森久保乃々「さよならアンドロメダ」
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3: ◆.rVzlsTFEQ[sage]
2017/10/13(金) 03:03:40.32 ID:E6pRECs3O
暗闇を窓の外から射し込む光が断続的にオレンジ、赤、青…蒼と、柔らかなクリーム色
の膝掛けを彩っていく。トレードマークのロールヘア───勿論、髪を下ろした様も実に可
愛らしい───を静かに揺らしながら、寝ぼけ眼で光のキャンバスを追っていた。


4: ◆.rVzlsTFEQ[sage]
2017/10/13(金) 03:05:16.26 ID:E6pRECs3O


ヴィィーン…ヴィィーン…


以下略 AAS



5: ◆.rVzlsTFEQ[sage]
2017/10/13(金) 03:08:09.86 ID:JkUBZpFPO

−─−[アンドロメダのトーク(3)]−─−

凛『乃々、イベントお疲れさま』
凛『亜季も今日は色々と助けて貰ったね』
以下略 AAS



6: ◆.rVzlsTFEQ[sage]
2017/10/13(金) 03:10:00.93 ID:JkUBZpFPO
微睡んだ頭の中に今日の記憶が断片的に甦ってくる。道中のトンネル内での交通障害、凛さん未到着、連絡なし、開始時刻、困惑の声。


7: ◆.rVzlsTFEQ[sage]
2017/10/13(金) 03:11:30.32 ID:JkUBZpFPO
スタッフさんの話によると、そんな中で森久保が突然ステージに飛び出し、それを追った亜季さんと息の合ったトークを繰り広げて凛さん到着まで場を大いに盛り上げた…らしい。森久保はただ必死で、詳細な記憶無いんですけど…。


8: ◆.rVzlsTFEQ[sage]
2017/10/13(金) 03:14:19.00 ID:JkUBZpFPO
しばらくアレコレと言葉が交わされる間にも窓から射す光の条数は段々と減って、キャンバスは暗闇に染まっていった。不意に膝を抱き抱えながら端末から目を離すと辺りはしんと静まり返っていた。その一瞬は心細さを覚えるのに十分な時間だった。


9: ◆.rVzlsTFEQ[sage]
2017/10/13(金) 03:16:28.33 ID:JkUBZpFPO
慣れていた筈なのに。独りになった夜、再び慣れようと誓った筈なのに。沈黙の中で端末の光が消えて独り闇
に溶けていく感覚。永遠に続くかと思われた時間━━そこから引き戻したのは、やはり振動と光だった。


10: ◆.rVzlsTFEQ[sage]
2017/10/13(金) 03:17:57.17 ID:JkUBZpFPO

凛『…それにしても乃々が打ち上げに来れなくて残念だよ』

亜季『まあ、乃々殿と乃々P殿にとって今日は大事な日ですから。』

以下略 AAS



11: ◆.rVzlsTFEQ[sage]
2017/10/13(金) 03:20:09.96 ID:JkUBZpFPO
引き寄せた膝掛けを胸元でぎゅっと握りしめ「はい」と返事をする。二人に貰ったヴィンテージ物の可愛らしい腕時計が窓からの蒼白い光をゆっくりと反射して煌めいた。


12: ◆.rVzlsTFEQ[sage]
2017/10/13(金) 03:22:01.21 ID:JkUBZpFPO
その光を辿って顔を上げると正面に大きなトンネルが顔を覗かせる。凛さんを遅らせた原因。修復工事は…終わったみたいですね…。


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