周子「切なさ想いシューコちゃん」
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9:znAUHOH90[sage]
2017/08/10(木) 19:56:58.70 ID:06oxNczP0


「ダーツバー好きだな、お前。」
「えーやん、ダーツ出来るしここなら個室みたいなもんだし。」
「俺はたまには寿司が食いたい。」
「回るやつならええよ。」
「普通、回らんやつなら、っていうんじゃないのか?」
「なんか多少ガチャガチャしてないと落ち着かないんだよねー」
「そういうところ、変わってるよな」
「ミステリアスアイドルしゅーこちゃん」
「なに?」
「なんでもー」

去年の12月、20歳の記念にPさんに初めてPさんとお酒を飲んだダーツバー。大成功させたライブの時も、シンデレラガールになったときも、ごほうびはここだったね。
ふたりだけの、内緒の打ち上げ。あのときは、お酒はなかったけど。
「未成年のアイドルが盛り場に来るのは印象良いもんじゃない。周子も好きだろうけど、普段は控えろよ。今日はトクベツ、だ。」
なんて、妹に火遊びを教えるみたいに、下手くそなウィンク決めていたずらっぽく言ってたっけ。
そう、特別な場所、だよ。君と来るこの場所は、あたしにとって。

「Pさん、右で相手してあげよっか〜?」
「及ばねぇよ。」

Pさんは強いお酒を好む。夜が似合う人だ、と思う。
「あまり強い酒をがぶ飲みするなよ、喉を痛めるからな。」なんて自分のアイドルには言うけど、喉が焼けるような尖ったお酒をかぽんと一息で煽り、言葉少ないままにスタンスを決めるシュッとした姿は、ダーツバーの薄暗さに映える。
昔、ミッドナイトフェアリーってやったけど、あれはPさんとあたしの組み合わせあっての企画だったと思う。あの頃のPさんはダーツ下手っぴだったけど、あの時から君は夜が似合ってた。



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