3: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/09/18(月) 22:35:46.93 ID:n8F8dLyB0
それは本当に些細で、今プロデューサーが抱えているものと大差ない感覚かもしれないが。
「私、最近プロデューサーさんにお茶淹れてましたっけ?」
昨日や一昨日の記憶を振り返っても、プロデューサーにお茶を淹れた覚えがない。
それだけでなく、自分のためにも淹れた記憶がない。
「アイドルの誰かが淹れてくれたんだったかしら?」
アイドルの中には気の利く子が多いため、誰かがちひろ達を労ってお茶を淹れてくれることは少なくない。
だからここ数日、ちひろにお茶を淹れた記憶がないことは何もおかしくない。
「誰が淹れてくれたのかを忘れてるのは問題ですよね」
しかし、人と関わる仕事柄、誰かから受けた恩は忘れないよう心掛けているちひろだ。
それなのに事務所の仲間からの親切を忘れるなんて。
いったい誰が?
その後プロデューサーにお茶を渡したちひろは、プロデューサーと同じようにもやもやした気持ちで自分の席に戻っていった。
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