過去ログ - 垣根「いい加減返事をきかせろ、原子崩し」麦野「黙れ」
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22:名無しGEPPER[sage]
2010/05/31(月) 21:56:45.62 ID:.CG2gec0

明日の身体検査を憂鬱に感じながら歩いていると、垣根の視界にはすでに目的地のファミレスが見えていた。
今度こそ麦野に会えるかもしれない、と考えるだけで垣根の心は踊り、先ほどの憂鬱な気分なんて彼方へ吹き飛んでいく。
垣根が横断歩道を渡りファミレスの入口前まで足早にたどり着いた時、丁度、入口から一人の女性が出てきた。
以下略



23:名無しGEPPER[sage]
2010/05/31(月) 22:02:13.53 ID:.CG2gec0

(メルヘンの上、ドМかよッ! うぜえ、ひたすらにうぜえ)


麦野が垣根に対して虫酸を走らせていた時、
以下略



24:名無しGEPPER[sage]
2010/05/31(月) 22:05:56.80 ID:.CG2gec0

垣根から提示された選択肢には「交際する」の一択しか用意されていない。
麦野には垣根と付き合う自由もあれば、付き合わない自由もあるはずなのに、垣根はそれをガン無視している。
どこまでもポジティブシンキングな垣根に、麦野の堪忍袋の緒がついにブチリとキレた。
以下略



25:名無しGEPPER[sage]
2010/05/31(月) 22:14:06.73 ID:.CG2gec0

――超能力者同士の攻防が開始されてから、数分。

三対の翼を転回させ垣根は上空へと舞いあがった。
地上から容赦なく打ち込まれてくる粒機波形高速砲を、時に翼で薙ぎ払い、時に殺人光線と変えた太陽光で相[ピーーー]る。
以下略



26:名無しGEPPER[sage]
2010/05/31(月) 22:17:01.84 ID:.CG2gec0

(水も滴る良い女……)


水浸しの麦野の姿も案外そそるな、と垣根は男子高校生らしい率直な感想を胸に抱きつつ、目を細め改めて景色を一望した。
以下略



27:また2回も[ピーーー]としてしまったorz[sage]
2010/05/31(月) 22:21:51.61 ID:.CG2gec0

「あぁ? 垣根、なんで居んの?」

「ぅぉッ!?」
以下略



28:名無しGEPPER[sage]
2010/05/31(月) 22:23:35.38 ID:.CG2gec0

水気を帯びた髪は束となり麦野の顔や首筋にべったりと絡みつく。
麦野は重たい黒いブレザーを脱いでいて、半そでワイシャツからすらっと顔だした二の腕がやけに白く見えた。
ポタポタとこぼれる滴が短いチェックのスカートから露わになっている太ももへと垂れ、つー……、と足をつたって地面へと落ちていく。
気だるそうな伏し目がちの瞳が、余計に麦野の色香を際立たせている。
以下略



29:名無しGEPPER[sage]
2010/05/31(月) 22:27:13.16 ID:.CG2gec0

麦野がゴキブリを見るような目で蔑んでも、嬉しそうに麦野の後をつけて回る垣根が、今は下を向いたまま、押し黙るばかり。


(……は? なに、コイツ)
以下略



30:名無しGEPPER[sage]
2010/05/31(月) 22:32:28.63 ID:.CG2gec0

「アンタ本当に大丈夫? 脳細胞死んでたりしない?」


垣根が精一杯の所で踏みとどまっていた境界線を、麦野はあっさりと越えてきた。
以下略



31:名無しGEPPER[sage]
2010/05/31(月) 22:33:32.34 ID:.CG2gec0

嫌でも、再び麦野と視線が絡みあってしまう。
こんなに間近で麦野と正面から見つめあったことなんて、長い片思い生活の中で無かった。

以下略



32:名無しGEPPER[sage]
2010/05/31(月) 22:39:24.18 ID:.CG2gec0

具合が悪そうな垣根なんてほっといてしまえばよかったのだ、と麦野は悔いた。
せっかく星座占いトップだと幸せな気分ではじまった一日なのに、今日はついていないことばかりだ。

以下略



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