5:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 00:03:38.25 ID:x1eCXNrg0
ダイヤ「鞠莉さんと遊園地に?」
ルビィ「うん」
家に帰って、お姉ちゃんにも報告しました。
相も変わらずお風呂あがりのことでした。
お姉ちゃんは綺麗な瞳を湯気で潤ませながら、贅沢にも目を細めて、ルビィの頭を撫でました。
湿気で膨らんだ髪が、落ち葉みたいにしゃらしゃら擦れます。
ダイヤ「楽しんで来なさいな。ですが、迷惑をかけてはいけませんよ?」
ルビィ「うん、わかってる」
ルビィは、どうしようもなく悔しくなりました。
お姉ちゃんが鞠莉さんの話をするとき、ルビィはお姉ちゃんの顔を見ることができません。
自分には見せてもくれない、楽しそうな、心の底から湧き上がるような笑みを見てしまったら、傷つくに決まっているからです。
それなのに、お姉ちゃんはルビィの顔を覗き込むのです。あろうことか、嬉しそうに頭まで撫でてくれます。
お姉ちゃんは嫌じゃないんです。
ルビィが鞠莉さんにとられてしまうのに、ほんの少しも寂しそうな顔はしてくれないんです。
ルビィは鞠莉さんがもっともっと嫌いになりました。
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