4: ◆0PxB4V7kSI[sage saga]
2017/09/08(金) 00:05:10.01 ID:xMQ2bOga0
─────その朝少女は夢を見た。それは、とても現実的な夢。
少女の記憶にある通りの世界で、知っている人物たちが登場する遊迷(ゆめ)の迷宮で。
リボンの少女は声にならない悲鳴をあげて呼んでいる。誰かの名前を呼んでいる。
でも介入することが出来ない。抗うことが出来ない。許されたのはただ、見ていることだけ。
絶望に曇った鉛色の世界を、俯瞰視点で眺めさせられるだけ。
…………嗚呼。嫌な夢だ。私は今とっても幸せなのに、何故こんなものを見てしまうのか────
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