7: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/08/29(土) 20:01:52.56 ID:tNq3pxyB0
魔女「そうじゃない。言ってくれたじゃないか。20になって、私が帰ってきたら」
―――けっこんしようね!―――
戦士「……………ああ……」
魔女「忘れて、しまった、のか?」
戦士「いや、待てよ。俺にも生活が」
魔女「私は魔女だぞ。君の交友関係くらい、調べるのは容易だ。
…ここの番兵だった君の父上が死去していたのは少しショックだが、
父上の跡を継いで、君は4年前から番兵をしているそうだね。
現在交際している女性は居らず、
言い寄られる事も無くはないが、肝心の君にその気がない。
職務に忠実な君の女性関係は蛋白なもので、典型的な労働疎外といえる。
番兵である君の場合、物的資本は町民の安全なので、君は使命感に生きるタイプに育ったようだ」
戦士「お前の使い魔って蛾か?」
魔女「だけではないが、基本は昆虫だ。
彼らはなりが小さいぶん本能が強いからな。扱いやすいんだ」
戦士「…最近、やけに虫に集られると思ったんだ」
魔女「私が魔力を通せば滅多な事では死なんはずだが…。
使い魔には私の意識が少しだけ乗り移っているんだぞ。
君には何度も殺されたな。責任を取ってほしいものだ」
戦士「勝手に監視しといて何を」
魔女「つまりだ、何ら支障はないと言いたいんだ。
戸籍ならある。山向こうの町のものだが」
戦士「でもだなぁ…」
魔女「なにが不満なんだ。
私は魔女だから調合の腕に関しては自信があるぞ。つまり料理は得意だ」
戦士「料理は妖しげな薬品じゃねぇよ」
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