2:名無しNIPPER[saga]
2017/07/22(土) 14:39:05.68 ID:sHlGcvff0
「絶対嘘でしょ。こんなに暑いのに」
どこか遠くから微かに防災無線が聞こえてくる。地元の歌だろうか。初めて聞くはずなのにやけに耳に心地よくて優しかった。
「……これが今年最後の花火になりそうねえ」
遠巻きに静香達を見て、このみさんがポツリと呟く。
今年も忙しい。来年はもっと忙しくなるだよう。もしかして。
「……しばらくはこうやって花火なんか出来ないかもしれませんよ」
「え〜?」
だから。
「だから今日見る花火を目に焼きつけましょうよ。何年経っても、思い出しせるように」
まぶたを閉じたら浮かんでくるように。
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