15: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/09/18(月) 22:49:28.26 ID:n8F8dLyB0
悩む芳乃にまた新しい来客がやってきた。
「芳乃、いるか?」
来たのはプロデューサー、そして彼もまた他の皆と同じような表情をしている。
彼もまた大切な誰かを見失ったのだろうか。
「そなた?どうしましてー?」
「ああ、それがちょっと頼みが」
プロデューサーが悩みを言いかけた瞬間。
「ふぎゃー!ぷ、プロデューサーさーん!!」
別の部屋から、おそらく輿水幸子の叫び声が聞こえてきた。
また何かトラブルが発生したようだ。
ある意味日常とも言える声を聞いて、プロデューサーは「やれやれ」と軽く笑う。
「あー、やっぱ後でいいや。ちょっと行ってくる」
「ではまた後でー」
そしてプロデューサーは声の方へと向かっていった。
彼をとりまく日常は目まぐるしく、少ししたら彼は相談のことも忘れてしまうかもしれない。
彼だけではなく、他の皆も同様に。
「それもまた、悩みを解決する方法でしてー」
芳乃はお茶を一口飲んで、そう呟いた。
今朝から感じる妙な違和感を持て余している自分自身に言い聞かせるように。
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