高垣楓「だらだら。ただ貴方と重なって」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:28:01.74 ID:dfAozWXTO
「そろそろ、ほら」


 お風呂とか、ご飯とか。そんなふうに言って、私に放すよう促してくる。

 確かに二人とも汗でベタベタ。ベッドのシーツもぐっしょりと、すっかり色が変わってしまっているくらいに濡れていて。それにご飯もずっと食べていない。

 今日、私もプロデューサーも仕事のないオフの日。その朝から……というより、昨日仕事を終えて帰ってきてからずっとこうしているわけで。だからそれは、もうお風呂もご飯も入って食べてとしなければいけないのは分かる。分かる、のだけど。


「……んーんー」


 それでも放すのは惜しくて。

 昨日から何度も私を貫いていたこれを……私に握られ、吸われて、迎え入れられて。そうして何度も私の肌を汚したこれ、私の中を満たしてきたこれを放すのはどうしても惜しくなってしまって。

 だから私は首を振る。含んだそれが外へと出ていってしまわないよう唇で挟みつつ舌を絡めて、そうして縛り付けながら小さく横にふるふると。


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