3: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2017/09/18(月) 21:16:40.97 ID:7RDyd5GI0
結局この日のダーツで俺は惨敗し、明日の昼飯をおごることになった。
「あー、今日も楽しかったなー」
日が沈みかけた帰り道、□□は大きく伸びをしながら笑顔を浮かべる。
その顔は本当に満足そうで、その姿に思わず俺も心が温かくなる。
「そう言えばさ、××くんって隣のクラスの女の子に告白されたんだよね? どうするの?」
「え? ああ、それならもう断ったよ」
「またー? 本当に君って、誰とも付き合わないよねー。なに? もっとおしとやかな女の子が好きとか?」
「いや、そういうわけじゃねえよ。ただタイプじゃなかったのは事実だけどな」
俺は嘘をついた。確かにこの間告白してきたような、テンションの高い女子はタイプじゃない。
だけど仮にもっとタイプの違う女子に告白されたとしても、付き合う気は全くなかった。
そう。俺が本当に付き合いたいのは、□□。お前だからだ。
「……なんて言えればいいんだけどな」
「うん? 何か言った?」
「あ! いや、何も言ってないぞ! うん!」
「……?」
無意識のうちに口から声が出ていたようだ。危ない危ない。
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