過去ログ - 垣根「いい加減返事をきかせろ、原子崩し」麦野「黙れ」
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13:名無しGEPPER[sage]
2010/05/31(月) 21:03:26.79 ID:.CG2gec0

もう少し御坂に優しくしてやれ。
もう少し素直になってやれ。
もう少し、お前から御坂に与えてやれよ―――と、言いたいことは山ほどあるが今では時間が足りな過ぎる。

垣根は全部の意味を込めて「頑張れよ」とだけ声をかけた。
一方通行が垣根の言葉の真意を汲み取ったかは定かでないが、そこまで馬鹿な奴じゃないだろう。


「買い物だったか? さっさと行ってさっさと終らせンぞ」

「えっ? ちょっ、何でいつもアンタは強引なのよ!? あーもう、垣根さん、またね!」


垣根にかけられた言葉が余計に少年のの居心地の悪さに拍車をかけたらしく、一方通行は垣根を無視してスタスタと歩きだしてしまった。
一方通行と腕を絡めている御坂は半ば引きずられるようになりながら、顔だけをこちら向けて別れを告げた。


「おう、またな。御坂、一方通行」


それだけ言って、垣根も二人とは反対方向へと進もうとしたが、明日の予定を思い出し立ち止まって後ろを振りむいた。


「――っと、一方通行! 明日は身体検査だから、寝坊すんじゃねぇぞ!」


日が暮れはじめたせいか、学園都市を歩く人々の姿はぼんやり揺れてとして分かりにくい。
遠くに見える一方通行らしき人影の手がヒラヒラと微かに動いた。ゆらりと揺れる人影の隣には、ぴったりと寄り添う人影がもう一つ。


「ったく、羨ましい限りだな」


幸せそうに寄り添う影達を眺めながら、垣根はポツリと呟いた。


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