【咲-saki-】シロ「君が教えてくれた青空を」
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24:名無しNIPPER[saga]
2017/08/13(日) 03:01:58.46 ID:58bg+DvZ0
声が、聞こえたのはわかった。
誰の声だ。
それは、私の背後から聞こえた声だ。
塞でも、胡桃でも、豊音でもない。
そしてその声に聞き覚えがあるのにもかかわらず、こんなことを考える私は。
まだ、逃げるというのか。
「ごめん、ネ。surprise………アー、びっくり、させようと思って。えと………その………」
塞も、胡桃も、豊音も。
呆然と、ただ私の方を………私の、背後を、見ているだけだ。
「その、ニッポンにまたきた………ううん、引っ越して、キタ、んだ。money、貯めるのに時間、かかったけど」
そしてそれは決壊する。
破顔し、立ち上がり、泣きだし。
その声の主は、今だ呆然とするしかない私の肩越しに、腕を回してくる。
大丈夫だよ、というように。
大丈夫だよね、と問うように。
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