【ミリマス】ザ・ミリオンオールスターズ! 〜銀河の果てまで届けちゃいM@S〜
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21: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/06/20(火) 21:15:36.53 ID:Uk8Ct2Aw0

「もう、なんですか?」

 そのうえ小首を傾げると、甘えるように肩をすくめて見せたのだ。

 もはやその仕草は狂気の、いや、凶器の沙汰。

 危うく喉から出かかった「何でもない」と言う言葉を飲み込むと、
 男は腹に力を込めて惑わされまいと麗花を見た。

「なんですか、じゃあないだろう? ちゃんと片して行きなさい」

「……プロデューサーさん♪」

「却下する」

 そうして彼は、毅然と言ってのけたのだ。


 換気の為に開けられていた窓から、「うぅ、いじわるです!」なんて麗花の恨めし気な声が外へと響く。

 すると事務所の入ったビルの前、日課の清掃作業をしていた小鳥は
 筒抜けな二人のやり取りに「あらあら」と頬に手を当て苦笑して。

「今日のプロデューサーさんは強気ねぇ」

 自分も彼女のお手本にならねばと、普段よりもいくらかキビキビとした動きで歩道の箒掛けを再開したのだった。


 ……しばらく経って麗花がビルを降りて来ると、
 小鳥は消沈した様子の彼女を労いの笑顔で出迎えた。


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