ミュウツー『……これは、逆襲だ』 第三幕
1- 20
443: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/11/12(日) 22:43:40.64 ID:5/00eB3no

アロエ「そのくせ今頃になって年食って弱気になったから、慌てて後悔して我が子呼ばわりってわけ?」

アロエ「子供をなんだと思ってんだ!」


両の拳を握りしめ、アロエは怒鳴った。

レンジャーは、まるで空気がびりびりと振動しているような錯覚に囚われた。

母親の立場にある人間の『カミナリ』を目の当たりにしたの久々だった。


アデク「おいアロエ、落ち着け」

カツラ「いや、いい」

カツラ「あんたの指摘は至極もっともだ」

カツラ「その言葉を、あの頃の彼に与える者がいたら……この未来は変わっていたかもしれない」

カツラ「彼は……いや人間は、『あれ』にどんな報復を受けても、抗議する権利はないだろう」

アロエ「へえ、そう。殊勝な心がけで結構なこと」


深い溜息をつきながら、アデクは眉間を揉んだ。


アデク「……だが、まあ、そうだな」

アデク「さっきレンジャー君も言っていたが、本当にそんな恐ろしい奴なんだろうか」

アデク「あんたの言う特殊なポケモンが、あいつのことだったとしよう」

アデク「たしかに不思議な印象を持つ奴……ではあった」

アデク「だが、あんたの言うような凶悪な存在とは……あまり思えん」

カツラ「……」

アデク「わしには、ただの悩み多き若者にしか見えなかったよ」

カツラ「……そうか」


カツラが今まで寄りかかっていた机から体を離し、ポケットに手を突っ込んだ。

片方の手で髭を撫でている。

アデクの言葉について、何か考えているように見える。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
469Res/395.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice