308: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/08/14(月) 17:00:55.91 ID:P7jAlVgW0
乳白色の朝靄に包まれた草原を、一台の馬車が風に乗って駆け抜ける。
御者「仮面ライダーが来てから、アルティメット森の魔族に変化が現れたんでさ。姿を隠すようになったというか、ゲリラ戦法を好むようになったんでがす」
底野「仮面ライダー、とは何者でござる?」
御者「バッタのような仮面をかぶった超人のことでさ。いや、ひょっとしたら本当に首から上がバッタなのかもしれねぇが」
御者「お客さん達、バッタの仮面を見たら即逃げることをお勧めしますぜ。奴の脚力をいなせた冒険者は、過去に誰一人としていない」
ぷにぷに君「バカバカしい。ただのバッタの妖怪じゃないか。アタシは真っ向勝負を挑むつもりだけどな」
ベートーベン「怖イデスネー。ライダーパンチ! ライダーキック!」ドタドタ
吟遊詩人「ベートーベンさん、馬車の中で暴れないでくれよ! そんなことしたら、うわあああ!」
ドンガラガッシャーン
馬車が壊れて4人は外に放り投げだされた。猛り狂った馬が車体を引きずり崖下へ落ちていく。
底野「やってしまったな……。ここからアルティメット森まで、徒歩で行けというのか」
ぷにぷに君「いいや、その必要はないね。もう、アルティメット森についたようだから」
4人の前にそびえる、クヌギの森。樹々の隙間から、誰かに除かれているような気がする。
ぷにぷに君「侍、剣を構えな。チームを守れるのは、アタシとアンタしかいないんだ」
底野「承知した」
吟遊詩人「その言い方はないんじゃないですか。僕にだって、チームを守る力があります」
ぷにぷに君「ほう? それじゃアンタに何ができるっていうんだ」
吟遊詩人「>>309」
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