周子「切なさ想いシューコちゃん」
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21:znAUHOH90[sage]
2017/08/14(月) 23:55:54.49 ID:Gq/QuK8U0

「Pさんはさ。」

ちょっと弱気になるあたしの心を、背筋伸ばして建て直す。

「お人好しだから。なんでもない只の親切だったかもしんないけど。あたしはホント、救われたんだよ。」

行き場が無くなってたあたしのこと受け入れて、同じ目線でとことん付き合ってくれたの、Pさんがはじめてだったからさ。
だから実家にも戻れたし、そのあとの人生が「活きてる」って感じになったんだ。
たぶん、あの時飛び出さなかったら、あたしはどっか居づらいなと感じながらも実家を継いで、適当な人とお見合いをして、シアワセな生活を送ったんだと思う。そんな知れ切ったシアワセが、逃げ場の無い閉じた未来に感じられて、たまらなく怖かった。
けど一人じゃ結局、ダメでさ。あたしはあたしで居たくて……知れ切った往生の枠に填められたくなくて逃げ出したけど、生身のあたしってのは世間様に対してどーしようもなく非力でさ。いよいよ持たなくなって、家出少女らしく援助でもしてもらうしかないかなー、なんて自棄くそな考えが頭を掠めた、あの時に出会ったのがPさんじゃなかったら、あたしは本当にどうなってたんだろう。
それから一ヶ月、Pさんはあたしに時間をくれた。自分と向き合って、時々Pさんに感情の塊をぶつけて。Pさんは全部許してくれた。見ず知らずのあたしのこと。
知れ切った未来に向き合う勇気も、それを変えていく力も、全部Pさんに教えてもらったんだよね。

「出会ってくれて、ありがと。こんなの、ホントに、あたしの、ガラじゃ、ないなっ、て、わかってるん、だけどっ……」

おっと、がんばれ、あたし。
まだちょっと早いぞ。エンディングまで泣くんじゃない。
まずは言わなきゃいけないこと、全部Pさんに伝えるんだ。
Pさんとあたしは、ずっとそうやって来たんだから。




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