文香「文学少女は純情だと思っていましたか?」
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64:名無しNIPPER[saga]
2017/06/30(金) 22:04:21.61 ID:CYBVoiXwO



「いや、ほんとその……失礼しました。鷺沢さんが変な輩に絡まれてるのかと……」

「まぁまぁ、君は文香の事を守ろうとしてくれたって事だし。さっきも言ったけど、話には聞いていたよ。文香の相談に乗ってくれてるんだろ?」

 どうやらプロデューサーさんが、文香に水着の仕事を提案していたらしい。
 それを、鷺沢さんは恥ずかしいから……と渋っていた所に、僕が恥ずかしいアホをしてしまった、と。
 ……多分鷺沢さんは水着が恥ずかしいんじゃなくて、プロデューサーさんから求められるなんて……的な事を考えていたのだろう。
 彼女の尊厳の為に黙っておくとするが。

「ありがどうございました……先程の貴方、とても……んふっ」

 暴露してやろうかちくしょう。

「では、お茶を淹れてきますので……」

「あ、ありがどうございます」

 鷺沢さんが奥へ引き込んで行った。
 後には僕とプロデューサーさんと気まずい空気だけが残る。




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