚める。変な体勢で寝ていて体の一部に痺れを感じて目が覚める。
そんな、ハッキリとした理由は思い浮かばない。異変のようなものは何も見当たらなかった。<> 逢瀬と誤解と交錯する想い<><>2008/03/27(木) 23:37:03.64 ID:CBZ/V5c0<>
仕方なく、もう一度眠りに落ちようとする。しかしどうにも目が冴えてしまって、先ほどまで蛇のように身体中を取り巻いていた眠気が嘘のよう。
こうなってしまってはしょうがない。布団から這い出ると、居間へと向かうべく自室のドアを開けた。
ひんやりと冷たい居間の空気。流しに置いてあったコップを取ると、洗った後であることを確認して水道の蛇口をひねる。
冷たい水がコップの半分くらいまで注がれて、それを一気に飲み干した。

火照っていた身体を冷ますことに成功した俺は、もう一度睡眠を試みるために部屋へと戻った。
布団へ舞い戻ると、さっきとは打って変わってまたウトウトと眠くなる。何だかんだ言って疲れが溜まってるのかもしれない。
今度マッサージを受けに行ってみるのもいいかもしれないな。そんなことを考えつつ、再び至福の刻を迎えた。


『‥‥そー‥‥ん』

至福の刻を超えた先に待っていたのは‥‥懐かしい声。
あいつの夢を見るのは久しい。もう二度と逢えなくなってしまった当時は、そりゃ毎晩のように夢見てはうなされ、まだ小さかった娘の睡眠を妨げてしまってたものだが。

『‥‥そーくん』

自分の名前を呼ぶ声。このあだ名で呼ぶヤツなんて限られていた。
いや、それより何より、この聞き覚えのある‥‥優しく自分を包み込むような声。声なんて誰にでもたやすく真似できることではない。

『・・・かなたか』
『久しぶりね、そうくん。死んじゃった私が出てきたのに、驚かないの・・・??』

驚くもんか。昔はあんなに毎日悪夢のように出てきては、俺の睡眠を邪魔してきてたくせに。

『ハハハ、当たり前だろ。何回俺がかなたの夢でうなされてきたと思ってるんだ?』
『そうなんだ・・・じゃあ』

悲しそうな表情を浮かべたのも一瞬で、次の瞬間には悪戯っ子のような幼い表情と共に、自分の両頬がパチン!と勢いよく叩かれていた。



そして、また目が覚める。
<> 逢瀬と誤解と交錯する想い<><>2008/03/27(木) 23:37:50.32 ID:CBZ/V5c0<>いったい何だったんだろう。
過去に何度も夢には見たが、今みたいな全く意味の分からない行動を取るかなたは初めてだった。こうも惰眠を妨げられてはどうしようも寝付く気にならない。
しょうがない、仕事を再開させよう。明日の昼にでもまたゆっくり寝ればいい。こういったある程度の生活リズムの自由はこの職業特有のものだし、思う存分に生かしてやればいい。

そう思って、ゆっくりとかぶった布団ごと身体を起こした、その時。

「…目が覚めた?そうくん」
「・・・・・・へ?」

目の前にいたのは、真性のオバケでした。



「ひっ‥‥」
「ひ?」
「ひぎゃあああああぁあああぁぁむぐぅうっっ!!?!?」
「(こらそうくんっ!こなたやゆたかちゃんが起きるじゃない!)」

耳元で囁きながら、小さな手で力いっぱい自分の口を塞ぐ手。何度も何度も触れ、それだけでドキドキした手だ。
この感触は、紛れもなくあの頃のかなた本人のもの。

「はぁっ、はぁっ・・・」
「どう、少しは落ち着いた‥‥?」

こりゃ夢見も悪くなるわな。
しかもそのユーレイは、さも当たり前のように一人分の俺の布団の中で笑ってる。まるで今までずっと子供の隣りで添い寝をしていた母親のように。
ていうか、ユーレイでも布団に入ったら布団膨らむのか?それじゃあ実態と何も変わらないだろ。

「ほ、本当に、かなたなのか‥‥?!」
「はいはい、貴方の幼なじみで、小説の新人賞が取れなかったヤケ酒に何度も付き合わされて、誕生日に女の子のフィギュアをプレゼントされたあのかなたですよ」
「ぐはっ・・・」

幼なじみはともかく、後者の2つは確実に俺とかなたでしか知りえないことで。
<> 逢瀬と誤解と交錯する想い<><>2008/03/27(木) 23:38:17.78 ID:CBZ/V5c0<>
「そ、それがまたどうして・・・まさか、俺を恨んでっ!」
「もぅ‥‥そんな訳無いでしょ?むしろ、私そうくんには感謝してるばっかりなんだから」

本人が姿を見せたことで思い出す。
あの頃、自分の力足らなさに大事な妻を死なせてしまったとばかり思って泣いていた日々を。

「引っ込み思案だった私をいつも引っ張ってくれて‥‥確かに、いつもそうくんが連れまわすところは決まって私が付いていけないような趣味の場所ばっかりだったんだけど、それでも楽しかった。
‥‥いつも、隣りにそうくんがいたから」

かなたはまっすぐに見つめてくる。
あぁ、この目だ。たとえ俺が何をしようとも一生かなう気がしない。

「ありがとう、そうくん。私‥‥短い間でも、貴方といれて幸せだった」

やっぱりかなたは・・・・・・俺にとって、最高のパートナーなのだ。



久しぶりの二人の布団は温かい。まるで結婚して間もない頃に戻ったようだった。
ほのかに灯っている豆電球の光は厳かで、相容れない二人を結びつけた神聖なるこの夜を守るかのように見える。
かなたはというと、俺も今まで見たこと無いくらいの笑顔でニコニコしながら俺のとなりにいた。久しぶりの逢瀬が相当に嬉しいのだろう。勿論俺もだ。

「でもかなた、今日はどうしてまた戻ってこれるようになったんだ?」
「うん・・・多分、そうくんと同じ。ずっとそうくんが心の底で後悔してるんじゃないかって思ってたら、中々成仏できなくて」

まるで漫画の世界に足を突っ込んだかのようなことを平気で言うかなた。そりゃ話には聞いたことがあるけど・・・。

「やっぱりかなたも、俺が自分を責め続けてる姿を見て苦しんだりしてたのか・・・?」
「うふふ、まぁ・・・ね。そうじゃなかったら、こうして自然の摂理に反してこの世に留まり続けたりなんて出来ないわ」

苦笑いの奥に潜んだ無邪気な笑顔。それは今も昔も変わらない。
俺が生まれて初めて、強く、強く守りたいと思ったものだ。

「そうか・・・すまんな、かなた」
「気にしないで、そうくん。これで私もやっと成仏出来そうだから。それより‥‥こなたは元気?」
「あぁ、元気だぞ。今ではすっかりゆーちゃんのお姉さんだ」
<> 逢瀬と誤解と交錯する想い<><>2008/03/27(木) 23:39:32.20 ID:CBZ/V5c0<>
かなたに本当にそっくりに育ち、一日一日の成長が楽しみな愛娘の話題が出る。
こなたのことだったら何時間話しても飽きないだろう。今はいないかなたに勝るとも劣らないくらい、俺が守りたいと思うものなのだから。

「結局、私に似て小さく、そうくんに似てオタクな子になっちゃったわね・・・」
「おいおいコラコラ!自分の娘をそう悪く言うなっ!!」

ため息をつきながら憂いの目を見せる。時々飛び出してくる毒舌も健在のようだった。

「でも、ちゃんと大きくなったのよね・・・?」
「そう‥‥だなぁ。でも女手がいない、っていうのは大変だったぞー?初めてこなたが女の子の日を迎えた時なんか‥‥ハハッ、今思うとアレは傑作だったなぁ」
「‥‥どうしたのよ?」

あ、少し睨みつけるような、いわゆるジト目になってるぞ。
かなたはこういう話、苦手だったっけ。

「こなたはこなたで今まで見たこと無いくらいに恥ずかしがるし、俺は俺で夜のコンビニに走って生理用品を買い占めてきて、店員に変な顔されたりな。
それでもまさか俺がこなたのパンツの中を見るワケにいかないし、こなたは一人じゃ分からないみたいで‥‥後になって、ゆいちゃんとかに相談すればいいのを思いついたんだっけ。
どうすればいいか電話して、夜中なのに家に来てもらって・・・こなたは初めてのことでやっぱりビックリしたんだろうな。恥ずかしいのと驚きとでずーっと泣きそうな顔してたし」
「ふふふ、あの子も女の子ですもの。普段のんびりしててもやっぱり恥ずかしいわよ」

夜の静寂(しじま)は決して俺とかなたの会話を邪魔することなく、静かに見守り続けている。
あの時の自分の慌てようを思い浮かべて、俺は少し恥ずかしくなった。

「私も初めての生理は遅い方だったから、こなたにちゃんと来てるかどうか実は心配だったの。オマケに普段はあんなだし、恋愛だってゲームだけで奥手みたいだし、女の子らしいところもあまりなくて‥‥」
「ハハ、本当かなたは昔から恋愛話が好きだったよなぁ。俺はリアルの恋愛話はちょっと苦手だったし・・・まぁかなたの恋愛話を聞いてたお陰で、
今書いてる小説でもサイドストーリーとして恋愛話を書くことが出来るのかもしれないけどな」
「本当にあの子、見た目だけは私そっくりになっちゃったわね‥‥身長だって胸だって、私に似て小さいままだし・・・」
<> 逢瀬と誤解と交錯する想い<><>2008/03/27(木) 23:40:04.55 ID:CBZ/V5c0<>
そう言って、両手を無い胸へとやるかなた。
その仕草にどきんとしてしまったのは、好きな人の一面だからか、それとも俺がロリコン(でもある)だからだろうか。

「ハハ、大丈夫だって。さっきかなたが言った通り、こなただって女の子なんだぞー?○○○とかちょっとツンってしただけで感じるみたいだしな」
「ちょっ、そーくんっ!!!ってゆーかいつの間にそんなことしてたのよっっ!!」

血相を変えてかなたが詰め寄ってくる。あ、ちょっと怖いかも。
やっぱり嫉妬して‥‥じゃないか。まぁ人としては相当ダメな行為だしな。当然今まで誰かに話したことなんてない。

「ち、違う違う。アイツ夏とかだと家ではノーブラだろ。だから畳の上とかで一緒にお昼寝してたらチラッと見えて・・・それでちょっと悪戯を」
「それでも一緒ですっ!!私の知らないところでそんなことを・・・!」

やばい。かなたが怒ったまんまだ。
折角こうしてまた再会できたのにこれじゃ台無しになってしまう。ただでさえ、かなたは一度機嫌を損ねたら中々直らないタイプだというのに。まぁ、その分普段は寛大なんだけどな。

くそっ、こういう時の常套手段といったら‥‥!

「まぁまぁかなた、あれはちょっと興味が湧いただけであって、あの時一回きりだったしさ。それより折角久しぶりに会えたんだから、夜にやることといったら・・・」

かなたの腰へと片手を潜らせる。
それを支えに引き寄せて、何年ぶりかのかなたの唇を味わ───

「───っ!実の娘に手を出すなああぁっ!!!!」
「ごふうっっ!」
<> 逢瀬と誤解と交錯する想い<><>2008/03/27(木) 23:41:18.01 ID:CBZ/V5c0<>冬眠中のクマも目を覚ましそうな絶叫と共に、強烈な掌底が右頬に叩き込まれていた。









問い。何故俺は夜中に自分の布団の上で正座をしているのか。
答え。娘に手を出しそうになったから。
   詳しくは既に出していて、片足だけ犯罪の領域につっこんで「極楽、極楽〜☆」と言っていたようなものだから。


というわけで、俺は見事に騙された。
幽霊なんていない。そこにあるのはただの実体‥‥もっと言ってしまえば、自分の娘そのものだった。

「・・・とりあえずさ、何か言うことがあるんじゃないの?」
「・・・すいませんでした」

まさか娘にこれほどの恐怖を感じる日がこようとは思いもしなかった。稲妻と例えていいほどの怒りのオーラが、身体から迸(ほとばし)っているのを感じる。
頭につけていたテープらしきものをびっ、と乱暴に引っ張る音。切れた数本の髪の毛がテープに引っ付いている。頭のてっぺんを見ると、遅れてびよーんとバネのようなアホ毛が一本、飛び出してきた。

「いやぁ、暗がりだとこれだけでも区別付かなくなるもんなんだね〜」
「‥‥って、お前そういえば目元にある泣きボクロはどうしたんだっ?」

言われて、目元を右手でこしこしとこするこなた。
それが終わると同時に姿を現した、一点の泣きボクロ。

「私も“一応女の子”なわけだし?化粧道具くらいもってるワケ」

こすった手でヒョイとポケットから取り出したのはスティックコンシーラー。確か顔のシミとかを消して見えなくする道具だったか。

「で、でもこなた・・・父さんはお前にヤケ酒の話とか誕生日プレゼントの話とかした記憶ないぞ‥‥?」
「何言ってんのさ、おとーさんのフォト&ムービーマニアっぷりは今に始まったことじゃないでしょ。
こないだ返すビデオを探してたら偶然発見しちゃったんだよね〜。いやぁ若かりし頃の2人が見れて良かったよ〜うんうん」
<> 逢瀬と誤解と交錯する想い<><>2008/03/27(木) 23:42:04.10 ID:CBZ/V5c0<>
得意げににんまりとする、まだいつものこなたに近い表情。だかそれも長くは続かなかった。

「・・・でさぁ、まだ白状して謝らないといけないこと、あるよね・・・?」
「‥‥‥はっ?」

予想外の発言に、一瞬頭がフリーズした。そのため何のことだったかさっぱり思い出せない。
俺がオロオロしているのに痺れを切らせたこなたは、ぼそり、と呟くようにして言った。

「・・・私がお風呂入ってる隙に、お父さん居間からいなくなってさ。どこに行ったかと思ったら私の部屋で何かしてるの見つけたんだ。正確にはタンスの前で。‥‥覚えてる?」
「‥‥‥あ」

思い出した。
何がきっかけだったかは覚えてないが、こなたの今の胸のサイズが気になって、それで一回だけ、こなたが風呂入ってる隙にこっそり・・・。


「普通に聞いても多分知らんぷりするだろうから、自然に聞きだせるようにこんな作戦を思いついたんだけどさ‥‥私が聞きたかったこととは違う余罪が出てきちゃうし」

次に見た娘の目には、今にも溢れ出しそうな雫が溜まっていた。

「私がどれだけショックだったか、おとーさん分かってんのっ・・・!?オタクだしエロゲもするおとーさんだけど、犯罪にまで手を染めるよーな人じゃないってずっと思ってたのに‥‥
それなのに、裏切られて・・・もうわたし、何を信じていーのかわかんないよっ・・・!」

何を信じていいのかわからない。
その言葉を聞いた瞬間、心がずくんと大きく揺れた。

まるでナイフか何かでぐさりと貫かれたような衝撃が走って、身体がぴくり、と痙攣する。
確かに自分では日常生活のちょっとした出来事に過ぎなかった。でも“女の子”である娘にとって、それは絶大かつショックな出来事に他ならないわけで。

前と同じような信頼は得られないかも知れない。でもやるしかなかった。



「‥‥‥わかった。お父さんも、もう全部ぶちまける。こなたさえ良ければ、聞いてくれないか」
「‥‥うん‥‥」

溢れてくる涙をどうにも止められずに苦労してる娘に、少しでも慰めになればと思った。

「まず、これだけは最初に言っておく。お父さんな、いつもお前のことを本当に可愛いとは思っているが‥‥変なことをしてやりたいとか、そういう風に思ったことは一度も無い」<> 逢瀬と誤解と交錯する想い<><>2008/03/27(木) 23:42:40.19 ID:CBZ/V5c0<>
それは形の無いもの。でも、自分の心にある真実だ。
今は信じてもらえなくても構わない。大事な娘を傷つけたのは、自分自身なのだから。

「さっき布団の中で話したこと‥‥アレは、その・・・こなたを傷つけた後でこういうことを言うのは本当に言いにくいんだが、全く何の悪意も無い、ただの悪戯なんだ。
言い訳になるけど、今思えば自分でも寝ぼけていてふと目に付いたんだと思う。こなたの気持ちなんて考えず、何となく悪戯感覚でやってしまったんだ‥‥本当に、すまない」

薄い肌色の中に一つだけある、異った色のピンク。
一点だけそこにある異なる色が少し気になってしまって、ふいに手を伸ばした。
触れた後にそれが何なのか気付いて、少しだけ反応した娘を『やっぱり女の子だなぁ』なんてのんきに思いつつ、再びまどろみの中へと落ちていく。

‥‥今思えば、娘のことを全く省みない最低な行為だ。何で行動に移す前に気付かなかったのか、自分が嫌になる。


「次にタンスの件なんだが、あれは‥‥」
「・・・あれは?」

‥‥確かやましい理由ではなかったはず。
だがどうしてそういう経緯に至ったか、その理由が全く思い出せない。
困った。ぶちまけると決めた父がこんな隠し事をしてるような態度では、もう本当に娘からの信頼を得られなくなってしまうかもしれない。
手にじんわりと嫌な汗を感じる。頭が真っ白になって、緊張と焦りで一秒が数分にも感じ始めた時───

「───あっ」

思い出した。こなたのタンスを開いてブラのサイズを確かめてた理由。

「あの日、かなたの命日だったのを覚えてるか?」
「‥‥うん」<> 逢瀬と誤解と交錯する想い<><>2008/03/27(木) 23:43:10.33 ID:CBZ/V5c0<>
父はきっと正直に話してくれている。
雰囲気で何となくでもそれを感じてくれたのか、こなたは俯きながらも一生懸命俺の話を聞いてくれていた。

「かなたは昔から恋愛の話が好きでな、自分に胸がないことを嘆いて恋愛の妨げになってた時期がある、って何回か話してくれたことがあるんだ。
それで生まれてきたお前に、『この子には私なんて比べ物にならないくらいの胸があって、思う存分恋愛の出来る子になってほしい』ってことをよく言ってて・・・」

思い出した。鮮明に蘇ってくる記憶。
まだこなたが生まれて間もない頃。冗談を言い合ってた時にベッドの上のかなたが放った、さり気ない願いの言葉。
『勿論五体満足なのが一番なんだけどね』と、後で優しく付け加えたあの表情を。

「かなたのことを考えたら、ふとそんなことを言ってたな〜なんて思って、それでちょうどこなたが風呂に入ってたもんだから、男親が娘本人に聞くのもセクハラだろうし、この隙にちょっと確かめてみようかと思ったんだが‥‥」

俺がスランプだった時、変なプレゼントをあげた時、娘が誕生した時。かなたは、本当にいつも自分の大切なもののことを想っていた。
あの小さい身体で無理をして、本当に頑張って生んだ子供に無償の愛を注ぎ続けて。

「かなたの願いが、少しでも届いてたらいいな・・・って」
「おとー・・・さん?」

右手が熱い。
手の甲には、目から零れ落ちたものが水溜りを作っていた。
おかしい。ここは俺が涙を流すような場面ではないはずだ。傷つけられたこなたならまだしも、加害者である自分が涙するなど。

「・・・っ、かなた、かなたぁ‥‥」

湧いても湧いても留まることなく湧き続ける、自分の涙と、そしてかなたとの思い出。
眠りに落ちていた自分の隣りに現れたのは、いつの日だったか『お化けでもいいから会ってみたい』と切実に願っていたかなた・・・ではなかった。
しかしかなたが残してくれた娘は、あまりに亡くした人に似すぎていて。

その姿は、思い出の引き出しに固く掛けられた鍵を、突き破る勢いで外していく。もう記憶のかなたへと飛んでしまってたこと、思い出さなくてもいい辛い記憶も全て蘇ってしまう。
さっきまで泣いていた娘が泣き止んだ代わりに、俺の方がもう嗚咽につぐ嗚咽で言葉にしたくても出来ない状態になってしまった。
<> 逢瀬と誤解と交錯する想い<><>2008/03/27(木) 23:44:07.66 ID:CBZ/V5c0<>
「まぁ、でも・・・」

見かねた娘が、座って泣きじゃくっている俺に合わせてしゃがみ込んでくる。

「一応悪気もなく、やましいことを考えていたわけでもなく、反省もしてるんだし、次やったら本当に許さないってことも分かってくれただろうし、おとーさんが私のことを大事にしてくれてる、ってことも分かったから‥‥」

おもむろに顔を上げる。
そこに入ってきた、先ほどと同じく強烈な拳。

「これくらいで許したげるっ!」
「ぐわっ…」

鼻水と少しの鼻血を空中に放ちながら、三度目の至福の時を迎えた。
最後に目にしたのは、迫っている日の出の僅かな光を背に去っていく、娘の姿だったような気がする。



かなた。俺もアイツも、やっぱり人間だからさ。
道を踏み外すことは多いけど、少なくともこうやってお互いに修正し合って生きていける仲だから。
だから俺たちのことは心配しないで、お前はゆっくり成仏してくれよな。

今でも俺は、お前のことが大好きだからさ。思い出くらい、守って生きたいからさ。
せめてお前の元へ逝く、その時くらいまでは。







「‥‥でもこなた、お前意外と演技とか上手いんだな〜。あそこまでカンペキだと、逆に誰も騙された俺を責められないんじゃないか?」
「ふっふーん、何回もビデオを見直して練習した甲斐があったってもんだよ。ハ●ヒのモノマネとかだったらもっと上手だよっ」
「まぁ、声マネも上手かったんだけどな。何より人物に入り込んでるというか‥‥普通、『俺のことが心配で成仏できなかった』なんてただモノマネしてるだけじゃ浮かんでこないセリフだろ〜」
「うーん・・・」
「どうしたんだ、こなた?」
「それがさ‥‥あの時に言ったこと、あまり覚えてないんだよね〜」
「‥‥‥は?」
「叫んだおとーさんの口を塞いで、おとーさんが自白するような流れに持っていこうとした意識までは覚えてるんだけど・・・あとは何か全然覚えてないんだよね。やっぱり寝ぼけてたのかな?」
「おい、それって・・・・・」



『全く、本当にいつまで経っても世話の焼ける人たちなんだから・・・』






<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/27(木) 23:45:27.39 ID:CBZ/V5c0<>以上です。

最初はパンツの中にまで手を入れさせるつもりだった自分は一度死んだ方がいいと思う件。
そして前に書いたSSと被りまくってて死んだ方がいいと思う件。
これをきっかけにえろも書いてみたくなった自分は死んだ方がいいと思う件。
そうじろうのやったことはアレですが、間違いを犯さずに成長できる人なんていないとどうにか解釈頂けると嬉しいです。
ちなみに体験談ではありませんのであしからず。

質問がありましたら何なりとどうぞ。
コンクール作品の足しになれば幸いです。

では、見てくださってありがとうございました。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 00:15:34.93 ID:6EqMRIoo<>ホ…ラー…?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 00:16:30.33 ID:6EqMRIoo<>あーいやホラーに入るか微妙って最初に書いてあるか…
とりあえずgj<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 00:20:07.46 ID:2RYzVAAO<>>>152
GJ。いい話‥‥なのかは微妙だが、なんか面白かったw
ってゆーかホラーなの本当に最後のオチだけじゃねーかwww

色々とツッコミどころのあるSS乙でしたw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 00:32:05.66 ID:o3Q/bUAO<>ホラーよりは感動系に近いような………感動したよGJ
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 02:05:54.88 ID:e2z.RSM0<>こなたが、かなたの願いどおりに育っていたら


・身体の成長
「胸の大きい人は頭が悪いって言うけど、私もそれが原因でバカなのかなあ……」
「でも、ゆきちゃんは勉強できるよね」
「うん。そうなんだよね」
「羨ましいよね〜。こなちゃんみたいに、背が高いのにも憧れるけど」
「うん――ところで今。つかさは私がバカっていうところ、否定しなかったよね」
「え、えっと」


・性格
「こなた。これ貸してあげるから読んでみなさいよ」
「え? うーん。ラノベってさ、オタクっぽいイメージがあるんだよね」
「そんなこと言わないで、試しに読んでみなさいよ。アニメにもなっている人気作品よ?」
「いやいや、アニメなんて見るほど子供じゃないから」
「わかってないわね。大人が見ても感動するような名作アニメだってあるのに」
「……かがみって、私のお父さんと話が合いそうだよね。年齢は違うけど、オタク的な趣味の部分で」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 02:07:41.96 ID:e2z.RSM0<>・アルバイト
「最近の喫茶店には、変わった趣向の店があるそうですね」
「ああ、メイド喫茶とか言うんだっけ。テレビで見たけど、気持ち悪いよね」
「そうですか? 何事も経験だと思い、そういった場所で働いてみようと思ったのですが」
「やめときなよ。アルバイトなんて、他でいくらでも募集してるじゃん」
「ええ。確かにそうかもしれません……」
「みゆきさんは、どうしてそんな所に応募してみようと思ったのさ」
「理由は特にないですよ。ただ、泉さんなら……たとえ冗談で言ったのだとしても、きっと――」
「きっと?」
「いえ、なんでもありません。気にしないでください」


・記憶
「おっ? どうしたんだ、こなた。こんな夜遅くに起きてるなんて」
「お父さん……。ううん。よくわからないんだけど、目が覚めちゃって」
「そうか。あまり夜更かしはするなよ。徹夜は健康と美容の敵だからな」
「わかってるよ。でも、何かやるべき事があるような気がして……。お父さんはなんで起きてるの?」
「ん、深夜にアニメをやっているんだが、録画が失敗していないか気になってな」
「野球中継があったからね」
「ああ、時間がずれ込むんだよな。よし、折角だ。久しぶりに親子でアニメを見るか?」
「……いい。私はもう寝るね。おやすみなさい」


・習慣
「お姉ちゃん。友達にゲームを借りたんだけど、一緒にやらない?」
「ゲームか。苦手なんだけど、たまにはいいかな」
「うん。私はちょっと経験があるから、少しだけハンデを付けるね」

「――あはは。ビギナーズラックって言うのかな。適当にやってただけなのに」
「すごい。すごいよ、お姉ちゃん。まるでプロみたい」
「…………うん」
「お姉ちゃん? どうかしたの?」
「大丈夫。なんでもないよ。こういうのにも、プロがいるんだろうかと考えてただけ。本当だよ?」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 02:08:19.17 ID:e2z.RSM0<>・願い
「たぶんさ、これは私らしくないと思う」
そうかもね。
「身体の成長とかには不満があっても、他人に言いづらい趣味だからといって、後悔したことはないよ」
押し付けたりして、ごめんね。
「私こそ。希望に添えなくてごめんなさい」
いいのよ。どう成長するのかは、本人が決めるべきことだから。こなた、幸せになってね。
「……ありがとう。お母さん」


・いま
「やっぱり、かがみはツンデレだよねー」
「違うわよ」
「ツンデレは、そうやって否定するんだよ」
「まったく。カエルの子はカエルって言うけど、どんな風に育てられたらこうなるのよ」
「そりゃあ、私の幸せを願って育てたら、こうなるんじゃない?」
「幸せを願うなら、もうちょっと違った感じに育つのを望むと思うけど」
「どう育って欲しいという希望があっても、たぶんこれで正しいんだよ。少なくとも、今の私にとっては」
「ふむ、まあ確かに……人生をやり直せるって言われても、趣味までは変えたくないかもね」
「そうそう。話がまとまったところで、いざアニメイトへ」
「って、話を逸らしたまま誤魔化すな!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 02:14:53.66 ID:kEt41gk0<>同じ幽霊でもそこらの幽霊が出てくるのとかなたさんが出てくるのとでは大違いだな。
かなたさんが出てくるとほぼ無条件に感動系になる気がするのは俺だけ…?

ともかく作品自体は良かった。GJ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 02:16:10.96 ID:kEt41gk0<>>>160
もちろんこれは>>152のことな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 08:12:32.43 ID:gQniLYSO<>>>152
GJでした。
これはホントにホラーか微妙ですけど、面白かったです。
少しだけかなたが乗り移ったって事ですよね?
そうじろうが羨ましいです(´;ω;`)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 08:18:31.05 ID:gQniLYSO<>>>159
これは中々面白いですね
ドらえもんの「もしもボックス」を体験したこなたみたいでww<> 152<><>2008/03/28(金) 08:52:30.04 ID:DNsBgO.0<>>>156
>>160
ホラーについては、かなたさん出現、そして最後の部分と「こなたに絶対の秘密がバレてしまった」というそうじろうを通しての冷や汗感も一種のホラーとして成り立たないかな〜と思って書きました。
最初はギャグ路線でそうじろうを最低なまま終わらせるつもりが、いつの間にか裏設定作りすぎてシリアス物に・・・やっぱり思いつきだけで書き終えたネタには限界があるのかも。

>>162
その通りです。
正確には「そうじろうに感謝の気持ちとありがとうを伝えるまで」が完全にかなたに憑依されてる状態で、その後は徐々にこなたもぼんやり意識を覚ましていきます。
「初めての女の子の日」でジト目になってるのはこなたの恥じらいが少し出てるから・・・とかどうでもいい設定を作ってしまうのは自分の悪い癖というか。
「身長だって胸だって、私に似て〜」くらいからは八割方こなたで、「私の知らないところでそんなことを・・・!」はもう完全にこなただったりとか・・・・うん、どうでもいいや。

久々に書いたSSだったんですが、感想ありがとうです。
えっちぃ面に誰一人として突っ込まない紳士度に感動したッ!w<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 10:10:38.77 ID:4ZujdAAO<>>>159
これは良いものだww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 10:26:33.09 ID:eDk1r2DO<>―半分―
かがみ「いただきます」
こなた「お、焼そばパン!」
みゆき「かがみさん、今日はお弁当ではないのですね」
かがみ「そうなのよ、つかさが風邪ひいちゃってさぁ」
こなた「それで料理できないから購買で…(ニヤニヤ」
かがみ「うっうるさいわね、ほっといてよ!」
みゆき「あ、あのよかったら」
こなた「あ〜でも焼そばパンおいしそうだなぁ…かがみ〜ん、半分ちょうだい、コロネ半分あげるからさぁ」
かがみ「…え?んーいいわよ、はい、好きに半分にしなさい」
こなた「やたー、じゃあコロネもかがみんが半分にしていいよ、はい」

かがみ「とと、チョコが…ほれ、こなた太いほう返すわよ」
こなた「じゃ私も」
かがみ「ん、ってなんじゃこりゃあ!焼そばがまったくないじゃない!」
こなた「縦半分、おいしくいただきました」
かがみ「普通は横に半分だろっ!」
みゆき「(わっ私のお弁当も少しくらいわけたかったです…(る〜)」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 10:53:11.02 ID:4ZujdAAO<>みゆきさんがかわいい…だとっ!?
今日の短編は攻撃翌力が大きいぜww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 12:36:56.24 ID:gQniLYSO<>amazonでらきすた1〜3巻を注文したwww

みwwwなwwwぎwwwwwっwwwwwwてwwwwwきwwwwたwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 13:05:57.95 ID:VBFBo2DO<>>>168こないだ捨てられたって言ってた人?
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 13:17:19.91 ID:8gcCOmI0<>また棄てられるなwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 13:26:35.92 ID:VBFBo2DO<>ところで、みゆきさんみたいなことを素でやってる俺はこなたに何と言われるだろう。
看板に頭をぶつけたり、ピーラー(野菜の皮を剥くやつ)で指を切ったり、考え事をしてて壁に頭をぶつけたり……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 13:50:39.24 ID:eDk1r2DO<>かがみ「みゆき、どうしたのよ?絆創膏だらけじゃない」
みゆき「あ、この指はお恥ずかしながら昨日、人参の皮剥きをしていたらつい…」
かがみ「じゃあおでこのは?」
みゆき「あ、これは今日の朝、登校中に考え事をしていたら看板にぶつかってしまいまして…」
かがみ「ったく、相変わらずね、気をつけなさいよ?」
みゆき「すっすみません(テレッ」
こなた「ドジっ娘は萌え要素の1つだから十分需要はあるよ、みゆきさん」
かがみ「またそれかいっ!それは女の子限定でしょ?」
こなた「いやぁ、男の子だってドジっ子は需要あるよ?守ってあげたいって母性本能をくすぐられる人もいるしね、萌えは奥が深いのだよかがみん」
かがみ「あーそうですかい」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 14:49:01.08 ID:nMjftMDO<>>>169>>170残念それは私です<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 14:51:50.87 ID:4ZujdAAO<>>>171
ただお「君、何かに憑かれてるねおじさん神社やってるからうちに来なさい」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 14:53:20.29 ID:gQniLYSO<>>>169-170
俺は初買いだぜwww
今まで本棚の関係で置けなかったけど、少しずつ売ってようやくスペースが出来てうひょーwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 16:34:44.96 ID:nMjftMDO<>>>175謝れ全巻捨てられて寂しくなった上に他のマンガが
ジョジョとゴルゴ13とDMCだけな俺に謝れ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 16:54:52.67 ID:mXYdNuQ0<>>>171
顔によるな

俺みたいな顔だったら、たんなる知恵遅れor基地外にしか見られない<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 16:59:27.68 ID:vsZC9RUo<>イケメンで>>171みたいなことやっててもそれはそれでちょっと
童顔ならおkじゃね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/28(金) 17:31:11.53 ID:gQniLYSO<>>>176
スィァーセーーーーン^^^^^^<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 18:20:20.17 ID:o3Q/bUAO<>こなた「みゆきさんのお弁当のたこさんウィンナーもーらい」

かがみ「こらっ勝手に食べちゃ駄目でしょ」
みゆき「何をするだぁーッゆるさん!!」

つかさ「意外ッこれはジョジョネタ」

みゆき「泉さんがッ謝るまでッチョココロネのチョコを吸い続けるッ!」

かがみ「吸うのかよ!」

つかさ「ゆきちゃんが突っ込まれてるー新鮮ー」

みゆき「WRYYYYYYYYYYY」

かがみ「奇声あげてるけど大丈夫?止めたほうが……」

みゆき「無駄ァ」

つかさ「オラァ」

こなた「ドラァ」

かがみ「何……このカオス……こなた謝ってよ」

こなた「だが断る」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 18:21:39.28 ID:VBFBo2DO<>>>177>>178
じゃあ、俺はダメダメだなorz
 
ネタはあるのにOPしか書けないというのはなんと歯痒いことか……
誰か変わりに書いてくれる方はおらぬかな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 19:37:57.15 ID:VBFBo2DO<>>>181
長らく天国で働いてきたかなたは、神様から『一つだけ願いを叶えてやろう』と言われる。
かなたは『生き返らせて』と即答するも、それはダメだと断られてしまう。
しかし、かなたも一歩も引かない。数時間にも及ぶ言い争いの後、『試練をクリアしたら生き返らせてやる』ということで同意。
その試練とは、『記憶を失った状態で現世に戻り、一週間以内に記憶を取り戻す』というものだった。
 
かなたは全ての記憶と引き換えに現世へと戻ってきた。だが、場所も自分の名前も試練のことさえも忘れているため、ただフラフラと街中を徘徊するだけ。
突如、声を掛けられたと思って振り返ると、自分そっくりの女性――こなたがそこにいた。
かなたはこなたに連れられ、父と従姉妹が待つ泉家へと向かう。
かなたは果たして、一週間以内に記憶を取り戻すことができるのか――
 
 
 
というストーリーはできたけれども、俺にはレベルが高過ぎる。
それ以降のストーリーや他の設定、ラストは作者さんの自由でいいから、誰か書いてくれ。ください。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 19:44:46.22 ID:vsZC9RUo<>そこにいた彼方の作者に期待するしかないだろ…かなた的に考えて<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 20:09:39.89 ID:G2PyfKY0<>ひかげ「お姉ちゃん!コンクールに入賞して賞金もらったよ!
    これで美味しい物食べられるね!」
ひなた「すごいわ!ひかげちゃん!お姉ちゃん、今からお使い行ってくるわね」
小一時間
ひかげ「で、この四角い袋はなに?」
ひなた「ごめんね…欲しい新刊沢山でてて…つい」
ひかげ「いくら使ったの?」
ひなた「4980円…。はい、20円お釣り…」
ひかげ「私の…賞金…、返品してこいこんちくしょー!!!」
ひなた「い、痛い!髪は引っ張らないで!ひかげちゃん!」
ひなた「お肉、食べたいよ…お姉さぁ〜ん…」
久しぶりになな×ひか…  <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 20:12:50.54 ID:qR1VCFM0<>>>182
あらすじだけ聞くとマジで面白そうww
誰か書いてくれ。俺からも頼む!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 20:22:58.28 ID:gQniLYSO<>>>182
うぉー! 書きてぇー!
でもOPのクオリティ高すぎるwww俺だと絶対しょぼくなるわwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 20:37:43.62 ID:4ZujdAAO<>>>182
ここまでくれば自分で書くしかなかろうww

そして変な部分にツッコむとかなたと数時間も話せるなんて神様ヒマ人だなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/28(金) 20:45:14.00 ID:KhTgmyEo<>>>182
そこまで考えれるならいける!

>>183
俺はこーちゃんの話先に書くだろ…好きなキャラ的に考えて…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 20:58:22.43 ID:VBFBo2DO<>>>187>>188
最初は浮かぶんだけど、踏み込めないっていうのが俺の弱点なんだ。身勝手な話だけどな。
『一週間をどうするか』がまったくでてこないんだよ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 21:05:10.91 ID:qR1VCFM0<>よっしゃ、なんとかコンクール二作目が投下できるぜww
つか、やっぱ俺ホラーのセンスないや。どーしても路線変わっちゃうww<> 鬼の目にも涙、そして…<><>2008/03/28(金) 21:05:50.81 ID:qR1VCFM0<>―――――アキラサマ、ワタシハアナタノダイファンデス。イツモオウエンシテイマス。


片仮名だけで、しかも赤字で雑に書きなぐられている文章。
最初にこの手紙を見たときは、とてつもない恐怖を覚えた。
でも、今では彼女はもう慣れていた。


この手紙は、一週間に一回、必ず届いているからだ。
しかも、全く同じ文章で。



* * *



「マネージャー、この手紙、送り主わかんないわけ?」

今回で丁度10通目になる手紙をひらひらさせながら、あきらは尋ねた。
彼女のマネージャーはメモ帳をのページを捲って、あきらのスケジュールの確認をしていた。

「住所が書いてないからねぇ……。ちょっとわからないわ。でもあきらちゃんのファンってことは確かじゃない?」
「そーかなぁ? こんな手紙送ってくるなんて、アンチとしか考えらんないんだけど」
「あきらちゃんはいつも考えが卑屈ねー。そういう考え方ばっかりしてると、嫌な大人になっちゃうわよ?」
「いーのよ。どーせ私はロクな女じゃないんだから」

いつもアシスタントの白石や番組スタッフたちにキツくあたるあきらでも、マネージャーとは対等に話すことにしている。
それがいつもお世話になっているからという義理人情なのか、
一人の人間として彼女をとても気に入っているからなのかは解らない。

「――――にしても、こんな手紙いちいち書いて送ってくるなんて、暇なヤツよね」
「なんで手書きだってわかるの? コピーしてるかもしれないじゃない。それだけ同じ内容だと」
「こないだ手紙を全部重ねて、明かりで透かしてみたのよ。似てるようだけど、全然違うの」

楽屋の端に、封が適当に切られた封筒が何通か固められていた。
あきらはそれを横目でチラリと見て、クックッと笑う。

「私に何か恨みでもあんのかしらね? さては白石あたりの悪戯かな」
「ふふふっ。そうかもしれないわね。ところであきらちゃん、今週のスケジュールだけど……」



そのときは、大して気にしていない素振りを見せた。
しかし、彼女は本当は眠れないほど恐怖していたのだ。



手紙だけではない。他にも、彼女を震え上がらせる出来事が他にもあったからだ。<> 鬼の目にも涙、そして… 2/12<><>2008/03/28(金) 21:06:14.99 ID:qR1VCFM0<>手紙と共に、あきらを収めた写真が同封されていたことがある。
さらに家に無言電話がかかってきたり、留守番電話に何十件もの用件が記録されていたこともある。
さらには、帰り道に何者かの気配を感じることもあった。


こんなことが頻発するものだから、彼女の体調はもちろん良いはずがなかった。
睡眠不足、栄養失調、ストレス。食欲不振。
そんな言葉が、彼女の体を確実に蝕んでいた。
関係者、特にマネージャーには心配をかけさせたくないために、ビタミン剤やらを幾つも買い漁った。
しかし、それにも限界が近付いていることを、彼女はうすうす感づいていた。



―――――そろそろ、私もブッ倒れるかな―――――



仕事の最中に、よく考えるようになっていた。



* * *



「らっきー☆ちゃんねる、始まりました。アシスタントの白石みのるです」
「……」
「あきら様? あきら様?」
「……あっ。み、みなさんおはらっきー☆ 小神あきらでぇーっす!」
「あきら様がボケーッとするなんて、珍しいですねぇ。何かあったんですか?」
「別にないわよ。ホラ、番組進めなさいよ」

らっきー☆ちゃんねるの収録中も、あきらは上の空だった。
最近自分の身に降りかかる災いが頭の中をめぐりめぐって離れない。

「―――――埼玉県の眼鏡っ子激LOVEさんからのお便りでした。あきら様はどう思われますか?」

白石が話をふる。あきらは鬱陶しそうに顔を白石に向けた。
もっとも、ラジオ番組なのでリスナーに表情は見えないが。

「んー……。ごめん、ちょっと難しくって答えらんないわ」
「え……。あきら様、ほんとに大丈夫なんですか?」
「は?」
「だって、そんな『ごめん』なんて言葉をあきら様が使うなんて……」

白石が戸惑った表情を見せる。当たり前だ。いつも番組一回につき五回はあきらから罵声を浴びせられているのだから。
番組も中盤、ここまであきらの発狂は皆無。白石どころか、番組スタッフまでもが戸惑っている。

「……大丈夫よ。小神あきらは元気です! みなさん、いつも応援ありがとうございます!」<> 鬼の目にも涙、そして… 3/12<><>2008/03/28(金) 21:06:38.19 ID:qR1VCFM0<>無理に笑顔を作るあきら。もちろん笑顔はひきつっている。
白石らは心配そうな顔をしていたが、すぐに番組の進行に戻った。



* * *



「ただいま〜……っと」

荷物を降ろして、部屋の電気を点ける。
東京に一人暮らしを初めてもう2年。中学入学と同時に始めた一人での暮らしに、あきらはすっかり慣れていた。

「えーっと、これがクレカの明細……」

部屋に届いていた郵便物を一つずつチェックする。
その中には、あの封筒が混ざっていた。

「またあいつか。飽きないわねぇ……」

溜め息をつきながら、その封筒の封を切る。別に内容を確認する必要もないとは思っていたが。
しかし、中には彼女の予想とは違う物が入っていた。

「ちょっと……何なのよ、コレ……」

いつもと変わらない、白い紙に雑に書きなぐられた赤い文字。
しかし、内容が普段とは違ったのだ。



―――――モウアナタシカミエマセン。モウアナタシカミエマセン。モウアナタシカミエマセン。



同じ事が、何回も、何回も書かれていた。

「……気味が悪い……」

その手紙を、封筒ごとビリビリと引き裂くあきら。そのままベッドに直行し、床に就いた。
頭の中で、あの赤い文字が焼きついて離れない。


あきらは何度もうなされて、ついには不眠のまま翌朝を迎えてしまった。


「……まぁいいわ。今日は仕事もないし」

いつもの週間で、新聞を階下まで取りに行く。
ポストを開けると、そこには、またあの封筒があった。<> 鬼の目にも涙、そして… 5/12<><>2008/03/28(金) 21:07:01.85 ID:qR1VCFM0<>―――――何十通も。

あきらは震えた。

「何なのよ、何だってのよ、一体!」

部屋に全てを持ち帰り、中身を確認する。全て昨晩見たものと内容は同じ。
しかし、一通一通ではっきり違うところがあった。

文字が、徐々に雑さを増しているのだ。

雑というよりは、明らかに一文字一文字に込められた力が違う。
最後の一通は、文字が何箇所も掠れていた。

「私に何か恨みでもあんの!? だったら正々堂々と、面と向かって言いなさいよ!
 こんなファンレター、受け取っても嬉しくないっつーの!」

そう叫ぶと同時に、体がふらつく。
支えるものを近くに有しなかったあきらは、そのまま床に倒れてしまった。

これまで溜まってきたストレスがついにあきらの体を蝕んだのだ。
あきらは床に仰向けに倒れたまま、動くことができなかった。



―――――あーあ……。私、このまま死ぬのかな。



意識が朦朧(もうろう)としている。あきらは霞んだ目に涙を浮かべた。



―――――アイドルとか言って結構でしゃばってきたから、バチが当たったのかしらね。



目を閉じて、『その時』を待つ。我ながらなんてネガティブなんだろう、と思った。


「あ、あきら様!?」<> 鬼の目にも涙、そして… 6/12<><>2008/03/28(金) 21:07:24.75 ID:qR1VCFM0<>男の声。



―――――え?



「あ、あきら様どうしたんですか! うわっ、ひどい熱だ……」
「ちょっ、ちょっと」

突然あきらの家に入ってきた男は、あきらの額に手を当てて熱を確かめると、彼女をすぐに抱き上げベッドへと運んだ。
彼は言わずともかな、彼女のアシスタントの白石みのるである。



* * *



「あんたねぇ……連絡もなしに突然女の家に上がりこむなんて、デリカシーなさすぎよ。
 もし私が元気だったら、今頃ただじゃおかないわよ」
「もし僕が来なかったら、今頃あきら様はこの世にいないっスよ」

あきらの額に乗せたタオルを水に浸しながら、白石は返事をした。

「―――――それにしても、何で突然うちに来たのよ」
「昨日の放送で、あきら様の様子がおかしいとスタッフたちも言ってましてね。
 誰かが様子見ないと、絶対どこかでガタが来るだろうって。で、僕が見に来たんですが案の定大当たりでしたね」

そう言って、白石は笑った。そこからは、普段番組を進行しているときのようなあきらに対する恐怖心が微塵も感じられない。

「何かあったんスか? 僕でよければ相談に乗りますけど」
「喉渇いた。水持ってきてよ」

ふぅ、と溜め息をついて、白石は立ち上がった。あきらは白石の姿をなるべく見ないように、寝返りを打つ。
体を動かすだけで、頭がギンギンと痛んだ。39度もの熱があるから、無理はないだろう。

「はい、どうぞ」

ベッドの脇に置いたちゃぶ台に、白石は丁寧にコップを置いた。
あきらはそれを礼も言わずに手に取り、一気に飲み干した。

「もう一杯」
「全く……折角心配してきてやったのに」
「何か言った?」
「いえ、何も」

白石は少し慌てた様子で、再び水を汲みに行った。
あきらはその背中に、ひっそりと声を掛けた。<> 鬼の目にも涙、そして… 7/12<><>2008/03/28(金) 21:07:49.40 ID:qR1VCFM0<>「最近ね……変な手紙が来るのよ」
「変な手紙?」

あきらに背を向けたまま、白石は返事をした。

「赤い文字で、あなたのファンですーって、片仮名で書いてあんのよ。そこに実物があるから、ちょっと見てみなさいよ」

白石は黙って、手紙を手に取った。そして、驚いたような表情を見せる。

「何スか、これ。悪質な悪戯じゃないですか」
「それだけじゃないのよ。夜誰かに付きまとわれてる感じがしたり、無言電話かかってきたり……」

そこまで言って、あきらはハッとした。
白石に弱みを見せている自分が恥ずかしくなった。

「で、でも別にそれがどうってわけじゃ―――――」
「無理しなくていいっスよ、あきら様」

あきらの言葉を遮るように、白石が言った。

「あきら様、本当は怖いんでしょ? いいんスよ、あきら様も女の子なんだし、ましてや中学生なんですから。
 怖いとかそういう感情を無理に押し殺さなくても。今日だけは、普通の女の子で居てください」

白石があきらの方を振り向き、さっきと同じ笑顔を見せる。
あきらはその顔を見て、心がスッと軽くなったような気がした。

「……ありがと、白石」

白石に聞こえないように、あきらは呟いた。



白石はその日、あきらにつきっきりで看病した。
お陰であきらの体調は少しずつ回復し、夜になる頃には自分で動けるようになっていた。

「今日は、まぁ、助かったわ。明日からは何とか仕事できそうよ」
「そうっスか。それはよかったです。じゃ、お邪魔しました」<> 鬼の目にも涙、そして… 8/12<><>2008/03/28(金) 21:08:07.72 ID:qR1VCFM0<>白石が部屋を後にする。あきらは、自分の胸が高鳴っているのに気がついた。


――――ちょっと、何白石相手にドキドキしてんのよ。


自分の胸を軽く叩く。胸の高鳴りは、なかなかおさまってはくれなかった。



* * *



「お疲れー」
「お疲れ、あきらちゃん」

翌日、らっきー☆ちゃんねるの収録を無事に終えたあきらは、楽屋で一息ついた。
冷たい缶のお茶を一口飲み、ソファに寝転がる。

「あ、しまった。プロデューサーと話することがあったんだったわ」

メモ帳を見ていたマネージャーが、突然立ち上がった。

「ごめん、あきらちゃん。暫く空けるわね」
「うぃー、行ってらっしゃい」

マネージャーは急いで楽屋を後にした。

あきら一人になると、楽屋はとても静かになる。
白石たちがいると不満を爆発させる彼女だが、一人になるとただの静かな少女に早変わり。
目を瞑って、マネージャーが帰ってくるのを待った。

「あ、お茶なくなっちゃった」

缶一本で5分しか粘れなかった自分を呪いつつも、あきらは自動販売機にジュースを買いに行った。
500mlのペットボトルを手に楽屋に戻ると、携帯に着信があった。

マネージャーからだ。

「もしもし、どうしたの」
「あ、あきらちゃん、助けて……怪しい男が……きゃあぁっ!」
「ちょ、ちょっと! どうしたのよ!」
「た、助けて……タスケテ……」

電話はそこで切れた。
あきらの体は、震え始めた。
そして携帯に再び着信。知らない番号だった。<> 鬼の目にも涙、そして… 9/12<><>2008/03/28(金) 21:08:48.28 ID:qR1VCFM0<>「誰よ!」
「コガミアキラ……」

電話の向こうには、機械で操作されたような無機質な声。

「イマスグスタジオニ来イ……サモナクバオ前ノ仲間ヲ皆殺シニスル……」
「ふ、ふざけんじゃないわよ! そんなの信じるわけが……」
「サッキノ、マネージャー」

電話の向こうで、マネージャーの声がした。

「俺ガ酷イ目ニ遭ワセタト言ッタラ、来テクレルカナ……?」
「くっ……。わかったわ、すぐ行ってやるわよ!」

電話を切って、あきらは駆け出した。



* * *



スタジオは、真っ暗でただ静寂が広がっていた。

「来てやったわよ……姿を現しなさいよ」

声が静寂の中に響く。あきらが一歩歩くと、靴の音が無駄に大きく響いた。



―――――モウ遅イ……。



さっきの声がした。あきらは周りを見回す。

「何よ、何が遅いって言うのよ!」



―――――モウ時間切レダ……オ前ヲ誰ヨリモ愛シテイルノニ、オ前ハ見向キモシテクレナイ……。



スポットライトが、部屋の一角を照らした。そこには、人の姿。
しかも、それは―――――

「白石!?」<> 鬼の目にも涙、そして… 10/12<><>2008/03/28(金) 21:09:12.80 ID:qR1VCFM0<>あきらは白石の方へ駆け寄った。
白石の体には、いくつもの傷跡。そして、血。

「いや、白石、起きなさいよ! 白石、白石ってば!」



―――――オ前ノ仲間サエ居ナケレバ、オ前ハ俺ダケヲ見テクレル。



「そんなわけないじゃないの! いい加減にして! アンタみたいな男、こっちから願い下げよ!」

スタジオが再び静寂を取り戻す。



―――――ソウカ……。ダッタラ―――――



相手の声の調子が、突然荒くなる。



―――――オ前モ殺シテヤル!



響く足音。何者かが迫ってくる。
それが、あの手紙の送り主なのか。無言電話の相手だったのか。自分を付きまとっていた人間なのかはわからない。
でも、一つだけ解ることが在る。



―――――殺される。

<> 鬼の目にも涙、そして… 10/12<><>2008/03/28(金) 21:09:42.61 ID:qR1VCFM0<>足が動かない。体が金縛りにあったように動かない。
何故だ。あきらは焦る。焦って体を動かそうとするが、上手く動かない。
その場に倒れた。



―――――サラバダ。コガミアキラ……!



「いやああああぁぁぁぁぁっ!」





「白石フラッシュ!」



パシャリ。
その音と共に、一閃の光。
そして、スタジオが一気に明るくなる。

「……え?」

そこに居るのは、泣き顔のあきらと、さっきまで死んでいたはずの白石。
そして暗がりから続々と、らっきー☆ちゃんねるのスタッフたちが現れた。

「……ええええ?」

あきらは、その場に座り込んだまま、情けない声を出した。



* * *



「……で? どーいうことなのよ」

あきらの前に、正座で整列するスタッフ一同。先頭には白石。
もちろん、あきらの逆鱗に触れたのだ。

「いや、その……番組に『あきら様の泣き顔が見たい!』というお便りが届いていまして……。
 それで、スタッフたちとこれは面白そうだという話になりまして……」
「このドッキリを思いついたと」
「はい……」<> 鬼の目にも涙、そして… 11/12<><>2008/03/28(金) 21:10:08.37 ID:qR1VCFM0<>机をドカッとあきらが叩く。
スタッフ一同は「ひぃ」と声を出して戦(おのの)いた。

「あんたらねぇ……。マジで一回地獄見せたほうがいいかもしれないわね……」
「あ、あきら様……?」
「うるっせぇんだよ白石のくせにっ! アシスタント変えてやってもいいんだぞ!?
 もう一度樹海に水汲みに行きてぇのか!? あぁん!?」
「ひぃ、それだけは勘弁を……」



その後白石たちが何度もあきらの気を静めようと試みたものの、どれも全く無意味だったそうで。



* * *



「あきら様」
「何よ」

ようやく機嫌が真横からナナメ45度ぐらいまでに直ったあきらに、白石は声を掛けた。

「僕があきら様のこと心配してたのは確かですよ。本当に具合悪そうでしたから」
「……ふん。機嫌取ろうとしたって無駄よ」
「はぁ……そうですか……」
「まぁ、でも……」

あきらは頬を少し赤く染め、小声で言った。

「ありがと……」

その声は、すっかりへこんでしまった白石には届くはずもなく。



あきらが自分自身が白石に抱きつつある気持ちに少し素直になれたところで、この話はお終い。









じゃなかったりする。<> 鬼の目にも涙、そして… 11/12<><>2008/03/28(金) 21:10:25.20 ID:qR1VCFM0<>後日、あるテーマパークであきらは人を待っていた。

「……ったく遅いわねぇ。後でぶん殴ってやろうかしら」

時計を軽く叩きながら待っていると、頬に冷たい感触があった。

「ひゃっ」
「おはようございます、あきら様」

白石が缶ジュースを両手に、あきらに微笑みかけた。

「遅い。10分遅刻」
「ちょっと待ってくださいよ、集合時間は10時でしょう? 今9時半じゃないっスか」
「私がここに来た時間が集合時間なの。レディを待たせる男はサイテーよ」
「レディって……年齢的にはまだリトルガールの癖に……」
「何か言った?」
「いえ、何も」

白石は小さく溜め息をついて、あきらの顔を見た。

「まぁ、でも今日は『口止め料』ですからね。僕の言うことに従ってもらいますよ」
「……まぁ、約束だからね。仕方ないわ」

口止め料。
ラジオであきらが恐れおののく声を流さない代わりに、一日白石の言うことに全て従うこと。

「とりあえず、まずはこのテーマパークの入場料おごりで」
「ふんっ。そんぐらい払ったげるわよ」

財布から5000円札を取り出し、白石に渡す。

「じゃ、行きましょうか」
「待って、白石」
「何ですか?」
「その……今日だけあきら『様』はやめにしてくれない?」
「え、じゃあ『あきら』でいいんスか?」

バキッ。

「んなわけないでしょ。あきら『さん』よ。あきら『さん』」
「痛ぇ……口止め料、増しますよ」
「その前にアンタの痛みを増加させてあげるわ」
「ひぃい!」


その日のテーマパークには、白石の叫び声がよく響いたそうな。


Fin<> 鬼の目にも涙、そして… 11/12<><>2008/03/28(金) 21:12:18.04 ID:qR1VCFM0<>すいません、番号間違えました。4が抜けてました。

やっぱセンスがないなと実感。いやぁ、語彙が狭いのはSS書いてて悲しいことだ…。
感想、批判、中傷なんでもどうぞ。失礼しましたー。<> 鬼の目にも涙、そして…<><>2008/03/28(金) 21:13:00.87 ID:qR1VCFM0<>あーあー、しかも最後11/12のまんまだし…すいません。
何でこんなテンパってんだ俺ww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/28(金) 21:18:03.17 ID:KhTgmyEo<>らきすたなんだからホラーのオチはこんなもんで良いではないか!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 21:23:30.03 ID:gQniLYSO<>>>204
GJ!どっきりですか、やられましたwww
白石フラッシュてwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 21:26:12.77 ID:4ZujdAAO<>あの手紙もドッキリなのか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 21:28:22.08 ID:zymdEu20<>あれは俺が書いた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 21:43:30.02 ID:eDk1r2DO<>コンクール2作目ってどうまとめるべき?同じ作者として前回のIDでまとめるべき?
だとしたら前作教えてちょ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 21:47:09.88 ID:gQniLYSO<>別IDでまとめた方が良いと思うけどなぁ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 21:47:51.61 ID:qR1VCFM0<>>>205
そうだね。ポジティブに行くかwwwwwwww

>>206
元ネタは言うまでもなくとみたk(ry

>>207
そういうことになりますね。一応スタッフが書いたという解釈で。

>>208
ちょwwwwww番組スタッフがこんなとこにwwwwww

>>209
えーっと、前作は「アラシノヨルニ」です。すいません、自分バッドエンド嫌いなんでww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 21:56:00.22 ID:4ZujdAAO<>さすがにスタッフひど過ぎだろww
子供の39度って下手すりゃ何かの後遺症残るかもしれないのに<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 21:58:21.98 ID:qR1VCFM0<>>>212
すまん、勢いだけで書いたからあんまりつっ込まないでくれwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 21:59:29.70 ID:eDk1r2DO<>>>210>>211え、えーとどうしよう?

別IDでまとめようと思うんだけど同一作者ってことは載せないほうがいい?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/28(金) 22:00:13.80 ID:KhTgmyEo<>いや、14歳なら後遺症と呼べるような後遺症は残らない…とは思う
確かあきらはこなたより背高いぐらいだし、まあ大丈夫っしょ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 22:06:07.89 ID:qR1VCFM0<>>>214
お任せで…って言ったら怒る?

>>215
後遺症なんてこと全然考えてなかったよwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 22:06:41.36 ID:nMjftMDO<>>>211GJ俺もバッドエンディング嫌いだから
あんたみたいな終わり方が好きだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/28(金) 22:10:10.25 ID:AJlM9Cgo<>でも、敢えてあの後バッドでホラーな展開も見てみたい俺がいる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 22:10:13.76 ID:4ZujdAAO<>草生やしすぎwww
感想は前半はおもしろかったよと言っておこうwwwwwwww

あと俺の白石に対する評価が1.5ミコス上がった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 22:10:57.63 ID:eDk1r2DO<>>>216
じゃあ別IDで同一作者なのはふせておくよ








どちらにしようかな?神様のi(Ryで決めたのは内緒
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 22:12:37.02 ID:4ZujdAAO<>>>218
そうそうそれそれ
最恐になれる素はあったよね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 22:24:25.03 ID:qR1VCFM0<>>>217
おお、同志よwwwwww

>>218
ごめん、やっぱバッドは俺の性格とらき☆すたの世界観からして無理だったんだ…。

>>219
草ってどういうことかわかんない……ごめん。
前半面白かったならそれで満足ですwwww

>>220
ありがとう。乙です。

>>221
えー…ホント? 何か悔しいというか空しいというか……wwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 22:24:59.47 ID:VBFBo2DO<>どうでもいいかもだが、俺のは別IDで載ってるはず。
『らき☆すた〜十物語〜』と『最後の鬼ごっこ』ね。
つーか俺のコンクール作品、全部誰かしら死んでるな。最初はかがみで、次はつかさ、今回はネタで終わりかと思いきや二作目で四人死んでるし<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 22:35:51.23 ID:zymdEu20<>>>220のiを見て閃いたッス!
みなみ「ゆたか…」
ゆたか「恥ずかしい…で、でも、みなみちゃんになら…良いよ?///
    み、見て…みなみちゃん><」(i){くぱぁ 
みなみ「ゆたか…可愛い…ジュルリ」

ひより「私はもう駄目ッスね。…コードで吊るッス。…(i)が何かって?パンスよ、
    パン。焼きそばパンとかあるじゃないっスか。コッペパン主体の。
    切目に生クリームが乗ってて、あとさくらんぼが1つ乗ってるんス。
    そういうパンが実際あるんスよ。…それでは最期っス。さよなら…さよなら」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 22:49:01.97 ID:tBfiQA60<>最恐…といえば昔の作品だから知らない人もいるかもしれないが
「ふたりぼっち」を是非読んで欲しい
あの尊敬する作者さんは今でもどこかのSSスレにいるんだろうなぁ
もう一度会ってみたい<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 23:02:30.41 ID:W20EvMAO<>ふたりぼっちはラストの展開がよくわからなかった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 23:07:24.08 ID:nMjftMDO<>>>224(i)を違うもので考えたじゃないかwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 23:10:02.86 ID:VBFBo2DO<>ふたりぼっちは俺が最も尊敬するSSの一つだな。
あれとビデオレターと友達は俺の中の三大SS。
けど、確か友達は作者の都合(で片付けていい問題じゃないけど)で消されちゃったんだよなぁ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 23:11:51.52 ID:nMjftMDO<>途中で抜けた>>223バルサミコ酢の方でやってた奴だな
最後の鬼ごっこでバッドエンディングに
少々鬱になったなーwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/28(金) 23:16:35.25 ID:4ZujdAAO<>ふたりぼっちって連載物だったからラストが投下された時の衝撃は良い意味で1番だったな

あと雨の中のコロネ犬の話と雪女の話とバトロアが好きだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/28(金) 23:59:35.93 ID:KhTgmyEo<>こーちゃん大好きだ

ttp://kissho.xii.jp/1/src/1jyou31398.txt.html
pass:konata


『“時間”の見せた夢』<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/28(金) 23:59:54.89 ID:KhTgmyEo<>「ふぉわあぁぁぁ……」

 朝の教室の喧騒から大あくびがひとつ。
 その主は二年F組アニ研部長、八坂こうその人である。

「ねむた」
「どうしたのこーちゃん、寝不足?」(CV.くじら)
「寝不足って言うか貫徹。アニ研の原稿がなかなか進まなくてねー」
「あ、学園祭で何かやるんだっけ?」(CV.くじら)
「そそ。珍しくスランプでさ」
「すぐに先生来るしがんばって起きてなよ」(CV.くじら)

 噂をすれば影とでも言うのか、間もなく担任が教室に入ってきた。
 が、まだチャイムは鳴っていない。

「ちょっと早いけど席に着けー。今日は転校生を紹介するぞ」(CV.立木)

 転校生? 学園祭の二週間前なんて微妙な時期に?

「どこの学校から来たんだろうね?」(CV.くじら)
「さあ。にしても色んな意味で絶妙な時期だよね」

「よし、入っていいぞー」(CV.立木)

 担任が教室の外にいるらしい転校生を呼ぶ。
 一拍あって、「その人」はガラリと戸を引いた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/29(土) 00:00:05.91 ID:4fFYXkMo<>「――やっ、やまと!?」

 こうは思わず叫んでしまっていた。
 当然、教室中の注目を浴びることになってしまう。

「あ……いや、いきなりすんません――」
「永森、八坂と知り合いだったのか?」(CV.立木)
「……はい」
「そうか。まあとりあえず自己紹介してくれ」(CV.立木)
「聖フィオリナ女学院から転校してきました。永森やまとです」

 ざわ・・・
     ざわ・・・

 と、どよめきが起きる。
 聖フィオリナ女学院と言えばこのあたりでは名門の中の名門。
 それなりにレベルの高い陵桜学園よりもずっと上、である。
 距離だってそれほど離れてるわけでもなし、そこから転校してくるなど考えられない。

「席は……知り合いの近くの方がいいよな。八坂の隣に机移動させて座ってくれ」(CV.立木


「わかりました」

 彼女はさっさと机を指定された場所に動かし、腰を下ろす。

「やまとちゃん? こーちゃんの友達なの?」(CV.くじら)
「ていうかなんでうちの学園に――」

「こらこら、話はHRが終わってからにしろよー」(CV.立木)

「……だって。後でね」

 いつもの少しそっけない返事。
 正真正銘、こうの親友の永森やまとだった。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/29(土) 00:00:29.92 ID:4fFYXkMo<>「それじゃあ一時間目が始まるまで質問タイムでも何でもしておいてくれー」(CV.立木)

 担任のその一言を皮切りに、やまとの席にどっとクラスメイトが集まる。

「え、ちょっ――」
「永森さん? フィオリナから来たってどんないきさつがあったの?」(CV.くじら)
「趣味は?」(CV.立木)
「食べ物は何が好きなの?」(CV.くじら)
「今日のパンツ何色?」(CV.立木)

 隣に座るこうにとっては良い迷惑だ。

「てゆーか今誰か変な質問しなかった!?」


 結局、昼休みに入るまでこうが彼女と話す機会は皆無だった。
 いや、やはり昼休みも質問攻めに遭わされる寸前だったのだが。

「ちょっとごめん……こう、食堂行かない?」
「え? うん、いいけど」

 突然誘われ、こうはあわてて弁当箱を出し席を立つ。

「質問タイムはまた後で。こう、行こ」
「オッケー」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/29(土) 00:00:41.39 ID:4fFYXkMo<>「お弁当ないの?」
「うん。それにあっても教室じゃゆっくり食べられそうにないし」
「確かにね。小中高どれでも転校生への反応って変わんないもんだねぇ」

 そんな会話をしながら二人は廊下を歩く。

「それより……びっくりしたよ、いきなり転校してくるなんて」
「……私もね、正直何がなんだかわかってない」
「へ? 何が?」

 やまとは手を頭の後ろで組んでから答える。彼女の癖のようなものだった。

「昨日までは確かにフィオリナに通ってたはずだったんだけど。今朝起きたら引越しして
て、しかもここに転入することになってて」
「何それ、記憶が飛んじゃってるみたいな?」
「……さあ。でも前からここに通ってた覚えもあるような気がするのよね。しかも二年生
じゃなくて三年生として」
「引越し疲れとかでそんな夢でも見たんじゃない? デジャヴみたいな」
「多分ね」

 そうこうしているうちに食堂へ着く。

「あ、学食のシステムとかわかる?」
「大丈夫だと思う。席、確保してて」
「はいよっ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/29(土) 00:00:50.63 ID:4fFYXkMo<> こうは窓際にめぼしいテーブルを見つけ、さっさと座る。
 やまとがきつねうどんの載ったトレーを持って来たのはそれから七分ほど後だった。

「先に食べてて良かったのに」
「一人で食べたっておいしくないじゃん!」
「……まあそれはわかるけど――ってこう、まだそれ続けてたの!?」

 珍しく声を荒げる彼女の視線の先には……なんと、カレー。
 弁当箱の一段目にご飯が、そして二段目にはルーが。
 誰もが一度は夢見る、そして九十九%が断念する魅惑の弁当がまさに目の前にあった。

「ちゃんと進歩してるよー? ほら、保温してるし!」

 そう言ってこうが自慢げに見せてきたものは二つのカイロ。

「なるほど……『冷めるとまずい』って弱点を克服したわけ」
「その通り! どーよ、カレー食べたくなってきたでしょ〜?」
「ならないわよ……ていうか中学と違って学食あるんだからわざわざ持ってこなくたって」
「甘い甘いよやまと! 家のカレーって無性においしく感じない!?」
「それはお母さんがこうの好みの味のを作ってくれるからでしょ……」
「ともかくカレー弁当ってことに意味があるのだよっ!」

 はあ、とやまとは呆れ気味にため息をつく。

「……つくづく戦隊物のイエローよね。カレー好きだし、色だって黄色が好きだし」
「給食で羊羹が出た時に人の分まで問答無用で掻っ攫ってくヤツのセリフじゃないっしょ」
「……! うっ、うるさいわね!!」


 時間が賑やかに過ぎていく。

 もしかすると――お互いが会いたいと望んでいたのにすれ違ってばかりだった「別の可
能性の世界」のことを、こうも記憶の片隅に残しているのかもしれない。
 親友と一緒にいられるこの時をかみ締めるように味わいながら、二人は笑う。

 まだ、この世界の“時間”は動き始めたばかり。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/29(土) 00:02:21.21 ID:4fFYXkMo<>>>232-236
多分続く

てわけで桜藤祭派生のSSです
ずっとほのぼの系で行くはず<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/29(土) 00:03:25.11 ID:4fFYXkMo<>ああん、つーか>>233で地味に改行ミスしちゃってるじゃん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/29(土) 00:04:11.46 ID:4fFYXkMo<>あー、書き忘れてたけど桜藤祭のネタバレしまくりになると思う
連レスすまん<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:26:33.41 ID:Uz7z2pA0<>コンクール作品投下します


※グロ有り
※他ゲームとのクロスオーバー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 01:26:40.23 ID:Uz7z2pA0<>その日の収録も終わり、あきらと白石は控え室に居た。
二人を結ぶ直線状では現在進行形で火花が飛び散っている。

「あぁー今日のラジオも全くダメだったわねー。どっかの誰かさんがKYなせいでー」
「ホントですよねー、収録中にも当たりかまわずキレて当り散らす人がいるせいで、毎回毎回大変ですよ」

理性ある者がこの場に居たのならば、この場に浮かんでいる気体原子の一つ一つにトゲが生えているような空気に、
一秒でも早く逃げる事を考えるだろう。
樹海の一件から早一ヶ月、二人の仲は修復どころか溝が深まる一方である。
なぜ未だに同じラジオに出されているかが不思議なくらいだ。
彼等の不仲は収録中にもいかんなく発揮される。
白石が話題を始めればあきらがキレて、あきらがぶりっ子をすれば白石が突っつく。
そんな調子で視聴率など望めるはずもなく、らっきー☆ちゃんねるの人気はどんどん下火になって行った。
だが、他に仕事が在るあきらにはクビになろうがどうと言う事は無いのだ。一方白石にしても……

「白石、コーヒー買って来いよ。あんたの金で」
「はぁ?」
「いいから行って来い!! 仕事無くしてえのか!?」
「別にいいっスよ、二度とあきら様の顔、見なくてすむんなら」
「てんめぇ……」

それが白石の本音。
声優になるのが夢だった彼だが、理想と現実のギャップ、そしてジャジャ馬のおもり役……。
この道を歩んでからと言うものロクな事が無い。
だからあきらとも対等な立場で話せているのだ。
ここの所の態度で、白石がそう思っている事はあきらにも容易に感じ取れた。

「行けばいいんでしょ、行けば……」

そのまま頭をかいて出てってしまう。
挨拶もせずに扉を半開きで。

「あのヤロウ……!」

ガタンと足を机に投げ出して、鼻息を付く。
<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:27:17.66 ID:Uz7z2pA0<>(ムカつく────ッ!!)

唯一、思い通りになる下僕に反逆されてからというものずっとこんな感じだ。
プロデューサーにいつもの手段で駆け寄って、一日でも早くおさらばしたい。
両手に組んだ手を下ろしながら、彼女はそんな事を思っていた。

☆    ☆    ☆

フローリングが背中を冷やす感覚の中、あきらは目を覚ました。
目を開ければ、骨組みにいくつものボールが挟まっている体育館の天井。
視界の隅にもいくつかバスケットが見える。

────ふと、暗闇から何かがのびて来た。

「…………え?」

それは、人間の腕。
五人……、いや、おそらく十人分以上はある。
それが全て、彼女に向けて伸ばされていく。

「ヒッ──!」

本能的な恐怖から逃れようと、身体に力を入れるが、全く動かせない。
吹き抜ける風のうすら寒さも、体温を奪い取る床も、恐怖も、全て敏感に感じ取れるというのに。

「いや……やだ! やめろ……やめ、やめ、やっ!」

声だけの抵抗が力を持つ事は無かった。
手、足、首と言わず、全身を掴まれて固定される。
余った手が、やがて自分の服を引き裂いて────
<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:27:47.63 ID:Uz7z2pA0<>☆   ☆   ☆

「どわっ!!」

床に頭をぶつけた衝撃で、彼女は目を覚ました。
痛む頭を抑えながら、周りを見渡せばそこはいつもの控え室。
自分を引き裂いた存在はどこにも居ない。

「…………………!」

全て……、悪夢だった。そうだ、単なる夢だったんだ……と、彼女は自分に言い聞かせる。
しかしあまりに真に迫っていたその内容を思い返し、彼女は肩を抑えてうずくまってしまう。
あきらはどうしても、骨の髄から湧き上がる震えを抑える事ができなかった。

ドチャリ

突然、廊下から聞こえてきた音。
あきらはビクリと肩をすくめてしまう。
何か、重い、水気のある物が倒れたような……。
イヤな予感、それが全力で警報を鳴らす。
見てはいけない……、見たら後戻りできない……だが、見なければ全てが終わる。
二つの矛盾した考えが頭を過ぎる。
胸を強く掴みながら、いつの間にか切れていた息を整える。
両足は震えて、めまいもするが、歩くくらいの事はできた。

転ばないように一歩、また一歩、足を進めていく。
足音すらしない空間は、まるで死に包まれたようだった。
やがて、たどり着いた半開きになっているドアから顔をのぞかせる。

彼女は見た。
見てしまった。

そこに『在る』のは、片足が無くなっている人間。
あのタヌキより出っ張っている胴体に、見るだけでも不愉快な無精髭……。
『小神あきらKUK(キモいウザい殺したい)リストNo2』にランクインしている、プロデューサーの姿があった。
その欠けている部分はすぐそこに落ちている。
残った足と両手を必死に使い、プロデューサーはこっちに向かってきている。<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:28:10.82 ID:Uz7z2pA0<>
(何なの……コレ?)

胃袋の中から沸いて来る、アイドルとして戻してはいけないものを必死に押さえつける。
ひたすら呻き声をあげながら、青い顔と白濁した瞳を向ける相手は、まるで死人のようだ。
口元を押さえながら、ひたすらその顔を見続ける。

突然、その顔が消火器によって潰された。

見上げると、いつか見た暴力本能に任せた顔の白石みのる。

ソイツが、もう一度消火器を振り上げて、今度こそプロデューサーの頭を完全に叩き潰した。

紫色の脳漿やらなにやらが、自分の顔に飛び散る。

「あ…きら………様」

名前を呼ばれて、あきらは我に返った。
コイツ今何をしたんだ?
コーヒーどうした?
そうだ、人を殺したんだ。
…………………………………。

「ギャアァア─────────ッ!!!」
「あきら様!?」

アイドルはおろか、女である事すらも捨てた悲鳴を上げる。
そのまま白石に対し背を向け、走る。

「待て!!」

白石が後ろで何かを言っているが、無論聞くつもりなど無い。
止まったら殺される……。
そう言った、死の本能から彼女の体はこの場から離れる事に全てを使っていた。

「待ちやがれって言ってるだろ! 止まれぇっ」
(殺される……殺される…………、死にたくない……)
<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:28:31.15 ID:Uz7z2pA0<>やがて、突き当たりに扉が見えた。

────非常口!

扉にぶつかるようにしてノブを掴む。
いつもポケットの忍ばせていた鍵を手に取り、鍵穴に刺す。

(────ちくしょう!)

まわそうとするが、中々うまくいかない。
錆びているのだろうか?
そうしている間にも白石は後ろから迫ってくる。

思いきり力を込めると、さっきまでの悪戦苦闘がウソのように鍵が回った。

────やった!
そう思い、扉を開けると────

「…………は?」

目に映ったのは、さっきのプロデューサーと同じ奇妙なアイツラ。
死人の顔をした集団が自分に掴みかかってきた。

彼女の意識はここで暗転する……。
直前、何かが自分の首根っこを掴んだ気がした。

☆   ☆   ☆

数時間後……。

ダンボールで充満している狭苦しい部屋。
そこでダンボールを背に、膝を抱えてうずくまる少女が一人。
小柄で可愛らしい外見とは裏腹に、その表情には険悪なシワが寄せられ、その目はやり場の無い怒りを虚空にぶつけている。
やがて、その倉庫では唯一の扉が開かれ、釘打ち機を持った少年が入室する。
<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:28:55.30 ID:Uz7z2pA0<>「起きていたんですか、あきら『様』」
「随分遅かったじゃない。何モタクサしてたの?」
「誰かさんが全然手伝ってくれませんでしたからね。時間もかかりますよ」
「──────チッ」

ちょっと前まではヘコヘコしていた三流芸人が随分偉くなったものだ。
閉じた防火壁の向こう側では、まだ『ヤツラ』がいるのだろうか?
できるんなら生贄にしてやれば良かった。

自分の舌打ちを軽く無視した白石をなお睨みつけながら、小神あきらは歯軋りをする。

「ここは何処なのよ、アイツラは一体なんなのよ? 説明しなさいよ、早く」
「テレビ局の地下倉庫ッスよ。何か地震とかで災害が起こった時のシェルターみたいなモンらしいですけど、詳しい事は僕にも」

そんな物がここにあったとは、今まで知らなかった。

「で、後半の質問ですけど……」

白石は胸ポケットから携帯ラジオを取り出し、あきらの前に置く。

「これを聞けば大体分かりますよ」

スイッチを入れると、一応電波はちゃんと拾えているのが分かる。
ノイズが酷いが一応言葉は聞き取れた。

『ノ───出─────緊キュ──────』
「もっと音量上げなさいよバカ!」

『日本全───で、死者──歩──』
『警視チョ──緊急避────』
『混─んは────被─が───ろがる一方に─』
『日ホん全土のく─港、および港は閉さ───』
『市民の─────立てこも─────安全を確h──』
『ガガガ────ガリガリ──────』
『ガガ──ピー………』カチッ
<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:29:13.18 ID:Uz7z2pA0<>「……………………これ、どういう事だよ?」
「さぁ?」
「どういう事だよ! さっきから死んだヤツが蘇っただの! ワケわかんねーってのぉ!」
「そのまんまの意味でしょう?」
「何でアタシ達ここで引き篭もってんだ! 警察呼んだんだろな、アイツラが死体だってだけなら帰るわよあたしゃあね」
「止めといた方がいいですよ」

興奮してまくし立てるあきらに対し、白石の方は冷静を通り越して呆れすらも感じさせるほど淡々としていた。

「さっき、立てこもって安全を確保って言ってたでしょ?」
「ああそうね」
「アイツラ、人を襲って食うんですよ」
「────え?」
「僕も、アイツラが人を食べる所を見ましたから……」

また目眩がした。
目を覆いたくなるような光景が、目をつぶっても目蓋の裏に浮かんでしまう。

「なおさら戻ってやる! あんたと一緒にいるのはイヤだ!!」
「もう入口は塞いじゃいましたよ」
「なあ〜!?」
「誰かが非常口を開けてくれたおかげで、上はアイツラで一杯なんですよ」
「てんめ……じゃあ、どうしろってんだよ……」

「当分ここに居るしか無いでしょ。食うモンは幸いあるんだ、何とかなりますよ」

今度こそあきらは、その場に崩れ落ちた。


☆   ☆   ☆

「うわペッペッ! マジ……何これ……」
「吐き出さないでくださいよ。汚いなぁ」
「うるせえ! 大体なんでこの私がこんなモン食わなきゃいけないんだ!」
「何なら、外に出てみます?」
<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:29:48.25 ID:Uz7z2pA0<>



「…………ダメですね、今日も何処にもつながりません」
「警察は一体何してんだよ……あんなトロい連中すぐに何とかなんだろ!!」
「もしかしたら、ヤツラ以外にも何か……」
「ヤツラ以外って……何だよ?」
「分からないッスよ……」



「白石……、あんた何やってんの」
「見て分かるでしょ。筋トレですよ。あの一件のおかげでサバイバルの知識が身に付きましたからね」
「汗臭いから止めてくんない?」
「ヤですよ、大体臭いのはあきら様だって同じでしょ? 何日風呂入ってないんです?」
「クァ────────!!」
「トイレだけじゃなくてシャワーもつけてくれれば良かったんですけどね」


「…………………」
「………………………」
「…………」
「………………ゴホッ……」


……………………………………、
……………………………、
…………………。


☆   ☆   ☆
<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:30:15.09 ID:Uz7z2pA0<>「…………クソ、クソ……」

自分の寝床に、また一つ正の文字が増えた。
備え付けられた時計に従えば、今日で十五日が経過した所だ。
補強した入口からは、今だなおヤツラがひしめき合う声が聞こえる。

だが、昼の光も夜の闇も、太陽も月もずっと見なかったせいで感覚が狂ったのだろう。
かつての日常が何年も昔のように、それでいて昨日のようにも思える。
ひょっとすると、時計が自分の確認していない所で不規則な動きをしているのでは無いかとすら思えた。
それも仕方が無いのかもしれない。
この場で、時間を確かめられるものは今やこの時計のみ。
ラジオの方は……

「ちくしょう……ふざけ…………どいつもこいつも…………」

現在進行形で、何かにとりつかれたかのように適当に周波数のツマミを回しているあきらに占領されていた。

「あきら様……、少し寝た方がいいんじゃないですか?」
「うるせぇ……うるせぇ……うるせぇ……」

ブツブツと、もはや自分への返答なのか独り言なのかも分からない。
白石は何も言わずにあきらの隣に座った。
彼女は第二回の時のように、白石から距離をとるような真似もしない。
自分が本当にどうでもいい存在である事に、白石がどんな表情をしていたかを、彼女が見る事は無かった。

『の………ら……』

どうやら、偶然何かの電波を拾ったようだ。
音量を最大限にするあきらの行為が、彼女がまだ理性を保っている事を示していた。

地下室なのに、ここまで電波が拾えるものだろうか?
次の一言は、

<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:30:38.53 ID:Uz7z2pA0<>


『地獄が満杯になり……死者が地上を歩き出した……』



せまいシェルターに、鮮明に響き渡った。

「うるせぇ……」

ようやく出てきたのはそんな一言。

(───何なんだよ地獄が溢れたって、死んだ人間が蘇ったって。
さっきから……何で私がこんな目に……
天下のスーパーアイドル小神あきら様が?
ゾンビに襲われてこんな所で引き篭もり?
わけわかんねーよわけわかんねーよわけわかんねーーーよ!)

「 う る せ ェ ────────ッ!!!」
「あっ!!」

自分でも、何でこんな事でキレているのかよく分からない。
あるいは、臨界点に達したストレスが、つまらない事で一気に放出された。
そんな物かもしれない。
どちらにせよ、次の瞬間にあきらは手に持ったラジオを壁に接続された電話に向けて叩き付けた。

「ちょ……あきら様、なんて事……」
「ぅっっせえ!」
「ラジオはともかく、携帯持って無い上では電話が使えなきゃ助けが呼べない……つまり、下手したら──」
「ウゼエんだよさっきから聞いてりゃ!! 私に指図ばっかしやがってえ〜……
テメーなんなんだよ、何時からそんな偉くなったんだ白石ィ!? 三流芸人がよ……」
「なっ……」
「電話が使えなくなったらだぁ? だったら使えなくしてやるよ!!」<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:31:06.41 ID:Uz7z2pA0<>何をするつもりかはすぐ分かったのだろう。
肩を掴んで止められるが────

「さわんなっ!」

顔を思いっきり引っかいてやる。
爪が相手の目に入る感覚。

「─────っ!! !!、 っ!!!」

もう自分でも何を叫んでいるのか分からない。
あるいは声も出て無いのかもしれない。
どちらにしろ、気が付いた時には落ちていた木片を電話に向けて叩きつけていた。

「ちょ、ちょっと、何してくれんだよあんた!!」

息を切らしながら、白石に振り返って言ってやった

「は、電話とラジオ壊して助けよべなくしたんだよ、それがどうしたってんだコラ?」

それがきっかけとなり、まるで突沸する炭酸飲料のように次々と言葉が沸いて来た。

「こんな所で何週間もテメーなんかと二人っきり! この時点でアタシは死にたい気分なんだよ、
テメーの事なんて知るかつーの……。
大体白石、考えてみりゃテメーとラジオ出演してからロクな事がねえんだよコチトラ、
ラジオでもテメーはうぜぇし生意気だし……本編に出る話もお流れになるし!!
そうだ、お前が私に不幸を呼び寄せてるんじゃねーのかっ!?」

止まらない。

「お前、この仕事終えたら少しは大物になれるとか思ってたワケ? は、ちゃんちゃらおかしーね。
大体らっきー☆ちゃんねるのアシスタントは本当はオノDになるはずだったんだよ!!
それなのに他の仕事入るから、仕方無く仕事も何も無い三流芸人のテメーと使い捨てようとしただけだよ!
富士の樹海でたとえノタレ死んしても一向に構わなかったんだぜ? それなのにワザワザ戻ってきて……」

ある事無い事をまくし立ててしまう。

「下僕扱い? 下僕ってのはある程度使える奴の事言うんだよ、テメーはゴミ以外の何でもねえんだよ!!」

とどめ。
<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:31:37.15 ID:Uz7z2pA0<>
自分の一連の言葉が、相手にどんな影響を与えるのか。
白石の顔を見ると予想通り、潰れた片目からは血液を流し続けるが反対の目も充血……泣いている。
そしてその顔は真っ赤になっていた。
おそらく、樹海の時以上に怒っているのだろう。
そりゃそうだ、こんな事言われて怒らないほどバカでも無いだろう。どこか冷めた頭でそんな事を考えていた。

「………───────っ!!」

さっきの自分と同じ、それ以上に文字にはできない咆哮が、反響して鼓膜が破けそうになる。
そう思った瞬間には自分の顔面に拳がめり込んでいた。
歯が何本か折れたのだろう、閉じているはずの口なのに、舌が頬肉に触れていた。

床に倒れたところ、更に鳩尾に蹴り。
咳き込んで吐き出した物には、鮮血が混じっていた。

無抵抗。
そのまま成すがままにされる。
殴られ、蹴られる、視界で何度も何度も平手や拳が往復した。

「ハァ───…………ハァー………」
「………………ペッ」

ひと段落ついた所を見計らって、口の中に溜った血液を、床へ吐き出した。
現在、彼女は白石に腹の上に跨られ、床へと押し倒されている。
ダボシャツの前は肌蹴られて、発展途上の体が露になってしまった。

「…………犯せよ」

それだけを冷たく言い放つ。

「オマエ……っ!」
「別にいいよ? アタシ処女じゃないんだ」
「え?」
「アタシね、犯されちゃったんだ。小学校のころ好きだった人にね」

自分のストレスを全てぶちまけた後にやってきたのは、もうどうでもいいと言う感情だった。
これまで誰にも言わなかった秘密。
それがなぜかホイホイと出てくる。
間が抜けた表情を見せる白石がやけに滑稽だった。
<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:31:58.11 ID:Uz7z2pA0<>「その人芸能界の先輩でね、色々教えてもらって楽しかったわ。
いつか告白しようと思ってたら、体育館に呼び出されて……後はお決まりのコースよ。
ああ、それとソイツ今も何食わぬ顔で芸能界にいるわ。事情が事情って奴、警察に訴える事はできなかったからね……。
それからよ、私が体売るの覚えたのは。三歳からこの仕事やってるってだけじゃいずれ飽きられるからね。
プロデューサーやらディレクターやら……誰とだって寝たわよ。はっ、日本人はロリコンが多いって本当よねー?」

自然と唇が吊りあがっていくのを感じる。
なぜだか、可笑しくて可笑しくて仕方が無いのだ。

「まぁそのおかげで今はこんな大物になれたんだけどね。何もかもパーになっちゃったわよ、ホント……」

そう言った所で、青アザができるくらい強く両肩を掴んでいた手が、緩んでいくのを感じた。

「あの……その、あきら様…………」
「何よ、同情してくれたりしちゃったワケ?」
「ごめんなさい……」
「何でアンタが謝ってんのよ、ばーか」

片目を潰したのも、電話を壊したのも忘れてしまったのだろうか?
それは分からないが、もう一度笑みを浮かべた。
話している最中あきらは、何で友達にも話さなかったような事をぶちまけているのか不思議に思っていた。
ホントに申し訳なさそうな白石の顔を見ると、かつて彼を下僕にしていた時よりも、何かが満たされるような気がした…………多分気のせいだろう。

「白石、重いんだからどいて」
「は、ハ────」

返事は返ってこなかった。
なぜなら、言い終わる前に白石の腹を『何かがつらぬいた』からだ。
その『何か』は、彼の鮮血でベットリと染まってはいるが、わずかにウロコ状の模様が垣間見えた。

「う、あぁ…………」
「え?」
<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:32:23.16 ID:Uz7z2pA0<>痙攣を繰り返しながら、持ち上がっていく白石の身体。
その背後に『ソイツ』は居た。
ゴリラのような体格、鋭利に尖った爪、白石に突き上げている腕と同じ緑色のウロコ……。

白石を、まるでゴミのように放り投げたソイツは、今度はあきらへ向けて爪を振り上げた。
振り下ろされた直後に、ようやく彼女は絶叫する。

反射的に起き上がって回避すると、先ほどまであきらの頭部があったコンクリートの床が砕かれた。
転びそうになりながらも出口へ向けて走ろうとすると、今度は背中に一閃。
倒れた所で足をつかまれ、投げ飛ばされる。
ぐるぐると回る視界が、天井を向いた所で止まる。
すぐ上を見ると、通風孔の蓋が外れていた。
ヤツがここから進入したんだと、パニックを起こした頭で理解する。

そして、白石を殺したソイツは指についた血を舐めながら、今もじっくりと近づいてくる。
尻餅をついたまま、それをボンヤリと見つめていた。
もう抵抗しても無駄……、それが分かって、何をする気も起きなくなってしまった。
向こうもこっちが無気力になったのを悟ったのだろうか?
とくに急ぐ様子も無く、ゆっくりと手を振りかぶって────

「白石…………?」

──────その腕にしがみ付く物があった。

「白石ぃ────っ!!」

生きていた…………、そこあるのは、決して大きいとは言えない全身でソイツの背中に張り付いている白石みのるの姿だったのだ。

「あきら様早く……行って……」

通風孔を見上げる白石の目。
あきらはそれだけで全てを理解する。

「でも────」
「うあぁ……!!」

背中に張り付いた彼を引き剥がさんと、ソイツは白石の足をその鋭利な爪で刻み始める。
見ているだけですぐにでも振り落とされそうだ。

「行け!」
「──────っ!!」
<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:32:55.90 ID:Uz7z2pA0<>あきらは振り返ると、積まれたダンボールで階段状になっていた箇所を上る。
ダンボールのふちから手を伸ばせば、アッサリと届いた。
見下ろせば、まだもみ合っているヤツと白石の姿が見えた。

こっちを振り向いた白石は、一瞬だが確かに笑ってくれた。

最後にそれを見てから、彼女はその身体を、アイツが通ってきた通風孔へと潜り込ませる。

カビ臭い空気を全身で感じながら、あきらは誓った。

(みのる……、待ってろ…………待ってろよ……助けを呼んで、必ず、戻るからな……必ず……)

☆   ☆   ☆

久しぶりに見る空では、満月が死してなお飢える者達へ、そして命を掴むべく疾走する少女へと、その光を注ぐ。
だが、もはや誰一人そんな物などには目を向けていない。
死霊達は新たなる獲物へと矛先を向け、少女は救済を求めているのだから。

「誰か……ちくしょう!! 誰かいないのかよ!」

あれからどれだけ走り、叫んだだろうか?
元々体力のある方では無かったのに加え、数十日間狭い部屋で過ごしていたのだ。
たいした距離でなくても、身体が悲鳴を上げている。
白石を見習って筋トレでもしておけば良かったと、寒空に白い息を向けながらあきらは思った。

「誰でもいいから出て来やがれよ! 怪我人がいるのよ、このままじゃ手遅れになるんだよ!」

大通りを駆け抜け叫ぶ。
しかし、やはり帰ってくるのはアイツラの咆哮。
もしかすると、もうこの街に生きているのは自分『一人』だけなのでは……、恐ろしい想像が頭を過ぎる。
────すぐにかぶりを振って、その想像を訂正した。

(『二人』だっ、アイツはきっと……絶対、助けられる!!)

止まっていた足を再び動かし、市街を駆け巡った。
やがて、彼女にも転機が訪れる。

「…………っ! お──────いっ!!」

<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:33:33.96 ID:Uz7z2pA0<>聞こえた……!
ゾンビの咆哮に紛れかけていたが、この状況では何よりもの救済の証、パトカーのサイレンが!!

「こっちだよ、早く来やがれっ!!!」

過酸素状態で頭が白くなるのを堪えて、肺を空気で一杯にして、
怪我をして血が出ている喉をものともせず、全力で声帯を震わせ、
あきらは叫ぶ。
自己中心に生きてきた彼女が、文字通り身を削りながら叫び続ける。
それはさながら、白石に対するエールであるかのように響いた。

────そして、それは実を結んだ。

どんどん近づいてくるサイレン、曲がり角からようやく見えたパトカーの姿。
明らかに理性を持った運転の仕方だった。
やがて、車両が少しずつ速度を落としながら、あきらの近くに停車した。
それと同時に、あきらに向けられた方の窓が開かれる。

車としては、特別な所なんて何一つ無い動作。
だが気が付けば、その場でひざまずき、涙がとめど無く溢れていた。
できる事ならこの場で声をあげて泣きたい。
思い切り感情をぶちまけたい。
それを抑えて、一刻も早くとあきらは立ち上がる。

これで白石は助けられる。
あきらは希望を胸に、パトカーの窓に駆け寄るが……。

「──────あ………………れ…………?」

運転席に座っているのはメガネをかけた婦警。
片手に持つ拳銃。
そして、その銃口を向けられている自分。
あきらの目は、めいいっぱい開かれる。


銃声────。
あきらの希望は、その胸と共に砕かれた。

<> Star Of The Dead<><>2008/03/29(土) 01:35:43.36 ID:Uz7z2pA0<>
そのまま後ろへと仰向けに倒れてしまう彼女の身体。
今度は生命の象徴である赤い液体が、胸に空いた穴から溢れかえる。
痙攣する手を乗せて、止血しようとするがそれでも血は流れていく。
自分の背中に、何か暖かい物が溜っていくのが分かった。

「う…………」

それでも、ひたすらに立ち上がったあきら。
だが再度銃撃、凶弾は彼女の腹を打ち抜いた。
再び倒れた彼女は、絶えず痙攣を繰り返す。

脊髄を撃ちぬかれ、『もう起き上がる事も無くなった』のだ。

窓から顔を出した婦警が、そんな少女を見下ろす。

「ダメじゃないかー、こんな時間に外出歩いちゃー……だからお仕置きだよー」

それだけを言い残し、再び運転席へと付く。

「アハハハハハハ……アーッハッハッハッハ! アーーハッハッハッハッハ…………」

走り去るパトカーのサイレンと、婦警の笑い声が、彼女の意識が暗転する直前に聞いたものだった……。



全てが静寂に包まれた街。
月明かりは変わらず少女へと降り注いでいた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 01:38:16.48 ID:Uz7z2pA0<>投下終了
…………何度も言いますが、筆者はゆい姉さんのファンであります
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 07:49:29.61 ID:ZzH2vUSO<>>>258
コナタイズミの日記の作者の人?
読んでて引き込まれていきました!
本編も期待してます<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 07:53:24.58 ID:H8KLx.c0<>>>258
GJ!そして乙!
ホント怖かったよーwwwwww
これバイハと……あとサイレンちょっと入ってるのかな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 09:28:19.30 ID:9f6W6AAO<>>>257
まさか連続であきら白石のを読む日がある思わなかったが
細かい描写もありしつこくなくて読みやすかったです
あと怖いです恐ろしいです
乙です<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 11:03:37.96 ID:u2ryiMA0<>>>237
やまとってツンデレ? ゲーム知らないから分からんが
CVがいちいち付いてるwww立木の質問やべぇ

>>258
あの話とリンクしてるのかな?
GJです。緊張感・恐怖感のあって良い作品でした
自分もこういった文章が書けるといいのになぁ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 11:25:24.82 ID:adTVAIIo<>>>237
CVくじらが出るたびに吹くwwwwwwwwww

>>262
かがみを遥かに超えるツンツンツンデレ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 11:45:10.23 ID:u2ryiMA0<>そうなのかwww
史上最強のツンデレバトル! とか出来そうだなwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/29(土) 12:11:57.07 ID:flEY6XA0<>ネタバレだが既に実現している<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 14:23:31.50 ID:tOecw6SO<>今回のコンクールって
お題がお題なだけに、夜に投下されると効果覿面だよね


それにしても今回は投下多いな、嬉しいぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 14:30:00.42 ID:pXZzWADO<>>>266
そのうち4つがバッドエンドなわけで<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 15:09:46.03 ID:36637QDO<>>>267だからきみがグッドエンドで終わるSSを書くわけで<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 15:39:43.53 ID:9f6W6AAO<>それを>>268が暖かく見守るわけで<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 16:52:34.63 ID:tOecw6SO<>なんだこの流れww


amazon24時間以内で来るとか言いながら来ないぞ!
はやくこなたんが見たいです><<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/29(土) 17:01:37.55 ID:i6CeBEDO<>そういえば姉に買ってもらったらき☆すた1〜5巻、テーブルの下に放置して埃まみれだ…
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 17:29:51.09 ID:36637QDO<>>>271今すぐ俺に送るんだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 17:33:47.05 ID:9f6W6AAO<>>>272
すまない>>271の姉はすでに俺の隣にいるんだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 17:34:41.60 ID:adTVAIIo<>世にも奇妙な物語の『黄色が怖い』がすげー印象に残っててクロスオーバー物をコンクール用に書いてみたかったけど
時間足りなくて書けないや…<> 入レ替ワリ<><>2008/03/29(土) 19:26:47.42 ID:u2ryiMA0<>コンクール作品投下します(^o^)

ちょっとヤバめ?な感じ
<> 入レ替ワリ(1/14)<><>2008/03/29(土) 19:28:15.98 ID:u2ryiMA0<>
「あんるぇー?」
 物語の初めから、こんな素っ頓狂な声を上げるのは、今回この物語の主人公である、女子高生『泉こなた』の物だ。どうして彼女がこんな声を出しているのかと言うと……、話しは一週間前に遡る。





 時は江戸……っていうのは冗談で、今は長い梅雨が明け、太陽が某配管工のおじさんが大好きなキノコでも食べたかのように大きくなる夏である。
 照り付ける太陽、じりじりとうるさい蝉の鳴き声、アスファルトによる地熱……想像するだけでも暑い季節だ。
 この凄まじき暑さの中でも学校に通い、大嫌いな勉強をしなければならないこの理不尽さは何とかならないものなのか? 等と考えるのも今日で終だ。何故なら明日からは皆さんもご存知、夏休みだからだ。

「とゆーわけで、明日から夏休みや。休みやからって遊んでばっかはダメやからな」
 担任の黒井ななこによる一学期最後のホームルームが終わり、今は放課後。さっきまでだらけていた生徒たちが水を得た魚の如く、急に賑やかになる。そしてその中には泉こなたの姿もある。
「やったー! 明日からなっつやっすみー♪」
「子供かお前は」
「ふーん、かがみだって子供じゃないの? それとも、もうおばさんなのかな?」
「なんだとこの野郎」
 放課後になり、こなたの元へやってきた柊かがみ。こなたとのこのやり取りは日常茶飯事であり、仲が良い証拠でもある。
「うにょ〜ん、高校最後の夏休みだし皆でどっか行きたいね」
「そうですね、高校生最後夏休みというのは良い思い出を作る調度良い機会ですものね」
 この二人は上からつかさとみゆき。二人もこなたの友達である。この四人はいつも一緒の仲良しグループだ。
「ふふふー、もちろんその辺に抜かりはないよ〜」
 こなたがその言葉を待ってましたと言わんばかりに、ニヤニヤと鞄を漁る。
<> 入レ替ワリ(2/14)<><>2008/03/29(土) 19:28:46.20 ID:u2ryiMA0<>「なによ、アンタ何か用意してるの?」
「これを見よ!!」
 ジャーン、という効果音が相応しいくらいに、自慢げに何かの紙切れを見せびらかすこなた。
「何それ? おいしいの?」
「つかさ、それ本気で言ってるの?」
「なんだぁ、やっさいもっさいか」
「話し進めて良い……?」
 すっかり勢いを無くしてしまったが、コホンと咳ばらいをして話を進める。
「この前、買い物言ったときに福引でさ〜、当てちゃったんだよ☆」
「で? それは何のチケットな訳?」
「なんと、四人一組! ハクタイ旅館ご招待チケットだー!」
 手を万歳して大袈裟に振る舞うその姿は、かがみの言う通り子供の様に見えた。
「へぇー、凄いじゃない。アンタもたまには良いことするじゃない?」
「“たまには”は余計だよ」
「旅館ってどんな所だろ〜?」
「旅館とは、宿泊料を受けて人を宿泊させるための、和式の構造及び設備を主とする宿泊施設のこと言います。営業については旅館業法に規定されているんですよ。旅館の種類には、」
「ゆきちゃん……誰もそんなこと聞いてないよ……」
「そうですか? おかしいですね……」
 旅行に行けるということから、それぞれのテンションが上がる。これもこなたのお陰である。
「それで、いつ行くの?」
「一週間後にしようよ、それまでは準備期間ってことで」
「準備も良いけど宿題もね」
「うっ……分かってるよ」
「でも楽しみ〜♪ こなちゃんありがとー」
「えぇ、ホントに。泉さんには頭が上がりません」
「いやいや大袈裟だってみゆきさん」
 こうして、夏休みの予定の一つを立てた四人は、一週間後の旅行を楽しみにするのであった。
<> 入レ替ワリ(3/14)<><>2008/03/29(土) 19:29:26.18 ID:u2ryiMA0<> そして一週間後。話しは冒頭に戻る……。以上であらすじ終了、ここからは主人公こなたの視線でお送りさせて頂く。





「あんるぇー?」
 私達はハクタイ旅館に向かっている途中なんだけど、旅館は森の中にあるらしくさっきから地図を広げて何度も見て何度も同じ道を歩いてるわけで……。
「ちょっと、まさか迷ったなんて言うんじゃないでしょうね?」
「あ、いや、ちょっと待ってて!」
 まずい、かがみがイライラしている。私だって混乱してるんだよー! 大体なんでこんなに迷うところにあるんだよ……!
「もう暗くなって来たよぅ」
「そうですね、早く宿を見つけないと……」
 うぅ、二人の言葉にどこか刺があるような……。まずい、このままだと私の信用がた落ちじゃん。
 そうじゃなくても、高校生最後の夏休み旅行なのに……最悪だ私。
「ちゃんと調べてきたの? ホントにこの森の中にあるんでしょうね?」
「そ、それが……ネットには載ってなくて……」
「どんだけ古いんだその旅館」
「あはは……」
 もう笑ってごまかすしかなかった。ダメだ、この空気はダメだ! しっかりしろ私! 提案者の私が暗くなってどうする!? 少しでも明るくして場を盛り上げないと、旅行に来た意味がないよ。

 と、そんな事を考えているときだった。前方に僅かな明かりが見えたのだ。
「あ……」
「あ! あそこに明かりがあるよ!」
 つかさもそれに気付いたのか、真っ先に口に出す。私が言おうとしたのに……。
「お、ホントだ。早く行ってみましょう」
 かがみが駆け出し、皆もそれに着いていく。ちょっ……私を置いていかないでよ!!
 私も慌てて駆け出す。
<> 入レ替ワリ(4/14)<><>2008/03/29(土) 19:30:00.04 ID:u2ryiMA0<>「おわっ!?」
 何かに引っ掛かり、視界が180度回転する。
「いたた……!?」
 その時、一瞬だけど心臓を掴まれる様な感じたこともない感覚を感じた。
「な、何……?」
 辺りをキョロキョロと見渡すが、何もない。というか暗くて何も見えない。
 気味が悪くなり早くこの場を立ち去ろうと、身体をお越すため手を付くと……ゴトッ、っと何かが手に触れた。
「!!」
 それは初め、ただの丸い岩に見えた。だけど段々と目が暗闇にも慣れて来て見えてきたのは……。
「め、目玉!?」
 反射的に跳び上がる。目玉といっても岩で出来た目玉だけど、あまりにリアルに作られていて不気味だった。
 何でこんな所にこんな物が……?
「あ、早くかがみ達の所へ行かなきゃ!」
 すっかり忘れていた友人達の事を思いだし、急いでこの場を離れた。
 後ろで何か視線を感じたけど、怖かったので振り返らなかった。気のせいだよ気のせい。



「あれ?」
 おかしいな、さっき明かりが見えたところに着いたと思ったんだけど……明かりがない。
「あれ……?」
 そして、もっとおかしな事は……。
「かがみ?」
 もっとおかしな事は……先に着いている筈のかがみ達が居ないことだ。
「おーい、かがみぃー! つかさぁー! みゆきさぁーん!」
 返事はない。何度も何度も呼んでも、大きな声で呼んでも返事は無かった。
「嘘でしょ……? 冗談はやめてよ……」
 日が沈みかけた暗い森の中、そこに私一人だけ。携帯電話を取り出すが、当たり前の如く圏外。虫の鳴き声も聞こえてこない無音状態が暫く続いた。
<> 入レ替ワリ(5/14)<><>2008/03/29(土) 19:30:30.36 ID:u2ryiMA0<>「き、きっと道を間違えたんだよ! ちょっと戻ってみよう」
 と、自分で自分を納得させ、再び歩きだすと……それは聞こえた。

「クスッ」

 私の真後ろで、誰かの笑い声……。
「え?」
 咄嗟に後ろを振り向くが、そこには誰も居なかった。
「空……耳?」
「違うよ」
「!?」
 今度ははっきり聞こえた! 私の真後ろに何か居る!?
「誰っ!?」
 私は再び振り向く、しかしそこにはやはり誰も居なかった……。
「う、うわあぁぁぁぁっ!!」
 私は怖くなり闇雲に走った。
 確かに、確かに聞こえたのに! 何で誰も居ないんだよ!! かがみ、つかさ……みゆきさん! どこにいるの!?

「はぁっ……はぁっ……」
 どうやら追っては来ないみたい。良かった……。
「ここは?」
 目の前には大きな旅館。そして看板にはハクタイの文字が!!
「や、やっと着いた……」
「遅い!!」
「わ、居たの!?」
「居たの? じゃないわよ! まったく、どこほっつき歩いてたんだか……」
「心配したんだよ、こなちゃん」
「でも、無事でなによりです」
「ごめんごめん」
 なんか久しぶりに会った気がするよ……。やっと再会したかがみ達を見て安心して笑みが零れる。
「なにニヤついてんのよ」
「ん〜、別に〜。さ、早く入ろー」





「はぁ〜、苦労して辿り着いた旅館は格別だなぁ〜」
「あんたが迷わなければそんな苦労もしなかったんだけどね」
「いやぁ、照れるゼ」
「褒めてねぇよ!」
 私達は今、旅館の部屋にいる。結構広くて四人で調度いいくらいだった。
「あ、テレビあるじゃん」
 この地域ではどんな番組がやってるのかな? 興味を持った私は一人テレビに近づくが……。
「せっかくの旅行にテレビなんて見るんじゃないわよ」
 かがみが私の前に立ち塞がった。
「ちょっとぐらい良い――」
「ダメよ」
 な……、そんな必死に否定しなくても良いじゃん。
<> 入レ替ワリ(6/14)<><>2008/03/29(土) 19:31:01.08 ID:u2ryiMA0<>「ねぇねぇ、そんなことよりお風呂行こうよ☆」
「良いですね、私楽しみにしてたんですよ」
 二人は早速、お風呂に行く支度をしていた。
 ま、いっか。かがみもこの旅行の事を考えて言ってくれたんだよね。空気を悪くしてごめんね、と心の中で謝っておく。
「ほら、こなた行くわよ」
「ほーい」
 既に部屋の入口にいるつかさとみゆきさんの後を追う。





「へぇー、結構広いわね」
「それに、私達しかいないよ☆」
「やふー、貸し切り状態じゃん」
「一番風呂ですね」

 さっと身体を洗い湯舟に浸かる。はぁー、極楽だね。疲れが一気に吹き飛ぶよ。
「なぁにオッサンみたいなこと言ってんのよ」
「オッサン? ならばこうだぁ!」
「な、どこ触ってんのよ!」
「こなちゃんはいつもお姉ちゃんにべったりだね」
「ほぅ、つかさもやってほしいみたいじゃん?」
「やめんか!」
 って、みゆきさんまで警戒しちゃて……。襲わないから大丈夫だよー。
 あぁ、四人でこうしてるのは楽しい……来て良かったなぁと、つくづく思うね。

「ねぇ、露天風呂に行こうよ」
 私は何気なく皆を誘い、返事も待たずに一人行く。だって返事なんて聞く必要ないもんね。
「待ちなさいよ、こなた」
 ほらね、返事を待つ必要ないでしょ? かがみったら慌ててお風呂から上がっちゃって……露天風呂、一番乗りでもしたいのかな?
「よーし、競争だよかがみ!」
 競争と言っても、既に私の前には露天風呂の入口のドアがあるんだけどね♪ 一番乗りは貰ったよ!
 私はドアノブに手を掛ける。
「待ちなさいって言ってるでしょ?」
「え……?」
 急にかがみの声色が変わって、思わず振り返る。
「かがみ……?」
「……その、露天風呂は今日使えないんだって、さっき旅館の人に聞いたから」
「そ、そうなの? でもドアには何も書いてな――」
「いいから」
 かがみは私の腕を掴み、その場から引き離そうとする。その力は尋常じゃない。
 まただ、さっきのテレビといい、この露天風呂といい……かがみは一体どうしたのかな?
<> 入レ替ワリ(7/14)<><>2008/03/29(土) 19:31:26.44 ID:u2ryiMA0<>「痛いって! かがみ、さっきから変だよ!」
 かがみから手を振りほどく。掴まれたところを見ると跡が残っていた。
「別に変じゃないわよ」
「だって――」
 いつものかがみならこんな横暴な事はしない! さっきまで普通だったのに……、どうして!?
「露天風呂に何があるのさ!? 何か私に隠してるでしょ!!」
「そろそろ上がりましょ、のぼせちゃうわ」
「そうですね」
「かがみ!!」
 立ち去るかがみの背中に向かって叫ぶ。いいよ、無視するなら自分で確かめるから。
 私が露天風呂に再び行こうと向きを変えると、目の前にはつかさが立っていた。
「こなちゃん」
 つかさは俯いていて表情が解らなかったが、声は妙に落ち着いていた。
「なに?」
「お姉ちゃんの言う通りにしなよ」
「!!」
 つかさは顔を上げ、私が見たこともない凄い形相で私を睨んでいた。
 な、なんだよその顔……。目の前にいるのはホントにつかさ……?
「…………」
 友の突然の変化に恐怖し、暫く声が出せなかった。そしてその沈黙を破ったのは笑顔に戻ったつかさだった。
「さ、行こ? お姉ちゃん達行っちゃったよ」
「う、うん……」
 逆らうことなど、出来なかった。もしここで従わなかったら何をされるか解らない……。
「!!」
 何をされるかって何だよ!? 何でそんなこと思っちゃうんだよ……、さっきまで楽しかったのに……何で……。



 脱衣所で着替えながら私は考える。何かがおかしい……。テレビを見せない、露天風呂を隠す、普通ならそんな事しない……する必要がない。そして、つかさの豹変とも言えるあの態度……あんな態度までとって隠す事?
<> 入レ替ワリ(8/14)<><>2008/03/29(土) 19:31:58.61 ID:u2ryiMA0<>「…………」
 もしかしてドッキリ? いや違うね、ドッキリだったらもうとっくに終わっていい頃だし、言っちゃ悪いけどつかさがあんな演技できるとは思わない。
「あ……」
 おかしくなったのはテレビからじゃない、旅館に着く前にあったじゃないか!
 あの気配だけで見えないな――。
「こなちゃん? 顔色悪いよ、大丈夫?」
「!! つかさ……だ、大丈夫だよ」
「まだ髪が湿ってるよ? ドライヤーの所行こ☆」
 そう言って、つかさはドライヤーがある所へ向かって行った。
 考えるのは後にしよう、皆といるときはもう変な空気を作りたくない。
 そう思った私はつかさの後を追い、ドライヤーがある所へ向かう。

「それが臭くってさぁ〜」
「そうなんですか?」
「そうだよ〜」
 三人の話しが弾んでるのが分かる。この雰囲気なら中に入れそうだ……って何を怯えてるんだ私は! とにかく、このおかしな事の原因が解るまではいつも通りに接しよう。

 だけど、それはもう無理だ。あれを見てしまったから……。
「ぁ……」
 脱衣所のドライヤーがある所では普通鏡がある。かがみ達はその鏡の前に座ってドライヤーを使っているんだけど……。
「…………」
 居ない。いや、かがみ達は確かに居る。じゃあ何が居ないかって? 正確には居ないんじゃない、鏡に……かがみ達の姿が……


 映 っ て な い !


 背筋が凍り付く。何故? 私は映ってるのに! あれは何なの? 得体の知れない恐怖に、私は後ずさる……が。
「うぁっ」
 何かを踏ん付けてその場に尻餅をついてしまった。そしてその音に気付き、かがみ達が一斉にこちらを振り向く。
「ひ……」
 小さく悲鳴を上げるが、慌てて口を抑える。
 もし怖がってる理由を知られたら……ホントに何をされるか解らない。かがみは……あいつらは誰? 鏡に映らないなんて、普通の人間じゃないよ!!
<> 入レ替ワリ(9/14)<><>2008/03/29(土) 19:32:33.88 ID:u2ryiMA0<>「何してんのよ、あんた……」
「こなちゃん大丈夫?」
「お怪我はありませんか?」
 なんで皆そんな無表情なのさ……。
「あはは、大丈夫だよ……」
 脱衣所から出よう……今ここにいるのは危険な気がする。
「先に部屋戻ってるね」
「髪乾かさないの?」
「わ、私は自然乾燥なんだよ」
「ふーん、そうだっけ?」
「そうだよ。じゃあ戻ってるから……」
 なるべく怪しまれないよう、その場から逃げた。そして廊下に出ると、全速力で部屋に向かった。
 確かめたいことがある!





 部屋に着くと誰も居ないことを確認して、テレビの前に行く。
 何を隠してたんだろう……、恐る恐るテレビのスイッチを入れる。
 しかし、映ってきたのは砂嵐だった。
「……?」
 思っていたのと違う、もっと凄いものでも出てくると思ったのに。他のチャンネルはどうなんだろ?
 リモコンを手に取り、1chから順番にチャンネルを廻していく。そして、あるチャンネルで手が止まる。

「ヤフー、また私の勝ちだねぃ」
「あそこであれを出していれば……」
「えぇー、また私の負けかよー」
「まだゲームは終わっていませんよ☆」

 ……………………は?

「つかさには悪いけど、私もこれで上がりよ」
「すみません私も」
「うわーん! やっぱり私がビリだー><」

 何……これ……? 何でテレビに……私達が?
「ん?」
「!!」
 テレビの中の私と目が合った。そしてテレビの中の私はニヤリと私を見て笑う。そして言った。
「あーあ、気付いたの? 可哀相に」
「え?」
<> 入レ替ワリ(10/14)<><>2008/03/29(土) 19:33:07.80 ID:u2ryiMA0<> 気付いた? どういう事? 可哀相って?
「知らなければ楽に[ピーーー]たのにね」
「こなた? テレビに向かって何してるの?」
「独り言ー、さ、続き続き☆」
 [ピーーー]たのにって……!?
「どういう――!?」
 ブツン、と音を出し、突然テレビが消えた。故障!? こんな時に――
「テレビは楽しかった?」
「!!」
 私の横に、テレビのコンセントを手に持ったかがみが居た。
 い、いつの間に!!
「随分と集中してたみたいだけど、何を見てたの?」
 その時、私の脳裏に先程の言葉が蘇る。
 ――知らなければ楽に[ピーーー]たのにね――
「……!」
 ヤバイ……これは、逃げないと…………

   殺される!

「うわぁぁぁ! ……が!」
 叫んだ刹那、かがみに首を掴まれ、そのまま押し倒され首を絞められてしまう。
「あ……ぐぁ……!」
 やっぱりこいつはかがみじゃない……。なんて力だ。息が出来ない……、死んじゃう……!
「私達とこのまま永遠にここで過ごすというのなら、助けてあげても良いけど……どうする?」
「……!」
 その言葉で直感した。ここは別の世界であると! なら答えは決まってる……。
 私は僅かに首を横に振り、嫌だと意思表示をする。
「そう……、もっとじわじわと恐怖を与えてから[ピーーー]つもりだったけど……仕方ないわね!」
 かがみの力が、より一層強くなる。
 こいつ、最初から助ける気なんてないじゃんか!! 何か……武器になるような物は!? このままじゃ死んじゃう!!
 必死で手探りをしていると、何か硬いものに触れた。これだ! と思った私は、それを掴み、思い切り偽かがみの顔にぶつける。
<> 入レ替ワリ(11/14)<><>2008/03/29(土) 19:33:44.63 ID:u2ryiMA0<>「むぁっ!?」
 体制を崩したその隙に、偽かがみを身体から払いのけ、距離を取る。
 私がぶつけた硬い物は、旅館によくある木で出来たティッシュの箱だった。
「はぁ、はぁ……」
「痛い……痛いぃ……」
 箱は目に当たったらしく、偽かがみは目を抑えて苦しんでいた。
 休んでいる暇はない、このチャンスを活かすんだ!
「このガキ……ぶっ殺して――」
 台詞が言い終わる前に、テレビの近くにあった非常用の懐中電灯を持って、私は部屋を飛び出していた。





 私は廊下をひたすら走る。旅館の外を目差して……。
 思えば全てがおかしくなったのはあの時、謎の気配が現れる前にあったじゃないか!
「あの目玉の岩……!」
 そうだよ、あの時の変な感覚!
 私のゲームやアニメの経験からして、きっとあの岩は何かを封印した特別な岩で、ちゃんと決められた場所に置いてあったんだ。それを私が足を引っ掛けて転んだときに定位置からずれ、そして何らかの悪霊が出て来て以下省略!
 とにかく、私が元の世界……さっきテレビで見た世界に戻るには、あの岩が関係しているに違いないんだ!!
「あそこに居て良いのは私なんだ! 勝手に人の場所を取るな!」
 旅館の玄関が見えてきた。このまま一気に――!
「何処へ行くのかな?」
「外はもう暗いですよ?」
 つかさにみゆきさん……やっぱり、簡単には行かせてくれないよね。でもここで止まったら、後ろのかがみと挟み打ちになっちゃう! ならば……。
<> 入レ替ワリ(12/14)<><>2008/03/29(土) 19:34:15.07 ID:u2ryiMA0<>「今二人に構ってる暇はないよ! どけえぇぇぇっ!!」
 私は走るスピードを上げ、そのまま二人に突っ込む。
 二対一、私の小さい体では勝てないかも知れないけど、今はこれしか思い付かないんだ!
「え……?」
 二人は左右に別れ、道を空けてくれた。
 あれ? てっきり止められると思ったのに……。まぁ、いいや。先を急ごう!

「こなちゃーん! 頑張ってねー! あっははははははは!」
「つさかさん、笑いすぎです。うふふ……、ははははははは!」
 なに? 何がおかしいの? くそっ……。
 不気味に笑う二人を後に、私は旅館を出る。





「な、なんだこれ……」
 旅館の外は夜で真っ暗闇だと思っていたのに……外は明るかった。そして空は血の様に真っ赤で、とてもこの世とは思えない程、薄気味悪かった。
 露天風呂に行かせなかったのはこの事を隠すためだったのか……。
「って、そんなこと今はどーでもいい!」
 早くあの岩の所に行かないと!
 必要なくなった懐中電灯を片手に、私は再び走り出す。どこにあるか解らないけど、道なりに進めばあるはずだゆよ!


「無駄な事はやめなよ」
「――っ!?」
 突如、背後から聞いたことのある声が聞こえた。この声は……あの時の!!
「無駄じゃないよ……、私の世界に帰るだけっ」
 走りながら喋るのはきついな……。
「へぇ……、もう驚かないんだ?」
 正直怖いよ、こんな得体の知れない奴と会話してるなんて。でも弱音を吐くもんか!
<> 入レ替ワリ(13/14)<><>2008/03/29(土) 19:35:02.36 ID:u2ryiMA0<>「……あんた、テレビの中に居た……私でしょ!?」
 姿こそ見えないが雰囲気で解る。そしてこいつが、私をこの世界に追いやった黒幕だ!
「そうだよ、だから何?」
「何でこんな事……するんだよっ」
「楽しいから」
「ふざけるなっ! そんな勝手な都合で、私が居た世界を……友を取られてたまるか!!」
 絶対に帰るんだ! 帰ってかがみ達と旅行を楽しむんだ! 夏休みだってまだ終わりじゃない! こんな訳の解らない世界で……死んでたまるか!!

 大きな木を横切った先に、小さな祠の様な物が見えてきた。そして近くには、あの目玉岩も……!
「あ、あった!」
 きっと、あの祠の台座に乗っければOKな筈。というか……こんな歩道に置いとかないでよね……。
「選ばせてあげる」
「へ?」

「今ここで殺されるのと、絶望してから殺されるの……ドッチガイイ?」

 な、なんなの……? さっきまでとは雰囲気がまるで別人の様だ……。
 だけど怖じけず私は答える。
「どっちも嫌だね、私は生きるんだ」
「ソウカイ……クスクスクス……」
 岩を台座に嵌め込むと、またあの感覚に陥った。これで帰れるんだ……なんだか安心したら眠く…………。





<> 入レ替ワリ(14/15)<><>2008/03/29(土) 19:36:27.36 ID:u2ryiMA0<>「……な…た」
「…………」
 暫く聞いていなかった懐かしい声が聞こえる……。
「こなた! しっかりしてよ、こなた!」
「……ん、かがみ?」
「良かった……無事みたい――」
「かがみぃー!!」
 私はかがみに思い切り抱き着く。戻ってきた、戻ってきたんだ!
「わ、ちょ……どうしたのよ?」
「かがみ……かがみぃ……!」
 恥じらいも忘れて、かがみの胸の中で泣いてしまう。
「よしよし……何があったか知らないけど、もう大丈夫だから」
「うん、うん……!」
「急に消えちゃったからビックリしたわよ。何があったの?」
 急に消えたか……、私が帰って来たからここにいた偽者が消えたってことだよね。説明して信じてくれるかな?
「話せば長くな――」
「ん? どうしたのよ?」


 そんな……、まさか……ありえない……!

「ぁ……」
「こなた? どうしたの」
「か……かがみ、その目……は……?」

「……あぁ、これ?」

 上を見上げると、星空の代わりに真っ赤な空が見えた。


「オ 前 ニ 付 ケ ラ レ タ 傷 ダ ヨ」


 私が最後に見たのは、砕けたあの岩だった。



「だから無駄だって言ったのに……クスクスクス」


<> 入レ替ワリ(15/15)<><>2008/03/29(土) 19:36:45.67 ID:u2ryiMA0<>―――――


「結構楽しかったわね」
「そうだね〜、綺麗な旅館だったし☆」
「泉さんにはもっと感謝しないといけませんね」
「さぁ、私を讃えよ!」
「調子に乗るな。ま、この件は宿題を見せるって事でチャラね」
「えぇー、いつもタダで見せてくれるのにー!」
「お、お姉ちゃん! 私は?」
「あんたは自分で頑張りなさい」
「そんなぁー……」
「うふふ」


 いつものメンバーでいつも通りのじゃれ合い、だが彼女達は知らない。一人の少女の魂が……入レ替ワッテイル事ヲ……。


 終<> 入レ替ワリ<><>2008/03/29(土) 19:38:17.59 ID:u2ryiMA0<>以上です。あんまりらきすたっぽくないけど……
当初はハッピーエンドに向かってたんですがやっぱりホラーはバッドエンドかな?
と思いこうなりました。

前半の文章と後半の文章の差がありすぎる……こなた視線にしなければ良かったと後悔orz

途中(14/15)になってしまったよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 19:42:27.60 ID:pXZzWADO<>>>291
らき☆すたぽくない方が俺は好きだな。
てゆーか……怖ぇ!!!今まで見た作品の中で一番背筋が凍り付いた。
今晩マジで寝れねぇかも……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 20:01:13.63 ID:adTVAIIo<>ハクタイと聞いて某洋館を連想したのは俺だけじゃないはず<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 20:09:13.60 ID:l8yRbcE0<>>>291
投下GJ
こういう、努力しても報われないのがホラーの醍醐味だよねぇ……

ついでに、ハッピーエンドの方もさりげなく希望してみたり……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 20:18:18.38 ID:9f6W6AAO<>もうねタイトルからして怖いよ
人外の化け物もでないところがまた不気味
前半のノリのよさからお題がホラーじゃなくても上位を狙えるんじゃないかな

俺は卒業に投票したけど、ホラーもいいもんだなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 20:24:26.38 ID:u2ryiMA0<>>>292
そうですか、それは良かった^^

>>293
本当はそのネタでやろうとしたけど、グロくなり過ぎて断念しました

>>294
そうですよね
ハッピーはまぁ、時間があったらそのうち……

>>295
褒め言葉ありがとうございます^^
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 20:32:27.17 ID:pXZzWADO<>コンクール作品の投下期間は明日で終了か。まだ書いてる人はいるのか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 20:49:06.42 ID:MGYrKcAO<>>>297ノシ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 21:08:16.96 ID:oORHXd60<>>>294
はいは〜い\(=ω=.)/<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 21:09:55.89 ID:oORHXd60<>安価ミスったorz
×>>294
○>>297<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 21:10:10.02 ID:MGYrKcAO<>今回は投稿数多いな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 21:17:54.45 ID:pXZzWADO<>>>298>>299
明日までに間に合うよう祈ってるぜ。
 
>>301
二作投下もあったけれど、それでも九人は書いてる。これから二人プラスされるだろうし。
だとすると、前回より人が増えたってことだよな。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 22:47:39.87 ID:tOecw6SO<>らきすた1巻みたけど

つかさの
><み〜〜〜

が、かなり可愛い件

後、日下部と峰岸が1巻からいたことに驚いた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/29(土) 23:55:28.62 ID:adTVAIIo<>まつりと打とうとしてまるちになった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 00:47:30.58 ID:m8NjXkAO<>つかさ「いらっしゃいませー」

ゆたか「ミナミコ酢ください」

つかさ「373円になります。ありがとうございました」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 02:05:24.78 ID:ijG8bsDO<>こんな時間に起きてしまった……
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/30(日) 02:08:03.58 ID:IhgrV6Eo<>>>306
コンクール作品群片っ端から読むといいお^^<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 02:16:40.61 ID:ijG8bsDO<>>>307
夜中にホラー見たら逆に寝れなくなりそう……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/30(日) 02:17:15.53 ID:7mdcp9Ao<>>>308
おなじく。なのでホラーだけは夜中に見ないww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/30(日) 03:20:47.44 ID:IhgrV6Eo<>>>236の続き

ttp://kissho.xii.jp/1/src/1jyou31531.txt.html
pass:konata

<桜藤祭やってない+ネタバレ?でもそんなの関係ねえな人へ>

永森やまと

・ツン
・甘えん坊
・ポニテ(2つに割れている)
・猫目
・ミステリアス(ゲーム本編の役どころのせい。普段はミステリアスでもなんでもない)

八坂こうの親友。
本当は2年生だがゲーム本編ではなぜか3年B組に転入してくる。
物静かだが表情は意外に豊か。
こうとの付き合いは長いが一緒になってオタクをやっているわけではない。

外見は↓とかで
ttp://www.vridge.co.jp/homepage/contents/products/lucky_ps2/character.html

</桜藤祭やってない+ネタバレ?でもそんなの関係ねえな人へ><> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/30(日) 03:21:04.05 ID:IhgrV6Eo<> 放課後も相変わらず次から次へと質問が浴びせられる。
 こうとやまと以外の全員が教室を去った頃、時刻は既に十七時を回っていた。

「やっと終わったねぇ。お疲れー」
「席、隣なんだから助け舟出してくれればよかったのに」
「私も色々聞かれまくってたもん、そんな余裕なかったって」

 考えてみれば「転校生の友達」が同じく的にされるのも当然のことである。

「……いっぱいいっぱいで気が付かなかったわ。ごめん」
「いいっていいって。それよりこれから予定ある?」
「まだ引越しの荷物とか片付いてないから……帰って荷解きかな」
「手伝わせてよ。いいでしょ?」
「そりゃ、助かるけど。でも悪いし」
「私が手伝いたいって言ってるんだって! 甘えちゃいなぁ? うりうり」
「……じゃあお言葉に甘えて」
「よし! んじゃ早速行くとしますかぁ!」

 意気揚々と教室を出る……はずだったが、こうはぴたりと足を止めばつが悪そうに振り
返った。

「引越ししたんじゃ家の場所わかんないや。ははは……」
「でしょうね……」


 やまとの家は学校から徒歩二十分ほどの場所にあった。
 本来ならばそこに引越すのはとある三年生男子の一家なのだが――それはあくまでひと
つの「可能性」に過ぎない。
 その男子は、この話には何ら関わってはこないのだ。

「ただいま」
「おじゃましまーす」
「お帰り……あらこうちゃん、久しぶりねぇ」(CV.くじら)
「ども、お久しぶりですおばさん。やまと、部屋って二階?」
「うん。上がって」
「後で飲み物持って行くからねぇ」(CV.くじら)
「いえー、お構いなく!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/30(日) 03:21:19.00 ID:IhgrV6Eo<> やまとの部屋は階段を上りきってすぐのところにあった。
 ご丁寧にも名前の彫られたプレートが飾られていたため、こうもこの部屋だとすぐに気
付くことができた。

「あれ? 懐かしいねこれ」

 小学六年生の図工でこうが作ったものだった。
 二人一組で完成品を互いに渡す――という趣向だったため、彼女の部屋にもやまと作の
ネームプレートが眠っている……はずである。

「……荷造りしてる時に出てきたから。せっかくだし飾ろうと思って」

 真っ赤な嘘だった。
 高校へ進学してすぐに、こうに会う機会が減るからと探し出した物なのだ。
 しかも本人に見られるのは恥ずかしいからと、彼女を家に呼ぶ時だけわざわざ外してい
たりもする。
 つまり、今日これを見られるのも誤算。
 平静をつとめようと必死に表情を隠すやまとの気を知ってか知らずか、こうはにやつき
ながらドアノブを回した。

「へー、結構いい部屋じゃん!」
「慣れてないけど、悪くないとは思ってるわ」

 一通り部屋の中を眺め回り、最後にダンボールの前で腕まくりをする。

「よっし、やりますか! 指示よろしく!」
「多分、そんなに時間はかからないと思うから」

 言いながら、やまとはカッターで蓋を閉じているガムテープに切れ目を入れた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/30(日) 03:21:52.39 ID:IhgrV6Eo<>「お!」
「何――あ」

 作業が半分ほど終わったところで、こうがダンボールの中からある物を見つけ出した。

「アルバム発見! 見ていいよね? 答えは聞いてないっ!」
「み……見るなっ!」
「いいじゃん減るものじゃないんだし!」
「……もう」

 発掘したアルバムについ見入ってしまう――こういった時、人はついついやってしまう
ものである。
 いちいち歓声を上げながらページをめくっていくこうだったが、その頭の上にだんだん
と疑問符が浮かび始める。

「あれ? やまとと一緒の写真もっと撮ってると思ってたけど気のせいだったかな」
「撮ってる。こうが写真くれないからアルバムにも入れられないんじゃない」
「あ……あー、そうだっけ? すっかりさっぱり……」
「……その分じゃ最後に撮った写真のことも忘れてるでしょ」
「ん? ……お、覚えてるよ覚えてる!」
「うそ。どうせ今の今まで――」
「ほんとほんと! 明日の朝渡すって!」
「……本当に?」
「約束!」

 ほんの少し。
 ほんの少しだけ、ひょうひょうと親指を立てる彼女が小憎らしく思えた。
 ……まあ、これぐらい言わせればいくらなんでも忘れない……はず。多分。
 そう自分に言い聞かせ、やまとは再び手を動かす。

「……約束」

 こうが呆としてその単語を繰り返す。

「どうしたの?」
「いや、そういえば約束してたよねって」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/30(日) 03:22:15.53 ID:IhgrV6Eo<> 一瞬だけ考え、それを思い出す。

「……一緒に桜藤祭回ろうって約束」
「そうそう」

 こうと違って約束とかそういうものは絶対に忘れない人間のつもりだったのに。
 自分がそんな大切な約束を忘れてしまっていたことに、やまとは驚いていた。

 ……大切な?

「でもさ、結局約束する必要なかったよねぇ」
「……なんで?」
「もう同じ学校の友達だもん。約束するまでもなく当たり前じゃない?」

 そう言って見せる、屈託のない笑顔。
 何だかそれが照れくさくて、やまとはぷいと横を向いた。

「そう……かもね」

 大切な約束だった気がする。
 ずっと叶わなかった気がする。
 もっとも、「今年の桜藤祭を一緒に回る」約束が「ずっと叶わなかった」なんて意味不
明もいいところなのだけれど。

 ……やっぱり引越し疲れが残っているのだろう。そう納得し、やまとはようやく軽くな
ってきたダンボールを覗き込む。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/30(日) 03:22:33.02 ID:IhgrV6Eo<> 約一時間半。
 こうの協力のおかげで荷解きも驚くほど早く終わり、二人は玄関先に出ていた。
 泊まっていかないかと提案しようとも考えたが、明日も授業があるからそんなわけにも
いかない。
 彼女は学校に置き勉をする人間ではないのだ。


「へっくちい! つかさたち、私の話でもしてんのかな……」


「今日はわざわざありがと。今度、こうの頼みも一つ聞いてあげる」
「え? いいよ、好きでやってることだしさ」
「……私の気がおさまらないから」
「そお? んじゃー……うん、考えとくよ。くくっ」

 笑みが最後だけあくどいものに変わる。
 それを見た瞬間、やまとは言いようのない戦慄を覚えたような気がした。

「うっ……や、やっぱ今のなし」
「ダメダメ! 男に二言はないんだよやまと君!」
「女よ!」
「それじゃまた明日ね!」

 逃げるように駆けていくこうを見送りながらひとつだけため息をつく。

「まったくもう……」

 だが、顔には自然と微笑みが浮かんでいた。

「……本当に、変わってないんだから」

 嬉しそうにそう呟き、踵を返して玄関へ戻る。
 こうが聞いていれば、変わってないのはお互い様だよ――とでも言われていただろうか。

 学校に行くの、楽しみだな。
 十六年間生きてきて初めて、やまとは思った。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/30(日) 03:23:19.29 ID:IhgrV6Eo<>>>311-315
続く

※とある三年生男子=桜藤祭の主人公<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 06:10:00.12 ID:ijG8bsDO<>>>316
とある三年生男子かわいそうだなwww
 
 
まとめウィキの未完結の作品で懐かしいものが更新されてたけど、こっちには書かないのかな?
未完結で思い出したけど『忘却の此方』の続きが早く見たいな。作者はまだこのスレにいるのかな?かな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 09:10:27.05 ID:R4kE.USO<>>>316
やまとのおばさんの声くじらかよwww

やまととこうはよく知らないが、なかなか面白いキャラですね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 10:19:35.39 ID:tu4ZBYk0<>>>293
森の中にある旅館
テレビ
ハクタイ

この時点で某洋館確定だろ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 10:53:34.59 ID:rCZ5d6SO<>いきなり話は変わるけどここのスレこなたとかがみの出会い話はあってもかがみとみゆきの出会い話はないよね?
かがみとみゆきの出会い話を構想は考えたんだけど文章力がないからSSに出来ないorz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 10:55:14.70 ID:ijG8bsDO<>>>320
その発想はなかったわwww
他のキャラでも出会いシーン作ってみるか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 11:00:49.07 ID:msfwKQAO<>>>318
こうを知らない…だとッ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 11:03:35.83 ID:/BAKIoAO<>>>305が地味におもしろいww
今日は373を狙うか

一週間で300越えるってコンクール効果は凄いな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 11:15:37.66 ID:LQwzEGAo<>>>319
ですよねー

もりのようかんといいおくりのいずみポケトレ事件といい、ポケモンダイパは本気で怖かったな…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 11:20:44.30 ID:R4kE.USO<>>>322
顔は知ってる
コミックは3巻までしか持ってなくて今2巻を読んでるんだ

いつ出てくるんだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 11:44:21.03 ID:irufu6DO<>>>324ポケトレ事件についてkwsk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 12:09:37.21 ID:LQwzEGAo<>>>325
4巻からだなあ

>>326
初期版じゃないとダメかも
おくりのいずみの草むらでポケトレを使うとBGMが消えることがある
なまじ洋館について知ってるともう…ね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 12:34:00.11 ID:R4kE.USO<>>>327
なるへそ、早急に買わなくてわ


俺は初期版じゃないけどなるよ
つーか洋館のwikiの解説、というかSS(?)ってスゲー怖いよな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 15:11:44.19 ID:hzXtM4E0<>コンクールの、投稿するよん。
携帯からなんで、かなり時間食っちゃうけど、いいかね?
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 15:23:20.48 ID:ijG8bsDO<>>>329
今は過疎ってるみたいだし、いいんじゃない?<> ぬいぐるみ(1/6)<><>2008/03/30(日) 16:09:28.28 ID:hzXtM4E0<>ー最初のぬいぐるみー
 ゆいとゆたかは、久方ぶりに二人きりで遊びに出ていた。
とあるゲームセンター。
ゆたかは物欲しそうに、UFOキャッチャーに並ぶ、ぬいぐるみ達を見ている。
「ん〜?ちょっと待っててね〜。こう見えても、こういうの、得意なんだから〜」
と、ゆいは投入口に100円玉を投入すると、絶妙な手捌きでアームを操作し、
ゆたかの期待の目に答えるべく、熊のぬいぐるみの上でそれを停止させた。
降下ボタンを合図に、下へ下へとアームが伸び、そして2つの爪は、
確かにぬいぐるみを捕えた。朧気な軌道で元あった位置へと上昇し、カチッとそこに
固定される。ぐらつきながらも、それでもアームはぬいぐるみを掴み込んでいた。
「うわぁ!やったね!お姉ちゃん!」
はしゃぐゆたかを愛しく思い、えっへん!とゆいはVサインを送る。
が、その直後、ゆたかは悲鳴にも似た声を漏らした。
ぬいぐるみは落下口に落ちる事なく、直前で落ちてしまったのだ。
「たは〜、…しょうがない…再チャレンジだ!」
配置的に1度じゃ無理と判断し、ゆいは1回分お得な500円玉を投入する。
「大丈夫かな…」
数度辺りのぬいぐるみをどかし、4度目でようやく因縁の的を掴むと、
今度は途中で落とすことなく、足許の取りだし口へとぬいぐるみはやってきた。
「へっへ〜♪いっちょあっがり〜♪…あと2回か…
 あ、ゆたか、今度はゆたかやってみなよ。案外取れちゃったりして」
「私?う〜ん…難しそうだけど、…それじゃぁやってみる!」
残り分はゆたかに委ねられたが、結局ゆたかは取れずに終わってしまった。
「こりゃぁ動かしてもらわないと難しいかもね…じゃ、はい。ゆたか、700円ね」
「え…あ…うん。ちょっと待ってね…えと、あ、細かいのないや。じゃ、1000円で」
「もぉ、嘘だって。ゆたかからお金取るわけないじゃん。
 はい、ゆたかにプレゼントだよ」
「お姉ちゃん…ありがとう♪」
ゆたかはぬいぐるみをむぎゅ〜っと抱き締めると、もぉ、っと、
ゆいはそんな妹の頭を撫でてやるのだった。

 帰って早々、ゆたかは早速ベッドにぬいぐるみを飾ってみた。
「可愛い♪えへへへ〜」
それから数時間後、ゆたかは数多のぬいぐるみ達に見守られて、
静かに眠りにつくのだった。
 真夜中、ゆたかは妙な気配に目を覚ました。耳元で何か聞こえる。
それは人の息の様で、まるですぐ近くに誰かがいる様な、そんな異様な雰囲気に
ゆたかは身を蹲らせた。
(…誰か…いるの?)
低い男の様な息遣い、そうゆたかは感じた。
(…おじ…さん?)
ゆたかは薄目を開けて、辺りを伺ってみる事にした。 
恐る恐る目を開くと、広がる闇に、ぼやけた光が見えてくる。
それはオレンジ色の小さな電球と、奥に佇む天井だった。
 途端、それらを遮る様に、血走った2つの目と、卑しく吊り上がった唇が
飛込んできた。異物は闇の中、じっとゆたかを見つめていた。
「いやぁぁぁーーー!!」
ゆたかの悲鳴を聞いて、数秒の後、そうじろうが部屋にやって来た。
「どうした!?ゆーちゃん。」
「どったの?ゆーちゃん…」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 16:31:39.35 ID:irufu6DO<>>>327のおかげで鳥肌全開<> ぬいぐるみ(2/6)<><>2008/03/30(日) 16:52:11.39 ID:hzXtM4E0<>>>321
どてらを着たこなたもやって来た。そうじろうが灯りを付けると
ゆたかは、布団に潜り込んで脅えていた。
「顔が!顔が!」
「顔?」
その姿を見て、そうじろうはははぁん、と、合点した。
「ゆーちゃん、恐い夢でも見たんだろ?」
「顔って、窓に顔が見えたとか?どっかの恐い話みたいに?」
閉じられたカーテンを見て、こなたは言う。
人事だと笑い話の様に茶化す2人に、ゆたかは、
「違うもん!」
と、布団の中で抗議した。
「ゆーちゃん、何でもないから、ほら、顔出して、ね?」
「あぁ、恐い物、夢ってのは心理的なもんに、影響されるからな。
 何もないと知れば、何て事はない」
「でもぉ…」
ゆたかはべそをかいて、応じようとしない。
「ほぉら!」
と、こなたはゆたかの布団をひっぺがした。
「ゆーちゃ…うわぁぁぁ!!??」
こなたとそうじろうは同時に悲鳴を上げた。
ゆたかの目と口は、真っ赤に染まっていたのだ。
2つの眼かに眼球はなく、唇もえぐり取られたかの様に、
顔から消えていた。
「ひっく…か、顔が…う、浮かんでたの…恐いよぉ…
 ほらぁ!まだ浮かんでるよぉ!」
真っ赤な歯茎を剥き出して、ゆたかは悲鳴を上げていた。血が布団を染めていく。

口許を赤くして、何かを咀嚼しているぬいぐるみの存在を、2人はまだ知らない。
人間じみた目をぎらつかせ、そいつは生暖かい舌で、口許の血を舐め拭った。
そいつ等は、次なる獲物を見据えるのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー次のぬいぐるみー
かがみとつかさは勉強がてら、つかさの部屋で談笑していた。
「あれ?つかさ、あれ、また買ったの?」
かがみはつかさのベッドに視線を移す。
「どれ?」
よっと、かがみは見慣れぬ熊のぬいぐるみを手に取った。
「こら、このぬいぐるみよ。昨日見た時にはなかったわよね?」
えへへ、と、つかさは頬を掻いた。
「うん。忘れ物取り行ったついでに、ゲームセンターで取ってきたの。
 すっごく可愛いじゃない?」
宿題忘れちゃった!と、学校戻ったと思ったらコレか…
家に帰るの、随分遅かったと思ったら、コレか、とかがみは思いつつ
「ふぅん」
特にそういった物に興味がないわけではないわけで、かがみは
適当な生返事をつかさに返してやった。

「1000円はさすがに使いすぎたかも。…でも」
可愛いからいっか、と、ぬいぐるみを枕元に置いて、つかさは床に着く。 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 17:25:43.54 ID:5wr8kT60<>このペースだと下手したら明日になるな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 17:29:36.57 ID:/BAKIoAO<>でも怖すぎワロタwww

それとゆたか+えへへへ〜という台詞は紳士には威力が高すぎる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 17:29:51.72 ID:LQwzEGAo<>話は結構面白そうなんだがなww
まあ投下し終わってから安価でまとめればおk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 17:31:50.96 ID:irufu6DO<>>>332がおさまったそしたら>>333がまた俺を震えさせて

そんでよく見たら続くってんでまた震えるわけで



>>3241日ぐらいなら・・・だめか?<> ぬいぐるみ(3/6)<><>2008/03/30(日) 17:37:20.62 ID:hzXtM4E0<>>>333
PM9:00、良い子過ぎる就寝時間だった。
奇妙な感触につかさは意識を覚まさせた。
それと同時に、0:00の知らせが1階から響いてくる。
真夜中に響くこの音が、つかさは大の苦手だった。多感なつかさにとって
その音は、恐怖心を刺激する以外の、何物でもなかったのである。
ボ〜ン…ボ〜ン…
音に合わせるかの様に、耳に生暖かい、吹き付けられる様な感触が伝わってきた。
感触に合わせて聞こえるのは、獣が涎を垂らしながら漏らす息、
それに似た不快な音。
(何コレ!?)
息が耳に当てられている!?そしてこの時、つかさは実感した。
(金縛り!?)
目は開けられないし、身体も動かせない。でも感触だけは確かにある。
荒々しい息遣いで、つかさの耳に息が吐き散らかされている。
『…つかさちゃん…可愛い…ハァハァ…ハァ…ハァ…』
若いのか若くないのかわからない、気色の悪い男の声、
口も開かないから悲鳴も上げられない。何もできない。
ただ、その男の声は延々と、
『…つかさちゃん萌え〜…つかさたんハァハァ…』
等と耳元で囁き続けている。
『…つかさちゃん…耳、舐めるよ?良いよね?』
返事などできる筈もなく、つかさの身は男に委ねられてしまった。
(ひぃぃぃぃ!気持ち悪い!気持ち悪いよぉー!)
つかさの耳に、生暖かくねばついた感触と、ぴちゃぴちゃという
水音が聞こえてきた。
耳の裏、中、耳たぶ、耳という耳全てに、その感触が纏わりついてくる。
(やだやだ!止めてよぉー!)
数秒、数分、数時間、時間など解らない。どれ程忌まわしい舐りに堪えたのか
男の舌が突然離れると、
『…御馳走様、つかさちゃん♪』
それだけ聞こえ、悲鳴と共につかさはようやく目を開くことができた。

外からは鳥の声が聞こえる。
時計はAM6:30を差していた。
「夢?…何だったんだろ…気持ち悪…ひぃ!?」
何気なしに耳に触れてみると、そこはしっとりと濡れていた。
「な、何で!?何で!?」

『…おはよう…つかさちゃん…』

どこからか声が聞こえてきた。粘り気のある不愉快な声、
それは、夢で聞いた例の声に、違いなかった。
「やぁぁぁ!!」
つかさは布団に潜り込む、するともう1つ、同じく布団に潜り込むモノがあった。
それが次第につかさの眼前に姿を現す。
『…ばぁ♪』
白くて可愛い、昨日つかさが取ってきた、ぬいぐるみだった。
『…昨日の続き…しよ?』<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 17:49:33.05 ID:ijG8bsDO<>>>338
つかさに比べるとゆーちゃんに対する仕打ちがムゴすぎる……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 17:54:06.87 ID:5wr8kT60<>別のクマなんだろうねぇ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 18:38:49.66 ID:m8NjXkAO<>こここ怖くねぇよよよww

ん………今ぬいぐるみが動いたような………いや…まさかな……<> ぬいぐるみ(4/6)<><>2008/03/30(日) 18:42:44.02 ID:hzXtM4E0<>>>338
ぬいぐるみは痙攣するかね様に身体をびくんびくんとびくつかせる。
つかさはベッドから転がり落ちて、尻で壁まで移動すると、
恐怖にすくんでこれ以上動けず、腕で顔を覆ってしまった。
「ひぃぃぃぃ!!!」
つかさの尻元に黄色い染みが広がっていく。
『…つかさちゃん…くんくん…臭うよ?…くんくん…くんくん…』
掛け布団にくるまれ、そいつも転がり落ちてきた。ずるずると這うようにして
布団からそいつの手が現れる。が、そこにあったのは、ファーのついた可愛い
ぬいぐるみの手ではなかった。
もぞもぞ蠢きながらソレが立ち上がる。ぬいぐるみの破片、ファーや綿屑、
布の切端、ボタン、それ等を身体中に纏ってつかさの前に現れ出たのは、
ぬいぐるみに在らざるモノ、かつてぬいぐるみだったモノ、ぬいぐるみの中の人。
そう、紛れもない、俺だったのである。
つかさちゃんは俺を見て脅え、更に涙も流している。
身長30cmもなかったぬいぐるみが、今や160cmまでに巨大化、今の俺は、
既に熊なんかじゃない。小太りで油ぎっしゅな、ただただ肥えるだけの、肉の塊。
俺はつかさちゃんににじり寄る。ぼたぼたと脂汗を滴らせながら、荒く臭い息を
吐き散らしながら。俺の、俺の望む永遠を求めて…。
『…つかさちゃん♪…はちはにぃ〜♪』
俺の舌が、ぴっとりとつかさちゃんの頬に貼り付いた。

つかさちゃんの悲鳴が目覚ましと共に朝の鷹宮に響き渡る。良い朝だ。
「…嫌な夢…見た…」
俺の名はナイトメアベアー(あくむ→あくむぁ→あ、くま)。
白い身体に宿すは、陰鬱極まりない、黒い闇。
つかさちゃんを愛して止まない、闇の使者。
今日も素敵な悪夢を見せる為、俺はこの位置で夜を待つ。
おはよう、俺だけのAngel、俺だけのつかさちゃん。
つかさちゃん、俺の事じっと見つめて…
「…このぬいぐるみのせいだ…お祓いしなくちゃ!」
え…
今日が俺の命日になる事を、俺はまだ、知らない…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー最後のぬいぐるみー
「うち、こんなんも持ってたんやね…」
部屋を掃除する最中、ななこは段ボールに入れられたそれを見付けた。
押し入れにひっそり仕舞われたそれは、ななこがこの街に来てから、
1度も見る事のなかった、思い出の品だった。
ななこは薄汚れたくまのぬいぐるみを手にとり、見つめる。
あの頃、今の教え子達同様、青春を謳歌していた頃の、淡い思い出。
「あいつら、今、何やっとるんやろ…そいや結婚したヤツもおったな…」
制服に身を包んでいた少女時代、共に過ごした友達、うちもあいつらと
変わらんやん、と、ななこは今とのギャップに含み笑いを漏らすのだった。

 掃除を終え、折角やし、と、ななこはそのぬいぐるみを飾ってみる事にした。
「そいや、これ、どしたんやっけ?買った記憶はないし…」
あの頃の記憶を掘り返してみると、ななこはデパートのゲームコーナーにいた。
友達数人と、帰宅がてら遊びに寄っていた様だった。
「あーそやそや、あそこでうち、取ろうとおもて」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 18:42:48.46 ID:R4kE.USO<>このぬいぐるみ変態すぐるwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 18:54:19.21 ID:/BAKIoAO<>お祓いww

女の子ならともかくお前ら家にぬいぐるみあるのか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 19:05:53.85 ID:LQwzEGAo<>男だがうさぎのぬいぐるみが2つあるな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 19:11:02.59 ID:ijG8bsDO<>チョッパーが2つにニワトリ、いちご(なぜに!?)が1つずつかな。俺のではないが。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 19:11:15.36 ID:dHSiRdg0<>アグモン、アッガイ、プーさんならあるぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 19:13:39.64 ID:5wr8kT60<>これが終わったら……BADEND三連発だったんで、コミカルなの投下しようと思うんだ
とまぁ死亡フラグっぽく言ってみる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 19:39:57.88 ID:/BAKIoAO<>>>347
アグモン俺もあるわwww<> ぬいぐるみ(5/6)<><>2008/03/30(日) 19:47:59.69 ID:hzXtM4E0<>>>342
何度挑戦するも、結果は惨敗。その姿をみるや、友人一同笑いあかすのだった。
「あれ?…取ったのうちやなかったん?」
そこからの記憶がすっかり消えていた。
「ん〜?あそこやなかったんかな…」
他に思い出そうとしても、他にコレを見た記憶そのものがなくなっていた。

 酒を飲みつつ明日の準備に勤むななこは、妙な違和感を感じていた。
『黒井ちゃん、これ』
『黒井ちゃん、欲しいって言ってたよね。だから、これ』
『そ、その、黒井ちゃんの為に、頑張って…取ったの…』
頭の中に懐かしい声が響いてくる。
答案用紙に付けた赤い丸に、ななこは吐気をもよおした。
「…そや…そやった、うちのこと好いていてくれた子にもろたんやった…」
その状況がまじまじと浮かんでくる。
 放課後の教室、何気なしに受け取った綺麗に包装されたぬいぐるみ。
その時ななこは、それがどういう意味なのか、気付いていなかった。親友からの
プレゼント、それだけにしか思えず、ななこは、喜々とそれを受け取ったのだった。
本当の意味を知ったのは、それから暫く経っての事だった。
放課後、突然の告白、親友との一線を越えたい、親友からの切な願いを、
ななこは受け入れることができなかった。ななこの親友だったその娘は、その日、
帰宅際、ななこの目の前で、飛込み自殺を図ったのだった。
 洗面場に駆け込むや、ななこは胃の中の物を吐き出した。
今にも泣きそうなその娘の顔、飛び散る血肉、赤々とした光景、
封印していた物が箍が外れたように溢れ出てきた。
「…あの娘…」
『私の想いを込めたの…』
白いぬいぐるみは、腹の辺りだけ虫にやられたように、
点々と茶色い染みをつけていた。
『私の想いを込めたの…』
どくどくと胸が高鳴り、部屋に戻ったななこは、再び洗面台に突っ伏した。

「…なんやねん…なんやねん…これ…」
これ以上ぬいぐるみを置く事は、ななこにははできなかった。冷汗を垂らしながら
ななこはぬいぐるみに触れると、それは僅かな湿りをおびていた。
触れた途端、小さな染みがぬいぐるみ全体に広がっていく。茶色ではなく、それは
真っ赤な染みだった。血の様な赤が、じわじわとファーを染め上げていく。
「うわぁー!?」
ななこはそれを放り投げた。床に叩き付けられ、ぬいぐるみは悲鳴を上げた。
ななこを一途に想っていた、少女の声色で。
床に落とされた衝撃でぬいぐるみの腹が破裂した。弾けた腹から飛び出したのは、
あるべき筈の綿ではなかった。人や動物と変何らわらない、ぬらぬらと醜く照る
臓物だったのである。
轢死した犬猫よろしく、ぬいぐるみは腹の物をぶちまけて転がっていた。
ななこは悲鳴を上げた。
『黒井ちゃん…大好き…』
ぬいぐるみはゆったり起き上がると、止め処なく溢れる血と、
脈打つはらわたを引き摺って、ななこに歩み寄って行く。
『黒井ちゃん…大好き…』<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 20:07:37.75 ID:56vkZMAO<>こんな時に悪いんだけど、今日の24時までにコンクール作品を投下すればいいんだよね?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 20:10:18.22 ID:ijG8bsDO<>>>351
そだよー。頑張ってくれたまへー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 20:11:33.03 ID:56vkZMAO<>>>352
がんバル酢!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 20:17:48.74 ID:LQwzEGAo<>また打って変わって怖くなったなあ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 20:22:01.12 ID:5wr8kT60<>>>353
ただし、十二時の直前に投下とか無しよ

ゴメン、ウソウソ
実は狙っているからさ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 20:23:49.41 ID:irufu6DO<>俺の部屋にはぬいぐるみはハロだけだから
こっち向かってきてもむしろ笑うな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 20:25:32.19 ID:dHSiRdg0<>今からコンクール投下する人はタイトルだけでも教えてもらいたい

投票所を作れる&URLを貼れる時間が今しかないんだ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 20:29:23.19 ID:5wr8kT60<>>>357
まだ二つ投下予定

『呪』
『第七回コンクール最終話 らき☆すたキャラが他の話をレビューするだけの話』<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 20:29:46.44 ID:ijG8bsDO<>今回のコンクール作品は今までで一番の量になりそうだ。
今投下されてるのは11、おそらく14まで増えるだろうな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 20:30:10.88 ID:ZTgdJTc0<>今必死に書いてるが間に合わない可能性大<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 20:35:29.57 ID:dHSiRdg0<>>>358
下のやつもコンクール?
なにやらタイトルだけでも面白そうなんだがww<> 第七回コンクール主催者<><>2008/03/30(日) 20:50:48.18 ID:dHSiRdg0<>タイトル聞いといてすまない
もう出かけなきゃならないんだ。投票所設置は明日の夕方からでもOKかな?

ダメな主催者で悪い……<> ぬいぐるみ(6/6)<><>2008/03/30(日) 20:54:04.42 ID:hzXtM4E0<>>>350
「いやぁぁぁー!!!」
ななこは人前に出られる姿でない事などすっかり忘れて、外へ飛び出した。

『…会いたかったわ、黒井ちゃん』
顔の潰れた少女が、肉の塊でしかないその顔をもごもごと蠢めかして、
ななこの部屋の前に立っていた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
けたたましい悲鳴が、夜の街にこだまする。

息を荒げてななこは目を覚ました。
「なんちゅー夢や…」
おぞましい夢、有り得ない世界、疲れてるんやろか…そう思ってベッドから
半身を起こした途端、ななこは血の引くのを感じた。
自分の横に、自分とは別の何かがあった。
恐る恐る視線を向けると、それは、肉や臓物を剥き出し、骨すらも露出して蹲る
件の少女だったのである。
少女はななこの視線を感じ、飛び出した目玉を向けて、口かどうかもわからない
崩れた肉を蠢めかし
『黒井ちゃん、おはよ』
にっこり微笑んだ。
朝日を浴びて、床で転がるぬいぐるみの臓物が、艶めかしく照り輝いていた。
「なんでやねーーーーーーー!!!」
ななこの元気な悲鳴がこだまがする。
今日も平和な1日が始まろうとしていた。

『ぬいぐるみ遊び、楽しいね』
ぼろきれの様な少女は、息も絶え絶えのななこをもてあそぶ。
鋏で切り裂かれた腹に教科書を詰め込んだり、余ったビールを流し込んだり
小さな子供の様に無邪気にななこをもてあそぶ。
『私だけのぬいぐるみ♪』
血みどろのベッドの上で、ななこは人から少女だけのぬいぐるみに変じていた。
『私が黒井黒井ちゃんに入った、黒井ちゃんは着ぐるみだね♪』
恐らくてへっと笑った少女は、ななこの腹に頭を突っ込んだ。
脈打つはらわたの感触に、少女は恍惚の笑みを浮かべる。
ななこは朦朧とする意思の中、ぽつりと呟いた。
「ええ加減にせぇ…まえだ…」 
『…誰それ?』
 少女は遊びに飽きると、乱雑に切られたななこの腹を、切ったとき同様
乱雑に縫いあわせていくのだった。様々な物を詰め込まれ
ななこはもう、悲鳴を上げる事はなった。
『ばいばい…えと、誰だっけ?』
陰惨な顔から元の可愛いらしい顔に戻し、少女?は、
熊のぬいぐるみを胸に抱いて、部屋を後にする。
髪の青い、小柄な少女?は、次の獲物を求め、街をさ迷う。
もし少女?にかどわかされたら、試しにこう言ってみよう。
「オタキアゲ」
きっと効果があるはずだ!
ーーーーーーーーーーーー (ぬいぐるみ〜完。オタキアゲマジカンベン)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 21:08:17.22 ID:ijG8bsDO<>>>363
つかさ以外はBAD……



こういうのは好きだが、メチャ怖かった……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 21:08:39.39 ID:hzXtM4E0<>ぬいぐるみ、(6/6)>>363で終了です。
長々と付き合ってくれてどもでした。
それと時間かけ過ぎてごめんなさい。
やっちゃいけない事をやっちゃった気がします。
でも、ホラー祭りなんで勘弁してやって下さい。
これは冒涜じゃなくて、あっしなりの愛です。
あと打ち間違いありました。
×『私が黒井黒井ちゃんに〜』
○『私が黒井ちゃんに入ったら、〜』
脳内補完よろしくです。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 21:11:48.50 ID:LQwzEGAo<>おk、第三者ながらレスのまとめだ
>>331
>>333
>>338
>>342
>>350
>>363<> 呪<><>2008/03/30(日) 21:19:53.34 ID:5wr8kT60<>>>365
今までで一番すぷらったGJっす……背中がぞわぞわする……
ふんじゃ、自分も投下いたします


……何かに似てると思った人、それが正解です
できればパクリって言わないで……<> 呪(言い忘れたけど、コンクール作品です一応)<><>2008/03/30(日) 21:21:05.94 ID:5wr8kT60<>満月を見上げて、オレはその唇を吊り上げる。
ちょっと後ろを振り返ればそこには燃え盛る民家。
チョロイもんだな……。

オレの外観は、一件すれば可愛らしい金髪女の子だ。
それを利用して、誰かの家へと侵入、大勢に不幸を与えてきた……いわゆる呪いの人形ってヤツさ。
この数百年で葬ってやった人間は999人……大台だな。

そして今、青い髪をした泣きボクロをした女、オレは今ソイツに抱きかかえられている。
どうやら……、この女が1000人目と言うわけだ。
生意気に制服なんて着てやがるがおそらくは小学生、相手にしちゃサイコーだな。
オレは女のガキの悲鳴を聞くのが大好きでね……。

ふと見上げると、さっきのガキが、隣に並んでいる別のリボンをつけた女と話している。

「いやーゆーちゃんのプレゼントにでもしようかな、って思ったんだけどねつかさが気に入ったんなら」
「え、ホント! ホントにいいの!?」

そう言って、オレの身体は他のヤツに渡された。
…………チッ、まぁいいさ。
誰でも大してかわらねえし。



どうやら、コイツの家は神社みてーだな。
だからどって事ねえけどよ。
リボンの女は、オレを台所にほっぽって何かやっている。
おそらく料理かなんかだろう、良い嫁さんなるぜ。

…………今日で、そうなれねえ身体になるけどな。
この場でそのちっせえ胸を抉り取って、マ×コズタズタしてやる!!

オレは後ろ手に持っていたハサミに手を────

「アハハバルサミコ酢〜〜〜」

ぎゃあああああああああああああ!!!
イテえ、目にしみる!! つかすっぺえ、なんだコリャ!
てめえ何オレの頭にドバドバかけてくれとんじゃああああああああ!!

<> 呪<><>2008/03/30(日) 21:21:40.14 ID:5wr8kT60<>「ちょっとつかさ……」
「あ、お姉ちゃんおかえりー」
「何やってんの……」

た、助かった……あと一歩で……。
この…アマ…あとで覚えてろ…………。

「え、だって……人形の汚れをとるにはバスサミコ酢って……」
「それでか! ここんとこ酢の減りが異常に早いって思ってったら!!」
「こなちゃんが拾った人形だから、大事にしたいと思ったんだもん……」
「ハイハイ、もういいから。あ、この人形は没収ね」
「ふぇ、そんなぁ、おねえちゃ〜ん」

運ばれていくオレを、リボンは惜しそうに見送る。
心配しなくても後でたっぷり可愛がってやるさ、ちっと順番は変わったがなぁ……すっぺぇ。

パタン……

部屋に運ばれたオレは、ベッドの上に放られる。
女の机を見ると、勉強道具一式。
なるほど、優等生ってヤツか……気にくわねえ。

「さーて……」

思い切り伸びをするツインテール。
なるほど、これから頑張ってお勉強かい?
そんなに勉強好きなら、シャープペンでゴツゴツ頭を砕いて、脳ミソに教科書──

「こなたぁーーーーーー!!」

どわ────今度は何だー!?

「こなたの触ったもの、こなたの人形……ああ、こなたの匂いがするわ!!」

しまった、これはガチレズだ!! いや、多分匂いとか気のせい!
なんてネタをやってる暇は……しゃぶるな、舐めるな! やめてとめてやめてとめてやめ

「ウフフ……喜んで、今日からあなたはこなたんグッズの仲間入りよ!!
というワケでせいやー」
<> 呪<><>2008/03/30(日) 21:22:16.30 ID:5wr8kT60<>いらんわ!! そんなの!!!
って、あ、アッ──────────



ひ、ひでぇめにあったぜ……。
道路をヨタヨタと歩きながら、オレはばったりとその場に倒れる。
ああ……星がキレイダ……、あれからもう一人の姉貴らしいヤツに洗濯機の中に入れられた時は、
ホントのお星様になるトコだったがな……。

あんなトコ一秒だっていられねぇ、誰も見ていない隙を見計らって正解だった……。

だが、まだまだオわらねえ、次だ!
こうやって倒れていれば誰か優しい女がオレを拾って……。

「人形……?」

くれた──────ヒャッホウ!!



「綺麗になったね……」

この緑色の髪……、一瞬男かと思ったがそうじゃねえようだ。
風呂場で見てやったが、上はペタペタだったが、下はツルツルだったしな。
無口女で根は優しい……オレの嗜虐心をそそってくれる。

「明日、ゆたかの……友達がたくさんいる所に連れてってあげるから、待ってて」

そういうデカ女の目には、あのツインテールと同じ物が含まれているのを感じ寒気が走った。
い、いや、あのチビアホ毛の時とは違うんだ、大丈夫! 大丈夫さ!!

女が出て行った所を見計らって、行動を開始する。
ヒヒヒ…………ヒヒヒヒヒヒ………………!!
まずはロープだ、デカ女が寝静まっている時に縛り上げる!
900人達成した時は、小学生位の女の子にそれをやってから、マズは目をえぐって鼻をそいで唇を、耳を引きちぎって……。
今夜は、それ以上のパーティーになr

動けない!!
誰かの視線を感じる!
<> 呪<><>2008/03/30(日) 21:22:38.94 ID:5wr8kT60<>「へっへっへっへ……クンクン」

なんでぇ犬かよ……おい、オレの匂いを嗅ぐな。
オレはこれから大仕事になるんだ、シッシッシッシ。
お、おい、何だてめー、やろうってのか、そんな顔近づけても怖くねいや待て話し合お

ガブ

ちょ

ガブガブガブガブガブガブ

くぁwwせdrftgyふじこlp!!

ブンブンブンブンブン……

オレを咥えて走りまわんな〜ぁぁぁぁぁ振り回すなぁぁぁぁぁ〜……
ちょっと待て、何処連れてく? 外?
え、何か庭に穴掘ってるんスけどこの人(?)は。あ、入れられた。
周りを見ると骨、フリスビー、靴が埋まってる? あ、なるほど宝物ですね。
いやお気持ちは嬉しいのですが、自分この年で埋まりたくないんで謹んでご遠ry土かけんな──────!!



あれからオレは、間一髪の所で穴から這い出た物の……


「[ピザ]ハゲの親父に襲われる少女……かなりハードな内容を依頼されたッスね」
同人女か……いい趣味してやがるぜ。
「難しいけど、やらなきゃならない! 今日拾った人形、アナタにも構図を作るのに協力するッス!」
え、何その[ピザ]ハゲな人形? え、そんなにくっ付けて何するやめ(ry

「みさちゃんの癖に……みさちゃんの癖に……みさちゃんの癖に……」
プス……プス……プス……。
そんな、彼氏持ちが原因の不人気だろ! オレはわら人形じゃねえんだから五寸釘刺すなっ!

人形遊びってこれかよ……この男女……。
「はーーはっはっはっは、正義の味方格闘仮面は女にも容赦はしないのだ!」
ガッシ、ボカ
スイーt……この男女……もうゆるさねえ、皆殺しボンバ────
「格闘キーーーック!」 メメタァ
何でやねん。<> 呪<><>2008/03/30(日) 21:22:58.37 ID:5wr8kT60<>「射撃の練習に丁度いいデース」
志村! 銃刀法違反! 銃刀法違反!!

「このみゆき様さ!」
ミユキサマバンザーイ ミユキサマバンザーイ ミウィキサマバンザーイ



はぁー……はぁー……
さっきから……おかしいぞ……何で、オレが……畜生。
すっかり夜中だよ……。
こうなったら……誰でも良い!! 一人ぶっ殺してやる!
ムシャクシャしてやった、今も反省していない!! ってヤツになってやる!

と、言うワケで窓から侵入した家は、何とあのチビアホ毛の部屋だった。
美味い具合に、チビアホ毛は熟睡……おそらく夜遅くまで起きていたらしい。
ご都合主義だな……まぁいいか。

そういや……、コイツに拾われてからオレはこのザマなんだよな……こ・ろ・す。
コイツならやれる……今回のコンクールでもトラックに轢かれ、親友に殺され、入れ替わって、
ぬいぐるみのエグい展開に巻き込まれたこいつならば……きっと運命はオレに味方をするはずだ!
さらに、別次元でも不幸の人形(お払い不可)に絡まれてるんだっしょ……相性の問題でオレに有利だっしょ!!

※らき呪すたの作者様、並びにコンクール作品の筆者様……ごめんなさい

というわけで、ハサミをコイツの頭の上でハサミを掲げて……。
その途端、オレの脇腹に強い衝撃が入った。
何しやが……あれ?
なんか、周りをフィギアに囲まれてる……ミナサン、オコッテ、ラッシャル?

「人のご主人様に手ぇ出そうとはいい度胸ね?」
「クソヤロウが……」
「ただで済むと思うな?」
「もっとも、楽に[ピーーー]るとも思わない事よ」

いわゆる、萌えフィギアからのとは信じられない台詞。
殺意を持った瞳がオレに向けられる!!

助けて……、

誰か、助けてくれええええええええええ
<> 呪<><>2008/03/30(日) 21:23:37.08 ID:5wr8kT60<>・

翌日……。
そろそろご主人様が起きる時間だ、という事でようやくリンチがお開きになった……。

「ファ〜……もうお昼か」

ああ、そうか。今日休日なんだな……。
チビアホ毛はオレを踏みつけたが、もう動く気力も無い。

「おやおや、コレは……」

髪の毛を摘んで持ち上げんな……いてえ。

「昨日の人形じゃん、何かきったなくなってるねー。ゆーちゃんにプレゼントもできないよ」

そうか、捨ててくれ……頼む、捨ててくれ……。
もうこんな街出てってやる……。

「じゃあ、今日から君は私がもらってあげるね」

…………へ?

「きっと私に会いたくなって三千里の距離を歩いてきてくれたんだろうね、そんなボロボロになって……。
拾ってあげるのがスジってもんでしょ」

いやいやいやいや、オレ呪いの人形ですから?
めっちゃあなたに不幸キャンペーンお届けしようとしましたから?
今すぐ捨てて、ね、ね、ね?

「ハイ、今日から君たちの仲間だよー」

ヒィ────勘弁してください!!
今捨てても、もう二度と呪いなんてやりませんから! 誓いますから!

「じゃ、お利巧にしててね」

テッテッテ…………パタン。

あ………あぁ…………。
チビアホ毛が立ち去るのと同時に、全てのフィギアが、一斉にこちらを向いてニタリとした笑いを浮かべる。
こ、怖いよ〜、お母ちゃーん…………。

もしも、生まれ変わったら……、今度は普通の人形になりたいな……なんて。



う ぎ ぃ や ぁ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア


<> 呪<><>2008/03/30(日) 21:27:42.39 ID:5wr8kT60<>ノリと勢いで書いた、結構反省している
途中で読む気無くした人、あなたは間違って無いと思います

もう一度、他作品の書き手の皆さん、勝手にネタ使っちゃってスイマセン……

ついでに、これの元となった某ケツだけ星人園児の話は、マジで爆笑モンだったんで、できればそっちも見てあげてください……スイマセン、ホントスイマセン<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 21:34:52.20 ID:LQwzEGAo<>おもれえww
自信を持って言える、これはホラーではないww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 21:38:38.55 ID:ijG8bsDO<>>>374
呪いの人形もこいつらには形無しかwww
ネタは特に気にしないぜ。ていうか使ってくれて逆に嬉しかったゼ。 
 
今回の作品のレビューも書いてくれるんだよな。
ギリギリで他作品が投下されたらきついだろうが、頑張ってくれ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 21:48:10.43 ID:R4kE.USO<>>>374
人形が怖い目にあってるなwww
なんか自分の作品が他の作品にちょこっとでも出てくると嬉しいわwww
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 22:00:20.24 ID:/it.BhM0<>七不思議には「欠番」というものが存在する場合がある。
あるはずなのに存在しない、最後の怪談。
今回のコンクールにも、欠番が登場しそうだ。
全てをレビューしたはずの話に何故か含まれていない、最後の話が。

……ごめんなさい。単純に間に合うか分からないだけです。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 22:14:36.80 ID:Gv5IEgQ0<>いやぁ、今回はいっぱい投下されたね。
何で急にこんな盛り上がったんだろwwww
宣伝効果かな。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 22:14:57.00 ID:uKtx7Yg0<>しゃー!!書けた!!間に合わないかと思ったー!!
コンクール作品投稿します!
微妙にジャンルを間違えて、あんまり怖くないかも?<> 時の川で溺れて<><>2008/03/30(日) 22:16:49.71 ID:uKtx7Yg0<>ピンクに咲く梅の花を見ていると、妙に寂しく感じちゃうな。
のんびりした高校生活だったけどさ、たったの三年間に凄くたくさん思い出が出来たんじゃないかな?
まだこのままでいたいって願っても、絶対に叶わない事。社会の成り行きや物理の法則をくつがえす事が出来ないって事は、十八年の年月の間にしっかりと実感してきたことじゃん。
もうすぐ卒業式かあ。
つかさやみゆきさん達は両親ともに来るらしい。うちも、お母さんはいないけど、お父さんが来る。
もう、そんな時期なんだよ。
時間だけは全ての人に対して平等だ。
んーと、確か校長のお話の中の一文だったっけ?それともテレビで?
まあいいや。とにかくその事をこれだけ思い知るのは初めてだよ、まったく。
なにをどうしたって時間は止まらないからね。

そんなことよりも、早く帰らないとアニメが見れないし。走って帰ろうかな?

友達とはもう別れて、一人で帰宅をしている途中だった。
太陽はどっぷりと沈んで、薄暗い道が暗闇の先まで続いている。夜道の一人歩き。
でも私には武術が出来るからそんなの平気。
ただ、私みたいな容姿だと狙われやすそうなんだよねぇ。
おっと、あの街灯の下に、早速人影が……。
いや、何か違う。違和感がある。

「ひっ……」

その姿を見た瞬間、一気に私の周りの空気が冷たくなったように、嫌な鳥肌がたった。
多分、女なんだろう。
青くて長い髪の毛が、顔を隠すように垂れている。
それから多分、裸なんだ。
でもまるで柄の入ったタイツを着ているみたいに、全身に入れ墨が刻まれている。
白い肌、青黒い模様、群青の髪、それら全部が異様な雰囲気をかもしだす。
今までに感じたことのない、圧倒的な存在感。
顔が見えないから目線がわからない。
でもわかる。そいつが、私を、見た。
何これ!?
不味い、不味いよ。
よく分かんないけど、早く離れなきゃいけない!
なのにどうして!?
あいつが私の所に向かって歩いているって言うのに、私の体がマネキンにでもなったみたいに、どんなに脳からの命令を足に送っても、一向に最初の一歩すら出すことが出来ない。
私がまごついている間にも、あいつは私の目の前三メートルまで近づいて来ている。
動け、私の足。動け私の体。動け、動け、動け、動け、動けっ!!
「わーっ!!」
私が叫び声を上げると同時に、地面を強く蹴ってあいつとの間合いを素早く離した。
<> 時の川で溺れて<><>2008/03/30(日) 22:17:33.66 ID:uKtx7Yg0<>なんだよあれ!幽霊?
鬼の手も射影機も持ってないよ!
いや実態があるみたいだし、ゾンビかも知れない。
だったらレイズかヘッドショットで一撃でっ!
って私は何を考えてるんだっ、冷静なんだか冷静じゃないんだか。

振り向いて見るとアイツは追って来ていない。
このまま走り続ければ逃げ切れるはずだ。なのになんでだろう、逃げられる気がしない。
私は角を曲がった。
すると何か柔らかいものに当たって弾かれてしまった。
尻餅をつきながら見上げてみると、入れ墨の女が私を見下ろしていた。

なんで。

ほんの一瞬前まで私の後ろで突っ立っていたはずなのに!

女が私に覆い被さる。
体がまた動かない。
女が私の左二の腕に噛み付く。
痛い痛い痛い痛いっ!
その傷みで体が動いた。
右手をばたつかせていると、道路に落ちていた何かに触れた。
とっさにそれを握りしめて、力の限りで女の頭に叩きつけた。
それが砕けて、遠くで爆竹が弾けたような、湿った破裂音がした。
街灯に照らされて、私が握りしめていたものが、割れたビール瓶だと言うことがわかった。
相変わらず女は私の腕にかじり付いている。
痛さに身を捩りながら気が付いた。こいつ、私と同じような身長で体格だ。
もう、痛さに耐えられないよ!
私の手に握られた割れた瓶は、先端が凶刃と化していた。
必死の思いでそれを女の首に突き刺した。
女は私の腕から離れ、声をあげずに無言でのたうち回っている。
私、殺しちゃったのかな。やりすぎたかな。
ひょっとしたら、変わり者の人間だったかも知れない。
私はとうとう動かなくなった女を見下ろしながら、取り返しの付かない事をしてしまったかも知れないという後悔が生まれているのを感じた。
でも、やっぱり人間じゃなかったんだね?ほら、首から血が流れてない。
女の体は砂のように崩れて、煙たい匂いを漂わせながら風に混じって舞っていった。

<> 時の川で溺れて<><>2008/03/30(日) 22:18:06.63 ID:uKtx7Yg0<>―――――――


今日はネトゲをする気にならなかった。たまにはこんな日もあるさ。
そっとテレビの上を見ると、私が生まれてすぐの頃の写真が寂しそうに立っていた。
私を抱くお父さんと、私をあやすお母さんが、笑いながらこっちを見ている。
お母さんの見た目は私とそっくりで、似た身長と体格、私と同じ青くて長い髪。

「違うよね?」

どうしてもお母さんがどうなったのかを知りたくて、お父さんに聞いてみる。
女の事も気になっていた。お母さんと関係があるのかないのかハッキリさせたくなったわけだ。

「そりゃあ幸せに過ごしたさ。かなただって幸せだったよって言ってたからな」
「それなんだけどさ、なにか、普通じゃないことってあった?」
「普通じゃないこと?なんでそんなことを聞くんだ?」
「いや〜、幽霊になって会いに来てくれた〜っとかさ、あるかなと思ってさ」
「幽霊か……。こなた、信じてくれよ。あれはな、かなたが逝っちまった時のことなんだ」

やっぱり何かあったんだ。
お父さんの顔は正直、真面目には見えないんだけど、これは私が信じてくれないんじゃないかと不安だと思ってる証拠だ。
これで私が信じなかった場合、笑ってごまかせる様に、あらかじめはっちゃけた様に見せる、お父さんなりのやり方なわけだ。

「俺が見舞いを終えて病院を出て行くときに、病院の前の道路の向こう側、俺から見ても道路を挟んで向こう側をかなたが走って行ったんだ。
俺はそれを追いかけたんだが、赤ん坊のお前を抱いているって事もあって、町の角を曲がった所で見失っちまった。ただ、かなたが曲がった道路は一本道で、隠れるところもない筈なんだ。
俺は見失うはずのないところでかなたを見失った、って訳だ。かなたはその時は寝たきりになってて、走れる訳もない。その時は他人の空似か、見間違いだったんだと思った。
そうは言っても、もしあれがかなただとしたなら、病院を飛び出して何をしてるんだって事になる。だから俺は病院に戻った。
すると、かなたの寝ている病室の辺りに、沢山の看護師さんとお医者さんが集まっていて、心配になって俺がその病室に入ると、お医者さんにこう言われたんだ。
努力はしました。しかし、つい先ほど、お亡くなりになりました。
お医者さんの言っていることは正しかった。息をしていないかなたが、そこで眠っていたんだ。
かなたが逝っちまった。その時はそのことでいっぱいいっぱいで、ほかの事は考えられなかった。でも暫くたって思うようになった。道路で見たあれは、やっぱりかなただったんじゃないかって。
そうさ。直前にかなたの見舞いへ行っている時、俺と赤ん坊のお前に、かなたは言ったんだ。幸せだったよ。ってな」


私はベットで横になりながら、お母さんの事を思っていた。
幸せだったよ、か。私だったらそんな事言えるかな。
あれはやっぱりお母さんの幽霊なのか……。
私は目をギュッとつぶって頭を真っ白にしてから、照明の電源をきった。

<> 時の川で溺れて<><>2008/03/30(日) 22:18:45.28 ID:uKtx7Yg0<>――――――



左腕が疼(うず)く。

「いたたたたたっ!」

なんだ!?ドリームか!?
目が覚めると私が河辺にいることがわかった。あんれ〜?
さっきから腕が疼く。
昨日、女に噛まれた部分。
袖を捲ってみると傷口を中心にして青黒い入れ墨が、私の腕に広がっていた。
でも時間が立つにつれて入れ墨は薄くなっていき、三分ほどたった頃には完全に消えていた。
いったい何だったのかを寝ぼけた頭では考える事は出来ず、とにかく河辺から土手に向かって歩いた。
何となく見覚えがある。この川は石川県を流れる川で、ここはお父さんの実家の近くのはず。多分。
まだ夢でも見てるのかね。私は確かに自分の部屋のベッドで寝たはずなのに。
あそこで座ってるのは誰だろう?

その姿を見て、私は少し後ずさった。
だって、私と同じような髪型で身長で体格で……。
あっ、こっち見た。
こっち見んな。

「あら?あなたは?」

なんだか凄くやさしい声。昨日の女とは正反対の雰囲気と言うか存在感と言うか。

「ど、どうも」

ただ、これもまたあり得ない事だった。
母とのぎこちない再会だった。

「うわあ、すごいわね。あなた、私とそっくりじゃない?髪とか顔とか」

そりゃあもちろんそっくりですよ。何せあなたの娘ですから。
まさかこの川、三途の川じゃないよね<> 時の川で溺れて<><>2008/03/30(日) 22:19:24.91 ID:uKtx7Yg0<>
「あ、あのー。この川って○×川だよね?三途の川じゃないよね」
「三途の川?まさか。ここは○×川であってるわよ」
「じゃあ今って平成何年だっけ?」
「へいせー?Hey say?ごめんなさい、よく分からないわ」
「あははぁ……、なんでもない、なんでもない」

うわ、これはひょっとしてタイムスリップしたって事になるのかな?
うーんこの場合どうしたらいいんだろう。タイムパラドックスを起こさないように大人しくしてた方がいいのか。

「ねえ、あなたのお名前を教えてちょうだい?きっとこれも何かの縁よ」
「わ、私はこなただよ」
「こなたちゃんね?私はかなたって言うの。よろしくね」

それから暫くお母さんと私は、世間話を楽しんだ。……こんな事してていいのかね?
どうして私がこんな所に来ちゃったのか、考えてみるまでもなく昨日の女に関係しているに違いない。
私が目を覚ました時、噛まれて出来た傷から入れ墨が浮き出た。
きっと直接の原因があれだろうと思う。
考えたくないけど呪いとかそんな類かも知れない。
ゲームやアニメなら当たり前みたいに登場してるけど、リアルでこんなものに関わるなんてあり得ないと思ってた。
……ちゃんと解けるのかな?
こんな物とずっと付き合うつもりはさらさらない。
問題は呪いの事だけじゃなくて、もとの時代に戻る方法も考えなくちゃいけない。
手がかりはある。
私が目を覚ました所に、お母さんがいた事は偶然なんかじゃなく、何かの意味があるのかも知れない。
それに関係して解決の糸口は掴めるかも知れない。
お母さんとの会話は幼なじみについての話題になっていた。
いわく、幼馴染のそうじろうが関東に引っ越してしまったと言う。

「そう君はね、いっつもアニメやゲームの事ばっかり話すんだけど、私はよく分からなくてたまに付いて行けなくなっちゃうの」
「ああ、それはね、付いてい来れてないこと前提で喋ってるのかもね。意味が通じちゃうとかなり恥ずかしかったりする内容を、あえて意味が通じないように話してるのかも知れないよ?」
「そうだったのかしら?でもそんな恥ずかしい話って何かしら。それにしてもこなたちゃん、詳しいのね」
「むっふっふっふ。そりゃあねえ。それで……、そうじろう君の所に行きたいと?」
「どうなのかしら」
「あれ?そうじろう君の事が好きなんじゃないの?」
「わからないわ……。本当はね、異性としてそう君を見てなかったの。ただ、なんとなく、隣にいてくれると安心できる。そんな関係……」
「そうじろう君がそばにいてくれなくて、さびしくない?」
「少し……寂しいかな」

私は今までに現実の人間相手に恋なんてした事ない。人を恋する気分ってどんなだろう。
こんな私が、何をアドバイスが出来る?儚い希望を抱いたお母さんが、天の人みたいに見える。
<> 時の川で溺れて<><>2008/03/30(日) 22:20:12.65 ID:uKtx7Yg0<>
「でも、我慢できる」
「あれ?じゃあ、ここに残るって事?」

お母さんは将来、お父さんと結婚をする事になる。どうやって二人が付き合うようになったのかは良く知らないけど、このままで本当にいいのか不安だ。
お母さんがここに残れば、二人が付き合うことなく終わっちゃいそうだからだ。

目の前にいる人は、間違いなくお母さんなんだけど、お母さんは私が物心付く前に死んじゃったから、お母さんがどういう人なのかを私は知らないでいた。
そのせいか、かなたさんがお母さんだって言う実感が湧かなくて、かなたさんはかなたさんであって、ただ恋に悩む一人の少女として、私はとらえている。
未来がどうとか、時間がどうとか、そんなことは関係なくて、私がこうなって欲しいと願うことは、ただ純粋に二人が幸せになって欲しいと言うこと。
私のお父さん、そうじろうがどんな人なのかを、私はかなたさんよりもある意味良く知ってるつもりだ。
だから、私の答えは、これなんだと思う。

「私が関東に行っても、そう君に迷惑かけちゃうだけだし、それから家族にも……。だから……」
「……違うよ。迷惑なんかじゃない。かなたさんを一番思ってるのは、間違いない、そうじろう君だよ。
だから行ってあげてよ、関東に、お願いだから……。お父さん、あれでも結構、寂しがり屋なんだから……。きっと、待ってるから……」
「こなたちゃん?」
「ごめん。うーんと、その……。そうじろう君とかなたさんが幸せになれることは、この私が保障するよ!」
「……」
「……」
「こなたちゃん、運命って信じる?」
「運命?あんまり信じてないかな」
「私もいままでほとんど信じてなかったの。だけど、今日、ここで、こなたちゃんと会えたことって、運命なんじゃないかなって思うの」

運命って、なんだかそういうのを口にすると、背中の辺りがむずがゆくて苦手だな。
ただ、お母さんが言ってる事もなんとなく分からないでもない。

……運命か……。

「決めたわ、私、関東に行くことにするわ」

私たち二人が顔を合わせると、ニィッ、とはにかみ合う。

ふと、昨日の……、違うか、二十年くらい未来の話になるのかな?とにかく例の女のことを思い出した。
かなたさん、もとい、お母さんとは全然雰囲気が違う。やっぱりあれはお母さんじゃなかったんだよね。
一時は化けて出てきたのかと思ったけどさ……。
<> 時の川で溺れて<><>2008/03/30(日) 22:20:58.56 ID:uKtx7Yg0<>
もし仮に本当にお母さんだとしたら、この先何かの恨みができて、それで……?

その時だった。突然痛みが走った。
場所はやっぱりと言うのか、左の二の腕だった。
ここで目が覚めた時と同じように、傷が疼く。
袖をめくってみると、あの時と同じ、くもの巣のような複雑に絡み合った模様が浮き出している。
ただ、前回よりも範囲が広くなっていた。もう私の首筋にまで達していて、刺青に喰われるんじゃないかという錯覚におちいる。
お母さんが心配そうにこっちを見ている。不幸中の幸いか、私はお母さんの左側に座っているから、お母さんからはこの傷や刺青は見えないはず。

「こなたちゃん!どうしたの?しっかりしてっ!?腕が痛いの?」
「大丈夫……、だから……。ごめん、私……。もう帰るね!」

お母さんが、走って逃げる私を追いかけてくるのが足音で分かる。でも振り返ることすら出来なかった。
走って走って走り続けて、お母さんを振り切り町の中へと飛び込んだ。
意識が朦朧として、立っていることさえままならない。
頭がくらくらして、私は……。



―――――――――



目が覚めるとそこは、何の変哲もない私の部屋だった。
朝だ。
もうこんな時間。起きなきゃ。
違う。そうじゃない。
そうだ、私はお母さんに会ったんだ。
夢じゃない。確かに会った。喋った。
うは、すごいや、お母さんと話したんだ!

その日の登校は足が軽い。
友達には全部秘密にしているけど、自分だけが知っていると言う、変な優越感を楽しんだ。
もう一度、お母さんに会ってみたい。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 22:21:59.63 ID:56vkZMAO<>自分の携帯で支援<> 時の川で溺れて<><>2008/03/30(日) 22:22:32.12 ID:uKtx7Yg0<>
数日が過ぎた夜のこと。
二度目のタイムスリップが起こった。
私が目を覚ましたところは、とある病院の駐車場の脇にある、荒れた芝生に生える植木のすぐ下だった。
傷が痛い。正直見たくはないけれど、袖をめくって様子を見てみた。
うわ、やっぱり見なければ良かった。刺青は左の腕の全部を覆い尽くして、首筋から指先まで複雑な模様が浮き出ている。
上半身も、左の胸までが覆われている。見えないけれど、きっと顔まで刺青が浮いてると思う。
前回と同じで、時間が立つと刺青は跡形もなく消えた。

この病院には見覚えがあった。ここは市営の病院で、現在ならば改装されていてもっと綺麗なはずだった。
ただ、目の前に見える病院は改装される前の姿のままで、少しくすんだ外装が余計に病院を古臭く見せている。
病院が改装されたのが、私が小学生になったばかりの頃だから、それよりも以前の時間に私がやって来たわけだ。
でも、なんとなく、わかる。かつてここはお母さんが入院していた病院だからだ。
つまり、お母さんが入院している頃に、私はタイムスリップしたんだろうなあ、と。

そんな直感は当たるもんなんだなと、我ながら感心する。
病院の受付の人に聞いてみると、お母さんの入院する病室を教えてくれた。
ここで間違いなし。泉かなたって書かれた個室だ。
そっと扉を開くと、お母さんが眠っていた。
目を覚まさないように、私は静かに部屋に入ろうとした、のに、なんてこった。
ガタっと、ベットの隣に置かれた椅子を蹴っちゃったよ。

「んん。あ、あなたは……?」
「ごめん、起こしちゃった」
「あっ、あなた……、こなたちゃん。久しぶりね」

私にとっては数日ぶりの再開な訳だから不思議なもんだ。

「ははは、久しぶり」
「ゴメンね、こんな格好で。ちょっと病気をこじらせちゃったみたいで」
「かなたさんに会えれば、それでいいよ」
「こなたちゃんは変わらないわね」

そう言われて気が付いた。以前に会った時のお母さんの姿よりも、年をとった様に見える。
それが単に年のせいだけじゃなくて、お母さんは酷くやつれて見えて、病気がそれだけ酷いんだってことを物語ってる。

「私、あの後、関東までそう君を追いかけたのよ。それがきっかけで、そう君と付き合う様になったの」
「そう、なんだ。良かった」
「こなたちゃんの言ったとおり、私の事を一番に考えてくれてるのは、そう君だったみたい」
「そうだよ。絶対そうだよ。だって……」

お父さんだもん。……言いそうになって私はやめた。

「そう君が、あなたのお父さんだから、こなたちゃんはなんでも知ってるのよね?」<> 時の川で溺れて<><>2008/03/30(日) 22:23:24.28 ID:uKtx7Yg0<>
あれれ?今、なんて言った?

「私とそう君は結婚したのよ。それから暫くして、私たちの間に、赤ちゃんが出来たの。
私に似た青い髪で、そう君と同じ泣きボクロがある女の子。その子の名前は、泉こなた。あなたとおんなじ名前なのよ」

「わ…………」

私、どんな顔をしてるだろう。驚いてる?笑ってる?
きっと、どれでもない。驚きすぎて表情が変わってないと思う。
そんな私を見つめるお母さんが、何かを読み取ったのか、すごくやさしそうな顔をした。
その顔はお母さんが病気だって事を感じさせないくらい、晴れやかで、穏やかで、太陽に見えたくらいだ。

「私の赤ちゃん。私のこなた……。こっちにおいで……、私があなたのお母さんよ」
「……」

戸惑い半分、嬉しさ半分。私はお母さんに抱きついた。
暖かくて柔らかい感触。心の奥までじんわりと届く安心感。
ああ、これがお母さんなんだな、って実感する。

「お母さん。柔らかい……」
「こなた……、ごめんね」

何の事を謝ってるの?
あ、そっか。お母さんがもう直ぐ死んじゃう事は、自分でも分かってるんだよね。
私と一緒に過ごせない事を、謝ってるんだよね。

「お父さんがいたから、大丈夫だったよ。でも、もう少しこうしていたい……」

お母さんは黙ったまま、私を強く抱いてくれた。
どれだけ時間がたったのか、ノックの音が部屋に響いた。

「あら、そう君が来た見たいね。こなた、ベットの下に隠れて」
<> 時の川で溺れて<><>2008/03/30(日) 22:23:56.02 ID:uKtx7Yg0<>
言われた通り、ベットの下に隠れた。そこには本や雑誌の入ったダンボールが所狭しと並べられていて、これじゃあ私くらいの体格じゃなかったら隠れられない所だ。
足音が聞こえて来て、お父さんの声が聞こえてきた。
暫くの間、二人はなにやら話し合っていた。
その合間に、赤ん坊の声が聞こえてくる。多分、私だ。

そして、お母さんが言う。

「幸せだったよ」

十分ほどたつと足音が遠のいて、扉が閉まる音がした。

「もう大丈夫よ」

もぞもぞと私はベットの下から這い出る。
なんだか格好悪いなあ。

「今のってお父さん?」
「そうよ。お見舞いに来てくれたの。いつも来てくれてるの」
「お母さん、私は―――」

こんなことはお母さんの、しかもこんな時でなかったら、絶対に言わないだろうものすごく恥ずかしい言葉だ。
でも、今言わなくちゃいけない。
今言わなくちゃいけないのに!
まただ!腕が痛い!
こんな時にっ!

「ゴメン、もうダメだ。お母さん、ねえ、お母さん。」

がんばって顔を髪で隠す。こんな顔、こんな姿、お母さんに見られたくなんかない!

「私も幸せだよ!」

それだけを言い残すと、走って病室から逃げ出した。
病院から走り去り、道路を横断して町の角を曲がった所で、私の意識は途切れた。


<> 時の川で溺れて<><>2008/03/30(日) 22:24:28.08 ID:uKtx7Yg0<>
――――――――――



卒業式は淡々としていた。中学と違って、あまり泣いている人がいない気がする。
お父さんが私を見て泣いている。でも私は泣いていない。
友達と別れることの心配事よりも、この呪いのほうが心配で頭がいっぱいだ。

「つかさ、お払いって出来る?」
「私はやったことないけど、お父さんはたまにやってるよ。どうしたの?」
「ちょっと、お払いをしてもらいたいんだけど……。あ、かがみには内緒にしてくれない?かがみ、結構心配性だから……」
「う、うん、わかった。お父さんに相談してみる」

私はそのまま家に帰った。お払いはかがみがいない日を見つけてする事になった。

何もしていないと、あれこれ考えていけない。
お風呂に入って、気分を良くしようと思った。
実際はお風呂の中でも、何も変わらなかった。

裸になって湯船に浸かって……。
あの女は、私が殺しちゃったのか……。
この呪いがなんなのかさっぱり分からない。
傷を見てみても、刺青は見えない。
今日は疲れた……。
眠い……。


―――――――――――


疼く。傷が……。
目が覚めると、そこは近所の梅の見える道路だった。
寒い……、お風呂にいたから、私、裸なんだ……。
いや、熱い。体中が熱い。
刺青が……、指の先からつま先まで……、全身に……。
ヤバイ。こんなの、ヤバイ。刺青に喰われる……。

私を見る人影。青い髪で、私と同じ体格で……。
あれは……。

待って、逃げないで……。逃げないでよ。

傷が疼く……。

<> 時の川で溺れて<><>2008/03/30(日) 22:25:06.45 ID:uKtx7Yg0<>
―――――――――――



な、なんだ!?
ここはお風呂。私、今、タイムスリップしてた?
あの人影は……、違う。あの人影は、私だ。
私が私を見ていた。
あの場所は……。

まさか、まさか……。
分かった。
あの女の正体が。
考えたくなんてない。
でも……。
ごめんお母さん。今までお母さんを疑ってたんだよ。
違ったんだね。
運命って、やっぱりあるのかも知れない。
私自身が生まれてくるために、お母さんに私は会った。
これは、まさに運命。
お父さんの怪談話を私が聞くために、お母さんに私は会った。
これは、まさに運命。
この呪いがいつ始まりいつ終わるのか。
お払いなんて意味がない。
この呪いこそ、運命そのものなんだ。
これがなければ、お母さんに会えなかったし、私がお母さんに会ったから、私が存在できて、そしてこれが存在できる。
お母さんにお父さん、もう一つ謝らなくちゃいけない事があるんだ。
私、お母さんよりも長生きできないや……。
もう直ぐ、私は、自分に……コロ……サ……。
レ……意識が途切れ……。

<> 時の川で溺れて<><>2008/03/30(日) 22:26:34.75 ID:uKtx7Yg0<>以上です。慌しくてすみません。普段だったらもう少し余裕を持って投稿するんですけど……。
少し前まで自分史上最も忙しかったので<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 22:37:16.94 ID:ZTgdJTc0<>乙!

後一時間半かーやべー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 22:38:59.02 ID:5wr8kT60<>奇妙で怖かった……だが、それ以上に哀しい話だな……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 22:42:00.42 ID:bPkSi.DO<>コンクール作品投下最終日だからか、まとめが速すぎるwwwwwwww

ご苦労さまですm(_ _)m<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 22:42:22.70 ID:56vkZMAO<>パソコンから携帯に移動。

かなたさんを使うのは反則だと思ってたけど、結局使ってみたらこんな話に……。
俺ははかなたさんとこなたに謝らなくてはいけない!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 22:43:42.44 ID:/BAKIoAO<>今夜は流れが速いww俺もPC起動させて見ようww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:09:14.45 ID:56vkZMAO<>まだ投下する人いるかな?<> ありがとう<>sage<>2008/03/30(日) 23:11:41.59 ID:fVSgkA.o<>皆さん乙です
自分もコンクール作品を書いたので、投下します<> ありがとう(1/10)<>sage<>2008/03/30(日) 23:12:25.44 ID:fVSgkA.o<>天気は晴天。雲一つ無い空で、太陽が煌びやかに輝いている。
そんな中、人気の少ない路地裏を一人の少女が歩いていた。

「えへへ、近道近道♪」

彼女の名前は柊つかさ。
紫色のショートヘアーが、歩くたびにピョコピョコと動いている。
しかし、彼女のトレードマークである黄色い大きなリボンは無い。
先日、どこかに落としてしまったのだ。

お気に入りのリボンだったため、探しに行こうとしたが
現在はテスト期間であり、一分でも時間が惜しい状況。
そのうえ捜索範囲が広すぎるため、断念してしまった。

が、つかさはあのリボンを諦めることができず
無い時間を振り絞り、付近の捜索を兼ねて、新しいリボンを買いに向かっているのだ。

「う〜……ちょっと怖いなぁ……」

怯える素振りを見せながら、周囲を見渡すつかさ。
元々彼女は、こういう場所は滅法苦手なのだが
一分でも時間の惜しいこの状況で、悠長なことは言ってらず
前にリボンを買った店への近道として、この路地裏を利用しているのだ。

何分か歩き、ようやく路地裏の出口が見えようかと思った時
つかさは目に映ったものを見て、思わず足を止めてしまった。

「あれ?」

つかさの瞳に映ったもの。
それは、一匹の犬だった。<> ありがとう(2/10)<>sage<>2008/03/30(日) 23:13:00.68 ID:fVSgkA.o<>犬が気になったつかさは、足早に近づく。
犬の方は接近してくるつかさを、じろじろと見つめていた。

「可愛いねぇ」

犬の目線まで屈み、犬の頭を頭を撫でるつかさ。
この犬は、以前ノートに落書きした犬にどこか似ていた。

(ダンボールの中にいるってことは……)

つかさは考える素振りを見せながら、ダンボールの正面に視線を移す。
そこには『誰か飼ってあげてください』と書き殴られている。
この犬は、捨て犬だった。

「うちで飼ってあげたいけど……」

困惑を露わにした表情で、犬を見下ろすつかさ。
彼女には、最後まで犬の面倒を見切れる自信は無かった。

(でもぉ……)

その場を立ち去ろうとするが、犬の瞳から目を離すことが出来ない。

「そうだ!」

何かを思いついたつかさは、腕にぶら下げていた鞄を漁り始める。
そして、中から一本のソーセージを取り出した。

「はい、どうぞ」

つかさがビニールを破ると共に、身を現すソーセージ。
犬は二、三回臭いを嗅いだ後、勢いよく齧り付いた。<> ありがとう(3/10)<>sage<>2008/03/30(日) 23:13:32.23 ID:fVSgkA.o<>美味しそうにソーセージを食べる犬の姿を見て、つかさは思わず微笑む。

(一本くらいならいいよね)

このソーセージは、家族にお使いを頼まれて購入した物だ。
姉たちに怒られる可能性はあったが、それよりも犬の力になりたいという思いの方が強かった。

ソーセージを食べ終えた犬は、つかさの手をペロペロと舐め始める。
その姿を見たつかさは、満面の笑みを浮かべていた。
しかし、ずっとここに留まっているわけにはいかない。

「それじゃあ私そろそろ行くね」

つかさは犬の頭を撫でながら、立ち上がろうとした。
が、何かを思い出して、再び体を折り曲げた。

「もし黄色い大きなリボンが落ちていたら、私のかもしれないから、あったら私に教えてね」

犬にそう言い残し、つかさはその場を去った。


その後も捜索を続けたが結局見つからず、店にもリボンは置いてなかった。



…………一週間後。

天気は一転して雨。
人気の無い路地裏に、容赦なく降り続けている。
そんな中、傘を差しながら早足で歩く少女が一人。

つかさは、再びあの路地裏に訪れていた。<> ありがとう(4/10)<>sage<>2008/03/30(日) 23:14:11.35 ID:fVSgkA.o<>(大丈夫だよね……)

あの犬の安否。

この一週間、そっと気になっていた。
テスト期間中もそれが原因で集中できず、結局テストは惨敗だった。

でも、今はどうでもいい。
あの犬さえ無事でいてくれれば。
その一心で、つかさは走った。

やがて、犬と出会った地点が見えてくる。

(どうか無事でいて……!!)


あの犬は―――――――――――――いなかった。

「あ……あ……」

犬どころか、ダンボールも無い。
あまりに悲しすぎる現実を見せ付けられたつかさは、大粒の涙を流し始めた。

犬は、保健所に連れて行かれてしまったのだ。
つかさは、テレビでそのような特集を見たことがある。
その時も、随分と心が痛んだ。
しかし、自分で体験した時のその痛みは何倍も重くて――――

その時。

『ハァ……ハァ……』

すぐ近くで、生暖かい吐息が漏れる音がした。<> ありがとう(5/10)<>sage<>2008/03/30(日) 23:14:44.71 ID:fVSgkA.o<>(え……?)

つかさは怯えた表情で、周囲を確認する。
誰もいない。

しかし、吐息は漏れ続ける。
言いようの無い恐怖を感じたつかさは、急ぎ足でその場所を去ろうとする。

すると、吐息はつかさの後を追ってきた。
いや、吐息だけではない。
得体の知れない『何か』が、つかさの背後に迫ってきている。

「やだ……」

顔面蒼白になりながら、その場を逃げ出そうとするつかさ。
その足は、いつの間にか急ぎ足から駆け足になっている。

しかし、『何か』は離れない。
彼女を恐怖で支配し、離れようとしない。

背後の『何か』から逃げるため、必死で走った。
いつの間にか、知らない場所まで来ていた。
それでも走った。

そして気が付いたら、墓場にいた。<> ありがとう(6/10)<>sage<>2008/03/30(日) 23:15:14.87 ID:fVSgkA.o<>墓地。
死を連想させる、嫌な場所。

墓石に雨水が流れ落ち、地面へと染み込んで行く。
そして出来上がった水溜りを、パシャパシャと二つの足音が響いていた。

「はぁ……はぁ……」

全速力で走り続け、既につかさの体力は尽きている。
それでも『何か』は諦めていなかった。

「もう……嫌だよぉぉ……」

つかさ自分の身体に鞭を打ち、『何か』から逃げ続ける。
あまりに弱々しい走りで。

「あっ!!」

やがて、転倒という形で限界が来た。

「痛いよぉ……」

膝を鋭い痛みが貫く。
だが今のつかさには、それを気にしている余裕など無かった。

吐息と足音。
一歩、また一歩と水溜りの上を歩いている。

「いやぁ……来ないでぇ……」

つかさが涙声で呟くが、目の前の『何か』は止まらない。
そしてついに、あと一歩、というところまで来た。

周囲を見回すつかさ。
視線の先にあるのは、雨に濡れたたくさんの墓石。
自分ももうすぐ、あんな風になってしまうのか。
そう思った刹那、腹の底に力が宿った。

「やめてぇええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!」

つかさは目を閉じながら、力いっぱいの悲鳴を上げる。
その瞬間、すぐ目の前に居た『何か』が動きを止めた。<> ありがとう(7/10)<>sage<>2008/03/30(日) 23:15:49.35 ID:fVSgkA.o<>「………?」

何も起こらないことに気づいたつかさは、閉じていた目をゆっくりと開けていく。
そこには雨に濡れた墓石以外、何も映らない。
だが、目の前には『何か』が存在している。

『くぅ……?』

つかさを気遣うような声。聞き覚えのある鳴き声。
『何か』はゆっくりとつかさに近づき、擦り剥いた膝を舐める。
この仕草で、ようやくつかさは『何か』の正体に気づいた。

そこにいるのは、犬。
一週間前につかさが出会った、犬。
しかし、姿は見えない。

(ど、どうなってるの?)

理解不能の事態に混乱するつかさ。
けれど、既に恐怖心は無くなっていた。


「ふぅ……」

しばらく座り込んだことにより、つかさ冷静さを取り戻す。
冷静さを取り戻したことで、気付くことが出来た。

犬がいると感じるところだけ、雫が不自然な垂れ方をしている。
恐る恐る手を伸ばすと、ずぶ濡れのふさふさした何かの感触を感じた。

「あっ!!」

触れたことが、引き金になったのか。
目の前で透明だったものが、薄らと色づいていく。
やはりそれは、一週間前に出会った犬の姿だった。<> ありがとう(8/10)<>sage<>2008/03/30(日) 23:16:24.53 ID:fVSgkA.o<>『わん!!』

自分に姿が見えていることが理解したのか、犬は短く吠える。
その姿は半透明。目を凝らさないと見えないだろう。

「まさか……幽霊?」

そうとしか、思えなかった。
信じられない状況ではあるが、それ以外に結論は思いつかない。

(こうして出てきたって事は……)

つかさの表情が、一気に暗くなる。
幽霊となって現れるということは、現実世界では――――

「…………」

止まっていた涙が、再び流れ出す。
そのまま絶望に浸ってしまおうとしたとき、
濡れたスカートが、ぐいぐいと引っ張られた。

「な、なに!?」

不意を突かれたつかさは、驚きながら声を出す。
見ると、犬が頻りにつかさのスカートを引っ張っていた。
その仕草は、自分に付いて来いと言っているようである。

「付いて来てって言ってるの?」

つかさが尋ねながら立ち上がると、返事をするように『わん!』と一回鳴く。
そのまま犬は体を反転させ、ゆっくりと歩いていった。<> ありがとう(9/10)<>sage<>2008/03/30(日) 23:16:57.08 ID:fVSgkA.o<>(戻ってきちゃった……)

犬に連れられて訪れたのは、最初に犬と出会った路地裏。
全速力で走ったのだが、あの墓地とこの路地裏は、思った以上に離れていなかった。

「一体なにがしたいの?」

つかさの言葉に、犬は答えない。
無言で、ただひらすら歩いている。
これ以上尋ねても無駄だと思ったのか、つかさは口を閉じ犬の後を追うのに集中した。

『わんわん!!』

「ここがどうかしたの?」

鳴き声を上げると同時に、犬は止まる。
そこは柔らかい地面で、上手い具合に雨から遮断されていた。

『ハッハッ!!』

突然犬は、地面を掘り始める。
つかさには、犬が何をしたいのか分からなかったが
言葉を発さず、犬が穴を掘り続けるのを眺めていた。

数分経ち、ようやく犬が穴を掘るのをやめる。

「なにがしたか……こ、これ!?」

素っ頓狂な声を上げるつかさ。
掘り出された物を見て、ようやく犬のしたいことが分かった。

「私の……」

犬は掘り出されたものを口に銜え、つかさに差し出す。
口に銜えられたのは、一つのリボン。
つかさが失くしたはずの、黄色い大きなリボンだった。<> ありがとう(10/10)<>sage<>2008/03/30(日) 23:19:28.81 ID:fVSgkA.o<>「まさか……本当に探してくれたの!?」

つかさの問い掛けに、犬は嬉しそうに頷く。

「でも、なんで……」

あの言葉は、ほんの冗談のつもりだった。
しかし、犬はリボンを探してくれた。
つかさには、その理由が理解できなかった。

犬はその場に座り込み、曇りの無い瞳でつかさを見上げている。
まるで、何かを待ってるような―――

「ひょっとして……」

何かを待つ犬の仕草を見て、何となく理解することができた。
ソーセージを食べさせてくれたお礼を、この犬はしたかったのだ。
そのためだけに、幽霊として自分の目の前に出てきてくれたのだ。

ならばつかさも、お礼をしなければならない。
この犬が、期待している通りに。

「犬さん……ありがとう」

言葉を発すると同時に、犬の頭を撫でる。

『わん!!』

犬は嬉しそうに一回鳴くと、ゆっくりと体が消え始め、やがて天へと昇っていった。
いつの間にか空からは雨雲が消え、太陽が顔を見せていた。<> ありがとう<>sage<>2008/03/30(日) 23:20:30.92 ID:fVSgkA.o<>以上です
ちょっとホラーとは趣旨外れてるかもしれませんが……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:24:12.01 ID:LQwzEGAo<>乙
これもまたいいものだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:24:47.27 ID:Gv5IEgQ0<>どんだけ投下されるんだよwwwwwwwwこりゃ投票も大変だwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:29:08.51 ID:ZTgdJTc0<>あと三十分か。やべー
間に合わないか・・・?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:30:05.65 ID:/it.BhM0<>えっと、次に投下してもいいでしょうか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:30:31.19 ID:5wr8kT60<>ええい、やっちまええええええ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:31:46.69 ID:irufu6DO<>やっと追いついた・・・全員GJなんだぜ<> Calling<><>2008/03/30(日) 23:33:34.53 ID:/it.BhM0<>ホラー映画を楽しめるのは、恐怖を感じることが出来る人だけだと聞いたことがある。
だけど、それは絶対に嘘だ。
そんな話は怖いと思わない側の贅沢で、そうでない人にとってはまったく嬉しくない。
だからお姉ちゃんが肝試しの計画を私に伝えたときも、全力で拒否をした。
何を言われても行くつもりはない。
そう言って私が誘いを断ると、双子の姉は哀しそうに俯いた。
「もうすぐ卒業だから、思い出作りをしたかったんだけどな」
私はその意見に賛成したわけではない。
思い出にするのなら、もっと楽しいだけのものがいいと思った。
ただ、いつも自分を助けてくれる人の落胆した顔が見たくなくて、「いいよ」と言ってしまったのだ。


「うぅ……やっぱり断るべきだったかも」
墓石の影でしゃがみながら、私は後悔の言葉を呟いていた。
グループ分けで脅かす役になった時は、助かったと思った。
夜中の墓地というだけでも不気味なのに、そこに驚かす仕掛けが加われば心が耐えられそうにない。
そう考えたのだが、息をひそめて一人で待っているのも十分すぎるほどに恐ろしかった。
声を出すことは許されない。
もちろん懐中電灯の灯りも消している。
気を紛らわせてくれる物が何もない状況で、私は耳を澄まして足音が近づくのを待っていた。
これならば、脅かされるペアのほうがずっと良かったかもしれない。
遠くの道路を走っている自動車を、聴覚で感じる。
ここが特別な場所ではないと思い込もうとして、突如聞こえた急ブレーキの音に心臓が潰れそうになった。
ブレーキの音から交通事故をイメージして、死人、幽霊へと連想が進む。
自分が隠れているのとは別の墓石の影に、血の気のない腕がだらりと地面に転がっているような気がした。
本当に恐ろしいのは見えない部分だ。
見えない場所では、何が起きているのかわからない。
頭を振って想像したことを振り払おうとしたが、忘れることは出来なかった。
私は脅かす役割を一時的に放棄して、立ち上がる。
懐中電灯を点けて、私は嫌な想像をしてしまった墓石のほうに向かって足を運んだ。
少しだけだ。
ほんの少しだけ見て、何も居ないことを確認したら、またすぐに持ち場に戻る。
私の不安は杞憂でしかなくて、自分の臆病に苦笑するのだ。
その場所まで二メートル弱。
ザリザリという靴と地面の擦れる音を聞きながら、わずかな距離を慎重に歩いた。
私は目標の手前で立ち止まり、自分の身長よりも大きな墓石を見上げた。
この位置では、死角になっている部分は確認できない。
身体を傾ける。まだ見えない。
私は更に身体を傾けながら、一歩、二歩と前へ出た。
何かを見てしまうことが怖いのなら引き返せばいいのに、確かめないという選択肢は浮かばなかった。
懐中電灯を正面に突き出し、倒れそうなほどな体勢になって、ようやく隠れていた部分が視野に入った。

――大丈夫、何も居ない。

「どうかしたんですか?」
「ひゃっ!」

私は恐怖に駆られて、振り向きながら懐中電灯を持った腕を振り回す。
微かな手応えがあり、続けてガラスの割れる音がした。
「え……ゆきちゃん?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:34:46.14 ID:R4kE.USO<>こりゃ投票所大変だな<> Calling<><>2008/03/30(日) 23:35:04.90 ID:/it.BhM0<>私の背後に立っていたのは、同じクラスの友人だった。
光を当てた彼女の顔には眼鏡が無く、それは私が壊してしまったのだと気づいた。
「ごめんね。まさか、ゆきちゃんだとは思わなくて。眼鏡、どうしよう」
「いえ、驚かせてしまったようですから、気にしないでください」
眼鏡を失くした友人は、いつもと雰囲気が違っていた。
大切な物を壊して迷惑をかけたというのに、その事がまた恐怖を誘発する。
「まさか、幽霊とかじゃないよね?」
「幽霊でしたら、眼鏡は割れなかったと思いますよ」
「そっか。言われてみればそうだよね。って、どうしよう。弁償しなきゃ」
「いえ、ですから私のほうにも非があったわけで……」

動揺する私だったが、必死に宥めようとする友人のおかげで、数分後には落ち着くことができた。
「そういえば、どうしてゆきちゃんが私の所に?」
彼女もまた、脅かす側の一人だったはずだ。
「気づいたことがあって、それを伝えに来たんです」
私の問いに、彼女は勿体をつけるようにして答えた。
「気づいたこと?」
「はい。つかささんは、脅かす側の人間にゆたかさんがいるのは、おかしいと思いませんでしたか?」
「そうかな。……うん。そうかも。確かに言われてみれば、私がこっち側なのも変だよね」
そもそも参加していること自体が変なのだが、私は話を進めるためにそう答えた。
「おそらく、脅かす役として待機している人たちを、驚かして回る計画なのでしょう」
「なんで、そんなことを?」
「自分が脅かされる側だとわかっていては、心構えが出来てしまいますからね」
「なるほど」
彼女の説明には説得力があった。
それならば、私がすんなりと脅かす役に決まったことにも納得がいく。
「だからですね。表向きの本来の予定通りになるように、一緒に脅かす側になりませんか?」
「うん、いいよ。仕返しだね」
彼女の誘導に従って、私は移動することにした。
既に何人かは仲間に加わっていて、そちらに合流するらしい。
恐怖が快楽に転換したことで、私の気分は一気に高翌揚していた。

「ところで、携帯の電源は切っているのですか?」
前を行く背中を追いかけながら歩いていると、ふいに彼女は立ち止まって私に訊ねた。
「えっ、うん。待ち伏せしている時に鳴り出したら、見つかっちゃうと思ったから」
「なるほど。ですが、携帯の電磁波には幽霊を遠ざける効果があるそうですよ」
「本当?」
「ええ。もっともオカルト関連の話ですから、お守りになるというのも都市伝説の一つに過ぎませんが」
私はそれでも構わないと思い、携帯電話の電源を入れた。
「ありがとう。ゆきちゃん」
「いえいえ」
<> Calling<><>2008/03/30(日) 23:37:19.51 ID:/it.BhM0<>それから数分ほど歩いて、私は異変に気づいた。
この墓地はそれほど広かっただろうか?
「ねえ、おかしいよ」
私は小声でそう言ったが、前を歩く友人からの返事はなかった。
「ゆきちゃん。待って。止まってよ」
今度の呼びかけも無視されるかと思ったが、意外にも彼女は足を止めた。
「ここが一番いい場所なんです。余計な電波が、ほとんど届かないから」
彼女は振り返って、私にそう言った。
「何を言って――」
ふと彼女の足元を見ると、携帯電話が落ちていた。
それも一つではなく、複数だ。
見覚えのある物もいくつかあった。私の、お姉ちゃんの物だ。
それが、どうしてこんな場所に落ちているのか。
「ゆきちゃん、説明してよ。どういうことなの?」
その瞬間、地面に散らばる携帯電話が一斉に鳴り始めた。
音楽を流す他に振動するだけなどの差はあったが、これだけの電話が同時に着信するなど、ありえない。
「ゆきちゃん……なんだよね?」
私はおそるおそる訊いた。
彼女の答えはもちろん――。
「いいえ」
私の友人と同じ姿をした少女が笑った。
地面には、着信を知らせる携帯電話の光が蠢いていた。
いくつもの音楽に紛れて気づかなかったが、私の電話からも音楽が流れていた。
「電話ですよ。取らないんですか? つかささん」
「やだ、やだ。私、まだそっちの世界には行きたくないよ」
みんながどうなったのかを具体的に想像する事はできないが、きっと、そういうことなのだ。
「何故ですか? つい先ほど、仲間になることに同意してくれたのに」
死者の仲間になる事に同意をした?
そんなはずはないと思った。
思い込もうとした。
だが、機械からデータを削除するように忘れられるほど、人の記憶は便利ではなかった。

『一緒に脅かす側になりませんか?』
『うん、いいよ』

「そんなつもりじゃ、なかったのに」
立っている事ができなくなって、私は地面に膝を突いた。
「携帯の電源を切っているのには参りました。おかげで、わざわざ一人残す破目になりましたよ」
言いながら、少女は私のほうに歩を進めた。
「来ないで!」
お守りになると言われた携帯電話をかざしたが、彼女はせせら笑うだけだった。
「ええ、不快ですよ。でも、仕方がないですよね。栄養を取るためには、苦い物も我慢しなければ」
私はそれ以上動けなかった。
逃げようにも、足が動いてくれなかった。<> Calling(ラスト)<><>2008/03/30(日) 23:40:35.55 ID:/it.BhM0<>「さあ、つかささん」
この恐怖から逃れるためには、彼女の言うとおりにするしかないのだろう。
私は折りたたみ式の携帯電話を開くと、通話ボタンへと指を伸ばした。


「……つかさ。大丈夫?」
動きを止めたのは、よく知った声が聞こえたからだ。
上半身と首だけを動かして振り向くと、そこにはいのりお姉ちゃんが立っていた。
「つかさが言っていた肝試しをする場所って、変な噂がある所だから気になってね」
お姉ちゃんはそう言いながら、ズボンのポケットから携帯電話を取り出した。
着信を知らせる光のあと、携帯から流れてきたのは鈴の音だった。
私が訊ねると、姉は「ああ」と笑って、答えた。
「鈴の音には魔を祓う力があるって言うからね。大して信じてるわけじゃないけど、なんとなく」
どさりという音に驚いてその方向に視線を送ると、ゆきちゃんが倒れていた。
おそらく、鈴の音が彼女に憑いていた何かを祓ったのだろう。
意識は無いようだったが、身体を乗っ取られていただけなら、きっと生きていると思う。
私は姉に抱きついて大声で泣いた。


私とゆきちゃん以外がどうなったのかはわからない。
もしも、いのりお姉ちゃんが来てくれなかったら、私はどうなっていたのだろうと思う。
とにかく、肝試しの時間は終わったのだ。
私は安心のあまり、姉の胸の中で眠りに落ちた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:41:26.17 ID:/it.BhM0<>以上です。ギリギリですみません。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:44:07.29 ID:irufu6DO<>>>424GJいやあー、ハッピーエンドでよかた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:44:36.10 ID:LQwzEGAo<>ハッピーエンド…なのか?
なまじオチがなくて逆に怖いぞ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:46:18.21 ID:56vkZMAO<>すごいな、まだ投下する人がいたのかwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:46:24.04 ID:R4kE.USO<>みんなはどうなったのか……そこがこわいですね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:47:44.35 ID:irufu6DO<>>>426一人でも生きてたら俺は場合にもよるが、
ハッピーエンドってことにしてる。にしても怖いなあ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/30(日) 23:50:05.53 ID:7mdcp9Ao<>まぁ、ホラーでハッピーエンドってのは逆に難しいからな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:54:23.80 ID:5wr8kT60<>後五分か……れっつGO!<> らき☆すたキャラが他の話をレビューするだけの話<><>2008/03/30(日) 23:55:08.12 ID:5wr8kT60<>以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/03/30(日) 24:49:13.43 ID:koNatan0
第七回コンクール、全ての投下が終わった時……
SS内の全ての不幸が我々に降りかかるだろう

こなた「送信……と」
かがみ「何やってんだ」
こなた「いや、せっかくお題がホラーなんだし。さて……」

こなた「イ゛ェアアアアアア! 第七回コンクール、終了間近! と言うわけで全員集合」
かがみ「今回は随分凄かったわね……なんせ投下数が前回の二倍よ」
つかさ「………………ガクガクブルブル」
こなた「と、言うわけで……みさきち、準備! ババ─ン」

らき☆すた 第七回SSコンクール(お題:ホラー) 最終話 らき☆すたキャラが他の話をレビューするだけの話

かがみ「ものすげぇストレートだな……てか何がと言うワケなんだよ?」
こなた「いやー、やっぱホラーだと陰鬱なの多くなるから、最終話はこういうので締めたいなと思って」
かがみ「半分近く、ほのぼのとしたのだったけどな……待て、もしこの話の後にも投下する作者さんが居たらどうすんだ!
    めっちゃ投下しずらんじゃないか!?」
こなた「そん時はそん時だよ、かがみん。遠慮なく投下したまへとだけ」
かがみ「んないい加減な……てか、この作者、自分が前に書いたSSもレビューすんのか!? それって立派な自作自え」
こなた「では早速、第一話GO!」
かがみ「オイコラ聞け貴様!」

『らき☆すた 〜十物語〜』
みさお「これはまだ怖くなかったよな」
あやの「むしろ、泉ちゃんのお母さんのお話に感動しちゃったよね」
みさお「最後のオチもしっかりついてたし、グッジョブだゼ!」

あやの「ついでに、この第一話が私達がメインに立てた最後だったしね……」
みさお「orz」

『桜の樹の下に』
かがみ「結局、あの人形とかは何だったのかしら……色々謎が残るわね……」
つかさ「こここここここここ」ガクガクブルブル
かがみ「ハイつかさ。バルサミコ酢」
つかさ「ゴクゴク……ふう。こういう、想像の余地を残した終わり方って怖いよねー
    ただ怖いだけじゃなくて、哀しい気持ちになれるいい話だったよ」<> らき☆すたキャラが他の話をレビューするだけの話<><>2008/03/30(日) 23:55:42.46 ID:5wr8kT60<>『赤の部屋』
こなた「やっぱ便利ですよねー、ポップアップブロック」
ななこ「せやな……ってちゃう!」
こなた「セキュリティソフトは随時更新しましょう」
ななこ「それもちゃうやろ!!」

『肝試し大会atお墓』
パティ「ニホンのおハカ、ステイツとはチガってフウリュウがあったでス!
    ケンガクできて、ハッピーでしタ!」
ひより「肝試しと見学は違うんスけどね……あ、そうだレビューレビュー。
    完結な文章でキャラ達を表現できていて、とても読みやすかったっス。
    ほのぼのながら最後もしっかりホラーで締めていて、感服ッスよ」
パティ「コンドは、フタリでキモダメシしましょうヒヨリ」
ひより「それは……できれば勘弁!」
パティ「???」

『やさしさに包まれて 笑ってた日々を心に留めておきたくて』
かがみ「タイトルで惹かれる作品ね」
こなた「たしかキンキキッズの月光だっけ? どういう曲?」
かがみ「幻想的な雰囲気が出てて、このSSにもピッタリだと思うわ。あんたも今度聞いてみる?」
こなた「アニソン以外か……まぁ、気が向いたら」

みさお「柊ぃ、何一人で話してんだ?」
こなた「あ、みさきち〜やだなぁ、私がいるでしょ」
かがみ「ううん……なんでも無いわ、気にしないで」
こなた「え……ちょっと」
かがみ「自分が死んだ事にも気付かない、ニブチンさんがいるのよ……バカ、ホントバカなんだから……シクシク」
みさお「そうか……まさかちびっ子があんな事になるなんて……う、うう……」
こなた「え、ちょっと冗談でしょ! ねえ、ちょっと、お願い! 何か言ってよ! ねえってばぁ!!」

『アラシノヨルニ』
こなた「巧みな文章で、幽霊とか出てこなくても怖い話が作れるんだな、て思っちゃったよ。
    恐怖を演出するのが素直に美味いって思わせるSSだね。
    関係無いけど、作者もデジャビュと思うくらい同じ経験しているから気持ちがよく分かってたり」
ゆたか「怖かったよお……」
ゆい「おーよしよし、もう大丈夫だぞー」
ゆたか「だから……子供扱い……///」

ひより「…………姉妹丼。ロリと婦警、禁断の……ダメだ、今日中に死のう」

『最後の鬼ごっこ』
こなた「なんというリアル鬼ごっこ……うかつ! 私とした事があんな死亡フラグじみた行動をとるなんて!!」
かがみ「ほのぼのした話ばっかだった中で、こういう突き抜けたのが出ると衝撃的ね……。
    個人的に、第七回コンクール三大傑作をあげるとしたらコレね。
    一人、また一人と減っていくのが……」

つかさ「………………」ガクガクブルブル
こなた「ハイ、バルサミコ酢」
つかさ「グイ、ゴクゴクゴク……ぷはぁ、幽霊がなんぼのもんじゃああい」
<> らき☆すたキャラが他の話をレビューするだけの話<><>2008/03/30(日) 23:56:13.33 ID:5wr8kT60<>『逢瀬と誤解と交錯する想い』
そうじろう「久々に、ただおさんネタ以外で頑張れた気がする……」
こなた「まさかお父さんがメインの話が来るとは予想だに」
そうじろう「オイオイ……。 とにかく、一言で言えばイイハナシダナー」
こなた「娘にセクハラかました癖に……」
そうじろう「……サーセン」
こなた「まぁ、できるだけ私にエロゲーとかやらせるのは控えてよね。
    後、夜起きてた時くらいは注意してよ?」
そうじろう「あ、あぁ……? 分かった、善処するよ」

こなた「…………あれ、お父さん何一人で話してるんだろ?」

『鬼の目にも涙、そして…』
『Star Of The Dead』
白石「あ、どうも。らっきー☆ちゃんねるアシスタントの白石みのるです
   えーこのたびは自分なんかとあきら様がメインの話を二つも投下してくれて嬉しい限りです。
   鬼の目にも涙はもしかすると僕死んじゃうのかな〜とか、もしかして僕がストーカーなのかな、とか
   色々思ってたんですけど、まぁハッピーエンドにしてくださって感謝の極みであります!
   Star Of The Dead の方でも、自分なんかをあんなカッコ良くしてくださって……。
   いやー自分としても可愛げのあるあきら様を二度も見れるなんて天にも昇る」
あきら「ちょっとあんた……」
白石「は、ハイ……」
あきら「喋りすぎだと思わないの?」
白石「あ、イエ……スンマセン」
あきら「それともう一つ、今度あんな真似したらホントに天に昇らせてやるからな……」
白石「はい……」

あきら「普段の私だって可愛げあるわよ……ブツブツ」

『入レ替ワリ』
こなた「し、シンプルな恐怖ではコレが一番でしたな……私でもちょっと怖かったよ」
かがみ「まぁね……前半のおちゃらけた文章から、後半の展開……
    努力しても結局は報われない結末、とても上手かったわね。
    ハイつかさバルサミコ酢」
つかさ「あ、ありがと……ガクガクブルブル」
こなた「しかも、元の世界の日常が壊れたわけじゃないから、原作でももしかしてと言う想像をしちゃうね……
    もしかしたら、もう私達の誰かが!!」
つかさ「ヒィ、お姉ちゃん、もっとバルサミコ酢とって! あ、テレビ! テレビつけよう!!」
かがみ「ダメよ、まだレビューは終わってないんだから」
つかさ「え……でも、ちょっとくらい」
こなた「かがみの言う通り、テレビをつけちゃダメだよつかさ。こういうのはちゃんとしないとねぇ……ねぇ?」
つかさ「あ……あぁ……」
<> らき☆すたキャラが他の話をレビューするだけの話<><>2008/03/30(日) 23:57:24.45 ID:5wr8kT60<>『ぬいぐるみ』
こなた「携帯で書いているとはとても思えないね……、らきすたでここまで出来る事に脱帽」
ゆたか「痛いよーー」
つかさ「怖いよーーー」
ななこ「うぇーーーーーん」
こなた「先生、他二人はともかく、あなただと救急車呼ばれますから」

ななこ「泉ィ、今度人形買ってやろか? ついでに通知表も楽しみやなー#」
こなた「怖いよーーーーー」

『呪』
※感動した! ここの住民のやさしさに!!
かがみ「何だよ今の……」
こなた「神の声♪」

『時の川で溺れて』
かがみ「ホラこなた、この話はあんたがメインなんだから。あんたが……」
こなた「………………」
かがみ「……こなた?」
こなた「……………………」
かがみ「………………ゴメン」

『ありがとう』
つかさ「こういう話っていいよねー……」
犬『わんわん』
つかさ「今度、またソーセージお供えに行ってあげないと」
犬『ワンワン♪』

『Calling』
こなた「ハッピーエンド扱いしている諸君! 私達がどうなったのか、話はそれからだ!!」
かがみ「じっくりとした恐怖の描写が良かったわね……これがラストでいいのかしら?」
かがみ「あれ、この場合みゆきが感想を言うのがスジなんじゃあ……」
こなた「だってみゆきさんいないし」<> らき☆すたキャラが他の話をレビューするだけの話<><>2008/03/30(日) 23:58:28.77 ID:5wr8kT60<>こなた「さーて、レビューも終えたし。16作! 結構な数が投下されたから結果が楽しみだねー」
かがみ「一部、 レビューか? ってのがあったけどな……」
こなた「さぁ間もなく投票期間だ、ガンガンいきたまへ住民の諸君!!」

みゆき「……ああ、遅かったですか……もう終わってしまったみたいですね」
つかさ「あれ、ゆきちゃん? さっきから見かけなかったけどどうしたの?」
みゆき「ええ、今回の話は聞いていたんですけど……急な歯医者の予定が……いたた」
こなた「あー、つくづく間の悪い人だね……」
みゆき「あの小説のように、一度に四本も虫歯ができてしまって、またしばらくは通わないといけなく……お恥ずかしい限りで。
    あれ……皆さん?」
全員「……………………」

>以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/03/30(日) 24:49:13.43 ID:koNatan0
>第七回コンクール、全ての投下が終わった時……
>SS内の全ての不幸が我々に降りかかるだろう

全員「……………………」

つかさ「バババババババババババルサミコ酢ゥゥ───」
みさお「ヴァアァァアアアア──!?」
ゆたか「…………ブクブク」
こなた「あわわわわわわわわわ」
ななこ「どないするんや! 泉があんなレスしたがためにぃ!!」
こなた「冷静に! ドイツ軍人は慌てない! そうだ、かがみ、お祓いダヨ、お祓いして!!」
かがみ「こうなったら、入れ替わったりする前にこなたをおいしくいただいてやる!! 今こそ18禁の壁を乗り越え(ry」
こなた「にゅええええー」
ひより「これは! す、スケッチブックを!!」

ドタバタドタバタ ドンガラガッシャン

みゆき「みなさん……あの……?」

首をかしげるみゆきを前に、このドタバタは遅くまで続いたとかなんとか。

みなみ「出番が…………無い」

お粗末<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:58:41.78 ID:ZTgdJTc0<>今完成wwwwww
今からじゃさすがに間に合わんか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:59:19.29 ID:5wr8kT60<>終わった……何もかも
さーて、投票が楽しみだ

>>415
ドンマイ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/30(日) 23:59:59.63 ID:Gv5IEgQ0<>みんなお疲れ様!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:00:52.98 ID:PkJ48wDO<>終了か今回は多かったな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:04:10.79 ID:jANh92SO<>レビュー面白いなwwwやべぇ、なんか感動した<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:04:37.06 ID:CdvkiR.o<>日付変わったな
作者みんな乙!

>>437
なんつーか…明日があるさ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:05:09.19 ID:KF23ZNM0<>17本……前回の三倍だぜ……すげぇな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:07:09.09 ID:jANh92SO<>携帯からでもURL貼れたので
投票所のお知らせ

http://ip.tosp.co.jp/TH/TosTH100.asp?I=madousensi&P=0&SPA=10&SSL=0UC0V3FZZRJZIPXNXPRC&DD=


さぁ、投票開始だ!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:08:01.19 ID:Wg92UwAO<>レビューよ、もう少し落ち着こうや。
初期の頃の作品とつい最近の作品の、コメントの質に格差がありすぎwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:08:35.11 ID:CdvkiR.o<>目が、目がー!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:09:10.15 ID:KF23ZNM0<>>>444
お〜い……レビューするだけの話が……

コンクール作品宣言すんの忘れてたからか!?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:10:13.90 ID:CdvkiR.o<>>>447
あれをホラーと認める奴はいねえだろww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:13:18.83 ID:KF23ZNM0<>>>445
スマン……終盤のラッシュが凄くて……

>>448
orz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:15:44.26 ID:jANh92SO<>>>447
修正しようとしたら誰かが追加してた……。何故だ?
パスワードを教えてないのにどうやって!?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:18:34.91 ID:jN7ZoMY0<>>>450
ゴメンよ、勝手にやっちまって
パスワードみたいなモンは無かったけど、何でだろ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:19:26.98 ID:PkJ48wDO<>>>448それを言ったら呪はどうする<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/31(月) 00:21:35.70 ID:d8z6Z36o<>パスワードあるじゃないの・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:21:55.87 ID:jANh92SO<>>>451
追加してくれたことはありがたいよ。

まさか、さっきパス入れたばっかだからかな?
効力がまだ残ってて……
魔法のiらんど使えねえなwww

マジで怪奇現象かと思っちまったぜwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 00:28:00.75 ID:5.5Uwe60<>しっかしこんだけ多いと投票数によっては同率1位が3作とかあり得なくもなさそうだなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 01:01:39.68 ID:Sexc2.DO<>今回のコンクール作品の主人公率はこなたがダントツで一位、それにつかさ、ゆたかが続くみたいだね。
ホラーというお題なのにかなたさんも三作で出てきてるのもすごいな。
すごいといえば、あきら&白石が続いたのはすごいな。偶然か?
一番かわいそうなのはみなみだな。何よりも登場シーンが少なすぎる……

ついでにもう一言、『こなたが五作品で死んでる(魂・現実世界を含めて)』のは異常だwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 01:13:13.82 ID:NgJCd2DO<>>>444
避難所にも書かれてたけど君は誰ー(゚∀゚)?
主催者?

投票所は今日の夕方に設置って話じゃなかった?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 01:35:07.38 ID:Lo2dI/c0<>遅れたけど皆乙〜。
作品も投下早々まてめられてるとはwwwすげーZEまとめの人。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 01:55:13.73 ID:Wg92UwAO<>いやあ、ホラー作品って俺の一番好きなジャンルだから、一作品一感想で書いてみたいくらいだ。
それが実現するかどうかは微妙だけどな……。
自分の作品も中には入ってるし。

とにかくみんな乙!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>!桜_res<>2008/03/31(月) 01:55:15.69 ID:erQaaQAO<>>>456
IDがsex
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 02:23:15.17 ID:wYmof1I0<>>>460こうですか><
ゆたか「///」
みなみ「…どうしたの?ゆたか…」
ゆたか「…ううん、何でもないよ?///」
ひより「(うぶですな〜)」
パティ「カメンライダーセクロスがドウシマシタか!?」
ゆたか「!?///」
みなみ「?」<> 第七回コンクール主催者<><>2008/03/31(月) 07:14:17.12 ID:jANh92SO<>改めまして、本日00:00より投稿期間が終了したことをお知らせします。

皆さんお疲れ様でした。後、迷惑を掛けまして申し訳ありませんでした。

詳しくは避難所で。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 10:12:33.88 ID:yNBWkEAO<>完全に投下期間終了打ち上げに乗り遅れたぜ…
なぜこんなに人が増えたのだろうか
パー速から新しく来てくれた人が多いのかな
投票結果発表の時はお酢で乾杯に参加しよう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 17:07:42.85 ID:Wg92UwAO<>一人で二作品を書いた作者も中にはいるからね。
とは言えらき☆すたのssライターがこれだけいることを知ってビックリ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/31(月) 18:09:28.56 ID:81valjUo<>>>315の続き

ttp://kissho.xii.jp/1/src/1jyou31679.txt.html
pass:konata

コンクール投稿期間終わってから投下始めればよかったかなぁ
俺空気嫁<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/31(月) 18:10:10.41 ID:81valjUo<>「おっはよ!」
「っ!?」

 背後から思いきり肩をどつかれ、やまとはぐらりとよろめいた。
 転ぶ寸前でなんとか踏みとどまり、犯人の顔をきっと睨む……のだが。

「……こう! 危ないじゃない!」
「スキンシップだよスキンシップ!」

 そう誤魔化す親友の顔を見ていると、だんだん腹を立てるのも馬鹿らしくなってくる。
 昔からずっと繰り返す、いつものパターンだった。

「……相変わらず朝からハイテンションなのね」
「やまとは昼間もテンション低いからね。補ってるってわけよ!」
「わかったから……引っ付くのをやめて」

 こうが肩に手を回している。
 はたから見ても明らかに動きにくそうな体勢のまま、二人は学校へ向けて歩いていく。

「あ、ちゃんと写真持ってきたよ」
「ちゃんと、じゃないわよ。朝電話した時もやっぱり忘れてたじゃない……」

 結果オーライってヤツじゃん、気にしない! そう答えながらこうは鞄から一枚の写真
を取り出し、手渡す。
 こうがやまとの体をくすぐり、無理やり笑わせている写真。「桜藤祭を一緒に回る」と
約束した時に撮ったものだ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/31(月) 18:10:27.25 ID:81valjUo<>「……出来はともかく、ありがと」
「どーいたしましてっ!」
「で、他の写真は持ってきてないの?」

 きょとーん。
 と、こうの目が点になる。

「普通……まとめて持ってくるものじゃないの?」

 昔から時々どこか抜けている子だった。
 ご多分に漏れず、今回も……というだけのこと。
 こういうところは変わっていてほしかったんだけど、とやまとは心の中で呆れる。

「明日! 明日こそ持ってくるから!」
「明日は土曜」
「あーそっか。じゃあどっか遊びに行こうよ、そんでついでに写真も渡す!」
「……わかったわよ」

 そうこうしている間に学校へ到着する。
 正門をくぐっても相変わらず引っ付いて離れない彼女にやや辟易しながらも、やまとは
久々の「親友と一緒の登校」を心の底から喜んでいた。

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/31(月) 18:10:42.17 ID:81valjUo<> その日の放課後。
 やまとがいざ席を立とうとした時、机の前にこうが立ちはだかった。

「な……何?」

 にやにやと気味の悪い笑顔を浮かべる彼女に、思わずたじろいでしまう。

「頼み。聞いてもらうよ?」

 ああ、やっぱりあんなこと言わなければ良かった――

「……常識の範疇で」

 昨日の自分を恨みながら、次の言葉を促す。
 うんと頷き、こうは満面の笑顔で言った。

「アニ研入って!」
「嫌」
「お願い!」
「アニメ興味ないし」
「そこを何とか!」
「無理」
「私とやまとの仲じゃんっ!」

 今日もため息が出た。
 誇張などではなく、彼女が隣にいる日はため息をつかないことがない。
 ……つまり、これからはほぼ毎日幸せを逃がしてしまうことになるのだろうか。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/31(月) 18:10:51.66 ID:81valjUo<>「なんで?」
「桜藤祭に向けて一本作ってるんだけどさ、人手が足りないんだよ!」
「私、知識ないし……邪魔にしかならないわよ」
「そんなことないって! やまと風景画上手いじゃん? 背景担当してくれたりするとす
っごく助かる!」
「本当に背景だけ?」

 口調を心持ち強めに尋ねる。するとこうは辛うじて聞き取れるくらいの小声で付け足し
た。

「いやー、できればアフレコも少し……」

 やっぱり。
 少しだけ考え、やまとは答えを出す。

「……わかったわよ」
「やってくれるの!?」

 もとはと言えば不用意に「頼みを聞く」などと言ってしまった自分が悪い。
 それに、親友に頼られて悪い気はしないものだ。

「桜藤祭までの間だけだからね」
「ありがとうっ!」

 大げさに手を取って喜ぶ彼女を見、やまとの口からくすりと笑いがこぼれる。
 きっとこの先も自分はこうの頼みは断りきれないんだろうな――と。

「そんじゃ部室にれっつらごー!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/31(月) 18:12:34.96 ID:81valjUo<>>>466-469
続く!

次回からひかるセンセとか脇役が多めに登場する…ハズ

あれ今回ネタ入ってねえな…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 20:25:16.98 ID:KF23ZNM0<>>>456
Star Of The Deadでは、他の所で死亡
Calling、ぬいぐるみでも死亡した可能性有り

…………半分かよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 21:54:38.67 ID:KF23ZNM0<>>>459
是非ともやってくださいお願いしやす!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 22:01:21.69 ID:3K7OBgAO<>聖剣LOM宝石泥棒編のパロ書こうと思ったんだが配役が決まらん
瑠璃と真珠、パールと蛍の繋がりを考慮にするとどうしてなかなか…
こなたを主人公の座から降ろせばいいのかしらん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 22:55:56.23 ID:D5IXwDs0<>>>473
すまん元ネタがわかんないやww

今日は人がいないねぇ
明日は火曜日だから増えるといいのかしらん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/03/31(月) 23:09:10.53 ID:erQaaQAO<>聖剣2なら持ってた

こなた「あ…あれ?ボス倒したのに先進まない;」

※セレクトボタンには注意しましょう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 23:17:06.99 ID:Sexc2.DO<>くそっ、タイトルをキンキキッズの歌の歌詞にしたいのに適当なのがない……
今回のコンクール作品に感化されたわけだが……『みさ×あや』が書ける状態になるまで待つか……<> 第七回コンクール主催者<><>2008/03/31(月) 23:19:09.69 ID:jANh92SO<>投票所に関して色々意見が出たようなので
誠に勝手ですが現投票所を一時的に停止させて頂きます。

既に投票してしまった方には申し訳ありませんが、新しい投票所が出来た場合、再び投票&コメントを書いてくれると助かります。


明日の夕方6時から8時までの間に決着をつけたいと思いますので、その時は宜しくお願いいたします。


それでは……。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/03/31(月) 23:20:28.60 ID:QEgi0sSO<>>>473
レジェンドオブマナやったの随分と昔だからうろ覚えで間違ってるかも知れないが
真珠姫はつかさがいいかなと思う
瑠璃はかがみかな?
こなたにあうキャラがいなければ主人公でいいと思うよ
性格全然違うけどww
でもレジェンドオブマナ知らない世代がいるとはな、時代の流れか<> 473<>sage<>2008/04/01(火) 00:17:04.82 ID:R8IBEyIo<>>>478
やっぱそうなるよねえ、メイン4人だし
瑠璃真珠→みなみ・ゆたかってのも考えたんだけどね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 00:55:14.03 ID:aV4EsAk0<>>>477
桶桶。
決着をついたら報告よろ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/01(火) 01:49:39.93 ID:q6Ujk2DO<>LOM知らないってどんな世代だろ?

高校生の自分は知ってます<> つくも ◆99/tzfnSzY<>sage<>2008/04/01(火) 02:03:35.50 ID:GPtJdvco<>RPGはよう知らん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 02:49:19.89 ID:aV4EsAk0<>世代関係ないだろ・・・
興味あれば子供だろうがおさーんだうが食いつくし、興味なければ「?」で終わる。
JK<>
◆99/tzfnSzY<>sage<>2008/04/01(火) 02:54:19.04 ID:4zKrpsAO<>つく……も?
もう会えないかと思ってた…

さ、寂しくなんかなかったんだから///
勘違いしないでよね<> くもん
◆oPFPs4BDEQ<>sage<>2008/04/01(火) 02:59:48.07 ID:GPtJdvco<>なん・・・だと・・・<> ◆oPFPs4BDEQ<>sage<>2008/04/01(火) 03:08:14.89 ID:4zKrpsAO<>ばか・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 08:14:30.35 ID:ROXTKsSO<>こなた「あの…さ……、かがみ」
かがみ「ん? どうしたー」

こなた「私、かがみの事……好きになっちゃった」
かがみ「…………は?」

こなた「かがみ大好き愛してる!」ダキッ
かがみ「ちょ…ま……だだダメよ! 私たち女の子同士だし、急にそんな……///」

こなた「かがみじゃなきゃ嫌」
かがみ「こなた……。少し考えさせ――」

こなた「(=ω=.)ニヤニヤ」
かがみ「な、何よ……」

こなた「かがみ〜、今日は何月何日だー?」
かがみ「は? …………あ」


こなた「大・成・功!」
かがみ「しまったぁ……」

こなた「それにしても、かがみのあの反応……ひょっとして気が合ったのかな〜?」
かがみ「うるさい! そんなわけないでしょ///」
こなた「必死に反論するかがみ萌え」
かがみ(こいつムカつく)

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 09:20:48.02 ID:ngc2DUDO<>>>487
ナイスエイプリルwww
俺もなんか考えるか……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 09:37:18.89 ID:44BIQF.o<>>>481
世代で言うなら20〜30代
PS以降のスクエニを否定してる懐古層だな

LOMは懐古派のスクエニ離れが進んでる最中に出たから
案外知らない奴が多い<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 10:34:11.59 ID:xqUzVJ.0<>>>487
こなた「もースレ仕様のかがみじゃないんだから、私にそっちの気なんてあるはず無いでしょー」

ゴチン

こなた「そんなに強く殴る事無いじゃん……






   かがみきらーい」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 11:02:53.44 ID:yAfzmUAO<>>>487
このネタ絶対今日誰かがやってくれると思っていたw

>>490
こなたさんうちの住人だったのかww


つくも久しぶり過ぎてワロタ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/01(火) 12:16:56.53 ID:z1.4ftE0<>黒井「おーい泉ぃー」
こなた「なんですか先生?」
黒井「今日から売店でチョココロネ売らなくなるそうやで」
こなた「・・・うしょぉぉぉぉぉぉ!!!・・・・・」バタッ
つかさ「アワワワワワこなちゃん気絶しちゃったぁぁぁ」
黒井「そや、柊」
つかさ「なな、何ですか?」
黒井「売店でチョココロネ売らなくなるかわりに
   バルサミコ酢おくそうやで」
つかさ「バルバルバルサ巫女酢ぅぅぅぅ!」パァァァ
黒井「ま、どっちも嘘やけどな今日エイプリルフールやで」
こなた「・・・・・・」
つかさ「・・・・・・」
黒井「あはははは、そんな怒んなって二人と───」
こなた「その罪は重い」
つかさ「その罪は許されない」
黒井「・・・エーット・・・・」
こなた・つかさ「「極刑に処す!!!」」
黒井「な、何や・・・やめぇぇぇぇ!!!」
こなた「ヘル○○ド○ブン!!」
つかさ「ジェイ○フェ○。クス」
黒井「ギャァァァァァァァァァ」

かがみ「オマエらやり過ぎだ・・・」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 12:32:47.20 ID:ngc2DUDO<>>>492
○オ○イガーネタよく見るな。流行ってる?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 12:37:19.99 ID:ROXTKsSO<>男の子はみんな大好きGGG<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 12:41:11.57 ID:ngc2DUDO<>やっぱ光にしないと。
Wで○ルディオン○ラッシャーがラスト三話くらいした使えないのがなあ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 14:18:53.00 ID:VfndBMDO<>>>494それじゃあ俺女になってしまうじゃねーか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 16:12:01.35 ID:yAfzmUAO<>ネオトライダガーに見えた俺っていったい…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 17:51:54.00 ID:w2bPRcAO<>岩崎みなみのネット生活

こんにちは。今日もクールな岩崎みなみです。最近、お母さんにパソコンを買ってくれてネットにも繋げるようにしてくれました。ゆたかはネットが趣味なので色々教えてくれました。なるほど……インターネットはおもしろい………。


〜1日目〜
検索ワード:胸を大きくする方法

〜3日目〜
検索ワード:胸 大きく

〜5日目〜
検索ワード:豊胸手術
(豊……ゆたか…)

〜8日目〜
検索ワード:幼女 画像

〜14日目〜
検索ワード:外付け HDD 値段


〜17日目〜
ゆたか「最近みなみちゃん生き生きしてるよねー外付けHDDってのを買ったからかなー?」

ひより「確かに生き生きしてるよねー(外付けHDDって何をPCにいれまくってるんだ…)」

みなみ「おはよう。幼…ゆたか、田村さん」
ゆたか「(?)おはよう」

ひより「おはよう(今、幼女って言おうとした!幼女画像でも集めてるのか!/(^o^)\ナンテコッタイ)」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/01(火) 18:09:27.55 ID:y2l7Zfko<>みなみwwwwwwwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/01(火) 18:28:14.14 ID:mt4gNWE0<>>>498それ見たら

  おは幼女
   と
  ロリコンばんわ
 
 って言葉思い出した<> 第七回コンクール主催者<><>2008/04/01(火) 18:37:31.92 ID:jT2DanE0<>お待たせしました。新しい投票所が出来ましたのでお知らせいたします。

[PCから]http://vote2.ziyu.net/html/madou.html
[携帯から]http://vote2.ziyu.net/m.php?madou

沢山の人に迷惑をかけてしまい、大変申し訳ありませんでした。

既に投票済みの作品、
「入レ替ワリ」ID:u2ryiMA0氏(2件)
「時の川で溺れて」ID:uKtx7Yg0氏 (2件)
「桜の樹の下に」ID:oUH3uPc0氏 (1件)
「肝試し大会atお墓」ID:I6C2.wc0氏(1件)
「最後の鬼ごっこ」ID:kOvlXUDO氏(1件)
「逢瀬と誤解と交錯する想い」ID:CBZ/V5c0氏(1件)
「Star Of The Dead」ID:Uz7z2pA0氏 (1件)

に投票された方は、お手数ですが速やかに再度投票をお願いいたします。

なお、携帯電話の場合コメントを書き込むことが出来ません。
コメントを書き込みたい場合は、本スレにて名前欄に「投票コメント」と書き、
書き込み欄にコメントする作品とコメントを書いてください。
こちらで保管してまとめ時(結果発表)に載せたいと思います。

それと、ウザイかもしれませんが投票数獲得の為、
これから毎日一回投票所の宣伝をさせていただきますが、ご了承してください。

長文失礼しました。それでは投票お願いします。


<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/01(火) 19:59:43.14 ID:jRztSkDO<>―信じる者は…―
こなた「あぁ、着々と春休みが終わって行くぅ〜…あ、そういえば学校っていつからだっけ?」


かがみ「はい、もしもし?」
こなた「やふーかがみん」
かがみ「どした?こんな時間に」
こなた「いやさぁ学校っていつから始まるんだったかなぁって」
かがみ「4月4日よ?今週の金曜日」
こなた「金曜ね、なぁる、ありがとーかがみん…って、え?7日からじゃないの?」
かがみ「去年まではね、今年は4日かららしいわよ?」
こなた「……嘘だぁ」
かがみ「なっ、人が善意で教えてやったってのにアンタは…」
こなた「みゆきさんに聞いてみる、じゃね(プッ」
かがみ「あ、ちょっ、こなた?…あちゃーエイプリルフールだから言ってみたものの疑われたからムキになっちゃった…ま、みゆきが本当の出校日教えるでしょ」


みゆき「はい、高 良です」
こなた「あ、もしもし?みゆきさん?」
みゆき「あ、泉さん、こんばんは、何かご用でしょうか?」
こなた「あのさ、学校っていつから始まるの?さっきかがみんに聞いたら4日って言うんだけど?7日からだよね?」
みゆき「いえ、かがみさんのおっしゃるとおり、4日からで合ってますよ?」
こなた「おぉ、そか、みゆきさんが言うなら間違いないよ、じゃあまた今週の金曜日学校でね(プッ」
みゆき「あ、待ってくだ…切れてしまいました、どうしましょう?」


〜4月4日〜
こなた「……あれ?学校に誰もいない…もしかして今日はお昼からだったかな?」
みさお「おーいチビっ子〜」
こなた「あ、みさきち、久〜ねぇ今日学校だよね?なんか誰もいないんだけど」
みさお「そうなんだってヴぁ〜私も今日あやのに学校だって聞いたのに…」
ななこ「ん?なんや泉たちやないか」
こなた「あ、先生、今日って学校じゃないんですか?」
ななこ「なぁに寝呆けたこと言うてるねん、生徒は7日からやろ?」
こなみさ「Σやられたっ!?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 20:42:42.55 ID:ngc2DUDO<>かがみ「ん? ケータイ……はい、柊です」
こなた『あ……かがみ……?』
かがみ「ちょ……こなた、どうしたのよ? テンション低いわよ?」
こなた『お父さんが……死んじゃった……』
かがみ「……は……!?」
こなた『ねえ、かがみ……私……どうすればいい……?』
かがみ「こなた……」
こなた『お父さんがいない世界なんて……生きていく意味なんかないよ! でも、かがみ達とも別れたくないんだ!! ねえ、かがみ、どうすればいいの!?』
かがみ「……そうね……あれだったら、ゆたかちゃんと一緒に私の家にくる?」
こなた『え……?』
かがみ「ほら、なんていうかさ……思い出がたくさん詰まった家で生活するの、辛いじゃない? だからさ、私の家で頭を冷やしてみたら?」
こなた『……っ……』
かがみ「こなた?」
こなた『あっははははははははは!』
かがみ「ッ!!」
こなた『かがみ、今日は何月何日だ?』
かがみ「え、4月1……こ〜な〜た〜!!!!!」
こなた『や〜、まさか真面目に返してくるとはね〜』
かがみ「あんたね〜! そんなウソが許されると思ってんの!?」
こなた『ウソじゃないよ。半分ホント』
かがみ「はぁ!?」
こなた『だって死んだの……』

こなた『ワ タ シ ダ カ ラ』

かがみ「……え……?」
つかさ「お姉ちゃん!」
かがみ「つかさ!?」
つかさ「今、こなちゃんのお父さんから連絡があって……こなちゃんがトラックにはねられて即死だって……!!」
かがみ「……ウソ……ちょ、もしもし!?」
『ツー、ツー、ツー……』



もっと早く浮かんでればコンクールに出せたかも……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 20:51:54.92 ID:oP.eM2AO<>>>501
乙です。感謝!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 21:22:47.60 ID:ROXTKsSO<>>>503
確かにコンクールに書けそう……惜しかったですね

>>501
携帯でもPC用に入れるよー

byソフトバンク<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/01(火) 22:49:33.67 ID:yAfzmUAO<>>>503
油断してたから瞬間怖い度が1番高かったwww
これコンクールだされてたら俺は好きだけど投票は絶対しないなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/02(水) 00:29:31.23 ID:vhwIkW6o<>>>503
たった1レスでもここまでできるのか…

宝石泥棒編のセリフ全部書き写し終わった
こなたたちがこれをどう料理していくか今から楽しみだぜぇ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/02(水) 01:01:50.82 ID:RfBRq2AO<>みなみ「田村さんに相談がある……」

ひより「どうしたの?小早川さんと上手くいってないの?」

みなみ「いえ、ゆたかは依然として私の嫁状態なのだけどその……」ペタペタ

ひより「(さらっとすごい事言っちゃってるよ)あーそうだよねーわかるわかる」

みなみ「ピンクの色を見たら女性ホルモンが分泌されて胸が大きくなるって本に書いてあったのに……私の周りにはピンクがいっぱいあるのに……」

ひより「(確かに小早川さんに高翌良先輩に高翌良先輩のおばさんも髪がピンク)胸なんかあってもなくても小早川さんは気にしないよ」
みなみ「そうだよね…ゆたかはいずれ私の為にウェディングドレスを着るんだから気にしないはず」

ひより「(頭の中もピンクだな)あともっと小早川さんに積極的にいかないと…時に激しく!優しいだけじゃ駄目だよ」

みなみ「わかりました。ゆたかを食べてきます」

ひより「行ってらっしゃい。また相談にのるけどその時は近況も報告してね(ネタを考えずに済む…リアリティだよリアリティ)」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/02(水) 02:13:32.03 ID:Pzc2gsAO<>>>507
LOM好きとして期待せざるを得ない<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/02(水) 04:07:17.82 ID:nSULsADO<>>>503の続きが浮かんだからちゃんとした作品にしちゃお。

>>507
LOMだっけ?友達の家でやった記憶はあるんだが。
ところで『セリフは書き写し終わった』とはつまり『LOMのストーリーをらき☆すたで』ってこと?<> 507<>sage<>2008/04/02(水) 09:48:06.04 ID:Kdd1shwo<>>>510
そういうことになる…かな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/02(水) 12:37:15.35 ID:30WQuISO<>長編の最中にコンクール書いたから中々進まなくなっちまった……勢いが

スランプってやつだな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/02(水) 12:40:09.84 ID:nSULsADO<>>>512に同じく……
なんて言うんだろ、創作意欲が湧かないというか……
次のコンクール、断念してみようかな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/02(水) 12:49:26.99 ID:NJl8CPYo<>白石「雅楽戦隊ホワイトストーンズ!」
あきら「このスレにわかる奴いねぇだろ」
白石「パロディってのは知らない人がいて当たり前なんです!」
あきら「大体2人足りねーし」
だいすけ「僕が北郷役ですよ」
あきら「……あ、時間? ばーいにー」

ガタン


白石「あきら様はひばりちゃんポジで」
あきら「お前後で頭突きで瓦割れよ」
白石「無理っす」

ブツッ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/02(水) 14:53:42.65 ID:30WQuISO<>>>513
同志よ

後1話で終わりなのにな……<> 第七回コンクール主催者<><>2008/04/02(水) 19:26:06.25 ID:wLhYKT.0<>コンクール投票所。支援age

[PCから]http://vote2.ziyu.net/html/madou.html
[携帯から]http://vote2.ziyu.net/m.php?madou

以外にも多くの人が投票してくださって助かってます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/02(水) 20:14:09.42 ID:qdh1hHI0<>>>513 >>515
よぉ、俺

……散々グダグダ長くなった結果がコレだ<> らき☆すた バトルロワイヤル<><>2008/04/02(水) 22:13:50.15 ID:zAIK1wE0<>体温が伝わってくる。

私はボーゼンとそのまま動けないでいた。

血しぶきがとび散り、顔につく。



こなた「・・・か・・かが・・・・」

やっと声を出せたと思ったらひどく震えた声だった。


みゆき「ああああああああああああああああ・・私・・私・・・」

もう一度叫んだかと思うと、苦し紛れに

みゆき「ご、ごめんな・・・さ・・・」

そう、言ったように聞こえた。

そして・・間もなく

ドンッ

そしてかがみの腕の隙間からみゆきさんが倒れるのが見えた。

自分にも発砲したらしい。

こなた「み・・みゆきさ・・・みゆきさん!!!」<> らき☆すた バトルロワイヤル<><>2008/04/02(水) 22:14:19.64 ID:zAIK1wE0<>まだ自分に覆いかぶさっているかがみをぐいと押し上げて、みゆきのもとに走った。

こなた「みゆきさん!!!」

みゆき「泉さ・・・わ、私・・・」

こなた「何で?・・・何で・・・・・」

みゆき「私・・・嬉し・・かっ・・たです・・よ?・・」

こなた「・・・・ぇ」

みゆき「私を・・正気に・・戻してくれて・・ありがと・・ございま・・す」
そう一言残してみゆきはこときれた。

こなた「み、みゆきさん・・・・みゆきさん!!!!」

涙がブワッと出た。

やっぱり、みゆきさんは悪い人なんかじゃない・・・

ありがとう・・・みゆきさん。

あなたは・・・私の最高の友達だよ・・・・いつまでも

<高翌良みゆき死亡 残り3人><> らき☆すた バトルロワイヤル<><>2008/04/02(水) 22:14:40.87 ID:zAIK1wE0<>涙を拭いているとき、後ろで声が上がった。

かがみ「・・こ、こな・・」

そして振り返った私は驚愕した。

こなた「か・・かがみ・・・?」

かがみ「・・・こな・・た・・・」
苦しそうに私を呼ぶ声。

そうだ。

かがみが私を庇ってくれたんだ・・・。

うつぶせになったままのかがみのもとに力なく膝を落とす。

こなた「かが・・・」

弾丸を受けた背中は真っ赤だった。

こなた「かがみっ!!!!」


私はぐいっとかがみの肩を掴んで私の方に向けた。
目は半開きで、私と目があった。<> らき☆すた バトルロワイヤル<><>2008/04/02(水) 22:15:13.99 ID:zAIK1wE0<>こなた「何で・・・あんなこと・・・・」

かがみ「・・・アンタを・・・死なせるワケには・・・いかないから。
    言ったでしょ・・・あんたを・・守るって・・・」
弱弱しい声が口から紡ぎだされる。

こなた「ごめん!!私が甘いから・・・?つかさを殺したのにみゆきさんを信じるとか・・・
    言ったせい・・・?」

かがみ「あんた・・何言ってんのよ・・・アンタはいいの。
    そのままで・・・そのままでね・・・その優しいアンタのままで・・・・
     みゆきが最後、本当のみゆきに戻ったのは・・・あんたの優しさに自分を取り戻した
     からだもの・・・」

苦しそうにニコッと笑った。

かがみ「本当の武器は・・・凶器とか銃器なんかじゃない・・・本当の武器になるのは・・・
    優しさ・・・その友達を信じてあげる優しさ・・・なのね・・・」

こなた「本当の・・・武器・・・・」

かがみ「私の方こそごめんね・・・もっと生きたかったし・・」

こなた「何言ってんの、かがみ・・・・」

かがみ「ごめん───・・・約束・・・守れ・・」

こなた「えっ!?」

かがみ「海に行こうって───約束・・・ごめん・・ね?」

首がかくんと力なく落ちた。
涙はとどめなく溢れる。

かがみ「・・・泣かない・・で?」

そう呟きながらかがみは私の涙を拭おうと手を伸ばす。
しかし、その手は私の目元に届くことはなく───

途中で力なく落ちた。


こなた「ダメ・・ダメエエッ!!!ダメエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!」<> らき☆すた バトルロワイヤル<><>2008/04/02(水) 22:15:41.69 ID:zAIK1wE0<>叫んだ。

何が何だか分からなかった。

気づいたら私は次の瞬間、私はかがみを抱きかかえてダッシュした。

全速力で走り、校舎を抜け、森の中をひたすら走った。



そして、とうとうたどり着いた海。

もう夕方で、太陽が沈んでいる真っ只中で、あたり一面がオレンジ色だった。

私はそっとかがみを浜辺におろした。



こなた「かがみ───海だよ」

目を瞑ったままのかがみに私は呼びかけた。

こなた「私たち、来たんだよ。かがみ。ほら、波の音、聞こえる?」



こなた「───ねえ」


こなた「───返事してよ」


こなた「───ねえってば・・・」


涙がかがみの頬に垂れた。


こなた「───起きてよ」


こなた「───起きてよ・・・・」


こなた「───かがみ・・・・・・・・」<> らき☆すた バトルロワイヤル<><>2008/04/02(水) 22:16:06.49 ID:zAIK1wE0<>虚しくこなたの声だけが響いた。

かがみはずっと目を瞑ったままで、眠っているようにも見える。



ゲームが始まったときからいつも私のそばにいて───

けんかもしたけど───優しくてはげましてくれて───

もしかがみがいなかったらここまで来れなかったよ───

でも───もう・・・・



涙がどんどん溢れてきて視界が歪む。




ゴォッ!!!



その時一陣の風が吹いた。

あまりの強風にこなたは目を瞑った。<> らき☆すた バトルロワイヤル<><>2008/04/02(水) 22:16:29.04 ID:zAIK1wE0<>しかしその風は───

どことなくとてもあたたかく───


こなたの目の淵にたまってた涙を吹き飛ばした。


こなた「ぅあっ?」


そう、まるで誰かが───私に「泣かないで」と言っているような───


・・・。


───そして、風は消えた。


こなた「待って・・・」

一歩踏み出して───

こなた「行かないで・・・」

出そうになる涙を、今度はこらえて───

こなた「かがみっ!!!」


海に向かって叫んだけど、声が虚しく反響しただけだった。<> らき☆すた バトルロワイヤル<><>2008/04/02(水) 22:16:48.96 ID:zAIK1wE0<>そして、ふいに───波の音に混じって他の音が聞こえてくる。

バラバラバラバラ・・・


自分の頭上を見る。

プロペラが音をたてながらヘリコプターが宙を舞っていた。

<柊かがみ死亡 残り2人><> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/02(水) 22:21:29.28 ID:zAIK1wE0<>ただいま〜・・・
今日旅から帰ってきますた
だいぶ間開いちゃってサーセンww
もう忘れられちゃってたりするかモ

そしてよーやくgbgbと続いたこの話も
あと1回で終わりになる予定

あと、コンクールイパーイ投下あったみたいでなによりwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/02(水) 22:27:04.97 ID:30WQuISO<>>>526
ずっと居なかったのかwwお帰り、待ってたぜ!

そして乙!

後二人か……こなたと誰だっけ?
かがみん……(´;ω;`)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/02(水) 22:36:38.67 ID:UQkywV2o<>たぶん首輪をはずした誰かだと思う
首輪組は全員爆☆殺されたはずだから<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/02(水) 22:52:03.16 ID:nSULsADO<>みさおはどうしたんだっけ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/02(水) 22:54:17.69 ID:NJl8CPYo<>やべー全然覚えてないや
これは一から読み直さねば<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/02(水) 23:36:37.43 ID:ELuzeAAO<>今、コンクールの一作品一感想を頑張って書いてるのですがね、やっぱり17話は多い><;
現在までに10話分は書きとめたので、もう少し待ってください<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/02(水) 23:47:11.24 ID:oOlBQvY0<>つかさ「よーし、今度こそお姉ちゃんを騙しちゃうもんね」

つかさ「お姉ちゃん、大変大変! 今テレビにお姉ちゃんの好きな、加藤えみりさんが出てるよっ」
かがみ「えっ、そうなの!? 急がなきゃ!」

かがみ「おかしいわねえ……つかさー、どうなっ――」
つかさ「あははー、お姉ちゃん引っかかったー」
かがみ「つかさ、時計を見てごらんなさい。もう4月2日よ……」
つかさ「ふぇ……?」


ちょっと遅めのエイプリルフールネタでやんす<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/03(木) 01:04:37.42 ID:RyQYZII0<>>526
乙!
最後はこなたとみさおのバトルになるのかな・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 06:50:37.31 ID:IHxuc.DO<>ラストシーンの妄想が止まらない……
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 06:54:04.58 ID:faCJOUSO<>>>526
乙です!
予想通りかがみとみゆきは死んでしまいましたか・・・
みさおがどうなるかですね!
次を期待してます!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/03(木) 07:23:29.18 ID:nxxkyjko<>こなたと死んだかがみの二人きり(一人と一体)

みさおがこなたをみつける

みさお「よくも柊を殺したなぁ!」

殺し合い

の流れだと予想<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 07:45:56.82 ID:IHxuc.DO<>ヘリの中の人もゲームに従順で、合流したみさおとこなた二人が残っているから一人減らそうとこなたを撃とうとする。が、それをみさおが庇い、そして絶命。
こなたも逆上してヘリの人に殴りかかろうとして返り討ち、または絶望して自殺。

と俺は予想、いや妄想。オチはこれ以外にもあるが……自分ならこうすると思う。あくまで自分の頭なら、だ。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 09:41:50.43 ID:.uIUIADO<>>>536-537
…そういうのは頭の中にしまっておけよ
書き手がやる気をなくすぞ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 09:58:34.22 ID:aqHMqQAO<>世にも奇妙な物語が面白かったのと同時に、ホラー小説としての格の差を思い知った。あぁ、完成度が違いすぎる。
赤川次郎の透明な一日とか、らき☆すたでも応用がききそうだしね。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 12:28:31.05 ID:DbEEl6SO<>俺もみんなに思考されるようなSS書きてー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 12:44:17.28 ID:5cC5EcYo<>旅の始まる日は傑作だったよなあ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 15:54:01.50 ID:8thB1jk0<>かがみとこなたの出会いの話って、原作にある?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 15:59:48.22 ID:5cC5EcYo<>ガイドブックで書き下ろし4コマとして収録されております<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 16:01:29.22 ID:DpnMJpc0<>>>542
入学案内書にちょろっと書き下ろしがあったぞ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 17:31:14.33 ID:JBAzuQAO<>>>542こんな感じ

こなた「教科書忘れちゃった〜」

つかさ「あーお姉ちゃんがいるから貸してくれるかもー」

こなた「ホントに!?私も連れてってくれる?」

つかさ「うん」

かがみ「どうしたのつかさ」

つかさ「あのねこの子に教科書貸してほしいの」

かがみ「(可愛いこの子……お持ち帰りしたい)」

つかさ「どうしたのお姉ちゃん」

かがみ「ん?あぁ教科書ね……ハイ」

こなた「ありがとう柊かがみさん」

かがみ「(もっとこの子を見たい。話したいそして…フヒヒ)この後一緒にご飯食べない?」

つかさ「(出ちゃったよお姉ちゃんのロリコン趣味)」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 18:14:26.35 ID:DbEEl6SO<>>>545
ちょっと買ってくる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/03(木) 18:17:39.04 ID:dhrciGg0<>>>546オイッッッッッッッ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 18:41:16.02 ID:aqHMqQAO<>>>545
そうそう、つかさってそのころから黒かったよね。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 18:51:05.11 ID:9kZZuUDO<>こなた「教科書忘れちゃった〜(正しくはなくしたんだけど)」

つかさ「あーお姉ちゃんがいるから貸してくれるかもー(なぁにが忘れちゃった〜だよ、始めから机の中に置いてなかったんじゃねぇの?)」

こなた「ホントに!?私も連れてってくれる?(たしかつかさと双子で家が神社で巫女さん!)」

つかさ「うん(なに興奮を押し殺してんだよ、オタクが)」

かがみ「どうしたのつかさ(あー学校で話し掛けるなっての)」

つかさ「あのねこの子に教科書貸してほしいの(私だって話し掛けたくないけど、つい言っちまったんだよ)」

かがみ「(ったく、あとでコンビニで奢れよ?…ってヤバいコイツめちゃくちゃ可愛くない?)」

つかさ「どうしたの?お姉ちゃん(ちっ、わかったよ、つーか本性出してんじゃねぇよロリコン)」

かがみ「ん?あぁ教科書ね……ハイ(違ぇ、私はロリコンじゃなく美少女が好きなんだよ、あーやっぱ奢りはいいや)」

こなた「ありがとう柊かがみさん(まさかのツインテ!?萌え〜)」

かがみ「(今のうちにこの子を私色にしなくちゃ)この後一緒にご飯しない?」

つかさ「(ロリコンじゃねぇかっ)」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 19:06:07.51 ID:DbEEl6SO<>とりあえずTSUTAYAは品揃え悪い、と……


コンクール投票好評受付中!!

[PCから]http://vote2.ziyu.net/html/madou.html
[携帯から]http://vote2.ziyu.net/m.php?madou

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 19:10:42.76 ID:aqHMqQAO<>>>549
二人の黒さの何かが違う……。
なんだろう……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 19:19:33.39 ID:.MLiTpk0<>言葉遣い…かな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 19:22:29.51 ID:gJ1j0Gw0<>>>551
あきら様の声で脳内再生するといいよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 19:22:59.26 ID:faCJOUSO<>>>546
>>549
ちょwwwwwwなんかすごい話にww<> 時をかける青い髪の少女<><>2008/04/03(木) 21:22:06.61 ID:PF3Y.xs0<>時間は、戻ったはずだった。
また放課後に戻って、みゆきさんやつかさやかがみが目の前に居るはずだった。

しかし、目を開けた私の前に広がっていたのは学校の校庭だった。
それも、太陽が昇る前のように薄暗かった。

私は、校庭の端の方で倒れていたようだった。
体を起こして、セーラー服についた砂を払い落とす。なんとなく体が重く感じた。
校庭を横切り、校舎の前にたどり着いた。
校舎を見ると、一つだけ明かりのついた部屋があった。
私は扉を開け、そこへ急いだ。

明かりがついていたのは、私たちの隣のクラス。かがみが居るクラスだった。
なぜか心臓が高鳴っている。
深呼吸を二度、三度して、私は戸をスライドさせた。

「…やっぱり、アンタだったのね」

あまりにも聞き慣れた声。
教室で一人窓際に佇んでいた。

かがみだった。

「か…がみ…? どうしたの、こんなところで?」
「…『タイムリープ』」

私の質問に返事をせず、かがみは一人語り始めた。

「時間を自由に跳躍できる能力。本人の意思一つで、過去であればどの時間にでも戻れる能力よ。
 こなた…。あなた、タイムリープができるのよね?」

私は戸惑った。かがみは何故そのことを知っているのだろうか。

「…なんで知ってるの?」
「私も、タイムリープ能力を得た人間の一人だから…と言えば解るかしらね」

かがみが窓から離れ、椅子に座った。

「私は、この時代の人間じゃないの」

かがみの口から、衝撃的な言葉が聞こえた。

「え…。ま、待ってよ。そんなのおかしいじゃん」

私はさっきからひたすらに鼓動を早める心臓を手で押さえながら、かがみに問うた。<> 時をかける青い髪の少女<><>2008/04/03(木) 21:22:49.53 ID:PF3Y.xs0<>「だって、かがみは私たちと同い年だし、双子のつかさもいるし、お姉ちゃんもいるし…。
 この時代の人間じゃないって、そんなのおかしいよ、絶対」
「何から話せばいいかしらね」

かがみが頬杖をついた。

「あなたは、本来ならばこの世に存在していないはずの人物なの。こなた」
「え…?」

かがみの真剣な眼差しに、私は言葉を失った。

「本来なら、あなたは既に死んでいる。私があなたの運命を変化させて、救ったのよ」

かがみが一呼吸置いて、続ける。

「あなたは、本当なら最近、死んでいるはずだったの」

かがみの言葉が、私にとてつもない衝撃を与えた。
私は、本当なら死んでいるはずだった…?

「つかさを通じて私とあなたは出会った。すぐに仲良くなれて、私はずっとあなたと仲良くしていたいと思った。
 でもね、叶わなかったの。今日からちょうど2週間前、あなたはトラックに撥ねられて死んでしまったから」

それで思い出した。私が、トラックに撥ねられたときのことを。
学校に忘れ物をして、それを取りに行った。黒井先生に会って、曲がり角を曲がった。
そしてそこに現れたトラック――――――

「本当にショックだった。大好きな親友が死んでしまうのは、本当に悲しかった。
 つかさも、みゆきも、それだけじゃない。あなたに関わった人間が全て、明るさを失ってしまったの」

かがみの声が、少し震えていた。目に涙を浮かべていた。

「私も相当病んでいた。それで、ある日私も交通事故に遭ってしまった。ボーっとしてたんでしょうね。
 一命は取り留めたけど、入院生活を余儀なくされた。入院してから1ヶ月が経った頃、私の病室に一人の男性が現れたの」

かがみが目を伏せる。

「その男性は、『チアキ』と名乗っていたわ。私の悲しげな表情を見て、彼は言ったの」


――――お前、過去にやりのこしたことがあるんだろ?――――
――――やりなおして来いよ。俺が手伝ってやるから――――


「彼は私に一つの小さな機械を渡して立ち去った。
 それが、この『時間跳躍装置』。これを使って私はタイムリープの能力を得、そしてこの時空へとやってきたの」

かがみが、小さな種のようなものを手のひらに乗せた。

「これ、落としちゃってね。探してたのよ。体育館に落ちてたわ。
 ―――――もう使用済みだったけど」<> 時をかける青い髪の少女<><>2008/04/03(木) 21:23:30.76 ID:PF3Y.xs0<>かがみが、もう片方の手でそれを摘み上げ、潰す。ぶちっと音を立てて、それは微塵になった。
『体育館』という言葉が、私に体育の授業での出来事を思い出させた。
あの時右肘に触れた『何か』――――それが、これだったのだ。

「あなたがトラックに轢かれる時、私はあなたを引き止めて助けようとした。でも、その必要はなかったの。
 なぜなら、既に歴史は変わっていたから。あなたはトラックに撥ねられなかったから」

私の口は、依然として動かない。

「それで私は確信した。あなたがタイムリープの能力を得たことを」

かがみが椅子から立ち上がり、私のそばへと歩いてきた。

「タイムリープをすると、タイムリープした本人はその時空から消え去り、自分が望んだ時間へと遡ることが出来る。
 その時、歴史は最も自然な形に書き換えられるの。
 あなたがトラックに撥ねられたときは、時間を遡ったあとに何か起こったはず」

私は、トラックに轢かれて時間を遡ったあとの自分を思い出した。
その時、私は電信柱にぶつかったのだ。
それが『自然な形に書き換えられた歴史』なのだろうか。

私の肩に手を置いて、かがみは喋り続ける。

「あなたが生きていてくれて、よかった…。本当に良かった…」

かがみが私に後ろから抱きついた。泣いているようだった。

「これからもずっと一緒で…。いつも笑い合っていたかったのに…」

かがみのすすり泣く声が、更に大きくなる。
私の喉は、声を発しようとしない。
<> 時をかける青い髪の少女<><>2008/04/03(木) 21:23:44.81 ID:PF3Y.xs0<>「ごめんね、こなた。チアキが言ってたの。
 タイムリープの存在を他人に知られた者は、自分の居た未来へ帰らなければならないって」

さらなる衝撃。私は自分の耳を疑った。
それと同時に、ようやく声を発することが許された。

「それ…ホントなの?」
「本当よ。あなたと話していられるのも、これが最後」

そんな馬鹿なことがあるわけがない。
だって、勝手にかがみの機械を使って、自分の思うように歴史を変えていたのは私なのだ。
これがもし『罰』というものなのであれば、私が受けるべきだろう。

「嫌だ、嫌だよ、そんなの!」

私はかがみのセーラー服を掴んで、必死に訴えた。
そんな訴えが届くわけもなかったが。

「駄目なの。もうお別れ」

かがみが私の手を掴んで、セーラー服から引き離す。

「――――時間よ」

周りの景色が大きく揺れる。揺れは瞬く間に酷くなり、そして一つの景色を映し出した。


あの時と同じ、雲ひとつない青空、地平線の彼方まで続く大海原。<> 時をかける青い髪の少女<><>2008/04/03(木) 21:24:40.77 ID:PF3Y.xs0<>コンクール始まる前に一応ここまで完成してたんだけど、
こっから先が全く浮かばないのですよ。
やばい……存在忘れられる前に完結させないと……(^^;)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 21:46:02.67 ID:DbEEl6SO<>>>559
乙!
まさかチアキが出てくるとわww
確かつかさはもう助からないんだよね?
かがみもつかさも失って……こなた一人か……


俺も早く完成させないと忘れられてしまうww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 22:06:28.94 ID:IHxuc.DO<>>>559
元ネタを知らないのですが、なんだかとても悲しい展開ですね……
残ってるのはこなた……と、みゆきさんか。どうなることやら……
 
 
さて、俺も忘れられないうちに投下しよっか。最も終わりに近い長編をまず終わらせちゃおう。<> 悠久に続く想いを胸に<><>2008/04/03(木) 22:08:24.55 ID:IHxuc.DO<>かがみの息遣いが荒くなっていく。当たり前だよね、友達だと思っていた同性に告白されれば。

「かがみ……」

沈黙が嫌になって、かがみの名前を呼んでみる。
すると身体がピクッて動いた。今まで思考回路が停止してたんだろうね。
かがみの後ろにまわしていた手をかがみの肩に持っていく。
抱き付いたままじゃ、かがみの目が見れないから。

「こなたが……私を、好き?」
「うん。もちろん、友達としてなんかじゃないよ」

私の目を見つめているように見えて、でもかがみは私を見てはいなかった。
激しい動揺からか、かがみの瞳は揺れに揺れまくっている。
それからしばらく、沈黙が続く。やっと口を開いたかと思ったら、投げ掛けられた言葉は見当違いなものだった。

「なん……で……?」



さよなら、大好きな人



なんで……か。かがみは本当に鈍感なんだか敏感なんだかわからないや。

「理由なんかないよ。強いて言うなら……かがみが魅力的だからかな」

『人を好きになるのに理由はいらない』。そう何かで聞いたことがある。
最初は半信半疑だったけれど、実際にかがみに恋してみてわかった。
いつのまにか、かがみの顔が真っ赤になっていた。呼吸も苦しそうで、ちょっと危ないかも。

「かがみ、だいじょぶ?」
「……ごめん……ちょっと、落ち着かせてもらっていいかしら……」
「うん」

もともと私がこの事態を引き起こしたのに、なんで私が尋ねられてるんだろう。
そんなことを思いつつ、私は座り込むかがみをずっと見つめていた。



しばらくして、どうやら呼吸は落ち着いたようだ。

「こなた……」
「落ち着いた? かがみ」

立ち上がるかがみの姿を見て、一応尋ねてみた。
かがみはコクリと頷いて、私の目をずっと見つめている。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 22:10:22.88 ID:IHxuc.DO<>>>562

「考えは、まとまった?」
「……ええ」

怖い。
自分から告白しておきながら、返事を聞くのが、物凄く怖い。

「曖昧な答えはだめだよ。ちゃんとした、かがみの返事が聞きたいんだから」

いや、言わなくても大丈夫なはずだ。かがみなら、最初っからわかってる。
曖昧な答えは、私だけじゃなくて、自分自身をも傷つけてしまうということを。

「私もこなたは好きだけど、それは友達としてでしかないの。みゆきや峰岸、日下部に対して抱くのと同じ感情なの。だから……」

その先にくる言葉はもう決まったようなものだ。
私は目を瞑り、かがみの返事を待った。
かがみの顔を直視したまま、その言葉を聞くなんてできないから。



「だから私はこなたを、こなただけを特別視することはできない。こなたを恋愛感情で見ることは……できない」



予想は、的中した。
最初からわかってはいたはずなのだ。
かがみは普通の女の子。同性に告白されて、オーケーを出すはずがない。
わかってはいたのに。
覚悟は出来てたはずなのに。
なんで。

「そっか……やっぱりそうだよね……」
「こなた……ごめんね」
「謝らないでよ、かがみ。かがみは自分の思うことを正直に言っただけだもん」

それに、悪いのは私の方なんだ。
だってこれは、私の勝手だから。
私が勝手にかがみを好きになって。
私が勝手に……かがみに想いを伝えただけなんだから。
自分でもびっくりするくらいに声が震えてた。想像以上にショックが大きかったみたい。
必死に笑顔でいようとした。かがみに、これ以上迷惑をかけたくないから。
なのに、おかしいな。瞳から、涙が溢れた。泣きたくなんて、ないはずなのに。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 22:12:12.51 ID:IHxuc.DO<>>>563

「……かがみ、私達はもう……友達じゃいられないよね……」

私はかがみに振られた。
つまり、私達の関係は、終わったんだ。
もう、元の生活には戻れないんだよね。友達でいられた、あの頃には……

「……そう、ね……。もう、戻れないわね……」

もう戻れない。
その言葉が、私の身体に重くのしかかる。
フラフラになりながらも、屋上を出ようとして、そして、思い出した。
まだ、かがみに――

「こなた」
「かがみ」

お互いがお互いを呼ぶ声が重なり合う。
二人の声が完全に止まった。聞こえるのは、風の音だけ。

「かがみ。私はずっと、かがみの幸せを祈ってるよ」

かがみの言葉を聞きたくなくて、私は伝えたいことを一気に言った。
声が震えてるのが自分でもわかる。涙がまた、私の瞳から溢れだす。
でも、ダメだ。最後に見せる顔が、泣き顔なんて。



「今までありがとう、かがみ」



だから私は、最高の笑顔を彼女に送った。

「じゃあね、かがみ。さよならっ」
「あ……」

かがみが何か言いたげだったが、私は無視して走り去った。
階段を駆け降りて、廊下を走り抜けて、みさきちやゆーちゃんにぶつかったのも気にしない。
ただ、一人になれる場所を求めて走った。



「……ひっく……うあぁ……」

ひたすらに走って、辿り着いたのは体育用具室。
ドアにもたれかかり、私はひたすらに嗚咽をあげて涙を流していた。
誰にも見られたくなかった。私が泣く姿を。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 22:13:26.04 ID:IHxuc.DO<>>>564

「お姉ちゃん……」

ドアの向こうから、聞きなれた声がしてきた。
多分、廊下でぶつかった後、私を追い掛けてきてくれたんだろう。

「ゆーちゃん……私……かがみに振られちゃった……」
「……うん……」

ゆーちゃんはそれきり、黙り込んでしまった。
その方がよかった。私の気持ちを鎮めるには、喋り続けなくちゃいけないから。
だけど。

「覚悟は……できてたんだよ? かがみに振られることを、何度もシミュレーションした。それなのに……」

ドアを乱暴に開けて、ゆーちゃんの胸に飛び込んだ。
それだけはしないようにと、何度も我慢してきたのに。
我慢が出来なかった。気持ちを鎮めることが出来なかった。

「それなのに、なんでこんなに心が痛いの……!? なんでこんなに悲しいの……!? なんで……なんで……!? うあぁ……あああああああああああ!!」

私の涙腺という名のダムは、完全に崩壊した。
私はゆーちゃんの胸の中で、子供のように泣きじゃくった。

「……こなたお姉ちゃん……私はずっと、お姉ちゃんの味方だからね……」
「ゆーちゃん……ゆーちゃん……!!」

いきなりの出来事なのに動揺した様子もなく、ゆーちゃんはただ、私の頭を撫でてくれていた。





今日は本当に、忘れられない日になった。

私の初恋が終わった日。そして、かがみとの関係が終わった日。

明日からは、また新しい日常が始まるんだ。

かがみがいない、私とゆーちゃんとの日常が。

だから、私は今までの日常に別れを告げる。

もう二度と会うことのない、それでも、私の大好きな人へ……





――さよなら、かがみ。そして……ありがとう――<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 22:15:10.85 ID:aqHMqQAO<>連載してる人も大変ですね。頑張ってください!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 22:16:33.96 ID:IHxuc.DO<>>>565
はい、終了です。まとめは例によって明日自分で。

山場だというのにうまく感情を表現できなかったのが辛い……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 22:28:57.32 ID:DbEEl6SO<>>>567
GJ!乙でした。
バッドエンドっていうのが良い感じ。その後の話しを想像してしまいます<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 23:48:17.81 ID:5cC5EcYo<>LOMパロ1話だけだけど書いてみたよー\(^o^)/
これから猛スピードでシリアス展開になってくからパロネタ使い切れなくなりそうで困る

せい☆けん -宝石泥棒編-  第1話 まいごのプリンセス<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 23:48:32.92 ID:5cC5EcYo<> ……風が吹いている。

 私、寝ていたのかな?

 草が頬をなでてくすぐったい。どこで寝てるんだろ私。

 太陽がまぶたの裏を赤く色付けて、眩しい。


 って。


 ぱっちりを目を開ければ、そこに広がっているのは抜けるような青空。
 がばっと上半身を起こせば、見えるのは畑。畑。……畑。

 昨日、私は確かに自分の部屋のベッドに入って寝たはずで。
 次に目覚める場所がこんないかにも田舎っぽさ溢れる場所なわけがない。いや私が住ん
でるあたりはそりゃ結構な田舎だけど。田んぼばっかだし。

 なんとなく動かした左手が何かにぶつかる。

 何これ、棒?
 やたら長くて、先っちょに石だか銅だかよくわからない刃みたいなのが。
 こいつを見てくれ、どう思う? すごく……槍です……。

こなた「……はいぃ!?」

 ちょまっ、コレは槍だよね? RPGでよく見かける槍ですよね!?
 しかも私の手元に置いてあったし! つまりコレは何、私の!?
 まさかフィールドに出たらイャンクックとかババコンガとかが襲ってきて、それを狩っ
ちゃったりなんかしちゃったりするんじゃないですよね!?
 ていうかなんか髪に変な棒刺さってるし。服だって明らかに剣と魔法のファンタジーチ
ックなんですがこのセンス。
 で、オマケにここはどこ。私は泉こなた。うん、記憶喪失じゃないね。

 って、おいおい……。

こなた「なぁにこれぇ!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 23:49:22.13 ID:5cC5EcYo<>>>570

 思い切り叫んでみたけど特に何もなし。人も通りかからないし。
 とりあえず……近くに建物がある。そこまで行ってみよう。
 窓開いてるし、誰かいるよね。
 槍を拾い上げてみる。どうにも持ちにくいけど我慢しよう。

 建物に近付き、窓から中を少しだけ覗いてみる。

 げ。

こなた「何あのゴリラみたいなの……」

 いやもう本当にゴリラみたいな……人なのかなあれ。
 そして変な仮面を付けた二足歩行の犬(?)と、小さな熊みたいなのが何匹も。

 聖堂……なんだと思う。それっぽい長椅子や聖壇が見えた。
 彼らに占拠されているそこに入ろうという気にはさすがになれなかった。
 ゴリラ男とかどう見てもガラ悪いし。

 そそくさと建物から離れ、辺りを見回す。

 ……やっぱり誰もいない。
 だけどここが高台らしいということはすぐにわかった。麓に街があったから。
 とにかく、ずっとここにいるわけにはいかない。こっちの方には人は来ないみたいだし、
いつさっきのゴリラ一味に見付かるとも限らないし。

 そう考え、私はそそくさと坂を下りていく。


???「オイ!」

 15分ほどかけて街にたどり着いた時、突然大声が聞こえてきた。
 急いで声のした方へと走る。ああもう、この槍邪魔くさいなあ!

 いた。街の入り口近くだった。
 ……頭が玉ねぎなチビ剣士。あぁ、そのまんまたまねぎ剣士なのかな。ってことはこれ
FFの世界だったり?
 と、そのチビたまねぎともう1人。彼(?)に背を向けているいかにも旅人な誰か。

チビたま「名前くらい名乗れよ!」

 やっぱりさっきのもチビたまねぎの声だったんだ。
 ……ここまで来ておいてなんだけど、ちょっと関わり合いにならない方がいいかも――<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 23:50:05.10 ID:5cC5EcYo<>>>571

 あれ?

 チビたまねぎを無視して建物に入っていくその人の横顔に見覚えがあった。
 あのクールな顔、メロン色のショートカット……。

こなた「みなみちゃん、だよね」

 他人の空似にしてはクリソツすぎる。
 いやでもこういうシチュだと見た目が同じでも中身は別人みたいな感じなのかも?
 けど何がどうなっているのかもわからない状況でもあるんだからやっぱり別人だとして
も話しておかないとダメ……だよね?

チビたま「チッ……気分悪ィなぁ」

 なんてぶちぶちと文句を吐いているチビたまねぎをスルー、私はみなみちゃん(仮)を
追いかけて建物――酒場らしい。情報収集といえばここが基本だよね――のドアを開けた。

 みなみちゃん(仮)はもちろんいた。蝶の触覚とか羽とかを付けてる……コスプレ少女?
と話していた。

みなみ「……本当に見てませんか? 白いドレスの女の子を……」
???「……」

 声も話し方もみなみちゃんそっくり。いや、ここまで来ると本物だよね?
 女の子は答えない。と言うより、みなみちゃんに圧倒されているように見える。
 うん、傍からは女の子が襲わ……いや責められてるようにしか。
 ひよりんがいたら「ネタキター!!」とかはしゃぐんだろうなあとか思いつつ。

こなた「みなみちゃん」
みなみ「……泉先輩!」

 鷹(ゆーちゃん談)の目から解放されて女の子は心底ホッとしているようだった。
 そりゃあ……うん。

こなた「目、目怖いよみなみちゃん……何があったの」

 なんかもう蛙の気分だよ……蛇じゃなくて鷹だけどさ。

みなみ「ゆたかと……はぐれてしまって」
こなた「え? ゆーちゃんもいるの!?」
みなみ「3時間……くらい前までは一緒に」
こなた「それでそこの子に色々聞いてたんだ」

 こくりと頷く。
 そっか、ゆーちゃんも。……ってことはつかさやかがみ、みゆきさんもどこかにいたり
するんだろうか。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 23:50:36.21 ID:5cC5EcYo<>>>573

こなた「じゃあ探さないと」
みなみ「はい……ずっと探してるんですが、この街にはいないのかも……」

 っていうことは街の外?

女の子「あの……」

 女の子がおずおずと近寄ってくる。
 差し出された手には青緑色で楕円形な石が乗せられていた。

こなた「何? これ」
女の子「手がかりに……なればと思って……」

 みなみちゃんがそれを受け取る。
 うーん……手がかりって言ってもこれだけじゃ――

みなみ「あ……」
こなた「ん? どしたの?」
みなみ「あの、これをどこで……」
女の子「ヒスイの卵……メキブっていう洞窟でお父さんが拾ってきたんです……」

 ありがとうと女の子にお礼を言って、みなみちゃんはその卵を見つめたまま酒場を出よ
うとする。
 なんか置いてきぼりだよ私。

こなた「みなみちゃん、どうしたの?」
みなみ「この石から伝わってくる気がするんです……ゆたかが洞窟にいるって」

 おお……愛の力ってヤツデスカ?
 言いかけたけど……やめとこう。なんか茶化すような空気でもないし。

みなみ「行きましょう、泉先輩……」
こなた「う、うん」

 歩く速度がだんだん速くなって……あ、走り出したっておーい!?
 こっち槍が邪魔で走りにくいんだからあんまりスピード出さないでよー!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 23:51:17.15 ID:5cC5EcYo<>>>573(↑の安価は>>572の間違いだ…)

 - まいごのプリンセス -


 メキブの洞窟は街から程近い場所にあった。
 いかにもRPGの基本的な洞窟でーすみたいな入り口。
 いや、それでもゆーちゃんがはぐれてここに入ってくなんていまいち考えられないけど。

こなた「ここにいるの?」
みなみ「はい、多分……」
こなた「じゃあ……入ってみるしかないよねこれ。あ、そういえば」
みなみ「……?」
こなた「コレについてツッコミがないけど、もしかしてみなみちゃんも何か持ってたり?」

 槍のことだ。みなみちゃんは別段驚きもしていなかったから。

みなみ「私も……これを」

 そう言って腰を指す。
 おぉ、見事なまでに剣の柄と鞘……。

こなた「なる……でもみなみちゃん、剣なんて使ったことあるの?」
みなみ「いえ、全然……泉先輩は?」
こなた「いやぁ実は私も槍は。格闘技ならそこそこ自信あるんだけどねぇ」

 でもこの世界がガチガチの剣と魔法のファンタジーだったら素手じゃ色々とヤバい魔物
とかも出てきそうなわけで。
 その分には槍って結構ナイスチョイスなんじゃないかな? リーチ長いし。使い方いま
いちわかんないけど。
 まあなんとかなるでしょ。そう締めて私たちはメキブの洞窟に足を踏み入れた。

こなた「おー、中もこれまたいかにもな鍾乳洞だねぇ」

 まさにRPGの王道、序盤の洞窟といえばコレ! な雰囲気。
 光を反射する石がたくさんあるのか、明るさも充分。

こなた「松明が必要なんて言われたら立ち往生してたトコだったよ……」
みなみ「すみません……冷静でいられなくて……」
こなた「ん? いいよいいよ結果オーライだよ。……お」

 早速の分かれ道。うーん……最初の洞窟なのに。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 23:51:40.68 ID:5cC5EcYo<>>>574

こなた「二手に分かれ……るのは危ないのかな。武器なんか持ってるわけだし」
みなみ「……かもしれませんね」
こなた「どっち行けばいいとかはさすがにわかんない、よね」
みなみ「……すみません」
こなた「んー、気にしないでいいって。右行ってみよ右」

 適当に道を選び、ずんずんと進んでいく。
 洞窟の中は本当に静かで、モンスターが出てくるわけでもない。
 つまらないな――なんてことも正直、少しだけ思ってたり。

こなた「だいぶ奥まで来たっぽいよねぇ」
みなみ「はい……道、間違えたんでしょうか……」
こなた「まぁ結構適当だったし。最終的には全部探索し尽くす勢いで――」

 言いかけた時、地響きが起こった。

???「きゃああああああ!!」

 立っていられない程の揺れの中、奥から悲鳴が聞こえてくる!

みなみ「この声……!」
こなた「ゆーちゃんだ!」

 揺れが収まるのを待って、私たちはすぐに駆け出した。

 その先は広大な大空洞だった。
 なんかボスっぽい敵が出てきそうだなぁ……なんて考えながらゆーちゃんを探す。

こなた「ゆーちゃん! どこ!?」
みなみ「ゆたか! ゆたかっ!」
ゆたか「来ちゃダメぇ!!」
こなた「へ? なんで――」

 悲鳴って「助けて」のサインじゃないの?
 そんな疑問を抱いた瞬間、再び地面が揺れる……!

こなた「み……みなみちゃん! 左に避けて!」

 こっちに転がってきた「何か」を間一髪で避ける!
 それは壁で跳ね返り、また前方に戻っていく……。

こなた「大丈夫!?」
みなみ「は、はい……!」

 みなみちゃんもなんとか避けたようで安心したのもつかの間、大空洞の奥から大きな足
音が聞こえてくる。
 暗がりから現れたのは――<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 23:52:01.06 ID:5cC5EcYo<>>>575

こなた「……まじですか」

 紫の体毛に覆われた巨大な体躯。その右手には何かの動物の頭蓋骨で出来たハンマーの
ようなものの柄が握られている。
 多分、さっき飛んできたのはアレなんだろうなぁ。
 で。その巨大ゴリラ? は私たちに対して思いっきり敵意むき出しみたいで……。
 雄叫びを上げてこっちに突進してくる!

こなた「来るよ、みなみちゃん!」

 バッt……いやハンマーを大きく振りかぶるのを見て、私たちはバラバラの方向に走る!
 うん、動きが割とトロいから冗談考える余裕もそれなりにあったりして。
 背後で地面にぐしゃりと穴が開く。
 デカい、強い、遅い! 序盤のボスの王道だねまったく!
 そのまま私はソイツの足元まで走り、跳ぶ! ご都合主義なのか何なのか知らないけど
現実よりも運動能力はアップしてるっぽい!

こなた「とおっ!」

 その勢いで槍の穂をヤツの太ももに突き立てた瞬間、叫び声が轟いた!
 よしよし、それなりにダメージは通るっぽいね。まあ巨大って言ってもせいぜい私たち
の身長の4倍くらいだしね。
 ヤツの体を踏み台にジャンプし、槍を引き抜きつつ着地。おぉー、私超かっこいいかも!
 血が出てないけどこれは小さい子にも配慮した結果だねきっと。CEROのA指定ってやつ!

 みなみちゃんを見ると今まさに剣を抜いて構えたところだった。
 ……生き物を傷つけることに抵抗持ってそうだけど大丈夫なのかな、なんて心配も杞憂
に終わるらしい。
 素早く近付き、もう片方の足を斬りつける!
 ゆーちゃんに危害を加えるやつは許しません的な感じなんだろうか?

 ともかく、両足を攻撃されて巨大ゴリラが今度こそ怒り狂う。
 渾身の力を込めてハンマーを放り投げた……放り投げた?

 疑問の答えはすぐに出た。
 ドゴォンという豪快な音と共に洞窟が揺れ、天井から――

こなた「うぇ……うっそおおおお!?」

 つららのような尖った岩が大量に落ちてくる!
 右、前、後ろ――あぶなっ、真上!?
 咄嗟に岩陰に隠れ、収まるのを待つ。2人とも無事でいて!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 23:52:16.05 ID:5cC5EcYo<> やがて落石が鎮まる。
 岩陰を出て最初に目に入ったのは、自らも今のでボロボロになった巨大ゴリラの姿。
 こっちを見てる……こっちみんな!
 っていつの間にか手元に戻ってきてたハンマーをゆっくりと横に振りかぶる……やばい、
逃げ場なし!?
 私めがけて勢いよくそれを振り下ろす、うわやばいやばいやばいってええええ!

 目をぐっと閉じて体をちぢこませ衝撃に備える――

 ……あれ?
 何も、起きない。
 恐る恐る目を開けてみれば……ハンマーが私に当たる直前で手が止まっていた。

みなみ「逃げてください!」

 どこからか聞こえた声に従い、地面に刺さった岩を避けながら距離を取る。
 ややあって、ヤツがゆっくりと前のめりに……私がさっきまで立っていた場所を巻き込
んで倒れ伏した。
 肩で息をしながら、みなみちゃんがヤツの首に剣を突き立てていた。

みなみ「はあっ……はあっ……先輩、大丈夫ですか……」
こなた「なんとか……みなみちゃんは?」
みなみ「私も……なんとか」

 剣を引き抜き、地面に降りてこっちへ歩いてくる。その顔は蒼白だった。

こなた「ちょっ、ホントに大丈夫?」
みなみ「……生き物を、[ピーーー]のが……精神的に……」

 ……やっぱり吹っ切れたわけじゃなかったんだ。
 でも――

こなた「でもみなみちゃんのお陰で助かったよ。あのままだったら今頃……」

 あの後を想像すると背筋が薄ら寒くなる。

こなた「ありがと、みなみちゃん」

 みなみちゃんはふっと微笑み、頷いてくれた。
 うん、正真正銘命の恩人ってヤツだよ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 23:52:53.92 ID:5cC5EcYo<>>>577(↑安価忘れたorz)

こなた「そうだ、ゆーちゃんは?」
みなみ「……ゆたか! もう安全だから――」

 出てきて、とか言いかけたんだと思う。
 だけどその言葉は胸の石の光で遮られた。
 青い宝石が青い光を放って……少し離れた物陰で共鳴するように白い光が放たれる。

ゆたか「……みなみちゃん?」

 そこから出てきたのは紛れもない、私の従妹!
 見た感じ怪我をしてるわけでもない。良かった……。

みなみ「良かった、無事で……」
ゆたか「みなみちゃん……お姉ちゃん!」

 石につまづきそうになりながらも駆け寄り、みなみちゃんの胸に飛び込む。

ゆたか「怖かったよ……」

 みなみちゃんが言ってた通り、ゆーちゃんは白いドレス……というかローブ姿だった。
 そして何より目立つのが胸に飾られた丸い石。さながら大きな真珠だ。

こなた「2人とも、その石は?」

 呼びかけたら石が光って居場所を知らせるなんて、まるで探知機だ。

ゆたか「わからない……体に半分埋め込まれてるみたいなの」
みなみ「私も……」
こなた「そう……なんだ」

 つまり、体の一部?
 私はそんな石があるわけでもないフツーの人間っぽいんだけどなぁ。

こなた「とにかく、ここ出て街に戻ろうよ」

 ちょっとヤバかったけど、とりあえず一件落着。
 私たちは3人並んで歩き出す。

 ……さっきみたいな死闘は今後二度としたくないな、とか思いつつ。


   - まいごのプリンセス - おわり<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/03(木) 23:53:51.93 ID:5cC5EcYo<>>>570-578
せい☆けん -宝石泥棒編-  第1話 まいごのプリンセス
でした

モンハンやったことないんだけどそんなおもろいの?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/04(金) 00:53:44.41 ID:cMHEKuU0<>>モンハンやったことないんだけどそんなおもろいの?
やってみそ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/04(金) 01:04:08.43 ID:u8ApVIAO<>>>579
GJ乙です 聖剣懐かしいですね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/04(金) 01:20:59.50 ID:rpVKwL.o<>いくら考えてもテトリスを超えるゲームは浮かばないな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 01:50:34.30 ID:YZps9UAO<>思いっきりモンハンネタ使ってるじゃねえかww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 01:53:41.25 ID:YZps9UAO<>途中送信しちまった

瑠璃がみなみで真珠がゆたかとは予想外すぎる…
てっきりかがみとつかさで来ると思ってたのになぁ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 06:05:22.52 ID:dTcG91U0<>>>567
乙!
まさかバッドエンドとは、、、
なんか切ない感じのもいいなww
GJでした

>>579
乙!そしてGJ!
元ネタわかんねーけど、こういうの好きだな
続きwktkだぜwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 08:08:57.13 ID:DaCZIQSO<>今更だけど、今回のコンクールって凄いよな
初めはホラーは難しいなんてレスを見たが、この作品数……
実は書きやすい題材なんだなって思ったよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 10:07:33.77 ID:pz3/jPY0<>ネタとしては幅がきくからな、怖い話、奇怪な話。
しかし!読んでもらて怖がってくれるかどうかは別の話と、自分で書いて実感したw
   <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 12:27:34.88 ID:DaCZIQSO<>中には笑える作品もあるしなwww


それにしても、投票数35か……
前回も34で終わったし、そろそろ決着か?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 12:42:22.31 ID:MbIhBAAO<>俺まだ投票してないや
今回投下数も内容も濃いからすべての作品を読むのに時間がかかってしかたがないww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 12:49:57.77 ID:PIQdC6AO<>まともなコメントが時の川で溺れてにしかないんだけど。

もっとコメント書こうZE!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 12:55:56.77 ID:PIQdC6AO<>スマン、他の作品もちゃんとしたコメント結構あったわ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/04(金) 13:43:23.42 ID:MCK4gkAO<>おじいちゃんも今回は投票しちゃおうかな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/04(金) 14:22:10.05 ID:VxrOZBM0<>レズモンテイマーズ

Wanna be the lesbian Dreamer
全速力で未来も現在(いま)も駆け抜けろ

地平線まで飛んでゆけ 羽をもらったかがみ達
常にこなたと居る為に 私も走り出そう

スライディングして(こなたを求め)すりむけたヒザ痛くったてね
すぐ立ち上がらなきゃ こなた逃げてゆく分かってるさ


Big and bigger lesbian Dreamer!
夢見るコトが全て始まりそれが答えだろ
誰より遠くへ飛んで見せるよ 全ての愛を貫いて(こなたに対する)

Wanna be the lesbian Dreamer
全速力で未来も現在(いま)も駆け抜けろ



かがみ「こぉなぁたぁ!私とマトリックスエボリューションしましょー!」
こなた「ゴメン私究極体だから。」
かがみ「ショボーン(´・ω・`)」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/04(金) 15:20:06.41 ID:o1uGN6AO<>こんなスレがあったのか…

何か書きたいからお題・主人公下さい↓<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/04(金) 15:38:10.52 ID:sYlMwt60<>お題、道草
主人公、みゆき
リクとか久しぶりだ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 16:04:50.53 ID:MbIhBAAO<>>>594
いらっしゃーい(CVつかさ)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 16:13:27.32 ID:mZJQMkDO<>お題か……
俺も時間がある時に何か募集してみるか。
その日のうちに仕上げたいからね。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 16:57:36.49 ID:Md5gisAO<>つい最近らき☆すたを読み始めた俺も書いてみてるんだが‥キャラの特徴とか捉えようと思っても難しいなorz

長編の主人公が男ってのはおkなのか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 17:36:11.61 ID:MbIhBAAO<>>>598
おそらくおkです

アンケートでホラーに負けちゃったけど誰か卒業書いてよw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 17:40:18.81 ID:Md5gisAO<>>>599
サンクス 一応様子を見ながら後で投下してみるんだぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 17:46:53.04 ID:mZJQMkDO<>>>599
遅くなるかもしれないけど、お題アンケートの時から作ってたやつをまた再開してみる。
まあ、卒業したのはこなた達でも一年生組でもないオリキャラだけど。あえて過去系。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 17:47:26.94 ID:kqlHa2SO<>死にたい奴は来いや
http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/part4vip/1207041061/<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 17:57:19.44 ID:MbIhBAAO<>>>600
ういー酢楽しみにしておくよ

>>601
私待つわいつまでも待つわ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 18:07:04.21 ID:mZJQMkDO<>>>603
あみん!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 18:38:42.73 ID:0OtJmRc0<>お父さんは心配症…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 18:54:02.32 ID:yKV/ukAO<>こなた「みなみちゃん、峰岸さん、行くよー」
こなた、みなみ、あやの「あるー晴れーた日のことー魔法以上のゆーかいがー♪」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 18:57:17.33 ID:yicYbego<>白石「俺もいっスか?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 19:20:57.16 ID:qNYOFCgo<>>>606
中の人ネタ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 19:46:39.19 ID:CgZcpzQ0<>つかさ「あははー☆
    第七回らき☆すたコンクール投票受付中だよ〜」
かがみ「PCからはhttp://vote2.ziyu.net/html/madou.html
    携帯からはhttp://vote2.ziyu.net/m.php?madouよ!
    まだ投票してない人は早く投票しなさい」
みゆき「投票は一人一票を守ってくださいね♪」

こなた「コンクール作品はこちら
    http://www34.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/768.html
    どれも怖い作品だよー。夜のお供に是非……」


※このレスはまとめなくていいです<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/04(金) 19:51:14.30 ID:CgZcpzQ0<>>>593
なつい曲www
そのなりで究極体か…じゃあみゆきさんは神だなwww

シリーズ物で一番長く続いてるのは間違いなく替え歌シリーズ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/04(金) 20:04:47.86 ID:ugR1Fls0<>>>610こなたはマリンエンジェモン
と同じ感じだと思えばいい。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/04(金) 20:19:01.26 ID:CgZcpzQ0<>そうか、究極体といっても色々あるからな…
納得!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 21:09:29.19 ID:vObI2Mo0<>>>599
同じく卒業見てえwwww
て、俺が書けばいいのか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/04(金) 21:15:47.84 ID:CgZcpzQ0<>俺も一応 卒業ネタは書いてるんだぜ

いつ完成するかわかんねwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 21:58:30.85 ID:yicYbego<>コミックス読み返してみたけどこいつら二人称で人を呼ばねーな…
かがみと黒井先生ぐらいじゃんか

みさおは「オマエ」あたりかねぇ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 22:06:19.49 ID:mZJQMkDO<>>>615
二人称ってYouだっけ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 22:07:20.06 ID:mcPubRQ0<>今貴方に一生童貞どころか彼女も出来なくなる呪いをかけました。

この呪いを解く方法はただ一つ。
このスレへ行って

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/ex/1203448526/l50

「空気凍結程恐ろしい物は無いぉwwwwwwww」

と書き込むのです。
そうすれば貴方は明日からすぐに女の子にモテ始めるどころか、
すぐに彼女ができ、童貞なんて今月中に卒業間違い無しでしょう。

また、「ぉ」の後に草を多く生やせば生やすほど、沢山の女性からのチャンスが
与えられるでしょう。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 22:08:03.48 ID:mZJQMkDO<>連スレすまん。
>>616は『英語で』ってこと。そうした方がいちいち例を出して言う必要がないからね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 22:10:39.61 ID:yicYbego<>>>617
そーそー
別に1対1なら柊柊連呼させてもいーんだけどね
対複数だとそうもいかないからさー
「なー柊たちー」はなんか不自然だし<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 22:10:47.41 ID:yicYbego<>>>618だった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/04(金) 22:15:57.25 ID:DaCZIQSO<>マジだ……
これは書き手にとって大きなダメージとなるのか!?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 22:24:39.35 ID:vObI2Mo0<>みさおなら「おまえら」とか「あんたら」とか言いそうだな。
でもそういうのは書き手が考えてるとーりとかでいいんじゃない?
キャラにあってれば<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 22:29:43.60 ID:mZJQMkDO<>ほとんどは「二人は」「三人は」「みんなは」でいいんじゃない?特別なのと言えば……


みゆき「お二人は」「お三方は」「皆さんは」

ゆたか「みなみちゃん達は」

みさお「なーなー」

ななこ「自分ら」

かがみ「アンタら」


みさおは相手が誰でも&何人いても通じそうだな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 22:50:29.77 ID:yicYbego<>んまあそれっぽければいいか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 23:06:41.18 ID:DaCZIQSO<>簡単に解決しましたね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 23:13:14.53 ID:EGeuqyc0<>なーなーはヴぁん能だなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 23:24:09.95 ID:DaCZIQSO<>みさお「なーなー」
かがみ「何よ?」


つかさ「ねーねー」
かがみ(ちょっと良いかも……)


こなた「にーにー」
そうじ(な、なんだこの破壊力は!?)


ゆたか「ぬーぬー///」
みなみ「やっべ興奮してきた! ひゃあーぉぅ!」


パティ「ノー! ノー!」
ひより「激しいっスね……」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 23:39:07.47 ID:PIQdC6AO<>>>627
wwwwwwww
こなたの破壊力は高すぎる<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです<><>2008/04/04(金) 23:39:36.14 ID:Md5gisAO<>>>600でやんす
大筋のプロットが出来てきたんで投下してみる<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです<><>2008/04/04(金) 23:41:08.91 ID:Md5gisAO<>
男「よっこらショット‥」

学校の一般校舎。四階までの階段を駆け抜けた先
その踊り場のような狭いフロアに今は物置として使われている教室がある。

俺にはその教室の名前すら知らないが

その教室の閉ざされたドアの向かいにある、窓の柵は一本だけ外れるようになってて、そこをすり抜けた先‥


男「うー、風が強いなぁ‥」

普通の生徒は来る事が出来ないこの場所への抜け道があることを知っている。
ここは、俺らにとって特別な場所だ。

男「‥ん?」

渡り廊下が間に渡されている、反対側の特別教室棟
その屋上にも、一人の小さな人影が見えた。

男「こなた‥‥」
一人哀しみに泣き崩れるこなたの姿を見て、男は小さく呟いた

<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<>トリ付けた<>2008/04/04(金) 23:42:41.32 ID:Md5gisAO<>ここで時間をちょっと遡りますよ


男「うぉぉぉぉぉぉ!!!こなたは俺の嫁ッ!!!!!」
ガチャガチャとコントローラーをいじくり回す男。
そのコードの繋がっている先、画面に映る(彼曰く)彼の嫁「こなた」。

テレビ周辺に積まれた未開封の積みゲーをほっぽってまでも、この男はらき☆すた原作のギャルゲに熱中していた。


翌日の放課後

男「暑いぜ‥」
男「早く家に帰って‥」
男「嫁であるこなたとっ‥!!」

)ササッ
男「‥!?」
男(今のは‥?)

男の目の前を通りすぎた影は、人気のない裏路地へと消えていった。

男「まさか‥まさか‥」
吸い寄せられるように影の消えていった方へと進んでいく男。

そして数分歩き続けて辿り着いた、ビルに囲まれた10メートル四方程の空き地。
そこの中心にあるプレハブにさっきの影が滑り込んで行くのを、男は確かに見た。

―あの影は、あの影は‥

―そんなはずはない‥だが、この俺が見間違うはずはないッ!!

<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<>トリ付けた<>2008/04/04(金) 23:44:49.08 ID:Md5gisAO<>バンッ!!
男「俺の為に現実に来てくれたのかこなた―――――‥‥ん?」
飛び込むような勢いでドアを開けてプレハブに入る男。

男「誰も‥居ないだと?」

偉く殺風景な部屋の中には、右端に画面の消えたテレビとプレステ2が置かれ、反対にはマットレスが鎮座していた。

男「‥?」
男は首を傾げる。その時、背後から声がした。

?「‥やっと、来てくれた」
男「うわぁッ!!!」
身を翻し、バッと後ろへ飛び退く男。

男の目の前には、さっきの影
グレーの装束に身を包み、フードを被った小さな人間が立っていた。

―フードからはみ出た鮮やかな青色の長髪‥やはり間違いない!!
男「ッこなた―――――んっ!!!」ビョンっ

影に飛び掛かる男、だが
男「あべしっ!」
飛びかかった男の身体は正面の人物をすり抜け、いつの間にか閉まっていたドアに勢いよくキスをかます。

?「‥大丈夫?」
フードを外し倒れた男を覗き込んできたその顔を見て、男は言った。

男「泣きぼくろが‥ない?」
?「‥お、気が付いた」
男「‥ってことは!」
男「かなたーん!!俺に(ry」

達磨のように勢いよく起き上がってかなたに飛びかかった男の身体は、またもや相手をすり抜け今度はベニヤ張りの床にキs(ry

<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/04(金) 23:48:31.94 ID:Md5gisAO<>
床にうつ伏せに倒れたままの男に向かって、かなたは正座して話し出した。

かなた「えっと‥話を進めないといろんな意味で困るので、早速本題に入りますね」
男「‥‥」
へんじがない ただの(ry

かなた「貴方が言った通り、私は泉かなたです」

かなた「もちろんと言っては変ですが、私はこの世界の人間ではありません」
男「‥‥」
かなた「というか、此処自体が既に半分『この世界』のものではありません」
男「‥‥‥‥kwsk」

そう言って男はゆっくりと起き上がり、かなたに向かい合って正座した。
鼻から少し血が出ている。


かなた「閉鎖空間‥てわかります?」
男「あぁ、ハルヒで読んだ」
かなた「今このプレハブの中は閉鎖空間のような状態になっています。この中で何が起きようと外には何の影響も無いし、逆も同様です」
男「へぇ‥」
かなた「それに、このプレハブや中にいる私達を目視することは通常不可能です」

かなたの話を聞きながらゆっくりと部屋の中を見渡す男。

すりガラスである窓からは、綺麗に外の様子を詳しく伺い知る事は出来ない。
ただ、外の明るさはさっきまでのような昼の明るさではなく、夜のような闇だと言うことが確認出来る。

男「つまりここで俺がかなたを犯s
かなた「貴方は私に触れませんがね」
男「orz」
かなた「正確に言うと、私が貴方に触れない って事なんですが」
男「かなたは死んでるから‥?」
かなた「‥まぁ、そんな感じです」

少し、場の空気が重くなる。

かなた「そしてそれは、『向こう』でも変わりません。霊体ってのは同じですから」
男「『向こう』って?」

かなた「私たちの世界‥貴方達がいる世界とは違う、『この世』です」

<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/04(金) 23:52:11.14 ID:Md5gisAO<>
かなた「そして、ここからが本題です」
男「ごくり‥」
かなた「男君、貴方に私たちの世界に行ってほしいんです!」

男「おk」
かなた「突然で断られるのもわかってます!でも私には貴方しk
男「ちょwwおkって言ってるんだが」
かなた「‥‥‥へ?」
男「もっかい言うけど、おk。俺、そこに行くよ」

キッパリそういい放った男を見て、かなたは呆気に取られながらも言った。

かなた「な、なんだっt(ry」
男「何かそのリアクション、イラッとするんだが」
かなた「よく行く気になりますね‥」
男「自分から誘っておいて何を言ってるんだ」
かなた「えっへん」
男「威張るところじゃないし褒めてないし胸はっても胸ないし」
かなた「むむ‥」

後半の言葉にムッとするかなたを尻目に、それに。と男は続けた。
男「もう来ちゃってんだろ?」

かなた「えぇ‥まぁ。よくわかりましたね」
男「なんとなく‥な」

この時男は、自分の体に今までとは違う感覚を感じていた。<>
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/04(金) 23:56:29.38 ID:Md5gisAO<>投下おしまい

反省も後悔もしている
だがどうすればいいかわからないorz

なんか「キャラの口調が違うんだよ!!」とか指摘あったら頼む
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/04(金) 23:59:46.25 ID:yicYbego<>いやキャラの口調はそれなりに違う気はするぞ?ww
でも切り口が新しいから期待だ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 00:06:47.13 ID:Ju5B3oAO<>これは良作の気配
このスレオリキャラ出演作品は少ないけどこの男おもしろいなww
誰もわからないと思うけど痴漢男の痴漢っぽいイメージだww<>
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/05(土) 00:16:40.97 ID:N3V/pIAO<>>>636
かなたの口調違うかな?orzなんか敬語使ってる感じがしたんだが‥
やっぱまだ特徴捉えるの難しいわ
期待に応えられるようがんばるんだぜ

>>637
読んだことないやww
でもDVD出てるんだな、アレ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/05(土) 00:29:51.40 ID:Cf0OmPwo<>>>673
え?痴漢男ってオナニーマスター黒沢並みに知名度あると思ってたんだがちがうのか?
漫画も元ネタも見たけど。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/05(土) 05:19:00.56 ID:5T1fzADO<>聖剣LOMが題材にされてて嬉しい<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 07:20:54.59 ID:8bJV..DO<>質問。県大会で優勝した時って何かもらえる?たてとかトロフィーとかメダルとか。
今、みさおのSSを書いているのだが、そこがイマイチよくわからん。

あと実況とかいるのか?<> 彼方より、此方のしあわせを願うあなたへ another<>sage<>2008/04/05(土) 07:36:54.16 ID:Z0BSBb.o<> 空いていた席のひとつに座って、一同にむかってマイクの前で一礼する新婦を見ている。

 みなさま、今日はわたしたちのために時間を割いてこの披露宴に出席していただきまして、本当にありがとうございました。最後に、わたしから父への感謝の言葉を伝えるにあたり、ひとつのエピソードを、みなさまにも聞いていただきたいと存じます。
 いつか、父から「おかあさんがいなくてさびしいか」と尋ねられたことがあります。お盆の時期でした。その当時は従姉妹のゆたかさんが高校通学のために同居していましたし、そしてゆたかさんが家に来る以前からも「父がいるだけでふたりぶん賑やかだから」さびしいと感じたことは全くない、と本心から答えました。
 片親の家庭でのありきたりな会話と言ってしまえばそれまでですが、その会話の後に、変わったできごとがあったのです。湿っぽくなった空気を払うように、父はことさら明るく、「写真を撮ろう」とデジタルカメラを持ち出してきました。しかしそれでシャッターを切ったのち、一枚の心霊写真ができあがっていたのです。現像された写真ではなく、当時買ったばかりの新品のデジタルカメラの映像の中の話です。
 雑誌の記事など以外で、わたしが心霊写真などというものに触れた機会は、後にも先にもこの時だけです。当時のわたしたちはその映像に驚いて、慌ててしまいましたが、いま冷静に、あれはなんだったのだろうとふりかえってみると、それは別に、怖いものでもなんでもなかったのではないかなあと思うのです。
 お盆の時期。父娘ふたりで母の話をして、父娘ふたりで写真を撮った。ふたりのまんなかに、奇妙な影が映っていた。そのことに不思議な縁が感ぜられてなりません。あのできごとはきっと母のいたずらだったのではないかな。そんなおもいでとなって、母の年齢を超えた現在のわたしのなかに残っています。
 
 おとうさん。
 おかあさんに酷似した容姿で、こうして衣装を着ているに対して、いま、おとうさんは言葉ではつくせない感慨があると思う。娘の自惚れではなく、泉かなたを愛した夫であり、泉こなたを育てた父である、そんなおとうさんをわたしは知っているから、そう思う。
 わたしはいつまでもあなたの娘だけれど。今日を境に、わたしはあなたの家の子ではなくなってしまう。列席してくれている方の前ではとても失礼な言い方になってしまうけれど、それはとてもさびしいことだよね。
 だけれど、あなたに嫁いだお母さんが歩んだ道を、こうして再現できるまでに私は育つことができた。これはとてもうれしいことだよね。
 ありがとう、おとうさん。
 おかあさんがいなくてさびしいか。その答えをあらためて、もういちど言うよ。
 さびしくはなかった。おかあさんには悪いけれど、まったく、これぽっちも、さびしくなんてなかったよ。むしろそんな片親の環境の中で、おとうさんがわたしに尽くしてくれたことがかえってわたしを健やかに、伸びやかにしてくれたのだと思っている。わたしのともだちが、それを保証してくれる。
 いまある限りの、おとうさんとおかあさんの娘でしかないわたしの、最後の感謝です。
 ありがとう、おとうさん。
 

 熱心な拍手が会場を包んだ。そう君は顔をくしゃくしゃに歪めて、ぽろぽろ涙を流している。そっとそのほおに触れて、涙を拭いてあげた。
 おめでとう、そう君。娘の門出を祝福する席は、父が、娘をしあわせにすることができていたという証明の席となって。
 終わらない拍手のなかで、こなたは、頭をあげてそう君をみつめていた。頭をあげて、わたしをみつめていた。いたずらっぽい微笑で、わたしたちをみつめていた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/05(土) 07:42:11.24 ID:Z0BSBb.o<>彼方より、此方のしあわせを願うあなたへ
http://www34.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/682.html
↑の作者ですが、この話と直接的なつながりはありません。
同じタイトルで同じテーマを別観点からリメイクしたものです。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 07:57:18.17 ID:8bJV..DO<>>>643
やっぱかなたさんネタはいいなぁ……心が洗われるよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 10:49:57.69 ID:Ju5B3oAO<>>>641
そりゃ県大会だし何かもらえるんじゃないかな
実況はテレビ視点ならあるような

まぁ好きにすればいいと思うよ
誰も文句は言わないだろう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 11:03:40.65 ID:ID1.WhAo<>>>642読んで久々にそこにいた彼方読んだらまた泣いた
かなたさんの破壊力は半端ねぇ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 11:30:57.38 ID:bk/XHEAO<>元陸上部だけど、優勝したってトロフィーはもらえないね。
でも賞状ならもらえるよ。大会によってはメダルもある。
陸上の競技って何十種類もあるから、その都度トロフィーなんて渡してたらそれだけで予算が……
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 12:56:31.80 ID:8bJV..DO<>いろいろと参考になりました。ありがとうございます<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/05(土) 13:02:27.51 ID:K5afjjko<>>>642
たったの1レスなのに色々なドラマ詰まってるねえ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/05(土) 14:00:39.38 ID:a9GzCgAO<>昨日貰った道草のお題、何とか24時間以内に書きあがった…
携帯からの投下なので、手間取ったらごめんなさい<> 道草会<>sage<>2008/04/05(土) 14:03:27.18 ID:a9GzCgAO<>昼下がりの公園。雲から顔を出した太陽が、鬱憤を晴らすかのように辺りを照らしている。
普段は近所の子どもたちの溜り場となっているこの場所も、点々と地面で輝きを放っている水溜りのせいか、ベンチで目を瞑っている少女以外に人の気配は無い。
太陽が、雲の陰に隠れた。それに反応して、彼女は目を開ける。何度か目を瞬いて、首を振る。長い桃色の髪が、かすかに揺れた。
「つい公園に立ち寄ってしまいましたが…どうしましょう」
そう呟いた彼女の表情には、心なしか翳りが見える。晴れた空には似つかわしくないその表情だが、端整な顔にはよく似合う。
「今すぐ動く気も起きませんし、本を読んで落ち着くことにしましょうか……」
そう言って、隣に置いてある鞄から、分厚い本を取り出す。そして膝の上に置き、中程に挟んであったしおりを抜いた。
そのページを指で押さえることなく。
「……!」
慌てた様子で、本のページをめくっていく。傍から見れば、なんともおかしな光景だ。一分ほどで、しおりが挟まれていたページは見つかった。
「また、やってしまいました……」
どうやら、このようなミスは初めてではないらしい。ため息をつきながら、文章に目を走らせていく。
遠くの方では、子どもたちの声が響いていた。<> 道草会<>sage<>2008/04/05(土) 14:05:58.16 ID:a9GzCgAO<>「重い……。流石に買いすぎたかな。でも、買えるうちに買っとかないと後悔するしねー」
せっかくの休日ということで、今私は東京にいる。いつもなら休日はかがみたちと遊んでるんだけど、今日は都合が合わなくってね。
アキバでいろいろとお宝をゲットした帰り道。朝から出てきたおかげで、四時くらいには家に着けそう。まあ、丁度欲しいものもあったし、これはこれで結果オーライかな。
そんなことを考えながらゆるゆると歩いていると、前方に公園を発見。ちょっと休んでいこう、と思って入ってみると、そこにはみゆきさんが。
「やふーっ、みゆきさんじゃまいか」
すぐに声をかけたけど、 へんじがない ただのしかばねのようだ いや、まあそんなことは無いんだけど、本に集中してるみたいで私には気付かない。これは……チャンス。
荷物を置いて、一応慎重に、こっそりと近付く。そして、みゆきさんと本の間に、顔を突っ込んだ。
「ひゃあぁっ!?」
期待通りのリアクション。そこまでは良かった。けど、驚いたみゆきさんが跳ね上げた手が、私の後頭部を直撃した。
「おぉぉ……」
黒井先生の鉄拳以上の破壊力に、声にならない声が漏れる。<> 道草会<>sage<>2008/04/05(土) 14:06:17.25 ID:a9GzCgAO<>「あ……い、泉さん!? 大丈夫ですか?」
頭を押さえてうずくまっている私にみゆきさんが声をかけた。みゆきさんの手にも相当なダメージがあったはずなんだけど、真っ先にこっちの心配をするあたり、流石はみゆきさん。
「うん、大丈夫。いきなりごめんね。みゆきさんこそ、手大丈夫?」
少し息を整えてから、答える。
「ええ、大丈夫です。少し、びっくりしましたが」
「やー、声をかけても気付いてないみたいだったから、つい」
喋りながら、ベンチに座る。
「泉さんらしいですね。ところで、なぜこんなところにいらっしゃるんですか?」
「ちょっと買い物にね。いろいろと手に入ったよ」
置かれた荷物を見て、みゆきさんはちょっと驚いた顔をしてる。まあこれだけの量じゃあ無理もないか。
「わざわざ東京まで……それにしても、これだけのものを持って帰るのは大変そうですね」
「欲しいものを手に入れるためならどこまでも行くよ。ま、大変とは言っても、電車に乗っちゃえばあとはすぐだから。」
「そうなんですか」
「うん。いやー、それにしてもあれだね、公園で読書なんて、みゆきさんらしいね」
「本当は、読書などしている場合ではないんですけれどね……」
「ありゃ? 何か用事?」
「え、ええ。用事というほどではないのですが、少し」
「そっか、それじゃ行くね。じゃーにー」
小さく手を振るみゆきさんに向かって手をあげて、私は駅に向かって歩き出した。<> 道草会<>sage<>2008/04/05(土) 14:07:07.28 ID:a9GzCgAO<>遠ざかっていく小さな背中を見ながら、考える。少し、羨ましい、と。
風のように身軽で、自由で、自分では、逆立ちしてもあのようにはなれないだろうと、はっきり分かる。
それでも、少しくらい、真似をすることなら出来る。今みたいに考えこんでばかりいないで、まずは行動すること。
手始めに、今日やらなければならないことは、今日しっかりと済ませてしまいましょう。
どこまで読んだのか分からなくなった本はそのまましまって、まずは立ち上がる。そして、歩き出す。

道草を食うことも無く、目的地に辿り着いた。自動ドアを通り抜け、窓口に検診カードを渡す。
「高翌良みゆきさん……すみません、少々お待ちください」
――
「すみません、高翌良みゆきさんの診察のご予約は、明日となっておりますが」
「はぅっ!?」

完<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/05(土) 14:08:55.08 ID:a9GzCgAO<>以上です。
お題くれた人、thx

一人称で書くと地の文が難しいな…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 14:19:51.95 ID:ID1.WhAo<>オチww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 15:42:41.32 ID:gSkyjWA0<>>>655
GJ!
流石みゆきさんだぜwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 16:04:28.11 ID:ehqohwDO<>>>655 GJ
これはみゆきさんらしいwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 16:34:21.47 ID:N3V/pIAO<>>>655
GJwwオチがwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/05(土) 17:36:26.70 ID:mGBfHYs0<>つかさ「ねーねーお母さん、お母さんってピンクの髪の
    魔法使いの知り合いっている?」
みき「えぇ、私の友達にね。
   その子は私の事を『お姉さま』なんて呼んでたけど」

かがみ「ねぇねぇお母さん、お母さんって昔小さい子達に
     『おねえタン』って呼ばれてたって本当?」
みき「えぇ、本当よ。
   正確には『ナレーションのおねえタン』って呼ばれてたわ」

いのり「ねぇねぇお母さん、お母さんって一時期
    『ジョーイ』って呼ばれてた時期なかった?」
みき「そー言えばそんな事もあったわねー
   24週間くらい」


まつり「お母さんって一体いくつ呼び名があるの?」
みき「さぁ?」



以上中の人ネタでした。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 17:57:23.93 ID:ID1.WhAo<>台詞回しの参考にしようと思って買ったPS2のゲームだが

ゆたかの破壊力に撃沈した
もういっそ殺してくれ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 17:58:12.80 ID:ID1.WhAo<>ん? そういやIDの語尾が小文字のoってどういう意味だ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 18:09:04.42 ID:gSkyjWA0<>そういやPS2のゲームで1回だけ
かがみが「みさお」って呼んだよな。<>
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/05(土) 19:57:15.08 ID:N3V/pIAO<>人居ないみたいだし投下してく
前回は>>634<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/05(土) 19:58:51.53 ID:N3V/pIAO<>男「‥む?」

ぐっと手を握ってみたり、ピョンと跳び跳ねてみる。

男「おぉ、体が軽いww」
かなた「ここが閉鎖空間って事の証拠です」

男「?」
かなた「説明するとめんどいんですが、貴方達の世界と、閉鎖空間とでは重量や密度のバランスが違います」
男「ふむ、つまりここじゃ俺は普通の人より身体能力が優れてるって事?」

かなた「そういう事です。理解が早くて助かります」

かなたは頷いてそう言った。

男「早いとこ話を進めなきゃならんしな」

<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/05(土) 19:59:44.75 ID:N3V/pIAO<>
かなた「さて」

スックと立ち上がったかなたはテレビがある方に向かい、男にちょいちょいと手招きした。

かなた「貴方‥男君には、私達の世界に行ってしてもらいたいことがあります」
男「そういや目的を聞いてないな」

かなた「そう君‥私の旦那、泉そうじろうを探して欲しいんです」
男「は?自分じゃ探せないのか?」

人探しなら、向こうの奴に頼めばいいんじゃないのか?と思う男。しかし、それなりに理由があるらしい。

かなた「それは難しい事です。『向こう』で私から誰かに接触することは出来ないし、それに‥」
男「?」
かなた「この事に関しては‥いずれ伝えます」

かなたはそう言って少しだけ顔を曇らせたが、すぐに元の表情に戻した。

かなた「さぁ、行きましょうか」
男「俺の嫁の元へか!!!」
かなた「‥こなた達の元へです」
男「やっぱ当たってるじゃないk
かなた「 違 い ま す 」
男「‥‥」

<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/05(土) 20:00:51.57 ID:N3V/pIAO<>
かなた「男君、まず目を瞑って」
男「ん」
かなた「絶対に開けちゃ駄目ですよ?」
男「あいよー」

少しの間、静かになる。
次にかなたの声がした時、目を開いた男の前にかなたの姿はなかった。

男「あれ?かなたーん?」
かなた『ここです、‥男君の体に憑依させてもらいました』
男「 m j s k 」

男はまじまじと自分の体を見る。

かなた『向こうじゃ霊体を維持するのは無理だし、このままじゃ閉鎖空間から出る事も出来ないのでこうしたんです。それに‥
男「かなたんが俺と合体‥ハァハァ」
かなた『‥‥』

自分の体を自分で抱きしめる男を男の中からみたかなたは、言い様の無い寒気を覚えた。
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/05(土) 20:03:06.21 ID:N3V/pIAO<>
かなた『次にそこにあるテレビとゲーム機の電源を入れて、コントローラーを持って』
男「うっし‥」ポチッ

男はいつもゲームをしているときと同じようにする。
すると電源を入れたテレビの画面が目映い光を放ち始め、プレハブの中は白い光に包まれた。

男「うぉぉぉぉ!?!?」
かなた『大丈夫、もうすぐ向こうに入ります』

段々と光が弱まってくる。
男が眩しさに耐えられず閉じていた目を見開くと、そこには見慣れた光景が広がっていた。

男「ここは‥」
ずらりと並べられたマンガ・ゲームに、店内を練り歩くオタク(仲間)達。

男「アニメイトじゃねーか!!!」
こなた「‥‥‥」
男「ってうわぁぁ!かな‥ん?」

―違う、かなたじゃない。同じ顔同じボディに泣きぼくろがある‥って事は!

男「こn
こなた「それを、」

目の前にいるこなたは、そう言って男の手元を指差す。
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/05(土) 20:04:36.90 ID:N3V/pIAO<>男はゆっくりと手元に目をやる。
さっきまでコントローラーを握っていた手元には、【限定グッズ】と書かれた紙が貼られた真っ黒い箱が握られていた。

こなた「よかったら‥譲ってくれないか、青年」
男「え?」
こなた「この限定グッズのシリーズ、あとその黒だけでコンプ出来るんだ」
つかさ「‥ボソッ(ちょっとこなちゃん!」
かがみ「‥ボソボソ(止めなさいよ、その人だって買いたいんだろうし迷惑だって!」

男は最初気付かなかったが、こなたの後ろにはかがみとつかさも一緒に居た。

こなた「だってこの人ずっと突っ立って買うのかわかんないし‥」
男「‥‥‥」

男の感情は爆発寸前だった。
―嫁が、夢にまで見ながらも虹の向こうには行けないと泣き崩れた俺の目の前で、俺を見ている。
かがみも、つかさもいる‥!!

男の感情が―爆発した。


男「俺の嫁――――――ッ!!!」ガシッ
こなた「ぬわぁっ!」

今度はすり抜けない。こなたに抱きついた男の腕の中には紛れもなく実体がある。
男は夢にまでみた(自称)嫁の感触に浸る。

時が止まる。
こなた「‥」
つかさ「  ( д ) 」
かがみ「  ( д ) 」

<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/05(土) 20:05:56.03 ID:N3V/pIAO<>
そして動き出す。

かなた『男君!!』
男「はっ!!」―しまったっ!!

脳内に響くかなたの声で目を冷ました男は、バッとこなたを抱き締めていた手を離す。

かがみ「へっ、変態ッ!!」
つかさ「店員さーん!!この人痴k」
こなた「‥まぁまぁ、イーンダヨー。かがみん、つかさ」

叫ぼうとするかがみとつかさを、こなたが手で制した。

男「ご、ごめん!お詫びにこれ、やるよ!」
そう言って持っていた箱をこなたに手渡す男。

こなた「ほほ、ありがとう。まぁ気にしないでイーンダヨー」
男「グ、グリーンダヨー」
こなた「いいノリしてるねww青年」
男「まぁなww」

こなたはそれを満足げな笑みを浮かべながら受け取る。

こなた「それじゃ。ありがとね青年、これからは貧乳が希少価値だからって強襲しないように精進したまへ」
かがみ・つかさ「‥‥‥」

そう言ってこなたは、ヒラヒラと手を振って会計に向かって去っていった。

<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/05(土) 20:07:26.64 ID:N3V/pIAO<>投下おしまいだぜ
これからはこなた達が出てくるが、一人称とか間違ってる所は指摘してくれると嬉しい<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 20:09:18.27 ID:ID1.WhAo<>いいノリだ、ギャグを書けるのはうらやましいぞ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 20:14:07.24 ID:gSkyjWA0<>むちゃくちゃ吹いたwwwwwwwwGJwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 20:26:17.10 ID:bk/XHEAO<>>>671
電車の中だから吹きたくても吹けない!
どうしてくれる!!!!!
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 20:31:58.22 ID:N3V/pIAO<>>>672-673
ありがとうww初めてのヤツなんで無事に物語を着陸させられるように頑張るんだぜ<> Nightmare lucky City<>sage<>2008/04/05(土) 20:40:30.45 ID:5lQb.V60<>大変長らくお待たせしましたNLC今回で本当に終わりです
それではドゾー

━━撮影後━━

「「「お疲れ様でしたー」」」
ガヤガヤ
「やっと終わったなー」
ガヤガヤ
「あっ、打ち上げやるんだ!」
ガヤガヤ
「あぁぁ!このチラシ、スペル間違えてる!」

━━打ち上げ会場━━

〜〜こな☆かがの場合〜〜

「おっす、こなたお疲れー」
「あっ、かがみ乙ー」
「ねぇさっきみなみちゃんが
変な笑み浮かべてたんだけど。」
「さぁ、気のせいなんじゃない。」
「それににしても、今回は大変だったわね。」
「うーむ、まさか仮想現実に行くとはね」
「そーね、しかも私レズだし・・・」
「え?いつもじゃん」
バキッ
「アイテッ・・・痛いよかがみ・・・」
「・・・・・・・」ボスッ
グリグリィィィィ
「イダダダダ!!ギブ!!かがみ!!ギブゥゥゥゥゥ!!」
「・・・・・・・(怒)」グリグリィィィィ

〜〜アニ研メンバーの場合〜〜

「OH、フタリトモオツカレー!」
「あ!パティ、お疲れーっス!」
「あぁぁ今回私アクション多いほうだったから本当につかれたぁぁぁ」
「ネェフタリトモサッキみなみガグフフッテワラッテタネ・・・」
「「ふーん」」
「ナゼ2人トモムカンシンネ」
「いやー流石にそれは信じられないからさー」
「そっスね」
「ホントウナノニ・・・」<> Nightmare lucky City<>sage<>2008/04/05(土) 20:41:32.89 ID:5lQb.V60<>〜〜みゆきとつかさと作者(俺)の場合〜〜

「あのですねー私はねー怒ってるんですよ」
「ははぁぁおっしゃるとうりで」←(俺)
「なんですか?この間 違 いは ↓

「ククク・・・・。そろったようだな、管理者の諸君。」
姿をマントなどで隠しているものもいるが、十数人いる。
「いよいよだ。ここを、われわれの理想郷とする!」
『モララー』は声高々に宣言した。
これが本当の悪夢(Nightmare)の始まりだった・・・。

誰ですかモララーって!」
「いやぁぁぁぁコレはこの打ち上げの話のネタの為にわざと───」
「   口   を   慎   み   な   さ   い   ッ!!!!!!!!!!!」
「はぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
「しかも何ですかこれ、私話が進むにつれて言葉使いが乱暴になってきてますよ」
「それは仕方ないと思うよゆきちゃん」
「何故ですか?」
「だってゆきちゃん今回すごい悪役だったっでしょ。
それじゃあ言葉使いが乱暴になっても仕方ないと思うよ」
「そ、つかさの言うとおり」
「・・・ガーン・・・」←立ち直れないみゆき
「そう言えば結局お姉ちゃんは何になったの」
「ん、弁護士・・・ノハズ」
「・・・・あ・・・・うん・・・・(全然ひねりが無い)」

〜〜3人組の場合〜〜

「何か扱いヒドッ」
「はぅぅぅ私達だって活躍したのに」
「まぁまぁみさちゃんゆたかちゃんきっと
作者さんだって他に呼び方が思いつかなかったのよ」

「3人組これ以上ネタ思いつかないから次いこ」

「「「 扱 い テ ラ ヒ ド ス 」」」

〜〜その他の人の場合〜〜

「ゆたか達はイイなー」
「どーせウチらなんかちょい役ですわ」
「その他の人なんてお姉さんガッカリだ!」
「お姉ちゃん・・・」
「やっぱり私達って・・・」
「「 不 幸 」」<> Nightmare lucky City<>sage<>2008/04/05(土) 20:42:08.55 ID:5lQb.V60<>ピ ン ポ ン パ ン ポ ー ン

「ん、何や始まるみたいやで」

舞台にはみなみが立っていた

「さぁ、今回も(?)始まりますよ
ら き ☆ す た S S ス レ ぶ っ ち ゃ け 大 会
略してらき☆ちゃけスタート!!!!」
「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」」」」」
「司会は私岩崎みなみ
 それでは1番バッターは誰ですか」
「「「はいはいはいはいはいはいはいはいはいはい」」」」」」
かがみは軽く怯えた声でこなたに聞いた
「な、なんかみんなスッゴイテンション上がってるんだけどこなた」
「・・・まずいよ・・・」
「へ?」
「あの人達NLCで活躍できなかった人達だよ
調子にのって何言い出すか分かったもんじゃない
かがみ!!!」
「分かってる要するにアイツらにマイク取らさなきゃいいんでしょ!」
「そゆこと・・・と言う訳で・・・」
「行きますか!」
「・・・・」コクッ
「・・・・」コクッ
「「ぬぅぅぅぅうぉぉぉぉぉぉぉらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」
かがみ達がマイクを取ろうと全力疾走すると

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

後ろから来た大量のチェリー達に轢かれた

「「グフォッッッッッッ」」ドーン

「よしよし、よくやったぞチェリー達・・・」
「みなみちゃん、チェリーちゃんなんか増えてない?」(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
「しかも大きくなってるっスー」(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
「フフフフフ」( ̄ー ̄)ニヤリッ
「「(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク」」
<> Nightmare lucky City<>sage<>2008/04/05(土) 20:42:52.02 ID:5lQb.V60<>「では改めまして1番バッターは───」
「「「はいはいはいはいはいはいはいはいはいはい」」」」」」
「私から」
「「「・・・・・・ハァー・・・・・・」」」ガクー
一瞬にして会場が静まり返った
そしてゆたかは叫んだ
「さぁ、みなみちゃん言ってあげて!
私とみなみちゃんのラブストーリーが無かった所為で
どれ程のみな☆ゆたファンが悲しんだことか!!!」
「スタッフの方々には感謝してもしきれません」
「へ?」
「他の人達の作品同様みな☆ゆたのラブストーリー
があったら正直現場から逃げ出すつもりでした。
けどめでたくみな☆ゆたのラブストーリー以外の作品で
しかもそれなりの役をくれたスタッフの方々には本当に感謝してます」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

「ゆたか?ダイジョウブ?」
「・・・・・・・・・」
返事がないただの屍のようだ
「ダメダコリャ」

「「 次  は  私  よ  !  !  ! 」」
皆一斉に声のする方に向いた
そこにはつーとモナーとキーンが居た
そして白石は言った
「えっと・・・つーさんとモナーさんとキーンさん?」
そして3人(?)は・・・・頭をとった・・・・
そしてそこから出てきたのは
「あれ?あきら様!?」
「ちょ、お父さんお母さん!!!??」
小神あきら、泉そうじろう、泉かなた
の3人だった
3人に向かってこなたは言った
「あのー、これNLCの打ち上げなんだけど」
「俺達だってちゃんとNLCに出てたさ」
「でも、あまりに出番が少ない所為で」
「きぐるみのスーツアクターまでやらされたんですー!あきら悲しー」
「あーそうだったんですかー、あきら様乙です」<> Nightmare lucky City<>sage<>2008/04/05(土) 20:43:17.63 ID:5lQb.V60<>「しぃぃぃぃらぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃしぃぃぃぃ」
「はいぃぃぃぃぃぃ」
「簡単にぃぃぃぃぃ済ませるなぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ギャァァァァァァァァァァァァァ
カシャン!!!ガチャン!!!パリーン!!!
キャァァァァァァァァァァァァァ

「結局こう言うオチー!?(=ω= .)Σ

ともう終わりの時間だ。
それじゃあ最後まで見てくれたみんな
また会う日まで!」
「「「    ば     い       に    ー  !  !  !  ! !  」」」


 ガ チ ャ ン

「ところであきら様」
「何?」
「あきら様はどこで出ていたのですか?」
「最初の方であんたのNO.08に襲われて
『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ』って言ってた人よ」
「あきら様襲ってすいませんでした」
「フフフ・・・白石ぃ・・・後で体育館裏」
「いや、あの、それだけは勘べ──」

 ブ ッ ツ ン


<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/05(土) 20:47:30.49 ID:5lQb.V60<>>>680これでNightmare lucky Cityは終わりです
いやーしかし・・・みゆき母と天原先生は最後まで
出せなかったなー。

どーでもイイけど
みゆき母と誕生日と血液型が一緒の俺って一体・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 20:59:23.47 ID:Ju5B3oAO<>>>671
久しぶりに全力で笑ったww
男は間違いなく最高紳士の卵だwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 21:08:12.90 ID:ID1.WhAo<>>>681
俺の誕生日は5月28日だっぜ
ちびギャラの作者と同じ誕生日だっぜ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 21:14:50.00 ID:gSkyjWA0<>>>681乙!
こういうお疲れ様会みたいのもおもしれーなwwww
>>683
え?こなたんと一緒・・・?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 21:21:16.56 ID:N3V/pIAO<>>>681
完結乙!まとめから読んでくるんだぜ

>>674 >>682
楽しんで読んでくれたら嬉しいんだぜww
まぁギャグ中心じゃないんだが‥
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 21:53:55.28 ID:hZB9BMSO<>>>671
ちょwwwおもしれえぇぇぇー!!!!

早く続きが読みたいです><<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 21:58:12.76 ID:ID1.WhAo<>>>684
血液型は違うがなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 22:17:58.12 ID:hZB9BMSO<>こなた「このレスを見たあなた! あなたは呪われました、呪いを解く方法は一つ。以下のURL先に行き投票――」
かがみ「やめんかバカ」
こなた「痛いよー!」


つかさ「えっと、呪いはありませんけど、まだ投票してない人は投票してくれると嬉しいな☆」

第七回らき☆すたSSコンクール投票所
[PCから]http://vote2.ziyu.net/html/madou.html
[携帯から]http://vote2.ziyu.net/m.php?madou


みゆき「皆さんの清き一票を待ってますよ♪」


※言うまでもなくこの書き込みはまとめないで下さい<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/05(土) 22:22:24.28 ID:hZB9BMSO<>>>662
それ俺も思った。
自分のパソだと末尾0なのに何なんだ?

それと携帯の末尾だと

SOがソフトバンク
AOがau
DOがDoCoMo

ってことだよね多分<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/05(土) 22:31:37.73 ID:a9GzCgAO<>こなたが呪ってくれるならそれも良いなとか思ってしまった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 22:36:54.51 ID:N3V/pIAO<>>>690
そして皆で蒼髪の幼女、泣きぼくろ+貧乳+低身長というステータスになってこなた増殖パーティーか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 22:53:49.36 ID:C5VDjHI0<>みんな知ってるかもしれないけど
数日前からVIPに大作のかがみん物が投下されていたな
らきすたの人気ってまだまだあるんだね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 23:07:23.02 ID:P1fPj3g0<>>>690
だがしかし、誰に呪われるのか分からないのではないか?
ということで、呪い一覧
お好きなキャラに呪われてください

こなた…身体の成長が止まる
つかさ…自分の好きになった商品が販売中止
かがみ…愛しのこなたが振り向かない
みゆき…どれだけ歯を磨いても虫歯になる
あやの…「彼氏」ができる
みさお…いつでもどこでも3秒ルール強制適用
ひより…黒歴史ノートを他人に見られる
ゆたか…身体の成長が止まり、病弱になる
みなみ…気がつけば、背後に携帯のカメラを構えた知り合いがいる
あきら…腹黒キャラを演じさせられる
かなた…「幸せだったよ」と言ってから40秒後に死亡<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 23:11:32.55 ID:hZB9BMSO<>>>692
らきすたは滅びん、何度でも甦るさ

>>693

こなたが妥当かな、てか
かがみの呪いは掛かりたくねぇww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 23:17:34.50 ID:rjiE3Pk0<>>>691
それなんてこな☆フェチ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 23:24:51.11 ID:C5VDjHI0<>>>693
みゆきさんwwww
みなみの意味が一発でわからなかったww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/05(土) 23:55:31.16 ID:TySyAYAO<>柊かがみのインターネット生活

こんにちは。いつもみんなのまとめ役の柊かがみです。今の時代はPCが一家に一台……いや一人に一台と言ってたのでつかさと一緒にPCを買いました。ノートPCって本当に薄いわね………。

〜1日目〜
検索ワード:おいしいおかし

〜2日目〜
検索ワード:オススメのお菓子 :シューティングゲーム

〜4日目〜
検索ワード:ダイエット

〜7日目〜
検索ワード:ダイエット オススメ
……〜日目ってギャルゲーみた…こなたに毒されてるわね……

〜10日目〜
検索ワード:Yourtube
……キーボードクラッシャーってすごいわね
〜13日目〜
検索ワード:12ちゃんねる
……こなた……幼女……ゴクリッ

〜18日目〜
かがみ「みなみちゃん早くロリ画像くれないかなーSMS開いてるのにー」

つかさ編に続く〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 00:19:43.91 ID:9XNicQU0<>>>697
こんにちは
このシリーズはひそかに楽しみなんですww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/06(日) 00:51:11.02 ID:pvYi5Uoo<>>>671
こなたなら「シャナたんに似てたからついやっちゃっただけだよ」って言えば許してくれるよな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 08:24:18.33 ID:7uzR/ho0<>>>692
それなんて名前のスレ?
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 08:25:02.51 ID:MIm0wEDO<>>>692
かがみが感染する癌にかかったやつ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/06(日) 08:26:39.25 ID:MIm0wEDO<>>>700
かがみだ、かがみが来たぞー!
みたいな感じだったが忘れた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/06(日) 08:50:32.24 ID:X4MlJgAO<>確かハルヒやらのまとめサイトに載ってたな。オチが綺麗だった<> らき☆すた殺人事件〜愛憎の陵桜学園〜<><>2008/04/06(日) 09:20:01.86 ID:GEhdwgDO<>長くなりそうなので、途中まで投下しちゃいます。
これからは少しずつ投下していきますんで<> らき☆すた殺人事件〜愛憎の陵桜学園〜<><>2008/04/06(日) 09:21:33.92 ID:GEhdwgDO<>FILE.3


――埼玉県○○市の陵桜学園の資料室で小早川ゆたかさんが殺された事件ですが、依然として犯人は見つかっていません
  凶器は資料室にあった石膏像と見られており、調べを進めています。また現場にはダイイングメッセージと見られる文字が残されており――


今朝――深夜と言った方が適切だろう――のニュースが、全国のお茶の間に向けて事件の様子等を伝えている
そのニュースを、みさおはリビングで頬杖をつきながら眺めていた
学校は事件が起きたせいでしばらく休校、自宅待機となったのだ
だが、だからといって黙っているみさおではない。警察に全てを任せるなんて、できるはずがないのだ
被害者遺族――泉そうじろうのインタビューVTRが始まったところでテレビの電源をOFFにし、呟いた

「……たく、報われねーよ……小早川も、チビッ子も……」

みさおは立ち上がって上着を羽織り、部屋にいるはずの兄に大声で伝えた

「兄貴ー! ちょっくら出かけてくるわー!!」
「おー、早く帰ってこいよー!」

『自宅待機』ということは兄も知ってるはずだった
だが、みさおと兄の性格ほぼ同じ。割りとすんなり行かせてくれることもわかっていた
いつもは対立ばかりだが、この時ばかりは兄に感謝である<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 09:24:56.41 ID:GEhdwgDO<>>>705

(……待ってな、小早川……私が犯人、見つけてやっから……)


・・・


(さて……来たはいいけど、どうやって入ろうか……)

陵桜学園の校門は彼女の目の前にある
彼女は刑事に見つかるのを恐れて早朝の午前四時にやってきたのだ
だが、早朝なだけに校門は閉まっている。乗り越えようにも、足を引っ掛けるところがない

(……裏にまわってみるか……)

彼女は迂回し、陵桜の裏門に向かうことにした
裏門は忘れ物をした生徒のために常時開けてある。そこなら開いてるかもしれない
ただ、裏門が開いてるのは『常時』である。非常時である今は……

「くっそ……ここも閉まってんのか……」

彼女は思案した
塀は手は届くが、足を引っ掛けるところがない
表門も裏門も鍵が掛かっている。勝手口の類はない

「……壊すしかねーか、やっぱ……」

こんなこともあろうかと、彼女は家の物置から金づちを持ってきていた
できれば使いたくなかったが、背に腹はかえられない

「こら! 何してんねや!」
「のわっ!!」

金づちを大きく振りかぶった瞬間の怒鳴り声だったために、みさおは思いっきり転んでしまった

「あたた……」
「日下部じゃないの!」

腰をさするみさおの上から聞こえた馴染みの声
顔を上げると、そこにはかがみ、そして黒井先生の姿が<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 09:26:44.73 ID:GEhdwgDO<>>>706

「ひ、柊……黒井先生まで……?」
「なんや、みんな考えとることは同じやったか」

みさおの頭に手を置いてかがみの方に顔を向ける

「ここに来る途中でね、先生と会ったの」
「警察に任せんのも癪やかんな、ウチも柊も自分たちで犯人捜ししよ思てたんや」
「なんだよ……ビックリさせないで欲しいゼ……」

パンパンと身体についた土を払い、みさおは立ち上がって黒井先生を見上げた

「この時間帯なら警察はおらへんからな。かと言って、自分たちだけじゃ指紋やらなんやらで情報不足や。せやから……」
「黒井さん、お待たせしました!」

かがみとみさおの後ろから、少し疲れているような声がした
振り返ると婦警さんが、自転車の上から挨拶してきた

「な、成実さん……」
「成実……?」

かがみが呟いたその名前に、みさおは聞き覚えがあった
確か……そう、小早川ゆたかの実姉、成実ゆいだったはずだ

「成実さん、思とったより早かったな」
「ええ、大急ぎで資料を集めて来ました。それより、手伝わせてしまってすみません」
「ええって。同じ目的を持った仲間同士やんか。こっちこそわざわざ持ってこさせてすまんな」

ゆいの言葉を裏付けるかのように、自転車のカゴの中にはたくさんのクリアファイルが詰め込まれた袋があった
捜査資料だろうと、みさおは確信した

「かがみちゃんも来てたんだ。えと……そちらはみさおちゃんだね。ゆたかから話は聞いてたよ」

聞いてた。あえて『過去形』で言うゆいに、みさおは少し心が傷んだ

「成実さん、なんでここに?」
「んぅ? もちろん犯人の手掛かりを探すためだよ。昨日は怖くて侵入できなかったから……黒井さんに同伴を求めたの」
「ウチも探すつもりやったしな。それにいろいろ情報も欲しかったから、成実さんに頼んで資料をコピってきてもらったんや」

そう言いながら、黒井先生は自転車のカゴから袋を持って肩越しに担ぎ上げる
その黒井先生の話を聞いて、かがみは小さく『犯罪じゃないの?』と呟いた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 09:29:29.73 ID:GEhdwgDO<>>>707

「んじゃ、行こか」
「あ、待ってください。鍵が……」
「ウチは職員やで? 鍵くらい持っとるっちゅーねん」

ひらひらと鍵を見せつけ、鍵穴に差し込む
ギギギという鈍い音を響かせながら裏門が開いた

「ほな、今度こそ行こか」
「「はい!!」」

先に行く黒井先生の背中をかがみとみさおが追い掛ける
その後ろで、ゆいは門を見つめたまま考え事をしていた

「成実さん、早くー!」
「はいはい、今行くねー!」

首を傾げながらも、三人の後を追い掛けた

(変だな……? 昨日入ろうとした時は確かに開いてたはずなのに……)



その頃、学校の近くを一人の少女が歩いていた
右手には携帯電話、左手には――

「……あ、もしもし? 私。こんな時間にゴメンね。今から学校の方に来てくれないかな。……うん、うん、こっちからもそっちに向かうから。じゃあ、また後でね。
 あ、あと、あなたの家族は起きてる? ……わかった。じゃあ、起こさないようにこっそりね」

電話を切って、ポケットにしまう
ゆっくりと歩きだし、電話をしていた相手の家に向かう

「……殺してあげる。本当に、あなたが犯人なら……」

その声は、先ほどまでの声とはまるで違っていた
……殺意。今の彼女――岩崎みなみにあるのは、それだけだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 09:31:20.14 ID:GEhdwgDO<>>>708
今回はここまで、FILE.3はまだ続きます。
……余計なことは言わないほうがいいかな……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 10:34:52.37 ID:.Y1SncSO<>>>709
GJ!
推理ものなら余計な事は言わない方が良いかもねww

確か犯人は前回ので解っちゃうんだっけ?
忘れたww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 10:49:08.78 ID:zdkqXcI0<>みさお「もうグダグダだってヴぁ、次回更新内容は「未定」、(最終回じゃないよら○すた的な意味で)」

かがみ「はぁ?日下部、アンタ何言ってんのよ?」

こなた「まぁこちらもアニメ内でボクっ子を扇子でお借りしたわけですし」

ひより「そうっスね、それを考えたら日下部先輩をお貸ししてもまぁ文句は言えないっスよね」

こなた「そうそう、よく分かってるじゃない」

ひより「いやぁ、先輩には適わないっスよ」

かがみ「はぁ?何のことだか私にも分かるように説明してくれ」

こなた「『きゃんでぃ』だよ、かがみん」

ひより「『きゃんでぃ』っス」

かがみ「分かるかっ!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 11:07:50.78 ID:GEhdwgDO<>>>710
前回のでも状況的にわかる、というふうに言った気がします……
まあ、今回はサスペンス(最初から犯人がわかる方)ですから。FILE.3のうちに犯人を明かします。その後の展開は……お楽しみに<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 14:26:23.62 ID:yAG.QcAO<>かがみ「こなたそこで糞をしたらだめ」

かがみ「ほらこなた早く腰を動かさないといけないわよ」

かがみ「こなた私を見て!」

かがみ「こなたのお口可愛い」

かがみ「ほらぐるぐる回りなさい」

つかさ「新しく買った金魚にこなちゃんの名前つけて遊んでるー頭おかしいねー(笑)」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 16:11:33.94 ID:lR11pGk0<>ゆい 「いやぁ〜、今日でコンクールも終わりだねぇ。意外な作品数にお姉さんビックリだぁっ!」
こなた「ねぇ、デュエルしようよ」
ゆい 「へ?」
こなた「ゆい姉さん、まだ投票してないよね? 私が勝ったら姉さんは投票所に行ってもらう」

かがみ「おいおい、そんな事やらなくても頼めば行ってくれるんじゃないか?」
ゆい 「良いよ〜、その話し乗ったぁ!」
かがみ「マジですか、ってゆーかカード持ってるんですか?」
ゆい 「カードは拾った!」

こな・ゆい「スライディングデュエル!」


かがみ「……え〜と、どうやら作者はこのネタを使いたかっただけみたいでオチは無いみたいよ」
みゆき「投票所は好評受付中です♪」
つかさ「今日が最後だからねぇ〜、今日投票所を知った人、まだ投票してない人は是非投票してね」

第七回らき☆すたSSコンクール投票所
[PCから]http://vote2.ziyu.net/html/madou.html
[携帯から]http://vote2.ziyu.net/m.php?madou

ゆい 「投票は一人一票だよ! ルールを守らない人は逮捕だぁー!
    それにしてもこなた……スライディングしながらデュエルって……疲れるねぇ〜」
こなた「光差す道とな……れ」


※これはまとめなくて(ry
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 16:16:53.27 ID:e1aRMoDO<>まとめサイト見たらなんという更新数

まとめ人GJすぐる
お疲れさまです<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 16:20:33.33 ID:lR11pGk0<>ホントだ、これは凄い
お疲れ様です!!<>
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/06(日) 17:13:57.87 ID:ZWZw/.AO<>まとめ人さん乙!自分のが載ってて嬉しかったんだぜ
今日の分投下してく。前は>>670<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/06(日) 17:15:08.22 ID:ZWZw/.AO<> 
店員「ありがとうございます!こちら本の方は全て同じ本ですg
こなた「よろしいです」
店員「‥4200円になります」
チーン
店員「ありがとうございましたー!」
 
 
かがみ「ねぇこなた」
こなた「なんだいかがみん?」
 
街中を三人並んで歩いていると、かがみがこなたに話しかけてきた。
 
かがみ「さっきの男、知り合いなの?」
こなた「んーん、違うよ」
 
事も無げにサラッと答えるこなた。
 
かがみ「じゃあどうして急に抱き付かれたりしてんのよ?」
こなた「そりゃあ‥貧乳が希少価値あるからじゃないの?」
 
そう言ったこなたはふふんと冗談めかして鼻で笑う。
 
かがみ「もう‥」
つかさ「でもさ、こなちゃんに抱きつくなんて、こなちゃんのお父さんみたいだったね!」
こなた「ん‥」
 
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/06(日) 17:17:06.54 ID:ZWZw/.AO<> 
つかさの言葉に途端に顔を曇らせるこなた。それを見てかがみとつかさはハッとした。
 
かがみ「ちょっとつかさ!」
つかさ「ごっ、ごめんこなちゃん‥」
こなた「んーん、だいじょぶだいじょぶ」
 
 
こなたの父そうじろうは、1ヶ月前から行方不明になっている。
 
こなたの周りも精一杯捜しだそうと尽力したのだが‥
それでも2週間前に学校へ向かうこなたを見送った後のそうじろうの足取りは掴めなかった。
 
前から警察にも捜索願いは出してあるが進展はない。
 
こなた「んじゃ、こっちから帰るね。ばははーい」
かがみ「うん‥ばいばい」
つかさ「また明日ね、こなちゃん」
 
こなたがタッタッと家に向かって駆けて行くのを見届けて、かがみとつかさも家路についた。
 
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/06(日) 17:21:13.39 ID:ZWZw/.AO<>幼い頃に母親を無くし、腕一本で自分を育ててくれたそうじろう。
 
ゲームに付き合ってくれたり、自分の性格はそうじろう譲りだと、こなたはハッキリ自覚している。
 
いつもそうじろうが側に居てくれた。
そのお陰で母であるかなたが居なくても、こなたは特別に寂しさを感じることは少なかった。
 
でも、今は違う。
こなたは毎晩、長い間感じる事のなかった寂しさに苛まれていた。
 
 
こなたは二人と別れた後に、自宅の近くの公園に寄った。
夕暮れ時の公園には、近くの団地に住む子供達が疎らに残っている。
 
しかしすっかり日が暮れて空に月が輝き出す頃、公園にはベンチに腰掛けるこなたの姿しかなかった。
 
その間何か特別な事をしていた訳じゃない。
ただただ今までのそうじろうとの暮らしを思い返し、今のそうじろうの身の安全を祈っていた。
 
こなた(お父さん‥どこ行っちゃったのさ‥)
 
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/06(日) 17:22:06.23 ID:ZWZw/.AO<> 
こなた(このままじゃ‥あたし独りぼっちだよ?)
こなた(あたしにはもう、家族はお父さんしかいないんだよ‥?)
 
ゆっくりと足もとに目をやると、小石が地面に埋まっていた。
 

 
こなたが小さい頃、そうじろうはこなたが出不精にならないようにと仕事の合間を縫ってはこの公園にこなたを連れてきていた。
 
こなた(それでも結局、こんなんなっちゃったけどね‥)
 
 
こなた「おとーさん!そんなたかいとこのぼっちゃあぶないよー」
そうじろう「大丈夫さ、こなたも来てみろ?高いとこは気持ちいいぞー」
 
そうじろうは年甲斐もなく大きなジャングルジムによじ登っては

そうじろう「‥ってうわぁっ!!」
こなた「おとーさん!」
そうじろう「あべしっ」
 
落ちていた。
 

こなた(それでもお父さんの隣に行きたくて‥無理して登るようになったんだよね。あのジャングルジム)
 
こなた(まだ覚えてる‥初めててっぺんまで登れた時の事)
 

そうじろう「こなた、もうちょっとだ!頑張れ!」
こなた「うーん‥せっ!」
 
最後の棒に足をかけて一気によじ登ると、そうじろうが手を差し伸べてくれた。
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<>↑の途中で切れたorz<>2008/04/06(日) 17:24:21.55 ID:ZWZw/.AO<>その手を掴んでちょこんと腰掛け、てっぺんで二人並んで夕日を見た。
 
こなた(あの夕日、綺麗だったな‥)
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/06(日) 17:25:45.88 ID:ZWZw/.AO<> 
足もとに埋まる石をゲシゲシと蹴り、地面から掘り起こす。
 
‥‥
こなた「おとーさんまってよー!」
そうじろう「ハハハ、走らないと置いてくぞこなたー♪」
こなた「まってー!」
 
そうは言いながらも自分の数メートル前で、笑顔で自分を待ってくれるそうじろう。
 
こなた「ふべっ!」
こなたは足もとに埋まっていた小石につまずいて転んでしまった。
 
そうじろう「こなたぁぁぁぁ―――――ッ!!!」
こなた「あたた‥‥」
 
驚異的なスピードで駆け寄ってきて地面に倒れ込んだこなたを抱き上げたそうじろうは、ポンポンとこなたの服についたホコリをはたく。
 
そうじろう「大丈夫か?ケガは?どこも痛くないか?」
こなた「‥グス‥‥だいじょぶ」
 
目にいっぱい涙を溜めながらも堪えるこなたを見て、そうじろうはクスリと笑ってみせた。
 
こなた「おとーさん、おとーさんもケガしたの?だいじょぶ?いたくない?」
そうじろう「‥え?」
 
こなたにそう言われるまで自身では気付かなかった。
 
いつの間にかそうじろうは泣いていた。
 
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/06(日) 17:27:29.19 ID:ZWZw/.AO<> 
着ていたシャツの袖を使ってゴシゴシと涙を拭く。
 
そうじろう(三歳に満たない娘に慰められるとはな‥)
 
そうじろう(なぁ、かなた?見てるか?)
 
そうじろう「こなた、お家に帰ろうか?」
こなた「うん!ねぇ、お父さん?」
 
そうじろう(こなたも大きくなったろ?)
 
そうじろう「わかってるさ、肩車だろ?こなたは高いところ好きだなぁ」
こなた「へへへ」
 
こなた「ねぇおとーさん、パンたべたい!」
 
そうじろう(ダメダメな俺なりに、一生懸命こなたと居るからさ)
 
そうじろう「そっか!じゃあいつものパン屋さん行こうな」
こなた「こなた、いきまーす!」
 
そうじろう(天国から、見守っててくれよ)
 
そうじろう「ハハハ!お家帰ったらテレビみようか?こなた」
こなた「うん!」
 
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/06(日) 17:30:48.89 ID:ZWZw/.AO<> 
『そう君』
 
かなたに呼ばれた気がして、後ろを振り返った。
そこには 誰もいない。
 
柔らかい風が吹き抜ける。
優しい匂い‥これは、かなたの匂いだ。間違いない。
 
そうじろう(ここに‥居るのか?)
 
―フワリ
 
そうじろう(一目でいいから、お前に会いたいよ)
 
―フワリ
 
そうじろう(そして、大きくなったこなたに会わせてあげたい。話を沢山聞かせて、こなたを抱かせてやりたい)
 
―フワリ
 
そうじろう(そして、お前に伝えたいんだ)
 
―フワリ
 
そうじろう(俺も‥お前と居られて、幸せだったよ)
 
―フワリ
 
そうじろう(そして‥)
 
―フワリ
 
そうじろう(かなた、いつまでも愛してる)
 
―フワリ。
 
 
夕焼けに赤く染められた小さな町。
その街中を普通の人より大きな影と、普通の人より小さな影が並んで歩くのを一番星だけが優しく見つめていた。
 
<>
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/06(日) 17:33:56.26 ID:ZWZw/.AO<>投下おしまい
今回は割かし笑える場面が少なかったけど、たぶんこれからもこんな調子orz
長くなっちまうかも知れんがよろしくなんだぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 17:39:43.85 ID:0rSqI3c0<>>>713
何故か知らないけどおもいっきりワロタwwww
>>726
乙!シリアス展開かな?
次回も楽しみにしてるぜww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/06(日) 17:41:33.81 ID:X4MlJgAO<>>>726

そう君かっこいいな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 18:44:52.60 ID:iLp7nMAO<>男?誰それやらしいの?状態だなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 18:49:58.18 ID:ZWZw/.AO<>>>727
一応なwwそもそもギャグ中心は苦手だorz

>>728
そう君大好きなキャラだから思わず美化してるわwwww

>>729
今回の男の空気度は異常だったwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 19:34:38.67 ID:e1aRMoDO<>そう君の話書こうとしたけれど方言に挫折したorz

気候、地理、方言関係なしの方向で行くか…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 21:04:19.30 ID:GEhdwgDO<>コンクールも今日で終わりか?
あと三時間ほどで順位の変動はあるのか!?見物だ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 21:30:32.60 ID:0rSqI3c0<>もうすぐコンクール終わるのか・・・
結果wktkだZE<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 21:40:31.67 ID:ZWZw/.AO<>次のコンクールっていつ頃開催とか決まってる?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 21:53:43.38 ID:0rSqI3c0<>決まってないけど。

もう決めちゃう?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 21:54:51.06 ID:Njrk1aQo<>いや、さすがに性急すぎるだろう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 21:57:59.15 ID:.Y1SncSO<>>>734
まだ決まってない


それにしても、このスレに43人も居たことに驚きだ
二つに割って2クラスに分けれそうだなww

カオス、短編組
感動、シリアス組とか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/06(日) 22:07:38.68 ID:X4MlJgAO<>43って投票数?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/06(日) 22:15:31.62 ID:.Y1SncSO<>うん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 22:23:36.92 ID:e1aRMoDO<>こなた組
オタク、この3文字で自分は表せられるってアナタはこのクラス
犯罪が起きそうで起こらない、そんな危ないクラスです

かがみ組
ばっ、そっそんなんじゃないわよっ!
よくツンデレって言われる?じゃあきみはこのクラス
ちょっと道をはずれたら女の子に目がなくなります、そんなクラスです

つかさ組
酢、酢、酢…
なんとなぁく料理番組で酢が気になったのならアナタはこのクラス
努力しても報われない、けれど前を向いていればそんなの関係ない!なクラスです

みゆき組
頭脳明晰、容姿端麗、完璧!まさに完璧!……と言いたいけれどついついドジを踏むキミはこんなクラス
ボンッきゅっボンッ、そんなクラスです

みなみ組
別に…そんなのただの子供だましじゃん、興味ないし
あ○ちゃん的に皆にはCoolキャラだけれど本当の自分は…ってなアナタはこのクラス
そうだ、小さくたっていい、守りたい人がいればそれでいい、そんなクラスです

みのる組
あれ?気が付いたら誰かに尽くして、いや、パシられてばっかだ…
あぁそんなキミはこのクラス、この先ずっと支配される側、そんなクラスです

みさお組
八重歯、3秒、ミートボール
この三つになにか親近感を感じたのならアナタはこのクラス
いやなこともすぐにケロッと忘れられる、そんなクラスです

あやの組
三次元の恋人いますがなにか?
あぁ、はいはい、オマエはこのクラス
イチャイチャしてんじゃねぇよってなクラスです<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/06(日) 22:24:51.28 ID:X4MlJgAO<>>>739
投票だけで43か…投票してない人もいると考えると、スレ見てる人は50人くらいはいるかな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 22:24:52.13 ID:0rSqI3c0<>今日花見に行ってきたので花見ネタを書いてみた
SSスレのみんなが花見をしたらこんな感じになるのかな?

かがみ「こなた、今日はあなたのためにお弁当作ってきたのよ〜食・べ・てww」
こなた「ええ!?かがみの作った弁当・・・?誰か助けてえええ><」
つかさ「やっぱりバルサミコ酢おいしいな〜あれ?何でここにピンク色のワカメが落ちてるの?」
みゆき「何でここはこんなに酢臭いんでしょう?不思議ですね」
ゆたか「みんなで花見なんて楽しいね^^」
みなみ「・・うん(ゆたか、ゆたかぁ、ゆたかぁああああああ〜〜)」
ひより「ここはネタの宝庫ッス・・・」
かがみ「ほーらぁ、逃げないのっ!捕まえたぁww」
こなた「いやあああああ!」
ゆたか「お姉ちゃん、大丈夫?」
みなみ「ゆたか・・・私だけを見て・・・(こいつまじ邪魔なんだけどww今度消すか)」
つかさ「あーうざいなぁ、もう^^」
みゆき「あら、間違ってバルサミコ酢のビンを割ってしまいました(笑)」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 22:31:01.36 ID:Njrk1aQo<>>>742
なんかもう最初から違うだろwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 22:35:45.92 ID:ZWZw/.AO<>まだ決まってなかったか、教えてくれた人サンクス

>>742
なんという構図wwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 22:38:09.81 ID:.Y1SncSO<>>>741
でも実際どうなんだろうね?
携帯だと投票に規制がry

>>742
まさにこのスレ限定ネタww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/06(日) 22:41:53.24 ID:WxGpXY2o<>こなた「おー桜だー」
みゆき「小学1年生みたいですね^^」
こなた「みゆきさん頭に桜の花びら乗ってるよ。とったげる」
みゆき「いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい」
つかさ「酢〜」
かがみ「ランドセルを!」

おわり<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 22:45:20.76 ID:MiYUGto0<>どうも。
このスレにくるのは初ですが、いいネタになるんじゃないかと思い投下したいと思います。
3レスほど使うかもしれません。

☆注意点
・こなたたちは大人になっています
・かがみんの性格が壊れています。壊れてるってレベルじゃねえぞ!
・かなり独自解釈が入っています

それでも大丈夫な方だけお読みくださいませ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 22:46:31.39 ID:MiYUGto0<>「♪…ふん、ふん、ふん〜」
今日はよく晴れた日だ。キーを打つ手にも調子が入り、ついつい歌が出てしまう。
「♪だぁい〜てつ〜じん〜、ワンセブ〜ン」
そう、一般の人が聞いたら、「おまえ歳いくつなんだ!」と聞かれそうな特ソン。
気分が乗ると私はついつい口ずさんでしまう。そしてしみじみ思う。
「…結局、私はオタクなんだな」
今日はよく晴れた日だ…。

「さて、早速ファイルを保存して…と」
そう言って私は立ち上がった。
せっかくの休みだし、今の内に原稿を書き溜めておいた方が後々ラクだもんね。
さぁて、今日のお昼はっと。

西暦2011年、3月10日。
気がつけば私もすっかり22歳。いやぁ、時が経つのって早いもんだね。

…おっと、自己紹介を忘れるとこでした。
私の名前はこなた。泉こなた。
こっそり雑誌に投稿していた文章がどういうわけか出版社の目に止まったらしくて、
今となってはあの頃以上に多忙極めるこの人生。
それにしても、まさかラノベ書く身になるとは思わなかったね。いやぁまいった。
さて、仕事も一段落したし…昨日録画しといたアニメでも見ようとするかね。

と、思っていた或る日のことなのでした。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 22:47:53.73 ID:MiYUGto0<>原稿はすでに編集部に届いている。
とりあえず、今日からしばらくは余裕を楽しめる、のかな。
早速アニメの観賞をはじめようとしたとき、ふと呼び鈴が鳴った。

こなた「はーい!」

かがみ「おーっす、こなた」
こなた「おぉ、これはかがみんにつかさじゃないか〜。勉強の方はどう?」
かがみ「まぁ、秦野まで行くのは正直大変だけどなんとか頑張ってるわよ。そっちは?」
こなた「ちょうど原稿がひと段落ついたとこなんだよ〜。つかさは?」
つかさ「う〜ん…頑張ってるんだけどメレンゲ作りが上手く行かなくて」
こなた「はっはっは、大変だねぇつかさもww」
つかさ「この間なんかクッキーを焼こうとして焦がしちゃって><」
かがみ「おまっ…そんなんでホントに菓子職人なれるの?」
こなた「だぁ〜いじょうぶだって、そこがつかさのかわいいところなんじゃん」
かがみ「かわいいとか以前にあんたも心配してやれってぇの。…でもあんたのラノベ、読ませてもらったけどなかなかいい出来じゃない」
こなた「なぬっ!?…そうかそうか、かがみんもついに萌えがわかるようになったか〜」
かがみ「そんなんじゃないわよ!ストーリーの組み立て方とか、キャラの立て方が上手いって話よ」
こなた「でも実はこういうキャラの設定とかするの大変なんだよね〜」
つかさ「そうなの?」
こなた「そりゃそうだよ、あんまり突飛なキャラクターを出しちゃって読者にドン引きされるのもやだしさ、だったら実在する人物をモデルに」
かがみ「…ん?おい待て、この『椿みすず』ってのはまさか…」
こなた「おっ!鋭いねぇかがみは。実はこのみすずのモデルはかがみなのだよ!(キラーン」
かがみ「なっ!?」
こなた「いやぁ、動揺するかがみもかわいいねぇ〜よしよし」
かがみ「だぁあぁぁあああ!撫でるな鬱陶しい!」
こなた「うひゃ〜ww」
かがみ「…でも、さ」
こなた「ん?」
かがみ「ちょっと、嬉しい…かな…」
こなた「ぬおぉぉぉぉ〜!ツンデレktkr!」
かがみ「あのなっ!(怒)」

そんな風に能天気に話をしていると、お父さんが入ってきた。
そうじろう「おほぉ〜。こなた、お友達が来てるのか〜」
つかさ「あ、おじさん」
こなた「そだよ〜」
かがみ「…あの…何でカメラ持って部屋に入ってくるんですか」
そうじろう「あ、いや、これは、その…」
こなた「はぁ…」
つかさ「どんだけ〜」
お父さん、娘の友達にまでそんな目で見られるようになっちゃおしまいだよ…。

でも、まさか今日がとんでもない一日になるとは思いませんで。
つかさ「!」
つかさの頭のリボンがピクッ、ピクッと動く。一体どうしたんだろう。
かがみ「…つかさ?」
つかさ「お姉ちゃん…この家…」
こなた「?」
つかさ「この家……霊がいるよ…!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 22:48:56.85 ID:MiYUGto0<>なんですとーっ!
でもつかさもかがみももともと神社に住んでるんだから間違いないか…。
でもこの家に霊が出るって本当かな?

かがみ「こうなったら…やるしかないわね。つかさ!」
つかさ「うん!」
かがみ・つかさ「すぐになりましょ☆巫女・装・束!レッツゴーッ!!」

かがみとつかさが壊れた!?
と思った次の瞬間、辺りはいきなり強い光に包まれた。うおっまぶし!!
あんまり眩しくて一瞬目をつぶってしまったけど、そこにはさっきまでのかがみたちの姿はなかった。
代わりにそこにいたのは…巫女装束を纏った彼女達の姿だったのだ。

そうじろう「…巫女萌え!」
お父さん、いくら萌えるからって拳をぐっと握って涙を流しながら勝ち誇らないように。
するとかがみたちが動いた。

つかさ「この辺りから感じるよ」
かがみ「そうね…なんか怪しいわね。こなた、あの部屋の向こうに霊がいるわよ」
こなた「うんうんなるほど、あの部屋の向こうに…って、ちょっ!?」
驚く私を尻目に、部屋へと向かうかがみたち。まさか、あそこは…
…とかいいつつ、ちゃっかりネタ用のメモを持ってついていく私なのでした。<> 747<><>2008/04/06(日) 22:53:47.33 ID:MiYUGto0<>おっと、忘れていました。とりあえずタイトルは

「悪霊退散☆柊姉妹」
で行こうかと思います。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 23:19:31.04 ID:ZWZw/.AO<>>>751
乙!これで‥やっぱ言わねww
楽しみにしてるんだぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 23:23:15.12 ID:.Y1SncSO<>>>751
GJ
特にキャラ崩壊はしてないと思うよ。
まさかこれからするのかww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/06(日) 23:26:23.83 ID:e1aRMoDO<>>>711
今頃になって意味がわかったww

>>751
ラノベ作家こなたの話かと思いきやww
そうじろうは未来の俺<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 23:41:57.88 ID:.Y1SncSO<>ラストスパートですよ皆さん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 23:52:43.45 ID:Njrk1aQo<>投票終了したら投下すっぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/06(日) 23:54:42.37 ID:PRc29YI0<>票数はともかく……
コメントが少なめかな?>コンクール投票<> 第七回コンクール主催者<><>2008/04/07(月) 00:01:02.96 ID:xch6v6SO<>以上で投票を終了します。

大賞は……二つあるけど……

決戦投票でもした方が良いのかな?<> 747<><>2008/04/07(月) 00:03:14.97 ID:kXsc16I0<>>>752
どもっすー、楽しみにしててください
>>753
ありがとうございます。
これからどんどん壊れていきますよww
>>754
こなたは話の中でネタばっかり求めてます。
これからどんどんカオスになっていきますが仕様ですんで。
じゃ、気分も乗ってきたので続きいきます。<> 747<><>2008/04/07(月) 00:04:28.37 ID:kXsc16I0<>ついた先は、いつもお父さんが閉じこもって小説を書いてる部屋だ。
って、お父さん。いくらかがみたちに萌えてるからってなんでビデオカメラ持ってついてくるのさ。

かがみ「…ここね」
つかさ「うん」
緊迫した空気。どうやら獲物はここにいるらしい。
かがみ「……つかさ、『陰陽スナイパーライフル』を」
つかさ「うん!」
っておぉい、かがみさん!巫女なのにスナイパーライフルってちょっ!
しかもつかさが出してきた例のライフルは…

どうみてもガンダムデュナメスのGNスナイパーライフルです。
本当にありあとじゅしたー。
あーぁ、お父さんったら鼻血出してぶっ倒れちゃったよ。
巫女とライフルの組み合わせに萌えて限界突破しちゃったんだねー。南無。

かがみ「……この近くに来てるわね」
こなた「あ、あのー…かがみん?」
かがみ「…どうやら目当ては…こなたとおじさんね…こっちへ来る!」
あれ?…ちょっと待ってよ、その霊ってまさか!
こなた「かがみ、待ってよ!その霊は悪霊じゃn」
かがみ「狙い撃つ…狙い撃つぜっ!」
こなた(ロックオン・ストラトス!?)
そう言ってかがみがトリガーを引こうとした、その時だった。

「狙 い 撃 た な い で ー !」

かがみ「!?」
つかさ「!?」
こなた「!!!!!!」
なんということでしょう!目の前に現れたのは悪霊ではなく…
そう、悪霊ではなく…<> 747<><>2008/04/07(月) 00:05:31.17 ID:kXsc16I0<>こなた「お、お母さん!?」
そう、今から20年くらい前に死んだはずのお母さんが目の前に立っていた。
かがみ「あ、あれ?」
かなた「まったく、人のことを悪霊だなんてひどいわ!プンプン」
かがみ・つかさ「ご、ごめんなさい…」
こなた(いやぁ、謝るかがみもかわいいなぁ、メモメモ♪)
と、呑気にメモをとっていると。

かなた「こなたもどうして助けてくれなかったの?」
こなた「え!?いやその…ちょ、ちょっとね、幽霊に説教くらう巫女っていいラノベネタになるかな、なんて…」
かなた「……」
こなた「あの、…こめんなさい」
かなた「もう、こなたったら…」

その頃、お父さんはというと、自ら作った鼻血の池の中で溺れていたのでした。
絶対まともな死に方できないよね、ホント。<> 747<><>2008/04/07(月) 00:06:16.54 ID:kXsc16I0<>それから3日後。
かがみ「…あの霊、こなたのお母さんだったのね…」
こなた「まったく、一歩間違ってたらお母さん消されてたよ」
いやぁ、もう少しで恨まれるところだったよ、危ない危ない。
さぁ、気を取り直してかがみたちにお菓子を出してあげなきゃ。
こなた「そうだ、今まで取材がらみで写真とってきたんだけどさ、かがみたちも見る?」
かがみ「へ〜、…やらしい写真じゃないわよね?」
こなた「失礼な、取材用の写真だよ?」
つかさ「…あっ、桜の花だ」
かがみ「なんだ、普通の写真じゃない」
こなた「あ、もしかしてほんとはやらしい写真の方がよかった〜?ニヤニヤ」
かがみ「違うわよ。お前の頭はどうかなってんのか!」
こなた「これ、連載が決まったお祝いにってお父さんが撮ってくれたんだけどさ」
つかさ「?」
こなた「お父さんったら、私よりはしゃいじゃって…」
かがみ「…ダメだなこの親父…」
かがみのその言葉にちょっとだけだが共感してしまう。まったく、お母さんの苦労がしのばれるよ。
と思っていたその時、つかさのリボンが再び動いた。
つかさ「…この写真から、霊の波動を感じる!」
かがみ「……あぁっ!これは…心霊写真ね!」
こなた「えぇっ!?ちょ、おまっ!?」
このパターンは、MA☆SA☆KA!<> 747<><>2008/04/07(月) 00:06:55.72 ID:kXsc16I0<>そう思っているとかがみたちはあの時のように一瞬で巫女装束になり、
例の写真と怪しげな道具をたくさん持って庭に出て行った。
かがみ「…この写真の霊がこなたにどんな悪影響を及ぼすかなんてわかったもんじゃないわ。つかさ!」
つかさ「うん!」
つかさは例の道具を集めてなにやらやぐらのようなものを作り始めた。
かがみは手に持っていたチャッカマンで集めた紙くずに火を点ける。
こなた「あ、あのこれは一体…?」
つかさ「えへへ〜、『即席お焚き上げセット』だよ」
かがみ「この写真を持ってると危険よ、ここは私達に任せて」
こなた「いや、あの…この写真多分悪霊とかそんなんじゃなくt…」
かがみ・つかさ「レッツ、お焚き上げ〜!」

かなた「お 焚 き 上 げ な い で ー !」
お母さんが手にもったハリセンがかがみとつかさの頭にスパーンと音を立ててぶつかる。
幽霊でも攻撃できるんだ…メモ、メモ…じゃなくって。
つかさ「ま た あ な た で す か」
かなた「『また』はこっちの台詞です!」
かがみ「じゃぁ、さっきつかさが感じた霊波動って…」
こなた「…ごめん、お母さんだったんだ…その波動…」
このあとお母さんのハリセンが私にも飛んできたのは言うまでもない…<> 747<><>2008/04/07(月) 00:07:38.78 ID:kXsc16I0<>つかさ「でも、こんなぼんやりとじゃ、なんかかわいそうだよ」
かがみ「そうね…せっかく写るんなら、もっとはっきり写ればいいのに」
かなた「うっ…」
かがみさん、幽霊にそれを求めるのもどうかと思いますが。

かがみ「つかさ、こうなったらこなたのお母さんのために一肌ぬいであげましょ」
つかさ「そうだね…」
こなた「でも、どうやるのさ?」
つかさ「『霊波定着ペン』〜」
また怪しい道具を出すつかさ。てか、その巫女装束は四次元ポケットか何かですか?
つかさ「これを霊波動の出てる写真に塗るとね」
というなり、つかさはその怪しげなペンで写真に移っている私の横を擦り始めた。
すると浮き上がってきたのはお母さんの姿。
かなた「す、すごい…」
こなた「むぅ…怪しいと思っていたが本当に出てくるとは」
かがみ「まぁ、私たちにかかればざっとこんなもんよ」
こなた「…あれ?なんか変だよ、この写真」

ふと写真を見ると、そこに写っていたのは…
チョココロネをほおばる私。その右隣でかなりやばいテンションのお父さん。
そして私の左隣に写ってるお母さんはというと…
かがみ「ちょ…これ……」
チョココロネを太い方からかじろうとして…
こなた「…お母さん……」
かなた「……」
太い方からかじろうとして失敗し、顔面がチョコまみれになっていたのでした。

かがみ「………」
こなた「………」
つかさ「………」

かなた「ごめんなさい、やっぱりお焚き上げて(泣)」
つかさ「どんだけ〜」

                                <オワリ><> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 00:15:14.28 ID:hhHVx0s0<>>>758
乙カレ様!

別にいいと思うよ。
大賞2つでいいんじゃない。
第5回もそうだったみたいだし<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 00:17:14.69 ID:wzP.13Y0<>ひとまずみんな乙
同率首位って昔あったけど今回はどうするんだ?<> 747<><>2008/04/07(月) 00:18:08.46 ID:kXsc16I0<>と、いうわけで「悪霊退散☆柊姉妹」でした。
ここで登場人物の設定〜。

泉こなた(22)
高校在学中にこっそり雑誌に投稿していた文章がどういうわけか出版社の目に止まったらしく、
2011年現在、今をときめくラノベ作家として執筆活動中。常日頃からネタ集めに奔走している。
物語冒頭で歌っているのは「大鉄人17」のオープニングテーマ「オー!大鉄人17」。

泉そうじろう(45)
こなたの父親で小説家。毎日萌えを追い求めているらしい。
かがみとつかさの巫女装束に異常な反応を示した。
だめだこいつ、早く何とかしないと。

柊つかさ(22)
こなたのクラスメートであった。菓子職人になろうと思っており、
巫女の仕事を手伝う傍らで料理の勉強をしている。メレンゲ作りが苦手。

柊かがみ(22)
つかさの双子の姉。こなた曰く「ツンデレ」。
隠れガンダマーらしく、スナイパーライフルを構えた際にロックオン・ストラトスっぽい台詞を発した。
将来は弁護士になるのが夢で、神奈川県は秦野にある名門大学に在学中。

泉かなた(?)
そうじろうの妻でこなたの母。故人。
発見されるやいなや悪霊と間違えられ、かがみに狙い撃たれそうになったかわいそうな人。<> 第七回コンクール主催者<><>2008/04/07(月) 00:21:05.69 ID:xch6v6SO<>>>765
そうですか。では改めまして……


大賞は
エントリーNo.10:「Star Of The Dead」ID:Uz7z2pA0氏と
エントリーNo.11:「入レ替ワリ」 ID:u2ryiMA0氏 です。
票数はどちらも9票!

皆様沢山の投票ありがとうございました!

これにて第七回らき☆すたSSコンクールは終了致します。
参加された方、お疲れ様でした。

最後に、今回の大賞である二人に盛大な拍手を(出来ない)


結果のまとめwikiは自分がしておきますので


では<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 00:24:35.52 ID:u5Lr2sAO<>>>767
やっぱかなたさんだったかww乙!

>>768
主催者乙&お疲れさま
優勝作家もおめでとう!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 00:24:55.79 ID:xch6v6SO<>リロードしてから書き込め俺!
>>766
どうしましょうね、このままで良いかそうでないか

もし不満(?)があるようでしたら何か意見をくれると嬉しいです


無いようでしたら>>768で決着です<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 00:28:51.14 ID:wzP.13Y0<>大賞おめでとうございます
俺が絵師ならつかさがお二人さんにバルサミコ酢を贈呈する絵でも投下するのだが
主催者さんもべりー乙よ
このコンクールに関わったすべての人これからもよろしく

>>770
口を挟んで悪かったww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 00:29:51.74 ID:jUSL2Ew0<>どれに投票するか、全てを読み終えられなかったこともあり、迷ったまま決められなかった。
ただ、せっかくだから読んだ作品については感想を残していこうと思う。


エントリーNo.1:「らき☆すた 〜十物語〜」ID:S4C66wDO氏
あんまり怖くないと言っていたつかさの話だけど、最初のみさおの話と同レベルの気がする。
次の雪山の遭難者の話は、三人の幽霊に助けられたのだと考えて、良い話的なものだと思った。
笑いながら手を振って歩き去ったのは過去の遭難者で、二人を安全な場所まで誘導して消えたのかと。
なぜか、かなたの話よりもこっちのほうが感動的だと思えた。
でも、そうやって怖くないのが続いたおかげで終盤の怖さが増しているのかもしれない。
二人の話から、ホッと一息つくまでは怖くて面白かったよ。

エントリーNo.2:「桜の樹の下に」ID:oUH3uPc0氏
目を離した隙に人形の見立てどおりに消えていくのは、まさにホラーという感じ。
しかし、埋めなおしの場面が怖すぎる。
仕掛けを埋めた目印と、首にリボンを巻いた人形と、雨……。
直接的な描写は一切無いんだけど、雨の発生について想像するとかなりグロい。
ラストは夢オチで全員無事とも捉えられるけど……きっとそれは無いんだろうな。

エントリーNo.3:「赤の部屋」ID:GLi23Ak0氏
テレビやパソコンが制御不能になるのは怖いよね。
電源を落とせず、最終手段すら通じない……。
そんな凶悪な怪異なのに、最後はただのウイルス扱いとは。
どう考えても、読者に突っ込ませるためとしか思えないです。
何はともあれ、無事で良かった。

エントリーNo.4:「肝試し大会atお墓」ID:I6C2.wc0氏
最初に顔文字が出てきたところで、完全にギャグ中心の話だとかわってしまった。
……そのはずなんだが、かがみの「計画性ないな」という発言のあと、不安が鎌首を擡げ始めた。
笑えるだけの話のはずなのに、四人は危険なほうへと行動していって、心配になる。
そして、幽霊に物理攻撃をする最終兵器で笑ってしまった。
留学生さえいるのに背景コンビは欠席なのかと思っていたら、こうくるとは。

エントリーNo.5:「やさしさに包まれて 笑ってた日々を心に留めておきたくて」ID:ndPZQLs0氏
気づかないこなたとか、本当にどうなってるんだ。
かがみと同じようにそう思った。
時系列どおりには書かれていなくて、その時に読んでいる部分が回想か現在なのかわからなくなる。
でも、二度目に読み返しながらそれを確定するのも、少し楽しかったよ。
最後は(こなたの継続は前日にわかっているわけだし)かがみも死んだということでいいのかな?

エントリーNo.6:「アラシノヨルニ」ID:BKsIVdQ0氏
これはホラーの皮を被った、読んだ人間をゆたか好きに洗脳する話だ。
留守番を任せられたけど、怖くて不安で泣いてしまう小さな子供。そんな感じのゆたかが良い。
不思議なことも起きるけれど、そんなのどうでも良くなる可愛らしさだ。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 00:30:46.41 ID:jUSL2Ew0<>エントリーNo.7:「最後の鬼ごっこ」ID:kOvlXUDO氏
使われなくなった旧校舎や鉄パイプとか、都合が良すぎるとも思った。
でも、誰もが「逃げられない」と考えているのは納得できて、怖かったよ。
自分ひとりが狙われるのも恐ろしいけど、友達を見捨てる事ができないというのは哀しさがある。
それと暴走するかがみも、捕まって鬼になったせいか、一時的にだけど狂気に満ちているのが……。
ラストの屋上のシーンも、鬼ごっこの一部だと言えるのは面白いね。

エントリーNo.10:「Star Of The Dead」ID:Uz7z2pA0氏
クロスオーバーということだけれど、そのゲームの主人公がいなかったら、という感じなのかな。
見たくないのに、見る意外の選択肢はないという所は良かった。
死人の姿をした化け物は、破壊して無力化できるようだし、動く死体なのかな。
感染で増えるようなのと、日本では火葬が主流ということで、腐っている死体がいないのか。
そんなものが出てきたらグロすぎるから、この程度のちょうど良かったという気はするが。
希望が見えたようで、あらためて突き落とすというのは基本だけど、ショックが大きかった。
ただ、その最後の場面に出てきた婦警は、どういう設定なのかよく分からなかった。

エントリーNo.14:「時の川で溺れて」ID:uKtx7Yg0氏
実際に母と子が対面したら、親子の実感はかなたの側にしかないと思っていた。
この作品では、こなたがそうして描かれているので満足。
しかし、過去を変えないために、結末のわかっている行動を選ぶというのは悲しいな。
改変済みの世界を生きて来た人間だから、運命には逆らえないのかもしれないけど……。

エントリーNo.15:「ありがとう」ID:fVSgkA.o氏
誰かに拾われたとは考えず、いきなりマイナス思考なのはつかさらしいと思えた。
とりあえず、これは間違いなくホラーではない。
怖くないのだけれど、動物ネタは本当に悲しくなる。いい話でした。

エントリーNo.16:「Calling」ID:/it.BhM0氏
電話は姿の見えない相手と繋がる。
だから、電話をとってしまえば、死者の霊たちから干渉されるようになるということか。
落ちていた携帯の持ち主達がどうなったのかとか、色々と怖かったよ。
ラストで助けが来なければもっと怖くなっていたような気がする。
ハッピーエンドのほうが好きだけれど、やっぱりバッドエンドのほうが綺麗にオチがつけられるとも思えた。
難しいね。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 00:35:10.15 ID:xch6v6SO<>>>771
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/07(月) 00:36:06.81 ID:xch6v6SO<>>>771
あ、じゃあもう終了って事で良いですね!


皆さんお疲れ様でした!
ミコス!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 00:38:02.72 ID:d8H1FwDO<>>>775乙…じゃなくて
ミコス!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:02:33.78 ID:hhHVx0s0<>>>768
ほんとにおめでとう!!
拍手拍手wwww
パチパチパチ
>>772-773
感想もらえると嬉しくなるよ
thx!!

みんな乙、そしてこれからもよろしく
ミコス!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:03:06.17 ID:gS/aG1Yo<>>>741
たぶんROMは数百人いる
保管庫のHIT数的に考えて<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:25:55.11 ID:uUgMLIAo<>落ち着いてきたっぽいので…
コンクールのSS職人、まとめ人どちらも乙でした


モンハンネタは公式サイト見てわかる範囲でやった
正直後悔している
てかPSP高い

今回のシナリオは会話メインでダンジョン探索なんてあってないようなもの
そんなわけで結構なテキスト量になってしまった

せい☆けん -宝石泥棒編-  第2話 岩壁に刻む炎の道
>>578の続き

※断崖の町ガト 全景
ttp://imepita.jp/20080406/808450<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:26:38.62 ID:uUgMLIAo<>こなた「そういえばゆーちゃん、なんであんな所にいたの?」
ゆたか「うーん……考え事しながら散歩してたらいつの間にか、かなぁ」
みなみ「気をつけて……またあんなことになったら困るから……」
ゆたか「うん。迷惑かけてごめんね」
こなた「考え事して迷子になるなんてみゆきさんみたいだねぇ」

 そんな話をしながら私たちは町に戻る。
 そうそう、町の名前はドミナって言うらしいね。
 入り口のゲートに英語でしっかり「Domina」って書いてあった。
 これまたご都合主義ってヤツ?

 その後、3人で手分けしての町中大捜索が始まった。
 もちろん捜すのは私たちの知り合い。つかさたちやひよりん、パティ、もしかしたら黒
井先生もいたりするかもしれない。


 ……だけど、丸一日費やしても収穫はゼロ。元の世界に戻る手がかりも見付からない。
 このままドミナに滞在していても状況は変わらなさそう、そんなわけでリュオン街道の
先にある断崖の町ガトへとやって来たのだ。


 断崖の町ガト。
 その名前の通り、巨大な断崖に作られた町。

ゆたか「すごいね……あんなところにも建物があるよ」

 町の入り口からでもはっきりと見える。
 突き出た岩場に立派な寺院が建てられている。先端こそそれなりの広さがあるけど、寺
院と崖を繋いでいる橋の部分がすごく狭い。

こなた「なんか今にもボキッといっちゃいそうだね」
みなみ「不思議ですね……何かで支えられてるわけでもなさそうですし」

 ちなみにあれが寺院だって知ってるのはドミナで人に聞いたからなのでした。

こなた「とりあえず――見て回ろっか。そんな広いわけでもなさそうだし」

 2人を連れて町の中へ入っていく。
 急な坂が結構多くて危ないかも……ゆーちゃんとか特にね。
 みなみちゃんがフォローしてくれるから心配は必要なさそうだけど。

こなた「……おろ?」

 誰かが道端に倒れてる。あの全身緑は……草人? だったっけ。
 ドミナにもいた、発言が子供っぽかったり不思議ちゃんっぽかったりする種族(?)だ。
 見た目はみんな同じなんだけど色んな場所にいるらしいんだよね。

ゆたか「どうしたのかな……大丈夫ですかー!?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:27:04.44 ID:uUgMLIAo<>>>780

 ゆーちゃんが駆け出して、草人のそばにしゃがみ込む。
 それとほぼ同時に、坂の上から女性が走り寄ってきた。
 全身白ずくめの服に、顔も白い布で隠している……町の入り口でも見かけた衣装。
 多分、あの寺院に仕えている(?)修道女さんだと思う。


 - 岩壁に刻む炎の道 -


修道女「もし、どうされました?」
草人「お、おなかが、痛いの……」

 倒れるぐらいの腹痛ってのも……。
 つかさ「どんだけ〜」
 とか言われそうじゃん、うん。

修道女「あの、手を貸していただけますか?」

 修道女さんは草人に肩を貸そうとしている。
 さすがにそれを黙って見ているわけにいかないから私も反対側から草人を支えてみる。

修道女「とりあえず、そこのお店で休んで行きましょう。さ、がんばって歩いて」
草人「うん……いたいよ〜」

 坂を少し上ったところの武器防具屋。そこまで連れてくのね。
 心配そうな顔の2人に見守られながら、ゆっくりゆっくりと歩いていく。……が。

草人「う、うっ……もう、ダメ……」
こなた「え」

 プルプルと肩が震えだす。超ヤバそう……あぁ!

草人「誰かなんとかしれ〜〜〜〜〜〜!!!」
こなた「おあっ!?」

 いきなり叫び出し、私たちの手を振り払って猛スピードで走っていってしまった。
 なんとかしれ、って……。

修道女「大丈夫かしら……?」
みなみ「放っておけない……追いかけないと……」
ゆたか「う、うん。そうだよね」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:27:24.01 ID:uUgMLIAo<>>>781

 呆然とする修道女さんを尻目に、私たちは草人を追いかけて坂を駆け上がる。
 上りきった先は……うわ、道が分かれてる。
 完全に見失ってしまったみたいだ。

こなた「どっち行ったかな……」

 ざっと見回しても緑色は見当たらない。
 でもその代わりと言うかなんと言うか、赤い装束の人が立っている。

こなた「ちょっとすいませーん」
???「ん、何――」

 振り向いたその顔は……ってあれ!?

こなた「みさきち!?」
みさお「ちびっ子!」

 やっぱり私たち以外にもこの世界に来た人いたんだ。
 んー……しかしまさかここでみさきちが出てくるとは。

こなた「いやぁ全然ノーマーク……だって背k」
みさお「そういうこと言うのはこの口か〜?」
こなた「ほっへひっはうあ!」

 ほっぺ引っ張るな! って言ったつもりなんです。

ゆたか「日下部先輩、草人がこっちに来たはずなんですけどどっちに行きましたか?」
みさお「あー……そっちのテラスに行ったゾ」

 あー解放された……結構思いっきり引っ張られたなもう。

みさお「オマエらどっか他の町から来たのかー?」
こなた「そだよ。ドミナからね」
みさお「へー。3人だけか?」
こなた「うん……って草人追いかけないと。みさきちも来たまえっ!」
みさお「お、おう……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:27:45.62 ID:uUgMLIAo<>>>783

 テラスに着いたけど――ああ、いた。
 さっきとはまた別の修道女さんと話してるみたいだ。

草人「おなかが痛いの。なんとかして」
修道女「お腹が? 見せてみて」

ゆたか「なんか、もう大丈夫そうだね……」
みなみ「……多分」
こなた「じゃあ……みさきち、どれくらいここにいたの?」
みさお「ん? ここ来たのは1週間ぐらい前だなー」

 な……1週間?
 私がこの世界で目覚ましたの昨日なのに……。

みなみ「その前は……別の所にいたんですか?」
みさお「おう。ジオってとこになー」
こなた「ジオ? どこそこ」
みさお「でけぇ塔横切って、ミンダスって遺跡抜けた先。あやのもそこにいるぞ」

 おぉ、峰岸さんまでいるのか……周りの人たちみんなこっちの世界に来てるなぁ。
 ……けど、かがみもつかさもみゆきさんもまだ見付かってない。

こなた「そのジオってとこには峰岸さんだけ? 他に知り合いいないの? かがみとか」
みさお「ウチらも捜したんだけど全然。んで他の所も捜そうってことでこっちに来たんだ」

 そもそも、かがみたちがこっちの世界に来てるとは限らないのか。
 見付からないことを喜べばいいのか悲しめばいいのか……よくわからない。
 もちろん目の前で顔見れば安心するんだけどねぇ……。

草人「いや〜〜〜〜っ」
こなた「え――のわっ!?」

 突然の出来事だった。
 叫び声を上げながらさっきの草人が駆け抜けていく……。

修道女「ププは高価なのに。利用しないなんてもったいないわ」

 草人と話していた修道女さんが呟く。
 ププ……プランド?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:28:19.96 ID:uUgMLIAo<>>>783(↑また安価間違えた)

ゆたか「あのー、何かあったんですか……?」
修道女「え……ああ、あの草人の腹痛の原因が回虫ププだったのよ」
ゆたか「ププ?」
修道女「万病の薬になる虫なのよ。取り出す時に少し痛いから我慢してねって言ったんだ
    けど、痛いのは嫌って逃げていっちゃったわ……あ、ルーベンスさん」

 修道女さんがみさきちに目を向けた。

こなた「るーべんす?」
みさお「なんかこっちだとこう呼ばれてんだよなぁ。なんでだろ」
修道女「寺院の炎のことでお話があるんですが……いいですか?」
みさお「おう――ちびっ子たちはこれからどうするんだ?」
こなた「じゃ私たちはまたあの草人追いかけるよ。ほっとくわけにもいかないし」
修道女「でしたら、良ければテラスにもう一回来るように伝えていただけませんか?」
みなみ「わかりました……それでは」

 一礼して、また走り出す。
 なんでお腹痛いのにあの草人はあんなスピードで走り回れるんだろ……。
 分かれ道に戻ってきたけど、やっぱり完全に見失ってしまっていた。

こなた「ゆーちゃんたちは街の方探して。私あっち行くから」
ゆたか「うん。行こ、みなみちゃん」

 手分けして捜索。私が向かったのは寺院だ。
 いやホントに怖いよこの橋……冗談抜きでボッキリいっちゃいそうだもん。

 そろそろと渡りながら、寺院を見上げる。
 外観はなんだかやたらと刺々しい。
 センスは微妙な気がするけど、太陽を背にするとやけに荘厳に見えるから不思議だ。
 ていうかこういう所って入り口に守衛とかいるものだと思ってたんだけど誰もいない。
 寺院だから誰でも気軽に参拝できるように……とかなのかな。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:28:41.32 ID:uUgMLIAo<>>>784

 草人はいた。
 寺院に入ってすぐ、祈り場のような所。
 瞑想している修道女さんの周りをぐるぐるぐるぐる回っていた。
 すごく……邪魔そうです……。

修道女「おやめなさい」
草人「おなかいたいの〜! ププ、なんとかして!」
修道女「心を静めるのです。体全体で世界を感じなさい。そうすれば痛みなど感じません」
草人「なおして〜〜〜」
修道女「あなたも瞑想なさい。心を解放なさい。全ては、気の持ちようです」
草人「誰か助けて〜〜〜!!」
こなた「あ、あぁっ! 待てぇ!」

 再び猛ダッシュで逃げていく草人……。
 あー、黙って見てないで止めればよかったよ。

 そうして三度分かれ道へ。
 ゆーちゃんたちも戻ってきていた……けどだいぶ息が上がっている。
 坂ばっかりだしね……私も正直ちょっと疲れてきた。

こなた「ゆーちゃん大丈夫?」
ゆたか「ちょ、ちょっときついかも……休んでもいいかな」
こなた「おっけー、無理しなくて大丈夫だよ」

 ゆーちゃんが壁にもたれかかり、みなみちゃんもその隣に立つ。

こなた「みなみちゃん、ゆーちゃんお願いね」
みなみ「はい……草人はテラスの方に走っていきました」
こなた「ま た テ ラ ス か。じゃ行ってくるよ」

 2人を置いてテラスへ走る!
 ……ホント振り回されてるよ今日は。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:28:59.79 ID:uUgMLIAo<>>>785

 テラスには相変わらずみさきちと修道女さんがいる。
 そして――2人の足元に倒れた草人。へんじがない、ただのしかばねのようだ?
 と思ったらバッと起き上がり、またまたこっちへ走ってくる!

草人「オニ〜〜〜ッ!」
こなた「あ、こら待てぇっ!」

 咄嗟に首根っこを捕まえようと手を突き出す……けど、草人はそれを見事に回避!
 相変わらず衰えないスピードでテラスから去ってしまった……。

こなた「ま、また追いかけるのコレ……」

 もーヤダ。

修道女「ほら、逃げられちゃったじゃないですか」
みさお「でもなぁ……怪我させるってコトだろ? ちょっとなぁ」

 そういえば回虫ププを取り出すとか言ってたっけ。
 どういう方法かは知らないけど、みさきちが渋るってことはけっこー痛いのかな。

修道女「……やっぱり私、ププを手に入れます」
みさお「やるなら1人でやれよ。私は嫌だかんな」
修道女「つめたいのね。草人が死のうが関係ないと?」

 え?
 いきなり話が飛躍した?

みさお「死ぬって……そこまでして必要なのかよそれ!?」
修道女「必要よ。生死の瀬戸際に立ってる人がいるから」
みさお「ププを手に入れるためなら何してもいいってのかよ! 草人だって生きてるんだ
    ぞ!」
修道女「だったら、あんたがどうにかしてくれるの?」
みさお「なっ……」

 修道女さんの口調が変わった。みさきちも気圧されてる。
 なんだろ、この嫌な感じ……。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:29:09.40 ID:W9p.2oAO<>ミコス!!って乾杯!!って意味かww?本当に主催者や参加者やまとめ人やみんなお疲れ
ミコス!!

>>778
ええ!?本当かそれ俺は毎日1レスはしてるが…
避難所かどっかで数えてみたいなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:29:21.35 ID:uUgMLIAo<>>>786

修道女「私が求めることがあんたに出来るの?」
みさお「な、何言ってるのかわかんねーよ!」
修道女「……やってみせなさいよ。ほら!」
みさお「え――」


 嫌な音が聞こえた。


みさお「あ……ぁ……」

 みさきちが、お腹を押さえながらがくりと膝をつく。
 修道女さんの左手に光るそれは……何?
 いや……わからないフリをしてどうするんだ私。あれは……そう、ナイフ。

 刺された? みさきちが、修道女に?

こなた「み……みさきち!」
修道女「近づかないで。殺しちゃうわよ」
こなた「っ……」

 本気、だ。
 みさきちの苦痛に歪む顔は演技なんかじゃない。
 あの修道女はきっと私が近付いたら容赦なくみさきちを……。

修道女「核は傷つけてないわ。私の言うことを聞けば核には手出ししない」
みさお「か……く?」
修道女「簡単なことよ。痛いでしょ? 今ここで涙を流してみせなさい」

 涙……?
 意味がわからない。……意味がわからない!

修道女「どうしたの? 泣けないの?」

 痛ければ人は泣くはずなのに、みさきちは涙を落とさない。
 泣くのを我慢してるとか、そんなレベルの話じゃない。はたから見てたってわかる。
 あいつの目はこうなることをわかりきってる目だ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:29:49.86 ID:uUgMLIAo<>>>788

修道女「無理なのね。残念だわ……さよなら、ルビーの騎士」

 そう言い捨てて、修道女がみさきちの胸のあたりをまさぐって何かを手に取る。
 赤い、石だ。ゆーちゃんやみなみちゃんの胸にあったような、あれだった。

修道女「ルーベンス……『希望の炎』、確かにいただいたわ」
こなた「希望の炎……? みさきちに何したの!?」
修道女「何も。核を奪われた珠魅は死ぬ、それだけね」
こなた「死ぬ、って……」

 珠魅? その石が核? 核を奪ったら死ぬ?
 言ってることが全然わからない。
 みさきちはその珠魅ってやつなの? だったら……何が、どうなるって!?

修道女「あんたもラピスラズリと真珠の珠魅を連れてるみたいだけど。あまり珠魅に関わ
    りすぎると石になっちゃうわよ」

 ラピスラズリと真珠。間違いない、ゆーちゃんたちのことだ。

こなた「みさきち、死ぬの……?」
修道女「そうよ」

 あっさりと、あいつは認めた。

修道女「それじゃあね。珠魅と一緒にいる以上、また会えるとは思うわよ」
こなた「……! 待てええええっ!!」

 槍を掲げ、私は駆けていた。
 みさきちを、友達を手にかけたあいつを逃がしたくない!

 だけど。

こなた「え――」

 あいつはテラスから、空に向かって飛び降りた。
 急いで崖下を覗き込んだけど……いない。
 消えた? 逃がし……た?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:30:09.11 ID:uUgMLIAo<>>>789

 すぐ近くでうつ伏せに倒れているみさきちに視線が移る。

こなた「みさきち……みさきち!」

 抱き起こし、肩を揺する。
 胸にぽっかりと空いた無機的な空洞がすごく痛々しかった。

みさお「ちびっ子……あやののとこ、行って……」
こなた「わかってる! 死なないでよみさきち!!」
みさお「はは……無理っぽいなぁ……」
こなた「嘘だ……」

 みさきちの体が赤い光に包まれて。

こなた「嘘……」

 ぱん、とはじけるように……消える。
 腕にかかっていた重みも霧のようにかき消えてしまった……。

 友達が、死んだ。
 こんなわけのわからない世界で、核を奪われたからなんて意味わかんない理由で。
 目の前で。

 ……死んでしまった。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:30:31.18 ID:uUgMLIAo<>>>790

???「ややっ!」

 後ろで声がする。
 振り向いた先にいたのは――着崩れしたスーツに探偵帽、パイプをくわえたネズミ。

ネズミ「遅かったかぁ〜〜〜!!」

 ……誰?

ネズミ「貴様がサンドラだな! 正体はわかっておる! 頭のヘンな棒、取れ!」
こなた「……」

 冗談に付き合う気分じゃない……。
 腰を上げ、無視して歩き出そうとした瞬間、ネズミが大声を上げた。

ネズミ「逃げる気か! 貴様の目の前でルーベンスさんが亡くなったのを見ておるんだ!」

 何? なんなのこいつ……私がみさきちを殺したって言いたいの?

こなた「……奇遇ですね」
ネズミ「な、何の話だね……」

 いらつきが募る。思わず、口をくっと結ぶ。

こなた「私もたった今、友達が目の前で死んだんです」
ネズミ「何を――」
こなた「目の前で友達が殺されたって言ってるんですよ!!」

 ……叫んでからはっと気付く。
 ネズミの後ろ、テラスの入り口の所にゆーちゃんたちが立っていたことに。

ゆたか「お姉ちゃん……」
みなみ「先輩……今のは?」
こなた「……みさきちが殺されたんだよ。修道女に」
ゆたか「え……」

 2人が唖然とする。……そうだろうね。こんなこといきなり言われても困るよね。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:30:37.92 ID:W9p.2oAO<>投下中だったかすまん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:30:45.49 ID:uUgMLIAo<>>>791

ネズミ「そうか、修道女に変装していたのか……くそっ、逃してなるものか!」
みなみ「あ、あの……あなたは……?」
ネズミ「ワシか? ワシはボイド警部である」
みなみ「警部……」
ボイド「宝石泥棒サンドラを追っているんじゃ。……そうか、ルーベンスさんはお嬢さん
    のご友人だったか……失礼した」

 そうだ、みさきちのことをルビーの騎士だとか言ってた。
 胸の宝石……あの核とか言うのを狙ってるってこと?

ボイド「寺院に宝石泥棒サンドラの予告状が来ていたのだ。『希望の炎をいただく』と。
    ワシはてっきり癒しの寺院の炎のことかと思っておった……まさか、ルーベンス
    さんの核が狙いだったとはな……」

 宝石泥棒サンドラ。
 それが、みさきちを殺した修道女の正体?

ボイド「ルーベンスさんが珠魅だとワシが気付いておれば……くそぉっ!!」
こなた「警部。珠魅って……何なんですか?」

 考えてみれば、さっきから意味不明な単語が羅列され続けている。
 ゆーちゃんとみなみちゃんも珠魅ってのがどういうものなのか知らないはずなんだ。

ボイド「胸に核の輝きある限り生き続ける、不死の種族じゃ。珠魅の核は他の生き物にと
    っての心臓そのもの。核が傷つけば命が削られる」
こなた「みさ……ルーベンスも?」
ボイド「ルーベンスさんは核が隠れる服を着て、珠魅であることを隠していたようじゃな。
    宝石泥棒、ヤツがそのことに気付くのが早かった……」
みなみ「……その宝石泥棒というのは?」
ボイド「価値のある宝石ばかり盗む泥棒じゃよ。……ここ最近、珠魅の核を執拗に狙うよ
    うになったんじゃ」

 ゆーちゃんたちの胸に埋め込まれた核を見つめる。
 むき出しの石ひとつに命が委ねられている……か。
 そして、その命を宝石泥棒とやらは狙っているんだ。

ボイド「なんとしてもヤツを捕まえねばならん」

 ゆーちゃんも、みなみちゃんも、みさきちも珠魅。
 他にもこの世界に知り合いがいるとして、その人たちが珠魅である可能性はきっと高い。
 確証のないただの勘だけど、そんな予感がする。

 だったら……野放しにしておくことなんてできない。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:31:05.49 ID:uUgMLIAo<>>>793

こなた「協力させてください」
みなみ「……出来る限りのことはします」
ゆたか「わ、私も……」
ボイド「おお、ありがとう! ……しかしお嬢さん方も珠魅のようじゃな。くれぐれも用
    心してほしい」
ゆたか「はい……」

 とは言っても……どうすればいいんだろう。
 ボイド警部の言い方だと変装が得意みたいに聞こえるし、崖から飛び降りて姿をくらま
すなんて人間離れした芸当までやってみせた。
 先に珠魅を探し出して、現れた所を捕まえる……くらいしか思い浮かばない。
 そんなことを考えていると、警部が呟いた。

ボイド「ワシはヤツがまだ、この辺りにいると思っている。何か引っかかるんじゃ……」
こなた「何かって?」
ボイド「うーむ……経験から来る勘というヤツかの。ワシは街の中を調べてみる。君たち
    は町の周辺をお願いしたい」
みなみ「……わかりました」

 警部に背を向け、足を踏み出す。
 と、背後から声がかけられた。

ボイド「お嬢さん、珠魅のお二人を頼んだぞ!」
こなた「……わかってます!」

 そう、わかってる。
 あんなこと、二度とさせるもんか。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:31:22.49 ID:uUgMLIAo<>>>794

 町の入り口に戻ると、反対側に伸びる道の先を見つめる修道女がいた。
 ……ここの修道女、外見が全く同じなせいで全然見分けがつかないんだけど。

こなた「あのー、すいません」
修道女「あ、はい? 何でしょう」
こなた「こっちに様子が変な修道女が来ませんでしたか?」
修道女「様子が変……って言うのかしら。やけに急いで修験の道を登っていった子がいた
    けど」
ゆたか「その人、宝石泥棒なんです! ……人が、殺されたんです」
修道女「まあ……困ったわ、修験の道は寺院の関係者以外は立ち入り禁止なのに」

 いや、困るところはそこじゃないって……。
 これが平和ボケってやつなの?

みなみ「宝石泥棒を捕まえたいんです……通らせていただけませんか」
修道女「そうね……あ、ダナエ様」

 いつの間にか私たちの後ろにネコむすm……じゃない、獣人? が立っていた。
 もしかして宝石泥棒が変装しているんじゃ、なんてことも少しだけ思ったけどそれ以上
考えるのはやめた。
 人を疑うのは……嫌いだ。

ダナエ「何かあったの?」
修道女「はい、実は……」

 修道女が事情を説明し、ダナエさんがこっちに向き直る。

ダナエ「私はダナエ。寺院の僧兵です。修験の道は通っていただいて構いません」
修道女「で、ですがダナエ様」
ダナエ「大丈夫、司祭様には私から言っておきます」
修道女「……わかりました」

 話のわかる人で助かった……と、私は息をついた。

みなみ「ご迷惑をおかけして……すみません」
ダナエ「気にしないでください。それより早く捜しま――」
草人「誰か助けて〜〜〜〜〜!!!」

 ……突然現れた草人が修験の道に消えていく。
 うん、すっかり忘れてた。

ゆたか「葉っぱ、落ちてる……」

 本当だ。体から抜け落ちたのか、草人の走った跡に葉っぱが転々と落ちている。

こなた「……草人追いかけながら探そうか」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:31:37.60 ID:uUgMLIAo<>>>795

ゆたか「お姉ちゃん」

 ゆーちゃんが話しかけてきたのは、葉っぱをたどりながら道を走っている時だった。

こなた「ん? あ、疲れたならペース落とすよ?」
ゆたか「ううん。あのね……お姉ちゃん、大丈夫かなって」
こなた「……大丈夫じゃないよ」

 目の前でみさきちが殺されて大丈夫なわけがない。
 多分、あと少しでもあのままだったら泣いてたと思う。
 ボイド警部やゆーちゃんたちが来て……気が紛れたってのは少し違うけど。

こなた「でも今はあいつを捕まえることだけ考えないと。でしょ?」
ゆたか「……うん」


 やがて私たちは修験の道を抜けた。
 滝を左手に見ながらさらに歩き、塔のようにそびえ立つ岩山を登っていく。

 鳥の巨大な巣の下でついに道は途切れていた。

修道女「私が、治してあげるわ」
草人「ほんと……?」
修道女「ええ……」

 いた。草人も一緒だ。

草人「むぎょっ!」

 殴られでもしたのか、草人がどさりと倒れる。
 そこまでだ悪党っ!

こなた「宝石泥棒!」
修道女「ちっ……!」

 追い詰めた!
 逃げ場なんかない、さっきみたいに飛び降りようにも遥か下に滝が見えるだけ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:31:53.98 ID:uUgMLIAo<>>>796

ボイド「見つけたぞ! サンドラッ!!」

 遅れてボイド警部も到着した。逃走劇はもう終わりなんだ!

ボイド「もう逃げられん!おとなしくお縄につけ!」
修道女「私は誰にも捕まらないわ!」
ボイド「こんの……この期に及んで何を言うかと思えば――ん?」

 突然、太陽が隠れた。雲なんてほとんどない天気なのに?
 天を見上げた瞬間、その理由がわかった。
 この巣の主だと思う。巨大な鳥が上空を飛んでいる!

修道女「また会いましょう、皆さん」

 宝石泥棒がそう言ってカギ爪の付いたロープを真上に投げる。
 ……って、まさか!?

こなた「ま、待てぇっ!」

 急いで駆け寄る……けど、遅かった。
 あいつの体が宙に浮き上がる……!

ボイド「カンクン鳥かァ〜ッ!」

 巨鳥が空に消えていく。宝石泥棒を背に乗せたまま。

みなみ「そんな……」

 逃げられ、た……。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:32:07.94 ID:uUgMLIAo<>>>797

草人「にょ!?」

 静寂を破ったのは起き上がった草人だった。
 にょ……って、どこの店の看板娘ですか。

草人「あれれ……おなか、いたくない……」

 回虫ププを取り出したら草人が死んでしまうってのは嘘だったと、そういうこと?

草人「うわ〜い!なおった〜!」
ボイド「はしゃぐな、たれバカ!」

 耳からプンスカと煙を噴き出しながら、ボイド警部が草人をひっぱたく。

草人「ぎゅむぅっ!」
ボイド「珠魅が、また一人……殺されたんじゃぞ」

 そう。
 結局、残ったのはみさきちが宝石泥棒に核を奪われて死んだという事実だけ。
 それだけだった。

ボイド「宝石泥棒サンドラ……ワシが必ず、必ず! お前を捕まえてみせるぞっ!」

 警部が、巨鳥が消えた空の向こうを見ながらそう誓った。

ゆたか「お姉ちゃん……私……」

 ……ゆーちゃんが私の胸にすがって泣き出す。
 震える頭を撫でながら、私も警部と同じように誓う。

 ――絶対に捕まえる。捕まえてみせる。こんなこと、続けさせてたまるか。


 ゆーちゃんの目から涙がこぼれ落ちることは、ついになかった。


   - 岩壁に刻む炎の道 - おわり<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:33:44.97 ID:uUgMLIAo<>>>780-786,>>788-791,>>793-798
せい☆けん -宝石泥棒編-  第2話 岩壁に刻む炎の道
でした
本当は寺院⇔テラスがもう一往復あったんだけどさすがにウザいので端折り

基本的にらきすたの面々があてがわれてないキャラの言動は原作準拠
そうしとかないと話が本筋の方向に進んでくれない…

実を言うと第2話にして早速バッドエンドの流れが出来つつあったのでした
エアクラッシャーボイドさん、ご協力ありがとうございました
あなたのお陰で話が続きそうです

ダナエさんはただのゲスト
このためだけにエスカデ編側の設定を洗い出し、それに数十分かけたなんて言えない

>>792
気にするなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 01:36:27.24 ID:b0.nxwAO<>優勝出来なかったー!
でも今回の優勝者たち、巫女酢!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 05:07:23.18 ID:C.IraIDO<>>>799
みさきち殺されたー!!
でも安心してくれ、俺は(勝手に)みさきちファンクラブ会員&SS作家だ、俺が活躍させちゃる!!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 07:59:34.95 ID:xch6v6SO<>「やぁ、僕はフリーのカメラマン」
「はぁ?」
「スカートの中を撮らせてもらうよ。フラッシュ!」
「きゃ! 何なのよアンタ!」
「はは、隠さない隠さない」
「こなたあぁぁぁぁぁっ!!」


「いぃなぁずぅまぁ〜キィーック!!」ズギャーン
「のわあぁぁぁぁっ!?」

「大丈夫ですか? かがみ様」
「うん、大丈夫よ……///」


突き抜け〜る〜、こぉな〜たの〜ご〜と〜く〜♪

主演
綾崎こなた
三千院かがみ
ミユキ
後は思いつかねww


こなたのごとく!
毎週日曜日、朝10時から放送中!



かがみ「ちょ、ちょっと何よこのCM!!」
つかさ「すご〜い、お姉ちゃん頑張ってね」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 09:06:56.43 ID:C.IraIDO<>>>802
倉臼そうじろう
鷺ノ宮ゆたか
愛沢ななこ
瀬川つかさ
朝風まつり
花菱いのり
桂ゆい
ちびっこではない天才先生(名前忘れた):ひなた
貴嶋ひより
橘みなみ
西沢かなた
リィン・パトリシア
野々原みさお
大河内あやの
氷室(名字忘れた):みさお兄

らき☆すたでの家族構成ALL無視。ていうか東宮役とヒナギク役が見つからない。
俺的にはナギがひかげでヒナギクがかがみだと思うが……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 10:22:28.14 ID:hhHVx0s0<>そもそもハヤテがかがみでナギがこなたでは・・・スレ的に考えて

て何だこの議論wwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/07(月) 10:31:42.43 ID:xch6v6SO<>ツインテールツンデレでナギはかがみかなと……

こなたは相方としてハヤテ役だっ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 10:46:02.68 ID:C.IraIDO<>じゃあヒナギクは?適任者がいないと思うが……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 11:04:46.56 ID:hhHVx0s0<>ツンデレ的に考えてひかげ?
髪色・成績的に考えてみゆきさん?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 11:28:16.03 ID:C.IraIDO<>>>807
ひかげは身長とか考えるとやっぱりナギかな。

みゆきは胸でアウト。体格的にはみなみか?でもそうなるとハヤテはゆたかにしなきゃなるし……

ていうかこなたがハヤテということは主よりも小さい執事ww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 11:34:14.56 ID:xch6v6SO<>オーケー、ヒナギクは

ドッペルゲンガーかがみ、Dかがみにやってもらいましょう。
勿論、髪はおろしてね^^

かがみ「それってつまり、一人二役やれって事?冗談じゃないわよ! だいたい、一緒にいるときはどうするのよ?」
こなた「そんなの合成でどーにかなるって、諦めたまへかがみんや」

かがみ「納得いかねぇ!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 11:38:09.07 ID:hhHVx0s0<>>>809きれいにまとめたなww

まあらきすたでハヤテをやるのは難しすぎると<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 11:39:52.33 ID:C.IraIDO<>>>810
そうみたいっスね。
ガンダムSEEDはどうだろう?というか自分あんま知らんけど<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 12:40:36.75 ID:W9p.2oAO<>キラ そうじろう
アスラン ただお

これでジオンはあと10年じゃなくて50話は乗り切れる<> ワタフラ<><>2008/04/07(月) 12:42:21.74 ID:USyh5cAO<>http://www.techno-japan.co.jp/watafura/
応援よろしく!!<> らき☆すた・ファンタジー<><>2008/04/07(月) 13:57:26.07 ID:C.IraIDO<>懐かしいもの投下。

時代(?)背景がアレなだけにこなたの性格がまったく違っちゃうんだよな……オタクになりようがないし。
ていうか初代の書いた人はただ単にファイナルファンタジークロスのつもりで書いたんだろうな。まさかいろいろ脚色されるとも思ってなかっただろう<> らき☆すた・ファンタジー<><>2008/04/07(月) 13:58:56.00 ID:C.IraIDO<>2―2


こなた達一行はデ・ザート砂漠を西へ向かっていた
目的はもちろん、オアシスに住んでいるという高 良家である

「風旋脚!!」

これまでに何度も遭遇したサソリの魔物を文字どおり蹴散らしながら三人は進む

「ふう、これで何体目だろ。町の人からもらったレガースとグローブがなきゃ、手足がボロボロになってたよ」

右手にはめた、町の老人が使っていたグローブを撫でながらこなたは呟いた
「サンドワームから助けてくれたお礼」ということで、老人が昔ラミア軍に所属していた際の武器をいくつかもらったのだ
表面には、ラミア軍の紋章が刻まれている

「やー、人助けって良いものだネ」
「実際に助けたのは私だけどね。あんたは逃げ回ってただけでしょ?」
「はぅ!!」

そのやり取りを見ていた、昨日一日ぐっすりと眠って元気一杯になったつかさはクスッと笑った

「あ、あれじゃないかな?」

つかさの指差した先には、うっすらとだがオアシスらしき影があった

「よっし、もう少しだね」
「行きましょう!」





それから数十分後、三人はオアシスに到着した
パフラインよりは小さなオアシス。そのなかに、あり得ないほどに豪華な屋敷が一軒そびえ立っていた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 14:00:16.22 ID:C.IraIDO<>>>815

「でか……!!」

かがみ達の暮らしていた村はおろか、アウレにもここまでの屋敷は存在しない
三人はあまりに巨大な屋敷に圧倒されていた

「……と、とにかく話を聞きましょ」
「う、うん」

かがみは屋敷のインターホンを押す
これだけの豪邸、出てくるだけでも相当時間がかかりそうだなぁ、とこなたは思っていた
すると突然、門の上からガラスのようなものが降りてきた

「わ!!」
「な、なにこれ!?」

そこに、桃色の髪の美しい女性が映し出された

『はい、どちら様ですか?』
「な、なんであんな小さなところに人が入ってるの?」
『すみません、驚かさせてしまいましたか?』

女性は三人に向かってペコリと頭を下げた
どうやらこちらの姿も声も、向こうに届いているようだ

『これは投影機というもので、離れた位置の様子を映し出す装置なんです』
「なんだ……びっくりした〜……」
「……なんだって言ってるケド……これ、相当な技術力だよ……?」

そう呟いたこなたの姿を見て、女性は一瞬、顔をしかめた
そしてにこやかな笑顔に戻り、何かを操作しはじめた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 14:01:24.53 ID:C.IraIDO<>>>816

『今、門の鍵を開けました。すぐに迎えにあがりますので、玄関ホールでお待ちください』

出現した時とまったく逆の軌道を描き、投影機が収納されていく
未知なる技術に圧倒されながらも、三人は言われた通りに門をくぐった







「うぅ……苦ぁ……」
「こなたにはまだ早すぎたかしら?」

応接室に通された三人は机に座りながら、彼女――高 良みゆきが出した紅茶を啜っていた
かがみとつかさは美味しそうに飲んでいるが、こなたは舌を『んべっ』と出した

「おおむね事情は理解できました」

紅茶を啜る三人を見て、みゆきは言った

「パフライン、そしてオーフェンの人々を救うために、私の力を貸して欲しいと」
「ええ、ダメかしら?」
「私達には、戦力が必要なの」

二人の問いに答えず、みゆきは立ち上がって窓際まで歩きだした

「……なるほど、今度はそういう方法できましたか」
「え……それって、どういう……」

こなたが尋ねようとした次の瞬間、かがみとつかさが机に頭を落とした

「か、かがみ! つかさ!」

身体を何度も揺するが、反応はない
しばらくして、二人からかすかに寝息が聞こえた

「やはり少量しか飲んでない人間には効き目はありませんか……」

振り返ったその顔には、先ほどまでの笑顔は露ほどもなかった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 14:03:11.34 ID:C.IraIDO<>>>817

「何の真似?」
「自分の身を守るためですよ。『ラミア軍の方』」

その言葉に、こなたは面食らった。どうやら彼女は自分達をラミア軍の人間だと思っているようだ
あんな奴らと間違われるのは心外だが、反論しても無駄だこなたは悟った
彼女が勘違いしている理由はおそらく自分の武具にあるのだろう、そう思ったからだ
なぜならこなたが装備している武具には『ラミア軍の紋章が刻まれている』

「母を連れていき、三賢者としての力が既にないとわかったら私を力付くで連れていこうとして、今回は協力を必要とするフリをする……
 そこまでして我が一族の力を手に入れようだなんて、一体何が目的ですか?」

こなたは一言も発せず、ただみゆきを見つめていた
ラミア軍の目的――らき☆すたーを手に入れるためだろうが、それだけとは限らないのだ
それに、下手なことを言って刺激するよりは、だんまりを決め込んだほうがいい

「……黙秘、ですか。それもいいでしょう」

みゆきは背中に背負っていた鞘から剣を抜き、こなたに向ける
その剣を見た瞬間、こなたの目の色が変わった

「あーー! そ、それ、伝説の『光剣ワルキューレ』!! 実物をナマでみられるなんて!!」
「この剣に対する知識はおありのようですね。では、おわかりでしょう? この剣の強さも」

みゆきのえらく冷静な声で、こなたは我に返った
そうだった、今は興奮してる場合じゃない!
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 14:04:39.79 ID:C.IraIDO<>>>818

「お帰りになられるなら、命だけは助けてあげましょう」
「そうはいかないよ。こっちだって事情が事情だからね」
「そうですか……では!」

地面を蹴り、みゆきがこなたに向かって突進、こなたに切り掛かる!
そのたびに、こなたは後ろへと飛び、しゃがみ、飛び上がり、剣を回避する
例え反撃をしても、それがガードされてしまえば一巻の終わり。無防備になったところを襲われ、下手をすれば殺される
素手 VS 剣。圧倒的に素手の方が不利だ!

「なかなかやりますね。では、これはどうですか?」

みゆきが高く剣を掲げる。と、その時、剣が炎に包まれた!

「イフリートの加護を受けた、私の魔術を食らいなさい! ――スパイラルフレア!!」
「うそ!?」

一気に振り下ろされた剣から巨大な火の玉が出現、こなたに向かって飛来する!

「く!」

直撃。床に着弾した瞬間、爆風が一気に吹き上げる。終わったと、みゆきは思ったのだが
炭と化しているはずだったこなたは、傷ひとつ負っていなかった
体内にある魔翌力を周囲に拡散させ、スパイラルフレアの威力をほぼ無にしたのだ

「防御技のひとつ、粋護陣……なかなかやりますね。……ですが」

多大な魔翌力を放出しなければならないため、粋護陣の使用後は魔翌力が大幅に減ってしまうのだ
その後の戦闘は当然厳しいものになっていく。それに加え……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 14:07:49.29 ID:C.IraIDO<>>>819

「はぁ……はぁ……!!」
「その状態では、もう戦えそうにありませんね」

こなたは魔術師ではない。魔翌力は通常の人間と同程度、つまり生命維持に必要な魔翌力くらいしか持っていないのである
前述したが、粋護陣は魔翌力を多大に消費する技。右手の甲にある白晶石のおかげで常人よりは魔翌力があるものの、それももう切れかけていた

「終わりにします」
「はぁ……! み、ミラージュアタック!」

こなたとの間合いを一気に詰め、一閃!!
しかし手応えはなく、それどころかこなたの身体をすり抜けて壁に激突しそうになった
振り返って見ると、先ほどまでこなたがいた場所にはこなたの形をした白い塊があるだけ
こなたの本体はみゆきのはるか後ろにいた。最後の力を振り絞り、自分の分身を作り出したこなたは瞬時に離脱したのだ

「……驚きました。まだそんな力が残っているなんて」
「や……やられる……わけ……には……いかない……か……ら……」

戦いを続けようと構えをとるが、彼女はもう限界にまで達していた
こなたの身体は、地面に吸い込まれるように倒れていき、それきり動かなくなった

「……息はありますね……」

ゆっくりとこなたに近付き、脈をはかる
弱々しくではあるが、呼吸もちゃんとしているし脈もある

「どうしましょ……外に放り出すわけにもいきませんし……仕方ありませんね」

そうぼやきながら三人の身体を担ぎ、みゆきは部屋を後にした<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 14:09:57.59 ID:C.IraIDO<>>>820
2―2、以上です。
バトル中の描写がうまくいかない……。これで伝わっているかどうか微妙ですが……

次はみゆきさんとの決戦になると思います。<> ワタナベフラワー<><>2008/04/07(月) 14:35:13.88 ID:USyh5cAO<>http://www.techno-japan.co.jp/watafura/
応援よろしく!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 16:34:40.76 ID:d8H1FwDO<>>>822
宣伝は余所でやれ屑<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 17:23:00.51 ID:TAZRLkSO<>>>821
乙です!
みゆきさんSUEEEEww

>>823
荒らしは無視した方がいいですよ〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 17:35:18.07 ID:hhHVx0s0<>>>821
待ってたぜーww
みゆきさん強いけどこなたん達は勝てるのか、、、
うおおおお続きwktkwwww<> クマガイ<><>2008/04/07(月) 17:52:11.72 ID:USyh5cAO<>http://www.techno-japan.co.jp/watafura/
ラジオ出演決定!
応援メールよろしく!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 18:35:27.46 ID:hhHVx0s0<>NHKでらきすた映ったなwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 19:13:15.01 ID:xch6v6SO<>>>821
久しぶりだなコレww
バトル描写って難しいよね、でも上手く書けたときの爽快感は異常。

次回も期待してるぜ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 20:06:34.88 ID:d8H1FwDO<>>>824
そうでしたね
道に転がってる犬の糞を相手にしたようなもんでした^^
ご指摘ありがとうございます。<> ワタナベフラワー<><>2008/04/07(月) 20:48:04.40 ID:USyh5cAO<>http://www.techno-japan.co.jp/watafura/
ラジオ出演決定!!!
応援メールよろしく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!<> ワタナベフラワー<><>2008/04/07(月) 20:53:04.52 ID:USyh5cAO<>http://www.techno-japan.co.jp/watafura/
人気バンド!
ワタナベフラワー!!
応援よろしく!!!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/07(月) 20:57:01.79 ID:C.IraIDO<>…うん、しばらくsage進行で。
 
次のコンクールはいつにするん?
あんまり間が短すぎるのもアレだし、二ヶ月に一回のペースか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/07(月) 21:17:00.10 ID:xch6v6SO<>>>832
最近はそうだね
昔はどうだったのか……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/07(月) 21:31:28.46 ID:u5Lr2sAO<>キャラの誕生日ごとに開催とかだったら面白いかなと思ってしまった俺<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/07(月) 21:54:14.92 ID:C.IraIDO<>>>834
例えばの話だけど、7月のコンクールのお題は『かがみ、つかさ、みさおの誰かを主人公に』みたいなのもアリじゃないかな?
そうなると8月のコンクールは確実に感動物の波が押し寄せるな。20日はかなたさんだし<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 22:01:25.13 ID:q5ouyEM0<>ストレートに『感動物』でもいいんじゃない?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/07(月) 22:08:57.23 ID:PwYtWcYo<>1月  25日:ひかる
2月  3日:こう  8日:ななこ  14日:あきら
3月  6日:ゆかり
4月  16日:パティ
5月  24日:ひより  28日:こなた  28日:俺
6月  15日:ひなた
7月  7日:つかさ・かがみ  20日:みさお
8月  20日:かなた  21日:そうじろう
9月  6日:ひかげ  12日:みなみ  17日:ふゆき
10月  7日:ゆい  18日:白石  25日:みゆき
11月  4日:あやの  26日:やまと
12月  20日:ゆたか

偏ってると思ってたけどこうして見ると案外バラけてるな
てかそうじろうとかなたさん1日違いなのか…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 22:40:01.72 ID:xch6v6SO<>>>837
さりげなく『俺』とか入れんなwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/07(月) 22:58:23.62 ID:p.q2s2Eo<>>>837
おめでとう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/07(月) 23:07:49.86 ID:tvXdrLE0<>30分くらいでまとめ終わって22:30にはお風呂入れるかなって・・・
そしたら意外と時間かかったよ、みなみん。。。

まとめ人のやる気の半分はみなみんの感謝の気持ちで出来ています

なんか問題あったら報告ヨロ、時間が空いた時に修正する<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/07(月) 23:10:20.54 ID:TAZRLkSO<>誰か>>837の誕生日SSを書くんだwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/07(月) 23:11:00.39 ID:W9p.2oAO<>>>840
ありがとう
お前になら掘られてもいい<> MiYUGTO<><>2008/04/07(月) 23:11:02.03 ID:kXsc16I0<>どうも、IDがみゆきさんっぽくて正直驚きました。
>>747こと「MiYUGTO」です。
「悪霊退散☆柊姉妹」が早速Wikiに載っていまして感動ノキワミです。アッー!

さて、今回の作品ですが。
・「悪霊退散」と同じ時間軸です。無論大人こなた。
・今回、みWikiさんが出てきますが代わりにつかさが出てきません。(どんだけ〜 byつかさ)
・かなーりディープな鉄道ネタが入っています。鉄道は全て実在の会社名で表記しておりますのであしからず。

そいでは、ドゾー<> MiYUGTO<><>2008/04/07(月) 23:19:46.58 ID:kXsc16I0<>「…ふぅ」
ふと溜息が漏れる。今日は小田原取材であっちこっち行ってたからなぁ。
よく頑張ったな、わが相棒デジカメくんよ〜。

「さて…と、明日からまた休みだし、どこでネタ探そうかな?」
そんなことを思いながら、私こと泉こなたは小田急で移動していた。
すっかり空は暗い。…無事に家まで辿り着けるんだろうか。

 あの☆あと〜One day on the ODAKYU line〜

『間もなく、秦野、秦野です』

こなた「…んぁ」
無機質な自動放送で目が覚める。…なんだまだ秦野か…だいぶ前じゃん…
こんな調子で無事うちまで帰りつけるんだろうかと思っていると、話し声が聞こえてきた。

「…それで、どうしてもラノベ研究会の会長が放してくれなくってさぁ」
「…それは大変ですね」
聞き覚えのある声。片方はかがみだ。
そしてもう片方もまた…聞き覚えがある。そうだ、これは…

こなた「かがみ!みゆきさん!」
みゆき「泉さん、こんなところでお会いするなんて奇遇ですね」
かがみ「こなた、なんであんたが小田急に乗ってんのよ!?」
こなた「いやぁ、ちょっと取材がらみでね。かがみんは?」
かがみ「あたしは明日は講義がないから鷲宮まで帰るけど…みゆきは?」
みゆき「これからビナウォークでお買い物をしてから帰ろうと思いまして」<> MiYUGTO<><>2008/04/07(月) 23:29:06.92 ID:kXsc16I0<>こなた「ビナウォークかぁ…」
かがみ「こなた?言っとくけどアニメ関係のお店はないわよ」
こなた「いや、それは知ってるよ。…限定キット売ってないかな…」
みゆき「ビナウォークでしか手に入らない限定のグッズがあるんですか?」
こなた「おっ、よくぞ聞いてくれたみゆきさん!そうなのだよ、ビナウォークにはここでしか売ってない限定パーツがわんさとあるのだよ!」
かがみ「限定パーツって…パーツ?」
こなた「うん、Nゲージの」
かがみ「え、Nゲージって…あんたまさか!?」

こなた「オタクをなめちゃいけなーい!」
かがみ「ついにテツの世界にまで…ダメだこいつ…」
みゆき「テツってなんですか?」
こなた「あー、テツというのはだね…」
かがみ「はいはい、もういいから黙れ」
そんな、せっかく自信満々に語ろうとしていたのに!
つれないなぁ、でもそんなところが大好きさ☆

かがみ「うるさい!」

さて、本厚木に着いたところで私たちはみゆきさんと別れる。
ロマンスカーに乗って帰らなきゃ間に合わないからだ。
ホントは行きたかったんだけどね、ビナウォーク。

『新宿、新宿です。ご利用ありがとうございました…』
かがみ「や、やっと着いたわ…あぁ〜」
こなた「あとはここから長い長いJRをひたすら鈍行で」
かがみ「…気が滅入るわね…」
うん、まったくだ。激しく同意。<> MiYUGTO<><>2008/04/07(月) 23:36:55.59 ID:kXsc16I0<>『新宿、新宿です。ご利用ありがとうございました…』
かがみ「や、やっと着いたわ…あぁ〜」
こなた「あとはここから長い長いJRをひたすら鈍行で」
かがみ「…気が滅入るわね…」
うん、まったくだ。激しく同意。

こなた「…それにしても、さ」
かがみ「ん?」
こなた「私達って、大人になってもずっとこんな調子だよね」
かがみ「何言ってるのよ。私だって勉強一筋よ?こなただってラノベ作家になったんだし」
こなた「そういうことじゃなくって、さ」

こなた「今だってこうして気楽に話していられるんだもん」
かがみ「え…?」
こなた「私、かがみやつかさ、みゆきさんが友達でいてくれて本当によかったって思ってる」
かがみ「まぁ…それもそうよね。こうしてこなたとずっと一緒にいられるんだし」
こなた「かがみ…?」
かがみ「やだ…何言ってるのよ私!……でも、ありがと…」
こなた「いや、お礼を言いたいのは私のほうだよ。かがみたちがいなけりゃ私は…」<> MiYUGTO<><>2008/04/07(月) 23:40:28.77 ID:kXsc16I0<>そうだ、私は何のとりえもないダメ人間だった。
かがみたちと出会うまでは。
もしあの時、陵桜学園でかがみやつかさ、みゆきさん達と出会ってなかったら…
きっと、今の私はいなかっただろう。
…持つべきものは友達って、本当なんだな。

かがみ「って、ここで話してるのもいいけど、そろそろ電車乗らないとね」
こなた「そだね。さぁ〜これから通勤地獄だ〜」
かがみ「とか言いながらウキウキしてるんじゃねぇ!」

ありがとう、みんな。<> MiYUGTO<><>2008/04/07(月) 23:43:04.87 ID:kXsc16I0<>というわけで、如何でしたでしょうか。

「あの☆あと〜One day on the ODAKYU line〜」ですが、どうも俺って文の才能がorz
「今のこなたがあるのは、かがみたちのお陰なんだ」って言うのを書きたかったのです。
えと、そいだけです。

またヒマがありましたら、一つネタをブチかましてみようかと思う所存です。デハ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/07(月) 23:54:40.08 ID:PwYtWcYo<>>>840
よもや参考までにと撮った写メまでまとめに載るとは思わなんだ…
俺の尻はいつでも使っていいぞ

>>848
乙!
たまにこういうほのぼの系を挟まないとだよな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 00:06:59.33 ID:6eB7O6AO<>>>840
乙!
やっぱ改行に一行空けて表示されるように実験したのは正解だったww

色々あって忙しいが明日には投下出来るといいなぁ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/08(火) 11:06:10.37 ID:XK6CfOs0<>>>837
なら俺はコウだ

1月  25日:ひかる
2月  3日:こう  8日:ななこ  14日:あきら
3月  6日:ゆかり・俺
4月  16日:パティ
5月  24日:ひより  28日:こなた  
6月  15日:ひなた
7月  7日:つかさ・かがみ  20日:みさお
8月  20日:かなた  21日:そうじろう
9月  6日:ひかげ  12日:みなみ  17日:ふゆき
10月  7日:ゆい  18日:白石  25日:みゆき
11月  4日:あやの  26日:やまと
12月  20日:ゆたか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 18:33:41.18 ID:dw0AjkAO<>>>851
いや、だから……wwwwwwww<>
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/08(火) 19:05:11.89 ID:6eB7O6AO<>人居ないみたいだし投下してく
前回は>>725
かなたさんのキャラが崩壊気味かもだが勘弁
資料NEEEEEE<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/08(火) 19:06:07.26 ID:6eB7O6AO<> 
こなたは、ゆっくりと『自分』が夢の世界から昇ってくるのを感じた。
 
こなた「‥ん‥あ、」
 
こなた(いつの間にか‥寝ちゃってた)
 
こしこしと目を擦って伸びをする。さっきまで7時過ぎだったというのに公園の時計の針は、9時を指している。
 
 
こなた(気持ちいい夢だったな‥後の方は覚えてないのが悔しいや)
 
少しだけ深呼吸をして、夢の余韻に浸る。
そして、さっき抱き付かれた時に感じた感覚の正体になんとなく気付いた。
 
こなた(あれ、お父さんに似てたんだ)
 
こなた(行動のパターンとかじゃない。もっと‥こう‥なんていうんだろ‥うーん‥‥)
 
 
こなた「うーっ!何なんだよそりゃ――――ッ!!!」
男「ビクッ!!」
 
こなた「あれ?(この人は‥」
男「え?」
 
男「チョココロネとメロンパンだけど‥一緒に食べる?」
 
こなた「‥さっきの青年じゃないか」
男「‥ど、どーも」
 
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/08(火) 19:06:48.35 ID:6eB7O6AO<> 
かなた『まったくもう‥娘に何てことを‥』
 
こなた達と別れた後、男(とかなた)はアニメイトを出て街中をブラブラしていた。
 
男「ごめんって‥ハグは欧米じゃ挨拶だZE?」
かなた『 お 黙 り 純 国 産 』
男「はい」
 
 
男「このままだと話が進まないから聞いておくが、俺はこれからどうすればいいんだ?」
かなた『えっと‥』
男「つか、まず今日はどこで寝るんだ?」
 
食事も睡眠も必要な男にとってはこれは重要な問題である。
 
かなた『それは、ここからちょっと離れた場所に、来たときと同じようなプレハブがありますから、そこに行きましょうか』
男「おk、そうしよう」
 
男「そして、そこで《今から》先の事を決めるわけですね?わかります」
かなた『ハッハッハ』
 
男「はぁ‥‥」
 
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/08(火) 19:07:44.96 ID:6eB7O6AO<> 
男「さて、生身の人間として当たり前ながらお腹が空いたんだが」
 
今の時刻は午後7時。学校が終わってそのままこっちに来た男は、もはやお腹と背中がくっついちゃいそうなのだ。
 
かなた『あ、じゃあパン食べましょうよ!』
男「パン‥だと?」
かなた『パン、嫌いですか?』
男「‥いや、全然好きだが‥夜にパンだと足りなくないかな?」
かなた『でもね、ほら私、死んじゃってから何も食べてないでしょ?』
 
男「‥‥‥」
かなた『私が直接食べる訳じゃないけど、食べた気分だけでもさ‥』
男「かなたん‥」
 
かなた『家の近くにね、そう君とよく行ったパン屋さんがあるんだ!とっても美味しいの。特にチョココロネと、メロンパンが好きだったなぁ‥』
 
今のかなたがどんな表情をしているのか、男にはうかがい知る事が出来ないが、聞こえてくる声が少しだけ涙声になっているのはわかった。
 
男はスタスタと歩き出す。
 
かなた『男君、どこ行くの?』
男「パン屋。食べたいんだろ?」 
かなた『‥‥‥ありがとう』
 
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/08(火) 19:09:21.70 ID:6eB7O6AO<> 
男「それにしても、かなたんは好みが若い人みたいだなww」
かなた「えー?私ずっとわかいもん♪」
男「そりゃあそっか」
 
どこか《固さ》の抜けた二人が買い物を終えてパン屋から出てきた頃、辺りはすっかり暗くなっていた。
 
『近くの公園で食べたい』というかなたの頼みで男は公園へと足を運ぶ。
 
 
男「お、ここ?」
かなた『うん!ここここ♪』
男「‥繋げて言うと?」
かなた『 お 黙 り 小 市 民 』
男「ごめんなさい」
 
 
男「あ、向こうのベンチに誰かいる‥」
かなた『本当だ、って‥』
男「アレは俺の嫁のこなたんじゃまいか!!」
かなた『シッ、静かにしてね?』
 
 
制服のまま公園のベンチに腰掛け、何処か目の焦点が合わないまま足もとにある石を靴で蹴っている。
 
 
かなた『家にも帰らないで、一体何してるんだろう?』
男「帰りたくないんじゃね?」
 
男はボソリと呟いた。え?とかなたが聞き返すと、男は思い出すように静かに続けて言う。
 
 
男「今までずっと一緒に居た父親が行方不明なんだ。誰もいない家に独りでいるのって、結構寂しいんだぜ?」
かなた『男君‥』
 
 
しばらく遠巻きに観察しているとこなたの動きが完全に停止した。
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<><>2008/04/08(火) 19:10:20.29 ID:6eB7O6AO<> 
男「おいおい、無防備に寝ちまってますよ奥さん?」
かなた『危ないね‥やっぱり疲れが貯まっちゃってるのかな‥‥』
男「ここは旦那として放っておけん‥」
 
男はそう言ってこなたの所にソロソロと歩み寄る。
 
かなた『‥どうするつもり?』
男「目の前で嫁が寝てるなら、俺として考えられる行動は1つだ」
かなた『ちょっとお待ち』
かなた『ちょ、待ってって言ってるでしょ?』
 
 
こなたのすぐ隣まで来た男はこなたのベンチの隣のベンチに腰かけた。
 
かなた『え?』
男「嫁に変な男が寄らないようにしただけだが何か問題でも?」
かなた『‥もうww脅かさないで?』
男「フヒヒwwサーセンww」
 
 
しばらく経って――――
 
男「‥‥」
かなた『ずっと食べてないけど、どうしたの?』
男「 寝 顔 が 気 に な っ て 食 え ん 」
かなた『フフフww』
 
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<>sage<>2008/04/08(火) 19:12:10.48 ID:6eB7O6AO<> 
男「さて、9時を回ってしまったわけだが」
かなた『シッ‥起きそう‥』
 
こなた「‥ん‥あ、」
 
眠りについて小一時間、やっと目を開けたこなた。ただまだ覚醒には至らないようだ。
 
 
 
男「‥ボソボソ(ちょwwwwよく考えたら俺がここに居るのって変だwwwwwwww」
かなた『 あ 』
 
今更ながらに自分達の状況を確認した男。このままではどうみてもストーカーです。本当に(ry
 
 
男「‥ボソ( あ 、じゃねーよww撤退ー!」
 
時、既に遅し。
 
 
 
こなた「うーっ!何なんだよそりゃ――――ッ!!!」
男「ビクッ!!(THE・ワールド!!」
 
こなた「あれ?」
男「え?(逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ、落ち着け、誤魔化せ、揉み消せ俺!」
 
男「チョココロネとメロンパンだけど‥一緒に食べる?(環境利用闘法!!」
 
こなた「‥さっきの青年じゃないか」
男「‥ど、どーも(\(^O^)/オワタww」
<> 男はらき☆すたの世界に迷い込んでしまったようです
◆oyiyL/RNdM<>sage<>2008/04/08(火) 19:12:57.95 ID:6eB7O6AO<>投下おしまい
キャラが勝手に歩いて大変だorz

しかも下げ忘れてた、スマソ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 19:19:12.89 ID:LI.FDISO<>>>860
おうおうおう!
相変わらず面白いですなぁ!!

パン…だと?
テラワロスwwwネタありすぎだろwwwかなたwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 19:27:05.69 ID:p3uZzoDO<>‐剣道部‐
ブンッ!ブンッ!
こなた「相変わらずみなみんの素振りはすごいよね〜」
みなみ「あ、いえ、そんな…私はまだまだ…お母さんのがもっとすごくて」
こなた「へぇ〜そうなんだ」
あきら「はぅ〜遅れてごめんなさぁい☆」
こなた「あ、もうあきらっち遅刻〜、みなみんたちもうみんな素振りはじめてるよ?」
あきら「はぁい、すいません泉部長すぐに支度しまぁすっ☆」


ブンッ!ブンッ!
そうじろう「お、やっとるな皆、感心感心」
こなた「あ、先生また売店の賞味期限切れを貰ってきたんですか?」
みゆき「お腹こわしますよ?」
みさお「そのうち病気なるってヴぁ」
そうじろう「うるさいうるさい、金欠なりにがんばって生きてるんだほっとけ!」

あきら「……。(ブンッ、ブンッぴたっ ……。ふぅ〜疲れたぁ、みなみちゃん☆」
みなみ「はい、なんでしょう?」
あきら「打ち込みの相手してプリーズっ☆」
みなみ「いいですよ」

あきら「……。めぇぇん!」
すぱーん!
みなみ「今のはいいですね、でももう少し…あきらさん?」
あきら「ふっふふふっ…(あぁ打ち込むことが楽しい…もっと、もっと打ちたい)」
みなみ「あ、あの〜(ι」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/08(火) 19:42:36.77 ID:LI.FDISO<>バンブーブレードかいなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 20:11:40.66 ID:g4olb/s0<>>>859
なんとなく男のイメージはミスフルの猿野だわww
前はかわいいやつだなと思っていたが
そろそろ男を殺したくなってきたぞwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 20:19:41.01 ID:g4olb/s0<>あと男ってリアルから二次元の世界に行ったけど
男は三次元から世界を移動するときに二次元になったのかとか考えてたら混乱してきたww
そんなこと考えること自体が野暮なことだがww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/08(火) 20:28:07.35 ID:9lCsFwAO<>かなたがこんなだったら、こなたの性格が全部そうじろうのせいとは言えないなwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/08(火) 20:30:15.87 ID:6eB7O6AO<>>>861
楽しんでくれてるならよかったww
男があんなだから相方側のかなたさんがこうなってマズイかと思ってたりするんだがww

>>865
あ、ぽいかも試練wwww気付かなかったが似てるかもなww
因みに次元的な問題は俺も考えたが「漫画のキャラが漫画の中のマンガの世界に入った時」みたいなノリでいいよwwww
どちらかったら三次→虹の変化で<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 21:28:22.46 ID:P5/kCPo0<>>>846
小田急線で鷲宮に行くなら、小田急線→(代々木上原)→東京メトロ千代田線→(北千住)→
東武伊勢崎線 急行久喜行き→(久喜)→東武伊勢崎線 普通太田行き→(鷲宮)がお勧め。
(4/6の鷲宮でのイベントに行くのに利用しました)

特に代々木上原と久喜の乗り換えは、ホームが向かい同士である上、各列車に接続出来るように
ダイヤを組んでいるので待ち時間が最小限で済み、何よりJRより安い。
JRだと新宿から湘南新宿ラインが早くて良いが、宇都宮行き(更に快速)は少ないう上、久喜で伊勢崎線太田行き
にうまく合わせるのが難しい(時刻表かナビタ○ムがないとね・・)。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/08(火) 21:39:55.64 ID:3JFHGS.o<>キャラソンごときで声上げて泣くなんて思わなかった…

BGMにして今からかなたさんのSS読み漁ってくる…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 21:41:48.82 ID:5trpvgAO<>こうしてまた>>869の紳士心が深まっていくのであった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/08(火) 21:44:05.93 ID:9lCsFwAO<>紳士と言えば、白石のかおりんのテーマは相当だと思う<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/08(火) 21:46:19.48 ID:AmDQgcDO<>>>869
同じ曲を三回連続で聞いて三回とも泣きました。
かなたさんに何回泣かされたことか、数え切れません。
かなたさんは最強です。
 
 
 
ちょいと質問。
みなみってひよりに敬語使ってたっけ?<> MiYUGTO<><>2008/04/08(火) 21:47:58.20 ID:/jL1Yvo0<>>>868
ウボァー、盲点でしたorz
なんと言う失態だ!絶望した!!

とりあえず、こなたの趣味でわざと遠いルートに行かされたってことで勘弁してくださいorz
すみません、ちょっとCBに武力介入されてきますorz

かがみ「…っておい、アンタまさか…」
こなた「実はグリーン車に乗りたいだけだったんだよねぇ〜」
かがみ「…結 局 無 駄 足 か よ ! 私の時間返せー!!!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 21:58:16.03 ID:g4olb/s0<>IDからとって読み方的にはみゆごとでいいのか
女の人ならかわいいが男ならどこぞのグレート先生だなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 21:58:17.67 ID:QIa3Fo60<>敬語じゃなかたと記憶<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/08(火) 22:00:52.87 ID:6eB7O6AO<>携帯MYTUBEでかなたさんの動画みた どうしよう 本気で涙が止まらない
カレー煮込んでるのに、親がいるのに


弱いんだよ‥あの動画ってDVDもう出てるのか?よかったら何巻か教えてくれ‥‥

というかあれじゃあ俺の文でかなたさんのキャラは崩壊してる‥これはまずい<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/08(火) 22:04:41.98 ID:3JFHGS.o<>>>876
11巻に収録、今月の25日に出るよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 22:05:52.28 ID:QIa3Fo60<>アニメの22話のことを言ってるんならDVD11巻だZE
通常版のこなたん画伯の絵にかなり来たwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 22:07:06.86 ID:6eB7O6AO<>>>877
サンクス これほどらき☆すたが地元で放送してないのを恨んだのは初めてだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 22:12:37.81 ID:6eB7O6AO<>>>878もサンクス
投下・レスどちらも携帯だからレスズレるのが嫌だww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/08(火) 22:14:50.93 ID:3JFHGS.o<><>
なんつーか今のこの思いを書き表したい

やっぱりね、かなたさんの破壊力って声優によるところがすごく大きいと思うのよ
もちろん泉家の背景とかは根底にあるしすごく重要だけどさ
原作5巻の「漫画だけ」だとここまで泣けないと思うのね
俺の中で島本さんはナウシカでありクラリスであり響子さんであるわけで
そんな人がかなたさんっていう切ない立ち位置のキャラを演じるわけだ
これ声当ててる人が別人だったら俺はここまで泣かなかった

と、小学生の時に父親がいなくなって去年爺ちゃんを亡くした俺は思う
</><> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 22:15:18.41 ID:AmDQgcDO<>>>872を答えてくれたのは一人だけ……

>>875
みなみとひよりが会話してる描写が見つからなくて困ってたんです。返答ありがとうございました<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/08(火) 22:15:28.66 ID:3JFHGS.o<>あっと…書き忘れてた
スレ違いすまん<> MiYUGTO<><>2008/04/08(火) 22:18:32.37 ID:/jL1Yvo0<>それでは今日もネタを投下します。大人こなたシリーズ第3話?って感じですが。
今回はちょいSF寄りになります…が、導入部分は鬱っぽいかもしれません。

ゆーちゃんが初登場しますよっ。そいではどうぞお楽しみください。<> 「サイバー☆ゆーちゃん」<><>2008/04/08(火) 22:19:28.25 ID:/jL1Yvo0<>ある日、仕事をしていると突然、ゆい姉さんから電話がかかってきた。
ゆーちゃんの具合が悪くなったらしい。
私はお父さんと一緒に、急いで病院に向かったのだった。


こなた「ゆーちゃん!しっかりして!ゆーちゃん!!」
ゆたか「あ……お…ねぇ…ちゃん……」
ゆい「先生!ゆたかは…ゆたかは助かるんですか!?」
医師「できるだけのことはしました……しかし……」
そうじろう「そんな………」
ゆたか「おねぇ……ちゃん……」
こなた「ゆー…ちゃん……?」

ゆたか「私……まだ…死にたく…ない……」
こなた「大丈夫、絶対大丈夫だよ!私たちがついてるじゃない!」
ゆたか「私が……こんな身体じゃなきゃ……お姉ちゃんたちに…こんな心配かけないのにね…」
そうじろう「もういい、今は休んでなさい!」
ゆい「そうだよ、絶対治るから!大丈夫だから…」
ゆたか「こなたお姉ちゃん……私………」
こなた「……」
ゆたか「お姉ちゃん…みたいに…強く……なりた…い……」

その言葉を言い切ったところでゆーちゃんは目を閉じた。
オシロスコープの波が…消えた。

こなた「ゆーちゃん……ゆーちゃん……?」
ゆたか「…………」
こなた「うわあぁぁぁあぁぁああああ!!!!ゆぅぅちゃぁぁあぁあああああん!!!!」
ゆい「ゆたか…どうして……っ!!!」

このとき私たちは知らなかった。
お父さんがなにやら先生にある頼みをしていたことを。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/08(火) 22:19:33.85 ID:6eB7O6AO<>>>882
深く読んでなくて把握しきれてないんだよ すまんね

>>883
スレ違いとかはともかく伝わった
俺も原作じゃ泣かなかったな、声優とかはまったく知らないが

かなたさんの破壊力は異常<> 「サイバー☆ゆーちゃん」<><>2008/04/08(火) 22:20:28.03 ID:/jL1Yvo0<>1週間後。
ゆーちゃんのいなくなった泉家に、みなみちゃんが訪ねてきた。

みなみ「…失礼します…」
こなた「みなみちゃん…ゆーちゃんのこと…」
みなみ「……叔父さんに聞きました…ゆたかは…優しい子だった…」
こなた「うん…」
沈黙が続く。みなみちゃんも私も、悲しい気持ちは一緒なんだ。
どんなに泣いたって、ゆーちゃんは戻ってこない…だけど…。

こなた「…みなみちゃん」
沈黙を破ったのは私のほうだった。
みなみ「泉さん……」
こなた「ゆーちゃんを…ありがt」
そういいかけたその時だった。

みなみ「!?」
こなた「!!!!」

轟音と共にあたり一体が煙に包まれる。
私たちには、何が起こったのかわからなかった。
見る見る煙が晴れていく。そして轟音の主がだんだん明らかになっていく。

こなた「…ゆー…ちゃん…?」
その小さい身体に赤い髪の毛を、見間違える筈がなかった。
間違いない、一週間前に死んでしまったはずのゆーちゃんだ!

ゆたか「ただいま…こなたお姉ちゃん、みなみちゃん」<> 「サイバー☆ゆーちゃん」<><>2008/04/08(火) 22:28:48.08 ID:/jL1Yvo0<>こなた「あー…ゆーちゃん?…だよね?」
私は何がなんだかわからなかった。
どうして死んだはずのゆーちゃんが帰ってきたのか?
しかも、驚いたのはそれだけじゃない。
ゆーちゃんの耳の部分をよく見ると、人間のそれとは違う明らかに異質なものが…。

こなた「ゆーちゃん!いつの間にメイドロボ属性になったの!?」
ゆたか「お、お姉ちゃん!?」
みなみ「……よかった、ゆたかが戻ってきてくれて……」

ふと、お父さんが入ってきた。
そうじろう「どうやら、処置は成功したようだな」
こなた「お父さん!?」
そうじろう「こなた、ゆーちゃんが最期に言った言葉…覚えてるな?」
こなた「『強い身体になりたい…』っていう言葉だよね…?」
そうじろう「ゆーちゃんには、生きてほしかった。俺もゆいちゃんもそう思っていた。だから…」

次の瞬間、お父さんは衝撃の事実を口にした。
そうじろう「ゆーちゃんを…サイボーグにしてもらったんだ」

えぇぇぇぇぇ!
ちょ、ちょっと待ってよ。ゆーちゃんがサイボーグって…?
ゆーちゃん、あんたはどこまで萌えるんだっ、ぬおぉー!<> 「サイバー☆ゆーちゃん」<><>2008/04/08(火) 22:33:24.31 ID:/jL1Yvo0<>
そうだったのだ。
ゆーちゃんは生まれつき身体が弱かった。
だから今度生まれ変わる時は強い身体になりたいといっていたのだ。
その結果、ゆーちゃんはちょっとやそっとじゃ壊れない丈夫な機械の身体になったという訳だ。
まぁもっとも、その代償として胸は一生つるぺたのまんまになっちゃった訳なんだけども。
こなた「でもさ、ゆーちゃん」
ゆたか「?」
こなた「いくら生き延びられたのが嬉しいからって、壁を突き破るのはどうかと思うよ?」
ゆたか「…!?」

ゆーちゃんが後ろを振り向くと、壁には大きな穴があいていた。
しかも、綺麗にゆーちゃんの形にだ。

ゆたか「ごごごごご、ごめんなさい!ごめんなさい!!」
みなみ「…ユニーク」

                                       <オワリ><> MiYUGTO<><>2008/04/08(火) 22:36:00.00 ID:/jL1Yvo0<>というわけで、サイバー☆ゆーちゃんでした。
ゆーちゃん、せめてドアを使いなさいよ。

こういうSFっぽいネタは一度やってみたかったんですが、果たして皆さんのお口に合うかどうか。

それではまたお会いしましょう。ばいにー!!<> MiYUGTO<><>2008/04/08(火) 22:42:39.68 ID:/jL1Yvo0<>>>874
もう、みゆごとでいいっ酢wwwwww

因みに俺は男…じゃなく漢(おとこ)です。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 23:14:53.42 ID:3JFHGS.o<>>>890
なぜかファイアボールが思い浮かんだ件


書くぞ…俺の全身全霊を込めてかなたさんのSSを書いてみせるぞ!
俺はやるぞおおおおおおおお<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 23:34:29.01 ID:QIa3Fo60<>>>890
最後のみなみんのユニークで吹いたwwwwww
GJだっぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/08(火) 23:37:59.23 ID:5trpvgAO<>>>891
毎日楽しみに読ませてもらってます鬼塚さん<> MiYUGTO<><>2008/04/09(水) 00:05:29.36 ID:KeqagUM0<>どもっ酢、鬼塚です…ってコラァァ!!wwwwwwwwww

>>892
ファイアボールと聞くとどうしてもマリオがwwwwww
…あの白いロボ娘が出てくる作品ですね?
かなたさんSS、期待しておりますですよ。

>>891,893
そう言ってもらえるとうれしいんだZE☆

☆おまけ☆
ゆたか(叔父さんの話だと、今の私ってサイボーグなんだよね…)
ゆたか(ぼーっと歩いてたら権現堂堤に来ちゃったけど…一体どれぐらいのパワーが…)
ゆたか(そこら辺の石を投げてみようかな…)

ガシッ キュイィィィィィン
ゆたか「えいっっ!!!!!」
ビュゥゥゥゥン!!

(同時刻 茨城県猿島群五霞町 五霞工業団地)
作業員A「な、なんだ…?」
作業員B「…魔弾だッ 逃げろォォォ!!!!!!」
ドガァァァァァァァァン ウーウー カンカンカンカン…

ゆたか「叔父さん…確かに強くなりたいって言ったけど…強くなりすぎ…orz」
<> MiYUGTO<><>2008/04/09(水) 00:10:48.39 ID:KeqagUM0<>って、安価間違えてちゃどうしようもないな俺orz
すいません、ゆーちゃんの魔弾喰らってきますorz<> 柊つかさのインターネット生活<><>2008/04/09(水) 00:23:11.06 ID:pyXRlwAO<>こんにちはー。つかさです。最近お姉ちゃんが「こなた……こなた」ってうるさいんだよねー。あははお姉ちゃんキモイねー(笑)。あとパソコン欲しいってお姉ちゃんと一緒にお父さんにおねだりしたら買ってくれたよ。上目使いと涙目使ったら余裕だったよー。

〜1日目〜
検索ワード:料理

〜3日目〜
検索ワード:バルサミコ酢
……バルサミコ酢を二つ注文と………

〜5日目〜
検索ワード:らき市場
……お姉ちゃんの下着売ってお金にしよう

〜8日目〜
検索ワード:ピー速


〜13日目〜
ピー速にて
……今日はスレ立ててみようかな
【ガチレズ】姉が変態【ロリコン】カタカタ

〜15日目〜
……スレも1000行ったしまた立てようかな
【委員長】お嬢様キャラってうざくね【メガネ】カタカタ

〜20日目〜
……授業中にはピー速に限るね。あっまたあのピンクがまた仕切りだした。いつもやり過ぎなんだよピンク

〜21日目〜
みゆき「最近つかささんが少し怖いのですが?」

かがみ「あぁ確かにねー。何か安価は絶対とか言ってるし。何よ安価って」

みゆき「さぁ?調べておきますね」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 00:26:17.38 ID:Dh/yEUDO<>>>897
つかさwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 07:04:13.41 ID:VJr.a2AO<>>>897
いい感じに黒いなwwww
安価は絶対か<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 07:06:28.52 ID:RJt9tgSO<>「こなたには絶対無理だな」
「そんなことないもん! お父さんのバカ!」ダッ

 初めて親との対立……。もう後戻りは出来ない。少女は家を出て、船に乗り、これからの事を考えた。

「嵐!?」

 少女は嵐に合い、意識を失った。そして目を覚ましたそこは……。

「気がついたみたいね」
「へ?」

婆「この子はこなたじゃな」
「こなた?」
ざわざわ……。

「「「こなたぁぁぁぁっ!!」」」
「うわあぁぁぁっ!!」


たどり着いたそこは、かがみだけが住む島だった……。

ながされてかがみん島。
アニメ化決定!!

主演
こなた
かがみ
かがみ
かがみ
かがみ
かがみ……



「全26話……!?」
「たくさん愛せるわね♪」
「私、別の仕事が――」
「無駄なの」キュピーン
「閉鎖空間orz」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/09(水) 08:06:37.00 ID:Yhf72cDO<>>>900
長編が落ち着いたら『流されてらき☆すた島』でも書くか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 10:01:49.45 ID:RJt9tgSO<>意外と難しい気がする<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/09(水) 10:45:36.77 ID:Yhf72cDO<>主人公を男オリキャラにしても?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/09(水) 12:22:18.84 ID:RJt9tgSO<>主人公=男
すず=こなた
神社=柊みきかがみつかさ
大工=みさお
ちび=ゆたか

……ダメだ、不可能、というか藍乱闘あんまり詳しくないしwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/09(水) 12:50:38.31 ID:CKusCOwo<>主人公=男
すず=俺
神社=ワシ
大工=我
ちび=僕<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 14:03:08.55 ID:StzKHWo0<>BBSPINKエロパロスレのこな☆フェチ仕様でいいだろ>藍蘭島

鼻血みゆき
タケコプターつかさ
アクロバットみさお
時々メレンゲを発生させるあやの
しまっちゃうおじさん岩崎みなみ
瞬間着せ替えに定評のあるゆたか
今日もメガネが吹っ飛ぶ神の左手ひよりん
こな☆フェチでも一番地味なパティ
お持ち帰りななこ先生


突っ込み属性を持ちながら地味に一番壊れているかがみん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 15:34:55.06 ID:CaB5hQAO<>よくわからないがなぜみなみんがしまっちゃうおじさんなのか興味ある<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/09(水) 17:49:46.23 ID:RJt9tgSO<>なるほど、確かにそれなら藍乱闘が出来るな。
しかし藍乱闘にする必要が無いww
この会議は終わり!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 18:04:47.30 ID:2LUkMz20<>俺はかがみん島のほうの本編をキボンするぜww

と言ったところでもうこのスレも900を超えたわけだが・・・
なんかあっという間だったなww最近人増えたんかな?
コンクール効果か?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/09(水) 18:17:28.23 ID:fNhR.dMo<>3週間経ってないな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 18:30:45.66 ID:Yhf72cDO<>かつての超険悪なムードが来ないならば過疎も乗り切れる。
避難所でまたあったが、なんでクロスオーバーは批判されやすいんだろうか。
他作品のキャラクターとの絡みは妄想の基本だろ?と俺は考える<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 18:38:22.04 ID:N3pDDYDO<>‐バルサミコ部‐
【バルサミコ部員募集中、入部希望者は体育館裏のプレハブへ、合い言葉はバルサミコ〜】

ゆたか「って紙を校門で貰ってついきちゃったけど…」
ひより「なんにもないっスね…」
みなみ「あ、あそこに建物が」
ゆたか「うわぁ…なんかでそうだよぉ」
ひより「よくみると看板にバルサミコってあるっス、ここに間違いないみたいっスね」

コンコン

3人「ばっバルサミコ〜…」

ギィィィィィィ…

みゆき「入部希望の方ですか?どうぞ、教祖さまがお待ちですよ」
ひより「お邪魔するっス…」
ゆたか「待って田村さん」
みなみ「ほら、一緒に行こうゆたか」
ゆたか「あっありがとう」

ヒソヒソヒソヒソ…
みゆき「皆さん、入部希望の方がいらっしゃいましたよ?」
こなた「……よろしくぅ〜」
あやの「……ふふふ」
みさお「ヴぁ〜」
かがみ「……ブツブツブツ…」

ゆたか「なっなんか怖いよぉみなみちゃん」
みなみ「だっ大丈夫だよゆたか」
みゆき「ふふ、皆さん新入部員が入るので喜んでいるのですよ」

ひより「誰かでてきたっス」
バルサミコ部員「Σ!?バルサミコ〜バルサミコ〜」
ゆたか「みっ皆お祈り始めたよみなみちゃん!」
みなみ「おっ落ち着いてゆたか、大丈夫、大丈夫だから…(ビクビク」
つかさ「皆、バルサミコ〜、今日はすっごく嬉しい日だよぉ、そこにいる3人が新たに入部してくれるんだよ、皆、今日はいっぱいバルサミってこうね?」

バルサミコ〜バルサミコ〜バルサミコ〜バルサミコ〜バルサミコ〜バルサミコ〜


……なんぞこれ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 18:39:49.99 ID:Dh/yEUDO<>>>911
多分その作品に対する思い入れが強すぎて
混ぜられるのが嫌になってるんじゃないか?
俺は混ぜたら無茶苦茶笑うんだけどな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 19:10:36.91 ID:kvO3AJs0<>>>912
もうあなたは末期の病気なので残念ながらこのスレから離れることができません
でも悲しむことはありませんこれからは兄弟として生きていきましょう
welcome new world ID:N3pDDYDO<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/09(水) 19:33:35.69 ID:RJt9tgSO<>>>912
意味不明www<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/09(水) 21:07:18.91 ID:mqVVja20<>>>911
クロスはらきすたらしさ、このスレらしさが出てれば良いと思うよ。

ただ、らきすたでやるから面白い! というのは分かるけど
元ネタの台詞・構図をそのまま引用ってのはちょっとね……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 21:13:11.35 ID:Yhf72cDO<>>>916
やっぱり『同じような世界を共に行動』とか『同じ世界観』とかがいいよね。
そういえば、俺が過去にいたところのクロスはセリフの引用は何一つなかったな。ただ最初のところが武○錬金と同じなだけでほぼ完オリストーリーだった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 21:15:05.41 ID:Yhf72cDO<>>>917に付け足し
例えばらき☆すたと何かのクロスだと『クロス先の作品は過去の話で、らき☆すたの世界はその未来の話』ってのもいいな。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 21:31:08.52 ID:2LUkMz20<>俺もクロスは別にいいと思う。
らきすたらしさが出ててキャラが極端に崩壊していなければ

ていうか俺の場合ほとんど元ネタわからんから普通のらきすたSSとしてしか未練orz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/09(水) 21:39:59.69 ID:RJt9tgSO<>>>919
すげーwww俺が書こうとしたことが書いてあるwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 21:41:26.98 ID:FY4ET7c0<>>>911
たぶん、らきすた以外の作品の割合が高すぎるせいじゃないかな?
今回のコンクールの大賞の一つもそうだったけど、濃すぎるというか。
別の作品の設定や台詞を使うのは面白いけど、依存しすぎているとつまらなくなるんだと思う。
前スレだったと思うけど、竹取物語を基にして書かれた話はその成功版という気がする。
物語の流れは同じなんだけど、展開が予想通りには行かなかったり。

ところで、たまにはvipに戻ってみるかという話が出ていたけど、このスレが終わったらでどうだろう。
こっちがあるとvipにスレを用意しても「途中で落ちるかも」と、パー速に投下するかもしれないし。
宣伝というなら、向こうに集中して全力でやったほうが効果が高いと思うんだ。
向こうで何度かスレが落ちるまでやって、戻るときにこっちでの次スレを用意すればいいんじゃないかな。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 21:50:10.51 ID:2LUkMz20<>ヴぃp特攻2回目か!
俺も保守とか小ネタ投下ぐらいなら手伝えるぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 22:04:02.76 ID:kvO3AJs0<>どうでもいいけどパー速って「w」が無駄に増えるのがウザいなw
VIP出陣wktk<> MiYUGTO<><>2008/04/09(水) 23:24:55.29 ID:KeqagUM0<>>>897
つかさ、どんだけ黒いんだwwwwwwwwww
このスレのつかさはホント、バルスだなwwwwwwww

>>900
かがみんず「「「か〜がみ〜 か〜がみ〜 た〜っぷ〜り〜 か〜がみ〜♪」」」
こなた「うわぁぁぁぁかがみがいっぱい来たってアッー!!!」

>>912
何だこの部活wwwwwwwwwwww
いや、これは何かの宗教か?
俺も入部したいんですがどうしたらいいでしょうww
せっかくなのでネタ置いていきますね。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 23:26:23.74 ID:pyXRlwAO<>昔々あるところにかがみおばあさんとこなたおばあさんが住んでいました。
かがみおばあさんは山へ熊をしばきに、こなたおばあさんは川へ洗濯しにいきました。こなたおばあさんは洗濯機が欲しいとぼやきながら洗濯していました。すると、川の上流からバルサミコーバルサミコーと大きなビンが流れてきました。こなたおばあさんは割ってみたいと思いましたが固そうなビンなので滝から落として割ろうと考えました。こなたおばあさんは滝へ先回りして大きなビンを待っていました。少しして大きなビンは流れて滝へ落ちました。下流は赤い赤い水でいっぱいになりました。<> 「サイバー☆ゆーちゃん」で 小ネタ<><>2008/04/09(水) 23:27:12.87 ID:KeqagUM0<>それは西暦2011年、アル晴レタ日ノコト…
ゆたか「〜♪」
ドガァァァァァン
ゆたか「!!…日下部先輩!?」
みさお「出たなちびっ子2号!早速だが私と勝負しろぃ!!」
ゆたか「ちょ、ちょっと待っ…」
みさお「待つ気なんてないね、お前がサイボーグになったらただでさえ背景の私が空気になっちまうじゃねーか!勝負だってヴぁ!!」
ゆたか「いいですけど…生身で闘ったら日下部先輩、死んじゃいますよ?」
みさお「………」
ゆたか「………」

みさお「おらっしゃぁぁぁぁぁぁ!!」
ガキーン
ゆたか「きゃ!?何するんですか!?」
みさお「…これぞ東海大学・高翌良みゆき謹製パワーローダー!これならお前を倒すことが出来…」

ゆたか「私を…甘く見ないでください!」
ゆたかは太腿を開き、中からビームサーベルを取り出した!
みさお「みゅ!?」

ゆたか「おぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ズバーン
みさお「私はぁ!」
ズバーン
みさお「体育会系で!」
ズバーン
みさお「3秒ルールでぇ!!」
ヴゥゥゥゥン ガシャッ(←ビームサーベルをしまった音)

みさお「みさおだってヴぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ドシャァァァァァン!

電柱の影から双眼鏡で見ていたあやの「みさちゃん…」
黒井「失礼っ!」
あやの「く、黒井先生!?」
黒井「失礼、言うたんや」
あやの「…」
黒井「Y・U・T・A・K・A…あの機体の名前か…?」

みゆき「…まさか、あのパワーローダーが一撃で…フフッ、面白くなりそうですね」

うちおと〜せ〜な〜い♪<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 23:32:21.45 ID:2LUkMz20<>>>925
ちょwwwwwwwwww
>>926
みさおおおおおおおおおお!!!1
ゆーちゃん強すぎだろwwww


そんじゃーVIP宣伝に向けて注目されるようなスレタイみんなで考えよーぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 23:34:51.68 ID:HFtOrJA0<>>>921
依存……しすぎかなぁ
ゲーム版のキャラを出すってのは<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/09(水) 23:49:41.11 ID:CaB5hQAO<>このスレどんだけバルサミコ酢に浸食されてるんだよww
いくら初代の主役がつかさだからって
初代1が見たらきっと笑われるぞwww

>>925
おばぁさん足速いなwww<> MiYUGTO<><>2008/04/09(水) 23:58:49.00 ID:KeqagUM0<>>>925
ちょwwwwなんという高性能ばあちゃんwwww
ビンの中身ってまさか…ww

Wikiの方の拙作「あの☆あと〜One day on the ODAKYU line〜」ですが、このスレでうっかり凡ミスをした部分がそのまま掲載されてしまったようなので修正しておきました。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 00:00:59.97 ID:B5IYQkDO<>>>930
ヒント





ビンが頭に直撃<> MiYUGTO<><>2008/04/10(木) 00:02:54.99 ID:5BT5eac0<>>>931
それは痛いww
てか、待つ場所を考えろよばあちゃんww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 00:06:59.98 ID:B5IYQkDO<>>>932
痛いどころか死亡wwwwww




此処は書き手が多くていいなー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 00:09:37.43 ID:6/AZRkA0<>>>929
今やバルサミコ酢はつかさだけにとどまらずらきすたの代名詞と言って
過言ではないほどの実力を持つ神器だからな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/10(木) 00:12:35.41 ID:yY8mP6DO<>>>930
修正d

気付かなかったorz
まとめ前に高、翌、魔、[、など文字検索したり気を付けてはいるけれどそこはやっぱり人間だもの…

あぁ自分専用のPC欲しい…
ほぼ姉のPCとかしてるよ…
俺にゆーちゃんのような可愛さがあればパパスにねだれるのに…<> MiYUGTO<><>2008/04/10(木) 00:17:24.99 ID:5BT5eac0<>>>935
そんなあなたのためにゆーちゃんボディ量産形…ハッ!
ゆたか「鬼塚さん…?」ギラリ
うわなにをするやめてゆるしてミサイルはやめt(ry<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 01:06:26.22 ID:oF6qAIAO<>劇中1日を書くのに4日…
4*9で36日
こなたに最高の誕生日プレゼントを贈ってみせるぞ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 07:08:39.65 ID:.R1ThcSO<>かがみ「はっ! やば、もうこんな時間!?」ドタバタ

かがみ「何で起こしてくれなかったの?」
みき 「寝顔が可愛かったから」
かがみ「えぇ……///」

みき 「かがみ、ご飯は?」
かがみ「いい、遅刻しちゃうから!」イテキマース

みき 「待って、せめてコレだけでも食べていきなさい」
こなた「離してください!」
かがみ「ありがとうお母さん! 逝ってくるね!!」
こなた「やあぁぁぁぁぁっ!!」


 10分チャージ、8時間キープ!!
 こなたんゼリー、発売!!


かがみ「結局、遅刻しちゃった♪」テヘッ
こなた「ぐす……ひっく……」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 10:38:08.87 ID:aTRqwQSO<>>>938
こなたに何やったんだかがみwwwwww
でも10分チャージ8時間キープの物があれば欲しいね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/10(木) 11:14:49.48 ID:K0c6jIAO<>アホ毛をちゅうちゅうしたと予想<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/10(木) 12:16:31.73 ID:.R1ThcSO<>想像にお任せします<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 14:23:17.52 ID:Pf.qngAO<>>>940
不覚にも興奮した
アホ毛ちゅうちゅうしたいよちゅうちゅう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 18:27:57.48 ID:IlrIjMDO<>このスレの中で一番まともなのは意外にもこなたなんだよな
壊れたかなたさんが見た……うん、ファンにぶっ転ばされるな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 19:12:27.41 ID:B5IYQkDO<>>>943
さあ、その思いをSSにするんだ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/10(木) 19:29:24.74 ID:6iF/ZcI0<>>>938

かがみ「ああぁ、ああああああああああああああ!!!!!!」
こなた「ちょ、かがみ!?」
つかさ「お姉ちゃんどうしたの!?」

ざわざわざわざわ!

かがみ「馬鹿野郎ぉおぉおおおぉお!!」ガタン!!
こなた「かがみ! どうしたの!? 落ち着いてよ!!」

かがみ「わっ私は、私は確かにッ! ここじゃないどこかの世界で……」
みゆき「……!!」
かがみ「こなたを…最高の仲間を!! ××してしまったんだ!!」

しーん……

こなた「か…かがみ? 私は××されてないよ? かがみに××されるわけないじゃん」
かがみ「違うの…違うの……ッ」

みんな訳の分からない顔をしていたけれど、私にも説明のしようがなかった。
私にだって、この記憶が何なのか分からなかったのだから……。

みゆき「…かがみさん、かがみさんは覚えているのですか? 泉さんを××した事を……」
かがみ「まぁね」

ななこ「なんや、何かあったんかいな?」
かがみ「いえ、騒がしてすみませんでした」

かがみ「こなた……」
こなた「かがみ? え? ちょ///」←抱きつかれた

かがみ「ごめんね…本当にごめんね……」
こなた「これなんてひぐらし?」


××の部分は適当に入れてくれ


<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 19:57:29.04 ID:LKUIykAO<>××にはペロペロが入るのですよね
分かります<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/10(木) 20:08:14.03 ID:.R1ThcSO<>原作かがみんがスレかがみんの悪行を感じたのですね
わかります<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 20:24:57.37 ID:YgMh4Rc0<>>>907
http://www33.atwiki.jp/kairakunoza/pages/992.html
これをずぇーんぶ読んでみなさい。
ちなみに、この作者がほかに書いているこなたんずがお勧めだぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 20:42:49.35 ID:KyEZnoAO<>誰かお題バルサミコ酢でSSを書いてほしい!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 21:27:49.68 ID:6/AZRkA0<>原作サイド

こなた「うわぁ・・・何コレ・・・」ジトー…
かがみ「な、何で私を見るのよ!私、こ、こんな変なキャラじゃないからっ!」
つかさ「そぉだよお・・・私こんなのじゃないもぉん><」
かがみ「そーよ!誰が私たちをこんな変なキャラにしたてちゃったわけ!?」
こなた「まーまー、妄想の世界だからね。でも、実際かがみがこんなのだったらドン引き」
かがみ「ばっ!わ、私に同性趣味なんてあるわけないでしょっ!!」
つかさ「お姉ちゃん、顔真っ赤だよ・・・」
かがみ「ばかああああああああああああっ、そ、そんなんじゃっ・・・」

こなた「ダメだこりゃ、スレキャラが定着しすぎてるヨ・・・」
かがみ「こなたぁあっ愛してるぅうう!」
つかさ「バルサミコ酢〜♪」<> MiYUGTO<><>2008/04/10(木) 21:31:13.09 ID:5BT5eac0<>大人こなたたちで「から☆あげ」

こなた「今日の夜食は鶏の唐翌揚げ〜、ラノベ作家は体力が命〜♪唐翌揚げ食べて元気をつけよ〜」
ガチャ
こなた「……唐翌揚げが……減っとる……orz」

(ゆたかの部屋)
ゆたか「う〜、握力の調整が上手く行かないよぅ…」
こなた「ゆーちゃん、唐翌揚げ知らない?」
ゆたか「唐翌揚げ?食べてないけど…どうしたの?」
こなた「いや、冷蔵庫の中の唐翌揚げが減ってるから変だなと思って聞いただけなんだけど…」

(そうじろうの部屋)
そうじろう「あ〜か〜い〜あか〜ぁい〜♪赤い仮面の…」
こなた「ねえお父さん、唐翌揚げ知らない?」
そうじろう「唐翌揚げ?食ってないけど…」
こなた「むぅぅぅ…」
そうじろう「な、何だその目は!まさか疑ってるというのか!?お父さんは悲しいぞ〜」
こなた「…わかった、わかったからとりあえず泣かないでよ」

(こなたの部屋)
こなた「でも、今この家にはお父さんとゆーちゃんしかいないはず…」
カッチ コッチ カッチ コッチ
こなた「…あれ?でも待てよ……だとしたらまさか……」
カッチ コッチ カッチ コッチ
こなた「…って、唐翌揚げだけ盗んで帰る物好きもいないか…」<> MiYUGTO<><>2008/04/10(木) 21:44:31.25 ID:5BT5eac0<>(台所)
こなた「待てよ?ここに張り込んでいれば、きっと犯人が見つかる筈…」
ギィィィ
こなた「って、冷蔵庫が勝手に開いて…あれ?うっすらとリザー…もとい人影が!」
かなた「あら、こなたじゃない」
こなた「…お母さん、何やってんの?」
かなた「ちょっと美味しそうな唐翌揚げがあるからつまみ食いしちゃった」
こなた(幽霊でも小腹空くんだ…)

ガチャッ
こなた「か、かがみ!?…何そのヘンな仮面は…」
かがみ「あんた、やっぱ悪霊じゃん。成仏が妥当だな」
かなた「やめてー!祓わないでー!」
こなた「アクメツ!?…誰かー!侵入者だよぅー!誰かー!」
ゆたか「こなたお姉ちゃんが危ない!」
そうじろう「かなたが危ない!」
つかさ「バル酢ー」
そうじろう「目がぁぁ〜!」
こなた「なんかもうgdgdだよぅ、誰かー!!」
                    <訳わからないままオワリ><> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 21:44:52.33 ID:Z93qXBA0<>>>926
コーラサワーwww

>>943
「悪霊かなた」


こんにちは。かなたです。
死んでからもずっと家族を見守ってきた私ですが、それも今日で終わりのようです。
あまりにも長い間成仏できずにいたため、レベルアップして悪霊に進化しました。
今までは触れたくても何も出来なかったけれど、これでようやく――。

「わっ。なに? 同人誌がいきなりゴミ箱に!?」

説明台詞をどうもありがとう。さすがあの人の娘ね。
でも、こんな本を読んでいるなんて、悪い子。
悪い子にはお仕置きが必要よね?
次はパソコンを使えないようにしてあげる。

「お父さん。助けに来て! よくわかんないけど、なんかヤバいのが!」

あら、行っちゃった。
親の愛情は子供に理解されないって言うし、仕方ないのかな。
こなたがいない間に部屋の掃除をしてあげるのも良いけれど、どうしようかしら。
そうだ。そう君に会っておこうかな。

「ふむ。そりゃあ、ポルターガイストって奴だな」
「なにそれ。パンツァーガイストなら知ってるけど……」

いたいた。
そう君ってば、またアニメを見てたんだ。
しかも女の子との恋愛がメインの、モエ系とか呼ばれているような。
その程度で浮気とは思わないけど、どうしてそんな、私以外の女の子を見て……。
…………。
………。

あら?
二人とも眠ってる。
こんなに部屋を散らかしたまま昼寝なんて、ゆたかちゃんが見たら何て思うかしら。
本当に、いい加減ないんだから。
……でも、可哀想だから毛布をかけて、そっとしておいてあげる。
相手をしてもらえないのは退屈だけれど、それは今だけだから。
二人の部屋の掃除が終わったら、一緒に遊びましょうね。


……続きは書くか決めてない。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/10(木) 21:55:54.84 ID:.R1ThcSO<>>>953
悪霊じゃねぇwwwけど良い感じだ!
wktk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 22:06:36.83 ID:AnA6SRc0<>>>952
うっすらとリザー…もとい人影が!
このあふぉなセンスはたまらんwwww<> MiYUGTO<><>2008/04/10(木) 23:10:58.66 ID:5BT5eac0<>どうも、「から☆あげ」は大好物の鬼塚ですww

>>938
かがみんは躊躇ないなぁwwwwww
こなたから何を吸ったんだww

>>950
だめだこいつらwwwwwwww

>>953
http://www33.atwiki.jp/kairakunoza/pages/462.html
↑の「てけてけかなたさん」を思い出したww
しかし物理的に何かやってる分こっちのほうがタチ悪いなwwwwww
>コーラサワーwww
お、鋭いwwwwww

>>955
ありがとうございます。
自分はアホですからすぐネタに走ってしまうのですww
ところでこのスレの中に「アクメツ」を知ってる人、いるかなー?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 23:27:57.14 ID:aTRqwQSO<>>>956
アクメツ途中までしか読んでないけど知ってるよ〜
いろいろ疑問が出てくる漫画だった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 23:33:54.29 ID:iAyrjdUo<>そうじろうの年齢って公表されてないよねぇ…

ところでこの板もやっぱり500kb制限あるよね?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 23:39:57.76 ID:6/AZRkA0<>>>954
かなたさんヤンデレ化かとおもたwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/10(木) 23:43:42.46 ID:6/AZRkA0<>みすた>>953ね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/11(金) 00:09:15.22 ID:7jQdRZU0<>長編が来たらまずいからスレ建ててくるよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/11(金) 00:16:02.68 ID:Gb9RQfc0<>>>961
あれ、次はvipに立てるんじゃ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/11(金) 00:20:30.94 ID:7jQdRZU0<>>>962
すまん>>921の意味を取り違えていたよ>>961は無しということで
週末のVIPはうひゃーだな
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/11(金) 01:36:18.54 ID:meOKDg6o<>提案なんだが、次のコンクールのお題は「こなた」で行ってみるのはどうだろう
期間は誕生日前後で<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/11(金) 07:02:30.84 ID:i5htIsSO<>こなた好きの俺には、蝶うれしい提案だが
俺は書けないなorz

こなたって難しいお(´;ω;`)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/11(金) 07:08:08.14 ID:V9ygCoDO<>コンクールにパラレルっていいのだろうか?
今、こなたの超パラレルを作ってるんだが……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/11(金) 07:16:38.01 ID:Iyzq2EAO<>量子論的にパラレルOK……、なのかな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/11(金) 12:22:31.01 ID:i5htIsSO<>ゆたか「ねぇ、お姉ちゃん。好きな人が出来たんだけど、どうすれば良いのかな?」
こなた「恋愛経験0の私に聞きますか……」

ゆたか「だっていつもギャルゲーやってるから解るかな? って思ったの」
こなた「あ、はは……」

みなみ「何気ない一言でも、人によってはショックを受けることがある」ササッ
こなた「みなみちゃん……」

ゆたか「う〜、みなみちゃんには関係ないでしょ」
みなみ「…………」

ひより「あわわわわ、とりあえず落ち着こうよ二人とも……」


4巻の嘘予告の一シーン(無理矢理)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/11(金) 17:49:41.97 ID:xC/gerQ0<>俺的にはあの嘘予告を原作で本当にやってもらいたかった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/11(金) 18:02:22.26 ID:XY.nfBYo<>           │
           │―――――┐
           │        │
かなた―――そうじろう     ゆき―――男
      │                │―――┐
     こなた              ゆい   ゆたか

家系図ってこれで合ってるっけ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/11(金) 18:28:50.24 ID:.W4e1QSO<>携帯から見るとゆきと男の娘がこなたに見える件ww
携帯からだとぐちゃぐちゃでわからんです><<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/11(金) 18:55:47.53 ID:8HHU5.DO<>携帯用に作り直してみるテスト(ミスってたらみさおから手を引く)


かなた┬そうじろう
   │  ↑兄
  こなた │
      │妹
 男┬ゆき←┘
  │
  ├──┐
 ゆい ゆたか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/11(金) 19:04:33.91 ID:B508wKU0<>>>972
m9(^д^)プギャー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/11(金) 21:42:40.33 ID:Iyzq2EAO<>>>972
ゆきとそうじろうは、姉と弟の関係じゃないか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/11(金) 21:46:00.96 ID:5MrxYBEo<>>>974
どこの情報だよ、それw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/11(金) 22:16:59.77 ID:xC/gerQ0<>>>970
あっとると思うが

つーかVIP遠征は週末か?
人がたくさん来そうだな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/11(金) 23:32:22.21 ID:tMHX2bo0<>>>964
奇妙な物語……なんてのどう?>コンクールお題<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/11(金) 23:34:26.51 ID:ODl9L1E0<>お題に関しちゃまたアンケとればいいんでない?<> MiYUGTO<><>2008/04/12(土) 00:34:42.25 ID:SE/f0n.0<>どうも、スレも終わりに近付きつつあるようですが鬼塚です。
今回は「悪霊退散」および「サイバー☆ゆーちゃん」系のネタからは離れて、別の世界でのお話を書こうと思います。

今回はかがみんがものすっごく壊れています。というか病んでます。<> 柊かがみの狂った愛情<><>2008/04/12(土) 00:35:26.44 ID:SE/f0n.0<>こなた「かがみー、遊びに来たよー」
いつものようにこなたが遊びに来る。
一緒にゲームをしたり、お互いのグッズを見せ合ったり。
ラノベの話で盛り上がることもあった。
勉強会…つっても、まぁ、あいつの場合ただ単に私の宿題を写してるだけなんだけど。

でも、こなたのボケに突っ込んでいるうちにふと心の中に何かが芽生えていた。
そうだ…私は……「こなたが好きなんだ」

今日もこなたが遊びに来た。
こなたのヤツ、遊びに来てくれるのはいいけど用事が終わるとすぐ帰っちゃうんだから。
どうして?私はこんなにもこなたが好きなのに―――

もはや、小細工なんかしている暇はない。
はっきりこなたに言ってやるんだ。
こなたが好きだってこと。
こなたを愛してるってこと。

でも今思えば、私はただ単に、こなたを自分のものにしたかっただけなのかもしれない…

かがみ「こ、こなた…あの、さ…」
こなた「か、かがみ…?」
かがみ「私…私……こなたのことが……」
ありったけの勇気を出した。こなたさえ振り向いてくれればそれでいいと、そう思っていた。<> 柊かがみの狂った愛情<><>2008/04/12(土) 00:35:56.97 ID:SE/f0n.0<>こなた「…ごめん」
え?
…嘘でしょ?

こなた「いやぁ、私もかがみのことは好きだよ?好きなんだけどさ、その…」
…こなた…私のこなた……
こなた「いろいろと家の事情とかさ、心の準備とかさ、そういうのってあるじゃん?」
……私だけの…私だけのこなた………
こなた「だからさぁ、今ははっきり決められないと思う。でもさ、かがみのことは好きだからさ」
何でよ…こなた…こんなにも好きなのに。
こんなにも愛しているのに。こんなにも…こんなにも…

私の運命の歯車は、ここで狂いだした…

こなた「ちょっ!?な、何するの!かがみ…」
せっかく私は運命の人に出会えたんだ。
こんなところで逃げられてたまるか…
こなた「あぐぁっ…苦しい…やめて…よ…かがみ……やめ……っ!」
逃がさない…私だけの愛しい人…
こなた「助け…て…たす……け……」
ふふっ…こなた、もうすぐ……
もうすぐ私だけのものにしてあげるからね……

それから3ヶ月が経った…
かがみ「こなた…こなた……」
こなた「…」
かがみ「今日はね、こなたの誕生日よ……ケーキ、作ったの……」
こなた『…カ…ガ…ミ……』
かがみ「お誕生日おめでとう…好きなだけ食べていいのよ?」
こなた『…カガミ…カ…ガ……ミ…』

こなたは私の「物」になった…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/12(土) 00:41:19.03 ID:T.sgEtw0<>正しいかがみのあり方だな<> 柊かがみの狂った愛情<><>2008/04/12(土) 00:42:25.74 ID:SE/f0n.0<>そんな或る日の夜だった。
かがみ「…こなた?」
ふと、月明かりに照らされるこなた。
こんな時間に動く筈がないのに。電源は落としていたはずなのに…
次の瞬間、こなたは…
こなた『か…がみ…ひどい…よ』
!!
どうして?
どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?
私はこなたとずっと一緒にいたかっただけなのに。
こなた『かがみ……どうして…くれる…の?』
なんで?
何で怒ってるの、こなた…
こなた『私…は…かがみの自分…勝手な…都合で…こんな…身体に…され…たん…だよ…?』
そんな。
私はこなたのために永久に年をとらない身体を与えてあげただけなのに…
こなた『責任……とっ…て…よ……かがみ……』
こなたが私のところに詰め寄る。
助けて!私は…私は……!!!<> 柊かがみの狂った愛情<><>2008/04/12(土) 00:48:50.70 ID:SE/f0n.0<>…いつしか時は流れて…
そこには全身錆だらけの私がいた。
一人の少女の勝手な愛情のせいで…私はこんな呪われた姿になってしまったんだ…
いつしか父も友も亡き人となり…私は今、孤独に耐えながら生きているのだ…
ただ寂しく、一人荒れ果てた世界の中を彷徨っているのだ。

ねぇ、かがみ…
元はといえば、かがみのせいでこうなったんだよ…?
かがみのせいで…私は独りぼっちになっちゃったんだよ…?
だから、かがみ…もしまた会ったら…

今 度 は 私 が 、 貴 方 を 人 形 に し て あ げ る よ …

                                 <オワリ><> MiYUGTO<><>2008/04/12(土) 00:56:40.89 ID:SE/f0n.0<>というわけで、鬼塚でした。
「柊かがみの狂った愛情」いかがでしたでしょうか。
何でこんなダークな話を書いたか?と言いますと、
とある人が「愛も超越すればそれは憎しみとなる!」って言ってたものでして。

ここで勝手にこなた会議(作家こなた×機械人形こなた)

作「と、言うわけでこなた会議です。いやぁ、お疲れ様だったね〜」
機「…かがみのせいだ…全部かがみのせいだ…」
作「ありゃ〜、そこの私、なんか暗いよ?どったの?」
機「全部かがみのせいだぁぁっ!おかげで何百年も何百年も!私はずっと独りぼっちで!」
作「え…?」
機「夢も希望も失ったまま生き続けるなんて……!」
作「あらぁ…それは大変だね…とりあえず呑もう!今日は呑もう!」
機「うん…」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/12(土) 03:07:35.74 ID:XX7y.UAO<>こなた「さあ始まるザマスよ」
みゆき「凸でがんす」
つかさ「ふんがー」
かがみ「まともに…いや、もうどーでもいいわ…」

ゆたか「というわけでもうすぐVIPに移動します。…VIPって何?」
みなみ「わからない…」
パティ「2chのコエダメデース」
ひより「ちょまっ、パティそれ違うから!」

みさお「あやのぉ、ウチら期待していいんかなぁ…」
あやの「みさちゃんはまだいいじゃない、人気あるもの…」

こう「はぁ…こんなお祭りでも出番もらえないんだろうなぁ」
やまと「変に騒がれるよりいいわ…私は」
ひかる「出番のなさなら私やふゆきも相当だな」
ふゆき「遠くから見守るのもまた乙なものですよ? …はい、お茶」

ななこ「祭りがなんや…成実さん、休みは飲み明かすでぇ…」
ゆい「あのぉ、まだ出番来ないって決まったわけじゃ…それに私たち車ですしぃ…」

ゆかり「お洗濯よし、お掃除よし。お祭りを楽しむ準備は万端…あら、宅急便? また!? え!? こんなに〜!!?」

そうじろう「カメラの手入れ完了! いやあ楽しみだなぁ〜」
かなた「そう君ったら相変わらずね…ふふ、私も出られるかな」

ひなた「お祭り…素敵な響き…行くわよぉ、ひかげちゃん」
ひかげ「そんな変なお祭りはいいからお肉食べたいよ…」

あきら「白石! アンタあたしより目立ったら承知しないわよ!」
白石「ままままさか僕があきら様より目立つなんてそんなわけ…あきら様? 目が怖いですよ…?」


にゃもー「そんなワケでまもなくVIP突入です。多分」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/12(土) 06:53:26.94 ID:sKjaSsSO<>らきすたで奇妙な物語は最近VIPでスレ建ってたよ。

てかホラーと被るし<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/12(土) 06:59:15.03 ID:sKjaSsSO<>>>985
グラハム乙
前の炭酸といい、00が好きなんだなww俺も好きだけどww

かがみ病みすぎだろww<> なぞなぞシリーズ<><>2008/04/12(土) 07:03:26.50 ID:tgRvE2DO<>つかさ「火と木の間にあるものってな〜んだ?」
こなた「火と木の間……『と』?」
つかさ「そういう引っかけはないよ。火と木の両方あるものを考えてみて」
こなた「ううん……火と木があるものか……」
つかさ「……あ!」(部屋のカレンダーに目が行く)
こなた「どしたの? つかさ」
つかさ「え!? う、ううん! なんでもないの!!」
こなた「……はは〜ん……そっち側(カレンダーのある方)に答えがあると見た」
つかさ「ぎくっ!」
こなた「こっちには机とカレンダーだけ……ん、カレンダー……?」
つかさ「ぎくっ! ぎくっ!」
こなた「……つかさ、露骨過ぎ……。あと、答えは水だね。火曜と木曜の間は水曜」
つかさ「うう……」<> なぞなぞシリーズ<><>2008/04/12(土) 07:20:28.40 ID:tgRvE2DO<>>>989

こなた「私からも同じ系統のなぞなぞ出すね。火と土の間にあるものなんだ?」
つかさ「火と土? なんだろ……」
こなた「これは意外と出てこないんじゃないかな」
かがみ「何? なぞなぞ?」
つかさ「あ、お姉ちゃん」
こなた「じゃあ、かがみにもなぞなぞ。火と土の間にあるものなんだ?」
かがみ「火と土〜?」
つかさ「わかんないよ〜……」
こなた「じゃあ三択で。1:電気、2:木、3:水」
つかさ「ええ〜……どれだろ〜……」
かがみ「む、難しいわね……」
こなた「更にヒント。『月に変わってお仕置きよ!』」
かがみ「あ、セーラームーン?」
つかさ「ジュピターとかマーズとかいたよね〜」
こなた「……逆に聞こう、なぜ出てこない……」
かがみ「?」
つかさ「う〜ん……2の木かなぁ? 水金地火木土天海で」
かがみ「あっ!」
こなた「正解。ところでつかさ、冥王星は?」
つかさ「あれ、こなちゃん知らないの? 冥王星は惑星から外されたんだよ?」
こなた「うそぉ!?」
かがみ「お前は社会勉強をした方がいいぞ」
こなた「うう……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/12(土) 07:29:59.96 ID:sKjaSsSO<>なぞなぞシリーズは毎回おもしれぇなww

冥王星……⊃天⊂

てか俺のIDもったないな……もうスレ終わっちゃうぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/12(土) 10:34:24.88 ID:Eyk0TZg0<>もう10レスも残っていないが……スレタイは決まるだろうか。
「パー速でやっている」という情報は1で書けばいいし、タイトルは宣伝と無関係でもいいのかな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/12(土) 12:13:43.76 ID:HKk/27c0<>そろそろ埋めかな?

タイトルはなんか注目されて、思わずポチしたくなるようなやつならいいかと
あとはみんなで保守しながら小ネタとかを投下したり、、、
これでいいんかな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/12(土) 12:42:24.33 ID:CNhzd1U0<>らきすたSS〜復活の蒼きこなたん〜

冗談です。そして埋め<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/12(土) 14:54:14.97 ID:jeKLX6AO<>〜こなたんよ、かがみは帰ってきた〜

冗談です埋め<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/12(土) 15:07:46.28 ID:udbE2wAO<>一見パートスレと思わせないほうがいいかもね
>>1のセンスに期待<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/12(土) 15:13:25.60 ID:ZAwDpo.o<>いやパートスレであることは明記しないとダメじゃないか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/04/12(土) 15:39:24.00 ID:BaWJ.9g0<>らきすたSS〜こなたんよ、そのアホ毛神にかえしなさい〜

冗談です埋め
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/04/12(土) 15:40:28.71 ID:eLi26eg0<>>>997
それは>>1を見ればわかるから
>>996はスレストが怖いんじゃないか?
サブタイでパートスレってばれなきゃいいけれど<> みつも
◆999RWFbvkA<><>2008/04/12(土) 15:41:49.54 ID:eLi26eg0<>あーあせっかくトリップ用意してたのに
続きは避難所でまたあおうぜ<> 1001<><>Over 1000 Thread<>
 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
  | |  (・)。(・);    このスレッドは1000を超えました。|
  | |@_,.--、_,>    このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
  ヽヽ___ノ    次スレを10秒以内に建てても死にます。

パー速@VIPService
http://ex14.vip2ch.com/part4vip/

1000超えたのでHTML化の依頼をするでござるの巻
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1195554932/

<> 最近建ったスレッドのご案内★<><>Powered By VIP Service<>クレッシェンド学会の勧誘してるやつってしねばいいのに @ 2008/04/12(土) 14:14:55.54
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1207977295/

お嬢様状態!でしゅわ @ 2008/04/12(土) 13:35:58.01 ID:cdaBoroo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1207974958/

世界を大いに盛り上げるためのさっちんと談 略して SOS談 @ 2008/04/12(土) 13:32:59.43 ID:woyK3vo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1207974779/

サナルな眼鏡うpなさる? @ 2008/04/12(土) 12:05:41.36 ID:O6T3yYAO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1207969541/

フェイト・テスタロッサ「お嫁さんスキル上昇中」Lv.59 @ 2008/04/12(土) 10:39:05.62 ID:ChKUB4Ao
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1207964344/


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