【艦これ】皐月「司令官がボクのことを子供扱いしてる気がするんだ」
1- 20
152: ◆yJGN1SPTmzFo[sage saga]
2018/10/30(火) 04:36:20.59 ID:ymUICyVL0
皐月「もう夕方だねー。ほら、水平線に沈む夕焼け。ま、見飽きたけどー」

司令官「なぜ救出部隊に嘘をついたんだ」

皐月「あー、空あかーい」

司令官「……おい」

皐月「あはは、司令官を助けるためだよー」

司令官「俺は逃げろと言ったはずだ」

皐月「逃げたら司令官は死んじゃったじゃん」

司令官「言っただろ、俺は隠れると……」

皐月「陣地破壊用の爆弾をたくさん仕掛けてある島の、どこに隠れるって?」

司令官「逃げ込めるシェルターを用意していたんだよ。俺一人ならそこに……」

皐月「それは当初の計画で、今はそこにも爆弾がギッシリ」

司令官「な、なんで知ってるんだよ!?」

皐月「それはね! 調べたからだよ!」

司令官「どうやって!」

皐月「ふふふ、大規模かつ無茶な作戦には、元ネタが付き物!」

皐月「ずっと深海棲艦にリードされてた開戦当初に、この島に深海棲艦をわざと上陸させてから爆弾で吹き飛ばす作戦があったんだよね? 当時の艦娘の活躍でお蔵入りしたみたいだけど……」

皐月「今回の作戦はその再利用なんでしょ?」

司令官「……そうだ」

皐月「当時の作戦には避難用のシェルターはなかったよね。深海棲艦に陣地を要塞化させてから、まとめて吹き飛ばす予定だったから」

司令官「…………」

皐月「でも今回の作戦は、ギリギリまで島に人が残って敵をおびきよせる必要があった。そうしなきゃ、わざわざ深海棲艦も上陸してこないからね!」

皐月「対応として急遽設置されたシェルターだけど……そこに隠れても、仕掛けた爆弾が爆発して、更に砲撃も加われば最大限に見ても生存率は3、4割ってところ? 司令官さんは人間だしね」

司令官「…………」

皐月「そこでボクは合理主義者の作戦立案者さんなら、書類はそのまま、自分の判断で爆弾をシェルターにも仕掛けておくかも? ……そう考えて爆弾の数を数えてみたら、あら不思議!」

司令官「…………」

皐月「司令官さんは爆弾のことを知ってたから、ボクたちが戻ってきた時も脱出用の崖から移動もしてなかった。そうだよね? シェルターが使えないなら移動するのは無意味だし、ギリギリまで海が見えるところで、できるかぎり戦況を確認したかった!」

司令官「……最初から知ってたってわけか」

皐月「まあね。爆弾を仕掛けていたことは、この鎮守府の艦娘に確認してたよ。機密だったんだろうけど、司令官さんのことを死なせたくなかったんだねぇー。騙されたのに、けなげだなー」

司令官「…………」

皐月「『絶対に助けて』ってお願いされた。だからボクは全力を尽くした。みんなにも尽くしてもらったんだよ」

司令官「……それでお前達が死んだら、元も子もない」

皐月「………………」ガッ(胸倉をつかむ)

司令官「…………」

皐月「ボクは自殺させるために来たわけじゃないって言った」

司令官「自殺じゃない。俺は艦娘のために……」

皐月「…………」

司令官「……いや、そうじゃないな。俺が辛かったんだ。艦娘を戦わせて、死地に向かわせるのが……」

皐月「…………」

司令官「指揮官失格だな」

皐月「かもね。司令官さん……。ひとつ教えてあげる」グイッ


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
181Res/119.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice