過去ログ - 上条「…死体?」土御門「ああ、屋上と体育館裏で見つかった」
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6:断片(海賊版)[sage saga]
2010/06/26(土) 14:44:25.15 ID:ESomw2w0

 それを聞くと、彼女は一度だけ、びくん、と肩を震わせ、頬に赤みが増し、こちらを向き、舌足らず口調のまま、まくし立てた。

 『何がごめんですか、こっちは超心配したンですよ。
 ホント、超ウザイです』

 ――…本当にごめん。

 『なんで何回も謝れるンですか、この超変態』

 ――変態でもなんでもいい、悪かった。

 『謝るのはもういいですから、この傷の超責任とって下さい。
 私を瑕ものしたせ、き、に、ん』

 ――責任か…とれればいいが。どうやってとればいいのか、正直わからない。

 『…どういう方法で超責任とれば、いいのかって。
 そンなの、自分で考えて下さいよ』

 ――……、……。

 『……。わかりました。
 この超ノロマなあなたに代わって、超責任のとりかたを教えてあげます。あなたは、私の超しもべになりなさい』

 ――……悪い、言って意味がわからない。

 『意味が判らないって。ホント超馬鹿ですね。私のしもべの仕事は…』

 『ずっと私が傍にいる事。

 ずっと私を怖がらない事、無視しない事。

 私がいけない事をしたら、きちんといけないと言ってくれる事。

 それからそれから――』

 夕日が沈み、薄暗い病室の個室の中で《彼女》はわずかに自分から顔を背け、静かに確かに、こう自分に呟いた。

 『――ちゃんと私を殺してくれる人……』

 そう言った《彼女》の表情を自分は見る事ができず、何も言えなかった。

「……」




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