以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2011/10/08(土) 23:28:50.83 ID:wsVOhM3AO<>厨二敵能力やるからスレへようこそ
そしてこのスレを開いてくれて有り難う
ルールを読んだ後は厨二妄想を爆発させよう

【基本ルール】
貰った能力でロールする。
※授与スレは下にあります。

荒らしは全力で華麗にスルー。
※荒らしに反応した人も荒らしです。

チート無双、無理やりな防御&回避、確定攻撃は禁止。
※1 酷い場合はそっと言ってみよう。
 ただし煽るようなキツい言い方は好ましくないです。
※2 たまには攻撃に当たりましょう。
 いつもと違うスリリングな闘いをしてみよう。

老若男女に人外キャラまで自由にどうぞ。
※好きなキャラを演じてスレの世界を楽しもう。
 ただし鬼だから怪力、天使だから空を飛ぶ等は勿論なし。

一言「書き込む前に更新すると幸せになれるぞ!!」

――キミはもう 目覚めたかい――?


只今の能力授与スレ→http://yy72.60.kg/test/read.cgi/vipdetyuuni/1315330503/
@wikiURL→http://www26.atwiki.jp/vipdetyuuni/
vipが落ちてるときは避難所へ→http://yy72.60.kg/vipdetyuuni/<>厨二能力授けるからもらったらそれ使って闘え 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage saga<>2011/10/09(日) 00:47:22.92 ID:k9YXfadx0<> >>1乙です

前スレ→http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1316852017/ <> 【真双戒剣】<>sage<>2011/10/09(日) 01:07:13.34 ID:JI8fgC0IO<> いちおつ! <> 【煉獄業火】@wiki【操作系】<>sage saga<>2011/10/09(日) 09:38:22.96 ID:LluG+dUf0<> >>1乙 <> 【万世統治】〜Queen of the world〜<>sage saga<>2011/10/09(日) 21:08:59.71 ID:Bi2h91Gco<> >>1乙ぅ! <> 【Upper Wing】<>sage saga<>2011/10/09(日) 22:52:01.56 ID:k9YXfadx0<> 前スレ>>1000

「……すごく便利だね、それ」

【あっという間にお嬢様ヘアーを取り戻した少女】
【それを見ながら自分は髪型を崩さないようポリポリと頭を掻き、羨ましそうに呟く】
【我が家の庭木にこんな機能があれば、朝に髪を整える手間が省けるかもしれない】
【これをセットするのに結構時間が掛かるのだ】

「正義の味方、か。 なら俺と一緒かな」

【少女のらぁめんトークを聞き流しながら、胸のバッジを右手で撫でる】
【『絶対的正義』の象徴が街灯の明かりを受けてきらりと輝く】
【実際には全然似合っていないので、どう見てもそうには見えないのだが】

「(――――コンビニ……)俺、ちょっと用事を思い出したからもう行くよ」

【何を思ったか唐突に別れを告げる男】
【勘の良い相手であったならすぐに理由が分かっただろうが】
【勿論大好物の肉まんを買いに行くために決まっている】
【仕事の残り? そんなものは先週の内に燃えるゴミに出してしまった】

「あ、そうだ」

【立ち去る前に、右手を背中の黒翼の一つに回しその中から羽根を一枚抜き取る】
【顔を顰めている所を見るにちょっと痛かったらしい】
【黒曜石のような金属質の光沢を持つ、独特な形状の其れを少女に差し出す】

「はい、これあげる。 家が無いなら D.O.T.A って所に行ってこの羽を見せれば俺の部屋を使えると思うよ」
「誰に貰ったか訊かれたら、 追川 労(おいかわ つとむ) がくれたって言えば分かる筈だから」
「それでも駄目なら 桜井鈴霞(さくらい すずか) って言う人を呼んでもらって同じように話してみてね。 それじゃあ」

【怒涛のような語り口ですらすらと述べて、少女の手に羽根を押し付けた】
【そして軽く手を振って急ぎ足でその場を後にする】【止められなければそのまますぐに姿を消すだろう】 <> 【万世統治】〜Queen of the world〜<>sage saga<>2011/10/09(日) 22:59:45.35 ID:Bi2h91Gco<> >>6
溢れる愛の成せる技、ですのよ。

【くすり、と微笑みをこぼしながら、少女はそう言い放った】
【世界の全てにカリスマを振りまき、そして愛を撒き散らす、そんな少女だった】
【木々がしゅるしゅると髪を整えた後に、戻っていき】
【少女は貴方のそのバッジを見ると、ぼよよん、と割りと豊満な胸を逸らして、見せつけた】

‥‥ふっふっふー、私もランカーなのですわ!

【ランカーナンバー、777。番号的には割と低い部類なのだが、ラッキーナンバーであった】
【個人的に、このb気に入っているようで、自慢のナンバーなのであった】
【とても戦闘をする部類には見えない少女、此方もまた、似あっていはいないのだったが】

――そうですの、じゃあ私もそろそろ眠りましょうか。
大ちゃん、寝床をお願いいたしますわ。

【地面をぽんぽん、と叩くと、ずずずずず、と地面が鳴動し土でできたかまくらが生まれるのであった】
【其処に、リュックをしまい込み、寝袋をリュックから取り出した少女は、唐突に貴方から差し出された羽を見て、きょとんとした様子で】

あら、ありがとう御座いますわ!
うーん、野宿も新鮮なんですけど、やっぱりベッドも恋しいですものね、今度使わせてもらいますわ!

【そう言うと、おやすみなさいませー!と笑顔で言いながら手をブンブン振って貴方を見送っただろう】
【その後は、かまくらに潜り込んで、すーすー、と公園で寝始めるのであった。図太い、図太すぎる少女であった】

/*乙でしたー!とても楽しかったのですよ!*/ <> 【Upper Wing】<>sage saga<>2011/10/09(日) 23:12:27.00 ID:k9YXfadx0<> >>7

【とあるコンビニ】

「やっぱり肉まんが一番かな」

【少女と別れた数分後、異形の男は嬉しそうな顔で熱々の肉まんを頬張っていた】
【左手のビニール袋には同じものが山ほど詰められている】
【それを持って外に出ようとするも、そこでピタリと足を止めた】
【何かを思い出したらしく、その場でしばらく考え込んでいた】
【唐突にくるりと振り向き】

「……あの、肥料ってどこに置いてるのかな?」

【近くに立っていた店員にそんな事を問いかける】
【少女に言われたことを思い返し、とりあえずは出来る事から始めるつもりのようで】
【戸惑い顔のコンビニ店員と何やら真剣な表情で話し込み始めた】

【家庭菜園の肥料を探し求めて、黒翼の白い男が町中のコンビニを文字通り飛び回るようになるのはまた別の話――――――――】



/絡み乙ありでしたっ
/自分も楽しかったです! <> 【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 <>sage<>2011/10/09(日) 23:27:20.41 ID:lL8FLCnYo<> 【秋の夜。風は冬から夏からも離れ独立したような涼しさを纏って都市を行く】
【その風はビルの間を縫い何れ陰に埋もれた道を明かす。その奥には今は使われていない闘技場】
【舞台であったであろう高台に立つは紫陽花色の長髪を隙間風に揺らした黒衣の和服美人】
【彼女の腰には二本のレイピアが刺さっていた。彼女はおそらく剣士なのであろう】
【渦巻く熱気はなくそこには寂れた風と涼しさを通り越した無音が気温を操っていた】


(絡み街です出来れば戦闘希望) <> 【互信光臨】 @wiki<>sage<>2011/10/09(日) 23:50:49.72 ID:OkYd7t+n0<> >>9
『解らない、私達がどれだけ悪に立ち向かう力が備わってるか』

暗闇を縫う様に静寂の膜を破き捨てる様に現れるーーー闘技場から、ひっそりと
息を[ピーーー]様にして、その不文律は正と悪という概念とは無関係なまま
ただ純粋な力の在処を求める迷える戦士達の声であった
きっと、此の闘技場へ足を踏み入れた時点……ーーー互いの了見なんて必要無いのかも知れない

「私達が、此の力を持つべきなのか、一つの試練を課さないとならない」
『死力を尽くせるか尽くせないか、一人前の戦士にならないと、解らない』
「おねーさん、貴女を実力者と見込み、能力者として、付き合ってくれるかな?」


『「ーーー決闘をーーー」』


初対面などきっと関係は無い、其れは武士の鞘当てに近い、対面の挨拶の様なものだ
闘技場に集まる人とはそう言うモノなのだろう
何を求めるか、何を課するかなど闘う上では、建て前でしか無い。

金髪の少女と黒髪の少女は互いの掌を返し握り拳の甲を見せるように胸元を押さえては
相手の応えを待ちつつ、構えて居る、視線で語り掛ける様に
其れに失礼千万や無作法など必要無い事は、二人の燃え盛る瞳を見れば解るだろう <> 【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 <>sage<>2011/10/10(月) 00:04:33.96 ID:xuOrl/nzo<> >>10
【闘技場の照明は不安定な光を放ち続ける】
【その光がついに消えるその時であった。別の照明に明かりが灯る】
【偶然かそこにいた二人を照らしライトアップを演出した】
【女はゆっくりと面を少女らに向けた、瞳は金色である】
【二人を相手にするというのは決して悪くはない。女は二つのレイピアを抜き】
【氷のような刀身で薄い明かりを増し、二人に承諾の意を述べた】
【余計な言葉は要らない。二人の熱意を受け止めたのだ】

覚悟はあるようね。名は名乗らない、ここで死をもたらすような戦いは禁じられている。

【そう告げる、女は右手に携えたレイピアを金髪の少女に突き出し滑るように踏み込んだ】
【おそらく回避すれば左手のレイピアによる追撃が予想できるが?】 <> 【震撼奏音】 授与スレ490参照<><>2011/10/10(月) 00:20:19.47 ID:QD7x3FHso<> ────……何処か果てにある異国の歌が止む頃には、日は落ち月が姿を表し
朝、昼、と鋭く吹いていた風は夜の冷たさを持ち穏やかに暗い海を撫でていた。

「…………ン」

埠頭の先端で、歌い終えた青年は雪の様に白い腕を天に掲げる様に身体を伸ばし。
コキリ、と。小刻みに中で響く音に磨かれた石榴石に似た瞳を閉じて、味わう様に

……そしてそのまま────水飛沫

操り人形の糸が切れた様に崩れ落ちた彼の身体、包む静寂を壊す様に派手に音
鏡の様に夜空を写す深い海に漂う彼は、鼓膜を摩る波の音色に瞳を閉じて……
夜空に佇む満月の白銀色の光は、そんな彼を見守り……朧に映るは海月の如く。


つまり、海に浮かぶ夏場の学生服を着た青年が一人で


<> 【互信光臨】 @wiki<>sage<>2011/10/10(月) 00:27:34.77 ID:wFmgZ9bk0<> >>11
「来たッ……!!」
『てか変身してる暇が無ェ!アレやるぞアレッ』

二人は滑る様に踏み出す相手の流れる迅速な動作に眼を見開かせる
二人で闘う、と言う事実は二人の実力が均一である事から発揮される……ーーー
二人が跳躍し華麗に一回転して“互いを”後ろ飛び蹴り成す、パッと見仲間割れに見える

其れは

互いの足の裏と裏をぶつけ合い、互いの反発力で瞬発力と跳躍を高める
高等技術な上に息が合ってないとなせない芸当ーーー反転キック

「よしッ!!」
『此処からならッッ!!』

『「ーー変んんんッー身ッッ!!!ーー」』

其れに寄り二人は互いの距離こそ離れるも、相手の攻撃を回避する上に、一時的とは言え
レイピアの間合いから逃れるだろうーーーその間に、二人は掛け声を為してライダーポーズを
取る、時間が無いから決め台詞は省略らしいです

『「Double Justice……ーーー」』

二人の体には紅い炎が纏い、其の炎が服を炭に変えたと思いきや、服装は漆黒の制服に
変わっている、指輪が発光を為し、何かの数字を表示させる
《ーー互信出力信頼度68%》 <> 【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 <>sage<>2011/10/10(月) 00:45:27.18 ID:xuOrl/nzo<> >>13
【滑るように相手の下に踏み込む速度は氷上を走る白熊並みか】
【だが、直線であるが故に横へ回避すれば問題はない】
【女はその行動の意味をよく理解していた、だから二人が分断するのを狙ったのだ】
【しかし、二人が放ったことはそれぞれが飛ぶ先を決められるという行動。速度もタイミングも一致か】
【女は左足を軸とし動きを止め、すばやく黒髪の少女を狙う。何かポーズを決めているが能力の発動条件であろう】
【ならば片方だけでもタイミングをずらしてしまえばいい、女は二本のレイピアを向け疾走する】
【が、突如少女が発火。能力の特性上炎に対しては力が弱まる。それも異能で発生させた炎だ】
【女は弾き飛ばされ、向かい側にいる少女に向かって飛ばされないようにレイピアを床に突き刺す】
【その勢いで舞台は凍てつくが、おそらく二人には届かないであろう】

……炎相手では勝負にならない……抜ける手段はない。
……いきなりにして手詰まりか……

【二人が発火を終え、そこにいたのは二人の女戦士。おそらく身体能力も上がっているであろう】
【女はレイピアの刃を下向きにし腕をクロスして様子を見る。まず勝負にならないが】 <> & ◆lPlOUr0KQOIZ<>sage saga<>2011/10/10(月) 00:45:54.08 ID:Wk+Ivfgn0<> >>12

今日は月が綺麗だ。そう思いながら海を見ていると
水しぶきを伴い何かが海に落ちる様な音が聞こえた

多分一人しかいないと思っていたために
その音が他人の存在を示唆していると即座に理解した

私はその音の方へと足を運び、海に浮かんでいる青年を見つけた。
寒さを実感し始めるこんな時期に海に入るとは不思議な感性を持っているのかなと
ついぞ疑問に感じて、それが表情に現れながらも私は声を掛けた。

「こんばんは。……この時期の海はどうです?冷たいですか、それとも心地よいですか?」

どんな風に答えが返ってくるか少し興味を持ったから、こんな行動をとったんだと思う。 <> 【常盤を見詰める子の星】- Firmament Hirondelle - <>sage saga<>2011/10/10(月) 00:46:17.18 ID:Wk+Ivfgn0<> /名前ミス <> 【震撼奏音】 授与スレ490参照<><>2011/10/10(月) 01:01:12.57 ID:QD7x3FHso<> >>15
/……そーり見逃してました……しばしお待ちを…… <> 【互信光臨】 @wiki 残4<>sage<>2011/10/10(月) 01:05:50.75 ID:wFmgZ9bk0<> >>14
「おぉぅ、氷の剣か……ーーー鎮火はされそうだけど、火力は勝てそうだね」
『相手さんも、想定外みたいだ』

自分等でも体から炎が溢れる程に、火力が有り余ってる事に驚いて居る、信頼度の
為せる技だ、逆にやりにくそうな相手に目を見張ったのか、他を押さえ気味に
炎を足の部分のみに、凝縮させるーーー

「侮辱するつもりは無いけど、蹴りと突きのガチンコ対決はしたいから火は押さえ気味で!」
『ま、殺し合いな訳でも無ェから妥当かね……』
「……ーーー勝ち抜きの極刃空手の方式だね、まず私から」

純粋に蹴脚の師範たる武道家として、対面する様だ、単純な相性で
楽勝してしまっては意味が無い、常に対等か縛りを込めた場面で対応し
互いに技を極めてこその決闘、二人には勝敗よりも己を高め合う事を目的として居る
ーーーまず、灯火だけ突っ走る、直進的に

「ーーー勢ッッ!!!」

間合いに入る直前に炎を纏った脚で地を蹴り、右膝を浮かす、蹴りの連打での応酬に向く
テコンドーの構え、そこあから浮かせて左足を軸に腰を入れた蹴りは
迅速に相手の顔面を捉えると思いきや、Z字の軌道に鮮やかに転換し
相手の膝を狙う下段蹴りーーーフェイントと牽制 <> 【震撼奏音】 授与スレ490参照<><>2011/10/10(月) 01:11:15.31 ID:QD7x3FHso<> >>15

「……気持ちイイよ。身体が、心が。全部が全部夜空に溶け込んでいく様に」

「冷たい、と言う感触は当たり前にある。けど……それもまた心地よさ、かな?」

夜風に流れて届く少女の声に、身体を広げ浮かぶ青年は彼は瞳を開ける事なく。
穏やかな微笑み染めた、唇が紡ぎ出すのは硝子の様に澄んだ声が作る言葉

彼は、ただ海を漂う。
彼は、ただ夜空に浮かぶ

「全てには、歌がある。僕はそれをただ味わうだけで、幸せ、なんだ。」 <> 【常盤を見詰める子の星】- Firmament Hirondelle - <>sage saga<>2011/10/10(月) 01:18:59.22 ID:Wk+Ivfgn0<> >>19

「そう…ですか。それは良き事で。
 …もし私もあなたと同じようにすれば同じ心境に至れますでしょうか?」

一片の曇りも無く穏やかな微笑みを見せる青年を見て本当に気持ちよさげに見えた。
だから私も同じことをすれば、同じことになるのだろうかと疑問を口に出していた。

すると、歌と言う言葉を耳にした。歌…なんだろうそれは。
言葉だけは聞いたことがあるけれど、その中身を私は知らない。

「歌…ですか?すいません私は無知なもので歌と言うのが解らないのです」

気持ちよさげな青年の気分を害するのではと思いながらも言わずには居られなかった。 <> 【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 <>sage<>2011/10/10(月) 01:31:31.59 ID:xuOrl/nzo<> >>18
【自身の戸惑いを見破られたのか相手は鎮火している】
【相手の話し声もなんと句なく察しており決して侮っているわけではないようだ】
【能力上それを突き破る技もないわけで、ならばこちらも氷の力をある程度抑えるしかない】
【とはいえ、ある程度は使用する。凍ったリングはあくまでリスキーな戦闘を楽しむための余興】
【互いにこのステージで『奔る』事は理解しているのが幸いした。本気は出せる】
【そう思案しているうちに黒髪の少女が向かってくる。こちらの刃を下向きにした態勢だけは変えない】
【こちらに向かってくるよりも速く振り上げた蹴りはおそらくそれだけ威力とリーチ、つまり踏み込みに自身があるということ】
【だがこちらも、洞察力だけは相手の上を行く。空気を読むというのが自身のような二刀流には必須なのだ】
【体を捻らせ、わずかに冷気をまきながら相手の蹴りの向こう側と称すべき方角に身を向かわせる】
【バレエの回転のように相手を始点にするように後方に回るアラウンドステップ。うまく相手の背中を取れば】
【一度相手の背中を見たうちに相手の背に背を向け腕のクロスを解き、レイピアを振るうであろう】

――失礼。

【刹那、斜十字の氷刃が相手の背中に刻まれる。背を向けて放つという荒業の一つの派生だ】
【本来ならば真空刃で相手の背中を切りつける非道な技であるが故に失礼剣と呼ばれるのだが】
【しかし斬撃には秀でていない女の剣術で斬衝を発生させるには剣以外の力が必須である】
【故に冷気を利用したというわけだ。その隙に女は金髪の方に駆け出していく。二人を相手にするようだ】 <> 【震撼奏音】 授与スレ490参照<><>2011/10/10(月) 01:33:11.74 ID:QD7x3FHso<> >>20
「歌は、歌はだよ。」

「風が奏でる歌。雲が鳴く歌。風が紡ぐ歌、月が微笑む歌。」

僅かな水飛沫が飛んで波紋が青年の周りから漂い、呆気なく姿を消していく。
水を一度だけ掻き分け、声の行く先へ頭部を向け、ゆっくりと目蓋を上げる。
包帯の白と髪の毛の黒が入り混じる、少女を青年の石榴石の瞳は見つめつ。

「でも、僕と同じ事をしても。僕と同じ気分になる事が出来るとは、言えないよ。」

「人は、形を持って、個性を持って、己と言う進化を遂げた。心は孤独になった。」

「だから、僕は、言えないよ。僕と君は、心の形が違うから。知らないよ、ふふ」

ゆっくりと、伸ばされた彼の腕は真上の月を握る様に虚空に手を差し出し指を曲げた。

「答えは、君だけしか、わからない。結果を知る権利は君だけの、所有物。」 <> 【常盤を見詰める子の星】- Firmament Hirondelle - <>sage saga<>2011/10/10(月) 01:47:07.23 ID:Wk+Ivfgn0<> >>22

「―――…?」

言っている事の意味が解らなかった。歌は歌と。
私は首を傾げて思考に耽っていたのだろう。でも自分の中で答えは見つからなかった。

思考から意識を剥がした時、青年の瞳と自分の瞳が合わさった。
その後に紡がれるのは、さっきの問いに対する答え。

「…個性。…心が孤独になった。なるほどそうかもしれませんね。
 あなたと私は全くの別物。ですが、私のコレは個性の範囲で受け入れられるのでしょうか?」

トンと額を指で突いた後に、包帯を手慣れた手つきで解き、目を閉じる。
その後に縦に直線が走り、見開かれるのは――第三の眼。人が持つはずのない眼。
それを以て、相手の五感と自分のそれを同調させてみる。

「…確かにあなたの言う通りですね。
 私はあなたのように穏やかな笑みを浮かべられるほど
 心が安らかにならないようです。唯、冷たいです。私の答えはこんな感じです」 <> 【互信光臨】 @wiki 残3<>sage<>2011/10/10(月) 01:51:51.54 ID:wFmgZ9bk0<> >>21
「ッッ……ーーーさすがに速いなッ」

まるで羽毛の様な軽い動作ーーー簡単に格闘家として重要な対面する“軸”を奪われる
相手のステッポで空を切った右下段蹴りは地を突き、其の右脚を軸足に
素早く相手の方向に振り返る、新体操選手並の体の柔らかさが為せる俊敏さ

が、その頃には、向かう氷刃ーーー其れに対して敢えて、灯火は体勢を崩して
体を後ろ反りにし、地に手を付けたと思いきや的確に刃の面に対して、ブレイクダンスの要領で
反撃は叶わないが、器用に炎脚で防ぐべく蹴り弾かんとする
そのまま目立った追撃がなければ
其の体勢から両手を付きバックハンドスプリングからの華麗なバック転を交え
距離を取るだろう

『ーーーさァて、私も混ぜろよ』

其の先には、隣で右足を前に構え待ちつつ、首を鳴らす怜火、二人がかりで飛び掛からずに
其の技を見ていたらしい、不適な笑みで指で挑発を売る <> 【震撼奏音】 授与スレ490参照<><>2011/10/10(月) 02:04:00.41 ID:QD7x3FHso<> >>23
滑る様に解かれる包帯から零れる黒髪は柔らかくて揺れつ、しゅるり。と衣擦れ
青年の無邪気の色に瞳は鏡の様に少女の一連の動作を映し出し……それは変わらない

「…………」

額に開かれた、瞳。貫く様に注がれる視線。己を覗き込まれる事を彼は知らない。
青年は軽く首を傾けて、瞳に一瞬だけの不思議を映し出して……それだけだった。

「個性、だよ。」

「君だけの物。さっき君が出した答えも君だけの物。」

「心は孤独だから。全てはただ一つ。だから僕の感覚を、君は得れない。」
「ぎゃくに言うと。君の感覚も、君だけの物。その瞳も、それが設計図」 <> 【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 <>sage<>2011/10/10(月) 02:14:13.05 ID:xuOrl/nzo<> >>24
【細身というよりモデル体型といえる彼女の動きは非常にしなやかであり】
【剣士として以外の教養を感じられるものである。この場で深く語ることではないため割愛するが】
【氷の刃は力をいれずとも花びらのように散っていく。もっとも斬り付けて散るというのも技の一部なのかもしれないが】
【細かな欠片で構成された氷の花弁は相手に追撃を許さない程度に視界をさえぎる】
【もっとも花吹雪程度なので腕の一本振るえばあっさりとかき消せる上に火元が近いためにそれは瞬時に消えてしまうであろう】
【しかし、女性は既に金髪の少女に駆け出しており結局追撃は難しいのだが】
【金髪の少女は笑いながら誘発を誘っているのか指が動いていた。女性は表情も動きも変えない】

……既に混じっているものだと思っていたのだけど。

【女はそのまま身を翻し、宙に身を任せる。それはムーンサルトの出来損ないと言えばソレまでだが】
【体は弧を描いており曲線を美しく表現してた、もっとも見るべきは左手のレイピアは引っ込んでいて】
【右手のレイピアはある程度離れているが突きをとどかすには十分だということであろう】

――綜雨翔

【それは刹那にして降り注ぐ突きの雨。女性の右手から放たれるそれは氷の力がなくとも十二分に脅威である】
【空中から放つことで離れれば、その間に距離を空けられてしまう。つまり防御するしかないのだ】
【返り討ちをするにしても拳や蹴りを上に向かって放つだけでも隙が生じる。武器ならば分からないが既には厳しいであろう】
【もしくは炎の誘発を待っているとも取れる行動……いずれにしても二人相手に有効には見えない】 <> 【常盤を見詰める子の星】- Firmament Hirondelle - <>sage saga<>2011/10/10(月) 02:21:38.95 ID:Wk+Ivfgn0<> >>25

三つ目となってもなお少々の表情の変化に留まる青年。
私はそれを見る事は出来なかったが、五感共有によって感じることは出来た。
差別、迫害、そんなモノとは無縁の純粋な好奇心で構成された表情だった。

「…私だけの、もの……」

個性と呼ばれて嬉しくあり、嫌悪するものもあり。
思考と思想までは受け入れるが、三つ目が個性だと認めるのは複雑な心境だった。

「でも、私は今あなたの感覚を得ていますよ。このような状態で心は孤独と
 そういえますか?怖くはないのですか?三つ目の得体のしれない私にそんなことをされて」 <> 【聖夜静鐘】《サイレント・ナイト》 ハンドベルを召喚する神様 @wiki<>sagesaga<>2011/10/10(月) 02:36:22.91 ID:mXE3BlD00<> 【夜、昼間の喧騒はどこへやら、静かな空気が漂う能力者御用達の公園内】

【その女は、秋になって街灯に集る虫が少なくなり、伸び伸びと深夜の読書に勤しんでいた】
【街頭の真下のベンチに座る、長く真っ直ぐで、クリーム色の髪を持った女。 手に持つ分厚い本は、【世界の神話 18】】

……ほう。 そして健気な犬は飼い主を助ける為、龍の住処へと走っていた。か……。

なんと良い話だ。 こういう話を仕事尽くめのファーストにも聞かせてやりたいな、全く……。

【どうやら、神話の話に感動しているらしい】
【そして、女の元職場……天界にて仕事をしているだろう上司のファーストと呼ばれる男に思いを馳せているようで、ぶつぶつ呟く女】

【天界から落ちてきてはや数ヶ月。 いろいろなことがあった】

なんか、色々学んだな……。 この世界から離れたくない。

【なんだかんだで、この世界に情が沸いている女神様だった。 まぁ、この世界にいればそうなるのも妥当か】
【さて、公園にやってきた者には、街灯の下に良く映える髪を持った女が座るこの光景が、どう見えるのだろうか】

/凍結おkな人はドンドンどうぞ! <> 【互信光臨】 @wiki<>sage<>2011/10/10(月) 02:44:36.02 ID:wFmgZ9bk0<> >>26
『おら、脚貸せ、脚』
「あいよっとッ……ーーー」
『良いねェ♪技名はロマンだ、なら私からも……ーーー飛影舞空刃四連脚ッ!!』
「ださっ!」

変な野次が飛んで来ているが、相手が飛翔するのに対し、地対空の不利さから
怜火はアイキャッチと掛け声ですぐ様、灯火に役割を頼むのに対し、灯火は瞬時に理解した
灯火は着地点の怜火の付近に居り、そこから怜火の背に向かい蹴ると思いきやーーー怜火は
空中で、灯火は地上で脚を合わせる形になり
灯火が蹴り、怜火が踏みしめれば強力なバネの要領で、まさに月に飛ぶ兎が如くーーー

『覇ァッ羅ァッッッ!!!』

灯火はその反動で思い切り後ろへ跳んでしまい、怜火は相手の跳躍よりも
更にその上を飛翔し、降り注ぐ斬撃の雨雲の上を取るーーーそこから、背に向けた
体の捻りと落下の反動を含めた、空中にも関わらず、すれ違う形で
怒濤たる炎の四連脚を与えんとするーーー……

『やっぱ改名、天翔四脚刃ーーー』 <> 【聖夜静鐘】《サイレント・ナイト》 ハンドベルを召喚する神様 @wiki<>sagesaga<>2011/10/10(月) 03:11:30.03 ID:mXE3BlD00<> >>28
取り消します。 <> 【常盤を見詰める子の星】- Firmament Hirondelle - <>sage saga<>2011/10/10(月) 03:15:19.55 ID:Wk+Ivfgn0<> /すいません。眠気がちょっとまずいことになってきたのでここで凍結お願いします
多分18時ごろには居ると思います。 <> 【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 <>sage<>2011/10/10(月) 03:17:38.28 ID:xuOrl/nzo<> >>29
【女性は長く宙にとどまれるわけではない。一連の動作が終われば直ぐに着地し止めをさす】
【この技はそういった技なのだ。逃げ場を封じるという大技である、故に複数相手には文字通り刺さらないはず】
【事実、少女二人は突きの直前に逃れており、自身の体よりも先に飛んでいた】
【まさしくそこまでくれば、邪魔をするものはいない。が二本のレイピアで出来る技を態々片手に抑えているのは】
【そこから更に昇華する技があるということなのだ。女は突きに重心を載せ、四連脚のうちに二撃を受ける】
【しかし三回目は重心の変化で回避が可能となり、金髪よりも先に陸に下りる】
【直ぐに体勢は立て直せないが、相手に背を向けるという行為に危機を感じていないのは先ほどの失礼剣で理解しているだろう】
【というよりヒットしたかは不明であるが、左手のレイピアが落下と同時に上に向けられていたのだ】
【おそらく落下の際こちらに当てるならば多少は当たっていると思いたい】


………少し無様ね。いいわ。少しだけ、少しだけ未開発の技を…

【女は前転の勢いを利用して低姿勢による黒髪の拾いを実行する】
【低姿勢すれすれで助走をつけ、相手に追いつこうという算段であった】
【右手のレイピアはまるで相手を空にさらう隼の様に、若干空に向くように向けており】
【そのまま黒髪の服に突き刺さると同時に勢いで突き上げようとするかもしれない】
【もっとも女にはそんな腕力はなく、相手もそう軽くはない。この行動はかなりの賭けであった】 <> 【互信光臨】 @wiki 残1<>sage<>2011/10/10(月) 03:51:05.04 ID:wFmgZ9bk0<> >>32
『(手ごたえは浅い、かッ……今のは自信満々だっただけに、応えるなァ)』

舌打ちと共に、滞空して居た怜火は地上に落ちて行く、途端、怜火と灯火の指輪は
変色し始め、とある数記を始める其れはーー《能力一時解除まで 00:05》
二人の数秒の変身猶予たるカウントダウン焦りと焦燥が見え始める

「ッッこ……こが、ふんばり時ぃぃぃいいい!!!」

後ろに跳んでいた灯火は、着地寸前の後ろ跳びの滞空中、そこで追いつかれるのは予想外
ながらも焦りは、僅かながら火事場の判断力を発揮する様に
着地寸前の体勢から地面を蹴り、空中で体を捻り、僅かに突く先を軸からずらす
そのまま回避のみに留まらず、空中姿勢を維持したまま膝を曲げて
バネの要領で放つ炎蹴脚の連打を放たんとするーーー……

「破ァァッ汰汰汰汰汰汰汰汰ァァァァッッッ!!!!」

其れは空中で一秒間六つ物種類の蹴りを成す、まさに師範並たる蹴りの武道と呼べる
今放つ事の出来る最大限の技巧業
然かし指輪に連なる表記は《能力一時解除まで 00:00ーーTIME LIMITーー》
其れが流れる刹那に蹴りは止み、炎は消え去り、彼女達の服は元に戻るだろう <> 【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 <>sage<>2011/10/10(月) 04:16:58.35 ID:xuOrl/nzo<> >>33
【女はツバメのように低空擦れ擦れを飛翔する。狙いは黒髪の少女】
【かすか、かすかに追いついたが、それでも足りない。構想中の技に持ち込む動きがまだ出来ない】
【そして放たれた突きは刷れて黒髪の服を僅かに裂いた程度であり、動きを停滞させた】
【切れが無い動きの原因は背中の強打。効果はあったのだ、遅効性でもなく振り絞った肉体の限界を縮めていたのだ】
【無論脇下はがら空きで、その隙に猛蹴を受けてしまう。声には出せないくらいに抵抗を不可能としていた】
【一斉に全身に響くような連撃を受け、タイムリミットを示すまで一切に動きは無かった】
【あまりにも猛襲に服の生地までもが持っていかれ、あまり服として体を為していない状況で試合終了となった】

ぐ、……惨敗というわけね。

【あと、数歩、いや後数秒あればもしかすると分からなかったかもしれないが】
【いずれにして敗北を堂々と刻んでいるようなものであった。性格にはまだ動くことは出来るし】
【少なくともこの距離でならば一気に黒髪を沈めることも可能だ。それをしないのは】
【彼女達が戦闘形態をといたから、それ以上の理由は無かった】

【女は痛む体を立たせ、レイピアを腰に収めようとしていたのだった】 <> 【互信光臨】 @wiki<>sage<>2011/10/10(月) 04:48:04.82 ID:wFmgZ9bk0<> >>34
「ぶっはぅぁッ……ーーー」

どさり、っと空中から地上へ落ちる音、絶え間無い疲労感に、緊張感からの解放感を
感じずには居られない、それ位にギリギリ、たった数秒の僅差とも
言えようーーー今や人並みの体力で有る灯火は大の字に寝転がった状態で、グッと片手を上げる

相手は臨戦体勢を解いている、こちらの変身が解けたのを配慮してくれたのに気付き
立ち上がり、一度軽く礼代わりに頭を下げた

『いやはや……ーーー実質、ガチンコの一対一じゃ、かなり危なかったろうなァ』
「ま、コンビネーションの賜物かなっ」
『ぁー……多分、能力の相性じゃね?』
「ぬー……、とりあえずおねーさん、お手合わせ、ありがとうございますッ!」

『(……ーーーまァ、私等も、変身後の弱点に配慮されてる様じゃまだまだって事か)』
『んん、決闘の後で気に駆けるのもアレだけど、良かったら使って下さいな』

二人は互いに礼を為し、長袖の制服の上着を置く、服がぼろぼろになった
せめてもの配慮ーーー能力をフルで使わなかったものの、完璧な勝利とも言えず
怜火自身も己の精進に力を入れるべくに燃えようとして居た
そのまま、何も無ければ、二人は闘技場を去るだろう <> 【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 <>sage<>2011/10/10(月) 05:02:29.47 ID:xuOrl/nzo<> >>35
【女性は腰に巻いた帯に再びレイピアを差し込む。要するに抜き身で持っているのか?と不安にさせているが】
【きちんと内部で収まっているので安心である。それはさておき、少女二人が自分に礼を言った】
【こちらも頭だけを下げ、二人の反省を聞いていた。片方だけなら勝てたとは言わないが】
【二人の協力の上手さが強さに直結してしまっていると判断したのである。口には出さないが】

…どういたしまして。こちらも悪くは無い試合だった。

【女性はそのまま立ち去ろうとしたのだが、長袖の服を渡されてしまう】
【正直二十も半ばを過ぎた女性が女子高生の制服を渡されても困る】
【故に無言で着き返すと、そのまま近くの壁に寄りかかり二人を見送った】

(からみ乙でした!!) <> 【互信光臨】<>sage<>2011/10/10(月) 05:04:51.17 ID:wFmgZ9bk0<> >>36
/っと、こちらこそ遅くまで戦闘、乙っした!遅駄レスにお付き合い頂き感謝ッ <> 【震撼奏音】 授与スレ490参照<><>2011/10/10(月) 10:43:28.07 ID:QD7x3FHso<> >>27
「恐怖とは、無知。」

「人は、知らぬから、恐れ、知らぬから、知ろうと、言葉を交わす。」

「知ろうとするのは、孤独を、埋めたいから、人間して、優しい行為。」

「けど、知るだけじゃ、人の心は、孤独、悲しいね、哀れだね。」

「人の感覚を、得ても、己と言う存在が、また違った、答えを導く、個性」

「ふふ。」

ぽチャリ、夜空を握ったその手を水の中へ音も無く、波紋だけがただ広がり消える。
純白の微笑みを浮かべていた彼は僅かに哀れみに瞳を伏せて己の頬を撫でる人差し指
雪原の様に白く滑らかな頬を、人差し指は緩慢に、下りて最後は顎で動きを止める。

「君のその瞳は、綺麗で、優しいけど、とても悲しいね、知り過ぎてしまうから。」

/ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
……本当に寝落ちしてしまいごめんなさい <> 【真似神偽】<>sage<>2011/10/10(月) 14:33:58.05 ID:u4jBRXHHo<> 【一人のナイスミドルが紳士然と歩いている】
【だが、その顔は怒りに満ち、体内に留まらない怒気が重圧となって周囲に無作為にばら撒かれている】

「……」

【無言で放たれるソレはもはや殺気にも等しい】

【――その歩みの後方】
【ナイスミドルが出てきたのは一軒の三ツ星レストラン】

「――あの店主め 牛肉の産地と品種を偽るとは 言語道断」

【吐き出される言葉は――あー、うん。気にしないでくれるとありがたい】
【そのまま 携帯電話を取り出し ある所へ電話をかける】

「あー 私だ」
「ん? 例の店だがな ―――粛清しておけ 一族諸共だ」
「処理の方法は任せよう 構わん 好きにし給え」

【なにやら物騒な言葉を告げて 電話を切る】

ロキ「――やりすぎじゃろう」
「食の冒涜は 万死を容易く飛び越える それだけの事だ」

【まぁ、ナイスミドルはこんなヤツだ】
【怒気は先ほどの電話で 切り捨てたのか すでに納まっている】

「しかし 昼を 食べ損ねたな 別の店を探すか」
「新規開拓 でもすると しようか」

【そう言いながら ナイスミドルは 町を散策し始めた】 <> 【常盤を見詰める子の星】- Firmament Hirondelle - <>sage saga<>2011/10/10(月) 17:22:21.67 ID:Wk+Ivfgn0<> >>38

「……」

青年の言葉を反芻する。その際に自分の眼を開けた。
すると私の五感と微かな憐憫の眼差しがそこに在った。

「あなたは感性が豊かなんですね。わたしにはそんな事思いもつきませんし
 そもそもそんな事を想った事は無いんです。
 ですが――その言葉は何故だか説得力がありますね」

何処か納得したような表情を浮かべ、顎でとどまった指を見つめていると

「……そうですね。自分でもそう思います。悲しいですよ、いろんな意味で。
 それに私のこれが綺麗で優しいのかは知りません。寧ろ人はこれを忌避するのでは?」
 」 <> 【震撼奏音】 授与スレ490参照<><>2011/10/10(月) 17:56:31.98 ID:QD7x3FHso<> >>40

「人をよく知るのは、優しい行為、だから、君の瞳は、凄く優しい、かな。」

「この世界の形なんて、ただの認識だから、君の瞳の本質は、綺麗だね。」

少女の心の瞳を覗いていた青年はその瞳が閉じたと同じ頃に一度だけ水を蹴った。
……ゆらりと、彼の身体は揺れて海と言う夜空を飛びて、少女の足元に手を載せる

「僕はただ、歌っている、だけだよ? 人の子が紡ぎ出す、歌の数々を。」

「昔、昔から、人は孤独を埋めようと、悩んで、考えて、様々な歌を生み出した。」

「僕はただ、歌うだけ、君の為に歌っているだけ、ふふ、ねぇ、お客さん」

「────君の名前、君と言う存在の証明を、教えてくれないかい?」 <> 【真双戒剣】<>sage<>2011/10/10(月) 18:09:50.83 ID:lHQ5l0hIO<> 【公園。】
【時刻は深夜―――――――当然のように人がいない、静まり返った闇夜の下には、】
【現在一個の人影があった。彼女はベンチに座って、なにやら独り…】

うーむ…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは傍に立てかけられた身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】

【また、季節は移り変わる。夏の蒸し暑さは消え、秋のそこは微かに肌寒い程度で、過ごしやすいもの。】
【夏の暑い時期に多用していた剣の能力―――氷属性は切られていた。】

…ものっそい綺麗になくなってるわね…

【見つめる視線の先には、右手の一本の刀―――――いや、それを刀というにはあまりにもお粗末であった。】
【あるべき部分が存在しない。「柄」と「鍔」そして膝上の深緑の「鞘」。それだけが存在していた。】

…あんのやろう…面倒なことしやがって。…今更だけど…

【剣から放たれるのは濃密な魔カ。遠くからでも感知できるものだが、】
【しかし彼女はそんなことを気にすることもなく、】
【刀身の失われた一本の打刀を見つめていた。】


/なんでも対応 <> 【真双戒剣】<>sage<>2011/10/10(月) 18:10:37.40 ID:lHQ5l0hIO<> 【公園。】
【時刻は夕暮れ時―――――――当然のように人がいない、静まり返った夜の下には、】
【現在一個の人影があった。彼女はベンチに座って、なにやら独り…】

うーむ…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは傍に立てかけられた身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】

【また、季節は移り変わる。夏の蒸し暑さは消え、秋のそこは微かに肌寒い程度で、過ごしやすいもの。】
【夏の暑い時期に多用していた剣の能力―――氷属性は切られていた。】

…ものっそい綺麗になくなってるわね…

【見つめる視線の先には、右手の一本の刀―――――いや、それを刀というにはあまりにもお粗末であった。】
【あるべき部分が存在しない。「柄」と「鍔」そして膝上の深緑の「鞘」。それだけが存在していた。】

…あんのやろう…面倒なことしやがって。…今更だけど…

【剣から放たれるのは濃密な魔カ。遠くからでも感知できるものだが、】
【しかし彼女はそんなことを気にすることもなく、】
【刀身の失われた一本の打刀を見つめていた。】


/なんでも対応 <> 【真双戒剣】<>sage<>2011/10/10(月) 18:11:17.43 ID:lHQ5l0hIO<> 連投すいません… <> 【常盤を見詰める子の星】- Firmament Hirondelle - <>sage saga<>2011/10/10(月) 18:12:24.99 ID:Wk+Ivfgn0<> >>41

「知れてもたかが他人の五感だけです。その人について深くは知れません。
 …ただ、人の痛みを知るという意味では優しいのでしょうね。
 尤も、必要に駆られてそうするだけで、痛みを共有したいからではなく」

『君の瞳はすごく優しい。君の瞳の本質はきれいだね』
まるでナンパ師の投げかける言葉のように浮足立った言葉が不思議と嫌では無かった。
言葉に嘘偽りが見えなくて。表情も、音調もそれを堅固なものにしていて。

慣れない言葉に少し照れくさくなり俯きながら包帯を巻き始める。
見せたくなかった表情がそこにあるから。

「…私の、為ですか。私の名前と存在証明を教えればどんな歌になるのか興味があります。」
(存在証明…何と言えば良いんだろう?畸形?鬼子?それとも人?…解らない)

穏やかな表情を歪ませながら悩む事数分。私は、それらを言う決心を固めた。

「私は…冷泉。どうやら帝国という国の生まれだそうです。
 存在証明は…今の私には解りません。人なのか、化外なのか。
 もしかしたらそれに対する答えを探すのが私の今の存在証明、だと思います」 <> 【真双戒剣】<>sage<>2011/10/10(月) 18:46:31.43 ID:lHQ5l0hIO<> 飯落ちなので>>42取り消します <> 【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子<>sage<>2011/10/10(月) 18:59:00.95 ID:oCVjPi7Eo<>
…… フンフン 

【路地裏】
【ゴミ箱を漁る少女が一人】

うーん、食べられそうにありませんねえ……

【残飯の魚をつまみ上げ、匂いをかぐ】
【やはりそれは腐っていたようで、横に投げ捨てる】

…… グギュルルル

お腹空きましたねえ……

【うーん、と別のゴミ箱の蓋の上に座る】
【孤児に見えないこともないが、それにしてはその見た目は小奇麗なものであった】 <> 【魔嵐霊帝】<>sage saga<>2011/10/10(月) 19:02:11.81 ID:ff7h7RVs0<> 【廃墟 (夜)】

(…うん、ここなら自主練習には最適かな、誰かに襲われてもすぐに逃げれそうだし)
【完全に寂れてしまったビルの屋上に、一人の青年がいた】
【見た目は弱弱しく、地味な服も着ていて手には雨傘が握られおり、背中にはレインコートを入れる袋を背負っている】

(まずは…基本的な事から見直してみるか)
【マスクを付けて咳を出している青年は、集中するように目を瞑ったかと思いきや】
【突然青年の頭上に鉛色の雲が生成されて、廃墟の街に、雷の音や風の裂く音がよく響いた】 <> 【震撼奏音】 授与スレ490参照<><>2011/10/10(月) 19:02:34.60 ID:QD7x3FHso<> >>45
少女の表情を隠す白い包帯が巻き上がる様に、青年の身体は軽やかに埠頭へ登り。
無機質な地面には、無数の水玉の模様が埋まる、髪から滴る水が朱色の瞳に入るが
彼は目蓋を閉じる事無く。少女の僅かに崩れた笑顔の隙間の苦悩を見守った。

「冷泉、良い名前だね。苦しさを背負うけど、優しい、冷泉が今日のお客さん。」

思案の海からの脱出、少女の視線の先には青年の白い笑顔が一輪の咲いていた。
一つまた二つ。彼の足跡は後ろへ下がる。其処は埠頭の端で彼の特別舞台。

「では歌おうか。この曲は君に、捧げる歌。」

「舞台は帝国。時代は遥か昔。曲の種類は民謡から」

地面と空中の境界線に立った彼は
変わる口調。言葉は水の様に流れ初めて……

「主人公には名前は無い。人を母とし父を鬼とした彼は、存在してはならなかった」
「────では、そんな彼がどのような一緒を送ったか。何を考えたか……始まり始まり」

リンっ……彼の手首に結ばれた紐の先の鈴が鳴き、それが歌の始まりとなった。
明るくなく、暗くもなく。湖の畔に似た静けさの旋律で彼の硝子の様に澄んだ声が紡ぐ

それは、主人公の苦悩。
それは、母親の愛情。
それは、深い憎しみと
それは、深い愛情と。

時よりなる鈴の音が、歌を主人公を色鮮やかに彩を加えて子供から青年、大人と
忌み嫌らわれた忌子は、成長し一度は悪へ落ちるも。最後は愛を知り己は己と知る
青年は、歌う。人とは何か。更に彼は紡ぐ。それはなんでも無い。とそれは自分が決める事と


歌は海の鳴き声に、風の鳴き声に混ざりて世界に広がりながら次第に終わりへ向かい
────……そして再びリン、と。鳴り青年の紡ぐ沈黙は歌の終わりを表した。 <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/10(月) 19:05:57.07 ID:xFV+JCcT0<> >>47

さて、何か面白いものでもないかな

【路地裏にほど近い場所を歩く、一人の紳士風の男】
【とくに手荷物を持つわけでもなく、目的を持つわけでもなく】
【出会いや事件を探して歩いていたのだが】

……この世界は、ゴミあさりをしないと生きていけない様な子が存在する世界だったかな

【ふと眼をやった路地裏で、ゴミをあさる少女を見つけ】
【ふと、そんな愚痴を漏らすと】
【少女の方に近づくために路地裏に入っていく】

ねぇ君、どうしてこんな所でゴミあさりなんてしてるんだい?

【そして、そんな風に優しく声をかけた】 <> 【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子<>sage<>2011/10/10(月) 19:08:59.24 ID:oCVjPi7Eo<> >>50

これなら食べられそうですよう!

【手に取ったのは半分カビた食パン】
【それを口に運ぼうと―――】

! ピクッ

泥棒ですかー?あげませんよう?

【警戒した様子でパンを素早く自分の後ろに】
【ぐるるる、と小さく唸る】
【そこまで食に執着するところはまるで動物のようだ】 <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/10(月) 19:12:43.88 ID:xFV+JCcT0<> >>51

泥棒じゃないって、違う違う

【泥棒と言われたことに苦笑しつつも】
【両手をあげて見せ、武器も何も所持していないことを示す】
【もっとも、能力があるこの世界において、それは無意味ともいえる行動なのだが】

もう一度聞くけど、どうしてこんな所でゴミをあさっているんだい?
お家がないのかな?

【改めて少女に尋ねた】
【家がない孤児と言う可能性も、この世界では一概に珍しいとは言い切れない】 <> 【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子<>sage<>2011/10/10(月) 19:19:30.39 ID:oCVjPi7Eo<> >>52

そうですかあ、ならいいですよう!

【犬のおすわりのような体勢から、ゴミ箱を飛び降りて笑った】
【素直なのか、それとも世間知らずなだけなのか】

ご飯を探しているだけですよう?
おうちはご主人様のおうちなのですよう

【「やれやれ、何を言うか」といったような様子で首を振ってみせた】
【なんというか、一々ちぐはぐな少女だ】 <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/10(月) 19:22:17.50 ID:xFV+JCcT0<> >>53

ご飯て........そのご主人様はご飯をくれないの?

【まさか、奴隷か】
【一抹の不安が胸をよぎったが、それらを飲み込んで問いかける】
【少なくとも、居住する場所はあるらしい】

答えたくないなら、答えなくてもいいのだけれど

【そうは付け足す物の】
【これで何も言われなかった場合、紳士はご主人様と言うのを勝手に悪と判断する】
【……蛇足だが、勝手に男とも判断する】 <> 【常盤を見詰める子の星】- Firmament Hirondelle - <>sage saga<>2011/10/10(月) 19:28:34.93 ID:Wk+Ivfgn0<> >>49

俯き、包帯で表情を隠していると海から上がり、埠頭に立った青年の足が見えた。
顔を少し斜め上に向けると朱に染まった瞳が在り、屈託のない笑みが在った。

「……ありがとう、ございます」

あまり褒められ慣れていない為に何処か痒い物を感じたがそれはすぐに霧散する。
私は青年の凛とした声と、ふつふつと流れ出る水のような言葉に心惹かれた。
俯けていた顔を上げ、歌い手たる青年に視線を釘づけられていた。

「―――」

自分の出生など知らず。自分の両親の事さえ知らない私だったが。
紡がれる歌に酷く同調していたような気がする。
歌を構成する言葉の一つ一つがびっくりするくらいに自分の心に合致していた。

「―――ぁ」

歌の終わりを告げる様な沈黙の後に自然と雫が頬を伝っていた。
青年の沈黙の後に、私も沈黙を続けていたけれど、自然と声が出た。言葉が出た。

「――…素晴らしい、歌ですね。まるで、私にかけていたモノを伝えてくれるかのようでした
 …きっと、私は母だけには愛されていた。だから最初の記憶は微笑む母だったのですね」

拍手は無い。けれど、顔は、心は青年の唄をほめたたえていた。
その後に素晴らしい一時をありがとう と礼を言った私だった。
/一端飯落ちします。できるだけ早く帰ってきます <> 【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子<>sage<>2011/10/10(月) 19:30:21.96 ID:oCVjPi7Eo<> >>54

今日はお家にいなかったですからねえ、仕方ないのですよう

【ふるふる、と首を振りながら】
【奴隷、確かにその言葉が似あうような少女でもあるが、良い主人に拾われているようだ】

つくねはですねえ、良いことをしたいんですよう!

【いきなり何を言うか】
【片手を上げて言う少女は、少し活き活きとして見える】
【先の言葉とは裏腹に、楽しく自由にやっている様子が、一連の会話から分かるだろう】 <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/10(月) 19:33:19.04 ID:xFV+JCcT0<> >>56

なるほどねえ.......

【今日は、と言う事はいつもいるらしい】
【たまたま運が悪かっただけの様で、安堵のため息を漏らした】
【小汚いというわけでもないので、いい主人を持ったのだなとこちらも思う】

良い事.....?
たとえば?

【急に出てきた良い事と言う単語に】
【少しばかり驚きつつも尋ねた】 <> 【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子<>sage<>2011/10/10(月) 19:39:23.73 ID:oCVjPi7Eo<> >>57

たとえば……

【そこまで考えていなかった】
【うーん、としばらく考えると】

……分かりませんよう、どういう事すればいいんですかねえ?

【何か先入観で動いているのか、まさかのパスを放つ】
【聞きながらも、むむむぅ……と考えていた】 <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/10(月) 19:42:24.27 ID:xFV+JCcT0<> >>58

そうだな.......

【良い事、とひとえに言われても難しい】
【様々な観点から見た善があるのと同じ様に】
【良い事、と言うのも人によって違う】

人を傷つけない、人を助ける

それを出来るのが、いい事かな

【結果的に、一般論を返した】
【確固とした基準を持っているわけでもないし、ありふれた事で良いだろう】
【そんな事を考えつつ】 <> 【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子<>sage<>2011/10/10(月) 19:46:08.38 ID:oCVjPi7Eo<> >>59

むー!違うんですよう!
こう、なんていうか、違うんですよう!

【うー!と腕をバタバタと振りながら抗議】
【上手く言えないが、要するに具体案が欲しいのだ】

ううー、難しいですよう……

【へたー、と狼のような耳も尾も垂れる】
【何か妙案はないものだろうか】 <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/10(月) 19:50:21.89 ID:xFV+JCcT0<> >>60

そうだなぁ........

【なんとなく察知は出来るのだが】
【万人に通用するものとなればこれは意外と難しい】

じゃあ、ご主人様にお礼を言ってみたらどうかな?
それは凄くいい事だと思うよ

【結果的に、少女が良い事と思える案を提示した】
【万人受けを諦めて、近くの人だけでも良い事をしたと言ってもらえるように】 <> 【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子<>sage<>2011/10/10(月) 19:54:29.96 ID:oCVjPi7Eo<> >>61



【ピクン!と耳が立つ】

それですよう!
かしこいんですねえ、すごいですよう!

【ぱちぱちと両手を叩く少女は満開の笑顔】
【納得したのだろう、嬉しそうに】

つくねがんばりますよう!

【むんっ、と気合を入れる様に】
【そしてふと気付いたように】

あなたもありがとうですよう!

【ぺこり、と頭を下げた】 <> 【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子<>sage<>2011/10/10(月) 19:58:36.85 ID:oCVjPi7Eo<> /すいません、次レス遅れます <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/10(月) 20:00:37.34 ID:xFV+JCcT0<> >>62

うん、頑張ってね

【素直に喜んで、満面の笑みを浮かべる少女に】
【暖かい気持ちを覚えつつ、そう言い含めた】

あと、ゴミあさりは止めておいた方がいいよ

ご主人様に怒られるからね

【さらに一つ、少女につけたして】
【少し、笑みを浮かべた】 <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/10(月) 20:01:08.85 ID:xFV+JCcT0<> >>63
/了解です <> 【真双戒剣】<>sage<>2011/10/10(月) 20:53:01.50 ID:VtwnIlgIO<> 【公園。】
【時刻は夜―――――――当然のように人がいない、静まり返った黒の下には、】
【現在一個の人影があった。彼女はベンチに座って、なにやら独り…】

うーむ…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは傍に立てかけられた身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】

【また、季節は移り変わる。夏の蒸し暑さは消え、秋のそこは微かに肌寒い程度で、過ごしやすいもの。】
【夏の暑い時期に多用していた剣の能力―――氷属性は切られていた。】

…ものっそい綺麗になくなってるわね…

【見つめる視線の先には、右手の一本の刀―――――いや、それを刀というにはあまりにもお粗末であった。】
【あるべき部分が存在しない。「柄」と「鍔」そして膝上の深緑の「鞘」。それだけが存在していた。】

…あんのやろう…面倒なことしやがって。…今更だけど…

【剣から放たれるのは濃密な魔カ。遠くからでも感知できるものだが、】
【しかし彼女はそんなことを気にすることもなく、】
【刀身の失われた一本の打刀を見つめていた。】


/なんでも対応 <> 【震撼奏音】 授与スレ490参照<><>2011/10/10(月) 21:05:38.29 ID:QD7x3FHso<> >>55
詩を紡ぎ終えた青年は、前に枝垂れる白銀の髪を後ろへ流し閉じていた瞳を上げる
────濃い闇の中、月からの輝きが少女の頬より流れる雫にキラキラと輝きを与えていた

「それは君が欲しがったから、だよ。」

青年は、一歩とまた一歩と自らの足跡をなぞる様に次は少女の元へ歩み寄り言う。

「君の心が、求めたから、僕はただこの詩を歌っただけ、のこと」

「だから、僕に感謝の言葉は、少し違う。その言葉は君の心に言って上げて。」

何時の間にか、彼の微笑みは見守る様な色に染まり青年は少女の側に立っていた。
紅色の瞳が写していたのは感情が漏れて零れ落ちる澄み切った感情の雫の筋。
彼の右手は自然と少女の顔へと緩慢に近づき、白く冷たい人差し指は少女の頬へ

涙を拭おうとして。リン……と鈴が澄んだ音色を紡ぎたした。


「君の心は、孤独じゃ無かったんだね。」 <> 【常盤を見詰める子の星】- Firmament Hirondelle - <>sage saga<>2011/10/10(月) 21:36:33.18 ID:Wk+Ivfgn0<> >>67
/すいません、気づくのが遅れました

「その…ようです、ね。にしてもあなたのその才覚はすごい…、と思います」

青年の白く冷たい人差し指は私の頬に在った。そして雫はぬぐわれる。
その後指が離れてから、すこし微笑みながら

「私もあなたのようになれたら、と少し思ってしまいました。
 きっとあなたが輝いて見えるのは、何故でしょうね」

ここで、疑問に思った事を口に出してみることにした

「あなたは、貴方のために唄うなんてことはあるのですか?
 もし在るのなら、どんな歌になるか見当が付きますか」 <> 【震撼奏音】 授与スレ490参照<><>2011/10/10(月) 22:23:18.88 ID:QD7x3FHso<> >>68
感情を拭い去った指を離して、少女に咲き誇る一輪の笑顔に青年も変わらぬ微笑みを
されど、それも少女の言葉が疑問に染まる事で言葉がわからない時に似た疑問色

「僕が、僕自身の為に、歌う?」

「ふふ、なにを言っているのかな。語り手に語る詩なんて、存在しないよ。」

「人の為に物語を紡ぐ。それが僕のさだめだから、ね。歌の為にある、それが僕」

かくり、と彼は首を傾げ予め用意された言葉を、まさに歌う様に答えを紡ぐ。
……冷ややかな夜の風が二人の間を駆け抜け始める。鈴は乱暴に鳴き喚き

青年の瞳は、爛々と無機質に輝いていた。


/ゴメンなさい…気がつくの遅れました…… <> 【常盤を見詰める子の星】- Firmament Hirondelle - <>sage saga<>2011/10/10(月) 22:41:32.73 ID:Wk+Ivfgn0<> >>69

何を聞いているのかと言わんばかりの回答に腑に落ちなかった。
けれど、それを口にしていいのかと思い、口にはしなかった。

「自分の為に唄う事は無いのですか。まるで語り部ですね。
 或いは…人の在り方みたいです。」

とだけ口に出した。遠慮なく言えたなら別の何かに代わっていただろうが。
ここで言う事ではない。

歌劇の役者の如き口調は何処か腑に落ちた。
そういう生き方をしているのだから必然である。

「…今日は、いろいろな発見ができました。わたしにとってはいい夜でしたが
 あなたにとっても同じだったら嬉しい限り」
<> 【震撼奏音】 授与スレ490参照<><>2011/10/10(月) 23:01:59.83 ID:QD7x3FHso<> >>70

「僕も中々面白い夜、だったよ。紡ぎ手としたら、いけないけれど。」

それだけを言うと、青年は更に足を踏み出して、少女のすぐ側を通り抜け……
ぽん、と彼の手は少女の頭を一度だけ撫ぜて……彼は再び足を踏み出す。

「君の心は、少しでも晴れたみたいだから。僕の役目はこれでお仕舞い。」

「もう、会う事は無いだろうけど。再び心が曇ったならば、呼んでみて。紡ぎ手とだけ」


「それでは、優しい瞳を持ったお客さん冷泉、夜の月の下、巡り合わん事を」


青年の身体は、世界を駆ける風に流される様に、真っ暗な夜の中に消えて行く。
無機質な床を叩く靴の音は何故か響く事無く。彼はまるで幻想の様に溶けて行き。


チリん。と一欠片の鈴の音がなった。


/絡みありがとうございましたッッ
途中で寝落ちしたり気づかなかったりごめんなさい…… <> 【百花繚乱】 @wiki<>sage<>2011/10/10(月) 23:08:02.71 ID:wFmgZ9bk0<> 滝の弾く轟音の下、林の滝壺の湖と川の清流が、月を緩やかに映し出す水面
付近の丸い石の敷かれた河原、少女は何時にも無く、真剣な眼差しで
何も無い木々の風景を見つめ、右足を前に、掌を己の体軸に添わせる形に構えを為して
技の型を放って居る少女ーーー

「ーーーー勢ッ、覇ぁッ、汰ぁッ、訃ぃッ、体ぃッ、闘ぉッ」

「砕ぃぃッーー……!!!」
「也ァァッ!!!!」

タンタンタンタンタン、タン、タタン……ーーーそんな単調ながらも心地良いリズムを
刻む様に、掌を奔らせ、脚を奔らせ、突く、弾く、抉る、蹴る
無駄な備えが無い型を、気合いを込めた掛け声と共に空を切る
一通りの型を打ち終えると、辺りは清流と滝の音が今まで無かったかの様な静寂が戻る
少女は構えを解き、足を引かせ直立、深い辞儀を為す、その動作も凛として居て清純

「……ーーーうっ、やっぱり秋となると、此の季節も冷えてくるなぁ」
「冬が来たら、ちょっと、道着だとキツいかも……」

ーーーそして緩くなる緊張感
花弁の紋の道着たる姿で、少し冷えて来るのを感じる、寒くは無いが、衣替えを
意識する時期だ、少女は私服に着替え直したいらしく、場所を探すべく辺りを見回す <> 【常盤を見詰める子の星】- Firmament Hirondelle - <>sage saga<>2011/10/10(月) 23:10:38.20 ID:Wk+Ivfgn0<> >>71
/此方こそ遅れたりしてすいませんでした
絡み乙でした <> 【幻想演奏】<>sage saga<>2011/10/11(火) 01:24:54.10 ID:rEHh8ONj0<> >>72
/まだいけますか? <> 【物理加速】<>sage saga<>2011/10/11(火) 06:10:35.59 ID:43sZwOnq0<> 【夜明け、若干空が白みはじめる、肌寒い朝】
・・・・寒い

コーン(珍しいですね、朝からお散歩だなんて)

なんとなくそんな気分なんだよ・・・
【右腕を包帯で固定した男と、水で出来た狐が一緒に歩いていた】 <> 【真双戒剣】<>sage<>2011/10/11(火) 13:36:11.26 ID:kt1FZeQIO<> 【公園。】
【時刻は昼―――――――しかし、寂れたそこには人がいない、遠くで聞こえる人々の声の中、】
【現在一個の人影があった。彼女はベンチに座って、なにやら独り…】

うーむ…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは傍に立てかけられた身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】

【また、季節は移り変わる。夏の蒸し暑さは消え、秋のそこは微かに肌寒い程度で、過ごしやすいもの。】
【夏の暑い時期に多用していた剣の能力―――氷属性は切られていた。】

…ものっそい綺麗になくなってるわね…

【見つめる視線の先には、右手の一本の刀―――――いや、それを刀というにはあまりにもお粗末であった。】
【あるべき部分が存在しない。「柄」と「鍔」そして膝上の深緑の「鞘」。それだけが存在していた。】

…あんのやろう…面倒なことしやがって。…今更だけど…

【剣から放たれるのは濃密な魔カ。遠くからでも感知できるものだが、】
【しかし彼女はそんなことを気にすることもなく、】
【刀身の失われた一本の打刀を見つめていた。】


/なんでも対応 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)<>sage<>2011/10/11(火) 19:18:28.94 ID:nJLJrAkMo<> 森を少し、分け入った先
柔らかな月光を受け、朽ちかけながらも未だ確りとした姿を見せつける、
古城が其処には在った

と、ある噂では。吸血鬼が棲み着いているだとかいないとか、云われていたりして

そんな、古城を、少し進んだ玉座の間には
硝子の無い窓枠から差し込む光に照らされた一つの人影――尤も吸血鬼ではないのだが――が、見えた


「なんだよこれ、全然付かねえじゃねぇか――…くそ」

ボロボロの紅いパーカーに、カーキ色のカーゴパンツ
古城の雰囲気には到底そぐわない、イマドキな格好に加えて
目立つのは紅髪、目付きは鋭く常に辺りを威嚇している様で
一言で云えば不良のような、そんな青年が。
古城の玉座の間で、家庭用コンシューマーゲームを弄くっていた

「これ、壊れてんじゃねえの? …アイツ、機械とか苦手そうだしな」

隅に投げ捨てられた説明書が物悲しい
ボタンを押したりプラグを差したり、手を変え品を変え何をやってもゲームは期待に応えてはくれず。
微かに苛立を含んだ声と共にその場に胡座をかいて座り込むと、左手で乱暴に頭髪をぼりぼりと

「あー…暇だ」

古城の見かけからは想像もつかないような、穏やかな空気が
此処には流れていた

/何方でも何でも、どうぞー <> 【小鳩丸】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 19:25:10.50 ID:nJLJrAkMo<> >>77
/忘れてました、名前はこっちです <> 【小鳩丸】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 19:46:37.87 ID:nJLJrAkMo<> >>77
/まだ募集中…ですが、これからご飯なので返事遅くなるかもしれません <> 【人狩リノ翁】<>sage saga<>2011/10/11(火) 20:23:33.68 ID:bSjQYg2v0<> >>77

【城門前にて】

「あれ? なんやまだ付けてないんかいな、ったく……」

【一人の珍妙な女が、門を調べてブツブツ文句を言っていた】
【肩より少し長い焦げ茶色の髪は、強いくせっ毛であちこちはねまくり】
【見た目はほっそりとしたスレンダー系美人だが、その所為でスタイルはかなり残念な事になっている】
【服装は頑丈なレザーブーツにゆったりした青のジーンズ、灰色のパーカーの上から細身の革ジャンを前を開いた状態で着用】
【それらはどれも男性用のものらしく、この女には少し大き目のサイズだった】

「……ま、ええか。 ほなお邪魔しまーす、っと」

【右手に持った竹刀の先で、ゴンゴンと乱暴にノックすると】
【ビデオ屋とコンビニの二つの袋を持った反対の手で重たげな門を押し開けてするりと中に侵入した】
【遠慮無しに城内をずんずん進み、あっという間に玉座の間に辿り着く】

「ういーっす、なるしぃ! 早速遊びに来たでーっ!」

【扉をバーン! と勢いよく開き、中にいるであろう相手に明るく声を掛けた】 <> 【小鳩丸】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 20:40:58.09 ID:nJLJrAkMo<> >>80

「ん、もしかすりゃ、コレをあそこn―――…ッ!?」

閃いた、閃いたぞっ
身を乗り出して再び機械を弄ろうとした青年の背後で、大きく響く、扉の音と人の声
肩をびくりと跳ねさせて、振り返ってみれば――手には竹刀、ブーツに革ジャンといった出で立ちの女性
何時だったかこの城の主に、着物美人の同居人がいると聞いて居たが、どう考えてもアレじゃない
――というか、殴り込み?

「なんだよ、お前。殴り込みなら道場行けよ。おい。」

ずず、と、座ったまま女性から遠ざかる様に臀部を引き摺り
思い切り眉を潜めながら、意地悪く言葉を放つ

依然の在る出来事以来、どうも刀剣類が苦手となっていて
木製だからまだ平気な方ではあったのだが、それにしても。
知らない女性が竹刀を片手に大声で住居に侵入してきたら、ビビるのが自然なのではないだろうか <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 20:46:15.99 ID:bbN++xSho<> 【噂が生まれた。】

【まだ無名で、それを聞いた者がまだ一人とすらいないような噂がぽつっと生まれたのだ。無から有が創造された】
【それは量子力学上における量子のようになんとなく唐突に出現した。『正義を胸に秘めたダークヒーローの噂』が】
【その内容はチープで陳腐で、だけど王道の中の王道といえるようなものであった。ダークヒーローなんて在り来たりだ】
【けど、噂は確かに生まれてしまったのである。それがどういう結末を迎えるにしろ、現在と言う結果に置いては】


【夜、路地裏、その奥のT狭いT字路】

【女性の悲鳴が聞こえる。二人の男の下卑た笑い声が垂れ流される。女性の衣服の左袖は無理矢理に引き千切られている】
【明らかなる事件だった。この世界においては実によくあって、ここからの流れは慣れた者であれば容易に想像できてしまえる】
【この物語のフィニッシュは二つに一つ。このまま悲劇が起きてしまうか、颯爽とヒーローが現れて作業的に女性を助けるか、だ】
【悪党が生きていくには辛い時代だ。正義が生きていくにも辛い時代だ。王道はもう飽きた。だからこそ――王道のゴリ押しというなの邪道が生まれた】

【路地裏に差し込んでいた月光を遮るように一つの人影がその人間の群の中に黒を伸ばした。その影は人に近いが、人のものではない】
【ヒーローの条件には様々なものがあるが、やはり象徴的なモチーフというのが必要となってくる。地味なヒーローなど誰も求めない】
【よって、この人影にはまず――長いスカーフが尾を引いていた。赤黒いそのスカーフは風が吹いていないのにびらびらとたなびいている】
【そして、後はヒーローは素顔を隠さなくてはいけない。隠す理由が無くても、なにかと隠しておくのがヒーローと言うものなのだ】
【以上の理由により――真っ赤な仮面をソレは付けていた。口のある辺りには牙の模様が付けられており、あるモチーフを象徴しているのが伺える】
【服は燕尾服。背中には赤黒い外套。これは、ああ、もしかしてこのコスチュームは――――察しのいい人だけが理解してくれればそれでよし。】


「―――や、やい。そのおじょーさんから手を離したまえ」


【―――――――――――棒読み―――――――――――  だった】

【ヒーローは右手を暴漢たちの方へとバッと広げながら命令口調でそう言うのだったが、棒読みだったのだ】
【暴漢たちは思わず、ぷっ、と笑いを零してしまう。その棒読みの声にしたって、若い青年の声ではないか】
【伸ばした右手の青白いこと。明らかにもやしっこであるのがわかってしまう。痩せ細っていて、力強そうに見えない】
【揺れる青白い髪の毛が不健康さを更に表現している。暴漢たちは躊躇することなく青年へとその暴力を振るおうとした――――】



【そして、現状に至るのだ。どうしてこうなったのかは諸事情により今は省くが―――その、あの】

「……いやー、ヒーローってのは存外難しいね」

【暴漢たちをボコボコにしたのはまぁ、ありきたりだ。この能力者社会においては常識的な光景ともいえる】
【しかし、このいかにも悪役っぽい衣装に身を包んだヒーロー気取りは、女性をお姫様だっこしていたのだ】
【理由?もちろん、それは――キザだから、カッコを付けたいから―――それだけである。それ以外に必要な理由など無し】
【だが、肝心の問題はその女性が気絶していると言う事にあった。口から泡まで吹いて、まるで恐怖の権化でもみたかのようである】

【つまるところ、恐怖の象徴である存在は――普通に戦って、うっかり悪役的な構図に陥ってしまったのであった。光景的には】


/なんだか長くなってしまいましたが、絡み待ちですー!
/凍結がたくさん多くなるかもしれないので、それを許容してくれる方だとありがたい……
/ロールの時はこんなに長文書けないので、在る程度テンポよく書けると思います。 <> 【人狩リノ翁】<>sage saga<>2011/10/11(火) 20:55:12.87 ID:bSjQYg2v0<> >>81

「…………、あれ?」

【扉を開けてみれば城の主の姿は無く】
【代わりに見たことない青年が一人でゲームをしていた】
【ぽかんと口を開き、暫し固まる】
【そこに掛けられる見知らぬ相手の険悪な声】

「えーっと、なるしぃドコ? てかキミ誰なん?」

【それを女は完全無視】
【辺りをキョロキョロ隅から隅まで見渡して、見知った顔が居ないか探してみる】
【ついでに相手の顔をちらと見てその正体を問い詰めた】

【ちなみに 『なるしぃ』 とはこの城の主のことである】
【この女が勝手につけたあだ名であって、まだ本人も知らないのだが】 <> 【可変人形】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 21:01:08.51 ID:YUWMNBWVo<> >>82

カラン、コロン ―――夜の街
街灯が橙の光を落とすのは、石畳の大通りか、路地裏に続く細い道か
光届かぬ闇に包まれた空間は、路地裏か
闇の中に涼しげな下駄の音が響く

月明かりに照らされて、下駄の主の姿が露わになった
少女の姿を模した、一体の人形
人形は着物を着て、頭には両手が鉄槌で出来た小さなニンギョウを
ゆらゆら揺らしながら、載せている

人形は楽しげに笑みを浮かべた
開いた口の中に塗られた朱を、夜闇に紛れ込ます様に、静かに咲かす
愉快そうに吊り上った口角に、悪意の色は見られない
この人形は、ただ笑顔のみを求めるガランドウの器

「ヒーローを目指しているのですか?」

悪役っぽい外見のヒーロー気取りに、問い掛ける
ただ純粋な好奇心から、無からくる有を求めた本能的な欲求から <> 【小鳩丸】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 21:10:09.90 ID:ProjtClUo<> >>83

「…俺の事なんてどうでもいいだろ、お前こそ誰だよ。あとなるしぃって誰だよ」

呆気にとられたような表情の女、驚いたのはこっちの方だ
然も自分の科白を物の見事に無視され、呆気にとられて空いた間が少々
軈てゆっくりと立上がると――片手に持った二尺六寸の鞘入り太刀をベルトの辺りに固定しながら――不機嫌そうに科白を重ねる

「俺は、此処に住んでんだよ。さっきもいったようにお前が探してるようなヤツは知らねえがな」

驚きも段々と収まってきて、冷えた頭は緩く思考の網を巡らす
どうでもいいといいながら、自分の素性を軽く答えて、探るような視線を女へと送る

「それで、何の用なんだよ。…まさかこんなところまで来て、場所違いって事はねーだろ」

気怠気に欠伸をしながら、緩慢な動作で近づいていく。リラックスしきったその所作、彼の言葉通り家にいるかのようだった
目尻に浮かんだ涙を拭いながらも視線は油断無く女性を見つめていて。――…不意に、あ、と。声が上がって

「もしかして、アレか。スカーフの客なのか?」 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 21:18:22.21 ID:bbN++xSho<> >>84
【視線。視線とは呼べぬ気配を感じて、声とは呼べぬ声を感じてヒーロー気取りは視線をそちらへと向ける】
【そこには色を持たぬキャンパスが在ったように見えた。長年の経験から相手からは妙な威圧と言うのを感じられない】
【代わりに違和感は膨大に気づいてしまえた。人間ならざる気配、人間ならざる色、嗚呼、調子だ。】
【お姫様抱っこしている女性を起こさないようにしながら――とはいえ、起きてもまた気絶してしまうとは思うのだが】
【一歩を横に踏み出して体の向きをそちらへと向ける。仮面越しに見る少女の姿は月光と相まって幻想的とも見えた】

「……まぁ、一応はね。ヒーローってのもいいものだと思うよ」
「つまり、ボクはヒーロー見習いってわけさ。」

【肩を軽くすくめてみせてちょっとおどけた仕草を混ぜてみる。得体のしれない相手にもこんな感じで貫くのがポリシーだ】
【礼儀を重んじている手前、無礼なことをするのは目の前の少女がこちらに敵意があるとわかったときで十分である】

「そういう君は、誰かな?」

「ヒーローか、ヒールか、はたまたどっちでもないってやつかい?」

【そして、簡単な予想も混ぜつつ質問を投げかけて見るのだった。まずは様子見に質問をしてみるものだ】 <> 【可変人形】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 21:34:01.57 ID:YUWMNBWVo<> >>86

口の辺りに牙の模様を付けた真っ赤な仮面を見ながら、人形は僅かに首を傾ける
疑問を感じていると、明確に主張する為に、それは何なのだろうと不思議に感じた事を隠す事無く
[一人称]はあれが何なのだろうかと、考えてみる
正解に辿り着かない、ただヒーロー然とした飾りでは無いと判断しただけ

「ヒーロー見習い…ですか。不思議な事をやっているのですね」

傾けていた首を戻しながら、人形は体を動かす
右腕を正面に上げ、関節を曲げて、自分を指さす様に

「[一人称]の名前はアイ。ヒーローかヒールか…その区別を、アイは持たない。だから、どっちでもない」

淡々と自己紹介を終えると、今度は関節を逆の方向へ曲げる
相手を真っ直ぐに指し示すような恰好のまま、人形は再び口を開いた

「[二人称]は誰? あと、アイの主観から見て―――その恰好は、ヒーローっぽく無い」

問い掛けながら、本音をはっきりと言う
顔に浮かべていた笑みを取り除き、真剣な表情を其処に表して
栗色の無邪気な硝子球を光らせる様に、月明かりが人形の顔に降り注ぐ <> 【人狩リノ翁】<>sage saga<>2011/10/11(火) 21:37:19.13 ID:bSjQYg2v0<> >>85

「ん? ボクは 竹生島 武生(ちくぶすま たけお) 。 
まぁ最近は 『かぐやん』 って呼ばれる方が多いねんけど」

【誰かと問われて、つい脊髄反射的に答えてしまう女】
【その後でハッと息を呑む。やや遅れたが、ある事に気付いてしまったのだ】

【この刀を持った危なそうな相手が、不法侵入者であるという可能性に……!】

【――――いや、それは自分も同じなのだが】


「ふ、ふーん。 そうなんか」

【見られている。危険人物(仮)にすごく睨みつけられている】
【身の危険を感じて体を強張らせつつ、うわの空でテキトーな返事をする女】
【相手(いかつい男)の武器は太刀、自分(か弱い女)の武器は竹刀】【戦えばどちらが勝つかなどは子供でも分かることだ】

「だ、だから、遊びに来たって言うとるやん……」

【来てます。何かだんだんコッチ来てますから】【近付いてくる相手にやや恐怖を感じ、思わず後ずさる】
【今から警察を呼んで果たして間に合うだろうか、と真剣に悩んだ】
【するとそこに予想外の言葉が掛けられる】

「すかーふ? …………あー、うん。 そうかもしれん」

【訳が分からずキョトンと首を傾げる。しかし、その言葉はすぐにある記憶と結びついた】
【そういえば、ここの主はスカーフを着用していたような気がする】
【という事は彼もなるしぃの友達か何かなのだろうか】【敵ではないという可能性を見出し、少しだけ緊張が緩む】
【しかし、未だ疑わしげな顔で相手をジーッと見つめていた】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 21:47:51.00 ID:bbN++xSho<> >>87
「不思議じゃないことは、つまるところ退屈ということさ」

【簡単な理由付けを取ってつける。所謂付け焼刃と言うやつではあるが、言ってしまえばそれが本心だ】
【また、本来ならばここでキザったらしい仕草の一つでも入れるのではあるがそれはヒーローらしくないのでグッと堪える】
【普段の自分とヒーローらしいカッコよさは違うものであるという認識らしかった。少女の受けがいいかは定かではないが】
【そして、いつまでも女性を抱えていると言うのも印象が悪いので、とりあえずはゆっくりと床に降ろしながら、近くの壁にもたれかけさせて】

【スッと立ち上がった時に】

「うーん、なるほど。じゃあ、馴れ馴れしくアイちゃんって呼ばせてもらっていいかな」

「あ、ボクかい?ボクはしがないヒーロー見習いさ。仮面ヒーローキb……まぁ、ソッチ系のヒーローなんだ」
「俗世間的に言う"ダークヒーロー"ってやつだね。響きがカッコイイじゃないか」

【―――意外と単純な理由でヒーローを目指していたりする。】
【要するにカッコよさを求めていた。とある理由により、このヒーロー気取りは】 <> 【可変人形】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 22:02:40.35 ID:YUWMNBWVo<> >>89

「“不思議”と“変”は違うけど…退屈じゃないと云うのは、同じですか」

付け焼刃の理由に対し、首を傾げたまま、それでも納得した様に首肯
相手が女性を床に降ろすのを見て、ようやくその存在に気付く
注意力が散漫な人形は、僅かに目を見開きながら、素知らぬ振り

「構いません…[一人称]に対する呼び方は何でもいいですから。そう呼称されるのなら、そう記憶するだけ」

頭の中の余白に、相手が今発した[一人称]に対する呼称を書き込む
[一人称]を指し示す呼称は、これで三つ目
記憶が段々と埋まっていく事に、小さな喜びを覚えていた

「ダークヒーロー…聞き覚えが無い、です」

その言葉がカッコよさを指し示す物であるかも解らぬまま
人形の瞳が、淡い青色に変わる
“ 興味 ”が[一人称]の内に生まれ、興味を満たす為に、身体が動かされた

カラン、と涼しげな音が響き
コロン、と乾いた音が続く
一歩、また一歩と、人形は相手に近寄り

相手が纏った赤黒い外套に触れようとする
衣装がダークヒーロー然とした物を演出しているのだろう、と予測を付け
どんな物であるのかを、その目で確かめようと <> 【小鳩丸】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 22:08:48.13 ID:ProjtClUo<> >>88

「お前の名前なんか聞いてねえよ。…なんか、覚え難い名前だな」

聞いた、確かに聞いていた
ソレはさておき青年は、数少ない脳内の人名に一人追加とあって、難色を示しながら
律儀に一応覚えておくか、と。――思って女を見てみれば、ハッと何かに気付いた様子


「な、…なんだよ」

心無しか、女性の孕む空気が変化したような
折角答えてやったのに、全然聞いてなさそうだし。微かに戸惑いをその表情に浮かべ、声をかけては

「――……ああ」

遅まきにその理由に思い至り、得心いったという風に、小さく納得の声を漏らす
まさかいきなりの闖入者に恐怖心を抱いていたのが、自分だけではないとは思っていなかった

「やっぱ、そうなのか。アイツはなんか、意気込んで外でてったきり、まだ戻ってきてねえよ」

我ながら良く、スカーフだけで判ったものだと思いながら
はぁと大きく息を吐くと、面倒くさそうにまだ髪を乱暴に掻いて、部屋中央へとゆっくり歩いていった
ああ見えて、アイツも顔が広いらしいな。漠然とそんな事を思いながら再びその場に座り込み、立ったままの女を一瞥した

「…別に。取って喰いやしねえよ。……ふん」

以前は平気で人を殺し歩いていたし、今も友人と呼べる存在はごくごく少ない。故に人と話すのは余り、得意ではなかった
面倒くさそうに一言呟くと、居心地悪そうにまた頭を掻く。――一種の、癖なのかも知れない
そのまま沈黙が続いたのなら
「入るか出てくのか、落ち着かねぇからどっちかにしろよ」軈てお座なりに、そんな事を言い出すだろう <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 22:18:01.93 ID:bbN++xSho<> >>90
「……ダークヒーロー、聞いたことないの?本当に……?」

【思わず青年は二回も相手に尋ねてしまう。もし、もし、ダークヒーローの需要も薄いのであれば、その、もう】
【考えてみれば真面目な需要の調査をしていなかった。もしも、ダークヒーローすら時代遅れだったのならばどうしようか】
【僅かな困惑がその仮面越しに輝く真っ赤な瞳に入り混じられた。この仮面、もしかして、ダサいのだろうか】

【などと考えているうちに――少女が手を伸ばしてくる。外套に】

【すると、外套はまるで筋肉でも在るかのようにひょいっと一人でに持ちあがって少女の手を避けてしまった】

「こらこら、幾ら可愛い女の子でも、関節が逆に曲がる女の子でも勝手に触るのはよくないよ」

「それに、人間が触ってあんまりいいものでもないし……まぁ、君が人間かは定かじゃないけれど?」

【流石のヒーロー気取りでも薄々というか、その言動から明らかなる人外である事は理解していた。少女が、無機質であると】
【しかし、世の中には有り得ない動きをする人間やら能力者やらがいたりするので一概に言えると言う訳でもない】
【よって、これ、と断定はせずにあくまで疑問形で垂れ流すのであった】


/30分程度落ちます……! <> 【可変人形】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 22:35:37.23 ID:YUWMNBWVo<> >>92

青年の問いを聞きながら、仮面越しに輝く真っ赤な瞳の奥に入り混じった困惑を見つめながら
人形はケラケラと笑う
純粋に、無邪気に、何も知らないままに
相手を貶めようと云う意思も持たず、ただ面白いから笑う

「少なくともアイは知らないってだけ。大丈夫…だよ、きっと」

無責任な発言だと自覚しながら、だからこそ、笑う
子供の様に、純粋なまま、ただ日常から逸脱していれば“ 楽しい ”
瞳の色が薄く緑色に染まったのは、そんな感情を表していたから

外套に触れようと手を伸ばすと、逃げられてしまう
少しばかりの不満の色を顔に見せながら、人形は青年を見上げた

「アイは人形…ヒトが作りし器。だから…人間じゃないから…―――触ってもいいでしょ?」

相手の言葉は別に探る為の物では無かったかもしれないが
それでも人形は、実に簡単に己の正体を明かす
現在、“ 好奇心 ”を優先させている[一人称]にとって、障害となる事象を排除する事は即座に行える
自らの正体を明かす事だって、簡単に、何の躊躇いも無く
尤も、平時とて、人形はそれを隠そうとはしないが

人形の頭に乗ったままの、ニンギョウが静かに動く
鉄槌でできた両腕が夜空に向けられ、月を目指して2m程度伸びる
ニンギョウは揺れながら、視線を相手に向けたまま

「――…だめ?」

緊迫した状況を作り出すと、人形は首を傾げる
笑みを浮かべたまま、自らの行為が脅迫じみた物だと理解せぬまま

/了解ですっ <> 【人狩リノ翁】<>sage saga<>2011/10/11(火) 22:38:15.15 ID:bSjQYg2v0<> >>91

「えぇー……」

【折角名乗ったのにそれを一蹴され少し引き気味の女】
【謂れのないダメ出しまで受け、精神的にも結構キツい状態だ】


「べ、別に? 何もあらへんよ?」

【まずい、警戒しているのがバレたか】【つい、頼みの綱である右手の竹刀をギュッと握りしめる】
【しかし見た目通り普通の竹でできた普通の竹刀なので、もし太刀で斬りつけられたら一瞬で真っ二つだろう】

「――――?」

【相手が独り納得するのを見て、不審そうに眉をひそめる】
【何だか自分だけ置いてけぼりにされている気分であった】

「……ふーん、そっかぁ。 彼、ヒッキーやと思てたけど、意外とアウトドア派なんやね」

【意外な行動力に驚きの声を上げる】【結構失礼な物言いではあるが】
【あの貧弱な身体つきに青白い肌を見れば誰でもそう感じるはずだ】

「う、うん」

【完全に打ち解けたわけではない、しかし女としても沈黙は辛かったので】
【躊躇いがちにではあるが、男の近くまで歩み寄り腰を下ろす】
【そして自分の荷物と男の顔をチラチラ見比べたのち】

「あの、よかったら。 一緒にこれ食べへん?」

【おずおずと左手に持っていたコンビニの袋を差し出す】【中には掌サイズのまあるい肉まんが4つ】
【ここに来る途中で購入したもので、幾分冷めかけてはいたが。まだ微かに湯気を放っていた】 <> 【小鳩丸】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 23:09:05.68 ID:ProjtClUo<> >>94

引き気味の女にも素知らぬ顔で、何とも自分勝手なやつである
何気なく漏れた感想に相手がどういった状態かもよくは判ってはおらず、だから喧嘩ばかりの日常なのかもしれない
ともあれ大した反応も示さないまま青年は、欠伸を繰り返した


「誤摩化したってバレバレだ。…けっ」

怒った風に締めくくった言葉とは裏腹に、苛立たしいまでのドヤ顔である
彼女の様子を見ていれば大体の人は同じ結論に辿り着きそうなものだが、彼は得意気だった
不審層に眉を顰める女性も意に介さずに、繋いだ二の句は――

「俺も外とか出なさそうだと思ってたから意外だったな、ああ」

鬼の居ぬ間に――鬼は鬼でも吸血鬼、だが――言いたい放題である
部屋の中央へと徐に歩みを進めながら、ここに来て始めてであろう賛同の言葉を女性へと紡いだ

「――…。」

出て行くのかとも思ったが、頷いた女は近くの方へと同様にして腰を降ろした。
――自分でいっておきながら、俄に緊張が奔る。益々何を話して良いか、判らなくなってしまったのである
然し、青年の懸念は杞憂と終わり

「お――…、悪いな、貰う。…ありがと」

差し出されたビニール袋から取り出し見えたのは、未だ僅かに温もりを残した肉まん
パッと青年の表情が明るくなるのが、判るだろうか
彼は仕事も無ければ金もなかった。ついでにいえば愛想も無かった。――故に、女性の提案は願ったり叶ったり
早一つ目に手を出すと、控え目に齧りつき
警戒も何も無いまま食事を始めるのであった。――それはもう、美味そうに <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 23:12:15.67 ID:bbN++xSho<> >>93
「……まぁ、そんな気はしてたけどさ」

【予想は的中し、目の前の少女は自分が少女を摸した人形であることをあっさりと暴露してくれた】
【しかし、自分も人間からしてみれば異常中の異常的な存在である手前それを言うほど驚きはしなかった】
【その上、恐れと言う感情よりかは――こちらもまた、好奇心と言うのが湧き出る。純粋なモノでは決してないが】
【さながら老人のような好奇心といえる。退屈と希望と絶望が入り混じった好奇心だからだ。ある意味では貪食な好奇心】
【人が作りだした人形が喋ったり意思を持ったり、現実は小説よりも奇なりとは正にこのことである。ドラキュラよりも奇怪だ】

【そして、少女の頭の上に静かに在ったソレはなにやらこちらへと威圧感をかけてくる。嗚呼、こうも好奇心をくすぐってくれるか】

【不気味だ。眼前の人形は堪らなく不気味だ。今日、今夜、自分がヒーローを気取りに来たという使命を亡失してしまいそうなほどに】
【だからこそ、このヒーロー気取りはヒーローらしく振る舞わなければならないというのに――――】

「―――――だめ、って言ったら?」

【―――薄い笑みを、ニヒルで、キザで、ナルシストがするような皮肉的で嫌味な笑みを浮かべて少女へと質問で返答をした】
【気が付けばヒーロー気取りが、青年が、いいや、吸血鬼が、否、"奇々怪々"が面に付けていた仮面は闇の塵と化して散っていた】
【心の中でとある人物に軽いノリで謝っておく。もう、どうやら自分は―――捻くれるのが堪らなく好きなようだと自覚したからだ。長生き老人よろしく】
【こうしている間も相手からのリアクションが楽しみでならない。脅迫は脅威へと変貌するのか、それともすごすごとそれを引き下げるのか】

【はたまた、予想の範囲外の反応をしてくれるのか。人間が作り出した人形への興味と好奇心は少女とは対照的に混沌と渦巻いている】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 23:12:41.75 ID:bbN++xSho<> >>93
/ただいまです! <> 【可変人形】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 23:32:30.28 ID:YUWMNBWVo<> >>96

相手が貪食な好奇心を抱いている事を、人形は知らない
気配を読み取る事もせず、ただ相手を見た目で判断するしかないのだから、解り易さなど関係なく
[一人称]は客観的に己を見ず、主観的に己を顧みず
ガランドウのままの心の内に、余白ばかりの記憶の中に、何かを書き込みたいだけ

皮肉で実に嫌味の込められた笑みを浮かべる相手を見ながら、拒絶に近い言葉を聞いて
人形はくるくると回る
両腕を水平に広げて、下駄で地面を連続的に弾いて、涼しげな音を喧しく鳴り響かせながら
それが人形が“ 悩み ”を抱いた際に行う動作だと、誰が気付こうか
滑稽なまでに“ ツクリモノ ”じみた、“ オモチャ ”じみた行動のどこに、そう云った点を見つける事が出来たであろうか
傍から見れば、“ コワれた不良品 ”にしか見えなかったかも知れない
回転を止めると、人形は腕を水平に開いたまま、相手を見据えた
頬を小さく膨れさせ、相手を睨む様に

「怒り…、たい。アイがこうして頼んでいるのに拒絶されるのなら、アイは怒っていいと思うから。
 でも―――怒れない。アイの目的は『人の笑顔を誘う事』だって、言われたから。怒ったら、目的からずれるから」

人形の頭の上で、ニンギョウもまた小さく揺れる
伸ばした鉄槌を振り下ろそうかと云う姿勢を保ちつつ、振り下ろす意思を持たない

月明かりの下で、人形とニンギョウは、決して解放されない抑制されたままの存在でしかない
月下に踊る事はできても、本質的に人形が求める『ニンギョウ遊び』は果たされない
人を殺める事も、人を嘆かす事も、人を笑かさない事も
それら全てを行ってはいけないと、教えられているから

/おかえりです <> 【可変人形】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 23:33:56.51 ID:YUWMNBWVo<> >>98
/忘れてた…、最後に「どうしても駄目……?」の一文を…すいません <> 【人狩リノ翁】<>sage saga<>2011/10/11(火) 23:36:23.37 ID:bSjQYg2v0<> >>95

「…………うわぁ」

【こいつは 痛 い 】
【もう見ていて痛々しいほどのドヤ顔っぷりである】
【口調と表情が噛み合っていないのがさらにそれを引き立てていて】
【女の左の頬がひくひくと引き攣っていた】

「うん、なんかスゴイ体弱そうやしなぁ。 今頃どっかで行き倒れてへんやろか」

【肝心の主は不在なので、二人揃って悪口言いたい放題である】
【もしかしたら何処かに蝙蝠が隠れていて、これらを全て聞いているかもしれないが】

「ん。 じゃあボクもいただきマウスー」

【寒い親父ギャグを言いながら自分も肉まんにかぶりつく】
【別にあいさつの魔法。に掛かっている訳ではない】
【一日一回はダジャレを言わないと死んでしまう病(※嘘です)なのだ】


「こっちのやつは、なるしぃと一緒に見よう思て持ってきたんやけどねぇ。 彼、こういうの好きなんやろ?」

【肉まんを齧りながら、左手で横に置いたレンタルビデオ店の袋を軽く叩いて見せる】
【そのタイトルは勿論 『ブレイド』 】
【正義の味方の吸血鬼が主人公の、ホラーアクション映画である】

【ここで肝心なのはこの女はなるしぃの正体がを吸血鬼であるとを知らず】
【所謂、ソッチ系のマニアであると思い込んでいるという事だ】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/11(火) 23:51:15.74 ID:bbN++xSho<> >>98
【クルクル、くるくる。目の前で奇妙にも回り始める人形。そういえば、東洋の人形に似たようなのがあったような】
【いや、西洋人形だっただろうか。詳しくは覚えていないが、おぼろげな記憶の中に薄らとイメージが湧き出る】
【思わず嫌味な笑みを中断させて、少しだけ面喰ってしまったものの、まぁ、中々に美味しい好奇心ではあった】
【何らかの感情表現なのかもしれないし、何の意味も無いのかもしれない。それは青年からは定かではないが――】

「……女の子にそう言われたら、断るのは無礼だね」

【――ぱさり。外套にかけられていた謎の力が解けたかのように外套は重力に引かれて垂れ落ちる】
【赤黒い外套は青白い月光に光と色が混ざって僅かに紫色にも見える。これまた、幻想的な色合い】
【青年は再び薄い笑みを浮かべ、その調子には老人特有の複雑な調子が含まれていたが――青年は意外と機嫌が良かった】

「こんなマントで良ければ、どうぞ。好きに触るといいさ」

「ボクが長年かけて試行錯誤を繰り返し作り上げたマントだからね。出来は格別さ」

【別にこの青年自体には裁縫とかの技術はないのだが、それでもちゃんと青年が作りだした外套であることには違いなかった】
【その理由は相手にはわからないかもしれないが、その外套の出来は確かに一級品の物よりも優れているはずである】
【肌触りしかり、耐久性しかり、色合い、細部の構成、所々に入れられた刺繍がちょっとした拘りを感じさせる一品だった】
【青年にとって外套の存在は結構大きな意味合いがあり、これを疎かにするのは死活問題に繋がるときだってあったのだ。だから、拘って当然】 <> 【小鳩丸】@wiki<>sage<>2011/10/12(水) 00:10:13.35 ID:FeGgT1weo<> >>100

「っ――…あ?」

何というか、馬鹿にされたような気がする
正確にはそれともまた少し違うのだろうが――肝心なのは自分が何か、不本意な扱いを受けている気がする
というところにある。気の所為なら、いいのだが――引き攣る頬を何気なく一瞥したのち、眼光鋭く女を見やる


「…ちょっと心配だがまあ、何とかなるんじゃねか」

あの不健康な肌色を見れば、強ち一笑に付す事も出来なかった
ふむと少し考えて――まあ吸血鬼だし、なんて自己完結を交えた科白を、女性へと紡ぎ

「――…。美味い」

ごく自然な流れで放たれた親父ギャグに、どうしていいのかと暫く
結局無かった事にしてぽつり、と、無機質な声に満足感を滲ませながら、呟くのであった


「へえ、どれどれ……くっ」

少し夢中になって食べ勧めていれば、女性の方から声がかかる
返事をしながらどんな映画か見ようとして――少しは話し易くもなかったかな、なんて、考えたりして

「これは、ねえだろ。幾らあいつ見たいなのでも、吸血鬼が吸血鬼の映画を見るってのは…」

タイトルを見て、粗筋を見て。肉まんを噴き出さないためには少し苦労した
吸血鬼が活躍する映画を吸血鬼が見るというのは、なんとも形容し難い気分である
幾らナルシストに、片足突っ込んでいるからってそれはないだろうと、失礼極まりないそんな至高で、言葉を放つ
その意味がどれだけ相手に通じるのか、怪しくはあるが <> 【可変人形】@wiki<>sage<>2011/10/12(水) 00:10:39.14 ID:ns//LOPWo<> >>101

幻想的な色合いを見せる外套が垂れ落ちるのに目を奪われ、許可の言葉を聞くと共にその目を輝かす
人形は水平に開いていた両腕を静かに降ろし、ニンギョウは月下へ突き出していた両腕を緩やかに戻した

「――…ありがとうっ」

笑いながら素直に礼を言うと、人形は外套に手を触れ、興味深げに調べる
外套の造りが素晴らしい物であると判ると共に、興奮が込み上げ、人形は笑みを大きくする

「凄い、すごい、スゴい。アイはこの手の物に、詳しくないけど…でも、素晴らしいツクリだってわかるよ。
 ヒーロー見習いは、凄い技術を持っているんだね。試行錯誤の到達点がこれなら、その年月は掛け替えのない日々だと思う」

まだ外套に手を触れたまま、賞賛の言葉を送る
純粋に感心する事が出来たから、心から感動する事が出来たから
やがて外套から手を放し、腰を上げると
人形は一礼する

「素晴らしい物を見せて頂きました、有難うございます」

妙に畏まってしまう程に、目の前の相手を尊敬できた
顔を上げると、栗色の硝子球を煌めかせているのが見え、興奮しているのが解る

つと何かに気付いたかの様な仕草を取ると
人形は頭の上に乗ったままのニンギョウを、相手に差し出した

「《破壊人形―槌》、名前は“渾然”。アイが造った物は今、これしかないから。――――…見せて貰った、お返し」

恥ずかしがる様な表情のまま、思い出した様に最後の言葉を付け足し
ぐいっと、相手の手に受け取らせようと差し出す
ニンギョウは、侍の様な服装を着て、長髪を伸ばした日本人形、頭頂高は60p程のもの
相手が作った物を見せて貰ったから、[一人称]が作った物を見せようと
そんな単純な思考から <> 【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki <>sage<>2011/10/12(水) 00:38:10.22 ID:bsfIwWA2o<> 【夜天を翔る流れ星一つ。人はそれに願いを乗せる】
【祈りは力、祈りは癒し、祈りは希望。人はそれが無意味であろうとも】
【祈りで奇跡を適えてきた人々を知っている。もっともソレが実在するのかは知らない】

……神よ、明日もあなた様が希望をもたれますように。

【ここはオーシャンビューのペンション。一人のシスターがテラスにて祈りをささげている】
【比較的綺麗な場所でありながらも、人入りは少ないがそれが静かで風情があっていい】
【まぁ秋に海に来る人間などいないが巡礼の旅をしているこのシスターには関係の無いことであった】 <> 【人狩リノ翁】<>sage saga<>2011/10/12(水) 00:45:13.00 ID:qo8pJXwA0<> >>102

「あ、あはは……」

【さあ、笑おう】
【うん。笑顔でいられれば、大抵の事は解決するさ】
【どこかの偉い人が、前にそう言っていたような気がする】
【男の鋭い視線に対し、乾いた声でカラカラと笑って誤魔化してみせる】


「……うん、そやね」

【青年の楽観的予想にあっさり同意】
【友達を信じて待つのが、真の友人の在り方である】
【――――とか想っている訳ではなく、実際のところはもう考えるのが面倒だったから】

「……あ、ホンマに美味いわ。 …でも少ししょっぱいのはなんでやろ」

【――――何故だろう】
【最近は自分のギャグに対し誰一人反応さえしてくれない】
【この、ボケをスルーされるという辛さはツッコミには決して理解されないのだろう】
【密かに涙ぐみながらも、肉まんの味については同意。ええ、すごく美味しいですとも】

「えー!? でもこないだはホラー系観んの大好きやって言うてたでぇ。 だからわざわざ、こんなカビ臭そうなとこに住んでんやろ?」

【笑い混じりに否定されて、むっとした表情ですかさず反論する】
【確かに本人がそう言っていたのをちゃんと耳にしているのだ。だから自分は今回、わざわざ借りてまで持ってきたのである】
【まあ実際は吸血鬼がこの女に説明するのが面倒だったので、適当な事を言ってそう思わせておいただけなのだが】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/12(水) 00:47:31.73 ID:Nq5oqlxGo<> >>103
【女の子の嬉しそうな笑顔と言うのは異性から見ても同性から見ても可愛げを感じれるものだ】
【お礼を言われるというのも悪い気はしない。いいや、人形的な部分があるとはいえ女の子から言われたのだから良いに決まっている】
【ちょっとした照れ臭さも感じた事には感じたがそれを表に出す様な性質でもなく、至ってクールを気取り続け】

「まぁ、他にすることがなかったというのもあるんだけどね」
「けど、自慢好きなボクのうるさい部分の一つさ、今となっては」

【自分からナルシストであることを平然と語るのであった。自分語りが好きなのも老人に多い傾向である】
【長生きをしているとそういう風になりがちになるのだ。まぁ、当の本人からしてみれば普通の事でしかないのだが】
【薄い笑みを携えた青年は左手で外套を軽く引き戻して整え直すと、ふと、こちらへと差し出された和人形に気が付く】

【視線をそれへと向けて見ているうちに相手は重ねてお礼を言ってくれた上に、どうやらこれがお返しらしいであることを教えてくれた】
【それを丁寧に両手で受け取ると、正確には左手を人形の下に回し、右手で体を支えてしっかりと受け取ったのだった】

「おー、これは、東洋の和人形っていうやつかい?」

「名前がちょっと物騒だけど、これはSAMURAIを摸しているのかな」
「細部の造形が丁寧に作られている……って、君、人形なのに人形を作るんだ。凄いね」
「……凛々しい顔立ちをしている。うん、これまた西洋の人形には無い趣ってものだね」

【少女の頭の上の人形も多少気になりはしたが、それよりも今手に持っている人形の調子には目を見張るものを感じられた】
【これまたナルシスト的自負の一部ではあるが、これでも長生きしているだけあって芸術にはそこそこ精通しているつもりだったりする】
【その自分の目から見てもこの和人形にはSAMURAIの威圧感を感じられたのだ。人形であるのに、さながら本物の意思を】
【お陰で女性好きなこの青年は少女の恥ずかしがるような表情を華麗に見逃してしまっている。気が付いたら、きっと後悔するだろうか】

「ボクもイイ物を見せてもらえたよ。ありがとう、アイちゃん」

「それにしても、本当に驚きだね。君は人形というよりかは、とても人間っぽい」
「物を作ることだってそうだし、自分が作った人形を人に見せるってことはこの人形に愛着があるってことだ」
「とても、君が人形とは思えないくらいだね」

「関節の動きとかをもう少し自重してくれたら、更に、だとも思うけどさ」

【―――最後に軽い毒と言うか、からかいというか、そういう少し余計な一言を加えるのは青年なりの挨拶である】
【こういう奇妙な出来事があると、どうしても機嫌が良くなって、感情に酔ってしまって、こうなるのであった】
【ある意味では素直であるとも言えるし、眼前の少女とは対照的な混沌とも言えた。長いと色々と複雑化してしまうのだ】
【だから、青年は内に秘めた感情を単純に表そうと、こくり、と首を横に傾げるだけに済ませたのだった】


/そろそろ凍結にしてもよろしいでしょうかっ……!
/もしくは、締めてもらってもOKでございますので! <> 【剣聖】<>sage<>2011/10/12(水) 00:48:53.45 ID:eIxphcV0o<>
人の居ない公園ほど、寂しいものは無いのではないか。
街灯と雲間から覗くぼんやりとした月光に照らされる人っ子一人居ない遊戯場。
きぃ、と風に揺れて静かに鳴るブランコと草木の囁き程度しかそこには無かった。

公園に設置されたベンチの一つ―――その後ろに並ぶ樹木の列。
枝葉に隠れて、その一本の樹に人影が見える。ぶらぶら、と揺れる片足。


「…………ひま、だ」


腕を組み、片足を枝に乗せて呟く人物は果たして何者か。
長い姫カットの黒髪に白い肌、加えて中性的かつ端正な顔立ち―――女性、の様だ。
蒼い和装の上に羽織った紫色の外套がぱたぱたと風に静かに揺れ鳴く。
腰に携えた二本の刀から、”彼”が剣客である事が分かるが―――余りにも、無防備だろう。

指で生い茂る葉を弄びながら、木漏れ陽の様に差す月光を眺めていた。
月影が樹木とかの剣客を覆い、剣客は暇を持て余しながら、胸元からオカリナを取り出した。

僅かな呼吸音の後に聞こえるのは儚くも柔和な旋律。寂寥感に包まれた公園に音律を付け足す。
聴者を蕩かせる様な弛む調べは夜風に乗りあらぬ場所へと届くだろうか―――。 <> 【小鳩丸】@wiki<>sage<>2011/10/12(水) 01:00:15.53 ID:r+UnB/nXo<> >>105

「……、。」

からからと濁り気の無い笑いは却って気にかかったが
これ以上追求する意味も余り無さそう――というより、面倒くさいので
不機嫌そうにふん、と小さく鼻を鳴らして、そっぽを向いてしまった

「さあ、なんでだろうな。…へっ」

あんな下らないギャグに付き合っていても、徒労感しか残らない
なんて結構酷い事を脳裏に思い浮かべたりしながら食べる肉まんは、相変わらず美味く
そんな中気落ちした風を垣間見せながらごちる女に、ふっと笑い声を零すのだった

「そ、そうなのか?…それにしたってなぁ、これは…。」

ホラーが好き、とかいう話は、聞いた事の無いものであった
意外に思いながらも再びdvdを見れば――やっぱりそれでも、吸血鬼ものはなぁ、と

「いやいや、アイツが普通に町中とか住んでたら、色々あれだろ」

連続吸血事件、なんて、軽く話題に上りそうだ
実際其処まで見境が無い奴なのかどうかまでは、よくは分からないが。 <> 【人狩リノ翁】<>sage saga<>2011/10/12(水) 01:56:00.23 ID:qo8pJXwA0<> >>108

「……ふぅ」

【青年が視線を外したのを確認しホッと胸を撫で下ろす】
【どうやらこれ以上追及されることは無いようだ】


「……相方を大事にせぇへん芸人は、大抵の場合一発屋で終わるんやで。 そこんとこ気ぃつけや」

【嘲るような笑い声を聞いて素早く顔を上げ、潤んだ瞳でキッと睨み付けながら大分変なアドバイス】
【的を射ているとは思うが、この忠告が青年の此れからに置いて果たして役に立つのだろうか】
【――――当然、これもツッコミ待ちの一つだ】


「そぉ? ボクは結構好きやで。 彼、確かに変わっとるけど、そこがおもろいやん」

「……な、一つキミに聞きたいんやけど。 なんでボクにそないな事言うん? 陰口は男らしくないで」

【何が駄目なのかさっぱり分からないといった不思議そうな表情】【更に、多少の怒りもそこには込められている】
【面と向かって友達の悪口らしきことを言われては流石に黙っていられないのだろう】
【正体を知らないので、まったく呑気なものである】 <> 【小鳩丸】@wiki<>sage<>2011/10/12(水) 01:58:36.81 ID:r+UnB/nXo<> >>109

「…ああ、そうかい。別にお前、俺の相方でもなんでもないだろ」

この突っ込みは果たして、彼女を納得させるに至るのだろうか
潤んだ眸に目を合わせると、少し胸のあたりにトゲトゲとしたものを感じるが
謝るのはなんか、負けたような気がする。そんな幼稚な行動原理を元に、更に言葉を返し


「…べ、別に俺だって彼奴の事、嫌いな訳じゃねえよっ」

女の言葉を聞いて気付くのは、知らぬ間に自分が彼の事を貶していたのかも知れないという事
勿論そんな積もりは無いのだが、怒りの滲んだ声でこうも言われると――…沸々と込み上げる罪悪感と、後悔
バツが悪そうに声を荒げて、再び「あ」と、遅まきに何かに、気付いたような声が零れ落ちる

「――もしかしてお前、アイツが吸血鬼ってこと知らねえのか?」 <> 【小鳩丸】@wiki<>sage<>2011/10/12(水) 02:12:48.80 ID:r+UnB/nXo<> /申し訳ないのですが、そろそろ限界です…
/よろしければ、凍結をお願いしたいです。キンクリという形でも、OKです <> 【人狩リノ翁】<>sage saga<>2011/10/12(水) 02:28:21.93 ID:qo8pJXwA0<> >>110

「んー、それだけやったらまだ足りひん。 せいぜい100点満点中、40点てとこかな」

「ツッコむ前に 『ゴメンな、これからはもっとお前のこと大切にするから……』 とかいう感じのノリがあったら80点は固かってんけど」

【相手の渾身のツッコミを、芸人目線で厳しく採点】【生意気な表情を浮かべてにぃっと笑う】
【これは相手からすればさぞかし腹立たしい態度だろう】
【まあなんやかんやでこの女。青年との会話をちゃっかり楽しんでいるようだった】

「あ、意外とあっさりデレるんやね。 なんや、結構可愛いとこあるやん」

【別にメチャクチャ怒っていた訳ではなく、青年の本音を聞けたことで思わずクスッと笑う】
【いつの間にか、素直な気持ちを表現するこの相手を憎からず思えるようになっていた】

【ニコニコしながら見つめていると、青年が何かに気付いた様子】
【そして聞こえてきたのは驚愕の事実であった】



「――――――――、 は ぃ ? 」


「……ん、あぁそういう “設定” やったんか。 ごめん、さっきは言い過ぎたわ」

【一瞬の思考停止】
【しかしすぐに事態を把握し、柔らかな笑みを浮かべる】
【青年の顔を、理解のある母親のような生温かい目で優しく見つめていた】
【心の中では 「自分にもかつてそんな時期があったなぁ」 とかいう懐古に浸っていたり】

【――――端的に言うと、全く信じていませんでした】 <> 【人狩リノ翁】<>sage saga<>2011/10/12(水) 02:30:25.24 ID:qo8pJXwA0<> >>111
/あ、凍結了解です
/一旦乙でした! ではお休みなさいっ <> 【小鳩丸】@wiki<>sage<>2011/10/12(水) 02:32:20.15 ID:r+UnB/nXo<> >>113
/申し訳ない、次は明日の朝か、もしかしたら7時廻るかも知れないです…
/ありがとうございます、おやすみなさい <> 【小鳩丸】@wiki<>sage<>2011/10/12(水) 07:50:02.52 ID:r+UnB/nXo<> >>112

「な、何で俺が、そこまでしなくちゃいけねえんだよ…」

意外や意外…でもないか
結構リアルな厳しめの採点にぐっと息を詰まらせた後、
にっと笑う女に向けて口を尖らせ、意義を申し立てるのだった
勿論本当に、怒っている筈もないのだが

「――ッッ! デレてねえよ!デレるって何だよ!ふざけんなっ」

急ブレーキを掛けられたかのような、一転した反応にしまったと気付くも既に遅く
正直に吐露した自分の科白に向けられたニコニコとした笑いに、憤然と噛み付いた
俄に頬を紅潮させながら――いや、別に深い意味は無いが――どうしてこうなったのかと、一人後悔
彼に恩義を感じたり好感を持つ事は別にどうとも思わないが、それを知られるのはなんだか気恥ずかしく、嫌、だった


「せ、設定じゃねえよ!その眼やめろ! なんだよ、やっぱ知らなかったのかよ…ぐっ」

案の定、聞かされていなかったらしい。
柔和な笑みと視線が痛い。絶対誤解されているなと感じつつ、声を荒げて否定するが然し
信じてもらうのも案外大変そうだなと、そう感じていた――既に一口サイズとなっていた肉まんを、一息に押し込んで

「これ、俺が血ぃ吸われた後だ。これでわかったかっ」

ずいっと女性に向けたのは、右の掌
そこには何かに突き刺されたような、小さな痕が控え目に残っていた。恐らくあともう少しで、消えてしまうだろう
痛い子扱いされたのが不服なのか、ぶすっとした表情を浮かべながら――浮かべながらも、これで信じてもらえるだろうと淡い期待

/返しておきますね <> 【人狩リノ翁】<>sage saga<>2011/10/12(水) 11:34:36.20 ID:qo8pJXwA0<> >>115

「そんな、ひどいっ。 ボクとキミの仲やないの。 あんな事までしときながら、そんな事言うなんて……」

【ショックを受けたような顔で、服の袖で口元を隠し涙を拭う仕草をしてみせる】
【既に女の脳内では色々と複雑に絡み合った設定が出来ているらしい】
【打ち解けてきて元の調子を取り戻したのか、さっきから連続でボケまくっていた】


「もー、そんな照れんでええって。 ほな、後はその気持ちをなるしぃ本人にぶつけるだけやな」

【勝手な事をほざきながら慌てふためく姿をじっくり観察】
【その笑いはニコニコというより、ニヤニヤに近いものになっていた】

【青年が頬を赤らめているのを見て、何を想像したのか女の顔もサッと赤くなる】
【きゃっと小さく悲鳴を上げて、両頬に手を当てた】
【今更ではあるが、やはりこの女発想が腐りきっているようで】




/分けます <> 【人狩リノ翁】<>sage saga<>2011/10/12(水) 11:36:58.62 ID:qo8pJXwA0<> />>116の続き

「いやー、言われてみればそうやったなー。 わざわざこんなお城に住んでるくらいやもんなー」

【腕を組んでうんうんと頷き勝手に納得している】
【この城でみんなで集まり、夜な夜な吸血鬼ごっこに興じているのだろうとかいう推測】

【あれ? ならば自分も今度訪れる時はそういうノリで来た方が良いのだろうか】
【――――何だか面白そうなので、取り敢えずニンニクと十字架の購入を心に決めた】


「うんうん、すごいねー。 じゃ肉まんもう一つサービスしちゃおっか」

【突き出された手を横目で見ながら、全部分かっていると言わんばかりの慈愛に満ちた笑み】
【母性愛に満ちた声色で残った二つの肉まんを取り出し片方を青年に差し出す】
【別に馬鹿にしているとかそういう訳ではない。昔の自分を見ているようで微笑ましく感じているだけだ】

「でも。 なんぼ吸血鬼が好きやからって、親から貰た身体を傷付けんのは感心せえへんなあ。 ばい菌入ったら危ないで?」

【ついでに、肉まんを差し出した左手の指で青年の右掌をちょんちょんと突っつく】
【笑いながらも少しだけ心配そうな表情。遊ぶのは良いが程々にしておくように、と。軽く戒めておいた】

【いやー、これだけで信じろというのはちょっと……無理があるでしょう】 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2011/10/12(水) 20:11:20.17 ID:7oTvvBiDO<> 糞ビッチ愚痴スレ見ろよ
お前がどう思われてるか一目瞭然だぞwww <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/12(水) 20:11:38.50 ID:NuEPCLmC0<>  潮気を帯びた夜風は聊か肌寒く。
 運河沿いにガス灯が点り。
 石畳の皓に“独り”の影が、こつ、こつ、と歩く。

 空に浮かぶ月明かりで染めたようなポニーテールはふわりと揺れ。
 眼帯、に隠れていないほうの赤い左瞳は、時折空を仰ぎ、夜空を眇め、時折うつむき、自分の影を眺め。
 それから陰に何かを見つけ、白タイツに包まれた足は、こつ。と一度その場で止まる。

「――、……」

――♪、♪……

 倉庫の陰の、仔猫に向かって口笛を吹いてみる。
 警戒して、か、仔猫は――陰から飛び出し、石畳を走って逃げてしまう。

 ――“独り”は、“独り”だ。 <> 【吟遊詩人】@wiki<>sage<>2011/10/12(水) 21:54:16.06 ID:ns//LOPWo<> 空には月が浮かび、星々の瞬きがその周りを彩っている
夜闇に包まれた公園には、寒気を纏った秋の風が吹き、肌寒いとすら言えるほど
街灯の灯りの下に集まる虫の影も皆無に等しく、夏は過ぎ去ったのだと実感させられる

そんな夜の公園には今、柔らかな弦の音色が響いていた
遠い異国の地で作られた民族楽器を奏でるのは、民族衣装を纏った一人の青年
青年はベンチに腰を下ろしたまま、膝の上に楽器を置き、流れるような動作で弦を弾いている
曲は、夜の中に潜む優しさを見出そうとするかの様な、柔らかな調べ

やがて音の連なりを弾き終えると、青年は指を止め、空を見上げた
月が瞳に映り込み、丸く白いその姿をはっきりと捉える

「―――…『月』を題材に、曲を作ってみるかな」

次なる題材をそう決めると、青年は視線を公園の内に戻し
曲のイメージを考え込む様に、静かに腕を組んだ <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/12(水) 21:54:57.77 ID:ns//LOPWo<> >>120
/名前ミス <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage<>2011/10/12(水) 22:34:35.88 ID:y/0Wg1nfo<> >>119
/まだいらっしゃいますか? <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/12(水) 23:08:46.28 ID:Ts5QbzxIO<> >>120
/まだいますかね? <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/12(水) 23:09:20.95 ID:ns//LOPWo<> >>123
/おりますよー <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/12(水) 23:24:41.47 ID:Ts5QbzxIO<> >>120
【民族楽器の音色につられて少女がフラフラと近寄ってくる】
【セーターはあったかそうだがセーターしか着てないので少し寒そうに見えるかもしれない】
【もっともこの少女は寒さなどへっちゃらなのだ】

…はっ! つい聞き惚れてしまった
【とっさに地面よりペニテンテを生やして中に入る】
【ちなみに今いる場所はベンチの丁度真後ろ】
【ペニテンテの生える音は確実に聞こえる】
【振り返ったら地面から生えてる氷柱のような物の中に】
【少女が潜んでいるのが見えるだろう】 <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/12(水) 23:35:00.46 ID:ns//LOPWo<> >>125
何か人の声が聞こえた様な気がして、視線を上げる青年だが、背後に相手がいるとは気付かず
それでもペニテンテの生える音を聞けば、さっと後ろを振り向いた―――振り向いた…、のだが

「―――…えっと、どういう事ですかね」

一目瞭然と云う言葉はあるが、見た位では理解が及ばぬ時もある
目の前の光景がまさにそれであり、青年の頭の中には大量の疑問符が浮かんでは消え、浮かんでは消え
それでも決心する様に首を二三度横に振ると、弦楽器をベンチに置いて立ち上がった

そして駆ける様にしてベンチの裏側に回り込むと、

「――…何、してるんだい?」

氷柱の中にいる少女に対し、意を決した様に尋ねてみた
腰を少し降ろして、子供に問い掛ける大人と云った構図で <> 【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki <>sage<>2011/10/12(水) 23:38:11.54 ID:bsfIwWA2o<> 【夜天を翔る流れ星一つ。人はそれに願いを乗せる】
【祈りは力、祈りは癒し、祈りは希望。人はそれが無意味であろうとも】
【祈りで奇跡を適えてきた人々を知っている。もっともソレが実在するのかは知らない】

……神よ、明日もあなた様が希望をもたれますように。

【ここはオーシャンビューのペンション。一人のシスターがテラスにて祈りをささげている】
【比較的綺麗な場所でありながらも、人入りは少ないがそれが静かで風情があっていい】
【まぁ秋に海に来る人間などいないが巡礼の旅をしているこのシスターには関係の無いことであった】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/12(水) 23:38:41.52 ID:6fsHx+uIO<> 例えばだれか一人の命と〜…♪

引き換えに世界を救えるとして〜…♪

【廃墟群。】
【もう辺りは暗く、月光の光が倒壊したその辺りを暗く照らしているだけであった。】
【昔日の栄光を失われたそこは、昼でも暗い。】
【夜にはその辺りから滲み出る哀しさ、虚しさ、負のオーラが立ち込めていた。】

僕は誰かが〜名乗り出るのを〜…♪

【そんな中、動く物が殆どないこの中――――――1人の人物が歩を進めていた。】
【ギリギリ成人していると思しき一人の若い女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

待っているだけの男♪――――あらら…?

【ふと、足を止め、辺りを見回した。自分周り、その先、】
【どこからどこまでどう見ても、そこには崩れかけたビルと積み上げられた廃物が散乱していた。】
【一本続く大通りは―――――――――――どこまでも暗く、そして陰気であった。】

うーわ……

…疋に教えてもらった道ならそろそろ街につくんだが…
…また迷ったのか…私は。

【とある人物によると、この道を真っ直ぐ行けば女が目的とする街、】
【比較的旅人の往来の激しい交易の中心地にでるのだが、】
【どうも推測するにまたもや道に迷ったらしい。】
【どこでどう間違えたのかは定かではないが、】
【しかし確実に間違えているてあろうことは分かる。】

はあ……困ったぞ…

【誰か人が通ればいいんだが―――――――――――一縷の望み虚しく、女はその場で思案する。】 <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/12(水) 23:41:29.08 ID:Ts5QbzxIO<> >>126
!!
【いきなり話しかけられて驚く表情になる】
【そしてまるでペニテンテなどないかのように自然に中から外に出てくる】

音楽につられてきたけど…
どうして中にいるのがわかった?
【その言い方はまるでペニテンテの中に隠れていたのが】
【見つかることがないと確信していたかのような口振り】
【その瞳も鋭く 何か特別な物を持っていると思ってるのか 睨みつけていた】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/12(水) 23:43:49.99 ID:6fsHx+uIO<> />>128取り消し


>>127

……またか…

【浜辺を歩く一人の人物は、絶望した様に呟いた。】
【綺麗な波の音も、美しい夜の海も今の彼女には慰めにならない。】

……毎回毎回…方向音痴の神でも取り付いてるのか…私には…

【ギリギリ成人していると思しき一人の若い女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

【途方にくれる女―――――――――――すると、そこに人の気配を感じた。】
【「氣」を扱える関係上、他人の存在感には人一倍敏感だ。辺りを見回すと、】

ほおー…シスターか…

こんな場所に珍しい。

【相手を見つめながら、そんな一言。そうこうしていると、】
【やがてテラスの彼女と「目が合った」。】 <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/12(水) 23:50:08.06 ID:ns//LOPWo<> >>129

「!!」

目の前で起きた光景に思わず目を見開いてしまい、驚愕を顔に現すが
しかし一瞬の間を置いて、今のは能力なのだろう…きっとそうなのだろう…と、心を落ち着ける

「音楽…って、僕の弾いていた? それは光栄だね。

 ――――――…いやいや、え? 普通に見えていたけど?」

自分の音楽が誰かを惹きつけたのか、と少しばかり嬉しさを感じるが
その後の言葉に対し、真顔のまま顔の前で手を振ってしまう
派手なツッコミを入れたい衝動に駆られつつ、それすら一時は忘却してしまう程の衝撃を受けていた
まだ生えている…のか解らないがペニテンテの方へ視線を向けると、指を向けて

「だって、透明なんだよ…?」

――などと、実に率直な事実確認
子供相手に話しているようだな…と感じつつ、しかし相手の外見を見れば、それも当然か…と納得 <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/12(水) 23:59:30.12 ID:Ts5QbzxIO<> >>131
いい音色だった
もう一回聞いてみたい
【音楽は気に入って少し笑みを浮かべるが】
【見えてたという言葉を聞いた瞬間】
【雷にでも打たれたかのようなショックを受ける】

見え…てた…? 透明……?
【自らが生やしたペニテンテに向かいなおす】
【すると向こう側の景色が見えていた】
【もう一度青年に向きなおると少し焦っているようで】

ま…まぁ分かっていたけど!
今のは試しただけだけど!
【声を荒げながら喋った】
【どうやら盲点だったようだ】 <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 00:08:56.66 ID:BMF5ORIuo<> >>132

「ああ、構わないよ。幾らでも聞かせてあげよう」

本業は詩人ではあるが、楽器の演奏も十分に自信があるし
音楽家として人に聞いて貰いたいと云う欲望もまた、大いにあった
だから、微笑んで見せながらそう言うのであった――雰囲気からそうと解るほど、自信たっぷりに

「――いや、君…気付いていなかったよね?」

ペニテンテを確認した――と云う、その行動だけで十分に確信できた
この少女は、あれが透明であった事に気付いていなかったのだ、と
焦っている少女とは対照的にひどく落ち着いた態度の青年は、呆れた様な表情を浮かべる

「過ちは素直に認めればいいのに…。まあ、気にしたってしょうがないか」

頭に被っていた帽子を取ると、美しい金髪を靡かせて、青年はゆっくりと腰を上げた
右手に帽子を持ったままペニテンテに近づき、そっと触れてみようとする

「僕は北の方の生まれだけどね…、でも山の無い国であったからこう云うのは初めて見るよ」 <> 【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki <>sage<>2011/10/13(木) 00:11:40.61 ID:kCgrtig9o<> >>130
【シスターは星空に十字を切る。とその時であった。彼女のフードが潮風にさらわれたのは】
【純日本人と思われる黒檀のような黒い髪が夜空に投げ出され拡散していく】
【彼女はその髪を押さえフードが流れていく先を振り向くと、そこには女性がいた】
【目が合ったのと、シスターのフードが女性に飛んでいくのは同時であった】
【そしてそれを受け取ろうとすれば完璧であっただろう、ラッキーフードだあなたの所に行きたがっている】

よけ……

【おそらく言葉が届く前にフードは女性の顔面か腕か頭に到達するであろう】
【異常な重量感あふれる音と共に。そうこのフードは漫画でありがちなヘビーウェイト仕様だったのだ】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/13(木) 00:21:14.06 ID:o4yD41HIO<> >>134

宗教熱心なことだ。私にはよく分からんが…

【この人物、とんと神や仏と言った物に無関心であった。】
【ゆえに信仰心などイカの頭ほども持ち合わせていない。】
【シスターが満点の星空に向かって十文字に切る様子を見て、】
【なんとなく綺麗だなあ、とかそんな風なことを思っていたのだった。】

【すると、直後瞬間的な大きな風が吹いた。それは彼女の束ねた長い髪を揺らし、ついでシスターのフードを飛ばす。】

おーおー…タイミングのいい…

【「見た目は」普通のフード―――――――空を舞うそれに右手を伸ばした。】

ん?…よけ…?……あら…!?

【ズシン】
【持った瞬間に、急激に重力をかけられたように体勢を崩す女。】
【右手一本で支えようとしたのが間違いであった。】
【そも、力を初めとする身体能力はそんなに高くない。】

ああ!!…あいつつ!!

【そして、フードは女の手から離れて彼女の「足」へ。】
【潰されたようになり女は悲鳴をあげた。】

…冗談じゃない… <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/13(木) 00:21:55.29 ID:k3L/tNwIO<> >>133
聞かせてもらえるの!?
…ゴホンゴホン ありがとうございます
【一瞬年相応の全開の笑顔を見せた】
【しかししまったと言い出しそうな表情になると】
【何回か咳払いをした後 丁寧にお礼を言った】

透明に気づかないのはくーるじゃないから…
じゃなくて! 最初から透明なのは気づいていたから!
【今までペニテンテの中から見える物は自分の能力だと勘違いしていた】
【それがつい言葉にして漏れてしまったが…】
【すぐに撤回する だが誰がどうみてももう遅い】

初めて見るの?
じゃあもっと沢山出そうか
【少女が言い終えた瞬間】
【既に立っていた一本の近くに同じものが何本も生えてくる】
【まるで山の中にいるのと変わらないほどに生えたペニテンテは】
【月の光で輝いていた】 <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 00:36:30.08 ID:BMF5ORIuo<> >>136
年相応の笑顔を慌てて隠そうとする少女を見ながら、微笑と共に頷く
笑顔を浮かべていた方が可愛いのに、変に気取ろうとするな…などと考えながら

「気付いていなかった――君がどう弁解しようと、僕はそう確信するから」

断言する様にきっぱりと言い切ると、悪戯っぽい笑みを浮かべる
必死にミスを認めようとしない少女を、からかう様に―――悪趣味な奴だ、と本人も自覚はあるらしいが

「ん? もっと沢山…って、うわ!」

少女の言葉に、すっと視線を向けるが
その後に次々生えてくるペニテンテの姿に、驚きの声を上げてしまう
月明かりを反射して輝くペニテンテの群体に、感心した様に目を丸くしながら触れてみる
ひんやりした感触を手のひら越しに感じ取ると、満足気に目を細めた
青年が転生する前の能力もまた氷柱を出現させるものであった為、無意識の内に懐かしさを感じているのかも知れない

「これが君の能力……ああ、そう云えば。さっきは中に入っていたりしたね」

思い出すように言いながら、視線を再度相手の方へと向ける

「妖精さんだったりするのかな…?」

冗談のつもりで、笑いながら問い掛けてみた <> 【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki <>sage<>2011/10/13(木) 00:38:12.97 ID:kCgrtig9o<> >>135
【別に祈るのに信仰心は関係ない気がする】
【どんな人間だっていざという時に希望を託すものがある】
【それは自身であったり虚言であったり……とにかく彼女は別に変人ではないと思う】
【とはいえ、こうやって眺めのいいテラスでお茶など素敵ではないか】
【彼女はその晩餐を行う下準備をしているだけに過ぎない。まぁ信仰心は人一倍強いが】

あ、ごめんなさい……私がソレを落としてしまったばっかりに……

【さて、そんなシスターのフードを哀れにも片手で受け止めた挙句、それを脚に落とすという女性のもとに駆けて行くシスター】
【一見するとそんなフードを装備しているような女性に見えず、むしろ細い。日本人らしい細さである】
【彼女はなにやら鉄の棒を法衣から取り出して左手に持つと、そのフードを右手で取り上げて見せた】

……あの、お怪我はありませんか?私軽い治療薬なら持っていますので……
よろしければ紅茶などもご馳走します……
あ、私アンジュと申します…

【シスターは相手の足を心配するように片手でフードを被り直していた】 <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/13(木) 00:50:14.04 ID:k3L/tNwIO<> >>137
…………ぐすっ
【もう弁解出来ないと悟ったのか】
【涙目になってしまう】
【プライドの高さかこぼれそうになるとすぐに服で拭うが】

私は妖精だよ
妖精だからこんなこともでき…
【妖精かと聞かれて素直に答える】
【青年が満足気になっているのを見てさらに言葉を続けようとするが】
【まるでさっき透明なのに気づいた時のように】
【またもやらかしたと言う様な表情になる】

…というのは冗談で
私は妖精じゃなくて人間だよ
【自分は妖精だという言葉を訂正する】
【しかしさっき誤魔化した時と同じ表情のためすうに嘘とばれるであろうが】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/13(木) 00:50:47.98 ID:o4yD41HIO<> >>138

…何キロあるんだ…

【半分飽きれたように言葉を紡ぐ女は、慌てて足を引っ込めて屈んだ。】
【甲がミシミシと音を奏でたので骨が折れたかと思ったのだが、】
【どうやらそう言うことは無いようだ。あと少しどかすのが遅かったら定かではないが…】

や、やあやあ…結構、心配ない。こう見えても痛みには慣れてる…

【相手が掛けて来たのを見て、女はす、と立ち上がった。】
【気分を治すように下駄を打ち鳴らす。鉄のそれは、甲高い音を周囲に響かせた。】

【すこし、気にかかることが無いわけでも無かった。】
【それは相手の容姿――――――重量のあるフードと釣り合わない体格である。】
【日本人らしい細さ――――右手で取り上げるその仕草。】
【自分が取り落としそれを、難なく持つ行為に軽く驚きを覚える。】

あー…大丈夫、多分な…というか君よくそんな重たいものを身につけるな。

ん、紅茶か。こりゃ悪いなあ…

私は…いつつ…天真 白(てんしん はく)、あれだ、ちょっと道に迷った。

【右足を動かすと、微かに痛みが走った。】
【しかし、波の音、幻想的な景色―――――――――――それらを見ているとまあ、癒されると言う物だ。】 <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 01:03:39.41 ID:BMF5ORIuo<> >>139

「! い、いや…僕が悪かった。そうだね、君は気付いていたんだ」

涙を直接見たと云うより、服で拭う仕草で気付いたのか
青年は慌てたように、言葉を取り繕うとするのであった―――涙に弱い、という典型的な男らしい

「―――…うん、そうだね」

先程の様に泣かれては困ると思ったか、生暖かい眼差しを向けながら頷く
ばれ易い表情の少女に対して、青年の方はまるで隠す気も無く「わかってるよ」と云う表情
状況に臨機応変に合わせていると云うのか、ただ流されていると云うだけか

「うん、面白い物を見せて貰った。今度は僕が、披露する番かな」

右手に持っていた帽子を被り直すと、青年はベンチの方へと移動する
そして弦楽器を持ち上げると膝の上に載せ直し、二三本適当に弾いて音を響かせると――少女の方へ顔を向けた

「何かリクエストはあるかい? 題目とか、イメージとか」 <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/13(木) 01:11:40.49 ID:k3L/tNwIO<> >>141
し…知ってるんだからね
妖精は街では捕まえてあんなことやこんなことするためのものって
知ってるんだからね!
【ペニテンテなどどうでもいいのか妖精とばれたことに焦っている】
【するとすぐさまペニテンテの中に逃げ込み顔だけ外に出した】
【その目つきは睨み付けているというのが優しいぐらいである】

…あえて言うなら…冬がいい
【警戒はしているようだが音楽は聞きたかったようで】
【リクエストと言われて自らが好むもの】
【冬をリクエストした】 <> 【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki <>sage<>2011/10/13(木) 01:17:33.76 ID:kCgrtig9o<> >>140
【何キロとかそういう野暮な話はどうでもいい。13キロって答えるぞ】
【いずれにしても人間の体重を一点集中したかのような重量であるのは確かである】
【フードをつけ終えれば、彼女はそれを何度か調整するように動かしていた。一瞬しかめっ面をしている】
【どうやら別に彼女とて楽々持ち上げていたわけではないらしい】

あ、いえこのフードが特別でして。自分の体重と比較するための簡単な計測器が入っているんですよ。
これが重いと脂肪率が低いってことらしいんですが………やめましょう。現実を見ますわ。

【そしてフードを被り終えれば、女性の脚を心配しつつ自分の席に招く】
【そこには既に多くのデザートやフルーツがおかれていた。紅茶は潮風にマッチした匂いを出している】

それでこのあたりまで?このあたりは漁村と観光地があるくらいですわよ?
観光するとしたらこの付近の森は迷いやすいので陸路を使ってはここにこれないのですけど……
きっと運が良かったのですわ。白さん。

【そういってなぜかあった空のティーカップを湯で温めている】
【その姿はやはり、どう見てもただのシスターであるが】 <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 01:22:07.45 ID:BMF5ORIuo<> >>142

「そうなのかい…? 少なくとも僕は、そんな話を知らないけど」

ペニテンテに逃げ込む少女を見て、小さく肩を竦めてしまう
物騒な話にはあまり近付かない性格であったし、ただ無知なだけなのかも知れないが
少女の警戒する様な視線を気にした風も無く

「『冬』…か。いいね、これからの季節だし…僕も好きな季節だ」

どこか独白の様に言うと、一度口を閉じてから弦に指を掛けた
曲のイメージは元々作ってあった物に近いのが有ったし、即興では無く、きちんと練習を重ねたもの
一度心を落ち着けるように息を吐いてから、青年は緩やかに弦を弾き始め、夜空に響かせる様に音を奏で始めた
雪が降るのをイメージした様な静かな曲調から始まり、吹雪の様な激しさを纏う曲調、木枯し吹く草原をイメージした曲調へ
様々な冬の景色を映し出す為に曲が紡がれ、やがて音の連なりは終焉を迎える

「―――…と、こんな感じかな。どうだった?」

弦から指を離すと、少しばかりの疲労を交えた笑顔を相手の方へ向けて、問い掛けた <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/13(木) 01:33:05.63 ID:o4yD41HIO<> >>143

へえー…ということは私は…
いや、やめとこう。女同士で脂肪量の話なんてヤボだ。

【計算し掛けてやめる。まあいいだろう。相手のしかめ面の様子から、】
【彼女とて簡単に持ち上げているのではないらしい。】
【フードを調節する様子から、それが見て取ることができた。】

やや、申し訳ない…最近冷え込んできたからな。

【夏は過ぎ、季節は冬寄りの秋へ―――――――日々寒さ厳しくなるこの折に、紅茶とはなかなか合っている。】
【女はお礼を言ってから、相手の招きに乗った。】
【椅子を引き、相手の対面に座ると、なるほどそこは落ち着く空間である。】
【盛られたフルーツやデザート。そして鼻腔をくすぐる紅茶の匂い。】

ん、まあそんなもんだ。私は道に迷うことに関しちゃ人一倍才能がある。…認めたくないがな。

漁村と観光地か…せっかくなら後者の方に行ってみるとしよう。
差し支えなければ後で道を教えてくれたまえ。
…人が多いところのほうが今後の旅路を決めるのに役立つ。

【ティーカップが温められるのを見つめながら、女は言葉を紡いだ。】
【ひとまず、文明を宿した街につくこと、それが女の課題であった。】

…シスターってのは、普段どんなことをやるってるんだい?

どうも私はそっちのほうに疎くてね。やっぱり神はいる?

【頬杖を付き、気になっていたのであろうか。そんな質問。】 <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/13(木) 01:39:44.19 ID:k3L/tNwIO<> >>144
…知らないならいい
早とちりした ごめんなさい
【青年は初耳だったらしい】
【なら安心だろうとペニテンテから出てくる】
【そしてベンチに近寄り演奏を楽しんだ】

…とてもよかった
私の大好きな冬が再現されていて
気持ちよかった
【演奏を聞かせてもらえると聞いた時ほどではないが】
【それでもとても喜んでいると一目見て分かる程の笑顔で答える】
【そして少女の嬉しい気持ちに呼応するように】
【さらにペニテンテが生えてくる 足場すらなくなるぐらいに】 <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 01:48:45.09 ID:BMF5ORIuo<> >>146
安心した様にペニテンテから出てくる少女を、優しげな眼差しで見る
青年にとっては知らない話であるが、何かしらのトラウマを少女は抱えているのだろうと察して
察した所で何もできないのだから、ただ演奏を楽しんで貰うだけなのだが

「うん、そう言って貰えると嬉しいな」

少女の笑顔を見ながら、首肯して見せる
やはり人に聞いて貰えるのは嬉しいし、色よい反応を聞けるのは嬉しい事だと再確認しながら

ただ、その後の情景は流石に静観できず、目を丸くしたまま声を上げてしまう

「――…流石に、生やし過ぎじゃないかな?」

ペニテンテに周囲を囲まれる事で妙な威圧感を感じながら、率直に感想を
それでも、それが少女の嬉しい気持ちに呼応した物だと気付けば、悪い気はしない

「まあ、いいか…。僕はここら辺で暫くは詩の題材を探しているからね、聞きたくなったらいつでもお出で」 <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/13(木) 02:04:24.54 ID:k3L/tNwIO<> >>147
おにーさんの演奏はとっても安らげる
妖精がいうんだから間違いない
【妖精が言うからなんだという話だが】
【もしかしたら何かあるのだろうか】

…無意識に出た
でも私は生やすことしか出来ない
だからどうしようもない ごめんなさい
【迷惑になると感じたのか一礼】
【朝になってもすぐに溶けはしないので】
【利用者にとってはとても迷惑だろう】

わかった また気が向いたら来る
演奏してくれてありがとう
【最後に年相応全開の笑顔を見せる】
【なにもないなら背を向けると】
【ペニテンテの森の中を通り抜けてどこかに帰るだろう】 <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/13(木) 02:48:24.82 ID:k3L/tNwIO<> /終わったか微妙だけど寝ます!
/もし続いたら明日返すので…
/おやすみなさい! <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 08:44:19.84 ID:BMF5ORIuo<> >>148
自分の演奏を褒めて貰えるのはやはり嬉しい物で
青年は相手の言葉に目を細めながら、満足そうな表情を見せた
妖精に褒められたらどうなるかは解らないが、しかし滅多に無い機会であるのは確かであるし――素直に喜ばしかった

「僕に謝ることは無いんだけどね…、まあ偶には良いかな」

お前の一存で許可していいのか…と誰かの突込みを感じながらも
青年は、ポリポリと頬を掻きながら曖昧な笑みを浮かべた
氷柱と云う物にはやはりどこか親近感があるし、深く気にせず楽しんでしまおうかと

「うん、じゃあね」

年相応全開の笑顔を見せた相手を、手を振って見送る
今宵は面白い出会いをしたものだな…とか、回想しつつ空を見上げれば

「――…ん、『妖精』を題材に詩を作ってみるのも…悪くないかな」

丸い月の輪郭を目で追いながら、漠然と呟いてみるのであった
辺りに生えたペニテンテが自然と冷気を運んでくるが、北国生まれの青年は然して苦に思わない
それどころか郷愁を感じていたと云うのだから、世話の無い話である
やがて青年は再び弦に指を掛けると、ペニテンテの森の中で幻想的な音色を優しく響かせ始めた

/すいません、寝落ちしてしまいました…
/絡みあり乙でしたっ! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 12:42:24.75 ID:eqml14Pbo<> 【昼間、廃墟群】

【その青年は建物の影に入っていた。もちろん、影の中に物理的に入っているみたいな能力者的な話ではなく】
【真っ白に輝く太陽の光を避けるかのように影の中で体育座りをしていたのだ。背中を廃墟の壁に付けながら】
【どうして一人でこんなところにいるのかと問われれば、単純に夜の内に自宅にまで帰ることができなかったからである】
【そして、とあり理由により太陽の下を歩けない青年は――太陽に囲まれるこの真昼の時間では、影の中に閉じ込められてしまったのだった】
【青年の服装は燕尾服、赤黒い外套に、スカーフ。実にとある怪物を連想させる服装であるのが見て取れた】

「……まいったな、これは」

【太陽の傾きかけによって段々と影が小さくなっていくのが見えた。指を伸ばせば届いてしまいそうなほどに光が近い】
【試しに人差し指をちょんっ向けて伸ばしてみると、じゅう、焼け焦げる音がし、青年は慌ててその人差し指を引き戻した】
【その指は真っ赤な火傷の痕を負っていた。しかし、青年がふっと息を吹きかけると――傷は黒い塵と化して消えてしまう】
【明らかに通常の人間ではないのだが、太陽に包囲された現状ではもはや太陽に全身を焼かれるのも時間の問題と化している】

【傷は癒えても痛い感覚が少し残っているのか、青年は左手の人差し指を口に銜えて救世主の登場を待つしかなかった】

「……ああ、まいっふぁ」

【正に指を銜えて待つばかり―――である。】

【そんな昼であった。太陽は嘲笑う】


/誰でもウェルカムー!殺し合いから雑談までっ <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 16:05:11.68 ID:9YCeX0iKo<> >>151
/これでまだ待ち中だったり…… <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 17:40:46.63 ID:9YCeX0iKo<> >>151
/地味にまだいたり あ <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage saga<>2011/10/13(木) 18:55:40.41 ID:2j/ml+8x0<> >>153
/まだいたり… <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 18:59:53.93 ID:9YCeX0iKo<> >>154
/しますよー
/ですが、ロールの進行具合によっては凍結になってしまうやも……? <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/13(木) 19:22:29.39 ID:2j/ml+8x0<> >>155
/私は一向にかまわん!

>>151
【車椅子に乗って、左目にはアイパッチ、右頬には大きなガーゼ、頭をはじめとする体の至る所に包帯が巻かれていて】
【左足が無い彼女の顔は絶世の美少女であった】

「え」

【たまたま。本当にたまたま偶然通りかかった廃墟群(ホームレスなのでねぐらにしたりする)でこれまた偶然チラッと視界を廃墟の中に移してみたら、偶然誰かの指が燃えているのを見てしまった】

【全身の毛が逆立ち、彼女の顔面は真っ青に。見ちまった。なんかヤバい物を見ちまったぞオイィィ!!】
【シャレにならねえぞコレ!どうすんの?逃げるか?いやでもまだ生きてるかも……。っつっても金ないしな…】

【恐る恐る廃墟の中に入り、辺りを見回す。するとそこには壁を背に体育座りするお化けの姿が】

「ぎいいいいいぃぃぃぃぃにゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!」

【それを見て仰天した彼女は、車椅子ごとひっくり返ってすってんころりん、ダイナミックに転んでしまった】
【その時に頭を打ったかと思われたが、車椅子の背もたれに助けられてなんとか最悪の事態は免れたようだ】

「お、お、おびゃけ……いあ……じょんび…?」

【お化けもゾンビも大嫌いだった。もう心臓がバクバク脈打って、お化け(?)の姿が目に入っていない】
【一応知り合いだった気がするのだけれど……】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 19:40:48.09 ID:9YCeX0iKo<> >>156
【お化け。まぁ、あながち間違ってはいない反応ではあった。確かに所謂"物の怪"の類いである】
【しかし、一応は西洋の怪物の代表格であるのを自負させてもらっているのだから気に食わない節も確かにあった】
【それになんだか、お化け、という呼称は少し幼稚である風にも聞こえる。だから、青年は少しだけ頬を膨らませえてむっとした】

【とはいえ、ビックリ仰天、文字通り空を仰いだ少女は確実に以前に会ったことがある人物。いや、青年、か】
【ともかく、顔見知りの人物でもあるし、見かけの上では美少女であるので遭遇しても満更悪い気はしなかった】
【この吸血鬼に性別が存在していれば話は違ったかもしれないが、あんまり細かいところは気にしない性格故】

「……酷いなぁ。人の顔を見るなりに叫び声なんかあげちゃって」
「ボクは傷付いたよ。こう見えて、繊細な作りの心なんだ」

「それに、真昼間からお化けなんて出てくると思うかい?」
「不本意ながら、"鬼"は出てるけどね」

【ちょっとした皮肉も交えながらやや遠回しな言い草を好む青年。体育座りを継続しつつ、はぁ、と溜め息の一つを吐くのだった】
【どうにも頼り無さそうなこの青年では、この絶望的状況を回避するには至らなそうに感じれたのだ。あと、爪先まで30cmもないというのに】
【生憎と青年が身に付けている衣服は全て青年の、俗に言う、『闇の力』によって構成しているため太陽の光が大の苦手なのだ】
【当たれば青年の体同様、瞬く間の内に塵と化してしまう。こうなると、衣服で体を隠すという手段も通じはしない。だからこそ、お手上げなのだった。】 <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/13(木) 19:45:02.17 ID:k3L/tNwIO<> >>150
/絡みありがとうございました!
/寝落ちは時間が時間でしたししょうがなかったですね <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/13(木) 19:51:28.19 ID:2j/ml+8x0<> >>157
「うえ?」

【地面に転がったままその声を良く聞いてみる】
【あれ?なんか知ってる声だぞ】

「あ、いあ…ごみぇん」

【人の顔を見るなり叫んだのは確かに失礼だし、大人として叫ぶと言うのは流石に幼稚過ぎたかもしれない】
【今更ながらに顔を赤らめて恥ずかしがり、詫びの言葉を口に出す彼女であった】

「鬼。ああ、きゅーけちゅきだったっけ。なんでこんなところにいりゅにょ?」

【天下の吸血鬼様がこんな陰気くさいところで膝を抱えて存在しているなんて、そんな滑稽なことを好む性格でもないだろう】
【しかも吸血鬼と言えば、世界三大妖怪(妖怪?)に数えられる有名な怪物だ。ちなみに残りは狼男とフランケンシュタイン】
【そんな吸血鬼。恐ろしく強い吸血鬼が何をしているんだ】

「っていうか、できりぇばたしゅけて……」

【足は片方ないし、脳味噌に怪我しているので体は結構麻痺しているし、微塵も動けないのである】
【渾身の「お願い聞いて(ハアト」な少女マンガのようなキラキラした顔で青年を見つめる彼女なのであった】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 20:04:01.08 ID:9YCeX0iKo<> >>159
「まぁ、助けたいのは山々なんだけどね」
「君の今の質問の答えにもなるのだけれど――」

【そんな風に若干テンション低めに説明を始めながら体を前に乗り出し、左手を冷たい床にぺたっと付け】
【両膝を地面に付けながら姿勢を低い状態にしつつ、右手を青年の方へと伸ばそうとするのだが――じゅう。】
【青年の中指、人差し指、薬指の第一関節までの部分から煙が噴出し、ぼとり、と焼け落ちてしまったのだった。溶けた風にも見える】
【つまるところ、この廃墟は予想外にも窓や壁、天井の損傷が激しく、そこらかしこに太陽の光が漏れ出しているのだ】
【なんやかんやで壁の隅へと逃げているうちに太陽は頂へと登り詰め、最終的には完全に太陽に囲まれてしまったのである】
【今、この哀れなる吸血鬼の領土は青年一人入ってやっとくらいの広さの小さな影の領域のみとなっているのだった】

「――……というわけさ。」

「助けて欲しいのはこっちも同じでね」
「それに、見かけだけ女性である君を助けるのはちょっと、うん、面倒」

【右手を引き戻しながら体の姿勢も元へと戻していき、最終的には再び体育座りへと戻るのだった。これが一番空間を使用しない】
【このまま灰になってしまうという手もあるにはある。別に即死と言う訳ではなく、腐っても吸血鬼、またこの肉体を取り戻す方法は在る】
【しかし、そこまでの道のりは実に惨めなものであり、精神も不安定になってしまうので――下品になるのだ。以前の下劣な発言を平気で言うくらいに】

【青年の真っ赤な両の瞳は、細められ、遠くを見つめていた。いよいよ諦めの境地であるらしいのか】

「まぁ、そういう訳でボクも無理。せめて、もう少し血を飲めれば少しくらい太陽に当たっても良くなるんだけど」
「どうも君がボクのいる、この影の檻にまで辿り付くのは難しそうだ」

「嗚呼、ご愁傷様。」

【―――しかも、この吸血鬼、相手が青年であるとわかっていると、実に薄情であった。今はからかう気分になれないのも災いしている】
【相手が男性であっても気分が上々であれば気前が大分良くなるのだが、むしろ今はブルーな気持ちなのである】
【リスクを負う覚悟さえあれば青年一人起こすくらいなんてことはないのに、そのやる気が無いのであった。この女好きでキザでナルシストな吸血鬼は】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 20:05:42.95 ID:9YCeX0iKo<> >>160
/最後の文章群の頭に
/【そう言いながら青年は左手の指を揃えて、その手の先を額に当てる。これまたキザな仕草であった】
/を追加で! どうも、行動描写が少ない気がしたので一応 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/13(木) 20:13:39.86 ID:2j/ml+8x0<> >>160
「あ、きゅーけちゅきだもんにゃ」

【そう言えば吸血鬼って太陽の光に弱いんだったっけな】
【いや、実演して見せなくていいから。ちょ、やめろって!焼けてるって!ぎゃー!落ちたー!!】

「にゃ、にゃんだ……しょんにゃことか!!」

【そんなことで悩んでいたとは…ふっふっふ…俺が来たからにはもう安心してOKだ。大船に乗った気分でな】
【と、突然強気になる彼女なのである】

「おりぇにまかせとけ!ゴホッ!」

【無理に大声出すから咳き込んでしまった。馬鹿か】
【しかし、咳き込みながらもしたり顔。そして青年は気付くだろうか。いつの間にか空中に無数のてるてる坊主が浮いていることに】
【そしてその下だけ、実に涼しそうな天候。曇りであると言うことに。やったね。これであの転がっている人のところまで行けるよ】

「ほりぇ、この通り」

【自然にこんなことが起こるわけもないので、これはあそこで転がっている人の能力だとわかるだろう】
【彼女の能力はてるてる坊主を幾つか生産し、その下の天候を操ると言うものだ。雨の日は傘代わりになる】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 20:20:25.13 ID:9YCeX0iKo<> >>162
「ん、なんだい、何か秘策かい?」

【期待値は明らかに低かった。吸血鬼は殆ど目の前で転がっているハリボテ美少女に期待をしていなかった】
【以前に大笑いしたことがあったが、それは吸血鬼曰く『一発屋』という風に受け取ったらしくて、もう笑えないらしい】
【好奇心の半減とでもいうのだろうか。まぁ、機嫌が悪いときに会えば大抵の人にはこんな感じである】
【また、吸血鬼の焼け落ちた部分には真っ黒な塵がしゅるしゅるとか細い音を立てて集まりだし、ソレとなった】
【不死者だからこその再生力でろうか】

【――しかし、太陽は消える。吸血鬼は少しだけ目を丸くした】

「おお、これは……」

【そして、立ち上がり――――出口へと向けて、歩き出したのだった。】

【見捨てる気満々である】


/ちょっとだけ落ちます!直ぐに戻りますゆえ! <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/13(木) 20:28:13.22 ID:2j/ml+8x0<> >>163
【あれー?】

「ちょっとぉ…」

【ちくしょー!今すぐそのてるてる坊主消すことも出来るんだぞぉ!】
【とか思うけれど結局グロテスクな光景は目にしたくないのでそうはしない】
【と言っても、あくまで天候が変わるのはてるてる坊主の下だけなのだ。この廃墟の出口まではカバーしているものの、】
【そこから先は普通に晴れているのであしからず】

/了解です! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 20:52:07.82 ID:UDC24q+oo<> >>164
【当面の難問が解消されたので吸血鬼の足はとても軽い。今なら空だって飛べそうだ。元々飛べるのだが】
【そんな風に適当なことを考えながら廃墟の出口へと向かったものの――眩しい。太陽の光が僅かにこちら側へと漏れている】
【どうやら能力の範囲が予想以上に狭い事に気が付き、吸血鬼はとりあえず左手を軽い拳にして顎に当てて考える仕草を取った】
【そうだ、考えてみればあの檻から出れるようになっても城にまで帰れなくては意味が無い。途中で燃え尽きてしまうのがオチだ】

【クルリ。吸血鬼は方向を180度転換させ、再び美少女もとい青年のいる場所へと向けて歩き出したのであった】
【まぁ、このまま城に戻っても退屈であるのには変わりないし、一人でいるよりかは暇しないだろうという考えもある】

【そして、吸血鬼はまた青年の下へと、青年の車椅子の隣へと立ったのだった】

「……仕方が無いから戻ってきてあげたよ」
「しかも、重大なことに気が付きもした。それも、致命的なね」

【そこまで言葉を放つと、すっと、しゃがみ込み、倒れている青年の真上から覗き込むように身を乗り出すと】

「君、今からボクの城に来たまえよ」

「今回ばかりは拒否は認めない。本来は、性別問わず、強制的なことはさせたくないんだけどね」
「これは死活問題なのさ。絶体絶命のピンチなんだ。だから、拒否されるとボクはとてもとても困る」

「それに、君がうんと言わないと君は立ち上がることができなくて、君も困る」

「お互い共が困らない選択肢を選んでほしいとボクは思ってるよ」

【こういう高圧的で、どこかニヒルな悪党っぽい調子は結構好みであるのか少し上機嫌になっていた。中々に楽しそうだ】
【やはり吸血鬼と言う立場が、血が、性質が騒ぐのであろうか。こういう風に誰かを惑わすというのは愉快極まりないと感じれる】 <> 【死行理郷】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 21:10:00.85 ID:XXZNZwQeo<> 【とある男が、とある路地裏で目を醒ました】

【中肉中背、黒いスーツはまるで何処にでもいるサラリーマンの様な姿】
【唯一、普通と懸け離れた銀色の首輪は、闇に包まれて尚輝く一つの特徴となっていた】
【夜の闇の様な黒髪はぼさぼさと荒れてはいるが、基本的な髪型は変わってはいない様だ】
【片腕で地面を押す様に身体を支え、立ち上がる】
【黒いスーツに付着した土の様な埃の様な物をパンパンと払い、辺りを見回す】

「………ここは、何処、でしょう」

【意識を取り戻してすぐの視界で周りの状況が分かる程、人間は闇に慣れていない】
【ふと、自分の両手を見るといびつな形をした爪のある、人外の手があった】
【顔を上げると、先程よりも数段低くなった世界があった】
【顔に触れれば、人間の輪郭や感触何て物は毛程も感じられず、あるのはゴツゴツとした無機質な何か】
【色を見れば、暗いながらも錆びついた金属の様な色がうっすらと浮かぶ】
【男を襲うのは、ただただ不安だった】

「私は、一体?」

【その独り言に応える人間はいるか、それとも応えるのは人ではない何かか?】
【一人の怪物は、路地裏の地を一歩、不確かに踏み締めた】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/13(木) 21:17:27.43 ID:2j/ml+8x0<> >>165

【踵を返してこちらに戻ってくる吸血鬼】
【そして開口一番、「ボクの城に来い」という。なんと横暴な】

「え、うん…え?」

【思わず勢いで納得しかけたが、やはりおかしい。いきなり来いっていわれても、ねえ】
【しかもお城?ボク≠フ城?どういうことなのだろうか。そのまま彼はいち城主なのだろうか】

「拒否…できない…だってぇ…?」

【まあ、別に拒否する気もないのだが。このまま転がっているわけにもいかない】
【もしもこの青年に見捨てられて放置されれば、そのまま死ぬ可能性も無きにしも非ず。流石にこんな最期はいやだった】

「あ、じゃあ起こしてくだしゃい」

【とりあえず起こしてほしかった。実をいうとこの体制、結構辛い。足が攣りそうだ】
【そして起きたからといって、青年から逃げる気はないし、逃げ切れるとも思えないのだ。先に起こしても問題はない】
【とりあえず、並みの男なら一瞬で恋に落ちてしまう懇願フェイスで青年を見つめている彼女であった】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 21:31:33.42 ID:UDC24q+oo<> >>167
「よろしい。」

「では、こう見えても器量の大きいボクが親愛の精神を持ってして助けてあげよう」
「普通、ボクはあんまり男に手は貸さないんだから、深く感謝する事だね」

【少なくとも相手が今回で初対面であったとしたら絶対に協力はしなかっただろう。横からからかいの言葉を投げるだけだ】
【もしくは、目の前で転がっている青年が過去にこの吸血鬼を大笑いさせていなかったとしても、助けなかったに違いない】
【吸血鬼が好感を持つ男性は、つまるところ、そういう性質のタイプであった。】

【吸血鬼は薄い笑みをふっと口元に浮かべながら、相手の背中へと片手を回し、車椅子ももう片方の手で掴んで支え】
【見かけよりも、思ったよりも力持ちであるらしく、ぐいっと青年と車椅子を簡単に体勢を立て直させようとするのであった】

「君、軽いね。それこそ女の子みたいだ」
「しっかりと食事は取っているのかい?」

【余計な言葉も足しておきながら】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/13(木) 21:41:45.39 ID:2j/ml+8x0<> >>168
「感謝さしぇていただきみゃしゅ」

【普通ならここで食って掛かるのだが、今は本当にそんな場合ではないのである。最高に必死なのである】
【今助けてもらえなかったらなんというかもうおしまいな気がするのである。死か、それ以上の何かか】

【青年が手を掛ければスクッと体制を元に戻される彼女と車椅子。いとも簡単に、というかなんというか】

「ま、まあ……」

【軽いのは元々で、しかも片足は無いわ、全財産5万円だわで本気と書いてマジで死にそうなのである】
【この前公園で気絶していたら何故かポケットに10万円ほど詰まった財布が入っていたことがあったが】
【あの時は真面目にこの財布を恵んでくれた何者かに感謝したものだった】

「食事は……まあ、ねえ。うん」

【適当に誤魔化しておくことにした】 <> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/13(木) 21:42:06.22 ID:NgMrWmcK0<> >>166

/まだいらっしゃいますかね? <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/10/13(木) 21:48:44.37 ID:XXZNZwQeo<> >>170
/いるかも分かりません <> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/13(木) 21:57:29.33 ID:NgMrWmcK0<> >>171
/居るらしいんで、絡ませていただきますね。

>>166
【その男の不安を吹っ飛ばすかのように……いや、増幅するかのように】
【聞こえた声は、男の問に答える物ではなかった】

おあぁぁぁぁ!?

【その一歩を踏み出した瞬間。 そんな声とともに、数m先の角から1人の男が飛び出してくるだろう】
【パンクな金髪から、不良ということが分かるだろうか。 此処にたむろする、不良の1人】

【その男、飛び出してきたというか、吹っ飛ばされてきたといった方が正しいか】
【何故なら、飛んできた男の体は、進行方向とは逆の方向を向いていたのだから。 しかも、体がくの字に曲がっている】

【……吹っ飛んできた男は、コンクリートの壁に背を激突させ、気絶した様でグッタリとした】



【「怪物」がその角を覗けば、黒いボロボロのローブを羽織った背の低い人間が、数m先で道の端に座っている様が見えるだろうか】
【近づけば、赤茶の髪を持った少女ということが分かるかもしれない】

【少女は、手に四角く平たい物を持って、ただただ座っていた。 深く被るフードで、表情は見えない】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 22:02:42.74 ID:UDC24q+oo<> >>169
「うんうん。感謝は何かとしておくものだよ」

【首を縦に3回ほど頷かながら自らそんなことを言い出す。なにかと余計な言葉が多い吸血鬼】
【一度車椅子から一歩下がって眼前の青年の全体像をザッと眺め、一つだけまた息を点いたのだった】
【見れば見るほど美少女であるのに、男性とは。実に惜しい】

「まぁ、そうだろうとは思ったよ。不健康的だね」

【吸血鬼が言うべきことではないと思うが。仮にも死体である】

「さてと、じゃあ、そろそろ参ろうか。我が牙城へと」

「それと、太陽の妨害、よろしくね。でないとボク、死んじゃうから」

【そう言いながら車椅子の後ろ側へと回り込み、車椅子の取っ手を掴んで押して行こうとするのであった】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/13(木) 22:10:35.91 ID:2j/ml+8x0<> >>173
「いや、マジで感謝でしゅ」

【このままでは死んでいたであろう状況から助けてもらったのだから感謝しない訳がない】
【再び車椅子に座り直し、安堵の息をついていたところで、青年がこちらを見て息をついたのが視界に入る】
【なんだろうか?と一瞬考えるも、まあ、考えるだけ無駄であるので考えることをやめた】

「金がにゃいんにゃ」

【こっちだって好きで痩せているわけではないのだ。食べられるなら腹いっぱい食べたい】

「あ、うん」

【日光の妨害くらいならば自分もよくするのだ。無数のてるてる坊主でカバーすればそれは既に大きな傘】
【危なげなく太陽からその身を守れるだろう】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 22:10:51.66 ID:UDC24q+oo<> /すいません。なんか、こんな時間に眠気がやばすぎてしまって……
/凍結か、締めにしてもらえると助かります……こんなに早くて申し訳ない限りです…… <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 22:11:16.34 ID:UDC24q+oo<> /あ、>>174のレスにはお返しできますので少しお待ちをっ <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 22:17:36.67 ID:UDC24q+oo<> >>174
「ん、お金がないのかい?」
「いやはや、人間ってのは大変そうだ」

【とても他人事、といった感じであった。生憎と男性相手に親切心を向けるような性格ではないのだ】
【かといって救いの言葉を求められたら、きっと嫌味で皮肉的な笑みを向けるに違いないのであった】
【吸血鬼が怪我人の、人間の車椅子を押す姿と言うのは奇妙な光景でこそあったが】

「ボクは食べものを食べなくても、入浴をしなくても常に健康・清潔だからね」
「君たち人間はイチイチ忙しそうで、心から可哀そうに思えるよ」

「ま、城に着くまではこんな感じだから、よろしくね」

【―――つまり、城に着くまでずっと妙な自慢話とか優越感満載の話をする気であるらしかった】
【余程の自己中で、自分大好きなナルシストでもない限りそんなことできないが、この吸血鬼は現にそうなのだ】 <> 【死行理郷】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 22:18:17.67 ID:XXZNZwQeo<> >>172
【錆びついた思考を一気に貫く様に悲鳴が響き渡った】
【目の前の男を見つけた時、まるで自分の中の何かを見つけた様に身体が動いた】
【湧き上がる負の力が駆け巡り、掌からドス黒い何かとして溢れ出す】
【その「黒」はこの世界の、人間の『ノイズ』を凝縮したかの様な不可思議な存在】
【気付けば、男の腕はその気絶する人間の首を、折る様に掴み、持ち上げていた】

……素晴らしい

【『ノイズ』は男の身体へと浸透し、『ノイズ』としての役割を果たすべく『運命』に介入する】
【生きれた筈の運命を捩じ曲げ、侵食し、破壊し、負を押し込め】
【結果、その『ノイズ』は後に『背髄損傷による四肢の麻痺』からの『餓死』として現われる】
【しかしその怪物にその結果を分かる術など今は無く、ただ自分の中を巡る力に酔いしれた】
【その行動に悪も善も無く、ただ右も左も分からないからこその、手探りの行為だった】

まるで人外にでもなった様な気分です……

【男を離し、その力の奔流から解放し】
【自らの手を見詰めながら、嗤う様にそう呟いた】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/13(木) 22:27:25.11 ID:2j/ml+8x0<> >>177
「うん。大変」

【助けは求めない。というか助けを求めると言う行為を忘れたかのように、頭にない。「助けて」の三文字がない】
【恐らく、先ほど助けてもらってもう満足してしまったのだろう。危なく死ぬところを助けられたのだから当たり前か】
【といっても、その状況に陥った理由の一つに青年の指が発火した、というのも含まれるのだが……】

「はあ、羨ましいにょ。こうやって雨降らせりゃりぇるかりゃ風呂にはこまりゃにゃいけど」

【そう言って、そこら辺の雲から雨を降らせる彼女。そして大きくため息をついて見せるのであった】

/凍結了解です!ここまで絡み乙でした! <> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/13(木) 22:39:38.54 ID:NgMrWmcK0<> >>178

―――素晴らしい

―――まるで、人外にでもなったような気分です……

……?

【そんな声に、赤茶髪の少女は顔を上げ、自らが男を拳で吹き飛ばした方向に顔を向ける】
【そこにいたのは、吹き飛ばした男の首を掴む、スーツを着たサラリーマンのような男】
【銀色の首輪は、月の光できらりと反射し、少女の目に確りと写る】

【それより気になるのは、首を掴む手。 それはもう人間の手ではなく、歪な爪を生やした、明らかに人間とは思えない手だった】

【……明らかに、人間ではない】

【そんなことを確認した少女は、フードを深く被り、表情を一向に見せないまますっと立ち上がる】
【すると少女はその方向へと歩き出し、その男が気付いているか気付いていないかなど気にせずにその右腕を静かに上げると】

……《ヒノタマ》。

【少女は呟く】
【突然。 男の歪な爪を生やした手と、それが掴む首の間の空中に、小さな赤い円が浮かび上がるだろう】
【複雑な模様や文字が刻まれる円……魔法陣。 数秒後、その円が真っ赤な火の玉へと変貌するだろう】

【男がその首を掴む手を離さなければ】

【それでいて、男のその手が、爪が歪なだけで人間と同じ構造だったならば】

【その火の玉は「炎」としての役割を確りと背負い、男の手と、吹っ飛ばされた不良の首に火傷を負わせるだろう】 <> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/13(木) 22:43:08.62 ID:NgMrWmcK0<> >>180
/あ、すいません。 誤解を招くといけないので……。
/魔法陣は、火の玉を出す為の予備動作みたいな物です。 避ける為の猶予みたいな。
/あと、最後の行の「吹っ飛ばされた」はいらないですね。すみませぬ。 <> 【死行理郷】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 22:59:02.47 ID:XXZNZwQeo<> >>180 >>181
【男が掴む腕を離す瞬間、その魔方陣は浮かび上がった】
【魔術的な意味が含まれた文字、模様の刻まれた円はノイズを纏うその腕を焼き払う気か】
【その火の玉は男にも、その不良にも触れる事は無く、その場を煌々と照らし、揺れていた】
【錆びついた、光沢を失った様な銀色の両腕が、光を反射する事無く照らされる】

この身体に湧き上がる力……人の物ではない……
一つ分かる事は、私は人から怪物となった極稀な存在と言う事……

【薄い笑みと共に、男の身体、全身が『ノイズ』に包まれる】
【『ノイズ』が晴れた時、そこには一人の『怪人』が現われる】
【全身が錆びついた銀色の、装甲の様な肉体に変化し、その面影は銀の首輪のみ】
【『ノイズ』の塊の様な退廃的な存在。まるで滅びる事を運命づけられているような】

フフフ、ハハハ…………

【赤茶髪の少女へと、『怪物』となった顔を向ける】
【そして数箔の間の後、ゆっくりと一歩、足を踏み出す】
【一歩、一歩、一歩、一歩。まるで触れる全ての物の『ノイズ』を奪い取る様な】
【死に行く理想郷が、歩み寄る】 <> 【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki <>sage<>2011/10/13(木) 23:09:20.34 ID:kCgrtig9o<> >>145
【女性はどうやらかなり体脂肪率が低いようだ】
【見た感じ、すらっとしていてかなり運動が出来る体型だとシスターは見る】
【そして女性がその手の話を敬遠しているのでこれ以上は明言しなかった】

ええ、この潮風に長くいると体に障りますし……あ、せっかくですしチャイも如何ですか?
とても甘くて落ち着きますよ?

【出ているデザートは砂糖漬けの果物が多く基本的に余計なクリームなどが無い簡素なものである】
【おそらく紅茶を飲むということのみに専念していると思われる配置であった】

それはそれは……おそらく旅の神様に愛されているのですわ。
なにせこのあたりは数十年に一度の豊作で物価が安くなっておりますもの。
とはいえ穴場というべき場所ですから、まだ混雑はしていないですしゆっくり出来ると思いますわ。
地図ならここのペンションでもらえますわ、旅人自体はそこそこくるので無償で配布しているとのことです。

【そして女の元にレモンティーを差し出す。甘酸っぱい香りが肩の力を抜く手助けになる】
【温度もいい塩梅であり、なかなか上質の茶葉を利用している模様である】

私は普段は教会で子供達に神の教えと説いています。アジア系の方には分かりづらいと思いますが、日曜学校などの教員といったところです。
今回は慰安もかねて、辺境の地に布教しているといったところですわ。 <> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/13(木) 23:14:34.34 ID:NgMrWmcK0<> >>182

【火の玉はその男に、ましてや不良にも当たる事無く……避けられた。 腕を動かしたのだろう】
【別に、其処では疑問は無かった。 それじゃあもう一発やれば良いのだ。 だが】

――― この身体に湧き上がる力……人の物ではない……
――― 一つ分かる事は、私は人から怪物となった極稀な存在と言う事……

……。

【何を言っているんだと、少女は思う】
【少しばかし不良が可哀想だったという、それだけの理由で能力を発動したが……裏目に出たのか?】

【そう思うのも一瞬。 少し先に居る男は、何か黒い……そう、『ノイズ』のような物に包まれる】


【『それ』が晴れたとき、その男が居た場所に立っていたのは、もう、首輪にしか面影が残っていない、人外。 『怪人』と呼ぶべき物か】

―――フフフ、ハハハ…………

【『怪人』がこちらに顔を向ける。 腕を下げ、炎を消した少女は、その時。 今まで味わったことのない「恐怖」を覚えた】
【まるで少女に気が付いていないような一人語りだったが、顔を向けたということは、即ち認識しているのだろう―――】
【其処まで考え、同時にソイツはこちらに向かって歩み寄る】

【それに、少女の恐怖が増加して行くのは言うまでも無く。 ほぼ反射的にまた右腕を構えた。 そして、尋ねる】

……貴方、『何』?

【人として認識していないかのように】 <> 【死行理郷】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 23:14:53.49 ID:XXZNZwQeo<> /次遅れるかも…… <> 【死行理郷】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 23:15:43.21 ID:XXZNZwQeo<> >>185
/途中送信!次遅れるかもというか遅れます!あと遅レスすんません…… <> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/13(木) 23:22:20.64 ID:NgMrWmcK0<> >>186
/了解しました。 こちらも弁当作ろうと思って「遅れます」レス書き込もうと思っていたので……
/遅レスなんてとんでもないです。 こちらこそですよ。 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/13(木) 23:29:49.91 ID:mKSFpyrIO<> >>183

お、すまんすまん、うーむ、いい匂いだ…こういうやつって結構高いんだよな?

【カップから漂う仄かな柑橘系の匂いは、女の旅の疲れを散らした。】
【自分は嗜好品の類は和菓子以外は詳しく無かったが、】
【しかしテーブルにおかれた各種のデザートは、】
【砂糖がまぶされたりした簡素なものであり、】
【よく紅茶に合いそうだ。なんとくわかった。】

旅の神様ねえ…そう考えると迷うのも満更でもないかもな…

へえ…豊作…そりゃいい時期に来たな…地図もただで貰えるとは助かる。

【女は万年金欠―――――――というわけでは無いのだが、】
【昔廃墟で会った双子に有り金を渡しており、そのせいで現在持ち金はお世辞にも多いとは言えなかった。】

ふーん…神の教えか…なんだか難しそうだ。

あれかい?この辺…というかこの国のことをまだよく知らないんだが、なんか影響力のある宗教でも?

【ずず、とレモンティーに口を付ける。匂いに違わず味もよかった。】
【甘すぎず、渋すぎず。絶妙な深さが舌先を掛けめぐる。】 <> 【死行理郷】@wiki<>sage<>2011/10/13(木) 23:43:21.62 ID:XXZNZwQeo<> >>184
【湧き上がる力。運命を捩じ曲げる事すら可能な力に、酔い痴れた】
【目の前の得体の知れない、能力者と言う凶器にも怯える事も無かった】
【ただ笑っていた。圧倒的な力の奔流に、過信とも言える自信を抱いていた】
【まるで炎の様に、『怪人』の右手から『ノイズ』が迸る】
【まるで大気の運命すらも捩じ曲げる様な、凶悪な、圧倒的な力だった】

私が何か、ですか。私が聞きたい位ですよ。「私は一体なんですか?」、と。
私だってこの力の正体は知りたいですよ。こんな得体の知れない物、恐怖以外の何物でも無い
ただ、一つ言える事は……

……この感覚、嫌いじゃない、と言う事ですかね。

【誘う様に笑う様に、踊る様にそう告げる】
【少女の炎も、まるで自分の前には意味を成さない様な】

貴女はまだ若い。死にたくはないでしょう?
今なら、見逃す事も可能ですがね……

【少女の目の前で立ち止まる怪物は善でも悪でもなく】
【ただただ純粋だった】

/ただいま還りました! <> 【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki <>sage<>2011/10/13(木) 23:48:23.08 ID:kCgrtig9o<> >>188
【ティーカップから立ち上る湯気はふんわりと柔らかそうである】
【気孔を埋めずゆっくりと進入してくる香りと温度の象徴は女性に好印象を与えてくれた】
【シスターも紅茶に手をつけ、ゆっくりと飲み始める。かなり上品といったものであり】
【これがメイスを振り回したりなどとは想定も出来まい】

ええ、そもそも新大陸を発見したのは偶然、当時目指していた国とは違ったというものですし……
定まらない旅路に運命という舗装をしてくださる神がいるのですよ。
ソレを味方につけているからこそ迷えるのではないでしょうか?

ここの漁村ではバナナで魚を蒸したものが有名だそうですわ。ぜひ試食してみては如何でしょう。

【そういって漁村の方角に指をさす、方向音痴相手に更に迷わす気なのかこのシスターは】
【とはいえ、悪意自体はまったく内容で、温和な笑顔を一切崩さなかった】

ん?ええ、私はさまざまな宗教を取り入れソレを統括している教団に在籍していますわ。
この辺りにはそれほど根強い宗教は無いのですが、いくつかの神格された英雄詩が目立つようです。
もっともそれを否定することはしてなりません。なのであくまで異文化交流を通じてといったところです。
知るということに、宗教は一切関係ありません。元々神話などというのは決まった考えを持ってはいけないのですから。 <> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/14(金) 00:06:39.77 ID:lY3yEvEE0<> >>189

―――私が何か、ですか。私が聞きたい位ですよ。「私は一体なんですか?」、と。

……何?

【少女は戸惑う。 つまり、わかってないのか? 自分のことを】
【戸惑うも、その水平に上げた腕は下ろさない……そう思っていたのだが】

―――ただ、一つ言える事は……



―――……この感覚、嫌いじゃない、と言う事ですかね―――

……!!

【少女に、またも強烈な恐怖が襲う】
【全く、男は動じていない。 炎にも、それを生み出した腕にも……】
【恐れを為していないのだ――――汚れを知らない赤子のように、男は純粋なのだ】

【純粋故。 この炎は意味を為さないと、思っているようなのだ】


―――貴女はまだ若い。死にたくはないでしょう?
―――今なら、見逃す事も可能ですがね……

【あそこまで悟った時点で、もう決まっていた。 何せ、自分の命が大事なのだ、「化け物」と戦うことなど、少女に出来るはずがない】
【そこらの不良とは違う。 相手は、正真正銘の、『化け物』なのだから】

……クッ!

【ダメージを負った訳でもないのに、フードで見えないだろうが顔を顰め、体の方向を反転させる】
【そして、周辺の熱エネルギーを吸い取り能力発動。 少女とは思えないスプリンターのような速さで、背を向けて逃げ出した】
【唯一幸運だったのは、自分が何も持ち物を持っていなかったということ。 財布はポケットの中だ】
【男が追わなければ、少女は路地裏の網の目を抜け、どこかに消え去るだろう】

/こちらも還りました! 遅くなって申し訳ないです。 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/14(金) 00:06:54.72 ID:KC0Cvn1IO<> >>190

運命か。そういう類はほとんど信じたいことはないが、君の話を聞いてるとどうにもそう思えてくるな。
なるほど神が付いてるのかも…

って…バナナを魚で蒸した…?あんまり美味そうじゃないな…

【相手が紅茶に手を付け、優雅に飲むその仕草は上品であり、同性でも見とれそうになってしまう。】
【指ささられる方角に釣られ首を動かすと、】
【そこにはなるほど――――――遠くに街の光が見える…ような気がする。】

…「教団」ね。やっぱり初耳だ。様々な宗教を取り入れ…というところをみるとよっぽど大きいみたいだ。

まあでも、異文化交流…そういうことをする辺り比較的「穏やか」らしいな。

世の中には狂信的なのもいるからなあ…宗教活動とか言って殺人まがいのことしたりとか…全く理解できん。

【「教団」】
【女はそれがどう言ったものなのか知らない。そもそも、】
【この辺りの勢力関係にとかく疎いのだ。能力者の集うこの国にやって来たばかりであるため、】
【その情報が入らないのも無理はなかった。】
【そして、苦い思い出があるのか顔をしかめて首を振る。】

【それから女は「あ、これ食っていいかい?」と机上のデザートを指差した。甘いものには目がない。】 <> 【死行理郷】@wiki<>sage<>2011/10/14(金) 00:24:00.50 ID:9udaqWxlo<> >>191
【楽しかった。相手が恐怖に犯される様が】
【それは相手の痛みを知らずに、何時もと違う反応をする相手を見て喜ぶ赤子の様な】
【悪意の無い感情だった。すこぶる気分がよかった】

フフフ、ハハハ、ハハハ…………そう、それが最も正しい選択。
得体の知れない力に立ち向かうと言うのを、人は無謀と言う。

【突如、周囲の温度が一瞬だけ低下した】
【怪物の身にも、やはり温度と言うのは感じられる様だ。ほんの一瞬だが】
【消える少女の背中を見送ると、銀色の首輪に手を触れる。解放される様に、吹き出す『ノイズ』】
【そこには先程の怪人の姿など欠片も無く、ただ人の良さそうな笑みを浮かべるスーツの男が一人】
【面影は、首輪しかなかった】

フフ、フフフフフ…………

【何処へ行くべきかも分からぬまま、死に行く理想郷はまた、歩き出した】

/絡みあり乙でした!!!短くなってしまってすみません&遅くてすいません!いつかリベンジを…… <> 【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki <>sage<>2011/10/14(金) 00:31:57.85 ID:kpYiIPrQo<> >>192
【運命とは結局決められた道であり、人間はおろか神ですら変えられない『当然』と『偶然』の産物である】
【それを利用して人が神を信じ込ませようとする例はいくらでもあるのが問題である】

そうです、人の進む道には何かしらの結果があります。踏み外してもそれが運命という結果なのです。
行動によって左右され、それが結果となる。まさしく命なのです。それがキチンと生命活動できるかどうかは神のみぞ知るといったところですが。

……でもおいしいらしいですよ。私は食べてませんが。きっとジュースか何かですわ。

【まぁ、その内容はご想像にお任せしよう。逆の例ならばいくらでもあるのだが】
【とりあえず。女性が餓死したりするのは困るので安価で買える食糧を掲示したのだった】

ええ、おそらく大規模というよりまるで他の宗教さえも飲み込んでしまいそうな勢いだと思います。
現在では、ですがね。実を言うとトップが替わるたびにその素性が変わってしまうのが難点でして。
あまり気持ちのいい反応をする方は少ないと思います。
嘗ては狂信者で構成されており、教祖様が放任していた所為で多くの民間に迷惑をかけたこともあるんです。

あ、どうぞどうぞ。とってもおいしいですわよ。

【そういって砂糖漬けを進めた。せっかくなのでたくさん食べてほしいらしい】 <> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/14(金) 00:35:06.72 ID:lY3yEvEE0<> >>193

【フフフ、ハハハ……少女の頭の中で、恐怖を呼び起こすその笑い声が何回もリピート再生される】
【無我夢中で走り、気が付けば何処かの公園。 少女はベンチに座っていた。】

……グ……ッ。

【何なんだ、あの恐怖を撒き散らす化け物は……思う】
【能力者と呼ばれる者達には数回会ったが、あそこまで威圧感を与える者は居なかった】
【同時に、生きたいとはいえ逃げた自分を恥じた。 ……あの路地裏では、決して逃げださないと決めたはずだったのに……】

……ッ……。

【そして、少女は意識を飛ばしてしまった。 疲れもあるし、あの男の「何か」の所為でもあった】
【しかしながら、少女がそれを思うのは、6時間ほど後の事である】

/絡み乙でした!
/絡んだ身ながら、中途半端ですみませんでした。 こちらとしても、是非再戦したい所です。 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/14(金) 00:49:57.86 ID:KC0Cvn1IO<> >>194

「結果」か。…ふむ、興味深い。私が道に迷ってもそれもまた「運命」と、こういうわけだ。
と、いうことはその「結果」君に会ったのもまた「運命」か。
ははあ、そんなら私は運命に感謝しなけりゃならないな。

それに、なあ。君のその理論なら命あるものの行動は全部必然ってことになるぜ?
まあ、「運命」というものにそもそも「偶然」なんて存在しないのかもしれないな。

全ては行動の賜物…私が道に迷ったのも運命だし、それからこうして紅茶を飲むのもまた「運命」か…

【相手の言葉を聞いて、それを噛み砕いた理論を彼女なりに紡いだ。】
【紅茶を啜ると、遠くに聞こえる波の音と、】
【潮風のかすかな音―――――――暖かいそれらが女の耳を撫ぜた。】

【昔から、彼女は運命などというものの存在を考えたこともなかった。】
【どこでどうなるか、どういうことが起きて、】
【その結果今後どう影響するかなど、行き当たりばったりで過ごして来たのだ。】
【しかし、シスターの話を聞いてみるとなるほど、】
【最初から全て決まっていたかのように考えても差し支えない。】
【あらゆる行動はその細部まで運命にあてがわれており、】
【そこから派生すると結論づけるのもまた頷けた。】

【しかし、だからと言って「信じる」ことになるだろうか。】
【女はまた紅茶を啜り、考えたが、だが首を縦に振ることはできなかった。】
【もしそれをしてしまうと、運命の存在を認めててしまうと、】
【これから先運命に「逃げて」しまうかもしれない。】
【ことあるごとに運命のせいにして辛いことから自己を守り、】
【何か大切なものを失ってしまうかもしれない気がした。】

あ、ああそうか…私も遠慮しとこう。

んな…!?……あらら…昔は狂信集団だったのか…
そりゃ穏やかじゃないな…ま、今違うならいいか…

ん、そんならお言葉に甘えて…

【女は驚いた表情―――――――――――自分の計算がズレだ時に見せるそれを呈した。】
【「教団」の過去。当然初耳だ。知る由も無い。】
【それがあまり彼女と相入れないものであったらしい。】

【だが、昔は昔だ。そも、知る由も無いし、知ったからと言って女にはどうすることもできなかった。】
【言葉通り、今は違うならいいのかもしれない。】

【手を付けたのは林檎の砂糖漬け。蜜を掛けたられたそれをフォークで刺した。】 <> 【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki <>sage<>2011/10/14(金) 01:08:42.00 ID:kpYiIPrQo<> >>196
【そう、運命とはあくまで結果をそう名付けただけである】
【その結果を神が全て知っていて、一切の齟齬が無いように操っている】
【そんな唯一神の偉大さを知らしめるために存在しているに過ぎない言葉だ】

そうですね、命どころか万物全ての存在が一定の周期を下のして活動しています。あなたがしたいことがそのままあなたの一生ですから。
星が生きている。これは他神のものになるのですが『ガイア』に基づくもと考えてもいいでしょう。
もっともこれは突き詰めていくと宇宙にまで進出していまい私の口からではとてもいえない状況になってしまうのでいえませんが。
偶然というのはおそらく人間で言うならば、涙を流したり、咳をしたりするのとというのと同類でしょう。
つまりはおきなくてもいいことがまるで重大な意味があるように定義つけられていますし。

【結局、人がめぐり合うことに理由などつけても仕方ないのかもしれない】
【だが、彼女はそんな些細なことでも神を信じる理由がある。ここまで神を否定しかねないことを知っていても】
【ここまで熱心な信者なのは稀どころか聖人クラスである】

人間誰しもが歴史を持っていますから、そういったことを知らない振りをするのは臆病なことでしかないですし。
あなたが今度教団を知ることになったとき、今が誇れる教団でありたいと思います。

【シスターは女性の食す姿をにこにこして眺めている。正直やりづらいであろう】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/14(金) 01:19:29.48 ID:KC0Cvn1IO<> >>197

なるほどねえ…立派なもんだ。さすがは「神」といったところかね。まさしく「全てお見通し」と…

【神を信じるか否か――――――――その答えは果たしてどうであろうか。】
【いや、女にとっては関係ないかもしれない。】
【神がいたとしても、あるいはいなかったとしても、】
【自分のやることは、貫くことは変わらないのだ。】

そりゃいい。今度行ってみるとしよう。教会に行けばいいんだろ?

【よくわからないが、それだけ大きな組織なら専用の教会くらい深くあるはずだ。】
【単純な思考の持ち主である女はそう結論づけたようで、】
【フォークを引き寄せながらシスターに言葉を紡ぐ。】

そうさなあ、…私も復帰のリハビリを行わなきゃならんし…どっか手頃な……

……

…な、なに…。君は食わないのかい?

【それから蜜のかかった砂糖漬けの林檎を口に運ぼうとするが、】
【どうにも相手の視線が気になる。手を止めて視線を合わせた。】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/14(金) 17:29:15.81 ID:5i+OM+PLo<> >>179
「……君、リアクション薄いね」

【遠くで降り始めた雨へと視線を向けてから、ぽつ、と呟いた。車椅子を押しながら廃墟を出る】
【廃墟の外は太陽光が薄く、吸血鬼が出歩いても差し支えないレベル。代わりに、昼間にしては暗かった】
【曇りの日と言うのは景色が少し青がかかったように見えるものだ。今の景色も、僅かに青く見える】
【吸血鬼が何を考えて言葉を呟いたのかは知れないが、自己中心的な考えであることには間違いない】

「もっと、こう、悔しがってほしいなぁ。ボクとしては」

「ボクのことを嫌いじゃない限りは、感情豊かに振舞ってほしいものだよ」
「それとも、度重なる不幸のせいで悔しがる神経までイカレてしまったのかい?」
「言っておくけど、ボクは男に対しては優しくする気はないから、ね」

【そんな風に毒を吐きながら左手でこつっと相手の頭を後ろから軽く小突こうとする。吸血鬼なりのフレンドリーさだろうか】
【そもそも人間とこんな風に、並んでいる訳ではないが、会話をしながらどこかへと赴くというのは実に久しい感覚】
【それもあってかイマイチ勝手がわからず、毎度の如く人間とのコミュニケーションに少しだ困ってしまうのだった】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/14(金) 19:33:03.53 ID:cXIityWO0<> >>199
「え?」

【リアクションが薄い?】
【そうかな?もっとこう、ちくしょおおお!みたいなのがお好みでした?】
【その後の青年の言葉を聞くに、どうやら思い切り悔しがって欲しかったらしい】
【うん。よくわからないね吸血鬼】

「感情豊かでしゅ!神経いかりぇたとかにゃいかりゃ!」

【優しくする気はないと言われてしまった。というかアレ?今もしかしてピンチ?】
【このまま青年の、いや吸血鬼の所有する城に連れて行かれて、血吸いだされちゃったりしないよね?】

「あいた!」

【青年に後頭部を小突かれて少し悶絶する】
【彼女は脳に怪我をしており、少しの衝撃でも頭に加えられればジーンと響くのである。少し頭がクラクラする】

「ちょ、頭はやみぇて!本当にやみぇて!」

【切実な問題だった】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/14(金) 19:54:59.58 ID:5i+OM+PLo<> >>200
「……君は、ボクの性格を分かってないね」

「止めてと言われたら、やりたくなるのが知性の性だろうに」

【――もう一つ、こつん、と左手で軽く小突こうとする吸血鬼。間を入れず、相手の反論に合わせてすかさずである】
【正直な話を言ってしまえば、目の前の青年は自分のことを美少女だと嘘偽っていたほうがある意味良かったのかもしれない】
【でなければ、この吸血鬼は特別な事情が無い限りはずっとこんな感じなのだ。基本的に、自分本位である】

【キーコキーコと車椅子を押しながら、視線は空のテルテルボウズへと向けられいた。これはこれで、珍しい光景】
【とはいえ、確かに凄いが大はしゃぎできるような凄さを感じられなかった手前、後、感心するタイミングを逃しているのもあり】
【じーっと見つめた後には再び視線を車椅子に座った青年へと降ろすのであった。前を見てほしいものである】

「あ、それと、君」

「以前、彼女が欲しいとかほざいてたけど、できたのかな?」

【話題を途切れさせるのは退屈の象徴であるので極力避け、とりあえずはそんな話題を振ってみた】
【吸血鬼は相手に彼女ができていないと9割方予想を付けていたりするのだが。結果は如何に】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/14(金) 21:13:26.94 ID:cXIityWO0<> >>201
「いつつ…」

【もう一度叩かれた。天地逆転!とまではいかなくとも、十分に酔えるくらいには視界がぐらついていた】
【すかさず右手で頭を抑える。これ以上やられれば恐らく嘔吐する。げろー】

【このてるてる坊主凄いよォ!……はい。天候を(その下だけ)自由自在に操れるので、雨の日でも】
【自分だけポカポカ陽気の中出歩けたり、夏の暑い日に雪を降らせたりと色々できる】

「かのじょ?あー…」

【顔を赤くして頭を抑えていた右手を後頭部に回し、ポリポリ恥ずかしそうに掻いてみる】

「この前できちゃったんでしゅよ」

【赤面。ボン!と爆弾が爆発したように真っ赤に燃える彼女の顔。ハズカシイラシイデス】
【しかも少しにやけている。まあ、美少女顔なので酷いことにはなっていないが】

/すみません!すっげえ遅れました! <> 【錬故魔宝】 @wiki<>sage<>2011/10/14(金) 21:43:04.68 ID:U9J/bYhM0<> 【嗚呼、疲れる、疲れるねぇ、猫ったって楽なモンじゃ無いさ、人間様かりゃすりゃ】
【見た目は可愛らしいかも知れないが、俺らから見る現実っつーと】
【少ない地ベタの食料とシマの奪い合いってな】
【街も街で、勝手に人様が野良たる俺様をひっとらえて売り者にしようとしやがる】
【猫にも人権っつーものが無いのか……あ、人じゃ無いから無いのね、はいはいわろすわろす】

野良猫A『うぇっへっへっ、兄貴ぃ〜!待って下せぃよ〜!』
野良猫B『黙々と歩く寡黙な兄貴もカッケェっす!さすがは元ボスを倒しただけは有る!』
野良猫C『そこに痺れr』

憧れねェよ!!俺はボスになりたくてぶっさいくな親玉猫を倒した訳じゃねーの!
大体、彼奴が折角俺の拾った、珍しいご馳走をぶん捕りやがったから返り討ちに
しただけの話だよッ、俺に付いて来ても何もねーからとっとと帰れッ!

野良ABC『『『じゃ、お言葉に甘えて、また明日ッッ!!』』』

明日も無ェよッ!?つか来るなっつーの!!たく……

【〜ここまで猫語(全部にゃーにゃーって言ってるだけだよ!)〜】
【夜の人通りの少ない道を歩く、漆黒の闇に溶け込む黒猫、しなやかな背を曲げ、欠伸を為す】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/14(金) 21:45:37.42 ID:5i+OM+PLo<> >>202
【今、今、今、吸血鬼は幻聴を聞いたかのような錯覚に襲われた】
【自分の耳が、鼓膜が、蝸牛がちゃんと機能しているならば、今、相手は何と言ったのだろうか】
【吸血鬼は堪らず『えっ』という声を漏らす。美少女的な容姿を好む女性というのは、つまり、その】
【というかそもそも、女性的な容姿である目の前の青年に"彼女"ができるとは思いもしなかった。彼氏ならまだ百歩譲れるものを】

「……それは、おめでとう」
「良かったね。これで君も俗に言う『リア充』の仲間入りじゃないか」

「そして、ボクは悪意持ってこの話題を振った事を後悔していると。人の彼女出来た話ほど関心が持てない話題は無い」

「次、次だ。次の話題だ。次は、君から話題を振りたまえよ」

【そこまで相手に、強めの口調で、少し不機嫌になりながらも言葉を述べ終えると】
【左手を強く握りしめてスッと、ゆっくり振り上げた後に――嗚呼、この吸血鬼はなんて―――】

「のろけ話だったら、吸血鬼の全力で君の頭蓋を割りにかかるから、よろしくね」

【――男性に、厳しい。】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/14(金) 22:22:19.77 ID:cXIityWO0<> >>204
「むぐぐ……にゃんてヤツ……」

【自分から振っておいて、出来たと言ったら不機嫌になるなんて酷いや】
【なんだよ。俺にも自慢話させてくれよ。今まで酷い目に遭いまくって来たんだからさ】
【ちょっとくらいいいジャン(´・ω・)】

「お、おりぇかりゃ!?えー……っとぉ」

【何か話題を振れ、というフリが一番つらい。しかものろけ話だったら殺されてしまうらしい】
【畜生!今すぐ頭の上にいるてるてる坊主の天候を晴れにしてもいいんだぞ!しないけど】

「え、ええぇ……げ、ゲームとかってしゅりゅ?」

【とりあえず無難にゲームの話題をあげてみる。吸血鬼がゲームするのかは不明だが】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/14(金) 22:37:31.50 ID:5i+OM+PLo<> >>205
「ん、ゲームと言うのは、『てれびげーむ』のことかい?」

【ゲーム機の存在を最近になって知った手前、一応念の為確認の言葉を求める吸血鬼】
【それまで、吸血鬼の中ではゲームと言うとトランプやらチェスやらが主流であるという認識であった】
【現実、そちらの所謂テーブルゲームに費やした時間は人間の比ではない為、結構腕に自信があったりするのだが――】

「……そうさな。まぁ、この前、行商人から買ったんだよね」

「まぁ、そこそこ、楽しい、かな」

【何やら思考を混ぜながら言葉を発しているのが妙であった。珍しく、隠し事をしているのが明らかである】
【つまりはそれほど重要なことでもないが、出来うるならば知られたくない。といったところであろうか】
【振り上げていた左手を降ろしながら、車椅子を押していく。お城まではまだもう少しだけ距離がある】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/14(金) 22:48:29.66 ID:cXIityWO0<> >>206
「ん、そうそう。テリェビゲームの方」

【昔は数少ない友達と一緒になって一日中ゲームしたりしたものだった。アイツ今頃なにしてるのかな】
【どっちが先にクリアできるか勝負したこともあった。先に進んでた方がストーリーばらしちゃったりしてな】
【一人用のゲームで死んだら交代みたいな。凄く慎重に進みだすんだよな、死なないように。ああ】
【ああ……懐かしい……】

【と、昔を思い出して泣きたくなってくる彼女であった】

「行商人?しょんにゃにょいりゅんだ」

【そんなのはそれこそゲームの世界くらいのものだと思っていた。今この時代に行商人なんて、と】

「んー…でも二人ではできにゃしゃしょうかにゃあ…」

【行商人から買ったというのに二人でできるタイプのものとは限らない】
【しかも特に詳しいと言うわけでもなさそうだし……うーむ】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/14(金) 22:57:06.01 ID:5i+OM+PLo<> >>207
「……一体何を悩んでいるのかは知らないけど」

【吸血鬼の視界には少し瞳を潤ませる美少女が映っていた。いや、正確には青年なのではあるが】
【しかし、考えてみれば自分にとって性別なんてあってないようなものであるし、今の"美"青年的姿だった仮初のものだ】
【となれば、前回も言ったように――俗世間一般的に言うアーッに特に抵抗があるわけではない。女性の姿になればよいだけの話なのだ】
【となればとなれば、今、目の前にいる相手を美少女と認識してもおかしくないのでは。という思考も働き掛け始める】

【とかなんとか、吸血鬼は色々と思考を繰り返していた。人付き合いと言うのは相も面倒くさいものだと感じざるを得ない】

「……まぁ、泣くなよ。」

【優しさ、というよりかは同情の意味合い強めで相手の頭を、正確には髪の毛の表面を軽く撫でようとした】
【同情をするということは同時に哀れみの感情を抱いているということにもなるのではあるが】

「現実は小説よりも奇なりというしさ」
「ボクがいるんだから、世の中、大抵のことはありえるんじゃないかな」

「まぁ、『てれびげーむ』の準備は君に一任するからよろしく」

【とかくも、結局、苦手な機械のことは相手に任せる気満々な青年である。】
【それに、なんやかんやで相手の思惑を汲み取り、ゲームも一緒にやるつもりでもあるらしいのだった】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/14(金) 23:08:40.52 ID:cXIityWO0<> >>208
「んにゃ。昔を思い出してたりゃ、にゃんだかかにゃしく…」

【もう出来るだけ昔を思い出したりはしないぞ、と誓いを建てた彼女であった】
【いや、本当に俺の数少ない友達は今どこで何しているんだろう。ちょっと気になる】

「う、うん…」

【頭を撫でられる。慰められてしまった。かたじけない】
【というか情けない】

「まあ、しょうだにゃあ………きゅーけちゅき居るんだもんにゃ」

【吸血鬼だってよく考えればあり得ない。どう考えても行商人よりも非現実的な存在だった】
【なんか麻痺してきているな。この子】

「一任しゃりぇた」

【任せとけっていう感じである。外で皆とワイワイ遊ぶなんてしたことがない代わりに、中ではよく遊んでいたのだ】
【こんなボロボロの体でも準備くらいはできるはず】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/14(金) 23:23:33.98 ID:5i+OM+PLo<> >>209
「……まぁ、その部分だけは頼りにしてるよ」

【これまた毒を含んだ言い方ではあるが、西洋妖怪の中でも万能さを誇る吸血鬼が頼るのだ】
【あんまり他人を、人間を頼るという経験は少ないのもあって、城へと向かう速度は若干速まる】
【『てれびげーむ』、なるほど、こういう使い方をするのか。と改めて学習した】


【ここら辺で一度、城に到着するまでを中略。問題がありましたら取り消します】


【やがて、見えてくるだろう。森を抜けた先、森に囲まれ、黒い霧に微かに覆われた吸血鬼の牙城が】
【とはいえ、昼過ぎであるのでそこまで不気味な雰囲気は持ち合わせていない。蝙蝠もお休み中だ】

「さ、ここだよ。」

「ここまで太陽からボクを護ってくれて感謝するよ。ありがとうだね」

【もちろん、無礼にならないようお礼はしておくのであった】


/もう少し積極的なアクションを入れてくれると、助かりますっ
/ちょっとばかし、そちらが受動的過ぎかなーと私は感じてしまったので……
/あ、でも、私がおかしいだけというか、私が変である可能性も結構あるので、一応、言っただけですのでっ……!
/ただ、少しやりにくいかなー?なんて……唐突に指摘なんかしてごめんなさい…… <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/14(金) 23:35:19.36 ID:cXIityWO0<> >>210
「存分に頼ってくりぇ」

【ドーン。無い胸を張る彼女。いや、あったら問題だけれども】
【しかし、こんなボロボロの体になってからというもの、頼られることなんて全くもって皆無だったので正直嬉しい】
【彼女の顔は少し誇らしげな表情を称えていたとか】


【さて、城に到着した】

「あ、ああ……うん」

【語彙に乏しいのでうまく言葉にできないが、彼女の貧相な頭から導き出された予想を大きく上回っており】
【ポカーンとしてしまっているのだ。空いた口が塞がらないとはまさにこのことだ】

「え、こりぇ、マジで?マジでこの城の主にゃにょ?」

【一応聞いてみる。いや、ここまできて違うと言われる可能性はほぼないのだが】
【それでも一応、ね】

「ど、どういたしみゃして……」

【お役にたったのならば結構。こんなことであれば幾らでもできるのだ】
【呼んでくれればいつでもこの程度の事は施せるだろう】

/了解です!
/ちょっと受動的すぎましたね……
/それとすみません…風呂落ちです <> 【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki <>sage<>2011/10/14(金) 23:35:36.96 ID:kpYiIPrQo<> >>198
【お見通し、そう見通してはいるのだ。自分でさえもその行動には抗うことは出来ないと】

ええ、神とて自分の全てをコントロールできるわけがありません。
たとえばノアの箱舟のお話などはいい参考です。最初からノアたちを助ければいいのにソレをしないのは神も防げないからですよ。
現に神はノアと交わした約束を他方で破っていたりしますからね。神は災害という名の星の病気を把握しているというのが正しい解釈だという説もあります。

【とはいえ、これ以上は強要にしからないだろう。教養であってほしいが】
【必要なのは、自身がこれを聞いてどう思うかである。信仰とはまさしくソレを信じることであるのだから】

ええ、私はいろんな場所を巡っていますから、あえないと思います。
あ、それと異邦の方はあまり受けつ無いという方も多いので気をつけてくださいね。

【というか行く意味があるのかという突っ込みはしない】
【彼女にとって信者が増えようがどうでもいいのだから。そもそも教団自体にはまったく敬意を払っていない】
【だからただ微笑んで忠告のみに抑えたのだった】

そうですね。私はあまり戦いは好きではないので遠慮いたしますわ。
やはり格闘家でしたのね。筋肉の動きが発達していますもの。
ただの格闘技でもなさそうですし……まるで東洋の神秘を感じますわ。

あ。いえおいしそうにたべるなぁとおもっただけですわ、

【シスターはマンゴーを手に取り、はむと小さめの口で銜えていた】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/14(金) 23:53:42.78 ID:5i+OM+PLo<> >>211
「当然さ。そもそも、吸血鬼なら城の一個でも持つものだよ」
「まぁ、『歴史建造物保護団体』?とかいう、人間連中が来た事もあったけど」

「裸足で逃げ出したよ。無様に、滑稽にね」

【ぷっ、と左手を口元に当て、唇の片方の端を少しだけ吊りあげて笑いを堪える】
【相も変わらず趣味の悪い吸血鬼であるが、意外と大きなこともしているのであった】
【近くの街に垂れ流している噂の元凶はそこにあるのかもしれない。相手は存知ない可能性が高いが】

「ま、とりあえず中に入ろうか」

「あと、古いゲーム機だからね。『ロックヨン』っていうのかな?」

【―――惜しい。けど違う】

【ともかく吸血鬼は青年を乗せた車椅子を押して城へと入っていき、廊下を進んでいく】
【やがて、大きな扉が出迎え、それを超えると結構広い――玉座の間へと出るだろう。その中央にはテレビとゲーム機が在る】
【なんとも適当感溢れる配置であった。ちなみに、電力の供給源は秘密である。一応、コンセントは伸びているのだが……地下室まで】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/14(金) 23:53:48.76 ID:nyGxEjtIO<> >>212

ノア…っていうとあれか。大洪水の…
やっぱりシスターだな。私とは考えの度合いが違うようだ。

【専門の差異、とでも言おうか。本職の知識量の深さを女は肌で感じていた。】
【一口に「神」や「信仰」、「宗教」といってもその背景や、】
【歴史的事実は千差万別。奥が深く神秘的なものである。】

ふうん、君も旅人のみたいなもんか。おっと、行く意味はあるぞ。この国のことを知れる。

【相手の表情が気になったのか、はたまた女の気まぐれか、彼女は付け加えるように補足した。】
【自分の興味や関心――――――何事も「知る」という行為を欲する女にとって、】
【新しい情報を手に入れるだけで価値があるのだ。】
【しかもそれがこの辺りの情勢であれば今後のことに繋がる。一石二鳥である。】

ん、鋭いな…確かに私は格闘家だ。
ま、君と打ち合おうとは思わんから安心したまえ。

戦いは嫌いか。まあ、そうさな。好きな人間なんてよっぽどの物好きだ。

【それから相槌を打ち、女もさく、と林檎を齧る。】
【レモンティーの渋みを中和する仄かな甘さが口内に広がった。】


ふう、さて、と。
長旅の疲れも癒えた、そろそろ行くか…あんまり長居しても君も迷惑だろ?

それから、悪かったなあ何から何まで。今度恩返しさせてくれ。

【そして女は適当なところで椅子を引いた。】
【言葉には嘘偽りがない。事実、旅の疲れもかなり癒されたし、】
【今後の目標とでもいうべきものを一応確立することができたのだ。さらに街の方向まで教えてもらえた。】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/14(金) 23:54:04.28 ID:5i+OM+PLo<> >>211
/うい、了解しましたっ <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/15(土) 00:10:52.53 ID:0MmpXV9/0<> >>213
「しょういうモノにゃにょか……」

【なんてリッチなことでしょうか。吸血鬼は一個くらい城を持つものなのだそうです】
【流石は吸血鬼……かと思ったのだが】

「しょれって!オイ!こりぇはお前が居候していりゅだけにゃんにゃ!!?」

【『歴史建造物保護団体』がくるということはつまりここは歴史的に重要な建造物なのであり】
【吸血鬼の元からの所有物ではないのかもしれなかった。それって世界遺産の遺跡に居候させて頂いてます、みたいな】
【そんな感じの響きがあるのだが大丈夫なのだろうか】

【このナルシストな吸血鬼が裸足で逃げだしたとか……恐ろしや『歴史建造物保護団体』】
【そして逃げ出したということはやはり無断で住んでいるのではないか】

(まあ、吸血鬼だし)

【なんか一人で納得している彼女であった。思い切り「心底呆れた」みたいな顔をしているのが見てわかるだろう】

「ロックヨン?ああ、64かぁ……ソフトはにゃにがありゅの?」

【ロックヨンということは恐らく64。そして64ならばソフトがあるはずだ】
【二人でできるのがあればいいのだが…。というかコントローラが二つあるのかが問題だった】

【城の中に入る。そして勇者が謁見に来そうな部屋に来ると、まずテレビが置いてあり、あとはゲーム機が置いてあった】
【それも凄く適当感あふれる配置だ。しかも電源コードは地下に向かって走っている。なんだそれは…】
【地下に電源があるというのだろうか】

「じゃあ、コードとか繋げるかりゃ!ていうか電源コードはにゃんであんにゃことに…」

【地下に向かって伸びているコードを指さしながら言う】 <> 【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki <>sage<>2011/10/15(土) 00:13:41.66 ID:Au+6Z1OAo<> >>214
【そもそも宗教が歴史を動かしているのは、概念が思想そのものだからである】
【ただの狂信者であれば考えることを他者に放棄した哀れな存在に見える】
【しかし、幾戦の歴史にはそのような人物が評されることは無い】
【本当の意味での狂信者とは彼女以上に神を知り、それを踏み潰すような思想の持ち主なのだから】

ええ、そうです。世界を一度作り直したといわれる神話ですね。
そもそも堕落した世界を滅ぼすというのに少数の例外を認めている自体がありえないということもありますし。
なぜなら神は人を作ること自体は可能で、アダムとイブ以外も作れないはずは無いですし……

【止めなければそのまま解説を始めてしまう。本人は良かれと思っているのだから】
【ちなみに中の人の勝手な妄想なので特に気にしないでほしい】
【哲学なのだからといえばそれで終わってしまう程度の話だが、解釈とは得てしてそういうものであらねばならない】

なるほど、参考にするというならばそれでいいのです。分かっていると思いますが、収集とは自分で答えを見つけるものなのです。
決して一番正しいものを見つけるのが目的ではないのですから……

あ、教職という立場なのである程度は把握できるのですよ。
習い事をやっている子がやんちゃをしないように管理をするのも私の役目ですから。

【流石に教師というべきか、言を放つたびに授業のような口調で話す、これで説得力があれば一番いいのだが】
【それはさておき、女性が席を立とうとするのを一瞬止めようとしたが】
【動いた右手を干し葡萄を取ることで誤魔化し、相手の移動をさえぎらない】

ええ、また会えたのならばお茶をまたご一緒に…… <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/15(土) 00:29:12.87 ID:nKCZkgtIO<> >>217

ああ、そうそうそれだ。世界を洗い流すほどでかい水流から人々が方舟で逃げようとする話だ。

うーん…なかなか小難しく話だ。私にはいささか敷居が高い…

まあ、あれだ。今度教会に言ったとき聞いてみるとしよう。君の名前も添えたらちっとは説得力が出る。

【やはり、根はあまり頭の良くない彼女にとっては少し難しかったのだろうか。】
【少しだけ自虐的な笑みとともに首を降った。】
【神の存在―――――その意義、得てしてあるかないかなど、】
【産まれて始めて考えたのだから無理もない。】

そうだ。情報は時としてその持ち主を潰す。
取捨選択できなかったら情報に踊らされるのさ。
一考して、必要性の有無を見分けて始めてその情報に価値が出る。

へえー…君先生なのか。そりゃいいな、そんな美人な先生がいたら子供達も楽しかろう。

【引いた椅子を戻してから、去り際に女は言う。】
【カップの中は空になっており、皿に取った分の林檎も完食していた。】

ああ、そうだな…今度は私がなんか奢ろう。…そんなに高いものは無理だが…

またな、「神の思し召し」があればすぐ会える。

【最後に一言、そう付け加えた女は、それからコートを翻した。】
【月は赫い―――――――――――紅のそれは、】
【今後の女の指針を暗に示しているように思えた。】



/乙でしたー! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 00:33:18.56 ID:jhXv446vo<> >>216
/o,oh……逃げたのは団体さんの方のことを指していたつもりなのです


【相手から来るツッコミには、はぁ、と簡単な溜め息を吐いて"答えた"。実に適当で投げやりな返答】
【つまるところ、『そういうものなんだから文句を言うな』とでも言いたいらしいのであった。自己中らしく】

「居候じゃないよ。ボクがこの城が欲しいと思った時から、この城はボクのものなのさ」
「そもそも、今の時代はどこもかしこも人間が管理支配しているじゃないか。一つくらい貰っても、いいじゃないか」

【――さも当然かのように、それが常識であるかのように吸血鬼は述べる。吸血鬼らしい価値観であった】


「ん、ああ、そうそう、ロクヨンだったね」

「そういう名前を覚える気には中々なれなくてね。どうも、歳を取ると物忘れが激しくていけない」

【吸血鬼なのだから体の老いは自由自在なはずであるのだが、本人がそういうならばそうなのだろう。自由自在なのだから】
【とりあえず、車椅子をテレビとゲーム機の前にまで運んでしまうと、吸血鬼はそこから離れて相手の隣に座った。床に】
【膝から地面に付いて、右足は横に寝かせ、左足は縦に立てておく。こういう座り方が彼の中での常識なのだ。過去に活躍していた時代が時代だけに】

「あ、電源かい?」

「なんか、地下に妙な魔法陣を数種類見つけてね。殆どの用途は不明だったのだけれど」
「その内の一個が当たりでさ。わざわざ科学の力を借りずとも、魔術によって電力を確保できたのさ」
「ほら、ボク、吸血鬼だろう?黒魔術とかには結構知識があってね」

「まぁ、要するに、オカルトパワーさ」

【 【まほうの ちからって すげー!】 である】

【この魔法陣は色々とちゃんとした他の用途があるのだが、勝手に住み始めた吸血鬼が独断で利用してしまっているのである】
【いや、というか、もしかしたらメタ的な都合により魔法陣ではなくなるかもしれないが、今のところ中の人のイメージは魔法陣である】
【とかくも、魔法陣だ。今はオカルトだ。嗚呼、魔術万能説万歳。】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 00:33:49.50 ID:jhXv446vo<> >>219
/あ、後 【コントローラーはちゃっかり四つ揃っていたりする】 の描写を追加で! <> 【描映爆筆】 E:軽いけど実は軽くない剣(何を言っているか分からない、という人はwiki参照)<>sage saga<>2011/10/15(土) 00:48:30.97 ID:ixKZC42t0<> 【平原、その一角】

【大気が一段と冷え込むこの夜更け。天の月は煌々と輝き、広い空の中心にて静かに君臨している】
【時折通り過ぎる風たちを受け、平原の草々は思い出したかのようにその身を揺らし】
【その間からそびえ立つは大きな岩山。大人の背丈程の高さで、てっぺんが平たくなっている。人間が2、3人横になってもまだ余裕がありそうだ】
【そこを小さな体で独占し、地上より上空を見つめる変わり者が一人】

「…………」

【背中まで伸ばした髪は玉虫色で、月明かりを受けて艶やかに煌く。見開かれた瞳は、深みのあるサファイアブルー】
【だが顔だちは意外と幼い。身長も低く、華奢で起伏に乏しい残念過ぎる幼児体型だ】
【服装は、ショッキングピンクのハイカットスニーカーに安っぽい青のジーパン】
【裾を出し襟元をくつろげた真っ赤なワイシャツに、緩く締めた明るい黄色のネクタイ】
【その上からあちこち絵の具の付着した大きめのホワイトコート、要するにブカブカの白衣を羽織っている】
【右脇には一振りの無骨な西洋剣が置かれており。通常よりもやや短めで幅広だが、この少女には大きいサイズだ。しかし剣士という雰囲気でもないようで】


「んー……月に住んでいる人って、どんな景色を見ているんですかねぇ」

【固い岩の上に寝転がって天上の光に向かい、その小さな右手を真っ直ぐに伸ばし。ぽつり、と遥かなる虚空に問いかける】
【その答えを知るものが、都合良くこの場に現れるはずも無く。人ならぬ秋風がひんやりと少女の頬を撫でていくのみ】
【それを感じ、思わず目を閉じてぶるっとその身を震わせた】

【最近はこうして一人天を見上げる機会も減ってきている。前はそうするだけで随分と安らげたものなのに】
【今の仕事はやりがいがあって、日々は充実。現在、自分はとても幸せである、と思う。まさに青春真っ盛り、といったところか】
【……しかし、それだけで満足していて良いのか。否、これから先もずっと満足できるのか。もっと先を、遥かなる頂点を目指すべきではないのか】

【もし仮に、あの高みまで登りつめることが出来たのならば。 自分は――――――――】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/15(土) 00:49:21.75 ID:0MmpXV9/0<> >>219
/oh...すまぬ…

【相手から帰ってきた答えはため息一つ】
【これには流石にちょっときた。まあ、キレたからと言って何かあるわけでもないのでキレたりはしないが】

「にゃんという持論……ジャ●アンかおみゃえは!?」

【いや確実にジャイ●ンである。見た目は違えど思考はまるまんまそのもの】
【お前の物は俺の物。俺の物は俺の物。に通じるところがある物言いだった】
【欲しいって思ったから僕の物って……】

「ああ、しょういえば吸血鬼だかりゃ、ありぇ?そういえば何歳にゃにょ?」

【自分で年寄発言をするくらいなのだし、吸血鬼なのだ。100歳とかかもしれない】
【見た目で年齢が判断できないのはちょっと困りものだな、と彼女は思った】

【彼女は車椅子に座りながら腰を曲げて上半身を地面すれすれまで下し、ゲームのセットを開始する】
【コントローラは4つもあったので問題はソフトラインナップだ】

「魔方陣!?にゃにしょりぇ、凄い」

【さっき吸血鬼がいるんだから世の中結構予想外のイレギュラーが存在していると言うことを理解したばかりなのに】
【なのに早速ゲームや漫画でしか見たことも聞いたこともない単語が飛び出してきた】

「オカルトパワーで電気が確保できちゃうとは……」

【感嘆の声をあげる彼女。その瞳はどことなく輝いて見えたと言う。子供かっ】 <> 【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki <>sage<>2011/10/15(土) 00:52:24.46 ID:Au+6Z1OAo<> >>218
【神が世界規模だけでなく個人規模で破滅させることは可能である】
【なのにノアの件は信仰心を高めるという意味でも矛盾しているのだ】
【まぁこれについては中の人のry】

私の名前はそこまで有名ではないのですが……
でも、多くの人間から聞くことは非常にいいことです。
信仰も一枚岩ではないというのは中々興味深いとは思いませんか?

【まぁ、シスターの中には神がいるという根本のうえで成り立っている】
【だからだろうか、まるで神を親しい友人のように語るのは】
【ある意味、唯一神よりも八百の神を信仰しているほうが様になる】
【そんな慎ましい日本人女性である彼女は美人と指摘されるとやんわりと否定した】

え、私がですか?いいえ、白さんほどではないです……

【そして相手と約束に更に微笑み、彼女を見送った】
【その際左の手がどこか怪しい部分に到達していたのは内緒である】

(乙でした!!) <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 01:02:05.79 ID:jhXv446vo<> >>222
【ジャ●アン――何とも嫌な比喩だ。吸血鬼は少しだけむすっとした】
【確かに横暴であるかもしれないが、これでも他人に気配りをしているつもりなのである。つもり、なのである】
【第一にアンデッドの王ともいえる吸血鬼をガキ大将レベルのキャラクターに喩えられたくない】

「――じゃあ、君は青い猫型ロボットに泣き付くのかな?」

【さらりと反撃を返してみせる。見た目は優男な""美""青年でも、相手とは今までの生きてきた年数が違うのだ】
【これくらいの反撃はできて当然、らしい。】

「ん、ボクの年齢かい?」

「そうだな、うん―――何歳だろう。10歳くらいまでは数えてたのは覚えてるんだけど」

【―――早い。数えるのを飽きるのが早過ぎる。大抵の吸血鬼キャラは"百歳を過ぎたころから〜〜"とかであるというのに】
【左手の人差し指を立てて口元に添えながら思考を巡らしてみるが、深く巡らしてみるが、思い出せないのであった】
【とはいえ、10歳までしか数えていなくとも大まかな数字くらいはわかるであるに、この吸血鬼は面倒くさがってとぼけて説明しないのだった】

「というか、君、能力者とかが右往左往する世界でよく驚けるね」
「驚くのは、例えばー……君の容姿と実際の性別のギャップを知った時とか、そういう時くらいだよ。ふつー」

【ピッ、と左手を人差し指を相手に向けて指差しながら言葉を放った。たまにはマトモな事も言う】
【とはいえ、それでも魔法陣と言うのはイレギュラー過ぎる言葉であるのは間違いないのだ。それこそが普通】
【しかし、悪魔とか天使とか吸血鬼が実在する世界なのだから、それくらいあって当然な気もするにはするが】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 01:03:52.24 ID:jhXv446vo<> >>224
/あ、また描写追加で 
/【ソフトのラインナップは "三角形を集める伝説のゲーム" と "大乱闘でスマッシュな兄弟なゲーム" の二本のみである】
/【花札屋万歳】
/を追加で! <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/15(土) 01:17:01.31 ID:0MmpXV9/0<> >>224
【反撃された】

「うぐ……いあ、でもいたとしたりゃ泣き付きたい状況ではありゅ!」

【泣いて頼んで出来るだけけがを治してほしかった。まずはこのうまく動かない口を治したかった】
【まあ、うまく動かないのは口のせいではなく、脳のせいなのだが】

「はやっ!しょりぇは普通の人間でもおぼえてりゅようにゃ歳にゃあ!」

【というか普通の人間でももっと覚えているよ。自分の寿命くらいまでは覚えているモノだ】
【長くて100歳くらい人間だって生きるし。しかも相手の顔を見れば『思いだすのメンドー』みたいな顔をしていた】
【やる気を出そうぜ】

「……ん。いやだって能力と魔術って、にゃんか違うくにゃい?」
「魔術はにゃーんか…創作っていうか、にゃんというか…」

【これまたうまく説明できないが、彼女的に『能力』と『魔術』は別の分類ということらしい】

【さて、ソフトを見た感じでは『緑の服の勇者の冒険するゲーム』と『人気者が集まって喧嘩するゲーム』と二つあった】
【どちらも未だに人気が高い良ゲーだ。いいゲームだ。しかしこの場合、二人でプレイするので】
【大乱闘でスマッシュな兄弟なゲーム≠する方が良いだろう。スマブラ】
【というわけで彼女は吸血鬼の意見を聞くことなく勝手にソッチのソフトをセットしてテレビの電源を付けた】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 01:33:00.56 ID:jhXv446vo<> >>226
「ボクは誰かに泣き付いた経験なんて、一回あるかどうかだけどね」
「君は頻繁に泣き付きそうって言うか、泣いてそうだよ。弱虫オーラむんむんじゃないか」

【ああいえばこういう、だ。そもそも吸血鬼と言う種族としての優越感が在るため反撃が容易なのである】
【それに、吸血鬼は妙に楽しそうな、正確には口元に薄い笑みをじわっと浮かべさせているのであった】
【誰かを突くのが楽しい。正に老人みたいな趣味を持った吸血鬼である。歳を取っているせいであるのは間違いない】
【退屈を持て余し、長い時間を生きていると自然とこうなってくるものなのだろう。つまり、少なくともそれだけ長生きと言う事でもあった】

「不老不死のボクには"年齢"なんて概念必要ないのさ」
「イチイチ、ハッピーバースデイするのだって、ボクからしてみれば無駄にしか思えないね」

「まぁ、ともかく、君よりも遥かに年上なのは言えると思うよ。若造」

【童顔がそういう。今のこの"""美"""青年的な容姿は吸血鬼が己の意思で作りだしたものであり、言わば改造し放題といえるのだ】
【好きなだけ美しくできるし、好きなだけ醜くすることもできる。だが、やはり美しい方が何かと便利なのでこういう風にしているわけであった】
【童顔で、整った目鼻立ちをし、色白。正に美青年の典型であるといっても過言ではないのだ。唯一相手と違うのは、こちらは故意的な意思が加わっていることだが】

【と、そんなところで、相手がゲームの準備を大分終えたのを見たのもあり―――】

「とかくも、超常現象でしたってことだよ。深く考えたら負けだぜ」

「あ―――ん。」

【「ん」と言いながら左手を相手に向けた差し出し、掌を上に下。つまり、コントローラを寄こせということらしい】
【無言で要求するあたりやたらと偉そうであった。人に準備をさせておいて、である】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/15(土) 01:46:30.55 ID:0MmpXV9/0<> >>227
「なっ!ど、どうせおりぇは弱虫だよぉ!畜生!」

【見た目が見た目で、細くて、運動も出来る方ではないし、肝っ玉も据わっていない。へタレ】
【どう見ても弱虫なのは事実なのだが、やはり面と向かって言われると凹む。凄く凹む】
【そして精一杯憎々しげなめつきで吸血鬼を睨むのだ。全然怖くないのだが】

「しょーでしゅかー。わーすごーい………」

【物凄く棒読みで相手を褒め称える彼女】
【若造と言われて少し眉がピクッとなったが、必死に抑える。吸血鬼の機嫌を損ねれば死ぬかもしれない】
【いやそれ以前に、こんなことでいちいち怒っていては精神がもたない気がする】

「ん?…………はあ」

【コントローラを渡せ、と無言で催促してくる相手に車椅子の彼女は移動が面倒くさかったのでソレを投げてよこした】
【特に速いわけでもないし、距離はちょうどいいので吸血鬼は難なくきゃっちできることだろう】

「さ、ここかりゃはガチだかりゃにゃあ!」

【久々のスマブラだが、腕は鈍っていること請け合いなので最初は慣らしていくことになるだろう】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 02:11:16.43 ID:jhXv446vo<> >>228
「ん、大分ボクに慣れてきたみたいでなにより」
「神経の図太さに自信がないなら、程良く付き合うのがコツだよ」

【自分から自分の付き合い方のヒントを与える人物と言うのも珍しい物であった】
【これには、相手がいよいよ激怒して帰ってしまうことへの対策の意味も込められているのではあったが】
【此処まで来て帰ってしまうのはそれはそれで困るのである。昼間は外に出られないのもあるし】

「えっと、じゃあ、まずはキャラクターを選ぶんだっけ……ふむ」

【とりあえずはキャラクターセレクトだろう。モードの辺りは相手にお任せである。】
【定番と言えばやはり吸血鬼なのだから吸血鬼キャラを使いたいところだが、花札屋さんには吸血鬼主人公がいない】
【結構カーソルをぐるぐると回した挙句、悩んだ末に決めたのは――"桃姫様ふたり"。地味に強キャラを選んだのだった】
【キャラクターチョイスの理由は定かではない】

「いや、対戦モードって言うの?やったことないんだよね。お手柔らかに」

【薄い笑みのまま首をちょんっと横に傾げてみせて、そんなことを呟くのであった】 <> 【描映爆筆】 E:「軽いけど実は軽くない剣」(何を言っているか分からない、という人はwiki参照!)<>sage saga<>2011/10/15(土) 02:15:10.46 ID:ixKZC42t0<> >>221

【一時間後】

「――――――――、はっ!?」

「…………寝てたか。 って、寒っ! 早く帰らないと…」

【いかんいかん、ついウトウトしてしまった。ナカノヒトではなくこの少女が、だ】
【重くなった瞼を擦りながら、のろのろとした動作で西洋剣を背中に背負う】
【ずり落ちるようにして大岩から草の生い茂る地面に着地。街の方角目指してふらふらと歩きだす】
【既に月は西に傾き、辺りはもう大分暗い。程なく少女の姿も闇へと消えていくだろう】



/落ちるので一旦回収! 無駄レス失礼しました <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/15(土) 02:22:23.59 ID:0MmpXV9/0<> >>229
「にゃれねえよ!もう!」

【まったく慣れれていない。もう神経がすり減ってしょうがない】
【その内精神崩壊しそうなほどである。いや、さすがにそれは言い過ぎだが】

「うん。同じのもえりゃべりゅかりゃ、好きにえりゃんでいいにゃ」

【彼女はそう言うなりピンクの悪魔≠ノカーソルを持っていき、選択した】
【見た目弱そうな、最軽量級キャラクターだが、実は強いと言うアイツだ】
【ホバーリング能力にも秀でている】

「うむ。ちょっと普通と違うリューリュだかりゃにゃあ。落っこちにゃいようににゃ」

【これは体力制の対戦ゲームではない。ステージから相手を突き落すという一風変わったゲームなのだ】
【しかも64】

/すみません…眠気が…凍結かキンクリかお願いできますか…? <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 02:44:12.40 ID:jhXv446vo<> >>231
「うーん。落とし合うって響き、受験生に言ったら刺されそうだね」

【などと訳の分からないことを言いながら不慣れな感じ抜群でコントローラを操作していく吸血鬼】
【そもそも、ゲームを買ったはいいが手を付けたのはまだ一回だけなのでロクに遊んでいないのである】
【長生きしているせいもあってか、ゲームに魅力を感じにくい性質となってしまっているのだった】
【眉間に少しだけしわを寄せながらじっと画面を見つめる様は、正に初心者といった具合である】

【そんな感じで、試合の火蓋は切って落とされたのであった……ッ!!!】

「……うん。むずかしい」

【しかし、吸血鬼の方はと言うと操作とかコマンドすらイマイチ把握していない様な、てんてこまいな動きであった】
【下手をしたら初心者にありがちな自☆爆を連続で繰り出しそうな勢いである。大丈夫であろうか】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 02:44:55.45 ID:jhXv446vo<> >>231
/うい、凍結了解致しましたっ <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/15(土) 13:08:15.43 ID:T6x9u0dIO<> 例えばだれか一人の命と〜…♪

引き換えに世界を救えるとして〜…♪

【廃墟群。】
【日中であるが、そこの雰囲気はお世辞にも明るいとはいえなかった。】
【太陽の光が倒壊したその辺りを暗く照らしているだけ。】
【昔日の栄光を失われたそこは、昼でも暗く思える。】
【夜にはその辺りから滲み出る哀しさ、虚しさ、負のオーラが立ち込めていそうだった。】

僕は誰かが〜名乗り出るのを〜…♪

【そんな中、動く物が殆どないこの中――――――1人の人物が歩を進めていた。】
【おそらく、20代後半、そう思しき一人の若い女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

待っているだけの男♪――――あらら…?

【ふと、足を止め、辺りを見回した。自分周り、その先、】
【どこからどこまでどう見ても、そこには崩れかけたビルと積み上げられた廃物が散乱していた。】
【一本続く大通りは―――――――――――どこまでも暗く、そして陰気であった。】

うーわ……

…疋に教えてもらった道ならそろそろ街につくんだが…
…また迷ったのか…私は。

【とある人物によると、この道を真っ直ぐ行けば女が目的とする街、】
【比較的旅人の往来の激しい交易の中心地に出るのだが、】
【どうも推測するにまたもや道に迷ったらしい。】
【どこでどう間違えたのかは定かではないが、】
【しかし確実に間違えているてあろうことは分かる。】

はあ……困ったぞ…

【誰か人が通ればいいんだが―――――――――――一縷の望み虚しく、女はその場で思案する。】


/なんでも対応 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/15(土) 13:46:09.24 ID:iWVPmeVIO<> >>234再募集 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/15(土) 18:32:41.50 ID:0MmpXV9/0<> >>232
「受験かぁ…前日にコレやってたにゃあ」

【受験前日にやるとかバカなのか。いやでもちゃんと受かっているので問題はない】

「おい。もしかして、説明書よんでにゃいにょ?」

【はじめてやるのなら説明書を読むことをお勧めする。たまになんにも読まないで始める人もいるけれども】
【でもそういうのはゲームに慣れた人がすることなので、完全に初心者な吸血鬼は説明書を読むべきである】

「ま、まあグリグリ適当に動かしてにゃれりゅのでいいかにゃあ」

【うごかしていれば慣れるはずだ。その内。自爆しそうになれば攻撃してステージに戻してあげればいいのだから】
【というわけで彼女は紳士的に初心者をボコるというようなことはせずに、優しく相手の動きを見守ることにしたのだった】 <> 【描映爆筆】 E:「軽いけど実は軽くない剣」(何を言っているか分からない、という人はwiki参照!)<>sage saga<>2011/10/15(土) 19:47:52.33 ID:ixKZC42t0<> 【平原、その一角】

【大気が一段と冷え込むこの夜更け。天の月は煌々と輝き、広い空の中心にて静かに君臨している】
【時折通り過ぎる風たちを受け、平原の草々は思い出したかのようにその身を揺らし】
【その間からそびえ立つは大きな岩山。大人の背丈程の高さで、てっぺんが平たくなっている。人間が2、3人横になってもまだ余裕がありそうだ】
【そこを小さな体で独占し、地上より上空を見つめる変わり者が一人】

「…………」

【背中まで伸ばした髪は玉虫色で、月明かりを受けて艶やかに煌く。見開かれた瞳は、深みのあるサファイアブルー】
【だが顔だちは意外と幼い。身長も低く、華奢で起伏に乏しい残念過ぎる幼児体型だ】
【服装は、ショッキングピンクのハイカットスニーカーに安っぽい青のジーパン】
【裾を出し襟元をくつろげた真っ赤なワイシャツに、緩く締めた明るい黄色のネクタイ】
【その上からあちこち絵の具の付着した大きめのホワイトコート、要するにブカブカの白衣を羽織っている】
【右脇には一振りの無骨な西洋剣が置かれており。通常よりもやや短めで幅広だが、この少女には大きいサイズだ。しかし剣士という雰囲気でもないようで】


「んー……月に住んでいる人って、どんな景色を見ているんですかねぇ」

【固い岩の上に寝転がって天上の光に向かい、その小さな右手を真っ直ぐに伸ばし。ぽつり、と遥かなる虚空に問いかける】
【その答えを知るものが、都合良くこの場に現れるはずも無く。人ならぬ秋風がひんやりと少女の頬を撫でていくのみ】
【それを感じ、思わず目を閉じてぶるっとその身を震わせた】

【最近はこうして一人天を見上げる機会も減ってきている。前はそうするだけで随分と安らげたものなのに】
【今の仕事はやりがいがあって、日々は充実。現在、自分はとても幸せである、と思う。まさに青春真っ盛り、といったところか】
【……しかし、それだけで満足していて良いのか。否、これから先もずっと満足できるのか。もっと先を、遥かなる頂点を目指すべきではないのか】

【もし仮に、あの高みまで登りつめることが出来たのならば。 自分は――――――――】



/再利用 宜しければどなたでもどうぞ <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 20:16:19.56 ID:kXCuOB+ao<> >>236
「退屈を潰すために退屈な思いをするなんてバカらしいと思わないかい?」

「よって、ボクは説明書を読まない。これは確定事項さ」

【ビシッ、とまた左手の人差し指を相手の方へと向けて指差す吸血鬼。コントローラは片手操作中である】
【直ぐに左手はコントローラへと戻ったが、そんな余裕あるのであろうか。いいや、無い。反語】
【ゲーム中でもカッコつけたがるのが一番の弱点であるのかもしれなかった。ゲームにならなくなる、なんてことにならなければいいが】

「適当かい。なるほど、理解したよ」

【珍しく素直に言う事を聞く吸血鬼。一応、ゲームの点については相手の方が上手いというのは認識しているようなのであった】
【長い年月を生きていれば知性だって高くなるものだし、これは本気さえ出せば意外と早く操作を覚えるやも―――】

「――えーと、えい。」

【しかし、操作が混乱し、ニューロンは混線し、思考にはノイズが加わって―――――ヒ゛ーチ姫は画面の端へと向かって走り出した】
【普通、操作を止めれば動きが止まるのでそれで済む話なのだが、吸血鬼はじーっと真剣に見つめながらガチャガチャと弄り回している】
【時折しゃがんだりジャンプをしたりを繰り返しながら絶望へのゴールへと向けて一直線なビッtゲフンゲフン姫。哀れかな】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/15(土) 20:35:22.41 ID:0MmpXV9/0<> >>238
「説明書読むのも楽しいんだけどにゃあ……おりぇだけにゃにょかにゃ」

【彼女は説明書も楽しんで読める為、新しく買ったゲームはとりあえずパッケージを眺めて説明書を読んで】
【それから始めるのである】
【彼女は吸血鬼の方を見ながらプレイしていた。たまにテレビに視線を写し、そしてまた吸血鬼を見る】
【それでも画面の中のキャラクターはちゃんと動いているのだから凄い。勿論ガチでやるときはそんなことはしないが】

「しょう。慣れってだいじにゃ。ボタンいじっていりぇばそりぇにゃりには動くかりゃ」

【初心者歓迎!みたいなゲームである。しかし極めたりも出来るゲームなのでゲーマーにもそれなりに人気がある】
【吸血鬼がコントローラを弄りだしたので、テレビの画面に視線を向ける彼女。うん、見事に落っこちようとしているね!】
【慌てて桃姫を追いかけるピンク玉。追いつけば掴み攻撃を繰り出し、ステージの反対側へと投げることだろう】

【ちなみに、よく勘違いされるのだが、初代スマブラに桃姫は登場しないのだ。本当によく勘違いされるのだが】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 20:52:46.44 ID:kXCuOB+ao<> >>239
【――投げ飛ばされる誘拐され達人姫。思わず吸血鬼も「あ。」と声を漏らしてしまった】
【眉間にしわを寄せて、むぅ、と不満げな声も出しておく。一応、命を救われたというのに】
【ガチャガチャとコントローラをメチャクチャに操作しているのもあって直ぐにわけのわからない行動に復帰したが】
【流石に多少は学習したのか画面端の方へと移動しそうになったらレバーを反対側へと倒すのを覚えた。YATTA】

「…………」

【集中しています。無言だ。目を真っ赤にしながら食い入るように画面へと視線を突き刺していく。元から真っ赤だが】
【相手の方へと近寄って自分と同じ桃色カラーの球体悪魔へと適当にボタンを押そうとする。何かしらの攻撃がでるだろう】
【カブを引っこ抜けばいいのだが、引っこ抜き方がわからない感じであった。たまに偶然引っこ抜きもするが】

【また、吸血鬼はすっかり失念しているが今の時間は昼過ぎである。今のところ睡眠を取っていないのだ】
【知らず知らずのうちに目が細くなっていく。思考が定まらなくなっていく。まぁ、元から戦略を立ててゲームする技術もないのだが】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/15(土) 21:01:13.32 ID:0MmpXV9/0<> >>240
「にゃんかゴメン」

【一応落ちないように助けたつもりだったのだが、相手にはソレが不満だったようだ】
【かといってあのまま落っこちていくのをただ見守るわけにもいかない。口で言えばよかったか】
【いやでもそれもきっと自尊心の塊のような吸血鬼にしてみれば不満なのだろう。というわけでこれで良かったのだ】
【それから少しして相手の方も少しずつ操作に慣れてきたようで、段々まともな動きをするようになってきた】
【今なんかちゃんと攻撃を繰り出してきた。まあ、きちんとガードさせてもらったが】
【そしてお返しとばかりに弱攻撃のバルカンジャブを繰り出す。連打連打】

「……………眠い?」

【全く喋らないので後ろを振り返り吸血鬼を見れば徹夜で夜通しゲームをしている人みたいなしょぼついた顔になっていた】
【そうか、今は昼過ぎ。吸血鬼にとっては睡眠時間なのだ。恐らくだが。なので聞いてみた】
<> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 21:22:39.66 ID:kXCuOB+ao<> >>241
【完全に行動が全て後手後手である。吸血鬼らしいスタイリッシュな戦い方とは言えなかった】
【一方で首がこくりこくり、前へ後ろへと揺れ始める。糸の様な隙間から僅かに紅色が漏れ出していた】
【考えて見れば今日は太陽の光も浴びているので体力もそこそこ消費しているともいえる】
【必死に、懸命に、テレビの中へと視線を投げ入れてゲームを続けているが、それが精一杯であった】

【そこへ、相手から向けられた言葉。そこで気が付く、露骨に眠気を出していたことに】
【こういうのは何故かそういうところに意識が向かず、一つの事しか考えられないものだった】

「……あ、ボクかい?」

「まぁ……眠い、かな……」

【声の声量も少なめ。実に、実に、眠そう。】

「……あ……でも、君一人で森を抜けたりとかは難しいよね……」
「君が家に帰るまでは……起きてるさ……これくらい、余裕のよっちゃん……」

【精神的にぶれ始めてきました。元々、精神が安定している性質では無いというのもあるのではあるが】
【また、何やかんやで誰かとゲームをする機会なんてのは中々にあるわけでもない。だから、少し粘ってしまうのだ】
【あくまで、相手の為に起きているつもりではあるが―――定かではない。】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/15(土) 21:32:20.07 ID:0MmpXV9/0<> >>242
「しょ、しょう……眠いにゃら寝てもいいにょよ?」

【余裕のよっちゃんとか言ってるけど本当に大丈夫なのだろうか】
【多分その発言自体が既に警鐘を鳴らしているような気がしなくはないが……しかし本人が余裕と言っているのだから】
【無理に寝かせる必要もないだろう。尤も、このまま放っておけば勝手に夢の世界へレッツゴー思想なのだが】

「ね、眠くにゃったりゃ寝れよ?」

【眠いって言ったじゃん。しかしこれは彼女なりの『眠ったからと言って咎めたり嘲笑したりしないぜ』という意志表示だった】
【まあ、吸血鬼が彼女になにか言われたからといって気分を害したりはしなさそうだが…】

【そしてまたゲームをプレイすることに専念し始めた彼女。適当に攻撃を受けて、適当に攻撃して】
【落として落ちて、ボム兵で自滅したりして】

「ね、ねえ……本当に大丈夫にゃ?」

【やっぱり気になるので振り返るのであった】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 21:50:05.19 ID:kXCuOB+ao<> >>243


【―――寝ていた。自分で立てた左膝の上に頬を乗せながら、熟睡していた】


【レバーをずっと片方の方に倒し続けているので、桃色プリンセスが壁にががががとぶつかり始めている】
【どの辺で眠ってしまったのかは定かではないが、相手が振り向く直前くらいにダウンしてしまったのだろうか】
【本当は色々と相手に言いたいことがっあったのではあるが、今やそれを言うだけの元気は無いのであった】
【起こして貰えればまたそれを言うかもしれないが、一つ、問題点がある―――吸血鬼キャラの大半は、寝起きの機嫌が悪い】

【いや、今眠ったばかりなので機嫌が言うほど悪くないかもしれないが、この自己中吸血鬼の性格を考えてみると心配だ】

【結果的に、この吸血鬼を起こすかどうかは相手次第という事になる。この吸血鬼を起こす時の注意点が何点かありもしたりするのだが】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/15(土) 21:59:33.64 ID:0MmpXV9/0<> >>244
「あ……」

【寝ていた。穏やかな寝息を立てて、静かに眠りに付いていた】
【彼女はそっとゲームの電源を切り、車椅子を操縦して吸血鬼のもとまで移動する】
【試に彼の頬をツンツンしてみるが起きる気配なし。ここまで気持ちよさそうに寝られてしまっては起こすのも忍びない】
【そして起こすのが怖い。いきなり噛みつかれたりしそうで恐ろしくて起こせないというのもある】

「ま、しょっとしておいてあげようかにゃ……」

【というわけで彼女は吸血鬼を起こさない。夢から覚まさない】
【そこで気持ち良く寝ているがいいさ!本当ならばもっと楽な体制にさせてあげるところなのだが】
【彼女の体はこの通り不自由なので、せめてもの行動で布替わりと大きなてるてる坊主を被せておいたが】
【それ以外には何もしていない。そして彼女はすることを失くしてしまった。どうしましょう】

「…………」

【彼女は城の中を適当に探検してみることにした。あまり上品なことではないが、もう一度ゲームをして、その音で起こしてしまっても申し訳ない】
【なので散策。地下とか危なそうなところにはいかずに廊下を進んだり、適当に部屋を覗いてみたり、だ】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 22:08:50.26 ID:kXCuOB+ao<> >>245
【ロールから離脱してしまった吸血鬼。美少女もとい青年が移動し始めても何の反応すらしなかった】
【一応は城の主であるというのに不用心極まりない。人があんまり来ないと言うのもあるのかもしれないが】
【よって、吸血鬼は玉座の間で―――ぱたり、遂には体重に押されて床に伏したのであった。そのまま、熟睡NOW】


【城の中は至って典型的な『西洋のお城』であった。石造り、蝋燭を主体とした光源。吸血鬼が住んでいる影響か窓は黒塗りされている】
【なので太陽が出ていても城の中は蝋燭の光のみなのであった。この黒塗りは吸血鬼が操作しているのもあるのではあるが】
【廊下が在り、時折曲がったりT字なったり、広間になっていたりする。城と言えば複雑な構造であるのが常である】
【扉が何個か見つかり、部屋も何個か見つかるであろうが、大半の部屋の鍵は開いているであろう。だが、開かない扉も何個かある】
【それは諸事情により開かない扉だ、当然。もしかしたら、吸血鬼以外にも住人がいると言う証であるかもしれない】

【蝙蝠の鳴き声が偶にし、下手に歩き回ると素人ならば道に迷ってしまうかもしれない。お城と言うのはそういう目的で造られる】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/15(土) 22:18:20.22 ID:0MmpXV9/0<> >>246
【城の中を行くこと数分。道に迷いました】
【何の気なしに扉を開けて、入り組んだ廊下を用心せずに進んでいった結果だ。目も当てられない】
【しかも昼間なのになんだか薄暗いし、稀に蝙蝠の鳴き声が聞こえるし、怖いし。意識すれば怖かった】

「か、かえろっかにゃー?」

【誰もいないのになんとなく声に出して言ってみる。勿論返事はない……はず】

「いやー帰ろう、帰ろう!」

【無駄に声を出してきた道を戻っていきたい彼女。だが無数に伸びる廊下の内、どこを通って来たのか】
【どの扉を開けて、どの扉を開けていないのか。まったく覚えていない。段々お腹が痛くなってきた】
【寒気がして、冷や汗ダラダラ。情けないにもほどがあるが、ちょっと泣きそうだし、トイレにもいきたくなってきた】
【しかし勿論トイレの場所が分かるはずもない。というかこの城のトイレがトイレとして機能するのかも怪しい】

「あぁぁ……不用意に動くんじゃにゃかった……」

【とある廊下のど真ん中で激しく後悔するのであった。ちょっとした探検気分がこんなことになるとは】
【あの時あんな決断をした自分に雷を落としたかった】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/15(土) 22:18:33.94 ID:5UpZoKLIO<> …昔から私はよく道に迷っていたわけで…

その度に地図があれば迷わないと思っていたが…

【廃墟群。】
【どことなく嫌な雰囲気を帯びたその場所は、当然閑散としていた。】
【昔から、このような場所を訪れる人間は多くない。】
【街に隣接しているがそれでもやはり、近道に使う人々以外は好んでこようとはしなかった。】
【お世辞にも、治安もいいとはいえないのだ。】

【そんな中、1人の人物が存在していた。崩壊したガレキの、比較的大きくて平らな一角に座る人影。】

…なるほど地図があってもさっぱり分からん。北はどっちだ。

【おそらく、20代後半、そう思しき一人の若い女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

【一枚の地図―――――――――――真新しいそれを上下逆さまに見たり、はたまた裏返して見たり、】
【さっさとこの廃墟群から出たいんだがなあ、そんなことを思考していた。】



//なんでも対応 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 22:40:44.56 ID:kXCuOB+ao<> >>247
「――――……どこへ行ったかと思えば、君は」

【呆れた様な声。僅かに眠気を帯びたそんな調子の声が廊下の奥、そこに溜まった闇より放たれた】
【そして、それに続いて出は赤黒い外套をゆらりと揺らし、燕尾服を着た青白い肌の自称・美青年。】
【つまるところ吸血鬼であった。相手がいなくなったことに気が付いて城の中で相手を捜していたらしい】
【律義に捜すのは自己中心的な考え方から離れている気もするが、それでも確かの彼は自己中心的な思考の元に動いていた】

「ああ、あと、君に言って置きたいことがあったんだ」
「またボクが転寝しちゃうかもしれないからね。今の内に言わせてもらうよ」

【全ては自分本位。つまり、この言葉の意味は、つまり、だ】

「――君、暫くの間この城に住んでみないかい?」

「いや、なに、テレビゲームを準備してくれる人材が欲しくてね。君みたいな弱虫迷子の手も借りたいところなのさ」
「西洋のお城のままではあるけど、近くには人間の団体さんたちが置いていった簡易施設がまだ在ってね」
「生活的な意味においては現代的な生活ができるんじゃないかな。お風呂とか、用とかね」

「まぁ、嫌ならこのボク直々の誘いを断ってくれて構わないよ」
「テレビゲームができなくったって、ボクは全然構わないからね」

【左手の指をピシッと揃え、そのまま左手の先を額に垂直に当てながらキザったらしく言葉を述べ始める吸血鬼】
【妙に高圧的で、嫌味で、皮肉的な誘い文句であった。もう少し愛想よく説得すると言う事ができないのだろうか】
【また、少し矛盾したことを言っている気もするが、そこはツッコミどころなのかどうかは定かではなかった】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/15(土) 22:59:47.12 ID:0MmpXV9/0<> >>249
【彼女は見た。救いの手を】
【こんなに安心感が押し寄せてきたのは何時頃ぶりだろうか。久々に「ああ、安心」という気分になった】
【何故なら目の前に寝ていたはずの吸血鬼がいたからである。普通吸血鬼とご対面するというのは死亡フラグが建つものであるが】
【今は違う。だって、ねえ。多分この吸血鬼は自分を襲わない。多分】

「ん?にゃに?」

【やはり文句だろうか。勝手に他人の家探検して、あげく迷子になってんじゃねえよ、と小言を言われるのではないか】
【そんなことを延々厭味ったらしく言われるのではないかと、そう思ったのだが。どうやら違うようだ】
【ここに住んでみないか?と提案されたのだ】
【結局その後に嫌みを言われることにはなったのだが……】

「え、マジ?しゅんでいいにょ?いいにゃりゃ、しゅんじゃうよ?」

【帰る場所を持たない。所謂ホームレスの彼女からすればそれは嬉しい提案であった】
【ちょっと不気味な場所だが、雨風がしのげるだけで十分だ。というかこんな立派な城に住めるなんて夢のようではないか】
【まさに玉の輿。いや、結婚するわけではないのだが】

「しゅんじゃうよ、おりぇ!遠慮にゃくしゅんじゃうよ!」

【さっきのどんよりした表情はどこへやら。一変、パアッと明るい、歓喜の表情を称えていた】
【右腕で静かにガッツポーズしている。彼女が出来た次くらいに嬉しい】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/15(土) 22:59:47.24 ID:5UpZoKLIO<> >>248
//再募集 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/15(土) 23:09:41.97 ID:0MmpXV9/0<> >>249
/すみません、風呂落ちしまする <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 23:26:36.56 ID:kXCuOB+ao<> >>250
【フォン―――吸血鬼は突如赤黒い霧と化し、素早く相手の目の前に移動すると再び吸血鬼の形を取ると】
【グイッと相手の顔に顔を近づけ、真っ赤な瞳で相手の身体を釘づけにしてしまおうとする。あくまで、蛇睨み的だが】
【口元に浮かべるは薄い笑み。一枚も二枚も感情を噛んだような、含んだ様な薄い笑みを浮かべながら】
【相も変わらず美少女と思ってしまいそうになるその顔の持ち主へと、青年へと向けて牙城の主は言葉を放とうとし】

「―――  け  ど  ―――」

【――語調を強く言葉を吐き出す。なにやら条件を提示しようと言う思惑】

「君の扱いは下の下だ。ボクは無償で誰かにお情けの手を差し伸べるのは嫌いでね」
「吸血鬼に優しい抱擁を求めるのは間違いさ。幸には、辛辣だ」

「君はこの城に住む代わりに、ボクの言う事に対して首を横に振るのは禁止ということにするよ」
「ボクの機嫌が90度傾くのは君の家が吹き飛ぶのと同意義であると思っていい」
「怪我をしていようと、車椅子だろうとボクは考慮しない。君を立派な健常者として扱わせてもらう」

【―――つまるところ、居候を認めると言うよりかは"契約"に近い形であった。いつも、いつも、そう】
【他にも居住者が何人かいるが、その人間たちもこの吸血鬼となんらかの取引、契約を執り行っているのである】
【勝手に城を占拠しておいて城の管理人気取りなのはかなりアレで、横暴で、暴政であった】
【だからこそ、もちろん、人間で、しかも男性である目の前の青年に情けは一切かけないと断言をする】

「……だから、君がいつまでも怪我を負ったままでいるとボクの仕事をロクにこなせそうにない」

「ボクの方でも何とかできる方法を探してみるから、君も怪我を治す方法を探すことに力を注いでくれたまえよ?」
「吸血鬼が存在して、魔術と古城が在って、能力と超常現象蔓延る世界ならきっと君の体を五体満足にする方法もあるはずさ」
「でなければ、体の治る可能性の無い人間の男なんて門から蹴り飛ばしてしまうよ」

【吸血鬼の言い回しは遠まわしで、ややこしくて、相手を不快にさせそうな部分が多々在った。】
【キザで自己中心的でナルシスト。自尊心が人一倍高い吸血鬼は、"自分の為に"相手の傷を治す方法を探すと約束したのだった】
【たった二回しか会ったことがないが、ゲームはそこそこ楽しかった気がした。】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/15(土) 23:33:19.32 ID:kXCuOB+ao<> >>252
/うい、了解しましたっ <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/15(土) 23:58:57.10 ID:0MmpXV9/0<> >>253
「うひぃ!?」

【まあ、勿論無償とかそういうわけではなく、寧ろ奴隷みたいな扱いを受けるということになった】
【うーむ。家なくてもよくね?そんなことを思ってしまう】
【ていうかお前も居候じゃね?とか考えてしまう。まあ、あながち間違いでもないが】

「しょ、しょうでしゅか…」

【健常者として扱われるのは別に悪い気もしないし、寧ろいい気分であるが、健常者なんだから働けといわれてもソレは無理な相談である】
【動かない体は動かないのだ。しかもあまり無理をすると嘔吐する。脳損傷のせいで常に酔ったような、そんな状態なのである】
【頭がグラッと揺れるだけで、結構気分が悪くなってしまう。ああ、もうこんなことなら女だったらよかったのになあ】
【そんなことをふと思ったが、すぐに掻き消す】

「え?う、うん」

【相手はとても自分本位な理由で、しかし自分の怪我を出来るだけよくする方法を探すと言ったのだ】
【彼女はそれが嬉しくて、なんだか無性に嬉しくて】

「ありがとう」

【満面の笑みで、吸血鬼を見つめながら一言お礼を言った】 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/16(日) 00:03:07.50 ID:FrCItm+f0<> >>254
/お待たせしました! <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 00:08:39.48 ID:dd2Md5BIO<> >>248
//再募集 <> 【雅風閃華】 @wiki<>sage<>2011/10/16(日) 00:11:45.28 ID:tBdz034d0<> 重い、其の闇は、漆黒は鈍重で重厚で重苦しい空気で、息絶えそうで
重い、重圧が重力が重心が重さたるを根元とした概念が、私を襲うーーー苦しい
泥沼の障気の様な暗陰な絶望感は、絶望感は、絶望感は、絶望感は、絶望感は
ーーーひどく、重っ苦しい
ーーー……苦しい、よ

ーー……

「………しまったな、夜まで寝更けて居たか、んん……ーーーに、しても」
「懐かしい夢、だなぁ……」

闇夜と月のコントラストが奏でる空は、絵画の枠の様な草木の隙間に収まる、森の中
紫の髪を微かに揺らし、甘く溶けそうな夢うつつの瞳を開かせる
天然の浅い洞窟、横になって居た彼女は
外に出て、体を伸ばし溜まった怠さを拭い小刻みに体を震わす
背の刀の止め金具のボタンを外し、ホルスター等、付属した腰のベルトの帯に付け直す

「ちぐはぐで、曖昧で……惰眠で見る夢は好きになれないなぁ」
「神に頼る身でも無いけど、偶には、元同僚に墓参りでもしてやろーか……柄じゃないか」

髪を軽く掻き、ぽつりと紡ぐ他愛無い独り事、青灰色の溜め息は無感動の身の嫌気から来る
胸糞悪さ、死に逝った者は知り合いの名すらもう曖昧だから
死は、自分にとっては、消失以外何でもないーーー <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 00:19:36.50 ID:i8erLwQfo<> >>255
【吸血鬼は相手から顔を離し、一度視線を斜め右下へと向けてから2秒の間だけ沈黙しながら思考を巡らし】
【左手は自分の顎に軽く添えながら、そのまま、照れも嬉しそうにも"しなかった"。それ意図的なものかどうかは定かではない】
【仮にこの吸血鬼が人間臭く照れたとしても、それを表に出す様な性格ではないのは誰にでも予想できることであった】
【そして、一歩だけ後ろに下がって相手と会話し易い距離にしながら視線を再び向けると、ふぅ、と軽い息を吐き】

「奴隷になれ、みたいなことを言われてお礼を言うなんて、君、マゾヒストなのかい?」
「けど、まぁ、何はともあれお礼を言ってくれるなら、どういたしましてと言わせてもらうよ」

【余計な言葉を言わないようにさえすればまだもう少しマシなのであろうに、長い年月によって出来た性格はこんなんだった】
【だが、吸血鬼のその様子はどこか楽しそうな色合いも帯びていて、それはそれでよいものかもしれない】

「じゃあ、開いている部屋を自由に使いたまえよ。使用中の部屋もあるから気を付けてね」
「使用中、つまりは他に住んでいる人間も少しだけいるから、彼等とも仲良くするように」

【そこまでとりあえずな説明を述べると、またもや視線を相手から外してまた一度視線を上の天井へと向け】
【その後に視線を床へと落とし、何やら考えているかのような、戸惑っているかのような仕草をした後に――】

「……まぁ、その、あれだね。これからよろしく」

「ボクは眠いから流石に戻るよ。自分の部屋を決めるところから君の仕事は始まっているのさ」

【―――口早にそういうと、相手に視線を向けずに背中をクルリと、踵を返すように向けてつかつかと歩き出してしまった】
【その先は吸血鬼が出てきた廊下の暗い闇であり、それに溶けるかのようにずるりと体は消えていく。魔術か、能力か、はたまた別か】
【とにかくも吸血鬼は美少女みたいな青年へと視線を向けずに挨拶を済ませて、戻って行ってしまったのだった―――また、賑やかになる。そんな風な期待を胸に】



/やや強引気味ですが絡み乙でしたー!これ以上は、長くなり過ぎそうになるのでこの辺でっ
/長い凍結を含んだ絡みありがとうございます! <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/16(日) 00:25:25.07 ID:FrCItm+f0<> >>259
/長い絡み乙ありでした!楽しかったです! <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/16(日) 00:30:41.93 ID:JJCFilJS0<> >>237

【数時間後】

「雨……」

【少女が月を見上げていたその間にも風は吹き雲は流れる。夜の天気は大きく移り変わり、雨雲が暗く立ち込めた後突然の豪雨】
【眠りかけていた所に雨粒を受けて、少女は両目を見開き体を起こす。手早く身支度を整えたならば、小走りで近くの木の下まで移動】
【しかしその間にも雨足は刻一刻と強くなり、家に帰るにはもう手遅れな激しい降り具合に。哀れ、少女はその場に釘づけとなってしまった】

「……うん、美味っ」

【しかし、当の本人はそんな事は一向に気にする様子も無く。呑気な顔で、黒い葉巻から花火型の飴を取り出し口に頬張っている】
【とある軍人さんからいただいた其れは、パチパチ感と爽やかな甘さそして本体を折らない限り半永久的に食べられるのが売りだ】

【美味しいものを食べて一息つくと、人間と言う生き物は心に余裕が生まれるもの。ふと思い立って、背中に背負っていた西洋剣を幹に立て掛ける】
【代わりに愛用のスケッチブックを取り出し、左手で空白のページをパラパラ捲り。空中より筆を取り出し、右手に持ってくるりと一回転】
【そして芸術家のタマゴは、先程までののほほんとした物とは打って変わって真剣な顔付きになる。木の根に座り込んだまま、熱心に何かを描き始めた】

【雨はざあざあ。体の芯に響く心地いいリズムを刻みながら、時折風を受けてその音色を高くする。今はここだけ、時間がとても穏やかに流れていた】




/引き続きなんでも募集中です
<> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/16(日) 05:01:56.14 ID:nf6foh0L0<>  朝陽もまだ射さない運河沿い。
 ガス灯の明かりに影を揺らすのは、“独り”の姿。

 月明かりに染めたような月毛色の髪が潮風にふわりふわりと揺れ。
 みゃあ、みゃあと鳴く海猫を眼帯のかかっていない、赤い左目が眇め。
 白タイツに包まれた足の履くブーツのソールはこつ、こつ、と石畳を鳴らす。

――。

「……、」

 蹴り、転がっていく空き缶を拾い上げ。
 とん、とん、と掌の上で投げたり、転がす。

 ぐっ、と右手を軽く握り。
 能力を使おうと、その掌に集中する。

「――、  」

 さて。
 タイミングがズレなければ。
 運河の向こうの、ごみ箱へと缶が飛んでいくことだろう。

 その時、ガス灯のごとく明かりが、“独り”の傍で煌く、のを見ることができるだろうか。 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 11:21:56.01 ID:XqRlUGPIO<> …昔から私はよく道に迷っていたわけで…

その度に地図があれば迷わないと思っていたが…

【廃墟群。】
【どことなく嫌な雰囲気を帯びたその場所は、当然閑散としていた。】
【昔から、このような場所を訪れる人間は多くない。】
【街に隣接しているがそれでもやはり、近道に使う人々以外は好んでこようとはしなかった。】
【お世辞にも、治安もいいとはいえないのだ。】

【そんな中、1人の人物が存在していた。崩壊したガレキの、比較的大きくて平らな一角に座る人影。】

…なるほど地図があってもさっぱり分からん。北はどっちだ。

【おそらく、20代後半、そう思しき一人の若い女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

【一枚の地図―――――――――――真新しいそれを上下逆さまに見たり、はたまた裏返して見たり、】
【さっさとこの廃墟群から出たいんだがなあ、そんなことを思考していた。】



//なんでも対応 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 11:38:57.39 ID:WBy6pBcvo<> >>263
/絡みに行きたいのですが、時間帯は昼でしょうか、夜でしょうか?
/あと、他に絡もうとしている方がいましたら絡みに行くのそちらにお譲り致しますっ
/こういう短い文でさっと絡みを確定させるのは、ちょっとずるいですからね <> 【魔嵐霊帝】<>sage saga<>2011/10/16(日) 11:43:37.62 ID:mUezpHQ10<> >>263
「うーん、やっぱり傘に頼らず歩いた方がいいかな」(これ以上筋肉が無くなるのも嫌だし)
【そんな廃墟群にもう一つの足音が聞こえるであろう、どんどん近づいてくる音、もうじき姿が見えるであろう】
【見た目は貧弱そうな体格に顔にはマスク、黄色いレインコートを着ておりフードもかぶっている、そして手には雨傘が握られていた】

(……ん? 何だろう、あの人…?)
【しばらく歩くと青年は彼女に気づいたようで足を止めてジーと見つめた】
【青年は首を傾げて頭に疑問符を浮かべているであろう】 <> 【魔嵐霊帝】<>sage saga<>2011/10/16(日) 11:44:30.77 ID:mUezpHQ10<> >>265
おっとこれはなしで。 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 11:46:17.27 ID:XqRlUGPIO<> >>264
//あ、描写ミス申し訳ない…昼になります

>>264>>265
//ええと、どうしましょう…? <> 【魔嵐霊帝】<>sage saga<>2011/10/16(日) 11:51:43.67 ID:mUezpHQ10<> >>267
雑談なんかの口約束より、実際に表に出したもん勝ちだと思うんで自分が退く事を推薦します。 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 11:51:53.60 ID:WBy6pBcvo<> /あ、普通に私が引きますですよー
/文章書かずに絡みに行くのはちょっとあれですしっ <> 【魔嵐霊帝】<>sage saga<>2011/10/16(日) 11:56:00.79 ID:mUezpHQ10<> >>269
ならお言葉に甘えて自分がやらせてもらいいます。 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 12:02:17.86 ID:XqRlUGPIO<> >>265

だいたいなあ…こんな記号じゃなくてちゃんと…。

【すると、地図と睨めっこしていた女の表情が変わる―――――昔から、人の存在感というか、】
【そういった類のものに敏感であった。どういう人間がそこにいるかは、朧げながら感知することはできる。】

………

んん…?
…随分と弱々しい『氣』だ。

【モノクル越しの目に映るのは1人の男性。】
【女は彼を見つけてちょいちょい、と手招きした。】

>>269
//すいませぬ!! <> 【魔嵐霊帝】<>sage saga<>2011/10/16(日) 12:06:41.91 ID:mUezpHQ10<> >>271
(…迷…子なのか?)
【地図を睨んでいるのを見て独自の推測をしてみるが】

「…えっ、はい? なんでしょうか…」(唯の道案内だけで終わってほしいなぁ…)
【青年は低めの声で返事をしてそちらへと寄る、いつでもバックできるようにおそるおそるにと】
【書き忘れていたが彼の胸部分にはランカーバッジが付いていた】 <> 【天魔来航】ちいさくそーぞーするよ!!<><>2011/10/16(日) 12:08:41.61 ID:yjQK+DSH0<> 【突然だが、此れを読む貴方はラブコメ・・・を呼んだ事があるだろうか】
【まぁ、ギャルげーでも良いだろう。】

【例えば転校生がパンを咥えて爆走していたり。痴漢と勘違いして主人公を捕まえたり】
【魔法少女が空から・・・落ちてきたり・・・・・・】

「たすけてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

【まぁ、今おちてきてるのは魔王少女なんですけどね!!】

【とある草原】
【月が優しく照らす草原に向かって、魔王少女は華麗に落ちてきた】
【誰かが助けてくれなければ一発目で死んでしまうたかさだろう。まおう死んでまう。】
<> 【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う<>sage<>2011/10/16(日) 12:09:10.43 ID:WsP61KMPo<>
『待てッ!!』

「キャキャキャッ!! 待てと言われて待つ馬鹿が何処にいる!?」


全身を真紅に包んだ青年が、複数名のジェイル隊員に追われていた
ストールと腰布をはためかせ縦横無尽に市街地を駆け巡る。追う側はその動きに翻弄され、中々彼を捉えられない

追手から幾分かの距離を取ることに成功した青年は、路地裏へと飛び込んだ

そのまま細い道を駆けていくが、もしかしたらその道中に誰かと出くわすかもしれない。若しくは先回りした追手が居るかもしれない
つまりは路地を走っている脱獄犯に降り掛かるシチュエーションには、色々なパターンが有り得るだろうということだ


/絡み待ち <> 【宙集冥月】三日月をモチーフにしたナイフでアクロバティックに戦う<>sage<>2011/10/16(日) 12:14:18.19 ID:WsP61KMPo<> >>274
取り消し <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 12:16:49.84 ID:XqRlUGPIO<> >>272

…そんなに怯えることなかろう。捕って食おうってわけじゃないのに。

【女は相手のそんな様子を見て苦笑した。どことなく、青年がこちらを警戒、】
【それも通常赤の他人に見せるそれ以上に注意を払っている様に見えたのだ。】

【もっとも、それは何ら不自然ではなかった。】
【この様な陰気な場所で、得体のしれない人間と相対する。】
【相手が誰であれ、必要な警戒心を持ち合わせるに越したことはない。】

ここ、ここに行きたいんだがどこをどう通れば行ける?

【相手がこちらに近づいて来たならば、女は地図を見せる。】
【真新しいそれは、この付近で旅人に無料で配布されているものであった。】
【先に女が訪れた小さな街で貰ったのだ。】

【そこを超えて、相手に聞く場所―――――――――――地図上では南西側に位置する大都市に足を運ぼうとていたらこれである。】

…それなんだい?数字の書いたバッジつけるのがこの辺の流行りか。

【そして、相手の胸元のとある組織の所属を表すそれを見つけて尋ねた。】
【最近この場所にやって来た彼女。勢力関係はとかく疎い。】 <> 【狂暗ノ魔刃】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 12:18:06.02 ID:pTg8khnz0<> >>273

……何故だか不幸な予感がする

【草原に気ままな散歩にやって来てみると】
【何故だか不幸の予感に襲われて、思わず身震いする少年】
【一体何があるのだろうか、逃げた方がいいのだろうか】
【そんな事を考えている時には、最早視界に少女が入っていた】

(これなのね.......不幸の予感は......)

【内心でそんな風に文句を述べながらも】
【能力を使用し、強化された脚力で少女が落ちて来る方角へ走った】
【上手くいけばキャッチできるだろうし、下手をこいても少なくとも少女の下敷きには成るはず】
【……なるはずである】 <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage<>2011/10/16(日) 12:21:41.99 ID:WsP61KMPo<> >>275
/取り消しを取り消し。>>274で絡み待ちです <> 【魔嵐霊帝】<>sage saga<>2011/10/16(日) 12:23:19.67 ID:mUezpHQ10<> >>276
「いっ、いえ、ここの街は物騒なようですし少し…はい、あっここならこう行ってこうですよ、急ぎなら送っていきますが」
【一瞬「少し前に殺されかけた」という事を言おうとしたがそんな単語を飲み込んで地図を見る】
【やはり予想は正しかったようで道に迷っているようだった、もう敵意は無いと分かったので地図に指を当てて道を教える】

「えっ?これですか? これはランカーズのバッジで…まぁ簡単に言えば腕っ節が強い人たちがシ事をする場所です」
【そしてランカーズの事も本当に手短に説明した】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 12:28:20.35 ID:XqRlUGPIO<> >>279

…ああ、現在地ここか…とすると…

【えっ、と。】
【女は首を傾げた。相手の指の位置―――最初に到達したそこが自分の予定していた場所と大幅にずれていたのだ。】
【とどのつまり物の見事に彼女は自分がいる場所を補足しかねていたことになる。】

ほほう、「ランカーズ」?…会社かなんかかい?

ふうん、するてえと君は腕っ節が強いわけか。
いや結構結構。その割には枯れ木のような『氣』だがまあよかろう。人にはいろいろ事情がある。

【「こっちに行けばいいのか。」】
【女はそう呟いて立ち上がる。ようやく道が開けて来た様な気がした。】 <> 【天魔来航】ちいさくそーぞーするよ!!<><>2011/10/16(日) 12:30:49.62 ID:yjQK+DSH0<> >>277

【地面が近い・・・転生して1レスでUターン・・・新しい・・・!】
【なんて事にはならず、紳士的なお方にポスッとキャッチされたようだ。】
【重くは無いはず・・・だが、衝撃は計り知れない。】

「むぅ・・・。またしんじゃうかとおもった・・・」

【抱っこのような状態で、頬を赤くし呟いた】
【若干泣いてる。だって魔王だもの】 <> 【狂暗ノ魔刃】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 12:36:11.28 ID:pTg8khnz0<> >>281

……重たい……

【キャッチの衝撃で倒れて、思わずそんな事を漏らした】
【言うまでもなく女性への禁句なのだが、デリカシーがないなどと言われる少年には分からない】
【いや、分かったとしても衝撃の所為でそんな考えは消え去るだろう】

大丈夫....か...

【荒い息をつきながらも問いかけた】
【とりあいず、少女がどいてくれれば楽になるはずだが】
【慌てている少年は気付いていない】 <> 【魔嵐霊帝】<>sage saga<>2011/10/16(日) 12:37:05.57 ID:mUezpHQ10<> >>280
「ええ、そんな解釈で大丈夫です、能力者は必要としていないが能力者がいないと成り立たない、だったっけ?」
【彼女の言葉に頷きながらも以前その会社を紹介してくれた人物の言葉を思い出す】

「まぁそのおかげでこんな自分も定期的な収入が得られたんですけどね、あっ、失礼」
【思わず自分の話を出した事に謝罪しつつ少し疑問が脳裏をよぎった】

「…そういえばここって結構離れていますね、ここで何か用事が?」
【ほんの少しの疑問を彼女にぶつけてみた】 <> 【天魔来航】ちいさくそーぞーするよ!!<><>2011/10/16(日) 12:42:23.17 ID:yjQK+DSH0<> >>281

「ほぉー君がたすけてくれたんだね!」

【ありがと、ありがと、とリズムに合わせて相手の頭をぽふぽふ叩く】
【避ける気は無い!重いといわれても気にするほどレディーじゃない!!何故なら、魔王だから!!】
【月光が纏わり付くほどに艶のある黒髪を、サッと払い、相手の顔を覗き込む】
【見たことの無い顔だ。部下では無い。】
【ならばやることは一つ!】

「ねぇねぇ!」

【軽く呼びかけ、大きく息を吸い】

「ぶかになってよ!!」

【もっと大きく叫ぶ。気に入ったら即勧誘。魔王だから(キリッ】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 12:45:27.50 ID:XqRlUGPIO<> >>283

能力者か。ということは無能力者には特に関係ないな。

【女は特別な異能を有していなかった。もっとも、】
【収めた拳法と「氣」のおかげで幻想持ちの人間と渡り合えるため、劣等感を感じたりはしていないのだが、】

ん?

いんや、大したことないさ、目的のない旅、その一貫だ。

あ、そうだ。ちょうどいい。君暇なら私に付き合え。かもん。

【さて、青年にお礼を行ってから歩き去ろうとするも、ふと女は足を止めた。】
【そして振り返る。相手を見てまた手招きした。】 <> 【狂暗ノ魔刃】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 12:46:32.90 ID:pTg8khnz0<> >>284

だからあのどいて.......

【頭をぽふぽふされる】
【話は聞いてもらえないらしい、困ったものだ】
【数秒もたたぬうちに相手が話し始めた、やはり此方の話は聞いてもらえないようだ】

どいてくれ、話はそれから聞くからな

【軽く少女を突き飛ばす様に押して】
【その場から退いてもらおうとする】
【なお、部下になってというのは子供の遊びだと思っており】
【気にとめてすらいない】 <> 【魔嵐霊帝】<>sage saga<>2011/10/16(日) 12:49:53.60 ID:mUezpHQ10<> >>285
「あー上位はほとんど能力者が占めてますからね…えっ?」
【青年なりの愚痴を吐こうとしたが、突然のお誘い】

「別に構いませんが…戦いとかは嫌ですよ? 前もそんなので殺されかけたので」
【青年は警戒しつつ、彼女の斜め後ろに歩きながら付く】
【彼はこの街に着ていきなりトラウマが二つできていたのだ】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 12:54:54.17 ID:XqRlUGPIO<> >>287

上位…?
なんだ、階級制があるのか。そりゃまた面倒だな。

【青年のバッジを見つめる。なるほどこれが高いほうが、あるいは低いほうがより「上位」になるらしい。】
【女なりにその会社のことを思考した。時間があれば行ってみるとしよう。】

別に構わん。そもそも、君と打ち会おうなんて思わんから安心しろ。

へえ、殺されかけた…そいつは物騒だな。

【そう言って歩き出す。自分が思うよりも、この国は、】
【そう、「物騒」なのであろうか。どうも青年の話を聞く限りそう思えてならなかった。】 <> 【天魔来航】ちいさくそーぞーするよ!!<><>2011/10/16(日) 12:55:57.65 ID:yjQK+DSH0<> >>286

「やだっ、どいてあげない!」

【魔王様、話を聞いてもらえないからご機嫌斜めである】
【意地でも退かんと身を固めたが】

ドイテクレ
ゴロゴロー

【突き飛ばされてしまった・・・】
【魔の者を統括せし魔王様を突き飛ばしたな!】
【突き飛ばされ、ごろごろ草原を転がった魔王様】

【回転が止まった辺りで丸まり、ローブで全身を覆う】
【魔王様の臨戦体系だ・・・そうに違いない・・・・・・】
【生きて帰れると思うな・・・(※濁った声が聞こえますが泣いてません。本当です>】 <> 【狂暗ノ魔刃】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 13:00:28.68 ID:pTg8khnz0<> >>289

どかないからそうなるんだ、自業自得という言葉を覚えておくといい

【草原を転がっていくまおうさま(ひらがな)の方にそう叫ぶと】
【大丈夫かなーとそちらに歩いて行く】
【ローブで全身を多い丸まっている】
【濁った声は泣き声では無いらしいが、少年は勝手に泣いている判断とした】

……おーい、大丈夫かー

【泣いているのだろうかと思い】
【ローブをはぎ取って様子を確認しようとする】 <> 【魔嵐霊帝】<>sage saga<>2011/10/16(日) 13:01:55.51 ID:mUezpHQ10<> >>288
「そうです、自分より上の人と闘技場で戦って勝つ事によって順位が入れ替わって、より危険で高額な依頼が届くようになります」
【歩きながら説明、もうこれでランカーズの仕組みをほとんど言ったであろう】

「ええ、本当に危険ですよ、確か最初は何となくで殺されかけて、次は能力の練習中に「この能力を世界に生かしてみないか?」みたいな事をいきなり言われて、断ったら殺されかけました、
どっちも本当に強い人でしたよ…」
【思い返すように空を見上げながら、愚痴をボロボロとこぼしていった、今の収入が無ければ里帰りしたい程だ】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 13:08:24.75 ID:cwTLUs0IO<> >>291

なんだいそりゃあ……えらく野蛮だな…

【少なからず驚いたような女。まだ彼女は、】
【こちらの「常識」というものに染まっていなかった。】

あらら…災難としか言えんなそれは…。

だいたい、そんなに人殺しが横行するような国なのかここは…

爛のやつめ……そんなこと書いてなかったじゃないか…

【こちらもこちらで、誰かに愚痴―――――――なのか抗議なのか、】
【そんなことを呟いた。】

で…

方向はこっちで合ってるんだろうな…?

【自信なさげ。】
【歩みを進める女であったが、これだとなるほど迷うのも頷ける。】 <> 【天魔来航】ちいさくそーぞーするよ!!<><>2011/10/16(日) 13:10:14.25 ID:yjQK+DSH0<> >>290

「うぅぅぅう・・・」

【ローブを捲られれば、眼を赤くし、目から汗をかく、まおうさま(敬意を表せ)がいる】
【・・・が、断じて泣いてない。地獄で沢山としをとったから簡単には泣かない】
【ないてない、絶対ニダ。】

「ばーか・・・!きらいだきらいだ・・・・・・!!」

【顔をビショビショに濡らして魔王様は掌サイズの銃を構えた・・・】
【怒り狂っておられる・・・! もう相手は終わりだ。おあた(^o^)】

「ねこになっちゃえ・・・」

【そして銃を連射した・・・】
【一発目でも当たれば相手は喋る猫になってしまう。これが王の力也】

【そーぞーしたもの、『ねこがん』(あいてがねこになる。さいきょー。)】 <> 【狂暗ノ魔刃】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 13:14:31.73 ID:pTg8khnz0<> >>293

(あ、泣いた)

【まおーさま(伸ばし棒)は泣いていた】
【そして出てくるのは銃、子供のおもちゃかなどと失礼な事を考えると】
【猫にされていました】

にゃー!(げぇっ!)

「にゃー?」

【少年が黒っぽい子猫にされると、続いて出てきたのは白い子猫】
【少年の飼い猫が遅れてやってきたのだ】

にゃー!にゃー!(てめェごらァ!お仕置きじゃァー!)
「にゃー......」

【黒子猫のねこぱんち】
【まおーさまに向けてぺちぺち】
【白子猫は呆れています】 <> 【魔嵐霊帝】<>sage saga<>2011/10/16(日) 13:14:35.08 ID:mUezpHQ10<> >>292
「どっちも路地裏や荒地など人が全くいない場所で起こったんで人通りが多い場所なら安…全だと思います、
よほどの用事や力を持っていない限りこの街に訪れない方がいいですね」
【(家族もここにいるのかな?)と思いながら自分にも言い聞かせるように忠告を放った】

「…一応まだあっていますが…よっぽど心配ならビルの上から行きますか? 視界もいいと思いますし」
【そう言って雨傘を差す青年、ここで雨が降っているなら似合っているが、この装備が青年の能力に関係しているのだろう】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 13:19:49.18 ID:cwTLUs0IO<> >>295

…なんてこったい。とんでもないところに来たもんだ。

ま、いい。後でその路地裏とやらに行ってみるとしよう。強さを測ってみる。

【そんなことを飄々と言ってみる女。ぽりぽりと頬をかきながら、】
【特に悪びれる様子もなくさらっと言葉を紡いだ。】

ビルの上ぇ…?なんだい?傘でなにかするつもりかい?

ま、合ってるならいいさ。真っ直ぐ歩いてたらいずれ付くだろう。

【相手の能力―――――――――――雨傘が媒体なのは分かるが、】
【しかしその詳細は不明であった。なおも歩き続ける。】 <> 【魔嵐霊帝】<>sage saga<>2011/10/16(日) 13:25:04.46 ID:mUezpHQ10<> >>296
「…まぁお気をつけて」
【まぁ路地裏なら大半はそこらへんの不良だ、ある程度力を持っている者なら難なく蹴散らせるだろう】

「いえ、ただ空を飛ぶだけですよ、…これからの為にもちゃんと地図の読み方をマスターしといた方がいいですよ」
【暇になってきたのか、青年は開いたまま傘を手放し、自らの能力で傘を浮かしていた】
【そして器用に上昇気流を操り、歩きながら呑気に雑談をした】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 13:30:27.92 ID:cwTLUs0IO<> >>297

なに。私より弱かったら相手が死に、強かったら私が死ぬ。それだけのことさ。

【生と死、相反するこれらに頓着ないのか、】
【女はなおも口調を変えることなく、淡々と言葉を紡いだ。】

地図ねえ…読めるんだがそこから目的地に辿りつくのが問題だ。

お、…近いぞ…

【苦笑する彼女の耳に、やがて人のざわめき――――――雑踏の音が聞こえてきた。】
【やはり、こちらで合っていたようだ。ようやく廃墟群から離脱できた。】

へえ…気流を読む力か…?
いろいろと応用性がありそうだな。 <> 【天魔来航】ちいさくそーぞーするよ!!<><>2011/10/16(日) 13:35:00.96 ID:yjQK+DSH0<> >>294

「ふっふっふ・・・まおうにさからうとこうなうるんだよ!」

【まお〜さま(なみなみ)の機嫌は相手を猫にしたことでちょっと治って来た】
【ぺちぺちと叩く姿も愛らしい】

【黒猫をまたもポフポフしてみると白い猫も現れた、可愛い】
【白猫も愛で様と手を伸ばしたところで、悪の化身、魔の王に相応しい悪行を思いつく】

「ふっふっふ!やっぱりにんげんにしてあげよう!!」

【と立ち上がり叫ぶ。相手は期待するだろうか?だが、人間になるのは相手ではない】
【さっきの銃を捨て、掌に新しい銃を償還】
【可愛い白猫に向けて撃ってみた】

【そーぞーしたもの『僕も人間になりたーい鉄砲』(当たると人間になる。でも上手く想像できなかったから半分は面影が残る、尻尾とか耳とか)】 <> 【魔嵐霊帝】<>sage saga<>2011/10/16(日) 13:38:04.37 ID:mUezpHQ10<> >>298
「へぇ、何か…凄いですね」
【ただそれだけしか言えなかったがやはり唯の一般人では無いことが改めて分かる】

「やっぱり定期的に人に尋ねた方がいいですね、あっ出れましたね」
【人工的な音が聞こえてきたので急いで傘を畳みレインコートを脱いで袋に入れる】

「自分の能力は風やら雨やらを呼び起こす程度、3分もあればビルなんて吹き飛ばす竜巻が作れる事から…勧誘が度々来るんですよねぇ…
まぁ自分はそろそろ、あっ自分の名前は風崎トモルですもしかしたらまた会うかもしれませんね」
【あの時の荒地や、ランカーズロビーで自分の戦いを見た者達が猫撫で声で近づいてくるその仕草、青年にとっては胸糞悪い物であった】
【そして自己紹介をして、青年は笑顔で手を振って人ごみの中へと入るであろう】 <> 【狂暗ノ魔刃】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 13:41:09.44 ID:pTg8khnz0<> >>299

にゃーーー!!!(まずは俺を人間に戻せーっ!)

「にゃふっ」

【俺に当てろと抗議する黒猫】
【白猫の方は、鉄砲の弾にあたって......】

「あれ?ボク人間になってる?」

にゃふーっ!(なンだと........)

【服装は飼い主に似ている物の、性別はどちらか顔から判断できない】
【猫耳としっぽはついたままの子供が現れた......性別は末尾としようか】
【講義と言いたげに黒猫は魔王様にダイブ】
【強化猫パンチを繰り出す】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 13:44:16.30 ID:cwTLUs0IO<> >>300

別にすごくない。能力持ちの君にはかなわんさ。

へえ…ってそれかなり強いな…ふむ、殺されそうになるのも無理はない。

【着いた街は女の行きたかったところ。人ごみ賑わう貿易の中心都市であった。】
【多種多様な人種が闊歩している、自然公園もあれば、】
【路地裏もあるような、光と闇が混在した街だ。】

ん、案内してくれてありがとう。いやはやどうなるかと思った。

風崎か…そういえば自己紹介がまだだったな。

天真 白。しがない八極拳士だ…

【彼女もまた微笑む。微笑んで、相手を見送る。】

生きてたらな。その時はまた会おう。

【そうして、彼女もまた再び足を動かした。】
【行く宛てはもちろん―――――――――――】



/乙でしたー! <> 【魔嵐霊帝】<>sage saga<>2011/10/16(日) 13:45:06.84 ID:mUezpHQ10<> >>302
絡み乙でした。 <> 【天魔来航】ちいさくそーぞーするよ!!<><>2011/10/16(日) 13:58:40.44 ID:yjQK+DSH0<> >>301

「くろちゃんはなおしてあげないよ!」

【黒猫を嘲笑うかのように白猫に抱きつく】
【左手でくるくると回すと、ポいっと投げ棄てた】
【くろねこぱんちなど痛くは無い!むしろ可愛いから関係ない<キリッ】 <> 【狂暗ノ魔刃】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 14:03:15.51 ID:pTg8khnz0<> >>304

「うちの飼い主さんも元に戻してあげてくださいよ.......」

【猫の尻尾がパタパタしている白猫】
【性別は男だった様である】
【黒猫もそうだそうだとパンチパンチ】

「こんな人でもいなくなると困るんです」

ぎにゃ???

【こんな人、と言われたことに怒る黒猫】
【白の子供の方は、上目遣いに半涙目で懇願】 <> 【天魔来航】ちいさくそーぞーするよ!!<><>2011/10/16(日) 14:11:23.06 ID:yjQK+DSH0<> >>305

「しろいこにいわれたらしょうがないなぁ...」

【さっき出した銃×2を白い子に渡す】
【許したわけではないっ】

「じゃぁぼくはにげるね!」
「ばいばい、ねこちゃんず!」

【掌サイズの黒い球体を償還(常闇之皇の球)しそれにそっと触れる】

「それとくろちゃん!ねこみみとかのこったらごめんね!」

【悪夢の可能性をちらつかせ】
【まおうは逃げてしまった・・・】 <> 【狂暗ノ魔刃】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 14:13:55.78 ID:pTg8khnz0<> >>306
/あの、さっきの銃と言うと僕も人間になりたーい鉄砲ですかね
/となると、白い方は戻れないということでしょうか <> 【天魔来航】ちいさくそーぞーするよ!!<><>2011/10/16(日) 14:15:52.93 ID:yjQK+DSH0<> >>307
/銃×2、つまり人間→動物 銃 & 動物→人間 銃ですっ
戦闘に使わなきゃ何回打っても大丈夫ですよ! <> 【狂暗ノ魔刃】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 14:24:05.40 ID:pTg8khnz0<> >>308
/了解です、ありがとうございます

>>306

【銃を渡すと消えていくまおーさま】
【白い子は、黒猫に向けて銃を打つ】
【すぐに、黒猫は少年に、白は子猫に戻った】
【ただし、少年に猫耳は残ったままで】

……さて、帰るとするかな

【草原から去って行った少年が】
【我が家で猫耳に気付き切れるのは別の話】

/絡み乙でしたーっ <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 14:24:26.27 ID:WBy6pBcvo<> 【噂が在った】

【街の郊外、茨の森の先、そこに聳え立つ古いお城には吸血鬼が住んでいる。というような、噂】
【それを信じる人も信じない人もいて、吸血鬼討伐を目論む人もいれば人体実験の材料にしようとか考える人もいた】
【けれど、大抵の人は不気味に思って近づくことはなかったし、吸血鬼退治しようと思っても思うだけで行動に移す人は少なかったのだった】
【でも、噂は静かに生きていた―――何者の来訪を誘うように】


【夜、古城、玉座の間】

【その古城は歳から離れた郊外に佇み、茨の森を抜けた先に悠然とその姿を立たせていた】
【黒い霧の様なものに上の部分を少し漂わせ、蝙蝠たちはきーきーと鳴き声を響かせていく】
【まるで悪の親玉でも住んでいるかのような古城。そんな古城は当然の如く、寂れた様子を持っている】
【しかし、噂は時として真実を物語る。当事者以外が語れば噂は嘘と成るが、そうでないならば】

【だから、この古城の玉座には人型の影が鎮座していた。黒い闇を従えし、夜の王が座っていた】

【血の気の無さが伺える青白い肌を持ち、月光の様に青白い髪の毛を揺らすその顔は所謂『美的』であった】
【頬杖を左手の掌の底でつき、肘を玉座の肘置きにおいて、その青年らしき夜の王は今夜と言う日を待った】
【今夜は一体どんなことがあるのだろうか。それとも、何も無いのだろうか。前者の方に期待したい心を僅かに煮えさせて】

「……しまった。寝すぎたか」
「昼間に起きちゃうと何にもできないなぁ……退屈だね」

【ぽつっと、深夜に起きた二ートみたいな言葉を呟くのであった。昼間は寝ているという不規則な生活習慣を送っているため、余計に】
【本来ならば夜中に活動するのがもっともなのであろうが、一昨日に出かけたので暫くはそれで満足しているつもりらしかった】
【時折、口を大きくあんぐりと開けてあくびをし、紅い瞳を瞼で隠して両の目尻に水分を少しだけ溜める】
【意外とのんきで、のんびりな青年は――ぽつん、と玉座の間で"なにか"を待っているのだった。その"なにか"は青年しら存じない、なにか】


/9割方使い回し絡み待ち文章ですが、誰でもうぇるかむー!殺し合いから雑談までっ <> 【天魔来航】ちいさくそーぞーするよ!!<><>2011/10/16(日) 14:44:11.01 ID:yjQK+DSH0<> >>309
ありおつでしたー! <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/16(日) 15:29:54.05 ID:JJCFilJS0<> 【城の外、空中にて】


【コンコン、と】

【城の天窓を叩く影があった】
【吸血鬼がそちらに顔を向ければ、一体の異形。そのハンドボール大で琥珀色をした瞳と目が合うことだろう】
【まるでゴツゴツした鎧のような鱗と、鋭く尖ったナイフのような牙と鉤爪を数多く生やしており】
【その全長は尻尾を含めると10数mはあって、巨大なトカゲを数十倍醜くしたような感じの黒光りする不気味な外見】
【背中に付いた一対の羽は、コウモリに酷似しているが小型飛行機並の大きさだ。それが羽ばたくたび城の窓が風圧で僅かに震える】

【日常ではまずお目に掛かれない生物、神話の世界の生き物。 暗黒竜、ブラックドラゴンである】


「うぅー……」

【その背には一人の少女を載せているが、ドラゴンの巨体に隠れてしまって中からは見えないかもしれない】

【背中まで伸ばした髪は玉虫色で、月明かりを受けて艶やかに煌く。見開かれた瞳は、深みのあるサファイアブルー】
【だが顔だちは意外と幼い。身長も低く、華奢で起伏に乏しい残念過ぎる幼児体型だ】
【服装は、ショッキングピンクのハイカットスニーカーに安っぽい青のジーパン】
【裾を出し襟元をくつろげた真っ赤なワイシャツに、緩く締めた明るい黄色のネクタイ】
【その上からあちこち絵の具の付着した大きめのホワイトコート、要するにブカブカの白衣を羽織っている】
【右脇には一振りの無骨な西洋剣が置かれており。通常よりもやや短めで幅広だが、この少女には大きいサイズだ。しかし剣士という雰囲気でもないようで】

「うぇ……」

【現在、少女の顔色は真っ青。俯いてピクリともせずぐったりとしている事から、何かただならぬことが起きている様子だ】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/16(日) 15:30:47.01 ID:JJCFilJS0<> />>312は>>310宛です <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 16:05:11.42 ID:WBy6pBcvo<> >>312
【巨大な竜、漆黒。視線が見据えたのは現実離れした光景であった。雄々しく勇ましい竜の姿がそこにあった】
【堪らず、吸血鬼は一度視線を反対側の天窓へと移して2秒ほど静止し、床へと降ろして、それからまた竜へと視線を向ける】
【思考に力を割いているためか表情は先程までと同様な色の無いものであったが、竜を見て瞼をパチパチと2、3回開いたり閉じたりさせた】
【どうやら吸血鬼の方からは青ざめた表情をしている少女の姿を捉えられいないようであり、この異常な状況に対して少し混乱せざるを得なかった】

【しかし、このまま竜を無視するというのも不可能な話。加えていえば竜にもなんらかの目的が在って窓ガラスを叩いたに違いない】
【とりあえず、ここでいつまでも考え事をして竜を待たせるわけにもいかず――左手の親指と中指の腹をくっ付け、ピンッ、と指を鳴らした】
【甲高く耳障りのいい音が城内、玉座の間の隅まで響き渡っていき、それと同時に天窓の鍵も独りでにガチャリと開かれたのであった】

「……君、入れるの?」

【そして次に出てくる疑問はそれであった。天窓一つを開けたところでその巨体を持つ竜が中に入ってこれるかは考え物だ】
【出来るだけ城を壊さないでほしく思う吸血鬼からしてみれば、そこが結構、いや、かなり気になるところなのだった】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 16:16:25.94 ID:GoqE08uIO<> 【路地裏。】
【交易の中心地として栄えているとある大きな街の、その一角。】
【日の差し込まない建物と建物の隙間だ。廃材がおかれていたり悪者のたまり場になっていたり。】
【狭い路地は、あまりいい雰囲気がしない。】
【そんな辺鄙な場所を歩く一つの影があった。】


…滅多なことをするもんじゃないな…

【おそらく、20代後半、そう思しき一人の若い女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

…あー…困った…街の中で街に戻れなくなるとはどういうこったい…。

【「路地裏」というものはビルとビルの隙間に自然と形成される。しかも、】
【この街のそれは所狭しと隣接されており、迷路の様に入り組んでいた。】
【土地勘や方向感覚のない物が一度足を踏み入れると迷ってしまう。ちょうど彼女のようにだ。】

…誰か人が入ればいいんだがな…

【歩き続ける彼女は、いつものように「迷子」であった。】





//なんでも対応 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/16(日) 16:27:03.27 ID:JJCFilJS0<> >>314

【天窓が開けられると、早速竜は窓の縁に前足を載せ中に入ろうとする。が、どうもがいても首から先が一向に進まず】
【窓枠がぎしぎしと嫌な音を立てるのを聞きようやく諦めた。そして代わりに背中の少女だけを両手で捧げ持ちそっと中に降ろす】
【床に降ろされた少女は、仰向けのまま身じろぎもせず死人のような顔色。玉座に座る吸血鬼といい勝負か、それ以上に酷いかもしれない】
【するとその右手がプルプルと持ち上がり、丸められた込のようなものを相棒の竜に渡す。受け取った竜はそれをしばらく見つめた後】
【窓から太く長い鱗だらけの腕を差し入れ、鉤爪で破かぬよう慎重に抓んだ一枚の画用紙を旧上付きに向かって掲げて見せた】

【広げられた画用紙には、筆で大きく黒々と書かれた10の文字】





【 『 ト イ レ 貸 し て く だ さ い 』 】





【、とだけ】
【なんの飾り気も無いが切実な願い。この書き手は元は達筆だったのだろうが、慌てていたのかかなり乱れた筆跡であるのが見て取れる】

【――――少女も竜も一切言葉を発しないが。状況から言って、トイレを借りるのは少女の方であろう。この城に竜用のトイレがあるなら別であるが】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/16(日) 16:32:12.67 ID:JJCFilJS0<> >>316
/訂正

/4行目
/〜丸められた込のようなものを〜 → 〜丸められた紙のようなものを〜

/5行目
/〜画用紙を旧上付きに向かって〜 → 〜画用紙を吸血鬼に向かって〜

/でした <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 16:40:03.71 ID:WBy6pBcvo<> >>316


【     呆然     】


【人の数倍色々と経験してきた。人の数倍思考もしたし、人の数倍修羅場も潜って来た】
【だが、幾らなんでも今回の様なことは初めてであると言わざるをえない。竜に乗った少女が、空からトイレを借りに来たなんて】
【いや、その事実に気が付く前、つまり竜が筆を走らせたり、少女が床に降ろされている時だって吸血鬼は無表情で呆然としていた】
【少しだけ目を見開かせて驚きを僅かに示し――思考に多大な力を注ぐ。これは、自分はどういうリアクションをどればよいのか】
【色々と指摘する部分も多い。竜に乗っているならば近くの街に行けばいいし、第一にこの城にマトモな水洗設備があるとお思いか】

「……ここから200mほど行ったところ、城を囲んでいる森の内側の出口の辺りに人間たちが設営した小さな観光施設がある」

【とはいえ、少女が早急にお花を摘みに行きたいと言っているのを放置するのは紳士としては御法度。見捨てるなんてトンでもない】
【肘置きに両手を付き吸血鬼は重い腰を立ち上がらせると、少女の方へと向かって歩き出しながら――赤黒い外套をバサッと広げ、それは大きな蝙蝠の翼となった】
【なんとも便利な外套である。いや、この外套を含めて"吸血鬼"なのであろうか。それは定かではないが、空を飛べることを指し示していた】
【わざわざ城の廊下を通ってお手洗いまで案内すれば更に数百m距離が追加されるのは言うまでもない。翼が、羽があって幸いだった】

「案内、しようか?」

【首をこくり、と右に傾げてみせながら提案をしてみるのであった。断られることはないと思っているのもあるのではあるが】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage<>2011/10/16(日) 17:17:42.68 ID:JJCFilJS0<> >>318


【優しい言葉。この城の主は噂に違わぬ紳士であった。良かったね、といいたげに竜は少女の方へ顔を向け】

【――――それがもう手遅れであることを悟り、顔色を変える。いや、実際には黒いままであったが】
【一の間にか少女は床から身を起こしていた。顔色は相変わらずだったが、表情には変化が。まるで、何かを堪えているかのよう】
【そのままヨロヨロと立ち上がろうとして、ドサリと膝と両手を床に突き orz の体勢。そして】




「うっ……、おぼろろろろろろろろろろr(ry」




【 吐 い た 】

【吐いて吐瀉して、もうバキュームカーの逆流かと思うほど盛大に吐きまくった】
【昼に食べた色々な物が、まるで[ピーーー]とか、[らめぇぇっ!]とか、[禁則事項です]とかの如く城の床にぶちまけられる。コレ以上の描写はR-15指定に引っかかるので割愛】
【しかしあまりにも酷過ぎる惨状である。窓から覗いていた竜は、主人のそんな姿は見ていられないとばかりに両手で顔を覆っている程だ】
【いきなり訪ねてきて他人の家で[ピーーー]を吐く。これで、吸血鬼のこの少女に対する印象はもうどん底まで急降下だろう】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 17:32:32.93 ID:WBy6pBcvo<> >>319



【―――   唖然   ――――】



【そして、直後に悟る。成程、お花を摘みに行きたいわけではなく、吐き気を催していたのか、と】
【しかし、城の床が汚れてしまった。まぁ、元々汚れているので今更という感じもあるにはあるのだが】
【流石の吸血鬼でもこれには無反応とはいかず、左手を口元に添えて『これは……』と何か言いたげな様子】
【ともかく、吐くというのは普通において考えられないことだ。少なくとも目の前の少女が健康体であるとは思い難い―――】

「……これはいけない。ボクとしたことが、トンだ勘違いをしてしまったようだ」

【そこでスサッと片方の膝を床に付けて少女と視線を合わせようとし】

「君、立てる体力はあるかい?」

「幸いにもこの城には空き部屋が山ほどある。とりあえずは休んでいくといい」
「……生憎と、ボクは医者じゃないから病気とかだったりすると完全にお手上げなのだけれど」

【少女が一人で立てないようであるならば両手を伸ばして少女を支えようとするだろう。吸血鬼だからこそ、下心なんてのは存在しない】
【失礼な例え話になるが、吸血鬼からしてみれば人間の女の子はそう――チワワだ。下心とかそういう見方での"可愛い"とか"好き"ではないのである】
【よって、吸血鬼の介抱しようと言う姿勢に戸惑いは一寸すら無かった。普通の男子ならば、多少は意識してしまうものを、一切、全く、全然、完全にそういう挙動は無い】
【ある意味、これが一番失礼かもしれなかった。】

【もし、少女が大人しく部屋へと案内されようとしてくれるならば、吸血鬼は慎重に相手を支えながら歩かせようとするだろう。紳士は、紳士である】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/16(日) 18:06:11.83 ID:JJCFilJS0<> >>320

「……ふぅ」

【胃の中を空っぽにしてしまうと、少女は少しすっきりした表情。げっそりとはしているが、最悪の状態からは脱したようだ】
【主人が一息ついている間に、竜は窓からその長い舌を伸ばして床にぶちまけられたソレをぺろぺろ掬い取って綺麗にしている】
【勿論これは少女が命令したわけではない。所詮はただの獣のくせに中々気配りの出来る良い奴であった】

「あー……すいません、お世話になりますぅ」

【青年の言葉を受け、抱きかかえられるようにして立ち上がる。どうやら自分独りでは歩くこともままならないほど衰弱しているらしい】
【そのまま大人しく連れて行かれるのか、と思いきや。ちらりと竜の方を見た少女は、さっきまでとは別の理由で顔色を変える】
【間髪入れず、肺に一杯になるまで大きく息を吸い込んで】


「ターイムリミットォッ!!  …早、くっ。 どっかに飛んでけぇぇぇぇぇっ!!」

【これ程の声量が何処から出るのか、と驚くほど大きな声。窓の外を指差して必死に叫ぶ】
【お世話になった竜に対して、お礼の一言さえも無く。ただ立ち去るように、とだけ。主とは思えぬ非情な宣言】

【しかし、酷い仕打ちを受けても竜は全く傷心した様子はない。寧ろそれが当然であるかのように、口元を歪ませ引き攣れた笑いを浮かべる】
【少女に向かってビシッ、と力強くサムズアップをしてみせ――――どれが親指かは不明であるけれど――――それから吸血鬼の青年に軽く手を振る】
【そして城の壁を両足で蹴り、大きな翼を羽ばたかせ素早く飛び立つ。振り返ることなく、沈みかけの西日へと真っ直ぐ飛んで行き】
【直後】




「――――ドッガアァァァァァァァァンッッ!!!!」




【 轟 音 】
【竜は空中にて、何の前触れも無くいきなり急に大爆発。辺りに凄まじいまでの衝撃と爆音をとどろかせた】

【その威力はまさに大量破壊兵器。小さな村ならその一発で全てなくなってしまうほどの強力な爆発である】
【最初の音波による空気の振動が城の窓をビリビリと揺さぶり、やや遅れて衝撃波が城全体を襲う】
【もし窓が強化ガラスとかでないなら吹っ飛んでしまうほどの強烈な勢いに、城全体が、土台からぐらぐらと揺れるだろう】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/16(日) 18:08:14.63 ID:JJCFilJS0<> >>320
/すいません、飯落ちします……
/20時までには必ず戻りますのでっ <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 18:11:42.75 ID:bhGUq+NIO<> >>315
//再募集 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 18:25:34.93 ID:WBy6pBcvo<> >>321
【ビリビリ。振動を肌で感じる。えーっと、一体何がどうなっているのか見当すらも付かない。笑え、ない】
【爆風で窓ガラスが震え、何枚かは皹が入ったり欠けたりしたようだ。竜が城を壁を蹴ったときに石造りゆえ、何個か地上に落ちた音がする】
【少女が嘔吐しても許容したし、もちろん、許容範囲内だ。少女が耳元で大声で叫んでも、嫌な顔一つするわけがない】
【許容範囲であれば大抵のことは許せるし、吸血鬼は特に長生きの象徴みたいなものだ。老人の如く、その許容範囲も広い――】

【「……まだ……許容範囲……」】

【――ぼそっと思わず呟いていた。つまるところ、言う話、突き詰めるところの、この吸血鬼は、声に出せない叫びを胸の中で渦巻かせている】
【普段の機嫌がいい時ならば、ここが自分の牙城でなければ、きっと大喜びで瞳を輝かせたであろう。しかし、ここは、ココは――吸血鬼の牙城である】
【少女を抱きかかえるように支えている手に若干力が入った。しかし、でも、まだまだ、吸血鬼は真摯な紳士さを崩さない。それがスタンスである】

「……まぁ、細かい話は後で聞くよ。体調が悪い女の子に質問攻めするのも悪いからね」

【この台詞を要約すると、『後で質問攻めにしてやる』、であった。既に質問攻めにするのが決定してしまっているのだ】
【自分の家の泥を塗られていい顔をする人物なんて世界広しといえどそうはいない。むしろ、この吸血鬼はその逆である】

【そして、やがて吸血鬼は一つの扉を開けるだろう。客人用の個室で、寝具や箪笥などの家具が一通りは揃っている。埃を被っているが】

「さ、到着さ。頼むからまた吐いてベッドを汚すなんてことはしないでね」

【とりあえずは相手を落ち着かせやすいベッドにまで誘導し、座らせようとする。吸血鬼は当然座らずに少女の目の前に立つであろう】


/了解しましたー! <> 【創核術式】周りにあるもので何か作る<>sage<>2011/10/16(日) 18:34:48.44 ID:Kp7Zi9GRo<> 【路地裏を走りまわるは一人の少女】
【何処か民族的な衣装に身を包んだその姿は血に塗れていて】

くそ、何なのだ……っ

「居たぞ!あそこだ!」

見つかったかッ……

【走り来る男は黒いスーツにサングラスという、見るからに怪しい姿】
【少女も男のほうへ走り、掌に"核"を作り、空気を圧縮】
【それを男の体にたたきつけ、同時に破裂させ、吹き飛ばす】
【吹き飛ばされた男は表路地の石段に頭を打ち付け、昏倒】
【死んでいるかどうかの確認もせず、次の追手に警戒する】

/死合い募集です <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 18:45:25.20 ID:bhGUq+NIO<> >>315
//再募集 <> 【創核術式】周りにあるもので何か作る<>sage<>2011/10/16(日) 18:46:34.50 ID:Kp7Zi9GRo<> >>326
/>>325でそのまま絡ませていただいてもよろしいでしょうか <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 18:50:21.65 ID:bhGUq+NIO<> >>327
//っとと、了解です。見落とし申し訳ない…
//今から返信しますので少々お待ちを… <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 19:04:18.95 ID:bhGUq+NIO<> >>325

…あらら…?

【さて、角を曲がるとそこには1人の人物。】
【自分と違って、なるほど路地裏に似つかわしい様子の人間がいた。】
【もっとも、地に伏せてぐったりしている。】

こりゃどういう…

【表情が分かりにくいが、断続的な呼吸音が女の耳に入った。】
【ゆえに彼は生きている。頭を強く打ち付けたらしく、小さく呻き声を発していた。】

【そして、顔をあげてみると今度は1人の――――――自分より小さな女の子。】
【「君がやったの?」―――――――女は「目で」問いかけた。】 <> 【創核術式】周りにあるもので何か作る<>sage<>2011/10/16(日) 19:32:18.33 ID:Kp7Zi9GRo<> >>329

……ッチ、またか!

【次に現れたのは――女】
【相手の目での問いかけを肯定するような返事と共に、何か――只者ではないと脳裏で警告がある】
【能力者や格闘家、それに準じる者特有の気配を感じたのだろうか】

お前も吹き飛べ――《空掌撃》!

【創核術式――発動】
【3つの光球が現れ、それぞれ空気をかなりの量を圧縮】
【その一つを背後で破裂させ、勢いを作り、両手のひらを突き出す形で掌打を狙う】
【それもただの掌打でなく、当たると共に空気の塊を破裂させ、相手に衝撃を与える技】
【片手で大の男を吹き飛ばしたのだ、両手のそれならば威力はかなり高いだろう】

【しかし本質的には突進】
【故に避けやすいが、当たらなくとも掌の空気を利用した緊急回避もできる、初動に向いた技だ】

<> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 19:42:32.52 ID:bhGUq+NIO<> >>330

ゑ…?

【??】
【見るのよりも早く、半分反射のような速度で女は行動を開始していた。ざ、と腰を落とし、】
【相手の掌打を右手で受ける。しかし、】

…っ!!

(―――――――な…!?)

【その「威力」は桁が違う。右手一本で受けれる攻撃翌力ではなかった。】
【まだこちらに来て日が浅い女。「能力」というものの平均的威力を甘くみていた。】

【相手は少女。ゆえに力も大したことない。見誤った結果である。】


うぐ…っ!!

【ガシャアン!!!】
【加えられた衝撃により後方に弾き飛ばされ、】
【そこで立てかけられていたドラム缶に背中が激突。】
【骨が「ミシミシ」と嫌な音を奏で、そして片膝を着いた。】
【気を失わなかったのが、不幸中の幸いであろうか。ともかく、意識ははっきりしている。】 <> 【創核術式】周りにあるもので何か作る<>sage<>2011/10/16(日) 19:52:00.41 ID:Kp7Zi9GRo<> >>331

(今ので気絶しない、だと!?)

――《連風弾》ッ!

【5つ程の野球ボール程の風の球――核を中心に、空気を渦巻かせている――を生み出す】
【その密度や、無色のはずの空気が濃く歪んで見える程】

【両腕で交互に投げるように放つ】
【着弾と共に先程より少し小さい爆風が起こる技】
【無色故目視の回避は難しく、威力はともかく範囲が広いという特性のため、距離を取った相手には勝手が良い】

【怒涛の連撃で相手を気絶、もしくは死亡に追い込もうとする】
【それだけ恐怖しているのだろう。終わりの無い追手の軍団に、だ】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/16(日) 19:54:58.20 ID:JJCFilJS0<> >>324

「うげぇ……」

【ビリビリ。振動を重たくなった頭で感じる。これはキツい、絶不調中の体にはよけいに重たく響く】
【儚く散っていった竜に黙祷を捧げたりなどは一切せず、ただどんよりと濁った眼差しを窓の外に向け。しかし、どこか嬉しそうな表情で】
【少女は青年に支えられ、その微かな呟きを聞き流しながら呆然と立ち尽くしていた】

「はーい……」

【嗚呼、これはまた面倒臭い事になった。たしかに、目の前の青年の態度は未だにジェントルマンだ。しかしその声色には若干、いやかなり怒りの色が含まれている】
【説明する事自体は、一向に構わないのだが。城の修繕費を請求されたりしたらかなりまずい状況である。金はあるが、それほどの大金となるとかなり苦しいのだ】
【自分が全面的に悪いにもかかわらず、この我儘少女はふてくされた顔で渋々引きずられていく。しばらく行くと、埃っぽい客間に通された】


「いやぁ、もう何も出ませんよぉ」

【嫌味を言われて頬を膨らませつつも。少女は安堵の表情で、埃を巻き上げながらベッドにぼふんと倒れ込む】
【青年の視線を感じつつ、白衣のポケットから黒い葉巻のようなものを取り出し、そこから花火型の飴を発生させ口に頬張る】
【とある軍人さんからいただいたコレは、パチパチ感と爽やかな甘さ、そして本体を折らない限り半永久的に食べられるというのが売りだ】

「……食べますか?」

【手元のボタンを押してもう一つ出してみせ、こっちを見続けている青年に向かっておずおずと差し出す】
【――――現在、 『甘いものを食べて気分爽快、ついでに賄賂も渡して相手のご機嫌を取ろう作戦』 を進行中である】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/16(日) 19:55:32.44 ID:JJCFilJS0<> >>324
/お待たせしましたー! <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 20:07:58.82 ID:bhGUq+NIO<> >>332

【背中を激しく打ち付けたことにより、内臓を圧迫され女は咳き込んだ。】
【衝撃で視界がグラグラする。夕食が喉元まで上がって来た。】

【そして、直後。感じるのは不自然な気流。】
【淀んだ様な空気が一点に凝縮される。そんな気配を感じた。】

おい!!酷いことをするない!私がなにを――――――

【ドオオオン!!!】
【言葉を紡いだ刹那、その最後は爆音に掻き消される。】
【一発目、女の右肩に着弾。ガサッと削られたように血液が舞うのが見えるだろう。】

ぐ……しゃあない…

【そろそろ、と間合いを図るように女は右足をズラす。】
【その間にも残り四発はこちらに迫っていた。】
【もっとも、「見えない」ため女には細かい弾数など把握できない。】
【やがて、素早く十分にズラしてから、迫る弾が当たる瞬間、】

…応戦させてもらう…!!


闖 歩


【ダアン!!!】
【体内で「氣」を練りながら、同時に相手へ向けて接近を試みた。】
【弾は一発は女の左に逸れ、回避成功。二発目は左足をかする。】
【三発目は右脇腹、四発目は左足の甲―――――――――直線的な動きの彼女を捉える。赤い血が噴き出すのが見えるはずだ。】

【被弾しながらも、素早く接近しようとした。無事間合いを詰められたなら、その勢いを維持しつつ、】
【足払いを掛けながら背後を取ろうとする。】 <> 【創核術式】周りにあるもので何か作る<>sage<>2011/10/16(日) 20:14:07.69 ID:Kp7Zi9GRo<> >>335

【女が何かを叫ぶ】
【しかし、それは爆音と風音でかき消された】
【今の少女には「恐怖」の感情しかない。故におかしいと思うこともできなかった】

な―――

【攻撃】
【それとしか認識できないような、素早い動きを食らう】
【勿論認識できていないものに対処などできず、無様にも転びながら頭を打ち、背後をとらせてしまった】

……(くそ、早く反撃を)

【衝撃に揺られながら、それだけを頭の中で考えた】
【グラグラする頭を抱え、立ち上がろうとするだろう】 <> 【百花繚乱】 @wiki<>sage<>2011/10/16(日) 20:17:03.37 ID:tBdz034d0<> 小刻みに躍る鼻歌はオリジナリティに溢れた愉快な調、香る花はローズマリー
豊かで清涼感に包まれる心地良さーーー長いブルネットの波打つ髪を指の隙間を通す様に
整え、彼女は項に下ろした髪を後ろでくくり薄桃の桜の形をしたピンで髪を留める
其れは黄金郷の様に外灯やライトが輝く街頭にて、一人の少女が立ち塞がり
緊迫した様子で、固唾を飲む
……ーーーでも口元は緩んで居て期待の隠った笑みの形

「………最近は根を詰めすぎたし、ね、お金も余裕が出来て、生活に支障も無い筈、です」
「うんっ……、今日はっ……今日こそは……買う、買ってやりますっ」

足を踏み入れる、小綺麗な店頭のショーケースに並ぶ現代の生み出す優美にも
甘美も響く至宝の数々
其れを眺める瞳はキラキラと宝石の如く輝く、胸が躍るーーー彼女は告げる
何時もより自信を込めて、鼻を鳴らしながら

「リコッタチーズケーキ、ブッシュドノエル、ブラバンダーシュニッテンを一つずつ!」
「お 持 ち 帰 り で !!」

ーーースイーツはもはや乙女の夢ですものね
数分後、ほっこりした満足気な顔で少女は店頭から出てくる、スイーツの入った
箱の袋を大事そうに両手で持ちながら公園へ向かう <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 20:24:52.55 ID:WBy6pBcvo<> >>333
「……甘味は決まった時間にしか摂らない主義なんだ。」

【―――サッパリ相手の申し出を斬り捨てる。例え相手が女性だろうと、体調不良者だろうと、吸血鬼が嫌うたった一つのものにぶつかればこうなる】
【それはこの城に来訪者が来る度に求めているもので、残念ながら目の前の少女からは吸血鬼はそれを感じ取っていなかった】
【いや、嫌味とか皮肉を言うタイプであるこの吸血鬼が悪い点も多々在るとは思うのだが、つまり、礼儀、を常に求めているのだ】
【この礼儀と言うのもまた難しい話であり、吸血鬼は礼儀作法礼節の様なルールの話をしているのではなく、感覚的な礼儀の話なのであった】

「なに、偶に君みたいな人間も来るから、別に怒ってないさ」
「だから、ボクの機嫌なんて伺わなくてもいいよ。むしろ、そういうのは好かない」

【外套をゆらりと揺らし、右手を腰に当てながら部屋を軽く見回しながらそう言う。やはり、掃除が全然されていない部屋だ】
【この城の部屋の大半はこうである。埃は堪り、部屋の隅っこには蜘蛛の巣が張られている。正に西洋の古城であった】

【そして、吸血鬼は近くの木製の、背もたれの無い椅子に腰をすとんと落とした。体調の悪い人物を放置するのも忍びない話】
【また、考えてみれば女の子である相手的には男性である自分よりも女性に介抱される方が落ち着くのではないか、とも思考してみる】
【あんまり好ましく思っていない相手とは言え女性は女性、女の子は女の子、婦女子は婦女子である。捨てて置けない】

「ボクの名前は、うん、"タンス"だ。」

「とりあえず、君の名前を教えてもらってもいいかな?」
「できるならば、さっきの爆発の原因とか理由、それと――君、お金どれくらい持ってる?」

【簡単な自己紹介と当然の質問と共に――――――明らかに弁償代を請求する気満々な発言をする吸血鬼。確実に金を取る気だった】
【しかし、よくよく考えてみればこの城は正式には彼のものではなく人類の遺産だ。所有者も一応はこの城を本来管理している団体のものである】
【とはいえ、吸血鬼は正直な話を言えば金を一銭も持ち合わせていなかった。この前も、それで行商人とややこしい取引をしてしまったばかりである】
【だからこそ、今、貰えそうな金を拾ってしまおうというのだった。少し紳士から外れている気もする】 <> 【白鳳撃突】<>sage saga<>2011/10/16(日) 20:27:28.57 ID:bhGUq+NIO<> >>336

つつ…意識を失いそうだ…

【内臓圧迫による損傷、右肩、左足(甲)、右脇腹の大きな傷。】
【ぽたぽたと滴る血液は血だまりを作るほどの量であり、その深さを物語っていた。】

おい、娘!

【そして、立ち上がろうとする相手に、女は詰め寄り、】
【胸ぐらを力一杯掴もうとした。掴めたのなら、そのまま壁に押し付けようとする。】
【状況を見るに、相手は――――――そう、おそらくは能力者。どんな能力の使い手かは分からないが、】
【しかし、戦闘向きな能力だと分かる。加えて先ほどの衝撃の塊。】
【むやみに離れては危険と感じたのだった。】
【それに、接近していたほうがこちらとしても手数がある。】

可愛い顔して酷いことするじゃあないか。…私を狙う理由は?

……それとも、あれか?無差別に他人の命を刈る殺人狂か?
だとしたらずいぶんと派手にやってくれたもんだ。

【そして、(押し付けられたのなら)言葉を紡ぐだろう。】
【回答は、どちらでも構わない。不殺などという信念などはなから持ち合わせていないのだ。】

【「殺られる」なら「その前に」「殺る」。】

【女の瞳は一切の「穏やかさ」や「猶予」の類を失っていた。剃刀のように鋭い視線を少女に向ける。】 <> 【万世統治】〜Queen of the world〜<>sage saga<>2011/10/16(日) 20:41:13.81 ID:RWODayDGo<> >>337
【そんな、スイーツの香りを漂わせる貴女は、その公園への道で恐ろしいものを見るだろう】
【公園のベンチに座り、何かを食べている影が有った】


――――ずずっ、ずぞぞぞー!や、やっぱりかっぷらぁめんは美味しいですわね!?


【―――其処に居たのは、一人の少女である】

【蒼穹の如く澄んだ眸と、白磁の様に美しい柔肌が、目に痛い】
【綺麗に巻かれた縦ロールは、動くたびにふわふわと動き、彼女に良く似合っているとアピールして】
【黒を身にまとう、ゴシックロリヰタの服装も、彼女にしてしまえば普段着の装いだ】
【足元を彩る真紅のエナメルブーツ、其れが黒と白と青のアンサンブルをまとめ上げている】
【言ってしまえば―――見るからにお嬢様、だった】

【そんな少女が、今食べていたのは、そう――カップラーメンである】
【漢の豚骨 特濃背脂爆殺盛り=Aそんな乙女感が溢れまくって胸焼けしそうな暑苦しいパッケージだ】
【そして、華麗な動作で麺を啜り上げ、濃厚なスープを口に運び、汗を拭って満面の笑みで言い放つのだ】


やっぱり、とんこつのかっぷらぁめんって女の子の夢ですわね!
あらら?木っちゃんも飲みますの?


【色々と突っ込みどころのある発言をしている少女の近くの木が枝を伸ばし、先端をカップ麺のスープに付けていた】
【しばらくするとしゅるしゅると戻っていき、ぶるぶる、と震えている】
【もし、貴女を視界に納めれば、とてもごきげんな様子で貴女にあいさつをするだろう】


――ごきげんよう、ですの!


【―――豚骨と背脂の香りをプンプンとさせながら】  <> 【創核術式】周りにあるもので何か作る<>sage<>2011/10/16(日) 20:42:01.18 ID:Kp7Zi9GRo<> >>339

――ひぅっ

【ドン、と胸ぐらを掴みあげられ、壁に押し付けられる】
【肺から空気が漏れ、妙な声を上げ】

……なんの、ことだ
おまえ、たちが、儂を、襲ったの、だろうッ!!

【切れ切れに、吼えるように言い切る】
【掌を相手と反対方向にし、空気の塊を両手に作り出す】
【不可視故分かり難いが、空気が減ったことにより周りの気温が若干下がる】
【一応バレないようにゆっくりとやっているが、だからといってバレないなどといった虫のいい話しもない】

さっきの男も、お前も、わしらの部族の秘術を――盗みに来たのだろうッ
我ら誇り高きリャン族は、お前らのような、卑怯者には負けはしないッ!

【その空気の塊を壁に押し付けるようにし、爆発させようとする】
【狙いは頭突き。自分の頭も痛いが、最初から首に力を入れていた者と意識しないものではダメージが違う】
【無論、先手を打たれればその攻撃もできないのだが】
<> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 20:58:42.10 ID:bhGUq+NIO<> >>341

…ち…正気を失っとるな… 話して分かる状況じゃあないらしい…

【ふ、と意識を失いそうになって女は思わず舌を噛んだ。痛みで自我を保つ。】
【相手はほとんど無傷、加えて自分は満身創痍。】
【しかし、女の思考はまだ冷静であった。】

部族…?ふん、私はお前たちのことなど襲おうとも思わんから安心しろ…!!

って…言って分かるなら苦労せんか…。

【ならば、どうするか。どうも、相手は「ギリギリ」の状態になっているらしい。】
【無数の人間から追われる恐怖、守らなければならないという「義務」。】
【それらが一様に、小さな双肩にのしかかっていると、】
【その結果が、今の状況である。少なくとも女は少女を見て、そう判断した。】

…そんならこっちとしても対処方法がある。

みすみす殺られるつもりはないぞ。降りかかる火の粉は払う。

それから、同じ手が二度も効くと―――――――――――思うなよ!!

【ぶん、と少女を振り払うようにして互いの距離を離そうとした。】
【冷たい不自然な感覚、風の弾丸が飛んできたのと同じ状況だ。】

…うー…くそ…血が足りん…

【そして、ふらふら。距離を離せたのはら、女は言葉を紡ぐだろう。】
【迎撃すると豪語したはいいものの、血液不足で壁に寄りかかった。全身があまりにも重い。】

(…止むを得ない…か…)

(……できれば使いたくないが…場合が場合…)

(『勁』…を…) <> 【百花繚乱】 @wiki<>sage<>2011/10/16(日) 21:05:55.04 ID:tBdz034d0<> >>340
「………ご、ごきげんよう……です」

インスタント独特の豚骨独特の芳醇に満ちた濃厚でまったりした酸味の効いた匂い
空腹なら、食欲をそそらせるに違い無い、違い無いのだが……ーーー
まず、まずだ、今から甘美にも優美にも麗美にも甘味を嗜もうとする矢先、おっさん臭く
豚骨ラーメンを啜る音に、濃厚な臭いにぶち壊しにされたのは良いとする

ーーーギャップだ、此のギャップはなんなのだろう
ひと汗掻いた後の酒は旨いぜ!みたいな汗を拭い、麺を啜り、かつ
……ゴスロリお嬢……様……?
いや、何気にスルーしちゃってたけど、木っつぁんと呼ばれるあの木は何なのか……

「あ、あの!」
「ご、御免なさいッ……失礼を承知の上で……聞きます、ね?」
「まず、あの、もしかしなくともツッコミ待ちなんで……しょうかッ……?」

動揺せざる得なかった、まず反応には2秒のラグながら、驚愕の余り一時は頭が真っ白に
逆に動揺し過ぎて冷静に、聞きたい事を説いたが……傍から見たら
随分と辺鄙な事を聞いている、まだ冷静で無いのかも知れない <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/16(日) 21:06:07.89 ID:JJCFilJS0<> >>338

「あー、そう……」

【どうやら相手は規則正しい生活を送っているいいとこのお坊ちゃんである、と推測。仕方なく出した飴は自分が食べる。いや美味しいから良いのだけれども】
【賄賂作戦は失敗。しかし飴の一つくらい食べた所で健康に変わりはないのに、と密かに思う。自分は、一日これだけを食べて過ごした事もあるのだが】
【…などと余計な事を考えつつも、少女はそれらを表情に一切出さない。ただ疲れた顔で葉巻をポケットにしまい、背中の剣を右横に置いただけであった】

【ここまでの流れから分かる通り、この少女に礼儀を求めるのはかなり難しい事のようで。そもそも相手を敬う気持ちに欠けているのでしょうがない】

「……ごめんなさい」

【自分の目論見が感化されている事に気付き、しゅんとした顔で頭を下げる。意外と素直に見えるが、腹の内では色々と企んでいる最中――――なのかもしれない】
【なんといっても相手は初対面、いまだに得体の知れない人物である。さっき気が付いたが、今自分はこの青年と密室に二人っきりだ】
【これでは何を企んでいるのか分かったものではない。剣を横に降ろしたのも疲れたからというだけでなく、咄嗟に手で掴みやすいようにという考えからであった】
【こう見えて、結構用心深い性格をしているのである。顔には出さないが、少なくとも敵ではないと分かるまでは緊張を解くことは無いだろう】


「たんすさんですか、よろしくですぅ。 あ、私は アンネリーゼ・アウトバーン っていいますねぇ」
「えー、理由って言われてもぉ……あれが私の “芸術” だから、じゃダメですかぁ?」

「お金は、¥20000くらいならありますけどぉ……」

【明らかな偽名、しかしそれについて突っ込むような真似はしない。これ以上相手の機嫌を損ねるような事は出来るだけ避けたかった】
【続いて自分も名乗りを上げる。青年とは違いしっかり下の名前まで教える。もちろん正真正銘本名だ。偽者という響きはあまり好きではない】
【詳しい説明を求められるも、あからさまに顔を顰め口ごもる少女。なぜなら一から説明するには、まず自らの能力について話さねばならないから】
【敵か味方かも分からない相手に、いきなり手札を教えるのは自殺行為に等しい。しかもこの青年には既に “切り札” を見られてしまっているのだ】
【だから少女は頑張って秘密を隠す。曖昧な説明だけで何とか切り抜けようとする。芸術が自分を突き動かす原点である事には間違いないので、この説明も嘘ではない】

【そして現在の手持ちは、このお坊ちゃん(?)からすれば端金。これでは汚した床の掃除代にもならないだろう】
【しかし無い袖は振れない。普段の給料は全て自分の芸術に充ててしまっているのだから】 <> 【創核術式】周りにあるもので何か作る<>sage<>2011/10/16(日) 21:10:43.49 ID:Kp7Zi9GRo<> >>342

――くそッ

【それは答えに対する言葉ではなく、外したことによる焦燥感】
【もはや、敵か味方かなど問えるような状況ではない】

はァアアアアアアアア………
らァッ!

【コンクリートの壁に手を押し付け、引きぬく】
【引きぬかれた手に掴まれているのは塊】
【この少女の能力――創核術式――は文字通り、"核"を生成し、操る力】
【風を使ったのは能力の一部であり、全部ではない】
【それを言外に応えながらも、塊が爆発するような速度で飛んでいくだろう】
【巨大な凶器を狂気に駆られた少女は相手の上半身めがけた攻撃】

【同時に、反対の左手に空気の剣を作る】
【形を取るのに少々手間取るが、それは木刀のようになるだろう】
【切れ味を持たない鈍器の剣だ】 <> 【万世統治】〜Queen of the world〜<>sage saga<>2011/10/16(日) 21:13:46.52 ID:RWODayDGo<> >>343
ええっ、今日はいい天気ですわね。月がよく見えますのー。
こういう日はかっぷらぁめんもひとしおに美味しいですわね。

【ず、ず、ずずず。喋り終わると同時に残っていたスープを華麗な動作で飲み干して】
【半分残したチャーシューを箸で摘むと、唐突に地面にそれを落として】

【直後】

【地面に裂け目が出来て、チャーシューが裂け目に飲み込まれ咀嚼され裂け目が消えた】
【直後にはぐらぐらと大地がわずかに揺れて、ごきげんさを示していて】

はい、大ちゃんも木っちゃんもおいしかったかしら?

【そう少女が地面と木々に視線を向けて微笑み問い掛けると、地面と木々がざわめいた】
【どうやら地面や木々と話をして意思疎通をしている上になつかれているようだ】
【そして、木々の枝が少女の頭をくしゃくしゃとかき回して地面がぶるぶると震えている中で、あなたの声が聞こえて】
【めっ、とちょっと怒った様子で注意をすると地面と木々が静かになって】
【きょとん、とした様子で首をかしげて。たっぷり五秒の間を取って、言い放つ】

―――えーと、ツッコミ待ちってなんですの?
も、もしかして美味しい食べ物ですの?

【素で今の光景を少女は作り出していたようであった】
【そして、見た目の美麗さや所作の優雅さに反して、性格は割りと以上に異常なレベルで天然が入っているようだった】   <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 21:20:34.32 ID:YzqTWcleo<> 【ここはとある繁華街】

待てコラァ!!!

【人混みを縫って全力疾走する少年が一人】
【長袖のシャツに鎖のアクセサリが取り付けられたジーンズ】
【茶髪に高身長とその顔立ちとが合わさってまるでホストかと見紛う様な容姿】
【そんな明らかに体育会系とは無縁そうな少年が全力疾走する理由はただ一つ】

テメェどう考えても格闘技とかで食っていけるだろうがァァァ!!!!!
ふざけんなコラァァァァァ!!!!!

【同じく人混みを縫って疾走する革ジャンをハードに着こなすクールガイ(黒)】
【その手には一般人から見ても業物と言えるだろう打刀。片手で持ってる辺り化け物っぽい】
【こちらはやたらとデカイムキムキの渋いオッサンだ。どう見ても体育会系どころの話では無い】
【その差は勿論当たり前の様にみるみる遠ざかっていく。運動不足とかそう言う訳問題では無い】

誰かぁぁぁ!!!!そいつ捕まえろぉぉぉ!!!!!!

【汗だくでそう叫ぶ少年に手を差し伸べる者は少なくとも叫んだ直後はおらず】
【野次馬の様にこちらを見つめる人混みを割り、疾走する】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 21:28:00.46 ID:bhGUq+NIO<> >>345

…仕方ない。

【す、と女は目を瞑った。】

【周りの時間が全て、遅くなったかの様な錯覚に陥る。】
【極端に集中した状況では何もかも―――――――――――少女の叫びも、】
【雑踏のざわめきも、倒れる男の呻き声も何もかもが、間延びして聞こえた。】
【自分だけ次元の狭間から乖離したような、そんな雰囲気であった。】

【巡り巡る体内の―――――――――――生命の源。】
【耐えず女の体の中で練り続けられるそれは、こくこくとこの瞬間も密度を増している。】
【少しずつ、少しずつ。表面上の変化はないが、】
【しかし、確かに量質ともに向上していた。】


……こうなると、加減は効かん。…覚悟しろ。

【そして、開眼―――――――氣の重点を表す紋様。】
【この世の全て、「天」と「地」、「光」と「闇」、そして生≠ニ死=B】
【内包されるそれらを全て表した「陰陽」。】
【黒と白の勾玉を合致させたような太極の紋様が、】
【女の右目――――モノクル越しの瞳に浮かび上がるのが見えるだろう。】

(…とはいえ、こっちももう長くないぞ…)

(…さっさと決めねば気を失って刈られる…)

【そう、ダメージレースでいうなら女は圧倒的に負けていた。そもそも、】
【血を流し過ぎている。今にも意識を空中に遊ばせてしまうだ。】
【しかし、不思議と恐怖や恐れと言った感情はなかった。もちろん、少女の姿は捉えている。】
【そろそろと、右足を下げて行った。まずやることは…】

ち…また不可視の弾か…?


活 歩


【―――――――――――接近である。】
【相手の手の延長上に立たないように、体をずらしながら直線的に少女の目の前まで接近しようとした。】
【とはいえ、今の彼女に完全に回避できるわけもなく、】
【さらに肩―――――右肩の傷を抉る形でダメージを食らうだろう。それによりスピードが減退し、】
【充分に少女はこちらを捉えることができるはずだ。】

【接近できたのなら、右足で踏み込もうとする。】
【より「鋭く」、より「強く」―――――――――――】

【剣にはまだ気づかない。周りを見る余裕はこちらにもないのだ。】 <> 【創核術式】周りにあるもので何か作る<>sage<>2011/10/16(日) 21:41:20.50 ID:Kp7Zi9GRo<> >>348

ッ……本気、かッ!

【恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖】
【今の少女の中には"それ"しかない】
【"それ"が叫ぶ】
【――相手は、これまでとは違う】

あ、ぁああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!

【薙ぎ払うように、空気の剣を真横に振るう】
【滅茶苦茶なそれを避けることはたやすいだろう】
【しかし、かすりでもすればその瞬間に空気の剣を破裂させ、先と同じようなダメージを狙うだろう】
【狂気に駆られた少女は、乱暴に】 <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/16(日) 21:42:47.41 ID:RDccraGIO<> >>347
/まだいますか? <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/10/16(日) 21:44:03.22 ID:YzqTWcleo<> >>350
/さてどうだろう? <> 【百花繚乱】<>sage<>2011/10/16(日) 21:44:17.84 ID:tBdz034d0<> >>346
「……た、確かに、き、今日は良い夜ですっ、はい」

見た目と反比例を為すなんて、思えば日常としたら極当然なのかも知れない
私だって見た目で格闘家と判断が付いた人は、居ない、自分で言って少しへこむが
やや焦って返すが、能力者だろう事を考えたら、そこまで辺鄙でも無いのだろう
ーーー考えながら冷静になって来た少女は、緩慢に胸を張り、深呼吸をしてから
何時もの小さい笑顔ーーー少女に近そうな齢の弟が居ると、何時も其の笑顔を向けるのだ

「………!?」

そんな冷静になり掛けたのも束の間か、大地も蠢いて居た
能力だろうか、大ちゃんと呼んでたけれども、如何にも常識外れな光景は
慣れない、慣れる訳が無い、こんな状況で笑顔は無理だ、うん

「けふんッ……た、食べ物じゃ無いですっ、い、いやそれより……」
「そ、その大ちゃんと木っちゃんって、な、ななな何なんですか!?生き物……なの?」

まぁ、純粋な疑問から聞く事にした、指を差して謎のざわめく生き物みたいな地面と木の事を
説いてみた、いや、というかさっき聞いた事は彼女は理解して居なかった様子から
あんまり良い答えは期待出来ないのだが、此の際、何なのかはっきりしたかっ <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 21:44:26.76 ID:YzqTWcleo<> /ピャー <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/16(日) 21:45:04.73 ID:RDccraGIO<> >>347
…やけに騒がしい
これだから街中は…
【右手に3段重ねのアイスを持って街中を歩いていた少女】
【周りがやけにざわついているので一度足を止めたが】
【蠢く人の中で押されたりするうちになんとアイスが地面に落ちてしまった】

……………………
何処のどいつだ…
【何処からか聞こえてきた捕まえろという声】
【おそらくこのざわつきは誰か知らぬが逃げている奴が原因だろう】
【となると…逃走経路を防げばいい】
【その刹那人と人の間を埋めるように大量に地面から生えてくるペニテンテ】
【中には生えてくるペニテンテで怪我をする民間人などいるかもしれない】
【そして一瞬のうちに逃走が困難になるぐらいにペニテンテが人混みに現れた】

/いるならたのもー! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 21:53:07.13 ID:vb5equqCo<> >>344
「謝ることはないさ。ただ、ボクの趣味の問題だからね」

【別に規則的な性格であると言うわけでもなかった。むしろ、吸血鬼、という性質上欲望には弱いタイプであるといえる】
【ただ、楽しみは後に取っておく主義なだけである。決められた時間の時だけ甘味と紅茶を摂る。つまり、午後3時が目安だ】
【とはいえ、午後3時は寝ている場合が多いのでこの吸血鬼の場合は午前3時なのであるが―――まぁ、どうでもいい話】

【とかくも、吸血鬼はあまり相手を快く思っていないのは明らかだった。端々に見える警戒心を見ていると、気分が悪い】
【しかし、まぁ、不老不死である自分と違ってコンティニュー機能が無い人間だから仕方が無い、と割り切ってはいるのだが】

「……芸術、か。」
「あれかい。 『芸術は爆発だ!』 ってやつなのかい?」
「芸術なのはいいけど、爆発物を城に近寄らせるのは勘弁してもらいたいね」

「あと、本当は弁償代叩きつけようと思ってたけど、お金無いなら許してあげるよ。どうせ、元から古いし」

「けどまぁ……そうだな。君、ボクの正体ってわかってたりする?」

【左手の人差し指を自分に向けながら質問をしてみる吸血鬼。つまり、自分の事を吸血鬼と思っているかどうか、という質問であった】
【あくまで形式的なものでしかないが、説明が必要かどうかの判断基準になるので聞いておきたいのである】
【先程、外套を蝙蝠の羽に変えたり、この赤黒い外套や燕尾服を見たらきっとわかると思っているが】

「わかってるなら、弁償費の代わりに――お約束の、とりあえず貰おうと思うんだけど」

【つまり、つまり、つまりつまりつまり、そういうことであった。】
【今思い返してみればここ数日全然それを行っていないのだ。そろそろ、補給しておきたい気もしたので、ついでに】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 21:53:30.33 ID:vb5equqCo<> >>344
/遅れてごめんなさい! <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 21:54:25.87 ID:bhGUq+NIO<> >>349

…悪く思うなよ、仕掛けたのは君だ。

【ドゴォォォンン!!!!】
【震脚。それだけで攻撃となりえそうな気迫、轟音。】
【足元を見れば鉄下駄が地面にヒビを入れているのが見えるはずだ。】

【恐怖―――――――今の少女を支配しているのはそれであろうか。】
【感情をそのまま吐露する様な叫びは、逆に女を冷静にした。同時に、】
【今まで「封印」していた残虐な衝動。「負」のそれが露わになる。相手の太刀筋は、そう、】
【剣が振られる瞬間にようやく気づいた。刀の存在。】
【単純なそれは避けるのは容易く、体を屈めることで頭の上を通過させる。上体を起こしながら…】

……消し飛べ…!!!









【背中での突き飛ばしを放とうとした。】
【多量の『氣』を付加した状態から繰り出されるその一撃。】
【ビリビリとした空気の微かな振動―――――攻撃の「余波」みたいな物から、】
【先程とは何から何まで全くの別格、次元を異にすることが分かるだろう。】

【力を溜め込む『震脚』、零距離での間合いから「最初」動作で「最大」の『氣』を付加する『寸勁』、】
【そしてその『氣』を外部に激しく打ち出す『発勁』。】

【これらは全てを併用した攻撃――――――練りに練った女の打撃は、】
【狙った位置に正確に「直撃すれば」大ダメージを受けて吹き飛ぶほどの威力を誇る。】

【しかし、速度はダメージもあり、あまりにも遅い。】
【高身体能力や異能を有していなくても充分見切ったり迎撃したりすることは容易いし、】
【相手の反応によっては、完全に回避することすら可能かもしれない。】 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 21:57:51.19 ID:YzqTWcleo<> >>354
【革ジャンをハードに着こなすクールガイの前に、氷柱が突如現われる】
【全力疾走する革ジャンをハードに着こなすクールガイにそれの対応が出来る筈も無く】
【革ジャンをハードに着こなすクールガイは顔面から思い切り氷柱にぶつかると】
【刀を取り落とし、態勢を崩しつつも、「このままじゃすまさん」と呟き、人混みに消える】
【辺りは大混乱。警察を呼ぶ者まで現われる大騒動だが、少年の最優先次項は先ず】

ハァ……ハァ……あの野郎……逃げやがった……
まぁいいや、刀は無事だしな……

【数秒遅れてやってきた少年は、息切れをおこしつつも軽々と刀を拾い上げる】
【別に少年が怪力と言う訳では無いのだが、まぁそれはいいだろう】
【ゼェゼェと息を切らしつつ、そして目の前の異常事態、ペニテンテへと目を向ける】

………何だこれ

【何となく、刀でコツコツと突ついてみる。うん、確かに氷だ】 <> 【万世統治】〜Queen of the world〜<>sage saga<>2011/10/16(日) 21:58:55.74 ID:RWODayDGo<> >>352
ふふふー、かっぷらぁめん、今日で三杯目なのですわー。

【よく見ると少女の格好には割りと汚れが目立っていて】
【ベンチの後ろには、キャンプ用のコンロややかん等が有ったり、寝袋があったりした】
【なんとなく、雰囲気からして世間知らずな様子をかなり感じさせたりもする彼女は、実は家出少女だったりするのだが】
【別に其れを気にする様子は無いようで、ナチュラルに大地と木々を愛でていた】
【そして、貴女のその問いには、少女は僅かな沈黙の後に縦ロールをふさ、と揺らして口を開く】

なんだ、御飯じゃないんですのね、残念ですわ。

【しゅん、と何処かがっかりした様子で呟くが、木っちゃんと大ちゃんの話になると、ぱぁつ、と顔を輝かせて】

地面と木ですわ!

【と、そのまんまなことを答えるのであった――――が】
【数秒後に、コレでは説明にならないことに気がついたのか、わたわたと慌てた様子で】
【むー?と首を捻って、眉根を寄せながら花びらの如き唇を綻ばせて、説明をする】

簡単に言うと、みなさんが私の味方をしてくれますの。
守って下さい≠ニいえば、地面――大ちゃんは私の言うことを聞いて、壁になってくれますし―――

【直後、目の前の地面が隆起し、壁を創り上げた】
【その地面の先に手を載せて、もう良いですわよと言い引っ込めながら、話を続ける】

―――貫きなさい=Aと言えば。
そのとおりに攻撃してくれますわ。

【直後に背後の木々がざわめき鋭い枝を蠢かせて】
【つつ、と近くの枝を撫で、微笑むと木々が元に戻っていく】

‥‥まあ、簡単に言うと。
世界を私の味方につける能力、というところですわね、簡単に言うとですけど。

【くすり、と微笑む少女には。溢れるカリスマ、慈愛の後光】
【無機物にすら愛を注ぐがゆえに、世界が己に味方をしてくれると言う力】
【―――この姫を護る騎士の役割は、この世の万物が司っていた】

‥‥とんこつスープ飲み過ぎて、喉が乾きましたわー。

【まあ、本人は果てしなく天然でそんなイメージを崩しまくっているのだが】 <> 【創核術式】周りにあるもので何か作る<>sage<>2011/10/16(日) 22:01:13.56 ID:Kp7Zi9GRo<> >>357

あ――――

【振り抜いた格好で避けることなど出来ず】
【目の前には女の一撃】
【避けなければ避けなければ避けなければ避けなければ避けなければ】

【思えば思うほど体は強張る】
【狭い路地内で、回避することも出来ず】

――――――――ッッッッ

【直撃】
【壁に開いていた穴を通り、廃ビルの部屋の中の壁に激突した】


ボ キ リ


【鈍い音がして】
【ぶつかった壁を大きく凹ませた少女が崩れ落ちた】
【背骨を、折って】

【ピクりとも動かない】
【止めを刺さなくても勝手に死ぬだろう】
【まだ、生きてはいるようだが】
【もう意識はない】 <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/16(日) 22:05:59.66 ID:RDccraGIO<> >>358
【大混乱になったがお構いなし】
【ペニテンテが崩れてない所から逃亡者は捕まったが逃げただろうか】
【そんな事を考えながらペニテンテと外を通りながらスムーズに人混みを抜けて行く】

あの人
…慌ててない?
【その少年が気になったのか】
【少女は少年突ついているペニテンテの中に入り込む】
【その中から少年の様子を伺うようだ】
【もちろん透明なので少女がいきなりペニテンテに入る所から丸見えだろう】 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 22:14:42.07 ID:YzqTWcleo<> >>361

……美味そうな氷だな。いい冷菓が作れそうだ……ってそうじゃねぇ
どっからどう見ても能力者の仕業だな。しかも、結構高度な

【刀を降ろし、直接自分の手で触れて、うん、冷たい】
【と言う事は何処かに本体が居る筈だ。耳元の演算装置を起動する】
【特異物質の引出し、凝縮、操作。六枚の金色の翼として特異物質が現われ……】

な、はあ?

【触れていたペニテンテの向こうに、少女が居た】
【中に、だ。向こう側じゃない。中に居た。閉じ込められた?】
【いや、今の今までまではいなかった筈だ。記憶違いなんて起こる訳……】

よ、よぅ

【全ての基本、挨拶が少年の選択だった】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 22:14:44.73 ID:bhGUq+NIO<> >>360

ぐ……げほっ…

【残心を取ることも叶わず、女はその場に膝を着いた。】
【大きな一撃は、自らの身体をも蝕む。骨が軋む音を聞いたのであった。】

【感触は合った。確かに―――――――自分の右背面部は、】
【相手の左胸に直撃した。見なくとも、長年の感覚で分かる。】

…意識はあるか…
…まだ死なせんぞ…。死なせん…!

【倒れたいのを堪えて、女は廃ビルの中へ。】
【倒れる彼女の元へと歩みを進めた。瞳はもう通常のそれ。】
【荒ぶる殺気も何も存在していない。普通の女性だ。】


…死に場所は自分の村がいいだろ…

……場所は…?それから…


―――――――――――最期に言い残すことはあるか。


【屈んで、少女の耳元で―――――――――――聞こえるか聞こえないかも分からない言葉を、女は紡いだ。】 <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/16(日) 22:25:01.34 ID:RDccraGIO<> >>362
【ボーッと見ていたらいきなり出てきた6枚の金の羽】
【能力者だからこの異常事態に驚かなかったのか】
【しかし…能力者ならおそらくこの程度の氷何とか出来たはず】
【その思考が目の前の男を追いかける側だと判断する】

…はじめまして
逃亡者は捕まえられた?
【氷越しにいきなり挨拶されて驚くも】
【顔だけペニテンテから出し礼儀として挨拶を返す】
【そして逃亡者を捕まえられたか聞いてみた】 <> 【創核術式】周りにあるもので何か作る<>sage<>2011/10/16(日) 22:26:11.09 ID:Kp7Zi9GRo<> >>363

………ぅ……ぁぇ……ぅ……

【声にならない声を】
【うめき声にすらならない声を上げる】

【目はもうナニも見ていない】
【いや、しかし見えているのだろう。現実ではない"何か"が】

………

【体中の力が抜ける】
【気を失ったのだ】
【死に限りなく近いそれは、もう次の瞬間には事切れそうだ】

【ろうそくの火が、最後に少し大きく、燃えた】 <> 【百花繚乱】 @wiki<>sage<>2011/10/16(日) 22:29:59.01 ID:tBdz034d0<> >>319
「……あ、あんまりカップ麺ばかり食べてちゃ、体に悪いよ?」

天然なのか、にしても浮き沈みの激しい娘だ、嵐の如くとまでは行かずとも
見た目に反し、小汚くなって居る服装や、公園の野宿の用具等を見つけ、まさか、とは
思いもしたがーーーカップ麺しかまともな食事が無かったのか
なんて余計な詮索も出来ず、また、突飛な答えが返って来る

「うん……確かに、地面と……木、ですね……言葉通りです……はい」

ごく当たり前な答えに頷くしか無かった、然かし呆気に取られるのも束の間
大地が蠢き、隆起した其れは土の壁となりーーー「うひぃッ!?」
木の枝は獣が牙を剥けるが如く鋭い先端を見せつけて動き出しーーー「は、ひィィッ!!?」
っと、リアクション芸人でも目指せそうな位に、肩を震わせた小心者の彼女
説明よりも体で理解したと言う事だ、元に戻ると彼女も安堵に胸を撫で下ろす

「ふ、ふぅ………よ、よよく、解りましたっ……」
「あ……なら、一緒に自販機までジュース買おっか、一本位なら、奢るよっ?」

息を整えながらも、喉を渇かす相手に、笑顔を向けて首を傾け告げる
確かに能力に吃驚はしたけど、目の前に居るのは、やはり普通の少女 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 22:31:34.72 ID:bhGUq+NIO<> >>365

…だめか…

【言葉を紡ぐ女も、顔は血の気がなく、フラフラと足取りも頼りなかった。】
【何もみていない、いや、おそらくは女に見えない「何か」が少女には見えている。】
【それを感じたのだろうか。はたまた体力の限界を感じたのか、定かではないが、】

【女は少女から離れ、隅の壁に寄りかかった。】

(…死に際は…一人がいいか…)

(……どのみち、…赤の他人に看取られても嬉しくなかろう…) <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 22:34:17.49 ID:YzqTWcleo<> >>364
【なんだかボーッと見られてる】
【どういう事だろうか。普通は何らかのリアクションがある筈なのだが】
【と思えば、顔だけ出てきた。挨拶された。意外と礼儀正しかった】

いや、逃げられた

【軽く首を振って、顔をしかめつつそう返した】
【それよりも男の興味は少女の方にあった。本当に、一体何者だ】
【人か?一応外見は人だ。能力者か?それが一番可能性があるだろうが……】

テメェ、一体何者だ?

【背中の翼が、大きくバサリと動く】
【黄金の、神の持つ現代兵器の様な、不思議な輝きが辺りを包む】

/次遅れます!申し訳ない <> 【創核術式】周りにあるもので何か作る<>sage<>2011/10/16(日) 22:38:46.90 ID:Kp7Zi9GRo<> >>367

【炎が尽きる】

【花が散るように、ひとつの命が落ちた】

――――カラン

【それとともに、腰に挿していた―――最後まで存在を忘れていた刀が落ちた】

【持ち主を失ったそれは酷く悲しく見えるだろう】

【それが契機となったか、ついに少女の身体は――ただの屍になり果てた】



【創核術式】――死亡

/絡みおつありでした!
/楽しかったです!
/それと、無茶してる場所があったらご指摘お願いします! <> 【万世統治】〜Queen of the world〜<>sage saga<>2011/10/16(日) 22:40:14.85 ID:RWODayDGo<> >>366
で、でもですの!
お外に出て、初めて食べたかっぷらぁめんがすごく美味しかったんですの。
だから、沢山いろんな物を食べたり、見たりしたいんですのよ。

やっと、お外に出れたんですもの、少しくらいは好き勝手にしたいんです。

【――何処か、この少女の屈託のない笑顔にわずかに宿る影が見えただろうか】
【お外に出れた=A好き勝手にしたい=Bソレらの言葉から嘗ての彼女が置かれていた境遇が僅かにでも推し量れるかも知れなかった】
【しかしながら、次の瞬間には脳天気な表情を浮かべて、貴女の驚く様子を楽しそうに見て、ころころと笑い声を響かせていた】

うふふっ、驚きました!?ですのー!

【少女の楽しそうな様子に同調する様に、地面と木々も一緒にざわめいていて】
【地面の一部が隆起して、ぽんぽん、と足を叩いて何処か励ます様子を見せただろう】
【どうやら、主というか従っている少女が貴女を気に入ったため、地面や木々も貴女に好意を持ったようだ】
【まあ、地面や木々と意思疎通を出来るのはこの場に於いては、この少女しかいないため、其れが分かるのは一人だけなのだが】

‥‥い、いいんですの?
なんか‥‥、こう、アレですわね?青春ですわね?

【むふふ、奢ってもらっちゃうですのー、と嬉しそうに微笑みを零して】
【ゆくりと椅子から腰を上げると、貴女と一緒に自販機までついていくだろう】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/16(日) 22:41:43.96 ID:JJCFilJS0<> >>355

「…………」

【――――ムカつく】
【この相手を見ているとなぜか無性に腹が立つ。体調が悪いのも忘れて少女は静かに怒っていた。勿論無表情で】
【態度は紳士的だが言葉の端々に毒を含んでいて高圧的だ。自分以外の全てを見下して様な冷めた視線も気分が悪い】

【この目つき、似ている――――――――かつての自分の其れと、何処となく似ているのだ】
【昔の自分は世界の殆ど全てを下に見ていた。美しくない物を踏みつけ破壊するのが大好きなどsな人だったのである。いや、ドSなのは今も同じだが】

【しかし、ドSではあるのだけれど。少女は初対面の相手には、そこまで常識に外れた行為はしない、いや、出来ない】
【前述の通り、この少女は強い感情を持つ芸術肌な人間でありながらも極めて慎重な行動をとる。臆病者、と言えるほどに】
【未知の能力を保有する、敵かもしれない相手に感情に任せた大胆な行動をとるには、肝が小さ過ぎた】
【自分がその隠れた本性をさらけ出せるのは圧倒的な立場、絶対的な優位に立ってから。まずはそれからである】


「あ、はいそんな感じです。 すいませんごめんなさい」

「ありがとうございます。 寛大な御心遣い感謝します」

【 棒 読 み 】
【感情など全く込められていない、冷え切った声で謝罪とお礼の言葉を述べる】
【失礼極まりないと分かっていても。この相手が気に入らないという気持ちが先行して、こんな態度に出てしまう】
【一応頭は下げているのだが、かえって嫌味にしか聞こえないだろう事は容易に予想できる】
【相手がこれらについて再び気障で嫌味な毒のある台詞を返してくるであろう事も、だ】

「は? しょうたい?」

【ぽかんと口を開け絶句】
【いきなり話題が方向転換したことに考えが纏まらなかった】
【正体、という言葉について、今までの経緯をたどってしばし考え込む】
【少女は近くの街に流れる噂を一切耳にしていなかった。立ち寄る事無く竜に乗って飛び越してしまったからである】




/分けます <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/16(日) 22:41:52.47 ID:RDccraGIO<> >>368
そう…逃げられたの
それは残念 私からも一発叩きたかった
【どうやらアイスの仇はとれないらしい】
【少し表情に陰りが見える】
【残念だがぐちぐち言ってもしょうがないであろう】
【残念なのはおそらく目の前の男も同じだ】

妖精
それ以上でもそれ以下でもない
【これだけの騒ぎを起こせば何者か聞かれてもしょうがないか】
【隠す必要もないので素直に正体をばらす】
【しかしあの輝き… 能力者ならおそらく何らかの能力が備わっているに違いない】
【相手の出方次第ではいつでもペニテンテの中に逃げられるよう 態勢を整えておく】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/16(日) 22:43:01.63 ID:JJCFilJS0<> />>371の続き

【そもそもなぜこんな事になっているかというと、全てはこの少女の気まぐれである】
【ふと、空を飛びたいと思ったので、どうせなら大きくて早い方が良いと思って竜を作ってみた】
【背中に乗り込み、竜が飛び始めた所ですぐに気付く。失敗、大外れ。竜は人間を載せて飛ぶ用には出来ていない、まるで向いていないという事に】

【なにせ乗り心地はもう最悪。鳥とは違い粗削りな乱暴運転で、おまけにちょっと揺れるだけで強力なGが掛かる始末】
【これではこの少女でなくとも1分で酔ってしまうだろう。そう、あの猛烈な吐き気は強い乗り物酔いの所為である】
【直ぐに下りようとしたが、竜が一緒では周辺の町に着陸することさえ出来なかったので、此処まで全速力で飛んできたのである】
【結果として、それが更に体調を悪化させる要因となってしまったが】


「あー、……そういう事ですかぁ」

「……えーと、ロリコンの変態吸血鬼さん? ですかねぇ」

【青白い顔色、趣味の悪い毒々しい格好、コウモリのような翼。それらを統合した結果結論が出るにはそう時間は掛からなかった】
【納得したように大きく頷き。ぱち、と掌を打ち合わせてみせる。そして笑顔で痛烈な一言】
【相手の性格からしてスルーされるか嫌味で返すかのどちらかだろうが、そんな事はどうでもいい。嫌味の一つでも言ってやらないと気が済まなかったのだ】
【――――全く、お互いにイイ性格をしている。と、少女は密かに自嘲の笑みを浮かべる】




/こちらこそお待たせしてすいません…… <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/16(日) 22:56:52.95 ID:JJCFilJS0<> >>355
/書き忘れ 最後に

「あ、血ですかぁ? んー……痛くしないなら。 少しだけならいいですよぉ」

【と、左手の袖をめくって細い腕を露わにする】

/を追加でお願いします <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/16(日) 23:00:24.15 ID:bhGUq+NIO<> >>369

……

(逝った――――――か。)

【『氣』の完全な消滅―――――この世の生への炎が消えた瞬間を女は捉えた。】
【最期に著しく燃えた蝋燭は、この瞬間完全に消滅する。】
【刀の落ちる硬質な音とともに、花が散り、少女は「少女」でなくなった。】

…敗因を教えてやろうか。二つ。

【女はゆっくりとその身を起こした。酷くだるいのはきっと疲れのせいだけではない。】
【健全な精神の持ち主なら分かる。「殺した方もまた」負担を負うのだ。】

…一つは、恐怖に支配されたことだ。
相手を怖がったらその時点で敗北が決まる。

【最期の太刀筋―――――――あれがもしも、】
【女の打のように練りこまれたものであったらとうだっただろうか。】
【ここに横たわっているのは自分であったかもしれない。】

そしてもう一つは…

【刀を拾い上げる。普通なら持つくらいはできるはずだが、】
【今はえらく重たく感じられた。そしてそれを抜刀。鞘から抜く。】


…八極拳士と正面から相対したこと…


【そしてそれを、相手の目の前に突き刺す。窓から零れる月光を受けて、】
【刀は持ち主のそばで輝いた。どこか悲しげなのは気のせいだろう。】

接近戦に持ち込んだ時点で、君の負けは決まってたんだ…

それは墓石代わり……簡単なものだが無いよりよかろう。

【それから女はその場で黙祷。この時ばかりは心を無にし、】
【ジッと相手に礼を捧げた―――――――――――】




【―――――――――――やがて、どのくらい時間が立っただろうか。】

【おそらく、目の前の彼女の魂が天に登り始める時間帯。】

【その時はもう、女の姿はその場から消えていた。】



/乙でしたー!
/いえいえ!!どこもおかしいところはありませんでしたよ!
/こちらこそおかしなところがあったら、雑談の方でご指摘お願いします。 <> 【百花繚乱】 @wiki<>sage<>2011/10/16(日) 23:07:24.57 ID:tBdz034d0<> >>370
「そっ、か……うん、解るよ……でも、ラーメンばっか食べてると」
「早死にしちゃって、楽しみが減っちゃうから、野菜も食べないとだめだよっ」

少女の笑顔に潜む影、外に出て好き勝手を為す、其れは束縛した不自由の鎖が示したものか
幾つか推測は出来うるが、決めつけて良い程の過去じゃ無いだろう
人の痛みは、人それぞれだ、痛みを和らげるには、少しずつ差し伸べる手と時間だ
彼女は困った様な笑顔を向け、告げた、まぁ普段は菜食派たる所以か
ーーー

「い、いや……驚いたと言うか……心臓縮んじゃうと思いましたよっ……!?」

其れは小心者な少女が悪いのだろうけど
笑う相手の少女の顔を見て、そんな事はどうでも良くなる位に、嬉しく思い笑みをこぼした
ーーー確か、大ちゃん、だったか、肩を叩かれ、少しビクッと身じろきしたが
気を遣われてると知り、唖然とした状態ながら、小さく礼を紡ぐ

「うん、言い出しっぺは私だし」
「せ、青春とはちょっと違う様な……?ジュース買ったら、その、ケーキ、一緒に食べない?」

ーー近くの自販機に向かい、自販機の前に立ち、少女に小銭を渡すだろう
そしてケーキの袋を見せ恥ずかしげに頬を掻き聞いてみる <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 23:08:53.47 ID:vb5equqCo<> >>371
「感謝の気持ち、しかと受け取ったよ」

【―――ぐち―――わざわざ言わなくてもいい余計な一言を言う。嫌味か、皮肉か、はたまた別の何かか】
【しかし、ここに来てやっと相手の態度を理解できた。嗚呼、理解した。成程、これは、とても、そう、"礼儀正しい"】
【吸血鬼は堪らず、にや、と口の片端を釣り上げるように左頬を歪める。こういうタイプと会ったのは実に久しく思えた】
【いや、むしろ今までの客人共が"こういう方向的に無礼過ぎた"のだ。そうだ、礼儀を通すにはまずこの手順を踏むべきなのだ】
【最近起きてから、妙にイイ人ばかりと会ってすっかり失念し、自分自身すらも惚けていたのだ。今までの『遭遇』に惚れていたのだ】
【そうさ、そうとも、久しぶりに、今、自分は―――イイ意味で、機嫌が悪い―――長生きしても気を狂わせない方法、それこそがこれだ】

「―――ロリコン、じゃあ、ボクを変態呼ばわりできないな」
「極稀にだけれど、吸血鬼は強姦魔と勘違いされることもあるからね。そういう意味で襲ったことは一度も無いのに」
「まぁ、ここ百年は無理矢理血を吸ったことは無いよ。時代遅れだからね、そういうの」

「だけど、君、ちゃんとボクの正体に気が付いているのに、その無礼な態度を変えないってことは――」

「――自殺願望?」

【左手の指をピシッと揃えて、そのまま相手の方へとスッと手の先を向けた。吸血鬼の色合いは数分前と明らかに違っていた】
【"礼儀正しい"少女を目の前にしてこの感情の昂ぶりを抑えるのは難しい。どうしても、どうしても、心がウキウキワクワクしてしまう】
【これだ。これなのだ。これこそが、ここに牙城を構えた理由なのだ。噂を流したのもそう、玉座の間で律儀に夜を起きていたのもそう】
【愉快で楽しい人間たちを待っていたから?ドタバタラブコメが展開されるのを期待したから?のほほんとのんびりライフを望んだから?―――答えは全く持って  NO   だ】

【―――この自分に敵意を向ける者を待っていたのだ。警戒心を向ける者を待っていたのだ。隙在らば、心の臓を狙ってくる者を待ち望んでいたんだ】

「まぁ、ボクは平和主義者だからね。"止むを得ない場合"を除いて、暴漢みたいなことはしないさ」

「そうだな。うん、君、お友達かお知り合いに吸血鬼ハンターみたいなのとかいない?」
「ボクに血を捧げるか、そのお友達にここの住所を教えてあげるか。どちらか選んでくれて構わないよ」

「選ばないって言うのは、『両方』って捉えるから、よろしくね」

【久しいなぁ。とても久しい。そういえば、ある人物と『ヒーローを目指す』みたいな話してたが、今はほぼヒール的であるのに気が付いた】
【まぁ、約束はしてないからいいか。自分が勝手に決心しただけの、三日坊主であるし―――と、吸血鬼は決意を簡単に自ら自壊させた】
【ダークヒーローは誰かに任せた。自分は――好き勝手にやっていこう。】

【吸血鬼は、吸血鬼らしく、吸血鬼らしい威圧で、吸血鬼みたいに     人間を嗤った     】 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 23:09:12.78 ID:YzqTWcleo<> >>372

妖、精……

【返ってきたのは、そんなメルヘンな言葉だった】
【なんだ?特異物質の羽を天使の羽と間違えたの?馬鹿なの?アホなの?】
【一旦俯き片手で顔を覆い、込み上げてくる物に耐えようと】

はははははッ!!!!!!くッはははははは!!!!!!!

【耐え切れなかった様子。演算が乱れ、羽が消える】

妖精ッ!!!!????ッは、ッはははは!!!!!!
メルヘンだなおい!!!!ッははははは!!!!!

【狂った様に笑い始めた男にもはや敵意何て物の欠片も無く】
【ただ腹を抱えて身体をくの字に折り曲げるだけだった】

/遅れましたぁぁぁ!!!! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 23:10:23.31 ID:vb5equqCo<> >>374
/あ、追加文章完全に見逃していました。>>377少しおかしいですよね……

/ま、まぁ、そこはご愛嬌で。吸血鬼が同じ事をぐちぐち聞いている的な感じでっ! <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/16(日) 23:19:46.13 ID:RDccraGIO<> >>378
そう 妖精
信じられない?
【相手の反応に驚きもしない】
【羽がないからなどと言われて信じられないのは】
【よくあることだったから】
【だが…】

!?
いきなりびっくりした…
前触れもなく爆笑とかやめて欲しい…
それにメルヘンは… 貴方も似たようなもの
【笑われるのも慣れていたが ここまで爆笑されるのは初めてだった】
【突然の事態に一瞬ビクッと体を震わせるも】
【すぐに状況に慣れて少し怒り気味の声色で話す】 <> 【万世統治】〜Queen of the world〜<>sage saga<>2011/10/16(日) 23:21:31.56 ID:RWODayDGo<> >>376
――ありがとうございますの、心配してくださって。
お野菜も好きなんですけど‥‥、こんびにえんすすとあにはなかなか美味しいお野菜が置いてないんですの。
うーん、今度ポトフでも作るかしら‥‥?

【お礼を言う、少女の表情は本当に心から嬉しがっているようで】
【この、素直さと優しさが、彼女の何よりも一番の美徳なのかも知れなくて】
【ジャンキーな食生活は、貴女の言葉で多少はマシになることだろう、数日でラーメン生活に戻りそうだが】

そうなんですのよねー‥‥。
でも、結構近所の子供達は面白いー、って喜ぶんですけれど‥‥。

【まあ、たしかに面白いだろう。彼女自身邪気や悪気でやっているわけではないため、それほど問題はないと思われた】
【木々や大地を友とし、自由を謳歌する家出少女は、結構楽しくやっているのだ】
【そして、少女は貴女と一緒に自動販売機の前に立ち】

‥‥おー、どれにしましょう。

【うーん、と悩んでいる所にあなたの提案を聞いて】

まあ、美味しそうですのね!
でしたら――紅茶が一番、かしら?

えーっと、「お覇王紅茶」‥‥?これでいいですわね。

【そう言って、朝とかに飲むとしゃっきりしそうな紅茶を買った】
【そして、ふわり、とスカートを翻して貴方の方を向いて花のように微笑んで】

そういえば、まだ名乗っていませんでしたわね、お姉さま。
わたくし、ザヴィア=ザンティピー[Xavier=Xanthippe]と申しますの、以後お見知りおきを。

【スカートの端を摘み、ゆるり、と頭を下げて礼をする】
【その様は、徹底として作法を教え込まれたであろう、慣れた様子が見て取れるものであった】
【しかしながら、貴女に気負わせる程重くは無く、飽くまで貴女に向けられた親愛の情の視えるものだ】 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 23:31:36.36 ID:YzqTWcleo<> >>380
ッは、はははは!!!!はははは!!!!
いや、だってお前、妖精だぜ!?はははは!!!!

【野次馬達も驚く位の爆笑だ。最も、野次馬達には何の事やらだろうが】
【そのまま馬鹿みたいな爆笑が十分程続き、一仕切り笑った後、肺を落ち着かせ、向き直る】
【目尻に浮かんだ涙を袖で軽く拭き取り、滲む視界を鮮明に】

はー……はーー……いや、だって真顔で妖精とか言い出されちゃあなぁ
あと俺はメルヘンじゃねぇ。妖精じゃねぇ

【ククク、とまた笑いそうになるのを堪え、そう反論する】
【人の事言えないのには気付いてないのか、忘れているからか】
【目の前の少女の顔を、マジマジと見詰める……うん、見た目は人だ】 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/16(日) 23:32:23.08 ID:YzqTWcleo<> >>380
ッは、はははは!!!!はははは!!!!
いや、だってお前、妖精だぜ!?はははは!!!!

【野次馬達も驚く位の爆笑だ。最も、野次馬達には何の事やらだろうが】
【そのまま馬鹿みたいな爆笑が十分程続き、一仕切り笑った後、肺を落ち着かせ、向き直る】
【目尻に浮かんだ涙を袖で軽く拭き取り、滲む視界を鮮明に】

はー……はーー……いや、だって真顔で妖精とか言い出されちゃあなぁ
あと俺はメルヘンじゃねぇ。妖精じゃねぇ

【ククク、とまた笑いそうになるのを堪え、そう反論する】
【人の事言えないのには気付いてないのか、忘れているからか】
【目の前の少女の顔を、マジマジと見詰める……うん、見た目は人だ】 <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/16(日) 23:37:23.04 ID:/jlXu1rAo<> 【ここは古都。石垣で構成された嘗ての主要都市、古きは朽ちず、遺跡としてで永劫の時を刻んでいる】
【時は流転せず停滞という形で僅かな生命が息吹いている。そう、この遺跡は病によって消されたのだった】
【毒花より発せられた瘴気は一時的に人間を幸福にするが、人間がおろか生命であることを否定される】
【しかし、この遺跡の広場にて一人の少年が立っていた。噴水がわいていたであろうオブジェクトに体を乗せ】
【瘴気を阻む風を生み出し、旅人の少年は佇んでいた】


(なんでもおkです) <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/10/16(日) 23:42:05.99 ID:YzqTWcleo<> >>382 >>383
/連投すんません <> 【百花繚乱】 @wiki<>sage<>2011/10/16(日) 23:47:18.35 ID:tBdz034d0<> >>288
「ま、まぁ……、本当なら勝手やっちゃ駄目でしょうけども、野菜を自作するのも」
「良いんじゃないかなっ……?私も自宅で、よくやってますし!」

其の意見はどうかと思う、彼女からしたら園芸や植物を育てる事が趣味な為、平気で
こんな提案をしてしまう、でも公共の地でよもや畑を作る訳にも行かないだろう
彼女なら平気でやり兼ね無いが

「こ、子供に見せてるんですかッ……まぁ、楽しんでるなら、何よりですけど」
「何気無い事が、危険につながりますし、程々に、だよ……?」

指を立てて忠告をする、特に危害を為す心配事も明るい少女には
きっとそうそう無いのだろうが、今のご時世は其れがある種の火種にもなり兼ねない
其れを察しての言葉だ、何だかんだ言っても、彼女は格闘家
ーーー闘いに関しては何処か敏感でもあった

「お、お覇王紅茶……何か凄そうな名前……わ、私は紅茶●伝にしとこう」
「ーーー私は、春 綾芽、アヤメで良いよ、ザヴィアちゃん、こちらこそ、よろしくね」

年端もいかぬと思わせない可憐で凛とした丁寧な相手の少女の礼儀、仕込まれた其れは
何処か豊かな家柄を思わせたーーーこちらも呼応して名乗りをあげて頭を下げた <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/16(日) 23:48:10.60 ID:RDccraGIO<> >>382
…能力者は普通なのに
妖精は可笑しいというのは
理解出来ない
【笑い声の大きさと長さにもはやどうしようもないと感じたのか】
【笑い終わるのを睨みながら待ち続ける】
【ついでに人の目が向いてきたのでペニテンテの中から完全に外に出た】

事実を言ったまで
それにメルヘンという意味では
普通の容姿の私と羽の生えた人間では
例え私が妖精でもどちらがメルヘンかは明らか(笑)
【淡々と表情も変えず話続けるが】
【全て話終えた後に馬鹿にする様な笑みを浮かべる】
【少女なりの笑われた仕返しだ】
<> 【万世統治】〜Queen of the world〜<>sage saga<>2011/10/16(日) 23:53:56.95 ID:RWODayDGo<> >>386
うーん、大ちゃんに聞けば山菜とかは教えてもらえるでしょうし。
多分、大丈夫‥‥なのかしら‥‥、ですわ?

【そうである。大地や自然の事は当人に聞くのが一番だという事だった】
【でも多分拠点にした公園の奥地を開墾したりしちゃうかも知れない、この子なら】
【もしそうなって、貴女とその時に出会えれば菜園にご招待されるだろう、多分】

うふふっ、木っちゃんの蔦ブランコとかなかなか好評ですのよ?
‥‥ええ、其れは重々承知してますわ。色々有りましたし―――ね。

【よく見れば、袖元にはランカーズのバッジが有る。ナンバーは777。ラッキーナンバー】
【彼女はこう見えて、上位という程でもないが中位くらいのランカーであるようで】
【そこそこ荒事にも理解がある様だ。唯の平和主義者の呑気っ子ではなかった】

ええっ、よろしくですわアヤメ。

【そう言うと、少女は貴女の手を取ってまたベンチの方に戻っていくだろう】
【そして、木々にゴニョゴニョと何かを言うと、つたが絡まっていき、小さなテーブルが用意された】
【ちょっとしたお茶会気分を楽しめるだろう】 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 00:10:02.48 ID:zP8SXu40o<> >>387

ッ、っるーせな!俺はテメェみたいな妄想に取り憑かれてねぇ!
思考回路で言ったらテメェの方が数段上のメルヘンだろ!
妖精(笑) っははは!!!

【大人気なく、勢いよくマシンガンの様に捲くし立てる】
【相手がそこまで口数が多い訳では無いのを良い事に】
【これだからメルヘンだのと馬鹿にされると言うのに】

テメェが妖精()ってんなら証拠見せろ証拠
羽とか魔法とか、なんかあるだろうが

【「妖精様なら出来るよな?」と意地悪く聞く少年の顔はやはり意地悪く歪んでいた】
【少女相手に酷く大人気ない。メルヘン一つでここまで取り乱すとは】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/17(月) 00:16:12.08 ID:FRaz7u+T0<> >>377

「あらぁ? そういう言葉だけは素直に受け取るんですねぇ。 流石ですぅ」

【相手が珍しく毒を吐かなかったことについて軽く驚いて見せる】
【ああいえばこういう、とはまさにこの事。これでは言葉のキャッチボールというよりドッジボールである】
【相手が笑うのを見て、まるで鏡写しのように右頬を持ち上げ。皮肉っぽい、嘲笑ともとれる笑みを浮かべる】
【今現在の機嫌が最高に、最低に悪いのはこの少女だって同じことだ】

「時代遅れって……ふふっ、可笑しいですねぇ。 それを言うなら貴方の存在そのものが、でしょぉ?
血を吸う代わりに不老不死だなんて今どき流行りませんよぉ。 よく言われませんか? こんな感じのこと」

【よく分からないこだわりを見せる吸血鬼に対し痛烈な皮肉。最早吸血鬼自体が時代遅れですよ、と言いたげな言葉】
【しかし本当に理解できない。人間を見下しているなら、自分達を圧倒するだけの力があるなら有無を言わさず無理やり襲ってしまえばいいのに】
【まぁ、その辺りは実際に経験してみないと分からない事なので、それ以上の事はあまり言及するつもりは無いが】


「はぁ!? じさつぅ!? なーんで私がそんな意味の無い事しなきゃならないんですかぁ? 
まぁ、貴方みたいに? 何百年か何千年だか知りませんが、ずーっと、ずぅーーーーっと。
死を先延ばしにして無駄に長生きしてれば、そんな下らない発想が生まれるのも仕方のない事なんですかねぇ?」

【素っ頓狂な声をあげて、大げさな身振り手振りで驚きを表現する少女。】
【少女は自殺反対論者だ。そもそも自殺という言葉があること自体理解し難い】
【人間の一生は短い。何かを世に成そうとしても、寿命という厚い壁に阻まれ失敗に終わるのが殆どだ】
【だからこそ、この少女は今この瞬間を一生懸命に生きる事こそが美しいと考える。人間、生き急ぐくらいでちょうど良い】




/分けます <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/17(月) 00:21:03.36 ID:FRaz7u+T0<> />>390の続き

「……それに、もし仮に、仮にですよ? ここで死ぬとしても、私一人で死ぬわけ無いじゃないですかぁ」

【暗に貴方も道連れにしますよ、と。そう高らかに宣言した後、さりげなく着ていた白衣の裾を左手で押さえる】
【この愛用の白衣(2代目)の裏生地、丁度背中が当たるその部分に。この少女の秘密兵器は仕込まれている】
【初代の頃よりも更に威力を増大させた特別なモノだ。もしこの場で使えば、城の丸々半分が吹き飛ぶかもしれない】


「あはっ、居ますよぉ。 ちょうどそんな感じの人たち。
貴方が一目見ただけで、思わず小便チビって逃げ出しちゃうくらい、とっても強くて怖ーい人とか。
それに、貴方よりも長生きしてそうな、スマートでカッコいい魔女さんと魔法使いさんもいますねぇ」

「……ま、こんな話しても貴方を喜ばせるだけみたいなのでぇ? 私はその人達に此処の事教えたりなんか、絶対してあげませんけどぉ」

「あ、でも血は吸ってもいいですよぉ。 せめてこれくらいはしてあげないと可哀相ですからねぇ。
……ほら、これで良いでしょぉ?」

【よくもこう、口が軽く回るものだ。やはりドSな少女は他人を罵っているときこそ本領を発揮するのかもしれない】
【次々に相手を挑発する言葉をぶつけながら、右手で剣をゆっくり抜き放つ。しかし今ここで戦り合おうという事ではなく】
【その鋭い切っ先を左手の人差し指にに軽く突き立てる。柔らかい皮膚が切れ、鮮血がシーツに滴り落ちる】
【血に濡れたその指を、吸血鬼の眼前に隋、と突き出す。咥えろ、という意味なのだろう】




>>379
/了解です 色々とすいません…… <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/17(月) 00:21:58.59 ID:FRaz7u+T0<> />>390の続き

「……それに、もし仮に、仮にですよ? ここで死ぬとしても、私一人で死ぬわけ無いじゃないですかぁ」

【暗に貴方も道連れにしますよ、と。そう高らかに宣言した後、さりげなく着ていた白衣の裾を左手で押さえる】
【この愛用の白衣(2代目)の裏生地、丁度背中が当たるその部分に。この少女の秘密兵器は仕込まれている】
【初代の頃よりも更に威力を増大させた特別なモノだ。もしこの場で使えば、城の丸々半分が吹き飛ぶかもしれない】


「あはっ、居ますよぉ。 ちょうどそんな感じの人たち。
貴方が一目見ただけで、思わず小便チビって逃げ出しちゃうくらい、とっても強くて怖ーい人とか。
それに、貴方よりも長生きしてそうな、スマートでカッコいい魔女さんと魔法使いさんもいますねぇ」

「……ま、こんな話しても貴方を喜ばせるだけみたいなのでぇ? 私はその人達に此処の事教えたりなんか、絶対してあげませんけどぉ」

「あ、でも血は吸ってもいいですよぉ。 せめてこれくらいはしてあげないと可哀相ですからねぇ。
……ほら、これで良いでしょぉ?」

【よくもこう、口が軽く回るものだ。やはりドSな少女は他人を罵っているときこそ本領を発揮するのかもしれない】
【次々に相手を挑発する言葉をぶつけながら、右手で剣をゆっくり抜き放つ。しかし今ここで戦り合おうという事ではなく】
【その鋭い切っ先を左手の人差し指に軽く突き立てた。柔らかい皮膚が切れ、鮮血がシーツに滴り落ちる】
【血に濡れたその指を、吸血鬼の眼前にずい、と突き出す。これを咥えろ、という意味なのだろう】




>>379
/了解です 色々とすいません…… <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 00:22:24.26 ID:v9XYLU2IO<> >>389
思考回路なんて外見じゃ分からない
外見の差は大きい
そこまでしてメルヘンって言われるのが嫌?
【妄想と言われるも事実なのだから悔しさも何もない】
【むしろここまで必死な男が残念に見えてきたのか】
【笑みすらなくなり冷ややかな目でじっと見つめるのみ】

…私ができる事は見せた
妖精と言っても能力者と変わりはない
私みたいに羽がないとなおさら
【証明の為に一本新しくペニテンテを自分の右隣に生やす】
【そしてその中に手を入れたり出したりする】
【確かに妖精には見え辛いかもしれない】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/17(月) 00:25:13.25 ID:FRaz7u+T0<> />>390の続き

「……それに、もし仮に、仮にですよ? ここで死ぬとしても、私一人で死ぬわけ無いじゃないですかぁ」

【暗に貴方も道連れにしますよ、と。そう高らかに宣言した後、さりげなく着ていた白衣の裾を左手で押さえる】
【この愛用の白衣(2代目)の裏生地、丁度背中が当たるその部分に。この少女の秘密兵器は仕込まれている】
【初代の頃よりも更に威力を増大させた特別なモノだ。もしこの場で使えば、城の丸々半分が吹き飛ぶかもしれない】


「あはっ、居ますよぉ。 ちょうどそんな感じの人たち。
貴方が一目見ただけで、思わず小便チビって逃げ出しちゃうくらい、とっても強くて怖ーい僧侶さんとか。
それに、貴方よりも長生きしてそうな、スマートでカッコいい魔女さんと魔法使いさんもいますねぇ」

「……ま、こんな話しても貴方を喜ばせるだけみたいなのでぇ? 私はその人達に此処の事教えたりなんか、絶対してあげませんけどぉ」

「あ、でも血は吸ってもいいですよぉ。 せめてこれくらいはしてあげないと可哀相ですからねぇ。
……ほら、これで良いでしょぉ?」

【よくもこう、口が軽く回るものだ。やはりドSな少女は他人を罵っているときこそ本領を発揮するのかもしれない】
【次々に相手を挑発する言葉をぶつけながら、右手で剣をゆっくり抜き放つ。しかし今ここで戦り合おうという事ではなく】
【その鋭い切っ先を左手の人差し指に軽く突き立てた。柔らかい皮膚が切れ、鮮血がシーツに滴り落ちる】
【血に濡れたその指を、吸血鬼の眼前にずい、と突き出す。これでも咥えてろ、という意味なのだろう】




>>379
/了解です 色々とすいません…… <> 【百花繚乱】 @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 00:26:35.88 ID:qgajjy0S0<> >>388
「そっ、か、大変だろうけど、気をつけて」
「……うん、木っちゃん、人気そうで何よりかなっ」

能力者としての自覚、其れは少女にも持ち合わせて居たモノで安堵すべきか微睡んだが
木っちゃんが意外と人気そうなので取りあえず納得
ーーー閑話休題のティータイム
木っちゃんに寄る、木々に寄る迅速な用意の速さに置かれる小さなテーブル
御洒落を効かせた空間が少女と共に座ったベンチの矢先、素直に関心する他無かった

「じゃぁ……その、失礼しますっ………」

断りを入れてから、ケーキの箱を緩慢に、少し緊張しながら開いて行く
何てったって奮発したスイーツーーーそこには彩色豊かな
甘く深く芳醇で堪能出来る甘美な香り、最初は豚骨でモチベが下がりもしたが、もうそんな
事実は彼女の頭からは離れる
現れたのは、リコッタチーズケーキ、香りに酸味、チーズと甘味が奇跡の融和を為す
現れたのは、ブッシュドノエル、濃厚重厚なチョコの深淵かつ有終の甘味は最早芸術

その二つが……ーーー

「ぐちゃぐちゃになっでる"ぅぅっ〜……」

さっきの吃驚続きで箱を振りすぎたんだろうーー中のシューである一つ以外全滅
その事実を涙声で実況した少女である <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/17(月) 00:27:59.97 ID:FRaz7u+T0<> >>377
/うぎゃあ連投……本当にごめんなさい
/一応文は微妙に変えているので>>394が本物です <> 【真双戒剣】<>sage<>2011/10/17(月) 00:34:13.15 ID:g7xwuF6IO<> 【一陣の風が吹き抜けた。焦げたような匂い、焦熱的なそれは、彼女の肌を撫ぜる。】
【一昔前なら、こんなことはなかった。】
【女は昔―――――とは言っても数週間前であるが、の自分を思い出す。】
【自分の剣に、自分の身体がついて行った。あのときの動作を細かく思い出した。】

【似ても似つかない。焦りばかりが産まれる。】
【女は自分の剣が鈍るのを肌で感じていた。】
【斬撃の細部、降り始めから降り終わりまでどこをとっても格段に昔より劣っていた。】

【理由は単純だ。胸部の大きな傷。未だに完治しないその刺し傷――――――】
【左心房手前を貫くか貫かないかの巨大な傷は、】
【女の剣に関する全てを著しく下げていた。身体動作の一つ一つを制限する。】


【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは傍に投げ捨てられる様に置かれた身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】

【また、季節は移り変わる。夏の蒸し暑さは消え、秋のそこは微かに肌寒い程度で、過ごしやすいもの。】
【夏の暑い時期に多用していた剣の能力―――氷属性は切られていた。】

…ぅ…あ……

……死ぬ…か…クロー…サ・セレズ…ニア…

【街の通りの隅―――時間が時間なだけに人通りは皆無。】
【どくどくと流れる血そのまま、女はぐったりと倒れていた。】


//なんでも対応 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 00:36:49.45 ID:zP8SXu40o<> >>393
「っるーせな……
 俺を半殺しにしたクソ野郎に言われたんだよ、似合ってねーってよ
 だから嫌だっつってんだよ妖精野郎。分かったら止めろ」

【意外にも素直に、そう言った】
【バツが悪そうに後頭部をガリガリと掻くが、相手を認めるかは話は別】
【その口調から判断出来るか、未だに馬鹿にする様な何かが籠もっていた】

「じゃあ判断材料にはならねぇな、うん
 氷操作する能力者なんざ、この世には腐るほどいんだよ」

【勝ったとばかりにそう言う少年。能力者は自分の能力に耐性を持っている者が殆ど】
【入ったり出たりは確かに珍しいが、恐らく探せばいるだろうと、そう思った様だ】

(そう言えば学園商業区のレストランで妖精が云々とか……
 ……まぁ、関係ねぇだろうが、な)

【まじまじと少女を見詰め、思った】 <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/17(月) 00:46:25.32 ID:e4dZ9xkbo<> >>384
(まだ募集です) <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 00:46:55.40 ID:v9XYLU2IO<> >>398
…止めるも何も
元はと言えば貴方が私を笑ったせい
まぁそろそろ止めてもいいけど
あと羽自体は私は気にしない
世間の評価は知らないけど
【妖精の中には男で羽持ちなど余るほどいる】
【だから世間一発という意味では馬鹿にしたが】
【妖精という目線からは別にどうとも思っていなかったのだった】

妖精はそもそも自然を擬人化したようなもの
だから能力自体はむしろ普通の能力者よりも劣るのが多い
…私みたいの特定の現象だと特に
【これに関しては言い返そうにも言い返せない】
【小さくため息をつくとペニテンテを真顔で撫で始める】
【どうにもならない憤りをペニテンテになすりつける様に】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 00:50:32.66 ID:WAo+/yY5o<> >>390>>391
【嗚呼、凄い】

「つい最近も似た様なことを言われたよ。やっぱり、時代遅れみたいだね、吸血鬼」
「でもさ、芸術を爆発と言うのもちょっとばかし古いお話じゃないかい?」
「腐れ芸術家気取りの戯言ほど退屈なモノは世界広しといえどそうはないよ」

【にやつきが止まらない】

「いやはや、まさか、短命である人間からそう言われるとはね」
「君たち人間の方がむしろ、喉から手が出るほど欲しがっているものじゃないか、不老不死という妄想に」
「それに、現実的に考えて、吸血鬼に対してその態度は自殺行為に等しいってことが理解できないのかな?」

【右手は無意識のうちに腹に当てている】

「道連れ、上等。ボクは不死だから、死ぬのは君だけだよ」
「ご愁傷様」

「君ほど愚かな人間は久しく在ったよ。さっきまで、無様に床に吐瀉物を撒き散らしていたのに、ね」

【心の淵から得体の知れない、いいや、亡失してしまった感情が這い上がってくる】

「流石、もうボクのことの性格を理解してくれたのかい。教えてくれたら、手を叩いて喜んだのに」

「血か、嗚呼、そうか、そういえばそれが本題だった。吸血鬼が喉から手が出るほど欲しいものだ」
「しかも、君みたいな女の子から挑発されたら、興奮せざるを得ないね。まいったな」

【忘れかけていた気持ちが、消え掛けていた焦燥が、蒸発しそうだった思考が再び蘇生を果たしてきた。嗚呼、甘美かな】
【血、血、血。アー、いい香りだ。やはり男よりも、見かけだけ美少女な青年よりも、こういう婦女子の血ほどそそるものはない】
【―――けど、違う。まだ要らない。白米だけでは、パンだけでは、芋だけでは満足できない。味付けを、下ごしらえをしなければ】

【一際深く、深淵の様に深く意味ありげな、ニヤァという効果音が滲み出しそうな気色の悪い笑みを浮かべ、左手を顔に当てて顔の半分を隠し】



「唐突だけど、」


「君、」


「ボクのこと怖い?」



【唐突に、突然に、突如、急に、次の瞬間、刹那、その直後、吸血鬼は素朴な質問をした。会話の脈絡も考えない、ただの質問。】
【しかし、"ただの"質問とはお世辞にもいえない質問だった。背中に背負うは紅黒い闇。放ちしは冷徹な威圧。
【遊底は引いた、弾倉は交換した、照門はウエスで磨いた、銃口からクリーニングロッドで丁寧に掃除し、安全装置を外し、撃鉄は力を込めて降ろした】
【だから、相手がこの銃口がどちらを向いているか分からない拳銃の引き金を引いてくれると吸血鬼は"信頼"した。信用ではなく、信頼したのだ】 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 01:02:09.03 ID:zP8SXu40o<> >>400

くそ、まぁ似合わねぇってのは自覚はあるんだよコラ
けどよぉ、妖精()に気にしないとか言われても意味がねぇな
人間の同僚には馬鹿にされるわガキには可愛い何て言われるわ
つーかなんで俺は愚痴ってんだよこんな子供に馬鹿か

【何時の間にか愚痴り出した自分の顔を覆う様に片手をあてる】
【疲れてるのかもしれない。あの革ジャンをハードに着こなすクールガイのせいで】
【それにしても、信じ難い。どう見てもただの子供じゃないか。妖精と言われても】
【まだ自分が名乗った方が説得力がある気がする。それはそれで嫌だが】

ふーん……って何納得仕掛けてんだ
つーか、妖精ってもっと小さいんじゃねぇのか?

【「ティンカーベルみたいな」と付け足し、質問する】
【挙げた例が何とも可愛らしいが、一般人の妖精のイメージなんてそんな物だろう】 <> 【真双戒剣】<>sage<>2011/10/17(月) 01:10:21.64 ID:brkIyvSIO<> >>397取り消します <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 01:16:39.72 ID:v9XYLU2IO<> >>402
フォローしたつもりだけどやはり説得力はない…
いっそ開き直ってしまえばいいのに
適応力は生きていく上では大事
【愚痴を聞かされても嫌な顔をせず】
【むしろ良いとは言えずとも解決策をあげる少女】
【実は長生きだったりするのか それは分からない】

小さい妖精は下位の妖精
ティンカーベルのような能力持ちで小さいのは稀
基本的に能力持ちの妖精は人間サイズはある
能力持ち自体が少ないから あまり見かけられないけど
【最後に胸を張る少女】
【自らの希少さを自慢に思っているらしい】
【最も妖精と思われなければただの子供である】 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/10/17(月) 01:28:10.35 ID:zP8SXu40o<> >>404
/うぅ……すんません、凍結良いですかね? <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 01:31:28.05 ID:v9XYLU2IO<> >>405
/大丈夫です 問題ありません! <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/10/17(月) 01:32:33.53 ID:zP8SXu40o<> >>406
/あざーっす!では取り敢えず絡み乙でしたっ <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 01:33:55.15 ID:v9XYLU2IO<> >>407
/はい! 絡みありがとうございました! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 01:40:25.13 ID:UZAaitB3o<> /そろそろ寝ないと明日に響くので、凍結かキンクリでお願いしたいどえす
/なんやかんやで伸びてしまって申し訳ない……! <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/17(月) 01:58:37.10 ID:FRaz7u+T0<> >>401

【何だ】

「嗚呼、吸血鬼と言えど貴方もやはり、芸術を理解できないその他大勢の凡人の一人だったんですねぇ」
「気付いていますか? 貴方今、自分で自分の愚かさを証明したんですよぉ?」
「幾ら長生きしたところで凡人はずうっと凡人のまま。 何の成長も無くただ時の流れるのを待つだけ。
しかも他人の血を吸わないと其れすらも成り立たない。 貴方一体何のために生きてるんですかぁ?」

【何かおかしい】

「不老不死が欲しいぃ!? 自分独り時の流れから取り残され孤独に生きる、それを人間が本当に望んでいるとでも?」
「本気でそう思っているんだったら、貴方本物の大馬鹿野郎ですよぉ。 血を吸い過ぎて脳みそまでヤラれちゃったんですかぁ?」
「……ホントしつこいですねぇ。 自殺行為ぃ? その言葉そっくりそのままお返ししますぅ」

【とても気持ちが悪い、胃がすごく重い】

「えぇ、私は愚か者です。 ゲロだって吐くし、自分の芸術が何なのかさえ未だに理解できない半人前以下の存在です」
「でもね、私たちは、人間は歳を取るんです。 そしてその過程で、少しずつその愚かさと向き合い成長していく生き物なんです」
「永遠に変わることの出来ない、成長の余地なんか一切ない吸血鬼風情が。 えらそうに人間様を見下してんじゃねーっつってんですよぉ!」

【心の淵から得体の知れない、否、冷え冷えとした底知れぬ感情が這い上がってくる】

「……キモいです。 心の底から気持ちが悪いです」
「一瞬でも同情した私がアホでした。 貴方なんか泥水でもすすってる方がお似合いですよ」
「その気色の悪いツラ、こっちに向けるの止めてください、メチャクチャ不愉快ですぅ」

【なんだなんだなんだなんだなんなんだ、この訳の分からない不気味な気持ちは】
【意地になって、声を発すれば発するほど変貌していくこの部屋の空気】
【ここだけ全く別の、異世界にでも飛ばされたようなぬめりのある不快感。それが肌に纏わりついて気持ちが悪い】

【何かやばい、とても不吉な事が起きる、少女の鋭敏な感覚がその予感を感じ取ったとき――――――――】




/分けます <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/17(月) 02:03:46.96 ID:FRaz7u+T0<> />>410の続き




「っ、くわあっ!」




【異常事態。エマージェンシー。生命の危機】
【ぞくり、と。少女の背筋を、太い何かが奔り抜ける。これはなんだ? 自問自答する暇すら与えられない程強い感情の奔流】
【これはまさに純粋な恐怖。ヘビに睨まれたカエル、ライオンに狙われた哀れなバンビが、死の直前まで感じる唯一の感情】
【追い詰められた少女は、思わず獣じみた悲鳴を漏らす。怖いかって? 滅茶苦茶怖いに決まっているじゃないか。嗚呼、さっきから震えが止まらない】
【歯の根がカチカチと鳴っているのが耳の骨を通して脳まで伝わってくる。そればかりか身体中の骨までもが勝手に踊りだしそうなくらいだ】

【しかし、おかしな点が一つだけ】
【自分では気づいていないだろうが、少女の口元。その両端が見えない釣り針で引っ張られているかのかのように、きゅっと釣り上がっているのだ】
【追い詰められた手負いの獣が牙をむき出しているように。背骨を走る恐怖が、その途中の何処かで歓喜に変わってしまったかのような表情】
【気ちがいのような笑みを浮かべながら、少女はひたすら戦闘態勢に移行しようともがく】


「――――しゃっ!」

【ただ無様に震えているだけではない。相手の言葉を聞いて恐怖を感じた瞬間、既に少女の左手はスケッチブックに伸びている】
【ページを開く、たったそれだけの時間がこんなに長く感じたのは初めてだ。最早紙を破って投げる余裕など全く残っていない】
【絵の描かれたページを広げて相手に突き出し、必死に念じる。そうすればそこに描かれた自分の芸術たちが、この薄気味悪い青年を跡形も無く吹き飛ばしてくれると信じて】

【そして現れたのは真っ白な毛並みを持つ一頭のツンドラオオカミ。つややかな体毛と鋭い牙と爪。それらをむき出しにして青年の前に立ちはだかる】
【しかし所詮は紙に書かれた絵。なので本物よりだいぶ小さくて軽いが、その分力は実際と同じようにとても強い】
【そしてバキバキと牙を打ち鳴らし、吸血鬼の喉笛を噛み千切ろうと鋭凄まじい勢いで跳躍し飛びかかる】
【その間に少女は部屋の隅まで避難。鞘から抜き放った剣を右手に、開いたスケッチブックを左手に。そして召喚した2本の筆を両手の指の間に構えている】

【もし、のど元に喰いついたなら。その瞬間オオカミは大きく爆散、人間であれば首どころか下の内臓まで滅茶苦茶になってしまうだろう】





>>409
/了解です では凍結でお願いします
/今日は15時に一瞬来れて、20時以降はずっといる予定です
/ではではこれで一旦乙、という事で お休みなさいましっ! <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/17(月) 02:11:43.13 ID:FRaz7u+T0<> >>409
/あ、自分長くなるのは結構好きなのでお気になさらず
/寧ろ書くのが遅いうえに駄文なこちらが凄く申し訳ないっ…… <> 【万世統治】〜Queen of the world〜<>sage saga<>2011/10/17(月) 09:55:58.69 ID:e09as5who<> >>395
――ええっ。

【くすり、と微笑みつつ、木っちゃんの枝を撫でて褒めたりして】
【ちょっとした夜のお茶会(※現実時間は今は朝だが気にしない)が始まろうとしていた】
【そして、彼女もまた貴女のスイーツに胸を踊らせドキドキしながら甘味の美しき宝箱の中身を心待ちとして】
【―――開いた】
【―――ぐちゃぐちゃ】
【そして】

‥‥ひぐ‥‥っ、か、かなしいですのーーーー!

【号泣】

【彼女の悲しみに困惑したのか、大ちゃんや木っちゃんがプルプルしていた】
【しかし、貴女は此処から先で見るだろう。彼女の一種理不尽なカリスマというものを】

【倒れたり崩れたりしたケーキが自力で元に戻っていこうとするのである】
【元通り、とは行かないがある程度ケーキとしての体裁を保った状態にまでは戻ってくれるはずだ】

/*寝落ち申し訳ありませんでしたぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁッ!*/ <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 19:02:18.05 ID:0JezLOcd0<>
【とある喫茶店。】
【狭くもなく広くもない店内には相応のテーブルが並んでいる。】
【木製のカウンター越しに見れば、高級なサイフォンやカップが綺麗に整頓されて、棚に入れられている。】

【天井の一角に設置されたスピーカーからは静かな雰囲気の曲がかかっており、店内の落ち着いた雰囲気を助長する。】
【それほど客は入っていないが、それぞれが静かにカップを傾けたり、店内にかかる曲を楽しんでいたりする。】
【年齢層は幅広いが、無闇に騒ぎ立てるような客はいなかった。】

【そんな喫茶店の一角、奥の方のテーブル席に腰掛け、白磁のカップを静かに傾ける少年が一人、いた。】


(……フゥ………)
(うん、やっぱりここはいい喫茶店だなぁ。)
(賑やかな所もいいけど、こういう静かな店もいいよね。)

【心中でそう一人ごちながら、またカップを傾ける。】
【ほどほどにミルクと砂糖が入ったコーヒーは抵抗なく少年の口内に流れ、食道に滑り落ちる。】
【口内を通っていったコーヒーの余韻を味わいながら、ひとり満足そうな表情を浮かべた。】


(…うん、いつも通り美味しい。)
(そういえばここ、デザートなんかも美味しいんだっけ。)
(お金に余裕はあるけど…どうしようかな?)

【考えながら、テーブルの横に置かれたメニューを広げる。】
【コーヒーや紅茶の他に、パフェ、ケーキなどと言った、色とりどりのデザートがメニューを彩っている。】

【しかしながらこの少年、コーヒーの一杯でほぼ満足してしまったのだ。】
【そうは言っても、デザートの類ならば食べきれない事もない。少年はアゴに手を当てて考え始めた。】 <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 19:30:04.30 ID:dnmBSmWJo<> >>414

喫茶店の前に一人の男の姿があった。
背中には大きな弦楽器を背負い、ゆったりとした民族衣装を身に纏ったその男は
手にした地図をポケットに突っ込むと、顔を上げてゆっくりと扉を開く。
北欧系らしい顔立ちと、帽子から零れ落ちる美しい金髪は、店の雰囲気によく合っていたのかも知れない。
特別に客の視線を集める事も無く、店内に足を踏み入れると―――

「――…さて、誰に話を聞いてみようかな」

そんな呟きと共に、勝手に奥へ向かって歩み始めた。
案内をしようと近付いてきた店の者は、その傍若無人ぶりに戸惑い、慌ててその後ろを付いて行くばかり。
ふと奥の席に座った少年の姿を見つけると、男は一度首肯を見せて

「少し、話をしてみないか?」

メニューを広げて熟考しているらしい相手に、そう問い掛けるのであった。
顔には小さな微笑みを浮かべながら、気さくな感じに、一方的な雰囲気を纏って。
相手の返事を待つまでも無く、男は対面の椅子に腰掛けてしまうだろう。

「ああ、僕はコーヒーで」

店員の存在に気付くと簡潔に注文を伝え、下がらせる。
去って行く店員の後姿を見送る事も無く、男は少年の方へ顔の向きを戻した。 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 19:42:05.78 ID:zP8SXu40o<> >>404
クソ、何かもう一周回って馬鹿にされてる様な気がしてきたな
何か根に持つのも馬鹿馬鹿しくなってきた。今なら開き直れる気がする
……何か結果的にお前の御蔭になったな。何か悔しい

【はぁ、と心の中で何回吐き出したかも分からない溜め息を吐き出す】
【まぁ曲がりなりにもまた開き直れたのは彼女のお蔭だ。お蔭なのだが……】
【素直になれないのは少年の性格故。ツンデレではない】

……はぁ、細かく練ったんだな、設定
そう言うのはどういう所に纏めてあるんだ?ノートとか?
まさかブログとかに載せてるんじゃねぇだろうな……
ネットは止めとけよ。正気に戻った時に死にたくなる可能性が高ぇ

【未だこの少年は、そう言う類の子供だと思っている様だ】
【無駄な所で頑固と言うか、意固地と言うか】
【実際にその様な子供を何人も見てきたのが災いしたか】

つーか自然の擬人化ならよ、お前も氷だったりするのかよ
そこまで行かないかも知れねぇが、身体が冷たいとか、何か無ぇのかよ

【ただただ強くなる憐れみと同情と多少の疑惑の籠もった瞳が向けられる】

/遅れましたぁぁぁぁ!!!!!! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 19:44:35.08 ID:Mq43zQfGo<> >>410>>411
【言い返してくる少女。健気に、反抗的で、威圧的で、高圧的で、対立的な言葉をこれでもかと浴びせてくる少女】
【人間としての誇りを持ち、短命であることに意義を持ち、誰に対しても態度を崩さない意地を持った少女が視界に入っている】
【久しい。こんな素敵な人間にあったのはいつぶりだろうか。嗚呼、素敵――『素敵』という言葉には、『敵』という文字が入っている】
【そう、敵でなければならないのだ。だからこそ、吸血鬼は、恐怖の権化は右手を腹に当てながら―――】


「――くふっ……ゥヒヒ……ギヒヒヒ……クスススス……」


【―――笑いを堪え、歓喜を堪え、愉快さを堪える。自分の言葉に恐怖を感じる少女を見て、可笑しさを心の底から感じてしまう】
【まだまだいるじゃないか。挑戦的で融通の利かない、戦闘狂染みた臆病者がこの牙城に来てくれるではないか。この、私の前に来てくれた】
【吸血鬼は感情の昂ぶりを抑えられずに額に左掌の底を強く押しつけながら笑いを押し込める。少女がこちらにスケッチブックを向けてきても、だ】
【それどころではない。笑っているのだから、この長く退屈な人生の中で久しく尋常ではないくらいに可笑しい経験を胸一杯に堪能させてくれ】
【吸血鬼の存在意義はなんだ。少女の言うとおり、ただ血を吸うだけの無意味な存在か。否、否、否否否、それだけの存在であったら誰も恐怖なんかしない】


【ぐじゅっ――吸血鬼の背中から六本の"爪"が瞬く間に生える。それは蜘蛛の足の様な形状であるとも表現でき、先端は鋭利に尖っている】
【こちらへと勇ましく、主人の為に走ってくる狗畜生を視界の端で捉えた瞬間には吸血鬼の中で戦術は立っていた。勝つ為の戦術ではなく、相手を[ピーーー]ための戦術ではなく】
【それは吸血鬼の存在意義にも大きく関わる話で――つまるところの――普通の戦術においても必要な要素で――吸血鬼は――】



「アひっ、けへッ……あハ、アハハハハハハハハハハ!!!!」


「胸が躍るような宣戦布告をありがとうッ!!」

         ヒューマン
「――――"  人  間   "ッッ!!!!――――」



【六本の"爪"は一斉に蛇の様にツンドラオオカミの首を狙いに飛び掛る。爆発するのはまだ予想していないが、何事も近づく前に対処してしまうのが吉だ】
【つまり―――"相手を恐怖で染める為の戦術"を立てるのだ。吸血鬼は、常に、何時如何なる時であろうとも。例え、自分が爆死する可能性があろうとも】
【だから、これだけでは終わらない。もし、仮にオオカミの首を突き刺せても、突き刺しましただけでは済ますわけが無い。この、恐怖の権化がそれだけで満足するわけが無い】

【ドレイン――吸血――その両方。爪の先はオオカミの血を、はたまた"力"をも吸い、奪い、無力化しようとしてしまう。この"力"の概念は様々なものの事を指している】
【『爆発"力"』と捉えてもいい。単純に『体"力"』や『生命"力"』と考える事も可能だ。そして、吸血鬼はそれを源に自らの闇へと作り変えてしまう。勝手に、横暴に、乱暴に】
【伊達に今の時代を生きてはいない。今、生きていると言う事は―――迎え撃ち、倒しているのだ。吸血鬼を悪と認め、襲い掛かってくる『正しい人間』たちを】 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 19:50:09.31 ID:0JezLOcd0<> >>415

(………ん?)

【カラン、という入店を知らせるベルの音を聞き、少年はメニューに落としていた視線を上げた。】
【入ってきたのは一人の男性。背中に大きな弦楽器を背負い、北欧系の整った顔立ちをしている。】

【男性が背負っているのは――カンテレ、だろうか?】
【旅人として世界を巡っていた時に、一度だけ目にしたことがあった。確か、どこかの民族楽器、だったかな?】

【ただまあ、それ以外に珍しいことといえば、見慣れない民族衣装らしき服装であること以外には見受けられない。】
【あまりじろじろと眺めるのも変なので、すぐにメニューに視線を戻す。】


『少し、話をしてみないか?』

「……え?」

【唐突に掛けられた声に、少年は顔を上げる。】
【少年のさらりとした白髪が揺れ、ルビーのように赤い瞳はきょとんとしたように男性を見る。】


『ああ、僕はコーヒーで』

「………………」

【対面のイスに腰掛けた男性を、ぽかんと見詰める。】
【それもそうだろう、まさかいきなり話しかけられるとは思っていなかったのだ。】
【積極的な人種ならばそういうこともあるのだろうが、今しがたコーヒーを注文したこの男性は積極的なふうには見えない。】

【やがて男性が少年に向き直り――そこでようやく、少年は正気に戻った。】


「…あの、話…とは?」

【口調から察するに、世間話の類だろうとは思う。】
【ただまぁそうでない可能性もあるし、世間話だったら世間話だったで会話の糸口にもなる。】
【そうするまでもなく、この男性ならば話しかけてくるのだろうが。…まあ、黙っているのもなんだろう。】 <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 19:52:01.32 ID:pwruUf+IO<> >>416
力になれたなら何より
開き直れと言われても難しいと思うけど
やらないことには始まらない
【してやったりと言うような笑み】
【おそらくこの男はそんな事出来ないだろうと思いつつも】
【アドバイスになりそうな事を述べていく】

…だから設定とかじゃない
妖精を何故そこまで信用できない
羽がないという理由はなしで
【羽が無い妖精は現にいくらでもいる】
【それ抜きでそう思われるならしょうがないが】
【それだけで妖精じゃないと言われるのは不本意なようだ】

暑いのは苦手
あと最高位の妖精は体が氷だったり炎だったりはする
私はそこまでではないけど
【明らかに信用してもらえていない視線】
【それでも自分の知っている真実を話すのみ】
【しかしそろそろ精神的に参ってきているようで】

/いえいえ遅れただなんてとんでもない!
/よろしくお願いします! <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/17(月) 19:54:06.24 ID:e4dZ9xkbo<> 【ここは古都。石垣で構成された嘗ての主要都市、古きは朽ちず、遺跡としてで永劫の時を刻んでいる】
【時は流転せず停滞という形で僅かな生命が息吹いている。そう、この遺跡は病によって消されたのだった】
【毒花より発せられた瘴気は一時的に人間を幸福にするが、人間がおろか生命であることを否定される】
【しかし、この遺跡の広場にて一人の少年が立っていた。噴水がわいていたであろうオブジェクトに体を乗せ】
【瘴気を阻む風を生み出し、旅人の少年は佇んでいた】


(なんでもおkです) <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 20:04:10.73 ID:dnmBSmWJo<> >>418

相手がきょとんとした風に赤い瞳を向けてくるのを見ては、男はくくっと愉快そうに笑みを零す。
椅子に腰掛けたこの男は、相手の想像通り、積極性にすぐれた性格をしている訳でも無い。
ただ単純に、人と会話をするのが好きと云う、そんな理由から声を掛けたのであった。

「まあ、ただの世間話だよ。或いは…――ちょっとした“調査”かな」

含みを持った笑みを見せながらそう言うと、背負った弦楽器を肩から外して机の横に置く。
あまり見かけない形状な上に、その大きさから少しばかりの威容を見せるも、然したる物では無いだろう。
男は被っていた帽子を外すと腰の上に置き、ちょうど店員が運んで来たコーヒーを受け取ると
ミルクを入れるか一瞬迷いながらも、ブラックのまま口を付けた。

「まあ、調査の方は後で良いんだ。それよりもまずは世間話だ…嫌なら嫌と言ってくれても構わないよ。
 差し支えなければ…そうだね、まずはこの店の商品について話でもしようじゃないか。お勧めはあるかな?」

コーヒーを皿の上に戻しながら、メニューの方を覗き込んで目を走らせる。
この喫茶店へ初めて来店した男にとっては、どれが優れているかも解らぬから、目の前の相手に聞いてみようと。
相手も初めてであればどうしようも無いが、そうでは無いだろう…と判断していた。 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 20:11:03.55 ID:zP8SXu40o<> >>419
「良い事言ってんのにその顔で台無しだぞコラ」

【してやったりな笑みに、そう返した】
【相手の言葉に反論する場所も見当たらず、取り敢えずは肯定しておいた】
【………何故か少女が自分を馬鹿にしてならないのは、気のせいだろうか】

「信じろって言われてもなぁ……俺の経験上そう言う事が一切……」

【そう言いかけて、色々と思い出す】
【やたら神々しい概念武装とか、それっぽい物は何回か見てきた事に】
【何故か否定出来ない。ぶっちゃけ妖精がいても可笑しくはないと思いった自分を呪う】

「うわー……意外とあったわ……」

【思わず漏れ出すそんな言葉。認めざるを得ないのかもしれないが……】
【ともかく確定的な証拠が無いのだから、まだ否定は出来る、と思った】

「じゃあお前、寒くねぇのか。氷の中に入ってよ
 アイス食ってる位なんだから温度は感じるだろ。暑いのは苦手とか言うんだからよ
 まさか五感を手に入れて初めて食って気に入ったとか抜かすんじゃねぇだろうな?」

【何処ぞのテレビ番組で見た設定を何となく、冗談で言ってみる】
【ここが分からない。人なら耐性はあっても寒い筈なのだが】 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 20:18:00.16 ID:0JezLOcd0<> >>421

『まあ、ただの世間話だよ。或いは…――ちょっとした“調査”かな』

「…はぁ、調査、ですか。」

【てっきり、世間話でもしに来たのかな、とばかり少年は思っていた。】
【世間話でない可能性もあったが…そこは、基本一般人な少年。どこかで否定していた。】
【きょとんとした表情に戸惑いの色がまざる。…物騒な話じゃないといいんだけどな。】

【男性は、背負っていた弦楽器をテーブルの横に置き、被っていた帽子を脱ぐ。】
【ちょうどコーヒーが運ばれて来て、男性はブラックのまま口をつける。…よく飲めるなぁ、と、少年は胸中で感嘆の声を上げた。】


『まあ、調査の方は後で良いんだ。それよりもまずは世間話だ…嫌なら嫌と言ってくれても構わないよ。』
『差し支えなければ…そうだね、まずはこの店の商品について話でもしようじゃないか。お勧めはあるかな?』

「…お勧め、ですか。」
「そうですね、軽食なんかもありますけど…僕としては、これかな?」

【そういってメニューを指さす。】
【少年の白い指の先には、デザートの欄がある。】
【その欄には、パフェ、ケーキなどといった、喫茶店らしい甘味が写真付きで載っている。どれも美味しそうだ。】


<> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 20:26:35.61 ID:pwruUf+IO<> >>422
これは失礼
割と感情を隠せない
【言われて気づいたのか真顔に戻る】
【しかし相手が反論したのは勝った気分になれた】
【またも顔が綻んでしまう】

自分の能力で作ったもので寒がっては本末転倒
それに自分で作った氷以外には入れない
ここら辺は悩みどころ
【さらに信じられないかもしれない】
【だが嘘を言ってもしょうがない】
【言い返されるだろうなと思いつつ】
【自棄になりながら説明する】 <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 20:27:38.02 ID:dnmBSmWJo<> >>423

「ほう…、デザート類か。うん、じゃあそうしようかな」

指差された先にあるデザート欄に目を通すと、一度頷いてから顔を上げ
ちょうど近くを通り掛かった店員に向けて手を振り、呼び寄せる。
店員が来ると、男は碌にメニューを確認する事もせずに、

「プリンを一つ。……え、単品では無い?」

店員の戸惑った様な返事を聞くと、慌ててメニューの方に目を戻して確認。
そして確りと確認してから、気まずそうな表情と共に注文を言い直した。

「…プリンパフェを一つ、お願いします」

苦笑じみた表情を浮かべながらメニューを取った店員から目を背けると
男は少年の方に顔を向けて、一度咳払いをしてから口を開く。

「君の方は、何か注文は?」 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 20:36:50.20 ID:zP8SXu40o<> >>424
隠す気ねぇだろ

【一瞬だけ真顔に戻るが、すぐに少女の顔は綻ぶ】
【負けた気分だ。しかも相手は暴言も何も使わっていない。キレる部分も無い】
【この勝負、全面的に少年の敗北だ。しかしまだまだ終わらない】

だがな、俺は自分の能力に触れたら大怪我するんだよ
人間そんなに上手く出来てねぇ。所詮人間は人間だ
痩せ我慢だろ。どうせ

【少女に向けられる疑惑の眼は、更にその色は強まっていく】
【墓穴を掘った。が、まぁ良いだろう。どうせ痩せ我慢だ。どうせ】
【それとも身体に何か仕込んであるか。今の技術じゃ不可能ではない】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/17(月) 20:42:59.12 ID:+SqJ22pIO<> 【大通り。】
【交易の盛んな都市は、夜でもなお明るい。】
【人々は各々の目的のために、早足で歩いていた。】
【そんな中、比較的ゆっくり――――――雑踏の騒音と一線をかす雰囲気、】
【どことなく、周囲から浮いた存在の人物がいた。】

…ふぅ〜…なんとか倒せたから良かったものの…

『勁』を使わせるとは一体…どういうことだ…

【おそらく、25歳程度。そう予想することのできる一人の女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

…どうもこの世界は……私が思っている以上に「物騒」らしい…

…「最大勁」も使うことに…いや、まさかな…

【取るに足らないこと―――――――本人にとって見たらその程度だ、を考えながら歩く。】
【財布を落としたけど気づかない―――――――――――】



//なんでも対応 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 20:45:35.45 ID:0JezLOcd0<> >>425

『プリンを一つ。……え、単品では無い?』

【あれ、プリンってあったっけ?】
【少年が心中で浮かべた疑問は、店員の一言によってすぐに解決される事となった。】

【この店にそれほど精通しているわけではないが、単品でのプリンには見覚えがなかった。】
【男性が何の迷いもなく注文した様子から、新しく追加されたのかな、とも思ったが、どうやらそうではなかったようだ。】


「あ、あはは…」

【少年は、一度で苦笑と分かるであろう乾いた笑いをこぼした。】
【まぁ、気まずい空気になったなら、苦笑の一つもあっていいだろう。現に目の前の男性は、苦笑じみた表情を浮かべている。】


『君の方は、何か注文は?』

「…僕ですか?」
「うーん、そうですね。…じゃあ、紅茶と…チョコレートケーキを。」

【少年が注文を終えると、かしこまりました、と営業用の笑顔を張り付かせ、店員がカウンターの奥に消えていく。】
【パフェのようにボリュームがあるわけではないので、食べきれるだろう。コーヒーでもいいんだけど、ここは紅茶にしてみよう。】
【楽しみそうに、赤い瞳を僅かに細めた。】 <> 【百花繚乱】<>sage<>2011/10/17(月) 20:51:50.08 ID:qgajjy0S0<> >>413
「えっ……ーーーあれ?」
「わ、わわわぁッ……!!」

其れは見るも無惨な甘味の凄惨にして影も形も捉えないケーキに対してか、感極まって
涙を潤わす瞳の先にーーー吃驚仰天にも爛々と輝く木っちゃんや大ちゃんの優しさ
最初は少し怖かった其れは、意志疎通は出来ないが
とても、とても暖かいーーー其れこそ完全に元通りとは行かずとも

優しさと慈しみで作り上げられたケーキは、そこにあった、買った時より、暖かく
瞳に溜まる銀の雫は、その暖かさに包まれ、何処かに消えてしまった

「ーーーあ、ありがとねッ、木っちゃん!大ちゃん!」

えへへっ、と他愛無く、あどけなく太陽の様に笑ってみせて、感謝の証を示して見る
其れはホワイトレースフラワーの花を咲かせ、摘み
彼女なりの感謝として捧げる、花言葉通り、感謝として
……ーーーまぁ、大ちゃん、木っちゃんに伝わるかどうかはアレだが
そのまま少女に向き直り、笑顔で告げてみる

「それじゃあ気を取り直して……ーーーいただこっか♪」

紅茶●伝を掲げて、乾杯と……ーーーまぁ、お茶会にしては、似つかない言葉だg

/こちらこそ遅れて済まぬッ <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 20:55:14.83 ID:pwruUf+IO<> >>426
そんなことはない
私はこれでもかというほど冷静
と自負している
【自負しているという信用できない発言】
【次こそ真顔のまま表情一つ変えない】
【今更感はあるが】

貴方が能力で自滅する可能性はどうでもいいとして
それにしつこいようだけど私は妖精
人間なら出来なくても 私達には出来る
ただそれだけのこと
【人間という前提は全く覆らない】
【もうこれはどうしようもないのか】
【…とうとう限界が来たのか 涙目になってしまう】
【隠す為にすぐに服で涙を拭うが】 <> 【万世統治】〜Queen of the world〜<>sage saga<>2011/10/17(月) 20:57:42.02 ID:e09as5who<> >>429
―――むふふ、復活ですの!

【ケーキが復活したのを見て、少女は本当に嬉しそうにそう声を響かせて】
【貴女の感謝の言葉には、びりびりと地面と木々が震えを返し、返答と成した】
【普通であれば動くはずは無い、しかし今のこの場には彼女がいるから、シッカリと届いていた】

【貴方のその声に答え、彼女もお覇王紅茶を掲げ、貴方の紅茶花○と、乾杯を交わした】

ええっ、頂きますですのー!

【フォークを以て、むぅ、と唸ると】
【貴方の方を見て、少女は言う】

えっと、半分こにしましょ?どっちも食べてみたいんですの。

【なんとなく、人にお願いをするのには慣れていないのか、照れくさそうな様子で】
【木々や自然には頼みごとが出来るのに人と触れあうのには余り慣れていないのである】 <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 20:57:51.21 ID:dnmBSmWJo<> >>428

苦笑らしい笑みを零す相手の方を一瞥するだけで、男は特に指摘はせず
それよりも、己の醜態を恥じ入る気持ちの方が強く心の内にはあった。

店員が去ると、小さく溜息を吐く様な仕草を見せてから口を開く。

「うん、我ながらうっかりとしていた。暫くプリンを食べていなかったからね、少し意識が…」

そんな言い訳じみた言葉を紡ぐ男は、やがて首を数度横に振ると柔らかな笑みを戻した。
相手も楽しそうに瞳を細めている事でもあるし、自分のせいで空気を悪くするのも良くないと思ったか。

「流石にそんな早く注文は来ないだろうから、その前に――先程言った“調査”に付き合って貰えると嬉しい、かな」

両腕を机の上に載せると、柔らかに手を組み合わせてから話を切り出す。
まるでこれから重要な話でも切り出すかの様な姿勢ではあるが、雰囲気は決して重くは無く。

「簡単に云うと、僕は詩人でね。それもただの詩人では無く…吟遊詩人なんだ。解るかな…?」

確認する様に小さく首を傾けて、問い掛ける。 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 21:09:51.22 ID:zP8SXu40o<> >>430
まぁテメェがそう思うんならそうなんだろうな
テメェの中ではな

【「今更遅えんだよ」と言う言葉と共に、二重の意味でそう言った】
【「自負」と言うのは人間の中で信用出来ない物の中で五指の中に入る】
【五指は言い過ぎたかもしれないが、大抵出来てないものである】

………え?なんだ?俺が悪いのか?

【涙は見えなかった。見えなかったのだが、拭う動作で流石にわかる】
【ああ、こいつは眼からポカリを流したなと。ぶっちゃけると、泣いたな、と】
【ヤバい、弄り過ぎたかと思った。年頃の少女に、やり過ぎたかと】
【フォローするにも、なんとなくこのまま逆ギレされそうな気もする】
【結果、そう言うだけと言うヘタれっぷりを露見した】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/17(月) 21:12:18.82 ID:FRaz7u+T0<> >>417

「……ははっ」

【なんだそれは。ナンダソレハ。そんなのアリか】
【背中に生えた不可思議な6本足。不気味に蠢く其れらによって、改めて目の前の相手が別次元の存在であることを実感させられる】
【主人の命に従い真っ向から突っ込んでいった愚かなオオカミ。あっさりカウンターを食らい、首を6つの鉤爪で貫かれた】
【少女が作り出す生命と爆発の源。絵に注がれていた、魔力入りのインクが血の代わりにぱたぱたと周囲に飛び散る】
【それを見て、慌てて起爆を試みるも既に手遅れ。傷付き力を奪われた絵は、『ぽひゅっ』と間の抜けた音を立てて塵に還っていく】

「ハハ、はっ……」

【この嘘つきめ、何が“平和主義者”。 暴漢みたいなことはしないだって? これなら屈強な暴漢共が100人集まってくれた方がまだマシだ】
【胸の内で毒づきながら、萎えそうになる両腕にぎゅう、と力を込める。もう左手の指に付いた、傷の痛みを感じる余裕さえ失っていた】

【状況把握開始。相手の手足は背中の爪を合わせて合計10本、ならば接近戦は絶対に避ける。もし一度でもアレに捕まってしまえば、その時点で即ゲームオーバーだ】
【そもそもこの空間に居る事自体が大問題。こんな狭い部屋で大きな爆発を起こそうものなら、少女自らがそれに巻き込まれてしまう】
【このままでは、戦術が大幅に削られた状態での戦いを強いられることに。まずは向こう側の扉から脱出、それが現在の最優先事項だ】


「こ、れでも、喰らえぇっ!!」


【震えの残る声で、少女は必死に叫ぶ。自らが生き残るために、ともすれば消え果てそうになる気力を少しでも奮い立たせるために】
【スケッチブックから10枚のページを纏めて破り取る。マジシャンが自らの姿を覆い隠すみたいにそれらを真上に放り投げると】
【湧き上がるは大量の群雲。正確にはおびただしい数の小鳥たちだ。色も種類も多種多様、大きさも掌サイズから人間の腕程の長さのものまでてんでばらばら】
【相手の手が多いならそれ以上の物量で強引に押し返す。ハチの群れの如くわらわらと蠢きながら一斉に飛んで行き、激流の勢いで吸血鬼の体を飲み込もうと迫る】

【相手の体にぶつかれば次々に小規模爆発。身体中、もちろん顔にも取り付くので、ついでに目くらましの効果も付加される】
【そして、それに紛れて少女自らも、壁伝いにこそこそと移動を開始。今は鳥たちの影で相手の視界が遮られている事を祈るしかない】
【一日一匹は爆竹程度の威力でも、それらを全て打ち落とすのはまず不可能。全身を焼かれ怯んだ隙を突いて、自分は扉から脱出するため慎重に迅速に動き出す】

【――――闘いに勝てなくても良い。ここから生きて帰る、それさえ出来れば自分の“勝ち”だ】




/ごめんなさい、遅れました <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/17(月) 21:12:33.73 ID:+SqJ22pIO<> >>427
//再募集 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 21:15:54.95 ID:0JezLOcd0<> >>432

「…吟遊詩人、ですか?」

【男性の言葉を聞いて、こちらも小首を傾げる。】

【吟遊詩人、それは分かる。】
【詩を創り、曲に乗せて歌う。今ではあまり見かけないようになったが、旅の途中で何度か見かけたことはある。】

【それはいいのだ。だが、調査とは…?】
【吟遊詩人が、調査?…きれいな風景、とかだろうか?】
【いや、それなら普通の詩人でもできるし…】


「…うーん、すみません。あんまり自信がないんですけど……」
「……最近起こった事件、とかですか?」

【散々考えた結果、少年が出した結論がこれだった。】

【少年の言うとおり、この結論が正しいかどうかは分からない。むしろ、間違っている可能性のほうが正しいだろう。】
【頭の回転は悪くはないが、かといって特別優れているわけでもない少年は、いい答えを出せなかったようだ。】
【…まあ、これが正解ならば、少年の頭の回転も捨てたものではないのかもしれないが。果たして…】 <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 21:23:27.85 ID:pwruUf+IO<> >>433
冷静だもん
氷使いは冷静って相場が決まってる
って風の噂で聞いた
【少しだけ素が出てしまったが】
【すぐに口調を元に戻す】
【気づかれてないといいのだが…】

悪いって何のこと?
涙なんて流してないけど?
何言っちゃってんの?
【明らかにばれたと分かる発言】
【ばれないように精一杯強がるも】
【わざわざ拭った涙の事を言ってしまう辺り】
【おそらく馬鹿であろう事が分かる】 <> 【百花繚乱】 @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 21:25:48.36 ID:qgajjy0S0<> >>431
「うんっ、私も二つとも味わいたいし、良いね♪ じゃ、早速っ」
「〜♪ 〜〜♪ 〜〜〜♪」

愉快なオリジナリティの鼻歌を鳴らしながら、てかー、と明るい微笑みで応える
なんと言うべきか、嬉々として居る、思わぬ天の配剤に機嫌が更に良くなってると言ったふうか
鼻歌の旋律の中に、まず繊細なクリームの生地に固められたリコッタチーズケーキを
付属したプラのスプーンで、口に含む

「ッッ〜〜〜!!!///」

嗚呼、濃厚、濃厚にして甘美と賛美たる酸味に包まれた霊妙にして神妙な幾千幾億もの
工夫の凝らされた舌に重厚に響いてからは、愛おしく
儚くも憐美な恋の如く、ふわりと優しく柔らかく溶けて、柔和に豪華絢爛の響きを奏でる
味覚の協奏曲に、少女は瞳を力強く閉じ、脊椎から電流を走らせる様に体を震わせ
足をパタパタはためかせ、其の感動を此でもかと噛みしめていた

「う、わぁぁ、ど、ど、どうしようッ!?凄くッ、すっごく、美味しいよぉッ!///」

その後の余韻に浸る一瞬の虚脱感は、まさに幸福だった
感動の余り歓喜にして困惑を見せる位にーーー少女に顔を向け興奮しながら言葉にならない感想を
話しかけていた、幸せそうで何より <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 21:31:02.95 ID:dnmBSmWJo<> >>436

相手が思考を巡らせて出した結論に対し、男は小さく笑みを零してしまう。
それが失礼だと判っていながらも、しかし少しの興味深さも感じられて
他人と云うのは思いも寄らない考え方をするのだな…と、小さく感動を覚えてすらいた。

「いや、違うよ。調査と言っても、別にそう云う大掛かりな調べ事をしているんじゃなくてね」

コーヒーのカップを持ち上げると口に運んで、小さく喉に流し込むと
小さく金属音を鳴らしながら、皿の上に戻した。

「その様子だと知ってはいるようだね。ただ僕が聞きたいのは、多くの人の趣味嗜好…そう言ったものなんだ。
 詩の題材は幾らでもあるし、毎日の様に作っているから飽きはしないのだけど――」

一度言葉を切ると、机の横に置いた弦楽器に手を伸ばし、そっと触れてみる。

「どういう調べに乗せるか…と云う組み合わせを考え始めると、多すぎる位なんだ。
 調査と云うよりかは、“意見募集”と云った方が伝わり易いかな―――簡単に云えば、だ。

 何か曲の題材となる様なお題を、欲しいんだよ。

 題一つ提示して貰えるだけでも、その人の個性が垣間見えて面白いしね」

冗談めかして最後に付け加えた言葉こそ、男の本心に尤も近いのではあるが
ともかく、こうして態々席を同席してまで切り出した“調査”の実態を簡潔にまとめれる限りで説明してみるのであった。 <> 【万世統治】〜Queen of the world〜<>sage saga<>2011/10/17(月) 21:35:08.98 ID:e09as5who<> >>438
うふふっ、では私もっ。

【貴方が一口を食べたのの少し後に、彼女もチーズケーキを口に運び】
【優雅な動作で口に運び込まれた其れの味を、味わう事となり】
【数秒後―――彼女の口の中に激震が走り抜けた】

―――‥‥ッ、お‥‥ッ、い‥‥ッし〜〜〜〜〜いですのーーーーー!
お屋敷を出てからそういえば美味しいお菓子ほとんど食べていなかったですわ‥‥ッ!
きゃーっ!おいしいですのー!わーっ!幸せですのーっ!

【フォークかスプーンかはこの際どうでもいいが、とにかく顔を紅潮させて両手をブンブン振って悶えていた】
【食べたことの無い味ではない、屋敷では同じようなお菓子も出てきたことだろう。だが、違う=z
【友達と分けっこをした=Aとても美味しいケーキ≠ニいう、付加価値が付いているのだ】
【だから、ただ美味しいのではないのだ――――そう、言うなれば幸せの味】
【彼女は今、文字通り自由になれたことの幸福を、貴方に出会えた幸福をかみしめて≠「る】

‥‥こんなに美味しいものを分けて頂き、本当にありがとうですの。
ささ、食べてしまいましょ?美味しいものは勿体ぶるより思い切ってしまったほうが美味しいものですものね。

【そう言うと、くすり、と少女は素の本当に心優しい笑みを浮かべて、ケーキを食べ始めるだろう】
【指の先まで気品が通っている、慣れきった豪奢な動きは、しかし貴方に気負わせはしない】
【只々、このケーキだけではなく、貴方との談笑も楽しんでいると分かる態度であった】  <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 21:37:51.05 ID:zP8SXu40o<> >>437
俺は氷使いは馬鹿とか暴走するとか砕かれるとか聞いたぞ

【知り合いから聞いた話を対抗して出してみる。信用ならないが】
【それより何となく少女の言葉に違和感を感じたのは気のせいか】
【別に悪い違和感では無いような感覚だが……】

(……だもん?)

【違和感の正体は十中発苦これだろうと当たりをつける】
【しかしこれ以上突っ込んでマジ泣きされても困る様な】

自分で言ってんぞ、クソガキ
やっぱ泣いてんじゃねぇかコラ

【クソッと言いつつ二回目の罰が悪そうな顔で後頭部を掻く仕草】
【正直言って子供の相手をまともにした事など一度も無い】
【一人、身近にいるが……手が掛から無さ過ぎてそう言う事は一度足りともない】
【ただ一つ思ったのは、相手が実は馬鹿なんじゃないかと言う事のみ】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/17(月) 21:41:40.26 ID:+SqJ22pIO<> >>427
//再募集 <> 【布巻坊主】@wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 21:47:52.10 ID:eME1NC490<> >>442
/まだいますか? <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/17(月) 21:48:33.20 ID:+SqJ22pIO<> >>443
ほい <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 21:48:39.13 ID:pwruUf+IO<> >>441
そんな事ない
特に砕かれるとかは冷気とかそっち系
私に限ってはありえない
【確かに馬鹿には心当たりはあるが】
【砕かれるなんてのは初耳である】
【でっちあげてるんじゃないかと考えつつ】
【目を見つめる】

な、泣いてないです!
これは氷が溶けただけです!
そもそも泣く要素がないですし!
【とうとう口に出された「泣いている」という言葉】
【よっぽど認めたくない事実なのか必死で反論する】
【…しかし反論しながら涙が出ている】
【本人は気づいていないようだ】 <> 【百花繚乱】 @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 21:53:41.46 ID:qgajjy0S0<> >>440
「気にする事無いよッ、“友達”と一緒に食べる事で共感し合える感動が甘味の醍醐味ですしっ」
「そうですねっ、がばー、といきましょうっ、がばー、と」

甘味も類稀無い幸せで、其れを味わい共感出来る事も、また幸せで、きっかけなんて
些細な事ながらも、身近な幸せを築き合える事は、最も、有意義にして貴重な時間だ
お金を奮発して高いスイーツを味わったから、なだけでは無い
お金で買えない価値が有るーーープr(ry

ーーー……きっと他愛無く、突飛にも、無意味な仕草にも、彼女は笑顔を絶やす間無く
共にケーキを分け合って、味わって、楽しみを分かち合うだろう
楽しみは時の流れを早くするとやらか
数十分しない内に、ケーキは平らになって居るだろう
それまでの経過はどうあれ、彼女からしては結果、楽しめただろう

ーーーパチッ

「ごちそうさまでしたっ………けぷッ」

両手を合わせ、影も形も無くなったケーキに向けて、天に地に幸福に感謝を成す
言い知れない満腹感に身を包まれながらーーー時として
其れは一時の別れの機会としても、切りが良い時であった、彼女も帰る場所が有るのだから <> 【万世統治】〜Queen of the world〜<>sage saga<>2011/10/17(月) 21:58:28.29 ID:e09as5who<> >>446
うふふっ、そうですわね。
少々無作法ですけど‥‥っ、まあありですの!

【本当に――――本当に楽しい談笑の時が過ぎて】
【その後には、かならずお別れのときが来るのは必然だ】
【すっ、と手をあわせて頭を下げると、少女は貴女の方を向いて】

‥‥月も上り、もう宵も回って来ましたわね。
今宵のお茶会は、そろそろお開き、というところでしょうか。

【紅茶の残りをちびちびとしながら、少女は名残惜しそうにそう呟き】
【しかし、直ぐに其れをかくすようにして脳天気な微笑を浮かべ直した】 <> 【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 21:58:31.22 ID:eME1NC490<> >>427
/では!

【足元を見ればそこにはだれかの財布が】
【誰のものかと言えば今少女の横を通り過ぎていった女性のものに違いない】
【少女はそれを拾い上げ、持ち主と思われる女性に向かって歩を進める】

「あの!コレ、落としましたよ!」

【財布を示しながら女性の背中に声を投げかける少女は背は低く、髪は肩までのショートカットで色は黒】
【瞳も黒と茶の中間みたいな色でどこからどうみても日本人である。そして、この少女は女性からすれば氣だろうか】
【神に並ぶほどの魔力をその小さな体から溢れ出させていた。見える人には少女から闇が滲み出ているように、】
【肌で感じられるならば空気が震えているように感じるだろう。但し、見えない人には全く見えない】

「気を付けてくださいね!悪い人だったらそのまま懐に収めるところですから…」

【少女は少し困ったような顔をしながら女性の背に話しかけている】 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 21:58:55.46 ID:zP8SXu40o<> >>445
いや、「自分の砕ける音を聞きな!」とか……
まぁテメェの能力は見た所氷柱だから関係ねぇがな……んだよ

【あのアマ、また騙しやがったなと内心で毒突く】
【少女から目を合わせられるのは会話していて初めて何じゃないかと思った】
【一瞬たじろぐが、何事かと尋ねてみた】

いや、テメェの身体が氷で出来てれば通用するがな
テメェ自分で言ってたじゃねぇか、身体は普通ってな
ほら、今も泣いてるじゃねぇか。これ位で泣くな
あと、口調崩れてんぞ

【自らボロを出す少女に、あろうことか追い討ちをかけた】
【何と言うか、不器用丸出しとかそう言う問題では無い気がする】
【性格からしておかしい気がする。思い遣りと言う物が無いのか】 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 21:59:28.25 ID:0JezLOcd0<> >>439

「あ、ああ…やっぱり違いましたか。」

【ふぅ、と小さく溜息をつく。】
【違うだろうと思ってはいたが、やはりどこかで正解を期待していたようだ。】

【絶対に違うと割り切れればこんな事もないのだろうが――少年は、一般人にして小市民。】
【10:0で割り切ることはできなかった。せいぜいが9:1、いや8:2、といったところだろうか。】


【『どういう調べに乗せるかという組み合わせを考えると、多すぎるくらい。』】
【なるほど、確かにそうだと少年は思った。】

【決められた数の選択肢とは違い、詩の世界には――詩に限った事ではないが――無限とも言える選択肢が存在する。】
【その一つ一つの組み合わせによって、詩、ひいてはそれに曲を乗せて創りだす歌は、多用な変化を遂げる。】
【可能性はまさに無限大―――限りなどないのだ。少年にもそれが分かるから、男性の言っている事がなんとなく理解できた。】


『―――簡単に云えば、だ。』
『何か曲の題材となる様なお題を、欲しいんだよ。』
『題一つ提示して貰えるだけでも、その人の個性が垣間見えて面白いしね』

「お題…ですか。」
「…そうですね………」

【少年はしばし瞑目して、考える。】
【きれいな風景。人々との会話。様々な美術品。】
【どれも、魅力的なものばかりだ。だが、やはり――――】


「――――『旅』なんて、どうでしょうか?」


「重い荷物を背負って、険しい道を歩く辛さ。」
「その最中に、ふと目に入るきれいな風景の美しさ。」

「小さな村に入って、人々の優しさに触れる温かみ。」
「一月もして、後ろ髪を惹かれる思いでその村を去る悲しさ。」

「大きな町に入って、心無い人に傷つけられる苦しさ。」
「それでも優しい人はいて、仲良くなって、そこから仲間ができていく楽しさ。」


「平凡で、緩やかで、少しの刺激がある―――そんな、普通な『旅』。」


「…あれ、意外とどこにでもあるような感じになっちゃいましたね。」
「あ、あはは、すみません。僕、こういうのあんまり得意じゃなくて…」

【照れくさそうに笑う少年の瞳には、無邪気な光が宿っている。】
【――本当に、『旅』が好きなのだろう。少年の語り口からは、それが容易に読み取れる。】
<> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 22:03:15.16 ID:zP8SXu40o<> >>445
/ごめんなさい次遅れます! <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/17(月) 22:04:50.44 ID:e4dZ9xkbo<> >>420
(まだ待機してます) <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/17(月) 22:08:47.39 ID:+SqJ22pIO<> >>448



(―――――――『氣』が…)

【「防衛本能」】
【とでも言おうか。人間は得体のしれない「脅威」に対してとかく警戒する癖がある。】
【例えば、目の前に抜き身で日本刀を従えた人物が目の前にいたらどうするだろうか。】
【無意識のうちに、自分ができる身を守るための最善の行動を取るに違いない。】

【それは頭で行動するわけでもなく、女の場合は自身の「身体」が覚えていた。】

(…邪悪だな…)

(……ここまで嫌な『氣』は…)

【すなわち―――――――――そう、『練氣』。】
【いつでも『発勁』――簡単にいえばこの場合はカウンターだ。】
【それが行えるように生体エネルギーを練った。】

…ああ、すまんな…

(……)

【そして、練氣しながら―――女は財布を受け取る。】
【受け取って、……少女を見つめた。『氣』の発生源は彼女だ。間違いない。】 <> 【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 22:16:32.02 ID:eME1NC490<> >>453
「はい、どうぞ」

【見た感じでは実に人畜無害で無邪気な少女だが……】
【まあ、体もいたって普通。格闘技に手を出したりはしていない。一応護身術くらいはある程度使えるが、それも普通の域を出ない】
【見た目も中身もいたって普通。強いて言えばその知識と実の兄への憎悪だけは常軌を逸していると言えるのだが】
【しかし、なんだか女性に警戒されている気がする。そんな風に感じた少女は、】

「どうかしましたか?」

【女性に対して少し探りを入れる。何故警戒されてしまったのか、確かめる必要がある】
【もしも、自分というか自分の中に居候している悪霊の魔力が問題ならば、ちょっと悪霊を一喝する必要があるからだ】
【一喝したからと言ってこの魔力が治まるというわけでもないのだが……】

【兎にも角にも、少女は女性の解答を笑顔のまま待つ】 <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 22:17:01.48 ID:pwruUf+IO<> >>449
別に
馬鹿はともかく砕けるってのは聞いたことなかったから
でも本当っぽい 信用する
【どうやら嘘ではなさそうだ】
【しかし恐ろしい話ではある】
【ペニテンテの中にいてもし砕かれたら…】
【想像した瞬間体がプルプル震えはじめた】

ううっ……
そんな事言われても……
だって……信じてくれないし……
助けてあげたのに……意地悪する……
【もう反論する余裕もない】
【とうとう涙を隠す事なく流しはじめた】
【会話には影響しないように話すのを頑張っているが】
【会話出来なくなるのもそう遠くないだろう】 <> 【百花繚乱】<>sage<>2011/10/17(月) 22:20:25.47 ID:qgajjy0S0<> >>447
「それも、そっか……」
「……うん、名残惜しいけど、またっ……ーーーまた、会う時は倍楽しみましょうッ」

きゅっ、と、自分の掌の握り拳を強めて、名残惜しそうにしながらも其れを隠し気を遣う
少女にズイッと顔を向け、また珍しく自信満々に宣したのだ
彼女には時折しか会えない愛人が居る、何時も、自分にも
会えない寂しさを埋めるおまじないの様に、会えなかった分、また会った時に楽しむ為に
多忙極まり無い日常は明日も明後日も回りに回る、彼女も一つの歯車として
歯車が互いに組み込まれるまで、刻々と刻み回るのだ

「木っちゃんも大ちゃんもザヴィアちゃんも、今日はありがとうっ!」
「ーーー……楽しかったよっ!」

彼女も満面の笑顔の状態を努めて、名残惜しさを埋め合わす様に、最後の最後まで
背を向けずに、その顔を向けて歩み
手を振った、振りに振る手の先の人物が見えなくなるまで繰り返し
繰り返しーーー……遠くなるにつれ次第に動作は小さくなり、やがて手を止めた

「ーーーよし、明日も、頑張ろっ」

養った鋭気と出会いを、月に伸ばし掲げた手の先の明日へと向けた……ーーー意気揚々に

/乙と絡み感謝!遅レス等申し訳無かったッ <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 22:22:01.91 ID:dnmBSmWJo<> >>450

少年の言葉に静かに耳を傾けていた男の表情は、段々と嬉しげなものへと変わっていく。
相手の紡ぐ言葉のどれもに同意でき、そして何よりも共感する事が出来た。

「いやいや、そのお題を出すのは決して普遍的な物では無い、稀有な物だよ。
 旅と云う物の魅力をそこまで知っていなければ、景観などの話に移ってしまうと云うもの。
 無論、それとて十分に良い物ではあるが…――だからこそ、『旅』に目を付けた君は慧眼であると云える。

 僕自身も色々な所を旅してきたから、その魅力の全てに同調する事が出来る。いや、寧ろ恐れ入ったと云うべきかな」

少年の瞳に映る無邪気な感情を見ながら、眩しげに目を細めると
男は今し方感じた感嘆を声の調子に織り交ぜながら、相手を褒め称える様な言葉を紡いだ。
決して上辺だけの賛辞では無く、それらは心の籠った感動であったと云えよう。

「驚かされたな…、君は旅が好きなのかい?
 それだけの魅力を感じれる旅を経験できたのなら、それらは大変に大きな財産だろう。

 まあ、こんな偉そうに言うけど――僕も半ば強引に旅を始めて、それで幾らか後悔する事もあったのだけれどね」

嬉しそうに顔を綻ばせながら声を弾ませて語っていくと、最後は少しばかり苦笑じみた表情を浮かべてしまう。
特にこの街で、己の未熟さを感じた事があるのだから―――苦い記憶でもあった。

「ともかく、だ。大変に貴重な意見を貰えたよ、正直言って盲点だった」

背もたれに上体を押し付けながら、満足気な表情の男の目の前にちょうど注文のプリンパフェが運ばれてきた。
相手の前にも、恐らく注文通りの品が運ばれてくるだろう。
男は体を起こしてスプーンを取ると

「強引に同席させて貰ったし、いい話も出来た。もし良ければ、勘定は僕に持たせてくれないかな?」 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/17(月) 22:29:23.34 ID:+SqJ22pIO<> >>454

…ふむ、正体を現さんか。まあ、仕方なかろう。

【相手の笑顔は可愛らしいもので、なるほど無邪気な様子だ。】
【くわえて身体つきもいたって普通。高密度の魔翌力――――】
【女曰く『氣』を有している様に見えない。しかし、こうも言えた。】

【強い魔翌力の使い手は、それを外見で悟られない。】

【女が旅をしてきて、というよりこの国でついさっき学んだことだ。】
【外見と強さは一致しない。女の子が屈強な軍人に勝つ世界である。】

【ゆえに、というべきか――――――――女の判断、それの結果であった。】









【――――――右掌打を少女の頭に放とうとする。】
【これがもし『勁』を併用していたら、直撃すれば地面に穴を開けるほどの威力をほこるのだが、】
【初対面でそんな[ピーーー]ような真似はしない。流石にそこまで極悪人ではなかった。】

【無氣の状態での攻撃―――――――当たったら痛い程度である。】


(さて…化けの皮は剥がれるか…) <> 【万世統治】〜Queen of the world〜<>sage saga<>2011/10/17(月) 22:30:52.67 ID:e09as5who<> >>456
――っ、そう、ですわねアヤメ!
又何時か、貴女と出会えるその時を待っておりますわ!
その時は私がとっても美味しいらぁめんをご馳走しますのっ!

【別れるならば、約束でも交わしてみようではないか】
【何時か、こんな他愛のない約束も、私と貴女を又繋ぐと信じて】
【この世界の歯車に、一つの手を加えてみたりしたのであった】

ええっ、アヤメ。
わたくしも、とっても楽しかったですわ!

【そして、ぶんぶんぶんぶん、と満面の笑みを浮かべて貴女を見送って】
【貴女の姿が見えなくなると、月の登るきれいな空を見上げて、呟いた】


――――今の私は、幸せですわね。出来れば今の幸せが――、何時までも続けばいいのですが。

‥‥ふふっ、時よ止まれ=\―――なんて、ね♪。

さあ、今日はハンモックで寝たい日ですわ、木っちゃんお願いしますの。

【つたのハンモックに寝袋を持込、彼女は外の自由を謳歌するのであった】
【きっと、今日見る夢は――――とても、しあわせ‥‥。】

/*乙でしたたたー!*/ <> 【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 22:41:41.15 ID:eME1NC490<> >>458
「へ?正体?」

【なにか嫌な予感がする。物凄く不吉な予感が少女の中を駆けずり回る。少女の本能が全力で警鐘を鳴らしている】
【ちょっとヤバくね?みたいな、そんな感じに】

【そして、少女は殴られていた。頭をべしっと。ガードする暇もなく】
【財布拾ってあげてこれでは、なんだかやるせなくなる。見かけ倒しほど双方にとって損なこともないだろう】
【少女は魔力が凄いだけの普通の少女。問題なのは少女の中に居候している悪霊―――正しくは思念体―――の方である】

「いたた……な、なにするんですかっ!?」

【少しふらつきながら、なんとか体制を建て直し女性を涙目で見つめながら言う】
【殴られたにもかかわらず憤慨していないのはやはり少女の器の問題か、それともちょっと予想できていたからか】 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 22:44:29.23 ID:0JezLOcd0<> >>457

「あ、あはは…そんなに褒められると、その、くすぐったいというか。」
「はい、実は僕、今は『学園』の生徒なんですけど…それ以前は旅人をやっていて。」

【ぽりぽりと頬を掻いて、また照れくさそうに笑う。】
【褒められて悪い気がする人間は、そうは居ないだろう。例に漏れず、なんだかんだ言って少年も嬉しかったのだ。】


『まあ、こんな偉そうに言うけど――僕も半ば強引に旅を始めて、それで幾らか後悔する事もあったのだけれどね』

「…はい、僕も何度か後悔したことがあります。」
「うっかり獣道に入っちゃって狼に囲まれて、なんでこんな道を通っちゃったんだろうと思ったり、とか。」
「ひどい時は悪徳商人に騙されて、身ぐるみ剥がされかけた時もありました。でも――――」


「――――それも含めて、『旅』なんじゃないかな、と。」
「僕は、そう思っています―――」

【ルビーのような瞳が細められて、中性的なボーイソプラノが弾んで。】
【本当に楽しそうに、笑顔が咲いた。】


『ともかく、だ。大変に貴重な意見を貰えたよ、正直言って盲点だった』

『強引に同席させて貰ったし、いい話も出来た。もし良ければ、勘定は僕に持たせてくれないかな?』


「ええっ―――いいんですか!?」
「その、僕は好きに話しただけですし、そこまでしてもらうわけには―――」

【テーブルに、少年が注文した分のケーキと紅茶が運ばれてくる。】
【それほど高くもないが、奢ってもらうほどの働きをしたとは思えない。】
【スプーンを取る事も忘れて固辞しようとする様子は、一般的――というかなんというか。】 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 22:45:19.14 ID:0JezLOcd0<> >>457

「あ、あはは…そんなに褒められると、その、くすぐったいというか。」
「はい、実は僕、今は『学園』の生徒なんですけど…それ以前は旅人をやっていて。」

【ぽりぽりと頬を掻いて、また照れくさそうに笑う。】
【褒められて悪い気がする人間は、そうは居ないだろう。例に漏れず、なんだかんだ言って少年も嬉しかったのだ。】


『まあ、こんな偉そうに言うけど――僕も半ば強引に旅を始めて、それで幾らか後悔する事もあったのだけれどね』

「…はい、僕も何度か後悔したことがあります。」
「うっかり獣道に入っちゃって狼に囲まれて、なんでこんな道を通っちゃったんだろうと思ったり、とか。」
「ひどい時は悪徳商人に騙されて、身ぐるみ剥がされかけた時もありました。でも――――」


「――――それも含めて、『旅』なんじゃないかな、と。」
「僕は、そう思っています―――」

【ルビーのような瞳が細められて、中性的なボーイソプラノが弾んで。】
【本当に楽しそうに、笑顔が咲いた。】


『ともかく、だ。大変に貴重な意見を貰えたよ、正直言って盲点だった』

『強引に同席させて貰ったし、いい話も出来た。もし良ければ、勘定は僕に持たせてくれないかな?』


「ええっ―――いいんですか!?」
「その、僕は好きに話しただけですし、そこまでしてもらうわけには―――」

【テーブルに、少年が注文した分のケーキと紅茶が運ばれてくる。】
【それほど高くもないが、奢ってもらうほどの働きをしたとは思えない。】
【スプーンを取る事も忘れて固辞しようとする様子は、一般的――というかなんというか。】 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<><>2011/10/17(月) 22:59:10.84 ID:zP8SXu40o<> >>455
まぁ、そうだな。テメェも人事じゃねぇだろうな
あの中にいる時に砕かれたら……おい、なんで震えてんだよ

【そろそろこの少年の手に負えない部分まで来たかもしれない】
【信用されたのは良いが、震えると言うのは分からない】
【風邪でも引いたのだろうか。そりゃああんな氷柱の中に入ってたら……】

えっ、あ、えっ、ク、ソ、どうすんだ、これ……

【周りの人間の視線が痛い。警察でも来られたら困り者だ】
【少女誘拐の容疑とか、氷柱の件で色々と面倒臭い事になる】
【自分のプライドと社会的な地位を天秤に架ければ、そりゃあ】

………分かった!!俺が謝るから泣き止めクソガk……妖精さんよぉ!!

【こうなるに決まっている】 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 22:59:43.25 ID:zP8SXu40o<> >>455
/遅れましたぁ!!!ごめんなさい! <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/17(月) 23:00:08.79 ID:+SqJ22pIO<> >>460

……

【???】
【あれっ、と。女はキョトンとしたように首を傾げた。】
【どうもおかしい。普通なら、身の危険を感じたらすなわち本性を現しそうなものであるのだが、】
【しかし目の前の少女は目の前の少女であった。】
【魔の力を顕現させるわけもなく、なるほど少女らしく涙を浮かべ、少女らしく抗議していた。】

…ええと…

……ちょっと待った、君一体「何」だ。

…おかしい。ああ、おかしいぞ。おかしいし不可解。

君の『氣』と君自身が合ってない。
まるで君の中にもう一人別の何かがいるみたいだ。

【そして、いささか困惑したように。もっとも、無理もないかもしれない。】
【女としても初めて――――――生まれて始めての経験である。】
【ゆえに、「誰」ではなく「何」と聞いているのだ。】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 23:03:12.00 ID:Mq43zQfGo<> >>434
【とある者は言った。『吸血鬼に接近戦を挑むのは自殺行為である』、と。つまるところ、全く持ってその通りであった】
【遠距離から銃撃されたり、弱点である部分を突かれたり、空から爆撃でもされなない限りは"鬼"の冠の力を遺憾無く発揮する】

【吸収できたのが血液ではなく、魔翌力の込められたインクであることを少し残念に思いながらも、吸血鬼は確かにごわっと全身を蠢かせた】
【確実にまた一つ強大となった。闇は深く沈み、深遠なる幻想はその第何歩目かを先へと踏み出す。牙は、ガチリと凶音を響かせる】
【ギチチ……"爪"はそんな気食の悪い音を鳴らす。それは蟲共を彷彿とさせるような、生理的悪寒を感じさせる不快な音色】

「これを使うのも久しいなぁ!懐かしくて懐古に浸ってしまいそうなくらいだよ!」
「前に使ったのは確か、そう、GD団の魔術師が来た時以来か――嗚呼、懐かしやっ!!」

【さらりとトンデモない台詞を零しつつ、その語調は数分前と打って変わってかなり興奮したものとなっていた。今にも身震いしそうな程に】
【少女が必至に状況を把握しようとしているというのに、一方で吸血鬼は大分余裕を見せている。吸血鬼としての、余裕とでもいおうか】
【その興奮は、昂りは一種の狂気と表現できない事も無い。しかし、人間の常識でソレを狂っていると定めてよいのか定かではないだろう】


【――直後、沢山の音を飛び交わせながら羽ばたき、視界を塞ぎ、一斉に襲い掛かってくる人造の鳥たち】


【自分の世界に入っていた吸血鬼は勝手に意表を突かれた形となり、堪らず左足を一歩だけ後ろへと引き下げてしまう。ペースを、失いかける】
【しかし、しかしだ。足りない。圧倒的に足りない――火力が、速度が、防御力が。この怪物を止めるには生死を賭けた戦いでなければ止められない】
【だが、当然初対面でしかない少女には命を賭けるような執念も心情も存在するわけがなく、吸血鬼はそれを嫌々ながらもこの行動によって感じつつ】

「これは愉快。サーカスでもしようというのかな―――つッ!」

【―――小規模な爆発。それが連鎖し、人外の体を少しずつではあるが削り、齧り、抉り、傷付けていく。吸血鬼は一瞬だけ行動の機会を失う】
【成程、あの暗黒色の竜も彼女の作品か。と、胸の中で合点を付けながら"爪"を振ってみるも、この多量の数の中では些か効果が薄い】
【状況的に考えてこの状況を打破すると言うのは不可能に思えた。嗚呼、まさか、こんな小細工一つで動きを封殺されてしまうとは―――】


【―――ジャキンッ―――三対の"爪"は頭部や胴を護るようにお互いに噛み合わさり、一種の防護壁と成る。応用性の高い"爪"だこと、だ】
【顔に近づいてくる鳥を完全にシャットアウトし、視界を僅かながらでも確保しつつ、爆発による怯みを最小限に食い止める『防御用』の形態といえた】
【この鳥の群れにも数の限界がある。それも、超大量と言うには遠く及ばない、この部屋に収まり切る程度の軍勢。この防御を崩すには足りない】
【とはいえ、この状態で走るのは流石の吸血鬼でも困難――だから、吸血鬼は一歩ずつ着実に前へと歩みを踏んでいく。一歩、一歩、牛の様な死神の歩み】


【視界確保用の"爪"同士の僅かな隙間からは、三日月のように鋭く鋭利に歪んだ口元が垣間見える。まだ、吸血鬼は倒れていない】



/こちらこそ遅れて申し訳ないです……あと、何か自分でも無茶し過ぎな気もするので
/『これは強過ぎっ!』って思われたら、遠慮なくビシバシ指摘してくださいな! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 23:04:21.89 ID:Mq43zQfGo<> >>434
【とある者は言った。『吸血鬼に接近戦を挑むのは自殺行為である』、と。つまるところ、全く持ってその通りであった】
【遠距離から銃撃されたり、弱点である部分を突かれたり、空から爆撃でもされなない限りは"鬼"の冠の力を遺憾無く発揮する】

【吸収できたのが血液ではなく、魔翌力の込められたインクであることを少し残念に思いながらも、吸血鬼は確かにごわっと全身を蠢かせた】
【確実にまた一つ強大となった。闇は深く沈み、深遠なる幻想はその第何歩目かを先へと踏み出す。牙は、ガチリと凶音を響かせる】
【ギチチ……"爪"はそんな気食の悪い音を鳴らす。それは蟲共を彷彿とさせるような、生理的悪寒を感じさせる不快な音色】

「これを使うのも久しいなぁ!懐かしくて懐古に浸ってしまいそうなくらいだよ!」
「前に使ったのは確か、そう、GD団の魔術師が来た時以来か――嗚呼、懐かしやっ!!」

【さらりとトンデモない台詞を零しつつ、その語調は数分前と打って変わってかなり興奮したものとなっていた。今にも身震いしそうな程に】
【少女が必至に状況を把握しようとしているというのに、一方で吸血鬼は大分余裕を見せている。吸血鬼としての、余裕とでもいおうか】
【その興奮は、昂りは一種の狂気と表現できない事も無い。しかし、人間の常識でソレを狂っていると定めてよいのか定かではないだろう】


【――直後、沢山の音を飛び交わせながら羽ばたき、視界を塞ぎ、一斉に襲い掛かってくる人造の鳥たち】


【自分の世界に入っていた吸血鬼は勝手に意表を突かれた形となり、堪らず左足を一歩だけ後ろへと引き下げてしまう。ペースを、失いかける】
【しかし、しかしだ。足りない。圧倒的に足りない――火力が、速度が、防御力が。この怪物を止めるには生死を賭けた戦いでなければ止められない】
【だが、当然初対面でしかない少女には命を賭けるような執念も心情も存在するわけがなく、吸血鬼はそれを嫌々ながらもこの行動によって感じつつ】

「これは愉快。サーカスでもしようというのかな―――つッ!」

【―――小規模な爆発。それが連鎖し、人外の体を少しずつではあるが削り、齧り、抉り、傷付けていく。吸血鬼は一瞬だけ行動の機会を失う】
【成程、あの暗黒色の竜も彼女の作品か。と、胸の中で合点を付けながら"爪"を振ってみるも、この多量の数の中では些か効果が薄い】
【状況的に考えてこの状況を打破すると言うのは不可能に思えた。嗚呼、まさか、こんな小細工一つで動きを封殺されてしまうとは―――】


【―――ジャキンッ―――三対の"爪"は頭部や胴を護るようにお互いに噛み合わさり、一種の防護壁と成る。応用性の高い"爪"だこと、だ】
【顔に近づいてくる鳥を完全にシャットアウトし、視界を僅かながらでも確保しつつ、爆発による怯みを最小限に食い止める『防御用』の形態といえた】
【この鳥の群れにも数の限界がある。それも、超大量と言うには遠く及ばない、この部屋に収まり切る程度の軍勢。この防御を崩すには足りない】
【とはいえ、この状態で走るのは流石の吸血鬼でも困難――だから、吸血鬼は一歩ずつ着実に前へと歩みを踏んでいく。一歩、一歩、牛の様な死神の歩み】


【視界確保用の"爪"同士の僅かな隙間からは、三日月のように鋭く鋭利に歪んだ口元が垣間見える。まだ、吸血鬼は倒れていない】



/こちらこそ遅れて申し訳ないです……あと、何か自分でも無茶し過ぎな気もするので
/『これは強過ぎっ!』って思われたら、遠慮なくビシバシ指摘してくださいな! <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 23:05:10.23 ID:dnmBSmWJo<> >>461

「へえ…、『学園』か。前に『アカデミー』に案内されたことは有るけど、そちらは知らなかったな。
 一度は腰を下ろそうかと思ったけど、やはり旅に戻ってしまったよ」

照れくさそうな少年の様子を見ながら、男はふと嘗ての事を思い出していた。
目の前の相手は、果たしてそのまま学園に残るのであろうか、それとも再び旅人に戻るのであろうか
他人事とは言え、少しばかりの好奇を視線に入り混じらせながら考えてみる。

「うん、その通りだ。険しさあってこそ、楽しさあってこそ――それが『旅』と呼べる物だ。
 どちらも欠かす事の出来ない物と云えるね」

本当に楽しそうな相手の笑顔を見ると、思わず男の方も嬉しくなってしまって
目を細めて見せながら、愉快気に笑みを浮かべてしまうのであった。
旅の良さを語り合う事など滅多に無いし、格別な楽しさを感じてもいたのだろう。

「構わないよ。ああ、ただ一つだけ…――」

自分の申し出を固辞しようとする少年を見ながら、男は優しく言葉を掛けながらも
悪戯っぽい笑みを浮かべながら、言葉を付け加えた。

「君から貰ったお題で作った詩歌を、今度聞いて貰う。感想文――ってのは冗談だけど、簡単な感想も欲しいかな」

それだけを言うとスプーンでパフェの中のプリンを掬い、口に運んだ。
その表情はひどく満足気で、この男のプリン好きと言う内面を如実に現していたと云える。

「――…うん、かなり美味しい。なるほど、お勧めされただけの事はある」

感嘆の雑じった声を上げながら、男はどんどんと食べ進めていった。 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 23:06:54.16 ID:Mq43zQfGo<> /あ、連投ソーリーです…… <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 23:10:12.99 ID:pwruUf+IO<> >>463
グスッ…信じて…くれる…?
【震えは既に止まっている】
【この涙とは全く関係ないのだから】
【しかし涙は止まらず服でずっと拭い続ける状態】

この場限りとかじゃなくて…
本当に…ウック…信じてくれる…
【拭うのを止めて涙を流す目】
【そこには追い詰められた小動物のような】
【絶望の色が宿っていた】
【いわゆる魚の目 死んでいる目である】 <> 【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 23:12:46.19 ID:eME1NC490<> >>465
「殴っておいて『何?』と言われましても…」

【実際、かなり失礼である】
【出来れば殴ってくる前に聞いてほしかった。そう思う少女なのであった】

「あ、分かる人なんですか。そうです。確かに私の中には悪霊が住んでいます」

『悪霊ではないと何度も言っていますよね神無月さん』

【少女が女性に対して話したそのすぐあと、少女の口から男の低い声が聞こえた】
【この声の主こそがこの凄まじいほどの魔力の根源。古代の魔術師、グロリアスだ。魔術師ならば一度は聞いたことがあるであろう名前らしい】
【本人が勝手にそう言っているだけだから何とも言えないのだ。確かに実力は本物だが、その実力も彼の髪の毛が無ければ発揮できない】
【つまり神レベルの魔力は確かに本物なのだが、その膨大な魔力を使えないという壮大な見かけ倒し状態なのだ】
【髪の毛さえあれば無敵なのだけれども】

『こんにちは。綺麗なお嬢さん。ご機嫌麗しゅう』

「なに媚び売ろうとしてるんですか……」

【何故だかわからないが、目の前の女性に媚を売ろうとしている男だった。まったくもって理由不明】 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 23:22:41.56 ID:zP8SXu40o<> >>470

クソ、何だこの状況……知り合いに見られたら死にたくなるじゃ済まねぇよ……
俺が何したってんだ……人殺しの罰か、今更何だよ馬鹿野郎……

【何故、自分はこんな状況に陥ってしまったのか】
【確か、刀を引ったくられた。そこから、助けて貰って、紆余曲折あって……】
【何故だ。何も悪い事はしてない筈だ。確かにあれは言い過ぎたかもしれないが……】
【少年もまた、別の意味で追い詰められていた。追い詰めた小動物に、追い詰められていた】

分かった!!信じてやるから!!妖精も天使も神もなんでも許してやるから!
だからもう許してくれ!お願いだから!

【切羽詰まっていた。ただでさえ人が見ていると言うのに】
【年端も行かぬ少女を泣かすと言うのは……なんとも仕事に響きそうだ】
【それにプライドだってズタズタだ】
【これ以上ズタズタにズタズタを重ねたくはない】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/17(月) 23:25:03.77 ID:+SqJ22pIO<> >>471

そっちこそ。…膨大な『氣』を剥き出しにしておいて何を言うか。

【とはいえ、確かに女が悪いといえば悪い。】
【しかし、素直に謝れない彼女であった。妙なところで子供である。】

【同様に、そう、魔の力――――――強いそれはこの瞬間も肌で感じていた。】
【だからであろうか。女もまた練氣をやめない。】
【おそらく目の前の女の子はこちらに牙を立てつけるような人物ではないと思うのだが、】
【それでもやめられなかったのだ。練氣が半分癖のようになっていることもある。】

む…!姿を現したか…!!

って…あらら…?…えらく穏やかだ。

【そして、聞こえて来る声はおおよそ少女のそれとはかけ離れたものであった。】
【なるほどこの人が氣の正体であるらしい。】
【どことなく荘厳であり、そう、全てを統治するかのような高位な「声」だ。】

うるさい。…こんな可愛い女の子の中に住もうなんて随分と酷いじゃないか。ええ?

さっさと出ていけ……と言いたいとこだが…

【どうもペースを向こうに取られる。これで後から現れた彼が物凄く極悪人であったりしたらまだ良かったのだが、】
【女の予想に反して彼はなかなか紳士的であった。】

…どうも、君達仲良さそうだな…? <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/17(月) 23:26:22.37 ID:+SqJ22pIO<> >>471
//すいません!風呂落ちします! <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/10/17(月) 23:31:00.31 ID:zP8SXu40o<> >>472
/なんでも許してやるから→なんでも信じてやるから、です 恥ずかし! <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 23:31:39.89 ID:pwruUf+IO<> >>472
…分かった
じゃあ…泣くのやめる…グスッ
【目を最後に擦る】
【すると涙は出なくなっていた 以前涙目ではあるが】

でも許すってどういうこと?
私…何を許せばいいか分からない
【確かに妖精ではないと言われたが】
【それは認めさせるであって 謝らせるではない】
【何を許せばいいのか 少女はまた男の目を見つめて尋ねる】 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 23:33:27.13 ID:0JezLOcd0<> >>468

『へえ…、『学園』か。前に『アカデミー』に案内されたことは有るけど、そちらは知らなかったな。』

『一度は腰を下ろそうかと思ったけど、やはり旅に戻ってしまったよ』


「あ、そうなんですか?」
「とても大きな教育機関で、小中高とエスカレータ式になっているんです。ちなみに僕は中等部ですね。」

「僕は…そうですね、卒業までは『学園』に居るつもりです。」
「卒業してからまた、旅に出ようと思ってます。少し長い滞在…といえば、その通りかもしれないです。」

【男性の好奇の視線に、気付いたのか気付いていないか。】
【恐らく気付いていないのだろうが、話の流れとして今後の身の振り方を語った。】


【男性の申し出を固辞しようとする少年に、構わないと男性は言う。】
【それでも渋る少年に、男性は悪戯っぽい笑みを浮かべて、こう言った。】

『君から貰ったお題で作った詩歌を、今度聞いて貰う。感想文――ってのは冗談だけど、簡単な感想も欲しいかな』

「えっ…それでいいんですか?」
「それでいいなら…あ、でも、あんまり上手いことは言えませんよ?それになんだか照れくさいな…」
「――――でも、うん。」

「なんだか偉そうですけど、楽しみにさせてもらいます。」
「旅先で吟遊詩人の歌に耳を傾ける―――――それも、『旅』の醍醐味ですからね。」

【照れくさそうにそう言うと、紅茶で喉を潤し、ケーキを口に運ぶ。】
【―――うん、おいしい。】


【しばらくして、紅茶とケーキを食べ終わり。】
【満足した少年は、ふと店内に掛けられた時計に目をやった。】

「っと―――もうこんな時間!?」
「し、しまった、そろそろ帰らないと―――」

【慌しくそう言うと、横に置いてあったカバンを手に取り、肩に提げる。】
【席を立って、通路側に出る。そこで一つ、男性に頭を下げた。】


「そろそろ帰らないといけないので、僕はこれで失礼します!」
「ご馳走様でした―――詩歌、楽しみにしてます!」

【最後にもう一つペコリと頭を下げ、急ぎ足で出口に向かう。】
【そのまま扉を開け、少年は喫茶店を後にした。】
【扉に吊り下げられたベルが、カランカランと鳴っていた。】

/絡み乙&感謝でしたー!楽しかったです!




<> 【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki<>sage saga<>2011/10/17(月) 23:39:23.59 ID:eME1NC490<> >>473
「『氣』?」

『魔力の事じゃないですか?』

「ああ」

【まあ、突き詰めれば魔力も生体エネルギー。同じようなものなのだろう】
【氣と魔力。氣は体に付加して使い、魔力はそれを消費して魔術を使う。うん。似たようなもんだ】

『私は特段誰かに危害を及ぼそうとは思っておりませんよ』

「及ぼせないのでしょう?悪霊さん」

『あら本当のコト言っちゃいますか』

【そう。これだけの魔力を持っていようが髪の毛が無ければ魔術を展開できない。髪の毛さえあれば…】
【髪の毛さえあれば文字通りなんでもやりたい放題。そらからお金を降らしたり、かめはめ波を撃ったり】

『ふふふ。可愛いですって神無月さん』

「こちらにふらないでください」

『ふふふ。手厳しいですね…。しかし正直に言えば私は神無月さんのなかに居候できて幸福です』

【どうしたら死んでくれるのかなー、そう考える少女なのであった】

「仲良く見えますか…?」

『ええ、最高に仲良しです。寝る時も一緒ですよ』

【離れられないだけだろうが、と声を大にして言いたい少女だった】

>>474
/了解です! <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 23:46:33.69 ID:zP8SXu40o<> >>476
完全にペースを飲まれたな……クソ、本当になんでなんだよ
ああ、そうしてくれ。そうしてくれるだけでいい

【何とか泣き止んでくれた。まだその目尻には涙が溜まっているが】
【精神へのダメージは深刻だが、それでもなんとか抑えられた】
【喜ばしい事だ。後はもう泣かせない様に細心の注意を払おう】

……そうだな。じゃあ、氷柱を片付けて家に帰れ
それだけでいい。それ以上は望まん

【目を見詰められながら、さっきより人なつこくなったなと思いつつ言った】
【とにかくこの場が収められれば少年にとっては万々歳なのだ】
【言い方がぶっきらぼうなのはご愛嬌だ】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 23:46:58.93 ID:Mq43zQfGo<> /あー、【描映爆筆】さんがいらっしゃいましたら、少し連絡事項が
/ちょっとばかし体調を崩してしまいまして、もう寝ないと辛いので今日はもう落ちます……申し訳ないです
/明日は多分、こちらも8時位からロールできると思いますので、その時間帯ごろに……
/もしあれでしたら、凍結ではなく、キンクリとかでもOKですのでっ…… <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/17(月) 23:52:10.33 ID:pwruUf+IO<> >>479
…? 泣くのをやめるだけでいいの?
よく分からないけど
それでいいなら
【泣き止むのが男に何のメリットがあるかは分からない】
【しかしそれだけでいいならそれにこしたことはないだろう】

片付ける…
私の能力は"操る"じゃなくて…"生やす"…
つまりそういうこと
【ずっと妖精であるか否かの喧嘩をしていてすっかりペニテンテの事は忘れていた】
【もちろんここが街中だという事も】
【言われて初めてとんでもない事をしたと気づいたらしい】
【冷や汗をかくわ 男から目を逸らして話すわ】
【少女は本日二回目 精神的に追い詰められた】 <> 【吟遊世界】@wiki<>sage<>2011/10/17(月) 23:53:31.39 ID:dnmBSmWJo<> >>477

「へぇ…、なるほど。僕は教育機関に身を置いた期間が短いからね、良く解らなかったりするけど。
 でも、そう言った節目と共に旅立つと云うのは格別だろうね」

身の振り方を語る少年を、優しげな眼差しで見守りながら
旅の良さを知る仲間として、単純に年長の者として、その目標を応援してやりたいと感じていた。

「はは、そう言って貰えるのは光栄の至りだよ。僕が目標とする人に対し、そう言った感想を抱いたのが切っ掛けだしね」

嬉しそうに笑みを零しながら、心底楽しそうな調子で語る。
目標とする人物は、正確に生きた人物であるかは定かで無い――物語の存在であったりするが
しかし色々な所で詩歌を語り継ぐ、その姿に感銘を受けた事に間違いは無い。

慌ただしく帰宅の用意を始めた少年を見ながら少し驚くが
男もまた時計に目をやれば、納得する事が出来た。

「ああ、楽しみにしていてくれ。じゃあね」

去って行く少年に対して小さく手を上げて見送ると、ベルの音を聞きながら満足そうに笑みを浮かべた。
視線を戻してコーヒーカップを手に取ると、僅かであった残りを飲み干し
コーヒー豆の苦みを味わいながら、少しだけ思考の海へと意識を潜り込ませる。

「――…うん、出だしはこうかな」

静かに目を閉じると、机の横に置いていた弦楽器に腕を伸ばし
店内に極端に響くことの無いよう注意を払いながら、弦を幾つか弾き始めた。
それは―――旅の始まりを予感させる、静かな音色を紡いでいた。


/絡みあり乙でしたっ!こちらも楽しかったです! <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/18(火) 00:03:48.79 ID:ogZLrVvL0<> >>466>>467

「ホント気持ち悪いですねぇ、この化け物がっ……」

【今にも吐きそうな顔で、憎々しげに汚い言葉を投げ捨てる。まるで性質の悪い、三流のホラー映画を無理やり見せられている気分】
【『じぃーでぃーだん』がどこの誰だかはご存じないが、どうせこの悪魔によって遠い昔に滅ぼされて哀れな人々の事なんだろう】
【そしてこのままいけば自分もそれらと同じ運命を辿るのは自明の理。そうはいくもんか、この変態を楽しませるために死ぬなんてまっぴら御免だ】

【高い攻撃性だけでなく堅い防御能力も併せ持つ吸血鬼。この程度の火力では足りない、あそこまでがっちり固められては貫けない】
【攻撃一辺倒な自分のコレとは比べるべくもない程の順応性の高さ。このままではジリ貧だ。どうする、どうすれば――――】
【必死に知恵を振り絞っている間にも、一歩一歩近づいてくる死神の足音。あしおと……足? よし、それだっ】

【素早くページを捲って、新たに2枚の紙を破り床に放る。先程とは違って行動を相手に気付かれないよう、壁伝いに移動しながらの最小限の動き】
【そこからずるり、と滑るようにして姿を現したのは2匹のアナコンダ。ぬめぬめとしたうろこが不気味に輝く。その体長は4、5メートルはあるだろう】


(…よし、いけっ)


【胸の内でコッソリと命令。青年が鳥たちに気を取られて上方に視線を向けている間に、2匹のヘビは長い体をくねらせて音も無く足元に這い寄っていく】
【青年がゆっくりではあるが歩けるという事は、現在はそこが一番守りが薄いのだろう。ならば床を這いずり登って、重ねられた巨大な爪の隙間、その下部から内への侵入を試みる】
【もし侵入に成功したなら、すかさずぐるぐると身体を動かし強い力で両足を巻きつけ締め上げるだろう。さらにそこから、密着状態つまり零距離での同時起爆】
【その火力はまあまあ上位。ある程度の大きさがあるので、人体で一番太い足の筋肉の束を軽く吹き飛ばし、骨を大胆に焼くくらいの威力は十分あるだろう】

【視界の次は機動力を奪え。追跡の速度を落としておけば自分の逃亡確率はぐんと跳ね上がる。またあの翼を出されるとかなりまずいが、外に出てしまえばそれも何とかなる筈】
【とにかく外へ、一刻も早くこの部屋から脱出を。焦燥に駆られた少女の脳内はそれ一色に染め上げられている】
【青年の動きに注意しながらも、全速力で部屋の扉を目指す少女。果たしてこの第一の牢獄から脱出なるか】



/はいっ了解しました
/自分もかなり無茶するかもなので、その時は指摘をお願いします! <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/18(火) 00:04:53.81 ID:AOkeMjyZo<> >>481
あぁ、それだけでいい。それだけで俺は救われる

【もう既に泣き止んだのだから良いのだが、釘を刺す様に言った】
【酷く安い救われ方である。宗教には嵌まる心配は無さそうだ】

あぁ、そうか……そこで冷や汗かくか……
なら、後片付けは俺がやるから早く帰れ
早く帰ってくれないと俺がI.O.Jの怖いお兄さんに怒られちまう

【察した。言葉で聞く前に、その態度で知ってしまった】
【そろそろ怖いお兄さん達が来ても良い頃だろう。そうなれば勿論事情聴取が始まる】
【そこ+の時にこの少女が居たら……考えただけで冷や汗物だ】
【今この少年も、追い詰められているのだ。選択を誤れば自分の店に影響が出る】
【嗚呼、何故あんなメルヘンな口論でこんな事になってしまったのか】
【思わず泣きたくなった】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/18(火) 00:08:28.16 ID:HndzTTAIO<> >>478

…まあ似たようなもんだ。

【魔術師の「魔翌力」が、すなわち彼女の『氣』であった。】
【厳密な違いは存在しないが、強いて言うなら「氣」は皆が持っている、という点であろうか。】

んー…?

どうもよく分からんな…まあ、互いに害がないならよかろう。

【理解しかねているらしく、腕組みして女は訝しげ。】
【しかし、一応は納得して頷くのであった。】


//お待たせしましたー! <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/18(火) 00:10:35.41 ID:10ap//eIO<> >>484
あ、ありがとうございます!
これで逃亡者の件は貸し借り無しという事で!
それひゃあ私はこの辺で!
【最後に声が裏返ってしまった】
【よほど慌てていたのだろうか】
【後片付けを引き受けてくれると聞いた時の笑顔はそれはもう太陽の様な笑顔で】
【その笑顔を崩さずに軽くお辞儀をするとその場をダッシュで離れた】

…後先考えずに生やすのは
やはり冷静ではない…か
【そんな事を呟きながら】
【少女は街中を駆け巡りどこかへと去って行った】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/18(火) 00:11:53.18 ID:ogZLrVvL0<> >>480
/凍結了解、では20時にまたロールでお会いしましょう
/oh、それは大変ですね……最近冷えるので体にはお互い気を付けましょう
/キンクリ? いえいえそうはさせません長引くのは大歓迎ですから
/では一旦乙でしたー! <> 【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 00:15:01.43 ID:X8BxE9Wo0<> >>485
「そうなんですか」

【そうなのだとか】

「いや、害はあるんですよ……」

【少女は少し俯き続ける】

「主に着替えの時と風呂の時に……」

『その時はちゃんと寝てるって何回も言ってますよね?』

「だって見えないから…」

【本当に寝ているのか証拠がなかった】
【いびきも聞こえてこないし、姿も見えないし。ただ黙っているだけという可能性も十分にあるのだ】
【あとは、たくさん人が居る時にいきなり話し始めるのもやめて欲しかった。少女の体で男の声を出すと】
【有体に言えば凄く目立つのだ。そして気味悪がられる】

/おかえりなさい! <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/18(火) 00:24:00.03 ID:HndzTTAIO<> >>488

そうなんです。

…ほほう?…害…?

【俯く彼女に女は興味を持った。普通なら、】
【あまり戦闘と八極拳以外には好奇心を示さないのだが、】
【今回は少々、いや、かなり勝手が違う。】
【珍しいパターンで同棲(この場合厳密には意味は異なるが敢えて使用する)している人間から話を聞けることなどそうそう無い。】

oh……なるほど確かに

【なるほど確かに。】
【自分も女なので相手の心持ちは痛いほどわかる…ような気がした。】
【裸体を第三者に、しかも「中から」見られるのはあまりいいものではない。】

…そんならあれだ。目隠ししろ目隠し。

……ええと、どこかにアイマスク売ってないかな…

【ふと考えて、そして彼女は辺りを見回す。】 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/18(火) 00:27:01.51 ID:AOkeMjyZo<> >>486

「あぁ、じゃあな。気を付けて帰れよ
……はぁ、何かもうどうでも良くなったな」

【何か色々腑に落ちない事はあったのだが、最後に見せた大陽と見紛う笑顔を見て】
【なんだか色々とどうでも良くなってしまった。はぁ、とまた溜め息をついてみる】
【あとはさっさと後片付けだ。演算補助装置を起動し、六枚翼を展開】

「さてと、後片付けだ。それにしてもデケェ氷柱だな
そんじゃ、消え失せろよんっと」

【大きく翼を広げ、包み込むように氷柱を羽で融解させると】
【そこには氷柱の欠片すら無く、緑色の液体が残るのみだった】
【エンジン音が聞こえた。チャラチャラとした私腹の様な警官が、現われる】

「警察だ。少し事情聴取をさせてもらいたいのだが」

「はいはい、分かってますよっと……」

【無事に帰れるかな、そんな事を思いつつ、二時間にも及ぶ質問責めが開始された】

/絡みあり乙っした!まさか泣かせる事になるとはおもいませんでした、はい <> 【懺悔する白い聖者】-Beispiellose Klinge- @wiki<>sage<>2011/10/18(火) 00:30:23.62 ID:10ap//eIO<> >>490
/こちらこそ絡みありがとうございました!
/見た目に変わらぬ精神年齢なので
/あそこまで言われると泣きます むしろ頑張って泣かったほうです <> 【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 00:31:39.77 ID:X8BxE9Wo0<> >>489
『害と言うほどでは…』

「あります」

【一瞬自分を正当化しようとした悪霊に対してピシャリと切り捨てる少女】
【女性の身としてそれは死活問題。というか誰でも第三者に裸体を見られるのは普通に嫌なものである】
【しかもこの悪霊、なんというか少し小さな女の子に特に興味を示すようで…】
【最近少女はロリコン幽霊なのではないかと疑っている。そうなると問題は自分の年齢は悪霊の定めたロリの範囲に】
【入ってしまうのかどうかというところだ】

「わかってくれますか…!」

【流石女性。まあ、この話を男にすると殆どの場合「うらやまけしからん」という感じになってしまうのだ】
【なので初対面の人には大概は悪霊の存在を隠し通すのだ】

「いや、流石に目隠ししながら服を着たり入浴するのは少しきついかと……」

【その通り】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/18(火) 00:41:00.92 ID:HndzTTAIO<> >>492

ああ、女だから分かる。その霊体が隣に入れば私が君の代わりに吹き飛ばしてやるんだがな。

【なんて物騒なことを言いながら、辺りを探すとあった。】
【この時間でも開いている雑貨屋。赤々とした電灯が道路に漏れている。】

なに、集中すれば可能だ。

ちなみに、私は目隠ししたまま組み手……つまり他人と模擬戦をしたことがある。それと同じようなもんだろう。

私にできるんだから、同じ人間である君にもできるはずだ。

【そしてこっちへ、と手招き。相手が付いてくるなら雑貨屋の中へ足を踏み入れる。】
【いろいろな物が格安で売っているそこは、当然アイマスクもあるはずだ。】 <> 【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 00:51:32.01 ID:X8BxE9Wo0<> >>493
「ええ、隣にいれば是非そうしてもらいたいです」

『ええ!?なんで私証拠もないのに悪者扱いなんですか!?理不尽じゃありません!?』

【まあ、確かにやってないという証拠もやったという証拠もない】
【どちらの証拠も完全にとれないのだ。卑怯なり】

「集中すれば………いやいやいやいや!そんなあなたと同列にされても結構困ってしまいます…」

【目隠ししたまま組み手を行うような人と同じにされたら恥ずかしいわ!】
【流石に目隠ししたままではまともに生活が出来なさそうである。組手とか以前の問題として】

「あ、本当に買うんですか」

『憎まれ口を叩かれずに済むのなら目隠ししてくれて構いませんよ』

【ちなみに、一応ちゃんとそういう時は寝ているか、目を瞑ってるらしかった】
【つまり冤罪だ】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/18(火) 01:02:02.48 ID:HndzTTAIO<> >>494

理不尽はもんか。今まで散々この子の裸を見てきたんだから今更グズグズ言うな。

【ベシ。】
【女はそう言って相手の額を叩こうとした。】
【「少女」を叩いたのではなくその中のもう一人の「彼」を叩いこうとしている。しかも、】
【彼女の中では「彼」は「見た」ということになっているようだった。】

困るもヘチマもない。このまま見続けられたいのか。

それに、風呂に入るときだけだ。一日中視覚を封印しろって言ってるんじゃないぞ。

【さて商品棚を漁りながら女は言葉を紡ぐ。】
【結構単純と言うか、はたまたどこか抜けていると言うか、そんな性格であるらしい。】
【雑多に物が積まれておりなかな目当ての商品を見つけることができないが、】
【これだけの品物があるのだ。アイマスクの一つや二つ―――――――――――】

うむ…あ、あった。

…ん?こっちは…へえ、マイナスイオンが出るのか。こっちにしよう。

すいません、これ二つ下さい。

【チーン→ありがとうございましたー。】

はいよ。君のだ。

【店の外へ出て、買ったばかりのそれを一つ手渡す。】
【もう一つは自分用であるらしい。】 <> 【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 01:17:49.83 ID:X8BxE9Wo0<> >>495
『観てませんから!断じて観ていませんから!』

「ええー…?」

『なんですかその疑惑の声は!?』

「あいたっ」

【ベシ】
【少女はまたもや叩かれた】
【おでこをペチッと叩かれてしまった】
【あれ?今私何か悪いことしましたか?】
【思わずキョロキョロ辺りを見回してしまう少女】

「いや、見続けられたくはありませんけど…」

『だから観ていませんって!信じてください』

「ええー…?」

『だからなんですかその疑惑の声は!?』

【そんなやり取りをしている間にも女性は淡々と買い物を終えていた】
【マイナスイオンが必要かどうかは別として】

「あれ?二つですか?」

【何故か自分の分も買っていた女性】
【目隠ししたままでの組手でも披露してくれるのだろうか】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/18(火) 01:28:19.71 ID:HndzTTAIO<> >>496

だろう。そんならそれを使え。ま、君が「彼」を信じるなら別に使う必要もないがな。

【結局相手に任せるらしい。なんだかんだ言っても強制や束縛の類を嫌う女であった。それに、】
【あくまでもこれは女の印象であるのだが、】
【やはり同棲している二人は中が良さそうである。】
【「氣」というものを扱える関係上、他人の感情や気迫などに敏感な女はそう思えてならなかった。】
【つまり、「彼」の言葉は本当…ということになる。】

【それならどうして買ったのかと言いたくなるが、】
【そこは女の気まぐれであった。理由など特に無い。また、】
【彼女はきっかけを与えたにすぎないのだ。使うか使わないかは相手次第。】

一個は私のだ。野宿のときに使える。

【女は旅人であった。ゆえに外で夜を明かすことも多々ある。】
【不思議そうに見つめる相手にそう言葉を紡いでから、アイマスクをポケットにしまった。】

…こんな時間か。

…夜更かしは身体に毒だ。この辺でお開きにしよう。

……それじゃあな。あ、それからお前、いいか?これからは見るなよ。

【最後にそう念を押した―――――――――――もちろん少女にではなく「もう一人」に。】
【それから、女は別れの言葉を紡いでから踵を返す。このまま何もなかったら、】
【やがて、その姿を闇に消すであろう。】 <> 【神髪繙界】≪Baldness Order≫@wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 01:44:23.96 ID:X8BxE9Wo0<> >>497
「はい。ありがたく使わせて頂きます」

『信じてくれない!』

【ちょっとショックを受ける悪霊】
【実年齢だと相当老けているはずなのだが、何故か声は少し若々しいのが特徴だった】

「野宿ですか……大変なんですね。失礼ですが身寄りはあるんですか?」

『聞いてどうするのです?』

「あ、いえなんとなく」

『はあ…?』

【なんとなく聞いてどうするのだ】
【それなら聞かなくてもいいじゃないか。そう思う悪霊だった】

「あ、結構夜中だ」

『私は夜型です』

「知りませんよ!」

【本当にどうでもいい情報を一人呟く悪霊。本当に至極どうでもいい】
【そんなことを言うくらいならば明日の天気を調べた方が数段マシというモノである】

「そうですね。では、また」

『これからもなにも、観ていませんて』

「本当ですか?」

『ほ……本当ですとも』

【なんで言葉に詰まったのか小一時間問い詰めたいところではあるが、そんなのは後でもいい】
【いまは去っていく女性を見送ることが先決。少女は女性の背に向かって一言別れの言葉を呟いて】
【その姿が確認できなくなるまで手を振り続けていたという】

「私たちも帰りますか」

『そうですね』

/絡み乙ありでした! <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/18(火) 01:47:33.08 ID:HndzTTAIO<> >>498
//乙でしたー! <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/18(火) 01:48:31.39 ID:E30XWNuyo<> 【ここは古都。石垣で構成された嘗ての主要都市、古きは朽ちず、遺跡としてで永劫の時を刻んでいる】
【時は流転せず停滞という形で僅かな生命が息吹いている。そう、この遺跡は病によって消されたのだった】
【毒花より発せられた瘴気は一時的に人間を幸福にするが、人間がおろか生命であることを否定される】
【しかし、この遺跡の広場にて一人の少年が立っていた。噴水がわいていたであろうオブジェクトに体を乗せ】
【瘴気を阻む風をと共に、旅人の少年は佇む。永久という名の束縛に存在するこの街で】


(絡み街です) <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>sage<>2011/10/18(火) 19:22:04.33 ID:9uuzvaiCo<> 【街のハズレ、貧民街】
【そこに飴を咥えた少女が一人】

………はぁ

【ゴミ箱の上に座っているのは中々アンダーグラウンドな雰囲気を放つ】
【ただ、見ての通り普通の少女ではないのは分かるだろう】
【そこらに転がる人間は皆能力者"だった"モノ】

……こんなんじゃ、まだ……

【それにはもう目もくれずに、半ばうつろな目で空を見上げた】
【激闘の後が残るそこに近づくような人間は、どんな人であろうか】

/このキャラ初ロールですので失礼ですが絡み待ちをさせて頂きますっ

<> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 20:05:58.97 ID:esvxRtph0<> >>501
/まだいらっしゃいますかね? <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>sage<>2011/10/18(火) 20:14:19.87 ID:9uuzvaiCo<> >>502
/います! <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 20:26:37.26 ID:esvxRtph0<> >>501
/では絡ませていただきます!


【『そこ』に足を踏み入れたのは、何の因果か――容姿以外は平凡な、どこにでもいそうな少年だった。】
【少し目元にかかる程度までに伸びた、真っ白な髪。ルビーのような輝きを宿す、赤い瞳。一度も陽にあたったことがないかのような、シミ一つない白い肌。】
【身長はそれほど高くなく、肩から旅行者用の大きめのカバンを提げている。】

【なぜ少年がこの貧民街に足を踏み入れたかと言うと。】
【一言で言えば、いつもと様子が違うように感じられたからである。】

【散歩を趣味にしている少年は、『学園』の授業のない日にはよく散歩をしていた。】
【そのため、この貧民街の前を通ったことも、一度や二度ではなかった。さすがに入った事はないが。】


【今は『学園』の生徒とはいえ、旅人であったが故の好奇心が、少年に貧民街に入らせることを決意させた。】
【入ってからは、それほど苦労はせず歩いていけた。決して治安や衛生環境は良いとは言えないが、それでも一種のバランスを保っている場所だ、と感じられた。】

【そして、歩いて数分ほどした時。―――唐突に、少年の足が止まった。】


「…………ぁ………………………」

【少年の目に映りこんだのは、空を見上げる一人の少女。】
【ゴミ箱に座り込み、飴を咥えている。】
【白い髪に、紅い瞳。自分とよく似ている容姿を持った、幼い少女だった。】

【だが―――――その少女は、『普通』とは決定的にかけ離れていた。】

【そこらじゅうに転がっている、かつて人間であったもの。】
【能力者であることは少年には分からないが、それでも少女の異常性を感じさせるには充分すぎた。】


【今すぐここから逃げるべきだ。】

【それが当然の判断だ。だが少年は、それができずにいた。】
【それは、幼い少女がこの光景を作り出したであろう事に対する戸惑いか。それとも、純粋な恐怖故か。】
【少年の思考は、停止していた。少年と少女の間には、10m以上の距離があるが―――】
【赤い目を見開いき、動きを止めている少年の姿は。少女でなくとも、容易に発見できるだろう。】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 20:30:03.41 ID:n4XXBysko<> >>483
「お褒め頂き光栄ッ!」

【アドレナリンが無尽蔵に過剰分泌されていく。手よ道を切り開け、足よ覇道を踏み進んでいけ、瞳よ恐怖を吐き散らかせ】
【表情が歪むのを抑えることが自分にすらできず、心が歪んでいくのを自らのその右手で喜々としてやれていることに歓喜し】
【一歩、そのまた一歩、"死"を持つこの両手と歯に宿りし吸血の刃が一歩歩みを進めるたびに疼いてニヤつくのを堪えることができない】
【鳥が果てていく。爆発、飛散し、この堅牢な壁の前に無駄と貸していく。しかし、だからといって誇り高き人間の少女がこの程度で勝負を諦めるわけも無い】
【諦めたら、それこそ、殺す。顔を更に更に醜く歪めて、『吸血鬼』として殺してやる―――だから、ここで死んでくれるなよ。―――吸血鬼は、横暴にもそう願う】


【――刹那、足元に違和感。いや、異物感。何かが触れ、ぬめと奇妙な音を発したような気がする。確実に鳥ではない、ナニかが】


【瞬く間に足の動きを阻害し、歩みの安定は崩れ、吸血鬼はどてんと前のめりに床に倒れ付す。"爪"で体を防護している手前、手で追い払うこともできない】
【強固な鎧を着た騎士を殺す手法といえばメジャーであるのが隙間に刃を差し入れること。つまり、これはそれと似ているともいえる。厳密には大きく違うが】
【右腕を床に立てて上体を起こし、すぐさま足元にナニがいるのかを見捉えようとし――いた。巨大な蛇が、恐怖の象徴の一つが――この、恐怖の権化に足を阻害していた】
【そして、次の秒に起きる出来事はあっと言う間に想像するに至れたのだ。当然、当然、この芸術家気取りの少女はその自らの芸術性を爆発させちようとするだろう。文字通り】

「クゥッッ……!!!」

【歯を――ギリッ――と食い縛り、少女の方へと視線を向けて『してやられた』というような、悔しそうな顔と視線を向ける。成程、こんな表情をするのも久しかった】


【爆発。煙が部屋中を声すらあげれぬ速度で充満していき、その巨大な体で部屋を満たす。もはや、吸血鬼の姿を捉えるには数秒待つしかない】
【代わりに煙から飛び出してくるは大量の血肉であった。恐らくは吸血鬼のものであろう血肉。少女に所謂"返り血"が当たるかどうかは姿勢次第ともいえる】


【吸血鬼がどうなったかを知りたいならば煙が晴れるまでココに居ればよいし、そんなのを知りたい欲求が一寸すらなく早く部屋を出たいならば出るべきだ】
【ただ、吸血鬼と言うのは――死んでも死に損なう存在、であるというのがよくある伝承、伝説。煙が晴れたとき、そこにいるのが果たして"吸血鬼"と呼べるかは定かでは無いが】
【扉を急いで開き、廊下に出たならばきっと出口の方向くらいは少女にも察せるだろう。吸血鬼がここまで案内してきたのだし、城の造りというのは大抵均一的だ】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>sage<>2011/10/18(火) 20:31:09.13 ID:9uuzvaiCo<> >>504

………おまえ、のうりょくしゃか

【若干舌っ足らずに尋ねたのは少女の方】
【気だるげに目線だけをやりながら、しかし確かな殺気を放ちながら】

ここはけんたいばんごうぜろさんさんのばしょだ、きえろ

【「ココは検体番号033の場所だ、きえろ」ということだろう】
【警告。それは優しさからの言葉ではなく、ただ面倒だからと吐いた台詞だ】 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 20:39:34.01 ID:esvxRtph0<> >>506

「…のうりょく、しゃ……?」

【『能力者』。少年も何度か出会ったことにある、不思議な力の持ち主、その総称。】
【だが――少年自身は、『能力者』ではない。そんな不思議な力を持ったこともないし、持っていると思ったこともない。】
【それを説明しようとして――しかし、少年の口は動かなかった。】


『ここはけんたいばんごうぜろさんさんのばしょだ、きえろ 』

「………あ……………」

【顔を真っ青にして、立ちすくむ少年。】
【少女から放たれる確かな殺気=\―少年には、強すぎる。】
【元々存在しなかった戦意はもちろん、なにか行動を起こす気力すら、根こそぎ奪われる。】

【その様子は、明らかに一般人のもので――多かれ少なかれ、『戦闘』を経験した事があるであろう『能力者』には、とても見えないものだった。】

<> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/18(火) 20:43:36.87 ID:djsj1v0J0<>  ガス灯の明かりは運河の水面と石畳を照らす。
 潮っぽい夜風の中、明かりに影を揺らすのは“独り”の姿。

 空に浮かぶ月に似た月毛色のポニーテールはふわりと揺れ。
 眼帯に隠れていないほうの左瞳は灯のように紅く。
 こつ、こつ、とソールを鳴らして道を歩む。

 寝足りない、目の下には隈を下げる“独り”は橋の手前、あくびを一つ。
 欄干に止まっていた海猫が舞い、白い羽の中を、とん、とん、と進んでいく。
 向かうのは、倉庫街。 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>sage<>2011/10/18(火) 20:44:13.14 ID:9uuzvaiCo<> >>507

……

【跳躍】
【高く高く、月に影ができるように飛ぶと】

さあ、えらべ
しぬかたちさるか

【鋭利な刃物のような視線で問う】
【しかしそこよりも注目すべきは、足元】
【地面が凍っているのが分かるだろう。着地した場所と、バケツの蓋と】

さん、にい、いち

【カウント】
【それがゼロになれば[ピーーー]。そういうメッセージだ】 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 20:54:31.22 ID:esvxRtph0<> >>509

「………あ……あ………………」

【人型の影が差す。高く跳躍した少女のものだ。】
【人間離れした跳躍力、身体のバネ。】
【驚くべきものは多くあるが、少年にそれを分析できるだけの余裕はなかった。】

【更に驚くべき点。】
【跳躍した少女が着地した場所が、凍りついている。】
【どうにか視線だけを動かして、先程まで少女が座っていたゴミ箱を見れば――その蓋も、凍ってしまっている。】


「……あ…………う………………」

【放たれ続ける殺気に抗い、どうにか身体動かすことを試みる。】
【結果として、その試みは成功した。少年は一歩、後退りをしたのだ。】

【だが――――――それだけだった。】

【それ以上の運動は、もはや少年には不可能。】
【わずかに後ろに下げた足を軸とし、身体を反転させる事を試みるが――どうやっても、身体が動かない。】

【もう、少年の命は散る寸前だ。】
【仮に少女の何らかの攻撃が少年に命中すれば、簡単にその命は消える事になるだろう。】 <> 【片眼変態】魔眼とか使います @wiki<>sage<>2011/10/18(火) 20:55:04.57 ID:rBJrDiKbo<>
「───はぁ……」

  【溜息】

「ふざけてるな───」

   【嘆息】

「────こりゃ」

    【終息】

【事実】
【一人の青年の男が歩く此の街は確かに寂れていた】
【此れは過去の話】
【現実】
【一人の青年の男が歩く此の街には息遣いは無かった】
【きっと、将来も】


「………… 誰か  か」

【真実】
【此れは間違いなく『誰か』の仕業】
【昼間すらも夜の街『だった』 此の街は、元は閑静であったが、歓声が無い訳ではなかった筈】
【街角には折れ曲がった街灯は『無かった』し 上部が凹んだビルも青年が覚えている限りは『無かった』】

【そんな街】
【そんな街の空を双眸を閉じる大仰しい目隠しの下から仰ぎ見る】
【ほんのり煤ぼけた光を放つ月は在ったが、雨の気配を匂わせる惚けた月だった】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>sage<>2011/10/18(火) 20:59:31.54 ID:9uuzvaiCo<> >>510

……ふん

【何の気なく、少年のみぞおち当たりを蹴るだろう】
【跳躍力はあるが脚力は普通の少女、故にあたっても咳き込む程度だろうが】
【それだけでなく、当たってしまったらその部位が凍りつくだろう】

【殺そうとしないのは、彼が一般人だと判断したからか】
【それとも、[ピーーー]価値すら無いと思ったのか】 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 21:12:08.27 ID:esvxRtph0<> >>512

「……ぁ………」

「――――がっ!」

【少女の蹴りではない。】
【少女から放たれる殺気≠ナ凍りついた少年は、何の回避行動も取れず。】
【蹴りは、狙った箇所に正確に吸い込まれる。】

【更に、その箇所――すなわち、みぞおちが凍りつく。】
【幻ではない、本物の氷の感触。冷たさ。】


「け――ケホっ、ゲホっ、かはっ……」

【身体をくの字に折ったまま咳き込む少年は―――】
【不意に顔を上げ、少女を見た。】

【少女に似た、赤い瞳。】
【その紅玉のような瞳には、確かに――澄んだ光が宿っていた。】

【それが何を意味しているのか。そもそも、それに意味などあるのか。】
【それは定かではないが――ただ一つ。少年の瞳に光が宿っているのは、確かな事だった。】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/18(火) 21:18:48.84 ID:9uuzvaiCo<> >>513

【さらに、苦悶する少年の胸辺りを踏みつけようとするだろう】
【氷結した服を踏み砕く様に】

……しにたいのならこのままころす
いやなのならこえをだせ。むいみにころすのはしゅみじゃない

【後始末が面倒だし、寝覚めも悪いからだ】
【少年の瞳を見つめ――いや、睨みながら言う】
【虚ろに光る目が澄んだ光を見る】
【中々、凄みがあるが――それでもやはり、少女】 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 21:29:58.72 ID:esvxRtph0<> >>514

「…あ………が………」

【何の抵抗もなく蹴倒され、踏みつけられる。】
【凍りついた服が砕かれ、少年の白い肌が露出する。】

【仰向けに倒れた少年は、月を背に立つ少女を見上げる。】
【虚ろに光る、赤い瞳。―――不思議と少年の中の恐怖心は、薄れていた。】


「……僕は………」

「………僕…は…………」

【中性的な声を、苦しそうに出す。】
【少年が何を思っているのかは分からない。】
【だが命を奪われかねないこの状況で尚、少年の瞳には――澄んだ、赤い光が失われていなかった。】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/18(火) 21:34:04.32 ID:9uuzvaiCo<> >>515

なんだ

【胸元から足をどけ、少年を跨ぐように】
【しゃがみこみ、顔を近づけ、じっと少年を見る】

けんたいばんごうぜろさんさんはきがながくないぞ
いいたいことがあるならいえ。そうじゃないならぶざまにしっぽをまくかしぬかえらべ

【鋭い瞳は血に濡れたようで】
【服に多少飛び散った血を拭いもせずに】
【血塗れ仔兎は問うた】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/18(火) 21:35:04.56 ID:ogZLrVvL0<> >>505

【 や っ た ! 】
【足止め成功。間抜けな格好のままどてっ、と床につんのめる青年。それを見て少女は通作ガッツポーズを決めながら迂回してすぐさま扉に走り寄る】
【今すぐここから出なければ、自分も爆発に巻き込まれてしまう。なら起爆を先延ばしにすればいいのだが、そうすると相手に反撃するチャンスを与えてしまうかもしれない】
【ドアノブに手を掛けながら、刹那の迷いによって少女の動きが鈍ったその瞬間。残った絵のヘビと小鳥たちが一斉に破裂、昇華。爆風と煙が部屋中に立ち込める】


「ぐぇほっ、げほっ、…くひゅ」


【煙を吸い込んでしまい、涙目でせき込む少女。思わず作戦の成否を確かめようと背後を振り返って―――― び ち ゃ り 】
【生臭い、鉄錆味のする赤黒いナニかを顔面にたっぷり浴びてしまう。わざわざ確かめずとも見当はつく、あのにっくき吸血鬼の血と、肉と、脂だ】
【それに視界を遮られながらも、落ち着き払って冷静に扉を開け外に出る。その際にスケッチブックのページを手探りで捲り、新たな絵を破り取った】
【どの辺りにどんな絵を描いたかは大体カラダが覚えている。更なる時間稼ぎの為に、ここでダメ押しの一発を決めておかねば】

【そして取り出したるは、教会の美しいステンドグラスの模写。本来なら建物の壁一面に作られるものを、画用紙の中に極めて精確に写し取ったものだ】
【今まで見せてきた動物たちとは違い、これは全く自立行動出来ない、只の紙ぺら。一見すると、本当普通に無害な芸術作品だ】
【しかし極細の線と数々の鮮やかな配色が施された、緻密な作業による膨大な手間と魔力を掛けて描かれた其れ。その結果これまでとは桁違いの火力を持つに至った】
【機動力を完全に放棄し、代わりに爆発の威力を極限まで突き詰めたこの一品。まさにトラップとして使用するには最適だろう】
【後ろ手で素早く閉じた扉の隙間。丁度顔より少し上の高さに、それを乱暴に折り畳んで相手から見えないようにそっと挿んでおく】
【左手から染み出る血を軽く擦り付け、瞬時の判断で起爆条件を設定。あまり複雑にすると其れに反比例し、折角の強い火力が落ちてしまう】


【ならば、今現在この場に於いて最適な条件とは―――― 『この扉が開いた時』 。うん、それが良い】


【吸血鬼が自分を追うために部屋から出ようとドアノブに手を掛け開け放つ。すると上から一枚の紙切れがひらひら】
【一瞬ののち、超爆発。扉ごと、あの部屋ごと跡形も無く吹き飛ばしてくれよう。これで上手い事バラバラに飛び散ってくれるといいのだが】

【問題は、相手が軽快して別の馬首から部屋を出る事。そうなると途端に形勢が逆転してしまう】
【現在自分は視界を大幅に奪われ、壁伝いにおぼつかない足取りで手探りしながら進んでいる状態だ】
【白衣の袖でゴシゴシ拭ってはいるがあまり改善が見られない。血脂が目に入る事がこれほど厄介だとは思いもしなかった】

【剣を背中に背負い直して。いまだ見えぬこの地獄の脱出口へと、ふらふらしながら少女は進んでいく。既に、その顔には重い疲労の影があった】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/18(火) 21:45:56.82 ID:ogZLrVvL0<> >>505>>517
/訂正アリマス

/【2行目】 通作ガッツポーズ → 小さくガッツポーズ
/【19行目】 軽快して別の馬首から → 警戒して別の場所から

/何度もごめんなさい…… <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 21:49:24.96 ID:esvxRtph0<> >>516

「…………あ………………」

【間近から、少女の瞳を覗き込む。】
【虚ろで、血に濡れたような、紅い紅い瞳。】


「……検体番号、00、3…………」

「……君は……僕、は…………」

【少年の赤い瞳が何かを探すように揺れる。】
【ゆっくりと上体を起こした少年が、唐突に頭を抱えた。そして――――】


【―――――プツン。】


【少年の瞳から、一切の感情が抜け落ちた。】


「あ、ああ、ぐ、うううううう。」

「ぐ、が、あああ、あああああああ………」

【顔を伏せて、唸り始める。】
【苦しそうに、何かに耐えるように。】
【伏せられた少年の表情をうかがい知る事はできず、同じように、澄んだ光を放っていた瞳も見ることができない。】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/18(火) 21:54:58.33 ID:9uuzvaiCo<> >>519

っ―――

【跳躍】
【大きく後方に、丁度先ほどのバケツの横に】
【蹴った地面が凍る。即ち少年の周りを、だ】

…………なに?

【異常を感じれば直ぐに距離を取る】
【訓練された事を思い出し、怪訝そうに少年を見つめた】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 22:03:23.63 ID:n4XXBysko<> >>517
【跡形も無かった。少女が部屋を飛び出してからの部屋の中といえば、朱色の血肉が無造作にばら撒かれた惨状しか存在していなかった】
【普通の者ならばこれで完全に終わったと思うだろう。これが、普通の戦いであれば決着は付いたと思えるだろう。これで、諸悪は絶たれたと想像するしかなかろう】
【ぐちゃり、と壁に張り付いていた"ソレ"が床にべたっと垂れ落ちる。爆発の中心であった場所には真っ黒な焦げ炭みたいな塊が転がっているだけ】
【生物はいない。一人として生きていない。一匹も、一体も、一頭も生命を活動させてはいない。全てが止まり、古城に済む奇々怪々は終演したと誰もが思う】



【                                        ゴシャアン                                                  】



【陳腐で、在り来たりで、物が破壊されるときには当たり前に響く音が廊下を満たしていった。しかし、しかし、しかし、決定的な音の違和感がそこには在る】
【"爆発音ではない"――扉は、開かれなかった。いいや、正確には扉が在ったその場所には確かに今空間が開けているのだが、開かれることは無く、吹き飛んだのだ】
【圧倒的な破壊力で、吸血鬼としての底力で、年端もいかぬ少女の策に陥った自分への怒りと悔しさと――歓喜の感情を扉にぶつけたのだ】
【廊下を進んでいく少女からはその姿は視る事ができないであろう。廊下の端の深淵、闇の闇に紛れたその姿を捉えることは難しいだろう】

           フリークス
【しかし―――"  怪  人  "―――は確かにそこに在った。常識外れ、規格外、殺されても死なない生命の理のイレギュラーが廊下の闇の向こう側に在るのだ】


【それは一体どんな姿をしているのだろうか。あの気障ったらしい青年の姿か、はたまた化物的な姿見か、それとも――死すら寄せ付けぬ怪人の姿か】
【自慢の革靴を今は履いていないのか、少女の後を追うように音はぺた、ぺた、と静かに廊下に浸透していく。血が石造りの廊下の上に垂れる音もする、ピトッと】
【闇が力を広げていく。吸血鬼に挑戦した少女を追い詰めんと、廊下の奥に佇む闇は蠢いているかのようで、今にも動き出して少女の手足を絡み取ろうとしだすような雰囲気がある】
【時間は今何時だ。夜明けはまだか。果たして、城を出たとしても吸血鬼を振り払えるのか―――太陽は何処か―――十字架は、聖水は、にんにくは、白木の杭は一体何処にあるのか】

【そして、ここは牙城だ。娯楽に飢えた伯爵の古城だ。それならば、この城の構造を一番理解しているのはこのドラキュラということになる――――ならば、通常の出口を目指して、果たして外に出れるのか】 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 22:07:07.02 ID:esvxRtph0<> >>520

「う、ぐ、があああああああ………」

「あ、ああああ、ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

【白髪を振り乱して。】
【白い手で、頭を掻き乱して。】
【白い顔に、黒い影を落として。】

【黒い夜空に、吼える。】


【やがて俯いたまま、ゆらりと立ち上がる。】
【幽鬼のように存在感のない動きで、少女の方を向き、俯いていた顔を上げる。】


【その顔からは――――表情が一切抜け落ちて。】
【見る者をぞっとさせる無機質な光が、紅い瞳から放たれていた―――――】



「             ――――――――………」

【パクパクと、口を動かす。】
【しかし言葉は紡がれぬまま、無意味に口が開閉する。】

【―――そして。】
【どさり、と音を立てて。】
【少年の身体が、固い地面に、うつ伏せに倒れこんだ。】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/18(火) 22:13:16.19 ID:9uuzvaiCo<> >>522

……え?

【驚いた】
【まさか殺す前に死ぬとは思わなかった】

【無機質な光を放つ瞳は何処か自分と似ていて】
【それを自覚しないまま】
【ゆっくりと構えたまま近づきに行く】 <> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/18(火) 22:23:08.10 ID:aMgTKW3F0<> 【公園。 夜も更け、電灯の明かりが園内を照らしている】
【そんな園内。 電灯の真下にあるベンチには、1人の人間が座っている】

―――……。

【黒いローブを羽織った、背の小さい人間。 深く被っているので正面からは顔の確認は出来ないだろうが、少し赤茶の髪がはみ出している】
【薄汚れた白いTシャツと、加工したのだろうか、ウエストだけはピッタリな大きいズボン。 黒いスニーカー】
【見えにくいが、首からは灯で白銀に輝く、十字架のチョーカーが掛けられている】

―――……!

【そんな「少女」は、大通りの路地裏から逃げ出してきたホームレス】
【「怪物」を見たあの時から、公園に住処を移していた】
【あの「怪物」の表情を思い出すだけで、今のように背筋がゾッと凍えるように固まる】


【正面からは見えない表情は、他人と積極的に関わろうとしない少女の心境を表すように、グッと目を瞑り、ただ朝が来るのを待っている】
【そんな少女を、こんな時間に公園に来る人が見たならば、どのように思うだろうか?】 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 22:23:51.50 ID:esvxRtph0<> >>523

「……………………」

【完全に意識を失っているのか―――少年はぴくりとも動かない。】
【それこそ、みじろぎ一つしない。】

【仮に、少年の意識が少しでもあったなら。】
【少なくとも、指の一本を動かす程度はしていただろう。】
【だが今は、それすらもない。】

【近づく人物の気配を察知し、瞬時に覚醒する。】
【そんな芸当が、少年にできるわけがない。】

【少年は武人ではないのだ。『学園』の武芸関連の講義を、何回か受けたことがあるだけだ。】
【そして、そんなにわか仕込みの武が、真に武と呼べるはずもない。】
【知識として知っていても、実際にそれを実行できるかどうかは、また別の問題だ。―――故に。】


【もし、今。】
【血に塗れた少女が、地に伏せる少年の命を刈り取らんとするならば。】

【少年自身では一切の抵抗ができず、あっさりとその命を散らすだろう―――先程と、同じように。】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/18(火) 22:29:19.59 ID:9uuzvaiCo<> >>525

………

【妙な気を感じた】
【ここは後顧の憂いを断つべきか】

あのよで、くやめ

【またも、跳躍】
【空中で一回転し、踵から落ちる】

【その威力は重力×少女の体重×力】
【頭部――取り分け上部、脳の有る位置を目掛けた「蹴り」】
【限定的な場所を狙うため、少し頭をずらせば生き残れるが――はたして、それを食らって生きていられるのか】 <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/18(火) 22:35:18.94 ID:aDzbPy9ro<> >>524
【か、つん。か、つん。か、つん。か、つん】
【石畳を踏みしめる硬質な音が響きわたっているのが分かるだろう】
【そして、その音の出所には―――異形≠ェ居た】

【それは黒い軍服の上に丈夫そうな黒いロングコートを着た人の形をした異形】
【コートの裾は、幽霊の服であるように、ボロボロでそして汚れてほつれており】
【軍服をきっちりと着込んだ様子は凄まじく堅苦しい感覚を与えるだろう、まるで鋼のように】
【そして目深に被るフードの奥からは、黒光りする鋼の髑髏面が見え隠れして】
【その作りは精緻な物で、本物の骸骨をかぶっているかのように見えるほどだ】
【胸元には、aと刻まれた鋼色のバッジが付けられており、異形がランカーであると分からせる】

【そんな化物が、貴女の方向に向けて歩いてきて】
【ふと、視界に貴女を認めたのか、近づいてくるだろう、そして――】


‥‥どウかシタのか?


【ざざざ、とノイズの混じる声で、長身の異形は貴女にそう問いかけた】
【夜暗に裾が溶けこむほどに不気味なシルエット、フードの奥で黒光りする髑髏】
【この公園という場に於いてはあまりにも不適格に過ぎると言っても過言ではない、その異様な威容を持つ偉容は】
【仮面の奥の真紅の双眸を貴女に向けて、心配そうにそう問い掛けるのであった】
【よく見れば、右手にはコンビニのスイーツ等が入っていて、どうやら人並みに甘いものを食べたりするようであった】 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 22:44:40.90 ID:esvxRtph0<> >>526

「…………………」

【少女が、跳ぶ。】
【少年にとっては断頭台にも等しい踵落とし。―――『死』が迫る。】


【少年の頭蓋に『死』が落ちるまで、数m。少年は、ぴくりとも動かなかった。】
【少年の頭蓋に『死』が落ちるまで、数十cm。少年の指先が、ぴくりと動いた。】
【少年の頭蓋に『死』が落ちるまで、十数cm。少年の閉じられた瞼が、わずかに開いた。】
【少年の頭蓋に『死』が落ちるまで、数cm―――――――――――】


「……………………」

【少女の踵が、『死』が落ちた、その先。】
【限りなく必中に近いソレは―――しかし、狙いを外していた。】

【少しだけ動かされた少年の頭部。】
【10cmに満たない小さな動きではあったが…それは、『死』を避けるには充分な動きだった。】

【そして、幽鬼のように少年が立ち上がる。】


「           ―――――――………」

【また、口を開閉させる。】
【無機質な光を放つ瞳を、射抜くように少女に向けて。表情のない顔で、唯一口だけを動かして。】
【生気のない少年の容貌。それはまるで―――――】


【―――――まるで、『造られた』ような。】


【くるりと、少年が踵を返す。】
【少女に背を向け、そのまま歩き出す。】
【―――何もなければ、このまま…貧民街から去ることになるだろう。そう、何もなければ。】
<> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/18(火) 22:48:17.26 ID:aMgTKW3F0<> >>527

――――か、つん。 か、つん……

【足音が聞こえる。 誰か、公園内に入ってきたのだろうか】
【少なくとも、少女はそれだけ考えて、また朝を待つ作業を再開した。 目を瞑る】
【だが、そんな作業も長く続かず】

『‥‥どウかシタのか?』

【いきなりだった。 多分、この園内には自分と、このノイズが混じった人間では無いような声の主しか居ない】
【ならば、声の主が問いかけたのは、紛れも無い自分】

【フーとため息をついた。 あまりにも、精神的に参っていたから】
【件の怪物を見たときから、心は磨り減ったままで回復しない】

――――……別になんでもない。

【顔を上げず、俯いて顔を見せないようにしながらも少女はそう言った。 普段通りに。 世間一般的に「少女」と呼ばれるその声で、無機質に】
【その声が、心配そうであろうと、なんだろうと少女は関せず。 ただ何と無しに言葉を紡ぐのだった】

【正確には、顔を見せないようにしたのではない】
【早く朝を迎えたいという思いから、顔を上げるのも億劫だっただけ。 なのだが、その事にに目の前の声の主が気付くことは、まずありえないだろう】 <> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/18(火) 22:49:42.27 ID:aMgTKW3F0<> >>529
/最後の行「その事にに」→「その事に」
/ミスりました、すみません…… <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/18(火) 22:54:42.58 ID:9uuzvaiCo<> >>528

―――――――な


【急に立ち上がった少年】
【造られたような――自分と同じ「匂い」を感じた】
【しかし、自分は「失敗作」】

【敵わない】
【本能が悟る】
【少年が踵を返す】
【それを】

……………

【呆然と、愕然と、ただ立ち尽くして、見送った】

/絡みおつありでした!
/楽しかったです! <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 23:01:12.54 ID:esvxRtph0<> >>531

「………………」

【生気のない表情のまま、少年は歩いてゆく。】
【やがて貧民街の入り口に着く…人通りがない。】


「…………………」

「…………?」


「…う、うわぁっ!……あれ?」

【飛び上がって、辺りをみまわす。】
【少年の視界には、先程の少女はない。それどころか、先程の場所ですらない。】

【―――その顔には、戸惑いの色が浮かんでいた。】
【先程のような、生気のない、無感情で、幽鬼のような姿は―――どこにもない。】


【おかしいなぁと呟き、しきりに首をかしげながら、少年は町の中へ消えていった。】

/絡み乙&感謝ですー! <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/18(火) 23:02:58.45 ID:aDzbPy9ro<> >>529
‥‥む、ウ。

【少女のそっけない言葉に、困ったように首を傾げる異形】
【なんだか妙に人間臭くて、まあ貴女はこの異形の姿を見ては居ないのだろうが】
【おもむろに異形はゆっくりと貴女の座るベンチの、貴女の隣に座り込んで】
【たっぷり十秒、夜空の天幕に浮かぶ白く輝く欠けた月を見上げて、ふぅ、と息を吐いた】

‥‥‥‥な、ニカ。あッタ、時モ。
なかッタ時も‥‥、甘いモノは、幸せヲ生む、ラシいぞ。

【貴方が聞いてはくれないかも知れないが、独り言の様に異形はノイズ混じりの声を漏らして】
【突然、がさごそ、とコンビニの袋を漁り、膝の上にお菓子を起き始めた】
【シュークリームが3つに、他は駄菓子が沢山という、まあなんてことはない組み合わせのそれ】
【その中から、シュークリームを一つ取ると、貴女の目の前に差し出すだろう】
【差し出された腕は、手袋に覆われているが、妙に太くゴツゴツとしていて不自然さを感じさせるが】

‥‥――、食ベル、か?

【化物は、貴女に無視をされても、おせっかいを続けようとしているのだった】
【精神構造上、参っている人を見逃すことなんて出来なくて、少しでもいいから何かをしてあげたかった】
【そんな、世間擦れした人から見れば、あまりにも偽善者じみた行いは、貴女にはどう見えるだろうか】 <> 【最斉思幻】短い催眠術、暗示を相手にかけることができる目を持つ @wiki<>sage saga<>2011/10/18(火) 23:03:07.52 ID:esvxRtph0<> >>531

「………………」

【生気のない表情のまま、少年は歩いてゆく。】
【やがて貧民街の入り口に着く…人通りがない。】


「…………………」

「…………?」


「…う、うわぁっ!……あれ?」

【飛び上がって、辺りをみまわす。】
【少年の視界には、先程の少女はない。それどころか、先程の場所ですらない。】

【―――その顔には、戸惑いの色が浮かんでいた。】
【先程のような、生気のない、無感情で、幽鬼のような姿は―――どこにもない。】


【おかしいなぁと呟き、しきりに首をかしげながら、少年は町の中へ消えていった。】

/絡み乙&感謝ですー! <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/18(火) 23:05:00.88 ID:aDzbPy9ro<> >>529
‥‥む、ウ。

【少女のそっけない言葉に、困ったように首を傾げる異形】
【なんだか妙に人間臭くて、まあ貴女はこの異形の姿を見ては居ないのだろうが】
【おもむろに異形はゆっくりと貴女の座るベンチの、貴女の隣に座り込んで】
【たっぷり十秒、夜空の天幕に浮かぶ白く輝く欠けた月を見上げて、ふぅ、と息を吐いた】

‥‥‥‥な、ニカ。あッタ、時モ。
なかッタ時も‥‥、甘いモノは、幸せヲ生む、ラシいぞ。

【貴方が聞いてはくれないかも知れないが、独り言の様に異形はノイズ混じりの声を漏らして】
【突然、がさごそ、とコンビニの袋を漁り、膝の上にお菓子を起き始めた】
【シュークリームが3つに、他は駄菓子が沢山という、まあなんてことはない組み合わせのそれ】
【その中から、シュークリームを一つ取ると、貴女の目の前に差し出すだろう】
【差し出された腕は、手袋に覆われているが、妙に太くゴツゴツとしていて不自然さを感じさせるが】

‥‥――、食ベル、か?

【化物は、貴女に無視をされても、おせっかいを続けようとしているのだった】
【精神構造上、参っている人を見逃すことなんて出来なくて、少しでもいいから何かをしてあげたかった】
【そんな、世間擦れした人から見れば、あまりにも偽善者じみた行いは、貴女にはどう見えるだろうか】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/18(火) 23:07:57.17 ID:ogZLrVvL0<> >>521

「……くそっ」

【部屋からやや離れた場所、廊下の一角にて少女はあの音を聞く。爆発音ではなく、扉が別の強い力で破られる 『 破 壊 音 』 】
【足止めが失敗に終わったことを知り、悔しげな呟きを漏らす。残念な事に、これでまだ相手が元気いっぱいであることが証明された訳だ】
【大変不味い事になった。このままではすぐに追いつかれてしまう。それを避けるため赤く染まった視界の中で、少女は焦りを押し殺しながら必死に思考する】

【時間だ、時間が足りない。ここから無事脱出するには来た時と同じ方法をとるしかない。そしてその為には、自分の背丈より大きな飛行生物を何処かで描く必要があるのだ】
【嗚呼、時間が。誰にも邪魔されずに絵を描くための少しの自由が欲しい。それには一度、吸血鬼に自分の姿を見失わせることが肝心だ】
【先程の足止め作戦は失敗。次はもう失敗は許されない。今度こそ強大な爆発を喰らわせてやる】


「…………」


【少女は歩みを一旦停止。腰を屈め右手に持った筆を使って、廊下の床に壁の端から反対の壁の端まで真っ直ぐ一本の太い線を描いていく】
【床と同じ色のインクで描かれた謎のライン。巧妙にカモフラージュされており、一見しただけでは本物の床と全く区別がつかない】
【これは直接攻撃に用いるものではないので殺傷力は極めて低く、子供だましの花火レベルだ。その起爆条件は 『この上を何かが通ったら』 】

【本命はその少し先に仕掛けてある、もう一つの絵。先程の物と同じ、例の火力重視の紙切れだ】
【吸血鬼が上を通ることで床の線が破裂。それにより石畳の隙間に挟まれたもう一つの絵が連鎖爆発を引き起こす】
【そう、これは爆発を合図に作動する爆弾トラップ。これは少女に件の花火型飴をくれた、軍人さんの柔軟な発想を元にしたもの】
【床に大穴を開け、足場を崩し下の階へ落とす。この作戦でもう一度時間稼ぎを狙うつもりだ】

【仕掛けを終えると、スケッチブックに何かを描きながら重い足取りで歩みを再開する。『コレ』があの化け物に効果があるかは不明だが、思い付いた事は全て試しても損はない筈】
【一縷の希望を抱きながら、少女は只管制に執着し続ける。これでも諦めは悪い方なのだ。絶望するには、まだ早い】 <> 【雅風閃華】 @wiki<>sage<>2011/10/18(火) 23:20:33.31 ID:Jglt3oKG0<> 「……ーーーただいま、と呼べる筋合いは無いかな、僕には」

異様に細い人型、まるで肉体と呼ぶには肉質が少なすぎ、骨格そのものに皮が張り付く様な
尖った耳を持つ、小さな人間の様な種族、ホビット……ーーー其の“骨”が立ち並ぶ
森中で廃れた集落、まるで過去に“嵐”に見回れた様な
木屑や瓦礫の後が、凄惨さを物語っている
其れを自らの嘲弄や、何処か悲哀に寂寥にも満ちた、乾いた紫玉の瞳を揺らめかす
腰に二本刀と濃紺の外套と身を包むーーー紫髪の少女

「……ま、許してくれとも言わないさ、君達は既に乱造された屍だものね」
「ーーー……だから存分に、僕を恨んでくれ、其の方がやりやすい」

村の中心で足を止め、森の周囲を見渡せば、何時の間にか数名の武装した小人〈ホビット〉
木々に潜んで居る、行き場の無い村の番人、彼女にとっては
彼等もまた人外、少女は銀と翡翠に満ちた刀を閃かし、森中で一迅の竜巻と
蒼く迸る電流が暫くの間、錯綜するーーー断末魔と共に

「嗚呼、君達は悪くない、全部、僕や人の業の為せる傲慢さ」

数分後ーーー……チンッ、納刀の音が響く、新たな屍の上にただ立つのは
退魔師たる少女、独り、またや其れは“死神”か <> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/18(火) 23:22:58.79 ID:aMgTKW3F0<> >>533

【少女が答えた後、その声の主は突然、空いていた少女の隣へと座る】
【正直、朝を迎えたい心からあまり構って欲しくはなかった。 だが、それに反抗する声さえも出なかった】


『‥‥‥‥な、ニカ。あッタ、時モ。
 なかッタ時も‥‥、甘いモノは、幸せヲ生む、ラシいぞ』

【声の主はそう語る。 あくまで独り言のように……配慮してくれたのだろうか……ノイズが混じる声で語る】
【勿論、「そんなこと」に少女は無関心。 それに反応しようともしないし、相手の顔を見ようともしない】

【だがその内、横からはがさごそと何かビニールの擦れる音。 少し気になる】
【そんなわけで少しだけ、初めて首を動かした少女。 堅苦しそうな軍服に、コート。 その上には、シュークリームとお菓子と思われる小さな物がたくさん】
【相手の膝の上を見て、一瞬だけ「奪ってしまおうか」とそんな気が生まれたが、すぐに霧散してしまった】

『‥‥――、食ベル、か? 』

【唐突に、相手の手(多分、だが。)が自分の視界に入る。 その上には先ほどのシュークリーム】
【食べろといっているのか? 自分に? 始めて会ったばかりの、いかにも怪しいこの自分に? これではまるで、偽善者ではないか】
【疑う。 路地裏生活で培ったそれが、悪い形で出てしまう】

……。

【その内、首を動かして相手の顔を見ようとした。 首を回し、相手の顔を少しだけ見る。 ――― 一瞬、ローブの中から髑髏のような仮面が見えた】
【そちらには、この少女の顔が見えただろうか。 いかにも少女という、一般的に可愛いと言われる部類だろう。 片目を塞ぐ、漆黒の眼帯さえなければ】

【少女はすぐに、首を元の位置に戻した。 相手の「異形」も、少女の顔はすぐに見えなくなることだろう】
【間違いなく、相手は「異形」だった。 しかし、この前の「化け物」では無かった。 何か、根本的なものが違うような気がした】

【差し出されたシュークリームを受け取り、袋を開けて小さく食べ始める少女】
【……「化け物」では無い存在に出会えたからだろうか。 普段の少女では、以前の少女では、あまり見られない行動だった】  <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/18(火) 23:37:50.59 ID:aDzbPy9ro<> >>538
―――‥‥、ま。とりアエずは、食べテカら、だ。

【貴女が、此方の顔を見ようとしたのを感じて、顔を貴女に向ける】
【異形の顔は、黒光りする鋼の仮面に覆われていた、本物の髑髏の様な精緻な物】
【軍服の中のシャツもシッカリ閉じられ、皮膚が殆ど露出しないため、本当に生身の人間かも定かではなくて】
【しかしながら、仮面の奥の真紅の双眸は、優しい色を孕み、貴女の目を見つめ返し、僅かに細められた】

‥‥い、タだキマす。

【すっ、と両手をあわせて異形もシュークリームの袋を開けて食べ始めた】
【器用に仮面をずらして口元だけを露出して食べている図は、少々シュール】
【貴女にとっては気まずいかも知れないが、異形に取っては余り気にしない沈黙が、食べ終わるまで続くだろう】

【異形が何故貴女の素っ気無い態度を受けて尚、この様な行動をとれるのか】
【それは、只々拒絶され続けていたから、己が一度や二度拒絶されるのは最早気にならない境地に居た】
【異形が何故貴女の事を全く知りもしないのに、この様な行動をとれるのか】
【それは、只々異形がどうしようもないお人好しであるからというだけのことで、其処に打算なんてものは無かった】

【シュークリームを食べ終わると、一本十円のあのスナック菓子の袋を開け、ポリポリとかじり始めて】
【束で買ったのか、その中から好きなものを取ると良いとばかりに、貴女に袋を差し出すだろう】
【コーンポタージュ、サラダ、チーズ、明太子、納豆、ココア、とんかつ‥‥‥‥etc...、沢山の味が有るだろう】

【異形は、ぽりぽりと仮面の隙間からスナック菓子を挿し込みかじりながら、喋り始めた】

‥‥‥‥何か有ッテ。誰かニ、頼れソウな時ハ、頼っても良インだゾ。

【と。助けてあげるとか、私が救う、とかどうしたの?とかを聞くことはなく】
【貴女が助けを求めるならば、貴女が悩みを話すならば、貴女が私に何かをするならば】
【私は貴女に答えますよ、と。異形はただ其れだけを言って。スナック菓子をかじり始めた】
【こんな宵に表れた髑髏面の化物じみたお人″D。貴女は、この異形に何かを話す気分になれるだろうか?】

/*なお、申し訳ないのですが1時くらいでネなければならないため、其れ以上になると凍結をお願いしたいです*/ <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/18(火) 23:40:37.60 ID:E30XWNuyo<> 【ここは古都。石垣で構成された嘗ての主要都市、古きは朽ちず、遺跡としてで永劫の時を刻んでいる】
【時は流転せず停滞という形で僅かな生命が息吹いている。そう、この遺跡は病によって消されたのだった】
【毒花より発せられた瘴気は一時的に人間を幸福にするが、人間がおろか生命であることを否定される】
【しかし、この遺跡の広場にて一人の少年が立っていた。噴水がわいていたであろうオブジェクトに体を乗せ】
【瘴気を阻む風をと共に、旅人の少年は佇む。永久という名の束縛に存在するこの街で】


(絡み街です) <> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/18(火) 23:53:16.28 ID:aMgTKW3F0<> >>539

『‥‥い、タだキマす』

【異形は言う。 それ以前に少女は食べ始めているが】
【「食事の挨拶なんかしなくてもいいのに」……そんなことを思う人間もいるだろうが、少女はあまり関心がなかった】
【もともと「おせっかいな異形」という分類なのだから、少女の中では当たり前】
【故に、反応などしなかった】

【その内、異形はシュークリームを食べ終えたらしく、シュークリームを共に入っていた棒状のスナック菓子を食べ始めたようだった】
【そして、またも差し出される手。 その中には、その菓子が多く入った袋。 好きな物を選べということだろうか】

【とりあえず、俯いたままなので適当に1本を引き抜いた。 包装には、「チーズ味」という文字と共に、キャラクターが大きく印刷されている】
【元々興味が無かったが、とりあえず食べた。 所詮スナック菓子なのだが、「食べ物」なのだ。 食べるに越したことは無い】

『‥‥‥‥何か有ッテ。誰かニ、頼れソウな時ハ、頼っても良インだゾ。 』

【食べていると、異形はそう自分に言ったようだった】
【馬鹿らしいと思った。 少女が、「信頼」という言葉を拒絶してしまっているから。 「優しい」人に出会ったら、素直に「優しい」と感じることが出来るのに】

【だけど、何か言いたかった。 頼るのではない、何か】

―――……大通りの路地裏。
―――……近づかない方が良い。

【結局出たのは、懇願の言葉では勿論無く、「忠告」だった。 路地裏のあの「化け物」】
【今其処にいるかなど知る良しも無いが、とりあえず、言っておかなければ。 「優しい」「異形の人間」に】

/了解です <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/18(火) 23:59:12.48 ID:IUHefwuqo<> >>536
【闇に深紅の二つの光が尾を引く。ぞわぞわとした漆黒が水音を垂れ落とし、口内に備え付けられている牙をガチチと小刻みに震わせる音も奏でていく】
【血が流れる。紅が垂れる――全く持って愉快過ぎる。これだから"吸血鬼"は止められない。これだから、時代遅れを止められない】
【怪人が背中に生やした三対の"爪"は人間に恐怖を与えようと両側の壁をガリガリと引っかいていく。石造りの壁は、削られ、床に転がったりする】
【廊下の闇から怪人は姿を現す。平和主義を謳い、暴漢ではないと自称し、キザでナルシストを自負する怪人が―――】


【―――どろり、それは真っ黒だった。ただ、蝋燭に光に当てられた牙がキラリと輝き、真っ赤な両の瞳が漆黒の中で浮かんでいるだけだった】
【かろうじて人の形を取り繕っているソレであるが、今やその人型からはどろりとした粘性の高い真っ黒な液体が垂れ落ちている。いいや、溶け落ちている】
【飛び散った液体は紅色だった。それは、人間の血液。生物の血。ならば、吸血鬼の血は―――真っ黒、漆黒、混濁。それこそが"色"】
【その姿は確実に人ではないことを光景として証明する。誘惑的で、狂気的で、殺人的な黒。それこそが、"吸血鬼"。恐怖と言う概念の権化そのもの】

「…………」

【吸血鬼はにたりと笑う。走らず、空を飛ばず、ゆっくりと歩みを進めて少女を追い詰めようとする。確かに、少女が『変態』と呼称しているのは正解であるかもしれない】
【[ピーーー]気はある。血を吸いつくす気もあるはずなのに――余裕を崩さない。体を吹き飛ばされようと、この醜悪な姿を晒す羽目になっても慌てた様子が無い】
【それもそうだ。慌てる、焦るということはそれ即ち『恐怖する』ということ――黒い感情の塊であるはずの吸血鬼が恐怖を抱くなど、そうそうあって堪るものではない】
【先程の扉は破壊してしまったが、その威風堂々とした態度は正に不老不死その姿。相手の全力を受けなければ、相手の必死さを感じなければ、それは闘いではない】


【――パンッ――吸血鬼が廊下への更なる一歩を踏み出した時、小さい軽快な破裂音が響いた】

【――ドンッ――と続いて強烈な爆発音がし――床が爆発に耐え切れずに崩壊する。吸血鬼を乗せた牙城の床が吸血鬼を下へと落とそうと崩れる】


【身体の再構築が万全では無かった吸血鬼はそれに対処する暇もなく床と共に下の階へと堕ちていく。吸血鬼が歩いてきたところには黒い液体が広がっていた】
【空も飛ばなかった。瓦礫に手の引っかけ無かった――確かに、少女の時間稼ぎは成功した。吸血鬼がこれで死んだとは到底思えない節もあるにはあるが】
【あのぼろぼろとも言える姿。血液の代わりに"闇"を垂れ流していた吸血鬼がまたあのような脅威的な力をみせつけれるのかどうかは定かではないが】
【にたり、と笑ったと言う事は吸血鬼の方にも何らかの策か、もしくは策無しでも少女を仕留められる自信があったということであろう。この、文字通りの"鬼"ごっこの】 <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/19(水) 00:04:21.53 ID:aaNRL1eVo<> >>541
――――。

【異形は、異形の態度から、恐らく己は何かできるということは殆ど無いのではないか、そう思った】
【だがしかし、それでも異形は貴女を信じてみる。善人も悪人も全部守りたい、そんな異形だから】
【己が信用を得られなくとも、己だけでも貴女を信用してみようと。だからこそ、此処まで無防備に過ぎる姿を晒しているのだ】
【――まあ、行動の殆どは無意識のため、打算などはやっぱり無いのだけれど】

【しかし、己の言葉に予想外に貴女からの返答が来て、一瞬驚いた】
【このまま、沈黙を守られても構わないと思って、話続けていたゆえに】
【数秒の沈黙の末、口の中のスナックの一欠片を咀嚼し、嚥下して】

‥‥、でモ。
やらナきャなラナい事が有るカラ、多分私ハそこヲ通るヨ。

‥‥‥‥私は、そウイう所の悲劇ヲ、無くシタイ‥‥ンだ。
だ、カラ。その忠告はキけ無い。‥‥ごメン、そシて、有難う。

【日々、路地裏をこの異形は徘徊して回っているのだ。毎日、毎日。ねずみのように這いずりまわる】
【それは、路地裏で起こる暴力や悲劇。貴女のような人が、居るから―――、其処に出向く】
【人が大好きで、大好きだから守りたくて、守りたいから動きたい】
【――だから動く。だから、貴女の忠告を異形は聞けなかった】

‥‥‥‥キミは。
そコで‥‥、何かに会ッタか。見た、ノカ。

【なんとなく、異形は感じ取って。取られることのないと知って、貴女に手を伸ばす事とした】
【無駄でも。無駄と知っていてやらない事より、無駄としって遣ることに今は意味が有る。そう感じたから】 <> 【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード<>sage<>2011/10/19(水) 00:15:08.17 ID:Ous3CN1uo<> >>537
【その集落へと足を進める一人の少年。
チャイナカラーの上着の上にジャンパーを羽織り、ピンクいろの長い髪は、キャスケット帽の中に収納している。
なんで、こんなところにいたのだろう。まあ、いうなればヤボ用だ。
ここのほど近くにある湖、その方向からやってきたと土地勘のあるものならわかるだろう】

だめだ……あいついやしねえ。
消えちまったってのは本当か……。

【ぼそ、とつぶやく。そこで目にしたものは、耳にしたものは】

おいおいおいおい?!
お前一体何してんだよ!

っていうかおまえ「しおん」じゃねえのか……? だとしたら笑えねえな……。

【目にした者は、少女の携える二本の剣。子分の恩人と同じ特徴だった】

/まだよろしければ……! <> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/19(水) 00:16:40.86 ID:DcsfKtnz0<> >>543

……。

【そうか。 そう思った。 最初から無理に止めようとは思ってなかったから、別に良い】
【此方も、菓子の最後の1片を口に運び、ゆっくりと歯を動かした】

【そこまで言うからには、何か理由があるのだろうか】
【異形だから、なおさら何かしなければいけない事でもあるのだろうか……其処まで考え、やめた】
【どうせ、考えても無駄だと判断したから。 他人の生き方だし、聞くつもりも無い】

『‥‥‥‥キミは。
 そコで‥‥、何かに会ッタか。見た、ノカ』

【異形は、またもや尋ねてきた】
【何故聞いたのだろう。 忠告は受け入れられないと突っぱねたのに】
【でも、少女は答えることにした。 未だ俯きながらも、口を動かす】

―――……「化け物」がいた。 あなたとは違う、「化け物」。
―――……スーツの男から、「化け物」に変化してた。

……気をつけて。

【少女は、言ってから始めて、他人の心配をしたのだなと気が付いた】
【それでも、これは少女の本心。 受け取るかどうかは、「異形」の判断だが】 <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/19(水) 00:25:20.83 ID:aaNRL1eVo<> >>545
ソウか―――、化物。
‥‥‥‥、私は‥‥一応。人ノ積り、ダガな。
まあ、化物とイウ事も否定はでき無イガナ。

【なんとも言えない様子で、異形はそう呟いて】
【気をつケる。と一言小さくつぶやくと、おもむろに立ち上がって】


――、そノ化物ニ、会ッテみルよ。
当然――、気をツけルケど。ね。


【異形は、気をつけてと言われるような異形に、自ら会いに行くと宣言したのである】
【恐らく、見つけるまで異形は路地裏をこれから先主なねぐらにするのだろう】
【少女の横に駄菓子の入った袋を置き、一瞬ためらった後に】

私ハ――、ハーミ。
何かアッタら。ランカーズに来テくレれば、力にナル、よ。

【こんな、善人めいた行動をしていながらも、正義組織に所属しない異形は、そう言い残し】
【ぱたぱた、と妙に可愛らしいコミカルな動作で手を振ると、歩き去っていくのであった】

/*上手く話題をふくらませられず、申し訳なかったです‥‥っ!お疲れ様でした、楽しかったです!*/ <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/19(水) 00:33:22.90 ID:XALon3sTo<> >>540
(まだ募集中です) <> 【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki<>sagesaga<>2011/10/19(水) 00:38:15.40 ID:DcsfKtnz0<> >>546

『――、そノ化物ニ、会ッテみルよ』

―――……。

【やはり、この異形はあの「化け物」に会うつもりだったのか】
【でも、手は貸せない。 貸す義理も無い。 お菓子が義理になるとすればあるにはあるが、足は動かないだろう】

――――……気をつけて。

【一言だけ】
【もう一度だけ忠告した。死んで欲しくなかった。 この異形に】
【十数分前あったばかりの、大して関係を言う物が無いその人間に】

……スフィー=クイード。
……また、縁があれば。

【「ハーミ」と名乗ったその異形が歩き去るのを、此方も名乗り、一言挨拶をして見るほか無かった】
【手も振らない。 しかし、挨拶をすると言うのは少女にとって稀なことでも有った】
【ハーミが残してくれた袋詰めの菓子は大事に取っておこう、ハーミとまた会う、その日まで……そう思って、先ほどと同じように、朝が来るのを待つために目を閉じる】

【公園に来て、少し変わった気が自ら分かる少女だった】

/乙でした!
/いえいえ、此方も楽しかったです。 ありがとうございました! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage<>2011/10/19(水) 00:43:17.86 ID:eLnwS3pfo<> >>536
/申し訳ないですが、今日も先に落ちさせたもらいまする……
/うーん、やはり、少し粘りすぎですかね私……
/あの、本当に長引いてしまっているので、そちらがそろそろ仕舞いにしたい、と思ったらいつでもそうしますので
/でも、こんな感じでもまだ続けてくれるならば私はキッチリ終わるまでお付き合いしますっ……!
/ともかく、一旦乙でしたっ <> 【雅風閃華】 @wiki<>sage<>2011/10/19(水) 00:43:20.12 ID:HNCQPtsQ0<> >>544
「ーーーー?」

緩慢に振り返り首を傾ける少女、一時ながらの虚脱感を感じて居るのか怠業な反応だ
人、には猛威を振るう事も理由も無い、寧ろ友好的な部類たる少女は
特に警戒的な面を見せる事は無かった
少年が血相変えて聞いている事が、雷撃や風の刃にズタズタになった小人の死骸だと
気付くのに数秒のラグがあったーーー当たり前の反応なのに
疑念に感じる自分は余程感覚的に相違が生まれてると自覚しながら、口を開く

「何故、僕の名前を知っているのかな……?」
「何してる、って言われたら仕事をしてるって所かな、客観的には非人道極まり無いのは」
「自覚してるけど、此ばかりはね」

そんな中でも小さな柔和な微笑を作り、少年に語る、淡々としながら
まず初歩的な疑問から問いつめる“シオン”の名を知る少年、彼女にとっては面識は無いし
そこまで名が響き渡る事も成していない所以だーーーよもや交友関係から知られているとは
恐らく発想だにして無いだろう

/悪いッ、反応に遅れましたッ <> 【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード<>sage<>2011/10/19(水) 00:53:14.49 ID:Ous3CN1uo<> >>550
マジか……。
外れてほしかったところだがな……。

【彼はぶっそうなスラム育ちだった。しかし、殺しに抵抗がないわけではない。
むしろ殺さないように気をつけるくらいだ。半殺しレベルまでは平気でボコすが。
苦虫を噛み潰した表情で語る】

ああ、なんでかっていうと、俺の知り合いの子分がお前と同じ特徴の女に助けられたって言うんだ。で、礼を言いたいって言ってたからな。
俺はその知り合いに恩がある。だからそいつの恩人は俺にも恩人というわけだ……

……で、何の仕事なんだ?
自分よりガタイの小さい奴らを斬り倒すとは穏やかじゃねえな?

【顔をしかめつつ問いかける。やわらかい詰問】

/もうまんたいです! 宜しくお願いします <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/19(水) 01:02:44.62 ID:hn+uqdlY0<> >>542



【――――がりがり――――ぴちゃぴちゃ――――ぱんっ――どかんっ――がらがらっ―――――――――――― し ー ん ――――――――――――】



「やっ、たか……?」

【トラップは無事に作動した模様。同時に吸血鬼の追跡音が途絶えたということは目論見通り下の階に墜落したのか】
【聞こえるのは自らの荒い呼吸音とスニーカーが床に当たる鈍い音のみ。あとは時折響く、瓦礫の崩れゆく遠い残響】
【束の間の静寂が、耳に痛い。其れからも逃げるようにして、少女は疲れた体を無理やり動かし進行速度を上げる】

【歩き続け暫し時は流れて――――少女がふと顔をあげると。化け物と最初に対面した玉座の間に戻ってきていた】
【その事に気付いても、少女は眉一つ動かさず一切の行動を止めようとしない。何故そうなったかついて少女は深く考えたりもしない】
【今更、道を間違えた事についてだらだらと頭を悩ませ、悔しがって地団太を踏んだ所で時間の無駄だ。生き残るためには常に適切な思考を継続せねば】

【冷静に、沈着に、と自らに言い聞かせながら。少女は広間のど真ん中に腰を据えて床に絵を描き込む作業に移る】
【相手は城の主。勿論ここの内部構造は熟知しているに違いない。故に何処から攻められてもいいよう、少女はあえて中央に布陣を敷く】
【右手で筆を動かしつつも、左手ではスケッチブックを捲っては千切り、捲っては千切りを繰り返している。見る間に周りの床は魔法陣の如く多数の紙切れで埋め尽くされた】


「これで、全て終わらせてやる。 絶対に、決着(ケリ)を付けてやるっ……」


【独りになって、改めて姿の見えない事への恐怖と向き合って。それを飲み込むことで、闘争心を無理やり蘇らせようと強気な台詞を口にする】
【もしかしたら、此れが此処から逃げ出す最初で最後のチャンスになるかもしれない。それを考えると体の震えがいっそう大きくなっていく】
【過去最大級の危機に直面した事で、少女の才能と感覚は極限まで研ぎ澄まされ右手の筆は激しく震えつつも飛ぶように動き続けていた】

【中央には脱出用ポッド、周りには其れを守る沢山の兵士たち、それに紛れて時折見える高威力のトラップ、そして万一接近を許した時の為の秘密兵器(ジョーカー)】
【迎え撃つための陣形は既に整えてある。後は少女が敵の来る前に脱出用の絵を完成させるのが速いか、それとも“ヤツ”が姿を現し戦闘を再開してしまうのが先か】

【自分はこんな所で死ぬつもりは毛頭ない。こちとら未だ未熟な人間様である、あんな変態と何時までも付き合っているのは時間の無駄】
【くだらないさっさと茶番は片付けて、家族の待つ温かい家に帰ろう。うん、それが一番だ】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/19(水) 01:11:22.60 ID:hn+uqdlY0<> >>549
/はーい、では今日も凍結でお願いしますねっ
/出来ればもっともっと粘ってくださると嬉しいです。その分自分も燃えますから!
/長引くのは無問題です。寧ろ自分の遅レスで御迷惑を掛けていますし……本当に申し訳ない
/それでは一旦乙でしたッ! <> 【雅風閃華】 @wiki<>sage<>2011/10/19(水) 01:19:13.65 ID:HNCQPtsQ0<> >>551
「事情は知り得無いが、まさに最悪な印象での出会いな訳だ、ま、僕は言い訳もしないし」
「最悪な事をしてるのも自覚はしてるさ……っと」

肩を竦める様にしながらも、彼女は死骸の数体を村の中心に掻き集めながら紡ぐ
時折は少年の表情を一瞥しながらも、歩きながら淡々と語り口を続け
死骸を並べて居るーーーただ、彼女の眼からしては、無機質な色は無い、深く紫
やるせなさと哀れみを交えた色

「恩から恩へと続いて僕に、か……ーーーなかなか奇異な巡り合わせだね」
「ま、僕は、特に恩を売る真似をした覚えは無いし、きっとそら似の人違いじゃないかな」
「名前と顔が、たまたま一緒なだけ、とかね」

外套から取り出したモノ、日用品の金属の容器に少量の灯油、死骸達に振り撒く
先から為そうとしている彼女の行為は、火葬だ
少年に対しては、くすっ、と静かに笑みつつ、軽い嘘と否定を交える

「僕の仕事は……ーーー退魔師」
「人に脅威に成り得る人外の駆逐を専門とする、いわゆる狩人って奴かな?」

背を向けながらスラリと刀を抜き
死骸に刃先を向け……ーーー刀身から電火を走らせ、集まった死骸に火を付けようとしながら
彼女は紡いで行く <> 【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード<>sage<>2011/10/19(水) 01:36:12.60 ID:Ous3CN1uo<> >>554
…………。

【もっと、開き直るかと思っていたが、彼女はやるせない瞳をしていた】
【過去の自分とは別種の人間というわけか……。
やりにくいような助かったような。
正直、剣士とガチで遣り合って勝てる自信などない】

この世界は、意外と狭いみたいだからな。
そうならまあ助かるがよ……。
ああ、顔はしらねえよ。二刀流と紫の髪。そして名前。俺が知るのはそれだけだ

【律儀に訂正した。しかし「子分」の名前は言わないことにした。
彼女はきっと嘘をついている。そこをつめたら、やるせなくなりそうだ】
【火葬の邪魔はしない。哀れみをたたえた目で行う弔いを止める理由などないからだ。
止めるなら、とっくに手遅れだったわけだし】

ふーん……人に脅威になりうる人外ねえ。
だがお前はそいつを、肯定し切れてないみたいだな。
最悪だなんていいつつ、何故続ける? 金の――暮らしのためか?
そいつらは本当に人を襲うのか?

【かつての自分は生きるため】
【いや、人をだますそのこと自体にも喜びを覚えつつ、他人から金品を巻き上げていた。その暮らしをやめたのは本当に偶然で――
だが、もし目の前の少女が自らの行き方を肯定できずにいるなら。
「知り合い」には、その境地を脱する手助けができる。
だから問いかけた。どこか鋭く、だが、静かに】 <> 【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード<>sage<>2011/10/19(水) 01:56:06.15 ID:Ous3CN1uo<> >>554
/すみません、本日もう落ちねば……orz
/よろしければ凍結お願いします!
/まずければシメでも、よろしいほうでお願いしまするるる <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/19(水) 01:56:18.72 ID:XALon3sTo<> >>540
(まだ募集してます!) <> 【雅風閃華】 @wiki<>sage<>2011/10/19(水) 02:39:10.20 ID:HNCQPtsQ0<> >>555
「そうだよ、少なくとも恩人の為にも、そう思うべきだろうさ」
「ーーー……僕はただの“死神”だからね」

無機質の笑みを背中を向けた状態で振り向きながら、浮かべて告げる
寧ろ彼女は言葉遊びの様に虚言という前提に、宣し推する、紅蓮色に染まり上がる
死骸の山、焚き付ける火との音が虚しくも激しく響き渡る
既に哀しみの色は深い紫の瞳の奥に飲み込まれている、余韻に浸る事すら無く

「脅威になるかどうかを決めるのは依頼主か、既存の決められたリストさ」
「僕はあくまで手足に過ぎない、退魔師個人では払うべき命の価値を決めらないからね」
「理由、ねーーーま、僕は一度決めた事は曲げない主義でね」
「責任を果たすべくして、最後まで人であり続ける」
「ーーー……最低で最悪だけど、僕は此の退魔師を“誇り”に思ってるのさ」

退魔と言う名の剣であり続ける、その為には決して折れてはならず、又
人である為に時には慈しみ鞘にもなる
生まれついての武人の様な、己の信ずる道の為なれば、其れを命や一生の形とし
生涯を美しいモノで終わらせる精神、ある破り難い“誇り” <> 【雅風閃華】<>sage<>2011/10/19(水) 02:39:36.04 ID:HNCQPtsQ0<> >>556
/文字数制限で二レス目にて
/パー速になかなか書き込めず遅れましたスマソッ
/了解、凍結で構わないです、私の遅レスが故に悪かったッ、とりあえず一旦、乙 <> 【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード<>sage<>2011/10/19(水) 13:37:44.14 ID:3XBF9Hd1o<> >>558
【残念ながら、すでに後戻りもごまかしもきかない】
【もしも少女が【三竦之一】と約束した飲み会が実行され――その場に「恩人」が同席すれば、「彼女」は少女と再会してしまうのだから。
人違いと思ってほしいといっていた、紫の少女と】
【なぜって「彼女」は、薬で姿を変えた、彼その人なのだから】

【しかも、さらに悪いことに、顔と声そのものは、自前だ。
よく見、聞けば、少女のほうも、気づいてしまいかねない】
【姿を変えつつの二重生活。それをここまで苦々しく感じたのは、初めてだった】

……死神、か

【ぼそり、呟く】
【死神――その存在を近く感じたことのない畏怖すべき存在】
【送りの火を背に、無機質な笑みを身につけた少女は自分をソレだという。
しかしそうは思えなかったし。納得すら、行かず】

【なぜならあたりに漂い始めたのは懐かしい忌まわしい、鼻の曲がるような臭い】
【故郷の町の片隅で、死にたくないと泣き、時には叫んだ奴らがみな発したあの】
【自らの状態をなりふり構わず否定し復讐を。救ってくれなかったもの共に、せめてはかない爪を立てるため、不可視と成り果てた腕を振り回す、そんな姿が見えるような気がして】

じゃあアンタは――
どこの馬の骨とも知れない奴が、誰かを害ある人外と言い、金を積めばハイそうですか、と殺りにいくってワケか?

【口から出ていたのは、自分でも驚くほど辛らつな言葉。
少女をまっすぐにらんだまま、すぐそこにあった家屋の壁にドンとこぶしを叩きつけていた】

お前は手足でも剣でも――とにかくそういう、道具じゃねえ、ヒトだろう?!
生命を絶つのに何故感じねえ、考えねえ!

【それはひょっとして友人やその友人の死を、この少女がもたらしたかもしれないという疑念からであり】
【また、今心ならずも炎と化した生命たちを背に、それでも静かな少女に対する苛立ちからでもあり】

自分を最低最悪だと思うならどっかに疑念があるはずだろうがよ。
「誇り」なんかでごまかすんじゃねえ……
それで殺られたら殺られた方はたまらねえんだよ!!

[ピーーー]ならせめて怒れよ、憎めよ!! こいつを殺してえと心から願えよ!!
肉を絶つ感触も骨を折る感触も全部その手で感じろよ!!

【自分もまた、人外の血を遠く引き、儀式で身体に人外を宿した、つまり人外であるからであり】
【金で雇われ武器を振り回す輩どもに苦い思いをさせられた、ちっぽけなスラムの住人だったからであり】
【少年の、女と見まごうばかりの顔立ち、露草色の瞳は、葬送の火を映しこみ、怒りに燃えていた】

【それでも少年はひととおりまくし立てると、深呼吸して自ら詫びる】

――いきなり怒鳴ったりしてすまねえ。名乗りもしてねえのにな。
俺は『リュー』という。しがねえ歌使いの一族だ。

ひとつだけ聞かせてくれ。
クリーム色の髪で浴衣姿。体が水でできた青年に心当たりはないか?
奴や奴のダチにもし手を出してたなら、俺はアンタと対立しなきゃなんねえ

【先日姿を消してしまった友人、【流体魔人】。
原因はリタイヤであり、誰が悪いわけでもないのだが、少年にはまだわからない。
だから行方を捜していたのであり……。

悪いことに、彼の友人というと『チーム人外』全体ということになってしまう。
絶対中立の劇団の長を預かる身だというのに、軽率に過ぎるといえる行動だ。

それは、ここ数年でやっと友情を知り始めた少年ならではの、未熟な怒りと。
普段は異性に姿を変えているから、最悪別人といいぬけることができるという、冷静な計算ゆえ】

/昨日は凍結ありっした!
/こちらこそなんか半端な時間になってしまって……orz
/全然大丈夫なんで気にしないでくださいなー
/むしろこちらこそ、こんな文&かみつきっぷりでスマヌ……スマヌorz <> 【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード<>sage saga<>2011/10/19(水) 13:38:53.97 ID:3XBF9Hd1o<> >>560
/ピーは「殺る」ですね、saga忘れっした <> 【物理加速】<>sage saga<>2011/10/19(水) 17:59:38.03 ID:BRHcZy3j0<> ・・・・・ん〜
【冷え込んできた秋の夜、のちょっと前の夕方ほど】
【一人の男が木の下で横になり、頬杖をつきながら、悩ましげな顔をして】
・・・・・・・zzz
【寝ていた、寝る以外脳の無い男だな・・・】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 18:53:20.64 ID:LrpVHYj5o<> >>562
/まだいらっしゃいますか? <> 【物理加速】<>sage saga<>2011/10/19(水) 18:55:52.09 ID:BRHcZy3j0<> >>563
/いらっしゃるみたいですよ <> 【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女<>saga sage<>2011/10/19(水) 19:05:31.71 ID:LrpVHYj5o<> >>562

………

【とん】
【そんな音を立てて木から木へ跳び移っていた少女】
【眼下に男を見つけ】

……おい

【声をかける】
【上からする声の方向をたどれば、フードを深くかぶった影がそこにいるだろう】
【可愛らしい少女の声ではなく、それにどすを聞かせた声】
【即ち穏便ではない様子の少女がそこにいた】

/お願いします! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/19(水) 19:07:02.09 ID:W9H8scrQo<> >>552


【―――――――バタン―――――――】


「グゥッドグゥッドべリィィーーー――― グッド」


【玉座の間に響き渡る拍手の音。その扉を背後に牙城の主は余裕を表し、必死に生に食らい付こうとする少女へと拍手を贈る】
【どろりとした"闇"をその全身に纏わり付かせ、背中からはあの凶悪な風貌の三対なる"爪"がギチギチと蟲のように蠢く】
【真っ黒の外套は風も無いのに少女の方へと向かってその端をぱたぱたと揺らし、今にも少女の身体を欲しているようでもあった】
【黒い霧の様な、煙の様なものを"闇"から発し、つまり、その"闇"というものは固体なのか液体なのか気体なのか、わからない性質を持ち合わせていて】
【恐らくはそれら全てに同時に成っているであろうことをその容貌で証言していた。夜の王、怪異の王、奇々怪々の君主としての姿形】

【視界に見えるは華奢なお姫様を守る兵隊。それに僅かな魔力の乱れも感じる。それが何を意味するかは定かではないが、きっと素晴らしい演出の一環に違いないと予想する】
【わざわざこんなところで、出口にも向かわずに――自分勝手な予想と妄想を膨らませるならば、少女なりの粋な演出であると横暴に予測を立てることまでした】
【今、ネガティブな思考は歯車に小石を投げ入れるようなものだ。折角、体中をアドレナリンが駆け巡っていてくれているのにそれを阻害するなんてことは決してあってはならない】

「それで……それが完成したら、この喜劇の終幕と言う事でいいのかな」
「それが出来上がるのを指を銜えて待っていたら、君は二度とこの城には来てくれないのかな」
「それを阻止しなかったら――君はボクをもう恐れなくなるのかな」


                        「ならばッ!!」





―――――壊してくれよう邪魔してくれよう、骨の髄まで喰らい尽くしてくれようジュリエットッッ!!!!





【吸血鬼は両腕を後ろへと引き、腰を少しだけ落として大きく振る姿勢を取ると―――――両腕を前へと思いっきり振りきり、それと同時に地面を"闇"の刃が二つ、少女へと向かって真っ直ぐに走り出す】
【速度は自転車を髣髴とさせるような、攻撃としては遅めではあるが世の中には"速度と威力は反比例する"という定石的な鉄則が存在する。この刃もまたそれの非では無かったのだ】
【一体や二体程度の兵隊なんかで止められて堪るか。数が多いならば、まずはその雑魚の数を減らすのが戦いの基本だ、規則だ。これは勝利へのための堅実な一歩である】
【幾らこの状況に興奮しているとはいえ、その状況すらもマトモに見られなくなるほど狂乱しているつもりはなかった。伊達に長生きはしていない。伊達に――不老不死ではない。】 <> 【物理加速】<>sage saga<>2011/10/19(水) 19:17:47.93 ID:BRHcZy3j0<> >>565
【ピクリ、と男の体が小さく震えた】
・・・・ん・・・・ん?
【惰眠を貪っている最中、突如として男の耳に届いたその声は】
【男に小さな驚きと戸惑い、ついでに何か面倒なことが起こる予感を与えて】
・・・・・あ、どうも
【目を覚ました男が見たものは、フードを深くかぶった影、体の大きさからして子供だろうか?】
【声の感じから恐らく少女であるのだが、少女らしくない声であったゆえか、紳士的な態度を忘れて会釈をしている】
えっと・・・・・何か御用で?
【やたらと低い態度の男、きっと穏便に事を済ませたいと思っているんだろうな】
【まあ、こういうときは大抵穏便に済まないけどね!】 <> 【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女<>saga sage<>2011/10/19(水) 19:24:04.46 ID:LrpVHYj5o<> >>567

おまえは、のうりょくしゃか?
もしくは、のうりょくしゃがどこにいるかしっているか?

【まるで能力者なら誰でも良いような言い草だが、事実そうだ】
【ただ少女は「狩る」のみ】

かくしたら、おまえのためにならないぞ

【脅しの言葉と共に、男の正面に降り立つだろう】
【驚くことに先ほどまでいた枝と着地点が凍っていた】
【虚ろな赤い目の少女はパーカーのフードを脱ぎ、ツインテールを揺らして尋ねた】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 19:24:26.05 ID:LrpVHYj5o<> >>568
/名前ミス!! <> 【物理加速】<>sage saga<>2011/10/19(水) 19:37:53.59 ID:BRHcZy3j0<> >>568
・・・・・ふむ
【なにやら思索するかのような表情をしながら、己の額に手を当てている】
【質問の内容から、恐らく少女は異世界から来たばかりだとか、能力者に用があるだとか】
【質問の意図についてじっくり考えている様子、まあただ・・・】
・・・・やれやれ、穏やかじゃないな
【少女の様子から、ただ事ではないことは感じ取ることが出来た】
【虚ろな目に、脅し文句、凍りついた少女の足元、恐らくあれは少女の能力なのであろう】
【もしもこれを意図的にやっているのならば、臨戦態勢は万端と言うことか?男はそう考えて】
二つ目の質問は僕も把握していないので答えかねますが・・・・
一つ目の質問には答えましょう
【すらりとその場に立ち上がると、二歩ほど少女から離れるように後退し、警戒心を含んだ目を向けながら】

「YES」だ

【己の手を懐近くに構えながら、そう答えたそうな】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 19:46:53.15 ID:LrpVHYj5o<> >>570

そうか

【興味なさげにつぶやいた】
【次の瞬間】

ならしね

【回し蹴り】
【右足を軸とした、左踵をこめかみに刺すような】
【ふわりとゆれるツインテールはバトンのリボンのようで】

【当たれば凍りつく蹴り】
【あまりに無造作に放つため、ノーモーションに見えなくもない】 <> 【物理加速】E:シールドボウガン+矢7<>sage saga<>2011/10/19(水) 19:58:52.42 ID:BRHcZy3j0<> >>571
・・・!

【反射的に身を後方へとよじらせる、少女の左踵は男の眼前を通るも当たることはなく】
【少女の能力の片鱗を見て後退したことが幸いしたようだ、お陰でノーモーションでも避ける猶予は十分にあった】

やれやれ・・・見かけと違って随分と武闘派なことで

【さらに己の後方へと向かって走り出す男、逃げるつもりだろうか?】
【いや】

申し訳ないが、殴り合いはあまり好きじゃないんでね!

【後方へと走りながらも、懐から盾の付いたボウガンを右手で取り出し、さらに左手で矢を取り出す】
【そしてボウガンに矢をセットすると、少女の足に狙いを定めて、引き金を引いた】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 20:06:56.24 ID:LrpVHYj5o<> >>572

けんたいばんごうぜろさんさん、せんとうかいし

【本来言わなくてもいいが言う理由】
【それはまだ自分が「研究途中」とするための】

そうだ
    もっと
        ほんきでこい

【跳躍】
【正面ではなく、右に有った木の高い位置を「蹴る」】
【氷結したそこは枝もないはずだが、どういうわけか少女はそこに着地】

もっと。もっと。もっと。もっと。
けんたいばんごうぜろさんさんははげしいせんとうにもたえられる

【それを証明するために】
【全力、開放】
【兎の如き耳が「ラグ」を伴うように現れる】
【これが少女の、全力のスタイル】 <> 【物理加速】E:シールドボウガン+矢7<>sage saga<>2011/10/19(水) 20:20:49.12 ID:BRHcZy3j0<> >>573
(・・・・「けんたいばんごう」?)
(なんだ?一体・・・・もしかして、ただの少女じゃないのか?)

【小首を傾げて、少女の言葉の意味を考える男、随分と余裕だな】
【己のボウガンが避けられたというのに、いや、そこのところはどうでもいいか】

・・・・まったく、能力ってのは多種多様すぎて困るな

【奇妙な現象を目の当たりにしている、跳躍した少女は木に垂直に立っている】
【いや、それよりも・・・・男は少女の、兎のような耳に注目し】

兎の耳・・・・?
・・・・なんだか嫌な予感がするな

【右手のボウガンに、再び矢を込める】
【そしてその場に立ち止まると、再び少女にボウガンを向けた】
【身を屈めて、一挙一動を見切るかのように、警戒心をたっぷりと含んで】
【迂闊に動けば撃ち抜かれそうな、そんな雰囲気を醸し出している】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 20:28:38.16 ID:LrpVHYj5o<> >>574

―――――

【足場を蹴り、次の木を蹴り、着地】
【またその木から別の木に】
【それを何度も繰り返し、翻弄する】

(まにゅあるには、とびどうぐはほんろうしろとあったはず)

【恐怖心を無理矢理振り切る動き】
【それは自らを「対能力者用戦闘兵器」とするための必須】

【何度か跳びまわると、ボウガンを横から蹴り落とそうとそちらに飛ぶだろう】
【凍らせて使い物にならなくする狙いだ】 <> 【物理加速】E:シールドボウガン+矢6<>sage saga<>2011/10/19(水) 20:44:14.58 ID:BRHcZy3j0<> >>575
おっと!

【少女が跳躍した瞬間、男はボウガンの引き金を引く】
【が、当然ながら矢は当たることなく、少女が止まっていた木に小気味の良い音を立てて突き刺さるのみ】
【男は急いで少女の姿を捉えようと、ボウガンを構えたまま周囲を見回すが】

・・・・やはりと言うべきか、身の軽い子供だな

【次から次へと木々の間を跳躍する様を、必死に目で追いかけるものの】
【少女の動きを捉えきることが出来ず、ボウガンもただ構えただけの物となった】
【撃てないと判断したならば大人しくしまっておけばよいものを・・・】

【そして次の瞬間】

くっ!ちぃ!

【木からこちらに向かって跳躍した少女の蹴りが、ボウガンを男の手から弾き飛ばした】
【手から離れた瞬間に、ボウガンはパキパキと音を立てながら凍りつき、地に落ちる】
【盾としてならまだ機能しそうではあるが、恐らくボウガンとしての役割は今は果たすことが出来ないだろう】

くっ、だりゃあ!!!

【手からボウガンを落とした瞬間に、男は少女に向かって左足による回し蹴りを放つ】
【狙いは少女の足、まずは動きを封じるという戦法は相変わらずである】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 20:50:57.87 ID:LrpVHYj5o<> >>576

!!

【寸での所で腕で受けた】
【しかし完全に受け切ることは出来ず】



【背後の木にぶつかる】
【チカチカとする頭を振りかぶりながら立ち上がる】

【しかしそれは隙。この間に攻撃されては、殆どされるがままだろう】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/19(水) 21:01:32.46 ID:hn+uqdlY0<> >>566
【唐突に響く拍手の音。それを聞き少女はびくっと身体を震わせ振り返る。そこに見えるは人型の闇、まるで自分の恐怖が意志を持ち動いているかのように思われた】

【追う者と追われる者とでは精神にかかる負荷が桁違い。常に心身に負担を強いられた状態では肉体の反応も否応なく鈍る】
【逃亡者は常に相手のプレッシャーを受けながら、見えない影に怯え苛まれ続けているのだ。その過程で精神はボロボロに削られていく】
【しかし、少女の意志はまだ折れてはいない。例え何度叩かれ屈折し、歪み捻じ曲がっていったとしても、最後までぽきりとへし折られる事だけは決して起こり得ない】

【少女はどうしてこれ程までにしぶとく粘るのか。何故諦めて所為を放棄するという楽な道を選ぼうとしないのか】
【以上とも思える執念、その根底に流れているのは強烈な生存本能。吸血鬼のような変態じみた化け物以外、生物誕生の原点にして生まれ落ちて最初に持つ原始的衝動】
【自分が殺すのは大歓迎だが、殺されるのは絶対嫌。少女のそんな我儘も、このへこたれない強靱な精神さえあれば簡単に罷り通ってしまう】
【無理が通れば大抵道理の方が引っ込むものと相場は決まっているのだ。それらも含めて人生とは不公平の連続なのである】

「当たり前ですぅ。 こんな気色の悪い主の住まう、黴臭い城になんか頼まれたって来てやるもんですか」

「……ほんっと、人の話を聞かない変態ですねぇ」




「――――ここで壊れんのはテメエの方だこのクソ吸血鬼がぁ! たかが寄生虫、虫けら以下の存在のくせにぃ! 人間様をおちょくってんじゃねーですよぉ!」




【声を荒げ、怒りで恐怖を覆い隠すようにして少女は叫ぶ。こんな世の理から外れまくった存在を相手取るなんて二度とゴメンである】
【疲労によって思考力を欠いた少女は焦りによって決着を急ぎ、そして若さゆえの短絡さと奔放さによって人生を生き急ぐ】
【少女はしゃがみ込んだまま、筆を握った右手で石畳をドンッと強く叩く。それは微かに空気を震わせる最終決戦の号令】
【最早一切の手加減は無用。全身全霊、持てるチカラ全てを注ぎ尽くして完全に叩き潰してやろう】

【そして床に撒かれた紙から一斉に姿を現すは、仮初めの命を持たされた鳥獣たち。今度のヤツらは今までとは一味違い、威力よりも速度重視の誘導弾だ】
【空には舞い上がるは大きめのタカが10羽、地に伏して構えるは小振りのトラが10頭。そして、その全てがそれぞれ口に高火力の絵を咥えている】
【牙をむき出しにする凶暴な獣の群れたち。最前線にいた2頭は素早く突進し、闇色の刃目がけて体当たりによる突貫。そして接触の際の自爆によって相殺しようとする】
【勿論あれが普通の攻撃ではない事は百も承知、そのために少女は彼らの口内に別の爆弾を仕込んだのだ。爆発を相手に当てる確率をより高めるために】


【もし動物たちが途中で撃墜され、あの闇に力を吸い取られたなら。その瞬間口内に隠し持っていた絵が大爆発。力の供給を絶ち逆にダメージを与える二段構えの攻撃だ】


【2頭は刃の正面に、もう2頭は相手の両脇、4羽は上空、その前後左右から同時に飛びかかっていく】
【トラやタカはオオカミやワシと違って持久力に欠けるが、その分筋力と瞬発力は物凄い。特にスピードによる攪乱攻撃は桁違いだ】
【残りの6頭と6羽はまだ近づこうとせず。トラは相手の周りを円形に囲んで包囲網を作り、吸血鬼の攻撃を警戒しつつジリジリと回るだけ】
【タカも同じく上空で円を描くように旋回飛行で待機するのみ。次に来るであろう一斉攻撃の合図を今か今かと待ちわびている】




/お待たせしましたっ 来るの遅れてごめんなさい <> 【物理加速】E:シールドボウガン+矢6<>sage saga<>2011/10/19(水) 21:01:33.54 ID:BRHcZy3j0<> >>577
おう、ラッキー・・・

【能力者といえど子供は子供、蹴りで吹き飛ぶほど体重が軽いのか】
【少女が木にぶつかる様を、軽く口笛でも吹きながら男は見ていた】
【現在少女は隙だらけではあるが、男は追撃を加える様子も無く】

もうやめておきな、俺もこれ以上子供をいじめるなんて悪趣味なことはしたくないんだ
どういう理由で襲ってきたのかは知らないが、大人しく退いたほうが身の為じゃないか?

【むしろ少女に向かって忠告のみを告げると、側に落ちていた凍りついたボウガンを拾い上げた】
【戦闘中だというのに、非常に悠長で甘いことをやる男だこと・・・】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 21:11:33.33 ID:LrpVHYj5o<> >>579

【頭を振る】
【意識が明瞭になるとその瞬間に聞こえたのは】

……みくだすのか

【怒り】

けんたいばんごうぜろさんさんは、しっぱいさくじゃないッ!!!!!

【背の木を蹴り、男に向かって直線に近づく】
【狙いは頭部。確実に仕留めるため、急所を狙って早く「殺そう」とした】
【狂気にまで近づく必死さは、何か理由があるのだろうか】 <> 【物理加速】E:シールドボウガン+矢6<>sage saga<>2011/10/19(水) 21:23:30.86 ID:BRHcZy3j0<> >>580
【少女の攻撃は男の頭部に位置する場所へ、加速度をつけながら放たれた】
【それは鈍く、硬い音を立てながら、直撃の手ごたえを少女に確かに与えただろう】

・・・・見下したつもりは無かったんだがな

【だがしかし、それは決して男の頭部に対してではなく】
【男が直前に拾っていた、凍てついたボウガンの盾の部分に対してである】
【盾を頭部に位置するところに掲げて、少女の攻撃を防いだのだ】

「先輩」として一つアドバイスをあげよう
冷静さを欠くことは死へと一歩近づけさせる、覚えておきなさい

【そして間髪入れずに、ボウガンを持つ手とは逆の手で、少女の懐目がけて拳を放つ】
【女性の腹を殴ろうとするとはこの男、容赦無しである】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 21:29:49.83 ID:LrpVHYj5o<> >>581



【盾】
【阻む 負ける 貫く 無理 追撃 不可 反撃 対処 ――――】
【様々な言葉が頭の裏を走っていく】

がっ―――

【ゲホ、ゴホ、と咳き込む】
【もろに食らった】
【嫌だ】
【嫌だ】
【嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ】

ま、だ、やれ、る
こ、ろ……すッ

【よろよろと放つ回し蹴り】
【不良品じゃない 失敗作じゃない まだ終わってない 捨てないで やめて】
【勝たないと 負けたら それは 死 】

【脅迫されるように、必死の形相で追撃を狙う少女は何処か痛々しく見えた】 <> 【物理加速】E:シールドボウガン+矢6<>sage saga<>2011/10/19(水) 21:40:58.00 ID:BRHcZy3j0<> >>582
【男の手にも、少女がもろに拳が入ったことは伝わっている】
【しかしそれでも戦いを続けようとするその姿は、どうにも闘争心だとか、そういうものではなく】
【切羽詰まっていると言うべきか、恐怖を感じていると言うべきか・・・そんな印象を、男は感じていた】
【非常に、やり辛い】

【少女の弱弱しい回し蹴りを、男は盾を使うことも無く、左腕で受け止めた】
【男の左腕は凍結していくのだが、男はそれを意に解する様子も無く、ただ少女を真っ直ぐ見つめて】

・・・・・もうやめろ
既に勝負は着いている、これ以上傷つく必要はない・・・・

【悲しげに、少女を憐れむように呟いた】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 21:46:12.43 ID:LrpVHYj5o<> >>583

まだ、まだ、まだまだまだまだまおわってない!!!!!!!!

【叫ぶ】
【少女自身自覚はしていないがそれは】
【「此処に居る」という意思表示で】

【泣きながら、喚きながら】
【次の攻撃――蹴りの勢いを利用した、蹴った相手の左腕を軸として回転蹴りを反対の足で放つ】
【それでも動きを叩きこまれた少女は、半ば無意識に反撃を紡ぐ】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/19(水) 21:59:08.56 ID:G3mrx0qIO<> …ふあーぁ………

【公園。】
【閑散としたそこは、あまり人影が見受けられない。】
【日中の騒がしさなど思わせない、暗く青白い月明かりが照らしていた。】
【そんな中、長椅子のベンチに寝そべる人影―――――欠伸を吹かす一人の人物がいた。】

…強い人間を見たいと旅をしているが…

【おそらく、25歳程度。そう予想することのできる一人の女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

…なかなか会えんなあ。

…情報は「教団」とランカーズ…確率から言って会えそうなのは後者か…

【そんなことを呟きながら一人。大通りのすれ違う人々と、】
【黒雲掛かる朧月を眺めていた―――――――――――】



//なんでも対応 <> 【物理加速】E:シールドボウガン+矢6<>sage saga<>2011/10/19(水) 21:59:59.78 ID:BRHcZy3j0<> >>584
・・・・・聞き分けのない子供だ

【未だ退く意思を見せない少女に、男は若干呆れ気味】
【と同時に、男は少女を完全に沈黙させるという決断を下す、そうでもしなければ止めれないと判断したのだ】

【男の左腕を軸にした回転蹴りは、男目がけて叩き込まれようとするだろう】
【左腕は凍結している故に使用することは出来ない、現状使えるのは右腕と握っているボウガンだけ】
【ここから一手で少女の動きを止めるには?男は逡巡した後動き出す】

【少女の放った回転蹴り、その足目がけて、右腕のボウガンの盾部分を突き出した】
【しかし、それは明らかに防ぐことを目的とはせず、むしろ少女の足にぶつけることを目的とした動き】
【それも、そのスピードは今まで繰り出した動きのどれよりも圧倒的に速い、まるで・・・何倍速にもなったかのように】

ちょっと痛いが、我慢しなよ!

【そう、男の思考の末の行動は非常に単純明快】
【「10倍速で、シールドボウガンを少女の足にぶつける」、ただそれだけのことである】
【このまま蹴りを繰り出すなら・・・・その足、ただでは済まない】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 22:07:23.46 ID:LrpVHYj5o<> >>586

!?

【一瞬、男の持つ盾が――かなり早く動いた気がした】
【見えないくらい、早く】

【それはいつの間にか足に当たっていて】
【強打】

っ、ああああああああああああああああ!!!!!

【ギリギリ折れはしなかったが】
【十分すぎるほどのダメージ】
【しばらく右足を動かすことはできないだろう】

……やだ、いや、まだ、あああああああああああああああああ

【叫ぶ】
【地面に倒れた兎は牙を剥く】
【男の足に噛みつかんとするだろう】

【最早、その程度の反撃しかできない】
【でも】
【絶対に認めたくなくて】
【負けたら】
【それで】



【―――――おしまいかも、しれないから】 <> 【物理加速】E:シールドボウガン+矢6<>sage saga<>2011/10/19(水) 22:17:11.59 ID:BRHcZy3j0<> >>587
当たった、か・・・

【子供の悲鳴を聞いてあまりいい気味はしないのだが・・・どうやら上手く足に当たってくれたようだ】
【流石にこれ以上戦う気にはなれないだろうと、心の中で小さく一息ついていたのだが】

ウグッ!!!

【男の足に突き刺さる、肉に食い込むような痛み】
【少女が男の足に噛み付いてきたのだ、まともに動けなくともまだ戦う気があるというのか?】
【ここまで来ると感服せざるを得ない、心の中では感心するも】

クソッ!大人しくしろ!

【ボウガンを宙に放り投げながら、少女の頭を右手で押さえつけようとした】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/19(水) 22:17:19.63 ID:W9H8scrQo<> >>578
【ガガガガガガ、思考の波。濁流のような荒れ狂う感情の嵐が脳味噌を引っ掻き回してくる。ずるずるずる。ずる。ブチ】
【気持ちが抑えきれない。まるで、恋そのものだ。一体今まで何人に恋してきただろう。何人と刃を、銃口を、牙を交えてきただろう】
【ここ数十年間はすっかりぬるま湯に浸かっていて亡失してしまった記憶、感覚たち。心に住みつく群衆は今歓喜の声を一斉に】
【この感情は何だ。構成は、構造は、成分は、性質は、形状は味は美味さはテイスティングは焼き加減は喉越しは噛み応えは――ああ】

「―――愛しきかなヒューマンッ!!!」

【暗黒の刃が2頭のトラをを切り裂き――爆発せし。風圧が、爆風が、熱気がこの距離からでもじんじんと深く粘っこくしっとりと撫でていく】
【しかし、もう片方の刃はトラが爆発するよりも早くに切り裂くことができたのを確認すると吸血鬼は左腕を前方へと勢いよくバッと突き出し】
【切り裂いたトラに宿っていた魔力、体力、つまりは統合的に見た"力"という概念を吸収しようと、刃から黒い霧を精製しようとしたが―――】

【―――爆発、予想していなかった二重の爆弾―――吸血鬼の左腕から黒い粘性の液体がビシャッと勢いよく後方へと飛び散る】
【当然、腕自体が爆発したわけではないが刃の"闇"と左腕の"闇"を連結させていたため、そのダメージが電流の様に流れ込んできたのだ】
【嗚呼、クソッ、悔しいなぁ。これまた一本取られてしまった。若い、なんて若い。若さと、そして必死さが精錬された戦術を即座に考え付くのだろう】

「―――もっと嫌ってくれもっと罵ってくれもっともっと私を恐れてくれッッ!!!」

【出鼻を挫かれてしまったが落胆する様な暇は無いし、これくらいの失敗は吸血鬼の燃え滾る闘争心を静めるには正に焼け石に水に等しい】
【そして、目の前の視界に展開するは数多の猛獣達。我が花道を足止めしようとする無粋者。それでいて、演出には欠かせない役者群】
【多方向からの同時攻撃。これもまた素晴らしい展開戦術。人類史上、いや、生物史上もっともオーソドックスでもっとも効果的且つ打撃的な戦術布陣】
【まるで吸血鬼討伐に名乗りをあげた討伐隊を目前としている様だ。悪意と殺意と害意を持ってしてこの不老不死の心臓を仕留めんとする感情を痛いくらいに感じる】


「―――変態で結構寄生虫で結構ッ!!」

「―――なぜなら、これから君が見るのは"狂人"が踊っているわけでも"道化"が狂っているわけでもないからだッッ!!!」


【―――――――ガンッ――――――――腰を低くして頭を下げ背中を上に向け、背中の三対の"爪"を同時に、真上から床へと向けて突き降ろす】
【それによって2頭のトラを"爪"によって突き殺すか、外したとしても一種の障壁と成って数秒だけでもトラの足を食いとめることが狙いであるらしい】
【無論、対空戦術を怠っているわけでもなく――背中から闇が、それはまるで針鼠のようではあるが、何本かの図太い棘がタカを串刺しにしようとする】
【だが、だが、その視線は瞳は――少女へと向けられていた。真っ直ぐに、直線的に、死線的に――自分を囲んでいる他の鳥獣たちには目もくれず】
【少女の能力から察するにすぐにでも爆発するであろうこのトラやタカのことも視界に入れず、今にも少女の目の前に移動して食い殺してしまいそうな鋭い瞳で睨みつけながら】


「―――ギヒッ、くふ、くすス……ゥひ、くひひヒヒヒヒ」


【――――笑う。技だけが戦いではない。力だけが闘いではない。戦い方にも、楽しみ方にも、圧倒の仕方にもそこには"闘い"が確かに存在しているはずなのだ】
【だからこそ、笑う。楽しいし、愉快だし、痛快であるし、爽快なのだからこの感情を抑え込める理由が無い。皆無、見当たらない。在るなら、捜してきてほしい】
【これが人間であったら"狂人"とカテゴライズすることもできたかもしれない。だが、この怪人は怪人であって――人間に喩えたら、お互いに取って失礼極まりないのだ】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 22:21:32.50 ID:LrpVHYj5o<> >>588

まだっ、まだ負けてない!負けてないぃいいいい!!

【必死。そう表現するのがぴったり過ぎる程】
【この少女はそれほどまでに「負け」を恐怖しているのだ】
【「死」よりも何よりも】

っ、―――っ!っ!

【もはや引きつった声しか出なくなった】
【押さえ付けられ、それでも暴れる】
【手を叩きつけるように殴ろうとしたり、形振り構わず、だ】 <> 【物理加速】E:シールドボウガン+矢6<>sage saga<>2011/10/19(水) 22:30:42.67 ID:BRHcZy3j0<> >>590
【少女を押さえつけながら、男は思った】

(・・・・・なんだろう、自分が暴漢のような気がしてきたぞ)
(あれ?確か俺は正当防衛のはずだよね?何も悪いことはしてないのにこの罪悪感はなんだ)

【抵抗する少女、暴れる少女、それを押さえつける男、ついでに暴力も振るってますね】
【どこからどう見ても暴漢ですありがとうございました、おいジェイル】

・・・・やれやれ
もう少し考えて行動するべきだな、俺

【自分の行動を省みて反省した様子、このままじゃなんか色々と不名誉なことになりそうな気がする】
【ならば事は急いで終わらすのが吉であろう、男は少女を押さえていた右腕を一瞬離すと】

今度こそ・・・眠れ

【少女の首筋に素早く当身を繰り出す、上手く当たってくれれば気絶させれる・・・・はず】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/19(水) 22:31:02.88 ID:ewBmgRcIO<> >>585
//再募集 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 22:37:42.78 ID:LrpVHYj5o<> >>591

――ぁ

【ドスッ】
【一撃は見事に首筋にヒットし、少女は崩れ落ちるように意識を失う】

【兎の耳はそのままになってしまっているが、それを除けばただの少女が寝ているだけにも見える】
【しかし、分かり難いかもしれないが、その服には多量の返り血が付いていた】
【どれだけの人数を「狩って」きたのか、想像するのも背筋が凍る】
【――しかし、目の前にいる男はジェイル。ある意味絶体絶命とも言えた】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 22:40:03.76 ID:LrpVHYj5o<> >>591

―――ぁ

【ガクン、と体中から力が抜ける】
【気を失う直前、目に映ったのは明確な「恐怖」】
【それがなにを意味するかは少女のみぞしるが】

【倒れた姿はただの子にしか見えなくて、ウサギの耳が違和感を引き立てる】
【ただ、それ以上の違和感があるだろう】
【服に大量の返り血が付いていたからだ】
【どれだけの人数を「狩った」のだろうか】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 22:41:57.07 ID:LrpVHYj5o<> /うっかり連投しましたが>>593の方でお願いします! <> 【物理加速】E:シールドボウガン+矢6<>sage saga<>2011/10/19(水) 22:47:53.97 ID:BRHcZy3j0<> >>593
【大人しくなった少女の姿は、ただの兎の耳が生えた何の変哲も無い普通の女の子のようにも見える】

・・・・やっと、静かになったか

【しかし、身に着けている衣類を見ると大量の血らしいものがこびりついているのがわかる】
【少女には特に出欠をともなう怪我をしたような様子は見られないから、恐らくこれは・・・返り血か何かか】

やれやれ・・・・最近の子供は人生がハードモードなのか?

【思えばここ最近は、やたらと凄惨な人生を歩んでそうな少女ばかりに、男は出会っていた】
【何かよからぬことの前触れか?と疑問に思いたくなるほど、ただの偶然だとも思うが】

とりあえず・・・・・・

【男は側に転がっていたボウガンを拾うと、懐にそれをしまう】
【そして今度は、少女を小脇に抱えようとしていた】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/19(水) 22:53:15.69 ID:LrpVHYj5o<> >>596

【眠るように気絶したまま、大人しく抱えられるだろう】
【こんな身体でよく戦っていたな、と思うくらい軽いだろう】

【少女は闇の中で思い返す】

【白衣】
  【溶液】
    【実験】
      【検査】
        【訓練】
          【テスト】
            【味のない栄養食】
                   【モノとして扱われる少女】

【その記憶の中を、暗い海に沈むように更に深い眠りについた】

/すいません、そろそろ落ちるので……
/明日ジェイルのスレをチェックしておけば良いでしょうか!
/凍結or切るかはお任せします
/ここまでの絡みおつありでした!楽しかったです! <> 【無幻帯】<>sage<>2011/10/19(水) 23:00:22.36 ID:S4RRIH+Wo<> >>592
行かせていただきます!

>>585
今宵も今宵で、目的等無かった。
月明かりの下を歩く純白に塗れた女が歩く。
白い肌に白い髪。その様子は闇から隔絶されて存在を確りと表していた。
真紅の双眸で同じく月を眺め、小さく息を吐く。

「何か、楽しい事でも無いかな……」
月から目を離し、再び地面に視線を戻すとゆっくりとまた歩みを進めた。 <> 【物理加速】E:シールドボウガン+矢6<>sage saga<>2011/10/19(水) 23:02:09.78 ID:BRHcZy3j0<> >>597
・・・・・軽いな

【重いといったら逆に失礼に値するだろう・・・とまあ、冗談はさておき】
【少女の軽さに男は僅かに驚いたようだ、これであれだけ戦えるとはよくやるものだ】
【年頃の少女の体重など知りはしないが、きっとこの子はさらに軽い部類に入るだろう】
【なんとなく、不健康そうな生活をしているようなイメージがする】

・・・・・ジェイルに行くか
なんだかまた一悶着あったりしそうだな・・・・いや、流石に杞憂だよな・・・・

【ため息混じりに、少女を片手で抱えながら、男は歩きだした】

/絡み、ありがとう&おつかれさまでした〜
/ジェイルに運んでおきますので、目を通しておいてくれれば幸いです <> 【霊銃弾骸】ロボ幽霊<>sage<>2011/10/19(水) 23:12:19.41 ID:yAdvDuHgo<>
「あー……」

季節外れ。
次いでぽつりと沸き出る言葉は、正しく呆然自失といったものだった。


町中のコンビニ、何をするでもなく棚の前に立ち尽くし、虚ろな視線を陳列されたデザート類を見据える女が一人。
すぐ後ろで店員が棚の整理を始めようとしていた、女は意にも介さない。

彼女の「半透明の体」を前にしても、店員はたじろがず、
それどころか、店員が伸ばした手は女の体を貫通し、棚のプリンを掴みさえする有り様。


どうやらこの店員や女の姿が「見えていない」らしく。他の客も異形の女に視線すら遣らないあたり、同様のようで。
それでも概して色々な厄介事に出会す能力者なら、このシュールな恐怖体験を直に観測できるかもしれない。 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/19(水) 23:14:16.44 ID:RgM2JgpIO<> >>598
//ありがとう!!よろしくお願いします!


【ふと、自分の間接視野に黒と対局の色が映った。】
【初めはぼんやりとした輪郭であったが、】
【女が焦点を合わせることにより次第に形を為していく。】

ははあ…こんな時間に…。

【その輪郭は、やがて女の焦点に差し掛かり、一人の少女となった。】
【自分よりもだいぶん若い一人の女性だ。】
【陶器のように透き通る白い肌に、同じ色の髪。】
【彼女を構成する色、そのほとんどが「白」であった。】
【一切の色素を抜いて来て、あるいは何処かに起き忘れて来て、そんな色である。】

……楽しいこと、ねえ。

【女はしばらく思考した。思考してから、指をそっと動かす。】
【右手は肘を支点にして頬杖をついているため、彼女に向けたのは左手だ。】
【寝そべったまま、拳銃の形を模した左手を向ける。】
【人差し指という銃口が相手の背中を見つめていた。】

……

【そして、先端から彼女に向かって濃縮した「氣」―――――――不可視のそれを飛ばす。】
【ごくごく微量だ。戦闘ではないためチャージはキンクリ。】

【当たったら、後頭部をデコピンされたような軽快な痛みが走るだろう。そして、】
【彼女が振り返ったら女は素知らぬ顔をしている。まるで人が悪い。】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/19(水) 23:23:12.19 ID:hn+uqdlY0<> >>589

【少女のこの能力。自身が傷つくのを避けるために基本的に遠距離型の攻撃が多く、そのため相手に当たるまでの移動方法とその速度、そして威力は多岐に亘る】
【しかし、どんな絵を描こうとも最終的な結果は常に変わらず。つまり、それ即ち爆発。敵を爆風と衝撃によって吹き飛ばし瞬間的な熱と炎で焼き焦がす】
【ただそれだけ、至って単純でシンプル極まりないもの。敢えて違いを述べるとするなら起爆時の威力や距離、速度によってバラつきがあるのみだ】
【故に、少女はこの能力をどのように“使う”かではなくどのように“当てる”かに焦点を置いて考えてきた。より確実に、爆発を間近で起こすため】
【しかしそろそろ、その段階は卒業するべき時がやって来たのかもしれない。目の前に立ちはだかるこの強大な相手、既存の攻撃方法では文字通り傷一つ付けられない】
【ならば 『どうやって』 、ではなく 『どのような』 。爆発を、より効率良くダメージに変換する方法を思考すべきなのではないだろうか】

【嬉しい事に片方のトラが爆発、それも大きい方だ。しかし相手は悲鳴さえ上げず、ダメージは未だ一切確認出来ない。……まあこれは予想の範囲内】
【だがこれでまた一つ手の内を明かしてしまった。自分の持つ数々の戦術もそろそろ底を尽きかけている。対して吸血鬼の方は余裕綽々と言った表情】
【――――それがどうした、作戦が無いならまた一から立て直せばいい。まだ自分は五体満足で生きていて、脳みそも元気に働いているではないか】
【こういう無駄な考えが出来るなら。思考を止めない限り自分はまだまだ戦える。そうとも、この無意味な思考こそが人類を支えてきたと言っても過言ではないのだから】


「な、なんちゅうドMっぷり……」


【最早意図そのものが意味不明。相手の口から飛び出して来たのは罵倒でも怒りの叫びでも無く――――――――過去最大級の変態発言だった】
【現在絶賛戦闘中であるにもかかわらず、思わず気力を削がれてドン引きする少女。しかしそのおかげで頭に昇っていた血液が下りて、幾分冷静さを取り戻すことが出来た】
【不本意ながらその事だけは相手に感謝しなければならない。まさかこの局面で変態に感謝する日が来るなんて夢にも思わなかった】




/分けます <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/19(水) 23:24:51.68 ID:hn+uqdlY0<> />>602の続き

【もしこれが普通一般の男女のような平凡な出会いだったなら。性格だけを見て考えた場合、自分と彼は意外と相性が良かったかもしれない】
【どちらも、常人では発狂しかねない程の強い嗜虐性と熱い被虐性。その矛盾した両極端の性質を内に秘めている二人なら、もしかしたら良い喧嘩友達になれたかも】
【殺し合いの中でふとそんな場違いな事を考えて、少女は思わずくすりと笑う。さっきまでの狂った笑いではなく年頃の娘らしい柔らかな微笑み】

【――――しかし、彼と私は異なる種族。どちらかが妥協せぬ限り永遠に共存は有り得ない。それが出来ないなら“死”あるのみ!】



「キモい、キモいキモいキモい変態キモい、キモい気色悪いキモい気持ち悪いホントキモい〜〜〜〜〜〜ッッ!」



【相手の異常な変態性に身震いしつつも。少女はどこか楽しげに、リラックスした表情で。おかしな空気の中、この殺し合いは続けられていく】

【相手はやはり一度見た攻撃を二度も喰らうような馬鹿ではない。流石は吸血鬼、何百年何千年も無駄に長生きしているだけあって老獪だ】
【攻撃に向かわせたトラとタカは全員正確に頭を貫かれた。そう、加えていた口内の絵共々串刺しだ。やはり弱点の上に弱点を重ねたのは失敗だった】
【少女の描く絵は高い攻撃性と機動性と応用性を持つが、その代わりに防御力は皆無。更に、少しでも傷付けられるとその性能は瞬時ににガタ落ちする】
【つまり、僅かでも欠けた絵の爆発にはもう殺傷力は残されておらず。ただ黙って吸血鬼の肥やしになり、最後は小さく破裂して塵と消えるのみであった】


【ようし、ならば今度は今までの戦術を組み合わせたものを試してやろう。そう考えて少女は残りの6頭と6羽に合図を出す】
【それを受けて彼らは地を、空中を疾駆。タカたちは身を翻して男の真上、そう、下ではなく上へと向かい。天井へと高く高く上昇していく】
【トラたちはその包囲網を徐々に縮め。ギリギリの所、つまり攻撃が来ても回避できるだけの距離を残して円形に陣を構える】
【そしてタカたちが天井まで到達したならば。彼ら自身と内部の絵。計24もの爆弾が一斉起爆。そう、例のトラップの応用編だ】
【床は巨大な円形に崩れ落ち吸血鬼の足場を奪い、天上も同じく巨大な円状に罅割れ瓦礫の大雨と化し次々に相手の頭めがけて落下を始めるだろう】

【そして司令塔である少女自身、いまだ戦闘に直接参加する事は叶わず。吸血鬼の動きを横目で観察しながら右手で筆を振るい床の絵の完成を急ぐ】
【しかし万一に備え、左手では接近を許した場合の準備も怠らない。此れが接近された時の切り札の一つとして考えている】
【床に置かれた西洋剣。刀身は指先から流れ落ちていた血によって赤く染まっている。それを拭うかのように、左手に持った筆の毛先で刃全体を隈なくなぞっていく】
【まだまだこれから。覚悟は十分、生き残るためなら不慣れな剣だろうと存分に振るって見せようではないか】 <> 【雅風閃華】 @wiki<>sage<>2011/10/19(水) 23:30:17.95 ID:HNCQPtsQ0<> >>560
ーーー……痛烈にも、悲痛にも、彼女は少年の声を聞き入れる、其れで居て瞳の色は
決して揺るがずに、頑固なのか、意気地か、何れにせよ
どんなに痛くたって、譲れない何かがあった。

「最低の名を冠して、最悪の台詞を吐かせて貰うよ」
「……あぁ、僕は“人”じゃあ無いのかもね、普通の人としての自分は捨てたのかも」
「逆に人としても、僕は屍の上に立って生きて来た」
「兵士とは、そう言うモノさ、悩める人の事情で揺るがすべきで無い」
「ただ、戦う事でしか、証明も自己表現も出来ない」

「そんな意志と遺志もある……ーーーさっき“誇り”と言っただろう?」
「其れも、そう言う人生を全うし、果てた同志に向けての言葉だ」
「嗚呼、客観的には単純な現実逃避に近しいのかもね」

「僕は僕なりに、人外達の死を理不尽なものでも受け入れて来た、其れは傲慢極まり無い」
「人の業、諸悪の根源ーーー其れを踏まえた上」

「もう一度言おう、きっと僕は“人”では無い」
「でも僕は僕なりの人の形で、僕だけの過去が関わった人間の」
「遺志を継いだ現在の僕だ」
「最も、僕でも仕事を選ぶ自由はあるのだけどね」

/文字数制限で続きまスマソ <> 【雅風閃華】<>sage<>2011/10/19(水) 23:31:33.42 ID:HNCQPtsQ0<> >>860
彼女にもきっかけがあった、其れは恩人か仲間か家族か恋人か、もしかすると
全てに当てはまるのか、そんな遺志が有った
だが譲れぬ怒りをぶつける少年、少年自身はもしかすると、誰よりも痛みを知り
其の瞳に捉えるモノはただ真っ直ぐに正しいのだろう、もう少し、ひと昔前に会って居たら
きっと今に至るまで堕ちるに堕ちなかっただろうか
そして地に堕ちて這い、例え天からの手助けすら拒み続ける事も

「リュー、か、良い名だね」
「君みたいな熱い人間は好きだよ、なんて僕みたいな人間からの賛辞はどうにも」
「ならないだろうけど……ーーー僕は殺した事のある種族の人外の特徴は忘れ無い」
「故に、其の青年は知らないと断言しよう」
「いや、リストにも乗って無いし、人外の基準も曖昧で」

「殺れる対象だけど[ピーーー]必要の無い、そんな感じかな、基本は理由と区別を以て[ピーーー]からね」
「それでも僕と対立する事になるなら、僕は全力で逃げるか、やり過ごすだろうね」
「人は殺さない、人である僕が定めた、最後の人である決意だ」

完全な悪に染まりきらずに悪に徹する冷徹さでありながら、少し熱を帯びた色
其れが、今の僕だ……ーーー <> 【無幻帯】<>sage<>2011/10/19(水) 23:34:12.76 ID:S4RRIH+Wo<> >>601
放たれた気は一直線に女の元へと飛ぶ。
なにも阻害するものは無い為、狙い通りに後頭部を狙い打った。
「あたっ」
痛みを感じた女は氣の命中した個所を抑えながら振り返る。
そこでベンチに転がり怠惰に耽る女を見つけ、しばし眺める。
血を映した鮮やかな真紅の視線が穏やかになり、

「全く……」
等と吐くと首を振りまるで幼子の失態をなだめるかの様に笑みを浮かべた。 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/19(水) 23:49:58.45 ID:RgM2JgpIO<> >>606

……遠当て…。

【女はゆっくりと言葉を紡いだ。】

…拳闘の一つさ。「氣」をそんまま飛ばせばそれは「衝撃」に変わる。

【相手を見ていなかったが、その言葉を紡ぎ終えてから女は始めて少女を正面から見つめた。】
【振り返った彼女の「紅」の瞳と交錯する視線は緑色。】
【森林を思わせるような深い緑であった。どこまでも深く、そして純粋。】

こんな時間に外に出るとはなかなか関心できない。…普通なら。

…が、咎めようとも思わない。人にはそれぞれ理由や事情があるからな。それに干渉するのは野暮だ。

【そこで女はようやく上体を起こした。】
【コートが落ちそうになり、再び肩にかける。】

…白皮症かい?綺麗な肌だ。

【相手に近づきながら言葉を紡ぐ。白さは闇と対象的であり、】
【月下の中―――――――その光に照らされていた。】 <> 【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード<>sage saga<>2011/10/19(水) 23:52:56.60 ID:CAVp6o8Fo<> >>605
【罵声にも近い、自分の声を聞いてなお静かに語る少女に】
【どうしようもない苛立ちを覚えた。もう一度建物の――廃屋となったばかりの建物の壁をぶん殴る】

そうやって現状を甘受するというわけかよ
……そうかよ

【だが、友人を「知らない」という言葉には少しほっとする】

まあ、あいつを殺ったんじゃなくて、……よかった

【不思議と、少女を疑う気にはなれなかった】
【出たのは、ものすごくシンプルな、そんな一言】
【目の前の存在が、友人を殺した存在でなくてよかった。なぜかソレは素直にそう思った】

いや、――言葉を扱うモノだから、名をほめられるのは嬉しいぜ。
熱いかどうかは……別としてよ

【なんという皮肉】
【もともと、心から楽しんで詐欺と強盗を働くような外道であり、いまも基本的なところは変わっていない少年。
仕事のチームメンバーすら信じていなかった(もっとも押し込み強盗のよせあつめチームメンバーを信じるものもいないだろうが……)男が、そんなことを思われているとはつゆ思わず】

ふ、ん……
お前も、不殺ってやつか? いやあいつらは「誰もころさねえ」、だから違うか。
ああ、俺もお前を殺す気なんざねえよ。
争わないですむんならぜひ、そうしたいね

【そんな口を叩きつつ、その目は悲しげだ。自分でもなぜかわからないが、なんだか悲しい】
【少女の名前を呼ぼうとして、出来ないのは何故だろう?】

/おそレスすまぬ! お返しいたしました! <> 【無幻帯】<>sage<>2011/10/20(木) 00:14:51.13 ID:vv9F92Oho<> >>607
「へぇ……便利な物だね」
後頭部から手を離し、その手を顔の前に出し指先を眺める。
女と目が合ったの確認し、ゆっくりと歩いて距離を詰めていく。

「ありがとう。
 だけど、この肌も合ってね、日が在るうちから外に出るのは好ましくないんだ。
 僕だって籠りっきりって訳にもいかないから仕方なくこんな時間をで歩いている」
ククッ。
喉を鳴らして笑うと顔以外の唯一の露出とも言える右手を差し出した。
アルビノという特性上、日は落ちていると言えど肌を露出するのは良くない。
故に、女は薄手の物ではある物の手の甲までも覆う程の物を着用し、それは脚部についてもそうであった。

金属製の物と思われる光沢を放つグローブを付けた左手で右手の衣服を捲る。
五指の一本一本はまるで枝の様に細く弱々しい。女の身長が平均以上に在るからか、晒した手がより貧弱そうに見えた。 <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/20(木) 00:22:36.89 ID:0KVCeHEvo<> >>600
(まだいますか?) <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/20(木) 00:27:11.81 ID:sOKW9A+IO<> >>609

ああ。便利だ。…が、使いすぎると死ぬ。

【「氣」とはすなわち生命エネルギーと言い換えることができた。つまり、】
【寿命をそのまま飛ばしているようなものである。飛ばしすぎると死ぬのだ。】

ふうん…そうか。アルビノにとって太陽光は天敵か…。

【確かに、相手の肌は綺麗であるが、それとは別に、】
【同時に――――その指のように脆弱性も持ち合わせているような気がした。】
【それこそ、日光を当ててしまうと紅く焼いてしまいそうな、そんな印象である。】

へえ…確かにこれなら露出を隠せるな。

【現れるグローブ。見えないがおそらく足も同じようなものを付けているのだろうか。】
【相手のそれを興味深そうに見つめながら、女は思考した。】

そう。外に出ないと訛る。身体がなまっちゃあいろいろと面倒だ。

あー…あちこちが痛くなる。何もしてないのにね。

【自分の体験談(?)――――――それを交えながら語る女も、】
【相手同様、微かな笑みを見せた。無表情が多い彼女にしては珍しい。】 <> 【雅風閃華】 @wiki<>sage<>2011/10/20(木) 00:28:34.54 ID:v5MisgtI0<> >>608
「ーー正直な話、そうする以外、僕はきっと納得が出来ない」
「そう、不器用なんだ、生まれが生まれでね、そのせいか友人も生まれて此の方少ない」
「リューみたいに他人の為に熱くなれる性格でも無いからかな」

他愛無く、頬を掻き、力無く笑顔を見せながら紡ぐ、彼女の生まれは地下だ
太陽の光を浴びず、人とは奇異な生活を送ってきた、言葉を弄ぶ他に他人と関係を
作り出す以外の手段は、上手く思い付かない
少年の話す“恩人”は、彼女にとっての友人でもあったが
同時に、彼女自身、こう言った面を他人に見せるのは好まない……ーーー
誰一人として理解し難いだろうから、その事で苦悶を浮かべる人間を見るのが嫌だった

「不殺?ま、僕は世間知らずだから良く解らないけど」
「何故、君が悲しむ?」
「僕とは無関係な恩人に対してか、それとも僕の境遇にやり場が無いか」

「もしかするとーーー君と僕が戦う事になるのは、避けられないのでは無いか、とかね」
「僕は抵抗もするだろうけど、きっと恨みも後悔もしないさ」

だからそんな悲しい目で、僕を見ないでくれ……ーーー
死んだ人間よりも、死んだ生き物達の怨痕よりも、僕は今生きる人間の涙が、痛い <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/20(木) 00:37:52.02 ID:zyNTZI1Do<> >>602>>603
【殺人狂、戦闘狂、どれとも違う。似合わない。この吸血鬼を喩えるにはそんな陳腐で安上がりな言葉では到底表現する事なんかできはしない】
【吸血鬼はにやりと笑う。凶悪なサディストで情熱的なマゾヒスト、ある意味では陰陽ともいえる相容れない二つをゴチャゴチャに混ぜ合わせた塊】
【長生きするにはそうでなければならない。何もかもを楽しめなければ、きっと、そもそもこの殺し合いに発展する以前に城に住まうことだってなかっただろう】
【男であり女、嗜虐趣味でありながら被虐趣味、冷静沈着であって感情的、人であって人ならず、生きているようで死んでいる――――】

「―――お褒めに預かり光栄の極みッ!!」

「我が生涯に一寸の狂い無し!!虚偽は己の心身を崩壊させるッ!!」

「嗚呼ジュリエットッ!!狂乱するにはまだ早い!!」

【酔う。酔う、酔う―――脳味噌の中では脳内麻薬がこれでもかと放たれ、舌を無駄にこれでもかと動き回らせる。この感情を言葉にせずにはいられない】
【敵意を持って、悪意を持って、害意を持って、愛を殺意に乗せて贈る。一瞬の立ち合いで殺し合った仲ならいざ知らず、目の前の少女とはこの僅かな時間で多く殺されかけた】
【素敵だ。素敵過ぎる。なんて敵だ。なんたる害敵だ。この肉体が後何個あればそのたった一つの生命を?ぎ取れるというのだ。果てしなく遠くにすら感じられる】
【もはや、これは"殺す殺され"という段階ではない。"折る折られ"という精神的な問題の戦いに到達してしまいそうだ。余りにも短時間で殺し合い過ぎている】

【―――そして、まだ来る。まだネタは尽きないのか。嗚呼飽きさせない。B扱のホラー映画だったら当の昔にネタ切れで強引にもエンドロールを流そうと言うのに】
【まず一つ目は天井へと目掛けて昇るタカ。二つ目はこちらへと駆け出してくるトラ。狙いは何か、と思考してみたりするが、いや、それはもはや無粋な領域か】
【"爪"を今更ギチリと石造りの床から引き抜き、背中に生やした漆黒の棘を跡形もなく黒の塵と化させて散らし―――待ち構える。あらゆる事態を考えながら待ち構え】
【――何故、ただ待ち構えるだけだったのかと後になって問われたとしたら、答えは恐らく至極単純なものとなるであるが――つまり――ただの"趣味"的なものが大部分で―――】


【―――膨大な量の爆発音。それは、もはや一つの巨大な音にしか聞こえないほど。この爆発の中心にでもいようものなら少なくとも鼓膜は潰すであろうそれ】


【当然の如くこんな古ぼけた古城の床や天井が耐え切れるはずもなく、吸血鬼ごと再び地面へと崩れ落ちていく。吸血鬼の外套は翼と化そうとしていたが、それは途中で止まった】
【空から落ちてくる大量の瓦礫が目に映ったからだ。これではもはや飛ぶ事は叶わない。蝙蝠となってみるか。いいや、それでもほぼ回避する事は不可能】
【落ちる、堕ちる。そして、堕ちた先には更に上から落ちてくるものがこの身体を押し潰そうとしてくる。爆発や落下のダメージによって血だらけで、骨折だらけのこの身体では回避できない】
【死、死、死だ。また、死か。確か、先の部屋では足ごと身体を吹き飛ばされてしまった―――嗚呼、これは、また、トンでもないことになってしまった―――】



【――――――――――グシャリ――――――――吸血鬼の頭を、一際大きな瓦礫が押し潰した。】



【血が、真っ赤な血が流れる。黒くは―――無い。】



/分けます! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/20(木) 00:38:34.69 ID:zyNTZI1Do<> >>613の続き



【――――ぐぐ、ぐぐぐ―――ガロン―――瓦礫を内側から持ち上げる音がし、そして積み重なった瓦礫の一部ががらがらと崩れ落ちる音が上の階である玉座の間にも響いていった】
【つまり、それは、生存の音。生きている音。何かが動いている音。まだ、死なない。2回も死んだのに未だに動き続ける。それが、つまり、『不死者《アンデッド》』である由縁】
【潰れていたはずの顔は元通り。破れていた外套の穴も塞がって、真っ赤と真っ黒に塗れていた燕尾服は元の清潔さを取り戻していた。黒の、"闇"が消えていた】
【魔力のインクを使う少女ならば――この膨大な魔力の流出に気が付けるかもしれない。つまり、つまるところの――弱化。吸血鬼が何らかの力を失った事に】


「クヒっ……これは、これは、嗚呼、もう、なんて、なんたる、クッ、そう、なんて―――美的」

「このボクをここまでだなんて、ああ、ああ…………キヒッ……ギヒヒッ……」


【吸血鬼は堪らずにそんな言葉を漏らす。これは、もしや、少女の側にも逃げる以外の可能性が発生してしまったのではないかという一抹の思考】
【先程の串刺し迎撃の際は集中力を対策手段に全て回していたため力を吸収するまでには至らなかった。その要因による結果が、コレ、か】
【しかし、これでは上へ戻るのはまた階段を健気に探して息を切らしながら玉座の間に再入場しなくてはならなくなる。それは面倒であるし、この舞台を台無しにしてしまう】
【そう、ここは相手に合わせて、少女が色々と策を練ってくれているのだから自分は―――より、吸血鬼らしく、それでいて少女に致命的な戦術を行わなければ】


【―――吸血鬼の体は瞬く間の内に大量の蝙蝠たちと化す。吸血鬼といえばこれであり、こういう小さい鳥獣が群れを成して襲うのが効果的であるのは少女が実証してくれている】
【床穴からブワーッと怒涛の勢いで飛び出す蝙蝠たち。あくまで吸血鬼の元の身体を素材としているため、無数という言葉には到達しないものの、それでも多いものは多い】
【それが、少女の作業を邪魔し、あわよくば最終的には少女への接近をすることができるならこれ以上の効果的な方法は他にないだろう――爆発物も、かなり消費しているはずと推測できる点もある】
【少女とはまだ初対面であるが、殺し合いを続けていれば相手の性格は皮肉にもわかるものであり――生きることを目標とした上では慎重且つ計算高い性質であると吸血鬼は踏んでいた】
【だから、まだ何かしらの切り札を伏せている可能性も否定し切れない―――しかし、それに臆したところでどうとなる。少女を見逃すか。嗚呼、バカバカしい】


【蝙蝠の数はおよそ20匹といったところであろうか。その内、八匹が少女の方へと直進して噛み付こうとしたり羽で顔やら手やらを叩こうとするだろう】
【これは所謂単なる妨害であり、作業を遅らせたり少女の気を散らすための行為で―――本命は、残りの12匹に在った。その12匹は少女の後ろ1m辺りへと目掛けて飛んでいく】
【そして、そこで結集しようとし、あの長身な吸血鬼の大きさにはそこそこ足りないものの人型の形へと成ろうとするのだ――つまり、蝙蝠を使った高速接近が狙い】
【鳥獣の機動力、展開力、それをこの我が身で体感させてくれたからこその戦術。普通ならば、爆発物を持つ少女の方へとこんなのは飛ばせれない】

【蝙蝠たちが集まり吸血鬼と成るが先か、それを少女が阻止するのが先か、はたまた脱出用の絵が完成するのが先か――――】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/20(木) 00:39:38.06 ID:zyNTZI1Do<> >>602>>603
/うぬぬ……申し訳ないですが、今日もここら辺で一旦落ちさせてくれるとありがたいです…… <> 【無幻帯】<>sage<>2011/10/20(木) 00:45:14.66 ID:vv9F92Oho<> >>611
「死ぬって……まぁ、唐突な」
女の言葉の通り、それこそ唐突だ。
自分にぶつけてきた物が何かと聞けば、それは寿命だと帰って来た。
ちょっとしたお遊びから人間の根幹への繋がりが余りにも唐突過ぎて思わず笑みをこぼしてしまう。

「他にも、色々あるよ。
 瞳だって弱い。強い光に対しては目が耐えきれなくて
 それに、昔からこういう生活だったから体力も低い、そう満足できないよ」
白い肌は月の光に良く映えて、その実体を晒した。
平常時でも浮かび上がっている血管や骨に加え、少し力を加えると皮膚が張り、首見が出来るほどだった。

「これは特別さ。
 今の僕には無くてはならないものでね」
今度は左手に視線が集まる様に裏返して見せた。
そちらの考えは逆である。
右手だけに無いのでは無く、左手だけにあるのだ。
成程、と言うべきか純白のキャンパスに少量落とされた紅――瞳と左手がよく映える。 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/20(木) 00:46:37.30 ID:zkux2/AQ0<> >>615
/了解です! 先にお返事だけ
/一旦乙でしたっ <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/20(木) 00:59:12.28 ID:sOKW9A+IO<> >>616

使い方を間違えなければ大丈夫。用法、用量を守って正しく…ってね。

【笑顔はものの数秒。次の瞬間にはもう、女はまた元の無表情に戻っていた。】
【しかし、おかれた状況を煩わしいと思っていたり、】
【まためんどくさいと思っていたりしているわけではない。】
【そのことは、相手ときちんと「会話」できているということからも見受けられる。】

へ、へえ……そりゃあいろいろと…

【「大変だな」】
【驚いた様子の女は、しかしその先の言葉を紡ぐのを躊躇った。】
【喉元まで出てきた言葉を再び体内に押し戻す。】
【自分がそれを言うのを想像すると、酷く他人行儀でまた相手のことを考えていないように思えたからである。】

【それから女は、立っているのが疲れたのか再びベンチに向かった。】
【コートの裾がはためき、また髪が揺れる。】
【藍色のそれは風に微かに靡いた。良く手入れされており、】
【さらさらと揺れ動く。ベンチに座り、背もたれに軽く体重を預けた。】

アルビノの肌を守るため「以外」にそいつが必要…ということかい?

ま、なんにせよいい品だな。君のその白色と緋がよく似合う。

【白の中の「紅」。瞳も去ることながら、】
【点のように女の目に飛び込んでくるそれはなるほど。】
【言葉通りよく映えていた。夜の闇の中、しかし確かにそこに存在している。】

ふふ…で、こんな時間に何を?

あ、言いたくなかったら言わなくていいよ。
私も暇でね。退屈しのぎに聞いたまでさ。 <> 【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード<>sage saga<>2011/10/20(木) 01:00:39.12 ID:bqSghW81o<> >>612
納得いかねえ……か……
ああ、不器用だよアンタ。ホント、不器用だ。

【そうとしか、言いようがなかった】
【幼馴染が消える前までは、「仕事」と遊びで目いっぱい。消えてからは、捜索のための準備やなんやで精一杯。
そんな少年に正直、難しいことはよくわからなかったから】
【逆に、だからこそ、奇異だろうがなんだろうが気にはならない】

ん……ああ、不殺ってのは俺と似た顔の猫耳男がいる場所だぜ。
だれも死なせたくないって言って、反戦運動してる、脳内お花畑な団体だな……

【ちなみに、彼の芸名はその猫耳男からパクったものだったりした】

理由は――そうだな――たぶんお前の言うとおり――
『境遇にやり場がない』。
ああ、そうだよ。
カッコつけでもなんでもなく、てめえを最低だなんていいながら、それでも突っ走らなきゃならねえなんてよ。俺は、納得いかねえよ

【少女のほうが人の機を見るに敏なのだろう。上げられた言葉は正鵠を射ていた】
【だから、それを基に、少年は考えた】

……なあ、お前さ、俺たちのところにこねえか?
俺たちってか――俺の恩人のいるとこだけど。【劇団】てんだ。

少しだけでも違う生活してみろよ。何かが変わる。
別のもの見れば、別の納得も見つかる。
もっと楽に生きられるようになる。

そんなの絶対いやだってんじゃなきゃ、俺はお前を連れてく。
なあ、来いよ――「しおん」

【少年は荒削りに結論を出して。
これまた不器用に、少女にずんずんと歩み寄る。
少女に拒否されないなら、そのままその手をとるだろう】 <> 【雅風閃華】 @wiki<>sage<>2011/10/20(木) 01:27:56.02 ID:v5MisgtI0<> >>619
「………ーーー」

ーーー……無理だ
その一言が彼女には紡げ無い、目の前の少年の親切を無碍にする事も怖かったし
何より自分には拒否をする権利も無いと決め込んで居た
力無いまま、その手に引かれて行くだろうかーーー返答は、出来なかった

少女は怖い、自分と言う業と罪の深い人間が、幸せで楽な道を歩んでも、良いのか
もし生温くなり冷徹にもなり切れぬ、戦いにも価値を見出せない無能に成り下がればーーー嗚呼
僕は誰よりも不器用だ、その癖誰よりも自己分析にこだわり
己を理解した気になり、世界を知らないで、避けていた

「ーーー……少しだけなら、ね」
「其れでリューが納得行くなら、僕は試してみるさ、嗚呼、試してやるさ」
「少々めんどっちいけど……ーーーやらないでも無いかな」

でももう逃げない、ただひたすら向き合う、向き合った上で僕の道を貫き
それでも“答え”を導き出せないと判断したら、僕は……ーーー

微かで柔和な笑顔を浮かべ、肯定の意を示す、拒否はしない
胸には不安と恐怖に満ちていて、その少年のとった彼女の手は小刻みに震えていた <> 【無幻帯】<>sage<>2011/10/20(木) 01:31:53.27 ID:vv9F92Oho<> >>618
「成程。
 そういうのは億劫なぐらいが正確だと思うけどね」
対して、こちらの女は依然として変化が見られない。
そちらの一切動かない無表情をあまり大きなことであると思っていない様だ。
解りやすく表すなら、慣れている。と言ったところ。

「そう言うことさ。
 いろいろしてると偶には危ない事にも引っ掛ってね」
危なげな事を語る少女は笑顔を崩さない。
アルビノは個数的に希少。
その為身体は高額での取引に回される事も多く、それを狙う人間も多い。
さらに、少女自体は余り気にしていない様だが過去に侵した事件からもかなりの頻度で狙われている様で。

「何、僕も暇だからさ。
 偶には散歩に出ようって気になったまでだよ」
フフッ。
そう薄く笑みを浮かべて視線を交合わせた。
月を眺め小さく「悪くないよね」と呟いた。

「そういうことで、ただの散歩にしては時間が過ぎる。
 僕はそろそろ帰ろうと思うんだ。しゃあね、また何時か会える事を」
そういうと踵を返して女に背を向けた。
白い身体を揺らしつつ歩み去り、頭上に掲げた真紅の左手を小さく振っていた。

//お疲れ様でしたさ。
//私の眠気が持たず強引ですが切らせていただきます、ありがとうございました! <> 【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード<>sage saga<>2011/10/20(木) 01:39:13.52 ID:b/QrT9oeo<> >>620
【至近距離で見ればわかった。
少女の唇が震えていたのも。迷いがある。怖い。当たり前だ】

【手をとればいやでもわかった。手が震えていた。
不安なのだ。軽い言葉とは裏腹に】

【だからこそ逆に、ぎゅっとその手を握った。
一度連れ出した責任は、取るつもりだ。とことん向き合う。
今、自分が劇団員たちにもらった幸せをきっと彼女にも】

【手を引き歩きながら、心が折れないですむように、語り続けた】

劇団の奴らはみんないい奴だからさ。
居候でもしてさ。剣が使えるなら、剣術披露してもいいしさ。

お前蛭巻って、知ってるだろ。あいつ、そのとおりのいいやつだしさ。
もうひとり、前髪赤くしたラップ少年がいるんだけど、あいつもいい奴だぜ。ちょっと物言い軽いけど悪い奴じゃない。

あと団長は――その――ほかの連中には絶対内緒にしてくれ。

その、俺なんだ。

女の姿してるけど……俺なんだ

【爆 弾 発 言】
【余人にばれれば大変なことになる極秘情報。
しかし、人生を変えると断言した相手には、言わなければならない。
こちらも人生をかけなければ、人の人生に干渉などできるものではない】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/20(木) 01:40:06.42 ID:sOKW9A+IO<> >>621

危ない…君若いのにいろんなこと経験してそうだな。

【確か、アルビノはその希少性ゆえに高額で取引されたような】
【―――――――――――女は相手が今までどのような目にあったのか、】
【もちろん推測であるが、を想像した。相手の言葉尻同様、あまりいい想像にはならなかった。】

なんだ。ただの散歩か。いや、いいな。…そう言う類の方が気が楽になるのかも。

ん…?うん。悪くない。ぼんやり月を眺めるのもまた一興だ。

【相手が月を見るのを見て、女もまた視線を移した。】
【赤いそれは、黒雲を微かにたたえながら宙に浮いている。】

あん…?あ、もういくか。

うむ。また会おう。互いに生きてたら…その時は、ね。

【そして、分かるか分からないかぐらい一瞬だけ、女は再び表情を崩す。】
【相手の揺れる白い髪と、動く紅い左手―――――闇夜に浮かぶそれを見つめて、そして見送った。】


//乙でした!
//ありがとうございました!! <> 【雅風閃華】 @wiki<>sage<>2011/10/20(木) 02:16:43.57 ID:v5MisgtI0<> >>622
「剣術は使えないんだけどなー……蛭巻、あぁ、そんなの居たね……」
「ま、君が保証するならそうなのかも知れないね、寧ろ僕自身ひねくれてるから」
「皆の印象はどうか、窺い知れないが」

蛭巻の扱いが酷いのは友人としての仕様だ、ともあれそこで知り合いの名が出たのは
内心意外でもあった、よもや恩人とやらが……ーーーいや、考え無いでおこう
少年が言い淀む事実には首を傾げさせる、団長である事実にか、女の姿?
飲み込み難いが、普段女の姿をして居る少年が団長、と言う事だろうか
……ーーー益々、解らない

「まぁ……つまり、飯に困った時や、何らかの頼み事には」
「その事を脅迫材料に色々しても良いと言う事だね、承知した」

くくっ、と不穏にも近い笑みを浮かべてサラッと嫌な事を言う、ひねくれて居る、とは
こう言う事だろうか、よもや爆弾発言を冷静に脅迫材料に
しようとしてる辺りは、いたわりの欠片も無い部分

ともあれーーー彼女の震えは払拭されて居る
彼女なりに、其の信頼を承ったと言う事だ、口頭で其の事実を言わない辺りは彼女なりの
照れ隠しにも近いのだろう

/悪い……連続フリーズで遅れたェ…… <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/20(木) 15:02:31.36 ID:zkux2/AQ0<> >>613>>614

【少女の顔、そこにはもう狂気の色は薄い。恐怖はまだ大分残っているが、それは吸血鬼の異形や異常に対してではなく。自分自身の死を恐れてのもの】
【相変わらず鬱陶しく、憎々しい相手ではあるのだが……どこか憎めない、憎悪し切れない部分がある。目の前の相手は自分の命を狙っている敵であるにも関わらず、だ】
【何故そんなおかしな事になっているのか? 相手は相変わらず飄々とした態度、では自分の中で一体何が変わったというのか?】
【少女はここにきて急に哲学的な思考に耽る。色々と無意味な事を考えるのが得意な少女にとって。その答えを導き出すのは、そう難しく無かった】


【――――それはおそらく、 このたたかいの根底には 『 感 謝 』 があるから。 恐らくその所為ではないだろうか】


【戦闘で麻痺しかけていた自分の心の一番奥。そこに、この吸血鬼に対する多大なる尊敬と感謝の念が溢れている】
【常に傲慢で、能力に酔いしれ驕っていた自分を打ちのめし、目の覚めるような恐怖を見せつけてくれ。戦闘における緊張と真剣さを取り戻させ】
【それほど深く考えた事の無かった、戦術の幅を嫌が応にも広げさせ。そして、更なる成長の可能性を自分に与えようとしてくれる】


【初めの内は不死の肉体に対して驚愕し、嫉妬し、嫌悪し、恐怖した。思わず目を疑う程黒々としていて、底知れぬ『闇』の深さに愕然とした】
【しかし、戦っていく内に、どこかでその気持ちが全て反転したのだ。その証拠に今では彼の存在自体が限りなく愛おしく、そして有り難い】
【人と人が互いを一番理解し合えるのはセックスと殺し合いだという。それが本当なら彼は今現在において、一番自分を理解できる唯一の存在なのかもしれない】
【普通の人間は、自分と殺し合いなんかしたら2秒で逃げるか、降参するか、死ぬかで終わってしまう。それは少女にとってあまりにも早過ぎる決着】
【そんなモノでは自分は全然イケない、少しも満足できない。幾ら殺しが楽しくとも、一方でフラストレーションは溜まっていくばかり】

【しかし、今回の敵。長い時間が経って今なおこうして目の前に立っているこの青年。かつてここまで丁寧且つ真剣に向き合ってくれた者が居ただろうか】
【壊しても壊しても、爆破しても爆破しても何度でも何度でも起き上がり目の前に立ちはだかる。元気に攻撃を仕掛け、戦いを続けさせてくれる】
【自分の独りよがりで一方的で無責任な破壊。そのエゴを貫いて貫いて貫き通して。それに休みなく付き合い続けても尚壊れない、イレギュラー中のイレギュラー。】
【嗚呼、この彼がとても腹立たしく、そして心から愛しくてたまらない。なんという幸福、なんという悦楽、なんという甘美】

【恍惚、陶然とした表情を浮かべて、少女は笑う。自己愛も恐怖も憎しみも全てごちゃ混ぜにして。今この瞬間、この死合を心から楽しんでいた】



「ハイ残念でしたぁ、私狂乱なんか一切してませぇーんっ。 狂ってんのは貴方の、ドロドロに腐り切って蛆の湧いた脳みそだけで十分ですぅー」

「……何ですかぁ? そのジュリエットって。 もしかして蛆虫且つド変態の分際で、勝手に人間様の恋人気取りですかぁ?」


「ま、どんなに甘くて気障でカッコいい台詞もぉ? 貴方みたいな超絶的変態に言われた時点でもう鳥肌モノですけどねぇっ!」



【嗚呼、楽しいなぁ。本当に楽しい。闘いとは、戦いとは、タタカイトハ、こうも素晴らしいモノだったのか】
【有り難う、本当にありがとう。貴方がいてくれたから自分はここまで、このステージにまで登ることが出来ました】
【ねえ、あなたはどうですか? この、わたしとのたたかいを楽しんでくれていますか?】【もしそうだったら少し、嬉しいかもね】

【胸の内で、少女は吸血鬼に語りかける。――――――――――――、一迅の風と共に。どこからか相手のの返事が聞こえたような気がした】




/分けます <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/20(木) 15:04:34.50 ID:zkux2/AQ0<> />>625の続き



「……、ぃよっしゃあっ!」



【かつてない轟音。耳をふさぎながら見つめる先には、瓦礫の海に為す術もなく飲み込まれる吸血鬼。その姿はすぐに下の階へと落ちて見えなくなった】

【……死んだのか? さしもの化け物も巨大な瓦礫に押しつぶされて遂にくたばったのか? 今まで感じ続けていた彼の闇。その重圧が急速に失われていくのを感じる】
【――見に行きたい、結末を知りたい、作品の完成をこの目で確かめたいっ!! その強烈な誘惑が胸に押し寄せ、少女は思わず筆を止めて立ちかける】
【しかし、理性が。彼女の冷静で慎重な部分がそれ以上の行動を許さない。一瞬の逡巡、結局また腰を降ろし作業を再開することになる】

【左手の筆を動かすたび、見る見るうちに赤々と染まっていく刀身。ただ普通に全体をなぞるだけでなく、時折細かく動かして複雑な模様を形作っていく】
【そして遂に真っ赤に染まり切った剣を再び床に置き――――――――背後から大きなヘビがひょこっと顔を覗かせる】
【青年からは死角になるだろう、その場所に呼び出した其れ。胴回りは少女の太股ほどの太さがあり、その長さは優に10mを超えているだろう】

【ずるずると顔を動かし近くに落ちていた高威力の絵を2、3枚飲み込んで。鎌首を持ち上げ、パクリと口を開いて。なんと剣そのものを柄から順に丸呑みしていくではないか】
【ごくりごくり、と。大口を開けたまま胴体を蠕動させ。切っ先を口に向けて、真っ赤な刀身がゆっくりと腹の中に納まっていく】
【そうして全て呑み込むと、見た目はヘビの腹の一部分だけが微妙に膨らんでいるだけとなり。それを確認した少女は、剣の代わりに背中の鞘を左手に取った】

【つまり現在、少女の周りには護衛用のヘビが一匹のみ。しかも自らは肝心の武器を手放しているという、隙だらけな状態だ】


【そうして絵を完成させようと再び筆を走らせ始めたその瞬間。少女の耳は、パタパタ、バタバタと聞き覚えのある音をとらえる】
【その震源地である床の大穴に顔を向けると。湧き上がるは黒雲、キーキーと耳障りな声をあげながら真っ直ぐ此方へと飛んでくる】
【あれー、何だか嫌な予感。冷や汗が背中をつぅーっと流れ落ちる。それに、つい最近似たような戦術を取ったヤツを見た気がするなぁ。……あ、私か】



「――――はぁ!? ちょ、何それ反則っ…ちょ、やめ、痛っ、痛いイタい痛い痛い痛い痛いいぃっ!!」

「……〜〜〜〜ッッ、もぉっ、このっや、めっ痛っ、だ、からっ、離れ、ろってんだ、この変態コウモ、リぃっ!!」



【絵を描く作業を中断、というよりも無理やり止められ。劣勢に立たされた少女は、らしくない感じでわたわたと慌てふためく】
【咄嗟に右腕で顔を隠し、眼球などの刺激に弱い重要器官だけは守り抜く。しかし服の上からでも、獣に噛まれたりすればそれはもう激痛ものであって】
【叩かれ引っかかれ噛みつかれ。少女の柔肌に腕や脚や胴と、たちまち所構わず血が滲んでいく。心が軋む、視界を遮った状態で受ける傷ほど恐怖を煽るものはない】
【こう近くては爆弾で追い払うことも出来ないので。左手で持った剣の鞘を闇雲にぶんぶん振り回し、何とかコウモリを追い払おうとする】
【そして背後に顕現しようとするもう一つの影には全く気付かない。勿論護衛のヘビは其れに気付いており、尻尾で少女の太股をぺしぺし叩いているのだが】

【ここにきて形勢は一気に逆転。少女の心に、今までなかった別の種類の焦りが生まれようとしていた】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/20(木) 16:41:36.72 ID:qvgSJgvIO<> 【交易の盛んなとある大都市がある。】

【そこの―――――――――――とある公園。】
【大きな公園ではない。人が集まるような活気は無かった。】
【遊具は数年動かしていないのではないか、と思うほど錆び付き、】
【広さだけが取り柄――――――そんな印象を与える。】

【もっとも、そこは「知る人ぞ知る」とでも言おうか。】
【人が来ないので、この都市では決して得ることのできない静かさがある穴場になっている。】
【それが逆にステータスになっていた。忘却の彼方、】
【街の隅の方で忘れかけられているそんな場所である。】
【知っている人は知っており、休憩や独りになりたいときに来ているが、知らない人は知らない。】
【そんな公園の中央に、珍しく人影があった―――――――――――】

…ふっ!

【ドンッ】
【おそらく、25歳程度。そう予想することのできる一人の女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

…こりゃあ…

……どうも治安が悪い。…鈍った今の八極拳では…っ!

…事があったときに刈られるぞ…。

【ドン】
【女はなんかの拳法の型打ち―――――独り稽古のような物を行っていた。】
【なかなか手馴れた様子であり、長くその稽古を行っている事がわかる。】

【踏み込みの音――――――静寂の中でそれはいやに大きく聞こえていた。】



//なんでも対応 <> 【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード<>sage saga<>2011/10/20(木) 17:20:42.95 ID:0JJLqBvro<> >>624
……魔術でもいいさ。
構成さえ考えとけば、ステージ映えするんだぜ、……属性攻撃って奴は

【かつてとある魔術師とともに、ステージをやろうと話したことがあった。
彼女はいまは空の上。計画も胸の中お蔵入りとなった。
集落の出口へと歩を進めつつ、すこしだけ声が湿った、一瞬だけだが】

俺にとっちゃ蛭巻はいいやつだよ。すげえよくしてくれるんだ。
まえの興行のときにも無理言っちまったけど、キッチリこなしてくれたしさ

【扱いがひどいことにはちょっぴり苦笑。
しかし悪い感じはしない。ああ、心許した友人なのだな。そう思えたから】
【しかしせっかくのカミングアウトは首を傾げられてしまう。あっるぇ、おどろかねえ。
実は微妙に説明不足なのであって……あわてて小声で説明した】

ええとな、だから、『俺の恩人』だっていった女は、劇団の団長やってて……
その団長ってのは、実は俺で……
つまり俺の恩人=劇団の団長=俺ってことなんだよ。うああヤヤコシイ。
まあ、ばらしても誰も信じねえと思うけどさ。

【だが、ひねくれた一言にはどーんとこたえたり】

メシだ? んなもん普通に食ってけよ。
住むとこ決まってないなら事務所に部屋あるし、いつも台所にメシだって作ってあるからさ。
団員になっちまえば微々たるもんだが収入できるし。
用心棒がいてくれるのはありがたいもんだし、お前がいいなら歓迎するさ。

たのみ事はまあ、団としての表向きの、絶対中立。お客と団員とにゃんこの無事。
あと俺の秘密が守られればなんだっていいぜ。そのつもりなきゃんなこと言うか。
――ただ貞操はやらねーけどな。(キリッ

【そりゃむしろもらっても困るだろ。というかなんで貞操なのよ。】
【さりげなくにゃんこ入ってるのは無意識です。ここで『お前の無事』もいっとけばかっこいいのにね、そこまではいえない少年でした。
まあメンバー勧誘はしているから――それが、いまの少年の精一杯】

まあそんなこたいいんだ、その気になればやることはめっちゃあるんだ。
もちろんのんびりしててもいい。
事務所あたりの地理とかわかんなきゃ案内するし、ああ、蛭巻に案内してもらうのもいいかもな。ダチどうしのが気楽だろ?

【なにかをごまかすように縷々と語る。不意に悲しくなったからだ。
魔術師の女性をはじめ、たくさんの友人を失ってきたことを思い出してしまったから】
【いま背後で燃えているものたちは、すべて、失ったのだが。
集落を出掛けに一度だけ振り向き、小さく目礼した。後日鎮魂歌をささげにこよう】
【とりあえず、紫の少女のことを『あぶなっかしくてほっとけない』といってた男に、さりげなくデートの機会をプレゼントしとく。ささやかな、恩返しのつもりだ】

【救いは、手の中の手の震えがとまっていたこと。
すこし手を握る力を緩める。いつまでも目いっぱい握っていたら痛いだろう。
実は女性と交際した経験のない少年ではあるが、そのくらいの気遣いは備えていた。
もちろん、そろそろ離せといわれれば離すのだが】

/凍結ありかとうです、かたじけない!
/まあのんびりいこうジャマイカ、ためらうのもロールの醍醐味ス

/ところで劇団スレ移動します? <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/20(木) 18:05:12.37 ID:qvgSJgvIO<> >>627
//再募集 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/20(木) 18:34:04.03 ID:qvgSJgvIO<> >>627
//取り消します。すいませんでした。 <> 【響冥審慟】<><>2011/10/20(木) 19:50:23.18 ID:rKUrm7Dno<> 【そこは街角】
【この時間帯、比較的安全なこの場所では多くの人がいる】
【多くの人々が行き来するその大通りの隅で人だかりができていた】

【たとえ耳をすますことがなくても聞こえてくるのは、音楽】
【ヴァイオリンの音だ】

【聞いたことない曲だから、演奏者は無名だろう】
【それでも立ち止まった人々を感心させる音楽だ】

【演奏者はこの時期寒いであろうカッターシャツを上に着ている】
【天然のパーマの黒髪の華奢な青年だ】

【青年は目を瞑って演奏している】
【時々、見ている人が近くのヴァイオリンケースにお金を投げ込んでいる】


/新規です
/戦闘以外の雑談、勧誘どんなロールでもどうぞ <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/20(木) 21:06:14.14 ID:fBtLtBPIO<> ふぅ…こんなもんか
【公園でジャージ姿で汗を拭く青年】
【その目の前にはゴミが一杯に詰まったゴミ箱があった】
【明らかに公園には落ちていない生ゴミなどもあることから】
【この青年が街中を掃除したのだと予想できる】

ヒーローたるもの人の役にたたないとな!
さぁて…困ってる人はいないかな?
【そこら辺をキョロキョロし出す】
【見る人が見れば不審者に見えなくもない】

/何でも募集してます! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/20(木) 21:08:27.59 ID:2SJiwMYNo<> >>625>>626
【異形集まり、人形と成り、紅き血の渦を巻かせながらあの赤黒い外套がゆらり、と揺れる。顔らしき部分に付いた刃はキラリと光る】
【大きさは20cm程小さくなってしまっているように見えるが、確かに――"彼"だ。牙城の主、不死者の王、夜と闇を統べし暴君、吸血鬼その人】
【少女の背後にて地の獄より再び舞い戻る。蝙蝠の攻撃に慌てている少女と巨大な蛇へと視線を交互に向け、くふ、と小さい笑い声を漏らす】
【気付いていないのか。心の中でそう呟く。たったの2秒3秒とはいえ、もし、気付いていたらこの少女を落ち着いてみている暇など一寸すらも無かっただろう】
【それが、この僅かにして最高に長くすら感じれる時間の中において少女を冷静に見下ろせるのだ。殺し合いの最中だというのに、呑気にも行えたのだ】
【自分が怪人でなければこの少女の背中から抱きついていたかもしれない。自分が恐怖の象徴でなければ、変態的にも、少女の耳元で可笑しな愛を囁いたかもしれない】
【相手の反応がどうあれ、何十年何百年ぶりと久しく会えた素敵な害敵に対してその行動を起こしたいという気持ちを抑えきれるわけが無い。けど、だが、しかし―――】

【―――吸血鬼。嗚呼、血で染め上げたい。血肉を喰らいたい。永遠の供にするには、我の旅の道連れにするには、目の前の華奢な少女を抱き潰すしてミンチにするしかない】

【―――そして―――その行為に対して一切の残念さすらも感じない。いや、むしろ、その行為をしたくてしたくて堪らない。自分よ人間でなくて有り難う、少女よ人間であってくれて有り難う】

【よくある悲しいお話は大抵『怪物としての本能に抗えず愛する人を殺める』とかそんな話だが――ああ、バカバカしい。むしろ、むしろ、むしろ、それこそが最高の"美"ではないか】

【少女と相反する思考がもう一点在った。それはつまり、とても吸血鬼らしい思想で――永遠――それこそが至上であり、最低であり、最も醜悪且つ最も美的であると思っていた】
【吸血鬼が他の生物の『生命』までもを喰らうということは、その生物の生命を自らの血肉とし、未来永劫、生涯の末まで共に生き永らえるということ。それこそが、吸血鬼が不死たる由縁】
【その点、少女は素晴らしい。諦めぬ心は"永遠"を表し、潰えぬ"殺意"は自分への圧倒的なまでの反抗心を意味する。そうさ、そうだ、ココは礼儀正しく生きなくてはいけない】
【嫌悪感を抱け、恐怖心を抱け、嫌い、憎み、蔑み、それこそがこの吸血鬼を満足させるに足る最高の感情―――その他は、ただの前菜か余興にしか過ぎない】


【少女の背後に立つ吸血鬼は吐息を一つだけ漏らし、身震いする身体を無理矢理に押さえ込み、今にも雰囲気すらも考えずに凶刃を振り下ろしてしまいそうな自分を抑え込み】
【あの頼もしい部下である"闇"を纏わず、たった一人だけの吸血鬼としてこの場で立つ。色々なビジョンとイメージが脳内で交差し、どれもが厳しい吸血鬼のバッシングを食らっては消えていく】
【両手をそっと、静かに前へと伸ばすがそれは少女に触るのが目的ではなく―――所謂、目測による空間把握を補助するための定規的な役割を考えての行動で―――】

「―――――-まずは障害から取り除こうか。」

【―――吸血鬼の背にはまたあの三対の"爪"が、やはり多少なりとも小さくはなっているがあの凶悪無比なる"爪"が蠢き、それは一斉に蛇へと向けて突き出される】
【蛇がいつまでもいる中ではオチオチ少女を殺すことすらも叶わない。それに、強引なゴリ押しによって少女を殺そうとするのではまるで―――嗚呼、強姦魔と寸分すらも違わない所業である】
【ここまで来たのだから単純な殺し合いで勝敗を決してしまっては味気なさ過ぎる。自分としても、そんな勝ち方では、殺し方では、接し方では強烈なサティスファクションを得ることは出来ない】
【だからこそ、吸血鬼は一度落ち着きなおしてから少女を護る蛇を仕留めようとするのだ―――いつまでも激情に身を任されているだけではただの道化。自分は道化ではないと言い張れる振る舞いをする】



/少々ばかり遅くなりました! <> 【煌々たる冑の干城】<>sage<>2011/10/20(木) 21:11:08.04 ID:8ui9bsxro<> 「えーっと、F−2エリアの巡回終了っと。後言っていない場所は……」

【筋骨隆々とした巨躯を揺らす一人の男性が、その場で立ち止まり寂れた商店街を見回す】
【近くに巨大なデパートが建設され、客足が完全にそちらの方へと行ってしまいすっかり閑散としてしまった商店街の様子に男は眉尻を下げた】
【男は子供の頃には賑やかだった場所を見て、時の流れと言う物を深く実感するのである】

【さて、全ての店がシャッターによって閉ざされ人気の無くなった場所に何故この男が居るのかと言われれば見回りである】
【誰に頼まれた訳ではないが、この正義感の強い男はこうやって街中を巡回することを日課としているのであった】

【基本的にこう言った人が来なくなったような場所には不良・アウトロー等と呼ばれるガラの悪い人間の溜まり場であり】
【つい先ほどもナイフや鉄バットで武装した若者が男に襲いかかり返り討ちにあった所であった】
【このような現状に嘆かわしいと思いつつ、別の場所へと移動するために男は止まった足を動かし始める】 <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/20(木) 21:41:15.29 ID:DBKZditbo<> >>634
「ひ、hぃいぃぃいいぃいぃぃいッ!?ば、化物‥‥ッ!!」

【そんな叫び声と共に、不良が数人裏路地から飛び出して、走り去っていくのが見えるだろう】
【なにか、とても恐ろしいものを見たかのような、そんな恐怖に満たされた表情だ】
【そして、不良の影がなくなった頃、不良が出てきた路地から、ぬぅっ、と影が現れる】

‥‥‥‥、複雑ナ、気分ダな。

【ざざざ、とノイズ混じりの声が響き、現れたのは――】
【――黒い軍服の上に丈夫そうな黒いロングコートを着た人の形をした異形であった】
【コートの裾は、幽霊の服であるように、ボロボロでそして汚れてほつれており】
【軍服をきっちりと着込んだ様子は凄まじく堅苦しい感覚を与えるだろう、まるで鋼のように】
【そして目深に被るフードの奥からは、黒光りする鋼の髑髏面が見え隠れして】
【その作りは精緻な物で、本物の骸骨をかぶっているかのように見えるほどだ】
【胸元には、aと刻まれた鋼色のバッジが付けられており、異形がランカーであると分からせる】

【そんな化物が、うーん、とノイズ混じりの声を漏らしながら、立ち尽くしている】
【見た目から不吉な雰囲気がプンプンしまくっている上に、恐らく不良が逃げ出したのはこの異形のせいだろう】
【貴方は、コレを見てどう判断するか。正義感の強い貴方なら、とりあえず見逃すという選択肢は少ないかも知れない】

/*まだいますか?*/ <> 【煌々たる冑の干城】<>sage<>2011/10/20(木) 21:48:17.01 ID:8ui9bsxro<> >>635
/いますよー
ですがこれから飯落ちするので待つか絡みを中止するかはご自由に <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/20(木) 21:52:03.93 ID:DBKZditbo<> >>636
/*では、のんべんだらりと待たせて頂きますー。尚、当方1時くらいまでしか無理です、すいません*/ <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/20(木) 22:04:36.94 ID:fBtLtBPIO<> >>632
/再募集〜 <> 【響冥審慟】<><>2011/10/20(木) 22:09:34.56 ID:rKUrm7Dno<> >>631
/まだまだ募集なう <> 【煌々たる冑の干城】<>sage<>2011/10/20(木) 22:11:05.51 ID:8ui9bsxro<> >>637
/ただいま〜
今から書き込みを開始します <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/20(木) 22:21:38.12 ID:zkux2/AQ0<> >>633

【声が、聞こえた】

【ヤツの声。既に近付いていて攻撃に移ろうとしている。マズイ、こちらの手札はこのヘビ一体のみ】
【先の戦いで高速移動による攪乱攻撃で吸血鬼を惑わせ掻き乱し、死に追いやって儚く散っていった鳥獣たち。その彼らも、今現在ここには居ない】
【残されたのは、この一匹の巨大なヘビ。先に述べた彼らとは比べ物にならないほどの鈍重さ。強靱な四肢で大地を駆ける事も、翼を広げ大空に舞い上がる事も出来ない】
【嗚呼、ここにきてとんだ役立たずが残されたという訳だ。此れならばこの主の危機に際して僅かな時間稼ぎ、つまり盾になるくらいしか使い道が――――――――】


【――――――――ない、と。 つい、そんな風に思ってしまう事だろう】


【それこそが罠。一見後手に回ったかのように錯覚させ、その実既に攻撃準備は完了している。予想外だったのはこの接近の仕方だけ】



「 撃 ぇ ー っ ! ! 」



【にっくき吸血鬼、お前は、今、そこに、居るんだな? この距離にいるのは意外だったが、コレは此れで好都合。外れる確率がぐんと下がったのだから】
【目を動かしてそれを確認している時間は無い。……確信はないが、ヘビはコウモリの攻撃を受けておらず全くの無傷だったはず】

                           ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
【ならば吸血鬼の存在に既に気付いているかもしれない。顔をそちらに向けているかもしれない】
【瞬時の判断。高速の思考でそこまで考えて少女は叫ぶ。あぁ、爪でも何でも使って存分に攻撃するがいい。こちらの最終兵器(ジョーカー)はそれよりも遥かに速いのだから】

【声と同時に巨大なヘビは、ぱかっと口を開ける。ただそれだけ。それ以外の動きは一切しない。――――否、必要ない】
【それと同時にヘビの内部から衝撃。くぐもった音がその口から聞こえるだろう。しかし決してヘビが爆発したわけではない】
【先に呑みこんでいた3枚の絵。一つ一つが極めて高い爆発力を誇るそれらが、一斉に起爆した事により起こった音だ】

【三大発明の内の一つである火薬、そしてそれを使い弾を発射する銃を発明した人たちは本当に偉大。その先人たちに敬意を表して、未熟ながら其れを模倣させて頂こう】
【ヘビの狭い腹中での爆発。それによって生成された衝撃は出口を求め、大きく開かれた口を目指す】
【そして、その際に通り道に置かれた障害物諸共勢いよく飛び出そうとするだろう。この場合は、例の幅広の西洋剣がそれに当たる】

【それはつまり、切っ先を吸血鬼に向けて恐ろしいまでの速度で真っ直ぐに。その命を刈り取ろうと心臓目がけて飛んで行くという事】
【長々と伸びたヘビの胴体は銃身に。最初に呑みこんだ絵は火薬に。そして最後に呑みこんだ剣は弾に。それぞれを部品に見立てて、原始的な兵器とする】
【此れが先程彼女が考えた不可避の速攻。予備動作も少ないので、1mと離れていないこの距離では避けるのはかなり難しいかもしれない】

【――――もし、発射されたのが剣ではなく。ごく普通の銃弾だった方が、或いはまだマシだったかもしれない。少なくとも苦しみは少ないだろう事は容易に想像がつく】
【理由はそれだけではない。普通の銃弾は球体か楕円に近い形をしているので、当たっても運が良ければそのまま貫通し体内には残らない可能性がある】
【しかし大抵の場合、剣という武器には『鍔』が付けられており。つまりこの場合において剣は、釘打ち機から射出された5寸釘に近い状態であり】

【もしかしたら、刺さったまま完全には貫通せず、そのままの勢いで吸血鬼の体を吹き飛ばし。哀れな標本の虫のように、壁に磔にしてしまうかもしれない】
【そうなったとした場合…………確実に、更に酷い事が起こる。なぜなら、このジョーカーにはまだ続きがあるのだから】 <> 【煌々たる冑の干城】<>sage<>2011/10/20(木) 22:26:13.14 ID:8ui9bsxro<> >>635
「なん――――だ――!」

【突如騒がしくなる商店街の様子に戸惑いながらも、男はその顔を恐怖で塗りつぶした若者たちが裏路地から飛び出してくるのを見る】
【その慌てぶりを見る限り相当恐ろしいことがあったのだろう】
【一体何が、と男が若者たちが飛び出してきた場所へと駆けだし―――】
【そこから現れた鋼の亡者を目撃した男はその足を止めざるを得なかった】

「な―――」

【警戒と困惑を半々にして混ぜた顔を浮かびあがれせ、男は目の前の異形を見据えた】
【明らかに怪しい人物であったが、人は見かけによらないと言う事を男は良く知っていた】
【故に、男はどうしたらいいのか分からずにそのまま相手を見つめるしかなかったのである】 <> 【煌々たる冑の干城】<>sage<>2011/10/20(木) 22:27:26.85 ID:8ui9bsxro<> >>635
「なん――――だ――!」

【突如騒がしくなる商店街の様子に戸惑いながらも、男はその顔を恐怖で塗りつぶした若者たちが裏路地から飛び出してくるのを見る】
【その慌てぶりを見る限り相当恐ろしいことがあったのだろう】
【一体何が、と男が若者たちが飛び出してきた場所へと駆けだし―――】
【そこから現れた鋼の亡者を目撃した男はその足を止めざるを得なかった】

「な―――」

【警戒と困惑を半々にして混ぜた顔を浮かびあがれせ、男は目の前の異形を見据えた】
【明らかに怪しい人物であったが、人は見かけによらないと言う事を男は良く知っていた】
【故に、男はどうしたらいいのか分からずにそのまま相手を見つめるしかなかったのである】 <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/20(木) 22:35:11.68 ID:DBKZditbo<> >>642
‥‥?

【こてん、と異形は首をかしげて、ぐるりと貴方の方を向いた】
【そして、案外姿勢の良いキビキビした様子で髑髏の面の異形は近づいていき】
【ノイズ混じりの声を唐突に漏らして、貴方に問い掛ける】

‥‥サッきの不良、大丈夫ソうだッタカ?
少し、脅カシすギタとハ、思ッタんだケド。
‥‥そノ、悪イコと、しテタから。

【と、先程逃げていた不良を心配するようなことを言い始めたのである】
【声も見た目も雰囲気も全てが不気味に過ぎるのに、動作は妙に人間味が有り、言動はお人好し】
【なんとも判断しがたい、文字通り人は見かけによらない≠ニいう言葉を体現するような存在であった。まあ、人かも定かではないが】
【ごそごそ、とおもむろにコートのポケットを漁ると、駄菓子のスナック菓子を取り出して、貴方に差し出した】

‥‥びックり、さセタみタいダカら。お詫ビ。

【案外すぎるくらいに、この化物律儀であった】

/*おかえりなさーい!*/ <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/20(木) 22:37:22.76 ID:DBKZditbo<> >>642
‥‥?

【こてん、と異形は首をかしげて、ぐるりと貴方の方を向いた】
【そして、案外姿勢の良いキビキビした様子で髑髏の面の異形は近づいていき】
【ノイズ混じりの声を唐突に漏らして、貴方に問い掛ける】

‥‥サッきの不良、大丈夫ソうだッタカ?
少し、脅カシすギタとハ、思ッタんだケド。
‥‥そノ、悪イコと、しテタから。

【と、先程逃げていた不良を心配するようなことを言い始めたのである】
【声も見た目も雰囲気も全てが不気味に過ぎるのに、動作は妙に人間味が有り、言動はお人好し】
【なんとも判断しがたい、文字通り人は見かけによらない≠ニいう言葉を体現するような存在であった。まあ、人かも定かではないが】
【ごそごそ、とおもむろにコートのポケットを漁ると、駄菓子のスナック菓子を取り出して、貴方に差し出した】

‥‥びックり、さセタみタいダカら。お詫ビ。

【案外すぎるくらいに、この化物律儀であった】

/*おかえりなさーい!*/ <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/20(木) 22:50:07.16 ID:2SJiwMYNo<> >>641





【―――――-   気が付けば"宙"  ――――――】




【腹部に深々と深く突き刺さった西洋剣が体を切り裂き、あろうことかその鍔を体に引っ掛けたのだ。悪意を遥かに超えた害意に塗れた狡猾な必殺】
【少女の慌てぶりに油断したか、少女の背後を取れたことに余分過ぎる余裕を持ってしまったか。それは定かではないが、とにかくモロに直撃を受けていた】
【瞬き一つ、痛みすらも感じる前に――ガギィンッ!!!――という壮絶な金属音と共に石造りの壁に磔にされる吸血鬼。吸血鬼に対して磔とは、これまた効果的なもので】
【近接戦闘においてはあらゆる伝承伝説において無敗を誇る吸血鬼の対策として磔は素晴らしい効果を挙げるものであり、吸血鬼を完全に抹殺する際にも磔は重要な意味を持つ】
【堪らず、口から大量の血反吐を空中へと吐き散らしてしまう。内臓器がジャムの様に引き裂かれ、トマトのように潰れてしまったかのような鈍い感触がする】
【それに続き『痛い』という感情が猛烈に込み上げてくる。今までは即死性が在り過ぎる手法ばかりであったが、今回ばかりは吸血鬼なる体力を削り切るには至らなかったらしく】
【ギリッを悔しさと苦痛を苦虫と一緒に噛み締めるように歯軋りをする。人間の知恵、特に悪知恵というのは恐ろしい。この吸血鬼すらも恐ろしいと畏怖の念を持ってしまいそうなる―――】


「これは、クッ……また、なんて完成された攻撃かなッ……!!」


【背中の三対の"爪"の向きをグルリと反転させ、ガンッ、石造りの壁に突き刺して自分自身を壁に固定させる。且つ、その両手は西洋剣を引き抜こうと柄の方へと伸ばされていた】
【身動きがマトモに取れないというのは非常に厄介極まりない。かのドラキュラ伯爵とてこれをされたらあっと言う間に太陽の下に晒されてしまうだろう。幸い、まだ日の出には若干時間が早いものの】
【そもそも戦闘の時間が長引き過ぎている節もある。殺し合いを楽しむのは最大の目的であるが、太陽が出てくるまで暴れ通すというのは些か自分にとって不利な部分が多い】
【柄を両手で握り締めれたならばそれを全力で引き抜こうとするだろう。さもなければ、このまま少女の玩具とされかねない。吸血鬼は、恐らくはきっと、もう数え切れないくらいの年数ぶりに焦っている】
【これか。これもまた殺し合いの醍醐味か。この精神をガリガリと削り取られるような感覚―――素晴らしい。このまま何十回も死んでしまってもいいかのようにさえ思えてしまう】

【だが、だからといって手を抜くような野暮な真似は一切しない。それをすれば、果てには誰からも殺されなくなってしまうに違いないのだ】


【少女の周りをバタバタと飛び回っている蝙蝠たちも、少女を襲うのを止めて大至急吸血鬼の方へと向かい始める。今は少しでも力を一箇所に集めておきたいのであろう】
【第一に、幾ら吸血鬼とは言え、大量の出血を放置していればそのまま死亡してしまう可能性とて充分に在り得る。不老不死では在るが、吸血鬼とて無限に死ねるわけでもない】
【いつかは灰と、塵と、ゴミと化し、文字通り風と成ってしまう―――それだけは避けねばならない。長い年を生きたからこそ、この少女の様な人間とも巡り合えるのだ】 <> 【煌々たる冑の干城】<>sage<>2011/10/20(木) 22:52:21.59 ID:8ui9bsxro<> >>645
【こちらに視線を向けた異形が、こちらに向かってくるのを確認した男は何時でも対処できるように足を広げ両手を構える】
【米神から冷や汗が一つ流れ落ちる感覚を味わいながら、相手の一挙動一挙動を捉え続けるように努め―――】

「は―――? あ、いや、えっと……?」

【威圧的な容姿には全く似合わない丁寧な言葉に思わず疑問の言葉を漏らした】
【その声音には心配の色が混じっており、相手を害そうという意思を感じられない】
【半ば思考が停止した状態の男だったが、異形がコートから何か取り出そうとするのを漸く認識することが出来た】
【何が――? もしや危険物を取りだす気か、とその挙動に焦る男に差し出されたのは市販のスナック菓子であった】

「え、あ、ありがとう…?」

【男からは警戒の色は消え去り、ただ困惑を深めるばかりの状況に動揺しつつも差し出されたスナック菓子を受け取った】
【最後が疑問形なのは全く持って仕方が無いのだと言う事を此処に記しておく】 <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/20(木) 22:59:54.81 ID:DBKZditbo<> >>647
‥‥い、ヤうん。大丈夫、だったラいインダけドナ。
転んデ怪我とカシたら、大変だカラ。

【顔が仮面で隠れているため、身振り手振りを交えて異形は話を続けている】
【どうやらこの異形、半端ではないお人好しだったようだ】
【そして、その異形の左手には誰かの財布が握られているのが見えるだろう】

‥‥‥‥立っテタだケなノニ、土下座サレて財布ヲさシダされタンダ。

【むぅ、と唸りながら、異形は財布を見つめて困った様子であった】
【そして、貴方にスナック菓子を渡すと、異形はとりあえず財布をしまい込み、スナック菓子をもう一本取り出し】
【仮面の隙間からスナック菓子を入れて器用にさくさくと食べ始めた】
【あまりにも平和ボケしすぎた光景が其処にあった――、と言えるだろう。見た目はまったくもって平和なんかじゃないのに】

‥‥おイシイぞ?

【サクサク食べながら、貴方に異形はお菓子を勧めるだろう】
【食べてみれば、なんてことはない一本十円のアレの味である】 <> 【剥取謎忍】 一皮脱ぐぜ!@wiki<>sage<>2011/10/20(木) 23:03:19.58 ID:EXfitauw0<> 窒素が 78.1%、続いて酸素が20.949%、アルゴンが0.9%、二酸化炭素が0.04%。
生物が蔓延る陸上のほとんどが、同じような空気を宿していて、
それでいて、1つとして同じ空気の流れる場所は無い。

「同胞へ告ぐ。当外皮を使用しての潜伏は、これで二ヶ月目」
「だが一万分の一サイクルとして優位であると解釈された状況は無く、また」

ここは廃墟。吸って吐けるレベル内では相当に劣等な、
黴臭い空気の満ちた、忘れ去られた地。

それだけに、佇む少女は『奇妙』だった。

「………帰還の見通しは未だ立たず」

「………………報告を終了」

何とも事務的な声色で独り言を呟く。だらりと腕を垂らした立ち姿、ぴかぴかに白いシャツ。
青く澄んだ光彩とぼさぼさの髪、垂れ目ながら整った目鼻立ち。
情景とのアンバランスと、内包するアンバランス。

黄昏る彼女の危うい均衡は、誰にでも崩す事が出来る。
その証拠に彼女の顔は、どこか人恋しさを湛えていた。 <> 【煌々たる冑の干城】<>sage<>2011/10/20(木) 23:17:56.06 ID:8ui9bsxro<> >>648
「(……この人凄く良い人だっ!?)」

【目の前の異形の話を聞き、男は驚愕の事実に気が付く】
【そしてこんなにも優しい人?を疑った自分を恥じた】

「ええっと、頂きます」

【といってもやはり目の前の光景のシュールさには思わず男も苦笑を浮かべるしか無かった】
【大男と異形が二人顔を見合せながらスナック菓子を食べるどこか異様な光景を映しながら、男は口を開いた】

「ところで、貴方は一体……?」 <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/20(木) 23:31:26.94 ID:DBKZditbo<> >>650
‥‥財布、警察ニ渡しタホうが良いかナ。

【財布をどうするべきか、異形は困っている様子であった】
【でも、なんというか。この異形が財布を持って警察署に行っている様子は、少々アレだろう】
【場合によっては善意で行ったのに逮捕されかねないレベルである】

‥‥う、ン。

【そう言って、異形は見た目の大柄さに違わず健啖家なのか、直ぐに一本食べ終えて】
【フードをごそごそと直しながら、貴方の問いかけに普通な様子で答える】

ランカーズ、今は最下位ノ、ランかーダ。
‥‥名前‥‥、記憶無イから‥‥、ハーミ‥‥っテ今は名乗っテル。
意味は、守護者ダッて。名前をくれタ人が言っテタ。

【記憶喪失の異形のランカー。其れ以上の情報は無いし、異形も己を表す情報は其れくらいしか持っていなかった】
【記憶を失い、まともな見た目を失って尚、闇に落ちず善意を保っているこの異形は、なかなか貴重な存在かも知れない】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣、花火飴<>sage saga<>2011/10/20(木) 23:35:51.43 ID:zkux2/AQ0<> >>646

【体内での爆発によってヘビの体は耐えきれず四散。そこから溢れ出る爆風によって少女も大きく吹き飛ばされる】
【しかし、その口元には笑いが。作戦の成功を確信した事による歓喜の笑みだ。その喜びが大きすぎて、最早身体の痛みなど少しも感じない】

(剣の血を、筆で拭っている時に。 『コレ』、思いついたんですよねぇ)

【金属が硬い何かに打ちつけられる耳障りな音。それを聞いて少女はようやく顔をあげる】
【 大 成 功 。壁には醜くもがき苦しむ吸血鬼の姿。しかしまだしぶとく生きていて、本気になり死に抗おうとしている】
【そうはいかない、まだ自分の攻撃は終わっていないのだ、それがすべて終了するのを、この目でキチンと確かめなければ】

【吸血鬼が握る、胴体に刺さった剣に描かれた複雑な模様。一見すると真っ赤なだけに見える其れも、よく目を凝らして見ればそれぞれに濃淡があり】
【それらは光の加減によっては、十字架に掛けられたイエス・キリスト。その粗めのイコンに見えない事も無いはずだ】
【吸血鬼に効果のあるものとして筆頭にあげられる聖なる十字架。本物ではなくただの絵で、同じ効果が得られるかは不明。しかしそんな事は些末な話】
【問題は、それが少女が筆で描いた 『 絵 』 であるという事であって。つまり、結局、最終的に、何が言いたいのかというと――――】



「 遅 い っ ! 」



【叫びとともに刀身が、正確にはそこに描かれた絵が爆発。そう、彼女がこの筆で描いたものは“例外なく”爆発する】
【しかし今までとは違い、今回はの其れは大雑把な物なので威力は若干低め。だがそんな事は少しも問題にならない】
【なぜなら現在、剣は吸血鬼の体に刺さっていて。今まさに其れを引き抜こうとしている最中であるという事は――――】


【――――――――臓器がバラバラに飛び散る、だとか。 そんな程度で済めばまだマシな方だろう】


【これまでの爆発は、どんなに強力なものであろうと、どんなに近かろうと。所詮は外部からの一次攻撃に過ぎなかった】
【しかし今回は体内での爆発、つまりその距離は0以下、マイナスの二次攻撃である。常に外気に晒され刺激を受け慣れている皮膚とは違い、非常にデリケートな内臓たち】
【その爆発は体内で暴風のように荒れ狂い、骨を、内臓器官を焼き焦がし、血を瞬時に沸騰させ、砕け散った刀身は肉をずたずたに切り裂く】
【この内部からの直接攻撃は、それまでとは全く違った苦しみと効果を与えるかもしれない】

【運良く剣を抜き切っていたとしても、剣の飛び散った破片が身体中にくまなく突き刺さることだろう】
【少女は既に、相手を本気で殺しに掛かっている。そこまで甘っちょろい攻撃をするはずがない】




/なんか強引過ぎる気もしたので、指摘してくだされば直ぐ書き直します…… <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/20(木) 23:36:55.34 ID:0KVCeHEvo<> >>649
(まだいますか?) <> 【煌々たる冑の干城】<>sage<>2011/10/20(木) 23:46:48.15 ID:8ui9bsxro<> >>651
「確かに警察に渡した方が良いと思うが……」

【さて、想像してみよう。目の前の存在が警察署に行った場合どんな光景が繰り広げられるでしょうか】
【―――間違いなく恐怖と混乱に包まれてしまうであろうことは想像するに容易い】

「あー、俺が警察に渡そうか? 俺は警察官とは結構顔見知りだしな」

【勿論、悪い意味では無く良い意味で知り合いなので全く問題はない】
【ただ、見ず知らずの男にその財布を預けるかどうかはまた別問題であるのだが……】

「ランカー―――ズ――?」

【はてランカーズとは何かと男の脳内辞書に検索を掛けてみるが全く引っかかる気配を見せない】
【そもそも力を振るう時は即ち誰かを守るためだけに使うのだと己に課している男にとって、闘技場のような場所など全く興味が無いのである】
【まぁ日々巡回と治安維持に明け暮れていた為、やや世間知らずだということは否めないのではあるが】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/20(木) 23:55:59.86 ID:fBtLtBPIO<> >>632
/取り消します! お目汚しすいませんでした! <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/20(木) 23:58:47.40 ID:DBKZditbo<> >>654
‥‥ウーん。‥‥そウしヨウ。
私よリモ、キミが行ッタ方が、面倒ニなラナサそウダ。

【なんという事か。この異形は初対面の男に躊躇いなく財布を託したのであった】
【まあ、自分が行くよりも、貴方が行くほうがいいと思ったのもあるし、なんとなく信用ができたからなのだが】
【そして、貴方のその疑問の声と表情を受けて、うーん、と首を捻って】

‥‥戦っテ、ランクを着けテ。
仕事を貰っタリする、所なンダ。
私ハ、皆を護るたメの力を身ツケたクテ、入ったンダガな――。 

‥‥こノ身は鋼。こノ心は紛ウ事無き人の心。
鋼とシテ人を護り。人とシテ私は人を愛シタいのだ。

【異形の言葉は、態度はなかなかに熱い思想を持っているといえるだろう】
【この異形の言葉には嘘は無く、真っ直ぐ己を貫き通す鋼の意思が感じられるものだ】
【―――それ故に二つ名は「鋼人」。鋼の意思と人の愛で全てを護る者、守護者ハーミ、なのだ】

キミも、なントナく。私と似タ気配を感じるヨ。
‥‥まア。こんナ化物と一緒ニサれるノハ心外かモしレヌがね。

【ははは、と笑い声を零す異形】
【貴方の意思や態度から、なんとなく同類のお人好しの気配を嗅ぎとったようだ】 <> 【煌々たる冑の干城】<>sage<>2011/10/21(金) 00:07:33.50 ID:c2Xqb8aPo<> >>656
/と、ごめんなさい
ちょっと風邪で意識がヤバイので凍結させてください <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/21(金) 00:09:47.13 ID:QdYcT5hdo<> >>657
/*ははいー、了解でございますー。基本的に夜の9時以降は居ると思われますのでー*/ <> 【雅風閃華】<>sage<>2011/10/21(金) 00:13:29.33 ID:eWxebtlw0<> >>628
「ん、劇団とやらは、星が見えるかな?」
「今年の10月はりゅう座流星群が注目だ、丁度、団長と同じ名前だからね」
「……ーーーうん、星を見てると、自分と言う矮小な存在が抱える悩みはどうでもよくなる」

「丁度星を見る為に適した場所を案内して貰うのも、悪く無いかもね」

星座の話、普段は旅路の彼女からすれば、星を眺める事も生活の一環となり憩いの時にも
なっていたりする、なんて話はきっかけに過ぎないで
己を情けないと吐露しつつ、其れでも友人と対面し話す機会を検討して居た
繋がれてない手で頬を掻きながら

「世話になる間は、住み処は命を賭して守るさ、もっとも、退魔師としての自分は」
「まだ止めている訳でも無いけど、それでも」
「団長の貞操を守り抜く位は楽勝かもしれないね」

意地悪く笑んで告げる、約束は決して破らない事を信条とする彼女は、冗談を口に挟みつつも
胸にしっかりと刻んでいる事だろう、同時に退魔師を続けるとは
奇異なる矛盾なのかも知れない、其の矛盾が彼女にどう影響するか……ーーー


/来るの遅れました済まぬェ、次から劇団で良いと思います。手数掛けますがお願いしますね <> 【雅風閃華】 @wiki<>sage<>2011/10/21(金) 00:13:58.00 ID:eWxebtlw0<> >>628
瞳を閉じたまま、引かれ、語る少年の話の流れを変える様に紡いだ

「出来ればこんな場面では会いたくないものだけどね、蛭巻とも」
「此の先、僕は幸せに苦痛を感じるかも知れない、あいつは必ず心配気な視線で」
「僕を見るかも知れない、其のせいで良い方向であれ、そのたび自分の道を保てるか」
「……ーーー」

ステージの話、謎の団長の秘密、団長の貞操の守秘義務、何もかもが知らない世界
其の世界を知れば楽に生きれるのか
僕が楽に生きて良いのか? 自ら重ねた不幸の質量は……ーーー?
嗚呼、口頭で語っている言葉だけでは無い、幸福の甘受、己の良心の甘さ
何もかもが情けないーーーでも此の引かれる手、追う足は止められない
向き合える事から逃げる事が何よりも、僕の悔いとなる

それでも、自分で逃げて居ると解っている事はしたく無い
嗚呼、だから此の少年に付いて行こうと決めたのだ、最低最悪下劣愚劣の死神シオン
例え価値観が変わろうとも、此の名は一生消えない

/文字数制限で続くまスマソ <> 【雅風閃華】<>sage<>2011/10/21(金) 00:16:28.06 ID:eWxebtlw0<> >>659-660
/ご免なさいェ……眠気でミスりました、レスの順番逆です。 <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/21(金) 00:23:47.39 ID:JMEXba07o<> >>649
【廃墟はいかにも崩れ去りそうであり砂塵を纏った風がその不安を煽る】
【風自体は僅かに体を振るわせる秋の風で夜の星空は悪天候を示していない】
【しかし、嵐は突然やってくるものではないという常識を破る】
【ソレは雷鳴さえも砕く咆哮と共に出現する。怒涛の旋風、それが廃墟の瓦礫を崩す】
【竜巻がゆっくり紐解くように消える。瓦礫が崩れた先にある古びたエンジンのような塔に一人の少年が立っていた】
【少年は三角帽子に薄汚れたマントを羽織った旅人のような風情。もっともこの現象を目の当たりにしてただの少年といえるのか別だが】

……これは……つかえるか?

【誰に言うでもなく少年は自身の足場となっているエンジンの詳細を探ろうとしていた】 <> 【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード<>sage saga<>2011/10/21(金) 00:24:08.34 ID:P4yxFBiAo<> >>659-661
/ういうい了解です、んでは劇団スレにてお返しします、少々お待ちを〜
/限界が近づいたら遠慮なくおっしゃってくださいねー <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/21(金) 00:25:19.01 ID:8LG532mIo<> >>652
【"絵"如き程度の加護では吸血鬼を退魔することなんでできない。良く見れば刀身に絵が描かれているようだが、そんなの舌で舐めでも痛みすら感じない】
【十字架であればなんでもよいうというわけでもない。こんな即興で、即席で、簡単に神の加護が得られるならば当の昔に魔物は全て絶滅してしまっている】
【だから、吸血鬼はこれが少女の最大の切り札の限界であると見切ったつもりで握り締めた剣を引き抜こうとし、また血を噛み締めるようにギリッと歯を食い縛る】
【こんな状態で爆発物でも投げ付けられた時には一溜まりも無い。こういう、身動きを封じる『封印タイプ』の技が不死身属性の人外に対する最大の手段とも言えた】
【殺せないならば無力化してしまえばいい。蝿が不死だったところで、どうということはない。ぶんぶんと飛び回って目障りなだけでそれ以上には至らない―――】

【そして、気付く。少女がそんな、神頼み、だなんて軽率で安直で直感的で刹那的な戦術を実行するのであろうか。つまり、まだ、何かしらの戦術が隠れているということ】
【少しずつ、体から冷たい血液を乗せながら引き抜かれていく刃へと視線を降ろしながら思考し続け――やっと、最深部にまで気が付いた。嗚呼、そうか、『絵』なのか】
【つまり、自分は今まで実体化させた鳥獣たちの絵が爆発するものだとばかり思っていたが――その真なるところでは――絵、そのものが爆発物であったのだったか】
【つまるところ、つまる、ところ――ああ、クソ、忌々し過ぎる。愛しさも多ければ憎さも当然の如く多い。正に、愛憎劇と呼ぶに相応しいのではないか。一人で二役を担えている】

【可笑しい。可笑しい、とてつもなく可笑しい――――――――が、正直―――――――――落ち込む―――――――――】


「……まさか、本当にここまでとは、ね」


【あんな風に狂乱できたのも、殺し合いを楽しめたのも、傷つけられるのに快感を覚え傷つけるのに爽快を感じれたのも全て――余裕が在ったからだ。心情の根底に】
【本当に、これで終わり、みたいなのが目の前に迫っていたらそれどころではない。もう殺し合いも楽しめないし、古城で退屈に殺されかけることもないし、誰と会話することすらもできない】
【無論、それを今まで他人に強要してきた訳であるが――それを罪悪感として感じないからこそ――吸血鬼であり――論理的価値観の根底として――絶対悪――が在ったわけで―――】

【吸血鬼は堪らず、落ち着いてしまった。落ち着かなかったら死んでしまうから、落ち着いてしまったのだ。絶望な状況下で死にそうになった時に錯乱するのは低脳な動物くらいである】



【----------------------------------ギュルッ----------------------------------】



【                        バンッ!!!                       】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/21(金) 00:25:40.89 ID:8LG532mIo<> >>664
/あ、これ分けます! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/21(金) 00:26:06.51 ID:8LG532mIo<> >>664の続き



【西洋式の剣は爆発し、玉座の間にこれまた一際大きな騒音を轟々と撒き散らす。あの部屋のときと同じ様に、真っ赤な血肉が辺りにスプラッター映画張りに飛び散る】
【どれが骨でどれが肉かすらも分からない有り様。焦げていたり、爆ぜていたり、もはや塵と化してしまっているものすらもありそうであった】
【当然、通常の人間であったならばこれは明らかに死んだ。これで死んでいなかったら、それは恐らくは人間ではない―――なら、人間でなかったら、生きていていいのか】
【しかし、気になる点に少女は気付けたかもしれない。少女が意図していない―――何かが凝縮されるような音―――つまり、吸血鬼が咄嗟の判断でした苦し紛れの苦肉の策に気付いたかもしれない】
【いや、気付かなくても良いのだ。その光景を見れば良い。その光景とは―――――――――――ずるり、べちゃり―――――――――――死体が落ちる音であった。そう、最初からそれは死体であった】
【焦げ炭の様なそれ。もはや、死体と呼ぶには失礼なほどであり、ただの黒ずみの塊と呼称してもおかしくないほどであった。爆発してしまえば、人も怪人も皆等しくゴミと化してしまうのか】


【いや、違う――――――――――紅い霧は、集まる――――――――――再び人の姿を取ろうとする――――――――性懲りも無く、ただただ惰性的に――――――】


【しかし、それは非常に、とてつもなく、かなり、悲惨なまでに、歪んでいた。戻ろうと思っても、まるで、赤子の様に方向性を見失ったかのようで】


【まず、半身が無い。ソレの右半身は跡形も無く吹き飛んでいた――頭部の損傷も激しく、安っぽいB級ゾンビ映画の様な、惨状。血塗れで、蒼白い髪の毛もいたるところが焦げていて黒い黒点や煤に塗れている】
【燕尾服も外套も当然の事ながらボロボロで―――いや、待て。そもそも、あの爆発でこの損傷"程度"で済むのは可笑しいはずか。ならば、何故、吸血鬼はこの姿を保てたのか】
【答えは至ってシンプルであり、それでいてとてつもなく怪物染みた対処策。吸血鬼は爆発の直前、"身体の内側の肉を一点に集中"させたのだ―――コア、中心核、吸血鬼と言う存在そのものである球体へと】
【不滅の肉体の正体はこれであった。つまり、肉体を殺してもそれは吸血鬼本体では無いのだ。ただの寄り代に過ぎず、吸血鬼自体を指し示したいのであれば正確にはこの真っ赤な球体こそがソレであった】

【ちっぽけで、牙城の主であるには些かコミカルな風貌を持つ吸血鬼は、欠けていた。幾ら防御力を強めたところで、あの近過ぎる距離での爆発を完全に殺すなど無理に等しかった】
【そのコアは丁度胸の中央の辺りに位置していて、肉体が割れてしまった今となってはその最重要となる部分も露出してしまっている。もはや、少女の目の前においては不老不死でも何でもなかった】

【肺の構築が追いついていないのか気管支からひゅうひゅうという異音が生じる。弱々し過ぎる。左腕に力が入る訳も無く、血はダラダラと流れ続けで、またすぐにでも魔力を浪費してしまいかねない】


「けへっ……ゲェ……グッ…………やっぱ……り……人間は強い………なぁ……」


【今のところは抵抗できなくもない。完全に全ての力を使い果たすまではあの"爪"を一本や二本程度なら使えるはずである。とはいえ、この壊れかけのコアが持つかどうかは定かではないが】
【吸血鬼の思考には、ある種の満足感と、またある種の悲壮感があった。今回は少しぬるま湯に浸かり過ぎて、こういう凶悪な娯楽よりもぬるい娯楽の方にも未練が僅かに残っているのかもしれなかった】
【だが、しかし、今更抵抗したとしても得て言えば無様だ。それこそ無粋で、野暮で、邪魔だ。それならば―――少女の放つ、一瞬の煌きに身を任せてみるのも満更悪い気もしなかったのだった】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:軽いけど実は軽くない剣の鞘、花火飴<>sage saga<>2011/10/21(金) 00:58:13.96 ID:VvUcMHUu0<> >>664-666

【遂に、遂にヤツが正体を現した。今までの余裕は全て消え去り、明らかに体調不良の状態】
【其れを冷徹な視線で見つめながら、少女は無言で広間の中央に歩み寄り、描きかけの絵に筆を下ろす】
【8割がた完成していた其れは、コウモリたちの襲撃によってやや崩れてはいたが。少しの手直しを加えるだけで、すぐに元の輝きを取り戻していく】
【そして最後の仕上げ。画竜点睛とはよく言ったもので、瞳を入れると同時に少女の絵は命を吹き込まれ実体化。一瞬の生命の煌きを得る】
【その出来栄えを満足そうに見つめ。次に醜い姿を晒している城の主の声を聞いて、感情を全て殺し切った無表情で振り返り】



「当たり前だ、人間舐めんな。 分かったらさっさと死ね」



【氷のような冷たい声色で死刑宣告。これで死んでくれ、と。半ば祈るような気持ちで合図を出す】
【ようやく。ようやく完成せしは、大きな大きな規格外。人一人乗せたくらいでは少しも揺るがぬ、鳥類最速と名高い一羽のハヤブサ】
【脱出用とはいえ勿論それだって立派な、立派過ぎる爆弾であり。豪風を巻き起こして飛び立つ、仮初めの命を持ち生物の姿をとった巨大極まる爆発物】
【空の王者にふさわしい悠然とした羽ばたき。鋭い眼光で睨み付けながら、夜の帝王へ死を与えるべく真っ直ぐに飛んで行き――――】


「 ば い ば い ♪ 」


【生まれたばかりのハヤブサはその命を瞬時に燃やし尽くし。 美しくも儚く、そして輝かしい閃光が城内を奔り抜ける――――――――】 <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/21(金) 01:05:04.85 ID:JMEXba07o<> >>662
(これ取り消します) <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/21(金) 01:25:41.91 ID:8LG532mIo<> >>667
【轟音が、聞こえた】

【少女の声。少女は巨大な鳥獣を、巨大なハヤブサを作り上げ、空へと舞い上がらせた。対して、こちらはボロボロの瀕死の体一つ】
【先の戦いであらゆる"死"をも防ぎ、少女に多大な恐怖を与えてくれていた"闇"たちも今のこの弱々しい王の命令は一切聞くことすらない】
【"爪"もあの爆発を防ぐには足りないであろうし、先程の様な咄嗟の凝縮防御もまた対抗できるとは到底思えない。後、自分には一体何がったか】
【嗚呼、ここにきてとんだ失敗をしてしまったという訳だ。ここまできてしまえばもはやジ・エンド。花火の様な、わびさびになってみるのも乙なものと思うしか道は―――――――――】

【――――――――ない、と。 つい、そんな風に思ってしまう事だろう】



「ハヤブサには燕で返そう。ツバメ返し、だから、なんてねッ……!!」



【――――――吸血鬼は右足を狼のような強靭で瞬発力のある脚へと瞬く間に変貌させ、いや、そして、紅い霧たちはシュルッと吸血鬼の下へと集っているではないか】
【『吸血鬼』という種類は一言で言っても色々と能力に差異がある。単純に力が強かったり、魔術にとても長けていたりとその個性は様々であった】
【そして、このキザでナルシストで超が10個は付く変態である吸血鬼は――――『変身能力』に長けている。つまり、"瀕死"を偽装することなど容易過ぎる手段】
【ハヤブサが天井へと舞い上がり、こちらへと狙いを定めで進み始めた瞬間には吸血鬼は魔力の消費と共にまたもや五体満足と化していた。吸血鬼を殺せるなどと考えるのは、笑止千万】
【殺せると考えるのではなく―――塵にする。と考えるべきなのだ。塵になるまでは大概生きている。頭一つだけだろうと、吸血鬼たちは存命している可能性が5割型は、在る】

【この吸血鬼が向かうその場所は当然、安全地帯であるが、この近くで大爆発を避けれる場所などと行ったら当然――――少女のいる付近。であるのは間違いない】
【そもそも、吸血鬼は少女が一体何を目標として描いているのかは想像できても詳しい内容までは予想できなかった。だからこそ、それを"使わせる"意味合いでの死にかけのフリ】
【間に合わない可能性だって十分にある。少なくとも広域を爆発させるのは必至。最低でも―――欠けた、傷付いたコアでも耐え切れる程度の距離までには離れなければ】

【もしも爆発までに少女の下へと向かうことが間にあったなら、そのまま止まると言うのも危険な話であるし―――とりあえず、タックルの一つでもするだろう】
【"爪"だとか、吸血だとか、そういう小細工を仕掛ける気でいたらこの身体が爆ぜてしまうかもしれない。流石に、これ以上死亡するのは致命的であるともいえる】
【今日だけで一体何回死んだか。3回目―――か。既にあの序盤で力を吸い取った"力"の分量は使いはたしている上、元々持っている量に食い込んでしまっている】



/これも結構無茶っぽいので、指摘あれば書き直しまする。
/あと、よければまた凍結にしてくれるとありがたいです……もうすぐ締めっぽい感じであると言うのに、申し訳ないです…… <> 【描映爆筆】@wiki  E:「軽いけど実は軽くない剣」の鞘、花火飴<>sage saga<>2011/10/21(金) 01:33:22.50 ID:VvUcMHUu0<> >>669
/了解っ、一旦乙でした! 先にお返事だけ

/いやホント遅レスでごめんなさい…… <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/21(金) 06:06:26.17 ID:JEQlFK5M0<>  今日の星占いはきっと10位くらいなのだろう。
 それほど微妙な運の悪さに、“独り”は苛まれていた。

 月明かりで染め上げたような、月毛色の髪を止めていたバレッタは壊れてしまい。
 眼帯の掛けられていない赤い左目が見つめる先は、釘の頭で傷めてしまったジャケット。

「――お気に入りの方ではなかっただけ、まだ運が良かった……」

 だんだんと明けていく空の下。
 海の傍、倉庫街、潮風に髪をふわりと揺らし。

 ――それが、かすかに視界を遮るのが。
 嫌そうであった。 <> 【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女<>saga sage<>2011/10/21(金) 15:45:12.57 ID:tNWZYOpLo<>
【海へと続く草原を低空飛行する影が一つ】
【ポニーテールを風に揺らし、背の刀が音を鳴らす】

地に墜ちず   天に逝かず
無限に黄昏に 風神はただ無邪気に〜♪

【適当な節を付けて歌いながら、ゆるゆると飛行する少女がいた】
【背には立派な黒い翼が生えており、人間じゃないことが分かるだろう】

/絡み待ちっ
<> 【描映爆筆】@wiki  E:「軽いけど実は軽くない剣」の鞘、花火飴<>sage saga<>2011/10/21(金) 15:51:42.61 ID:VvUcMHUu0<> >>669

「 ん ? 」

【どんっ、という衝撃。視界が滲み、体が揺れる。けほっ、と一つ咳き込み。涙を浮かべた目で、その原因を探ってみると】


「――――、こりゃ一本取られましたねぇ」


【うわ、すっかり騙された。コイツまだピンピンしてやがる。まいったなぁ、此処までしぶとく食い下がるとは全く思ってもみなかった】
【あぁ、それにしても、自分は常に冷静でいたつもりだったなのになぁ。これはもしや、最後の最期で焦って判断を誤ったか】
【うん、感情のコントロールって本当に難しい。どんなに冷静沈着を気取っていようとも、勝利を確信した瞬間、どこかに必ず驕りが生まれてしまう】
【あれ、そもそも自分はこの相手から逃げようとしていた筈なのに。何時しか欲張り過ぎて、勝ちたいと願うようになっていたのか】
【成程、貪欲は人を進化させるが、強欲は人を破滅させるとはこの事か。よし、これでまた一つ賢くなった。……って、今更知識を増やしてどうするっ】
【んで、その結果がこのザマだ。体当たりされ、無様に床に倒れ伏す間抜けな自分。冷め切った思考を取り戻した、もう一人の自分がため息をつく】

【……うーむ。いやしかし。此れだけ情熱的に抱きしめてくれるなら、例え変態でも人外でも蛆虫でも吸血鬼でも。ジュリエットと呼ばれるのもそれ程悪くないかなぁ。なんて】
【この状況で、そんな事を考えてしまうというのは。やはりこの少女自身も、超が10個ばかり付く変態さん…………なのかもしれない】
【そんな超絶変態少女が目の前のスーパー変態野郎に出来る事は只一つ。自分も強く抱きしめ返してあげるのみ。――とは言うものの、普通の抱擁とは少し違い】
【タックルを腹に喰らって、色々と思考回路を乱しながらも。少女は瞬間的に、密着している相手の頭部を、左手で脇に抱え込みながら地面に倒れていく】
【その際に相手の勢いで吹き飛ばされるのを防ぐため、両足は胴にしっかりと巻きつけ固定していて】
【――――この体勢に近い技。格闘技に詳しい者なら、もしかして見覚えがあるのではないだろうか】
【そう。時に、勢い余って対戦相手の頸椎を引っこ抜いてしまい、そのまま死に追いやってしまうほどの、禁断の技】

【古くは明治の初め頃、竹内三統流の天才柔術家佐村正明が、良移心頭流の怪人「鐘馗の半助」こと中村半助を破るため編み出したと言われる “亀の首取り” 】
【その鬼人の技は武人たちの手により現代まで脈々と受け継がれており、今風に言うと “フロント・チョーク・スリーパー” 。またの名を 『ギロチン・チョーク』 と言ったところか】

【……しかし。別に少女は急に格闘技の才能に目覚めた訳でも、突然グレイシー一族の魂が体に乗り移った訳でもない】
【ただ、倒れた時に後頭部を強打するのが嫌だったから。この、人体において最も重要な器官である頭を守ろうとするのは、本能に刻まれた原初の動きでもある】


【詰まる所、咄嗟の回避行動として。たまたま一番近くにあった吸血鬼の頭にしがみ付いただけ】


【よって、この少女の腕力では頸動脈を止めて意識を飛ばす事も、気道を圧迫して呼吸を停止させる事も出来ない。ただ首に手を巻き付けているだけの情けない状態】
【空中を漂う間、少女の脳内を一瞬のうちに様々な思考が駆け巡る。其れらは今までとは少し趣を異にしているようで。らしくない、随分と弱気なものだった】

【――――もう、此れ位で良いんじゃなかろうか。自分は精一杯努力したと思う。大体最初から無理があったんだ。相手は人間でなく吸血鬼だもの】
【これまで戦った相手とは、全く次元を異にする存在。其れを相手に自分は良く持った方だと思う。なら、そろそろ潮時ではないだろうか】
【人間引き際が重要、つまりこの場合で言うと、 「押してダメなら引いてみろ」 というヤツになるのかな。いや、それは少し違う気がする】
【それに、時には諦めも肝心だって何処かの偉い人が言っていたし。そうやって少しずつ小さな何かを次々と諦めていくことで、成長し大人になっていくんだろう】
【そうと決まれば話は早い。早速この吸血鬼に、今しがたの決意を話さなきゃならない。よし――――】



「……私の、負けですぅ」




/分けます <> 【描映爆筆】@wiki  E:「軽いけど実は軽くない剣」の鞘、花火飴<>sage saga<>2011/10/21(金) 15:54:54.81 ID:VvUcMHUu0<> />>673の続き

【そして、その言葉と同時に。二人の間に衝撃が走る】
【意外や意外、この状況でまだ能力を使うことが出来たとは。しかし、一見筆で何かを描いた様子も絵入りの紙を使った様子も無い】
【吸血鬼も、この至近距離で爆破による攻撃を仕掛けられるとは夢にも思わないだろう。だって自身もダメージを受けるのは火を見るより明らかだから】
【確かに少女はこれにより重いダメージを、もう多大なる被害を受ける。それも、生涯に渡って障害が残る程の重傷だ。……いや洒落ではなく本当に】



【それもそのはず。今回は能力を使い、少女自身の 『 体 』 を爆破したのだから】



【少女の体の、服で隠れている部分。つまり顔と両手、それ以外の全て。そこに隅から隅まで、そして細部に至るまで細かくインクの線が刻まれている】
【少女が普段から、派手な原色の服装をしているのはコレを隠す為であり。いざ裸になれば全身至る所、刺青のように描かれた様々な模様や絵を堪能する事ができる】
【詰まる所、この少女自体がメチャクチャに危険極まりない、文字通りの『歩く爆弾』なのであり】
【その意志によって肉体の一部と引き換えに、どの部位であろうと任意で起爆することが可能なのだ】

【今回の場合は、相手の首を抱え込んでいた左腕。しかし、その威力は何故かあまり高くない。……いや、此れは意図的に少し下げているのかもしれない】
【この場合において、威力はそれ程強力でなくとも構わないのであり。寧ろあんまり強過ぎると、かえって自滅する可能性が出てしまうので】
【つまり、脇に抱えた相手の細い首を吹き飛ばして、頭をもぎ取って殺す。それに必要なだけの、最低限の威力さえあれば良い】




【――――、少女はもう贅沢を言わない。 だって、 『 五 体 満 足 』 で生き延びるのは、諦めたんだから】



<> 【響冥審慟】<><>2011/10/21(金) 16:17:25.13 ID:B6lqvN1Do<> >>672
/まだいますかーっと <> 【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女<>saga sage<>2011/10/21(金) 16:21:37.67 ID:tNWZYOpLo<> >>675
/ただいまもどりました! <> 【響冥審慟】<><>2011/10/21(金) 16:31:06.78 ID:B6lqvN1Do<> >>676
/ちょうど良かった!
/絡まさせていただきます!

広い草原なんだな....風が気持ちいい...

【片手にデカイケースを持っている人物が一人】
【この時期寒いであろうカッターシャツを上に着ている格好で】
【天然のパーマなのか、ところどころ跳ねている黒髪の青年だ】

海も広い....空には....?

【青年は空に見える人とは思えぬ少女が見えた】
【何を思ったがわからないが、少女をじっと見ていている】 <> 【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女<>saga sage<>2011/10/21(金) 16:36:17.52 ID:tNWZYOpLo<> >>677
【翼を大きく広げて制動を掛ける】
【一瞬ふわりとうき、地面に降り立つ】
【丁度その先に居たのは青年】

あ、こんにちはっ

【にこ、と笑って挨拶】
【翼を一際大きく広げ、畳む】
【すると翼はどこにも見えなくなった】
【そうしてみれば、ただの刀を持った少女だ】 <> 【響冥審慟】<><>2011/10/21(金) 16:46:32.13 ID:B6lqvN1Do<> >>678
やぁ....こんにちは

【にっこりと微笑む青年】
【華奢な体とその微笑みはどこか儚さを感じさせる】

変わった翼だね....飛ぶのに便利そうだ

【青年は消えた翼を見て言う】
【空を飛べるのが羨ましいようだ】

【彼は翼などは持っていない】
【そういう感情を抱いて当然だろう】
<> 【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女<>saga sage<>2011/10/21(金) 16:54:28.20 ID:tNWZYOpLo<> >>679

えっへっへー、いいでしょー?
私の自慢の翼だよ!

【自身を包む程巨大なそれは影すら今はなく】
【便利そうというのは中々的を射た発言だ】

おにーさんはこんなところまでどうしたの?
あんまり人が来るようなとこじゃなかったと思うけど

【コロコロと表情が変わる忙しい少女だ】
【見た目よりは幼いのだろうか】 <> 【響冥審慟】<><>2011/10/21(金) 17:02:49.54 ID:B6lqvN1Do<> >>680
僕は散歩が好きだから.....のんびり歩いてきたんだ

【青年は微笑みながら言う】
【右手には少々大きいケースを持ってこんなところまで】
【街からの距離を考えると結構遠いはず】

作曲も趣味だから...こういう所でヒントを探すんだよ

【作曲が趣味、音楽に関係した人だろうか】
【しかし、有名な音楽業界の人間に青年のような人物はいない】

【まだ無名なのか、発展途上のようで】 <> 【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女<>saga sage<>2011/10/21(金) 17:07:50.49 ID:tNWZYOpLo<> >>681

へえ!音楽家さんなの!?

【面白そう、と瞳を輝かせる】

何か曲があるなら聞かせて欲しいな!

【両手を合わせるようにし、片目を瞑ってお願いしようとする】
【世に出て間もない少女は小さいことにも興味津々】
【ましてや音楽家等という花柄の職業には増々持って興味を持ったようだ】 <> 【響冥審慟】<>sage<>2011/10/21(金) 17:20:18.73 ID:B6lqvN1Do<> >>682
いいよ....あまり自身は無いけど...お客様のお願いには答えなきゃね

【そう言うと青年は持っているケースからヴァイオリンを取り出す】

えーっと....

【少し弦を調整して】
【調整する顔は真剣そのもの】
【よく見かけるヴァイオリンのあの構えをする】

父が残した遺産....第一楽章...

【曲名であろう名前を言うと青年は引き出した】
【ゆっくりと、そしてしっかりとヴァイオリンを引く】

【少女が音楽に対して、厳しくもない限り良い音楽に聞こえるだろう】

【完璧ではないが、十分な腕前だ】
【少女が止めない限り青年は最後まで引くだろう】


/もしかしたら、近々飯落ちするかもです
<> 【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女<>saga sage<>2011/10/21(金) 17:37:51.13 ID:tNWZYOpLo<> >>683

ヴァイオリン……かっこいいっ!

【やはりスーツでヴァイオリンを引く男、と言うのはそれだけで絵になる】
【そんな事を考えつつ、歓声を上げ】

【演奏が始まると、じっと黙った】
【目を閉じ、聞き入る】
【心地よい、草原に吹き抜ける風と合わせて眠りそうに成程だ】


【しばらくして演奏が終わると】

すごい!凄いですねっ!
どれくらい凄いって、言えないくらい凄いです!

【興奮気味に褒め称えた】
【誰しも自分にできない芸当を披露する人物には尊敬するものだが、それに加えて感激も混ざっている】
【語彙が追いつかないため凄いとしか言えないが、気に入ったことは確かだろう】
<> 【響冥審慟】<><>2011/10/21(金) 17:51:36.79 ID:B6lqvN1Do<> >>684
あ、ありがとう....

【少々恥ずかしいのか顔が少し赤い】
【その感情のせいでヴァイオリンの片付けも少々焦っている】

そ、そういえば....君はなんでここに?

【青年は散歩に、では少女は?】
【気になったのであろう】

【片付け終わり、一息ついて聞いて見みた】

/ちょっくら飯です
/返信が遅れます.... <> 【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女<>saga sage<>2011/10/21(金) 17:54:19.81 ID:tNWZYOpLo<> >>685

私は――海を見に、かな?

【この先には海がある】
【あの調子で飛んでいれば直ぐに付くだろう】
【急ぐ用事ではなかったので男に話しかけてみた、と言うことなのだろう】

そうそう、名前はセレナーデ・ド・サルタナ
音楽つながりだねっ

【そい言ってまた笑った】
【よく笑う少女だ】 <> 【響冥審慟】<><>2011/10/21(金) 18:12:31.31 ID:B6lqvN1Do<> >>686
セレナーデさん...ですね
僕は鈴音 響乃です。 よろしく

【青年もにっこりと微笑む】
【こちらの青年は儚げだが微笑むことが多いようだ】

本当だ....音楽つながり...

【共通点があるのが嬉しいようだ】
【青年は笑っている】

海に行くなら僕も行こうかな...最近は海見てないし....

【青年はゆっくりと歩きだすだろう】
<> 【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女<>saga sage<>2011/10/21(金) 18:16:55.54 ID:tNWZYOpLo<> >>687

響乃さん……でいいのかな?
うーん、今日はもう暗くなってきちゃったし……今度行こうよ!

【冬場の日は落ちるのが早く】
【海を見るには、少し暗すぎた】

でさ、ついでにその時に新曲を聞かせて欲しいなっ

【にこ、と笑う】
【先程「遺産」という言葉が聞こえた】
【だからこそ、今度は青年オリジナルの曲が聞いてみたいのだ】 <> 【響冥審慟】<><>2011/10/21(金) 18:46:25.51 ID:B6lqvN1Do<> >>688
そうだね...そういえば暗いや

【そういえば.....って天然か】
【あたりも暗い、変な荒事は苦手なのでその意見に賛同した】

新曲....ですか?

【流石に悩んだが】
【すぐに微笑みかえして】

いいですよ....頑張って作りますよ

【彼も素人だから趣味が作曲でもいいものができるわけでは無い】
【それでも、こうして自分の曲を聞いてくれる人がいてくれることが嬉しかったのだろう】

【彼は微笑んでいる】 <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/21(金) 18:46:56.42 ID:oAnTaDNRo<>
幅の広い川に、一本の鉄橋が掛かっている
やろうと思えば一般車両が数台並んで通れるほどの、大きな橋だ

その下に出来る暗がりと月明かりの狭間に、黒豹の亜人が佇んでいた
体があまり大きくないせいか、どことなく少年っぽさが伺える

今まで運動していたのか、その体にぼんやりとした熱気を帯びていた
落ち着き始めた呼吸を整え切る為に、じっと月を仰ぐ <> 【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女<>saga sage<>2011/10/21(金) 18:49:12.10 ID:tNWZYOpLo<> >>689

うん、楽しみにしてるからね?

【笑いながら翼を広げ】

それじゃあ、またね!
暗いから気をつけてねー!

【そう言うと駆け出し、跳ぶ】
【風の流れを掴み、急上昇】
【くるくると螺旋を描くように飛び上がり、上空から青年に向かって手を降った】

【三回ほど青年の周りを飛ぶと、去っていくだろう】
【何か叫べば聞こえる距離だ】

<> 【響冥審慟】<><>2011/10/21(金) 18:56:59.27 ID:B6lqvN1Do<> >>691
【少女が飛び上がる姿を見る】

...やっぱり便利そうだな....

【ボソッとそう言い少女を見る】

また....またここで会えるかな!
新曲つくるから!

【彼と会話して気付いたかもしれないが】
【彼はあまり大きい声などは出そうとはしない】

【その彼が伝えたくて大声を出した】
【また....彼女に会いたいようだ】 <> 【黒翼夜叉】黒い翼と『生と死の管理者』の少女<>saga sage<>2011/10/21(金) 18:59:18.24 ID:tNWZYOpLo<> >>692

うん!また会おうね!

【そう叫び返すと】

またねー!

【月に隠れる様に飛び上がり】
【去っていった】

/絡みおつありでした!
/楽しかったです! <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)<><>2011/10/21(金) 19:02:18.12 ID:B6lqvN1Do<> >>693
【彼も大きくてを振る】

....また、会えるといいな.....

【小さな声で言うと、青年も歩き出した】

/お疲れさまでしたー!
/途中返信遅れて申し訳ないです <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/21(金) 19:16:59.04 ID:oAnTaDNRo<> >>690
/再募集 <> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/21(金) 20:16:38.09 ID:hN/RVxrq0<> >>690
【(´−ω−`)の様な顔をした少女が一人】
【月に照らされ白い肌がボンヤリと浮かび上がる様はとても奇妙でも有り】
【同時に美しくもあった】

眠い…。帰りたい…。

【と言いつつ背中を曲げ辺りをキョロキョロと見回しながら歩く】
【ふと大きな橋、の高架下に目をやる】

…!(キラーン)

【目が爛々と光った】
【そして凡人には不可能な速度で"ナニか"に駆け寄っていく】
【そして包帯でグルグル巻きにされている右腕と何の変哲もない左腕を振り回し】

えいやぁ!(ピョーン)

【そして"ナニか"に向けてダイブした】 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/21(金) 20:18:19.09 ID:x4DFs5gvo<> >>673
【少女からこんなにも熱く密着するような抱きしめを受けれるなど、実に男性冥利に尽きる。殺し合いで無かったらとさえ思う】
【しかし、そう、殺し合いなのだ―――この悪意に満ち溢れた様な戦術をこれでもかと用いる少女が、急にこんなにしおらしくなるか】
【混迷する。困惑する。多少なりとも動揺する。裏か表か、光か闇か、はたまた黄昏か。もし、裏が在るのだとしたら、まだ、この少女は策を持っているというのだろうか】
【ギュッ、と強く頭にまでしがみ付かれる。いや、それともまさか、この非力な力でこの『格闘技』を繰り出したことが策の全容なのだろうか。分からない】

【―――いや、違うか。ツンだろうがデレだろうが――――殺意と悪意に変わりはない。少なくとも、この『格闘技』を放ってきたという事は戦意が在ると言うこと】

【なら、なら、ならば、迎え撃つ。まだ何回でも殺されるのに付き合える。少女の心身が完全に削り切れるまで延々と――殺されてやる。死んでやる。殺そうとしてやる】

【不死者の最大の利点は当然、そのしぶとさだ。凶悪な"爪"でもあらゆる状況に対応できる"闇"でもない。単に、死に損ないなのが最大の武器だ】

【さぁ、どう殺してくれようか。そして、少女はどう殺してくれるのだろうか――――戦意が在るのは目に見えている。殺しても、殺されても、愉快也―――】



「―――――――――えっ」



【――――――――――――――降参の言葉。耳へとずるりと入ってきて、吸血鬼のニューロンの働きを一瞬だけ止める。意表を突かれたようで、予想外過ぎて】
【違う。違う、それだけではない。今、なんて、言った。その言葉を言ったら、嗚呼、そんな、終わってしまうではないか。終わっちゃうじゃないか。幕引きではないか】
【まだ足りない。足りないのだ。傷付けたり無いし傷付けられたりない。あんなにも情熱的な殺し合いをしておいて、今更、そんな下らないことをほざくのかこのガキは】
【吸血鬼の脳は、思考は、感情は、瞬く間に黒と白で塗り潰される。この吸血鬼が最大限に嫌う言葉を、まさか、こんなにも愛おしい少女から、ここからという時に言われたのだ】
【耐え切れるか。堪え切れるか、この感情を殺し切れるのか。少女のどんな罵声よりも、蔑みの視線よりも、一番吸血鬼の心を激しく揺さぶった一言に違いなかった】




【――――――――ドシャッ――――――――】




/分けます! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/21(金) 20:18:54.59 ID:x4DFs5gvo<> >>697の続き



【気が付く前に首と胴は千切れていた。頭から離されしまった胴体、燕尾服を着て、外套で身を飾った妙に優雅な"胴体"は少女と"頭部"から置いてかれた】
【真っ赤な血をダラダラと吐き出しながら胴はそのままべちゃり、と床に倒れ伏す。頭が無ければ、立て、という指令さえも全身のどの筋肉にも伝わらない】
【幾ら不死と言えど頭が無くては動く事は難しい―――――が、しかし、本体はコアなのだ。丸く紅い球体が破壊されなければ魔力続く限り幾らでも復活する】
【そして、そう、先程真っ赤なコアは胸の中に収められていた。少し爆破する位置が違った。吸血鬼を殺す時は頭部を吹き飛ばすのではなく、心臓を焼かなくてはいけないというのに―――――】


【――――ギョロッ 目玉が気色悪くも動きだし、少女を見上げた。頭部が、頭部が、心臓失くして動いている――――少女の作戦を嘲笑うかのように】
【嗚呼、もしや、この吸血鬼、頭部を行動の主体としていて、頭部だけでも生存できるのであろうか。コア失くしても、頭が動いているのだろうか】

【だが、現実はもう少しだけ"バカ"なものであった。単に、コアが、心臓が―――頭部に移動していただけだ。脳味噌やらの代わりにコアを入れている】
【理由もこれまた単純なものであり、"戦術上の用心"から来ている。弱点を晒しておいて、いつまでも同じ場所を弱点にしている者は律義過ぎるのだ】
【胸が弱点であるとバレたならば頭に移す。それがバレたらまた次の場所へ――――――姑息ではあるが、これは至極当然の戦術であった】

「…………」

【しかし、しかし、しかししかししかし―――ここから先が思い付かない。いや、これならばむしろコアが胴体の方に残しておいた方が良かったのだ】
【そうすれば頭部を放置してまた新しい肉体を作れたと言うのに、今もこうして全身爆弾であることが発覚した少女の、文字通り手中の中である】
【『口から"爪"を出して内蔵を貫く』、ダメだ。一撃で思考を終わらせなければ十中八九自爆に巻き込まれる。蝙蝠も、狼も、全てが自爆に間に合わない】
【少女が自分の顔を、吸血鬼の顔を見たら確実に生きていることが発覚する。今のところは死んだフリも可能ではあろうが、時間の問題だ】

【―――――――――――それに、在る。少女の力が自分に届きうると知った時点で、確かに自分の心には在る感情が漂っていた】


「……一分だけ、話を聞く気はないかい」


【心臓や脳の代わりと成っているコアから体力やら何やらを供給し続け頭部を、舌を、唇を動かし、声は"コア"自体から発する事によって喋る】
【頭一つだけが声を放つというのはとてつもなく不気味、というか気色が悪い。それに、今から話す話題は確実にお互いの"興"を削ぐ話題であるのは確定的であった】
【しかし、話題、正確には説得が成功する割合は吸血鬼の中では5分5分、いや、6割方は成功すると踏んでいる点もある。『五体満足』を捨てた少女に対しての説得】
【正直、怪しい部分も在るにはあるが――このまま死を待つのも嫌であった。生憎と、死とか、死神なんて言うのは大が10個は付く程嫌いだからこそ、吸血鬼なんてやっているのだ―――】 <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/21(金) 20:31:50.85 ID:oAnTaDNRo<> >>696

「…………」

亜人は様子を変えない
川のせせらぎと淡く光る星月へ感覚を委ねていた

両者の距離はぐんぐん迫る
そして少女が足を踏み切った。亜人は高速で接近する少女に捉えられ――――

「――――…ん」

――――ない

…この亜人、黒豹の鋭敏な感覚を持っている
無表情で空を見上げた状態のまま、  ひょい  と体を右方向にずらして襲撃をあっさり回避した
動物の危機察知能力を侮ってはいけない

そして恐らく地面に体を叩き付けた少女へと、ジト目で視線を送ってみる
殺気のようなものは感じなかったが、念の為の警戒は欠かさないでいた


/すみません、今気付きました <> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/21(金) 20:44:02.41 ID:hN/RVxrq0<> >>696
【悠々と、いやあっさりと避けられ顔から地面に激突】
【しないんだなコレが】
【寸前で受身、そして体操選手のように決めポーズ】

まさかよけるとは…w

【そして振り返り薄ら笑い】
【あの尋常ではない走りと言いこの受身といい運動神経は伊達ではないようだ】
【ふと右手の包帯に目をやり】

…汚れちゃったよ。捨てよっか…。

【と言い右腕の包帯を外し出す】

さっきはゴメン、君は…誰?

【さり気に質問】
【その意図は汲み取るに易い、要するに興味があるのだろう、人外…否普通では無い者に】
【だが視線は右手に注がれている】

/( ´∀`)bイイッテコトヨ <> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/21(金) 20:46:15.00 ID:hN/RVxrq0<> />>699
/>>700安価ミス。 <> 【覗々深々】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 20:51:29.56 ID:WDsUZO5Zo<> 【路地裏で不良に絡まれている少女】

「あ・・・あの・・・もうお金無くて・・」
「止めてくださいっ。放してくださいっ」
【少女は今にも泣きそうである】

「だ・・・だから・・・その・・」
【淡々と言い訳を続けている少女】

【なぜこのような状況になったのか説明すると。少女は運悪く路地裏に迷い込んで不良にぶつかってしまったのだ】
【そして今に至る】

「あ・・・・止めてくださいっ・・」
「ちょっと!放してくださいっ!!」

【必死の抵抗も虚しくズルズルと引きずられていく少女】 <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/21(金) 20:52:37.46 ID:oAnTaDNRo<> >>700

(おお…)

口には出さないが、内心でその体捌きに感心した。もしかしたら強い子なのかも、と少し希望を膨らませる
そして目を向けられて、一瞬ひるんだ。自分の容姿を見ていないのかと思うほど、普通の態度だったからだ

「いや、普通は避けるよ…」

普段は真面目だが、年下と思わしき相手に敬語は使わない
包帯を外す様子を眺めるが、問い掛けられて少女の顔を見る。目は合わなかったが、構わず応えた

「誰と言われても答えにくいよ。名前なら、リオンだけど」
「…ちなみにそっちはどなた様?」

初対面の相手には、相応の精神的距離を取っている
やや探るような視線を送った。その表情はまだ固い <> 【変態界主】震えるぞ(ry @wiki<>sage<>2011/10/21(金) 20:56:34.36 ID:vcWsDlN8o<>
未だ繁華街には多くの人影が行き交っていた。
人影が出来るほどに明るい繁華街。
その名に恥じぬ程の賑わいを一身に受け、或いは雑踏すらもその身に受け。

しかし、彼は背高ノッポでありつつも、多数の枝を伸ばす欲張りではなかった。
彼の両手は二本しか無く、両足も二本しか揃っていなかった。
無駄毛は数本しかなく、彼の歯牙にも掛けられぬ道路が無数。


「──はてさて、此の道は塵か芥か」

一人の男が呟く。
巨大な背高ノッポは、大仰しく両腕を広げる訳でもなく、呆然。
と、排気音。音の大きさからして大きな何かの排気だろう。


「───其れでも此の道にバス停は在るし、バスは来る」
「─────世界は無常で、無情に過ぎて行くのは時ばかりと相成り候………なんつってな」

大袈裟な排気音と共に排気ガスを吐き出しながらバスは発車する。
運転手の稀有なものを見る俗物的視線に晒されながら男は、空を眺めていた。
バス停には誰かが降り立ったかもしれないし、降り立たなかったかもしれない。

───それでも、空は薄く曇り、風は強く高い建造物の間をビュービュー音を立てながら吹いているのだった。

//YES! 何でも!! <> 【無貌欺神】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 20:58:58.25 ID:QJudzaY1o<> >>702

待っていたのは不思議な光景であった。
引きずられていた奥、つまりは人の目も届かぬ路地裏にあまりにもかけ離れた光景があったのだ。
そこだけ場違いな、何処か別の所から持ってきたようなそんな場違いな空気。

「あら、お客様?」

黒々とした少女はにこりと微笑んで、現れた人物へと声をかけた。
その場所には湯気が立ち込める紅茶とテーブル、それと椅子。まるで何処かのお茶会のような空気。
とてもこの場所には似合わぬ光景で、異様な姿であった。 <> 【覗々深々】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 21:04:39.19 ID:WDsUZO5Zo<> >>705

「・・・・・・えっ?」
【奥に広がる場違いな風景に思わず声を漏らしてしまう】
「・・・・・・」

【あまりの事に言葉を失っている】
【それは少女を引きずっていた不良たちも同じ】

「あ・・・助けてくださいっ!」
「このままだと私・・大変な事になっちゃうんです!」

【駄目元で目の前の少女に頼み込むのであった】 <> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/21(金) 21:05:23.41 ID:hN/RVxrq0<> >>703
【スルスルと外される包帯】
【そして人の言葉を話すのか、というさり気の無い興奮が少女の胸に去来し更に瞳の奥を光らせた】

えぇ…。避けないでしょ普通…。

【タメ口には無反応】
【むしろ普通、とでも感じさせる】
【やはりこの少女の感覚は人とはかなり違うようだ】

へぇ。リオンって言うんだ…?
変な名前(薄ら笑い)
あ、私は『ブリジッテ』。

【エヘヘ、といった顔をし】
【再び包帯に目をやり】
【スルリ、と取り払いソレを遠くへ投げ捨てた】

【元まで包帯の巻かれていた場所には禍々しい呪印が有った】

/スイマセン飯です。
<> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/21(金) 21:13:55.24 ID:oAnTaDNRo<> >>707

「…そういうものかな」

少年は今まで閉鎖的な里で暮らしてきたという事実がある
もしかしたら外の世界では、そういう常識なのかもしれないと、半分以上本気で考えてしまうのであった

「―――ッ、…あっそ」

名前を馬鹿にされ、カチンと来た。纏う雰囲気が張り詰める
『お前の方が変な名前じゃないか』という言葉は飲み込んだ。ここでムキになるのは大人気ないと思ったからだ

そして包帯が取り払われ、呪印が目に入った
少女自ら語り始めるのなら耳を傾けるだろうが、別に自分から尋ねるほどでもない。その程度の興味を持った <> 【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki<>sage saga<>2011/10/21(金) 21:16:05.30 ID:1z70LOoB0<>
――――その通り、時を刻む神は残酷なまでに無慈悲だ


【凛と、繁華街の喧騒を切り裂く様に、あるいは浸み込むように】
【誰にともなく発された言葉を問い掛けとして、それに答える声】


―――この命は何かを成すためには余りにも短く、全てを諦め切るには膨大すぎる


【燦々と輝くネオンサインの中に、失われたハズの暗闇が存在した】
【まるで夜そのもをヒトガタに切り取り、この場所に持ってきたような、そんな印象を与える男であった】


――――君は、この現の夢の世にどのような『願い』を期待する?


【漆黒のシルクハットに、漆黒の外套】
【夜色に染め上げられた男が、人の営みの光に浮かび上がっていた】 <> 【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki<>sage saga<>2011/10/21(金) 21:17:08.89 ID:1z70LOoB0<> >>709
/安価抜け、>>704宛ですorz <> 【無貌欺神】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 21:19:48.46 ID:QJudzaY1o<> >>706

「あら、どう大変な目に会うのかしら?」

【くすくすと可笑しそうに可笑しそうに笑った】
【遊戯か何かを楽しむように、テレビの一コマを眺めるように彼らを見ている】
【つまみはいらない、けれども喉は潤したい。何気ない一コマを見つめるような視線を配り、また一口手に持っている紅茶を飲んだ】

「そうね。どう大変な目に会うか…口にできたら助けてあげるわよ。
 ちゃんと、どう思うのか。
 本当に心から思うことを口にしなければ助けてあげない」

【少女は顔を歪めて笑った。いや、笑ったのだろうか。表面上は優雅に紅茶を飲んでいる。けれども、内に隠れて笑っているのが見えてしまう。
 証明不要な存在。説明不要な存在。
 少女と想像の中とはいえ、これから起ころうとする妄想を口に出させようとしているのだ。
 げひな言葉を妄想を、それを少女とはいえ女の口から言わさせようとするのは、どのような思いであろうか。
 いや、悪である。説明不要な悪。証明不要な悪。まさしく人の形をした悪魔。ソレがどの程度であれど】

「大丈夫よ。口に出さなくてもピー音を使えば話だもの。つまり、最初からピーって書いてもいいってことね」

【影が伸びる。それでも見えない。ここは薄暗い路地裏である。それも奥に続く。
 足元は常に影がしかれ、彼女の影が伸びてもその異変に気付く者はどれ程いようか。
 少なくとも戦闘の経験が浅い一般人には不可能に等しい】

「さぁどうする?正直者は助けてあげるわよ」 <> 【覗々深々】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 21:27:03.42 ID:WDsUZO5Zo<> >>711

「・・・・・・は?」

【目の前の楽しそうな少女に驚く】
【こっちはこんなに危険な状況なのになんでそんなに楽しそうなんだろう・・・とか】
【とにかく思考回路がショート寸前なのだ】

「え・・・・えっと・・・・」
「どう大変・・・って聞かれると・・・・」
「・・・・・・」

【少女の問いかけに対して黙り込んでしまう】
【それもそうだろう、自分がどうなるかなんて考えもしなかった】
【というか、そんなこと考えたくも無かったらしい】

「多分・・・・多分・・・アラブとか香港とか上海とかに売り飛ばされるんです!」
「そしてそこで『ピー』で『ピー』な仕事に就かされるて・・一生を終えるんです・・・」

【結構辛辣な事情を放してしまう】
【それほど必死なのが見て取れるだろう】

「とにかく・・・外国で一生暮らすのはいやっ!!」

【趣旨がそれている気もするが。少女の素直な気持ちである】 <> 【変態界主】震えるぞ(ry @wiki<>sage<>2011/10/21(金) 21:32:03.15 ID:vcWsDlN8o<> >>709
結果として、単純明快な解答は男は驚いた。である。
ただ、此の男にも少なからず自尊心と言うものは存在しているようで
大きく跳ね飛び出そうとする身体を自意識の名の下に抑え付け、挙動を最小限に押し留めよう努力する。
だが、ある種の真理として努力とは虚しいものだ。
男の 鏡 の様に光を弾き返す頭髪に映るバチバチと音を立てるネオンライトが
男の挙動の結果大きく揺れ動いた。


「────っ」


塵か芥に立ち寄る人間など滅多に居ない。
尤も、掃除を行う人を除けばの話ではあるが。

男は、何事も無かったかのように至極平静を装いながら言葉を発する。
相手の質疑を脳内で再再生しながら………


「そうだな」
「──────100万円頂戴ってな所だな」

我が意を得たり。
充分にじっくりと時間を掛けて発せられた充分に慎重になった男より発せられていた。
男の喉下からケタケタと笑い声が漏れる。
喉にカスタネットでも仕込んでいるのかと思わせるほど、陽気に異常であった。 <> 【医龍弩砲】<>sage saga<>2011/10/21(金) 21:33:24.68 ID:qPP/C1Uj0<> 【どこぞの路地裏】
【そこには一人の女と、蹲って苦しんでいる男がいる】

「さて・・・医者に喧嘩を売ったことを後悔する事ね」
「医者は人を治す事「も」できる人種だから治すこと「だけ」しか出来ない訳じゃないのよ」

【ミディアムの黒髪。ナイロールフレームの黒眼鏡。くたびれた白衣】
【何処か遠くを見ているようなつかみどころのない顔をしている闇医者たる女は呟く】

「さて・・・あなたはただのごろつきのようだから全身まひ程度で済ませてあげる」

【そういって路地裏から出ようとする】
/何でも募集です <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/21(金) 21:38:32.81 ID:QdYcT5hdo<> >>714

―――、そコの人。待テ‥‥。

【そんな声が、貴女の背後から響き渡るだろう】
【ノイズの混ざる、醜悪な声である。マトモではない声を無理やりにマイクで増幅したような声だ】
【かつん、かつん、かつん。ゆっくりと路地裏の奥から、それ≠ヘやって来る】

【それ≠フ正体は黒い軍服の上に丈夫そうな黒いロングコートを着た人の形をした異形である】
【コートの裾は、幽霊の服であるように、ボロボロでそして汚れてほつれており】
【軍服をきっちりと着込んだ様子は凄まじく堅苦しい感覚を与えるだろう、まるで鋼のように】
【そして目深に被るフードの奥からは、黒光りする鋼の髑髏面が見え隠れして】
【その作りは精緻な物で、本物の骸骨をかぶっているかのように見えるほどだ】
【胸元には、aと刻まれた鋼色のバッジが付けられており、異形がランカーであると分からせる】

【異形は、苦しむ不良を覗き込むように、しゃがみ込み、様子を確認していた】
【不良は、唐突に現れた化物が己に覆いかぶさるようにしてのぞき込んでいることに対し、恐怖するだろう】

‥‥なニをシタ?苦シンデる。

【異形は、髑髏の面の奥の真紅の双眸を細めて、貴女にそう問い掛けるだろう】 <> 【無貌欺神】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 21:40:59.47 ID:QJudzaY1o<> >>712
「まぁ、こんな風に接してもギャグにしか見えないのは美徳だね。
 うんうん。生々しいのは危ない危ない。色字だととたんに危ういものに見えるのはどうしてだろう?」

【影が動いた。それとしか表現のしようがなく、突如として足元から黒の獣が現れた。
 現れた、という次の瞬間にはもう遅く。獣が不良を少女の背後へと押し倒した】
【見えなくなったのだから伝えられるのは音声しかない】
【背後から聞こえてきたのはほんの一瞬の悲鳴。
 それと肉を噛みちぎるみずみずしい音声と、獣の呼吸音】
【後ろを振り向けば影に吸い込まれてしまったかのように、その存在した証を残さない。
 肉片や衣服は愚か、とびちった血液すら存在しないのだ。初めから、何もなかったかのように】

「あら?こんな所にお客さまなんて珍しいわね」

【そして、彼女は先程の出来事を『何も無かった』かのように接した】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:「軽いけど実は軽くない剣」の鞘、花火飴<>sage saga<>2011/10/21(金) 21:41:48.01 ID:VvUcMHUu0<> >>697-698


【腕が熱い。】
【左の肩から先がまるで燃えるように熱を持っている】
【体のバランスがおかしい。少し右に傾いている気がする】
【寒い左腕は厚いのにそのほかが凍えるように寒い】
【……眠くなってきた】


【何だあれは。】
【人間の手首……か?】
【持っている筆に何処か見覚えがある――――あれは私の物じゃないか。どうしてあんな所に】
【待て、今自分はどうなっている】
【どうして私の手があそこに落ちて――――あ、今ピクッて動いた。なんか面白い】


【うわっ。】
【コイツ今、頭だけで喋ったんだけど】
【ん? それっておかしくないか?】
【声帯とか吹っ飛んでんだぞ、どうやって声出すんだよ】
【やっぱりキモ過ぎるなこの吸血鬼】



【……、 ……。 】
【〜〜、 〜〜〜〜? 】
【――――、 ――――! 】
【――――――――――――――――。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、 ………………――――――――】


   【
                                     】

                       【
           】





/分けます <> 【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki<>sage saga<>2011/10/21(金) 21:42:50.23 ID:1z70LOoB0<> >>713

そうか

【けたけたと笑う男に、夜色の男は作り物染みた白磁の貌で応える】
【そして自らの胸元に、無造作に右手を突き入れ、
 コールタールに沈んだ腕を引き抜くかのように、ゆっくりと粘性を持った動きで】

【百万円の札束を取り出したのであった】


ちょうど持ち合わせがあってよかったよ。

これで君の『願い』は『叶えられる』。

【無表情だった貌には、いつの間にか笑みが浮かんでいた】
【正しくは、張り付いていた】
【男の漆黒にただ一滴落とされた白のように】
【まっさらな半紙に墨汁を一滴落とし、その明暗を反転させたかのように】
【歪に混じり合う白濁が、灰色を造らずに混じり合う】


―――だが、本当に金銭などというものが、君の『願い』の到達点なのかな?


【札束を差し出しながら、男は笑みを絶やさない】
【作り物染みた貌を、更に作り物のような容に固めて】

/次少し遅れるかもです <> 【描映爆筆】@wiki  E:「軽いけど実は軽くない剣」の鞘、花火飴<>sage saga<>2011/10/21(金) 21:44:40.27 ID:VvUcMHUu0<> />>717の続き


【生まれて初めて感じた種類の痛み】
【その予想を遥かに超えた激痛に、脳の容量は臨界点を余裕でオーバー】
【その事実から目を逸らそうとして頭の中の回路は沸騰して千切れ飛び、幾つもの小さな欠片(ピース)に分かれて】
【目につくもの全てを拾い集めては、同時並行で瞬時に思考するという大混乱、超異常事態。頭が常に高速フル回転で稼働し続けている】

【まるで、いきなり多重人格になってしまったかのよう。世界が全く別の色に映って見える】
【そうして、不意に男の声が少女の鼓膜を震わせ。その刺激が脳を激しく揺さぶる】


【 『少女』 は考える】
【……結果としては少々おかしくなってしまったが。少女としては本心から、心の底から負けたと思っている】
【何せ絵描きの命そのものともいえる、 『 腕 』 を一本差し出したのだ】
【其れはもう、立派な敗北として認めるほかないだろう】

【顔色はもう真っ青。その理由は失血によるものだけでなく、それよりも精神的にかなり落ち込んでいる事の方が大きい】


「いいですよ。聞きましょう」


【 『しょうじょ』 は答える】
【頭だけになった吸血鬼の元へのろのろと足を運び、虚ろな瞳で見下して】
【にっこりと。まるで相手が長年来の恋人であるかのような優しい微笑み】

「…………。」

【 『ショウジョ』 は動く】
【そのドSな性格にふさわしく、足元に転がる頭部を踏みつけようと右足を伸ばし】
【ショッキングピンクの使い古されたスニーカーの爪先が顔だけ男の頭部に迫り】


【―――― ボ ン ッ 、 ――――】


「 あ は っ ♪ 」


【 『シょうジょ』 は嗤う】
【右足先を起爆。先程よりもやや強めの爆発で、吸血鬼の頭部丸ごと吹っ飛ばそうと】
【自らの右足をいとも容易く切り捨てる】




/すいませんまだ続きます <> 【剥取謎忍】 一皮脱ぐぜ!@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 21:45:52.10 ID:g7tkylQO0<> 窒素が 78.1%、続いて酸素が20.949%、アルゴンが0.9%、二酸化炭素が0.04%。
生物が蔓延る陸上のほとんどが、同じような空気を宿していて、
それでいて、1つとして同じ空気の流れる場所は無い。

「同胞へ告ぐ。当外皮を使用しての潜伏は、これで二ヶ月目」
「だが一万分の一サイクルとして優位であると解釈された状況は無く、また」

ここは廃墟。吸って吐けるレベル内では相当に劣等な、
黴臭い空気の満ちた、忘れ去られた地。

それだけに、佇む少女は『奇妙』だった。

「………帰還の見通しは未だ立たず」

「………………報告を終了」

何とも事務的な声色で独り言を呟く。だらりと腕を垂らした立ち姿、ぴかぴかに白いシャツ。
青く澄んだ光彩とぼさぼさの髪、垂れ目ながら整った目鼻立ち。
情景とのアンバランスと、内包するアンバランス。

黄昏る彼女の危うい均衡は、誰にでも崩す事が出来る。
その証拠に彼女の顔は、どこか人恋しさを湛えていた。 <> 【描映爆筆】@wiki  E:「軽いけど実は軽くない剣」の鞘、花火飴<>sage saga<>2011/10/21(金) 21:45:53.46 ID:VvUcMHUu0<> />>719の続き


【こうしてみると先程から言葉と思考と行動が矛盾しまくっているが】
【今少女の中にいて、話、考え、肉体を動かしている ”モノ” 】
【それらはみな全く違うように見えて一様同じ存在。 『どれも本物で、どいつも偽者』 】

【あるモノの主張はこうだ】
【コイツ、馬鹿か】
【1分も待っていたら失血死するに決まっているじゃないか】
【今すぐ殺してしまって当然。こんな奴の茶番に付き合っていたら日が暮れてしまう、と。】

【また、あるモノの主張はこうだ】
【ふむ、面白いな】
【この化け物が最後にどんな口を叩いてくれるのか非常に興味がある】
【少しの間だけ様子見だ、と。】

【またまたあるモノの主張はこうだ】
【もう、いいんじゃないか】
【これ以上やったら本当にどちらかが死んでしまう、いやもしかしたら共倒れするかもしれない】
【此処は一時休戦、仲良くしようじゃないか、と。】



【――――、 一言でいうと。】

【極限状態の中で同時に相反する思考に呑まれコントロールを失ってしまった、と。】

【つまりはそういう訳だ。】 <> 【覗々深々】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 21:47:57.52 ID:WDsUZO5Zo<> >>716

「ギャグって・・・・こっちは真剣なんですよ!」
【ギャグに見えると言われた事に少し不快感を示す】

「・・・・・・って・・え?」
「きゃっ!!」
【そう言い頭を抱え地面にしゃがみ込む】

【少女なりの黒い獣に対する防衛策・・・らしい】

【そして静かに立ち上がり後ろを見る】
【何も無いのが安心なのかそれが逆に怖いのか__麻痺しつつある】

「えっと・・・お邪魔します・・・」

【本能的に危機を感じ取ったらしく、目の前の少女に合わせる】 <> 【医龍弩砲】<>sage saga<>2011/10/21(金) 21:51:36.64 ID:qPP/C1Uj0<> >>715

「・・・。待たないと言ったら?」
(何だか不快な声ね・・・、いやノイズとでも言うべき?)

【声のする方へと振り向き目深くかぶるフードの中を凝視する】
【少し怪訝な顔をしながらじっくり見ていると人ならざるモノがあった】

「・・・別に何も。私がそれに何をしたかなんて愚問よ。」
「しいて言うなら暴漢に襲われたから自分の身を護っただけ」
「何か文句でもあるかしら?ランカーズのランカーさん」
(見たところ・・・ランカー。と言う事は能力者・・・か)
(でもサイボーグの様ね。聖痕症候群の研究素体にはならない・・・わね)

【冷淡な表情の裏で、少ない言葉の裏でいろいろと思考を張り巡らせている】
<> 【無貌欺神】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 21:59:06.73 ID:QJudzaY1o<> >>722

「ギャグというよりは滑稽ね、その方がシックリ来るわ。
 まぁ、それといらっしゃい」

【そういって目を見て挨拶し、もう一人分の紅茶を用意している】
【本当に先程のコトなんて無かったようだ。そうあれば、彼女は偶然この場に迷い込んだ。のであろうか】
【けれどもそれは嘘で、真実はあの不良に連れられて来たのだ。けれども、嘘も押し通せば真実となる】

「紅茶はおすき?嫌いならコレは私が飲んでしまうけど」

【余裕がでてき、彼女を見ることができる。
 所謂彼女はゴスロリ服を着ている、何処にでもいるような少女だ。
 その衣服はいやに似合っている。人外の被る皮というか、何というか。似合いすぎて違和感を感じないのだ。
 ゴスロリ服とは世間的に浮いている服である。それを、さも当然と着こなしているのだ】
【そう。人が服を選ぶのではなく、服が人を選んでいる。そんな感じ】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 22:00:21.18 ID:RrUDnybIO<> >>720
いやー今日も一日頑張ったな!
まぁまだ頑張るんだけどな!
【某カロリーメイトのようなものを齧りながら】
【大声で独り言を言う青年】
【その奇行+腰につけたベルトはどうみても変人であった】

ん?お嬢ちゃん迷子かい?
それとも家出かな?
よかったらこれ食べる?
【ふと下を見ればそこには少女が】
【こんな時間にいるのはおそらく家出か迷子か】
【もしくは家がないか】
【最後の可能性は口に出すのは駄目であろう】
【とりあえず食べ物を渡そうとしつつ話してみることにした】 <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/21(金) 22:05:32.90 ID:QdYcT5hdo<> >>723
‥‥私が困ルダけだゾ?

【どうやら、害意等は無いようで。この異形は単に倒れる不良を心配していただけの様だ】
【そして、貴女の話を聞くと、こくり、と頷いて】

‥‥、そウか。
‥‥‥‥とリアえず、眠ッテ。

【そう言うと、不良の首筋に腕を叩き込み、不良を気絶させるだろう】
【意識を残しておくよりも刈り取っておいたほうが幾らか不良にとってもマシな状況だと判断したためだ】
【その後不良をじゃまにならない所にずるずると引っ張っていって、寝かせると】
【そのまま、貴女の方に歩いてきて、仮面の奥の口元を見せぬままに口を動かし喋り始めた】

‥‥襲ワレて身を守ったナら、あンマり強い事ハ言えナイ、ケド。
そノ‥‥ヤリ過ぎだト思うンダが。

【不良にも非は有ったことが分かったため異形に強く出る様子は無い】
【やたらめったら正義の押し付けをするようなタイプの化物ではないようだ】
【それでも、相手をわざわざ苦しませるようなことをするのには一言物申したかったのか、そう言うのであった】
【与える印象は、極めて不気味ながらも極めてお人好し、といったところか】 <> 【変態界主】震えるぞ(ry @wiki<>sage<>2011/10/21(金) 22:06:13.84 ID:vcWsDlN8o<> >>718

『叶えられる』
その言葉にギクリとして、紅い目を向かいの彼に向ける。
男の頭髪に整って現れていたネオンは歪に歪み、もう原型を留めていない。
彼の手に握られた其れは異常に無機質で彼の顔もまたそうであった。

だが男は其処まで驚くべき事態であるとは思っていなかったようである。
うあ……と声が出ることも無く、物珍しい金の束を見ていた。


「ま」
「──貰えるなら有り難く頂戴してぇがね」

続く相手の言葉に眉を顰(しか)め、皮肉に顔に笑みを浮かべる。
随分、人間らしい笑い顔であり、人間らしい感情の変化を男はしているようだ。
視線を金から彼へ転換する。
眉は、すっかり元の位置に戻ってしまい、浮かべられた笑みもまた同様に虚空に霧散していっている。


「──そーいうわけじゃあねぇってな次第だろ」

「そんな事言ってもなぁ……あンたはどうだかしらねぇが、少なくとも俺は御伽噺の住人さ」


と、此処で一旦言葉を切り、テンポ良く紡いでいた言葉の旋律に終止符を打ち込む。
───けたり 矢張り、笑い声は陽気だ。


「夢は願いに変わらずに」
 「───── 己の夢の後始末ぐらい付けるだけの力は持っているさ」


勿体付けても、内容は元から筋書きに書かれている通りの文面だ。
臭い三文芝居だけれど、闇夜のバス停は中々お優しい観客のようで。
しんとした暗闇に、男の声は良く響いた。 <> 【覗々深々】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 22:06:21.86 ID:WDsUZO5Zo<> >>724

「滑稽・・・・」
「そんなに滑稽なのかな・・・」
【結構自分でも気にしているらしい】

【紅茶を手に取る】
【そしてゆっくりと口へと運んで行く】

「あ、好きですよ。」
「美味しいですねこの紅茶」

【ニコッとほほ笑む少女】

【目の前の少女の違和感に気が付いていない】
【というか気付けないでいるのだ】
【服が似合っているなぁとか。精々この程度の事しか考えていない】

【それは少女の感覚が一時的に麻痺しているのかはたまたいつもこんな調子なのかは分からないだろう】 <> 【無貌欺神】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 22:14:22.35 ID:QJudzaY1o<> >>728

「あら、それは嬉しいわね。
 ところでどうして貴方はここにやってきたのかしら?」

【大前提が破綻している問い】
【彼女は本当はあの不良につられてここにやってきたのに、
 それを無かったこととして話をすすめている。そんな何処か可笑しな問い】
【最もその問いに違和感を感じることができるかどうかは別であるが】

「こんな場所(裏路地)よ。まともな人なら足を運ばないわ」

/能力が発動してるのなら、発動しているといってくださいまし <> 【剥取謎忍】 一皮脱ぐぜ!@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 22:18:49.74 ID:g7tkylQO0<> >>725

出し抜けに声が聴こえる。胸の弦が張り詰めた、些か――。

「(腰巻の一種、この時空における子供の玩具、取るに足らない)」
「(…………回避運動、開始………間に合わず)」

焦ってはいないが、怪訝な感じは覚える。
バックルとしての用を為すか怪しいベルトに、頬張りながら開く口。
どうも、この『世界』のマナーにそぐわない気がして、
それとなく、彼女は身をかわそうとした。

――人恋しさの事は忘れたのか、捨てたのか、飲み込んだのか、或いは。

「……家出では無いわ、帰りが遅れただけ」
「その証拠に、私は『見知らぬ人の渡す物を安易に受け取るな』という――」
「私たちの家長から与えられた教えを、きちんと守る」

「…………家は、嫌いではないのよ」
「分かったならば、放っておいて貰って構わないけど」

それは不確かだった。それは別として、少女は話しかけられ逃げられない。
だから、不躾だと解釈された問いに対して、抑えた声で。
持って回った言葉で施しを断りつつ、可能性を否定する返事をして。

「(接触回避不能、方針転換、『当たり障りなく』……)」
「(いや、あれは気になる……訪ねてもみるか)」

「………そのベルトをしている大人は珍しい、骨董品かしら?」

少女の姿。それも容姿端麗なものは、幾らかの不可能を可能にする。
突然に聞いても許されるかしらと、打算的に考えつつ、
独り言のような調子で、少女は続けて呟くだろう。

「(……らしくない質問かも知れないがな)」 <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/21(金) 22:19:21.72 ID:x4DFs5gvo<> >>717>>719>>721
【様子がおかしい。可笑しい。少女は、果たして、先程までの少女であるのだろうか。いや、もしかして、違うのだろうか】
【まだ一体、現状的に何が起こっているのかは定かではないが、胸の奥がきゅっと寂しくなるのを感じた。胸は、遠い所にあるのだが】
【有り得ない。どうしてだろうか。今までの要因に、そんなところがあったのか。もしそうならば、もっと早く"そうなって"ほしかった】
【そうすれば、狂乱なんかせず、ただの退屈な日々の一ページとして少女と殺しあえただろうに。けど、けど、もう、あんな楽しい殺し合いをした後で、これ】
【嘘だ。嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ。今までの長い時間を、楽しくて、退屈で、殺したり殺されたりしていた日々を―――こんな―――こんな―――】

「……哀しくて、悲しいよ」

【こちらへと伸ばされる足越しに少女の顔を見上げた。違う、そうじゃないだろう。どうして、そんな風に殺すのだ。自分には到底理解すらできない】
【長い永い全てを終わらせるのは"人間"がすべきなのだ。こんな、バカで、クズで、出来そこないみたいな―――■■風情に―――幕を引き裂かれるなんて】
【吸血鬼の頭の中は複雑で、混濁した色合いの感情が右往左往している。失望や絶望、哀しみと悲しみ、悔しさと未練。そこに、好い感情は一つとして無かった】
【憎しみを込めた一撃であるならば甘んじで受けよう。愛と殺意に溢れた凶刃ならばこの喉を差し出そう―――だが、この攻撃は、一体、なんだというのだ】


「汝の未来が暗きものであれ。"狂人"よ」


【右の瞳からは、紅い涙が流れていた】


【そして―――爆ぜる。】
【頭部は飛散し、真っ赤な深紅の球体は砕け散り、少女へと向けて破片を飛ばす。だが、致命傷になんてなるわけがない量】
【膨大な魔力、力の損失を古城は感じ取ったのか、小刻みに震えていた】


【そして、砕け散った夜の王は赫い月の夢を見る】



【死亡】 <> 【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki<>sage saga<>2011/10/21(金) 22:20:19.41 ID:1z70LOoB0<> >>727

ああ、真剣に叶えるべき夢があるのならば、我々は協力を惜しまぬよ。

【答えながら、不要となった札束を胸元に収める】
【一瞬交錯した笑みを、こちらは張り付けたままで言葉を紡ぐ】


『人間が一人でできることなど高が知れている』


【そして響いたのは、小気味良い科白の余韻を汚すかのような一言】
【だがその響きが広がり切らぬ内に、上塗りするかのように言葉が重ねられる】

とは弊社の長の言だが………


ヒトならざる君には、どうも響きそうにもない。


【嗤いながら、重ね、塗り潰す】
【目の前で笑う男の他の何物にも吸い込まれぬような声】

さて、私はいったいどうすればいいのだろうね。

君の『夢』は、我々に叶えられるものなのかな。

【夜色が問いただす】
【白色の汚辱を撒き散らしながら】 <> 【覗々深々】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 22:20:23.73 ID:WDsUZO5Zo<> >>729

「えっとですね・・・・その・・話せば長くなるんですけど・・・」
「その・・・・・迷って・・気が付いたらここに・・」
【物凄く恥ずかしそうである】

【恥ずかしさをごまかすためにニコッとほほ笑む】
【が、物凄く笑顔が引き攣っている】
【相当恥ずかしいのだろう】

「・・・私・・極度の方向音痴で・・・」
「こう言う事がしばしばあるんですよ・・・」

【「しばしば」というのは嘘でありしょっちゅうこう言う事になっている】

/あ、発動してませんよー 紛らわしくてごめんなさい>< <> 【医龍弩砲】<>sage saga<>2011/10/21(金) 22:21:31.67 ID:qPP/C1Uj0<> >>726

「そう。なら私には何にも困る要因が無いから何も問題は無いわね」

【崩れなさそうな冷淡な声で相手へと返事をする】

「さあ・・・私は加減なんてしたくないもの。手加減する理由も無いわけだし」
「・・・やられる前に、やり返す。どぶにはまった犬は無慈悲に沈める」
「藪をつついた愚か者には、毒蛇の歯牙を以て対応する」
「それが私の流儀だもの。だから人にやり過ぎなんて言われる覚えは、無い」

【つまらなさそうに白衣からタバコとライターを取り出して、一服】
【不気味なお人(?)好しを前に、白衣のポッケに手を突っ込みながら話す闇医者な女】
【顔色一つ変えず、当然と言わんばかりの、表情を浮かべている】

「ねぇ・・・あなたが困るだけというならこの話は終わり」
「ところで、あなた、ランカーね。あなたは能力者?それとも唯の機械?」
「それ如何によって・・・これからの話が変わるから、真剣に答えてくれる?」

【聖痕症候群。それに関する話題である。この闇医者な女の頭の中を満たす事柄である】 <> 【無貌欺神】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 22:31:50.73 ID:QJudzaY1o<> >>733

「それは難儀なことね。私もよく迷ってたりするわ。
 仕方ないからこうやってお茶を飲んでいるんですもの」

【陳腐な嘘。初めから迷っているのならこんな大道具は存在しない。
 こんな大道具を持ち歩く人間は数少ない。けれども、そういった能力者ならどうであろうか。
 初めにことわっておくが彼女の能力はそんな能力ではない。
 けれども、誤認させる材料はつい先ほど見えたばかりである】

「せっかくの小さなお茶会ですもの。何か聞きたいことは?」

【そういってにこりと微笑む】 <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/21(金) 22:32:00.20 ID:QdYcT5hdo<> >>734
――、そウトも言うナ。

【うんうん、と頷き。特に憤る様子も見せない異形】
【穏やかな気性は、コレくらいでは余り堪える事は無いようである】

‥‥でも、人ニ、痛いコトすルのモ。嫌な思イ、さセルのモ、ダメだト思う。
そコノ、不良さンは。まア、自業自得、カモしレナいけド。そレデも。

私ハ、人が大好キだカラ、サ。やッパリ、そう言ウ事は見逃セナい。
気分ヲ害しタナら、済まナカった。

【異形は、深々と頭を下げて、貴女の思想を否定するようなことを堂々と言った後に謝る】
【その図は、見た目や声等が無ければ、真摯且つ純粋に過ぎる在り方だろう、一種不自然なほどに】
【そして、異形は貴女の問いかけに、うむ、と首をかしげて数秒時間を置き】

―――、さアな。
真剣に答エル上で言ウガ。私ハ、私の事を知らヌノだ。
‥‥嘗てハ、能力者だッタかモしレヌ。嘗テは無能力者だッタかもシレぬ。
私ガ、私で知っテイる事は。殆どノ記憶を持たヌ事と、私ガ人間ダと言う事クラいだ。

【異形は、フードを外して、銀髪を表に出すだろう】
【長い銀髪は流麗に流れ、踊りだしていき。同時に、仮面が完全に露となる】
【仮面は完全に顔面前面を覆う形で、精巧な鋼でできたものであった】
【フードを外した事によってあらわとなった首元等は、凄まじいやけど等の痕が有る事が分かるだろう】

‥‥私ハ。私ノ事ヲ、殆どしラヌ。
だカラ、済まナイが。それ以上ノ事は喋り様ガ無い。

【申し訳なさそうに、異形はそう呟くだろう】 <> 【覗々深々】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 22:35:26.01 ID:WDsUZO5Zo<> >>735

「あ・・・そうなんですか・・」
「良かった・・・方向音痴って意外と多いんだ」
【同族を見つけた事で少し安心している】

「でも・・・いつもこれを持ち歩いてるんですか?」
【そう言いお茶会セットを指差す】
「結構筋力凄いんですね。」

【相手が嘘をついているなんて微塵も思っていない】

「えっと・・・私からは特に・・・」
「私・・ちょっと厄介なんで、あんまり質問とかできないんですよ。」

【厄介と言うのは自分の力の事を指している】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 22:40:13.61 ID:RrUDnybIO<> >>730
ほぉ中々行儀がいいじゃねえか
でもこんな夜遅くまでこんな場所にいるのは関心できねぇな!
家が嫌いじゃないならなおさら早く帰らねえとな
そうじゃないと悪い人に攫われちゃうかもしれないぞ?
【少女が断ったのを見ると渡そうとしてたカロリーメイトを口に放り込む】
【男の子ならともかく女の子だと何があるかわからない】
【家があるなら早く帰らせなければ…】

いや…骨董品って言うほど大層なもんじゃねえけどな
いわゆる思い出の品ってやつだな
仕事する上ではこれがないとどうもやる気が出なくてな!
【ベルトについて訪ねられたのは久しぶりだが】
【子供相手なら隠す必要もないだろう】
【恥ずかしそうに頭をかきながらも】
【一つの偽りもない真実を話す】 <> 【変態界主】震えるぞ(ry @wiki<>sage<>2011/10/21(金) 22:41:49.07 ID:vcWsDlN8o<> >>732

新たな驚きが男を迎え入れていた。
目の前の彼の言葉に対する驚きと言う点に関しては先程と毛ほどの差すらない。
が、ベクトルは違う。

「驚いたな」

目を見張るようにして男の視線は彼を射抜く。
眼光紙背を徹すとはよく言うが、今の彼の視線は眼光人背を徹すとでも言うべきか。


「あンたの様な奴の上司がそんな事を言うなんてな」
「俺はあンたが言った 『現の夢の世』 って表現が甚(いた)く気に入ったんだが……」

驚きは徐々に疑念へと変わる。
彼自身が怪しいとかそういう問題ではなく、彼が何故、あえてその言葉を引用したか
と言う問題に対しての疑念であり、疑惑であり、疑問であった。


「だが、そうだろ?」
「御伽噺の住人は御伽噺でしか存在できない。 ならば 『此処』 は一体全体何処か?」
「答えは明瞭。 現実でありながら夢の世界。 ドリームランドでありながら、無常の響きがある」

「───────────────現の 夢の世界 さ」

冗談を言うような、意地悪な笑みを表情に浮かべる。
彼の(男にとっては)意外な発言から男は表情が豊かになったようだ。
饒舌は相変わらずであるが、爛々と輝く紅い瞳と、輝く頭髪に映る真っ赤なネオンが場を乱す。


「───だからこそ、たった一つ   たった一つだけ確かに願い事はあるな」

「──────夢なら覚めないでくれ」

けたり………けたけたり……けたけたけたけたけたり………
汚濁は洗い流さねばならない。 されど洗浄液は無い。ならば、上からもっと 『綺麗に』 汚してしまえ。
夢と現の合間の色。 何とも煮えきらぬ灰色に <> 【無貌欺神】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 22:42:54.72 ID:QJudzaY1o<> >>737

「んーそうね。コレを持ち運べるような力はあるわよ」
(かなり目立つ方法だけど)

【心の中で追記を施すが、持ち歩く方法がないわけではない。
 不正解な出来ことなのでその方法については深く語らないことにする】

「あら、私ばっかり質問するなんて悪いわよ。
 名前でも好きな紅茶の銘柄でもお好きなのをどうぞ」

【あくまで会話として。彼女は少女の能力のことを知らない。
 だから、その言葉はある意味当然とも言えよう】 <> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/21(金) 22:45:13.10 ID:hN/RVxrq0<> >>708
【呪印の刻まれた右腕を摩り】
【悲しげに月を、いや月の有るだろう場所を見る】

"コレ"のせいで、"私"は死んだの。
昔の…私はね。

【手を月に翳し、そして稲妻を走らせる】
【虚しく、空に光たゆたう紫電を】

でもねぇ?今の私も嫌いじゃないんだよ。
…何言ってんだろ。馬鹿らしっ。

【と言いそっぽを向き、マフラーに顔を埋める】

/まだ居ますか? <> 【十施術式】十の治癒魔術を施す魔術師<>sage<>2011/10/21(金) 22:45:15.37 ID:jNTlP12To<> 適当な何処か深夜の公園で、ベンチに腰掛ける男が一人
透き通った灰色の髪を靡かせながら、口に咥えた煙草の先に橙の光を明滅させていた。
寒気を多く含んだ木枯らしが吹き抜けては、男が羽織った白衣を小さくはためかせる。

「この街も割と広いな、少し歩き疲れちまった」

怠そうな声を吐き出しながら首を後ろに傾け、視線を勢いよく上に向ければ
街灯に照らし出された紫煙の向こう側に、数多の星々が輝く紺色の夜空が見えていた。

「あー、空が綺麗だ。ただ…―――綺麗なだけ、だ」

皮肉の積りなのか、しかし結局は負け惜しみの様にも聞こえる口調で呟く。
ひどく気だるげな雰囲気を纏ったこの男は、ただ暇潰しの為だけに公園に居続ける。 <> 【覗々深々】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 22:47:18.41 ID:WDsUZO5Zo<> >>740

「じゃあ結構力強いんですね」
「そう言うのって憧れちゃいます。」
【働く女職人をイメージしている少女であった】

【結構都合のいい想像をしている】
【ま、所詮こんなもんだろう】

「そうかな・・・」
「じゃあ、お名前は何なんですか?」

【そう相手の目を見て『問い』かける】
【これに答えたのなら過去を覗かれてしまうだろう】

【少女には覗く気など無いのだが】 <> 【描映爆筆】@wiki  E:「軽いけど実は軽くない剣」の鞘、花火飴<>sage saga<>2011/10/21(金) 22:48:25.57 ID:VvUcMHUu0<> >>731


「痛っ。 」


「…………あは。 あは、あはは、アハはハハはははは――――――――っ」


【死にゆく吸血鬼の最後っ屁を受け、一瞬顔を顰めて】
【しかし。それも大きくうねる感情の渦に呑みこまれ、すぐに消えていく】

【今の少女は醜い、ちっとも美しくない】
【その顔は泣き、笑い、怒り、絶望し、恐れ、慄き、沈み――――永劫智雄見える激情に駆られ。表情筋を歪め引き裂き】
【次々と移りゆくその「絵」を見るものが居たらこれを何と呼んだだろうか】


【しかしこんな状態でも肉体は生を渇望し】
【それに向けて脳は最善を尽くすべく思考を傾け】
【詰まる所少女を突き動かしている大元はその強烈な生存本能であって】
【それにはどんな意識も逆らう事は許されない】

【どんな三流のオーケストラであろうと、指揮者に従わぬことはあっても逆らう事は絶対にあってはならないように】

【要するに、こんな状態でも少女の意識の最終目標は全て 『生存』 へと向けられており】
【震える右手で何とか出血の処置だけは終えると】


【ばたり。】


【目をつぶりその場に倒れ伏す】【その顔にはようやく安らぎが戻ってきていて】

【起きた時その瞳の奥に宿るのは果たしてどんな色か。それはまだ誰にも分からない――――――――――――――――】





【描映爆筆】:アンネリーゼ・アウトバーン――――【 敗 北 】 <> 【医龍弩砲】<>sage saga<>2011/10/21(金) 22:50:52.08 ID:qPP/C1Uj0<> >>736

「別に…気分なんて害さない。頻繁に言われることだから」

【煙草を指に挟み、口から離し、煙を吐き出しながら冷淡な声と凍りついた表情で】

「…本当に機械ね。まるで人の持つ善良というテンプレートが刷り込まれてるみたい」
「あなたは、その考え――人が大好き。人に嫌な思いをさせてはいけない――が本当に」
「自分のものだと言える?まぁ別に言えなくてもいいけれど。わたしには関係ないから」

【人型がこうも礼儀正しい人間のようにふるまう姿を見て少し口では説明できない感情が胸の中に渦巻いた】
【この感情を初めて抱いたのは何時だったか。機械が人になり替わるという映画を見た時だ】
【正しく、今目の前に広がっている光景は人になり替わった機械そのものだと思えた】
【だから思わず毒づいてしまっていた。目の前の存在も広義的には人で在るはずなのに否定していた】

「ふぅん。じゃあ、無能力者って事にしておく。」

【露わになった異形と綺麗な銀髪を俯瞰するように相手を見る】

「今は機械仕掛けの人形かしら?後、余談だけどその傷、お気の毒にとでも言っておく」
「腕の悪い医者に処置されたのね…。運の無い事。身体だけでなく、中身まで傷物だなんて」

【閑話休題】

「…質問、変える。無能力者なら私の調べものには関係ないから」
「あなたは人に戻りたい?人だったころのの記憶を取り戻したい?ガイノイドさん」

【別に私がその手伝いをしたいというわけじゃないけどと付け加えた】

<> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/21(金) 22:53:25.77 ID:oAnTaDNRo<> >>741

多少の興味はあったので、少女が語りを遮ることはしない
突如走った紫電に驚きはしたが顔には出さず…とりあえず話を最後まで聞き終えた


「…いや、いきなりそんなこと言われても困るんだけどさ」

シビアな雰囲気が抜けきっていないままそう言うものだから、少し怒っているようにも見えるだろう
実際は言葉通り反応に困っただけであるが

「―――今が幸せで良かったね。って言えばいいの?」

冷たい言い方かもしれなかったが、不器用な少年はそういう尋ね方しか出来なかった

/待ってましたよー <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/21(金) 22:56:29.68 ID:x4DFs5gvo<> >>744
/長期に渡る絡みお疲れさまでしたーッ!
/かなりに濃密なレスをしてくれて、感謝の極みです! <> 【剥取謎忍】 一皮脱ぐぜ!@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 23:00:17.00 ID:g7tkylQO0<> >>738

廃墟には塀や壁の成れの果てのような凹凸、半天然のベンチもある。
だが少女はそこに座ろうとはせず、立ったまま。
見上げる表情は硬直していて、緩む事がない。

「……そうするつもりよ、ここに留まる理由も本来なかったし」
「本当に無益な行動だったわ。今すぐにでも戻らなきゃ…」

そして人間という枠の外に立つ少女は、彼と反対に欺瞞に満ちた言葉を用いた。

ただ無益だと考えているのは本当だ。
感傷に支配されるなど、種族の『歯車』であった頃には陥らなかったのだから。
たった一人での異郷は、全体主義者にとっては荷が重すぎる。

「なるほど。確かに資源的な価値は認められない」
「非常食でも、兵器でも、生命維持装置でも………でも」

結局、口では帰る素振りを見せながら、なし崩し的に返事をしてしまう。
悪いのは自分だ。問がないなら、応も無いのだから。

「…………『起源(それ)』が無ければ、どうなってしまうのかしら」

だから。今度は返事を求めずに、ごく小さな声を搾り出した。

「(………不必要な会話だ、なぜ続ける)」
「(あの個体は、私を『家』とやらに帰したがっているというのに)」
「(私は――――従えば、良いというのに)」

青年の感情に共感しながら、彼女は自嘲していた。
目を逸らして、その場から何歩か歩き出すものの。
それ以上は動かず、ただ沈黙を保ってしまう。

『言葉を待つ』構えと、それはどうにも似ていた。
確かに前提とは矛盾するが、確かに。 <> 【無貌欺神】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 23:00:33.95 ID:QJudzaY1o<> >>743

「名前?そうだね、ナイア」

【そしてそう答えた】
【でもそう尋ねてしまったのは間違いなのだろう】

【都合良いように覗かれた過去の出来事は出来すぎた出来事であった。
 過去同じ場所で殺される少女の姿。2度3度、ある時は車にひかれ、ある時は獣に引き裂かれ。
 そして同じ数ほど生きて帰る少女の姿。今のように何事もなくお茶を飲んで立ち去る少女の姿】
【たった一度の返答なら覗けることは少ない。だから、これは何かの間違いなのだろう。そう思うかもしれない】

「あぁ、過去なんてそんなものさ。私にとっては等しく無意味なものさ」

【何処かに向けて話しかけた。あるいは、覗いて来た少女にむけて】

「今回はここから立ち去るルートだったわけさ」 <> 【描映爆筆】@wiki  E:「軽いけど実は軽くない剣」の鞘、花火飴<>sage saga<>2011/10/21(金) 23:02:04.83 ID:VvUcMHUu0<> >>747
/こちらこそこんな下手くそにお付き合いくださって本当に感謝っ
/此方の不手際で長引かせてしまい申し訳ありませんでした……
/でも、本当に、何だか泣きそうなくらい心の底から楽しめました!

/改めて絡み乙&ありでございますーっ!! <> 【天拳無頼】近接格闘時に衝撃波が発生する能力<>sage<>2011/10/21(金) 23:03:33.57 ID:1Jo5We/io<> >>742
小さな静寂を打ち破るのは一人の少女。
腰辺りまで伸びた金髪の頭頂部、やや下辺りをゴムで留めたポニーテールが夜風に靡いている。
彼女は、近くに男がいる事に気付いていないようで、

「せーいやっ」

およそ男の左方向の先から、快活そうな声を飛ばした。
少し先に自動販売機がある、その場所で。
そしてほぼ同時に響いたのは、何かが破壊される音。

「おお、おお。
 缶が一杯出てくるでござるー」

まるで他人事のように言いながら、出てくる大量の缶を取り出してはコンビニ袋に詰めている。
見るからに――――自販機荒らしである。間違いない。
然し本人は罪悪感というものを一切感じていない様子で、楽しそうにそれを行っていた。 <> 【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki<>sage saga<>2011/10/21(金) 23:04:46.55 ID:1z70LOoB0<> >>739
【灰色に濁り、白けた夜が時を遡るかのように黒く戻ってゆく】
【依然作り物染みた貌は、自然体な無表情へと戻っていた】
【夜が、自らの言葉を初めて紡ぐ】

ならば、叶えるワケにはいかぬな。


叶えてしまえば夢は褪める。


【叶えることを諦める、それは夜色が白い仮面を脱ぎ捨てた結果だった】


ヒトならざる御伽草紙に語られる悠久なる者よ、

現の世からの乖離者よ、

この邂逅が悪戯な人生の浪費でなかったことを素直に喜ぼう。


【仮面を脱ぎ捨て、真実の自分を演じる】
【道化のように両手を広げ、外套を翻しながら踵を返す】


眠り姫を叩き起こすような無粋な真似は、私にさえできぬよ。


【作られた台詞回しで、シルクハットを傾け、片眼鏡越しの視線だけを向けながら】
【光の中に消えるように、闇夜がゆっくりと歩みだす】
【交わすべき言葉が残らぬのならば、そのまま喧騒と光に呑み込まれてしまうだろう】
<> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/21(金) 23:06:57.77 ID:hN/RVxrq0<> >>741
【そっぽ向きマフラーに顔を押し当て】
【そして少し鼻を啜った】

……そうだね。幸せ、って誰かに言ってもらいたかったのかもね。
普通なら此処でなんでそれしか言わないの?ってなるよね?

【彼女は自身が異端的で或ことを自覚はしていないのだろう】
【人の考えを取り入れ、そして俯瞰的に物事を見る】
【そんな柔軟さが有った】
【突然クルリ、と振り返る】【鼻頭は少し赤みを帯びていた】
【そして彼に向い人指し指を付き立て】

キミって天然…?

【オイ】
【しかし平然と言ってのけるのが凄い…のだろうか】 <> 【覗々深々】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 23:07:48.53 ID:WDsUZO5Zo<> >>749

「・・・ナイアさん?」
「えっと・・・私は『都(みやこ)』って言います。」
【微笑みながら自己紹介をする】

「って・・・・・何これ・・」
【目の前に居る少女の過去に愕然とする】
【いや、過去と言うより並行世界なのかな?なんて思ったりもするが、直ぐに映像が切れる】
【返答の数や見つめていた時間が少ないからだろう】

「・・・なんか・・凄いですね・・・」

【やっと少女の凄さ・・というか異常性みたいなものを感じ取る】
【愚鈍な少女でもここまで着たら気づくだろう】

「今回は・・無事でよかったね。」

【そんな平坦な言葉が口から放たれる】 <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/21(金) 23:09:29.16 ID:QdYcT5hdo<> >>745
―――私ガ私にナッてからタッた二ヶ月の私ハ。余りニモ薄い。
だガ―――断言デキる。私ハ、私の唯一ノ記憶ニ、人ヲ護れ、と無くトモ。

――――私ハ人を愛シ、人ヲ護るト決めタダろう。

【最初は、唯一覚えてた皮肉の名ファントム=\――亡霊、死霊、幻影の意を持つ名。そして】
【人を護れ、という己の中に一つだけ残っていた、使命感のような何か】
【其れ以外に異形が持っていたものは何もなくて、最初はただその使命に従っていた=z
【だが―――今は∴痰、。己は、己が何故人を守るのか、何故人が好きなのか。ソレらを知った】
【その上で、己は鋼人≠フ二つ名と共にランカーズに所属することと決めたのだ】
【鋼≠ニして決して折れず人を護り抜き――――】
【――――人≠ニして皆を愛し抜く】
【その双つが揃ってこその鋼人=B異形は、その信念を己の手で真っさらな状態から掴み上げた】
【だから言う。己こそが己である≠ニ。何一つ、コンマ数ミリの躊躇いすら無く、意思を込めて】
【――この化物、人間よりも人間らしい‥‥か?】

‥‥さアな。目覚めタラこノ体ダ。なゼこうなッタかモ、何もカモ私は知らヌ。
だガ―――、こノ四肢が有っタかラこそ、私は―――人を守ッテ来れタ。
ダカら、オ気の毒デも運が無イ訳デモなイ。

――――ドウなろウと、どウアろウト。私<K私≠ナアる事は、変わラナイ。

【異形は、ゆっくりと仮面を外していき、素顔の瞳で貴女を見据える】
【火傷で見難く膨れ上がり焼け爛れた右半分と切り傷の走りぬける左顔面】
【赤く鋭い双眸は、真摯な光を宿して貴女を真っ直ぐに見つめ返していて】
【その瞳には、悲壮感すら無く。只々、真っ直ぐな己を貫く意思が見えているだろう】

【そして、貴女の問いに異形は答える】


取り  戻       せる       なら   ば     。
 そ   れは   当        然    、取り      戻  し      たい。
私  が   どん  な  人間        だっ   たか   は、   分か   らな    い  け  ど。


   ど    うな  ろウと      ど   うあ   ろう   と。私は―   ――    私≠セ   から。


選択       を、躊       躇い       は   しな    い。


【喉が潰されているのか、掠れ途切れる声で、異形はゆっくりと喋っていく】
【戻れるならば、取り戻せるならば。過去を恐れること無く、全てを取り戻す覚悟は有る】
【今善人である異形は、もしかしたら凄まじい悪人かも知れない、今の己が認められない存在かも知れない】
【だが、信じる―――、己がまごうことない善人であった℃魔――――。己の事を己が信じれなくて、誰が信じるとばかりに】
【機械の心ではない。インプットされたものではない、明確な意思=Bそれが、貴女に向けて暴力的ではなく、只々真摯に向けられた】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 23:11:43.80 ID:RrUDnybIO<> >>748
おう!それが一番いいな!
最近はここら辺は見回ってるから多分そういう輩はいないんだろうけど
用心にこしたことはねえからな!
【どうやら話の分かる子らしい】
【しかし言葉遣いは明らかに子供のそれではない】
【だが外見が子供である以上少し大人びてる子供としか考えない】
【子供相手には本当に甘い男だ】

価値が全くないときたか!
手厳しいなぁ…
とはいえこれが無くなった所でどうということもないけどな
嬢ちゃんが欲しいなら譲ってもいいしな
【ベルトを腰から外すと少女に笑顔で差し出す】
【それにしても帰る素振りは見せるが中々帰らない】
【…やはり何か事情でもあるのだろうか?】

まぁお話するのもいいけどさ
立ちっぱなしじゃあ辛いだろう
腰を降ろしたらどうだい?
【周りにはちょうどいいことに手頃な壁や塀がある】
【男は座るのに丁度いい塀を見つけると腰を降ろした】 <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/21(金) 23:13:45.03 ID:oAnTaDNRo<> >>753

「は…?」

指差されて何を言われるかと思えば、予想もつかない一言だった
今まで自分が天然だなんて思ったことはない

「どうしてそうなるのか理解に苦しむんだけど…なんでそうなったの?」

怪訝そうに問い掛ける
黒い体毛に覆われた尻尾がふらふらと揺れ、少年の内心を暗示していた
<> 【十施術式】十の治癒魔術を施す魔術師 @wiki<>sage<>2011/10/21(金) 23:14:28.07 ID:jNTlP12To<> >>751
漠然と空を見上げていた男であったが、誰かの快活な声が聞こえたのを確認しては視線を送り
そこで展開された光景を見て、思わず、目を大きく見開いてしまう事になった。

「――…へぇー、この辺りじゃ自販機の扱いはあんな感じなのか」

暫しの思考の後にそう結論付け、視線を空に戻す―――

「…んなわけねぇだろっ!」

――訳も無く、一人ツッコミを演じながら腰を上げる。
大きく口を開いて怒鳴り声を上げた為、煙草が口から零れて地面に落ちてしまったらしく
男はそれを一瞥すると僅かに顔を顰めて、靴の底で適当に踏み潰してから、少女の方に向けて歩き始めた。

「おい、そこの! 中々愉快な事やってるじゃねぇか。つか、なんでそんな楽しそうなんだよ…」

相手に向けて声を掛けながら、どこか呆れた様な表情を浮かべてしまう。
罪悪感の無い雰囲気が手に取るように分かり、幾分か調子を狂わされてしまいそうな…そんな予感。 <> 【無貌欺神】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 23:14:47.51 ID:QJudzaY1o<> >>754

「とまぁ、何度めかはともかく今回は生きている訳さ。
 それこそ気味が洩らした言葉どおりね。さて、私はここで失礼させてもらうわ。
 あぁ、これは後で拾いにくるから後はご自由に」

【そういって彼女は立ち上がる。コレと言うのは大道具のことだろう】

「最後に質問があるのなら答えてあげるけど?」

【振り向いて目を合わせた。只、何となく、あるいは礼儀として】
【けれども本能が告げるだろう。見てきた過去が告げる。これは関わってはならぬものだと。
 だから見た記憶は警告である。これ以上覗けばどんなものが見えるか保障はしないと】
【覗くのならば其れ相応の覚悟を持てと】 <> 【変態界主】震えるぞ(ry @wiki<>sage<>2011/10/21(金) 23:15:48.69 ID:vcWsDlN8o<> >>752

そうだろうな
声にすらならない微かな口元の動きは確かにそう動いていた。
夢を叶えた跡に残るものは夢ではない。
其れは最早過去であり、過程であり既に目標でも無ければ終着駅でもない。
ならば、夢を見続けるという夢は一体どうなってしまうのか。

堂々巡りする己の思考を男は打ち切る。
そして、闇夜が光の中へ再度落ち込もうとする彼の背中に一連の言葉の羅列を投げかける。


「ところで、一つだけ質問してもいいか?」


男は、彼の返事を待たない。


「────あンたの夢は何だ?」

帰ってくるとも知れない質問を、男は勝手に気ままに問うだけである。 <> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/21(金) 23:21:34.37 ID:hN/RVxrq0<> >>757
【小首を傾げ】

んん…?

【またもや薄ら笑いで】

なんでだろうね…?

【馬鹿にしているようにも取れるだろう】
【が、彼女は先天的な感性に任せ"なんとなく"で話をした】
【本当に本人も分からないのだ】

まぁそんなことより君の話を聞かせて?

【と、キッパリ話を区切る】 <> 【氷製容器】『空間』を凍結させる水が入ったペットボトルを召喚@wiki<>sage saga<>2011/10/21(金) 23:22:39.34 ID:1z70LOoB0<> >>760

私に夢を問うか?

そんなもの、最初から決まっているではないか


【視線を前方に戻しながら、歩みは止めずに】
【問いかけた男に聞こえたかもどうかすら気にも留めず】
【世界そのものに、言霊をもって自らの存在を刻むかのように】



―――――至高の枝豆、私の望みはただそれだけだ。


【夜が、人影に雑ざりあう】
【闇夜の存在を否定する繁華街へと、融け消える様に】

【その一言だけを、いつまでも置き去りにして】

/絡みあり乙っした!! <> 【覗々深々】@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 23:23:48.35 ID:WDsUZO5Zo<> >>759

「・・・・・・生きてて良かったね。」
「本当に・・・気を付けてね」
【どう接すれば分からなくなったのか、またしても言葉が途切れ途切れになり始める】

「え、ええ・・わかった」
「出来るだけ早く取りに来た方が良いよ。」

「・・・・大丈夫・・」

「その・・・助けてくれてありがとう。」
「じゃあねっ!」

【そう言うと少女を後目に走り去って行く】
【怖くなったのだろう】

【そしてそのまま夜の闇へと消えて行くだろう】

/絡み乙ありでした〜
/とっても楽しかったです <> 【変態界主】震えるぞ(ry @wiki<>sage<>2011/10/21(金) 23:26:27.30 ID:vcWsDlN8o<> >>762

「────」


「…………?」


「……………え?」


「………いま、枝豆って言った?」


此の間約1分。
格好つけてバス停待合室の壁に凭れ掛かっていた男は、危うくずり落ちそうになっていた。
もちろん、謎の力K と重力によって である。

//絡みありがとうございました!!
//おつです!! <> 【医龍弩砲】<>sage saga<>2011/10/21(金) 23:27:36.86 ID:qPP/C1Uj0<> >>755

「へぇ…それはもう立派。けれど私は素直じゃないしひねくれているから―――」
「あなたのその感情は、まるで強迫観念みたい。あなたがそうある事に疑問を抱いていないようだから」
「あなたのその言葉は人に当てはめれば、そうね狂人。わたしにはそう見える」

【鋼の如き意思を前に感嘆もしながら、返す刀で穿った見方を送る】
【人が人たりうるのは多分心とか誰かを、何かを想う事ができるからだろう】
【けれど、極大の呪詛を唱えるかのようにも、強く強く自身に刷り込む様にも見える鋼鉄の人型】

「……やはり戻りたい、か。それは当然なのかもしれない」
「例え死しかないとしても故郷に留まる人のように、鳥のように」
「…今のあなたを見ると唯のガイノイドには見えないわ。ええ、「今の」あなたは人間」
「でも、人間に戻った時に同じことが言えると、確信してるの?人を愛する、人を護る」
「今のあなたはそうでしょうけど、過去の、本来のあなたは同じことを想えるかしら?」

―――もし、そうだったならそれは…恐ろしくも美しいかもしれない

【辛うじて人の声で構築されるは目の前の人間の真摯な気持ち】
【間違っても無為にするべきでは無く、そうする事さえ思い浮かばない】
【心の中で少し呟く。―――ああ、ガイノイドだなと。そして、人だなと】
【その後、未だ話したいことは?と問うた】
<> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/21(金) 23:32:20.65 ID:JMEXba07o<> 【竜は爪牙に怒りを宿し、尾翼に希望を宿す。そう語る歌はどこにある?】
【それはとある古都に存在していた、いや古都ではなく廃墟と言うべきか遺跡というべきか】
【毒々しい色の霧が漂うこの嘗ての都は病に侵され全ての生物が存在できなくなっていた】
【そんな廃墟に聞こえるは渦巻く荒々しい風、それが壁に反響し歌となる】
【竜の偉大を示す詩となって瘴気を払う旋風の先には一人の少年と竜がいた】
【二人は廃墟の中心、首のない女神像の前にて……佇んでいる】


(絡み街です) <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/21(金) 23:33:21.50 ID:JMEXba07o<> 【竜は爪牙に怒りを宿し、尾翼に希望を宿す。そう語る歌はどこにある?】
【それはとある古都に存在していた、いや古都ではなく廃墟と言うべきか遺跡というべきか】
【毒々しい色の霧が漂うこの嘗ての都は病に侵され全ての生物が存在できなくなっていた】
【そんな廃墟に聞こえるは渦巻く荒々しい風、それが壁に反響し歌となる】
【竜の偉大を示す詩となって瘴気を払う旋風の先には一人の少年と竜がいた】
【二人は廃墟の中心、首のない女神像の前にて……佇んでいる】


(絡み街です) <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/21(金) 23:33:30.79 ID:oAnTaDNRo<> >>761

「…まぁ、どうでもいいけどさ」

鋭い爪の生えた獣の手で、ぽりぽりと頭を掻く
普通に見れば痛そうであるがそこは慣れたものだ。自分の爪で自分を傷つけるような真似はしない

「…俺の話って言ってもなぁ」
「人外屋敷で生まれて、とある遠方の里で育って、手のかかる双子の姉がいて、見識を深めるために外の世界に出てきたばかりで…最近は修練にチカラ入れてる黒豹の亜人だよ」
「―――それ以外に聞きたいことある?」

一旦しゃべりだすと饒舌になる少年であった
なんだかんだで話すのは好きなのだ <> 【天拳無頼】近接格闘時に衝撃波が発生する能力<>sage<>2011/10/21(金) 23:33:53.86 ID:1Jo5We/io<> >>758
少女は、テンポよ、くひょいっひょいっと缶を袋に投げ込んでいく。
すると自販機は己の身にたまった物をすべて吐き出したようで、うんともすんとも言わなくなった。
それにしても合わせると凄い重量になりそうであるが、本人は対して苦しそうにはしていない。
寧ろ、それが全て入った袋が破れないか心配である。

「んあ?」

しゃがんでいた体勢から立ち上がった時、何やら怒鳴り声のような物が聞こえ、
気の抜けた声と共に、声が聞こえた方を向いた。
この時間帯に人が……珍しい事もあるものだと思っていたら、こっちに来て突然話しかけられ、

「えっ……。
 何でって言われても……楽しいからじゃん?」

答えになってない答えを返すと、戦利品の中に手を突っ込み何やら手に取った。
そして男へ向け、軽く投げる。缶コーヒーである。

「ほら、喉乾いてない?
 コーヒー飲んだら余計喉乾くもだけど」

そしてやはり楽しそうに、満面の笑みを男に見せる。
白いニーソックスにミニスカート、薄茶のセーターを着ているようで、身長から考えて女子高生なのだろう。
……その歳でこの時間帯に歩いて大丈夫なのだろうか。 <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/21(金) 23:35:18.21 ID:oAnTaDNRo<> >>761

「…まぁ、どうでもいいけどさ」

鋭い爪の生えた獣の手で、ぽりぽりと頭を掻く
普通に見れば痛そうであるがそこは慣れたものだ。自分の爪で自分を傷つけるような真似はしない

「…俺の話って言ってもなぁ」
「人外屋敷で生まれて、とある遠方の里で育って、手のかかる双子の姉がいて、見識を深めるために外の世界に出てきたばかりで…最近は修練にチカラ入れてる黒豹の亜人だよ」
「―――それ以外に聞きたいことある?」

一旦しゃべりだすと饒舌になる少年であった
なんだかんだで話すのは好きなのだ <> 【剥取謎忍】 一皮脱ぐぜ!@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 23:37:38.17 ID:g7tkylQO0<> >>756

「へえ。一人で界隈を見回り、違法……『わる』への威嚇をできるなんて」
「特別な技術でも持っているのかしら、あなたは」

豪語するからには一定の威嚇能力がある。
そう認識した少女は、他人ごとの様に話しつつほっとしていた。
昔の事だが――数え切れないくらい、脛に傷が有るから。

そうしてまた、言葉を続けてしまった自分に気付いた。
人間の内のある個体に、『興味』のベクトルを向ける自分に、だ。

「いや。必要とはしないの、他者の起源(それ)など」
「物は価値を知る者にだけ価値がある。けれど私はそれの価値を知らなくて」
「新しい価値を見いだせるとも、思わないもの」

差し出されたベルトに対して振り向くも、少女は触れようともしなかった。
ただ――その頼り甲斐の有る手に、わずかばかり指先を掠めるだろう。

(「肌に触れる」行為に何の意味が有るかは、wikiの能力を参照して欲しい)
(それに加えて、彼の能力に『皮膚』と関係する所があるか教えて頂ければ有難い)

「……それはいいわね。でも私は帰ろうと思うの」
「長話をしすぎた……《用心にこしたことはない》のに」

「そう、ね………ここに居続けては、『門限』とやらに間に合わないわ」
「帰るのを勧めてくれたのはあなたなのに、悪い事をした」

次に飛び出した言葉は、半ば出任せだった。
門限が設定されているにしては遅すぎるが、違和感なさげに言って。
そして事務的に謝り、少女はまた背を向け更に一歩遠ざかるだろう。

表情は伺えない。今まで通りなら、見えなくても同じ事だが――。 <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/21(金) 23:39:30.91 ID:QdYcT5hdo<> >>765
―――そウ見らレル事モ有るダロうな。
私ハ、アア―――善人も悪人モ、皆助けタい、守りタイ。
他の人ニ言ワセルと―――、狂っテル。って。

【異形は、己の在り方が、一種狂気染みている事を、よく理解していた】
【そして。それでも、その上で。己の意思を貫き通す様は、正に狂人のごとき在り方】
【―――もしかしたら。全てを失って尚残っていたそれは、過去の己。記憶を失う前の己の名残かと】
【そうも、この異形は思っていた。だとすれば、やはり己を信じてみたいとも、そう思えた】


な   んと   な       く     だけ       れ    どね。
確    証      なん      て。   ひと     つも      無いけ       ど。
で   も         さ。      なん       となく     だけど。

私は        私   を        信じ     られ    る。
き  っと      大丈夫       って    自信     が。なぜ     か。  有る     ん     だ。


【そして、貴女の。未だ話したいことは?という問いには】


  話し   た          いこと         は。


――    ―       ―             後       で=@      ね?


【にこり、と本当に醜悪極まりない顔を優しく可愛らしく微笑みの形として】
【異形は、己を信じ抜くことを、選択したのであった】 <> 【剥取謎忍】 一皮脱ぐぜ!@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 23:39:54.23 ID:g7tkylQO0<> >>756

「へえ。一人で界隈を見回り、違法……『わる』への威嚇をできるなんて」
「特別な技術でも持っているのかしら、あなたは」

豪語するからには一定の威嚇能力がある。
そう認識した少女は、他人ごとの様に話しつつほっとしていた。
昔の事だが――数え切れないくらい、脛に傷が有るから。

そうしてまた、言葉を続けてしまった自分に気付いた。
人間の内のある個体に、『興味』のベクトルを向ける自分に、だ。

「いや。必要とはしないの、他者の起源(それ)など」
「物は価値を知る者にだけ価値がある。けれど私はそれの価値を知らなくて」
「新しい価値を見いだせるとも、思わないもの」

差し出されたベルトに対して振り向くも、少女は触れようともしなかった。
ただ――その頼り甲斐の有る手に、わずかばかり指先を掠めるだろう。

(「肌に触れる」行為に何の意味が有るかは、wikiの能力を参照して欲しい)
(それに加えて、彼の能力に『皮膚』と関係する所があるか教えて頂ければ有難い)

「……それはいいわね。でも私は帰ろうと思うの」
「長話をしすぎた……《用心にこしたことはない》のに」

「そう、ね………ここに居続けては、『門限』とやらに間に合わないわ」
「帰るのを勧めてくれたのはあなたなのに、悪い事をした」

次に飛び出した言葉は、半ば出任せだった。
門限が設定されているにしては遅すぎるが、違和感なさげに言って。
そして事務的に謝り、少女はまた背を向け更に一歩遠ざかるだろう。

表情は伺えない。今まで通りなら、見えなくても同じ事だが――。 <> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/21(金) 23:47:57.13 ID:hN/RVxrq0<> >>768
【ポカーン、と口を開けあんぐりといったようすである】

めちゃくちゃ饒舌…。
…ヘクチッ!

【小さくクシャミ】
【まぁ此の寒空のしただ、仕方ない】

うーん…質問はないけど…。
どうして黒豹なの?能力って大体選べるんでしょ?

【圧倒的勘違い】
【そもそも彼女の能力、彼女自身が作り出したもの】
【そういう捉え方をするのも可笑しくない】

あと…尻尾触っていい…?(照) <> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/21(金) 23:50:13.15 ID:hN/RVxrq0<> >>770
【ポカーン、と口を開けあんぐりといったようすである】

めちゃくちゃ饒舌…。


…ヘクチッ!

【小さくクシャミ】
【まぁ此の寒空のしただ、仕方ない】

うーん…質問はないけど…。
どうして黒豹なの?能力って大体選べるんでしょ?

【圧倒的勘違い】
【そもそも彼女の能力、彼女自身が作り出したもの】
【そういう捉え方をするのも可笑しくない】

あと…尻尾触っていい…?(照) <> 【十施術式】十の治癒魔術を施す魔術師 @wiki<>sage<>2011/10/21(金) 23:50:58.39 ID:jNTlP12To<> >>769
遂に缶を全て袋に詰め終えたらしい少女の様子を見て、ふと些細な疑問が浮かび上がる。
(修理代とか缶の代金とか、諸々の被害額合わせたら幾らなんだ…?)
――本当にどうでもいい疑問であった。

「…おう、楽しいからか。そうだな、楽しいってのはいい。
 生きてる内は辛い事より、楽しい事を求めちまうもんだ。……おう、サンキュー」

答えとも言えぬ少女の返事に、大きく頷いて見せながら言葉を紡ぎ
放り投げられた缶コーヒーを受け取ると、流れるような動作でタブを開け、口を付ける。

「うん、美味い。ちょうど喉乾いてたんだ、助かったよ。

 ――――――これじゃ俺も共犯じゃねぇか!!」

コーヒーを一気に飲み干すと満足そうな笑みを浮かべ、その直後に―――思いっきり、地面へ缶を叩き付けた。
乾いた金属音が響き渡り、地面と衝突して僅かに跳ねる缶の様子を見ていた男は、直ぐに視線を上げる。

「何て巧妙な手口なんだ! 俺が無駄にノリ良いからって、こんな手段を使うなど―――これだから人間ってのは!」

勝手にノッておいて相手に責任を押し付けようとする、歪んだ人格の持ち主であるらしい。

「いや、そんな事はどうでもいい。いや、良くないんだけどな…。
 お前、こんな時間に出歩いて…しかも軽く犯罪までやっちゃって、何やってるんだ?」

どこか上から目線の様な調子で、説教を始める。
顔は完全に呆れている事を示す様な表情を形作り、偉そうな姿勢で首を傾げていた。 <> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/21(金) 23:51:23.59 ID:hN/RVxrq0<> >>770
【ポカーン、と口を開けあんぐりといったようすである】

めちゃくちゃ饒舌…。


…ヘクチッ!

【小さくクシャミ】
【まぁ此の寒空のしただ、仕方ない】

うーん…質問はないけど…。
どうして黒豹なの?能力って大体選べるんでしょ?

【圧倒的勘違い】
【そもそも彼女の能力、彼女自身が作り出したもの】
【そういう捉え方をするのも可笑しくない】

あと…尻尾触っていい…?(照) <> 【十施術式】十の治癒魔術を施す魔術師 @wiki<>sage<>2011/10/21(金) 23:52:39.46 ID:jNTlP12To<> >>769
遂に缶を全て袋に詰め終えたらしい少女の様子を見て、ふと些細な疑問が浮かび上がる。
(修理代とか缶の代金とか、諸々の被害額合わせたら幾らなんだ…?)
――本当にどうでもいい疑問であった。

「…おう、楽しいからか。そうだな、楽しいってのはいい。
 生きてる内は、辛い事より楽しい事を求めちまうもんだ。……おう、サンキュー」

答えとも言えぬ少女の返事に、大きく頷いて見せながら言葉を紡ぎ
放り投げられた缶コーヒーを受け取ると、流れるような動作でタブを開け、口を付ける。

「うん、美味い。ちょうど喉乾いてたんだ、助かったよ。

 ――――――これじゃ俺も共犯じゃねぇか!!」

コーヒーを一気に飲み干すと満足そうな笑みを浮かべ、その直後に―――思いっきり、地面へ缶を叩き付けた。
乾いた金属音が響き渡り、地面と衝突して僅かに跳ねる缶の様子を見ていた男は、直ぐに視線を上げる。

「何て巧妙な手口なんだ! 俺が無駄にノリ良いからって、こんな手段を使うなど―――これだから人間ってのは!」

勝手にノッておいて相手に責任を押し付けようとする、歪んだ人格の持ち主であるらしい。

「いや、そんな事はどうでもいい。いや、良くないんだけどな…。
 お前、こんな時間に出歩いて…しかも軽く犯罪までやっちゃって、何やってるんだ?」

どこか上から目線の様な調子で、説教を始める。
顔は完全に呆れている事を示す様な表情を形作り、偉そうな姿勢で首を傾げていた。 <> 【医龍弩砲】<>sage saga<>2011/10/21(金) 23:54:44.77 ID:qPP/C1Uj0<> >>772

「そう…狂気は自覚している上で狂ってるのね。怖いわね、あなた」
「その姿はまるで神を狂信してる信徒みたい。自身も度を越えれば過信に」
「過信も度を過ぎれば狂信に。精々、妄執に対する信者にならないようにね」

【下手すれば極端に大きな自己愛に酔っているように見える異形】
【そうなったとしたらその時は正しくヒトガタになるのだろうという考えを煙草の煙に混ぜて】
【異形に背を向け、己が寝床に帰ろうとする】

「そう…【後で】、か」
「あなたに、その「後」とやらが来ると、いいわね」 <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/21(金) 23:58:36.48 ID:oAnTaDNRo<> >>774

「…っ、別にいいだろ…」

指摘されて思わず目を背けた。特にやましい訳ではないのだが、何故か恥ずかしくなったのだ
くしゃみをする様子を横目で見つつ、会話の続行を試みる

「…いや、選べないと思うよ」
「もしかしたら人間はそうなのかもしれないけど、人外って大体生まれた瞬間から人外だし」

中には人工的に造られた人外もいるだろう
しかし少年の脳内にはそういう者の存在がまだなかった


「…………………」

突然の依頼に思わず硬直するが、そろりそろりと尻尾を少女の方へ差し出した
あまり快い表情はしていない。行動と表情のギャップが生まれている <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/21(金) 23:59:13.66 ID:RrUDnybIO<> >>771
威嚇っつーか片っ端から肉体言語で語ってるだけだな
あと特別な技術は…一応あるっちゃある
なんたってヒーローだしな!
【ヒーローの部分を強調する】
【そこからもこの男のヒーローへのこだわりが分かるだろう】

やっぱり少し子供っぽいか!
それでも俺としちゃ気に入ってるんだけどな
これも俺だけが価値を見出してるってことかね
【子供にしては感情をあまり表に出さねえなぁとか思いつつ】
【再びベルトを自らの腰に巻く】
【ちなみに彼の皮膚は能力には関係ない】
【いたって普通の人間の皮である】

帰るのが一番だろうな
けど…やっぱり時間が時間だからな
もし嬢ちゃんが良ければボディーガードとかやりてえんだが
どうかね?
【立ち去ろうとする少女に話しかける】
【もし肯定の意思ならその後ろかあ着いていくだろうし】
【もし否定したならば ストーカーまがいになっても着いていくだろう】
【…つまりどちらにせよ着いていくのである ヒーローとして】 <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/22(土) 00:02:45.65 ID:IEklNET9o<> >>779
―――あア。知ッテイるさ、知っテイルとモ。
私ノ知らナイ記憶ガそれ<鋳mっッテいル。
だカラ‥‥、未だ妄執ニ囚わレテは居なイ――――。

【己の記憶の一部。見えない所が偶にノイズの様に見えるようになる事がある】
【その中に、見た物がある。自己愛の極地、究極の自信、過信、狂信】
【―――己を王と定義し、己を絶対とする何者かの影が、己の記憶に欠片として残っていた】

【そして、去って行こうとする貴女の背に向けて、仮面を付け直しながら喋る】

―――ハーミだ!私ハ、ハーミッ!
きット、何時かキミと又会う日ヲ祈っテオク。

【後ろから、手をブンブンと振りながら名を名乗っていた異形の姿が見えたかも知れなかった】
【貴女が名乗りを返そうが返さまいが、ぱたぱた手を降っている異形は、底にいるのだった】 <> 【天拳無頼】近接格闘時に衝撃波が発生する能力<>sage<>2011/10/22(土) 00:06:06.38 ID:VGYcChcSo<> >>776
そんな事を考えている男を傍目に、少女はまた一つ缶を取り出し、開けて一気に流し込む。
一応、此方も喉が渇いていたのだ、既に犯罪を犯しているのだし大小何にしろ罪がある事には変わりない。

「あっはっは、ノリ良いねあんた。
 流れるように自らに罪を着せたとか笑える」

笑いを堪えるように口を押さえている。顔がうざい。
その眼からは、「バカ」と思っている感情が滲み出ている。
まあでも流石に可哀想()かと思ったのか、冷静になって元の表情に戻った。

「責任転嫁はダメだよ。
 もう飲んじゃったんだから、潔くお縄につくか逃げるか、ね」

そしてこいつも妙なテンションであり、男とはまた違った歪み方をしている。
「何やってる」――――と聞いて、はて何をやってるのかと思案し、

「……分からん。
 別にやることもないし、暇だったから」

暇だったから犯罪に手を染める――――――そんな事が、本当に有り得るのだろうか?
いや、有り得るのだ、天真爛漫な彼女にとっては。 <> 【医龍弩砲】<>sage saga<>2011/10/22(土) 00:07:30.16 ID:GB1oWygE0<> >>782

「ハーミ…覚えておく。あなただけ名乗ったんじゃアンフェアだから私も名乗っておくわ」
「私はアルトマリン。リリス=アルトマリン。…その時は来ない可能性の方が高いと思うけれど」

【心にもない事を言ったつもりはない。事実再会は無いと思っている】
【だが何かしらの形で会うかもしれないという予感はあった】
【だからもう会わないと思うと言わなかったのである】

/絡み乙でした! <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/22(土) 00:08:51.58 ID:IEklNET9o<> >>784
/*乙でしたー!*/ <> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/22(土) 00:12:12.68 ID:YBsIQFRJ0<> >>780
ほぇ〜ぇ。

【間の抜けた反応を返し】
【そして】
【差し出された尻尾に対して】

いただきま…間違えた。
失礼します…。

【まずは様子見、尻尾の先に触り】
【そしてゆっくりと両手で弄り出す】

ふわふわしてる…(キラキラ) <> 【十施術式】十の治癒魔術を施す魔術師 @wiki<>sage<>2011/10/22(土) 00:17:31.09 ID:7oRZmjoEo<> >>783

「誰のせいだ、誰の!」

明らかに「バカ」と思われていると察してか、怒鳴り声を上げて抗議。
尤も、自分のせいではあるのだが―――自覚できる様な冷静さは欠いている様で。

「そんな、馬鹿な…この街に来るまで完璧であった俺の人生が…」

完全に狼狽してしまった様な態度を見せるが、本心からショックを受けている訳でも無く。
「アホらし…」と呟きながら、表情を至って普通の物へと戻した。

「暇だったから、か…。なんかもう適当な奴だな、お前。羨ましい位だ」

細かくツッコんでも泥沼だと思ったか、呆れた様な口調でそれだけ言うと
少女の脇を通り抜け、自販機の残骸へと足を運ぶ。

「あーあ、完全に壊れちまってる。勿体ねえな」

腰を屈めて機械を弄りながら、顔だけを振り返らせて少女の方へ

「お前、能力者なのか? 見た所、何も傷負ってないみたいだし…まあ格闘技でもおかしくはねぇだろうが」 <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/22(土) 00:18:08.72 ID:AR4pudoBo<> >>786

(頂きますってなんだよ…)

少女は訂正を入れたが、誤魔化しきれていなかったようである
だからといって咎める様子もない少年は非情ではないらしい

「っ…」

あまり他人に触られることには慣れていない。くすぐったさにピクリと全身が反応した
堪えるように耳と鼻がヒクついている。だがそれでも、限界は意外と早く訪れて

「―――はい、そこまで」

ぶっきらぼうに呟くと、少女の手からするりと尻尾を抜こうとする <> 【剥取謎忍】 一皮脱ぐぜ!@wiki<>sage<>2011/10/22(土) 00:19:25.84 ID:uCWBMj650<> >>781

「はぁ、合点が行った。確かに子供のような話ね」
「英雄っていうのは自分で名乗るものでは無いでしょうに……」

その言葉を聞いて頬が緩んだ。いわゆる、苦笑というものだ。
擬態先である少女も《彼女》自身も、ペシミストらしい毛色を持っている。
故に、男の振る舞いは脳天気に見えてしまったらしい。

「(……能力と皮膚の関係は無し、『複写』は即時廃棄)」
「(召喚系の使い手、もしくはアルマジロと予測)」

「(それにしても……どうも、この個体は苦手だ)」
「(興味は尽きないが、ボロを出す前に撤退する必要がある)」

「……不要。私一人で帰れるし、平和だけじゃなくプライベートだって守って欲しいわ」
「さようなら。ヒーローさん」

そう。その脳天気さが、少女の思考を掻き乱していた。
のらくらと会話をしながら、他者の利益のために行動を帰結させる。
そんな思考様式が、少し不快に思えてきたのだ。

追いかけられたら、彼女は駆け足になるだろう。
ここまで明確な否定の意思を見せれば諦める、と踏んでの行動だ。

/明日は少し早いので、そろそろ終わらせたいのです
<> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/22(土) 00:24:48.08 ID:YBsIQFRJ0<> >>788
モフモフモフモフ…

【至福の一時、というやつだろう】
【併し幸せな時間とは中々長く続かない物である、が】

ダメです!あと30秒!

【離そうとしない】【恐らく気に入ったのだろう】
【ペットにでもしそうな勢いである】
【目の輝きは時を追うごとにまし最早電球程の光を発している】

あぅ〜やわらかい〜。 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/22(土) 00:26:37.83 ID:7H2vZYUIO<> >>789
子供と言われちゃまぁ何も言えねえけどな
後俺の考えるヒーローと嬢ちゃんの考えるヒーローは多分違う
今まで良く勘違いされてきたしな
【少女の笑顔(例え苦笑いでも)を見て安心する】
【子供を笑顔に出来て良かった と】

ほぅプライベートというか
やはり普通の子とは何処か違うようだな!
まぁよっぽどでもない限り面倒な事にはならないだろうし
気をつけて帰るんだぞ!
【さすがにプライベートと言われるとどうしようもない】
【心配だが下手に手を出したらどうなるかはゴロツキどもが一番わかっているだろう】
【嫌われるのもなんなので笑顔で少女に手を振り 別れを告げた】

/そういう事情なら致し方ないですね
/絡みありがとうございました! <> 【天拳無頼】近接格闘時に衝撃波が発生する能力<>sage<>2011/10/22(土) 00:27:02.01 ID:VGYcChcSo<> >>787
「あんたのせいに決まってるじゃんっ!」

ツッコミ待ちであると察して、バッチリ突っ込んだ。
いや空気的にどう考えても待ってはいなかっただろう、しかし察した。

「人生なんて何が起こるか分からんもんよ。
 もしかしたら今隕石が落ちてきて死ぬかもしれないしね!」

流石にぶっ飛んだ喩えであるが、強ちバカに出来ないのかもしれない。
だがお前が言うなとは突っ込んで構わない。
羨ましいと聞き、頭上にクエスチョンマークが見えるような感じに顔を傾げる。

「ん、そだよ。
 能力と格闘技が組み合わさってね、こんな感じに」

先ほど男が地面に投げつけた缶の所まで行き、徐に蹴りあげる。
――――――瞬間的に起こる突風。
遥か彼方、甲高い音を上げそれは雲を突き抜け、見えなくなった。 <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/22(土) 00:28:59.27 ID:AR4pudoBo<> >>790

「こ、…ッら、やめろっ」

尻尾は変わらず抜け出しそうともがく
少年は両手を使うことにした。少女の頭を掴むようにして、押し返そうとする
痛くはないだろうが、それなりにお楽しみの阻害にはなるだろう

ちなみに当の少年は50%ぐらいの必死さである。心底嫌悪している風ではない <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/22(土) 00:29:26.26 ID:8espoLIgo<> >>766
(まだ待機してます) <> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/22(土) 00:37:02.38 ID:YBsIQFRJ0<> >>793
【もがく彼の事などおかまいなし】
【只尻尾の柔らかさに酔いしれている】

柔らか…フギュッ!

【突然頭を押され舌を噛む】
【舌をだして】

ひゃまひゅるときゅれふはへはうほ?
【訳:邪魔すると気絶させちゃうよ?】

【とたんに軽い身のこなしで姿勢を変え彼を押し倒そうとする】
【もし押したおすことに成功すれば彼の間節でも固めて身動きをとれなくするだろう】
<> 【剥取謎忍】 一皮脱ぐぜ!@wiki<>sage<>2011/10/22(土) 00:37:22.14 ID:uCWBMj650<> >>791

/おつありでした! <> 【十施術式】十の治癒魔術を施す魔術師 @wiki<>sage<>2011/10/22(土) 00:39:32.51 ID:7oRZmjoEo<> >>792

「…そ、そうだなっ!」

ツッコミ待ちでは無かった状況に突っ込まれ、それでも尚、頑張って返そうとする。
何がそこまで男のノリを維持しているのか解らないが、流石に今回は無理があった。

「まあ、無い話では無いな。知り合いが翌日にフランケンシュタインになる事もある。あれは流石に驚いた….

…って、なに不思議そうな感じにしてるんだよ?」

何処か遠い昔を思い出すかのように目を細める男であるが、目の前の相手の事は完全に無視である。
ぶっ飛んだ喩えも、割と冗談とも思えないような生活を送ってきた――らしい。
思い出に浸っていた男だが、相手の様子に気づいたのか、寧ろ不思議そうな表情を浮かべてしまう。

「ほぉ……随分と豪快な能力だな、おい」

空の彼方に飛んでいく缶を見送り、感心したような声色で言葉を紡ぐ。

「なるほど、自衛は出来るのか。
 そうだ、一応は聞いとくが…怪我とか病気とかはあるか? これでも医者だ、なんかある奴を見逃すのはいただけねぇ」

視線を相手の方に戻すと、その事をふと思い出した様な調子で問い掛けた。 <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/22(土) 00:43:50.02 ID:AR4pudoBo<> >>795

「何言ってるかわかんねぇよ…っ」

尻尾を諦め本体を狙ってきたか
押し倒そうとしてくうる少女に、少年はしっかりと対応をする。ネコ科らしい柔軟な動きと優れた反射神経を以て襲撃を防いだ
ぱっと身を引いて、少女と距離を取ろうとする

「…ていうか、舌噛んだ?」

ふと問いかける。思いついたことをそのまま口に出したような感じだ <> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/22(土) 00:51:28.15 ID:YBsIQFRJ0<> >>798
【アッサリ回避される】

カッチーン。噛んでないもん!

【痛みを堪えつつ言いはなつ】

もう…いいもんいいもん!こうなったら戦っちゃうもん!

…ヘクチッ

【間が悪い】
【まぁどうやら戦うようだ】

|蓄電開始|

【右手の呪印が妖しい光を放ち辺りに紫電を纏うた】 <> 【天拳無頼】近接格闘時に衝撃波が発生する能力<>sage<>2011/10/22(土) 00:51:31.45 ID:VGYcChcSo<> >>797
「……は?
 いや何言ってるかちょっとよくわからないんだけど……」

本当に不思議そうな顔をし、それを想像してみる。
……顔がしかめっ面になり、その念を振り払うように顔を振った。
彼方へ飛んだ缶は一向に落ちてくる気配はない。どうやら別の方角へ飛んでしまったようだ。

「まあ、そりゃ出来るさ。
 んなもん無い無い。私の取り柄は健康だけだしね」

健康を擬人化したら、正にこの少女があてはまるだろう。
それほどまでに彼女は無病息災である。

「……それでさ。
 聞いて無かったけど、あんたは何してたの?」

元には戻らないであろう自動販売機の横に凭れかかりながら話しかける。
流石にずっと持ち続けるのはきついのか、コンビニ袋は傍らへ下ろし。 <> 【天拳無頼】近接格闘時に衝撃波が発生する能力<>sage<>2011/10/22(土) 00:52:59.26 ID:VGYcChcSo<> >>800
×>それほどまでに彼女は無病息災である。
○>それほどまでに彼女は無病息災であり、明朗快活である。 <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/22(土) 00:56:48.15 ID:AR4pudoBo<> >>799

「え…本気? っていうかなんで怒るんだよ…」

しかもクシャミって、本当にやる気あるのか…? なんて思っている内に紫電が発生した
すぐに数歩下がって距離を取り、真剣な瞳になる。今の少年は強さに貪欲だった。模擬戦の機会を無下にする理由はない

「……痛くするかもしれないけど、文句言うなよ」

一応女子を攻撃するには心残りがなくはないようで、そんな前置きをする
そして集中するのは攻撃されるタイミング。速度の早い雷を相手に自分がどこまで見極められるかを試そうとしている <> 【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ、厚手の白いマフラー<>saga sage<>2011/10/22(土) 01:03:09.82 ID:YBsIQFRJ0<> >>802
/スミマセン急用が出来たので落ちます(-_-;)
/絡み有難うございました。 <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/22(土) 01:05:44.04 ID:AR4pudoBo<> >>803
/じゃあ適当に気絶させて逃げたってことで
/乙ありでした <> 【十施術式】十の治癒魔術を施す魔術師 @wiki<>sage<>2011/10/22(土) 01:06:08.74 ID:7oRZmjoEo<> >>800

「かっはっは、そいつは重畳。人間、健康なのが一番だ」

何が可笑しいのか声を上げて笑い声を上げると、満足そうに首肯して見せる。
目の前の少女はそれこそ元気の塊の様で、医者の出る幕など無い様な印象を受けた。
それを以て、良しとした。医者の仕事など無い方が良いに決まっているのだから。

「ん、俺か? なーに、夜空が綺麗だなって見上げてただけさ。時々はそういう気分にならないか?」

白衣のポケットに両手を突っ込みながら、男は徐に首を傾けて、視線を上へと持ち上げる。
紫紺の夜空はその幕の上へ那由多の星々を鏤め、眩しいほどに白く輝かせていた。
暫らく天を仰いで見せると、また顔を戻して少女の方へと向き直る。

「人生なにが有るか解らねえってのは、お前も理解してるんだろ? 精々、無茶はすんなよ」

ニヒルな笑みを浮かべながらそれだけを言い残し、踵を返して公園の出口へ歩いて行こうとする。
右手を軽く振って、まるで別れの挨拶をするかの様な仕草を取って見せるが
その手には―――携帯電話が、握られていた。

「通報は、しといてやる」

顔を僅かに振り向かせ、ひどく悪童じみた表情で、そんな言葉を口にする。
止められなければ、素早い動作で世界警察にコールした後、公園を去って行くだろう。 <> 【天拳無頼】近接格闘時に衝撃波が発生する能力<>sage<>2011/10/22(土) 01:25:34.26 ID:VGYcChcSo<> >>805
「それでいて幸せでいられればいいんだけど。
 まあ、人生ってそう上手く行かないもんだ」

然しこうしてみると、きちんと白衣を着ているし医者に見えなくもないな、と。
だが彼女の眼からは少々荒っぽく見えたのか、それを信じるには少々無理があった。

「いやならんならん。
 私は自由に生きてるから、何かしたくなるとかあんま無いのさ」

フリーダムである。
自由奔放、それと同時に垢抜けているのだ。
日々の鍛錬は欠かす事無く、それでいたからこそ今の技量を手に入れた。
能力は別だが。

ふう。
去っていく背中を見つめ、見えなくなった後小さくつぶやいた。

「……バカだねぇ。
 共犯になる証拠ぐらい隠滅しとけばいいのに」

――――先ほど蹴り飛ばした空き缶。
何処へ行ったのかはさっぱり分からないが、警察の手にかかれば見つけるのは容易であろう。
だが、あちらはこちらにとって損となる行動をしたのだ、知ったこっちゃない。

袋の中に自らが開けた缶を放り込むと、夜の闇へと消えていった。

/お疲れ様でした <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/22(土) 01:26:16.41 ID:8espoLIgo<> >>766
(まだ募集してます) <> 【十施術式】十の治癒魔術を施す魔術師 @wiki<>sage<>2011/10/22(土) 01:27:29.37 ID:7oRZmjoEo<> >>806
/絡みあり乙でした <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/22(土) 03:08:25.91 ID:8espoLIgo<> >>807
(取り消します) <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 10:01:43.52 ID:j+BdxuJN0<> 【街の中の公園 (朝)】

「…あら、白髪生えてるな…」(この年で若白髪か…)
【まだ静けさと寒さが残っている朝の公園に、一人の青年がいた】
【見た目は本当に普通な青年だが、近くで髪を見ると黒い髪に数本の白髪がある事に気づくであろう】

「まぁ五体満足で生きていればいいか」(白髪染め使えばいいだけだし)
【青年はそんな事を気にせず、ベンチの背もたれへと背中を預けた、彼の横には大きいリュックも置いてあった】
【普通で人一人いない公園に、久しぶりに青年はこの姿で現れた】

/殺し合いの場合、危険になると逃げるのでご了承を <> 【抑揚双宮】<>sage<>2011/10/22(土) 10:22:22.05 ID:SXoGJnfWo<> >>810

だれもいないはずの公園、けれども何処からか人の気配がする。
周囲を見渡しても誰もいない。けれども、確かに何処かにいる。
そんな中、後ろの茂みがガサガサと揺れる。風のいたずらだろうか・・・
いや、確かにそこから人の気配はするのだ。

耳をすませば声が聞こえてくる。
何処か苦しそうな少女のうめき声、何処か艶めしい少女の声。
二つの声はまるで同一で、一人の人間が二人いるかのようだ。 <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 10:27:19.83 ID:j+BdxuJN0<> >>811
「……?」(…先客?)
【ゆっくりと体を休めていた青年の耳に女性の声が入ってくる】
【音の元の方に向くと何とも怪しい事がわかった】

「…誰かいるんですか?」(厄介ごとになりませんように)
【ブレスレットやネックレスを着用しているか確認してから、青年はその茂みの方に声をかけた】
【とりあえず最初は様子見だ】 <> 【抑揚双宮】<>sage<>2011/10/22(土) 10:36:30.05 ID:SXoGJnfWo<> >>812

「…誰ですか?」

警戒していたのは向こうも同じのようだ。
茂みの中から警戒している声が響き、何処か息が乱れている。
気のせいか、もう一人分のうめき声の少女の声は聞こえない。
収まったのか、それとも息をしていないのか。 <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 10:41:44.49 ID:j+BdxuJN0<> >>813
「…まぁ言うならばヤブ医者って所かな、外傷専門の」
【茂みをジッと見つめながら顎に手を当てて言う】
【そしてもう一人の声が聞こえなくなったので】

「怪我をしているのか? よければ応急処置ぐらいはするけど」
【青年は覚悟を決めて茂みの方へと歩く、何も無ければ少女を覗き込むだろう】
【しかし何があるか分からないのがこの街、警戒は怠らない】 <> 【抑揚双宮】<>sage<>2011/10/22(土) 10:52:36.48 ID:SXoGJnfWo<> >>814
「怪我…というよりは病気ですね」

茂みの中をのぞけば其処には二人の少女がいる。
顔は瓜二つでその二人は双子と言うことに察しがつく。

そして何より異常なのはこの辺りの空気が冷たい。
明らかに、先程まで青年が座っていた場所よりもだ。
彼女ら周囲の草木はまだ冬も来ていないはずなのに凍りつき、吐く息も冷たい。
二人の少女の体には霜が張りつき、凍えている。
けれども、それを気にせずに話しかけている。

「……」

もう一人は倒れこみ、地面に寝そべっている。
息は安定はしているが、所どころに霜が張りつき正常であるかは疑わしい。 <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 10:59:55.96 ID:j+BdxuJN0<> >>815
「病気…何だこりゃ、これは君たちの能力かい?」(双子か、能力者の可能性があるな)
【茂みへと入り中の様子を見て一言】
【もし能力者だとしても何故ここで使うのか分からないので双子が氷系の能力者の可能性が低い】

「とりあえず…ここで何があったか言えるかな、脈計るよ」
【遠慮がちにそう言って寝ている方の少女の手首に指を当てる】
【ただの能力の被害なら体を温めれば済む話だが、病気という単語が気にかかった】 <> 【抑揚双宮】<>sage<>2011/10/22(土) 11:07:23.88 ID:SXoGJnfWo<> >>816

少女の体に触れることはなかった。
何故なら、触れる前に少女がつき飛ばそうと体を動かしたからだ。
とはいえ、非力な少女のものだ。
少女にしてみれば全力とはいえ、大の男を動かすことはないかもしれない。

「お姉ちゃんには触れさせません。何より、貴方を信用していません」

そう言い放った。
その目は明らかに敵意を含んでいる。 <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 11:16:27.80 ID:j+BdxuJN0<> >>817
「おっと、君が妹さんか」(やっぱりそうなるよなぁ、どうしたもんか)
【少女のタックルを平然としてかわして、少し姉と思われる少女から離れる】
【さすがに出会って数分の男に姉を任せる訳も無いであろう】

「まぁ落ち着いてください、別にあなた達に危害を加えようとはしません、メリットがありませんから、
とにかく君たちがどうしてこんな事になってしまったか、聞かせてほしい、もしかしたらお姉さんが凍傷になって取り返しのつかない事になるかもしれませんし」
【青年は落ち着いた目で自分の考えを主張する】
【少なくとも青年は彼女たちは今危ない事になっていると考えている】 <> 【抑揚双宮】<>sage<>2011/10/22(土) 11:21:48.39 ID:SXoGJnfWo<> >>818

「大丈夫よ、慣れてるもの」

ボゥと火の球が現れる。炎が突如として出現し、青年を狙っている。
大きさはドッチボールくらいか、それくらい大きなものだ。
その熱で周囲の氷が解けていく。

「私はお姉ちゃんを温めることができるから、貴方の手は必要ない。
 それにあったばかりの人物に話すわけなんてないじゃない」

そうして炎が発射された。炎の球は青年の脇を通りすがり空に消えて行った。
そして再び炎の球が現れる。

「次は当てますよ」 <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 11:30:40.76 ID:j+BdxuJN0<> >>819
「…慣れているか、じゃあそっちのお姉さんは氷系の能力者で、
さっきまで誰かと戦っていた…のかな?」
【首を傾げつつ、突然自分に向けて火玉が飛んでくる、しかし青年の表情は変わらない】
【当たらないと分かっていたのか全く動かずに脇を通り過ぎていった】

「…せめて病院に行く事を勧めるよ、倒れる程全身が冷えているんだろ? こんな乱暴な暖め方じゃいつか体を壊すよ、絶対」
【腕を組みながら、動じずにまだ青年は彼女へと呼びかけた】 <> 【抑揚双宮】<>sage<>2011/10/22(土) 11:36:11.54 ID:SXoGJnfWo<> 「いいのよ。問題は無いわ」

実際青年の認識が誤りがある。
けれども、正した所で何も起こらないので黙って立ち去る姿を見るだけだ。
それに何処で足がつくかは分からない。
事情を離し後々に追われるのならここで間違われた方が得策だ。

「では、私達はこれで」

そういって姉を担ぐ。そしてこのまま立ち去るつもりだ。 <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 11:44:00.19 ID:j+BdxuJN0<> >>821
「まぁこのまま行くのなら止める理由は無いかな、
でも君も戦う人ならばまた近い内に出くわすかもしれないね、程ほどに生き残ってくださいよ」
【特に行動も起こさず見送る青年、(まぁまた瀕死の時に会えば治療させてくれるだろう)と言う考え】
【それでも断るなら無理やり治療するだけの話だ】

「…で、結局彼女たちは一体何をしていたんだ?」
【そして腕を組み、首を傾げ結局彼女は何故公園の茂みにいたかに疑問符を出し続ける青年であった】 <> 【抑揚双宮】<>sage<>2011/10/22(土) 11:46:24.90 ID:SXoGJnfWo<> >>822
/お疲れ様でした <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 14:07:14.92 ID:QGQB4fLUo<> 【街の何箇所か、電柱やらガード下やら果てには道路のど真ん中やらに――ポスターは貼られていた。数はそんなに多くない】
【それは恐らくグラフティーアートを意識した少し派手めな色彩と書き方で、一見すると音楽系のイベントの告知かとも思えるが】
【その内容をじっと読めばすぐに本当の内容を理解できるだろう。つまり、それはとある"居酒屋"の宣伝チラシだった】
【住所と簡単なその周辺の地図が記載されており、製作者が結構几帳面なのかグラフティーを意識している割にはキッチリとした印象を持たせる】
【一番下には"てへぺろっ"をして舌を出した細線での絵が描かれている。一見すると、まぁ、この簡単さでも女性がモチーフであるのがわかるだろうか】

【とかくも、そこに行けば人知れない"居酒屋"があるのだ。まだ、昼間ではあるのだが――――】



【昼間、街の小さな通り、その通りに面した小規模な居酒屋】

【カウンター席に見つめられているカウンターの内側、その中で一つの背もたれの無い椅子に座りこんでいる女性がいた】
【きっと恐らくはこの店の主人であって、こんな真昼間から客人を待っているのだろうか。眠そうに、うとり、うとり、と首を降ろしたり持ち上げたり】
【口元から鼻までを隠しているスカーフが若干怪しさを持たせるが、大抵、こういう眠そうな状態の人間と言うのは恐ろしい対象には見えないものだ】
【時折、頭に巻いている白いタオルの下でぴくっと何かが動いた気もする――だが、気のせいに違いない。もしくは、ハムスターでも入れているに違いない】
【そして、女店主は扉の方へと一応身体の向きを向けながらお客さんを待つのだった】

【居酒屋の入り口は引き戸で、その引き戸には『○○○からお引越ししてきました☆おいしくて楽しいお店だよ(はぁと)』と書かれた看板が付けられている】
【その文章は台詞枠のようなもので囲われていて、元をたどってみると―――てへぺろっ、している細線で描かれたキャラがいた。少し、いらっとさせそうだ】



/誰でもうぇるかむー!殺し合いから雑談までっ <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 15:52:17.21 ID:QGQB4fLUo<> >>824
/時間を『夕方』に変更で、まだ募集中です!
/文章が長くて申し訳ないですが、要するに"居酒屋が在る"だけです。うぬ <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 16:19:32.61 ID:rzgv9Up40<> >>824

【なんでもない街の一か所にある電柱】
【それを目の前にし、ポスターを読んでいる青年が一人】
【夕時の風にオーバーコートをはためかせていた】

……この絵は少々腹が立つが
居酒屋は嫌いじゃないにゃー

【青年は、電柱の前でそんな事を言い残すと】
【手に入れたばかりの情報を胸に】
【居酒屋がある方角へと、楽しげに歩き始めた】

【そして、居酒屋で】

もーしもし、開いてますかにゃー

【扉を乱暴に開けると】
【扉の場所から、中に呼びかける】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 16:32:46.05 ID:QGQB4fLUo<> >>826


【       出迎えるは静寂       】


【店主である女性と今ここへ入ってきたお客さんの視線は合うだろうが、それでも店主はこくりと一つだけ頷くのみだった】
【『いらっしゃいませ』の一言すら無い。チラシや看板の妙な絵やグラフティーを意識したものとはまるで正反対の様な静かさを持っている】
【しかし、店内の壁面、店主から向かって正面に在る白い壁一面にグラフティー調の絵が、『飲み処 ライカンスロープ』と描かれていた】
【赤と青と緑をふんだんに使ったカラフルな色彩。興味が無い者が見たら大して驚きはしないだろうが、まぁ、そこそこ上手な方であった】

「……メニューはそこ」

【小さい声で呟きながらスッ、と右手を持ち上げて――指差した先には居酒屋とかによくある木板に書かれた品目が壁に付けられ並べられている】
【"おいしい"かどうかは定かではないが、果たして"たのしい"のかは怪しい印象を持たれるかもしれない。とはいえ、お店はお店である】
【店主は依然椅子に座ったままであり少しお客に失礼な感じもある。もしや、何かしらの注文が来るまでは座っているつもりなのだろうか】
【目にも感情が込められているような節は無い。営業スマイルすらも皆無だ―――本当に此処は飲み処か】 <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 16:38:34.36 ID:rzgv9Up40<> >>827

……あれだにゃー、折角店主が美人でも不愛想じゃ客は来ないぜぃ

【どうにも愛想が悪い店の店主に】
【やってきてそうそう笑顔で毒を吐く客の青年】
【店主が店主なら、客も客と言ったところか】
【一風変わったこの店で、ともかく青年は席に腰掛けた】

んじゃまぁ......適当な酒とつまみでも

【席に腰掛けると、品目に目をやって】
【適当に見繕ってくれ、との注文】
【この少々ひねくれた店主がいかなる料理の腕前を持つのか】
【敢えて注文を任せる事よって、見極めようとするのだった】
【……そもそも青年は未成年なのだが】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 16:53:23.07 ID:QGQB4fLUo<> >>828
「…………」

【青年に毒吐きに対しては沈黙で返した。じっと、じーっと、じぃーっと視線を向けるばかりで言葉を発さない】
【特段、客と距離を置いているというわけでもなさそうではあるが、近づこうと言う気もない様子。"店"、ということだろうか】
【相手が品目に視線をやるのを見ると自分もなんとなしにそちらへと目を向け、相手がそれから目を離すと自分も戻す】
【第一に、居酒屋の店主と言えるような服装でもない点がまた妙。頭の白いタオルくらいだろうか、『店主』っぽい部分は】

「……じゃあ、適当に作る」

「けど、君、未成年?」
「……子供にお酒は出さない。」

【やっと仕事をする気になったのか立ち上がりながら青年の注文に応えるが、未成年飲酒には意外とお堅い様子であった】
【ぽつぽつと言葉を放って、酒は出さない、と断言する。お店の収益だけを考えるならば出した方が売れ行きは良くなるのだが】 <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/22(土) 17:14:15.21 ID:F3So1Mzt0<>  掠れる雲は焼けるように赤い、夕焼けの空。
 運河に沿って飛ぶ海猫と、歩く“独り”の姿。

 潮風に揺れる、月毛色のポニーテールはふわりふわりと揺れ。
 眼帯のかかっていないほうの左瞳は夕焼けの様に赤く。
 ひたすらに、こつ、こつ、と石畳を鳴らして歩くのだった。

 手に持つのはシナモンロールの入った紙袋。
 海猫はそれを狙い、“独り”にたかるように集まっているのだった。 <> 【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様<>saga sage<>2011/10/22(土) 17:20:21.55 ID:xwd5HTe6o<> >>830

【そんな、少しアンニュイな雰囲気をぶち壊すように声が聴こえるだろう】

それはわらわのドーナツじゃあああああ!

【海猫が馬鹿にする様に鳴く】
【飛んでいく海猫を追うことができない少女は項垂れる】

うぅ……
わらわのドーナツ……

【脱力したように悲しむ少女の耳には狐のソレが】
【よく見れば尾も垂れている】
【明らかにヒトではないが、ドーナツを取られて悲しむ姿はどう見てもヒトのそれであった】

/よろしいでしょうかっ <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/22(土) 17:30:42.77 ID:F3So1Mzt0<> >>831
大丈夫です


「……。」

(コスプレというやつかしら)

 独りは、人間を見たことはあった。
 まれにではあるが、狐も見たことはあった。
 ただし、狐の耳と尻尾を持ったものを見るのは初めてであった。

 尤も、独りの目には、まだ耳と尻尾が狐のものだとは判断はできていない。
 剰え、作り物の装飾品を頭や腰に飾っているものとさえ思っていた。

 そして、未開封の袋を腕に抱えたまま、その場に止まる。
 どうやら、海猫に取られてしまったらしい。

「……、……」

 左目で、ガス灯の上の、ドーナツをいただいた海猫と。
 変な格好の女性とを交互に見てから。
 ――右手に集中する。

 上手くいけば、独りは。
 掌の先、偽物の星をぱん、と鳴らし、それはあたかも銃を撃ったような音で海猫を脅し。
 ドーナツを女性の元へと落とす、だろう。 <> 【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様<>saga sage<>2011/10/22(土) 17:35:53.17 ID:xwd5HTe6o<> >>832

かくなる上は焼き鳥に……

【物騒な言葉と共に、尾が紅く燃え始める】
【それを放とうとした矢先】

「ぱんっ」

猟師か!?

【元は獣の少女】
【猟銃で狩られそうになったことは一度や二度ではなく、故に音には少し敏感で】
【驚いて耳をピンッ!と立たせる】
【その動きで偽物でないことが分かるだろう】

あたっ

【そして驚いた海猫が離したドーナツが頭上に落ちる】
【それを慌てて手に取ると】
【きょろきょろと辺りを見回し、人影を探す】

……今のは、お主が?

【見つけた人影に問うてみる】
【少し驚くような、それでいてちょっぴり恐怖を混ぜたような】
【そんな声音で尋ねた】 <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 17:38:07.92 ID:rzgv9Up40<> >>829

ちっ......子供扱いは癪だが俺は確かに未成年だにゃー

【ばれてしまったようで、お酒は出してもらえないとのこと】
【最も、人を殺したりする青年に、そんな常識は通用しないのだが】
【店と言う事なので、別に切れる気にもならないわけで】

じゃああれ、甘酒とつまみをお願いしますぜぃ

【結局、酒とは名だけの甘酒を】
【妥協と言わんばかりに頼むのだった】

/申し訳ない....激しく遅れました <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/22(土) 17:47:40.43 ID:F3So1Mzt0<> >>833

「……」

 気のせいか、耳がピンッと動いたのを、独りは目にした。
 そして独りは思うのだった。

(よく出来た髪飾り……)

 と。
 見たことがないものを、真とは認められないようで。
 どうしても狐と人間の、ちょうど中間の様な女性を人間でしか捉えていないのであった。

 それから、女性の方――住処へ戻る方向へと歩き始めて。

『……今のは、お主が?』

「……、……」

 ぴたりと足を、再び止める。
 声は、少し怯えているようで。

「――」

 それから人差し指を向け。
 “銃”の仕草を見せ。

「――ぱん」

 と一言。
 銃なんて持っていないから、猟師ではないと言いたかったのであるが。
 伝わるのかかなり、微妙である。 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 17:53:12.62 ID:QGQB4fLUo<> >>834
【こくり、と小さく頷いて相手の妥協案に従う意思を示し、数歩だけ歩いてから相手に背を向ける】
【そして、両手を上に伸ばし、上に在る戸棚を開く。酒がずらりと並び、その中には白い瓶の甘酒も混じっている】
【それを取り出そうと右手を向かわせ――たが、そこで何かに気が付いた様子。両手をゆっくりと降ろし、左足を半歩だけ動かし】
【少しだけ相手の方へと体の向きを合わせると、その点のような瞳を向けて】

「……甘酒、ぬるいのでいい?」

【つまるところ、甘酒の温度の話をしているのであった。季節的にも温かいの冷たいの両方でも対応できるくらいである】
【そうなるとこの常温保存の甘酒のか、それとも冷蔵庫に入れたヤツにしようか、と相手に尋ねてみるのであった】
【とはいえ、口数が少ないのが起因してか尋ね方は少し断定的な感じもあるにはあるが】


/いえいえー <> 【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様<>saga sage<>2011/10/22(土) 17:55:51.83 ID:xwd5HTe6o<> >>835

きゃんっ!?

【びくんっ、と驚いて】
【慌てて辺りの電灯に隠れる】
【無論、全てを隠し切ることはできないが】

【そおっと顔を覗かせ】

……お主だったのか
ありがとうの、お陰でわらわのドーナツが帰ってきた

【特に辺りに被害が無い事がわかり、相手なりの表現なのだと検討を付けた少女は電灯からでて近づくだろう】
【ぴくぴく動くきつね耳】
【未だに紅く燃える尾を大きく振ると、紅い残滓を残して炎は消えた】
【なんにせよ、ただのヒトではない】 <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 17:58:59.36 ID:rzgv9Up40<> >>836

ぬるいのでお願いしますにゃー

【どうにも、冷たい酒類は好きになれない】
【それはそれで味があるのだが、この国の物は熱燗に限る】
【などと、いっぱしに考えながらも答える】

やっぱり日本酒やらは熱燗が良いぜぃ
あなたはどうですかにゃー

【注文を女性に伝えた後に】
【酒について、この居酒屋の主人に尋ねてみた】 <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/22(土) 18:06:31.69 ID:F3So1Mzt0<> >>837

「……私も、集られ、て、いましたから……」

 テンポの悪い丁寧語が、返事をする。
 髪飾りの如く張りつく白い羽や、奇抜なデザインのジャケットかと思わせる様にくっつく羽。
 先程の音に驚き、飛んで行ったのか、独りの傍にいた海猫さえも居なくなっていた。

 海猫はというと、離れた場所から、恐る恐る、あざとくおこぼれを狙う。
 静かになった今、匂いに気が付くことがあれば、独りの抱える紙袋の中身ができたてのパンと、気が付くかもしれない。

「……」

(能力者……? というよりも、妖怪とか、空想上の生き物に近い……?)

 背中に翼の生えた能力者や、猫に嫌われてしまう能力者がいるのだから。
 こういった能力があり、そういう能力者がいてもおかしくはないのであるが。

 視線の先で、ぴくぴくと動く耳や。
 尻尾だとしても明らかに普通でないそれが火の粉を舞わせたのは事実だった。

「……、まだ、何か?」

 丁寧に、お礼も言える女性に対し。
 独りは一言、冷たく言い放つ。
 能力者だとして、万が一、自分を狙うものだとしたら――そんな警戒心が恐かった。 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 18:11:01.95 ID:QGQB4fLUo<> >>838
【こくり】

【小さくまたもや頷くとその女性にしては長身な体が利用して楽々と甘酒を取り降ろす】
【思考の端では何をつまみに出そうか、と考えている部分もある。あんまり高いのを出すのも嫌がらせであるし】
【やはり、個人的と言うか利益的には高いものを飲み食いしてほしい、という部分もある。金が無くては何もできない】

【とかなんとか考えながらぐい飲みも取り出し、青年の前にぐい呑みを静かに置く】

【そして、青年からお酒についての質問をされたので、2秒ほど沈黙した後に】

「……私、お酒飲まないから」

【―――お酒飲まない発現をしたのだった。居酒屋の主人が酒を飲まないなんて、品目の選びとかはどうしているのだろうか】
【とかくも、店主は甘酒の蓋を開け、ぐい呑みにこれまた静かに注ぎ始める。なんというか、少しばかり色々と変わっていた】 <> 【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様<>saga sage<>2011/10/22(土) 18:14:48.75 ID:xwd5HTe6o<> >>839

此処の海猫共はどうも強欲でいかんのう……

【苦笑】
【ふとくんくん、と匂いを嗅ぎ】

む、良い香りじゃな
この香りは――シナモン、か?

【そして視線を紙袋に】
【じー、とそれを見る】

何も無いが……そうじゃ、少し話し相手になってくれぬか?
お礼もしたいし、のう

【冷たい言葉に対して、微笑を浮かべながら】
【警戒されてるのは察しているし、そういう反応も今まで全く無かった訳ではない】
【だからこそ、素直な反応を返せば打ち解けられると考えた】
【お礼をしたいのは嘘ではないし、話し相手が欲しいのも本当だ】 <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 18:18:04.78 ID:rzgv9Up40<> >>840

……なんで人付き合いが苦手で不愛想で酒が飲めない人が居酒屋の店主なんかやってんですかにゃー

【流れるように、用意された原稿を読む様にさらさらと毒を吐く青年】
【ともかく、ぐい呑みに注がれた甘酒を】
【一気に、ぐいと飲み干すと】
【ぐい呑みを置いて、ぷはーと息をついた】

んー、味は文句なしに美味しいですぜぃ

【とりあいず、文句を言った分はちゃんと褒めて返すと】
【つまみは何が出て来るんだろうかなどとひそかに期待して】
【店主の手元の方に目をやった】 <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/22(土) 18:24:06.91 ID:F3So1Mzt0<> >>841

「そう。――ですね」

 実際に、海猫に食べ物を奪われることは何度かあった。
 頭に手をやり、一枚、また一枚と掴んでは取っていく。

『この香りは――シナモン、か?』

「……え、ええ……」

 鼻のよさに、驚く。
 無臭というわけではなかったが、簡単に分かるものなのだろうかという疑問。
 それは本当に、獣――そう、例えば犬の様なものなのではないのかと考えさせた。

 早く、帰りたかった。
 こうやって油断させておいて――そんな余計な詮索は他人を避けさせた。
 冷たく態度を取ればきっと相手はあきらめるだろう。

 ――と思っていた。
 思っていたのだが、女性は引かず、剰え、話し相手やお礼という始末である。

「……良い。です、けれど――」

 そして、断ることは出来なかった。
 ガス灯に背中を凭れさせ。
 開けた紙袋の口を女性に向ける。

 “よければどうぞ”
 ということらしい。 <> 【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様<>saga sage<>2011/10/22(土) 18:34:31.29 ID:xwd5HTe6o<> >>843

すまぬな、頂く

【紙袋に手を入れ、最初に触れたそれを取る】
【様々な角度からそれを眺めた後、ぱくりと勢い良く一口】

【表情を緩ませると】

うむ、美味しいのう!
これは何処の物なのじゃ?

【甘いもの好きは全種族共通なのだろうか】
【尻尾をブンブンと振りながら、幸せそうに】

そういえば未だ名乗ってなかったのう
わらわは稲。狐の化神じゃ

【よろしくの、と微笑む】
【中々警戒を解いてくれない】
【ならば素性を明かせば多少は……と思ったのだ】
【どうせなら、仲良くなりたい】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 18:36:56.37 ID:QGQB4fLUo<> >>842
「……色々在る」

【無愛想というのも自覚しているのか否定の言葉は出さず、簡単な言葉で相手の言葉に応えた】
【どうりでお客が来ない訳である。こんな店主のいる店では騒げるものも騒ぎにくいというもので】
【絶世の美女がガミガミと煩くてモテない、という話が偶に在るが、静かにしているのも考えものであった】

「そう……なら、良かった」

【とはいえ、無感情―――と言う訳でもないらしく、褒められれば誰とて少しばかり嬉しくなるもの】
【表情に出さないのが欠点、というか表情が大分隠れているのが問題なのではあるが、一応ちゃんと応答はするらしい】

【そして、いつまでも甘酒を飲ませているわけにもいかないので視線をちょろっと戸棚の方へとやり、また背を向ける】
【しかし、向かうのは戸棚の方向ではなく、カウンター内側の空間の端に在る冷蔵庫の方へと向かい、開き、中から何かを取り出す】
【小さいお椀に入れられたもので、ある程度の食材は色々と応用できる程度に調理してあるらしい。特に鮮度が必要なモノは保存しなければならない】

【そのお椀はラップで密閉されていて、相手の背を向けたまま冷蔵庫隣のテーブルの上に置くとラップを引き剥がす】
【それでもって近くに置いてあったわさびを取って――――――――】


【 調理、中略 】


【――――中略、といっても後は対して行程はなかった。コトッと相手の目の前に置いたのは通称『たこわさ』、刻んだ蛸とわさびを混ぜたものである】
【他にも醤油などで軽く味付けを施し、おつまみとしてはグゥーな料理なのであった。わさびが苦手な人はあれかもしれないが】 <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 18:44:19.30 ID:rzgv9Up40<> >>845

……後一つだけ疑問なのは、こんな店主さんが「てへぺろっ」なキャラクターを書いていた事だにゃー

【それが一番の疑問なのか、と問いただしたくなるような事だが】
【この少々不愛想な店主があれを書いていたのだとしたら】
【確かに不思議なことにカテゴライズされうるだろう】
【そんな風に、この居酒屋を楽しんでいると】
【出てきたおつまみはたこわさであった】

いやぁ、これを食べると居酒屋の気分に浸れていいにゃー

【仕事帰りの常連の様な一言を漏らしつつ】
【青年の箸と甘酒を飲む手はすすむ】 <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/22(土) 18:45:20.52 ID:F3So1Mzt0<> >>844

「港の、先。です――車両販売をしているのでいつも買えるわけでは、ないのですが」

 そうして自分も一つ、取り出し、一口。
 一口、齧って、咀嚼、嚥下。
 ――停止。

(……胸焼けしそう)

 買う前に、気が付くと思うのであるが。
 その味、その感触から、胸焼けしそうなものを買ってしまったと後悔し始めた。
 そんなことを、している間に。

『わらわは稲。狐の化神じゃ』

「……」

 ああ、道理で耳や尻尾があり、更には鼻も利くわけだ。
 ここでようやく納得に至る。

 だとすると、彼女は人間ではないのだろうか。
 見た目は人間に、耳としっぽをつけたくらいの差しか見当たらず。
 ただ本人が狐の化神というのであれば、もしかしたら、そうなのかもしれない。

「私は、……カヤ、です。カヤ ミルヒシュトラーセ……」

 ふい、と目をそらし。
 人間です、と言うこともせず、ただ名前だけ名乗る。
 それからもう一口――。

(……匂いに釣られて買ってしまったけれど、今度からは買わない)

「髪――帰ったら洗った方が良い。ですよ、潮風は髪を、傷め、ますから」

 話す羽目になってしまったからには、沈黙は嫌だった。
 信用したわけでは、決してなかった。 <> 【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様<>saga sage<>2011/10/22(土) 18:56:21.27 ID:Jjumnv1ho<> >>847

よろしくの、カヤ

【にこっ、と笑う】
【少し素直に教えてくれたことを意外に感じ】

そうなのか……ならば!

【尾を持ち上げ、ぽん、と頭に乗っける】
【傍から見れば中々間抜けな様子だが】
【次の瞬間、根元から優しげな碧の炎が立ち上り】

こうしておけばいいかのう……

【癒しの炎を髪にあて、そして気付く】

……まあ、後でやるべきじゃな

【今更感あふれる感じに尾を下ろした】
【驚くは、炎のハズのそれは全く被害を与えておらず、むしろ心なしか髪が綺麗になっていた】

【ふと思いたち】

触ってみるか?

【尾を前に】
【ふさふさでボリューミーなそれは、抱いて寝れば快眠間違いないと思えるほどにふかふかそうだ】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 18:57:40.35 ID:QGQB4fLUo<> >>846
「……趣味」

【だそうです。】

【趣味と言えば大抵の可笑しなことは片付いてしまうのである。理由はどう、あれ】
【一応のやることは今のところ無くなったが、また座ったり立ったりするのも面倒なのか立ちっ放しで】
【視線を一度店内の壁に掛けてある時計へと向けた後に、再び青年へと戻し】

「……未成年なのに、居酒屋、色々行くの?」

【ふと気になったので質問を投げるのだった。他に客もおらず、暇なのは好かない性質】 <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 19:03:48.92 ID:rzgv9Up40<> >>849

(この店兄貴に紹介してみようかにゃー........いや、とんでもないことになるからやめておこう)

【面白い女店主の酒とつまみが美味い店】
【折角なので教えようかと思ったのだが、酔った我が兄が何をやらかすか考えずとも分かったので】
【大きなため息とともに、黙っておく事を決意した】
【……なんというか、哀愁が漂う光景である】

いや、そうでもないけど......こうやって静かな店で料理をつつくのは好きだぜぃ

【なんというか、多少はこだわりもあるのか】
【快活に笑うと、たこわさを食べながら答えた】 <> 【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様<>saga sage<>2011/10/22(土) 19:04:00.06 ID:Jjumnv1ho<> /すいません、御飯墜ちします! <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/22(土) 19:04:50.39 ID:F3So1Mzt0<> >>848

「……」

 尻尾。
 これは何なのだろうか。
 先程、海猫を追い払う前にも目にした。

 恐らくこれが、能力の発現。
 そして現象を起こしているものなのだろう。

『触ってみるか?』

「……?」

 抱き枕や布団にしたら、心地のよさそうなしっぽに、手を伸ばし。
 指先で揺れてみる。 <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/22(土) 19:05:35.38 ID:F3So1Mzt0<> >>851
了解しました
ごゆっくり <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 19:15:15.31 ID:j+BdxuJN0<> 【街外れの森の中 (夜)】

「せいっ! せいっ! せいっ!」(この場所も型打ちも久しぶりだな)
【能力者が集う街の外れにある森の中、開けた場所に一人の青年がいた】
【見た目は普通なのだが、青年の黒髪の中にほんの少し白髪が混じっていた、そんな彼はある拳法の型打ちをしていた】

【ちなみに彼の所有物の大きいリュックと二本の刃物は近くの木の下に置かれている】

「せいっ、せいっ」(もういっそここを自宅にしようかな)
【青年は適当な考え事をしつつ、久しぶりにこの場所で長時間肘撃を放っていた】
【一部の森に、青年の掛け声が響く】

/殺し合いの場合、危険になると逃げるのでご了承を <> 【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様<>saga sage<>2011/10/22(土) 19:33:15.37 ID:Jjumnv1ho<> >>852
【碧の炎は癒しの力を持つ】
【それに加えてもこもこしたその毛の心地よさも相まり】
【触れていれば、心地よさを感じるだろう】


わらわ自慢の尻尾じゃ

【ふふん、と得意気】
【髪は女の命というが、この少女にとっては尾がそれに相当するのだろう】

【そう言いながら、頭の中では考える】
【お礼、とはいったがどういったものが良いのだろう】
【暫くして出た結論は】

のう、お礼をしたいのじゃが、何か困ってることはないか?
わらわはこう見えても神じゃ。ある程度のことはしてやれると思うぞ

【自信満々に】
【其れ位大きく出たほうが、相手も頼みやすいと思うから、だ】 <> 【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様<>saga sage<>2011/10/22(土) 19:34:03.91 ID:Jjumnv1ho<> >>853
/ただいまもどりました!
/おまたせしました! <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 19:34:31.22 ID:QGQB4fLUo<> >>850
「そう……」
「……静かな店、か」

【店主は一度店内をぐるっと、ゆっくりと、視線で満たす様に見回した】
【何か考える点でもあったのかは定かではないが、まぁ、そういうものであろう】
【他に客のいない店内で二人だけ。確かに、静かだ】

「……けど、私的には賑やかな方が色々な面で嬉しい……」

【それはもちろん、人数が多ければ収益も増えるからだ。というか、こんな調子で本当に店を維持できているのか】


/遅れて申し訳ないです! <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 19:40:19.36 ID:rzgv9Up40<> >>857

でも、店主の雰囲気って言うのもあるんだぜぃ?

お姉さんみたいな人なら、静かな方がいいと思うにゃー

【「やかましいのがいいなら、一人当てがあるんだが.....」と漏らす青年】
【何故だかその時だけはにゃーともぜぃとも言わず】
【すぐに、口をつぐみ、何でもないと言った】

この店は楽しい店だったから

俺は常連にならせてもらおうかにゃー

【代わりと言っては何だが】
【そんな風に、素直な感想を述べた】

/大丈夫っすよー <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/22(土) 19:45:31.40 ID:F3So1Mzt0<> >>855-856
おかえりなさいです


 指先から、掌に変えて毛を撫で。

「良い“毛”――」

「、“毛並み”。ですね」

 毛皮。
 と言いかけ、途中で止めてなんとか別の言葉に代える。
 心地のいいことに嘘はなかった。

 それは高級なファーそのもので。
 微かな温もりや毛の柔らかさを掌で感じとっていた。

 ――という一方で、微かな妬みを感じていた。
 潮風に傷む髪を、一体どれだけ苦労して繕っていると思っているのだ――と。

『のう、お礼をしたいのじゃが、何か困ってることはないか?』

「……。困っていること。ですか――困っていることはたくさん、あり、ますが、……」

「あなたが例え神であっても、それは無理。ですよ――」

 “例え”。
 まだ、信用しないか。

 それから、仄かに悲しげに表情を変え。
 顔をふい、とそらし、狐の女性の居ない方――ガス灯の上の海猫を見るのだった。 <> 【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ<>sage saga<>2011/10/22(土) 19:45:39.43 ID:Hy9w63K30<> >>854
なーんだ………、また一般人Aッスか

【その様子を木陰から覗く人影が一つ】
【正確に言うと、覗けているのかすら怪しい】
【その少女は、完全に視界を塞ぐようにアイマスクを着用していたからだ】
【その上それには『はたらかない』の文字がでかでかと踊っている】

この前は面白くも無い反応しかしなかったッスからねぇ………



よし、いっちょやるッスか


【小声の独り言でひとしきり言い終えると、能力を発動】
【まずはリン塩化物を合成しこそから亜リン酸トリメチルを合成】
【さらにメチルホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸クロライドを経由して、
 前駆体であるメチルホスホン酸ジフルオリドを生成】
【適当に気を抜いて副産物の量を多めにし、イソプロピルアルコールと反応させる】
【本来無色無臭であるハズのその物質は、精製を甘くしたおかげで毒々しい黄色に染まっていた】

うひひひひ……さぁて、どうなるッスかねぇ?

【出来上がった物質はメチルホスホン酸イソプロピルフルオリダート】

【一般名、『サリン』である】

【分かりやすいように色付けし、毒性も気を抜いたおかげで控えめだとはいえ】
【悪戯にしても性質の悪すぎる……というか、どこからどうみても立派な奇襲だった】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 19:54:20.39 ID:QGQB4fLUo<> >>858
【褒められているのかどうかは分からなかったが、その後に続いた言葉に対しては首を傾げてみせた】
【相手にもなにかと事情が在るのだろうと思い深くは聞かない事にし、というか、聞くほどお喋りというわけでもなし】
【そういえば今の時間は何時か】

「……そう言ってくれると、ありがたい」

「……でも、お酒は出さないからね……?」

【お礼とついでに、釘打ちも】
【少しだけ表情が緩んだ様な気もしなくもないが―――いや、やっぱり表情は皆無的であった】 <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 19:56:16.83 ID:j+BdxuJN0<> >>860
(……お客さんか、しかもタチの悪そうな…)
【体を動かしていた青年であったが、どうやら誰かがきたようで本来見るはずも無い物を見る】
【いかにも毒々しそうなガスみたいな物質、吸ってもいいことが全くといえる】
【青年は動きを止め、数秒考え事をした後】

【手首のブレスレットの能力を発動、青年の全身に電流が走るエフェクトが発生、そして跳ぶ】
【かなり高く、10mは跳んだのでは無いだろうか、跳んだ青年は木の先端に楽々と立った】
【これは首にかけているネックレスの効果だ】

「さて…今夜のお客さんはっと…」
【今も超人化している青年は、優れた視力と聴力でここに踏み込んだ者の姿を捉えようとする】 <> 【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様<>saga sage<>2011/10/22(土) 19:57:37.08 ID:Jjumnv1ho<> >>859

……妙なことを思い出させたのなら、すまん

【例え神とて出来無い事はある】
【生と死。それを操ることは無論出来ない】
【含みのある言い方に、何かを感じたのか、謝る】

なら、何か無いか
何もしないとなるとわらわの気がすまぬ

【懇願するように】
【どうすれば、信じてくれるのだろう】
【神としての自分でなくても良い。ただ、友人としてなれれば……と思った】
【しかし、以前関係は固いまま】
【やはり神とて、どうしようもないことはたくさんある】
【そう、心の中でため息を付いた】 <> 【暗凛豹牙】<>sage<>2011/10/22(土) 19:58:38.53 ID:Y4gDFJhho<>
「………ここまで来れば、流石に大丈夫か」

寒さのせいか虫の声もあまり聞こえなくなった森の中
パーカーのフードを深く被った少年がぽつりと呟いた声が、樹木の間に消えていく

どうやらここまで走ってきたようで、僅かに息が乱れている。後ろを振り返ると遠くに街明かりが見えた
どうやらここは少し高台になっているらしい。道理で走りにくかった訳だ、と少年は得心する

「はぁ…」

息を整えながら彼がゆっくりフードを取ると、そこには二対の豹の耳が生えていた
更に上着の背中側がもぞもぞと動く。すぐにそこから黒い尻尾がするりと姿を現した

「…ツいてないな」

その呟きを聞く限り、どうやら彼の身に何かしらの不幸が降り掛かったらしい
少々の恨みを孕んだ視線を街へ向ける
そのせいで、背後から誰かがやって来ても気付きにくい状態になっていた
耳も尻尾も隠していない現状、風貌は奇特である <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 19:59:06.74 ID:rzgv9Up40<> >>861

えー......一杯くらいいいじゃないかにゃー.....

【そう言って愚痴る青年】
【そうは言っても、未成年に酒を飲ませないという判断は正しいし】
【非常に道徳的である】

そんな事言ってると......この店に変な人が来るぜぃ?

【ぼそりと吐いたその言葉】
【その青年の脳裏では、紳士服の男がニコニコしていたのだが】
【無論、女性が気付く訳もな詩】 <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/22(土) 20:06:52.15 ID:F3So1Mzt0<> >>863

「――そんなことはない。ですよ、むしろ、逆。です」

 敢えて、答えは言わない。
 ただ、怒っているわけでは決してなく。
 狐の女性が何かをしたいという気持ちは嬉しかった。

『何もしないとなるとわらわの気がすまぬ』

「……そう。ですか――」

 それでは、何か頼もうか。
 些細なことでもいいのなら、何か。
 ――何か。

「……」

 気持ちの言い布団で寝たい。
 そう、天気の晴れた週末に干した布団は温く柔らかい。
 疲れた日にそんな布団で寝られると、心地が良い。

 翌朝は炊き立てのご飯に焼いた魚を。
 味噌汁があれば尚、良い。

 ――いつから思考が脱線してしまったのだろう。
 布団や朝ご飯の事はどうでもいい。
 狐の女性が放置状態であった。

「――見返り目当てで、やったわけではない、ので気にしな、いでください……」

「手助けって、見返りで支払われるものでは。ないはず、ですから――」

 気持ちは嬉しかったが。
 物々交換の如く、何かをしたから何かをしなくてはいけない、というのは。
 それは何だか、違うのではないかと独りは思い、柔らかに咎める様に言うのだった。 <> 【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ<>sage saga<>2011/10/22(土) 20:09:00.92 ID:Hy9w63K30<> >>862
なん……だとっ!?

【思わずオサレな顔で反応してしまった】

ア、アレレー?
あれってこの前の一般人Aッスよね?
冴えない感じといい、据え膳も喰わずに魔法使いまっしぐらそうな感じと言い……

【自分を中心として黄色いガスが発生しているため、姿を見失ってしまった】
【それでも垂直に飛翔したことだけは理解できている】


………早々の戦術的撤退とかアリかもッスね


【そういってもぞもぞと反転し、木陰から森の木々に紛れて消えようとする少女】
【しかし下半身が寝袋に包まれているため、どうしようもなく遅い】
【そして人工的な水色を煌めかせる寝袋は、どうしようもなく目立っていた】
【既に黄色いガスは消滅し始め、視界は開きかけている】 <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 20:16:44.77 ID:j+BdxuJN0<> >>867
「あいつか…ん? 確か見覚えが…あっ」
【声で相手の方向を見つつ、彼女の姿と声でふと会った事がある人だと判断する】
【確か能力者で常時寝巻きを着ていた女性だ】

「…ちょーっと待った」(彼女の性格からして、目的は何となく分かるが…)
【青年は呆れた顔をしつつ、左手に弓、右手から緑の矢を生産、そして弦を引き絞り、離す】
【彼女から少し離れた地面に向けて放たれた緑の矢は、青年の手から放れた瞬間周りの空気を巻き込み風を巻き起こした】
【これで自分が通れる道ができるだろう、青年は弓を消しつつゆっくりと寝袋の少女に迫った】 <> 【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様<>saga sage<>2011/10/22(土) 20:21:55.51 ID:Jjumnv1ho<> >>866

……む?

【よく分からない】
【よく分からないが、それをその一言で済ますには間違いに思えて】

確かに、そうじゃ
じゃが借りをつくったままというのもけして褒められたものではないのも確かじゃ

【だかの、と続け】

無理に言うのも確かにおかしい話じゃ
すまぬの

【いつの間にか自分がズレていた】
【やはり、まだまだ至らないなと自分を戒め】
【今日は空回りが続くな、なんて思ったのだった】

……

【耳が力なく垂れた事に気付いていない】
【どう繕っても人間何処かに出るものだ】
【それが人間の器官とは限らないが】
<> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 20:25:47.20 ID:QGQB4fLUo<> >>865
「……でも、ダメ」

【キッパリ】

【どうしても譲らないらしい。実に規律正しいと言える】
【相手が何やら妙な脅し文句を掛けてきたも――】

「……こう見えても、腕には自信がある」
「お酒飲む場所……だから」

【つまるところ、やはり時折酒癖の悪い客も来ることが在ったり、ハシゴも来るのだ】
【そういう客が乱暴をする時も勿論在る。だから、つまり、そういうことらしい】
【変な客の扱いには自信があるらしかった。まぁ、色々な事を気にしなさそうな感じもあるにはある】 <> 【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ<>sage saga<>2011/10/22(土) 20:27:01.44 ID:Hy9w63K30<> >>868
【トスッ!】

うひっ!!?

【戦術的撤退をしようとしていた少女のツインテールの一房を掠めるようにして、
 青年の放った矢が地面へと突き立つ】
【『あちゃー、近頃絡み方を間違えてるッスかね?』などと思いつつ後ろを振り返ってみると】


………お兄さん、うちはNHK受信してないッスよ?

【緑の矢によってサリンガスの残りが晴らされ、お互いがお互いをしっかり認識できる距離】
【投げかけられた言葉に、何を断るためのものか分からない返答を返しながら軽く冷や汗を流す】
【とりあえずもぞもぞと再度反転し、体を青年の方向へ向けておく】
【ぶっちゃけ、逃走は苦手なのだ】

【だって、立ち上がることが無いんですもの】 <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/22(土) 20:30:00.76 ID:F3So1Mzt0<> >>869

「……」

 耳の垂れたことには気が付いた。
 凹んでしまうとは、思ってもいなかったから、悪い事をしたと思ってしまった。
 さて、どうしよう。

「……」

 口元に手をやり、どうしたらこの女性は満足するだろうか。
 もう帰ってしまった方が楽になるだろうか。

「……」

 能力を行使して追い払ってしまおうか。
 いやそれは、乱暴というより、ただ無駄に敵を作ってしまうだけ。

 悩んでいるうちに、自然と。
 ――小指を噛んでいた。

 苛付き。
 小指へ八つ当たりをするが如く。

 別に、この女性の、恩返しが腹をたたせたわけでは決してなく。
 こういうとき、どうすれば彼女が満足するのか、思いつかなかったことへ、苛立っていた。 <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 20:31:30.69 ID:rzgv9Up40<> >>870

いや.....「あれ」はそんなもんじゃないぜぃ....

【ある女性には、胸に有刺鉄線巻いておきますと言われ】
【また有るときには、小さな女の子ヒーローをぼこぼこにして】
【またまた有るときは、攻撃を幻覚で回避して女性に襲いかかり】
【数えきれないほどの悪行を重ねた兄に、恐怖を感じて震えた後】
【ちょうどたこわさを食べきり、甘酒を飲み切り】
【席を立ちあがる】

それじゃあ、お勘定をお願いしますぜぃ
……紳士服の男には気をつけてくださいにゃー

【財布にはちゃーんとお金も入っている】
【最後に怪しげな一言を言い残しはしたが】 <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 20:34:37.42 ID:j+BdxuJN0<> >>871
「…まぁ落ちついて、ちょっと聞きたい事があるだけ、さっきみたいなやつ出さないでくれよ?」(恐ろしい能力かもしれんな)
【青年は変わらずに呆れた顔をしつつ、左腕のリストバンドで軽く汗をふき取っている】
【ちなみにもう青年の体は光っていなかった】

「答えは何となくわかるが…何故この森に? 後襲った理由」
【腕を組みつつ、疑問をはきかける、もうのんびりとした顔つきになっている為戦闘行為はしないであろう、手を出さない限り】 <> 【剥取謎忍】 一皮脱ぐぜ!@wiki<>sage<>2011/10/22(土) 20:34:59.17 ID:uCWBMj650<> 荒波打ち寄せる、冷たい海に面した断崖絶壁。
そこで一人が立ち、一人が崩れ落ちていた。

「…………これでいい。これこそが隔絶だ」
「私はこの世界の人間とは違う。理解もできないし、それでいい」

險しい岩肌に染み入る小さな小さな呟きと鮮血。
崩れ落ちている一人は、両の目の玉を剔抉され。
言葉を発する一人は、血に濡れた右手を呻くような風に翳す。

「………後は、こうするまで」

二人の関係は余りに明白であり、そして。
無慈悲な行動に及んだのは――年端もゆかない、少女だった。

彼女はかがみ、死体の眼の中に溜まった血を彼の指に塗りつけて、
また立ち上がると、まさにそれを水面に蹴落とそうとする。
青い瞳に映る海原は、墨で埋めたように暗かった。

/殺し合いでも会話でもなんでも
<> 【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ<>sage saga<>2011/10/22(土) 20:43:05.43 ID:Hy9w63K30<> >>874
さっきみたいなやつ?
一体何のことッスかねぇ〜〜

【口笛を吹きながら誤魔化す少女、といっても本気で誤魔化せるとは思っていない】
【とりあえず言われたことを否定しておっきたかっただけである】
【つまるところ、そういう人格の少女なのだ】

森へはお昼寝ポイントを探しに
って、この前街中で寝るのを全否定してたのはアンタじゃないッスか、もー
その歳で若年性痴呆症を患うとは……
この世界の神様はホント無慈悲ッスねぇ
持たざる者から更に色々と奪い去るなんて

【一言の質問に対してこれだけの言葉を返せるというのは、ある意味で才能である】
【少しずつ自分のペースが出てきたことを自覚しながら、更に饒舌に言葉を繋ぐ】
【この前の二の前を演じぬように、完全に巻き込んでやろうと目論見ながら】

そして繰り返すけど、私はお兄さんのこと襲ってなんかいないッスよ☆
はっ、ということはここには第三の敵対存在が!?
お兄さん危ないッス、後ろは私に任せて警戒をっ!!

【とりあえず言っておく】
【素直に信じて後ろを向くマヌケなら何かをもう一発ぶち込んでやろうとか考えながら】
【何気に最初の失敗を引きずって、ちょっとしたリベンジに燃えている少女であった】
【 <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 20:52:10.57 ID:j+BdxuJN0<> >>876
「…あー、そういえばそんな事言ってたな」(一応これは理に適っているか)
【思い出したようにつぶやく青年、しかし愚痴や嫌味はスルー】

【そしていきなり少女が三人目がいると言って】

「…ちょっと待った、言っておくけどここには自分と君以外誰にもいないよ?
さっき木の上にいたときに周りを見たから」
【半目で青年は矛盾を突く青年、木の上にいたのは本当だが周りを見たと言うのは嘘、しかし地獄耳で第三者の呼吸や足音がしなかったので絶対だ】

「それにこの前のあの爆発、もしかして君の能力は何かの化学物質を作る能力じゃ無いですか?」
【自分の考え、つまり犯人はお前じゃないか、と、青年は少女の目を見ながらそう言った】 <> 【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様<>saga sage<>2011/10/22(土) 20:55:04.79 ID:Jjumnv1ho<> >>872

……すまぬな、わらわはそろそろ去らせてもらおうかの

【これ以上居ても空気を悪くするだけのような気がして】
【自分が迷惑をかけてしまっている自覚が芽生えたのだろうか】

シナモンロール、美味しかったぞ。
またのう

【背を向ける】
【ゆっくりと歩き出すだろう】
【てくてくと。ふらふらと。】
【何もなければ、そのままいつしか消えるだろう】 <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/22(土) 21:00:05.20 ID:AR4pudoBo<> >>864
/再募集します <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 21:00:40.81 ID:QGQB4fLUo<> >>873
「……そう?」

【どれだけ怖いイメージを言われても実際に会ってみなければ何とも言えない訳で】
【また、首を傾げて疑問に思うのであった。少し会ってみたい気もする】

【そして、相手が席を立ったのを見たので近くに置いてあるそろばんを手に取る。そろばん】
【パチパチとそろばんを弾き、とはいえ、相手が頼んだのは二つだけなのでそんなに値も張らず】

「……うん、じゃあ――」

【――金額を述べ、その内容は他の居酒屋よりも比較的安めであるだろう。やはりお金稼ぎが目的ではないのか】
【相手がお金を出してくれたならばそれを受け取り、適当にパーカーのポケットに押し込むだろう。お釣りが生じたらまたポケットから出す】
【金の管理がずさんな感じがする】

「……一応、気を付けておく。」

【重ねてくる注意に一応応えながら】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 21:01:35.95 ID:QGQB4fLUo<> >>873
「……そう?」

【どれだけ怖いイメージを言われても実際に会ってみなければ何とも言えない訳で】
【また、首を傾げて疑問に思うのであった。少し会ってみたい気もする】

【そして、相手が席を立ったのを見たので近くに置いてあるそろばんを手に取る。そろばん】
【パチパチとそろばんを弾き、とはいえ、相手が頼んだのは二つだけなのでそんなに値も張らず】

「……うん、じゃあ――」

【――金額を述べ、その内容は他の居酒屋よりも比較的安めであるだろう。やはりお金稼ぎが目的ではないのか】
【相手がお金を出してくれたならばそれを受け取り、適当にパーカーのポケットに押し込むだろう。お釣りが生じたらまたポケットから出す】
【金の管理がずさんな感じがする】

「……一応、気を付けておく。」

【重ねてくる注意に一応応えながら】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 21:04:47.28 ID:QGQB4fLUo<> >>873
「……そう?」

【どれだけ怖いイメージを言われても実際に会ってみなければ何とも言えない訳で】
【また、首を傾げて疑問に思うのであった。少し会ってみたい気もする】

【そして、相手が席を立ったのを見たので近くに置いてあるそろばんを手に取る。そろばん】
【パチパチとそろばんを弾き、とはいえ、相手が頼んだのは二つだけなのでそんなに値も張らず】

「……うん、じゃあ――」

【――金額を述べ、その内容は他の居酒屋よりも比較的安めであるだろう。やはりお金稼ぎが目的ではないのか】
【相手がお金を出してくれたならばそれを受け取り、適当にパーカーのポケットに押し込むだろう。お釣りが生じたらまたポケットから出す】
【金の管理がずさんな感じがする】

「……一応、気を付けておく。」

【重ねてくる注意に一応応えながら】 <> 【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ<>sage saga<>2011/10/22(土) 21:04:53.42 ID:Hy9w63K30<> >>877
そうっすよ、人間、自分の発言にはちゃんと責任を持たないとダメッス

【うんうんと肯く少女にこそ、その言葉を言ってやりたい】
【誰だってそう思う、俺だってそう思う】

くっ……、見事な矛盾点の指摘
いったいどこの逆転裁判ッスか?

【少女にしては意外とあっさりと認めた】
【ここまで明確に告げられて押し通すのもカッコがつかないとでも判断したのだろうか】

あー、はいはい、わるうござんした
私です、私がやりました
出前は特上うな重肝吸い付きでお願いするッスよ刑事さん?

【だが、認めてもついてくる言葉の量は変わらなかった】
【やはりというか、反省の色など1ピクセルたりとも見て取れなかった】

はい、そういう情報を聞き出したいときにはまず自分から!
世の中ギブ&テイクッスよ?
そうやって一人だけ美味い飯を食おうとする輩は許せないッスねぇ

【切り替えしで、逆に能力を聞き出そうとしてきた】
【ある程度的を射ている質問に対して、完全にそれをスルーして切り返せる胆力】
【残念なのは持ち主の性格が最悪という一言に尽きる】 <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/22(土) 21:05:19.82 ID:F3So1Mzt0<> >>878

「……なら、こういうのは。どう、でしょうか」

 思いやりのやり方を、独りはよくわからなかった。
 多分、これなら傷つかない。

「……今度、私が困っていたら」

「その時、力を貸し、てください」

 今じゃなくてもいい。
 ということではあったが。

 遠回しの、また会いましょう。
 というメッセージ。
 それに、去り際の彼女が気が付くだろうか。

 もしかしたら、分かりにくかったかもしれないが。 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 21:05:37.06 ID:QGQB4fLUo<> >>873
「……そう?」

【どれだけ怖いイメージを言われても実際に会ってみなければ何とも言えない訳で】
【また、首を傾げて疑問に思うのであった。少し会ってみたい気もする】

【そして、相手が席を立ったのを見たので近くに置いてあるそろばんを手に取る。そろばん】
【パチパチとそろばんを弾き、とはいえ、相手が頼んだのは二つだけなのでそんなに値も張らず】

「……うん、じゃあ――」

【――金額を述べ、その内容は他の居酒屋よりも比較的安めであるだろう。やはりお金稼ぎが目的ではないのか】
【相手がお金を出してくれたならばそれを受け取り、適当にパーカーのポケットに押し込むだろう。お釣りが生じたらまたポケットから出す】
【金の管理がずさんな感じがする】

「……一応、気を付けておく。」

【重ねてくる注意に一応応えながら】 <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 21:05:50.86 ID:rzgv9Up40<> >>880

それじゃーまたにゃー

【どうなっても知らないぞ、と思いながらも】
【この店主が怒った顔など、もしや次回来店時に見られるかもしれない】
【それはそれで楽しみだ】

【請求額を、ぴったり払った青年は】
【夜の闇の中に消えて行った】

/絡み乙でしたー <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 21:06:09.42 ID:QGQB4fLUo<> /連投すみませぬ…… <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 21:07:22.31 ID:rzgv9Up40<> >>880

それじゃーまたにゃー

【どうなっても知らないぞ、と思いながらも】
【この店主が怒った顔など、もしや次回来店時に見られるかもしれない】
【それはそれで楽しみだ】

【請求額を、ぴったり払った青年は】
【夜の闇の中に消えて行った】

/絡み乙でしたー <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 21:07:43.16 ID:rzgv9Up40<> >>880

それじゃーまたにゃー

【どうなっても知らないぞ、と思いながらも】
【この店主が怒った顔など、もしや次回来店時に見られるかもしれない】
【それはそれで楽しみだ】

【請求額を、ぴったり払った青年は】
【夜の闇の中に消えて行った】

/絡み乙でしたー <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 21:08:35.01 ID:QGQB4fLUo<> >>886
/まだもう一つレスをお返ししたかったのですが、パー速の機嫌が悪いのでこれで……申し訳ない
/絡み乙でしたっ! <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 21:09:41.03 ID:rzgv9Up40<> /此方も連投すいませぬ..... <> 【三手参剣】@Wiki<>sage<>2011/10/22(土) 21:10:28.58 ID:rzgv9Up40<> /此方も連投すいませぬ..... <> 【暗凛豹牙】黒豹の亜人<>sage saga<>2011/10/22(土) 21:12:01.06 ID:AR4pudoBo<> >>864
/パー速の調子が悪いので裏に移動します <> 【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様<>saga sage<>2011/10/22(土) 21:12:14.32 ID:Jjumnv1ho<> >>884

うむ、まかせよ!

【闇から声がするだろう】
【それは幾文か元気な声で】
【少し、成長した一日だった】

【紙袋の中に、小さく包装された虹色の、不思議な鉱石で出来た鈴が入っているだろう】
【仲良くしたいと思ったヒトに、少女が何時も渡すそれは】
【ちりん、と綺麗な音を鳴らす】
【相手が気付くかどうかは、また別の話だが】

/絡みおつありでした!
/楽しかったです! <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 21:14:44.68 ID:j+BdxuJN0<> >>883
「まぁこれからは気をつけますよ」
【あっさりと認めながら教訓を刻む青年】

「伊達に力を持っていない一般人やってないんで、頭を使わないと、後捕まえるとか無いからね、一応言っとくけど」
【世の中殴り合いだけじゃ生きてはいけない、一瞬の隙にも付け込まないと世の中生きていけないものだ】
【突っ込みをした後、青年は彼女の能力を聞けると思ったらギブ&テイクときた】

「…はぁ、まあいいか、自分の能力はでかい弓と一本の矢を出すこと、それだけ、ちなみに矢はダメージを送ったり受け取ったりするだけの非殺傷武器だよ」
【左手より二mの弓、右手から光の矢を出してペラペラと自分の能力の詳細を言う青年】
【本当にそれだけの能力だ】 <> 【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力<>sage saga E:銀色の玉<>2011/10/22(土) 21:20:38.99 ID:F3So1Mzt0<> >>894

「……はぁ……できれば、何度も会いたくはない……」

 嫌な相手にあってしまったというわけでは決してなく。
 不器用な自分が、ただただ嫌だった。
 悪いとは思った、だけれど――。

――。

「……」

 贈り物として置かれた鈴。
 それを、紙袋から取り出し、思う。

(忘れ物――か……渡す用事ができてしまった、か――)

(――“次”にあった時に、渡すとしよう)

 誤解してはいたが。
 次に会おうという気は、あるようであった。


おつかれさまでした。
見せ場を作り損ねました、すみませんでした、こちらも楽しかったですよ <> 【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ<>sage saga<>2011/10/22(土) 21:32:50.04 ID:Hy9w63K30<> >>895
その顔で「頭を使わないと」とか……

ああ、いや、なんでもないッス、忘れてくれッス
流石の私も残念な子をこれ以上奈落に突き落とすようなマネは、
蚊をプチッ潰すぐらいの罪悪感に苛まれそうで……

【手を出さないという言質に対して、この反応】
【悪気はない、ただ溢れんばかりの悪意が込められているだけだ】

ふむふむ、なるほど
出会った相手が学園長センセなら、一口かじって吐き捨てられるようなチンケな能力ッスね

【『あ、"前"学園長センセか』などと思いながらも、とりあえず頭ごなしに否定】
【先ほどの身体能力の説明がつかないが、元からそういう体なのか、まだ能力を隠しているのか】
【そんなことを考えながら、真摯な瞳を向け続ける青年に一言、二言、三言……】

ん?

なに期待した目で見てるんッスか?
視姦するならもうちょっと申し訳なさそうな顔してくれないッスかね?

あれ、もしかして『この程度のチンケな能力の情報』と私の能力の詳細が同じ価値とでも思ってたッスか?
いやいや、だからギブ&テイクだと言ってるじゃないッスかぁ〜
この程度でギブしてるとか思っちゃう自意識過剰ちゃんだったとは……
貧相な顔してえらく自分を高く売り込むッスねぇ

【情報聞き出すだけ聞き出してはぐらかしやがった!】
【そしてなぜかさっきから青年の顔を貶し続ける少女】
【心の中での呼び名が一般人Aとか、酷過ぎる弄りようである】 <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 21:43:54.89 ID:j+BdxuJN0<> >>897
「…言っておくけど罵倒やら嫌味はあんま効果は無いよ? ほら、上司や部下に対して胃をキリキリ痛ませる一般人にとってはもう効果は薄いから」
【全く、全く表情を変えずにそう言う青年、彼の目は一瞬悟っていた】
【上司や部下の嫌味は無いが胃を痛ませているのは事実だ】

「んっ? 学園長? 君学園の生徒なの?」(齧ってはき捨てるって…能力吸収系か?)
【突然の言葉に少し驚く青年、こんな子が学園の者だったとはと言うこともあるが、学園長についても少々興味があった】

「…君から言い出して酷いな、…しょうがない、とっておきを出そうかな、学園の裏っぽい情報について」(…彼女が普通の生徒ならいいが…)
【少女の「情報の価値が低い」という言葉で、青年は顔には出さずある行動に出る】
【相変わらずの表情で、少女の目を見続けながら、学園の裏という単語を出す、これで少女は反応するか】 <> 【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ<>sage saga<>2011/10/22(土) 21:59:49.26 ID:Hy9w63K30<> >>898
あっはっは、バカな顔して真面目なこと言うんッスね
あ、逆か、真面目な顔してバカなこと、だったッス
てへ☆

【何が『てへ☆』だ】
【彼の悟りなど関係ない、言いたいだけ言えれば満足なのだ】
【傍迷惑なうえに自己完結しているという、本当に最凶最悪な性格の持ち主である】

おっと、思わず口が滑ってしまったッス
ふふ〜ん、ここから先は『ギブ&テイク』ッスよぉ?

【すでに効力があるとは思えない『ギブ&テイク』】
【情報は信用取引なのに、この少女は前提から無視しているのだから仕方がない】
【だが、その言葉に従わなければ何も情報を引き出せないというのも事実だろう】
【少女のプライドを上手く逆手に取るか、まあそんなものが存在すればの話だが】

『裏っぽい情報』ねぇ


………ホントに、それを口に出していいんッスか?
例えば私が学園の裏側を知りすぎた人間を始末して回っているヒットマンだとしたら?

【急に声のトーンを下げ、真面目な口調を作って話し出す少女】
【嘲る様な笑みさえ消して、アイマスク越しの視線で青年を射竦める】


【もちろん、青年をおちょくるための演技に過ぎないのだが】
【ただし、無駄に才女であるこの少女の迫真の演技はそれなりに効果がありそうな雰囲気を醸し出していた】 <> 【剥取謎忍】 一皮脱ぐぜ!@wiki<>sage<>2011/10/22(土) 22:03:36.80 ID:uCWBMj650<> />>875はまだ募集中です <> 鉄志忠助@ショッピングセンター<>sage saga<>2011/10/22(土) 22:10:25.96 ID:j+BdxuJN0<> >>899
「ははは、お好きに言ってどうぞ、とりあえず情報さえあれば何と呼ばれようと関係ないし」
【これが中間管理職の定めだろう、中間管理職では無いが】
【もうヒラリヒラリと少女の言葉をスルーしているのは確かだ】

「OKOK、学園以外なら…自分の装備・力は…まぁいらないか、後は…何もしなくても衣食住が揃っている場所ぐらいだね」
【ニコニコと微笑みつつ他の情報を言っていく青年、心なしか青年の表情が作り物っぽくなっているような…】

「…急にまじめになったね、もし君がそんな奴じゃ無いなら君の能力の詳細を聞けて自分は満足、
もしそうだったら、この噂は本当だと分かって自分は満足できる、自分多重能力者でテレポートもできるから殺される心配はないよ」
【ニコニコとしつつ、自分の主張を告げる、つまりどっちであれ自分は得をすると言う事だ】

「さぁ聞く? それとも、もう知ってるかな?」
【最後に、選択を出して相手の答えを待った】 <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 22:12:47.73 ID:j+BdxuJN0<> >>901
別のスレの名前を使ってしまいました…、すいません。 <> 【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ<>sage saga<>2011/10/22(土) 22:33:26.37 ID:Hy9w63K30<> >>901
/志村ー!名前名前ー!!

すごい、開き直った今のアンタ輝いてるッスよ……

【中間管理職としての威光を見せ付ける青年に光輪を見た】
【そう、すでに彼は到達者だったのだ】
【少女は今、生き仏を目の前にして滂沱の涙を流していた】
【うん、なんかいろんな意味で失礼だね】
【無論そのことを自覚しての行動であった】

まー、期待通りというか、期待していなかった通りというか
マッチ売りの少女の方がまだ頭の中に引出しを持ってるんじゃないかってぐらい残念ッスね
あ、残念なのはアンタの頭の中のことであって、この状況に私が残念がってるわけじゃないから安心するッス

【一言に対して三言葉ぐらい返さねば気が済まないのだろうか】
【作り物染みた笑顔を貼り付けだした青年の表情に気づきながらも、饒舌な悪口は止まらない】
【どこまでも自覚しながらやっているあたりが一番怖い】

………あー、はいはい
こんな童貞顔に論破されるのは癪に障るッスけど、ここは貸にしといてやるッス
利率はトイチッスからね?
今度会ったらキッチリ耳揃えて返済してもらうからそのあたりヨロシク

【やれやれだぜ、とばかりに表情を不真面目なものに戻し、ため息交じりに負けを認める少女】
【『テレポートしても関係なくお前を殺せる能力』だと嘘をつくことも考えたが、止めた】
【もしそれで逃げられた場合、青年の勝ち逃げとなり、それが負けを認める以上に癪だったからだ】

私の能力は、お兄さんの仰る通り化学物質の合成に特化した能力ッス
まあ爆発やら毒ガスやらまで出せるのは見せちゃったッスけど、これ以上は『今は』企業秘密ッスね

ほら、早くそっちも続きを喋るッス
とっとと吐いて楽になっちまうことをオススメするっすよ?

【別に折れる志も、砕かれるプライドも持ち合わせていない少女は、一度腹を括れば容易く口を割った】
【情報を分割しながら、ようやく対等な立場として情報交換を始める】
【ここに到達する為にどれだけの時間を浪費しただろうかとか、そんなことを考えてはならない】
【本当に青年の胃に穴の一つや二つ空きかねない】 <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 22:49:46.43 ID:j+BdxuJN0<> >>903
「褒められたと思った矢先に攻めるか、まぁ全部褒め言葉としてありがたく受け取るよ」
【案外と(どうでもいいや)と思えば全くイライラしないものだ】
【とにかく情報を得られた事で内心は少し上機嫌となった】

「…へぇ、やっぱり毒ガス作る能力だったか、裏の人にスカウトされそうな能力だね」(…近い内にガスマスク用意しとくか)
【素直に関心しつつ、今度はこちらから情報を出す】

「さて、これから言う事は全て噂だからね? …学園の地下には、広い広い研究所があるという、
夜な夜な実験に使う人間が運ばれ、その研究技術はクローンが作れる程だと言う、はいこんな所だね、
後…さっき君が言っていた前学園長先生って、能力者だったりする? もしそうなら教えてくれない? 香水あげるから」
【悪魔でも噂だと釘を刺して情報を出す青年、そしてさらに攻める攻める、今度は学園長の能力について問いだしてきた】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/22(土) 22:51:23.55 ID:7H2vZYUIO<> ………………
【路地裏から通りを除く一人のジャージ姿の男】
【息を殺して隠れながら見つめるその姿は】
【気づかれたらどうみても不審者である】
【現に通りを通る人に時々見られて笑われたり 睨まれたりしている】

【その正体は自称子供の為のヒーロー】
【この行動も子供の安全を守るという考えのもとだが】
【果たして吉と出るか凶と出るか】

/何でも募集してます! <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 23:08:25.40 ID:vowSm4Bg0<> 【その不審者全開な男のいる路地裏を一人歩いている少女が一人】
【少女は黒い服を身に着けて、何かを考えながらとぼとぼ歩いていた】
【すると突然、少女は壁にぶつかる。否、壁ではなく男にぶつかる】

「む、すまない」

【かわいらしい声で一言あやまると、再び歩き出す】
【少女は見た感じ小学生。こんな時間に一人で、しかも路地裏から歩いてくるなんて、どう考えても普通ではない】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 23:12:54.88 ID:vowSm4Bg0<> >>906は>>905に向けたものですね。すみませぬ… <> 【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki <>sage<>2011/10/22(土) 23:13:00.94 ID:8espoLIgo<> >>875
【後方で雷鳴のような爆音が響く。後方を向けば、そこには瓦礫で構成された古の都が見えるであろう】
【人が去って早数百年は立つであろう古都には人はおろか生物が存在しない】
【それはそこの廃墟が先ほどまで空も包む瘴気に覆われていたからだ】
【しかし今は、空が雲に覆われている以外には十二分に人間が住める空気である】
【空気を吸えば分かる。これは台風一過の後の様に全てを吹き飛ばした後だと】
【おそらく気象データには残らない局地的にほどがあるハリケーンが発生したのだろうか】
【空を覆う雲も次第に切り目が生まれ、そこから何かが飛来してきた】

【青天の霹靂、澄み渡る青き空にて突如として襲い掛かる雷鳴のごとく竜が空から降りてくる】
【それはまるで長らく病に侵された街を焼き払うべく光来したと思え、その姿は遠目から見ても巨体であった】
【空よりの使者はその都に降りていくのが見えるであろう。夜中でありながら雲の切り目からは】
【光が降り注いでおり、都を輝かせているのだから……】 <> 【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ<>sage saga<>2011/10/22(土) 23:15:03.90 ID:Hy9w63K30<> >>904
なんなんッスか、このよく訓練されたドMの雄豚は……
喜ぶのもいいけど正直気持ち悪いんでもうちょっと控えめにお願いするッス

【口撃もいよいよ直接的になってきたところで、相手も慣れたのか言葉躱しが上手くなってきた】
【不毛な言葉のキャッチボール、むしろ言葉のドッヂボールというべきか】
【無論、この少女は外野から一方的に攻撃する役回りである】

スカウトとか、そんなめんどくさいモノは全部無視したんッスけどねェ

【『まあ合縁奇縁といったところッスか』とは口には出さなかった】
【わざわざ自分の立ち位置の情報まで漏らすことは無かろう】


うわー、すげぇ、そんなことまでよくしらべあげたっすね(棒)


改めてアンタには失望したッス!!!

自信満々に情報持ってるそぶりでその程度かいッ!!

【内部者にとっては当然の事実でも、案外と外部者にとっては謎なものだ】
【しかしあまりにも初歩の初歩すぎる情報に、思わずツッコミに回ってしまった】

あー、学園長センセ、って言っても"元"ッスけどね
残念ながら、私と学園長センセは直接会ったことのない『設定』なんで、聞かれても困るッスねぇ
いや、これはホントに私の口からは言えないことッス

【残念ながら、このことについてはどうやっても口を割りそうにない】
【まあ、学園の裏側を嗅ぎまわっている相手に易々渡せる情報でもないのだが】
<> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/22(土) 23:28:59.35 ID:j+BdxuJN0<> >>909
「ドMじゃなくて一般人ですよ、普通に受け止めて投げ捨てているだけですよ」
【全部一般人と言えば解決、ドッジボールで全部顔面セーフな人って感じだ】

【そして何も言わずに言いたい事を言わせてから】

「ふむふむ…じゃあこの噂は本当なんだね? 学園の地下には研究所があり、そこでは犯罪的な事をしていると」
【少し満足げな表情をしつつ、彼女へ問いかける、もう確定だ、例え初歩の初歩でも情報が確定しているならば立派な証拠だ】
【少女が言えば言うほど核心に手が届く、先生へ宣戦布告していきなりこれは嬉しい】

「ふーん、じゃあその学園長について最後の質問、その人って、強い?」
【そして会話のネタが尽きかけてもまだまだ絞りとる青年】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/22(土) 23:30:04.15 ID:7H2vZYUIO<> >>906
いや こっちこそすまねえ
通る邪魔になってたな
【自然な対応をされたので自然に返す】
【しかしその姿を見送ろうとした時】
【そのおかしな状況に気づく】

ってちょっと待ってくれ嬢ちゃん!
時間…はまぁいいとしてだ
どうして路地裏から出てきたんだ?
【少女を呼び止め質問しようとする】
【その声には怒りではなく心配が込められたいたが】
【少女がどう返答するのか…】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/22(土) 23:37:12.41 ID:vowSm4Bg0<> >>911
「いや、今のは俺の前方不注意が祟ったのだ」

【あくまでも自分が悪い】
【考え事をしながらだったために前をよく見ていなかったのだ】
【普通に考えてその場に立っていた人ではなく、歩いてきた人が避けて通るべきだったろう】

「?」

【そのまま立ち去ろうとしていたのだが、何故か呼び止められてしまった】
【無視するわけにもいかないので、振り向いて答える】

「賭けをやって来た」

【ごく当然かのように言い、懐から賭けで得た札束を取り出して示す】
【今日の稼ぎである】 <> 【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ<>sage saga<>2011/10/22(土) 23:50:43.31 ID:Hy9w63K30<> >>910
被虐的な快楽に目覚めたマイノリティのことを、一般人とは普通言わないッスよ?
てか受け止めてないじゃん、思いっきり当て逃げされっぱなしじゃないッスか?

【無駄にこのネタを引き延ばす少女】
【この青年の項目の脳内タグに『ドM』が追加されたことは言うまでもあるまい】

ハァ……まあ噂になってる時点で隠し通すのは諦めた方がいいような気もするッスしねぇ
というか、外部的にはまだそのあたりはブラックボックス化してたんだ……へぇ
結構学園外でも派手なことしてた時期もあったらしいとは聞いているんッスが

【周知の事実として認識していたため、改めてそういう反応をみると目から鱗だった】
【せっかくなので涙をリン酸カルシウムに置換して実際に鱗を出してみた】
【アイマスクで隠れているとはいえ、その端からボロボロ鱗が零れる様はビジュアル的にも如何し難い】
【無駄すぎる能力の応用である】

んー、これぐらいなら言っておいてもいいッスかね?

強いっすよ、マジで
出会った時の対処法は「気づかれないうちに逃げる」ッス

【『実際に会ったことのない人間』の情報ではあるが、この程度なら構わないだろうと判断】
【どうせ、今は【学園】と関わり合いの無い身であるし、情報が役立つときが来るとも思えないが】 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/22(土) 23:58:11.74 ID:u+juauXIO<> 【交易の盛んなとある大都市がある。】

【そこの―――――――――――とある公園。】
【大きな公園ではない。人が集まるような活気は無かった。】
【遊具は数年動かしていないのではないか、と思うほど錆び付き、】
【広さだけが取り柄――――――そんな印象を与える。】

【もっとも、そこは「知る人ぞ知る」とでも言おうか。】
【人が来ないので、この都市では決して得ることのできない静かさがある穴場になっている。】
【それが逆にステータスになっていた。忘却の彼方、】
【街の隅の方で忘れかけられているそんな場所である。】
【知っている人は知っており、休憩や独りになりたいときに来ているが、知らない人は知らない。】
【そんな公園の中央に、珍しく人影があった―――――――――――】

…ふっ!

【ドンッ】
【おそらく、25歳程度。そう予想することのできる一人の女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

…しっ!

【ドン】
【女はなんかの拳法の型打ち―――――独り稽古のような物を行っていた。】
【なかなか手馴れた様子であり、長くその稽古を行っている事がわかる。】

【踏み込みの音――――――静寂の中でそれはいやに大きく聞こえていた。】



//なんでも対応 <> 【白鳳撃突】<>sage<>2011/10/23(日) 00:02:08.90 ID:5rQ6TTAIO<> 【交易の盛んなとある大都市がある。】

【そこの―――――――――――とある公園。】
【大きな公園ではない。人が集まるような活気は無かった。】
【遊具は数年動かしていないのではないか、と思うほど錆び付き、】
【広さだけが取り柄――――――そんな印象を与える。】

【もっとも、そこは「知る人ぞ知る」とでも言おうか。】
【人が来ないので、この都市では決して得ることのできない静かさがある穴場になっている。】
【それが逆にステータスになっていた。忘却の彼方、】
【街の隅の方で忘れかけられているそんな場所である。】
【知っている人は知っており、休憩や独りになりたいときに来ているが、知らない人は知らない。】
【そんな公園の中央に、珍しく人影があった―――――――――――】

…ふっ!

【ドンッ】
【おそらく、25歳程度。そう予想することのできる一人の女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

…しっ!

【ドン】
【女はなんかの拳法の型打ち―――――独り稽古のような物を行っていた。】
【なかなか手馴れた様子であり、長くその稽古を行っている事がわかる。】

【踏み込みの音――――――静寂の中でそれはいやに大きく聞こえていた。】



//なんでも対応 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 00:02:26.44 ID:TC8WLX2IO<> >>912
そうか賭けか
って何で賭けなんかやってんだよ!
ちょっとそこに連れていってくれないか?
文句を言ってくる!
【俺という口調も気になったが】
【まさかの賭け事をしていう発言】
【普通なら少女にいかないように注意するかもしれないが】
【子供最優先のこの男にとって悪は子供を参加させた賭博場であり】
【そこに溢れんばかりの怒りが向けられていた】 <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/23(日) 00:03:28.91 ID:R+rJbe390<> >>913
「殴られても、罵られても、心身共普通に傷つくからまだ一般人のは…ず?」
【弓矢を扱えて、高速で動ける人間がどの口で一般人というか、だがそれでも青年は一般人だと言う】

「へー、まぁこのまま君のように自分の力を小ネタに使ってほしいけど、無理だよなぁ」
【人間名誉と金の為なら結構あくどい事もやる、欲望は限界を知らないもんだ】
【誰が上手い事をしろと、という目で呆れ果てる青年であった】

「…そこまで言うか…まぁそろそろ自分は撤退しますか、それでは」
【もう集められる情報はそこまでと判断して、青年は情報提供者に一礼してからリュックを取りに行った】
【何もしないのなら青年はそのまま街の方角へと歩いていくだろう】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 00:09:14.48 ID:HjM9K7Sl0<> >>916
「俺の明日を失くす気かお前は」

【親なし学なし金なし家なしな彼女はこうして賭けで稼ぐほかにあてがないのだ】
【ちなみに、彼女は観客ではない。寧ろ賭けられる側だ。自分の倍ほどもある大男との大立ち回りを演じたり】
【この貧弱極まりない外見のお陰でぼろ儲けできるのである。彼女が闘った後、観客はみんな頭を抱えるのだ】

「やめてくれ。俺は賭けで稼ぐ意外に金を貰える方法を知らない」

【戸籍を持たない彼女は履歴書を持てないので、普通の場所では働けないのだ】 <> 【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ<>sage saga<>2011/10/23(日) 00:15:12.87 ID:x8EHslJ10<> >>917
あれ、傷ついてたんだ?
はいはい、まあ一般人Aで通したいならそれでもかまわないッスよ〜

【すでに脳内タグのドMは確定事項なので、今更な言い訳など聞く耳持たなかった】

しっしっ、見せ物じゃあないッスよ?

【どう見ても見せ物です、本当に(ry】
【応用性が広すぎるのも考え物である、特に能力の持ち主の性格が最悪な場合は】

ういういー
ったく、女を利用するだけ利用してポイ捨てとは、女運の無さそうな顔で贅沢するッスねぇ
今度会うときは菓子折の一つでも用意しておくッスよぉ〜〜
私、アンコはこしあん派ッスからね〜

【さっさと街へと足を向ける青年にそれだけ言って、見送った】
【姿が見えなくなると、疲れたのですぐに寝袋にもぐりこんだ】
【そうして、彼女の一日の大半を占める夢の世界へと旅立つのであった】

/絡みあり乙っした! <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 00:26:02.81 ID:TC8WLX2IO<> >>918
…賭け事で生きているのか
あまりいい生活ではねえわな
っていうかよくそんな年で稼げるもんだ
【なんか男っぽい話し方だと思いつつも】
【この年で賭け事で食いつなげる】
【おそらく…普通の子供ではないと察する】

確かにその年だと仕事にはありつけねぇな…
だからってギャンブル肯定するのも…
これはしょうがねえのかなぁ…?
【出来るなら自らが養うとでも言いたい】
【しかしヒーローなんて仕事についているせいか】
【家計は火の車 自分一人で精一杯である】
【自分の頭をガシガシ掻きながら何かいい手は何か考える】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 00:34:47.66 ID:HjM9K7Sl0<> >>920
「ふん。この見た目が幸いして前よりも稼げるぞ」
「今この稼ぎを丸ごとお前に差し出してもなんら問題ない」

【少しニヤッとしながら言う】
【ちょっと四か月前までは少女は15歳だったのだが、今は見た目が10歳】
【一度死んだのに生き返ったのも意味不明だが、その上さらに何故か身体年齢まで低くなってしまった】
【最初は混乱したが、今ではすっかり今までの生活に戻っている】

「それと、ヒトツ言わせてくれ」

【彼女はピッと右手の人差し指を立てて言う】

「俺は男が苦手なんだ。出来ればあまり近づかないでくれ」

【彼女は昔にあった出来事のせいで男が苦手だった】
【特に成人。触られるだけで全身の毛が逆立つほどだ】
【まあ、戦闘の時ならば話は別なのだが】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 00:53:47.53 ID:TC8WLX2IO<> >>921
見た目で稼ぐとかしたら駄目だろ…
もうちょっと自分を大事にしてくれ
【ニヤッと笑う少女にまんざらじゃない表情で話す】
【本当にこれは見た目に違わぬ少女なのか】
【少し不安になってきた】

ふむ…まぁそれはしゃーねえわな 何か理由があるんだろう
少し離れて話すとしよう
んで気になるんだが
その…自分を俺って言うのは何か理由があるのか?
【どうやら男嫌いらしい】
【気を損ねるのも何なので、3歩下がる】
【そして一番気になること… 口調について訪ねてみた】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 01:02:22.16 ID:HjM9K7Sl0<> >>922
「はあ?何か勘違いしているのではないか?」

【見た目でより稼ぎやすくなったとは言ったが、見た目で稼いでいるわけではない】
【喧嘩して稼いでいるのだ。その時に見た目が屈強そうでない方が色々と得なのだ】
【別にこの少女の中身は別人とか、そういう訳でもない】

「ああ、理解が速くて助かる」

【ホッと胸を撫で下ろす彼女】
【これだけ素早く対応してくれた人はなかなかいない】

「癖だ」

【元々は舐められないように、性別を偽る為に一人称を『俺』にしていたのだが】
【今となっては違う。どうせこの声と顔ですぐに女だと分かってしまう。ただの癖が抜けていないだけだ】

「ところでお前はこんなところでこそこそと、何をしているんだ?」

【見た目不審者だぞ?と余計なひと言を繋げる彼女なのであった】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 01:22:57.00 ID:TC8WLX2IO<> >>923
勘違い…なのか?
まぁ勘違いならそれでいいんだが
【勘違いらしいが】
【さすがに子供に危険な事はさせていないのだろう】
【少女の言葉を信用することにした】

癖か…
その年でよくそんな癖がついたもんだな
よっぽど多用してたんだな
【癖になるほど言い続ける】
【誰かから教育されたのであろうか】
【もしくは噂に聞いた転生とやらか…】

よくぞ聞いてくれた!
ここで俺は街に異常がないか見張っていたのだ!
なんせヒーローだからな!
【ヒーローという言葉を強く強調する】
【よく見れば腰の辺りに変身ベルトのようなものがあるのに気づくかもしれない】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 01:33:31.03 ID:HjM9K7Sl0<> >>924
「ああ、見た目で稼いでいるわけでは断じてない」
「殴り合って稼いでいる」

【凄く危険なことをしていた】
【所謂ストリートファイトだ。見知らぬ敵と戦って、勝てば金がもらえる】
【少女の生きていく道はこれしかないのだ】

「……………」
「ああ、そうだな」

【余り思いだしたくないことを思い出してしまった】
【俗にいうトラウマ。その光景を】
【だから返事が一瞬遅れたことに、果たして男は気付くだろうか】

「ヒーロー?」

【言われてみて彼女はやっと気づいた。男の腰に子供が遊ぶときに着けるような】
【そんなベルトが巻かれていたことに。呆れて大きく息を吐く彼女】

「………自称、ではないか?」

【少なくとも本当のヒーローならばこんなにこそこそはしていないはずだった】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 01:46:31.10 ID:TC8WLX2IO<> >>925
殴り合って!?
普通のギャンブルでないっていうか
そこまで来るとただの裏格闘家みたいなもんじゃねえのか!?
何で勝てるか分からんが危険過ぎるだろう!
【思っていたギャンブルとは全くもって違って】
【というかギャンブルと言っていいのかすらわからない】
【勢いで突っ込んでしまったがその危険性に気づいた】

【そして少女の返事が遅れた事に気づく】
【子供に関しては察しがいい男である】
【分かっているからこそこれ以上の追求はよくないと思ったのか】
【この事については何も言わなかった】

自称…まぁそうだな
確かに本物に比べたらかっこよさは劣るだろう
それでも結構俺も強いんだぜ?
【呆れる少女もなんのその笑顔で話す】
【自称だが強さだけは本物に優っているかもしれない部分】
【そう思っていたのせ強さの部分をアピールした】
【もっとも変身しなければ意味はないが】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 01:55:51.39 ID:HjM9K7Sl0<> >>926
「賭け試合、だな」
「勝てば金がもらえる。負ければ罵声がもらえる」

【ついでに勝てば名声とかももらえた】
【まあ、要するに勝てばいいのだ、勝てば。勝てば官軍なのだ】

「危険?不審者のお前に言われたくはない」

【今これの状況を誰かに目撃されれば小学生女子と不審な男が話しているということで通報されてもおかしくはない】
【なにしろこの少女は可愛いのだ!ドーン】

【察しが良くて助かった】
【これ以上の追及は少女にとって嬉しいものではない】
【余りにしつこければ殴り倒してでも黙ってもらうところだった】

「強いのか。意外だな」
「しかし、強くても恰好が良くても、誰かを助けられなければヒーローとは言えない」
「そうではないか?」

【ヒーローは誰かを助けることで初めてヒーローとなる】
【この少女からすれば、それさえできれば別に見た目はどうでもよかった】
【強さは弱きを助けるためには必要不可欠だが、見た目は関係ない】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 02:03:21.20 ID:TC8WLX2IO<> >>927
賭け試合…か
そういう金の稼ぎ方もあるのか!?
って違う違う 確かに不審者かもしれないが!
それでも良くないものは良くない!
【一瞬賭け試合の欲につられて】
【主に贅沢なことを考えていたが】
【問題はそこじゃないことに気づき我に帰る】
【ちなみにこの男らしいからしたら可愛い可愛くないは問題ではない】
【子供か子供じゃないかが問題である】

誰かを助ける…それは違うな
ヒーローとは子供の為にあり 子供を助けて 子供に頼られるものだ!
子供以外なんて正直どうでもいい!
【これが男のヒーローの定義】
【語るのはいいが完全に不審者状態だ】
【道ゆく人からの目線が痛い】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 02:09:38.39 ID:HjM9K7Sl0<> >>928
「ある」
「というか俺にはそれしかない」
「まあ、もっと危ない稼ぎ方ならば知っていなくもないが……」

【強盗である】

【可愛い可愛くないよりも子供か否かを優先するとはこの男……小児性愛嗜好者なのか】
【そうなのだとしたら全力で通報しなければならないだろう】
【DOTAに】

「……………………」
「……子供は苦手だ」
「……………………」

【一言それだけ言って、うわぁ…という感じの軽く軽蔑の念を込めた目で男を見る】
【ジト目というか、見下したような目というか】
【それほど今の言葉で男のイメージが最底辺までダウンした。主に少女の中で。口にはしないけど】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 02:22:18.69 ID:TC8WLX2IO<> >>929
もっと危ない稼ぎ方ね…
いやまぁ分からなくもないが
とりあえずやめておけとだけ言っておこう
【賭け試合でさえ充分危険なのに】
【それより危ないということはおそらく犯罪であろう】
【それくらい理解したようで】

子供苦手って嬢ちゃんも子供じゃねえか
あ、その目はあれだろ 危険な奴だと思ってるだろ
何回もその目はされたから分かるけどな…
言っておこう 俺はなんの下心もなく子供を守りたいだけだ
全ての子供が幸せに暮らせるなら 死んだって構わない
【少女の見下した目に過剰に反応する】
【今まで何回もされた目だ 通報もたまにされた】
【だから自分には全く下心なんてないことを伝える】
【それが伝わればいいんのだが】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 02:33:00.08 ID:HjM9K7Sl0<> >>930
「もう二度とやらないさ」
「あれは心がすり減る」

【昔はよくやったものだが、今はもうしようとは絶対に思わない】
【やらなければ生きていけなかったのだからといって、正当化する気もないが】
【悪いことは悪い】

「苦手なのだから仕方ないではないか」
「そこらの無邪気なチビッ子と俺は逆立ちしても相容れないしな……」

【そこで少し顔に影を落とす少女】
【相容れないし、自分から今更歩み寄ろうとも思わない】
【子供にしたってこんなヘンテコな女の子に近寄られても困るだろう】

「いや、そんなことは断じて思ってはいない」
「ごく普通に呆れただけだ」
「それとな、簡単に死ぬとか言うな。腹が立つ」

【普通に呆れていたのだった】
【それよりも少女が気になったのは『死んだって構わない』の一言だ】
【少女は死を目の当たりにした。そしてすでに一度自分も死を経験している】
【だからこそ言える。簡単に死ぬとか言うな、と】
【ヒーローだかなんだか知らないが、自己犠牲が美徳とか思っているんじゃねえぞ、と】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 02:42:40.63 ID:TC8WLX2IO<> >>931
やったのかよ!
怖さが分かったならいいんだよ
分かったならな
【まさかの実行済だった】
【しかし怖さはすでに理解しているようで】
【それならばなんとかなるだろう】

まぁ確かにそこら辺の子供とは相入れないか
でもいいとこ坊ちゃんとかならそこまで大差ないと思うんだけどな…
【影に気づきなんとかフォローしようとする】
【やはりこういうところは子供っぽいなーと】
【余計な事を考えながら】

呆れただけでもそこまで大差ねーよ
あと死ぬことに関しては既にもう避けられない病気のようなもんだ
それを回避しろってなると変身するなってことと同義になっちまうんだよ
【自分自身簡単に死ぬ気はない】
【しかし自らの力が体を蝕んでいることには気づいていた】
【だからこそ どうせ死ぬなら意味のある死を選びたい】
【そう考えていたのだ】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 02:52:20.67 ID:HjM9K7Sl0<> >>932
「ああ、やった。いや、やっていた」
「またはやらざるを得なかった、というのかもしれないな」
「どれにしても怖さは十分理解したつもりだ。人を殺すのは怖い」
「何回やっても体の震えが止まらなかった」

【しかも殺していた】
【そのころは少女も青かったのである。若さゆえの過ちだ】

「いいとこ坊ちゃん?なんだそれは」

【子供と相容れないのは特段どうと言うことはない】
【一人でも寂しくないもん!ほんとだもん!】
【まあ、強がっては見せるが、本当は寂しい】

「そうか?しかし、呆れるに値するぞ。お前の言葉は」

【ジトーっとした目で男を見つめ続ける】
【じとー】

「変身?なに、それこそ子供のようなことを言っているんだ?バカか?」
「それともそういうチカラか。能力か」

【変身と聞いて更に呆れたような目つきになる少女。最早呆れるを通り越して憐れなものを見るような目つきだったかもしれない】
【どちらにしろ、少女は男の言ったことを半分も信じていない】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 03:03:57.13 ID:TC8WLX2IO<> >>933
人殺しね…
まぁ否定はする気なんぞない
金が絡まなくても俺はやってるし
【現在進行形のお話である】
【子供に害になりそうな存在は葬ってきた】
【最も最近はそんな人間も滅多にいないが】

いや嬢ちゃんの態度がな
いい教育を受けたとこの坊ちゃんっぽいっていうか
少し上から目線っつーか 似てるんだよ
【口調はどうであれ】
【態度が似たもの同士なら気が合うと踏んだのであろう】

呆れられてもこの考えを変えるつもりはねーぞ?
どんだけそんな目で見られてもな!
あとその能力って言い方はやめろ 何かヒーローっぽくない
まぁ信じられないっていうなら 見せてもいい
長時間使わなければそこまで負担もねーし
【目線で信じられてないと把握したらしく】
【男はその際ベルトのバックル部分をくるくる回していた】
【タイミングの最終確認をしているのだが】
【少女からすれば何をやっているかはさっぱりだろう】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 03:15:58.43 ID:HjM9K7Sl0<> >>934
「そうか」
「いや、お前の方が酷いな。俺よりよっぽど」

【生きるために殺すのと、他人の害になりそうだから殺すのでは意味合いが違い過ぎる】
【しかも害があったのではない。害になりそうだから殺すのだ。鬼である】
【まあ、何か言う気は毛頭ないが】

「?」
「残念ながら俺は底辺だ」
「上から目線に見えたならすまない」

【寧ろいいとこの出なんて一番合わないだろう】
【態度を似せようという気もないのだが………】

「好きにしろ」
「そのかわり俺は未来永劫お前の事を軽蔑を含んだ目で見るだろう」

【少し、ほんの少し面白そうに言う】
【口角が微かに吊り上っている】

「能力は能力だろうが。しかも変身なんて努力が絡んでいるとは考えられないのだが……」
「いや、別に実演して見せてくれなくてもいいぞ?」

【命を削ってまで奉仕してくれなくていい】
【そんなのは赤い髪の人だけで結構だ】

「ま、どうしてもやりたいのなら好きにすればいい」

【少女はそう小さく呟いた】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 03:28:53.96 ID:TC8WLX2IO<> >>935
ヒーローなんてそんなもんさ
善になれるやつはほんの一握り
残りは総じてただの悪党だな
【これも自論である】
【所詮言い伝えられるヒーローにはなれないのだ】
【それでも守る為に[ピーーー] それが悪であっても】

上からというよりは大人びてる感じだな
そういうのも憎たらしくて嫌いじゃないぜ
【子供好きだからこそ受け止められるのであって】
【普通の人ならそういうタイプは怒られてもおかしくはないだろう】

それはまた酷い話なことで
こちとら守るべき相手に軽蔑されるとはね
【相手の反応にわざとらしく悲しげに反応する】

努力っつーか憧れだな
ま、ここまできて見せないってのもなんだし
ここは一つやってやろうじゃねぇか
【そう言うと男は左手を顔の前にもってきて】
【右手をバックルにあて一声叫ぶ】

変身!
【その瞬間ベルトがなんと言ったか聞こえない電子音を出すと】
【男の体は黒い炎に包まれる】
【そして黒き炎が消え そのあとには】
【全身に所々龍が描かれた軽鎧を装備し】【頭にはフルフェイスのマスクをつけた男が立っていた】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 03:41:47.29 ID:HjM9K7Sl0<> >>936
「そんなもの、か」
「そうかもな」

【まあ、結局世の中勝てば官軍】
【見れば分かることだが結果的に勝った方が多く人を殺しているのに勝てば英雄なのだ】
【逆に、どんなに善なことをしていても負ければ残虐非道の異端扱いだ】
【常に力のある者が正義だった。力なき者はただ蹂躙されるのみ】

「そう見えるか?意識したことはないのだが……」
「……お前はそういう類の人間だったのか」

【更に呆れた】

「憧れで強くなれる者なのか?」
「……もう、お前が見せたいだけではないか?」

【ちょっと疑って見せるが、相手は既に奇行を繰り広げていた】
【謎の動きを披露した後、大きな声で叫び、男の体は黒い炎に包まれた】

(うわー……)

【正直、周りの目が痛かった】

「変身できるのはわかった。わかったから早く元に戻れ。お願いだ。頼む」
「お前、多分誰かに通報されたぞ?」

【まあ、突然叫びだし、炎に包まれて、いきなり鎧を着て現れれば通報されるのは寧ろ普通である】
【しかもその男の近くには小学生ほどの女子がいるのだ。どう考えても変だ】

/すみません眠気が……凍結するか〆るかお願いいたしまする… <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 03:52:34.97 ID:TC8WLX2IO<> >>937
そんなもんだよ
どっかの偉い人も言ってるだろ?
悪はもう一つの正義がなんたらって
【もっともそんなことなど男にとってはどうでもいい】
【確かにできる限り善になろうとは考えているが】
【最終的にはそれは子供がどうであるかのだから】

そういう類?
どういう類の人間に見えるんだ?
【自分の言ったことをそこまで深く考えてないらしい】

なんだよ もう変身解くのかよ
まだ脱出マジック程度のことしかやってねーぞ!
あと憧れの力は偉大だ
憧れがなかったらこの力も手に入ってないからな!
【少女の説得に「はいはい分かった分かった」と言いながら変身を解く】
【しかし解く時も炎に包まれると誰が予想しただろうか】
【結局悪目立ちしたが当の本人は気にしていない】
【むしろ変身出来るのを証明した結果ドヤ顔に見えなくもない】

/それじゃあ凍結ということで
/こちらは再開の時間帯はいつでも大丈夫です
/では一旦絡みありがとうございました! ゆっくり寝てください! <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 11:05:56.07 ID:HjM9K7Sl0<> >>938
「……………はあ」
「確かに思想の違いで争うなんてよくある話だ」
「どうせ自分の視点からしか物事を考えられないんだな。俺たちは」

【相手にとっての正義は自分にとっての悪で、自分にとっての正義は相手にとっての悪】
【なんの義もなしに悪行三昧な人なんてそれこそほんの一握りだろう】

「………まあ、いい。気にするな」

【自覚がなかったらしい】
【それともそう言う意味ではなかったのか】

「観て見ろ。凄く目立っていたぞ。俺が恥ずかしいから」

【変なお兄さんの近くに居たら一緒に変な目で見られてしまうのだ!】
【だから出来れば穏便にしてほしかった】
【しかしまさか解くときにも炎に包まれるとは……】

「何にあこがれてこんなことになったんだ。教えろ」
「その間違った憧れの対象を俺がぶっとばしてくるから」

【結構真面目な顔で冗談を飛ばす少女】
【普通の人ならば冗談だとは思えない程真顔だ】

「そして、そのは顔なんだ。ドヤっとするな。腹が立つではないか」

【ぶん殴るぞ。と脅しながらこれまた真顔で言い放つのであった】

/凍結ありがとうございます!とりあえず置いときます <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 11:37:54.77 ID:u23mBZdIO<> >>939
だな
もっと他人の正義も理解できればいいんだが
生憎俺の主張は大抵通らねえ
【そもそも正義であるかすらわからないのが彼の考えである】
【「まぁ仕方ねえかな」と言いながら苦笑いして見せた】


ん、じゃあ気にしねえ
【また特集な性癖の話だったんだろうか】
【ロリコン云々言われるせいで 行動全てが何かに当てはめられるのもよくあることだ】

ヒーローなんて目立ってなんぼだろ?
後俺のヒーローは本の中だからな!
どうせなら作者でもぶっ飛ばしにいくか?
【目立たないヒーローなんてのはさすがにいないだろう】
【よく変身の時とか背後が爆発してるし】
【冗談とは気づいていないが冗談っぽく返す】
【もっともそのヒーローが本当にいれば男がヒーローになる必要はなかっただろう】

いやぁ随分疑われたみたいだし?
それを証明出来たならドヤ顔の一つや二つあるさ
【「殴りたければ殴ってもいいぞ(^-^)/と後に続ける】
【もちろん不快にさせたお詫びのつもりなのだが】
【また変な性癖に見られる可能性が出てきた】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 12:15:33.30 ID:HjM9K7Sl0<> >>940
「他人の正義は理解できないさ」
「特にお前のは」

【子供が大好きなのはわかるが、その正義は通らない】
【子供第一というのは些か問題がある気がするのだ】

「そうしてくれ」

【特殊な性癖の話だ】
【しかし、ただの思い違いかもしれない】

「本?ではその本を全て破り捨ててやろうではないか」
「なんという題名だ?」

【勿論冗談だが、大真面目な顔である】
【というか多分この子に笑顔だったり冗談をいうような表情は作れないだろう】
【ほぼ常に真顔だ。まあ、殴り合ってる時は少しだけ楽しそうな顔をするが】

「疑ったな。結局変身してもただの変人だったが」

【殴ってもいいのか?と言いながら少女は近くにあった適当なドラム缶を試しに殴って見せる】
【見た感じ、ドラム缶は微動だにしていないが、が、ドラム缶には穴が空いていた】
【そして少女の右手はドラム缶に突き刺さっている】

「お前がドMなのだというならば、殴ってやらないでもない」

【少女は真顔で、真剣に男に言う】
<> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 12:55:53.44 ID:u23mBZdIO<> >>941
理解してもらわなくてもいいけどな
異端っぽいのは最近気づいていたが…
それでもやめるつもりはねえ!
【理解されないのは最近分かってきた】
【だが子供にそれを言われるのは意外ではあった】
【やはり…この少女は普通ではない】

それはさすがに言えないな
まぁそこまでマイナーなものでもないし
書店にあるのを片っ端から破ればいいんじゃないか?
【実はタイトル覚えていなかった】
【姿のみを頼りに今まで憧れてきたのだ】
【もしかしたら…それは存在しないかもしれない】

いや やめておこう
それに俺はMじゃねえからな
っていうかそれだけ強けりゃ賭け試合にも勝てるか
【例えMであっても変身しなければ即死であろう】
【間髪を入れずに即お断りした】
【…ここで男は一つの結論に達する】
【見た目は確かに子供だが おそらくそれ以上の年月をこの少女は生きていると】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 13:08:09.80 ID:HjM9K7Sl0<> >>942
「逆にどうして最近まで気付けなかったんだ……」

【しかも懲りていなかった】
【寧ろやる気満々である】

「もしかして……忘れた、とか言うのではないだろうな?」
「それにそんなことをすれば俺は逮捕されてしまうだろうが」
「逮捕は御免だ」

【なんだか、この男は変なところで保守的だな、とか思っている少女であった】
【別に本当に全て破り捨てるわけでもないのに、と】
【そして昔の経験から逮捕されたくはなかった。しかも戸籍上存在していない人間の扱いなんて】
【流石のジェイルでも困るだろう】

「はあ。だろうな」
「賭け試合は相手が油断するのもあって楽勝だな。うん」

【ドラム缶から手を引きぬきながら言う】
【この少女は確かに男の予想通り見た目以上の年月を生きていたが】
【それでも今の身体年齢は10歳。一度死ぬまでに生きた年月は15歳。5年しか長く生きてはいない】
【まあ、5年もあれが相当別人になれるものではあるが】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 13:18:41.57 ID:u23mBZdIO<> >>943
何でだろうなぁ?
多分昔は周りが理解あるやつばっかりだったんじゃねーの?
【考えられる理由はそれぐらいである】
【もっともそれは間違いであるが】

…その通りだ
ガキん時の記憶がほぼ無いに近いと言っていい
残ってるのはヒーローの姿と名前とかそういうのだけだ
でも多分有名なヒーローだと思うんだけどな
【隠してもおそらく動揺でバレる】
【そう考えた男は真実を知られても大丈夫な範囲で話した】


だろうなって言うぐらいなら最初から言うな!
まぁ奇襲にはもってこいだろう
他にもスパイとかもやろうと思えば出来るんじゃねーの?
【少女について勝手に考察する】
【しかしそこまで年をとった話し方には思えない】
【早死にして転生したのだろうか?】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 13:32:13.73 ID:HjM9K7Sl0<> >>944
「いや、恐らくお前は思い込みが激しかったのだろう」

【そう勝手に決めつける】
【大体そんな感じじゃね?みたいな】

「ガキの時の記憶がない、か」
「羨ましい限りだ」
「そのヒーローの姿と名前だけに憧れて今こんなことをしているのか」
「そいつもヒーロー冥利に尽きるだろうな」

【と。飽くまで真剣に言って見せる】
【少女は、真剣だ】


「殴ってもいいとか言うからだろうが!」

【ここで初めて少女は語気を荒らげた】
【殴ってもいいとかいうから殴ろうかと思い、選択肢を与えただけなのに】

「本当は奇襲なんてかけたくはないし、かけない」
「ただこの見た目だと油断するのは相手だけではない」
「観客だ。あんな子供が勝てるわけがないってな」

【レートも上々】
【少女が闘った後は賭博場に悲鳴が響き渡るのが常だ】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 13:52:04.63 ID:HjM9K7Sl0<> >>944
/すみません…用事が入ってしまいました……
/夜には戻りますが、凍結でも〆でもいいのでお願いします…… <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 14:03:21.69 ID:em7nU5Vyo<>
【シュゥーーー――――――】

【爽快なスプレーの噴出音がする。昼過ぎのこの時間、ここはとあるガード下、一人の長身でやや細い女性らしき人影】
【右手にカラースプレーを一つ持ち、左手にも一つ持ち、持ち運びきれないスプレーは地面においておき、時折蹴って移動させている】
【随分と動きの多い、パフォーマンス性の高そうなアクロバティックに飛んだり軽く走ったりしながら薄暗い壁一面にグラフティーを描く】
【口元から鼻までもを隠すように巻かれているスカーフが引っ張られ、さながらヒーロー物のテレビのようにカッコよく揺れている】
【また、遠くの端っこへと移動したいときに――カランカラン、と地面に在るスプレー缶を蹴って移動させ、偶に蹴り上げて浮かせては手持ちのスプレーと交換する】

【段々と出来上がっていく壁面のグラフティーアート。赤と緑と青、その他諸々の色合いが所々に詰められたカラフルな絵】
【そして、最後に女性が大きく右腕を振り被るように壁に色を吹き付けて―――振り切り、そのまま左腕も振り上げて交差させて決めポーズを決める】

【その壁面に描かれたグラフティーには―――――天上天下唯我独尊―――――と書かれていた。よくありそうな内容のグラフティーである】



/誰でもうぇるかむー!
/絡み難いッ!と思われたら、一言くだされば絡み待ち側交代とか、文章を書き直したりしますのでっ! <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/23(日) 14:32:08.37 ID:Dveqa7Sb0<> >>947
/まだおられますでしょうかっ <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 14:40:51.51 ID:em7nU5Vyo<> >>948
/いますよー! <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/23(日) 14:49:46.72 ID:Dveqa7Sb0<> >>949
/それではっ、そして名前がー

>>947

【ガード下の方に、ゆっくりとした、それでいてなんとなく迷っているような足取りで】
【一人の紳士風の男が、歩いてくる】
【少しずつ近づいてくれば、うーんと言うため息も聞こえるはずで】
【それらが、紳士が迷っていると言わせる証拠になるだろう】

……確か……駄目だ、思い出せない

【そんな呟きも聞こえてきて】
【もしかしたら、勘違いさせるかもしれないのだが】
【大抵の人物は、迷っている男として対処するであろう】

うーん……あ、そこのお嬢さん、ここはどこだか分かるかい?

街に戻りたいんだけど、迷ってしまってね

【やがて、見つけた女性に尋ねる紳士風の男】
【自らが迷ったことにあきれた為か、表情は苦笑と呼ばれるそれになっている】
【ここいらで、迷った事は確定的となるだろう】 <> 【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 14:49:49.52 ID:u23mBZdIO<> >>945
羨ましいか?
一応親とか兄弟の名前とかいたことすら思い出せないし
確かにヒーローからすりゃ嬉しいだろうけどな
【思っている以上に深刻かも知れない記憶喪失】
【しかし当の本人はそこまで気にしてなく】
【寂しさや悲しさなど微塵も感じさせずにサラッと話して行く】

あ、そうだっけ? すまんすまん
相手が勝手にそう思い込むか…
まぁ 生きる為には適度な嘘も必要さ
【話し終えた瞬間… 何人かの人が駆けてくる足音がする】
【そう さっきの変身の時の警察が来たのだ】

…来たみたいだな
もっと話したかったがここまでのようだ
それじゃあ嬢ちゃん 達者でな!
【人差し指と中指だけを建てて敬礼のようなポーズを最後にすると】
【男は路地裏から人混みに紛れて】
【通りへと出て行った】

/それじゃあここで〆ということで
/最後遅れてしまい申し訳ありませんでした
/二日間に渡る絡みありがとうございました! <> 【赫月之夜王】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 15:08:08.67 ID:em7nU5Vyo<> >>950
【声に――視線を向ける。見れば、紳士風の男性。何か記憶が引っ掛かったがいまいち思い出せない】
【とかく、相手は困っているようだ。ならば、街への道のりくらいは親切に教えてあげるというのが人情】
【というか、ここで教えてあげないとうのも意地の悪い話であって、女性は半歩だけ片足を動かして体の向きを変えると】
【視線を一度ガード下の、紳士服の男性が来たであろう方向、つまり相手越しに奥に見えるガード下の入り口へと視線をやり】
【それから、また男性の顔へと視線を戻す。相手は一体何処から来たのだろうか。現在位置がわからないだなんて】

「……ただのガード下。私がよく、絵の練習してる場所」

「……街は―――」

【――そう言いながらするっと片足を一歩分後ろへと引きつつ、右腕をそれと同時に後ろへと伸ばして人差し指をピンと立て】
【ガード下の出入り口のもう一つ。つまり、相手が入ってきた所の反対側にある入り口を指差した】

「―――あっち。」

【そして、簡潔。】
【アバウトではあるが、まぁ、ガード下から見て街がどっちかと問われれば入り口を指差すものである。意外と親切ではないのかもしれない】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 15:08:42.65 ID:em7nU5Vyo<> >>952
/今名前ミスに気が付きました/(^o^)\ <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/23(日) 15:13:36.34 ID:Dveqa7Sb0<> >>952

なるほど、ありがとう

【街に帰る当てもついた】
【良かったぁ....と安堵のため息を漏らした後】
【女性の顔の方に目を向けて、おや?と一言】
【確か昨日、親愛なるバカ弟が教えてくれた居酒屋の店主は女性で】
【特徴はこんな感じではなかっただろうか】

少し質問させてもらってもいいかな

君、もしかして居酒屋やってる?

【だとしたら、それはそれで良い】
【道に迷ったのも悪く無いなと思う】
【もし違ったとしても、女性と話せただけでラッキー】
【短絡的思考の元、紳士は尋ねた】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 15:23:33.10 ID:em7nU5Vyo<> >>954
【相手が吐いた溜め息を見て、どうやら本当にただの迷子のようであると思った女性】
【迷子を装ったナンパなんてのも世の中には存在するので、そうだとしたら面倒だった。少し、ナルシストな予想かもしれないが】
【とにかくこれで一件落着。いや、一件と呼ぶほどでもない。後はスプレー缶を片付けてお店に戻るだけ―――】

「……そう、だけど……」

【―――何故、知っているのだろうか。自分は有名人という訳でもなく、むしろこの辺に引っ越してきたばかりなので知り合いも少ない】
【堪らず首を傾げて疑問符を浮かばせてしまったが、果たしてどういうことだろうか】

「……誰、ですか」

【こういう時には警戒心の一つでも出るもので、その黒い瞳を伏せがちにしながら相手を見上げて様子を伺い始める】
【もしも変質者だったり、なにか妙なあれだったらどうしようかと。いや、世の中には"悪"というものが存在するからそれ以上かも】
【そういうゴタゴタに巻き込まれたくは無いが、可能性も無きにしも非ず。】 <> 【聖華烈譚】《インフレイムス》 @wiki<>sage<>2011/10/23(日) 15:23:37.97 ID:3+/Ee05uo<> 【――噂を聞いた――】

【街中で、とある女二人が話していたのを盗み聞きした】
【ここから離れたとある僻地に寂れた屋敷があると。そこには吸血鬼が住んでいると。】
【吸血鬼という単語を聞いた瞬間から、自らの血肉が滾る感覚を深で感じていた】
【鬱屈した精神が自らの存在意義に目覚めた時のように、肉体を駆り立てていた】



…へぇ
噂どおり、「如何にも」ってカンジだな、こいつぁ…

【街から離れた僻地、寂れた屋敷】
【その前には一人の修道女。目の前の巨大な屋敷を見上げてつっ立っていた。】
【ごく普通の修道服を纏い、首からは金色をしたペンダントをぶら下げていて】
【長めの金髪と、前髪の奥に潜んだ眼は両方とも真っ赤で、そして目付きは鋭かった】

【修道女の口元ににへら。と笑みが浮かんだ。直後――】


――――カチコミだオラァ!!!1

【ばごん、と、屋敷に張り付いた静寂を叩き割る破壊音。修道女が屋敷の扉を思い切り蹴った音だ】
【扉は元あった位置から何メートルも蹴飛ばされ、破片をまき散らしながら砕けて散った。】
【その破片のうちの一つをべきりと踏みつぶしながら屋敷に侵入した修道女は、一度見回して】


…チッ、モヌケのカラか…ファック

【「そこ」に何の気配も、何の存在も無いことに大きく落胆の色を見せ、呆れたような顔をした】
【ただ、屋敷には「何か」の痕跡――それも激しい戦いの痕――が残っていて】

【しゃがみ込み、それらを見つめながら一足遅かったらしいことに大きく一度、舌打ちした】 <> 【光慈拓望】《Apprentice of Hope》<>sage saga<>2011/10/23(日) 15:48:38.43 ID:tAaq0rBGo<> >>956

―――あっちゃあ、人か。
折角静かな場所見つけたのに。

【そんな声と同時に、ぱたん、と本を閉じる様な音が響き、人影が近づいてくる】

【鋭く細められた蒼純の双眸がよく目立つ。余りにもその目は純粋に蒼い】
【黒いフレームのメガネを掛けているのは、多少なりとも悪い目つきを誤魔化す為だろうか】
【陽の光を余り浴びていないのか白く染まっているその肌は、不健康的であり儚く見え】
【黄金の髪もサラサラと流れて今にも消えてしまいそうなほど朧げに感じさせる】
【格好はシャツにベスト、スラックスで割りとクラシカルで細身な作り、髪の長さと相まって中性的な印象を抱かせる】
【右手の本には、「完全自殺マニュアル」とタイトルが書かれていて】

‥‥騒がしいのは、嫌いなんだけどな。ボク。

【そんな、男性とも女性ともつかない、10代後半、だいたい高校生位の者はため息を付いた】
【目付きだけを見れば、貴方に負けず劣らず鋭く怖いが、攻撃的な様子は感じさせない】
【外気が入ってきたため肌寒くなったのか、近くのPコートを羽織って、そこらへんの椅子に座り読書を再開した】
【メガネをくいっ、と直しながら貴方の方に目線だけを向けて】

中、誰も居なかったし何もなかったよ。ちょっとした食料はあったけど。

【そう言うと、ネガティブな内容が大量に書かれているであろう本をこんな寂れた孤独な場所で読み始めた】 <> 【聖華烈譚】《インフレイムス》 @wiki<>sage<>2011/10/23(日) 16:00:56.49 ID:3+/Ee05uo<> >>957
(!)

ふッ…

【後方か、若しくは側面側から不意に聞こえた人の声と、本を閉じるときの、典型的な音】
【瞬間、修道女の身が跳ね、後ろへ飛ぶ。次いで、視線が向く。その視線の先に居たのは】
【一見すれば10代前後、異様に白い肉の中性的な外見。それに敵対意志が見られない様子に一つ、溜息を付いて】

…ンだよビビらせんじゃねーよテメェ
居るなら居ると言いやがれ


…で?なんだぁその本はよォ
自殺志願者?趣味?
はぁ、この世には得体のしれねえ人間が多いことよ

【相手がそこら辺に腰掛け、視線を落とす本の正体が知れた時、修道女の顔がゆがむ】
【表紙には確かに「完全自殺ry」なるものが。白い外見と相まって、相手のことが一層分からなくなる】
【これまで色々な人間やら人間以外を見てきたが、「得体のしれないもの」を見るのは、これが初めてで】

…なにモンだテメェ

【直球勝負的にその正体を問いただす、短い言葉を発した】 <> 【光慈拓望】《Apprentice of Hope》<>sage saga<>2011/10/23(日) 16:12:48.39 ID:tAaq0rBGo<> >>958
ボク程度にビビるって。
‥‥まあ、正直ボクの方が驚いてたけど、誰もこんなところ来ないと思ってたから。

【目付きの悪い目、への字口の口。不機嫌そうに見えるが、特にそんなことはない】
【だがまあ、多少は読書が中断されたこととかを僅かに気にしているようであった】
【そして、貴方のそんな質問と、修道女の格好を見て】

ただ、気になっただけだよ。もしボクが死んだらどうなるのか、ってだけでね。
‥‥まあ、誰もボクが死んでも気にしないんだろうけど、ね。

【ごそごそ、と傍らに置いたカバンから水筒を取り出して、温かい紅茶を注ぐ】
【それを飲みながら、死ぬ時にするべき事を書いたページを読んでいた】
【思いつめた様子も無く、ただ死ぬことに付いて考えている様子は、唯の自殺志願者よりも退廃的】
【しかし、シッカリと足はあるし、息もしているし飲み物も飲む。普通の人間に、見えた】

クラウ・エリア、16歳。学園高等部中退。
‥‥はい、コレでいい?

【16歳にしてはやたら身長が高い。大体170cmは有るだろう、所謂モデル体型だ】
【そして、それだけ答えたらもう話は終わりとばかりに、本に没頭し始めた】
【此処まで話していれば分かるが、貴方が攻撃的な口調や態度を見せるたびにわずかに怯える様子を見せていた】
【もしかしたら、対人恐怖症の気があるのかもしれなかった】 <> 【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki<>sage<>2011/10/23(日) 16:26:53.62 ID:JbjbimFIo<>
「ガキコラ本当の恐怖ってもんを教えてやろうか、あァ?」

「木方様、抑えて抑えて!」

【ここはよく人が集まる公園。そりゃあ色々な人が集まる公園】
【長身の、まるでホストの様な風貌の少年とと、和装の幼い少女が十数人程の子供達と戯れていた】
【子供達の年齢は、和装の少女よりもまた数段幼く、所謂「幼児」と呼んでも差し支えの無い年齢だった】
【ただ、幼児と言っても最強無敵のロリでも完全無欠のショタと言う訳でも無く】
【ただただ普通の遊び盛りな子供達であった】

「お兄さんホントにモテないんだ!」

「よぉぉし怒ったぞコラテメェ等には未だかつて無いだろう恐怖を見せてやる」

【右手が左腕の肘の辺りを持ち、一気に引っ張る】
【ブツブチ、と言う音と共に少年の左肘から先が外れ、しかしその断面から血が流れる事は無く】
【所謂義手、と言う奴を無理矢理引き千切り……この時点で既に児童達は阿鼻叫喚だったのだが】
【あろうことかそれを地面に置き……数秒後、ワサワサと地面を這いずり周り始めた】

「逃げろ逃げろ、俺特性の改造義手だ!」

「暇……なんですね」

【和装の少女が溜め息を突き、児童達は這いずる腕から逃げ回る】
【可愛らしいヒヨコの刺繍が施されたエプロンを着用した少年は何処か満足そう】
【後日、数人の子供に、トラウマを植え付ける事になったとさ】 <> 【聖華烈譚】《インフレイムス》 @wiki<>sage<>2011/10/23(日) 16:28:46.79 ID:3+/Ee05uo<> >>959

…あんな
拙者は此処にヤベぇのが居るって聞いてきたんだ
アレくらいの反応…普通だろ

【ふん、と鼻息を鳴し、腕を組んで横を向いてしまう。つまり、視線を合わせない】
【修道女には相手の言葉が少しでも自分を弄んでいるように聞こえたらしい】
【故に、行動の根源は不機嫌。落ち着かないようにつま先を上下させつつ】

コレでいいか…って言われてもなぁ
名前だけひょいと言われてもどーしようもねぇっつーの…

【「クラウ・エリア、16歳。学園高等部中退。」、淡々と話す口調に何か違和感を感じた】
【まるでテンプレートな偽名を使うような。本人で無いかのような錯覚を抱いていた】
【とはいえ相手が偽名を使っていようが本人でなかろうが、それはさして重要なことではなく】


ふん、見た感じ何かお困りの様子だな
どうしたぁ、「迷える子羊」さんよ。なんか有るなら言ってみな
これでも拙者は修道女、こういうことはせにゃならんのだ



             …クソめんどくせぇ(ボソッ)

【どちらかと言えば、今目の前の人影が困っている様子のほうが重要なことであろう】
【修道女、左手に持った聖書を持ち上げるとそれを開いて、人影に声をかける】
【説教でもしてやろうかという魂胆らしい。が…】

【ぼそっと言っちゃいけないこと呟きやがった。まぁ小声なので聞こえないはず。聞こえないはず】 <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/23(日) 16:31:48.54 ID:Dveqa7Sb0<> >>955

うん、私の.......弟がね
昨日居酒屋を見つけた、なんて言ったもんだから

【どうやら少々胡散臭い昨日の客はこの人物の弟らしい】
【帰ってそうそうこの紳士風の男に居酒屋の話をしてしまったらしく】
【早速居酒屋を探しに出た彼は、運悪く迷ったと】

それでね、そこの店主さんと君がそっくりだなと

【それだけの話らしい】
【いや、すでに(おぉ、流石我が弟だ、美人だなぁ.....)などと思っており】
【この男とかかわったという不幸に女性は巻き込まれている】

/申し訳ない....凄く遅れました <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 16:39:40.73 ID:em7nU5Vyo<> >>962
「…………」

【暫し思考中】

【そして、ああ、と気が付いた。そういえば、昨日来たお客から妙な忠告と言うか、警告を言っていた事を】
【この紳士がそうであろうか―――と、視線をじっと注意深く向けてみるが、特に変な部分は少ない風に見える】
【無礼であるわけでもなく、喧嘩腰というわけでもない。酒癖も悪そうには一見的には見えない。ふむ】

「……昨日の人のお兄さん、か」

「はじめまして……私の名前はフェンリル」
「……あなたは?」

【とりあえず素性が全く分からないという者でもなくなったのだし、自己紹介】
【兄弟仲が悪かろうとそれが自分と相手の関係に影響する訳でもなし、特に変な部分が無ければ通常通り接する】
【大概、そういうものである】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 16:40:25.34 ID:em7nU5Vyo<> >>962
/いえいえ、大丈夫ですよんっ <> 【光慈拓望】《Apprentice of Hope》<>sage saga<>2011/10/23(日) 16:42:14.64 ID:tAaq0rBGo<> >>961
‥‥やばい、ねぇ。ボクにはちょっとよく分からない。
吸血鬼よりもボクは人間のほうが怖いから。

【人間が怖い。やはり、この者は対人恐怖症の気が有った】
【人と言うものは弱い。強い吸血鬼のほうが怖いのが普通だろうか?】
【いや違う。弱いからこそ恐ろしいのだ、弱いものは異物を恐れ迫害する】
【人間の群集心理という物は、恐れという物は、何よりもの狂気を産む。この者は其れを見たのかもしれなかった】

だって、其れくらいしかボクに語れることはないもの。
友達も居ないしね、遣ることと行ったら本読むこと位、まあそんな退屈も嫌いじゃないけど。

【孤独。それがこの者を表すにふさわしい言葉だろうか】
【そして、其れを悲しむでもなく、ただ受け入れてしまった。手を伸ばすこと無く、タダ其処に佇む事を選択した】
【故に、孤独。友人を持たず、親は消え、有る物は命なき紙の束だけ】
【人を恐れるこの者は。ただ孤独の中のみで安息を得られるのだ。――その孤独に一抹の寂しさを覚えたとしても】

別に‥‥、困ってる訳じゃない。
何年も、ずっと。こうしてきたんだから。

【直後、ぴりりり、と携帯電話が鳴って】
【そのディスプレイを見ると、電源を切ってそこらへんに投げ捨てた】

‥‥はぁ、帰りたくない。

【困っていると言うよりは、参っていると言った様子で、そんな事を呟いた】
【そして、貴方の面倒という言葉を聞くと、口元を僅かに笑みの形に変えて】

面倒でしょ。自分でもそう思う。
でも、性格だしね、変えようがない。

‥‥あんまり近づかないなら、紅茶一杯あげるけど?

【なんとなく、目の前の貴方のおせっかいが気になってみた】
【カップを取り出して、紅茶を注ぐと、貴方の方に差し出すだろう】
【今日はわりかし冷える、もう夕方だ。温かい紅茶は、結構良いものかも知れなかった】

【パタン、と本を閉じて栞を挟みカバンにしまい込むと、壁の穴をぼんやりと見据えて】

‥‥で、話聞いてくれるんだっけ。

【と、唐突に話をする気にナッたのか、そう問いかけた】 <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/23(日) 16:46:27.75 ID:Dveqa7Sb0<> >>963

そうそう、あの変なののお兄さん

【変なの、などと言われた当人は大ダメージだろうが】
【この男にも女性にもおそらく一切関係ないので、さらりと毒を吐いた】
【身内には、と言うよりとことん弟に厳しい、むしろ仲が悪い】

はじめまして、私の名前は天王寺真

和、あの変なのの兄だ
よろしくね?フェンリルちゃん

【女性に対してのちゃん付けは、どうやら紳士の前に年齢が関係ない様で】
【実際には三つほど年上の相手に対してもちゃん付け】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 16:53:42.33 ID:em7nU5Vyo<> >>966
「……よろしく、天王寺さん」

【やはり他人行儀な呼び方ではあるが、実際のところ他人である。女性からしてみれば距離を縮める気も無い】
【だが、相手が親しい呼び方をしてくれるならばそれもまた良し。特に否定する理由も無い。年下にちゃん付けされるのも多少あれだが】
【しかし、相手が特に童顔というわけでもなければその紳士的な態度から近い年齢である程度にしか分からないのだった】

「……もし、よければ、今からお店に来る?」

【ビッ、と親指を立てて自分の後方へと向ける。つまり、街の方向、自分の店がある方向に出会った】
【これも何かの縁であると思ったのだろうか。それに、まだ来たばかりの地ということも在って知り合いは多い方が良い】
【プラス、店の収益的にも】 <> 【聖華烈譚】《インフレイムス》 @wiki<>sage<>2011/10/23(日) 16:57:58.83 ID:3+/Ee05uo<> >>965

あー…人が怖い、ねぇ。
対人恐怖症ってやつか?色々大変だな
つまるとこ…あれか。拙者とも話すのはツライか?

【人が怖い。その言葉を耳にし、相手がどういう状況なのかを漸く理解したらしい】
【先ほどの淡々とした話し方や、趣味悪そうな愛読書。全てに理由付けと納得が行く】
【同時、対人恐怖症ならばもしかして、自分と話すことも苦痛なのでは、と思考が回る】
【つらいかと聞いたのは、修道女の頭の隅に、僅かに残った気遣いの現れなのだろう】

あちゃ、聞こえちまったか…悪い
別に拙者はクラウ・エリア、お前と話すのが面倒なわけじゃなくてな
こういうことをせにゃいかん身分が面倒なわけだ。ファッキンマゲッツ。

【面倒くさいという呟きは決して聞こえるはずがないと思っていたが、聞こえてしまったようだ】
【ただ、修道女の面倒くさいの対象とは修道女がしなければいけない仕事のことで】
【祈祷、説教、それらであり決して相手のことではなかった。そのことを少し弁論して】


…くれるのか。ありがとよ

まぁ、話してみな。
それに対し拙者が答えれるかはわかんねえが。

【「あまり近づかないのなら。」その言葉を承諾し、片手だけを伸ばしてカップを頂戴した】
【温かく湯気が上り、香りが上がる。固く、冷たい視線を落としていた表情が少しだけ綻んだ】
【それを口に含む前に、修道女は話を聞く意志があると再度呟いた】
【座ることはなく、相手から少しだけ離れた所で、聖書とカップを握り。】 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/10/23(日) 17:00:40.01 ID:JbjbimFIo<> >>960
/ageちゃったりする <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/23(日) 17:09:40.01 ID:Dveqa7Sb0<> >>967

行かせてもらえるならぜひとも

私は成人だから、お酒も飲めるよ?

【YESSSSS!!!などと内心で叫んでいた】
【それが目的だったのだ、今達成された。自然な形で】
【店でお酒を飲ませてもらって、あわよくば......】
【などと、人間の三大欲求の中で明らかに一つが振り切れ過ぎている紳士は】
【内心でほくそ笑んでいた】

それじゃあ、お願いするよ
ちょうどお腹もすいてたんだ

【迷子で歩き回り、本当に少しお腹がすいていた紳士は】
【はやる気持ちを完全に制御して答えた】 <> 【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ<>saga sage<>2011/10/23(日) 17:10:23.49 ID:pZ3eMTgTo<>
……むぅ

【てくてくてく】
【街中を歩く少女が一人】

……ぶきがほしいぞ

【先日の戦いで思い知った】
【やはり、能力者達は手強い】
【特に自分の力では、中々苦戦する】
【少女は新たに能力を獲得する方法を知らないし、する気もない】
【かといって身体能力がぐんっと上がる方法もなく、地道な修行のみがそれを与えてくれると考える】
【しかし、敵は悠長に自分が強くなるのを待ってはくれない。だからこそ、短期間で簡単に戦闘力を上げる方法を探していた】
【そして思いついたのが「武器」】
【己に合う武器があれば、それだけでかなり有利になると踏んだのだ】

/武器が欲しいとはいってますが全然関係ない絡みも歓迎ですよ! <> 【光慈拓望】《Apprentice of Hope》<>sage saga<>2011/10/23(日) 17:11:45.79 ID:tAaq0rBGo<> >>968
―――別に、昔ほど。酷くはないから。
知らない人は、苦手だけどね、やっぱり。

【少し、顔色が悪いくらいで、特にそれ以上悪い様子は見当たらない】
【あんまり近づかれなければ、それほど問題はない様であった】
【まあ、不機嫌そうな顔は恐らく生来のものだから、対人恐怖症でなくとも変わらないのだけど】

‥‥面倒な身分、ね。なんとなく、親近感湧くかも。
ボクも――――なんというか、色々面倒だから。

【コートの前の部分を、閉じながら、そう答える】
【少しだけ、本当に分かるか分からないくらいの僅かに、顔を緩めた】
【気にしている様子は無い。この少女自体結構歯に衣を着せない性格だから】

‥‥‥‥ん。

【紅茶を僅かに口に含み、こくり、と頷いて】
【息を吸って、吐いて】


‥‥ボクの背中には、翼が有るんだ。所謂、聖痕症候群≠チて奴。
今はそのせいで、入院してて。まあ‥‥、病院抜け出しちゃったんだけど。
なんとなくね、思うんだ。―――聖痕なんて、なんでそんな物があるんだ、って。
これが無ければ、ボクはお父さんにも、お母さんにも、何もされなかったのに、幸せなままだったのに。

エライ人は言うんだ、それは神様の試練だって。
キミは選ばれただけから、何も悪いと思うことはないんだよ、って。

でもね。ボクは思う。お父さんとお母さんを変えて、皆を不幸にするような試練なんか、要らないって。
‥‥‥‥なんで、ボクがそうならなきゃいけなかったんだって。
‥‥ずっと、ずっと。10年以上、病棟で暮らして。色々嫌になったんだ。

‥‥それだけだよ。本当に、いろんな物が嫌になっちゃっただけ。
―――こんな力なんて、無ければよかったのに、って。


【右手を前に伸ばすと、掌に聖なる光が集まって行き、一本の長剣を生み出した】
【其れに魔力を込めて、近くの壁に振るうと、壁が粉々に粉砕されて】
【覚めた目でその光景を見ると、その剣を消して。俯いた】
【ベストの背から透けるように、翼型の光が漏れていた。選ばれた者の証、聖痕】
【しかし、選ばれたからといって幸せになるわけではなかった、一部の宗教団体では神聖視すらサれていても】
【少なくとも、いま此処にいる彼女は、不幸≠セった】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 17:19:26.24 ID:em7nU5Vyo<> >>970
【こくり、と一つ頷く】

【両手に持っていたスプレー缶を地面に置くと、他に転がっていたスプレー缶もかき集めて一箇所に留める】
【しかし、それらを拾い上げることもなく出口の方へと視線を向けた。どうやら、スプレー缶は置きっ放しらしい】
【相手に背中を向けて視線を1秒間だけじっと出口の方へと捧げた後、左手をすっと上げて――人差し指と中指を立てて、ちょいちょいと2回折った】

「じゃあ、行く」

【小さく呟いてから右足を一歩踏み出し、それから続くように交互に歩みを進ませ始める。道案内する為に先導するつもり】
【ゆらりと揺れるスカーフが宙に尾を漂わせていた】


【途中、こちらに特段変わった話題でも持ちかけなければ時間を飛ばしてお店に着いてもOKで】 <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/23(日) 17:24:55.64 ID:Dveqa7Sb0<> >>973

(んー、まぁいいか)

【自分のものではない他人の物にスプレーアートを描く事は】
【一応犯罪に当てはまるんじゃなかったっけなどと思いつつ】
【まぁ別にいいかと、正義に拘るでもない紳士は】
【ニコニコしたままついて行った】

フェンリルちゃんはさ

どうして居酒屋なんか開こうと思ったの?

【おそらく、店までの距離が半分ほどに縮まったころだろうか】
【ふと、そんな疑問が頭をよぎり】
【女性に聞いてみることにした】 <> 【聖華烈譚】《インフレイムス》 @wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 17:30:11.75 ID:3+/Ee05uo<> >>972

…そうか。

【昔ほど酷くない、の昔は一体どれ程だったのだろう、とふと由無し事が頭を過る】
【しかし聞いても答えてはくれないだろうし、そもそも今必要な話ではない。】
【直ぐに興味を失せさせると、小さく握ったカップから暖かな紅茶を、啜った】


聖痕症候群=\――か。
聞いたことがあるぜ、一度だが…まさかマジモンをこの目にするたぁな…

【相手が聖痕症候群≠ナあると告げた瞬間、俄に修道女の眉間に皺が寄った。】
【その名前と、大まかな中身だけを知っていた修道女にとっては本物を見れるなど】
【予想外の事態だったのだろう。目を凝らして、まじまじとそれらを見つめた】


【右手をのばすのも、光が収束してゆき、一本の長剣と姿を変えたのも。】
【軽々と振っただけで壁を破壊するのも、それを行う相手の顔に浮かんだ憂いも】
【背に小さく確認できた、光の翼も。全てを見つめていた。そして、笑んだ。】

神の試練か…くくっ、ぜってー違うな。
主は時に理不尽な事をするもんだ。そういう時は中指立てて叫んでやれ。ジーサズファック、ってな


ま、力がついちまったもんはしょうがねえ。だが…
使うのは自由だ。

どうする?嫌な奴を皆殺しにするか?大切な人を守るために振るうか?
くひゃひゃ、それはお前の自由だ。

【膨大な魔力と、恐るべき威力を目の当たりにした修道女は、その血肉が滾るのを感じていた】
【溶鉱炉の中の鉄が飴色に溶け落ちるような、真っ赤で、鈍い赤の瞳の、食い入るような視線を送り】
【相手を諭すような、惑わすような、揺れた主張を投げかけ】

嫌な事なら逃げてもいい。
嫌な奴なら殺して良い。
好きな事だけすれば良い。

迷うことなんかねえよ。そうすればいいだけだ
この世なんざ単純なもんなんだよ。

【そしてカップを適当に相手の座る場所の近くに置くと、この世に冷めたような口調で言った】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 17:37:21.02 ID:em7nU5Vyo<> >>974
【とほとほ、とマイペースな足取りで進んでいく女性。相手に合わせようという気があんまり無かった】
【無口で店の店主である割りには協調性が薄いのか、こちらから話しかけるような点も殆ど無い】
【下手をすればずっと喋らないなんてこともありえるが、どうやら相手は親切にも話しかけてくれる性質らしく】

【そんな時、一つの話題を振られる。女性は視線を一度相手の瞳へと向けた後、反対側へと向けて、そしてまた戻してから】

「……あんまり言いたくない」

「……趣味が、半分。言いたくない部分が、もう半分」

【ということらしいのだった。相も変わらず、色合いの無い声で呟く】
【視線はいつの間にか正面へと向けられていて、相手の方へとは向いていなかった】

「……あなたは、お酒、好き?」

【そして、質問もついでに言葉に添えておく。今の話の流れと繋がっているのかどうかは定かではないが】 <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/23(日) 17:41:34.36 ID:Dveqa7Sb0<> >>976

言いたくない、か

なら無理に聞くまでもないか

【言いたくないなら無理に聞く事もないか】
【口に出した通りに割と柔軟な思考の紳士は】
【はて、次はなんの話をしようかと思っていた】
【折角の居酒屋の前なのだ、気の利いた話でもしたい】
【が、今度は相手が話しかけてくれた】

うん、お酒は好きだよ

飲んでると気分が良いしね

【酒なんて飲まなくてもそうなのだが】
【一応お酒は好きなので、そう答えた】
【店まではもうすぐだろうか】 <> 【光慈拓望】《Apprentice of Hope》<>sage saga<>2011/10/23(日) 17:44:47.44 ID:tAaq0rBGo<> >>975
―――、じーざすふぁっく。

【とりあえず、とばかりに中指を立てて言ってみた】
【神を否定するような発言をしたから、目の前の貴方に説教でもされるかと思ったが、そんな事は無かった】
【なんとなく、それが安心できて。背の光は直ぐに消えていった】

――お父さんもお母さんも。ボクの力のせいで死んだから。
守る物も無い、嫌な人も居ない。‥‥要するに、この力の行き場は無い。
誰かを守れる程ボクは人が好きじゃないし。
誰かを嫌いになれる程ボクは人に関わらない。

‥‥孤独っていう名前の自己防衛さ。

【そんな、覚めた様子で、その者は小さく呟いたが】
【次の瞬間に、ごくり、と紅茶を飲み干して、すくっ、と立ち上がると、壁に拳を叩き込んだ】
【その拳には、いつの間にか光り輝く篭手が装着され、壁に魔力を込めて叩きこまれめり込んで】

何が光だ、何が聖なる力だ、何が選ばれただッ!何が聖痕だッ!!
ボクは――――ッ!こんな力ッ!必要なかったッ!

だけど――――――ッ!こうなった以上はッ!ボクは、向き合わなきゃいけないッ!分かってるッ!

あーッ!もうッ!全部ひっくるめてジーザスファック!このッ‥‥!神様の糞ったれぇぇぇッ!!

【叫び終わる頃には、全身に戦乙女を思わせる戦装束にこの者は身を包んでいた】
【篭手、甲冑、剣、兜、脚絆。そして、それの感じさせる魔力の強さ】
【そして、叫び終えて一気に行きを吸って、吐いて】

―――どうすりゃいいか分かんないけど。
とりあえず、神様に物申したいから、強くなる。んでもって、顔面に鉄拳叩きこむ。

【蒼純の双眸には、淀んだ闇ではなく、煌々と輝く意思の光が宿っていた】
【恐らく、元から思っていたのだろう。この運命を打破したいと。必要だったのは、背を押す者】
【貴方に背を押されて、この少女は吹っ切れはじけて、とりあえず神様を殴ってみる事にしたようだった】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 17:51:35.12 ID:em7nU5Vyo<> >>977
「……なら、良かった」
「……でも、あんまり酔いすぎないでね……?」

【相手の言葉を聞いて少しだけ表情が緩んだ気がした――が、気のせいだろう。しかし、言葉に多少は色があったかもしれない】
【それが青か、赤か、はたまた緑かは定かではないが、やはり多少違った意味も含まれていた質問だったのかもしれない】
【お酒に纏わる人たちと言うのは、少し、変わった言いましを好むものであった。酒言葉、とか】

【そして、居酒屋に到着。ドアには『おいしいくてたのしいよ☆』と言う台詞を"てへぺろっ"してる細線で書かれたキャラが描かれた看板】

「……じゃあ、適当な椅子に座って」

「……何、飲む?」

【ついでに今の内に注文を聞いておいてさっと用意しようというつもりらしいのだった】
【一応、日本酒がメインらしいのではあるが名前を"フェンリル"と名乗る辺りそうではないのもあるかもしれない】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 17:52:12.53 ID:em7nU5Vyo<> >>979
/台詞の前に【店の引き戸を開き、中へと足を踏み入れながら】を追加で! <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/23(日) 17:57:00.22 ID:Dveqa7Sb0<> >>979

うん、分かったよ

【釘をしっかり刺されてしまう】
【が、これはこれで好都合、酔い潰れたふりでもしようか】
【邪なこと以外に働く脳すらないのか、と言わんばかりの事を考えている紳士】
【が、流石にてへぺろっを見たときは驚いた】
【すぐに中に入って行ったが】

んー、じゃあねぇ.......

焼酎お願い、銘柄はお任せするよ

【弟と同じ様に、お任せの様で】
【が、紳士の場合は特にこだわりがないだけだ】 <> 【聖華烈譚】《インフレイムス》 @wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 18:08:06.81 ID:3+/Ee05uo<> >>978

ジーザスファッキンgo to hell.
拙者は神の糞野郎が大嫌いだからな。

【けらけらと笑いながら同じく中指を立て、天を仰いで大きく叫んだ。それは、修道女にあるまじき行為】
【この修道女、修道女でありながら神を嫌い、反発していたのだ。その理由は過去に起因している。】
【彼女の嫌悪具合はまっとうな聖職者が彼女の前に現れたならば、容赦なく制裁されるだろうレベルだ…】

【ぱたん、と聖書を閉じて、間に挟まれた空気が押し出されて修道女の金髪を靡かせて】
【古い匂いが鼻をくすぐる頃、相手はいつの間にか能力を発動させていた。】
【ああ、吹っ切れたかな。そう思った直後轟音――大質量の物体同士が衝突するような――が響き渡った】

(…ははっ、スゲーよ…)
(悩み無くなった人間てぇのはおっそろしいもんだなァ)

【咆哮し、猛り狂う。暴れ、砕き、暴力を撒き散らす】
【その様子を心中慄きながら見つめていた。その最中には一言も発せずに。】


【そして一連の暴虐の嵐が過ぎ去り、相手が鎮まったのを確認すると】


くくっ、お前マジでイイ顔してるぜ
さっきまで腐ったジジイみてぇだったのにな。くひゃひゃ…

【吹っ切れ、悩みが失せ、逆に何かの決意を手に入れた相手の顔を見、正直な感想を漏らした】
【今さっきよりも何倍もいい顔、考え方、佇まい。修道女はニヤリと笑んで――ただ、目だけは笑っていなかったが――】
【小さく笑い声を発した。】


…さて、こんなもんだな
拙者の説教はこんぐらいでお終いってとこだ。まだ何か言いたいことあったりするか?

【体を入ってきた、破壊された扉の方向へと向けた後、首から上を相手の方へ向け、問うた。】 <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 18:09:01.48 ID:em7nU5Vyo<> >>981
「うん、じゃあ……待ってて」

【そう言いながら店の奥へと入っていき、少ししてからカウンターの内側へと回りこむ。やはり格好が居酒屋の店主らしくない】
【というか、そのままである。また、洗面台で手を洗ったのか若干光を反射している。ある程度衛生面にも配慮があるようだ】
【いや、そもそもスプレーを吹き付けていたので手がかなり汚れていたのもあるが―――とかく、今が綺麗ならばそれでよし】

【上のほうにある戸棚に両手を伸ばして戸を開き、適当に焼酎――値段が少しだけ安い方に寄っている、初心者にも飲み易いタイプの芋焼酎を取る】
【相手の口振りから察するにそこそこ酒を嗜んではいるようだが、やたらに強い酒やらを出すのも忍びない】
【ぐい呑みも左手で取り出して戸棚をぱたんと閉めると振り返り、相手の目の前にぐい呑みを置き】

「……あ、おつまみ、要る?」

【今思い出したかのように質問をしつつ芋焼酎を器に静かに注いでいくのであった。やはり、店主だけあって手際が良い】
【後はもう少し気さくでお喋りであったらお客ももう少し来るのかもしれないが、こればかりは性質や性格の話であるのだから仕方が無いのだった】 <> 【超動爆発】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 18:09:30.15 ID:HjM9K7Sl0<> >>951
/絡みあり乙でした! <> 【蟇弧護法】<>sage saga<>2011/10/23(日) 18:13:21.51 ID:R+rJbe390<> 【街の中の公園 (夜)】

「…何でこんなに分厚いんだ…?」(型打ちの方がよっぽどマシだな)
【もう日が暮れて、街に灯りが灯り始めた中、人一人いない静かな公園にため息を吐く青年がいた】
【見た目は普通の青年だが、近づいて髪を見れば少し白髪が混じっているのが分かるだろう】
【そんな青年は、携帯の取扱説明書と睨めっこをしている】

「………」(もうメールとかの連絡手段だけで大丈夫だよな…?)
【無言となった青年は、横にシンプルな携帯と、刀の持ち手が飛び出ている大きいリュックベンチに座って黙々と暗記をしていた】

/殺し合いの場合、危険になると逃げるのでご了承を <> 【窺知欺く幽幻の陽炎】<>sage<>2011/10/23(日) 18:13:50.70 ID:Dveqa7Sb0<> >>983

【ちなみに、この紳士と弟、金持ちとは言わずともそれなりに裕福だったりするので】
【多少ならお高い物でも平気、と言うか結構いけるのだが】
【気遣いを無碍にもできない、芋焼酎に甘んじさせていただくことにした】

お願いするよ

お酒だけというのも、なんだか少しさびしくてね

【酒はつまみがあった方がおいしく感じる】
【あとはほどよく常連客がいたら面白いんだがね.....とも思った紳士であった】 <> 【光慈拓望】《Apprentice of Hope》<>sage saga<>2011/10/23(日) 18:14:11.96 ID:tAaq0rBGo<> >>982
―――‥‥、うん。なんかすっきりした。

【何処か晴ればれとすらした表情を浮かべて、戦乙女は笑みを零して】
【でも、戦装束は気恥ずかしいのか、直ぐに消して、元の男装に戻って】

‥‥色々ね。10年以上溜めてたから。
一気に出たら‥‥、まあこんなもんじゃないかな。

【ゆっくりとした口調。しかし、先ほどまでの暗さは無い】
【そして、貴方のその質問を聞いて、僅かに口元を笑みの形として】

キミの名前、かな。
一応ボクの名前だって教えたんだから、そっちも教えてくれなきゃフェアじゃないと思う。

【と言って。己の背を押してくれた恩人の名を聞こうとしたのであった】 <> 【聖華烈譚】《インフレイムス》 @wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 18:21:31.34 ID:3+/Ee05uo<> >>987

ミリア、ただの修道女…さ。

【短く名乗った。彼女にはそれ以上もなければそれ以下も無い訳で】
【また名に価値があるとも思っていなく、名を名乗ることに抵抗はなかった】
【告げると、もうこれ以上がないことを悟り、頭を扉方面へ向けた】

あばよ、次会う時は…どうだろうな。
あと一つ。拙者は教会とか、「教団」の野郎とはつるんでねえからな。

【決まった教会にも属さず、教団にも属さず。詰まるところの一匹狼】
【彼女を捜しにどこぞの教会へ行こうとも教団へ赴こうとも無意味だということだ】
【何故それを教えたか、その理由は彼女自身も分からなかった。ただ、何となくだった】

【こつこつと、寂れた屋敷に靴音が生まれる。一つ、二つ。】
【修道女はそのまま振り返ること無く扉があった所へと移動し、そして】
【光り射す屋敷の向こう側へと出ていった――後には、何も残さず。】

/乙っしたぁー! <> 【光慈拓望】《Apprentice of Hope》<>sage saga<>2011/10/23(日) 18:29:20.44 ID:tAaq0rBGo<> >>988
そう、ミリア。
‥‥礼を言っておくよ、おかげで色々吹っ切れた。

【にこり、と年齢相応の割りと愛らしい笑みを浮かべて、貴方に礼を言って】
【去って行く貴方を静かに見送ることとした】

‥‥まあね、ミリアみたいな修道女が、教会とか教団にいたら問題だと思うし。
分かったよ。又何時か、多分逢える、なんとなくそう思うから。

だから、またね=B

【手を軽く振って、貴方の背が見えなくなると同時。己の右手を見た】
【両親に憎まれた原因で、両親を屠った原因で、友を失った原因で、不幸の原因で】
【コレまで、10年以上目を背け続けていた、それを今。少女は向かい合う事を選択した】


――――とりあえずは、ボクの力を理解することから、か。


【きぃん。光が収束して、長剣が一つ生成されて。其れを振る音と、魔力の光が屋敷を彩った】
【今宵一晩、彼女は剣を振るい続けることとナッた】

/*乙でしたー!*/ <> 【銀狼灰騎】@wiki<>sage saga<>2011/10/23(日) 18:29:56.60 ID:em7nU5Vyo<> >>986
「……わかった」

【相手の注文を受けてまた方向を変えて冷蔵庫の方へと歩み寄る。何を出したらいいものだろうか】
【冷蔵庫、とはいってもやはりこういうお店に配置する冷蔵庫であるので結構大きめのを使っている】
【中には冷保存しているお酒やおつまみに出す食材がある訳であるが、芋焼酎に合うものと言えばなんだったか】
【考えてみたらあんまりドッカリした料理を出す訳にはいかない。となれば、軽い物だ】

【というわけで取り出したのは―――枝豆、枝豆、であった。昨日のたこわさといい、この女性手間を掛けたがらない】

「……どうぞ」

【一応は紳士風である男に対して安めのものばかり出して大丈夫だろうか。とかく、女性は枝豆を相手の前に置いたのだ】
【料理名を指定すればちゃんと作るのかもしれないが、もしや、"おまかせ"にしている間はずっと"たいりょくだいじに"な作戦なのではないだろうか】 <> 【医龍弩砲】<>sage<>2011/10/23(日) 20:19:25.09 ID:VrBunO6DO<> 【迷宮のように入り組んだ路地にて】

「……困ったわね。齢20とプラスアルファで迷子だなんて洒落にもなりはしない」

【黒いミディアムヘア】
【ナイロールフレームのメガネ】
【くたびれたシワだらけの白衣とくすんだズボン】
【ぼんやりした表情を常に浮かべている女が十字路で立ちすくんでいた】

「………まぁ面倒だけどこれも一人歩きの醍醐味、か」

/なんでも募集 <> 【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード<>sage saga<>2011/10/24(月) 18:10:40.65 ID:P6etc4bBo<> こんにちわ。
よろしくおねがい致します!

【風が少し寒くなってきた、とある街角……
チャイナ服風の衣装を身に着けた、ひとりの少女がおっとりとした微笑を浮かべ、
道行く人々にビラを配っていた。

『劇団喜楽 団員、団長募集中!

劇、歌、踊り、マジック、演武……楽しめるものならば、どんな演目でもOKです!
一緒にショーを盛り上げてくださる裏方さんもお待ちしてます。
見学もちろん大歓迎。お気軽に遊びに来てください!

※女性ボーカルによる、心にしみる弾き語りライブ実演中!
 出張ライブ、個人ボーカルレッスン・アドバイス等も承ります!』

…だそうだ】

【彼女の長いチェリーピンクの髪は、赤いリボンでポニーテールにまとめられ、強くなり始めた風に吹き流されている。
露草色の大きな瞳も愛らしい可憐な美貌と、モデル張りの容姿。すぐそばに立ててあるキーボードとあいまって、その姿は結構目立っているようだ……】

【ビラは意外と受け取ってもらえない。というか、受け取ってもらってもすぐに捨ててしまう人が結構いるのだ。風に流されていくビラにこっそりとため息をつく】

/絡み町です
/劇団入りたい方は大歓迎ですが、ほかの方でも大歓迎です! <> 【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード<>sage saga<>2011/10/24(月) 18:51:54.35 ID:P6etc4bBo<> >>992
/中身がそろそろ落ちますので、一旦募集中止します
/11:20には戻ってきます〜 <> 【封火 鍜 鍛】<><>2011/10/24(月) 19:19:28.24 ID:xNhlruZY0<>
「ほしいなあ。でも持てないなぁ。」

【短い金髪、切れ長な目に真っ白な犬歯を光らせ】
【作業着みたいな服を着て、背中には巨大な大槌を背負い】
【両手で折れた刀や錆びた鉄などが一杯に入った紙袋を抱える青年】
【路地裏の隅の、ささやかに光溢れる店頭のショーケースに入った】
【きのこみたいな形した小さなランプの列を見つめる】

【なんというか、不似合い】 <> 【変態界主】震えるぞ(ry @wiki<>sage<>2011/10/24(月) 20:53:08.95 ID:PifH4vyHo<>
────ずばり、人類は善悪の差別が付く。
我々は充分に道徳的である言動と道徳的である意味と道徳的である誰か
此の三つを知っている。

例えば

 『オンドレ コラァ』


ぬらりとした汗を垂らしながら誰かを殴る此の反社会的行動の規範の様な男とて同様。
良心の呵責と言うものがある。

───と、一般的には思われているが


「………弱肉強食、ナンマイダブ ナンマイダブ」

鏡に似た輝きを放つ頭髪の持ち主。 今は 男 とだけ呼称しよう。
此の男は違う。
路地裏に座り込んでいる男の目の前で繰り広げられる惨劇。
普遍的な名称で表すならば、婦女暴行。或いは強姦。
興味ありげに紅く輝くその双眸を其方には向けているが、何らかの行動に移す様子は無い。
─────つまり、此の男は惨劇と悲劇の傍観者であり、その口から漏れる言の葉には嘲笑すら在った。

//何でも募集です!
//多分、スレまたぎますけども! <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/24(月) 21:02:33.24 ID:v/R1SuGno<> >>995

―――――、止めロ。

【そんな声が、真上≠ゥら響いた】
【そして、直後。ずうん、と路地裏のビルの屋上から影が落ちてきて、ばさりと服の裾を動かした】
【―――善悪の判別の付く、ナニカ≠ェ其処に降り立った】

【黒い軍服の上に丈夫そうな黒いロングコートを着た人の形をした異形】
【コートの裾は、幽霊の服であるように、ボロボロでそして汚れてほつれており】
【軍服をきっちりと着込んだ様子は凄まじく堅苦しい感覚を与えるだろう、まるで鋼のように】
【そして目深に被るフードの奥からは、黒光りする鋼の髑髏面が見え隠れして】
【その作りは精緻な物で、本物の骸骨をかぶっているかのように見えるほどだ】
【胸元には、aと刻まれた鋼色のバッジが付けられており、異形がランカーであると分からせる】

【寒いのか、髑髏の口から白い瘴気染みた息を吐き出しながら】
【かつん、かつん、かつん、かつん、かつん】
【異形は、化物は、死神は、婦女暴行をするその男に近づいていき、見下ろすだろう】
【そして、首筋を鷲掴みにして、此方に顔を向けさせるかも知れなかった】
【もし、男が此方を見れば。髑髏の顔をぬぅ、と近づけて、もう一度言うだろう】

――――止メろ。

【と】
【仮面の隙間から見える皮膚はやけど跡で崩れており、その双眸は赤く不自然に輝いている】
【その体格や格好等も有り、其れだけで恐怖を煽るには十分過ぎる効果を発揮するだろう】

/*突撃させてもらいますー!*/ <> 【変態界主】震えるぞ(ry @wiki<>sage<>2011/10/24(月) 21:14:10.70 ID:PifH4vyHo<> >>996

男は強者であった。
事実上、路地裏と言う犯罪に於ける無法地帯における彼は最強であった。
男は腕っ節に自信があったし、所謂ヤの付く自由業という後ろ盾は現時点を持って
この上ない安心感の象徴であった。

 『ウルセェンダヨ シネコラァ』

顔面目掛けての一撃を放つ。
もちろん、振り向きざまであり、彼の反法治主義的潜在意識の表れとも言えるだろう。
現時点でなくても、遅かれ早かれ男は相手に向かって拳を放っただろう。
其れが男の強さだあった。が、男は一般人である。
振り向きざまの相手の顔面に恐怖を覚え、躊躇が生まれた男の拳は
何か恐いものを見た少年の決死の一撃のようでもあった。


「………やれやれ……面白くなったと驚くべきかな?」

ケタリケタリ
その直ぐ傍で笑う男は、目の前に現れた何者かに驚きつつも現状を把握しているようであった。
喉の奥でくるみ割り人形が歩き出した様な卑屈な笑い声を上げ
ガッチリと両膝を両腕で抱えて、目の前を見据えていた。 <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/24(月) 21:23:13.83 ID:v/R1SuGno<> >>997
【ごしゃり】
【ナニカが砕ける音が響いた。そう、拳である】
【異形の被る仮面は、そう鋼。それを男の拳に合わせて頭突きの形で叩き込んだのだ】
【拳が砕け、血が噴き出しているのが見えるだろう。異形の髑髏は白銀は、真紅に彩られる事となって】

【真正面から男の首を鷲掴みにして、締め上げながら、更に顔を近づけて】
【血みどろの髑髏の奥の瞳はわずかにも笑うこと無く、確実な断罪の色を以てして】
【異形の目がわずかに瞬き、そして息を吸う音と、口を動かす音が聞こえて】


――――  ヤ  め  ロ


【ただ一つ。男と違い、暴力らしい暴力を殆ど振るうこと無く、徹底して言葉で男の心を折ろうとしていた】
【其れを見れば分かるだろう。「言葉で何とかしようとする様などうしようもないお人好し」だという事が】
【首を掴み、血みどろの髑髏の奥の双眸を細め。しかしながら、奥の被害者の女性もきにしながら】



――――  ヤ メ ろ



【もう一度。ダメ押しをする様に、そう言い放つのであった】 <> 【変態界主】震えるぞ(ry @wiki<>sage<>2011/10/24(月) 21:35:48.80 ID:PifH4vyHo<> >>998

破砕音。
何かが壊れる音の後、天使の溜息のように一瞬の沈黙。
まず初めに流れ始めたのは誰のだろうか、笑い声であった。
沈黙であるが故の、低い響き。微かな響きですら、良く通る。

次いで、悲鳴。誰のだろうか。
此れは最早 『誰の』 と問う必要性も無いだろう。 その男のものである。
獣の叫びとさほど変わらぬ叫び声を上げる男。
とても、歓喜の声とは考えられるわけが無い。 正に悲痛。
男は最強であったが故に、痛みを知らなかったのだろう。
屹度、彼は小さな頃から強く、小さな頃から弱くなかったのである。
痛みに半狂乱になりながら、されど、殴ると言う彼の絶対的選択肢が断たれた現状。
男が取れる行動は数が少ないことは明らかである。

つまり

 『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛』

何とかして、逃げ出す。首の皮を破り、緊縛から逃れつつ。 ただし 『奥』 に向かって。
多分、彼は去り際に何とかして憂さを晴らす努力をすることだろう。
───女性の顔面に蹴りを入れる と言う、相手の嫌がるであろう手段を通じて。


「………なんだよ……アイツもう終わりか?……はぁ……」

その頃、爛々と輝いていた双眸の輝きは薄れ、疲れた様に溜息を打つ男も居た。
現状、何者にも味方をせずに、ただ愉しんでいるだけの男。 <> 【装闘機兵】<>sage saga<>2011/10/24(月) 21:44:58.79 ID:v/R1SuGno<> >>999
――――逃ガサん、罪を償エ。

【轟】
【直後、男が逃げた瞬間に異形の姿がブレた。そして】
【女性に足が当たる前に、男は地面を転がることになるだろうか】
【何方にしろ、両足から火炎を吹き出して、凄まじい加速を見せた異形は女性との間に割り込み、男に足払いを欠けるはずだ】

【男を倒せば、己のコートを脱ぎ、其れを女性に掛けながら、己のシャツを脱ぎ肢体を顕とするだろう】
【脱いだシャツを縄の様に捻り、男の腕を後ろ手に縛り付けるはずだ】
【銀色の髪は長く流れ、胸元を隠す下着だけの上半身は紛れも無い女性の体】
【唯、いくつか問題であったのは――――】

【――――マトモな皮膚が目に映らない程に見難く焼け爛れ切り裂かれた全身の傷跡だったり】
【両腕の付け根から伸びる、本物ではない鋼でできた強靭な機械の腕であったりするのだが】

【そんな化物は、髑髏の仮面の位置を直しながら、貴方の方を向く】

‥‥携帯電話ヲ、持っテイるか?

【異形の見た目をした人間の女性は、貴方にそう問い掛けるだろう】
【貴方を咎める様子は感じられない。しかしながら、真っ直ぐに強力を要請する気持ちは感じられるだろう】 <> 1001<><>Over 1000 Thread<>
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みくろみん仮出所ちゅう @ 2011/10/24(月) 20:23:06.89 ID:GkDkpX6Bo
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みくろみん仮出所ちゅう @ 2011/10/24(月) 20:19:46.78 ID:w+f3pAvAo
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ちんこ @ 2011/10/24(月) 20:19:27.65 ID:icQUQ2eMo
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