24:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 00:17:56.43 ID:x1eCXNrg0
ルビィは鞠莉さんの手をぼうっと眺めました。
この白い綺麗な手は、なんなのでしょうか。
お姉ちゃんをああも惹きつけて、結局捨ててしまった手は、どんな手でしょうか。
どくんどくんと煮える想いは、怒りでしょうか。それとも―――
ルビィ「ちょっと……っ、お手洗いにっ!」
耐えきれなくて、逃げるようにしてその場を離れました。
あのまま鞠莉さんの手を握っていたら、胸から溶けてしまいそうだったのです。
女の子用のお手洗いの鏡には、少しだけ傷がついていました。
その鏡をちらと見て、ルビィはまた、言葉を失いました。
ルビィは、笑っていたのです。
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