8: ◆Uq/hUTiii9pg[sage saga]
2017/09/18(月) 23:13:52.12 ID:xQRh9R6g0
楓「では上から読んでいきましょう。一斗は十升、というのは今説明しましたが、これを別の言い方へ言い換えるとどうなると思いますか?」
ありす・晴・こずえ「……?」
芳乃「一斗を半分にすると、どうなりましてー?」
こずえ「えっとー……はんぶんだからー……ごしょうー……?」
晴「そうだな。五升……でも、それが何か意味あるのか?」
芳乃「とても大切な事なのでして―」
晴「ふーん……一斗がどういう数字に言い換えられるか、だろ?で、五升が一斗の半分だから」
こずえ「じゃあー……ごしょうが、にばいになったらー……いっとだねー……」
ありす「ごしょう……2倍……ばい……?もしかして、一斗が五升の倍ということで、『ご商売』ですか?」
楓「ふふっ。ありすちゃん、勘が良いですね。その通りですよ。では次に二升ですが、これは簡単です。こずえちゃん、『升』を訓読みすると?」
こずえ「『ます』だよー……」
晴「ます、か。ってことは、二升は『似ます』とか『煮ます』とかになるのか?」
ありす「それだと、あんまり意味が通らない気がしますね」
晴「そうだよなあ……あ!『ます』が2個あるから『ますます』か!」
楓「晴ちゃん正解です♪最後は五合……これも、さっきと同じ言い換えが必要になります」
ありす「五合を、別の言い方に変えないといけないんですね」
こずえ「いっしょうが、じゅうごうなんだよねー……?」
晴「ってことは、五合はその半分っていうことになるな」
ありす「一升の半分……0.5升じゃないでしょうし……半升……?」
こずえ「……はんじょうー?」
ありす・晴「! 繁盛!」
楓「ご名答。では、正解は?」
晴「ご商売」
こずえ「ますますー……」
ありす「繁盛、ですっ」
芳乃「お見事でしてー♪」パチパチ
晴「すげー……面倒くさいこと考えるやつもいるもんだなー」
ありす「分かってすっきりしましたけど、何だか、疲れました……」
こずえ「でも、おもしろかったー……」
楓「ちなみに、こういう風に、文字や絵へ意味を隠して、それを当てさせるものを『判じ物』というんですよ」(ふふっ。たまには頼れるおねーさんぶりを発揮できたかしら?)
ありす「楓さん、ありがとうございました。やっぱりお酒が絡んだ問題の時の楓さんは頼りになりますね!」
晴「ありがとな、楓さん!お酒絡みの時の楓さんは、ほんとすげーや!」
こずえ「かえでー……ありがとー……また、おさけのことでわからないことがあったら、おしえてねー……」
楓「……」
楓「芳乃ちゃん……」
芳乃「?」
楓「私って、そんなに飲んでばかりのイメージでしょうか……?」グスッ
芳乃「まず今日酒屋さんへ来た目的から振り返ってみると良いのでして―」
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