過去ログ - 古泉「ただいま」
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6:名無しGEPPER
2010/06/12(土) 16:02:53.06 ID:ODI5AAQ0
「絵になるな、アイツらは」
「ええ。お二人とも、北高屈指の美少女ですから」
俺達が揃って見下ろす、その視線の先では少女が二人、下校途中の生徒に対してビラ配りをやっていた。
ハルヒと長門だ。
「桜並木と少女。これが絵にならない筈もないでしょう?」
「そんなモンかね」
「そんなものです」
既に大半の生徒は校舎から撤退している。無理も無い。新学期おめでとうテストとか言う憎たらしい名称の拷問が終わった、その翌日である。
教師達は一心不乱に採点に追われ、部活の顧問なんてやっていられる訳もないから部活動、同好会その他の活動は今日明日と全面停止だった。
「さっさと帰れば良いのにな、俺達も」
歩き去る生徒の姿はまばらで、夜空を眺めていて流れ星を見つけるレベルのレア具合と化していた。
そんな中でもハルヒと長門は懸命に……いや、長門はただ流されているだけだろうが……時たま道を行く生徒にビラを手渡していた。
「そう言わないであげて下さい。可愛らしいじゃありませんか」
古泉が缶を振る。
「朝比奈さんの帰って来る場所を作っておいてあげたい、だなんて」
「ま、思いやりに溢れたその動機は否定せんでもないさ、俺だって」
だが、ちょっとでも好奇心を示してくれた生徒に対して脅迫まがいの行為を迫るのは頂けないな。
……あ、ハルヒが男子生徒の胸倉掴んだ。



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