17:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 00:12:30.67 ID:x1eCXNrg0
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鞠莉「Hey、ルビィ! こっち向いて!」
ルビィ「あの、恥ずかしいよぉ……」
鞠莉さんがカシャカシャとシャッターを切っています。
ルビィはゆっくりと上下する冷たい馬に座り、無様に棒にしがみついていました。
ルビィ「なんで鞠莉さんは馬に乗らないんですかぁ!!」
鞠莉「んー、私が乗るのはスターブライト号だけよ?」
鞠莉「それにほら、馬車からならゆっくりルビィの顔が見られるでしょ?」
ルビィ「見なくていいです……」
メリーゴーランドはゆっくりと回っています。
子どものころの記憶よりも、ずっとゆっくり。
ルビィは何だか恥ずかしくて、鞠莉さんから目をそらしました。
あの日、お姉ちゃんはどうだったのでしょうか。
ルビィみたいに醜態をさらして、それでも馬の上から見た景色に心を震わせたのでしょうか。
ああ、でも確かに、いつも見上げる鞠莉さんが低く見えるというのは、ちょっぴり愉快かもしれません。
鞠莉「ルビィ〜!」
優雅に足を組んで、またパシャリ。
やっぱり、鞠莉さんは意地悪です。
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