文香「文学少女は純情だと思っていましたか?」
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34:名無しNIPPER[saga]
2017/06/25(日) 16:52:54.79 ID:azjdBHXpO


「その後の事を考えてしまうと、シャワーを浴びている最中も濡れ

「おっけー分かった。それで、その後は何かあったの?なかったと思うけど」

「いえ……残念ながら、書類を書き直して終わりでした」

 よかった、本当にそのプロデューサーさんが鷺沢さんが望むような思考をしていなくてよかった。

「これが……放置プレイ、と言うものだったのですね」

 その幸せな思考回路が羨ましい。
 さぞかし世界が薔薇色に見えている事だろう。

「帰りは、彼の折り畳み傘を貸して頂きました……私の家宝です」

「きちんとお返しするように」

「大丈夫です。帰り道の途中、同じ傘を購入しましたので」

 プロデューサーさんの貸した傘が、どうか本来の使用用途から外れませんように。

「そう言えば、さっきもシャワー浴びてたって言ってたけど、帰り道は傘あったんだよね?」

「はい……ですが、濡れた髪にタオルを当てていると、彼の優しさと温もりを感じられて……」

 あらかわいい。
 こういう所は変に純情な恋する乙女だからタチが悪いな。
 髪、傷まないといいけど。





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