智絵里P「ちょっと恋愛相談に乗ってもらいたいんだけど」緒方智絵里「!?」
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20: ◆E055cIpaPs
2017/07/05(水) 23:00:07.36 ID:oFThaKWS0
 ちょっと騒ぎになっちゃったから、ちひろさんに報告だけしてくると残して席を外して去って行くプロデューサーさんを尻目に、私は「せっかくの機会ですから♪」と言って誘ってくれた菜々ちゃんに連れられて、普段は見られないお店の裏側を案内してもらっていました。

「実はこのお店、もともとは菜々がアルバイトをしていたメイド喫茶なんですよ」

「菜々ちゃんがデビューしたのを追っかけてみんなメイド服着たままアイドル活動始めちゃったんだよね☆」

 もう今は殆どメイド喫茶の影も残ってないよね☆と笑う佐藤さんの隣で、菜々ちゃんは最近のメイド喫茶はそういうのがブームみたいで、と照れくさそうに笑っていました。

「と、ところで〜。どう、ですかね?」

「や〜ん、先輩ったら恋愛話が好きなんだから。後輩たちは追い払ったから、ここだけの話でこっそり教えて☆」

「ど、どうって、何の事でしょうか......」

「もう、とぼけちゃって☆プロデューサーと出来てるのかってことだよ☆」

「えっ、ナナが聞きたかったのはナナの後輩のことだったんですけど!?」

 冗談だって分かっていても、そう言ってもらえるだけで少しだけ満たされる自分がとても情けなくて。

 だって、私なんかとプロデューサーさんがお付き合いだなんてことは現実ではあるわけないのに。

「えへへ、そう見てもらえるのは嬉しいですけど」

 それでもその言葉は、あんなだった私がプロデューサーさんの横に居てもおかしくない程に輝けている証明でもあって。

 そしてそれはきっと、私がプロデューサーさんの期待に応えられている証で。


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