フレデリカ「怪談ごっこ、その4」
1- 20
13: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/08/26(土) 19:51:05.72 ID:QhrAtV4YO


杏ちゃんが『めんどくさいなぁ……かわいいけど』みたいな顔してる。
でもそこも肇ちゃんの可愛らしさだもんね。
それに、オシャレしたなら褒めて貰いたいって言うのはアタシも分かるし。
オシャレしたのに人に認識して貰えないなら、してないのと一緒だもん。

ワイワイ三人で話してたら、文香ちゃんも沢山の本を抱えてやってきた。
文香ちゃん、見かけによらず結構筋肉あるよね。
重そうな本を何冊も運んで来るなんて。
トップアスリートも夢じゃないんじゃないかな。

「おはようございます。どうやらまだ、二人だけの様ですね……フレデリカさんに、先日のお礼として本をお貸ししようと思ったのですが……」

あっれー?
文香ちゃんもそーゆー感じ?
なんでたろ、フレちゃんが可愛すぎて眩しくて直視出来ないのかな?
それならしょうがないねー。

「おはよー文香ちゃん。フレデリカちゃんなら居るじゃん」

「ぼんじゅー文香ちゃん!アタシ一番乗りで事務所に来たんだよー!」

「ふふっ、おはようございます文香さん。ボケました?」

「おや、どこからか肇さんの声が……湯呑みの妖精でしょうか」

それからは、いつも通り。
でもちょっとだけ、アタシは不安だった。
昨日もだけど、なんで声掛けてもなかなか気付いて貰えなかったのかな。
影が薄くなったのかな。

でもまー、別に困る事があるわけじゃないよね。
挨拶が直ぐには帰ってこないのは寂しいけど、集中してたら気付けない事もあるし。
うん、まぁしょうがない。
なーんて、少し楽観視し過ぎてたからかな。

アタシが焦り始めたのは、次の日からだった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
33Res/29.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice