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HTML化した人:lain.
【ムナゲとシシトウと】明日が約束の日だったPART3【騒がしい仲間たち】
1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/16(金) 18:56:07.93 ID:kqa0LDco
同棲していたMと色々あり、お互い時間を置いて考えようと一時別れたムナゲ。
約束の日に再会するが、Mは新しい恋人との子供を宿していた。
正式に別れ、ショックを引きずる日々をすごしていたが、後輩のシシトウよりアタックを受ける。
シシトウと付き合うようになり、ひと夏をすごしようやく吹っ切れたと思っていたところにMとの再会というイベント発生。
シシトウとのひと悶着も無事解決し、仲直りのペアリングを送る。
高校時代の後輩Sの入社やKの行方不明事件など騒動が絶えないムナゲの周辺だが、今後はいかに?

相関図&スペック

ムナゲ
170cm。ヒゲメン。皮下脂肪が気になる26才。A型。
サックス吹きながらアレンジ&打ち込みと制作の仕事を友人数名と企業した会社で働く。
ビンボー。演奏で出演する事もある。誕生日翌日シシトウにペアリングを送る。

シシトウ(H)
150cm、22才。小柄な女の子。血液型不明(本人は測ったことがないと言っている)
ムナゲの学生時代の後輩で、半年前ほどから顔見知りになる。愛想がいい。面倒見がよく、同世代の女の子からお姉さん的立ち位置で甘えられている。音楽を続ける傍ら、契約社員として働いている。
キーボード担当。オルガン系が得意。
明るい性格だが、ムナゲの前カノ(M)の事を気にしたりと女の子らしい面も見せる。


182cm、O型の気さくなイケメン。ベース担当。ムナゲの学生時代の同期で、ムナゲ以上に音楽オタクである。飲み屋で働いていて、それが必要以上に似合う。
スタイルがよくお洒落でそこそこモテる。
ベーシストは物静かで奥が深い人が多い気がするが、彼は生まれ持ってのハイテンション&ハッピーな男である。根は気使いが出来る優しい青年のようだ。
Mと仲がよかった。
ラッキーストライクを愛煙している。
一時行方不明になったが無事解決。


165?(とか言っていた気がする。ヒールを履くと俺と同じくらい) 22才。AB型。
京都から来た、まだ京都弁が抜け切らない超天然娘。美人で細身でスタイルがよく(その割には胸もある)、愛想もいいのでモテる。露出率が高い服装が多い気がする。
男女&TPOをわきまえない大げさなボディスキンシップが特徴。空気が読めない。
ムナゲの学生時代の後輩で同じ門下生。付き合い自体はHより長い。奏法で悩んでいたらしく、俺も経験した事だったのでアドバイスあげたんだが、その日から懐っこく追い回され、玉に迷惑を掛けられる。
そのせいでMと喧嘩した事もある。本人はおそらく反省していない。
2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/16(金) 18:57:00.63 ID:kqa0LDco
過去スレ
明日が約束の日なのだが
ttp://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1244297511/
明日が約束の日だった
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1246015645/
明日が約束の日だったPART2
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1248519081/
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/10/16(金) 20:59:56.60 ID:2bRy4SE0
>>1
乙ー
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/16(金) 21:21:34.31 ID:u0nm2qso
>>1おっつー
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/10/16(金) 22:54:44.77 ID:QuqD3hM0
>>1
おつ〜
6 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/16(金) 23:35:40.37 ID:490ewXwo
登場人物

J ♂
身長166cm。23歳。シシトウの高校時代からの先輩で、ムナゲの後輩。
ロック等のアツい演奏を得意とするギタリストで、シャイで繊細で寡黙で、割と地味な男。
基本的にはいい奴で、たまに物凄く達観した事を言ったりもする。
一年以上もTに片思いをしていたが、TがKと交際を始めたのをきっかけにけじめを付ける事に。その後、思いを寄せるSに告白し、交際をスタートした。
現在シシトウとバンド活動を続けている。
タバコは時々しか吸っていないようだが、フィリップモリスが好きなようだ。

S ♀
身長162cm。22歳。ムナゲの高校時代からの後輩。
きりっとした整った顔立ちとは裏腹に、ギャル風メイクにヤンキー気質を持ったパワフルレディ。高校時代はスポーツ万能、成績優秀、容姿端麗で素行が最低という事で有名だった。
活発的な上に器用で、PCも使いこなせるだけの技量がある。ピアノ演奏の技術も高い。
Jの紹介でムナゲの会社に就職する事となった。
Jに好意を寄せていたが、Jから告白を受け、交際をスタート。意外と尽くしてしまうタイプのようだ。
かわいいぬいぐるみに目がない。シシトウをそういった意味で可愛がっている。
健康的な締まった体をしており、いいおっぱいの持ち主。

U ♂
Jの同期であり、ムナゲの後輩。卓越したテクニックとセンスを持つ、期待のドラマー。
ちょくちょくレコーディングやツアーの仕事にも参加している。優しく、とても明るい。
駅構内の階段、目前で転倒した女性を受け止めた事によって腱を痛め、しばらく安静を言い渡されていたが徐々に復活。
本編に久々のご登場。


ムナゲの会社の人々。

社員A ♂
ムナゲの会社の社長。長身で、優しい男。Sに仕事のアシスタント技術を教え込んだ本人。
すばらしく落ち着きのある人。
社員B ♂
ギター担当。ちょっとぽっちゃり系。明るい性格で、年上の彼女がいる。
社員C ♂
痩せ型の男で、レコーディング技術が高いパーカショニスト。Sを意識している節がある。

上のSと同じ人。会社では事務や秘書、雑務やアシスタントと言った役割。
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/17(土) 01:05:24.26 ID:HNGw..DO
名前いらないんじゃない?新たに出てきてイニシャル被ったらそいつの名前決めたらいいんじゃない?
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/17(土) 12:51:27.91 ID:LDNIv7Eo
part4じゃないの?
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/17(土) 14:22:14.61 ID:Ht40oGg0
>>8
過去形になってからだからpart3でおkでしよ
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/17(土) 21:06:09.83 ID:tWw7z/20
>>1
これはアイスラッガーなんたら
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/17(土) 21:39:27.94 ID:cI0Ps9Y0
うんこうんこうんこ
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/10/17(土) 23:24:46.54 ID:qA8efUAO
テレタビーズの時間だよ。 テレタビーズの時間だよ。

13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/10/18(日) 00:53:03.46 ID:bz7pzf.0
>>1
これはポニーテールなんたらかんたら
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/19(月) 00:33:14.93 ID:fsBQ5wDO
むなげー ししとうとやっとるかー?
15 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/19(月) 01:13:43.73 ID:98m..b6o
お待たせしました!

なぜか接続できなかったので、書き溜めたものを流していきますよ!
16 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/19(月) 01:15:02.53 ID:98m..b6o
シ「何、Kは結婚したいの?ww」

その様子をみたシシトウがKに笑いながら話しかける。Uもスネアドラムのピッチを直しながら、笑っている。

K「んな訳じゃねぇーけどさー」
シ「羨ましそうって聞こえたよww」
K「まさかww」

ボーン。Kの美しいウッドベースの音色が響き渡る。

K「だってまだ26だよー?早いっしょー」
U「そうっすよねーww」

そりゃあ音楽家を目指していれば、今この時期は一番大切な時期ともいえるほど、精力的に活動しなければならない時期だ。この先残るものと消えていくものの差はこの時間の使い方で決まってくるであろう。

シ「でも奥さんも26なら、子供を生むって言うことを考えればいい時期じゃないww」

シシトウはなぜかとても嬉しそうにKに話す。

ム「なんで嬉しそうなんだよお前ww」
シ「えwwだって子供だよ子供ww」
K「あーなるほどwwシシトウちゃんはムナゲの子供がほしいんだwwww」
U「さっすがww先輩頑張って下さいww」
シ「いやそうじゃないんだけどww」
K「そうじゃねーのかよww」
ム「そうじゃねーのかよww」
U「先輩wwww」

最近Kはシシトウにちょっかいを出したりして、かまってくれている。以前の距離感を考えると、随分と近づいたものだ。ここはやはりKのフランクな人柄がなせる業というのもあるが、そのお陰で俺たち4人の関係は極めて良好だ。

U「てかシシトウちゃん、いつからK先輩にタメ口なんだよww」

Uが不思議そうに突っ込みを入れる。Uからしてみれば自分の後輩が自分の先輩にタメ口をきいているこの展開はなかなか驚くだろう。

シ「あ、最近?だよねww」

そういってシシトウは俺とKを見る。俺はKと顔を見合わせた。

K「そうだなww俺たちの仲だもんなーww」
シ「ねーww」
U「え?wwムナゲ先輩、いいんすか?W」
ム「いいんだよ、ほっとけww」
17 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/19(月) 01:15:53.33 ID:98m..b6o
こうしてリハーサルは順調に進んでいた。
やはりUもKもとても上手い。シシトウも決して下手ではないが、この二人のレベルが高い事と、ジャズになるとピアノのウェイトが派手に上がる為、一生懸命やっていた。

K「やっぱムナゲはジャズだなぁ」

リハーサルを終了して楽器を片付けながらKが俺に語りかける。

ム「そうかい?」
K「ああ、なんかバキバキ系をよく吹かされてるけど、やっぱりこうゆう方がお前らしいよ、うん」
U「渋いっすよね、エロいしww」
K「とても26歳の演奏とは思えないなww年寄りじみているという意味でww」
ム「褒め言葉として受け取っておくよww」

するとシシトウが驚いたように聞き返す。

シ「え、ムナゲってやっぱりそうゆう感じなの?」
K「そうだよwwてか知らなかったの?」
シ「ジャズは今日始めて聴いたwwいつもと雰囲気違うからびっくりしたんだけどさww」
U「ああ、そりゃびっくりするかもねww」
K「こいつはむしろ、そっちで学内で有名だったんだからww」
シ「そうなんだwwファンク系しか聞いた事なかったから・・・」
K「何年前だっけ、ほら、あの、新入生歓迎の、ホールでやったやつあるじゃん」
U「ああーありましたね」
ム「あれかww」
K「あれなんか超名演だったよなーwwww」
U「あれは鳥肌物ですねww俺とJの代の入学んときっすよ」
シ「へー聴きたいwwwwww」
K「俺んちあるよww」
シ「頂戴!W」
ム「よせよww」
U「俺も下さいww」
K「んじゃ今度ねww」

という事でその場は流れた。

俺はできる事ならこの音源は聴きたくなかった。それは思い出したくはない過去が嫌でも思い出されてしまうからだ。

しかし今思い返すと、この会話こそがあの出来事の前フリだったのかも知れない。

18 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/19(月) 01:16:47.65 ID:98m..b6o
とある金曜日。
9月の半ばに入り、例のプロジェクトをスタートさせた俺たちは日々それなりに忙しくしていた。

そんな金曜日に我らがお姫様がこんな事を言い出した。

S「そういえばさ、いつTちゃんとかシシトウちゃんはここに来るの?」

お昼休み、昼食を食べ終わり一息ついている時の事だ。その場にいたのは俺とS、社員AとBだ。

ム「・・・え?」

俺は何を言われているのか、正確には彼女が何を言っているのかが理解できなかった。

社員B「え、何々、くんのww」
社員A「そういえば最近Kとあってないなぁ」
S「だってムナゲ約束したんじゃないの?」

みなさんは覚えているだろうか。
俺はシシトウと付き合いたての頃、シシトウやTをここに招待する事を口約束してしまっていたのだ。

ム「だれが言ってたんだ?」

Sは食後のコーヒーを、椅子の上で体育座りをして、ゆりかごのように揺れながら飲んでいる。

S「Tちゃんとシシトウちゃんが来たいって言ってて、そういえば昔ムナゲがって、言ってた」
ム「そ、そうか・・・」

しまったな。嫌、別に来た所でたいした問題はないのだが、なんとなく自分の彼女を仕事場に連れてくるという事は抵抗があるものだ。

S「・・・もしかして忘れてたんだ?」

彼女はコーヒーをすすりながら真顔で俺を見ている。

ム「そんな訳ないじゃんか・・・」
S「そんな事だろうと思ったわ」
ム「だからちげえって!つれてきたら悪いかなぁと思ったんだよ、みんなに!」

俺は思わず腰をあげて反論する。もちろん俺も口からでまかせを言っている訳ではない。

社員B「なんで?つれてくりゃあいいじゃん」

とここで社員Bの専制突っ込みが入る。そりゃお前は一番彼女連れてくるやつだからなぁ・・・
19 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/19(月) 01:17:56.37 ID:98m..b6o
社員A「別にいいんじゃないか?いて作業が出来ない訳じゃないんだし、面白いし、俺もKに久しぶりに会いたい」
S「ほら、Aさんがそういってんだから別にいいじゃん」

ム「そ、そうか・・・?」
社員A「んでその後は飲みだなー」
社員B「いいねーwwんでいついつ?W」
ム「まだきまってねぇよww」

相変わらずこの連中は飲みの事となると目がないというか、何かにつけてよく飲むだけあるなぁと言った感じだ。

S「まぁ約束しちゃったんじゃねー、向こうもまってんじゃない?」

Sは落ち着いた口調で、なぜか全てを分かりきったかの様に俺を見つめる。

ム「まぁ・・・そうだな・・・」

俺はしぶしぶ返事を返す。Sはコーヒーを飲みながら、俺の表情を少し伺っていたように思える。

社員A「さー続き続き」

昼休みを終了し、今日は作曲に注力する日。それぞれがPCや楽器と向かいあった。
俺もMIDI編集作業に移ろうとしたとき、チャットウィンドウが開き、メッセージが飛び込んできた。

Sさんのコメント「さっきの話だけど」

差出人はS。俺が彼女のほうに目をやると、彼女は俺の方を見て、自身のPCを指さしていた。
どうやら会話はここでしろ、といいたいらしい。
20 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/19(月) 01:18:48.73 ID:98m..b6o
ムナゲさんのコメント「どうしてそうおもう?」

しかし真意が知りたい。
これは彼女自身がそう思っている事ならば問題はないのだが、これがシシトウやTが気にしている事で、それをSが代わりに俺に聞いている、というシチュエーションだとしたら若干答えにくい事でもあるからだ。

Sさんのコメント「さっきのムナゲの反応を見てそう感じたの。何かおもう所があるのかなって思って。考えすぎ?」

彼女なりの気遣いであることはよく分かった。
しかしなんだ、この違和感。口語ではむちゃくちゃな癖に、文体だと急に大人しくなるっていうか、いい子に見えてくるのはどうゆう訳だろうか。

ムナゲさんのコメント「いや、別に特別そんな事を考えているわけじゃないんだけどさ・・・」
Sさんのコメント「うん」
ムナゲさんのコメント「なんていうか、仕事場に自分の女を連れてくるって事に抵抗が少しあってさ」
Sさんのコメント「そうなの?」

しかしどうゆう訳なんだろう。この広いとはいえない、ごく少数だけのオフィス内での、二人だけのチャットというのは。ちょっといけない事をしているような、二人だけの秘密のような親近感。

ムナゲさんのコメント「ほら、うちの会社はこんなんだから、そこをくっきりしないと、なんていうかだらしないって言うか」
Sさんのコメント「うん」
ムナゲさんのコメント「私有化ってんじゃないんだろうけどねー・・・なんかいちゃついているように見られたら嫌じゃん」
Sさんのコメント「なるほどねー」
ムナゲさんのコメント「俺が気にしすぎなのかも知れないけどね」

すると彼女のコメントの反応が少し止まる。彼女のほうに目をやるとキーボードを叩いている様子が分かる。きっと長文を入力しているんだろう。
21 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/19(月) 01:19:53.71 ID:98m..b6o
Sさんのコメント「分かる気はするよ。でもみんなもいいって言ってるし、いいんじゃない?」
ムナゲさんのコメント「お前らしい答えだなww」

本当である。

Sさんのコメント「それに初めての面識でもないんだし、彼女や友人に仕事場を知ってもらえれば、いい理解が得られるんじゃないかな。普通はこんな事って出来ないんだよ?」

お。真面目なコメントだ。
確かに他社のような東証一部上場企業ではそうはいかないであろう。

Sさんのコメント「シシトウちゃんは音楽やってるから理解してくれてるとは思うけどね」
ムナゲさんのコメント「まぁそこはありがたい所だよな」
Sさんのコメント「まぁ私がムナゲの彼女なら、しぶった時点で怪しむけどね」
ムナゲさんのコメント「しぶる?」
Sさんのコメント「いいよとか言いながら、あやふやにしてしぶってたら、来たらまずい何かがあんのかなって思っちゃうよね、しかもムナゲだしww」
ムナゲさんのコメント「最後のはどうゆう意味だww」
Sさんのコメント「だってモトカノ登場でナーバスになる奴だからねぇ。女の敵!浮気とか心配されても文句いえないよねww」
ムナゲさんのコメント「それはもう言うなよ・・・」
Sさんのコメント「ざまぁぁぁwwwwww」

こいつ。ざまぁとか使うのか。

ムナゲさんのコメント「くぁwwせdrftgyふじこlp」
Sさんのコメント「は?」

こっちはわかんないんだ・・・。

ムナゲさんのコメント「いや、すまん。まぁその話は置いといてさ」
Sさんのコメント「逃げたな」
ムナゲさんのコメント「まぁでも近いうち呼ぶことにするよ。みんなで飲んだら楽しそうだし」
Sさんのコメント「近いうち、一応来週の月曜日、火曜日なら社員のスケジュールは完璧」

チェック早っ!ってかお前が一番乗りのりなんじゃないか、と俺は思った。

ムナゲさんのコメント「おっけ、話てみる、ついでにJも誘っとけよ」
Sさんのコメント「あの人暇人だからきっと来るよww」
ムナゲさんのコメント「・・・・」

こんな感じでチャットは終了した。
この流れは現実のものとなり、意外とあっさりと社内見学と飲み会は実現してしまうのである。

22 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/19(月) 01:20:47.65 ID:98m..b6o
と、いう訳で次回の更新をお楽しみにしていて下さい!
お待たせしてすみませんでしたー;;
23 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/19(月) 01:34:20.71 ID:98m..b60
すみません訂正です。
>>20の頭に以下文章を付け加えて読んでください。

俺は渋々デスクに目をやると、

Sさんのコメント「なにかシシトウちゃんをここに連れてきたくない理由でもあるの?」

と意外なメッセージがポップアップされた。

24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/19(月) 02:17:11.45 ID:z5rfXrco
なんと…まだ修羅場は過ぎ去っていなかったというのか?
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/19(月) 05:09:33.83 ID:78BzoEso
うちの職場にも居た居たww
普段の言動や振舞はスゲー粗雑なのにメールだとやたらしおらしいヤツwwww
しかも誰にでもフレンドリーだからやたらモテまくってたwwwwつか俺も惚れてたwwwwwwww
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/19(月) 08:34:04.41 ID:fsBQ5wDO
女はしたたかだから気をつけろよ
27 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/20(火) 22:54:50.06 ID:gLEB/Eo0
と言う訳で当日。

今日は午後からシシトウ達が勢ぞろいする事になった。

なんていうか、みんな暇人なのだなと思う。

数人はすでに会社にきた事がある為案内係は不要だ。俺たちは会社の中で仕事をしながら待つ事にした。

社員A「そんなに美人なのか?」
S「めっちゃ可愛いよ、びびるよ」

社員Aはいつのまにかため口を話す部下に、Kの現在の彼女について聴いていた。
Sよ、一応相手は社長だと言う事をどうか忘れないでくれ。

社員A「しかしやつはイケメンだからな、普通に可愛いくらいのレベルじゃあ俺はびっくりしないよ」

Aは壁に寄りかかって、デスクに座るSとコーヒーを飲みながら楽しそうに話していた。

Aには妹がいる。両親が離婚し、片方ずつ引き取られた。元から仲が良かった為、玉に外であったりもするようだ。

A曰く、妹と話しているようなもんだ、と言う。そんな時のAの目はいつも穏やかで優しい。

S「お、言うね!んじゃびっくりしてたらイッキねw」
A「ああいいよwそんかわり俺がびっくりしなかったらSちゃんイッキすんだよ?」
S「いいよーやったるやったるw」
28 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/20(火) 23:12:28.81 ID:gLEB/Eo0
程なくしてJが到着。

J「お久しぶりです」

彼は暖かく迎えられた。今や社員であるSの彼氏なのだ、我々公認の仲と言う訳だ。

J「いつもSがお世話になってます」
ム「全く、本当だ」
S「ムナゲ?誰が替わりに企画書作ったんだっけ?」
ム「こ、こちらこそいつもお世話になっております」

俺はPowerPointというソフトを触った事がなかったので、以前頼んだのだ。想像以上に大変だったらしく、それ以来頭が上がらない。

社員B「おーギター持ってきてんじゃん、みせてみせてw」
J「いいっすよ、どぞどぞ」

こんな感じで、Jを取り巻きつつもだらだらと作業を進める俺たち。次に連絡が来たのがシシトウだった。

シ「はろー」
ム「おう、今どこよ?」
シ「下の飲み屋さん?とこ〜」
ム「分かった、迎えに行く」

下につくとTとセットだった。

ム「お、Tも一緒か」
T「久しぶり〜w」
シ「あそっか、久し振りなんだっ」
T「やでw」

Tとは海にでかけて以来、会っていなかった。彼女は少し痩せたように見えた。

ム「T、お前少し痩せた?」
T「うーん、少しやけどね」

彼女は現在働いているカフェでバイトながらチーフとなっているようで、昔より働く時間が増えたそうだ。
29 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/20(火) 23:27:09.79 ID:gLEB/Eoo
S「おおーおひさりぶりーww」
T「Sちゃんww」
シ「Sちゃんおひさしぶりーww」

事務所入り口まで迎えにきたSとはしゃぐ二人。この三人はやはり気が合うらしい。

シ「お邪魔しまーす・・・」
ム「エーと、シシトウとTです、みんなよろしくねー」
社員B「おーシシトウちゃんお久しぶりww」
シ「ご無沙汰しておりますww」
社員A「君がTちゃんか、初めまして」
T「はじめましてーww」
S「どう?wwめっちゃ可愛いでしょww」
社員A「ああ、可愛いなww」
T「やめてくださいよーww」
社員C「シシトウさんどうもー」
シ「こんにちわww」

そんな感じで狭い事務所内でもりあがりを見せた。後からトイレに行っていたJも加わり、社内見学という形に。

Sが二人を案内してくれていた。
S「あたしがいつもここで、ムナゲがあそこ、んであっちが社員Bさんの机ね」
シ「へー・・画面でかwwww)
S「ああwwあっちのはムナゲ用ww」
T「なにこれwwこのコーヒーメーカーかっこいいww」
S「ああそれウチのww」

30 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/20(火) 23:41:57.61 ID:gLEB/Eoo
二人はレコーディングルームとモニタールームに案内されていた。モニタールームには主にAと俺が、レコーディングルームにはCとBが良く入る。Cはマイクメイキングが抜群に上手いし、ギターは常にBのギター演奏をレコーディングしているからだ。
最近ではBのレコーディングの際、Sがモニタールームに入ることもある。

シ「なにこれww」
T「映画みたいww」

彼女達はモニタールームにあるデュアルモニターと沢山の機材とスピーカーに驚いていた。

S「あたしも最初はびっくりしたんだけどさー」
シ「へー、いい音出そうだね」
S「めっちゃ音良いよww」
社員C「去年いいモニタースピーカーを買ったからね」
S「あ、何、これ新しかったんだww」
社員C「そうだよww」

盛り上がってる所でシシトウが俺の元に来て、となりで画面を覗いていた。

シ「なんか機械だらけなんだねww」
ム「ああ、ウチにあるのなんて全然たいした事ないってのがわかったっしょ」
シ「うんwwって言ったらあれかww」
ム「はは、いいよww」
シ「今何やってるの?これ」
ム「これはねー、今ストリングスパートをつけてるんだけど、細かい所を習性してるんだよ」
シ「MIDIってやつ?」
ム「そうそう、音符の長さとかね、タイミングとか」
シ「へー・・・なんかかっこいいww」
ム「なにをいまさらww」

シシトウ可愛い。
31 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/20(火) 23:49:50.88 ID:gLEB/Eoo
そこにJがやってくる。

J「どうも先輩、海以来ですかね」

Jは少しやわらかい表情をするようになった。昔より、ずっと男前だ。

シ「やほwwJww」
J「シシトウ、久しぶり」
ム「ところでどうなんだよ、Sとは上手くやってんのかよww」
シ「あ、わたしもそれ聴きたいww」

Jは机の角に隠れるようにして姿勢を低くする。俺たちもそうして、向こう側でT達と盛り上がっているSから見つからないようにした。

J「上手くいってますよ」
シ「ねね、チューした?チューww」
J「したけど・・・」
シ「やーwwしたんだーwwひゅーひゅーww」
ム「ひゅーひゅーってお前な・・・」
シ「そっかぁそっかぁww彼女できてよかったねwwそれも美人のww」
J「おかげさまでww」
ム「お前尻にひかれてそうだよなww」
シ「わかるww」
J「そういう部分はありますけどwwでも意外とそうじゃないんですよ」
社員B「えー何々、そうなのww」
ム「お前どっからww」
J「Sはああみえて結構ツンd」
S「なーに話してんだー?」
ム「な、なんでもねぇよww」

32 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 00:00:50.49 ID:dvesNVgo
そんな騒がしい感じで5時を迎える頃、ようやくKが参戦した。

社員A「K、久しぶりじゃないかww」
K「おー相変わらずだなAww」

実はこの二人は学生の頃から相当に仲がよかった。片やイケメン、片や爽やかなこの長身コンビは俺たちの代では有名だった。

社員B「おう元気かクソメンよww」
K「元気だよこのブタメンがww」
社員C「久しぶりww」
K「おうよww元気そうだなww」

Kは基本的に友達が多い。俺達社員とも大の仲良しなのだ。親友でもあり、仲がよいからこそお互いのやりたい事を尊重し、彼はこのプロジェクトに参加しなかったのだ。

社員B「お前可愛い彼女捕まえてんなーww」
K「ああ、最高だろ?ww」
社員A「のろけかww」
K「そうさww」
S「K君ひさしぶりーww」
K「おお、Sちゃんww相変わらずいい足してんなww」
S「Tちゃんには負けるけどねww」
K「ああ、うちのは別格だからww」
S「Tちゃん、こいつ張り倒していい?ww」
T「好きにしてーww」

なんといかKが来ると場が大きく和む。みんながハッピーになれる、そんな存在だ。
33 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 00:09:36.05 ID:dvesNVgo
俺達は場所をいつもの飲み会会場に移動して沢山飲んだ。

以前は気まずい出来事があったりして、シシトウがへこんだりしていたが、メンバー全員が顔見知りで仲がよいものだからそういった事はもう何も心配が無かった。

社員B「あー俺もSちゃんの水着みたかったなぁww」
社員C「あ、俺も見たかったかもww」
S「残念ww来年だなww」
ム「俺はしっかりと見てきたけどなww」
社員A「お前は本当にそうゆうのをしっかり見そうだww」
K「しってたか、結構Sちゃんはいいチチしてんだぜww」
S「ちょっww」
T「アホww」
社員B「まじか!まぁ俺も実はそうなんじゃねぇかなぁって思ってたんだけどさww」
社員A「どこみて仕事してんだよww」
ム「モニター越しに違うものみてんのかww」
S「まぁちっさくはねぇよ?ww」
社員B「いいなーwwwwww」
社員C「ばかすww」
K「Jもいいよなーww」
J「おかげさまでww」

酒も深くなるとこいつらの悪酔いは半端じゃない。こんなお下劣トークはまだまだ序の口であった。

そんな中、社員Aの電話が鳴り、Aは外へ出て行った。
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/10/21(水) 00:10:01.41 ID:SUJrEsDO
お、ムナゲ来てる支援
35 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 00:25:05.12 ID:dvesNVgo
K「おう、だいじょうぶかA」

Aが戻ってくるなり、Kが声をかける。

A「ああ、大丈夫、妹からだった」

女性陣はプラスJと盛り上がっており、俺達はしんみりとお酒を楽しみつつあった。

K「そうか、Iちゃんは元気か」
A「今度一緒に暮らすことになった」
ム「それは本当か?」
A「ああ」

Kは驚いた表情をして、そしてAの肩を叩いた。

K「そうか・・・よかったじゃないか」

KはAに日本酒を注ぐ。社員BとCもそれに合わせて乾杯をしていた。

離婚してすぐは両親の仲は最悪で、AとAの妹Iはめったに会う事は出来なかったようだ。たしか彼が高校生の時の話。Aの妹は母親に引き取られたのだが、もうじき再婚するらしい。若くしてAを生んだ母は今でも若く、今から人生をやり直せる。その為にAの妹Iちゃんは家を出る事にしたのだ。

ム「お前と居るのが一番いいと思うよ」

Iは母にほったらかし気味にされていた為、それを不憫に思ったAは一緒に暮らすことをいつからか考えていたらしい。
夢の為に会社を設立。一緒に暮らす為に準備をしていたがその歳、父親は病気で亡くなった。
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/21(水) 00:35:05.83 ID:FN4GKvQ0
wktk
37 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 00:36:57.04 ID:dvesNVgo
A「そうそう、だからいい加減引っ越そうと思って、今二人で選んでるんだ」

結局三人で住むという事は適わなかった。しかも父は、会社を設立した息子の為に保険の受取人を息子に変更していたそうだ。

というのが、当時俺が彼から聞いた話だ。だから彼は妹をとても大切に思っている。そしてそんな兄をIも慕っているようだ。

以前、会社を設立して間もない頃、事務所にIがきた事がある。素直ないい子だった。たしか今年で21か22歳のはず。

K「住むなら、2DKくらいにしておいていいんじゃないか?」
A「そうだな、金もあるしな」
K「ってゆーか彼女作れよww」

彼は笑って答える。

A「こんな生活じゃそりゃ無理だww」
ム「そりゃそうかww」
A「それに妹と住んだら女つれこめねぇしなww」
K「そこ痛いなーww」

そんな話をTがちらちらと聴いていた。
Tは両親が離婚している。今の家族と折り合いをつけられず上京してきた身だ。やはり話が耳から入ってきてしまうのであろう。
けれでも何も言わなかった。Kもそれに気付いていたように見えるが、何も無かったようにしていた。
38 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 00:55:14.38 ID:dvesNVgo
>>37
大変に失礼なミスを;;
Tの両親は離婚じゃありません。Tごめんよ;;
39 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 01:06:12.65 ID:dvesNVgo
飲み会終了時、Iちゃんが車で迎えに来ていた。

K「この後どうすんだ?」
A「あいつと車で家までいって、まず引っ越すかどうかとか決めるんだよ」
ム「そっか、夜じゃないと時間ないもんな」
A「ゆっくり話せないねww」
K「あの車は?」
A「あいつの、もう社会人だからな一応」
K「げwwすげぇなww」
ム「仕事何してんの?」
A「ウェブ製作らしい」
ム「すげぇなww」
A「高校生のときからずっといじってるらしいからな、あいつ部活できなかったし」
ム「ああ・・・そうか」

車の中で待つ彼女の笑顔はとても綺麗だったし、どこかに闇をおとしているようには感じられなかった。Aと一緒で、心から穏やかな人なんだろうと思った。

その日、TとK、JとSはそれぞれ一緒に帰っていった。きっとお泊りをするのであろう。

シ「うちらどうしよっか?」

なんとなく店の前で最後まで残ってしまった俺とシシトウ。

ム「もういっぱい引っ掛けてくか?」

彼女は笑顔で俺の手を引いて答える。

シ「今夜はママも帰ってこないから、家で飲もうね」
40 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 01:20:13.11 ID:dvesNVgo
いよいよ友人の結婚式を翌日に控えた九月下旬。俺達はそうそうに仕事を切り上げた。

今回の結婚披露宴では俺達のバンド演奏の他に、Aの計らいによるスライドショー等もある。いつのまにか仕上げてきたのかは分からないが、ついでに会場の音響も彼が担当する。

結婚する友人は俺の同期。新婦はそこそこよいご家庭のようで、お父様がそこそこの企業の会長のようで、しかも娘を溺愛。それゆえご親戚が沢山集まるそう。
新郎自身は学校を卒業してからすぐに音楽を趣味として割り切り、雑誌の編集で働いている。
見事な逆玉の輿状態なのである。

なので、今回バンド演奏をBGMとしたご歓談の時間を十分とる必要がある、という訳らしい。

ちなみに新郎は元管楽器奏者である。金管楽器の王様といわれるトランペットである。

在学中はそこそこ仲がよかったが、卒業後、どうして雑誌の編集なのか、そしてどうやってそんな良家の娘様を知り合ったか等全く持って謎である。

シ「結婚かぁ」

シシトウは電話越しでぼんやりという。俺はそれをいつものように、お風呂に浸かりながら聴いている。

ム「俺の周りでは、特に女は結構結婚しちゃうやついるんだけどさ。」
シ「あ、そうなんだ」
ム「お前の周りではいないの?22って言うと意外といそうだけど・・・」
シ「うーん」
ム「早い奴ははやいぜ」
シ「高校の時の友達なら結構いるかもww」

41 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 01:22:31.93 ID:dvesNVgo
という訳でまた更新します!
特に何も事件がないのみ会編ですみませんが、結婚式後のK音信普通編をお楽しみに!

おやすみなさいませ^^
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/21(水) 01:31:45.17 ID:yKTPtMDO
ムナゲ乙!

>>37
結局Tじゃなくて誰なんだ?
43 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 11:37:27.07 ID:dvesNVg0
>>42
Tで良いのですが、Tは幼い頃にお父さんと死別していて、再婚なんですよ。
なのに何故か離婚で折り合いがつかないとか書いてしまってました。
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/21(水) 11:50:10.44 ID:4ebX25oo
ムナゲ読んでるよー
wktk

ぜんっぜん関係ないけどiPhoneってどう?
ちょっと欲しくなってきたwwwwww
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/21(水) 12:13:19.33 ID:kXLP2AAO
シシトウにはリングやったんだっけ?
46 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 13:46:06.04 ID:Rfh2EOM0
>>44
iPhone良いですよ!
特にこうした電車での移動時間等が退屈では無くなりますし、日頃の作業の一端がPCにある方なら必ずなんかしらのメリットが出てくるはずです。
あと頑張ればメール入力は最速になれます。

>>45
あげました。自分でも結構気にいってます。気持ちの締まり方がちがいますね。
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/21(水) 13:50:00.94 ID:lltlZNko
あそこの締まりがよくなった・・・把握
48 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 13:59:42.60 ID:E4MK.vA0
シ「そういえばさ、例のわたしの高校生の時の彼なんだけどさ」

シシトウは思い立ったように言う。

ム「あれ、ヒロ君とか言ったっけ、高校退学した」
シ「そうそうw」

俺はお風呂でイヤホンを耳に突っ込んで電話する。シシトウにはソフトバンク携帯を持たせてあり、家族割引の為24時間通話無料だ。月額1500円かからないのでも持たせた方がはるかに安い。

シ「んでそいつも一年くらい前に結婚したらしくてさ」
ム「そうなのか」

話をきく限りでは、状況から言っても早く結婚しそうな雰囲気だ。

シ「今はタクシーの運ちゃんやってんだってさー」

シシトウは複雑そうな声で言う。その気持ちは俺にも良く分かる。

ム「まぁそいつが幸せならそれでいいんじゃないか?」

それはまるで自分に言い聞かせているかのようだ。

シ「そうねwあ、明日はわたしのおニュードレス楽しみにしててねw」

シシトウははしゃいでいた。
49 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2009/10/21(水) 14:01:16.94 ID:E4MK.vA0
>>47
ちょw
けど体格さがあるのでもとから締まりはい…
ごめん、ちょっと首つってくる
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/21(水) 14:03:01.26 ID:udyORdko
昼間っから下ネタ全開かよwwww
51 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 14:13:01.59 ID:bvFILGc0
当日。
結婚式は夕暮れのオープンテラスのいい時間に行われ、ご歓談は晩御飯の時間帯と言う、今時の結婚式事情から考えても中々リッチな結婚式。

俺たちは午後には現場に到着して現地に機材を運び込んでいた。
俺は例によって自宅からシシトウ宅によってから来た為、すでに若干疲れている。

U「こうゆう時って飲めないのが辛いっすよねー」

台車を転がしながらUが愚痴る。
そうなのだ。こんな素晴らしい日に、お酒が飲めないなんて。
しかも我々演奏者は来賓扱いの為ただで飲み食いできてしまう。こんな時だからこそ飲めるいいお酒を完全スルーしなければならないのは、やはり寂しい。

K「俺は今日はタクシーだから飲み放題w」

彼はエレクトリックアップライトベース持参の為タクシーで出動のようだ。きっと俺たちは彼の物凄い飲みっぷりにジェラシーを感じるのであろう。

シ「ごめんねムナゲw」

そこにドレスで現れたシシトウが、Uの肩掛けの荷物を持って俺に話し掛ける。
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/10/21(水) 14:19:03.36 ID:JfsNUbs0
>>44
ムナゲじゃないが俺もiPhoneなんだ。
BB2Cってアプリがあって、それで2ちゃん見れる。手軽だから永久に見てられるw
53 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 14:26:43.98 ID:BS1Qgqc0
今日の彼女のドレスは黒を基調にしたセクシー系。

いやドレスならどれもがセクシー系なのだろうが、キュートな印象を排した、クール系とでも言おうか。
首にも帯をつけており(なんていうんだっけあれ)、綺麗だった。

ム「そう言えば、それサイズ探すの大変だったんじゃないの?」

俺はドラムセットを代車から下ろしつつ、会話を続ける。

U「シシトウちゃんは華奢ですからね」
シ「ママと一日歩き回って探したw」
ム「買ってもらったのかw」
シ「そーそーw」
U「いいママさんだw」

結構母親と言うのはこう言った物を買ってあげたくなるものであるらしい。俺の周囲もそうだったが、何より俺の家庭がそうだった。

K「そう言えばAは?」

Kが搬入口から出てきた。ぱっと見るとやはりお洒落でカッコイイ。ずるい。

ム「もうすぐ来るんじゃない?後Iちゃんと来るって」

Iちゃんはアシスタントとして連れて来るらしい。そうすればAはスライドショーを展開している間も音響に集中出来る。

K「仲いいなぁあそこもw」
54 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 14:28:12.08 ID:BS1Qgqc0
>>52
そのアプリが神アプリで、しかも無料という素晴らしさ。PCで見なくなりますよw
55 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 14:38:45.15 ID:WIe/FK20
A「おはよー」

そうこう話しているとAがやって来た。台者にわが社のレコーディング機材を沢山持ち込んでいる。

ム「おう、Iちゃんは?」
A「車入れて来てるよ」

Aはさっそく色分けされた配線を確認し、ドラムセットにもマイクを立てる。

ム「ドラムにも使うのか」
A「この箱なら多分向こう側は聞こえないからな、アンビで取って、会場のモニターで流すよ。多分全員そうだ」
シ「わたしステレオ行けます?」
A「余裕w」
シ「良かったwオルガンステレオで行きますねw」

こんな感じで準備をしていると、Iちゃんがやって来た。

I「おはようございまーす」
一同「おはようございます」
I「あ、今日はアシスタントさせて頂きます、Aの妹のIです。よろしくお願いしまーす」
K「よろしくーw」

彼女はスタッフ衣装として黒いパンツスーツで現れた。
56 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/21(水) 14:52:49.62 ID:WIe/FK20
Iちゃんは身長が高く、おそらくTと同じかそれ以上ある。細身で、柔らかな印象を持ちながらもキビキビとしている、仕事が出来そうな感じ、いまどきの女の子だ。
Aと似ており、整ったすっきりした顔立ちをしている。
さすが社会人。横に並ぶと明らかにシシトウの方が幼く見える。

ム「久しぶり、飲み会でもちょろっとあったけどw」
I「はいw最初にお合いした時より、少し太りました?w」
ム「太ったw周りで変わらないのはAとKだけだw」
I「ああw兄はあんまり食べませんからねー」
ム「でかいのに小食だよなw」
I「私の方が食べますもんw」
ム「沢山食べるのはいい事だw」

しっかりした子だ。Aと一緒にいるとAがなんだか抜けて見えるくらいだ。
ちなみに彼女は大のRPGファンらしく、オンゲーもやるらしい。全く持って見た目と釣り合ってない。

シ「よろしくお願いします!シシトウですw」
I「よろしくお願いします、あ、ムナゲさんの彼女さんですか?」
ム「そうですw」
I「可愛いーw」
K「ほんとそいつらベタベタしすぎなんだぜーw」(やや遠くから
シ「してませんw」

こんな感じでおのおのスタッフの自己紹介も済んで、サウンドチェック。やはりちゃんとした音響の知識のある人間がいるとやりやすい。

俺たちは本番までの間、ロビー付近のカフェで時間を潰す事にした。
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/21(水) 17:34:49.29 ID:QXIFNg.o
そして、何かが起こる!?
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/21(水) 23:24:31.07 ID:yKTPtMDO
>>43

そっか。
言いづらいこと話させてしまって
ごめんなさい
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/21(水) 23:30:08.79 ID:yKTPtMDO
ちょwwwwww
空気ぶち壊しwwwwすまんwwww

wktkwktk
60 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2009/10/21(水) 23:59:16.78 ID:oUQY/v20
>>59
いえいえ、私がわかりにくかったのがいけないのですよw

続きあげて行きます。
61 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/22(木) 00:10:57.13 ID:Cd7IRCM0
ロビーのカフェもさすが高級施行であったが、せっかくなのでという事でお菓子も買って見た。中々の味で、香り高いコーヒーや紅茶と良く合う。

ム「いつから一緒に住むの?」

俺がIちゃんに話を振る。二人は目を合わせて、俺に話し始めた。

A「物件が決まり次第だな」

Aは落ち着いた物腰でコーヒーを味わっている。彼の雰囲気はとても同世代には思えない。

I「今兄が住んでる所は狭いので、そこそこ広くて綺麗な所がいいですね」

Iはシシトウにお菓子を分けながら話す。

K「彼氏とかいないの?Iちゃんは。」
I「なんでですか?w」
K「いやさ、いい所に一回住んじゃうと、片側の負担もあって中々出られないじゃん」
I「はい」
ム「彼氏が出来てもすぐには一緒に住んだりできないよって言いたいんだろ」
K「そ」

するとIちゃんは愉快そうに笑った。

I「そうですねwでも彼氏いないですし、私結構理想高いんで大丈夫ですよw」

隣でAが呆れているような表情だ。

I「それにゲーム出来なくなっちゃうし…」
シ「そこなの!?w」

シシトウは思わず突っ込まずにはいられなかったようだ。
62 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/22(木) 00:57:22.94 ID:bozxqRw0
シ「え、Iちゃんゲームやるの?」

Iは笑顔で答える。

I「はいー、めっちゃやりますよ!趣味ですね」
A「こいつはオンラインゲームをやるんだよ」

Aは少し心配そうな表情だ。

ム「なに、MMOとかやんの?」
I「ですですw」
ム「意外だなぁwなにやんの?w」
シ「MMOって何?」

MMORPGとは、多人数参加型のオンラインロールプレイングゲームをさす。
プレイヤーはキャラクターをカスタマイズしながら育てて行く。ゲームの中に世界が構築され、他のプレイヤーと共同してボスを倒したりレベルアップしたりと、ゲーム内に一つの社会が構築されていくのがポイントだ。
協力プレイも出来る、リアルタイムチャットツール、と考えても良いかも知れない。

ム「俺も昔よくやってたのだよw」
I「へぇ!何やってたんですか?」
ム「%%%かな」
I「あー私もそれやってましたw」
ム「まじで!?すげぇw」
K「なんかわからんが、すごいゲーマーなんだなw」
シ「わたしなんの話かわかんないw」
A「まぁそれが普通の人の反応だよw」

ここでIとゲームの話しで少し盛り上がった。
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/22(木) 01:46:08.64 ID:qpQMnWco
こーいう所でMMOの名前とか出したらマズイん?
何やってるのか知りたいなーっと
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/22(木) 01:50:38.96 ID:MRowsZMo
大手MMOなんてそんなに数ないし、UOとかFFとかROじゃないのかなー
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/23(金) 00:29:50.64 ID:AMnPLADO
ぬるぽ
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/23(金) 00:37:10.15 ID:FVCUuYSO
ガッ
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/23(金) 20:49:39.89 ID:bk55C9Eo
支援
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/24(土) 07:27:08.60 ID:m56Ny.c0
みんな規制中?
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/24(土) 09:40:36.59 ID:sv2ca6DO
みぎー 乙
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/24(土) 11:25:06.98 ID:rffDS6AO
やっぱムナゲ来ないと静かだな…
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/25(日) 14:37:08.67 ID:ZAZqdCI0
うんこたべたい
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/25(日) 21:55:13.97 ID:hFHZvL6o
ほりゃ( ゚∀゚)ノ=●
73 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/26(月) 00:02:15.28 ID:hN/oys.o
こんばんわー!遅くなりました;;

更新していきますね!

やってたゲームはECOといいますww
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/26(月) 00:09:05.39 ID:qsMS7sY0
ムナゲきたーー
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/26(月) 00:14:14.06 ID:jwqdBFk0
きたぁー
76 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/26(月) 00:15:06.65 ID:hN/oys.o
さて、仲良しA兄弟にちょっかいをだす時間が終了し、一同は本番準備へ。

我々演奏スタッフは披露宴会場にて先に待機しており、関係者らが入場を完了するまでの間、ウェルカムミュージックとしてジャズを演奏する。

会場の扉が開いてコールサインがあり、我々は演奏をスタートした。

メンバーはやはり本番となると集中力が違う。特に本番でのKはさえており、すばらしかった。JAZZをメインでやっていってもいいのではと思ってしまう。

かくいう俺も、久しぶりに会う同期の結婚披露宴という事で気合が入り、リラックスしながらも気持ちの入った演奏をする事が出来た。

関係者も満場になり、式典がスタートする。

シ「きれーww」

シシトウが新婦を見てそう言う。たしかに新婦は大変美しく、表情いっぱいの幸福感がより一層彼女は美しく見せているようだ。新郎も良家のご親族がいらっしゃるせいで緊張しているのか、いつもより引き締まったいい顔をしているように見える。

俺達はご歓談の時間まで演奏場所で待機し、二人の幸福を祝った。

そして俺達の紹介があり、演奏を始める。
今回はトランペッターのご結婚という事もあり、特別に、名トランペッターへの追悼曲である
「アイ・リメンバー・クリフォード」をお送りした。新郎は嬉しそうに笑っていた。
77 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/26(月) 00:24:18.65 ID:hN/oys.o
俺達の演奏は大変にご好評であった。
この業界に詳しく無い人間から見れば、音楽学校に何年か居る、とう新郎の事実が、実際どれくらいの本気さで、技量なのか、という相対的な評価はかなりしづらい。
音楽に詳しくなければ、そばでトランペットを吹かれても上手いのか下手なのかもわからないケースがある。
それゆえ、同じ学校の同期で友人の俺達がこうして彼らの目の前でひとつの形になった音楽を演奏する事で、彼の通ってきた道とその深さを示すきっかけにもなるという事だ。

俺達は演奏という役目を終え、待望の食事タイム。こんな時でしか豪華な食事はなかなかめぐり合えない。Kはいかにもスマートを装いながら、かなりがっついていた。

K「うめー、あ、すいません、ビール」

遠慮なくホールスタッフに酒を注文するK。

シ「あんまり飲むとTに怒られるよww」
K「げwwまぁそこは秘密にしておいてww」
U「え、なんすかKさんww尻にひかれてるんすかwwww」
ム「そうなんだよこいつさーww」
K「ちょっとまてひかれてねぇよww」

こんな感じで俺達は料理を楽しんだ。シシトウも酔わない程度にという事でカクテルを少々、のどを潤す程度に飲んでいた。

新郎「ようK」

新郎が新婦をひきつれ、我々の席まで回ってきた。
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/26(月) 00:25:46.95 ID:Gdc/AuYo
遭遇した!!!!
79 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/26(月) 00:32:54.76 ID:hN/oys.o
K「おー新郎!」

新郎「ムナゲもありがとうな、本当」
ム「新郎、おめでとうございますww」
新婦「本日は本当にありがとうございます」

新婦はふかぶかと頭を下げる。二人は強く腕を組んでいた。

新郎「妻ですww」
K「ひゅーww」
ム「いいねーww」
新郎「わり、言ってみたかったんだww」
K「はっはっはww」
U「わかりますそれww」
新郎「いやーしかしお前ら上手いね、やっぱり。本当に頼んでよかったよ。ありがとう」
K「気にスンナよww」
新郎「サトミ(新婦)もさ、すごいすごいってずっと言ってたよww」
新婦「本当に感動しました!生の演奏ってすごいんですね!」
ム「いえいえとんでもないですよ」
K「そうっすよwwでも喜んでもらえたならそれでよかったww」
新婦「クリフォード懐かしいわww」
ム「狙ったからなww」
新郎「いや本当今日はありがとう。んじゃ他も回るから、またな」
新婦「ありがとうございました」

二人は丁寧にお辞儀をし、来賓の方々の席へと回っていった。

シ「お嫁さん綺麗だなーwwいいなーww結婚いいなーww」

シシトウがはしゃぐ。
80 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/26(月) 00:54:37.91 ID:hN/oys.o
K「シシトウちゃんは結婚したいのかww」
シ「えーwwでもなんだか触発されちゃうwwいいなーww」
K「だってよムナゲww」
ム「そこで俺にふるんじゃねぇよww」
U「はははww」
シ「わたしにも可愛いドレス着せてねww」
K「ははっはww稼がないとなぁムナゲww」

俺達は雑談を楽しんだ。
この間AとIはオーディオ機材周辺でスライドショーの準備をしていた。なんでも新郎と新婦、そしてご両親からご提供いただいた写真にコメントを載せ投影するのだが、AはBGMをつけてきたようで、この披露宴を盛り上げる展開だった。

スライドショーが始まり、一同がモニターに集中する。

二人の幸せそうなカットが沢山映し出され、中には笑い出すようなショットもあった。

企画としては大成功だ。当社で用意したサウンドを巧みに利用したAの実力も評価できる。こういったセールスも十分ありだな、と、頭の中でよこしまなことを考えてしまうほどだ。

そして式典最後に、新婦からお父様への手紙の朗読。結婚披露宴一番の泣かせ所であり、メインイベントとも言える。

会場が静まり返り、彼女の声が響き渡る。そしてその声に続くように、小さくBGMが流れ始めた。

俺はそのBGMを聴いてはっとした。

ム「K、これは・・・」

Kは優しい表情で俺をみていた。
81 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/26(月) 01:19:45.69 ID:hN/oys.o
その時流れたメロディーで、俺の心は震えた。

間違いない、この音はYの音だ。

U「あれ、この曲・・・」

会場のほぼ全ての人間が新婦の朗読に集中している中、俺達だけがそのBGMに心を震わされていた。

Uは俺を見ていた。
この曲はあのときのものでは?
声を発さずとも、彼が何をいいたいかは分かった。

そう、これはU達が入学するときにも俺達が演奏した曲だ。

「If You Love Me」

これは俺とKがバンドを組んでいた頃、Yが作曲したオリジナルのジャズバラードだ。
もしわたしを愛しているならば、どうか強く抱きしめて下さい。
英語で書かれたこの冒頭の歌詞は、Yが強く傷ついた時に書いたもので、甘く優しい、孤独から救いを求めるもの。
実際、彼のこのときの精神状態はかんばしくなかった。彼の特殊なセンスが生かされた、珠玉のバラードだった。

あまりにもいい曲だったこと、学校の新規投入したレコーディング機材のテスト、そして学校の看板として、いろんな理由があった。とにかくこの曲は学校でレコーディングされる事になり、学校の講師数人と俺とYでレコーディングしたものだった。

リミックスも終了した頃合、Yが事故でなくなり、この曲が日の目を見る事は無くなったのだ。
82 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/26(月) 01:31:35.23 ID:hN/oys.o
Yが印象的なフレーズでメロディーラインを感じさせると、女性プロヴォーカルがしっとりとそれを歌いあげる。Yと俺のハモリの間奏メロディーはとても印象的で、Yの繊細なレンジ能力が高く生かされていた。

しかもその演奏をささえてくれていたのはプロである講師達。彼の才能が先生たちにも認められていたことを納得させてくれる。

特に俺はこの曲の作曲段階後半から、全体のアレンジ構想までを彼と一緒に考えたりもした。思い入れがあった。

そしてこの音源は、ちゃんとした環境でレコーディングされた、彼の唯一の音源なのだ。
(他は学生ライブなどのライブ版)

俺はこのプロジェクトで彼と競演できた事を、心から誇りに思う。

K「この曲を使おうと提案したのは俺なんだ」

俺は気がつくと涙を流していた。多分、会場の多くの人間よりも早く、そして違う理由で。

U「やっぱりこの曲って・・・」
K「そう、入学ん時にやったやつだ」

Yが死んだのは、Uが入学する数週間前の事だった。本当はYがステージに乗るはずだったのだ。
俺とYのデュエットで演奏する予定だったかそれが出来なくなってしまったため、急遽そのボーカルの先生にステージに立ってもらうようにお願いした。先生も快く了承して下さった。

だが実際にこの曲を演奏するのは相当に精神に来た。その分、魂の入った演奏だったと思う。
83 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/26(月) 01:42:49.49 ID:hN/oys.o
シシトウはKと顔を見合わせ、俺の背中をさすってくれた。
だがKも、その優しい表情の中に、寂しさが伺えた。Uとシシトウはそんな俺達を見ながら、その曲に聞き惚れていたと思う。

そんな朗読時間は、BGMのもつ深く、優しく、甘く、そして切ない雰囲気に包み込まれ、会場の多くの人の涙を誘った。
曲のエンディング付近、4秒ほどの無音に近い状態が続くのだが、そのタイミングに新婦が
新婦「そんなお父さんを、心から敬愛しています」と言ったのがまたすばらしく良かった。彼女が言葉を言い終わった瞬間に、Yの優しいメロディーが噛み合う等、披露宴の出し物として以上に、芸術的にもすばらしいものになっていた。

こうなると俺の涙は止まらない。なぜこんなに泣けるのだろうか。

俺は嬉しかったのだ。

Yという人物の生きた証が今こうして、理想的な形で、人々に届いている。決して商法的な理法のされ方をせず、人々に感動を与えているのだ。

俺は嬉しかった。

新婦の朗読が始まってすぐ、曲のセレクトに気がついたのはどうも俺だけではないようで、新郎もKの事を見つめていた。新郎もYとは交友があり、このレコーディングの企画の事は学生だったころに把握していた。

彼女のスピーチが終了し、会場がアツい拍手に包まれた。

84 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/26(月) 01:51:44.72 ID:hN/oys.o
K「シシトウちゃん、今のBGM聞いてた?」
シ「うん、すっごい印象的でいい曲だった・・・サックスムナゲだった?」
K「ああ」
シ「なんていう曲?ギターがすごいね」

シシトウは涙を流す俺の背中をさすりながら、Kと話している。

K「あのギターがYで、彼のオリジナルなんだよ」
シ「え・・・・」
U「そうなんですか・・・」

会場の拍手が鳴り止むと同時に、彼らもだまっていた。俺は必死に涙をぬぐっていたが、心臓がきしむような衝動で、涙を止めるのに苦労していた。

するとシシトウがハンカチを取り出して俺に手渡して、顔を覗き込むようにして言った。

シ「素敵だよ、Yさんも、ムナゲも」

その言葉は、つらかったんだね、とも聞こえたように感じた。


結婚披露宴は終了し、片づけへ。俺は多少ブルーな気持ちを引きずりながらも、Aと話していた。
ム「まさかあれを使うとは思わなかったよ、本当に。いつのまに音直していたんだか」
A「お前に言ったら反対されるかと思って言わなかったんだよww」
ム「かもなwwだが・・・最高だった。ナイスセレクトとしか言いようが無い」
シ「よかったですよ本当にww」
A「ありがちな日本語弾き語りBGMよりはいいだろう?」
U「そりゃあもう段違いにww」
A「冒頭は暗いけど、あれは愛しぬく事を誓う曲でもあるから、意味的にもオッケー」

Aは俺の背中をばしっとたたき、Iと機材をまとめに入った。
85 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/26(月) 01:53:30.98 ID:hN/oys.o
という訳で本日は寝ます!
結婚式編もあと少しで終了です、お付き合いありがとうございます。

次はつい先日起きたばかりの、Kの音信普通事件についてお話したいと思います。

ではおやすみなさいませ!
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/26(月) 01:55:45.76 ID:jY0Mc.AO
ムナゲと遭遇!!
話を見てると本当に日常生活が充実してるムナゲが羨ましくなる
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/10/26(月) 01:58:51.83 ID:TrjA0As0
お疲れ〜
夜遅くまで起きてた甲斐があった!
次回も楽しみにしてます
おやすみなさい
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/26(月) 02:40:49.13 ID:VyxefJ.o
乙です
おやすみなさい
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/26(月) 16:48:00.29 ID:AFhUzfQ0
うんこたべたい
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/26(月) 16:49:49.60 ID:x1xK6yoo
またかよ
ほりゃ( ゚∀゚)ノ=●
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/26(月) 18:53:34.12 ID:WlV2OF6o
危うく泣きそうになったが>>89-90で現実に引き戻された
仕事中だから感謝しとくww
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/26(月) 23:39:12.44 ID:KCHC6IDO
俺は泣いた。むなげは本当に慈悲深い優しい男なんだな。

もげろ
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/27(火) 14:57:15.76 ID:UXIBJRc0
>>92
そこはもがないでやれよw
94 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/27(火) 22:20:18.59 ID:AZmo1moo
ある程度の片付けが終了し、俺は車をとりにいく。
こういうときは早めに車を搬入口まで回してしまうに限る。そうでもしないと二次会に向かう車でエントランス付近は混雑し、車を回すだけでも一苦労だ。

シ「わたしも一緒にいく」

鍵を取り出して歩き始める俺にシシトウがついてくる。

ム「自分のは終わったの?手伝って上げなよ」

本番は少数で行う場合がほとんど。大抵の場合は機材セッティング系とドラマーが圧倒的に大変であるため、我々身軽な楽器の人間は後片付けを手伝ってあげるのが通例。マナーだ。

シ「そうなんだけど・・・ちょっと・・・」

シシトウは何をいいたそうだ。
まぁ特別急ぐ状況でもない、先輩ぶって彼女に厳しくせずとも、今回の連中ならば理解をしてくれるだろうと思った。まして俺はさっき泣いたばっかりで、それを優しく伝えることも困難な顔立ちと声質をしている。

ム「わかった、おいで」

俺はシシトウに手でこっちへおいでをやる。シシトウは早歩きする俺を追いかけ小走りで俺に並ぶ。

ム「車ほしいんだよなー俺」

俺はあの農工車と貸したワゴン社にいい加減飽き飽きしていた。
95 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/27(火) 22:27:35.96 ID:AZmo1moo
シ「買っちゃえばいいじゃん、車」

俺が車の鍵穴にキーを差し込む時、シシトウが反対側のウィンドウ越しに俺を見て言う。

シ「どうせローンなら買えなくは無いんじゃない?今ならさ」
ム「・・たしかに」

俺は自分の車を買うという事があまりにも現実的でなかった時の癖か、計算に全く入れてなかった。
たしかに今の収入なら買うことは出来る。実際の用途を考えればコンパクトカーで十分なのだろうが、車も意外と沢山使うし、何より今はエコカー減税のせいで納車待ちがひどい。

シ「今度カタログみてみようよ」

シシトウの優しい投げかけに、なぜか違和感を覚える。
彼女は少し元気がない。おそらく先ほどの俺の様子を見て気を使っているのだろう。話しかけようとしているのに、言葉が見つからない。まさにそんな印象だ。

ム「・・・いい演奏だったでしょ」
シ「え?」

彼女は俺の突然の話題振りに驚いている。きょとんとした表情でこちらを見ていた。

ム「Yの曲の事だよ」

俺はバックミラー越しに彼女の表情を確認しながら、搬入口へバックで停車する。

シ「うん・・・わたし、細かい事は分からないけど、すごく印象的で、かっこよくて、切なかった」

彼女は薬指で輝く指輪を触りながら答える。
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/27(火) 22:32:30.78 ID:INH2h9oo
なんか切ない会話だなー
97 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/27(火) 22:34:45.17 ID:AZmo1moo
ム「それが大事なんだ。あいつの演奏は心に残るんだよ」

俺はエンジンを止め、彼女の頭にぽんと手をおいて、彼女を見つめる。

シ「うん、良かった」

彼女は気まずさの為か少し目が泳いでいる。こんな彼女を見るのは久しぶりだ。付き合いたての二人を思い出す。

ム「まぁ今度ゆっくり話すよ、ほら、いくよ」

俺はそういってドアを力強く開け、飛び降りるようにして下車する。

シ「うんわかった」

シシトウも少しは満足してくれたような表情だ。雰囲気から切なさが消えていた。

会場に戻ると、AもUも大方機材の撤収は終了したようで、後は台車を搬入口まで回すのみ、と言ったところだ。

A「二次会に参加しないかと聞かれたんだけどさ」

Aがシールド(コード)をくるくると8の字巻きしながら俺に尋ねる。

ム「今日はご両親や親戚が参加してるんだろう?別の機会に気楽に祝ってやろうぜ、飲み会開いてよ」

Aは不安が消えたシシトウの顔を見て、にっこりと笑って俺に言う。

A「ああそうしよう、このメンバーでさ」
98 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/27(火) 22:41:12.79 ID:AZmo1moo
そしてその晩。

K「飲み足りなくね?」

Kは月明かりを仰ぎながら、エントランスに車を縦列する俺達に向かって言う。

ム「そもそも飲んでねえよww」

この中で酒を飲んだのはシシトウとKだけだ。シシトウは元からそんなにお酒を飲むタイプでは無い。彼女にとっては十分であっただろうが、この男は別。控えているとは言え、あの嘘のような飲酒量から考えると、こんなのは序の口に過ぎない。

K「まぁそうだけどさー、めでたい席だしよー」

彼は助手席のウィンドウに手を欠け、俺の車を覗き込む。シシトウ越しに眺める先は後部座席。

ム「お前タクシーで帰るのめんどくせぇんじゃねぇだろうな」
シ「んふww」

おそらくその通り。しかも俺の車にはキーボードとサックスしか乗ってない。彼のエレクトリックアップライトベースを積んでも、後部座席はシートとして利用可能だ。

A「どうした?」

AがIを引きつれ、俺の車に集まる。

シ「Kが飲み足りないねって言ってますww」

Aは両手を腰に当て、またか、といわんばかりにあきれた表情だ。
99 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/27(火) 22:48:17.10 ID:AZmo1moo
A「俺達車なんだぞ」

するとKは口の先でちっちっちと指を振り、自信満々に提案するのである。

ム「会社で飲んで、朝帰ればいいじゃんww」
I「ははwwそれ楽しそうですねww」

Iは以外にも乗り気だ。

A「俺達はまだいいけど、シシトウちゃんなんてドレスだぞ?演奏で汗も描いてるし、可愛そうだろ」

Aのフォローが入る。確かにドレスの着心地の悪さは簡単に想像がつく。Iは少し残念そうだ。

ム「まぁ、近いうちこのメンバーで飲もう、そしたらIちゃんもだな」

俺が運転席から身を乗り出して言うと、彼女はすごく嬉しそうだった。

I「是非wwその時はよろしくお願いしますww」
K「ちぇー、Tでもひっかけるかなー」
ム「お前自分の彼女をひっかけるって言うなよww」
K「あ、そうそう、最近少しは酒に付き合ってくれるようになったんだよww」
ム「あそう」
シ「よかったねーwwKww」
K「だろー?wwこれ結構大事ww」
ム「お前の飲酒量に付き合いきれるやつなんていねぇよ・・・」
A「その通りだなww」

名残惜しそうなKを残し、俺とU、Aたちは車で帰途に着く事にした。
100 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2009/10/27(火) 22:49:12.80 ID:AZmo1moo
急に更新開始すみません。
ちょっと休憩がてら入浴してきまーす!
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/27(火) 22:52:10.50 ID:INH2h9oo
>>100
いてらーーノシ
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/27(火) 23:40:17.93 ID:AIn9JsDO
ムナゲメンバーは皆、女心が掴めてるような気がするが、何かコツはあるのか?年齢=童ちゃんより。
103 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/27(火) 23:55:31.89 ID:AZmo1moo
>>102
そんな事ないですよww ただ女好きほど扱いが得意になっていくと思いますww


10月も中旬の週明け。それは突然やってきた。

ム「はいもっしもしー」

俺は長時間のPC作業に疲れ、ヘッドフォンをデスク横に仕掛けたフックにひっかけ、椅子の背もたれに大きく身を預けながら携帯に出る。

T「あ、もしもしムナゲ?今平気?」

その電話の相手はT。社員はどうせヘッドフォン装着の為気付かないだろうが、営業窓口としてのメールを整理し続けていたSだけは俺の声のトーンで「仕事ではない誰か」と通話しているのが分かったのだろう。
彼女は誰、誰、と目で俺に聞く。

ム「ああ、平気だよ、どうした」

俺は答えた後口パクで、Tが電話の相手であることをSに伝える。Sはおお、という表情の中に中々鮮やかな色彩を感じさせている。Tちゃん久しぶりだ!っというテンションと、なぜこのタイミングでTなのか、と言った驚きが含まれているのであろう。

実際俺もそうだ。しかも彼女の声のトーンはいつになく低く、不安に満ちているように感じる。

T「Kの居場所、知らへん?」
ム「へ?」

俺は彼女から突然放たれたその言葉の意味が分からなかった。その一瞬で、その文節の意味を何通りか考えた。

ム「え、それってどうゆう・・・」

俺はすぐに続けてそう答えた。Kの居場所はこの仕事場ではないし、居るとしたら彼の自室かバイト先だろう。

すると彼女は落ち込んだ声で俺に言った。

T「Kと連絡取れへんの・・・」
104 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/28(水) 00:03:53.59 ID:J06eb7Eo
ム「え、いつから?」

俺はすぐ様聞き返した。たまに連絡がつかないことくらいはよくある。

T「金曜日の夜から・・・」

金曜日の夜!?
今日が月曜日だから、丸々二日間も連絡が取れていないことになる。それはちょっと異常だ。

ム「電話つながらないのか?」
T「電源入ってへんって・・・ムナゲ何か知らん?」

彼女のしおらしい声を久しぶりに聞いた気がする。そういえば俺はもう結婚式から連絡を取っていない。飲み会の事もすっかり忘れていたくらいだ。

ム「俺は知らないな・・・ちょっとまってろ」

俺はそういって携帯を少し離し、Sを呼びかける。俺の前後の雰囲気で何か特別なことが起こっている事は想像できていたようだ。

ム「ちょっとKに電話かけてくれ」
S「K君に?今?」
ム「そう今、事情は後」

俺はそういって、彼女が自分の携帯でKに電話をかけようとする動作を見送ってから電話に再びでる。

ム「今Sにかけてもらってっっから・・・ちょっとまって・・・あ、だめか」

Sは両手で×マークを作ってこちらを見ていた。
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/28(水) 00:06:43.91 ID:JdWBhwDO
気になるwkwk
106 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/28(水) 00:13:16.50 ID:J06eb7Eo
T「携帯落としたんかなぁ・・・・」

Tはいつになく弱気だ。TとKは毎日、最低でもメールのやり取りはしていたと聴く。それが突然途絶え、うんともすんとも言わなくなった。彼女にしてみれば不安で仕方がないだろうに。

ム「わかんないけど、今Sが電話かけてくれたんだけど、つながんないって。自宅には行ってみた?」
T「今Kの家見てきたんやけど、帰ってきとらんみたいなんよ」
ム「まじか」
T「新聞がな、金曜日の夕刊と今朝のが入っとった」

Kはたいして読みもしない癖に新聞を取っている。しかもそれをまめに部屋の片隅に帰るなり収納しているのだが、それが放置されているとは。帰っていないスジは濃くなった。

S「Tちゃんどうしたって?」

Sがすぐそばまで来て、俺の表情を覗きこむ。俺は電話の口を手で押さえて上を向き、背中から覗き込んでる彼女の耳元で言う。

ム「金曜日の夜からKと連絡が取れんらしい」
S「金曜日の夜?もう三日たってんじゃん!」

Sも相当に驚いたようで、その場でもう一度自分の携帯を取り出してKに電話をかけていた。

ム「とにかく、一回帰りなよ、俺と電話している間にKから連絡あったかも知れないし、とりあえず俺達のほうでも当たってみるから」

俺はそう言った。彼女を混乱させない為にもそれが最善策に思われた。

107 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/28(水) 00:21:04.00 ID:J06eb7Eo
T「ムナゲ・・・なぁ・・・」

Tが電話越しで俺を呼ぶ。彼女のヒールと風を切る音が妙に耳につく。

T「捜索願とか、だしたほうがええんかなぁ」

Tはちょっとパニくって居るようにも思う。もちろんそれは極端に低いテンションのタメ分かりにくいが、焦りに焦っている事はよく分かる。

ム「それはまだわかんないな・・・もう少しまってみようよ、俺のほうも知り合いにあたってみるから」

俺は落ち着け、と彼女に言った。
実際彼がさくっと見つかってしまえば、捜索願をだした方も出されたほうも気まずい展開になりがちだ。人命を考えれば当然の決断ではあるのだが、周囲の目もある。そう簡単には出せない。
それにKなら無事でいてくれる気がする。もとからアクティブで、以外とやることに根拠が無かったりする男だ。命が無事であるのを信じて疑わなかった。

むしろ気になったのは、なぜTという大好きな女性を残してふらふらしているのかという点だ。
いくら自由奔放な彼でも、流石に彼女との連絡をおろそかにしてしまうような自体は少し考えにくい。

T「うん、わかった」
ム「ああ、それとシシトウがもうすぐ仕事終わるから電話してみ、んで今日は一緒にいて貰いなよ」
T「え、でも悪くない?」
ム「悪くないよ、どうせ不安で飯も食えないだろう?シシトウに遊んでもらいな」
T「そっかぁ・・・そやね、ムナゲありがとう」

彼女の空元気なありがとうだった。
108 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/28(水) 00:29:05.38 ID:J06eb7Eo
さっそく俺はSにシシトウに連絡するように頼み、モニタールームに居るAにたずねる。

結局AもKの行方は知らず、この会社の人間とそこからつながるネットワークで連絡が取れた人間はみなKの行方を知らなかったのだ。

S「やばくない?」

Sが客用ソファーに集まってきたみんなにコーヒーを出しながら言う。
確かにやばい。友人みんなが把握していないとなると、最後に聞くべきは彼のバイト先くらいだ。
俺達はさっそく電話番号を入手し連絡を試みたが、やはりKは木曜日に来たのが最後で、しかも日曜日のバイトをすっぽかしているという事だった。あちらとしても連絡が取れず困っていたらしい。

A「どうしたんだあいつ・・・」
ム「俺にもわかんねぇよ・・・」

Kの事をよく知る俺とAが分からないのだ。彼が勢い任せで行動したにしろ、嫌でも目立ってしまう彼の足跡が追跡できないなんて事は、想像しにくい。

S「シシトウちゃんが、分かったって、後で連絡するって言っといてってメールきたよ」
ム「ああごめんね」

シシトウはTを大切にしているし、面倒見がいい子だ。仕事帰りにTと合流し、色々対応してくれるそうだ。

C「問題は金曜日にKさんが何をしていたか、って事じゃないすか?」

社員Cの提案は最もだ。金曜日の夜から、という事はその直前まで連絡は取れていたという事になる。

俺はさらにTに詳しく事情を聞く必要があるなと判断した。
109 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/28(水) 00:30:14.00 ID:J06eb7Eo
そしてごめんなさい、寝ます;;
また明日更新したいと思います。
ではお休みなさい!
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/28(水) 00:40:24.43 ID:73o3NcDO
ムナゲ乙です
続き楽しみに待ってるぞー!おやすみノシ
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/28(水) 00:42:53.41 ID:ib5gYJco
乙です。謝らんでくださいよ、そんな必要ないんだから
おやすみ〜ノシ
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/28(水) 04:51:09.73 ID:29uCqQI0
ムナゲ乙!!
無理すんなよノシ
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/28(水) 11:49:52.00 ID:wf0vF1M0
うんこたべたい
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/28(水) 13:13:28.65 ID:DigYakSO
まだ欲しいのかww
ほれっ( ゚∀゚)ノ=●
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/28(水) 21:27:22.66 ID:kLFFBQAO
これこれ、うんこばっかり食べとったら大きくなられへんよ。

116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/10/28(水) 21:32:20.19 ID:nKRIUeg0
そういや最近中◯尾さん見ないなぁ。捜索願い出したほうがいいかな
117 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/29(木) 00:29:10.19 ID:t9.Jbv.o
Tに発信すると、彼女は驚くべき早さでそれに応答する。その早さ、体感で2秒。

T「はい!」

声に緊張感がある。おそらく携帯電話を常に握りしめ、彼への情報を聞き漏らさないよう、神経を張っているのだ。
たった数秒。だがそのあまりにも短い時間は、彼女の不安を俺が理解するには、十分すぎる時間だった。

ム「ああ、すまん。ちょっと聴きたいんだけど」
T「あ、え、あ、うん」

彼女は二、三回、どもった。期待していた彼の情報ではない事に肩を落としつつも、その質問に真摯に答えようとする姿勢が感じられる。

ム「すまん、Kが金曜日の夜に何をしてたかしってる?」

受話器の向こう側を、強風が突き抜ける。その空気振動がもたらす雑音で、こちらのスピーカーは一瞬割れそうになる。彼女からの返事も正しく聞き取れない。だが彼女は先ほどよりも静かな場所にすぐ移動したようで、明瞭な声で、俺への耳に正確に伝わるよう努めたようだ。

T「○○さんのローディーでライブハウスに行くって・・・」

ローディーとは、簡単にいうとミュージシャンズ・アシスタントである。
セッティングや運搬を一人でこなすのが困難な場合、弟子入りに近い形でお付として会場に同行させ、その仕事を手伝わせるのだ。
例えばギタリストは長いライブ中にチューニングを迫られるが、そばにあったもう一本のギターと交換すればよい。その間にローディーがそのギターを奥でチューニングしておく。
これは、若手に現場を経験させるという意味合いでも非常に有効で、何よりそのプロのステージング、セッティング、生で出た音そのものを肌で感じる事が出来る。
さらには仕事終わりにプロからアドバイスをもらえる事もある、という好条件で収入が得る事が出来る上、ミュージシャン側からすれば安い労働力で、しかも信用できる相手をアシスタントとして雇う事が出来る為、これはプロのミュージシャン界ではごく普通に行われている事なのだ。
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/29(木) 00:34:15.61 ID:E2WpEZ6o
C
119 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/29(木) 00:37:59.49 ID:t9.Jbv.o
ム「○○さんか、番号知ってる?」

○○さんというのは俺も一度お会いしたことがある。日本を代表するベーシストで、その計算されたベースラインは楽曲をより上質なアレンジへと導くかのようだ。

T「わからんもん・・・」

Tが今にも泣き出してしまいそうな声で、俺を責めるようだ。言うまでもない、彼女が番号を知っているはずもなく、俺も以前お会いしたときに名刺を貰いそびれ、心のそこから後悔しているくらいだったからだ。

ム「そうか・・・分かった、んじゃちょっとまた調べてみるよ」

俺はそういって電話を切る。彼女の最後の返事は落胆に染まっており、聞いているこっちが泣き出してしまいたくなるような、そんな悲しみに満ちていた。俺は半分それから逃げるように電話を終了させ、電源ボタンを押したのだった。

S「なんだって?」

Sが真剣な眼差しで俺を除き見る。彼女の手に握られた携帯電話の液晶には、既にKへの発信が三件ほどリストアップされており、それは彼と連絡をとる事の難しさをより具体的に示しているようにすら感じてしまう。

ム「○○さんってプロのベーシストが居るんだけど、その人のライブにローディーでついてってるらしい」

俺がそう答えるた時、既にAは会社の固定電話から電話番号を入力し、誰かに発信をしていたようだ。

S「誰にかけてんの?」

彼女はそういってAの前のモニターを覗きこむ。
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/29(木) 00:39:10.07 ID:QFH6Pzw0
dkdk
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/10/29(木) 01:15:35.15 ID:ApGrN0o0
あれ?今日は終わり?
122 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/29(木) 01:17:28.13 ID:t9.Jbv.o
S「はやっ」

Sは画面を覗き込んで驚いたように言う。俺もすぐさまその場から立ち上がり、AのそばのPCモニターを覗きこむ。そこには既にライブ出演情報としてリストアップされた、ライブハウスのページが展開されていた。

ム「仕事がはやいな」

Aは俺とTとの電話のやり取りと聞いて、○○さんというキーワードが出た段階で検索をかけたのだろう。

A「あ。もしもし―」

Aが当日スタッフ責任者に確認を取る。ローディーが居る場合、ステージセッティングを担当するチームの誰かに聞けば、Kという人物がローディーとして現場に居合わせたかどうかは比較的簡単に分かる。
なぜならサウンドチェック直前まではKがそのプロのベースをチューニングをし、配線をし、出音を確認する為にステージに乗っている可能性がある。ならばマイクや配線をステージ上でセッティングをしてるスタッフや各種PAスタッフがそれに気付かない訳がないからだ。

A「そうですか・・・わかりました」

Aは落胆した表情で受話器をそっと充電器の上へ戻した。その表情から、我々に必要な情報が得られていないことは一目瞭然だった。

S「どうだった?」

Sは彼のその失望に満ちた背中に向かって問いかけた。

A「だめだ、居たのは分かるけど、その後は知らないって」
123 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/29(木) 01:19:48.85 ID:t9.Jbv.o
俺達の間にこの上なく気まずい空気が流れる。最早仕事どころでは無い。
「捜索願いを出して、警察の力に頼るほか無いのか・・・」
だがその思案は俺達社会人が見につけてしまった、「普遍的である」という事の重要さを理解した上での常識的行いからずれてしまっている、と、それが本能的にせよ理論的にせよ、ここにいる各々はそう感じていたはずだった。何よりこの沈黙がそれを物語っている。

楽観的かつ客観視すれば、我々個人が彼の安否をどう心配しようが、結果が変わるなんていう事はありえない。
最良の選択は、捜索の専門家に彼の一切を一任し、我々は仕事に集中する。
これが最も無駄がなく、効率的であり、また社会の歯車の一部としてそうあるべきなのかも知れない。

だがそこは我々の若さゆえ、また音楽業界にいるという特殊性がそうさせたのかも知れない。

なにより今回、その音信不通の相手が、他の誰でもないKなのだ。
Kは我々の親友であって、誰からも愛される男だ。そんな男が突然、音信不通になる。消息不明だ。
そのあまりにも非常識な現実を押し付けられて、淡々と物事をやり過ごすことなど、簡単に出来るわけがない。

ム「まぁ、もう少しすれば連絡来るだろう」

俺は数十秒の沈黙の後、みんなにそう言い放った。

A「そうだな、たまたまこうゆう事もあるだろう。事件性は低いはずだ」

誰もがそう信じたかった。あんな男が事件に巻き込まれるわけが無い、と。

B「一晩様子を見て、それでも連絡がつかなければ捜索願い、って事でいいんじゃね?」

全員がそうだね、と頷いた。
実際我々の出来る事は多くない。身辺に渡って電話で質問はしたし、考えうる居場所には全て連絡をした。
一庶民である我々に、彼を探し当てるなんていう芸当は出来るはずもなく、時間と精神力の無駄だった。
124 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/29(木) 01:21:25.11 ID:t9.Jbv.o
S「そうだよね、とりあえず連絡あったらすぐTちゃんに連絡してあげてね、それかあたしに言って」

Sはその場を仕切るように締めくくり、自分のPCへ戻っていった。BやCも顔を見合わせ、自席に戻る。
俺は五時を回った時計を確認して、シシトウに電話をかける。この時間なら彼女に通話が可能だった。

シ「はいもしもーし」

シシトウの声が俺の耳に吸い込まれていく。彼女は仕事先の休憩室に既に移動しているようで、少し小声で、控えめなテンションであった。

ム「おう、Sから話はきいてるか?」
シ「あ、うん、今メール見終わった所なんだけど・・・Kまだ見つからないの?」
ム「ああ、こっちで検討つけてあたったけどダメだったんだよ」
シ「そっかぁ・・・え、でもなんでなんだろう・・・」

彼女もやはりKの突然の失踪に疑問を抱いていた。俺達から見れば、彼に失踪する理由なんてものはどこを探しても見つからなかったからだ。

ム「んでTが辛そうだから、とりあえず一緒にいてやってほしいんだよ」
シ「ん、それは分かった!あの子一人暮らしだしね、とりあえず電話してみる」

シシトウはやや明るい声で答える。こうゆう時、彼女の優しさやその行動力に感動する。歳を刻めば、そういった感情というのはどんどん廃れていく。友達の為にすぐに行動に移せるという事はこれほどまでに美しい事なのか。俺はそう思った。

ム「悪いな」

俺はつぶやくように言う。
125 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/29(木) 01:22:28.44 ID:t9.Jbv.o
シ「ムナゲのせいじゃないでしょwwとりあえず連絡してみるから、どうなるかは決まったら連絡するね?」
ム「ああ、よろしく頼んだ」
シ「はーいまた後でねー」

シシトウはそういって通話を終了した。
俺もひとまずは落ち着こう。そう思いSが入れてくれた既にさめかけているコーヒーを飲み干す。
仕事に支障を出すわけにも行かない。俺は残りの作業を足早に済ませる為に、食い入るようにモニターに向かった。

シ「今日ウチに泊ってもらう事にしたからさ」

数十分後、彼女からのメールだった。晩御飯をシシトウママと一緒に頂いて、そのついでに一泊してもらう事にしたとの内容だった。Tが彼女の実家を訪れるのはおそらく初めてではないだろうし、Tにとってもそれは内心かなりありがたい話だっただろう。

シ「何か情報が分かったら、すぐわたしに連絡頂戴?それまではKの話題は出来るだけ出さないようにするつもり

シシトウなりのTへの気遣いだった。彼の所在がはっきりするまでは、中途半端な情報を与えて彼女を混乱させるのは得策ではない。その判断は適切だと俺も思った。

俺達は仕事を終了させた後、先ほど電話に出てもらえなかった人々へもう一度電話連絡を入れる。しかし新たにKの情報が得られる事は無く、結局一晩が過ぎてしまうのだった。

彼との音信が途絶え、四日目を迎える朝だった。

126 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/29(木) 01:23:34.53 ID:t9.Jbv.o
すみません、途中なぜか接続できなくなっていたので・・・書き溜めて流しました。

という訳できょうは寝ますね!
また明日です!

ところでうんこってそんなにおいしい・・・・くないですよね・・・・?
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/29(木) 01:27:03.37 ID:iysy7fk0
ちょ、俺らも落ち着かない一夜を過ごすのか・・・・
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/29(木) 03:13:39.97 ID:grmAAmQ0
うんこたべた
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/29(木) 05:59:59.64 ID:pZZwy6DO
うんこがうまいわけないだろう。食べても一週間に一度だよ。体にはいいからね。
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/29(木) 18:33:54.23 ID:xTZc4wDO
クソ美味いぞww
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/30(金) 00:43:46.80 ID:QXEV0S2o
>>130

噴いたwwww
そして想像した
本気で旨そうに思えてきたwwww
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/30(金) 02:45:53.95 ID:O0wM32DO
じゃ食べればいいじゃん
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/30(金) 08:40:35.70 ID:Pw1z91o0
これがクソスレってやつか、、、



いや、ムナゲの話はとても面白いけど。
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/30(金) 23:18:43.42 ID:hX080lc0
K「向上心のないやつは馬鹿だ」
135 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/31(土) 00:04:03.64 ID:irAsUAUo
その雨は激しくそこらじゅうの壁という壁を非情に打ち続け、その轟音は俺を予定より30分も早く目覚めさせた。

ム「すげぇ雨だな・・・」

誰も居ない実家で窓の外を見ながら思わずぽつりとつぶやく。
時刻は6時。
急な連絡に対応する為、普段は解除しないマナーモードを解除し、設定音量を最大にした上で枕元に置いてあった携帯も、結局は誰からの連絡も無かった為に無言を決め込んでいる。

今日で四日目。やはりKからの連絡はない。

たとえ寝不足であっても、精神が落ち着かない。とても二度寝なんて出来そうにない。
雨の日こそ電車を利用したほうが帰って移動時間の短縮につながるのは分かっている。
いつものように朝風呂を終え身支度をして玄関にたった俺は、それでも車のキーをとらずには居られなかった。

俺はiPhoneのハンズフリー通話機能を利用して、彼女に発信する。
コール中に有料道路のゲートを通過するが、やはりのぼり方面はいつもより遙かに混雑していた。
しかし今日はどうしても。あのうんざりするような満員電車に肩をすぼめて平静を保つことは出来そうにない。

シ「はーい・・・おはよう・・・」

電話の向こう側から明らかに今起きたばかりのかすれた声でシシトウが答える。

ム「ごめんおはよう。早く起こしちゃって悪いな」

いまどきの契約社員にしては随分と良い待遇をされているらしく、彼女は昨日の内に欠勤を申し出ると、さっさと有給扱いで取り合ってくれたというのだから羨ましい。
積もる不安で押しつぶされそうになっているTの為に相手をしてくれるのだ。彼女の会社のゆるさに素直に感謝したい。
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/31(土) 00:05:37.00 ID:xuk.o/co
>>134
エリス?
137 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/31(土) 00:14:09.94 ID:irAsUAUo
シ「ん・・・いいよ・・・眠い・・・」

声質やそのスローな喋り方で良く分かる。恐らく夜更かしをしたのだろう。俺よりも朝につよいシシトウがこの調子では、きっとTは今頃深い夢の中だろう。かえって都合がいい。

ム「昨日Kから連絡はあったか?」

もしKが誰かに連絡を入れるとすれば、それはまずTにすると見るのが順当だ。彼にしても、最愛の女性を不安の淵に立たせる事など、本意ではないはずだからだ。

シ「ああ・・・うん、無いよ、そっちは?」

彼女は声のトーンをさらに落とし、そばで寝ているであろう親友に気遣い、この会話が聞こえないよう配慮している。

ム「ダメだ、そればかりか新しい情報もない」
シ「そっかぁ・・・」

彼女は落胆するように言う。直接目で見ている訳ではないが、シシトウがTを見つめているのが分かる。

シ「・・・捜索願い、出した方がいいのかなぁ・・・」

俺も同じ見解だった。仮にもしKの身辺にトラブルが発生したとして、大抵の状況ならば2.3日もすれば打開できる。少なくとも連絡をよこす手段くらいはいくらでもある。
しかし今現在、四日目を迎えたにも関わらずそれが一切ないという事は、最早大抵の状況ではない、非常事態、あるいは事件に巻き込まれた可能性が高い。
既にK一人でどうする事も出来ない状況であるとするならば、一刻でも早い方がいいに決まっている。

ム「俺もそう思うんだ、何かがあってからでは遅い」

俺とシシトウとの間に無言の時間が流れた。
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/10/31(土) 00:28:02.16 ID:TpjdlUU0
>>136
夏目漱石じゃないの?こころ
139 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/31(土) 00:36:04.84 ID:irAsUAU0
シ「後でTに相談して見るよ、捜索願の事は…」

シシトウはできる事ならば口にしたく無い事を言わなくてはならない。そう覚悟しているかのように、重苦しくも芯のある声で答えた。

ム「出来るだけ早い方がいいよ」

俺の焦りや、はやる気持ちをまるで抑制するかのように、必要以上に速度を落とし立ちふさがるトラックにいら立ち、車線変更と共にアクセルを強く踏み込む。
俺の八つ当たりを受けたエンジンは、受話器越しのシシトウにもこちらの状況を理解させるのに十分な轟音を立て、メーターを時計回りに移動させている。

シ「…今車?」
ム「うん、聞こえる?」
シ「わかる。…気をつけてよ?無茶してない?」
ム「大丈夫、ちょっと何台か追い越しただけだから」
シ「…やめてよ、事故とか…」

俺はそのセリフを聞いて、無意識的にウィンカーを左に切った。

ム「大丈夫だって、危ない運転はしてないよ」

その回答に不満ありげなトーンの彼女のハスキーボイスが、俺の耳元で再生される。

シ「そう…ならいいけど…」
ム「まぁとにかく、Tに聞いてみて?出来るだけ早く」

俺は話題を変える為に先ほど話題を引っ張り出す。シシトウにさらに別の心配をかける事は彼氏として好ましく無いと思った。
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/31(土) 00:37:38.48 ID:xuk.o/co
いったいKはどこに潜んでたんだ?C


>>138 森鴎外 舞姫 では?
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/31(土) 00:44:20.49 ID:FZbBlLoo
>>140
夏目漱石の「こころ」ですな。
ttp://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/773_14560.html
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/31(土) 00:44:35.37 ID:HhekIcM0
>>140
夏目漱石の『こころ』の「K」のセリフじゃね?
143 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/31(土) 00:50:56.45 ID:irAsUAU0
シ「そうなんだけど…今は寝させてあげたい…」

シシトウはとても辛そうだった。

ム「…そうか…」

受話器越しに、シーツが擦れる音と、携帯ストラップが揺れ本体に激突する音が聞こえた。
起き上がったのだろうか、部屋の扉をゆっくり閉めたような音も聞こえた。

シ「昨日、あの子、寝付けなくてね…途中で泣き出しちゃってさ…」

彼女の今にも擦り切れてしまいそうな声が、俺の鼓膜を伝って来る。

シ「ずっと泣いてて…それ見てたら…わたしも…悲しくて…泣かずにはいられなく…て…」

その声は次第に嗚咽がまじり、精いっぱいに絞り出されたその声は俺の涙腺にまで作用すした。

ム「そうか…」

彼女は鼻をすすり、迫る嗚咽をこらえようとしていた。

シ「…何やって…んのよ…あいつ…」

今俺があいつに最も伝えたい言葉だった。
俺は雨とは違う液体によって滲む視界を拭い正して、ハンドルを強く握った。

ム「すぐにでも帰ってくるよ」

まるで自分に言い聞かせるようだな、と思った。彼の無事を信じていたいが、今は素直にそれが出来ない自分が、悔しかった。
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/31(土) 00:51:57.29 ID:xuk.o/co
勘違いか・・・
すまぬ
145 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/31(土) 01:10:01.24 ID:irAsUAU0
職場についても、まるで仕事に手がつかなかった。
モニターを凝視し、ヘッドフォンを装着し大音量で再生しても、俺の脳内では音楽として認識されずに、ただただ連続した雑音を聞き流すかのようで、時間だけが無意味にすぎて行く。
全く、プロ意識だなんて聞いて呆れる。
しかしそうした状況におかれているのは俺だけではないようで、ちっとも消化されていかない作業スケジュールに関して、誰も口にしなかった。
こんなに不気味な程オフィスが静かだったのは、Sが来て以来初めてだった。

正午を目前に控え、そろそろ捜索願を促そうと携帯を手にとった丁度その時、社内の電話が鳴り響いた。

いつものようにSが受話器を持ち上げて、いつものように会社を代表する文句を彼女が言い終えて数秒、Sの雰囲気が変わった事に気づいた。

ム「ーーー!」

俺はSの元に全速力で掛けた。Bのデスク上の灰皿が宙を舞い、その溜まった吸殻を豪快にぶちまけた。
俺は気にせず、口をパクパクさせているSから受話器を強引にむしり取り、受話器に向かって声を張った。

ム「Kか!?」

数秒の間の後、懐かしい男の声が、受話器を伝って俺の耳に飛び込んで来た。

K「お、おう、ムナゲか…?」
146 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/31(土) 01:28:37.42 ID:irAsUAUo
ム「今どこにいる、何してるんだお前!」

俺は興奮した。必要の無い音量だと理解しつつも、無意識的に受話器に向かって怒鳴りつけていた。

K「ああ、えっと、今多分ボストンにいる」
ム「はぁあああ?!」

俺はすぐさまそう叫んでいた。
ボストン?多分?
興奮した俺には最早それを理解する余裕も無い。人が真剣なときに何を寝ぼけた事を言っているんだという気持ちが、俺ののど仏まですぐにせり上がって来た。

K「いや、そうなんだ、俺今アメリカにいるんだ」

Kは落ち着いた物腰で確かに俺にそういった。アメリカにいる、と。

ム「アメリカにいんのお前!?」

俺がそういうと、社内でも「ええ?」と鳴り響いた。

K「ああ、話せば長いんだけど、それは置いといて・・・」
ム「置いといてじゃねぇよ、ちゃんと説明しろよ!」
K「いやまぁそうなんだが、国際電話かけてんだ、金足りなくなって切れるかもしんないから、とりあえず」
ム「とりあえずなんだよ!」
K「明日、そっちの朝7時につく便で帰るから、回りの人に伝えてほしい」

Kは淡々といつもの調子で俺に言う。

ム「わかった、無事なんだな?絶対帰ってくるんだな?」
K「ああ、帰るよ、え、てかもしかしてあれか、ちょっと大変なことになってる?」
ム「なってるよ!!!」

俺は無性に腹が立って、本日最大級の声量で受話器越しの能天気な男に怒鳴りつけた。
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/31(土) 01:29:43.07 ID:t.lhPWY0
ktkr予想外wwwwww
148 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/31(土) 01:38:59.32 ID:irAsUAUo
K「ああそうか・・・そりゃやべぇ事したなぁ・・・」
ム「当たり前だろ!なんで連絡しねぇんだよ!」

俺がそういうと、彼はその原因について予想を遙かに上回る回答を、想像を絶する軽さと共に告げた。

K「いやさ、携帯そっち出る前に充電きれてさ、こっち来たら充電できなくてさー、連絡先まるでわかんなくてさー、はは」

俺は思わず言葉を失った。言葉にならない衝撃というのはまさにこの事を言うのだと、身をもって実感したことで初めて理解できた気がする。

ム「おまっ・・・充電とかできんだろなんとか!」

俺もそこを突っ込むのか、という所を気がついたら突っ込んでいた。興奮した人間のする事なんてろくなもんじゃないなと、後になって思う。

K「それが意外と目的のものが見つからなくてさ、とにかくそういう訳なんだが、財布の中にムナゲんとこの名刺があって、やっとでかけたんだよ」

彼は淡々と言う。

ム「お前なぁ、そうゆう時は・・・いや、まぁいいや、んでお前なんでアメリカにいんだよ」

俺がそう尋ねると彼はやや早口で答える。

K「そこらへん詳しくはそっち戻ったら話すけど、俺の師匠がさ、こっちでライブツアーの仕事があって、お弟子さんが同行するはずだったらしいんだけどインフルでそっち出られなくなった見たいで、んでその話を聴いて急遽俺がそいつの代わりに行くことにしたんだよ」

彼は言い訳を準備していたのだろう。詰まることなく、丁寧に、分かりやすく俺に説明した。

K「パスポートとりにいった時に充電器つかんだつもりだったんだけど、みあたんなくてさ、手帳ももってきてないわで誰の連絡先もわかんねぇし、意外とツアーの空き時間とかねぇし、アメリカとか初めて来て、一人でやろうとしても本当訳わかんねぇんだよこっち」
149 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/31(土) 01:48:57.11 ID:irAsUAUo
俺は次第に平静さを取り戻し始めていた。

ム「わかった、いやよくわかんねぇけどとりあえず分かった!」
K「なんだそれww」
ム「とりあえずお前は明日、確実に七時に帰ってくるんだな?」
K「ああ、間違いねぇ」

俺は肩の緊張感が薄れていくのを感じた。そして受話器を放し、SにKが明日帰ってくることを告げ、俺の携帯電話をとりだず。

ム「とりあえずお前、まずTに連絡しろ」

俺は力強くそういった。今朝のシシトウの話を聴いて、泣き崩れるTの姿は容易に想像できた。その映像は俺の胸を強く撃った。

K「・・・」

Kが何かを言おうとするのをお構いなしに俺は続ける。タイムラグがひどいので、喋り続けたほうに主導権がある。

ム「番号がわかんねぇんだろ、メモれ、いうぞ、はやくしろ」
K「わわちょっとまて、まて、ぺんぺんペン・・・あーもうこれでいいか、おう頼む」
ム「#$%$%だ、あと次俺の携帯は!”##!」
K「おう・・・ムナゲ、すまん」

彼は番号をメモるなり、真剣なトーンで俺に言う。

ム「本当だよ。Tがどんな思いをしてるか分かってんのか、おい」
K「・・・・・すまん」
ム「俺に謝ってもしかたねぇよ、とりあえず早く電話してこい、わかったな、絶対だぞ?」
K「ああ。絶対するよ」
ム「明日空港にTを連れて行くを連れて行くから」

俺がそういうとしばらくの間のうち、彼が答える。

K「ムナゲ、ありがとうな」

俺の深い声が、ボストンから俺の耳へと送られてきた。

ム「じゃあ、また明日な」

150 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/31(土) 02:01:10.67 ID:irAsUAUo
おそらく現地か、経由空港内からのKからの電話を終了し、俺は胸をなでおろした。
胸をなでおろすというのはこういう事なのか、と俺は思った。

そこに居る全員が、深く、そして気持ちのいいため息を何度もついた。

俺はシシトウに電話を掛ける。

シ「はい」
ム「おうシシトウ、よくきけ、Kから連絡がった」
シ「え?!」
ム「明日の朝7時に成田だ、あいつは無事だ」

俺は端的に用件を述べた。早く隣のTへ、その事実を伝えたかった。
となりでTの裏返った声が聞こえてくる。まだ彼からの入電はないようだった。

シ「やったT、帰ってくるって、無事だって、Kさん!」
ム「そんで、すぐにTの携帯に電話があるはずだから」
シ「電話くるってよT・・・あ掛かってきた!ほらでてでて!それだよ多分!!」

受話器の向こう側で、女性の歓喜が伝わってくる。シシトウも既に泣いていたようだった。

シ「うぅ〜うう〜」
ム「シシトウ、大丈夫?ww」
シ「うん〜・・・うぅ〜」

ダメだこりゃ、と思った。

ム「そんでとりあえず後でTに、明日の朝にお前を成田まで車で連れてくから、って言っておいて。詳しい事は後で連絡するからって」
シ「わかっ・・たぁ〜・・・うぅー」

ひどい泣きっぷりだった。

151 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/10/31(土) 02:02:14.20 ID:irAsUAUo
すみません、就寝します。
また続きは後日。ではおやすみなさいませ!
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/31(土) 02:03:26.70 ID:G1POlsMo
ムナゲお疲れ
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/31(土) 04:47:03.43 ID:XLy9WOIo
K無事でよかったww
お疲れです、おやすみ
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/31(土) 05:40:36.87 ID:0p69cEDO
優しい仲間たちだな。感動したよ。人間悪いやつが大半だと思ってたがそんなことなかったわ! 

もげろ!
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/10/31(土) 20:15:30.31 ID:FZbBlLoo
行方不明でまさかの渡米、すげえな
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/01(日) 06:27:16.50 ID:q0ObEsDO
今日はこないのか ふぅ
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/01(日) 15:19:17.84 ID:sO1TSew0
結局人生ってさ「経験」が物を言うんだよな
いい大学行こうがいい成績取ろうが「経験」が無いと世間に出たときに何も役に立たない
まぁお前らみたいなオタクにはわかんねーかもしんないけどな
俺は高卒で世間的には低学歴かもしれないが、フランスに渡航した経験を活かして
今は充実した仕事してるよ
お前らも壁作って自分の世界に閉じ込もって無いで
今しかできない「経験」しといて経験値積んどけ
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/01(日) 20:29:50.67 ID:6fahk6SO
>>157のことは聞いてないしww


空気嫁カス
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/01(日) 22:03:43.30 ID:3Z8HugDO
コピペだろ?渡米が渡航に直ってるけどwwwwww
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/01(日) 22:04:11.21 ID:D93vQQAO
>>158
それコピペ

確か「フランスに渡米した〜」って釣りじゃなかったっけ?
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/01(日) 22:07:00.93 ID:D93vQQAO
>>159
悪い…かぶったww
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/01(日) 22:25:24.67 ID:q0ObEsDO
たしかにこの神聖なスレにカスみたいなやつは来てほしくないもんだな。
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/02(月) 02:04:40.74 ID:8iIVh3o0
コピペにしても空気読めな杉の>>157にチョットワロタ
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/02(月) 19:04:38.87 ID:V5V.iW2o
中○尾彬さんが来ない・・・だと?


捜索願を出すか。
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/11/02(月) 22:27:58.03 ID:RHdLv7.0
>>164
いつからいないんだ・・・?
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/11/02(月) 22:29:52.64 ID:RHdLv7.0
いつからいないんだ・・・?
前スレからここにこれてないのか?
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/03(火) 03:05:05.79 ID:CkBppC60
確かに最近中尾○さん見ないな…
前スレの後半でようやくキレが戻ってきたというのに…!!
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/03(火) 11:29:14.93 ID:EfkukEI0
俺、貧乏ごっこしてる。
給料もらったら、12万円だけ手元に残してあとの残りは銀行に預金。
そしたら、俺は手取り12万円の安月給サラリーマン、、、って自分自身に暗示をかけ、
そのお金だけで生活していく。
これを1年続けただけで、銀行預金残高が24万円になった。


169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/03(火) 11:32:41.67 ID:qWDiS0ko
つっこまねぇぞ…
こんなコピペなんかに絶対釣られねぇぞ…!

ムナゲが来てから結構経つけど大丈夫なんだろうか…
ちょい心配だ
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/03(火) 12:05:40.04 ID:hpCrvbw0
規制に引っかかったりしてるのかな?
パー速は関係ない?
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/03(火) 12:22:30.56 ID:IAv0dQDO
おい!240万の間違いだろっ!  

ふぅ
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/04(水) 11:16:06.33 ID:V5jK8Hs0
オッスおらムナゲ
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/04(水) 13:33:38.78 ID:AE2gim.o
この話もまもなく終幕を迎えるんだろうか
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/04(水) 15:18:49.42 ID:KI/ZuP.0
匿名「おいおい悲観的だねえ。彼らの物語はこの先何十年も続くじゃないか。
    スレで語るべき内容が無くなってからが本番だねえ」
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/04(水) 17:20:45.82 ID:yGGJMIAO
>>174
中尾○さんッ!!
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/04(水) 19:55:39.27 ID:V5jK8Hs0
わたしがムナゲだ
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/04(水) 20:41:43.12 ID:1b2LDaEo
>>174
中尾○さん・・・(´;ω;`)ブァッ
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/05(木) 00:47:19.79 ID:NpYiZoDO
>>174

どこ行ってたんだよー
中o尾さん!!!!!!!
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/05(木) 07:14:12.31 ID:VVDhEUDO
ムナゲに緊急事態発生
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/05(木) 12:02:36.48 ID:Fvwi9/Yo
11月に入ってから音沙汰無し、これこそ捜索願か?






それとも
今度はムナゲがアメリカに行ったのか?
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/05(木) 17:08:55.88 ID:hmDk8ng0
ムナゲなら俺のお尻に刺さってるよ
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/06(金) 07:14:01.24 ID:nxAUDsDO
まさかししとうにばれたのでは
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/06(金) 13:25:39.06 ID:3m1erHUo
新型インフルとか?
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/06(金) 17:34:04.77 ID:HbgA39k0
死にたい
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/06(金) 19:34:16.12 ID:48aDJo6o
生きろ!
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/06(金) 20:14:08.31 ID:HbgA39k0
無職10ヶ月目に突入で採用決まった会社にもなじめず3日で辞めてしまった・・
もう死にたいよ・・俺なんか社会に必要とされてないしなにもできる気がしない
いつもムナゲうらやましいな〜とおもいながらここ見てる
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/06(金) 20:20:50.99 ID:rwak5Oko
>>186

お前の覚悟も忍耐も足らんだけだ。
早めに●ねw
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/06(金) 21:03:46.09 ID:7OVebUDO
まさかの展開予想

シシトウ『ムナゲ……生理が来ないの……』
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/06(金) 21:05:15.98 ID:z0MVYoDO
3日間で簡単に馴染める会社なんて無いと思う。
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/06(金) 23:02:21.75 ID:5PWaqYDO
>>186
必要とされてたのに3日で辞めたのは誰だ?

ムナゲ来ないかなー
191 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/11/06(金) 23:21:36.32 ID:O5B3eAQo
みなさまお騒がせいたしました。
お久しぶりです、ムナゲです。

なにか大事があったかといいますと特には無かったのですが、何よりちょっと作業に終われていまして;;

遅れて申し訳ないです。
更新まで時間が掛かると思いますが、なにとぞよろしくお願いします。
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/06(金) 23:27:09.33 ID:59T7uv.o
ムナゲキタ━━━゚.+:。ヽ(*゚ロ゚)人(゚ロ゚*)ノ゚.+:。━━━━!!
無事で何よりww
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/07(土) 00:49:55.96 ID:PRHEQac0
ムナゲちんきたー。
中◯尾さんもきてたー。
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/07(土) 00:51:44.45 ID:DImuX.DO
ムナゲお疲れ。
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/07(土) 02:16:58.18 ID:CmRSwkDO
二年までなら待つ
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/07(土) 02:57:02.63 ID:DavIJsAO
>>186
人間そういう時もあるよ。あまり重く考え過ぎんなよ(・∀・)
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/07(土) 17:32:56.32 ID:9Wwi4Xo0
>>196
誰も期待してない自分語りを始めるかまってちゃんはホットけ
調子に乗ってスレ汚しまくるぞ

で、今日は久々にムナゲの話が聞けるんだよな?な?
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/09(月) 00:38:16.31 ID:b9KDaC.0
暇だからうんこ食わせろ
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/09(月) 01:52:26.94 ID:JVubrEko
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/09(月) 09:31:47.51 ID:f8SekBko
ふぅ、無事だったか
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/09(月) 20:53:38.76 ID:RnVThpko
>>200
ムナゲが無事だった喜びで一発か。やるなぁ。
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/11(水) 10:41:44.84 ID:SZ1t4DQo
>>201
イヤイヤ、一発の後に無事を確認しただけw
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/11(水) 15:12:33.18 ID:jfb90qE0
クリ○ン
「ムナゲー!早く来てくれ〜!!」
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/11(水) 18:17:48.98 ID:yemxvOs0
クリカン?
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/12(木) 02:23:42.74 ID:u5qH5sDO
クリキンだろ 

ほら、北斗の歌の
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/12(木) 11:46:10.32 ID:ITNshY60
クリアンだろ

栗まんじゅう問題の
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/12(木) 19:57:27.45 ID:6XFpwgUo
ムナゲ〜元気か〜?
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/11/12(木) 23:28:52.72 ID:s2iqP5U0
うわーん。そろそろ続きが読みたいよぅ。
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/13(金) 12:37:01.39 ID:xYHwtQDO
ししとう「ムナちゅん……」
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/13(金) 15:47:18.95 ID:exHOtgEo
TムシKJCSMYABU
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/13(金) 20:54:01.25 ID:ZGw/frM0
http://www.youtube.com/watch?v=suCRHReHFns
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/15(日) 14:22:34.35 ID:4zq.0MDO
ムナゲにむかうとちゅうです
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/11/16(月) 10:36:30.12 ID:phfLzws0
age
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/16(月) 10:59:55.28 ID:EQraXYwo
sage
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/16(月) 11:10:42.35 ID:Ad3YMSwo
munage
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/16(月) 11:58:24.27 ID:ebmBIaoo
mun∩(´Д`)∩age
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/16(月) 20:20:27.04 ID:EQraXYwo
  〆⌒ヽ
⊂(#‘д‘)<hageだっつってんだろぉっ!!!
 /   ノ∪
 し―-J |l| |
    
     彡⌒ミ-=3 ペシッ
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/16(月) 22:49:27.14 ID:W.6dzMg0
むなげちん
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/16(月) 23:44:38.59 ID:EbFCSRM0
なげちん
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/17(火) 01:02:33.34 ID:WzsC2vco
どうしたんだろ?
シシトウとなんかあったのかな?(>_<)
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/17(火) 03:01:19.31 ID:rNzy6Ow0
年末進行とかかな?
ムナゲの業界にあるのかどうかわからんが・・・
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/18(水) 12:37:44.89 ID:4.x5Z6DO
ムナゲ〜
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/18(水) 12:39:42.67 ID:HfraTGso
シシトウ〜
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/11/18(水) 14:05:59.33 ID:1Zy6MYDO
とうとうネタ切れか
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/11/18(水) 16:41:48.90 ID:zGktRlQo
パー速が復活して良かったんだが
肝心のムナゲの復活はいつだろう…
226 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/11/19(木) 02:09:15.84 ID:yKfqZsQo
みなさまお久しぶりです。
ムナゲです。

自己プロジェクトもあり、時間の余裕を睡眠に費やしてしまうため、更新が滞っている状態です。ご心配おかけしまして、申し訳ありません。

内容とししましては、空港でのお話を最後に、更新をストップしたいと思っています。

時間的余裕は下旬を迎えれば確保出来るですが、依然として周囲の環境に話のネタとなるような事件や出来事が起こっていない、という事も理由のひとつです。

ただ今、スノーボードになんと10人で行く計画を立てています。
面子は私、シシトウ、K、T、S、J、社員A、I、Uと最近出来たばっかりのU君の彼女です。
実現すれば面白いお話をみなさまにお届け出来るかもしれません。
今後の事はともかくとしまして、近日中に続きを更新しますので、よろしくお願いします。

またこれまでお付き合い頂いた方々、本当にありがとうございます。

実際自分の恋愛を客観的に見る手段としても利用できた部分もあり、またみなさまからのご意見で勉強になる事もあり、時には励みに、そして渇にもなりました。
なにより楽しく続けられたという事が、自分自身の人生に良い変化をもたらしたという事を、日々実感しています。
人間はやはり、前向きに自分を肯定する事によって、自分の人生を自分のものとして生きていけるのではないでしょうか。

と、語りはここまでにしまして、とにかくお礼を言いたかったのです。
ありがとうございます。

ああ、ちなみに、このスレの存在をシシトウは知っています。
というか私がヘマをやらかしまして、ばれたというのが正しいでしょう。
バレたタイミングとしては結婚式の辺りを更新している時でしょうか。シシトウは嫌がりませんでしたが、その存在が知れた事によって彼女は最初からじっくりとスレを全て読破しまして、時に笑ったりしていて、特に嫌だという感情は抱かなかったようです。

しかし夜中にTと再三にわたって抜け出していた事が露呈しまして、複雑そうな表情ではありましたがww

近日中に更新いたしますので、その時はよろしくお願いします。


227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/19(木) 02:22:38.21 ID:uulIPlwo
まさかスレバレしてるとは…
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/19(木) 06:35:40.30 ID:vYZmAsDO
まあ、いつでももどってきな。シシトウちゃん。カワユス
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/19(木) 07:22:41.00 ID:UwcyfoUo
忙しいときはこっちは気にしないで良いから、体調だけは万全にね!ノンビリ待っておりますからw


230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/19(木) 08:27:03.94 ID:Zbv4UYgo
ムナゲまってたよー
無事でなによりです

しかしシシトウバレかwwwwwwwwww
是非そのバレた瞬間とか読まれてる間のシシトウムナゲの反応を書いていただきたいww

あ それとついにiPhone買ってしまいました
アドバイスサンクスです
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/19(木) 10:24:22.85 ID:2xJ7WUAo
そっか、バレてんなら
シシトウちゃ〜ん
なんか、書き込みして〜!
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/19(木) 11:21:40.87 ID:daCmHIAO
俺もバレた時の話気になるな〜

更新気長に待ってるよ
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/19(木) 11:37:38.99 ID:oSdcfUDO
まさかのスレバレwww

夜の営みとかあったけど、シシトウちゃん的にOKだったのか?

まさかそれをネタに盛り上がっていたんじゃ…
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/19(木) 12:26:29.07 ID:puJWKYco
スレバレかー
好きなスレがまた一つ終わってしまうのは悲しいけど
結婚したら一言くらいは教えてねww
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/19(木) 16:48:12.71 ID:jyb6cqAo
6月からずっと観てたこのスレも終わりが近いのか・・・
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/19(木) 21:29:40.37 ID:vYZmAsDO
そうだよな!絶対結婚しろよ!
俺たちの願いはムナゲの幸せだ゚+。(*′∇`)。+゚
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/19(木) 23:03:10.97 ID:2FZYsuQo
このスレ6月からなのか〜。
なんか感慨深いなぁ。

とりあえず、ムナゲシシトウちゃんと絶対幸せになってくれよな!!
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/20(金) 17:59:24.95 ID:mT/kRYDO
頑張れよー!たまにはこのスレのことも思いだすんだぞ!
239 :パズー「ゴリアテだぁ!真下にいるぞぉ!!」[sage]:2009/11/20(金) 22:35:07.42 ID:hqU/T6AO
ムナゲ大丈夫かなぁ
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/11/21(土) 02:14:47.30 ID:riw1oZg0
楽しい時間をありがとう。たまには戻ってきてね!
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/22(日) 08:55:03.76 ID:OaiwYoDO
あ、でもまだ途中だから一応続きがあるんだよな?
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/23(月) 01:40:23.87 ID:G74uuAE0
>>241
この前の話の続きを近々更新するみたいだよ。
俺は更新少なくても続けてほしい!!……と思う。

待ってるぞ。ムナゲ!!
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/24(火) 11:18:48.15 ID:cwRZK92o
シシトウちゃんのコメント求む!
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/24(火) 14:30:25.51 ID:Kaw6M2AO
シシトウ見てる〜?
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/24(火) 15:51:46.22 ID:nHcrnGgo
おまいらあんまりシシトウちゃん困らせるなよ
シシトウちゃんが機嫌損ねたらこのスレ吹っ飛んじゃうんだから
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/24(火) 21:51:21.09 ID:MIaxUz.0
シシトウのおっぱいup期待
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/24(火) 22:54:49.94 ID:F0q0Ccw0
>>245
確かにな
スレバレしても許してくれてるんだしね
だから>>246やめろwww
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/25(水) 15:10:58.41 ID:QcWtqHY0
じゃあムナゲのちんこup
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/25(水) 20:27:32.93 ID:qZ0VsaE0
>>248
見たいか?本当に見たいか?









チンコup
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/26(木) 09:52:55.79 ID:s8pnPQDO
いらんだろ 
気になって仕方がない
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/11/26(木) 09:59:20.86 ID:RXFOXico
あまり下品なこと書くと
シシトウちゃんが登場しにくくなるのでは?

252 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2009/11/29(日) 01:56:26.14 ID:L/A.g5Ao
みなさんこんばんわ!更新します!
お待たせしました!
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/29(日) 02:00:02.92 ID:a78hCJYo
wwktk!
254 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/11/29(日) 02:07:37.58 ID:L/A.g5Ao
翌朝。
俺は会社で夜を過ごし、明け方にシシトウ宅へTを迎えにいった。
ここから成田までは、車だと相当な時間が掛かる。日が昇る前から準備しなくてはならない。
幸いにも前日に車で出勤していた俺は、一度帰宅するというロスをする事なく彼女を成田まで送っていける。

ム「ついたよ」

四時。シシトウ宅に到着した俺はTにコールする。

T「今降りてくね」

彼女の声は疲労感でいっぱいだ。今までの不安と緊張がほぐれ、今度は再会の興奮に包まれている。寝れなかったのだろう。ひどい顔だった。

T「ごめんね、本当。」

Tは玄関から一人で出てきて、車にさっと乗り込んだ。その細い体をブランケットで包みんでいた。

ム「いいんだよ」

Tは俺の顔を見て、そのブランケットに顔をうずめた。

T「ありがとう。本当に」

その声は震えていた。涙が流れているのだろう。

ム「ばーか、気を使う所がちげぇよ」

俺は車を発進させる。

「Tをよろしくね」

シシトウからのメールだった。
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/29(日) 02:11:11.08 ID:G.UNGsw0
ムナゲキター!
でもいま寝るとこだよww
明日読ませてもらうぜ
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/29(日) 02:16:50.10 ID:4/yc7Z.o
お、きてる

今夜でひとまずくぎりかなー

257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/29(日) 02:40:53.97 ID:1vPqbnM0
待ってたぞムナゲ!!俺はまだ起きてるぜ
258 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/11/29(日) 03:38:57.29 ID:L/A.g5Ao
車内は静かだった。朝の成田へと向かう高速は行き交う車も少ない。俺はBGMをかける事なく、彼女の呼吸音に耳を傾ける。

ム「・・・寝れなかったんだろ」

俺は鼻をすすり続ける彼女に、出来る限り優しい声で言う。

T「ん・・・」

こんな弱弱しいTを見るのは初めてだった。

ム「いいから寝てなよ、2.3時間くらいかかるんだからさ」

フロントガラスを残して曇ったウィンドウのお陰で、俺達の空間はまるで世界から切り離されたようにも感じだ。なんだか心が落ち着くような、寂しいような。不思議な気分だった。

T「ありがとうね、んじゃ横になってる」

彼女はそういうと、ドアにより掛かるようにして、目を閉じる。

俺はその姿を横目に、もくもくと車を走らせた。
俺はTとであった日の事を思い出していた。

T。当時はただの後輩で、俺にとっては景色の一部分でしかなかった。

それから四年。
彼女は大人の女性として、俺の隣に居る。
そして、俺の親友と肩を並べて歩いている。

不思議な感じだった。

思えば彼女と再会のきっかけをくれたのも、シシトウだったんだと、気づかされる。
259 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/11/29(日) 03:52:44.62 ID:L/A.g5Ao
T「ウチ、ほんまに慣れとらんのな・・・」

高速を走っていると、彼女は急に、そして小さな声で話始めた。

T「つらかったんよ、ほんまに。ダメやなぁ思って・・・」

彼女は高速道路の向こう側、朝焼けに染まる空を眺めている。

ム「慣れの問題じゃないだろ、今回のは。誰だって辛くなるさ」

彼女はこの年齢でまだ二人しか交際した事がない。それも、どちらも短い。
ここまで苦しんだのは、きっと自分に耐性がないからだと、そう思ったのだろう。

T「迷惑かけてしまって・・・もう・・・」

抱きしめてやりたい。
俺は素直にそう思った。

ム「本気なんだろ、それだけ。今回のはあいつが悪い。でもまぁ無事だったし、あいつにあったらとりあえず抱きついて、泣いて、んですっきりして、そんで分からせてやれよ、お前の気持ち」

Tは黙って聴いていた。ようやく姿を現した太陽が、彼女の顔を照らしている。
心なしか、優しい笑顔に見えた気がした。

T「・・・早く会いたいなぁ」
ム「もうじきだよ」
T「うん・・・」
ム「とりあえず・・・朝飯でもおごってもらうかなww」
T「ぷwwどうせならいいもの食べようよww
ム「そうだなww」

久しぶりに彼女の笑顔を見た気がした。
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/11/29(日) 07:04:23.31 ID:EEKiCJc0
うわーーーー!!ムナゲひさしぶりだーーー!!
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/29(日) 11:12:54.85 ID:gdbmbM6o
ムナゲまってたよぉ!!!
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/29(日) 13:49:56.09 ID:XQ7WUG6o
ムナゲきてるうううううううううううううううううううww
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/29(日) 13:51:01.60 ID:XQ7WUG6o
ムナゲきてるうううううううううううううううううううww
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/29(日) 13:51:58.93 ID:XQ7WUG6o
連打しちまったぜorz
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/29(日) 19:51:59.51 ID:24BSeOAo
ムナゲたん久しぶり♪
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/29(日) 21:29:11.85 ID:.rcN8Sw0
匿名「おいおいムナゲの優しさが染みるじゃないか。物語もいよいよ大詰めと思うと感慨深いねえ」
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/29(日) 23:48:57.52 ID:1vPqbnM0
おぉ!!中○尾さん!!
268 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/11/30(月) 09:15:05.99 ID:zzyPPGU0
成田空港に到着する頃には辺はすっかり朝の形相で、澄み切った空の水々しさが眼球の奥の方に染みる、そんな絵に書いたような快晴だった。

時刻は6時45分。車を停めたり移動したりしていると丁度7時くらいになりそうだ。

T「成田に来たんは初めてかも」

周囲をきょろきょろと見渡すT。
TはもうすぐTに会えるという安心感からか、いい表情になっていた。色々な人がとにかく沢山集う場所なのに、その中でもTは一際浮いた存在のようにも思えた。
それほどTは綺麗だった。

ム「飛行機乗った事ないの?」

Tははにかむ。

T「あるよwほら、ウチは実家が関西やし」
ム「ああ、そうか、いや自分千葉人だから国際空港と言えば成田だったわ」
T「それに、国内線もあるしねw」

俺の間抜けな質問に、Tは笑顔で答えてくれた。

ム「あ、そっか…結構乗った事あるの?」
T「小さい頃にね、モルディブとか」
ム「嘘!?俺もあるんだけどwモルディブw」
T「ほんまに?w」
ム「うんw親父のダイビングの趣味の一環でw」
T「ウチも似たようなもんやわw」

見渡しのよいエントランス。タクシーに乗るにしろ、Kは一度ここに表れるはずだ。携帯の充電がないなら直接連絡を取るすべはないが、彼なら色々と工夫してなんとか俺たちに連絡を取ろうとするだろう。
269 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/11/30(月) 09:33:34.48 ID:zzyPPGU0
俺たちはあえて見晴らしのよい場所に腰掛ける事にした。午後なら相手からも発見しやすい。

ム「思ったんだけど」

先に腰かけたTは寒そうにブランケットを膝にかける。前々日が温かだったせいか、Tの格好は見るからに寒い。ある程度の気温調節が出来ている空港内にブランケットを持ち込む程だ。
その綺麗な足は是非とも出すべきものだが、流石に可哀想だった。
俺は自らが着用していたカシミヤのマフラーを広げ、Tの肩にかけてやった。

T「あ、ありがとう」

Tは肩に掛けられたマフラーを器用に巻いて見せた。

ム「Kって、◯◯さんと一緒に帰って来るのかな」

俺もTの横へ腰掛ける。

T「◯◯さんってプロの?」
ム「そう、ローディーなら一緒に行動してると思うから、そうなると手配されたチケットも同じなんじゃないかな」
T「ああ、そやね」

Tはぴとっと俺の肩にくっつくように、体をこちらにつめてきた。周りからみたらカップルにしか見えないだろうが、それほどTは寒いのだろう。

ム「あったかいコーヒー、買って来るよ」

俺はそう言って立ち上がり、ジャケットを一回抜いでから中のカーディガンを脱いで、Tの膝にかける。

T「いや悪いて、ムナゲが寒いもん」

俺は再びジャケットを来て財布を取り出す。

ム「俺実はそんなに寒くないから大丈夫なんだ、それよりお前は体調を気づかわないと、せっかくKと合っても今度はお前が大変な事になるぞ?」

彼女は風邪を引くと長引くタイプだった。学生の頃、一度風邪で休むと一週間単位での欠席だった。
当時のその能天気な不思議ちゃんキャラとは対象的なか弱さが、一部の男子にうけたもかうけてないとか。
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 09:34:28.24 ID:FeDO.mYo
こんな時間にムナゲに合えるとは!!!
271 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/11/30(月) 09:48:58.93 ID:33.9D/s0
T「…ありがとwじゃあお願いw」
ム「おう、すぐ戻る」

俺は自販機まで早歩きで向う。時刻は7時10分過ぎ。Kの到着予定時刻が正しければ、ぼちぼちここら辺に姿を表す頃だろう。
わざわざ出迎えなんて、と一緒のプロは思うだろう。まさか自分のおつきが行方不明事件を起こしているなんて思いもしないだろうし。

そんな事を考えながら自販機から缶コーヒーを2つ取り出して、Tの元に向う。

ム「買って来たよ」

Tは俺のカーディガンにしっかり袖を通していた。アウターの上からでもそのカーディガンが着用出来てしまう程、俺と彼女は細さという面で体格差があった。
とは言っても、アウターと呼べる程肉厚の服じゃないせいもあるが。

T「ありがとwね、このカーディガン可愛いね」
ム「ああ、俺のお気に入りだからな」

マフラーとカーディガンにフェチズムを感じる俺は、その二点に関して強い拘りを持っており、お金をかけている部分でもあった。そして、毎日のように着用するのである。

T「そう言えば、学生の頃から、カーディガンばっか着はるね」
ム「楽だしなぁ、脱ぐのも着るのも、疲れんし、あと好き」
T「カーディガン好きな男の子って珍しいw」
ム「そうかもなw」

Kからの連絡はまだない。
気長にまつしか無かった。
272 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2009/11/30(月) 09:50:45.93 ID:33.9D/s0
>>270
私も光栄ですw

さて、物語も終盤なので、所々メンバーの名前をこっそり出していきます。
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 10:24:35.31 ID:K4x.NLA0
おお!ムナゲちんだ。
スレ1から見てました。いつもありがとう。
274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 10:29:11.64 ID:DgDoWmco
ムナゲ千葉だったのかー
神奈川のほうかと予想してたのに見事に外したかwwwwww
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 10:42:58.84 ID:6WNLyJwP
幕張から始まって今までの話から想像して同県人と判断してたby千葉県民
276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 10:47:09.59 ID:DgDoWmco
つーことはMと再開したショッピングセンターって船橋ららぽですかね
by元千葉県民
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 10:49:22.84 ID:mI0Ltpw0
匿名「おいおい詮索は無粋だねえ」
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 12:19:32.72 ID:DgDoWmco
ごもっとも
すいません
279 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/11/30(月) 14:40:06.31 ID:K/KDtps0
ム「しかし、TとKがねぇ」
T「また言うとるw」
ム「今でもなんか不思議な感じだよ」
T「なして?w」
ム「そりゃあ、だってつかさは後輩だし、けいたは俺の同機だもん、直接的な接点が二人は全然ないのにさ、なんかいつのまにか仲良くなってるし…
T「うんうん」
ム「しまいにはエッチもしちゃうし…」
T「そこなん?w」
ム「いや、まぁとにかく意外な感じだよ?俺とシシトウが付き合い出した時、なんか思わんかった?」

Tは笑顔だ。

T「思った思ったwウチの先輩やし、先に知り合ったんはウチやし、いつの間にすきになったん?って思ったわw」

自分を挟んでの友人同士が交際する程の仲になるというのはやはり不思議な感覚をうける。
紹介したならともかくとして、偶然の出会いからの発展だ。
世の中何があるか本当に分からないものだと思った。

ム「あ、そうか、Tはシシトウから聴いてたんだ?」
T「うんw練習の時は優しいのに、メールとかしても全然構ってくれないってw」
ム「ああ、いや、はははw」
T「でLIVEに行った時は、構って貰っとるし思ってw押せって言っといたw」
ム「そうだったのかw」

俺たちは待ち時間をなんとか埋めようとしたのだろう、他愛のない事も沢山話した。普段こうしてゆっくりと話す事も無かった俺たちは、お互いの話を真剣に聴いていたと思う。
280 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/11/30(月) 14:54:03.05 ID:RhDG6T60
T「今思うと、ウチ、昔ムナゲの事好きやったわ」

恋愛話題で盛り上がり、人呼吸おくと、つかさは急にそんな事を言って来た。

ム「え、え?そうなの?」
T「なに、そのリアクションw」

Tは困ったように笑っている。

T「そん時はムナゲ、彼女おったしね」
ム「あ、ああ、学生の頃か…」
T「好きになる、どういう事かまだ良く分からんかったんやね。勇気とかも無かったし」
ム「…。」

時刻は八時を目前に控えている。まだKからの連絡は無かった。

T「ウチ、ムナゲに背中を押して貰って、本当に良かったって思っとるんよ」

彼女は穏やかな表情で、確かめるようにしっかりと話した。

ム「そうか…」

言葉がない。

T「だから、シシトウちゃんと付き合い出して、安心した」
ム「安心?」
T「うん。だって相手がようわからん子やったら嫌やし、シシトウちゃんの味方やもん、許さんもん」
ム「親友想いだな」
T「そりゃねw」
ム「そうだったのかぁ…俺は全然周りが見えてなかったな」
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 15:30:33.01 ID:1OHZuzco
キテル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!

つかさたんかわいいなww
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 15:34:08.25 ID:h8rikcDO
ムナゲ名前、早く消してもらいなよwwwwww
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 15:36:02.30 ID:1OHZuzco
>>282

>>272
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 17:54:43.25 ID:7aPobC.0
>>272
終わりだからって、名前出さない方が良いと思うよ
知り合いがみたら、特定出来るんだし

まぁ、これだけ登場人物多いと、それだけで知り合いなら特定可能かもしれないが
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 18:44:37.98 ID:pkLNhts0
こっそりとスルーすべしww
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 19:30:14.44 ID:85.sk4Qo
>>284
サービスにしては微妙だし、
わざわざ名前晒すってことは何か目的があるんだろうww

身近な人ならイニシャルでも特定できそうだしな
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 20:10:51.90 ID:lF0DaMwo
この事件から既に時は経った・・・

名前を出しても仔細なし!という状況・・・・

結婚でもしたかなww
288 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/11/30(月) 23:19:14.24 ID:cDcBY2M0
T「まぁ彼女がおったら仕方無いよ」

Tは笑顔で答える。
親友だ、と思った。俺は今彼女に対してそう感じている。
彼女もきっとそう感じているだろうと思った。

T「ね、あのさ、前から思っとったんけど」

彼女は身を乗り出して、俺の表情を伺う。

T「二人は結婚とかせんの?w」

丸で漫画のそれのようにコーヒーを噴き出しそうになった。

ム「ばっ、まだ同棲もまだだぞ?」
T「んじゃ同棲は?」
ム「いやまぁ、そうだなぁ…」
T「いやなん?」
ム「嫌な訳無いだろ」
T「んじゃーなんで?家も遠いのに、ええやん」

確かに仕事場まで遠い。実際かなりの時間をロスしていると思う。

ム「色々とあってさ、難しいんだよ」
T「そうなん?」
ム「まずウチ、犬がいるだろ?親が帰ってこない事が多いからさ、それにシシトウの家も親父さんと弟君が帰ってこないから、御母さん一人にしちゃうじゃん?」
T「ふーん」

彼女は俺の顔をのぞきこみ、真意を伺っているようにもみえた。
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 23:19:30.00 ID:fdTui6o0
つかさたん……(;´Д`)ハァハァ
290 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/11/30(月) 23:35:27.44 ID:wGajA/Y0
ム「な、なんだよ…」
T「シシトウはそうしたがっとったよ?」
ム「そうなの?」
T「お母さんともそう言う話するって言っとったし、後はムナゲだけやもん」

シシトウは俺に一言もそんな事は言っていなかった。

ム「なんだよ…そんな事一言も言ってなかったぞ」
T「ムナゲもその話しとらんのやし、シシトウはムナゲのやりたい事をやらせて上げたいって言っとったよ」
ム「そうなのか…知らんかった」
T「愛されとるねw」
ム「照れるからやめろw」

その時、俺の携帯電話がなった。知らない番号からの着信。

ム「あ、ごめん、電話」
T「ええよ」
ム「誰だろ…しんねぇなぁ………はいもしもし」

すると受話器の向こうから聴きなれた声が聞こえて来た。

K「おう、俺、けいた、今どこにいる?」

あいかわらずのKだった。

ム「ああ今…そう、そこの目立つとこ、うん待ってる」

俺は端的に会話を済ませ電話を切る。
Tに目をやると、俺の様子を伺っていたようだった。

ム「Kだったよ」
T「うん」
ム「ついたって、あと少しでつくってよ」
T「そっかぁ…あいつ遅刻w」
ム「本当だよ、こんな美人さんを置いてって」
T「あははw本当w」
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 23:37:20.07 ID:950vYSYo
リアルタイムktkr
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/11/30(月) 23:48:38.18 ID:mQ3XsQEo
ムナゲキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/01(火) 01:01:21.56 ID:vS0eP560
つかさかぁ 豊丸かと思ってたのに
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/01(火) 01:08:40.70 ID:t.ODNH60
>>293
豊丸ってwwwwww
295 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/01(火) 01:35:46.48 ID:IulS4kAo
こんばんわー、ムナゲです。

外出先でiPhoneがトラぶり、専ブラインスコしなおしたらこのスレ見れなくなりましたww

今日はもう寝ますので明日更新します!

>>230
ご購入おめでとうございます!
素敵なiPhoneライフを満喫してくださいww

ではおやすみなさい!
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/12/01(火) 10:41:42.54 ID:nkcWhQo0
彼女は少し緊張しているようにも思えた。
彼の安否がしっかりと判明したとはいえ、捜索願いまでの騒ぎになった程だ、夜も眠れない日々が続いていた。
そんな彼との再開ならば仕方ない事だと思う。
言葉数も急に少なくなった。

ム「つかさ」

俺は下を向いて視点を遠くにやる彼女の名前を呼ぶ。ふと我にかえるように彼女は俺に振り向いた。

T「あ、ごめん」
ム「多分Kは、ここにTがいる事を知らないんじゃないかな」
T「そうなん?」
ム「うん、俺は電話で、お前を連れて行くって言ってないからね」
T「そうなんか、ウチも言ってない…てかしゃべれんかったw」

彼女は照れくさそうに笑う。

ム「まぁそりゃそうだろうなwまぁ、だからきっとびっくりすると思うよ」

俺は何故か自慢げに、伸びをする様に立ち上がる。
ふりかえると、彼女は真剣な、優しい表情を俺に向けていた。

T「ムナゲ、おおきに」

彼女は深々と頭を下げた。完全にむこうの発音だった。その仕草は、彼女を一段と美しく、大人に見せた。
297 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/01(火) 10:58:37.51 ID:VHX8UQo0
すみません、一個上はわたしです。
以下本文

俺は彼女を見つめた。彼女もまた俺を見つめた。
二人は言葉を介さない会話を、目で、そしてわかり合った気がした。

もうこれで大丈夫。

そう、思った。
彼女もKも、きっと深い絆で結ばれる。
何があっても大丈夫だ、と。

K「ムナゲ!」

遠くから俺を呼ぶ声がする。
聴き間違うはずがない、あの憎たらしき、愛すべき、事件の張本人。

ム「おうK!」

50メートルほど向こう側から、お洒落オーラを放つ彼がいた。帰国したばかりとは思えない程の荷物の少なさ。ベースといつものカバンしか持っていない。
少し後を、プロの◯◯さんがゆっくりと歩いてついて来ていた。
Kの所からでは、Tの座っている場所は柱によって死角になっていた。Tも俺が手を振る時に立ち上がったが、Kは丸で気がついていないようだった。

K「久し振りだよ」

あいかわらず軽いノリだ。

ム「馬鹿やろう、人騒がせなんだお前は」
K「いや本当にすまん、まじで悪い。ちょっと軽薄だっ…ん」

Tは柱からKの前までゆっくりと歩み寄った。Kもその姿を見て驚いている。

T「…ばかやんほんまに…」

Tの堪えて居た感情が涙として溢れ出した。
目の前でうつむき、肩を振るわせながら静かになく彼女を、彼はしっかりと、優しく抱きしめた。
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/01(火) 10:58:57.18 ID:ji3oTxo0
匿名「おいおいタイミングが合うのは久しぶりじゃないか」
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/01(火) 11:05:09.45 ID:YknNVaU0
目から海水がああww
300 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/01(火) 11:09:27.90 ID:VHX8UQo0
T「おかえり」

彼の胸の中で、嗚咽をなんとか堪えながら絞り出した、やっとの一言だったんだと思う。

K「本当にごめんな。つかさ。ごめん。」

Kはそう言って、少し痩せた彼女の体をしっかりと感じる様に、何度もその腕を彼女の体に絡ませていた。

プロ「え、何、何?w」

その現場に、Kの後遅れてついて来ていたプロが到着する。

ム「お久し振りですwちょっといいすか」

そう言って、
俺はプロの背中に手をやって誘導する様にその場から少し距離をおいた。

ム「いやーすみませんね、なんか」
プロ「久し振りだねw所であれなに?w」

プロは予想外の、かつテレビドラマの様な感動シーンが目の前で展開されている事を驚きながらも、楽しんでいた。

ム「いや、実はKのやつ、海外にでてる事を誰にも言わなかったんですよ」
プロ「あ、そーなの?」
ム「ええ、んで携帯はずっと電源落ちてましてね、こっちでは彼は行方不明扱いで、後少しで捜索願いが出る所だったんですよw」
プロ「ほんとに?w大事じゃないかw」
ム「ええwんであれが女ですw」

プロはその現場を振り返って、ああなるほどと言う表情とともに、非常に愉快そうなテンションだった。
301 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/01(火) 11:21:17.95 ID:VHX8UQo0
プロ「なるほどねwしかしあんな美人を泣かすなんて、なかなかじゃないかw」

プロはあえてKに聞こえる様に言ったのだろう。Kは先程の体勢のままこちらを見て、申し訳なさそうに苦笑いをしていた。

ム「おかげで夜も寝つけなかったようで。何しろ突然でしたので…」
プロ「そうかぁ、それは悪い事をしたかなぁ」
ム「いやいやいや、何をおっしゃるんですかw彼も御供させて頂いて本当に喜んでいましたし、何より奴が連絡しなかったのがいけないんでw」
プロ「そっかw」
ム「身から出たさびですよw」

プロは大笑いだった。
一流ミュージシャンの笑は本当に素敵だ。一緒にいるこちらまでもが幸せになるような、屈託のない笑顔。

プロ「じゃあ俺はタクシーだから、もう行くわ、後で連絡すると、あの色男に伝えておいてくれw」

プロはそう言って、自分の荷物をしょいなおした。

ム「なんかすみませんでした。」

俺はKに変わって頭を下げた。

プロ「いいんだよwそれにミュージシャンは女の一つや2つ、泣かすくらいじゃなきゃ駄目だw」
ム「そうですねwその点で言えば彼はもうプロなのかもw」

俺とプロの笑い声があたりに小玉する。

プロ「じゃあまたねー」

プロはそう言ってその場を足早に後にする。

その様子をKは見送り、会釈していた。
302 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/01(火) 11:30:39.79 ID:VHX8UQo0
ムナゲ「K、T」

俺は二人の世界を割って入るようにして、話しかける。

K「おお、悪いな本当に…」
ム「俺は腹が減ったぞ、おごれ!話はそれからだ」

俺が無愛想にそう言い放つと、Tはようやく笑った。泣きっ面に華。

T「Kにな、おごらせようってはなしとったんw」

そうなのか、といいつつも彼は苦笑いだった。

K「いやさ、何しろ急だったからさ、手持ちが殆ど残ってないんだな…」

結局俺は二人の分をご馳走し(何故俺が)仕事場に向かうついでに車で二人をK宅まで送り届ける事になった。

彼等は後部座席で、丸で遊び疲れた子供のように、ぴったりど寄り添って気持ちよさそうに寝ていた。
2人とも疲れているのだろう。
今日ばかりは仕方ない。そう言い聞かせて、俺は眩しいくらいの太陽が迎えるこの道を、黙々と車を走らせるのだった。
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/01(火) 11:50:22.71 ID:Q.7LfoDO
ムナゲ
もう終わり?
たまには、顔出して
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/01(火) 11:53:06.64 ID:qaxiCMI0
なんにせよ無事で良かったなー
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/01(火) 11:53:28.56 ID:ji3oTxo0
匿名「おいおい俺も朝食がまだだったねえ。もう昼じゃないか。
    ムナゲには人と人を繋げる力があるねえ。だから気苦労もするけど、
    良い仲間が集まってくるんだよ」
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/12/01(火) 12:27:19.88 ID:0ybEBsDO
わー!ムナゲお帰りっ!!
そして更新乙!!目汁が止まらないぜ!
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/01(火) 12:29:34.77 ID:HSqoYwAO
シシトウは?
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/01(火) 14:03:00.14 ID:62t/9MEo
忙しい中更新お疲れ様ww
ムナゲも朝早くから運転大変だったね
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/12/01(火) 17:42:26.88 ID:CFPdF..0
え?ちょ、終わりなのか!?

まだあるよな、あるよな、うわーーーーーーん!!!
310 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/01(火) 19:39:02.54 ID:IulS4kAo
こんばんわームナゲです。

また時間がある時にでも、アフターストーリーを追加したいと思います。

短いとは思いますが・・・・


シシトウは俺が頑張って説得すればそのうち登場するかも知れませんww

なんでも仕事の休憩中に読んだりする事も稀にあるらしいので・・・

ではまた更新しますねー!
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/01(火) 19:39:40.20 ID:sVgYcUDO
>>307
シシトウちゃんも見てるからだめなんじゃない?


また読めて嬉しいけど、終わりが近いと思うと寂しいね
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/02(水) 09:06:16.27 ID:BFHj2KU0
もうすぐ結婚式挙げる私が最初で最後の書き込みを。
結婚式っていっても、もう子供もいるし婚姻届は大分前に出してるんだけどね。
おまけに嫁のお腹には双子ちゃんがいたり。

ムナゲとは歳が近いから妙な親近感を覚えながら、最初から読んでました。
他人事ながらドキドキしたり、嬉しくなったり。。
読んでいてとても楽しかったです。

終わりがくるのは淋しいけど、無理せずにがんばってください。
ムナゲ、これからも喧嘩やすれ違い、泣いたり笑ったりがたくさんあるやろうけど、
全部ひっくるめて、シシトウさんといつまでも仲良く、そして幸せにね。

結婚の報告と出産の報告をいつまでも待ってます(笑)
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/02(水) 10:41:06.76 ID:4LWXzuE0
あれ?目糞がとまらない・・・
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/02(水) 11:56:15.86 ID:.z2EsIc0
匿名「おいおい最初の一文でシシトウかと勘違いしたじゃないか・・・お幸せに」
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/03(木) 21:53:07.18 ID:vg.Y9wDO
俺がハワイに行ってる間に来てたか。。シシトウちゃんこっそり来て下さい!ファンです!
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/12/04(金) 13:11:08.48 ID:LvQ9e/wo
シシトウファンクラブ(SFC)でもつくる?

スーファミだなこれじゃ…
317 :おまつ[sage]:2009/12/04(金) 17:38:08.59 ID:Q6IdSgDO
会員番号1
318 :おひつ[sage]:2009/12/04(金) 18:33:40.02 ID:mkz2Hb6o
それじゃ、俺は会員番号2
319 :おとつ[sage]:2009/12/04(金) 23:32:42.52 ID:.q/uagSO
じゃあ俺は3!
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/04(金) 23:39:03.03 ID:tQVzOqQo
さすがに我慢できんわ…

きめぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/05(土) 00:45:29.22 ID:5ur5BfQ0
それじゃ俺はつかさたんファンクラブの会員番号1だ!!
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/05(土) 09:02:57.84 ID:iZQY4IE0
やめとけ・・・・いろいろと洒落にならん・・・・

巣鴨のお銀さん、まだ見てるかい?
クリスマス3週間前にフラれたぜorz
本気の本気で惚れ込んだ相手だっただけにツライ・・・・
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/06(日) 17:19:24.16 ID:CVLFUoDO
なつかし!それ俺だよ。なんだっけそれ?
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/06(日) 21:37:39.09 ID:5enkTWY0
orz
いいんだ。
何も言わなければ、結局都合の良い財布代わりのままだったろうし。
わかってはいるんだよ。
でもやっぱり落ち込むよ・・・・
なんか脳味噌が現実から目を背けようと都合の良い妄想を始めるし・・・・
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/06(日) 23:01:15.29 ID:FscpcIAO
なんだこの流れは…
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/07(月) 10:09:48.86 ID:zxZdMTko
>>324
俺もそんな頃あったよ
次いけば忘れられる 次だ次
327 :3162009/12/07(月) 10:35:42.82 ID:cpFv7f.o
>>317
俺が言い出しっぺなんだから
俺が、会員番号 1 だろ〜!
328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/07(月) 17:09:32.59 ID:MUzuYYDO
会員番号なら4410番がいい。
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/07(月) 17:45:32.40 ID:oHY7.AIP
>>328
オチがよろしいようでww
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/09(水) 06:42:36.90 ID:k.rwDUDO
シシトウちゃん。最初はエムに会うスレだったんだぜ。それがこんなことに。
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/10(木) 00:08:27.97 ID:Vy9E5Qo0
>>330
今が良ければ良いんだ、うん
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/13(日) 04:15:24.14 ID:9Ad25Dk0
春までは保守
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/17(木) 10:33:10.09 ID:HylOTV.0
便りが無いのは良い知らせ
334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/18(金) 18:01:33.80 ID:MWNjHSA0
中○尾さんともお別れかぁ
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/18(金) 18:12:31.27 ID:.p9Cywk0
中○尾さんは冬眠に入ったよ
336 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2009/12/19(土) 19:41:35.81 ID:u3IPiOI0
群青染みた暗闇を白銀の残光が貫いて行く。
静寂に包まれた空間で、僅かに耳に入るのは、氷点下の澄み切った大気を淡々とぶち破く音。
高速回転するタイヤが捕らえる路面の微妙な凹凸が車体を唸らせ、車体全体で共鳴する。
そして時より、反対方向へ高速移動する物体とのすれ違いにより発生した風の摩擦音。
この空間で唯一と言っても良いほどの限られた高音域が、失われ掛けたその速度感をもたらす。

時速140km。
いよいよ本格的な冬を迎えようという12月の半ば。俺はアクアラインを車で駆けていた。
間もなくして限りなく黒に近い群青と白銀のコンストラストから、朱色に燃える空間へ、つまり海上から海下へ、アクアラインの心臓部とも言える海底トンネルへさし掛ろうとしている。
目指すは東京は横浜。
時刻は1時半を回っていた。

丁度一時間程前。今回の俺の行動の発端がそこにはある。
無論、突然にして感傷夜間ドライブに浸りたいと言う欲求にかられた訳じゃ無い。
連日の出勤で疲れはてたこの体にムチを打つからには当然理由がある。
そしてその理由というのは往々にして愛と言う漢字一文字が関係している訳であって、今回もその例に漏れてはいなかった。
337 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/19(土) 19:50:56.56 ID:w1tM5jc0
シ「電車乗り過ごしちゃったぁw」
身におかれた状況の割にはご機嫌な声の主は我が愛すべき彼女、シシトウ嬢である。
ム「まじか、帰してもらえなかったのか」
シ「うん〜、ギリギリに出たんだけど〜、トイレ行きたくなっちゃってさぁ〜w」
ム「それで間に合わなかったのか」
シ「そぉ〜w」

受話器越しからも酒くささが匂って来そうな程、見事に酔っ払っていた。
事情は大体把握している。
今日はシシトウが勤務する会社の、エリアをまたいだ親睦会。所謂忘年会と言う奴で、その会場が横浜で。
契約社員とは言え付き合いと言うのは非常に重要だ。別分俺にも彼女にもその機会を拒む理由は見当たらなかったし、仮に見当たったとしても、それは社会と言うスケールで捉えた時には、控えるべき小さな小さな私情だった。

しかしまぁ、いつの世の中にも面倒くさい相手は必ずいて、しかもそれが上司だったりするとその下につくものと言うのは本人の意思とは無関係にとばっちりを喰らうものだ。

シシトウもその例に漏れなかったようで、参加時間を引っ張られた挙句、帰途を断たれた、被害者の一人だった。

シ「マンキツ泊まろうかなぁとも思ったんだけどさぁ〜」
ム「それは辞めなよ」
良い歳だ。
それに危険も伴う。
シ「そう言うだろうと思ってさぁwでもビジネスホテルとか高いじゃん?」
ム「そうだな、利用した事はないけど」
シ「一人でラブホもさぁw」
確かにそれは寂しい。緊急ならそうは言っていられないが、極力避けたい気持ちは良く分かる。
ム「迎えに行くよ」
俺がそう言うと、彼女は電話の奥でニヤけたのだろう。
にひ、と言う不思議な音声が俺の受話器へ届いた。
シ「一緒にホテル泊まろっ♪」
不覚にも勃起した俺の息子を誰が責められよう。
ム「お前、確信犯だよね」
シ「んふw大好きw」
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/19(土) 19:56:09.67 ID:LUjmYVQo
ム!ムナゲだ!!
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/19(土) 19:58:52.17 ID:FcVxubco
うひょ
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/19(土) 20:19:30.96 ID:hNj9JKwo
ムナゲおかえりーーーー!!!

まってたぜ!!
341 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2009/12/19(土) 20:22:54.19 ID:oycVaBQ0
スレバレして以来、この彼女の独特のんふスマイルが俺に気にいられている事を知ると、ここぞと言うシーンで使ってくるようになった。
まぁ半分くらいは素であろうが、これを振りまく事で俺の機嫌がしっぽをブンブンと振り回す事を学習してしまった為に、俺の心をくすぐる精度がより高まった感すらある。
そんな確信犯にやっぱり太刀打ちできない俺はどうしようもないヘタれ彼氏である。

そんな手前、凍てつく夜霧の中、愛車に体を滑り込ませる事になったのである。

仮に俺によこしまな感情が無かったとしても、やはり彼女を一人にしておく訳にはいかず、結局は同じように車のエンジンを起こしただろう。

俺は彼女に近くのカフェで時間を潰す様にと指示をした後、愛車のエンジンを叩き起こした。
夜間の晴天。
遮る雲が存在しない暗闇めがけて地熱が霧散して、既に辺りは氷点下。車内に俺が乗り込むだけでウィンドウはスモークした。
寒かった。
エンジンが暖まらないうちの暖房が吐き出す冷気がまた指先を刺す。

しかし甘えた事も言っていられない。
俺はとにかく彼女が心配だった。
寒さ故の緊張からか、自然とアクセルを踏み込む足に力が入る。

アクアラインを抜けて首都高を超えて。
ようやく横浜に到着した時には2時を過ぎていた。
夜間の高速は体感速度だけではなく実際にかなりの速度で走る。
左車線を行くトラックでさえも時速130kmを超えようかと言う勢いで、そいつを追い越しにかかる右側車線はさらに早く、時折スポーツセダンが時速150kmはあろうかという速度で、暗闇へ姿を消して行く。
そこに暗黙の了解があるかのように、全ての車両が80と記された赤円の看板をただひたすらに無視し続けているようだ。
342 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2009/12/19(土) 20:51:14.85 ID:btJNcWo0
マツク発見!待機☆

現地に到着し、懐から抜き出した携帯の液晶画面を覗き込むと、シシトウからの酒気帯びメールが届いていた。
小文字入力が出来ていない。
俺は車を少し転がして、周辺に彼女の示したマツクを捜した。

発見し、停車。
通話をしようと発信を試みたが、彼女からの応答が無い。
シシトウは酔っ払うと甘えモードが発動した後はどこでも寝れてしまう悟りモードに突入してしまう。
恐らく店内で寝息を立てているのであろう。
俺は車をおり、予想以上に体に突き刺さってくる冷気に驚きながらも、店内へ移動。
二階席の奥の方、喫煙席で突っ伏している彼女を発見して、頭を撫でるようにして彼女を睡眠から引き剥がした。

ム「おう、来たぞ」

彼女は寝ぼけて顔を上げる。頬にしっかりとついた、コートの袖口のベルトと同じ模様が、彼女の酔いの深さを証明していた。

シ「ああ、ムナゲ…寝てた…」
ム「知ってるw」
俺は彼女の対面のイスをひき、ゆっくりと腰掛けて、彼女の顔を覗き込んだ。
シ「ごめんね、本当、こんな所まで…」

酒くさい。
シシトウがここまで酒くさいのは本当に稀な事だ。
元より酒に強くない。そしてそれを自覚している彼女は公衆への被害を考慮して、飲酒量を自重している。
そして日本酒。そんな臭い。
多分に面倒くさい上司につきあわされたのだろう。普段は自分からは決して口にしない酒の臭いに、シシトウ自身が参っているようだった。

ム「いいよ、それよりいい大人なんだから、気をつけてよ?今回は俺が来れたからよかったものの…」
シ「うぁ〜ん…んあ、分かってるよぉぅ、ごめんなさぃ…怒らないでよぅ」

そう言って、また突っ伏す。
完全に出来上がっている。
それに若干、泣上戸属性が付加されているようなので、俺はそれ以上の指摘をやめた。
彼女自身が理解している事を信じて、彼女を優しく抱き起こして、腰を寄せるようにして歩かせる。
図々しい事にたった100円のローストコーヒーを一杯だけ買ってこの時間まで突っ伏していたらしい。
退店を要求しなかった店に感謝を示し、店員に笑顔の会釈をくれてから店を出る。
343 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2009/12/19(土) 21:18:12.08 ID:l5V4AD60
シ「本当ごめんねぇ…ごめんなさい」

シシトウは助手席で半分ぐずるようにして俺への詫びを吐いていた。
こんな時、彼女が戻すタイプでない事を本当に有り難く思う。
車で移動中に突然寝ゲロでもされたら色んな意味でたまったもんじゃないが、幸いにもその心配が無いのだ。

以前、シシトウ宅でママとパパとで酒を頂いた事がある。
二人とも、エラく強かった。
もとろん酔わないと言う意味ではない。
いくら飲んでも、戻さないだけでなく、体調を維持できるようだった。
酔う、と言う本来の目的に対してはとても器用で、一杯目の日本酒を飲み干した辺りで既に上機嫌。
最初は弱いのかな、と思っていたがそんな事は無く、あえなくダウンしたのは俺だった。
俺が胃腸の限界を感じていた辺りでも二人は余裕しゃくしゃくで俺の面倒を見て下さった。
全く持って面目ない限りだ。
二人はママさん働くライブバーで知りあったと聞く。
きっかけがきっかけだけに、酒との付き合い方を熟知していた、そんな素敵なご両親だった。

さて、俺の隣で半分ぐずっているこのお嬢様は、当然そんなご両親の血をひいているだけあって、変調を訴える事がない。
学生時代から今まで、彼女と幾度となく酒の席を設けて来たが、体調が悪化すると言う方面で、酒に負けた事は一度もない。
体質的には、アルコールに対して寛容なようである。
ただ、すぐ酔うのだ。
少量のアルコール摂取量ではその酔いも可愛いもので、むしろその天真爛漫さに磨きがかかっているのでは、と思ってしまうようなものだが、その先に辿り着くと挙動がまったりとしだし、眼がとろんとして、甘えモードが発動する。
このモードに入ると所構わず引っ付いて来るのでむしろ此方が恥ずかしくなってしまう。
ちなみに、俺のような甘える相手がそばにいない時にこのモードに突入すると、寂しいと言ってしゅんとしてしまうらしい。
T「ちょっとめんどくさいw」
その説は御迷惑をおかけしました。

そしてこのモードに突入後は、数分の後に悟りモードになり、どこでも、たとえば上りエスカレーターに乗っている途中でも寝付いてしまう。らしい。
つまりは、癖が悪いのだ。

その時は周囲がかなり飲ませて居たようなので、今となっては殆どその領域まで突入する事はないのだが、その時に一緒にいたTはそれなりに大変だったようだ。

それ以来、本人も含めて、癖の悪くなる酒は頂かないように決めた、と、後々になってTから聞かされたものだ。
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/19(土) 21:31:22.58 ID:LUjmYVQo
久々の大量投下キタ━(゚∀゚)━!
345 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/19(土) 21:37:57.17 ID:4ltgrCA0
11月の下旬。
ムナゲ宅で差しで飲んで居た時、俺は初めて彼女の甘えモードを拝見した。
友人数名と飲んでいる時は飲酒量を控える為、ちょっと甘えん坊になる程度だが、差しで大量に飲んで居た彼女は、可愛いを通り越して少し不憫に思ってしまった。

さて。
そんな危険なモードを搭載するシシトウに、所構わず発動されては困ると言う訳で、今回の忘年会に際しても、注意を促して居た所だった。
付き合い飲酒を断りたい私情の情けない事。

しかし電話を受けた時はまだそのモードは全開にはなっていなかったようだ。
会場からの移動時間、トイレと所要時間を考えると、上司の前でその変身を晒さなくて済んだ様である。
飲まされた割には良く頑張ったな、と彼女の横顔を見ながら内心で褒めてやった。

話を戻そう。
ム「体調は?」
シ「全然へいきぃ〜」
若干左右に揺れながらも、右手を挙手。
何故かその姿が愛しい。
ム「ホテル行くの?w」
シ「いく〜」
しかしその回答とは裏腹に、物凄く眠そうである。
打算的解釈で申し訳ないが、性行為を致さないホテルへの宿泊は、実に無駄銭だと思う。
足が無いなら納得しよう。
だが今は素面のドライバー付きで車が用意されている。
そこでホテル代として散財するならば、クリスマスプレゼントに増額したい。
不況のご時世、社会人の懐にだって余裕は無いのだ。

きっとママさんが心配…してないと思うが、それを名目に彼女を自宅まで送り届けて、ついでに一泊してしまおう、と俺は打算に打算を続けた。
346 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/19(土) 22:08:03.49 ID:jxinzIA0
ママさんは決まって快く承諾してくれる。
流石に俺にだって空気くらい読める。
ママさんと仲良くなっておいて本当に良かったと思う。
ママさんが明日休みだったら、お昼をご馳走しよう。
そんな事を考えながら、心地よさそうに寝息を立てるお嬢さまを助手席に乗せ、夜道の環状目指して再びエンジンを起こす。


話は戻って12月の初旬。平日。
俺は職場の近くで、美女と待ち合わせをしていた。
成田空港での一件から落ち着き、感謝の電話とメールを数回頂いていたが、直接会うには至っていなかった。
流石に精神が落ち着くまでに数日を要したようだが、そこはKの対応が良かったのだろう。今はすっかり元気だと言う。
約束の一時を目前に控え、最寄り駅の一番職場に近い出口で待っていると、偉く美人な、どこかで見かけたような女の子が階段を登って来た。
こちらに笑顔と手を振っている。
ツカサだった。
驚いた事に、髪をばっさり切っていた。

T「おはよwムナゲ」
ム「おはよ!って一瞬誰かわからんかった」

俺は素直に感想を述べた。
女性は髪型で印象が変わると言うが、よもやここまでとは。別人かと思った。

T「びっくりした?w」
ム「びっくりしたw」
T「実はそれが見たかったw」
ム「それだけの為に?w」

彼女は髪の毛をかき揚げて、日差しに負けない位の眩しい笑顔で。

T「それだけじゃないよw」
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/19(土) 22:13:54.53 ID:GhzTRAAO
ムナゲ久しぶり!
348 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/19(土) 22:25:06.83 ID:DihpCOw0
ショートボブ。
って言えば良いのかな。
肩よりやや上くらいに切り揃えた髪を、あくまで自然に真っ直ぐ落して。だけど造形感が出すぎてない、かっこ良い髪型だった。
髪も明るい部分を落したからか、落ち着いたトーンで。
モデルさんみたいだった。

T「似合う?w」

俺が歩きながら凝視し過ぎたせいだろうか、その目線に自分の目線を合わせる様して、俺にキラキラしたオーラを放ってくる。

ム「ああ、似合う、可愛いよまじで」

また綺麗になったな、と思った。
少しこけていた頬も、戻りつつある。

T「良かったわぁw思い切ったかなぁと不安やったw」

グレーのコートが大人の雰囲気を醸し出している。
周囲から見れば、スーツの俺と並んで、実年齢よりかなり高く見えるでこぼこカップルがそこにあった。

ム「んで、何か話?ご飯どうって言うからには」

俺は飲み屋を通り越してランチが目立つエリアを目指す。
今日の待ち合わせでは、ウチがそっちに行くからご飯どう?とだけのお誘いメールだった為、事の全容を俺は丸で把握していなかった。

T「ううん、御礼w」
ム「御礼?」
T「迷惑掛けたし、ご飯ご馳走したげよう思ってw」
349 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2009/12/19(土) 22:40:45.90 ID:YgJSOE20
それならば素直にご馳走になろう。対した金額じゃないし。
Kが帰って来た直後の様に「何か欲しいものとかない?あ、シシトウと旅行とかは!?全部出すから!」と言われても困るし、それにおごる事で彼女の気が落ち着くならそれでいい。
俺はTとの道中、若干周囲に自慢げに歩いた。これは男性習性として仕方がない事だと思う。

あんまり安いと、おごる側やムナゲの服装に申し訳が立たないと言う理由で、若干高めのお店をと言う事で、昼からお寿司屋さんに入った。
ちなみに回転していない所なので、食べ様によっては値が張る。
滅多に食べられないので(恥ずかしながら)、若干ウキウキしながら店内へ入った。
一応周囲を意識してか、ランチメニューがあるらしい。同じ価格で海鮮味噌汁と茶碗蒸しがつくのは素直に有り難かった。

T「わーこれおいしそw」
ム「やべ、本気出したくなってきた」
T「出してええよw」
ム「そしたらやばいぜー?w」
T「ウチもムナゲも少食やしw」

そんな訳でしばらくはメニューや寿司の話題で盛り上がり、親友との雑談を楽しんだ。
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/19(土) 22:40:54.23 ID:LUjmYVQo
続き来てたwwwwwwwwww
351 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/19(土) 23:31:57.49 ID:WQ2lLbMo
ム「あれからどう?」

汁物も飲み終えて、満腹感に満たされた俺は、隣でゆっくりと汁物をすする友人に尋ねる。

T「聴き方がおっさんくさいww」

見事にチャカされた。
言った直後に自覚してしていただけに少し悔しい。

ム「だって、なんて聴いていいのかわかんもん」

俺はふてぶてしく目の前の楊枝を一本とって、何も詰まってない歯と歯の間に差し込んだ。

T「元気よ、もう大丈夫」

彼女はそういって、静かに汁物おわんを置く。
いつになく穏やかで優しい表情だ。二人の関係が良好だとういう事を、彼女のその表情が何よりも物語っていた。

ム「そうか・・・あいつも反省してるといいんだけど」

彼女がクスっと笑う。俺も釣られて笑顔になる。

T「無闇に謝ったりはせんけど、携帯は肌身離さず、充電器も鞄にいれとるよww」

彼女は面白おかしそうに話してくれた。彼のその神経質な様子が脳裏に浮かぶ。
飲みだすと決まってポケットに入っているものをそこらへんに投げ出す彼の癖を知っているからこそ、余計に滑稽に思えた。

ム「そこまでなんだww良く反省してるみたいじゃないかww」
T「うんww申し訳ないくらいやしww」

そういって、上がり茶を飲む。
彼女といると、不思議と心が和んだ。
きっと彼女もそうだった。
352 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/19(土) 23:42:03.60 ID:WQ2lLbMo
T「でもな、そのうち別れるかもしれん」

彼女はその穏やかな口調のまま、突然その事実を俺に告げた。

ム「え?今なんて?」

彼女は少しだけ切なそうな笑顔で、俺の目をしっかり見て言った。

T「アメリカに行くんやって。決めたって」

もうこれはしょうがない事なんだ。
彼女の表情がそう言っていた。

ム「え?え?」

俺は事実を飲み込めずに居る。

想像は出来たはずだった。
才能も実力も、行動力もある男が、実際に世界の風を感じてきたのだ。
その思いが馳せない訳が無かった。

T「一回向こうに行ったら、いつ戻ってくるか分からない。音楽に集中したいから、全部置いて行く。だから、待たなくていいって」

その言葉を発する彼女は、とても落ち着いていた。
しょうがない事。
その切なさを除いては、彼女はその表情に負の要素を少しも浮かべなかった。

ム「えあ・・・んと、それでお前はなんていったんだ?」

彼女は少し表情を和らげた。

T「勝手に待っとるかもよ、って言って見た」



353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/19(土) 23:54:26.66 ID:v/SSP7E0
匿名「おいおい切ないじゃないか。何も持たないのが強さ・・・本当かい?
    決めるのはKでありTだけどねえ」
354 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/19(土) 23:56:12.09 ID:WQ2lLbMo
ム「そしたら?」
T「なんか抱きつかれて、キザな事言われたww」

彼女はちょっと照れ笑いをしている。
話の流れからはチャカす所が分からない。

ム「なんて?」

Tは俺の顔をまじまじと見て。

T「俺はずるい。自分の都合で離れるのに、待ってると言われて、涙が出る程嬉しい」

彼女は彼の真似をして見せた。直後、照れ笑い。
その光景が俺にはリアルに想像出来た。

彼の気持ちも、理解できた。痛いほどに。

T「お互いが背負うには、まだ若いって事なんやね。Kが言っとる事の意味も、なんとなく分かる気がする。今回の事はそれに気づくいい機会やったんと思う。
一生愛すなんて、覚悟も勇気も、自信もない。若いし、やるべき事があるならそれをやるべきって。だったらそれを応援せなあかんし、ウチもやらなあかん」

俺は黙って彼女の話を聞いた。湯のみをすする音を、相槌代わりに。

T「お互いがそれを邪魔したらあかんもん。Kには才能あるし、きっと叶う事やもん。その足をひっぱる理由はウチにはないし、引っ張りたくない。」

Tは湯のみを覗き込みながら、落ち着いた口調で俺へ伝えてくれる。

T「Kがな、俺が居ない間に他の男を好きになったら、普通に恋すべきだと思うからって。自分だけやりたい事の為に勝手においてって、そんな束縛ありえない。責任も取れないかも知れないし、綺麗事だけ並べてお前を幸せに出来る訳じゃない。」
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/19(土) 23:58:24.54 ID:LUjmYVQo
わかいねぇ〜
うらやましいなwwww
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/19(土) 23:59:26.03 ID:FcVxubco
中尾○さんもキター
357 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/20(日) 00:07:34.13 ID:1uvxDfEo
Kらしいな、と思った。

Kは現実主義者だった。
恋愛にかまけて、自分の本当にやるべき事を見失う人間を、彼はうつけだと言っていた。

だからだろう。
ついてきて、とは言えないんだろう。

Tはまだ22歳だった。恋愛の為に、すべてを置いて海外へついて行く。
それにはあまりにも若すぎた。

それはKにも言えた。
仕事もない。あてもない。自身を磨きに海外へ渡る。
言える訳が無かった。
あまりにも、非現実的すぎて、恋愛ドラマ過ぎる。

T「そこまでウチは子供じゃないもん、Kが行くとなったら、素直に応援するよ」

彼女はKから貰った指輪を眺めている。

T「でもそれでもウチは、Kの事、ずっと好きやと思う」

その言葉を聴いた瞬間、俺の視界はにじんでしまった。
Tは俺が涙を流している事に気づいていない。

T「そしたらKも、俺もずっと好きだと思う、って言ってくれた。それで十分よ」

Tが伸びをする横で、俺は号泣。
それに気づいたTがおろおろと慌てていた。

T「え、ちょ、何ないとるん?え、ちょっとww」

俺はこの手の話に弱いのだ。
素直に感動が胸を貫いていた。
そしてあの成田での光景が、俺の脳裏を走馬灯のように巡るのだ。
そしてまた涙。

358 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/20(日) 00:17:05.79 ID:1uvxDfEo
板前寿司店で、女性の前で涙する、スーツ姿の男の図。

T「ちょっともう・・・何ないとるんww」
ム「いやもう・・・なんかいろんなものが・・・」

Tの気持ちやらKの気持ちやら二人の愛やらTの成長やら・・・
涙の理由が一点に絞れない事もあるのだと知った。

T「でもほら、まだすぐには向こう行かないしww」

ム「え?そうなの?」
T「うんwwすぐっていっとらんやろww」

確かにそうだ。
すぐにとは一言も言っていない。

ム「じゃあいつ頃?」

Tは苦笑いしながら俺の表情の変化を見ていた。
よほど俺の表情が情けなかったのだろう。
彼女は指を一本たてて、うーんと少し考えた後、鞄からハンカチを取り出して、俺の涙をそっと拭きながら言った。

T「お金溜まってからっていっとったし・・・一年くらいはまだおるんじゃない?」

ム「お、おおお、そうか、そうか」

拍子抜けだ。
ちょっとだけ涙を返してほしい気分だ。
しかし早くも、二人はその覚悟をしてしまっているということだ。
それはそれで、やはり感動に値するものだと思う。

T「だからまだ当分は一緒におるし、それまではきっとつきあっとるよww」

俺の涙を拭き終えて、彼女がキラキラスマイルを俺に放出してくれる。

すし屋で女に涙をぬぐわれる男。
かっこいいところを少しくらいは見せたいものである。
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/20(日) 00:18:27.79 ID:YERmYSw0
匿名「おいおいモニタが滲んでよく見えないじゃないか・・・」
360 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/20(日) 00:30:52.46 ID:1uvxDfEo
ム「もしかしてそれで・・・」

俺は彼女のカットされたばかりの整った髪を見つめた。
それに気づいた彼女は先ほどと同じように、俺の目線上に自分の目を移動させてこちらを覗き込む。

T「そうww別に別れた訳でもないんやけどね、なんていうか気分一新よww」

彼女は得意げに俺を見つめた後、湯のみにあがり茶を入れて、それを包み込むようにして自分の指先を気持ちを暖めていた。
湯のみという背景を得て、より一段と強く輝く彼女の薬指。

ム「そうか・・・」

俺は心の中で、二人へ賞賛の言葉を贈った。
そして、二人が共に人生のパートナーとして一緒に幸せになれることを、強く願った。

と、その時、さらさらと艶やかな髪が俺の肩に触れた、かと思うと、彼女の肩が俺の体へと預けられてた。

T「色々ありがと。頼りにしてる」

俺は少し間を置いて、彼女の言葉をしっかりとかみ締めた。

ム「ああ、任せとけ」

流石に少しくさいかな、と思った。
だけど俺とTの空気は、そんな不安も一瞬にして払拭してしまえるほど、真剣だった。

男と女。先輩と後輩。
俺にとっては恋人の友達であり後輩であり、彼女にとって友達の彼氏であり、先輩であり。
そして親友。そんな甘酸っぱい関係。

だけど時を追う毎に、その絆は太く結ばれていく。
そんな気がした。
361 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/20(日) 00:37:57.91 ID:1uvxDfEo
と、言う訳で突然の絨毯爆撃、失礼しました。

みなさまお久しぶりです。ムナゲです。

今回はメンバーのその後の報告をという事に重点を置いて、ひっぱりだして来ました。

シシトウの醜態がさらされてしまった訳ですが(←

彼女は相変わらず元気です。
Tも元気です。Kも元気です。

そして私も元気です。

今回は書ききらなかったのですが、その他メンバーの今後もしっかりご報告したいと思います。

あとはご要望の多かった、シシトウにスレばれした直後の様子。

こちらも時間を見つけて更新したいと思います!

久しぶりの爆撃にも関わらず、みなさまお早い反応で・・・

正直嬉しかったです。
また更新しますのでその時はどうぞよろしく、ちゃちゃ入れまくってやってください。

ではまた今度に!
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/20(日) 00:45:15.40 ID:2r32hvco
ムナゲ乙!
363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/20(日) 00:48:11.54 ID:FDH6Pr.0
ムナゲ乙!!突然すぎる爆撃でびっくりしたwww
まだまだ続きがありそうで安心したぜ。
つーかTかわいすぎだろ……
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/20(日) 00:59:43.43 ID:atlx7I6o
ムナゲ乙!
次も楽しみにしてるど!
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/20(日) 01:50:13.07 ID:eBGXAlMo
ムナゲ乙!
俺もんふwwって言われてぇ
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/20(日) 03:03:03.18 ID:eB566TA0
>>365
んふ!んふんふんふ!

ん ふ
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/12/20(日) 03:07:26.77 ID:s4quCbc0
>>366
あぶない
リロードしたら、俺がいたぜwwww
368 :ゴン太[sage]:2009/12/20(日) 09:31:37.41 ID:455B.Gs0
んふ! んっんふ!
369 :ノッポさん[sage]:2009/12/20(日) 10:40:35.80 ID:akAYb8Io
・・・・。
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/20(日) 23:35:08.89 ID:QU.Wy160
将来のKの活躍を知りたいけど無理かな
371 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 00:18:26.20 ID:00UmMPUo
目のやり場に困る。

対岸のソファーでビール片手に俺に愚痴をこぼす女性の股の閉まりがゆるく、パンツが丸見えだからだ。

ム「疲れて眠いのは良く分かったから、足閉じようぜ」

日付変更線をまたいだ火曜日の2時。事務所でSと二人きり。
後は先方にダウンロードサーバーの開放をすれば作業終了、さっさとご帰宅。
となるはずだったのだが、管理用PCに謎の不具合が生じ、どうにもならなくなってしまった。

S「あー、んじゃ見ないようにして・・・」

Sが入社してから、データバンクとしての機能を切り離し、メール送受信等のネットワーク管理用として

の用途でしか使用していなかった管理用PC。
その体調管理には日々Sが目を光らせ、一時保存用ログにすらゴミひとつ見つからないようなPCが風邪

を引いてしまったらしい。

他の社員は帰宅してもらい、俺とSの二人係で看病を請け負う事に。
試行錯誤した結果、結局OSのリカバリーをする以外に手の打ちようがないと判断し、なんとか復活。
火曜日の朝までの締め切りになんとか間に合わせるように四苦八苦して。

ム「足閉じるくらいの元気くらいあるだろうよ」

作業が終わったのがつい15分前。
疲れた体にご褒美を。
という事で冷蔵庫からキンキンに冷えたビールを数本取り出して、二人で頂いていた訳で。

S「もーいい」

ソファーにどかっと座ってビールをほとんど一気飲み、すぐさま倒れるようにして寝る体勢へシフトチェ

ンジ。結果パンツ丸出しの状態でうな垂れているのが、ウチの看板娘のSである。

372 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 00:19:28.73 ID:00UmMPUo
ム「見られる相手が俺しかいないなら問題ないとか」
S「そうそう」
ム「・・・あのなぁ・・・」

Sは今朝、出勤した段階で既に体調が悪かった。
風邪を引いたわけでも、レディースデイな訳でも、前日に徹夜した訳でもないのに、倦怠感が抜けないら

しい。
「普段あたしが使ってるから責任あるし」
そういって管理用PCの看病に自ら付き合ったのは褒めるべき所なのだろうが、体調管理を徹底するとい

う社会人の基本的な事をおろそかにしてしまうのは考え物である。

ム「だから帰ってもいいって言ったのに・・・」

事務所の隅っこに、簡易更衣室を設営した。
主な利用者はSで、営業用のスーツに着替える為にという事で、ホームセンターで購入してきた突っ張り

棒にビニール製カーテンもどきを通して作っただけの簡易なモノ。
俺はそこから綺麗に折りたたまれた大き目のブランケットを取り出して、Sの足に覆いかぶせる。

S「ありがとー」

こちらを振返る気力もないのか、その場で空いた左手を少しだけ挙げて、礼をした。

Sは基本的にいつでも元気だ。
女性特有の月一イベントもかなり軽い方らいく、夏の暑さも過ぎ去った今、うな垂れる彼女を見るのは先

々月の達成会の翌日、飲みすぎたツケの二日酔いと戦っている時以来だ。
それほどに珍しい事だった。
しょっちゅう顔色を悪くする社員Cには是非見習ってほしい体力である。

373 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 00:20:22.21 ID:00UmMPUo
さて、時刻は2時を回っている訳で。
当然電車は走っていないし、俺は車で出勤していないし。今晩は事務所に泊るしかないという状況。
事務所に泊るという事自体はそう珍しくはない。俺や社員Aなんかは、仕事の調子がすこぶる悪いか、あ

るいはノリノリな時、こうして事務所に居座って作業に耽るのだ。
しかし会社自体の経営状態が色々問われる事から、女性であるSには極力帰ってもらうようにしている。

ゆえに、事務所に日付変更線をまたぐ深夜、Sと二人きり、と言うのは初めてであった。

S「まだ寝ないの?」

何をする訳でもなく事務所内をうろうろしていると、眠そうなSの声。

ム「まだ寝付けない、つうかどこで寝よう」

来客用ソファーは二つ繋げてベッドのようにしてしまっているし、流石にデスク備え付けの椅子では寝る

に寝れないし。
俺はそんな事を考えながら、ベッドを占領しているSの側、管理用PCのデスクに腰掛ける。

S「ここくれば?」

ブランケットを左手でひょいっと少しめくって、こっちへおいでと訴えている。
少し眠そうなぼんやり声と、甘ったるい目線で。

ム「・・・いや、いいよ」

じゃあ遠慮なく。
本音はそう言いたかったに決まっている。
実際、日曜日にライブに出演していた俺の体は疲労を訴えていたし、硬く冷たいタイルの上で寝るのも嫌

だったし。
それに不覚にもSが可愛かったし。
374 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 00:21:19.63 ID:00UmMPUo
S「なんで?」
ム「まぁ色々とまずいだろ」

俺は変わらぬ目線を送り続ける彼女から目線をそらすようにして、飲み残しのビールを流し込む。

S「手とか出したりすんだ」

ム「!んな訳・・・ブフッ、ゴホゴホ」

むせた。
人はこういう時、本当にむせたりするのだなと、身をもって実感した瞬間である。

S「じゃあいいじゃん、つうか起きてられるとあたしが寝づらい」

そういって、ソファを二度程叩く。
その仕草は「だから早くここに来い、めんどいから」とアピールしていた。
流石にベッドを占領して先に寝付くのに気が引けるのだろう。
そういう所は基本いいやつなのだが、いかんせんぶっきらぼう過ぎないか。

最近のSは以前にもまして俺に遠慮がない。
たった5人しかいない職場でほぼ毎日顔を突合せていて、その上、かつての先輩後輩の関係であって、お

互いの恋人が友人であって、その上営業で行動を共にしたりしている。現在の俺の生活リズムの中で、最

も長く一緒にいる女性がSなのである。
それはSにして見ても同じ事であって、そりゃあ距離感も縮まってしまうのも仕方ないと言える。

ム「そうか、んじゃ遠慮なく」

彼女を不機嫌にさせるもの嫌なので、彼女の横のスペースへ、疲れた体を滑り込ませる。
375 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 00:28:36.25 ID:00UmMPUo
当然の事ながら狭い。
彼女の体温がしっかり感じられ、肩にはその張りのある自慢の胸のやわらかな感触。
しかも事前にパンツまで公開という、これまでに無い程「ラブイベント」フラグ目白押しなシチュエーシ

ョンではあるが、すっかり兄妹感が染み付いてしまった俺の息子にスイッチが入る事はない。

体勢を整えて数分後、特に何を考えるでもなく天井を眺めていると、隣のSがもぞもぞと寝返りを打つ。

S「・・・寝ないの?」

俺のすぐ耳元を、ハスキーな彼女の吐息が通過する。

ム「そのうち寝るよ」

俺は体勢も目線も変えずに、そう切り返す。
つい先ほどまで作業をしていたせいで、神経が仕事モードから中々オフになってくれない。
体は疲れて今すぐにでも寝たいと言っているのに、俺の精神がそうはさせてくれない。

S「あのさ」

彼女はしばらくの間のあと、確認するかのように話題を切り出した。

ム「ん?」
S「作業突合せて悪かったわ」
ム「ああ、いいよ」
S「疲れたっしょ」
ム「そりゃ疲れたけど、会社の問題な訳だしな、仕方ねぇよ」
S「ごめん」
ム「別にお前のせいじゃないんだからさ、気にすんなよ」
S「うん」
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 00:38:06.64 ID:AHYJZzc0
うぉおおおおおお
また突然の爆撃!!!!
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 00:43:28.15 ID:4DTzY6co
むなげっちゅ
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 07:54:55.81 ID:T96Xh6AO
シシトウが見てるのにw
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/12/21(月) 08:51:16.57 ID:1/7/SSg0
>作業突合わせて悪かったわ

突合いってw

ムナゲもSに突かれたのかなww
380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 10:57:03.60 ID:VKO9S.I0
このスレを見たシシトウさんがアップを始めたようです
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 10:59:53.06 ID:XMmnzxco
ムナゲktkr
待ってたよー
382 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2009/12/21(月) 11:04:20.35 ID:00UmMPU0
そして暫くの無言の内、俺の耳たぶに彼女の寝息がかかり始めた。

髪の毛を空いて軽くした彼女は、化粧も大人しくなって、なんだか色々と洗練されて来た。
以前はギャルヤンキー感がその容姿から嫌用なしに放たれていたが、今となっては素行に見え隠れするくらい。
言葉つかいも行動も、入社したての頃に比べるとまろやかになって、より女らしくなった。

Jとも順調な様で、たまにJ宅に宿泊しているらしい。

二人がラブラブいちゃいちゃしている様子は全然浮かばないのだが、まぁきっとそっち方面も順調によろしくしているのだろう。
J曰くツンデレらしいし。

以前にも増してシシトウと仲良くなっており、仕事帰りに連絡を取り合って遊んでいる。
誰よりも早く出勤してくれている為、基本的に残業は頼まないようにしてので、Sは1番先に退社する。
俺は間に合わない事が多いというのもあって、普通に俺抜きで女同士仲良くやってるらしい。
シシトウが溜まらなく可愛いらしく、よくハグされたり頬をつままれるとシシトウが言っていた。
相変わらず可愛いものに目がなく、ついには仕事場にプーさんクッションを持ち込んで、胸と膝に抱え込むよつにして作業している。
本人曰く、背中が非常に楽との事。
ちなみにマウスは丸まった子猫をモチーフにしたデザインの物がお気に入りで、つい先日、勝手にPCに差し込んでいた。
383 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 11:27:15.20 ID:00UmMPU0
高校生の頃の回想に耽っていると、またもぞもぞと寝返りをうつS嬢。

ソファ二つを並列させる様にくっつけたとはいえ、大人2人が寝るには明らかに狭い。
男女2人がお互いを向いて抱き合えばなんとか収まるかもしれないが、流石にそんな事は俺の良心やらなにやらに色々支障をきたすので出来る訳がない。
現在のこのシチュエーションは罪悪感が生まれるかそうでないかの瀬戸際である。

Sが寝返りを打つと俺の体は沈み込んで、背中はソファにしっかりホールドされた。
そして寝返りをうった事によって競り出されたSの体は、左半分をなんとかソファに接地させて、残り右半身がやや覆いかぶさる様に俺の右半身に乗っていた。
Sの吐息は俺の右耳にダイレクトに吹きかかる。

なんだかなー、この状況。

S「さむい…」

Sが半分寝ぼけた声を漏らす。

確かに寒かった。暖房をしっかり入れてブランケットを掛けても、肩や足先がこわばっていく。
しかし態勢が変わった事によってSの体温を効率良く吸収出来る(密着度が上がった)ようになった為に、ついさっきより大分温かく感じられた。

ム「んっしょ」

俺は空いている左手を使って、ずれてしまったブランケットを彼女の体に掛けてやる。彼女はスカートな分、俺よりも寒いはずだった。
384 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 11:48:04.39 ID:00UmMPU0
S「ありがと」

Sはこれまでにないくらい素直なトーンで俺に礼をした。

ム「いいよ」
S「あったかい」
ム「俺も」
S「怒られそう」
ム「誰に?」
S「Jとシシトウ」
ム「ああ…見てたらやばいね」
S「やばい」
ム「かもね」
S「でもやましくないもんね」
ム「そうね、寒いし」
S「うん、寒い」
ム「暖房入れてるんだけどね」
S「でもさっきよりあったかい」
ム「ああ、そうね」
S「ねむい」
ム「寝なよ」
S「ムナゲは?」
ム「その内寝るって」
S「今日あんがと」
ム「だからきにすんなってw」
S「ん、おやすみ」
ム「おやすみ」

そしてしばらくして、俺の右腕にかかる彼女が重くなった。
眠りに入ったのだろう。

ギャップに萌えた。

と、翌日、シシトウに電話でありのままを伝えた際、余計な感想を付け加えた為に怒られた。
流石にバカだったと思う。
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 11:50:27.36 ID:AHYJZzc0
ムナゲウラヤマシス…
386 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 12:27:58.73 ID:00UmMPUo
時はまたまた巻き戻って10月下旬。

俺の後ろで心地よさそうに寝息をたてているのはシシトウちゃんである。

たまたま車で出勤していたので、仕事帰りに連絡を取り合い、晩御飯を頂いた後連れて帰ってきたのである。
俺はというと、翌週からの作業方針を作成し、Sへ業務連絡としてメールを送信していた所だった。
時刻は一時を回っていて、先に入浴から帰ってきたシシトウはそのままベッドに倒れこむようにして、

シ「はぁーきもちい〜」

と、そのまま寝息を立て始めてしまった。

シシトウがすっかり寝ているの確認して、先日の結婚式イベントを報告する為に2チャンネルブラウザを起動。
脇に下書き用テキストドキュメントを展開して、キーボードを叩いていた。

気がつくと一時半を迎えようとしていた。
俺はこの後のシシトウとのラブタイムを考慮して、さくっと入浴を済ませようと席を立つ。
シシトウが熟睡しているのを確認して、スクリーンセイバーを起動して部屋を出たのだった。

387 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 12:35:19.09 ID:00UmMPUo
シシトウの寝顔を思い浮かべ、にやけ顔で部屋へ戻る俺。
眠りについているのをいい事に、キスやらなにやらちょっかいを出して楽しもう、等と浮ついた足取りで部屋の扉を開ける。

と。

シシトウは俺のデスクに座って、マウスを動かしていた。

ム「あれ?」

シ「おかえり」

ム「起きてたんだ?」

シ「うん」

シシトウは一瞬こちらをチラッと見て、すぐ様モニターへ目線を送る。
その表情は明らかに何かを「読んで」いた。

ム「おまえー、何勝手にパソコンいじっ・・・!」

俺はその時になって思い出したのだ。
作成した文面がすべて、画面上に展開されたままだったということを。

俺はデスクに高速ステップで駆け寄る。

シ「ねぇ、何これ」

シシトウの目前には2チャンネルブラウザ。その脇には更新予定の文面がずらっと書き並べてあり、少し目を通せば、その文面がリンクされてひとつの物語を形成している事は、誰の目にも明らかだった。
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 12:37:12.61 ID:VKO9S.I0
(゚д゚)
389 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 12:43:14.16 ID:00UmMPUo
シシトウはこれ以上ないくらい、淡白な表情で俺を見つめていた。

ム「いや、何って言われても・・・」

俺はごまかす作戦に出る。
可能性が0じゃないなら、試す価値はある。作戦が成功すれば、最も平穏な結末が得られるから。

シ「これ、続きっぽいよね、こっちの」

あえなく失敗。
「ああ、作文だよ」と次弾を構えていたのが一瞬のうちに無駄になった。

シ「しかもこれ、Kとかさ、けいたさんの事だよね。結婚式とかって、○○さんのじゃない?」

完全に読みが的中していた。
2チャンネルは初めて見た人だと読み方が良く分からず、何が楽しいのかすら分からないと聴くが・・・
流石事務担当、PC関係はそれなりにお詳しいと見える。

シ「ムナゲって・・・○○○(俺の本名)でしょ」

そういってモニターを指差して、俺を見つめる。
彼女の目の前には俺の胸板の立派なムナゲ畑が広がっていた。

ム「え、ああ、えっと・・・」
シ「しかも2CHって、2チャンネルだよねこれ」
ム「う」

言い逃れは100%無理だった。

390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 12:46:45.36 ID:gjK4xYDO
リアルタイムでムナゲに遭遇!
更新乙Wktkして待ってる!
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 12:48:48.76 ID:4DTzY6co
ムナゲ畑www
392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 12:52:33.79 ID:VKO9S.I0
うはwwwwww心臓にわるいwwwwww
393 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 12:56:26.76 ID:00UmMPUo
シシトウの目線は無言で「説明しなさいよ」と俺に訴えていた。

ピンチだ。
完全に俺の脳みそはてんぱっていた。
スレバレと言ったら一大事。それはすなわち、事実上スレッドの停止を意味していた。

なんとか他にごまかす方法はないのか。
俺は脳みそをフル回転させて、最良の方法を導き出そうとしていた。

シ「ねぇ、ごまかそうとしてるでしょww」

俺の泳ぐ視線を捕まえるように身を乗り出して、笑顔を近づけてくる。

ム「う・・いや・・・ああ、まぁ」

シシトウはにこっと笑った。

シ「怒んない言ってみてよwwこれって、私達の事なんでしょ」
ム「ああー・・・やっぱり分かる?」

シシトウはいつもの意地悪な目つきで俺を挑発するように言う。

シ「わかるよーそりゃあwwわたしだって結構馬鹿じゃないんだよww」

そしてシシトウはこのタイミングでなぜかキスをくれるのだった。

ム「怒らないの?」

俺はおそるおそる彼女に問う。

シ「怒るような事書いてあるの?」

彼女のまっすぐな視線に、心が軋む。

ム「えーあーいやー」

かいてないよ!
とは言い切れなかった。

シ「ふーんww」

彼女は俺の表情を覗き込んで、

シ「ねぇ、最初から読みたいww」
394 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 13:09:13.41 ID:00UmMPUo
ム「えええ!ちょ、まじで?」

俺は驚いた。全くの予想外のコメントだった。

シ「何、見たらヤバイ事でも書いてあるの?ふーんそうなんだそうなんだー」
ム「いやいやいやいやそうじゃないけど!」
シ「じゃあいいじゃんww」

やばい事が書いてあるかと言えば、事実を元に報告しているのだからまずい事は基本的に書いていない。
が、
事実ゆえに知らなくてもよい事も書いてあるのだ。
例えばMと再会した時の詳細な描画や、夜な夜なTを抜け出した事。
普段穏やかな彼女だが、そうゆう方面の沸点だけは低めに設定されている事を知っている俺は、なかなか素直にいい「いいよ」とは言い出せない。

ム「いいけど・・・最初からってすっごいながいよ?」

ゆえに、「長くて時間かかってめんどくさいから、やめといたほうがいいよ」作戦に出る。
これであきらめてくれたら一番らくちんなのだが。

シ「長いってどれくらい?」
ム「うーんと、一応6月くらいからやってて」
シ「そんな前からやってんの?ww」
ム「うんww、んで一回の更新がこれくらいの長さで・・・これが後600回くらいは・・・」

@スレッドが1000、それが三週は終えているので、俺だけの更新回数でもそれくらいの量は余裕であった。
全部を並べると、薄いライトノベル一冊分はあるのではないか、と俺はこの時思った。

シ「そんなに?ww」
ム「そうそう、だから時間かかってしかたないしさwwやめといたほうがいいよww」

彼女はまた意地悪そうな目で俺を見つめてくる。そして俺の首へ腕を回して、耳に息が吹きかかる距離で俺を挑発してくる。
395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 13:09:27.67 ID:XMmnzxco
よかったなーwwwwww
実は高校時代Sとやっちゃってました

とか書いてなくてwwwwwwww
396 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 13:19:29.79 ID:00UmMPUo
シ「そんなに前からって事はさー、私と付き合ったきっかけとかも書いてあるんだろうねーww」

流石に読みがするどかった。

ム「う、あ」
シ「まさか、初めてキスした事とか、まさかエッチの事とか書いてあったりしてねーww」
ム「う、ぐ、あ」
シ「ちょっとww本当に書いてるの?ww」
ム「いやえーとそうじゃなくてそのいあやあえ」
シ「ばっかじゃんwwwwww」
ム「はい・・・」

もう完全に彼女のペースだった。

シ「それは読まない訳にはいかないよねぇww普通ww」

ム「いやいやいや、本当時間掛かるから辞めたほうがいいってまじで」

シ「こうゆう時に止めるとか、やましい事書いてありますって言ってるようなもんだもんね」

ム「違う違うって!」

シ「じゃあいいじゃんね♪」

完敗。無残に無念。
そしてここでも彼女の読みの深さが発揮されるのである。

シ「前に、それ(iPhoneを指差している)で2ちゃんねる読めるんだよとか言ってたよね」
ム「え、あぁ、良く覚えてるなそんな事」
シ「じゃあ当然これも読めるんでしょ?」
ム「その通りです」

浮気したら絶対ばれるんだろうな。

シ「じゃあお布団で読もっかなww」
ム「あ、ああ、そうだね・・・」

と、言う訳で部屋の電気を消して、二人してベッドに潜り込む。
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 13:27:09.61 ID:AHBYel.o
10月下旬じゃVIP+のスレはdat落ちじゃね
398 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 13:29:20.57 ID:00UmMPUo
俺はシシトウを後ろから抱きかかえるようにして、腕を前に伸ばしてiPhoneを操作する。
腕の中にいるシシトウからも画面が見えるという訳だ。

シ「この太文字とそうじゃないやつは何が差があるの?」

彼女は画面に表示されたスレッド一覧画面を見て、俺に尋ねてくる。
表示されているのはVIP。

ム「この太文字の方が一回読んだやつで、そうじゃないのが未読」
シ「じゃあ、この巨乳画像なんたらってやつも読んだんだ?」

ムナゲ、墓穴を掘る。

ム「ち、ちがうよもー、操作ミスで開いちゃっただけだよそのスレ!」

苦しい言い訳である。

シ「巨乳好きなんですかー」

彼女は首の向きを少し変えて、ジト目光線を浴びせてくる。

ム「だからそうじゃねぇって」
シ「ごめんねー小さくてー」

続いていじけオーラが全開に。

ム「だからもー、本当にそうじゃないんだってばー;;シシトウのおっぱいが一番大好きだってばー」
シ「・・・ぶwwむははwwwwww」

シシトウ盛大に大笑い。

シ「ああ恥ずかしい恥ずかしいww照れちゃうねww」

ハメられた。
399 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 13:41:21.23 ID:00UmMPUo
シ「お気に入りとか登録してるしww」

俺は超ご機嫌なシシトウ嬢を半分スルーして、お気に入り登録ページから、すべてが始まったあのスレを開いた。

「明日が約束の日なのだが」

過去ログ復活してくれたお陰で、専ブラからいつでも読める。

ここで操作を彼女へ託し、抱えこむようにして端末をいじるシシトウ。
俺は彼女の後ろから、その画面を眺めた。
内心ハラハラものである。

シ「これ、どうゆう意味?」

当時の俺のスレといえば、今のような小説風味ではなく、完全にビップラ口調だった為、初心者にはまずどういう展開になっているかが分からないようだ。

そんな訳で俺がいちいち注釈を入れながら読み進めていく。

シ「これコメントウケるww」

最初は笑いながら読んでいた彼女であるが、Mとの再会の描画が始まると、静かになった。
無言で読み進めていくシシトウ。
俺は緊張した。無音の空間の中、俺の心拍数が上昇していく。

シ「・・・Mさんって勝手だね」

Mとの別れまで読み進め、涙を流すシシトウ。
小さく震える彼女が愛おしく、抱きしめ、キスをした。
400 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 13:50:42.52 ID:00UmMPUo
シ「Mむかつく」

俺の胸の中で鼻をすする彼女。俺はたまらなくなって、覆いかぶさるようにして濃厚なキス。
彼女もそれに答えた。

そんな訳でiPhoneそっちのけでエッチに突入してしまい(←

事が終わって落ち着いた頃、彼女が思い出したようにベッドの下に落っこちていたiPhoneを拾い上げる。

ム「まだ読むのかよー、いいじゃんもー」

シ「だって気になるじゃんwwいいよ先に寝ててもww」

ム「だってもうすぐ四時だし・・・」

シ「わたしはまだ寝れないもんww」

そういって、先ほどのように俺に背を向けるようにして、俺にぴったりと抱きつかれるような体勢へ。

ム「なんだよさっきまであんあn」
シ「ばか」
ム「っつぁッ!・・・ぁ〜・・・」

シシトウのかかとが俺の弁慶の泣き所にヒット。予想以上に痛かった。

という訳で俺は眠気に耐えられず、スレッドに読みふける彼女を前に眠りにつく。
401 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2009/12/21(月) 13:55:34.61 ID:00UmMPUo
こんにちわ、ムナゲです。
緊急爆撃第二段でした!

TやSとのまったりイベントをお送りしてますが、これはかなり稀な出来事であって、実際はもっと健全な間柄であると主張しておきますww 一応。

さてそろそろ仕事に戻らねばなりませんので、また機会のある時に更新したいと思います。

いつもいつもナイスなレスありがとうございます!

>>395
本当ですよww 今頃どうなっていたことか・・・ww
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 13:59:38.82 ID:gjK4xYDO
ムナゲ乙です!
またの機会を楽しみにしてます!
403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 14:51:25.50 ID:fvTBOu6o
びっくり!
まいったw
404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 16:07:08.41 ID:n5EIupUo
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 ム〜ナゲッ! ム〜ナゲッ!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J
405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 17:08:06.97 ID:.KX2EcAO
乙!待った分楽しませてもらったよ
406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/21(月) 18:24:59.60 ID:807eX.DO
久しぶりムナゲ!こんなにもリア充なムナゲがビップラなんかにいるってことは…
俺の武蔵似の彼女も。ゴクリ
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/22(火) 12:26:01.58 ID:zMTYW2AO
これでシシトウがMと再会したら修羅場だなw
408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/22(火) 14:29:19.66 ID:tcM3CBo0
はやくシシトウのおっぱいup
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/22(火) 22:55:50.70 ID:ZUJ6AIQo
いやー、面白いね。
同時にスレバレイベント(いやイベントちゃうがな)を読むと、あらためてこのスレの歴史を感じるぜ
410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/22(火) 23:33:06.27 ID:QVvOPrc0
ムナゲの最初の頃のレスってなんか初々しいなwww
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/23(水) 00:01:18.25 ID:XcHXFewo
>>410
>ムナゲの最初の頃のレスってなんか初々しいなwww

ムナゲって、今でも初々しさがあるんだよな
シシトウ一筋??

俺だったら、Sの寝息聞く前に、違う行動をおこしているけどwwww
Tになんか、それこs(ry

だから、スレバレしてもうまく行っているんだろうけど、この二人このあともうまく行く気がする・・・

応援したい二人だぞ!

412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/23(水) 10:38:22.37 ID:DQir5MAo
俺らと違ってリア充はがっつかないんだよ きっと
ウラヤマシス


そして支援
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/12/23(水) 20:11:20.36 ID:dO.UhVE0
あらためてスペックみたけどみんな若いんだなあ
羨ましいww
414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/23(水) 22:18:47.47 ID:YymJUZ20
明日は・・・・!
ムナゲ、シシトウ、K、T、J、S・・・・仲良くやってんのかな。

俺は・・・・
415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/23(水) 22:43:37.93 ID:DA1feYAO
そーいやTとKの本名(?)がさらっとでてたな


Sは流石に候補が多すぎるがJはジュン辺りとみた
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/12/24(木) 01:30:25.78 ID:3Qx.F3Ao
12/23
    |                   \
    |  ('A`)           クーリスマスハ
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄          /

    |                   \
    |  (・∀・)         ダレニモ
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄      ヤーッテクルー/

12/24
    |                   \
    |  ('A`)           ギシギシ
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄        アンアン/

12/25
       ‖
      ('A`)
      ( )
   |    | |
   |
  / ̄ ̄ ̄ ̄
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/24(木) 10:23:24.00 ID:TB.Dd5w0
12/24=1/2だから今日は1月2日ってネタには感心した。
あけましておめでとうございます。
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/24(木) 17:35:37.53 ID:ZtKIX1c0
ムナゲ/シシトウ、K/T、S/J、みんな今頃よろしくやってんのかなぁ。平和ダナー
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/24(木) 18:55:35.27 ID:hbdKi3M0
長年付き合ってた彼女と別れた俺は今年何もする事がないorz
ムナゲのクリスマス話、投下待ってるぞ!!
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/24(木) 21:11:14.69 ID:x7qgF2M0
どうしょうもなく惚れた相手に振られて
今年のクリスマスは寒さが堪えるぜ・・・・
せめてムナゲ、シシトウ、K、T、J、Sの幸せを願うよ。
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/24(木) 22:43:52.76 ID:qkvLJPI0
あ〜セックスして〜
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/25(金) 18:36:36.32 ID:E8uFxc6o
シシトウ来てくれー
423 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/25(金) 23:06:20.66 ID:DHJt.sDO
自分で言うのも恥ずかしいのですがシシトウです。なんかいっぱい私のことが晒されてるんでみんなとは初めて会った気がしないです///
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/25(金) 23:12:41.76 ID:3CbICMIo
ムナゲの酉つけてみて
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/26(土) 00:02:32.56 ID:7E.ovgAO
!!

ツイッターでは鳩山の偽物が本日出没してたが…
シシトウちゃんは本物…なのか…!?
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/26(土) 00:10:30.97 ID:S4uVi1Eo
ムナゲよぉー
シシトウ出してくれるなら、酉付けさせてくれよなー
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/26(土) 00:32:24.84 ID:OIxd0CY0
シシトウは本物か??
釣りだったらゆるさねーぞww
428 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2009/12/26(土) 01:42:31.12 ID:8AEpS/Q0
ただいまー

おやぁ?
酔っ払っててよくわかりませぬが…

なるほど、こうゆう時の為に酉設定をして置くのですね!

なにものじゃー!
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/26(土) 02:01:27.33 ID:wM16wjUo
ということで、すぐにでもシシトウを連れてくるのじゃw
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/26(土) 12:35:39.21 ID:kwuFUJs0
なんのコントだよ・・・ってムナゲは本人かww
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/27(日) 00:25:32.20 ID:kvdpNoA0
あ〜デープキスして〜
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/27(日) 01:20:10.89 ID:HkhNtcDO
えっと…あなた口臭いんで勘弁してください
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/12/29(火) 11:35:37.70 ID:kXa7G6A0
∩ ∩
 い_cノ / ̄>O
`c/・ ・っ (ニニニ)△△
("●" ) (・ω・`)[‖]
O┳Oノ)=[ ̄てノ ̄ ̄]
◎┻し◎ ◎――◎=3 もうすぐだお
434 :以下、2010年まであと999秒。。。[sage]:2009/12/31(木) 23:43:22.83 ID:nUKausAO
このスレも年越しかあ。
みんな、よいお年を!
435 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 !2010/01/01(金) 00:53:49.83 ID:aHbw5E60
あけおめげったー!

みんないい年にな〜〜〜れ! (AA略
436 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/01(金) 03:38:27.12 ID:mwmu0EAO
みんなあけおめ。ムナゲは今頃初詣かな?
437 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/03(日) 04:10:43.60 ID:hE4AacDO
むなげお年玉にシシトウください
438 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/05(火) 08:45:58.97 ID:aQyaIzY0
あけましておめでとうございます。

正月も明け、みなさま如何お過ごしでしょうか。

自分は一応元気にやっています。

また近い内に更新しに参ります!
439 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/05(火) 10:16:08.93 ID:9s2w4wko
ムナゲだ!
あけおめwwwwwwww
更新待ってるよーww
440 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/05(火) 10:17:13.73 ID:NP7tpqA0
あけおめwwwwww
441 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/05(火) 12:43:40.62 ID:gsj5HIAO
おめ〜
シシトウも連れてきてくれw
442 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/05(火) 13:28:46.43 ID:RV0BLwwo
おめおめ!
オイラも、シシトウの参戦希望w
443 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/05(火) 15:13:03.84 ID:7sgma.Q0
ムナゲおめ。更新待ってるぜ!!
444 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/05(火) 22:10:30.57 ID:z.Nb3YAO
あけおめ〜。

何かシシトウ待望論が凄いなw
俺としては二人の結婚までこのスレが続いて、
最後の最後でシシトウ登場…なんてのが最高なんだがw
445 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 !2010/01/06(水) 09:50:00.70 ID:Wuvk7C6o
そのうち、映画化か?
446 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/07(木) 14:19:05.55 ID:GOu3kUDO
結婚はいつごろになるのだろうか…
447 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/07(木) 21:23:34.62 ID:pju7.mg0
あれ?
ムナゲが仕事も私生活もリア充なもんだから俺より年上のような気がしてたが、
よく考えたら俺の方が3歳も上じゃねえかww
ムナゲの結婚の前に誰か俺に愛をください・・・
448 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/08(金) 00:11:35.33 ID:8VhU/0c0
規制まじで困る…
そんな俺の書き込みテスト
449 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/08(金) 00:14:14.02 ID:8VhU/0c0
おおお、ついに突破!

皆様明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

また近い内にupしたいと思います!

シシトウの人気に嫉妬w
450 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/08(金) 00:25:06.23 ID:EZq1dvEo
おかえー
パー速規制なんてあったの?
451 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/08(金) 13:28:06.08 ID:ujpQ42DO
胸毛はえてるやつは書き込めない規制だよ
452 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/08(金) 13:55:26.52 ID:tMoJqI20
剃ったら規制解除かwwwwww
453 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/08(金) 17:25:59.27 ID:IqqwUOgo
ヤリチンは書き込めない仕様となりました
454 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/09(土) 10:28:29.41 ID:PPg5Bnso
そういや、最初もP2で書き込みしてた様な記憶があるな
455 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 !2010/01/10(日) 11:29:20.02 ID:SCsoJ7c0
群青色の眩しさを遮る長いトンネルを抜けると、今度はあたり一面から朱白銀の光線が目に飛び込んでくる。

シ「うわっ、すごいw」

まるである一色を残して色素が抜け落ちてしまったかの様な世界を見るのとほぼ時を同じくして、助手席で退屈を持て余していたシシトウがウィンドウに張り付く様にして言葉を漏らす。

傾いだ太陽は橙色の光線を放ち、ダイアモンドダストの様に輝く雪面で煌めいて、幻想的な風景を描いていた。

T「ほんとw真っ赤やねw」

後部座席で今し方まで寝息を立てていたつかさも、そのシシトウの挙動と、まぶた越しに映し出されるその朱色で眼をさましたようだ。


今回のスノーボードツアーを提案したのは、ミス健康バディーのSだった。

S「だって若い内しか遊べないんだぜ?今年行かなかったらいついくんだよ」

職場内最年少のSに背中を押されて黙っている訳には行かないのが俺たち世代だった。
そこで張り合わないと言う事は、すでに大切な何かを失っているという事を公言しているような、強迫観念にも似た何かを感じる。
そしてその大切なものは、若さというエネルギーのベクトルだった。
456 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/01/10(日) 11:31:38.77 ID:SCsoJ7c0
ム「別に俺は構わないけどさ、んじゃいつ行くんだよ」

Sはできる限りの大編成での行動を望んだ。
Sはその容姿、素行から初対面での受けがあまり良くなかったせいか、結構な人見知りである。
その彼女が大編成での行動を希望すると言う事がすでにレアケースであって、その範囲内に自身も含まれているとは、思いもしなかった社員Aである。

A「俺たちは良いけど、そいつらは忙しいんじゃないか?そんなにまとまって取るのは難しいと思うよ」

ムスッと顔のSからお気に入りマイカップに注いで貰ったコーヒーを受け取り、Sの表情を伺うA。

ム「日帰りならまだ可能性はあるかもなぁ」

低収入の人間にたっぷりと余暇を与えてくれるほど、世間の常識は優しくなかった。

同じ会社の人間だけならいざ知らず、外部の活動家、とりわけイベントシーズンに引っ張りだこの若手演奏家の日程をまとめて抑える事は容易ではない。
間もなく迎える新年に向けてまさにそのピークであり、年内の企画は絶望的だ。
457 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/10(日) 11:35:44.83 ID:SCsoJ7c0
ム「いけるメンバーと取り合えず行って、また行けばいいじゃん」

俺は不満の色を露にするSを横目に、先日レコーディングしたファイルの管理をしていた。
意気消沈オーラを画面外から強烈に放つSのお陰で、先程から少しも手がつかないでいる。

A「そうか」

それを見かねたAが突然閃いて、その返答に希望をみなぎらせたSが俺に同意を求める。

ム「じゃあみんなに聞いてみろよ」

Sの表情がぱあっと明るくなり、俺は彼女に携帯電話を差し出した。


年始一発目ですぐに行けば、比較的みんなの予定が合いやすいのではないか、と言うAの提案の元集ったのは、やはりいつもの顔触れだった。Aの読みが鋭いのか、メンバーが暇だったのか。

今回の集団スノーボードツアーは車を足に現地に前乗りし、一泊して、翌日一杯を滑った後に温泉で体を温めてから、夜中に再び車を走らせて帰省する。

新車を愛でるムナゲ車にシシトウとT&K。
続いてIがハンドルを握るプリウスにはその兄のAとJ&S。
最後尾をつけるエアウェイブにはUとその彼女のNちゃんとKのマイボードが積み込まれた合計3台、計10名。
ここに社員Bと彼女さんが同席する予定だったのだが、彼女さんの父親の体調もあって、二人で帰省した為に参加出来なかった。年内の結婚もありえる二人だった。

愉快な仲間達を詰め込んだ合計3台の足達は、日中の有料道路を北上し長いトンネルに吸い込まれ、開けたと同時に飛び込んで来た夕日と朱色の大気で染まっていた、と言う訳なのである。
458 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/10(日) 11:42:27.59 ID:SCsoJ7c0
T「この人まだ寝とるw」

後部座席で大口開けて寝息を立てているKを、指差して笑っている。
バックミラーに眼をやれば、彼の喉仏が視界に現れるのが大変不快な片道だった。
彼は年越しライブイベントを朝型までこなし、Uの車にボードを積み込みムナゲ車に乗り込んでから殆ど寝っぱなしだった。
その雰囲気と睡魔に釣られてTやシシトウも次々とフェードアウトして行き、一人無言のまま車を走らせていた俺だった。

ム「疲れてんだろ、ずっと仕事だったんだしさ」

俺は暗に起こさないでやれ、とTに言う。

シ「ごめん、わたしも寝ちゃって…」

一人寂しくアクセルを踏む俺に申し訳なさそうに彼女が謝ってくる。
その気遣いは大変嬉しく、その表情と共に俺の乾いた心に潤いを与えてくれるのだが…

ム「って言いながら毎回寝るよな」

長距離ドライブになると、何故か周囲が眠りにつくムナゲの運転だが、取り分けKとシシトウの眠り率は高かった。

シ「本当ごめんねw悪気はないんだよ?w」

その笑顔に甘えるようにして、いじけた目線を送る。
カーオーディオを鳴らさない、寝息とエンジン音だけの車内と、延々と一定感覚で置かれた朱色の照明を見続けるドライブは中々にしんどいものがあった。
459 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/10(日) 11:47:40.96 ID:SCsoJ7c0
宿についた頃にはあたり一面が群青の闇に包まれていた。

T「ついたよ、けい」
傍で涎を垂らして眠る主人を揺らして起こすT。すっかり見なれた光景だ。
Kの身支度に付き合い、車内でまごまごしていると、守備良く駐車上に愛車を滑り込ましたUが降りて来て、ウィンドウをたたきに来ていた。

ム「どうした?ゆうじ」
U「Kさんのボードどうします?」
ム「まぁ明日でいいべ、積んどきゃ」
U「わかりましたwんじゃロビーにいますw」
シシトウと共に車内のゴミをまとめて外に出ると、今回の旅の仕掛け人であるSがお腹を出して天高く伸びをしていた。

S「ぬあ〜っ!体ごわごわ」
暑さにはめっぽう弱いSだったが、寒さには耐性がある様で、本日もショートパンツにオーバー二ー着用で、絶対領域である太ももをしっかりとその寒気に晒していた。
ついでに伸びをして引き締まった綺麗なお腹までサービスしてくれている。

ム「ショウコ、お前寒くねぇのかよ」
S「全然?コート着てるし」
ム「そうじゃなくて足…見てるこっちが寒ぃ」
I「ふふw」
J「こいつにそう言う感覚はないらしいんで無駄ですよ」
Jが眠そうに頭を掻き毟りながら後部座席から立ち上がってくる。
どうやら熟睡していたのはKだけではないらしい。

J「おかけでこいつが来ると寒い…」
A「なんでだよw」
J「ストーブ暑いとか言うんすよ…自分寒がりなんで…おおさみっ」
A「はははw」
S「ジュンヤが薄着なんだろ」
J「いやお前よりは着込んでるから…」
シ「なっかいーねーw」
車越しに繰り広げられる夫婦漫才を見兼ねて、本日最高級のキラキラ笑顔で場の空気を変えようとするシシトウ。
そのキャラクターもあって少しも嫌味じゃないあたりが、彼女の人徳であって、また器用な部分でもあった。

S「やめてー?シシトウちゃん」
シ「なんでーwだってラブラブなのは本当じゃんwねー?Iちゃんw」
I「ねーw羨ましいですよw」
ム「あれ、Iちゃん彼氏いないの?」
I「残何ながらw」
シ「そうなのー?いると勝手に思ってたw」
ム「良かったなAw」
A「全くだよw」
ム「このシスコンがw」
A「うるさいよw」
I「あっはははw」
シ「んふふw」

旅のの疲れとこれからのレジャーへの期待とが入り混じって、メンバーはとにかくナチュラルハイだった。
460 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/10(日) 11:55:10.22 ID:egAjOowo
キテタノネー
461 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/10(日) 12:11:56.05 ID:GhE4//Qo
名前が次々判明していくwwwwwwwwww
462 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/10(日) 13:18:21.31 ID:v4ltkrw0
新年一発目更新乙
名前自重www
463 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/10(日) 16:55:38.05 ID:LNOM.6DO
むなげ圧倒的おつ!

ししとうの写真集が出れば一万は出すぜ!

ここからオークション的な感じにはなるなよ。俺の写真集だからな。
464 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/10(日) 19:57:47.07 ID:YIFO/wIo
証拠さん良い仕事してますね〜〜

結果良い感じwwww

時には息抜きは必要です。
彼女の、キャラは愛するべきに値します。(^・^)
465 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/10(日) 23:10:59.42 ID:SCsoJ7c0
不況の影響だろうか。
年末年始に大部屋2つを予約出来たのは奇跡に近い。
流石に小部屋5つを借りるのには無理があったようで、結果的に財布にも優しくなったのは有り難かった。
一泊だけなのでここは無礼公、男子部屋と女子部屋と大きく振り分けて雑魚寝して、リフトが動き始めるのと同時に滑り出す予定だ。
天気予報では今晩は雪で早朝より晴れと言う理想的な展開で、きっと心地良い新雪が踏める事だろう。

チェックインして、各々が部屋に自分の荷物を運び込む。
一泊だけ、しかも道中が車と言う事もあって、それぞれの荷物はかなりコンパクトだ。
ボードとウェア、その他もろもろのボードグッズは全てレンタルであり、代理店の頑張りもあってかなり安くレンタル出来る。持って来る物と言えばお金と衣服ぐらいだ。

時刻はあっという間に6時を回り、窓越しの風景は暗闇に飲まれて、反対に鏡のようにこちらの様子ばかりを映している。
車移動につき得に体を動かしていた訳でもないのでお腹がいまいちしっくり来ない。
そんな訳でまずは併設されている温泉に浸かる事となった。
466 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/10(日) 23:12:23.32 ID:SCsoJ7c0
K「しかし凄い面子だな」

上着を脱いで隙の無い上半身を見せつけながら、Kが感心した様に言った。

A「まさかこの面子で裸の付き合いをするとはねw」

Aもどこか子供の様な表情で喜びを露にしている。

Aは俺とKの同期だ。
演奏系と創作系、学科が違った為に普段から行動を共にしていた訳では無かったが、お互いに学科内では抜きん出ていたから顔は良く知っていた。
共に実力がつくと、学校内のイベントでは常連で、次第に仲が良くなって行った。
俺とKはステージ上で、Aはその外側で、より良い物を作る為に切磋琢磨した仲だった。

ム「本当だなw」
U「いやー誘って貰ってまじで嬉しいっすよw」
J「なんか不思議な感じがしますね」

2つ下になる彼らが入学してきた事も未だに覚えている。
独特のオーラで他人を寄せ付けない雰囲気を持ちながら、熱く魂のこもったプレイをするJ。
当時から実力があり、派手で目立ってやかましいくらいのU。
俺達の仕事はまずそいつらの伸び切った鼻をおる事だった。

ム「あの本番覚えてる?w」
U「覚えてますよwやっぱりそれ思い出してました?w」
A「あれは伝説だったねw」
J「思い出したくないですよ」

ぞろぞろと大浴場に歩きながら懐かしき日々を思い出していた。
467 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/10(日) 23:14:32.66 ID:SCsoJ7c0
JとUは同学年の中でも圧倒的に抜きん出ていた。
先日まで高校生だったとは思えない程の技術を持っていたUと、すでにその個性を世界観として表現出来ていたJは、直ぐに頭角を表して学年内でも有名であった。
同学年に競争対象となる同楽器の実力者がいなかった為、彼らの鼻が天狗の様になってしまうのは仕方のない事だった。
その自身過剰さが良い方向に働かなくなった兆候が現れ始めた最初の夏、学科の先生と相談の上、貴重な現場の風を体感させようと言う運びになったのだ。
学校がBGM演奏を依頼されていた、不動産の会合パーティーが会場。演奏曲目はジャズのスタンダードばかりだった。
共にロックに傾倒し、むしろそれしか知らないと言う狭い世界での天狗の鼻は、あっさりと折れてしまった。

彼らの緊張は明らかだった。
慣れないスーツに身を包んで、自分のバンド以外のメンバーと、それも自分の音楽を自主的に聴きに来ている訳でもないごこかヤクザの香りが漂う大人達へ、今まで殆ど演奏した事のないジャズと言う即興性の高い音楽を、この業界の匂いがプンプンとする会場で、である。
そんな過酷な本番を十分とは言えないリハーサル時間でこなさなくてはならないと言う事を彼らはまだ知らなかったのだ。
その日の帰りの彼らの様子を今でも鮮明に覚えている。

K「俺だったら絶対に嫌だったね、あんなの」

Kはもとからジャズで使用するウッドベースを、吹奏楽の助っ人として演奏する機会があった為、ジャズと出逢うのが早かった。
サックスと言えばジャズと言う楽器である俺も、日頃から学校でメインに据える内容だ。
しかも専門教育を受けて二年の差が開いていた訳なので、俺たちとJ達とでは経験値に絶対的な差があったのだ。
現場の音響を担当していたAは、その新入生2人の様子を見て同情せざるを得なかったと言う。
講師同伴の元行われたこの本番は彼らに良いターニングポイントを与えた様で、その後もめきめきと成長していき、Uにいたってはすでにプロの端っこにしっかりとしがみついて居る。
468 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/10(日) 23:17:18.39 ID:SCsoJ7c0
U「あん時は本当泣きそうで、まじで凹みましたよ」

全身を洗い、露天風呂に年頃の男が横並びに5人、星空をあおいで語り合う。
前回に四人で宿泊した場所に比べると質素で落ち着きがある浴場だった。田舎らしさが残り、何処か歴史を感じせる佇まいは趣がある。
ほぼ無風の夜風は体にも優しく、風情のある竹壁の色合いがまた心にも安らぎを与えてくれる。
銅褐色に濁る温泉は大変に香高く、身体中の凝りがほぐれる様だった。

ム「でもあれを提案したのは学科長だからねw」
U「まじすかw」
K「今度の本番におめぇら乗せてみようと思うんだがって、学務室にわざわざ呼び出して報告してきたんだぜ」
J「へぇ、そうだったんすか」
A「その学科長の読みが素晴らしすぎるなぁw」
ム「神様だからなw」
U「まじっすねwいやでもまじで、あん時の経験で本当変わりましたよ自分。正直音楽舐めてたとした言えないっすw」
ム「まぁ俺達も同じ様な経験してっからよくわかるよw」
U「え、先輩もなんかあったんすか?」
K「俺たちの場合は演歌だった」

笑いが起こった。
469 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/10(日) 23:19:20.24 ID:SCsoJ7c0
余談だが演歌の世界は非常にシビアである。

K「てかゆうじもムナゲ少し生えてんな」

話題の隙を見て、終始気怠そうなKがUの胸元を見て言う。
彼のややふくよかな胸元で、控えめに生えた短い毛が揺れて居る。

U「ムナゲ先輩程じゃないっすけどねw」
ム「てめぇwww」
K「やめてやれよーwこいつ胸毛濃いとか言って気にしてるんだからさー、大声で先輩より濃くないとか言うなよーw」
ム「おいおまえw」
A「抜いていい?w」
ム「おいばかやめw」

新年になってもこのポジションは変わらなかった。



と言う訳で本日の更新はここまでです!
ちょっと回想入ったりで進みませんが、そこはご愛嬌と言う事で…
ではお休みなさいませ!
470 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/10(日) 23:24:04.17 ID:GhE4//Qo
おやすめー
471 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/10(日) 23:27:44.87 ID:VlvAIsDO
おやすみなさいませ
472 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/10(日) 23:41:11.14 ID:9Lm5AHMo
おやすむー
473 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/11(月) 11:23:34.67 ID:QKW8o.AO
やっぱムナゲの文章は引き込まれるな〜
474 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/11(月) 21:43:50.32 ID:r6JdwcDO
うん、むなげは音感の世界じゃなくとも小説家とかにもむいてそうだな。クリエイティブな仕事に向いてるが胸毛がボーボーと言うギャップ…
ワロス
475 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/12(火) 21:19:02.08 ID:Ko8iTIso
ムナゲの文才は何処で培われたんだろうか。よもやこのスレという事はあるまいww
普段から結構本読んだりしてたのかな・・・?
476 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/13(水) 01:31:43.24 ID:f260ov.0
体が湯だつ程温まった俺たちは、揃って脱衣所に向かう。
思い思いの会話をして、随分とのんびりと支度をしたのだが、案の定女子らはまだ上がって来て居なかった。
休憩所が併設されていた訳でもなく、お洒落なロビーがある訳でもない。
時間を潰す当てもなく、俺たちは自室へと直行した。

大部屋と言えど、一般的な小部屋より気持ち大きいと言う程度の為、大の大人の男5人が寝るにはやはり少々狭い。
これが二日間続くとなると疲れも取れなくてなかなかしんどいだろうが、一泊なので我慢する他にない。
部屋に戻るなり荷物を不恰好に投げつけ、テーブルに集まりこぞって煙草に火をつける。
UとKはそれなりに煙草を吸う。学生の頃からの習慣なのだろう。
肺が元より強くない俺は喫煙する訳には行かない。
本音は吸いたかったりもするのだが…

男同士の会話。
下らない話をアンダーなテンションで拾い上げ、シュールな笑で楽しむ。
そんな時間潰しをしていると突然部屋の扉が押し開けられ、向こう側から浴衣姿のSが現れた。
髪の毛を後ろで纏めてあげているSは中々色っぽい。
メンバーの中で最も多様性を見せるSだった。
477 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/13(水) 01:33:22.44 ID:f260ov.0
ム「おおショウコ、つうか浴衣あったんだ?」
S「おう、そこに入ってる」

部屋の入り口から開けた奥のクローゼットを指差して言う。
なる程、流石女の子。
とりわけズボラな集団である我々は探す事もしなかっただろう。

K「お、いーねーいーねー」

浴衣着用で、いつもより色っぽさ三割増のSを舐める様に眺めたKが言う。
鎖骨から吸い込まれる様な曲線を描くその胸元は、確かに魅力的であった。

S「親父かw」
J「どうしたの?」

Jが吸っていた煙草を灰皿に押さえつけて、横目でSに伺う。
Sが腰に両手を当てて、話し始め用とした辺りで、奥からIも入って来た。

I「お邪魔しまーす」
ム「はいよー」
S「飯行こうぜ」
J「その恰好で外でんの?」
K「お、Iちゃん眼鏡だ」
I「普段コンタクトなんですよ」
S「食べるとこあるよ、中に」
ム「え、どこ?」
K「眼鏡萌えーw」
A「うるさいよw」
I「なんかエロ教師みたいとか言われますw」
S「風呂出てロビーと反対側」
ム「ああ通りでわかんないわけだ」
U「確かにAV出てそうw」
ム「んじゃ行くか」
K「俺だったらジャケ買いだなw」
U「自分もっすw」
ム「お前らうっせーよ!w」

こんな煩雑なやりとりの元、館内の飯どころへと足を運ぶ。
Iは赤いプラスチック製フレームの眼鏡をかけていた為、なかなかに印象がガラっと変わった。確かに少しもエロい。
478 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/13(水) 01:36:03.57 ID:f260ov.0
部屋を出ると女子全員が廊下に集まっていた。
Uの彼女であるNちゃんもすっかり打ち解けたようだ。
Nちゃんも身長が低い方だが、シシトウと違うのはその胸のサイズだ。
シシトウが華奢かつ小柄なのに対して、Nちゃんは中肉中背のボディになかなかの巨乳を備え付けている。サイズだけで言えば間違いなくトップだ。
ちなみに小さいのはシシトウかIのどちらかだろう。
さらに身長を高い順番に並べると、I.T.S.N.シシトウとなる。

K「うお、結構大っきいな」

そんなNちゃんを見てナンパ男が思わずぽろっと漏らす。

N「え?あ、はい、有難う御座います?w」

直後、Tからの張り手が彼の後頭部を襲った。

K「つぁっ」
S「あんね、うちらなら良いけど、Nちゃんはそうじゃないんだからちったぁデリカシーってもんをね?」
T「そうや」
ム「ww」
K「いや、わりぃ、今のはまじでやっちまった」

後頭部を抑えて珍しく本気で悪そうにしているK。

U「気にしないで、この人いつもそうだからw」
N「うん?wあ、でも平気だよぉ?」
K「ごめんな、なんかいつものノリで、油断した」
N「大丈夫ですw」

Nちゃんのおっとりとした人柄に感謝だ。危うくセクハラ問題が浮上しかねない。
そんなやりとりの中、ししとうの視線は羨望の色と共にNの谷間に吸い込まれ続けていた。

ム「お前みすぎw」
シ「え?あ、やwついw」
I「羨ましいですよねw」
シ「いいなぁってw」

二人は妙なところで意気投合しているようだった。
Tは決して大きくはないが細身の体系にしては贅沢な胸だし、Sはサイズ形とも素晴らしい。
痩せ型小胸ちゃん二人ならではの共感ポイントだったのだろう。
479 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/13(水) 01:37:10.90 ID:f260ov.0
併設された料亭、と言うよりはリッチな食道と言った方が良いだろう。
開けたスペースに綺麗な畳と赤茶色の見栄えの良いテーブルが等間隔に並べられている。
仕切りも畳の上に置くタイプのもので、個室感は殆ど無い。
団体での受け入れを考慮した構造をしているのだろう。

S「安いな」

しかしそんな見た目とは半して、意外な程料理のクオリティは高い。
本格的な和食であり、特にトンカツに自信があるようでプッシュされている。
値段もセット価格で1000円付近に抑えられており、これから飲もうとさえしなければ財布もお腹も大満足出来そうだ。

U「このトンカツとかめっちゃうまそうじゃないすか?」
A「ヨダレもんでしょ、これは」
I「あ、茶碗蒸しw」
シ「ほんとだーw美味しそうw」
T「…なんで先にお酒見とるん?」
K「え、飲んじゃだめ?」
T「明日早いよ」
A「あーでもビール入れたいよねーこういう時w」
U「っすね〜w」

結局俺たちメンズとSはビールを、Nちゃんは渋く日本酒を追加でオーダーした。

料理の味は期待以上で、このクオリティを何時でも提供出来れば、都心のランチ競争に打ち勝てるだろうと思った。

結局その夜は部屋に戻るなりすぐに就寝する事となり、10時には照明を落としていた。
何かを話す事もなく、もう若くないんだなと実感しつつ、眠りに落ちた。
480 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/13(水) 02:08:49.36 ID:QS2N5.Io
ムナゲリラ投下してたかww
481 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 !2010/01/13(水) 09:36:40.13 ID:DTq5TpAo
ヤバイ
おじさんの俺は、イニシャルから実名になったのと
新しいイニシャルが増えることで
読み返さなければ、理解出来なくなってきた…
年はとりたくね〜なw
482 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/13(水) 11:30:55.84 ID:PRwQcgAO
>>480
ムナゲリラwww
483 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/13(水) 11:49:49.93 ID:WBJYQUDO
シシトウちゃんは胸毛のエロ目線に怒らないんだな。温厚な娘だ
484 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/13(水) 12:44:20.88 ID:rGd2yRk0
いかん、女性陣のイメージが胸の大きさで固定された

ムナゲがくどいくらいに丁寧に解説するからだぞ!
485 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/14(木) 11:55:11.91 ID:qH7VhGE0
さんさんと照りつける太陽光線が、白銀の一面に弾けて煌いている。
リフトが動く15分前の今、新雪が馴らされたゲレンデには人が入り込んで折らず、まさに最高のシチュエーション。
ゆとりをもって支度しても早めに到着する事が出来た。
今日に備えて就寝を早めたのが功を奏した形だ。

S「おー最高じゃん」

一点の曇りもない空と、単色に塗りつけられた美しい斜面。
Sは両手を腰に当てて、リフトの頂上を眺めながら言う。
全身いっぱいに浴びた反射光で輝く彼女は、いつも以上に魅力的だ。
グレーにピンクのサシ色が効いたウェアはレンタルとは思えないほど彼女に似合っていて、
引き締まってメリハリの効いたその体はウェア越しでも魅力的な曲線を描いている。

K「期待してた以上だな」

続いてKがその隣に並んで、コースを確認するように見上げている。
またこの男が憎いほどかっこいいのだ。
それはもはや完璧という領域に突入していて、俺達全員がそれを認めざるを得ない。
そしてブルーにイエローのサシ色の効いたマイウェア着用とそのこなれた様子が、彼の周りにナイスガイな空気を作るのだ。
486 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/14(木) 11:58:05.71 ID:qH7VhGE0
シ「まぶしーww」

グレーにブルーのレンタルウェアを着用したシシトウが、Tの横で眩しそうに眉を細めている。
白いふかふかのニット帽がその赤髪を一層鮮やかに映し出している。

T「ねぇー、ほんまいい天気」

白に赤のサシ色が利いたレンタルウェアーはT。
現代日本モデル体系である彼女はそのすらっとしたラインがウェアーによって包まれて本領が発揮できていないのは少し残念ではあるが、
それでもその美しさはゲレンデの輝きに負けず劣らず、Sと並んでゲレンデに腰掛ければ、ナンパされる事間違いなしである。
日に日に綺麗になっていくTがちょっと怖い。

IはAと一緒に隅っこでなにやらやり取りをしている。リフト券の受け渡しだろうか。
Iは淡いイエローのウェアーで、その長身がかっこよく見える。
顔立ちがしっかりしているので、Sと同じくアクティブな女性に見えて好印象だ。
Aもブラックカラーのウェアー着用で大人の落ち着きが常に放たれていて、兄弟というよりカップルに見えてしまう二人だった。

UとNはたまたま同じカラーリングのウェアーで、グレーにイエローである。
レンタルウェアーだとこうしてデザインがかぶる事がある訳だが、意図していないペアルックに少々恥ずかしそうである。
487 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/14(木) 12:02:41.19 ID:qH7VhGE0
マイボードを持つほどの経験者であるKと、ウィンタースポーツ好きなS、何度かすべりにいった事のあるムナゲ&Aが主な経験者となっていて、他の面子はいった事がある程度のご様子。

メンズは運動神経が悪い奴はいないし、そんなに機敏な動きが得意じゃない俺は幸いにも経験者である。

問題はほぼ初心者である女性陣の扱いであって、特にT、シシトウ、Nちゃん辺りは誰かが付きっ切りになる必要があるだろう。

マイボードを待つ人間というのはボードの魔翌力に取り付かれた人間だ。
滑る喜びを知っている人間に、たった一日限りのスポーツを封じてしまう付きっ切りの指導を頼むのは気が引ける。
もとより運動神経が良く、しかも経験者だ、レベル差がありすぎる。
恐らく前半は自ら買って出てくれるだろうが、後半は自由にさせてあげたい。

という訳で、Kをフリーにすべく、Aとこっそり相談して、主に初心者の面倒は俺とAで受け持つ事になった。
女性陣への適切な指導はSに期待するとして、身長の高く目立つAが先陣を、俺が最後尾をつける事で団体行動の乱れを抑えようという試みだ。
こうすれば予期せぬ転倒で困ったメンバーを効率よく援助できるという訳だ。

最初の難関であるリフト。
ボードはこのハードルがいきなり高い。
多くのリフトは片足にボードを固定した状態での利用がルールとして設けられている。
これはリフトから降りる際、そのまま滑走してその場を離れる事でスムーズな降下&事故防止が図れる為である。
なのだが、そもそもボードで滑る事がままならない人間にとってこの動作の難易度は相当高い。
タダでさえ直前にリフトから降りると言う不安定な動作が要求されている上に、まともに滑る事すら出来ない状態で片足しか装着されていないボードをコントロールするのは難儀を極める。
経験者すら普通に転倒する事もあるので、ボード未経験のメンバーにそれを体験させるのは鬼というものである。

そんな訳でリフト係員に説明し、ボードを持って乗車する。念のため、それぞれの相棒同士で乗り合わせた。
488 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/14(木) 12:15:34.67 ID:qH7VhGE0
シ「結構ボードって重いんだね」

胸にしっかりと抱えたボードを眺めながらシシトウが言う。
スキーの経験があるもののボードは初経験。
スキーをしながらボードに憧れていたと言う彼女は、早く滑ってみたくてしょうがないと言った様子だ。

ム「まぁ何回か乗れば足につけて乗れるから楽になるよ。落とさない様にね」

そういって、不安定な彼女のボードを片手で援助する。

シ「最近思ったんだけど、Tって綺麗になったよね」

前方、Kの隣に腰掛けるTの後姿を見て彼女は言う。

ム「ああ、それは本当に思うな。昔は可愛いだけだったけど、なんつうか綺麗になって…」
シ「そうそう、イメージ変わったよね」
ム「うん、良い女になったって感じ」
シ「分かるわかる」

彼女は自分の友人が褒められているのが嬉しいのか、にこやかだ。

ム「女は恋すると変わるって言うよね」
シ「変わるよー、本当にw嫌な方向に変わっちゃう子もいるけどね」
ム「あーわかる、べったりって言うか、変に染まっちゃうんだべ?」
シ「そーそーw」
ム「男でもいるけどな、そういうやつ」
シ「ねーw」

そうこうしている内にリフトは到着しようとしている。

ム「こけないように、降りたら横に歩けば大丈夫だから」
シ「おっけー」

難なく降りて、邪魔にならなそうな場所をキープしてくれているK達に続く。
と、最後尾のJがまさかの転倒。リフトが止まった。

ム「あいつw」

Uが爆笑している。
どうやらシューズの紐を自身で踏んずけてしまったらしい。
Sが急いでJを起こしている。

S「大丈夫!?」

転倒時、ボードが何故か彼の後からついて来て頭に軽く当たっていた。
何もないところでの転倒なので全く怪我等はなかったが、それにしては派手にこけたものである。
489 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/14(木) 12:25:00.76 ID:qVVqUAEo
お、昼に報告とな
490 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/14(木) 13:06:27.64 ID:2C3pHQDO
シシトウです。なんで私のことは全然誉めてくれないのですか? 似合ってなかったかな…(泣)
491 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 !2010/01/14(木) 16:38:43.31 ID:I1Wf/Wso
>>490
偽者はダメじゃね?
492 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/14(木) 20:51:24.95 ID:6qNvYsA0
ニヤニヤがとまらないwww
やっぱ本人に見られると思うと褒めにくいんじゃね
493 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/14(木) 21:14:12.69 ID:aIT6n3Yo
ししとうにはもっと濃厚な褒め言葉を個人的に言っているんだろうよ・・

羨ましく何て無いんだぜ・・ちっ
494 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/14(木) 23:16:44.97 ID:3o5vfPM0

ボードを着用して、先頭をKが滑り下りる。
30メートル行った所で待機して、メンバーを促している。

K「思ったより雪がいいぞ!」

それに続いてAが10メートル程滑走して具合を確かめた後、説明する。

A「今みたいに、たったら横滑りしてくればいいから、やってみてー!転けそうな時は転けた方が安全だから思い切ってね」

それに続いてまずUが滑る。彼は一度経験しているらしく、ここは難なくクリアだ。

スキーで言うところの八の字滑降とでも言う所か。
スノーボードはそのボードの側面にエッジがついており、そのボード上に垂直になるような向きで足を固定する。
斜面に対して真下を向く用に立てば踵側のエッジが斜面に垂直方向にめり込むため、これを利用してゆっくりと滑り降りる事が可能だ。
止まりたい時は踏ん張るか、その場で尻餅をつけば良い。

斜面に突入しているのに運悪く斜面方向にボードを向けて立ち上がろうとしてしまったTをなんとか立ち上がらせた俺は、そのまま行けば大丈夫、と伝える。
Aの辺りまで滑り降りて一旦停止して、そのままKの所まで降りて行く。

先程豪快に転倒したJだが、過去に滑った経験があるらしく、果敢にも普通に滑り降りて行った、のは良いが、40メートル程の所で転倒。
やはりそう簡単に感は戻らないらしい。

シシトウは二三度こけながらもKの辺りまで到着。
身長が低いためか転倒にあまり恐怖を感じて居ないようにも見える。大変結構な事だ。

Nちゃんは意外にも滑れるようで、早くも滑降体制になっている。
大学の友人と何度か行った、という感じだ。
UもJに続いて勇士を見せるように滑降して、中程でやはり転倒。
世の中は甘くなかった。
495 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/14(木) 23:19:18.18 ID:3o5vfPM0
そんな調子でいきなり現場というスパルタ教習は続く。
もちろん降りるまでに相当な時間が掛かった訳だが、降り終わる頃までには全員横滑りはマスターし、滑降態勢に挑む物もいた。

Sはやはり女性陣でダントツに上手く、久しぶりだと言うのに一度も転倒する事なく降りて来ている。
彼女のポテンシャルの高さには恐れ入るばかりだ。

恐怖心を好奇心でねじ込んでいるシシトウも意外に好調で、滑降態勢に果敢に挑んでいる。おっかなびっくりだが、TもKに付き添われて好調だ。

こう言う所で高いモチベーションと勤勉さが垣間見えるのがミュージシャンと言う人種だ。
遊びを研究して遊び尽くす楽しさを見出す人種なのだ。
男に甘えるのを目的に一向に上手くならないどこぞのサークルに有り触れた女子には嫌気が指す。
幸いにもこの中にそんな人種は紛れ込んでおらず、みな一生懸命に滑ろうとしている。

キャラクターからどんくさい印象を与えるNちゃんが意外にも滑れているのが助かる。
直接的な繋がりが俺には無いため、手助け時等の距離感とか、そういった気遣いをしないで済む。Uと同じ様なレベルで、豪快なUと堅実なNちゃんの二人三脚でなんとかなりそうだ。

Jは経験者だし、スーパーウーマンがつくので問題はない。

Iもかなり上手で、そつなく通常の滑降をこなしている。学生時代に友人やAと良く行っていたらしく、共に安定している。

俺はと言えば、最初数回を派手に転んだが感が戻って来た。数えて7回以上は泊りで来ているだけに、他のメンバーに負ける訳には行かない為必死だ。

そんなまったり団体行動、ゲレンデを4回回った頃には全員が滑降に挑戦していた。

スノーボードの滑降は、スキーと同じ様に小刻みなターンを繰り返す事でスピードを調整する。
エッジの向きや足元を一切動かす事が出来ないボードは、逆に言えば極めてシンプルな方法でそれを行う事になる。
前に出ている方の足に重心を起き、そのまま重心を左右に倒すのだ。
側面についたエッジが雪に食い込み、倒した側の方へ曲がって行く。
基本はこれだけだ。
逆に体を変に使おうとすると重心が乗りにくくなり、主に急斜面で融通が聞かなくなってくる。
重心をコントロールするために腰から少し落として構え、膝の踏ん張りで斜面の状態に対応する。
が、これが難しい。
重心の移動だとわかっていても、恐怖心からどうしても体が後ろ足に流れてしまう。
こうなってしまうと後ろ足のエッジが強く雪に食い込み、ブレーキが後方でかかる事となり、その結果前方の足はより斜面方向を向いてしまう。
逆にスピードが上がってしまって後方に転倒する事となる。
それをなんとかしようと体のひねりを加えたりしてエッジをきかせようとしてしまうのが初心者の最初のハードルだ。
これはもう恐怖心に打ち勝って、実直に前足に重心を置けた人間の勝ちなのである。
かくいう俺も、びびりな性格からか大分苦労をした。
もし今日俺が初心者なのだとしまら、間違いなく一番上達が遅かっただろう。

その点で言えばシシトウは姿勢が後ろに流れて居ないので、他のメンバーに比べて派手な転倒が少なく、それゆえ更に恐怖心がつのる事なく来ている為好調だ。
496 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/14(木) 23:21:20.23 ID:3o5vfPM0
勝手にどんくさい子だとイメージしていたので驚きだ。
むしろ飲み込みは確実に俺より早く、かなり悔しい。

5回を終えた所で、リフトからリフトを乗り継いでさらに高い所に移動する事にした。
この時間帯の林間コースはかなり空いていて、それでいて斜面がなだらかなので体に馴染ませるには丁度良い。

そんな林間コースもまったり滑り降りて、メンバーの体にかなり馴染んで来た。
特にターンを必要以上に織り込まなくても速度が出すぎない林間コースは好都合で、予想以上にみな安定して滑っていた。
それにしてもみな飲み込みが早い。

お昼は恒例のカレーライスを食べる。

ここからは二手に分かれて滑る事になった。

K、S、I、俺の滑りたいチームと、残りのメンバーに監修者としてAが同行したまったりコースだ。
497 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/15(金) 00:36:57.94 ID:njS0nFQ0
おっ、ムナゲ来てる。
いつ来るかわかんないから気が抜けないなww
498 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/15(金) 04:48:08.02 ID:Sw0m4kM0
結局>>490はニセモノかよw
最近ニセシシトウちょくちょく出るけどやめてくれw おじさん頭こんがらがっちゃうw
499 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/15(金) 06:33:02.56 ID:PPWNNQDO
まあ、胸毛を呼ぶ魔法みたいなもんだ
500 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ![sage]:2010/01/15(金) 06:53:00.77 ID:0NqrE4Qo
知り合いにボーダークロスの選手がいるが上半身と頭の位置はほとんど動かないで、
下半身だけ別の生き物みたいにウネウネ動いててなんか気持ち悪かった。
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/17(日) 14:11:28.73 ID:JLj48IDO
エッチ報告求む!

それをシシトウが見てじゅんじゅわーってなってるとこを想像して


オナる!!
502 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/17(日) 23:48:37.11 ID:958c2860
ム「お前何回目?ボード」

見上げれば空はどこまでも青かった。コントラストの対を成す白銀の斜面の先に眼を凝らしても、まだリフトの終着点は見えない。
足元にはウサギの足跡らしき黒点が、蛇行しながらその頂点を目指している。

S「今年で4回目じゃねぇかな」

Sと乗り合わせたリフトは長距離間高速リフトで、スキー場のおおよそ頂点と言えるその場所まで一気に運んでくれる。
の割には利用者は転々としていて、ゲレンデ近くに比べて幾分落ち着いている。

ム「まじかよ。相変わらずの超人っぷりだな」

二手に別れたのには、連中にとっても快適に滑りを楽しめる様なコースを探してくると目的も含まれていて、どちらかといえばそのウェイトが大きい。
出来るだけリフトに乗る回数が少なく長時間滑れた方がいいからだが、こういった長距離リフトの終点付近は概ね上級コースである。
最悪そのままリフトで下山なんて事もあるので、俺たちは冒険心と兼ね合わせて出発した訳だ。

S「超人?」

にも関わらず、先ほどから隣のSはあまり楽しそうではない。
返答にその覇気は無く、どこか虚ろな視線はリフトのワイヤーを受ける車輪を数えるているかの様だ。

ム「お前、勉強も得意だったが、スポーツとか、体使う事はなんでも出来たじゃんか。正直4回目でそこまで滑れるのは俺からみたら化物に見える」

天を仰げば澄み切った白に、水平線を眺めればおしろいでめかした山々が、振り返ればその全容を一望に出来ると言うのに。
そんなに退屈そうな表情で。
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/17(日) 23:49:40.19 ID:JLj48IDO
ビンゴー
504 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/17(日) 23:51:14.65 ID:958c2860
S「ムナゲは何回目?」

座面に深々と腰掛けて俺と反対側に首を向けていたが、目線だけわこちらに流してSは言う。

ム「8回目だ。それも泊りで」

最初に来たのは高校の時だった。ボードが本格的に流行り出した時期でもあって、周囲のボーダーのレベルもそんなに高くなかった。

S「まぁあたしはダンスやってたからね、体つかうのはそれで慣れた」
ム「え?そうなの?」
S「あれ?知らなかったの?」

Sは少しだけ驚きの表場を見せで、やっとで首ごとこちら側を向いた。

ム「初耳だ」
S「そうだっけ?ガキんときから中学卒業くらいまで、ずっとやってたんだよダンス」
ム「へぇ、そうなのか。ほうか、なるほどね」

ダンスはボディコントロールの究極系だ。
ピアノも習っていた訳だから、その音感、リズム感、運動神経が鍛えられているのに得心出来る。

S「何がなるほど?」

なにより…

ム「いや、最初会った時からいいケツしてんなぁと思って」
S「はぁ?w」

やっとで彼女のほころんだ顔を見る事が出来た。

ム「いやさ、高校入学時ってパンパンかガリガリか、ガキ見たいな体型だったりだろ?」
S「ん?まぁ太る時期だしね」
ム「その割には締まってるしケツ上がってるし、肌もなんか健康的な感じで、まぁ一番思ったのは姿勢いいなってのがあったな、あれは印象的だった」

部室内であぐらをかいてパンツ丸出しだったり、胸元を大きめに開けていたり、ピアノ弾く時ら靴までも靴下も脱ぎ捨てたり。
そんな素行の悪さが余計にその印象を強くしていた。

S「ああ、なるほどねw」
ム「ただ出さえ吹奏楽部だったからな、そういう肉体的な感じは周囲にいなかったからね」
S「確かに。まぁでも、体は動かしてれば姿勢良くなるもんだよ、多分」
ム「そういうもん?」
S「そういうもん」

彼女の表情はいつも通りだ。
聞くなら今しかない、そう思った。

ム「んでお前なんかあったの?」

単刀直入だった。
さり気なくその理由を打ち明けさせる技量を、俺は持ち合わせていなかった。
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/18(月) 00:28:53.73 ID:6mkqnwE0
ムナケ来てるー!
506 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/18(月) 00:30:11.73 ID:SkEalls0
S「なんで?」

驚いたように、けれども若干憂鬱そうに、そして排他的にその返答は返ってくる。

ム「昨日から思ってたんだけど、お前ずっと真顔っつうか、楽しそうじゃないっていうかテンション低いっていうか」

S「なにそれ」

ム「簡潔に言うとうわの空だ」

Sは言い当てられた事が迷惑そうに眼を細めたその視線を俺に送ってくる。
高校の時からちっとも変わってない。
図々しくて態度がでかいくせに、そういう事は何一つ言わない。

ム「Jと喧嘩か」
S「違う。そんなに子供じゃないし」
ム「そうか?w」
S「仮にそうだとしてもそんな事で何時までも引きずったりはしねぇし」
ム「じゃあ大喧嘩したんだ」
S「バカ!」

Sのボードグローブ肩パンチが炸裂する。
しかし全然痛くない。
グローブのせいにしたってパワーがなさすぎだ。

ム「んでどうしたのよ」

彼女の為、と言えば聞こえはいいが、実際は俺の個人的事情による物だ。
怒る時は怒り、笑う時は笑う。
そんな彼女の虚ろな表情は落ち着かないし、何より気になる。興味がある。

S「いやまぁ、Jの事なんだけどさ」
ム「うん?」
S「好き過ぎてやばいなぁって」
ム「意味わからん、誤魔化すな、はしょり過ぎだw」
S「ごめんw」

真顔で突然そんな事を言われたら、頭がおかしくなってしまったのかと思ってしまうではないか。

S「Jが一緒に住む?ってさ」
ム「すみゃあいいじゃんか」
S「それが簡単じゃ無くて」

一言ではいい話題に見えるが、彼女のテンションからそうとも言い切れないのは伝わった。

ム「どう?」
S「あいつ、今仕送り貰ってんだよ、家賃とか」
ム「そうだろうな」
S「そんでさ、それって音楽続けてるからな訳で」
ム「だよな」
S「2人で住むにはあいつんちは絶対狭くて。ウチも狭いし。だからって引っ越すかと言うと、それが難しくて」
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/18(月) 00:31:00.53 ID:Pa5M0kDO
ムナゲはかわいい娘たちに囲まれて幸せそうだなー。
508 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/18(月) 00:37:06.10 ID:SkEalls0
Jは音楽を続ける事を両親に全面的にバックアップされている。
だから毎月の仕送りを貰えるのだと言う。
だからバイト数が少なくても生きていけるので、その分音楽に時間を避ける。
が、引っ越すとなるとそうは行かない。
十分な環境を自ら変えると言う事は音楽以外の理由がある。
それは当然親の得心の行く所では無く、仕送りが終わってしまう。
そうなると、Jは金策を取らねばならず、バイトした金は全て生活費に当てられ、音楽に費やす時間も金も無くなる。
日々の練習は愚か、リハーサルに参加する事も難しくなる。
リハーサルに参加出来なければ良いものは作れないし、最悪本番には出られない。
それは結果彼の評価に結びつき、彼の今後の活動はますます難しくなる。

音楽家は遊んでいるように見えて、その実非常に時間に追われる。
個人商売の為、つながりは絶対だ。信用が活動にもろに影響するので、そういった席を外す訳には行かない。
打合わせが無ければイベントを組み立てられないし、リハーサルが無ければ演出も決まらない。
リハーサルの為に準備を有し、結果によってはプラスαをこなして行く。
そしてそれは一般的企業のタイムスケジュールとは大きく外れており、深夜に食い込む事はざらだ。
その為、眼につく本番以外の活動時間を取れないと言う事はそれ即ち本番には出られないと言う事であり、それはつまり仕事がない、と言う事である。

二人が住むに最低限な物件を借り、生活費を工面しても、なんだかんだ月18万はかかる。
それに加えて音楽家活動費や機材代、携帯電話料金やらを考えると、Jは最低でも月12万は用意しなければならない。
時給1000円で考えても120時間。一日8時間働いたとしても15日間だ。
仕事を選んで夜を開け、高時給の物を選んでも、かなりの時間を取られるだろう。
かと言ってそれでもS側にゆとりが有るかと言えばそうでもない。
何より万が一2人が破局した場合、共に生きていけなくなってしまう。
Sもぎりぎり、Jは確実に実家に送還される。

ム「なるほどな」
S「そうしたらJ、働くとか言い出してさ」
ム「本当か?」
S「うん」

それは事実上、プレイヤーの道を降りる、と言う事である。

ム「んでお前はどう思ったんだよ」

Sは悔しそうな表情。

S「嬉しいって感じたあたしは最低だと思った」
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/18(月) 03:11:34.12 ID:JArHmJUo
S、ホント良い子だね
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/18(月) 07:44:52.43 ID:rclLhCk0
Sに惚れてしまった。。。
511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/18(月) 15:01:12.90 ID:Pa5M0kDO
Sとのセクロスはたまんないんだろうな。肉付きが…
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/18(月) 21:58:50.55 ID:/lm0r2M0
ムナゲは成功者だよな
曲がりなりにも音楽を仕事にできてるんだから
夢を追うのも楽じゃないなぁ…
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/19(火) 02:15:10.60 ID:AjjBrmg0
ムナゲの周りへの気配りが俺は好きだ。
だから周りにいい奴らが集まってくるんだろうね。
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/01/19(火) 09:09:12.15 ID:Olj/ENEo
>>513
だねー
類は友を呼ぶってやつだよね
515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/20(水) 00:09:22.16 ID:eCi1AQDO
ぬるめのお湯5分つかるだけでぽかぽかするのでお肌にいいですよ。
516 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/01/20(水) 00:16:46.20 ID:cL2Kf/20
間も無くリフトが到着しようとする間に、彼女のその言葉が余韻した。
俺たちは無言のままにリフトを降りる。

腰を下ろしてシューズをボードに固定する。

S「だってまだ付き合って半年もたってないのにだよ?結婚するとかそんなのさ」

固定し終わっているのにSは立ち上がらずに、爪先に目線を送って悲しそうにしている。

ム「他にも思う所あんのか」
S「他ってか、Jは音楽やめようか悩むあたしを応援してくれたし、音楽にすごい真面目だし、そゆところ凄い尊敬してんだ。」
ム「うん」
S「なのにそんな大事な音楽をさ、あたしの為に辞めるとか、悲しすぎるっていうか。」
ム「そうだな」
S「言わせちゃった自分も嫌だし、Jには音楽を諦めて欲しくないから言われたのがショックだし」
ム「うん」
S「それでも」

そういってSはゆっくりと立ち上がる。その表情をわざと俺に見せない様にするみたいに、背中を向けたまま。

S「それでも嬉しいと思っちゃうってさ、結局自分の事しか考えてない見たいじゃん」

前方で素手に準備を終えた2人が手を振っている。Sはそれに手を振り返している。

ム「そうか」

返す言葉が見つからない。
大人になって行く。
その無情さにSは打ちのめされていた。

S「まぁそんな感じ、とりあえず行こうぜ」

すでに2人は滑り始めていた。遠くからIとKの歓喜の声がこちらまで響いて来ている。

ム「そうだな」

俺は重い腰を上げて、通り過ぎ様にSの背中を叩いた。

S「いって」
ム「次のリフトまで先についたら晩飯おごりね」

そう言って俺から滑り出す。
新雪がボードのエッジできしんでいる。
風が通り過ぎて行く。耳の側で轟々と空気が唸り始める。
振り返っても、彼女の鼻をすする音は俺には届かない。
俺まで届くのは、悔しそうにはにかむ彼女の笑顔だけだった。
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/20(水) 03:25:54.21 ID:cwWJVmk0
く〜〜〜〜〜続きと現状が気になる
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/20(水) 08:46:11.35 ID:H4jGtXE0
Kと逆か・・・・
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/20(水) 15:06:40.19 ID:cUnnyBs0
TとKも気になるところだな…
夢と恋愛のバランスって難しいよな〜
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/21(木) 02:14:12.82 ID:N.2sBMDO
>>515

ッ!
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/21(木) 13:13:33.42 ID:l5dLWN60
なるほどぬるめでぽかぽかでぬるぽか
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/21(木) 15:10:42.41 ID:FLljiz6o
>>521
ガッ!
523 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/21(木) 23:23:22.21 ID:Uo95ie.0
>>522
律儀なやつだなww
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/22(金) 23:39:36.42 ID:x/w9yz20
私たちが愛する人々の幸福を願うのは当然である。だが、自分達の幸福を棄ててまで、これを願うべきではない。(英哲学者: Bertrand Russell)
525 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/25(月) 00:00:23.46 ID:mfo81cDO
シシトウかわゆす
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/25(月) 21:25:48.28 ID:wFL001c0
TもSもいいコやな〜

惚れてまうやろ〜〜〜!
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 08:28:26.71 ID:kqNL.2DO
惚れる前に惚ろ
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/28(木) 15:04:36.04 ID:g2eJbYDO
掘られるまえに掘ろ
529 :パー速のローカルルールが変わりました2010/01/29(金) 12:58:41.24 ID:EMw4WqI0
530 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/01/29(金) 14:12:50.29 ID:0vS9DcAO
ホロ
531 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/01/30(土) 14:29:36.60 ID:xAHmQADO
もがれるまえに もご
532 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/01/31(日) 04:30:34.70 ID:4PrsKIDO
むなげるまえに

むの
533 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/01/31(日) 19:21:40.94 ID:4PrsKIDO
過疎っでますやん
534 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/01(月) 13:30:36.78 ID:5iU0cdc0
ムナゲが復活すれば盛り上がりますよ・・・

誰か俺に愛をください
俺はその人のために俺の全ての愛を捧げます
535 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/01(月) 14:01:50.59 ID:r969wqwo
自分から与えずる前に求めてるから見付かんないんでそ
536 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/01(月) 16:23:23.72 ID:jTJ3XMDO
私でよければ。 M
537 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/01(月) 16:49:00.94 ID:I.grVggo
>>534
つ愛
538 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/01(月) 19:38:53.33 ID:7Qwa8nIo
>>534
つ はるな愛
539 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/02(火) 18:03:55.11 ID:/tDuXkDO
つ 愛川欽也
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/02(火) 23:32:06.39 ID:MfBJrCEo
つ 愛情マン
541 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/03(水) 02:01:51.03 ID:88D10YDO
つ 愛ゆえに愛を捨てた男













542 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/03(水) 08:52:45.79 ID:CB0y/OY0
モズグズ様ぐらい全てを捧げないと
543 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/04(木) 09:07:35.96 ID:WIZeXkDO
次の更新は結婚報告かな。むなげを探して友達になり結婚式にお呼ばれでもするかな
544 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/05(金) 00:55:13.23 ID:01hRZ.DO
ぬるぽ
545 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/05(金) 02:05:09.52 ID:k/9ZjFUo
    ─┼─┐─┼─  /  ,.         _ , .. - .....     `゙''‐、_\ | / /
      │  │─┼─ /| _,.イ,,.ィ' ───/、):.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ───‐‐‐‐>>544
      │  |  │     |  |  | イン  /.:.::/::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..i     // | \
                           /:.:.::ト;::::::::.:.::.:.:.:.;':.:.:.:.:}>  / ./  |  \
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                         川:.::|ゝ-'';;::;''"';:;::_:ノ ´!::.:.:l  /. ∵|:・. 
                    __ .. - ─ ナ!:lヽ    ̄ `ヽ  l::.:.:! / .∴・|∵’
             __ --‐‐ ´       _リ ノ,,.:'      }   !::.:! 
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              .ノ._ノ´ヽ     _ -‐ ´    /    .. : : : : . ヽ 〃ノ      |
         _ -"´     }.   /      / _..=_.ニ,~_ヽ、   ヽ
     __ -‐ ´      /   /       ///::.::.::.::.::`:..、ヽ、  ヽ
. -‐ ´ ̄ ヽ       / ..∠ノ      /, '/::.::.::.::.::.; -‐  ̄` 、_ヽ、l
       ヽ   /ー "´         { /::.::.::.::.:/      ヽヽ}
.          l. /               ヽ|::.:::::::::/         | /
          l/.               {::::::::::/         l´
        /                |、:_::/             /
      /                     l /            /
    /                   V           /、
   /                     /         / ヽ

546 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/05(金) 13:54:14.23 ID:F4tQedU0
誰のカキコかとwwktkして来て見れば、まさかぬるぽだったとは・・・・
547 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/05(金) 14:02:43.08 ID:9NDQKYAo
>>546
めんどくさいから書くなよガッ
548 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/06(土) 14:05:41.76 ID:CvkiEuk0
他スレじゃカップル成立したり結婚が決まったり賑やかだねえ。

俺には何もないけどww
549 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/06(土) 17:50:18.35 ID:p/YsTcDO
みかとリーナは俺がもらう!
550 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/07(日) 15:33:11.11 ID:dmJglMDO
シシトウちゃん…












おぱいうぷ!
551 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 14:48:39.94 ID:rGVWgADO
552 :パー速のローカルルールが変わりました2010/02/08(月) 15:16:22.88 ID:X7FsBgwo
553 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 17:25:45.48 ID:gILqFp6P
554 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 18:09:19.26 ID:rGVWgADO
ガッ

よし

ぬガンドイッチ完成!
555 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/10(水) 18:17:15.54 ID:GuACXMDO
どうか報告を!お願いしますお願いします
556 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/10(水) 20:03:13.06 ID:c.TDqK.0
ニューヨークバーガーうめええええええええええ
557 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/10(水) 23:35:03.51 ID:kyYLn3I0
クアアイナいこうず!ニューヨークバーガーなんて目じゃねえよ!!

1/2ポンドでチーズ、ベーコン、ピクルスをトッピング!むはーー!!
558 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/11(木) 05:57:29.76 ID:rCYSUsDO
バーキンうます。あ、バーガーキングね。
559 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/11(木) 22:06:50.51 ID:rETQwTc0
エルメェスかとおもたよ
560 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/11(木) 23:46:36.91 ID:rCYSUsDO
それあげたら女は食べれるけどなっ!
よっ!
561 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/12(金) 09:16:21.37 ID:O6oiPO2P
>>560
うはっ!
違う意味でテラうますww
562 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/12(金) 11:28:17.11 ID:ZSg3rmU0
ヴィトンでは足りなかったようだorz
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/14(日) 05:12:30.16 ID:FLDUUADO
もうこないのかー?むなげー
564 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/02/14(日) 12:21:11.30 ID:qHUWNfI0
ムナゲです。
なかなか時間が取れず、更新出来ませんでした。
すみません。

二月に入り、色々と落ち着いてきた所でもありますので、近いウチに近況報告をさせて頂きたいと思います!

更新した時はよろしくお願いします。
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/14(日) 12:41:44.86 ID:7.d79.Yo
キテタノネー
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/14(日) 16:47:48.60 ID:4rrHvYDO
おー、ムナゲ予告おつ


楽しみにしてるからなー
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/14(日) 17:36:54.24 ID:ftrrNrM0
俺はもう無理な気がするが、ムナゲたちは幸せになってくれよ。
ムナゲ、シシトウ、K、T、J、Sにたくさん幸せが訪れますように。
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/14(日) 20:13:15.09 ID:FLDUUADO
思い切って知らない土地にでも行ってみれ!違う自分になるんだ!
ちなみに俺のレスの後にむなげ来る率は異常。
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/15(月) 18:47:09.53 ID:.lV8/IE0
ムナムナきてたのねー!
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/16(火) 11:53:47.10 ID:7JxFUkAO
>>567
何があったんだw
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/17(水) 16:32:50.73 ID:gl0S7Ms0
なんだろう。
ムナゲの高校時代、音楽学校時代、あるいはそれ以前からの人と人とのつながりが、やはり原点としてあるよな。
典型的な非コミュ人生を送ってきた俺としては、ムナゲがとても眩しくて、応援したいのはもちろんなんだけど。
なんというかこう、自分がいつか手に入れたいと願っていて、でも背を向け逃げてきた色々なものを思い出して、
とてもとても切なくなる。気付かなければ、それなりに楽しい人生なんだろうけど。
気付いてしまったところで、今から戦う強さも器用さも、自分にはありはしないのだと、良く分かっているからこそ。
572 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/18(木) 01:16:12.37 ID:cLjKeRI0
>>571
わかるな〜。俺もたいして変わらんよ。
「今から戦う強さも器用さも、自分にはありはしない…」ってグサッときたぜwww
でも、だからこそムナゲに惹かれてしまうんだよね。
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/18(木) 07:33:47.02 ID:xXVe.2DO
おいおい、人は変わるんだから今からでも遅くないさ。まずはネガティブなことを言うのをやめて。小さな目標でもいい、一つずつ頑張って少しでも変わる努力をしようず!
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/19(金) 00:39:29.47 ID:2CoZKp.0
なんかこの流れってスレたった当初を思い出す
確かムナゲの相談にみんな親身になってたんだよな
ムナゲがいい奴のせいかここの住人もいい奴らだな
575 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/02/19(金) 23:47:00.69 ID:jkbLg8U0
これは私事で申し訳ないのですが…

私は幼い時から「注意欠陥多動性障害」の気が色濃く出ていました。

注意力が散漫で、長時間の作業に一定の集中力を発揮出来なかったり、
物忘れの激しさゆえに物を本当に良く無くしましたし、暗記系教科の成績は常に芳しくありませんでした。
計算問題においても単純な算出ミスが続いていました。

幼き頃はそれでも良かったのですが、成人を迎えて社会人としての器量が求められるようになってくると、その弱点が大きく露呈するようになりました。

その特性ゆえ、事務系作業の殆どの仕事に置いて致命的な程飲み込みが遅く、かつミスが多く、良くバイト先で見放されクビになっていました。

その欠点の多くは他人からみればほぼ直接的に「人間性の欠如」として扱われてしまう為、必要以上に傷つけられたような気もします。
何故ならその多くの問題が、多くの人々にとっては「少し注意するだけで改善可能」な問題ばかりだったからです。
それが改善出来ないのですから、やる気がない、不真面目、向上心がない等と言われてしまってました。

ある販売店でバイトとして長期で働かせて頂いておりましたが、そこで理解のある店長も出会っていなければ、自分に自信は持てなかったと思います。

もちろん最初は私の事ですから凄惨な状態だった訳ですが、習慣付いてからはなんとか人並にこなせる事が分かったのがかなり救いになっています。

そんな私なので、昨今の就職難の中、一般的事務系作業をメインとする会社への就職は、建設的だとは思ませんでした。
そもそも専門学校卒業なので大学卒業の肩書きという後押しもなく、また仮に就職出来ても出世の道はないでしょう。もとより苦手分野なので伸びしろは期待出来ません。

そこで唯一、人より良い成績を得る事が出来た音楽を仕事にしようと、決めた訳なのです。

音楽といっても数えきれない程の業種があります。

高校生の頃に気胸になり、肺活量や強度にも自信が持てないでいました。管楽器を演奏する上では足かせにしかなりません。
気胸の影響で奏法に重大な問題を抱え、在学中すでに演奏家への夢を諦めていました。
その問題ゆえに、十分な練習時間を確保する事が不可能だった為です。

そんな私個人の身体能力も含めて考えて、しかし極力、創造的な制作に携れる道を探しました。

就職難ではありましたが幸いな毎に、同期がコネと実力を武器にサウンド制作を行っておりました。
自分は演奏家を目指していた経験値とフィーリング、オタク的音楽知識を武器にチームに参加を懇願し、チーム結成して企業の運びとなりました。

人並の事が、おおよそ人がほんの少しの努力で出来る事がどんなに努力しても出来ない。
けれども取り柄はあった。

それが今私があそこで働いている理由です。
それしかなかった、とは流石に大げさでしょうけど。
576 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/02/20(土) 00:04:12.02 ID:GANsz1s0
そんな自分だったから、他の業種には手を伸ばせなかったのです。

周囲の人間はそんな私の弱点を理解した上で手助けをしてくれています。特にSには頭が上がりません。
演奏家と言う夢は諦めていましたが、なんとか音楽の世界で生きて行けています。

でももし私が、その特性を持っていなかったら。
音楽の道を選んでいなかったかも知れません。

運命、偶然、必然。
そう言ったものを信じる信じないは人それぞれですが、自分の事は案外、自身が一番無頓着だったりするものです。

自分ではそうは思っていなくても、偶然だと思っていても、知る人からみればそれは必然なのかも知れないし、運命なのかも知れない。
幸せに見えるのかも知れないし、不幸かも知れない。

私は自身の認識しているフィールドが、自身が認識出来る全てではない、と言う事を実感して依頼、そう考えるようになりました。

今見ている景色がその景色の全てではない。
今自分が置かれている状況は、自分が感じているよりずっと膨大な情報で、そしてもっとシンプルで。

そう考えられるようになってから、自分の欠点を卑下する事も、自分の長所にすがりつく事もしなくなったように感じます。
すると色んな事に楽しみを見出せる様になってきました。今の仕事も楽しくやっています。
それが自分自身を認める毎に繋がったのかな、と思っています。
まぁなんだかメルヘンに語ってしまいましたが…

大なり小なり、人には欠点もあるし長所もあって、不幸だったり幸福だったりするけど、それがすべてじゃない、と。

このスレにお付き合い頂いている方にもそれぞれのフィールドがあって、不安やら不満やら、あるいは期待を感じて生きていらっしゃると思います。

それがどういうベクトルに傾くかは、本人の感性次第だと思うのです。

落ち込んでいる時は全てが億劫に感じて、人の優しさに気付けない事もある。
自分に勢いがある時は、周囲に細かい気配りが出来なかったり。
幸福に満ちている時、失う哀しみを歌った曲は右から左に流れるでしょう。

つまりはモチベーション管理。
これが出来さえすれば、例え周囲の状況が何も変わってなかったとしても、自分が変わって。
素敵な人生になるのではないでしょうか。

このスレを立てて依頼、哀しみや不安を抱えて日々を過ごしていらっしゃるのだな、と感じるレスが多い事に気になっておりました。
私を含めた、メンバーの幸せ報告をする度に、少し心を痛めておりました。

私自身、過去に鬱病を経験しまして、また身近な人間も鬱になり、自分の命をたったものもおりました。
私はかなり軽い部類でしたのでよいのですが、やはり音楽界だからでしょうか、意外な程多かったです。

まぁそんなダークな時代を過ぎてから、前向きに、楽観的に、そんな考える様になってから自分の人生を楽しいと感じられる様になったと言う経緯があります。

私自身、まだまだ若輩者で気恥ずかしい限りですが、こんな文章一つがきっかけになり、前向きになってくれるのなら。
そんなに嬉しい事はありません。

そんな訳で駄文長文を失礼しました。今から更新用分を作ってきます!
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/20(土) 00:19:11.55 ID:vwiUI66o
ムナゲ待ってたwwktk
578 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/02/20(土) 00:47:14.00 ID:GANsz1s0
S「中央線沿いは近いってのが魅力なんだろうけど」

元々しっかりとしたお昼休みなんて設定されてはいないのだけれど、昼休み。
珍しく俺とSは寿司屋ののれんを二人で潜った。
以前Tと入って美味しさを実感し、週末を言い訳に財布の紐を緩めた次第だ。

ム「でも家賃高いよ。あんま綺麗なとこないし、あったとすれば10万は見ろ」

会社の事務用パソコンを利用してプリントアウトした目星の賃貸情報をぺらぺらとめくるS。
俺は小言を言う姑の動作のそれの様に、粉茶を二人分作って片方を目の前に差し出す。

S「ムナゲが前住んでた所は?」
ム「川口」
S「いい所?」
S「埼玉県だからな、都内に比べて家賃が一万は安いし、綺麗な物件が多い。ついで埼玉県で東京に最も近い場所だからな、秋葉原も新宿も25分で出れるって言うね」
S「へー、そりゃ魅力的だ」

そんな情報をくれてやると、彼女は取り出した手帳から路線図を指差し、地理上の確認をしている。

音楽を続ける上で、若手は特に立地が重要だ。
不況のご時世、大御所から漏れた仕事と言うのは大抵、拘束時間が長いとか深夜だとか明け方だとか、そういう活動制限がある仕事が多い。
そのおこぼれにしがみつく為には、やはり終電を気にしないで活動出来る範囲に家を構える事は非常に有利になってくる。
そんな訳で、東京を中心とした東西どちらにも弁がきく川口や赤羽は、比較的住みやすい場所だ。
中央線は文字どおり東京のど真ん中を東西にぶち抜いているので尚良いが、都心の心臓部だけに土地も物価も全てが高い。

ム「まぁ結局住めば都だからさ、二人で住むんだ、綺麗で落ち着いた所をゆっくり見つけなよ」

Sは醤油を二人分さして、優しい笑顔をくれる。

S「そうね、まだ時間あるし」

Sが賃貸情報をチェックしているのはただ引越しの為だからという訳ではない。
Jとの新生活を始める為だ。

579 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/02/20(土) 00:48:54.98 ID:GANsz1s0
Sはスノボから期間後、Jと共に彼の実家に向かっている。
そこで彼の新生活の話が出た際に、彼女が偶然同席していた為に、あっさり同棲の許可が降りたのだ。

S「そんなつもりじゃなかったんだけど」

彼がライブを行うと特に彼の父は息子の晴姿を見にきていた。
当時同じバンドに所属していたSとは面識もあった。
社会人となって落ち着いたSを見定めた彼の父はたいそう彼女を気に入ったらしく、同棲を父の方から促してきたらしい。

Sによれば両親共に大喜びで、息子がこんなに美人な子を連れてきた、とか、こんな息子だけど良い子だからよろしくどうぞ、等、まるでドラマの様にうまく話が進んだらしい。

J父「二人で住んだ方が家賃も安くなるからな、お前も金銭的に楽になるだろう」

とかなんとか言って、援助金ストップなんてのは、ハナから計算外だったみたいです。

とJは言っていた。

ム「でもまぁ本当によかったなぁ。そんなんだったらスノボ最も楽しんでおけば良かったね」

Sはばつが悪そうに寿司のオーダー表に書き込んで行く。

S「でも本当にいい人達でよかったよ。なんかあそこまで歓迎されると、こっちが申し訳ないっつーか」

Sは目を不自然な程、目前の紙に注力して書き込んでいる。
こういう時は大抵、恥ずかしがっているのだという事が分かった。

ム「まぁ良かったじゃんか、結婚式呼べよな」
S「ばぁか」
カウンター越しの板前に、注文表を渡して誤魔化すSだった。
580 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/02/20(土) 01:13:27.97 ID:GANsz1so
S「んで、ムナゲたちはどうすんの?」

Sは旬のにぎりをおいしそうに口に運んで、俺に質問を仕返して来る。

ム「ああ・・・それは・・・」

俺は答えるよりも先に、にぎりを口に運んだ。

S「あの子は一緒に住みたいって言ってるじゃんか」

そんな俺を見て、彼女は俺に回答を促がしてくる。

ム「まぁうちは、難しいな」

粉茶をすすり、無意識的に茶柱を探してしまう。そんな俺の目線の向こう側で、彼女は口に黙々とにぎりを運びながら、目線でその続きを求めていた。

ム「うちには犬2匹いるしな、親があんま帰ってこないから、俺が家出る訳にはいかんだろ」

彼女は「ああ、なるほど」と言わんばかりの仕草を、全身と表情で表した。
言葉は口に詰め込まれた握りで出てこれないよう。

ム「まだ小型犬ならいいけど、ラブ2匹はなぁ。かといって、俺んちにあいつが来れば仕事場からめっちゃ遠くなるしな」

S「なるほどね、一応ちゃんと考えてあげてんだ」

喉を整え終わったSが、手を拭きながら無表情で答える。
先ほどから彼女の瞳の奥から脅迫染みたものを感じてはいたが、やはり気のせいではなかったらしい。

ム「お前、考えてないとおもってたのか?」
S「うん」
ム「うが・・・ちょっとショックだ」
581 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/02/20(土) 01:32:56.05 ID:GANsz1so
S「そこらへんについてはさ、あしらってんのかと思ったよ」

相変わらず俺に対しては遠慮がない女だった。淡々とグサグサと刺さることをいい、何事もなかったかのようににぎりを口に運んでいる。

だけど俺はSのこんなあっけらかんとした所が、めんどうくさくなくて好きだ。
高校来の付き合いで、微妙な距離感とか気遣いは、正直疲れるだけだ。

ム「まぁほら、お母さんの事も考えるとなかなかなぁ」
S「お母さんって、シシトウの?」
ム「そ、一緒に住みたいって言ってくれるのは嬉しいんだけど、お母さんがかわいそうっしょ。」
S「あー」
ム「お母さんの事考えてやれよ、って俺の口から言うのもちょっとおかしいしな、当事者だし」
S「それもそうね」

俺が味噌汁の具を丁寧にすくい上げていると、Sは頬杖をついてこちらを品定めするかのような顔でその目線を浴びせてきていた。

ム「・・・なんだよ」
S「んー?あんたも変わったなって思ってさ」
ム「お前ほどじゃねぇだろww」
S「うっせ」
ム「まぁ、まさかお前と仕事する事になるとはね」

Sは二人分の粉茶を注ぎ足している。

ム「わりぃな」
S「あたしだってまさかそうなるとは思なかったよ、まったく想像できなかった」
ム「ああ、そうだな。しかも俺上司だしww」
S「そこだけが気に入らない」
ム「なんだよww」
S「手間の掛かる上司ばっかりなんだもん」
ム「そこはお前の力でばっちり頼むよ、これからも」
S「しゃーねー」
ム「Jと一緒に住んでうつつを抜かすなよww」
S「あんたじゃあるめーしww」

582 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/20(土) 03:26:05.09 ID:fedqTAAO
ムナゲ!好きだ!
583 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/20(土) 04:11:36.62 ID:Fq65gEDO
なるほど、むなげの難しい言葉をよく知ってるのと簡単な漢字を間違えるのにはそういう理由があったのだな。
早くししとうを幸せにしてやれ!
584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/20(土) 14:16:18.77 ID:SecJMT.0
JとSの件は丸く収まってたのか
良かった
585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/21(日) 01:19:39.76 ID:.VJ.dHo0
勝手にムナゲを美化して羨ましがってたけど、やっぱり生きてりゃいろいろあるよな。
ムナゲいろいろ話してくれてありがとう。久々の更新も含めてなんかこの流れに感動した。
586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/21(日) 07:29:09.45 ID:juOS3AAO
ちょうど仕事辞める所で、
次のステップを前に不安で一杯。
でもみんな壁にあたって悩んできてるんだよな。
だって人生だもん。逆境や葛藤の無い人生なんて無い。
そしてそれは、自分の強い気持ちがあって乗り越えられる。

俺も前向いて頑張るぞ。
587 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/21(日) 09:02:08.46 ID:agxQ21w0
俺も留学して、留学先でうまく行かなくて今ちょうど辞めて帰る準備してる
正直先の事なんて何もわからないけど、周りの人たちが応援してくれてる以上潰れるわけには行かないな、って思ってる
みんな生きて、やることやってるんだもんな
とりあえず何か、自分の身になることを見つけよう。みんながんばろう。俺もがんばる。

それにしてもこのスレヌクモリティあふれすぎwwwwwwwwwwwwwwww草が足りないwwwwwwwwwwwwっうえ
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/21(日) 13:32:35.84 ID:5ulJLaI0
いやあ何だかんだ言っても、やっぱりムナゲは人の縁を大切にする人だと思うし、
だからこそのムナゲの人生だと感じるよ。孤男には真似できないのは確かだww
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/21(日) 15:12:01.93 ID:YWFduqE0
>>589
といいつつ、生きて2ちゃんできてるんだから人の縁がまったくないわけじゃないだろう。よーく思い出せばどこかにあるはず。
数の問題じゃない。ひとつひとつの縁を大切にすることは自分の気持ちひとつだ!

とか言ってみる。
590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/02/21(日) 15:13:03.47 ID:YWFduqE0
× >>589
>>588

恥ずかしいので消えますw
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/21(日) 15:14:06.00 ID:YWFduqE0
ageちまった・・・(′A`)
592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/21(日) 15:49:42.47 ID:Kxr4VQDO
バタバタしすぎワロタwwwwww
593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/21(日) 17:40:34.67 ID:sH32kkY0
まあ落ち着け・・・・
俺も思い起こせば・・・・立派な孤男だww
594 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/02/21(日) 23:07:15.68 ID:Xpuebqo0
K「ああ、やっぱテイク1だな」

モニタールームでプレイバックを聴いていた。

A「んじゃこれここでカット?」
ム「もう3拍ケツでいいでしょ」

お洒落系BGMの制作を開始して一週間。
お洒落系=ジャズ要素、という部分が少なからずある。
この手のジャンルはプレイヤーの自由な解釈とプレイが全面に押し出されている為、クオリティを求めるなら生レコーディングをするのが1番手っ取り早い。

我が職場には生のベースプレイヤーが居ない。そこでKに御足労して頂いたという訳だ。

安いギャラだが、流石K、高い演奏技術で次々とこなしてくれるので助かる。

ム「んじゃこれでお疲れって事で」
一同「お疲れ様ー!」
K「のみ行くべ」

Kは終わった途端、俺たちを飲みに誘った。相変わらずの調子だし、呆れる程の酒豪だった。

A「まぁいっか、今日はもうこれで」

そもそも今日は土曜日。Kの都合に合わせて休日出勤をしていたのだから、何も律儀に定時まで働く必要はない。
ライン録音の為特別なマイキングが必要ないもいう理由もあって、本日出勤しているのは俺とAだけだ。

ム「久し振りに、気を払わないで飲めるなw」

平日だと終電が気になるし、翌日もある。
そんな面倒な事を考える必要がないのはいい。古い仲間、男だけで語り合うのは尚良い。

K「んじゃ下でいっか」

毎度毎度お世話になるのは近場の飲み屋だった。常連もいいとこで、今ではお通しは只でつけてくれるし、日落ちしそうな食材も調理して特別価格で出してくれる。
595 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/02/21(日) 23:26:53.67 ID:Xpuebqoo
ム「んで、いつ行くって?」

もう生ビールを三杯は飲んだ頃。テーブルの上のつまみも程よく散らかって、Aは既に日本酒を決め込んでいる。
土曜日のこんな時間から飲んでいる人はやはり多くないようで、店内には俺達を含めて2.3組。お陰で周囲を気にする事なく、雑踏に神経をすり減らすことなくゆっくりと語り合う事が出来た。

K「んー、どうだろうな」

Kは四杯目のビールを飲み干して、熱燗を注文する。

A「ああ、アメリカ、だっけ?」

Aがけだるい視線でKに問うと、彼はナス漬けを口に運びながらその目線だけで答えた。

ム「今金ためてんの?」

Aはナスを口からなくすと、運ばれてきた熱燗を愛でるように一口目をくぃっと行く。

K「そうだな、まぁ半年は最低でもいるつもりだから、やっぱ50万くらい貯めて行こうと思って」
ム「随分多いな」
K「まぁすぐにバイト先決まるとは限らないしな、行ったからには全力じゃねぇと」
A「結構遠いんじゃないか?今の収入源ってバイトがメインだろ?」

するとKは頭をぽりぽりと掻いて、隠し事を照れているのかのような仕草をする。

K「実は30万くらい貯金があんだ、だからあと20万くらい」
ム「まじか」
A「つうかお前貯金とかしてたんだww」
K「まぁ、一応なww」
ム「よくバイトだけでそんだけ貯められたな。酒飲む量だって半端ねぇのにww」
K「意外と溜まるもんだよ、逆に金使うっつったら酒飲むくらいだしな」
A「飲み屋だっけ、バイト」
K「そ、日落ちギリギリのやつを持って返ってなんかしろすれば食えるし、米さえ炊いとけば腹は脹れるし、酒は安く仕入れられるからな」
ム「最低な利用方法だなww」
K「賢いっていってくれww」
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/21(日) 23:32:51.83 ID:L1ThE/o0
更新キター!
ってアメリカ行きは意外と早そうやね。
Tに悪い虫がつかんように見張っておくぜ!!
597 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/02/21(日) 23:36:46.78 ID:Xpuebqoo
A「でもそうなると意外とすぐなんじゃないか?Tちゃんどうするの?」

Aが本題を切り出すとKは罰が悪そうな表情を見せる。そして俺を一瞥して、あきらめたような、けれども優しい笑顔になった。
彼は熱燗の表面を見つめている。

K「Tとは別れていくつもりだ」

A「そうか」

Aはそれ以上詮索はしなかった。男ならKの気持ちはよく理解できた。薄情、と思われるかも知れないけれど、それが一番現実的で賢く、不幸にならない。

K「Tの事は本当に大好きだよ。でもそれは俺が向こうに行くって事とは全く関係ないしな。俺は音楽をしにいくんだし、向こうで色々吸収する訳だし。」
ム「ああ」
K「俺も変わると思うよ。んできっと俺がいない間にあいつも変わるよ。いつ帰るか分からない俺を無責任に待たせて縛る事はよくないし、俺も現地での生活で縛りを感じたくないし」

Aは日本酒をゆっくりと注ぐ。言葉の変わりに注がれるその音が相槌だった。

K「まぁ戻ってきたときにお互いまだ好きなら、そん時考えればいい。その間にあいつが他の人の事好きになっても、俺は何も言えないしな」

Kは既に熱燗を飲み終えて、また同じものを注文する。

ム「寂しくはない?」

俺は聴いた。一番聴きたかったことだった。

Kの回りに女がいる事は別に珍しくもなんとも無かった。だけど、Kが本当に側に置きたがった女は、学校に入学して出会ってから今までで多分、Tだけだった。

最初は二人の交際に驚いた。二人のキャラクターも違うし、何よりTが人と付き合うということを想像できなかった。

けれど、一度その二人の風景を見ると、なんとも言えない一体感があった。
それほどに二人はお似合いだった。
598 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/02/21(日) 23:47:26.38 ID:Xpuebqoo
K「そりゃ寂しいよ。俺がいうのもなんだけど、Tはいい女だ」

Aが少し噴出しそうになる。

K「なんだよww」
A「いや、お前がいうとなんだかなww」
ム「まぁわかるww」
A「んで?そのいい女を置いていっていいの?」

AはAなりに、彼の本心を引き釣り出そうとしたのだろう。
Kは肝心の所で本心を言わない、そんな男だった。

K「俺もあいつもまだ若いよ。あいつだって俺が始めてだしな、色々。お互い、先を考えるには若すぎるんだよ」

Kは運ばれてきた熱燗を受け取って、またぐいっと喉を鳴らした。
その言葉に俺達は何も言う事ができなかった。

まったくもってその通りだった。
結婚とか一生、夢、未来。そんな言葉を背負って生きるには俺達はまだまだ若すぎた。

未だに自分自身が自分自身の人生の上で、堂々と歩く事が出来ない。
ふとした風でよろければ、そのままレールの上から転落してしまいそうな。
そんな不安定な何かだった。
何かを背負っても、たとえよろけてもそれをしっかり支えられる磐石な人生を歩むには、全てが早かった。

ム「Tもそれを納得してるんならいいと思うし、健全な選択だと思うよ、俺は」

沈黙の末に飛び出した言葉はそんな分かりきった安い言葉だったけれど。

K「あいつが物分りのいい女でよかったよww」
A「ふ、そうだな」

彼は気がつかない振りをしているのだと思った。
TがKを愛しているがゆえに尊重し、それに一生懸命だと言う事を。
599 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/02/21(日) 23:57:31.55 ID:Xpuebqoo
A「春にはもう出るのか?」

Aは食べ残しのつまみ達を片付けるべく、器用な手先で摘み取るようにして箸を運んでいる。

K「いやいや、全然もっと先。秋は過ぎる」
ム「そうなのか?」
K「そんな毎月大金貯めれる訳じゃないからな」
ム「それもそうか」
K「そうそう、決めたからには貯めるけど、別に無理はしないよ」
A「そっか、月給って訳じゃないんだもんな」
K「ああ、まぁまったり貯めるよ」

俺は笑顔を隠さずにはいられなかった。その言葉に隠された彼の本心に気づいてしまったから。

結局KもTと離れたくないのだろう。早いうちから渡米という目標を掲示して、先の関係をつげたのも、つまりはそういうだろう。

二人の関係には時間が必要だった。そしてその間の変化への期待をしている。
自分の気持ちの整理が出来ないのを、時間を言い訳にして、時間にすがったのだ。

俺にはその気持ちがよく分かった。
二年前、再開を誓って別れたあの日。
俺は前に進めない事を時間へあてつけていた。時間が解決してくれる事を、ただひたすらに願った。

ム「そんなんなら連れて行けばいいのにww」
K「うっせーよ」
A「ははww」

俺達はそれぞれ最後の酒を頼んで、何に祝うわけでもなく、乾杯をした。
600 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/02/22(月) 00:02:58.57 ID:kKNTl6.o
更新終わりです!

最後、誤字脱字が多くてすみません::おっちょこちょいでございます。
みなさまの高い脳内補正でなんとかしていただけると嬉しく思います。

次回の更新で近況報告は終わりになると思います。


さて余談。

この更新をするようになってから、文章を書くのがとても楽しく感じるようになりました。
そこで趣味としてノベルティでも書いてみようかなぁ、と、思っています。

しかしこれだというアイディアが決まらず・・・
いくつかアイディアがあるのですが・・・・

書こうと思っているアイディアを羅列しますので、一番面白そうとか、読みたいなと思えるやつを教えてくれると嬉しいです。

一番意見が多かったものを練り直してまったり書いてみたいなって思ってます。

優柔不断&かなり恥ずかしい個人的アンケートなのですがww

ご協力いただけたら嬉しく思います。
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 00:13:01.03 ID:DEg5TRUo
ムナゲ乙!
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 00:15:33.68 ID:q3GjXQDO
ムナゲ乙!!
603 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/02/22(月) 00:37:46.57 ID:kKNTl6.o
@職業サンタクロース
スタイル・センチメンタルラブコメディ
 ゆとり教育の失敗を打開する為に世界初となる教育指針「夢教育」を政府が打ち出したが、過去の出来事が原因でちっとも夢を抱く事が出来ない主人公。
大学3年のクリスマスイブ、自分は職業サンタクロースだと名乗る少女に出会う。最初はそんな怪しい職業を信じられない主人公だが、彼女を通して「夢を与える」仕事に、そして彼女に惹かれて行く。

A虹がかかる島
スタイル・シリアスな戦時ファンタジー
 「虹がみたい」。少女がそう願ったから、少年はただひたすらに彼女を抱えて戦場を駆けた。それが例え国を敵に回す事だとしても。
アイリス・ベイアバリは赤道から線対称に並ぶ双子島。北東に位地するミシア帝国と、南西のマルケス共和国は互いの領地拡大を名目に何百年と戦争を続け、両国は疲弊していた。
そんな中、男しか生まれないという改良人種マルケナにして、「女」として生まれてきてしまったレイナは迫害を受けて育ってきた。そして、一人の少年と出会う。この国の運命を変える出会いが。

B妹と僕
スタイル・ライトノベル風同棲ラブコメディ
 突然だけど、俺は今絶対絶命状況にある。なぜなら買ったばかりの切れ味抜群の包丁を振り回す危ない奴に襲われているからだ。僕の妹なんだけど。
未来は僕の義妹で父の再婚相手ミカコの連れ子だ。だけどまた離婚って、早すぎない?それにどうして僕のお姉ちゃんを連れて行って、未来を置いていくの?
え?お父さん、海外赴任ってどう言う事?俺と未来と二人だけ?

C空色イヤホン
スタイル・青春群像
 イヤホンをすると世界が遠のいた。膜が張られたみたいになって、その分だけ僕と世界を切り離してくれる。僕だけの世界。だから、イヤホンをするのが好きだった。
老人は来る日も来る日も海を眺めていた。いつもの同じ場所で、同じ格好で。その老人は「答えを待っている」と言っていた。その手に綺麗なガラス細工のカモメを握り締めて。だから僕も、その「答え」を待つことにしたんだ。


以上よっつでーす。
なんか書き始めたものの、どれも途中で終わっているので、どれか一個に絞りたい!けど決められない!

けど、リアルにそんな事相談できるやつはいないので・・・・

本当恥ずかしいのだけれど;;
どれが興味を引かれるか教えてほしいです!
604 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 02:49:33.38 ID:K6hk1QYo
ムナゲきてた〜ww

@とかおもしろそうwwww
605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 03:59:11.42 ID:OU7uA.DO
むなげは表現力が豊だから空想的なのを読んでみたいなぁ、って思う。だから恋愛中心じゃないAかCだな。で、俺が読みたいのはAだ。
ガチで金払ってでも読みたいwwwwww
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 05:43:34.23 ID:TUsgG7w0
1か2!
4は説明がぼんやりしすぎてて俺には話が全然想像できなかった・・・
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 09:39:13.46 ID:.854AQAO
@だな
ファンタジー的なのムナゲ書くの上手そうだし
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 10:01:06.54 ID:Ipj976DO
4が良いな
タイトルに惹かれた
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 12:15:38.47 ID:KqnTNaYo
@かAだな
全部書いてほしいけど
610 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 12:29:25.86 ID:QT5nHMDO
ムナゲ更新乙です
定期更新が終わっても、ちょくちょく来てほしいなぁ〜
特にシシトウちゃんとのその後の報告求む!wwwwww

俺も1か2が読んでみたい。どっちかって言われたら1かな?
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 12:31:59.96 ID:lUFQOwAO
話逸れるけど、Mやシシトウはムナゲの病気?のことは知ってんのかな?
612 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/02/22(月) 13:02:11.60 ID:kKNTl6.0
ムナゲです!
みなさん貴重な意見をありがとう!

4は雰囲気系の作品でもありますね。
少年が自分の世界に入りたがるのはやはり理由があって。そんな中老人との出会いで少しずつ心境が変化して行きます。今まで見えなかった事や思いもしなかった事。老人の想い等を風景描写満載の、綺麗な文体で書ければな、と思った作品です。他の作品に比べて精神的な内容にするつもりでした。

今のところは1番が人気の様ですね!世代からか三番が見向きもされない所がいいですねw

私と交際した相手は知っていますよ!
はじめはただだらし無いだけだと思われますが、私がそれに対して苦労していたり、改善する為の対策を取っていたり…
にも関わらず抜けてしまったりする事があるので、ああ、こういう人なんだ、と思うしか他ないというか…
特にMは一緒に住んでいたのもあり、その理解度は高かったのかな、と。バイト先でこっぴどくしかられなじられたりして帰ってきた時に慰めてくれた事もあります。

注意力でカバーする事は苦手ですが、習慣化してしまえばこなせる事も多いので、その方法で打開策を取っていますね!

帰ってきたら必ず玄関に財布とカバンを置くとかw
どこに置いたか忘れてしまう事もありますが、これが習慣化すれば無くさずに済むという、対症療法ですねw
613 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/02/22(月) 13:03:46.65 ID:kKNTl6.0
あと引き続きアンケート募集してます!
貴重な御意見、本当にありがとうございます!
すごい嬉しくてやる気がでます!
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 13:05:10.49 ID:d9gZwAU0
更新乙wwwwww
俺はAが読みたいww
615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 13:26:35.12 ID:kHevHhYo
Cがいい

ムナゲの例え表現をふわっとさせたらいいのできそうww
ふわっとさせすぎると分かりづらくなるけどムナゲならその辺のバランスうまくとってくれるはず

リア充恋愛系はこのスレでおなかいっぱいだよ・・・
616 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 15:04:06.40 ID:XLT1uFw0
匿名「若い二人には時間が必要だねえ。KとTが何を掴むか、見守ろうじゃないか。
    ・・・・俺は4かな。透明感のある絵が浮かぶねえ」
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 17:09:58.67 ID:45TDpdc0
アレ?中○尾さん?
俺も同じくCかな。でもムナゲの文章ならどれも面白そうだ。
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/22(月) 20:32:46.27 ID:q3GjXQDO
俺はBが良い
ムナゲの感性でニヤニヤさせる展開に期待www
619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/02/22(月) 21:58:30.97 ID:p1YBLB6o
>>616
氏ね
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/23(火) 00:11:00.27 ID:E4dGgIDO
A番で。

あの、ししとうちゃんのファンなのでたまには報告お願いします
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/23(火) 00:27:31.38 ID:nJqvdwAO
ムナゲ乙!
自分は4を読んでみたい。てか全部読みたいww
622 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/02/23(火) 00:49:07.56 ID:HGe7OfM0
みなさんこんばんは!
今帰宅です。

ざっと集計して見ましたが、接戦ですね!

どうせなら年齢もきいておけばよかった…きっと世代で分かれるんだろうな…

2つ上げてくれる人もいたので、上がった数字を全部計算したら、

1=5
2=6
3=1
4=6

という結果に!
逆に困るwww

最初はサンタ独り勝ちかと思いましたが、イヤホンの延びが良いですね!
自分の中で決めはぐっているので、引き続きアンケートを取りたいと思います。

やはり一つをまず形にしたいですから!

全部読みたいとおっしゃってくれる方もいて、本当に嬉しいです。
こんなよいしょして貰っていいのだろうか…恐縮です。

シシトウの話は是非更新させて下さい!
最近ドライブでデートしてきたのでその話でも、是非!
623 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/02/23(火) 01:31:32.02 ID:HGe7OfM0
シ「はまぐり食べにいかない?」

それは唐突な提案だった。
月曜日の10時は快晴で、寝不足なまぶたには太陽光線が刺す様に痛い。
俺よりも早く目覚めた彼女は、いつまでもだらだらと睡眠を続ける相棒の上に飛び乗って、キラキラ輝く表情で見つめている。
眩しいのはきっと太陽だけのせいじゃないと思った。

ム「んー?はまぐり?なんではまぐり?」

土曜日はオールナイトでイベントだった。最近疲れの溜まっていた俺は休みを取っており、それを告げるとその日のうちに彼女はムナゲ宅までやってきた。
せっかくの日曜日だと言うのに結局何をする訳でもなく、晩御飯を食べてまったりして寝ただけ。
運動した訳でもないのに、徐々に若さを失って行く体はしっかりと疲れをひきずっており、目覚めの悪さがそれを色濃く物語っていた。

シ「九十九里、だっけ?はまぐりがおいしいって聞いたから」

仰向けに布団に潜る俺に綺麗に覆いかぶさって俺の顔にキスを仕掛けてくる。
あいかわらずの甘え上手と小動物っぷりだった。

ム「九十九里かぁ…たしかにはまぐり美味いけど…」

俺は特大のあくびをお見舞いする。

シ「近いんじゃないの?」

そんなねぼすけの俺を見て、いつものように悪戯心を潜ませた笑顔で尋ねてくる。

ム「んー…すいてりゃ車で一時間…かな?」

面倒くさい、その心の陰りはすっかり見過ごされている。

シ「女の子連れ込んどいて何にもしないなんて、ひっどい彼氏様だこと」

彼女は頬杖をついて、あの意地悪そうな目線でおれを見下ろしていた。
自責の念はあったので、こう言われてしまったら動かないわけにはいかなかった。こういえば断れないのも知っていたのだろう。どこまでも賢いやつだった。

ム「…わんこでも連れてくか」

それじゃなくても疲労でだらだらだった俺に彼女はつくしてくれたのだった。

シ「んふwやったw」

眩しいのはやはり太陽のせいだけじゃなかった。

シ「んじゃ40分で出るからw」

海岸沿いの冷たい風も、車のウィンドウ越しなら穏やかに見えた。
快晴。本当に憎い程気持ちのよい空で、その透明度と青の深さに目を奪われそうになる。
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/23(火) 02:09:22.42 ID:E4dGgIDO
はまぐりを食べた後に

アワビを堪能するわけですね。
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/23(火) 03:03:29.23 ID:LEyP7kU0
まようけど
Aかな
626 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/02/23(火) 14:29:50.43 ID:wu81k2s0
シ「いい天気w」

助手席で心地良さそうに眉を細める。

ム「もう眠い?」

まさにドライブ日和だった。カーステレオが邪魔に感じてしまう程、その天気だけで満腹を味わえた。

シ「んーちょっとwでも大丈夫w」

なんて言いながら、すでに眉毛は下がっている。

シ「わんこ大人しいね?」

後部座席の足元に一匹、もう一匹は座席でお座りして流れ行く景色に黄昏ている。

ム「こいつら車乗りなれてるならさ、そっちは子供の時はよく酔って吐いてたよw」

黄昏ている方は若いのだが、初めて乗せた時、車内は凄惨な状況に陥った。

ム「回数こなせばなれるんだな」
シ「いいこね」
ム「飯食う時以外は基本大人しいよ」

九十九里には焼きはまぐりを食べられるお店が点在している。
養殖、天然ものから個数、グラム売りしており、そいつをプレートの上で焼いて食う。

海岸沿いに適当に駐車して、ワンコを車に繋いで日向ぼっこをさせて店へ向かった。

シ「すごw」

運ばれてきたのは養殖物のはまぐりが十数個。流石に天然物に手を出すのは財布に直談判が必要になるためやめた。
627 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/02/23(火) 14:30:59.18 ID:wu81k2s0
ム「はじけるから気をつけろよ」

さっそく並べるシシトウに注意を促す。

シ「はじける?」
ム「そ、熱で、貝殻が爆発すんだよ」
シ「爆発?wえ、嘘でしょ?w」
ム「まぁ爆発は言い過ぎかもだけど…なんか小さい破片が吹っ飛んでくるよ」
シ「ほんとに?w」
ム「本当だよwあービール飲みてぇな」
シ「だめ、運転手いなくなっちゃうw」
ム「…玉にはお前運転しろよ」
シ「恐いから嫌w」
ム「ちぇー、はまぐりにビールとか最高なんだよ?」
シ「ごめんね?w」
ム「んだよ、まぁまただな」
シ「うわ、何今の!」
ム「はじけたんだよ」
シ「爆発?w」
ム「そーそー爆発w」

こんなどうでもいい話をしながら、俺たちは海の味覚を味わった。
ビールが飲めなかったのが残念でならない。

はまぐりをたらふく食べた後、海岸沿いを歩いた。

この時期はサーファーくらししかおらず、海水浴客がいない砂浜は犬を遊ばせるには都合が良かった。
日差しは皮膚を焼くほど温かいし、風は冷たくその熱をさましてくれる。
心地良い。

ム「なんかいいな、こういうの」

時間を忘れられる。そんな感覚。
日頃金属やプラスチックが大半を占める室内で生活していると、こんな風が、太陽が懐かしくなってくる。
628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/02/23(火) 14:43:09.69 ID:QwxIJDso
「C空色イヤホン」が読みたいな。

ムナゲの文章、なんていうか、言葉の選び方が繊細で、すごく綺麗だから。
すごくテーマが合いそうな気がするんだ。
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/23(火) 19:59:46.67 ID:E4dGgIDO
パンツ脱いで待ってるんですが
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/24(水) 00:21:58.74 ID:jYdISMDO
A番に少しエロ要素があるならA番。いや、むしろA番。
ししとうのエロもよろしく
631 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/24(水) 00:32:53.53 ID:kGHX/vQo
4番希望
ムナゲの群像劇と聞くだけで濡れるから
632 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/24(水) 00:42:54.91 ID:jYdISMDO


おぱいうぷ!
633 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/02/25(木) 01:50:43.05 ID:aa3ZbEIo
みなさんこんばんは!ムナゲです。

どうやら2と4が人気のようなので、その二つを練り直し、ストーリー構成を立ててみたいと想います!

また次回、時間のある時に更新しに来ますね!


それが終わったら、冒頭だけでもうpしてみようかな・・・
634 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/25(木) 04:14:52.26 ID:aJiwOcDO
どこかで発表しよーよ。むな作家の作品が楽しみな人より。A番に票をいれます。
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/26(金) 01:11:38.49 ID:mKVduoDO
虹の島だな。なんか愛が国を乗り越えるのとか素敵
636 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/02/27(土) 01:43:59.77 ID:B1PU.hgo
こんばんわ、ムナゲです!

二つのストーリーの練り直しが完了しました!
自分で書いてみると面白いもんだなぁと思いますね!

明日辺り時間がとれると思うので、更新しに来ると思います!

それではおやすみなさいませ☆

>>634
どこかいい場所ありますかね?
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/27(土) 11:03:45.51 ID:STddXQAO
おおー九十九里に来てたんだー。
九十九里在住なんでどの辺りに行ったのか興味津々(笑)

ノベルは全部読みたいが、まずは1から!
638 :637[sage]:2010/02/27(土) 11:07:14.46 ID:STddXQAO
と思ったら最新の書き込み見逃してた(笑)
どの作品であれ、発表楽しみに待ってます♪
639 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/02/27(土) 15:25:55.08 ID:B1PU.hgo
ムナゲです。
小説作成&途中公開用のブログを作成しました。

本スレのムナゲとシシトウ以外の内容については、こちらで公開していきます。

コメントも比較的自由に出来るようになっていますので、ご都合がよろしければ嬉しく思います。

例によって誤字脱字が多いと思われます。ご指摘、お待ちしております。

サイト構築作業が落ち着きましたら、本スレも更新していく予定ですので、
よろしくお願いします。

また携帯からも閲覧できるように処置をとっておきますので、準備が出来次第公開してきますね!

ttp://munagenovel.blogspot.com/2010/02/blog-post.html
640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/27(土) 16:04:10.61 ID:dwHOEsAO
ブログ作成おめでとう!帰ったらゆっくり読むよ〜
641 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/27(土) 17:40:05.49 ID:ggL5mtgo
まだ読んでないけどお気に入りに登録しといたよ〜

時間があるときにじっくり読ませてもらうよ
642 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/02/27(土) 18:37:19.80 ID:B1PU.hgo
シシトウは駆け出した2匹の犬を追いかけて波打ち際ではしゃいでいる。

ム「こけてもしらないぞ!」

しかしそんな声も届かないようで、彼女の笑い声が聞こえてくる。

シ「ムナゲもこっちおいでよーwwちょーつめたいよーww」

そりゃ冬だから冷たいに決まってるだろう。
なんて事を思いながら俺も砂浜を駆けていく。


はまぐりを食べに行くのつもりが本格的に海岸で遊んでしまい、俺もシシトウも犬っころも砂だらけになってしまった。ジーンズの裾には砂が入り込んで、時々ハラハラと音を立てる。

シ「あー楽しかったww」

シシトウはリクライニングシートを少し倒して、やや傾きかけた陽光をその顔いっぱいに浴びている。

ム「なんかかなり久しぶりに体を使った気がする」
シ「わたしもww」
ム「お陰で肩が痛いww」
シ「おじさんじゃんww」

ずっとデスクワークが基本だったから、こんなに体を使って遊んだのは本当に久しぶりだった。
 
シ「なんかこういうのいいな」

シシトウは一呼吸ついて、呟くようにいった。
643 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/02/27(土) 18:43:35.92 ID:B1PU.hgo
ム「え?」

俺はいまいち正しく聞き取れなかったような気がして、聞き返す。ほぼ反射的に聞き返していて、その後、彼女の言っていたことを理解した。

シ「こうしてさ、休日に二人ででかけて、ワンコとかいてさ、なんかまったりして、んで一緒にご飯食べたりして、幸せだなぁって思うよ」

シシトウは助手席と運転席との間でうずくまって眠る犬を撫でながら言う。

シ「結婚とかして、一緒に住んだりしたら、きっとこうやって幸せなんだろうなぁって」

俺は、そうか、と相槌を返す。彼女が強く同棲を希望している事は知っていただけに、俺ははっきりとそれが無理だと言えなかった。勿論それは優しさでもなんでもなくて、自分の覚悟が足りないだけだという事も、十分理解していた。

ム「その事なんだけどさ」

シ「あ、ごめん、別に同棲したいってのを押し付けてるわけじゃないから」

俺の言葉は彼女に遮られる。彼女もまた、俺から告げられる覚悟が整っていなかったのだろう。

シ「ただ、いいなぁって思っちゃうだけだから」

彼女はそういって目を閉じて、リクライニングに体を深く預けた。

ム「なぁシシトウ」

俺は話そうと思った。きっと彼女なら理解してくれるから。
644 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk[sage]:2010/02/27(土) 18:52:55.17 ID:B1PU.hgo
シ「うん」?
ム「俺んちは親があんま帰ってこないからさ」
シ「うん」
ム「だから、犬がいる以上、放っておけないわけよ」
シ「うん、わかる」
ム「かといって、連れ出すにはあまりにも大きいし、しかも二匹。こんなのが入る家を都心で借りようとしたら、すっごい高い物件になっちゃうじゃない?」

彼女は何も言わず、頷いた。

ム「だから、やっぱり二人で住むって言うのはかなり、難しい事だと思うんだよ」
シ「・・・」
ム「お前がこっちに来たとしても、お前の仕事場から相当遠くなってしまうし。それが可能だったとしても両親が帰ってくる以上は、それは難しいんだよ」
シ「うん、そうだよね」
ム「だから今は、一緒に住む事は出来ないんだ。ごめんな」

俺がそこまで言うと、彼女はリクライニングを元にもどして、深呼吸した後すっかり座りなおした。

シ「うん、そこは良く分かってたよ。ただ、ムナゲがどう思ってるのかなぁって。ずっと聞きたかっただけだから」

彼女はそういって俺を横目でみた。俺はバックミラー越しに見つめ返す。

ム「俺だってお前といつもいられたらそんなにいい事はないよ。幸せだと思う。だけど今は難しい。だから」

シ「だから?」

ム「お互い仕事が安定したら、結婚して、犬つれて、一緒に住もうな」

そういうと彼女はクスっと笑った。

シ「結婚したら、ねww」
ム「なんだよ」
シ「未来のプロポーズは受け付けませんww」

そういって彼女は俺の頬にキスをした。
645 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/02/27(土) 19:00:38.86 ID:B1PU.hgo
ってな感じで、この更新は終わりです!!!

僕とシシトウは現段階で、結婚を視野に入れたお付き合いをすると言う事になりました。

Kは渡米を予定、Tはバイトから契約社員に昇格しました。

SとJは新生活の為の準備を着々と進めております。付き合ってから同棲までが早いお二人でありますが、顔をしって仲良くなってからが長いので、おそらく大丈夫だろうと。
今でも熱々です。

Aも無事に妹と同棲する事が確定して、都内の綺麗な所に引っ越すようです。

次回更新は未定ですが、何か動きがあったときに、更新しにきたいなと思います。


更新開始が6月で、早いものでもう9ヶ月。

通産四スレにも及ぶ長い間お世話になりました。


これからは趣味で小説を書いてみたいと思います。個人ブログを開設したので、皆様よろしかったらいつでも遊びに来て下さい。

私はたまにVIP、VIP+に遊びに行っていますので、そちらでも宜しくお願いしますね!

ありがとうございました!
646 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/27(土) 20:21:41.41 ID:ifa0AgDO
シシトウはムナゲと早く結婚したいみたいだなwww
ムナゲ、あんまり待たし過ぎたらシシトウに逃げられるぞwww
ここで、結婚報告が聞けたら良いな。
647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/28(日) 00:02:40.84 ID:Jtvf7zo0
これからも応援してるぞー!

今後はブログのほうを生き甲斐にしていきます
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/28(日) 04:42:31.84 ID:JZ3IFADO
携帯からだと死ぬほど見にくいんですが。あの英語の羅列は私だけなのか?
649 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/28(日) 09:38:33.96 ID:MTK1McDO
英語の羅列はないが、横モーションしないと読みづらいな。あ、F-09Aです。
650 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/02/28(日) 13:35:56.54 ID:PzfLT.Io
お待たせしております、携帯での閲覧に対応しました!

方法は二種類あります!!

@
ttp://www.google.com/gwt/n

こちらに携帯でアクセスしていただきまして、URL入力欄に、

ttp://munagenovel.blogspot.com/
と入力して下さい。携帯用のブラウジングで閲覧できます。
httpが重複しないように気をつけてください。
変換後は二度手間にならないように、ブックマークをお勧めいたします。

A
ttp://moblogger.r-stone.net/blogs/7061268976902306056

上記URLに携帯から直接アクセスして下さい。閲覧可能です。

こちらは投稿した文章だけ閲覧できるシンプルなモノで、ブログを読んでいる感覚にはなれませんが、まるで携帯小説を読んでいるかのように読めるのが特徴ですね。
コメントも出来るようですが、現段階では未確認です。

余計な内容は必要ないので投稿内容だけみたい、という人にお勧めです!

対応が遅れてしまってすみませんが、宜しくお願いします!
651 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/28(日) 20:51:48.31 ID:JZ3IFADO
評価とかはどんな感じなのかな。まだ忙しいくて読んでないけど非常に楽しみだ
652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/02(火) 20:48:29.16 ID:xOqgPkDO
むなげは

小説に夢中なのかな

653 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/03/02(火) 21:54:50.85 ID:kYp8sEc0
どもー、にちゃんねる復活おめでとう!

最近は小説を書いたりしていますね。

一応作品の登場人物は実体験を元に書き起こしてたりします。

シシトウが機嫌がよいようで、今度除いてみようかなと言っていたので、可能性は低いですが、書き込みにくるかも知れません。
654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/02(火) 21:57:43.22 ID:zFhb9bko
>>653
まじでっ
期待して待ってますww
655 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/02(火) 22:04:12.32 ID:mDhRjcDO
>>653
三つ指ついてお待ちしております
656 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/02(火) 23:16:16.06 ID:xOqgPkDO
ししとうちゃん
657 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/06(土) 12:26:51.56 ID:chR3Y6DO
いつくるの?
658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/08(月) 02:05:47.18 ID:A2tm9YDO
ムナも最近は仕事と執筆でいそがしいのかなー
659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/12(金) 06:38:35.01 ID:/s/O.UDO
イヤホンおもしろいぞ!向こうでコメントしたかったんだがアカウントがどーたらでめんどくさかったのでこっちに!
続きまだー?(^∀^)>チンチン
660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/13(土) 07:59:19.87 ID:v8wv6UDO
シシトウちゃんまだーチンチン
661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/13(土) 14:07:46.90 ID:UL1wczo0
ustreamでムナゲライブが開催されると聞いて飛んできますた
662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/13(土) 18:56:11.73 ID:v8wv6UDO

くわしく
663 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/03/13(土) 23:57:04.00 ID:7Q0ZFUUo
みなさん!!

こんばんわー!ぶるぁああああああああ(CV若本

疲れて変なテンションのムナゲです!!!


シシトウまだ来てない様ですね。仕事場からアクセスするのは諦めたのかな?
聞いておきます!!

>>659
読んで頂いてありがとうございます!!
エンディングまでの流れはある程度できているのですが、今厚生をしっかりと組みなおしています!
一番苦戦してますww
峠を越せばすいっといくと思うので、もう少しお待ち下さい!
遅筆ごめんなさい;;
ちなみにアカウントの所は著名にしとくと何もしなくてすみますww

こちらでコメしていただいてもかまいませんのでww

ちなみに、麻子というキャラクターが後半になって登場しますが、
高校生の時の「S」をモチーフにしてます!

では続きを頑張って書いてきます!!
664 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/14(日) 01:20:30.51 ID:0jYlhmI0
>>661は願望がつい手を動かしてしまいますた><

ムナゲ乙
読んでるよ〜
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/15(月) 01:44:50.84 ID:jKY5sYDO
ししとうがみてるかもしれない。よしセクハラだ!
おっぱいもみもみ
666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/19(金) 22:06:21.77 ID:d/L7k6DO
もみもみ
667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/20(土) 20:04:46.15 ID:4TYf7IQ0
もみもみ
668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/21(日) 19:47:55.89 ID:x/nWqDw0
もみもっみ
669 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/22(月) 04:04:59.58 ID:QH/8ncDO
ししとちゃん 恥ずかしくてこれなくなるだろ!


チュパチュパ
670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/23(火) 10:12:26.47 ID:WYkHk020
もっみもみ
671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/24(水) 11:29:46.93 ID:yw4aZek0
匿名「おいおい・・・」
672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/25(木) 20:01:33.82 ID:UmJEkYDO
そいつはわたしのおいなりさんだ
673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/26(金) 23:24:25.91 ID:ACR99eg0
>>672
いいや違う。わたしのだ
674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/01(木) 21:27:26.63 ID:Vap4v2DO
みんな忙しいのか?
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/02(金) 12:53:16.72 ID:02DFwNE0
別に・・
676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/02(金) 20:54:17.65 ID:Um9rxHgo
忙しいのは俺だけか?
677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/08(木) 09:22:12.38 ID:vmpUWcE0
シシトウが来るまで死守だ!
左舷撃ち方始め!
678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/08(木) 20:24:35.01 ID:3u6qgMDO
とりあえずこのスレ終わるくらいまではたまにはムナゲも顔だしてほしいな。執筆活動等忙しいと思うが
679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/12(月) 14:46:08.89 ID:uoAza8k0
弾幕薄いよ何やってんの!
680 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/13(火) 00:15:16.39 ID:qUQXVzY0
ごごごごめんなさい><
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/16(金) 00:01:00.17 ID:9LW4AJk0
ムナゲは、もう…
既に、卒業してたのに、俺たちのために実況してくれていたんだよな…

Mとダメになった時、シシトウとの居酒屋、Kとの掛け合い、JとSとの事まで。

大分、俺たちはムナゲとシシトウに世話になった。

もう、肩の重荷を下ろさせてもいいんじゃないか。
682 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/19(月) 04:01:03.79 ID:MWToK2DO
お疲れ様
683 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/04/24(土) 06:37:27.78 ID:kXSi1MDO
さらしあげ
684 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/04/26(月) 23:31:43.53 ID:C7PCqgDO
あぶらあげ
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/27(火) 07:11:38.25 ID:h9PmE9wo
厚あげ
686 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/29(木) 09:58:44.08 ID:lfniRwSO
からあげ
687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/29(木) 13:22:58.69 ID:DlV0.QDO
たつたあげ
688 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/04/29(木) 21:45:32.34 ID:wO4/6Zw0
もみあげ
689 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/30(金) 18:56:27.74 ID:L4l8DjEo
たこあげ
690 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/30(金) 19:28:10.07 ID:hyY1ooDO
あげたま
691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/05/01(土) 06:52:05.75 ID:yrD0GUDO
あげまん
692 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/05/06(木) 00:07:35.58 ID:hNKlW.DO
あげぱん
693 :ムナゲ ◆FPw89/U.qk2010/05/06(木) 02:47:14.05 ID:FukSXkQo
こんばんわ、ムナゲです。お久しぶりです。

ただいま、あるアーティストのアルバムを制作しております。

完成は夏ごろになるでしょうか。

完成したら、皆様にも是非一度聞いていただけたらな、とおもっています!!


そんな都合で忙しくさせていただいておりますが、また時間のあるときに近況報告などさせていただきますね!!


結局シシトウはこなかったようですがww

今度とまりにきたときにでも、コメントかかせてみますね!!


ではまた☆
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/05/06(木) 05:10:34.97 ID:y.u9P1Io
お仕事がんばって!
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/05/06(木) 11:40:50.23 ID:Z0qbYgDO
ムナゲキター!

ちなみに俺は今日が約束の日。
今日で四年つきあった彼女と終わる…
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/05/06(木) 22:17:05.72 ID:t8rs5yMo
ムナゲ乙
697 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/05/06(木) 23:13:40.24 ID:ZXsKBJso
ムナゲきてたのかww
698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/05/06(木) 23:35:09.41 ID:JWSd50s0
買いてぇ

>>695
終わりは始まりだよ。
699 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/05/10(月) 05:39:03.26 ID:03F.xh.0
やべぇ、ムナゲきてたのか!!うわー
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/05/27(木) 22:40:36.66 ID:oMLImgDO
はじめまして

ムナ ムナ子です
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/05/28(金) 05:41:58.03 ID:3fCR0L2o
ムナゲ忙しそうだな
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/01(火) 19:37:12.76 ID:NqNmA.DO
なんだか寂しいスレになったなぁ
703 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/06/08(火) 02:41:41.41 ID:wXVFHMDO
たまにはきてくれサー
704 :ししとう[sage]:2010/06/12(土) 11:20:01.53 ID:Rtvo9wDO
結婚しました
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 18:10:49.54 ID:bNv2PsDO
>>704

釣りか…
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 21:38:08.98 ID:W..LZuoo
本当だったらおめでとう!

707 :ししとう[sage]:2010/06/13(日) 00:59:24.83 ID:C.IWOewo
ムナゲは好きです、でもぞうさんの方がもっと好きです(#^_^#)
708 :ししとう[sage]:2010/06/13(日) 13:55:28.57 ID:vCz5coDO
上の人偽物です、やめてください。

でも私も偽物です。てへ
709 :ししとう[sage]:2010/06/13(日) 19:16:34.08 ID:c/z6rc.o
住人が、ししとうになりすまして、ムナゲを弄るスレになったのか?
710 :ししとう2010/06/14(月) 22:01:48.98 ID:CCVKgQDO
日本代表頑張ってください
711 :ししとう2010/06/17(木) 15:21:58.20 ID:tzo4LkDO
スペイン負けた

日本もオランダに勝てるかも
712 :ししとう[sage]:2010/06/17(木) 22:54:29.20 ID:5o.Y89so
ウサギさんが好きです、でもムナゲのぞうさんの方がもっと好きです
713 :ししとう[sage]:2010/06/23(水) 00:17:57.10 ID:ACOKjn60
久々に来たら変な流れになってるなww
714 :ししとう[sage]:2010/06/23(水) 16:19:51.62 ID:PJJV7aA0
どうやってオチつけるんだww
715 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/07/02(金) 18:57:09.26 ID:3a/RzwDO
報告おそくなってすみません。ししとうです。
なんか偽物がいっぱいいたのでびっくりしました。
ムナゲは音楽頑張ってますよ。
また報告しにくると思います。
716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/07/02(金) 19:06:54.12 ID:hGuePkDO
ししとうちゃん

本物?
717 :ししとう[sage]:2010/07/02(金) 21:52:32.15 ID:Z2MbOE.o
報告おそくなってすみません。ししとうです。
なんか偽物がいっぱいいたのでびっくりしました。
ムナゲは毎日ヌチャヌチャ頑張ってますよ。
また報告しにくると思います。
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/07/05(月) 12:50:54.84 ID:Ta9EhgQ0
おいおいww
719 :ムナゲ2010/07/10(土) 22:51:40.76 ID:oNBRnlk0
みなさんお久しぶりでございます。
Win7なPCにしまして、すっかりトリのつけかたを忘れました;;

今はまだ専用ブラウザを入れていないので、こちらから書き込ませて頂きます。

さて、最近はとあるアーティストの方のプロデュースをさせて頂いております。
レコーディングやら何やらで忙しかったのですが、いよいよ今月末、ミックスが仕上がり、
9月には無事発売を見込めそうです。

諸事情により初回流通はないのですが、さまざまな方法でみなさまのお耳に届けられるよう、
調整をしている最中でございます。

自分はこのアルバムに全面的にかかわっておりまして、自信の一枚でございます。
公式サイトがオープンしましたら、ここにリンクを張りに参ります。

是非、みなさまにお耳通しを頂きたい。心からそう思っております。
近々、近況報告を兼ねまして、大量更新したいと思いますので、
よろしくお願いいたします。
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/07/10(土) 22:59:52.99 ID:pT.ynJso
色々楽しみだ!
721 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/07/10(土) 23:17:56.19 ID:S6YxQ7Yo
楽しみに待ってるよ
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/07/11(日) 03:48:24.28 ID:3LWaUwk0
うおー!wktk!
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/07/11(日) 07:38:35.44 ID:e4.hnKso
パンツ脱いで待ってるぞww
724 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/07/11(日) 09:59:30.20 ID:DnjPlF2o
待ってたムナゲ!!wktk!!!
725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/07/11(日) 15:28:25.35 ID:2X6/JBQo
ムナゲが…きて…るぅ…ビュルッ!
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/07/15(木) 15:27:11.67 ID:nPtQnrY0
これは本物か!
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/07/28(水) 14:58:09.03 ID:omPxr.w0
べ、別にふと気になったわけじゃないんだからねっ
728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/07/29(木) 20:03:15.70 ID:oLmPFgDO
そろそろ顔だしそうだな

あのこは優しかったってスレ、今でも関係者のスレがあるんだけど知ってる人いますか?
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/06(金) 19:26:22.17 ID:Gwpn2ig0
>>728
知ってるがスレ違だ
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/06(金) 21:55:15.28 ID:jUaPzgDO
>>729

お願いします。いくら探してもわからないのです。
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/06(金) 21:58:26.32 ID:gozvFAgo
>>730

ないしょ
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/08(日) 10:35:33.81 ID:BmMm8cDO
>>731
どうしても?

その後の二人の関係が気になって気になって仕方ないです。
733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/08(日) 13:47:15.64 ID:cyde9qYo
>>732
少しだけ

バカは相変わらずバカ
734 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/09(月) 16:25:15.89 ID:OgtORHwo
>>732
わかれそう
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/11(水) 11:34:43.60 ID:clkzCJc0
>>732
昨日の晩久しぶりにきてたな
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/08/11(水) 13:33:05.80 ID:pIXtk0Yo
 
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/12(木) 23:19:41.51 ID:KpSi8oDO
>>735


ヒントください
738 :ムナゲ2010/08/13(金) 11:17:31.68 ID:LOEPMZs0
お久しぶりです。ムナゲです。
プロジェクトが無事に進み、ようやくCDの発売が決定いたしました。
ここで僕が関わっていたアーティストの名前を公開したいと思います。

翁 鈴佳 (オキナレイカ)
新アルバム「アイウエオキナ」発売記念ライブ
発売日 9/17日 
新宿たかのや 詳細未定

アーティスト名をぐぐってもらうと、ブログやWIKIに飛べます。

尚、該当アルバムはiTunesをはじめとした各種ダウンロードサイトで配信予定です。
よろしければ、ご視聴を頂けたらと思います。

また近々、アルバムの内容を凝縮したサンプル版音源を動画共有サイトにUP予定です。
ご興味があれば是非、お耳通しを頂けたらと思います。

ちなみにこのアルバムのプロデュースを私ムナゲが全面的に担当しており、
アレンジャー、ライター、サックスプレイヤーとして参加しております。

個人情報はあまり調べないでね☆

ではまた近々更新にもどってまいります!
739 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/13(金) 13:59:57.31 ID:y.jCPs6o
調べなくてもブログ見ればすぐ名前わかっちゃうだろww

新宿ならすぐ近くだし行けそうだな
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/13(金) 16:15:06.61 ID:wkBdIOso
どっちがムナゲ濃いのかって話しだなww
741 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/16(月) 13:03:14.61 ID:tSFVEe60
いやむしろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/16(月) 18:04:06.82 ID:m.9HsGk0
ムナゲきてたぁぁ発売おめでとぉぉ
翁 鈴佳のブログ追っていくと。。。。。wwwwwwwwwwwwwwwww
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/17(火) 16:10:55.14 ID:1wMQE560
そういや27歳になったのかな?
744 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/08/18(水) 22:45:27.01 ID:7fQMJaAo
>>738はトリップがついてないから、まったく無関係な人の宣伝のような気もする。
こんな過疎スレで宣伝しても、仕方ない気もするけど。
745 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/19(木) 09:04:46.43 ID:Yfw53r.0
それなら特定されるようなネタを書くのは意味が無い気がww
746 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/08/19(木) 19:11:38.00 ID:v/u1IIAo
パー速からムナゲデビュー、住人大喜び\(^o^)/

そんな感じでも言いと思うが?

見にいって、笑っちゃ駄目よwwwwww

747 :ムナゲ2010/09/13(月) 11:30:57.24 ID:xiLaDFQo
お久しぶりです、ムナゲです!
748 :ムナゲ2010/09/13(月) 11:35:10.87 ID:xiLaDFQo
操作みすしました・・・
やっと専用ブラウザを導入しました!トリのつけ方どうやるんだっけ・・・・

さて、下記URLにて翁鈴佳のCD、視聴出来ます!!

今回はインディーズレーベル(ムナゲ所属事務所のレーベルです)からの発表となっています。
今回の楽曲のほとんどは私ムナゲがディレクション指定してます(名目上は本人アレンジにしてある)

是非お耳遠し下さいませ!!

http://www.myspace.com/lingjia

なお、今回のアルバム発表をきっかけに、翁鈴佳が再びメジャーレーベルにて活動を開始する運びとなりそうです。

749 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/09/13(月) 15:07:30.11 ID:RnunR/2o
お、ムナゲだww
早速聴かせてもらいまーす!
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/09/15(水) 00:59:23.72 ID:AmVJU6go
ムナゲ!!ひさしぶり!!
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/09/16(木) 15:18:06.24 ID:tU0a9EM0
おりょ?ムナゲさんじゃありませんか!
752 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/09/16(木) 20:17:28.49 ID:.aW6tSoo
PHOTOSがけっこう気に入った。
753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/09/17(金) 13:23:57.27 ID:caxZuMDO
ムナゲ久しぶり!

曲聞いたがジャジーでカッコいいね。
754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/09/19(日) 13:29:45.75 ID:ICq.LQIo
age
755 :ムナゲ2010/10/07(木) 10:28:43.94 ID:AvawBbI0
http://www.youtube.com/watch?v=YjO-n-8jH00

簡易版イメージ動画が公開されました。

また、レコチョク、dwango、mu-mo、mora、iTunesで配信販売しております。

特にiTunes、iTunesStoreでは長時間の視聴も可能なので、この機会にぜひお願いします。


加えて一点、報告です。

Kがいよいよ海外に飛び立ちました。今回は様子見という事で、半年間のスパンで一度もどってくるようです。

時間を見つけて報告したいと思います。
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/08(金) 11:26:20.98 ID:Gb3yZZs0
期待上げ
757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 03:40:35.65 ID:yxacaG6o
Kが行ったか…でも二人なら大丈夫だと信じたいね

ムナゲはなんか報告ないのww
758 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/11/21(日) 17:07:52.41 ID:fw74r2AO
やっほー上げ
759 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/12/14(火) 11:43:08.93 ID:qE16KEDO
年末あげ

もうすぐクリスマスだが、ムナゲはどうしているのかね?
760 :Are you enjoying the time of eve?[sage]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:03:37.40 ID:TB.Dd5w0
ムナゲとシシトウのクリスマスはどうなってるのかな〜
761 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/04(火) 12:58:21.58 ID:3MbjpYDO
あけおめあげ。

リア充なムナゲはもうこのスレなど忘れてしまったのか…
762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/01/10(月) 00:41:21.52 ID:gT3zWYqDO
一年ぶりに来た!!ムナゲー!!
763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/01/31(月) 20:28:03.90 ID:JvAgwWcIO
ムナゲーッ
764 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/02/02(水) 14:33:36.89 ID:AP0nRS6n0
2月・・・バレンタイン?
765 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/02/14(月) 16:49:51.98 ID:Sg4/DXCDO
あの騒がしい仲間たちとの続きが知りたい…
766 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/03/14(月) 01:39:57.44 ID:Tj2dFPtbo
みんな、無事か?
767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/06/04(土) 21:59:03.92 ID:fqUF0ugf0
便りのないのは良い便り?
768 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道)2011/07/05(火) 11:38:54.38 ID:PnMqUX7w0
しばらくぶりに来た
動き無しか…
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/28(木) 11:29:46.03 ID:OlYdu+oDO
最近パー速で気にしていたスレがなぜか落ちてた

だから一応ほしゅ

ムナゲ、元気にしてるか?
770 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/28(木) 11:30:29.19 ID:OlYdu+oDO
最近パー速で気にしていたスレがなぜか落ちてた

だから一応ほしゅ

ムナゲ、元気にしてるか?
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/28(木) 11:30:56.85 ID:OlYdu+oDO
最近パー速で気にしていたスレがなぜか落ちてた

だから一応ほしゅ

ムナゲ、元気にしてるか?
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/08/12(金) 20:16:31.91 ID:uuu9RsjDO
むなげ出てこい
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道)2011/09/08(木) 15:05:41.45 ID:cgM9wO44o
ムナゲなにしてるのかな?
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/09/16(金) 00:02:53.38 ID:2AugPGWDo
もうすぐ1年かー
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/10/23(日) 20:57:18.79 ID:dFv1e1SDO
ほしゅ
776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です)[sage]:2011/11/08(火) 12:43:42.23 ID:VTcBbigZ0
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です)(兵庫県)[sage]:2011/11/08(火) 19:27:05.60 ID:5fO6q62Ho
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です)[sage]:2011/11/09(水) 01:00:31.04 ID:GFWJTqJDO
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(東京都)[sage]:2011/11/24(木) 18:19:43.81 ID:LiLsUOsd0
780 :以下、三日土曜東R24bがお送りします[sage]:2011/12/09(金) 16:11:03.66 ID:dYBtcapa0
おおまだ残ってたのかwwムナゲどうしてるかねwwwwww
781 :道産子2011/12/15(木) 14:01:36.67 ID:UL64jl62o
ムナゲ〜!
生きてっか〜?



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