以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/25(土) 16:04:01.02 ID:7i0WB9Ao<>前スレ
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1245772430/<>つかさ「あたし・・・医学部にいく!」2 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/25(土) 16:52:13.68 ID:R0Uu9RQ0<>あきらめるな!!完結するまで絶対あきらめない!!
             / .:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
              /:::::::::::::::::::::::/:::::丶 :::::::::::: \:::::::::::::::::::::::::::ヽ
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         |:::::: | :::: 小::: |:l ヾ ,x彡      / ::,.  -─┴‐<   \
         |:::::: | :::::{:::∧:::ヘ 彳'´   '    /::::/      : : : `丶、ノ
        l:::: 小::::: /::::\:::ヽ "    vっ {/  ノ       : : : : \
        ∨ |:ハ::/::/::::::: `八 ___/  ̄ ̄ ̄: : : : : .      : : : : :\
           l ∧!:,'{ :::::: ヽ/   __/                  : : : : : :ヽ
           |'  |:ト、Y⌒ン  /´           . : : : : : : : : : : : : : : : : :\
前スレ
つかさ「あたし…医学部にいく!」
ttp://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1245772430/



【作者の他SS】

サイト「ルイズ…もう限界…お別れだ」
ttp://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1245334218/
ゆの「ヒロさん!しっかりして下さい!」
ttp://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1247409928/ <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/25(土) 17:37:00.41 ID:y0cyD7so<>卒業がかかった試験期間中だってのに前スレ全部読んじゃったよww

かがみの気持ちはわかる。
自分より人生をがんばってる様を身近で見せつけられたら
そりゃ嫉妬せずにはいられないわ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/25(土) 17:52:54.53 ID:4Qrns.w0<>次はここかー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/25(土) 17:56:03.21 ID:66gsPXEo<>板すら変えたか。仕方ないよね
作者来てくれればいいが<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/25(土) 17:56:33.42 ID:pdDsd2DO<>なんてこった。
せっかく盛り上がってたのに…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/25(土) 22:17:00.38 ID:xhz7L56o<>あげ!作者きてくれ!!!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/25(土) 22:57:55.53 ID:pdDsd2DO<>前スレって落ちたらみれなくなっちゃうの?
作者…頼む…きてくれ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/25(土) 23:45:28.03 ID:4Qrns.w0<>まあ+であれだけ関連スレ立ってたら気付くだろ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/26(日) 02:26:56.77 ID:r9QdWtU0<>なんで+ではスレストされたんだ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/26(日) 02:33:23.26 ID:US/Z6Nco<>理不尽に気に入らないスレをスレストしまくってるからなwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/26(日) 03:09:01.08 ID:JVD4tUSO<>何か最近+が酷すぎる…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/26(日) 06:37:41.66 ID:AwRh5sDO<>つかさ頑張れ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/26(日) 07:38:12.05 ID:i..z1xso<>スレストしまくってく糞コテの名指しスレが立ちまくってて笑った<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/26(日) 10:14:50.52 ID:6EmxkOAo<>作者じゃない人間が本編に干渉しない範囲で外伝みたいなもの書くのはありかな?
つかさの学費を稼ごうとするまつりの心理とか。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/26(日) 13:29:09.16 ID:VXoGpO20<>大丈夫、関連スレまだある
頼む、気付いてくれ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/26(日) 22:25:53.97 ID:AwRh5sDO<>前スレ落ちたけどなんかしなくていいの?
みれなくなっちゃわない?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/26(日) 23:23:49.13 ID:RC7bs1s0<>ここではスレストとかなしだっけ?
作者来るまで+にスレたてればいいんちゃう?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/26(日) 23:26:14.45 ID:US/Z6Nco<>+は発見しだい速攻でスレストされる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/26(日) 23:27:54.28 ID:1iozbOUo<>+に立て直して2スレ目でスレストとかひどいだろjk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/26(日) 23:31:52.87 ID:RC7bs1s0<>乱立して作者に気付いてもらうか・・・いや、人間的にそれはダメか

ゆっきーてあれ何者?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/26(日) 23:47:16.26 ID:1iozbOUo<>簡単に説明すれば
建てたスレで自分の写真公開
→叩かれまくる→精神崩壊→2chのルールの通りにといって複数be垢で気に入らないスレをスレストして実質荒らし行為をしている→しかしいくら言っても聞かずvip+のためとかほざいてるかわいそうなおっさん
ちなみに乳首は陥没している<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/26(日) 23:52:58.65 ID:RC7bs1s0<>>>22
つまり正義を騙る残念な陥没乳首ってことか・・・
わざわざ説明ありがとう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/26(日) 23:58:30.28 ID:US/Z6Nco<>またスレストされたがな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/27(月) 00:17:12.14 ID:MEL83bc0<>立てておいたぞ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/27(月) 02:04:07.72 ID:IjCC.AMo<>http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1248620503/

理由が酷すぎるwwwwwwwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/27(月) 02:18:52.20 ID:gRGZ7QA0<>多数決ワロタwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/27(月) 02:39:39.79 ID:iB/yaMDO<>理不尽だと思ったから一生懸命俺も話したんだよ。そしたらスレストの人がそれなりに聞いてくれた。
多数決じゃなくて具体的な意見をそこに書いてくれればいい。それが結局多数決になるはず…
俺ができる事はこのくらいだ
1…俺はやったぞ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/27(月) 18:55:37.46 ID:owg/8n6o<>1気づいてくれー!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 00:41:22.44 ID:EHXgx6DO<>どうしてこうなった…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/28(火) 01:01:16.73 ID:EHXgx6DO<>《ネタバレ注意》
スレが変わったので軽くおさらい

どうしてこうなったシリーズ第2

らき☆すたSS
つかさ「あたし…医学部に行く…!」
】【〜あらすじ〜】【
【卒業以前】
かがみとの喧嘩から今、自分が歩んでいる道に疑問を抱くようになったつかさ。みゆきとの何気ない会話から医者へのほんのりとした憧れを示すようになる
何気なく勉強するようになったつかさ。家族にその理由を問われ、何も知らなかったつかさは医学部にいきたいと打ち明けた。
しかし予想外の反対にあい暗澹とした日々を過ごす事に

【4月】秘密の入塾
【5月】後輩との約束
【6月】スランプ
【7月】親友との邂逅、だが…
【8月】←今ここ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/28(火) 01:03:20.86 ID:EHXgx6DO<>〜予備校
つかさ「…」
受付の前で立ち止まるつかさ。
つかさ(みさちゃんごめんね)
また会おうと約束したのに、その「また」は実現しなかった。
つかさ「…」
これまでの努力はここで途絶える。そう決定したのだ。
家族みんなの同意であり、それを覆す力はつかさにはなかったのだ。

つかさ(…)
受付に進むつかさ。係りの人が奥から出てくる。
つかさ「あの…退塾の申請をしたいんですけど」
当然、相手はきょとんとした。



しばらくの応答の後
受付「柊さんは夏期講習のお金はすでに振り込んでるから…それは受ける事ができます。後期の授業からは退塾ということになるけど…」
つかさ「…はい。でももう来ないと思います…」

受付「…できればアンケートを記入して欲しいんだけど」
渡されたアンケート用紙に記入していくつかさ。
ふとペンが止まる。…退塾の理由の項目
つかさ(…)
家庭の事情…と書いても良かったが、つかさはあくまで自分が説得力のある成績をまだとっていなかったのがいけなかったのだと思ったので、「進路変更のため」と簡単に書いた。
そして全て書き終わり提出。
怖いくらいテキパキ進行している…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/28(火) 01:05:18.06 ID:EHXgx6DO<>アンケートを受付に提出した直後、ちょうどつかさのクラスの受持だった女性が受付に戻ってきた。

先ほどまで応対していた人は、よかれと思ったのだろう、女性につかさのアンケート用紙を渡して、自分は奥に下がる



女性「少し残念だな…」
つかさ「本当にお世話になりました」
女性「進路変更のためってあるけど、それは成績から判断して?」
つかさ「…はい」
女性「…私はもったいないと思うけどなぁ。せっかくクラスも一つ上がったのに。厳しい世界だけど、これからだって頑張れば成績は上がっていくと思うよ?」
つかさ「…」
自分だってそう思いたい。思いたいけど説得力はない
つかさ「もう…決めた事なので」
つかさは俯きがちにそう言って、挨拶を交わし、家に帰る事にする。
みさおに挨拶していこうかとも思ったが、迷惑だと思い止めた。
つかさ(…さよなら)
虚しく心の中でこだまする
つかさ(さよなら)
これから自分はどうなるんだろう。
いずれ、ただおから指示があるだろう。
今度こそ専門学校に通うことになるかもしれない。

…とにかく今は、全て失った今は、静かに、何も考えずに帰ろう

ふらふらと予備校を出ようとした時、さっきの女性に呼び止められた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:06:36.14 ID:m8aoMpIo<>KITAAAAA<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:07:56.24 ID:umtvAEw0<>ウヒョー
気付いたか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/28(火) 01:08:47.38 ID:EHXgx6DO<>つかさは立ち止まって、どうかしましたか?と尋ねた。
女性「柊さん、7月の模試の結果、まだ返却してもらってなかったでしょ?」
そういえば、みさおもそんな事を言っていた気がする。
女性「これ、もういらないかもしれないけど、一応受け取って貰えるかな。」
つかさにそれを渡すと、再び挨拶して戻っていった

つかさ(…)
左手に握られた成績表。
今更…
つかさは思う。
だが貰ったからには一応見ておきたい気がした
どうせなら下がっていて欲しい。
それの方が踏ん切りがつく。
もしも上がっていたとしても、それは、つかさに必要な説得力には遥かに及ばない微小な変動だろう。
そう思っていた

つかさはゆっくりと腕を上げ成績表を目の前に開いた。

そしてゆっくりと下から判定をみる
志望順は特になかったので、模試受験時に書いた順番が反映される。

つかさは科目の成績を最初にみたくなかったので、下に記載されている志望校の判定から見ることにしたのだ。
第五志望…E
やっぱりね。
少しスピードをあげて視点を上にずらしていく
第四志望…E

第三志望…E

第二志望…E

第一志望…D









第一志望…D

つかさ「…」
成績は上がっていた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:10:57.28 ID:Vqfr9Sso<>待ってたよ〜〜〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/28(火) 01:11:35.48 ID:EHXgx6DO<>微かな変動
誰もがそう思うだろう。
当の柊つかさだってそう思っていた。
だが、その微小な変化が時には人に変化をもたらす事もある。
時にして人を壊し
時にして人を救う
その、とるに足らない衝撃が、人の覚悟を崩す。
つかさがその記号を予想していなかったわけではない。
それはつかさの想定した範囲内であった。
つかさはそれを前提として、家族と約束したのだ
だが、その防御の行き届いた覚悟の急所を見事に突いたのが、目の前のそれであった。

あの日
かがみと喧嘩した日
その時、つかさの心の中に芽生えたものは、


…まつりの思い

…パティとの約束

…己への葛藤

…みゆきとの対話、そしてみさおの言葉

そんな、4ヶ月も満たないつかさの歩みを通じて、確実に成長していた。

それを刈り取る?
それをいとも簡単に受け入れる?

不可能だ

不可能どころか、逆に力が働く。
当然かつて心の中でその発芽をまちわびていた時と同じ様に…
守る。

つかさはそれに気付いていない。だが本能として湧き出ていたのだ。
暗い暗い思考の奥底から、その思いがまた、はっきりと産声をあげた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/28(火) 01:14:00.79 ID:EHXgx6DO<>D
初めて見る評価
合格率20〜40%
ギリギリのところでその判定に滑り込んでいた。
つかさ(…)

つかさ(…)
だが、それでも遥に道は遠い。
この程度が説得になるものか
所詮は、所詮は偶然の産物。

つかさは自分に言い聞かせる。
つかさ(諦めるんだよ…)
つかさ(諦めるんだよ…)

足は動かない
出口の前で立ち尽くす。
(もう終わったんだよ…)
(…まだ、あたしは戦える)
(諦めなきゃ…)
(…戦いたい)

震えている。
つかさは震えている
つかさ(あたし、行きたいの…!)
言い聞かせる
つかさ(お願い!お願いだから)

それは新たなる裏切り。
だがそれはつかさにとって、なんと希望に満ち満ちていた事か…

少しの可能性でもいい。縋りたい。
どうして自分はこんなに悪い娘になってしまったんだろう。
でもその悪い娘の名前は、柊つかさだった。
あたしは柊つかさ
変わりはしない

ずっとずっと


つかさは前には進まなかった
踵を返して再び受付に向かう
目には涙。入り乱れた感情の調和だった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/28(火) 01:16:51.85 ID:EHXgx6DO<>

みさお「つかさ…!」
隣から戦友の声がした
ちょうど上から降りてきたようだ
みさお「…」
つかさ「みさちゃん」
つかさ「…あたし、もう一回みんなにお願いしてみる」
みさおはつかさの顔をみる
覚悟の目だった
そして柊つかさの目だった
みさお「…そっか。」
みさお「なら、待ってるぜ!」
それでこそ、つかさだ
つかさ「うん!」



はっきりと自覚する。
自分の思いを、希望を。
手に握りしめたそれは、可能性を少なからず持っている
それがどんなに僅かなものでも、すがりつく。
…あたしはあたしのために、戦いたいんだ…
だから
もう一度、嘆願しよう
全てをかけて


…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:17:57.73 ID:EHXgx6DO<>…
〜かがみの部屋

かがみ「…」
携帯を耳元から離す
かがみ「…おかしいな…なんで繋がんないのよ…」
こなたが電話をかけてこないので、こちらからかけた。だが幾らやっても繋がらない。
かがみ「こなたの奴何やってんだよ…」
流石に携帯を置くことにした。

つかさといい、みさおといい、こなたといい…、

自分の所には情報が断片的にしか入ってこない。
何も把握できないような不快感
それだけが積もる
本を読もうかと思ったがそうする気にもなれず、取り敢えず居間に行ってテレビでも見ようと思った。

自分の部屋を出てふとつかさの部屋の扉を見る
かがみ「鍵なんか付けちゃってさ」無駄なのに
まつりもみさおもつかさを認めていた。
どうしてだろう
無駄だってわかりきって…
いや…可能性なんて殆どないのに…なんで?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:20:20.76 ID:EHXgx6DO<>〜居間
ただおといのりが会話している
かがみ入室
ただお「しかしね…」
いのり「そうかもしれないけど…」
かがみ「なにしてんの?」
二人の話に入ろうとかがみが口を挟んだ
ただお「かがみ、丁度よかった。今つかさの事で話していたんだけど…」
またつかさか。もう決まった事じゃないか
ただお「いのりがつかさをこのまま予備校に通わせたらどうかって言うからね…」
いのりの方を見る
信じられない
いのり「あたし、昨日まつりから事情を詳しく聞いてたんだよ」
かがみ「…は」
いのりまでつかさの味方をするのか

理解できない
いのり「つかさ、本当に一生懸命やってたんだよ。まだまだだけど、成績表みたら、だんだん成績も上がってるし。聞く限り、なんとなくって感じでやってる訳でもないし」
かがみ「…」
いのり「もう、半分は通っちゃったんだし、せっかくだから一年通してやらせてみたら…って…」
いのりはかがみの表情がゆっくりと引きつっていくのを見て口を噤む

かがみ「あたしは反対よ」
いのり「…どうして?いいじゃない大学ぐらい受けさせてあげたって。医学部は無理かもだけど、他の学部だったら…」
かがみ「甘すぎるよ!昨日決めたばっかりなのに!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:23:11.53 ID:EHXgx6DO<>…

つかさが帰ってきたのは6時すぎだった。
つかさ「…」
息をのみ扉を開ける。
なにやら騒がしい
つかさ「…?」
靴を脱ぎゆっくりと進んでいく

居間への扉からみきが疲れた顔で出てくる。
みき「つかさ」
つかさ「お母さん。何かあったの」
みき「…」
みき「昨日の件でまた騒ぎになっちゃったの」
みき「いのりがね。つかさを予備校に通わせたらどうかってお父さんに進言したら、かがみと口論になっちゃって…」
扉の隙間からかがみの叫び声が聞こえる
みき「それから、ずっとこんなかんじよ」

つかさ「…」
自分のやる事は決まっている
みき「つかさ?どうしたの」
みき「予備校の方にはちゃんとご挨拶してきたの?」
つかさは黙って歩きだした。
みき「つかさ?」
つかさ「お母さん。あたしみんなに言う事があるの」
そのまま進む
みきも不思議そうに後に続いた
居間の扉を開いた途端にその騒ぎは収まった。
一同つかさを見る
つかさ「…」
まつり「…」
いのり「…つかさ」
ただお「…」

そして
かがみ「…おかえり」

つかさ「ただいま」
かがみ「ちゃんと言ってきたんでしょうね。」
つかさは黙ってカバンから模試の成績表を取り出す。かがみは強い視線でつかさを見ていた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:26:42.25 ID:EHXgx6DO<>つかさはそれに耐えてかがみと向き合う。
かがみ「…!」
その、つかさの顔をかがみは今まで見たことがなかった。
引き締まった口
目はまっすぐかがみをとらえていた
かがみ「…」
つかさ「…」
つかさは黙ってかがみの横を通り過ぎた。
かがみは何も言わない。言えなかった。その凛々しい表情に完全に飲み込まれていた。
まつりと、みさおが認めたつかさの変化。


つかさはただおに持っていた物を渡す
ただお「…これは」
つかさ「…あたしの今、最後の成績表」

つかさ「お願い!もう少しだけ、あたしにチャンスを下さい!!」
つかさは勢いよく頭を下げた
かがみは思わずつかさを突き飛ばす。
かがみ「あんた!ふざけるんじゃないわよ!!」
かがみ「あたしはあんたの事を思って言ってるのに、それなのにあんたは!!」
またあたしに嘘をついた。
つかさが自分との信頼を進んで破壊しようとしている。
それを黙認しているほどかがみには余裕がない。
許せない
つかさを一番よく知っているのはあたしだ。
つかさよりもつかさの事をよく知ってるんだ…!
誰よりも、つかさの事を考えてるんだ…!!
かがみが再び何か言おうとした時
ただおのかすかに震えた声が聞こえた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:30:09.35 ID:RSyiMxko<>連投支援<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:32:56.04 ID:EHXgx6DO<>ただお「D判定…」
かがみは口を開いたまま、ただおの方を見た。
まつりといのりが「嘘っ」などと呟きながらただおの持っている物を覗き込む。
いのり「つかさ…」
まつり「つかさ…あんた…」
まつり「お父さん!見たでしょ!つかさ、まだまだいけるんだよ!」
いのり「お父さん。お金はあたしとまつりで払うからさ?」
はしゃぐ姉達を前にして、かがみは気の抜けた顔をしていた。


つかさが医学部D判定?
まさか…
あの子が?

かがみは自分がつかさを支えていると思っていたのに。
つかさはその支えから飛び降りて一人歩いていっていた。
かがみ「…」
つかさを見る
突き飛ばして、倒れはしなかったものの、少し俯いて黙っている。

いのり「お願いお父さん」
まつり「いいでしょ?全然絶望的じゃないんだよ!このまま続ければ受かるって!」

みき「…いいんじゃないかしら」
みき「つかさの頑張りは形としてはっきり証明されたんでしょ?この前はお母さん、つかさに対して無責任になっちゃうかもって思ったから、つかさをやめさせるって意見に賛成だったけどね。」



ただお「つかさ」

つかさ「…はい」
ただお「昨日と一変して、みんなはこう言っている」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/28(火) 01:38:01.22 ID:EHXgx6DO<>ただお「みんながこう言える成果をつかさはあげたわけだ…」


ただお「だがね…昨日も言ったんだが、お父さんはショックだったんだよ」

つかさ「…ごめんなさい」
ただお「良かれと思ってその道を進めたんだから…」
つかさ「…」
ただお「でも、こうも思った。お父さん達がつかさの事に気付いてあげれなかったから、こうなってしまったんだとね」
つかさ「…」
ただお「だから、昨日つかさに委ねたんだよ。自分の選択が正しいのか、間違っているのか。みんなの前ではっきり言ってもらいたかった。」
ただお「昨日ははっきりと返事ができなかったみたいだけど。見るに…昨日とは、違うみたいだね。」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:40:20.93 ID:wZK2wbko<>きてた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:42:42.22 ID:k0R8HEwo<>1キタ!!!!!!!!!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/28(火) 01:47:13.79 ID:EHXgx6DO<>
ただお「見込みはどれくらいあるんだい?」
再び同じ質問

つかさははっきりと答えた。
つかさ「20〜40パーセント。20に近いと思う。」
つかさ「でも、あたし。まだ頑張りたい。まだ頑張れる!」
ただお「自信はあるのか」
つかさ「もちろん!」
つかさは真っ直ぐそう答えた。
つかさ「夏休みの終わりにまた模試があるの」
つかさ「その時の模試でC判定とってみせる…それぐらいあたしは努力してる」
かがみはぽかんとして、話すつかさを見ている
こんなつかさは見たことがない

つかさ「もし、取れなかったら、あたしは身を引きます。だから…!お願い!お父さん!!」
なんとしてでも続けたい。そう思ったからこそ放った言葉だった。

ただお「…つかさも、変わったね。」
ただお「大分、大人っぽくなってきたようだ」
つかさを見てしみじみと言う

ただお「なら、これを持って行きなさい」
ただおは立ち上がると棚から茶封筒を出した。
まつりが昨日ただおに渡したそれである
つかさは差し出されたそれをゆっくりと受け取った
つかさ「お父さん…」
ただお「ちょうど後半分のお金が入っているはずだ。」
ただお「つかさに預けるよ」
そして、ただおはにっこり笑って
ただお「認めるよ」
と言った<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:52:25.91 ID:EHXgx6DO<>次回予告《道を勝ち取ったつかさを前にかがみは…そして》

ここまで
ごめんよ。
前の予告までたどり着けなかった…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:53:31.36 ID:A7IeSGMo<> ____   r っ    ________   _ __
| .__ | __| |__  |____  ,____|  ,! / | l´      く`ヽ ___| ̄|__   r‐―― ̄└‐――┐
| | | | | __  __ |  r┐ ___| |___ r┐  / / | |  /\   ヽ冫L_  _  |   | ┌─────┐ |
| |_| | _| |_| |_| |_  | | | r┐ r┐ | | | /  |   | レ'´ /  く`ヽ,__| |_| |_ !┘| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|‐┘
| r┐| |___  __|. | | | 二 二 | | |く_/l |   |  , ‐'´     ∨|__  ___| r‐、 ̄| | ̄ ̄
| |_.| |   /  ヽ    | | | |__| |__| | | |   | |  | |   __    /`〉  /  \      │ | |   ̄ ̄|
|   | / /\ \.   | |└------┘| |   | |  | |__| |  / /  / /\ `- 、_ 丿 \| | ̄ ̄
 ̄ ̄ く_/   \ `フ |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |   | |  |____丿く / <´ /   `- 、_// ノ\  `ー―--┐
           `´ `‐' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐'     ̄          `  `´          `ー'    `ー───-′

かがみ孤立しすぎワロタ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:58:06.44 ID:wZK2wbko<>乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 01:58:18.95 ID:m8aoMpIo<>まじ乙かれ
つかさの強固な意志と
かがみの心情の変化が目に浮かぶよ
この二人が和解できれば多分結果はいい方へ向かうだろうな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 02:04:02.75 ID:k0R8HEwo<>乙〜
しかしかがみの頑固な部分が悪く出てるなって思った
早く二人が仲良しに戻ってほしいと思うぜ・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 02:04:15.40 ID:EHXgx6DO<>ttp://imepita.jp/20090728/071740すごい雑でちっさいですか恒例の奴です



みんなの声は確かに届きました。ありがとう


でも、なんか納得いかないなぁ…ビプタスってよくわかんないや。なんとなく雰囲気で使ってたけど
ではまた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 03:44:18.67 ID:ZIQk.Q6o<>よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!パー速きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
>>1さんにとても言いたかった。応援してます、打ち切りにならない程度に頑張っていただけると嬉しいです<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 03:46:48.95 ID:oZSyEwco<>納得いかなくて当たり前だよ
ただの荒しだもの<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 09:50:21.21 ID:/cbPaiIo<>ただおかっけぇ
かがみにちょっと殺意が・・・あれ友達いないのに来客が・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 10:35:55.41 ID:.xNSZwk0<>                 _____j:ヽ.______
           __,..-::‐"´:.:: :.: :.:| :.: :. ::.: :. :.`ヽ、
       <´:.: :.: :.: :.: :.: :.::.: ::|:.: :.: :.: :. :. .: :.:.`ヽ、
            ̄7.: :.: :/.: :.::/..:,ィ|:.: |:.: :.:ヽ、:.: :、:.:: .:ハ
         /:;ィ´:.:メ::.:.:‐ト::/ |: ::|ヽ、:.:‐ト:. ::ヘ:.:.: .:|
            '" |:.::/.i:.::/ |:/  V:;|  `ヽ|:. .: :ハ:.:. :|
            |:/::.|:.ハャァォ、  ∨ ィァャォ7:;∧;|.: :|
            |:.: ::リ:.ハ ヒ':;リ      ヒ':;リ V:.:|):.: :|
           |:∧::|:λ ̄   ,     ̄λ:.:|::.: :.:|
             |j::ヽ:|:.:j、   ー'     ,{.: :.:|: :.: :|
               |:.i::.: :i:`>‐ォ-.t‐<´.|:. :.:|:.:. :.:| <さすが私が惚れた男よね
            |.:|:.: .:|::.:.:_,イj  :{ヽ、_.::|.:.::.|:. :.: |
            |.::|:.: :.|´ヽ.     //|: :.:.|::.: .:|
                |:f.|:.:i.:| \\,,//  |.: :.:jヽ;::.|
                |:| |:.:|::|  j /⌒ヘ |  j:. ::/  }:|
               |j ヽ:|リ  | i: :i.: :| |   |::/  /:|
               {  ``ヽ } |: :|: :| j  / ´::,: /::.:|
             〉   ::: i| `~`~ {./.:::   〉.:.:|
                〈,,   :.:.:}  i::  〈"   ,,ノi:..:|
              j:`}____,,{  |:::: メ、  /  }::.:|
              |:::f_|  |_|    / `ヽ7  ハ;:|
              |:::j :|  |     /   /:~ ̄ ̄i::|<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 12:46:27.29 ID:r//s0FYo<>前スレから一気に読みました
面白すぎる!>>1さん尊敬します
このつかさに勇気づけられてる予備校生もいるんだろうな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/28(火) 20:24:37.35 ID:CkYaY7E0<>このスレの住人はつかさとかがみどっちが好きなんだ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/28(火) 22:57:29.39 ID:/hNaJ/Qo<>始めはつかさだったけど、今は双子一緒がいいな。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>保守<>2009/07/28(火) 22:58:11.00 ID:oZBVHcAO<>いよっっっっしゃああああああああああああああ

このSSを読んでると自分の受験時代を思い出す
あの時の俺はこなたの位置だったんだろうな…

つかさマジ頑張れ
応援してるぞ
かがみの反対なんか振り抜けて自分の道を突っ走れ!!!




ところで医学部のD判定ってどんなくらいなんだろう…
多分頑張れば中堅私立か底辺の国公立ぐらいは入れるレベルなのかな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/29(水) 02:04:17.40 ID:oQLrFoDO<>自分の道を見定めたい
そんな妹の思いを一番に感じ取り、妹と共に戦う事を選んだ柊まつり

彼女があったからこそ、柊つかさはそこにいた。
彼女の働きかけがつかさの歩みを決めた。
少し大ざっぱな、やさしい、家族思いの姉

そんな彼女の戦いが今、完結したのだった。

まつりとつかさはその暗澹たる戦いに勝利した
つかさは更なる戦いに向かい、まつりはそれを見送る
あとはつかさ次第だ。
あとは見守るのみ。

柊まつりは、ただおが事を言い終えると、まっ先に声をあげたのだった。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/29(水) 02:05:21.24 ID:oQLrFoDO<>まつり「つかさ!!」
まつりがつかさに抱き付く
まつり「やった!やったんだよ!あんた!!」
つかさ「まつりお姉ちゃん」
まつり「よかったぁ…本当よかったよ…」
まつりは子供のようにぽろぽろ涙を零す
つかさ「まつりお姉ちゃん…」
まつり「…あたし…つかさの事信じてたよ…」

共に暗闇の中で戦ってきた姉妹
その戦いの終止符を、二人の抱擁が象徴していた。

それを見つめて残る家族も微笑む。…一人を除いて

かがみ「…」
一人呆けた顔をして立っている。
まつりとつかさのすぐそばにいる筈なのに、そこにいる全ての人間から孤立しているのを感じていた。
一人。
…皆は微笑んでいた。
…かがみは一人呆然としていた。

かがみ(つかさ…あたし…)
かがみ(…)
何か言わねばならないと思う。だが出てこない。
ごめんなさい、でいいだろうか?いやそれだけではすまない気がする。
今かがみははっきりと感じていた。
自分が、つかさにとても気の毒な事をしていたと…
それは悪意があったわけではない。つかさのため、事実、よかれと思っていたのだ。
だが違った。それはつかさを、侮辱する行為でしかなかった…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/29(水) 02:05:58.75 ID:vL0eUp6o<>きた?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/29(水) 02:06:14.24 ID:oQLrFoDO<>つかさ「お父さん、ありがとう。みんな、ありがとう…!」
つかさ「あたし…あたし…」
こんなに、嬉しいことはない…
つかさが皆に向かって頭を下げる
皆はそれをしっかりと見とめた。
かがみだけにはそれはそこそこ強い打撃になってしまったが。
つかさ「あ…あたし、友達に連絡しなきゃ。明日からまた行けるって!」
喜びで頬を染めながらつかさが居間から小走りで出て行く。


かがみ(ま、待って)
かがみは頭の整理がまだついていない。
今しなければならないのは
つかさに何か言わなければならないという事
それだけしか考えられない。
つかさはどんどん歩いていってしまう
かがみ(待って、待ってよつかさ)
かがみがすうっとつかさの後を追う。後ろで誰かが呼び止める声がしたが、それどころではない。
このままでは完全に、つかさを、つかさとの関係を、見失ってしまうような気がした。

〜廊下
かがみが居間をでると、つかさがすぐそこで携帯をいじっていた。
みさおに連絡せるのだろう。

かがみ「つか…」
かがみはつかさに話しかけようとする。
つかさはみさおに報告しようとしていた。
その時、柊家の黒電話が鳴ったのだった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/29(水) 02:07:25.38 ID:oQLrFoDO<>黒電話に一番近い位置にいたのはつかさだった。
仕方なく携帯をおき、受話器をとることにする。
かがみが「あたしが…」と言いかけた時には既に受話器はつかさの左耳に添えられていた。


つかさ「…もしもし」
聞き覚えのある、可愛らしい声が帰ってきた。
ゆたか「あの、高校でお世話になった小早川ゆたかです…柊さんのお宅でしょうか」
つかさ「ゆたかちゃん…?」
意外な人物からの電話にきょとんとするつかさ
ゆたか「…つかさ先輩ですか?」
つかさ「久しぶりだね〜。元気にしてた?」
ゆたか「はい。え、ええと…」
何か落ち着きがない

つかさ「…?どうしたの?」
ゆたか「あの…」





ゆたか「お姉ちゃん…そちらに来てないでしょうか」


つかさ「へ…」
つかさ「来てない…けど」
ゆたか「そうですか…。」
つかさ「あの?ゆたかちゃん。こなちゃん…どうかしたの…?」
ゆたか「…その、お姉ちゃんと全然連絡が取れないんです…」
ゆたか「予備校の授業も午前中だし…いつもならもう帰ってくるはずなのに、全然連絡なくて…。こっちから電話したりメールしたりしてるんですけど全然繋がんなくて…」
ゆたか「もしかしたらと思ったんだけど…」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/29(水) 02:08:53.41 ID:oQLrFoDO<>つかさは時計を見る
もう直ぐ8時だ
つかさ「自習室にいってるとかは…」
ゆたか「普段は全然…」
つかさ「…」
ゆたか「すいません突然…」
つかさ「ううん、ごめんね…あたしの方にこなちゃんから連絡あったら知らせるよ」



受話器を置く
かがみ「…こなたが…どうかしたの?」
ずっと立ち聞きしていたかがみが尋ねる
つかさ「こなちゃんが、まだ帰ってきてないんだって、心配してかけてきたみたい」
かがみ「そ…そう、あいつの事だし、またどっかほっつき歩いてるんじゃないの?」
つかさ「…そうだといいけど、ゆたかちゃん少しおろおろしてたような…電話も繋がらないらしいし」
かがみ「…ふぅん」
かがみはなんとか自分の話を切り出したかったが、つかさがまた携帯をいじりだしたので黙る事にした。

つかさはふと、こなたの事を思い出す。
こなたとは嫌な感じで別れたままだった。
心配だったが、もしかしたらみさおの所に戻っているかもしれないとも思ったので、取り敢えずみさおに連絡する事にしたのだった。
みさお「もしもし、つかさ?」
すぐに繋がった
つかさ「あの、続けていいって…」
みさお「ほんとかっ!つかさ」
つかさ「うん!」
それから思い思いの言葉を交えた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/29(水) 02:10:30.22 ID:gbrAd3Uo<>支援<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/29(水) 02:12:36.69 ID:oQLrFoDO<>つかさ「ところでみさちゃん…今日こなちゃん来なかった?」
望みは薄いと思っていたが、返ってきたのは意外なものだった。
みさお「きたけど…」
つかさ「ほんと?!まだそっちにいるの?」
みさお「いや、すぐ帰っちゃった。つかさがくる前」
つかさ「…何かしゃべった?」
みさお「ん?ああ…丁度休憩室であってさ。つかさがもう来なくなるかもしんないって言ったら、突然走って階段降りてってよ…。それっきり」
思いきり違和感のある行動だ
つかさ「それ、何時頃?」
みさお「んーと3時のおやつで出てきたんだったから…3時台だったと思うけど…」
みさお「なんだ?ちびっ子がどうかしたのか?」
つかさ「ううん。来てるかな…と思って何気なく」
みさお「そっか。でも取り敢えずよかったよかった!お前もお前のねーちゃんも報われたじゃん!」
つかさ「ありがと。じゃあ、邪魔しちゃ悪いし…また明日」

電話を切る。
かがみはまだ立っていた。少し悲しそうな顔をして
つかさ「お姉ちゃん?」
かがみ「終わった?」
つかさ「うん。こなちゃん予備校に来たって…」
かがみ「ん?でも、あれ…?つかさ、こなたと喋ったの?」
つかさ「うん。最初の講習、同じだったんだよ。あたしから話かけたんだけど…」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/29(水) 02:14:01.50 ID:oQLrFoDO<>かがみは本題に移したかったのだが、昨日の自分とこなたの会話と今のつかさの話が全然噛み合ってない事が気になりだした。
確かこなたはつかさを見ただけといったはずだ。
なのにつかさは…
つかさ「…ねぇお姉ちゃん」
考えている時に話しかけられたので、ビクッとするかがみ
かがみ「な、なに?」
つかさ「お姉ちゃん、こなちゃんと最近連絡とらなかった?」
かがみ「今日…」
つい口から出てしまう
つかさ「今日?!いつ頃?」
慌てて携帯を取り出すかがみ
かがみ「えと、記録は…」

かがみ「…ちょうど4時…って」
…みさおが会ったのが3時台でかがみと電話してきたのが4時…
つかさ「お姉ちゃん、何の話をしたの?」
かがみは口を開いたが、静止する。
言えない…
こなたに口止めされていたのだった。
つかさ「お姉ちゃん…?」
何かごまかせないかと考えている途中でつかさに核心をつかれた
つかさ「もしかして、あたしの事じゃない?」
かがみ「ぅ…」
つかさ「お姉ちゃんが最初にあたしが予備校に行ってるの気付いたんだよね…」
かがみ「…」
つかさ「もしかして…こなちゃんから聞いたの?」

かがみはただ押し黙るしかなかった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/29(水) 02:17:14.92 ID:oQLrFoDO<>次回予告《こなた失踪…果たしてどこへ…》

絵はちょいと無理…
ではまた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/29(水) 02:18:09.51 ID:vL0eUp6o<>乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/29(水) 02:19:24.74 ID:gbrAd3Uo<>乙!
こなた・・・どうしてこなた・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/29(水) 02:22:48.70 ID:0E5jdoAO<>乙乙超乙

いや本当によかった…
後はこなたがどうなったのか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/30(木) 00:34:20.64 ID:3u1oi260<>自殺フラグ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/30(木) 03:17:02.46 ID:pmk9PIDO<>医学部E判定でも場合によっては旧帝大の他学部はA判定だったりもします。
あまり気にしないでね。

続き↓<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/30(木) 03:18:11.04 ID:pmk9PIDO<>かがみ「…」
つかさ「お姉ちゃんお願い。」
そうだとしたら…
かがみ「…」
つかさ「今言ってくれないと!大変な事になっちゃうかもしれないの!」
こなたが、みさおにつかさの事を聞き、かがみにそれを確認した。
そして行方を眩ます
そうだとすれば、確実にその起因はつかさに密接に関与しているはず…

…かがみは観念して話し出す。
かがみ「昨日あたしが電話したら、あ、あいつが…あんたを予備校で見たって言ってきて…」
つかさ「それで昨日お姉ちゃんは私を連れに?」
かがみ「…そう」
かがみ「それで今日、さっき言った時間にこなたから電話がかかってきて…あんたがどうしてるかって」
つかさ「それで?」
かがみ「止めさせるって言ったら、そのまま切れちゃった。かけ直してこないから、あたしからもかけ直したんだけど、あいつ全然出なかった…」
つかさ「…どんな様子だった」
かがみ「え、え…と」
…こなた『かがみ!昨日の事だけど』
かがみ(そういえばこなたあれしか喋ってない…)
かがみ「なんだか凄く慌ててたような…」

つかさの中で何かが組み合わさる。つかさ(あたしだ)
つかさ(あたしが原因だ)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/30(木) 03:19:11.56 ID:pmk9PIDO<>やっと家族から認められたつかさだったが、直ぐ新しい厄介事が降りかかってきたのだった…

かがみ「つかさ!ちょっとどうしたの?つかさ!」
つかさ「こなちゃんを探しに行く…」
かがみ「もう真っ暗だよ?!それにこなたの事はおじさんに任せておけば…」
つかさ「あたしが原因なの!みさちゃんにも、お姉ちゃんにも、こなちゃんはあたしの事を確認してた。」
かがみ「だ、だからって…」
つかさ「お願い!」
急いで玄関で靴を履く。
かがみ「あ、あたしも行くよ…」
つかさ「駄目!お姉ちゃんはゆたかちゃんから電話がくるかもしれないから見張ってて!何かあったら連絡して!」
かがみ「どこにいくのよ!」
つかさ「取りあえず予備校周辺!」
つかさはそういうと外へでて自転車にまたがり走り出す。
かがみ「つかさ!」
かがみの叫びも虚しく、つかさは行ってしまう。

かがみ「あの子…」
まつり「あれ?かがみ。つかさは?」
居間から出てきたまつりが玄関で立ち尽くしているかがみを見つけた

…こっちはこっちでまた忙しくなりそうだった。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/30(木) 03:20:08.09 ID:pmk9PIDO<>…
なぜこなたがつかさの不利になる事を行ったのか…
自転車をとばしながら夜道を行くつかさ
…6月
スランプに陥ったつかさに更なる災厄が連なった
ある女性に声をかけられ、その女性はつかさを陥れようとした。
その時の件がまたここで思い出される。
つかさは疑問に思った
なんで自分は他人に危害を加えていないはずなのに、こうも理不尽な思いをしなければならなかったのか…みさおはいつだったか言っていた
みさお『ありゃ嫉妬だよ。つかさは順調に学力あげてったのが癪にさわったんだろ』


こなた『つかさ、変わったね』
こなた『あたしには無理なんだよ』
まさか…嫉妬?
だから本屋で参考書を…?
一人で学ぼうとしていた?



…でも無理だった
つかさの頭の中でその状況が作り出される

つかさ(あたしなら、どうするだろう…)
かつてのつかさではなく
つかさ(今なら…)
もし自分に行き詰まっていたら…
…おぞましい感覚。
悔しいとか情けないとかそんなレベルじゃなく

つかさ(こなちゃんがもし、そんな状態だったなら)

つかさ『大丈夫だよ!まだ頑張れるよ』

つかさ(あたしは…なんて酷い事を言ったんだろう)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/30(木) 03:21:18.14 ID:pmk9PIDO<>つかさ(でも…そうとわかったんなら)
あやまらなきゃ…
そして
つかさ(こなちゃんは限界なんかじゃない)
つかさ(こなちゃんは昔のあたしとおんなじ)
自分の道を探そうともがいている。
もがいてもがいてもがいたからこそ、傷付き落胆する。
つかさだってそうだった。
その感覚が生々しく蘇る。
なす術なく専門学校に向かうつかさ…
だが、そこで終わりではなかった。
そこには、やさしい、救いの手があった。
だからこそ、それが、まつりの助けがあったからこそ、今のつかさが生まれた。
一人じゃだめでも、支えてくれる人がいれば…
つかさ(こなちゃん…)

だから、だからこそ





今度は、あたしがこなちゃんの救いの手になろう。
まつりお姉ちゃんがあたしにしてくれたように。
今度はあたしがこなちゃんを

つかさ(連れ戻す…!)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/30(木) 03:22:53.88 ID:pmk9PIDO<>…


予備校に通うのにおりる駅
こなたとあった本屋
そしてその周辺
手当たり次第に探した
既に9時をまわっていた

〜予備校前
かろうじて予備校は開いていた。自習室帰りの塾生たちがまばらに出てくる。
つかさ(流石にここには…)
みさおは流石に帰っているだろうし、巻き込むと迷惑になるだろう…

つかさ(ここにいないとすると、秋葉原とか…)
もはや、つかさが何かできる範囲ではない。
つかさ(こなちゃん…どこに…)
どうして?なんのために?
…まさか…死んじゃったりしないよね

ぞぞぞと嫌な寒気。
…どうしても今こなたに会いたい。
会って話しをしたい。

そうしなければ何も解決しない。
二人とも蟠ったままになってしまう。

…その時、携帯がなる。
かがみだった。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/30(木) 03:24:39.26 ID:pmk9PIDO<>…
かがみ「さっき、おじさんから電話があった。こなた高校にいるって」
つかさ「高校?」
かがみ「黒井先生から連絡があったんだって」
つかさ「でも、どうして、高校なんだろ…」
かがみ「あたしが聞きたいわよ…」
それにしても無事でよかった…
かがみ「…つかさ、行くの?」
かがみ「もう遅いし、おじさんと黒井先生に任せておいても大丈夫なんじゃない?」
かがみは不安そうだ
つかさ「…ごめん」
つかさ「あたし、こなちゃんとどうしても話しておきたいの…」
かがみ「つかさ…こなたのこと…」
つかさ「大丈夫。お姉ちゃんが心配してる事なんてしないよ」
つかさ「遅くなるけど、よろしくね」
かがみ「…うん。わかった」

切れる電話。
つかさは歩きだす。
泉こなたと、まみえるために<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/30(木) 03:28:49.44 ID:pmk9PIDO<>次回予告《屋上にて。決着》

絵は今日の夜に多分貼ります…雑ですが。電池の関係です

やっと、終わりが見えてきたよ

ではまた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/30(木) 03:45:16.92 ID:LaaeWSUo<>乙!
終わりが見えちゃうのか!!!!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/30(木) 04:13:12.71 ID:FdQH4.AO<>乙乙

受験勉強ならまだまだ折り返し地点だぜ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/30(木) 11:40:10.47 ID:ASFTbeA0<>乙乙!!
かがみ「こなたは鉈もってるからつかさは金属バットもっていきなさい!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/30(木) 14:23:33.86 ID:vQ4OpX2o<>すげー面白い
応援してます<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/31(金) 01:05:11.27 ID:x73eCYDO<>すまん。今日こなた編終わらせようと思ったけど、非常に頭が痛いので途中で切ります。寝ます
ほんと待っててくれてる方すみません。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/31(金) 01:08:20.39 ID:x73eCYDO<>…陵桜学園
かつて、つかさが通った高校である。
9時を過ぎていたが門は開いていた。
校舎の窓から灯りが漏れている。
今日は何か集まりがあったのだろうか
黒井ななこも学校にいるとの事だ
つかさはゆっくりと校舎の入り口へと向かう。
扉は開いている。
つかさは取り敢えず教務課に向かう事にした。


教務課に黒井ななこはいた。他にも数人教師が残っている。
ななこはつかさを見つけると、オッ!と言ってすぐによってきた。

ななこ「柊…つかさやないか!どうした?」

つかさ「あの…こなちゃんがここにいるって聞いて…」

ななこ「…やっぱそれか。事情は大体泉から聞いた。泉は屋上におる」
つかさ「屋上?どうして…」
ななこ「思い出に浸りたいんちゃうか?お前との事一通りうちに話した後、少し落ち着いたみたいで、どうしても頼む言うもんでな…全く、夜中に突然来るもんだからなんだと思ったわ…ま、大丈夫、柵してあるし」
ななこ「…ところでお前の方はどうなったんや」
つかさ「はい?」
ななこ「聞いたで、お前が医学部目指してるしょーもない話。なんか偉く頑張ってるらしいやん」
ななこ「バレたんやろ?どないなったん?」
つかさ「…なんとか許してもらえました」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/31(金) 01:11:15.79 ID:x73eCYDO<>ななこ「へぇぇ!許して貰えたんかい?泉は自分のせいで。って言うとったからそうなったもんだと思っとたわ」
ななこ「あたしは進めんけどな〜。まぁ、頑張りや。成績も延ばしとるようだし、思いっきりやったらお前でも届くかもしれへんよ」
つかさ「…」
ななこ「嫌そうな顔すんなって。イヤミじゃあらへん。ウチは高校の時のお前の評価に照らして言うてんねん。泉はお前の事変わったって言ってたし、何かしら変化があるんやろ?それを証明するんがお前の仕事や。来年ウチにたっぷり仕返ししてくれな」
つかさ「…はい」
ななこ「ついて来い。知っとると思うけど、一応案内してやる…あと」
ななこ「確かに泉はお前の約束を破った。だけどあいつすごく反省してる。あんまり怒るなよ?」
つかさ「そんなつもりできたんじゃないです」
ななこ「仲直りしたいか。」
つかさ「はい」
ななこ「…仲良しだったもんなお前と泉は。でも今回ばかりは…まぁウチがとやかく言うのは止めとくわ。直接話しな」
つかさ「…はい」

ななこ「ま、こうやってお前らも大人の階段を登っていくんだな…」
ななこ「お互い、引っ掻きあってな」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/31(金) 01:14:46.68 ID:x73eCYDO<>〜屋上扉前
ななこ「泉の親御さんが向かえにくる言うてたから、それまでには終わらせてくれ。あと一時間ぐらいかな。お前はウチが駅までなら送ってったる」
ななこはそう言って引き返していった
つかさは扉に手をかける
…こなたが扉の先にいる
驚くだろうか?嫌がるだろうか?
…どちらにせよ。今日中に決着を付けよう。そう思って扉を引いた

〜屋上
高校生だった時、つかさはあまりここにきた事はなかった。こなただってきっとそうだろう。
高校の周囲を、かつて自分達が過ごした世界を一望できるその場所で、

つかさはこなたを探す。
そして後ろ向きで、座っているこなたをみとめた。

こなたは空をみているようだった
どういう表情をしているんだろう
空は晴れていて星が見える。
その空の下でつかさはゆっくりとこなたに近付いていった。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/31(金) 01:18:04.57 ID:sCbExYEo<>C<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/31(金) 01:20:27.00 ID:x73eCYDO<>ttp://imepita.jp/20090731/046930
《一時中断》すいません<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/31(金) 03:45:21.89 ID:0scgTDIo<>待ってるお<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/31(金) 03:55:25.03 ID:sCbExYEo<>おつおつ!まってるぜい!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/07/31(金) 20:47:25.56 ID:Yiriem.0<>

何    天才             ヒソヒソ・・・      「ここまでの子とは…」
て          やるがなコイツ   さすがオレの子だ…
奴   化物か…コイツ…                    「こやつ…ここまで…」    大した娘だ…
だ           本当に大した奴だよ…お前は                
 コソコソ・・・                                  「こいつ…かなりの切れ者」
        「まさか…これ程とは…」       逸      流石お前だ…
                               材                「大した奴だ…」
 何て野郎じゃ…       さすがですね…             ザワ・・・       
                「何てヤツだ…」      / ̄ ̄ ̄\        
大した怪力だ  「…コイツ…ただものじゃない」 ./ ─    ─ \        さすがお前だ…
                             /  <○>  <○>  \  
   認めてやろう 大したガキだ…      |    (__人__)    |   な…何て人です…  
ザワザワ・・・・      ガヤガヤ・・・        \    ` ⌒´    /「こ…これほどどは…」   
      写輪眼でも見切れない…      /              \        こいつ…出来る…

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/31(金) 21:43:18.56 ID:GbTqSW.o<>つかさェ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 00:00:01.30 ID:QNwS9C.0<>こんなの・・つかさじゃない!

つかさはダメな子なんだぁーー!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 02:37:05.93 ID:r62R1UDO<>空。
星だけがそこを舞う私の視界
私は浮いていた
何もかも忘れ去り、浮いていた

死のうかと思った
だがその勇気は私にはなかった
どうやらまだ、私は地面に足をつけていたいらしい。

私はふらふらと放浪し最後にここにたどり着いた。
かつて通った、思い出のつまった高校へ

私は破壊したばかりの思い出にすがりついている。そう感じた
こうも、どちらにも転べない人間。
ちょうど黒井先生に見つけられ、事情を話す事になる。
全てを話した。捨てるものなどなかった。
先生は表情を変えずに言った。
ななこ「馬鹿な事したな。どないするんや」
わかりませんと答えた。
つかさに会う事はもはやできまい。謝る資格なんて…いや謝ったってすまないと思った

それから先生に頼んで屋上へ上げて貰う。
あまり来た事はなかったが、無償にいきたくなった
…この手で壊した思い出を俯瞰する事でしか、物事を見つめられないからかもしれない。

俯瞰したい私
地に足をつけたい私


私は滅茶苦茶な人間
その無茶苦茶に友達を巻き込んだ最低な人間

ただ逃げ道を追い求めて、そこにいた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 02:39:53.29 ID:r62R1UDO<>…

後ろにつかさがいると知って驚かなかった訳じゃない
私は驚けるほど気持ちを集中できなかったのだ。

つかさの声を聞いて、ゆっくりと振り返る
当然柊つかさが立っていた。

しばらくの沈黙
口を開いたのはつかさだった
つかさ「こなちゃん。あたし怒ってないよ?」
つかさ「みんなと話し合って許して貰えた」
つかさ「だから、こなちゃんのせいであたしがどうかなったって事はないから…」


つかさもどう話しかければ良いのか迷ったいたようだ。ぎこちない感じだった。

こなた「そう…」
それは、よかったと思う。
だがそこではっきりと自覚する
…それじゃない。それは附属の行為であって要ではない。
そう気づいたのは、つかさにそう言われた後も、全く心の澱みがなくならなかったから。
つかさの気遣いを裏切り、つかさとの約束を破った自分、つかさがそれを許したとしても、許してくれない人が確実にいる。
それは自分、泉こなた。外道にすらなれない自分。

…つかさがそれを知るはずがないと思った<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 02:43:44.41 ID:r62R1UDO<>結局つかさが言ったのは下らないことだ
こなた「一応、言わせて。ごめんなさい」
罪深い口から発した中味のない懺悔
つかさが傷ついてないなら幸いだ
これでつかさが退場してくれれば十分だ。
一人で苦しむのは自分。



…だがつかさは終わりにしようとはしなかった。

つかさ「こなちゃん…また、一緒に勉強しようよ」



こなた「…」
それが嫌だから、私はかがみに言ったのだ。それなのにまた。つかさは。


つかさ「こなちゃん。もうできないって言ったよね。無理だって言ったよね」
こなた「…そのとおりだよ。私には能力がないから」
つかさ「…それは重要じゃないよ」
こなた「じゃあやる気がないからならいい?」

もう止めてほしい。なぜつかさはこうも深追いするんだ。

つかさ「わたしは、それを否定するために来たの」

こなた「は…?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 02:45:33.20 ID:r62R1UDO<>こなた「否定も何も…」
つかさ「こなちゃん。やる気がないって言うんなら聞くけど、なんでこの前本屋さんで参考書漁ってたの?」
こなた「その時の事は前にも言ったよね」
つかさ「…違うと思ったから今取り上げたんだよ」
こなた「…?」
つかさ「じゃあなんで、おじさんにやる気がないってさっさと言わなかったの?」
こなた「それは…気まずいでしょ…」
つかさ「そう。なら最後に聞くよ」


つかさ「じゃあなんで、あたしの事をお姉ちゃんに喋ったの」

こなた「…」
つかさ「ねぇ、こなちゃん」
こなた「…それは」
それは…
つかさ「悔しいからでしょ?妬ましいからでしょ?違うの?」
随分はっきり言う
だがそうだ。そういう思考だった。
こなた「…」
つかさ「やる気がない人が。嫉妬なんて、するかな?しないよね?」
こなた「…」
事実だ
つかさ「こなちゃん。こなちゃん自身、わかんなくなってるんじゃないかな。」
つかさ「こなちゃん、まだ諦めきれてないんだよ」
つかさ「前にも話したけど、あたしもそんな時期があった」
つかさ「みんなに否定されて、自分でも諦めなきゃって思った…でもふと諦めきれてないのに気づいたりする…」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 02:48:09.09 ID:r62R1UDO<>つかさ「それを気づかせてくれたのはまつりお姉ちゃんだった。」
つかさ「諦めきれないんじゃなくて、諦められないんだよ。」
つかさ「お姉ちゃんはあたしにそう教えてくれた。だから私はここにいる」
つかさ「だから今度は私はこなちゃんにそれを教えるよ。こなちゃんはあたしとおんなじだから」
こなた「…」
つかさ「こなちゃんはまだ自分の道を探してるんだよ…形はどうであ…」



こなた「綺麗事ばっかり言わないでよ!!」
泣いていた
こなた「あたしはつかさみたく、純粋でも!まじめでもないの!そんな綺麗事並べられたって!わかるわけないだろ!!」

つかさはしばらく沈黙する
驚いたようではない
こなた「それがまかり通るのはつかさだけだよ。気安く人に言う言葉じゃない」

つかさ「…」
つかさはキッと睨む
こなた「…なに?」
つかさ「こなちゃん」
つかさ「奇麗事だよ確かに」
こなた「…」
つかさ「でもね…」つかさ「奇麗事すら言えなくなってどうするの?!」
つかさ「奇麗事で動けなくてどうするの?!」

つかさ「もう一つ聞くよ。こなちゃん」

つかさ「こなちゃんは奇麗事で頑張ってみようと思ってたんじゃないの?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/01(土) 02:48:32.01 ID:gmdTUFMo<>支援<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 02:49:52.62 ID:r62R1UDO<>こなた「…どういう…」
つかさ「予備校にいったのは奇麗事だよね。自分ができると高くくったんだから」
こなた「…」
つかさ「勉強しないでもだらだら続けてたのも奇麗事だよね?自分がいつかやりだすって高くくってるんだから」
こなた「…」
つかさ「あたしの事をお姉ちゃんに言ったのだって奇麗事だよね。だって」
つかさ「自分の奇麗事を傷つけたあたしが許せなかったから」
こなた「…!」
つかさ「違うの?あたしの事をお姉ちゃんにバラしたのが最大の証拠なんだよ?」

こなた「っ…だからどうしろって」
つかさ「ちゃんと…仕返ししたいんじゃないの?あたしに」
こなた「…」
つかさ「あたしはこなちゃんの気持ちなんかわからなかったから平気でこなちゃんにとって酷い事言ったよ?頑張ろうとか。まだできるとか。」
つかさ「悔しいんでしょ。どうすれば仕返しできる?」
こなた「あたしは…!何も…!」
つかさ「最後の最後まで奇麗事を貫き通すんだよ!!!それに才能とか!能力とか!関係ないよ!」
つかさ「こなちゃんは…奇麗だよ?全然汚れてなんかないよ」

つかさ「…こなちゃんはまだ、やる気ある。」
顔はぐしゃぐしゃになっていた。
それでもつかさは私の顔を真剣に見つめていた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 02:52:57.46 ID:r62R1UDO<>つかさの言う事は正しかった。
嫌と言おうが、それは事実であり、力強く響いた。
こなた「あたしは…つかさに酷い事をした…つかさが許してくれたってあたしはあたしが許せないよ…」
なんとか言い返そうとする
つかさはただ

つかさ「…綺麗だね」
と言った。
なすすべなく
私は声をあげて泣いた。
泣く
泣く
泣くしかない
全部泣き出す
私は汚れることすらできなかった。私は自分をそう考える事で庇っていた。
それを…自覚したのだ。

泣きじゃくる私をつかさが抱擁する
つかさ「自分の道は、自分で見定める。私はそう決めた」
こなた「…」
つかさ「こなちゃんも、そうしたいと思ってるんでしょ?」

そうだ。この方向性のない霧の中から抜け出たくて、泣きじゃくっているのが
私なんだ。


こなた「…ごめんね…」
こなた「…ごめんね…つかさ…」

そして
こなた「…ありがとう…」

私は完全に身をつかさに任せた。
かつて肩を並べて歩いた親友。
私の攻撃を抱擁し、私自身すら抱擁してくれた柊つかさ。

霧はまだ晴れない。
だが霧を晴らすために頑張ろう。
一人じゃ怖い。だけど彼女がいてくれるなら、私はもう一度頑張ってみよう。
そしてまた
いつか肩をならべて…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 02:59:17.31 ID:r62R1UDO<>…

「高くくるなら、最後まで高くくれ」

長い長い8月1日は幕を閉じた。
つかさも、こなたも無事に家に帰って眠る。
新しい明日を向かえるために、






翌日、予備校で三人は揃って、何事もなかったかのように過ごしていた。

新しい1日が始まっていた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/01(土) 03:01:43.54 ID:r62R1UDO<>次回予告《10月、かがみ》

つかれた
なんかもっとぐちゃぐちゃかきたかったけど…
つかれた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/01(土) 03:06:10.60 ID:gmdTUFMo<>乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/01(土) 03:15:39.54 ID:TPQWyl2o<>おつおつ!
つかさ・・・見ない間にずいぶんかっこよくなっちまって・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/01(土) 06:04:37.05 ID:TUUCl.Uo<>お疲れ〜〜〜

10月まで飛ぶと言うことは???
模試の結果は??

気になる〜〜〜〜wwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 19:54:38.33 ID:QNwS9C.0<>つかさとこなたの性格おかしくないか?

いや、それよりみなみをだしてくれないか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 22:34:27.74 ID:r62R1UDO<>《10月某日》

みさお「んでよーちびっ子の奴毎日予備校残って勉強してんだってよ!あたしらがついてないと駄目かなとか思ったけど、ちびっ子も変わったよな〜」
かがみ「そう…」
電話したのはあたしの方からだ。
つかさの一件以来気まずい感じになっていたのだが、思い切って電話してみたところ、何も気にしてない様子で、みさおらしく気さくに接してくれた。
しばらく他愛のない事を話した後、さりげなく話題をそらす
かがみ「…ところで、つかさの事だけど」
みさお「なんだぁ?柊もしかしてまだつかさの事反対してるのかよ」
かがみ「ち、違うわよ」
みさお「じゃあ何よ?今頃あたしにつかさの事で話ってさ」
かがみ「それは…その…」
つかさの予備校通いが許されて、2ヶ月がたった。
だが…
みさお「おいおい、まさか柊よぉ。お前、」
何か不吉な予感がして聞かれる前に否定する
かがみ「違っ…!あたしはつかさの調子はどうか聞きたいだけよ」
みさお「ふぅ〜ん。そぉ」
みさお「ならつかさに直接聞けばいいじゃ〜ん?」
声が笑っている。
みさお「つかさだったら元気だよ。勉強順調、体調万全。」
かがみ「…そう」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 22:37:10.74 ID:r62R1UDO<>《10月某日》

みさお「んでよーちびっ子の奴毎日予備校残って勉強してんだってよ!あたしらがついてないと駄目かなとか思ったけど、ちびっ子も変わったよな〜」
かがみ「そう…」
電話したのはあたしの方からだ。
つかさの一件以来気まずい感じになっていたのだが、思い切って電話してみたところ、何も気にしてない様子で、みさおらしく気さくに接してくれた。
しばらく他愛のない事を話した後、さりげなく話題をそらす
かがみ「…ところで、つかさの事だけど」
みさお「なんだぁ?柊もしかしてまだつかさの事反対してるのかよ」
かがみ「ち、違うわよ」
みさお「じゃあ何よ?今頃あたしにつかさの事で話ってさ」
かがみ「それは…その…」
つかさの予備校通いが許されて、2ヶ月がたった。
だが…
みさお「おいおい、まさか柊よぉ。お前、」
何か不吉な予感がして聞かれる前に否定する
かがみ「違っ…!あたしはつかさの調子はどうか聞きたいだけよ」
みさお「ふぅ〜ん。そぉ」
みさお「ならつかさに直接聞けばいいじゃ〜ん?」
声が笑っている。
みさお「つかさだったら元気だよ。勉強順調、体調万全。」
かがみ「…そう」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 22:38:50.85 ID:r62R1UDO<>…
みさお「でもやっぱつかさすげーよな〜本当に模試でC判定出しやがったもんな〜見た目はふにゃふにゃしてんのにな〜。…知ってた?」
かがみ「知ってるわよ」
模試が返ってきたはつい先日
つかさは約束通り夏最後の模試で見事医学部C判定をとった。
家族誰もが取れなくても続けさせてあげようと思っていた。だがつかさはやり遂げた
あたしはそれをまつり姉さんからの電話で知ったのだった。
かがみ「でもさぁ、まぐれかもよ?後はDが一つにE3つ。問題が当たったとかそういうのかもしれないし。」
みさお「…柊ってさ、ほんと変わってねーなぁ」
かがみ「は?」
みさお「もしかして、自分より偏差値高いとこに行っちゃうつかさに嫉妬とか」
ケタケタ笑っている。
かがみ「ち、違うわよ!あたしはただ油断してると痛いめ見るから気をつけなさいって言いたいだけよ」
みさお「だ、か、らぁ。直接言ってやれってぇ!ひーらぎ〜」
かがみ「〜」
もう駄目だ。私の負け。みさおは全部感づいてる
無駄な抵抗だった
かがみ「ったく。大体解ってるんでしょ?…あたしの事」
みさお「へへ」

そう、あれ以来、あたしとつかさはゆっくりと話していなかったのだ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 22:43:00.19 ID:r62R1UDO<>…

みさお「聞いた聞いた。つかさに噛みついたんだよな?怖っ」
かがみ「…」
まぁ事実かもしれないので黙認
みさお「やっぱまだ反対とか」
かがみ「賛成よ」
みさお「ほぉ、ならなんだね。柊君悩みってのは」
わかってるくせに
かがみ「…」
かがみ「あたし、まだつかさにちゃんと謝ってないのよ。」
みさお「うん、大体知ってた」
かがみ「知ってたなら気を使いなさいよ!…それにあんたが知ってんのよ」
みさお「つかさが言ってた」
かがみ「つかさなんて?」
みさお「まぁ落ち着け。柊が懸念してるような事はつかさは言ってないよ。「お姉ちゃんと雰囲気悪くなっちゃって…」ってなぐらいで」
かがみ「…」
かがみ「そう…」

みさお「しかし、もう2ヶ月たってるのにまだ降伏してないわけ?」
かがみ「た、タイミングがなかったのよ。あたしは9月で自宅に帰っちゃってそれ以降会う機会なかったし…つかさも忙しそうだし」
みさお「それでも8月中はいっぱいタイミングあったんじゃないの〜」
かがみ「もう、からかわないでって…」

みさお「ま、柊の性格じゃしょうがないしな。あたしに相談したかったんでしょ?聞くよ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 22:44:17.81 ID:r62R1UDO<>…

みさお「名付けてゲリラで謝罪大作戦!」
つかさとちゃんと仲直りしたいとみさおに相談したのは間違いだったんだろうか
みさお「下校中のつかさに突撃し、謝罪!」
かがみ「あたしが馬鹿だった…」
みさお「えー、いいじゃん。シンプルが一番だぜ。とにかく柊が都合のつく日に襲えばいいんだから」
かがみ「言葉が乱暴すぎる!あたしがつかさを襲うってどういうシチュエーションだよ!」
みさお「ぴったりじゃん」
かがみ「うるさい」
みさお「とにかく、あたしも協力するし。姉妹水入らずで話したいでしょ」
頷く
みさお「日曜日は5時に予備校しまるんだぜ。だから柊が用事がない日曜日にでもさ」
かがみ「なら…来週で…」

みさお「柊、友達いないの?予定とかないの?」
かがみ「うるさい!いるわよ!予定が丁度入ってないだけよ」
それに一刻もはやくつかさと仲直りしたい

みさお「まぁ、深追いは止めとくか。じゃあ今度の日曜日にな…」


…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 22:45:40.64 ID:r62R1UDO<>…

つかさの予備校騒動のすぐ後、あたしはつかさと話したかったのだが、それと重なってこなたの騒動でつかさが家から飛び出してしまったので、そのまま保留
以降ずっと、きちんと話すタイミングを掴めないで、結局8月はすぎ、ぎこちないままあたしは一人暮らしに戻る事になった。
そして結局2ヶ月
正直情けなかった。
謝ること一つできない自分
他の家族は私が当然、つかさの受験を認めたと思っているようで、特にぎくしゃくもしない。だがあまりつかさの話題になる事はなかった。

無理もない。
一番激しく反対していたのはこのあたしなんだから。
とにかく、悩んでいるのはあたしとつかさの問題
つかさの評価を固定し、曲げようとしなかったあたし
それはつかさを守るための行為だと思っていた。
だが逆につかさを傷つけ、遮っていたのだ

そしてそんなあたしの妨害から自分の力を示して抜け出していったつかさ。

言葉の通り、抜け出して、あたしを置いていってしまったつかさ。

…あたしはつかさにどう謝っていいのか、よくわからないままだ…
でもこの機会にけりをつけよう。
なんとかしなければ
あたしは必死だった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/01(土) 22:48:51.61 ID:r62R1UDO<>《間奏》
鬼束ちひろ「ラストメロディー」

いい歌でつ

いろいろぎこちない所は修正してくれて構いません。
しばらくしたらまたくると思います<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/01(土) 22:53:53.87 ID:r62R1UDO<>だぶった…すいません…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 23:39:26.66 ID:r62R1UDO<>…
つかさ「お姉ちゃん」
かがみはみさおに聞いた道でつかさを待っていた
かがみ「…よっ、つかさ」
つかさ「どうしたの?…こんなとこで」
かがみ「ちょ、ちょうど近くに寄ったから、もしかしてつかさに会えるかもって思ってさ」
かがみ「もう帰るとこ?」
つかさ「うん。そうだよ」
かがみ「そ、それなら途中まで一緒に行こうよ」
つかさ「いいよ」



つかさは楽しそうに予備校の事を話す。みさおの事。こなたの事。
つかさ「こなちゃん。予備校違うから普段は会えないけど、なんか凄く頑張ってるみたい。」
つかさ「最近じゃメールであれやったこれやった。って頻繁に報告してくれるんだよ」
かがみ「へぇ…でも少し迷惑だよなぁ。こなたの奴少しは気を使えって…」
つかさ「ううん。なんかお互い頑張ってる感じがして元気がでるの。だから私も時々送ってみたり…」
かがみ「あんたもやってるのかい…」
…他愛のない話をする
…そして、
つかさ「じゃあ、お別れだね。お姉ちゃんも勉強頑張ってね」
かがみはつかさを呼び止める。
かがみ「つかさ!ちょっと待って」
まだ肝心な事を話してない。
かがみは持っていたカバンからノートを一冊取り出した。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 23:41:40.56 ID:r62R1UDO<>かがみ「これ…。あたしの世界史のノート」
かがみ「あたしが受験の時に使ってたの。あたしが知ってる事全部書いてある。良ければ使って」

つかさ「…いいの?」
つかさはそれを受け取ってめくってみる。
中はびっしりと丁寧な字で書き込まれている。
ところどころ、書き直した箇所があり黒鉛の濃さが異なっていた。
つかさ(…もしかして…お姉ちゃん)
真偽はわからないがつかさのために書き直したのかもしれない。
事実そうだった
つかさは思わずノートを持つ手にやさしく力をこめた
かがみ「それで…つかさ…」
かがみ「ごめんね」
頭を下げるかがみつかさはあわててかがみの下がった頭を引き起こす

つかさ「あ、あやまんなくたっていいよ。あたし何も気にしてないよ」
かがみ「あたし、つかさに酷い事いっぱい言っちゃったもん…謝らせて」
つかさ「お姉ちゃんはあたしのためにそうしてくれてるのくらいわかってたよ。あたしが勝手に言い出したんだもん。お姉ちゃんは何も悪くないよ…」
かがみ「…あたし、…つかさの事過小評価してたよ…つかさはあたしがいなきゃ駄目だってずっと勝手にそう思ってた。」
つかさ「…お姉ちゃん」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/01(土) 23:44:47.65 ID:r62R1UDO<>かがみ「あたし、つかさが夢をみる事を必死になって止めようとしてた。それがつかさが幸せになる方法だと思って疑わなかった。でも違ったんだよね」
つかさ「…」
かがみ「結局あたしはつかさの事なんもわかってなかったよ」
つかさ「…そんなことないよ」
つかさ「あたしは、お姉ちゃんがいたから、ここまで頑張れたんだよ。」
つかさ「お姉ちゃんに説得されなければ、こんな無茶なことしなかったかもしれない。お姉ちゃんにそう思われてたからこそ、あたしは変わりたいって思ったんだから」
かがみ「…つかさ」つかさ「…まだ何も決まってないのに、格好良い事いっちゃったかも」つかさ「もう、あまり考えないで。あたし全然きにしてないから」


つかさ「お姉ちゃん。ありがと。大切にする」
つかさはノートを自分のカバンの中にしまう
つかさ「お姉ちゃん。これまで通り見守っててね」
つかさ「あたし、頑張ってるよ。あたしそれで十分頑張れるんだから」

つかさはじゃといって去ろうとした。
かがみはしばらく黙って、そして再び「つかさ!」と呼び止めた
そして、振り向いたつかさに向かって

「頑張れ!」

っといった。

つかさは笑顔で答えた。
かがみも笑顔だった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/01(土) 23:56:26.79 ID:r62R1UDO<>ttp://imepita.jp/20090801/856640↑
最後のかがみん

次回予告《最終回》

…の筈です。
私が語ろうと思っていたシナリオは散文状態ですが、ようやく一通り書き終わりました。
私はゼロ使スレ以前、漫画でしか物語を描いたことがなかった(とは言っても数が非常に少ないですが、しかも二次創作は初めてでした)んですが、どうしても妄想を発信したく、我慢できなくなったとです…
付き合ってくれた人はありがとう
明日書き終えたら暫く冬眠しようと思います。

そしてよろしければ最後までお付き合い下さい。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/02(日) 00:06:28.74 ID:EK3vigUo<>最後まで見るよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/02(日) 00:21:15.08 ID:HCDVf9g0<>その妄想に付き合ってやるさ
否、付き合わせてください<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/02(日) 01:18:38.84 ID:AScyg2AO<>最終回…だと…?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/02(日) 01:29:11.83 ID:Oq8BfJwo<>時期的にも、番外編「冬の日」があってもよさそうだな。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/02(日) 02:22:35.04 ID:wJH54Sw0<>そうか…もう終わっちまうのか…
冬眠って、ひだまりの続きはいつ書いてくれるんだww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/02(日) 04:36:20.69 ID:XBCOUMAO<>寂しいな…乙!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/02(日) 04:58:30.04 ID:EIILOoMo<>最終回か・・・
乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/02(日) 08:29:37.92 ID:wrROYNYo<>しかしこのスレも紆余曲折あったもんだな。
VIP+を揺るがすw大事件に巻き込まれたわけだし<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/02(日) 13:23:33.75 ID:AaaBTcDO<>ルナティックサイト
メディカルつかさ
グラビトンヒロさんww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/02(日) 18:44:22.97 ID:AScyg2AO<>これってまとめサイトとかに保存できないのか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/02(日) 19:37:17.86 ID:AaaBTcDO<>まとめサイト…
らき☆すたSSスレに頼みにいくか…

だがそうなるとサイトスレとひだまりスレは孤立すんな…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/02(日) 20:57:49.04 ID:0WD8eA.0<>神いいいいいいいいいいい!!!!!!!!!
                             ,.、
           o           __   / i
                       , . : :´: : : : :.`:.'/  l     ____
             。     ,. :': : : : : : : : : : : :/    ! 、, ' ´     /
                  /: : : : : : : : : : : : : :{     l:./       ./
                /: : : : : : : : : : : : : : : :,ゝ、 /`!    /
.     ○        /    : : : : : : : : : : :/, -――- 、<:\     ○
            ,': : . .   . . : : :|:./: ´: : : : : : : : : : `ヾ.: . ヽ
              i : : : : : : : : : : : :.! : : : :_:,イ: : : ∧: -、:i:. : :ヽ、\
.     o        |: :|: :.:.:|: : : : : : :.|/: :'´:.//: :/  ∨: :l:.:.:. : :',.`ヾ
            !: |: .:.:.j: : : : : : :.|: : :/ //     j: :.!:.:.:.:.. :.i     。
            ∨: .:.:_|: : .:. : : :.|/ ,ィ=ミ     ィチ}:/.:.:|、:.:. :l
       ○       |: :.:{ .|: : .:.: : : :| /,イノ:!    ハ7.:.:.:.:.| ヽ:. l  o
               |: :.:ヽ|: :.:.:.:. : :.l 〈 トz';7    {ソi.:.:.:.:.:.!  ∨
              |: :.:.:.:|: :.:.:.:. : :.|   ゞ‐'    ,   ,!.:.:.:.:,'
              j∧:.:.i、: .:、::. : :.!、  r― 、__ , . イ:.:.::.:/
                   ヽj ,\|ヽ:. :.! `' ーr-<_.:.:.:.!:.:.:./
               ,.へ`ヽ::::\!'r―-ヘ:::::::/><j:.:./
              /`ヽ:::\\:::::::':,   l:::://:::/!/、
                 //  ` 、::\\::::',   !://:::/    `_、
            /       \::\\', ;〃/ ,  _ /  `ヽ
           {__      i/ \::_ヾ_i/∠  i '、ヾ._,.   ':,
           /==>‐ 、_   |r. '. .´. . . . . . . `ヽ! />,、_, -  '.
             〈r‐/    } ノ 八. . . . . ..人. . . . .,イ、{/:/:/l    i
          /    _,ノ'〉‐'  >、__/. i. \_,ノ. ', ∨;:{  !    !
.          {    , -' /    /. . . . . ./. . . . l   i `´ヽ. _ ,ノ
            ヽ.__ノ   /     {. . . . /ヽ. . . .ノ   |<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/02(日) 22:07:22.81 ID:DnelzCIo<>最終回が楽しみだが終わるのが怖い<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/03(月) 00:06:33.96 ID:6JFChgDO<>長い道のりだった…

ttp://imepita.jp/20090802/841480
最終回<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 00:08:07.42 ID:6JFChgDO<>11月下旬
陵桜学園
ななこ「ったく、卒業証明書はセンターのをもらう時に全部貰っとけ言うたろ…ほら」
こなた「いや〜すいません。ついつい混み合ってまして」
こなたは封筒の束を受け取った
こなたのそばに、つかさとみさおがいる。
ななこ「おまえ等も…」
二人にも封筒をわたす
つかさ「ごめんなさい」
みさお「ごめんなさい」

ななこ「三人とも成績伸ばしてるようだけど、本番に肝心なもの忘れんなよ〜」
こなた「あれ?先生。どうしてあたし達の成績とか知ってるんですか?」
ななこ「そりゃお前らの通ってる予備校から資料が送られてくるからや」
こなた「え!そうなの?」
つかさ「あたしも知らなかったよ」
ななこ「おいおい4月に予備校から聞かれたろ?学校に資料送るか否かって…」
みさお「…そういえばあったような」
ななこ「まぁええわ」
つかさ「でも、先生。この前あった時はあたしの成績知らないみたいだったのに」
ななこ「あれはフェイクや!」
つかさ「ふ、フェイク…?」
ななこ「そや!べた褒めしたらつけあがるやろ?あそこでビシッと言うとったほうが生徒にはええんや!」
こなた「先生…バラしちゃ意味ないんじゃ…」
ななこ「あ、そっか!それもそやなぁ!あはははは!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 00:10:17.92 ID:6JFChgDO<>ななこ「…にしても、泉。柊。それと…日下部。お前ら顔つき変わったなぁ。なんかこうキリっとして賢そうにみえるで〜」
みさお「なんかあたしだけおまけみたいな…」
ななこ「悪い悪い、担任じゃなかったからな…つい名前がでてこんかった。そやけどそれでも印象強いほうやで」

ななこは三人の顔をしみじみ見る。
ななこ「泉、この前の件からは吹っ切れたようだな。成績が底辺層からぐんぐんあがってきとる」

ななこ「日下部、お前は4月から著しいな。詳しくはお前の担任に任せるけど、このまま順調に行けば第一志望間違いなしや」

ななこ「そして柊つかさ!お前は尊敬もんや。お前が理転するなんて誰も思わなかったのにな!だが絶対油断するなよ。お前の成績順調にのびとる。けど医学部ってのは本当一点の勝負なんや。どんなに成績がよくても落ちとる人はいる。かの高翌良みゆきだって私大の一つ二つは落ちとった。国立受かったけどな。お前は国立しか行けへんのやから、センターでミスったらおしまいや。絶対気を抜かへんように!」

三人の元気な返事を聞いてななこはにっこり笑う。
ななこ「ほな、あと2ヶ月ちょっとでセンターや。今のお前らならいける。みんな頑張ってき」
一同「はい!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 00:11:56.56 ID:6JFChgDO<>〜帰り道
つかさ「もうすぐセンターか〜」
みさお「つかさは八割いってんだよな。あたしら本番にそれだけ取れたら十分だわ…」
つかさ「あたし本番には9割ぐらいとんないといけないんだよ。心配だよ〜」
こなた「もはやバケモノの世界…」
みさお「そんなバケモノをなぎ倒していくつかさはすげー事この上ねぇよ」
つかさ「ま、まだなんとも言えないよ…いろいろやり残してる事もあるし…」
みさお「…ま、こんな頼もしいつかさがいたからこそ、あたしらも頑張れたんだよな!ちびっ子」
こなた「まーねー」

みさお「泣いても笑っても後少し。杭がないようにやらにゃあな」
こなた「みんな、笑えるといいね」
つかさ「…そだね」
不安になる。
もし自分だけ落ちたらどうしよう…
こなたやみさおとは違い、先が微塵とも見えないそんな気がする
でも、ここまでこれた。ここまで頑張ってきた。
みさおが言うように杭がないように頑張りきろう。
きっと届く
きっと飛べる
つかさは力強く祈る
三人で笑えますように…


そこにいる三人。大切な仲間。戦友。気持ちは皆同じだった…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 00:13:35.11 ID:6JFChgDO<>語れる物語と
語れない物語

ここから先はしばらく後者が続いた。
それは三人にとってつまらない事ではなく、むしろ充実していたという事だ。
ただひたすらに学習する。己の夢へ向かって。

…こなたは8月の一件以降飛躍的に実力をつけていった。
自分のやりたい事が見つかったわけではない。だかつかさに言われた通り、それを見定めるために、それを求めて一心に学習していた。非常に曖昧で不安定な道のりだろう。だがこなたはつかさの言葉に強く支えられていた。いつか借りは返す。そう思っていた。

…みさお、本人自身これほどまでに学習するようになるとは思いもしなかっただろう。ただなんとなくで始めた予備校生活。頑張るつかさを見て刺激され競争意識を持つ。そして以後順調。この物語では語らないが、やりたい事をもって勉強に取り組めるようになっていた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 00:15:46.27 ID:6JFChgDO<>…そして
つかさ。柊つかさ
これほどまでに極端に彼女が変わっていくなどと誰が考えただろう
かがみとの喧嘩で手に入れた種子。それは発芽し、まつりの支えもあって静かに静かに過酷な大地を確実に成長していった。
皆が気づいた時はそれは思いもしないほど立派になっていて、誰もがその存在を認めた。そして今、その植物は蕾をつけている。
開花するかは、誰でもないつかさ次第。
もはや誰も干渉できまい。
つかさは今もなお、良い結果を信じて歩き続けていた。




…そして、それぞれがそれぞれの思いを胸に

センター試験前夜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 00:20:06.71 ID:6JFChgDO<>まつり「つかさ、入るよ」


〜つかさの部屋
明日はついにセンター試験初日である。
つかさは落ち着いて勉強をすませ、明日に備えて眠りにつく準備をしていた。
つかさ「まつりお姉ちゃん」
まつり「…いよいよだね」
つかさ「…うん」
まつり「あんまり激励すると返って緊張させちゃうかもだね…でもけじめに一言だけいいかな」
つかさ「うん」
まつり「いつも通りに、ね!」
つかさの肩をポンと叩く。
つかさはしっかりと受け止めた。
つかさ「うん」
まつり「…じゃあ、おやすみ」
つかさ「…おやすみ」



携帯が点滅している
かがみからメールだった
かがみ『いつも通り、頑張りなよ』
つかさ「お姉ちゃん、まつりお姉ちゃんと同じこと言ってる」
くすりと笑う。
だがそれが一番だ。
返信はセンター試験が終わってからにしようと思い携帯を充電器に戻した。


布団に入り、電気を消す。
静かに目をつぶる…三人で笑おう。
そう冬期講習最後の日。つかさ、こなた、みさおは誓いあった。

明日、本当の戦いが始まる

つかさ「…あたし」
つかさ「…負けないから」
いつも通りのあたしで
去年とは一味違う、あたしで

…静かに、穏やかに、つかさは眠りについた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 00:23:20.07 ID:6JFChgDO<>

去年の4月からこれまで、いろんな事を経験した。
今だから言える、本当に充実した一年間だった。

あたしを支えてくれたたくさんの人たち
誰もに感謝する。
そして
なによりも
頑張ったあたしに



感謝する<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/03(月) 00:26:36.83 ID:6JFChgDO<>
…2月


…こなたの部屋

こなた「みさ吉はとにかくとして…」
こなた「かがみん、よく考えたら自分家でつかさと一緒に見りゃいいじゃん。かがみの次はあたしの携帯にかけてくるし、大丈夫なんだよ?」
かがみ「!いいじゃない!あたしんちからだと実家よりあんたの家の方が近いし…日下部も来てるっていうから一緒に聞こうと思っただけよ!」
みさお「柊は素直じゃないなぁ〜。一人だと心配しすぎておかしくなりそうだからみんなと一緒に〜ってやつだろ?もしもの事があったらつかさじゃなくて柊の方がわんわん泣きそーだ」
かがみ「うるさい!…不吉な事言うんじゃないわよ!」



かがみ「それにしてもあんた達も良かったわね。」
こなた「あれから跳ばして勉強して、みさ吉と同じ大学、学部」
みさお「なんか釈然としねぇ…」
こなた「ギリギリだったけど、受かっちゃえばおんなじだよねー」


時間が経つにつれて口数が少なくなっていく三人。
今日正午丁度に、つかさの合否が発表されるのだ
つかさは自宅でパソコンを使ってそれを見る事になっている
こなた「…そろそろだね…」
かがみ「…」
みさお「…あと10分」

みな黙り込む。
みな机に置かれたかがみの携帯電話を凝視していた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 00:30:05.15 ID:6JFChgDO<>そして時計の二つの針が重なる。
こなた(…つかさ…)
みさお(…つかさ…)
かがみ(…つかさ…)

おめでとうはみんなが全員笑えてから。
そう決めた。
つかさはセンター試験で見事、志望した大学の医学部のボーダーを丁度満たしていた
あとは本試験の結果…

…みな黙っている
五分たった。
こなたはちらりとかがみの方を見る。
顔は硬直していた。いてもたってもいられないのだろう。
みさおはテーブルに肘をついてまだじっとかがみの携帯を見つめている。

…また五分たった。
…また五分
…また…

痺れを切らしたかがみが勢いよく立ち上がった。
かがみ「あ〜もう!遅い!あたしから…」
かがみの腕をつかむみさお
みさお「つかさからかけるって言ってきてたんだから待っとけって!」
かがみ「そんな事言われたって、どうにかなりそうよ!」
その時
こなた「鳴った!!」
かがみ「!」みさお「!」
一同こなたの机に集まる。
こなたとみさおは揃ってかがみを目で促した。
かがみはこくりと頷いて携帯を手に取った。

通話ボタンをしっかりと押した。
かがみ「…」
かがみ「もしもし」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 00:37:24.48 ID:6JFChgDO<>一同息を飲む。
かがみ「もしもし?…つかさ」
返事がない

その上すすり泣きのような音がかすかに聞こえる

…まさか
…まさか
つかさの夢は宙に飛んでいってしまったのか…
つかさは一応私立大学他学部も合格していたが、医学部ではない。つかさのみた夢ではない。
かがみはもう一度呼び掛ける事にする
…お願い。神様…
これまで神などあてにした事はなかったのに…

かがみ(…お願い)










かがみ「つかさ」
つかさ「お姉ちゃん!あたし受かったよ…!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 00:39:26.63 ID:6JFChgDO<>
宙に飛んだのはかがみの携帯だった。
腕を伸ばした勢いで手から飛び出したのだ。
かがみのその行動をみて、こなたとみさおは全てを悟り、同じ行動をとる
みな歓喜というより絶叫していた


床に落ちた携帯からしきりにつかさが呼び掛ける声が漏れる。
かがみは急いでそれを取り上げた。
かがみ「つかさ!すごいよ!あんたやったんだよ!!」
つかさ「うん!うん!」
かがみ「あ…あたしも…涙…出てきちゃった。」
交代に携帯を回す
こなた「おめでとう!つかさ!」
みさお「やったな!つかさ!」
つかさ「こなちゃんも、みさちゃんも、おめでとう…!」
そして再びかがみ
かがみ「…おめでとう」
つかさは携帯を赤らんだ頬にあて、言った。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/03(月) 00:40:25.19 ID:6JFChgDO<>つかさ「ありがとう」


ttp://imepita.jp/20090802/838650<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/03(月) 00:41:37.35 ID:6JFChgDO<>fin<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 00:52:23.54 ID:6JFChgDO<>…
終われました。
最後まで読んでくれた勇者様達に感謝感謝でございます…
最後のほうはひいひい言っておりました。

見直しなどする暇もなく、なかなかぎこちない駄文であり散文でしたが
なんとか皆様の都合のいいように脳内変換してくれると幸いです

改造とかなんにでも利用してオッケーでつ。
ルイズスレ同様…しばらく見ていると思います。
では。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 01:00:10.23 ID:UdYsqXAo<>乙!
>>153気合入ってるねww良い表情してる
つかさクリニック建ったら呼んでください。どこへでもすっとんで駆けつけますよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 01:19:24.02 ID:v.LK.aMo<>グロいのがダメでやはり医学部は無理なんてオチはないよな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 01:28:15.38 ID:e9ctHEAO<>乙乙超乙
>>153
いい顔してるな
心なしか絵も上達してるんじゃないか?

まさかこれで終わりじゃないよな?
医者への道は遠いぜ?
そこらへんの過程を書くのもなかなか面白いと思うが

しかし前スレにもあったけど選択肢一つで医学部だもんな
原作のつかさにも見せてやりたいぜ
まぁそもそも原作の設定ではつかさの成績はそこまで下位層じゃないんだけどね

つかさは何科になるかな?
俺は小児科が似合ってると思うんだ
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 01:29:15.20 ID:e9ctHEAO<>乙乙超乙
>>153
いい顔してるな
心なしか絵も上達してるんじゃないか?

まさかこれで終わりじゃないよな?
医者への道は遠いぜ?
そこらへんの過程を書くのもなかなか面白いと思うが

しかし前スレにもあったけど選択肢一つで医学部だもんな
原作のつかさにも見せてやりたいぜ
まぁそもそも原作の設定ではつかさの成績はそこまで下位層じゃないんだけどね

つかさは何科になるかな?
俺は小児科が似合ってると思うんだ
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 02:16:09.18 ID:lOAzcHco<>>>1乙。いいもの読ませてもらいました。
同じテーマで自分も何か書きたくなった。

>>159
つかさが変わるための戦いの話なんだから
変わった後の話はいらん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/03(月) 02:56:44.63 ID:nQQOr260<>乙すぎる
>>1今年最高のSSだった。
合否発表のシーンは正直自分の大学受験の時よりドキドキしたかも。
今の怠惰な生活を考えると、こういう不安だけど刺激的な時期ってのは幸せだったなあって思う。

ひだまりの方も続き期待してるよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 02:59:52.56 ID:vc4EjE6o<>>>1乙!!!
いやあよかった!
つかさはだめな子じゃない!って可能性を示してくれたSSだった
ほんと乙だぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/03(月) 04:55:14.50 ID:BMfMvwAO<>>>1乙!
つかさ!みさお!こなた!乙!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 07:55:08.80 ID:YNFudeso<>つかさとただおが散歩するやつ、つかさとましまろのみんなが交流するやつ、そしてこのSS
個人的にこれが3大つかさSS<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 11:57:36.88 ID:DyBykLUo<>>>1乙!
たぶん今まで見た中で最高のSSだよこれ
こんなハッピーエンドはなかなかないな
それと絵が心なしかだんだんとつかさが凛々しくなっていった気がする<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 14:47:24.45 ID:TGNrdMDO<>>>1


面白かった
ひだまりもできたら続きが見たいな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/03(月) 20:31:49.90 ID:Cj.RViE0<>だれか映画化wwww

今日兄はエンドレスエイトなんぞ放送せんでこれを映画化wwwww

燃え死ぬwww

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 20:43:20.45 ID:llPgnsSO<>――4月

つかさ「ここが……」

夢にまで見た医学部。ダメダメだったあたしが、ついにここまで来た。
厳しいけど、あたしだけがその奥にある優しさを知っていて、
いつでも守ってくれて、誰よりもあたしを理解してくれて、背中を押してくれたお姉ちゃん。
戦いを共にしたみさちゃんやこなちゃん。
そして、1番最初にあたしを認めてくれた、まつりお姉ちゃん……。
色々な人に支えられて、ついにここまで来たんだ。
胸を張っていいんだよ、あたし。昔のあたしとは、違うんだから。

つかさ「ここが……入口? うぅ。ここはどこ。あたしはつかさです……」

でも、人はそう簡単に変われないのです。
夢にまで見た医学部は、まだ夢の中でした。
広い大学内。早速迷子になる。胸を張る前に、気を張るべきだよ。
分かっていたはず。頼りになる姉は、もう隣にはいないんだ。

つかさ「初日に遅刻なんて、またお姉ちゃんに叱られちゃうよぉ」
???「あら? もしかして新入生の方ですか?」

突然の救い声に、勢いよく振り向く。

つかさ「は、はいそうです! あの、実は迷子に……え?」

あたしは、まだ夢を見ているのだろうか。

みゆき「それは大変でしたね。ではこちらに……え?」

物語はまだ始まったばかりだった!
次回『つかさ「あたし・・・医学部でゆきちゃんを越える!」』
乞ご期待!>>1おつ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/03(月) 21:43:38.74 ID:6JFChgDO<>【あとがき】
皆さん…本当にありがとうごさいました。

実際、医学部に入ってからの話をやるより、個人的には今までのシナリオをもう一度見直して書き足したいです…こなた編とかもっとアグレッシヴにしたり…
絵は浮かぶんですが、文章がついて行かなかった…
(本当はつかさが探索中にこなたを発見、こなた逃走、結局捕まって…な流れのはずだったんですが…こちとら体力的現実的に限界状態だったので泣く泣く割愛)


絵についてもコメント下さってありがとうございます。
ルイズ絵は書きやすくて実際時間はあまりかからなかったんだけど、らきすたは自分本来の絵柄とかなり相性が悪くてですね…なれるのに相当かかりましたね。
(自分絵で描くとつかさじゃなくなります。笑)


ひだまりスケッチってどれぐらい需要あるのかな?
やるときはまた賑やかなとこでまったりやりたいな
ヒロさんスレはあれでおしまいなんですが…違うSSのネタはほんのりですがあります(vipで誰かがこういうのがあったらな〜って言ってた)
物語の雰囲気は
つかさがラストメロディーなら

ゆのはダイニングチキンになりますです…

いつかくかはわかりませんが一様予告だけ書いてみますか…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 21:47:26.34 ID:UdYsqXAo<>>>168
てめぇwwwwwwワクワクしちゃっただろ!せ、責任取ってよね!

>>169
家族とふわふわしたり入学準備したりとかいった和むエピローグ読みたい
が、ここら辺は自分の妄想でカバーすべきかなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/03(月) 22:15:30.09 ID:6JFChgDO<>…それは僕なんかより他の人の方が数段上手そうww

自分も上のをみて、まさかの続編かよ!!って思っちゃったよ

いくらでも派生、改良構わないっすよ!嬉しい限りでつ


そして今
一生懸命書いてた
ひだまり予告が全消しました…(泣)<> 脳内宣伝<><>2009/08/03(月) 23:07:19.64 ID:6JFChgDO<>【次作予告】

あたしはゆの

かつて山吹高校美術科に通い、そのすぐ前に佇む学寮ひだまり荘で一人暮らしをしていた一人の女の子だった。
楽しかった日々
大好きな親友たち
膨らむ夢

それもつかの間私も卒業を迎える。
そして、私の夢、絵本作家になる夢を目指して歩き出した…


はずだったのに…
〜公園
私は何気なく寄った公園のベンチに腰を下ろし、足を休めていた。
子供たちが絵を描いて遊んでいる
その中の一人が私を見つけて駆け寄ってきた。
「お姉ちゃん、何か描いてみせてよ!」
無垢な子供の頼みを断る術を私は知らない
私は、仕方なく、洋服を着たうさぎのイラストを少年のスケッチブックに描きいれた。
「うわ〜お姉ちゃん上手〜」
私は黙ってそれを渡す
「ありがと!すごく上手だね!お姉ちゃんもしかして芸術家かなにか?」
「…ううん。」
「え〜こんなに絵がうまいのに?。すごく上手いのになぁ〜」
「…」
「お姉ちゃんなら芸術家になれるよ!もったいないなぁ〜」
私は笑ってごまかす。


どうして
どうしてこうなった

いや…これでいいんだ…
これが…私の運命…

どうしてこうなったシリーズ第3

ゆの「私…絵は諦めた…」

夢、破れて…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/03(月) 23:15:49.83 ID:6JFChgDO<>名付けて
ひだまりスケッチ×ブラックカオス(救いもあるよ)

なんちゃって…

ではでは〜w<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/04(火) 00:33:01.58 ID:qWlq5oAO<>>>169
ちょwwwwwwwwww何期待させてるんですかwwwwww

いえ、続き云々は貴方のしたいがままでいいですよ
もともと後日談みたいなのが好きな性分なので無理してまで書けと言う程俺は鬼畜じゃないっす<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/04(火) 00:41:30.34 ID:sVlm0MSO<>合否を見る時はまつりお姉ちゃんも一緒だった。
私は「1人で見るよ」と断ったんだけど、押されると弱い。

つかさ「このURLで合ってるよね。じゃあ――」
まつり「待ってつかさ! まだ心の準備が……すぅ〜、はぁ〜」
つかさ「お姉ちゃん、やっぱ下で待ってたら?」
まつり「喝ぁ!」
つかさ「わぁ!?」
まつり「うん。大丈夫。私もつかさとここまで一緒に戦ってきたんだ。
     泣いても笑っても、最後まで見届けるって決めたんだから!」
つかさ「で、出来れば笑いたいな。じゃ、見るからね」

Enterキーを押すと、合格者の名前がズラっと並ぶ。

まつり「つつつつつつかさ、落ち着いて。柊つつつつかさ、柊つつつかさだよ!?」
つかさ「ぬいぐるみ抱くのはいいけど、潰さないでね?」

……落ち着いてる。
センター、本試験から今日まで、私は怖いくらいに落ち着いていた。
これまで幾度も「がんばれ」って言葉を聞いてきたけど――

つかさ「柊つかさ、柊つかさ……」

私の最も大切な人の「がんばれ」は、

つかさ「柊、柊つか……あっ」

これ程までに影響を与えたんだ。

つかさ「私の名前、あった」
まつり「きゃああああああああ! あった、つかさ! 柊つかさああああ!!」
つかさ「かがみお姉ちゃんに電話――」
まつり「つかさ〜〜!! あんたやったよ! すごい! すごいよ!!」

まつりお姉ちゃんの絡み付く! 私は身動きがとれない!

いのり「まつりうるさい! 下までまる聞こえ!」
まつり「姉さん柊つかさだよ! つかさがパソコンに名前! 柊つかさあああ!!」
いのり「はぁ? 日本語喋ってよ」

5秒後、私はいのりお姉ちゃんにも絡み付かれる事になる。
「合格した」という実感を、私の中に溢れさせるには十分な程の間。
いっぱい泣いて喜びあって、大切な人への電話は、
正午丁度の合否発表後すぐの予定が、かなり遅れてしまったのでした。

つかさ「お姉ちゃん! 私、受かったよ……!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/04(火) 01:04:50.73 ID:ZNxmHoDO<>>>172
何という事だ…予告が一つのSSとして完成されているとは…
期待せざるを得ない
だが「俺さん」にだけは注意しろよな…

>>175
>>168の人かな?いいよいいよー!
いいぞ、もっとやれ!
たまんない!乙ェ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/04(火) 01:13:01.87 ID:ZNxmHoDO<>「俺さん」…ゆのスレを参照。
決して、一人称が「俺」の人て事じゃないぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/18(火) 00:57:37.25 ID:X2uEpkDO<>秀逸あげ<> A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 !<>sage<>2010/01/14(木) 05:53:51.16 ID:h/BzUZ2o<>なんだこのものすごい大作は…
ついさっき見つけて最後まで一気に読んだけど何度も涙が出たよ
最高でした

つかさ、おめでとう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2010/01/16(土) 04:18:36.41 ID:XhyAcEco<>派生・改良okということですので、
つかさが家族に受験を認めさせるシーンを
自分好みに改変したものを投下させていただきます。



 勝算はあるのか、あるとして、どれくらいなのか。お父さんの問いかけが、妙に遠く聞こえた。
 すぐ目の前で発せられたはずの声。隠し事がバレた動揺のせいで、周囲を平静に感じとれない。
 うつむき黙り込む私を、ほら見ろとかがみお姉ちゃんが主張する。自分でも無理だってわかっているはずだと。
 自信があるなら、胸を張って、はっきりと言えるはずだと。

「見込みがない事を、続ける必要はないんじゃないか?」
「あんた、時間をどんだけ無駄にしたと思ってんのよ!」

 見込みがない、時間の無駄……。その糾弾が苦しくてたまらない。逃げ出したい。
 家族を欺くうしろめたさ。受験に立ち向かう不安。でもそれも―――

「明日、予備校に謝りに言ってきなさい」

 ―――でもそれも、予備校を辞めれば解放される。

 父の言葉は、私にさしのべられた救いの手のようにも感ぜられて。だから……
 
 ごめんなさい、お父さん。ごめんなさい、お姉ちゃん。

 ……だから、みんなに頭を下げて、私は。 

「……ごめんなさい」

 その手を、振り払った。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2010/01/16(土) 04:20:00.35 ID:XhyAcEco<> うつむいていた顔を上げる。
 父の問いかけが、姉の怒りが、私の胸を蝕んでいる。病気でもなんでもないのに、気持ちが悪い。
 震えながら、自分を見据える娘の態度をお父さんがいぶかしむ。
「予備校は、辞めない」
 場の空気が、固まる。かがみお姉ちゃんが激昂しかけるのを感じる。
「この4ヶ月間……」
 なにをしていたのか―――

「ずっと、戦ってた」
「あんた、なにを……」
 怒りの言葉を口にしようとするお姉ちゃんを制するように、私は言葉をつなげる。
「見込みがない、無理だ、って言われたら、私はそれにはなにも言い返せない」
 だってそれは。
「だってそれは、私の自業自得だと思うから」
 高校のときから、いや、それ以前から―――
「子供のころから、なにも勉強を頑張ってこないで、ぼんやり生きてきた柊つかさの、責任だって思う」
 だから、だからこそ。
「だから、変わりたい、って思って」
 戦って、新しい自分を勝ち取りたい。そう願いながら、私は。
「4ヶ月間、戦ってきました」
 4ヶ月、”戦い続けて”きたんだ。
 合格確実だなんて、成績が上がるだなんて、そんなことを無責任に言い放つほどの自信はないけれど。
 4ヶ月を戦うことを、あと2回繰り返すこと。合計12ヶ月間、戦うこと。私はそれを、絶対に投げ出さない。だってここで逃げたら―――
「……ゴールまで、戦わせて、ください」
 ―――ここで逃げたら、私はもう、変われない。

 父に向かって、深々と頭を下げる。そんな私の態度に言葉に詰まるお父さんの代わりに、お姉ちゃんが反論する。
「だから! 現実的に考えなさいよ!」
 医学部なんて、無理に決まってるだろうと、彼女は言う。
「うん、知ってるよ」
 私も、それを否定しない。
「私だって、ちゃんと現実を見てるつもりだよ」
「ふざけてんの!? わかってんならなんで……!」
「予備校で、いろいろあったから」
 かがみお姉ちゃんに視線を移して私は言う。
「バカのくせに医大を目指す私を嫌な目で見る人がいた。ゆきちゃんと話をして、自然に医者を目指せる人とそうでない自分との差を思い知った。ちょっと成績が上がったとき、まつりお姉ちゃんに見せようと思ってた成績表も、けっきょく泣きわめいて捨てた」
 お姉ちゃんが、押し黙る。周りのみんなも、口を挟まずにいる。
「……無理だ、って気持ちで胸の中はいつも不安でいっぱいで、医者になんかなりたくないって泣いて、そんな現実から―――」
 私に味方してくれている、まつりお姉ちゃんや、みさちゃんたちに支えられながら戦う毎日。

「―――そんな現実から、逃げたくない、って思うんだ」


END.<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2010/01/25(月) 02:00:14.82 ID:mMcgZFI0<>なるほど、そういうルートもありだな。

だがそうなるとこなたはグレたまんまになっちゃうなw<> パー速のローカルルールが変わりました<><>2010/02/10(水) 19:15:28.79 ID:KqRIQloo<>最高のスレだった!
俺も医学部ではないが、第一志望の国立に受かった時は死ぬほどうれしかった。
もうすぐ国立の受験だが受験生がんばれ!

まあ、見てる奴なんていないと思うが<>