6:K.5021341
2017/08/08(火) 23:36:02.14 ID:GvyWxqPB0
大家「ここが今日からあんたの部屋さ」
咲夜「ありがとうございます」
一礼してから大家から部屋の鍵を受けとる
大家「お礼を言うのはこっちさ。こんな木造のボロアパート、今さら住む人なんていないと思っていたからねえ」
大家が冗談っぽく笑う
咲夜「こちらこそ、こんな価格で部屋を貸していただいて・・・」
大家「いいんだよ。うちは子供が結婚してねえ・・・、寂しかったもんだからさ」
大家はどこか遠くを見ているような目をして言う
「アンタ見てると、我が子を見ている気分になるのさ・・・」
大家「まあ、年寄りってもんは若い子を見るとほっとけなくなるんだよ」
咲夜「・・・」
大家「それじゃあアンタも頑張りなさいな、それじゃあね」
そう言うと大家は、くるりと私に背を向けて階段を降りていった
ガチャリ
鍵をはずし、部屋の中に入る
室内は意外にも綺麗なものだった
居間には小さいながらテレビがあり、簡単な台所やシャワールームもある
これだけのものを月1000円で貸してもらえるのだから、あの大家には本当に感謝しなければならなかった
18Res/9.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20