以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/26(月) 20:24:46.72 ID:siyGd0.0<>新ジャンル「ヤンデレこなた」過去スレ
PART1 http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1196017805/
PART2 http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1196196082/
PART3 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1196402758/
PART4 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1196781557/
PART5 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1197378512/
PART6 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1198770288/
PART7 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1201107073/
【避難所】(実質PART8)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1204027544/l50


まとめWiki
http://www30.atwiki.jp/yankona/
携帯用
http://www30.atwiki.jp/yankona/pages/1.html?&flag_mobilex=1


          _,-,ニ二ニ=、
        //
        /:/
          ヾ`、
        >+:‐: ´: ̄:  ̄: :`:' ̄:l.、___,/
      /: : : : /: : : : : : : : :/ : : l: : : :く‐´´
       /: : : /: : : : : : : :/: :/: : : : l: : : : 、:\
     l: : : /: : : : : : : : :/: /l: : : : ∧ l: : : :ヽ: :ヽ
     /: :/: :/: : : _,:_∠L、:::/: : : /::::l l: : : : :ヽ: : ヽ
      l: /://: : : : :/::/':::::/: : : /::::-H、: : : : : lト、: ヽ
    l://://: : : イミ土=、_/: : :/:::::::::l∧: : :l: : :l `ヾ、
    l/: :l l: : : イ:llo:::::::/:::/://:::テテヵl: : :ハ: : l        ……ここは
     l: : :l: l: :/.:l.:l し: 」:::::l/:'::::::P::::/'/l: : :l:N: :l
.    l: : : W/: : N        、 `‐':::l::l: : lN V     9番目ザマスよ……
.    l: : : : :ハ: : : ト、   ー=    ノlハ: :ハl
    l: : : : : :、: : : 「フ`‐- ,、-┬:T´: :l l/
.   l: : : : :,レ、: : :ヾ、  /、`Y/:l:l: : l
    /: : :rニミミヽ: : ヾ、-─┤ `┤: : l
   /: : / ̄\ヾヽ: : :ヾ、   l  ll: : l
  /: : /    ヽヾヽ: : lヽ  l  /l: : l
  /: : /      l \ヾ、: l ヽ  l //l: :/
 /: : :l       l ハ ヾ、l、、l  l////l
<>【(=ω=.*)】新ジャンル「ヤンデレこなた」【9スレ目】 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/26(月) 20:36:02.64 ID:siyGd0.0<>〜前回までのあらすじ〜
『こなた全レス』から続く、何気に長寿スレ。
一時の盛況ぶりからは考えられない過疎に陥っていた。
そんな時現れた二人の男(推定)。
あなざー・すたーと病み猫の怒涛のレスが始まった。
最後には☆の人も現れ、投下宣言。
ヤンデレが再びあなたのもとに現れる!
さあ、あなたも今すぐ投下!!

微妙にタイトルを間違えた俺はこなたに刺されてくる。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/26(月) 21:43:43.61 ID:iE2HiIgo<>そしていつになったら新ジャンルじゃなくなるんだろうね
もう半年たつというのに<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/26(月) 21:49:56.74 ID:lQkl0RAo<>金ちゃんラーメンがいつまでも新発売のようなものさ

乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/26(月) 21:59:57.46 ID:iE2HiIgo<>最初は人が多かったのにどんどん過疎って行く…
俺はこれをフレアと呼んでいる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/26(月) 22:42:34.03 ID:N96qNaso<>漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧   ∧_∧    age
 (・∀・∩)(∩・∀・)    age
 (つ  丿 (   ⊂) age
  ( ヽノ   ヽ/  )   age
  し(_)   (_)J <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/26(月) 22:51:35.93 ID:UdysNso0<>前スレ>1000gjです!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/26(月) 22:54:41.18 ID:a4T6X/A0<>今日でちょうど、電波王のスレから半年か
長いな・・・スープが冷めちまうぜ<> 病み猫<><>2008/05/26(月) 23:24:30.47 ID:UdysNso0<>さめたスープは温めましょう!
それじゃ『つかさサイド@』投下よろしいでしょうか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/26(月) 23:27:19.49 ID:doWYZNco<>よろしい<> 病み猫<><>2008/05/26(月) 23:30:29.32 ID:UdysNso0<>行きまーす<> 病み猫(つかさサイド@)<><>2008/05/26(月) 23:32:52.20 ID:UdysNso0<>頑張ってお姉ちゃんと同じ高校に入ることが出来てから、一年が過ぎました。

同じクラスのこなちゃんは高校に入ってからの一番仲のいい友達です。

それに委員長のゆきちゃん。すっごくキレイで優しくて、やっぱり大切な友達です。

お姉ちゃんは…また違うクラスになっちゃったね…。

私達はいっつも四人で、それがすごく楽しいです!
でも私はいっつもみんなの足引っ張ってる気がします…はぅぅぅ…。


クラスに慣れてきた頃、うちのクラスに転校生が来るって先生が言いいました。
ちょっとドキドキです。『友達になれるといいな…』

転校生さんが来る日、先生がHRで言いました。
『転校生は遅刻みたいやなー』
…もしかして不良さんなんでしょうか?それともこなちゃんタイプ?
クラスのみんなもザワザワしてます。

十時過ぎ頃、転校生さんが先生と一緒に入ってきました。

男「…よろしくおねがいします。」

ふぁっ!結構かっこいい男の子です///

昼休みに、購買にチョココロネを買いに行ったこなちゃんが男君を連れてきました。
こっ心の準備が…///
気付いたら、恥ずかしくて黙々とお弁当を食べていました。恥ずかしい…

それにしてもこなちゃんはすごいなー
私は初対面の人とあんなに普通にしゃべれないよ…

でも男君と知り合いになれたし、一緒に帰れた。
こなちゃんありがとう!<> 病み猫(つかさサイド@)<><>2008/05/26(月) 23:34:08.68 ID:UdysNso0<>ゴールデンウイーク!

明後日からゴールデンウイークです!!
こなちゃんと友達になったのもゴールデンウイークだったから、今年もきっといい事ある気がします!

『男君と遊びたいなぁ…』

でも私には、誘う勇気ないとです。
つかさです。


「お姉ちゃん!」

かがみ「どうしたの、つかさ?」

「もうすぐゴールデンウイークだよー!」

かがみ「そうね。」

「みんなで遊び行きたいなー。」

かがみ「いいわねーでもゴールデンウイークの後はすぐテストだからどこか行くなら始めの方がいいわね。」

「じゃあ初日にしよっ?」

かがみ「…そうね。じゃあ明日みんなで話して場所決めようか?」

「うんっ!あっ……そういえば男君も呼ばない?せっかく仲良くなったんだし…?」

かがみ「………」

かがみ「そうね。呼ぼうか。じゃあ明日みゆきと男に言ってね。」

「うん!」

『い…今の沈黙何ー?!!もしかしてばれちゃったのーー?!!』<> 病み猫(つかさサイド@)<><>2008/05/26(月) 23:36:06.96 ID:UdysNso0<>昼休みになりました。

『何度も布団の中で練習したじゃない!頑張れ私!』

「明日からゴールデンウイークだよね?みんなで遊びに行こうって計画してるんだけど男君も一緒に居かない?」(半分棒読み)

男「うん。……………。」(←『うん』以外聞こえてない)

「よかったー!」



場所はわんこタウンに決まりました。チーズケーキが楽しみです!



わんこ当日。
『はぅー…昨日はあんまり眠れなかったよー…』
お姉ちゃんと一緒にお弁当を作りました。
何だか人のためにお弁当を作るって楽しいです!
電車に乗りました。
男君の隣ではないけど、男君の事見えるポジションに座れました!
やっぱおとこくんて…かっこ……いい…な…ZZZ


『はうっ…眠っちゃった…』
『!!!』
『こなちゃんが…男君に寄りかかってる…』
人がたくさん乗ってきて、こなちゃん達は見えなくなりました。
私はそのまま寝たふりをしました。



わんこに到着です!
お姉ちゃんが苦手なはずのジェットコースターに乗ろうとしてます…大丈夫かなぁ…

男「かがみ…無理しなくていいぞ?」

『…あれ……?』<> 病み猫(つかさサイド@)<><>2008/05/26(月) 23:38:16.01 ID:UdysNso0<>私がお化け屋敷入らなかったおかげで、思いがけず男君と二人きりになりました。

『どっ…どんだけ〜?』

ドキドキします。
でもそれ以上に心がモヤモヤします…。

私は我慢できずに、お姉ちゃんとこなちゃんの事を聞いちゃいました。





こなちゃんと男君は幼なじみだって事が分かりました…。
もし、こなちゃんが男君の事…
悪い考えが頭をよぎります。
でも男君は、こなちゃんに『幼なじみだ』って事を言わないって言いました。
その言葉がちょっとだけ勇気になりました。

それにお姉ちゃんのおかげで男君に名前で呼んでもらえるようになりました!お姉ちゃんありがとう!!疑ってごめんなさい。<> 病み猫(つかさサイド@)<><>2008/05/26(月) 23:39:36.59 ID:UdysNso0<>楽しかったゴールデンウイークも終わりです。

最終日、みんなで宿題をやりました。
でも男君はこの場にいません。
そして、こなちゃんも。

ゆきちゃんが言うには、男君がこなちゃんに宿題を教えて、二人とも宿題終わってるから欠席です。

うぅ…私も男君に宿題教えてもらえばよかった…男君て頭もいいんだなぁ…

こなちゃんは一番の親友です。
でも一番の恋のライバルです…。

男君の雰囲気でなんとなくそう感じます。



いい作戦を思い付きました!男君に中間試験の勉強見てもらいます!
一石二鳥ってやつだね!

学校が始まった日、男君にお願いしてみたらあっさりOKが出ました!
やったね!<> 病み猫(つかさサイド@)<><>2008/05/26(月) 23:41:02.37 ID:UdysNso0<>男君に勉強教えてもらって2日目になりました。

私は悪い子です…。

今、こなちゃんは風邪で休んでます。

大切な友達が病気で苦しんでるのに、それよりも男君と一緒に勉強出来て嬉しい。男君の事で、こなちゃんよりリードしてる気がして嬉しい。

私は悪い子です…。



土曜日。
今日でテスト勉強が終わりました。
まだ日曜日あるのに、全部終わったのは奇跡です。
全部、男君のおかげです。

男君と手を繋いだ日、私は決めました。

テストでいい点が取れたら男君に言います。

『ありがとう、大好き。』って。<> 病み猫<><>2008/05/26(月) 23:42:22.33 ID:UdysNso0<>つかさサイド@終わります。

続けて本編を一つだけ投下します。<> 病み猫<><>2008/05/26(月) 23:44:44.41 ID:UdysNso0<>親父は仕事行ったし…つかさの勉強は昨日終わったし…かがみとの約束はキャンセル…


二度寝…。


目が覚めたのは午後一時過ぎだった。寝過ぎて頭が痛い…。
シャワーを浴びて街をブラブラした。

引っ越して来て約半月。こなたと再会して、友達が出来て、いい先生に出会った…。
中学入るまでの俺は、自分が人並みほども恵まれていないと思ってた。いじめられて学校は楽しくないし、やっと出来た友達は遠くへ行って、母親が死んで。
でも今はきっと人並み以上に恵まれている。
そう考えると、足取りは音楽の様に軽い。

何となくバスに乗って市内の大きな公園まで来た。

公園は思ったより余りに広くて、散策する気は起きず、サイクリングコース脇のベンチに座ってボーっとしていた。

『明日テストなのにずいぶんな身分だな、俺…』

俺は、またさっき考えていたことを思い出していた。
今、こんなに気持ちが軽いのはなぜか?――こなたに再会して、行動を起こしたから?
今、こんなに余裕で遊んでられるのはなぜか?――こなたのせいで勉強頑張るはめになったから?

俺は迷いが生じ始めていた。

『このまま、こなたに俺の事言わないでいいのか?』

せめて、小学生の時ありがとう、って言わなくちゃいけない気がする。


男「よっこいしょういち」

何となく、つかさのマネをして立ち上がり、バスに乗った。
『しょういちって誰?雀師?』


バスを降りて歩いていると、こなたからメールが来た。


【from】
泉こなた
【タイトル】
無題
【本文】
ちょっとだけ会いたい。<> 病み猫<><>2008/05/26(月) 23:46:01.00 ID:UdysNso0<>続きは今書いてます。
うまくいけば二時頃にまた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/26(月) 23:53:19.14 ID:8bcT4.DO<>>>20GJ
wktkしながら寝るわ
自重し過ぎて>>1000言ってて焦った
つまり>>1スレ立て乙<> あなざー・すたー <><>2008/05/27(火) 00:50:09.51 ID:9IG.YoM0<>>>1スレ立て乙です!

そして病み猫さん、☆さん、続き期待してます!<> あなざー・すたー <><>2008/05/27(火) 01:00:11.83 ID:9IG.YoM0<>じゃあ、俺も投下を。<> あなざー・すたー 11.お買い物でGO!!<>saga<>2008/05/27(火) 01:02:56.53 ID:9IG.YoM0<> いくら物事を先延ばしにしたがるのは人間の性・フロンティアだと言っても、あれはひどい。

俺は、ベッドに寝転びながら、今日の帰りの自分を思い返した。
学校の帰り際に高良さんを見つけたのに、声をかけることができなかった、俺……

「高良さんともう一度ちゃんと話すチャンスだったのに……ちゃんと話して、謝るチャンスだったのに……」
 
でも、考えれば考えるほど、あの日のこと、俺が高良さんに告白したあの日のことはなかったことにしたほうがいいんじゃないかと思えてくる。
 
なかったことに……
 
これからも触れずに……

実際、高良さんはそうしようとしてるみたいだしな……

今日、学校でいつもどおりの笑顔を向けてきたし。

謝るのか、触れずにこのままか、

「あ〜、もう、どっちがいいんだ!?どっちが正解なんだ!?」
 
 幸い、今日は金曜日。
 月曜日までにゆっくり正解を探すか……

 ――ヴィィィィ!ヴィィィィ!

 その時、ベッド脇に置いた携帯が鳴った。
 
 誰だろう?こなたかな?



 ――電話は知らない番号からだった。

「……?」

 ピッ!

「もしもし?」
<> あなざー・すたー 11.お買い物でGO!!<>saga<>2008/05/27(火) 01:04:34.93 ID:9IG.YoM0<>
「あ、もしもし、男?私よ、かがみ」

「あ〜、かがみか!どしたの?」
 
 そういえば、クラスの違うかがみとは、まだ番号を交換してなかった。

「あ、あのさ……男って明日ヒマ?」

「え?ヒマだけど……なんで?」

「えっと……大学生の親戚のお兄ちゃんの誕生日プレゼントを買うことになったんだけど……男の人にどんなもの買えばいいか良くわからなくて……」

「ああ、そういうことなら手伝うぜ」

「ほ、本当?ありがとう!じゃあ、明日11時に駅前でいい?」

「おう、わかった!じゃ、また明日な」

「あ、男……」

「ん?」

「な、なんか今日ごめんね、日下部が変なこと言って。あいつにもちゃんと言い聞かせといたから」

 変なこと……?
 そういえば「しょっぱい顔」とか言われたような気が……

「あ〜、いや、別に気にしてないよ。日下部さんにはあんまり友好的に思われてないみたいだったけど……」

「そ、そっか……ごめんね。でもあいつ、あれでもいいトコあるから」

「おう、日下部さんにもよろしく」

「うん、じゃあ、また明日ね!」
 
 ピッ!
<> あなざー・すたー 11.お買い物でGO!!<>saga<>2008/05/27(火) 01:06:48.87 ID:9IG.YoM0<> 買い物、か……
 まあ、家に閉じこもるよりはずっといいだろう。



 
 ――翌日、土曜日。場所は駅前。

 いたのはかがみ一人だった。

 いつもどおりのツインテール。
 しかし、いつもの見慣れた制服姿ではなく、今日は私服だ。

 ちょっと新鮮。

「つかさちゃんは?」

「え、えと……つかさは料理担当。私がプレゼント担当」

「そっか。つかさちゃん、料理うまいもんな、つかさちゃんが作るときの柊姉妹の弁当は豪華だし」
 
 柊姉妹は当番制で弁当を作っているのだ。

「……悪かったわね!どうせ、私は料理下手ですよ!」

「そんなこと言ってないじゃんか。かがみが作った弁当も慎ましやかで………」

「うるさいわね!さっさと行くわよ!」

「はいはい、了解です。かがみ様」

 ん?そういえば、当然のごとくつかさちゃんがついてくるものと思っていたが……

 よく考えたらこの状況、女の子と二人で買い物なんて、もしかしてもしかするともしかしなくても――

「ほら、ぼけっとしてないで、行くわよ!」

「あ、はいはい」
 
 俺はかがみのあとを追った。<> あなざー・すたー <>saga<>2008/05/27(火) 01:07:54.89 ID:9IG.YoM0<>とりあえず、今回はここまでです。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/27(火) 01:48:56.66 ID:XOqnlJ2o<>志村ー!それ前回分!前回分!<> 病み猫<><>2008/05/27(火) 02:20:52.11 ID:f5wCrCo0<>あなざーすたーさん、意外とうっかりさんですね。

とりあえず少し摘めたので投下して寝ます。<> 病み猫<><>2008/05/27(火) 02:22:40.96 ID:f5wCrCo0<>ピッピッピッ…ピッピッピッピッピッピッピッピッ

トゥルルル…

俺は思わず電話をかけていた。
 

トゥルルル…
トゥルルル…
トゥルルル…
トゥルルル…ピッ
『留守番電話サービスセンターに…』
ピッ

俺は急いでリダイヤルを押した。
トゥルルル…
トゥルルル…
トゥルルル…
ピッ

こなた「おとこ…?」

男「こなた?」

こなた「…。」

男「こなた?」

こなた「うん。」

男「会うって今から?」

こなた「…うん。」

男「風邪はもういいの?」

こなた「だいぶいい。」

男「家行けばいい?」

こなた「うん。」

男「今すぐ行って平気?」

こなた「うん。」

男「じゃあ今から行くからね。」

こなた「うん。」

俺はファ●リーマートでポカリと果物を買うと、こなたの家に向かった。<> 病み猫<><>2008/05/27(火) 02:24:27.76 ID:f5wCrCo0<>ピンポーン





ガチャ。
http://imepita.jp/20080527/082100
こなた「………おとこ。」

男「こなた………。」

こなた「あがっていいよ。」

男「あ…うん。」


パジャマ姿のこなたが背中を向けて、俺の前を歩く。

聞きたいことが、言いたい事が、たくさんあった気がした。
でも少し元気が無くて、少しいつもより女の子の顔をしているような気がするこなたを見るとそんな事忘れていた。

こなたの目が、少し腫れぼったく見えた。

『ずっと寝てたのかな…』


こなたの部屋に入った。

相変わらずの部屋。机の上にはパソコン。
横のラックにはソフトやらフィギュアやら。

でもずっと寝てたんだろう。ちょっと埃っぽい。

ベッドの上の掛け布団はめくれて、今までそこにこなたが居たのが分かる。布団の上にはケータイとみゆきさんのノートがあった。<> 病み猫<><>2008/05/27(火) 02:25:49.61 ID:f5wCrCo0<>男「もう、いいのか?」

こなたはベッドに座って話す。
こなた「うん。だいぶ寝て充電したからなー」

男「ずっと寝てたのか?」

こなた「うん。だからアニメがたまってさー」

男「全く…」
いつものこなただ。俺は少し安心した。

男「明日から試験だけど大丈夫か?」

こなた「みゆきさんノートに全てを賭けている。」

男「布団の中で読んでたのか?」

こなた「いやいや、これからですよーまだ明日まで十時間以上あるではないか!」

男「お前っ!風邪ぶり返すから徹夜とかダメだ!」

こなた「だっ…大丈夫だよ。実は今日はもう朝から熱ないし、昨日までずっと寝てて全然眠くないのだよ。」

男「…無理すんなよ。」

こなた「うん。でも補習は嫌だしのぅ。」

男「補習になったら、俺が教えてやるよ。今までみたいに。」

こなた「男は…なんでそんなにしてくれるのかな、かな?」

『幼なじみだからに決まってるだろ!』

男「友達が留年とか嫌だろ。」

『言えなかった…』

こなた「留年はないよjk」

男「まーお前、覚えるのは得意らしいからな。」

こなた「一夜漬けなら任せなさい。」

男「全然威張れん。」<> 病み猫<><>2008/05/27(火) 02:27:07.96 ID:f5wCrCo0<>男「そういえばさ、みゆきさんのノート見せてよ。」

こなた「最悪です。」

男「??ダメって事か?」

こなた「私の布教は何だったんだ…」

男「見せてよ。」

こなた「CRANADをやらない男には、みゆきさん秘伝ノートは見せません。」

男「意味分からん。」


こなたは俺の買ってきたポカリを一気飲みすると、小さく言った。

こなた「心配してくれてたのに、ゴメン。」

男「いっ…いや、別に気にしてないよ。」

こなた「…」

男「じゃっ…じゃあ俺帰るよ。こなたも無理しない程度に頑張れよ!」

こなた「…うん。」

男「あっ果物食べろよ。せっかく買ってきたんだし。たしか料理とか割と上手かったよな?それじゃ!」

俺はこなたに玄関まで送ってもらい、家に帰った。意味もなくダッシュして帰った。



こなた「料理の事、言ってないよ?なんで知ってるのかな、かな?」<> 病み猫<><>2008/05/27(火) 02:28:09.53 ID:f5wCrCo0<>もう少し書いたんですが、きりが悪いので明日にします。
おやすみなさい。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/27(火) 07:43:47.10 ID:0JE45gDO<>>>34GJ
こなたがレナ化したwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/27(火) 07:59:46.68 ID:7RKkzgAO<>>>35
まさか、コナタが鉈を持って男を………[ピーーー]<> あなざー・すたー <>saga<>2008/05/27(火) 08:36:32.11 ID:9IG.YoM0<>ぬあ!!うっかりしてました!

どーもすみません(・ω・`;)<> あなざー・すたー <>saga<>2008/05/27(火) 09:00:25.13 ID:9IG.YoM0<>>>34
乙です!そしてCRANAD見ときます。
>>36
そして、かがみが「遊んであげるわ、おいで、鉈女」……?


うっかり&連投すみません。今から続きを投下します。<> あなざー・すたー 12.ツンデレーション<>saga<>2008/05/27(火) 09:18:43.71 ID:9IG.YoM0<>「ふ〜、歩き回って疲れたね、男。」

「ああ、そうだな〜」

 すでに日が傾いた17時。
 
 俺たちは公園のベンチで休憩していた。

 かがみの手元には左右に二つずつ、計四つの袋が置かれていた。

 もちろん、その全部が「親戚のお兄ちゃん」の誕生日プレゼントなわけがない。

「親戚のお兄ちゃんへのプレゼントのキーケース、気に入ってもらえればいいな」

「え?あ、うん。お兄ちゃん、きっと気に入ると思う」

「そっか、そりゃ良かった」

「それに、新しい服もゲットしたし、ラノベの新刊もゲットしたし……」

「おいおい、親戚のお兄ちゃんへのプレゼントの買い物じゃなかったのかよ?結局自分の買い物のほうが長かったしさ」

「こ、これは!その……ついでってやつよ!自分の買い物も一緒に済ましたほうが効率がいいでしょ!」
 
 ははは、どっちがついでだよ……?
<> あなざー・すたー 12.ツンデレーション<>saga<>2008/05/27(火) 09:20:53.44 ID:9IG.YoM0<>「男ももっといろいろ買い物すればよかったのに」

「う〜ん、そんなにお金ないし、それに……」

「それに?」

「サッカーやってた頃は土日関係なく練習があったから、あんまり買い物のとかやり慣れてないんだよな。買うものを決めてからしか買い物しないっていうか……」

 まして、女の子と二人で買い物なんて……

「ふーん。男ってケガでサッカー辞めちゃったんだよね?」

「辞めざるを得なかったって感じだけど……」

「転入してきたのも、それが原因なの?」

「ん?ん……まあ、ね」

「あ、ごめん。言いたくなかったら言わなくていいよ」

「別にそういうわけじゃないけど……まあ、いいじゃん。こんな話やめようぜ?」

「そう……」

「………」

 なんとなく、気まずい沈黙。

 別に言いたくないわけじゃないのに。

 むしろ言いたいくらいなのに。
 むしろ聞いてもらいたいくらいなのに。

 でも、言うと、なんだか暗い雰囲気になりそうで俺は何も言えなかった。

 会話を打ち切ってしまいたくて、俺は言葉を濁し、沈黙を選んだ。

 ふと思い出すのは、ドーナツ屋で、会話を打ち切った高良さん。

 高良さんも同じような気持ちだったのかな……?
<> あなざー・すたー 12.ツンデレーション<>saga<>2008/05/27(火) 09:26:09.77 ID:9IG.YoM0<>「ねえ、男……」
 
 沈黙を破ったのはかがみだった。

「今日は楽しかったね!」

「お、おう!楽しかったよ。」

 それは正直な気持ちだった。
 
 正直、楽しかった。
 
 結局、もしかしなくてもこれは、第三者から見ればデートってことになるんだろう。

 親戚のお兄ちゃんへのプレゼントの買い物は最初の一時間くらいで終わってしまったし。

 あとはかがみとお昼を食べて、服屋を回り、雑貨屋に寄り、本屋で物色して……

 まあ、とにかく楽しんだ。楽しんだはずなのに……
 
 楽しみきれないのは、高良さんのことがあるからだろうか……?



「ねえ、やっぱ男、昨日から様子が変だよ?元気ないっていうか……」

「ん?あ、いや……別に……」

「あんたは沢尻エ○カか!?せっかく人が心配して上げてんのに!」

「ご、ごめん……」

「……やっぱり……みゆきのこと?」

「―――ッ!?」
 
 不覚にも言葉に詰まった。
 というか、呼吸が詰まってしまった。
 
 ふう、とため息をつくかがみ。
<> あなざー・すたー 12.ツンデレーション<>saga<>2008/05/27(火) 09:27:39.58 ID:9IG.YoM0<>「昨日は男が『ない!それはない!』って言ったから、思わず信じちゃったけど――」
 
 俺はかがみのほうを見れなかった。

「――よく考えたら、あのときの男の否定の仕方、不自然だったもん」
 
 俺は、そっと横目でかがみの様子を伺う。

「やっぱり、男はみゆきのことが好きなんだね?」
 
 かがみは……

「あの子、美人だし、スタイルもいいし、頭もいいし、おしとやかだしね……」

 かがみは……

「それでも……それでも、私は……」
 
 かがみは……



「……男が好きッ!」
 
 泣いていた。
<> うっかり・すたー<>saga<>2008/05/27(火) 09:30:03.52 ID:9IG.YoM0<>昨日はうっかりしてました、すみません。

今回分はとりあえずここまでです。<> 病み猫<><>2008/05/27(火) 13:05:49.42 ID:f5wCrCo0<>>>43
乙です!コテが…

かがみんがいい感じですね。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/27(火) 15:30:19.86 ID:7RKkzgAO<>うっかり・すたーGJ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/27(火) 16:42:20.17 ID:0JE45gDO<>うか☆すた
GJ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/27(火) 18:31:00.88 ID:sSflWnE0<>久しぶりに来た
活気付いてるなぁ
八月蝉も帰って来ないかな?
即興は嫌われそうだから何も書かずに消えます<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/27(火) 18:52:36.29 ID:pDfKguc0<>>>47
おま…投下しとけ、悪いことは言わん。
でないと奴が来r




||=ω=.)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/27(火) 19:00:45.82 ID:sSflWnE0<>>>48
……奴には来てほしくないが、俺は即興でしか書けないから他の書き手さんに迷惑が…ね?

ん?後ろから何か聞こえうわなん[らめぇぇっ!]<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/27(火) 19:38:01.60 ID:pDfKguc0<>>>49
SSならいいんジャマイカ?

と思ったらもう刺されとる。<> ☆<>sage<>2008/05/27(火) 20:09:01.83 ID:JOUu0YAO<>あらすじを書こうかと思ったけど、時間もないのでwiki掲載分プラス前スレ459から470を読んでくれ
あと今日はまだ無理そうです…


そしてお二方、乙です
投下はえー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/05/27(火) 20:28:04.64 ID:rnQP74wo<>とりあえずメ欄にはsagaオヌヌメ
あら不思議NGされない
粉雪<> 病み猫<><>2008/05/27(火) 23:08:36.58 ID:f5wCrCo0<>☆の人さん!気長に首を長くして待ってます!!

今日も二時までには投下します。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/05/28(水) 00:25:28.46 ID:lIYAiMDO<>wktk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/28(水) 01:59:44.90 ID:kDeAOuso<>あれ?今日こなたの誕生日じゃん
ROMってる連中全員何か書き込め!!過疎を脱して盛大に祝え!!

というわけでおめ<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 02:29:07.87 ID:v/RxLOM0<>寝てしまっていました…すみません。
今から投下します。<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 02:30:12.75 ID:v/RxLOM0<>……完全に眠れなかった…どうなってんだ…俺…


ギリギリの電車に乗り込む。こなた達は先に行ったようだ。


教室で、こなた、つかさ、みゆきさんに会った。

こなた「ギリギリとは余裕ですな。」

男「うるせー」

つかさ「遅刻しちゃうのかって心配したよー良かったー!」

みゆき「こなたさんも風邪が治ったみたいですし、本当に良かったです。」


俺はこなたにだけ聞こえる小さな声で聞いた。
男「何とかなったか?」
こなた「うむ。みゆき様々じゃ。」



テスト開始。

………余裕だな。

みゆき『………♪』
つかさ『………!』
こなた『………ニヤリ』


それぞれ次の日のテスト勉強があるので急いで帰って行った。

なんだか…かがみの様子がおかしい様に見えた…かがみの事だ、勉強はしっかりしてるはずだが…<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 02:31:12.88 ID:v/RxLOM0<>金曜の午後。あっと言う間に5日が過ぎて、テストは終わった。
結果は月曜に分かる。

明日は土曜だがテスト休みだ。

つかさ「男君!今日はみんなで一緒に帰ろうー!」

男「うん、そうだね。」

みゆき「皆さん、もしよろしければうちでお茶など飲みませんか?」

こなた「おっいいねー!」

男「じゃあかがみのクラスのHR終わるまで待とうか。」




かがみが教室から出てきた。

かがみ「あ…おとこ…みんな…。」

こなた「かがみん…?」

かがみの今にも泣きそうな顔に俺を含めたみんなは驚いた。

かがみ「私…私……」

みゆき「と…とにかく行きましょうか?」

みゆきさんの機転で、かがみがみんなの前で泣き出す事は無かった。<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 02:32:09.22 ID:v/RxLOM0<>みゆきさんの家。

かがみはみゆきさんに抱きついて泣きじゃくっている。
かがみが泣くのを初めて見た…。

どうやらテストが思うように出来なかったらしい。

普段出来ていることが思うように出来ないというのは、大きなダメージになる。
俺も多分そうだが、かがみも『自分が出来ない事』が一番悔しいと感じるタイプなんだろう。

みんなでかがみを慰めた。

…それにしても、かがみがテストで失敗するなんて、何かあったんだろうか?


夕方になったのでそれぞれ家路についた。

俺はかがみ達と同じ駅で降りて、ゴトーヨーカ堂に向かった。

後ろからかがみが走ってきて、俺に追いついた。

かがみ「…私も買い物あるから一緒に行っていいかしら?」


さっきまで泣いてたかがみは、もういつもの強気な目をしている。
多分…いや絶対強がってる。

『ダメ』

なんて言えるわけ無いじゃないか。

男「いいよ、一緒に行こう。」

かがみ「うん、ありがとう。」<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 02:33:14.57 ID:v/RxLOM0<>ゴトーヨーカ堂。

カートに買い物かごを入れて、かがみがカートを押す。
『手持ち無沙汰だから』と言うことでかがみがカートを押すから、俺はちょっと遠慮がちに商品をカゴに入れる。

俺がかごに入れるものを、じっと見つめるかがみ。
かがみ「おから、にんじん、れんこん…」

男「ん?」

かがみ「…何作るの?」

男「父親がしめ鯖置いていったから、卯の花和えでも作ろうかと…。」

かがみ「…。」

男「あっごめん、意味わかんないよな。うちの父親、長期家空ける仕事でこの間ちょっとだけ帰ってきたんだけど、なんか自分で食べようとして買った真空パックのしめ鯖置いていったんだよ。」

かがみ「…そうじゃないの。」

男「えっ?」

かがみ「男って、何でも出来るのね。」

男「そんな事無いよ。」


しゃべってる時間より、しゃべらない時間のが長かった。
周りには買い物客が沢山居たが、俺たちとそれ以外の風景の間には、見えない隔線が有った。


買い物が終わった。ゴトーヨーカ堂を出る。

男「明日はさ、学校無いしお互いゆっくり休もうな!」

かがみ「うん…。」

男「…かがみ?」

かがみが、俺の服の裾を掴んで下を向いた。<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 02:35:33.41 ID:v/RxLOM0<>今日は以上にします。

\(=ω=.)/オメデトウ

実は誕生日はネタにしようと思って、時間をゴールデンウイーク付近から始めました。


おやすみなさいノシ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/28(水) 02:40:29.32 ID:rhlwJADO<>wwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/28(水) 18:24:05.78 ID:lIYAiMDO<>>>55それはそれは何という日、だが祝わない。
なぜなら俺はひねくれてるからだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/28(水) 18:31:18.26 ID:1d8DyRk0<>||=ω=.) (*・∀・)←63<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/28(水) 18:42:47.43 ID:DVF7HsAO<>>>63
うしろうしろ!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/28(水) 18:51:51.05 ID:9KoVYUSO<>へんじがない。ただの(ry<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 19:11:18.99 ID:v/RxLOM0<>今日も犠牲者が出ましたね。
それでは投下よろしいでしょうか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/28(水) 19:14:00.60 ID:BDgDCdU0<>どうぞどうぞ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/28(水) 19:15:49.93 ID:lIYAiMDO<>投下と聞いて生き返りました。
wktk<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 19:27:49.70 ID:v/RxLOM0<>でわ、行きます。<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 19:29:36.46 ID:v/RxLOM0<>かがみ「もうちょっとだけ、男と話したい…。」

男「…」

…たぶん家に帰りたくないんだろうな。今までずっと優等生だったんだ。どれくらい点数落としたかは分からないけどショックなんだろうな。

男「いいよ。喫茶店でも行く?」

かがみ「…男の家がいい。」

男「…いいよ。行こう。」

俺は優しすぎるのかもしれない。でも、今にも泣き出しそうなかがみを見ていると、『ダメだ』なんて言えない自分が居た。<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 19:30:58.73 ID:v/RxLOM0<>かがみ「お邪魔します。」

男「誰もいないから遠慮しなくていいよ。」

かがみ「…わがまま言ってゴメン。」

男「かがみ、あのさ…もう過ぎたことだし、元気出そうよ?」

『チガウヨ』

男「かがみが元気無いと、こなたもつかさもみゆきさんも、もちろん俺も、つらいよ。」

『チガウヨ』

男「ちょっと悪くたって大丈夫だよ。もし万が一補習になったとしても、かがみなら絶対大丈夫だよ!」

『ソノコトジャナイヨ』

男「この間は参加できなかったけど、今度はみんなで一緒に勉強しy」

かがみ「男。」

男「…うん。」

かがみ「泣いていい?」

男「…え?」

かがみ「泣いていいかって聞いてるのよっっ!!」


俺は何も言えずにただ頷いた。

次の瞬間、かがみは俺に有りっ丈の力で抱き付いて、声を出して泣いた。
 


 

かがみ「…えっ…えっ…ぐす…………。」<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 19:31:59.14 ID:v/RxLOM0<>かがみの声が少し落ち着いてきた。俺の胸のあたりが熱い。

かがみは俺に抱きついたまま、顔を上げずに小さくしゃべり始めた。


かがみ「私ね…」

かがみ「男が来る前…」

かがみ「クラスでいじめられてたの…。」

かがみ「原因を作ったのは私だし、」

かがみ「がまんしてたんだけど…」

かがみ「自分のクラスでご飯食べるのが恐くて…」

かがみ「いっつもこなた達のクラスで食べてた…。」

かがみ「でも男はそんな私に気付いて、『大丈夫か?』って言ってくれて…」

かがみ「わんこシティではジェットコースター乗った後、男が言ったことで、素直になろうって思えた…。」

 
 

男「俺は何もしてないよ…。」<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 19:34:14.15 ID:v/RxLOM0<>かがみ「…でも私は男のおかげで、少しかもしれないけど強くなれたのよ。」

男『そっか……かがみは昔の俺と同じなんだ…。こなたに助けてもらった頃の俺と同じなんだ…。』

かがみが俺から離れた。もう泣いてはいなかったが、目は腫れぼったかった。

かがみ「あのね…だから…男に言いたかったの。」

男「…」

かがみ「ありがとう。…泣いちゃってごめんなさい。」

男「ぁ…。」

かがみ「え?」

男「いや、何でもないよ。」

男「それで…その…クラスのイジメの方は大丈夫なのか…?」

かがみ「…大丈夫よ。男のおかげで、もう無くなったわ。」

男「よかった…。でもそれはかがみが頑張ったんだよ。俺のおかげじゃない。」

かがみは、「ふふっ」と笑うと、ちょっとばつの悪そうに言った。

かがみ「だからね、今回は勉強する時間無かったのよ。忙しくて。」

男「うん。」

かがみ「もし補習になったら、今度は勉強教えてね!」

男「何だかんだ言って、それなりに出来てるんじゃない?」

かがみ「だといいんだけどね。」

…よかった。いつものかがみに戻ってきた。
 
 

気がつくと外はもう暗くなり始めていた。

かがみ「私、帰るね。」

男「うん。送っていこうか?」

かがみ「大丈夫よ。ちょっと一人でぶらぶら歩きたいし。」

男「そっか…。気をつけてね。」

かがみ「…うん。」<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 19:35:34.27 ID:v/RxLOM0<>かがみは、いつもの強気な目つきに戻っていて、ちょっと笑うと、家を後にした。


『かがみはすごいな…』
『やっぱ俺も言わなきゃだめだ…』

『こなたに…』


 
 
 

かがみは、気付いたら走っていた。
本当に言いたかった事が言えなかった自分を、責めた。

抱きついた時の男の感触が、甘く体に残っていたが、その甘さから感じる優しさが痛かった。

 
 
 

俺の中で、かがみの事は解決して、またいつもの金曜の夜がやってきた。
『明日はまた予定の無い休日か…』
なんだか(かがみの事で)安心した俺は、ゆっくり夕食を作り、ゆっくり食べた。
時間は早かったが、こなたに昔の事を言う決心を付けた俺は、何となく早く寝ることにした。
かがみのおかげで、少し心が落ち着いた気がした。

次の日の朝の電話で『日常』が壊れ始めた事に気付くまでは。<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 19:37:05.14 ID:v/RxLOM0<>土曜日の朝、電話が鳴っていた。


電話を取る。
電話の相手は、聞いたことのある男性の声だった。

男性「もしもし?」
男「はい。どちら様ですか?」
男性「男君かな?私はLKSTmedical(会社名)で君のお父さんと同僚の島です。」
男「あっ島さん、お久しぶりです。父は居ませんが…?」

島さんは以前家に来たことがある。

男性「落ち着いて聞いてもらえるかな…。」
男「…はい。」
男性「お父さんが亡くなられた。」
男「えっ…?!」
男性「君はしっかりしている子だから、君に教えておきたいことがある。今から家に行っても大丈夫かな?」
男「…わ…わかりました。大丈夫です。」<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 19:38:50.83 ID:v/RxLOM0<>二時間後、島さんが家に来た。

島さん「やあ、久しぶり。」

男「お久しぶりです。」

島さん「時間があまりないから本題に移らせて貰うよ。」

男「はい。」

島さん「実はね、君のお父さんは殺されたようだ。」

男「えっ?!」

島さん「お父さんがしていた仕事は、とても危険な仕事だ。我が社の新薬開発部門の新薬原料植物調達のエージェントだった。」

男「へっ?」

島さん「やっぱり知らなかったか。危険な仕事だからな。世界の密林地帯に行って、医学に役立つ植物を採集する仕事、いわゆるプラントハンターと言うやつだ。」

男「…ただの新薬開発の研究員だと思ってました。」

島さん「高度な知識と、体力、勇気がないと出来ない仕事だ。」

男「…でもそれは危険な仕事なんですか?」

島さん「世界中の製薬会社がライバルなんだ。」

男「まさか…暗殺…?」

島さん「かもしれない。だが恐らくそういう通知が君のとこに来る事はないだろう。だから私が伝えに来た。」

男「…」

島さん「それと君に渡すものがある。」

島さんはそう言うと貯金通帳を渡してきた。

島さん「もしも自分に何かあったら、君に渡すように言われていた。」

通帳の金額は見たこともない額に達していた。

男「!!」

島さん「それだけ危険な仕事なんだよ。」

島さん「確かに渡したよ。それと私が今しゃべった事、私はもう忘れるから。」

男「…ありがとうございます。」<> 病み猫<><>2008/05/28(水) 19:40:20.15 ID:v/RxLOM0<>その後、島さんは俺の知らない親父の事をいくつか教えてくれた。
親父が研究員からプラントハンターになったのは、母さんが事故で死んだ後らしい。

母さんの事故は轢き逃げによるものだった。そして親父も誰かに殺されたとなれば、両親とも誰とわからない人に殺された事になる。
俺は少し複雑な気持ちになった。



午後、親父の会社の上司達が親父の『事故死』の報告と謝罪を述べに来た。

死体は回収不能な状態にあるので、葬式らしいものは行えなかった。

 
 
 
 
翌日、親父の死の事務的な処理と、俺の学費、生活費等の口座を新たに作り、一日が終わった。
親父はやはり自分がいつか殺されることを予測してたのか、事務処理はある程度準備されていたようで早く終わった。


自分の周りに起こっていることが余りに非現実的で、悲しむ事など出来なかった。
エージェント?暗殺?なんだよそりゃ…?マンガかよ?
誰かに相談しようか…?
こなたなら親父の事知ってるはず(思い出せば)だ。いや、本当に暗殺だったら危険なんじゃないのか?
もうなんだかよく分からない。

『明日は登校か…』
『月曜は中間テストの発表だったな…』
『どうでもいいけど…』

(オートセーブしました。重要分岐A)

>+5

1――今日はもう寝よう。
2――ギャルゲに現実逃避するか。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/28(水) 20:14:12.05 ID:E5E8oZoo<>ksk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/28(水) 21:27:44.77 ID:BDgDCdU0<>2が面白そう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/05/28(水) 21:36:16.09 ID:aRc8dzc0<>2<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/28(水) 21:49:19.75 ID:1d8DyRk0<>2は何か起こりそうだ。2で<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/28(水) 23:19:00.05 ID:iKpsXeg0<>今の気分に合致したから2<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/05/28(水) 23:34:34.88 ID:WC/PKVYo<>そんなことより島さんっておまー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/28(水) 23:37:39.53 ID:if7gUoAO<>まっまっまだかな?
まっだかな?
ツッツッ続きはまっだかな〜♪<> 病み猫<><>2008/05/29(木) 01:18:47.38 ID:R0oUEU.0<>島さんはやがて社長になります。

それでは投下です。<> 病み猫<><>2008/05/29(木) 01:22:06.78 ID:R0oUEU.0<>あーもう訳分からん。

とにかく俺はCRANADを手にとった。
こなたが『布教用』とか言ってたゲームだ。
意味はよく分からんけどとにかくやってみた…。


『こなたが言ってたのは風子のことか…』
『外見的なシンパシー?』
『俺は智代派だな…』


長い夜はふけていった。 
 
翌日。
時計は八時を指していた。

『遅刻だぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

さすがに一晩でエンディングまで持って行くのは無理があったようだぜ。睡眠時間的に。

遅刻ギリギリの電車の来る、少し前にホームに着いた。

いつもより少し遅い時間でホームは非常に混んでいる。

『みんな、先行っちゃったかな?』

寝不足でふらつきながら、とりあえずいつも乗る付近に行く。

人混みに押されてホームの線路側に出てしまった。

電車が来る。
 
 
瞬間、俺の背中を誰かが押した。

「えっ?」

俺の体は宙に投げ出された。

宙で必死に振り返る。

俺の目に飛び込んできたのは……俺の知ってる………女性……遠ざかって、人混みに消えた。

『…なんで…?』
 
 
景色はやけに明るいセピア色に色付いた。


【 bad end 赤い電車 】<> 病み猫<><>2008/05/29(木) 01:24:26.06 ID:R0oUEU.0<>ロードしますか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/29(木) 01:36:06.67 ID:L//MMcM0<>>>86
耕作さんか

>>88
します<> うっかり・すたー<><>2008/05/29(木) 01:53:09.88 ID:L//MMcM0<>病み猫さん、乙です!
いよいよ佳境に入ってきた感じですかね!?

では、俺も投下します!<> あなざー・すたー 13.ごめん、私、嫌な子だね<>saga<>2008/05/29(木) 01:56:10.74 ID:L//MMcM0<> かがみは泣いていた。
 
 いつもの強気で、こなたと軽口を叩き合ってる姿からは想像もつかない姿だった。

「あ……えと……」
 
 言葉が出てこない。

 泣いている女の子を前にすると、男ってこんなにも無力なのか……?

「やっぱり、みゆきが好きなのね?」

「いや……説明するとちょっと長くなるんだよな。だから……まず、その……涙拭いたら?」

 俺は駅前でもらったポケットティッシュをかがみに差し出した。

「いい……自分のハンカチがあるから」
 
 ……断られた。
 泣いていても、こういうところはかがみらしいな……
<> あなざー・すたー 13.ごめん、私、嫌な子だね<>saga<>2008/05/29(木) 01:57:58.19 ID:L//MMcM0<> 


 俺は全部をかがみに説明した。
 

 転入した初日に高良さんに惹かれたこと。
 
 ドーナツ屋で高良さんに告白し、フラれたこと。

 ドーナツ屋の帰り際に高良さんに余計なことを言ってしまったこと。

 そのことについて謝るべきか、なかったことにすべきか、迷っていること。


 そして――、

「正直、『好きなの?』って聞かれても、今はもう高良さんのことが好きなのかどうかわかんねえんだ……

 ……ま、俺はフラれた身だしね」

 自嘲気味に付け加えた。

「じゃあ……みゆきに振られたんなら……私と付き合ってよ」
 
 かがみはあっさりと言った。

 もう泣き止んでいた。

「えらくあっさり言うんだな……」
 
 恋愛のこういう局面では、女のほうが男よりも合理的に動くって話を聞いたことある気がするけど……

 まあ、もともとかがみは割と合理主義者っぽいもんな。

 少なくとも、表面上は。
<> あなざー・すたー 13.ごめん、私、嫌な子だね<>saga<>2008/05/29(木) 01:59:28.88 ID:L//MMcM0<>「フラれても、それでもみゆきのこと好きなの?」

「だから、わからないんだって……」

「んもう!はっきりしないわね」

「ごめんなさい……」
 
 なんで謝ってんだ?俺……

「男さ……今日、私と買い物して楽しいって言ってくれたよね?」

「ああ、楽しかった。嘘じゃないよ、マジで」

「じゃあ、みゆきといて楽しいの?」

「高良さんとは買い物行ったりしてねーもん」

「そういうことじゃなくて!そのうまく言えないけど……私の勝手な推測だけど……」
 
 かがみは言葉を選びながらしゃべっているみたいだった。

「昨日、職員室からの帰りに話したじゃない?その時、みゆきが中学でいじめられて、それで地元の高校じゃなくて陵桜に来たって話した時、男、妙に納得してたじゃない?」
 
 ……よく覚えてるな。
 成績がいいのは伊達じゃない。

「前の学校で何があったかは知らないけど、男はそういう部分でみゆきと自分を重ね合わせてるんじゃない?」

「そうだな……多分、そういうのもあると思う」

 鋭い。
 女の勘ってやつか……

「でもそれって、そういう自分の暗い部分を相手と重ねて……それで好きになるのって、付き合うのって――」

「………」

「辛いだけじゃない?楽しいなら私でいいじゃない!」
 
 そこまで言って急にかがみは俯いた。
 下唇を噛んでいる。

「かがみ?」

「……ごめん、こんなこと言って……私、嫌な子だね……」

「かがみ……」
<> あなざー・すたー 13.ごめん、私、嫌な子だね<>saga<>2008/05/29(木) 02:01:24.10 ID:L//MMcM0<> ずるいぜ、かがみ。そんなことされると。そんな姿見せられると――
 
 ――グラッときちまいそうじゃないかよ……

「あ、あのさ……」

「ん?何?男」

「俺、正直かがみに好きって言われて正直嬉しかった。でも……でも、やっぱもう一度高良さんと話をしてみるよ。答えを出すのはそれからでもいいかな?」

「それって……さっき言ってた『みゆきに謝る』って話?それとも……」

 こちらをまっすぐ見つめてかがみは言う。

「もう一度、みゆきに告るの……?」

「……状況によるかな」

「ふ〜ん……わかった」
 
 かがみは買ったものの袋を手にして立ち上がった。

 俺に背を向けて数歩進んで、それからこちらを振り返り、いたずらっぽい笑顔で言った。

「男がもう一回フラれますように!」

「……嫌な子だな」
 
 俺は苦笑する。

「さっき、言ったでしょ?」
 
 かがみも苦笑する。
<> あなざー・すたー 13.ごめん、私、嫌な子だね<>saga<>2008/05/29(木) 02:04:06.21 ID:L//MMcM0<>「じゃ、私はもう帰るね」

「あ、送るよ」

「いい。一人で帰る。……返事待ってるから。信じてる、私を選んでくれるって」

「……わかった。気をつけて帰れよ」

 俺はベンチに座ったまま、かがみを見送った。

 そして携帯を取り出す。アドレス一覧から「高良みゆき」を呼び出した。

 
 善は急げだ。
 決意は時間と共に劣化する。
 今、かけないと次は無い。

 
 とか、カッコつけたセリフを言ってみたり。

 
 教えてもらいはしたけど、一度もかけたことのない番号。
 初めてかけるのがこんな場面だとは……




 ――そして、俺は高良さんと翌日会うことになった。

 それはあっさり決まった。

 それはあまりにあっさり決まり過ぎて拍子抜けしたくらいだった。

 
 だから拍子抜けした俺は、
 気を抜いた俺は――



 ――俺たちの様子を観察していた怪しい人影に気づかなかったし、
 それを俺が知るのはもっと後のことだった……
<> うっかり・すたー<><>2008/05/29(木) 02:06:48.68 ID:L//MMcM0<>今回はここまでです!

そろそろまた書き溜めしとかないと……<> 病み猫<><>2008/05/29(木) 02:09:36.83 ID:R0oUEU.0<>>>96
あなざーすたーさん乙です!
三人目の登場にwktkです!
こちらもそろそろ病む準備が整いました。
それではおやすみなさい。<> うっかり・すたー<><>2008/05/29(木) 02:16:05.42 ID:L//MMcM0<>>>97
ななこ先生×男父にひそかに期待してたりしたんだけど。残念ww

続き、期待してます!
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/05/29(木) 18:29:47.06 ID:RaAhamUo<>>>98
むしろbadエンドの女性が黒井先生だったりしてな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/29(木) 19:20:56.38 ID:k0pGj9k0<>バッドエンドの女性はほんとは誰なんだろうな…これから明かされるのかどうなのか…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/05/29(木) 20:39:48.30 ID:nCKiszI0<>ななこ先生との恋愛は入れてもいいと思うぜ<> 病み猫<><>2008/05/29(木) 22:07:01.58 ID:x32snQg0<>>>99〜>>101
ななこ先生は重要キャラです。ご安心ください。kwskはまだ言えませんが。

それでは、今日の投下をさせていただきます。
<> 病み猫<><>2008/05/29(木) 22:09:57.02 ID:x32snQg0<>【セーブポイントAをロードしました】

『ダメだ。頭が混乱する。今日は早く寝て落ち着いてから考えよう。』

俺は早めに布団に入った。
 
 
 
翌日の朝。
早めに目が覚めた。布団から起き上がる。
もう俺には肉親が居ない…
そんな実感は余りなかった。
五年ほど前、母親が死んだときはいつも家にいる人が居なくなって、朝違和感を覚えたのを覚えている。
でもそれもしばらくして馴れた。
親父はしばらくの間、轢逃げ犯を探していたらしいが。
いつか俺に家族が出来て、その人がある日突然いなくなったら、何を感じるんだろうか…。


家を出た。
電車に乗ると、次の駅でこなたたちが乗ってきた。

こなた・つかさ・みゆき「おはよー」

男「おはよう。」

つかさ「今日はテスト帰ってくるよ。ドキドキだね。」

かがみ「私は今回はやっちゃったからなー…」

つかさ「あっごめん…お姉ちゃん…。」

かがみ「もう大丈夫よ。まあ補習とかだったらいい人生経験だと思ってがんばるわ。」

こなた「今回は唯一かがみんに勝てそうな気がするよ。」

かがみ「みゆきのノートしかやってないんでしょ?これで高得点だったらみゆきに感謝しなきゃね。」

こなた「うむ。もう足を向けて寝れないね。」

つかさ「そういえば男君はどうだった?」

かがみ「なんか今回は男の一人勝ちの予感がするわ。」

男「それなりに出来たとは思うけど、たぶんMaxのかがみには勝てないよ。」

基本的に俺は本気を出さない。高得点を取るよりは目立たずに中の上位のがいい。でも今回はこなたの事もあって少しとちった部分もある。
<> 病み猫<><>2008/05/29(木) 22:11:23.81 ID:x32snQg0<>午後。
黒井先生がテスト結果をそれぞれに配布した。
全体的に八割ほどだった。上位だとは思うが目立つレベルでは無いだろう。

こなたは七割弱。恐るべし『秘伝ノート』とこなたの記憶力…。
つかさは恥ずかしがって見せてくれなかったが、「良かったよ!」との事。
みゆきさんは九割弱。やっぱりなかなかの成績だな。


放課後。
かがみが合流した。

かがみ「何とか補習は無さそうね。なんかこの前はごめんね。」

男「良かった。さすが基礎力があると違うな。」

こなた「私を見て言わなくても良いではないか。」

つかさ「でもみんな補習無くてよかったよねー。」

みゆき「本当にそうですね。」

こなた「あっ、みゆきさん今回は本当に助かったよー。お礼に今度お菓子でも作るよ。」

かがみ「えっ!?あんた料理とかできるの?!」

こなた「昔から家事とかやってるとできるものだよ、かがみん。」

かがみ「…やってなくて悪かったわね。」


この四人といると、『日常』を感じられる。
昨日と一昨日の出来事がウソみたいに感じる。
『…やっぱり誰かに相談するのはやめよう…。』
俺は、今自分が手にしている『日常』を精いっぱい感じる事にした。
別れる時、かがみはこっそり俺にだけ点数を見せてくれた。
全体的に七割程度。
…こなた、負けてるぞ。
<> 病み猫<><>2008/05/29(木) 22:12:47.72 ID:x32snQg0<>もう俺以外はだれも帰らない家に帰った。
いつもと同じように自分のために夕食を作る。

風呂から出ると、電話が鳴った。
トゥルルルル…
ガチャ

男「もしもし」
つかさ「あっ、おっ男君?」
男「うん、そうだよ。どうしたの?」
つかさ「あっあのね…こっ今週の日曜とか空いてるかな?」
男「うん。特に予定ないよ。」
つかさ「あっあのね…一緒に遊ばない?」
男「うん、いいね。また五人でどこか行きたいね。」
つかさ「………二人で遊びたいな。」
男「えっ?」
つかさ「今回のテストね、男君のおかげですごくよく出来たの。お父さんもすごくほめてくれて、今度携帯電話買ってもらう事になったの。」
つかさ「だからね…その…お礼がしたいなぁって。」
男「そんな気を使わなくてもいいのに。…うん、じゃあどこか行こうか?」
つかさ「やったぁ!じゃあさ、内巻公園でピクニックしよう!お弁当私が作ってくよ!」
男「いいよー。(うは、この間行ったとこだ。)じゃあ集合時間は後ほど決めようか。」
つかさ「うん!ありがとう!楽しみだなぁ!」
男「うんそうだね。じゃあまた明日ね。」
つかさ「はーい!おやすみなさい!」
男「おやすみー」

…電話を切った。
『さて、ちょっとだけゲームでもして寝るか。』



…俺はまだ、本当の『日常の崩壊』がこの時始まった事に気づけないでいた。
<> 病み猫<><>2008/05/29(木) 22:14:28.55 ID:x32snQg0<>とりあえず投下終了です。
次回は『かがみサイドA』をお送りします。
<> 病み猫<><>2008/05/29(木) 22:19:22.18 ID:x32snQg0<>すみません、102は、>>98〜>>101の間違えです。

突き落した犯人はやがて書きますよ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/05/29(木) 22:26:51.68 ID:RaAhamUo<>乙
『知ってる女性』だから新キャラだけは無いよな…・・・?

「Fateは文学」まで読んだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/29(木) 22:31:56.35 ID:oQYAK8Ao<>先生は実は・・・
なんとなく予想してるが、当たるかどうか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/29(木) 23:23:41.91 ID:3fVoezAo<>>>103のおはよーのとこかがみがみゆきになってね?<> 病み猫<><>2008/05/30(金) 00:45:09.56 ID:bkTlQXo0<>>>110
まさにその通りです…脳内変換していただけると助かります。
申し訳ありませんでした。<> 病み猫<><>2008/05/30(金) 01:02:46.70 ID:bkTlQXo0<>寝る前に皆さんに相談があります。

実は少し先の分岐ポイントで、内容が大きく二つに分かれます。
どちらも分岐の後、エンディングまでは長いので、両方をどの様に書くか迷っています。
そこで今後の書き方を皆さんに委ねようと思います。
@これまで通り皆さんの選択に従いエンディングまで持って行き、片方のグッドエンドを迎えた後分岐点まで戻り、もう片方のエンディングのルートを書く。
A大きく二つに分かれる分岐点のみは私(病み猫)が選び、エンディングまで持って行く。その後分岐点に戻り、そこからは今まで通り皆さんの選択に従う。
B皆さんの選択に完全に従い、大きな分岐点のみロード不可とし、エンディング後も、もう一つのルートは書かない。


以上より選んでいただけると助かります。
明日はおそらく昼間に投下しますので、そこまでの多数決とします。長文申し訳ありません。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/30(金) 07:32:52.96 ID:bBR00.AO<>1<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/30(金) 10:37:14.64 ID:7eKpe460<>今までどおりの@で
<> 病み猫<><>2008/05/30(金) 13:46:30.57 ID:bkTlQXo0<>ご意見ありがとうございます。
@で行きたいと思います。<> 病み猫<><>2008/05/30(金) 13:48:05.53 ID:bkTlQXo0<>それでは、かがみサイドAの投下に移りたいと思います。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/30(金) 13:49:24.54 ID:0kVWwdoo<>八月なんとかってのいたじゃん
彼は死んだの?<> 病み猫(かがみサイドA)<><>2008/05/30(金) 13:50:34.91 ID:bkTlQXo0<>いじめとかって、お互いの気持ちの問題なんだと思う。
 

あやのの時も、私の時も、それは抜け出せない長いトンネルに感じた。
でも、あやのはみさおに、私は男に、光をもらって出口を見つけることが出来た。
 

あやのにとってみさおは友達。これからもずっと友達でいられるだろう。

私にとって男は………ずっと一緒に居たい。
 

私は男を尊敬している。
男は私の理想。私の無いものをたくさん持ってる。
尊敬が愛に変わっちゃダメ?

 
 
答えのない自問自答を繰り返して、私はふと我に帰った。

『やばっ!テスト勉強してない!』

私は慌ててテスト勉強を始めた。<> 病み猫(かがみサイドA)<><>2008/05/30(金) 13:51:50.85 ID:bkTlQXo0<>こなたが学校を休んでいる。

『あの子…大丈夫なのかな?』

今回は自分もピンチなのに、ついついこなたの心配をしてしまう。

私にとってこなたは…男がもし居なければ、一番大切な友達だ。

今回はゴールデンウイークの宿題も見てあげてないし、どの程度理解出来てるのか分からない。

…でも男が教えたみたいだし、何とかなるかな?
 
 
こなたは結局、今週は学校に来ないみたいだ…心配だな…でも男に来たメール見るとお見舞いは迷惑かもしれない。

みゆきがこなたの為にノートを作ってあげたみたい。
よかった。テストは何とかなるかも。みゆきは男と同じくらい信頼出来る。


みゆきのノートを届けた夕方、こなたからメールが来た。

[メールがあります。送信元:泉こなた]

『…珍しいな…こなたからメールなんて…』<> 病み猫(かがみサイドA)<><>2008/05/30(金) 13:53:11.24 ID:bkTlQXo0<>【from】
泉こなた
【タイトル】
無題
【本文】
土曜なのにごめんね。どうしてもかがみんに相談したいことがあるんだ。今から会えるかな?
 
【to】
泉こなた
【タイトル】
Re:
【本文】
あんた風邪はもういいの?
会うのは大丈夫よ。今から行っていい?
 
【from】
泉こなた
【タイトル】
Re:Re:
【本文】
うん、もうだいぶいいよ。来てくれるとうれしいな。ありがとう。
 
 

今日はつかさも家に居ない。たぶんどこかに勉強しに行ってるんだろう。
こなたの事は心配だったしお見舞いがてら行くことにした。

 
 
こなたの家。

そうじろう「やぁ、こなたの友達だね?お見舞いありがとう。」

かがみ「あ…お邪魔します。」
 
こなたの部屋。

こなた「やっ、かがみん。」

久しぶりに見るこなたの顔。いつも通りの顔だけど、何だか少しだけ元気が無く見えた。

かがみ「なんか元気ないわね。まぁ風邪だったんだから当然かな?」<> 病み猫(かがみサイドA)<><>2008/05/30(金) 13:54:19.87 ID:bkTlQXo0<>こなた「…。」

こなたはなにも言わずに、少し笑っている。

かがみ「こなた…?」

こなた「…。」

かがみ「…。」

こなた「…かがみん。」

かがみ「うん。」

こなた「笑わないで、聞いてくれるかな…?」

かがみ「…うん。」

こなた「なにから話せばいいのかな?」



こなた「…あのさ…男の事なんだけどね…」

 
私の心臓が、その瞬間、見えない何かに掴まれた気がした。
 

こなた「誰にも言わないでほしいんだ…。」

こなた「あのね…男は私の幼なじみなんだよね…。」

かがみ「えっ?!」

こなた「たぶん…男は気づいてないんだ。忘れてるのかもしれない。」

こなた「私、中学に入る前に埼玉に引っ越してきたんだ。」

こなた「それまでは、すごく大切な友達だった。かがみんと同じくらい。」

こなた「ずっと…」

『ヤメテ…』

こなた「ずっと…」

『イヤ…』

こなた「好きだった…。」<> 病み猫(かがみサイドA)<><>2008/05/30(金) 13:56:21.49 ID:bkTlQXo0<>こなた「あはは…変だよね?私がこんな事言うの。」

 
私は、心が破裂しそうだった。狭い部屋に入れられて、部屋ごと揺すられてるみたいだった。
…でもそれと同じくらい私の心を揺さぶるものがあった。

こなたが…涙を流している。
見たこと無い親友の顔。
こなたの『女の子』の部分。

『そっか…私にとって男は、こなたと同じくらい大切な人なんだ…。ただ単にこなたの性別が女の子で、男の性別が男の子だっただけ…。』

私は親友の頭を抱き寄せた。
私自身からも溢れそうな涙を抑えながら。
 
 
こなた「うぅっ…かがみん…かがみん…」



こなたは少し落ち着て、またゆっくりと喋り出した。

こなた「この間…見ちゃったんだ…」

かがみ「…何を?」

こなた「………つかさが…男と…手をつないで歩いてるとこ…。」

かがみ「えっ?!」

こなた「…つかさは…男と付き合ってるのかな…?」

かがみ「…」
私自身も予想外の情報に混乱しすぎて何も言えなかった。

こなた「…私ね…男が幸せなら…それでいいんだ…すごくつらいけど…。」

こなた「…だからね、男がつかさと付き合ってて、それで男が幸せなら、私男に昔の事とか言わないつもりなんだ…。」<> 病み猫(かがみサイドA)<><>2008/05/30(金) 13:57:35.24 ID:bkTlQXo0<>かがみ「…あのねこなた。」

こなた「うん。」

かがみ「たぶん付き合ってないよ。」

こなた「…でも…」

かがみ「つかさの性格上、誰かと付き合うことになったら浮かれて私に報告すると思うわ。そうじゃなくても態度で分かるよ。」

こなた「うぐぅ…」

かがみ「…相手がつかさだからさ…応援はできないけど…」

こなた「うん…」

かがみ「…言わないで後悔するより、言って後悔した方がいいよ。」

こなた「…うっ…うっ…うわーん!!」


私の胸に抱き付いて泣きじゃくるこなたを、私はどうしたらいいんだろう…?
私の中に、こなたが、つかさが、渦巻いて、それでも男が輝いて…。



こなた「…かがみん、大好きだよ。男と同じくらい。私…がんばるよ。」
 
『私もそうだよ』
…心の中で呟いた。<> 病み猫(かがみサイドA)<><>2008/05/30(金) 13:59:06.23 ID:bkTlQXo0<>家に着いた私は、いったいどんな顔してたんだろう?
運良く誰とも会わずに私は私の部屋に逃げ込んだ。

『明日は勉強教えて貰うつもりだった…』
『ありがとうって言うつもりだった…』
『でも、ダメね。』
『こんな気持ちで会えるわけ無いよ…』

 
私は男にメールをした。
涙が溢れてきた。
自分の言った言葉が、胸に刺さった。
「言わないで後悔するより、言って後悔した方がいいよ」


 
 
何も考えることも出来ずに日曜が過ぎ、私の前にある答案用紙は、授業の記憶をたぐり寄せた寄せ集めになった。

テストが終わった時、不甲斐ない自分がイヤで仕方なかった。

ふと目を上げると、飛び込んできたのはみんなの顔。
『大丈夫?』って言葉が刺さる。
みゆきの家で、私はみゆきに抱き付いて泣いてしまった。
あの時のこなたみたいに。

みんなはすごくいい友達。例え勝てそうもない試合のライバルでも。
代わる代わる慰めてくれる。

みゆきがみんなに聞こえないような小さな声で私を励ましてくれた。

みゆき「かがみさん、凄く辛いことも永遠ではないですよ。かがみさんが次に進もうとすれば、きっと道は開けます。」<> 病み猫(かがみサイドA)<><>2008/05/30(金) 14:00:50.70 ID:bkTlQXo0<>家の前まで来た。

こなたは心配そうな顔で自分の家の方へ歩いて行った。

男もたくさん私に優しい言葉をかけて心配そうな顔で遠ざかる。

『かがみさんが次に進もうとすれば…』

かがみ「つかさ、ちょっと買い物してくるわ。」

つかさ「えっ?お姉ちゃん…大丈夫…?」

かがみ「大丈夫よ。散々泣いてすっきりしたわ。」

つかさ「うん…。無理しないでね?」

かがみ「ほんとに大丈夫よ。」

 
男の後ろ姿が近付いてきた。
ドキドキする。
走ってきたからじゃなく。
 
 
買い物の後、男の家で、男に抱き付いて泣けるだけ泣いた。
『私、ここのとこ泣きすぎだな…』
言いたい事、全部は言えなかった。
でも一つの決心が付いた。


『私も男に気持ちを伝える』

今はまだ無理かもしれない。
でも、必ず伝える。
でなきゃ私、心が壊れちゃいそうだから。

男の胸の感触が、甘く、痛く、まだ残っていた。<> 病み猫<><>2008/05/30(金) 14:02:24.62 ID:bkTlQXo0<>投下終了です。
次回からまた本編に戻ります。

今日の夜、投下予定です。<> 病み猫<><>2008/05/30(金) 14:20:36.76 ID:bkTlQXo0<>>>117
八月蝉さんは確か受験じゃなかったでしょうか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/30(金) 14:27:19.03 ID:0kVWwdoo<>後期試験か?<> 病み猫<><>2008/05/30(金) 14:42:37.21 ID:bkTlQXo0<>だとしても、もう終わっているはずですが…
まだ途中の作品ありますし、摘めているんではないでしょうか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/30(金) 14:48:52.45 ID:0kVWwdoo<>最後にきたのいつ?<> 病み猫<><>2008/05/30(金) 15:09:52.36 ID:bkTlQXo0<>確認したところ1月中旬ですね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/30(金) 18:43:27.28 ID:uoNDEYSO<>かけていた情熱が大きいほど
一度途切れると復帰が難しいものなのかもな…

まあいつ帰って来ても普通に迎えてやればいいだけだ
蝉に限らず執筆中の作品を抱えてる作者の方々がいたら
いつでもいいから完結目指して投下してほしいものだな<> あなざー・すたー<><>2008/05/31(土) 00:24:42.13 ID:7zWiyy60<>病み猫さんがまだ来ないようなので、俺のほうの投下を。

>>132
同意。

俺も完結してない物語の書き手さんが帰ってくるまでの
場繋ぎくらいにはなりたいもんです(`・ω・´)<> あなざー・すたー 14.「もしもし、ボス?ドッピオです」<><>2008/05/31(土) 00:33:54.67 ID:7zWiyy60<> とぅるるるる………
 とぅるるるる………
 とぅるるるる………
 とぅるるるる………



「はい……高翌良です。

 ……男さんですか?」

 携帯でも律儀に名乗る高翌良さん。

「こ、こんばんは。うん、俺だけど……い、今、電話しても大丈夫?」

「ええ……大丈夫です」

「そ、そっか。よかった。正直、電話に出てもらえないかも、と思ったから……」

「……いえ、そんなことは……で、ご用件はなんでしょう?」

「……あ、あのさ、この前のドーナッツ屋でのことなんだけど。あの時はいきなり告っちゃったり、帰り際に余計なこと言っちゃったりして……その、なんか後味悪くなっちゃったし、もう一度ちゃんと話したいんだけど……」

「……ええ、実は私も男さんともう一度、二人でお話したいと思っていたんです。……でもこの前はいきなり帰ってしまって、男さんに失礼なことしてしまいましたし、なかなか言い出せなくて」

「あ、いや、失礼だなんて、全然!」

「男さん、明日のお昼間、お時間空いてらっしゃいますか?」

「明日?うん、空いてるよ」

「では、駅に1時というのでいかがでしょう?」

「うん、じゃあ、その場所、その時間に」

「では、また明日。失礼します」

「じゃあ、また明日。バイバイ」
 
 ピッ!
<> あなざー・すたー 14.「もしもし、ボス?ドッピオです」<>saga<>2008/05/31(土) 00:40:46.91 ID:7zWiyy60<> 

 高良さんとの電話はこんな感じだった。
 
 ……どうやら怒っているわけではなさそうだ。

 高良さんも話したいって言ってくれたし……

 怒ってるってのは、俺がそう思い込んでいただけなのかな?

 こんなんことなら……

「やっぱり、昨日、校門の前で高良さんを見かけた時に声をかけておくべきだったかな〜?」
 
 案外、すんなり話をできたのかも……

 一瞬『社交辞令』というワードが頭をよぎったが、すぐに頭から追い出した。

 
 ムズカシイ日本語、ワカリマセーン!


 とは言え、一度フラれてるからな。

 気まずい感じは否めない。


 
 ――明日、高良さんへの気持ちに区切りをつけて、そしてかがみと……

 さすがに、いまさら逆転があるとは思えないし。

 フラれたから『ハイ、次!』っていうのも、あまり良くない気がしないでもないけど……

「でも、かがみがいいって言ってるんだから、まあ、いっか。

 実際かがみに告られて、俺も嬉しかったしな……」
<> あなざー・すたー 14.「もしもし、ボス?ドッピオです」<>saga<>2008/05/31(土) 00:45:10.70 ID:7zWiyy60<> ――翌日、日曜日。
 
 俺は、一時間前には駅前にいた。

 ……緊張のあまり、早く来てしまった。

 しょうがない。本屋で立ち読みでもして、時間潰すか……

 本屋に入る。

 そこで目に飛び込んできたのは、
 見覚えのある、薄紫色のショートカットにリボンを巻いた頭だった。

「あれ?つかさちゃん?」

「ふえ?あ!男くん!バルサミコ酢―!」

「あ、ああ。バルサミコ酢―」

 ……なんでこの子の挨拶はバルサミコ酢なんだ?

「えへへ、偶然だね〜男くん。こんなところで何してるの?」

「あ、えっと。ちょっと人と待ち合わせをしてて、それまでの時間を潰しに……」

 何となく、高良さんと会うと言うのをためらった。

「つかさちゃんは何を?」

「お菓子作りの本を買いに来たの〜おねえちゃんも誘ったんだけど、『昨日、本屋に行ったからいい』って断られちゃった……」

 残念そうな顔をするつかさちゃん。
 感情は素直に顔に出る子だ。
 何を考えてるのかイマイチつかめないけど。

 ちなみに、かがみの言ったその『本屋』には俺と行ったんだけどね……

 って、あれ……?

<> あなざー・すたー 14.「もしもし、ボス?ドッピオです」<>saga<>2008/05/31(土) 00:50:00.09 ID:7zWiyy60<>
「ねえ、つかさちゃん。今日は親戚のお兄ちゃんの誕生日会じゃないの?」

「え?親戚のお兄ちゃん?お姉ちゃんじゃなくて?しかも誕生日会って……何?」

 ん?あれ?話が噛み合ってない。

「……あ、いや、えっと。だって昨日、かがみと……」

「昨日?お姉ちゃんとどうかしたの?」

「あ、いや、昨日、じゃなくて金曜日に、かがみがそんなこと言ってた気がしたんだけど。俺の気のせいだったかも……」

「私たちの親戚はお姉ちゃんしかいないよ。うちもお姉ちゃん達と私だけだし、親戚中女だらけなの〜」

 うわ、それ何てハーレム?

「だから男くんの気のせいじゃないかな〜?」

「あ、う、うん。多分そうだと思う。あはは、ごめんね。変な事言って」

「ううん。でも、びっくりした。てっきり私、昨日男くんとお姉ちゃんがどこかに遊びにでも行ったのかと思っちゃった」

 ……ブホッ!!

「……ゴ、ゴホッ!ゴホッ!」

 無邪気な顔して、なんてクリティカルヒットな発言をかますんだ!?この子は……

「え?え?男くん!?大丈夫!?」

「あ、うん。あはは、喉の調子が急に……

 ってか、そんなわけないじゃん!そんなデートみたいな……」

「てへへ、そうだよね〜ごめんごめん。でも、私から見ると、男くんってどことなくお姉ちゃんに似てるんだよね〜なんだかお兄ちゃんみたい!」

「え?そうかな?」

「お姉ちゃんと男くんが結婚したら、ホントのお兄ちゃんになるね」

 ……ブホッ!!

「……ゴ、ゴホッ!ゴホッ!」

「男くん!?ホントに大丈夫!?」

「や、やっぱり喉の調子が……」

 話が飛躍しすぎだろ!!
<> あなざー・すたー 14.「もしもし、ボス?ドッピオです」<>saga<>2008/05/31(土) 00:51:42.70 ID:7zWiyy60<> 相変わらず、つかさちゃんは何を考えてるかイマイチつかめない……

 とはいえ、このままだとかがみとは付き合うことになるかもしれないし。

 あながちありえなくもないかも……


 たたたたた!
 走り寄ってくるつかさちゃん。
『おにーちゃ〜ん!』

 以上、俺の妄想。

 う〜ん、妹属性があるやつにはたまらんだろうな。
 俺はどちらかと言うと姉属性――、

「あ、そうだ、男くん。ちょっとお願いがあるんだけど……」

「あ、うん。なに?」
 
 妄想からに現実に引き戻された。

「え、えっと……えっとね、えっとね。今度新しいレシピのクッキーを焼こうと思うんだけど、その……男くんにも食べてほしいな……と思って」

 もじもじしながら言うつかさちゃんは、とてもあのかがみと双子とは思えない。
<> あなざー・すたー 14.「もしもし、ボス?ドッピオです」<>saga<>2008/05/31(土) 00:53:36.07 ID:7zWiyy60<>「おう!ぜひぜひ。むしろこっちがお願いしたいくらいだよ。俺としては、チョコチップが乗ってると嬉しいな」

「ありがとう!チョコチップだね!わかった〜!」

「いやいや、こちらこそ」

「それじゃ、わたし行くね。またね〜」

「うん、じゃあね。バルサミコ酢〜」

「あはは!さよならの時に『バルサミコ酢』はおかしいよ、男くん」

「え?あ、そうなの?あはは……じゃあ、バイバイ」

「うん、バイバ〜イ!」

 本屋を出て行くつかさちゃんを見送った。

 ……バルサミコ酢は別れの挨拶には不適、と。
 一体、どういう基準なんだ……?
 やっぱり、何を考えてるかイマイチつかめない……
<> あなざー・すたー 14.「もしもし、ボス?ドッピオです」<>saga<>2008/05/31(土) 00:55:56.40 ID:7zWiyy60<> ……それにしても、かがみのやつ。

 『親戚のお兄ちゃんの誕生日プレゼントを買う』ってウソだったのかよ……

 俺と買い物に行くのに、ウソの口実を使うかがみ。
 
 しょーもない嘘ついちゃってよ、


 ……ちょっと萌えるかも。


 
 にしても結局、つかさちゃんにはかがみとデートしたなんてことは、まして告られたなんてことは、言わなかったけど……

 まあ、言うべきときが来たら言えばいいか。



 
 ……さて、そろそろ時間だ。

 ひとまず、かがみのことは置いといて、と。

 俺は本屋を出る。
 
 そして約束の場所へ向かう。




 高良さんとのギクシャクした関係に区切りをつけるために。
<> あなざー・すたー <>saga<>2008/05/31(土) 00:59:47.68 ID:7zWiyy60<>本日の投下はここまでです!<> 病み猫<><>2008/05/31(土) 01:03:50.92 ID:nNh/QWU0<>ゆーちゃんとか、是非エンディングを見たいですね。
途中の作家さんが帰還すれば、またきっと『ヤンこな』も盛況しますよね!<> 病み猫<><>2008/05/31(土) 01:10:51.24 ID:nNh/QWU0<>>>141
乙です!
何だか電話の音は、不可抗力的にドッピオが浮かびますよね。分かります。

それではこちらも投下します。
今日は短いですが、前回予告したとおり、分岐BのA,B,Cの組み合わせで、ルートは大きく二つに分かれます。
それでは行きます。<> 病み猫<><>2008/05/31(土) 01:13:21.72 ID:nNh/QWU0<>男「CRANADもずいぶんやったな…飽きてきたし、そろそろ違うのでもやるか…」

男「てか、こなたのやついっぺんに貸し過ぎだろ。まだ半分も消化できてねーよ…」

男「…『Fate/stay knight』か…次はこれかな…」

男「…なんだこの道場…」


ゲームの夜は更けていく。

男「あぁぁぁぁーもうダメだ。何回やっても桜ルート入れん…」

男「久しぶりにネトゲーに移行だな…」

<> 病み猫<><>2008/05/31(土) 01:14:33.64 ID:nNh/QWU0<>[ようこそ!makotoさん!]

入った瞬間こなたに発見された。
【konakona】
おっ!やっと来たかー!

【makoto】
毎回特定が早すぎる。

【konakona】
だって、前回チョプロン村で落ちただろー?最近ここを拠点にしていたのだよ(=ω=.)

【mamoto】
ふーん…とりあえず狩り行こーぜ。

【konakona】
反応薄ッッッッ(゜Д゜;)!!111
せっかく耳寄りな情報手に入れたのにー!

【makoto】
祭り?

【konakona】
ノンノン。なんと北の方に新しい洞窟が発見されたのだよ!!111

【makoto】
へーまだ発見されてない狩場があったんだな…

【konakona】
感動が薄いなぁ;;

【makoto】
そんな事は無いぞ。とりあえず先生も誘って狩りに行くか?レバ剣だいぶ強かったんだろ?

<> 病み猫<><>2008/05/31(土) 01:16:44.42 ID:nNh/QWU0<>【konakona】
いやそれがさー、もしかしたら危険かもしんないんだよね…

【makoto】
レベル的に?

【konakona】
いや…何て言うかさ、トラップ的に。『狩りに行く』って言って洞窟行った人みんな帰ってこないんだよねぇ。メッセにも反応ないし…

【makoto】
そんな危険なのか…

【konakona】
トラップだったらまだいいんだけど、下手したらバグかもしれない。

【makoto】
バグだったら管理人が何とかするだろ。

【konakona】
うーん…まあそうだよね。でもとにかく今は情報収集だと思うんだ。

【makoto】
お前がそう言うんなら、その方がいいな。じゃあそうするよ。洞窟の名前は?

【konakona】
確か『シュレディンガーの洞窟』だったかな?

【makoto】
分かった。じゃあ聞き込み調査してみるよ。

【konakona】
うむ。何か分かったらすぐメッセする作業に戻るんだ。


…少し情報収集した後ログオフした。
ゲーム内でも、現実でも、こなたとこうして話していると、それだけでいい気がする。

………いや!!ダメだ!!かがみみたいに強くなるんだ!!
…言わなきゃ。こなたに…
『覚えてる?…俺の事…』


ベッドに横になり、天井を見ながら考える。
そういや日曜はつかさとハイキングか…
こなたに言うのは…

(オートセーブしました。重要分岐B-A)
>>+5
1―――つかさと遊ぶ前だな。
2―――つかさと遊んだ後だな。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/05/31(土) 01:54:45.03 ID:7zWiyy60<>乙です!

ここは1で。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/31(土) 02:33:24.28 ID:Hudzqc.o<>かsk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/31(土) 07:14:05.28 ID:p8dGyEAO<>スマナイ皆
1で<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/31(土) 08:07:58.15 ID:wRiqR2AO<>いやここはあえての2<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/05/31(土) 08:10:22.24 ID:htao9ww0<>2<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/05/31(土) 16:37:57.32 ID:DRCpXMAO<>2<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/05/31(土) 18:18:32.63 ID:Yy7pG.DO<>1<> あなざー・すたー<>saga<>2008/05/31(土) 23:46:56.81 ID:7zWiyy60<>病み猫さんがまだ来ないようなので先に投下しときます。

>>143
ホントは本編にドッピオネタ入れたかったんですけど、
うまくいかなくて……(^ω^;)
<> あなざー・すたー 15.ドリルは男のロマン<>saga<>2008/05/31(土) 23:49:30.35 ID:7zWiyy60<>「ういっす、高良さん!」
 
 約束の時間。
 約束の場所。

 俺は、無理やりに軽い挨拶にしてみた。

「こんにちは、男さん。すみません、遅くなりまして」

「いやいや、俺も今来たとこ」

「あの、向こうに公園があるんですけれど、そちらでお話しませんか?」

「わかった。行こ!」
 

 俺たちは池の前のベンチに座った。

 日曜日の昼間なのに人の姿はまばらだ。
 
 昨日のかがみの私服姿も新鮮だったが、高良さんの私服姿を見るのもこれが初めてで新鮮だった。

 大人っぽい彼女は大学生か、下手したら休日のOLさんに見える。

 ……どこかの青色幼女と同じ歳だなんて、とても思えない。



 泉家
「ハックシュン!」



<> あなざー・すたー 15.ドリルは男のロマン<>saga<>2008/05/31(土) 23:50:29.81 ID:7zWiyy60<>「えっと、高良さん」

「はい……?」

「まず謝るよ、ごめん」

「……いえ、謝るのは私のほうです。突然帰ったりしてしまって……」

「でも、帰った原因は……高良さんが、突然帰った理由は……」

 俺のせいだ。

「俺が、高良さんのことよく知りもしないのに『周囲にカベみたいなもん作ってない?』とか知ったようなこと言ったから……だよね?だから高良さんは怒って帰って……だから謝りたかったんだ!」

「違います……」

「え!?」

「違うんです。私、怒ったわけじゃありません――」

 高良さんは視線を膝元に落として言った。

「――私、怖かったんです」

「怖かった……?俺が……?」

「はい……」
<> あなざー・すたー 15.ドリルは男のロマン<>saga<>2008/05/31(土) 23:52:44.02 ID:7zWiyy60<> 正直、予想外の反応だった。怒ってるものとばかり思っていた。
 
 まさか、怖がられていたなんて、思いもしなかった。

「俺のこと、フラれて逆ギレしてるように見えた……とか?」

「いえ、男さんが……男さんが踏み込んでくるというか、見透かしてくるというか……それが怖かったんです」

「踏み……込む……?」

「男さんの言うとおり私は、どこか周りのかたがたに必要以上に気兼ねしてしまうというか……男さんの言葉をお借りするなら『カベを作ってしまう』面がある……ようです。あまり親しくない方々にはもちろん、親しいはずの泉さんやつかささん、かがみさんにも……そして男さんにもです」

「うん……」

「自分で直そうと思っても、身に染み付いてしまっているというか……

 ……実は私、中学生の頃に……」

「あ、言わなくていいよ。その話は……かがみに聞いたから」

「かがみさんが?そうですか……まあ、そのようなことでして、男さんのおっしゃったことは、概ね正しかったんです」

「で、俺がそのカベの中に踏み込んできたのが怖かったってこと?」

「はい……幸い、陵桜学園ではよいご学友に恵まれまして、カベを作る必要はとくに無かったのですけれど……」

「……先ほども申しましたとおり身に染み込んだものというのは直らず、周囲の方々にカベを感じさせることも多々あったと思いますし、私自身、そのカベの中の居心地になれていたんだと思います。」

 高良さんは視線を上げた。ベンチの正面にある池のほうを見ている。
<> あなざー・すたー 15.ドリルは男のロマン<>saga<>2008/05/31(土) 23:54:04.02 ID:7zWiyy60<>「でも、それに関して周りの方は何もおっしゃいませんでしたし、こなたさん、つかささん、かがみさんは仲良くしてくださいました。居心地のいい距離感のままで。少なくとも私はそう感じました」
 
 そこで、高良さんは俺の顔を見る。

 俺の目を。
 
 メガネの奥の吸い込まれそうな目に俺が映っていた。

「だから私も、このままじゃいけないんじゃないかという気持ちはありましたが、結局はそのままで……」

 ふう、と一呼吸置く。

「……でも、男さんがいらっしゃって……私のことを好きだと言ってくださって……」

 そこで高良さんは少し恥ずかしそうにして、目をそらした。

 くうぅ……
 かわいい……

 こんな高良さんを久しぶりに見た気がして、すこしほっとした。

「……でも、私はまたカベを作ってしまい、拒絶してしまって……男さんは私にとっては太陽のようでした。けれど、近づきすぎるとその熱で焼かれてしまいそうで、怖かったんです」

「………」
 
 俺は黙って聞いていた。

『太陽』だなんて、そりゃちょっと褒めすぎだよ……
<> あなざー・すたー 15.ドリルは男のロマン<>saga<>2008/05/31(土) 23:55:11.51 ID:7zWiyy60<>「そう、近づけなかったんです……まるで星と星との間に存在するロシュ限界のように……あ、でもロシュ限界は惑星と衛星との間に存在するものですから、太陽を例に挙げた場合はちょっと変ですね。すみません、私ったら……」

 ……高度すぎる一人ボケツッコミだ。
 さっぱり意味がわからん……
 
 でも……これこそが俺の好きな、俺が好きだった、高良さんだ。
 そんな気がする。

「ともかく、あの時、本当は嬉しかったんです。男さんに好きと言っていただいて。でも、嬉しい気持ちに、怖いと思う気持ちが勝ってしまって……」

「結果、拒絶してしまったところに、罪悪感と自己嫌悪でいっぱいのところに、男さんが追い討ちをかけるようにあのような話をなさったものですから……自分の、私自身が嫌いな部分に踏み込んでくるというか、そこを全部見られてるというか、壁に穴を空けられるというか……そんな気がして怖くなってしまって……」
 
 壁に穴か……

 ま、『ドリルは男のロマン』って言うしな。
<> あなざー・すたー 15.ドリルは男のロマン<>saga<>2008/05/31(土) 23:55:58.17 ID:7zWiyy60<> ってか、ぶっちゃけ俺、そんなに大そうなことしたつもりはないんだけどな……

 なんだか照れくさいぜ、高良さん……

「……うん、高良さんの言ってること、なんとなくわかったよ。ただ……一つわかってほしいことがあるんだけど」

「はい……なんでしょう?」

「俺は別に、高良さんがカベを作ったことに関して、俺は責めたりする気はないよ。そんなの高良さんの勝手だし。ただ――」

「――ちょっとアドバイスしたかっただけ、ちょっとカッコつけてみたかっただけなんだ。そんなことしてると後々辛くなってくるよって。俺がそうだったから……」

「え!?男さんが?」

「俺、前の学校でさ、サッカーやってて、自分で言うのもなんだけど実はそこそこに名が売れたやつでさ」

「男さんって、すごい方だったんですね!?」

「ん〜、いや、まあ、今は本当にうまいやつってのはプロチームのユースとかに所属してるもんでさ。俺なんかは、そういう人たちに比べれば全然たいしたことないんだけど――

 ――でも、正直サッカー一筋だった。……だけど怪我してあっけなく選手生命終了」

「それは……お気の毒に……」

「うん、やっぱさ、ヘコんでね〜、すさんじゃったわけ。クラスメートやチームメートはみんな腫れ物を触るように接してさ。今まで仲良くて一緒にバカやってた連中もね。それで俺もさ……周囲にATフィールドを展開するようになっちゃって」

「AT……?」

「あ、いや、心のカベをね」
 
 つい口走っちまった。シリアスな話なのに。
 ……ちょっと恥ずかしい。
<> あなざー・すたー 15.ドリルは男のロマン<>saga<>2008/05/31(土) 23:57:39.30 ID:7zWiyy60<>「で、そうこうしてるうちに、元チームメイトでね、俺のことをよく思ってなかった連中が、今まで偉そうにしてた男がいなくなってせいせいしたとか、サッカーのできない俺なんてゴミみたいなもんだとか、言ってるのを知って……つい、ね」

「つい……?」

「キレる17歳っていうやつ?まあ、要はそいつら相手に暴れて、めでたく退学直前に……ね」

「そうですか……辛い思いをされたんですね。でも……男さんは決してゴミなんかじゃありません!」

 高良さんの真剣な眼差し。
 凛とした佇まい。

 へえ、こんな顔もするんだ……
 こんな顔も……
 
 きれいだ。

「……うん、ありがとう。俺ももうあんな馬鹿な真似はしないよ。
 ……ははっ、俺がアドバイスしようとか言ってたのに、逆にアドバイスされちまったね」

「あ、すみません。差し出がましい真似を……」

「いやいや、いいよいいよ。とにかく俺は、高良さんの中に自分に似た部分を見つけて、それで俺と同じ気持ちを味わって欲しくないって思ったっていうか、カッコつけてアドバイスしようとしたっていうか…それをこの前のドーナツ屋じゃうまく言えなかったから。それをちゃんと伝えて、そして謝りたかっただけ」

 ついにあのドーナツ屋以来、胸に溜まっていたもやもやしたものを吐き出した気がした。
<> あなざー・すたー 15.ドリルは男のロマン<>saga<>2008/05/31(土) 23:58:55.20 ID:7zWiyy60<>「そうだったんですか。わかりました……」
 
 話を聞いていた高良さんは、再び先ほどのキリッとした、凛とした顔をこちらに向けて、

「……では、私からも伝えたいことと謝りたいことがあるのですがよろしいですか?」

「えっと、ドーナツ屋で突然帰ったこと?あれはもういいよ。俺の発言が原因なんだしさ」

 伝えたいことか……
 あ、そう言えば、かがみに告られたことも伝えておいたほうがいいかな……?

「いえ、それもですが……もう一つあります」

「………?」
 
 すると高良さん、おもむろに、ベンチの上で正座し始めた。

「え!?あ、いや、何?そんなにかしこまらなくても……」

「男さん!」

「あ、はい」
 
 つい、俺も正座してしまった……
<> あなざー・すたー 15.ドリルは男のロマン<>saga<>2008/06/01(日) 00:00:38.36 ID:SemjonA0<>「一度は、男性に対する恐怖心と、自分の勇気の無さとから男さんの交際の申し出をお断りしてしまい申し訳ありませんでした。一度お断りした身でこのようなことを言うのはまことに勝手だとは存じ上げますが、もしよろしければ―――」
 
 その凛とした姿は、高良さんのようなおしとやかな美人さんがやるとすごく絵になった。


 公園のベンチということを除いては……

 公園のベンチに正座する二人。
 
 正直、周りにほとんど人がいなくて良かった……



「わたくし高良みゆきは、男さんのことが――好きです。よろしければ、私とお付き合いしていただけないでしょうか?」




 予想外の展開に、俺の口は半開きのままだった。<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/01(日) 00:02:14.34 ID:SemjonA0<>長くなってしまいましたが、今回はここまでです。

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/01(日) 00:03:10.25 ID:h/XpVYAO<>乙


さぁて、誰がどう黒くなるのかね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/01(日) 00:05:27.31 ID:eXAFJwDO<>>>164乙
>>165そりゃもちろん






っとここでいったら推理房が沸くから言わない<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 00:43:07.34 ID:I2qmqh60<>>>164
大量投下、お疲れ様です!
こなたは家にいる…という事はこなたではないんでしょうか…?<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 00:44:48.87 ID:I2qmqh60<>今日は久しぶりの休日で、カラオケなど行って遅くなりました。
かなーしーみのー

それでは投下します。<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 00:46:05.05 ID:I2qmqh60<>とりあえず、つかさと遊んでから考えよう…。

はぁ…俺逃げ腰だな。
第一こなたに昔のこと話すのに何の抵抗が有るんだよ…俺…。

まぁでもうまく行けば、つかさに相談できるかもな…。
つかさは唯一、俺とこなたの関係知ってる訳だし。
うん、そうだ!つかさに軍師になって貰えばいいんだ!
前向きに考えよう!!

俺は一旦考えに区切りがついたことで、眠りについた。
 
(天の声:いかん、それは孔明の罠だ。)
 

次の日、教室。

みゆき「おはようございます、男さん。……!!」

みゆき「大丈夫ですか?!目の下に凄いくまが出来てますよ?」

男「う…うん…何とか…(寝たの四時過ぎてたしな…)。」

こなた「おーす、男!」

男「…なぜ俺より落ちたのが遅いお前が元気なんだ…?」

こなた「…ひとえに、情熱と愛の差かな。」

男「訳分からん…。」


午後の授業も含めほぼ全寝だった…<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 00:49:00.36 ID:I2qmqh60<>…とこ…
 …お…こ…
……

「おとこー朝やで[ハート]」

男「うわっ!!」

黒井先生「うわっ!!とはなんや!!一日中堂々と寝過ぎやでー。」

男「す…すいません…。」

黒井先生「男は試験の成績は良かったけど、さすがにペナルティやなー。」

男「まじすか。」

黒井先生「まじやー。」
 

放課後。

黒井先生「じゃあ男は後で職員室やで。」

男「了解です…。」

俺「という訳で皆さん、先にお帰り下さい…」

みゆき「待っていましょうか?」

男「もしかしたら時間かかるかもしれないし、大丈夫だよ。」

こなた「うむ、じゃあ先行こうかね。」

男「くっ…不公平だ!こなたも同じネトゲーやってたのに!!」

こなた「ひとえに、愛の差だね。まぁ罰ゲームで変な注射打たれたりはしないと思うから大丈夫だよ。」

つかさ「??」<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 00:50:40.22 ID:I2qmqh60<>職員室。
黒井先生「こっちやでー。」

黒井先生が手招きする。
黒井先生「とりあえず、ペナルティとして宿題や。これ、明日までにやってきーや。」


そう言って黒井先生は数枚のプリントを渡した。
ちらっと見たが、普段の授業より難しそうだが、大した量でないし一時間もあれば終わりそうだ。


男「…先生、今日は何時まで学校にいますか?」

黒井先生「そやなー、七時くらいちゃうかなー?」

男『終わるな。図書室でやるか。』

黒井先生「何でやー?」

男「あっ今から図書室で少しやって分からなかったら質問しようかと。」

黒井先生「そかー。でも数学は聞かんといてや。」


図書室で勉強をした。約一時間で宿題は終了した。

再び職員室。
黒井先生「なんやー男、何が分からんのやー?」

男「いえ、あの一通り終わりましたんで、出してしまおうかと。」

黒井先生「!!なんやてー!…うーん…ぱっと見間違いもないなー…」

黒井先生「…なぁ男…中間試験、手ぇ抜いたやろ?」

男「えっ!!!?」

黒井先生「自分で出しといて何だけどなー、この宿題、中間試験よりかなり難しいぞー?」

男「…中間試験はちょと疲れてて実力出せなかったんです。それに今は調べながらやりましたし…。」

黒井先生「そうかー?…ふーん…まぁええわ。」

男「それじゃ俺帰ります。」

黒井先生「ちょい待ちーや。」<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 00:52:01.53 ID:I2qmqh60<>黒井先生「男は、今日急ぐ用事あるんかー?」

男「…?無いですよ?どうしたんですか?」

黒井先生「ちょっと話そうかー…。」

男「はい…。」

 

黒井先生と俺は、以前黒井先生と親父が話していた会議室に来た。

黒井先生「…な、男。」

男「…はい。」

黒井先生「…余計なお世話かもしれんけどな…本当に困ったことあったら、先生に言いや…な…?」

男「…父の事ですか?」

黒井先生「うん…。」

男「先生…。先生は本当に優しいですね。俺は大丈夫です。父は俺が仮に大学行くとしても大丈夫な位貯金を残してくれましたし、家に誰もいないのはいつもの事です。」

黒井先生「そ…か…。いや、本当に男は偉いなー。先生はなー昔、母親が死んだときはだいぶヘコんだでー?」
黒井先生「偉いし、強い子やな。」

黒井先生はそう言って、俺の頭を撫でた。
…ちょっと恥ずかしい。

黒井先生「でもなーたまには他人に甘えても良いと思うでー?男は大人過ぎや。」

男「ありがとうございます。」<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 00:53:49.64 ID:I2qmqh60<>特に何もない、平和な一週間。
土曜日の半日授業が終わった。
みんなと帰る。

つかさ「ふんふん〜ふふふ〜ん♪」

かがみ「つかさ…妙にご機嫌ね?」

つかさ「へっ?おねーちゃん、何?」

かがみ「こりゃダメね…。」

みゆき「今日は週末ですからご機嫌なんですよね?つかささん。」

つかさ「えっ…うっ…うん、そうだよー!」

男『つかさは、明日俺と遊ぶ事、かがにも言ってないみたいだな…。まぁそれを言うと、俺に勉強教えてもらった事言わなきゃいけないからなー』

こなた「おっそういえばさー、例の洞窟の情報ゲットしたかい?」

男「あー全然ゲットしてない。」

こなた「私の方は、情報ゲットだぜ!なんでもさー中には鍵のかかった扉があるみたいだよ。鍵無いとそこまで行っても意味無いみたい。」

男「ふーん…。じゃあまず鍵を探す感じだな。」

こなた「そだね。今日辺り、狩りしながら鍵探さないかい?」

『明日はつかさと遊ぶから早起きだし、今日は早く寝た方がいいだろな…』

男「あー今日はパス。たまには早く寝たいからさ。」

こなた「えーじゃあ気が変わってログインしたら教えてよー」

男「一晩中張り付くつもりか…」


つかさと一瞬、目が合った。
つかさは、嬉しそうに一瞬微笑んだ。


明日はハイキングかー。<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 00:59:24.45 ID:I2qmqh60<>とりあえず、投下終了です!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/01(日) 01:34:47.09 ID:5OpflmE0<>乙<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 03:21:20.57 ID:F97tN0o0<>皆さんが寝静まった後、こっそり書き込みます。

それではさっきの続きです。<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 03:24:12.12 ID:F97tN0o0<>日曜日。
待ち合わせの場所につかさが走ってきた。

つかさ「おはよー!!待たせちゃった?」

男「大丈夫だよ。時間ぴったり。」

つかさ「よかった!」

つかさは予想どおり、大きな紙袋を抱えている。おそらく二人分の弁当が入っているのだろう。『持とうか?』と聞いたが、『大丈夫!』という言葉が返ってきた。

内巻公園。
前回一人で来たときは、考え事をしてたし道をよく知らないので、入ってすぐのベンチに座っただけだった。

男「つかさはこの公園来たことあるの?」

つかさ「うん!ここはねー、春になると桜が満開でとってもきれいなんだよー!だからみんなでお花見をするんだー。それにね、秋は果物狩りが出来るからやっぱり来たりするよー。」

男「ふーん。確かに桜の木が多いね。」

つかさ「来年の春は、男君も一緒に行こうね!」

男「うん、そうしたいな。」

公園内には小川が流れていて、そこには丸太の橋が架かっている。
そんなハイキングコースをしばらく歩いた。

広場に出た。
もう太陽も高くなったので、そこでお昼にしようという事になった。

つかさ「じゃーん!」

男「す…すごい豪華だね(そしてすごい量だね)。朝早くから頑張って作ってくれたんだね、ありがとう。」

つかさ「えへへ…でも今回は男君に勉強教えてもらったお礼だからこれくらいはしなきゃ!」

男「いやいや、今回はつかさが頑張ったんだよ!…とにかく食べよう?」

つかさ「うん!いただきまーす。」

男「いただきます。」

俺も長年料理をしているから、それなりの物を作る自信はあったが、つかさの作った料理は何と言うか、女の子特有の繊細さを感じた。俺の料理は俺のために俺が作ったものだが、つかさの料理はいつも誰かに食べてもらうことを考えて作ってる。そんな味がした。

ご飯とデザートを食べて、満腹状態になった俺たちは、また少し公園内を歩いた。
公園の中央付近には小高い丘があり、公園内を見渡せるようになっている。
俺はそこにベンチを見つけると、座ることを提案した。

『いい雰囲気のとこだな…この空気ならこなたの事、自然に相談できるかもしれない。』
俺が話し出すきっかけを探していると、つかさの方から切り出してきた。
<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 03:26:09.10 ID:F97tN0o0<>つかさ「ね…男君。」

男「あ…うん、何?」

つかさ「お弁当美味しかった?」

男「うん。すごくおいしかった、ありがとう。」

つかさ「えへへ…よかった!」

つかさ「…」

つかさ「あのさ…男君に…どうしても言わなきゃいけない事があるの…。」

男「えっ?何?」

つかさ「…私ってさ、いっつもみんなの足ひっぱて…勉強もできないし、こなちゃんみたくスポーツも得意じゃないし…」

つかさ「…でも…男君はこんな私のために勉強見てくれたし、いっつも優しい…。」

つかさ「…それにかっこいいし。」

つかさ「だからね、私はこれからも男君とずっと一緒に居たい。私には、男君が必要です。」

つかさ「だから…だっだから……すっ…すっ…好きです…私と付き合ってください……!」

  
  
  

男「………へっ?!」

俺は全く予想できていなかった展開に戸惑った。俺の事を少し赤い顔で見上げているつかさを見て、こなたの事をどう相談しようとか言う考えはどこかへ飛んで行った。

俺は…

(オートセーブしました。重要分岐B-B)
>>+5
1―――俺もつかさの事が好きなのかもしれない。
2―――俺にとって、つかさは今はまだ友達だ。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/01(日) 03:28:08.19 ID:C63tDXQo<>実は寝静まってないんだなこれが<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/01(日) 03:34:57.48 ID:5OpflmE0<>ところがどっこい、寝静まっていません!
つかさ好きとしては1を選ばざるを得ない。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/01(日) 07:12:01.35 ID:jkbNOfIo<>2<> あなざー・すたー <><>2008/06/01(日) 09:37:44.72 ID:SemjonA0<>乙です!寝静まってました。

ここは2で。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/01(日) 10:52:31.58 ID:C63tDXQo<>華麗にゲット!
あえて1だぜフゥーハハハァー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/01(日) 10:58:36.23 ID:Sn/YksAO<>つかさルートが確定したな<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/01(日) 11:46:03.56 ID:SemjonA0<>乙です!

病み猫さんのつかさルートが確定したところで、出かける前に俺の投下を。<> あなざー・すたー 16.いろんな意味で挟まれたいが<>saga<>2008/06/01(日) 11:47:14.77 ID:SemjonA0<>「あ、おはようございます、黒井先生。あの……すみませんが、ちょっと風邪をひいたみたいで。今日、学校を休みたいんですけど……」

「おう、おはよう、男。なんや〜、風邪やって?」

「はい、ちょっと熱っぽくて、あと喉も痛くて……」

「……お前も泉みたいにネトゲのやり過ぎで寝てなくて、サボろうしてんちゃうやろな?」
 
 ……つかさちゃんなら「一緒かよ〜ッ!?」って言うところだな、ここ。

「いやいや、僕はまだその域には達していませんよ。本当に風邪なんです」

「あ〜、いやいや、それならええんや。お大事にな!ただしネトゲやるなら、うちみたいに節度持ってやれよ!ほなな、ちゃんと寝えよ!」
 
 いや、あの人、最後まで俺のこと疑ってなかったか……?
 
 ってか、先生もネトゲやってんのかよ!?

「……まあ、ぶっちゃけ、仮病なんだけど」
 
 俺は学校に行ける状態ではなかった。
 
 いや、学校には行ける。
 
 でも、あの二人に会える状態ではなかった。
<> あなざー・すたー 16.いろんな意味で挟まれたいが<>saga<>2008/06/01(日) 11:48:26.17 ID:SemjonA0<>『それでも、私は……男が好きッ!』

『わたくし高良みゆきは、男さんのことが――好きです!』
 

 かがみと高良さん。二人のセリフが蘇る。

 リピート再生されている。

 ヘビーローテーションってやつだ。
 
 
 土曜日、かがみに告白されたのはもちろん驚いたが……

 それ以上に高良さんからも告白されたことに驚いた。

 まさかの大逆転。
 予想GUY……


 で、結局、昨日高良さんへした回答は、「返事はちょっと待って」だった。
<> あなざー・すたー 16.いろんな意味で挟まれたいが<>saga<>2008/06/01(日) 11:50:21.32 ID:SemjonA0<> ニヤニヤ

 高良さんと駅で別れて家に帰ってくるまでの間、俺はニヤニヤしっぱなしだった。

 バスの窓に映る自分の顔を見て、初めて気づいたんだけど。

『うわ、きもっ!』って感じで。

 でも、そりゃそうだろう。

 二人の女の子から、ほぼ同時に告白されるなんて。

 ニヤニヤが止まらないぜ!

 なんというギャルゲ展開。

 こなたが聞いたら、テンションが上がりすぎて倒れるかもな。



 ――余裕かまして、そんなことを考えていたのは家に帰るまでだった。

 部屋で一人、生まれてこのかた最大のモテ期の幸福感に浸っていたわけだが……

 徐々に、複雑な気持ちになってきた。

 そう……

 やはり、ここはどちらか一方を選ぶべきなのだろう。

 男として、人として。

 こなたの好きなゲームの展開ならば「ハーレムエンド」なる選択肢もあるらしいが……

 ここは現実。
 そう、リアル。

 二股なんかして、『誠』みたいになるのは嫌だしな。

 あれはなんだったっけ? こなたに薦められたNice boat.ってゲームだったかな?




「かがみに高良さん……つまり、挟み撃ちの形になるな」
 

<> あなざー・すたー 16.いろんな意味で挟まれたいが<>saga<>2008/06/01(日) 11:51:36.42 ID:SemjonA0<>
 恋愛経験が皆無ではないと言え、
 サッカーばっかやってたから、正直こういうのは疎いしな〜、俺……

 結局、昨日一晩考えても答えが出なかった。

 そう言えば、高良さんにはかがみに告白されたことを言ってなかったな。

 別に秘密にするつもりはないんだけど、昨日はなんとなく言い出せなかった。
 
 
 ………


 容姿、スタイルともに完璧。こなた曰く『歩く萌え要素』。ちょっと影のあるところが逆に良い。そしてなにより、ほっとけない。自分をつい重ねてしまう高良さん――


 一緒にいると楽しいし、会話もテンポよく進む。普段のキツい所と、たまに見せるかわいらしくもしおらしい姿はまさにツンデレの王道、かがみ――


 ……

 よし――、




「ひとまず、寝るか」
 
 昨日徹夜で考えたんだ。

 とりあえず少し寝よう――
<> あなざー・すたー 16.いろんな意味で挟まれたいが<>saga<>2008/06/01(日) 11:53:34.81 ID:SemjonA0<>今回はここまでです。

ネタがジョジョネタばっかになってすんません……(・ω・`;)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/01(日) 12:08:12.80 ID:JUL805Eo<>乙こな〜
面白いからおk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/01(日) 13:25:36.51 ID:C63tDXQo<>乙
どっちにするかは桐山のごとくコイントスで決めるんですね
表が出たらみゆき、裏が出たらかがみと付き合うんですね、わかります<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 14:10:43.93 ID:I2qmqh60<>しかしそのコイントスにはダービー(兄)のイカサマが潜んでいるんですね、わかります。<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 14:13:22.51 ID:I2qmqh60<>皆さんにご注意があって来ました。

投下は、今日の夕方から夜頃に出来ればいいなと考えています。<> 病み猫(今後の注意点)<><>2008/06/01(日) 14:14:41.64 ID:I2qmqh60<>今後の選択次第では、未成年者の閲覧にふさわしくない表現・記述が含まれる可能性がありますので、閲覧は事故責任にてお願いします。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/01(日) 14:57:00.79 ID:0Qv6RWwo<>Ω ΩΩな、なんだってー!!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/01(日) 15:17:38.40 ID:aoaPW1Q0<>未成年が見てしまっても事故ですね、分かります<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/01(日) 18:41:01.06 ID:Sn/YksAO<>よし、構わんやれ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/01(日) 18:47:18.30 ID:zPNKNxo0<>グロとか書く人って少しひきます。
ありえないですね。

訳,いいぞいいぞ!もっとやれ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/01(日) 18:48:39.03 ID:V3IBMM6o<>性的な意味でなのかグロなのか・・・<> あなざー・すたー<>saga<>2008/06/01(日) 19:03:24.62 ID:SemjonA0<>>>195
>>200
どちらにしろ、歓迎ですがね!

>>192
それってもしかしてバ○ルロワイ○ル?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/01(日) 19:06:21.07 ID:C63tDXQo<>>>201
桐山と行ったらそれしかないでしょうに


グロ描写は十八歳未満じゃなくても駄目な人はいるから
エロですね、わかります<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 19:49:15.82 ID:I2qmqh60<>さて、遅くなりましてすみませんでした。

私の気持ちと皆さんの安価が一致することを願いつつ、投下したいと思います。<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 19:53:54.37 ID:I2qmqh60<>上目遣いのつかさの大きな目は、素直に『かわいい』と感じた。
『俺が…彼女とかって…』
今まで恋人なんて出来ることを考えたことかなった。
でも、今俺の前には俺の事を『好き』と言ってくれる女の子が居て…
 
…断る理由が無いな…
 
男「…たぶん…。」

つかさ「…。」
つかさが、グッと目をつむる。

男「俺もつかさが好きだよ。」

つかさ「…えっ?!」

男「…今まで、人をそういう風に好きになったこと無いからよく分からないんだけど、俺…つかさの事かわいいと思うし、断る理由はn」

そこまで言うと、つかさがベンチに座ったまま俺に抱きついてきた。

男「…!」

つかさ「男君…!嬉しい…大好き!!」

俺は何も言えず、つかさの頭を撫でた。

つかさ「…私ね…男君はこなちゃんが好きなんだと思ってたの。」

男「…」

つかさ「男君がこなちゃんの事好きだったら…私はかなわないかもなぁって思ってたの…。幼なじみだし…。」

つかさ「でもね、男君が私のこと選んでくれて嬉しい!ありがとう、大好き!」

つかさはそう言ってもう一度俺に抱きついた。

…帰り道。
つかさと俺は手をつないで帰った。
バスの中も、ずっと手をつないでいた。

バスを降りると、つかさが手を離した。

つかさ「あ…あのね…恥ずかしいからまだみんなにはナイショにしたいな…///」

男「う…うん。」

つかさ「じゃ…じゃあまた明日学校でねっ!」

男「うん、おやすみ。」
…こなたの事、相談できなかった。<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 19:57:06.66 ID:I2qmqh60<>家に帰っても、俺はぼーっとしていた。
『彼女…俺が…?』
つかさは、かわいい。彼氏が居なかったのはきっと、その独特な性格の為だろう。
性格も含めて、俺はつかさがかわいいと思う。

でも何となくすっきりしないのは、多分俺が恋愛初心者だからじゃなく、今までの少し普通じゃない人生が、俺の『人を好きになる』気持ちを、俺自身さえも分からなくしてるからだろう。

…そしてこなたの存在。
こなたは大切な友達だ。それは確実。でも俺はこなたの事を女の子として好きなんだろうか?

…とにかく、俺はつかさを選んだ。

心のモヤモヤを消し去るために、明日の放課後、こなたに言おう。
『お前さ、俺の事覚えてる?』
…言うなら早い方がいい。
 
翌日。
恥ずかしさと、何となく感じる気まずさで、俺はみんなと時間をずらして大分早く学校に着いた。
図書室で時間をつぶし、チャイムギリギリで教室に入る。

昼休み。
つかさに捕まった。

つかさ「男君、一緒に食べよっ?」

男「うん。(ヒソみんなもだよね?ヒソ)」

つかさ「ヒソうん。ホントは二人が良いけどねヒソ」

こなた「おとこー!結局、昨日も一昨日もログインしなかっただろー!」

つかさが、すっと俺のそばを離れる。

男「休日は休ませてくれーお前はログインしすぎだよ!」

こなた「そこが、愛が有るか無いかの違いなのだよ。」

みゆき「うふふっ。とりあえずお昼食べましょうよ?」

こなた「うぉっ!みゆきさんの昼ご飯、イチゴクリームサンド…。私はご飯とお菓子は別にしたいな…」

みゆき「そうですか?」

かがみ「おーす!みんなー。」

かがみも来て、みんなで食べた。
 
 
放課後。
俺はやっぱり一人で帰りたくてみんなに『ちょっと寄るとこあるから』と嘘をついて別方向に歩き出した。
するとつかさが話しかけてきた。<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 19:59:24.58 ID:I2qmqh60<>つかさ「待ってー男君。あのねー私この間のテスト良くて携帯電話買ってもらったんだー!」

つかさは、俺を見ながらウインクして、『みんなが居るからねっ』て俺にテレパシーを伝えた。

つかさ「だからねー男君のアドレス教えてー!」

男「うん、いいよ。赤外線あるよね?」

つかさ「うん、あるよーちょっと待ってねー」

ピッピッピッ…ピッピッ……ピッピッピッピッ…
つかさ「えーと…」




かがみ「…貸しなさい、つかさ。」

つかさ「はぅぅぅ…お姉ちゃんごめん…。」

 
 

雑貨屋で時間をつぶした俺は、ケータイを開きメールを作った。


【to】
泉こなた
【タイトル】
突然なんだけどさ
【本文】
今からちょっと会わない?消化したゲーム返すから。
 
…しばらくしてこなたからメールが来た。

【from】
泉こなた
【タイトル】
Re:突然なんだけどさ
【本文】
おK!
じゃあ今から男の家行くよ。

 
【to】
泉こなた
【タイトル】
Re:Re:突然なんだけどさ
【本文】
サンキュー。じゃあ後で。<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 20:00:25.52 ID:I2qmqh60<>ピンポーン

ガチャ。

こなた「おーす!」

男「悪いな、わざわざ来てもらって……ってなんだその荷物は。」

こなた「我がサーヴァントが次のギャルゲを欲してると聞いて。」

男「いつ俺はお前と契約したんだ。」

 

俺の部屋。
凜ルートを華麗に攻略するこなた。

男「助かりました、ありがとう。」

こなた「うむ。」




日が傾いてきて、こなたの顔に夕日が当たる。
こなたの形のシルエットが俺の部屋の壁を埋め、アホ毛の影はベッドに座る俺に重なる。

男「…なあ…こなた…。」

こなた「んー?」

こなたはいつもの顔で画面を見つめたまま返事する。

男「あのさ…突然なんだけどさ…」

こなた「うむ…。」

男「俺の事…覚えてる?」

こなたの体が、ピクッと動いた。<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 20:03:35.26 ID:I2qmqh60<>男「色々と今までタイミング逃して言えなかったんだけどさ…俺たち…小学校の同級生だった…よな?」

こなたの、キーボードを打つ手が止まった。

そして、ゆっくりとこちらを見て立ち上がった。

近づいてくるこなたの顔は逆光で見えない。

ドサッ

こなたの体が俺の上に投げ出された。
http://imepita.jp/20080601/711790

…こなたは、今まで見たこと無い、真剣な眼差しで俺を見ている。

こなた「…忘れてたんじゃ無かったんだね。」

男「?!!」

こなたの、予想外の行動と言葉に、俺は言葉を失う。

こなた「…私もね…ずっと気付いてたよ。」

こなた「…ずっとね…会いたいって思ってたから…。」

こなた「…でも何にも言わないで引っ越したから、男は怒ってるのかと思ってた…。」

男「そんな事…!」


俺の頬に、こなたの涙が落ちた。

こなた「よかった…また、会えて。」
 
こなたの顔が、俺の顔に近づいてくる。
こなたの瞳の中に、俺だけが写っている。
俺は…

 
(オートセーブしました。重要分析B-C)
>>+5
1―――こなたの背中を抱いて、全てを受け入れた。
2―――こなたの肩を抱いて、優しく止めた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/01(日) 20:13:48.01 ID:UVKnEGk0<>1<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/01(日) 20:52:54.18 ID:aoaPW1Q0<>つかさ好きとしては2を選ばざるを得ない。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/01(日) 20:53:53.12 ID:C63tDXQo<>クイックセーブして2<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/01(日) 21:00:42.48 ID:JdAJ1eAo<>1で<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/01(日) 21:03:49.22 ID:zPNKNxo0<>2<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/01(日) 21:29:32.94 ID:C63tDXQo<>ぃよし!
つかさルートへレッツゴーだ!<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 21:31:24.70 ID:I2qmqh60<>意外と予想外でした。
出来れば今日中に摘めていきます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/01(日) 22:01:22.73 ID:zPNKNxo0<>よくよく考えてみれば1のほうがどっちも病みそうなんだよね。。。

何してんだ一時間前の俺は・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/01(日) 22:26:34.08 ID:2/V6ZiQo<>やってくれたな<> あなざー・すたー<>saga<>2008/06/01(日) 23:32:53.65 ID:SemjonA0<>しまった……完全に出遅れた……

2ってことはスレタイ通りの展開ですかね?<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 23:43:27.73 ID:I2qmqh60<>さて、詰め終わりました。
我ながら悲しい事になってしまいました。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/01(日) 23:45:17.21 ID:fjEQ9fs0<>うっはwwwwww
wwktk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/01(日) 23:45:36.77 ID:zPNKNxo0<>死亡?<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 23:47:00.03 ID:I2qmqh60<>いきますよ?<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 23:50:41.85 ID:I2qmqh60<>俺はこなたの肩を抱いて、優しく止めた。

こなた「…!!」

男「…。」


こなたの瞳には、相変わらず俺が写っていた。
でもその俺は、こなたの瞳から溢れてきた熱い涙で見えなくなった。
涙は意志を持っているように、俺の心に突き刺ささった。



こなたは、俺から少し離れベッドに座り直して俺に背を向けた。


こなた「…はははっ、ゴメンゴメン。私ったら、ついギャルゲのヒロイン的動きしちゃったよ。」

男「…こなた…。」

こなた「うん、久しぶりだよねー。また高校で会うなんて、フラグだよ、フラグ!」

男「こなた…。」

こなた「もう遅いからさーそろそろ帰るよ。おとーさん心配するし。」

男「こなた…」

こなた「新しいギャルゲ置いてくからちゃんとやれよー。じゃあね。」


こなたは、一度も俺の顔を見ずに家を後にした。

男『俺は…どうすれば良かったんだ…?』

 
 

こなたは家に着いた。

こなた『知ってたよ…分かってたよ…つかさが好きなんだよね?』

こなた『これで良かったのかな…私がもっと早く、もっと素直になってれば…ううん、これでいいんだ。』

こなた『かがみん…私…がんばったよね?』


こなたは自分の机の上のキーボードを片付けた。
随分久しぶりにキーボードをずらしたからだろうか。日焼けでキーボード跡がついている。
こなたはすっきりした机の上で何かを書き始めた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/01(日) 23:52:54.08 ID:C63tDXQo<>これはjstフラグ<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 23:53:31.04 ID:I2qmqh60<>次の日。
駅でみんなに会う。
いつもと同じメンバー。
他愛のない会話。

昨日別れたときのこなたは、余りにもおかしくて、でも俺は何も言えなくて…今日は何か言わなきゃって思った。

でも予想に反してこなたは普通だった。

授業中。
相変わらず普通なこなた。眠そうなこなた。

昼休み。
いつも通り、こなたはチョココロネと牛乳を食べる。

放課後。
つかさに手を引っ張られた。
ちょっと、むくれ顔のつかさ。

つかさ「今日はちょっと男君と帰るね!買いたいものがあるの。」

かがみ「えっ?!…うん、分かったわ。」

こなた「おぅ、二人とも、また明日ねー」

みゆき「お二人とも、さようなら。」
 
ちょと早歩きで俺の手を引っ張るつかさ。

男「どっ…どうしたの?つかさ?」

つかさ「男君、今日、こなちゃんばっか見てる。」

男「…ごめん、つかさ。」

つかさ「男君は、やっぱりこなちゃんが好きなの?」

男「つかさ…」

俺はつかさを引き止めた。
男「俺、つかさと付き合う事になって、今までの自分の気持ち考えてみた。」

つかさ「…うん。」

男「こなたは幼なじみで、大切な友達だから当然好きだ。」

つかさ「…。」

男「でも…俺が選んだのは、つかさだから。」

男「大好きだよ、つかさ。」<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 23:54:52.05 ID:I2qmqh60<>つかさはそこまで聞くと、商店街にも関わらず俺に抱きついた。

男「…ひっ…人が見てるよ…。」

つかさ「うれしい…!私、やっぱり不安だった…。男君はこなちゃんの事が…って。」

つかさ「でも、男君の気持ち聞いて少し安心した。…男君はちゃんと私の事愛してくれてる…疑ってごめんなさい。」

男「う…うん。(恥ずかしいな…)」

つかさ「私…決めた。」

男「えっ?」

つかさ「今日、家帰ったらお姉ちゃんに、男君と付き合ってる事言う。恥ずかしいけど…」

男「う…うん。」

朝、こなたの事が心配だった。
でも、こなたの素振りと、つかさの甘い匂いで、俺はこなたの事は忘れる事にした。


…いつか、昨日のことをこなたと話せる時が来るだろう。お互い結婚して、幸せになって、あんな事あったねーと。
その時、俺の隣にいる人がつかさであるように、俺は精一杯つかさを愛そう。<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 23:56:27.17 ID:I2qmqh60<>あれから一ヶ月が過ぎた。

つかさと俺の仲はもうクラスでバレバレになった。

今日も昼ご飯はみんなと一緒だ。

みゆき「あのー…私たちに気を使わないで、お二人で食べていいんですよ?」

かがみ「そうよ。どうせもうみんな知ってるんだし二人でどっか行きなさい。」

男「どっか行きなさい…って…かがみのクラスはここじゃ無いじゃないか。」

かがみ「うっうるさいわねっ!」

つかさ「みんなで食べた方が楽しいよー男君とは休みとかにずっと一緒だからいいのー///」

かがみ「のろけやがって」

 
 

つかさがかがみに俺たちの仲を告白して一週間後、こなたは突然引っ越していった。
しかもまた行き先を告げずに。
確か親は作家だったよな…そんな忙しいのか?
かがみやみゆきさんにも行き先を告げられないほど急だったみたいだ。

かがみは、今でも時々暗い顔になるときがある。こなたが、親友が、急に居なくなったんだ。無理もない。
でもこなたの事だ。いつかひょっこり俺達の前に現れる気がしてならない。
そういや、借りたギャルゲ返してねーし…


…昔、こなたが引っ越していった時、俺にはこなたしか居なかった。
でも今は、友達がいる。彼女がいる。たぶんそれは全部こなたがくれたもの。
いつかこなたに再会した時、俺は今度こそはっきり言う。
 
『こなた、ありがとう。』

 
【 good? end いつかもう一度会う日 】<> 病み猫<><>2008/06/01(日) 23:57:11.57 ID:I2qmqh60<>続けて『後日談』行きます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/01(日) 23:58:18.01 ID:EHhfFkAO<>こなたは一体何を書き記したんだ…ゴクリ<> 病み猫(後日談『いつかもう一度会う日』)<><>2008/06/01(日) 23:58:49.32 ID:I2qmqh60<>…ねぇ知ってる?
 
…あなたがどれだけみんなの心を傷つけたか。
 
…そして、なぜあなたは先に行ってしまうの?

 
…ずるいよ…

 
 

あれから三年が経った。

私とつかさは、それぞれ別々の大学に進んだ。
みゆきは理系。高三くらいから、余り喋らなくなった。今はどこかの医学部に行っているらしい。家業を継ぐみたい。

つかさが、私の初めて好きになった人と付き合ってると言った時、私は悲しかった。
でもつかさの無邪気な笑顔は、私の気持ちを少しずつ消していった。
それよりも気がかりだったのは、こなた。

『そっか…こなた…負けたんだね…』

でも次の日も、また次の日も、こなたは普通だった。

五日ほど過ぎた金曜日、ポストに、消印のない私宛の手紙が入っていた。<> 病み猫(後日談『いつかもう一度会う日』)<><>2008/06/02(月) 00:00:38.32 ID:/QEcgJ60<>かがみんへ

こんな手紙出すことになっちゃってゴメンね。

かがみは、私の大切な友達だから、かがみんにだけは手紙を出します。


この間の月曜に男と話したんだ。
男が、『俺の事覚える?』って言ってくれた。
私はね、うれしくてつい男に抱きついちゃった。
でもね、男の中にはつかさがいた。
男はね、昔からすごく優しかった。
優しくて、私の気持ちに気付いた時必死に私が傷つかないように声をかけてくれた。

あっ勘違いしないでね?つかさの事は嫌いじゃないよ。
むしろ大好きな友達の一人。
だから大好きな男と、大好きな友達のつかさが一緒になったのは、すごくうれしい。
でも、それと同じくらいつらいんだ。

このまま時間が過ぎれば、私の心はダメになっちゃうかもしれないんだ。

だから私は先に行きます。
こんな選択をした私を許してください。
そして、つかさの事嫌いにならないで、私の代わりに男と幸せになれるように見ててあげてください。

お父さんにも手紙を書きました。お父さんには男の事とかは言ってません。
お父さんには、私は引っ越したって事にしてもらう様に頼んだから大丈夫だよ。

それじゃあ、かがみん、バイバイ。
もうみゆきさんに抱きついて泣いちゃだめだぞー


泉こなたより<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 00:02:45.02 ID:/QEcgJ60<>それから約半年後、男は轢き逃げに遭って死んでしまった。
 

泣きじゃくるつかさを、私は必死に励まして、やっとつかさの心が落ち着いた時、私はやっと自分のために泣く事が出来た。

…あなたを精一杯愛したつかさの想いは、あなたが死んだ後も消えてないのよ?

…あなたを命がけで愛した私の親友の想いは、いったい何処へ行くの?

…つかさの、こなたの気持ちを知って、必死に押し殺した私の気持ちは、これからも誰にも話すことは出来ないの?


…答えてよ…幽霊でもいいから…もう一度だけ…



『いつかもう一度会う日』
fin.<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 00:03:48.29 ID:/QEcgJ60<>ロードしてあげて下さい。
お願いします。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/02(月) 00:04:38.32 ID:19Rz2QAO<>もちろんロードだろ…

なんか鬱々としてきた…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/02(月) 00:06:29.46 ID:LpIAvTw0<>轢き逃げにお父さんの作為を感じるんだがw<> あなざー・すたー<>saga<>2008/06/02(月) 00:07:07.61 ID:xlN6CJs0<>なんという鬱展開……

→ ロードします<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 00:10:01.00 ID:/QEcgJ60<>ちなみにエンディングタイトルは男の気持ちとかがみの気持ちを掛けてみました。

じゃあ一つ前の選択肢からロードでいいですか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/02(月) 00:11:56.98 ID:3ssbFYAO<>轢き逃げ犯人がお父さんのお父さん視点サイドストーリーを…あれだれかきたみたいだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/02(月) 00:12:06.78 ID:LTkat4I0<>鬱展開見てからロード余裕でした

轢き逃げ犯は無関係なのだろうか…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/02(月) 00:14:23.34 ID:LpIAvTw0<>ロードしちゃうぞ☆<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 00:16:31.54 ID:/QEcgJ60<>お父さんはリアルに死んでますよー<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 00:17:49.46 ID:/QEcgJ60<>では、また明日続きます。
お休みなさい。<> あなざー・すたー<>saga<>2008/06/02(月) 00:38:35.23 ID:xlN6CJs0<>病み猫さん、乙です!

順調(?)な病み猫さんに負けないよう俺も投下しときます。<> あなざー・すたー 17.文明の利器、その名は携帯!<>saga<>2008/06/02(月) 00:45:47.97 ID:xlN6CJs0<> 目が覚めると、昼の1時半を少し回ったところだった。今頃は昼休みか……
 
 ふと、携帯を見るとメールも着信も入っていた。
 
 ――着信、4件。
 ――メール、9件。
 

 ……って、多ッ!?

 まず、着信からチェックした。

 01 4/28 mon 13:26 090-××××-○○○○

 02 4/28 mon 13:20 090-××××-○○○○

 03 4/28 mon 12:53 柊かがみ

 04 4/28 mon 12:51 高良みゆき
 
 高良さんとにかがみ……

 と、知らない番号から2件。同じ番号からだ。

「ん?誰だこりゃ?」
 
 一度なら間違いとか、変な電話勧誘とかかもしれないが、
 時間を空けて二度かけてきているのでここはかけ直しておくべきだろう。

 とりあえず知らない番号はおいといて、次にメールをチェック。
 
 時間が古い順に見ていった。
<> あなざー・すたー 17.文明の利器、その名は携帯!<>saga<>2008/06/02(月) 00:47:15.89 ID:xlN6CJs0<>

 4/28 mon 08:55
 【from】高良みゆき
 【タイトル】無題
 【本文】
 おはようございます。
 今日は風邪でお休みということですが、ご気分はいかがですか?
 このところは寒暖の差が激しいので心配です。

 体調が良くなりましたら昨日のお返事もぜひ聞かせてください。
 


 4/28 mon 08:58
 【from】泉こなた
 【タイトル】無題
 【本文】
 おとこ〜、五月病を使うのはまだ早いよ(=ω=.)
 せっかく今日は新しいゲームを貸してあげようと思ったのに。



 4/28 mon 09:52
 【from】白石みのる
 【タイトル】生きてるか〜?
 【本文】
 お前が貸してほしいって言ってた『頭○字D』持って来たぞ。
 お前来てないけど、また持って帰るのは重たいし、めんどくさいから
 ロッカーに勝手に入れとくけど、いいよな?
<> あなざー・すたー 17.文明の利器、その名は携帯!<>saga<>2008/06/02(月) 00:50:01.96 ID:xlN6CJs0<>
 4/28 mon 09:55
 【from】柊かがみ
 【タイトル】無題
 【本文】
 おっす、男!あんた風邪でダウンしてるらしいわね?
 ちゃんと安静にしとかなきゃダメよ?
 何ならお見舞い行ってあげよっか?

 ところで、みゆきとはもう話したの?
 みゆきはいつも通りの様子だったけど……



 4/28 mon 10:53
 【from】高良みゆき
 【タイトル】無題
 【本文】
 返信がありませんけど、そんなに体調が悪いのでしょうか?
 心配です……
 よろしければお見舞いに伺いますので、
 何か欲しいものがあれば遠慮なさらずおっしゃってくださいね。



 4/28 mon 11:55
 【from】高良みゆき
 【タイトル】ミルクセーキ
 【本文】
 風邪には様々な民間療法があるとされていますが、
 生卵と牛乳をよくかき混ぜて作るミルクセーキは、
 卵の良質なタンパク質やビタミンを美味しく手軽に摂取できるとされています。
 とくに解熱剤などによって胃腸が弱ったときの重要な栄養源となりますのでぜひ試してみてくださいね。
 場合によって砂糖などで調味してください。



 4/28 mon 13:30
 【from】柊かがみ
 【タイトル】無題
 【本文】
 さっき四人でお昼食べてたんだけど、なんか今日の放課後あんたのお見舞いに行こう っていう話の流れになったわよ。
 私はできれば一人で行きたかったかな〜……なーんてね。

 てゆーか、みゆきとはどうなったの?メール返しなさいよね!
<> あなざー・すたー 17.文明の利器、その名は携帯!<>saga<>2008/06/02(月) 00:51:31.34 ID:xlN6CJs0<> 4/28 mon 13:35
 【from】泉こなた
 【タイトル】無題
 【本文】
 やーやー、男、死んでないかね?(=ω=.)
 心優しき美少女四人が男のお見舞いに行ってあげようってことになったんだけど、今日の放課後、大丈夫かな?


 4/28 mon 13:38
 【from】高良みゆき
 【タイトル】無題
 【本文】
 お加減いかがでしょうか?お昼はちゃんと食べられましたか?
 先ほど、皆さんとお話していて男さんのお見舞いに伺おうということになったのですが、
 大勢で押しかけてご迷惑ではないでしょうか?
 泉さん達は完全に行く気になっていますが……
<> あなざー・すたー 17.文明の利器、その名は携帯!<>saga<>2008/06/02(月) 00:52:42.86 ID:xlN6CJs0<>
 一度にこんなにメールが来るなんて初めてだ……

 とりあえず、昼休みが終わる前に返信しておかなきゃな。

 高良さんなんか特に心配してくれているみたいだし。

 
 とは言え、お見舞いか……

 仮病だから罪悪感があるというのはもちろんだけど、

 今は、高良さんとかがみに、しかも二人同時に会うというのには正直気後れしてしまう。

 
 「風邪をうつすと悪いから」と言って断るか。

 幸い明日は4月29日、そう「みどりの日」改め「昭和の日」で祝日だ。

 明日、一日空けて、明後日に学校で二人に返事をしよう。

 
 ってか、何気に四連休だな、俺……
<> あなざー・すたー 17.文明の利器、その名は携帯!<>saga<>2008/06/02(月) 00:53:58.20 ID:xlN6CJs0<>
 以下、俺の返信。


 【to】泉こなた
 【タイトル】Re:
 【本文】
 すまん、午前中は寝てた。
 悪い、風邪うつすと申し訳ないから、今日はお見舞い来なくてもいいよ。
 気持ちだけ受け取っておくぜ、さんきゅ。ゲームはまた今度貸してな。



 【to】高良みゆき
 【タイトル】Re:
 【本文】
 ごめん、午前中寝てた。
 心配させちゃったみたいだね。一応もう大丈夫だし、お見舞いは迷惑なんかじゃないんだけど、うつすと悪いから今日はお見舞いはいいよ。
 今夜、ミルクセーキ作ってみる。ありがとね。

 あと返事だけど、明後日に学校で言うよ。それまで悪いけどちょっと待ってて。
 


 【to】柊かがみ
 【タイトル】Re:
 【本文】
 返信遅れて悪い!午前中寝てた。
 お見舞いは今日はいいよ。うつすと悪いし。こなたにもそうメールしといた。

 実は高良さんとは昨日もうすでに話をしてきたんだけど……
 ごめん、返事はもうちょっと待ってくれないか?明後日、学校で返事するから。


<> あなざー・すたー 17.文明の利器、その名は携帯!<>saga<>2008/06/02(月) 00:55:09.05 ID:xlN6CJs0<>
 結局、高良さんにはかがみに告られたことは伝えなかったし、
 
 かがみにも高良さんから告られたことは伝えなかった。

 なぜかと聞かれても、何となく言えなかったとしか答えられないけど……


 次に俺は、正体不明の番号にかけ直してみた。

 携帯の番号だったし、
 
 もし番号を登録し忘れたクラスメートだったりしたら昼休みの間にかけなおしておかないと……

 
 トゥルルルルル……
 トゥルルルルル……
 トゥルルルルル……
 トゥルルルルル……
<> あなざー・すたー 17.文明の利器、その名は携帯!<>saga<>2008/06/02(月) 00:56:48.73 ID:xlN6CJs0<>「………」

「あの、もしもし?」

「………」
 
 反応がない。ちょっと不審に思った。

「あの、もしもし?先ほど、この番号から電話もらってみたいなんですけど……どちらさんですか?」

「お前……」

「え?」
 
 女の人の声だ。

「お前、ひぃらぎに告られただろ?あいつのこと悲しませたら、お前ぶっ飛ヴぁすからな!!」

「あ?え?ちょっと……!?」
 
 ブツツ……
 
 ………

 切れた。



 ……あの特徴のあるヴぁの発音。

 名乗りはしなかったけど、この前会ったかがみのクラスの友達だな、多分。

 名前が……確か日下部さん……だっけか?。
 

 ずいぶん怒ってたな。

 あの時もしょっぱい顔とか、うちの柊を誘惑するなとか言ってたけど。

 でも、あの電話の受け答え方はないだろう。名乗りもしないなんて。

 しかも、ぶっ飛ばすって……


 ……女って怖いな〜


 二人への返事の結論を出すのに関して、ますます気が重くなってきた。
<> あなざー・すたー 17.文明の利器、その名は携帯!<>saga<>2008/06/02(月) 00:57:48.25 ID:xlN6CJs0<> ってか、日下部さんはかがみが俺に告ったことを知っていた。

 あのプライドが高くて、かつ照れ屋なかがみが、自分が告白したなんてことをそうそう周りのやつに言って回るなんて考えられない……

 少し違和感がある。

 ……この話、広まってんのかな?

 だとしたらちょっとやだな……


 電話を切ると、メールが届いていた。
<> あなざー・すたー 17.文明の利器、その名は携帯!<>saga<>2008/06/02(月) 00:59:13.27 ID:xlN6CJs0<> 

 4/28 mon 13:45
 【from】高良みゆき
 【タイトル】Re:Re
 【本文】
 私はうつっても構いません。男さんの風邪なら……
 でも、そうおっしゃるのなら今日はやめておきます。お大事になさってください。
 ミルクセーキはオススメです。うちの母が風邪のときに作ってくれるんです。お試しあれ。

 では明後日、お返事お待ちしております。



 4/28 mon 13:48
 【from】柊かがみ
 【タイトル】Re:Re
 【本文】
 そうなんだ?あまりにもみゆきが普段通りだから、まだ話してないのかと思っちゃった。
 私なんかそわそわしちゃってるのに、あの子ったら動じないわね〜
 四人でお見舞いなっか行っちゃってたら、絶対意識しちゃってたわ。

 じゃあ、明後日、返事待ってるから。それまでにちゃんと風邪治しなさいよ!



 
 こりゃ、あさっては休むわけにはいかねーな……

 ちなみにこなたからの返信はなかった。

 まあ、あいつはズボラだからな。

 今日のように携帯をちゃんと携帯していること自体が奇跡的だ。
<> あなざー・すたー 17.文明の利器、その名は携帯!<>saga<>2008/06/02(月) 01:00:45.83 ID:xlN6CJs0<> ……さて、もう一眠りしようかな。
 
 今頃は五時間目が始まって、みんな睡魔と闘っているころだろう。

 みんなには悪いけど、俺は優雅に昼寝といくぜ!

 

(学校)
 こなた「ZZZ……」



 そういえば、誰かにメール返してない気がするけど……
 
 ……ま、気のせいか。


 
(学校)
 白石「ZZZ……」




 俺はベッドに再び寝転んだ。

「さ、寝よ……」

 俺はここぞとばかりに惰眠をむさぼった。





 ――どれくらい寝たんだろうか?

 俺は玄関のチャイムの音で目を覚ました。
<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/02(月) 01:02:45.28 ID:xlN6CJs0<>今回はここまでです。

描き溜め文を全部消化してしまったので、次は3日後くらいになりそうですが、

忘れられないうちにまた来ます!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/02(月) 01:22:50.51 ID:LTkat4I0<>乙っす
さあ、どっちも佳境に入ってまいりました<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 01:23:11.29 ID:/QEcgJ60<>誰が来たのか…たのしみです<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/02(月) 01:25:18.86 ID:3g6SF0so<>みのるだろ<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 01:32:16.84 ID:/QEcgJ60<>>>258
アッーー!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/02(月) 10:56:34.44 ID:.8rbdzUo<>新ジャンル「病みのる」<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 12:28:54.15 ID:/QEcgJ60<>>>260
見たいwwwww<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 12:30:24.02 ID:/QEcgJ60<>さて、人が居ない気がしますが少しだけ投下していきます。<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 12:32:00.80 ID:/QEcgJ60<>俺はこなたの背中を抱き、こなたを受け入れた。

瞳に俺が写るこなたの大きな目が閉じられた時、俺とこなたの唇が触れ合った。

軽いはずのこなたの体重は、こなたの想いが重なって重くなり、俺はそれを振り払う事なんて出来なかった。

 
こなた「…おとこ。」

男「こなた…。」

こなた「例え男がつかさの事好きでも…」

男「…」

こなた「…私は男が、ずっと好き。」

 
こなたの涙を見て、こなたの口から『好き』という言葉を聞いて、こなたの唇を感じて、俺はやっと気付いた。

『俺はこなたが好きだったんだ…。』

…多分、長い時間こなたと居られなかった事で俺は、こなたへの気持ちを忘れようとしてた。
だから『好き』という気持ちが分からなくなってたのかもしれない。

潤んだ瞳で俺を見つめてるこなたは、いつもの、『ギャルゲ』やら『フラグ』やら言ってるこなたではなかった。
体は確かに小さいが、一人の『女の子』だった。
 
気がつくと、俺はこなたの背中を抱きながら、膝を突いてこなたに覆い被さっていた。
こなたは目を細めて俺を見上げていた。

こなた「…いいよ。」

男「…。」

こなた「どんな形でも、男と一緒に居られるなら、私はうれしいよ。」


もう一度キスをした。今度は、俺から。
 
 
――もう、止まらないよ…?
――うん。大好き。<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 12:32:54.47 ID:/QEcgJ60<>こなたは…不安になるくらい小さな体で、一生懸命に俺を受け止めていた。

少し泣きそうな表情のこなた。

「…やっぱり痛い…?」

「…うん…。」

「やめようか…?」

「…やめない…。」

こなたは、ふふっと笑った。

「?」

「…これ何てエロゲ?」

「バーロー」

 
 
鞄の中で、静かにケータイが揺れていた…。

 
 

ベッドの中で、しばらく手をつないでいた。

男「もう、八時近いよ。」

こなた「…手、離したくない…。」

男「お父さん、心配するよ?」

こなた「まぁ事態は心配されるレベルをとうに超えているんだが。」

男「ご…ごめんなさい…。」

こなた「謝るなよーそこは甘い言葉で切り返すんだ!」

男「…例えば?」

こなた「一万年と二千年前から愛してる」

男「おま…」

こなた「合体したし。」

男「アホ。」<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 12:34:15.20 ID:/QEcgJ60<>こなた「…明日も、来ていい?」

男「…うん。」

こなた「今日はパソとリアルでエロゲやっただけだし、明日は少し話したい。」

男「さり気に凄い事言ってるぞ…」

こなた「寒いから服着るね。」

男「あ…うん。」


こなたは『おとーさんにはゲマズ行ってたて言うから平気』と言って帰って行った。
なんだか激しく空腹感を覚えたので、いつもの倍近くの夕食をとった。
食べると程なくして睡魔に襲われた…。

 
 

鞄にケータイを入れっぱなしだったことに気付いたのは翌朝だった。<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 12:36:15.08 ID:/QEcgJ60<>とりあえず終了です。
来られればまた夜に投下していきます。

尚、大きな分岐のうち『裏ルート』に入ったことをお知らせします。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/02(月) 12:36:48.09 ID:.8rbdzUo<>おつー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/02(月) 12:50:27.55 ID:wPfqxuMo<>最近は投稿が多くて何より

みんなGJ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/02(月) 15:46:29.47 ID:3ssbFYAO<>http://imepita.jp/20080602/563520
何となくこなた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/02(月) 21:43:04.46 ID:pSTIMRUo<>リアルエロゲって……
まさか……
まさかあああああああああぁぁぁぁぁあぁあああっ!?<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 21:54:34.75 ID:s5bkjGM0<>>>270
過激すぎる表現は極力避けてお送りしました。


<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 21:56:38.93 ID:s5bkjGM0<>すっかり忘れていたのですが、今回は『こなたサイドA』を投下します。

前半と後半でIDが変わりますが気にしないでください。
それでは行きます。

<> 病み猫(こなたサイドA)<><>2008/06/02(月) 21:58:35.06 ID:/QEcgJ60<>『つかさと男が手をつないで歩いてた…!』

こなたは走った。
100mを12秒台の速度で走った。
家には何となく帰れなくて、行き着いた場所は柊家の神社だった。

人目に付かない社の裏側で、こなたは必死に考えた。

『男は…つかさと付き合ってるのかな…?』

『もう、全部遅かったのかな…?』

『私じゃダメなんだね…?』

辺りが暗くなっていた。

こなたは、夜の帳が降りてくるにつれ、自分の心がどんどん暗くなるのを感じた。

『男と、また昔みたいに一緒にいるって夢…』

『叶わない明日なんて…来なくていい…』

『もう…いいや…』

確信は無いけれど、明らかに自分が目にしたものが何度もフラッシュバックして、絶望的な感覚に襲われた。


女性の声「…こなたちゃん?」<> 病み猫(こなたサイドA)<><>2008/06/02(月) 21:59:43.88 ID:/QEcgJ60<>こなたはびっくりして顔を上げた。

こなた「!!!…いのりさん?」

いのり「どうしたの?こんな時間に。」

こなた「ちょ…ちょっと休んでたら寝ちゃいましてー…」
『私、嘘下手すぎだな…\(=ω=.)/』


いのり「…あらあら、風邪引いちゃうわよー?」

こなた「あはははは…そーですね(この人つかさ以上だなー…)。」

いのり「じゃあ、途中まで一緒に帰りましょうかー?」

こなた「そーですねー。」
『しまった、流されてしまった…』
 
 

こなた家

そうじろう「遅いぞー!今日は一緒にXXやるって約束したじゃないかー!!」

こなた「…今日はパス。」

そうじろう「そっ…そんなぁ…」


自分の部屋のベッドに倒れ込む。

『全く…おとーさんは乙女心分かってないなー(=ω=.#)』

『おかーさんは、おとーさんのドコがよかったんだろ…?』

『おかーさん生きてたら、こんな時相談出来たのかな…?』

『おかーさん…何で死んじゃったんだろ?』

『おとーさんに聞いても、病気としか教えてくれないし…』<> 病み猫(こなたサイドA)<><>2008/06/02(月) 22:00:45.80 ID:/QEcgJ60<>『明日学校行きたくないなー…』

『明日、つかさと男が手つないで学校来たらどうしよう…』

『…ずっと好きだったんだけどなー…』

『…おとこ…』

 
こなたが翌朝目が覚めると、頭がガンガンしてノドが痛かった。

『ちょいどいいや…今日は学校行かないで済むなぁ…』

こなたが次に目を覚ましたのは昼過ぎだった。

そうじろう「おっ!目、覚めたか?学校には連絡しといたから、ゆっくり寝てなさい。」

こなた「うん、ありがとう。」


少しまどろみかけた頃、男からメールが来た。

こなた「…大丈夫か?…今日みんなでお見舞い行こうか?…」

こなた「…いいよ…男と…つかさに会うのが…怖いよ…」

布団に横になって天井を見ていると悪い想像ばかりがよぎる。

泣いてる姿を誰かに見られたくなくて、こなたは掛け布団を顔まで被り目を閉じた。<> 病み猫(こなたサイドA)<><>2008/06/02(月) 22:01:58.12 ID:/QEcgJ60<>次の日も、また次の日も、男からメールが来た。

こなたは男の優しさが痛かった。

『…つらいよ…』

『…一緒に居られないなら優しくしないでよ…』

『…もう…メールなんかしてこないでよ…』

男からメールが来る度、こなたは涙がぽろぽろ零れた。

金曜の夜、熱は下がったが、土曜日も学校に行く気にはなれなかった。

ベッドの中で丸まって、無理して目をつぶっていると、そうじろうの声がした。

そうじろう「おーい、こなた大丈夫か?」

こなた「…」

そうじろう「友達が郵便受けにノートを入れてってくれたみたいだぞ。」

こなた「…うん。」


こなたは引きずるようにベッドから出てノートを受け取った。


こなた「みゆきさんからだ…」

ノートを開くと、紙が一枚床に落ちた。<> 病み猫(こなたサイドA)<><>2008/06/02(月) 22:03:39.18 ID:s5bkjGM0<>こなた「ん?」

拾い上げると、そこにはお手本のような整った字でこう書いてあった。

『こなたさん、風邪の方は大丈夫ですか?男さんへのメールを見る限り熱が高いとのことで心配です。栄養のあるものを食べて体を温かくしていてください。このノートは先生が重要と仰った所だけをまとめたので完全ではないかもしれませんが、もし体調が回復してきたら見るといいかと思います。わからない事があったら、私や、皆さんに聞いてください。最後に、もし悩んでいることがあるなら一人で抱え込まずに誰かに相談するといいと思いますよ。一人では出せない答えが、友達に話すと、意外とあっさり導ける時もあります。それではお大事に。』

こなた「はー…みゆきさんにまで迷惑かけちゃったなー…。」

こなた「…にしても、みゆきさんは鋭いなー…。」

こなた「…友達に相談か…」


こなたは、また少しベッドの中でまるまると、ゆっくりケータイを取り出してメールを打ち始めた。

【to】
かがみん
【タイトル】

【本文】
土曜なのにごめんね。どうしてもかがみんに相談したい事があるんだ。
今から会えないかな?


こなたは、かがみが来るまでの間目を閉じて、最初に何て言おうかと考えていた。
 
 
いろいろ考えたが、親友の顔を見て最初に出た言葉は、いつもと同じ
『やっ、かがみん。』
だった。
<> 病み猫(こなたサイドA)<><>2008/06/02(月) 22:05:41.74 ID:s5bkjGM0<>気がつくとこなたは、かがみに抱きついて泣いていた。
もうたくさん泣いたはずなのに、親友の優しい言葉と、親友の告げた事実で、泣き疲れたはずのこなたの目にまた涙が溢れていた。

こなた「かがみん、私…がんばるよ。」

決意を口にした。
かがみは何も言わず微笑んだ。

こなたの決意は、苦しんで、傷ついて、やっと辿り着いたものだった。

『私は男が好き…。私は…怖いけど…勇気を出して言う。』
『例え男が…私を選んでくれなくても…』
『…私の正直な気持ちをぶつける…。』
『ありがとう…みゆきさん、かがみん…。』


日曜日。
こなたは意を決して男にメールした。

十数分後、男が息を切らして家に来た。

『急いできてくれた…』
こなたは、なんだか久しぶりに見る愛しい人を見て、第一声は、その名前を呼ぶことしか出来なかった。

他愛ない会話が愛しい。
自分の病気を心配してくれる男が愛しい。

こなたは、今にも男に抱きついて泣いてしまいそうだった。
その気持ちをぐっと抑えた。

『男…テスト後に…好きって言うよ?』


男が帰った後、みゆきのノートを必死に覚えた。
<> 病み猫<><>2008/06/02(月) 22:07:08.85 ID:s5bkjGM0<>とりあえず終了です。
次回も『こなたサイドA』が続きます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/02(月) 22:14:04.77 ID:mphjEdE0<>乙<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/03(火) 01:21:46.97 ID:tAkEKMQ0<>病み猫さん乙です!

鬱展開から一転、ちょっと幸せそーな展開に。
その分、反動でどんな鬱展開になるのか今から楽しみ、じゃない心配ですw<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/03(火) 01:22:17.03 ID:tAkEKMQ0<>つーわけで、俺も投下を。<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/03(火) 01:24:21.00 ID:tAkEKMQ0<> ピンポーン
 ピンポーン

 チャイムが鳴り続ける。

「はいはい、今開けますよ」

 寝ぼけ眼の俺は、のぞき窓から相手を確認することもなく、ドアを開けた。

 そこにいたのは、ツインテールの……




 白石だった。


「ちょ、おまっ!どうしたんだよ!?」

「いや、男が風邪ひいたって聞いたからさ。心配でいてもたってもいられなくてよ!メールも返ってこないし」

「つ、つーか、その頭どーしたんだ!?何のギャグだそりゃ!?」

「ああ、このツインテールか?これ、番組の企画でやったんだけどさ。なかなかの反響でさ」

「お。おお……そうか……」

「それでさ、これやって以来、俺の中の女が目覚めたっつーか……
大体、女なんてろくなもんじゃねーしな!あきら様にしろ、俺のこと臭い臭いっていう柊姉妹にしろ……」

「は?ちょ、おま……」

「その点、男。お前は優しいし、頼りになるし……」

「な、なあ、白石……冷静になれ?な?」

「だから俺、男のこと……」

「ちょ!待て!」

「おとこー!!!」


「アッーー!」


 BAD(?) END 「恋のミノル伝説」<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/03(火) 01:28:31.30 ID:tAkEKMQ0<>>>258
>>259
>>260
を見てつい書いてしまいました。反省はしているが、後悔はしていない。

すんません、ちゃんと本編も書きます。
3日以内くらいでまた投下します。
<> 病み猫<><>2008/06/03(火) 01:56:12.19 ID:8qqoSFw0<>あなざーすたーさん
まさかの病みのる、ありがとうございます。

こちらは次は惨劇に持って行きたいですね。鬱endばかりだと私自身鬱りそうなので\(=ω=.*)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/03(火) 02:05:54.05 ID:IkGerPco<>>>283
ちょwwwwwwwwwwwwwwっをまwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww<> 病み猫<><>2008/06/03(火) 02:18:52.86 ID:8qqoSFw0<>それでは、続きです。<> 病み猫(こなたサイドA)<><>2008/06/03(火) 02:19:57.13 ID:8qqoSFw0<>テスト終了。

泣きじゃくるかがみんは、ちょっとかわいかった。

『かがみんも泣くんだなぁ…』

『もしかしたら…この間私が泣いたから、かがみんの事混乱させちゃったのかな…』

『だとしたらゴメンかがみん…。』


土曜日。
窓を開けて部屋の空気を入れ換えるこなた。

『…男と遊びたいなぁ…』

『男、今何してるのかなぁ…』

『…久しぶりにネトゲーするか…』

パソコンに向かって画面をじっと見つめる。

『おぅおぅ…こんな時に限ってレア情報ですか…』

『…新しい洞窟?』

気づいたら日曜日もずっとネトゲーをしていた。<> 病み猫(こなたサイドA)<><>2008/06/03(火) 02:21:06.68 ID:8qqoSFw0<>テストはみゆきさんのおかげで何とかなった。
うん、やっぱりみゆきさんには頭が上がらないねー

かがみんは…まぁいつもよりは悪かったみたいだけど、補習はなさそう。よかった。

あーあ…
男に早く言わなきゃ…
それは分かってるんだけど最初の一歩が踏み出せないよ…
ダメだなー私…。


迷っているこなたの背中を押したのは、紛れもない男からのメールだった。

【from】

【タイトル】
突然なんだけどさ
【本文】
今からちょっと会わない?消化したゲーム返すから。


メールが終わった時、こなたは走った。
今度は100m11秒台は出ていただろう。

こなたは一回深呼吸して、男の家のチャイムを押した。<> 病み猫<><>2008/06/03(火) 02:23:16.08 ID:8qqoSFw0<>こなたサイドAを終わります。
サイドは『表ルート』が軸になってるので、多少矛盾が生じているかもしれません。
それでは次回から本編を続けます。
お休みなさい。<> ☆<><>2008/06/03(火) 16:29:29.30 ID:BPx.ksY0<>お二人とも乙です!
では、ようやっと続きを投下したいと思います。



「な―――に……?」

 え? まって、何を。
 何を、言って。
 柊かがみを何を言った?
 何がどうなって、そうなる?
 冷静に考えよう。
 冷静に、考え、よう。
 冷静に……っ!

 混乱するな。言葉の意味を考えろ。

 今話された話の真意を考えろ。

 何故、わざわざそれを告白したのか考えろ!

 「柊かがみがこなたを刺した犯人」?

 「柊かがみは俺の事が好き」?

 その二つの事実が、関連しているとしたら―――


 ……そして、



 全ての欠片が、不意に繋がった。
<> ☆<><>2008/06/03(火) 16:42:08.49 ID:BPx.ksY0<>『……どうしてよ?』

 なぜあの時、かがみはつかさを妙に疑っていた? ―――それは罪をかぶせようとしていたから。

『あ、はは』

 なぜあの時、かがみは笑ってたんだ? ―――それは計画が崩れて、引けなくなったから。

『あ、おはよ、男』

 なぜあの時、かがみは俺を迎えにきた? ―――好きだったっから。

『……しょうがない。帰るわよ、皆』

 なぜあの時、かがみはすぐに諦めた? ―――知られたくないことがあったから。

 そして、



『―――男はまだ、何にも解ってないんだから』



 ……そう、俺は。
 何もわかっちゃいなかった。
 彼女の気持ちに、気付けなかった。
 こなたが必死に守ろうとしてたことにも。

 ―――ああ、それなら。
 俺の出番なんて、最初っからなかったのかもしれない。<> ☆<><>2008/06/03(火) 16:45:30.27 ID:BPx.ksY0<>「……そう、か」


 理解、した。
 自分でも驚くくらいに頭が冴えている。


 ……俺はこの数カ月何をしていたのか。
 全てはあの日、こなたが病院で倒れた日に、終わっていたことだったのに。


「お、男……?」


 俺をうかがってくるかがみ。
 ……そうだな、でもとりあえずは話を聞かなければ。
 あの日、かがみはきっとこなたと会って、何かを話したはずだ。
 あの日、病院で、何があったのか。
 何が、終わったのか。
 俺は、聞かなきゃいけない気がする。
 たとえ、そこに何の意味がないとしても。


 ……でもその前に、一つの返事をしなければならない。
 それは精一杯の言葉だったから。
 だから、いくら大事なことがあろうとも、それだけは無下にしちゃいけないコト。

 ……そう、彼女の気持ちに、ちゃんと答えなくてはいけない。


「―――かがみ」
<> ☆<><>2008/06/03(火) 16:48:06.48 ID:BPx.ksY0<> それは彼女にとっては聞きたくない言葉になるだろう。
 彼女とて、そのことは解っての告白だったのだろう。

 ―――だから何よりも、嘘偽りない返答を。

 俺の本心を。
 裏表ない、真の感情を。
 決して嘘はつかずに、正々堂々答えよう。


「―――っ、はい」


 前には怯える一人の少女。
 この町で最初に触れ合った、憧れさえ抱いた少女。
 ……だけど、この気持ちは恋じゃない。
 俺の好きな人は、別にちゃんといるから。
 優しくて、気が利いて、俺を好きでいてくれる。
 そう、その人は―――



「……お、ねえ、ちゃ、ん……?」



 ―――何故か、かがみの後ろにいた。

 その手に、何か鋭く光るものを持って。
<> ☆<><>2008/06/03(火) 16:50:29.80 ID:BPx.ksY0<> 思えば、何故俺はすぐに全てを理解出来たのか。
 俺はそんな立派な脳みそは持ち合わせてはいない。
 いつもの俺なら、早とちりをして何をしていたか分からなかっただろう。

 ……でも、そうだ。
 それはきっと、『そんなこと』よりもっと重要な、危険なコトが、待っていたから。
 本能の警告。
 あるいは虫の知らせ。
 そしてあるいは―――

「つ……か、さ?」

 ふるえる声がかがみからあがる。今の話はどこを聞かれていても不味い。
 事情を知らなければ、勘違いしか産まない。
 ……つまり、
 この状況は、言うまでもなく危険だった。
<> ☆<><>2008/06/03(火) 17:00:43.36 ID:BPx.ksY0<> ―――つかさの手が挙がる。
 握られているのは、鋭い刃物。
 表情が見える。その顔は、あの日の屋上のような、不安と狂気に呑まれた顔。
 虚ろで、何物も信じられなくて、……まるで、アノ頃ノ俺ノヨウ―――


 ……そして、その腕は振り下ろされる。
 それは確かに目の前のかがみを狙って―――


「やめろぉぉおお―――!!」


 それだけは駄目だ。

 この二人が傷つけあうのは。

 家族が、傷つけあうなんて。

 絶対に、あっちゃいけない……っ!<> ☆<><>2008/06/03(火) 17:01:44.97 ID:BPx.ksY0<>「ぁ……」

「ぇ……?」

 ぐい、とかがみの身体を引き寄せる。
 その反動で、自然、俺の体は前にのめって、

 ざくりと、その刃は俺の腹に、突き立った。
<> ☆<><>2008/06/03(火) 17:03:19.14 ID:BPx.ksY0<>「ぐ、う……っ」

 やばい、結構深くに入ったぞ、これ……!
 視線を降ろし、刺さったものを見る。
 ―――なるほど、彫刻刀か。
 今、つかさは美術で使ってるはずだ。
 小さな、たいした威力もない刃物だ。

「……っ、は、つか、さ……っ」

 ……でも、なんだろう。
 めちゃくちゃ痛い……!

「……………………」

「あ……あ、あ……いや、嘘、男ぉ!」

 この夕日に染まる教室で。

 放心して立ち尽くすつかさと、俺にすがって泣くかがみ。

 俺の横腹には授業で使うような彫刻刀が墓標のように突き立っていて、夕日とは違う赤色が広がっている。

 真っ赤な血液は水溜まりのように広がり、俺の服やかがみの服に染みを作っていた。

 ……頭は、意外と冷静だった。

 血液が抜けて、頭が冴えてきてるのかもしれない。

 そして、今までの、つさかやかがみ、こなた達との思い出を、走馬灯のように思い出して―――


「つかさ……あんた」


 怒気に塗れた、かがみの声を聞いた。<> ☆<><>2008/06/03(火) 17:10:41.69 ID:BPx.ksY0<> ゆらりと、かがみは立ち上がる。
 その手には―――ナイフ。

「なに……してんのよ」

 その眼は怒りと、混乱と、狂気に淀んでいる。

「ぁ……わた、私……男、くん……お、ねえ……?」

 そして、その視線を向けられるつかさはまだ、放心状態のさなかにあった。

「ぐ、づ……やめろ、かがみ! 俺は、俺は大丈夫だから!」

「つかさ……あんた、男を……男を……っ」

 かがみは興奮しているのか、こちらの声が聞こえていない。
 まずい。
 俺は今、ろくに動けない状況だ。
 こんな状態じゃ、かがみを止められない。
 かがみは、そのまま少しずつ、つかさに歩いて、近づいていく。

 俺は―――<> ☆<><>2008/06/03(火) 17:24:56.09 ID:BPx.ksY0<>→選択肢A【考える】


 ―――俺は、どうすれば。

 俺には、俺なんかには、止められないんじゃないか。

 だって、止められなかった。

 俺のせいで、殺しあいのような喧嘩をする、両親を。


「あ、あああああ!」


 そして、かがみはつかさを刺した。
 刺してしまった。
 考えている間に、終わってしまった。
 血が吹き荒れる。
 俺が好きな、あの娘の血が。

「あは、あはははははは!」

 そして、壊れた少女が一人。
 それに、恐怖と共感を覚えて。
 俺は、正気を失った。


 ぞぼ、と。
 自分の腹に深く刺さった彫刻とうを抜く。
 どぽ、とちが溢れるが、きにしない。
 そして、どうにかして、たちあがって。
 めのまえのくるったしょうじょに、それをつきさした。



エンディングU
BADEND
『狂乱』

<> ☆<><>2008/06/03(火) 17:26:27.61 ID:BPx.ksY0<>……今回はここまでです
いやあ、鬱って難しいですね。ちゃんとできたきがしない
ではまた、次の選択肢で<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/03(火) 17:26:54.74 ID:wcPRmJQo<>乙<> 病み猫<><>2008/06/03(火) 17:28:18.11 ID:8qqoSFw0<>乙です!<> 病み猫<><>2008/06/04(水) 01:32:06.00 ID:4/XHHrE0<>週の始めは過疎ですね。
誰か居るんでしょうか…?

それでは少し投下します。<> 病み猫<><>2008/06/04(水) 01:33:14.27 ID:4/XHHrE0<>目が覚めた。
何だかいつもと違う朝。

『昨日、このベッドでこなたと…』

でも、俺はこれを望んでたんだろうか…
昨日は確か、こなたに、幼なじみだったよなって言うつもりだったはず…。
それが、気づいたら…

ベッドから起き上がる。

『あっ…………シーツ……洗わなきゃ………。』

家を早めに出た。
みんなに会わないように…。
どんな顔してみんなに会えばいいんだ…。
こなた…つかさ…。

『…これってフタマタだよな…?』

何気なく鞄を漁ると手に硬いものが触れた。

『あっ、ヤバっ!ケータイ充電してない!』

ケータイを開いた時、俺は本当にヤバいのは、充電してない事ではないという事に気づいた。<> 病み猫<><>2008/06/04(水) 01:36:08.06 ID:4/XHHrE0<>[未読メール:8件]
[着信:20件]

…もう、正直見たくなかった。
俺は少し泣きそうになりながらケータイを開いた。


2007/05/28/17:46
【from】
柊つかさ
【タイトル】
こんにちは!やつぱりはじめてのメールはお
【本文】

 
2007/05/28/17:59
【from】
柊つかさ
【タイトル】
なんだか文章が途中で切れちゃうんだけどな
【本文】

 
2007/05/28/18:26
【from】
柊つかさ
【タイトル】
やっと分かったよ!
【本文】
お姉ちゃんに教えてもらってやっと分かったよー!『本文』のとこに書くんだね!変なメールいっぱい送っちゃってごめんね!おとこ君大好きだよ!!いっぱいメールしようね!
 
2007/05/28/18:48
【from】
柊つかさ
【タイトル】
おとこ君いそがしいの?
【本文】
おとこ君どうしたの?いそがしいの?今日一人で帰っちゃったし、明日は一緒に帰りたいなぁ。何か用事があるの?私はね、今日はみんなと帰って家に着いてからずっと携帯電話の説明書読んでたよ。おとこくんは初めて携帯電話買ったとき使うの慣れるまで時間かかった?
 

2007/05/28/19:19
【from】
柊つかさ
【タイトル】
おとこ君?
【本文】
おとこ君?ほんとにどうしたの?わたしちょっと心配だな?わたしはこれからごはんだからちょっと行ってくるね。戻ってくるまでにメール欲しいな?<> 病み猫<><>2008/06/04(水) 01:37:09.90 ID:4/XHHrE0<>2008/05/28/19:52
【from】
柊つかさ
【タイトル】
おとこ君
【本文】
おとこ君、何かあったの??電話してもいい??私心配で心配でどうしていいかわかんないよ
 

2008/05/28/20:45
【from】
柊つかさ
【タイトル】
無題
【本文】
わたし、何かおとこ君に嫌われることしちゃったかな…?明日ちゃんと謝るから許してほしいな…わたし、おとこ君とずっと一緒にいたいよ…わたしに悪いとこあったらどんどん言ってほしい…がんばって直すから…。

 
2008/05/28/21:39
【from】
柊かがみ
【タイトル】
無題
【本文】
男、つかさと何かあったの?!
つかさが男に嫌われたって泣いてたんだけど…?
言いにくいことだったらいいけど、何かあるんなら相談に乗るわよ?

 
着信はもちろん全てつかさからだった。
全て99秒。
その時間は…こなたと居た。

重くなる足を引きずりながら学校にだいぶ早く着いた。<> 病み猫<><>2008/06/04(水) 01:38:36.24 ID:4/XHHrE0<>時間が早すぎた。
教室にはもちろん誰もいない…いや…人影が一つ有った。

http://imepita.jp/20080604/053290

つかさ『おはよう、男君。』<> 病み猫<><>2008/06/04(水) 01:39:25.01 ID:4/XHHrE0<>今日はとりあえずここまでです。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/04(水) 02:54:03.44 ID:2C9A7FE0<>これはもうwwktkが抑えきれない。

病み猫さん、もし、もしもなんですけど自分に時間があれば
NScripter辺りを使ってノベルゲーム風にしてみてもよいでしょうか?
いつになるか分からないんですけどね・・・<> 病み猫<><>2008/06/04(水) 03:26:00.04 ID:4/XHHrE0<>細かい修正申し訳有りません。
>>263の最初に、【セーブポイントB-Cをロードしました。】と脳内で挿入していただけると助かります。<> 病み猫<><>2008/06/04(水) 03:28:36.33 ID:4/XHHrE0<>>>310
そんな事が出来るんですね。
自分が書いたものがそんな風になるのはちょっと恥ずかしいですが、私の力では出来ない事なので是非お願いしたいです。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/04(水) 06:38:00.32 ID:4/ralb20<>GJ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/04(水) 18:38:46.10 ID:R8vJXXY0<>二人ともGJ!

今ってあんまり人いないの?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/04(水) 19:20:14.05 ID:srswrTU0<>両氏ともに乙

そんなことはないんじゃね?
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/04(水) 19:42:30.36 ID:ZWvD/e.o<>以前に比べたらいるほうじゃないかな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/04(水) 23:23:25.22 ID:2C9A7FE0<>どうも310です
やってみたい気持ちばかりで時間が全然無いですが、がんばってみます。

とりあえず今日はレポートが・・・('A`)<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 00:12:39.84 ID:TSLYXEI0<>>>310さん
私の方もいつ忙しくなるか分からない生活ですので、お互い時間があるとき頑張りましょうね<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 00:13:29.15 ID:TSLYXEI0<>それでは投下致します。<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 00:14:31.40 ID:TSLYXEI0<>男「つかさ…」

俺は、今、目の前に居るつかさに恐怖を覚えた。
つかさの目には、何も写っていないかの様に深く沈んでいる。
いつか、テーマパークでこなたとかがみの事を聞いた時、つかさが見せた表情を更に暗く、それでいて瞳は大きく開かれている。

 
つかさ「男君。」

男「…」

…何も喋れない。
…どうしたらいい?
…どうしたらいい??

俺は意を決して、ただ、つかさを抱きしめた。

男「…さ…寂しい思いさせてゴメン…。昨日はケータイずっと鞄に入れてて気付かなかったんだ。だから今日の朝気付いてびっくりしたんだ…。」

つかさの手が俺の制服を掴んだ。

つかさ「うっ…うっ…私…男君に嫌われちゃったのかと思った…」

俺はつかさの頭を撫でた。俺を見上げるつかさの目は、いつものつかさに戻っていた。

みんなが登校する時間が近付いたので、それぞれの席に戻った。

『嘘はついてない…』
『嘘はついてない…』
俺は心の中でそう唱えることで罪悪感を紛らわした。

みゆきさん、少し遅れてこなたも教室に入ってきた。<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 00:15:39.27 ID:TSLYXEI0<>放課後。
いつも通りみんなで帰る。
俺は、こなたを見ることが出来ない。


みゆき「昨日は、こなたさんが急に帰ってしまって言えなかったんですが、実は、かがみさんとつかささんと三人でこなたさんの誕生パーティーをしようかと話していたんですよ。」

かがみ「そうよ、あんた昨日メール見て、家の用事があるとかで帰っちゃったでしょ?」

こなた「うむ、完全に忘れとったよ。」

かがみ「あんたねぇ…自分の誕生日忘れてたの?」

つかさ「それでねー1日遅れちゃったけど、今日うちでこなちゃんの誕生パーティーやろうかなーって思ってるんだー」

こなた「おぉ!やっぱり持つべきものは友だねー今から行ってもいいのかな?」

つかさ「お料理作るのこれからだけど、出来るまで家で遊ぼうよー!」

みゆき「あっ私、家に取りに行くものがあるので一旦帰りますね。」

こなた「んっどうしたの?みゆきさん。」

みゆき「いっ…いえっ!ちょっとした私用です!気になさらないでください!」

こなた『プレゼントだね』
かがみ『プレゼントね』
つかさ『プレゼント…?』
男『プレゼントか』<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 00:16:38.08 ID:TSLYXEI0<>柊家。

『しまった…こなたに誕生日プレゼント渡そうと思って買ったの家に置きっぱなしだ…昨日渡せなかったし…』

つかさ「あっ…薄力粉がない…」

かがみ「しょうがないわねー私買い物してくるわよ。」

男「あっ俺も行くよ。」

かがみ「えっ?」

男「いや、家までこなたの誕生日プレゼント取りいくからさ。」

こなた「いやー男はみゆきさんと違ってサプライズとか関係無しだね。」

つかさ「わ…私も行く。」

かがみ「つかさが居なかったら料理が進まないわよ…」

つかさ「うん、そうだよね…」

かがみ「じゃあ行ってくるわ。」

かがみと家に向かった。<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 00:17:43.20 ID:TSLYXEI0<>かがみと並んで歩く。
 
かがみ「…あのさ…。」

男「えっ?」

かがみ「昨日…つかさと何かあったの…?」

男「…。」

かがみ「…私さ…見ちゃったんだよね…。」

男「…な…何を?」

まだ暑い季節でもないのに、嫌な汗が流れてきた。

かがみ「今朝…私も早く行ったんだ…E組のクラスで…男と…つかさが…」

男「かがみっ!!」

大きな声でかがみの声を遮ってしまった。
かがみは一瞬ビクッとなったが、気にせず続けた。

かがみ「男は……つかさと付き合ってるの…?」

男「……。」

俺の頭をつかさが、こなたが、よぎる。
…今は言わない方がいい。つかさとこなたの事に決着がつくまでは…そう、思ってた。


かがみ「それはさ…別にいいの…。つかさはさ…たぶんだいぶ前から男が好きな気がしてた…。」

かがみが続ける。

かがみ「私が聞きたいのはさ…」


自分の心臓の音が聞こえる…。かがみは俺に目を合わせない。

かがみ「昨日…こなたに…会ってたでしょ?」


信じられないことをかがみが言っている…それだけは分かった。
…なんで?
…何で知ってる?
…どこまで知ってる?<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 00:18:48.46 ID:TSLYXEI0<>かがみ「…私さ…昨日つかさにケータイの使い方教えた後、こなたの家行ったんだよね。誕生日プレゼント渡そうと思って。」

かがみ「そしたら、こなた居なくて…こなたのお父さんも知らないって…。」

かがみ「ゲマズにもメイトにも居なかった…」

かがみ「八時くらいかな…男の家から、こなたが出てくるの見ちゃったんだよね…」

男「…う…嘘だろ…?」

かがみ「…」

かがみ「…男は…知らないだろうけど…こなたは…男に言いたいことがあったんだよ…。」

かがみ「私…その事でこなたに相談されてた。」

男「…」

かがみ「だから…てっきり男のとこ行ったのかって…。」

男「…」

かがみ「…ねえ…。こなたと何話したの…?」

男「…」

…何も言えない…かがみは…かがみの予想はおそらく当たっている…その上事態は予想の斜め上を行っている…。

俺は何も言えず、俺の家まで着いた。<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 00:20:00.05 ID:TSLYXEI0<>…俺はすっかり忘れていた。
予想外のかがみのセリフに気を取られていたからだろうか…?
自分の家の中のことだったから安心しきっていたからだろうか…?
俺の部屋の、こなたの痕跡を…。


かがみ「なんだか久しぶりね…。」

かがみは俺の部屋に入る。

かがみ「こなたが好きそうなゲームだらけね…やっぱりこなたは………………………」

男「?」

かがみの言葉が止まった。
一瞬俺にはその意味が分からなかった。
でも、かがみの紅潮した顔と、目線の先に有るもので、俺は息を飲んだ。

かがみ「…ねえ…あれ…。」

震える声のかがみの目線はベッドのシーツを指していた。

かがみ「…何で…血が付いてるの…?…男…ケガしてないよね…?」


心臓が、汗が、おかしいことになっていた。
今すぐ逃げ出したい。
今すぐ…。


かがみ「…こなたの…なのね…?」<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 00:20:55.55 ID:TSLYXEI0<>かがみは震える声で続けた。
かがみ「…男は…つかさの事教室で抱きしめて…こなたと…こんな事して…」

かがみ「…なんで…?」

…俺はもう泣いていたと思う。
でも…かがみも…泣いていた。

かがみ「…なんでなのよ…」

かがみ「…私だって…優しくて…私の事励ましてくれた…男の事好きだったのに…」

かがみ「…こなたが…つかさが…男の事好きみたいだから…私は退いたのに…」

かがみ「何でよッッッ!!!」

えっ…?

男「…う…嘘だろ…?」

かがみ「…今さら嘘言って…どうするの…?」

男「…」

かがみ「…私…やめた…。」

男「………えっ?」

かがみ「…ガマンするの…やめた…。」<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 00:21:50.91 ID:TSLYXEI0<>…一瞬だった。

かがみが俺を押し倒した。
俺は、昨日こなたを抱いたベッドに倒れ込んだ。

かがみ「…私の事も…愛して…。もうガマンしないもん…。」

かがみの目からは、いつもの強気さなんて感じかなった。
ただ、ただ、涙に濡れて、俺を見つめていた…。


男「かがみ…」


(オートセーブしました。『重要分岐C裏』)

>>+5

1―――俺は、かがみの想いに逆らうことができなかった。
2―――俺の脳裏には、つかさとこなたが浮かんだ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/05(木) 00:25:41.94 ID:b9vldYAo<>1
よし
ヤっちまえ<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/05(木) 00:28:54.00 ID:QtfILNY0<>病み猫さん、☆さんGJ!

>>327
1で。
ここで逆らえる男なんざ、いるわけがない。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/05(木) 04:42:41.19 ID:qM.HggIo<>1<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/05(木) 06:56:25.70 ID:qRCBVAAO<>ながれ的に1で<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/05(木) 07:23:40.92 ID:X4pVsUE0<>だが2で<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/05(木) 07:26:19.91 ID:NBKmVMDO<>しかし2で<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/05(木) 09:44:47.92 ID:o/bd5MDO<>1以外ありえん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/05(木) 17:57:51.93 ID:eSHBjzE0<>出遅れた・・・<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 22:16:55.08 ID:bpPkfWY0<>皆さん今晩は。
今日は少し忙しくて余り書けませんでした。
とりあえず書いた分だけ投下します。<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 22:17:54.28 ID:bpPkfWY0<>男「かがみ…。」

俺の脳裏には、つかさとこなたが浮かんだ…。

男「………ダメだッッッッッ!!!」

俺はかがみの体を優しく払いのけた。

かがみ「………!!!」

男「…俺にこんなこと言う権利は無いのは分かってる…。でも…今かがみとまでそんな関係になっちゃったら、もう日常には戻れない気がするんだ…。」

かがみ「えっ…えっ…えぐっ…私は…私の気持ちは…もうとっくに戻れないとこまで来てるのに…ひどいよ…。」

泣き続けるかがみを見ていると、後から後から罪悪感がこみ上げる。
俺はどうしてよいのか分からず、かがみをなぐさめるため、優しく肩を撫でた。
かがみは俺に抱きついて泣いた。

かがみ「…優しすぎるんだよ…男は…」
かがみ「…でも私…決めたんだから…」

男「えっ…?」

かがみ「…男。」

男「…うん。」

かがみ「…私の事は…嫌いなの…?」

男「そんなこと無いよ!」

かがみ「…じゃあ好き?」

男「………。」

かがみ「…こなたとつかさの次でもいい…。好き?」

男「…次とか…そう言うのじゃあないけど…好きだよ。」

かがみ「…そう。」
<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 22:18:36.05 ID:bpPkfWY0<>こなたのプレゼントを取り、俺達はゴトーヨーカ堂に小麦粉を買いに行った。
ゴトーヨーカ堂でかがみは、一言も喋らなかった。
柊家に着くまでの道のりでも一言もしゃべらなかった。

柊家。
つかさ「あ、おかえりー!」

かがみ「ただいま、つかさ。」

男「…ただいま。」

みゆき「お帰りなさい。」

こなた「おーおかえりー。」

つかさは手早く料理を作り上げていった。
みんなでこなたにプレゼントを渡して、みんなで喋って…。
普通にしていられる、かがみが、こなたが、不思議だった。
俺はろくにしゃべることも出来なかった。

誕生パーティーが終わり、それぞれが帰路に就く。

つかさ「じゃーね!また明日!」
かがみ「…。」
かがみは無言で手を振る。
その表情は、笑っていたが、目は笑っていなかった。
つかさは相変わらず、無邪気に笑っていた。

みゆき「それでは私はこれで。」

こなた「今日はありがとー」

男「じゃ…じゃあね。」

<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 22:20:01.51 ID:bpPkfWY0<>
方向の同じこなたと並んで歩く。
こなた「…わざわざ取りに行ってもらって悪かったねー。」

男「大したもんじゃないから気にしないでくれ…」

こなた「誕生日には男と一緒にいたから別にプレゼントとか良かったんだけどなー。」

男「…。」

こなたと別れるポイントに来た。俺が自分の家の方向に向かって歩き出そうとすると、こなたが俺の手をつかんだ。

男「こっ…!」

こなた「今日は話そうって言ったじゃん。うち…おいでよ。」

男「…こなたの家行くの?」

こなた「だって男の家行ったら、また[禁則事項です]しそうだし。」

男「ちょっ…!」

こなた「今まで計算した事無かったけど、よくよく考えてみたら今日は[禁則事項です]してはいけない日だった。昨日も。」

男「!!!こ…怖いこと言わないでくれ…」

こなた「もし…若さゆえの過ちが起こったら、男はつかさを捨てて私の方に来てくれるかな…?」

男「………」

こなた「…何て冗談だよー。そう怯えるな、男よ。」

男『全然冗談に聞こえんかった…』


なんだかんだでこなたの家まで来てしまった。
<> 病み猫<><>2008/06/05(木) 22:20:41.19 ID:bpPkfWY0<>とりあえず終了です。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/05(木) 23:22:03.83 ID:eSHBjzE0<>GJ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/06(金) 00:11:27.85 ID:MeXrclMo<>禁則事項ですっていれるためにわざわざ鮫島…
おっとだれか来たみたいだ<> 病み猫<><>2008/06/06(金) 11:43:22.75 ID:a1bEdVY0<>過疎気味の昼間ですが、投下行きます。<> 病み猫<><>2008/06/06(金) 11:45:17.90 ID:a1bEdVY0<>男「お…おじゃまします。」

こなた「ただいまー。」

そうじろう「お帰りー…!こなたがついに彼氏を家に連れてきたッッッ!」

こなた「何言ってんの、おとーさん。友達だよ。(ニヤリ)」

男『こっち見てニヤリはやめてください…』

そうじろう「そんな事言ってもお父さんは信じないぞっ!」

男『おじさん…相変わらずだな。』

こなた「じゃあ部屋行こうか、男。」

そうじろう「ダメだダメだー!君とは少し話さなければならない!」

こなた「もぅ…終わったら部屋来てねー男。」

こなたは部屋に入っていった。

そうじろう「さて…君はXXをやったことはあるかね?」

男「…へっ?!」



男『何で俺はこなたの父親とリビングでXXやってるんだ…』

そうじろう「うわーん!勝てない!」

男『なぜポチョを使う…』

そうじろう「…さて…本題に入ろうか。」<> 病み猫<><>2008/06/06(金) 11:46:30.57 ID:a1bEdVY0<>そうじろう「男君だね。久しぶり。」

男「!!!…覚えてたんですか…。」

そうじろう「そりゃあね…。」

そうじろう「…お父さんの事は…残念だったね。お母さんも…。」

男「…知ってるんですか?」

そうじろう「こなたは知らないがね。」

男「…。」

そうじろう「君は知らないだろうけど、君のご両親は、私の妻が生きてる頃からの知り合いなんだよ。」

男「…?!どういうことですか?」

そうじろう「まぁいずれ話すさ。こなたには…もうそろそろ話すつもりだ。」

こなたが部屋から出てきた。

こなた「まだー…って何をやってるんだあんたらは。」


…結局三人で交互にバトルをした。

時間も遅くなったのでその日はこなた宅で夕食をご馳走ななり帰宅した。
またつかさを心配させるのは嫌なので、寝る前にメールをした。

【to】
柊つかさ
【タイトル】
こんばんは
【本文】
今日は楽しかったね。つかさの作ったケーキおいしかったよ。
それじゃまた明日。おやすみ。
 
30分程待ったが返信は無かったので俺は眠りについた。<> 病み猫<><>2008/06/06(金) 11:49:26.51 ID:a1bEdVY0<>翌日。
駅のプラットホームで電車を待つ。
いつもの電車に乗り、次の駅でかがみとこなたが乗ってきた。

かがみ「おはよう。」
こなた「おはよー。」

男「おはよう。…つかさは休み?」

かがみ「うん。風邪引いたみたい。」

男「そうなんだ。」

俺はケータイを取り出してつかさにメールを打った。

【to】
柊つかさ
【タイトル】
大丈夫?
【本文】
風邪引いたんだって?大丈夫?今日お見舞い行こうか?
 
つかさから返信があったのは朝のHRの直後だった。

【from】
柊つかさ
【タイトル】
Re:大丈夫?
【本文】
大丈夫だよー。でもお見舞いはいいや。治ったらまた学校でね。おやすみ。
 
…とりあえず大丈夫そうだな。

昼休みは、こなたがみゆきさんと何やら話していた。

こなた「女の子どうしの話を盗み聞きはよくないぞー!」

男「…あんまし危険なことは言わないで下さい…。」

こなた「ちょっとした相談だよー大丈夫、[禁則事項です]したこととかは言わないから。」

男「マジで勘弁してください。」

こなた「まぁ安心しておきたまえ。」

『確かにみゆきさんなら一番中立だし、みんなの気持ちを考えた結論を導けそうだ…俺も今度相談しよう…。』
 
放課後。
みんなと別れて家に帰った後の夜十時頃、俺のケータイに知らない番号から電話が入った。

男「もしもし…?」<> 病み猫<><>2008/06/06(金) 11:51:12.68 ID:a1bEdVY0<>そうじろう「もしもし?!男君のケータイか?!」

男「あっ、こなたのお父さんですか?どうしたんですか?」

そうじろう「こなたは一緒か?」

男「いえ?五時くらいに別れましたけど?…帰ってないんですか?」

そうじろう「そうなんだ…!どこに行くとか言ってなかったか?!」

男「わ…分かりません。言ってなかったと思います!とりあえず俺も探します!」
 

俺は急いでかがみに電話をした。

トゥルルル…
トゥルルル…
ピッ

かがみ「…もしもし?」

男「あっかがみかっ?!大変だ!こなたがまだ家に帰ってないらしい!何か知らないか?!」

かがみ「…そういえば内巻公園行くって言ってたわよ。」

男「ホントかっ?!分かった!ありがとう!」

俺は電話を切って内巻公園に向かった。

『こんな時間に何で?』<> 病み猫<><>2008/06/06(金) 11:57:29.42 ID:a1bEdVY0<>夜の内巻公園に着いた。内巻公園は街灯は少なく、夜は暗い。俺は前に来たときの記憶を頼りに、公園内を走り回った。

いつかつかさに告白された、小高い丘の上に、人影があった。
…かがみ?

男「かがみ?かがみもこなた探しに来てくれたのか?!」

かがみ「…」

男「こなた居なかったか?」

かがみ「…」

男「…かがみ…?」

かがみ「…ちょうど良いと思って。」

男「…え?」

かがみ「こなたが…居なくなったんでしょ?」

男「…かがみ…?」

かがみ「…これで私が一番だよね?」

男「…………!!!!」
俺はふるえる手でつかさに電話をかけた。

かがみのポケットから、つかさのケータイの着信音が聞こえた。

かがみ「…つかさを探してるの?…居るよ…?男の足の下に…。」

俺は恐る恐る足下を見る…。
土が…耕したように柔らかい。土の間から…何かが見える…。

かがみが一歩近づいた。
男「…冗談だろ…?」

かがみ「もう…私の気持ちはそんな場所にいないって…言ったよね?」

男「かがみっ…俺は…こんな形なんか望んでない…つかさを…こなたを…」

かがみ「男が望んでるかどうかじゃないの…。それに…こなたの事は本当に知らないわ。」

かがみは、恐怖と悲しみで震える俺の首に腕を回し、上目遣いに俺を見つめながら抱きついた。

かがみ「…もう…忘れてよ…?つかさは居なくなったし…こなたも居なくなってくれた…。もう…私を選んでよ…。」
 
…純粋すぎる、かがみの想いを、美しく感じてしまった俺が…招いた罰の結末だった…
 
【 bad end 友情<愛 】<> 病み猫<><>2008/06/06(金) 11:58:45.03 ID:a1bEdVY0<>ロードしますか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 15:06:19.40 ID:i373tYSO<>ロードしないという選択肢があるだろうか?いやありはしない<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/06(金) 17:32:41.24 ID:CvEcSJM0<>まさか二回踏んで二回ともバッドエンドとは・・・
それにしてもこなたはどうなったんだ?まさかみ鮫島事件さんがやったのかい?

まあロードさせてください<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/06(金) 17:33:00.82 ID:CvEcSJM0<>間違えたw<> 病み猫<><>2008/06/06(金) 18:25:45.31 ID:a1bEdVY0<>>>351
もう大きな分岐がないのでバラしますが、『裏』はエンディングに持って行くため、主要三人がみんな死にます。
み[禁則事項です]さん、黒[禁則事項です]、父[禁則事項です]など、余計な伏線張りすぎて『表』で回収しきれるか不安になってきた今日この頃です。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 19:32:21.21 ID:ZKh6/F.0<>病み猫氏GJ!

もちロードで。
表が楽しみwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/06(金) 22:06:29.23 ID:MeXrclMo<>10スレ目は新ジャンルじゃなくて良いと思うんだ<> あなざー・すたー <><>2008/06/06(金) 22:17:54.94 ID:faKLvlU0<>病み猫さん乙!俺も表にwktkです!

やっぱりこなたはみ[禁則事項です]さんが……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 22:23:21.35 ID:hmTReUAO<>やっぱみの[禁則事項です]か…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/07(土) 00:10:39.89 ID:aIwkhuco<>も



れ<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 01:00:54.18 ID:mcEk3UE0<>>>357
何やら黒い人がいますが大丈夫でしょうか?

つづきを今詰めています。あと10分ほどお待ちください。<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 01:13:40.22 ID:mcEk3UE0<>さて、皆さんが寝静まった後に投下です。
(でも本当は寝静まっていないとうれしいです。)<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 01:15:36.23 ID:mcEk3UE0<>【セーブポイントC裏をロードしました】

男「かがみ…。」

俺はかがみの思いに逆らう事が出来ず、かがみの背中を優しく抱いた。
…瞬間、かがみは、その体重を全て俺に預けてきた。
…俺は…何て心が弱いんだ…
かがみの涙は、かがみの言葉は、そんな弱すぎる俺の心の鎧を剥ぎ取るには、十分すぎる位、俺を貫いた。

もうすでに、その快楽を知っているからだろうか。俺のカラダは、こなたの時以上の強い刺激を求めて、かがみの体を貫いていた。

男「……かがみっ…かがみっっ……!!!」

かがみ「おっ…男ぉぉぉ…[らめぇぇっ!]!!……[らめぇぇっ!]!!!!」



かがみが俺の部屋に入って、一時間ほど過ぎただろうか…
かがみは額にうっすら汗を浮かべ、息を絶え絶えに、俺の腕の中で目を閉じていた。
 
かがみがゆっくり目を開ける。
その切れ長で強気な目は、俺と目が合って『へへっ…』と、いたずらっぽく笑う。

『可愛い…』

俺は思わず頬にキスをする。その瞬間は、つかさを、こなたを忘れて…。

かがみ「…男は…悪いんだぁ…」

男「…ごめん。」

かがみ「…いいよ…。」

男「…えっ?」

かがみ「黙っててあげる…。私を…愛してくれたから…。」

男「かがみ…俺…」

かがみ「…何も言わないで…。」

そう言ってかがみはその唇で、俺の口をふさいだ。
<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 01:17:09.32 ID:mcEk3UE0<>かがみ「ただいま。」

つかさ「おかえりー…遅かったね。」

かがみ「参ったわ。ゴトーヨーカ堂で小麦粉売り切れててだいぶ歩かされてね。おまけに男はこなたのプレゼントをどこやったか分からなくなるし…。」

みゆき「それは大変でしたね。」

つかさ「おねーちゃん!早く小麦粉ちょうだーい!」

かがみ「ハイハイ。」

こなた「…。」


つかさの作ったケーキをみんなで食べて、こなたにプレゼントを渡した。
しばしみんなでゲームをやった後、解散となった。

つかさ「バイバーイ!また明日ねー!」
かがみ「じゃあね。」

こなた「うん。今日はみんなありがとー。」

みゆき「こなたさん、今日は本当におめでとうございます。また明日学校で。」


俺はこなたと一緒に歩き出した。

こなた「…」

男「…」

沈黙…。無論、俺から話しかけられる気持にはなれない。
するとこなたが口を開いた。

こなた「…なぁー男…。」

男「…うん。」

こなた「変な事聞くけどさー…かがみんと何してたの?」

男「何ってなに?」
[禁則事項です]などと言える訳もなく、俺は内心ドキドキしながら、精一杯平静を装った。

こなた「…別に…ちょっと嫉妬してた。ゴメン。」
『まぁ…かがみんは軍師になってくれたし…さすがにそれは無いか…。』
<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 01:18:38.96 ID:mcEk3UE0<>こなた「なあ、男…昨日さ、今日は一緒に話すって約束したよね?ちょっとだけ男の家に行ってもいいよね?」

男「…いいよ。でも遅いからちょっとだけな。」
『大丈夫…痕跡は消した…。ベットメイクはしたし、部屋の空気はファブった…大丈夫。』
 
 
こなた「おじゃましまーす。」

男「…。」

こなた「ね…部屋で話そうよ。」

男「…うん。」

こなた「大丈夫だよー!今日は襲いかかったりしないからさ!今日は危険な日だからしちゃったら[あぼーん]だし。…昨日もだけど。」

男「!!!…mjd?」

こなた「MJD。」

こなたは部屋に入るなり男のベッドにダイブした。よく知ってる匂いがした。男の匂いと………かがみの匂い。
『MJD…?』

こなたはその後、何を話したかははっきりとは覚えていなかった。
中学の時の友達のこと、男の前の高校のこと…そんな事はどうでもよかった。
男の事を、誰よりも知っているからこそ感じた違和感…。親友の裏切り?それとも男の?
…でもそんな事を全て天秤にかけてもこなたは、男を好きで、その気持ちに変わりがないという事を再確認した。

こなた「じゃあ今日は帰るね。…もらったマグカップ、大切にするから。」

男「うん…。送ってくよ。」

こなた「大丈夫だよ。じゃあまた明日ね。」

男「…うん。また明日。」
<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 01:19:52.23 ID:mcEk3UE0<>翌日。
かがみとこなたが同居する空間が怖かった俺はみんなと時間をずらして登校した。

教室。
男「おはよう、みんな。」

こなた「おーす。」
つかさ「おはよっ!」
みゆき「おはようございます。」

他愛ない会話の後、始業のチャイムが鳴ったので席に着いた。

昼休み。
ぼーっと外を見ていた。
『…ダメだな…俺………かがみにまで………。』
『………誰かに…相談したい……』

ふと職員室棟の方を見ると、意外な人物が見えた。

『あれは…こなたのお父さんじゃないのか…?』

なんだか嫌なデジャヴュを覚えた俺はこなたたちには覚られない様に職員室棟に向かった。

ちょうど、こなた父と黒井先生が例の会議室に入って行くのを見た。

『…なんだかおかしいぞ…』

クラスの生徒の親と、クラス担任が話す…それだけのことのはずなのに、俺は違和感を覚えた。
会議室の前でこっそり聞き耳を立てる。
…前とは違い今度は静かに話しているようだ。ほとんど何も聞こえない。


席を立つ音がした。
俺は慌てて教室棟に戻った。

『…何なんだ…??』
<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 01:20:16.58 ID:mcEk3UE0<>とりあえずここまでです。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 01:32:16.29 ID:oHI1ctA0<>だれかウィキ更新しよーぜ<> あなざー・すたー <><>2008/06/07(土) 01:35:10.01 ID:MM0CtWk0<>乙です!残念ながら寝静まってません。

そうじろうフラグにwktkですww<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 02:12:48.49 ID:mcEk3UE0<>ちょっと嬉しかったので、今日はもう少し続きを書きます。

>>366
すみません…ウィキのやり方がよく分りません。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 02:21:51.64 ID:lL9kSsU0<>とりあえず乙<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 02:57:46.74 ID:mcEk3UE0<>それではもう少しだけ投下します。<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 02:59:22.49 ID:mcEk3UE0<>午後の授業中。
横目でこなたを見る。
…こなたは相変わらず普通に授業を受けている。

『やっぱり、父親が来たことは知らないみたいだな…』

…分らない…。でもよくよく考えてみれば、不自然すぎることでもない。
俺はとりあえず、こなたに言うのはやめる事にした。


放課後。
少し考え事をしながら俺は一人で帰った。
ゲマズによる。
こなたに連れられて、初めて来たときから一年くらいが経ったような気がした。
…特に買うものはない。…そういえばハリポタ全然読んでねーや…。
現実がまるで魔法世界みたいで、ファンタジーはもう飽和気味だ。

歩きながら考えた。
この状況…なんとかしなきゃ…。

家が近付いて俺は鍵を取り出す。視線を玄関に向けると、そこには、俺のよく知ってるツインテールの少女が居た。

男「…かがみ。」

かがみ「男………来ちゃった……。」

ガチャ…

かがみ「おじゃまします。」

男「…何か飲む?」

かがみ「うーん、じゃあ麦茶とか。」

男「うん。」

俺が麦茶をグラスに注ごうとした時、かがみはいつのまにか俺の背後に居た。
かがみが後ろから抱きつく。
背中が熱い。

男「!!!」
俺は思わず麦茶をこぼしてしまった。

かがみ「…男…。」

俺は、かがみを『お姫様抱っこ』していた…。
着地地点は、俺のベッド…。
<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 03:00:55.19 ID:mcEk3UE0<>…

次の日も、その次の日も、家の前にはかがみが居た。
三回目くらいから、終わった後、二人でシャワーを浴びるようになった。
俺の体は、かがみのカラダをすっかり覚えていた。


土曜日の夜、柊家。

つかさ「お姉ちゃん…最近帰り遅いね。…何してるの?」

かがみ「勉強よ。もうこの前のテストみたいな悪夢は見たくないの。」

つかさ「ふーん…図書館?」

かがみ「…だいたいね。」

つかさ「…ねえ…来週はさ、私も連れてってよ。私もお姉ちゃんと一緒に勉強したいな。」

かがみ「…。」

つかさ「…。」

かがみ「いいわよ。」

つかさ「うん…じゃあ帰るとき声掛けてねー。」

かがみ「分かったわ…。」

つかさ「それとさ、お姉ちゃん…」
 
 
かがみからメールが来た。

【from】
柊かがみ
【タイトル】
 
【本文】
来週は放課後、つかさと勉強するわ。
確証はないけど、私たちの事疑ってる気がするから。
 
 
ケータイを閉じる。
俺は震えていた。
自分がしていることが、どんなに罪深いことか、俺は知ってる。
事実を知って、つかさがどんなに傷つくか、知ってる。
…なにかの手違いで、つかさがかがみに来たメールを見てしまうのが怖くて、俺は返信をしなかった。
<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 03:02:01.75 ID:mcEk3UE0<>日曜日の朝。
『彼女』から電話が来た。

つかさ「男君、おはよう!今日は予定空いてる?」

男「…空いてるよ。どうしたの?」

つかさ「…デートしたいな。」

男「いいよ。どこ行く?」

つかさ「二人っきりになれるとこがいいな。」

男「うん…てか、家だよね?…その…かがみとかにばれちゃうよ、俺たちの事。」

つかさ「家じゃないよ。」

男「えっどこ?」

そう俺が言うと、玄関のチャイムが鳴った。
ピンポーン…。
ピンポーン…。
音が受話器から少し遅れて聞こえる。

男「うわっ!!」
俺は驚いて一瞬ケータイを耳から離した。
 
 
つかさ「おじゃましまーす。」
大きなバッグを持ったつかさが現れた。

男「…おはよう、つかさ。」

つかさ「おはよっ!!」

つかさは俺に抱きついた。

男「どうしたの?こんな時間に。」

つかさ「実はね、男君に報告したい事があったの。」
<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 03:03:30.48 ID:mcEk3UE0<>男「何?」

つかさ「実はね…私の方から言ったのに約束破っちゃたんだけど、昨日お姉ちゃんに男君と付き合ってること言っちゃった!」

男「…そうなんだ。」

つかさ「…反応薄いね。」

男「えっ?!…いっ…いや、なんて言うか恥ずかしいなーと思って!」

つかさ「ふーん…。」

男『今さらって思ったけど、よく考えたらつかさとの関係は、まだ誰も知らない事になってるんだった…。』

つかさ「…明日からは学校でも手繋げるね!」

男「えっ!?繋ぐの?!!」

つかさ「…嫌なの?」

男「嫌ではないけど…」

つかさ「私も恥ずかしいけど、手繋ぎたいな…。」

男「…うん、分った…。」
『…俺はやっぱりダメだな…。』

つかさ「…じゃあ私帰るね!」

男「えっ?」

つかさ「それだけ言いたかったの!それじゃバイバイ!!」

つかさは帰って行った。
…つかさは…ホントにそれだけ言いに来たんだろうか…。
<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 03:04:55.58 ID:mcEk3UE0<>今日の投下は終了です。
なんだか熱があるみたいなので、今日はここで寝ます。
おやすみなさい。<> あなざー・すたー <>sage<>2008/06/07(土) 10:11:48.52 ID:MM0CtWk0<>かばんの中には……((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル

乙です!お大事に!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 19:15:24.66 ID:UcMel2AO<>誰かまとめwikiよろ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 22:29:48.53 ID:O4CZcJc0<>wwikiの人編集乙

画像もGJだぜ<> 病み猫<><>2008/06/07(土) 23:23:35.14 ID:mcEk3UE0<>だいぶ良くなりました。
目が覚めたらウィキさんが頑張っていたので、私の方も頑張っていきます。

それでは1〜2時間ほどしたら投下します。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 00:11:52.80 ID:b7XrOwAO<>wikiの人、乙!

そして病み猫氏は無理しない程度にがんがれ!<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 00:55:29.26 ID:hguHrro0<>それでは予告どおり、投下していきます。<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 00:57:16.11 ID:hguHrro0<>新しい週が始まった。
ニュースキャスター『…は東海地方、関東甲信越地方の梅雨入りを宣言し、関東北部では午後から大雨の可能性が…』

男「あーじめじめする季節になってきたな…。」

傘をさして家を出た。
カラフルな柄の、青い傘と赤い傘が近付いて来る。
かがみ・つかさ「おはよう。」

男「おはよ…二人ともどうしたの、どうしたの?うちの前まで来て…」

かがみ「つかさがね、どうしても男と一緒に登校したいって言うから仕方なく来たのよ。」

つかさ「えへへー///今日からは男君と一緒に行くって決めたんだー!」

男「俺にとってはつかさたちの家は通り道なんだから、明日からは俺の方から行くよ。」

かがみ「てゆーか私に気を使わないで二人で行けばいいのに…」

つかさ「ふっ…二人っきりはまだ恥ずかしいよー!!」

男「…」
かがみの様子は、俺と関係をもつ前と変わらないように見える…。女の子ってすごいな…。

つかさ「今日は雨だから…手繋げないね///」


学校に着いた。
こなた「おはよー、つかさ、男。」
みゆき「おはようございます。」

男「おはよう。」
つかさ「おはよー!」

こなた「かがみんから聞いたよー!まずは二人の出会いから聞こうか?」

つかさ「えっとね…四月の終わりに教室でね…」

男「…つかさ…それはみんな知ってることだ…。」
………ホントに女の子はすごいな…。

みゆき「つかささん、男さん、本当におめでとうございます。私…なんだか自分の事の様に嬉しいです…!」

男「あ…ありがと…でもさ…ちょっと声大きいよ…。」

みゆき「!!!ごっ…ごめんなさい…。」

…こなたの…かがみの…事が無ければ…本当に心から『ありがとう』って言えるんだけどな…。
<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 01:00:02.84 ID:hguHrro0<>放課後。
かがみがメールで告げたように、つかさはかがみと一緒に図書館に向かって行った。

みゆきさんと別れて、こなたと歩く。
こなた「じめじめする季節になったねー。」

男「…うん。」

こなた「今日から梅雨入りだってさ。」

男「…そうみたいだね。」

こなた「…。」

男「…。」

こなた「三又はツライかい?」

男「!!!…知ってたのか?」

こなた「Lでも引っ掛る事があるんですね。今ので100%確信に変わりました。」

男「!!!!………。」

男「…ゴメン…。」

こなた「…私はさ…ずっと昔から男の事見てたから……だから、何となくね…」

男「かがみは…悪くないんだ…悪いのは全部俺だ…。」

こなた「男は…悪くないよ。かがみも、つかさも、たぶん私も…みんな悪くない。」

こなた「実はかがみんには、男の事相談してたんだ。…だからちょっとショックだったけどさ…。」

…雨が強くなってきた。

こなた「私は…男がどんな道を選んでも…やっぱり男が好きだから…。」

男「こなた…」

こなた「おーい男!傘ちゃんと差さないとカバンびしょびしょになるぞー!!」

男「…こなたは…強いな。」

こなた「とりあえず今日は男の家に遊び行っていいかー?」

男「…うん。………格ゲーでもするか!」

こなた「ふっ…!!望むところだ!!!」
『………強くなんか…ないよ……』
<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 01:01:03.54 ID:hguHrro0<>ガチャ。
こなた「おじゃましまーす。」

男「今タオル用意するよ。」

こなた「さんきゅー。」



男「何飲む?」

こなた「コッペパンを要求するッッッッ!!!」

男「…なんだそのモデルガンは…お茶でいいな…?」

こなた「…男に貸す本のリストが増えた、という事だけ伝えておこう…。」



男「なんでお前はそんなにゲームがうまいんだ…」

こなた「かがみんもなかなかだよ。シューティングとか特に。」

男「へー…意外だな。よく一緒にやるのか?」

こなた「まあねー。かがみんは俺の嫁だし。」

男「アホ。」

男「…雨、止まないな。」

こなた「もう今日は止まないんじゃない?天気予報もそんなようなこと言ってたよ。○純だから当てにならないけど。」

男「そうか…」

こなたはゲームに飽きたのか、床にゴロンと横になった。
こなた「なー男。」

男「何?」

ひょいひょい
こなたが手招きする。

男「?」

こなた「…横に来て…。」
<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 01:02:04.26 ID:hguHrro0<>俺の腕に頭を乗せて、目を細めるこなたは、まるで幼児が親に甘えるみたいに、表情だけで俺にじゃれつく。

ふと、細めたまぶたの隙間から、まっすぐ俺を見つめて、小さく俺に聞いた。

こなた「…ねえ…かがみんと何回したの…?」

男「………。」

こなた「………言えないんなら、いいや。」

男「……………!!!」
こなたが俺の服のボタンをゆっくり外し始めた。
男「こなたっ………!」
男「…!!お前、今日だって[禁則事項です]しちゃまずいんじゃないのか……?!」

こなた「カンケーないよ…。」
こなた「…男がかがみんの事忘れてくれる位…男に私を染み込ませるから…。」

男「…こなた……」
……俺は…本当にダメだ……。

『……ほらね……私は…強くなんかない………。』
<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 01:03:33.62 ID:hguHrro0<>…雨は一向に止まない。

こなたと、ゼロ距離で抱き合いながら、お互いの体温を感じあう。
この物語に、エンディングはあるんだろうか…?
そのとき俺が抱きしめてるのは誰なんだろうか?
…少なくとも、心の弱すぎる今の俺には、『正解』は導けないだろう。

こなたは少し眠そうに目をこすった。

こなた「…泊まりたい。」

男「ダメ…。」

こなた「うん…わかってる。」



こなた「じゃあ帰るね。雨すごいし、送ったりはしなくていいから。」

男「気をつけてな。」

こなた「うん。じゃーまた明日なー。」

遠ざかっていく青いビニール傘を見送りながら、俺は一つの決断をした。

『…みゆきさんに相談しよう…。』
『…軽蔑されるかもしれない…。』
『…でも…俺の心は弱くて、みんなに流されちまう…。』
『…みゆきさんなら…ヒントをくれるかもしれない…。』

こなたの姿が見えなくなり、俺は家に入ると、ケータイを取り出した。
そして、教えてもらってまだ一度も使ったことのないアドレスを呼び出した。

【to】
高翌良みゆき
【タイトル】
突然メールしてごめんね
【本文】
数学でどうしてもわからないところがあるから、明日教えてくれない?
<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 01:04:43.82 ID:hguHrro0<>とりあえず、ここまでです。

今日はよく寝過ぎてまだ眠くないので、もう少し書こうかと思っています。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 01:28:17.61 ID:5ENkALso<>ちょwwwwねれねぇじゃねかwwwwwwww寝かせてくれよwwwwwwww


俺にかまうな、続けろ<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 02:29:55.86 ID:hguHrro0<>>>388
申し訳ありませんでした。
遅くなりましたが、投下していきます。<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 02:31:30.39 ID:hguHrro0<>翌日。
雨はまだ止まない。
昨日の決意を胸に、俺は家を出た。

昨日、あの後すぐにみゆきさんからメールがあった。
『いいですよ。それでは明日の放課後、一緒に勉強しましょう。』
との事。

柊邸の前で、つかさとかがみを待つ。

10分程して二人は現れた。

つかさ「はうぅぅ…雨の中待たせちゃってごめんなさい><」

かがみ「お待たせー。」

俺達は三人で歩き出した。

男「そういえば二人とは、今日も勉強するの?」

かがみ「私はするけど…つかさは?」

つかさ「じゃあ私もするよー。あ!男君も一緒にする?」

男「いや実はさ、数学でどうしても分らないとこがあるから、みゆきさんに聞こうかと思うんだ。」

つかさ「…ゆきちゃん?」

男「うん。」

かがみ「おやー?つかさ…嫉妬?」

つかさ「ち…違うよー!!!」

かがみ「つかさが嫉妬してるみたいだから、私が分かることなら教えるけど?」
かがみが『本当に?』と目でテレパシーを送ってきた。

男「積分方程式の問題なんだけどね…」
『マジです。』とテレパシーを送った。

かがみ「…やっぱみゆきに聞いて。私じゃムリ。」
<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 02:32:51.86 ID:hguHrro0<>学校に着いた。
みゆき「あ、おはようございます。…あの実は今日委員会があるので遅くなってしまいそうなのですが…」

男「みゆきさんが迷惑じゃなければ、待ってるけど?」

みゆき「そうですか?すみません。」

男「いやいや、こっちこそごめんね。」

こなたが少し訝しげにこっちを見た。

男「実は数学で分かんないとこあって、今日みゆきさんに教えてもらう約束したんだ。」

こなた「ふーん。」

こなただけに聞こえる小さな声で『ほんとだよ』と言った。
こなたは俺にだけ聞こえる小さな声で『信じてる』と言った。

放課後。
教室でみゆきさんを待つ。
こなたたちは先に帰ったみたいだった。

『…遅いなー…』
これから、ある意味愛の告白より重い、『告白』をしなければならない。
俺は決意が揺るがないように、できるだけその事は考えず、窓の外を見ていた。

『………?』

俺は職員室棟に入っていくこなたの父親に視点を合わせた。

さすがにおかしい…こんな短期間に二度も保護者が学校に来るだろうか?
増してや、こなたの父親。PTAでもクレーマーでもない。どちらかと言えばそう言う事には興味無さそうな人だ。
…やっぱり黒井先生に会いに来たんだろうか…?行くべきか?…いや…

その時後ろから声がした。
みゆき「すみません、遅くなりました。」
<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 02:33:46.65 ID:hguHrro0<>みゆきさんと並んで歩く。
男「ごめんね、急に。」

みゆき「いいえ、大丈夫ですよ。どこでやりますか?」

男「うーん…教えてもらうとなると声出すから図書館じゃダメだよね。…みゆきさんが良ければ家でもいいかな?」

みゆき「私の家ですか?」

男「うん。」

みゆき「…私としては構わないのですが、つかささんに要らぬ誤解を与えたくないですね…。」

男「あっ今日みゆきさんと勉強する事は言ってあるし、家に行く場合はメールとかするつもりだよ。」

みゆき「それなら平気ですね。では、行きましょうー!」

男『やっぱりみゆきさん、しっかりしてるな…俺…軽蔑されるだろうな…。』

しばらく歩いてみゆき邸に着いた。

男「おじゃまします。」

みゆき母「いらっしゃい。ゆっくりして行ってね。」

男「あ…ありがとうございます。」

みゆきさんの部屋に入った。
<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 02:34:49.67 ID:hguHrro0<>みゆき「では、やっていきましょうか。数学でしたよね?」

男「あ…みゆきさん。」

みゆき「どうしました?お腹すきました?」

男「い…いや、そうじゃなくて…。」

みゆき「?」

男「あのさ…実は勉強教えてほしいってのは嘘なんだ…。」

みゆき「……えっ?…私、意味がよくわからないのですが…。」

男「実は…すごく悩んでることがあって、どうしても相談したくて、今日勉強教えてほしいって嘘ついたんだ。」

みゆき「…えっと…大体わかりました。」

みゆき「…その…私より、つかささんに相談した方がいいと思いますよ…?」

男「それは…できない。…たぶん今相談できるのはみゆきさんしかいない…。」

みゆき「…分かりました。私で力になれるなら出来るだけ尽力します…。」

男「…」

みゆき「…」

しばし沈黙が続いた。
みゆきさんは眼鏡の奥で、真剣な表情をしている。


男「…誰にも…言わないでほしいんだ………実は…」
<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 02:36:00.76 ID:hguHrro0<>とても長い時間に感じた。
一分が一時間に感じた。
みゆきさんは、終始真面目な表情で俺を見ていた。

…俺は、つかさとの事、こなたとの関係、みゆきとの過ち、全てを喋った。


男「…俺は最低だ…。つかさが居ながら、こなたとの思い出を忘れる事が出来なかった…!!かがみの気持ちを遮ることが出来なかった…!!!」
男「…俺はどうすればいいんだろう…出来る事なら…誰の事も傷つけたくない…。」

少しの沈黙の後、みゆきさんが口を開いた。

みゆき「…誰も…傷つかないのは…もう無理です。少なくとも、かがみさん、こなたさんは辛い思いをしています。事実を知れば、つかささんもそうでしょう。」

男「…」

みゆき「でも…言わなければいけないと思います…。今の状態が長く続けばそれだけ傷は大きくなります。」

男「…うん。」

みゆき「…大切なのは、男さんが誰を好きか、です。男さんは優しいです。でも優しすぎて選ぶことが出来ない。誰かを捨てる事が出来ない。他の誰かを…犠牲にすることが出来ない…。」

…俺は涙があふれてきた。

みゆき「…男さんにとって、一番大切なものは何か、一番守るべきことは何か、それを考える事が重要なんだと思います。」

…気がつくと、みゆきさんも涙を流していた。
<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 02:37:12.57 ID:hguHrro0<>男「あっ!ごっ…ごめん!!」

みゆきさんは眼鏡を外し、ハンカチで涙を拭いた。

みゆき「…ごめんなさい。」

みゆき「…私だってそうです…。…私も自分にとって一番大切なものは何か、と聞かれたら戸惑ってしまいます。…でも、最近思うようになったんです。」

男「…何を?」

みゆき「…自分の気持ちに正直になって、自分にとって一番大切なものを守らなければいけないんだって。………それは、とても勇気のいる事ですが。」

男「…ありがとう。…みゆきさんに相談して良かった…。」

男「…正直、軽蔑されると思ってた。でもみゆきさんは、ちゃんと聞いてくれて…勇気をくれた。」

みゆき「いいえ!そんな事はないです…。私だって人に言えない様な事はあります。それを打ち明ける勇気を持っている男さんは素晴らしいと思います。」

男「…とにかく…ありがとう。」

みゆき「こちらこそ…ごめんなさい。」


みゆきさんの家を後にした。
雨足は少し弱まってきた。

『…俺にとって…一番大切な人…』
『…いなくなって、一番さみしい人…』
<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 02:38:54.41 ID:hguHrro0<>キーボードが霞んできたので、今日はこれにて終了とさせていただきます。
皆さん、おやすみなさい。<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 02:56:44.91 ID:Lu4woxM0<>394の二回目の『みゆき』は『かがみ』です。
申し訳有りません!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 03:55:19.49 ID:l6K6wTE0<>今ごろだが乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 11:07:59.20 ID:b7XrOwAO<>ちょwwwwキーボードが霞むってwwww

とりあえず乙!


☆とあなざー・すたーは消えちゃったの?<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 13:03:35.39 ID:hguHrro0<>おはようございます。

☆の人とあなざー・すたーさんは続きを詰めている最中ではないでしょうか?

私の方は、今日は夕方から夜にかけてに来る予定です。
それではまた後で。<> ☆<>sage<>2008/06/08(日) 14:02:49.59 ID:w.BuMwAO<>すいません、最近携帯の方は自作小説書く方に集中してまして……
PCじゃなきゃ書けないんです
で、そのPCは中々できないわけで……
もうちょとお待ちをm(_ _)m<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 18:33:01.26 ID:b7XrOwAO<>>>400
>>401

べ、別に早く書けって言ってるわけじゃないんだからね!!じ、自分のペースでいいんだから!!


スマソ 吊ってきます<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 19:18:01.40 ID:Lu4woxM0<>かがみんに呼ばれた気がしたので投下します。<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 19:19:23.16 ID:Lu4woxM0<>帰りの電車の中で、俺はいろいろ考えた。
自分なとって最も大切な人…

つかさは…その素直さと少々天然な所がかわいい。つかさが居なくなったら俺は悲しむだろう。

かがみは…素直じゃないが、たまに見せる甘えた表情がかわいい。かがみが居なくなったら俺は心にぽっかりと穴があくだろう…。

こなたは…弱い俺のこと全部知ってて、俺の心を支えてくれた恩人で…こなたが居なくなった時、俺はずっと泣いていた…。

…ダメだ…誰かを捨てるなんて…誰かの気持ちを見ない振りするなんて…出来ないよ…。

…でもそれじゃダメだ…。みゆきさんに話した意味無くなる…。

…ハッキリ言わなきゃ…。もう…こんな関係続けてちゃダメだ。

こなたとかがみと…もう[禁則事項です]するのは止めよう…。

そして…つかさにすべてを打ち明けて…

全員との関係を…可能なら『友達』まで戻して、それから考えよう…。

『俺は誰を愛するのか』<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 19:20:35.97 ID:Lu4woxM0<>車窓からの景色を見ながら少し昔を思い出した。

『前、この糖武鉄道乗ったときは…みんなでわんこ行ったなぁ…』

『…楽しかったなぁ…』

『もう…戻れないんだろうか…』

『…てかよく考えたら、あの時糟日部で待ち合わせしたけど、みゆきさんは糟日部まで来たら無駄足してるよな…』

『…みゆきさんに悪いことしたな。今更だけど…』


最寄り駅に着いた。傘を差しながら右手でケータイを打つ。

【to】
泉こなた
【タイトル】
 
【本文】
明日の放課後、話したいことが有るんだ。時間とれる?
 
…程なくして返信が来た。

【from】
泉こなた
【タイトル】
Re:
【本文】
いーよ。じゃあ五時半頃家行くよ。
 

…まずはこなたから…ちゃんと言わなきゃ…。<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 19:22:15.29 ID:Lu4woxM0<>翌日。
今日は雨降ってないな…
傘を持たず家を出た。


柊邸に向かうと、つかさとかがみはもう家の外で待っていた。

男「おはよ。待った?」

つかさ「私たちも今出てきたとこだよ!」
かがみ「おはよー。」

男「よかった。じゃあ二人とも、行こうか?」

つかさが俺の左手に自分の手を絡めてきた。

つかさ「えへへっ///」

…後ろを歩いているかがみの視線が怖い…

予定では明後日、つかさにも本当の事を言う。
だから今手をつないでいるのは少し違和感を覚える。
でも、今だけはつかさの手の感触を感じていたくて、少し強く握り返した。

 
授業が終わった。
今日の授業は全然頭に入らなかった…。
つかさとかがみが図書館へ向かうのを確認し、俺は電車に乗った。

最寄り駅のホームに降りると改札のところにこなたが居た。

こなた「やあ、男。」

男「お…おう。まだ早いけど、もう来る?」

こなた「んー何ていうかさ…今日男の家じゃなく、うちに来ないかー?」

男「えっ…うーん…」

こなた「…大丈夫、今日おとーさん居ないから。」

こなたは俺の心を読めるみたいだ…。

男「…仕事?」

こなた「うん。取材旅行と称した慰安旅行に出掛けた。」

男「ふーん…(珍しいな…)。」

こなた「そう言うわけで、もう一度電車乗ろうか?」<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 19:23:24.46 ID:Lu4woxM0<>俺達は一駅戻って、電車を降りた。

男「…。」
何も喋れない…。これからこなたに話すことを考えると、どうでもいい話題で盛り上がる気にはなれない。

こなた「あのさー」

男「…うん。」

こなた「男の話すこと…何となく分かってるから、あんまし緊張しなくていいぞー。」

男「うん…。こなたは…俺の心読めるんだな。」

こなた「男がサトラレなだけだよ。」

 
 
こなた「ただいまー」

男「おじゃまします。」

家には誰もいない。俺達は以前XXをやったリビングに向かい合わせで座った。

こなた「あっ」

男「何?」

こなた「…男、スタンドアップ。」

男「?」
訳が分からず、とりあえず俺は立ち上がった。

こなたも椅子から立ち上がり、こちらにつかつかと歩いてきた。
 
ぎゅっ…<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 19:24:53.56 ID:Lu4woxM0<>男「わっ!!!」

こなたは下を向いたまま今までに無いくらい強く抱きついた。

『…ダメだ…!これじゃいつもと同じに…!』

男「こなた!俺は…」

俺の言葉を遮ってこなたが言った。
こなた「分かってるよ…だから…最後に…。」

 
しばらくして、こなたは俺から離れて椅子に戻った。
表情はいつもと同じだが、目の周りが少し赤かった。

こなた「…いーよ、話して。」


しばしの沈黙の後、俺は話し始めた。
つかさの事、かがみの事。…そしてみんなにそれぞれ本当の事を打ち明けて、一旦みんなと離れる事。

話し終わった時、こなたの表情は意外にも少し明るくなった。

こなた「…つまり一旦みんなとの関係を清算して、誰と付き合うかはその後でまた考えるという事でFA?」

男「うん…。」

こなた「なんだ…もう私達三人とは絶好するー!って言うのかと思ったよ。」

男「…みんなに嫌われるだろうし、結果的にそうなるかもしれないな…。」

こなた「私は…嫌いにはならないよ?」

男「こなたは…優しいな…」

こなた「うむ、じゃあ私を選んでくれ!」

男「…次は…本当によく考える…。…本当に…ゴメン…。」

こなた「…うん。そーだね…。…待ってるから…男が答え出すの。」<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 19:26:07.17 ID:Lu4woxM0<>男「…それじゃ、また明日な。」

こなた「うん。」

男「誰もいないんだから戸締まりしっかりな。」

こなた「うん。おやすみ。」
 
…バタン
ドアが閉まった。
こなた『十年近く好きなんだよ…?これくらいで嫌いになんてならないよ…』
 
 
 
曇り空を見上げながら、俺は明日のことを考えた。
『明日は、かがみだ…。』

ケータイを取り出し、かがみにメールを打つ。

【to】
柊かがみ
【タイトル】
 
【本文】
明日の放課後、どうしても話したい事がある。
少しだけ二人になれる時間作れないかな?
 
返信はすぐに来た。
【from】
柊かがみ
【タイトル】
Re:
【本文】
勉強した後、買い物行くって言って男の家行くわ。それでいい?
 
【to】
柊かがみ
【タイトル】
Re:Re:
【本文】
いいよ。ありがとう。<> 病み猫<><>2008/06/08(日) 19:26:57.05 ID:Lu4woxM0<>とりあえず投下終了です。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/08(日) 19:30:15.98 ID:Mpz7eZ.0<>乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 20:07:22.65 ID:l6K6wTE0<>乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 20:13:35.81 ID:b7XrOwAO<>乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 21:12:47.65 ID:1/zoVq2o<>乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 21:29:21.26 ID:bLUCEAAO<>乙<> あなざー・すたー <>sage<>2008/06/08(日) 22:05:31.11 ID:UGPJWuU0<>病み猫さん乙です!

>>399
すみません、決して消えたわけではないです。今週ちょっと忙しくて……

今夜少しだけでも投下する予定です。<> あなざー・すたー <>sage<>2008/06/09(月) 01:35:57.73 ID:M/Nhgdg0<>遅くなりましたが、まとめwikiの人、乙です!<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/09(月) 02:07:35.11 ID:M/Nhgdg0<>では、投下していきます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/09(月) 02:09:08.46 ID:0.UBDSoo<>おk<> あなざー・すたー 18.お見舞い戦線異状アリ!<>saga<>2008/06/09(月) 02:09:27.93 ID:M/Nhgdg0<> ピンポーン!

「……んあ?誰だ?」

 時計を確認した。
 時間は五時ちょっと前。

 ピンポーン!

「はいはい、っと」

 ガチャ!

 寝ぼけ眼の俺は、のぞき窓から相手を確認することもなくアパートの玄関のドアを開けた。

「さあ、お見舞いザマスよ」
「え、えーと。行くでガンス」
「ふんがー!」
「……まともに挨拶しなさいよ!」

 寝ぼけ眼に飛び込んできたのはいつもの四人だった。
 
 あれ?えっと……お見舞いはいらないって言わなかったっけ?

 まだ寝ぼけてるのかな?

 両手で自分の頬をパンパンと叩いてみる。

 うむ、夢ではなさそうだ……

「……なんだか、体調悪そうだね……?」

 と、こなた。

「当たり前でしょ!風邪ひいて休んでるんだから!」

 かがみが大きな声を上げる。

 ここで「仮病です。今はただ寝ぼけてるだけです」など言えるわけもない。

「やはり、大人数で押しかけたのはご迷惑だったでしょうか?」

 心配そうな高良さん。<> あなざー・すたー 18.お見舞い戦線異状アリ!<>saga<>2008/06/09(月) 02:11:23.72 ID:M/Nhgdg0<> ふと、高良さんと目が合う。

 一瞬、見つめ合い、そして高良さんが恥ずかしそうに目を逸らす。

 その様子を見て、かがみがあからさまに表情を堅くするのが目の端に映った。

「え、えっと!ほらこなた!男も気分悪そうだし、早くプリント渡しなさいよ!」

 こわばった表情を完全には崩せないまま、かがみが声を上げた。

「あ、そだね。ほい、男。これ今日配られたプリント。あとゴールデンウィークの宿題が出たからその一覧もね」

 こなたがプリント数枚を取り出して、俺に手渡した。

「男が『お見舞いはいらない』って言ってたから行かないつもりだったんだけど、プリント渡してくれってななこ先生に頼まれちゃってさ〜
 先生は最初、セバスチャンに頼むつもりだったみたいなだけど、あいつ『今日は収録なんスよ〜』だなんて言ってさ。まったく執事にあるまじきご奉仕精神の無さだよね!」

「まあ、白石も忙しい身みたいだしな」

 フォローしといたぜ、白石。今度なんかおごれよ
<> あなざー・すたー 18.お見舞い戦線異状アリ!<>saga<>2008/06/09(月) 02:13:08.21 ID:M/Nhgdg0<>「あ、そうそう、これ」

 こなたがゲームを手渡してきた。

「ああ、貸してくれるって言ってたゲームか?ありがと……ってこれ、18禁のゲームじゃねえのか!?」

 ……パッケージのイラスト的に。

「また、あんたはそんなもんを!」

 かがみの怒号が飛ぶ。

「男さん……」

 高良さんが、『受け取らないで』と目で訴える。

「はいはい、ちょい待ち!いるんだよね〜そうやってすぐ決め付ける人達。言っとくけどCLANNADは人生、じゃなかった、全年齢対象だよ!」

「あ〜、これがあの有名なクラナドか?」

 エロゲじゃなかったんだ……

「まったく、そういう偏見が――」

「とにかく、風邪ひいてるんだから、ゲームなんかしてないでちゃんと寝なさいよ!」

「そうですよ。お体に触りますから!」

 こなたの声を遮って、かがみと高良さんが声を上げる。

「明後日は絶対学校に来てもらわないと困るんだから!」
「明後日は絶対学校に来てもらわないと困りますから!」

 二人の声がハモった。
<> あなざー・すたー 18.お見舞い戦線異状アリ!<>saga<>2008/06/09(月) 02:14:51.12 ID:M/Nhgdg0<> 二人がハッとしたように、顔を見合わせる。

「いや〜、男モテモテだねえ〜」

 ニヤニヤ顔のこなた。

 いや、こなたさん……
 今の状況じゃ、それ、シャレにならないっス……

 かがみはあからさまに高良さんを意識しているし、
 高良さんにも、困惑しながらも、かがみに対するライバル心のようなものが芽生えたようだ……

 なんだか、居心地が悪い……

 これだからお見舞いを断ったんだけどな……

 二人とも、お互いがお互いに俺に告ったことを知らないはずだけど、もし知ったら……

 ……昼ドラ的展開?

 善良な高校生である俺は昼ドラなんて見ないからよくわかんないが。

「まあまあ、かがみんもみゆきさんもそんなにムキにならないで。男も、ゲームをやるくらいのほうが精神衛生上の観点からもきっと早く元気になるって!」

 珍しく難しい言葉を使うこなた。

「あんたの精神構造は特殊すぎて参考にならん!」

 かがみが切り捨てる。

「では、男さんのお体に触らぬうちに、おいとまいたしましょうか?」

 高良さんが、俺の居心地の悪さを察するかのように言った。<> あなざー・すたー 18.お見舞い戦線異状アリ!<>saga<>2008/06/09(月) 02:16:22.33 ID:M/Nhgdg0<>「そだね、じゃあ、そろそろ……」

「男の風邪が悪化しないうちに帰ろっか」

「ああ。ありがとな、みんな」

 その場がお開きになろうとしたその時、

「あ、ちょっと待って。男くん、これ!」

 それまでおとなしくしていたつかさが声を上げた。
 
 手には、リボンのついた包みを持っている。

「昨日の夜、早速クッキー焼いたの〜これ男くんの分!」

「え?あ、ああ。ありがとう、つかさちゃん」

 そういえば昨日、新しいレシピのクッキー焼くからとか何とか言ってたな。

 早速焼いてきてくれたんだ。

「ああ、あんた、男の分も作ってたんだ?」
「美味しかったよ〜それ」
「……ええ、美味しかったですね」

 高良さんの表情がちょっと曇ったが気になったが……

 ま、気にしないようにしよう。<> あなざー・すたー 18.お見舞い戦線異状アリ!<>saga<>2008/06/09(月) 02:17:19.52 ID:M/Nhgdg0<>「えへへ〜、昨日言ってた通り、男くんの好きなチョコチップたっぷり乗せてるからね!」

「お!そっか、ありが――」



「昨日!?」

再びかがみと高良さんの声がハモる。

その声で俺はハッとなる。




その瞬間、場の空気が凍りついたのに気づかないほど、俺も鈍感ではなかった……
<> あなざー・すたー 18.お見舞い戦線異状アリ!<>saga<>2008/06/09(月) 02:19:52.02 ID:M/Nhgdg0<>今夜はここまでです!

おやすみなさい。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/09(月) 02:20:28.37 ID:0.UBDSoo<>やっと眠れるわwwwwおやすーwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 08:35:49.60 ID:oSeoBXE0<>どうも310です、病み猫さんの更新速度はすばらしいですね。
あなざー・すたーさんも時間が無くて大変ですが、がんばれ。
☆の人まだー?

打ち込んでも打ち込んでも増え続けるッ!<> 病み猫<><>2008/06/09(月) 21:40:39.09 ID:dCdRrYI0<>>>あなざー・すたーさん
乙です!こっちでは(少なくとも裏では)黒みゆきは出現しないのでwktkしながら続きを待ってます!

>>310の人
編集お疲れ様、そしてありがとうございます!
そろそろ『裏』は終わりを迎えますので、そしたらひと段落になると思います。<> 病み猫<><>2008/06/09(月) 21:41:04.98 ID:dCdRrYI0<>それでは少しだけ投下します。<> 病み猫<><>2008/06/09(月) 21:41:39.77 ID:.5Xj4Gc0<>今日はかがみと話し合う日…。
傘を差して柊家に向かう。

つかさ「男君おはよっ!」
かがみ「おはよ、男。」

男「おはよう。」

三人で並んで歩き出す。
かがみがチラッと俺のことを見る。
…今日話すことで、かがみはどんな反応を示すだろうか…?

つかさはずっと笑顔だった。


昼休み。
みゆきさんが、他の人に聞こえないように小さな声で話しかけてきた。

みゆき「…あの…例の事…大丈夫ですか…?」

男「うん…みんなに正直に話して…距離を置くことにした…。」

みゆき「そうですか…。私に…力になれることがあったら言ってください。」

男「うん。ありがとう。」

…みゆきさんは心配そうな顔だった。もちろん善意からの気持ちもあるんだろうけど、仲のいい友達の関係が壊れないか心配なんだろうな…
いつか問題が片付いたらみゆきさんにも謝らないとな…


放課後。
かがみ・つかさは図書館に向かう。
かがみがチラッとこちらを見て、目で何かを伝えてきた。
『後でね』
…かがみはどんな気持ちなんだろう…?
もし…俺の気持ちを勘違いしているなら、それはかがみにとって残酷な事を告げることになる…。<> 病み猫<><>2008/06/09(月) 21:42:44.28 ID:.5Xj4Gc0<>みゆきさんは別れ、結果的にこなたと二人で電車に乗る。

こなた「じめじめして暑いねー」

吊革に掴まりながらこなたが言う。

男「うん。」

こなた「あのさー」

男「…うん。」

こなた「…男が私のこと選んでくれなかったしても…昔みたく友達でいてもいい…?」

男「…。」

こなた「…まぁそれは難しいかっ!」

男「…分かんないや…。」

こなた「そだね………。そーいえばつかさとかがみんにはいつ言うの?」

男「…かがみには…今日言うよ。」

こなた「そ…か…。まーガンバレ!」

男「うん。」

こなたは電車を降りていった。
次の駅で俺も降りる。
傘を差して家までの道を歩く。

かがみからの連絡を待つ時間は凄く長く感じた。


ヴヴヴ…
ピッ

【from】
柊かがみ
【タイトル】
無題
【本文】
今、ゴトーヨーカ堂通過したよ。<> 病み猫<><>2008/06/09(月) 21:43:55.59 ID:dCdRrYI0<>かがみ「おじゃまします。」

ガチャン。
ドアが閉まるなり、かがみは俺に抱きついた。

男「!!…かがみ…」

かがみ「やっとこうできる…///」

『………やっぱりかがみは勘違いしてるんだな…』
男「か…かがみ…とりあえず上りなよ…。」

かがみ「うん!」
かがみは、みんなと一緒のときには決して見せない笑顔で笑いかける。

『…嬉しそうに甘えるかがみを見ると気が引けるな…いや…ダメだ…言わなきゃ…。』

お湯を沸かして紅茶を淹れる。

かがみ「リビングじゃなくて男の部屋行こうよ…///」

男「…今日はちょっと話がしたいんだ…。」

かがみ「………ベッドの中で…話そうよ…///」

男「かがみ………違うんだ…今日はそう言う事じゃないんだ…。」

かがみ「えっ……?」
<> 病み猫<><>2008/06/09(月) 21:44:46.59 ID:dCdRrYI0<>Pii――――!!!
やかんのお湯が沸いた。
俺は無言で立ち上がりティーパックの入った二つのコップにお湯を注ぐ。
かがみも何もしゃべらない。


かがみの前にコップを置くと俺はゆっくりしゃべり始めた。

男「…かがみ…俺がこんな事言うのは虫が良すぎるかもしれない…」

かがみ「…」

男「かがみは全部知ってる事だけど、俺は許されない事をしてる…。」

かがみ「…」

男「俺は…つかさと付き合ってるのに…こなたと関係を持って…かがみと関係を持って…」

かがみ「…」

男「…俺がまいた種だけど…この数日考えて、この状態に決着をつける方法を俺なりに考えたんだ…。」

かがみ「…」

男「…昨日はこなたと話した。」

かがみ「…」

男「…もう…関係を持つのはやめようって。」

かがみ「…」

男「かがみ…」

かがみ「イヤッッッッ!!!」
それまで黙っていたかがみが突然叫んだ。
<> 病み猫<><>2008/06/09(月) 21:45:33.49 ID:dCdRrYI0<>とりあえず、ここまでです。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/09(月) 21:57:32.49 ID:LSR29Xw0<>乙乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 22:07:40.83 ID:y3HBE/Ao<>おつ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/09(月) 22:41:26.19 ID:BtteCOIo<>乙
かがみはビ[禁則事項です]になり始めてるな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 00:25:52.45 ID:jFSLQZs0<>「病み猫」様 お疲れ様です。
この後の展開次第でかがみんが『覚醒』かなぁ・・・^^;;;
(多分ギリギリ『覚醒』フラグ回避だと思うが・・・?)<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/10(火) 02:30:07.17 ID:ydFuNHE0<>病み猫さん、乙です!
いよいよかがみが覚醒ですかね?wktk

実はみゆきさんがうまく黒くなってくれなくて、
ただいま停滞中ですが……頑張ってみます!ε=(`・ω・´)


>>428
サンクスです!長い目で見守ってくれるとありがたいです。<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/10(火) 02:33:32.87 ID:ydFuNHE0<>というわけで、本日の投下です。

視点が変わるのでちょっと読みにくくなりますが、ご容赦を。<> あなざー・すたー 19.とんだ伏兵ね!(かがみ視点)<>saga<>2008/06/10(火) 02:37:03.02 ID:ydFuNHE0<> 駅から家までの道。

 その道を、私、柊かがみと妹、柊つかさは歩いていた。

 男の家にお見舞いに行った帰りだった。

 そう、男。

 こなた達のクラスにやってきた転校生。

 私の、
 好きな人……

 最初はただの「よそのクラスに来た転校生」だった。

 それがどうして……

 たった二週間ほどの間で、こんなにも男の存在が私の中で大きくなったんだろう?

 恋愛小説やマンガのように、具体的な事件やきっかけがあったわけじゃない。

 でも、男と軽口を叩き合っているとなんだかすごく安心する。
 いや、男を見ているだけでなんだかすごく安心する。

 何故なのか、自分でもうまく言葉にできないけれど……



「ねえ、お姉ちゃん!」

「え?ああ。ごめん、つかさ。何?」
<> あなざー・すたー 19.とんだ伏兵ね!(かがみ視点)<>saga<>2008/06/10(火) 02:38:49.14 ID:ydFuNHE0<>「お姉ちゃん、どうしたの?なんだか、男くんのうちに行ってから元気ないよ?もしかして風邪うつされちゃったの?」

「いや、別に。大丈夫よ」

 元気がない、か……

 別に元気がないわけじゃない。

 ただ、頭の中をいろいろなことがぐるぐると回っているだけだ。

 男のこと。
 みゆきのこと。
 つかさのこと。
 こなたのこと……は別に今はどうでもいいや。

 つかさのことは……今目の前にいる本人に聞くのが一番早いんだけど。

 さっきから何となく聞けずじまいにいる。

 さっき、男の家の玄関先でつかさが言った『昨日』という言葉。

 結局あの後、男は適当にはぐらかして家の中に引っ込み、その場はお開きになったけど、やっぱり昨日、男と会ったってことだよね?

 昨日、つかさは午前中、駅前の本屋に行くとか言ってたから、そのとき会ったんだろうか……
<> あなざー・すたー 19.とんだ伏兵ね!(かがみ視点)<>saga<>2008/06/10(火) 02:40:39.95 ID:ydFuNHE0<> あーあ、昨日は存在しない親戚のお兄ちゃんの誕生日会ってことになってたんだけどな。

 男と買い物に行きたかったから、つい口実として適当な嘘ついちゃったけど、バレバレじゃない!

 もう!恥ずかしいな……つかさのせいよ!

 ……いや、そんなことはもうどうだっていい。

 いつかはバレる嘘だ。

 それに、あのこなたにオタクの卵として弟子入りしている(させられてる?)男のことだ。

 『そういう嘘つくかがみ萌え〜』とか言うかもしれない。

 ……それはそれでちょっと嫌だけど。
 ……かなり嫌かも。


 いやいや、そんなことより、つかさは男とどんな話しをしたんだろう?

 男の好きなチョコチップをたくさん乗せたとか、言ってた。

 つかさは男の好みを知っている。

 そして男の好み通りにお菓子を作った。

 まるで……

 まるで……

 ……恋人同士みたいじゃない!<> あなざー・すたー 19.とんだ伏兵ね!(かがみ視点)<>saga<>2008/06/10(火) 02:43:34.19 ID:ydFuNHE0<> ただでさえみゆきっていう強力なライバルがいるっていうのに、とんだ伏兵だわ……


「ねえ!お姉ちゃんてば!」

「もう!なによッ!?」

「ひっ!?ど、どうしたの?お姉ちゃん?なんだか恐いよ……?」

「あ、ああ、ごめん。ちょっと考え事してたから……」

 つい、キツい言い方になってしまった。

「で、なに?」

「あ、あの〜、お姉ちゃんが家を通り過ぎちゃいそうだったから……」

「あ……」

 気がつくともう家の前だった。

 考え事に熱中しすぎて周りが見えなくなっていたらしい……

 なによ、これ?

 まるでみゆきみたいじゃない……

 そう、みゆき。

 目下、私の最大のライバル。

 大事な友達だけど、それとこれとは話が別よね?

 男はみゆきと話をしたって言ってたけど……

 返事を明後日まで待ってくれって言った以上、きっと迷ってるんだと思う。

 それはすなわち、私が望んだような展開にはならなかったってこと……

 男がみゆきのことを吹っ切って、即答で私を選んでくれるっていう展開には……

 男が、みゆきともう一度話をすると言ったとき、いっそもっとギクシャクした関係になればいいのにと思った。

 あはは……ホント私、嫌な子だよね。<> あなざー・すたー 19.とんだ伏兵ね!(かがみ視点)<>saga<>2008/06/10(火) 02:47:21.79 ID:ydFuNHE0<> でも、たとえ嫌な子になったとしても、私は男のそばにいたい。

 一番そばにいたい!

 かつて、みゆきが一番だった男の心の中、そこで今度は私が一番の存在になりたい!

 だから、

 だから、こんなところで伏兵なんかに、つかさなんかに、足元をすくわれるわけには行かない。



 
 ……私は今、自分の妹に嫉妬している。
<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/10(火) 02:49:06.63 ID:ydFuNHE0<>今日はここまでです。

そろそろ物語を加速させたいな〜……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 05:38:00.18 ID:kgdPCYc0<>「あなざー・すたー様」 お疲れ様です。
展開から考えるにかがみんはほぼ確実に種割れ『覚醒』フラグですかねぇ・・・^^;
その後の展開でつかさやみゆきさんも種割れ『覚醒』フラグと・・・
(まだ展開からするに『覚醒』フラグは見えないが・・・どうなることやら)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/10(火) 07:12:45.21 ID:llzr5e20<>乙
今日も元気に会社にいけるぜ!<> 病み猫<><>2008/06/10(火) 21:13:41.34 ID:VC6bWtw0<>あなざー・すたーさん乙です!!
まずはかがみですかそうですか<> 病み猫<><>2008/06/10(火) 21:31:11.31 ID:VC6bWtw0<>>>439
いい読みです…。

さて、投下します。<> 病み猫<><>2008/06/10(火) 21:33:00.64 ID:UmVeiGY0<>男「かがみっ…!!」

かがみ「イヤッ!イヤッ!イヤッッッッ!!!」
かがみは泣きながら首を大きく左右に振った。

男「かがみ…ごめん。」

かがみ「…私のどこがダメ…?」

男「…かがみがダメとかじゃないんだ…」

かがみ「じゃあ何でッッ?!!…私は…男と居られるなら…今のままの関係でもいい…」

男「それは…かがみの為にも…他のみんなの為にもダメだ…。」

かがみ「私は…男と…居られればいい…。」

男「かがみ…こんな結果を招いたのは、俺が優柔不断だったからだ…本当にごめん。でも、今ここでまた関係を続けちゃったらかがみもつかさもこなたも…きっと今までの関係が崩れちゃう…。もう友達に戻れなくなっちゃう…だから…まだ今ならギリギリ間に合う気がするんだ…」

かがみ「…もう…戻れないよ……こなたは大切な友達だった…つかさは大事な妹だった…でも……今は男が一番好き…。男が…私を初めて抱いてくれた時…覚悟決めたから…。」

男「…つかさにも言う。こなたとの事も…かがみとの事も…。言って…つかさとは別れる。…それで…しばらく考えるつもりだ…」

かがみ「……つかさと…………別れるの…………?」<> 病み猫<><>2008/06/10(火) 21:33:57.91 ID:UmVeiGY0<>男「…うん。」

かがみ「………。」

男「…つかさは…なにも知らないよな…?」

かがみ「……そうね…疑ってはいるけど…。」

男「つかさは……傷つくよな………?」

かがみ「………。」

男「…でも…つかさにも言う…今言わなければ…もっと傷つけるから。」

かがみ「………私、ヘンかな?」

男「えっ?」

かがみ「私…男と一緒にいられるなら…他は何も要らないって思ってたはずなのに…つかさが…妹が心配かもしれない…」

男「かがみ…」

かがみ「男のしたこと知ったら…つかさは…たぶん私よりも悲しむと思う…」

男「うん…」

かがみ「あの子は…純粋だから…」

男「…」

しばらく沈黙が続いた。<> 病み猫<><>2008/06/10(火) 21:35:43.24 ID:UmVeiGY0<>かがみ「………ダメね…。」

男「?」

かがみ「男と一緒に居るために…他の全部捨てるつもりで居たのに…つかさの事考えたら…」

男「…」

かがみ「…こなただって…ずっと男の事…」

男「かがみ…」

かがみ「…つかさには…いつ言うの?」

男「明日には…言いたい…。」

かがみ「男は…どうするの?つかさに言って…別れて…その後どうするの…?」

男「よく…考えようと思うんだ…俺が…一番大切なのは誰なのかを…。」

かがみ「私は男が一番大切だから。」

男「…」

かがみ「でも…私も考えるわ…男の為に他の全部犠牲に出来るか…。」

男「うん…。」

かがみ「男が考える間、私も考えるわ…。」

男「ありがとう…かがみ。」

かがみ「…勘違いしないでよ?私、男を諦めたりしないから。」

男「…うん。」


かがみは残った紅茶をゆっくりと飲むと、少しだけ俺を見つめ、席を立った。

かがみ「…じゃあ、帰るね。」

男「うん…雨だから気をつけて。」

かがみ「ありがと。」<> 病み猫<><>2008/06/10(火) 21:36:27.48 ID:VC6bWtw0<>夜になっても雨は止まない。
ベッドに横になりながら、つかさの事を思い浮かべた。

わんこで遊んだこと。
一緒に家で勉強したこと。
内巻公園で告白されたこと。

テストの点が良くてはしゃぐつかさ。
公園のベンチで俺に抱きついたつかさ。

つかさの手の感触。

…見飽きてきた天井の模様が、うっすらと滲んだ。

『…俺は、かがみの事もこなたの事も好きだけど…』
『…つかさの事のも大好きだったんだな…』

身勝手すぎる気持ちな事は分かっているのに、大好きなつかさと別れる事が悲しかった。
つかさの笑顔を壊す事が悲しかった。

俺は自分の涙が、何か汚いもののような気がして急いで拭き取った。

…明日、俺はつかさに何て言われるんだろう?
…つかさは、どれだけ泣くんだろう?
…俺はどんな形で罪を償えばいいんだろう?
 
 
覚悟を決めて目を閉じた。

…しかし次の日の朝、学校で聞いたニュースは俺の覚悟を奪う力を持っていた。
<> 病み猫<><>2008/06/10(火) 21:46:16.96 ID:VC6bWtw0<>翌日、異変は朝のHRで起こった。

予鈴が鳴っても、授業開始のチャイムが鳴っても先生が来ない。
教室はざわざわしている。
…しばらくして隣のクラスの先生が入ってきた。

「黒井先生が遅れているようなので朝のHRは無しです。一限は自習していてください。」

思いがけず世界史は自習となり、クラスのみんなは少しざわめいている。

午後の授業が始まる前、再び隣のクラスの先生がやってきて言った。

「今日は黒井先生はお休みとなりましたので、帰りのHRは委員長が行ってください。」

再びざわめく教室。
俺は妙な胸騒ぎを覚え、放課後職員室へ向かった。

<> 病み猫<><>2008/06/10(火) 21:46:49.03 ID:VC6bWtw0<>今日はここまでにします。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 23:25:43.03 ID:hWltM0.0<>「病み猫」様 投稿お疲れ様です。
今回の私の読みといたしましては・・・そうですねぇ・・・
黒井先生が襲われたのなら犯人はつかさ7割かみゆきさん3割の2択ですな・・・
(理由としてはみゆきさんの場合ならスクイズの世○パターンと言う条件で成立だが・・・
つかさなら元々こなたとかがみに疑惑を持っているのでそれが原因で・・・ということになるが・・・少なくてもかがみやこなたが襲ったというのは無いと思われる)
正解かどうかは不明だがこの後の展開次第だのぅ・・・いまいち先が読めん;;
ただ・・・「覚悟」を奪うほどなのでよほどのことだと思われるがな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 00:10:33.04 ID:DEXHWe20<>乙
病み猫もあなざー・すたーもがんばれ
(まだあなざー・すたーは読んでないが)<> 病み猫<><>2008/06/11(水) 01:10:58.09 ID:SQ/V4ck0<>>>458さん
うーん…いつか的中されそうで怖いです。

ただ先生がストーリーに本気で絡んでくるのは『表』なので、それまでは秘密ということにしておきます。<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/11(水) 02:09:30.96 ID:GNImmj.0<>病み猫さん、乙です!

かがみの病みそうで病まないギリギリな感じがいいっすねw<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/11(水) 02:11:20.78 ID:GNImmj.0<>では、私も投下を。

>>459
稚拙な物語ですが、よかったら読んでやってください。<> あなざー・すたー 20.立ち塞がるは聖人君主(かがみ視点その2)<>saga<>2008/06/11(水) 02:14:23.87 ID:GNImmj.0<>「ねえ?お姉ちゃん……なんか変だよ?やっぱり風邪うつされちゃったんじゃ……?早く家に入ろうよ〜?」

「ねえ、つかさ……ちょっと聞きたいんだけど」

「え?何?」

 つかさは半分おびえるような顔になっている。

「つかさ、昨日男と会ったの?」

「え!?あ、うん……昨日駅前の本屋さんに行ったときに偶然会って。ほら、お菓子作りの本を買いに行くって言ったじゃない?そのときに……」

「そう……そのときに男にクッキー作ってあげる約束したのね?男がチョコチップを好きだって言う話も、それをクッキーに乗せるって話も」

「う、うん……新しいレシピのクッキーを男くんにも食べてほしくて……」

「ふ〜ん。他に男と何か話したの?」

「え?えっと……そういえば男くん、誰かと待ち合わせてるって言ってた」

「そう……きっと、みゆきね」

「え?ゆきちゃん……?」

「ううん、何でもないわ。つかさは気にしなくて良いことよ。他に何か話さなかった?」

「え〜と……あ、あと男くん、なんか変なこと言ってたよ?私たちの『親戚のお兄ちゃん』とか『誕生日』とか……私たち親戚にお兄ちゃんなんかいないのに、おかしいよね?」

「そっか……」

「男くんは、お姉ちゃんがそう言ってただなんて言ってたけど。男くんの勘違いだよね?」

「えっ!?そ、そうね。男の頭の中では、きっと私が男に話したラノベの内容とごっちゃになってるんじゃないかしら?」

 ……やっぱり、男には私の嘘がバレちゃってるわね。

 まあ、それはいいわ。
<> あなざー・すたー 20.立ち塞がるは聖人君主(かがみ視点その2)<>saga<>2008/06/11(水) 02:16:11.35 ID:GNImmj.0<>「お姉ちゃん、ホントにどうしたの?なんか変だよ?」

 考え込む私の顔を見てつかさが訝しげな顔をする。

「……もしかして、お姉ちゃん、――」

 ………

 さすがに気づかれちゃったかしら?
 私が男のこと好きなこと。

 ま、いいわ。

 つかさにははっきり言っておこう。

 牽制のためにも。

 つかさが私の足元を救おうとする伏兵ならば、先手を打っておくべきよね?

「――お姉ちゃんのクッキーにもチョコチップ乗せたほうが良かった?」

「……はあ!?」

 ……この子はホントに鈍いんだから。

「ごめ〜ん、言ってくれたらお姉ちゃんの分にもチョコチップを……」

「いや、そうじゃなくて。……まあ、いいわ。それよりつかさ、どうなの?」

「ほえ?どうなのって、なにが?」

「……その、なんていうの?ほら、あれよ……えっと、男のことどう思ってるの?」
<> あなざー・すたー 20.立ち塞がるは聖人君主(かがみ視点その2)<>saga<>2008/06/11(水) 02:16:57.17 ID:GNImmj.0<>「どうって……う〜ん、なんだか『お兄ちゃん』みたいな感じかな?最初はちょっと恐かったけど、本当は優しいし、頼りになるし……それにどことなく、お姉ちゃんに似てるかな〜なんて」

「そっか……お兄ちゃんね」

 お兄ちゃん。

 それって、そういうことよね?

『恋愛感情は無い』ってことよね?

「そっか、そっか。うふ、うふふふふ」

「……?お姉ちゃん?」

「……良かった。うふふ、さすがに妹を、つかさを敵に回したくはないものね、うふふ」

「え?なに?ごめん、お姉ちゃん。よく聞こえなかったよ」

「ううん、なんでもないわ。ふふふ。さ、家に入ろっか、つかさ」

「うん!もう暗くなってきたしね……あ!」

 そこで、つかさは思いついたように言った。

「でも、じゃあ、お姉ちゃんは男くんのことどう思ってるの?」

「え!?……ま、まあ、つかさと大体同じかな?」

「ふ〜ん、そっか」

 つかさは、それ以上深くは聞いてこなかった。
<> あなざー・すたー 20.立ち塞がるは聖人君主(かがみ視点その2)<>saga<>2008/06/11(水) 02:19:04.04 ID:GNImmj.0<> ホントのことを言ってもよかったけど、

 つかさに、男への恋愛感情がないとわかった以上、
 『伏兵』じゃないとわかった以上、
 牽制する必要がないとわかった以上、

 今はまだ、言わなくてもいいだろう。

 正直、あんまり話広まってほしくないし。

 男が私を選んでくれたらみんなに言おう。

 
 ……そう、男には私を選んでもらうんだ!

 そのためには、

 そのためには、

 立ち塞がる障害に打ち勝たなくちゃ……


 男が即答できない理由。
 私と付き合うと即答できない理由。


 それはおそらく、あの子の存在があるから。


 うふふ、一度はフラれてるくせに。

 男も純情ね。

 そんなところも、また良いんだけど……<> あなざー・すたー 20.立ち塞がるは聖人君主(かがみ視点その2)<>saga<>2008/06/11(水) 02:21:01.59 ID:GNImmj.0<>

 つかさが伏兵で無いとわかった今、
 立ち塞がる障害は……
 倒すべきライバルは……

 男が一度は告白した相手。


 そう――聖人君主、高良みゆき。




「明後日まで黙って待ってるなんてできないわ……」

 私は夕食後、部屋に戻ると、ケータイを取り出して男のアドレスを開いた。
<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/11(水) 02:22:22.06 ID:GNImmj.0<>今日はここまで。

それじゃーおやすみなさいノシ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 02:38:59.05 ID:sPkZWs20<>「病み猫」様 お褒めの言葉ありがとうございます^^b
これもひとえにあなた様の物語を最初からよく読んでいるから出来る業なので・・^^;;
(もちろんこのサイトの物語は全部読破済みですが・・・^^b)
引き続き続編を楽しみにお待ちしています^^b
可能ならば展開を完璧に読んでみたいですねぇ・・・まだそこまでの領域ではないので・・・^^;;;

そして、「あなざー・すたー」様も投稿お疲れ様です。
稚拙な物語といってますが私としましては楽しんで読んでいます^^b
(内容がヤンデレ物なので楽しんでいいのかどうか不明だが^^;;;)
さて今回の私の読みとしましては・・・そうですねぇ・・・
今まで「受け」のかがみが「攻め」に転じているので・・・それに合わせてみゆきさんが「攻め」に転じるかどうかですな・・・「受け」のままなら展開次第でかがみが有利だが・・・「攻め」に転じた場合元々好意を持たれているのでみゆきさんが有利になりますな
(この後の展開予想として・・・両方が「攻め」なら男の家前で遭遇、そして・・・宣戦布告となるのだろうが・・・他にも展開次第で修羅場の有無がきまるので何とも言えんか・・・)


<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 07:57:56.72 ID:45egXYAO<>「受け」と「攻め」をみてかがみの百合なストーリーが頭に浮かんだ

……………orz<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/11(水) 09:33:38.35 ID:GNImmj.0<>>>469
おはようございます。
そこまで深く考えて読んでいただけると、こちらも嬉しいです。

とはいえ、まだ自分もどういった展開にするのか悩んでる部分が多いものでなんとも言えないのですが^^;
かがみとみゆきの対決の構図にはします。469さんのコメ、参考にさせていただきますね!

>>470
うん、俺もです(´・ω・`)ノ
<> 病み猫<><>2008/06/11(水) 10:39:29.76 ID:SQ/V4ck0<>かがみんがタチでみゆきさんがネコだなんて役にはまりすぎな百合ですね。<> 病み猫<><>2008/06/11(水) 10:40:17.95 ID:SQ/V4ck0<>それでは、朝ですが投下していきます。<> 病み猫<><>2008/06/11(水) 10:41:28.72 ID:SQ/V4ck0<>職員室へ向かおうとすると、みゆきさんが話しかけてきた。

みゆき「男さん…もしかして職員室へ行かれるのですか?」

男「え……うん。」

みゆき「先生の…事ですね?」

男「う…うん。」

みゆき「…私も行きます…。」

男「…」
男「…ね…ねぇ、みゆきさん?」

みゆき「はい…?」

男「先生は風邪で休んでるとかじゃ…無いのかな?」

みゆき「…それを確かめに行きましょう。」

俺はここ数日の非現実的な日常と、先生と父親、さらにはこなたの父親との事で、先生の不可解な休み方に違和感を感じた。
…しかし、みゆきさんはなぜ俺と同じ様に、先生の休みを心配しているんだろうか…?

少なくとも、みゆきさんの表情は、先生の事を心配している様だった。

職員室のドアをノックして開けた。

みゆき「私、二年E組の委員長の高翌良です。お聞きしたいことがあるのですが。」<> 病み猫<><>2008/06/11(水) 10:43:02.37 ID:SQ/V4ck0<>他の先生の話によると、黒井先生は突然の病気で休んだらしい。

…俺の考えすぎか…
そう思って職員室を出ようとすると、みゆきさんが口を開いた。

みゆき「…そうですか。ではみんなでお見舞いに行こうと思うので先生の家を教えていただけますか?」

話をしていた先生の表情が一瞬戸惑いの色を見せた。

先生「い…いや、君たちに移しては悪いから来なくても良いと黒井先生は仰ってたな…。」

みゆき「……そうですか。」


俺はなぜか先生の言っていることが、何かを隠す『言い訳』に聞こえた。

みゆきさんは少し落胆した様子だった。

先生「そうだ、君にちょっと仕事を手伝って欲しいんだ。」

みゆき「私ですか?」

先生「いや…力仕事だから君だな。」

俺を置いて、みゆきさんは職員室を後にした。

みゆき「それでは、すみませんが私は用がありますのでお先失礼します。」

男「お疲れ様。」


男「…で、俺は何をするんですか?」

先生「いや、仕事と言うのは嘘だ。…君に聞きたいことがある。」

男「へっ?」

先生「君は黒井先生について…何か知っているか?

男「はい?」<> 病み猫<><>2008/06/11(水) 10:45:02.70 ID:SQ/V4ck0<>先生「これは…他の生徒には言わないで欲しいんだが…実は黒井先生は今朝から行方不明なんだ。」

男「…えっ?!」

確かに朝と昼の先生の対応は病気にしては不自然だったし、黒井先生も昨日まで病気という雰囲気は無かった。

男「で…でも、何でそれを俺に言うんですか?」

先生「実は黒井先生から、君への手紙を預かってる。」

男「…?!」

先生「…そういう訳で黒井先生の事、何か知らないだろうか?」

男「…すみません…ちょっと分からないです…。」

先生「そうか…。」


黒井先生の手紙を鞄に入れ、一人帰路につく。

『今日はつかさに言うのは無理だな…タイミング逃したし…気分的に無理だ…』

つかさに告げるのは金曜の放課後にしよう…話した後はきっとお互い会うのがつらくなるから翌日が半日でちょうどいいかもしれない…。


家に着き、郵便ポストを見ると、消印のない封筒が入っていた。<> 病み猫<><>2008/06/11(水) 10:46:48.78 ID:SQ/V4ck0<>家に入り、まず黒井先生からの手紙を開封する。

内容は友達を大切にしろだのテストマジメにうけろだのといった他愛の無いもので、やはり行方不明になった理由は書かれていなかった。
しかし最後に『私からのプレゼントや。よく考えて使いやー。』という言葉と共に四桁の数字が書かれていた。

当然俺は訳が分からず、続けて封筒を開いた。
中には貯金通帳と、『黒井』の判子が入っていた。

男「???」

『まさかさっきの数字は暗証番号か…?』

恐る恐る中を見ると、金額は以前親父から(島さんを通じて)渡された通帳と同じ程度の額が記入されていた。

「………!!!」
俺は驚きよりも、恐怖を強く感じた。
なぜ先生は俺にこんなものを渡して失踪したんだ?
金銭が絡んだことで、俺は黒井先生の安否が心配になると共に、何か『事件』が起きているという事を感じた。


正直、今自分が置かれている状況は、自分が招いたとは言え、非常に重い。
しかし黒井先生の『失踪』は、自分の知らないところで何かもう一つ、退っ引きならない『事件』が起きていることを、俺に感じさせた。
 
 
ともあれ、つかさには言わなくちゃいけない…。
予想外の事件で一旦決意をためらったが、黒井先生の件は、今自分を取り巻く『事件』を解決した後に考えることにした。
俺はケータイを取り出しつかさにメールを打った。<> 病み猫<><>2008/06/11(水) 10:48:26.28 ID:SQ/V4ck0<>【to】
柊つかさ
【タイトル】
 
【本文】
こんばんは。
金曜日の放課後、話したいことがあるんだ。うちに来ない?
 
返信はすぐに来た。
【from】
柊つかさ
【タイトル】
うん!
【本文】
いいよ!久しぶりに男君と二人っきりになれるね[ハート]
 
その後、二〜三往復メールをした後、『おやすみ』と言って、メールは終了した。


ケータイを閉じた。
『もう…後戻りはできないな…。』<> 病み猫<><>2008/06/11(水) 10:51:54.75 ID:SQ/V4ck0<>投下は以上です。
今回は『表』の伏線となる内容のため、何かに気づいてしまったとしても心にそっとしまっておいて下さい。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 13:26:17.45 ID:4wrT8nc0<>「病み猫」様 投稿のほどお疲れ様です。
今回の展開予測ですが・・・毎回するのもどうかなので・・・
さすがに伏線が絡むとなると発言内容次第で「ネタバレ(?)」しかねないので・・・
(とは言っても439、448、458、469の4回だけですが展開予測のほどは・・・
^^;;)
さて・・・今回のコメは「攻め」「受け」の発言で百合フラグって・・・^^;;;
どんだけー・・・^^;;;(台詞はつかさ風味で)
百合好きなのだろうから無理は無いのですが・・・にしても私のコメはムダに好評だなぁ・・・
正直、お褒めのお言葉は嬉しいの一言に尽きますが・・・^^b
必要以上に展開予測のほどはしないほうがいいのかねぇ・・・?
(そこらの判断は作者様に任せるしかないのですが・・・^^;)
私程度のコメでネタが出来るようでしたら可能な限り展開予測もかねてネタの提供もいたしますわ^^b
それでは今回はこれにて失礼^^ノシ
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/11(水) 13:39:59.24 ID:t6KqdOco<>本日6月11日、VIPの投票が始まった!おまいらの出番だ!
@ここで投票コード取る! http://zenita.binboserver.com/ ※PCは10分待ち、携帯は即時発行
A投票所スレに行く!http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/vote/1213121448/
Bコードを上書きして、この3行で投票してくれ!
[[2ch**-********-**]]
<<ニュー速VIP>>
FROM VIP
わからなかったらココに来てくれ!http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1213111384/
本スレhttp://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1213144895/<> 病み猫<><>2008/06/11(水) 15:21:09.08 ID:SQ/V4ck0<>息抜きにやってみました。
http://imepita.jp/20080611/551640<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 18:59:21.98 ID:3UlAcyE0<>推理厨自重してくれ
作者以外の長文なんて要らないし
正直興が削がれるだけだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 20:05:47.66 ID:DEXHWe20<>>>482
おれは37点だった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 20:43:43.91 ID:ffoZZ260<>>>482
俺は42点
相応しいヤンデレ 好きな人を解剖。

>>483
同意<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 20:50:10.49 ID:GWSCmgY0<>58点
自分を食べてもらう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/11(水) 22:59:23.58 ID:GUrIazQo<>ヤンデレの第一条件はかわいいこと
第二条件は特に無い(人それぞれ)
だと思うんだ
ブスが病んだってキモイだけ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 23:46:46.18 ID:U1nTP6AO<>↑それはヤンデレに限った話じゃない希ガス<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 00:08:02.29 ID:xY693Qo0<>68点は…ヤバいのでしょうか…?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 00:09:00.37 ID:rB3C1vIo<>俺は61点
なぁにこれぇくらい普通さ<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 00:09:59.22 ID:xY693Qo0<>さて、それでは投下していきます。

推理の人も、これからもあなざー・すたーさんの作品と共に、私のも見ていただけると嬉しいです。<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 00:11:08.81 ID:xY693Qo0<>金曜日。
梅雨の合間の久しぶりの晴れだ。
少し蒸し暑い。

柊家の前で、夏服のつかさとかがみが待っていた。

つかさ・かがみ「おはよー」

男「おはよう。」

つかさ「今日は晴れたねー!」
そう言ってつかさは俺と手をつないだ。

かがみの目が一瞬大きくなって俺たちを見た気がした。

かがみ「…私、今日委員会の仕事があるから先行くわね。」
そう言うとかがみは走っていった。

『…かがみ…』
 
 
電車に乗るとき、こなたに会った。

こなた「おーおはよー。」

男「おはよう。」

つかさ「おはよーこなちゃん!」

こなた「あれ?かがみんは?」

つかさ「なんか委員会があるからって先行ったよー。」

こなた「ふーん…。」

こなたは俺をじーっと見た。
こなたは…かがみの気持ちが分かるんだろうな…<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 00:12:45.89 ID:xY693Qo0<>午前の授業が終わった。
…やはり黒井先生は姿を現さなかった。
先生は俺の境遇を知って、親身に相談に乗ってくれた。
早く無事を確認したいと思う。

何気なく鞄からケータイを取り出した。
一件のメールが入っていた。
 
【from】
柊かがみ
【タイトル】
無題
【本文】
昨日、つかさに話すんじゃなかったの?
なんで今朝、つかさと手をつないでたの?
あんな事言って、結局つかさと別れないんだね。
私、もう、考えるのやめるわ。
 
 
俺はすぐに、昨日あった事を説明するメールをしたが、返信はなかった。

昼休みの教室。
つかさはご機嫌で俺の隣でお弁当を食べる。
みゆきさんとこなたは、おそらく努めて…至って普通だ。
かがみの姿はない。
こなたとつかさが(おそらくトイレのために)席を立ったとき、みゆきさんが心配そうな目でこちらを見た。

男「…みゆきさん、みゆきさんのおかげで今日けじめをつけられそうなんだ。」

みゆき「そう…ですか…。男さん…大丈夫ですか?本当に私に出来ることがあったら言って下さいね…?」

男「ありがとう…。でもこれは俺の問題だから…。」

みゆき「今日…つかささんに言うんですね?」

男「うん…。」


つかさとこなたが教室に戻って来た。<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 00:14:27.58 ID:xY693Qo0<>放課後。
HRが終わるとつかさがくっついて来た。

つかさ「男君!一緒に帰ろう!今日お姉ちゃんは委員会あるみたいだし、こなちゃんはお姉ちゃん待ってるみたいだから。」

男「…うん。」

みゆきさんと三人で学校を出て、駅でつかさと二人になった。
別れるとき、みゆきさんは心配そうな目でこちらを見て、小さく手を振った。

電車の中で、つかさはずっと俺の腕に抱きついて、頭を俺の肩にもたれていた。
そして何度か俺の顔を見上げると「えへへ///」と笑った。
その笑顔は本当に可愛くて、何度も俺の決意を奪いそうになった。
 

俺の家が見えた。
ずっとつないでいた手を離し、鍵を取り出した。

つかさ「おじゃましまーす!」

俺はココアとコーヒーの入ったコップを持って、つかさの待つ俺の部屋へ入った。<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 00:15:41.94 ID:xY693Qo0<>短いですが、切りがいいので、とりあえずここまでにします。<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/12(木) 02:09:24.45 ID:1bJXPLw0<>病み猫さん、乙です!

いよいよ、つかさが……

+   +
  ∧_∧  +
  (0゚・∀・) ワクワクテカテカ
  (0゚∪ ∪ +
  と__)__)   +
<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/12(木) 02:12:16.33 ID:1bJXPLw0<>では、俺も投下したいと思います!<> あなざー・すたー 21.ゆかりは作者の嫁(みゆき視点その1)<>saga<>2008/06/12(木) 02:17:56.28 ID:1bJXPLw0<>「ごちそうさまでした」

「あら、みゆき?ほとんど食べてないじゃない?もういいの?」

 私、高良みゆきはその晩、ほとんどご飯を残してしまいました。

 男さんの家にお見舞いに行ったその晩。

 お見舞いはいらないと言っていた男さんの家に大勢で押しかけたのは、迷惑ではなかったでしょうか?

 心配です……

 でも、私の心配は、今現在、そのこととは違う内容で、そのほとんどが構成されています。

「ええ、お母さん……なんだか食欲がなくて」

「あら〜?もしかしてダイエット?」

「いえ、別にそういうわけでは……」

「……みゆき〜好きな男の子でもできたんでしょ?」

「ひやう!?そそそそそんなことは!」

 ガタタッ!

 バシャ……

「あああ、おおお茶が……!!」

 慌てて手をバタバタと動かしたので、湯飲みをひっくり返してしまいました。

「くすくす、図星ね、みゆき。はい、お膳拭き」

「すみません……」

 お母さんは心の底から楽しそうな笑みを浮かべながら、テーブル用の布巾を渡してくれました。

 ……本当にこの人は、母親というよりは長女のような存在ですね。
<> あなざー・すたー 21.ゆかりは作者の嫁(みゆき視点その1)<>saga<>2008/06/12(木) 02:18:49.53 ID:1bJXPLw0<>「いいじゃない、みゆき。そんなに照れなくても。女の子は恋をする生き物なのよ」

「は、はあ……そういうものなのでしょうか?」

「そういうものよ〜みゆきは今までそういうのに縁がなかったみたいだから、ちょっと心配してたのよ?」

「そ、そうだったんですか?」

「そうよ。まあ、桐箪笥の歴史なんかいきなり語られても、男の子は興味持ってくれないだろうから。うふふ」

「べ、別にいつもそういう話をしているわけでは……!」

 焦って弁解する私を見て、くすくすと悪戯っぽい笑みを浮かべるお母さん。

 湯飲みに新しいお茶を入れてくれました。

「それで?みゆき。どんな人なの?」

「え?」

「んもう!その男の子よ!みゆきをその気にさせた人」

「えっと……そうですね。」私にとって太陽みたいな存在、とでも言いましょうか……」

「きゃー!みゆきってばロマンチストね〜!」
<> あなざー・すたー 21.ゆかりは作者の嫁(みゆき視点その1)<><>2008/06/12(木) 02:22:37.48 ID:1bJXPLw0<> あからさまにテンションの上がるお母さん……

 私なんかよりもずっと高校生っぽいです。

 あなたは本当に[禁則事項です]歳なんですか……?

 私も思わず恥ずかしくなってしまいました。

「で?告白はもうしちゃったのかしら?」

「あ!う!そ、そんなに根掘り葉掘り聞かないでください!恥ずかしいです!」

「あらあら、そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに。ふふ。そうね、じゃあ、一つだけ教えてちょうだい。みゆきは今、何にそんなに悩んでいるの?」

「……実は、私、その方を一度傷つけるようなことをしてしまって。その方が、お気を悪くされていないかどうか心配で……いえ、きっとお気を悪くされていると思います。どうすればそのことを補填できるのかと思いまして……」

「ふ〜む。それは困ったわね〜それで、その男の子はみゆきに対して怒ったり、嫌がるそぶりを見せたりしてるの?」

「いえ、優しい方ですので、そのようなそぶりは……以前と変わらず接していただいてます」
<> あなざー・すたー 21.ゆかりは作者の嫁(みゆき視点その1)<>saga<>2008/06/12(木) 02:23:36.25 ID:1bJXPLw0<> そう、優しい男さん。

 こんな私を好きだと言ってくれた男さん。

 お付き合いの申し出を一度は断った私を決して責めることのなかった男さん。

 そして、私と真摯に向かい合ってくださった男さん。



 私はそんな男さんが好き。

 男さんのそばにいたい。

 男さんのお役に立ちたい。

「そう、優しい人なのね。じゃ〜、みゆきが気にしているほど、その男の子は気にしていないかもしれないわよ?」

「そ、そうでしょうか?」

「そーよ、そーよ。本当に気を悪くしていれば、おのずと態度に出るものよ」

「………」

 確かに……本当にお気を悪くしてらしたのなら、昨日私の方からお付き合いを申し込んだ時に、すぐに拒絶されているはずですよね……?
<> あなざー・すたー 21.ゆかりは作者の嫁(みゆき視点その1)<>saga<>2008/06/12(木) 02:25:35.14 ID:1bJXPLw0<>「それに男の子なんて押し倒しちゃえば、コロッと行っちゃうものよ。うふふふ、既成事実を作っちゃうってやつね」

「あわわわ!お母さん!?なに平然と押し倒すとか、既成事実とか言ってるん――」

 ガタタッ!

 バシャ……

 ……せっかく入れてもらったお茶をまたこぼしてしまいました。

「す、すみません。でも、お母さんがあんなこと言うから……」

「あらあら、ごめんなさい。でも、押しが強いくらいがちょうどいいのよ?好きな子にはしっかりアピールしなきゃ!」

「押し……ですか?」

「そうそう。押し倒すのは冗談だとしても、そうね……例えば、手作りのお菓子を作っていくとか」

「お菓子……」

 
 そこで私は、今日の男さんのお見舞いの時のつかささんを思い出しました。

 男さんに手作りクッキーを手渡したつかささん。

 そしてさらに思い出されるのは、つかささんの言葉。

 『昨日言ってた通り、男くんの好きなチョコチップたっぷり乗せてるからね!』

 つかささんは男さんの好みを知っている?

 そして、つかささんは昨日、男さんと会っていた?

 昨日、私と会った後で?
 
 それとも前にでしょうか?
<> あなざー・すたー 21.ゆかりは作者の嫁(みゆき視点その1)<>saga<>2008/06/12(木) 02:26:52.56 ID:1bJXPLw0<> ………

 ………



 なんでしょう?この感情は?

 お恥ずかしながら、恋愛経験がないので想像の域を出ませんが、

 そう、

 これはきっと、



 ――嫉妬。
<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/12(木) 02:28:35.28 ID:1bJXPLw0<>今日はここまでです。

ゆかりのキャラが若干崩壊気味ですがお許しを……<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 02:49:10.96 ID:xY693Qo0<>あなざー・すたーさん乙です!

お察しの通り、こちらは次回は大荒れです(^ω^;)
そちらは、なんだかつかさが違う意味で大変なことになりそうですねwktkです!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 04:30:30.33 ID:r3iUnb60<>「病み猫」様及び「あなざー・すたー」様 投稿のほど御疲れ様です。
展開予想のほどは作者様が望めばという条件でのみコメをする方向で行きます。
(無駄コメして推理厨乙とかは不愉快なだけなので;;)
作品の閲覧につきましては楽しく閲覧させていただきます^^b
次回を期待しています。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 08:04:54.60 ID:g2ad42AO<>>>506
ひょっとして最近新しく来た人でしょうか?
貴方は推理厨ウザイと言われているのにまだ、自分の勝手な推理(=妄想)で書き手や読む人に迷惑がかるのが分からないんでしょうか?


最近、^^が煽りにしか見えない………orz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 14:41:32.66 ID:dHv0M7g0<>>>506 なにこいつ厨房かよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 20:18:57.31 ID:dbaCEQAO<>ちょっと質問

自分はまとめのSSを見て本格的にらきすたに興味を持った時代遅れの新参なんだが…

そんな俺でも書いて良いのかな?

知識がほとんどここでのでしかないし、自己満足で執筆も遅いが…<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 20:41:19.69 ID:WoxNrD.0<>>>509
私も似たようなものです。
きっと他の住人さんも『ガンガンやれ』と仰るでしょう。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 22:37:49.35 ID:xmG5oUDO<>>>507ー508空気の読めない厨房はほっとけって。
>>509是非とも書いてくだされ。
>>510そうなんですか!



それにしてもこのスレ、にぎやかになったなあ。
もう一つのらき☆すたスレにまで宣伝したことが懐かしい。
それもこれもみな書き手さんやROMのおかげです、皆GJ<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 22:40:35.42 ID:xY693Qo0<>こんばんは。
それでは、投下させていただきます。<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 22:41:56.80 ID:xY693Qo0<>ココアをすするつかさ。


俺はコーヒーを一口飲んだ…味は全くしない。


つかさ「…どうしたの?男君。」

男「…つかさ…。」

つかさ「…?」

男「あのさ…俺…つかさに謝らなきゃいけないことがある…。」

つかさ「えっ……何?」
 
 
長い沈黙が流れた。
つかさは大きな目で俺を見つめている。
 

男「俺は…つかさと付き合っていながら…他の人とも関係を持った…。」

つかさ「…」

つかさ「……」

つかさ「………」

つかさ「…………」

つかさ「…………こなちゃん………?」


…意外にも…と言うより、やはり、つかさはこなたの名前を言った。


つかさ「……ねぇ……こなちゃんなの……?」

男「…」

つかさ「こなちゃんなのッッッ?!!!!」

初めて聞いた、つかさの大声に俺は怯んだ。<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 22:44:15.07 ID:xY693Qo0<>男「…こなたと………かがみだよ……。」

つかさの顔色が蒼白になったように見えた。
もうさっきまでのつかさはいない。
今俺の前にいるつかさは、少しうつろな目をして震えている。

つかさ「ウソ…だよね…?私をびっくりさせようとして、ウソついてるんだよね…?」

つかさ「お姉ちゃんが男君と仲良いのは知ってるよ…?でも…お姉ちゃんは…私の…相談乗ってくれるし…味方…だよ…?」

つかさ「こなちゃんだって…こなちゃんだって…男君の事…好きなの知ってるけど…最初に男君に好きって言ったのは私だよ…?」

つかさ「…こなちゃんは…私のもの…取る人じゃ…無いよ…?」

男「つかさ…!悪いのは全部俺だ!…こなたやかがみは悪くない!」

つかさ「あ…れ…?男君…?なんで…こなちゃんとかお姉ちゃんの味方するの…?」

つかさ「…やっぱり…ホントなんだね…?」

つかさ「…こなちゃんと…お姉ちゃんが…男君取っちゃったの…ホントなんだね…?」

男「…つかさ…」

つかさ「………したの?」

男「…えっ……?」

つかさ「…私にはしてくれないのに…キス…したの…?」

男「…ごめん…つかさ…俺…二人とは…もっと………」
汗が落ちた。

つかさ「へっ………?」<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 22:45:46.52 ID:xY693Qo0<>つかさ「………私……男君の彼女だよね……?」

男「………うん。」

つかさ「………。」

男「………。」

つかさ「……えへへっ…。」

男「……つかさ?」

つかさ「そっか……そっかそっかそっかそっかそっかそっかそっかそっか」

…つかさは立ち上がり、少し乱暴に俺を押し倒した。
口元はかすかに微笑んで、しかし瞳に光はなく大きく見開いている。

つかさ「…いーよ、おとこくん。えっちなコトしよう?」

つかさ「私、したことないからやり方よく分からないけど、いっぱいすれば、こなちゃんとか、おねえちゃんのコト、わすれてくれるよね?」

つかさ「わたしだけのおとこくんになってくれるよね?」

男「つかさ…ゴメン…ゴメン…俺…もう誰ともそういうことしない事にしたんだ!!」

つかさの不自然な笑顔が消えた。

つかさ「…私とは…できないの…?」


男「…俺、考えたんだ…今の状況…こなたにも、かがみにも、つかさにも、酷い事した…。」

男「だから…みんなとの関係を全部清算して…また一からやり直そうと思うんだ。」

男「こなたとも、かがみとも、もう今の関係をやめようって言った。」

男「だから、つかさとも……。」

男「つかさ…だからさ…もう…別れよう…。」<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 22:47:07.37 ID:xY693Qo0<>つかさの顔にまた不自然な笑顔が戻った。

つかさは俺の上に覆い被さって俺の左頬に、自分の右頬が触れる体勢で抱き付いた。


つかさ「うん、恋に障害は付きものだよね。」

つかさ「…障害は、二人で取り除いていかなきゃ。」

つかさ「男君ばっかにつらい思いさせてごめんね。」

つかさ「私ももっと男君が自慢できる様な女の子にならなきゃね!」


男「…つかさ…」

男「つかさの気持ちは分かる…悪いのは全部俺だ…でも…」


そこまで言うと、つかさは急に俺の上から退いて、立ち上がるとつぶやいた。

つかさ「行かなきゃ…」

男「えっ?」

つかさ「二人で…ずっと一緒に居られるように…私がんばるね。」

男「…つかさ?」

つかさはスタスタとリビングの方に歩いていく。
俺は慌てて追いかけた。
つかさは玄関まで行くと振り返った。

つかさ「また来るね!」
男「え……うん……。」

バタン。<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 22:48:16.27 ID:xY693Qo0<>男「つかさ…」

俺は閉められたドアを見ながら、何度も何度もつかさに謝った。
『つかさ…ごめん…ごめん…ごめん…。』


自分の部屋に戻って、つかさが残したココアを飲む。
すでに冷めてしまって、濃い部分が底にたまって残った。

『…これでしばらくみんなと距離を置けるな…』
『つかさは…やっぱりすごく傷ついたんだろうな…』
『時間が経てば…また友達に戻れるだろうか…』
物語が終わりに差し掛かっている事を、蒸し暑い梅雨の空が告げていた。 
 
その夜。
柊邸。

つかさがかがみの部屋のドアをノックする。

つかさ「おねーちゃん、入ってもいい?話があるんだー。」

かがみ「………いいわよ。」

かがみの部屋で、二人は向き合った。
対照的な二人。
ニコニコ笑うつかさ。
無表情のかがみ。
…でも二人の心の中は一緒だった。

 
 
…そして、土曜の朝が来た。<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 22:52:42.54 ID:xY693Qo0<>すっかり忘れてました。つかさがココアを飲むとこに入れて下さい。
http://imepita.jp/20080612/821750<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 22:54:14.39 ID:xY693Qo0<>ひとまず終了です!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 22:56:29.36 ID:OCpOrFc0<>乙
ひとまずということは・・・
とりあえず正座してまっていますぜ<> 病み猫<><>2008/06/12(木) 23:00:20.33 ID:xY693Qo0<>>>511
私は結構昔からこのスレでROMっていたんですが、最近の過疎を何とか脱出しようと思って、始めからもう一度らきすたを見て、書き始めました。
書き手が増えるのは嬉しいですね。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 23:01:42.12 ID:.B.ZWhw0<>乙!
+   +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゜∪ ∪ +        
 と__)__) +

>>509
ガンガンやれ。いや、やってください。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 23:08:35.05 ID:ALzgHUAo<>おっつです

>>509
道がすいているではないか
行け<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 23:17:42.42 ID:LpPFctk0<>「病み猫」様 投稿お疲れ様です。

書き手が増える分には誰も何も文句は無いと思います。
引き続き続きを楽しみにお待ちしております。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 23:23:39.63 ID:xmG5oUDO<>>>521
なんと素晴らしい、文才のあるあなたがうらやましいです。
そして乙!wktkしながら寝ます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 23:40:22.98 ID:XwDghkAO<>>>509
構わん、行け

個人的には見てほしいけどな。おもしろいから。<> 病み猫<><>2008/06/13(金) 01:12:29.09 ID:uYLb88g0<>>>520
バレましたか…
それでは続きを投下します。<> 病み猫<><>2008/06/13(金) 01:15:10.89 ID:uYLb88g0<>気怠い朝が来た。
シャワーを浴びても、すっきりなんかしない。
コーヒーを淹れた。

…俺はどれだけのものを失ったんだろう?

母が死んで、父が死んで。
幼なじみや、新しくできた友達との関係も…自分で壊した。

父の、黒井先生の、言葉がよみがえった。

男父『…友達を大切にな…』
黒井先生『…友達を大切にしーや…』

テレビをぼーっと見ていた。

ニュースキャスター『…関東北部の青空は午前中までで午後からはまた梅雨空が戻ってくるでしょう。傘をお忘れなく。それでは次のニュースです…』

俺はいつもより30分以上遅く家を出た。

通勤ラッシュが過ぎているためか電車はすいている。

『…もう今日からは…つかさを迎えに行かないでいいんだな…』

…俺は…今日つかさとどんな顔で会えばいいんだろう。

完全に遅刻だったが、あまり行きたくない気持ちだったので、一限が終わった頃を見計らって教室に入った。
俺の席は通路側の後ろの方だったので、こっそり紛れ込むことが出来た。<> 病み猫<><>2008/06/13(金) 01:17:00.74 ID:uYLb88g0<>最初に俺が見たのは、と言うか見ることが出来たのは、みゆきさんだった。

みゆきさんはとても心配そうな表情だったが、俺を見つけると少しだけ笑って小さくお辞儀した。

…みゆきさんにはだいぶ心配かけたな…


…こなたは…いつもと同じ。眠そうな顔で二限の授業を受けている。


…つかさの席には…つかさはいなかった。
 
 
午前の授業が終わった。
今日は半日だ。
みゆきさんが俺のところに来た。

みゆき「男さん…言ったんですね…?つかささんに…。」

男「うん…。」

みゆき「…。」

男「…結構…つかさの事、傷つけちゃった…みゆきさんの言ったとおりだったよ…」

みゆき「…ごめんなさい…私…」
みゆきさんは、うっすら涙を浮かべた。

男「みゆきさん、みゆきさんは悪くないよ。…ありがとう。言わなければ…もっと傷つけてたよ。」

みゆき「…つかささん…お休みですね。」

男「うん…。学校…来たくないんだろうな。俺の…せいだな…。」


窓際に座るこなたが、声をあげた。
こなた「みゆきさーん!」<> 病み猫<><>2008/06/13(金) 01:18:24.24 ID:uYLb88g0<>…当然、俺はそこで話す事なんて出来ない。
静かに自分の席で帰りのHRが始まるまでの時間を待っていた。

しばらくすると、みゆきさんはトイレだろうか、教室を出て行った。

すると、こなたがこちらに歩いてきた。

男「…。」

こなた「おとこ…。」

こなたが、じっと俺の顔を見る。
こなたの目に、俺が写る。

こなた「ずっと…大好きだよ。」

男「…えっ?」

こなたはそれだけ言って自分の席に戻った。

男「…??」
 
 
帰りのHRが終わってみんなが帰り始めた。

俺はみんなと一緒に帰る事なんて出来ない…

急いで教室を出て帰路に就いた。<> 病み猫<><>2008/06/13(金) 01:19:54.34 ID:uYLb88g0<>電車に揺られる。

いつもの癖でかがみやこなたの降りる、手前の駅で降りてしまった。

『つかさ…』

朝、教室につかさが居なかったときは、正直安堵している自分が居た。

でも柊邸が近づくにつれて、つかさが心配になった。

『つかさ…ごめん…早く…また前みたいに一緒に…みんなで一緒に帰りたいよ…』

柊家の神社に差し掛かったとき、向こうから歩いてくる少女が居た。

『…つかさ…?』

http://imepita.jp/20080613/035760

つかさはまるでこちらに気づいていないかのように、俺の横をすれ違った。
手にはいつかうちに来たとき持っていた大きなバッグが握られていた。

『…つかさ…?』

俺は振り返った。
つかさは振り返らない。

『つかさ…』

つかさの姿が小さくなったとき、ポケットのケータイが震えた。<> 病み猫<><>2008/06/13(金) 01:20:55.34 ID:uYLb88g0<>今日はこれで本当に終わりです。
皆さん、お休みなさい。<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/13(金) 01:41:32.60 ID:RWVJJr20<>病み猫さん、乙です!
>>531のつかさの目に光が無い!? ガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル

>>509
俺も最初は書いていいものか迷いました。でも案外みんな温かく迎えてくれます。是非!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 09:31:33.33 ID:8dWOnEAO<>みんなありがとう!
よーし、パパ頑張っちゃうぞ〜!!


携帯からだし
非常に見ずらいと思うが勘弁してくれ
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 09:34:10.04 ID:8dWOnEAO<>ちなみに病み猫さん乙です

あなざーとか病み猫とか文才ありすぎだろ…

ください



ではオナニー行きます<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 09:35:52.07 ID:8dWOnEAO<>〇月〇〇日 晴れ

今日もこなたに誘われてメイトに行くことになった
まったく、これで何連続目よ…
毎回付き合うこっちの身になって欲しいもんだわ!

まあ、男も一緒だからいいけど…

いや、いやいやいゆ何を書いてるんだ私は!?
別に男と一緒に居れるのが嬉しいとかそんな訳じゃなくて…

はぁ…
なんで私は日記で言い訳なんかしてるんだろ…

日記でくらい、素直になりたい

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 09:37:01.63 ID:8dWOnEAO<>〇月〇●日 晴れ

今日もメイトへ強制連行
そしていつものごとく大量に買い物していくこなた
同じ物を最低でも3つ買う
自分用、鑑賞用、布教用
いや布教用ってなんだよおい
あんたの資金に底はないのかと私は問いたい!
そこまであのバイトは時給が良いのだろうか?


…まぁ、いっか

今日は新刊のラノベを購入

甘い恋愛物だ

最近の私の楽しみは、読み終わった後の妄想だ

妄想…別に痛い妄想って訳じゃなくて、こんな恋愛を男としたいなぁって…
なんか書くのが恥ずかしくなってきた…


<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 09:37:50.24 ID:8dWOnEAO<>〇月〇×日 くもり

今日もまた、メイトに誘われた
これ以上何を買うと言うのか…

しかし、私は委員会があるので今日はパスした
どうやらみゆきも同じようだ
つかさも買い出しがあるので今日は無理だろう


という事は、こなたは男と二人きりで行くことになる

ちょっと不満だ…
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 09:40:32.01 ID:8dWOnEAO<>4月27日 はれ

今日は学校が休みだ
何もやることが無いので神社の手伝いをする事にした

平和だ…

男、何してるのかなぁ…

逢いたいな…


ー追記ー

茂みに隠れてるつもり何だろうか?
こなたがカメラを構えながらこちらの様子をうかがっている
しばらく気付かないフリをしていたが

パシャパシャとシャッターを切る音が聞こえてきたので、手にした箒をそれに向かい投げつけた


夜、こなたの父親から
娘が帰ってきていないと連絡がきた

まだ、あそこで気絶しているみたいだ



<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 09:42:11.05 ID:8dWOnEAO<>〇月〇△日 はれ

今日も休み
特にする事が無いので、つかさと一緒に勉強をしてから買い物に出掛けた

まさか男と会うとは…

自分でも顔が赤くなっていくのがわかる
つかさはこんなにも自然に男と会話してるのに

満足に顔を見て話せなくなる自分が恨めしい





私…とことん好きなんだなぁ…

初めて出会った時は、なんとも感じなかったのに…

こなたに『新たな同士が誕生した!!チミ達に紹介しようではないか』

とか言われた時は、どちらかと言うと
うわぁ…
って感じだったし…



よし、決めた!
明日の放課後、こなたはバイトでみゆきは委員会だし
つかさと男と私の三人で遊びに行こうって計画があったけど…





男だけ誘おう


だって


もっと、男と一緒にいたい

もっと、男の事をしりたい


…二人きりになりたい

明日から、もう少し積極的になってみよーーーーー
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 09:43:02.21 ID:8dWOnEAO<>パタン

と、少女はそこで日記を読むことをやめた

「そっか…そういうことなんだ…」

少女は、目尻を少し濡らしながら笑う

「私も…好きなんだぁ、男君が…」

なにかに堪える用に少女はその小さな身体震わせる

「ずるいなぁ…酷いなぁ…」

しかし、すぐに震えは止まる

「でも…」

少女の顔から笑顔が…表情が消える

「負けないよ?お姉ちゃん?…ふふ、あはは…」



ついに、つかさの瞳から…












光が消えた







<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 09:46:21.20 ID:8dWOnEAO<>あぁ…続きをどうするか…

どう見ても駄文です
本当にありがとうございました


ちょっと吊ってくる…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 10:33:05.65 ID:hw8cFuQo<>私は一向に構わんッ!<> 病み猫<><>2008/06/13(金) 11:31:12.48 ID:uYLb88g0<>乙です!
wktk!wktk!!

私も七割は携帯ですよ。<> 病み猫<><>2008/06/13(金) 11:45:50.95 ID:uYLb88g0<>では、私も少しだけ投下します。<> 病み猫<><>2008/06/13(金) 11:47:16.42 ID:uYLb88g0<>【from】
柊かがみ
【タイトル】
無題
【本文】
私、男のために他の全部を犠牲に出来そうだわ。
 
 
かがみのメールを見て、俺は寒気がした。
…そういえば今日はかがみに会ってない。
かがみはつかさと何かあったんだろうか…?

俺は足を止めてUターンし、もう一度電車に乗り込んだ。


嫌な予感がする。
夏が近いのにブルブル震えていた。
 
 
2-Eの教室。

教室にはこなたとかがみが居た。
見つめ合う二人。

かがみ「…こなた」

こなた「…かがみん」

かがみ「…言えるうちにいっておくわ。…ごめんね。」

こなた「…私こそ、かがみんの気持ち気付けなかったよ。」

かがみ「…行こっか。」

こなた「…うん。」

かがみとこなたは教室を出ていった。<> 病み猫<><>2008/06/13(金) 11:48:31.12 ID:uYLb88g0<>電車を降りて、俺は全力で走った。
ふと…みゆきさんの言葉を思い出した。

『…私に出来ることがあったら言って下さい…』

走りながらみゆきさんに電話をする。

トゥルルルル…
トゥルルルル…
トゥルルルル…
トゥルルルル…
ガチャ

みゆき「…もしもし男さんですか?今、電車の中なので…」

男「みゆきさん!!なんだか分からないけど嫌な予感がするんだ!!さっきつかさに会って、話しかけても気付いてないみたいで、学校の方に歩いていったんだ。俺も今学校に向かってる!」

みゆき「!!…私も学校に向かいます!」


電話を切り、学校に走り込んだ。
階段を駆け上がる。
2-Eの教室のドアを開けると、そこには…つかさが居た。

男「…つかさ!」<> 病み猫<><>2008/06/13(金) 11:49:46.85 ID:uYLb88g0<>つかさ「あっ男君、久しぶりー!」

私服のつかさは、昨日別れたときと同じ、不自然な笑顔で微笑んだ。

つかさ「えへへ…私に会いに来てくれたの?うれしいなー!」

男「つかさ…」

つかさ「私ね、もう少しでね、この世で一番男君にふさわしい女の子になれそうなの。」

男「…えっ?」

つかさ「…おねえちゃんと…こなちゃんと…もうすぐ決着付くから…待っててね!」

男「なん…だって?」

つかさ「三人でね、決めたの。三人で勝負して、勝った人が男君と一緒になるって。」

男「まっ…待てよ!そんなのって…」

つかさ「…だって、男君じゃ決められないでしょ?…だから、私たちが決めるの。」

つかさはそう言って、大きなバッグを開けた。
中から、刃が布で巻かれた鉈と、短い日本刀が現れた。
それらを手に取ったつかさが、笑顔のままこちらに近づいてくる。

俺は足が震えて動けない。
「つ…かさ…」<> 病み猫<><>2008/06/13(金) 11:50:43.42 ID:uYLb88g0<>それでは、また夜に来ます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 15:27:46.92 ID:MK0/JQAO<>>>542
続き期待してます<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 18:08:30.15 ID:OLcao/go<>乙
短い日本刀……
ドスでいい気がなんて文句が言えるワケが無いッ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 19:20:58.75 ID:WE/2cPc0<>「病み猫」様 投稿のほどお疲れ様です。
本格的になってきましたね。 続きをwktkしながらお待ちしております。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 19:22:46.69 ID:WE/2cPc0<>後、上記の書き込み追加でもう一人の書き手さんも引き続き頑張ってください。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 20:03:46.35 ID:fhbW6gQ0<>短い日本刀=脇差し
でおkですか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 20:10:42.55 ID:8dWOnEAO<>俺、最後まで頑張るよ。

とりあえず仕事終わったら書きます。
誤字もなんとしなきゃ…



病み猫さんもお疲れ様です、続き楽しみにしてます。<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 00:33:32.34 ID:1Hl.Coc0<>遅くなってすみません。
二時頃に投下の予定です。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 00:34:20.84 ID:cKw3.mo0<>わかりましたぜ兄貴<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 00:44:04.11 ID:.z4i.BAo<>ウホッ!いいSS!<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 02:16:39.19 ID:1Hl.Coc0<>それでは書いたとこまで投下します。<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 02:19:06.63 ID:1Hl.Coc0<>つかさは俺の胸に、自分の顔が当たる距離まで近づくと、まっすぐ俺を見上げた。
その目は、氷の様に冷たく、透き通っている。

http://imepita.jp/20080614/079840

つかさ「…誰にも優しいってことは、誰の気持ちも大切にしてないって事だよ…?」


つかさ「待っててね、男君。」
つかさはにっこりと笑った。

つかさは俺から離れると、ゆっくりと教室を出た。

震えていた足を奮い立たせて俺はつかさを追った。

つかさの影が階段を上がっていくのが見えた。

男「屋上…?」

階段を駆け上がると、目の前で屋上のドアが閉められた。
…一瞬だが、屋上にはこなたとかがみが居るのが見えた。

俺は焦ってドアノブを回したが、鍵をかけられている。


男「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!開けろ!!開けろ!!つかさぁぁぁ!!!!!」
いくらノブを回しても、ドアをたたいても鍵は開かない。


みゆき「男さん!!」

俺の大声をあげたから気付いたのだろうか、みゆきさんが階下から現れた。

男「みゆきさん!!鍵を!屋上の鍵を!!」

みゆき「!!分かりました!」

みゆきさんは再び走っていった。<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 02:20:10.51 ID:1Hl.Coc0<>かがみ「つかさ…。」

つかさ「おねーちゃん。こなちゃん。」

こなた「…」

つかさがバッグを開ける。
中から刀と鉈を取り出す。

つかさ「はい、おねえちゃんの居合刀。」

かがみ「ありがと。」

つかさ「こなちゃんは素手でいいんだよね?」

こなた「うん。」

つかさは鉈を取り出し、右手に持った。


かがみ「…つかさ…つかさは本当に男が好き?」

つかさ「うん。おねえちゃんこそ。」

かがみ「当たり前よ。私は男が好き。…つかさを犠牲にしても平気なくらい。」

つかさとかがみが、こなたを見る。

こなた「何て言うかさー…私は男の事、つかさやかがみんと出会う前から好きだったんだよ?」


かがみ「…キマリね。」

遠雷と共に雨が降り出した。<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 02:21:24.15 ID:1Hl.Coc0<>つかさが鉈を水平に持った。

つかさ「…おねーちゃん…なんでお姉ちゃんが仕切ってるの?男君は…私の彼氏だよ?何で私の邪魔するの?!」

かがみ「彼氏?………もう違うでしょ?」

つかさ「……違くない…」

つかさ「違くない!違くない!違くない!違くない!違くない!違くない!!!」

つかさ「ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

つかさは鉈を振り上げ、かがみに切りかかった。

鉈の刃はかがみの左肩をめがけて振り下ろされる。

刃がかがみの髪にふれる瞬間、かがみが半歩踏み込んで居合刀を抜いた。

つかさ「あれ…?」

つかさは右首筋に熱いものを感じた。

真っ赤なしぶきが、かがみの制服を染める。

つかさは景色が滲むのを感じた。

つかさ「…いや……どうして…?男くんといっしょにいたい…だけなのに……おねぇちゃん………」

つかさの体は、かがみに抱きつくように崩れ落ちた。
 
 
かがみは、妹のしぶきに染められ、制服は赤くなってもなお、表情を変えない。

つかさの血を、梅雨の雨が流して行く。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 02:21:45.28 ID:FGxX.BM0<>「病み猫」様 日々投稿のほどお疲れ様です。
さて・・・そろそろクライマックスですかな?
引き続き続投を楽しみにお待ちしております。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 02:48:58.65 ID:cNZ87AAO<>大好きなつかさのリタイア早くて俺涙目<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 03:43:55.68 ID:1Hl.Coc0<>遅くなり申し訳ありません。
それでは投下していきます。<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 03:45:13.42 ID:wqUXSMA0<>遠くから聞こえる雷を感じるように、かがみは鉛色の空を見つめていた。

自分によりかかる妹を地面に寝かせると、かがみはゆっくりとこなたを見た。


かがみ「こなた…」

そう呟くとかがみは、リボンを解いて横たわるつかさに乗せた。
かがみの目の色はまるで、見上げていた空の色が映り込んでしまったかの様だった。

かがみがゆっくりと、こなたに近付いていく…。
 
 
 
男「開けてくれ!!!!頼む!!!つかさぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

俺は必死にドアをたたき続けた。
手のひらは内出血し、何枚か爪が剥がれていたが、俺はその痛みさえも忘れてドアを開けようとした。

みゆき「男さん!!!」

みゆきさんが息を切らしながら、階段を上ってきた。

男「!!早く!!鍵を!!!」

みゆきさんは汗でびっしょりになりながら、鍵を鍵穴に差し込んだ。

ドアノブが回ったとき、最初に飛び出したのは、ノブを回したみゆきさんだった。

みゆきさんが走り出す。
俺も続けて、雨に濡れた屋上に出る。

雨と落雷の中、向き合うこなたとかがみ。
ふと見ると、かがみの後方には赤い水たまりがあった。
水溜りの中心には…ついさっきまで顔を合わせていた、つかさが居た。

男「………う……ウソだろ……?」
男「つ………つかさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 03:46:30.07 ID:wqUXSMA0<>かがみの持つ刀に付いた、血と雨の混じった赤い液体が、目を閉じたつかさが、もう二度と目を開けないだろう事を告げていた。

俺は血だまりの中のつかさを見て、その場に立ち尽くし、動けなくなった。

動けない俺とは対照的に、雨とも涙ともわからない水でメガネを濡らしながら、みゆきさんが走り出し、かがみの前に立塞がる。

みゆき「かがみさん!!こなたさん!!」

かがみ「みゆき…何してんの?」

みゆき「…ダメです。」

かがみ「…みゆきは関係ないでしょ?」

みゆき「もう…やめましょう。」

かがみ「どいてよ。」

みゆき「どきません。」

かがみ「どきなさいよ!!こなた殺せないじゃない!!!」

かがみは叫ぶと共に、また、刀を抜いた。
みゆきさんの服が破け、上に着ていたセーターがゆっくり赤く染まっていく。
みゆきさんはその場に膝をついた。

俺はみゆきさんが床に倒れこむのと同時に、走り出した。

男「みゆきさん!!」

みゆきさんに駆け寄り上半身を抱き起こす。
みゆきさんは苦しそうに息をしながら俺を見上げた。
<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 03:47:44.42 ID:wqUXSMA0<>みゆき「…ゴホッ!ゴホッ!…おとこ…さん…ゴホッ!」

おとこ「みゆきさん!!しっかりしてくれ!!今救急車を呼ぶから!!!」

みゆき「私は…もうダメです…ゴホッ!…それよりかがみさんを…止めてください。」

おとこ「ダメだ!!もうこれ以上…死んじゃダメだ!!!」

みゆき「いいんです…私は…いいんです…。きっと…罰です…。早く…こなたさんを……」

みゆき「…………」

男「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
 
 
 
気がつくと、かがみはもうこなたとの距離を詰めていた。
あと一歩踏み込めば、刀の先がこなたに届く。

俺が走って行くより、かがみが一歩踏み出す方が早いだろう。
男「かがみ!!やめろォォォォォォ!!!!」

俺が叫ぶのと同時にかがみがまた、左足を踏み込んで刀を抜いた。

俺は目をつぶることも出来ずに、ただ目を見開いて一部始終を見ていた。

かがみが左足を踏み込んだ瞬間、こなたの左半身が前に出た。
かがみの刀の軌道はこなたの右腕を通過した。
つぎの瞬間、こなたは左腕でかがみの右手をつかみ、刀ごとかがみの左胸へ押し返した。

かがみ「ウソ…だ………男…私……」

俺は何も言えなかった。
まばたきも出来なかった。
ただその場に立ち尽くした。

かがみが崩れ落ちたのを見計らい、こなたがこちらに近付いてきた。

こなた「男…」
<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 03:49:14.83 ID:1Hl.Coc0<>http://imepita.jp/20080614/127210<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 03:50:33.91 ID:wqUXSMA0<>こなた「私…勝ったよ…。」

男「こなた…お前…右腕…」

こなた「さすがかがみんだね。無傷では勝てなかった。」

男「勝てなかったって…お前…みんなは………。」

こなた「みんなでさー決めたんだ。真剣勝負で勝った人が男と一緒になるって。」

そこまで言うと、こなたは俺にもたれかかってきた。
右腕のあったところから、おびただしい血が流れ落ちる。

こなた「ねーおとこぉ…私を選んでくれるよね…?」
こなた「ずっと…好きだったんだよ?」
こなた「………なんだか寒いなー……」
こなた「おとこぉ………あっためてぇ………」
こなた「…………」

男「…こなた?」
男「おい…こ…こんな雨の中で寝てたら風邪ひくぞ?」
男「…は…早く帰ろうぜ…?」
男「みんな…一緒にさ…」


…雨が強い。
辺りにはとっくに夕闇が降りていて、屋上から見える夜の街の明かりは、雨に濡れてどこか幻想的だった。
<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 03:52:50.62 ID:wqUXSMA0<>投下、終わりです。
『裏』はまだ続きます。
遅くなって申し訳ありません。
つかさはまた違う話で活躍させていきたいと思ってます。

それでは、おやすみなさい。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 07:48:07.27 ID:cKw3.mo0<>乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 12:28:33.91 ID:pDoYpAAO<>GJ!

凄惨だね、こりゃ‥‥‥<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 12:36:55.18 ID:pDoYpAAO<>>>554
「脇差しやない」「射殺せ。神槍」な展開を期待した鰤厨の俺は吊ってくる<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/14(土) 12:47:37.36 ID:tF7k7u.0<>乙です!

>>569こなた…無理しやがって…
俺も絵がかけたらな〜

続きも期待してます!

>>542
続き期待してますよ。期待を裏切ると……

|ω=.)  (;・ω・)オヤ、ダレカノ ケハイガスル…
<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 15:31:24.64 ID:1Hl.Coc0<>みなさんおはようございます。
今日も夜に投下予定です。

尚、かがみが最後に使った技は飛天御剣流・天翔龍閃です。
こなたは合気道を意識した動きをさせてみました。<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/14(土) 22:47:25.38 ID:tF7k7u.0<>病み猫さんがまだ来ないみたいなので、クライマックスを邪魔しないうちに投下しときます。<> あなざー・すたー 22.プリンプリンプリン(みゆき視点その2)<>saga<>2008/06/14(土) 22:54:56.84 ID:tF7k7u.0<> でも、私に嫉妬する資格なんてあるのでしょうか?

 一度、男さんを拒絶した私に……

 でも……あの時、男さんを拒絶した時の気持ちは私の本心ではなかったのです。

 本当は嬉しかったのに、どう対応していいのかわからなくて、

 その「わからなさ」が「恐さ」に変わってしまって……

 だから、

 だから、今度こそ自分に正直になりたい!

 意識下に、

 無意識下に、

 カベを作ってばかりだった私を変えたい!

 他の誰でもない、男さんが、そう思わせてくれたのですから!


「お母さん!」

「な〜に?みゆき?」

「あの、私にお菓子作りを教えてください!」

「そうねえ……でも私もそんなにお料理得意なほうじゃないんだけど……」

 ……ええ、存じております。
 ……でも、今はお母さんしか頼れる人がいないんです。
<> あなざー・すたー 22.プリンプリンプリン(みゆき視点その2)<>saga<>2008/06/14(土) 22:56:06.02 ID:tF7k7u.0<>「それにお菓子って言っても色々あるわよ?何を作るつもりなの?」

「そうですね。……あ、風邪を引いている方が食べたくなるお菓子なんて、何かありませんでしょうか?」

「風邪?それなら、もうプリンで決まりね!」

「プリンですか?いいですね!でも何故にプリンなんですか?」

「風邪にはプリンって相場が決まってるの!みゆきが風邪をひくと、いつもミルクセーキを作ってあげるでしょ?本当はプリンを作ってあげたいんだけれど、いつもめんどくさくなっちゃって、味や材料が似ていて作るのが簡単なミルクセーキで済ませちゃうの。うふふふ、内緒の話なんだけどね」

「は、はあ……」

 ……この人は、何故に内緒話を本人の前でするのでしょうか?

「う〜ん、卵にお砂糖に牛乳に生クリームに、ええと……あとバニラエッセンスも確かあったはずだから、今すぐにでも作れるわよ?」

「で、では、早速お願いします!」

「ふふふふ、明日はその男の子のお見舞いかしら?」

 楽しそうに、ニコニコしているお母さん。

 私は自分の顔が熱くなるのを感じました。

「え、ええ。今風邪をひいてらっしゃるようなので……」




 その後、私は早速プリンを作りました。
<> あなざー・すたー 22.プリンプリンプリン(みゆき視点その2)<>saga<>2008/06/14(土) 22:57:28.25 ID:tF7k7u.0<> 初めて作る私のほうが、お母さんよりも手際が良かったように感じましたけど……

 ……それは、気にしないことにしましょう。

 
 この私が、男の人のためにお料理をするなんて……

 それだけでなんだか舞い上がってしまいそうです。

 うふふふふ。

 ……男さん、喜んでくださるでしょうか?



「ようやく完成ですね」

「ふ〜、初めてにしては、上出来ね。私も手伝った甲斐があったわ」

 お母さん……

 ……後半は完全にプリン作りに飽きていたようでしたけど?

「あ!私、プリン作りに夢中になって、男さんに明日お伺いする旨伝えるのを忘れてました」

 携帯電話を取り出そうとする私を、何故だかお母さんは緩やかに制しました。

「まあ、お待ちなさい、みゆき」
<> あなざー・すたー 22.プリンプリンプリン(みゆき視点その2)<>saga<>2008/06/14(土) 22:59:09.94 ID:tF7k7u.0<>「……?何でしょう?」

「こういうときに必要なのは『サプライズ』よ」

 うふふ、っと少女のような笑みを浮かべるお母さん。

「明日、いきなり押しかけちゃいなさいよ」

「え?でも……そんなことしてご迷惑にならないでしょうか?」

「大丈夫よ。誰もお見舞いに来ないな〜と思っていたところに、突然のお見舞いサプライズ。男の子ならきっと心躍るわよ〜」

「そ、そんなものでしょうか?」

「そんなものよ。それにサプライズでお見舞いに行って迷惑なら、きっと事前に連絡差し上げて行ってもどうせ迷惑よ!」

 えっへん!とでも言いたげに腰に手を当てて、持論を展開するお母さん。

 お母さんの言うことを完全に信用していいのかどうか……

 普段が普段だけに少し迷いましたが……

「わかりました。お母さん、サプライズ作戦を実行してみます」

「うふふ。頑張ってね。チャンスがあれば押し倒すのよ!」

 ……後半は聞こえなかったことにしました。




 

 今宵は、

 作ったプリンに願いと、思いとをこめて。

 おやすみなさい。男さん……
<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/14(土) 23:00:28.21 ID:tF7k7u.0<>とりあえず今夜はここまでです!

<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 23:49:14.12 ID:1Hl.Coc0<>あなざー・すたーさん乙です!
難しいみゆき母を使うのはすごいと思います!(私は勇気がなくて一言のみでした…)

今日は少し遅くなってしまいそうです。
『裏』最後の分岐を出す予定ですので、よろしくお願いします。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 23:52:41.94 ID:cKw3.mo0<>フフフ……またバッド踏んでやるよォォォヒャッホォォォォ<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/14(土) 23:53:58.72 ID:tF7k7u.0<>個人的にみゆき母が好きなもので///

起きていたけど、明日朝早いので……出先でケータイでチェックします!<> 病み猫<><>2008/06/14(土) 23:55:13.05 ID:1Hl.Coc0<>今日のはバッド狙いやすいですよー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 02:47:13.13 ID:GirsbfA0<>「病み猫」様 「あなざー・すたー」様 毎度の投稿お疲れ様です。
「病み猫」様の方は凄まじい修羅場の結末ですなぁ・・・正に○○の結末の様に・・・
(By ス○○ズより)
そして、そろそろ物語も終わってしまいそうなので嬉しくもあり悲しくもあります。

「あなざー・すたー」様 ゆかりさんを使うとは・・・すごいですねぇ・・・
正に本格的といった風合いがあります。かなり続きをwktkしてしまう展開ですね。
それでは今日はこのあたりで失礼します。<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 02:53:35.90 ID:tmWB/V.0<>本当に遅くなって申し訳ありません。
それでは投下をしていきたいと思います。<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 02:55:10.90 ID:tmWB/V.0<>白石「おっ…!男じゃないか。どうしたんだ?傘もささずに。」

男「…ああ白石…傘忘れちゃってさ…。家帰ったら風呂飛び込むつもりだから…。」

白石「そ…そうか…?」
白石「あ…そう言えばさ、俺がバイトでアシスタントしてる番組で今度うちの学校の女の子紹介しようかって案が出てるんだけどさ、お前、泉と仲良かったよな?番組に出演…と言っても写真だけだけど、交渉してくんないかな?俺泉とはあんま喋んないし。」

男「こなたが出演…?へえ…いいよ。…こなた…喜ぶだろうな。…家帰ったら聞いてみるよ。」

白石「おー!サンキュー!!じゃあ頼んだぞー!」

男「ああ…。」

白石は歩いて行った。


男「…こなた、聞いたか?お前ラッキーちゃんねる出れるみたいだぞ?良かったな…あんまりハメ外して恥かくなよ?」

男は右手に持った大きなバッグに向かって微笑んだ。

家に着き、男は風呂にお湯を張る。

男「こなた、寒かったろ?…今風呂にお湯入れてるから。」

「…」

男「えっ?一緒に入りたいのか?…しょうがないな、今回だけだぞ。」

「…」

男「ばーか…何言ってんだよ。全くお前は…。」
<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 02:56:10.55 ID:tmWB/V.0<>男は膝をたたんだ体勢のこなたを、後ろから抱き締めるようにして、一緒に湯船につかる。

男「…どうだ?温まってきたか?」

「…」

男「うん、そうだな。ずっと雨の中に居たからな。」

「…」

男「そんな事ねーよ!!第一お前胸とか、小学生並じゃねーか!!」

「…」

男「…はいはい、そうですね。」

「…」

男「しょーがねーな…何がいいんだ?またカレーか?」

「…」

男「お前だって結構得意だろ。今度はお前が作ってよ。」

「…」

男「うん…そうだな…。」

「…」

男「そろそろ上がろうぜ。のぼせちゃうからさ。」

「…」
<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 02:57:05.79 ID:tmWB/V.0<>台所でカレーを作る男。

男「もうちょっとで出来るからなー。」

「…」

男「そんな事言ったて、しょうがないだろー。あっ明日の夜になれば一晩寝かせたことになるよ。」

「…」

男「うん…親いないんだし、泊まってけよ。」

「…」

男「こらー![禁則事項です]はしばらく禁止だろーが!!」

「…」

男「しょうがない奴だな…」

「…」


男は食卓に二人分の夕食を運ぶ。

男「うまいかー?」

「…」

男「ん?じゃあソースとかかける?」

「…」

男「へー…確かにマヨネーズは変わってるな。」

「…」

男「俺?俺は特に何も入れないけど。」
<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 02:58:03.00 ID:tmWB/V.0<>男はこなたを自分の布団に寝かせた。
強く握ったまま、開こうとしないこなたの手を見て男の脳裏にこなたの言葉が甦ってきた。
『…手、離したくない…。』
男の目に、やっと涙が溢れてきた。

男「こなた…こなたぁ…お願いだ…もう一度だけ目を開いてくれ…!!!」
男「また一緒にアキバ行ってやるよ!…これから毎週お前に付き合ってやるよ!」
男「だから…!!!」

男の涙がこなたの白い肌に落ちる。
しかし、ドラマのようにこなたが目を開ける事は無い。

…ヴゥン

男「…?!」

突然パソコンの電源がひとりでに入った。

男「なんだ?故障したのか??」

デスクトップが開くと、画面に見慣れないページがひとりでに開いた。

[メールがあります!]
【送信者:observer】
 
 
男「…なんだこれ?」

男はメールを開いた。

【本文:洞窟で待ってるよ。】
<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 02:59:43.89 ID:tmWB/V.0<>男「…洞窟…??」

『イタズラか?』男の頭にはまずその言葉が浮かんだが、同時にいつかのこなたの言葉が浮かんだ。

『…危険なんだよね。』
『…情報収集しよう。』
『…名前は…』
『シュレディンガーの洞窟。』

男はほぼ自動的に、オンラインゲームにログインした。
…少しでも、こなたとの思い出に浸っていたい、という気持ちと、もしかしたら行方不明の黒井先生かもしれないという思いが、男の指を動かした。

[ようこそ!makotoさん!]
 
 
ゲームの中には、黒井先生も…もちろんこなたも居なかった。

男はひたすらモンスターを倒していた。
こなたに連れられて狩りをしているうちに、男のレベルもだいぶ上がっていた。
男は、大切な物を失ったこと悲しみを、モンスターに向ける刃に変えてひたすらタイプした。
 
…男はふと、不思議な感覚に襲われた。
まるで、自分がそのゲームの中で実際に行動しているような感覚がする。
…モンスターの爪が、男の肩を掠める。肩に鈍い痛みが走る。
…薬草をかじる。言いようのない苦みと共に、疲れが飛んで行く。
…チョプロン村から、ひたすら北に向かって走るうちに、男は完全にゲームの中に居た。

男「…なんだこれ….hakeかよ…でも…どうでもいいや…。」
<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 03:02:13.10 ID:tmWB/V.0<>気がつくと男は、見慣れない洞窟の入り口に居た。

男「これがこなたの言ってた洞窟か…。」

洞窟の入口は、断崖の中腹に口を開いていた。
男はためらわず中に入る。
…すると不思議な事に、洞窟の内部は近未来的なコードやボタンなどが並ぶ通路になっている。
壁には何かの公式の様な数式や、物理の記号の様な文字が書かれている。

男「敵が居ないな……………………………………んっ?!!!」

男が少し歩くと、入口のあったところが、周りの壁と同じような数式の並ぶ壁に変わった。

男「なるほどな…行った奴が帰って来ないって言ってたもんな。」

男はすでに恐怖など無かった。
その後は一度も振り返らず、ただ奥へと進んだ。

15分ほど歩いただろうか…目の前に大きな扉が現れた。
扉には大きく『知性の間』と書かれていた。
扉には鍵がかかっており、ドアノブらしきものの上に『カードキー挿入口』と書かれている。

男「カードキー…?」
男はカバンを漁りながら考えた。
『俺…そんなもの持ってたかな…?』
 
 
 (オートセーブしました。『最終分岐・裏』。)
>>+5

@ ―――そんなもの持ってないな。
A ―――俺は『   』を手に取った。
 
※Aを選ぶ場合は『 』に入るアイテム名を書いてください。

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 03:27:49.44 ID:JEONMGA0<>ksk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 03:29:15.63 ID:JEONMGA0<>オレ独りなのか...
誰かいるか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 03:35:18.74 ID:JEONMGA0<>いい忘れてたけど病み猫さん乙....<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 03:37:17.23 ID:8TzXCqU0<>投下乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 03:43:33.89 ID:JEONMGA0<>手紙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 08:23:26.16 ID:4d/tKQAO<>あなざーさん病み猫さん乙です

>>575
刺されたいのであえて逃亡うわなにするやめr

ぶっちゃけ俺投下する時期間違えた気がする…
それじゃあボチボチ投下いきますなぁ<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/15(日) 08:37:39.68 ID:4d/tKQAO<>>>541続き



かがみ「たっだいまぁ〜!」

…お姉ちゃんが帰ってきたようだ

私は日記を元の場所にしまい、玄関にいるお姉ちゃんに挨拶をする

つかさ「おかえりー、お姉ちゃん!!」

かがみ「あ…つかさ…た、ただいま」

つかさ「今日は遅かったねー?どこか行ってたの?」

楽しかった?男くんと二人きりで遊んだのは楽しかったかなぁ?

かがみ「あ、ああ…遊びに行ってた訳じゃないわよ?最近委員会が忙しくてさぁ〜」

…嘘つき



<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/15(日) 08:38:19.71 ID:4d/tKQAO<>つかさ「そっかー、今日は私一人ぼっちで帰ったから寂しかったよー」

私…決めたよお姉ちゃん…

かがみ「そ、そうなんだ?ごめんね、つかさ…」

相手がお姉ちゃんでも、私は遠慮しないから…

つかさ「謝らなくていいよお姉ちゃん、ご飯出来てるから食べよう?」
どんな手を使ってでも、男くんは私の物にする

かがみ「あ、食べる食べる!結構お腹空いてたのよね〜」

だから、今だけは…
つかさ「今日のオカズはお姉ちゃんの大好きな――――」






仲の良い姉妹を演じてあげるよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 08:39:46.73 ID:PrF1Ncco<>乙dz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 08:40:44.20 ID:PrF1Ncco<>あろ
いつの間にか投下
ならば支援<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/15(日) 08:45:15.15 ID:4d/tKQAO<>かがみ「誰、誰、誰が〜♪」

と、最近流行りの曲を口ずさみながら
1日の汚れを洗い流す為にシャワーを浴びる私

この瞬間が、1日というサイクルの中でもっとも好きなモノの一つだ

汗などを洗い流した後は、熱々の湯に身を沈める

あまりの気持ちよさに思わず

かがみ「あぁ〜、生き返るわね〜」

と、年寄りみたいな事を口走る

かがみ「って、あたしはオバサンかッ!」

ダメだ…1人ツッコミは虚しいから止めよう…



かがみ「はぁ…」

それにしても今日のつかさは少し変だった気がする
なにか…思い詰めたような…
<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/15(日) 08:48:47.62 ID:4d/tKQAO<>でも、気のせいなのかもしれない
途中からはいつものつかさだったし…

きっと寂しかったのだろう

いつもは最低でも私と二人で帰る

勿論、私が委員会の時は一緒に帰れないがその時は男が―――


そ、そうだ!男だ!
かがみ「男…かぁ…ふふ」

あれってデート、なのよね?

一応二人きりだし…
マックに行って少しだけ話をしただけなんだけど…

凄く楽しかったなぁ…

男は、私といて楽しかったのかな?

男の人と二人でマックへ…
なんて経験は初めてなのでわからない
楽しんでくれたならいいけど…

<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/15(日) 08:50:03.06 ID:4d/tKQAO<>うーむ…

悩んでも仕方ないか…

とりあえず、上がろう

このままだと

かがみ「の、のぼせてしまう…」

少し、長く湯に浸かりすぎたわね…

あーあ、私にもう少し勇気があればなぁ〜

簡単に告白出来るのに、ね…

でもまぁ、今は

かがみ「ダイエットを頑張りますか…」

今より痩せて

自分に自信を持てたら

告白しよう

男に



<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/15(日) 08:52:15.55 ID:4d/tKQAO<>お風呂から上がると私はある‘モノ’の前で立ち止まる


かがみ「…何回やっても慣れないわ…この瞬間だけは」

目の前には体重計

前回、前々回とも順調にマイナスを記録している

しかし、今日は不安だ

放課後の帰りに男とマック
そして、男と二人きりになった嬉しさと料理の美味しさでついつい食べ過ぎてしまった本日の晩御飯

トドメは間食のポッキーだ

もし、過去に行けるのなら

私は私を殴ってやりたい…

かがみ「…ゴクリ」
恐る恐る足を台に乗せる

いかん…嫌な汗が出てきた…

<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/15(日) 08:53:42.11 ID:4d/tKQAO<>かがみ「ッ〜〜!」
頑張れ私!まだ片足を乗せたくらいで恐れてどうする!

震える身体に鞭を打ち

思い切って両足を乗せる

しかし…

かがみ「…どうしよう、目が開けられん…」

こ、怖い!やっぱ怖すぎるよ!

表示された数字を見るためには目を開かないと行けない

しかし、見た瞬間
今までの苦労が水の泡となり消えてしまうかもしれない

…前にもあった

リバウンドしたことが…

体重が元に戻っただけならまだいい

だが、あろうことか若干増えていた

あの悪夢はできれば二度と見たくない…




<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/15(日) 08:56:03.31 ID:4d/tKQAO<>落ち着け…落ち着け私!

そ、そうだ、深呼吸をしよう!

少しは落ち着くはず…多分

かがみ「すぅ〜〜…はぁ〜〜…」

よし、少しは落ち着いた…

見るわよ…私
準備はいい?
OK…
では…見るぞ!

かがみ「ッ!!!!!!!!!???」
見なきゃ良かった…<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/15(日) 09:02:13.15 ID:4d/tKQAO<>かがみ「いやぁぁああああああああああああああああ!!!!」



つかさ「どうしたの!?お姉ちゃん!!?」

私の悲鳴を聞きつけ、慌てた感じでつかさが飛んでくる

かがみ「つぅ〜かぁ〜さぁ〜」

つかさ「な、なぁに?」

かがみ「…ぇた…あっというまに…また増えたぁ…」

つかさ「あは、あはは…」

つかさも呆れて言葉が無いようだ

このツラサがわからないのか妹よ…

私は今ものすごく泣き出したい気分なんだからね…

かがみ「うふ…うふふ…ふえた…体重…あは」

つかさ「お、お姉ちゃんしっかり!」

かがみ「うわぁぁーん!!」

はぁ…

こんな調子で、私は告白出来るのだろうか…


<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 09:07:16.71 ID:4d/tKQAO<>今日の分は終わりっスよ先輩達!
また書き溜めたらくるっス


一応、かがみ&つかさの視点をメインにしていこうかと
なるべく他のキャラクターは出さない方向にします
所謂縛りプレイですね
私大好きです、縄

拙い分ですがよろしくお願いします。




<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 09:08:18.31 ID:4d/tKQAO<>>>604
支援あじゅじゅした〜<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 10:46:37.28 ID:d/w42Fk0<>乙です!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 13:33:13.03 ID:ZTqK1/Y0<>「柊かがみ」の作者様 投稿のほどお疲れ様です。
今作は柊姉妹視点での展開ですなどうなるのか気になりますな
続きを楽しみにしています。
<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 16:37:35.00 ID:tmWB/V.0<>それでは、投下させて頂きます。<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 16:39:01.12 ID:tmWB/V.0<>男「黒井先生の手紙か…。」

男はとりあえず手に触れたものを、カードキー挿入口に当ててみた。
予想どおり、手紙はサイズ的に入らない。

男「鍵なんて持ってねーよ…。」

男がそう呟くと、ドアがひとりでに開き始めた。

男「…なんだ、鍵なんてかかってないじゃん…。」

ドアの中から光があふれてきた。
内部は相変わらず、幾何学模様が一面に描かれた丸い空間になっており、中心に一人の少女が居た。
少女はピンク色でそこまで長くはない髪を、左右で束ねた髪形で、背はこなたよりさらに小さい。
少女は男を見ると、その場から動かずに口を開いた。


少女「今日は、男お兄ちゃん。」

男「……君は…?」

少女「私の名前は『ラプラス』だよ。あっ『ゆーちゃん』て呼んでくれてもいいよ!」

男「…ゆーちゃん??……ラプラス?」
『名前につながりが全然ねーよ!』とか『ポケモンかよ!』とか突っ込みたかったが、ラプラスと名乗るその少女の威圧感に、そのような思いはかき消された。
少女の存在感は、その低身長とは裏腹に、まるで巨人を目の前にしているようだった。

男「君が………『observer』?」

ラプラス「そんなとこだよ。」

男『なんでこんな子供がいるんだ?』

ラプラス「あっ!今私の事、子供扱いしたでしょー!!私、子供じゃないよ!!その証拠にお兄ちゃんの事、何でも知ってるもん!」
<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 16:40:13.25 ID:tmWB/V.0<>男「…なんだって?」

ラプラス「お兄ちゃんが生まれた日の事も、お兄ちゃんのお母さんが死んだ日の事も、お父さんが死んだ日の事も、お兄ちゃんの大切な人が次々と死んでいった事も。」

男「……お前……誰だ…?」

ラプラス「みんな死んじゃったね。こなたお姉ちゃんも、かがみお姉ちゃんも、つかさお姉ちゃんも、みゆきお姉ちゃんも、お兄ちゃんの両親も、こなたお姉ちゃんの両親も、ななこ先生も。」

男「………お前……。」

ラプラス「誰が殺したんだろうねー?」

男「やめろ…」

ラプラス「答えを聞きたい?…つかさお姉ちゃんがヒントを出してたけど。」

男「やめてくれ…」

ラプラス「答えはね…お兄ちゃんの…」

男「やめろッッッッッッ!!!!!」

部屋に静寂が流れた。
少女は、相変わらずにこにこしている。


男「分かってる…みんなを殺したのは『俺の心』だ…。優柔不断な俺の心がみんなを殺したんだ。」

ラプラス「はい、正解でーす!!」

少女はいっそう明るい笑顔になって、手をたたいた。
その様子は、ひどく冷酷で、同時に殺意が沸いた。

ラプラス「あれれ?私の事まで殺したくなっちゃった?いいよ、簡単だよ、私は弱いし、お兄ちゃんが私を否定すれば、決定論として私は力を失う。」

男「…お前…少し黙れ…。」
<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 16:43:47.64 ID:tmWB/V.0<>少女は少し笑うとまた俺を見ながら話し始めた。

ラプラス「ふぅ…ダメだよ?カッカしちゃ。せっかくお兄ちゃんが頑張ったから、私なりのご褒美をあげようと思ったのに。」

男「…?」

ラプラス「では問題です。みんなが死なないためには、お兄ちゃんはどうすればよかったのでしょう?」

男「…下らないこと言うな。」

ラプラス「もぅ!またカッカしてるー。正解が導き出せれば、みんな死なない世界が来るかもよ?」

男「!!どういう事だ?!」

ラプラス「えへへ。興味持った?」

男「詳しく説明しろ!!」

ラプラス「まずは私のクイズに答えてよ。」

男「………分かった………。」

俺はあまりに非現実的だったみんなの死と、今おかれている状況によって、さらに非現実的な『こなたが生き返る』という少女の信じられない言葉を、ごく自然に甘受していた。

<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 16:45:19.80 ID:tmWB/V.0<>男「…俺が…初めからこなただけを選べばよかったのか?」

ラプラス「ブーーー!!!ハズレーー!!お兄ちゃんがこなたお姉ちゃんを選んだら、他の人が病み病みになりまーす!!!」

男「…じゃあどうすればいいんだよ…。」

ラプラス「もっと根本的な事だよ。…もしお兄ちゃんがいなければさぁ、みんなずーっと友達で、一生仲良く出来たんじゃないかな?」

男「俺が…いなければ…?俺が[ピーーー]ば…良かったって事か…?」

ラプラス「うふふっ…いくら私でも命を消す事は出来ないなー。」

男「でも…先生や………待てよ!!お前!!さっき先生が死んでるって言ったな!!?」

ラプラス「…言ったよ?先生も、こなたお姉ちゃんのお父さんも死んじゃったよ。」

男「!!!…なんでだ…?……お前が殺したのか……!!!?」

ラプラス「嫌だなー私にそんな力はないって言ったよねー?」
少女は言葉を続ける。
ラプラス「詳しくは秘密だけどね、二人もお兄ちゃんがいなければ死ななかったんだよ?」

男「……なん………だって……?」

ラプラス「ふー…話それちゃったね。つまり私が言いたいのはね、お兄ちゃんがこなたお姉ちゃんに会わなければ良かったんじゃないのかな?って事だよ。」

男「…俺が転校してこなければって事か…?…でもあれは親父の仕事の都合で…。」

ラプラス「ブーーー!!!またまたハズレーー!!」
ラプラス「お兄ちゃんがさー転校してこなくても、こなたお姉ちゃんの心の中にはずっとお兄ちゃんが居たんだよ?それにさーお兄ちゃんは知らないだろうけど、あそこで再会しなくても、いずれは再会させられるよ?そうなったらおんなじでしょ?」

男「…させ『られる』…?どういう事だ…?!」

ラプラス「それは秘密です。あはははっ!!」
<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 16:46:37.93 ID:tmWB/V.0<>男「お前…いい加減にしろよ…それ以前にお前いったい誰なんだよ…!!」

ラプラス「だからー私は『ラプラス』。あるいは『ゆーちゃん』。」

男「そうじゃねーよ!!!」

ラプラス「はぁ…もう…話、脱線したばかりだなぁ…もうかいつまんで話すよ?」
ラプラス「お兄ちゃんがね、初めからこなたお姉ちゃんに会わなければ良かったんだよ。そうすればこなたお姉ちゃんは、お兄ちゃんに興味持たなかったし、つかさお姉ちゃん、かがみお姉ちゃんとも出会わなかった。」

男「『会わなければ良かった』…。」
男「お前…何言ってるんだ?そんな訳行かないだろ?俺とこなたは幼馴染なんだから!」

ラプラス「えへへ。私は『ラプラス』。ヒトの命は操れないけど、過去や未来の人の心をいじるのは得意なの。」

男「…なんだって?」

ラプラス「…男お兄ちゃんが望むなら、『会わなかった』事にしてあげる。そうすれば、『今』って未来は変わるかもよ?」

男「……そんな事…出来るわけないだろ…。」

ラプラス「忘れたの…?ここはゲームの中。どうせ信じてないなら、だまされたと思って試してみれば?それでみんなが生きてたらラッキーじゃない?」

男「………俺は…どうすればいいんだ…?」

ラプラス「また優柔不断?また誰かを不幸にするの?」

男「……………分かった……受け入れる……『会わなかった』事に……してくれ。」
<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 16:47:49.88 ID:tmWB/V.0<>俺がそう言うと、少女はニヤッと笑った。
そして部屋の幾何学模様が動き出したような気がした。
…俺の体は…光に包まれた。
 
 
 
 
…どれだけ寝ていたんだろう。気がつくと俺はパソコンの前で眠ってしまっていた。
俺の背中には毛布が掛けてある。
 
…コンコン
ドアをノックする音がした。
女性の声「起きた?入るわよー?」

ガチャ
ドアが開いた。
男「母さん…。」

男母「もう。今日は試合の日でしょ!風邪ひいちゃったらどうするの?」

男「あっ…ゴメン…。」

母さんはにっこり笑った。
男母「ご飯出来てるわよ。」


食卓にはあわただしく朝食を食べる親父が居た。
男父「おう、おはよう男。悪いけど父さんもう行かないといけないんだ。今日は日曜だってのにラボのみんなで研究報告の会議があってな。」

男「あ…うんいってらっしゃい。」

男父「行ってきます。試合頑張れよ。」

男「うん。」

親父は出社していった。
<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 16:48:54.36 ID:tmWB/V.0<>男「さて、そろそろ行ってきます。」

男母「行ってらっしゃい!ホントに応援行かないでいいの?」

男「いーよ!恥ずかしいし、埼玉までわざわざ来てくれなくてもいいから。」

男母「はーい。じゃ、怪我しないようにね。行ってらっしゃい!」

男「行ってきまーす」

俺は空手着を抱え電車に乗った。


男「糟日部かぁ…だいぶあるなぁ…少し寝よ…。」

アナウンス『糟日部〜糟日部です。』

男「あっあぶね!寝過ごすとこだった!!」

俺は急いで電車を降りた。
試合場は糟日部駅から少し歩いたところにある。

男「糟日部ってだいぶ都会なんだなー…」

向こうから女子高生の集団がやってきた。
あり得ないくらい長い青い髪で背の低いの女の子と、紫色の髪でツインテールの女の子、紫色の髪で大きなリボンの女の子、ピンク色で眼鏡の女の子だ。

青髪低身長「だーかーらー私みたいなスペックも需要はあるんだよー!!」

紫髪ツインテール「それはダメな大人の話だろーが!」

紫髪リボン「まあまあお姉ちゃん…」

青髪低身長「むぅーみゆきさんも何か言ってやってよー!」

ピンク髪メガネ「身長が低い事を気になさることはないと思いますよ?一般的には女性は背が高い事を悩むものですし…」
<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 16:49:50.89 ID:tmWB/V.0<>四人は割と大声でしゃべっている。
地元の高校生だろうか。
すれ違う瞬間、青い髪の少女と目が合った。
しかし次の瞬間、少女達はすれ違って、駅の方に歩いて行った。

青い髪…青い目…眼の下のほくろ…何となくその少女の容姿が記憶に残りそうだった。

男「……そうだ、試合試合!!」
俺は慌てて会場までの道を走りだした。

日差しが熱い。

夏が始まろうとしていた。
 
 
 
Fin. 
 
 
【 ENDING1:それぞれの未来 】
<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 16:50:41.39 ID:tmWB/V.0<>投下、終了です。
次回は最終分岐のところからロードしていきます。<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/15(日) 17:40:05.23 ID:gIGe2QY0<>病み猫さん乙です!
終わった……けど、ななこ先生とそうじろうは一体誰が……
別分岐wktk

柊姉妹の人も乙です!
つかさがしょっぱなから飛ばしてますねwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 17:46:56.45 ID:mEfQ/oAO<>乙
バッドじゃあ無いけど何か悲しいエンドだな…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 20:02:58.74 ID:/ufzulg0<>「病み猫」様 投稿お疲れ様です。
ふと疑問なのですが・・・今、知っている限りでこの掲示板に参加している人間は
私と「病み猫」様、「あなざー・すたー」様、「柊かがみ」の作者様、以外にいるのでしょうか?

そして、展開のほうも分岐次第でハッピーエンドがあればいいなと思いつつ・・・
引き続き次作をお待ちしております。<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 20:15:13.77 ID:d/w42Fk0<>>>626
全ては『表』で明らかに!…と偉そうなことを言ってみたり

>>627
私の中ではこれはバッドエンドのつもりで書きました。『裏』のグッドエンドは本日11時頃投下します。

>>628
まだ書きかけの人は何人か居ますが、ここ最近書いているのは挙げられた三人だけですね。<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 20:19:52.14 ID:d/w42Fk0<>それにしても最終分岐の『 』はやりすぎでしたね…申し訳ありません。ウィキで言えば10くらいに答えがあるのですが。<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/15(日) 21:19:29.95 ID:gIGe2QY0<>あ、あの不明キャラテレカかッ!?<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/15(日) 21:24:23.02 ID:gIGe2QY0<>しまった…つい…

不用意なコメントすみません。以後気をつけます。<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 21:31:25.25 ID:d/w42Fk0<>いえいえ!気づいていただいて嬉しいです!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 21:32:24.06 ID:spgzKck0<>>>628
『この掲示板に「参加している人間」は「私」と三作品の作者様以外にいるのでしょうか?』

お前の「参加する」の定義が分からん。「作品を投稿すること」なのか?それとも「展開を推理すること」か?
もし「スレを見ていること」や「スレに書き込みすること」なら、その三作品の作者は勿論、書き途中の作品の作者や俺ら読み手も含まれるんだよな?そうじゃないとおかしいもんな。まあ、その定義で聞いたならその疑問を持つこと自体がおかしい訳だが。

展開を推理してスレ住民から煙たがれているのに書き手気取りか?お前は書き手でもなんでもない単なる読み手だろうが。思い上がりもいい加減にしろ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 22:31:01.22 ID:hRQXoUAO<>>>631
病み猫氏がいいと言ってる以上出しゃばるのもアレだが、
ネタバレや余計な推理は自重よろ。

荒れそうだから>>628の件はスルーで。
でも、実際ROMってる奴ってどのくらいいるのかな?一時期の過疎は脱したみたいだけど。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 22:39:42.44 ID:Dn5qZN2o<>ノ
基本ROM
ごく稀に書き込むことあり<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 22:44:08.50 ID:hJB6J6DO<>嫌な流れをガズポズポするが…


廃墟に男が監禁される話って完結した?
書き溜めておいた監禁モノをいざ、投下!ってなったら既に監禁モノがあって、長いこと自重していたんだが……

ここ2ヶ月位スレは見てなかったんだ。うぃきは更新されてないみたいだけど…



病み猫さん、あなざーすたーさん、全文はまだは読めていないですが…定期的な投下乙です<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 23:24:33.67 ID:4Nq008M0<>凍結したっぽいからいいじゃないですかな?<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 23:28:10.97 ID:d/w42Fk0<>私としては見ていただけるだけで嬉しいのですが、基本的にはスレの流れ尊重でいきたいです。荒れてしまうのは嫌なので…

それと監禁ものはみさおのやつでしょうか?多分書き手の方はお休み中の様ですので、投下していただけると嬉しいです。<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 23:29:00.30 ID:d/w42Fk0<>では投下していきますね。<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 23:30:12.83 ID:d/w42Fk0<>俺はとりあえずカバンを漁ってみた。
とくにそれらしき物はない。

俺は財布を開けてみた。
男「カードは何枚かあるんだけどな…」

財布の中には、ゲマズ、メイト、とらあなのカードがある。
いつかこなたとアキバに行ったとき(無理やり)作らされたものだ。

男「こんなんが鍵の訳ねーよな…」

財布の一番奥まで探ってみると、見慣れないテレカが現れた。

男「ん?」

俺はこなたの言葉を思い出した。
『そうそう、男にプレゼントがあるんだ。』
『キャラ知らないんだよねー』
『これは男にあげなきゃいけない気がする』

俺はこなたからもらった『よく分からないテレカ』を手に取り、まじまじと見てみた。

女の子が4人描かれている。
真ん中の左側に描かれた少女は、何となくこなたに似ていた。


男「らき…すた…?知らないな…深夜アニメかな?」

ともかく俺はそのテレカを、カードキー挿入口に差し込んでみた。

テレカは、すんなりとドアに吸い込まれていく。

ウィィン…
ドアが音を立てて静かに開く。

ドアの中は、薄暗い空間が口を開けている。<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 23:31:10.20 ID:d/w42Fk0<>少し緊張して、足を進める。

部屋の中はドーム状の空間が広がっており、壁は全面に本が納められた本棚が並ぶ。

部屋の中心には机と椅子が二脚置かれていた。

机に近づくと、奥から声がした。

女性の声「ようこそ。椅子に座ってお待ち下さいね。」

俺は促されるまま、椅子に腰掛けた。

薄暗い奥から足音が近づいてくる。
目の前に本を手に持った女性が現れた。
女性は微笑みなが、持っていた本を開いたまま机に置き、らもう一脚の椅子に腰掛けた。

俺「!!こ…なた…!?」

女性は、こなたにそっくりだった。
…しかしよく見るとわずかに違う。
目元が少し違う気がするし、泣きぼくろが無い。
それにこなたよりは少し背が高く、纏っているオーラは子供っぽさを感じさせない。…それどころか人間らしさが感じられないほどの威圧感がある。


こなたに似た女性「こんにちは。あなたを待っていました。私は『マクスウェル』。…あっ!でもあなたが望むなら『カナちゃん』て呼んでくれても良いわよ?」<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 23:32:15.53 ID:d/w42Fk0<>その女性から発せられる威圧感から、とても『ちゃん』付けで呼ぶことは出来そうに無かった。

男「…えっと…望みません。」

マクスウェル「えっ…!………そうですか…。」
女性は少し悲しそうな顔をした。

マクスウェル「…さて、本題に移りましょう。」

男「…はい。」

マクスウェル「私が、あなたをここに呼んだ意味は分かりますか?」

男「……分かりません……みんなを…殺した罰…ですか?」

マクスウェル「……そうですね。あなたの優しすぎる気持ちは、結果的には惨劇を招いてしまいました。」

男「……やっぱりここは…あの世…なんですか…?」

マクスウェル「いいえ、中間地点です。あの世でもこの世でもありません。何かを成し遂げられずに肉体が滅んだ魂が留まる所。」

男「……あの…すみません…いまいち実感が…」

マクスウェル「…まぁそうですよね。私もそうでした。…私が『マクスウェル』と同化してここに留まるまでは。」

男「…意味が…分かりません…。」

マクスウェル「…あっ!気にしないで下さい。実は私もよく分かりませんから。」

男「はぁ…。」<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 23:33:53.26 ID:d/w42Fk0<>女性の言葉を100%信じることは出来なかったが、最近の非現実的な出来事、みんなの死、そして何より今自分がおかれている状況から、強ちそれが間違いではないのかもしれないという気持ちが強くなっていた。

俺はふと気づいた。

男「…待って下さい!もしここがあなたの言う中間地点ならば、こなたは……!!」

マクスウェル「あの子は…行ってしまいました。」

男「………!!」
俺は再び涙があふれてきた。

表情を変えず、絶えず穏やかな笑顔で見つめるその女性が口を開いた。
マクスウェル「…全て観ていました。」
マクスウェル「…あなたの気持ち。」
マクスウェル「…あなたを愛した人達の気持ち。」
 
マクスウェル「あなたは…優しすぎた。」

男「……!」
女性のその言葉は、幾度となくみんなの口から聞いた言葉だった。
同時に『俺の気持ちがみんなを殺した』という思いが強く頭に響いた。

女性はそんな俺の気持ちを見透かすような澄んだ目で俺に微笑みかけ、続けた。
マクスウェル「…しかしあなたは、自分の罪を省みて、涙を流している。」
マクスウェル「あの子の…いえ、みんなのために涙を流してくれた。」

マクスウェル「…ですから男くん、あなたに一度だけチャンスを与えます。」

男「………え?」<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 23:34:49.61 ID:d/w42Fk0<>マクスウェル「この惨劇は、ある一地点の出来事を変えることが出来れば防げたはずです。」

男「…ある…一地点…?」

マクスウェル「すでに、泉こなたの心には男くんが強く刻みつけられています。…それは変えられないこと。変えようとすれば、『記憶』という代償を払うことになるでしょう。」

マクスウェル「ならばどうすればよいか…分かりますか?」

男「…こなたが…つかさやかがみに出会わなければいい……こなたが…あの日引っ越さなければ…!!」

マクスウェル「その通りです。泉こなたが引っ越したのは訳があります。引っ越しを阻止するためにあなたはそれを知り、解決する必要があります。…それが出来ますか?」

男「…待ってくれ…俺が仮に引っ越しを阻止した場合…こなたはみんなに会えないのか?」

マクスウェル「…そうですね。」

男「…俺が…こなたの友達を奪うのか…?」

マクスウェル「…そうですね。それが『代償』です。」

男「…俺はもう…みんなから何も奪いたくない…。」

マクスウェル「…全てのものを手に入れる事は出来ません。みなさんの命の代償はこなたとあなたの親友です。どちらが大切か考えて下さい。」


マクスウェル「…それではもう一度お聞きします。…それが、出来ますか?」<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 23:37:00.18 ID:d/w42Fk0<>長い沈黙。

俺はやっと口を開いた。
…元より答えなど一つしかない。

男「…戻ります…。あの一地点に…。」

マクスウェル「…いいんですか?」

男「…こなたの友達を奪った罪は必ず償います。…つかさが、かがみが、みゆきさんが居なくても、それをあいつが感じないくらい俺がこなたを幸せにします…。」

マクスウェル「…そう…ですか。分かりました。…それではもう一つ注意があります。」

男「何ですか?」

マクスウェル「私の存在を信じて下さい。それが出来なければあなたは『記憶』を失います。また、こちら側の『記憶』をあちら側の誰にも喋ってはいけません。」

男「…わかりました。」

マクスウェル「…それとあなたがこれから歩む道は険しいものになります。泉こなたを引っ越しさせないためには、多くの犠牲を払うかもしれません。…それでもあなたは泉こなただけを想い続けられますか?」

男「…はい。もう迷いません。」

マクスウェル「…分かりました。」
女性はそう言うと机の上の本を閉じた。
同時に周りの景色が歪んでいく。

マクスウェル「では、お別れです。…最後に、この場所を通り過ぎていった、こちら側の泉こなたから伝言です。」<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 23:39:48.40 ID:d/w42Fk0<>マクスウェル「『お風呂、温かかったよ。男、ありがとう。』」


女性の輪郭は歪み原型を留めなくなった。
俺は暗い空間を浮翌遊していた。
遥か彼方に光る星のようなものが無数に見える。
その星の一つが近付いて俺を押しつぶして飲み込んだ。

男「うわああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
 
 
 
 
声「…とこ…」
声「…おとこ…」

声「おとこー!!」


男「うわぁぁぁ!………あれ?」

こなた「大丈夫かー?何で昼寝しながら叫んでるんだー?」

男「………こなた…?」
目の前にいるのは、背はさらに小さく髪もそこまで長くないが、紛れもなくこなただった。

男「こ…こなた…」

こなた「ん…?」

男「こなたー!!!」

こなた「!!!うわちょっとどうしたんだ男!…そんな抱きついたら…恥ずかしいからさ…!!」

ガチャ

男母「こなたちゃーん、麦茶飲むー?………………あらあら、お邪魔だったかな?」

こなた「おっ…おばさんちがうんですこれはその!!」

男母「ふふふ…仲良くて良いわね〜また後でくるわ。」

ガチャ

こなた「………おーとーこー」

男「…えーと…なんかゴメン…。」

こなた「もーいーよ!早くプール行こう!約束したのに昼寝とは許せん!」

男「…うん。」<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 23:43:03.22 ID:d/w42Fk0<>男「行ってきます。」
こなた「お…おじゃましました。」

こなたと並んで歩く。

男「…なぁこなた…。」
こなた「…何?」

男「…怒ってる?」

こなた「…来週の少年ジャソプ男が買ってくれるなら許す。」

男「…しゃーないな。」

こなた「じゃ交渉成立だねー!」

男「なー…一個聞いても良いか?」

こなた「何だい?」

男「今日って、何年何月何日だっけ?」

こなた「…おとこってば時をかける少女?」

男「い…いや、ど忘れしてさ。」

こなた「今日は2002年7月31だろー!夏休み真っ只中!遊びまくるぞー!あ、今年もコミケは一緒に行こうねー。」

男『四年生か…』

こなた「…どうした?おとこ。」

男「ん…?別に。」

こなた「そか。早くプール行こうよー!」

男『そういえばこの頃のこなたは割とアウトドアだったな…』

こなた「…何?私の顔に何か付いてる??」

男「別に!さあ行こうか!」
俺はそう言うとこなたの手を握って歩き出した。

こなた「…!!!ちょっ!!おまっ!!!」

『こなた…俺…お前のこと幸せにするから…。』

http://imepita.jp/20080615/841130

Fin.
【 ENDING2:二人で創る未来 】<> 病み猫<><>2008/06/15(日) 23:45:49.17 ID:d/w42Fk0<>以上、『裏ルート』は完結しました!
今後の方針は、考えてもう少し後に説明と安価を出そうかと思います。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 23:50:55.51 ID:4Nq008M0<>乙かれさんでした。
表も期待してますですよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/16(月) 00:05:49.96 ID:yxlg6t2o<>イメピタ見えないんだけど、俺だけ?<> 病み猫<><>2008/06/16(月) 00:18:43.35 ID:ibwrW/I0<>>>651
あれ?見えませんか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/16(月) 00:19:57.70 ID:yxlg6t2o<>さっきはIEではこのページは〜って出てたんだけど
今度は

エラー番号 6 http://imepita.jp/20080615/841130 へアクセス時に
次のエラーが発生しました。
アクセスできません。

だそうで<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/16(月) 00:20:58.93 ID:uZN8RW20<>病み猫さん、乙です!
やっとグッドエンド…良かったぜ…・゜・(ノД`)・゜・
表にもwktkしときます!

>>637
俺はまとめwikiから来た身で、ずっとスレを見てたわけではないんですが、
監禁ものは前スレのひよりんの短編くらいしかなかった気が…
いずれにしろ投下には問題ないかと思いますよ。

>>635
すみません。推理するつもりはなかったんですが、自重します…<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/16(月) 00:23:23.38 ID:uZN8RW20<>>>651
俺は見れましたけど…?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/16(月) 00:25:37.65 ID:yxlg6t2o<>あ、やっとつながった
なんだろな、アクセス過多?<> 病み猫<><>2008/06/16(月) 00:26:59.53 ID:ibwrW/I0<>>>653
うーん…私のからは見れるので、再度時間をおいてアクセスしてはどうでしょう?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/16(月) 00:27:17.61 ID:7SpWAEAO<>日付が変わる前後はメンテだかなんだかでつながらなくなる<> 病み猫<><>2008/06/16(月) 00:29:14.45 ID:ibwrW/I0<>良かったです!
少し絵が大きいとどうしてもぼやけてしまいますね…<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/16(月) 00:32:36.92 ID:uZN8RW20<>絵が描ける人がウラヤマシス…俺の絵はこなたばりに下手なので…
というわけで、画像は脳内補完でお願いします。

では、今日の分を投下します。<> あなざー・すたー 23. 超低温は「静止の世界」<>saga<>2008/06/16(月) 00:34:39.35 ID:uZN8RW20<>
 ――時間は数時間遡って、ここはお見舞いに来た4人が帰った後の男の家。



 つかさの作ってくれたクッキーは美味かった。

 美味かったけど……

 ………
 
 俺はついさっき、みんながお見舞いに来てくれたときのことを思い出していた。

 つかさがクッキーを取り出し、俺に渡してくれたときに言った言葉。


 『昨日言ってた通り、男くんの好きなチョコチップたっぷり乗せてるからね!』


 その言葉で、一瞬その場が凍りついた気がした。

 とくに高良さんとかがみの表情が。

 『超低温は静止の世界だ……』っつーくらいに、

 固まっていた。

 色々な感情をまとめてドロドロになるまで煮込んだやつを、冷やして固めたみたいな……

 そんな顔のままで。

 その感情が何かまでは俺なんかにはよくわからなかったけど、


 一つだけ、
 
 「つかさへの敵意」

 これは確実だった気がする……
<> あなざー・すたー 23. 超低温は「静止の世界」<>saga<>2008/06/16(月) 00:37:04.55 ID:uZN8RW20<> ……とはいえ、まあ、別につかさとはなんでもないし、

 つかさの事に関しては放っておいても大丈夫だろう。

 誤解だってことはすぐにわかってもらえるはずだ。

 「なんでもない」つかさのことは……



 じゃあ、

 高良さんとかがみ。

 この二人は?

 「なんでもない」ことなんてまったくない。

 どちらを選ぶのか……明後日までに決めないと。

 二人共を選べたら楽なのに……


 とはいえ、nice boat.な結末は嫌だしな。

 もちろん刺されたくはないし、

 どこに行っても「氏ね」って言われる主人公になりたもくないし……



 いまだに俺は答えを出せずにいた。

 選択には責任が伴う。

 俺が一方を選ぶと、俺たちの関係は、

 今の関係は確実に崩れてしまう……
<> あなざー・すたー 23. 超低温は「静止の世界」<>saga<>2008/06/16(月) 00:38:36.36 ID:uZN8RW20<> あの時、

 今日うちの玄関先で『ホワイトアルバム』が発動したあの時、

 高良さんとかがみから向けられたつかさへの「敵意」

 それが高良さんとかがみの間で互いに向けられたら……

 あの四人(+俺)の関係はもう……


 ヴイィィィィィ……
 ヴイィィィィィ……


 そのとき、おもむろに携帯が鳴った。

 俺は思わず体をこわばらせた。

 恐る恐る携帯のディスプレイを見る。

 ヴイィィィィィ……
 ヴイィィィィィ……

 そこにあった名前は……




「……こなた?」
<> あなざー・すたー<>saga<>2008/06/16(月) 00:39:41.14 ID:uZN8RW20<>今日はここまでです。<> あなざー・すたー<>saga<>2008/06/16(月) 00:50:23.99 ID:uZN8RW20<>と、思いましたがもうひとつ投下していきます。<> あなざー・すたー 24.U☆SO☆DA!!<>saga<>2008/06/16(月) 00:52:46.53 ID:uZN8RW20<> ディスプレイに表示された『泉こなた』の文字に俺はちょっとだけほっとした。

 今のところ、こなたは蚊帳の外。
 
 俺の悩みの射程距離外にいる。

 ピッ!

「もしもし?どした?こなた」

「やーやー、男!早速CLANNADやってくれたかな?」

「……まだ、お前らが帰って30分くらいしかたってねえんだぜ?」

「部屋に入ったら、まずPCの電源を入れる。これ基本」

「……ごめん、今そんな気分じゃねーんだ」

「……男?どしたの?風邪がひどくなった?」

「風邪?……ああ、今そういう設定だったな……」

「設定って……ちょ!男!?」

「ああ、ごめん。今のは聞き流して。……それよりちょっと相談したいことが……」

 そこまで言って、俺は我に返る。

 つい、勢いで言っちゃったけど、こなたに相談して、大丈夫なのか!?

 あの四人の中では、俺が今抱えている問題から一番遠い存在だとはいえ、

 まったく無関係なわけでもない。

 一番関係が薄いのにもかかわらず、四人の関係が壊れてしまった時は被害を受けてしまう。

 そう、ある意味一番の被害者になりうる存在だ……
<> あなざー・すたー 24.U☆SO☆DA!!<>saga<>2008/06/16(月) 00:54:22.43 ID:uZN8RW20<>「なになに?相談って?前に貸したゲームの攻略?」

「あ……いや……えと……あ!そうそうゲームの話といえばゲームの話なんだけど……」

「何でも聞きたまえ!」

「……ハーレムエンドってリアルでもありうると思う?」

「はあ?なにそれ?」

「いや、だから……深い意味はないんだけど。ほら、ゲームでは一つはそういうエンディングになってたりするんだろ?女の子の目から見てそういうのありうるのかな?って思って……」

「いや、まあ、ゲームでは良くあるけどさ……あのスクールデイズにもハーレムエンドはあるし……」

 スクールデイズ?

 ……ああ、nice boat.のことか。

「……でも、リアルではさすがにダメでしょ?なんというか、人として軸がぶれてるよ、それ」

「……やっぱ、そうだよな」

「まあ、私にリアルのこと聞かれても、って感じだけどね〜」

「……じゃあ、さ。ゲームでは、女の子が友達同士で同じ男、つまり主人公を好きになること多いじゃん?」

「うん。そだね」

「ゲームでは、その人間ドラマっつーか、ドロドロ感っつーか、そんなのが楽しいわけだけど。それもやっぱ、リアルだとキツいもんがあるよな?」

「まあ、リアルでも、見てる分には面白いんだけどね」

「……そーすか」
<> あなざー・すたー 24.U☆SO☆DA!!<>saga<>2008/06/16(月) 00:55:43.04 ID:uZN8RW20<>「でも、自分が当事者になったら大変かもね〜
 例えばさ、ドジっ子ってさ、見てる分には萌えるじゃん?」

「ん?おお、そうだな」

「でも、リアルで実害を被ると案外イラッとくるものなんだよね〜」

「ああ〜そうかもな」

「だから、私もバイト先ではその辺に気をつけて真面目に働いてるわけよ」

「……ああ、こなたはバイトしてるんだっけか。コスプレ喫茶だったっけ?」

「そうだよ、ハルヒコスなら任せたまえ!まあ、それはともかく、私のドジっ子理論で考えると、ゲームでやってる分にはいいけどリアルだとキツいもんがあるかもね」

「だよな〜」

 ハーレムエンドは無しだな。

 まあ、そんなことは、こなたに聞くまでも無いことだが。
<> あなざー・すたー 24.U☆SO☆DA!!<>saga<>2008/06/16(月) 00:57:45.10 ID:uZN8RW20<>


「……でも、なんでそんなこと聞くの?」

「へ?」

「だから、なんでそんなこと聞くの?」

「い、いやなんつーのかな?オタク師匠であるこなた様はその辺の、ゲームとリアルとの間の越えられない壁についてどうお考えかなと思って。単なる興味本位です」

「………」

「……?こなた?」

「男……何か、私に隠してない?」

「!?い、いや……別に……」

「……嘘だよ」

「ど、どうして、俺が嘘なんかつかなきゃならないんだよ?嘘なんかついてな――」



「嘘だッ!!!!!!!」



「………ッ!?こ、こな……た……?」





嫌な汗が背中を流れる……

そのとき俺は、こなたにこの話を振ったことを……少し後悔した。
<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/16(月) 00:59:01.83 ID:uZN8RW20<>今度こそここまでです。おやすみなさい ノシ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 01:39:02.82 ID:viJI0cAO<>ジョジョか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 01:39:57.92 ID:7CF.ULY0<>ここは、ひぐらしネタ使ってるな・・・こやつ、こんな時にまで
が一般的なのではwwww<> 病み猫<><>2008/06/16(月) 02:39:49.15 ID:ibwrW/I0<>乙です!
こなたの台詞は色々なネタを織り交ぜなければいけないプレッシャーを感じますよね…。<> 病み猫(お知らせ)<><>2008/06/16(月) 02:41:10.73 ID:ibwrW/I0<>さて、次回の投下は『重要分岐B』からの再開です。
ネタバラシをしてしまうと、『こなたの告白を先に受けて、こなたを受け入れ、つかさはふる。』と『こなたの告白を先に受けて、両方ふる。』のどちらかで『表ルート』に繋がります。
それを踏まえた上で、A〜Cの選択をお願いします。
それでは先ずはAの選択をお願いします。
>>+5

1―――こなたに話してからつかさと遊ぶ。
2―――つかさと遊んでからこなたに話す。


尚、2が選ばれた場合、自動的に両方をふります。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/16(月) 03:05:24.32 ID:/HLvMJAo<>1<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 05:18:56.15 ID:fc0868k0<>「病み猫」様 「あなざー・すたー」様 投稿お疲れ様です。
そしてまず最初に628のコメにて謝罪(むしろ訂正)する点があるので先にそちらから
このたびスレNo628の「参加」してるかどうか聞いたけど実際に聞きたいのは「この掲示板を見ている人の人数」です、(そもそも「参加」すらしてない人間が参加していること前提で聞くのはあまりにも日本語がおかしいと思われる)
このたび不愉快な質問をしたのは反省しています。

私からは以上で引き続き続投をお待ちしております。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 07:41:30.94 ID:viJI0cAO<>荒れるんで
お願いだから
もうコメントしないでください<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/16(月) 08:37:51.83 ID:uZN8RW20<>もちろん1で<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 08:43:54.79 ID:8t58ggAO<>1<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/16(月) 12:03:00.96 ID:gELk3wDO<>監禁の事聞いたもんですが、反応を見たところ投下して大丈夫みたいなんで、エロ部分とかグロ部分の書き直ししたら投下します

あと、荒れるから〜とか書いた方が荒れるから、無視するのが最善手<> 柊姉妹の人<>sage<>2008/06/16(月) 15:32:48.90 ID:o5oUs.AO<>>>680
wwktk
楽しみであります!
アナザーさんも猫さんも乙です!

私もちょっとだけ投下してきますわ…

やたら見にくいけどそこは勘弁してください…(´・ω・`)<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/16(月) 15:36:31.48 ID:o5oUs.AO<>ー翌日ー


かがみ「…た…また……えた…」

心、此処にあらず

今の私を表すのにピッタリな言葉

ブツブツと呪詛のように呟きながら歩く私はさぞかし気味悪いだろう

ごめん、つかさ…
つかさの少し怯えた顔を見て、なんとかしなきゃって思うけど
しばらく無理そうです…

つかさ「お、お姉ちゃん?」

かがみ「…えた…」
はぁ…いつもはここまでダメージは受けないんだけどなぁ…
つかさ「こ、こなちゃん達がきたよ〜?」

やっぱり、告白って目標から遠ざかってしまったのが原因なのかな?

<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/16(月) 15:36:59.64 ID:o5oUs.AO<>こなた「やぁ〜やぁ〜!つかさにかがみん、ごきげんよう」

男って結構モテるみたいなのよね…こなたが『まさにギャルゲの主人公みたいな人だよ』って言ってたし…
早くしないと誰かに先を越されてしまうかもしれない


つかさ「おはよー、こなちゃん!…ごきげ…?」

いや、そもそもこなたの発言を信用していいものか…つかギャルゲの主人公ってなによそれ…って、こなた来たんだ?

かがみ「…え?あぁ…おはよ」

とにかく!同じ失敗は繰り返さない

<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/16(月) 15:37:30.04 ID:o5oUs.AO<>こなた「気にしたら負けだよつかさ。んで、かがみんどしたの?」

私はダイエットを成功させて男に告白するんだ!

つかさ「なんか、ダイエット失敗したみたいだよ〜?」

ご飯の量も徹底的に減らしていって

こなた「なるほど、いつもの事ですなぁ〜」

ちょっとツラいけどお菓子なんてものは食べな…
…今、すごく失礼な事を言われた気がする…

つかさ「朝からずーっとこの調子なんだぁ…」

とにかく、間食を無くせば確実に理想の体系に近付くのはわかっている

<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/16(月) 15:38:10.85 ID:o5oUs.AO<>こなた「ふっふっふ…ここはあたしに任せたまへ」

肝心なのは私の意志の強さだ

つかさ「おお〜流石こなちゃん」

いつも、ついつい甘い物を食べてしまう…
どんな誘惑にも負けない強靭な精神さえあればーー

こなた「あたしの鞄から取り出しますは、おやつに食べようと思ったポッキーでございます」

…ピク

つかさ「あ、反応した…ってこなちゃん、それ違うよ?ライトノベル?」

…ポッキー

こなた「にゃは〜、間違えた」

…た、食べたい…

つかさ「どんだけ〜」



<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/16(月) 15:39:05.29 ID:o5oUs.AO<>いや、いやいやいや!ダメだ、ポッキーはダメダメダーー

こなた「今度こそ取り出しますは…ポッキー〜」

…ピクピク

つかさ「あ、また反応した…」

そういえば、毎日ポッキーを食べていたわね…

こなた「このポッキーをだね…」

し、仕方ないじゃない!ついつい食べてしまうんだから…

と、とにかく!もうポッキーは食べない!それだけでも随分違うはず…

つかさ「わくわく」
うん、ダイエットが成功するまでは食べない事にしよう
大丈夫、私は楽しみを後に残しておくタイプなーーーー

<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/16(月) 15:40:51.07 ID:o5oUs.AO<>こなた「かがみんの口の前に…ほ〜らほ〜ら」

…パク

つかさ「おお、食べた」

やっぱりポッキーは美味しいなぁ〜幸せだ…っって!!?
かがみ「しまったああぁ!?」

さよなら、私の決意
こなた「おかえり〜かがみん」

かがみ「…ねぇ、こなた…何してんの?」
こなた「餌付け♪はぁと」


かがみ「餌付けってあたしはペットかぁぁぁ!!!」

こなた「…アハッ☆」

かがみ「アハッ☆じゃなあぁぁぁあいッ!」

<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/16(月) 15:42:04.22 ID:o5oUs.AO<>つかさ「あ、いつものお姉ちゃんだ…良かった〜」

かがみ「よくない!!」


まったく…みんなバカなんだから…


まぁ、地道に頑張りますか…


ずーっと考えて気にしてても仕方ないしね?


少しだけ感謝するわ…
す、少しだけなんだからね!?

かがみ「ねぇ、こなた、つかさ…」

こなた&つかさ「「なぁに?」」


かがみ「ありがと…」







ちょっとだけ、元気でたよ<> 柊姉妹の人<>sage<>2008/06/16(月) 15:47:20.87 ID:o5oUs.AO<>以上です
次は…つかさでいこうかな?

このままほのぼのでいくならかがみだけど…

ぶっちゃけ私はかがみが好きなので優遇してしまいそうで怖いです

とりあえず、明日鷲宮神社に行って気力を補給してきますね
皆様、拙い文章ですがこれからも宜しくお願いします<> 病み猫<><>2008/06/16(月) 17:32:29.91 ID:ibwrW/I0<>乙です!
個人的には優遇良いんじゃないかと思いますよー
私自身もだいぶこなたを優遇している気がします。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/16(月) 20:46:07.62 ID:o5oUs.AO<>>>690
良かった…
それじゃあ仕事終わったら書き始めますね<> 病み猫<><>2008/06/16(月) 23:14:40.79 ID:ibwrW/I0<>それでは分岐Bからの続きを投下します。<> 病み猫(産業あらすじ)<><>2008/06/16(月) 23:19:02.96 ID:ibwrW/I0<>中間テスト終了
男父暗殺
週末はつかさとデート<> 病み猫<><>2008/06/16(月) 23:19:52.89 ID:ibwrW/I0<>…何でも逃げてちゃだめだ。明日、こなたに言おう。
つーか、それだけの事なのに俺は何を躊躇ってるんだ。

何だか親父の事で色々あって逃げ腰になってたけど、テストも終わった事だし週末はつかさと遊びに行くんだ。
気分転換もかねて、こなたとの変なわだかまりも無くしておこう。

また昔みたいに遊べるようになるかもしれない…腹を割って話せるようになるかもしれない…。
そう思うと何だか心が落ち着いて、すうっと眠りに入った。<> 病み猫<><>2008/06/16(月) 23:20:54.06 ID:ibwrW/I0<>男「…どうだ?温まってきたか?」

こなた「うん。でも何だか男の手が冷たいなー私の手もだけど。」

男「うん、そうだな。ずっと雨の中にいたからな。」

こなた「…男の冷たい手が今私の胸に触れた件…。だいぶエロゲの知識がついたみたいだね。」

男「そんな事ねーよ!!第一お前胸とか、小学校並じゃねーか!!」

こなた「むぅ…ひんぬーをバカにしたなー!ひんぬーはステータスだよ!」

男「…はいはい、そうですね。」

こなた「なーおとこー…お腹すいた。」

男「しょーがねーな…何がいいんだ?またカレーか?」

こなた「うむ。いやー男が料理出来る人で助かるなー」

男「お前だって結構得意だろ。今度はお前が作ってよ。」

こなた「……一緒に住むようになったらさ、料理は分担だね。」

男「うん…そうだな…。」

こなた「おとこぉ…」
こなたが頭を後ろに倒し俺にもたれ掛かる。
俺は少し恥ずかしくなって、そっぽを向いた。

男「そろそろ上がろうぜ。のぼせちゃうからさ。」

こなた「男もツンデレかぁー。」

 
 
朝。目が覚めた。
男『…なんつー夢だ…』<> 病み猫<><>2008/06/16(月) 23:22:08.16 ID:ibwrW/I0<>電車に乗る。
次の駅でみんなが乗ってきた。

かがみ「おはよ。」
つかさ「おはよー!」
こなた「おーす、おとこ!」

男「…おはよ、みんな。」
『…こなたをまっすぐ見れない…』

つかさ「…どうしたの、男君?元気ないよ?」

かがみ「ホントね…寝不足?」

こなた「男は私より先に落ちたのに…さてはギャルゲに移行したな!」

男「アホ!すぐに寝たわ!てか俺より遅くまで起きてて何でそんな元気なんだ!」

こなた「私はこの後三時間ほど寝られるからいーのだよ。」

かがみ「あんたねぇ…テスト終わったからって気抜きすぎよ!」

こなた「いやー遊べるうちに遊んどかないとさー今が一番遊べるときだよ?」

かがみ「あんたは一生そう言ってそうだわ…。」

つかさ「…」

男「…つかさこそ元気ないな?どうかしたの?」

つかさ「あっ…何でもないよー!」

つかさ『…男君…やっぱりこなちゃんと仲良いなぁ…』


なんだかんだで教室に着いた。<> 病み猫<><>2008/06/16(月) 23:23:17.00 ID:ibwrW/I0<>午前中の授業。

ぼーっと黒板を見ていると、今朝の夢がよみがえる。
こなた『…おとこぉ…』
俺は頭を大きく横に振った。
『ダメだダメだダメだ!!俺は授業中何考えてるんだ!!!!』


隣の席の白石が話しかけてきた。

白石「…おい、大丈夫か?男…。」

男「ああ…俺は至って正常だ。」

黒井先生「…じゃあこれはそこの雑談ブラザーズに答えてもらおかー!…うーん、じゃあ白石!答えやー。」

白石「そっ…そんなぁ……」



午前中の授業が終わった。
授業後、黒井先生が話しかけてきた。

黒井先生「おーい男、放課後、職員室に来ーや?」

男「えっ…分かりました…。」

『うわ…怒られんのかな…』



昼休み。
いつものみんなでご飯を食べる。

みゆき「そういえば男さん、今日は随分と眠そうですね?大丈夫ですか?」

こなた「あーみゆきさんそれはねー…」

男「だまらっしゃい。」

つかさ「……。」

かがみ「……。」

みゆき「??」<> 病み猫<><>2008/06/16(月) 23:24:43.58 ID:ibwrW/I0<>放課後、黒井先生に言われたとおり職員室へ行った。

男「失礼します。」

黒井先生「おーこっちやー。」

俺は黒井先生の机に向かう。
男「えーっと…何でしょう?」

黒井先生「…緊張せんでええでー。別に説教する訳じゃないからなー。」

男「あっ…そうですか。」


そう言うと黒井先生は少し目を閉じて息を吐いた。
黒井先生「あのなー…お父さんの事、残念やったな。」

男「…その事ですか。俺なら大丈夫ですよ。」

黒井先生「…辛いこととか困ったことあったら言いや…な?」

男「…はい。ありがとうございます。…先生ってなんだかうちの死んだ母に似てますね。」
俺はくすっと笑った。

黒井先生「そっ…そうかー?!」

男「ええ。お節介なくらい人の事心配してくれるんですよ、母も。」

黒井先生「…悪かったなーお節介で。」

男「いえ!ありがとうって言いたかったんです。」

黒井先生「…はー…男のが一枚上手やなー教師としての自信なくすわー…」<> 病み猫<><>2008/06/16(月) 23:26:04.56 ID:ibwrW/I0<>一人で帰ろうとして、校門を出ると、つかさ、こなた、かがみ、そしてみゆきさんが俺を待っていた。

男「みんな…!」

つかさ「男くーん!お疲れ様っ!」

男「どうしたの?待っててくれたんだ?」

かがみ「まぁね。男一人置いて帰るのもかわいそうだからね。」

こなた「で、せんせーにはどんな説教されたんだい?」

男「あー…授業中寝るなってさ。」
俺は父のことはあえて伏せた。

男「てか何で明らかに寝まくってるこなたが怒られないんだ!」

こなた「いやー私の前のみゆきさんが姿勢良いから、うまい具合に死角になってるんだよねー!みゆきさん、いつもお世話になってます!」

みゆき「えっ?えっ?…あの…ど…どういたしまして…?」

その日はみんなでゲマズに寄ってから帰った。


柊家の前でつかさ、かがみと別れる。
つかさ・かがみ「また明日ー」


こなたと短い距離を一緒に歩く。

男「…なぁこなた…」

こなた「ん?何だーおとこ?」

男「あのさ…」
『…おとこぉ…』

男「…何でもない。」

こなた「…?」


今日は無理です…言うのは明日にします…。<> 病み猫<><>2008/06/16(月) 23:27:03.58 ID:ibwrW/I0<>投下終了です。<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/17(火) 00:27:35.03 ID:M3kbAvc0<>乙です!
ちょっくら過去ログ読んできます(^ω^;)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 01:02:28.26 ID:FXnJfq.0<>「病み猫」様 「柊姉妹の方」様 投稿お疲れ様です。
毎度おなじみの台詞しかありませんが続きを楽しみにしてます
<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/17(火) 02:16:15.55 ID:M3kbAvc0<>柊姉妹の人も乙です!

しばらく病んでるつかさの登場は無しですか?
焦らしプレイですか。そうですか。<> あなざー・すたー <>saga<>2008/06/17(火) 02:17:11.24 ID:M3kbAvc0<>では、俺も投下させていただきます。<> あなざー・すたー 25.L5こなた!?<>saga<>2008/06/17(火) 02:20:02.99 ID:M3kbAvc0<>「ちょ!?おい、こなた、落ち着いてくれ!いきなりL5なんか発症しないでくれ!」

「………」

「おいってば!」

「……ぷ。ぷく……ぷくくくくく。くははは、あははははははははは!」

「あわわわわ!?こなた!?」

「あはははははははははははははははははははははははははははははははははは

 ……あはは、あ〜ごめんごめん。そんなに驚くとは思わなかったよ?ちょっとレナの真似しただけなのに。そんなにおびえちゃって。はう〜、かぁいいよ〜、おとこ〜、ぷぷぷ」

「てめー……演技かよ?」

「あ、ごめん。怒った?」

「当たり前だ!プーさん蹴るなあぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「ごめんってば。でもなんだか男が隠し事してたみたいだからさ。何か悩んでるのなら師匠に相談してみたまえ!」

「師匠、背を伸ばして、胸を大きくして、フェロモンムンムンの大人の女になるにはどうしたらいいですか?」

「ほおう、貴様はすでに師を越えた気になっておるのか?この青二才が!(=ω=.#)」

「ふん、お返しだよ」

「………まあ、言いたくないなら無理にとは言わないけどさ」
<> あなざー・すたー 25.L5こなた!?<>saga<>2008/06/17(火) 02:21:17.16 ID:M3kbAvc0<>「ん……言いたくないわけじゃないけど……」

 むしろ言うべき、相談すべき、なんだが。

 下手をすればこなたにも迷惑がかかる。

 けど……

「……って、言うか、お前ホントに何も知らないのか?」

「ん?なにそれ、私が知ってなきゃいけないことなの?」

「あ、いや。そういうわけじゃないよ。聞いてみただけ」

「……?あっそ」 

 確か、あの子は知ってたけどな……

「すまん、もう少し自分一人で考えてみるよ。でも一人じゃ手に負えなくなったら相談に乗ってくれるか?」

「はっはっはっ!師匠に任せたまえ!」

「そか、サンキュ!じゃあ、そろそろ切るわ」

「うん、ちゃんとCLANNADやるんだぞ?感想文書かせるよ?」

「へいへい。それじゃな」


 ピッ!


 相談……

 こなたに相談しても良かったんだけど、あいつも被害を受ける可能性のある人間だからな。

 相談するには、やはりちょっと気が引ける。
<> あなざー・すたー 25.L5こなた!?<>saga<>2008/06/17(火) 02:22:36.95 ID:M3kbAvc0<>

 ……相談。

 そうだ!
 白石に相談しよう!

 俺は携帯から白石の番号を呼び出した。

 トゥルルルル………
 トゥルルルル………
 トゥルルルル………
 トゥルルルル………

 出ねえな……?

 ピッ!

「あ、白石?今、ちょっといいか?」

「おう、男か?スマン、今ちょっと……」

「ゴルァ!白石!てめーなに仕事中にケータイなんかいじくってんだ!?ウルルンみたいに原住民の村に行かせっぞ!ちょっとはこの小神あきらを見習って――」

「スマン、切るぞ、おと……あ!ちょっと!?あきら様!?そんなことしたらケータイが折れて――」

「……白石?」

 ブツッ!

 ………

 大変だな、あいつも……

 まあ、考えてみれば、あいつに相談したところで戦力になるとは思えないしな。

 一人で考えるか……

<> あなざー・すたー 25.L5こなた!?<>saga<>2008/06/17(火) 02:24:46.99 ID:M3kbAvc0<>

 悩んでいても腹は減る。にんげんだもの。

 俺は飯を済ませて、ベッドでぼんやり横になっていた。

 そこでおもむろに携帯がなった。


 ……かがみからのメールだった。


 4/28 mon 20:50
 【from】柊かがみ
 【タイトル】無題
 【本文】
  やっほー☆起きてる?調子はどう?
  明日、改めて、今度は私一人でお見舞いに行きたいんだけど、いいかしら?




 

 ………

 『今度は私一人で』

 
 さて……
 どーすっかな……?
<> あなざー・すたー<>saga<>2008/06/17(火) 02:34:12.15 ID:M3kbAvc0<>投下終了です。

>>671
>>672
ついベタなネタに走ってしまう俺ガイル…orz

>>673
こなたを話のメインキャラから外し気味なのはそれも一因だったりします……(´・ω・`)

ではおやすみなさい<> 病み猫<><>2008/06/17(火) 08:59:10.92 ID:M2aOloY0<>乙です!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/17(火) 15:40:45.20 ID:tBynqQAO<>猫さんあなざーさん乙です!

鷲宮神社を参拝したパワーで投下逝きますよ!<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 15:43:33.47 ID:tBynqQAO<>ー昼休みの屋上にてー

お姉ちゃん、事件です

今日も男くんとこなちゃんは喧嘩(?)しています
なんでもこなちゃんのチョココロネを食べただとか…

仲いいね、こなちゃんに嫉妬しちゃうなぁ…

こなた「…男は今までで何回私のチョココロネを食べたか覚えてる?」

男「こなたは今まで食べたパンの数を覚えてるのか?」

こなた「ほぅ…」

男「100から先は覚えていない」

こなた「てめぇは俺を怒らせた…」

こなちゃんの後ろの空間が一瞬ゆらめいたような気がします
<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 15:44:06.80 ID:tBynqQAO<>前にも同じ事があったとき、こなちゃんに聞いてみたんだけど

『それはスタンドだよ〜』

って言ってました

なんでも、普通の人には見えないらしいです

すごいなぁ〜こなちゃん

男「OK、時に落ち着け、話し合おうじゃないか」

こなた「話し合ったところで私のチョココロネは帰ってこないんだよ?」

男「うん、俺が悪かった、購買で買ってくるかr…」

こなた「問答無用!」

男「アッー!!」

こなた「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 15:44:43.91 ID:tBynqQAO<>かがみ「毎回毎回懲りないわねぇ…コイツら」

こなた「オラオラオラオラオラオラオラオラ」

つかさ「そうだねぇ〜」

こなた「オラオラオラオラオラオラオラオラ」

みゆき「それだけ平和って事ですよ」

こなた「オラオラオラオラオラオラオラオラ」

かがみ「これを平和と言えるのか…」

こなた「オラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!」

フェンスまで吹き飛んだ男くん

なにかすごい音がしたような…

大丈夫かなぁ?

男「やるじゃない…」

あ、力尽きた

<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 15:48:04.22 ID:tBynqQAO<>こなた「ふぅ…私を怒らせるのが悪いんだよ?男」

かがみ「はいはい、そういえばもうすぐテストだよね?あんた今回は大丈夫なんでしょうね?」

こなた「う?」

かがみ「う?じゃないわよ…今日良かったらみんなで勉強しない?」

みゆき「いいですね、委員会の後でよろしければ私もご一緒します」

こなた「だが断る」
かがみ「え?なんで?」

こなた「今日は新作のギャルゲの発売日なのだよ、私は徹夜でそれを攻略しなきゃならない」

かがみ「いや、勉強しろよ」

みゆき「こなたさんは前回赤点とってしまいましたからね…今のうちに勉強しといた方が…」

<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 15:49:41.64 ID:tBynqQAO<>こなた「大丈夫、私には一夜漬けがあるからいいのだよ」

かがみ「よくない、全然よくない!いいかよく聞け!私も今日は委員会がある、だけど終わった後あんたの家に行くからあんたは勉強をできる準備をしておくこと!逃げるなよ!?そしておじさんは勉強の邪魔だから追い出しておくこと!い・い・か!?絶対に逃げるなよ?逃げたらゲームソフト叩き割るから覚悟しなさい!」

こなた「あ、あうあう…」

みゆき「ふふ、本当に仲がよろしいですね」

こなちゃん頑張れ〜

今日も平和な1日です <> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 15:52:43.46 ID:tBynqQAO<>ーそしてその日の放課後ー

あのお昼休みから私はある事を考えていた

うまく行けば、お姉ちゃんより優位に立てるかもしれない…
私はなけなしの勇気を振り絞って…男くんに話しかけた

つかさ「ねぇねぇ男くん」

男「ん?どうしたつかさ」

つかさ「私達も一緒に勉強しないかな?」

男「あぁ、別にいいぜ?暇だしな。こなたの家に行けばいいんだよな?」

つかさ「あ、こなちゃん達とは別に勉強しようかなって…」
男「え?別にいいけど…なんで?」

<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 15:53:20.24 ID:tBynqQAO<>つかさ「う、うん…お姉ちゃん達さ、きっとこなちゃんに付きっきりになると思うんだ…邪魔したくないから、別にやろうかなって…」

男「なるほどな…こなた、ヤバいからな…」

つかさ「うん…」

男「よし、じゃあ一度帰ってから家に行くよ!色々と準備しなきゃいけないしな」

つかさ「!…やった〜!ありがとう!男くん!」

男「どういたしまして、それじゃあ帰ろうぜ?」

つかさ「あっ、待ってよぉ〜」


今日は、楽しい1日になりそう








絶対に、お姉ちゃんなんかに負けないから…
<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 15:53:43.22 ID:tBynqQAO<>ー柊宅ー

最近の私の日課は、お姉ちゃんの日記をこっそりと見る事だ

罪悪感は…少しだけある

でも、絶対にお姉ちゃんには負けたくない

常に先手をうつためには、これは必要な行為なんだ

そう、私に言い聞かせている

日記によるとどうやら、お姉ちゃんはまだ告白する気はないみたいだ

今、お姉ちゃんはこなちゃんの家にいる
そして、これから男くんが家にくる

これはチャンスだ…
<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 15:57:30.50 ID:tBynqQAO<>男くんが来るまでまだ少し時間がある

今の内に色々と準備を済まさなくてはいけない

勉強道具…OK

焼きたてクッキー…OK

お部屋の掃除は…OK

最後に、私の気持ち…はダメ

どうしよう、落ち着かない…

男の人を自分の部屋に呼ぶなんて初めてだ


緊張で失敗しなければいいけど…






ピンポーン


インターホンが鳴る

男くんが来た


私は急いで玄関へ行き、ドアを開けた

つかさ「い、いらっしゃーい!」

男「よ、つかさ」

つかさ「えへへ〜来てくれてありがとうね!あがってあがってー、こっちだよ」<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 15:58:48.70 ID:tBynqQAO<>男「お邪魔しまーす…っと、へぇー、可愛い部屋だな」

つかさ「えへへ、ありがと〜、今お菓子と飲み物持ってくるね!男くんはジュースでいいかな?」

男「おう、ありがとう」

わかった、と返事をして私は台所へと向かう

トレンチにクッキーとジュースを乗せて部屋へと戻る

男くんは既に勉強道具を広げているようだ

真面目だな〜

つかさ「はい、オレンジジュースでいいよね?後、クッキー焼いたんだぁ〜」

男「お?うまそうだな!じゃあ早速頂きます…」
<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 16:02:53.86 ID:tBynqQAO<>つかさ「あの…どうかなぁ?」

不味かったどうしよう…
私が食べた時は普通だったけど…男くんの好きな味じゃなかったら…
ちょっと甘すぎたかな?大丈夫かな?

男「…うん、美味しい!今まで食べたクッキーで一番美味しいよ!」

…よかった
本当に美味しそうに食べてくれる…

つかさ「本当!?よかった〜」

男くんが喜んでくれて私は幸せだ…

いつまでもこの笑顔を見ていたいなぁ…
神様にお願いしたら、叶えてくれるかな?

本当に、独り占めしたい笑顔だよ…男くん<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/17(火) 16:05:02.33 ID:tBynqQAO<>ー一方その頃ー
私は今こなたの家の前にいる

みゆきはまだ時間がかかるようなので先にきてしまった

こなたのヤツ…ちゃんて居るんだろうな…

ピンポーン

ガチャリ

そうじろう「はいはい…っと、君は確か…」

かがみ「柊です、こなたさんはいますか?」

そうじろう「あぁ〜、巫女さん姉妹の!こなたは…帰るなりあわてて出掛けてたよ、何かに怯えてたような…」

かがみ「そう…ですか…」

そうじろう「帰ってきたら君が来た事は伝えておくよ」

かがみ「お願い…します…」

そうじろう「うん、それじゃあね」

かがみ「また…」

バタンとドアが閉まる音が鳴る

そう…逃げたんだ…こなたは…

あれだけ言ったのに…

<> (柊かがみ)<>sage<>2008/06/17(火) 16:06:57.33 ID:tBynqQAO<>初めてよ…私をここまでコケにしたお馬鹿さんは…

かがみ「こぉぉぉなぁぁぁぁたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

私の叫びが響き渡る

絶対に許さんぞ!必ず見つけ出してやる!

あいつが行きそうな場所はだいたいわかる…

かがみ「ふふ…ふふふ…」

待ってなさい、こなた…



<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 16:09:42.45 ID:tBynqQAO<>ー柊宅ー

男「よし、じゃあ早速勉強するか」

つかさ「はぁーい」
男「わかんない所あるか?」

つかさ「えーっとね…ここかな?」

男「どれどれ…あ〜、ここか!確かにちょっと難しい所だよな」

顔が近い…男くん、かっこいいなぁ…

…このまま、時間が止まってしまえばいいのに…

いっそのこと






トメチャウ?


二人の時間を止めちゃおうかな?


そうすれば私たち、ずっと一緒だよね?

お姉ちゃんにも邪魔されない

永遠に男くんは私の物になる

そう、男くんは…私の物…私の…





<> (ひぎぃらさかつ)<>sage<>2008/06/17(火) 16:10:17.18 ID:tBynqQAO<>わたしのおとこくんわたしのおとこくんわたしのおとこくんわたしのおとこくんわたしのおとこくんわたしのおとこくんわたしのおとこくんわたしのおとこくんわたしのおとこくんわたしのおとこくんわたしのおとこくんわたしのおとこくんわたしのおとこくんわたしのおとこくんワタシノワタシノワタシノワタシノワタシノワタシノワタシノ…


ワ  タ  シ  ノ  オ  ト  コ










<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 16:10:50.91 ID:tBynqQAO<>男「…つ、つかさ?」

つかさ「え?」

気がつくと、男くんが心配そうな眼差しで私を見ていた

いけない…心配かけちゃった…

つかさ「ご、ごめんなさい…あまりにも難しくて…」

男「なるほどね、まあ、どう考えても高校でやるレベルじゃないからね、バルキスの定理は」

つかさ「頭がパンクしちゃうよね〜」

あははと軽く笑い

少し休憩しようか

と、男くんは提案した

<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 16:13:15.42 ID:tBynqQAO<>そして私達は雑談に花を咲かせる

つかさ「男くんっていつも購買だよね?お弁当にしないの?」

男「母親が早起きが苦手でさ、いつも作るの間に合わないんだよね」

チャンス到来…

つかさ「じゃ、じゃあさ!明日から私が男くんのお弁当作ってあげようか?」

男「え?なんで?いいのかい?」

つかさ「うん、いつも自分で作るし、私料理作るの好きだから全然構わないよ〜」

男「マジで?じゃあ、お願いしようかな…助かるよ、つかさ」

つかさ「いいよいいよ、じゃあ明日からね!」

男「ありがとう」

<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 16:13:42.41 ID:tBynqQAO<>やった!お姉ちゃんより一歩リードした!

男「それじゃあ、そろそろ続きをやろうか」

つかさ「うん!えへへ〜」

男「なんかご機嫌だな」

つかさ「そんな事ないよ〜、普通だよ」
それからというもの
私は勉強の事が頭に入らなかった

明日のお弁当のオカズは何を入れよう

とか

男くんの好きな物は何だろう

という考えでいっぱいだった

気がついた時には、男くんが帰る準備をしてる途中だった

<> (柊つかさ)<>sage<>2008/06/17(火) 16:14:07.75 ID:tBynqQAO<>男「じゃあ、そろそろ帰るよ」

つかさ「あ、うん!今日はありがとう!とっても分かりやすかったよ」

男「どういたしまして、明日また学校でな?」

つかさ「うん!お弁当楽しみにしててね」

男「期待してるよ、じゃあ、またね!」
つかさ「バイバーイ!」



つかさ「はぁ…帰っちゃった…」

楽しい時間ももう終わり

男くんがいない時間なんて寂しい以外の何でもない

早く、明日にならないかな?

早く、男くんに会いたい






私の男くんに

<> 柊姉妹の人<>sage<>2008/06/17(火) 16:16:19.92 ID:tBynqQAO<>以上です。
それじゃあお休みなさい<> 病み猫<><>2008/06/17(火) 22:03:00.16 ID:JX/r5ig0<>柊姉妹の人、乙です!

こなたは違う理由でかがみに[ピーーー]されそうですね。

<> 病み猫<><>2008/06/17(火) 22:03:25.49 ID:JX/r5ig0<>では、私も投下していきます。<> 病み猫<><>2008/06/17(火) 22:04:34.54 ID:JX/r5ig0<>次の日の放課後。
やっとの思いで俺はこなたに言う決心がついた。

みんなと別れた後、俺はケータイを取り出しこなたにメールを打つ。

【to】
泉こなた
【タイトル】
突然なんだけどさ
【本文】
今からちょっと会わない?消化したゲーム返すから。
 
…返信はなかなか来なかった。
夕方の五時過ぎ、やっと返信が来た。

【from】
泉こなた
【タイトル】
遅れてすまぬ
【本文】
ケータイを携帯してなかったよ。
で、今から行っても迷惑ではないかい?
 
【to】
泉こなた
【タイトル】
Re:遅れてすまぬ
【本文】
大丈夫だよ。じゃあ家で待ってるから。
 
【from】
泉こなた
【タイトル】
Re:Re:遅れてすまぬ
【本文】
おK!
 
あーこれでもう言うしかなくなったな…。
<> 病み猫<>saga<>2008/06/17(火) 22:05:48.36 ID:JX/r5ig0<>ピンポーン

こなた「おじゃましまーす。」

男「おーわざわざ悪いね。」

こなた「では早速、男の成果を見せてもらおうか。ニヤリ」

そう言うとこなたは俺の部屋のパソコンをチェックし始めた。


こなた「ほうほう…約半分を消化したみたいだね。」

男「まあな。」

こなた「じゃあ新たに持ってきたのを足すと、始めより多くなる訳か。」

男「なん…だと…?」

そう言うこなたの鞄からさらに大量のギャルゲが溢れ出した。

男「…俺を連日寝不足にする気か!!」

こなた「するかしないかは、男の自由です。しなかった場合は楽しい罰ゲームが待っています。」

男「………どんな?」

こなた「ロシアンおはぎ。」

男「殺す気か。」
<> 病み猫<><>2008/06/17(火) 22:06:58.91 ID:JX/r5ig0<>ゲーム談義はひと段落ついて二人でお茶を飲みながらだべる。

男「…なあ、こなた。」

こなた「ん?」

男「お前ってさ、昔からそんなゲーム好きなのか?」

こなた「……まーね。お父さんの影響かなー。」

男「まー確かにあの人、大人のくせにゲームとかアニメとか大好きだよな。」

こなた「………。」

男「……こなた??」

こなた「なぜ知っている?」

男「えぶはぁぁっ!!」
俺は飲んでたお茶を吹きだした。
アホか俺はーー!
昔の話から自然に持っていこうと思ってたのにーーー!!

こなたが訝しげな表情で俺を見ているので、咳きこむのが治まったところで俺は喋り出した。

男「…えーと…なんだその……」
男「…今までさー確信持てなかったから言わなかったんだけどさー…」

こなたは少し首をかしげて、俺をまっすぐ見ながら俺の言葉を聞いている。

男「昔さ…俺ら、近所に住んでなかったっけ…?」


沈黙が流れた。

沈黙を破ってこなたが口を開いた。
<> 病み猫<><>2008/06/17(火) 22:08:15.97 ID:JX/r5ig0<>こなた「…………………おとこ…。」

男「……うん。」

こなた「…気づいてたんだ…幼馴染だって…。」

男「…こなた……じゃあやっぱり…。」

こなた「うん…。」

また少しだけ沈黙が流れた。
しかし、こなたがゆっくりとこちらに近付いてきて、空気が動いた。
…そして、ゆっくりと俺に抱きついた。

男「こっ!!…こなた!!」
俺は昨日の夢が脳裏をよぎり、こなたの匂いを感じて焦った。たぶん顔は真っ赤だっただろう。
しかしこなたの思いはそんな俺のものとは違い、あの頃のままで純粋だったんだと感じた。

こなた「男…ただいま…。」

男「………こなた…………おかえり……。」

こなた「うん……。」

こなたは俺の胸に顔をうずめていた。
…しばらく俺達は抱き合っていた。
<> 病み猫<><>2008/06/17(火) 22:09:16.22 ID:JX/r5ig0<>抱き合った体勢のまま、こなたが顔を俺の方に向けた。
こなたの息遣いを感じる…。
こなたの目は、少し腫れぼったい。
俺は無意識にこなたの長い髪をなでていた。

こなた「…おとこぉ……。」

男「…うん。」

こなた「…わたしもさ…気づいてはいたんだ…。」

男「うん。」

こなた「でもね…私からは言わないって決めてた…。」

男「…なんで?」

こなた「何も言わず引っ越したから、怒ってるのかと思ってた。」

男「そんなこと無いよ。…ただ言い出す勇気が無かったんだ。」

こなた「…うん、私もそうだったのかもしれない…。」

男「…あ。」

こなた「何?」

男「こなたに言わなきゃいけない事があったんだった。」

こなた「…うん、何?」

男「こなた……昔、俺と一緒に居てくれてありがとう…。」

こなた「…え?」

男「こなたは知らないかもしれないけど、俺昔いじめられてた。でもお前だけはいっつも同じように俺と接してくれて…それが俺の支えになってた…。俺…お前が居なかったら…」

こなた「おとこ…。」

男「うん…。」

こなた「男がいじめられてたとか、カンケーないよ。私にとっては…男はずっと大切な友達だよ。」

男「うん…。」
こなたの髪の毛に、少しだけ水滴が落ちた。
<> 病み猫<><>2008/06/17(火) 22:11:49.65 ID:JX/r5ig0<>こなた「なあ、男…。」

男「うん。」

こなた「私も…男に言わなきゃいけない事あったんだ。」

男「うん。」

こなた「おとこ…笑わない?」

男「…何を?」

こなた「…これから言う事。」

男「…そんなに面白い事なの?」

こなた「…ある意味では…。」

男「じゃあ、笑わないように努力するよ。」

こなた「………」

男「………」

こなた「…おとこ…。」

男「うん。」

こなた「私…男の事………好きだった………ずっと…。」

男「へっ………?!」

こなたの口から出た言葉は、決して『笑える事』なんかじゃなかった。
…俺は…こなたの事を『女として』好きなんだろうか…?


(オートセーブしました。重要分岐B-B表。)
>>+5

@―――俺はこなたを一人の『女』として見ている。
A―――俺はこなたを『女』として見ているか分からない。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 22:15:16.59 ID:DWH9zyw0<>「病み猫」様 「柊姉妹」の作者様 投稿のほどお疲れ様です
続きは常に期待してお待ちしておりますぞ
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/17(火) 22:55:09.22 ID:wYJAI4Uo<>最近の投下率は異常
歌で保守していたのが嘘のような密度

けしからん!もっとやれ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 23:24:39.29 ID:EPXAC5Q0<>ksk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 23:25:14.14 ID:EPXAC5Q0<>忘れてた病み猫さん乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/17(火) 23:29:50.27 ID:zN82IkDO<>1<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/17(火) 23:31:07.50 ID:EPXAC5Q0<>1だと前回といっしょじゃなかったっけ
オレの気のせいか
過去ログ見てくる<> 病み猫<><>2008/06/17(火) 23:40:14.87 ID:M2aOloY0<>同じですねーまぁでも頑張って変えていきます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 00:17:25.11 ID:Dw0htZE0<>同じなら2が良かったが…

出遅れた俺が言うなよって話か…<> 病み猫<><>2008/06/18(水) 01:00:52.46 ID:bRCc8Bk0<>>>747
B-Cでバッドを踏んでいただければBに戻りますよ<> あなざー・すたー<>saga<>2008/06/18(水) 01:05:47.02 ID:ZIB0G/s0<>お二方、乙です!

>>柊姉妹の書き手さん
トメチャウ?ツボりましたw個人的に。

>>病み猫さん
選択肢は同じでも結末は違うと考えていいんですかね?<> 病み猫<><>2008/06/18(水) 01:31:18.10 ID:bRCc8Bk0<>>>749
告白順が違うので、一応は別の結末に繋げるつもりです!<> あなざー・すたー<>saga<>2008/06/18(水) 01:34:28.07 ID:ZIB0G/s0<>おkです!

wktkして待ってます!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 03:53:35.17 ID:rROKnUI0<>病み猫さんのストーリーの幅広さにSHITした

だががんばれ。<> 柊姉妹の人<>sage<>2008/06/18(水) 03:57:18.89 ID:CKJTCUAO<>ねこさん乙です
あの後、かがみはこなたを見つけましたwwwwwwwwww
その話は全て終わったらオマケにしようと思いますwwwwwwwwww

>>あなざーさん
よーし、つかさをどんどん暴走させちゃうぞ!!


質問ですが、ねこさんとあなざーさんは以前にここではない場所で何か書いてた事ありますか?
私にもその文才が欲しいです(´・ω・`)
<> あなざー・すたー<>saga<>2008/06/18(水) 09:47:49.89 ID:ZIB0G/s0<>おはようござい ノ

そう言って頂けるとありがたいのですが、
これが初めてのまったくの素人なのでお恥ずかしい限りです(´・ω・`)

紆余曲折(?)を経て書き手やってるわけですが、場違いじゃないか内心ドキドキです。
俺から見るとみなさんの文才がうらやましいわけで…<> あなざー・すたー<>saga<>2008/06/18(水) 09:48:49.04 ID:ZIB0G/s0<>一行目、ます が消えてる…<> ☆の人<><>2008/06/18(水) 11:50:16.01 ID:gJC7LYAO<>お三方、乙です
ホントに病み猫さんはどれだけ臨機応変なのかとww
尊敬します

んじゃあ、俺も今から投下します
修正しながらやるのでゆっくりですが、どうかご勘弁を


……では、>>300の選択肢から




→選択肢B【飛び込む】<> ☆<><>2008/06/18(水) 11:51:39.22 ID:gJC7LYAO<>→選択肢B【飛び込む】


 飛び込むしか、ない……!

 かがみがナイフを振り上げる。
 走れ。
 たとえ筋が切れようが。
 たとえこの先死んでしまおうが。
 たとえ悲劇しかまっていなかろうが。

 たとえ、意味がなかろうが。


 俺が、止めなきゃいけないんだ……!<> ☆<><>2008/06/18(水) 11:53:35.99 ID:gJC7LYAO<>


「あ、あああああ!」




 かがみの声。
 握られたナイフが唸る。
 この傷付いた身体じゃあギリギリ間に合うかどうかだ。

 ―――つまり、命の保障はない。

 でも、これは俺の問題だ。
 俺のせいで起こったことだ。
 俺のせいで殺し合う―――なんて、もう、見たくない。


 だから俺は、二人の間に割って入った。






 ざく、という音が、どこか、遠く聞こえたような気がした。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 11:57:40.14 ID:gJC7LYAO<>「づ……あ……っ」

 俺から苦痛の声が漏れる。

「―――ぇ」

「……か、がみ」

 ……ナイフは胸のあたりに刺さった。

「……ど、う、して」

「……悪い。
 殺し殺されって言うのは、ホントに、嫌でさ」

 明らかに致命傷だ。

「……だから、もう―――やめて、くれ」

 膝から崩れてく。
 やがて、俺は床に伏した。<> ☆<><>2008/06/18(水) 12:01:30.20 ID:gJC7LYAO<> 視界には、俺の好きな人達。
 ありがとう。ありがとう。
 俺みたいなやつのために泣いてくれた。
 ありがとう。ありがとう。
 ここまで、俺を愛してくれた。

 ―――でも、ごめんなさい。
 俺は、もう死ぬ。
 だから、


「……なあ、つかさ。かがみ」

 ぼろぼろと泣き続ける二人に声をかける。

「なに……? 男くん……」

「男……?」

 二人を、解放しなくては。



「―――もう、俺を、忘れてくれ」



 俺は死ぬから。
 もう消えるから。
 どうか、引きずらないで。<> ☆<><>2008/06/18(水) 12:14:19.76 ID:gJC7LYAO<>「そんなの……っ、無理、よ……っ」


「……頼むよ。
 俺は、俺のために二人が争うのは嫌なんだ。
 ―――全て、リセットしてしまおう。
 俺と出会う前の、仲良しな姉妹に戻ってくれ。
 俺は、もう、死んでしまうから」


 二人は顔を伏せて返事をしない。
 ……大丈夫。俺が[ピーーー]ば、きっと忘れられる。
 ―――だから、忘れられるように。
 二人に罪を、作っちゃいけないんだ。


 刺さったナイフを、ずぼりと抜き取る。
 ありえないほどの血があふれだす。
 服の適当な場所でグリップに付いてる指紋を拭き取り、ぎゅ、と、強く握る。
 そして、二人が見てない間に。
 二人が仲直りすることを望みながら。
 既に死を確定された己の身体に鞭打つように、






「ありがとう―――俺は、幸せだったよ」






 そのナイフで、自分にトドメを刺した。











 TLUEEND
 【消えた異端、蘇る日常】<> ☆<><>2008/06/18(水) 13:11:37.63 ID:gJC7LYAO<> トゥルーアフター。




 ……冬。
 雪の降る日。
 私は、お墓の前に、一人立っていた。

「……久しぶりだね、男。
 かがみんやつかさを連れてはこれないから、中々来れなかったよ」

 彼女達は記憶を失っていた。
 【男が自殺したショック】から、記憶がなくなったらしい。
 ……変なの。私は刺されたショックでも、記憶を失わなかったのに。

「……さて、お供え物は……」

 確かここに……あった。




「男なら―――これがいいよね」




☆―――


 冬の、雪が積もった墓石。
 そこに、幸せそうに笑う四人の女の子が写った写真が、ぽつりとあった。



 END<> ☆<><>2008/06/18(水) 13:12:46.91 ID:gJC7LYAO<>以上です
ああ、文才が欲しい……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 16:01:40.13 ID:bTUOYoU0<>乙・・・おもしろかったですよ。<> 病み猫<><>2008/06/18(水) 16:13:49.97 ID:bRCc8Bk0<>☆の人乙です!
こなた…(;´д⊂)
 
私もネット上で書くのは初めてです。
理系?ですので文才は有りませんよ;きっと普段から妄想し過ぎなんですね…

投下は夕方にする予定です。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/18(水) 18:00:16.91 ID:oL7OHEY0<>学校から帰ってみました
乙です☆さん
ずっと続きをまってました<> ☆<>sage<>2008/06/18(水) 18:13:58.53 ID:gJC7LYAO<>やや、待たせて申し訳ない
も、もうちょっとだけ続くんじゃ……?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/18(水) 18:25:13.66 ID:oL7OHEY0<>mjd...?<> ☆<>sage<>2008/06/18(水) 18:41:08.78 ID:gJC7LYAO<>裏側というか
謎解明というか
男の秘密というか
……ファンタジー的要素が入っているので、思い悩んでいるんですけどね。煮詰まってないし
とりあえず、あるとしても書くのはもうちょっと後になります<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/18(水) 18:55:31.55 ID:oL7OHEY0<>楽しみに待ってます
それと9スレ目からだから知らないんですが
なぜ高翌翌翌良みゆき?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/18(水) 18:56:02.29 ID:oL7OHEY0<>ミスったorz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage saga<>2008/06/18(水) 20:58:05.90 ID:baRs0cYo<>>>770
何かと不便なパー速の仕様
高良と書き込むと高翌良になってしまう(さらに高翌良は高翌翌翌良に)
このスレ全員の小さな悩み
別に気にしなくていいけどメ欄にsagaで回避できる

他にもいろいろ
気になるようなら専門のスレへどーぞ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/18(水) 21:24:12.35 ID:oL7OHEY0<>ミスりじゃなかったのか
ありがとうございました<> 病み猫<><>2008/06/18(水) 23:42:40.20 ID:bRCc8Bk0<>>>767
ちょっとだけと言いつつだいぶ続くんですね、分かります。
wktk!wktk!!<> 病み猫<><>2008/06/18(水) 23:45:32.76 ID:bRCc8Bk0<>なんとか過疎を脱したくて書き始めた駄文ですが、最近は書き手の人が増えてきて、また盛り上がってきたので嬉しい限りです。
それでは私も投下します。<> 病み猫<><>2008/06/18(水) 23:46:55.39 ID:bRCc8Bk0<>昨日の夢のせいもあるかもしれない。
しかし確かに俺は、今俺にしがみついて上目遣いで見つめる幼なじみを、『一人の女の子』と感じていた。


男「こなた…俺…」
男「俺もお前の事…好きなんだと思う。」

こなた「…おとこ…」
こなた「おとこぉーーー!!」

男「こなた…好きだよ。」

こなた「うっ…うっ………うわーーーーん!!」

初めて見るこなたの泣き顔は、どこか迷っていた俺の気持ちを拭い去った。

『…小さい頃は俺の方が泣いてばっかだったのにな…』

こなたは、小さな手で精一杯俺の服をつかみながら子供みたいに泣き続けた。<> 病み猫<><>2008/06/18(水) 23:48:16.26 ID:bRCc8Bk0<>…少し時間が経った。

二人で顔を見合わせてお互い『へへっ…』と笑った。

今までもずっと、お互いの気持ちは一緒だったのかもしれない。
でも、お互いの気持ちは今日やっと繋がった。

男「…なんかさ、俺が転校して来た初日から俺たち普通に友達だったし、これからもあんまり変わらなそうだな。」

こなた「変わるよー!…例えば男が私の誕生日にかける金額が。」

男「いきなりそれか」

こなた「…嘘だよ。男がいればいい…。」

男「………………」
マンガとかでよく見る、『胸がキュンとなる』という感じを初めて感じた。

男「そういえば誕生日、来週の月曜だな。」

こなた「うん。その日は…うちに来て欲しいなぁ…。」

男「うん、行くよ。」

こなた「…おとーさんに…紹介する…。」

男「…いきなりだなぁ…。」

こなた「まぁそうは言っても男はお父さんと面識あるじゃないかー。」

男「覚えてるといいけどね…」<> 病み猫<><>2008/06/18(水) 23:49:40.55 ID:bRCc8Bk0<>辺りは暗くなっていた。
こなた「そろそろ帰るね。」

男「…うん。」

こなた「あのさー…実は少し前にかがみんに相談したんだよね。…だからかがみんには報告してもいい?」

男「いいよ。…それ以外の人には内緒?」

こなた「…私のキャラじゃないだろjk」

男「まぁな…」

こなた「…じゃあまた明日ー」

男「あっ、送ってくよ?」

こなた「…うん。」


こなたと並んで歩く。
こなた「…手繋ぎたいけど、誰かに会ったら恐いし。」

男「…うん。」

なんだかお互いぎこちなく歩いた。
こなたの家の前に着いた。

こなた「じゃーホントにさよなら。」

男「うん。おやすみ。」

こなた「…おとこ、おとこ。」
こなたは小さく手招きした。

男「ん?」
俺は少し背中を丸めて、こなたに顔を近づけた。

ちゅっ

こなた「おっ、おやすみー。」
こなたは慌てて家に入っていった。
玄関で一回、転んでいた。

 
俺は少しぼーっとしながら家に帰った。
『…こなたも…女の子なんだな…』<> 病み猫<><>2008/06/18(水) 23:51:11.14 ID:bRCc8Bk0<>食事をして、風呂に入って早々に布団に入った。

『…ダメだ…目がギンギンして眠れん…。』

…こなたと分かれるときの感触が蘇る。
………ちゅっ………

男「ああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

ベッドの上でゴロゴロ転げ回る俺は、だいぶアホだったと思う。

男「…はぁ…はぁ…。」
転げ回り続けて疲れたところでメールが来た。

【from】
泉こなた
【タイトル】
無題
【本文】
男、今日はうれしかったよ。
これからもよろしくね。
消化したゲームで、男が葉好きなのは把握した。
妄想で私をエルルゥに見立てて[禁則事項です]したり、初音に見立てて[らめぇぇっ!]したり、透子に見立ててこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいしたりしちゃダメだよ、ダーリン[ハート]

じゃあおやすみノシ
 
 
男「…」

男「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
男「こなたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」





男「ふぅ……戦争とはなんと愚かな行いなんだ……寝るか。」<> 病み猫<><>2008/06/18(水) 23:52:22.67 ID:bRCc8Bk0<>次の日。
教室ででみんなに会った。


みゆき「おはようございます、男さん。」

こなた「おはよー男ー。」

つかさ「男君、おはよっ!」


男「…おはよ。」
こなたは昨日の朝と同じ様に俺に挨拶する。
そんなこなたの演技派な一面に少し驚いた。
しかしそれと同時に重大なことを思い出した。


『日曜日どうしよう…』
つかさは相変わらずの満面の笑顔で俺を見ている。

『あの時はこなたの事とか考える必要なかったから行くよって言ったけど…』
『…よく考えりゃデートだよな…』

つかさは相変わらずの満面の笑顔で俺を見ている…。

『…キャンセルは可哀想だな…』
『こなたにはしっかり説明して、日曜はつかさと遊びに行こう…』

…その選択が正しいのか、その時俺には分からなかった。

放課後、俺はかがみとつかさと別れた後、こなたと並んで歩きながら俺は話し始めた。


男「なあ、こなた…。」<> 病み猫<><>2008/06/18(水) 23:54:36.32 ID:bRCc8Bk0<>今日の投下は終わりです!
テストが近づいてそろそろペースが落ちてきそうです…。

それにしてもこなたのデレは難しいですね。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/19(木) 00:05:59.60 ID:8FX0CUg0<>乙です
自分的にはこなたのデレはネタに走ると思ってる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 03:25:36.95 ID:or/d/Zc0<>「病み猫」様方 投稿のほどお疲れ様です。
新たに「☆」の作者様が戻りまして嬉しく思います。
投稿するしないに関係なく人が増えることはいいことですね^^
それでは続きをwktkしながらお待ちしておきます
<> あなざー・すたー<>sage<>2008/06/19(木) 10:46:58.30 ID:WCz/SgAO<>☆の人、病み猫さん、乙です!

>>769
四人の写真‥‥・゚・(ノд`)・゚・
ファンタジー要素、歓迎っすよ!wktk!

>>781
難しいですよね(^ω^;)‥‥
ペースが落ちても常人の3倍以上と考えて良いでしょうか?w



ちなみに俺はPCがティウンティウンしてしまったので
しばらく携帯からパー速民の一人としてROMっときます(;´・ω・`)

PCが復活したら話を終わらせに来ます。多分。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 17:02:07.56 ID:CEypb4.0<>――――ログは此処で途切れている。
このスレの住民、そして著者は何処へ行ったのか、
それは誰にもわからない…
















  ∧_∧
  (*´∀`n
  ( つ  E)__ ガセ
  と_)_) (__()、;.o:。
          ゚*・:.。

<> 病み猫<><>2008/06/19(木) 22:07:36.68 ID:XvdL6TQ0<>>>あなざー・すたーさん
PCティウンティウンはきついですね…。
いろんな意味でPCの復活を祈ります。<> 病み猫<><>2008/06/19(木) 22:07:59.35 ID:XvdL6TQ0<>それでは投下します。<> 病み猫<><>2008/06/19(木) 22:09:07.54 ID:XvdL6TQ0<>こなた「ん?どうした、男?」

男「…あのさ…実は言っとかなきゃいけない事があるんだ。」

こなた「何?」

男「実はさ、一週間くらい前につかさに遊びに行こうって誘われてて、日曜日は内巻公園に行く予定なんだ。」

こなた「…二人で?」

男「うん…。」

こなた「さっそく浮気か。」

男「そ…そうじゃないよ!ただ色々あって、つかさがお礼したいって言うから行く事になったんだよ。」

こなた「色々をkwsk」

男「中間試験の時、俺がつかさの勉強見てやったんだよ。で、点が良かったみたいで、日曜はお弁当とか作ってあげるから遊ぼうって…。」

こなた「ふーん…デートか。」

男「そういうつもりじゃないよ!!ただ約束したのだいぶ前だし、断るのもあれかなって…。」

こなた「…まあそうだね。しゃーない、今回だけは許してやろう。」

男「ゴメン、こなた。」

こなた「いーよ。………ただ、一つ約束して。」

男「何?何でもするよ。」

こなた「『何でもする』なんて簡単に言うもんじゃないって侑子さんが言ってたぞ。」

男「誰?」

こなた「<ミセ>の店主。」

男「…??」

こなた「まぁいいや。」
<> 病み猫<><>2008/06/19(木) 22:09:59.75 ID:XvdL6TQ0<>こなたは足を止めると、俺の顔を覗き込んで言った。

こなた「男は、ずっと私のものだよね?」

男「………うん。」

こなた「おk!!じゃあ今のが約束ね。」

男「うん、了解した。」

こなた「じゃあ誓いのキスを…」

男「バカが。」

こなたを家まで送った。
家の前で、こなたが玄関の前で、俺の服の裾をつかんだ。

こなた「………誓いの…。」

男「!!!!」

俺は目をつぶったこなたをまともに見れないまま、軽く唇に触れた。
こなたは、少し顔を赤くしながらニヤッと笑い、家に入って行った。

こなた「…じゃあまた明日。」

男「…うん。」

一人で道を歩きながら、こなたの事を考えた。
『…こなたって…二人の時はいつもの感じじゃないな…』
『…女の子って皆そうなのかな…』


家に着いて食事をしながら、やっぱりこなたの事を考える。
『今日は妄想やめとこう…体力が持たん…。』
すっかりこなたにハマってる自分がいた。
<> 病み猫<><>2008/06/19(木) 22:11:02.56 ID:XvdL6TQ0<>土曜日の放課後。
明日はつかさと『デート』だ。

みんなで一緒に帰る、こなたの視線がちょっと痛い気がする。
こなたがケータイを打っている。

かがみ「あれ?あんたがケータイを携帯してるなんて珍しいわね。」

こなた「うんたまたまねー。」

つかさ「あっ!そういえばね、私この前の試験よく出来たからケータイ買ってもらったんだー!だからみんなのアドレス教えて!!」

こなた「うん、つかさのケータイは?」

つかさ「あっ………」

かがみ「…私がみんなにメールで送るわ…」

つかさ「はうぅぅぅ………」

ヴヴヴヴヴ…

男「ん?」

メールが来た。

【from】
泉こなた
【タイトル】
無題
【本文】
男、私の事愛してる?
 
 
男「!!」

つかさ「どうしたの?」

男「な…何でもないよ。親からメール来てさ!」

つかさ「ふーん…。」
<> 病み猫<><>2008/06/19(木) 22:12:15.52 ID:XvdL6TQ0<>みんなと別れた後、こなたにメールを打った。

【to】
泉こなた
【タイトル】
Re:
【本文】
みんなといる時メールとか、びっくりするだろ!
 
 
【from】
泉こなた
【タイトル】
Re:Re:
【本文】
男のびっくりする顔が見たかったんだー。


迷惑だった?
 
 
【to】
泉こなた
【タイトル】
Re:Re:Re:
【本文】
そんなこと無いけどさ…。
でもみんなには内緒にするんだろ?ばれちゃうよ?
 
 
【from】
泉こなた
【タイトル】
Re:Re:Re:Re:
【本文】
そだね。自重するよ。
あ、それとかがみんには明日、男がつかさとデートしてるとき言うから。
 
 
【to】
泉こなた
【タイトル】
Re:Re:Re:Re:Re:
【本文】
了解。
 
 
ケータイを閉じた。
こなたの言い方は、どこかトゲのある感じだ。
…やっぱりつかさとの『デート』が嫌なんだろうな…。
<> 病み猫<><>2008/06/19(木) 22:12:38.78 ID:XvdL6TQ0<>今日はここまでです!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 22:54:38.61 ID:EtfSOiM0<>乙
早くもこなたがおかしいな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 00:21:38.92 ID:mte9ngo0<>「病み猫」様 投稿のほどお疲れ様です
そろそろこなたが種割れ「覚醒」しかねない展開なのですが・・・
続きをwktkしながら待っています。<> ☆<>sage<>2008/06/20(金) 03:57:29.03 ID:SBJPOkAO<>病み猫さん乙ですー

さて、何か後押しされてるので、一応書こうと思います
でですね。どうしても決定的な違和感になるから除いてたエピソードが一つ、あるんです
トゥルーアフターアナザー
もう一つのアフターです
それだけ書き上げましたので、どぞ<> ☆<><>2008/06/20(金) 03:59:15.27 ID:SBJPOkAO<>

「……そう、死んだの」

「……ええ。自殺、ということになっています」

「……ふん。あの化け物には相応しい死に方だわ」

「…………。
 では、息子さんの亡骸はこの先に。
 ご案内いたしま、」

「結構よ」

「……は?」


「だから結構よ。
 それとあんなモノ。わたしの息子だなんて言わないでちょうだい」


「……そうですか。
 では、書類手続きだけ―――カウンターの方で、お済ませください」

 それに、彼女はふん、と不機嫌そうに鼻をならすと、高いヒールをツカツカ鳴らしながら部屋から去っていった。

「……ふう。
 相変わらずね。あの親は」

 まったく酷い親だ。
 高貴な家の出だかなんだか知らないが、息子をああも他人扱いするなんて。

 ……まあ、確かに。
 変わった症状の少年だったけど。

「男くん……か。
 私には、普通のいい子に見えたけど」

 主治医として長く一緒にいたから、情が沸いたのかもしれない。
 ……まあ、でも、あの安からな顔を見たら、あの子には、後悔はなかったのだろうけど。


「あなたには―――後悔が、あったのかしら」


 そう、誰もいない中空に、私は一人、呟いた。<> ☆<>sage<>2008/06/20(金) 04:01:01.35 ID:SBJPOkAO<>以上です
次は、別の選択肢という形で、続けさせていただきます
では、またいずれ<> ☆<>sage<>2008/06/20(金) 09:23:46.59 ID:SBJPOkAO<>誤字
安からな→安らかな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 18:46:24.22 ID:zXNx1AM0<>両氏とも乙

私感だけど投下はあるのに何かさみしい感じだな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/20(金) 21:27:24.53 ID:0dSAwHQ0<>乙<> 病み猫<><>2008/06/21(土) 00:51:54.84 ID:45qVTYY0<>>>☆の人
乙です!
ああああ!気になります!禿げしく気になります!!<> 病み猫<><>2008/06/21(土) 00:52:55.42 ID:45qVTYY0<>遅くなりましたが私も投下していきます。<> 病み猫<><>2008/06/21(土) 00:54:01.62 ID:45qVTYY0<>夜、明日の『デート』の詳細をつかさとメールで決め、早めに眠りについた。
 
ピンポーン…ピンポーン…

男「…ん?」

俺は眠い足を引きずって玄関のドアを開けた。

そこには大きめの紙袋を持ったつかさがいた。

つかさ「おはよっ男君!」

男「!!つかさ!おはよう…どうしたの?」

つかさ「えへへ…何だかわくわくして、来ちゃった!」

男「ゴメン…俺今起きたんだ。」

つかさ「うん、ねぐせピンピンだねー!男君の家で待ってていい?」

男「うん、いいよ。急いでシャワー浴びるから待ってて。」

つかさ「うん!」

つかさ「ねぐせピンピ〜ン」

俺が急いでシャワーを浴びて出てくると、リビングにつかさがいない。

男「あれ?」<> 病み猫<><>2008/06/21(土) 00:56:32.89 ID:45qVTYY0<>男「つかさー?」

俺はつかさを捜して家の中をうろうろした。
すると、つかさは俺の部屋のベッドで眠っていた。

つかさ「…うーん…ばるさみこす…」

男「バル…?……つかさー」

俺はつかさの肩を揺すった。

つかさの体がビクッと動いて目を開けた。

つかさ「はうっ!!ごめんなさいっ!」

男「大丈夫だよ。俺そろそろ支度できるからー。」

つかさ「うん。」

しばらくして俺たちは一緒に家を出て、バスに乗った。

男「つかさは内巻公園行ったことあったっけ?」

つかさ「うん!今年の春はみんなでお花見行ったんだよー。来年は男君も一緒に行こうね!」

男「へー。俺一回だけ行ったんだけどそんなことが出来るんだ。」

つかさ「うん。バーベキューも出来るんだよ。」

男「へー、家族とかで行くんだ?」

つかさ「あっバーベキューしたことはないよー」<> 病み猫<><>2008/06/21(土) 00:57:54.24 ID:45qVTYY0<>内巻公園に着いた。

前来たときは、入り口付近のベンチに座っただけだったので、今回はゆっくりと見て回ることにした。

男「つかさ、この公園はどれくらいの広さなの?」

つかさ「うーん…よく分からないけど広いよー!」

男「そ…そっか。」

つかさ「ただ、広すぎて売店とかはまだ見たことないんだー。だから飲み物とかは外で買っていかなきゃいけないんだよ。」

男『園内には売店はおろか、自販機もないってことか。』

つかさ「じゃあ行こっ!!」

つかさはそう言うと、俺の少し前を歩き出した。

つかさ「ここにはね、長いローラー滑り台があるんだよ!」

つかさ「この池はね、夏休みとか子供がいっぱい遊んでてねー…」

つかさが公園の中を案内してくれた。

少し散策すると小高い丘のようなところに出た。
そこには少し景色のいいベンチがあり、俺たちはそこで昼食を食べることにした。<> 病み猫<><>2008/06/21(土) 00:59:37.11 ID:45qVTYY0<>つかさ「今日は晴れて良かったねー!」

男「うん、もうすぐ梅雨だからね。今日は少し蒸し暑いけど快晴でよかったよ。…あっこのおにぎりおいしい。」

つかさ「ホント?!やったあ!チキンの炊き込みご飯だよ!」

男「つかさは本当に料理上手だよね。家ではいっつも料理してるの?」

つかさ「えへへー///家では私が作ることもあるけど、お姉ちゃんが作ることのが多いかな?」

男「えっ?!かがみが?!」

つかさ「ううん、いのりお姉ちゃんとか。」

男「あっ上のお姉さんか。」

つかさ「うん!」

食後のデザートまで用意されていた。

男「うわ!スイートポテト自分で焼いたの?」

つかさ「うん。意外と簡単なんだよ。」

男「へー…俺は料理はするけどお菓子は作れないから、これは無理だなー…」

つかさ「実はこれはこなちゃんに教わったんだ。」

男「こなたに?!へー…意外だな。確かにあいつは昔から料理してたけど。」

つかさ「…こなちゃんのより、おいしくできたかな…?」

男「えっ…?」<> 病み猫<><>2008/06/21(土) 01:00:57.03 ID:45qVTYY0<>つかさ「…んーん、何でもない。」

男「…そう。」

つかさ「あっ、そう言えば男君はこなちゃんと幼なじみなんだよね?!」

…今はそれ以上だよ。
こなたとの約束もあり、それは言わなかった。

男「そうだよ。」

つかさ「こなちゃんて昔も今と同じ感じだったの?」

男「うんまぁね…今よりは少しだけアウトドアだったよ。…夏休みとかさーよく外で一緒に遊んで、休みの最後にいっつも俺の宿題全部写すんだ。」

つかさ「…あははっ…こなちゃんらしいね。」

男「それでさ、毎年二回必ず変な祭りにつれてかれてさーそこで…」

つかさ「そうだおとこくん!!!!!!!!」

つかさが滅多に出さない大声で俺の言葉を遮った。

男「…どうしたの…?」

つかさ「…ごめんね。言うの忘れちゃいそうだから忘れないうちに言っておきたい事があるの。」

男「うん…何?」<> 病み猫<><>2008/06/21(土) 01:01:59.16 ID:45qVTYY0<>つかさ「あ…あのね、私今回の中間テストすごく良い点数だったの。」

男「うん。」

つかさ「初めてお姉ちゃんに勝ったの。」

男「うん。」

つかさ「お父さんにごほうびでケータイ買ってもらったし。」

男「うん。」

つかさ「だからね…」

男「…」

つかさ「…あ…ありがとう!」

男「…う…うん!」

つかさ「えへへ///これからもよろしくね!!!!」

男「うん。こちらこそ!」

…俺はつかさの言葉に正直ホッとした。
こなたとあんな事があった後で俺は少しsnegな展開を想像してしまった。
『何にせよ、SHU・RA・BAな展開にならなくてよかった…』


俺たちは食後、腹ごなしに少し歩いた。<> 病み猫<><>2008/06/21(土) 01:03:04.22 ID:45qVTYY0<>日が傾き始めた三時過ぎ、つかさが帰ろうと提案した。

男「疲れた?ごめんね、今日は早起きさせた上案内ばっかりさせちゃったね。」

つかさ「…うん、あのね、そんなに疲れてはいないけど暗くなる前に早く公園出たいなーって…。」

男「ん?何かこの後予定あるの?」

つかさ「ないよー…ただこの公園…その…出るらしいの…」

男「…何が?」

つかさ「…………………………おばけ。」

男「…。」
 
 
帰りのバスの中でつかさが話しかけてきた。

つかさ「ごっごめんね><私のせいで急がせちゃって!」

男「大丈夫だよ。苦手なものはしょうがないよ。」

つかさ「うぅ…男君は優しいね。」

男「そっ、そんなことないよ。」

つかさ「…ねえ、男君。まだ時間早いし、少し男君の家で遊びたいなー…。」
 
(オートセーブしました。重要分岐B-C。)
>>+5
 
@―――いいよ。
A―――うーん…。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 02:49:31.50 ID:uIqbyo.0<>「病み猫」様 「☆」様 投稿のほどお疲れ様です。
毎度おなじみですが続きを楽しみに待っています。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/21(土) 03:26:16.47 ID:5RS/36AO<>病み猫さん、☆さん乙です!


毎回wwktkがとまらねぇ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 03:31:23.94 ID:iRVNPRg0<>お二方GJ!

>>799
ROMってる奴が一行感想とか書いていけば、にぎやかになるし、書き手さんもやる気出るんじゃね?
荒れそうな気もするが…<> 病み猫<><>2008/06/21(土) 09:58:27.36 ID:45qVTYY0<>そうですねー読んでいただけるだけで嬉しいですが、皆さんの存在が確認出来るともっと嬉しいです。
安価なら↓で<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 09:59:21.59 ID:/GcKwrc0<>乙
1で。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 12:06:15.07 ID:iRVNPRg0<>1にしたら前と同じ展開になる希ガス…

Aで<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 16:42:46.64 ID:AhADc.A0<>柊姉妹とあなざーすたーの人は今忙しいのか?

何気にあの2人の好きなんだが<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 17:43:58.46 ID:3CkFzWo0<>数日投下なかっただけで急かさないでも…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 18:59:36.88 ID:GXm60820<>>>816
ログくらい読もうぜ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/21(土) 22:00:02.32 ID:mpN84l.o<>現在VIP苦戦中!VIPの正義を貫くときがきた!
特に携帯VIPPERはすぐコードが取れるから頼むぜ
質問があれば本スレにきてくれ

■21:39:11現在現在■
1位 3415票 ニュー速VIP
2位 3405票 シベリア超速報

(1)コード発行所http://zenita.binboserver.com/ 「こちら」をクリック、10分後に更新
(2)投票所板 http://etc7.2ch.net/vote/ で
「第3回2ちゃんねる全板人気トーナメント投票スレ」↓に書き込む
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/vote/1214037823/
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/vote/1214038002/
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/vote/1214038331/
-【例】--コードは上書きしてください-------
[[2ch**-********-**]]
<<ニュー速VIP>>
From ニュー速VIP
------------------------------------
★必ず、[[コード]] <<ニュー速VIP>>で書き込む![[]]も<<>>も半角

【本日VIP投票日苦戦中】●第3回全板人気トナメ●【選対本部】
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1214051517/
【本日投票日】●第3回全板人気トナメ●【携帯VIPPER本部2】
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1214021384/<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 23:58:18.40 ID:iRVNPRg0<>みんな、安価しねーと続き読めねーじゃんよ!<> 病み猫<><>2008/06/22(日) 01:31:18.74 ID:LZJCoCA0<>@で把握しました。
申し訳ないのですが投下は明日の昼ごろになります<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 01:43:49.63 ID:.l.SH2w0<>「病み猫」様 投稿のほどお疲れ様です。
いつも楽しみに読んでいますよ〜そして、続きをお待ちしております
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 07:49:51.70 ID:kvOmVOo0<>>>820
安価は>>813から5レス目だと勘違いしてた…orz

吊ってきます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 16:50:53.59 ID:ajnZWQAO<>投下は楽しみだが、書き手さんには無理してほしくないな。

病み猫さんは取りあえず、テストがんがれ。<> 病み猫<><>2008/06/22(日) 17:28:26.49 ID:LZJCoCA0<>遅れました。
投下します。<> 病み猫<><>2008/06/22(日) 17:29:44.18 ID:LZJCoCA0<>男「別にいいよ。」

つかさ「ホント?!じゃあもうちょっと遅くなるって家に連絡するね!」

つかさはメールを打っている。
…そういえば今日の夕食の買い物してないや…。

男「つかさ、買い物して帰りたいからちょっとゴトーヨーカ堂に寄ってもいい?」

つかさ「うん!全然構わないよ。」

バスを降り、俺達はゴトーヨーカ堂に向かった。
買い物カートを押しながらつかさが言う。

つかさ「…あのさ、男君が迷惑じゃなかったら晩ご飯作ってあげようか…?」

男「えっ…?!いやそんな…悪いよ。つかさが家帰るの遅くなっちゃうだろ?」

つかさ「たぶん大丈夫だよー!…嫌じゃなかったら一緒に晩ご飯食べようよ!」

男「うーん…」

つかさ「じゃあ、家に電話して聞いてみるね!」

そう言うとつかさは家に電話をしだした。

つかさ「…うん、そう。この前話した男君。」
つかさ「…うん、だからね、一緒に晩ご飯食べようかと思って。」
つかさ「…そう、…うん大丈夫だよー!」
つかさ「…はい、じゃあそうするね。…うん。…はーい!」

つかさがケータイを閉じた。

つかさ「大丈夫だよ!…ただね、帰りは家まで送ってほしいなー…。」

男「あ…うん、送るのは平気だよ。」

つかさ「良かった!!じゃあ男君、何食べたい?!」

男「あ…えーと…」

…なんだか完全につかさのペースに流されてしまった。
晩ご飯の件は、こなたの事もあったし、あんまり気が進まないんだけどな…
とりあえず今回は御馳走になるか…
<> 病み猫<><>2008/06/22(日) 17:30:40.75 ID:LZJCoCA0<>つかさ「おじゃましまーす!!」

つかさは手を洗うと、早速買ってきたものをキッチンに並べ準備を始めた。
つかさにだけに全部任せるのは気が引けたので、俺もキッチンに入る。

つかさ「あっ、男君はテレビとか見てていいよー!」

男「いやいや、そういう訳にもいかないよ。野菜の皮むくとか簡単なの手伝うよ?」

つかさ「そう?…じゃあじゃがいもの皮一緒にむこう!」

男「うん。」

キッチンでつかさと並んで野菜の皮をむく。
すると、つかさがちらちらこちらを見る。

男「…どうしたの?」

つかさ「あっ…いやその…なんだか新婚さんみたいだなーって…………って私何言ってんだろ!!///ご…ごめんね男君!!!!」

男「あ…いや…その……うわっ!!!」

じゃがいもが、つるっと滑って俺の指に包丁の刃が当たった。
指から血がにじむ。

つかさ「!!!ご…ごめんなさい!!私のせいで…!!」

男「大丈夫だよ!………くぁwwせdrfgtひゅじこlp!!!!!」

一瞬のことだった。
…つかさが、俺の指をくわえた。

男「…………つ……つか…さ……。」

つかさ「あっ………///」

つかさとしても、とっさの事で体が自動的に動いたんだろう。
お互いなんだか気まずくなって、俺は自分の部屋に引きこもった。

つかさ「……あの…ご飯出来たら…呼ぶね……///」

男「うん……。」
<> 病み猫<><>2008/06/22(日) 17:31:31.65 ID:LZJCoCA0<>俺は自分の部屋のベッドに体を投げ出し、壁側を向いて目を閉じた。

『………俺の彼女はこなた。俺の彼女はこなた。俺の彼女はこなた。』

心の中で何度も繰り返した。
…次第に、俺は夢の世界へ墜ちて行った。
 
 
 「…男君、起きて…。」

耳元に熱い息がかかる。

「…男君…。」

俺の体に何かが触れたところで、俺は完全に目を覚ました。
…つかさが、俺のベッドで俺と並んで横になりながら、俺を後ろから抱き締めていた。

男「つ…かさ…?」

つかさ「…男君…ごはん出来たよ…。」

男「う…うん!」

俺は急いで起きると、つかさと一緒にリビングに向かった。

男「いただきます。」

つかさ「…うん。いただきます。」

男「あっ、じゃがいものスープ美味しいね。」

つかさ「うん。よかった!」

男「…」

つかさ「………///」

お互い何となく意識してしまい、言葉に詰まる。
俺は、つかさとこなたの事を、つかさは俺の事を考えていた。
<> 病み猫<><>2008/06/22(日) 17:32:08.40 ID:LZJCoCA0<>男「御馳走さま。」

つかさ「うん。…あっあのね…デザートがあるの…。」

男「えっそうなんだ。」

つかさ「…うん。」

そう言うとつかさは立ち上がり、俺の方へ歩いて来る。
俺が何も言えずにつかさを見ていると、つかさはもう俺のすぐ横に来ていた。

ちゅっ

俺の頬につかさの唇が触れた。

男「!!!!!」

つかさ「あっ…洗い物するね!///」

つかさが俺とは目を合わさずに洗い物をするのを、俺は呆然と見ていた。
 
時間は午後の八時過ぎだった。

つかさ「男君…私そろそろ帰るね…。」

男「うん。」

つかさ「一緒に………」

男「…うん。送ってくよ。」

俺達は家を出て柊家に向かって歩き出した。
街灯の少ないところで、つかさはいつかと同じように、俺の手を握った。
…お互い無言で、つかさは顔を赤くして下を向いていた。
<> 病み猫<><>2008/06/22(日) 17:33:08.85 ID:LZJCoCA0<>柊家に着いた。
玄関でかがみが迎える。

かがみ「おかえりー。男、ごめんね、つかさがわがまま言って。」

男「い…いや、晩御飯まで作ってもらっちゃってなんだか助かったよ。」

かがみ「そう?それならいいんだけど。」

かがみとつかさと別れる際、俺は気になっていたことをかがみだけに聞こえるように言った。

男「…あのさ、今日こなた来ただろ?」

かがみ「へ?今日は会ってないわよ?」

男「???」

帰り道を歩きながら考えた。
『結局こなたは今日はかがみに言わなかったんだな…』

家に着き、玄関を開けた。


          _,-,ニ二ニ=、
        //
        /:/
          ヾ`、
        >+:‐: ´: ̄:  ̄: :`:' ̄:l.、___,/
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       /: : : /: : : : : : : :/: :/: : : : l: : : : 、:\
     l: : : /: : : : : : : : :/: /l: : : : ∧ l: : : :ヽ: :ヽ
     /: :/: :/: : : _,:_∠L、:::/: : : /::::l l: : : : :ヽ: : ヽ
      l: /://: : : : :/::/':::::/: : : /::::-H、: : : : : lト、: ヽ
    l://://: : : イミ土=、_/: : :/:::::::::l∧: : :l: : :l `ヾ、
    l/: :l l: : : イ:llo:::::::/:::/://:::テテヵl: : :ハ: : l        おかえり、
     l: : :l: l: :/.:l.:l し: 」:::::l/:'::::::P::::/'/l: : :l:N: :l
.    l: : : W/: : N        、 `‐':::l::l: : lN V     ダーリン[ハート]
.    l: : : : :ハ: : : ト、   ー=    ノlハ: :ハl
    l: : : : : :、: : : 「フ`‐- ,、-┬:T´: :l l/
.   l: : : : :,レ、: : :ヾ、  /、`Y/:l:l: : l
    /: : :rニミミヽ: : ヾ、-─┤ `┤: : l
   /: : / ̄\ヾヽ: : :ヾ、   l  ll: : l
  /: : /    ヽヾヽ: : lヽ  l  /l: : l
  /: : /      l \ヾ、: l ヽ  l //l: :/
 /: : :l       l ハ ヾ、l、、l  l////l
<> 病み猫<><>2008/06/22(日) 17:33:34.32 ID:LZJCoCA0<>終了です!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 17:35:47.76 ID:3d6Lk2o0<>「病み猫」様 投下乙です!
ああ、こなたが…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 18:48:24.21 ID:kvOmVOo0<>ヒィィィィィィ!(((( ;゚Д゚))))<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 19:13:39.64 ID:ycRdVsA0<>ぴぎゃあああああ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 20:36:01.37 ID:ajnZWQAO<>男はどうなってもいい!!

だが、つかさは!つかさだけは!<> 病み猫<><>2008/06/22(日) 23:00:24.36 ID:YP9CSr20<>さて、続きができたのですが内容が少々18禁なため、表現をソフトに改変しています。

一時間程で投下します。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 23:13:50.98 ID:kvOmVOo0<>wktk!wktk!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/22(日) 23:19:56.36 ID:Nbi1GCk0<>wktk!wktk!
ゲームして待ってます!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 00:16:36.66 ID:uzOBywAO<>時間だ<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 00:22:28.51 ID:7.nC13o0<>申し訳ありません、イメピタ復活までお待ち下さい。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/23(月) 00:23:32.60 ID:UMlQWGA0<>いくらでも待ちます<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 00:31:04.19 ID:7.nC13o0<>あと10分待って復活しない場合は、画像は明日貼るとして投下開始します。<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 00:42:11.03 ID:7.nC13o0<>では、画像は明日にして、投下を開始します。<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 00:43:08.27 ID:7.nC13o0<>男「!!!!………こな…た……。」

こなた「ただいまのキスは?」

男「何でうちに…?」

こなたはニコッと笑うと俺の頬にキスをした。
…つかさがしたのと、同じところに。

こなたはクルッと振り返ると、リビングに向かって歩き出す。

こなた「…待っててね。今すぐ晩御飯の支度するから。」

男「…。」

俺は玄関に立ち尽くす。
キッチンの方から、水道をひねる音がする。

背中に変な汗を感じる。

こなた「すぐ出来るから、座って待っててね?ダーリン[ハート]。」

恐る恐るキッチンに入ると、エプロン姿のこなたが、キッチンコンロの方を向きながら俺に背を向けたままそう言った。

材料は、さっきつかさが料理に使ったものの残りと、冷蔵庫内のものを使っているようだ。
すごく手際が良い。

程なくして、料理が出来上がった。
こなたが振り返って、料理をテーブルに並べる。

そして、こなたも座った。

こなた「さ、一緒に食べよう?」<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 00:44:02.50 ID:7.nC13o0<>俺は無言で椅子に座る。

こなた「いただきます。」

男「…いただきます。」

…何も言えない。
…こなたはどういうつもりなんだ?
…なんでうちに居たんだ?

こなたは笑顔を浮かべながら、こちらをじーっと見ている。
俺はこなたの作ったアスパラベーコンを一口、口に運んだ。

こなた「おいしい?」

男「…うん。」

続けて鶏と野菜の煮付けを食べる。

こなた「おいしい?」

男「うん。」

スープを飲む。

こなた「おいしい?」

男「うん……。」

こなた「どっちがおいしい?」

男「えっ…?」

こなた「さっき食べたハンバーグとじゃがいもポタージュと、どっちがおいしい?」

…つま先から頭に向かって、冷たいものが流れた。
…なんでつかさの作ったメニューを知ってる?

こなた「ねぇどっち?ダーリン。」

男「………こなたの作ったのの方が…おいしいよ……。」<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 00:44:58.87 ID:7.nC13o0<>こなた「えへっ。大好きだよ、男。」

相変わらず笑顔のままのこなたは、そう言うと自分も料理を食べだした。

男「…」

こなたは、笑顔で俺を見つめながら箸を進める。

こなた「男、あーん[ハート]。」

そう言うとこなたは煮付けを差し出す。
言われるがままに俺は口を開ける。


男「…こなた、俺は…」

こなた「おとこぉ、今日は泊まっていい?」

男「………え?」

こなた「おとーさんにはみゆきさんのトコ泊まるって言ってきた。」

男「…こなた…」

こなた「おとこが泊めてくれないと、今日帰る家がない。」

男「…うん…分かった。」

こなた「さすが私のダーリン!今日は記念日だねー。」
 
俺にとっては二度目の食事が終わり、こなたは食器を持ってキッチンへ行く。

男「あ…片付けするよ?」

こなた「いいから、お風呂入りなよ。今日はだいぶ歩いて疲れたでしょ?」

男「……………うん………。」<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 00:45:59.71 ID:7.nC13o0<>体を洗い、浴槽につかりながら俺は思慮を巡らす。

『…こなたは、つかさが作った夕食のメニューを知っていた…』

『…今日ずっと歩いてた事も知っていた…』

『…なぜ…?』

…シンプルすぎる、しかし恐ろしい答えがよぎる。

今日一日、俺の後を…ツケテタノカ…?
 
ガラッ!
風呂場のドアが開いた。

【画像】

男「おわっ!!!」

こなたが、タオルも巻かずに、白い肌そのままの姿で風呂に入ってきた。

こなた「一緒に入ろ、ダーリン[ハート]。」

男「!!!」

俺は驚きと恥ずかしさで壁の方を向いた。

こなたがシャワーで体を流す音がする。
シャワーが止まると、浴槽の水面が静かに上がった。

こなた「おとこぉ…」<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 00:46:59.10 ID:7.nC13o0<>こなたの腕が俺の体を後ろから抱きしめる。
こなたの無い胸が俺の背中に当たる。

俺は恐怖と興奮で目がチカチカした。

こなたはさらに、その小さな体を俺に絡めてくる。

こなたの吐息を、すぐ近くで感じた。

こなた「…約束したよね?…おとこカラダは全部私のものだよね…?」

男「…うん。…………………ッッ!!!」

こなたの唇が、俺の左耳の端っこを包んだ。

男「こっ……なた……。」

こなた「…つかさは息かけただけだけど、私は直接触れてるから。」

そう言ってこなたは少し歯を立てた。

男「こなたっ……俺は…………あっ……!!」

こなたの右手が、俺の下半身の硬くなっていたものを包んだ。
こなたはぎこちなく手を動かす。

こなた「ごめんね。初めてだから上手くできてないかな?」

男「……ぅ……ぁ……」

こなた「…でもココも私のものだよね?誰かに盗られちゃう前に、私がもらうから…。」

こなたの右手の力が少し強くなった。

男「………こなたっっっ!!!!」

俺は力が入らなくなって、こなたに寄りかかった。

男「…はぁ…はぁ…」

こなた「…これで私のものだよね?」<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 00:47:52.71 ID:7.nC13o0<>男「…こなた、俺…先に出るね…。」

こなた「うん。」

俺は慌てて風呂を出て、自分の部屋に行った。

こなたとの、初めての体験…それよりもむしろ俺は、こなたの気持ちが分からなくて少し震えていた。

こなたが風呂を出る音が聞こえた。
時計を見ると時間は十一時を過ぎていた。

ガチャ

ドアが開くと、裸にバスタオルを巻いただけのこなたが立っていた。
少し笑顔を浮かべて。

男「こ…こなた…。パジャマ、俺ので良いか…?」

こなた「パジャマ?要らないよ。」

こなたはそう言うと俺の手を強く握って、俺をベッドに導いた。

俺達がベッドに座ると、こなたは俺に抱きついてそのまま俺を押し倒した。

こなたが俺のパジャマを脱がせ始める。

男「こっ…こなた…。」

俺のパジャマが脱がされると同時に、こなたのバスタオルが落ちる。

こなた「ひとつに…なろうよ。」

こなたの体が俺の体に重なった…。<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 00:48:53.89 ID:7.nC13o0<>こなた「………っっっ!!!!」

俺「…こなた……痛いなら…」

こなた「やめないよ?……っっっ!!!」

こなたの目には涙が滲んでいる。
こなたの額は、汗が光っている。

こなた「…おとこがっっっ!!!…つかさに触れたとこ…っっっ!!…全部浄化したから……っっっ!!!」

こなた「……っっつぅ……。」

こなたと俺が繋がっているところは、赤く染まっている。
こなたが動くたび、赤いものは隙間から滴り、同時にこなたの目から涙が落ちる。

でもこなたの目は、真っ直ぐ俺を見つめ、閉じられることはない。
 
俺の中に、再び強い波が押し寄せてきた。

男「こっこなた…!俺…もう…!!」

そう俺が言うと、こなたは俺から離れるどころか、強く俺を押さえつけた。

男「!!!…こっ…こなたあああああああああ!!!!!」

…俺は光が見えた気がした。

同時にこなたの中に堕ちていった。

こなたは目を閉じて俺にもたれ掛かった。

二人の動きが止まった。
二人の息遣いだけが響いた。<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 00:50:14.50 ID:7.nC13o0<>しばらく目を閉じていた。

俺が目を開けると同時にこなたも目を開けた。

男「こなた…俺…中に…」

こなた「私がそうして欲しかったんだよ?」

男「…。」

二人は繋がったまま話す。

こなた「…今日ね…危険日だよ。」

男「…へ?」

こなた「…誕生日プレゼントが欲しかったんだ。」

時計を見ると十二時を廻っていた。

男「お…お前…。」

こなた「…私さ…男が好き。」

男「こなた…」

こなた「今日、男がつかさと一緒に遊び行って、一緒にお弁当食べて、一緒に買い物して、後ろから抱きつかれて、耳に息かけられて、ほっぺにキスされて、手繋いでるの見てたら、心が張り裂けそうだった。」

男「…やっぱり全部…見てたんだな…。」

こなた「…つかさも、男も悪くないのは知ってる。」

男「こなた…」

こなた「…でも、ダメ…。」

こなた「…だって…男は私だけのものだよね?」
そう言うと、こなたの瞳は深く沈んで、顔には今日最初会ったときの微笑みが浮かんだ。<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 00:51:17.61 ID:7.nC13o0<>男「…こなた…?」

こなた「…だから私、男を独り占めする方法見つけたんだ。」

そう言うとこなたは、何時からあったのだろう?ベッドの下に手を伸ばして、鈍く光るナイフを持ち上げた。

男「…こなた…?…冗談だよな…?」

ズブ…。

男「…えっ…?」

俺の胸の上にナイフの柄だけが見える。
刃は俺の心臓が飲み込んだらしい。

こなた「…これで、男は永遠に私だけのものだよ。」

こなたは自分のお腹をなでて言う。

こなた「…男の命は、もう、私の中だけにしかない。」

胸が熱くなってきた。
耳がよく聞こえない。

男「…ぁ…ぁ……こな…た……」

俺の頬に水滴が落ちた気がした。
こなたの言葉が、絶え絶えに聞こえる。

こなた「…ご…め……ね……私……する…しか……」

俺はまた少し目を閉じて呟いた。
ちゃんと、こなたに聞こえただろうか?
それが少し心配だった。 
『いいよ。許してあげる。』
 
 
【 BADEND 私とあなたの宝物 】<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 00:53:19.77 ID:7.nC13o0<>終了です。
やっとスレタイ通りのbadにできました。
予告通り次回はB-Bからのロードとさせていただきます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 00:56:47.94 ID:9zCuZlc0<>乙です!

なんというスレタイ通り…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 01:08:29.49 ID:nO22Vq20<>「 ヤ ン デ レ こ な た 」<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 08:30:33.46 ID:7.nC13o0<>847の画像です。

http://imepita.jp/20080623/304090<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 08:31:41.98 ID:7RNj5d60<>「病み猫」様 いつも投稿お疲れ様です。
とうとうスレタイ通りにこなたが種割れしましたね
そして、無理をし過ぎないように体調にはお気をつけて・・・
引き続きwktkしながらお待ちしております<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 16:49:35.20 ID:zppD0EAO<>絵の気合いのいれようがハンパねぇwwwwwwwwww

乙<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 23:09:36.89 ID:jzdDpeY0<>こんばんわ。
今日は忙しかったので、とりあえず書いた分だけ投下していきます。
<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 23:10:23.48 ID:jzdDpeY0<>(セーブポイントB-Bをロードしました。)
 
…俺はこなたの事をどう考えているんだろう…?
今、俺の胸がこんなにドキドキしているのは、こなたを『女』として感じているからなのだろうか?
…それとも昨日の夢のせいなのだろうか?

俺の心は迷い、その場で答えは出せそうになかった。

男「…こなた、聞いてくれる?」

こなた「………うん。」

男「俺も…こなたが好きだ。…でもな…」

こなたがグッと目をつぶった。

男「俺、今はお前の事を『女』として好きなのか分からない。」

こなた「………えっ?」

男「俺にとって、お前はかけがえのない友達だ。」

こなた「…うん。」

男「だから当然、好き。それは間違いない。…でも俺は『友達として好き』と『異性として好き』の区別が分からない…。」

こなた「…。」

男「だから…今安易にお前に『好き』とは言えない。」

こなたの目から涙がこぼれた。
…俺の見る、こなたの初めての涙だった。

男「!!!ごっ…ごめん!!でも…俺簡単にお前に好きって言えない!勘違いで言ってお前を不幸にしたくないんだ!!」

こなた「…違うよ、男。」

男「えっ…?」

こなた「嬉しくてさ…男が私の事覚えててくれた上、『かけがえのない』とか言ってくれてさ…」

こなたはまた俺に抱きつき、今度は声を出して泣いた。
俺もなんだか涙が出てきた。
しばらくの間、俺達はまた、抱き合って泣いていた。
<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 23:10:58.82 ID:jzdDpeY0<>男「こなた…。」

こなた「うん。」

男「さっきの続き。…もう少し考えさせて。」

こなた「うん…待ってる。」

男「…」

こなた「…」

男「…あのさ…話変わるけど月曜誕生日だよな。」

こなた「…!!」

男「ちゃんとプレゼント持ってくからさ、家に遊び行ってもいい?…昔みたいに誕生パーティーしたいな。『友達』として。」

こなた「……ずるいなー男は…そんな事言われたらどんどん男の事好きになるじゃないか………知らないよ?私が男の事好きになりすぎて、コトノハ化しても。」

男「そ…それは勘弁してくれ。」

こなた「…へへへ。」

男「でも…言えて良かった…。」

こなた「…私も。」
 

こなた「じゃあそろそろ帰るよ。」

男「うん。送ってこうか?」

こなた「いいの?」

男「いいよ。変な意味じゃなく。」

こなた「私は変な意味でいいんだけどなー」

男「じゃあ送らん。」

こなた「ウソだよー!!送ってーダーリン!!」

男「バカが。ほら行くぞ。」
<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 23:11:22.59 ID:jzdDpeY0<>こなたと並んで夜道を歩く。
告白を受けた後だからだろうか。なんだか新鮮だ。

俺が気を抜いていると、こなたが俺の手を握った。

男「ちょ…!!」

こなた「昔はよく手繋いで歩いたじゃん。」

男「幼稚園とかだろ!!!」

こなた「…つかさとは手繋げて、私はダメな訳?」

男「!!!………見てたのか?」

こなた「………ん。」

男「あれは…街灯のないとこでつかさが怖いって言うからああしたんだよ。」

こなた「…夜道怖いよぉ。」

男「ウソつけ!!」

こなた「………ダメ?」

男「………しょうがないな……今日だけな……。」

こなた「おーとこー♪」

男「ばっ…バカ!抱きつくな!」
 
こなたの家に着いた。
玄関が開くと、こなたの父親が立っていた。
<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 23:12:14.04 ID:jzdDpeY0<>そうじろう「おかえり、こなた。…君は?」

男「あークラスメイトです。」

こなた「家まで送ってくれたんだよ。」

そうじろう「……もしかして、男君かい?」

男「!そ…そうです。」

そうじろう「いやー懐かしいな。そう言えば君とはヴァンパイアセイバーの決着がついてなかったな。今度ぜひ続きをやろうか。」

男「ははは…そうですねー(相変わらずだな…)」

そうじろう「まあ、とにかく君とは一度ゆっくり話さなくてはね…いつの間にこなたとそう言う関係になったのか聞かなくてはな。」

男「ちょ…誤解です!!」

こなた「正解です。」

そうじろう「ほぅ…」

男「こなた!!」

男「ご…誤解ですから!本当に!!とにかく今日は帰ります、おやすみなさい!」

そうじろう「まぁ、一度遊びにおいで。」

別れ際のこなたの父親の顔は、意外にも穏やかだった。
こなたはニヤニヤしていた…。

ともかく俺は、こなたに『ありがとう』と言えた充実感に満たされた。
その日は久しぶりにぐっすりと眠った。
<> 病み猫<><>2008/06/23(月) 23:14:25.60 ID:jzdDpeY0<>以上です。
ロード後は、空気が一変するので書きづらいですね。

あなざーさん、柊姉妹さん、☆の人、お待ちしています!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/24(火) 00:21:11.12 ID:nTUd4wE0<>やみ猫さん乙

ロード後は読み手も話についていくのに苦労するから、書き手の苦労はかなりのもんだね、こりゃ…

誰かまとめwikiやってくんないかな(´・ω・`)<> あなざー・すたー<><>2008/06/24(火) 01:51:45.51 ID:6nzwm6AO<>病み猫さん、乙です!

>>852
そしてこなたは産まれた子供を男と名付けたんですね、わかります。


ありがとうございます。今週中にPCが復活しそうなんで、週末にはまた投下しに来ます。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/24(火) 02:16:39.91 ID:bPUdAQY0<>「病み猫」様 いつも投稿のほどお疲れ様です。
確かに書き手や読み手のことを考えつつ物語を書く(読ませる)のは至難の業ですな
やはり常精進あるのみか・・・^^;
引き続き続きを楽しみにしています。<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 11:31:13.62 ID:aW//8Mo0<>Wiki
ユーザ名 : yankona
パスワード : konatayan


です、最近編集の暇が無いので、お願いします<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 15:31:56.96 ID:h6FZ2qs0<>こんなところに晒すと悪用されるぜ<> UFOの夏★<><>2008/06/24(火) 19:38:36.46 ID:???<>イリヤ<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 20:28:26.84 ID:nTUd4wE0<>ちょ!?言ってるそばからWiki消されてんじゃねーか!?
<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<>sage<>2008/06/24(火) 20:33:08.31 ID:upnV1wAO<>マジで消されてるし

消したの[ピーーー]よハゲ<> 病み猫<><>2008/06/24(火) 21:44:52.51 ID:/y0OVtQ0<>うわ…どうしましょうか…<> 病み猫<><>2008/06/24(火) 21:47:22.71 ID:/y0OVtQ0<>専ブラを入れてないので始めの方のdatは私には復元できないです…
それ以外でしたら空いてる時間に手伝えそうです。<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 22:22:44.69 ID:5ppSscEo<>VIPの1〜2スレ目はここから発掘可能(mimizunのkakoから)
ttp://www.geocities.jp/mirrorhenkan/

3スレ目移行はパー速なので落ちてもdatは取得できる<> 病み猫<><>2008/06/24(火) 22:43:16.39 ID:1RafzNA0<>>>875
ありがとうございます。
予定を確認したところ、今週の金曜午後に時間がありますのでwikiの方は私がやろうかと思います。
ただ、復元にどれだけ時間がかかるか分からないのと、まとめwikiを立てるのは初めてなので皆さんに助言をお願いすると思いますが、それでも宜しいでしょうか?<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 22:49:45.36 ID:5ppSscEo<>>>876
時間はwiki担当してた人に聞いてみたら?
おそらくびっくりするような時間掛かってると思うよ<> 病み猫<><>2008/06/24(火) 22:54:35.91 ID:1RafzNA0<>>>877
そうですね…時間をかけてがんばります。
それと出来るだけ荒らしが気付かないやり方でパスワードを皆さんに教えたいと思います。<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 23:08:00.56 ID:5ppSscEo<>>>878
よそのまとめサイトの管理方法を参考にしてみるといいんじゃね
大抵は管理用とは別に編集用のユーザ・パスワードを用意したりとかしてるかと<> 病み猫<><>2008/06/24(火) 23:12:59.29 ID:1RafzNA0<>>>879
なる程…そう言うものがあるのですね。参考になります。
今までWikiをやっていた方が知っていましたら、教えていただきたいです。<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 23:15:59.89 ID:5ppSscEo<>望み薄だとは思うが、まず@wikiに消されたこと連絡してサイト復活を
お願いしてみたらどうだろう?
<> 病み猫<><>2008/06/24(火) 23:30:11.81 ID:1RafzNA0<>>>881
今パソコンを使えない所にいて何かと不便なので、どなたか連絡をやっていただけないでしょうか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 01:46:43.01 ID:z6cNMJA0<>素人の俺だが、今@wikiのページを見てて思ったんだが、
登録サーバってのがわかれば@wikiデータバックアップってのから復元できないのかな?

誰か助言頼む・・・<> 病み猫<><>2008/06/25(水) 02:36:28.90 ID:iNwQMMw0<>とりあえず今は、Wikiさんに一縷の望みをかけています。
どうしてもダメなら金曜に立ててしまおうかと思います。<> 病み猫<><>2008/06/25(水) 02:37:53.95 ID:iNwQMMw0<>さて、今日も少しですが投下していきます。
ここで足を止めるのは負けな気がするので。<> 病み猫<><>2008/06/25(水) 02:39:09.10 ID:iNwQMMw0<>アナウンサー『週末は低気圧の影響で関東北部は大雨となり…』

男「週末は雨かぁ…。」

俺は眠い目をこすると、顔を洗い朝食を済ませ家を出た。

最寄りの駅に向かうと、改札でこなたが待っていた。

男「おわっ!」

こなた「『おわっ!』とはなんだー!せっかく待っててあげたのに!」

男「いつも通り、最寄りの駅から乗れよな。」

こなた「はいはいツンデレツンデレ。」

男「かがみと一緒にするなー!」

こなた「幼なじみが一緒に学校行こうって言ってんだよ?フラグばっきばっきにする気?」

男「遅刻するから先行くぞ。」

こなた「…なる程。そんなに手をつないで欲しいのか。」

男「…俺が悪かった。早く行かないと本当に遅刻するぞ。」

こなた「うん。早起きするためにオフィーリアとの戦いは録画で我慢したんだよ!!」

男「全く…たまにはアニメみないで寝ろ。」

こなた「男と…朝一緒に行けるならそれもいいかな…。」

男「…。」<> 病み猫<><>2008/06/25(水) 02:40:48.58 ID:iNwQMMw0<>次の駅でつかさ達が乗ってくることはなかった。
みんなとは教室で会った。

つかさ「おはよ!男君、こなちゃん!」

みゆき「お二人とも、おはようございます。」

男・こなた「おはよー。」

思わず声がハモった。
 
授業中、ずっとこなたの事を考えていた。
俺はこなたが好きなのか…
…いや…『愛しているのか』を。

こなたの言葉を思い出す。
『好きだった………ずっと』
『…どんどん男の事好きになる…』
『ただいま………男』

気付くと俺は口を開けて明後日の方向を見ながらぼーっとしていた。
ノートには、無意識に描いたこなたの絵で埋め尽くされていた。

…白石にノートをチラ見された。

白石「男…何書いてるんだ?」

男「あ…あぁ、ピカ○ュウ。」

白石「……よく分かんないけどピカ○ュウにはアンテナは無いぞ。」

…自慢じゃないが、俺の絵はこなた並に上手い。 

『月曜はこなたの誕生日か…プレゼント何買ってやろうかな…』
『日曜日に買いに行くか…』
『………あれ?日曜って何か予定あったような…?』<> 病み猫<><>2008/06/25(水) 02:42:07.26 ID:iNwQMMw0<>昼休み。

つかさ「男君!」

男「ん?」

つかさ「今日の朝、天気予報でやってたんだけど、日曜日は雨らしいんだー…」

男「………あっ!!!」

つかさ「えっ?!どうしたの??」

男「い…いや、何でもないよ。」

『そうだ…日曜日はつかさとピクニックだ…完全に忘れてた…。』

つかさ「???」

男「う…うん!俺もニュース見たよ!どうしようか?」

つかさ「うーん…ピクニックは無理だよねぇ」

男「もういっその事、屋内で遊ぼうよ。お弁当は無理しなくて良いからさ。」

つかさ「えっ?!それじゃ悪いよぉ…」

男「じゃあさ、歩きながらでも食べられる様なお菓子とかでもいいかな?」

つかさ「…うん!男君がそれでいいならそうする!」

男「じゃ決定ね。場所はどうする?」

つかさ「んと…実は見たい映画があってね…」

男「いいよ。じゃあ映画にしよう。糟日部でいいよね?」

つかさ「うん!よかったー中止にならなくて。」

男「そうだね。」

…映画の後、つかさと一緒にこなたのプレゼント買えばいいかな…。<> 病み猫<><>2008/06/25(水) 02:44:08.95 ID:iNwQMMw0<>終了です。
気付いたら次レスも近いので、しばらく分岐は出さない方向で行こうかと思っています。
それでは、お休みなさい。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 07:13:45.72 ID:ZNf5.06o<>>>883
消されてしまうと、もうアクセスできないようだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 09:54:05.58 ID:z6cNMJA0<>>>890
そか…@wikiのほうにバックアップが残ってて、それを呼び出せるのかとおもたんだが…

病み猫さん、まじで乙。復元作業、ヒマがあったら手伝いたい。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 17:00:35.36 ID:CavaEOk0<>グーグルのキャッシュを使ってどうにかならないかね?
まだ残ってたけど<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 19:51:06.37 ID:z6cNMJA0<>>>892
何かその辺詳しい人いないもんかね?

果たして@wikiからの修復は可能だったんだろうか…?(゚д゚`;)

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 20:30:44.69 ID:xVSJWAU0<>うっわ。だから悪用されるよって言ったのに
はーい。皆目をつぶってー。やった人手ーあげてー<> kyoronosuke ◆MmAZl/AtWw<><>2008/06/25(水) 22:18:06.23 ID:CAN/kQc0<>新ジャンル「ヤンデレこなた」@ ウィキ
http://www33.atwiki.jp/kyoronosuke/pages/1.html

極簡単にですが新しく作ってみました。
荒らし対策にトップページは自分しか編集できないようになってます。
ちなみにもとのwikiの人ではありません。
復元・加筆・修正ぜひよろしくお願いします。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 22:18:28.21 ID:KqK84sAO<>>>894
( ̄‐ ̄) 「……誰だよやったの」(このあと職員室に呼ばれたやつが犯人だな)<> Wiki<><>2008/06/25(水) 22:47:38.48 ID:HsJ5ZGo0<>すいません
私が軽率に晒したばかりに
まさかこんなことになるとは思っても見なかったので
最近スレもまともに見れない状況が続いてたので、誰かに編集を手伝っていただきたいと思ったもので・・・
ご迷惑をおかけして、申し訳ありません

私は今、仕事の方が忙しいので、目処が立ち次第、Wiki復旧に協力します。

今までこのスレを支えてくれたみなさん、本当にすいません。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/25(水) 22:54:26.73 ID:WGd5/Es0<>>>897
別にwiki立ったんなら気にすることないんじゃない
まだ言うなら心が狭いだけ
まぁそんなのここにはいないと思うけど
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 23:01:49.34 ID:dFsguQUo<>>>897
>>881を試してみない?

ってそんな時間なさそうか・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 23:28:35.99 ID:dFsguQUo<>とりあえず俺から@wikiに連絡してみるわ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 23:50:29.05 ID:dFsguQUo<>問い合わせメール送った
数日中に回答はあると思う
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 01:29:47.17 ID:czQSgnk0<>規約とかに自分の過失で流失しちゃったら保障できないよーとか書いてなかった?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/26(木) 01:34:16.31 ID:63oGprwo<>>>895
よくやった!うちにきて俺をファックしてもいいぞ!<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 01:34:54.71 ID:GmwoEK.0<>皆さんの団結力に涙が出ます(;´д⊂)
私も出来ることがあったら言ってください。
金曜午後はPCを長時間使えそうなので、出来るだけ纏めていこうかと考えています。<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 01:40:01.85 ID:GmwoEK.0<>そして、多少ですが書きましたので投下しようかと思います。<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 01:49:28.07 ID:GmwoEK.0<>土曜日の放課後。
今日は半日授業だ。

いつもの通りみんなで下校する。

みゆき「こなたさん、確か月曜日はお誕生日でしたよね?」

こなた「うん。そーだよ。」

かがみ「そっか、じゃあみんなでパーティーね。」

つかさ「うちでやるー?」

こなた「んー迷惑かかりそうだしうちでいーよ。ありがとう。」

かがみ「…なんかやけに素直ね。」

こなた「私も大人になったという事だよ、かがみん。そういう訳でプレゼントは期待してるよ。」

かがみ「…なんだか褒めて損したわ。」

こなた「男も来るよね?」

男「あ、うん。放課後こなたの家集合でいいんだな?」

こなた「うん。プレゼントは(ry」

かがみ「しつこい!」

何だかどちらにしろ月曜はこなたの家に行くことになったようだ。
…まぁ今回は誕生パーティーだし、こなたの父親と変に絡む事は無いだろうな…。<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 01:50:16.81 ID:GmwoEK.0<>みんなと別れて自分の家に向かう。
『明日はつかさと映画かー。』

こなたの事で、つかさと2人っきりで遊びに行くのは少し気が引けたが、こなたとの関係はあくまで『幼なじみ』だ。
とりあえず明日の事はこなたには言わずにおこう。
それにこなたの誕生日プレゼントを買うとなれば、あながち『デート』でもないだろう…。

俺は、明日買うこなたへのプレゼントを考えながら家に帰った。
 
 
その夜。
こなたは滅多に使わない携帯電話の『電話』機能を使った。

トゥルルル…
トゥルルル…
トゥルルル…
…ガチャ

かがみ「こなた?どうしたの、こんな時間に。」

こなた「…いやー愛しのかがみんが何してるか気になってさー!」

かがみ「バカ!何意味不明のこと言ってんのよ!…もう、用がないなら切るわよ。」

こなた「あー!ウソだよかがみん!用があるから電話したんだよー!!」

かがみ「…さてはまた宿題分からないのがあるんでしょ?」

こなた「んー…ハズレ。」

かがみ「ん?じゃあ何?」

こなた「…そばに誰かいる?」<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 01:51:09.97 ID:GmwoEK.0<>かがみ「え…?………居ないわよ。どうしたの?」

こなた「…かがみんに報告しなきゃいけない事があるんだ。」

かがみ「……うん、何?」

こなた「男に…………こっ…コクハクした。」

かがみ「…………。」

こなた「…………。」

かがみ「……それで、男はなんて言ったの?」

こなた「…好きだけど、まだ女として好きか分からないって。」

かがみ「……そっか。」

こなた「…でもね、男は私のこと覚えててくれた。」

かがみ「うん。」

こなた「嬉しかった…。」

かがみ「うん。」

こなた「かがみん、私………頑張るね。」

かがみ「………。」

こなた「………かがみん?」

かがみ「うん。頑張りなさいね。」

こなた「うん…ありがとう、かがみん!それだけ言いたかった。じゃあおやすみ!!」<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 01:52:01.86 ID:GmwoEK.0<>かがみ「うん、おやすみ。」

かがみはケータイを閉じた。

かがみはなんだか無性にのどが渇いたので一階のリビングに降りていった。

ちょうどつかさがお風呂から出たとこだった。

台所で牛乳を飲んでいるつかさ。

つかさ「うっぷ…がんばってゆきちゃんみたいに…」

かがみ「つかさ、バスタオルだけで歩くのやめなさい。」

つかさ「うぐっ!!!…えふっ!!えふっ!!」

かがみ「ご…ごめん、つかさ。」

つかさが振り返る。

つかさ「お姉ちゃん!今の聞いて…!!!!どっどうしたの?!!」

かがみ「えっ?」

つかさ「ど…どうって…お姉ちゃん…顔…」

かがみ「…顔?」

かがみはリビングに掛かる鏡を見た。
鏡に映る自分の顔は、真っ赤な目から信じられないくらいの涙があふれ、それなのに口元は不自然に笑っていた。

かがみ「…目にゴミが入ってね、洗いにきたのよ。」

つかさ「う…うん…大丈夫?」

かがみ「大丈夫よ。…風邪引く前に服着なさいね。」

つかさ「う…うん。おやすみなさい。」

かがみは洗面所で顔を洗い、鏡の中の自分と目を合わせ呟いた。

かがみ「…ごめんね…こなた。」<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 01:54:03.16 ID:GmwoEK.0<>今日は以上です。

おやすみなさい。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 09:12:17.59 ID:lvhC.nc0<>病み猫さん乙!

>>897
>>898
管理してたものをいきなり消された>>897が一番ムカついてるはずだろうしな…
>>881がうまく行けばいいけど…

そして>>895と>>900 GJ!
<> あなざー・すたー<><>2008/06/26(木) 12:03:56.66 ID:uUAIuwAO<>数日見てなかった間に大変なことになってますね‥‥‥
消した奴、ひどいな。。。

俺も微力ながら協力したいですが、とりあえず>>900の返事待ちですかね?
<> 900<><>2008/06/26(木) 20:14:58.58 ID:vn8awzIo<>>>881の内容で
>>900-901で問い合わせた件なんだが、@wikiから回答があった

元の管理者から連絡して管理者として確認できる場合
復旧が可能かどうか検討するとのこと
(確実にバックアップデータが存在するかどうかなどは保証できないらしい)


とりあえず管理人さんに問い合わせメールを転送したいんだけど
どうしたらいいだろ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 21:24:35.51 ID:PG2oHS20<>元の管理人さんって、Wikiさん(>>897)か?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 21:24:41.25 ID:X5RZVA.o<>Wikiの背景は白色のほうがいいな
灰色だと目が疲れる<> 900<><>2008/06/26(木) 21:31:33.35 ID:vn8awzIo<>>>914
たぶん

>>915
PC周りの照明が明るい場合、背景白の方が目が疲れることもある
まあ人それぞれなような気もするがww<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 21:41:48.50 ID:KFD5QwE0<>ウィキさん、お願いします!
そして900さん、GJです!<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 21:42:14.98 ID:KFD5QwE0<>では、投下を開始します。<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 21:43:03.23 ID:KFD5QwE0<>日曜日。
つかさの最寄駅の改札で待ち合わせる。

改札に着くと、もうそこにはつかさが待っていた。

男「おはよう。待った?」

つかさ「今来たとこだよ。行こっ!」

なかなか強い雨が降っていたが、つかさはご機嫌だった。
電車に揺られながらつかさと話す。

つかさ「えへへー♪見たかったんだー×××の●太郎―!」

男「×××の●太郎、好きなの?」

つかさ「んー何となく。」

男「…ふーん。」
『×××の●太郎はデートって感じじゃないな…』

アナウンス「糟日部〜糟日部です。」
俺達は電車を降りた。
やはり雨が強い。

俺が傘をさすと、つかさは自分の傘は出さずに俺の傘に入ってきた。

つかさ「映画館のあるショッピングモールまでそんなに距離ないし、男君の傘に入れて。」

男「あ…うん。」

つかさと相合傘をしながら、『こなたに見られたら、何か言われるんだろうな…』とか考える。

男「あっ」

つかさ「どうしたの?」

男「そういえばさ、明日のこなたのプレゼント買ってないから、映画観た後買い物していい?」
<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 21:43:32.96 ID:KFD5QwE0<>つかさ「…うん、いいよ。」

男「ありがと。買うの、どこがいいかな?」

つかさ「うーん…ショッピングモールの中にあるお店でいいんじゃないかな?」

男「そうだね。」

つかさ「そう言えばショッピングモールの中にご飯食べるとこもあるんだよね?」

男「そうみたいだね。」

つかさ「男君は何食べたい?」

男「うーん…つかさの好きなものでいいよ。」

つかさ「えー男君の好きなものでいいよ?」

男「うーん…じゃあさ、お互い好きなもの食べられるバイキングにしようよ。」

つかさ「うん!…デザートもあるといいなー」

ショッピングモール『Ola garden』に着いた。
映画の時間を確認すると、ちょうど二時間程あったので先に食事をすることにした。
食品街のフロアーを歩くと、バイキングの店は一店舗だけあった。

男「自然食バイキングかー。ここでいい?」

つかさ「うん!」

男「あっ、デザートあるみたいだよ。」

つかさ「ホントだ!!やったー♪」

男「じゃ入ろうか。」
<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 21:44:02.49 ID:KFD5QwE0<>つかさ「すごいねー!お野菜のメニューが充実してるよ。」

男「うん。ドレッシングとかもヘルシーなものが充実してるね。」

つかさ「うん!…あれ?これなんだろう?」

男「んーと…あぁそれは『バルサミコ酢』だよ。イタリアのお酢。」

つかさ「ばるさみこす…?」

男「うん。」

つかさ「…」

男「…」

つかさ「えいっ!」

男「…煮魚には合わないと思うよ。」

つかさ「………うん、合わないね。」
<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 21:44:32.75 ID:KFD5QwE0<>つかさ「ね、男君。」

つかさがデザートの抹茶プリンを食べながら俺に話しかける。

男「ん?何?」

俺は手元の、野菜のフランを見ながら答えた。

つかさ「…男君は、こなちゃんと幼馴染なんだよね?」

男「うん、そう…だ…よ…?」

俺は目をつかさに合わせると、そこに居たのは前にわんこシティで見た、つかさだった。
つかさの目は大きく見開かれ、ジッと俺を見ている。

つかさ「…最近さ、男君、こなちゃんと、どんどん仲良くなってる気がするんだけど…」

男「…」

つかさ「…もしかして、『幼馴染』だって事、言ったの?」

男「…!」

俺はすっかり忘れていた。
『…そうだった。この子は実は鋭いんだった…。』

男「…」

つかさ「…言ったんだね。」

男「…うん。何で分かったの?」

つかさ「何となく、こなちゃんの態度とか。」

男「そっか。」

つかさ「…それにさ、私…男君の事ずっと見てるから。」

男「…え?」
<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 21:46:06.73 ID:KFD5QwE0<>つかさ「…男君がね、勉強教えてくれたり一緒に遊んでくれたりして本当に嬉しかった。」
つかさ「男君はさ、優しいし、かっこいいし…」
つかさ「…今日言うって決めてたんだ。」

男「………。」

つかさ「私も、男君が好きだよ。」

男「…つかさ…」

つかさ「こなちゃんも、男君が好きだよね?」

男「えっ?!」

つかさ「分からないの?こなちゃんの気持ち。」

男「…(言えない…告白されたなんて…)」

つかさ「きっとさ、そのうちこなちゃんは男君に言うと思うな。」

男「…そうかな…。」

つかさ「…こなちゃんはさ、大事な友達だよ?でも………男君は渡さないつもりだから…!」

男「つかさ………俺……」

つかさ「男君!」

男「…うん。」

つかさ「私の事好き?」

男「お…俺、つかさの事は大切な友達だと思うけど…好きかどうかは……」

つかさ「…じゃあ、こなちゃんの事好き?」

男「それも…こなたは確かに幼馴染で大切な友達だけど、でも…好きかどうかは…」

つかさ「………じゃあ、私頑張るよ?」

男「え?」

つかさ「男君が…こなちゃんより、私の事好きになってくれるように頑張るから。」

男「……。」
大きな目で、まっすぐ俺を見つめながら言うつかさを見ていると、少し恐怖さえ覚えて、とても『ダメ』なんて言えなかった。
もちろん、こなたとの事も言えなかった。
ある意味、つかさと遊びに行く事で一番恐れていたことが起こったんだと実感した。
<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 21:46:36.49 ID:KFD5QwE0<>つかさ「男君、映画始まっちゃうから行こっ?」

男「あ…うん。」

そう言うつかさの目は、いつもの『柊つかさ』に戻っていた。
俺達は会計を済ませると映画館のフロアに向かった。

つかさ「前の方座ろっ?」

男「うん。」

館内が暗くなって、スクリーンに宣伝が出始めた。
映画が始まってしばらくすると、俺の手をつかさがつかんだ。

男「!」

俺は驚いてつかさを見る。
つかさはいつも通りの顔でスクリーンを見つめてる。
その瞬間俺の手を握るつかさの力が、少し強くなった気がした。

俺もスクリーンの方を向き映画を見た。

つかさは何も言わなかったが、確かに聞こえた気がした。
 
『ハナサナイヨ?』
<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 21:47:02.97 ID:KFD5QwE0<>映画が終わり、約束通り一緒にこなたのプレゼントを買いに行く。

つかさ「こなちゃんに、何買うの?」

…つかさにそんな気は無いのかもしれない。
…だが、少し声が怖い気がした。
俺は無難に和物の生活雑貨を選んだ。

つかさ「…こなちゃんてそう言うの好きなの?」

男「いや、たぶんそうでもないと思う。」

つかさ「………私の事は気にしないで選んでいいんだよ?」

男「いや、そうじゃなく(ホントはそれもあるけど)こなたは欲しい物は自分で買うと思うし、ホントに欲しそうなもの選ぶと、アニメのグッズとかになりそうだから…」

つかさ「そっか。」

男「うん。」

こなたのプレゼントを買ったのち、しばらくウインドーショッピンをして、帰路に着いた。

つかさの降りる駅が近づいた時、つかさは紙袋を取り出した。

つかさ「はい、これ勉強教えてくれたお礼だよ!」

男「あっ…ありがとう!」

つかさ「…家に帰ったら開けてね?」

男「うん。」

つかさ「…今日は楽しかった?」

男「うん。」

つかさ「良かった!…じゃあまた明日ね。おやすみなさい。」

つかさは電車を降りた。
俺も次の駅で降り、家に帰った。
家に着き、つかさの紙袋を開ける。
中にはハート形のクッキーと共に手紙が入っていた。
<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 21:47:34.91 ID:KFD5QwE0<>手紙『男君へ。』
  『今日は男君楽しんでくれたかな?』
  『私はたぶん、すごく楽しかった。』
  『だってね、私は男君といるだけで、すごく楽しいから。』
  『クッキーは一生懸命作りました。喜んでくれるとうれしいです。』
  『私、大好きな男君が振り向いてくれるまであきらめないよ。』
 
 
クッキーはそれぞれが全て違うもので、見た目だけでもだいぶ手の込んでいることが分かった。
もちろん味もとてもおいしかった。

俺は布団に入って眠りにつくまで、必死に二人の事を考えた。
<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 21:48:25.61 ID:KFD5QwE0<>今日は、以上です。
wiki復活することを祈ってます!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/26(木) 22:10:33.77 ID:nx4N60Qo<>乙
デートでうしろの百太郎はないわwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 22:27:44.38 ID:f34qFt.0<>ググって見たんだが、これをデートで見るセンスはすごすぎるなwwwwww

>>913-914
Wikiさんが来ないことには始まらない希ガス
忙しいみたいだが、来てくれ!Wikiさん!
<> 病み猫<><>2008/06/26(木) 22:43:35.90 ID:GmwoEK.0<>えと…
大変申し上げにくいのですが、×=ゲ、●=鬼のつもりだったのですが… 
 
まぁ余裕でそっちのが面白いのでそっちで行きます。

スネーク「いいセンスだ。」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/27(金) 00:01:34.02 ID:TW2NZWk0<>えっ...おれオバケのQ太郎かと...<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 10:03:55.89 ID:pyFxV8c0<>wikiが消えたと同時に>>867も消えた件<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/27(金) 10:24:22.37 ID:yg0VTUAO<>ざわ……ざわ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 12:09:42.89 ID:D25QwgSO<>な、なんだってー!!

そんなわけないだろwwwwいやまさか…うわなにをするやめ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/27(金) 12:21:21.44 ID:uSxL41go<>計算どおりだってヴァ<> 病み猫<><>2008/06/27(金) 23:22:11.32 ID:duQpUes0<>本当に申し訳ありません、>>875からの発掘は『こなた+ヤンデレ』『パー速VIP』『過去ログ』ではダメなんでしょうか?
どなたか教えていただけると助かります。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 23:22:22.82 ID:F0/ONAI0<>(=ω=.)……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 23:25:43.74 ID:F0/ONAI0<>(=ω=.)ワカラナイ……ダレカ ジョゲンヲ…… <>
◆VIPPER...E<><>2008/06/27(金) 23:30:44.52 ID:NE./dPIo<>>>936
うpした↓

http://dat.vip2ch.com/read.php?dat=01331
http://dat.vip2ch.com/read.php?dat=01332<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/28(土) 00:03:46.87 ID:kynwWWQ0<>(=ω=.)コレハ Wikiカラノ シュウフク ハ アキラメテ、ツクリナオス ナガレ ナノカナ?<> 病み猫<><>2008/06/28(土) 00:16:19.15 ID:g8Rw/as0<>PCが重くて死んでいました。
>>939さん、ありがとうございます。

>>940
私としましてはWiki復活および諦め、両方の可能性を考え作業をしています。
とりあえずテストとして、明日までにどなたかのSSを貼ってみたいと思います。

ちなみに、私自身の方も少々続きを書いたのですが、そちらを先に投下したほうがいいですか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/28(土) 00:29:29.09 ID:ayV.80o0<>自分優先でいいと思う。<> 病み猫<><>2008/06/28(土) 01:19:32.00 ID:g8Rw/as0<>PCが重すぎる…とりあえず書いたとこまで投下します。
<> 病み猫<><>2008/06/28(土) 01:21:58.62 ID:bOXe28c0<>月曜日。
今日はこなたの誕生日だ。
授業が終わるとみんなでそのままこなたの家に行くことになった。


こなた「ただいまー」

みんな「おじゃましまーす。」

こなた「…おや、おとーさん居ないみたい。」

つかさ「お仕事?」

こなた「んーたぶん出版社に原稿を出しに行ったのではないかと。」

かがみ「結構忙しいのね。」

こなた「運動会シーズンとか学園祭シーズンは特にねー。」

みゆき「あら、そう言ったルポなども書いていらっしゃるのですか?」

こなた「………。」

かがみ「…それは仕事じゃない。」

みゆき「?」

こなた「まぁゆい姉さんのお世話にならないようにしてくれれば大丈夫だよ。」

かがみ「いや、それはもう末期の話だろ。」

つかさ「?」<> 病み猫<><>2008/06/28(土) 01:22:48.70 ID:bOXe28c0<>こなたの部屋に入った。

こなた「じゃーさ、とりあえずみんなでゲームでもやろうよ。」

かがみ「またゲームかよ!まぁでもこなたとは決着をつけなきゃね。」

こなた「ノンノンかがみん、今日はみんな居るんだし格ゲーはやめてみんなで出来るのやろーよ。」

かがみ「それもそうね。何やろうか?」

みゆき「えと、私余り家ではゲームはしないので皆さんの好きなもので良いですよ?」

つかさ「うーん、五人で出来るのは無いよね?」

こなた「基本的には四人までだね。例外的に30人で洞窟に突入した事はあるけど。」

男「それは深夜にやってる事だろーが!」

こなた「ニヤリ…そういう訳で男、マルチタブ取ってきて。リビングにある。」

男「へいへい。」

俺がマルチタブを取って部屋に戻ると、なぜかTails of Eterniaが準備されていた。

男「おい…みんなでやれるのじゃなかったのか?」

こなた「Tailsもみんなで闘えるよ。」

男「戦闘だけだろーが!」<> 病み猫<><>2008/06/28(土) 01:23:59.49 ID:bOXe28c0<>こなた「まぁまぁ、いっこだけやってみたい事があるんだよーそれやったら、みんなでスマブラやろーよ。」

男「ん?何?」

こなた「ラスボス。」

男「ちょっ!!!」

こなた「はい、つかさはメルディ。」

つかさ「えっ?えっ?私これやったことないよー!」

こなた「大丈夫。ひたすら逃げ回って、敵が遠くなったら魔法テキトーに。」

こなた「かがみんはファラ。いつも通り、欲望の赴くままに暴れて。」

かがみ「どういう意味よ!」

こなた「で、男はリッド。ひたすら私を守って。で、ヤバいアレが来たら跳ね返して。」

男「俺が主人公で良いのか?」

こなた「うん、別にクリア目的じゃないから。」

みゆき「わ…私は応援しますね。」
 
 
ラスボス戦開始一分後、こなたのブルーアースが炸裂した。

こなた「ふぅ…我が人生に一片の悔いも無し。」

…その後みんなでスマブラや格ゲーなどをした。<> 病み猫<><>2008/06/28(土) 01:25:26.27 ID:bOXe28c0<>みんなで紅茶を飲みながら、つかさとかがみの作ったケーキを食べる。

こなた「うーん、うまい!サンキューつかさとかがみん。」

つかさ「へへっ、よかったー!」

かがみ「がんばって作ったかいがあったわね。」

こなた「味はすごくおいしいけどさ、なんて言うか、デコレーションはかがみん担当でしょ?」

かがみ「……なぜ分かった」

こなた「個性的なイチゴの配置と、かがみんの内面を表したような生クリーム。」

かがみ「どうせ私はガサツよ!」

こなた「まぁまぁ、私が食べさせてあげるから機嫌直してよ、かがみん。」

かがみ「誕生日なんだから逆でしょ!」

こなたとかがみがいつものやり取りをしていると、みゆきさんが言った。
みゆき「それにしてもみなさん、ゲームが上手ですね。」

こなた「わしのゲームテクは百八式まであるぞ。」

つかさ「どんだけー」

かがみ「まぁこなたは人生の三割はゲームしてるから上手いのは分かるけど、男が上手いのは驚いたわ。」

こなた「あれれーなんかバカにされてる気がするよー」

男「いや、スマブラとかやったことあるし、格ゲーも偶然やったこと有るのだったからだよ。基本はそんなにやらないし。」
『大半はこなたに仕込まれたんだがな…』<> 病み猫<><>2008/06/28(土) 01:26:50.90 ID:bOXe28c0<>みゆき「そうですか?でも、始めにやったRPGではこなたさんと息ピッタリでしたし。」

つかさ「こなちゃん!」

こなた「え?何?」

つかさ「お手洗い貸して。」

こなた「あ…うん。廊下のドアだよ。」

つかさ「ありがとう。」

ガチャ。
つかさが出て行った。

男『…うわ…怒ってるな…息ピッタリがNGワードだな…』

男「あっそういえば、これ俺からプレゼント。」

こなた「おーさんきゅー。開けていい?」

男「うん。」

こなた「…塗箸と和食器?」

男「いや、お前の趣味じゃないのはよく分かってるけど、誕生日にアニメのDVDとかは無いだろ?だから…」

こなた「…そーじゃなくて、昨日ちょうど箸折っちゃったんだよね。」

男「…マジ?」

こなた「MJ」

みゆき「すごいタイミングですね男さん!まるで男さんはこなたさんの心が分かるみたいですね!」

かがみ「…」

こなた「いやーさすが男。やっぱ私のこと昔から知ってるだけあるねー」

みゆき「?」

男「ばっ…!」

かがみ「…ふーん。」


こなた「…あ゛」<> 病み猫<><>2008/06/28(土) 01:28:28.70 ID:bOXe28c0<>PCの調子が悪いのでとりあえず携帯で書いたとこまで投下しました。
行けたら続きも早めに投下したいです。<> 病み猫<><>2008/06/28(土) 01:30:54.54 ID:bOXe28c0<>あっもう一つ有りました<> 病み猫<><>2008/06/28(土) 01:31:30.57 ID:bOXe28c0<>みゆき「えと…お二人は昔から知り合いなんですか?」

男「えっと…」

こなた「うん、お互い最近気付いたんだけどなんか小学校同じだったんだよなー男?」

男「うん。そうだったんだよ。最近気付いたんだけど。」
…なんとかこなたに合わせた。

かがみ「…へー。そういえばあんた中学入る前は都内にいたって言ってたわよね。」

こなた「う…うん。」

ガチャ。

つかさ「…どうしたの?みんな正座して。」

かがみ「…。」

男「えっと…。」

みゆき「簡単に要約しますと、こなたさんと男さんは幼なじみだったらしいです。」

こなた「う…うんうん。」

みゆき「そして二人は将来を誓い合った許婚だったのですっ!!」

こなた・男「ちょっ!!!!!!!」

みゆき「最後のは冗談ですよ?実は最近読んだ小説にそういうお話がありまして…」

こなた「みゆきさん、意外とそういうの好きなんだね…。」

みゆき「はい♪」

つかさ「…そーなんだ。」

かがみ「…ふーん。」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/28(土) 02:02:23.42 ID:FLuEyoko<>酸素
真のKYはみゆきさんだったというわけだ<> 病み猫<><>2008/06/28(土) 02:08:05.61 ID:bOXe28c0<>>>952
裏ではみゆきさんは休み気味だった分、表ではたっぷり働かせます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/28(土) 03:01:26.58 ID:iEKuJF20<>今ちょうどflying聞いてたwwwwww

病み猫氏乙!!<> 病み猫<><>2008/06/28(土) 03:52:25.31 ID:g8Rw/as0<>堕ちてー行くのー♪

PCがご機嫌を取り戻しました。
だいぶ続きを書いたのですが、どうしても分岐ができてしまい、次スレを挟む可能性があります。
ですので、梅も兼ねて次スレ移行までSSなど書いてみます。
で、書いたSSを新Wikiの貼りテスに使ってみます。<> 病み猫<><>2008/06/28(土) 23:53:22.16 ID:g8Rw/as0<>なんだかいつも遅刻気味ですみません。
今テス用SSを書いています。

書けたとこまで貼っていきます。
続きも出来しだい貼っていきます。<> 病み猫(SSつかさ編)<><>2008/06/28(土) 23:54:36.60 ID:g8Rw/as0<>「私にも彼氏ができたんだ///なんだか信じられないな…ね、男君?」
「うん…てかさすがに口に出して言われると恥ずかしいよ。つかさ。」
「えへへっ///だって嬉しいんだもん!」

男君とは、この前学食でみんなで食べたときに出会いました。
私の前で味噌ラーメンがなくなっちゃって、私がしょげていると、男君が自分の味噌ラーメンと私が買ったカレーを交換してくれました。
その時のことが忘れられなくて、私は勇気を出してお姉ちゃんのクラスの男君をデートに誘ったんです。
それからなんとなく男君は、私たちと一緒に食べるようになりました。

「ホントはつかさと二人だけで一緒に食べたいけどさ…」
「ふえ…?」
「えと…あのさ……好きです…その…俺と付き合って下さい。」
「あああああああの…あああわたしその……。」
「……ダメ?」
「………よ…よろしくお願いします…///」

こうして私たちは付き合い始めました。
今は私が男君のお弁当を作っています。

「いいの?みんなで一緒にご飯で。」
「うん、つかさのこと好きだけど、俺のわがままでつかさが友達と一緒にご飯食べたりしなくなるのは嫌だな。」

こなちゃん、お姉ちゃん、ゆきちゃん、そして男君の五人で一緒に食べるのが定番になりました。
私は今すっごく幸せです!
<> 病み猫(SSつかさ編)<><>2008/06/29(日) 00:00:37.89 ID:QkhZ8n20<>「かがみさん、そう言えば文化祭の出し物の希望アンケート結果まとめた?」
「いけない!まだだったわ!」
「…て言うと思って、集計出しといたよ。」
「ごめんなさい…」
「いやさっきの公民、ヒマだったから暇潰しに内職したんだよ。気にしないでいいよ。」

男君は、お姉ちゃんと同じクラス委員です。
私に最初に声掛けてくれたのも、お姉ちゃんと双子だって事をお姉ちゃんに聞いたからだそうです。

「…ところでさ、男はパソゲーとかに興味ある方かな?」
「うーん、資料をまとめたりはパソコンでやったりするけどゲームはしないかな。泉さんはするの?」
「おう!男が興味あるなら今日にでも貸してあげようではないか!!」
「はは、じゃあ今は文化祭の準備で忙しいから、終わった頼もうかな?」
「うわーすごい社交辞令ー」

男君は誰にでも人当たりが良くて、誰からも好かれます。
そんな男君が私を好きになってくれたことがうれしい!
…でもちょっとヤキモチ妬いちゃいそうになる時もあります。

<> 病み猫(SSつかさ編)<><>2008/06/29(日) 00:01:39.29 ID:QkhZ8n20<>
「こんにちは。」
「あっ男君、いらっしゃいませっ!」
「お…おじゃまします。」
「わ、私の部屋二階だから、行こっ?」
「うん。つかさの家、大きいんだね。」
「家族が多いからだよー」

男君が私の家に遊びに来ました。

「…へーあれがつかさの彼氏かー」
「ふふ…青春ねー」
「………あのドアの隙間から覗いてるの、お姉さん達?」
「…うん…ごめんなさい…」
「優しそうなお姉さんたちだね。」

ガチャ。
「あ、かがみさん。」
「よ、男。」
「おねーちゃんまで覗きに来たのー?!」
「違うわよ。男に委員会の用事よ。」
「ん?何?」
「文化祭のポスター作ったから、男にチェックしてもらおうと思って。」
「………うん、いいんじゃない?」
「良かった!…それとこれ、二人で食べて。」
「ん?シフォンケーキ?」
「集計やってくれたお礼よ。」
「…そっか。ありがと、かがみさん。」
「…うん。」

お姉ちゃんの作ってくれたケーキを男君と食べました。
『お姉ちゃん、こんなの作れるんだ…』
<> 病み猫<><>2008/06/29(日) 00:02:27.41 ID:QkhZ8n20<>では、続きを書き次第投下します。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/29(日) 00:13:57.75 ID:5HBESkEo<>病み猫氏乙
いろいろ乙
ホントに乙

そして長編もSSも続きwwktk
がんばってくれ、応援してるぜ<> 病み猫(SSつかさ編)<><>2008/06/29(日) 00:28:33.67 ID:QkhZ8n20<>文化祭当日。今日は男君と一緒にいろんなクラス周りたいなー。
…でも男君は委員会の仕事で忙しいみたいです。
仕方ないから、こなちゃんと二人で散策です。

「おや、つかさの愛しの彼は?」
「うー……委員会。」
「そっか、だからかがみんもみゆきさんも居ないのかー」
「せっかくだから二人で色々見よっ?」
「うむ。」

三年生のクラスの出し物を見に行きました。
『3年A組 冥土喫茶』

「なぬっ!」
「こっこなちゃん、アレ行くの?」
「つかさ、社会勉強、していこうよ。」
「えっ?ちょっ、こなちゃん?」
「良いではないか。」
「アッーーー」

「こなちゃん…私帰る…。」
「うん、聖地に比べてレベルが低すぎるな。」
「どんだけー」

こなちゃんは『パソコン室行くよー』と言うので私は一人で見て歩く事にしました。

「あれ?ここは…」

『実行委員本部』
<> 病み猫(SSつかさ編)<><>2008/06/29(日) 01:07:20.48 ID:QkhZ8n20<>「本部って事は、ここに男君いるかも…」

ドアを開けようとすると、中から声がしました。

「男…ダメなの?」
「ダメだよ。もう終わりにしようって言ったよ。」
「この前だって…私…!!」

『え?え?…お姉ちゃん、男君と何の話してるの?』

「…シフォンケーキ、美味しかった?」
「………うん。」
「…私料理苦手なのに、男が好きだっていうから一生懸命作り方覚えたんだよ?!」
「…うん。」

『あれ?』

「…なんでつかさなのよ。…当てつけ?」
「違うよ。」
「…ずっと一緒に居ようって約束したのに…」
「…」

『あれあれ?』
<> 病み猫(SSつかさ編)<><>2008/06/29(日) 01:08:30.32 ID:QkhZ8n20<>「かがみ、俺さ……わっ!!」
「男…」
「ダメだよ…抱きついちゃ…」
「…ヤダ。」
「誰か来たらどうするの?」
「いいよ…別に…。」
「ダメだって。」

ガラッ

. : .:::::::|:.:./: : : : : : :.:. : : :ヽ: : : : : : : `ヽ
. : .:::::::|:.//: : : : : :.:.:. :i、: : :ヘ: : : : : : : : :.\
. : .:::::::|//:/! :./:.:.:.:. :! ヽ: : ∨: . .       ヾ
. : .:::::::|/: : : /:.:.:.:イ:. :.,'  i: :.ト、: : : . .     ヘ
. : .:::::::|: : :_/__//:. :/   l: :.!、!: : : ヽ : . . .  ハ
. : .:::::::| '´// /:.:, '     l: ,' !`ヽ: : ',: : : : : : :',
. : .:::::::|: /   //     l/  l,イ: : : :.i : : : : : : ∨
. : .:::::::|,ィ≠ミ、              ∨: : |: : ',: :.|、: :.l
. : .:::::::|> ● Y        ,ィ≠ミ、 ∨: !: : :i: :.! ヽ: !
. : .:::::::|'"ー-        ´ ● ヒ .∧/:. ∨: ,'  .}:!
. : .:::::::|            ‐-、  ./l:.:.:.:. : |:./   ノ!
. : .:::::::|        `       /ノ:.:.:.:. : k
. : .:::::::|     `ー=-      /:.:.:.:.:,ィ:. : !
. : .:::::::|`、 、      '   _.. イ:.:.:.:.:./ |: :.,'   何してるの?
. : .:::::::|: .:ヽ ` ' ,ー: ..i:´::|:. :. |/:.:.:./ .l:./
. : .:::::::|: . : .\/: . : .,':::::::i:. :./:.:,.:イ
. : .:::::::|: . ;ィ‐ ‐、: . /:::::::,':. ://:. L
<> 病み猫(SSつかさ編)<><>2008/06/29(日) 02:05:44.97 ID:QkhZ8n20<>「つっ…つかさっ!!!」
「つかさ!!違うよ!勘違いだ。俺は…」
「お と こ く ん は だ ま っ て て ! ! ! ! ! !」
「………。」
「おねーちゃん、何で男君に抱きついてるの?…それは私の役目だよ?」
「…つかさの役目?ふふっ…違うわよ。これは私の役目だったのよ。」
「なに…言ってるの?意味…分からない。」
「男はね…私のものだったの。一年生の時からずっと。」
「かがみ、お前とはもう別r」
「お と こ は だ ま っ て て よ ! ! ! ! ! !」
「………。」
「…男君…ウソだよね?」
「前にかがみと付き合ってたのは本当だよ。でも今はm」
「今だって私は男が好きだから!!」
「………ははは……はははは…」

私は涙があふれて、目の前が真っ暗になりました。
…男君の事大好きだったのに…。

「ほら、つかさ笑ってるし、もう行こう、男。」
「ちょっ…そんな強く引っ張るな!つかさを残して行くなんて…イテテテ!」
「早く来てよ!!」
<> 病み猫(SSつかさ編)<><>2008/06/29(日) 02:06:18.83 ID:QkhZ8n20<>誰も居ない実行委員本部室で私はうずくまってました。
『そっかー…前おねーちゃんが私にシフォンケーキの作り方聞いてきたのは、そう言うことだったんだー』
遠くから文化祭の楽しそうな声が聞こえてきます。
『男君はずっとおねーちゃんと付き合ってたんだね』
涙が止まりません。
『私よりおねーちゃんのが好きなのかな?』
その時、男君の言葉が頭に浮かびました。
『えと…あのさ……好きです…その…俺と付き合って下さい。』
男君…
 
…あ…
 
……そっか…
 
…分かっちゃった。
 
男君……
 
…おねーちゃんにムリヤリ付き合わされてたんだ…。

「なんだなんだ…そっかそっか♪」
「待ってて男君。」
「男君を解放してあげるからね。」
<> 病み猫(SSつかさ編)<><>2008/06/29(日) 02:07:01.93 ID:QkhZ8n20<>「あっつかさー」
「こなちゃん、おねーちゃん見なかった?」
「私ずっとパソコン室に居たから知らない。」
「そっかー。バイバーイ」
「あれ?行っちゃった。」
 
「ゆきちゃーん!」
「あっ、つかささん。文化祭楽しんでますか。」
「うーん。これからもっと楽しくするの。」
「はい?」
「ところでさーおねーちゃん見なかった?」
「かがみさんなら男さんと屋上に向かいましたよ。たぶん文化祭ポスターのt」
「ありがとー!バイバーイ!!」
「つかささん…?」
<> 病み猫(SSつかさ編)<><>2008/06/29(日) 02:07:33.85 ID:QkhZ8n20<>屋上
「かがみ、よく聞いてくれ。」
「なによ…。」
「俺達はもう別れたんだ。」
「イヤ。」
「…確かに俺も悪かった…。」
「…」
「でもな、つかさを傷つけるのはやめてほしいな。」
「…」
「前話しあったとき決めたじゃないか。お互いの道を歩こうって。」
「……うん。」
「…これからはさ、また友達として仲良くしよう。」
「………うん……ごめんなさい……。」
「つかさは妹なんだからさ、仲良くしなきゃダメだよ。」
「…うん。」
「………じゃあさ、俺、仕事戻るよ。」
「あ……私も…」
「いいよ。俺一人でやってるからさ、かがみはもう少し休んでな。」
「………うん。…ありがと。」
男は階段を下りて行く。
<> 病み猫(SSつかさ編)<><>2008/06/29(日) 02:08:53.23 ID:QkhZ8n20<>ガチャ
「おねーちゃん。」
「………つかさ。」
「あれ?男君は?」
「委員会の仕事行ったよ。」
「……男君は?」
「だから仕g」
「おとこくんは?」
「………つかさ……さっきはごめんね。」
「何が?」
「男のk」
「男君を洗脳したこと?」
「洗脳って…」
「嫌がる男君を無理やり誘ったんでしょ?」
「ちが…ちょっとつかさ…ナイフ危ないからしまいなさい!」
「ダメだよ?男君は私が守るから。」
「ちょっと…ナイフ持ってこっち来ないでよ…」
「二人の障害は二人で取り除くの。」
「こ…来ないで…」
ズブ…。
「!…ぁぁ…」
ザシュ
「やめて!!つかさ!!痛い…痛い…!!」
「うるさいよ。」
ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!

「あははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!」
「…おねーちゃんの×××うにょーん!!あはははははははははははっ!!!」
<> 病み猫(SSつかさ編)<><>2008/06/29(日) 02:09:51.84 ID:QkhZ8n20<>終わりdeath<> kyoronosuke
◆MmAZl/AtWw<><>2008/06/29(日) 02:37:41.57 ID:ioa2IyA0<>>>970
投下乙です。きれいにまとまった良短編ですね。

病み猫さんの長編をWikiに復活させたいと思っているのですが、
選択肢等はリンクで飛ぶようにした方が良いでしょうか?<> 病み猫<><>2008/06/29(日) 02:41:44.65 ID:QkhZ8n20<>>>971
今私も編集していこうかとWikiを開いたらすでに短編が…ありがとうございます!!

読む人が一番読みやすい形がいいと思いますが、その辺はお任せします!<> kyoronosuke
◆MmAZl/AtWw<><>2008/06/29(日) 02:49:36.58 ID:ioa2IyA0<>>>971
了解しました。

Wikiを一気に復活させるにはあまりにSSの数が多いので、
最近投下された方の作品からおいおいやっていきたいと思います。<> 病み猫<><>2008/06/29(日) 03:08:53.37 ID:QkhZ8n20<>>>973
ありがとうございます!
私もkyoronosukeさんが忙しいときには手伝います!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/29(日) 08:38:39.11 ID:hVK8qoAO<>そうか
全部消えたってことは☆とか蝉とかのも全部か

ほんとにWikiの人がんばれ<> 900<><>2008/06/29(日) 09:05:28.26 ID:da0gYK2o<>>>前wikiの管理人氏へ


見逃してる可能性があるんで>>913再掲



>>881の内容で
>>900-901で問い合わせた件なんだが、@wikiから回答があった

元の管理者から連絡して管理者として確認できる場合
復旧が可能かどうか検討するとのこと
(確実にバックアップデータが存在するかどうかなどは保証できないらしい)


とりあえず管理人さんに問い合わせメールを転送したいんだけど<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/29(日) 10:16:26.45 ID:6z9.aIAO<>病み猫さん、乙です!
つかさにあの目で見られたいと思った俺‥‥‥

パソコンが今日復活予定なので、投下の続きとwikiの修復をちょこちょこやっていこうと思います。<> 病み猫<><>2008/06/29(日) 18:00:58.87 ID:xwVJnVU0<>>>977
お疲れ様です。
あなざー・すたーさんですよね?
新Wikiは目に優しくなっているみたいですよ。<> 病み猫<><>2008/06/29(日) 18:02:39.85 ID:xwVJnVU0<>ところで次スレはどうしましょう?
たしか『新ジャンル』継続か否かが議論されていたような…?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/29(日) 18:46:15.53 ID:RyCg4RUo<>新(?)ジャンルって(?)を入れればおk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/29(日) 18:49:24.79 ID:QGad/Ls0<>980がたてるんじゃなかったけ?<> 病み猫<><>2008/06/29(日) 19:16:45.41 ID:8FVaAp60<>>>980
お願いします<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/29(日) 21:42:35.71 ID:RyCg4RUo<>あ、ありえないぃ……<> あなざー・すたー<><>2008/06/29(日) 22:20:50.24 ID:u9u5C/w0<>>>978
すみません。名前入れ忘れてました。>>977は俺です。

次スレが立ったらまた投下したいと思います。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/29(日) 23:28:30.21 ID:RyCg4RUo<>だれか携帯からのまとめwikiのURLplz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/29(日) 23:59:39.97 ID:RyCg4RUo<>http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1214751526/
次スレ立ててきた
俺はこれをフレアと(ry<> 病み<><>2008/06/30(月) 00:07:11.25 ID:S4VOsnY0<>おつです!
宇目<> 病み猫<><>2008/06/30(月) 00:08:58.94 ID:S4VOsnY0<>次スレの最初は、みゆきSSを投下しようかと思ってます。<> あなざー・すたー<><>2008/06/30(月) 00:17:29.85 ID:ZYTrhEE0<>>>986
乙です!

ダブルアーツが打ち切られないよう祈りつつ梅<> あなざー・すたー<><>2008/06/30(月) 00:18:40.63 ID:ZYTrhEE0<>病み猫さんのSSのあとくらいに俺も投下を再会します。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/30(月) 00:26:25.68 ID:evkDNjMo<>ダブルアーツはフレアでつまらなくなったがまた面白くなってきた
そんなことはどうでも良いけど生め<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/30(月) 00:26:55.50 ID:NwnNwgYo<>松<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/30(月) 00:27:44.02 ID:NwnNwgYo<>竹<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/30(月) 00:34:53.81 ID:ZYTrhEE0<>木毎<> ☆<>sage<>2008/06/30(月) 00:47:55.59 ID:oJ9QfgAO<>さあ、埋めるザマスよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/30(月) 00:49:02.74 ID:ZYTrhEE0<>行くでがんすー<> ☆<><>2008/06/30(月) 00:51:33.34 ID:oJ9QfgAO<>フンガー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/30(月) 00:55:54.56 ID:Htf0VQA0<>まともにはじめなさいよ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/30(月) 00:56:09.44 ID:evkDNjMo<>999<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/30(月) 00:56:33.73 ID:evkDNjMo<>1000はもらった!
アーハッハッハッハ・・・<> 1001<><>Over 1000 Thread<>
 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
  | |  (・)。(・);    このスレッドは1000を超えました。|
  | |@_,.--、_,>    このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
  ヽヽ___ノ    次スレを10秒以内に建てても死にます。

パー速@VIPService
http://ex14.vip2ch.com/part4vip/

1000超えたのでHTML化の依頼をするでござるの巻
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1195554932/

<> 最近建ったスレッドのご案内★<><>Powered By VIP Service<>ここだけ三国志 @ 2008/06/30(月) 00:35:01.21
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1214753701/

VIPのみんなでこれやって天下とろうぜ29 @ 2008/06/30(月) 00:18:13.89 ID:3NaxZNQo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1214752693/

【らき☆すた】新ジャンル?「ヤンデレこなた」Part10【(=ω=.)】 @ 2008/06/29(日) 23:58:46.81 ID:RyCg4RUo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1214751526/

【オナミが来ないと】オナミとみんなの雑談所17【正直暇です】 @ 2008/06/29(日) 23:54:50.72 ID:3Iqf/QAo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1214751290/

男とできてる俺が何かやるスレpart3 @ 2008/06/29(日) 23:52:43.39 ID:fesb1pA0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1214751163/


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