【咲-saki-】シロ「君が教えてくれた青空を」
1- 20
24:名無しNIPPER[saga]
2017/08/13(日) 03:01:58.46 ID:58bg+DvZ0
声が、聞こえたのはわかった。


誰の声だ。

それは、私の背後から聞こえた声だ。
塞でも、胡桃でも、豊音でもない。

そしてその声に聞き覚えがあるのにもかかわらず、こんなことを考える私は。

まだ、逃げるというのか。


「ごめん、ネ。surprise………アー、びっくり、させようと思って。えと………その………」



塞も、胡桃も、豊音も。

呆然と、ただ私の方を………私の、背後を、見ているだけだ。


「その、ニッポンにまたきた………ううん、引っ越して、キタ、んだ。money、貯めるのに時間、かかったけど」


そしてそれは決壊する。
破顔し、立ち上がり、泣きだし。

その声の主は、今だ呆然とするしかない私の肩越しに、腕を回してくる。

大丈夫だよ、というように。
大丈夫だよね、と問うように。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
31Res/26.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice