【モバマス】北条加蓮「Frozen Tears」-SS速報VIP

【モバマス】北条加蓮「Frozen Tears」

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1: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/05(水) 23:54:54.46 ID:TzSicsbt0
これはモバマスSSです

前作
佐久間まゆ「遠く届かなかったあなたへ」
ex14.vip2ch.com

SSWiki : ss.vip2ch.com

2: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/05(水) 23:55:35.07 ID:TzSicsbt0
「お願い！北条さん！！文化祭のライブ…出てもらえないかなぁ」
十月も中頃の放課後
事務所に向かおうと下駄箱で靴を履き替えて歩き出そうと言うときに
文化祭企画委員会といったたいそうな腕章をしている女子生徒に声をかけられた
先に行っておくとアタシ北条加蓮はただいま絶賛売り出し中のアイドルで

3: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/05(水) 23:56:18.64 ID:TzSicsbt0
ついこの間まではただの高校一年生

やっと高校に入ってすぐ、まだ新しい環境にも慣れてない時期に

変な男の人に名刺を渡されて適当に話を聞いていたら

4: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/05(水) 23:57:15.05 ID:TzSicsbt0
「いきなりなに？こういった話は事務所を通してもらわないとー」

「そこをなんとか！！」

アタシが話を切ろうとしたときに被せて頼み込んでくる実行委員の人

5: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/05(水) 23:58:01.24 ID:TzSicsbt0
「そんなぁ、考えてくれるだけでもいいからさ！！」

それでも実行委員の人は食い下がる

「はいはい、考えるだけならね～」

6: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/05(水) 23:59:28.49 ID:TzSicsbt0
事務所の中にあるレッスンルームに着くと先に来ていた同じ事務所の先輩の城ヶ崎さんがいた

年も一つ上だけどアタシがアイドルになってから不安だったときとかに

一番に仲良くしてくれた、今では美嘉、加蓮と呼び捨てる仲になっている

7: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:00:10.13 ID:PZ0hRmqF0
「美嘉…何でわかっちゃうかなぁ」

「やっぱり悩み事？相談乗るよ★」

「うーん、美嘉になら話してもいいかなぁ…」

8: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:00:59.36 ID:PZ0hRmqF0
「それにアタシなんてまだデビューしたばっかのアイドルなのにさ、みんなが期待してるような人ってやっぱり美嘉とかみたいなトップアイドルなんじゃないかなぁ-とかも思っちゃったり…」

すると美嘉は

「へーすっごいじゃん！！」

9: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:03:44.60 ID:PZ0hRmqF0
「それに…」

アタシの目を見つめ話を続ける

「もっと自信持ちなよ、アイドルって、みんなに好かれるためにはさやっぱり自分も信じてあげられないとダメだと思うなー」

10: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:04:40.69 ID:PZ0hRmqF0
「美嘉が初めて先輩みたいなことを言ってる」

アタシは冗談で返す

「あーなにそれーいつものアタシは先輩じゃないって言うの～？」

11: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:05:20.60 ID:PZ0hRmqF0
「プロデューサーに話通したらいいんじゃない？」

確かに、プロデューサーに話を通したら行けるかもしれない

「まぁ、私もあんまり乗り気じゃないんだけどねー」

12: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:06:15.75 ID:PZ0hRmqF0
そして次の日

「北条さん！！昨日の話考えてくれた！？」

13: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:07:23.54 ID:PZ0hRmqF0
ライブというのはこの間アタシがついに小さいながらもライブをやったときのことだろう

「へぇ、見てくれたんだ。それはありがとう」

「それで、やっぱりこの学校にも北条さんのファンはたくさんいると思うの」

14: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:08:51.10 ID:PZ0hRmqF0
「やっぱり北条さんがライブしてくれたら盛り上がること間違いなし！！」

「そこまで言ってくれたのはうれしいんだけど、もうちょっと考えさせてもらえないかな」

実行委員会の人は目を丸くし、その後すぐに笑顔に戻った

15: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:09:25.65 ID:PZ0hRmqF0
実際アタシ自身話をしたライブは楽しかった

その時の感動がずっと頭の中に残っている

けどそんなお仕事は滅多に来るようなものではない

16: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:10:07.79 ID:PZ0hRmqF0
「プロデューサー、ちょっといい…かな？」

結局今日も事務所までの間ずっと頭の中に残ってしまい

事務所に着いたとたんプロデューサーに相談することにした

17: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:11:03.67 ID:PZ0hRmqF0
「あのさ、学校の人に文化祭に出ないかといわれまして…」

「文化祭？ステージにか？」

「うん、そうらしい」

18: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:11:43.11 ID:PZ0hRmqF0
「やっぱり…だめ、かな？」

「いんや？だめではない…けど」

「けど？」

19: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:15:37.41 ID:PZ0hRmqF0
「え！？結局出てくれるの！？」

今日は自分から委員会の会議をしているという部屋に行き話をすることにした

「うん、事務所の人に聞いてみたら案外OKだったらしい」

20: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:16:28.92 ID:PZ0hRmqF0
「テレビの取材が入ったりするかもしれないから、うちの事務所の人と話をしてほしいの」

「それくらいはやりますよ！！はぁ…北条さんがライブしてくれるのかぁ」

委員会の人は恍惚の表情を浮かべアタシの手を握ってきた

21: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/07/06(木) 00:17:15.76 ID:PZ0hRmqF0
「いい話ってなに？」

「実はこの間のライブの反響がよくてなぁ

実はテレビ取材とかの話もちらほら来てるんだ」

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