双葉杏「セーラー服をぬがさないで」
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1:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:28:38.10 ID:h3AcEulr0
久し振りにSSを書いたので初投稿です。

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2:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:29:44.66 ID:h3AcEulr0
杏「おっつー……あれ、プロデューサーしかいないじゃん。きらりは?」

P「ハズレみたいな扱いをするな。見てないぞ。まだ学校じゃないのか?」

杏「そっか。まぁ待ってればその内来るかな。邪魔するよ」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:31:11.68 ID:h3AcEulr0
P「その服……制服だろ? お前んとこって私服じゃなかったっけ?」

杏「ぶぶー。標準服でーす。とまぁ揚げ足取りはさておき……私服OKだけど、それとは別に制服もどきみたいなのがあるんだよ。今日は終業式だったからさ。節目の行事くらいは、ってね」

P「ふーん……はー……へぇー……」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:32:01.40 ID:h3AcEulr0
 口ではそう言いつつも、プロデューサーに促されるがままに台本を手に取る杏。

 パラパラとページをめくる。内容はおおよそオーソドックスな淡い恋物語のようだった。

 学期末、転任する教師を呼び止める女生徒。いつまでも打ち明けられなかった思いを、勇気を出して口にする。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:33:19.33 ID:h3AcEulr0
杏「何これ」

P「そういうことを言うな……演技力を測るためのシナリオなんだから。王道だろ?」

杏「王道も過ぎれば陳腐だよねー」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:34:36.79 ID:h3AcEulr0



『……やっと見つけた』

以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:35:28.57 ID:h3AcEulr0
『……惜しいに、決まってんじゃん。どうせニブチンの頭だから分かってないんだろうけど……せめて、卒業するまでは一緒にいたかったよ』

『この土壇場になって……いや、土壇場だからか。ようやく素直になったってことか?』

『そうじゃなくてさ……』
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:36:56.27 ID:h3AcEulr0
『待て待て……待て待て待て。先生と生徒だぞ? 何歳離れてると思ってるんだ』

『先生こそ杏のこと、見た目だけで判断してない? 高校三年生だよ。言うほど離れてるわけじゃない』

『んなこと言ったって……いや、年齢の問題じゃなくてな、立場っつーもんがだな……』
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:37:43.42 ID:h3AcEulr0
 うつむいていた少女が顔を上げると、その目にはいっぱいの涙が溜まっていた。

 彼の言葉をどうしても否定したくて、でもできなくて。どんなに考えてもいい方法なんか全然見つからない。

 せめて、この身があと少しだけでも大人であったなら。あと一歳でも違ったなら、きっと先生の後を追いかけて行けたのに。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:38:22.21 ID:h3AcEulr0
 その腕の中に、身を投げ出すように少女は前へと進み寄り――身体を受け止める腕をすり抜け、顔と顔が不意に触れた。

「――――っ!? おまっ……!!」

『……へへん。どうせ離れ離れになるんなら、これくらい役得ってもんでしょ』
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:39:14.09 ID:h3AcEulr0
『……おい。何をした』

『ふふん……油断大敵。先生の第二ボタン、バッチリ貰ったかんね』

 目じりをキラキラを光らせながら、少女は右手に握った黒のボタンを見せびらかすように高く掲げる。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:40:31.24 ID:h3AcEulr0
『……このボタンに誓うよ。杏、いつか必ず、先生のとこまで行くから。……もう会えなくなるだなんて、言わせないから』

 高く掲げたボタンを胸の前まで下ろして、拳の中で固く握りしめる。

 先ほど口にした言葉が、彼女の心には引っかかっていたらしい。半ば脅すためであったが、彼女には現実味を持って感じられたということか。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:41:17.41 ID:h3AcEulr0
杏「…………」

P「…………」

杏「……なんか言えよ」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:42:05.38 ID:h3AcEulr0
 会話が途切れた。何か軽口で返されるものかとばかり思っていたプロデューサーは、すっかり対応に困ってしまう。

 対する杏は特に動揺したような様子も見せず、立ち上がってスカートの裾を払うと、部屋を出ようと歩き出す。

 思わずその背に声を掛けると、杏は首だけをプロデューサーの方へ向けて言った。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:42:36.46 ID:h3AcEulr0
P「はぁぁぁぁぁぁぁぁ…………なんなんだよあいつ…………明日からどんな顔して話せばいいってんだ」


 情動の吐息がこぼれ出る。彼女の前で動揺こそしても、ここまでテンパっていることは知られたくなかった。

以下略 AAS



16:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:43:46.58 ID:h3AcEulr0
おわり。


進め乙女、もっと先へ。
そんなお話でした。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage]
2017/10/10(火) 02:06:48.48 ID:K0P/1izmo
なんかSTARDUSTの歌詞がチラついたような…


18:名無しNIPPER[sage]
2017/10/10(火) 07:22:51.22 ID:bSmYAGM8o
ちょっと待って!淫夢要素無いやん
どうしてくれんのこれ?


19:名無しNIPPER[sage]
2017/10/10(火) 08:52:32.55 ID:+/RsiE/wO
幸せなキスしてるだろいい加減にしろ!


20:名無しNIPPER[sage]
2017/10/10(火) 10:01:33.17 ID:vU9/2hRtO
えっ!?きらりは?


21:名無しNIPPER[sage]
2017/10/10(火) 12:29:47.59 ID:CAECzAqQo
おつおつ


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