以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2009/06/15(月) 05:48:35.56 ID:24Ds6uo0<>魔王「中ボス! 中ボスはどこだ!」というSSを書いていた者ですが、
続編を投下しようと思ったら規制に引っかかったのでここでまったり続きを書こうと思います。

まとめ:ttp://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/maou_cyuuboss_dokoda.html


つっても昔見てくれてた人たちはいないだろうから長い間ひとりぼっちだろうけどw<>魔王「中ボス! 中ボスはどこだ!」2叫び目 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2009/06/15(月) 05:54:00.00 ID:24Ds6uo0<>……いっそ最初からストーリーを練り直すか……?


魔王「……ん? なんだか変な感じがするな」
中ボス「どうかなされたのですか、魔王様」
魔王「いや……何か、別世界に迷い込んだとでもいうのだろうか……不思議な感じだ」
側近「ああ、それならあれですよ魔王様!」
魔王「なんだ?」
側近「>>1の馬鹿が後先考えずにパー速にスレ立てしたから」
中ボス「メタ発言は自重するべきですよ側近」
魔王「ふむ、言われてみれば……元々の内容が投稿されたのは四月……。無謀というか、馬鹿だな」
側近「大体vipとパー速じゃ、見てくれてた人も見に来ないでしょうにねぇ」
中ボス「それでも書き続けるのがSS職人という者なのでしょう」
魔王「私には、わからん」


どう考えても無謀な挑戦です本当にありがとうございました。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/06/15(月) 05:56:21.33 ID:OPafEp.o<>まさしく無謀だな
起きたらそのまとめ読む<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2009/06/15(月) 06:02:39.55 ID:24Ds6uo0<>>>3
それでも書き込んでくれるあなたが好きです
とりあえず投下は午後になるけれど<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/06/15(月) 17:04:25.22 ID:OPafEp.o<>ここで始まるのが三人娘旅行編ってことか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2009/06/15(月) 18:52:11.26 ID:24Ds6uo0<>>>5
そのつもりだけど、ちょっと迷ってる。
魔王(先代)の旅のお話を書きたかったりするんだなこれが<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2009/06/15(月) 19:23:28.88 ID:24Ds6uo0<>※すでに魔王は先代としてその座を中ボスに譲ったが、色々面倒なのでここでは魔王と表記する。

コギコギ
魔王「……。あー……」
コギコギ
魔王「あ〜……」
コギコギ
魔王「……あ〜……」
コギコギ
魔王「づがれだ……。何で私ともあろう者が船を漕いでいるんだ?」
魔王「……まあ、魔王城を出て世界を見て回ろうと決めたのは私だ」
魔王「この大陸は既に回り尽くしたから、他の大陸に向かうと決めたのも私だ」
魔王「だが、いくら何でも無謀だったか……? カヌーだけで大陸と大陸を繋ぐというのは……」
コギコギ
魔王「……やれやれ。魔王城は住みやすかったなぁ……」
コギコギ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2009/06/15(月) 19:28:23.40 ID:24Ds6uo0<>魔王「正面の陸地は遠く」
魔王「振り返れど城は遙か」
魔王「私は海で一人きり」
魔王「ふ……。久しぶりに僧侶の笑顔が見たいものだ……」
魔王「元気なのだろうか、あいつらは」
魔王「戦士はげい・ばーなどというところで働いていると聞く。僧侶は孤児院の院長になったとか。勇者は……知らんな」
魔王「よくよく考えると奴の噂は全く聞かんぞ。どこで何をやっているのやら」
魔王「三人娘は元気だろうか。側近に、中ボス……いや、現魔王たちは……」
魔王「っと、いかんいかん。どうも感傷的になってしまうな……。とっとと手を動かさねば」
コギコギ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2009/06/15(月) 19:54:32.62 ID:24Ds6uo0<>魔王「む。雲が、黒いな……」
魔王「いや、ちょっと待て、これは非常にまずくないか?」
ゴロゴロ・・・・・・
魔王「うぉぉぉい! 雷、雷鳴ってる! とっとと陸地に辿り着かねば……」
ビュウウウウウウウウ
魔王「って、竜巻!? なんなんだこの海域は! くそ、道理で港町の奴らが嫌がるわけだ!」

町人『あそこの海は悪魔が出るんだよ……。悪いけど、船は出せない』
町人『え? カヌーでいいから船を貸せって? 姉ちゃん、それは無理があると思うよ……?』
町人『だから、何度も言ってるけど、船は貸せないって』
町人『ちょ……! 姉ちゃん、そのナイフは何だよ、冗談だろ? ははは……』

魔王「……脅してまで借りたんだがな、このカヌー。どうも返してやるのは無理らしい」
ビュゴオオオオオオ
魔王「まさか、旅をしている最中に竜巻に巻き込まれるなんてうわばばばばばばばば!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2009/06/15(月) 19:54:48.84 ID:24Ds6uo0<>少年「ふぅ〜……。昨日はすごい嵐だったなぁ……」
テクテク
少年「でも、こんな日だからこそ砂浜にいろんなものが落ちてるんだよね……。あ、コインだ。ラッキー」
テクテク
少年「……あれ? ずいぶんとでかい漂着物だなあ……。なんだろ」
ゴロン
魔王「……」
少年「ひっ……! ひ、人!? 死んで……ない……。母ちゃんに知らせてこないと!」
ダダダダダ
魔王「…………」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/06/15(月) 22:57:10.30 ID:OPafEp.o<>変なとこで終わってるな 取り敢えず乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2009/06/16(火) 21:31:12.10 ID:d4pQ9Gs0<>>>11
昨日は色々あってPCを妹に強奪されてな……。
今日も週末提出期限のレポートが5つ出るという地獄に見舞われてしまったぜ。


魔王「……ん…………?」
??「目が覚めたかい? よかった」
魔王「ん……。ここ、は? 私は……いったい……」
??「君は一昨日の大嵐に巻き込まれたのか、砂浜で倒れていたんだ。村の少年が君を見つけて、みんなでここまで運んできたんだよ」
魔王「そ、そうなのか……。迷惑をかけたな……」
??「いや、困っている人を見殺しにはできないからね。……君、名前は?」
魔王「……私は……。(魔王と正直に言うべきだろうか……。しかし、この人間は前の大陸にいた奴らとは違う……)」
男「ああ、ごめん、先に俺から名乗るべきだったね。俺は男。ここの村長の息子だ」
魔王「私は、魔法使いだ。好きなように呼んでくれ」
男「よし、じゃあ魔法使い、初めまして。よろしくな」
魔王「あ、ああ……。(嘘をついたことが、なんだか心苦しいな……)」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2009/06/16(火) 21:39:35.41 ID:d4pQ9Gs0<>魔王「……ここは、どこなんだ?」
男「ああ、しがない漁村さ。……いや、山も海もあるから、なんて言うんだろう……。ま、とにかく田舎だよ」
魔王「そうなのか」
男「王都からはずいぶんと離れているからね。争いに巻き込まれることも少なくて良い」
魔王「争い?」
男「あれ、魔法使い、君は魔道士だろう? 魔道士は例外なく王都の魔道研究所に所属していると聞いたんだけれど」
魔王「あ、いや……。その……」
男「あー、大嵐に巻き込まれて記憶喪失になったのか。それなら納得だよ」
魔王「あ、うん。そういうことで……」
男「?」
魔王「いや、何でもない……。その、王都での争いについて説明してくれないか」
男「ああ。王位を狙った将軍たちによるクーデターさ。なんでも、王族は皆殺しにされたとかされてないとか。ひどい話だよな」
魔王「全くだな。……人間同士で争っているとは」
男「?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/06/17(水) 22:08:44.88 ID:i6eqlFY0<>男「あ、そうだ魔法使い」
魔王「なんだ?」
男「腹とか減ってないか? そろそろ回復したろうし、何か持ってこようか?」
魔王「あ、それはありがたいが……迷惑ではないのか?」
男「気にすんなって。どうせ食べ物は置いといても王都の奴らに持ってかれんだし」
魔王「む、そうか……。それでは、いただこう……」
男「おう。ウチの村の料理は絶品だぜ」
??「男、入るわよ?」
男「おう、幼か」
幼「あら、目が覚めたみたいね。よかった」
魔王「……?」
男「ああ、こいつは俺の幼なじみの幼だ。幼、こっちは魔法使い。記憶喪失らしい」
幼「そうなの……。大変そうね……。でも、記憶が戻るまでゆっくりしていくと良いわ。はいこれ、おかゆよ」
魔王「う、うむ……済まないな、何から何まで」
男「気にすんなって」<>