1: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:09:23.90 ID:DITMeo6LO
ほたる(可愛い女の子が好き。女の子の柔らかい部分が好き)
ほたる(初対面で人の胸を揉もうとする女の子)
ほたる(そんな貴女と出会ったのは、間違いなく不幸だったに違いない)
ほたる(それなのに、じゃあ会わなければよかったと)
ほたる(そういうことは考えられない今の私は、きっと幸せなんだと思う)
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2: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:11:45.58 ID:DITMeo6LO
×月×日
・セットした目覚ましの電池が今朝切れていた
・移籍した事務所での初日なのに、電車が遅れて遅刻した
・自分へのお祝いのため帰りによったケーキ屋さんが突然の休業日だった
3: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:13:09.11 ID:DITMeo6LO
ほたる(元々は初めてアイドルになった日に、これからは素敵な日常が始まると信じて書き始めたもの)
ほたる(でも、いつからかその日の不幸を書き連ねるだけになっていった私の不幸日記)
ほたる(今日は移籍した事務所のアイドル達と顔合わせをする日でした。つまり新事務所での第一歩だったのだけれど、日記に残す不幸には事欠かないようで)
4: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:15:10.53 ID:DITMeo6LO
ほたる「あと何か書くことは……あ、そうだ。アレも書かなきゃ」
・同期でアイドルになった棟方愛海さんに胸を揉まれた
ほたる(人に嫌なことをされたのを不幸に数えてたらきりがないけれど、今回のは不幸に入れていいと思う)
5: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:17:25.00 ID:DITMeo6LO
「掘裕子!私超能力があるんだ!」
ほたる(というか、私ここにいていいのかな。私の同期になったせいで、今一緒に自己紹介してるこの人たちにも迷惑がかかるんじゃ)
「アナスタシア。パパがロシア人なの」
6: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:19:23.34 ID:DITMeo6LO
ほたる(棟方愛海さん。私より1つ上の14歳。年上だけど、なんというか可愛い人です)
ほたる(見た目も美少女だけど、それ以上に私と違って人に甘えるのが上手な人みたいでした)
ほたる(実際、胸を揉まれた後にも)
7: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:22:44.98 ID:DITMeo6LO
ほたる「……でも、仲良くなりたいって言ってもらえたのは、嬉しかったな」
ほたる(スキンシップが過剰で困ったけれど、でも仲良くなりたいと言ってもらえたことは事実です)
ほたる(まだ知らないからかもしれないけど、私のウワサを知っている人からは初対面でも避けられることは珍しくないです)
8: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:23:52.95 ID:DITMeo6LO
ほたる「……無理だけど」
ほたる(首を振って淡い望みを打ち消します)
ほたる(だって私は不幸だから。誰かと仲良くなると、きっとその人にも迷惑をかける)
9: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:24:49.26 ID:DITMeo6LO
×月△日
・棟方さんに胸を揉まれた
ほたる「うーん?」
10: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:26:16.58 ID:DITMeo6LO
愛海「不幸?」
ほたる「は、はい。私はなぜか昔から不幸なんです。物が落ちてきたりは日常茶飯事で、今ここにいるのも前にいた事務所が潰れたからで」
愛海「そうなんだ。大変だったんだね。あたしでよければ癒してあげ」
11: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:27:19.37 ID:DITMeo6LO
愛海「え、うん聞いてたよ。ほたるちゃんのそばにいると不幸になるかもしれないんでしょ」
ほたる「そ、そうです。だから」
愛海「だから試そうと思って。うーん、一回登っただけじゃわからないね!もうちょっと揉ませてよ」
12: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:28:45.75 ID:DITMeo6LO
△月×日
・買い物中、急な雨が降った
・愛海さんに胸を揉まれた
愛海「うひゃー、すごい雨だね。朝の天気予報では一日中快晴って言ってたのに」
13: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:30:29.31 ID:DITMeo6LO
愛海「ふーん、そうなんだ。そんなことより、ほたるちゃんバンザイして。拭いてあげる」
ほたる「バンザイ?」
ほたる(私の謝罪は軽く流し、愛海さんは鞄からタオルを取り出していた)
14: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:31:41.10 ID:DITMeo6LO
愛海「ほら、早く。風邪引いちゃうよ」
ほたる「あ、あの、自分で拭けま」
愛海「……」
15: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:33:21.70 ID:DITMeo6LO
愛海「ねえ、ほたるちゃん」
ほたる「は、はい」
愛海「ほたるちゃんは不幸だっていうけど、あたしは雨が降ったことを不幸だなんて思ってないよ」
16: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:35:22.11 ID:DITMeo6LO
愛海「うん。例えばほら、そこであたし達と同じように雨宿りしているお姉さんを見てみて」
ほたる「……雨で服が濡れて困ってます。とても幸福なようには」
愛海「もっとよく見て。濡れて服が張り付いて、お山の形がよくわかる様になってるでしょ」
17: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:36:42.32 ID:DITMeo6LO
愛海「じゃあちょっと待っててね、ほたるちゃん」
ほたる「え?愛海さん、どこへ?」
ほたる(愛海さんがタオルを持って向かったのは、先ほどのお姉さんのところ)
18: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:38:04.44 ID:DITMeo6LO
ほたる(その後、雨が止むのを待って私達は帰った)
ほたる(日記を前にして脳裏に浮かぶのは、愛海さんとお姉さんの笑顔)
ほたる(突然雨が降っても、それを楽しむ愛海さんの笑顔)
19: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:39:44.06 ID:DITMeo6LO
△月◯日
・愛海ちゃんが
ほたる(私は忘れていました)
20: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:41:07.71 ID:DITMeo6LO
愛海「ほたるちゃん、匿って!」
ほたる「え?」
ほたる(私が休憩室で一人休んでいた時、愛海ちゃんが駆け込んできました)
21: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/06/20(火) 12:42:18.01 ID:DITMeo6LO
「棟方のやつ、またレッスン中に他のアイドルの胸を揉んでな。今日という今日はきっちり躾けてやろうと探してるんだ」
ほたる「愛海ちゃんならそこです」
愛海「ほたるちゃん!?」
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