過去ログ - ピカチュウ「昔はよかった・・・」 Part8
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名無しGEPPER
2010/09/12(日) 14:01:38.17 ID:P7eql.wo
「ん……」
ゆっくりと、蛹が孵るような速さで、ヒナタの目が開く。
円な瞳が俺を認める。小さな胸を上下させて、ヒナタはか細い声を出した。
「おじさんは、だれ?」
「ここを通りかかった、ポケモントレーナーだよ。
君たちが襲われているのを知って、助けにきたんだ」
ヒナタは俺の背後にたつリザードンを認めて、はっと息を飲んだ。
「おじさんの、ポケモン?」
頷く。
「こわくない?」
「ちっとも怖くなんかないさ」
リザードンは繊細な動作で手を差し伸べる。
ヒナタは恐る恐る両手でリザードンの手をはさみ、立ち上がった。
「ヒナタをたすけてくれたの?」
鼻を鳴らすリザードン。ヒナタはそれをイエスと受け取ったらしい。
「あの……あのね……たすけてくれて、ありがとうっ」
勇気を振り絞って言ったに違いない言葉に、リザードンは頭をかいて応える。
年齢を重ねるごとに頑固になっていく俺の相棒は、
昔から面と向かってお礼を言われることに慣れていないのだ。苦手にすらなりつつある。
不意に、ヒナタの顔が、焦燥の色を帯びた。
「タイチくんは?タイチくんはどこにいるの?」
「大人を呼びに行っているだけだよ。しばらくしたら、戻ってくる」
「よかったぁ……」
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