以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/17(月) 21:59:42.88 ID:Y/vaufso<>※勇者魔王系SSです。何番煎じか分からない上、初投稿なので見苦しい点があるかもしれません。何卒容赦してください……る
荒野にて
勇「ヤバイ、マジ腹減った……死ぬ……死んでしまう……。俺の……、俺の冒険は、ここまでなの……か……?」
スライム「ピキー!」
スライム が 現れた!
勇「……こんな所にスライム……」
勇(今まで倒してきたモンスターは、ほぼ全て……アイテム、装備品はおろか、1ゴールドすら持っていないなかった……)
勇(まるで何かに呪われているかの如く、金品を落としてはくれなかった……)
勇(それでもここまで来れたのは、ひとえに村があったからこそ)
勇(タンスを開け、つぼを覗き、タルを覗き、ベッドを勝手に使い……)
勇(しかし……しかしだ!"魔王"の本拠地が近いといわれるこの地に、人の住む村は無い!)
勇「参った……本気で、餓死しかねん……」
ス「ピキー?」
勇「う……うぅ……(死活問題……いや、しかし……でも……良心というものが……)」
ス「ピ!ピキキーッ!」
スライム は 逃げ出した!
勇「……くっ!ハ、お笑い草……か……俺……、こんな……所……」 バタッ
勇者 は 力尽きた!<>勇者「腹減った……死ぬ」
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/08/17(月) 22:05:04.08 ID:RcICAzE0<>>>1
死 ね 馬鹿うせろ<>
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/17(月) 22:09:07.25 ID:Y/vaufso<>勇(……父さん、母さん……)
勇(……ごめん、俺……)
?A「……でさー、そん時言ってやったんだ……」
勇(……幻聴か……いよいよを持って……)
?B「……。……!あそこに人が!」
?A「あっ、ほんとだ!やっべ、大丈夫かな!?」
?B「この辺りの魔物は強いですからね。身なり一人で挑んで返り討ちにされたのでしょうか……とにかく、助けましょう!」
?A「オイ、大丈夫か!?」 ほっぺたペシペシ
勇「……て、いてっ。あぁ、なんだ、幻聴じゃ……無い……?」
?B「生きていましたか。ですが相当に参っているご様子。回復させます!」
?A「あぁ、頼む!オレはからっきし、回復系はダメだもんな!」
勇「……ら……った」
?B「……む、回復はした筈です。が、まだ意識がはっきりしていない……?」
勇「はら……へった……」
?A「オイ、大丈夫か!コレ……ニンゲンの口に合うかどうかわかんねーけど、喰え!」
勇「んぐ……あむあむ……ごくん……」
?A&B「……(ドキドキ)」<>
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/17(月) 22:21:09.04 ID:Y/vaufso<>勇「……ぶぇーっ!!げっほ、げほっ!ま、マズッ!なんじゃこりゃっ!!」
?B「やはり、人には口が合いませんでしたか……」
?A「て、テメー!オレさまが丹精込めて作った手料理を、ま、ままま、まずいとは何事だーッ!!」
勇「あ、う……す、すまん。その、折角……ん?ツノ、に、翼……?」
?A「チッ。今度は姿に難癖付ける気か、ニンゲン」
?B「まぁまぁ、お控えなさって。失礼致しました、私どもはこういった役職に就いております」 っ- ←名刺
勇「あ、ご丁寧にどうも……ばブッ!?」
?A「うわっ、テメッ、つば飛ばすな!」
?B「普通の方なら、普通の反応でしょうねぇ」
勇「お前達が……魔王に、魔王の執事長……だと!?」
魔「その通ーり!!このオレさまが、魔物を束ねる長、魔王さまだー!ハーッハッハッハッハ!!ひれ伏せー!!」
執「魔王様の執事・側近等を取り仕切っております、執事長です。以後お見知りおきを」
勇「願っても無い、千載一遇のチャンス!!魔王、貴様の首――この俺が貰い受ける!!」<>
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/17(月) 22:36:31.40 ID:Y/vaufso<>ぐぅ。
勇「――ッッッ」
魔「――」
執「――そういえば、お腹が」
勇「たっ、例え腹が減っていようとも!!魔王を倒してみせる!!」
魔「――ククク……ハハハ、ハァーッハッハッハ!!」
執「魔王様?」
魔「そうだな、執事長。オレさまは腹が減ったぞ。ここいらでランチにしよう」
執「はぁ……かしこまりました」
勇「き、貴様!俺を無視する気か!?」
魔「なに、オレさまは急激に腹が減っただけだ。他意もなぁんにも無く、な」 ニヤッ
執「(あ、邪悪な笑み)それでは、ランチの準備が整いました」
勇「早っ!?」
魔「ふっふっふ。執事長であるコイツは、戦闘・学問・料理・家事・育児その他Etc.においても万能便利な超人なのだ!!
それこそオレさまが居なくても良いくらいにな!!ハァーッハッハッハ!!!」
勇「……(なんで執事長は執事長なんてやってるんだろう)」
魔「!!キサマ、今オレさまのことを『いらない子』だと思ったな!?」
勇「え……あー……いや……」
魔「もういい!オレさまのランチには指一本触れさせんからな!!」
勇「ハッ、あれほど不味い思いしたんだ!今更魔物の料理なんて……くんくん……料理、なんて?」
執「本日のランチは、ドードーの香草包み焼きにキラーフィッシュのムニエル、
ひとくいそうのマンドラスープと、いのちのしずくのカキ氷に御座います」
勇「ぐっ……何だ、あの溢れんばかりの光を放つ料理は……ッ!?
まるでたった今獲ってきたかの如く脈動感溢れるドードーのry」
魔「フフフ……言っただろう。執事長は万能超人だと!!」
勇「……ゴクリ!(だとしたら、さっき食べさせられたモノは一体……!?)」
<>
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/17(月) 22:48:37.40 ID:Y/vaufso<>執「――先ほどのは、魔王様直々にお作りになられたサンドイッチ(?)で御座います」
勇「――」
魔「――」
勇「やはり討たねばならぬか、魔王――!」 ユラリ
魔「まっ、待て、早まるな!剣を収めろ!お前の分もやるから、なっ?」
勇「む――(ぐぅ)」
魔「(ほっ)し、仕方が無いなぁ。このもも肉の辺りを……っと、ホレ」 トサッ
魔王 は 肉 を おもむろに 地面へと 投げ捨てた!
勇「――」
魔「椅子はオレさまの分しか持ってきてないからな。テーブルも一人分だ、執事長は日傘刺しで忙しい。まぁ、それで勘弁してくれ」
勇「――」
魔「うンまァ〜〜〜いッ!!この、香草とドードー肉とのハーモニーって言うんですかァ〜〜〜?」
勇「――」
魔「お、おいし〜い……」
勇「――」
魔「……ヒソヒソ(おい執事長!あいつ、どうしちまったんだ?)」
執「……ヒソヒソ(恐らく、食に対する執着心が……彼をああさせているのでしょう)」
勇「――ふ」
魔「!?」
執「――」
勇「今まで……!辛酸など何度も舐めた……!!今更……ッ!!今更、地についた肉など……どうという事も……!!
例えそれが、魔王から捨て置かれたものだったとしても、だ……!!」
執「――!(泣きながら……泣きながら、地に落ちた肉を、貪って……!)」
<>
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/17(月) 23:01:29.82 ID:Y/vaufso<>勇「クッ……!美味い……美味い、美味い美味い美味い!!」 ゴクンッ
魔「……ッ……(凄まじい喰いっぷり……たった、たった一辺しかない肉片を、あそこまで噛み、味わい尽くし、大切そうに飲み込んだ……ッ)」
執「そこまでして頂けるとは、作った側と致しましても、恐縮の極みで御座います」
魔「……チッ」
執「魔王様?」
魔「負けたよ……ホラ、喰いな。オレさまの席、特別に譲ってやるから」
勇「!!……いい、のか……?」
魔「モチロンだとも!」
勇「ありがとう、魔王……ありがとう、執事長さん!」
魔「(フッ……オレさまとした事が……一人のニンゲン相手に、熱くなっちまっ)げでブぅ!?」
勇「〜〜なんて言うとおもっふぁh、ほのはおう〜〜」 もぐもぐ
魔「きっ、キサマぁ〜〜〜!!殴るか喰うかどっちかにしろ!!!」
勇「〜〜ッごくんっ、そっちかよ!!」
執(そっちですか……!)
魔「執事長!何故止めなかった!!」
執「(ハ、申し訳御座いません)見てるほうが面白そうですし……」
勇「執事長さん、本音と建前が逆だーっ!?」
魔「……ククク、いいだろう。おいニンゲン!!今日という日に、オレさまと出会った事を後悔するがいい!!!」
勇「ハムッ!ハフハフッ!!」
魔「おいィ!?執事長!!何故このニンゲンを――」
執「そっちのほうが面白そうだからですッッ」
勇&魔「「断言しちゃった(ふぁんふぇんふぃふぁっは)――!?」」<>
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/17(月) 23:06:01.08 ID:Y/vaufso<>魔「フ……フフフ、フハハハ!!!良いだろう、ニンゲンよ!!存分に食い、腹一杯になった所で嬲り殺しにしてくれる!!」
勇「……!……(お気遣い痛み入る!)」
執「彼はとても感謝しています」
魔「ハァーッハッハッハ!!感謝されるというのは気持ちが良いものだな!!ハァーッハッハッハ!!!」
勇者 は ランチを カッ喰らっている!
執「(嗚呼……ここまで至れり尽せりに食べて頂いたのは何百年振りでしょうか)」
スライム「……ピキー(ダメだコイツら……早くなんとかしないと……)」<>
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/17(月) 23:25:59.34 ID:Y/vaufso<>――寸刻後
勇「――げふっ、ご馳走様。待たせたな、魔王!!」
魔「――フン。待ちくたびれて欠伸が出るかと思っ〜〜ぁあわ!」
執「――(美しい……食器に、一欠片も食べ残しが見当たらない!)」
魔「時にニンゲンよ!キサマの名を聞いていなかったな!!」
勇「俺の名は――勇者だ!!」
魔「――!キサマがあの勇者か。良いだろう、相手にとって不足は無し!!来い!!」
執(あの二人……Lv的に見ても、ほぼ互角――僅差で魔王様が勝っていますが、勇者様はお食事の後。些か不利、といった所でしょうか)
勇「行くぜ!!先手必勝、でぇぇぇりゃぁぁぁ!!!」
勇者 は 剣を構え 飛びかかり、大きく 振り上げた!
魔「フン!オレさまは逃げも隠れもせん。受け止めてやる、小手調べだ!!」
魔王 は 静かに構え、受け止める体勢へ 移った!
ガギィン!!
勇「――!!(コイツ、素手で剣を――!?)」
魔「――!!(チッ……"勇者"の名は伊達では無い、か。飛び上がりの一撃とはいえ、予想以上に重い――!!)」
執「初撃は勇者様から。ジャンプアタックを魔王様に見舞いましたが、力量を測る為でしょう、直に受け止めたご様子。中々無理をなさいます」<>
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/17(月) 23:31:28.81 ID:Y/vaufso<>勇「次――」
魔「慌てるな、次はオレさまのターンだ!破ァッ!!」
魔王 は 右手のツメで ナナメ一閃!
勇「ぐっ!?(流石は魔王といった所か――今まで戦ったどの魔物よりも、強い――!!」
魔「今のを防ぎきったか!中々やるじゃぁないか」
執「魔王様のシザーネイル(技名)を、勇者様は剣の腹に手を当てて受け止めました。――そういえば勇者様、盾を持っていませんね」
勇「疾!!」
勇者 は 剣を両手に持ち 横一閃!
魔「ぬおッ!?」
魔王 に 48 の ダメージ!!
執「受け止めていた剣をそのまま緩急つけて押し返す事により頓着状態からの回復、
そしてそのまま勢いをつけて振り向き様に一閃ですか。ふむ、やりますね」
魔「なんの、これしき!!」
勇「ぐぅっ!?」
執(それにしても、お二人の姿……)
勇「てェッ!!」
魔「甘いわッ!!」
執(美しい……まるで完成された舞曲<ワルツ>のような)
魔「フンッ!!」
勇「遅いッ!!」
執(……出来る事ならば、お二人の姿を、いつまでも見ていたいものです――)
魔「――ちィッ!食後だってのに、中々良い動きをするじゃないか、なぁ勇者よ!」
勇「――そういう魔王こそ、肩が上がってるぜ?」<>
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/17(月) 23:38:38.42 ID:Y/vaufso<>魔「抜かせ!」
魔王 は マント を 広げ、無数の 暗黒の槍 を 繰り出してきた!
勇「まだまだッ!」
勇者 は 寸で の 所で これらを回避!
かすり傷で 25 の ダメージ!
執(ぶつかりあう、拳と拳……飛び散る汗……嗚呼、これぞまさに青春!!)
魔「執事長!!テメー加勢しろ!!!」
執「いえ、私はこのまま傍観しております。何より、勇者対魔王は魔王側が1人というのが鉄則ですし」
魔「何の鉄則(ブンッ)うぉっあぶねっ!」
勇「余所見たぁ随分余裕じゃねーか、魔王!」
魔「ッ、余所見してる最中に当てちゃいけませんって母親に習わなかったのか勇者!!」
執(執事長は 二人の行動の一切を 深く心に記憶した!)
・・・
――そして戦闘は続きに続き――<>
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/17(月) 23:51:39.18 ID:Y/vaufso<>勇「ハァッ……ハァッ」 勇者 HP:18 MP:4(赤枠)
魔「フゥーッ……フゥーッ」 魔王 HP:?? MP:??(赤枠)
執「……」執事長:感無量 バッドステータス:涙腺崩壊
勇「……ハ、次が……最後の一撃、だな」
勇者 は 火の玉 を 操り、剣へと 付与する!
魔「フ……その、ようだな」
魔王 は 掌より 闇の剣 を 作り出した!
ジリ……ジリ……
勇「――」 ドクンッ
魔「――」 ドクンッ
執「――」 ドクンッ
ぶつかり合う 視線 と 視線!
お互いが ベスト と思うタイミングで しかし同時に、矢での如き速度で 走り出す!
勇「――ぉ ぉ ぉ お お お ! ! !」
魔「――ぁ ぁ ぁ あ あ あ ! ! !」
ガキィン!!
執(これは――始めの方向より対極に、魔王様と勇者様が……勝敗は!?)<>
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/18(火) 00:03:05.08 ID:rPK/PwIo<>魔&勇「「……」」 バタンッ
二人は 力尽きた!
執「嗚呼っ!魔王様、勇者様!!」
ぐぅ〜。
辺りに 腹の音 が 鳴り響いた!
執「勇者様、は大丈夫のご様子。魔王様、大丈夫ですか!魔王様!」
魔「……う……」
執「魔王様!!」
魔「……るさい……今の、腹の音は……オレさまと、あいつの……だ……」
執「という事は、お二人とも――」
魔「……フン。執事長、お前は聡いし、有能で、万能超人だが、たまにバカだ」
執「――と、仰られますと?」
魔「あいつの装備を見てみろ。鎧なんて呼ぶのがおこがましいくらいにボロボロだ。おまけに盾も無く、剣は両手剣という訳でも無い」
執「――」
魔「噂が本当なら、あいつは赤貧勇者のはずだ。……それに対し、オレさまのこのローブ……」
執「魔王様の父君であられます、大魔王様の――」
魔「……そういうことだ。もしあいつが、最高の装備をして、最高のコンディションで挑んできていたら――」
魔(あそこに転がっているのはオレさまの方だったかもしれん、な……)
魔「行くぞ、執事長」
執「はっ……しかし、勇者様はあのままで」
魔「良い。コレを代わりに置いておく」
執「それは……魔王様のネックレス。しかし良いのですか?」
魔「えぇい、オレさまが良いと言ったら良いのだっ!……このネックレスさえ置いておけば、溜め込んである魔翌力で暫く魔物は寄って来ないだろう。
それまでに目を覚ませば良し、人が来ても良し。長居は無用だ」
執「仰せのままに」<>
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/18(火) 00:11:46.84 ID:rPK/PwIo<>エピロ〜グA
勇「う……ん……」
母「まぁ、勇者!目が覚めたのね!」
勇「あ……れ……、母さん……?」
母「もう、寝惚けてる場合じゃないわよ!村の皆も、貴方の事心配して……」
子A「ゆーしゃー!よかった、ぶじだったー!!」
子B「ゆうしゃー!!いきててよかった、よかったよぅ……」
子C「ゆうゆう、てめー、かってにむらぬけだしたから、あしたからげぼくだからなっ!!」
母「この子たちったら、毎日ウチに来て、『まだ目が覚めないの、まだ目が覚めないの』って……」
勇「……そっか……ごめん、……心配かけた」
A&B&C「「「ゆうしゃぶじでよかった!!!」」」
勇「……そういや、母さん……うちの、借金はどうなったの……?」
母「貴方が魔王討伐してくれたから、奨励金が貰えたのよ!お陰でもう、お金に苦しむ事も無いわー♪」
勇「そっか……良か……」
A&B&C「「「ゆーしゃー!!?」」」
勇「う〜ん……もっと食わせろ……」
母「あらあら……この子ったら。仕方が無いわね、とびきりのごちそうを用意しておかなくっちゃ!あなた達、手伝ってくれるわよね?」
A&B&C「「「はーーーい!!!」」」<>
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/18(火) 00:21:19.12 ID:rPK/PwIo<>エピローグB
魔「イテテ……執事長、回復魔法使えるんだから、もっとこう、パーッと治してくれねーのか?痛ッ!!」
執「ダメです。あの決闘の傷なのですから、一生このままにしておきたい所を妥協して治して差し上げているのですから。多少の痛みは我慢して下さいませ」
魔「づっ!?し、執事長にこんな趣向があったとは……」
大魔王「コラーッ!!魔王、貴様ーッ!!!」
魔「げっ、オヤジ!?」
大「あれほど無くすなと口を酸っぱくして言った筈のネックレス、また無くしおったなー!!!」
大魔王 の カミナリげんこつ!
魔王 に 199 の ダメージ!!
魔「ゲフゥッ」
大「全く!このアホたれ息子は――」
執「大魔王様。魔王様はお疲れですので、その辺りで勘弁して差し上げて下さい」
大「む……ぅ。まぁ、お前がそう言うのなら、大目に見ん事も無いが」
執「有り難う御座います」
魔「……きゅう」
大(……にしても、魔王のやつめ。ちょっと散歩に行ったと思ったら、見違えおってからに……男子、散歩に出た後は活目せよ……なんちゃって)
その後、『家の借金をどうにかする為に魔王を倒す』為に勇者となった少年は、青年へと成長し。
『特にやる事無いからブラブラしていた』魔王は、父である大魔王を超え、自らが大魔王の座に。
そして再び、二人(+一人の執事長)が剣を交える日が来るのだが、それはまた別のお話である。<>
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/08/18(火) 00:23:22.80 ID:rPK/PwIo<>※以上で終わりに御座います。特筆すべきモンでも無かったでしょうか……お目汚し失礼致しました。
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