過去ログ - 垣根「いい加減返事をきかせろ、原子崩し」麦野「黙れ」
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8:名無しGEPPER[sage]
2010/05/31(月) 20:38:51.80 ID:.CG2gec0

垣根がそんな事をぼんやりと考えている間にも、
御坂は何度も携帯をパカパカと開いて、不機嫌そうに「むぅ〜」と何の変わり映えもしない画面と睨めっこをしている。


「一方通行から連絡こねえの?」

「着いたってメールしたんだけどねぇ。さっさと買い物行きたいのにー」

「買い物?」

「そ。今日は一方通行の家にご飯作りにいくつもりなの」

「さいですか。相変わらず仲のよろしい事で」


不満そうに頬を膨らませて携帯を乱暴に閉じた御坂は、少々苛立ちはじめているようだ。
恋人同士のお付き合いを始めても、御坂が一方通行に振り回される現状は付き合う前とあまり変わっていない。
ともあれ、この少女はあの気難しい天邪鬼な学園都市第一位を攻落させた実力者。

垣根はよくよく御坂のことを舐めるように観察する。

枝毛が一つも見受けられない健康的な茶髪。人形のようにくりっとした二重の瞳。
まだ発達途中のため身体の凹凸は申し訳程度だが、それでも抜群の将来性がそれを易々とカバーする。
外見だけでも満点に近い御坂だが、それだけであの固物を落とせるかは少し疑問だ。


「……オマエさぁ、どうやって一方通行のこと落としたんだ?」

「何よ、突然」

「麦野の奴がな、相変わらず俺に冷たいんですよ。
 俺としてはいい加減次に進みたいというか、告白の返事をもらいたいというか。
 ここはひとつ、超難航物件の一方通行を落とした御坂さんにご教授願おうとおもってな」


自分で言うのもなんだが、垣根だってそれほど悪い外見をしている訳ではない。
背も高く足も長いモデル体型、整った顔。街を歩けばいつだって垣根は女の目線を1人占めにしてしまう男だ。
所属している学校も名門長点上機学園だし、学園都市230万人の頂点・超能力者の第2位に食い込むつわもの。
こんな総合的に高スペックな奴、自分以外の他には誰もいないのに。
異性だが似たようなスペックの御坂は一方通行を落とせたのに、自分は一方通行並に超難解物件の麦野を落とせないでいる。

自分と御坂の決定的な違いは何なのかと垣根は真剣に悩んでいた。
"性格"という重要なキーワードが頭からすっぽり抜け落ちていることに垣根は気づかない。



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