男「今日一日何するか安価で決める」
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12:名無しNIPPER[saga]
2017/09/30(土) 18:19:57.24 ID:hM1GrFFI0
やがて収まると思っていた痺れは、僕の人生を壊した。
僕の様子をおかしく思った家族が病院に連れて行ってくれたが、医師から告げられたのは残酷な真実だった。

「ああ、こりゃ駄目ですね」

「人魚の肉を食べたんですか? それはいけない」

「全力を尽くしますが、治る見込みは無いものと思っていてください」

間もなく入院した僕は、それから40年もの長い月日の間、
病院の白いベッドの上で悶えながら生き続けた。
最初の1年は見舞いに来てくれた友人もとっくの昔に来なくなり、
最近になって家族からも見捨てられた。
僕の人生は真っ白なシーツのように本当に空虚な物になってしまった。
体の痺れに苛まれながら、僕はぼんやりと思う。
一体僕が何をしたというのか。何でこうなってしまったのか。
そんなことは、とうに分かっている。
きっとあの人魚も、同じ気持ちだったに違いない。
……これは罰だ。罪を犯した僕を神が裁いたのだ。
後悔するにはあまりに遅すぎた。

そして、神に赦される日が来た―――



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