11:znAUHOH90[sage]
2017/08/10(木) 19:58:03.67 ID:06oxNczP0
「んくっ……んくっ……ぷはっ。ふー……。」
「限界か? なら、残り貰うぞ。」
「あん、ちょっとー、飲むのに。」
「……っふう、すぐ同じの、頼んでやるよ。」
負けたらイッキの約束で、あたしのグラスは半分くらい空くと、Pさんに取られてしまう。Pさんなりの、あたしがハメを外しすぎないようにって気遣い。
Pさんはと言えば、もう4回くらい、あたしのより明らかにキツそうなカクテルを飲み干してた。
「んもー、飲みすぎやないのん?」
それっぽく心配してるようなそぶりで、ぺたりとPさんの頬っぺたを触る。掌から伝わる体温、あたしにフィードバックしてくる多幸感。
Pさんに触れたいってズルい下心は、バレちゃまずいって気持ちと、知って欲しいって気持ちが入れ違いに組上がって出来ている。
「お前が飲ますんだろ?」
シューコの手ぇ冷てぇ、と笑いながら、あたしの手に手を重ねて来た。
ドキッとする、昼とは違う夜の顔。
「周子とこんな風に酒が飲めるなんてな。」
もうちょい艶っぽい雰囲気で伝えるつもりだったんだけど。
その、相変わらず妹を相手にしてるようなしみじみとした言い方にムカッときて、思わず言っちゃった。
「あたしさ、Pさんのこと好きなんだ。」
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